Symantec NetBackup™ クラウ ド管理者ガイド UNIX、Windows および Linux リリース 7.6

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Symantec NetBackup™ クラウ ド管理者ガイド UNIX、Windows および Linux リリース 7.6 | Manualzz

Symantec NetBackup™ クラウ

ド管理者ガイド

UNIX、Windows および Linux

リリース 7.6

Symantec NetBackup™ クラウド管理者ガイド

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は、お客様の利用目的に合致することを事前に十分に検証および確認いただく前提で、計画およ

び準備をお願いします。

Symantec Corporation

350 Ellis Street

Mountain View, CA 94043 http://www.symantec.com

目次

第 1 章

第 2 章

NetBackup クラウドストレージについて

............................ 7

Cloud Storage の機能について .......................................................... 7

OpenStorage のサポート外の機能について ........................................... 9

レガシークラウドストレージの注意事項 ................................................... 9

NetBackup のクラウドストレージの構成 ......................... 11

NetBackup のクラウドストレージの構成 ................................................ 12

Cloud のインストール要件 ................................................................ 14

クラウドストレージプロバイダについて .................................................. 15

Amazon Simple Storage Service (S3) の要件について .................... 15

AT&T Synaptic の要件について .................................................. 17

Nirvanix Cloud Storage Network の要件について ........................... 18

Rackspace Cloud Files の要件について ....................................... 21

サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて .............. 22

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ .......................... 24

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティの[クラウド

の設定 (Cloud Settings)]タブ ............................................... 24

NetBackup CloudStore サービスコンテナについて ................................ 29

クラウドストレージのデータ暗号化について ........................................... 30

NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて ............. 30

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成 ............. 31

NetBackup クラウドストレージ暗号化の KMS データベースの設

定 .................................................................................. 32

NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーグループの作

成 .................................................................................. 34

NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーの作成 ................ 35

NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS キー名のレコードを保

存 .................................................................................. 36

クラウドストレージサーバーについて .................................................... 38

クラウドストレージのストレージを構成する ............................................. 39

アマゾン S3 ストレージサーバーの構成オプション ............................. 45

AT&T ストレージサーバーの構成オプション .................................... 46

Nirvanix ストレージサーバーの構成オプション ................................. 47

Rackspace ストレージサーバーの構成オプション ............................. 48

KMS データベース暗号化の設定 ................................................. 49

第 3 章

第 4 章

クラウドストレージサーバーのプロパティ ................................................ 50

ストレージサーバーのクラウド接続プロパティ .................................... 51

ストレージサーバーの帯域幅スロットルのプロパティ ........................... 54

ストレージサーバーの暗号化のプロパティ ....................................... 57

Nirvanix ストレージサーバーのプロパティ ....................................... 58

クラウドストレージのディスクプールについて .......................................... 60

クラウドストレージのディスクプールの構成 ............................................. 60

nbdevconfig コマンドの NetBackup クラウドディスクプールオプショ

ン .................................................................................. 68

NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更 ............................. 70

クラウドストレージデータムーバーについて ............................................ 72

クラウド環境へのバックアップメディアサーバーの追加 .............................. 72

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成 ...................................... 73

クラウドストレージユニットのプロパティ ............................................ 74

クライアントとサーバーの最適比率の構成 ....................................... 76

メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御 .............................. 77

NetBackup アクセラレータバックアップと NetBackup 最適化合成バック

アップについて ....................................................................... 78

NetBackup アクセラレータをクラウドストレージで有効にする ...................... 78

最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にする ......................... 80

バックアップポリシーの作成 .............................................................. 82

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更 ................................... 83

クラウドストレージディスクプールのプロパティ ................................... 84

監視とレポート

...................................................................... 87

クラウドストレージジョブの詳細表示 ..................................................... 87

クラウドバックアップのレポートと監視 ................................................... 87

自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート ................................ 88

クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示 ................................... 88

トラブルシューティング

........................................................ 91

統合ログについて .......................................................................... 91

vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について ...................... 92

vxlogview を使用した統合ログの表示の例 ..................................... 93

レガシーログについて ..................................................................... 94

NetBackup のログファイルディレクトリの作成 ................................... 95

NetBackup クラウドストレージログファイルについて ................................. 96

libcurl ログの有効化 ....................................................................... 98

NetBackup CloudStore サービスコンテナの起動とシャットダウンのトラブ

ルシューティング ...................................................................... 98

NetBackup CloudStore サービスコンテナへの接続が失敗する ............ 99

NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動 ........................... 99

目次 5

第 5 章

クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング ...................... 100

クラウドストレージサーバーを作成できません ................................. 100

クラウドストレージディスクプールを作成できない .............................. 101

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング ...................... 101

クラウドストレージバックアップが状態コード 84 または 87 で失敗す

る ................................................................................ 102

Nirvanix バックアップの試行が[ディスクボリュームが停止しています

(Disk Volume is Down)]というエラーメッセージで失敗する ......... 104 nbcssc 処理の再起動によって、すべての cloudstore.conf の設定が

元に戻される .................................................................. 104

NetBackup 管理コンソールが開きません ...................................... 104

既知の問題

......................................................................... 106 bpstsinfo を使用したストレージサーバー情報のリストの作成について ......... 106

bpstsinfo コマンド出力に表示される暗号化されたストレージユニットと暗号

化されていないストレージユニット ................................................ 107

イメージ情報が表示される際の不整合について .................................... 107

ストレージサーバーの削除について .................................................. 107

特殊文字と csconfig コマンド .......................................................... 108

ディレクトリの長さが csconfig コマンドの最大パス長を超える .................... 108 csconfig throttle コマンドの予期しない結果 ........................................ 108 csconfig throttle コマンドに提供される異なるクラウドプロバイダ情報 .......... 108 csconfig コマンドで利用可能な帯域幅を設定しようとすると失敗する ........... 108

追加のメディアサーバーを構成できない ............................................. 109

NetBackup アクセス制御が有効になっている場合、クラウドの構成が失敗

することがある ....................................................................... 109

索引

.................................................................................................................... 110

目次 6

1

NetBackup クラウドストレー

ジについて

この章では以下の項目について説明しています。

Cloud Storage の機能について

OpenStorage のサポート外の機能について

レガシークラウドストレージの注意事項

Cloud Storage の機能について

NetBackup Cloud Storage では、クラウドの Storage as a Service (STaaS) ベンダー

からデータをバックアップおよびリストアできます。NetBackup Cloud Storage は

Symantec OpenStorage に統合されています。

表 1-1

に、NetBackup Cloud Storage で提供される機能の概要を示します。

表 1-1 機能

機能 詳細

構成ウィザー

(Configuration

Wizard)

クラウドストレージサーバーの構成ウィザードが組み込まれ、クラウドストレージの

セットアップおよびストレージのプロビジョニングを容易に行うことができるようになり

ました。クラウドストレージのプロビジョニングは完全に NetBackup インターフェー

スを介して行われるようになりました。

暗号化

(Encryption)

NetBackup Cloud Storage の暗号化では、データがクラウドに送信される前に

データをインラインで暗号化します。暗号化は NetBackup キーマネージメントサー

ビス (KMS) と連動することによって暗号化キーを管理する機能を利用します。

暗号化機能では AES 256 暗号フィードバック (CFB) モードの暗号化を使用しま

す。

第 1 章 NetBackup クラウドストレージについて

Cloud Storage の機能について

8

機能

スロットル

(Throttling)

詳細

NetBackup Cloud Storage のスロットルでは、ネットワークとクラウド間のデータ転

送速度を制御します。スロットル値は NetBackup メディアサーバーごとに設定され

ます。

特定の実装では、クラウドへのバックアップとリストアによる WAN 使用率を制限す

る必要があります。この制限を実装して他のネットワークの動作を制約しないように

します。スロットルは NetBackup 管理者に NetBackup Cloud Storage のトラフィッ

クを制限する機能を提供します。クラウドの WAN トラフィックに制限を実装するこ

とで、割り当てられた以上の帯域幅を消費できないようにします。

NetBackup Cloud Storage スロットルを使用して、次の項目を構成および制御で

きます。

読み込み操作および書き込み操作で異なる帯域幅値。

各クラウドプロバイダで一度にサポートされる最大接続数。

総帯域幅に対するネットワーク帯域幅の割合。

時間ブロックごとのネットワーク帯域幅。

測定

(Metering)

NetBackup Cloud Storage の測定レポートを使用して、NetBackup Cloud Storage

内のデータ転送を監視できます。

クラウドベースのストレージは、永続的なバックアップイメージを使用する従来の

テープまたはディスクメディアとは異なります。クラウドストレージベンダーは、保存

されたバイトおよび転送されたバイトごとにクラウドベースのストレージのコストを計

算します。

NetBackup Cloud Storage ソフトウェアでは、保存および転送されるデータを最

小限に抑えるために複数の技術を使用します。これらの技術により、保護データ量

に関する従来のカタログベースの情報は、保存または転送されるデータ量と一致

しなくなります。測定によって、1 つ以上のクラウドベースのストレージプロバイダ間

でメディアサーバーごとに転送されるデータ量をインストール時に監視できます。

測定レポートは NetBackup OpsCenter で生成されます。

Cloud

Storage サー

ビス (Cloud

Storage service)

NetBackup CloudStore サービスコンテナ (nbcssc) プロセスでは、次の機能を

実行します。

NetBackup Cloud Storage に関連する構成パラメータの制御

測定プラグインの測定情報の生成

スロットルプラグインを利用したネットワーク帯域幅の使用率の制御

Windows では、このサービスは NetBackup によってインストールされる標準サー

ビスです。UNIX では、このサービスは標準デーモンとして実行されます。

第 1 章 NetBackup クラウドストレージについて

OpenStorage のサポート外の機能について

9

機能 詳細

ストレージプロ

バイダ

(Storage providers)

現在シマンテック社では、AT&T、Amazon、Nirvanix、Rackspace のクラウドスト

レージプロバイダを提供しています。これらの各ベンダーについての詳細情報が

利用可能です。 p.18 の

「Nirvanix Cloud Storage Network の要件について」 を参照してくださ

い。 p.17 の

「AT&T Synaptic の要件について」

を参照してください。 p.15 の

「Amazon Simple Storage Service (S3) の要件について」 を参照してく

ださい。 p.21 の

「Rackspace Cloud Files の要件について」 を参照してください。

OpsCenter

レポート

(OpsCenter

Reporting)

OpsCenter の新しいクラウドレポートを使用して、クラウドストレージに送信される

データを監視およびレポートできるようになりました。クラウドレポートには次の項目

が含まれます。

[ジョブの成功率 (Job Success Rate)]: クラウドベースのストレージでフィルタ

処理されたドメイン、クライアント、ポリシー、ビジネスレベルビューにまたがる

バックアップジョブレベルごとの成功率。

[将来期限切れになるデータ (Data Expiring In Future)]: クラウドベースのス

トレージでフィルタ処理された次の 7 日間のそれぞれの日に期限切れになる

データ。

[クラウドの計測 (Cloud Metering)]: クラウドプロバイダごとのクラウドに書き込

まれたデータの履歴ビュー。

[平均データ転送率 (Average Data Transfer Rate)]: クラウドプロバイダごと

のクラウドへの平均データ転送速度の履歴ビュー。

[クラウドの計測のチャージバック (Cloud Metering Chargeback)]: クラウドプ

ロバイダごとのクラウドベースのストレージに課金されるコストのランキング、予

測および分布ビュー。

OpenStorage のサポート外の機能について

クラウドプロバイダでは、次の OpenStorage 機能はサポートされていません。

最適化された複製

ダイレクトテープ (NDMP による)

バックアップイメージのディスクボリュームのスパン

レガシークラウドストレージの注意事項

NetBackup 環境で Nirvanix から NetBackup 7.1 クラウドストレージを使っていた場合、

このストレージは完全に機能する状態で残ります。ただし、NetBackup 7.5 で利用可能

第 1 章 NetBackup クラウドストレージについて

レガシークラウドストレージの注意事項

10

な新しい測定と調整機能へのアクセスがありません。レガシークラウドストレージは Nirvanix

により提供されたクラウドストレージに限定されます。2 つのレガシー Nirvanix stype は、

暗号化されないもの ( nirvanix

) と暗号化されるもの ( nirvanix_e

) です。NetBackup

7.5 の新しい測定機能とスロットル機能を利用するには、新しい Nirvanix クラウドストレー

ジを作成する必要があります。暗号化されない Nirvanix の場合は、 nirvanix_raw

の stype を使います。暗号化される Nirvanix の場合は、 nirvanix_crypt

の stype を使

います。

これらのストレージサーバーの種類の構成については、さらに詳しい情報があります。

p.39 の 「クラウドストレージのストレージを構成する 」

を参照してください。

NetBackup のクラウドスト

レージの構成

この章では以下の項目について説明しています。

NetBackup のクラウドストレージの構成

Cloud のインストール要件

クラウドストレージプロバイダについて

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

NetBackup CloudStore サービスコンテナについて

クラウドストレージのデータ暗号化について

NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

クラウドストレージサーバーについて

クラウドストレージのストレージを構成する

クラウドストレージサーバーのプロパティ

クラウドストレージのディスクプールについて

クラウドストレージのディスクプールの構成

NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更

クラウドストレージデータムーバーについて

クラウド環境へのバックアップメディアサーバーの追加

2

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup のクラウドストレージの構成

12

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

NetBackup アクセラレータバックアップと NetBackup 最適化合成バックアップにつ

いて

NetBackup アクセラレータをクラウドストレージで有効にする

最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にする

バックアップポリシーの作成

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

NetBackup のクラウドストレージの構成

このトピックでは、NetBackup のクラウドストレージを構成する方法について説明します。

表 2-1

にクラウドストレージを構成するための作業の概要を示します。表の手順に順番

に従ってください。

『Symantec NetBackup 管理者ガイド』は基本の NetBackup 環境を構成する方法を記

述します。

次を参照してください。 『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』 。

手順

手順 1

手順 2

手順 3

手順 4

手順 5

手順 6

表 2-1 NetBackup のクラウド構成プロセスの概要

作業 詳細情報

マスターサーバーとメディアサーバーでの NetBackup

ログファイルディレクトリを作成します

p.96 の 「NetBackup クラウドストレージログファイルに

ついて」 を参照してください。

p.95 の

「NetBackup のログファイルディレクトリの作

成」

を参照してください。

クラウドのインストール要件を確認します p.14 の

「Cloud のインストール要件」

を参照してくだ

さい。

NetBackup のクラウドストレージプロバイダのプロビジョ

ニングと構成の要件を決定します p.15 の

「クラウドストレージプロバイダについて」 を参

照してください。

Cloud Storage Service Container のロールを理解し

ておきます p.29 の

「NetBackup CloudStore サービスコンテナ

について」 を参照してください。

必要に応じてクラウドストレージホスト全体のプロパティ

を構成します p.24 の

「[拡張性のあるストレージ (Scalable

Storage)]プロパティ」 を参照してください。

暗号化のキー管理について理解しておきます 暗号化は、必要に応じて行います。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキー

マネージメントについて」 を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup のクラウドストレージの構成

13

手順

手順 7

手順 8

手順 9

手順 10

手順 11

手順 12

作業

キーマネージメントの手動による構成します

詳細情報

NetBackup コマンドを使ってキーマネージメントを手

動で構成できます。 p.31 の

「NetBackup クラウドストレージの暗号化の

キーマネージメントの構成」 を参照してください。

または、NetBackup ウィザードを使ってキー管理を構

成できます。

[クラウドストレージサーバーの構成ウィザード

(Cloud Storage Server Configuration Wizard)]

を使用すると、キーデータベースキーとキーレコー

ドキーを構成できます。

[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool

Configuration Wizard)]はキーグループとキー名

を構成します。

メモ: キー管理の構成方法にかかわらず、キーを記録

して安全な場所に保管します。

ストレージサーバーを構成します

p.36 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS

キー名のレコードを保存」 を参照してください。

p.38 の

「クラウドストレージサーバーについて」

を参

照してください。 p.39 の

「クラウドストレージのストレージを構成する 」

を参照してください。

ディスクプールを構成します

ストレージサーバーの追加のプロパティを構成します p.50 の

「クラウドストレージサーバーのプロパティ」

参照してください。 p.70 の

「NetBackup のストレージサーバーのプロパ

ティの変更」

を参照してください。

追加のメディアサーバーを追加します

p.60 の 「クラウドストレージのディスクプールについて」

を参照してください。 p.60 の

「クラウドストレージのディスクプールの構成」

を参照してください。

追加メディアサーバーの追加はオプションです。

p.72 の 「クラウドストレージデータムーバーについて」

を参照してください。 p.72 の

「クラウド環境へのバックアップメディアサー

バーの追加」

を参照してください。

ストレージユニットを構成します

p.73 の 「クラウドストレージ用のストレージユニットの構

成」

を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

Cloud のインストール要件

14

手順

手順 13

手順 14

作業 詳細情報

NetBackup アクセラレータと最適化された合成バック

アップを構成します

アクセラレータと最適化された合成バックアップは、必

要に応じて行います。 p.78 の

「NetBackup アクセラレータバックアップと

NetBackup 最適化合成バックアップについて」

を参

照してください。

p.78 の 「NetBackup アクセラレータをクラウドストレー

ジで有効にする」

を参照してください。 p.70 の

「NetBackup のストレージサーバーのプロパ

ティの変更」

を参照してください。

バックアップポリシーを構成します

p.82 の 「バックアップポリシーの作成」

を参照してくだ

さい。

Cloud のインストール要件

NetBackup Cloud ソリューションの実装計画を作成する際には、

表 2-2

を使用して計画

に役立ててください。

表 2-2

要件

Cloud のインストール要件

詳細

NetBackup メディアサー

バープラットフォームのサ

ポート

NetBackup Cloud Storage は次のメディアサーバー用オペレーティン

グシステムでサポートされます。

AIX

HP-UX

RedHat Linux

Solaris 10

SUSE Linux

Windows Server 2008 R2

クラウドストレージプロバ

イダのアカウント

NetBackup Cloud Storage を構成する前に、希望するクラウドストレー

ジプロバイダにアカウントを作成する必要があります。利用可能な

NetBackup のクラウドストレージプロバイダのリストを参照してください。

このアカウントはクラウドストレージ構成ウィザードで作成できます。 p.15 の

「クラウドストレージプロバイダについて」 を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

15

要件

NetBackup Cloud

Storage のライセンス

詳細

NetBackup クラウドストレージは NetBackup Data Protection

Optimization のライセンスキーを使用して有効になります。

NetBackup Cloud Storage で NetBackup アクセラレータを使うには、

Data Protection Optimization Option をインストールする必要がありま

す。そのライセンスキーにより、NetBackup アクセラレータの機能が有

効になります。

クラウドストレージプロバイダについて

NetBackup でクラウドストレージを構成するのに必要な情報は、各クラウドストレージプロ

バイダの必要条件によって異なります。別のトピックで各プロバイダの必要条件について

説明します。

p.15 の 「Amazon Simple Storage Service (S3) の要件について」 を参照してくださ

い。

p.17 の 「AT&T Synaptic の要件について」

を参照してください。

p.18 の 「Nirvanix Cloud Storage Network の要件について」

を参照してください。

p.21 の 「Rackspace Cloud Files の要件について」

を参照してください。

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

Amazon Simple Storage Service (S3) の要件について

NetBackup Cloud Storage では、Symantec NetBackup を使用して Amazon Simple

Storage Service (S3) にデータをバックアップするか、Amazon Simple Storage Service

(S3) からリストアできます。

表 2-3

に、Amazon Simple Storage Service の詳細および要件の概要を示します。

表 2-3 Amazon Simple Storage Service の要件

要件 詳細

ユーザーアカウント Amazon Simple Storage Service (S3) アカウントと関連付けられている

ユーザー名およびパスワードを取得する必要があります。また、アクセス ID

とセキュリティ保護されたアクセストークンも取得する必要があります。これら

は NetBackup でストレージサーバーを作成する際に必要になります。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

16

要件

ストレージ要件

詳細

次に、Amazon Simple Storage Service の要件を示します。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスキーが

必要です。

バケット名は 3 文字から 255 文字である必要があります。

バケット名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベットの 26 文字の小

文字。 これらは英語のアルファベットと同じ小文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

._ (バケット名の最初の文字に、これらの文字を使用することはで

きません)

1 つの Amazon アカウントにつき最大 100 個のバケットを作成できま

す。

空のバケットを削除してから、そのバケット名を再利用できますが、削除

されたバケットも 100 個のバケット制限の数に含まれます。

Amazon Simple Storage Service アカウントのユーザー名とパスワード

が必要です。

NetBackup バックアップのバケットを作成するには、NetBackup を使用

することをお勧めします。

Amazon S3 インターフェースでは、NetBackup が許可しない文字を使

用できる場合があります。したがって、NetBackup を使用してバケットを

作成することにより、潜在的な問題を抑制できます。

NetBackup は、US 標準バケットのみをサポートします。

ディスクプールの数 最大 90 個のディスクプールを作成できます。90 個以上のディスクプール

を作成しようとすると、「ディスクボリュームの作成に失敗しました、要求が無

効です」というエラーメッセージが生成されます。

メモ: Amazon の[使用済み領域 (Used Capacity)]および[利用可能な領域 (Available

Space)]に表示される情報は、NetBackup 管理コンソールでは不正確です。これらの値

は[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[デバイス

(Devices)]>[ディスクプール (Disk Pool)]の下にあります。ディスクプールに情報があっ

ても、[使用済み領域 (Used Capacity)]に表示される値はゼロになります。[利用可能な

領域 (Available Space)]の値には最大量が表示されます。正確な使用情報について

は、プロバイダの Web サイトの情報を確認する必要があります。

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

17

Amazon S3 に関する詳細情報は Amazon から入手できます。 http://aws.amazon.com/s3/

AT&T Synaptic の要件について

NetBackup Cloud Storage では、Symantec NetBackup を使用して AT&T Synaptic™

からデータをバックアップおよびリストアできます。

表 2-4

に、AT&T Synaptic の詳細および要件の概要を示します。

表 2-4 AT&T Synaptic の要件

要件 詳細

ユーザーアカ

ウント

ストレージサーバーを作成するには AT&T Synaptic のユーザー ID とパスワー

ドが必要です。

ストレージ要件 次に、AT&T クラウドストレージの要件を示します。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスキーが必要

です。

NetBackup バックアップのボリュームを作成するには NetBackup を使う必要

があります。

NetBackup が作成するボリュームは、必要な Symantec パートナーキーを

含んでいます。ボリュームを作成するために AT&T Synaptic インターフェー

スを使った場合、そのボリュームはパートナーキーを含んでいません。その結

果、そのボリュームは NetBackup からのデータを受け入れることができませ

ん。

論理ストレージユニット (LSU) 名 (すなわち、ボリューム名) は、50 文字以下

である必要があります。

ボリューム名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と

小文字の両方。 これらは英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

`#$_-',

AT&T Synaptic アカウントのユーザー名とパスワードが必要です。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

18

メモ: AT&T の[使用済み領域 (Used Capacity)]および[利用可能な領域 (Available

Space)]に表示される情報は、NetBackup 管理コンソールでは不正確です。これらの値

は[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[デバイス

(Devices)]>[ディスクプール (Disk Pool)]の下にあります。ディスクプールに情報があっ

ても、[使用済み領域 (Used Capacity)]に表示される値はゼロになります。[利用可能な

領域 (Available Space)]の値には最大量が表示されます。正確な使用情報について

は、プロバイダの Web サイトの情報を確認する必要があります。

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

AT&T Synaptic に関する詳細情報は AT&T から入手できます。 http://www.business.att.com/enterprise/Service/hosting-services/cloud/storage/

Nirvanix Cloud Storage Network の要件について

NetBackup Cloud Storage では、Symantec NetBackup を使用して Nirvanix Cloud

Storage Network™ からデータをバックアップおよびリストアできます。Nirvanix Cloud

Storage Network は完全に管理された、非常に安全なクラウドストレージサービスです。

Cloud Storage Network は米国、ヨーロッパ、アジアに存在する Nirvanix ストレージノー

ドへの標準ベースのアクセスで構成されています。Cloud Storage Network は企業に最

適な場所でストレージの要求を格納、配信、処理します。

表 2-5

に、Nirvanix Cloud Storage Network の詳細および要件の概要を示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

19

表 2-5 Nirvanix Cloud Storage Network の要件

要件 詳細

ストレージプールと

ボリュームの要件

Nirvanix のマニュアルでは、「アプリケーション」と「ストレージプール」という用語が同じような意味で使用

されることに注意してください。

次の項目では、Nirvanix Cloud Storage Network の要件について説明します。

ストレージプール名は 50 文字以下である必要があります。

ストレージのプール名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と小文字の両方。 これらは

英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

~`!@#$%^&()_-+={};',

各 NetBackup バックアップドメインに対して 1 つの Nirvanix ストレージプールのみを使用する必要

があります。

ストレージプールとボリュームには、一意の名前を使用する必要があります。名前は Nirvanix Cloud

Storage Network のすべてのユーザー間で一意である必要があります。

NetBackup バックアップに Nirvanix ストレージプールを作成するには、NetBackup を使用する必要

があります。

NetBackup が作成するストレージプールは、必要なパートナーキーを含んでいます。ストレージプー

ルを作成するために Nirvanix Management Portal を使った場合、そのストレージプールはパート

ナーキーを含んでいません。その結果、そのストレージプールは NetBackup からのデータを受け入

れることができません。ストレージサーバーを作成してからプロパティを設定すると、NetBackup はス

トレージプールと最初の子アカウントを作成します。

ボリューム名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と小文字の両方。 これらは

英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

`#$_-',

警告:

NetBackup で Nirvanix ストレージを構成した後は、Nirvanix ストレージプール名を変更しない

でください。ストレージプール名を変更すると、データをバックアップおよびリストアできなくなる可能性が

あります。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

20

要件

子アカウント

ストレージ要件

制限事項

詳細

Nirvanix の子アカウントは Nirvanix Cloud Storage Network のストレージを表します。Nirvanix Cloud

Storage Network では、子アカウントはストレージプールの下に存在します。NetBackup で Nirvanix ス

トレージを構成すると、NetBackup は子アカウントを作成します。ストレージプールに追加の子アカウント

を作成できます。各子アカウントの名前は一意である必要があります。子アカウント名は 100 文字以下で

ある必要があります。

メモ: 作成する各子アカウントのパスワードは子アカウント名と同じである必要があります。NetBackup で

作成される子アカウントの場合、NetBackup ではパスワードに子アカウント名を使用します。

子アカウントは OpenStorage API を介して、単一のボリュームとして NetBackup に公開されます。

Nirvanix ストレージプールに複数の子アカウントがある場合、それぞれがボリュームとして公開されます。

NetBackup ディスクプールにボリュームを追加します。

次に、Nirvanix クラウドストレージの要件を示します。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスキーが必要です。

Nirvanix Cloud Storage Network マスターアカウントのユーザー名とパスワードが必要です。

Nirvanix アカウントのデフォルトのノードレプリケーションポリシーの設定が必要です。新しいストレー

ジプールはデフォルトのポリシーを継承します。業務上のニーズに合わせてこれらの設定をストレー

ジプールごとに調整できます。詳細について、またはアカウントの設定が適切であることを確認するに

は、Nirvanix Management Portal を使って Nirvanix Customer Support に連絡してください。

NetBackup バックアップに使用する Nirvanix ストレージプールを作成するには、NetBackup を使用

する必要があります。NetBackup が作成するストレージプールには、必要なパートナーキーが含まれ

ています。

NetBackup を使ってストレージプールを作成する必要があります。Nirvanix Management Portal が

作成するストレージプールは、必要な Symantec パートナーキーを含んでいません。そのようなスト

レージプールは NetBackup からのデータを受け入れることができません。

一意のストレージプール名を使用する必要があります。ストレージプールの名前は Nirvanix Cloud

Storage Network のすべてのユーザー間で一意である必要があります。

NetBackup 7.5 にアップグレード後、Nirvanix のストレージプール名を変更することはできません。

次の OpenStorage 機能は Nirvanix ストレージではサポートされていません。

最適化された複製。

最適化された合成。

ダイレクトテープ (NDMP による)。

バックアップイメージのディスクボリュームのスパン。

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

Nirvanix Cloud Storage Network に関する詳細情報は Nirvanix から入手できます。 http://www.nirvanix.com/products-services/index.aspx

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

21

Nirvanix クラウドでのバックアップイメージの表示について

Nirvanix Management Portal は Nirvanix Web クライアントに NetBackup バックアップ

イメージを次の通り表示します。

バックアップイメージは[Storage Pool/Child Account]ビューの下にフォルダとして

表示されます。

新しいイメージの書き込み操作を行うたびに、バックアップイメージフォルダの下にフォ

ルダが作成されます。 フォルダ名には、ブロックイメージのシーケンス番号が使われ

ます。たとえば、0、1、2、などです。

各バックアップイメージのフォルダは block_map

ファイルを含んでいます。 このファ

イルはブロックイメージを個々のファイルにマップします。

バックアップイメージのプロパティはメタデータとしてフォルダに追加されます。

Rackspace Cloud Files の要件について

NetBackup Cloud Storage では、Symantec NetBackup を使用して Rackspace Cloud

Files™ からデータをバックアップおよびリストアできます。

表 2-6

に、Rackspace CloudFiles の詳細および要件の概要を示します。

表 2-6

要件

Rackspace Cloud Files の要件

詳細

Rackspace

Cloud Files ア

カウント

Rackspace アカウントを取得する必要があります。アカウントにはユーザー名と

パスワードがあります。Rackspace 処理に従ってアクセスキーを生成する必要が

あります。ユーザー名とアクセスキーはストレージサーバーを構成する際に必要

になります。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

22

要件 詳細

ストレージ要件 次に、Rackspace CloudFiles の要件を示します。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスキーが必要

です。

Rackspace Cloud Files アカウントのユーザー名とパスワードが必要です。

NetBackup バックアップ用のクラウドストレージボリュームを作成するには

NetBackup を使う必要があります。

NetBackup が作成するボリュームには、必要な Symantec パートナーキー

が含まれています。ボリュームを作成するために Cloud Files インターフェー

スを使った場合、そのボリュームはパートナーキーを含んでいません。その結

果、そのボリュームは NetBackup からのデータを受け入れることができませ

ん。

ボリューム名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と

小文字の両方。 これらは英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

`~!@#$%^&*()- _+=|¥¥[]{}':;?><.,

メモ: Rackspace の[使用済み領域 (Used Capacity)]および[利用可能な領域 (Available

Space)]に表示される情報は、NetBackup 管理コンソールでは不正確です。これらの値

は[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[デバイス

(Devices)]>[ディスクプール (Disk Pool)]の下にあります。ディスクプールに情報があっ

ても、[使用済み領域 (Used Capacity)]に表示される値はゼロになります。[利用可能な

領域 (Available Space)]の値には最大量が表示されます。正確な使用情報について

は、プロバイダの Web サイトの情報を確認する必要があります。

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

Rackspace Cloud Files に関する詳細情報は Rackspace から入手できます。 http://www.rackspace.com/cloud/cloud_hosting_products/files/

サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて

NetBackup は、サポートされているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートし

ます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージプロバイダについて

23

メモ: NetBackup では、同じ NetBackup のドメインの同じベンダーからのプライベートク

ラウドとパブリッククラウドの両方のストレージはサポートされません。 したがって、特定の

ベンダーに対してパブリッククラウドまたはプライベートクラウドのストレージが構成されて

いる場合、他方の種類のクラウドは構成できません。

プライベートクラウドを設定する前に、NetBackup をセットアップして利用可能にする必

要があります。

プライベートクラウドストレージサーバーを構成する方法には以下の 2 つがあります。

「[詳細設定 (Advanced Settings)]ダイアログボックスを使用します。」

「クラウドストレージの構成ファイルを編集します。」

p.39 の 「クラウドストレージのストレージを構成する 」

を参照してください。

[詳細設定 (Advanced Settings)]ダイアログボックスを使用しま

す。

[クラウドストレージストレージ構成ウィザード (Cloud Storage Configuration Wizard)]の

メディアサーバーの選択パネルで、[詳細設定 (Advanced Settings)]ボタンをクリックし

ます。次に、[サーバーの詳細な構成 (Advanced Server Configuration)]ダイアログボッ

クスで、[ストレージサーバーを上書きする (Override storage server)]を選択し、ストレー

ジサーバーとして使用する内部ホストの名前を入力します。 完全修飾のホスト名を使う

か、ネットワーク環境で IP アドレスに対する名前を解決できること確認してください。

ウィザードパネルの[サービスプロバイダでアカウントを作成する (Create an account with service provider)]リンクは、アカウントを作成できるクラウドプロバイダの Web ペー

ジを開きます。 プライベートクラウドを設定した場合は、構成処理の値は Web ページか

らなくなります。

クラウドストレージの構成ファイルを編集します。

クラウドストレージの構成ファイルを変更して、プライベートクラウドの内部ホストを指すこと

ができます。その場合、ウィザードはホストをクラウドストレージサーバーとして使用します。

[サーバーの詳細な構成 (Advanced Server Configuration)]の設定を使用する必要は

ありません。

クラウドストレージの構成ファイルのパス名は次のとおりです。

■ UNIX の場合: /usr/openv/java/cloudstorejava.conf

■ Windows の場合、 C:¥Program

Files¥Veritas¥NetBackup¥bin¥cloudstorewin.conf

です。

ファイルに各クラウドプロバイダのセクションがあります。 ベンダークラウドタイプの内部ホ

ストを指定するには、次のパラメータの値を変更します。

DEFAULT_STORAGE_SERVER_NAME

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

24

完全修飾のホスト名を使うか、ネットワーク環境で IP アドレスに対する名前を解決できる

こと確認してください。

ウィザードパネルの[サービスプロバイダでアカウントを作成する (Create an account with service provider)]リンクで別の Web ページを開く場合は、構成ファイルの次のパ

ラメータを編集します。

CLOUD_PROVIDER_URL

[クラウドストレージ構成ウィザード (Cloud Storage Configuration Wizard)]が開いてい

るときにこのファイルを編集する場合は、ウィザードを終了する必要があります。 再度開く

と、新しい設定用の構成ファイルを読み込むことができます。

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティには、[クラウド設定 (Cloud

Settings)]プロパティタブが含まれています。 [拡張性のあるストレージ (Scalable

Storage)]プロパティは、クラウドストレージサーバーが構成されている場合のみ表示され

ます。[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティは、現在選択されている

メディアサーバーに適用されます。

p.24 の 「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティの[クラウドの設定

(Cloud Settings)]タブ」

を参照してください。

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティの[クラウドの

設定 (Cloud Settings)]タブ

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティには、暗号化、測定、帯域幅の

調整、NetBackup のホストとクラウドストレージプロバイダ間のネットワーク接続に関する

情報が含まれています。

[クラウド設定 (Cloud Settings)]タブは、クラウドストレージサービスが選択したメディア

サーバーでアクティブになっている場合に表示されます。

図 2-1

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

25

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]の[クラウドの設定

(Cloud Settings)]ホストプロパティ

表 2-7

は、プロパティについて説明します。

表 2-7 クラウドストレージのホストプロパティ

プロパティ 説明

Key Management Server

(KMS) 名 (Key Management

Server (KMS) Name)

NetBackup キーマネージメントサービス (KMS) を構成した場合は、KMS サーバーの名前

です。

測定間隔 (Metering Interval) NetBackup が報告目的のために接続情報を収集する間隔を決定します。 NetBackup

OpsCenter は、レポートを作成するために収集された情報を使用します。値は秒単位で設

定されます。デフォルト設定は 300 秒 (5 分) です。この値をゼロに設定すると、測定は無効

になります。

合計利用可能帯域幅 (Total

Available Bandwidth)

この値は、クラウドへの接続の速度を指定するために使用します。値は、KB/秒で指定されま

す。デフォルト値は 102400 KB/秒です。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

26

プロパティ 説明

サンプリング間隔 (Sampling interval)

帯域幅使用状況の測定間隔 (秒)。この値を大きくするほど、NetBackup が使用帯域幅を調

べる頻度が少なくなります。

詳細設定 (Advanced Settings) [詳細設定 (Advanced Settings)]をクリックして、スロットルの追加設定を指定します。

p.26 の 「帯域幅スロットルの詳細設定」 を参照してください。

p.27 の 「帯域幅スロットルの詳細設定」 を参照してください。

最大接続数 (Maximum connections)

メディアサーバーがクラウドストレージサーバーの宛先を開くために同時に接続できるデフォ

ルトの最大数。クラウドストレージプロバイダに最大接続数が設定されている場合は、

NetBackup はデフォルトの代わりにその値を使用します。

この値は、クラウドストレージサーバーではなくメディアサーバーに適用されます。 クラウドス

トレージサーバーに接続できるメディアサーバーが複数ある場合、各メディアサーバーで異

なる値を持つ場合があります。 したがって、クラウドストレージサーバーへの接続の合計数を

判断するには、各メディアサーバーからの値を追加してください。

NetBackup が接続数よりも多いジョブ数を許可するように設定されている場合、NetBackup

は接続の最大数に達した後で開始されたジョブでは失敗します。 NetBackup は失敗した

ジョブを再試行します。 失敗したジョブを NetBackup が再試行している間に接続が利用可

能になった場合、切断によってジョブが失敗することはありません。ジョブにはバックアップジョ

ブとリストアジョブの両方が含まれています。

ジョブ数の制限は、バックアップポリシーごと、ストレージユニットごとに設定できます。

メモ:

NetBackup はジョブを開始するときに、同時並行ジョブの数、メディアサーバーごとの

接続の数、メディアサーバーの数、ジョブの負荷分散ロジックなどの多くの要因を明らかにす

る必要があります。 したがって、NetBackup は正確な最大接続数でジョブを失敗しない場合

もあります。 NetBackup は、接続数が最大数よりもわずかに少ない場合、正確に最大数の

場合、最大数よりわずかに多い場合にジョブを失敗することがあります。

実際には、この値を 100 より大きく設定する必要はありません。

帯域幅スロットルの詳細設定

帯域幅スロットルの詳細設定では、NetBackup のホストとクラウドストレージプロバイダ間

の接続のさまざまな面を制御できます。

総帯域幅および帯域幅のサンプリング間隔は、[拡張性のあるストレージ (Scalable

Storage)]ホストプロパティ画面の[クラウド設定 (Cloud Settings)]タブで設定します。

p.24 の 「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ」

を参照してくださ

い。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

27

帯域幅スロットルの詳細設定を行うには

1 [NetBackup 管理コンソール (NetBackup Administration Console)]の左ペイン

で、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ホストプロパティ (Host

Properties)]>[メディアサーバー (Media Servers)]を展開します。

2 右ペインで、プロパティを指定するホストを選択します。

3 [処理 (Actions)]の[プロパティ (Properties)]をクリックします。

4 左ペインの[プロパティ (properties)]ダイアログボックスで、[拡張性のあるストレー

ジ (Scalable Storage)]を選択します。

5 右ペインで、[詳細設定 (Advanced Settings)]をクリックします。[スロットルの詳細

設定 (Advanced Throttling Configuration)]ダイアログボックスが表示されます。

次に、ダイアログボックスの例を示します。

6 設定を構成したら、[OK]をクリックします。

p.27 の 「帯域幅スロットルの詳細設定」 を参照してください。

帯域幅スロットルの詳細設定

次の表で、帯域幅スロットルの詳細設定を説明します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ

28

表 2-8 スロットルの詳細設定

プロパティ 説明

読み取り帯域幅 (Read

Bandwidth)

このフィールドを使用して、読み取り操作が使うことができる総帯域幅の

割合を指定します。0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入

力すると、エラーが生成されます。

数分内に指定された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する

場合、タイムアウトによりリストアエラーまたはレプリケーションエラーが発

生することがあります。

必要な帯域幅を計算するときに複数のメディアサーバーの同時ジョブ

の合計負荷を考慮してください。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

書き込み帯域幅 (Write

Bandwidth)

このフィールドを使用して、書き込み操作が使うことができる総帯域幅の

割合を指定します。0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入

力すると、エラーが生成されます。

数分内に指定された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する

場合、タイムアウトによりバックアップエラーが発生することがあります。

必要な帯域幅を計算するときに複数のメディアサーバーの同時ジョブ

の合計負荷を考慮してください。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

作業時間 (Work time)

オフ時間 (Off time)

クラウド接続の作業時間とみなされる時間間隔を指定します。

24 時間形式で開始時刻と終了時刻を指定してください。たとえば、2:00

P.M. は 14:00 です。

クラウド接続で使用できる帯域幅を[割り当て帯域幅 (Allocated bandwidth)]フィールドに示します。この値によって、利用可能な帯域

幅のうちどのくらいがこの時間帯のクラウド操作に使用されるかが決まり

ます。値はパーセントまたは KB/秒で表示されます。

クラウド接続のオフ時間とみなされる時間間隔を指定します。

24 時間形式で開始時刻と終了時刻を指定してください。たとえば、2:00

P.M. は 14:00 です。

クラウド接続で使用できる帯域幅を[割り当て帯域幅 (Allocated bandwidth)]フィールドに示します。この値によって、利用可能な帯域

幅のうちどのくらいがこの時間帯のクラウド操作に使用されるかが決まり

ます。値はパーセントまたは KB/秒で表示されます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup CloudStore サービスコンテナについて

29

プロパティ 説明

週末 (Weekend) 週末の開始時間と終了時間を指定します。

クラウド接続で使用できる帯域幅を[割り当て帯域幅 (Allocated bandwidth)]フィールドに示します。この値によって、利用可能な帯域

幅のうちどのくらいがこの時間帯のクラウド操作に使用されるかが決まり

ます。値はパーセントまたは KB/秒で表示されます。

読み取り帯域幅 (KB/秒)

(Read Bandwidth

(KB/s))

このフィールドには、それぞれのリストアジョブでクラウドのストレージサー

バーから NetBackup のメディアサーバーに転送するのに、どのくらい

の帯域幅が利用可能かが示されます。 値は、KB/秒で表示されます。

書き込み帯域幅 (KB/秒)

(Write Bandwidth

(KB/s))

このフィールドには、それぞれのバックアップジョブで NetBackup のメ

ディアサーバーからクラウドのストレージサーバーに転送するのに、どの

くらいの帯域幅が利用可能かが示されます。 値は、KB/秒で表示され

ます。

NetBackup CloudStore サービスコンテナについて

CloudStore サービスコンテナは、クラウドストレージ用に構成されたメディアサーバーで

実行される Web ベースのサービスコンテナです。このコンテナでは、構成サービス、ス

ロットルサービス、測定データコレクタサービスなど、異なるサービスをホストします。

NetBackup 管理コンソールで[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]ホストプロ

パティを使って CloudStore サービスコンテナの動作を構成できます。

p.24 の 「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ」

を参照してくださ

い。

NetBackup CloudStore サービスコンテナはセキュアモードまたは非セキュアモードで開

始できます。セキュリティモードによってクライアントとサービスの通信方法が決定します。

セキュリティモードを設定するには

CSSC_IS_SECURE

属性を使用します。 デフォルト値

は 1 (セキュリティ保護された通信) です。

セキュアモードでは、クライアントコンポーネントは CloudStore サービスコンテナで認証

する必要があります。認証の後で、セキュリティ保護された HTTPS チャネルを介して通

信が行われます。サーバーは 365 日間有効な自己署名証明書を生成し、その証明書を

認証に使用します。証明書の名前は cssc.crt

です。 ファイルは、UNIX または Linux

の場合は

/usr/openv/lib/ost-plugins ディレクトリにあり、Windows の場合は

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥ost-plugins にあります。証明書が破損

するか期限切れになった場合は、古い証明書を削除し、新しい証明書を再生するために

サービスを再起動してください。

CSSC_IS_SECURE

の値をゼロに変更すると、CloudStore サービスコンテナでセキュリティ

保護されない通信が使われます。クライアントは認証を必要とせずに HTTP 経由でサー

バーと通信します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのデータ暗号化について

30 nbcssc

サービスのデフォルトのポート番号は 5637 です。

p.99 の 「NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動」

を参照してください。

クラウドストレージのデータ暗号化について

クラウドに送信する前にデータを暗号化できます。

NetBackup は暗号化キーを管理するのに Key Management Service を使います。

NetBackup がデータを暗号化できるようにマスターサーバーで KMS を設定する必要が

あります。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて」

を参照し

てください。

格納データの暗号化とセキュリティについての詳細情報が利用可能です。

次を参照してください。 『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』 次で利用可能で

す。 シマンテック社ナレッジベース 。

NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメ

ントについて

p.30 の 「クラウドストレージのデータ暗号化について」

を参照してください。

NetBackup はキーマネージメントサービス (KMS) を使って、ディスクストレージのデータ

暗号化用のキーを管理します。KMS は NetBackup マスターサーバーベースの対称キー

管理サービスです。このサービスは、NetBackup マスターサーバー上で実行されます。

KMS 機能を使うために追加のライセンスは必要ありません。

KMS データベースに必要となる暗号化キーを次の表で説明します。

表 2-9 KMS データベースに必要な暗号化キー

キー 説明

ホストマスターキー (Host

Master Key)

ホストマスターキーはキーデータベースを保護します。ホストマスター

キーはパスフレーズと ID を必要とします。KMS はキーを生成するのに

パスフレーズを使います。

キーの保護キー (Key

Protection Key)

キーの保護キーは、キーデータベースの個別のレコードを保護します。

キーの保護キーはパスフレーズと ID を必要とします。KMS はキーを生

成するのにパスフレーズを使います。

ストレージサーバーとボリューム組み合わせのそれぞれに必要となる暗号化キーを次の

表で説明します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

31

表 2-10

キー

キーグループ

キーレコード

ストレージサーバーおよびボリュームの各組み合わせに必要な暗号

化キー

説明

キーグループのキーはそのキーグループを保護します。ストレージサーバー

とボリュームの組み合わせごとにキーグループが必要になります。キーグルー

プのキーはパスフレーズを必要とします。キーグループ名は、次の形式であ

る必要があります。

storage_server_name:volume_name

次に、キーグループ名の基準を示します。

■ storage_server_name の場合、ストレージサーバーに使ったものと

同じ名前を使う必要があります。名前は完全就職ドメイン名か省略名に

できますが、ストレージサーバーと同じものにする必要があります。

コロン (:) は storage_server_name の後に必要です。

クラウドストレージの volume_name の場合、ストレージベンダーが

NetBackup に公開している LSU 名を指定する必要があります。

作成する各キーグループはキーレコードを必要とします。キーレコードはス

トレージサーバーとボリュームのデータを保護する実際のキーを格納します。

p.31 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成」 を参照し

てください。

KMS に関する詳細情報を参照できます。

次を参照してください。 『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』 。

p.49 の 「KMS データベース暗号化の設定」 を参照してください。

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージ

メントの構成

クラウドストレージの場合、暗号化はオプションです。暗号化を使わない場合は、キーマ

ネージメントを構成する必要はありません。シマンテック社は、暗号化を使用するために、

[クラウドストレージサーバーの構成ウィザード (Cloud Storage Server Configuration

Wizard)]および[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]

を使うことを推奨します。ウィザードには、キーマネージメントおよび暗号化を構成する手

順が含まれています。

p.39 の 「クラウドストレージのストレージを構成する 」

を参照してください。

p.60 の 「クラウドストレージのディスクプールの構成」 を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

32

ただし、NetBackup コマンドを使って、キーマネージメントを手動で設定することができま

す。このトピックは、これを行う処理を説明し、完了する必要がある個々のタスクへのリンク

を含んでいます。

表 2-11 キーマネージメントの手動による構成

手順

手順 1

手順 2

手順 3

手順 4

手順 5

作業 手順の詳細

NetBackup キーマネージメ

ントについて

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキー

マネージメントについて」

を参照してください。

KMS データベースの設定

p.32 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化の KMS

データベースの設定」 を参照してください。

キーグループの作成

キーレコードの作成

キー名のレコードの保存

ストレージサーバーとボリュームの組み合わせごとに

キーグループが必要になります。

p.34 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化の

KMS キーグループの作成」

を参照してください。

各キーグループはキーレコードを必要とします。キー

レコードは暗号化キーを含んでいます。

p.35 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化の

KMS キーの作成」

を参照してください。

キー名のレコードによってキー名を消失した場合に

キーを再度作成できます。

p.36 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS

キー名のレコードを保存」

を参照してください。

p.88 の 「クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示」 を参照してください。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて」

を参照し

てください。

NetBackup クラウドストレージ暗号化の KMS データベースの設定

KMS データベースの設定は、NetBackup キーマネージメントサービスを手動で構成す

るプロセスの最初のタスクです。

p.31 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成」 を参照し

てください。

p.49 の 「KMS データベース暗号化の設定」 を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

33

KMS データベースを設定する方法

1 NetBackup マスターサーバーで、次のように nbkms コマンドを -createemptydb

オプションとともに実行することで KMS データベースを作成します。

UNIX の場合:

/usr/openv/netbackup/bin/nbkms -createemptydb

Windows の場合: install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥nbkms.exe

-createemptydb

次のプロンプトが表示されます。

Enter the Host Master Key (HMK) passphrase (or hit ENTER to use a randomly generated HMK). The passphrase will not be displayed on the screen.

Enter passphrase :

2 ホストマスターキー (HMK) のパスフレーズを入力するか、Enter キーを押してランダ

ムに生成されたキーを作成します。

ホストマスターキーのパスフレーズを入力すると、次のメッセージが表示されます。

An ID will be associated with the Host Master Key (HMK) just created. The ID will assist you in determining the HMK associated with any key store.

Enter HMK ID :

3 HMK の ID を入力します。この ID には、HMK を特定するのに使用する、わかりや

すい任意の ID を指定できます。

ホストマスターキー ID を入力すると、次のメッセージが表示されます。

Enter the Key Protection Key (KPK) passphrase (or hit ENTER to use a randomly generated KPK). The passphrase will not be displayed on the screen.

Enter passphrase :

4 キーの保護キーのパスフレーズを入力するか、または Enter キーを押してランダム

に生成されたキーを作成します。

キー保護キーのパスフレーズを入力すると、次のメッセージが表示されます。

An ID will be associated with the Key Protection Key (KPK) just created. The ID will assist you in determining the KPK associated with any key store.

Enter KPK ID :

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

34

5 KPK の ID を入力します。この ID には、KPK を特定するのに使用する、わかりや

すい任意の ID を指定できます。

6 マスターサーバーで NetBackup Key Management Service を開始してください。

これを行うには、NetBackup 管理コンソールのアクティビティモニターを使用します。

サービスを開始すれば、初期データベース設定は完了です。

7 データベースを設定したら、ディスクプールのボリュームのキーグループを作成して

ください。

NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーグループの作成

KMS キーグループの作成は、NetBackup キーマネージメントサービスを手動で構成す

るプロセスの 2 番目のタスクです。

p.31 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成」 を参照し

てください。

p.49 の 「KMS データベース暗号化の設定」 を参照してください。

キーグループはキーレコードのコンテナです。ストレージサーバーとボリュームの組み合

わせごとに次の形式のキーグループが必要になります。

storage_server_name:volume_name

KMS キーグループを作成する方法

1 NetBackup マスターサーバーで、次のように、 nbkmsutil

コマンドを

-createkg

オプションとともに使って、キーグループを作成します。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbkmsutil -createkg

-kgname storage_server_name:volume_name

Windows の場合:

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbkmsutil -createkg

-kgname storage_server_name:volume_name

次に、キーグループ名の基準を示します。

■ storage_server_name

の場合、ストレージサーバーに使った名前と同じ名前

を使う必要があります。名前は完全就職ドメイン名か省略名にできますが、スト

レージサーバーと同じものにする必要があります。

コロン (:) は storage_server_name の後に必要です。

クラウドのストレージでは、volume_name に対して、ストレージの製造元が

NetBackup で公開する LSU の名前を指定する必要があります。

次の例は、クラウドストレージ製造元の使用を示しています。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

35 nbkmsutil -createkg -kgname CloudVendor.com:symc_backups_gold

2 キーグループを作成した後に、各グループに 1 つのキーレコードを作成します。 p.35 の

「NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーの作成」 を参照して

ください。

NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーの作成

KMS キーグループの作成は、NetBackup キーマネージメントサービスを手動で構成す

るプロセスの 3 番目かつ最後のタスクです。

p.31 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成」 を参照し

てください。

p.49 の 「KMS データベース暗号化の設定」 を参照してください。

各々のキーグループは少なくとも 1 つのキーレコードを必要とします。キーレコードは暗

号化キー自体とキーについての情報を含んでいます。キーはデータを暗号化し、復号化

するのに使われます。

メモ: キーグループに複数のキーを作成した場合は、最後のキーのみが有効になります。

KMS キーを作成する方法

1 NetBackup マスターサーバーで、 nbkmsutil コマンドを -createkey オプションと

ともに使ってキーレコードを作成します。

UNIX の場合:

/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbkmsutil -createkey

-keyname keyname -kgname key_group_name -activate

Windows の場合:

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbkmsutil -createkey

-keyname keyname -kgname key_group_name -activate

次の例は、クラウドストレージ製造元の使用を示しています。 nbkmsutil -createkey -keyname Encrypt_Key_April -kgname

CloudVendor.com:symc_backups_gold -activate

パスフレーズを入力するように求められます。

パスフレーズを入力します。

2 パスフレーズを入力した後、もう一度入力します。このパスフレーズはすでに入力し

たすべてのパスフレーズとは異なっている必要があります。

3 パスフレーズのレコードを保存します。

p.36 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS キー名のレコードを保存」

を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

36

NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS キー名のレコードを保存

シマンテック社では、暗号化キー名のレコードを保存するようお勧めしています。キーをリ

カバリしたり再作成する必要がある場合、出力に表示されるキータグが必要です。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成

37

キー名のレコードを保存する方法

1 キーグループ名を特定するには、マスターサーバー上で次のコマンドを使用します。

UNIX の場合:

/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbkmsutil -listkgs

Windows の場合: install_path¥Program

Files¥Veritas¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbkmsutil.exe -listkgs

次に出力例を示します。

Key Group Name

Supported Cypher

Number of Keys

Has Active Key

: CloudVendor.com:symc_backups_gold

: AES_256

: 1

: Yes

Creation Time : Tues Oct 01 01:00:00 2013

Last Modification Time: Tues Oct 01 01:00:00 2013

Description : CloudVendor.com:symc_backups_gold

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーについて

38

2 キーグループごとに、グループに属するすべてのキーをファイルに書き込みます。

マスターサーバー上でコマンドを実行します。コマンドの構文は次のとおりです。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbkmsutil -listkeys

-kgname key_group_name > filename.txt

Windows の場合:

install_path¥Program

Files¥Veritas¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbkmsutil.exe -listkeys

-kgname key_group_name > filename.txt

次に出力例を示します。 nbkmsutil.exe -listkeys -kgname CloudVendor.com:symc_backups_gold

> encrypt_keys_CloudVendor.com_symc_backups_gold.txt

Key Group Name

Supported Cypher

Number of Keys

Has Active Key

: CloudVendor.com:symc_backups_gold

: AES_256

: 1

: Yes

Creation Time : Tues Jan 01 01:00:00 2013

Last Modification Time: Tues Jan 01 01:00:00 2013

Description : Key group to protect cloud volume

Key Tag

Key Name

Current State

Creation Time

: 532cf41cc8b3513a13c1c26b5128731e5ca0b9b01e0689cc38ac2b7596bbae3c

: Encrypt_Key_April

: Active

: Tues Jan 01 01:02:00 2013

Last Modification Time: Tues Jan 01 01:02:00 2013

Description : -

Number of Keys: 1

3 キーレコードの作成に使ったパスフレーズをファイルに含めます。

4 安全な場所にファイルを格納します。

クラウドストレージサーバーについて

ストレージサーバーは、ストレージに対してデータの書き込みと読み込みを実行するエン

ティティです。クラウドストレージの場合、バックアップデータの送り先は通常インターネッ

ト上のホストです。ストレージベンダーからストレージサーバーの名前が提供されます。

NetBackup でクラウドストレージを構成するときは、その名前を使ってください。

特定のストレージベンダーの NetBackup ドメインには、ストレージサーバーが 1 つだけ

あります。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

39

クラウドベンダーのストレージでバックアップイメージを共有する場合、バックアップイメー

ジを共有する NetBackup ドメインごとにストレージサーバーを構成する必要があります。

他の NetBackup メディアサーバーは、クライアントをバックアップし、ストレージサーバー

にデータを移動します。

p.72 の 「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

クラウドストレージのストレージを構成する

このコンテキストでの構成とは、クラウドストレージに対して読み書きできるストレージサー

バーとしてホストを構成することをいいます。NetBackup の[クラウドストレージサーバー

の構成ウィザード (Cloud Storage Server Configuration Wizard)]は、クラウドストレー

ジベンダーのネットワークと通信してストレージサーバーに適切なホストを選択します。ま

た、このウィザードで、暗号化用の NetBackup キーマネージメントサービスも構成できま

す。

1 つ以上のメディアサーバーがクラウドストレージに対して有効になっている必要がありま

す。クラウドストレージに対して有効にするには、NetBackup メディアサーバーが次の条

件を満たしている必要があります。

クラウドストレージの場合、メディアサーバーのオペレーティングシステムがサポートさ

れている必要があります。

NetBackup がクラウドストレージをサポートしているオペレーティングシステムについ

ては、NetBackup のオペレーティングシステム互換性リストを参照してください。 シマ

ンテック社 NetBackup サポートのランディングページ 。

NetBackup CloudStore サービスコンテナ ( nbcssc ) が実行されている必要がありま

す。

クラウドストレージのバイナリファイルは ost-plugins

ディレクトリに存在する必要が

あります。

NetBackup はサポートしているクラウドプロバイダのプライベートクラウドをサポートしま

す。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照してく

ださい。

p.38 の 「クラウドストレージサーバーについて」 を参照してください。

ウィザードを使ってクラウドストレージサーバーを構成する方法

1 NetBackup マスターサーバーに接続されたNetBackup 管理コンソールで、

[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]または[メディアおよびデバイス

の管理 (Media and Device Management)]のいずれかを選択します。

2 右ペインで、[クラウドストレージサーバーの構成 (Configure Cloud Storage

Servers)]を選択します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

40

3 ウィザードの[ようこそ (Welcome)]パネルで[次へ (Next)]をクリックします。

[クラウドプロバイダの選択 (Select Cloud Provider)]パネルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

41

4 [クラウドプロバイダの選択 (Select Cloud Provider)]パネルで、クラウドストレージ

プロバイダを選択し、[次へ (Next)]をクリックします。

[次へ (Next)]をクリックした後に、クラウドストレージプロバイダの構成パネルが表示

されます。

構成パネルの例を次に示します。

5 [メディアサーバーの選択 (Select media server)]パネルで、次の手順を実行しま

す。 a b

ストレージサーバーに問い合わせるために使うメディアサーバーを選択します。クラウド

ストレージに対して有効になっているメディアサーバーである必要があります。

ストレージプロバイダアカウントがない場合は、ストレージプロバイダ構成パネルの[サー

ビスプロバイダでアカウントを作成する (Create an account with service provider)]を

クリックします。開く Web ブラウザを使ってストレージプロバイダでアカウントを作成しま

す。このウィザードパネルに入力できるようその情報を保存します。

プライベートクラウドを構成する場合、開く Web ページには構成処理の値がありませ

ん。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

42 f c d e g

[ ベンダー名アカウントがあります (I have a VendorName)] オプションで、次のいず

れかを行います:

パブリッククラウドストレージの場合、[ ベンダー名 アカウントがあります (I have a

VendorName account)]をクリックします。

クラウドストレージベンダーのプロトコルを使ってプライベートクラウドを構成するに

は、[ ベンダー名アカウントがあります (I have a VendorName account)]チェック

ボックスのチェックを外します。

p.22 の 「サポートされるクラウドベンダーのプライベートクラウドについて」 を参照し

てください。

クラウドストレージベンダーのデフォルトオプションでクラウドストレージサーバーを構成

するには、このウィザードパネルでオプションを選択するか入力します。構成する必要

があるオプションは、ストレージベンダーによって異なります。オプションは、プライベー

トクラウドを構成する場合も異なります。 p.45 の

「アマゾン S3 ストレージサーバーの構成オプション」 を参照してください。

p.46 の

「AT&T ストレージサーバーの構成オプション」

を参照してください。 p.47 の

「Nirvanix ストレージサーバーの構成オプション」 を参照してください。

p.48 の

「Rackspace ストレージサーバーの構成オプション」 を参照してください。

デフォルト以外のオプションでクラウドストレージサーバーを構成する、またはプライベー

トクラウドを構成するには、[詳細 (Advanced)]をクリックします。その後、[サーバーの

詳細な構成 (Advanced Server Configuration)]ダイアログボックスで次の操作を行い

ます。

ストレージサーバーを変更するには、[ストレージサーバーを上書きする (Override storage server)]をクリックし、ストレージサーバーの名前を入力します。

このオプションは、プライベートクラウドの内部ホストを指定するために使用できま

す。

ストレージサーバーへの同時ネットワーク接続数を制限するには、[最大接続数

(Maximum Connections)]ボックスに値を入力します。ここで値を設定しなかった

場合は、NetBackup はクラウドストレージのホストプロパティのグローバル値を使い

ます。 p.24 の

「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ」

を参照してく

ださい。

[サーバーの詳細な構成 (Advanced Server Configuration)]ダイアログボックスで[OK]

をクリックします。

[メディアサーバーの選択 (Select media server)]パネルの[次へ (Next)]をクリックし

てください。

[暗号化の設定を指定する (Specify Encryption Settings)]パネルが表示されます。

このパネルの例を次に示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

43

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

44

6 [暗号化の設定を指定する (Specify Encryption Settings)]パネルで、暗号化の設

定を選択または入力します。

p.49 の 「KMS データベース暗号化の設定」 を参照してください。

[次へ (Next)]をクリックすると、[クラウドストレージサーバーの構成の概略 (Cloud

Storage Server Configuration Summary)]パネルが表示されます。

このパネルの例を次に示します。

7 [クラウドストレージサーバーの構成の概略 (Cloud Storage Server Configuration

Summary)]パネルで、選択した項目を確認します。選択項目が正しければ、[次へ

(Next)]をクリックします。OK でない場合は、訂正する必要があるパネルまで[戻る

(Back)]をクリックします。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

45

8 ウィザードでストレージサーバーを作成した後、[次へ (Next)]をクリックします。

[ストレージサーバー作成の確認 (Storage Server Creation Confirmation)]パネ

ルが表示されます。

9 [完了 (Completion)]パネルで、次のいずれかを実行します。

[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]を続行する

には、[次へ (Next)]をクリックします。

p.60 の 「クラウドストレージのディスクプールの構成」 を参照してください。

ウィザードを終了するには、[閉じる (Close)]をクリックします。

アマゾン S3 ストレージサーバーの構成オプション

次の表で、アマゾン S3 ストレージサーバーの構成オプションを説明します。

フィールド名

メディアサーバー名

(Media Server Name)

表 2-12 アマゾン S3 ストレージサーバーの構成オプション

必要な内容

ドロップダウンリストから NetBackup メディアサーバーを選択します。

次のように、クラウドストレージに対して有効になっているメディアサーバーのみがリストに表示され

ます。

クラウドストレージの場合、メディアサーバーのオペレーティングシステムがサポートされている

必要があります。

お使いのリリースについては、 NetBackup のランディングページで NetBackup オペレーティ

ングシステムの互換性リストを参照してください 。

NetBackup クラウドストレージサービスコンテナは (nbcssc) が実行している必要があります。

クラウドストレージのバイナリファイルは ost-plugins ディレクトリに存在する必要があります。

選択したホストが、機能と使用可能なストレージについてストレージベンダーのネットワークに問い

合わせます。メディアサーバーはバックアップおよびリストアのためのデータムーバーにもなります。 p.72 の

「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

ストレージサーバーを構成した後は、ここで指定したメディアサーバーを変更できません。この動作

は OpenStorage プラグインの設計によるものです。メディアサーバーを変更しようとすると、認可

エラーが生成されます。

Amazon S3 アカウントが

あります (I have an

Amazon S3 account)

[Amazon S3 アカウントがあります (I have an Amazon S3 account)] (Cloud Storage Network)

を選択して、必要なアカウント情報を入力します。

アクセス ID (Access ID) アマゾン S3 アクセス ID を入力します。

アカウントがない場合は、[サービスプロバイダによるアカウントの作成 (Create an account with the service provider)]リンクをクリックします。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

46

フィールド名 必要な内容

セキュアアクセストークン

(Secure Access Token)

アマゾン S3 セキュアアクセストークンを入力します。

詳細 (Advanced) クラウドベンダーのデフォルトストレージサーバーを変更する、またはネットワーク接続の最大数を

指定するには、[詳細 (Advanced)]をクリックします。

AT&T ストレージサーバーの構成オプション

次の表で、AT&T ストレージサーバーの構成オプションを説明します。

フィールド名

メディアサーバー名

(Media Server Name)

表 2-13

必要な内容

AT&T ストレージサーバーの構成オプション

ドロップダウンリストから NetBackup メディアサーバーを選択します。

次のように、クラウドストレージに対して有効になっているメディアサーバーのみがリストに表示され

ます。

クラウドストレージの場合、メディアサーバーのオペレーティングシステムがサポートされている

必要があります。

お使いのリリースについては、 NetBackup のランディングページで NetBackup オペレーティ

ングシステムの互換性リストを参照してください 。

NetBackup クラウドストレージサービスコンテナは (nbcssc) が実行している必要があります。

クラウドストレージのバイナリファイルは ost-plugins ディレクトリに存在する必要があります。

選択したホストが、機能と使用可能なストレージについてストレージベンダーのネットワークに問い

合わせます。メディアサーバーはバックアップおよびリストアのためのデータムーバーにもなります。 p.72 の

「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

ストレージサーバーを構成した後は、ここで指定したメディアサーバーを変更できません。この動作

は OpenStorage プラグインの設計によるものです。メディアサーバーを変更しようとすると、認可

エラーが生成されます。

AT&T Synaptic Storage

アカウントがあります (I have an AT&T Synaptic storage account)

[AT&T Synaptic Storage アカウントがあります (I have an AT&T Synaptic storage account)]を

選択して、必要なアカウント情報を入力します。

ユーザー名 (User

Name)

AT&T ユーザー名を入力します。

アカウントがない場合は、[サービスプロバイダによるアカウントの作成 (Create an account with the service provider)]リンクをクリックします。

パスワード (Password)

詳細 (Advanced)

[ユーザー名 (User Name)]アカウントのパスワードを入力します。

クラウドベンダーのデフォルトストレージサーバーを変更する、またはネットワーク接続の最大数を

指定するには、[詳細 (Advanced)]をクリックします。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

47

Nirvanix ストレージサーバーの構成オプション

Nirvanix のストレージサーバーの構成オプションを次の表で説明します。

表 2-14 ストレージサーバーの構成オプション

フィールド名

メディアサーバー名

(Media Server Name)

必要な内容

NetBackup メディアサーバーをドロップダウンリストから選択します。

次のように、クラウドストレージに対して有効になっているメディアサーバーのみがリストに表示され

ます。

クラウドストレージの場合、メディアサーバーのオペレーティングシステムがサポートされている

必要があります。

お使いのリリースについては、 NetBackup のランディングページで NetBackup オペレーティ

ングシステムの互換性リストを参照してください 。

NetBackup CloudStore サービスコンテナ (nbcssc) が実行されている必要があります。

クラウドストレージのバイナリファイルは ost-plugins ディレクトリに存在する必要があります。

選択したホストが、機能と使用可能なストレージについてストレージベンダーのネットワークに問い

合わせます。メディアサーバーはバックアップおよびリストアのためのデータムーバーにもなります。 p.72 の

「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

ストレージサーバーを構成した後は、ここで指定したメディアサーバーを変更できません。この動作

は現在の OpenStorage プラグインの設計によるものです。メディアサーバーを変更しようとすると、

認可エラーが生成されます。

Nirvanix CSN アカウント

を保有している (I have a

Nirvanix CSN account)

[Nirvanix CSN アカウントを保有している (I have a Nirvanix CSN account)] (クラウドストレージ

ネットワーク) を選択して、必要なアカウントとストレージプールの情報を入力します。

マスターアカウント名

(Master account name)

Nirvanix によって提供されるマスターアカウント名を入力します。

アカウントがない場合は、[サービスプロバイダによるアカウントの作成 (Create an account with the service provider)]リンクをクリックします。

マスターアカウント名と関連付けられたパスワードを入力します。 パスワード (Password)

ストレージプール名

(Storage pool name)

Nirvanix Cloud Storage Network 内の[アプリケーション名 (Application Name)]としても知られ

るストレージプールの名前を入力します。 この名前は Nirvanix Cloud Storage Network のスト

レージ領域で一意である必要があります。

ストレージのプール名には、次の文字を使うことができます。

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と小文字の両方。 これ

らは英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

~`!@#$%^&()_-+={};',

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

48

フィールド名

詳細 (Advanced)

必要な内容

クラウドベンダーのデフォルトストレージサーバーを変更する、またはネットワーク接続の最大数を

指定するには、[詳細 (Advanced)]をクリックします。

Rackspace ストレージサーバーの構成オプション

次の表で、Rackspace ストレージサーバーの構成オプションを説明します。

表 2-15 Rackspace ストレージサーバーの構成オプション

フィールド名

メディアサーバー名

(Media Server Name)

必要な内容

NetBackup メディアサーバーをドロップダウンリストから選択します。

次のように、クラウドストレージに対して有効になっているメディアサーバーのみがリストに表示され

ます。

クラウドストレージの場合、メディアサーバーのオペレーティングシステムがサポートされている

必要があります。

お使いのリリースについては、 NetBackup のランディングページで NetBackup オペレーティ

ングシステムの互換性リストを参照してください 。

NetBackup クラウドストレージサービスコンテナは (nbcssc) が実行している必要があります。

クラウドストレージのバイナリファイルは ost-plugins ディレクトリに存在する必要があります。

選択したホストが、機能と使用可能なストレージについてストレージベンダーのネットワークに問い

合わせます。メディアサーバーはバックアップおよびリストアのためのデータムーバーにもなります。 p.72 の

「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

ストレージサーバーを構成した後は、ここで指定したメディアサーバーを変更できません。この動作

は現在の OpenStorage プラグインの設計によるものです。メディアサーバーを変更しようとすると、

認可エラーが生成されます。

Rackspace Cloud Files

アカウントがあります (I have a Rackspace

Cloud Files account)

[Rackspace Cloud Files アカウントがあります (I have a Rackspace Cloud Files account)]を

選択して、必要なアカウント情報を入力します。

ユーザー名 (User

Name)

Rackspace Cloud Files アカウントのユーザー名を入力します。

アカウントがない場合は、[サービスプロバイダによるアカウントの作成 (Create an account with the service provider)]リンクをクリックします。

アクセスキー (Access key)

Rackspace Cloud Files アカウントのアクセスキーを入力します。

詳細 (Advanced) クラウドベンダーのデフォルトストレージサーバーを変更する、またはネットワーク接続の最大数を

指定するには、[詳細 (Advanced)]をクリックします。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのストレージを構成する

49

KMS データベース暗号化の設定

NetBackup キーマネージメントサービスデータベースを構成するための設定を次の表で

説明します。

表 2-16 暗号化データベースに必要な情報

フィールド名

KMS サーバー名 (KMS Server

Name)

必要な情報

このフィールドは NetBackup マスターサーバーの名前を表示します。マスターサーバー

では KMS のみを構成できます。このフィールドは変更できません。

KMS が構成されていない場合は、このフィールドは <kms_server_name> を表示しま

す。

ホストマスターキー (HMK) のパス

フレーズ (Host Master Key

(HMK) Passphrase)

データベースを保護するキーを入力します。KMS の用語では、キーはパスフレーズと呼

ばれています。

ホストのマスターキーを再入力します。 HMK パスフレーズの再入力

(Re-enter HMK Passphrase)

ホストマスターキー ID (Host

Master Key ID)

ID はマスターキーに割り当てるラベルです。特定のホストのマスターキーを ID で識別で

きるようにします。このフィールドは 255 文字に制限されています。

キーストアファイルの内容を複合化するためには、正しいキーの保護キーとホストのマス

ターキーを識別する必要があります。これらの ID はキーストアファイルヘッダーに暗号化

されずに保存されています。キーストアファイルへのアクセスしかなくても正しい ID を選択

できます。ディザスタリカバリを実行するためには、ファイルと関連付けられる正しい ID と

パスフレーズを覚える必要があります。

キーの保護キー (KPK) パスフレー

ズ (Key Protection Key (KPK)

Passphrase)

KMS データベース内の個別のレコードを保護するパスワードを入力します。KMS の用語

では、キーはパスフレーズと呼ばれています。

キーの保護パスワードを再入力します。 KPK パスフレーズの再入力

(Re-enter KPK Passphrase)

キーの保護キー ID (Key

Protection Key ID)

ID はキーに割り当てるラベルです。特定のキーの保護キーを ID で識別できるようにしま

す。このフィールドは 255 文字に制限されています。

キーストアファイルの内容を複合化するためには、正しいキーの保護キーとホストのマス

ターキーを識別する必要があります。これらの ID はキーストアファイルヘッダーに暗号化

されずに保存されています。キーストアファイルへのアクセスしかなくても正しい ID を選択

できます。ディザスタリカバリを実行するためには、ファイルと関連付けられる正しい ID と

パスフレーズを覚える必要があります。

キーグループおよびキーレコードも暗号化に必要です。NetBackup のウィザードを使っ

てクラウドのストレージを構成した場合は、[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

50

Configuration Wizard)]によってキーグループとキーレコードが構成されます。次を使う

場合

p.31 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化のキーマネージメントの構成」 を参照し

てください。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて」

を参照し

てください。

クラウドストレージサーバーのプロパティ

[ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)]ダイアログボックスの[プロパティ

(Properties)]タブを使用すると、NetBackup とクラウドストレージの対話に影響するいく

つかのプロパティを変更できます。

すべてのプロパティがすべてのストレージベンダーに適用されるわけではありません。

表 2-17 では、様々なプロパティの接頭辞について説明します。

表 2-17 接頭辞の定義

接頭辞 接頭辞の意味

Amazon AMZ

ATT

COMPR

CRYPT

METER

NVX

RACKS

AT&T

データ圧縮

暗号化

測定 (Metering)

Nirvanix

Rackspace

スロットル (Throttling)

THR

p.51 の 「ストレージサーバーのクラウド接続プロパティ」 を参照してください。

p.54 の 「ストレージサーバーの帯域幅スロットルのプロパティ」

を参照してください。

p.57 の 「ストレージサーバーの暗号化のプロパティ」

を参照してください。

p.58 の 「Nirvanix ストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

51

ストレージサーバーのクラウド接続プロパティ

ストレージベンダーのほとんどは、

表 2-18

で示すストレージサーバーのプロパティを使い

ます。 現在サポートされるクラウドベンダーの接頭辞を以下に示します。

Amazon: AMZ

AT&T:

ATT

Nirvanix: NVX

Rackspace: RACKS

プロパティ

METER:DIRECTORY

METER:INTERVAL

表 2-18 ストレージサーバーのクラウド接続プロパティ

説明

この読み取り専用フィールドには、データストリームの測定情報を格納するため

ディレクトリが表示されます。

デフォルト値: /usr/openv/lib/ost-plugins/meter (UNIX) または

install_path¥VERITAS¥NetBackup¥bin¥ost-plugins¥ (Windows)

NetBackup がレポート用に接続情報を収集する間隔です。

NetBackup OpsCenter は、レポートを作成するために収集された情報を使用し

ます。値は秒単位で設定されます。デフォルト設定は 300 秒 (5 分) です。この値

をゼロに設定すると、測定は無効になります。

このプロパティを変更するには、[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]ホ

ストプロパティの[クラウド設定 (Cloud Settings)]タブを使ってください。

p.24 の 「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティの[クラウドの

設定 (Cloud Settings)]タブ」

を参照してください。

デフォルト値: 300

指定可能な値: 1 - 10000

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

52

プロパティ 説明

PREFIX: CURL_CONNECT_TIMEOUT

クラウドストレージサーバーに接続するためにメディアサーバーに割り当てられて

いる時間。この値は秒単位で指定されます。デフォルトは 300 秒 (5 分) です。メ

ディアサーバーは指定された時間内に 3 回接続を試行します。

この設定は接続時間のみを制限し、セッション時間は制限しません。指定された

時間内にメディアサーバーがクラウドストレージサーバーに接続できなければ、

ジョブは失敗します。

この値は無効にできません。無効な番号が入力されると、

CURL_CONNECT_TIMEOUT はデフォルト値の 300 に戻ります。

グローバルな値である CURL_CONNECT_TIMEOUT に加えて、各クラウドベンダー

の cURL のタイムアウト値も設定できます。これらの値が設定されると、指定され

たベンダーにのみ適用されます。

グローバルな値とベンダー固有の値の両方が設定された場合は、ベンダー固有

の値が優先されます。

デフォルト値: 300

指定可能な値: 1 - 10000

PREFIX: CURL_TIMEOUT

データ操作の完了までに許容される最大時間 (秒単位)。この値は秒単位で指定

されます。操作が指定された時間内に完了しない場合、操作は失敗します。デ

フォルトは 900 秒 (15 分) です。メディアサーバーは最大 3 回の操作を試行しま

す。このタイムアウトを無効にするには、値を 0 (ゼロ) に設定します。

デフォルト値: 900

指定可能な値: 1 - 10000

PREFIX:LOG_CURL

PREFIX:PROXY_IP

PREFIX:PROXY_PORT cURL アクティビティがログに記録されるかどうかを判断します。デフォルトは NO

です。この場合、ログアクティビティは無効になります。

デフォルト値: NO

有効値: NO (無効) および YES (有効)

プロキシサーバーの TCP/IP アドレス。プロキシサーバーを使用しない場合は、

このフィールドを空白にします。

デフォルト値: デフォルトなし

有効値: 有効な TCP/IP アドレス

プロキシサーバーの接続に使用されているポート番号。デフォルトは 70000 で

す。この場合、プロキシサーバーは使用されません。

デフォルト値: 70000

有効値: 有効なポート番号

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

53

プロパティ

PREFIX:PROXY_TYPE

PREFIX: READ_BUFFER_SIZE

PREFIX:USE_SSL

PREFIX:USE_SSL_RW

PREFIX: WRITE_BUFFER_NUM

説明

プロキシサーバーの形式を定義するために使用します。ファイアウォールによっ

てクラウドベンダーへのアクセスが阻止される場合は、この値を使用してプロキシ

サーバーの形式を定義します。プロキシサーバーを使用しない場合は、このフィー

ルドを空白にします。

デフォルト値: なし

有効値: NONE、HTTP、SOCKS、SOCKS4、SOCKS5、SOCKS4A

読み込み操作に使用するバッファのサイズ。デフォルトは 0 で、値はバイト単位

で指定されます。バッファの使用を有効にするには、この値を 0 (ゼロ) 以外の数

字に設定します。この値は 256 の倍数に設定することを推奨します。

READ_BUFFER_SIZE は、各リストアジョブ中にストレージサーバーから送信され

るデータパケットのサイズを決定します。値を増加すると、大量の連続的なデータ

にアクセスされる際のパフォーマンスが向上する場合があります。数分内に指定

された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する場合、タイムアウトによりリ

ストアエラーが発生することがあります。必要な帯域幅を計算する際には、複数の

メディアサーバーで同時にバックアップジョブとリストアジョブを行う総負荷を考慮

してください。

デフォルト値: 0

有効値: 524288 (512 KB) から 1073741824 (1 GB)

制御 API に Secure Sockets Layer による暗号化を使用するかどうかを判断し

ます。デフォルト値は YES です。この場合、SSL は有効になります。

デフォルト値: YES

有効値: YES または NO

読み込み操作および書き込み操作に Secure Sockets Layer による暗号化を使

用するかどうかを判断します。デフォルト値は YES です。この場合、SSL は有効

になります。

デフォルト値: YES

有効値: YES または NO

この読み取り専用フィールドには、プラグインによって使われた書き込みバッファ

の合計数が表示されます。 WRITE_BUFFER_SIZE 値はバッファのサイズを定

義します。 値は 1 に設定され、変更できません。

デフォルト値: 1

有効値: 1

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

54

プロパティ

PREFIX: WRITE_BUFFER_SIZE

説明

書き込み操作に使用するバッファのサイズ。値は、バイト単位で指定されます。デ

フォルトは 10485760 (10 MB) です。有効な値は 0 から 1073741824 (1 GB)

です。バッファの使用を無効にするには、この値を 0 (ゼロ) に設定します。

WRITE_BUFFER_SIZE の値は、バックアップ中にデータムーバーからストレー

ジサーバーに送信されるデータパックのサイズを決定します。値を増加すると、大

量の連続的なデータにアクセスされる際のパフォーマンスが向上する場合があり

ます。数分内に指定された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する場合、

タイムアウトによりバックアップエラーが発生することがあります。必要な帯域幅を

計算する際には、複数のメディアサーバーで同時にバックアップジョブとリストア

ジョブを行う総負荷を考慮してください。

デフォルト値: 10485760

有効値: 10485760 (10 MB) から 1073741824 (1 GB)

p.70 の 「NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更」

を参照してください。

p.50 の 「クラウドストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

ストレージサーバーの帯域幅スロットルのプロパティ

次のストレージサーバーのプロパティは、帯域幅スロットルに適用されます。

THR

の接頭

辞はスロットルのプロパティを指定します。目的のクラウドベンダーに対して適切なクラウ

ドプロバイダの URL を使用します。

これらのプロパティを変更するには、[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]ホス

トプロパティの[クラウド設定 (Cloud Settings)]タブを使ってください。

p.24 の 「[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティの[クラウドの設定

(Cloud Settings)]タブ」

を参照してください。

表 2-19 クラウドストレージサーバー帯域幅スロットルのプロパティ

プロパティ

THR:storage_server

説明

指定されたクラウドストレージサーバーのストレージサーバー名を示します。

storage_server に指定可能な値は次のとおりです。

Amazon: amazon.com

AT&T: storage.synaptic.att.com

Nirvanix: nirvanix.com

Rackspace: rackspace.com

デフォルト値: なし

有効値: 説明を参照してください

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

55

プロパティ

THR:AVAIL_BANDWIDTH

THR: DEFAULT_MAX_CONNECTIONS

説明

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能で利用可能な帯域幅の合計

値が表示されます。 値はバイト / 秒の単位で表示されます。0 (ゼロ) より大

きい数字を指定する必要があります。ゼロを入力すると、エラーが生成され

ます。

デフォルト値: 104857600

有効値: 正の整数

メディアサーバーがクラウドストレージサーバーの宛先を開くために同時に

接続できるデフォルトの最大数。クラウドストレージプロバイダに最大接続数

が設定されている場合は、NetBackup はデフォルトの代わりにその値を使

用します。

この読み取り専用フィールドには、メディアサーバーがクラウドストレージサー

バーの宛先を開くために同時に接続できる最大数が表示されます。 この値

は、クラウドストレージサーバーではなくメディアサーバーに適用されます。

クラウドストレージサーバーに接続できるメディアサーバーが複数ある場合、

各メディアサーバーで異なる値を持つ場合があります。 したがって、クラウド

ストレージサーバーへの接続の合計数を判断するには、各メディアサーバー

からの値を追加してください。

NetBackup が接続数よりも多いジョブ数を許可するように設定されている場

合、NetBackup は接続の最大数に達した後で開始されたジョブでは失敗し

ます。 NetBackup は失敗したジョブを再試行します。 失敗したジョブを

NetBackup が再試行している間に接続が利用可能になった場合、切断に

よってジョブが失敗することはありません。ジョブにはバックアップジョブとリス

トアジョブの両方が含まれています。

ジョブ数の制限は、バックアップポリシーごと、ストレージユニットごとに設定

できます。

メモ:

NetBackup はジョブを開始するときに、同時並行ジョブの数、メディア

サーバーごとの接続の数、メディアサーバーの数、ジョブの負荷分散ロジッ

クなどの多くの要因を明らかにする必要があります。 したがって、NetBackup

は正確な最大接続数でジョブを失敗しない場合もあります。 NetBackup

は、接続数が最大数よりもわずかに少ない場合、正確に最大数の場合、最

大数よりわずかに多い場合にジョブを失敗することがあります。

実際には、この値を 100 より大きく設定する必要はありません。

デフォルト値: 10

指定可能な値: 1 - 2147483647

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

56

プロパティ

THR: OFF_TIME_BANDWIDTH_PERCENT

THR:OFF_TIME_END

THR:OFF_TIME_START

THR: READ_BANDWIDTH_PERCENT

THR:SAMPLE_INTERVAL

THR: WEEKEND_BANDWIDTH_PERCENT

THR:WEEKEND_END

説明

この読み取り専用フィールドには、業務外時間に使用される帯域幅の割合

が表示されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

この読み取り専用フィールドには、業務外時間の終了時刻が表示されます。

24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30

分は 1830 です。

デフォルト値: 8

指定可能な値: 0 - 2359

この読み取り専用フィールドには、業務外時間の開始時刻が表示されます。

24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30

分は 1830 です。

デフォルト値: 18

指定可能な値: 0 - 2359

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能が使う読み取り帯域幅の割

合が表示されます。 0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入力す

ると、エラーが生成されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

この読み取り専用フィールドには、バックアップストリームが利用率をサンプ

リングし、帯域幅の使用を調整する頻度が表示されます。値は、秒単位で指

定されます。この値をゼロに設定すると、スロットル調整は無効になります。

デフォルト値: 0

指定可能な値: 1 - 2147483647

この読み取り専用フィールドには、週末に使用される帯域幅の割合が表示

されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

この読み取り専用フィールドには、週末の終了時刻が表示されます。 曜日

の値は、月曜日は 1、火曜日は 2、のように番号で指定されます。

デフォルト値: 7

指定可能な値: 1 - 7

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

57

プロパティ 説明

THR:WEEKEND_START

この読み取り専用フィールドには、週末の開始時刻が表示されます。 曜日

の値は、月曜日は 1、火曜日は 2、のように番号で指定されます。

デフォルト値: 6

指定可能な値: 1 - 7

THR: WORK_TIME_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、作業時間に使用される帯域幅の割合が

表示されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

THR:WORK_TIME_END

THR:WORK_TIME_START

THR: WRITE_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、作業時間の終了時刻が表示されます。

24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30

分は 1830 です。

デフォルト値: 18

指定可能な値: 0 - 2359

この読み取り専用フィールドには、作業時間の開始時刻が表示されます。

24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30

分は 1830 です。

デフォルト値: 8

指定可能な値: 0 - 2359

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能が使う書き込み帯域幅の割

合が表示されます。 0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入力す

ると、エラーが生成されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

p.70 の 「NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更」

を参照してください。

p.50 の 「クラウドストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

ストレージサーバーの暗号化のプロパティ

次の暗号化固有のストレージサーバープロパティは、ストレージベンダーの全員またはほ

とんどの人が使っています。

CRYPT

接頭辞は、暗号化のプロパティを指定します。これら

の値は表示専用であり、変更できません。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

58

表 2-20

プロパティ

CRYPT:VERSION

暗号化クラウドストレージサーバーのプロパティ

CRYPT:KMS_SERVER

CRYPT:KMS_VERSION

CRYPT:LOG_VERBOSE

説明

この読み取り専用フィールドには、KMS サービスをホストする

NetBackup サーバーが表示されます。 ストレージサーバーのプロパ

ティを設定する際には、KMS サーバーホストの名前を入力します。デ

フォルトでは、このフィールドには NetBackup マスターサーバーの名

前が含まれています。この値は変更できません。

デフォルト値: NetBackup のマスターサーバー名

有効値: 適用なし

この読み取り専用フィールドには、NetBackup のキーマネージメント

サービスのバージョンが表示されます。 この値は変更できません。

デフォルト値: 16

有効値: 適用なし

この読み取り専用フィールドには、暗号化アクティビティのログが有効

かどうかが表示されます。値は、ログを有効にする場合は YES、無効

にする場合は NO のいずれかを指定します。

デフォルト値: NO

有効値: YES および NO

この読み取り専用フィールドには、暗号化のバージョンが表示されま

す。 この値は変更できません。

デフォルト値: 13107

有効値: 適用なし

p.70 の 「NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更」

を参照してください。

p.50 の 「クラウドストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

Nirvanix ストレージサーバーのプロパティ

次のストレージサーバーのプロパティは Nirvanix に固有のプロパティです。これらのプロ

パティに対しては、

NVX

という接頭辞を使う必要があります。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージサーバーのプロパティ

59

プロパティ

表 2-21

説明

Nirvanix 固有のストレージサーバープロパティ

NVX:CHILD_ACCOUNT_NAME NVX:CHILD_ACCOUNT_NAME はバックアップイメージが存在するディスクボリュームで

す。

デフォルト値: Nirvanix の子のアカウントの名前。

指定可能な値:

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と小文字の両

方。 これらは英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

`#$_-',

NVX:CHILD_ACCOUNT_SIZE Nirvanix の子アカウントの合計サイズ。この値を設定しない場合、サイズは 0 として示され

ますが、Nirvanix は値を無制限として解釈します。

数字を入力して値をバイト単位で指定するか、MB または GB の接尾辞を使用してメガバ

イトまたはギガバイト単位で指定できます。1048576000 という値はバイト単位と理解され

ます。250GB と入力すると、値は 250 ギガバイトとして理解されます。

この値は設定ファイルを使って子アカウントを作成するときにだけ使用されます。作成後に

この値を修正するには Nirvanix の Web ポータルを使用してください。

デフォルト値: 0

指定可能な値:

小数点(.)

0 から 9 までの整数。

MB、GB、または TB

NVX:RESTRICT_IP

複数のホストが同じトークンでアップロードおよびダウンロードできるかどうかを判断します。

この値は Nirvanix 環境にのみ適用されます。Nirvanix のプラグインはトークンを使用し

て、大容量のデータ転送の複数の部分をグループ化および検証します。トークンはログイ

ン中に入手されます。

RESTRICT_IP が YES に設定されると、1 つのホストのみがアップロード/ダウンロード

トークンを使用できます。デフォルトでは、RESTRICT_IP は YES に設定されます。 こ

の設定では、他のホストによるセッションへの侵入が阻止されます。

RESTRICT_IP が NO に設定されると、複数のホストアドレスが同じトークンを使用して

アップロードおよびダウンロードできます。この設定では、ホストの IP アドレスが変更さ

れた場合にホストがセッションを続行できます。ホストの IP アドレスはネットワークアドレ

ス変換 (NAT) またはプロキシによって変更されることがあります。これらの環境では

RESTRICT_IP を NO に設定します。

デフォルト値: YES

有効値: YES または NO

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールについて

60

プロパティ

NVX:STORAGE_POOL_NAME

説明

1 つ以上の子アカウントを含んでいる Nirvanix アプリケーション。ストレージプールの名前

はすべてのマスターアカウント間で一意である必要があります。シマンテック社は

NVX:STORAGE_POOL_NAME をできる限り環境に固有にすることを推奨します。

デフォルト値: Nirvanix のストレージプールに与える名前。

指定可能な値:

国際標準化機構 (ISO) のラテン文字アルファベット 26 文字の大文字と小文字の両

方。 これらは英語のアルファベットと同じ文字です。

0 から 9 までの整数。

次のいずれかの文字:

~`!@#$%^&()_-+={};',

p.70 の 「NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更」

を参照してください。

p.50 の 「クラウドストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

クラウドストレージのディスクプールについて

ディスクプールは、基礎となるディスクストレージ上のディスクボリュームを表します。ディ

スクプールは、NetBackup ストレージユニットの宛先ストレージです。クラウドストレージで

は、1 つのディスクプールに対してボリュームを 1 つだけ指定してください。

ディスクプールとディスクボリュームの名前は、クラウドストレージプロバイダーの環境内で

一意である必要があります。

複数の NetBackup ドメイン間で NetBackup イメージを共有する場合、各ドメインで同じ

ディスクプール名を使う必要はありません。ただし、一次共有ドメインで構成したボリュー

ムと同じものを使う必要があります。

クラウドストレージのディスクプールがストレージライフサイクルポリシーのストレージ先で

ある場合、NetBackup 容量管理が適用されます。

p.60 の 「クラウドストレージのディスクプールの構成」 を参照してください。

クラウドストレージのディスクプールの構成

ディスクプールを作成する場合はディスクプールの構成ウィザードを使うことをお勧めしま

す。

p.61 の 「ウィザードを使ってクラウドストレージのディスクプールを構成する方法」

を参照

してください。

ディスクプールの構成に NetBackup の nbdevconfig

コマンドを使用することもできま

す。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

61

p.67 の 「nbdevconfig コマンドを使ってクラウドストレージのディスクプールを構成する

方法」

を参照してください。

暗号化されたストレージを作成する場合には、選択した暗号化を使用する各ボリューム

のパスフレーズを入力する必要があります。パスフレーズによって、そのボリュームの暗号

化キーが作成されます。

ウィザードを使ってクラウドストレージのディスクプールを構成する方法

1 [ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]が[ストレージ

サーバーの構成ウィザード (Storage Server Configuration Wizard)]から起動され

た場合は、手順 6

に進みます。

それ以外の場合は、NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup の管理

(NetBackup Management)]または[メディアおよびデバイスの管理 (Media and

Device Management)]を選択します。

2 右ペインのウィザードのリストで、[ディスクプールの構成 (Configure Disk Pool)]を

クリックします。

3 ウィザードの[ようこそ (Welcome)]パネルで[次へ (Next)]をクリックします。

[ディスクプール (Disk Pool)]パネルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

62

4 [ディスクプール (Disk Pool)]パネルで、次のようにストレージベンダーのディスク

プール形式を選択します。

構成できるディスクプールの形式はライセンスを取得しているオプションによって決

まります。

[次へ (Next)]をクリックします。[ストレージサーバーの選択 (Select Storage Server)]

ウィザードパネルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

63

5 [ストレージサーバーの選択 (Select Storage Server)]パネルで、このディスクプー

ルのストレージサーバーを選択します。ウィザードにより、環境で構成されている重

複排除ストレージサーバーが表示されます。

[次へ (Next)]をクリックします。ストレージボリュームを選択できるウィザードパネル

が表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

6 [ボリュームの作成 (Create Volumes)]パネルで、このディスクプールのボリューム

を選択します。ディスクプールには 1 つのみのボリュームを選択する必要がありま

す。

利用可能なボリュームがない場合は、[新しいボリュームの追加 (Add New Volume)]

をクリックします。[クラウドストレージボリュームの作成 (Create Cloud Storage

Volume)]ダイアログボックスが表示されます。新しいボリュームに必要な情報はスト

レージプロバイダによって異なります。

新しいボリュームを作成した後、ボリュームを選択し、[次へ (Next)]をクリックします。

暗号化を必要としないストレージの宛先のボリュームを選択すると、[ディスクプール

のプロパティ (Disk Pool Properties)]パネルが表示されます。手順 8

に進みます。

暗号化を必要とするストレージの宛先のボリュームを選択する場合、暗号化パスフ

レーズを入力する必要があるダイアログボックスが表示されます。パスフレーズは、

このストレージのキーグループ用です。 次の手順に進みます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

64

7 暗号化されたストレージに対しては、[設定 (Settings)]ダイアログボックスにキーグ

ループのパスフレーズを入力し、[OK]をクリックします。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて」

参照してください。

[次へ (Next)]をクリックします。[ディスクプールのプロパティ (Disk Pool Properties)]

ウィザードパネルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

65

8 [ディスクプールのプロパティ (Disk Pool Properties)]パネルで、このディスクプー

ルの値を入力します。

p.84 の 「クラウドストレージディスクプールのプロパティ」 を参照してください。

[次へ (Next)]をクリックします。[概略 (Summary)]パネルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

9 [概略 (Summary)]パネルで、選択内容を確認します。また、KMS キーグループ名

と KMS キー名を保存します。それらはキーをリカバリするために必要になります。

p.36 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化用 KMS キー名のレコードを保存」

を参照してください。

概略が選択内容を正確に示している場合は、[次へ (Next)]をクリックします。

10 ディスクプールの作成が完了すると、処理が正常に完了したことを示すメッセージが

表示されます。

続行するには、[次へ (Next)]をクリックします。

[ストレージユニットの作成 (Storage Unit Creation)]ウィザードパネルが表示されま

す。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

66

11 ディスクプールのストレージユニットを構成するには、[disk_pool_name を使用する

ストレージユニットを作成する (Create a Storage Unit that uses disk_pool_name)]

が選択されていることを確認し、[次へ (Next)]をクリックします。それ以外の場合は、

[閉じる (Close)]をクリックしてウィザードを終了します。

[次へ (Next)]をクリックすると、ストレージユニットの詳細を入力するウィザードパネ

ルが表示されます。

ウィザードパネルの例を次に示します。

12 ストレージユニットの適切な情報を入力します。

p.74 の 「クラウドストレージユニットのプロパティ」 を参照してください。

[次へ (Next)]をクリックすると、ストレージユニットが作成されます。

ストレージユニットのプロパティを使用して、バックアップトラフィックを制御できます。

p.76 の 「クライアントとサーバーの最適比率の構成」

を参照してください。

p.77 の 「メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御」 を参照してください。

13 ストレージユニットの構成が完了すると、[完了 (Finished)]パネルが表示されます。

[完了 (Finish)]をクリックしてウィザードを終了します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

67 nbdevconfig コマンドを使ってクラウドストレージのディスクプールを構成する方法

1 NetBackup マスターサーバーで、利用可能なボリュームを探してテキストファイルに

書き込みます。オペレーティングシステムに応じて使う NetBackup コマンドを次に

示します。

UNIX の場合:

/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig

-previewdv -storage_servers hostname -stype server_type > filename

Windows の場合: install_path¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbdevconfig

-previewdv -storage_servers hostname -stype server_type > filename

p.68 の 「nbdevconfig コマンドの NetBackup クラウドディスクプールオプション」

を参照してください。

2 テキストエディタを使って、ディスクプールから除外する各ボリュームの行を削除しま

す。ファイルの末尾にある空白行は削除しないでください。

3 暗号化のストレージに対しては、このストレージのキーグループおよびキーレコード

を構成します。 nbdevconfig -previewdv コマンドによって返されるボリューム名

で、キーグループ名の volume_name の部分を使用します。

p.30 の 「NetBackup クラウドストレージ暗号化のキーマネージメントについて」

参照してください。

p.34 の 「NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーグループの作成」 を

参照してください。 p.35 の

「NetBackup クラウドストレージの暗号化の KMS キーの作成」 を参照して

ください。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

68

4 オペレーティングシステムに応じて、次のコマンドを使ってディスクプールを構成しま

す。

UNIXの場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -createdp

-dp disk_pool_name -stype server_type -storage_servers hostname

-dvlist filename [-reason "string"] [-lwm low_watermark_percent]

[-max_io_streams n] [-comment comment] [-M master_server] [-reason

"string"]

Windowsの場合: install_path¥NetBackup¥bin¥admincmd¥nbdevconfig

-createdp -dp disk_pool_name -stype server_type -storage_servers

hostname -dvlist filename [-reason "string"] [-lwm

low_watermark_percent] [-max_io_streams n] [-comment comment] [-M

master_server] [-reason "string"]

p.68 の 「nbdevconfig コマンドの NetBackup クラウドディスクプールオプション」

を参照してください。

5 ディスクプールを構成した後に、ストレージユニットを構成します。

p.73 の 「クラウドストレージ用のストレージユニットの構成」

を参照してください。

nbdevconfig コマンドの NetBackup クラウドディスクプールオプション

オプションは次のとおりです。

表 2-22 nbdevconfig コマンドのクラウドディスクプールオプション

-comment comment

-dp disk_pool_name

-dvlist filename filename

ディスクプールに関連付けられているコメント。

ディスクプールの名前。ディスクボリュームを構成したときに使ったのと同じ名前を使用

します。

ディスクプールのボリュームについての情報を含んでいるファイルの名前。

ボリューム情報を書き込むファイルの名前。シマンテック社では目的を記述する名前を

使うことを推奨します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージのディスクプールの構成

69

-hwm high_watermark

-lwm low_watermark

-M master_server

-max_io_streams n

-reason "string" high_watermark

設定は次の処理をトリガするしきい値です。

ディスクプールの個々のボリュームが high_watermark に達すると、NetBackup

はボリュームには空きがないと判断します。NetBackup は、バックアップイメージを

書き込むためにディスクプール内の異なるボリュームを選択します。

ディスクプールのすべてのボリュームが high_watermark に達すると、ディスク

プールは空きがないと判断されます。NetBackup は、ディスクプールに空きがない

ストレージユニットに割り当てられているバックアップジョブに失敗します。 また、

NetBackup は、ディスクプールに空きがないストレージユニットに新しいジョブを割

り当てません。

NetBackup はボリュームが high_watermark に達するとイメージクリーンアップ

を開始します。イメージクリーンアップはもはや有効ではないイメージを期限切れに

します。空きがないディスクプールの場合は、イメージクリーンアップによってディス

クボリュームの容量が high_watermark よりも少なくなると、NetBackup は再び

ジョブをストレージユニットに割り当てます。

デフォルトは 98% です。 low_watermark は NetBackup がイメージクリーンアップを停止するしきい値です。 low_watermark 設定を high_watermark 設定以上にすることはできません。

デフォルトは 80% です。

このオプションでは、マスターサーバー名を指定します。

ディスクプールの各ボリュームの読み書きストリーム (つまり、ジョブ) の数を制限するた

めに選択します。ジョブはバックアップイメージを読み書きすることがあります。デフォル

トでは、制限はありません。

制限に達すると、NetBackup は書き込み操作に別のボリュームを (利用可能であれば)

選択します。ボリュームが利用不能な場合、利用可能になるまで NetBackup はジョブ

をキューに登録します。

ストリームが多すぎると、ディスクスラッシングのためにパフォーマンスが低下することが

あります。ディスクスラッシングとは、RAM とハードディスクドライブ間でデータが過度に

スワップすることです。ストリームを少なくするとスループットを改善でき、一定の期間に

完了するジョブ数を増やすことができます。

開始点で、ディスクプールのボリューム数別にすべてのストレージユニットの最大並列

実行ジョブ数を分割します。

ディスクプールを作成する理由。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更

70

-storage_servershostname

サポート対象のベンダーからのパブリックストレージには、次のいずれかを入力します。

■ amazon.com

nirvanix.com

rackspace.com

storage.synaptic.att.com

サポート対象のベンダーからのプライベートストレージには、クラウドの機能を提供する

ホストの名前を入力します。

-stype server_type

ストレージの種類には、ベンダーとストレージが暗号化されているかどうかに応じて次の

いずれかを入力します。

■ amazon_crypt amazon_raw att_crypt att_raw nirvanix_crypt nirvanix_raw rackspace_crypt rackspace_raw

NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更

ストレージサーバーのプロパティを変更できます。通常は、プロパティを変更する必要は

ありません。

ストレージベンダーが公開するプロパティは変更できます。

p.12 の 「NetBackup のクラウドストレージの構成」 を参照してください。

ストレージサーバーのプロパティを変更する方法

1 [NetBackup 管理コンソール (NetBackup Administration Console)]で、[メディア

およびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[クレデンシャル

(Credentials)]>[ストレージサーバー (Storage Server)]を展開します。

2 ストレージサーバーを選択します。

3 [編集 (Edit)]メニューで、[変更 (Change)]を選択します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更

71

4 [ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)]ダイアログボックスで、[プ

ロパティ (Properties)]タブを選択します。

次に、クラウドストレージサーバーの[プロパティ (Properties)]の一例を示します。

5 プロパティを変更するには、[値 (Value)]列で値を選択し、次に値を変更します。

p.50 の 「クラウドストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

p.51 の 「ストレージサーバーのクラウド接続プロパティ」 を参照してください。

p.57 の 「ストレージサーバーの暗号化のプロパティ」

を参照してください。

p.58 の 「Nirvanix ストレージサーバーのプロパティ」 を参照してください。

6 すべてのプロパティを変更し終わるまで、手順

5

を繰り返します。

7 [OK]をクリックします。

8 NetBackup 管理コンソールの[アクティビティモニター (Activity Monitor)]を使用し

て、 nbrmms サービスを再起動します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージデータムーバーについて

72

クラウドストレージデータムーバーについて

データムーバーは、クライアントをバックアップしてストレージサーバーにデータを転送す

る NetBackup メディアサーバーです。その後、データはストレージサーバーからストレー

ジに書き込まれます。また、データムーバーはリストア時にプライマリストレージ (クライア

ント) にデータを移動し、複製時にセカンダリストレージから三次ストレージにデータを移

動することもできます。

クラウドストレージサーバーを構成するときに、ウィザードまたはコマンドラインで指定する

メディアサーバーがデータムーバーになります。そのメディアサーバーを使って、クライア

ントコンピュータをバックアップします。

メディアサーバーをさらに追加できます。メディアサーバーは、クラウドストレージに送信

するバックアップの負荷を分散するのに役立ちます。追加するメディアサーバーには、ス

トレージサーバーのクレデンシャルが割り当てられます。このクレデンシャルによって、

データムーバーはストレージサーバーと通信します。

データムーバーは、ストレージの実装との通信に使うソフトウェアプラグインをホストしま

す。

p.72 の 「クラウド環境へのバックアップメディアサーバーの追加」 を参照してください。

NetBackup ストレージユニットを構成するときどのデータムーバーがバックアップと複製

のために使われるか制御できます。

p.73 の 「クラウドストレージ用のストレージユニットの構成」

を参照してください。

クラウド環境へのバックアップメディアサーバーの追加

クラウド環境に追加のメディアサーバーを追加できます。追加のメディアサーバーによっ

てバックアップのパフォーマンスの改善が助長されます。このようなサーバーはデータムー

バーとして知られています。

p.72 の 「クラウドストレージデータムーバーについて」 を参照してください。

クラウド環境への追加メディアサーバーの追加

1 NetBackup 管理コンソールで、[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device

Management)]>[クレデンシャル (Credentials)]>[ストレージサーバー (Storage

Server)]を展開します。

2 クラウドストレージサーバーを選択します。

3 [編集 (Edit)]メニューで、[変更 (Change)]を選択します。

4 [ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)]ダイアログボックスで、[メ

ディアサーバー (Media Servers)]タブを選択します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

73

5 クラウドのバックアップを有効にするメディアサーバー (1 つまたは複数) を選択しま

す。指定するすべてのメディアサーバーのオペレーティングシステムは、サポートさ

れているオペレーティングシステムである必要があります。チェックマークの付いてい

るメディアサーバーはクラウドサーバーとして構成されています。

6 [OK]をクリックします。

7 ストレージサーバーを構成したときに指定したメディアサーバーから、適切な構成ファ

イルをコピーします。ファイル名はストレージベンダーによって決まります。形式は次

のとおりです。 libstspiVendorName.conf

このファイルは、オペレーティングシステムに応じて、次のディレクトリに存在します。

■ UNIX および Linux の場合:

/usr/openv/lib/ost-plugins/

■ Windows の場合: install_path¥VERITAS¥NetBackup¥bin¥ost-plugins¥

8 追加したメディアサーバーの適切なディレクトリに次のようにファイルを保存します。

UNIX および Linux の場合: /usr/openv/lib/ost-plugins/

Windows の場合: install_path¥VERITAS¥NetBackup¥bin¥ost-plugins¥

注意: 新しいメディアサーバーに libstspiVendorName.conf

をコピーしなかった

場合は、このメディアサーバーを使おうとしたバックアップは失敗します。バックアッ

プは NetBackup の状態コード 83 (メディアオープンエラー) で失敗します。

9 必要に応じて、ディスクプール、ストレージユニット、およびポリシーを変更します。

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

ディスクプールを参照するストレージユニットを 1 つ以上作成します。

[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]では、ストレージ

ユニットを作成することができます。したがって、ディスクプールを作成するときに、ストレー

ジユニットも作成できます。ディスクプールにストレージユニットが存在するかを判断する

には、管理コンソールで[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ストレージ

(Storage)]>[ストレージユニット (Storage Units)]ウィンドウを参照します。

ストレージユニットはディスクプールのプロパティを継承します。ストレージユニットがレプ

リケーションプロパティを継承する場合、プロパティによって、NetBackup ストレージライ

フサイクルポリシーに、ストレージユニットとディスクプールの意図されていた目的が通知

されます。自動イメージレプリケーションはストレージライフサイクルポリシーを必要としま

す。

ストレージユニットのプロパティを使用して、バックアップトラフィックを制御できます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

74

p.76 の 「クライアントとサーバーの最適比率の構成」

を参照してください。

p.77 の 「メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御」 を参照してください。

[処理 (Actions)]メニューを使用してストレージユニットを構成する方法

1 NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]

>[ストレージ (Storage)]>[ストレージユニット (Storage Units)]を選択します。

2 [処理 (Actions)]メニューから[新規 (New)]>[ストレージユニット (Storage Unit)]

を選択します。

3 [新しいストレージユニット (New Storage Unit)]ダイアログボックスのフィールドに入

力します。

p.74 の 「クラウドストレージユニットのプロパティ」 を参照してください。

クラウドストレージユニットのプロパティ

クラウドディスクプールのストレージユニットの構成オプションは、次のとおりです。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

75

表 2-23 クラウドストレージユニットのプロパティ

プロパティ 説明

ストレージユニット名

(Storage unit name)

新しいストレージユニットの一意の名前。名前でストレージ形式を示すことが

できます。ストレージユニット名は、ポリシーおよびスケジュールでストレージ

ユニットを指定する際に使用される名前です。ストレージユニット名は、作成

後に変更できません。

ストレージユニット形

式 (Storage unit type)

ストレージユニット形式として[ディスク (Disk)]を選択します。

ディスク形式 (Disk

Type)

UNIX: そのディスクタイプのクラウドストレージ (type)を選択します。typeは、

ストレージベンダー、暗号化などに基づくディスクプールの種類を表します。

Windows: ディスク形式には[OpenStorage (type)]を選択します。typeは、

ストレージベンダー、暗号化などに基づくディスクプールの種類を表します。

ディスクプール

(Disk Pool)

メディアサーバー

(Media server)

このストレージユニットのストレージが含まれているディスクプールを選択しま

す。

指定された[ディスク形式 (Disk type)]のすべてのディスクプールが[ディス

クプール (Disk Pool)]リストに表示されます。ディスクプールが構成されてい

ない場合、ディスクプールはリストに表示されません。

[メディアサーバー (Media server)]設定はこのストレージユニット用のデー

タを重複排除できる NetBackup メディアサーバーを指定します。重複排除

ストレージサーバーと負荷分散サーバーのみがメディアサーバーのリストに

表示されます。

次のようにメディアサーバーを指定します。

メディアサーバーリスト内の任意のサーバーでデータを重複排除できる

ようにするには、[任意のメディアサーバーを使用 (Use any available media server)]を選択します。

データを重複排除するのに特定のメディアサーバーを使うには、[次の

メディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)]

を選択します。その後、許可するメディアサーバーを選択します。

ポリシーの実行時に、使用するメディアサーバーが NetBackup によって選

択されます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

76

プロパティ 説明

最大並列実行ジョブ

数 (Maximum concurrent jobs)

[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]設定によって、

NetBackup がディスクストレージユニットに一度に送信できるジョブの最大

数が指定されます。(デフォルトは 1 つのジョブです。ジョブ数は 0 から 256

の範囲で指定できます。) この設定は、Media Manager ストレージユニット

の[最大並列書き込みドライブ数 (Maximum concurrent write drives)]設

定に対応します。

ジョブは、ストレージユニットが利用可能になるまでキューに投入されます。

3 つのバックアップジョブがスケジュールされている場合、[最大並列実行

ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]が 2 に設定されていると、NetBackup

は最初の 2 つのジョブを開始し、3 つ目のジョブをキューに投入します。ジョ

ブに複数のコピーが含まれる場合、各コピーが[最大並列実行ジョブ数

(Maximum concurrent jobs)]の数にカウントされます。

[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]は、バックアップジョ

ブと複製ジョブの通信を制御しますが、リストアジョブの通信は制御しませ

ん。カウントは、サーバーごとにではなく、ストレージユニットのすべてのサー

バーに適用されます。ストレージユニットの複数のメディアサーバーを選択

し、[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]で 1 を選択する

と、一度に 1 つのジョブのみが実行されます。

ここで設定する数は、利用可能なディスク領域、および複数のバックアップ

処理を実行するサーバーの性能によって異なります。

警告: [最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]設定に 0 (ゼ

ロ) を指定すると、ストレージユニットは使用できなくなります。

最大フラグメントサイ

ズ (Maximum fragment size)

通常のバックアップの場合、各バックアップイメージは、ファイルシステムが

許容する最大ファイルサイズを超過しないようにフラグメントに分割されます。

20 MB から 51200 MB までの値を入力できます。

FlashBackup ポリシーの場合、複製パフォーマンスを最適化するために、

デフォルトの最大フラグメントサイズを使用することを推奨します。

クライアントとサーバーの最適比率の構成

ストレージユニット設定を使って、クライアントとサーバーの最適比率を構成できます。1

つのディスクプールを使って、複数のストレージユニットでバックアップ通信量を分割する

ように構成できます。すべてのストレージユニットが同じディスクプールを使うので、ストレー

ジをパーティション化する必要はありません。

たとえば、100 個の重要なクライアント、500 個の通常のクライアント、4 つのメディアサー

バーが存在すると想定します。 最も重要なクライアントをバックアップするために 2 つの

メディアサーバーを使って、通常のクライアントをバックアップするのに 2 つのメディアサー

バーを使うことができます。

次の例では、クライアントとサーバーの比率を最適に構成する方法について記述します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージ用のストレージユニットの構成

77

NetBackup の重複排除のメディアサーバーを構成し、ストレージを構成します。

ディスクプールを構成します。

最も重要なクライアントのストレージユニット (STU-GOLD など) を構成します。ディス

クプールを選択します。[次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)]を選択します。重要なバックアップに使うメディアサーバーを 2 つ選

択します。

100 個の重要なクライアント用のバックアップポリシーを作成し、STU-GOLD ストレー

ジユニットを選択します。ストレージユニットで指定したメディアサーバーは、クライア

ントデータを重複排除ストレージサーバーに移動します。

別のストレージユニット (STU-SILVER など) を構成します。同じディスクプールを選

択します。[次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)]を選択します。他の 2 つのメディアサーバーを選択します。

■ 500 個の通常のクライアント用にバックアップポリシーを構成し、STU-SILVER スト

レージユニットを選択します。ストレージユニットで指定したメディアサーバーは、クラ

イアントデータを重複排除ストレージサーバーに移動します。

バックアップ通信は、ストレージユニット設定によって目的のデータムーバーにルーティン

グされます。

メモ: NetBackup は、書き込み動作 (バックアップと複製) でのメディアサーバーの選択

に対してのみストレージユニットを使います。リストアの場合、NetBackup はディスクプー

ルにアクセスできるすべてのメディアサーバーから選択します。

メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御

ディスクプールのストレージユニットで[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]の設定を使用し、メディアサーバーへのバックアップ通信量を制御できます。同じ

ディスクプールで複数のストレージユニットを使う場合、この設定によって、より高い負荷

には特定のメディアサーバーが効率的に指定されます。並列実行ジョブの数が多いほ

ど、数が少ない場合に比べて、ディスクはビジー状態になりやすくなります。

たとえば、2 つのストレージユニットが同じセットのメディアサーバーを使用しているとしま

す。一方のストレージユニット (STU-GOLD) の[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]に、もう一方 (STU-SILVER) よりも大きい値が設定されています。[最

大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]に大きい値が設定されているストレー

ジユニットでは、より多くのクライアントバックアップを実行できます。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup アクセラレータバックアップと NetBackup 最適化合成バックアップについて

78

NetBackup アクセラレータバックアップと NetBackup 最

適化合成バックアップについて

NetBackup Cloud Storage は NetBackup アクセラレータと NetBackup 最適化合成を

サポートしています。NetBackup アクセラレータバックアップまたは NetBackup 最適化

合成バックアップを有効にしたとき、暗号化、測定、スロットル調整は機能し、サポートさ

れます。非クラウドバックアップと同様に NetBackup アクセラレータバックアップと

NetBackup 最適化合成バックアップの両方を有効にします。NetBackup アクセラレータ

バックアップと NetBackup 最適化合成バックアップに関する詳細情報が利用可能です。

『Symantec NetBackup 重複排除ガイド UNIX、Windows、および Linux』

『Symantec NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』

NetBackup アクセラレータをクラウドストレージで有効に

する

NetBackup クラウドストレージで使用するために NetBackup アクセラレータを有効化す

るには、以下の手順を使用します。

アクセラレータを NetBackup クラウドストレージで使用できるようにする

1 NetBackup 管理コンソールで、 [NetBackup の管理 (NetBackup Management)]

>[ポリシー (Policies)]> ポリシー名 を選択します。 [編集 (Edit)]>[変更 (Change)]

を選択し、 [属性 (Attributes)] タブを選択します。

2 [アクセラレータを使用する (Use accelerator)] を選択します。

3 [ポリシーストレージ (Policy storage)] オプションが有効なクラウドストレージユニッ

トであることを確認します。

[ポリシーストレージ (Policy storage)] で指定したストレージユニットはサポートされ

ているいずれかのクラウドベンダーのユニットである必要があります。 [ポリシースト

レージ (Policy storage)] に [任意 (Any Available)] を設定することはできません。

図 2-2

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

NetBackup アクセラレータをクラウドストレージで有効にする

79

アクセラレータを有効にする

NetBackup アクセラレータがバックアップ処理時に使用されたかどうかの判断

1 NetBackup 管理コンソールで、 [アクティビティモニター (Activity Monitor)] を選

択します。チェックするバックアップをダブルクリックします。

2 [状態の詳細 (Detailed Status)] タブをクリックします。

3 [accelerator enabled] の状態を確認します。この表示はバックアップで NetBackup

アクセラレータが使用されたことを示します。

図 2-3

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にする

80

バックアップ時のアクセラレータの使用を確認する

最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にす

最適化合成バックアップには 3 つのバックアップスケジュールが必要です。 完全バック

アップ 、 増分バックアップ 、 合成バックアップを有効にした完全バックアップ がなけれ

ばなりません。増分バックアップでは差分増分か累積増分を使用できます。その後で完

全バックアップを実行し、次は増分バックアップを少なくとも 1 回実行して、最後に合成

を有効にした完全バックアップを実行する必要があります。最終的なバックアップは最適

化合成バックアップです。

NetBackup Cloud Storage で使用するために最適化合成バックアップを有効にする

1 NetBackup 管理コンソールで、 [NetBackup の管理 (NetBackup Management)]

>[ポリシー (Policies)]> ポリシー名 を選択します。 [編集 (Edit)]>[変更 (Change)]

を選択し、 [属性 (Attributes)] タブを選択します。

2 [True Image Restore 情報を収集する (Collect true image restore information)]

の [移動検出を行う (with move detection)] を選択します。

3 [ポリシーストレージ (Policy storage)] オプションが有効なクラウドストレージユニッ

トであることを確認します。

[ポリシーストレージ (Policy storage)] で指定したストレージユニットはサポートされ

ているいずれかのクラウドベンダーのユニットである必要があります。 [ポリシースト

レージ (Policy storage)] に [任意 (Any Available)] を設定することはできません。

図 2-4

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にする

81

最適化合成バックアップを有効にする

バックアップが最適化合成バックアップであったかどうかの判断

1 NetBackup 管理コンソールで、 [アクティビティモニター (Activity Monitor)] を選

択します。チェックするバックアップをダブルクリックします。

2 [状態の詳細 (Detailed Status)] タブをクリックします。

3 [Performing Optimized Synthetic Operation] の状態を確認します。この表示は

バックアップが最適化合成バックアップだったことを示します。

図 2-5

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

バックアップポリシーの作成

82

バックアップが最適化合成であったことを確認する

バックアップポリシーの作成

バックアップポリシーを構成する最も簡単な方法は、ポリシーの構成ウィザードを使用す

ることです。このウィザードではセットアップ処理の手順が示され、ほとんどの構成の最適

な値が自動的に選択されます。

ポリシー構成オプションがすべてウィザードで表示されるわけではありません。たとえば、

カレンダーを基準としたスケジュールと[データの分類 (Data classification)]の設定がこ

れに当たります。ポリシーが作成された後、[ポリシー (Policies)]ユーティリティのポリシー

を修正して、ウィザードの一部ではないオプションを構成してください。

メモ: レプリケーションディレクタのポリシーを構成するために、ポリシーの構成ウィザード

を使わないでください。

バックアップポリシーを作成するポリシー構成ウィザードの使用

ポリシーの構成ウィザードを使ってポリシーを作成するには、次の手順を実行します。

ポリシーの構成ウィザードを使用してバックアップポリシーを作成する方法

1 NetBackup 管理コンソールの左ペインで、NetBackup の管理をクリックします。

2 右ペインで、[ポリシーの作成 (Create a Policy)] をクリックして、ポリシーの設定ウィ

ザード を開始します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

83

3 ファイルシステム、データベース、アプリケーションを選択します。

4 [次へ (Next)] をクリックして、ウィザードを開始し、プロンプトに従います。

ウィザードの実行中にその詳細を確認するには、ウィザードパネルの [ヘルプ (Help)] を

クリックします。

バックアップポリシーの構成ウィザードを使わないバックアップポリ

シーの作成

ポリシー構成ウィザードを使用しないで NetBackup 管理コンソールのバックアップポリ

シーを作成するには、次の手順を使ってください。

ポリシーの構成ウィザードを使用せずにポリシーを作成する方法

1 NetBackup 管理コンソール の左ペインで、 [NetBackup の管理]> [ポリシー

(Policies)] を展開します。

2 [処理 (Actions)]メニューで[新規 (New)]>[ポリシー (Policy)]をクリックします。

3 新しいポリシー用の一意の名前を[新しいポリシーの追加 (Add a New Policy)]ダ

イアログボックスに入力します。

4 必要に応じて、[ポリシー構成ウィザードを使用する (Use Policy Configuration

Wizard)]チェックボックスのチェックを外してください。

5 [OK]をクリックします。

6 新しいポリシーの属性、スケジュール、クライアントとバックアップ対象を構成します。

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

ディスクプールのプロパティの一部を変更できます。

ディスクプールのプロパティを変更する方法

1 NetBackup 管理コンソールで、[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device

Management)]>[デバイス (Devices)]>[ディスクプール (Disk Pool)]を展開しま

す。

2 詳細ペインで、変更するディスクプールを選択します。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

84

3 [編集 (Edit)]メニューで、[変更 (Change)]を選択します。

4 必要に応じて他のプロパティを変更します。

p.84 の 「クラウドストレージディスクプールのプロパティ」 を参照してください。

5 [OK]をクリックします。

クラウドストレージディスクプールのプロパティ

ディスクプールのプロパティはディスクプールの目的によって変更できます。次の表に、

使用可能なプロパティを示します。

プロパティ

名前 (Name)

表 2-24 クラウドストレージディスクプールのプロパティ

説明

ディスクプールの名前。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

85

プロパティ 説明

ストレージサーバー (Storage server)

ストレージサーバーの名前。

ディスクプールを構成するディスクボリューム。 ディスクボリューム (Disk volumes)

合計サイズ (Total size) ディスクプールで使用できる空き領域の合計。

合計最大物理容量 (Total raw size)

ディスクプールのストレージの raw (未フォーマット) サイズの合計。

ストレージのホストはストレージの最大物理容量を表示する場合としない場合があります。

コメント (Comment) ディスクプールに関連付けられているコメント。

高水準点 (High Water Mark) [高水準点 (High water mark)]設定は、次の処理をトリガするしきい値です。

ディスクプールの個々のボリュームが[高水準点 (High water mark)]に達すると、

NetBackup はボリュームに空きがないと見なします。 NetBackup は、バックアップイメー

ジを書き込むためにディスクプール内の異なるボリュームを選択します。

ディスクプールのすべてのボリュームが[高水準点 (High water mark)]に達すると、ディ

スクプールは空きがないと見なされます。 NetBackup は、ディスクプールに空きがない

ストレージユニットに割り当てられているバックアップジョブに失敗します。 また、NetBackup

は、ディスクプールに空きがないストレージユニットに新しいジョブを割り当てません。

NetBackup は、ボリュームが[高水準点 (High water mark)]に達するとイメージのクリー

ンアップを始めます。イメージのクリーンアップは、もはや有効ではないイメージを期限切

れにします。空きがないディスクプールの場合、NetBackup は、イメージのクリーンアップ

によってディスクボリュームの容量が[高水準点 (High water mark)]より少なくなると、再

びジョブをストレージユニットに割り当てます。

デフォルトは 98% です。

低水準点 (Low Water Mark) [低水準点 (Low water mark)]は NetBackup がイメージのクリーンアップを停止するしきい

値です。

[低水準点 (Low water mark)]設定は、[高水準点 (High water mark)]設定以上にするこ

とはできません。

デフォルトは 80% です。

第 2 章 NetBackup のクラウドストレージの構成

クラウドストレージディスクプールプロパティの変更

86

プロパティ

I/O ストリーム数を制限 (Limit

I/O streams)

ボリュームごと (per volume)

説明

ディスクプールの各ボリュームの読み書きストリーム (つまり、ジョブ) の数を制限するために

選択します。ジョブはバックアップイメージを読み書きすることがあります。デフォルトでは、制

限はありません。

制限に達すると、NetBackup は書き込み操作に別のボリュームを (利用可能であれば) 選択

します。ボリュームが利用不能な場合、利用可能になるまで NetBackup はジョブをキューに

登録します。

ストリームが多すぎると、ディスクスラッシングのためにパフォーマンスが低下することがありま

す。ディスクスラッシングとは、RAM とハードディスクドライブ間でデータが過度にスワップす

ることです。ストリームを少なくするとスループットを改善でき、一定の期間に完了するジョブ

数を増やすことができます。

開始点で、ディスクプールのボリューム数別にすべてのストレージユニットの最大並列実行

ジョブ数を分割します。

ボリュームあたりの許可する読み書きストリームの数を選択または入力します。

多くの要因が最適なストリーム数に影響します。要因はディスク速度、CPU の速度、メモリ容

量などです。

[スナップショット (Snapshot)]用に構成され、[レプリケーションソース (Replication source)]

プロパティがあるディスクプールの場合:

この設定を変更する場合は、常に増分 2 を使用します。単一のレプリケーションジョブは

2 つの I/O ストリームを使います。

ストリームより多くのレプリケーションジョブがある場合は、ストリームが利用可能になるまで

NetBackup はジョブをキューに登録します。

バッチ処理は、単一の NetBackup ジョブ内で多数のレプリケーションを引き起こす可能

性があります。スナップショットレプリケーションジョブのバッチ処理に影響する設定もあり

ます。

3

監視とレポート

この章では以下の項目について説明しています。

クラウドストレージジョブの詳細表示

クラウドバックアップのレポートと監視

自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート

クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示

クラウドストレージジョブの詳細表示

ジョブの詳細を表示するには、NetBackup のアクティビティモニターを使用します。

クラウドストレージジョブの詳細を表示する方法

1 NetBackup 管理コンソール で、 [アクティビティモニター (Activity Monitor)] をク

リックします。

2 [ジョブ (Jobs)] タブをクリックします。

3 特定のジョブの詳細を表示するには、 [ジョブ (Jobs)] タブペインに表示されている

ジョブをダブルクリックします。

4 [ジョブの詳細 (Job Details)] ダイアログボックスで、 [状態の詳細 (Detailed Status)]

タブをクリックします。

クラウドバックアップのレポートと監視

NetBackup Cloud のすべての監視とレポートは NetBackup OpsCenter で処理されま

す。クラウドの監視とレポートについて詳しくは、 『 NetBackup OpsCenter 管理者ガイド』

を参照してください。

第 3 章 監視とレポート

自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート

88

自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート

アクティビティモニターは、ターゲットのマスターサーバードメインにレプリケートする構成

の [レプリケーション (Replication)] ジョブと [インポート (Import)] ジョブの両方を表示

します。

表 3-1 アクティビティモニターに表示される自動イメージレプリケーションジョ

ジョブ形式 説明

レプリケーション

(Replication)

ターゲットマスターへのバックアップイメージをレプリケートするジョブは、 [レプリケーション (Replication)]

ジョブとしてアクティビティモニターに表示されます。 [ターゲットマスター (Target Master)] ラベルは、この

形式のジョブの [ストレージユニット (Storage Unit)] 列に表示されます。

他の [レプリケーション (Replication)] ジョブと同様に、ターゲットマスターにイメージをレプリケートするジョ

ブは 1 つのインスタンス内の複数のバックアップイメージで実行できます。

このジョブの詳しい状態には、レプリケートされたバックアップ ID リストが含まれています。

インポート

(Import)

ターゲットマスタードメインにバックアップコピーをインポートするジョブは、 [インポート (Import)] ジョブとし

てアクティビティモニターに表示されます。 [インポート (Import)] ジョブは、1 つのインスタンスの複数コピー

をインポートできます。この [インポート (Import)] ジョブの状態の詳細には、処理されたバックアップ ID の

リストと失敗したバックアップ ID のリストが含まれます。

メモ: ソースとターゲットドメインのマスターサーバーが同じ NetBackup バージョンでない場合、次のエラー

が特定の状況下で生じる場合があります。「データの分類の自動作成に失敗しました。(Failed to auto create data classification.)」

このエラーは、ソースドメインのマスターサーバーが NetBackup 7.6 よりも前のバージョンであり、データの

分類に [任意 (Any)] が使われている場合に発生します。ターゲットドメインのマスターサーバーが NetBackup

7.6 である場合、ソースドメインで異なるデータの分類を使わないと、インポートジョブは失敗します。

レプリケーションが成功しても、ターゲットのマスターにイメージがインポートされたかどうかはわかりません。

データの分類が両方のドメインで異なる場合、 [インポート (Import)] ジョブは失敗し、NetBackup はイメー

ジを再びインポートする試行をしていません。

[インポート (Import)] ジョブが状態 191 で失敗し、ターゲットのマスターサーバーで実行された時点で [問

題 (Problems)] レポートに表示されます。

イメージは [イメージクリーンアップ (Image Cleanup)] ジョブの間に期限切れになり、削除されます。レプリ

ケート元のドメイン (ドメイン 1) は失敗したインポートを追跡しません。

クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示

キーグループとキーレコードについての以下の情報をリストするために nbkmsutil コマ

ンドを使うことができます。

キーグループ。

「KMS キーグループ情報を表示する方法」 を参照してください。

第 3 章 監視とレポート

クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示

89

キー。 「KMS キー情報を表示する方法」 を参照してください。

メモ: シマンテック社ではレコードキー情報を保管することを推奨します。キーをリカバリす

る必要がある場合、出力に表示されるキータグが必要です。 nbkmsutil -listkgs nbkmsutil

コマンドが存在するディレクトリは次のとおりです。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd

Windows の場合:

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥admincmd

KMS キーグループ情報を表示する方法

◆ すべてのキーグループをリストするには、

-listkgs

オプションを指定して nbkmsutil

を使います。次に例を示します。

Key Group Name

Supported Cypher

Number of Keys

Has Active Key

: CloudStorageVendor.com:symc_volume_for_backups

: AES_256

: 1

: Yes

Creation Time : Tues Jan 01 01:00:00 2013

Last Modification Time: Tues Jan 01 01:00:00 2013

Description : -

第 3 章 監視とレポート

クラウドストレージ暗号化の KMS キー情報の表示

90

KMS キー情報を表示する方法

◆ キーグループ名に属するすべてのキーをリストするには、

-listkgs と -kgname オ

プションを指定して nbkmsutil を使います。次に例を示します。 nbkmsutil -listkeys -kgname CloudStorageVendor.com:symc_volume_for_backup

Key Group Name

Supported Cypher

Number of Keys

Has Active Key

: CloudStorageVendor.com:symc_volume_for_backups

: AES_256

: 1

: Yes

Creation Time : Tues Jan 01 01:00:00 2013

Last Modification Time: Tues Jan 01 01:00:00 2013

Description : -

Key Tag

Key Name

Current State

Creation Time

: 532cf41cc8b3513a13c1c26b5128731e5ca0b9b01e0689cc38ac2b7596bbae3c

: Encrypt_Key_April

: Active

: Tues Jan 01 01:02:00 2013

Last Modification Time: Tues Jan 01 01:02:00 2013

Description : -

4

トラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています。

統合ログについて

レガシーログについて

NetBackup クラウドストレージログファイルについて

libcurl ログの有効化

NetBackup CloudStore サービスコンテナの起動とシャットダウンのトラブルシュー

ティング

NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動

クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

統合ログについて

統合ログとレガシーログは、NetBackup で使われるデバッグログの 2 つの形式です。統

合ログ機能は、ログファイル名およびメッセージを共通の形式で作成します。NetBackup

のすべてのプロセスは統合ログかレガシーログを使います。

統合ログファイルは、レガシーログで書き込まれたファイルとは異なり、テキストエディタで

表示することはできません。統合ログファイルは、バイナリ形式のファイルで、一部の情報

は関連するリソースファイルに含まれています。

p.94 の 「レガシーログについて」 を参照してください。

サーバープロセスとクライアントプロセスは統合ログを使用します。

レガシーログとは違って、統合ログではログ用のサブディレクトリを作成する必要はありま

せん。オリジネータ ID のログファイルはログの構成ファイルで指定した名前のサブディレ

第 4 章 トラブルシューティング

統合ログについて

92

クトリに書き込まれます。 すべての統合ログは次のディレクトリのサブディレクトリに書き込

まれます。

UNIX の場合 /usr/openv/logs

Windows の

場合

install_path¥NetBackup¥logs

NetBackup 管理コンソールでログを管理できます。左ペインで、[NetBackup の管理

(NetBackup Management)]>[ホストプロパティ (Host Properties)]>[マスターサーバー

(Master Servers)]または[メディアサーバー (Media Servers)]を展開します。 変更する

サーバーをダブルクリックします。 ダイアログボックスの左ペインで、[ログ (Logging)]を

クリックします。

また、次のコマンドの使用によって統合ログを管理できます。 vxlogcfg vxlogmgr vxlogview

統合ログ機能の構成設定を変更します。 vxlogcfg コマンドの詳細について。

統合ログをサポートする製品が生成するログファイルを管理します。 vxlogmgr コマンドの詳細について。

統合ログによって生成されたログを表示します。

p.93 の 「vxlogview を使用した統合ログの表示の例」 を参照してください。

vxlogview コマンドの詳細について。

これらのコマンドの詳しい説明については、 『NetBackup コマンドリファレンスガイド』 を

参照してください。

これらのコマンドは次のディレクトリに存在します。

UNIX の場合 /usr/openv/netbackup/bin

Windows の

場合

install_path¥NetBackup¥bin

vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について

vxlogview コマンドを使用すると、統合ログ機能で作成されたログを表示できます。これ

らのログは次のディレクトリに保存されます。

UNIX の場合

Windows の場合

/usr/openv/logs

install_path¥logs

第 4 章 トラブルシューティング

統合ログについて

93

統合ログファイルは、レガシーログで書き込まれたファイルとは異なり、簡単にテキストエ

ディタで表示することはできません。統合ログファイルは、バイナリ形式のファイルで、一

部の情報は関連するリソースファイルに含まれています。 vxlogview

コマンドを使用した

場合だけ、ログの情報を正しく収集して表示することができます。

NetBackup ログファイルと PBX ログファイルを表示するために vxlogview を使うことが

できます。 vxlogview

コマンドを使って PBX のログを表示するには次のことを行います。

権限があるユーザーであることを確認します。UNIX と Linux の場合は、root 権限を

持たなければなりません。 Windows の場合は、管理者権限を持たなければなりませ

ん。

■ PBX プロダクト ID を指定するには、 vxlogview コマンドラインのパラメータとして -p

50936 を入力してください。 vxlogview

はすべてのファイルを検索するため、低速の処理になる場合があります。特

定プロセスのファイルに検索を制限することによって結果をより速く表示する方法の例に

ついては、次のトピックを参照してください。

vxlogview を使用した統合ログの表示の例

次の例は、 vxlogview

コマンドを使って統合ログを表示する方法を示します。

表 4-1 vxlogview コマンドの使用例

項目 例

ログメッセージの全属性

の表示 vxlogview -p 51216 -d all

ログメッセージの特定の

属性の表示

NetBackup (51216) のログメッセージの日付、時間、メッセージの種類

およびメッセージテキストだけを表示します。 vxlogview --prodid 51216 --display D,T,m,x

最新のログメッセージの

表示

オリジネータ 116 (nbpem) によって 20 分以内に作成されたログメッ

セージを表示します。 -o 116 の代わりに、-o nbpem を指定するこ

ともできます。

# vxlogview -o 116 -t 00:20:00

特定の期間からのログ

メッセージの表示

指定した期間内に nbpem で作成されたログメッセージを表示します。

# vxlogview -o nbpem -b "05/03/05 06:51:48 AM"

-e "05/03/05 06:52:48 AM"

第 4 章 トラブルシューティング

レガシーログについて

94

項目

より速い結果の表示

ジョブ ID の検索

プロセスのオリジネータを指定するのに -i オプションを使うことができ

ます。

# vxlogview -i nbpem vxlogview -i オプションは、指定したプロセス (nbpem) が作成す

るログファイルのみを検索します。検索するログファイルを制限すること

で、vxlogview の結果が速く戻されます。一方、vxlogview -o オ

プションでは、指定したプロセスによって記録されたメッセージのすべて

の統合ログファイルが検索されます。

メモ: サービスではないプロセスに -i オプションを使用すると、 vxlogview によってメッセージ[ログファイルが見つかりません。(No log files found)]が戻されます。 サービスではないプロセスには、ファイ

ル名にオリジネータ ID がありません。この場合、-i オプションの代わり

に -o オプションを使用します。

-i オプションはライブラリ (137、156、309 など) を含むそのプロセスの

一部であるすべての OID のエントリを表示します。

特定のジョブ ID のログを検索できます。

# vxlogview -i nbpem | grep "jobid=job_ID" jobid=という検索キーは、スペースを含めず、すべて小文字で入力し

ます。

ジョブ ID の検索には、任意の vxlogview コマンドオプションを指定

できます。この例では、-i オプションを使用してプロセスの名前 (nbpem)

を指定しています。このコマンドはジョブ ID を含むログエントリのみを返

します。jobid=job_ID を明示的に含まないジョブの関連エントリは欠落

します。 vxlogview

の詳しい説明は、次を参照してください。 『NetBackup コマンドリファレンスガ

イド』 。

レガシーログについて

レガシーログと統合ログは、NetBackup で使われるデバッグログの 2 つの形式です。レ

ガシーデバッグログの場合、各プロセスが個別のログディレクトリにデバッグアクティビティ

のログを作成します。 NetBackup のすべてのプロセスは統合ログかレガシーログを使い

ます。

p.91 の 「統合ログについて」

を参照してください。

第 4 章 トラブルシューティング

レガシーログについて

95

NetBackup サーバーでレガシーデバッグログを有効にするには、最初に各プロセスに

対して適切なディレクトリを作成する必要があります。

UNIX の場合 /usr/openv/netbackup/logs

/usr/openv/volmgr/debug

Windows の場合 install_path¥NetBackup¥logs

install_path¥Volmgr¥debug

ディレクトリが作成された後、NetBackup は各プロセスに関連付けられるディレクトリにロ

グファイルを作成します。デバッグログファイルは、プロセスの起動時に作成されます。

NetBackup 状態収集デーモン ( vmscd ) でデバッグログを有効にするには、 nbemm を起

動する前に次のディレクトリを作成します。

または、次のディレクトリの作成後に nbemm

を停止して再起動します。

UNIX の場合

Windows の場合

/usr/openv/volmgr/debug/reqlib

install_path¥Volmgr¥debug¥reqlib¥

作成する必要があるログディレクトリを示す表を参照できます。

メモ: Windows サーバーでは、バッチファイル

install_path¥NetBackup¥Logs¥mklogdir.bat

を実行すると、

install_path¥NetBackup¥Logs

の下階層に、デバッグログディレクトリを一度に作成

できます。

メディアサーバーのデバッグログは、 bpbrm

、 bpcd

、 bpdm

および bptm

だけです。

NetBackup のログファイルディレクトリの作成

OpenStorage フレームワークを使う機能を構成する前に、NetBackup のコマンドがログ

ファイルを書き込むディレクトリを作成します。マスターサーバーと OpenStorage で使う

各メディアサーバーにディレクトリを作成します。ログファイルは次のディレクトリに存在し

ます。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/

Windows の場合:

install_path¥NetBackup¥logs¥

NetBackup のログについて詳細情報を利用できます。

『Symantec NetBackup トラブルシューティングガイド UNIX、Windows および Linux』

を参照してください。

第 4 章 トラブルシューティング

NetBackup クラウドストレージログファイルについて

96

p.96 の 「NetBackup クラウドストレージログファイルについて」

を参照してください。

NetBackup のコマンドのログディレクトリを作成する方法

◆ オペレーティングシステムに応じて、次のスクリプトの 1 つを実行します。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/mklogdir

Windows の場合:

install_path¥NetBackup¥logs¥mklogdir.bat

tpconfig コマンドのログディレクトリを作成する方法

◆ オペレーティングシステムに応じて、 debug

ディレクトリと tpcommand

ディレクトリを

作成します (デフォルトでは、 debug ディレクトリと tpcommand ディレクトリは存在し

ません)。ディレクトリのパス名は次のとおりです。

UNIX の場合:

/usr/openv/volmgr/debug/tpcommand

Windows の場合: install_path¥Veritas¥Volmgr¥debug¥tpcommand

NetBackup クラウドストレージログファイルについて

NetBackup クラウドストレージは Symantec OpenStorage フレームワーク内に存在しま

す。したがって、クラウドのアクティビティについては、OpenStorage と同じログファイルと

いくつかの追加のログファイルが使われます。

NetBackup の一部のコマンドまたは処理では、メッセージがそれぞれ固有のログファイ

ルに書き込まれます。それらのコマンドやプロセス用に、ユーティリティがログメッセージを

書き込むことができるようにログディレクトリが存在する必要があります。

p.95 の 「NetBackup のログファイルディレクトリの作成」 を参照してください。

他の処理では、Veritas Unified Log (VxUL) ファイルが使用されます。各プロセスに

VxUL オリジネータ ID が付けられます。VxUL のログファイルには、標準化された名前お

よびファイル形式が使用されます。VxUL のログファイルを表示するためには、NetBackup

の vxlogview のコマンドを使ってください。

VxUL のログファイルの表示方法と管理方法についての詳細情報が利用可能です。

次を参照してください。 『NetBackup トラブルシューティングガイド』 。

次に、ログメッセージのコンポーネント識別子を示します。

■ sts_

接頭辞はストレージの読み書きを行うプラグインとの通信に関連しています。

クラウドストレージサーバーの接頭辞 ( nirvanix.com

など) はクラウドストレージネッ

トワークとの通信に関連しています。 encrypt

接頭辞は暗号化プラグインとの通信に関連しています。

■ KMSCLIB 接頭辞は NetBackup キーマネージメントサービスとの通信に関連していま

す。

第 4 章 トラブルシューティング

NetBackup クラウドストレージログファイルについて

97

ほとんどの通信は NetBackup メディアサーバーで発生します。したがって、ディスク操作

に使うメディアサーバーのログファイルを最も参照することになります。

警告: ログレベルが高いほど、NetBackup のパフォーマンスに対する影響が大きくなりま

す。ログレベル 5 (最も高い) を使うのは、シマンテック社の担当者から指示された場合だ

けにしてください。ログレベル 5 はトラブルシューティングにのみ使います。

NetBackup のログレベルは、NetBackup マスターサーバーの[ログ (Logging)]ホストプ

ロパティで指定します。特定のオプションに固有の一部のプロセスについては、

表 4-2 に

示すように構成ファイルでログレベルを設定します。

ログの説明を 表 4-2

に示します。

動作

OID

バックアップおよびリ

ストア

N/A

表 4-2 NetBackup のログ

プロセス (Processes)

次の処理のメッセージがログファイルに表示されます。

■ bpbrm (Backup Restore Manager)。 bpdbm (Database Manager)。 bpdm (Disk Manager)。 bptm (Tape Manager) の I/O 処理。

ログファイルは次のディレクトリに存在します。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/

Windows の場合: install_path¥NetBackup¥logs¥

バックアップおよびリ

ストア

117

イメージのクリーン

アップ、検証、イン

ポートおよび複製

N/A nbjm (Job Manager) bpdbm Database Manager のログファイル。

ログファイルは次のディレクトリに存在します。

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/bpdbm

Windows の場合:install_path¥NetBackup¥logs¥bpdbm

クラウドの接続操作 N/A

クラウドのアカウント

の構成

222

Cloud Storage

Service Container

N/A bpstsinfo ユーティリティはクラウドストレージサーバーへの接続についての情報をログファ

イルに書き込みます。

クラウドストレージのアカウントを作成するプロセスは Remote Manager and Monitor Service

です。RMMS はメディアサーバーで実行されます。

NetBackup Cloud Storage Service Container ( nbcssc

) では、次のディレクトリにログファ

イルが書き込まれます。

Windows の場合: install_path¥NetBackup¥logs¥nbcssc

UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/logs/nbcssc

第 4 章 トラブルシューティング libcurl ログの有効化

98

動作 OID

クレデンシャルの構

N/A

デバイスの構成 111

デバイスの構成 178

デバイスの構成 202

デバイスの構成 230

プロセス (Processes) tpconfig ユーティリティ。tpconfig コマンドは tpcommand ディレクトリにログファイル

を書き込みます。 nbemm の処理

Enterprise Media Manager (EMM) プロセスで実行される Disk Service Manager プロセ

ス。

Remote Manager and Monitor Service で動作するストレージサーバーインターフェースの

処理。RMMS はメディアサーバー上で動作します。

Remote Manager and Monitor Service で動作する Remote Disk Service Manager

(RDSM) インターフェース。RMMS はメディアサーバー上で動作します。

libcurl ログの有効化

cURL ログを有効にするには、ストレージサーバーのプロパティ

CLOUD_PREFIX:LOG_CURL

YES

に設定します。

CLOUD_PREFIX

の値は各ストレージプロバイダの接頭辞の値で

す。指定可能な値は、次のとおりです。

Nirvanix の場合は NVX

Amazon の場合は AMZ

AT&T の場合は ATT

■ Rackspace の場合は RACKS

たとえば、AT&T の

LOG_CURL を有効にするには、 ATT:LOG_CURL を YES に設定しま

す。

p.70 の 「NetBackup のストレージサーバーのプロパティの変更」

を参照してください。

NetBackup CloudStore サービスコンテナの起動とシャッ

トダウンのトラブルシューティング

サービスがアクティブの間に、NetBackup CloudStore サービスコンテナのセキュリティ

モードを変更しないでください。サービスがアクティブの間にセキュリティモードが変わる

と、サービスの起動またはシャットダウンで問題が発生する場合があります。

NetBackup CloudStore サービスコンテナが起動しない場合は、さらに多くの情報を入

手できます。

p.99 の 「NetBackup CloudStore サービスコンテナへの接続が失敗する」

を参照してく

ださい。

第 4 章 トラブルシューティング

NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動

99

NetBackup CloudStore サービスコンテナがサービスのシャットダウンの間に失敗する場

合は、

CSSC_IS_SECURE

属性を調べてください。この値は、UNIX または Linux の場合

は CloudStore 構成ファイルで、Windows の場合はレジストリで見つけることができます。

CSSC_IS_SECURE

属性がサービスの現在のモードと同じかどうかを確認してください。開

始時と同じモードでサービスを停止してください。

p.99 の 「NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動」

を参照してください。

NetBackup CloudStore サービスコンテナへの接続が失敗する

csconfig コマンドは、NetBackup CloudStore サービスコンテナに対して接続を 3 回

試み、各接続試行のタイムアウトは 60 秒です。接続試行が失敗する場合は、次の情報

を確認してください。

ファイアウォールの設定が適切であること、またはファイアウォールが無効になってい

ることを確認してください。

■ CloudStore 構成ファイル (UNIX または Linux の場合) またはレジストリ (Windows

の場合) の

CSSC_IS_SECURE 属性によって定義されているセキュリティモードを確認

してください。現在のモードがサービス開始時と同じである必要があります。

■ CSSC_IS_SECURE の値が 1 で、サービスが開始しない場合は、サーバー証明書が

破損または期限切れである可能性があります。cssc ログファイルで次のようなエラー

メッセージを確認してください (太字は強調のために追加されています)。

[1326119109] [error] [client unknown host] set_ssl_option: cannot open C:¥Program Files¥Veritas¥NetBackup¥bin¥ost-plugins¥cssc.crt: error:0906D064 EM routines EM_read_bio:bad base64 decode

.

このエラーメッセージの原因の 1 つは、サーバー証明書ファイルの破損または期限

切れです。サーバー証明書ファイルは cssc.crt

です。このファイルは、UNIX また

は Linux では

/usr/openv/lib/ost-plugins ディレクトリに、Windows では

install_path¥Veritas¥Netbackup¥bin¥ost-plugins にあります。このファイル

を作成し直すには、ファイルを削除し、サービスを再起動してください。 cssc ログファイルについての詳細な情報があります。 p.29 の

「NetBackup CloudStore サービスコンテナについて」

を参照してください。

p.99 の 「NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動」

を参照してください。

NetBackup CloudStore サービスコンテナの停止と起動

NetBackup 管理コンソールを使って NetBackup CloudStore サービスコンテナ ( nbcssc )

サービスを停止、起動します。

p.29 の 「NetBackup CloudStore サービスコンテナについて」

を参照してください。

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング

100

CloudStore サービスコンテナを起動または停止する方法

1 NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup 管理 (NetBackup Administration)]

>[アクティビティモニター (Activity Monitor)]を展開します。

2 [デーモン (Daemons)]タブ (UNIX) または[サービス (Services)]タブ (Windows)

をクリックします。

3 [詳細 (Details)]ペインで、nbcssc (UNIX、Linux) または[NetBackup CloudStore

サービスコンテナ (NetBackup CloudStore Service Container)](Windows) を選

択します。

4 [処理 (Actions)]メニューで、[選択されたデータベースの停止 (Stop Selected)]ま

たは[選択されたデータベースの起動 (Start Selected)](Windows) または[デーモ

ンの停止 (Stop Daemon)]または[デーモンの起動 (Start Daemon)](UNIX) を選

択します。

クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティ

ング

構成の問題のトラブルシューティングでは、次の項の情報が役に立つ場合があります。 p.100 の

「クラウドストレージサーバーを作成できません」

を参照してください。 p.101 の

「クラウドストレージディスクプールを作成できない」 を参照してください。

クラウドストレージサーバーを作成できません

次の表では、NetBackup でストレージサーバーを作成できない場合に考えられる解決

策を説明しています。

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

101

エラー

Unauthorized storage pool creation due to node access

表 4-3 ストレージサーバーを作成できない場合の解決策

説明

このエラーメッセージは、RDSM (Remote Disk Service Manager) インターフェースログに

表示されます。RDSM は Remote Manager and Monitor Service で動作します。

RDMS エラーメッセージを表示するには、次のトピックで VxUL オリジネータ ID (OID) を最

初に検索します。

p.96 の 「NetBackup クラウドストレージログファイルについて」

を参照してください。

ログファイルを検査するには、vxlogview コマンドを使います。

p.92 の 「vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について」 を参照してください。

Nirvanix クラウドストレージの場合、ストレージサーバーを作成しようとしたときに指定したスト

レージにシマンテック社のパートナー ID が含まれていません。

この問題を解決するには、Nirvanix のサポート担当者に連絡し、ストレージノードにシマン

テック社のパートナー ID を追加するよう依頼してください。

クラウドストレージディスクプールを作成できない

次の表では、NetBackup にディスクプールを作成できない場合に考えられる解決策を説

明しています。

表 4-4

エラー

The wizard is not able to obtain Storage Server information. Cannot connect on socket. (25)

ディスクプールを作成できない場合のソリューション

説明

このエラーメッセージは[ディスクの構成ウィザード (Disk Configuration Wizard)]

で表示されます。

クラウドベンダーホストへの[ディスクの構成ウィザード (Disk Configuration

Wizard)]の問い合わせがタイムアウトしました。ネットワークが遅いか、または多数

のオブジェクト (たとえば、Amazon S3 のバケット) がある可能性があります。

この問題を解決するためには、NetBackup nbdevconfig コマンドを使用して

ディスクプールを構成します。ウィザードとは異なり、nbdevconfig コマンドはコ

マンド応答時間を監視しません。

p.60 の 「クラウドストレージのディスクプールの構成」 を参照してください。

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティ

ング

操作上の問題のトラブルシューティングでは、次の項の情報が役に立つ場合があります。

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

102

p.102 の 「クラウドストレージバックアップが状態コード 84 または 87 で失敗する」

を参照

してください。 p.104 の

「Nirvanix バックアップの試行が[ディスクボリュームが停止しています (Disk

Volume is Down)]というエラーメッセージで失敗する」 を参照してください。 p.104 の 「nbcssc 処理の再起動によって、すべての cloudstore.conf の設定が元に戻さ

れる」

を参照してください。 p.104 の

「NetBackup 管理コンソールが開きません」

を参照してください。

クラウドストレージバックアップが状態コード 84 または 87 で失敗する

次のトピックでは、NetBackup ジョブの詳細で状態コード 84 または 87 が表示されるバッ

クアップエラーについて説明します。

アクセラレータバックアップの失敗

次のようなメッセージがジョブの詳細に表示されます。

Critical bptm(pid=28291) accelerator verification failed: backupid=

host_name_1373526632, offset=3584, length=141976576, error=

2060022, error message: software error

Critical bptm(pid=28291) image write failed: error 2060022: software error

Error bptm(pid=28291) cannot write image to disk, Invalid argument end writing; write time: 0:02:31

Info bptm(pid=28291) EXITING with status 84

Info bpbkar(pid=6044) done. status: 84: media write error media write error(84)

このエラーは、複数のクラウドストレージサーバーがある環境で発生します。このエラー

は、あるクラウドストレージサーバーに宛てられたクライアントの NetBackup アクセラレー

タのバックアップがその後に別のクラウドストレージサーバーに宛てられたことを示します。

クラウドストレージへのアクセラレータバックアップに対しては、次のことを確認します。

各クライアントを常に同じストレージサーバーにバックアップします。 他のストレージ

サーバーが同じクラウドストレージベンダーのストレージである場合にもそうしてくださ

い。

クライアントのバックアップに常に同じバックアップポリシーを使用し、ポリシーのスト

レージ宛先を変更しないでください。

WRITE_BUFFER_SIZE を大きくした後にバックアップが失敗する

クラウドのストレージサーバーの

WRITE_BUFFER_SIZE プロパティがコンピュータの総ス

ワップ領域を超えると、バックアップが状態 84 で失敗する場合があります。

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

103

この問題を解決するために、

WRITE_BUFFER_SIZE

のサイズをコンピュータの総スワップ

領域より小さい値に調整します。

クラウドベンダーのインターフェースがボリュームを作成した

次のようなメッセージがジョブの詳細に表示されます。

Info bptm(pid=xxx) start backup

Critical bptm(pid=xxxx) image open failed: error 2060029: authorization failure

Error bpbrm(pid=xxxx) from client gabby: ERR - Cannot write to STDOUT. E rrno = 32: Broken pipe

Info bptm(pid=xxxx) EXITING with status 84

次のようなメッセージが bptm

ログファイルに表示されます。

[container_name というコンテナが Symantec のコンテナではないか、またはタグデータエ

ラーです。イメージの作成に失敗しました。 (Container container_name is not

Symantec container or tag data error, fail to create image.)] Please make sure that the LSU is created by means of NBU.

このエラーは、ボリュームがクラウドストレージベンダーのインターフェースを使って作成さ

れたことを示します。

NetBackup の[ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]を

使ってクラウドストレージのボリュームを作成する必要があります。ウィザードはボリューム

に必要なパートナー ID を適用します。ベンダーのインターフェースを使ってコンテナを

作成する場合、パートナー ID は適用されません。

問題を解決するには、クラウドストレージベンダーのインターフェースを使ってコンテナを

削除します。NetBackup でディスクプールを削除し、[ディスクプールの構成ウィザード

(Disk Pool Configuration Wizard)]を使ってディスクプールを再作成します。

p.87 の 「クラウドストレージジョブの詳細表示」

を参照してください。

p.96 の 「NetBackup クラウドストレージログファイルについて」

を参照してください。

AIX メディアサーバーによる大きなファイルのバックアップ

AIX メディアサーバーが大きなファイルをバックアップする場合、メモリの問題が発生する

場合があります。これらのメモリの問題が原因で、バックアップが失敗する可能性がありま

す。バックアップは NetBackup の状態コード 84 ([メディアの書き込みエラー (media write error)]) または NetBackup の状態コード 87 ([メディアのクローズエラー (media close error)]) で失敗します。この問題を解決するには、AIX の ulimit のサイズを無制

限に変更します。 ulimit の値を変更した後、必ず NetBackup サービスまたはデーモン

を停止して、再起動してください。

次に例を示します。 ulimit -m unlimited

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

104 ulimit -d unlimited ulimit -s unlimited

Nirvanix バックアップの試行が[ディスクボリュームが停止しています

(Disk Volume is Down)]というエラーメッセージで失敗する

Nirvanix プラグインを使ってコンピュータの完全なシステムリカバリを実行するときは、 libstspinirvanix.conf

ファイルと libstspinirvanix.pref

ファイルをリストアする

必要があります。これらのファイルをリストアしないと、Nirvanix バックアップを試みたとき

に[ディスクボリュームが停止しています (Disk Volume is Down)]というエラーメッセージ

が表示されます。

これらのファイルを、UNIX と Linux コンピュータの場合は

/usr/openv/libs/ost-plugins/ ディレクトリに、Windows コンピュータの場合は

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥ost-plugins¥

にリストアしてください。

nbcssc 処理の再起動によって、すべての cloudstore.conf の設定が元

に戻される

欠落エントリとコメントは、 cloudstore.conf

ファイルでは使用できません。 cloudstore.conf

ファイルの値を削除またはコメントアウトすると、 nbcssc 処理の再起

動によってすべての設定がデフォルトの値に戻ります。

NetBackup 管理コンソールが開きません

NetBackup CloudStore Service Container のデフォルトポートを変更すると、 NetBackup

管理コンソール が開かないことがあります。2 カ所の値を変更する必要があります。

CloudStore Service Container

構成ファイル

CloudStore Service Container 構成ファイルは、次のディレクト

リに存在します。

Windows の場合:

install_path¥Veritas¥NetBackup¥bin¥cloudstorewin.conf

UNIX の場合:

/usr/openv/java/cloudstorejava.conf

次の例に、デフォルト値を示します。

[NBCSSC]

NBCSSC_PORT=5637

第 4 章 トラブルシューティング

クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング

105

オペレーティングシステムの services ファイル services ファイルは次の場所にあります。

Windows の場合:

C:¥WINDOWS¥system32¥drivers¥etc¥services

Linux の場合: /etc/services

CloudStore Service Container 構成ファイルの値を変更した場合、 services

ファイル

の値も変更します。

デフォルトでは、NetBackup CloudStore Server Container のポートは 5637 です。

5

既知の問題

この章では以下の項目について説明しています。

bpstsinfo を使用したストレージサーバー情報のリストの作成について

bpstsinfo コマンド出力に表示される暗号化されたストレージユニットと暗号化されて

いないストレージユニット

イメージ情報が表示される際の不整合について

ストレージサーバーの削除について

特殊文字と csconfig コマンド

ディレクトリの長さが csconfig コマンドの最大パス長を超える

csconfig throttle コマンドの予期しない結果

csconfig throttle コマンドに提供される異なるクラウドプロバイダ情報

csconfig コマンドで利用可能な帯域幅を設定しようとすると失敗する

追加のメディアサーバーを構成できない

NetBackup アクセス制御が有効になっている場合、クラウドの構成が失敗することが

ある

bpstsinfo を使用したストレージサーバー情報のリストの

作成について

bpstsinfo コマンドを使用してストレージサーバー情報のリストを作成する場合、 -stype

オプションまたは

-storageserverprefix オプションのいずれかを使用します。これら

のいずれかのオプションを使用しないと、コマンドはすべてのプロバイダでストレージサー

バー名の検索を試行します。多くの場合、この処理は完了までに時間がかかりすぎるた

め、コマンドが失敗します。

第 5 章 既知の問題 bpstsinfo コマンド出力に表示される暗号化されたストレージユニットと暗号化されていないストレージユニット

107

bpstsinfo コマンド出力に表示される暗号化されたスト

レージユニットと暗号化されていないストレージユニット

暗号化された論理ストレージユニット (LSU) の情報を表示する際に bpstsinfo コマンド

を使用すると、出力には暗号化された LSU と暗号化されていない LSU の両方が表示さ

れます。

例: bpstsinfo -lsuinfo -storage_server nirvanix.com -stype nirvanix_crypt

暗号化された LSU と暗号化されていない LSU の両方が表示されることは予測どおりの

結果です。 bpstsinfo

コマンドはストレージのプラグインレベルで動作し、暗号化などの

高レベルの詳細は考慮しません。そのため、

-lsuinfo 操作に bpstsinfo コマンドを使

用すると、NetBackup での使用状況に関係なく、そのレベルのすべての潜在的な LSU

が返されます。

イメージ情報が表示される際の不整合について

クラウドプラグインの性質により、各プラグインは独自のイメージの解釈に基づいてイメー

ジ情報を返します。コマンドを使用してイメージのプロパティを一覧表示する際は、情報

を要求したプラグインによって、返される情報が影響を受けることに注意してください。 bpstsinfo

コマンドを使用してイメージを一覧表示する際は、

-stype

にバックアップ時

と同じオプションを指定します。

ストレージサーバーの削除について

ストレージサーバーを誤って削除すると、構成ファイルは孤立した状態でコンピュータに

残ります。新しいストレージサーバーを作成しようとすると、ログインエラーを示すエラー

メッセージが表示されて失敗します。ストレージサーバーを正しく削除するには、次の手

順を実行します。

ストレージサーバーの削除

1 ストレージサーバーのすべてのイメージを期限切れにします。

2 ストレージユニットを削除します。

3 ディスクプールを削除します。

4 ストレージサーバーを削除します。

5 lib/ost-plugins または bin/ost-plugins ディレクトリから .conf

および .pref

ファイルを削除します。

第 5 章 既知の問題

特殊文字と csconfig コマンド

108

特殊文字と csconfig コマンド

csconfig meter -directory コマンドを発行するときは、特殊文字を含むディレクトリ

を指定しないでください。オペレーティングシステムのシェルがディレクトリパスを誤って解

釈し、予期しない結果になることがあります。

ディレクトリの長さが csconfig コマンドの最大パス長を

超える

csconfig meter -directory dir

コマンドは、測定ディレクトリのパスを設定し、存在

しない場合はディレクトリを作成します。ディレクトリの値がシステムの最大パス長制限を

超える場合、または権限に問題がある場合は、ディレクトリの作成は失敗します。ディレク

トリの作成が失敗した場合、NetBackup はデフォルトのディレクトリを使います。デフォル

トディレクトリは、UNIX と Linux の場合は

/usr/openv/netbackup/bin/ost-plugins

です。Windows の場合は

install_path¥NetBackup¥bin です。

csconfig throttle コマンドの予期しない結果

csconfig throttle

コマンドで最大接続数を設定するときは、 stype

として cloud_global

を使わないでください。この語は予約語であり、予期しない結果になる場

合があります。 stype

の値は、「スロットルのオプションおよび値」の表で示されている使

用可能な値の 1 つにしてください。

csconfig throttle コマンドに提供される異なるクラウドプ

ロバイダ情報

csconfig throttle コマンドを使って最大接続数を設定するときは、 stype と sserver

のクラウドプロバイダが同じであることを確認してください。2 つのプロバイダが異なる場合

は、 sserver コマンドで渡したプロバイダ名が使われます。

csconfig コマンドで利用可能な帯域幅を設定しようとす

ると失敗する

csconfig throttle

コマンドは利用可能な帯域幅オプションに大きい値を受け付けま

す。最大許容値は、NetBackup CloudStore サービスコンテナが存在するオペレーティ

ングシステムによって変わります。コマンドが失敗する場合は、 csconfig

のログファイル

を参照してください。

第 5 章 既知の問題

追加のメディアサーバーを構成できない

109

追加のメディアサーバーを構成できない

第 1 のメディアサーバーと同じマスターサーバーを使う第 2 のメディアサーバーでクラウ

ドウィザードを実行しようとすると、 不正な複製 のエラーを受信します。

ウィザードで実行できるオプションは、[キャンセル (Cancel)]または[戻る (Back)]をクリッ

クすることだけです。[戻る (Back)]をクリックした場合、ウィザードを続行できる構成の変

更はありません。

クラウド環境で複数のメディアサーバーを使う場合は、正しい手順を使う必要があります。

このトピックに関する詳細情報が利用可能です。

p.72 の 「クラウド環境への追加メディアサーバーの追加」

を参照してください。

NetBackup アクセス制御が有効になっている場合、クラ

ウドの構成が失敗することがある

NetBackup アクセス制御を使う環境でクラウドを構成しようとすると、エラーを受け取るこ

とがあります。エラーは、 [キーグループとキーの作成中にエラーが発生しました。ソケットに接続

できません。 (Error creating Key Group and Keyscannot connect on socket)]

というものです。このエラーは、クラウドの構成を試みているユーザーに NetBackup アク

セス制御での十分な権限がないために発生します。NetBackup アクセス制御を使う場

合、クラウドを構成するユーザーアカウントは、NBU_KMS Admin グループのメンバーで

ある必要があります。NetBackup アクセス制御とアカウント設定について詳しくは、

『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』 を参照してください。

索引

F

FlashBackup ポリシー

[最大フラグメントサイズ (Maximum fragment size)]

(ストレージユニット設定) 76

M

mklogdir.bat 95

N

NetBackup CloudStore サービスコンテナ

について 29

NetBackup アクセラレータ

概要 78

NetBackup 拡張性のあるストレージ 26~27

R

reqlib ディレクトリ 95

V

vmscd 95

vxlogview コマンド 92

ジョブ ID オプション 94

ウィザード

ポリシーの構成 82

書き込みバッファサイズ

概要 54

拡張性のあるストレージ、NetBackup 26~27

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]のホストプ

ロパティ

[クラウドの設定 (Cloud Settings)]タブ 24

拡張性のあるストレージのホストプロパティ 24、26~27

監視 87

機能 7

クラウド

ストレージユニットのプロパティ 74

クラウドストレージ

構成 12

クラウドストレージサーバー

プロパティ 50

プロパティの変更 70

クラウドストレージプロバイダ

Amazon 15

クラウドストレージを構成する 12

[クラウドの設定 (Cloud Settings)]タブ 24

クラウドのディスクプール

構成

プロパティの変更 83

クラウドストレージの最適化合成バックアップ 80

ディスクプールの構成ウィザード 60

構成 (configuration)

アクセラレータ 78

最大フラグメントサイズ (Maximum fragment size) 76

最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs) 76

最適化された合成バックアップ

概要 78

サーバー

NetBackup のデバッグログ 95

状態収集デーモン 95

ストレージサーバー

クラウドについて 38

クラウドのプロパティの変更 70

ストレージプロバイダ

AT&T 17

Nirvanix 18

Rackspace 21

ストレージユニット

クラウドのプロパティ 74

重複排除用の構成 73

ストレージユニット形式 (Storage unit type) 75

ストレージユニット名 (Storage unit name) 75

重複排除ストレージユニット

次のメディアサーバーのみ使用する (Only use the

following media servers) 75

任意のメディアサーバーを使用 (Use any available

media server) 75

重複排除ストレージユニットの構成 73

ディスク形式 (Disk Type) 75

データの分類

[任意 (Any)]の使用 88

統合ログ 91

場所 92

ファイルの形式 93

統合ログのジョブ ID 検索 94

プロパティ

クラウドストレージサーバー 50

ポリシー

作成 82

プロパティの変更 82

優先設定

Nirvanix 固有 59

暗号化 58

共通 52

スロットル調整 54

要件 14

読み込みバッファサイズ

概要 53

レガシーログ 94

ディレクトリ 95

場所 95

レプリケーションディレクタ

ポリシーの構成ウィザード、サポート外 82

レポート 87

ログ

「レガシーログ」を参照 94

索引 111

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