1 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran

AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
1
FCC INFORMATION (U.S.A)
This device complies with Part 15 of the FCC rules.
tions found in the users manual, may cause interference
Operation is subject to the following two conditions:
harmful to the operation of other radio communications.
1.
This device may not cause harmful interference.
Compliance with FCC regulations does not guarantee
that interference will not occur in all installations. If this
2. This device must accept any interference re-
product is found to be the source of interference, which
ceived including interference that may cause
can be determined by turning the unit “OFF” and “ON”,
undesired operation.
please try to eliminate the problems by using one of the
following measures:
1. IMPORTANT NOTICE: DO NOT MODIFY THIS UNIT!
This product, when installed as indicated in the instruc-
Relocate either this product or the device that is being
tions contained in this manual, meets FCC require-
affected by the interference.
ments. Modifications not expressly approved by Yamaha
may void your authority, granted by the FCC, to use the
Utilize power outlets that are on different branch (circuit
product.
breaker or fuse) circuits or install AC line filter(s).
2. IMPORTANT: When connecting this product to ac-
In the case of radio or TV interference, relocate/reorient
cessories and/or another product use only high qual-
the antenna. If the antenna lead-in is 300 ohm ribbon
ity shielded cables. Cable/s supplied with this product
lead, change the lead-in to co-axial type cable.
MUST be used. Follow all installation instructions. Failure to follow instructions could void your FCC authoriza-
If these corrective measures do not produce satisfac-
tion to use this product in the USA.
tory results, please contact the local retailer authorized
to distribute this type of product. If you cannot locate the
3. NOTE: This product has been tested and found to
appropriate retailer, please contact Yamaha Commercial
comply with the limits for a Class B Digital device, pur-
Audio Systems, Inc., Electronic Service Division, 6600
suant to Part 15 of the FCC Rules. These limits are de-
Orangethorpe Ave, Buena Park, CA90620.
signed to provide reasonable protection against harmful
interference in a residential environment. This equipment
The above statements apply ONLY to those products
generates, uses and can radiate radio frequency energy
distributed by Yamaha Commercial Audio Systems, Inc.
and, if not installed and used according to the instruc-
or its subsidiaries.
COMPLIANCE INFORMATION STATEMENT
(DECLARATION OF CONFORMITY PROCEDURE)
Responsible Party :
Address :
Yamaha Commercial Audio Systems, Inc.
6600 Orangethorpe Ave.,
Buena Park, Calif. 90620
Telephone :
Type of Equipment :
Model Name :
714-522-9011
EtherSound Network Matrix
AVM500-ES
This device complies with Part 15 of the FCC Rules.
Operation is subject to the following conditions:
1)
2)
This device may not cause harmful interference, and
This device must accept any interference received including interference
that may cause undesired operation.
See user manual instructions if interference to radio reception is suspected.
2
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
警告
感電、ショート、ダメージ、火災その他の危険性に起因する深刻な怪我あるいは死亡事故の可能性を排除する
ために常に基本的な安全上の注意に従ってください。これら諸注意は下記の記載を含みますがこれだけに限り
ません。
安全上のご注意
・ 本製品の改ざん、開梱、あるいは分解を行わないでください。これによって保証は法的に無効となります。
・ コネクタ、あるいは基板のいかなる部分にも過重がかからないようにしてください。本製品の金属製の鋭角なパーツ
( ピン ) に触れないでください。
・ 本製品は静電気に対して敏感です ; これに触れる、あるいは使用する場合には事前に静電気について確認してくださ
い。
・ ユニットの非接続デバイスはオグジリアリ電源の機器用プラグ及びユニットのリア側の機器用プラグです。これらは
簡単に到達が可能です。
・ 製品基準は CEI364(NFC15-100) に関する適切な電気的ワイヤリングに準拠しています。インストレーションは差
動保護を装着してください。
・ 感電を防ぐためにカバーをはずさないでください。ユーザー自身が補修不能なパーツが内在しています。ユニットに
は危険電圧があり訓練を受けて認定された技術者のみによって開梱してください。双方の電源供給は修理前に必ず非
接続にしてください。
・ 個々の接続は Safety Extra Low Voltage Kind(SELV) であり建物の中で使用してください。
・ Fl: Laite on liitettävä suojamaadoituskoskettimilla varustettuun pistorasiaan
・ NO: Apparatet må tilkoples jordet stikkontakt
・ SE: Apparaten skall anslutas till jordat uttag
・ 本製品はラックにマウントできるように設計されています。下記に記載するこの種の設備品のインストレーションの
ルールを確実に順守してください :
高所での操作環境:密閉された、あるいは複数のユニットのラック・アセンブリにインストレーション ( 収納 ) され
た場合、ラックまわりにおける操作環境の熱は常温よりも高くなる可能性があります。従って製造元によって設定さ
れた最大使用温度環境に合致したインストレーションを考慮してください。
通気の減少:ラックにインストレーションされた機器の安全な操作のために通気が必要となりますので十分に考慮し
てください。
機械的荷重:ラックにおける機器の積載は水平でない機械的荷重は危険な状態を招きますので十分に注意してくださ
い。
電源回路のオーバーロード ( 過負荷 ):電源回路への機器接続及び回路の過負荷が過電流防御と電源供給に影響を及
ぼすことを十分に考慮してください。この件については適切な機器のネームプレート定格を十分に考慮してください。
信頼性の高いアース接続:ラックにマウントされた機器の信頼性の高いアース接続を維持してください。分岐回路へ
の直接の接続 ( 例えば電源コードの使用 ) 以外の電源供給接続には特に注意を払ってください。
電気的及び電子的障害リスク
本製品は接続環境に置かれる電気的あるいは電子的デバイスに障害をもたらす可能性のある高周波デジタル回路を使用
しています。個々のデバイスの適切な機能性を確実にするためにこの種のデバイス ( テレビ、ラジオ機器、携帯電話 )
を取り除かれていることを確認してください。
・ 常にシールドされたケーブルとコネクタを使用してください ( シリアルポート、ワードクロック、EtherSound ポー
ト )。それ以外の場合、AuviTran は製品の正常な動作を保証しません。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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・ シリアルポートのケーブルは適切な EMC と障害動作を確実にするために 1m 以内の長さで使用してください。
・ ワードドクロックのケーブルは適切な EMC と障害動作を確実にするために 1m 以内の長さで使用してください。
法的責任の制限
本製品の供給者 (AuviTran または販売者、あるいは供給者として活動する他の会社 ) は、本製品の使用者が不適切なイ
ンストレーション、あるいは本製品の誤った使用により直接的または間接的に引き起こされたダメージに対する法的責
任と訴訟は、いかなる場合においてもこれを受け入れません。 誤った使用 及び 不適切なインストレーション と
は本マニュアルの指示に合致していない使用とインストレーションのことです。
本マニュアルに記載されているグラフィックス ( 図、接続図等 ) は単なる実施例であり、実際の機器の接続環境、運用
等を考慮していないことに留意してください。
AuviTran は製品の改良について常に努力しています。この目的のために通告することなく製品機能の変更とアップグ
レードを行うことが必須となります。ユーザー・マニュアルに新機能を記述していきますので熟読してください。
商標
本マニュアルに記載されている全ての商標は個々の所有者の独占的財産です。それらは AuviTran によって 保証のな
いそのままの状態 において尊重しております。それら商標のいかなる使用についても個々の所有者の事前の許可が必
要です。質問がある場合には商標所有者に直接コンタクトしてください。
著作権
本マニュアルの情報は著作権により保護されています。従って、AuviTran からの事前承認文書なしで本マニュアルの
再生、あるいは本マニュアルの全体または部分的な配布は固く禁じています。
AUVITRAN のウェブサイト / 詳細な情報
AuviTran 製品全般に関する質問については AuviTran のウェブサイトを参照してください。アップデートがある場合
にもここからダウンロードが可能です。
http://www.auvitran.com
製品パッケージ詳細
・ AVM500-ES 本体 x 1 pc
・ 電源コード x 1 pc
・ 安全指示マニュアル x 1 pc
本製品を使用する国に依存しますが電源コードには適切なプラグの使用をお願い致します。
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
目 次
はじめに 機能について
仕様書
リアパネルの説明
AVM500-ES を使用した典型的な接続方法
初めての電源投入
1
2
3
4
5
6
6.1
6.2
Mono Network Mode の定義
シンプルなスター接続の構築
7
7
8
8
9
9
9
11
6.2.1
例 #1 NAI48-ES {ch1-16} to AVY16-ES100 {ch1-16}
13
6.2.2
例 #2 AVY16-ES100 {ch13-16} to NXAmp {ch1-4}
14
6.3
6.4.
基本形であるデイジー・チェーンの代わりにスター接続を使用する理由
Mono Network Mode の制限事項
15
16
6.4.1
Port {Aout} の無効 ( 非活動 )
16
6.4.2
ES100/ESV2 への 3rd Port を介したリモート制御
16
拡張機能のためにネットワークを分割
7
7.1
プライマリ・マスタ マルチ・ネットワーク・モード - ハードウェア設定
18
18
7.1.1
Port {Aout} の有効化
19
7.1.2
3rd Port を介するリモート制御 - ES100/ESV2
19
7.2
一般的なマルチ・ネットワーク・モード - ソフトウェア設定
20
7.2.1
一般的なマルチ・ネットワーク・モードの定義
20
7.2.2
分離されたネットワークの例
22
7.2.3
リング接続の構築
23
7.3
先進的なユーザ向け : マルチ・ネットワーク・モード - 入力設定
ES-Monitor ソフトウェアにおける AVM500-ES
8
8.1
8.2
8.3
8.4
8.5
ソフトウェアのインストレーション
AVM500-ES 及び ES-Monitor ソフトウェアの使用を開始する
ES-Monitor における AVM500-ES プロパティのページ
ES-Monitor における AVM500-ES マトリクスのページ
ES-Monitor における AVM500-ES コントロール ( 制御 ) ページ
24
25
25
26
26
27
30
8.5.1
ステータス ( 状態 )・ボックス
30
8.5.2
ポート設定ボックス
31
8.5.3
Port A - EtherSound チャンネル・ディレクション・ボックス
31
8.5.4
クロック制御ボックス
32
8.5.5
トンネリング設定ボックス
32
8.5.6
シリアルポート設定ボックス
32
トンネリング - 一般情報
33
9
9.1
9.1.1
例 1:AVY16-ES100 及びシリアルポートの間の通信
AVY16-ES100 が port B に接続される
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
33
33
5
9.1.2
9.2
例 2:複数のトンネリング - ポート分離
シリアルポートのインタプリタ ( 通信、解釈 )
10
10.1
10.2
10.3
インタプリタ・モードの有効化
システム構成と仕様
34
35
36
37
37
プログラミング・インタフェイス
37
10.3.1
シリアル・プロトコルのバージョンを取得する
38
10.3.2
出力パッチを設定する
38
10.3.3
出力をミュートする
38
10.3.4
出力のミュートを解除する
39
10.3.5
出力パッチを取得する
39
10.3.6
Tera Term R を伴ったパッチ例
40
11
ASIO 設定
40
11.1
ASIO モードを有効化する
41
11.2
ASIO モードの無効化
42
11.3
12
13
6
AVY16-ES100 が他のポートに接続されていると ?
ASIO port を伴った再生及び録音
オグジリアリ電源供給
ファームウェアのアップデート
42
43
44
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
1 はじめに
AuviTran AVP4-ES100 ご購入有難うございました。ご使用を楽しまれることを心より希望しております。本製品は現
状の EtherSound ネットワークの拡張をお手伝いします。
AVM500-ES は EtherSound のマトリクス・ルータとして動作しますので 5 個の物理的ポートにリンクしてリング + リ
ダンダント接続及びその他のたくさんの接続方法を最大 320 もの EtherSound チャンネルを設定することが可能となり
ます。AVM500-ES は分離した ES V2 及び ES100 ネットワークを一体化することが可能です。
本製品を使用するために本書に必要な指示が記載されています。本製品の誤使用が貴兄及び貴兄の環境に深刻なダメー
ジを引き起こすことがありますので本マニュアルを熟読してください。
2 機能について
このマニュアルのバージョンでは AVM500-ES の最新ファームウェア ( すなわち version 0x110C/0x118C) について説
明しています。貴兄のお持ちの製品バージョンを調べて必要あればファームウェアの更新を実行してください。この最
新のファームウェアによって AVM500-ES は下記の拡張機能を持つようになりました :
・ AVM500-ES は魅力的な価格で 3 個の EtherSound ポートに制限されながら全ての優位点を持つ AVM500-
ES/3ports( ポート ) として存在することになりました。AVM500-ES/3ports は通常版 AVM500-ES にアップグ
レードすることが可能です。
・ 内蔵されたコマンド解釈によってシンプルな RS232 プロトコルを介した全てのマトリクス・パッチが可能と
なりました。詳細については本マニュアル内にて記載がありますので参照してください。
・ デバイスの Port( ポート )C/D/E が EtherSound から ASIO プロトコルに対して置き換えが可能となりました。
コンピュータ・ベースのアプリケーションである ASIO は個々のポート上で最大 64 チャンネルまでの再生
/ 録音を可能にします。マトリクス・パッチが再生あるいは録音されるチャンネルの選択を可能にします。詳
細については本マニュアル内に記載がありますので参照してください。
たった1本のケーブルの追加で
レコード、プレイ、エンターテイン
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
7
3 仕様書
一般
サイズ
483mm × 253mm × 44mm(19 インチ・ラック/ 1 ユニットの高さ)
主電源供給
100-240VAC 50/60Hz 最大 1.5A
電源消費
<50W
直流供給(補助)
5Vdc 最大 5A、-12Vdc 最大 2A
補助電源供給
100-240VAC∼47-60Hz 最大 1.35A / +5Vdc 5A ; +12Vdc 2A
保管温度/保存湿度
-5°C から 70°C /最大 95%(ただし結露しないこと)
フロント・パネル
ネットワーク及び リンク Rx 及び Tx アクティビティ ; アクティブ・シンクロ・ランニング ; パワー・メイン、
リア・パネル
IEC パワー・インレット x1; Neutrik EtherCon RJ45 x7; 補助電源供給用 6 極 Euroblock コネクタ x1;
作動温度/動作湿度
5°C から 40°C / 5%から 90%(ただし結露しないこと)
オグジリアリ及び オン・ディスプレイ
ワード・クロック・シンクロ・イン用 BNC x1; シリアル・ポート用 DB9 コネクタ x1
AVM500-ES の特徴
EtherSound ネットワーク・セグメント
5 EtherSound ネットワーク・セグメント・インターコネクション x5 : A ( 入出力 ), B, C, D, E 入力 1
EtherSound 出力ポート
5 EtherSound 出力ポート : A 出力 , B, C, D 及び E
EtherSound 入力ポート
EtherSound 入力ポート : A 入力
ES-100 対 ES-100 レイテンシー
サンプル (48 kHz で 125μs) x6
マトリックス/パッチ・サイズ
EtherSound 経由リモート・コントロール・パッチ付き 320x320 フル・クロス・マトリックス
デジタル・オーディオ・チャンネル
320 (5 x 64) 入力オーディオ・チャンネル及び 320 (5 x 64) 出力オーディオ・チャンネル
いかなる個々の出力オーディオ・チャンネルは消音または 320 の入力オーディオ・チャンネルへの一時接続可
リモート・コントロール
Ethernet PC リモート・リンクからの EtherSound 経由
その他の入出力
クロック・シンクロナイゼーション・モード
RS232 シリアル・ポート
○48 kHz ローカル・クロック ( プライマリ・マスタ時 ) または EtherSound ネットワーク ( 非 PM 時 )
○シンクロ用に使われるワード・クロック・イン
温度/ファン・モニタリング
PSU モニタリング
主電源及び補助電源供給用 PSU 不具合のネットワーク・モニタリング
温度モニタリング
ファン・コントロール・モード x2
ボックス内部温度のネットワーク・モニタリング
○ファン・コントロール・モード x2
○内部温度による自動制御
ディベロップメントとインテグレーション環境
サポートされる OS Windows XP
ES モニタ
ES-Monitor はリモートで EtherSound ネットワークを設定、制御、監視し、AVM500-ES のパラメータを管
リモート・ネットワーク管理
理する高められたプロパティ・ページを供給することを可能にする。
リンク・ステータス、電源供給ステータス(主/補助)、温度モニタリング、ファン・リモート.コントロール、
及び PSU 主/補助リモート・コントロール
4 リアパネルの説明
電源スイッチ
AC イン
EtherSound ポート
シリアル・ポート ワード・クロック
DC イン
コントロール・ポート
DIP スイッチ
1. Power switch( 電源スイッチ ): メイン電源オン・オフ。
2. AC IN: メイン電源供給。AC 電源レンジに関しては仕様書を参照。
3. DC IN: オグジリアリ電源供給 ( 本マニュアルの最終章に記載 )。
4. DIP switches( ディップスイッチ ): デバイスのセットアップ。
5. Serial Port( シリアルポート ): カスタマイズ・アプリ用標準 RS232。
6. Word Clock( ワードクロック ): 外部同期用入力及び出力。
7. EtherSound ポート : EtherSound 用ネットワーク ( あるいは制御 PC 用 ) リンク。
8. Control Port( 制御ポート ): 制御 PC のみへの接続用。
8
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
5 AVM500-ES を使用した典型的な接続方法
コントロール
及び
モニタリング
モニタ
これは AVM500-ES の機能を利用した例です : 個々の EtherSound 機器のクラスタは相互に双方向通信設定において最
大 64 音声チャンネルをシェアすることが可能です。ES100 ネットワークにおいて制御 PC はネットワーク全体を制御
するために AVM500-ES の ”3rd port” に直接接続することが可能です。
6 初めての電源投入
AVM500-ES は多機能な EtherSound ルータ及びマトリクス機能に特化しています。多岐にわたる接続構成に最適に
フィットするようにたくさんの設定とパラメータを持っています。初めて AVM500-ES に電源を投入すると工場初期
設定が起動されます。このモードは ”Mono Network Mode( モノ・ネットワーク・モード ) と呼ばれています。これは
AVM500-ES を使用する最もシンプルなモードです。
6.1 Mono Network Mode の定義
最も効率的に AVM500-ES を使用するために、どのように構築されるのかを理解する必要があります。図 1 を参照す
れば、EtherSound の視点から見た場合に Mono Network Mode の場合 AVM500-ES がどのように動作するのかを理解
することができます。
AVM500-ES は高性能な相互接続を伴った 5 個の EtherSound デバイスとして動作します。
ネットワークの視点から見れば、{Ain} は Ethersound の入力ポートです。関連するデバイスの出力ポートは通常のスイッ
チを介して 4 個の他のデバイスの入力ポートに接続されています。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
9
図 1: 最もシンプルな AVM500-ES の動作の概要
これによって、{B, C, D, E}port は EtherSound 出力ポートとなります。階層の視点からみれば、{B, C, D, E} は {Ain} の
後方となります ( 図 2 参照 )。
図 2:Mono Network Mode のツリー・ビュー
個々のデバイスの全 64in チャンネルと 64out チャンネルは常時 320x320 デジタル音声マトリクスに接続されています。
同期に対する Audio Clock( オーディオ・クロック ) は {Ain}port から伝送され {B, C, D, E}port に配信されます。これは
AVM500-ES がどのように設定されても常にそのようになっています。
320x320 デジタル音声マトリクスの音声パッチは {Ain}port を介してのみ有効です。
要約すると、AVM500-ES は、1 個の入力と 4 個の出力ポートを伴う 1 台の EtherSound デバイスにたとえることが可
能です。これらの 4 個のポートは常に入力ポートに対して同期しています。個々のポートは相互に音声チャンネルのシェ
アが可能です。
このモードによって以前は全く不可能であった双方向通信スター接続を通常のスイッチを伴って構築することを可能に
しました。
10
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
6.2 シンプルなスター接続の構築
Mono Network Mode において AVM500-ES を使用した初めてのスター接続を構築する全ての手順について説明します。
デバイスをステップごとに取り扱うために音声パッチについても詳細を記述します。
図 3 の図はスター接続と呼ばれる構成について表しています。簡単に言えば、スター接続はスプリッタとして機能する ”
node( ノード = ネットワークへの接続ポイント )” を持っています。このポイントにおいて複数のブランチ ( 分岐 ) へネッ
トワークが分割されます。この考え方はダウンストリーム方向に対しては真です。アップストリーム方向に対してこれ
は逆となります。ノードは複数の分岐を単一の中に集結します。AVM500-ES はこのノードなのです。
図 3: スター接続
下記の例において、AVM500-ES を使用した真の EtherSound ネットワークの構築方法と音声チャンネルのルーティン
グを行うためのネットパッチの方法について学びます。
図 4: 接続構成の例
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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このネットワークにおいて LS9 ミキシング・コンソールに挿入された AVY16-ES100 がプライマリ・マスタ (PM) となっ
ています。勿論、入力ポートには制御 PC 以外の EtherSound ネットワークの接続はありません。AVY16-ES100 の出
力ポートは AVM500-ES のポート {Ain} に接続されています。出力ポートである port{B, C, D} はそれぞれが DME4io/
NAI48-ES/NXAmp 4x4 の入力に接続されています。port{E} は使用されていません。
この例の場合、オーディオ・クロックを生成するために AVY16-ES100 が PM になっていることを念頭に置いてくだ
さい。このクロックは EtherSound を介して AVM500-ES の port{Ain} に伝送されます。前の項目で説明したように、
AVM500-ES は 3 台の第三者製のデバイスにクロックが適正に供給されるように {Ain} から {B, C, D, E} にクロックを
伝送します。
制御 PC 上で AuviTran ES-Monitor ソフトウェアを実行すると、ネットワークの
ツリー・ビューは左図のようになります :
AVY16-ES100 は 明 確 に プ ラ イ マ リ・ マ ス タ と な り、 次 に AVM500-ES の
port{Ain} が表示されます。port{B, C, D, E} は予測したとおりに同一の階層レベ
図 5: 接続構成例の序列ビュー
ルにあります。そして個々のポートの後方に 3 台の EtherSound デバイスを見つ
けることができます。
ネットパッチについての下記の説明は本マニュアルが執筆された時点における最新版 ES-Monitor ソフトウェア
version 3.9.3 をベースに記載されています。
ネットパッチを見ると 4 個の異なる色が見えます :
・ 白色は、ソースと目的地の間を直接接続
することが可能ということを示していま
す。
・ グレー色は、直接的な接続を行う方法が
ないということを示しています。
・ ピンク色は、AVM500-ES のマトリクス内
部パッチを示しています。
・黄色は、AVM500-ES の可能なパス ( 経路 )
があることを示しています。
右図の例において、下記のパッチ設定を学びます :
(1) NAI48-ES {ch1-16} to AVY16-ES100
{ch1-16}
(2) AVY16-ES100 {ch13-16} to NXAmp
{ch1-4}
図 6: 例の構成におけるネットパッチ概観
ES-Monitor version 3.9.3 によって、このようなパスがネットパッチを使用して極めて簡単になりました。いわゆる ”
ワン・クリック ” 作業です。
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
6.2.1 例 #1 NAI48-ES {ch1-16} to AVY16-ES100 {ch1-16}
NAI48-ES のチャンネルから AVY16-ES100 入力へ直接の経路を設定する場合、黄色のセルを見ることが分かります。
つまり、ネットパッチは AVM500-ES を介してそれら 2 台のデバイス間の接続を見つけたからです。この例の場合、パッ
チのグリッド ( 格子マス ) は 16x16 分割に折りたたまれますので、NAI48 {ch1-16} 及び AVY16 {ch1-16} の間の黄色い
セルをクリックすればよいだけです。このソフトウェアは全てを自動的に処理します。
黄色のセルにおいて設定したパッチは星形
によって表されます。これは AVM500-ES へ
通じるパッチの象徴的な概観です。同時に
ネットパッチは音声チャンネルの真のパス
を追加しました :
・ NAI48 及 び AVM500-ES Port C の
間の 1 個のクロス ( 直接接続 )。
・Port C 及び Port A の間の 1 個のサー
クル (AVM500 内部パッチ )。
・ Port A 及び AVY16-ES100 の間の 1
個のクロス ( 直接接続 )。
図 7: パッチの第一歩
次に AVM500-ES port {Ain} を選択して ”Matrix( マトリクス )” タブに行くと、内部デジタル音声マトリクスが期待どお
りに効率的にパッチされていることが分かります。
図 8: 自動マトリクス・パッチの第一歩
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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6.2.2 例 #2 AVY16-ES100 {ch13-16} to NXAmp {ch1-4}
最終ステップですが、もう一度同様の方法を行います。必要なチャンネルへアクセスするためにネットパッチを開きま
す。次に 4 個の必要なチャンネル、すなわち黄色のセルにある AVY16-ES100 {ch13-16} to NXAmp {ch1-4} をドラッグ
& ドロップ (shift ボタンを押しながら ) します。
図 9: パッチの第二歩
選択を行えば自動的に全てのパッチされたパスを見ることができます。AVY16-ES100 及び AVM500-ES Port A、Port A
及び Port D ( ピンク色 )、Port D 及び NXAmp それぞれの間にパッチがあることに注目してください。
図 10: パッチの第二歩
ネットパッチに関する詳細と役に立つ情報は ES-Monitor のユーザ・マニュアルに記載されています。完全に使いこな
すためにはそのマニュアルを参照してください。
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
6.3 基本形であるデイジー・チェーンの代わりにスター接続を使用する理由
上述したシンプルなネットワークにとって AVM500-ES は概してあまり使用されていないように見えます。勿論、使用
チャンネルが少ない場合には通常の標準的なデイジー・チェーン・ネットワークの構築も可能でした(図 11)。
ミキシング・コントロール
及び
リモート・モニタリング
図 11: 同一のデイジー・チェーン接続
この種の接続構成を完全に稼働した場合、大きな障害も発生することになります :
・ NAI48-ES 及び DME4io の間のケーブルに障害が起きたら。
・ NAI48-ES が故障する、あるいは電源がオフにされたら。
・ DME4io が故障する、あるいは電源がオフにされたら。
これらのケースでは、音声チャンネルは NXAmp に到達せず配信が失われることになります。
スター接続の大きな利点はこの問題を回避することなのです。勿論、スター接続の分岐に故障が生じた場合、そのネッ
トワーク以外は稼働し続けます。例えば、DME4io が故障するとそのチャンネルのみ損失しますが NAI48-ES チャンネ
ル及び AVY16-ES100 チャンネルは NXAmp 上で再生することが可能です。もちろん、これはその他全てのネットワー
ク分岐についても同様となります。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
15
典型的な例としては複数の録音室を持つレコーディング・スタジオです。個々の部屋がスター接続の分岐であればレコー
ディングを試みる場合に他の部屋の状態を脅かすことがなくなります ( デバイスのオン・オフ )。
レコーディング・ルーム
ミキシング・コントロール
及び
リモート・モニタリング
スタジオ
スタジオ
スタジオ
図 12: スター接続構成の例
6.4 Mono Network Mode の制限事項
Mono Network Mode が初期設定のモードとなっており、AVM500-ES を使用するための最もシンプルな方法です。しか
し、このモードには本製品の機能の可能性を最大限に引き出すことのできない幾つかの制限事項があります。
6.4.1 Port {Aout} の無効 ( 非活動 )
図 1 を参照すると、port A の出力ポートは内部スイッチを介して他の 4 台のデバイスとの通信のために既に使用されて
いることがわかります。これによって、リアパネルの port {Aout} はこのモードにおいて接続されていません。このポー
トに接続された EtherSound と互換性のあるデバイスは無効なのです。
6.4.2 ES100/ESV2 への 3rd Port を介したリモート制御
ES100 テクノロジに関して、リアパネルの port {3rd} は本デバイスのコンピュータ・ローカル・アクセスポイントです。
ES100 スタンダード、特に 3rd port アクセスを伴った使用をしない場合は適切な EtherSound のマニュアルを参照して
ください。このポートはリモート制御用にコンピュータのみを受け付けます。EtherSound と互換性のないデバイスは
ここに接続できます ( 図 15)。
16
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
このポートにコンピュータを接続することによってこのポイントからネットワーク全体を直接リモート制御することが
可能になります。プライマリ・マスタの入力ポートに制御 PC を接続することはもはや強制的な義務ではなくなります。
しかしながら、Mono Network Mode の制限事項は全てのネットワーク上の EtherSound 互換デバイスが ES100 互換で
あるということです ( 図 13)。仮に古い ES-V2 デバイスがネットワーク上に存在する場合には 3rd port 経由でネットワー
クの制御と監視をすることができなくなります ( 図 14)。
図 13:Mono Network Mode における port {3rd} の良い接続例
図 14:Mono Network Mode(ES-V2 が存在する ) における port {3rd} の不適切な接続例
図 15:port {3rd} の不適切な接続例 ( ポート上の EtherSound ストリーム )
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
17
7 拡張機能のためにネットワークを分割
AVM500-ES の機能を拡張するために、また上述した制限事項を回避するために他のモードにおけるデバイスの設定が
可能です。ひとつのモードはリアパネルのディップスイッチによって選択可能です。他の設定は ES-Monitor ソフトウェ
アによって完全にソフトウェア上で選択可能となっています。
7.1 プライマリ・マスタ マルチ・ネットワーク・モード - ハードウェア設定
デバイスがプライマリ・マスタ (PM) である場合のみ、
AVM500-ES 内部接続の再変更を行うハードウェア選択
モードへのアクセスが可能です。このモードにアクセス
するには、リアパネルのディップスイッチ #1 を ”ON” に
する必要があります(図 16)。Mono Network Mode に戻
るには、ディップスイッチ #1 を ”OFF” に再設定してくだ
さい。
モード
図 16: リアパネルのディップスイッチ設定
PM Multi Networks Mode が有効化されると、AVM500-ES は 5 個の独立したネットワークとして稼働します。Port {Ain}
は 5 個のデバイスへ通じる内部スイッチに直接接続されます。これによって、その 5 個の出力ポートである ports {Aout,
B, C, D, E} がユーザ用に有効化されます。図 17 はこのモードに設定されたデバイスの動作を表しています。
スイッチ
320x320 チャンネルのデジタル・オーディオ・マトリックス
図 17: プライマリ・マスタ マルチ・ネットワーク・モード
このモードは PM( プライマリ・マスタ ) であるときのみに有効なので、個々の入力ポートは port {Ain} に接続された制
御 PC によってのみ通じることになります。これによって、個々のポートは事実上それぞれのネットワーク上の PM に
なります。個々のネットワークは制御コマンドに関しては完全に独立していますが、音声とクロックの観点からはま
だ依存しているということです。図 17 の下方向部分はクロック伝送及びデジタル音声マトリクスへの音声接続への変
更がないことを表しています。
18
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
Port A は独自のクロックを生成し、それを他のポート及びデジタル音声マトリクスに送信します。これによって、全て
の 5 個のネットワークは自動的かつ適切に同期されます。
ES-Monitor ソフトウェア ( 図 18) 上において、5 個の独立したネットワークを明確に見ることが可能です。まるで同一
の制御コンピュータに 5 個のプライマリ・マスタが接続されているようになります。
図 18:ES-Monitor 上のプライマリ・マスタ マルチ・ネットワーク・モード
ポートは事実上 PM であるということで (port {Ain} に対して同期している )、5 個全てのポートが常に 320x320 のデジ
タル音声マトリクスに接続しているので音声に関するいかなる制限もなく、以前記述した幾つかの制限事項を回避する
ことが可能となります。
このモードにおける全ての新しい機能について以下に記述します。
7.1.1 Port {Aout} の有効化
上述したように、このモードはデバイスのリアパネル上の port {Aout} を自動的に有効化します。従って Mono Network
Mode における 4 個に代わって 5 個の出力ポートを得たことになります。
このモードの使用には注意してください。そして常に AVM500-ES がプライマリ・マスタである場合のみに稼働するこ
とを考慮してください。つまり、このモードにおいて {Ain} は制御 PC のみ受け入れるので {Ain/Aout} の組合せを使用
したリング接続を構築することはできないのです。リング接続を構築するために EtherSound 互換デバイスを接続する
と AVM500-ES はもはやプライマリ・マスタとはならず、自動的に Mono Network Mode へと切り替わって port {Aout}
を無効化します。
7.1.2 3rd Port を介するリモート制御 - ES100/ESV2
前章において 3rd Port を使用したリモート制御はネットワーク内の全てのデバイスが ES100 互換であるときのみ有効
であることを理解しました。PM Multi Networks Mode においてはこのことが真とは言えません。AVM500-ES の個々
のポートは事実上プライマリ・マスタであり、内部スイッチによって port {3rd} は直接個々のポートに対して独立し
て通じています。これによって、ネットワーク内の EtherSound 互換デバイスのバージョンによる制限がありません。
ES-V2 は ES100 と同様に稼働します。ES-V1 でさえ稼働しますが、この種のデバイスを使用することを推奨しません。
このモードにおいて、制御 PC と接続するために port {3rd} あるいは port {Ain} のどちらでも自由に選択することがで
きます。どちらを選択しても全く同じです。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
19
7.2 一般的なマルチ・ネットワーク・モード - ソフトウェア設定
7.1 章において AVM500-ES の機能拡張の興味深い方法について理解しました。このモードの制限事項は AVM500-ES
がプライマリ・マスタであることです。本章はプライマリ・マスタではなくてもほとんど同様のことが可能となる、
ES-Monitor ソフトウェアによる AVM500-ES の設定方法について説明します。
7.2.1 一般的なマルチ・ネットワーク・モードの定義
6.1 章の図 1 は AVM500-ES の動作の非常にシンプルな概要を説明しています。実際にはもう少し複雑になります。下
記図 19 を参照してください。
320x320 チャンネルのデジタル・オーディオ・マトリックス
図 19:AVM500-ES の動作の実際の概要
図 1 と比較すると、スイッチが現れています。これらは AVM500-ES の制御ページ (Fig. 21) において ES-Monitor 経由
で制御されています。スイッチを有効化すると、関連するポートが分離されます。EtherSound ストリームが到達する
ことができなくなり事実上のプライマリ・マスタとなります。全ての {B, C, D, E} ports が分離されると、内部スイッ
チは無駄になりることが理解できます。従って [CAout] と呼ばれるスイッチは自動的にオンとなりリアパネルの port
{Aout} に接続します。
この分離の目的は以前と同様で、すなわち ES100 及び ES-V2 ネットワークを融合して複数のトンネリング通信を構築
します。Port {Aout} が有効化されるとリング接続の構築が可能となります。これは次の項において説明します。
分離されているときには EtherSound ストリームがポートに到達しないのでネットワークをリモート制御したい場合に
は制御 PC を port {3rd} に接続する必要があります。
20
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
320x320 チャンネルのデジタル・オーディオ・マトリックス
図 20:3rd port リモート制御用内部接続
図 21:ポート分離用 ES-Monitor 制御ボックス
ポートの分離はデバイスを介したクロック伝送及びデジタル音声マトリクスを伴った音声通信を絶対的に無効にしま
す。メインのネットワークから分離した場合でもポート間の音声チャンネルのルートをいつでも決定することが可能で
す。
ポート分離の理由についてまとめると :
・ 制御用に port {3rd} を使用する間にネットワーク内で ES-V2 機器を使用する。
・ 複数のトンネリング通信を管理する。
・ リング接続を構築するために port {Aout} を有効化する。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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7.2.2 分離されたネットワークの例
図 22 は幾つかのポートが分離された AVM500-ES を使用したネットワーク構成の例を表しています。
仮想シリアル・リンク
コントロール及び
モニタリング
スイッチ
ネットワーク 1(V 2)
ネットワーク 2(ES100)
トンネリング1
トンネリング2
コントロール・データのみ
モニタ
仮想シリアル・リンク
マルチ・ネットワーク・モード。分離されたポート B
V 2と ES100 の集約。単独トンネリング
図 22:分離されたポートを伴った ES100/ES-V2 混在ネットワーク例
FOH(Front Of House = フロント・オブ・ハウス ) は 2 台の AVY16-ES100 を挿入した Yamaha のコンソールです。そ
れらカードは AVM500-ES の port {Ain} と一緒にデイジー・チェーンとなっています。このネットワークの分岐は完全
に ES100 となっています。
Port {B} は ES100 互換の NAI448-ES へ、次に他の Yamaha コンソールに挿入された 2 台の AVY16-ES に接続されて
います。AVY16-ES によって、このネットワークの分岐は完全に ES100 となっていません。
Ports {C} 及び {D} は ES100 互換の NXAmp 4x4 を受けています。
Port {E} は ES-V2 のみである AVB32-ES を受けいています。
目的は FOH コンソールを伴なう Network 3 からの AD8HR、及びモニター・コンソールを伴なう Network 2 からの
AD8HR をリモート制御することです。複数のトンネリングを行う唯一の方法は事実上のプライマリ・マスタを伴なう
サブ・ネットワークスを構築するために AVM500-ES のポートを分離することです。この例において AVM500-ES はプ
ライマリ・マスタではないのでリアパネル上のディップスイッチ #1 を使用することができません。Ports {B} 及び {E}
の分離は ES-Monitor ソフトウェア ( 図 24) によって行われます。ES-Monitor ソフトウェアのリストとツリービューが
Fig. 23 のように存在します。期待どおりに 3 個の異なったネットワークを明確に見ることが可能です。
Port {B} において AVY16-ES 及び NAI48-ES の間のトンネリング通信を構築することが可能です。他のトンネリング ( 今
回はインター・ポート・トンネリング ) も port {Ain} における AVY16-ES100 及び port {E} における AVB32-ES の間で
構築されます。
ネットワーク全体を制御して監視するためには、制御 PC を AVM500-ES の port {3rd} に接続します。このコンピュー
タがネットワークのプライマリ・マスタに接続されていたら、すなわち FOH コンソールの AVY16-ES100 ですが、
Network #2 及び #3 の監視は分離のために不可能となっています。
22
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
図 24:分離されたポート用の ES-Monitor 設定
図 23:ネットワークのリスト及びツリービュー
全てのトンネリング設定に関する説明は本マニュアルに記載されています。
7.2.3 リング接続の構築
EtherSound ES100 テクノロジは以前の EtherSound のバージョンにおいて禁止されていた新しいネットワーク構成を
可能にしました。それはすなわちリング接続です。これはケーブルのリダンダンシー ( 冗長性 = 代理機能 ) を加えるこ
とでネットワークの安全性を保証するための方法です。この方法はネットワーク内のいかなる部分で 1 本 (1 本のみです )
のケーブルが機能しなくなった場合でもネットワークを稼働させ続けるものです。
AVM500-ES を伴ったリング接続を構築するには、ports {Ain/Aout} の組合せを専用として使用する必要があります ( 図
25)。これを実行するには、ES-Monitor の制御ページを使用して port {Aout} を有効にすることが必須となります。つま
り、他の全ての {B, C, D, E} ports を分離することです。{Ain} 及び {Aout} はリングによって使用されるので、制御 PC
を port {3rd} に接続する必要があります。
この方法によって 4 個の他のネットワークと共有可能な 64 個の音声チャンネルのリダンダント・ネットワークをもた
らします。ネットワークをリング・リダンダント・ネットワークとして設定するためには、ES-Monitor ソフトウェア
のユーザマニュアルを参照してください。
コントロール及び
リング・リダンダント・リンク
モニタリング
分離ネットワーク
図 25:AVM500-ES を伴なうリング接続の構築
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
23
下図は 4 台の AVM500-ES 間のリング接続の例です。個々の 3rd port は通常のイーサネット・スイッチを介して制御
PC に接続されます。これによって、全てのデバイスはリモートで制御可能となります。個々の AVM500-ES のデジタ
ル音声マトリクスによって個々のデバイスはネットワーク全体の全ての他のデバイスと共に音声チャンネルを共有す
ることが可能になります。更に、このシステムはたとえ赤色のケーブル ( これのみです ) が障害を持っても完全に稼働
し続けます。
リング
リダンダント
リンク
リング・モニタリング
モニタ
図 26:リダンダント・リング接続の例
7.3 先進的なユーザ向け : マルチ・ネットワーク・モード - 入力設定
このモードは AVM500-ES の機能及び EtherSound ネットワークに関する深い知識
を必要としており、AVM500-ES の可能性を最大限に引き出すために設定されてい
ます。このモードはかなり詳しい接続構成用ですからほとんどのユーザはこれを
無視してください。
このモードの目的は、ports {B, C, D, E} が分離されているときに選択することで EtherSound
入力ポートあるいは出力ポートとして独立して動作することです。
特別な設定をすることなく、ports {B, C, D, E} は上述したことに関して EtherSound の出力ポー
トです。分離されたときには、入力ポートは無用となります (Fig. 19 参照 )。この場合、内部
スイッチによって物理ポートが EtherSound 入力ポートあるいは出力ポートへ関係することを
選択可能にします。
重要事項:Ports {B, C, D, E} は常に port {A} と同期されています。ポートを入力ポート
として設定した場合、EtherSound ストリームからのクロックを受け取りませんが、{A}
port からのクロックは受け取ります。このポートに関係する全てのデバイスが他のネットワー
クと適切に同期することを、例えばワードクロック・ケーブルを使用して確実にしてください。 図 27:入力ポートの設定
24
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
ある種の EtherSound 互換デバイスはリモート制御機能を得るためにプライマリ・マスタとなることを必要とします ( 例
えば DIO core を伴なう SY80 control surface)。AVM500-ES の入力ポート設定によって複数のリモート制御を持つため
に複数のプライマリ・マスタを持つことを可能にしますが、ワードクロック同期の制限を伴います。
ワード・クロック
ミキシング・コントロール
及び
リモート・モニタリング
ミキシング・コントロール
及び
リモート・モニタリング
図 28:入力ポート設定を伴った例
ネットワーク全体における適切なクロッキングを保証するために 2 個のプライマリ・マスタの間のワードク
ロックのリンクに留意してください。
ES-Monitor における設定 :
8 ES-Monitor ソフトウェアにおける AVM500-ES
8.1 ソフトウェアのインストレーション
AuviTran のウェブサイトから ES-Monitor と呼ばれる EtherSound Monitor Software の最新バージョンをダウンロード
してファイルをコンピュータのハードディスクに保存してください。
http://www.auvitran.com/www/index.php?page=downloads
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
25
ESMonitor を機能させるためには Windows 2000、XP、あるいは Vista が必要となります。
これでインストレーションの準備ができました。インストレーションについては ES-Monitor の手引き書を参照してく
ださい。
PC に ESMonitor がインストールされたら ESMonitor を走らせて EtherSound に接続されたあらゆる AVM500-ES 機器
を制御することができます。EtherSound デバイスの一覧表といった一般的な EtherSound デバイスの管理については
ESMonitor 手引き書を参照してください。
8.2 AVM500-ES 及び ES-Monitor ソフトウェアの使用を開始する
EtherSound Monitor がインストールされているコンピュータは EtherSound ネットワークのプライマリ・マスタに接続
されます。プライマリ・マスタはネットワークの一番初めの EtherSound ベースのデバイスである必要があります。
ES-Monitor を実行した後、デバイスリストあるいはツリーリスト上の AVM500-ES デバイスを選択してください。
下記の説明は本マニュアルが執筆された時点において正式にリリースされている ES-Monitor version3.9.3 を
ベースにしています。
8.3 ES-Monitor における AVM500-ES プロパティのページ
プロパティのページを選択すると、ES-Monitor は下記の情報を表示します :
制御 PC は port {Ain}
に接続されています。
AVM500-ES はそれでプラ
イマリ・マスタになって
います。全ての ports {A, B,
C, D, E} は同一の階層レベ
ルにあってイーサネット・
スイッチを伴っています。
“EtherSound module
properties” ボ ッ ク ス の
中に現在選択されている
ポートを見つけることが
可能で、これによってデ
バイスのエイリアス ( 別名
称 ) を生成することを手助
けします。
26
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
8.4 ES-Monitor における AVM500-ES マトリクスのページ
マトリクスのページを選択すると、ES-Monitor は下記の情報を表示します :
これは 320 の EtherSound チャンネルのパッチ・マトリクスです。個々のポートは 64 チャンネルを扱うことができます。
これはマトリクスの合成ビューなのでチャンネルは 16x16 にグループ化されています。チャンネルを 1 個づつ取り扱
うために個々の横列あるいは縦列をクリックすることが可能です。または全てのマトリクスを一度に開いたり折りたた
んだりするために ”receiver( 受信 )” 横列及び ”sources( ソース )” 縦列上のアイコンをクリックすることが可能です。
前回登録した全てのパッチを取り除くにはこのアイコンをクリックしてください。
Factor 2 によってマトリクスをリサイズするにはこのアイコンをクリックしてください。これはコンピュータ
のスクリーンの大きさが十分でない場合にはかなり有益です。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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可能性を表わす 2 個のマトリクスのスクリーンショットです :
個々の横列はパッチされたポート / チャンネルの名称を表示します。これによって、たとえマトリクス全体がコンピュー
タ・スクリーン上において表示されない場合があってもパッチをすぐに確認できるようにします。
28
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
折りたたんだ横列 / 縦列の組合せをクリックすると、16 チャンネル上に斜線が生成されます。
斜線を引くためにはキーボードの ”Shift” キーを使用するか、あるいは縦列を使用してマウスでドラッグ & ドロップの
ようにすることでも可能です。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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8.5 ES-Monitor における AVM500-ES コントロール ( 制御 ) ページ
制御ページは現在選択されているポートに依存してかなり異なっています。ES-Monitor は port {A} が選択されている
場合、下記の情報を表示します :
8.5.1 ステータス ( 状態 )・ボックス
ステータス・ボックスは製品内の温度、ファンのスピードとそのオフ・スイッチ、フロントパネルの輝度設定を表示し
ます。
ファン・スピートは温度に依存して自動的に制御されます。スレッショルドはファンのノイズと最大稼働温度に最適化
されています。騒音が厳しい環境下では、ファンを切ることが可能です。このステータス・ボックスは port A の制御ペー
ジのみに存在します。
内部温度が非常に高温となった場合、AVM500-ES は製品の適切な冷却化を確実にするために ”Stop Fan” コマ
ンドを上書きします。
30
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
8.5.2 ポート設定ボックス
“7.2 一般的なマルチ・ネットワーク・モード - ソフトウェア設定 ” において説明されたように、AVM500-ES はメイン・
スイッチからポートを内部的に非接続にする機能を持っています。これによって、EtherSound コマンドは中止されま
すが、音声データとクロックはそのまま残ります。”Port Configuration” ボックスはこれを行うことをお手伝いします。
ポートは対応するチェック・ボックスをクリックすることで分離することが可能です。以前記載したように、{B, C, D,
E} が非接続となる場合、port {Aout} は自動的に有効となります。他の方法では、”Dissociate Port A” チェック・ボック
スによって他の 4 個のポートを自動的に非接続にします。
メイン・スイッチからポートを分離する場合、対応する入力 / 出力のラジオ・ボタンが有効となります。これによって、”7.3
Advanced Users: Multi Network Mode ? Input configuration” に記載されたポート設定が可能となります。この機能を使
用する前にその部分を熟読してください。
“3rd Port Access” チェック・ボックスによって選択されたポートの 3rd Port リモート制御を無効化することが可能です
(Fig. 20 参照 )。このボックスのチェックがはずされると、コンピュータが ”3rd Port” に接続されている場合にはそのポー
トを制御することができなくなります。これはネットワーク上で 2 台以上のコンピュータが使用されている特殊な設
定に有益です ( 特にそのポートが入力ポートとして機能するように設定されている場合 )。
8.5.3 Port A - EtherSound チャンネル・ディレクション・ボックス
{Aout} が有効の場合、音声の挿入と抽出をアップストリームで行うのか、あるいはダウンストリームで行うのかを選択
することが可能です (64 チャンネル全体 )。例えば、リング接続 * を構築するためには音声をダウンストリームに挿入し、
また音声をアップストリームに抽出する必要があります ( この場合 AVM500-ES の使用を簡素化するために自動的に行
われます )。
* www.ethersound.com ウェブサイトを訪問して最新の ES-Monitor の文書を参照してください。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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8.5.4 クロック制御ボックス
AVM500-ES は複数の音声クロックのソースを持っています。クロック制御ボックスはアプリケーションに最適な選択
をすることをお手伝いします。デバイスがプライマリ・マスタの場合 ( すなわち EtherSound デイジー・チェーンの先
頭にある場合 )、クロックが AVM500-ES によって生成されるのか (Local 48kHz)、あるいは外部ソース ( ワードクロッ
ク ) から同期されるのかを選択することが可能です。プライマリ・マスタでない場合、AVM500-ES は EtherSound ネッ
トワークからのクロックを自動的にリカバーします。
ワードクロック同期モードを選択して、更にワードクロック・コネクタに適切なクロックが伝達されてこない
場合、AVM500-ES はデバイスの制御を失わないためにエマジェンシー ( 非常 )48kHz のクロックを生成します。
このエマジェンシー・クロックはワードクロック・コネクタに有効なクロックがある場合にはすぐにオフとな
ります。
8.5.5 トンネリング設定ボックス
このボックスによって ”Inter-Port” トンネリング機能を使用したリモート・モジュール (unicast = ユニキャスト ) 間の
トンネリング通信を生成することをお手伝いします。
図 29:トンネリング設定
インタフェイスが行われる方法によって選択されたポートに関してトンネリング・データの入力と出力のパスの理解を
お手伝いしました。本マニュアルの次の章では幾つかのイラスト図例において 2 個のデバイス間にトンネリング通信
を設定する方法について詳細に記載しています。
8.5.6 シリアルポート設定ボックス
AVM500-ES の物理的シリアルポートは内部的に port {B} へ接続されています。このポートの制御ページは追加ボック
スを表示します :
このボックスは、トンネリング設定ボックスと関連するシリアルポートの物理的パラメータを適切に設定することをお
手伝いします。
32
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
9 トンネリング - 一般情報
Version 0x110B/0x118B 以降の AVM500-ES ファームウェアからは、ネットワークの接続構成に依存しますが複数のト
ンネリング通信の設定が可能となりました。本章では AVM500-ES を使用したときに出会う一般的なケースについて説
明しています。
9.1 例 1:AVY16-ES100 及びシリアルポートの間の通信
この例では AVY16-ES100 及び AVM500-ES の物理的シリアルポートの間のトンネリングを設定します。この設定は
AVKit を供給されていない Yamaha AD8HR をリモート制御するために使用されます。
9.1.1 AVY16-ES100 が port B に接続される
Port B は物理的シリアルポートを持っているポートです。この例では、全ての設定は AVM500-ES Port B 制御ページに
て行われます。ここでの目的は、シリアルポート・ストリームを LS9 の AVY16-ES100 へ、また AVY16-ES100 ストリー
ムをシリアルポートに戻す出力変更を行うことです。
制御ページをどのように取り扱うのかを見てみましょう :
・ ”Incoming Tunneling Data( 入力するトンネリング・データ )” とはリモート・デバイスからデータのことで、
すなわちこの例の場合においては AVY16-ES100 です。それは port B に行きます (AVY16-ES100 は port B に
接続されているので )。このストリームを AVM500-ES のシリアルポートに向かわせます。従って ”Egress
Port for Tunneling( トンネリングの出口ポート )” コンボ・ボックスの中の ”Serial Port( シリアルポート )” を選
択したのです。
・ ”Incoming Port Data” は、A から E までのポートから来る、あるいはシリアルポートから送信される ” 内部 ”
AVM500-ES のデータのことです。他のポートから送信される場合、設定は対応するポートにおいて行われま
す ( このすぐ後に例を出します )。本例の場合、このデータはシリアルポートから送信されます。従って物理
的シリアルポートが ”Port B” へ出力変更されていることを “Serial Port Configuration” ボックスの中に見れる
という訳です。“Tunneling Destination( トンネリングの目的地 )” コンボ・ボックスの中の ”LS9-1” を選択した
のですからこのストリームを AVY16-ES100 に送信します。
・ 勿論、この設定を終了するには AVY16-ES100 制御ページへ行き、AVM500-ES Port B へのユニキャストを設
定する必要があります。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
33
9.1.2 AVY16-ES100 が他のポートに接続されていると ?
例えば AVY16-ES100 が port E に接続されている場合の設定はどうなるのか調べてみましょう。この場合、Port B 及
び Port E 制御ページに行く必要があります。まず Port E 制御ページから始めます。
制御ページの取り扱い方は下記のとおりです :
・ ”Incoming Tunneling Data( 入力するトンネリング・データ )” とはリモート・デバイスからデータのことで、
すなわちこの例の場合においては AVY16-ES100 です。それは port E に行きます (AVY16-ES100 は port E に
接続されているので )。このストリームを AVM500-ES のシリアルポートに向かわせます。従って ”Egress
Port for Tunneling( トンネリングの出口ポート )” コンボ・ボックスの中の ”Serial Port( シリアルポート )” を選
択したのです。
・ ”Incoming Port Data” は、A から E までのポートから来る、あるいはシリアルポートから送信される ” 内部 ”
AVM500-ES のデータのことです。本例の場合、このデータはシリアルポートから送信されます。これは
Port B がシリアルポートのパラメータを持っているので Port B 制御ページの中で設定されます。”Tunneling
Destination( トンネリングの目的地 )” コンボ・ボックスの中の ”LS9-1” を選択したのですからこのストリーム
を AVY16-ES100 に送信します。
・ 勿論、この設定を終了するには AVY16-ES100 制御ページへ行き、AVM500-ES Port E へのユニキャストを設
定する必要があります。
Port B 制御ページに戻ります。
このポートには入力するトンネリング・データがありません。”Egress Port for Tunneling” は無意味ですから初期設定
である ”Port B” のままにしておきます。このポートには出力するデータもありませんから ”Tunneling Destination” を ”
Off” のままにしておきます。唯一実行することは、シリアルポートを ”Serial Port Destination” コンボ・ボックスの中の ”
Port E” へ出力変更するだけです。
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
9.2 例 2:複数のトンネリング - ポート分離
15 章に記載したように、ポートの分離によって複数のトンネリング通信が可能となります。2 台の Yamaha コンソー
ルと 2 台の SB168 stage box を使用した例を調べてみましょう。
ミキシング・コントロール
及びリモート・モニタリング
AVM500-ES の全てのポートは分離されています。この例における目的は LS9 #1 及び SB168 #1 と LS9 #2 及び
SB168 #2 の間にパスを設定することです。ステップごとに進んで行きましょう :
1. LS9 #1 制御ページにて ”AVM500 B” へのユニキャスト・パス ( トンネリング目的地 )、及びシリアル・モー
ド設定を ”LS9 Mode” に設定します。
2. AVM500-ES Port B にて、LS9 #1 入力ストリームと離れた port C の間にパスを開きます。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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3. SB168 #1 制御ページにて、AVM500-C へのユニキャスト・パスを生成します。
4. AVM500-ES Port C にて、SB168 #1 入力ストリームと離れた port B の間にパスを開きます。
勿論、他の組合せ LS9 #2/SB168 #2 及び AVM500-ES ports (D 及び E) の設定も全く同様です。
10 シリアルポートのインタプリタ ( 通信、解釈 )
AVM500-ES ファームウェア version 0x110C/0x118C 以降からリアパネルのシリアルポートにコマンド・インタプリタ
が装備されており、ES-Monitor を使用することなくマトリクスをパッチすることが可能となっています。この機能は
CrestronR 制御パネルのリモート制御に特化して設計されました。勿論、インタプリタ・プロトコルに適合するように
設計されたいかなる距離を持ったインタフェイスにも適合します。
Cat5 ケーブル上 EtherSound
ファイヤプルーフ・ケーブル上 EtherSound
RS232 ケーブル
ネットワーク EtherSound
アンプ AVP4-ES100
スイッチ
パッシブ・
ラウドスピーカ
スイッチ
ネットワーク EtherSound
アンプ AVP4-ES100
バックグラウンド
ミュージック・ゾーン 1
スイッチ
パッシブ・
ラウドスピーカ
バックグラウンド
ミュージック・ゾーン 2
バックグラウンド・ミュージック・
オーディオ・サーバ
ASIO ベースのアプリケーション
マイク・アナウンス用
コール・ステーション
Auvitran AVA4-ES100
+
リアルタイム・マトリックス・パッチ用
クレストロン・コントロール・サーフェース
36
ネットワーク EtherSound
アンプ AVP4-ES100
スイッチ
パッシブ・
ラウドスピーカ
バックグラウンド
ミュージック・ゾーン 3
AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
10.1 インタプリタ・モードの有効化
コマンド・インタプリタを有効化するには、Port B 制御ページに行ってください。このポートがシリアルポートを持っ
ているからです。”Serial Port Configuration( シリアルポートの設定 )” において、”Serial Port Destination” コンボ・ボッ
クスの中の ”Port A” を選択してください。このポートがマトリクス・パッチを持っているからです。更に、リモート制
御デバイスに従ってボーレート及びパリティを設定してください。
Port A 制御ページにおいて ”Egress Port for Tunneling” コンボ・ボックスの ”Serial Port” を選択してください。最終的に ”
Serial Port Remote Ctrl” チェック・ボックスをクリックすることによってインタプリタをオンにしてください。
それだけです。AVM500-ES 及びリモート制御デバイスの間には RS232 クロス・ケーブルを使用することを忘れない
でください。
10.2 システム構成と仕様
AVM500-ES は A、B、C、D、E と呼ばれる 5 個の ES100 ポートを持っています。個々のポートは 64 個の入力及び
64 個の出力を持っています。仕様によって、port P の入力あるいは出力は、2 個の 10 進数字を伴って単純で基本的な
文字である {A, B, C, D, E} として直接呼ばれています。例えば :
・ A01 は I/O 1 of port A と翻訳されます (port A の入力 / 出力 1、以下これに準ずる )。
・ E62 は I/O 62 of port E...
10.3 プログラミング・インタフェイス
いかなるシリアル・コマンドも、<CR> あるいは <CR><LF>ASCII 数列を伴った ASCII 文字のセットによって定義され
ます。現在、5 個のコマンドがシリアルポート・パッチから定義されています :
・ Get serial protocol version:シリアル・プロトコルのバージョンを取得する。
・ Set output patch:出力パッチを設定する。
・ Mute output:出力をミュートする。
・ UnMute output:出力のミュートを解除する。
・ Get output information:出力情報を取得する。
未知のコマンドが送信された場合、インタプリタは ? 文字を伴ってコマンドの最初の 10 文字を戻します。個々の応
答の最後にはプロンプト文字 ”>” が <CR> の後に付加されます。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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10.3.1 シリアル・プロトコルのバージョンを取得する
Syntax:
V?<CR>
Answer:
V=X.Y<CR>>
X.Y にはシリアル・プロトコルのバージョン番号が入ります。
例えば :
Command send: V?
Answer received: V=1.0
10.3.2 出力パッチを設定する
Syntax:
<Dest_Port><Dest_I/O>=<Source_Port><Source_I/O><CR>
Answer:
<Dest_Port><Dest_I/O>=<Source_Port><Source_I/O><CR>>
Where:
<Dest_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、目的のポートを表しています。
<Dest_I/O > は、2 個の 10 進数字で、出力番号の目的を表しています。
<Source_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、ソースのポートを表しています。
<Source_I/O > は、2 個の 10 進数字で、ソースの出力番号を表しています。
例えば :
Port E の入力 5 から port A の出力 12 へパッチする :
Command send( コマンド送信 ): A12=E05
Answer received( 応答受信 ): A12=E05
Port C の入力 12 から port D の出力 64 にパッチする :
Command send: D64=C12
Answer received: D64=C12
10.3.3 出力をミュートする
Syntax:
<Dest_Port><Dest_I/O>=M<CR>
Answer:
<Dest_Port><Dest_I/O>=M <CR>>
Where:
<Dest_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、目的のポートを表しています。
<Dest_I/O > は、2 個の 10 進数字で、出力番号の目的を表しています。
例えば :
Port B の出力 03 をミュートする :
Command send: B03=M
Answer received: B03=M
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
Port C の出力 60 をミュートする :
Command send: C60=M
Answer received: C60=M
10.3.4 出力のミュートを解除する
Syntax:
<Dest_Port><Dest_I/O>=U<CR>
Answer:
<Dest_Port><Dest_I/O>=M <CR>>
Or
<Dest_Port><Dest_I/O>=<Source_Port><Source_I/O><CR>>
Where:
<Dest_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、目的のポートを表しています。
<Dest_I/O > は、2 個の 10 進数字で、出力番号の目的を表しています。
<Source_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、ソースのポートを表しています。
<Source_I/O > は、2 個の 10 進数字で、ソースの出力番号を表しています。
M は定義されたミュート出力の文字です ( すなわちパッチされていない )。
例えば :
Port B の出力 03 のミュートを解除する :
Command send: B03=U
Answer received: B03=M
Port C の出力 60 のミュートを解除する :
Command send: C60=U
Answer received: C60=D03
10.3.5 出力パッチを取得する
Syntax:
<Dest_Port><Dest_I/O>=?<CR>
Answer:
<Dest_Port><Dest_I/O>=<Source_Port><Source_I/O><CR>>
Or
<Dest_Port><Dest_I/O>=M<CR>>
Where:
<Dest_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、目的のポートを表しています。
<Dest_I/O > は、2 個の 10 進数字で、出力番号の目的を表しています。
<Source_Port> は、{A, B, C, D, or E} の中の文字で、ソースのポートを表しています。
<Source_I/O > は、2 個の 10 進数字で、ソースの出力番号を表しています。
M は定義されたミュート出力の文字です ( すなわちパッチされていない )。
例えば :
Port A の出力 12 のパッチ情報を取得する :
Command send: A12?
Answer received: A12=E05
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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Port D の出力 64 のパッチ情報を取得する :
Command send: D64?
Answer received: D64=C12
Port B の出力 03 のパッチ情報を取得する :
Command send: B03?
Answer received: B03=M
Port C の出力 60 のパッチ情報を取得する :
Command send: C60?
Answer received: C60=M
10.3.6 Tera Term R を伴ったパッチ例
このスクリーンショットはインタプリタが有効化された AVM500-ES 上で作成され、AVM500-ES 及びコンピュータの
シリアルポートの間をシリアルケーブルで接続したものです。Tera Term R ソフトウェアはコンピュータのシリアルポー
トに文字を送信します。
11 ASIO 設定
AVM500-ES フ ァ ー ム ウ ェ ア version 0x110C/0x118C 以 降 は、 ポ ー ト C、D、E は EtherSound か ら ASIO ス ト リ ー
ムに交換することが可能となりました。そのような交換を実行すると、ポートは EtherSound の出力あるいは入力で
はなく、通常のイーサネット・ポートとなります。ASIO ポートの EtherSound 互換デバイスの接続は効力を持たず、
EtherSound 互換デバイスは ES-Monitor を介して制御できなくなります。
ASIO ポートはコンピュータ接続を待っています。通常の Cat5 ケーブルを介して直接接続されるか、あるいはイーサネッ
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
ト・スイッチを介して接続されます。ギガビット・スイッチが 100Mbit のそれよりも推奨されますが、帯域幅の制限
を持たないことを確認してください。ASIO の技術的設定の詳細については AuviTran Network ASIO Streamer User’
s Manual” を参照してください。
11.1 ASIO モードを有効化する
ポート上で ASIO ストリーミング・モードを有効化するには 3 段階のプロセスが必要です :
1. ポートを分離して ‘In( 入力 )’ port として設定してください (Port A 制御タブにあります ):
このポートは AVS-ESMonitor において表示されたネットワークから消滅します。
2. このポートを PC に接続します (AVM500-ES の ASIO port 及び 3rd port を PC に接続するためにはスイッチ
を使用してください )。このポートが AVS-ESMonitor 上で再度視認されます。
サード・ポート
ポート E
コントロール
及び
モニタリング
スイッチ
3. ポートの制御タブにおいて ASIO ストリーミング・モードを有効化することが可能となります :
ホスト PC あるいはスイッチに接続する前にこのポートを ”In” モードに設定することを確実にしてください。
これを怠ると、EtherSound のトラフィックに送信されてネットワークの能力と安定性に重大な障害を生じ
ます。
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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11.2 ASIO モードの無効化
ASIO ストリーミングを無効化するには逆のプロセスを取ってポートを通常の設定に戻してください。
1. ポートの制御タブにおいて、ASIO ストリーミング・モードを無効化します。
2. 制御 PC からポートを非接続にします。AVS-ESMonitor に表示されたネットワークからポートが消滅します。
3. このポートを port A に関連付けします。このポートが再度視認されます。
11.3 ASIO port を伴った再生及び録音
音声 from/to ASIO port のルートを設定するには、通常の EtherSound ネットワークで行うように、単純にネットパッチ
を使用してください。唯一異なる点は、ポートに接続されたデバイスが EtherSound 互換デバイスではなく、ASIO ベー
スのアプリケーションを伴ったコンピュータだということです。例を参照してください。
ミキシング・コントロール
及び
リモート・モニタリング
ASIO ベース・
アプリケーションでの
記録/再生
この接続構成において、port B にアナログ音声入力をもたらす AVA4-ES100、port D に最大 4 チャンネルまでの再生が
可能な AVP4-ES100、port E に ASIO ベース・アプリケーションを持つコンピュータがあります。このポートはその制
御ページで ASIO port として設定されています。制御 PC は AVM500-ES の 3rd Port に接続されています。ツリービュー
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AuviTran 2010 AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1
から理解できるように、再生 / 録音するコンピュータが視認できません。何故ならば、port E にはもはや EtherSound
ストリームが存在しないからです。
AVA4-ES100 からの音声を録音するのであれば、そのチャンネルを port E にパッチしてください。
コンピュータから AVP4-ES100 へ音声を再生するのであれば、port E から AVP4-ES100 へパッチしてください。
これはこの接続構成のネットパッチの外観です。AVA4-ES100 の入力が AVM500-B にルートされていることを理解で
きます。次に、B からのチャンネルは録音用コンピュータが接続されている AVM500-E に出力変更されています。
反対に、port E のコンピュータから再生されるチャンネルは AVM500-C に出力変更されています。次に、AVP4-ES100
は port C を聞くためにパッチされています。
全てのことは通常の EtherSound ネットワークのように行われています。
ASIO の技術的な設定に関する詳細は ”AuviTran Network ASIO Streamer User’s Manual” を参照してください。
12 オグジリアリ電源供給
AVM500-ES はシステムの信頼性を改善するために他の電源供給ソースを提供しています。これによって、リダンダン
シー・ソリューション用として 2 個の明確な電源供給ソースを持つことを可能にしています。両方の PSU( 電源供給ユ
ニット ) が接続されると AVM500-ES はそれぞれを比較して常により良い方を選択します。一方の PSU に障害が発生
しても AVM500-ES は稼働し続けます。
オグジリアリ PSU(ref. AVPSAUX-E45/EB) は AuviTran のみによって有効化され供給されています。システムにリダン
ダント PSU を組み込みたい場合は AuviTran にコンタクトしてください。
http://www.auvitran.com
AVM500 - ES ユーザーズ・マニュアル v2.1 AuviTran 2010
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13 ファームウェアのアップデート
AVM500-ES を新規にリリースされたファームウェアにアップデートするには、AuviTran のウェブサイトから ES-
Firmware Updater をダウンロードしてください。更に、新規ファームウェア・リリースについては定期的にウェブサ
イトをチェックしてください。
ファームウェアのアップグレード用にデバイスを coherent mode( コヒーレント・モード ) に設定するため
に以下の手順に従ってください。
・ まず初めに AVM500-ES に接続されている全てのデバイスを非接続にして、コンピュータを port {Ain} に
接続してください。
・ 次に {B, C, D, E} 全てのポートが分離されていないことを (ES-Monitor を介して ) 確認してください。こ
の場合、Firmware Updater はデバイスにアクセスすることができません。必要であれば、ポートを再度
関連付けしてください。AVM500-ES の 3rd Port では、port B 及び C が分離されていないことを確実にし
てください。
・ ES-Monitor のアイコン
をクリックすることによって非揮発性メモリへセーブしてください。アップ
デート後に以前の設定をリセットして同一のアイコンで再度セーブする必要があります。
・最終にディップスイッチ #1 を ”ON” にしてください。
これでデバイスを適切に、かつ最大のスピードでアップグレードする準備が整いました。適切な取扱いのために ES-
Firmware Updater のマニュアルを熟読してください。
お問い合わせ先
株式会社ラグナヒルズ
〒 102-0083 東京都千代田区麹町 3-5-2 ビュレックス麹町
Tel:03-3238-6391 Fax:03-3238-6399
Email: info@laguna-hills.co.jp
http://www.laguna-hills.co.jp/
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