PDF版 エプリコード 製品の使い方

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PDF版 エプリコード 製品の使い方 | Manualzz
取扱説明書
はじ め に
歯冠用硬質レジンは、作業性に優れて
いることから、歯冠修復材料として様々な
症例に使用されております。
しかし、ポーセレンに比べ審美性、耐久
性の点で課題を残しており、歯冠修復材
料として必ずしも満足のいくものではない
と言われています。
E P R I C O R D ® とは 、E n h a n c e d
PRoperties Integrated COmposite
Resin Design
すなわち「拡張された性能を組み込んで設
計したコンポジットレジン」という我々の開
発コンセプトを示す言葉の頭文字をとって
命名したものです。
拡張された性能とは、審美性、操作性、
耐久性の3つの特性であり、
エプリコード ®は、
当社のコンポジットレジン並びに接着材料
の開発で培った技術をベースに、耐久性を
損なわずに操作性、審美性を徹底的に追
求した歯冠用硬質レジンです。
Contents
………………………………… 1P
…………………………… 3P
◆ 適応症例 …………………………………… 4P
◆ 特長
……………………………………… 5P
◆ 商品構成
………………………………… 9P
◆ 関連材料 ………………………………… 11P
◆ 基本技工術式
1.
フローチャート …………………………… 15P
2.
光重合器と重合時間及び硬化深度 ……… 16P
3.
色調再現方法 …………………………… 17P
4.前装鋳造冠・前装鋳造ブリッジの製作手順 … 19P
5.ジャケット冠の製作手順 ………………… 21P
6.追加築盛の操作手順
…………………… 22P
7.補修の操作手順 ………………………… 23P
◆ 技工の実際
1.
歯頸部の審美性を高める方法 …………… 26P
2.
色調に赤みを付与する方法 ……………… 27P
3.
切縁部の自然な透明感を表現する方法 ……28P
4.
NPシェードによる修復 …………………… 29P
5.
NWシェードによる修復 …………………… 30P
6.
深みのある色調表現の方法 ……………… 31P
7.
カラーレス前装冠の色調表現方法 ………… 32P
8.
ポーセレンとのコンビネーションの症例 … 33P
9.
材料特性を生かしたペーストの築盛方法 … 34P
◆ はじめに
◆ 使用上の注意
1
E nhanced
PR operties
I ntegrated
CO mposite
R esin
D esign
拡張された性能を組み込んで
設計したコンポジットレジン
審美性
高度な色調再現が容易に行える
操作性
製作効率に優れる
耐久性
割れにくく、剥がれにくい
2
ご使用の前には、必ず製品の添付文書と取扱説明書をお読みください。
使用上の注意
【使用上の注意】
1.使用注意
1)歯科医療有資格者以外は本品を使用しないこと。
2)本品は、
「適応症例」の項に記載の用途以外に使用しないこと。
3)本品の使用にあたり、
本品の関連材料を用いる場合には、
必ず当該材料
の取扱説明書、添付文書を読んだ上使用すること。なお、本品を患者の
症例に適応するかどうかは、
歯科医師が判断の上使用すること。
2.重要な基本的注意
1)
メタクリル酸系モノマーに対しアレルギーのある患者さんには、
本品を使用
しないこと。
2)本品の使用により発疹や皮膚炎などの過敏反応が現れた場合には直ち
に使用を中止し、
専門医の診断を受けること。
3)本品との接触による過敏症状を防ぐために、
本品が直接人体に触れない
よう手袋を装着する等の適切な処置をとること。特に未硬化物との接触
は避けること。
4)本品が口腔内軟組織、皮膚に付着したり、
目に入らないように注意するこ
と。口腔内軟組織や皮膚に付着した場合は、
アルコールを含んだ綿花や
ガーゼで拭き取り、
直ちに大量の水で洗浄すること。
また、
目に入った場合
は、
直ちに多量の水で洗浄し眼科医の診断を受けさせること。
5)本品を誤飲させないように注意すること。使用時の感染防止のため、患
者間での交差使用は避けること。
6)本品の形態修正、仕上げ、艶だしを行う際には、粉塵による人体への影
響を避けるため、
局所集塵装置、
防護用シールド、
公的機関が認定した防
塵マスクなどを使用し、
粉塵との接触を避けること。
[使用方法に関連する使用上の注意]
1.「2. 光重合器と重合時間及び硬化深度(P.16)」に記載の光重合器及び
重合時間で重合すること。
2.ボディレジンへの気泡の混入、材料特性の低下を防ぐため、
ボディレジン同士、
あるいはボディレジンと他の材料を混ぜて使用しないこと。
3.窓際または技工用ライ
ト直下などの明るい場所で築盛するとペーストが硬化
することがあるので、
あまり強い光の当たらない場所で使用すること。
4.キャップをはずしたまま放置すると揮発成分の蒸散、内容物の固化及びゴミ
の混入が生じることがあるので、
使用後は、
速やかにキャップを閉めること。
5.硬化させる面積が歯科重合用光照射器の口径より大きい場合には、分割
照射を行うこと。
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
[貯蔵・保管方法]
●本品は2−25℃で、
直射日光を避けて保管してください。オペークプライマ
ーは可燃性のため、火気の近くでの使用、保管は避けること。
[使用期限]
本品は包装に記載の※使用期限までに使用すること。
[記載の使用期限は自己認証(当社データ)
による]
※(例 2014−06 は
使用期限2014年6月 を示す。)
3
適応症例
本品は、以下の用途に適応できます。
● 前装鋳造冠、
前装鋳造ブリッジ及びジャケット冠による歯冠修復
● 前装鋳造冠及びジャケッ
ト冠の硬質レジン又は陶材部の補修
4
特長
1.
基本的な色調表現性の向上
エプリコード®は、
ビタシェード
(クラシカル)の色調をベースに口腔内での色調適
合性にこだわった硬質レジンです。基本的な色調を現在最も広く使われている
ビタシェード
(クラシカル)の範疇で見直し、2層盛りでより天然歯に近い生き生き
とした質感が表現できるよう設計されています。
1)口腔内で調和しやすい色調
硬質レジンを口腔内に装着したときにみられる、黄色っぽく、又は白っぽく
なるということが少なく、2層盛りで天然歯に近い生き生きとした色調表現
が行えます。
2)薄い層での色調再現性の向上
前装冠の場合、硬質レジンはポーセレンに比べて築盛層が薄くなることから
色調再現が難しいと言われています。エプリコード®はその強い発色性により、
薄い築盛層においても、デンチン、エナメルの2層盛りで良好な色調表現が
可能です。
2.
簡便築盛で高度な色調表現を達成
エプリコード®は、
サービカルオペーク、
インサイザルオペークの2種のオペークレ
ジンにより、簡便な操作でより高度な色調表現が可能になりました。
1)サービカルオペーク
オペーク色の反映が強くでる場合や歯頸部付近に用いることにより、
自然感
のある色調表現が行なえます。また、
ビタシェード
(クラシカル)のA系色に赤
みを付与したい場合に使用します。
2)インサイザルオペーク
本品を使用することにより、切縁部
にメタルバッキングが必要なケース
においても、天然歯に近い透明感
を表現することができます。
ビタ
シェードガイド
ポーセレン
エプリコード ®
5
3.
多シェード化による豊富な色調表現性
色調のバリエーションを増やすことにより、
ポーセレンで要求されるような高い技
術を使用しなくても、豊富な色調表現が可能となりました。
1)
NPシェード
天然歯の色調は、
その殆どがビタA系統と言われていますが、必ずしも全
ての天然歯に対応しているとは言えませんでした。特に日本人の場合には、
ビタA系に比べピンクオレンジ系の歯が多いと言われています。エプリコー
ド®では、
ビタシェード
(クラシカル)
にないNP1.5、NP2.5シェード
(ピンクオレン
ジ系)
を追加した為、今まで以上に幅広い症例に対応できます。
2)NWシェード
最近のホワイトニング修復の流れを考慮し、
ホワイトニング後の色調に対応
すると同時に、患者さんの歯を白くしたいという要求に応えるため、NW0、
NW0.5シェードを加えました。
3)オペーシャスデンチン
ビタ
シェードガイド
築盛の厚みがとれない場合や、
カ
ラーレス前装冠、及びポンティック
基底面またはその一部をレジンで
回復する場合に用います。
エプリコード ®
4)エフェクト
切縁部の個性的な色調再現のた
めに、
5種類のエフェクト色を用意
しました。
TB
CE
ジンジバル
WE
AM
CT
オペークモディファイヤー
5)その他の色調
2色のジンジバルとW(ホワイト)
・P
(ピンク)のオペークモディファイヤ
ーがあります。
P1
P2
W
P
印刷物の色調は、実物と異なる場合があります。
実際に使用する際には、実物で色調をご確認下さい。
6
4.
経済的な商品特性
1)付形性の向上
かたすぎず形態保持性の良いペ
ースト性状のため、歯冠形態や指
状構造等の形態付与が容易です。
2)研磨性
優れた耐摩耗性、表面滑沢性を維
持しながら研磨性を向上しました。
3)重合時間の短縮
ボディレジンの予備重合時間を短
縮することにより、作業効率が大
幅に向上しました。
4)半量シリンジ
使用頻度の少ないシェードを半量
化し、
ご購入時の負担と在庫リス
クを軽減しました。
7
5.
高い強度・金属接着性
エプリコード ® は、審美性や操作性だけでなく理工学的性質についても高い
性能を誇っています。ボディレジンの強度・耐久性はもちろんのこと、
リン酸エ
ステル系モノマー
(MDP)
を含有した金属接着プライマーによりメタルフレーム
との一体化が可能なため、歯冠修復物の美しさが維持できます。
硬質レジン
エナメル質※
(エプリコード®)
象牙質※
圧縮強度
(MPa)
427
200∼442
232∼311
曲げ強度
(MPa)
93
80∼90
138∼270
曲げ弾性率
(GPa)
6.1
47∼84
12∼19
ビッカース硬度
(HV)
42
270∼366
57∼76
※「歯科修復物に望まれる物理的・機械的性質の適性値について」、歯科材料器械vol.16
(6),
1997
金属接着性
金銀パラジウム合金に対するオペークレジンの接着強さ
(70℃水中浸漬 30日後)
オペークプライマー
エプリコード ®
アロイプライマー+オペークプライマー
10
20
(MPa)
8
商品構成
オペークレジン
多官能メタクリレートモノマーをベース
にした金属色遮蔽用の1ペースト光重
合型コンポジットレジンです。筆で塗布
できるよう流動性の良いペースト性状
を有し、硬化後の表面の未重合が少
なく硬化特性に優れます。
また、
オペークプライマーと接触すると
化学重合するため、
オペーク層と金属
フレームとの接着が一層強固なものと
なります。
ボディレジン
多官能メタクリレートモノマーをベース
に3元系フィラー
(微粉砕無機フィラー、
無機マイクロフィラー、
および有機質複
合フィラー)
を高密度に配合したハイブ
リッドタイプの光重合型コンポジットレジ
ンです。
オペークプライマー
金属接着性を有するリン酸エステル
系モノマー
(MDP)
を含有するため、
メタルフレームにオペークレジンを強固
に接着させることができます。
9
リペアーリキッド
ペーストの付形時または追加築盛時
に使用する低粘度光重合型レジンです。
包装形態
構
成
スタンダードセット
スターターセット
A3セット
1. オペークレジン
CO1 CO1
①サービカルオペーク CO1,CO2,CO3,
各1本
(2.0mL) 1本
(2.0mL) 1本
②ボディオペーク
OA1,OA2,OA3,
OA2,OA3,OA3.5 OA3
OA3.5,OA4,OB2, 各1本
(2.0mL) 1本
OB3,OC3
各1本
(2.0mL)
③インサイザル
オペーク
IO1,
IO2
各1本
2. ボディレジン
①サービカル
−
での販売になります。
CO4,CO5 (1.0mL)
(2.0mL)
IO1,
IO2 IO1 (2.0mL) 各1本
(2.0mL) 1本
−
④オペーク
モディファイヤー
各セットに含まれない
別売品 以下の商品は、単品
OB1,OB4,
(2.0mL) OC1,OC2,OC4,
OD2,OD3,OD4,
(1.0mL)
ONW0,ONW0.5
ONP1.5,ONP2.5
(2.0mL)
−
(2.0mL)
−
W,P
(1.0mL)
CE1,CE2,CE3,
CE1,CE2 CE1
CE6,CE7,CE8
CE4,CE5
各1本 (3.8g/2.6mL) 1本 (3.8g/2.6mL)
(1.9g/1.3mL)
各1本 (3.8g/2.6mL)
②オペーシャス
デンチン
ODA1,ODA2,ODA3, ODA2,ODA3,
ODA3
ODA3.5,ODA4
ODA3.5
1本 (3.8g/2.6mL)
各1本 (3.8g/2.6mL) 各1本 (3.8g/2.6mL)
③デンチン
DA1,DA2,DA3,
DA2,DA3,DA3.5
DA3
DB1,DB4,
DA3.5,DA4,DB2, 各1本 (3.8g/2.6mL) 1本 (3.8g/2.6mL) DC1,DC2,DC4,
DB3, DC3
DD2,DD3,DD4,
各1本 (3.8g/2.6mL)
(1.9g/1.3mL)
DNW0,DNW0.5,
DNP1.5,DNP2.5
(3.8g/2.6mL)
E0,E1,E2,E3
(3.8g/2.6mL)
−
−
−
E4 (1.9g/1.3mL)
E1,E2,E3
E1,E2
E1
E0 (3.8g/2.6mL)
各1本 (3.8g/2.6mL) 各1本 (3.8g/2.6mL) 1本 (3.8g/2.6mL) E4 (1.9g/1.3mL)
④エナメル
⑤ウエット エナメル
⑥トランスペアレント
−
T T
⑦ウエット
トランスペアレント 1本 (3.8g/2.6mL) 1本
−
⑧エフェクト
⑨ジンジバル
−
−
T
(3.8g/2.6mL) 1本
−
−
T,TLV (3.8g/2.6mL)
−
−
TLV (3.8g/2.6mL)
(3.8g/2.6mL)
−
CT,AM,WE,TB,CE
(3.8g/2.6mL)
−
P1,P2 (3.8g/2.6mL)
⑩ベースマテリアル
1本
(3.8g/2.6mL)
−
−
−
3. オペークプライマー
1本
(9mL) 1本
(9mL) 1本
(9mL)
−
4. リペアーリキッド
1本
(6mL) 1本
(6mL) 1本
(6mL)
−
5. 付属品
①小筆 (S)
4本
4本
2本
−
②小筆 (SO)
2本
2本
1本
−
③混和皿(EPR)
8枚
8枚
1枚
−
※1上記各セットの構成品は、全て補充用単品として購入できます。
※2上記の各シェードの内、DA2、DA3、DA3.5、E1、E2、T及びCE1はボディレジン3本パックとして購入できます。
10
関連材料
管理医療機器 歯科金属用接着材料
アロイ プライマー
チオン系接着モノマーとリン酸エステル系の接着モ
ノマー
(MDP)
を配合した金属接着プライマーです。
本品を貴金属合金に塗布することにより、錫メッキと
同じレベルの接着増強効果を示します。
ジャケットセパレートキット
ジャケット冠用石膏分離材です。セメントスペースを
確保するためのジャケットスペーサーと石膏との分離
能を有するマージンセップから構成されています。本
品の使用によりジャケット冠の模型からの脱型が容
易になります。
管理医療機器 高分子系歯冠用着色材料
クロマゾーン ® カラー ステイン
歯冠部のキャラクタライズ及び色調変更用の低粘度
光重合型コンポジットレジンです。
管理医療機器 歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材
ダイナシール®
可視光線重合タイプの表面滑沢材です。
レジン表面に薄く塗布・光重合するだけで美しい滑
沢な面を得ることができます。
11
12
基本技工術式
13
14
1. フローチャート
前装鋳造冠、
ジャケット冠製作のステップを例にとって説明します。
前装鋳造冠
ジャケット冠
作業用模型の製作
メタルフレームの製作
前装面の前処理
卑金属合金 : 50μmアルミサンドブラスト処理
レジン分離材の塗布・乾燥
貴金属合金 : 50μmアルミサンドブラスト処理
(例えばジャケットセパレートキット)
+金属接着性プライマー
(例えばアロイプライマー)の
塗布・乾燥
オペークプライマーの塗布・乾燥
第1層目のオペークレジンの塗布・重合
ベースマテリアルによるポンティックの穴埋め
(前装鋳造ブリッジの場合)
オペークプライマーの塗布・乾燥
第2層目のオペークレジンの塗布・重合
ボディレジンの築盛・予備重合
ボディレジンの最終重合
形態修正
仕上げ・艶だし
15
2. 光重合器と重合時間及び硬化深度
以下の歯科技工用重合装置あるいは充Q修復用の歯科重合用光照射器が使用できます。
1)重合時間
●
歯科技工用重合装置
(秒)
ボディレジン
オペークレジン
アルファライトⅢ1)
アルファライトⅡN1),アルファライトⅡ1)
アルファライト1)
●
予 備
最 終
90
20
180
180
30
180
歯科重合用光照射器
(秒)
オペークレジン
ボディレジン
60
40
10
30
30
10
クリアライト2)
JETライト30003)
アークライトⅡ3)
2)硬化深度
●
ボディレジン
重合時間(秒)
アルファライトⅢ
アルファライトⅡN
アルファライトⅡ
アルファライト
クリアライト
JETライト3000
アークライトⅡ
●
20
180
20
180
30
180
30
30
10
硬化深度(mm)
E1
T
WE
ODA3
CE1
DA3
1.55
2.57
1.10
1.86
1.21
1.91
2.26
2.33
2.41
1.50
2.44
1.10
2.04
1.22
2.08
2.28
2.34
2.44
2.15
3.62
1.45
2.72
1.74
2.76
3.32
3.19
3.49
OA1
硬化深度(mm)
OA4 CO1
IO2
W
0.30
0.27
0.32
0.40
0.39
0.39
0.18
0.17
0.20
0.24
0.25
0.24
2.45
5.38
1.59
3.44
1.74
3.58
4.36
4.20
3.65
2.99
6.51
2.03
4.46
2.09
4.66
4.88
5.21
4.15
1.50
3.22
1.23
2.32
1.33
2.50
3.03
3.12
2.68
TB
P2
BASE
2.43
5.91
2.02
4.00
2.07
4.59
4.91
5.16
4.24
1.97
3.28
1.42
2.66
1.50
2.56
3.05
3.09
3.18
2.97
7.13
2.18
5.20
2.35
5.86
5.92
5.96
5.28
オペークレジン
重合時間(秒)
アルファライトⅢ
アルファライトⅡN,アルファライトⅡ
アルファライト
クリアライト
JETライト3000
アークライトⅡ
90
90
180
60
40
10
1)製造販売元:株式会社モリタ東京製作所
2)製造販売元:株式会社モリタ製作所
3)製造販売元:株式会社モリタ
0.14
0.12
0.13
0.17
0.16
0.17
―
0.17
0.19
0.23
0.22
0.21
0.92
0.55
0.67
0.84
0.70
0.71
P
0.15
0.11
0.13
0.15
0.14
0.13
硬化深度の測定は、
J
I
S T6514
(2005)
を参考にした自社試験による。
一般医療機器 歯科技工用重合装置
・
「アルファライト」
「アルファライトⅡ」
「アルファライトⅡN」
「アルファライトⅢ」
一般医療機器 歯科重合用光照射器
・
「クリアライト」
「JETライト3000」
「アークライトⅡ」
16
3. 色調再現方法
色調構成表
A1 A2 A3 A3.5 A4 B1 B2 B3 B4 C1 C2 C3 C4 D2 D3 D4
ボ ディレジン
サービカル
オペーシャスデンチン
デンチン
エナメル
ウエット エナメル
トランスペアレント
ウエット トランスペアレント
エフェクト
ジンジバル
ベースマテリアル
オ ペ ー クレジン
ボディオペーク
─
CE2
CE1
─ CE3
ODA1 ODA2 ODA3 ODA3.5 ODA4 ─
─
CE4
─
─
─
─
CE5
─
─
CE6
─
CE7
─
NW NW
0
0.5
NP
2.5
CE8
─
─
─
─
─
─
─
─
─
─
DA1 DA2 DA3 DA3.5 DA4 DB1 DB2 DB3 DB4 DC1 DC2 DC3 DC4 DD2 DD3 DD4
DNW DNW DNP DNP
0
0.5 1.5 2.5
E1
E2
E4
E1
E3
E1
E3
E1
E3
E0
E1
E1
E2
E4
E1
E3
E1
E3
E1
E3
E0
E1
T(トランスペアレント)、TLV(トランスペアレントローバリュー)
T(トランスペアレント)、TLV(トランスペアレントローバリュー)
TB(トランスペアレントブルー)、WE(ホワイトエナメル)、CT(サービカルトランスペアレント)、CE(クリーミーエナメル)、AM(アンバー)
P1, P2
BASE MATERIAL
ONW ONP ONP
OA1 OA2 OA3 OA3.5 OA4 OB1 OB2 OB3 OB4 OC1 OC2 OC3 OC4 OD2 OD3 OD4 ONW
0
0.5 1.5 2.5
サービカルオペーク
─
CO1
─
CO2
─
CO3
CO4
CO5 ─
インサイザルオペーク IO1、IO2
オペークモディファイヤー W(ホワイト)、P(ピンク)
ボディレジンの使用方法
● サービカル
:歯頸部の色調を表現するペーストです。
:象牙色を表現するペーストです。
● エナメル
:エナメル色を表現するペーストです。
ウエット エナメル
:エナメル色を表現するペーストです。
●トランスペアレント :切縁部の透明感を表現するペース
トです。
ウエット トランスペアレント :切縁部の透明感を表現するペーストです。
● デンチン
T :通常の透明感の表現に使用します。(トランスペアレント)
TLV:明度の低いトランスペアレントです。(トランスペアレントローバリュー)
● エフェクト
:色調の特徴付けをする場合に使用します。
CT :歯頸部に透明感を表現するトランスペアレントです。(サービカルトランスペアレント)
AM:飴色のエナメル質の表現に使用します。(アンバー)
WE:前歯の隅角部や小臼歯の咬頭部分などにみられる
白濁したエナメル質の表現に使用します。(ホワイ
トエナメル)
CE :透明感の低いエナメル質の表現に使用します。(クリーミーエナメル)
TB :青みがかったエナメル質の表現に使用します。(トランスペアレントブルー)
● オペーシャスデンチン
● ジンジバル
: 築盛の厚みがとれない場合やカラーレス前装冠、及びポンティック
基底面またはその一部をレジンで回復する場合に用いるペースト
です。
:歯肉色を表現するペーストです。
P1…明度の高い歯肉色ペーストです。
P2…明度の低い歯肉色ペーストです。
● ベースマテリアル
:ポンティック穴埋め用のペーストです。
オペークレジンの使用方法
● ボディオペーク
:金属色を遮蔽し、
歯冠の基本的な色調を表現するオペークレジンです。
:歯頸部や厚みが薄い場合に用いるオペークレジンです。
● インサイザルオペーク :切縁部の透明感を表現するためのオペークレジンです。
(IO1、IO2の2色があります。)
● オペークモディファイヤー :オペークレジンの色調調整、
または単独で使用します。
P…ピンク色、W…ホワイ
ト色の2色があります。
● サービカルオペーク
17
NP
1.5
─
─
─
色調再現法
● 基本法
(2層盛り)
デンチン
●
エナメル又はウエット エナメル
1/3
オペークレジン
エナメル
:歯冠長の切端寄り1/3に薄く築盛します。
又はウエット エナメル 隣接部は、歯冠長の切端寄り1/2まで築
盛することにより、深みのある色調が再現
できます。
●
デンチン
●4層盛り
トランスペアレント又はウエット トランスペアレント
: 歯冠長の歯頸部寄り2/3は完成時のカン
トゥアーと同一にし、歯冠長の切端寄り1/3
から切端にかけて徐々に薄くなるように築
盛します。
●
サービカル
: マージンから歯冠長の歯頸部寄り1/4∼
1/5にかけて徐々に薄くなるように築盛し
ます。
デンチン
:歯冠長の歯頸部寄り1/2∼1/3は完成時
のカントゥアーと同一にし、歯冠長の切端
寄り1/2∼1/3にかけて徐々に薄くなるよう
に築盛します。
エナメル又はウエット エナメル
1/5∼1/6
●
オペークレジン
1/2∼1/3
デンチン
エナメル
:歯冠長の切端寄り1/5∼1/6に薄く築盛し
又はウエット エナメル
ます。
●
1/4∼1/5
トランスペアレント
: 歯冠長の切端寄り1/2∼1/3の部分に薄
又はウエット トランスペアレント く築盛します。
●
サービカル
18
4. 前装鋳造冠・前装鋳造ブリッジの製作手順
………なお、本品の重合は、2.光重合器と重合時間及び硬化深度(P16)
に従い行ってください。
1.作業用模型の製作
通法に従い作業用模型を製作します。
3.前装面のサンドブラスト処理
50μmのアルミナ粒子を用いてサンドブラスト処
理を行います。続いて、
2分間の超音波洗浄ま
たはスチームクリーナーにて洗浄し乾燥します。
2.メタルフレームの製作
1)ワックスアップ
作業用模型にワックス分離材を塗布し、
ワックス
で歯冠形態を回復します。
4.貴金属合金の前装面の処理
メタルとの接着を増強させるため、金属接着性プラ
イマー
(例えばアロイ プライマー)
を付属の小筆でメ
タルフレームの前装面に塗布し、
自然乾燥します。
或いは、歯科用錫メッキ装置を用いて錫メッキ処
理を行います。
2)窓あけ
前装する部分の窓あけを行います。エプリコード®
では、
強度、
耐摩耗性、
金属接着性に優れるため、
切縁部、隣接部はメタルで被覆せずレジンで回
復する形態にします。
5.オペークレジンの塗布
オペークレジンを確実に硬化させると共に、
オペ
ークレジンと金属との強固な接着を得るために、
オペークレジンの塗布前に必ずオペークプライマ
ーを塗布してください。
1)オペークプライマーの塗布・乾燥
付属の小筆でメタルフレーム前装面に塗布した後、
エアーを軽く吹きつけるか、
30秒間放置して揮
発成分を蒸散させます。
3)リテンションビーズの付与
前装面に粘着剤を塗布して、
リテンションビーズを
振りかけ、
ワックスパターンを完成します。
ワックスパターンの前装面には、粒径100μm∼200
μmの球状のリテンションビーズをご使用ください。
2)第1層目のオペークレジンの塗布・重合
指示されたシェードのオペークレジンを平筆でと
って、
メタルフレーム前装面に薄く塗布します。
塗布後、指定時間重合します。
4)メタルフレームの完成
通法に従い鋳造を行った後、鋳造体の適合性の
チェック、
仕上げを行ってメタルフレームを完成します。
19
オペークレジン、
ボディレジンの主成分である多官
能メタクリレートは嫌気硬化性のため空気にふ
れている最表層は硬化はしません。この未重合
層は次に築盛されるレジンとの接着材になりま
すから除去しないでください。
3)ベースマテリアルによる
ポンティックの穴埋め
4)トランスペアレント又はウエットトランスペアレントの築盛
歯冠長の切端寄り1/2∼1/3に薄く築盛します。
前装鋳造ブリッジの場合には、
ポンティックの部
分にベースマテリアルを築盛し、前装スペースを
揃えます。築盛後、指定時間重合します。
5)最終重合
コンタクト部分にトランスペアレント又はウエットトラ
ンスペアレントを築盛した後、
最終重合を行います。
4)第2層目のオペークレジンの塗布・重合
硬化した第1層目のオペークレジン及びベースマ
テリアルの上に、再度オペークプライマーを塗布
した後、
オペークレジンを塗布し指定時間重合し
ます。オペークレジンの塗布、重合は、金属色が
隠れるまで同じ操作を繰り返してください。
7.形態修正
カーバイトバー、
カーボランダムポイント、
シリコンポ
イント等により、形態修正を行います。
6.
ボディレジンの築盛・重合
1)サービカルの築盛・予備重合
マージン部から歯冠長の歯頸部寄り1/4∼1/5に
向かって薄くなるように築盛し、
予備重合します。
2)デンチンの築盛・予備重合
歯冠の基本的な色調を表現するよう多めに築
盛し、予備重合します。
8.仕上げ
シリコンポイント等で、
レジン表面についたカーボ
ランダムの圧痕を落としながら形態を整え、同時
にメタルとの移行部をスムーズに仕上げます。
9.艶だし
ブラシ、布バフ等に研磨剤(例えば、P-マルチソ
フト1), P-マルチハード1))
をつけ、
研磨を行います。
また必要に応じて、艶だし操作の代わりに歯科
用レジン表面滑沢硬化材(例えばダイナシール®)
を用いることもできます。
(ただし、長期的には艶
が消失します。)
3)エナメル又はウエット エナメルの築盛・予備重合
歯冠長の切端寄り1/5∼1/6に薄く築盛し、予備
重合します。
10.完成
ビタ
シェードガイド
1)製造販売元:株式会社モリタ東京製作所
一般医療機器 歯科用アブレシブ研削器具
・
「P-マルチソフト」
「P-マルチハード」
20
5. ジャケット冠 の 製 作 手 順
………なお、本品の重合は、2.光重合器と重合時間及び硬化深度(P16)
に従い行ってください。
1.作業用模型の製作
歯型の分離、
トリミングを行って作業用模型を完
成します。
トリミングの際にマージン部を削りすぎ
ると、
クラウン脱型時に石膏が破折する場合があ
りますので、削りすぎた場合にはワックスでブロッ
クアウトをしておきます。
2.レジン分離材(例えばジャケット
セパレートキット)の塗布
4.デンチンの築盛・予備光重合
4.前装鋳造冠・前装鋳造ブリッジの製作手順の6.
ボディレジンの築盛・重合(P20)
と同様に行います。
5.エナメル又はウエット エナメル、
ト
ランスペアレント又はウエット トラ
ンスペアレントの築盛・最終重合
4.前装鋳造冠・前装鋳造ブリッジの製作手順の6.
ボディレジンの築盛・重合(P20)
と同様に行います。
1)ジャケットスペーサーの塗布・乾燥
ジャケット冠の脱型を容易にするため、支台歯の
マージン部を除く部分に塗布し、
自然放置または
マイルドなエアーブローで乾燥させます。
スペーサーは必要に応じくり返し塗布します。
エナメル
トランスペアレント
2)マージンセップの塗布・乾燥
支台歯のマージン部に塗布し、
マイルドなエアー
ブローで乾燥させます。
6.ジャケット冠の脱型、
適合の確認
支台模型からジャケット冠を脱型した後、支台歯
またはジャケット冠内面に付着したレジン分離材
を除去し適合を確認します。
3.オペークレジンの塗布・重合
支台歯にオペークプライマーを塗布・乾燥した後、
オペークレジンを塗布し、指定時間重合します。
また、支台歯の色調遮蔽を要しない場合(歯質、
コンポジットレジン等の場合)は、
オペークレジンを
省略することができます。
21
7.
形態修正・艶だし・完成
形態修正、艶だしを行いジャケット冠を完成させ
ます。
6. 追 加 築 盛 の 操 作 手 順
形態修正後、追加築盛、修正が必要になった場合には、追加したい部分を削って粗造な面にした後、
リペアーリキッドを塗布しペーストを築盛し修正します。
なお、本品の重合は、2.光重合器と重合時間及び硬化深度(P16)
に従い行ってください。
1.追加築盛部分の新鮮面だし
カーボランダムポイント等で追加築盛部分を削り、
新鮮面を出します。切削粉はエアーブローで除
去します。
4.形態修正・艶だし・完成
カーバイトバー、
カーボランダムポイント、
シリコンポ
イント等により形態修正をした後、
シリコンポイント
等で、
レジン表面についたカーボランダムの圧痕
を落としながら形態を整え、艶だし研磨を行い完
成させます。
2.リペアーリキッドの塗布
新鮮面部にリペアーリキッドを薄く塗布します。
なお、
リペアーリキッドの代わりにエステニア®C&Bのモ
デリングリキッドを使用することもできます。
3.ボディレジンの追加築盛
デンチン部分にはデンチンペーストを、エナメル
部分にはエナメル又はウエットエナメルペースト
を築盛します。その後、重合を行います。
22
7. 補 修 の 操 作 手 順
口腔内リペアーにおいて歯科重合用光照射器を使用する場合には、
重合する面積に応じて数回に分けて照射してください。
なお、本品の重合は、2.光重合器と重合時間及び硬化深度(P16)
に従い行ってください。
破折面の整形
ダイヤモンドポイントで破断面を一層削除します。
辺縁部にはベベルを付与します。
(金属が露出している場合には、
その表面を粗造にしておきます。)
破断面の酸処理
補修する前装鋳造冠またはジャケット冠の被着面にリン酸系の酸処理剤(例
えば、
KエッチャントGEL)
を塗布し、
5秒間処理した後、水洗・乾燥します。
金属露出 の 場合
金属接着性プライマーの塗布
金属接着性プライマー
(例えばアロイプライマー)
を小筆で金属面に塗布し自然乾燥します。
ボンディング材の塗布
補修する接着面は、陶材接着用の歯科用ボンディング材により処理します。使
用方法は当該歯科用ボンディング材の取扱説明書に従います。
金属露出 の 場合
オペークレジンの塗布・重合
金属面が露出している場合には、薄く2回に分け
て塗布・重合を繰り返し、金属色を遮蔽します。
ボディレジンの築盛・重合
ボディレジン
(デンチン、
エナメル、
ウエット エナメル、
トランスペアレント、
ウエット
トランスペアレント、
ジンジバル)
を築盛し、重合します。
形態修正・仕上げ・艶だし
微粒子ダイヤモンドポイントあるいはカーバイ
トバーを用いて形態修正を行います。
形態修正後、
ホワイ
トポイント、
シリコンポイント等を順次用いて研磨を行います。
23
24
技工の実際
なお、本品の重合は、2.光重合器と重合時間及び硬化深度(P16)
に従い行ってください。
25
歯頸部の審美性を高める方法
歯頸部のオペークの反映が強く、
どうしても白っぽい色調
になってしまう場合に、サービカルオペークを使用すること
により色調表現性が向上します。
本品は、ボディオペークの上に薄く塗布することにより使
用します。
(歯頸部などに、ボディオペークの代わりに塗布
すると色調が濃くなりすぎる場合があります。)
OA3
CO1
築盛図
1.ボディオペークの塗布・重合
5.
形態修正・艶だし
指定のシェードのボディオペークを塗
布し下地を作ります。
ビタ
シェードガイド
あり
2.サービカルオペークの塗布・重合
サービカルオペークをマージンから歯
頸部寄り2∼3mmにかけて薄く塗布
します。色の目安としては、下地のオ
ペークの色調が透ける程度とします。
なし
サービカルオペークあり、なし
の比較
11
あり
( )
11
なし
( )
6.
完成
3.デンチンの築盛・重合
デンチンを築盛します。
(なお、
サービカルオペークを使用する
際には、基本的にサービカルペースト
を使う必要はありません。)
エナメルの築盛
他シェードでの再現例
他シェードでも、サービカルオペーク
の塗布方法は同じです。
A2
オペーク塗布後
A3
A3.5
エプリコード ®
ビタ
シェードガイド
4.エナメル又はウエット エナメル
の築盛・重合
A2
完成
A3 A3.5
26
色調に赤みを付与する方法
OA3
ビタクラシカルシェードより赤みのある色調を表現する場
合には、サービカルオペークをマージン部から歯冠中央に
かけて、下地の色調が透ける程度に薄く塗布します。
オペークで色調の調整を行うため、厚みが薄くても目的の
色調を表現することができます。
CO1
築盛図
エプリコード ®
4.完成
1.ボディオペークの塗布・重合
(下地の完成)
指定のシェードのボディオペークを塗
布します。下地はボディオペークのみ
で行います。
2.サービカルオペークの塗布
サービカルオペークをマージンから歯
冠中央にかけて下地のボディオペー
クの色調が透ける程度に薄く塗布し
ます。
デンチンの築盛
エナメルの築盛
3.ボディレジンの築盛
デンチン、
エナメル又はウエット エナメ
ルを築盛します。
27
切縁部の自然な透明感を
表現する方法
I01 or I02
症例により切縁部にメタルバッキングが必要となるケース
では、
インサイザルオペークを使用することにより、天然歯
に近い透明感を表現することができます。
OA3
築盛図
1.ボディオペークの塗布・重合
通法に従い、ボディオペークを塗布・
重合します。
3.デンチンの築盛
切縁部にもデンチンを薄く築盛します。
エナメルの築盛
2.インサイザルオペークの
塗布・重合
切縁部に指状構造を再現するように
インサイザルオペークを塗布します。
塗布する部位によって、
リアルな透明
感が表現できます。
4.エナメル又はウエット エナメル
の築盛・重合
1 のみ築盛したところ。
5.形態修正・艶だし
6.完成( 1 1 )
28
NPシェードによる修復
本品により、今までビタシェード
(クラシカル)では対応でき
なかったピンクオレンジ系の色調にも対応できるようになり、
より色調表現性が高まりました。
E1
TB
クロマゾーン®
カラーステイン
O+W
ONP2.5
DNP2.5
CE1
築盛図
エナメルの築盛
1.オペークレジン、サービカル
の重合
4.
エナメル又はウエット エナメル
の築盛
5.
形態修正・艶だし
2.デンチンの築盛
3.
ステインの塗布
29
1 : エプリコード ®とNP色シェード
6.
完成( ガイドとの比較)
NWシェードによる修復
ブリーチングのように、歯を白くする審美修復が普及して
います。エプリコード®には漂白後の色調に対応すると同
時に、患者さんの歯を白くしたいという要求に応えるため、
ビタシェード(クラシカル)に比べ明度の高いNWシェード
(NW0、NW0.5)を用意しています。
E1
ODA1
DNW0.5
ONW0.5
DA1
築盛図
エナメルの築盛
1.オペーシャスデンチン
の築盛・重合
4.エナメル又はウエット エナメル
の築盛
5.
形態修正・艶だし
2.デンチンの築盛
歯頸部から切縁部にかけてDA1を築
盛します。
6.
完成( 1 1 )
3.
デンチンの築盛
切 縁 部から歯 冠 中 央 部 にかけて
DNW0.5を築盛します。
30
深みのある色調表現の 方法
(厚みが極端に薄い症例)
E1
DA2
ODA2
OA2
厚みが極端に薄くオペークの色調が強く浮き上がる場合
には、オペーシャスデンチンを用いることにより、深みのあ
る色調表現が可能となります。
築盛図
エナメルの築盛
1.作業用模型
5.エナメル又はウエット エナメル
の築盛
2.オペークの塗布・重合
6.
完成
エプリコード ®
ビタ
シェードガイド
3.
オペーシャスデンチンの築盛
築盛の厚みは薄くし
(0.15mm程度)、
歯冠外形を縮小した形態にします。
4.
デンチンの築盛
31
ビタシェード(クラシカル )との
比較
カラーレス前装冠の
色調表現方法
クロマゾーン®
カラーステイン
BLU+R
O
E1
(
カラーレス前装鋳造冠を製作することにより、切縁部だけ
でなく歯頸部付近の審美性が向上します。
DA2
CE1
OA2
築盛図
1.支台歯形態
唇側面歯頸部はショルダー形成にし
十分な厚みがとれるようにしておきます。
2.オペークレジンの塗布・重合
4.デンチンの築盛
切縁部にクロマゾーン®カラーステイ
ンを塗布します。
5.エナメル、トランスペアレントの築盛
前装部分にオペークレジンを塗布し
ます。歯頸部の石膏模型の部分に
少しかかる程度に塗布します。
6.形態修正・艶だし
3.歯頸部の築盛
オペーシャスデンチン、又はサービカ
ルをマージン部から歯冠長の歯頸部
寄り1/4∼1/5にかけて移行的に築盛
します。
21
7.
完成( )
32
ポーセレンとの
コンビネーションの症例
エプリコード ® の色調は、
ビタシェード
(クラシカル)をベー
スにしていますが、
A系統の色調についてはノリタケスー
パーポーセレンAAA1)の色調に近いため、両方を併用し
たり、既に装着されているポーセレンに追加して修復する
場合に色合わせが容易に行えます。
E1
T
クロマゾーン®
カラーステイン
O.W
ノリタケインターナル
ライブステイン
A3O
OA3
DA3
1.サービカルの築盛
2.デンチンの築盛
3.
形態修正・艶だし
33
1)製造販売元:クラレノリタケデンタル株式会社
管理医療機器 歯科メタルセラミック修復用陶材
・
「ノリタケスーパーポーセレンAAA」
CE1
LT1
E2
CV-1
+
A3B
築盛図
築盛図
エプリコード®
ポーセレン
4.
完成
1 : ポーセレン , 1 : エプリコード® )
( 材料特性を生かしたペーストの
築盛方法
エプリコード®のボディレジンは、硬すぎず形態保持性が良好なため、歯冠形態の付与
が容易にできる特徴があります。
また未重合層※が少ないことから、今までの様に未重合層を見越して大きめに築盛する
必要が無く、形態修正も効率的に行えます。
そこで、ペーストの築盛を効率的に行うためのポイントをご紹介します。
※レジン硬化後の表面の軟らかい層
デンチンの築盛
エナメル又はウエット エナメルの築盛
エナメルの築盛
1.ペーストの圧接
硬化したオペーク面に圧接する際、
フレーム上にペーストを軽く押さえる
ようにのせ、軽い力で空気を押し出す
ように伸ばします。
1.ペーストの圧接
デンチンと同様、強く押さえて築盛す
る必要はありません。
(リペアーリキッドの使用)
2.金属との移行部の確認
金属とペーストの移行部の封鎖を確
実にするため、
インスツルメントや筆を
使用して滑らかに仕上げます。
築盛するペーストとなじみを良くするために、
あらかじめ硬化したレジンの上にリペアーリ
キッドを薄く塗布するのも、一つの方法です。
■特に下記のケースには有効です。
●複雑な指状構造を付与したとき
●エナメル又はウエット エナメルペースト
を薄く伸ばすとき
●多層築盛するとき
(トランスペアレント又はウエット トランスペア
レントやエフェクトなどを用いるとき)
3.形態の付与
指状構造の形成には、
リペアーリキッ
ドをインスツルメントの先端に塗布し
たり小筆を使用すると、複雑な形態
が容易に表現できます。
マージン部の確認
デンチンの築盛完了
4.マージン部の確認
重合前に歯頸部の封鎖についても
確認し、築盛を完了します。
2.仕上げ
最後に、硬化したデンチンとエナメル又はウ
エット エナメルペーストの移行部が滑らか
になるように、筆などで整えておくと、後の形
態修正・研磨の操作が効率的に行えます。
築盛後
完成
3.築盛の完了
未重合層が少ないため、
ほぼ完成時
の大きさで築盛を完了することができ
ます。
34
● 管理医療機器 歯科金属用接着材料
「アロイ プライマー」
医療機器認証番号 20900BZZ00723000
● 管理医療機器 歯冠用硬質レジン
「エステニア ® C&B」
医療機器承認番号 21500BZZ00534000
● 管理医療機器 高分子系歯冠用着色材料
「クロマゾーン ®カラーステイン」
医療機器承認番号 20700BZZ00042000
● 管理医療機器 歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材
「ダイナシール ®」
医療機器承認番号 20900BZZ00992000
● 管理医療機器 歯科用エッチング材
「K エッチャント GEL」
医療機器認証番号 16100BZZ01130000
エプリコード ®に関するお問合せ先
※本書中のデータは、
全てクラレノリタケデンタル株式会社で測定したものです。
製造販売元
販
新潟県胎内市倉敷町2-28
フリーダイヤル:0120-330922
管理医療機器 歯冠用硬質レジン
医療機器承認番号 21500BZZ00034000
売
元
〒564-8650 大阪府吹田市垂水町3-33-18 TEL(06)6380-2525
〒110-8513 東京都台東区上野2-11-15 TEL(03)3834-6161
●「エプリコード」、
「クリアフィル」、
「エステニア」、
「クロマゾーン」、
「ダイナシール」及び「クリアライト」は、株式会社クラレの登録商標です。
●「アルファライト」は株式会社モリタ東京製作所の登録商標です。
01/2012

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