日立 DABroker データベースソフトウェア 解説・操作書

日立 DABroker データベースソフトウェア 解説・操作書

データベースソフトウェア DABroker の解説・操作書です。 DABroker は、データベースアクセスを実現するミドルウェアです。複数の異なるDBMS に共通のインタフェースでアクセスできる次のような環境を提供します。

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マニュアル 質問
日立 DABroker データベースソフトウェア 解説・操作書 | Manualzz

DABroker

解説・操作書

3020-6-088-10

■対象製品

P-2963-2354 DABroker(64) 03-22(適用 OS:Windows Server 2003 x64 Edition,Windows Server 2008,

Windows Server 2008 R2,Windows Server 2012,Windows Server 2012 R2,Windows XP x64 Edition,

Windows Vista,Windows 7,Windows 8,Windows 8.1)

P-1M63-2351 DABroker(64) 03-22(適用 OS:AIX 5L,AIX V6.1,AIX7.1)

P-8263-2351 DABroker(64) 03-22(適用 OS:Red Hat Enterprise Linux AS4(AMD64&EMT64),Red

Hat Enterprise Linux ES4(AMD64&EMT64),Red Hat Enterprise Linux 5(AMD64&EMT64),Red

Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(AMD64&EMT64),Red Hat Enterprise Linux Server 6

これらのプログラムプロダクトのほかにもこのマニュアルをご利用になれる場合があります。詳細は「ソフ

トウェア添付資料」または「Readme ファイル」でご確認ください。

■輸出時の注意

本製品を輸出される場合には、外国為替及び外国貿易法の規制並びに米国輸出管理規則など外国の輸出関連

法規をご確認の上、必要な手続きをお取りください。

なお、不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

■商標類

CORBA は,Object Management Group が提唱する分散処理環境アーキテクチャの名称です。

HP-UX は,Hewlett-Packard Development Company, L.P. のオペレーティングシステムの名称です。

IBM,AIX は,世界の多くの国で登録された International Business Machines Corporation の商標です。

Linux は,Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

Microsoft は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Microsoft および SQL Server は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標ま

たは商標です。

ODBC は,米国 Microsoft Corporation が提唱するデータベースアクセス機構です。

Oracle と Java は,Oracle Corporation 及びその子会社,関連会社の米国及びその他の国における登録商標

です。

Red Hat は,米国およびその他の国で Red Hat, Inc. の登録商標もしくは商標です。

UNIX は,The Open Group の米国ならびに他の国における登録商標です。

Windows は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Windows Server は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標で

す。

X/Open は,The Open Group の英国ならびに他の国における登録商標です。

本書には,X/Open の許諾に基づき X/Open CAE Specification System Interfaces and Headers,Issue4,

(C202 ISBN 1-872630-47-2)Copyright (C) July 1992,X/Open Company Limited の内容が含まれていま

す; なお,その一部は IEEE Std 1003.1-1990,(C) 1990 Institute of Electrical and Electronics Engineers,

Inc. 及び IEEE std 1003.2/D12,(C) 1990 Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc. を基にし

ています。

その他記載の会社名,製品名は,それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

■発行

2014 年 12 月 3020-6-088-10

■著作権

All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi, Ltd.

変更内容

変更内容 (3020-6-088-10) DABroker 03-22

追加・変更内容

HiRDB の XA インタフェースをサポートしました。

Oracle12c をサポートしました。

変更内容 (3020-6-088-10) DABroker 03-21

追加・変更内容

Oracle11g R2 をサポートしました。

HiRDB V9 をサポートしました。

単なる誤字・脱字などはお断りなく訂正しました。

変更個所

1.1.3,1.2.4

1.2.3,3.5.1,3.11,4.5.1

3.5.1,3.11

4.9.2,6.4.2

変更個所

はじめに

このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトの機能と使い方について説明したものです。

P-2963-2354 DABroker(64)

P-1M63-2351 DABroker(64)

P-8263-2351 DABroker(64)

■対象読者

このマニュアルは,DABroker を使用してデータベースにアクセスする方を対象としています。

■マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第 1 章 DABroker の概要(共通)

DABroker 及び DABroker 関連製品の使用目的及び特長について説明しています。

第 2 章 DABroker の機能(共通)

DABroker 及び DABroker 関連製品の使用目的を実現する機能について説明しています。

第 3 章 DABroker の環境設定と運用(UNIX)

UNIX で使用する場合に,DABroker を起動する前に必要な環境設定,及び DABroker の運用方

法,運用コマンドについて説明しています。

第 4 章 DABroker の環境設定と運用(Windows)

Windows で使用する場合に,DABroker を起動する前に必要な環境設定,及び DABroker の運用

方法,ユティリティについて説明しています。

第 5 章 DABroker の運用(共通)

DABroker の運用方法について説明しています。

第 6 章 DABroker の障害対策(共通)

DABroker の障害時にユーザが取得する情報について説明しています。

第 7 章 メッセージ(共通)

DABroker が発行するメッセージの要因と対処について説明しています。

付録 A 用語解説(共通)

DABroker で使用する用語について説明しています。

■関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

I

はじめに

そのほか,このマニュアルに関連するマニュアルを次に示します。必要に応じてお読みくださ

い。

「DBPARTNER2 Client 操作ガイド」

クライアントからのデータベースのデータを使用する場合に参照してください。

「DBPARTNER2 Client プログラマーズガイド」

クライアントからのデータベースのデータを使用する場合に参照してください。

インターネット又はイントラネット環境下で,WWW ブラウザからデータベースのデータを使

用する場合に参照してください。

「HITSENSER5」

データベースのデータを使用して,クライアント/サーバ環境で多次元分析(OLAP)をする場

合に参照してください。

「HITSENSER5 Web」

データベースのデータを使用して,WWW ブラウザから多次元分析(OLAP)をする場合に参

照してください。

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 メッセージ」

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 9 メッセージ」

HiRDB からのエラーメッセージが出力された場合に参照してください。なお,HiRDB の形名

に応じたマニュアルを参照してください。

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP 開発ガイド」

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 9 UAP 開発ガイド」

HiRDB の環境変数を設定する場合に参照してください。なお,HiRDB の形名に応じたマニュ

アルを参照してください。

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQL リファレンス」

II

はじめに

「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 9 SQL リファレンス」

HiRDB とのアクセストレースの RETCODE の内容を知る場合に参照してください。なお,

HiRDB の形名に応じたマニュアルを参照してください。

「Database Connection Server」

「Database Connection Server」

「Database Connection Server」

Database Connection Server の機能概要,及び環境設定方法などを知る場合に参照してくださ

い。

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 解説」

「データマネージメントシステム XDM E2 系 プログラム作成の手引(XDM/RD E2)

(6190-6-638)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 SQL 入門」

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 SQL リファレンス」

(6190-6-656)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 性能設計」

「データマネージメントシステム XDM E2 系 ユティリティ(XDM/RD E2 第1分冊)

(6190-6-647)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 ユティリティ(XDM/RD E2 第2分冊)

(6190-6-639)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 ユティリティ(XDM/RD E2 第 3 分冊)

(6190-6-659)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 メッセージ(XDM/RD E2) (6190-6-643)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 使用の手引−システム作成・

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD IDP 支援 E2 使用の手引」

(6180-6-632)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 使用の手引−運用編−」

(6190-6-660)

「データマネージメントシステム XDM E2 系 XDM/RD E2 使用の手引− RD 環境定義

VOS3 XDM/RD を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照してください。

「データマネージメントシステム XDM E2 系 プログラム作成の手引(XDM/SD)

(6190-6-652)

「エンドユーザ言語 ACE3 E3 操作編」

「エンドユーザ言語 ACE3 E3 定義編」

VOS3 XDM/SD を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照してください。

「データマネージメントシステム RDB1 E2 解説」

「データマネージメントシステム RDB1 E2 使用の手引」

III

はじめに

「データマネージメントシステム RDB1 E2 EQL 文法」

VOS1 RDB1 E2 を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照してください。

「データベースマネージメントシステム PDM II E2 使用の手引」

VOS1 PDM II E2 を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照してください。

「VOSK DBPARTNER Library」

VOSK DBPARTNER Library を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照してください。

「SQL/K」

VOSK RDB 編成ファイル(VOSK SQL/K)を使用する場合の運用方法などを知る場合に参照し

てください。

「トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド」

「TPBroker Developer's Kit - Extension for C++ プログラマーズガイド」

「トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザー

TPBroker の機能概要,環境設定方法などを知る場合に参照してください。

■読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて読む章を選択できます。利用目的別にお読みいただく

ことをお勧めします。

IV

はじめに

■このマニュアルで使用している記号

このマニュアルで使用している記号について,次に示します。

記 号

{   }

説   明

この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。

項目が縦に複数行にわたって記述されている場合は,そのうちの 1 行分を選択し

ます。項目が横に並べられ,記号 | で区切られている場合は,そのうちの一つを

選択します。

(例)

{A|B|C} では A,B 又は C のどれか一つを指定することを示します。

V

はじめに

記 号

〔   〕

説   明

この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを意味します。複数の項目が

縦又は横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号 { } と同

じくどれか一つを選択します。

(例)

(例)

す。

記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返

し複数個指定できます。

(例)

A,B,B,…では「A の後ろに B を必要個数指定する」ことを示します。

括弧で囲まれた複数項目のうち 1 項目に対し使用され,括弧内のすべてを省略し

たときシステムがとる標準値を示します。

(例)

〔A|B|C〕では「A,B,C のどれも指定しなかった場合,システムは C が

指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。

(例)

〔A={B|C|D}〕では「オペランド A を指定しなかった場合,システムは A=B

を指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。

項目を記述するとき従わなければならない構文要素を示します。

1 個の半角の空白を示します。 n 個以上の半角の空白を示します。

計算式の答えの小数点以下を切り捨てることを示します。

計算式の答えの小数点以下を切り上げることを示します。

< >

△ n

↓計算式↓

↑計算式↑

■このマニュアルで使用する構文要素

このマニュアルで使用する構文要素の種類を,次に示します。

種 類

< 英字 >

< 英大文字 >

< カナ文字 >

< 数字 >

< 数値 >

< 英数字 >

< 漢字 >

定 義

A ∼ Z a ∼ z

A ∼ Z @ # ¥

ア∼ン ヲ カナ小文字 ゛ ゜ ー 

0 ∼ 9

< 数字 > . + -

< 英字 > 及び < 数字 >

2 バイトコードの文字列

■図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

VI

はじめに

■このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称,及び名称について次のように表記します。

表記 製品名称又は名称

AIX 5L

AIX V6.1

AIX V7.1

HP-UX 11.0

HP-UX 11i

HP-UX 11i V2

HP-UX 11i V3

Red Hat Enterprise Linux AS4(AMD64&EMT64)

Red Hat Enterprise Linux ES4(AMD64&EMT64)

Red Hat Enterprise Linux 5(AMD64&EMT64)

Red Hat Enterprise Linux 5

AdvancedPlatform(AMD64&EMT64)

Red Hat Enterprise Linux Server 6(64-Bit x86_64)

Application Programming Interface

Common Object Request Broker Architecture

DABroker

AIX

HP-UX

Red Hat Linux

API

CORBA

DABroker

UNIX

VII

はじめに

製品名称又は名称

DABroker for Java

TM

DABroker for Java

TM

Version 2

DABroker Driver for Java

TM

Technology

DABroker for Java

TM

Version 2

DABroker for Java

表記

DABroker for Java Version

2

DABroker Driver for Java

TM

Technology

DABroker for Java

TM

Version 2 Extension

DABroker Driver Optional Package for Java

TM

Technology

Graphical User Interface

HiRDB Version 7

HiRDB Version 8

HiRDB Version 9

HITSENSER5 Standard for Cosmicube

HITSENSER5 Professional for Cosmicube

HITSENSER5 Standard for RDB

HITSENSER5 Professional for RDB

HITSENSER5 Standard

HITSENSER5 Professional

Microsoft(R) SQL Server

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional x64 Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard x64

Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise x64

Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Datacenter x64

Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard x64

Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise x64

Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Datacenter x64 Edition

Microsoft(R) Windows Vista(R) Business

Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise

Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate

Microsoft(R) Windows 7(R) Professional

Extension

GUI

HiRDB

HITSENSER5

SQL Server

Windows XP

Windows Server 2003

Windows Vista

Windows 7

Windows

VIII

はじめに

製品名称又は名称

Microsoft(R) Windows 7(R) Enterprise

Microsoft(R) Windows 7(R) Ultimate

Microsoft(R) Windows 8(R) Pro

Microsoft(R) Windows 8(R) Enterprise

Microsoft(R) Windows 8.1(R) Pro

Microsoft(R) Windows 8.1(R) Enterprise

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) R2 2008 Standard

Microsoft(R) Windows Server(R) R2 2008 Enterprise

Microsoft(R) Windows Server(R) R2 2008 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter

On-Line Analytical Processing

Open Database Connectivity

Oracle10g

Oracle11g

Oracle11g R2

Oracle12c

User Application Program

VOS3 XDM/RD E2

VOS3 XDM/SD E2

VOSK RDB 編成ファイル

World Wide Web

Windows 8

OLAP

ODBC

ORACLE

表記

Windows Server 2008

Windows Server 2012

UAP

VOS3 XDM/RD

VOS3 XDM/SD

VOSK SQL/K

WWW

このマニュアルでは,DBPARTNER 関連の製品名称について,次のように表記します。

名称

DBPARTNER/Client

DBPARTNER2 Client

DBPARTNER/Client32

DBPARTNER/Web

DBPARTNER2 Web

DBPARTNER/Client

マニュアルでの表記

DBPARTNER/Web

DBPARTNER

IX

はじめに

名称

DBPARTNER/Web for Windows NT

マニュアルでの表記

特に,それぞれのプログラムについての記述が必要な場合は,そのまま表記します。

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ

1,024 バイト,1,024

2

バイト,1,024

3

バイト,1,024

4

バイトです。

X

1

DABroker

の概要(共通)

1.1

 DABroker とは

1.1.1

 マルチスレッドによる高性能な処理を実現

1.1.2

 複数 DBMS での共通インタフェースを提供

1.1.3

 X/Open DTP モデル XA インタフェースを使用した分散トランザクションを実現

1.2

 DABroker の使用環境

1.2.1

 アプリケーション開発用インタフェースが豊富

1.2.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,XDM/RD 外部表からの

アクセスをサポート

1.2.3

 アクセスできるデータベースの種類が豊富

1.2.4

 分散トランザクション処理

1.3

 アプリケーション開発用インタフェースの使用 11

1.3.1

 DABroker for Java で開発するアプリケーション

11

1.3.2

 DABroker for ODBC で開発するアプリケーション

16

1.4

 DBPARTNER,HITSENSER5 などからのアクセス 20

1.4.1

 DBPARTNER/Client を利用する場合

1.4.2

 DBPARTNER/Web を利用する場合

1.4.3

 HITSENSER5 を利用する場合

1.4.4

 HITSENSER5 Web を利用する場合

1.4.5

 DBPARTNER Library を利用する場合

1.4.6

 XDM/RD E2 の外部表を利用する場合

20

21

22

23

24

25

4

7

7

7

8

2

3

2

2

1

2

DABroker の機能(共通)

2.1

 マルチスレッドの実行 28

27

2.1.1

 アプリケーションから実行するマルチスレッド

2.1.2

 DBPARTNER から実行するマルチスレッド

29

30

2.2

 データベースアクセス 33

2.2.1

 同期アクセス処理

33

2.2.2

 非同期アクセス処理

2.2.3

 分散トランザクション処理

33

33

2.3

 DABroker との接続 35

2.3.1

 アプリケーションと DABroker との接続

35 i

ii

目次

2.3.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表と

DABroker との接続

36

3

DABroker

の環境設定と運用(UNIX)

3.1

 環境設定の手順 38

37

38

3.1.1

 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定

3.1.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合の環境設定

39

3.2

 DABroker のインストールとセットアップ 41

3.2.1

 DABroker をインストールするマシン 41

3.2.2

 DABroker のインストール

3.2.3

 DABroker のセットアップ

41

42

3.3

 ネットワーク環境の設定 47

3.3.1

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合

47

3.3.2

 Database Connection Server を経由してメインフレーム系データベースにアクセス

する場合

47

3.4

 DABroker の動作環境の設定 49

3.4.1

 DABroker 動作環境定義ファイルの作成 49

3.5

 DABroker の動作環境の設定項目 51

3.5.1

 共通項目 51

3.5.2

 リモートアクセス設定項目

3.5.3

 HiRDB の設定

3.5.4

 ORACLE の設定

3.5.5

 Database Connection Server 接続設定項目

3.5.6

 その他の設定

59

65

65

66

68

3.6

 DABroker 接続先データベースの定義 69

3.6.1

 接続先データベース定義ファイルの作成

3.6.2

 接続先データベース定義ファイルでの設定項目

3.6.3

 接続先データベース定義ファイルの作成例

69

70

74

3.7

 DABroker の起動と終了 77

3.7.1

 DABroker の起動

77

3.7.2

 DABroker の終了

78

3.8

 DABroker の処理内容の表示 80

3.8.1

 動作状態の表示

3.8.2

 クライアントとの通信トレースの表示

80

81

目次

3.9

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB

アクセス定義 ) 85

3.9.1

 コネクションマルチ定義ファイルの作成

3.9.2

 コネクションマルチ名の設定

3.9.3

 最大仮想コネクション数などを設定するときのガイドライン

85

86

87

3.9.4

 コネクションマルチ定義ファイルでの設定項目

3.9.5

 コネクションマルチ定義ファイルの作成例

91

93

3.10

 コネクションマルチ機能の使用 94

3.10.1

 コネクションマルチ機能の運用開始と終了

94

3.10.2

 コネクションマルチ運用ユティリティ

95

3.11

 ORACLE アクセスライブラリ再作成方法 97

3.11.1

 HP-UX の場合

3.11.2

 AIX の場合

3.11.3

 Red Hat Linux の場合

3.11.4

 Oracle9i 又は Oracle10g で追加されたデータ型への対応状況

97

101

107

111

4

DABroker の環境設定と運用(Windows)

113

4.1

 環境設定の手順 114

4.1.1

 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定

114

4.1.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,XDM/RD 外部表を使用する

場合の環境設定

115

4.1.3

 環境設定方法 116

4.2

 DABroker のインストール 117

4.2.1

 DABroker をインストールするマシン 117

4.2.2

 インストール

4.2.3

 DABroker のファイル

117

118

4.3

 ネットワーク環境の設定 119

4.3.1

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合

119

4.3.2

 Database Connection Server を経由してメインフレーム系データベースにアクセス

する場合

120

4.4

 DABroker 環境設定 121

4.4.1

 環境設定ユティリティの操作

121

4.5

 DABroker 環境設定項目 123

4.5.1

 共通設定の項目

123

4.5.2

 リモートアクセス設定

4.5.3

 Database Connection Server 接続設定

129

135 iii

iv

目次

4.5.4

 その他の設定

136

4.6

 DABroker 接続先データベース定義 138

4.6.1

 接続先データベース定義ユティリティの操作

138

4.6.2

 設定する項目

140

4.7

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB

アクセス定義 ) 145

4.7.1

 コネクションマルチ名の設定

4.7.2

 最大仮想コネクション数などを設定するときのガイドライン

4.7.3

 コネクションマルチ定義ユティリティの操作

4.7.4

 設定する項目

145

146

150

152

4.8

 DABroker の起動と終了 154

4.8.1

 起動

4.8.2

 終了

154

154

4.9

 DABroker の処理内容の表示 157

4.9.1

 DABroker 管理ユティリティの実行

157

4.9.2

 DABroker トレース出力ユティリティの実行

159

4.10

 コネクションマルチ機能の使用 167

4.10.1

 コネクションマルチ機能の運用開始と終了

167

4.10.2

 コネクションマルチ管理ユティリティ

168

5

DABroker

の運用(共通)

171

5.1

 DABroker を運用する前に 172

172

5.1.1

 データベースにアクセスするユーザ ID の設定

5.1.2

 クライアントからの接続先の指定

172

5.2

 DBPARTNER を使用する場合のスレッドのチューニング 174

6

DABroker

の障害対策(共通)

175

6.1

 障害対策 176

6.1.1

 エラー時に DABroker が実行する処理

6.1.2

 障害情報の取得

176

176

6.2

 DABroker でのタイマー監視 181

6.2.1

 DBPARTNER と DABroker の接続時のタイマー監視

6.2.2

 Database Connection Server 接続時のタイマー監視

181

181

6.3

 トレースの取得形式(共通)

6.3.1

 XA トレースの取得形式(共通)

182

目次

6.3.2

 デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログ(共通)

183

6.4

 データベースアクセストレース(UNIX)

6.4.1

 データベースアクセストレース選択オプション

6.4.2

 データベースアクセストレースの表示

6.4.3

 拡張データベースアクセストレース機能

186

199

202

6.5

 データベースアクセストレース(Windows)

6.5.1

 アクセストレース設定

6.5.2

 拡張データベースアクセストレース機能

210

225

6.6

 エラートレース機能 232

6.6.1

 機能概要

232

6.6.2

 適用範囲

6.6.3

 出力形式

232

232

6.6.4

 出力例

6.6.5

 ファイル名称

235

237

6.6.6

 ファイルの運用方法

238

7

メッセージ(共通)

239

7.1

 メッセージの出力先 240

7.2

 メッセージの形式及び注意事項 241

7.2.1

 メッセージの形式

241

7.2.2

 注意事項

7.2.3

 Windows を使用している場合の注意事項

241

242

7.3

 メッセージ一覧 246

7.4

 エラーコードとメッセージの対応 351

7.5

 メッセージ中に出力されるコード 353

7.5.1

 DABroker 詳細コード

7.5.2

 要求コード / 応答コード

7.5.3

 システムコールのエラー番号

7.5.4

 XA 要求時のエラー要因

353

353

355

358

付録

361

索引

367 v

目次

図 1-1 DABroker のインタフェースを使用したアプリケーション開発

3

図 1-2 DABroker の使用環境− 1 5

図 1-3 DABroker の使用環境− 2 6

図 1-4 複数異種の分散データベースへのアクセスの例(Java JTS を使った分散

トランザクション処理)

9

図 1-5 Applet を開発した場合のシステム構成例 13

図 1-6 Java でクライアントアプリケーションを開発した場合のシステム構成例 14

図 1-7 Java でサーバアプリケーションを開発した場合のシステム構成例 15

図 1-8 Java で分散トランザクション機能を利用したサーバアプリケーションを開発した場合

のシステム構成例 16

図 1-9 ODBC インタフェースで ASP ファイルを作成した場合のシステム構成例 18

図 1-10 ODBC インタフェースでサーバアプリケーションを開発した場合のシステム構成例 19

図 1-11 DBPARTNER/Client を使用する場合のシステム構成例 21

図 1-12 DBPARTNER/Web を利用する場合のシステム構成例 22

図 1-13 HITSENSER5 を利用する場合のシステム構成例 23

図 1-14 HITSENSER5 Web を利用する場合のシステム構成例 24

図 1-15 DBPARTNER Library を利用する場合のシステム構成例 25

図 1-16 XDM/RD E2 の外部表を利用する場合のシステム構成例 26

図 2-1 マルチスレッドとシングルスレッドでのシステムリソース消費量の比較 28

図 2-2 マルチスレッドとシングルスレッドでの処理時間の比較 29

図 2-3 スレッドの生成例 30

図 2-4 DBPARTNER の場合の DABroker の処理方法 31

図 2-5 データベースアクセス 33

図 2-6 DABroker との接続 35

図 2-7 DABroker for Java での通信処理 35

図 2-8 DABroker for ODBC での通信処理 36

図 3-1 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順 39

図 3-2 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用する

場合の環境設定の手順 40

図 3-3 指定内容の関係 86

図 3-4 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (1) 87

図 3-5 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (2) 89

図 4-1 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順 115

vi

目次

図 4-2 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用する

場合の環境設定の手順 116

図 4-3 指定内容の関係 146

図 4-4 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (1) 147

図 4-5 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (2) 148

vii

目次

表 3-1 DABroker のインストール時に作成されるディレクトリとファイル 41

表 3-2 DABroker 動作環境定義ファイルのファイル名 49

表 3-3 共通項目の一覧 51

表 3-4 各言語モードで操作できるデータベース 53

表 3-5 リモートアクセス設定項目の一覧 59

表 3-6 Database Connection Server 接続設定項目の一覧 66

表 3-7 DABroker 動作環境定義ファイルのファイル名 85

表 3-8 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル 99

表 3-9 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル 99

表 3-10 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 100

表 3-11 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 100

表 3-12 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル 103

表 3-13 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル 104

表 3-14 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 104

表 3-15 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 105

表 3-16 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル 108

表 3-17 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル 109

表 3-18 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 109

表 3-19 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java の

データベース種別に Oracle8i を指定時 ) 110

表 3-20 Oracle9i で追加されたデータ型 111

表 3-21 Oracle10g で追加されたデータ型 112

表 4-1 DABroker のディレクトリ 118

表 4-2 各言語モードで操作できるデータベース 133

表 6-1 接続データベースごとのトレース出力内容 204

表 6-2 接続データベースごとのトレース出力内容 227

表 6-3 各履歴種別による DATA 内容 235

表 7-1 環境変数と環境設定ユティリティの項目の対応表 242

表 7-2 メッセージ ID の変換表 351

viii

目次

表 7-3 DABroker 詳細コード 353

表 7-4 要求コードと応答コード 353

表 7-5 システムコールのエラー番号に対する原因と対策 355

表 7-6 XA 要求時のエラー要因 358

ix

1

DABroker

の概要(共通)

この章では,DABroker の目的及び特長について説明します。

UNIX を使用する環境と Windows を使用する環境で共通の内

びます。

1.1

 DABroker とは

1.2

 DABroker の使用環境

1.3

 アプリケーション開発用インタフェースの使用

1.4

 DBPARTNER,HITSENSER5 などからのアクセス

1

2

1.

DABroker の概要(共通)

1.1

 DABroker とは

DABroker は,データベースアクセスを実現するミドルウェアです。複数の異なる

DBMS に共通のインタフェースでアクセスできる次のような環境を提供します。

データベースを活用するサーバアプリケーション開発向けインタフェース

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表の

データベースアクセスサーバ

次に,DABroker の特長を示します。

1.1.1

 マルチスレッドによる高性能な処理を実現

従来のデータベースアクセスを実現するミドルウェアは,アプリケーションからのデー

タベースアクセス要求をプロセス単位(シングルスレッド)で実行するため,同時に実

行するプロセスの増加に伴い,システムリソースの消費が増大し,処理性能を劣化させ

ていました。

DABroker は,アプリケーションからのデータベースアクセス要求をスレッド単位で実

域で複数のスレッド用のメモリ領域が確保でき,システムリソースの消費を軽減できま

す。したがって,従来のシングルスレッドでの実行に比べて,システムリソースの利用

効率が向上します。

1.1.2

 複数 DBMS での共通インタフェースを提供

DBMS が提供するアプリケーション開発用インタフェースは,DBMS ごとに異なりま

す。通常,複数の DBMS にアクセスする場合,それぞれのインタフェースに合わせたア

プリケーションを DBMS ごとに開発する必要があります。

DABroker は,複数の異なる DBMS のアプリケーション開発用インタフェースを共通化

しています。そのため,DABroker を使用すると,データベースごとのアプリケーショ

ン開発用インタフェースの違いを意識することなく,複数のデータベースにアクセスす

るアプリケーションを開発できます。

ただし,DABroker のアプリケーション開発用インタフェースを使っても,実行する

SQL 文の仕様は,各 DBMS に依存します。

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-1 DABroker のインタフェースを使用したアプリケーション開発

1.1.3

 X/Open DTP モデル XA インタフェースを使用した分

散トランザクションを実現

接続先が次の DBMS の場合,TPBroker の OTS(Object Transaction Services) 機能を利

用することで,DABroker からトランザクションを制御することなく,複数異種のデー

タベースに対して,X/Open DTP モデル XA インタフェースを使用した分散トランザク

ションを実現できます。

HiRDB

ORACLE

3

4

1.

DABroker の概要(共通)

1.2

 DABroker の使用環境

DABroker を使用すると,多様な環境でデータベースにアクセスできます。

DABroker を使ったデータベースアクセスには,リモートアクセスとローカルアクセス

の 2 種類があります。

リモートアクセスとは,クライアント側でアプリケーションが動作する環境を指します。

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表からの

アクセスもリモートアクセスに分類されます。

ローカルアクセスとは,サーバ側でアプリケーションが動作する環境を指します。

DABroker が対応する環境(形態)は次のとおりです。

● クライアント/サーバ環境

クライアントマシン,サーバマシンの間で TCP/IP などを使用して通信するシステム

形態です。クライアント/サーバ環境で DABroker を使用する場合には,図 1-2 で示

す (1) ∼ (4) の形態があります。クライアント/サーバ環境は,リモートアクセスに分

類されます。

(1),(2) の形態については「1.3 アプリケーション開発用インタフェースの使用」を,

(3) ∼ (6) の形態については「1.4 DBPARTNER,HITSENSER5 などからのアクセ

ス」を参照してください。

図 1-2 DABroker の使用環境− 1

1.

DABroker の概要(共通)

● WWW 環境

インターネット又はイントラネットを利用したシステム形態です。WWW 環境で

DABroker を使用する場合には,図 1-3 で示す (7) ∼ (14) の形態があります。WWW

環境は,主にローカルアクセスに分類されます。(13),(14) の形態だけは,リモート

アクセスに分類されます。(7) ∼ (12) の形態については,WWW 環境だけでなく,

サーバアプリケーションの内容によって,クライアント/サーバ環境での運用もでき

の使用」を,(13),(14) の形態については「1.4 DBPARTNER,HITSENSER5 な

どからのアクセス」を参照してください。

● モバイル環境

ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯端末から公衆回線網を使って,移動先か

ら LAN 内の各種サーバにあるデータを利用する環境をモバイル環境と呼びます。モ

5

1.

DABroker の概要(共通)

バイル環境は,リモートアクセスに分類されます。モバイル環境で DABroker を使用

DBPARTNER,HITSENSER5 などからのアクセス」を参照してください。

図 1-3 DABroker の使用環境− 2

6

1.

DABroker の概要(共通)

1.2.1

 アプリケーション開発用インタフェースが豊富

DABroker 関連製品では,サーバアプリケーションを開発するためのインタフェースを

提供します。提供するインタフェースは,多様な開発言語に対応しています。したがっ

て,開発環境に応じた言語を選択できます。DABroker(64) 関連製品で提供するインタ

フェースは,次のとおりです。

DABroker for Java

JDBC インタフェース(Java)

DABroker for ODBC

ODBC インタフェース

1.2.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

XDM/RD

外部表からのアクセスをサポート

DABroker 関連製品で提供する API を使ってアプリケーションを開発しなくても,GUI

を提供する DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外

部表からデータベースにアクセスできます。

1.2.3

 アクセスできるデータベースの種類が豊富

DABroker は,次の DBMS 及びリモートデータベースアクセス用プログラムに対応する

インタフェースを提供します。

● ORACLE

Oracle10g,Oracle11g 及び Oracle12c にアクセスできます。

● HiRDB

● SQL Server

Windows の場合だけアクセスできます。

ODBC3.0 でアクセスします。

● Database Connection Server

(メインフレーム系データベースへのアクセスを実現するプログラム)

DABroker は,リレーショナルデータベースだけではなく,オブジェクトリレーショナ

ルデータベースやメインフレーム環境のデータベースへのアクセスをサポートします。

アプリケーション開発で使用するインタフェースによって,アクセスできるデータベー

スが異なります。アクセスできるデータベースについては,次の各マニュアルを参照し

てください。

「DABroker for Java」

「DABroker for Java

TM

Version 2 DABroker Driver for Java

TM

Technology」

7

1.

DABroker の概要(共通)

「DABroker for ODBC」

HITSENSER5 からアクセスできるデータベースについては,HITSENSER5 のマニュ

アルを参照してください。

(1) リレーショナルデータベース(RDBMS)及びオブジェクトリレーショナ

ルデータベース(ORDBMS)のサポート

DABroker では,RDBMS(Relational DBMS)の,ORACLE,HiRDB,及び SQL

Server へのアクセスをサポートします。

(2) メインフレーム系データベースのサポート

DABroker は,メインフレーム系データベースへのアクセスもサポートします。メイン

フレーム系データベースへのアクセスには,リモートデータベースへのアクセスを実現

する Database Connection Server を使用します。

Database Connection Server を使ってアクセスできるデータベースは,次のとおりで

す。

VOS3 XDM/RD

VOS3 XDM/SD

VOSK SQL/K

VOS1 PDMII E2

VOS1 RDB1 E2

VOSK スプールファイル

使用するアプリケーション開発用インタフェースによって,アクセスできるデータベー

スが異なります。詳細については,各 DABroker 関連製品,DBPARTNER のマニュア

ルを参照してください。

1.2.4

 分散トランザクション処理

TPBroker の OTS(Object Transaction Services) 機能,Java JTS 機能を提供するトラン

ザクションマネージャ (Java TM) を利用することで,DABroker からトランザクション

を制御することなく,複数異種のデータベースに対して,X/Open DTP モデル XA イン

タフェースを使用した分散トランザクションを実現できます。DABroker(64) では

JavaJTS を使用した分散トランザクション処理だけ使用できます。

(1) を使った分散トランザクション処理

(a) Java JTS を使った分散トランザクション処理の概要

接続先が次の DBMS の場合,Java JTS 機能を提供するトランザクションマネージャ

(Java TM) を利用することで分散トランザクションを実現できます。

8

1.

DABroker の概要(共通)

HiRDB

ORACLE

また,Java TM にトランザクションの制御を任せることで,DABroker のデータベース

アクセス処理と,Java TM と連携する他製品のリソースアクセス処理とを,一つのグ

ローバルトランザクションとして同期制御できるようになります。複数異種の分散デー

タベースへのアクセスの例を図 1-4 に示します。

図 1-4 複数異種の分散データベースへのアクセスの例(Java JTS を使った分散トラン

ザクション処理)

(b) Java JTS を利用するまでの手順

Java JTS を使って分散トランザクション処理を実現するには,次の手順で準備しておく

必要があります。各手順の詳細については,Java TM が提供するドキュメントを参照し

てください。

Java TM の環境設定

9

1.

DABroker の概要(共通)

DBMS の XA 接続環境設定

DABroker for Java Version 2 と Extension の JTA 環境設定

JNDI 環境設定

DABroker の環境設定

Java TM の開始

10

1.

DABroker の概要(共通)

1.3

 アプリケーション開発用インタフェースの

使用

DABroker 関連製品では,データベースにアクセスするアプリケーションを開発するた

めの,インタフェースを提供します。ここでは,DABroker 関連製品で提供する,アプ

リケーション開発用インタフェースの特長,及び使用形態について説明します。

1.3.1

 DABroker for Java で開発するアプリケーション

DABroker for Java では,JDBC インタフェースに対応する JDBC ドライバを提供しま

す。ここで開発するアプリケーションは,JDBC インタフェースの仕様に従って開発し

ます。JDBC とは,Java の標準的なデータベースアクセス用のインタフェースで,

JDK1.2 以降(java.sql パッケージ)で提供されます。DABroker for Java で開発するア

プリケーションは,JDBC で実現できる検索,更新などの処理を要求できます。

DABroker for Java では,OS に依存しない実行環境を提供するなどの Java の特長を活

かしたアプリケーションを開発できます。また,Applet を開発した場合,Applet がダウ

ンロードされるクライアントごとに Applet をメンテナンスする必要がないため,Applet

開発者の負担を軽減できます。

Extension ※

は,JDBC2.0 の拡張機能を提供します。JNDI(Java Naming and

Directory Interface),JTS(Java Transaction Service)や JTA(Java Transaction

API)との連携機能を提供します。

注※ DABroker for Java Version 2 の機能です。

(1) を使って開発するときの特長

次に DABroker for Java の特長を示します。

(a) クライアントアプリケーション及びサーバアプリケーションの開発

DABroker for Java で開発できるアプリケーションには,次の三種類があります。それ

ぞれのアプリケーションは,JDBC インタフェースの仕様に従って開発します。

Applet

WWW サーバからダウンロードして使用するプログラムです。マスタデータとなるプ

ログラムがサーバにあれば,サーバからのダウンロードで常に最新の Applet を利用で

きます。ダウンロードするクライアントごとにプログラムをメンテナンスする必要が

ありません。

クライアントアプリケーション

クライアントマシンに常駐するプログラムです。WWW ブラウザを使用しないで動作

させます。

11

1.

DABroker の概要(共通)

サーバアプリケーション

サーバマシンに常駐するプログラムです。サーバアプリケーション,DABroker,

JDBC ドライバを同一マシンに組み込んで使用するため,通信処理のオーバヘッドが

なく,クライアントアプリケーションでの動作に比べて処理性能が向上します。

(b) JDBC ドライバの提供

DABroker for Java では,JDBC ドライバを提供します。JDBC ドライバは,JDBC イ

ンタフェースに従って開発したアプリケーションからの要求を処理し,データベースへ

のアクセスを実現します。

(c) すぐに使用できる Applet を提供

スアプレット」と呼びます。DB アクセスアプレットは,SQL 文を直接入力する GUI を

持っているため,SQL 文を入力するとデータの更新なども実行できます。DB アクセス

アプレットを使用すると,アプリケーションを開発することなく,Java からデータベー

スにアクセスできます。

(d) データベースアクセスを同期処理で実行

DABroker for Java で開発するアプリケーションは,データベースアクセスを同期処理

で実行します。同期アクセス処理でデータベースアクセスを実行すると,データベース

での処理結果がアプリケーションに通知されるまで,アプリケーションでは,次の処理

照してください。

(2) の使用形態

DABroker for Java は,次の環境で動作するアプリケーションを開発できます。

WWW 環境

クライアント/サーバ環境

次に,DABroker for Java のそれぞれの環境でのシステム構築例を示します。

(a) WWW 環境で使用する− Applet を使用する

Java Applet を作成し,WWW サーバから Java Applet をダウンロードして使用します。

図 1-5 に,システム構成例を示します。

12

図 1-5 Applet を開発した場合のシステム構成例

1.

DABroker の概要(共通)

(b) クライアント環境で使用する−クライアントアプリケーションを使用する

クライアント/サーバ環境で使用するアプリケーションです。クライアントマシンに,

開発したアプリケーション,及び DABroker for Java で提供する JDBC ドライバを組み

込んで使用します。

図 1-6 に,システム構成例を示します。

13

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-6 Java でクライアントアプリケーションを開発した場合のシステム構成例

(c) サーバ環境で使用する−サーバアプリケーションを使用する

クライアント/サーバ環境で使用するアプリケーションです。サーバマシンに,開発し

たアプリケーション及び DABroker for Java で提供する JDBC ドライバを組み込んで使

用します。図 1-7 に,システム構成例を示します。

14

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-7 Java でサーバアプリケーションを開発した場合のシステム構成例

(d) 分散トランザクション環境で使用する−サーバアプリケーションを使用する

分散トランザクション環境で使用するアプリケーションです。分散トランザクション機

能は,Java TM,Extension 及びトランザクション連携機能に関連するクラスのインタ

フェース定義を組み込んで使用します。また,使用する前提として,データベースとの

接続情報を JNDI に登録しておきます。

Java Application の動作時には,JNDI に登録してあるデータベースとの接続情報を取り

込みます。その情報を元にトランザクションマネージャと連携し,Java Application と

DABroker を接続します。図 1-8 に,システム構成例を示します。

15

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-8 Java で分散トランザクション機能を利用したサーバアプリケーションを開発し

た場合のシステム構成例

1.3.2

 DABroker for ODBC で開発するアプリケーション

DABrker for ODBC は,DABroker に対応する ODBC ドライバを提供します。

ODBC ドライバはデータベースアクセスのための API です。ODBC ドライバを使うと,

アプリケーションから各種の DBMS に統一したインタフェースでアクセスできます。

16

1.

DABroker の概要(共通)

DABroker for ODBC を使うと,ODBC インタフェースを利用したサーバアプリケー

ションを作成できます。また,既存の ODBC 対応のアプリケーションも,DABroker for

ODBC を使ってデータベースにアクセスできます。

注意事項

DABroker(64) では DABroker for ODBC のローカル接続は使用できません。

(1) の特長

DABroker for ODBC の特長を次に示します。

ODBC 3.0

対応

DABroker for ODBC は ODBC 3.0 に対応しています。DABroker for ODBC を使え

ば,ODBC 3.0 で新しく追加された機能を含んだアプリケーションが作成できます。

マルチスレッド対応

DABroker for ODBC はサーバ上で動作することを前提としているため,マルチス

レッドに対応しています。これによって,複数処理でのスループットの向上を実現

しました。

(2) の使用形態

DABroker for ODBC は,次の環境で動作するアプリケーションを開発できます。

WWW 環境

クライアント/サーバ環境

ODBC インタフェースを利用して開発したサーバアプリケーションは,DABroker for

ODBC と同じマシンに組み込んで使用します。DABroker for ODBC と DABroker は,

異なるマシンに組み込まれていても構いません。

次に,DABroker for ODBC のそれぞれの環境でのシステム構築例を示します。

(a) WWW 環境で使用する− ASP ファイルを使用する

DABroker for ODBC を組み込んだ WWW サーバ上に,ODBC インタフェースを使用し

た ASP ファイルを作成し,WWW ブラウザから使用します。ASP ファイルとは,

Microsoft Internet Information Server の機能である Active Server Pages で使用する

ファイルです。

図 1-9 にシステム構成例を示します。

17

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-9 ODBC インタフェースで ASP ファイルを作成した場合のシステム構成例

(b) クライアント/サーバ環境で使用する−サーバアプリケーションを使用する

クライアント/サーバ環境で使用するアプリケーションです。サーバマシンに,開発し

たアプリケーションと DABroker for ODBC を組み込んで使用します。図 1-10 にシステ

ム構成例を示します。

18

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-10 ODBC インタフェースでサーバアプリケーションを開発した場合のシステム構

成例

19

1.

DABroker の概要(共通)

1.4

 DBPARTNER,HITSENSER5 などからの

アクセス

DABroker 関連製品で提供する API を使ってアプリケーションを開発しなくても,GUI

を提供する DBPARTNER,又は HITSENSER5 からデータベースにアクセスできます。

DBPARTNER には,次の製品があります。

DBPARTNER/Client

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

DBPARTNER/Web

WWW 環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 には,次の製品があります。

HITSENSER5 Professional

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 Standard

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 for Cosmicube

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 for RDB

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 Web

WWW 環境の形態で使用できます。

このほか,次の製品を使用してデータベースにアクセスできます。これらの方法では

データベースを操作するアプリケーションプログラムを作成します。

DBPARTNER Library

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

XDM/RD E2 の外部表

クライアント/サーバ環境の形態で使用できます。

HITSENSER5 からアクセスできるデータベースについては,HITSENSER5 のマニュ

アルを参照してください。

XDM/RD E2 の外部表からアクセスできるデータベースについては,XDM/RD E2 のマ

ニュアルを参照してください。

1.4.1

 DBPARTNER/Client を利用する場合

データベースアクセスを DBPARTNER/Client で提供する GUI から要求できます。

DBPARTNER/Client は,各種データベースに直接アクセスしてデータ処理を要求しま

20

1.

DABroker の概要(共通)

す。実行できるデータベースの操作は,次のとおりです。

データの検索(抽出)

データの更新(追加,変更,削除)

表定義

DBPARTNER/Client を使用すると,DBPARTNER/Client のマシン上にある表計算ソフ

トと連携し,各種アプリケーションと連動できるため,データベースで検索したデータ

の加工・編集ができます。

DBPARTNER/Client からのデータベースアクセスは,同期アクセス処理を使用して実行

参照してください。

図 1-11 にシステム構成例を示します。

図 1-11 DBPARTNER/Client を使用する場合のシステム構成例

1.4.2

 DBPARTNER/Web を利用する場合

DBPARTNER/Web は,WWW サーバに組み込んで使用します。DBPARTNER/Web を

利用する場合は,DBPARTNER/Web が提供する HTML インタフェースを表示した

WWW ブラウザからデータベースアクセスを要求します。実行できるデータベースの操

作処理を次に示します。

データの検索(抽出)

データの更新(追加,変更,削除)

DBPARTNER/Web からのデータベースアクセスは,同期アクセス処理で実行できます。

ださい。

図 1-12 にシステム構成例を示します。

21

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-12 DBPARTNER/Web を利用する場合のシステム構成例

1.4.3

 HITSENSER5 を利用する場合

データベースアクセスを,HITSENSER5 で提供する GUI から要求できます。

HITSENSER5 を使うと,多数の条件を組み合わせてデータベース中のデータを絞り込

み,結果を表やグラフに表示できます。

HITSENSER5 では,次の場合にデータベースを参照します。

分析データベースを作成する場合

分析対象データを作成する場合

分析データを取得する場合

管理情報をリレーショナルデータベースに登録する場合

HITSENSER5 からのデータベースアクセスは,同期アクセス処理になります。同期ア

図 1-13 にシステム構成例を示します。

22

図 1-13 HITSENSER5 を利用する場合のシステム構成例

1.

DABroker の概要(共通)

1.4.4

 HITSENSER5 Web を利用する場合

HITSENSER5 Web は,WWW サーバに組み込んで使用します。HITSENSER5 Web を

使うと,HITSENSER5 Web が提供する HTML インタフェースを表示した WWW ブラ

ウザから HITSENSER5 の機能を利用できます。データベース中のデータの参照なども,

WWW ブラウザから要求します。

HITSENSER5 Web からのデータベースアクセスは,同期アクセス処理になります。同

図 1-14 にシステム構成例を示します。

23

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-14 HITSENSER5 Web を利用する場合のシステム構成例

1.4.5

 DBPARTNER Library を利用する場合

データベースアクセスを,DBPARTNER Library が提供する API を使用して作成したア

プリケーションプログラムから要求できます。

DBPARTNER Library を使うと,VOSK システムから DABroker を経由して,ワークス

テーションやパーソナルコンピュータ上のデータベースの検索,加工,及び編集ができ

ます。

実行できるデータベース操作は,次のとおりです。

● データの検索

● データの更新(追加・変更・削除)

図 1-15 にシステム構成例を示します。

24

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-15 DBPARTNER Library を利用する場合のシステム構成例

1.4.6

 XDM/RD E2 の外部表を利用する場合

データベースアクセスを,XDM/RD E2 の外部表を操作するように作成したアプリケー

ションプログラムから要求できます。

XDM/RD E2 の外部表を使うと,VOS3 上の XDM/RD E2 の外部表から DABroker を経

由して,ワークステーションやパーソナルコンピュータ上のデータベースの検索,加工,

及び編集ができます。

実行できるデータベース操作は,次のとおりです。

● データの検索

図 1-16 にシステム構成例を示します。

25

1.

DABroker の概要(共通)

図 1-16 XDM/RD E2 の外部表を利用する場合のシステム構成例

26

2

DABroker

の機能(共通)

この章では,DABroker の機能について説明します。

UNIX を使用する環境と Windows を使用する環境で共通の内

容です。

2.1

 マルチスレッドの実行

2.2

 データベースアクセス

2.3

 DABroker との接続

27

2.

DABroker の機能(共通)

2.1

 マルチスレッドの実行

DABroker は,データベースアクセスをマルチスレッドで実行します。マルチスレッド

で実行すると,シングルスレッドで実行する場合に比べてシステムリソースの消費を軽

減でき,同時アクセス数(同時に実行できる処理数)の増加を実現します。

図 2-1 に示すように,シングルスレッドでは,プロセスごとにメモリ領域を確保します

が,マルチスレッドでは,一つのプロセスで使用するメモリ領域で複数スレッドのメモ

リ領域を確保できます。したがって,システムリソースの消費を軽減できます。

図 2-1 マルチスレッドとシングルスレッドでのシステムリソース消費量の比較

28

また,マルチスレッドで実行すると,シングルスレッドで実行する場合に比べて,処理

にかかる時間を短縮できます。図 2-2 で同一処理を複数回実行する場合の例を示します。

シングルスレッドでは,複数の処理を一つのスレッドで実行しますが,マルチスレッド

では,処理ごとにスレッドを生成し,スレッドを並行して実行できます。したがって,

処理時間を短縮できます。スレッドを並行に実行することで処理時間を短縮するため,

マルチスレッドは,非同期アクセス処理に適しています。

2.

DABroker の機能(共通)

図 2-2 マルチスレッドとシングルスレッドでの処理時間の比較

次に,DABroker で実現するスレッドの構成について説明します。

2.1.1

 アプリケーションから実行するマルチスレッド

DABroker では,開発したアプリケーション,DABroker 関連製品,及び DABroker で

一つのプロセスを生成して実行します。プロセスで生成するスレッドの構成は,開発す

るアプリケーションによって異なります。DABroker 関連製品が提供する API を使用す

ると,スレッドの制御方法などを意識することなく,マルチスレッドで実行するアプリ

ケーションを開発できます。図 2-3 に,スレッドの生成例を示します。

29

2.

DABroker の機能(共通)

図 2-3 スレッドの生成例

アプリケーションからのマルチスレッドの実行は,同時に複数処理を実行したい場合に

適しています。つまり,データベースへの非同期アクセス処理に適しています。

2.1.2

 DBPARTNER から実行するマルチスレッド

DABroker は,DBPARTNER を使用する場合 DABroker にアクセスするユーザの単位

にスレッドを生成します。図 2-4 に,DBPARTNER を使用する場合のスレッドの生成処

理を示します。

30

図 2-4 DBPARTNER の場合の DABroker の処理方法

2.

DABroker の機能(共通)

1 プロセスで処理するスレッド数(= DABroker に接続するユーザ数)は決められてい

るので,1 プロセスで処理するスレッド数を適切な値にすると DABroker に同時に接続

できるユーザ数の増加にも効率的に対応できます。

1 プロセスで処理するスレッド数(1 プロセス当たりの実行ユーザ数)は,DABroker 動

作環境定義ファイルで設定します。

31

2.

DABroker の機能(共通)

DABroker 動作環境定義ファイル,最大接続ユーザ数,最大処理プロセス数,1 プロセス

当たりの実行ユーザ数については,次の箇所を参照してください。

UNIX の場合:「3.4 DABroker の動作環境の設定」

Windows の場合:「4.5 DABroker 環境設定項目」

設定値の見積もり方法については「5.2 DBPARTNER を使用する場合のスレッドの

チューニング」を参照してください。

32

2.

DABroker の機能(共通)

2.2

 データベースアクセス

ここでは,DABroker のデータベースアクセスの処理方法について説明します。

図 2-5 データベースアクセス

データベースアクセスは,次のどれかの方法で実行します。なお,アクセスを要求する

インタフェースによって実行できる処理方法は異なります。

2.2.1

 同期アクセス処理

SQL の実行,ストアドプロシジャの制御などを同期アクセスで実行します。

アプリケーション,DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は

XDM/RD 外部表から要求を受けるごとに処理を実行し,アプリケーションなどに結果を

返す処理を同期アクセス処理といいます。同期アクセス処理の場合,アプリケーション

などでは,結果が返ってくるまで(サーバでの処理が終了するまで)次の要求(又は別

の操作)ができません。同期アクセス処理は,アプリケーション,DBPARTNER,

HITSENSER5,DBPARTNER Library,及び XDM/RD 外部表のどれからも要求できま

す。通常,DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外

部表では同期アクセス処理になります。

2.2.2

 非同期アクセス処理

SQL の実行,ストアドプロシジャの制御などを非同期アクセスで実行します。

アプリケーションからの要求を受けると,先にアプリケーションに対して要求を受け付

けたことを通知し,その後処理を実行します。アプリケーションでは,処理の結果を待

たずに(サーバでの処理の終了を待たずに)次の要求(又は別の操作)ができます。ア

プリケーションから結果の確認要求があった場合,アプリケーションに対する処理結果

を通知します。この処理を非同期アクセス処理といいます。なお,非同期アクセス処理

は,アプリケーションから要求された場合だけ実行します。

2.2.3

 分散トランザクション処理

TPBroker の OTS 機能,又は Java JTS 機能を提供するトランザクションマネージャ

(Java TM) を使って,TPBroker や Java TM にトランザクションの制御を任せることで,

DABroker のデータベースアクセス処理と,TPBroker や Java TM と連携する他製品の

リソースアクセス処理とを,一つのグローバルトランザクションとして同期制御できる

33

2.

DABroker の機能(共通)

ようになります。

ワークフローを実現するアプリケーションを考えた場合,案件の詳細を登録するデータ

ベースと,案件の流れを記録するメッセージキューが必要です。しかし,案件の詳細を

登録するデータベースへのアクセスには DABroker を利用していて,メッセージキュー

へのアクセスには TPBroker と連携する他製品を利用していたとします。この場合でも,

TPBroker の OTS 機能を両方のリソースアクセス処理で利用することで,二つのリソー

スアクセス処理を同期させることができます。

34

2.

DABroker の機能(共通)

2.3

 DABroker との接続

DABroker 関連製品を使用して開発するアプリケーション,DBPARTNER,

HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表と,DABroker との接続

について説明します。

図 2-6 DABroker との接続

2.3.1

 アプリケーションと DABroker との接続

アプリケーションと DABroker との接続(通信)処理は,API によって異なります。

DABroker for Java

DABroker for Java で開発したアプリケーションと DABroker の通信は,Java 標準

API(java.net クラスライブラリ),Java RMI(Java Remote Method Invocation)な

どを使用して実現します。DABroker for Java で Applet を開発した場合は,

DABroker との通信トレースを取得できます。

図 2-7 に,DABroker for Java を使用した場合の通信処理について示します。

図 2-7 DABroker for Java での通信処理

DABroker for ODBC

DABroker for ODBC で開発したアプリケーションと DABroker の通信は,ODBC イ

ンタフェースを使用して実現します。DABroker for ODBC で LAN 接続用のサーバア

プリケーションを開発した場合は,DABroker との通信トレースを取得できます。

図 2-8 に,DABroker for ODBC を使用した場合の通信処理について示します。

35

2.

DABroker の機能(共通)

図 2-8 DABroker for ODBC での通信処理

2.3.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

又は XDM/RD 外部表と DABroker との接続

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表との通

信時,DABroker は TCP/IP を使用してコネクションの確立と解放を次のように処理し

ます。

同期アクセスの場合

クライアントからの要求に応じてコネクションを確立,解放します。コネクション

の確立中にサーバはクライアントからのデータベースアクセス要求を受け付けます。

解放したコネクションを再び確立するには,クライアントを再起動する,又はクラ

イアントから再度,コネクションの確立を要求します。

36

3

DABroker

の環境設定と運用

(UNIX)

この章では,UNIX で DABroker を使用するための環境設定の

方法,及び運用の方法について説明します。

3.1

 環境設定の手順

3.2

 DABroker のインストールとセットアップ

3.3

 ネットワーク環境の設定

3.4

 DABroker の動作環境の設定

3.5

 DABroker の動作環境の設定項目

3.6

 DABroker 接続先データベースの定義

3.7

 DABroker の起動と終了

3.8

 DABroker の処理内容の表示

3.9

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の

DB アクセス定義 )

3.10

 コネクションマルチ機能の使用

3.11

 ORACLE アクセスライブラリ再作成方法

37

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.1

 環境設定の手順

ここでは,DABroker を使用する環境の設定手順について説明します。なお,説明は,

次のことを前提にしています。

DBMS を使用できる環境が既に構築されていること

開発アプリケーション,及び DABroker を組み込むマシンをネットワーク上で使用で

きる環境が既に構築されていること

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表から

のアクセスを利用する場合は,DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER

Library,又は XDM/RD 外部表を組み込むマシンをネットワーク上で使用できる環境

が既に構築されていること

DABroker の環境設定の操作手順を,DABroker 関連製品を使用する場合と

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合に分けて説明します。なお,この章以降 DABroker と直接のインタフェースを

持つプログラムのことをクライアント,DABroker を組み込むマシンをサーバと呼びま

す。

3.1.1

 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定

DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順を図 3-1 に示します。

図 3-1 では,環境設定完了後,最初に DABroker を運用するまでの操作を示しています。

38

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

図 3-1 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順

3.1.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

又は XDM/RD 外部表を使用する場合の環境設定

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合は,図 3-2 に示す手順で DABroker の環境を設定してください。

ただし,(3) の「ネットワーク環境の設定」については,使用する環境によって設定が必

要かどうかが異なります。

図 3-2 では,環境設定完了後,最初に DABroker を運用するまでの操作を示しています。

39

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

図 3-2 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使

用する場合の環境設定の手順

40

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.2

 DABroker のインストールとセットアップ

ここでは,DABroker のインストールとインストール後に実行するセットアップ操作に

ついて説明します。

3.2.1

 DABroker をインストールするマシン

使用するデータベースによって,DABroker をインストールできるマシンが決まります。

DABroker をインストールするマシンについて,使用するデータベースごとに説明しま

す。

● HiRDB 又は ORACLE にアクセスする場合

DABroker は,DBMS のサーバプログラム又は DBMS のクライアントプログラムが

使用環境」では,DABroker を DBMS のサーバプログラムがインストールされたマシ

ンにインストールする形態を示しています。

3.2.2

 DABroker のインストール

DABroker のインストールは,標準インストーラ機能(Hitachi PP Installer)を使用し

表 3-1 に,DABroker のインストール時に作成されるファイル及びディレクトリの中で,

DABroker の関連製品で開発するアプリケーションからデータベースにアクセスする場

合に必要なファイルとディレクトリを示します。

表 3-1 DABroker のインストール時に作成されるディレクトリとファイル

説  明 インストール時に作成される

ディレクトリとファイル

/opt/DABroker

/bin

/dabsetup

/dabstart

/dabstop

/dabstat

/dabcltrc

/dabdbtrc

/dabcmstart

/dabcmstop

/dabcmstat

< インストール先ディレクトリ >

< 実行コマンド格納ディレクトリ >

 DABroker セットアップコマンド

 DABroker の起動

 DABroker の終了

 DABroker の動作状態の表示

 クライアントとの通信トレースの表示

 データベースアクセストレースの表示

 コネクションマルチ機能の起動

 コネクションマルチ機能の終了

 コネクションマルチ機能の動作状態の表示

41

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

インストール時に作成される

ディレクトリとファイル

/lib

/obj

/AGT

/AGTGRP

/msg

/sample

/dasysconf

/dadbenv

/damconenv

/conf

/spool

/patch_dab

/.dabrokerenv

/.HTC_2340.inf

説  明

< ライブラリ格納ディレクトリ >

 ネイティブライブラリ(libdaJavaC.sl)など

< オブジェクトファイル用ディレクトリ >

< エージェント処理用ディレクトリ >

< グループ管理用ディレクトリ >

< メッセージ用ディレクトリ >

< サンプル格納ディレクトリ >

 DABroker 動作環境定義ファイルのサンプル

 接続先データベース定義ファイルのサンプル

 コネクションマルチ定義ファイルのサンプル

<DABroker 動作環境定義ファイルなどの格納ディレ

クトリ >

<DABroker スプール情報格納ディレクトリ >

< 修正パッチ履歴ディレクトリ >

<DABroker の運用情報ファイル >

<DABroker トラブルシュート取得情報ファイル >

3.2.3

 DABroker のセットアップ

インストール後,次の操作を実行します。

● DABroker セットアップコマンドの実行

DABroker をインストール後,DABroker セットアップコマンド(dabsetup コマン

ド)を実行し,DABroker を運用するディレクトリ及び管理ユーザを設定します。

DABroker セットアップコマンドの実行方法については,「3.2.3(1) セットアップコ

DABroker が提供するファイル及びディレクトリを格納し,DABroker を実行する

ディレクトリのことです。

なお,DABroker セットアップコマンド実行後に DABroker 関連製品をインストール

した場合は,DABroker 関連製品で提供するセットアップコマンドを実行してくださ

連製品の各マニュアルを参照してください。

● ライブラリ格納ディレクトリの登録

HP-UX

の場合:SHLIB_PATH(OS の環境変数)への登録

DABroker で提供する,ライブラリ格納ディレクトリ「DABroker 運用ディレクト

リ /lib」を SHLIB_PATH に登録し,DABroker を運用できる状態にしてください。

また,HiRDB を使用する場合は HiRDB ライブラリのパス名(標準値:/opt/

42

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

HiRDB_P/client/lib),ORACLE を使用する場合は ORACLE クライアントライブ

AIX

の場合:LD_LIBRARY_PATH,及び LIBPATH(OS の環境変数)への登録

DABroker で提供する,ライブラリ格納ディレクトリ「DABroker 運用ディレクト

リ /lib」を LD_LIBRARY_PATH,及び LIBPATH に登録し,DABroker を運用で

きる状態にしてください。

また,HiRDB を使用する場合は HiRDB ライブラリのパス名(標準値:/opt/

HiRDB_P/client/lib),ORACLE を使用する場合は ORACLE クライアントライブ

に登録してください。

Red Hat Linux

の場合:LD_LIBRARY_PATH(OS の環境変数)への登録

DABroker で提供する,ライブラリ格納ディレクトリ「DABroker 運用ディレクト

リ /lib」を LD_LIBRARY_PATH に登録し,DABroker を運用できる状態にしてく

ださい。

(1) セットアップコマンドの実行手順

DABroker セットアップコマンドの実行手順について次に示します。

1. DABroker を管理するユーザ(UNIX ログインユーザ)を OS に登録する。ユーザ ID

登録後,パスワードも登録する。

登録方法は,使用する OS のマニュアルを参照してください。

す。DABroker 管理ユーザに与えられる権限は次のとおりです。

DABroker で提供するファイル及びディレクトリの所有者としてのアクセス権

DABroker の運用コマンドの実行権

<注意>

ORACLE にアクセスする場合は,ユーザ ID を「3」以上にしてください。

2. DABroker インストール先ディレクトリのグループ/ユーザを,DABroker の管理グ

ループ/ユーザに変更する。

DABroker インストール先ディレクトリのアクセス権を確認し,DABroker の管理グ

ループ/ユーザに変更しておいてください。

3. DABroker セットアップコマンド(dabsetup)を実行する。 dabsetup コマンドによって,DABroker 運用ディレクトリがセットアップされます。

セットアップ後,DABroker 運用ディレクトリ,および DABroker 運用ディレクトリ

にあるディレクトリやファイルの所有者は,DABroker の管理グループ/ユーザにな

ります。

また,dabsetup コマンドの引数にパスを指定することで,DABroker 運用ディレク

トリを任意の場所に変更することもできます。 dabsetup コマンドの実行方法については,「3.2.3(1)(a) DABroker セットアップコ

マンド」を参照してください。

43

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

なお,DABroker インストール直後の DABroker 運用ディレクトリは,インストール

先ディレクトリ(/opt/DABroker)に設定されています。

(a) DABroker セットアップコマンド

次に,dabsetup コマンドの使用方法を示します。

形 式

# dabsetup [-d |

パス名

]

機能 dabsetup コマンドは,DABroker の運用ディレクトリを指定するコマンドです。 dabsetup コマンドは,インストール先ディレクトリにインストールされたディレク

トリ及びファイルを,指定された運用ディレクトリに移動します。

また,dabsetup コマンドは,運用ディレクトリの削除も実行します。

使用できるユーザ

OS のスーパーユーザ

指定値

パス名

DABroker 運用ディレクトリを変更する場合に指定します。 dabsetup コマンドは,ここで指定された場所に DABroker 運用ディレクトリを

作成します。パス名はフルパスで指定してください。

また,パス名に次の場所を指定することはできません。

リモートファイルシステム上のディレクトリ

リモートファイルシステム

ローカルファイルとリンクしたディレクトリ

なお,パス名の指定を省略した場合,既に設定されている DABroker 運用ディレク

トリに再作成します。

-d

DABroker 運用ディレクトリを削除,または初期状態に戻す場合に指定します。

DABroker 運用ディレクトリを作成する場合,このオプションは指定しないで

ください。なお,-d オプションを指定したときの動作は,次に示すとおりです。

DABroker 運用ディレクトリを初期状態(インストール先ディレクトリ)に

戻します。

DABroker 運用ディレクトリがインストール先ディレクトリ(/opt/

DABroker)と同じ場合は,dabsetup コマンドは何もしないで終了します。

DABroker 運用ディレクトリを初期状態に戻したあと,続けて DABroker を

使用する場合は,DABroker の再インストールする必要はありません。

dabsetup コマンドを使用して再度 DABroker 運用ディレクトリを作成してく

ださい。

44

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

注意事項

dabsetup コマンドを使用して,DABroker 運用ディレクトリをインストール先

ディレクトリ(/opt/DABroker)以外の場所に変更すると,パス名に指定された場

所に「DABroker」ディレクトリを作成し,DABroker の実行に必要なディレクト

リやファイルをインストール先ディレクトリ(/opt/DABroker)からコピーしま

す。dabsetup コマンド実行後,インストール先ディレクトリ(/opt/DABroker)

には,DABroker の実行に必要なディレクトリやファイルが残ったままになりま

す。

dabsetup コマンドは,DABroker が停止中に実行してください。

dabsetup コマンドで DABroker を再度セットアップする場合,運用ディレクトリ

での DABroker の動作状態を初期状態にします。ただし,ユーザが作成した

DABroker 動作環境定義ファイル,ログファイル及びトレースファイルなどは

セットアップしません。

コマンド実行時の注意事項

運用ディレクトリとして指定するパスが,ファイルとして存在する場合は, dabsetup コマンドの実行を中止します。

運用ディレクトリとして指定するパスに,DABroker が提供するディレクト

リと同一名称のファイル,又は DABroker が提供するファイルと同一名称の

ディレクトリが存在する場合は,dabsetup コマンドの実行を中止します。

運用ディレクトリとして指定したディレクトリが既に存在する場合は,上書

きするかどうかをコマンド実行者に確認します。なお,上書きを指定した場

合,指定したディレクトリに存在する,DABroker がセットアップしない

ファイル(DABroker 動作環境定義ファイルなど)は保証されます。

コマンドの実行が失敗した場合の注意事項

dabsetup コマンドの実行が失敗した場合は,DABroker は,dabsetup コマ

ンドの実行を終了し,dabsetup コマンドを実行する前の状態に戻します。 dabsetup コマンドの実行が完了する前に,DABroker 関連製品のセットアッ

プコマンドを実行しないでください。

DABroker 関連製品のセットアップコマンドの実行が失敗した場合は,

DABroker は,dabsetup コマンドを実行する前の状態に戻します。したがっ

て,DABroker のセットアップ(dabsetup コマンドの実行)からやり直して

ください。

DABroker 関連製品をセットアップする場合の注意事項

dabsetup コマンド実行後に DABroker 関連製品をインストールした場合は,

DABroker 関連製品で提供するセットアップコマンドを実行してください。

なお,dabsetup コマンド実行前に,DABroker 関連製品をインストールした

場合は,dabsetup コマンドで DABroker 関連製品のセットアップも実行しま

すので,DABroker 関連製品で提供するセットアップコマンドを実行する必

要はありません。

45

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABroker

運用ディレクトリを削除する場合の注意事項

dabsetup コマンドでの運用ディレクトリの削除に失敗した場合は,残った

ディレクトリ及びファイルを OS の rm コマンドで削除してください。

dabsetup コマンドでの運用ディレクトリの削除に成功した場合も,インス

トール先ディレクトリに dabsetup コマンドなどのシステムで必要なファイル

が残ります。インストール先ディレクトリに残ったファイルは,インストー

ユーザが作成した DABroker 動作環境定義ファイルは,dabsetup コマンドの

実行で削除されません。必要に応じて削除してください。

46

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.3

 ネットワーク環境の設定

ここでは,DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外

部表を使用する場合に,/etc/services ファイルに設定する DABroker のサービス名及び

ポート番号について説明します。

また,Database Connection Server との接続にサービス名を使用する場合の,/etc/ services ファイルでの設定方法について説明します。

3.3.1

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

又は XDM/RD 外部表を使用する場合

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合,/etc/services ファイルに,TCP/IP 環境での DABroker のサービス名及びポー

ト番号として,次の記述をファイルの行末に追加してください。

DABROKER_SV

XXXXX/tcp

DABROKER_SV :DABroker のサービス名です。

XXXXX :ポート番号です。 tcp :プロトコル名です。TCP/IP を使用することを表します。

注意事項

XXXXX には DABroker がオープンするポート番号を指定します。推奨値は

40179 です。オペレーティングシステムによっては推奨値がエフェメラルポート

の範囲にあたるので,問題がある場合は別のポート番号を指定してください。こ

のポート番号とクライアント側のポート番号には同じ値を指定します

NIS(Network Information Service)を使用している場合,ネットワーク環境を

NIS のサーバで設定してください。NIS のサーバを使用している場合,ネット

ワーク環境の設定は,NIS のサーバでの設定が有効になります。

クライアント側では,使用する通信ドライバに,DABroker の組み込まれたサー

バのホスト名,IP アドレス及びポート番号を登録してください。

3.3.2

 Database Connection Server を経由してメインフレー

ム系データベースにアクセスする場合

Database Connection Server との接続には,DABroker では,Database Connection

Server のポート番号又はサービス名を指定します。ポート番号又はサービス名は,コネ

Connection Server 経由の DB アクセス定義 )」参照),又は DABroker 動作環境定義

47

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

サービス名を指定する場合は,/etc/services ファイルに,サービス名とそれに対応する

ポート番号を設定してください。Database Connection Server との接続にポート番号を

使用する場合は,ここでの設定は不要です。

例えば,ポート番号(接続する Database Connection Server のサーバ空間のポート番号

( サーバスケジュール番号 ))が 40179 に対して,サービス名:

DBCSV

を設定する場合

は,次の記述をファイルの行末に追加します。

DBCSV

40179/tcp

注意事項

サービス名には,任意の名称が設定できます。

ここで設定したサービス名を,コネクションマルチ定義ファイル(

DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB アク

ポート番号は,Database Connection Server のサーバ空間のポート番号 ( サーバ

スケジュール番号 ) にしてください。

48

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.4

 DABroker の動作環境の設定

DABroker の動作環境を,システム構成に合わせて設定する必要があります。

DABroker が動作するために必要な項目(環境変数)とその値を,DABroker 動作環境

定項目」を参照ください。

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合,DABroker の起動時にこのファイルの内容が有効になります。

なお,DABroker 動作環境定義ファイルに記述する項目を,シェルの環境変数として設

定することもできます。シェルの環境変数として設定した場合は,DABroker 動作環境

定義ファイルで設定した値よりもシェルで設定した値を有効とします。

3.4.1

 DABroker 動作環境定義ファイルの作成

DABroker では,DABroker 動作環境定義ファイルに,DABroker の動作に関する情報を

定義します。DABroker 動作環境定義ファイルは,インストール時に提供されるサンプ

ルを使用して作成します。

表 3-2 に,使用するファイルとファイルの格納先を示します。

表 3-2 DABroker 動作環境定義ファイルのファイル名

使用するサンプルファイル

/opt/DABroker/sample/dasysconf

DABroker 動作環境定義ファイル格納先

DABroker 運用ディレクトリ /conf

DABroker 動作環境定義ファイルの作成手順を次に示します。

1.

サンプルファイルを,表 3-2 に示した DABroker 動作環境定義ファイルの格納先へコ

ピーする。

2.

コピー先ファイルの設定項目の標準値を必要に応じて変更する。また,値が設定され

ていない項目には値を入力する。

3.

ファイルを保存する。

(1) ファイルの構成内容

ブロックと「OTHERS」ブロックで構成されます。

「DAB」ブロック

DABroker の動作環境の設定項目を指定します。

DABroker では,設定項目のチェックを実行し,不正な名称などを指定した場合は

49

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

エラーになります。

「OTHERS」ブロック

DBMS などの設定項目を指定します。

DABroker では,設定項目のチェックを実行しません。このセクションに指定され

たすべての項目を有効とします。

ORACLE の設定」を参照してください。

(2) ファイル作成時の注意事項

値を変更しない設定項目は削除しないでください。

設定項目の export は不要です。

「=」の前後に空白文字,又はタブコードを入れないでください。入れた場合はエラー

となります。

(エラーの例)

DABTMP = /tmp/dab

設定値に半角空白文字を使用する場合は,

定してください。

(指定例)

DABTMP=

'

/tmp/da b'

設定値の後ろに半角空白文字,タブコード,

ラーとなります。

(エラーの例)

DABTMP

= /tmp/dab;

「#」以降は,コメントとして扱います。

設定値には,値だけを指定します。

ません。

(3) 作成したファイルの変更

作成した DABroker 動作環境定義ファイルの内容の変更は,DABroker が起動してい

ない時に行ってください。

50

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.5

 DABroker の動作環境の設定項目

DABroker の動作環境を設定する項目には,次の種類があります。

共通項目

DABroker 関連製品で開発したアプリケーション,又はリモートアクセスのどの方法

でデータベースにアクセスする場合にも設定します。

DABroker for Java Version 2 から DABroker にローカルアクセスする場合は,リモー

トアクセス設定項目で設定する次の項目についても有効になります。

DABORADBA_LONGBUFSIZE

DABHIRDBA_BLOBBUFSIZE

DABDBSDBA_BLOBBUFSIZE

てください。

リモートアクセス設定項目

リモートアクセス使用時に設定します。

HiRDB の設定項目

接続するデータベースに HiRDB を使用する場合に設定します。

ORACLE の設定項目

接続するデータベースに ORACLE を使用する場合に設定します。

Database Connection Server 接続設定項目

Database Connection Server を経由して,ホストのデータベースを使用する場合に設

定します。

3.5.1

 共通項目

DABroker の動作環境での共通項目について説明します。

標準値は DABroker 動作環境定義ファイルのサンプルファイルにあらかじめ設定されて

いる値です。

共通項目の一覧を,表 3-3 に示します。

表 3-3 共通項目の一覧

設定項目

DAB_LANG

説明

LANG 環境変数

標準値

HP-UX の場合 ja_JP.SJIS

AIX または Red Hat

Linux の場合

C

指定範囲

詳細は「3.5.1(1) 

DAB_LANG(LANG

51

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

設定項目

DABTMP

DABSQL

_

TRCSIZE ※ 2

DABSELECTCOLCNT

DABSELECTINFCNT

DABORACLE_TYPE

説明

作業ディレクトリ指定

/tmp

標準値

データベースアクセス

トレースの取得

表検索カラム数

更新・検索項目数

使用する ORACLE の

バージョン

-1

0

0

101

指定範囲

任意ディレクトリ

※ 1

0 又は -1

0,1 ∼ 2147483647

0,1 ∼ 2147483647

詳細は「3.5.1(6) 

DABORACLE_TYPE

(使用する ORACLE

M 又は C

DABSQL_HiRDB_

DICTIONARY_

DATATYPE

DABSVLOGSIZE

HiRDB でのディク

ショナリ表のデータ属

DABroker のログ取得

ファイルサイズ

C

64

( キロバイト )

DABXA_LOG_ERROR

DABEXSQL_TRC_LINE

DAB_HIRDB_DBINF_ES

C

XA トレースを取得す

拡張データベースアク

セストレースを取得す

HiRDB 環境変数区切

り文字

ON

-1

@

0,

64 ∼ 32767

( キロバイト )

ON 又は OFF

-1,0,又は 1024 ∼

32767( 行 )

@ ! $ % & * 

+ - / : ? ¥ |

注※ 1

DABroker の管理ユーザに READ / WRITE 権限がある任意のディレクトリです。

ただし,パーティションを圧迫しないところです。

注※ 2

DABroker 稼働時でも,シェルの環境変数で設定された値が有効になります。

(1) (LANG 環境変数)

標準値

HP-UX の場合 ja_JP.SJIS

AIX の場合

C

Red Hat Linux の場合

C

指定範囲

52

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

HP-UX の場合 ja_JP.SJIS:SJIS モード ja_JP.EUC,ja_JP.UJIS,又は ja_JP.eucJP:EUC モード

C:ASCII モード

UTF-8:UTF-8 モード

AIX の場合

Ja_JP,Ja_JP.IBM-932,又は Ja_JP.IBM-943:SJIS モード ja_JP,又は ja_JP.IBM-eucJP:EUC モード

C:ASCII モード

UTF-8:UTF-8 モード

Red Hat Linux の場合 ja_JP,ja_JP.ujis,japanese,japanese.euc,ja_JP.eucjp,又は Ja_JP:EUC

モード

C:ASCII モード

UTF-8:UTF-8 モード

説明

使用する母国語(日本語,英語など)及び文字コード(SJIS コードなど)を設定し

ます。

表 3-4 各言語モードで操作できるデータベース

データベース DABroker での設定

SJIS

モード

ASCII

モード

HiRDB

ORACLE

VOS3 XDM/RD

VOS3 XDM/SD

VOSK SQL/K

VOS1 RDB1 E2

VOS1 PDM II E2

VOSK スプール

ファイル

日本語 EUC

モード

×

×

×

×

×

×

UTF-8

モード

×

×

×

×

×

×

凡例

○:操作できる

×:操作できない

各データベースで使用する言語モードは,必ず DABroker の言語モードと合わせて

ください。データベースと DABroker の言語モードが異なっている場合は動作を保

証しません。

53

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

クライアントが DABroker for Java の場合は,DAB_LANG の指定が JDBC の文字

エンコーディングに影響します。詳細については,マニュアル「DABroker for

JavaTM Version 2 DABroker Driver for JavaTM Technology」の「接続するデー

タベースの指定」の ENCODELANG の説明を参照してください。

DABroker を日本語 EUC モード,ASCII モード,又は UTF-8 モードで動作させた

セージ ( 共通 )」を参照してください。

(2) (DABroker 作業ディレクトリ)

標準値

/tmp

指定範囲

DABroker の管理ユーザに READ / WRITE 権限がある任意のディレクトリ(ただ

し,パーティションを圧迫しないところ)

説明

DABroker の作業ディレクトリを指定します。このディレクトリは,処理途中で作

成される一時ファイルの格納などに使用されます。

なお,ここで /tmp を指定した場合は,OS の再起動時に,/tmp ディレクトリ下に作

成されたすべてのファイルは削除されます。

(3) (データベースアクセストレースの取得)

標準値

-1

指定範囲

0 又は -1

説明

データベースアクセストレース(dabdbtrc コマンドで表示)を取得するかどうかを

設定します。

0 を設定した場合

/spool/db_access]の下に作成されます。ファイル名は,次のとおりです db_XXXXX

ただし,ハードディスクの空き容量がなくなった場合,それ以降のアクセスト

レースは取得しません。なお,格納する領域のサイズは設定できません。アプリ

ケーション,又はクライアントからの要求量が多ければ,トレースのファイル容

量も多くなるため,ハードディスクの容量に余裕をもたせておいてください。必

ください。また,アプリケーション,又はクライアントからの要求量が多ければ,

54

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABroker を終了するまでにも時間がかかります。御注意ください。

-1 を設定した場合

データベースアクセストレースを取得しません。

(4) (表検索カラム数)

標準値

0

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647

説明

表検索用の領域として確保する表カラムの個数を指定します。

0 を設定した場合

DBMS に対して表カラムの個数を要求する SQL を発行します。DBMS から返さ

れた結果を基に,表検索用の領域を確保します。

1 ∼ 2147483647 を設定した場合

表カラムの個数が指定した値より少ない場合,DBMS に対して表カラムの個数を

要求する SQL を発行しません。このため,SQL を発行する場合より処理性能が

向上します。ただし,検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必要にな

るため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく検索する表のカラム数

を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になることがあります。

HiRDB,ORACLE の場合:1 カラム当たり 128 バイト

上記以外の DBMS の場合:0 だけしか有効となりません(項目の個数は設定でき

表カラムの個数が指定した値より多い場合,DBMS に対して表カラムの個数を要

求する SQL を発行します。DBMS から返された結果を基に,表検索用の領域を

確保します。

(5) (更新・検索項目数)

標準値

0

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647

説明

表の更新・検索用の領域として確保する,入力項目(パラメタ)の個数を指定しま

す。

0 を設定した場合

DBMS に対して入力項目の個数を要求する SQL を発行します。DBMS から返さ

れた結果を基に,表の更新・検索用の領域を確保します。

1 ∼ 2147483647 を設定した場合

55

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

入力項目の個数が指定した値より少ない場合,DBMS に対して入力項目の個数を

要求する SQL を発行しません。このため,SQL を発行する場合より処理性能が

向上します。ただし,更新・検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必

要になるため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく更新・検索する

表の入力項目の個数を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になるこ

とがあります。

HiRDB,ORACLE の場合:1 カラム当たり 128 バイト

上記以外の DBMS の場合:0 だけしか有効となりません(項目の個数は設定でき

入力項目の個数が指定した値より多い場合,DBMS に対して入力項目の個数を要

求する SQL を発行します。DBMS から返された結果を基に,表の更新・検索用

の領域を確保します。

(6) (使用する ORACLE のバージョン)

標準値

101

指定範囲

101,111 又は 121

説明

使用する ORACLE のバージョンを設定します。

101:Oracle10g R10.1.0 または Oracle10g R10.2.0

111:Oracle11g R11.1.0 または Oracle11g R11.2.0

121:Oracle12c R12.1.0

(7) (HiRDB でのディクショナ

リ表のデータ属性)

標準値

C

指定範囲

M 又は C

説明

HiRDB のディクショナリ表の列属性を指定します。

M を設定した場合

混在文字データ(MVARCHAR)として処理します。

C を設定した場合

文字データ(VARCHAR)として処理します。

注意事項

ここでの指定と HiRDB で使用されているディクショナリ表のデータ属性が異なる

56

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

場合は,結果不正や SQL エラーになる場合があります。

(8) (DABroker のログ取得ファイルサイズ)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

0,又は 64 ∼ 32767(キロバイト)

説明

DABroker の処理のログを取得するファイルの容量を設定します。ログを

トリ /spool/dabsvdemon.log]に取得します。

0 を設定した場合

ファイルの容量は,無限大となります。

64 ∼ 32767 を設定した場合

ファイルの容量は,設定した数値分となります。

注意事項

ログファイルが満杯になったらラップアラウンドでログを取得します。ラップアラ

ウンドで取得した場合は,1世代前のバックアップファイル(dabsv.logold, dabsvdemon.logold)を作成し,常に1世代だけを管理します。

(9) (XA トレースを取得する)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

XA インタフェースでエラーを検知した場合,エラートレースを取得するかどうかを

設定します。

XA トレースは,DABroker 運用ディレクトリ下の spool ディレクトリに db_xainfo.log というファイル名で取得されます。XA トレースファイル

(db_xainfo.log) はテキスト形式なので,任意のテキストエディタで参照してくださ

い。

XA トレースファイルは,運用期間に応じてファイルサイズが増加するため,定期的

に削除する必要があります。

57

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(10) (拡張データベースアクセストレースを取得す

る)

標準値

-1(トレースを取得しません)

指定範囲

-1(トレースを取得しません),0(トレース取得行数を無限大にします),又は

1024 ∼ 32767(行)

説明

拡張データベースアクセストレースを取得するかどうかを設定します。

-1 を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得しません。

0 を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数は,無限大となりま

す。

1024 ∼ 32767 を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数は,設定した数値分

となります。

拡張データベースアクセストレースのファイルは,1 行に 134 バイトまで出力され

ます。拡張データベースアクセストレースのファイルの出力行数は,ここでの設定

値に従います。ただし,ヘッダは行数に含まれません。

クセストレース機能」を参照してください。

(11) (HiRDB 環境変数区切り文字)

標準値

@

指定範囲

@ ! $ % & * + - / : ? ¥ |

説明

HiRDB 環境変数区切り文字を指定します。

注意事項

特に問題がない場合,区切り文字には @ を使用してください。

区切り文字は必ず半角 1 文字で指定してください。全角文字は指定できません。

DABroker for Java から HiRDB クライアント環境変数グループを指定してデータ

ベースと接続する場合は,標準値「@」を指定してください。

58

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.5.2

 リモートアクセス設定項目

DABroker の動作環境でのリモートアクセス設定項目について説明します。

標準値は DABroker 動作環境定義ファイルのサンプルファイルにあらかじめ設定されて

いる値です。

リモートアクセス設定項目の一覧を表 3-5 に示します。

表 3-5 リモートアクセス設定項目の一覧

設定項目

DABCLIENT

_

TIMEOUT

説明

DABDBA

_

TIMEOUT

DABKEEPALIVE

DABTCP

_

TRCSIZE

DABMAXUSERS

クライアントからの

要求待ちタイムアウ

データベースからの

実行終了待ちタイム

アウト

TCP/IP 通信時キー

プアライブ

通信トレースの取得

最大接続ユーザ数

DABDBANUMBER

DABMAXBLOCK

USERS

DABMAXPROCESS

DABORADBA_

LONGBUFSIZE

DABHIRDBA_

BLOBBUFSIZE

DABDBSDBA_

BLOBBUFSIZE

DABIPCONVERT

標準値

3600( 秒 )

1800( 秒 )

OFF

同時実行可能なデー

タベースアクセス数

1 プロセスあたりの

実行ユーザ数

最大処理プロセス数

ORACLE の LONG

型及び LONGRAW

型のデータの受け取

りバッファサイズ

HiRDB の BLOB 型

データ受取バッファ

サイズ

Database

Connection Server

の BLOB 型データ

受取バッファサイズ

IP アドレスからホス

ト名への変換オプ

ション

4096

( バイト )

4096

( バイト )

ON

-1

10

( ユーザ )

20

( データベースアク

セス数 )

1

( ユーザ数 )

10

( プロセス数 )

4096

( バイト )

指定範囲

0,又は 1 ∼ 65535

( 秒 )

0,又は 1 ∼ 65535

( 秒 )

ON 又は OFF

0 又は -1

1 ∼ 100000

( ユーザ )

1 ∼ 100000

( データベースアク

セス数 )

1 ∼ 100

( ユーザ数 )

1 ∼ 1000

( プロセス数 )

0,1 ∼ 2147483647

( バイト )

0,1 ∼ 2147483647

( バイト )

0,1 ∼ 2147483647

( バイト )

ON 又は OFF

注※

59

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABroker の管理ユーザに READ / WRITE 権限がある任意のディレクトリです。

ただし,パーティションを圧迫しないところです。

(1) (クライアントからの要求待ちタイムアウト)

標準値

3600(秒)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 65535(秒)

説明

1 ∼ 65535(秒)を設定した場合

DABroker がアクセス要求に対する応答をクライアントに返してから,次のアク

セス要求を受けるまでの時間を監視します。

ここで設定した時間を超えてクライアントからのアクセス要求がない場合,

DABroker は次の処理をします。

クライアントに対しては,クライアントからの要求待ちタイムアウトの発生を通

知して,コネクションを解放します。処理を続ける場合,クライアントは一度終

了して再起動する必要があります。

0 を設定した場合

クライアントからの要求待ち時間を監視しません。

(2) データベースからの実行終了待ちタイムアウト)

標準値

1800(秒)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 65535(秒)

説明

1 ∼ 65535(秒)を設定した場合

DABroker がデータベースに処理を要求してから,実行が終了するまでの時間を

監視します。

ここで設定した時間を超えてデータベースからの応答がない場合,DABroker は

次の処理をします。

クライアントに対しては,データベースからの実行終了待ちタイムアウトの発生

を通知して,コネクションを解放します。処理を続ける場合,クライアントは一

度終了して再起動する必要があります。

0 を設定した場合

データベースからの実行終了待ち時間を監視しません。

この項目は,Database Connection Server 使用時だけ有効です。

分散トランザクション連携機能使用時は,ここでの指定内容にかかわらず,0 が設

60

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

定されます。

(3) (TCP/IP 通信時キープアライブ)

標準値

OFF

指定範囲

ON 又は OFF

説明

キープアライブによる監視を行うかどうかを設定します。キープアライブとは,ク

ライアントとの通信経路が確立されているかどうかを常に監視する TCP/IP の機能

です。

ON を設定した場合

キープアライブによる監視が行われます(クライアントとの通信径路を監視す

OFF を設定した場合

キープアライブによる監視は行われません(クライアントとの通信径路を監視し

(4) (通信トレースの取得)

標準値

-1

指定範囲

0 又は -1

説明

クライアントとの通信トレース(dabcltrc コマンドで表示)を取得するかどうかを

を参照してください。

0 を設定した場合

すべての通信トレースを蓄積するファイルが[DABroker 運用ディレクトリ / spool/dabcltrc]の下に作成されます。ファイル名は,次のとおりです(XXXXX trs2340_tcXXX.XXX.XXX.XXX(DBPARTNER/Client を使用する場合) trs2340_tcXXX.XXX.XXX.XXXAAAAA(DBPARTNER/Client 以外の場合)

ただし,ハードディスクの空き容量がなくなった場合,それ以降の通信トレース

は取得しません。また,クライアントからの要求量が多ければ,トレースファイ

ル容量も多くなるため,ハードディスクの容量に余裕をもたせておいてください。

てください。また,クライアントからの要求量が多ければ,DABroker を終了す

るまでに時間がかかります。御注意ください。

61

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

-1 を設定した場合

クライアントとの通信トレースを取得しません。

(5) (最大接続ユーザ数)

標準値

10(ユーザ)

指定範囲

1 ∼ 100000(ユーザ)

説明

コネクションを確立できる最大ユーザ数を設定します。ここで設定した値を超える

ユーザが接続しようとした場合は,クライアントにエラーメッセージを返し,接続

しません。

(6) (同時実行可能なデータベースアクセス数)

標準値

20(データベースアクセス数)

指定範囲

1 ∼ 100000(データベースアクセス数)

説明

DABroker が一度に受け付けられる,複数のクライアントからのデータベースアク

セス処理要求の合計数を設定します。ここで設定した値を超える要求が行われた場

合は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

(7) (1 プロセスあたりの実行ユーザ数)

標準値

1(ユーザ数)

指定範囲

1 ∼ 100(ユーザ数)

ORACLE を使用する場合は 1 を指定してください。

説明

一つのプロセスで処理する最大ユーザ数を設定します。ここで設定した値を超えた

場合は,処理を受け付けません。

ORACLE を使用する場合は,必ず 1 を指定してください。1 以外を指定した場合

は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

注意事項

DABroker のデーモンプロセスが,サーバのメモリ又はキャッシュメモリ上で動作

するように適切な値を設定してください。

62

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(8) (最大処理プロセス数)

標準値

10(プロセス数)

指定範囲

1 ∼ 1000(プロセス数)

説明

DABroker で起動する最大プロセス数を設定します。ここで設定した値を超えた場

合は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

注意事項

不要なデーモンプロセスの起動を制限するために適切な値を設定してください。

(9) (ORACLE の LONG 型及び LONGRAW

型のデータの受け取りバッファサイズ)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

ORACLE から,LONG 型又は LONGROW 型を持つデータを抽出する場合の受け

取りサイズを指定します。

これらのデータ型の場合,ORACLE では最大 2147483647 バイトのデータの存在が

考えられますが,DABroker では,ここで指定した値までのデータを受け取り,以

降のデータは切り捨てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効になります。

また,DABroker for Java Version 2 でデータベース種別に Oracle8i を設定している

場合にも設定しません。

(10) (HiRDB の BLOB 型データ受取バッファサ

イズ)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

63

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

HiRDB から BLOB 型データを抽出する場合の受け取りサイズを指定します。

このデータ型の場合,HiRDB では最大 2147483647 バイトのデータの存在が考えら

れますが,DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降のデー

タは切り捨てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効になります。

(11) (Database Connection Server の BLOB 型

データ受取バッファサイズ)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

Database Connection Server から BLOB 型データを抽出する場合の受け取りサイズ

を指定します。

このデータ型の場合,最大 2147483647 バイトのデータの存在が考えられますが,

DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降のデータは切り捨

てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効になります。

(12) (IP アドレスからホスト名への変換オプション)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF

説明

64

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

メッセージ,及び DABroker の処理内容を表示するコマンドで表示される IP アドレ

スをホスト名に変換するかどうかを設定します。DABroker の処理内容を表示する

コマンドについては「3.8 DABroker の処理内容の表示」を参照してください。

ON を設定した場合

表示される IP アドレスをホスト名に変換します。

動作環境によってこの変換処理に時間がかかり,接続処理が遅くなることがあり

ます。

OFF を設定した場合

表示される IP アドレスをホスト名に変換しません。

3.5.3

 HiRDB の設定

HiRDB を使用する場合の設定項目を次に示します。HiRDB のバージョンによっては,

必要な設定項目が異なることがありますのでご注意ください。

PDHOST と PDNAMEPORT の値は,HiRDB の環境で設定されている値を指定してく

ださい。そのほかの設定項目では,DABroker で設定した値が有効になります。各設定

項目については,各バージョンのマニュアル「HiRDB UAP 開発ガイド」を参照してく

ださい。

1. PDCLTPATH

トレースファイル格納ディレクトリ

2. PDHOST

ホスト名

ここで設定した値と異なるホスト名でアプリケーションが接続を要求した場合

は,アプリケーションで指定されたホスト名が有効になります。

3. PDNAMEPORT

HiRDB のシステムポート番号

ここで設定した値と異なるポート番号でアプリケーションが接続を要求した場合

は,アプリケーションで指定されたポート番号が有効になります。

4. PDSWAITTIME

サーバ最大待ち時間

5. PDSQLTRACE

SQL トレースファイルのサイズ

6. PDUAPERLOG

エラーログファイルのサイズ

3.5.4

 ORACLE の設定

ORACLE を使用する場合の設定項目を次に示します。

65

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

各設定項目には,ORACLE の環境で設定されている値を指定してください。各設定項目

については,ORACLE のマニュアルを参照してください。

1. ORACLE_HOME

ORACLE のホームディレクトリ

2. ORACLE_SID

ORACLE のデータベース識別子

<注意>

ここで設定した値と異なるデータベース識別子でアプリケーションが接続を要求

した場合は,アプリケーションで指定されたデータベース識別子が有効になりま

す。

3. NLS_LANG

母国語指定

3.5.5

 Database Connection Server 接続設定項目

DABroker の動作環境での Database Connection Server 接続設定項目について説明しま

す。

標準値は DABroker 動作環境定義ファイルのサンプルファイルにあらかじめ設定されて

いる値です。

Database Connection Server 接続設定項目の一覧を表 3-6 に示します。

表 3-6 Database Connection Server 接続設定項目の一覧

設定項目

DAB

_

DBS

_

HOST

説明 標準値 localhost

DAB

_

DBS

_

PORT

DAB

_

DBS

_

SEND

_

BUFFER

_

SIZE

DAB

_

DBS

_

RECEIVE

_

BUFFER

_

S

IZE

接続する Database

Connection Server

のホスト名,又は

IP アドレス

接続する Database

Connection Server

のサービス名,又

はポート番号

Database

Connection Server

に送信するときの

最大バッファサイ

Database

Connection Server

から受信するとき

の最大バッファサ

イズ

40179

64

( キロバイト )

64

( キロバイト )

指定範囲

ホスト名,又は IP

アドレス

サービス名,又は

ポート番号

64 ∼ 2097151

( キロバイト )

64 ∼ 2097151

( キロバイト )

66

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(1) (接続する Database Connection Server のホスト名,

又は IP アドレス)

標準値 localhost

指定範囲

ホスト名,又は IP アドレス

説明

Database Connection Server 使用時,接続先の Database Connection Server のホス

ト名,又は IP アドレスを指定します。

(2) (接続する Database Connection Server のサービス名,

又はポート番号)

標準値

40179

指定範囲

サービス名,又はポート番号

説明

Database Connection Server 使用時,接続先の Database Connection Server のサー

ビス名,又はポート番号を指定します。

(3) (Database Connection Server に送信

するときの最大バッファサイズ)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

64 ∼ 2097151(キロバイト)

説明

Database Connection Server 使用時,Database Connection Server にデータを送信

する場合の最大バッファサイズを指定します。

(4) (Database Connection Server に受

信するときの最大バッファサイズ)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

64 ∼ 2097151(キロバイト)

67

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

説明

Database Connection Server 使用時,Database Connection Server からデータを受

信する場合の最大バッファサイズを指定します。

3.5.6

 その他の設定

(1) (デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実

行結果ログ抑止)

標準値

なし

指定範囲

LIMITED

説明

デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログの出力によりディスクを圧迫

したくない場合に指定します。

デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログは,本指定をしない限り,標

準で出力されます。

(2) (スレッドスタックサイズ変更機能)

標準値

システムデフォルトのスレッドスタックサイズ

指定範囲

0 ∼ 1024(キロバイト)

説明

スレッドスタックサイズを変更する場合に指定します。

指定された数値がシステムの最小値より下回っている場合には,システムの最小値

まで切り上げ,指定された値が 1024 を超えたときは 1024 になります。システムの

最小値はプラットフォームによって異なります。

なお,本機能はプラットフォームが HP-UX の場合のみ有効となります。

68

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.6

 DABroker 接続先データベースの定義

接続先データベース定義ファイルは,アプリケーションから接続するデータベース種別,

ホスト名,ポート番号などを定義するファイルです。DABroker for ODBC で開発するア

プリケーションは,接続先データベース定義ファイルに定義されたデータベース種別名,

及びデータベース名を使用してデータベースにアクセスします。また,DBPARTNER,

及び DABroker for Java でも,Database Connection Server 経由でデータベースにアク

セスする場合は,接続先データベース定義ファイルで設定した情報を使用して Database

Connection Server に接続します。

アプリケーションでは,データベース種別名及びデータベース名を指定するため,アプ

リケーションを変更することなく,接続するデータベースの変更ができます。ただし,

OTS 機能,又は Java JTS 機能を使用する場合は,接続先データベース定義ファイルで

設定した情報を使用できません。

ここでは,接続先データベース定義ファイルの作成方法について説明します。

3.6.1

 接続先データベース定義ファイルの作成

作成します。また,インストール時に提供されるサンプルを使用して作成することもで

使用した作成方法」を参照してください。

(1) 作成するファイルの名称及び格納先

次に,接続先データベース定義ファイルのファイル名及び格納先を示します。

作成するファイルの名称 dadbenv

ファイルの格納先

DABroker 運用ディレクトリ /conf

(2) ファイルでの指定形式

接続先データベース定義ファイルでは,データベースに接続するための情報を次に示す

ような形式で指定します。データベース種別ごとにデータベース名を指定し,データ

ベース名には,ホスト名,ポート番号などの情報を対応させます。

なお,ファイル内で複数のデータベース種別の指定ができます。また,一つのデータ

ベース種別に対して,複数のデータベース名を指定できます。

69

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(3) ファイル作成時の注意事項

ファイル内では,大文字,小文字を区別します。

「#」以降は,コメントとして扱います。

「=」の前後に空白文字,又はタブコードなどの不要な文字を入れないでください。入

れた場合はエラーとなります。

(4) サンプルファイルを使用した作成方法

提供するサンプルファイル(/opt/DABroker/sample/dadbenv)を使用して作成すること

もできます。次に,作成手順を示します。

1.

サンプルファイルを「DABroker 運用ディレクトリ /conf」にコピーする。

2.

コピー先ファイルの設定項目の標準値を必要に応じて変更する。また,値が設定され

ていない項目には値を入力する。

3.

ファイルを保存する。

3.6.2

 接続先データベース定義ファイルでの設定項目

ファイルには,データベース種別定義ブロックがあり,データベース種別定義ブロック

の中で,データベース名定義ブロックを指定します。

(1) データベース種別定義ブロック

データベース種別,及びデータベース名定義ブロックを設定します。

次に,データベース種別を設定する項目について説明します。データベース名定義ブ

70

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

データベース種別名(指定必須)

データベース種別を指定するブロックの名称です。アプリケーションでは,データ

ベースに接続時にこの名称を使用します。

データベース種別名には,ファイル内でユニークな名称を付けてください。23 文字

まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しないでください。

DBTYPE=

データベース種別(指定必須)

データベース種別を指定します。

データベース種別

次の文字列を指定してください。

使用するデータベース

HiRDB にアクセスする場合

Oracle にアクセスする場合

Database Connection Server 経由で

メインフレーム系データベースにアクセスする場合

指定内容

HIRDB

ORACLE7

DBCONNECTSVR

(a) データベース名定義ブロック

このブロックで指定する項目は,データベース種別によって異なります。

Database Connection Server 経由でデータベースにアクセスする場合は,ここでデータ

ベース種別を指定します。

次に,データベース名定義ブロックで設定できる項目について説明します。

データベース名

接続先データベースごとに指定する,データベースの接続情報(ホスト名,ポート

番号など)を指定するブロックの名称です。アプリケーションでは,データベース

接続時にこの名称を指定します。

データベース名には,データベース種別定義ブロック内でユニークな名称を付けて

ください。23 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しな

いでください。

◆ HiRDB を使用する場合

HiRDB を使用する場合,DBHOST 及び DBNAME は必ず指定してください。

DBHOST=

データベースのホスト名

接続する HiRDB が存在するホスト名称を指定します。指定を省略する場合は,

HiRDB の環境変数 PDHOST で指定した値になります。

HiRDB クライアント環境変数使用時,及び HiRDB 環境変数グループ使用時は

次のように設定してください。

HiRDB クライアント環境変数使用時

71

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DBHOST= 区切り文字 +HiRDB クライアント環境変数 = 値 + 区切り文字

+HiRDB クライアント環境変数=値

HiRDB クライアント環境定義の環境変数を指定するとき区切り文字として

DABroker 環境変数 DAB_HIRDB_DBINF_ESC で指定した 1 バイトが区切り

文字となります。

DAB_HIRDB_DBINF_ESC の指定がない場合は @ が区切り文字となります。

@ を区切り文字としたときの例を次に示します。

DBHOST=@PDHOST=host@PDNAMEPORT=20000

注意事項

HiRDB で指定できる環境変数以外を指定した場合の動作は保証しません。

環境変数の指定値は DABroker ではエラーチェックを行わないため,環境変

数に誤りがある場合は HiRDB のエラーとなります。

この機能を使用する場合,従来 DABroker で設定していた,PDUSER,

PDCLTAPNAME,PDHOST,PDNAMEPORT は設定されません。

指定値の中の空白 # " ' はサポートしていません。指定した場合の動作

は保証しません。

HiRDB 環境変数グループ使用時

DBHOST= 区切り文字 +DABENVGRP=HiRDB 環境変数グループ

DABroker 環境変数 DAB_HIRDB_DBINF_ESC 環境変数で指定した1バイト

が区切り文字となります。DAB_HIRDB_DBINF_ESC の指定がない場合は@

が区切り文字となります。

@を区切り文字としたときの例を次に示します。

DBHOST= @ DABENVGRP=XXXX

接続時に HiRDB 環境変数グループ識別子 XXXX を指定します。

注意事項

HiRDB 環境変数グループの指定値は DABroker ではエラーチェックを行わ

ないため,HiRDB 環境変数グループに誤りがある場合は HiRDB のエラーと

なります。

この機能を使用する場合,従来 DABroker で設定していた,PDUSER,

PDCLTAPNAME,PDHOST,PDNAMEPORT は設定されません。

指定値の中の空白 # " ' はサポートしていません。指定した場合の動作

は保証しません。

DBHOST= @ DABENVGRP=XXXX 以外を指定しないでください。

DBNAME=

データベースのポート番号

接続する HiRDB が使用するポート番号を指定します。指定を省略する場合は,

HiRDB の環境変数 PDNAMEPORT で指定した値になります。

DBHOST として HiRDB クライアント環境変数,又は HiRDB 環境変数グルー

プ使用時の設定をした場合は,次のように設定してください。

DBNAME=DAB_HIRDBENV

72

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

USRID=

ユーザ ID

データベースにアクセスするユーザ ID を指定します。

アプリケーションでユーザ ID の指定が省略された場合,ここで指定したユーザ

ID でデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

PASSWD=

パスワード

データベースにアクセスするユーザ ID のパスワードを指定します。

アプリケーションでパスワードの指定が省略された場合,ここで指定したパス

ワードでデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

◆ ORACLE を使用する場合

DBNAME=ORACLE

のリスナー名

SQL*NET 経由で接続する ORACLE のリスナー名称を指定します。

リモートアクセスをしない場合はここでの指定を省略してください。

USRID= ユーザ ID

データベースにアクセスするユーザ ID を指定します。

アプリケーションでユーザ ID の指定が省略された場合,ここで指定したユーザ

ID でデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

PASSWD=

パスワード

データベースにアクセスするユーザ ID のパスワードを指定します。

アプリケーションでパスワードの指定が省略された場合,ここで指定したパス

ワードでデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

◆ Database Connection Server 経由でメインフレーム系データベースを使用する場合

DBTYPE=

データベース種別(指定必須)

データベース種別を指定します。

データベース種別

次の文字列を指定してください。

使用するデータベース

VOS3 XDM/RD にアクセスする場合

VOS3 XDM/SD にアクセスする場合

VOSK SQL/K にアクセスする場合

XDMRD

XDMSD

SQLK

指定内容

73

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

使用するデータベース

VOS1 PDM II E2 にアクセスする場合

VOS1 RDB1 E2 にアクセスする場合

VOSK スプールファイルにアクセスする場合

指定内容

VOS1PDM

RDB1

VOSKSPOOL

DBNAME=Database Connection Server のデータベース識別子

接続する Database Connection Server のデータベース識別子 (RD ノード名称 )

を指定します。

DBHOST=

コネクションマルチ名

USERID のユーザが使用する,コネクションマルチ定義に設定したコネクショ

ンマルチ名を指定します。

SNDBUF= 送信するデータバッファのサイズ

Database Connection Server 側へ送信するデータバッファのサイズを指定しま

す。

指定できる範囲は,64 ∼ 2097151( キロバイト ) です。

RCVBUF=

受信するデータバッファのサイズ

Database Connection Server 側から受信するデータバッファのサイズを指定し

ます。

指定できる範囲は,64 ∼ 2097151( キロバイト ) です。

USRID=

ユーザ ID

データベースにアクセスするユーザ ID を指定します。

アプリケーションでユーザ ID の指定が省略された場合,ここで指定したユーザ

ID でデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

PASSWD=

パスワード

データベースにアクセスするユーザ ID のパスワードを指定します。

アプリケーションでパスワードの指定が省略された場合,ここで指定したパス

ワードでデータベースにアクセスします。

なお,指定できる文字列の規則については,使用するデータベースのマニュア

ルを参照してください。

3.6.3

 接続先データベース定義ファイルの作成例

(1) と XDM/RD の場合の指定例

HiRDB 及び VOS3 XDM/RD を使用する場合の指定例を次に示します。使用する

HiRDB には 2 種類あり,次のような指定値を使用します。また,ここでは,

DBTIMER,PASSWD の指定を省略しています。

74

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(指定値)

HiRDB のデータベース種別名:

DBDEF_HIR1

・一つ目の HiRDB のデータベース名:

CNDEF_HIRSV1

・二つ目の HiRDB のデータベース名:

CNDEF_HIRSV2

Database Connection Server のデータベース種別名:

DBDEF_DBS

・VOS3 XDM/RD のデータベース名:

CNDEF_XDM

(作成例)

(2) 同時に接続できない例

接続先データベース定義ファイル内で複数定義したデータベース種別名がユニークでも,

実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できません。

次のような例では,HiRDB1 と HiRDB2 の両方を同時に接続できません。HiRDB1 と

ORACLE1,又は HiRDB1 の Table1 と Table2 は同時に接続できます。

HiRDB1{

DBTYPE=HIRDB

Table1{

75

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DBHOST='ITEMS'

DBNAME='22200'

}

Table2{

DBHOST='STOCK'

DBNAME='22200'

}

}

HiRDB2{

DBTYPE=HIRDB

database2{

DBHOST='EMPLOYEE'

DBNAME='22200'

}

}

ORACLE1{

DBTYPE=ORACLE7

DB1{

DBHOST='CUSTOMERS'

}

}

76

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.7

 DABroker の起動と終了

ここでは,DABroker の起動と終了について説明します。DABroker と同じマシンで

サーバアプリケーションを実行するような場合,DABroker を起動する必要はありませ

ん。しかし,次のような場合は,DABroker を起動する必要があります。

● DBPARTNER,又は HITSENSER5 を使用してデータベースにアクセスする場合

● DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用してデータベースにアクセスす

る場合

● DABroker for Java を使用して WWW 環境でデータベースにアクセスする場合

● DABroker for ODBC を使用してリモート接続でデータベースにアクセスする場合

DABroker で提供するコマンドは,「DABroker 運用ディレクトリ /bin」に格納されてい

ます。

DABroker が実際に起動・終了されるのは,起動・終了コマンドの実行と同時ではあり

ません。このため,起動・終了の各コマンドの実行が完了しても,しばらく DABroker

の起動・終了は動作します。

DABroker の運用前の設定については,「5. DABroker の運用(共通)」を参照してくだ

さい。

3.7.1

 DABroker の起動

DABroker を起動するには,起動コマンドを入力します。また,DABroker をインス

トールしたマシンの起動時に,自動的に DABroker を起動する方法もあります。

(1) 起動コマンド

コマンド形式

# dabstart [-t]

機能

DABroker を起動します。

使用できるユーザ

DABroker の管理ユーザ

オプション

-t

クライアントとの通信に TCP/IP を使用することを指定します。なお,-t を省

略しても標準値として -t が設定されます。

77

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(2) 自動起動

自動起動とは,DABroker をインストールした端末の電源を入れた時に,自動的に

DABroker を起動させることです。自動起動は,DBPARTNER,HITSENSER5,

DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表からアクセスする場合だけ有効です。

自動起動の設定方法については,各 UNIX のマニュアルを参照してください。

この記述は,UNIX が実行する起動シェルスクリプトの中では,TCP/IP の起動よりも後

に DABroker が起動するように追加してください。

3.7.2

 DABroker の終了

DABroker を終了するには,終了コマンドを入力します。

クライアント及び DBMS は,それぞれの環境で終了してください。

オプションの指定で,次のどれかの終了方式が選べます。

通常の終了

接続中のクライアントが存在しない場合にだけ,DABroker を終了します。それ以外

の場合はエラーメッセージが表示され,終了できません。接続中のクライアントがあ

るかどうかは,dabstat コマンドで確認できます。dabstat コマンドについては,

「3.8.1 動作状態の表示」を参照してください。

計画終了

サーバで実行中の処理が終わり,すべてのクライアントとのコネクションが解放され

た時点で,DABroker を終了します。新しいクライアントからの接続要求,及び接続

中のクライアントからの新しい処理要求は受け付けません。

強制終了

サーバで実行中の処理があってもすべて中断して,DABroker を終了します。クライ

アントとのコネクションは解放し,データベースに対しては処理のロールバック要求

と切り離しをします。

このほかに,DABroker は終了しないで,サーバで実行中の特定のクライアントの処理

だけを中断するオプションもあります。

(1) 終了コマンド

コマンド形式

# dabstop [-p|-f|-c

IP アドレス又はホスト名

]

機能

DABroker を終了します。

使用できるユーザ

DABroker の管理ユーザ

78

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

オプション

指定なし

通常の終了をします。

-p

DABroker を計画終了します。

-f

DABroker を強制終了します。

計画終了中に実行すると,計画終了から強制終了に切り替わります。

-c IP アドレス又はホスト名

指定した IP アドレス又はホスト上のクライアントから要求されている処理だけ

が強制的に中止さます。このとき,データベースの障害処理によってデータ

ベースでの処理がロールバックされ,指定したクライアントとのコネクション

は解放されます。この場合,DABroker は終了しません。ほかのクライアント

からの要求は引き続き受け付け,処理の中断を指定したクライアントも再起動

すればコネクションを再び確立できます。

計画終了中に実行すると,指定した IP アドレス又はホスト上のクライアントの

処理だけを中断し,その後は計画終了を続行します。

IP アドレス及びホスト名は dabstat コマンドで参照できます。dabstat コマン

注意事項

設定項目 DABTCP_TRCSIZE,又は DABSQL_TRCSIZE で 0 を設定し(通信ト

イアント及び DABroker を終了するまでに時間がかかります。

コマンドが終了しても,終了までに時間が掛かることがあります。このとき再起動

しても,終了処理中のため起動できません。しばらく待ってから再起動してくださ

い。

79

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.8

 DABroker の処理内容の表示

ここでは,DABroker の処理内容の表示に使うコマンドについて説明します。DABroker

処理内容を表示するためのコマンドには次のものがあります。

dabstat(動作状態の表示)

dabcltrc(クライアントとの通信トレースの表示)

dabdbtrc(データベースアクセストレースの表示)

DABroker で提供するコマンドは,「DABroker 運用ディレクトリ /bin」に格納されてい

ます。

3.8.1

 動作状態の表示

コマンド形式

$ dabstat

機能

DABroker と各クライアントとの接続時間を表示します。 dabstat コマンドは,DABroker の計画終了中にも実行できます。

使用できるユーザ

すべてのユーザ

出力例

80

STIME

そのクライアントからの最初の要求の受付開始日時(年 / 月 / 日 時 : 分 : 秒)

TIME

クライアントと接続している時間(時 : 分 : 秒)

CLIENT

クライアントの IP アドレス又はホスト名 hosts ファイル又はネームサーバにホスト名が登録されている場合はホスト名が

表示されます。それ以外の場合は IP アドレスが表示されます。 batchNo

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

実行中の予約処理の本数(64 ビット版 DABroker では表示されることはありま association

クライアントとのコネクションの確立状態

*:コネクションを確立している。

空白:コネクションは解放している。

3.8.2

 クライアントとの通信トレースの表示

コマンド形式

# dabcltrc [-c IP

アドレス又はホスト名

]

機能

DABroker とクライアントとの間で行われた,データの送受信に関する情報(通信

トレース)を表示します。

なお,通信トレースの取得は,クライアントからの要求受け付け直後,及び

DABroker からの結果送信直後に,DABroker が行っています。

使用できるユーザ

DABroker の管理ユーザ

オプション

指定なし

すべてのクライアントとの通信トレースを表示します。

-c IP

アドレス又はホスト名

指定した IP アドレス又はホスト名のクライアントとの通信トレースだけを表示

します。

出力例

IPADDR=XXXXXXXX

クライアントの IP アドレス又はホスト名

PROT=XXX

通信プロトコル。TCP:TCP/IP

PAP-NAME=XXXXXX

81

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

次のどれかが表示されます。

DABroker 関連製品を使用した場合:アプリケーションで設定した名称

DBPARTNER/Client,DBPARTNER/Web,又は HITSENSER5 からアクセ

スした場合:

DBPARTNER/Client,DBPARTNER/Web,又は HITSENSER5 の識別情報

DBPARTNER Library からアクセスした場合:DBPARTNER Library の識

別情報

XDM/RD 外部表としてアクセスした場合:XDM/RD の識別情報

DATE

送受信の発生日付(年 / 月 / 日)

TIME

送受信の発生時刻(時 : 分 : 秒 .n) n は n/100 秒を表します。

EVT

DABroker での事象区分

PUT:クライアントへの送信

GET:クライアントからの受信

SIZE

送受信データ長(バイト)

DATA

送受信データ種別 aa…aa <bb…bb>(cc…cc,dd…dd)の形式で出力されます。

aa…aa:オペレーション種別

表示されるオペレーション種別とその意味を次に示します。

オペレーション種別

Connect(Database)

Disconnect(Database)

Disconnect(Connection)

Commit

Rollback

LIST(Table)

LIST(Column)

LIST(Index)

LIST(Table Privileges)

LIST(Column Privileges)

LIST(PrimaryKey)

意  味

データベースとの接続要求

データベースとの切り離し要求

コネクションの解放要求

トランザクションのコミット要求

トランザクションのロールバック要求

表一覧取得要求

列一覧取得要求

索引一覧取得要求

表権限一覧取得要求

列権限一覧取得要求

プライマリキー一覧取得要求

82

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

オペレーション種別

EXT-CMD

DataDivision(Fetch)

Cancel

Illegal Request

Connection

Result

Error

Result(Cancel)

Error(Cancel)

SQL Fetch Option

File Delete

Procedure(List Prepare Procedure)

Procedure(List Fetch Procedure)

Procedure(List Close Procedure)

Procedure(List Prepare Column)

Procedure(List Fetch Column)

Procedure(List Close Column)

Procedure(Parameter Get)

Procedure(Prepare)

Procedure(Execute)

Procedure(Resume)

意  味

SQL 文の実行要求

データ分割取得

DBMS に対する処理の中断要求

不正要求

コネクション確立応答

正常応答

異常応答

正常応答(DBMS に対する処理の中断要求時)

異常応答(DBMS に対する処理の中断要求時)

SQL 実行オプション実行

SQL 実行結果格納ファイル削除

ストアドプロシジャ一覧取得準備要求

ストアドプロシジャ一覧取得要求

ストアドプロシジャ一覧取得後の処理要求

ストアドプロシジャ列一覧取得準備要求

ストアドプロシジャ列一覧取得要求

ストアドプロシジャ列一覧取得後の処理要求

ストアドプロシジャ定義情報取得要求

ストアドプロシジャ実行準備要求

ストアドプロシジャ実行要求

ストアドプロシジャ Resume 実行

bb…bb:付加情報

オペレーション種別が,LIST(xxxxx)及び EXT-CMD の場合に表示されま

す。

cc…cc:リターンコード

dd…dd:詳細コード

注意事項

クライアントからの要求量が多いほど,クライアントとの通信トレースのファイル

容量も多くなります。通信トレースのファイル容量の目安として,概算式を次に示

します。

(概算式)

80

(ヘッダ情報長)

* 2

(PUT 及び GET 分)

* 36

あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意してお

83

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

いてください。また,クライアントからの要求量が多いほど,トレース表示が終わ

るまでにも時間がかかります。御注意ください。

84

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.9

 DABroker コネクションマルチ定義

(Database Connection Server 経由の DB

アクセス定義 )

Database Connection Server を経由してメインフレーム系データベースにアクセスする

DABroker 接続先データベースの定義」参照)で定義したコネクションマルチ名を使用

してアクセスします。コネクションマルチ名とは,接続する Database Connection

Server のポート番号やホスト名などを定義した集まりに対して付ける任意名称です。コ

ネクションマルチ名は,コネクションマルチ定義ファイルで定義します。ここでは,コ

ネクションマルチ名の定義方法について説明します。

3.9.1

 コネクションマルチ定義ファイルの作成

Database Connection Server 経由でメインフレーム系データベースに接続する場合,コ

ネクションマルチ定義ファイルで,コネクションマルチ名を定義します。コネクション

マルチ定義ファイルは,インストール時に提供されるサンプルを使用して作成します。

表 3-7 に,使用するファイルとファイルの格納先を示します。

表 3-7 DABroker 動作環境定義ファイルのファイル名

使用するサンプルファイル

/opt/DABroker/sample/damconenv

コネクションマルチ定義ファイル格納先

DABroker 運用ディレクトリ /conf

コネクションマルチ定義ファイルの作成手順を次に示します。

1.

サンプルファイルを,表 3-7 に示したコネクションマルチ定義ファイルの格納先へコ

ピーする。

2.

コピー先ファイルの設定項目の標準値を必要に応じて変更する。また,値が設定され

ていない項目には値を入力する。

3.

ファイルを保存する。

(1) ファイル作成時の注意事項

大文字と小文字は区別します。

定義名称は,255 文字まで指定できます。

定義名称に 2 バイト文字,及び半角の片仮名は使用しないでください。

「=」の前後に空白文字,又はタブコードを入れないでください。入れた場合はエラー

となります。

(エラーの例)

85

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABTMP = /tmp/dab

「#」以降は,コメントとして扱います。

(2) 作成したファイルの変更

作成したコネクションマルチ定義ファイルの内容の変更は,DABroker,及びコネク

ションマルチ機能が起動していない時に行ってください。

3.9.2

 コネクションマルチ名の設定

一つのコネクションマルチ名には,次の内容を定義します。

Database Connection Server のホスト名,又は IP アドレス(DBSHOST)

Database Connection Server のサービス名,又はポート番号(DBSPORT)

Database Connection Server からの応答監視時間(DBSTIMER)

最大仮想コネクション数(MCONMAX)

通信処理プロセス数(MCONPROC)

プールコネクション数(MCONPOOL)

予約プールコネクション数(MRSVPOOL)

図 3-3 に「コネクションマルチ名」と DBSHOST,DBSPORT の指定内容の関係を示し

ます。

図 3-3 指定内容の関係

86

図 3-3 で示すように,Database Connection Server のホスト名(DBSHOST)には,

Database Connection Server,及びアクセスするメインフレーム系データベースが存在

するホスト名を指定します。Database Connection Server のポート番号又はサービス名

には,Database Connection Server のサーバ空間

に割り当てられているサーバスケ

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

ジュール番号(マニュアル「Database Connection Server」参照)を設定します。この

例ではポート番号を指定していますが,サービス名を指定することもできます。サービ

ス名を指定するときは,/etc/services ファイルに,サービス名とそれに対応するポート番

注※ プロセスに相当するメインフレーム側の処理単位です。

3.9.3

 最大仮想コネクション数などを設定するときのガイド

ライン

環境に合わせた適切な値を設定する必要があります。ここでは,設定するときのガイド

ラインを説明します。

(1) と Database Connection Server の接続の仕組み

DABroker と Database Connection Server の接続時,Database Connection Server で

は,TCP/IP コネクションを確立します。1 ユーザからのアクセス要求に対して一つの

TCP/IP コネクションを確立します(図 3-4 参照)。

図 3-4 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (1)

この場合,1TCP/IP コネクションを 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用でき,レス

ポンス性能が良くなりますが,同時アクセスユーザ数が増えると,TCP/IP コネクション

の確立数も多くなり Database Connection Server のメインフレーム側及び DABroker 側

でのリソース消費量が多くなってしまいます。

そのため,DABroker では,一つの TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス

要求で共有できるように,一つの TCP/IP コネクションの中で複数の DABroker 用のコ

87

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

ネクションを確立できるようにしています。一つの TCP/IP コネクションに対して確立

する DABroker 用のコネクションを仮想コネクションと呼びます。一つの TCP/IP コネ

クションの中で複数の仮想コネクションを確立するときには,DABroker では,通信処

理プロセスを起動します。通信処理プロセスは,TCP/IP コネクションごとに起動しま

す。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合,DABroker で

は,1 通信処理プロセス当たりで(=一つの TCP/IP コネクションに対して)同時に確立

動できる通信処理プロセス数(= 通信処理プロセス数)を決めて運用します。

図 3-5 に,1TCP/IP コネクションを 2 ユーザからのアクセス要求で共有する場合(1 通

信処理プロセス当たりで二つの仮想コネクションを確立する場合)の,DABroker と

Database Connection Server の接続イメージを示します。ここでは,アプリケーション

及び DBPARTNER から同時に四つのアクセス要求があり,二つの TCP/IP コネクショ

ンで対応しています。DABroker では,二つの通信処理プロセスを起動し,それぞれの

通信処理プロセスで二つの仮想コネクションを確立しています。このとき,四つの TCP/

IP コネクションを使用した場合に比べ,メインフレーム側及び DABroker 側の両方でリ

ソース消費量を少なくできます。

DABroker は,次のタイミングで Database Connection Server に対して TCP/IP コネク

ションを確立します。

「予約プールコネクション数 (MRSVPOOL)」が設定されている(>0)場合

DABroker コネクションマルチ機能起動時に確立します。

「予約プールコネクション数 (MRSVPOOL)」が設定されていない(=0)場合

最初のユーザアクセス要求時に確立します。

起動中の通信処理プロセスで実行できるユーザ数 (「最大仮想コネクション数

(MCONMAX)」) を超えたユーザアクセスが要求された場合

通信処理プロセスを新しく起動して確立します。

( ただし,「通信処理プロセス数 (MCONPROC)」の範囲内 )

そして,これらの TCP/IP コネクションを確立する際に,1TCP/IP コネクション上に

「最大仮想コネクション数 (MCONMAX)」に設定された数だけ仮想コネクションを予約

します。

88

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

図 3-5 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (2)

なお,一つの TCP/IP コネクションに対して一つの仮想コネクションを確立する形態を

シングルコネクション(図 3-4 参照)と呼び,一つの TCP/IP コネクションに対して複

数の仮想コネクションを確立する形態をコネクションマルチ(図 3-5 参照)と呼びます。

(2) 最大仮想コネクション数と通信処理プロセス数の決定

最大仮想コネクション数(MCONMAX)

次のどちらかの値を設定します。

1TCP/IP コネクションを 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用する場合(シン

グルコネクション)

最大仮想コネクション数を「1」に設定します。この場合,TCP/IP コネクション

を 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用できるためレスポンス性能が良いので

すが,複数ユーザからの同時アクセス要求があるときには同時アクセス要求数分

の TCP/IP コネクションを確立し,DABroker 及びメインフレームでのリソース消

費量が多くなります。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合(コネク

ションマルチ)

「2 以上の値」で,1 通信処理プロセス当たりで同時に確立できる仮想コネクショ

ン数を設定します。設定値については,下記を参照してください。なお,この場

通信処理プロセス数(MCONPROC)

DABroker で同時に起動できる通信処理プロセス数の最大値を設定します。設定値

については,下記を参照してください。なお,最大仮想コネクション数が「1」の場

合は,設定する必要はありません。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合,これらの値は,

89

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

次の手順で決定してください。

1. DABroker のシステム全体で同時にアクセスするユーザ数(要求数)の最大値を見積

もる

この最大値は,アクセス対象となる Database Connection Server の空間起動制御文

で設定された「サーバユーザ数」以内となるようにしてください。サーバユーザ数の

設定方法については,マニュアル「Database Connection Server」を参照してくださ

い。

2. 「1 で見積もった最大値≦最大仮想コネクション数 * 通信処理プロセス数」となるよう

な最大仮想コネクション数と最大通信処理プロセス数の組み合わせを決定する

このとき,次の 2 点を考慮し,使用環境に合わせた適切な数値を検討してください。

レスポンス性能

DABroker が組み込まれたサーバで消費するリソース量,及び Database Connection

Server が組み込まれたメインフレームで消費するリソース量

レスポンス性能は,1 通信処理プロセス当たりの仮想コネクション数を少なくすればする

ほど向上し,最大仮想コネクション数を 1 にする(シングルコネクション)とレスポン

スが早くなります。しかし,同時アクセスユーザ数が多い場合に,TCP/IP コネクション

も増えるため,メインフレーム側でリソース消費量が多くなります。このため,使用環

境に合わせた適切な数値を検討してください。

なお,最大仮想コネクション数は,接続する Database Connection Server の空間起動制

御文で設定された「ユーザ数 ( 仮想ユーザ空間数など ) ÷ TCP コネクション数」の倍数

となるように設定してください。

(3) プールコネクション数と予約プールコネクション数の決定(仮想コネク

ションのプーリング機能の使用)

最大仮想コネクション数を 2 以上にした場合,次の 2 種類の機能が使用できます。この

2 種類は併用できます。

一度確立した仮想コネクションをプールする

この機能を使用すると,コネクション確立のためのオーバーヘッドを削減し,

Database Connection Server との接続時間の短縮が図れます。この機能を使用すると

きは,プールコネクション数(MCONPOOL)を設定してください。

コネクションマルチ機能の起動時に,指定された数の仮想コネクションを確立してお

この機能を使用すると,通信処理プロセスの起動のためのオーバヘッドを削減し,

Database Connection Server との接続時間を短縮できます。この機能を使用するとき

は,予約プールコネクション数(MRSVPOOL)を設定してください。

仮想コネクションのプーリング機能を使用するときは,次に示す値を設定してください。

90

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

プールコネクション数(MCONPOOL)

DABroker のシステム全体でプールする仮想コネクション数を設定します。プール

した仮想コネクションに対応する TCP/IP コネクションのためのリソースを

Database Connection Server(メインフレーム)側で占有してしまうため,メイン

フレーム側でのリソース消費量を考慮して使用環境に合わせた値を設定してくださ

い。なお,リソースは,1 通信処理プロセスごと,1TCP/IP コネクションごとに消

ン数に設定することをお勧めします。

予約プールコネクション数(MRSVPOOL)

DABroker のシステム全体でコネクションマルチ機能起動時に確立しておく仮想コ

ネクション数を設定します。コネクションマルチ機能起動時にアクセス要求がなく

ても仮想コネクションを確立してしまうことになるため,DABroker を組み込んだ

サーバで確立した分のリソースを占有してしまいます。したがって,DABroker 側

のリソース消費量を考慮して使用環境に合わせた値を設定してください。なお,リ

ソースは,1 通信処理プロセスごと,1TCP/IP コネクションごとに消費されるため,

「最大仮想コネクション数 (MCONMAX)」で設定した値の倍数を予約プールコネク

ション数に設定することをお勧めします。

プールコネクション数及び予約プールコネクション数の両方に値を設定する場合は,

「プールコネクション数≧予約プールコネクション数」となるように設定してくださ

い。

3.9.4

 コネクションマルチ定義ファイルでの設定項目

コネクションマルチ定義ファイルでは,次の項目を設定します。

コネクションマルチ名

接続する Database Connection Server に付ける任意名称を設定します。

< 設定規則 >DABroker のシステム内でユニークな名称にしてください。最大 255

文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナは使用しないでください。

DBSHOST=Database Connection Server

のホスト名又は IP アドレス

接続する Database Connection Server が存在するホスト名,又は IP アドレスを設

定します。

ここでの指定を省略した場合は,DABroker 動作環境定義ファイルの

DAB_DBS_HOST( 接続するホスト名,又は IP アドレス ) に指定された値を仮定し

ます。

DBSPORT=Database Connection Server のポート番号又はサービス名

接続する Database Connection Server のポート番号(Database Connection Server

ではサーバスケジュール番号と呼ぶ)又はサービス名(ユーザの任意設定名称)を

設定します。

ここで,サービス名を指定した場合は,/etc/services ファイルにサービス名と対応

91

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

ここでの指定を省略した場合は,DABroker 動作環境定義ファイルの

DAB_DBS_PORT( 接続するサービス名,又はポート番号 ) に指定された値を仮定し

ます。

DBSTIMER=Database Connection Server からの応答監視時間

Database Connection Server からの処理結果の応答待ち時間を設定します。

指定範囲:0,1 ∼ 65535(秒)

0 を指定した場合:応答待ち時間を監視しません。

MCONMAX= 最大仮想コネクション数

1 通信処理プロセス当たりで同時に確立できる仮想コネクション数の最大値を設定

します。ここで設定した値を超えるユーザからの要求があった場合は,別の通信処

理プロセスを起動し,仮想コネクションを確立して Database Connection Server に

ス数」で算出される数のユーザが同時にアクセスできます。

指定範囲:1 ∼ 100

1 を設定した場合

シングルコネクションとなります。

2 以上を設定した場合

1 通信処理プロセスにつき 2 以上の仮想コネクションを同時に確立できるマルチ

数 (MCONPROC)」も設定してください。なお,この場合は,運用時に,コネク

MCONPROC=

通信処理プロセス数

最大仮想コネクション数を 2 以上の値にした場合に必ず設定する項目です。

Database Connection Server と接続するときに起動する最大通信処理プロセス数を

設定します。ここで設定した値を超えた場合は,アプリケーション,又は

DBPARTNER にエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

指定範囲:0,1 ∼ 1000

指定を省略した場合又は 0 を指定した場合

シングルコネクション(1 通信処理プロセス当たり 1 仮想コネクション)となり

ます。

MCONPOOL=

プールコネクション数

最大仮想コネクション数を 2 以上の値にした場合に設定できる項目です。

Database Connection Server に接続するときに確立する仮想コネクションを,デー

タベースアクセスが終了しても,確立されたままの状態でプールしておく数を設定

します。確立済みの仮想コネクションをプールしておくことで,Database

Connection Server と接続するときの仮想コネクション確立時間を短縮できます。

92

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

指定範囲:0,1 ∼ 32767

指定を省略した場合又は 0 を指定した場合:プール機能を使用できません。

MRSVPOOL=

予約プールコネクション数

最大仮想コネクション数を 2 以上の値にした場合に設定できる項目です。

DABroker 起動時に仮想コネクションを確立しておく数を設定します。DABroker

起動時に仮想コネクションが確立されていると,Database Connection Server と接

続するときの仮想コネクション確立時間を短縮できます。

指定範囲:0,1 ∼ 32767

指定を省略した場合又は 0 を指定した場合:予約プール機能を使用できません。

注意

「最大仮想コネクション数 * 通信処理プロセス数 ( 下記参照 )」で算出される値

以上の数を設定できません。設定した場合は,コネクションマルチ機能の運用

を開始した時点で,通信処理プロセスの起動エラーとなります。

プールコネクション数も設定した場合,予約プールコネクション数では,プー

ルコネクション数より大きな値を設定できません。

3.9.5

 コネクションマルチ定義ファイルの作成例

コネクションマルチ定義ファイルの作成例を次に示します。

コネクションマルチ名 dbs01 はコネクションマルチ機能を使用する例,コネクションマ

ルチ名 dbs02 はコネクションマルチ機能を使用しない例です。 dbs01{

DBSHOST='host01'

DBSPORT='5001'

DBSTIMER=180

MCONMAX=2

MCONPROC=10

MCONPOOL=5

MRSVPOOL=3

} dbs02{

DBSHOST='host02'

DBSPORT='5002'

DBSTIMER=180

MCONMAX=1

}

93

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.10

 コネクションマルチ機能の使用

上に設定した場合は,コネクションマルチ機能起動コマンドを実行してください。この

場合は,コネクションマルチ運用ユティリティを使って,Database Connection Server

と DABroker との接続状態を確認できます。

ここでは,コネクションマルチ機能の運用開始と終了方法,コネクションマルチ運用ユ

ティリティについて説明します。

DABroker で提供するコマンドは,「DABroker 運用ディレクトリ /bin」に格納されてい

ます。

Red Hat Linux の場合,コネクションマルチ機能は使用できません。

3.10.1

 コネクションマルチ機能の運用開始と終了

コネクションマルチ機能の運用開始方法と終了方法について説明します。

注意事項

コネクションマルチ機能が実際に起動・終了されるのは,起動・終了コマンドの

実行と同時ではありません。このため,起動・終了の各コマンドの実行が完了し

ても,しばらくコネクションマルチ機能の起動・終了は動作します。

複数の仮想コネクション下に接続し,Database Connection Server 側のタイマ監

視などによって,Database Connection Server 側で仮想コネクションが切断され

た場合,DABroker を使用しているクライアントから Disconnect を発行して処理

を終了させないと,仮想コネクションは切断されません。

(1) コネクションマルチ機能起動コマンド (dabcmstart)

コマンド形式

# dabcmstart

機能

コネクションマルチ機能を起動します。

使用できるユーザ

DABroker の管理ユーザ

注意事項

コネクションマルチ機能は,二つ以上同時に起動できません。

(2) コネクションマルチ機能終了コマンド (dabcmstop)

コマンド形式

# dabcmstop

[-f | -p]

94

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

機能

コネクションマルチ機能を終了します。

使用できるユーザ

DABroker の管理ユーザ

オプション dabcmstop では次のオプションが指定できます。ただし,複数のオプションを同時

に指定できません。

-f

起動中の処理すべてを強制終了します ( 強制終了 )。

サーバプロセスは,接続中のユーザに強制終了を受信したことを通知して終了

します。

データベースにアクセス中の処理は,この通知を受けた時点で処理を終了しま

す。

計画終了中でも強制終了は実行できます。

-p

新しいユーザからの要求を受け付けないようにして,接続中のユーザの処理が

すべて終了した時点で終了します ( 計画終了 )。

計画終了の解除はできません。

省略

接続中のユーザがいない場合だけ,終了します ( 正常終了 )。

それ以外の場合はメッセージを出力し,終了コマンドが無効になります。

3.10.2

 コネクションマルチ運用ユティリティ

コネクションマルチ運用ユティリティには次の機能があります。

● コネクションマルチ機能の運用状態の表示

接続ユーザ ID からのアクセス要求に対応する仮想コネクション ID ごとの,

DABroker と Database Connection Server との接続時間を表示します。

(1) ステータス表示コマンド (dabcmstat)

コマンド形式

$ dabcmstat

機能

コネクションマルチ機能の動作状態(ステータス)を表示します。

使用できるユーザ

すべてのユーザ

95

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

出力例

CONNTIME:接続開始時間

USERTIME:ユーザ開始時間 ※

USERID:接続ユーザ ID ※

STATUS:仮想コネクションの状態

USE:仮想コネクションの使用中

POOL:仮想コネクションのプール待機中

VCONID:仮想コネクション ID

DMNID:通信デーモン ID

SVPROCID:サーバプロセス ID

CMNAME:コネクションマルチ名

す。

96

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

3.11

 ORACLE アクセスライブラリ再作成方法

DABroker では,ORACLE をアクセスするためのライブラリとして ORACLE アクセス

ライブラリを提供しています。ORACLE アクセスライブラリは,ORACLE の OCI プロ

グラムです。OCI プログラムは,ORACLE のインストール状況によって,その作成方法

(make 方法)が異なる場合があります。ORACLE のインストールの状況によっては,

DABroker が提供している ORACLE アクセスライブラリでは ORACLE にアクセスでき

ず,ユーザの環境に合わせた ORACLE アクセスライブラリの再作成が必要になります

ここでは,ORACLE アクセスライブラリを作成する機能について,UNIX の種類ごとに

説明します。

注※

Oracle12c の場合はアクセスライブラリの再作成が必要になることはありません。

Oracle12c のサンプルメイクファイルは提供していません。

3.11.1

 HP-UX の場合

HP-UX 使用時の ORACLE アクセスライブラリ再作成方法について説明します。

(1) 適用範囲

ORACLE アクセスライブラリを作成する機能は,次の ORACLE システムを運用してい

る場合に適用してください。

● DABroker を動作させた時,次のメッセージで ORACLE の関数名,又はライブラリ

名が出力された場合

DABroker 出力メッセージ

KFDB005MM-E システムコールでエラーが発生しました。

[dlopen(/opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ ) errno=ld.sl.1:

重大なエラー : 再配置エラー : ファイル /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ :

シンボル(ORACLE の関数): 参照されたシンボルがありません ]

注※

Oracle10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO7101.sl と表

示されます。

Oracle11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO7111.sl と表

示されます。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO8101.sl と表示されま

97

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

す。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO8111.sl と表示されます。

(2) アクセスライブラリ再作成の手順

ORACLE アクセスライブラリを再作成する手順を次に説明します。

次の手順は,必ず,運用ディレクトリが /opt/DABroker の環境で実行してください。

DABroker の運用ディレクトリを /opt/DABroker 以外に設定している場合は,いったん,

DABroker のセットアップコマンドで運用ディレクトリを /opt/DABroker に戻してから

実行してください。

1. DABroker 既存ライブラリのバックアップ

DABroker の既存ライブラリのバックアップを次のように取得してください。 cd /opt/DABroker/lib

Oracle10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO7101.sl と表示され

ます。

Oracle11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO7111.sl と表示され

ます。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO8101.sl と表示されます。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO8111.sl と表示されます。

2.

提供サンプルメイクファイルの修正

DABroker では,表 3-8 ∼ 11 に示す,各 ORACLE アクセスライブラリのサンプルメ

イクファイルを提供しています。使用している環境に合わせて,修正して使用してく

ださい。

なお,表中の番号は,次の内容を示しています。

1:DABroker アクセスライブラリ名称

修正しないでください。

2:DABroker 共用ライブラリ

修正しないでください。

3:ORACLE クライアントライブラリ,及び OS 提供ライブラリ

DABroker の ORACLE アクセスライブラリは,ORACLE の OCI プログラムで

す。ORACLE のマニュアルを参照し,OCI プログラム作成時に必要な ORACLE

クライアントライブラリ,及び OS 提供ライブラリを確認の上,使用している環

境に合わせて修正してください。

4:DABroker 共用オブジェクトファイル

修正しないでください。

98

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

5:リンケージパラメタ

修正しないでください。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7101

3

4

3

3

番号

1

2

5

5

表 3-8 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル

定義文

PROGRAM = libdaO7101.sl

LIBS    = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1    = -l:libcl.sl -lpthread

ORALIB   = -L $(ORACLE_HOME)/lib -l:libclntsh.sl

LDFLAGS  = -b +s

OBJS    = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o $(DABDIR)/obj/daO7101.a

all:      $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..."

$(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

$(ORALIB) echo "done

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7111

表 3-9 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル

3

3

3

番号

1

2

4

5

5

定義文

PROGRAM = libdaO7111.sl

LIBS    = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1    = -l:libcl.sl -lpthread

ORALIB   = -L $(ORACLE_HOME)/lib -l:libclntsh.sl

LDFLAGS  = -b +s

OBJS    = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o $(DABDIR)/obj/daO7111.a

all:      $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..."

$(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

$(ORALIB) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

99

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8101

表 3-10 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

4

5

3

3

5

番号

1

2

3

定義文

PROGRAM = libdaO8101.sl

LIBS    = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1    = -l:libcl.sl -lpthread

ORALIB   = -L $(ORACLE_HOME)/lib -l:libclntsh.sl

LDFLAGS  = -b +s

OBJS    = $(DABDIR)/obj/dacd8101.o $(DABDIR)/obj/daO8101.a

all:      $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..."

$(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

$(ORALIB) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8111

3

3

3

番号

1

2

4

5

5

表 3-11 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

定義文

PROGRAM = libdaO8111.sl

LIBS    = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1   = -l:libcl.sl -lpthread

ORALIB  = -L $(ORACLE_HOME)/lib -l:libclntsh.sl

LDFLAGS  = -b +s

OBJS    = $(DABDIR)/obj/dacd8111.o $(DABDIR)/obj/daO8111.a

all:      $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..."

$(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

$(ORALIB) echo "done"

3. DABroker ORACLE アクセスライブラリの再作成

100

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

サンプルメイクファイルを修正後,次の環境変数を入力し,make コマンドを実行し

てください。

(メイクファイル実行手順 B シェルを使用の場合)

ORACLE_HOME = ORACLE HOME ディレクトリ export ORACLE_HOME

DABDIR = /opt/DABroker export DABDIR

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7101(修正後のメイクファイルを実行する)

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7111(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 make -f Oramake8101(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake8111(修正後のメイクファイルを実行する)

4.

再作成後の ORACLE アクセスライブラリを DABroker のライブラリ格納用ディレク

トリにコピーする make コマンドを実行したディレクトリ環境下で再作成した ORACLE アクセスライ

ブラリを次のようにコピーしてください。

再作成した ORACLE アクセスライブラリは,make コマンドを実行したカレント

ディレクトリに作成されます。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO7101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO7111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7111.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO8101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8101.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO8111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8111.sl

5. DABroker の再セットアップ

作成した ORACLE アクセスライブラリを /opt/DABroker/lib にコピーした後,再度,

DABroker のセットアップコマンドを実行してください。

3.11.2

 AIX の場合

AIX 使用時の ORACLE アクセスライブラリ再作成方法について説明します。

101

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

(1) 適用範囲

ORACLE アクセスライブラリを作成する機能は,次の ORACLE システムを運用してい

る場合に適用してください。

● DABroker を動作させた時,次のメッセージで ORACLE の関数名,またはライブラ

リ名が出力された場合

DABroker 出力メッセージ

KFDB005MM-E システムコールでエラーが発生しました。

[dlopen(/opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ ) errno=ld.sl.1:

重大なエラー : 再配置エラー : ファイル /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ :

シンボル(ORACLE の関数): 参照されたシンボルがありません ]

注※

Oracle10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO7101.sl と表

示されます。

Oracle11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO7111.sl と表

示されます。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO8101.sl と表示されま

す。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO8111.sl と表示されます。

(2) アクセスライブラリ再作成の手順

ORACLE アクセスライブラリを再作成する手順を次に説明します。

次の手順は,必ず,運用ディレクトリが /opt/DABroker の環境で実行してください。

DABroker の運用ディレクトリを /opt/DABroker 以外に設定している場合は,いったん,

DABroker のセットアップコマンドで運用ディレクトリを /opt/DABroker に戻してから

実行してください。

1. DABroker

既存ライブラリのバックアップ

DABroker の既存ライブラリのバックアップを次のように取得してください。 cd /opt/DABroker/lib

Oracle10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 mv libdaO7101.a  libdaO7101.a_bk

Oracle11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 mv libdaO7111.a  libdaO7111.a_bk

DABroker のデータベース種別に ORACLE8i を指定して,Oracle10g R10.1.0 また

は R10.2.0 を使用している場合 mv libdaO8101.a  libdaO8101.a_bk

102

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABroker のデータベース種別に ORACLE8i を指定して,Oracle11g R11.1.0 また

は R11.2.0 を使用している場合 mv libdaO8111.a  libdaO8111.a_bk

2.

提供サンプルメイクファイルの修正

DABroker では,表 3-12 ∼ 15 に示す,ORACLE アクセスライブラリのサンプルメ

イクファイルを提供しています。使用している環境に合わせて,修正して使用してく

ださい。

なお,表中の番号は,次の内容を示しています。

1:DABroker アクセスライブラリ名称

修正しないでください。

2:DABroker 共用ライブラリ

修正しないでください。

3:ORACLE クライアントライブラリ,及び OS 提供ライブラリ

DABroker の ORACLE アクセスライブラリは,ORACLE の OCI プログラムで

す。ORACLE のマニュアルを参照し,OCI プログラム作成時に必要な ORACLE

クライアントライブラリ,及び OS 提供ライブラリを確認の上,使用している環

境に合わせて修正してください。

4:DABroker 共用オブジェクトファイル

修正しないでください。

5:リンケージパラメタ

修正しないでください。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7101

表 3-12 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル

3

3

3

番号

1

1

2

4

5

3

4

定義文

PROGRAM   = libdaO7101.a

PROGRAM1  = libdaO7101.o

LIBS      = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1      = -lpthreads -bglink:/lib/glink.o -bM:SRE -bexpall ¥

          -bnoentry -lm -lc_r

ORALIB    = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -G

OBJS     = /opt/DABroker/obj/dacdcntl.o ¥

         /opt/DABroker/obj/daO7101.a

all:       $(PROGRAM)

103

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

番号

5

定義文

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM1) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

   $(ORALIB) ar rv $(PROGRAM) $(PROGRAM1) rm -f $(PROGRAM1) echo "done"

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7111

表 3-13 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル

3

4

3

3

番号

1

1

2

3

4

5

5

定義文

PROGRAM   = libdaO7111.a

PROGRAM1  = libdaO7111.o

LIBS      = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1      = -lpthreads -bglink:/lib/glink.o -bM:SRE -bexpall ¥

          -bnoentry -lm -lc_r

ORALIB    = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -G

OBJS     = /opt/DABroker/obj/dacdcntl.o ¥

         /opt/DABroker/obj/daO7111.a

all:       $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM1) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

   $(ORALIB) ar rv $(PROGRAM) $(PROGRAM1) rm -f $(PROGRAM1) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8101

表 3-14 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

定義文 番号

1

1

PROGRAM   = libdaO8101.a

PROGRAM1  = libdaO8101.o

104

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

番号

2

3

3

3

3

5

5

4

4

定義文

LIBS      = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1      = -lpthreads -bglink:/lib/glink.o -bM:SRE -bexpall ¥

          -bnoentry -lm -lc_r

ORALIB    = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -G

OBJS     = /opt/DABroker/obj/dacd8101.o ¥

         /opt/DABroker/obj/daO8101.a

all:       $(PROGRAM)

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM1) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

   $(ORALIB) ar rv $(PROGRAM) $(PROGRAM1) rm -f $(PROGRAM1) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8111

表 3-15 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

3

3

3

番号

1

1

2

4

5

3

4

定義文

PROGRAM   = libdaO8111.a

PROGRAM1  = libdaO8111.o

LIBS      = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon

LIBS1     = -lpthreads -bglink:/lib/glink.o -bM:SRE -bexpall ¥

          -bnoentry -lm -lc_r

ORALIB    = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -G

OBJS     = /opt/DABroker/obj/dacd8111.o ¥

         /opt/DABroker/obj/daO8111.a

all:       $(PROGRAM)

105

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

番号

5

定義文

$(PROGRAM): $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM1) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) ¥

   $(ORALIB) ar rv $(PROGRAM) $(PROGRAM1) rm -f $(PROGRAM1) echo "done"

3. DABroker ORACLE アクセスライブラリの再作成

サンプルメイクファイルを修正後,次の環境変数を入力し,make コマンドを実行し

てください。

(メイクファイル実行手順 B シェルを使用の場合)

ORACLE_HOME = ORACLE HOME ディレクトリ export ORACLE_HOME

DABDIR = /opt/DABroker export DABDIR

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7101(修正後のメイクファイルを実行する)

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7111(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 make -f Oramake8101(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake8111(修正後のメイクファイルを実行する)

4.

再作成後の ORACLE アクセスライブラリを DABroker のライブラリ格納用ディレク

トリにコピーする make コマンドを実行したディレクトリ環境下で再作成した ORACLE アクセスライ

ブラリを次のようにコピーしてください。

再作成した ORACLE アクセスライブラリは,make コマンドを実行したカレント

ディレクトリに作成されます。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO7101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO7111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7111.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO8101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8101.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

106

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO8111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8111.sl

5. DABroker の再セットアップ

作成した ORACLE アクセスライブラリを /opt/DABroker/lib にコピーした後,再度,

DABroker のセットアップコマンドを実行してください。

3.11.3

 Red Hat Linux の場合

(1) 適用範囲

ORACLE アクセスライブラリを作成する機能は,次の ORACLE システムを運用してい

る場合に適用してください。

● DABroker を動作させた時,次のメッセージで ORACLE の関数名,またはライブラ

リ名が出力された場合

DABroker 出力メッセージ

KFDB005MM-E システムコールでエラーが発生しました。

[dlopen(/opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ ) errno=ld.sl.1:

重大なエラー:再配置エラー:ファイル /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

※ :

注※

Oracle10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO7101.sl と表

示されます。

Oracle11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO7111.sl と表

示されます。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合:libdaO8101.sl と表示されま

す。

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合:libdaO8111.sl と表示されます。

(2) アクセスライブラリの作成手順

ORACLE アクセスライブラリを再作成する手順を次に示します。

次の手順は,必ず,運用ディレクトリが /opt/DABroker の環境で実行してください。

DABroker の運用ディレクトリを /opt/DABroker 以外に設定している場合は,いったん,

DABroker のセットアップコマンドで運用ディレクトリを /opt/DABroker に戻してから

実行してください。

1. DABroker

既存ライブラリのバックアップ

107

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

DABroker の既存ライブラリのバックアップを次のように取得してください。 cd /opt/DABroker/lib

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 mv libdaO7101.a libdaO7101.a_bk

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 mv libdaO7111a libdaO7111.a_bk

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 mv libdaO8101.a libdaO8101.a_bk

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 mv libdaO8111.a libdaO8111.a_bk

2.

提供サンプルメイクファイルの修正

DABroker では,表 3-16 ∼ 19 に示す ORACLE アクセスライブラリのサンプルメイ

クファイルを提供しています。使用している環境に合わせて,修正して使用してくだ

さい。

なお,表中の番号は,次の内容を示しています。

1:DABroker のアクセスライブラリ名称

修正しないでください。

2:DABroker 共用ライブラリ

修正しないでください。

3:ORACLE クライアントライブラリ,および OS 提供ライブラリ

DABroker の ORACLE アクセスライブラリは,ORACLE の OCI プログラムで

す。ORACLE のマニュアルを参照し,OCI プログラム作成時に必要な ORACLE

クライアントライブラリ,および OS 提供ライブラリを確認の上,使用している

環境に合わせて修正してください。

4:DABroker 共用オブジェクトファイル

修正しないでください。

5:リンケージパラメタ

修正しないでください。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7101

表 3-16 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル

番号

1

2

3

定義文

PROGRAM  = libdaO7101.so

LIBS      = -L $(DABDIR)/lib -ldacommon

ORALIB    =-L$(ORACLE_HOME)/lib -L$(ORACLE_HOME)/ rdbms/lib -lclntsh

108

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

番号

3

4

5

5

定義文

LDFLAGS   = -ldl -lnsl -lpthread -G

OBJS     = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o $(DABDIR)/obj/daO7101.a

all:        $(PROGRAM)

$(PROGRAM):  $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(ORALIB) $(LDFLAGS) echo "done"

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake7111

表 3-17 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル

3

4

5

5

番号

1

2

3

定義文

PROGRAM  = libdaO7111.so

LIBS      = -L $(DABDIR)/lib -ldacommon

ORALIB    = -L$(ORACLE_HOME)/lib -L$(ORACLE_HOME)/ rdbms/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -ldl -lnsl -lpthread -G

OBJS     = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o $(DABDIR)/obj/daO7111.a

all:        $(PROGRAM)

$(PROGRAM):  $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(ORALIB) $(LDFLAGS) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8101

表 3-18 Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

番号

1

2

3

3

4

定義文

PROGRAM  = libdaO8101.so

LIBS      = -L $(DABDIR)/lib -ldacommon

ORALIB    = -L$(ORACLE_HOME)/lib -L$(ORACLE_HOME)/ rdbms/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -ldl -lnsl -lpthread -G

OBJS     = $(DABDIR)/obj/dacd8101.o $(DABDIR)/obj/daO8101.a

109

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

番号

5

5

定義文 all:        $(PROGRAM)

$(PROGRAM):  $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(ORALIB) $(LDFLAGS) echo "done"

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合

ファイル名:/opt/DABroker/sample/oramake8111

表 3-19 Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 サンプルメイクファイル (DABroker for Java

のデータベース種別に Oracle8i を指定時 )

3

4

5

5

番号

1

2

3

定義文

PROGRAM  = libdaO8111.so

LIBS      = -L $(DABDIR)/lib -ldacommon

ORALIB    = -L$(ORACLE_HOME)/lib -L$(ORACLE_HOME)/ rdbms/lib -lclntsh

LDFLAGS   = -ldl -lnsl -lpthread -G

OBJS     = $(DABDIR)/obj/dacd8111.o $(DABDIR)/obj/daO8111.a

all:        $(PROGRAM)

$(PROGRAM):  $(OBJS) echo "Linking $(PROGRAM) ..." ld -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(ORALIB) $(LDFLAGS) echo "done"

3. DABroker ORACLE アクセスライブラリの再作成

サンプルメイクファイルを修正後,次の環境変数を入力し,make コマンドを実行し

てください。

(メイクファイル実行手順 B シェルを使用の場合)

ORACLE_HOME = ORACLE HOME ディレクトリ export ORACLE_HOME

DABDIR = /opt/DABroker export DABDIR

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7101(修正後のメイクファイルを実行する)

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake7111(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合

110

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX) make -f Oramake8101(修正後のメイクファイルを実行する)

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 make -f Oramake8111(修正後のメイクファイルを実行する)

4.

再作成の ORACLE アクセスライブラリを DABroker のライブラリ格納用ディレクト

リにコピーする make コマンドを実行したディレクトリ環境下で再作成した,ORACLE アクセスライ

ブラリを次のようにコピーしてください。

再作成した ORACLE アクセスライブラリは,make コマンドを実行したカレント

ディレクトリに作成されます。

Oracle 10g R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO7101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7101.sl

Oracle 11g R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO7111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO7111.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 10g

R10.1.0 または R10.2.0 を使用している場合 cp libdaO8101.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8101.sl

DABroker for Java のデータベース種別に Oracle8i を指定して,Oracle 11g

R11.1.0 または R11.2.0 を使用している場合 cp libdaO8111.sl /opt/DABroker/lib/libdaO8111.sl

5. DABroker

の再セットアップ

作成した ORACLE アクセスライブラリを /opt/DABroker/lib にコピーしたあと,再

度,DABroker のセットアップコマンドを実行してください。

3.11.4

 Oracle9i 又は Oracle10g で追加されたデータ型への

対応状況

Oracle9i,又は Oracle10g で追加されたデータ型に対する DABroker の対応状況を表

3-20 と表 3-21 に示します。

表 3-20 Oracle9i で追加されたデータ型

データ型

TIMESTAMP(fractional_seconds_precision)

TIMESTAMP(fractional_seconds_precision)

WITH TIME ZONE

TIMESTAMP(fractional_seconds_precision)

WITH LOCAL TIME ZONE

INTERVAL YEAR(year_precision) TO MONTH

INTERVAL DAY(day_precision) TO SECOND

(fractional_seconds_precision)

未サポート

未サポート

未サポート

未サポート

未サポート

DABroker

でのサポート状況

111

3.

DABroker の環境設定と運用(UNIX)

表 3-21 Oracle10g で追加されたデータ型

データ型

BINARY_FLOAT

BINARY_DOUBLE

未サポート

未サポート

DABroker でのサポート状況

112

4

DABroker

の環境設定と運用

(Windows)

この章では,Windows での DABroker の環境設定,及び運用

の方法について説明します。

4.1

 環境設定の手順

4.2

 DABroker のインストール

4.3

 ネットワーク環境の設定

4.4

 DABroker 環境設定

4.5

 DABroker 環境設定項目

4.6

 DABroker 接続先データベース定義

4.7

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の

DB アクセス定義 )

4.8

 DABroker の起動と終了

4.9

 DABroker の処理内容の表示

4.10

 コネクションマルチ機能の使用

113

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.1

 環境設定の手順

ここでは,DABroker を使用する環境の設定手順について説明します。なお,説明は,

次のことを前提にしています。

DBMS を使用できる環境が既に構築されていること

開発アプリケーション,DBPARTNER,又は HITSENSER5 を組み込むマシン,

DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を組み込むマシンをネットワーク上で

使用できる環境が既に構築されていること

Database Connection Server 経由でメインフレーム系データベースにアクセスする場

合,Database Connection Server が接続先のメインフレームに組み込まれていること

DABroker の環境設定の操作手順を,DABroker 関連製品を使用する場合と

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合に分けて説明します。

4.1.1

 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定

DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順を図 4-1 に示します。

図 4-1 では,環境設定完了後,最初に DABroker を運用するまでの操作を示しています。

114

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

図 4-1 DABroker 関連製品を使用する場合の環境設定の手順

4.1.2

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

XDM/RD

外部表を使用する場合の環境設定

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合は,図 4-2 に示す手順で DABroker の環境を設定してください。

ただし,(2) の「ネットワーク環境の設定」については,使用する環境によって設定が必

要かどうかが異なります。

図 4-2 では,環境設定完了後,最初に DABroker を運用するまでの操作を示しています。

115

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

図 4-2 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使

用する場合の環境設定の手順

4.1.3

 環境設定方法

環境設定は DABroker が提供するユティリティを使用します。環境設定で使用するユ

ティリティは,環境設定ユティリティ,接続先データベース定義ユティリティ,及びコ

ネクションマルチ定義ユティリティです。

「4.4 DABroker 環境設定」 「4.5 DABroker

環境設定項目」 ,及び「4.7 DABroker コ

ネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB アクセス定義 )」を参照

してください。

116

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.2

 DABroker のインストール

ここでは,DABroker のインストール操作について説明します。

4.2.1

 DABroker をインストールするマシン

使用するデータベースによって,DABroker をインストールできるマシンが決まります。

DABroker をインストールするマシンについて,使用するデータベースごとに説明しま

す。

● HiRDB,ORACLE などにアクセスする場合

HiRDB,ORACLE,又は SQL Server にアクセスする場合,DABroker は,DBMS

のサーバプログラム,又は DBMS のクライアントプログラムがインストールされたマ

DABroker を DBMS のサーバプログラムがインストールされたマシンにインストール

する形態を示しています。

● Database Connection Server を使ってメインフレーム系データベースにアクセスする

場合

DABroker は,任意のサーバマシン(Windows で動作しているパーソナルコンピュー

タ)にインストールしてください。

4.2.2

 インストール

DABroker のインストールは,日立総合インストーラを使用して行います。

インストールを実行すると,ダイアログボックスが表示されますので,ガイダンスに

従ってください。

1. Administrators グループのメンバーであるユーザアカウントでログオンする。

2.

日立総合インストーラを使用して,DABroker のインストールを開始する。

3.

ユーザ情報を設定する。

[ユーザの情報]ダイアログボックスでインストールするユーザの個人名と会社名を

入力します。

4.

インストール先ディレクトリを指定する。

[インストール先のディレクトリ]ダイアログボックスでインストール先ディレクト

リを指定します。標準のインストールディレクトリは

<システムドライブ>:¥Program Files¥HITACHI¥DABroker です。ここにインス

トールしない場合は,参照ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを指定

してください。ただし,ネットワークドライブには DABroker を組み込めません。イ

ンストール先ディレクトリがない場合,ディレクトリを作成するかどうかのダイアロ

117

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

グボックスが表示されます。

5.

インストールを完了する。

[完了]ボタンをクリックしてインストールを完了します。なお,システムファイル

を上書きする場合,即時にシステムを再起動するかを問い合わせます。再起動しな

かった場合は,DABroker の動作を保証できませんので,必ず再起動してから使用し

てください。

6.

環境変数を設定する。

DABroker をインストール後,システム環境変数の Path に”DABroker インストー

ルディレクトリ ¥lib”を必ず設定してください。設定しなかった場合は,各ユティリ

ティが使用できません。

4.2.3

 DABroker のファイル

(1) インストール時に作成されるディレクトリ

DABroker のインストール時に,指定したディレクトリに作成されるディレクトリを表

4-1 に示します。

なお,インストール先に指定したディレクトリをこれ以降,DABroker 運用ディレクトリ

と呼びます。

表 4-1 DABroker のディレクトリ

DABroker

ディレクトリ

¥bin

¥lib

¥AGT

¥AGTGRP

¥msg

¥conf

¥spool

¥tmp

¥patch_dab

説  明

インストール先ディレクトリ

実行ファイル格納ディレクトリ

ライブラリ格納用ディレクトリ

エージェント処理用ディレクトリ

グループ管理用ディレクトリ

メッセージ用ディレクトリ

DABroker 動作環境定義ファイル格納ディレクトリ

DABroker スプールディレクトリ

DABroker 標準作業ディレクトリ

修正パッチ格納ディレクトリ

118

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.3

 ネットワーク環境の設定

ここでは,DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外

部表を使用する場合に,[

Windows

インストールディレクトリ

]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイルに設定する DABroker のサービス名及

びポート番号について説明します。

また,Database Connection Server との接続にサービス名を使用する場合の,

[

Windows

インストールディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイル

での設定方法について説明します。

4.3.1

 DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,

又は XDM/RD 外部表を使用する場合

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使用

する場合,[

Windows

インストールディレクトリ

]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイルに,TCP/IP 環境での DABroker の

サービス名及びポート番号として,次の記述をファイルの行末に追加してください。

DABROKER_SV

XXXXX/tcp

DABROKER_SV :DABroker のサービス名です。

XXXXX :ポート番号です。 tcp :プロトコル名です。TCP/IP を使用することを表します。

注意事項

XXXXX には DABroker がオープンするポート番号を指定します。推奨値は

40179 です。オペレーティングシステムによっては推奨値がエフェメラルポート

の範囲にあたるので,問題がある場合は別のポート番号を指定してください。こ

のポート番号とクライアント側のポート番号には同じ値を指定します。

NIS(Network Information Service)を使用している場合,ネットワーク環境を

NIS のサーバで設定してください。NIS のサーバを使用している場合,ネット

ワーク環境の設定は,NIS のサーバでの設定が有効になります。

クライアント側では,使用する通信ドライバに,DABroker の組み込まれたサー

バのホスト名,IP アドレス及びポート番号を登録してください。

Windows ファイアウォールが有効になっていないか確認し,有効になっている場

合は DABroker を使用する前に,DABroker のサービスポートを Windows ファイ

アウォールの例外に登録してください。

また,[

Windows

インストールディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS

ファイ

ルにはクライアント側の PC 台数分の IP アドレスとホスト名を,[

Windows

インストー

ルディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥NETWORKS

ファイルには使用するネット

119

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

ワークアドレスとネットワーク名称を記述してください。これらのファイルについては,

Windows のマニュアルを参照してください。

4.3.2

 Database Connection Server を経由してメインフレー

ム系データベースにアクセスする場合

Database Connection Server との接続には,DABroker では,Database Connection

Server のポート番号又はサービス名を指定します。ポート番号又はサービス名は,コネ

Server 経由の DB アクセス定義 )」参照)又は環境設定の Database Connection Server

とき,サービス名を指定する場合は,[

Windows

インストールディレクトリ

]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイルに,サービス名とそれに対応するポー

ト番号を設定してください。Database Connection Server との接続にポート番号を使用

する場合は,ここでの設定は不要です。

例えば,ポート番号(接続する Database Connection Server のサーバ空間のポート番号

( サーバスケジュール番号 ))が 40179 に対して,サービス名:

DBCSV

を設定する場合

は,次の記述をファイルの行末に追加します。

DBCSV

40179/tcp

注意事項

サービス名には,任意の名称が設定できます。

ここで設定したサービス名を,DABroker 動作環境定義(

Connection Server 接続設定」参照),コネクションマルチ定義(「4.7 DABroker

コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB アクセス定義

)」参照)で指定してください。

ポート番号は,Database Connection Server のサーバ空間のポート番号 ( サーバ

スケジュール番号 ) にしてください。

Windows ファイアウォールが有効になっていないか確認し,有効になっている場

合は DABroker を使用する前に,DABroker のサービスポートを Windows ファイ

アウォールの例外に登録してください。

また,[

Windows

インストールディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS

ファイ

ルには接続する Database Connection Server の IP アドレスとホスト名を,[

Windows

インストールディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥NETWORKS

ファイルには使用す

るネットワークアドレスとネットワーク名称を記述してください。これらのファイルに

ついては,Windows のマニュアルを参照してください。

120

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.4

 DABroker 環境設定

システム構成に合わせた DABroker の動作環境を,環境設定ユティリティを使って設定

してください。環境設定ユティリティは,DABroker 動作環境定義ファイル:

[DABroker 運用ディレクトリ

¥conf

]に dasysconf

を作成します。ここでは,環境設

定ユティリティの操作方法について説明します。

4.4.1

 環境設定ユティリティの操作

環境設定ユティリティは,プログラムフォルダに登録された[DABroker 環境設定]か

ら起動します。

(1) 操作できるユーザ

環境設定ユティリティを実行して,DABroker 動作環境定義ファイルを操作できるのは,

Windows の Administrators グループに属するユーザだけです。

(2) 操作方法

環境設定ユティリティは,DABroker が終了している状態で使用します。次回起動時に,

変更した DABroker 動作環境定義ファイルの内容が有効になります。

操作方法を次に示します。

1.

プログラムフォルダに登録された[環境設定]を起動する。

表示されます。

121

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

122

2.

項目を設定する。

3.

設定内容を確認して[OK]ボタンを選択する。

変更した内容が有効になり,環境設定ユティリティは終了します。

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.5

 DABroker 環境設定項目

環境設定ユティリティで操作できる項目には次の種類があります。

共通設定の項目

リモートアクセス,ローカルアクセスのどちらでデータベースにアクセスする場合で

も共通に設定する項目です。

DABroker for Java Version 2 から DABroker にローカルアクセスする場合は,リモー

トアクセス設定で設定する次の項目についても有効になります。

HiRDB の BLOB 型データ受取バッファサイズ

ORACLE の LONG 型データ受取バッファサイズ

ODBC3.0 の LONG 型データ受取バッファサイズ

Database Connection Server の BLOB 型データ受取バッファサイズ

ださい。

リモートアクセス設定の項目

DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表を使

Database Connection Server 接続設定

Database Connection Server を経由してメインフレーム系データベースにアクセスす

る場合に設定する項目です。

ここで示す標準値は,DABroker 環境設定ユティリティ起動時に,あらかじめ表示され

ている値です。

4.5.1

 共通設定の項目

(1) 作業ディレクトリ名(DABTMP)

標準値

DABroker 運用ディレクトリ ¥tmp

指定範囲

トワークドライブ上のディレクトリは指定できません。また,指定したディレクト

リのアクセス権限として,システムにフルコントロールを指定してください。

説明

DABroker の作業ディレクトリを指定します。このディレクトリは,予約処理用の

SQL の格納や,処理途中で作成される一時ファイルの格納などに使用されます。

123

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(2) データベースアクセス処理終了待ちタイムアウト(DABDBA_TIMEOUT)

標準値

1800(秒)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 65535(秒)

説明

データベースアクセス処理の終了待ちタイムアウトを監視するかどうかを設定しま

す。Database Connection Server にアクセスする場合だけ有効です。

1 ∼ 65535(秒)を設定した場合

DABroker がデータベースアクセス処理を開始してから終了するまでの時間を監

視します。

ここで設定した時間を超えてもデータベースアクセス処理が終了しない場合,

DABroker は次の処理をします。

クライアントに対しては,終了待ちタイムアウトの発生を通知して,コネクショ

ンを解放します。処理を続ける場合,クライアントは一度終了して再起動する必

要があります。

データベースに対しては,データベースを切り離します。データベースでの処理

は DBMS によってロールバックされます。

0 を設定した場合

データベースアクセス処理の終了待ちタイムアウトを監視しません。

(3) 表検索カラム数(DABSELECTCOLCNT)

標準値

0

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647

説明

表検索用の領域として確保する表カラムの個数を指定します。

0 を設定した場合

DBMS に対して表カラムの個数を要求する SQL を発行します。DBMS から返さ

れた結果を基に,表検索用の領域を確保します。SQL Anywhere 使用時は常に 0

を仮定します。

1 ∼ 2147483647 を設定した場合

表カラムの個数が指定した値より少ない場合,DBMS に対して表カラムの個数を

要求する SQL を発行しません。このため,SQL を発行する場合より処理性能が

向上します。ただし,検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必要にな

るため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく検索する表のカラム数

を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になることがあります。

124

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

HiRDB,ORACLE の場合:1 カラム当たり 128 バイト

表カラムの個数が指定した値より多い場合,DBMS に対して表カラムの個数を要

求する SQL を発行します。DBMS から返された結果を基に,表検索用の領域を

確保します。

(4) 更新・検索項目数(DABSELECTINFCNT)

標準値

0

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647

説明

表の更新・検索用の領域として確保する,入力項目(パラメタ)の個数を指定しま

す。

0 を設定した場合

DBMS に対して入力項目の個数を要求する SQL を発行します。DBMS から返さ

れた結果を基に,表の更新・検索用の領域を確保します。SQL Anywhere 使用時

は常に 0 を仮定します。

1 ∼ 2147483647 を設定した場合

入力項目の個数が指定した値より少ない場合,DBMS に対して入力項目の個数を

要求する SQL を発行しません。このため,SQL を発行する場合より処理性能が

向上します。ただし,更新・検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必

要になるため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく更新・検索する

表の入力項目の個数を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になるこ

とがあります。

HiRDB,ORACLE の場合:1 カラム当たり 128 バイト

入力項目の個数が指定した値より多い場合,DBMS に対して入力項目の個数を要

求する SQL を発行します。DBMS から返された結果を基に,表の更新・検索用

の領域を確保します。

(5) (DABSVLOGSIZE)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

0,又は 64 ∼ 32767(キロバイト)

説明

DABroker のログを取得するファイルの容量を設定します。ログは DABroker 運用

ディレクトリ

¥spool¥dabsv.log

,および

¥spool¥dabsvdemon.log

に取得され

ます。

125

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

0 を設定した場合

ファイルの容量は無限大になります。

64 ∼ 32767 を設定した場合

設定した値がファイルの容量になります。

注意事項

ログファイルが満杯になったら,ラップアラウンドでログを取得します。ラップア

ラウンドした場合,1世代前のバックアップファイル

( dabsv.logold,dabsvdemon.logold

)を作成し,1世代だけを管理します。

(6) 使用する ORACLE のバージョン(DABORACLE_TYPE)

標準値

ORACLE10g

指定範囲

ORACLE10g,ORACLE11g 又は ORACLE12c

説明

使用する ORACLE のバージョンを設定します。

(7) のディクショナリ表のデータ属性

(DABSQL_HiRDB_DICTIONARY_DATATYPE)

標準値

C:VARCHAR

指定範囲

M 又は C

説明

HiRDB のディクショナリ表の列属性を指定します。

M を設定した場合

混在文字データ(MVARCHAR)として処理します。

C を設定した場合

文字データ(VARCHAR)として処理します。

注意事項

ここでの指定と HiRDB で使用されているディクショナリ表のデータ属性が異なる

場合は,結果不正や SQL エラーになる場合があります。

(8) 環境変数区切り文字(DAB_HIRDB_DBINF_ESC)

標準値

@

126

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

指定範囲

@ ! $ % & * + - / : ? ¥ |

説明

HiRDB 環境変数区切り文字を指定します。

注意事項

特に問題がない場合,区切り文字には @ を使用してください。

区切り文字は必ず半角 1 文字で指定してください。全角文字は指定できません。

DABroker for Java から HiRDB クライアント環境変数グループを指定してデータ

ベースと接続する場合は,@ を使用してください。

(9) データベースアクセストレースの取得(DABSQL_TRCSIZE)

標準値

取得しない

指定範囲

取得しない又は取得する

説明

データベースアクセストレースを取得するかどうかを設定します。アクセストレー

してください。

[データベースアクセストレース設定]ボタンを押すと[アクセストレース設定]ダ

イアログボックスが表示され,アクセストレースで出力する項目を選択できます。

さい。

取得するを設定した場合

次に示すファイル名ですべてのアクセストレースを取得するファイルが,

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥db_access

の下に作成されます(データ db_XXXXX

XXXXX:システム任意の番号。

ハードディスクの空き容量がなくなった場合,それ以降のアクセストレースは取

得しません。なお,格納する領域のサイズは設定できません。

クライアントからの要求量が多い場合は,トレースのファイル容量も多く必要で

す。ハードディスクの容量に余裕をもたせてください。必要容量の概算方法につ

アクセストレースの出力の注意事項を参照してください。また,クライアントか

らの要求量が多ければ,DABroker を終了するまでに時間がかかります。御注意

ください。

取得しないを設定した場合

データベースアクセストレースを取得しません。

127

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(10) 拡張データベースアクセストレースを取得する

(DABEXSQL_TRC_LINE)

標準値

OFF(取得しません)

指定範囲

OFF(チェックなし)又は ON(チェックあり)

(OFF:取得しません ON:取得します)

説明

拡張データベースアクセストレースを取得するかどうかを設定します。

OFF(チェックなし)を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得しません。

ON(チェックあり)を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数の指定については,

「4.5.1(11) トレースファイルサイズ」を参照してください。

クセストレース機能」を参照してください。

(11) トレースファイルサイズ

標準値

1024(行)

指定範囲

0(トレース取得行数を無限大にします),又は 1024 ∼ 32767(行)

説明

「4.5.1(10) 拡張データベースアクセストレースを取得する

トレースのトレースファイルサイズを指定します。

0 を設定した場合

出力行数は,無限大となります。

1024 ∼ 32767 を設定した場合

拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数は,設定した数値分

となります。

拡張データベースアクセストレースのファイルは,1 行に 134 バイトまで出力され

ます。拡張データベースアクセストレースのファイルの出力行数は,ここでの設定

値に従います。ただし,ヘッダは行数に含まれません。

クセストレース機能」を参照してください。

128

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(12) トレースを取得する(DABXA_LOG_ERROR)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

XA インタフェースでエラーを検知した場合,エラートレースを取得するかどうかを

設定します。

XA トレースは,DABroker 運用ディレクトリ下の spool ディレクトリに db_xainfo.log というファイル名で取得されます。XA トレースファイル

(db_xainfo.log) はテキスト形式なので,任意のテキストエディタで参照してくださ

い。

XA トレースファイルは,運用期間に応じてファイルサイズが増加するため,定期的

に削除する必要があります。

4.5.2

 リモートアクセス設定

(1) クライアントからの要求待ちタイムアウト(DABCLIENT_TIMEOUT)

標準値 

3600(秒)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 65535(秒)

説明

クライアントからの要求待ちタイムアウトを監視するかどうかを設定します。

1 ∼ 65535(秒)を設定した場合

DABroker がアクセス要求に対する応答をクライアントに返してから,次のアク

セス要求を受けるまでの時間を監視します。

ここで設定した時間を超えてクライアントからのアクセス要求がない場合,

DABroker は次の処理をします。

クライアントに対しては,要求待ちタイムアウトの発生を通知して,コネクショ

ンを解放します。処理を続ける場合,クライアントは一度終了して再起動する必

要があります。

データベースに対しては,このタイムアウトが発生したクライアントの処理が

データベースで実行中の場合は,トランザクションのロールバックを要求し,

データベースを切り離します。

0 を設定した場合

クライアントからの要求待ちタイムアウトを監視しません。

129

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(2) 最大接続ユーザ数(DABMAXUSERS)

標準値

10(ユーザ)

指定範囲

1 ∼ 100000(ユーザ)

説明

コネクションを確立できる最大ユーザ数を設定します。ここで設定した値を超える

ユーザが接続しようとした場合,DABroker は,クライアントにエラーメッセージ

を返してコネクションを確立しません。

(3) 同時実行可能なデータベースアクセス数(DABDBANUMBER)

標準値

20(データベース接続数)

指定範囲

1 ∼ 100000(データベース接続数)

説明

DABroker が一度に受け付けられる,複数のクライアントからのデータベースアク

セス要求の合計数を設定します。ここで設定した値を超える要求があった場合は,

クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

(4) プロセスあたりの実行ユーザ数(DABMAXBLOCKUSERS)

標準値

1(ユーザ数)

指定範囲

1 ∼ 100(ユーザ数)

ORACLE を使用する場合は 1 を指定してください。

説明

一つのプロセスで処理する最大ユーザ数を設定します。ここで設定した値を超えた

場合は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

ORACLE を使用する場合は,必ず 1 を指定してください。1 以外を指定した場合

は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

Database Connection Server にアクセスする場合,接続先データベース定義のデー

タベース種別を複数使用するときは,必ず 1 を指定してください。

注意事項

DABroker のデーモンプロセスが,サーバのメモリ又はキャッシュメモリ上で動作

するように適切な値を設定してください。

130

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(5) 最大処理プロセス数(DABMAXPROCESS)

標準値

10(プロセス数)

指定範囲

1 ∼ 1000(プロセス数)

説明

DABroker で起動する最大プロセス数を設定します。ここで設定した値を超えた場

合は,クライアントにエラーメッセージを返し,処理を受け付けません。

注意事項

不要なデーモンプロセスの起動を制限するために適切な値を設定してください。

(6) の BLOB 型データ受取バッファサイズ

(DABHIRDBA_BLOBBUFSIZE)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

HiRDB から BLOB 型データを抽出する場合の受け取りサイズを指定します。

このデータ型の場合,HiRDB では最大 2147483647 バイトのデータの存在が考えら

れますが,DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降のデー

タは切り捨てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効となります。

(7) の LONG 型データ受取バッファサイズ

(DABORADBA_LONGBUFSIZE)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

131

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

ORACLE から,LONG 型データを抽出する場合の受け取りサイズを指定します。

このデータ型の場合,ORACLE では最大 2147483647 バイトのデータの存在が考え

られますが,DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降の

データは切り捨てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効となります。

この項目は,DABroker for Java Version 2 でデータベース種別に Oracle8i を設定し

ている場合は設定しません。

(8) の LONG 型データ受取バッファサイズ

(DABODBC30_LONGBUFSIZE)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

説明

ODBC3.0 で接続したデータベースから LONG 型データを抽出する場合の受け取り

サイズを指定します。

このデータ型の場合,最大 2147483647 バイトのデータの存在が考えられますが,

DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降のデータは切り捨

てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効となります。

(9) の BLOB 型データ受取バッファサイズ

(DABDBSDBA_BLOBBUFSIZE)

標準値

4096(バイト)

指定範囲

0,又は 1 ∼ 2147483647(バイト)

132

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

説明

Database Connection Server で接続したデータベースから BLOB 型データを抽出す

る場合の受け取りサイズを指定します。

このデータ型の場合,最大 2147483647 バイトのデータの存在が考えられますが,

DABroker ではここで指定した値までのデータを受け取り,以降のデータは切り捨

てます。

0 を指定した場合,DBMS の定義長分の領域長を仮定します。ただし,実際に格納

されているデータの大きさにかかわらず,無条件に定義長分の領域が確保されるた

め,メモリ効率が悪くなることがあります。格納されているデータの最大長が分

かっている場合は,その値を指定することをお勧めします。

この項目は,DABroker for Java Version 2 で DABroker にローカルアクセスした場

合にも有効となります。

(10) 漢字コードセット(DABLANGMODE)

標準値

SJIS(シフト JIS モード)

指定範囲

SJIS(シフト JIS モード),EUC(日本語 EUC モード),ASCII(ASCII モード),

又は UTF-8(UTF-8 モード)

説明

DABroker が稼働する言語モードを設定します。

各言語モードで操作できるデータベースを表 4-2 に示します。

表 4-2 各言語モードで操作できるデータベース

データベース DABroker での設定

ASCII

モード

HiRDB

ORACLE

SQL Server

VOS3 XDM/RD

VOS3 XDM/SD

VOS1 RDB1 E2

VOSK SQL/K

VOS1 PDMII E2

VOSK スプールファイ

シフト JIS モー

日本語 EUC

モード

×

×

×

×

×

×

×

UTF-8

モード

×

×

×

×

×

×

×

凡例

133

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

○:操作できる

×:操作できない

各データベースで使用する言語モードは,必ず DABroker の言語モードと合わせて

ください。データベースと DABroker の言語モードが異なっている場合は動作を保

証しません。

クライアントが DABroker for Java の場合は,DAB_LANG の指定が JDBC の文字

エンコーディングに影響します。詳細については,マニュアル「DABroker for

JavaTM Version 2 DABroker Driver for JavaTM Technology」の「接続するデー

タベースの指定」の ENCODELANG の説明を参照してください。

DABroker を日本語 EUC モード,ASCII モード,又は UTF-8 モードで動作させた

(11) 通信時キープアライブ(DABKEEPALIVE)

標準値

OFF

指定範囲

ON 又は OFF(ON:キープアライブによる監視を行います

OFF:キープアライブによる監視を行いません)

説明

キープアライブによる監視を行うかどうかを設定します。キープアライブとは,ク

ライアントとの通信経路が確立されているかどうかを常に監視する TCP/IP の機能

です。

ON を設定した場合

キープアライブによる監視が行われます(クライアントとの通信径路を監視す

OFF を設定した場合

キープアライブによる監視は行われません(クライアントとの通信径路を監視し

(12) アドレスからホスト名への変換オプション(DABIPCONVERT)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF

説明

メッセージ及びユティリティで表示される IP アドレスをホスト名に変換するかどう

かを設定します。

ON を設定した場合

134

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

表示される IP アドレスをホスト名に変換します。

動作環境によってこの変換処理に時間がかかり,接続処理が遅くなることがあり

ます。

OFF を設定した場合

表示される IP アドレスをホスト名に変換しません。

(13) 通信トレースの取得(DABTCP_TRCSIZE)

標準値

取得しない

指定範囲

取得しない又は取得する

説明

クライアントとの通信トレースを取得するかどうかを設定します。通信トレースの

ください。

「取得する」を設定した場合

次に示すファイル名ですべての通信トレースを取得するファイルが DABroker 運

用ディレクトリ

¥spool¥dabcltrc

の下に作成されます(通信トレースは

DABroker トレース出力ユティリティで出力します)。

XXXXXXXX.cmt

XXXXXXXX.cmt_AA

AA

XXXXXXXX:任意の文字列。

AA ∼ AA:任意の文字列。

ハードディスクの空き容量がなくなった場合,それ以降の通信トレースは取得し

ません。なお,格納するファイルサイズは設定できません。

クライアントからの要求量が多い場合は,トレースのファイルの容量も多く必要

です。ハードディスクの容量は余裕を持たせてください。必要容量の概算方法に

ついては「4.9.2(2) クライアントとの通信トレースの出力方法」で通信トレース

の出力の注意事項を参照してください。また,クライアントからの要求量が多け

れば,DABroker を終了するまでに時間がかかります。御注意ください。

取得しないを設定した場合

クライアントとの通信トレースを取得しません。

4.5.3

 Database Connection Server 接続設定

ここでは,Database Connection Server に接続するときの接続情報の指定を,接続先

データベース定義,コネクションマルチ定義で省略した場合に仮定される値を設定しま

す。

135

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(1) 接続先ホスト名または IP アドレス(DAB_DBS_HOST)

標準値 localhost

説明

接続する Database Connection Server のホスト名,又は IP アドレスを設定します。

(2) 接続先サービス名またはポート番号(DAB_DBS_PORT)

標準値

0

説明

接続する Database Connection Server のサービス名又はポート番号を設定します。

サービス名を指定する場合は,

[Windows

インストールディレクトリ

]¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイルにサービス名とそれに対応する

(3) 送信バッファサイズ(DAB_DBS_SEND_BUFFER_SIZE)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

64 ∼ 2097151(キロバイト)

説明

Database Connection Server に送信するときの最大バッファサイズを設定します。

(4) 受信バッファサイズ(DAB_DBS_RECEIVE_BUFFER_SIZE)

標準値

64(キロバイト)

指定範囲

64 ∼ 2097151(キロバイト)

説明

Database Connection Server から受信するときの最大バッファサイズを設定します。

4.5.4

 その他の設定

その他の設定は,DABroker 動作環境定義の OTHERS 節に指定します。

DABroker 動作環境定義ファイル(dasysconf)は DABroker 運用ディレクトリ ¥conf に

136

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

格納されています。

(1) (デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実

行結果ログ抑止)

標準値

なし

指定範囲

LIMITED

説明

デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログの出力によりディスクを圧迫

したくない場合に指定します。

デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログは,本指定をしない限り,標

準で出力されます。

137

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.6

 DABroker 接続先データベース定義

DABroker for ODBC で開発するアプリケーションは,接続先データベース定義ユティリ

ティで設定したデータベース種別名,及びデータベース名を使用してデータベースにア

クセスします。また,DBPARTNER,及び DABroker for Java でも,Database

Connection Server 経由でデータベースにアクセスする場合は,接続先データベース定義

ユティリティで設定した情報を使用して Database Connection Server に接続します。接

続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使用すると,接続条件などが変更

されてもアプリケーションを変更する必要がありません。ただし,OTS 機能,又は Java

JTS 機能を使用する場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使

用できません。

4.6.1

 接続先データベース定義ユティリティの操作

接続先データベース定義ユティリティは,プログラムフォルダに登録された[DABroker

接続先データベース定義]から起動します。

接続先データベース定義ユティリティで設定した内容は,接続先データベース定義ファ

イル:[DABroker 運用ディレクトリ

¥conf¥dabenv

] に出力されます。

(1) 操作できるユーザ

Administrators グループに属するユーザ

(2) 操作方法

1.

プログラムフォルダに登録された[接続先データベース定義]を起動する。

DABroker 接続先データベース定義ユティリティが起動し,[接続先データベース定

義]ダイアログボックスが表示されます。

138

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

2.

使用するデータベースの製品名が記載されたタブを選択し,接続情報を設定する。

次の情報を定義します。

データベース種別名:使用するデータベースに対して付ける任意名称

データベース名:データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意名称

データベース名のグループに定義する情報:データベース名のグループに定義する

項目」を参照してください。

これらの情報は,次のような親子関係になります。

例)

この例で示すように,データベース名は,同一データベース種別名に対して,複数定

義できます。例えば,ホスト名が異なる二つの HiRDB を,一つのデータベース種別

139

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

として定義し,アプリケーションでは,データベース名でホストの異なる HiRDB を

使い分けられます。

< 設定方法 >

データベース種別名,データベース名を新規登録する場合

同一データベース種別名に対して,別のデータベース名を登録する場合

登録されている情報を変更する場合

データベース種別名又はデータベース名を削除する場合

削除するデータベース種別又はデータベース名を選択して[削除]ボタンを選択し

てください。

4.6.2

 設定する項目

データベースごとに設定する項目について説明します。

(1) を使用する場合

設定項目名

データベース種別名

データベース名

指定内容

使用するデータベースに対して付ける任意名称

<

設定規則 >

接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてく

ださい。23 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文

字は使用しないでください。

データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意名称

<

設定規則 >

同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。23 文

字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しな

いでください。

HiRDB のホスト名

接続先ホスト名

(DBHOST)

接続先ポート番号

(DBNAME)

ユーザ ID(USERID)

パスワード (PASSWD)

ポート番号

接続ユーザ ID

パスワード

140

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

環境変数

設定項目名

環境変数グループ

指定内容

HiRDB クライアントへ渡す環境変数を,下のテキストボックスに指定

します。

HiRDB 使用時に指定できる環境変数の詳細については,HiRDB のマ

ニュアルを参照してください。

< 設定規則 >

1024 文字まで指定できます。

2 バイト文字,及び半角の片仮名は使用しないでください。

各環境変数の先頭に,必ず区切り文字(@)を記述してください。

PDHOST(ホスト名称,又は IP アドレス),及び PDNAMEPORT

(接続するポート番号)は,先頭か末尾で必ず指定します。

PDHOST,及び PDNAMEPORT は,重複して指定しないでくださ

い。

PDHOST,及び PDNAMEPORT 以外の環境変数は,DABroker で

設定した値をそのまま使えます。

DABroker では,指定した環境変数の妥当性はチェックしません。

HiRDB クライアントへ渡す環境変数グループ名を,下のテキストボッ

クスで指定します。

環境変数グループの名称や,環境変数グループで指定できる内容の詳細

については,HiRDB のマニュアルを参照してください。

<

設定規則 >

30 文字まで指定できます。

2 バイト文字,及び半角の片仮名は使用しないでください。

DABroker では,指定した環境変数グループが有効かどうかは

チェックしません。

注※

アプリケーションでユーザ ID,パスワードの指定のない場合にここで指定されたユーザ

ID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。また,DABroker では,接

続先データベース定義ファイル出力時にパスワードを暗号化しないため,必要がない場

合,パスワードはアプリケーション側で指定してください。

(2) を使用する場合

設定項目名

データベース種別名

データベース名

リスナー名

(DBNAME)

指定内容

使用するデータベースに対して付ける任意名称

<

設定規則 >

接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてく

ださい。23 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文

字は使用しないでください。

データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意名称

< 設定規則 >

同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。23 文

字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しな

いでください。

SQL*NET 経由でアクセスする ORACLE のリスナー名称

ただし,リモートアクセスしない場合は省略します。

141

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

設定項目名

ユーザ ID(USERID)

パスワード (PASSWD)

接続ユーザ ID

パスワード

指定内容

注※

アプリケーションでユーザ ID,パスワードの指定のない場合にここで指定された

ユーザ ID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。また,

DABroker では接続先データベース定義ファイル出力時にパスワードを暗号化しな

いため,必要がない場合はパスワードはアプリケーション側で指定してください。

(3) を使用する場合

設定項目名

データベース種別名

データベース名

データベース

接続情報 (DBHOST)

指定内容

使用するデータベースに対して付ける任意名称

< 設定規則 >

接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてく

ださい。23 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文

字は使用しないでください。

データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意名称

< 設定規則 >

同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。23 文

字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しな

いでください。

SQLServer:SQL Server

ODBC3.0 に渡す接続情報

接続情報のキーワードは ;(セミコロン)で区切ります。

ODBC3.0 のデータソース名 ODBC のデータソース名

(DBNAME)

ユーザ ID(USERID)

パスワード (PASSWD)

接続ユーザ ID

パスワード

注※

アプリケーションでユーザ ID,パスワードの指定のない場合にここで指定された

ユーザ ID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。また,

DABroker では接続先データベース定義ファイル出力時にパスワードを暗号化しな

いため,必要がない場合はパスワードはアプリケーション側で指定してください。

142

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(4) 経由でメインフレーム系データベースを使用

する場合

設定項目名

データベース種別名

データベース名

データベース

コネクションマルチ名

(DBHOST)

指定内容

使用するデータベースに対して付ける任意名称

< 設定規則 >

接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてく

ださい。23 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文

字は使用しないでください。

データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意名称

< 設定規則 >

同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。23 文

字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナ文字は使用しな

いでください。

次のどれかを選択します。

XDM/RD:VOS3 XDM/RD

XDM/SD:VOS3 XDM/SD

SQL/K:VOSK SQL/K

VOSKSPOOL:VOSK スプールファイル

RDB1:VOS1 RDB1 E2

VOS1PDM2:VOS1 PDMII E2

使用するアプリケーション開発用インタフェースによって,アクセスで

きるデータベースが異なります。詳細については,各 DABroker 関連製

品,又は DBPARTNER のマニュアルを参照してください。

コネクションマルチ名

分散定義名 (DBNAME)

ユーザ ID(USERID)

パスワード (PASSWD)

送信バッファサイズ

(SNDBUF)

マルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB アクセス定義 )」参

照)で設定したコネクションマルチ名を指定してください。

分散定義名称

接続する Database Connection Server のデータベース識別子(RD ノー

ド名称)

接続ユーザ ID

パスワード

Database Connection Server 側へ送信するデータバッファのサイズ (64

∼ 2097151 キロバイト )

受信バッファサイズ

(RCVBUF)

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経

由の DB アクセス定義 )」参照)を使用する場合は,DABroker 環境設

定ユティリティで設定した値が有効になります。

Database Connection Server 側から受信するデータバッファのサイズ

(64 ∼ 2097151 キロバイト )

 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経

由の DB アクセス定義 )」参照)を使用する場合は,DABroker 環境設

定ユティリティで設定した値が有効になります。

注※

143

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

アプリケーションでユーザ ID,パスワードの指定のない場合にここで指定された

ユーザ ID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。また,

DABroker では接続先データベース定義ファイル出力時にパスワードを暗号化しな

いため,必要がない場合はパスワードはアプリケーション側で指定してください。

(5) 注意事項

接続先データベース定義ユティリティで複数定義したデータベース種別名がユニーク

でも,実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できませ

ん。

144

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.7

 DABroker コネクションマルチ定義

(Database Connection Server 経由の DB

アクセス定義 )

Database Connection Server を経由してメインフレーム系データベースにアクセスする

場合,アプリケーション又は DBPARTNER は,接続先データベース定義ユティリティ

を使用してアクセスします。コネクションマルチ名とは,接続する Database

Connection Server のポート番号やホスト名などを定義した集まりに対して付ける任意名

称で,コネクションマルチ定義ユティリティで設定します。

コネクションマルチ定義ユティリティで変更した内容は,DABroker の場合,コネク

ションマルチを再起動することで有効になります。アプリケーションの場合は,プロセ

スを再起動することで有効になります。

ここでは,コネクションマルチ定義ユティリティを使ったコネクションマルチ名の設定

方法について説明します。

4.7.1

 コネクションマルチ名の設定

一つのコネクションマルチ名には,次の内容を定義します。

Database Connection Server のホスト名(1)

Database Connection Server のポート番号又はサービス名(2)

Database Connection Server からの応答監視時間(3)

最大仮想コネクション数(4)

通信処理プロセス数(5)

プールコネクション数(6)

予約プールコネクション数(7)

図 4-3 に「コネクションマルチ名」と (1)(2) の指定内容の関係を示します。

145

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

図 4-3 指定内容の関係

図 4-3 で示すように,Database Connection Server のホスト名(1)には,Database

Connection Server 及びアクセスするメインフレーム系データベースが存在するホスト名

を指定します。この例ではホスト名を指定していますが,IP アドレスを指定することも

できます。Database Connection Server のポート番号又はサービス名には,Database

Connection Server のサーバ空間 ※

に割り当てられているサーバスケジュール番号(マ

ニュアル「Database Connection Server」参照)を設定します。この例ではポート番号

を指定していますが,サービス名を指定することもできます。サービス名を指定すると

きは,[

Windows

インストールディレクトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

注※ プロセスに相当するメインフレーム側の処理単位です。

4.7.2

 最大仮想コネクション数などを設定するときのガイド

ライン

予約プールコネクション数(7)は,使用環境に合わせた適切な値を設定する必要があり

ます。ここでは,設定するときのガイドラインを説明します。

146

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(1) と Database Connection Server の接続の仕組み

DABroker と Database Connection Server の接続時,Database Connection Server で

は,TCP/IP コネクションを確立します。1 ユーザからのアクセス要求に対して一つの

TCP/IP コネクションを確立します(図 4-4 参照)。

図 4-4 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (1)

この場合,1TCP/IP コネクションを 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用でき,レス

ポンス性能が良くなりますが,同時アクセスユーザ数が増えると,TCP/IP コネクション

の確立数も多くなり Database Connection Server のメインフレーム側及び DABroker 側

でのリソース消費量が多くなってしまいます。

そのため,DABroker では,一つの TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス

要求で共有できるように,一つの TCP/IP コネクションのなかで複数の DABroker 用の

コネクションを確立できるようにしています。一つの TCP/IP コネクションに対して確

立する DABroker 用のコネクションを仮想コネクションと呼びます。一つの TCP/IP コ

ネクションの中で複数の仮想コネクションを確立するときには,DABroker では,通信

処理プロセスを起動します。通信処理プロセスは,TCP/IP コネクションごとに起動しま

す。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合,DABroker で

は,1 通信処理プロセス当たりで(=一つの TCP/IP コネクションに対して)同時に確立

動できる通信処理プロセス数(= 通信処理プロセス数)を決めて運用します。

図 4-5 に,1TCP/IP コネクションを 2 ユーザからのアクセス要求で共有する場合(1 通

信処理プロセス当たりで二つの仮想コネクションを確立する場合)の,DABroker と

Database Connection Server の接続イメージを示します。ここでは,アプリケーション

及び DBPARTNER から同時に四つのアクセス要求があり,二つの TCP/IP コネクショ

ンで対応しています。DABroker では,二つの通信処理プロセスを起動し,それぞれの

147

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

通信処理プロセスで二つの仮想コネクションを確立しています。このとき,四つの TCP/

IP コネクションを使用した場合に比べ,メインフレーム側及び DABroker 側の両方でリ

ソース消費量を少なくできます。

DABroker は,次のタイミングで Database Connection Server に対して TCP/IP コネク

ションを確立します。

「予約プールコネクション数」が設定されている(>0)場合

DABroker コネクションマルチ機能起動時に確立します。

「予約プールコネクション数」が設定されていない(=0)場合

最初のユーザアクセス要求時に確立します。

起動中の通信処理プロセスで実行できるユーザ数 (「最大仮想コネクション数」) を超

えたユーザアクセスが要求された場合

通信処理プロセスを新しく起動して確立します。

( ただし,「通信処理プロセス数」の範囲内 )

そして,これらの TCP/IP コネクションを確立する際に,1TCP/IP コネクション上に

「最大仮想コネクション数」に設定された数だけ仮想コネクションを予約します。

図 4-5 DABroker と Database Connection Server の接続イメージ (2)

なお,一つの TCP/IP コネクションに対して一つの仮想コネクションを確立する形態を

シングルコネクション(図 4-4 参照)と呼び,一つの TCP/IP コネクションに対して複

数の仮想コネクションを確立する形態をコネクションマルチ(図 4-5 参照)と呼びます。

(2) 最大仮想コネクション数と通信処理プロセス数の決定

最大仮想コネクション数(4)

次のどちらかの値を設定します。

1TCP/IP

コネクションを 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用する場合(シン

グルコネクション)

148

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

最大仮想コネクション数を「1」に設定します。この場合,TCP/IP コネクション

を 1 ユーザからのアクセス要求だけで使用できるためレスポンス性能が良いので

すが,複数ユーザからの同時アクセス要求があるときには同時アクセス要求数分

の TCP/IP コネクションを確立し,DABroker 及びメインフレームでのリソース消

費量が多くなります。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合(コネク

ションマルチ)

「2 以上の値」で,1 通信処理プロセス当たりで同時に確立できる仮想コネクショ

ン数を設定します。設定値については,下記を参照してください。なお,この場

クションマルチ機能の使用」参照)を実行してください。

通信処理プロセス数(5)

DABroker で同時に起動できる通信処理プロセス数の最大値を設定します。設定値

については,下記を参照してください。なお,最大仮想コネクション数が「1」の場

合は,設定する必要はありません。

1TCP/IP コネクションを複数ユーザからのアクセス要求で共有する場合,これらの値は,

次の手順で決定してください。

1. DABroker のシステム全体で同時にアクセスするユーザ数(要求数)の最大値を見積

もる

この最大値は,アクセス対象となる Database Connection Server の空間起動制御文

で設定された「サーバユーザ数」以内となるようにしてください。サーバユーザ数の

設定方法については,マニュアル「Database Connection Server」を参照してくださ

い。

2. 「1 で見積もった最大値≦最大仮想コネクション数 * 通信処理プロセス数」となるよう

な最大仮想コネクション数と最大通信処理プロセス数の組み合わせを決定する

このとき,次の 2 点を考慮し,使用環境に合わせた適切な数値を検討してください。

レスポンス性能

DABroker

が組み込まれたサーバで消費するリソース量,及び Database Connection

Server

が組み込まれたメインフレームで消費するリソース量

レスポンス性能は,1 通信処理プロセス当たりの仮想コネクション数を少なくすればする

ほど向上し,最大仮想コネクション数を 1 にする(シングルコネクション)とレスポン

スが早くなります。しかし,同時アクセスユーザ数が多い場合に,TCP/IP コネクション

も増えるため,メインフレーム側でリソース消費量が多くなります。このため,使用環

境に合わせた適切な数値を検討してください。

なお,最大仮想コネクション数は,接続する Database Connection Server の空間起動制

御文で設定された「ユーザ数 ( 仮想ユーザ空間数など ) ÷ TCP コネクション数」の倍数

となるように設定してください。

149

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(3) プールコネクション数と予約プールコネクション数の決定(仮想コネク

ションのプーリング機能の使用)

最大仮想コネクション数を 2 以上にした場合,次の 2 種類の機能が使用できます。この

2 種類は併用できます。

一度確立した仮想コネクションをプールする

この機能を使用すると,コネクション確立のためのオーバーヘッドを削減し,

Database Connection Server との接続時間の短縮が図れます。この機能を使用すると

きは,プールコネクション数(6)を設定してください。

コネクションマルチ機能の起動時に指定された数の仮想コネクションを確立しておく

この機能を使用すると,通信処理プロセスの起動のためのオーバヘッドを削減し,

Database Connection Server との接続時間を短縮できます。この機能を使用するとき

は,予約プールコネクション数(7)を設定してください。

仮想コネクションのプーリング機能を使用するときは,次に示す値を設定してください。

プールコネクション数(6)

DABroker のシステム全体でプールする仮想コネクション数を設定します。プール

した仮想コネクションに対応する TCP/IP コネクションのためのリソースを

Database Connection Server(メインフレーム)側で占有してしまうため,メイン

フレーム側でのリソース消費量を考慮して使用環境に合わせた値を設定してくださ

い。なお,リソースは,1 通信処理プロセスごと,1TCP/IP コネクションごとに消

ン数に設定することをお勧めします。

予約プールコネクション数(7)

DABroker のシステム全体でコネクションマルチ機能起動時に確立しておく仮想コ

ネクション数を設定します。コネクションマルチ機能起動時にアクセス要求がなく

ても仮想コネクションを確立してしまうことになるため,DABroker を組み込んだ

サーバで確立した分のリソースを占有してしまいます。したがって,DABroker 側

のリソース消費量を考慮して使用環境に合わせた値を設定してください。なお,リ

ソースは,1 通信処理プロセスごと,1TCP/IP コネクションごとに消費されるため,

「最大仮想コネクション数」で設定した値の倍数を予約プールコネクション数に設定

することをお勧めします。

プールコネクション数及び予約プールコネクション数の両方に値を設定する場合は,

「プールコネクション数≧予約プールコネクション数」となるように設定してくださ

い。

4.7.3

 コネクションマルチ定義ユティリティの操作

コネクションマルチ定義ユティリティは,プログラムフォルダに登録された[コネク

ションマルチ定義]から起動します。

150

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

コネクションマルチ定義ユティリティで設定した内容は,コネクションマルチ定義ファ

イル:[DABroker 運用ディレクトリ

¥conf¥damconenv

] に出力されます。

(1) 操作できるユーザ

すべてのユーザ

(2) 操作方法

1.

プログラムフォルダに登録された[コネクションマルチ定義]を起動する。

ログボックスが表示されます。

2.

コネクションマルチ名,及びコネクションマルチ名に対する接続情報を定義する。

< 設定方法 >

コネクションマルチ名を新規登録する場合

[コネクションマルチ名]のテキストボックスに新しいコネクションマルチ名を定

ンを選択してからコネクションマルチ名を定義します。

既にあるコネクションマルチ名の内容をコピーして新規登録する場合

コネクションマルチ名一覧からコピー元のコネクションマルチ名を選択します。コ

ピー元の内容を表示してから[コピー]ボタンを選択します。次に[コネクション

マルチ名]のテキストボックスに新しいコネクションマルチ名を定義します。

登録されているコネクションマルチ名の定義を変更する場合

コネクションマルチ名一覧から変更するコネクションマルチ名を選択します。

151

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

す]ボタンを選択すると,編集前の状態に戻ります。

コネクションマルチ名を削除する場合

コネクションマルチ名一覧から削除するコネクションマルチ名を選択して[削除]

ボタンを選択してください。

4.7.4

 設定する項目

コネクションマルチ定義ユティリティでは,次の項目を設定します。

設定項目名

コネクションマルチ名

Database Connection Server

のホスト名

Database Connection Server

のポート番号又はサービス

指定内容

接続する Database Connection Server に付ける任意名称を設定します。

<

設定規則 >DABroker のシステム内でユニークな名称にしてください。

最大 255 文字まで指定できます。2 バイト文字,半角カタカナは使用し

ないでください。

接続する Database Connection Server が存在するホスト名を設定しま

す。

ここでの指定を省略した場合は,DABroker 環境設定ユティリティの

Database Connection Server 接続設定 ( 接続先ホスト名または IP アド

レス:DAB_DBS_HOST) に指定された値を仮定します。

接続する Database Connection Server のポート番号(Database

Connection Server ではサーバスケジュール番号と呼ぶ)又はサービス

名(ユーザの任意設定名称)を設定します。

ここで,サービス名を指定した場合は,[

Windows

インストールディレ

クトリ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

ファイルにサービス名

Database Connection Server

からの応答監視時間

ここでの指定を省略した場合は,DABroker 環境設定ユティリティの

Database Connection Server 接続設定 ( 接続先サービス名またはポート

番号:DAB_DBS_PORT) に指定された値を仮定します。

Database Connection Server からの処理結果の応答待ち時間を設定しま

す。

指定範囲:0,1 ∼ 65535(秒)

 0 を指定した場合:応答待ち時間を監視しません。

152

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

設定項目名

最大仮想コネクション数

通信処理プロセス数

−最大仮想コネクション数

を 2 以上の値にした場合に

必ず設定する項目です。

プールコネクション数

−最大仮想コネクション数

を 2 以上の値にした場合に

設定できる項目です。

予約プールコネクション数

−最大仮想コネクション数

を 2 以上の値にした場合に

設定できる項目です。

指定内容

1 通信処理プロセス当たりで同時に確立できる仮想コネクション数の最

大値を設定します。ここで設定した値を超えるユーザからの要求があっ

た場合は,別の通信処理プロセスを起動し,仮想コネクションを確立し

て Database Connection Server に接続します。なお,データベースに

のユーザが同時にアクセスできます。

指定範囲:1 ∼ 100

1 を設定した場合:

シングルコネクションとなります。

2 以上を設定した場合:

1 通信処理プロセスにつき 2 以上の仮想コネクションを同時に確立で

きるマルチコネクション(コネクションマルチ)となります。このと

ションマルチ機能の運用開始ユティリティを実行してください。実行

てください。

Database Connection Server と接続するときに起動する最大通信処理プ

ロセス数を設定します。ここで設定した値を超えた場合は,アプリケー

ション又は DBPARTNER にエラーメッセージを返し,処理を受け付け

ません。

指定範囲:0,1 ∼ 1000

 指定を省略した場合又は 0 を指定した場合:シングルコネクション

(1 通信処理プロセス当たり 1 仮想コネクション)となります。

Database Connection Server に接続するときに確立する仮想コネクショ

ンを,データベースアクセスが終了しても,確立されたままの状態で

プールしておく数を設定します。確立済みの仮想コネクションをプール

しておくことで,Database Connection Server と接続するときの仮想コ

ネクション確立時間を短縮できます。

指定範囲:0,1 ∼ 32767

 指定を省略した場合又は 0 を指定した場合:プール機能を使用できま

せん。

DABroker 起動時に仮想コネクションを確立しておく数を設定します。

DABroker 起動時に仮想コネクションが確立されていると,Database

Connection Server と接続するときの仮想コネクション確立時間を短縮

できます。

指定範囲:0,1 ∼ 32767

 指定を省略した場合又は 0 を指定した場合:予約プール機能を使用で

きません。

注意:

「最大仮想コネクション数 × 通信処理プロセス数」で算出される値以

上の数を設定できません。設定した場合は,コネクションマルチ機能

の運用を開始した時点で,通信処理プロセスの起動エラーとなりま

す。

プールコネクション数も設定した場合,予約プールコネクション数で

は,プールコネクション数より大きな値を設定できません。

153

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.8

 DABroker の起動と終了

DABroker の起動と終了方法について説明します

4.8.1

 起動

(1) 操作できるユーザ

Windows の Administrators グループに属するユーザ

(2) 起動順序

DABroker を起動するときは次の順序で各プログラムを起動してください。

1. 接続するデータベースの DBMS

2. DABroker

3. DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表(そ

れぞれの製品を使用している場合です)

1. と 2. の順序は前後してもかまいません。

(3) 起動方法

次のどちらかの方法で起動できます。

(a) プログラムフォルダからの起動

[スタート]−[プログラム]で表示されるフォルダ[DABroker]から[起動]を選択

してください。

(b) サービスの開始による起動

[スタートアップの種別]を[自動]にすると,Windows の起動と同時に DABroker を

起動できます。

4.8.2

 終了

(1) 操作できるユーザ

Windows の Administrators グループに属するユーザ

(2) 終了順序

DABroker を終了するときは次の順序で各プログラムを終了してください。

154

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

1. DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表(そ

れぞれの製品を使用している場合です)

2. DABroker

3. 接続するデータベースの DBMS

(3) 終了形態

DABroker の終了形態には次の三つがあります。

● 通常の終了

クライアントが存在しない場合,DABroker を終了できます。

この条件を満たさない場合はエラーメッセージが表示され,終了できません。

接続中のクライアントがあるかどうかは,DABroker 管理ユティリティで確認できま

す。

● 計画終了

接続中のクライアントが存在する場合,これらのすべての処理の終了を待って

DABroker を終了します。新たなクライアントからの接続要求は受け付けません。

● 強制終了

接続中のクライアントが存在しても,これらの処理を中断して DABroker を強制的に

終了します。

計画終了中に[DABroker 終了]ダイアログボックスからこの強制終了を実行すると,

計画終了を強制終了に変更できます。

(4) 終了方法

起動方法にかかわらず,次のどちらかの方法で終了できます。

(a) プログラムフォルダからの終了

[スタート]−[プログラム]で表示されるフォルダ[DABroker]から[終了]を選択

DABroker を終了します。

155

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(b) サービスの停止による終了

ただし,この場合は強制終了になります。

156

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.9

 DABroker の処理内容の表示

DABroker では,次の情報を取得できます。

4.9.1

 DABroker 管理ユティリティの実行

DABroker 管理ユティリティには次の二つの機能があります。

● DABroker の動作状態の表示

各クライアントとの接続時間を表示します。

● 特定のクライアント(特定の IP アドレス又はホスト名)の処理の中断

指定したクライアントとのコネクションを解放し,実行中の処理を中断します。この

とき,DABroker はデータベースに要求した処理のロールバックを要求します。また,

そのクライアントが要求した予約処理をすべて取り消します。

(1) 操作できるユーザとユティリティの起動・終了方法

操作できるユーザ

Administrators グループに属するユーザ

ユティリティの起動と終了方法

起動

DABroker 管理ユティリティは,プログラムフォルダに登録された

[DABroker]から[DABroker 管理]を選択して起動します。DABroker が起

動中に実行してください。

終了

[DABroker 管理]ダイアログボックスを閉じると DABroker 管理ユティリティ

は終了します。

(2) 動作状態の表示方法

DABroker 管理ユティリティを起動すると,次に示す[管理]ダイアログボックスが表

示されます。ダイアログボックスに表示されている内容が,DABroker の動作状態です。

157

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

ここでは,表示されている内容について説明します。

IP

アドレス

接続しているクライアントの IP アドレス。

接続時刻

クライアントと接続した日時(年/月/日 時:分:秒)

接続時間

接続してからの経過時間(時:分:秒)

予約

状態

クライアントとのコネクションの確立状態。

「接続中」と表示されている場合は,クライアントとのコネクションが確立中であるこ

とを示します。

ホスト名

接続しているクライアントのホスト名。

次のフォルダの hosts ファイルにホスト名を登録している場合,ホスト名が表示され

ます。

[Windows をインストールしたフォルダ ]

¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC

ホスト名の長さによっては,ホスト名の後方が表示できない場合があります。

アイコンについて

アイコンをクリックすると最新の動作状態が表示されます。

(3) 特定のクライアントの処理の中断方法

特定のクライアントの処理を中断したい場合は,DABroker の動作状態を表示し

1.

[DABroker 管理]ダイアログボックスでクライアントを選択する。

158

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

動作状態を表示し,その中から処理を中断するクライアントを選択して

ンをクリックします。

2.

[はい]ボタンを選択する。

アイコ

DABroker は選択したクライアントとのコネクションを解放します。

[いいえ]ボタンについて

[いいえ]ボタンを選択すると,クライアントの処理の中断はキャンセルされま

す。

4.9.2

 DABroker トレース出力ユティリティの実行

DABroker トレース出力ユティリティでは,次の二つのトレースを出力できます。

● 通信トレース

DABroker とクライアント間のデータの送受信に関する情報(通信トレース)を出力し

ます。通信トレースはクライアントからの要求受付直後,及び DABroker からの結果送

信直後に DABroker が取得します。出力されたトレースは,DABroker 運用ディレクト

リ ¥spool¥dabcltrc の下に格納されます。

● データベースアクセストレース

DABroker がデータベースに要求した処理,及びその処理に対するデータベースからの

応答(アクセストレース)を表示します。アクセストレースは,DBMS に要求を出す直

前及び DBMS から応答が返ってきた直後に,DABroker が取得します。出力されたト

レースは,DABroker 運用ディレクトリ ¥spool¥db_access の下に格納されます。

また,DABroker では,拡張データベースアクセストレース機能でデータベースアクセ

ストレースを出力することもできます。拡張データベースアクセストレース機能の詳細

(1) 操作できるユーザとユティリティの起動・終了方法

操作できるユーザ

すべてのユーザが DABroker トレース出力ユティリティを実行できます。

ユティリティの起動と終了方法

起動

DABroker トレース出力ユティリティは,プログラムフォルダに登録された

[DABroker]から[トレース出力]を選択して起動します。DABroker 起動中

に実行してください。

起動すると次のダイアログが表示されます。

159

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

終了

[DABroker トレース出力]ダイアログボックスを閉じると DABroker トレース

出力ユティリティは終了します。

(2) クライアントとの通信トレースの出力方法

[DABroker トレース出力]ユティリティを起動して表示されたダイアログで,次に示す

手順を実行してください。

1.

[通信トレースを出力する]チェックボックスをチェックする。

2.

取得する通信トレースを指定する。

すべての通信トレースを取得する場合

[IP アドレスまたはホスト名]を空白にしてください。

特定の IP アドレスまたはホスト名の通信トレースを取得する

[IP アドレスまたはホスト名]に通信トレースを出力する IP アドレス又はホスト名

を指定してください。

3.

通信トレースの出力先を指定する。

[出力先]ボタンをクリックすると,出力先のファイルを指定するダイアログボック

スが表示されます。出力先のファイルを指定します。省略した場合は,DABroker 運

用ディレクトリ

¥spool¥DABTT.TXT

に通信トレースが出力されます。

4.

[実行]ボタンを選択する。

[実行]ボタンを選択すると指定した出力先に通信トレースが出力されます。

ベースアクセストレースの出力方法」参照)もしてから[実行]ボタンを押すと,両

方のトレースが出力できます。

出力例

160

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

IPADDR=XXXXXXXX

クライアントの IP アドレス又はホスト名。

PROT=XXX

通信プロトコル。TCP:TCP/IP。

PAP-NAME=XXXXXX

次のどれかが表示されます。

DABroker 関連製品を使用した場合:アプリケーションで設定した名称

DBPARTNER/Client 又は DBPARTNER/Web からアクセスした場合:

DBPARTNER/Client 又は DBPARTNER/Web の識別情報

DBPARTNER Library からアクセスした場合:DBPARTNER Library の識別情報

XDM/RD 外部表としてアクセスした場合:XDM/RD の識別情報

DATE

TIME

EVT

DABroker での事象区分。

PUT:クライアントへの送信

GET:クライアントからの受信

SIZE

DATA

送受信データ種別。 aa…aa <bb…bb>(cc…cc,dd…dd)の形式で出力されます。

aa…aa:オペレーション種別

表示されるオペレーション種別とその意味について,次に示します。

オペレーション種別

Connect(Database)

Disconnect(Database)

Disconnect(Connection)

Commit

意  味

データベースとの接続要求

データベースとの切り離し要求

コネクションの解放要求

トランザクションのコミット要求

161

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

オペレーション種別

Rollback

LIST(Table)

LIST(Column)

LIST(Index)

LIST(Table Privileges)

LIST(Column Privileges)

EXT-CMD

SQL Fetch Option

File Delete

Cancel

Illegal Request

Connection

Result

Error

Result(Cancel)

Error(Cancel)

Procedure(List Prepare Procedure)

Procedure(List Fetch Procedure)

Procedure(List Close Procedure)

Procedure(List Prepare Column)

Procedure(List Fetch Column)

Procedure(List Close Column)

Procedure(Parameter Get)

Procedure(Prepare)

Procedure(Execute)

Procedure(Extended Execute)

AUTO Commit OFF

AUTO Commit ON

意  味

トランザクションのロールバック要求

表一覧取得要求

列一覧取得要求

索引一覧取得要求

表権限一覧取得要求

列権限一覧取得要求

SQL 文の実行要求

SQL 実行オプション実行

SQL 実行結果格納ファイル削除

DBMS に対する処理の中断要求

不正要求

コネクション確立応答

正常応答

異常応答

正常応答(DBMS に対する処理の中断要求時)

異常応答(DBMS に対する処理の中断要求時)

ストアドプロシジャ一覧取得準備要求

ストアドプロシジャ一覧取得要求

ストアドプロシジャ一覧取得後の処理要求

ストアドプロシジャ列一覧取得準備要求

ストアドプロシジャ列一覧取得要求

ストアドプロシジャ列一覧取得後の処理要求

ストアドプロシジャ定義情報取得要求

ストアドプロシジャ実行準備要求

ストアドプロシジャ実行要求

ストアドプロシジャ拡張実行要求

トランザクションの AUTO COMMIT モード解除

要求

トランザクションの AUTO COMMIT モード設定

要求

bb…bb:付加情報。

オペレーション種別が,LIST(xxxxx)及び EXT-CMD の場合に表示されます。

cc…cc:リターンコード。

dd…dd:詳細コード。

162

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

注意事項

クライアントからの要求量が多いほど,クライアントとの通信トレースのファイル

容量も多くなります。通信トレースのファイル容量の目安として,概算式を次に示

します。

(概算式)

80

(ヘッダ情報長)

+

クライアントからの要求数

* 2

(PUT 及び GET 分)

* 36

あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意してお

いてください。また,クライアントからの要求量が多いほど,トレース出力が終わ

るまで時間がかかります。御注意ください。

(3) データベースアクセストレースの出力方法

[DABroker トレース出力]ユティリティを起動して表示されたダイアログで,次に示す

手順を実行してください。

1.

[アクセストレースを出力する]チェックボックスをチェックする。

2.

取得するアクセストレースを指定する。

すべてのアクセストレースを取得する場合

[UAP 名] [ユーザ ID]を空白にしてください。

特定のアプリケーションのアクセストレースを取得する

[UAP 名]にアクセストレースを出力する UAP 名を指定してください。

指定できる文字列は次のとおりです。

アプリケーションの種類

DABroker 関連製品で開発したアプリケー

ションからアクセスする場合

DBPARTNER/Client 又は

DBPARTNER/Web からアクセスする場合

指定する名称

アプリケーションで設定した名称

( 各 DABroker 関連マニュアル参照 )

DBPARTNER/Client 又は DBPARTNER/Web の識別

情報

特定のユーザ ID のアクセストレースを取得する場合

[ユーザ ID]にアクセストレースを出力するユーザ ID を指定してください。

特定のクライアントの特定のユーザ ID のアクセストレースを取得する場合

セストレースを出力するユーザ ID を指定してください。

3.

アクセストレースの出力先を指定する。

[出力先]ボタンをクリックすると,出力先のファイルを指定するダイアログボック

スが表示されます。出力先のファイルを指定します。省略した場合は,DABroker 運

用ディレクトリ

¥spool¥DABDT.TXT

にアクセストレースが出力されます。

4.

[実行]ボタンを選択する。

[実行]ボタンを選択すると指定した出力先にアクセストレースが出力されます。

すべてのクライアントから要求されたデータベースアクセストレースを出力します。

163

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

出力例

UID=XXXXXXXX

ユーザ ID。

PAPNAM

E=XXXXXXX

アプリケーションを識別するための文字列が表示されます。表示される文字列は,

[UAP 名 ] で指定できる名称です。

DBNAME=XXXXXXX

接続先データベース名。次のどれかが出力されます。

HiRDB:HiRDB Version 7,HiRDB Version 8,HiRDB Version 9

ORACLE7:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12c で Oracle Call Interface 7 を使用

ORACLE8i:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12c で Oracle Call Interface 8i を使用

ODBC3.0:SQL Server

DBCSV:Database Connection Server

DATE

T

IME

EVT

DABroker がデータベースに要求した処理の内容。次のどれかが表示されます。

EVT

の表示

CONNECT

PREPARE

DESCRIBE

処 理 内 容

データベースと接続します

SQL の前処理をします

前処理した SQL の情報を返します

164

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

EVT

の表示

DECLARE

OPEN

FETCH

CLOSE

EXECUTE

COMMIT

ROLLBACK

DISCONNECT

CANCEL

LOGGING

LOGLESS

AUTOCOMOFF

AUTOCOMON

処 理 内 容

前処理した SELECT に対してカーソルを宣言します

カーソルを位置付けます

行を読み込んでカーソルを進めます

カーソルを閉じます

前処理した SQL を実行します

トランザクションを正常終了,更新を有効にします

トランザクションを取り消し,更新を無効にします

トランザクションを正常終了,切り離します

DBMS に対し,処理の中断します

DBMS に対し,ログ取得要求します

ただし,DBMS が HiRDB の場合だけです

DBMS に対し,ログレス要求します

ただし,DBMS が HiRDB の場合だけです

トランザクションの AUTO COMMIT モードを解除します

トランザクションの AUTO COMMIT モードを設定します

データベースアクセストレースの取得内容は任意に選択できます。環境設定ユティリ

ティの[アクセストレースの種類]で選択します。アクセストレースの種類について

照してください。

RETCODE

DABroker が要求した処理に対して,DBMS から返されるリターンコード。

0:正常終了。

0 以外:異常終了又はメッセージ付きの正常終了。

DABroker から DBMS への要求の送信を表示している行は,RETCODE は空白にな

ります。

INFORMATION

FETCH 時の行取得要求数及び取得結果の情報。

ORACLE の場合は,「BLOCK COUNT(XXX)」の形式で出力されます。

(SQL)

クライアントから要求のあった SQL の内容。この項目は,必要に応じて表示されま

す。

SQL Server 使用時,EVT が PREPARE の場合は,次の情報が出力されます。

表示内容

(SQL) ODBC:{SQLTables}

テーブル一覧情報

説明

165

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

表示内容

(SQL) ODBC:{SQLColums}

(SQL) ODBC:{SQLTablePrivileges}

(SQL) ODBC:{SQLColumnPrivileges}

(SQL) ODBC:{SQLStatistics}

(SQL) ODBC:{SQLProcedures}

(SQL) ODBC:{SQLProcedureColumns}

(SQL) ODBC:{SQLPrimaryKeys}

カラム一覧情報

テーブル権限一覧情報

カラム権限一覧情報

インデクス一覧情報

プロシジャ一覧情報

プロシジャ列一覧情報

プライマリキー一覧情報

説明

Database Connection Server 使用時,EVT が PREPARE の場合は次の情報が出力さ

れます。

表示内容

(SQL) DBCSV:{SQLTable}

(SQL) DBCSV:{SQLColumns}

(SQL) DBCSV:{SQLTablePrivileges}

(SQL) DBCSV:{SQLColumnsPrivileges}

(SQL) DBCSV:{SQLStatistics}

(SQL) DBCSV:{ProcedureList} ※

(SQL) DBCSV:{ProcedureColumns} ※

テーブル一覧情報

カラム一覧情報

テーブル権限一覧情報

カラム権限一覧情報

インデクス一覧情報

外部プロシジャ一覧

外部プロシジャ列一覧

説明

注※

Database Connection Server 経由で XDM/RD の外部プロシジャ機能を使用してい

る場合に出力されます。

注意事項

クライアントからの要求量(SQL 文)が多いほど,データベースアクセストレース

のファイル容量も多くなります。トレースは,1 レコード 80 バイトで表示されま

す。クライアントからの要求(SQL 文)が多い場合は,折り返して表示します。

データベースアクセストレースのファイル容量の目安として,概算式を次に示しま

す。

(概算式)

{(

クライアントからの要求(SQL 長など)

* 2) + 2 [ +

(

クライアントから

の要求 SQL 長

/73)

-1] } * 80

〔バイト〕

注 下線は,SQL 長が 73 バイト以上の場合です。

あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意してお

いてください。また,クライアントからの要求量が多いほど,トレース表示が終わ

るまで時間がかかります。御注意ください。

166

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

4.10

 コネクションマルチ機能の使用

た場合は,コネクションマルチ機能の運用開始ユティリティを実行してください。この

場合は,コネクションマルチ管理ユティリティを使って,Database Connection Server

と DABroker との接続状態を確認できます。

ここでは,コネクションマルチ機能の運用開始と終了方法,コネクションマルチ管理ユ

ティリティの操作方法について説明します。

4.10.1

 コネクションマルチ機能の運用開始と終了

コネクションマルチ機能の運用開始方法と終了方法について説明します

(1) 運用開始

(a) 操作できるユーザ

Windows の Administrators グループに属するユーザ

(b) 起動方法

次のどちらかの方法で起動できます。

● プログラムフォルダからの起動

[スタート]−[プログラム]で表示されるフォルダ[DABroker]から[コネクショ

ンマルチ起動]を選択してください。

● サービスの開始による起動

リックしてください。

[スタートアップの種別]を[自動]にすると,Windows の起動と同時にコネクショ

ンマルチ機能を運用開始できます。

(2) 終了

(a) 操作できるユーザ

Windows の Administrators グループに属するユーザ

(b) 終了形態

コネクションマルチ機能の運用の終了形態には次の三つがあります。

● 通常の終了

次の場合にコネクションマルチ機能の運用を終了できます。

Database Connection Server と接続中のコネクションが存在しない場合

167

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

この条件を満たさない場合はエラーメッセージが表示され,終了できません。

接続中のクライアントがあるかどうかは,DABroker コネクションマルチ管理ユティ

リティで確認できます。

● 計画終了

Database Connection Server と使用中のコネクションが存在する場合,これらのすべ

ての処理の終了を待ってコネクションマルチ機能の運用を終了します。新たなコネク

ションを作成しません。

● 強制終了

Database Connection Server と接続中のコネクションが存在しても,これらの処理を

中断してコネクションマルチ機能の運用を強制的に終了します。

計画終了中に[DABroker コネクションマルチ終了]ダイアログボックスからこの強

制終了を実行すると,計画終了を強制終了に変更できます。

(c) 終了方法

起動方法にかかわらず,次のどちらかの方法で終了できます。

● プログラムフォルダからの終了

[スタート]−[プログラム]で表示されるフォルダ[DABroker]から[DABroker

リックします。

DABroker を終了します。

● サービスの停止による終了

リックしてください。ただし,この場合は強制終了になります。

4.10.2

 コネクションマルチ管理ユティリティ

コネクションマルチ管理ユティリティには次の二つの機能があります。

● コネクションマルチ機能の運用状態の表示

接続ユーザ ID からのアクセス要求に対応する仮想コネクション ID ごとの,

DABroker と Database Connection Server との接続時間を表示します。

● コネクションマルチ機能運用中の特定のクライアントの処理の中断

特定の接続ユーザ ID からのアクセス要求に対して確立した仮想コネクションを解放

し,実行中の処理を中断します。このとき,DABroker はデータベースに要求した処

理のロールバックを要求します。

168

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

(1) 操作できるユーザとユティリティの起動・終了方法

操作できるユーザ

Administrators グループに属するユーザ

ユティリティの起動と終了方法

起動

DABroker 管理ユティリティは,プログラムフォルダに登録された

[DABroker]から[コネクションマルチ管理]を選択して起動します。

DABroker が起動中に実行してください。

終了

[コネクションマルチ管理]ダイアログボックスを閉じると DABroker 管理ユ

ティリティは終了します。

(2) コネクションマルチ機能の運用状態の表示方法

コネクションマルチ管理ユティリティを起動すると,次に示す[DABroker コネクショ

ンマルチ管理]ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスに表示されて

いる内容が,コネクションマルチ機能の運用状態です。

ここでは,表示されている内容について説明します。

接続開始時間

Database Connection Server の TCP/IP コネクションが確立された日時(年/月/日

ユーザ開始時間

ユーザからのアクセス要求に対して仮想コネクションの使用を開始した日時(年/月

接続ユーザ ID

データベースに接続するときに使用したユーザ ID(データベースのログインユーザ

ID)。

仮想コネクションの状態

仮想コネクションの状態を次のどちらかで示します。

169

4.

DABroker の環境設定と運用(Windows)

USE:仮想コネクションの使用中

POOL:仮想コネクションのプール待機中

仮想コネクション ID

サーバプロセス ID

デーモン ID

仮想コネクション ID,サーバプロセス ID,デーモン ID のそれぞれは,DABroker が

付与するユニークな ID。

コネクションマルチ名

DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server 経由の DB アクセ

アイコンについて

アイコンをクリックすると最新の運用状態が表示されます。

170

5

DABroker

の運用(共通)

この章では,DABroker の運用方法について説明します。

5.1

 DABroker を運用する前に

5.2

 DBPARTNER を使用する場合のスレッドのチューニング

171

5.

DABroker の運用(共通)

5.1

 DABroker を運用する前に

ここでは,データベースをアクセスする前に設定及び確認しておく項目について説明し

ます。

5.1.1

 データベースにアクセスするユーザ ID の設定

データベースをアクセスする時のユーザ ID 及びパスワードを設定してください。ユーザ

ID 及びパスワードは,DBMS に設定します。

5.1.2

 クライアントからの接続先の指定

(1) 関連製品を使用する場合

アプリケーションは接続先データベース定義ファイルを使用して,データベースにアク

セスします。接続先データベース定義ファイルについては,次の箇所を参照してくださ

い。

UNIX の場合:「3.6 DABroker 接続先データベースの定義」

Windows の場合:「4.6 DABroker 接続先データベース定義」

なお,アプリケーションでの接続先データベースの指定方法については,各 DABroker

関連製品のマニュアルを参照してください。

(2) ,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外

部表を使用する場合

クライアントからデータベースのアクセスを要求する場合は,使用する DABroker や

データベースのネットワーク上での位置を指定する必要があります。どこで指定するか

を次に示します。

サーバ(DABroker が組み込まれたマシン)のホスト名

クライアントで指定します。

使用するデータベース

クライアント,又はデータベースの定義で指定します。

ただし,UNIX で,HiRDB 又は ORACLE にアクセスする場合は,DABroker の動作

環境定義ファイルで各データベースの設定項目を一つ指定します。クライアントで

データベースの指定が省略された場合は,ここで指定されたデータベースにアクセス

します。なお,DABroker 動作環境定義ファイルで指定したデータベースとクライア

ントで指定されたデータベースとが異なる場合は,クライアントで指定されたデータ

ベースにアクセスします。

各データベースの設定項目については,次の箇所を参照してください。

HiRDB の場合:「3.5.3 HiRDB の設定」

172

5.

DABroker の運用(共通)

ORACLE の場合:「3.5.4 ORACLE の設定」

(3) を使用する場合

Database Connection Server を使ってデータベースにアクセスするには,接続先データ

ベース定義ファイルとコネクションマルチ定義ファイルに,接続条件などを定義してお

く必要があります。接続先データベース定義ファイルについては次の箇所を参照してく

ださい。

UNIX の場合:「3.6 DABroker 接続先データベースの定義」

Windows の場合:「4.6 DABroker 接続先データベース定義」

コネクションマルチ定義ファイルについては次の箇所を参照してください。

UNIX の場合:「3.9 DABroker コネクションマルチ定義 (Database Connection Server

経由の DB アクセス定義 )」

Windows の場合:「4.7 DABroker コネクションマルチ定義(Database Connection

Server 経由の DB アクセス定義)」

(4) を使用する場合 (Windows 限定 )

SQL Server(ODBC3.0) を使ってデータベースにアクセスするには,アクセス対象のデー

タベースの ODBC データソースを設定しておく必要があります。設定したデータソース

名を DABroker の接続先データベース定義,又は DBPARTNER の接続情報に設定する

ことで,データベースにアクセスできます。

DBPARTNER からアクセスする場合には,アクセス対象のデータベースのデータソース

名を,DABroker がインストールされているマシンのシステムデータソースに設定して

ください。

DBPARTNER の接続情報の設定については,各製品のマニュアルを参照してください。

173

5.

DABroker の運用(共通)

5.2

 DBPARTNER を使用する場合のスレッド

のチューニング

DABroker は,マルチスレッドに対応しています。DBPARTNER を使用する場合は,マ

ルチスレッドの性能をチューニングする必要があります。

DBPARTNER を使用する場合,DABroker は,接続ユーザ(データベースにアクセスす

る処理)ごとにスレッドを生成します。接続ユーザ数とスレッドの対応については,

「2.1.2 DBPARTNER から実行するマルチスレッド」を参照してください。

チューニングは,接続ユーザ数を考慮して DABroker 動作環境定義ファイルで次に示す

項目に適切な値を指定してください。

最大処理プロセス数(DABMAXPROCESS)

1 プロセスあたりの実行ユーザ数(DABBLOCKUSERS)

最大接続ユーザ数(DABMAXUSERS)

また,最大接続ユーザ数に設定する値は次の計算式の範囲にしてください。

(計算式)

最大接続ユーザ数≦最大処理プロセス数× 1 プロセス当たりの最大接続ユーザ数

DABroker 動作環境定義ファイルについては,次の箇所を参照してください。

UNIX の場合:「3.4 DABroker の動作環境の設定」

Windows の場合:「4.4 DABroker 環境設定」

174

6

DABroker

の障害対策(共通)

この章では,DABroker での障害が発生したときの対処方法,

及びタイマー監視について説明します。

UNIX を使用する環境と Windows を使用する環境で共通の内

容です。

6.1

 障害対策

6.2

 DABroker でのタイマー監視

6.3

 トレースの取得形式(共通)

6.4

 データベースアクセストレース(UNIX)

6.5

 データベースアクセストレース(Windows)

6.6

 エラートレース機能

175

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.1

 障害対策

DABroker の運用中にエラーが発生した場合,エラーメッセージが出力されます。「7. 

ここでは,エラー時に DABroker が実行する処理内容,及び保守員への連絡時に取得す

る障害情報について説明します。なお,このマニュアルでの保守員とは,システム管理

者がご購入契約に基づくお問い合わせ窓口のことです。

6.1.1

 エラー時に DABroker が実行する処理

システムで次のようなエラーが発生した場合,DABroker は,データベースを切り離し

ます。

DABroker が異常終了した場合

データベースでの実行中の処理はロールバックされます。

DBMS が異常終了した場合

データベースでの処理は DBMS に任せます。

通常,クライアントからの要求でデータベースを切り離しますが,これらのエラーの場

合及び DABroker を強制終了する場合は,DABroker が判断してデータベースを切り離

します。

6.1.2

 障害情報の取得

次のような場合は,システム管理者が保守員に連絡してください。

メッセージの対処に, 」と記載されている場合

障害の要因が分からない場合

メッセージの内容で対処できない場合

保守員に連絡する場合は,次に示す障害情報をコピーして保存してください。

UNIX の場合は,DABroker 運用ディレクトリにある

.HTC_2340.inf

についても取得

してください。

(1) のトラブルシュート情報

(a) スプール情報

DABroker 運用ディレクトリの spool

ディレクトリ下のすべてのファイルをコピーして

保存してください。

● メッセージログ

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/dabsv.log

,及び dabsv.logold

176

6.

DABroker の障害対策(共通)

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥dabsv.log

,及び dabsv.logold

● データベースアクセストレース,拡張データベースアクセストレース

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/db_access

下のファイル

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥db_access

下のファイル

● 通信トレース

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/dabcltrc

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥dabcltrc

● XA トレース

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/db_xainfo.log

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥db_xainfo.log

● デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログ

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/dabsvdemon.log

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥dabsvdemon.log

● エラートレース

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/spool/dabevttrcerr1

,及び dabevttrcerr2

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥dabevttrcerr1

,及び dabevttrcerr2

注意事項

各ログファイルの最大容量を次に示します。

UNIX:2GB

Windows:4GB

ログファイルを単調増加に設定している場合は,定期的に削除してください。ログ

ファイルが最大容量を超えるとファイルの書き込みエラーで業務が停止する場合が

あります。

177

6.

DABroker の障害対策(共通)

(b) DABroker の定義ファイル

次のファイルをコピーして保存してください。

● DABroker 動作環境定義ファイル

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/conf/dasysconf

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥conf¥dasysconf

● 接続先データベース定義ファイル

障害対策用として保存するファイルには,パスワードなどの公開できない情報は削除

しておくことをお勧めします。

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/conf/dadbenv

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥conf¥dadbenv

● 運用情報ファイル(UNIX)

/opt/DABroker/.dabrokerenv

● コネクションマルチ定義ファイル

UNIX:

DABroker 運用ディレクトリ

/conf/damconenv

Windows:

DABroker 運用ディレクトリ

¥conf¥damconenv

(c) トレースを取得している場合

トレースの取得を設定している場合は,データベースアクセストレース,通信トレース

をファイルに出力して保存してください。

データベースのアクセストレースの出力方法

UNIX の場合 dabdbtrc コマンドを使用します。dabdbtrc コマンドについては「6.4.2 データ

ベースアクセストレースの表示」を参照してください。

Windows の場合

DABroker トレース出力ユティリティを使用します。ユティリティについては,

「4.9.2(3) データベースアクセストレースの出力方法」を参照してください。

通信トレースの出力方法

UNIX の場合 dabcltrc コマンドを使用します。dabcltrc コマンドについては「3.8.2 クライア

ントとの通信トレースの表示」を参照してください。

178

6.

DABroker の障害対策(共通)

Windows の場合

DABroker トレース出力ユティリティを使用します。ユティリティについては,

「4.9.2(2) クライアントとの通信トレースの出力方法」を参照してください。

(2) システムのトラブルシュート情報

(a) UNIX の場合

● システムログファイル

システムログファイルをコピーして保存してください。

HP-UX:

/var/adm/syslog/syslog.log

Linux:

/var/log

AIX:

/var/adm/ras

● システムダンプ

DABroker の異常終了時の情報が core ファイルに格納されています。この情報をコ

ピーして保存してください。標準では,開発したアプリケーションを起動したディレ

クトリに格納されますが,格納先はアプリケーションに依存します。

(b) Windows の場合

● イベントログ

イベントログをファイルに取得してください。取得方法は次のとおりです。

Windows の[管理ツール]から[イベントビューア]を開く。

[ログ]メニューの[アプリケーション]を選択し,表示をアプリケーションに変更

する。

[ログ]メニューの[名前をつけて保存]を選択し,ログをファイルに保存する。

(3) インタフェースでのトラブルシュート情報

XA インタフェースでのトラブルシュート情報は,XA トレースファイルとして取得しま

す。

XA トレースファイルは次のファイルに取得されます。

UNIX:DABroker 運用ディレクトリ

/spool/db_xainfo.log

Windows:DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥db_xainfo.log

XA トレースの取得方法については,次の箇所を参照してください。

UNIX の場合:「3.4 DABroker の動作環境の設定」

Windows の場合:「4.4 DABroker 環境設定」

179

6.

DABroker の障害対策(共通)

XA トレースの取得形式については,「6.3.1 XA トレースの取得形式(共通)」を参照し

てください。

180

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.2

 DABroker でのタイマー監視

DABroker では,タイマー監視を実行しています。

6.2.1

 DBPARTNER と DABroker の接続時のタイマー監視

DABroker は,DBPARTNER とのコネクションが確立されている間,DBPARTNER か

らの要求待ちタイムアウトを監視します。このタイムアウトが発生するのは,DABroker

が DBPARTNER からの要求に対して応答を返してから,一定時間 DBPARTNER から

の要求がない場合です。

DBPARTNER からの要求待ちタイムアウトが発生した場合,DABroker は

DBPARTNER とのコネクションを解放します。データベースにはロールバックを要求し

て,データベースを切り離します。

6.2.2

 Database Connection Server 接続時のタイマー監視

DABroker は,Database Connection Server との TCP/IP コネクションが確立されてい

る間,Database Connection Server からの処理結果応答待ちタイムアウトを監視しま

す。指定した時間内に Database Connection Server から応答がない場合,DABroker は

Database Connection Server との TCP/IP コネクションを解放します。

181

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.3

 トレースの取得形式(共通)

6.3.1

 XA トレースの取得形式(共通)

XA インタフェースでのトラブルシュート情報は,XA トレースファイルとして取得され

ます。

XA トレースファイルは次のファイルに取得されます。

UNIX:DABroker 運用ディレクトリ

/spool/db_xainfo.log

Windows:DABroker 運用ディレクトリ

¥spool¥db_xainfo.log

XA トレースの取得方法については,次の箇所を参照してください。

UNIX の場合:「3.4 DABroker の動作環境の設定」

Windows の場合:「4.4 DABroker 環境設定」

XA トレースファイルの取得例を次に示します。

取得例

182

XXXX/XX/XX

取得年月日

XX:XX:XX.XXXXXX

取得時間

[XXX:XXX]

プロセス ID:スレッド ID

[XXXX:FFFF]

XXXX:イペント種別

"call":関数呼び出し

"end":関数リターン

6.

DABroker の障害対策(共通)

FFFF:XA 関数名

rmid=rrrr

RMID

flags=ffff

フラグパラメタ

RMName="nnnn"

RM 名称

xa_info="iiii"

XA 文字列 xa_open(),又は xa_close() 関数の場合だけ,出力されます。

xid=[ffff:gggg:bbbb:dddd]

XID ffff:フォーマット ID gggg:グローバルトランザクション ID 長 bbbb:ブランチ修飾子長 dddd:XID データ xa_open(),又は xa_close() 関数以外の場合だけ,出力されます。

count=cccc

リカバリ情報取得カウント xa_recover() 関数の場合だけ,出力されます。

return code = rrrr

XA 関数の戻り値

イベント種別が "end" の場合だけ,出力されます。

6.3.2

 デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログ

(共通)

障害発生からある一定の時間までをさかのぼって,共有メモリがどういう状態であった

かを示す情報が次のログファイルに取得されます。

UNIX:DABroker 運用ディレクトリ /spool/dabsvdemon.log

Windows:DABroker 運用ディレクトリ ¥spool¥dabsvdemon.log

ログファイルの大きさは,環境変数 DABSVLOGSIZE で指定します。指定方法は「3.5

メッセージは次の形式で出力されます。

183

6.

DABroker の障害対策(共通)

次にデーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行結果ログの出力例を以下に示します。

出力されるメッセージ内容を以下に示します。

出力プログラム

メッセージ ID

メッセージ

DABroker

KFDB301YM-I

Clean up. {xxx,yyy,zzz} , {sss}

内容 クライアントとの通信サーバデーモンのクリーンアップを実行しました。 xxx:クリーンアップ前のデーモン数。 yyy:クリーンアップしたデーモン数。 zzz:クリーンアップ実行後のデーモン数。 sss:DABroker の状態。

0:正常実行中。

1:正常終了中。

2:計画終了中。

3:強制終了中。

出力プログラム

メッセージ ID

メッセージ

内容

DABroker

KFDB302YM-I dabtcpdmn {xxx} start. [yyyy]

クライアントとの通信サーバデーモンを起動しました。 xxx:dabtcpdmn の引数 yyyy:起動したプロセス ID

184

6.

DABroker の障害対策(共通)

出力プログラム

メッセージ ID

メッセージ

内容

DABroker

KFDB303YM-I dabtcpdmn end. [xxxx]

クライアントとの通信サーバデーモンを終了しました。 yyyy:起動したプロセス ID

注意事項

DABroker 動作環境定義の DABMAXBLOCKUSERS に 2 以上の値が設定されて

いる場合,DABroker は 1 つのプロセスで複数のユーザとの接続を実現している

ため,クライアントが接続していない状態でも,クリーンアップの対象ログ

(KFDB301YM-I メッセージ)が出力されます。

本ログ出力によりディスクを圧迫したくない場合は,DABroker 動作環境定義

ファイル(dasysconf)の OTHERS 節に,

DAB_DEMON_LOG_MODE=LIMITED の定義を追加することにより抑止するこ

とができます。

DAB_DEMON_LOG_MODE の設定方法については「3.5.6 その他の設定

185

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.4

 データベースアクセストレース(UNIX)

ここでは,UNIX の場合のデータベースアクセストレースについて説明します。

6.4.1

 データベースアクセストレース選択オプション

ここでは,データベースアクセストレース情報を任意に選択して出力する場合に設定す

る項目について示します。

データベースアクセストレース情報を任意に選択して出力する機能を,データベースア

クセストレース選択オプションといいます。

データベースアクセストレース選択オプションは,DABroker の動作環境の基本項目で

は 1024 ∼ 32767 を設定しておく必要があります。

データベースアクセストレース選択オプション使用時の注意事項

データベースアクセストレース選択オプションでは,すべての設定項目の値を指

定する必要はありません。指定を省略すると,標準値「ON」が仮定されます。

すべての設定項目の値を「OFF」にし,

エラーにはなりません。この場合,データベースアクセストレースは取得しませ

ん。

「ON」が指定された設定項目に該当する,すべてのデータベースへの要求がな

かった場合,データベースアクセストレースにはヘッダ(出力項目名)だけが出

力されます。

(1) (CONNECT 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,データベースヘの接続要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

186

6.

DABroker の障害対策(共通)

(2) (DISCONNECT 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションの正常終了と切り離し要求の

情報を取得するかどうかを設定します。

(3) (COMMIT 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションの正常終了と更新の情報を取

得するかどうかを設定します。

(4) (ROLLBACK 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションを取り消し,更新を無効にす

る要求の情報を取得するかどうかを設定します。

(5) (PREPARE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,SQL の前処理要求の情報を取得するかどうかを

設定します。

187

6.

DABroker の障害対策(共通)

(6) (DESCRIBE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SQL の情報を取得する要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

注意事項

前処理した SQL の情報には,入力情報(DESC_IN)と出力情報(DESC_OUT)が

あります。どちらか一方だけの出力設定はできません。

(7) (DECLARE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SELECT に対してカーソルを宣言す

る要求の情報を取得するかどうかを設定します。

(8) (OPEN 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,カーソルの位置付け要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

(9) (FETCH 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

188

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに,行を読み込んでカーソルを進める要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

(10) (EXECUTE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SQL の実行要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

(11) (CLOSE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,カーソルを閉じる要求の情報を取得するかどう

かを設定します。

(12) (CANCEL 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,データベースに対する処理中断要求の情報を取

得するかどうかを設定します。

(13) (LOGGING 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

189

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに LOGGING 要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

(14) (LOGLESS 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに LOGLESS 要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

(15) (ATTACH 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,サーバとのアクセスパス作成要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(16) (ATTRGET 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの属性取得要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(17) (ATTRSET 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

190

6.

DABroker の障害対策(共通)

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの属性設定要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(18) (BIND 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタのバインド要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(19) (CHARFORM 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,キャラクタセットフォームの取得要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(20) (CHARID 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,キャラクタセット ID の取得要求の情報を取得す

るかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

191

6.

DABroker の障害対策(共通)

(21) (DEFINE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタの定義要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(22) (DESALLOC 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,記述子の領域確保の情報を取得するかどうかを

設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(23) (DESCANY 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,オブジェクトの記述要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(24) (DESFREE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

192

6.

DABroker の障害対策(共通)

データベースアクセストレースに,記述子の領域解放の情報を取得するかどうかを

設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(25) (DETACH 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,サーバとのアクセスパス削除要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(26) (ENVCREATE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,環境作成要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(27) (ERRGET 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,エラー情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(28) (GETPIECE 情報出力要求)

標準値

ON

193

6.

DABroker の障害対策(共通)

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ピース情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,ピース情報取得要求の情報を取得するかどうかを設定します。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 POSITION 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で次の条件すべてを満たす場

合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に次の SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 POSITION を使用します。

(29) (HDLALLOC 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの領域確保の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(30) (HDLFREE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの領域解放の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

194

6.

DABroker の障害対策(共通)

(31) (LOBCLOSE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,BFILE データのクローズ要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(32) (LOBLEN 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの長さ取得要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,LOB データの長さ取得要求の情報を取得するかどうかを設定しま

す。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 LENGTH 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で次の条件すべてに一致する

場合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に次の SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 LENGTH を使用します。

(33) (LOBOPEN 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

195

6.

DABroker の障害対策(共通)

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,BFILE データのオープン要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(34) (LOBREAD 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの読み込み要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,LOB データの読み込み要求の情報を取得するかどうかを設定しま

す。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 SUBSTR 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で,次の条件すべてに一致す

る場合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に下記 SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 SUBSTR を使用します。

(35) (LOBWRITE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの書き込み要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

196

6.

DABroker の障害対策(共通)

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(36) (PARAMGET 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタ情報取得要求の情報を取得するかどう

かを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(37) (SESBEGIN 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,セッション開始要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(38) (SESEND 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,セッション終了要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(39) (SETPIECE 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

197

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに,ピース情報設定要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(40) (GETDIAG 情報出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,エラー情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(41) (AUTO COMMIT OFF 出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,AUTO COMMIT OFF 設定要求の情報を取得す

るかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(42) (AUTO COMMIT ON 出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,AUTO COMMIT ON 設定要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(43) (GET INFO 出力要求)

標準値

ON

198

6.

DABroker の障害対策(共通)

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,接続後の動作情報取得要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(44) (SET INFO 出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,接続後の動作情報設定要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(45) (EXECUTE DIRECT 出力要求)

標準値

ON

指定範囲

ON 又は OFF(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,SQL の前処理後に実行する要求の情報を取得す

るかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

6.4.2

 データベースアクセストレースの表示

コマンド形式

# dabdbtrc [-u

ユーザ

ID] [-p

アプリケーションの名称

]

機能

DABroker がデータベースに要求した処理,及びその処理に対するデータベースか

らの応答(アクセストレース)を表示します。

なお,アクセストレースの取得は,DBMS に要求を出す直前及び DBMS から応答

が返ってきた直後に,DABroker が行っています。

使用できるユーザ

199

6.

DABroker の障害対策(共通)

DABroker の管理ユーザ

オプション

指定なし

すべてのアプリケーションからの要求に対して行ったデータベースアクセスト

レースを表示します。

-u

ユーザ ID

指定したユーザ ID を持つアプリケーションからの要求で行った,データベース

アクセストレースを表示します。

-p アプリケーションの名称

指定した名称のアプリケーションからの要求で行った,データベースアクセス

トレースを表示します。指定できる名称は次のとおりです。

アプリケーションの種類

DABroker 関連製品で開発したアプリケー

ションからアクセスする場合

DBPARTNER/Client 又は

DBPARTNER/Web からアクセスする場合

指定する名称

アプリケーションで設定した名称

( 各 DABroker 関連マニュアル参照 )

DBPARTNER/Client 又は DBPARTNER/Web の識別

情報

ここで入力した名称は,PAPNAME に出力されます。

出力例

200

UID=XXXXXXXX

ユーザ ID

PAPNAME=XXXXXXX

6.

DABroker の障害対策(共通)

PREPARE

DESCRIBE

DECLARE

OPEN

FETCH

CLOSE

EXECUTE

COMMIT

ROLLBACK

DISCONNECT

CANCEL

アプリケーションを識別するための文字列が表示されます。表示される文字列

は,-p オプションで指定できる名称です。

DBNAME=XXXXXXX

接続先データベース

次のどれかが表示されます。

HiRDB:HiRDB Version 7,HiRDB Version 8,HiRDB Version 9

ORACLE7:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12c で Oracle Call Interface 7

を使用

ORACLE8i:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12c で Oracle Call Interface 8i

を使用

DBCSV:Database Connection Server

DATE

アクセスの発生日(年 / 月 / 日)

TIME

アクセスの発生時刻(時 : 分 : 秒 .n) n は n/100 秒を表します。

EVT

DABroker がデータベースに要求した処理の内容

次のどれかが表示されます。

EVT の表示

CONNECT

処 理 内 容

データベースと接続します。

分散トランザクション連携機能使用時は,データベースに対するア

クセス要求ではなく,アプリケーションからの CONNECT 要求に対

応したイベントになります。

SQL の前処理をします。

前処理した SQL の情報を返します。

前処理した SELECT に対してカーソルを宣言します。

カーソルを位置付けます。

行を読み込んでカーソルを進めます。

カーソルを閉じます。

前処理した SQL を実行します。

トランザクションを正常終了,更新を有効にします。

トランザクションを取り消し,更新を無効にします。

トランザクションを正常終了,切り離します。

分散トランザクション連携機能使用時は,データベースに対するア

クセス要求ではなく,アプリケーションからの DISCONNECT 要求

に対応したイベントになります。

DBMS に対し,処理を中断します。

201

6.

DABroker の障害対策(共通)

データベースアクセストレース情報を任意に選択して出力することもできます。

任意に選択して出力する場合は,DABroker 動作環境定義ファイルに,データ

ベースアクセストレース選択オプションの項目を設定する必要があります。

スアクセストレース選択オプション」を参照してください。

RETCODE

DABroker が要求した処理に対して,DBMS から返されるリターンコード

0:正常終了

0 以外:異常終了又はメッセージ付きの正常終了

なお,DABroker から DBMS への要求の送信を表す行では,RETCODE は空

白になります。また,RDA Link for Gateway の場合は,RETCODE は空白に

なります。

INFORMATION

Fetch 時の行取得要求数及び取得結果の情報

(SQL)

アプリケーションから要求のあった SQL の内容。この項目は,必要に応じて表

示されます。

注意事項

アプリケーションからの要求量(SQL 文)が多いほど,データベースアクセスト

レースのファイル容量も多くなります。トレースは,1 レコード 80 バイトで表示さ

れます。アプリケーションからの要求(SQL 文)が多い場合は,折り返して表示し

ます。データベースアクセストレースのファイル容量の目安として,概算式を次に

示します。

(概算式)

{(

アプリケーションからの要求(SQL 長など)

* 2) + 2 [

+ ↓

(

アプリケー

ションからの要求 SQL 長

/73)

-1] } * 80

〔バイト〕

注 下線は,SQL 長が 73 バイト以上の場合です。

あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意してお

いてください。また,アプリケーションからの要求量が多いほど,トレース表示が

終わるまでにも時間がかかります。御注意ください。

6.4.3

 拡張データベースアクセストレース機能

(1) 機能概要

拡張データベースアクセストレースでは,従来の DABroker のデータベースアクセスト

レースと比較して,次の機能が拡張されています。

データベースへの接続ごと(接続から切断まで)にトレースを取得できます。

202

6.

DABroker の障害対策(共通)

データベース接続中でも,トレースファイルの参照やコピーができます。

マルチスレッドでアプリケーションが動作している場合,データベースアクセスを実

行したスレッドを特定できます。

DABroker 動作環境定義ファイルの設定によって,出力するイベントの種類を選択で

きます。

DABroker 動作環境定義ファイルの設定によって,ファイルの最大容量を設定できま

す。トレース情報が最大容量を超える場合,最大 2 世代で取得ファイルを切り替えて

トレースを取得できます。

(2) 適用範囲

拡張データベースアクセストレース機能は,次のような場合に有効です。

データベースのアクセス中に障害が発生した場合,迅速に障害を切り分ける必要があ

る。

24 時間稼働などのために,稼働中のアプリケーションを終了しないで障害を調査する

必要がある。

マルチスレッド環境でアプリケーションが動作していて,スレッドごとのデータベー

スアクセス履歴を取得したい。

コネクションプーリングなどを使用していて,データベースへの接続ごとのデータ

ベースアクセス履歴を取得する必要がある。

障害の再現調査ができないため,常時トレースを取得する必要がある。

(3) 動作環境定義

拡張データベースアクセストレースを取得する設定は,DABroker 動作環境定義ファイ

ルで設定します。

DABroker 動作環境定義ファイルでの設定方法については,「3.5 DABroker の動作環境

の設定項目」を参照してください。

(4) 出力形式

拡張データベースアクセストレースのファイル出力形式を次に示します。

● ヘッダ情報

*-------------------------------------------------------*

*- DataBase Access Information (DRV) -*

*- Date YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn -*

*-------------------------------------------------------*

DABroker Connect ID : AAAAA(BBBBB)

Process ID : CCCCC

UserID : DDDDD

Client Name : EEEEE

(DB

別出力情報

)

Lang Mode : GGGGG

● 個々のトレース情報

THREAD-ID CID EVT START-TIME END-TIME RETCODE

BLOCKCNT HiRDB_CONNECTION_ID (SQL)SS

SS

203

6.

DABroker の障害対策(共通)

DRV

DABroker のデータベースアクセスドライバの種別に従い,次の識別子が出力され

ます。

HiRDB 接続の場合

HiRDB Driver

Oracle8i 接続の場合

ORACLE8i Driver ※

(Oracle Call Interface 8i を使用)

Oracle7 接続の場合

ORACLE7 Driver(Oracle Call Interface 7 を使用)

Database Connection Server 経由メインフレーム系データベース接続の場合

DBS

注※

DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ出力されます。

Date

ファイル作成日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

DABroker Connect ID

データベース接続識別子が出力されます。

Process ID

実行プロセス ID が出力されます。

UserID

接続ユーザ ID が出力されます。

DABroker for Java で ORACLE の OS 認証機能を使用した場合は,「OS authority」

となります。

Client Name

UAP 名称が出力されます。名称が設定されていない場合は空白になります。

(DB 別出力情報 )

接続データベースによって異なる情報が出力されます。出力内容について,表 6-1

に示します。

表 6-1 接続データベースごとのトレース出力内容

接続データベース

HiRDB

出力内容

PDHOST:

説明

HiRDB 接続時の PDHOST の設定内容で

す。未設定の場合は,"Not Indicator" が出

力されます。

204

6.

DABroker の障害対策(共通)

接続データベース

Oracle

Databease Connction

Server

出力内容

PDNAMEPORT:

SQLNET:

Access DataBase:

Node Name:

Lang Mode

実行言語モードが出力されます。

THREAD-ID

実行スレッド ID が出力されます。

CID

カーソル番号が出力されます。

EVT

DABroker がデータベースに要求した処理の内容です。

出力するイベントの種類は任意に選択できます。

説明

HiRDB 接続時の PDNAMEPORT の設定

内容です。未設定の場合は,"Not

Indicator" が出力されます。

Oracle リスナー名が出力されます。未設定

の場合は,"Not Indicator" が出力されま

す。

接続しているホスト DB 名称が出力されま

す。

VOS3 XDM RD E2 接続の場合:VOS3

XDM/RD E2

VOS3 XDM SD E2 接続の場合:VOS3

XDM/SD E2

VOS1 RDB1 E2 接続の場合:VOS1 RDB1

E2

VOS1 PDMII E2 接続の場合:VOS1

PDM2 E2

VOSK SQL/K 接続の場合:VOSK SQL/K

VOSK スプールファイル接続の場合:

VOSK SPOOL

未設定の場合:Unknown DBMS

データベース識別子の情報が出力されま

す。未設定の場合は,"Not Indicator" が出

力されます。

ション」を参照してください。

また,拡張データベースアクセストレースで出力イベントの種類を変更すると , 従来

のデータベースアクセストレースの出力イベントの種類も変更されます。

すべてのイベント出力を OFF にした場合はヘッダだけが出力されます。

次のイベントは,既存のデータベースアクセストレースにはありません。また,イ

ベント出力を一つでも ON にした場合,GET_DIAG イベントの出力を抑止できませ

ん。

205

6.

DABroker の障害対策(共通)

ATTACH:サーバとのアクセスパス作成要求を実行します。

ATTRGET:ハンドル属性の取得要求を実行します。

ATTRSET:ハンドル属性の設定要求を実行します。

AUTOCOMOFF:AUTO COMMIT モードの解除要求を実行します。

AUTOCOMON:AUTO COMMIT モードの設定要求を実行します。

BIND:パラメタのバインド要求を実行します。

CHARFORM:キャラクタセットフォームの取得要求を実行します。

CHARID:キャラクタセット ID の取得要求を実行します。

DEFINE:パラメタの定義要求を実行します。

DESALLOC:記述子の領域確保を実行します。

DESC_OUT:前処理した SQL の出力情報を返します。

DESC_IN :前処理した SQL の入力情報を返します。

DESCANY:オブジェクトの記述要求を実行します。

DESFREE:記述子の領域解放を実行します。

DETACH:データベースアクセスパス削除要求を実行します。

ENVCREATE:環境作成要求を実行します。

ERRGET:エラー情報取得要求を実行します。

EXECDIRECT:SQL の前処理後の実行処理です。

GET_DIAG:エラー詳細情報の取得処理を実行します。

GETINFO:接続後の動作情報の取得要求を実行します。

GETPIECE:ピース情報の取得要求を実行します。

HDLALLOC:ハンドルの領域確保を実行します。

HDLFREE:ハンドルの領域解放を実行します。

LOBCLOSE:BFILE データのクローズ要求を実行します。

LOBLEN:LOB データの長さ取得要求を実行します。

LOBOPEN:BFILE データのオープン要求を実行します。

LOBREAD:LOB データの読み込み要求を実行します。

LOBWRITE:LOB データの書き込み要求を実行します。

PARAMGET:パラメタ情報の取得要求を実行します。

SESBEGIN:セション開始要求を実行します。

SESEND:セション終了要求を実行します。

SETINFO:接続後の動作情報の設定要求を実行します。

SETPIECE:ピース情報の設定要求を実行します。

START-TIME

アクセス開始日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

END-TIME

アクセス終了日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

206

6.

DABroker の障害対策(共通)

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

RETCODE

データベースから返されるリターンコードが出力されます。

BLOCKCNT

FETCH 時の行取得件数が出力されます。

HiRDB_CONNECTION_ID

コネクション ID(aaaa:bbbbb:cccc)が出力されます。

aaaa:フロントエンドサーバ名(HiRDB/Paraller Server 使用時),又はシン

グルサーバ(HiRDB/Single Server 使用時)

bbbbb:aaaa で示すサーバの接続通番

cccc:aaaa で示すサーバのプロセス ID,及びコネクション ID プロセス ID

とコネクション ID は,HiRDB クライアントのバージョンが 07-01 以降で,

サーバが HiRDB の場合だけ出力されます。HiRDB クライアントのバージョ

ンが 07-01 未満で,サーバが HiRDB の場合は,ヘッダ

(HiRDB_CONNECTION_ID)だけが出力され,コネクション ID は出力さ

れません。なお,この情報は,CONNECT,COMMIT,ROLLBACK,

PREPARE,EXECUTE,又は DIRECT を実行したときに,最新の情報に更

新されます。

コネクション ID(aaaa:bbbbb:cccc)が出力されます。

aaaa:JOB 名称

bbbbb:コネクト通番

cccc:サーバユーザ番号

この情報は,HiRDB クライアントのバージョンが 07-02 以降で,サーバが

XDM/RD E2 11-00 以降,かつ,Database Connection Server05-00 以降の場

合のみ出力されます。

この条件に満たない場合,ヘッダ(HiRDB_CONNECTION_ID)だけが出力

され,コネクション ID は出力されません。なお,この情報は,CONNECT,

COMMIT,ROLLBACK,PREPARE,EXECUTE,又は DIRECT を実行し

たときに,最新の情報に更新されます。

(SQL)

クライアントから要求のあった SQL の内容が出力されます。この項目は,必要に応

じて出力されます。

207

6.

DABroker の障害対策(共通)

(5) ファイル名称

拡張データベースアクセストレースのファイルは,次のディレクトリに作成されます。

DABroker

運用ディレクトリ

/spool/db_access

拡張データベースアクセストレースのファイル名称は,次の規則に従います。 spdb_XXXXXXXX_YYYYYYYY_

****

ZZZZZ.IIIIII

****:接続データベース名称

HiRDB の場合

HiRDB

Oracle8i 接続の場合

Oracle8i ※

Oracle7 の場合

Oracle7

Database Connection Server 経由メインフレーム系データベースの場合

DBS

注※

DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ出力されます。

XXXXXXXX:実行プロセス ID

YYYYYYYY:データベース接続識別子

ZZZZZ:識別順序番号

同じプロセス ID で,かつ同じデータベース接続識別子のファイルがある場合に,

00000 から 32767 までの番号を付加します。

IIIIII:ファイル拡張子 log:最新のトレースファイル logold:1 世代前のトレースファイル

(6) ファイルの運用方法

拡張データベースアクセストレースは,DABroker 動作環境定義ファイルで設定した

行数を超える出力があった場合,現在のトレースファイルをバックアップファイルと

ル名称」参照 )。トレース内容は,トレースファイルの先頭から再び出力します。

バックアップファイルは 1 世代前までしか残しません。このため,既にバックアップ

ファイルがあり,現在のトレースファイルが設定した行数を超えると , バックアップ

ファイルを上書きします。バックアップファイルを保存する必要がある場合は,あら

かじめ別のディレクトリに退避してください。

トレースファイルは実行しているコネクションの数だけ作成されます。

208

6.

DABroker の障害対策(共通)

トレースファイルは自動的に削除されません。ユーザが不要になった時点で削除して

ください。

ハードディスクの空き容量が十分でない場合,トレースの出力が停止されることがあ

ります。

209

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.5

 データベースアクセストレース

(Windows)

ここでは,Windows の場合のデータベースアクセストレースについて説明します。

6.5.1

 アクセストレース設定

クセストレース設定]ダイアログボックスを表示します。アクセストレースを取得する

つ以上 ON(チェックあり)にしてください。

(チェックあり)にしておく必要があります。

取得できる情報の種類は次のとおりです。すべての情報の初期値は ON(チェックあり)

です。

(1) (DABSQL_TRC_CANCEL)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,DBMS に対する処理中断要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

(2) (DABSQL_TRC_CLOSE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,カーソルを閉じる要求の情報を取得するかどう

210

6.

DABroker の障害対策(共通)

かを設定します。

(3) (DABSQL_TRC_COMMIT)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションの正常終了,更新を有効にす

る要求の情報を取得するかどうかを設定します。

(4) (DABSQL_TRC_CONNECT)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,データベースとの接続要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

(5) (DABSQL_TRC_DECLARE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SELECT に対してカーソルを宣言す

る要求の情報を取得するかどうかを設定します。

(6) (DABSQL_TRC_DESCRIBE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

211

6.

DABroker の障害対策(共通)

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SQL の情報を取得する要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

(7) (DABSQL_TRC_DISCONNECT)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションを正常終了,切り離し要求の

情報を取得するかどうかを設定します。

(8) (DABSQL_TRC_EXECUTE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,前処理した SQL の実行要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

(9) (DABSQL_TRC_FETCH)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,行を読み込んでカーソルを進める要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

212

6.

DABroker の障害対策(共通)

(10) (DABSQL_TRC_LOGGING)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに LOGGING 要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

(11) (DABSQL_TRC_LOGLESS)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに LOGLESS 要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

(12) (DABSQL_TRC_PREPARE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,SQL の前処理要求の情報を取得するかどうかを

設定します。

(13) (DABSQL_TRC_ROLLBACK)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

213

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに,トランザクションを取り消し,更新を無効にす

る要求の情報を取得するかどうかを設定します。

(14) (DABSQL_TRC_OPEN)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,カーソルの位置付け要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

(15) (DABSQL_TRC_ATTACH)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,サーバとのアクセスパス作成要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(16) (DABSQL_TRC_ATTRGET)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの属性取得要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

214

6.

DABroker の障害対策(共通)

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(17) (DABSQL_TRC_ATTRSET)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの属性設定要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(18) (DABSQL_TRC_BIND)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタのバインド要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(19) (DABSQL_TRC_CHARFORM)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,キャラクタセットフォームの取得要求の情報を

取得するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

215

6.

DABroker の障害対策(共通)

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(20) (DABSQL_TRC_CHARID)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,キャラクタセット ID の取得要求の情報を取得す

るかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(21) (DABSQL_TRC_DEFINE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタの定義要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(22) (DABSQL_TRC_DESALLOC)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,記述子の領域確保の情報を取得するかどうかを

216

6.

DABroker の障害対策(共通)

設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(23) (DABSQL_TRC_DESCANY)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,オブジェクトの記述要求の情報を取得するかど

うかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(24) (DABSQL_TRC_DESFREE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,記述子の領域解放の情報を取得するかどうかを

設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(25) (DABSQL_TRC_DETACH)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

217

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに,サーバとのアクセスパス削除要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(26) (DABSQL_TRC_ENVCREATE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,環境作成要求の情報を取得するかどうかを設定

します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(27) (DABSQL_TRC_ERRGET)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,エラー情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(28) (DABSQL_TRC_GETPIECE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

218

6.

DABroker の障害対策(共通)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ピース情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,ピース情報取得要求の情報を取得するかどうかを設定します。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 POSITION 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で次の条件すべてを満たす場

合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に次の SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 POSITION を使用します。

(29) (DABSQL_TRC_HDLALLOC)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの領域確保の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(30) (DABSQL_TRC_HDLFREE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

219

6.

DABroker の障害対策(共通)

説明

データベースアクセストレースに,ハンドルの領域解放の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(31) (DABSQL_TRC_LOBCLOSE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,BFILE データのクローズ要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(32) (DABSQL_TRC_LOBLEN)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの長さ取得要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,LOB データの長さ取得要求の情報を取得するかどうかを設定しま

す。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 LENGTH 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で次の条件すべてに一致する

220

6.

DABroker の障害対策(共通)

場合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に次の SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 LENGTH を使用します。

(33) (DABSQL_TRC_LOBOPEN)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,BFILE データのオープン要求の情報を取得する

かどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(34) (DABSQL_TRC_LOBREAD)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの読み込み要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

HiRDB 以外に接続している場合

この設定項目は,DABroker for Java からデータベースの機能を使用する場合

だけ有効です。

トレースに,LOB データの読み込み要求の情報を取得するかどうかを設定しま

す。

HiRDB に接続している場合

スカラ関数 SUBSTR 実行要求の情報を取得するかどうかを設定します。

この情報は,クライアントが DABroker for Java で,次の条件すべてに一致す

221

6.

DABroker の障害対策(共通)

る場合に有効になります。

接続しているデータベースが HiRDB で,HiRDB のサーバとクライアントの

バージョンが共に 07-01 以上

DABroker for Java のバージョンが 02-12 以上

DABroker が暗黙的に下記 SQL を実行した場合

SET 文を実行し,代入値にスカラ関数 SUBSTR を使用します。

(35) (DABSQL_TRC_LOBWRITE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,LOB データの書き込み要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(36) (DABSQL_TRC_PARAMGET)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,パラメタ情報取得要求の情報を取得するかどう

かを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(37) (DABSQL_TRC_SESBEGIN)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

222

6.

DABroker の障害対策(共通)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,セッション開始要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(38) (DABSQL_TRC_SESEND)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,セッション終了要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(39) (DABSQL_TRC_SETPIECE)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,ピース情報設定要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

この設定項目は,DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ有効

です。

(40) (DABSQL_TRC_GETDIAG)

標準値

ON(チェックあり)

223

6.

DABroker の障害対策(共通)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,エラー情報取得要求の情報を取得するかどうか

を設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(41) (DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_OFF)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,AUTO COMMIT モード解除要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(42) (DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_ON)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,AUTO COMMIT モード設定要求の情報を取得

するかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(43) (DABSQL_TRC_GET_INFO)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

224

6.

DABroker の障害対策(共通)

データベースアクセストレースに,接続後の動作情報取得要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(44) (DABSQL_TRC_SET_INFO)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,接続後の動作情報設定要求の情報を取得するか

どうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

(45) (DABSQL_TRC_EXECUTE_DIRECT)

標準値

ON(チェックあり)

指定範囲

ON(チェックあり)又は OFF(チェックなし)

(ON:取得します OFF:取得しません)

説明

データベースアクセストレースに,SQL の前処理後に実行する要求の情報を取得す

るかどうかを設定します。

この設定項目は,拡張データベースアクセストレース機能使用時だけ有効です。

6.5.2

 拡張データベースアクセストレース機能

(1) 機能概要

拡張データベースアクセストレースでは,従来の DABroker のデータベースアクセスト

レースと比較して,次の機能が拡張されています。

データベースへの接続ごと(接続から切断まで)にトレースを取得できます。

データベース接続中でも,トレースファイルの参照やコピーができます。

マルチスレッドでアプリケーションが動作している場合,データベースアクセスを実

行したスレッドを特定できます。

DABroker 動作環境定義ファイルの設定によって,出力するイベントの種類を選択で

きます。

DABroker 動作環境定義ファイルの設定によって,ファイルの最大容量を設定できま

225

6.

DABroker の障害対策(共通)

す。トレース情報が最大容量を超える場合,最大 2 世代で取得ファイルを切り替えて

トレースを取得できます。

(2) 適用範囲

拡張データベースアクセストレース機能は,次のような場合に有効です。

データベースのアクセス中に障害が発生した場合,迅速に障害を切り分ける必要があ

る場合

24 時間稼働などのために,稼働中のアプリケーションを終了しないで障害を調査する

必要がある場合

マルチスレッド環境でアプリケーションが動作していて,スレッドごとのデータベー

スアクセス履歴を取得したい場合

コネクションプーリングなどを使用していて,データベースへの接続ごとのデータ

ベースアクセス履歴を取得する必要がある場合

障害の再現調査ができないため,常時トレースを取得する必要がある場合

(3) 動作環境定義

拡張データベースアクセストレースを取得する設定は,DABroker 動作環境定義ファイ

ルで設定します。

DABroker 動作環境定義ファイルでの設定方法については,「4.5 DABroker 環境設定項

目」を参照してください。

(4) 出力形式

拡張データベースアクセストレースのファイル出力形式を次に示します。

● ヘッダ情報

*-------------------------------------------------------*

*- DataBase Access Information (DRV) -*

*- Date YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn -*

*-------------------------------------------------------*

DABroker Connect ID : AAAAA(BBBBB)

Process ID : CCCCC

UserID : DDDDD

Client Name : EEEEE

(DB

別出力情報

)

Lang Mode : GGGGG

● 個々のトレース情報

THREAD-ID CID EVT START-TIME END-TIME RETCODE

BLOCKCNT HiRDB_CONNECTION_ID (SQL)SS

SS

DRV

DABroker のデータベースアクセスドライバの種別に従い,次の識別子が出力され

ます。

HiRDB 接続の場合

HiRDB Driver

226

6.

DABroker の障害対策(共通)

Oracle8i 接続の場合

ORACLE8i Driver

(Oracle Call Interface 8i を使用)

Oracle7 接続の場合

ORACLE7 Driver(Oracle Call Interface 7 を使用)

ODBC3.0 接続の場合

ODBC30

Database Connection Server 経由メインフレーム系データベース接続の場合

DBS

注※

DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ出力されます。

Date

ファイル作成日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

DABroker Connect ID

データベース接続識別子が出力されます。

Process ID

実行プロセス ID が出力されます。

UserID

接続ユーザ ID が出力されます。

DABroker for Java で ORACLE の OS 認証機能を使用した場合は,「OS authority」

となります。

Client Name

UAP 名称が出力されます。名称が設定されていない場合は空白になります。

(DB 別出力情報 )

接続データベースによって異なる情報が出力されます。出力内容について,表 6-2

に示します。

表 6-2 接続データベースごとのトレース出力内容

接続データベース

HiRDB

出力内容

PDHOST:

PDNAMEPORT:

説明

HiRDB 接続時の PDHOST の設定内容で

す。未設定の場合は,"Not Indicator" が出

力されます。

HiRDB 接続時の PDNAMEPORT の設定

内容です。未設定の場合は,"Not

Indicator" が出力されます。

227

6.

DABroker の障害対策(共通)

接続データベース

Oracle

ODBC3.0

Databease Connction

Server

出力内容

SQLNET:

ODBC Data Source:

ODBC Key Word:

Access DataBase:

Node Name:

Lang Mode

実行言語モードが出力されます。

THREAD-ID

実行スレッド ID が出力されます。

CID

カーソル番号が出力されます。

EVT

DABroker がデータベースに要求した処理の内容です。

出力するイベントの種類は任意に選択できます。

説明

Oracle リスナー名が出力されます。未設定

の場合は,"Not Indicator" が出力されま

す。

ODBC 設定のデータソース名が出力されま

す。未設定の場合は,"Not Indicator" が出

力されます。

ODBC 設定の接続情報が出力されます。未

設定の場合は,"Not Indicator" が出力され

ます。

接続しているホスト DB 名称が出力されま

す。

VOS3 XDM RD E2 接続の場合:VOS3

XDM/RD E2

VOS3 XDM SD E2 接続の場合:VOS3

XDM/SD E2

VOS1 RDB1 E2 接続の場合:VOS1 RDB1

E2

VOS1 PDMII E2 接続の場合:VOS1

PDM2 E2

VOSK SQL/K 接続の場合:VOSK SQL/K

VOSK スプールファイル接続の場合:

VOSK SPOOL

未設定の場合:Unknown DBMS

データベース識別子の情報が出力されま

す。未設定の場合は,"Not Indicator" が出

力されます。

レースを取得していない場合は,DABroker 動作環境定義ファイルを直接編集しま

す。また,拡張データベースアクセストレースで出力イベントの種類を変更すると ,

従来のデータベースアクセストレースの出力イベントの種類も変更されます。

228

6.

DABroker の障害対策(共通)

すべてのイベント出力を OFF にした場合はヘッダだけが出力されます。

次のイベントは,既存のデータベースアクセストレースにはありません。また,イ

ベント出力を一つでも ON にした場合,GET_DIAG イベントの出力を抑止できませ

ん。

ATTACH:サーバとのアクセスパス作成要求を実行します。

ATTRGET:ハンドル属性の取得要求を実行します。

ATTRSET:ハンドル属性の設定要求を実行します。

AUTOCOMOFF:AUTO COMMIT モードの解除要求を実行します。

AUTOCOMON:AUTO COMMIT モードの設定要求を実行します。

BIND:パラメタのバインド要求を実行します。

CHARFORM:キャラクタセットフォームの取得要求を実行します。

CHARID:キャラクタセット ID の取得要求を実行します。

DEFINE:パラメタの定義要求を実行します。

DESALLOC:記述子の領域確保を実行します。

DESC_OUT:前処理した SQL の出力情報を返します。

DESC_IN :前処理した SQL の入力情報を返します。

DESCANY:オブジェクトの記述要求を実行します。

DESFREE:記述子の領域解放を実行します。

DETACH:データベースアクセスパス削除要求を実行します。

ENVCREATE:環境作成要求を実行します。

ERRGET:エラー情報取得要求を実行します。

EXECDIRECT:SQL の前処理後の実行処理です。

GET_DIAG:エラー詳細情報の取得処理を実行します。

GETINFO:接続後の動作情報の取得要求を実行します。

GETPIECE:ピース情報の取得要求を実行します。

HDLALLOC:ハンドルの領域確保を実行します。

HDLFREE:ハンドルの領域解放を実行します。

LOBCLOSE:BFILE データのクローズ要求を実行します。

LOBLEN:LOB データの長さ取得要求を実行します。

LOBOPEN:BFILE データのオープン要求を実行します。

LOBREAD:LOB データの読み込み要求を実行します。

LOBWRITE:LOB データの書き込み要求を実行します。

PARAMGET:パラメタ情報の取得要求を実行します。

SESBEGIN:セション開始要求を実行します。

SESEND:セション終了要求を実行します。

SETINFO:接続後の動作情報の設定要求を実行します。

SETPIECE:ピース情報の設定要求を実行します。

START-TIME

アクセス開始日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

229

6.

DABroker の障害対策(共通)

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

END-TIME

アクセス終了日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnnnnn)が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:マイクロ秒

RETCODE

データベースから返されるリターンコードが出力されます。

BLOCKCNT

FETCH 時の行取得件数が出力されます。

HiRDB_CONNECTION_ID

コネクション ID(aaaa:bbbb:cccc)が出力されます。

aaaa:フロントエンドサーバ名(HiRDB/Parallel Server 使用時),又はシングル

サーバ(HiRDB/Single Server 使用時)

bbbb:aaaa で示すサーバの接続通番

cccc:aaaa で示すサーバのプロセス ID,及びコネクション ID

プロセス ID とコネクション ID は,HiRDB クライアントのバージョンが 07-01

以降で,サーバが HiRDB の場合だけ出力されます。HiRDB クライアントのバー

ジョンが 07-01 未満で,サーバが HiRDB の場合は,ヘッダ

(HiRDB_CONNECTION_ID)だけが出力され,コネクション ID は出力されま

せん。また,サーバが XDM/RD の場合は,ヘッダ

この情報は,CONNECT,COMMIT,ROLLBACK,PREPARE,EXECUTE,

又は DIRECT を実行したときに,最新の情報に更新されます。

(SQL)

クライアントから要求のあった SQL の内容が出力されます。この項目は,必要に応

じて出力されます。

(Windows QueryPerformance Counter)

高分解パフォーマンス情報が表示されます。

(5) ファイル名称

拡張データベースアクセストレースのファイルは,次のディレクトリに作成されます。

DABroker

運用ディレクトリ

¥spool¥db_access

拡張データベースアクセストレースのファイル名称は,次の規則に従います。 spdb_XXXXXXXX_YYYYYYYY_

****

ZZZZZ.IIIIII

230

6.

DABroker の障害対策(共通)

****:接続データベース名称

HiRDB の場合

HiRDB

Oracle8i 接続の場合

Oracle8i ※

Oracle7 の場合

Oracle7

ODBC3.0 の場合

ODBC30

Database Connection Server 経由メインフレーム系データベースの場合

DBS

注※

DABroker for Java から Oracle8i の機能を使用する場合だけ出力されます。

XXXXXXXX:実行プロセス ID

YYYYYYYY:データベース接続識別子

ZZZZZ:識別順序番号

同じプロセス ID で,かつ同じデータベース接続識別子のファイルがある場合に,

00000 から 32767 までの番号を付加します。

IIIIII:ファイル拡張子 log:最新のトレースファイル logold:1 世代前のトレースファイル

(6) ファイルの運用方法

拡張データベースアクセストレースは,DABroker 動作環境定義ファイルで設定した

行数を超える出力があった場合,現在のトレースファイルをバックアップファイルと

名称」参照 )。トレース内容は,トレースファイルの先頭から再び出力します。

バックアップファイルは 1 世代前までしか残しません。このため,既にバックアップ

ファイルがあり,現在のトレースファイルが設定した行数を超えると , バックアップ

ファイルを上書きします。バックアップファイルを保存する必要がある場合は,あら

かじめ別のディレクトリに退避してください。

トレースファイルは実行しているコネクションの数だけ作成されます。

トレースファイルは自動的に削除されません。ユーザが不要になった時点で削除して

ください。

ハードディスクの空き容量が十分でない場合,トレースの出力が停止されることがあ

ります。

231

6.

DABroker の障害対策(共通)

6.6

 エラートレース機能

6.6.1

 機能概要

エラートレース機能は,次の場合に DABroker のエラー情報をログファイルに出力しま

す。

リモートアクセス時にエラーが発生した場合

DABroker Driver for Java(TM) Technology を使用したアクセス時にエラーが発生し

た場合

エラートレース機能で出力する情報を次に示します。

エラーメッセージ

データベース接続情報

エラーが発生する前に要求を受けた情報

前回コミット,又はロールバックを実行した時間

SQL 文の実行要求処理中の場合は,実行中のカーソルでの要求ごとの履歴情報

6.6.2

 適用範囲

エラートレース機能は,エラー発生時の原因調査をするような場合に有効です。

6.6.3

 出力形式

DABroker エラーログのファイル出力形式を次に示します。

履歴情報は,エラー発生時に履歴が存在する情報だけ出力されます。

(1) エラー事象

● 出力形式

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.ssssss TID=AAAA SS..SS

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.ssssss

エラー発生日時が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,ssssss:マイクロ秒

AAAA

エラー発生スレッド ID(16 進数値)が出力されます。

SS...SS

エラーメッセージが出力されます。

232

6.

DABroker の障害対策(共通)

(2) データベース接続情報

● 出力形式

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.ssssss PID=BBBB InitID=CCCC ConID=DDDD

CName=EEEE DBID=FFFF CID=GGGG(HHHH,IIII)

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.ssssss

データベース接続日時が出力されます。ただし,データベースと接続していない場

合は,"----/--/-- --:--:--.------" が出力されます。

YYYY:西暦年,MM:月,DD:日

hh:時,mm:分,ss:秒,ssssss マイクロ秒

BBBB

プロセス ID(10 進数値)が出力されます。

CCCC

DABroker 接続 ID(16 進数値)が出力されます。

DDDD

データベース接続識別子(16 進数値)が出力されます。

EEEE

UAP 名称が出力されます。ただし,名称なしの場合は空白となります。

FFFF

データベース ID(10 進数値)が出力されます。

出力されるデータベース ID を次に示します。

1:HiRDB

2:Oracle7

4:VOS3 XDM/RD

5:VOS1 RDB1 E2

6:VOSK SQL/K

7:Oracle8i

68:VOS3 XDM/RD ※

69:VOS1 RDB1 E2

70:VOSK SQL/K ※

74:VOS3 XDM/SD ※

75:VOS1 PDM II E2 ※

76:VOSK スプールファイル ※

注※

233

6.

DABroker の障害対策(共通)

Database Connection Server 経由

GGGG

実行中カーソル ID(10 進数値)が出力されます。

HHHH,IIII

保守用情報が出力されます。

(3) 履歴情報

● 出力形式

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE

DATA

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.ssssss mmmm:ss.ssssss JJJJJJJJ KKKKKKKK LLLL

MMMM NNNNNNNN OOOOOOOO PP..PP

履歴情報は,履歴種別によって出力される情報の意味が変わります。履歴種別を次に示

します。

履歴種別(MMMM)

大きくわけて次の 3 種類に分類されます。

共通履歴情報

NOW:実行中の情報

OLD:一つ前の要求の情報

SQL 文の実行要求時に指定されたカーソルの履歴情報

PRE:SQL PREPARE 処理

EXE:SQL EXECUTE 処理

FET1:SQL FETCH 処理初回

FET:SQL FETCH 処理

CLS:SQL CLOSE 処理

コミット / ロールバック情報

CMT:コミット処理

RBK:ロールバック処理

共通情報

START-TIME:要求開始日時

EXEC-TIME:要求実行時間

FET1 の場合は,最初の 1 件を検索した時間

FET の場合は,FETCH 処理の累計実行時間

TID:要求実行スレッド ID(16 進数値)

CMT,RBK の場合は,空欄

COUNT:コネクト要求からの累計要求カウント数(16 進数値)

FET の場合は,SQL 文実行時の FET の要求回数

0xFFFFFFFF を超えた場合は,0 から循環します。

234

6.

DABroker の障害対策(共通)

EXE

FET1

FET

CLS

CMT

RBK

NOW

REQ-CODE:

LLLL:要求コード(10 進数値)

「7.5.2 要求コード / 応答コード」を参照してください。

MMMM:履歴種別

DATA:

NNNNNNNN:情報 1(16 進数値)

OOOOOOOO:情報 2(16 進数値)

PP..PP:詳細情報(任意文字列)

詳細を表 6-3 に示します。

表 6-3 各履歴種別による DATA 内容

履歴種別 (MMMM)

PRE

情報1 (NNNNNNN)

検索カラム数

OLD

SQL 実行件数 ※

要求時検索件数

累計検索件数

0 固定

非表示

非表示

今回の要求コードで取

得した情報

前回の要求コードで取

得した情報

情報2 (OOOOOOO)

? パラメタ定義数

? パラメタ指定数

最大検索件数

要求時検索件数

0 固定

詳細情報 (P..PP)

SQL の先頭 16 バイト

(マルチバイト文字

コードの途中の場合は

その文字は出力しませ

ん)

非表示

非表示

非表示

非表示

注※

INSERT,UPDATE,DELETE 実行時の件数

6.6.4

 出力例

(1) コネクト時にエラーになった場合

2004/05/07 13:30:09.555000 TID=4040 KFPA11561-E Specified authorization identifier has no connect privilege

----/--/-- --:--:--.------ PID=1296 InitID=701 ConID=0

CName=DABLIBAP DBID=1 CID=0(0,0)

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 13:30:09.195000 0:00.350000 4040 1 1002 NOW

00000000 00000000

235

6.

DABroker の障害対策(共通)

(2) 最初の SQL 文の実行要求時にエラーになった場合

2004/05/07 13:30:25.478000 TID=1812 KFPA11204-E Table/index HS5."A" not found in system

2004/05/07 13:30:21.232000 PID=1752 InitID=701 ConID=10701

CName=DABLIBAP DBID=1 CID=1(0,0)

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 13:30:25.438000 0:00.040000 1812 FFFFFFFF 1021 NOW

00000000 00000000 select * from a2004/05/07 13:30:21.232000 0:00.280000 1812

1 1002 OLD 00000000 00000000

(3) 要求が 2 回以上となる SQL 文を実行した後にエラーとなった場

2004/05/07 13:31:04.324000 TID=1812 KFPA11204-E Table/index HS5."B" not found in system

2004/05/07 13:30:21.232000 PID=1752 InitID=701 ConID=10701

CName=DABLIBAP DBID=1 CID=1(0,0)

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 13:31:04.304000 0:00.010000 1812 e 1021 NOW

00000000 00000000select * from b

2004/05/07 13:30:57.745000 0:00.040000 1812 d 1004 OLD

00000000 00000000

2004/05/07 13:30:41.892000 0:00.040000 1812 8 1021 PRE

00000009 00000000

SELECT * FROM "H

2004/05/07 13:30:41.942000 0:00.020000 1812 9 1022 EXE

00000000 00000000

2004/05/07 13:30:42.022000 0:00.140000 1812 a 1023

FET1 00006eb3 00000000

2004/05/07 13:30:50.905000 0:06.549000 1812 2 1023 FET

0000c350 0000549d

2004/05/07 13:30:57.745000 0:00.000000 1812 c 1024 CLS

00000000 00000000

2004/05/07 13:30:57.745000 0:00.040000 d 1004 CMT

2004/05/07 13:30:25.488000 0:00.040000 3 1005 RBK

(4) 要求が 1 回で終了する SQL 文を実行した後にエラーとなった場

2004/05/07 13:31:25.645000 TID=1812 KFPA11204-E Table/index HS5."C" not found in system

2004/05/07 13:30:21.232000 PID=1752 InitID=701 ConID=10701

CName=DABLIBAP DBID=1 CID=1(0,0)

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 13:31:25.635000 0:00.010000 1812 19 1021 NOW

00000000 00000000 select * from c

2004/05/07 13:31:19.015000 0:00.010000 1812 18 1004 OLD

00000000 00000000

2004/05/07 13:31:18.815000 0:00.020000 1812 14 1021 PRE

00000009 00000000

SELECT * FROM "H

2004/05/07 13:31:18.835000 0:00.020000 1812 15 1022 EXE

236

6.

DABroker の障害対策(共通)

00000000 00000000

2004/05/07 13:31:18.895000 0:00.050000 1812 16 1023

FET1 0000014d 00000000

2004/05/07 13:31:18.875000 0:00.070000 1812 1 1023 FET

0000014d 0000014d

2004/05/07 13:31:19.015000 0:00.000000 1812 17 1024 CLS

00000000 00000000

2004/05/07 13:31:19.015000 0:00.010000 18 1004 CMT

2004/05/07 13:31:04.324000 0:00.010000 f 1005 RBK

(5) 文実行時 ? パラメタの数がアンマッチとなった場合(EXECUTE

複数回実行後)

2004/05/07 15:37:16.773000 TID=1712 KFPA11313-E Number of variables not equal to number of parameters

2004/05/07 15:35:48.966000 PID=584 InitID=701 ConID=10701

CName=Select_load DBID=1 CID=1(1,0)

START-TIME 000 EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 15:37:16.733000 0:00.030000 1712 7 1022 NOW

00000000 00000001

2004/05/07 15:36:18.369000 0:00.000000 1712 6 1022 OLD

00000001 00000002

2004/05/07 15:35:59.191000 0:00.281000 1712 2 1021 PRE

00000000 00000002

INSERT INTO "HS

2004/05/07 15:36:18.369000 0:00.000000 1712 6 1022 EXE

00000001 00000002

(6) 要求を 2 回連続して発行した場合

2004/05/07 16:00:39.720000 TID=1040 KFDB010TD-E

要求コードのシーケンス

エラーが発生しました。

[RequestCode=1024-1024]

2004/05/07 15:58:25.727000 PID=4164 InitID=701 ConID=10701

CName=Select_load DBID=1 CID=1(4,0)

START-TIME EXEC-TIME TID COUNT REQ-CODE DATA

2004/05/07 16:00:39.700000 0:00.020000 1040 6 1024 NOW

00000000 00000000

2004/05/07 15:58:30.755000 0:00.000000 1040 5 1024 OLD

00000000 00000000

2004/05/07 15:58:26.749000 0:00.000000 1040 2 1021 PRE

00000009 00000000

SELECT * FROM "H2004/05/07 15:58:26.749000 0:00.000000 1040

3 1022 EXE 00000000 00000000

2004/05/07 15:58:26.759000 0:00.030000 1040 4 1023

FET1 0000014d 00000000

2004/05/07 15:58:26.759000 0:00.030000 1040 1 1023 FET

0000014d 0000014d

2004/05/07 15:58:30.755000 0:00.000000 1040 5 1024 CLS

00000000 00000000

6.6.5

 ファイル名称

エラートレースファイルは,次のディレクトリに作成されます。

237

6.

DABroker の障害対策(共通)

DABroker 運用ディレクトリ /spool

DABroker エラーログのファイル名称は,次のようになります。

dabevttrcerr1:ログ出力用ファイル

dabevttrcerr2:バックアップ用ファイル

dabevttrcerr1.lock:ワークファイル

6.6.6

 ファイルの運用方法

dabevttrcerr1 ファイルのサイズが 512 キロバイトを超えている場合にログを出力す

ると,dabevttrcerr1 ファイルをバックアップ用ファイル(dabevttrcerr2)に名称を

変更した後,新規作成した dabevttrcerr1 ファイルにログを出力します。

バックアップ用ファイルは 1 世代前までだけ残せます。バックアップファイルを保存

する必要がある場合は,あらかじめ別のディスクに退避してください。

ハードディスクの空き容量が十分でない場合,ログの出力を停止します。

238

7

メッセージ(共通)

この章では,DABroker が出力するメッセージの要因,システ

ムでの処理,及びユーザが取る対処を説明します。

7.1

 メッセージの出力先

7.2

 メッセージの形式及び注意事項

7.3

 メッセージ一覧

7.4

 エラーコードとメッセージの対応

7.5

 メッセージ中に出力されるコード

239

7.

メッセージ(共通)

7.1

 メッセージの出力先

DABroker が発行するメッセージは,次のどれかに出力されます。

UNIX の場合

サーバの標準エラー出力

クライアント

コンソール(/dev/console)

Linux の場合のシステムログ(/var/log)

HP-UX の場合のシステムログ(/var/adm/syslog/syslog.log)

AIX の場合のシステムログ(/var/adm/ras)

メッセージログ(DABroker 運用ディレクトリ /spool/dabsv.log,及び dabsv.logold)

Windows の場合

クライアント

メッセージダイアログボックス

イベントログ(Windows のイベントビューア)

メッセージログ(DABroker 運用ディレクトリ ¥spool¥dabsv.log,及び dabsv.logold)

このメッセージログは,イベントログビューア(プログラムフォルダに登録され

た [DABroker] から [ イベントログビューア ] を選択して起動すると表示されるダ

イアログボックス)で参照できます。

出力されたメッセージの要因,システムでの処理,及びユーザが取る対処を知る場合は,

覧」では,DABroker が発行するメッセージを,メッセージ ID によって昇順に記載して

います。

240

7.

メッセージ(共通)

7.2

 メッセージの形式及び注意事項

7.2.1

 メッセージの形式

このマニュアルでは,メッセージを次の形式で説明します。

「KFDBnnnnn − m:メッセージテキスト」

KFDBnnnnn

− m

メッセージ ID

KFDB

DABroker のメッセージであることを示します。 nnnnn

メッセージの通し番号を示します。 m

メッセージの種別を示します。

E:エラー

DABroker が正常に動作できないような障害の発生を通知するメッセージです。

I:インフォメーション

DABroker の動作を報告するメッセージです。

W:ワーニング

DABroker の処理で,ユーザに警告が必要な事象が発生したことを通知する

メッセージです。

Q

:クエスチョン

ユーザに応答を求めるメッセージです。

メッセージテキスト

メッセージの内容です。出力先に出力されるのは,メッセージ ID と,このメッセー

ジテキストです。メッセージテキストは,上段に日本語,中段に 02-01 以前で出力

される英語,下段に 02-02 以降で出力される英語を併記しています。

要因:メッセージが出力された原因を示します。

処理:メッセージが出力されたときにシステムの処理を示します。

対処:メッセージが出力されたときにユーザが取るべき処置を示します。

7.2.2

 注意事項

コンソールやメッセージログファイルには,サーバ又はクライアントの標準エラー出

力に出力されないメッセージも出力されます。ただし,コンソールやメッセージログ

ファイルには出力されずに,サーバ又はクライアントの標準エラー出力にだけ出力さ

れるメッセージもあります。

「保守員に連絡してください」とは,システム管理者が,ご購入契約に基づくお問い合

241

7.

メッセージ(共通)

「保守用情報」 「エラー番号」及び「シグナル番号」は,保守員が使用するコードで

す。

データベース側で発行されたメッセージについては,各 DBMS のマニュアルを参照し

てください。

可変情報に表示する情報がない場合「

*

」を表示することがあります。

ファイル名など,可変情報に表示する情報が長い場合,先頭 79 バイトだけを表示し,

残りは切り捨てます。

7.2.3

 Windows を使用している場合の注意事項

(1) 環境変数

出力されたメッセージの内容に「DABroker 動作環境定義ファイルの環境変数」といっ

た記述がある場合は,Windows 環境では,環境設定ユティリティで設定する項目を指し

ます。環境変数と環境設定ユティリティの対応を表 7-1 に示します。

「4.5 DABroker 環境設定項目」を参照してください。

表 7-1 環境変数と環境設定ユティリティの項目の対応表

環境変数名

DABTMP

DABSVLOGSIZE

DABDBA_TIMEOUT

DABSELECTCOLCNT

DABSELECTINFCNT

DABORACLE_TYPE

DABSQL_HiRDB_DICTIONARY_DATATYPE

DAB_HIRDB_DBINF_ESC

DABSQL_TRCSIZE

DABSQL_TRC_CANCEL

DABSQL_TRC_CLOSE

DABSQL_TRC_COMMIT

DABSQL_TRC_CONNECT

DABSQL_TRC_DECLARE

DABSQL_TRC_DESCRIBE

DABSQL_TRC_DISCONNECT

DABSQL_TRC_EXECUTE

環境設定ユティリティで対応する項目

作業ディレクトリ

ログファイルサイズ[dabsv.log]

データベースアクセス処理終了待ちタイムアウト

表検索カラム数

更新・検索条件カラム数

使用する ORACLE のバージョン

HiRDB のディクショナリ表のデータ属性

HiRDB 環境変数区切り文字

アクセストレースを取得する

CANCEL(アクセストレースの種類)

CLOSE(アクセストレースの種類)

COMMIT(アクセストレースの種類)

CONNECT(アクセストレースの種類)

DECLARE(アクセストレースの種類)

DESCRIBE(アクセストレースの種類)

DISCONNECT(アクセストレースの種類)

EXECUTE(アクセストレースの種類)

242

環境変数名

DABSQL_TRC_FETCH

DABSQL_TRC_LOGGING

DABSQL_TRC_LOGLESS

DABSQL_TRC_PREPARE

DABSQL_TRC_ROLLBACK

DABSQL_TRC_OPEN

DABSQL_TRC_ATTACH

DABSQL_TRC_ATTRGET

DABSQL_TRC_ATTRSET

DABSQL_TRC_BIND

DABSQL_TRC_CHARFORM

DABSQL_TRC_CHARID

DABSQL_TRC_DEFINE

DABSQL_TRC_DESALLOC

DABSQL_TRC_DESCANY

DABSQL_TRC_DESFREE

DABSQL_TRC_DETACH

DABSQL_TRC_ENVCREATE

DABSQL_TRC_ERRGET

DABSQL_TRC_GETPIECE

DABSQL_TRC_HDLALLOC

DABSQL_TRC_HDLFREE

DABSQL_TRC_LOBCLOSE

DABSQL_TRC_LOBLEN

DABSQL_TRC_LOBOPEN

DABSQL_TRC_LOBREAD

DABSQL_TRC_LOBWRITE

DABSQL_TRC_PARAMGET

DABSQL_TRC_SESBEGIN

DABSQL_TRC_SESEND

DABSQL_TRC_SETPIECE

DABSQL_TRC_GETDIAG

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_OFF

7.

メッセージ(共通)

環境設定ユティリティで対応する項目

FETCH(アクセストレースの種類)

LOGGING(アクセストレースの種類)

LOGLESS(アクセストレースの種類)

PREPARE(アクセストレースの種類)

ROLLBACK(アクセストレースの種類)

OPEN(アクセストレースの種類)

ATTACH(アクセストレースの種類)

ATTRGET(アクセストレースの種類)

ATTRSET(アクセストレースの種類)

BIND(アクセストレースの種類)

CHARFORM(アクセストレースの種類)

CHARID(アクセストレースの種類)

DEFINE(アクセストレースの種類)

DESALLOC(アクセストレースの種類)

DESCANY(アクセストレースの種類)

DESFREE(アクセストレースの種類)

DETACH(アクセストレースの種類)

ENVCREATE(アクセストレースの種類)

ERRGET(アクセストレースの種類)

GETPIECE(アクセストレースの種類)

HDLALLOC(アクセストレースの種類)

HDLFREE(アクセストレースの種類)

LOBCLOSE(アクセストレースの種類)

LOBLEN(アクセストレースの種類)

LOBOPEN(アクセストレースの種類)

LOBREAD(アクセストレースの種類)

LOBWRITE(アクセストレースの種類)

PARAMGET(アクセストレースの種類)

SESBEGIN(アクセストレースの種類)

SESEND(アクセストレースの種類)

SETPIECE(アクセストレースの種類)

GETDIAG(アクセストレースの種類)

AUTO_COMMIT_OFF(アクセストレースの種類)

243

7.

メッセージ(共通)

環境変数名

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_ON

DABSQL_TRC_GET_INFO

DABSQL_TRC_SET_INFO

DABSQL_TRC_EXECUTE_DIRECT

DABCLIENT_TIMEOUT

DABMAXUSERS

DABDBANUMBER

DABMAXBLOCKUSERS

DABMAXPROCESS

DABHIRDBA_BLOBBUFSIZE

DABORADBA_LONGBUFSIZE

DABODBC30_LONGBUFSIZE

DABDBSDBA_BLOBBUFSIZE

DABLANGMODE

DABKEEPALIVE

DABIPCONVERT

DABTCP_TRCSIZE

DAB_DBS_HOST

DAB_DBS_PORT

DAB_DBS_SEND_BUFFER_SIZE

DAB_DBS_RECEIVE_BUFFER_SIZE

DAB_XA_ERROR

環境設定ユティリティで対応する項目

AUTO_COMMIT_ON(アクセストレースの種類)

GET_INFO(アクセストレースの種類)

SET_INFO(アクセストレースの種類)

EXECUTE_DIRECT(アクセストレースの種類)

クライアントからの要求待ちタイムアウト

最大接続ユーザ数

同時実行可能なデータベースアクセス数

1プロセスあたりの実行ユーザ数

最大処理プロセス数

BLOB 型データ受取バッファサイズ (HiRDB)

LONG 型データ受取バッファサイズ (ORACLE)

LONG 型データ受取バッファサイズ (ODBC3.0)

BLOB 型データ受取バッファサイズ (Database

Connection Server)

漢字コードセット

TCP/IP 通信時キープアライブを監視する

IP アドレスからホスト名へ変換する

通信トレースを取得する

接続先ホスト名または IP アドレス (Database

Connection Server 接続設定 )

接続先サービス名またはポート番号 (Database

Connection Server 接続設定 )

送信バッファサイズ (Database Connection Server

接続設定 )

受信バッファサイズ (Database Connection Server

接続設定 )

XA トレースを取得する

(2) 接続先データベース定義

出力されたメッセージの内容に「接続先データベース定義ファイルの設定」といった記

述がある場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定することを指します。

続先データベース定義」を参照してください。

(3) コネクションマルチ定義

出力されたメッセージの内容に「コネクションマルチ定義ファイルの設定」といった記

244

7.

メッセージ(共通)

述がある場合は,コネクションマルチ定義ユティリティで設定することを指します。

してください。

245

7.

メッセージ(共通)

7.3

 メッセージ一覧

メモリが不足しているため,処理に必要な領域が確保できません。[errno=XXXX]

Cannot allocate memory area because of insufficient memory. [errno=XXXX]

メモリ不足が発生しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

DABroker で実行中のほかの処理が終了してから,再実行してください。

システムコールでエラーが発生しました。[XXXX() errno= YYYY]

An error occurred in a system call. [XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数でエラーが発生しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

コネクションマルチ機能のソケット作成でエラーが発生しました。

An error occurred during the making of a socket for the Connection-Multi function.

コネクションマルチ機能で使用するソケットを作成する OS のシステムコール関数

(socket) でエラーが発生しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

246

7.

メッセージ(共通)

メインフレーム側の通信プログラムを起動していない場合にこのエラーが発生しま

す。コネクションマルチ機能を使用する前にメインフレーム側の通信プログラムを

起動しておいてください。

コネクションマルチ通信処理スレッドの起動でエラーが発生しました。[errno=XXXX]

An error occurred during the start of a Connection-Multi communication thread. [errno=XXXX]

コネクションマルチ機能で使用する通信スレッドの起動に失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

プロセスの初期化でエラーが発生しました。[damcInitProc() errno=XXXX]

An error occurred during process initialization. [damcInitProc() errno=XXXX]

コネクションマルチ通信処理プロセスの初期化に失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

名前付きパイプのオープンでエラーが発生しました。[errno=XXXX]

An error occurred during the opening of a named pipe. [errno=XXXX]

名前付きパイプのオープンに失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

247

7.

メッセージ(共通)

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

名前付きパイプのクローズでエラーが発生しました。[errno=XXXX]

An error occurred during the closing of a named pipe. [errno=XXXX]

名前付きパイプのクローズに失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

名前付きパイプの通信でエラーが発生しました。[errno=XXXX]

An error occurred during communication of a named pipe. [errno=XXXX]

名前付きパイプでの通信に失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

コネクションマルチ通信処理スレッドを終了します。要因:[XXXX]

The Connection-Multi communication thread will terminate. Cause:[XXXX]

CANCEL_REQUEST:ユーザキャンセル要求

TERM_REQUEST :強制終了要求

強制終了,又はユーザキャンセル要求によりコネクションマルチ機能の通信処理ス

レッドが終了しました。

248

7.

メッセージ(共通)

コネクションマルチ通信処理スレッドを終了します。

システム管理者が強制終了,又はユーザキャンセル要求を行っていないか確認して

ください。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

The Connection-Multi communication process will terminate.

コネクションマルチ機能の通信処理プロセスが異常終了しました。

コネクションマルチ機能のコネクションを解放します。以降のクライアントからの

要求を受け付けません。 kill コマンドなどを入力していないか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎていないか

確認してください。エラーの原因が分からない場合は,保守員に連絡してください。

コネクションマルチ受信処理スレッドの起動でエラーが発生しました。[XXXX]

An error occurred during the start of a Connection-Multi receive thread. [XXXX]

コネクションマルチ機能で使用する受信処理スレッドの起動に失敗しました。

コネクションマルチ通信処理プロセスを終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

接続したサーバシステムでシステムエラーが発生しました。[XXXX]

A system error occurred in the connected server system. [XXXX]

接続したサーバシステムでエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

249

7.

メッセージ(共通)

接続した DBMS を見直し,指定し直してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

コネクションマルチ通信処理でシステムエラーが発生しました。[XXXX]

A system error occurred during Connection-Multi communication processing. [XXXX]

コネクションマルチ機能の通信処理でエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続した DBMS 及びコネクションマルチ機能の設定を見直し,再実行してくださ

い。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してくだ

さい。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法:dabcmstart

Invalid argument. Usage:dabcmstart dabcmstart コマンドのオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

有効な定義がありません。DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

A valid definition does not exist. The DABroker Connection-Multi function will terminate.

コネクションマルチ機能を使用するための,有効な DABroker コネクションマルチ

定義がありません。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ定義で,最大仮想コネクション数(MCONMAX)を

250

7.

メッセージ(共通)

2以上及び通信処理プロセス数(MCONPROC)に1以上の値を指定してください。

DABroker

コネクションマルチ機能の初期化処理が完了しました。

Initialization processing of the DABroker Connection-Multi function has finished.

DABroker コネクションマルチ機能の起動要求 ※

を受け付け,初期化処理が完了しま

した。

DABroker コネクションマルチ機能を起動し,ユーザからのアクセス要求を受け付

けます。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,プログラムフォルダに登録された [ コネク

ションマルチ起動 ] を選択,又はサービスの開始を実行したときです。UNIX 対応

の DABroker の場合は,dabcmstart コマンドを実行したときです。

DABroker

コネクションマルチ機能の終了処理を開始しました。mode=NORMAL

Termination processing of the DABroker Connection-Multi function has started. mode=NORMAL

DABroker コネクションマルチ機能の通常終了処理 ※

を開始しました。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,プログラムフォルダに登録された [ コネク

ションマルチ終了 ] を選択し,通常終了を実行したときです。UNIX 対応の

DABroker の場合は,dabcmstop コマンドをオプション指定なしで実行したときで

す。

DABroker コネクションマルチ機能の終了処理を開始しました。mode=FORCED

Termination processing of the DABroker Connection-Multi function has started. mode=FORCED

DABroker コネクションマルチ機能の強制終了処理 ※

を開始しました。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

251

7.

メッセージ(共通)

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[ コネクションマルチ終了 ] ダイアログボッ

クスで強制終了を選択したとき,又はサービスを停止させたときです。UNIX 対応

の DABroker の場合は,dabcmstop コマンドを -f オプションを指定して実行したと

きです。

DABroker コネクションマルチ機能の終了処理を開始しました。mode=PLANNED

Termination processing of the DABroker Connection-Multi function has started. mode=PLANNED

DABroker コネクションマルチ機能の計画終了処理 ※

を開始しました。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[ コネクションマルチ終了 ] ダイアログボッ

クスで計画終了を選択したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は, dabcmstop コマンドを -p オプションを指定して実行したときです。

DABroker

コネクションマルチ機能は計画終了中です。接続できません。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the planned termination mode.

Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,DABroker コネクションマルチ機能が計画終了中です。計画終了中は,新

たなユーザからの接続要求は受け付けません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker コネクションマルチ機能の計画終了が終わってから,DABroker コネク

ションマルチ機能を再起動してください。その後,Databse Connection Server 経由

でアクセスするデータベースへの接続を再実行してください。

接続できる最大仮想コネクション数を超えました。接続できません。

[XXXX][MCONMAX=YYYY,MCONPROC=ZZZZ]

252

7.

メッセージ(共通)

The number of virtual connections exceeds the maximum that can be connected. Connection is not possible.

[XXXX] [MCONMAX=YYYY,MCONPROC=ZZZZ]

接続可能な最大仮想コネクション数 (DABroker コネクションマルチ定義で設定した

MCONMAX*MCONPROC) を超えて,ユーザからの接続要求が発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

ほかのユーザが終了するのを待ってから,再実行してください。または,DABroker

コネクションマルチ定義の MCONMAX または,MCONPROC の値を大きくしてか

ら,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は既に起動しています。

The DABroker Connection-Multi function is already running.

DABroker コネクションマルチ機能が既に起動されているマシン上で,DABroker

コネクションマルチ機能の起動要求

を受け付けました。

処理を終了します。

一つのマシン上では,複数の DABroker コネクションマルチ機能は起動できません。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,プログラムフォルダに登録された [ コネク

ションマルチ起動 ] を選択,又はサービスの開始を実行したときです。UNIX 対応

の DABroker の場合は,dabcmstart コマンドを実行したときです。

DABroker コネクションマルチ機能のロードモジュールに実行権限がありません。ロードモ

ジュール名 :[XXXX]

The user does not have authorization to execute the load module of the DABroker Connection-Multi function. Name:[XXXX]

253

7.

メッセージ(共通)

DABroker コネクションマルチ機能のロードモジュールに実行権限がないため,

ユーザからの要求を処理できません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker を組み込み直してください。UNIX 対応 DABroker の場合は,その後 dabsetup コマンドで DABroker のセットアップを実行してください。

シンボリックリンクが多過ぎるため,DABroker コネクションマルチ機能を実行できません。

ロードモジュール名 :[XXXX]

The DABroker Connection-Multi function cannot start because there are too many symbolic links.

Name:[XXXX]

DABroker 組み込み先ディレクトリのシンボリックリンクが多過ぎるため,ユーザ

からの要求を処理できません。

ユーザからの要求を受け付けません。

システム管理者に連絡し,シンボリックリンクの少ないディレクトリに DABroker

を組み込み直してもらってください。

DABroker コネクションマルチ機能のロードモジュールがありません。ロードモジュール名

:[XXXX]

A load module of the DABroker Connection-Multi function was not found. Name:[XXXX]

DABroker の環境が破壊されているため,ユーザからの要求を処理できません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker を組み込み直してください。UNIX 対応 DABroker の場合は,その後 dabsetup コマンドで DABroker のセットアップを実行してください。

254

7.

メッセージ(共通)

メモリ不足のため,DABroker コネクションマルチ機能を実行できません。ロードモジュール名

:[XXXX]

The DABroker Connection-Multi function cannot start because of insufficient memory.

Name:[XXXX]

DABroker コネクションマルチ機能の動作に必要なメモリが不足しています。

ユーザからの要求を受け付けません。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

DABroker

コネクションマルチ機能を起動する権限がありません。

The user does not have authority to execute the DABroker Connection-Multi function.

DABroker コネクションマルチ機能を起動しようとしたユーザが,DABroker の管

理者ユーザ

ではないため,DABroker コネクションマルチ機能を起動できません。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能の起動は,DABroker の管理者ユーザが実行し

てください。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,Administrators グループに属しているユー

UNIX 対応の DABroker の場合は,DABroker の管理ユーザ

コネクションマルチ通信プロセスが異常終了しました。要因 :XXXX

The Connection-Multi communication processing terminated abnormally. Cause:XXXX

コネクションマルチ通信プロセスが異常終了しました。

255

7.

メッセージ(共通)

コネクションを解放します。処理を続行します。 kill コマンドなどを入力していないか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎていないか

確認してください。エラーの原因が分からない場合は,保守員に連絡してください。

DABroker コネクションマルチ機能が異常終了しました。要因 :XXXX

The DABroker Connection-Multi function terminated abnormally. Cause:XXXX kill コマンドを入力したか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎて,DABroker コネク

ションマルチ機能が異常終了しました。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能を再起動する場合は,強制終了を実行後,再起

動してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に

連絡してください。UNIX 対応の DABroker で保守員に連絡する場合は,以下の

ファイルを退避しておいてください。

$DABROKER/spool 以下のファイル ($DABROKER:DABroker インストール

ディレクトリ )

システムダンプ (DABroker を起動したカレントディレクトリ下の "core" ファイル

)

実行可能な最大ユーザ処理プロセス数を超えました。

[XXXX][MCONMAX=AAAA,MCONPROC=BBBB,MCONPOOL=CCCC,MRSVPOOL=DDDD]

The number of users exceeds the maximum that can be executed.

[XXXX][MCONMAX=AAAA,MCONPROC=BBBB,MCONPOOL=CCCC,MRSVPOOL=DDDD]

256

DABroker コネクションマルチ定義の予約プールコネクション数に指定した値が,

7.

メッセージ(共通)

接続可能な最大仮想コネクション数 (DABroker コネクションマルチ定義で設定した

MCONMAX*MCONPROC) を超えています。

接続可能な最大仮想コネクション数分だけプールし,処理を続行します。

DABroker コネクションマルチ定義の予約プールコネクション数が,最大仮想コネ

クション数以下になるようにしてください。

DABroker コネクションマルチ機能を起動できません。

The DABroker Connection-Multi function cannot start.

DABroker コネクションマルチ機能の起動に失敗しました。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

直前に出力されたメッセージの指示に従って対策してください。対策後,DABroker

コネクションマルチ機能を再起動してください。

DABroker コネクションマルチ機能の終了処理が完了しました。

Termination processing of the DABroker Connection-Multi function has finished.

DABroker コネクションマルチ機能が終了しました。

コネクションマルチ通信プロセスを起動できません。

The Connection-Multi communication process cannot start.

コネクションマルチ通信プロセスの起動に失敗しました。

処理を続行します。

直前に出力されたメッセージに対する指示に従ってください。

DABroker

コネクションマルチ機能は起動中です。接続できません。

257

7.

メッセージ(共通)

The DABroker Connection-Multi function is starting. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,DABroker コネクションマルチ機能が起動中です。起動中は,ユーザから

の接続要求は受け付けません。

ユーザからの要求を受け付けません。

しばらく時間を空けてから,Database Connection Server 経由でアクセスするデー

タベースへの接続を再実行してください。

DABroker

コネクションマルチ機能は終了中です。接続できません。

The DABroker Connection-Multi function is terminating. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,DABroker コネクションマルチ機能が終了処理中です。終了処理中は,

ユーザからの接続要求は受け付けません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker コネクションマルチ機能の終了処理が終わってから,DABroker コネク

ションマルチ機能を再起動してください。その後,Database Connection Server 経

由でアクセスするデータベースへの接続を再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は強制終了中です。接続できません。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the forced termination mode. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,DABroker コネクションマルチ機能が強制終了中です。強制終了中は,

ユーザからの接続要求は受け付けません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker コネクションマルチ機能の強制終了処理が終わってから,DABroker コ

ネクションマルチ機能を再起動してください。その後,Database Connection

258

7.

メッセージ(共通)

Server 経由でアクセスするデータベースへの接続を再実行してください。

DABroker

コネクションマルチ機能は起動していません。接続できません。

The DABroker Connection-Multi function is not running. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,DABroker コネクションマルチ機能が起動されていません。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker コネクションマルチ機能を起動してください。その後,Database

Connection Server 経由でアクセスするデータベースへの接続を再実行してくださ

い。

コネクションマルチ通信処理プロセスを起動できません。接続できません。

The DABroker Connection-Multi function communication process cannot start. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,コネクションマルチ機能の通信処理プロセスを起動できませんでした。そ

のため,ユーザからの接続要求を受け付けられません。

ユーザからの要求を受け付けません。

直前に出力されたメッセージに対する指示に従ってください。その後,Database

Connection Server 経由でアクセスするデータベースへの接続を再実行してくださ

い。

仮想コネクションの割り当てに失敗しました。接続できません。

The virtual connection-allocation failed. Connection is not possible.

Database Connection Server 経由でアクセスするデータベースに接続しようとしま

したが,仮想コネクションの割り当てに失敗したため,ユーザからの接続要求を受

け付けられません。

259

7.

メッセージ(共通)

ユーザからの要求を受け付けません。

直前に出力されたメッセージに対する指示に従ってください。その後,Database

Connection Server 経由でアクセスするデータベースへの接続を再実行してくださ

い。

システムコールでエラーが発生しました。(XXXX() errno=YYYY)

An error occurred in a system call. (XXXX() errno=YYYY)

OS のシステムコール関数,又は DABroker の共通関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

メモリを確保できません。

Required memory cannot be obtained.

DABroker コネクションマルチ機能の動作に必要なメモリが不足しています。

DABroker コネクションマルチ機能を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

不正なデータを受信しました。[XXXX] エラーコード =YYYY

Invalid data was received. [XXXX] Error code=YYYY

260

7.

メッセージ(共通)

ユーザから不正な通信データを受信しました。

ユーザからの要求を無視します。

保守員に連絡してください。

無効なコネクションマルチ名を指定したため,処理要求を受け付けられません。[XXXX]

The processing request cannot be accepted because a specified Connection-Multi-name is invalid.

[XXXX]

コネクションマルチ機能対象外のコネクションマルチ名か,未定義のコネクション

マルチ名が指定されました。

処理要求を受け付けません。

有効なコネクションマルチ名を指定して再実行してください。DABroker コネク

ションマルチ定義の,最大仮想コネクション数を 2 以上に,通信処理プロセス数を

1 以上に設定してください。

DABroker コネクションマルチ機能が計画終了中のため,処理要求を受け付けられません。

[XXXX]

The processing request cannot be accepted because the DABroker Connection-Multi function is terminating in the planned termination mode. [XXXX]

データベースと接続しようとしましたが,DABroker コネクションマルチ機能が計

画終了中です。計画終了中は,新たなユーザからの処理要求を受け付けません。

ユーザからの要求を無視します。

DABroker コネクションマルチ機能の計画終了が終わってから,DABroker コネク

ションマルチ機能を再起動してください。その後,データベースへの接続を再実行

してください。

261

7.

メッセージ(共通) services

ファイルに,サービス名とポート番号が登録されていません。

[XXXX][DBSPORT=YYYY]

The services name and port number are not listed in the "services" file. [XXXX][DBSPORT=YYYY]

コネクションマルチ定義に設定したサービス名が services ファイルに登録されてい

ません。

ユーザからの要求を受け付けません。

コネクションマルチ定義を確認し,再実行してください。 hosts

ファイルに,ホスト名と IP アドレスが登録されていません。[XXXX][DBSHOST=YYYY]

The host name and IP address are not listed in the "hosts" file. [XXXX][DBSHOST=YYYY]

コネクションマルチ定義に設定したホスト名が hosts ファイルに登録されていませ

ん。

ユーザからの要求を受け付けません。

コネクションマルチ定義を確認し,再実行してください。

Required memory cannot be obtained. ErrInfo [XXXX]

XXXX

処理に必要な領域の確保時,メモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

実行中の不要なプログラムを終了してから,再実行してください。なお,このメッ

262

7.

メッセージ(共通)

セージが繰り返し発生する場合は,実メモリ,又は仮想メモリの設定を見直してく

ださい。

RDBMS に対する要求シーケンスが不正です。ErrInfo[XXXX]

The request sequence for the RDBMS is invalid. ErrInfo[XXXX]

XXXX

ユーザから RDBMS に対する要求シーケンスが誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

RDBMS に対する要求シーケンスを見直してください。

システムコールでエラーが発生しました。ErrInfo[XXXX() errno=YYYY]

An error occurred in a system call. ErrInfo[XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

コールのエラー番号」を参照してください。

DBMS に対する処理を中断しました。

DBMS processing was canceled.

DBMS に対する処理を中断しました。

DBMS に対する処理を中断します。

263

7.

メッセージ(共通)

必要に応じて再実行してください。

DABroker でサポートされていないデータ属性がありました。

A data attribute that is not supported by DABroker was found. [XXXX]

XXXX

指定した表列属性 (XXXX) は,DABroker でサポートしていません。

ユーザからの要求を受け付けません。

列属性,又は DABroker のバージョンを見直してください。また,列属性コードに

ついては接続先のデータベースのマニュアルを参照してください。

指定した DBMS と接続した DBMS が異なります。user DBMS=XXXX system DBMS=YYYY nodename=ZZZZ

The specified DBMS differs from the connected DBMS.

user DBMS=XXXX system DBMS=YYYY nodename=ZZZZ

XXXX

YYYY

ZZZZ

ユーザが指定した DBMS と接続した DBMS が異なります。

ユーザの要求を受け付けません。

接続する DBMS を見直し,指定し直してください。

DABroker では,繰り返し列,及び配列列を含む表はサポートしていません。

DABroker does not support tables containing multivalue columns and array columns.

DABroker では繰り返し列,及び配列列を含む表はサポートしていません。

ユーザからの要求を受け付けません。

264

7.

メッセージ(共通)

列属性を修正し,ユーザからの要求を再実行してください。

接続している DBMS でエラーが発生しました。nodename=XXXX SQLCODE=YYYY

Info=[ZZZZ]

An error occurred in the connected DBMS. nodename=XXXX SQLCODE=YYYY Info=[ZZZZ]

XXXX

YYYY

ZZZZ

接続している DBMS でエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

接続している DBMS でエラーが発生しました。 nodename=XXXX SQLCODE=YYYY IPADDR=ZZZZ

An error occurred in the connected DBMS. nodename=XXXX SQLCODE=YYYY IPADDR=ZZZZ

XXXX

YYYY

ZZZZ

接続している DBMS でエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

ユーザが指定した,認可識別子,パスワード,又は DBMS 情報のどれかが 32 バイトを超えて

います。

The permission identifier, password or DBMS information specified by the user exceeded 32 bytes.

265

7.

メッセージ(共通)

ユーザが指定した,認可識別子,パスワード,又は DBMS 情報のどれかが 32 バイ

トを超えています。

ユーザからの要求を受け付けません。

認可識別子,パスワード,又は DBMS 情報の文字列の長さを確認し,制限バイト以

内になるように指定し直してください。

表属性の指定が誤っています。ErrInfo[XXXX]

The specified table attribute is incorrect. ErrInfo[XXXX]

XXXX

表属性の指定が誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

表属性を正しく指定してから,再実行してください。

なお,出力されたエラーコードによって次の内容を見直してください。

エラーコードが 1 の場合

表属性の前後が ` で囲まれているか確認してください。

エラーコードが 2 の場合

指定されている表属性が誤っていないか確認してください。

エラーコードが 3 の場合

複数の表属性を指定した場合の区切り文字を確認してください。

入力パラメタの指定が誤っています。ErrInfo[XXXX,YYYY,ZZZZ]

The specified input parameter is incorrect. ErrInfo

[XXXX,YYYY,ZZZZ]

XXXX

YYYY

ZZZZ

入力パラメタの指定が誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

266

入力パラメタを正しく指定してから,再実行してください。

出力パラメタの指定が誤っています。ErrInfo[XXXX,YYYY]

The specified output parameter is incorrect. ErrInfo[XXXX, YYYY]

XXXX

YYYY

出力パラメタの指定が誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

出力パラメタを正しく指定してから,再実行してください。

DBMS のバージョンが違います。ErrInfo[XXXX]

Incorrect version of the DBMS. ErrInfo[XXXX]

XXXX

DBMS は接続できるバージョンではありません。

ユーザからの要求を受け付けません。

システム管理者に DBMS のバージョンを確認してください。

複数 SQL 実行の指定が誤っています。ErrInfo[XXXX,YYYY]

The specified multiple SQL execution is incorrect. ErrInfo[XXXX,YYYY]

XXXX

YYYY

複数 SQL 実行の指定が誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

7.

メッセージ(共通)

267

7.

メッセージ(共通)

複数 SQL 実行を正しく指定してから,再実行してください。

You cannot specify NULL in the ? parameter because of a limit of the connected DBMS. [XXXX]

XXXX

?パラメタに NULL が指定されました。

ユーザからの要求を受け付けません。

?パラメタを見直して再実行してください。

HiRDB または ORACLE に対する接続環境が整っていません。エラーコード =XXXX

Not prepared to connect to HiRDB or ORACLE. Error code=XXXX

XXXX

エラーコードに対応する OCI 関数名を次に示します。

-1:xaoEnv

-2:xaoSvcCtx

-3:OCIHandleAlloc

-4:OCISvcCtxToLda

次のどちらかの要因が考えられます。

1. OTS の初期化が完了していない。

2. HiRDB が TPBroker(OTS) に登録されていない。

ユーザからの要求を受け付けません。

1. OTS の初期化完了前に DABroker にアクセスを要求している可能性があります。

アプリケーションを確認してください。OTS の初期化については,接続する

データベースのマニュアルを参照してください。

2. TPBroker に HiRDB を登録しているかを確認してください。TPBroker への

HiRDB の登録については,TPBroker,および HiRDB のマニュアルを参照して

ください。

268

7.

メッセージ(共通)

KFDB026DB-EORACLE

の OCI 関数でエラーが発生しました。関数名 =XXXX リターンコード

=YYYY

The error occurred by the OCI function of ORACLE.Function name=XXXX return code=YYYY

XXXX

YYYY

OCI 関数 XXXX でエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

Oracle Call Interface のマニュアルを参照してください。

ODBC 接続でエラーが発生しました。

DATASOURCE NAME=WWWW

 SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY MESSAGE

TEXT=ZZZZ

An error occurred in an ODBC access. DATASOURCE NAME=WWWW SQL CODE=XXXX

SQLSTATE=YYYY MESSAGE TEXT=ZZZZ

WWWW

XXXX

YYYY

ZZZZ

ODBC で障害が発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

ODBC

接続でエラーが発生しました。

SQL CODE=XXXX

 SQLSTATE=YYYY MESSAGE TEXT=ZZZZ

An error occurred in an ODBC access.

SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY MESSAGE TEXT=ZZZZ

269

7.

メッセージ(共通)

XXXX

YYYY

ZZZZ

ODBC で障害が発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

ODBC 接続で要求パラメタが不正です。ErrInfo=XXXX

A request parameter is invalid for ODBC access. ErrInfo=XXXX

XXXX

ODBC でパラメタが誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

保守員に連絡してください。

DABroker ODBC 接続でエラーが発生しました。

DATASOURCE NAME=WWWW SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY

MESSAGE TEXT=ZZZZ

An error occurred in a DABroker ODBC access.

DATASOURCE NAME=WWWW SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY

MESSAGE TEXT=ZZZZ

WWWW

XXXX

YYYY

ZZZZ

DABroker ODBC で障害が発生しました。

270

7.

メッセージ(共通)

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

DABroker ODBC 接続でエラーが発生しました。

SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY MESSAGE TEXT=ZZZZ

An error occurred in a DABroker ODBC access.

SQL CODE=XXXX SQLSTATE=YYYY MESSAGE TEXT=ZZZZ

XXXX

:SQL コード,又は DABroker の保守用情報

YYYY

:SQLSTATE

ZZZZ

:メッセージテキスト ( エラー発生システムのエラーメッセージ )

DABroker ODBC で障害が発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続している DBMS のマニュアルを参照してください。

DABroker

 ODBC 接続で要求パラメタが不正です。

ErrInfo=XXXX

A request parameter is invalid for DABroker ODBC access.

ErrInfo=XXXX

XXXX

DABroker ODBC 接続でパラメタが誤っています。

ユーザからの要求を受け付けません。

保守員に連絡してください。

接続した ODBC Driver のバージョンは未サポートです。[XXXX]

DABroker does not support the ODBC Driver version.[XXXX]

271

7.

メッセージ(共通)

接続した ODBC Driver はサポートされていないバージョンです。

ユーザからの要求を受け付けません。

ODBC Driver のバージョンを確認してください。

接続した DBMS は未サポートです。[XXXX]

DABroker does not support the DBMS. [XXXX]

XXXX

接続した DBMS はサポートしていません。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続した DBMS を見直し,指定し直してください。

指定した DBMS と接続した DBMS が異なります。 user DBMS=XXXX system DBMS=YYYY

The specified DBMS differs from the connected DBMS.

user DBMS=XXXX system DBMS=YYYY

XXXX

YYYY

ユーザが指定した DBMS と接続した DBMS が異なります。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続する DBMS を見直し,指定し直してください。

[DABroker.libdaTCPS]

で Loading エラーが発生しました。ErrInfo[XXXX]

A loading error occurred in [libdaTCPS]. ErrInfo[XXXX]

272

7.

メッセージ(共通)

XXXX

Database Connection Server アクセスで必要なライブラリの処理でエラーが発生し

ました。

ユーザからの要求を受け付けません。

DABroker を組み込み直してください。

接続したサーバーシステムはサポートしていません。[XXXX,YYYY]

DABroker does not support the connected server system. [XXXX,YYYY]

XXXX

YYYY

接続しようとしたサーバシステムはサポートしていません。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続する DBMS を見直し,指定し直してください。

接続したサーバーシステムでシステムエラーが発生しました。[XXXX]

A system error occurred in the connected server system. [XXXX]

XXXX

接続したサーバーシステムでエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続した DBMS を見直し,指定し直してください。

DABroker DBMS ドライバでシステムエラーが発生しました。[XXXX]

A system error occurred in the DABroker DBMS driver. [XXXX]

XXXX

273

7.

メッセージ(共通)

DBMS ドライバでエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

接続する DBMS を見直し,指定し直してください。

タイムオーバのため処理を中断しました。

Processing was canceled because a timeover occurred.

要因

タイムアウトが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

対処

再度実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,応答監視時

間 (DBSTIMER,又は DABDBA_TIMEOUT) の値を大きくしてください。

XA 要求でエラーが発生しました。[XXXX]

An XA request error occurred. [XXXX]

XXXX

XA 要求でエラーが発生しました。

ユーザからの要求を受け付けません。

「7.5.4 XA 要求時のエラー要因」を参照してください。

配列の要素に,異なるデータ型があります。[XXXX]

There is a data type which is different in element of arrangement.[XXXX]

XXXX

HiRDB の配列インサート機能使用時,配列に指定するデータ型が一致していませ

ん。

274

7.

メッセージ(共通)

ユーザからの要求を受け付けません。

配列に指定するデータ型をすべて同じにして,再度実行してください。

セットされたデータのサイズが,文字データ型の有効範囲を越えています。[XXXX]

The size of data is over the effective range of character data. [XXXX]

XXXX

?パラメタにセットされた文字データのサイズが,文字データ型サイズの有効範囲

を越えています。

クライアントからの要求を受け付けません。

?パラメタにセットしたデータのサイズを確認し,再度実行してください。

メモリが不足しているため,処理に必要な領域を確保できません。

Memory is insufficient for processing.

処理に必要な領域の確保時に,メモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

実行中のほかの処理を終了してから,再実行してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法:dabstop[-p | -f | -c IP アドレス又はホスト名]

Invalid argument. Usage:dabstop[-p | -f | -c IP-address_or_host-name] dabstop コマンドのオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

275

7.

メッセージ(共通)

DABroker

は起動していません。

DABroker is not running.

DABroker を終了しようとしましたが,起動していません。

処理を終了します。

DABroker

は起動処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is starting. The command is canceled.

dabstop コマンドを実行しましたが,DABroker の起動処理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。

DABroker は終了処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is terminating. The command is canceled.

dabstop コマンドを実行しましたが,DABroker は終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker

は計画終了処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is terminating in the planned termination mode. The command is canceled.

dabstop コマンドを実行しましたが,DABroker は計画終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker は強制終了処理中です。コマンドを取り消します。

276

7.

メッセージ(共通)

DABroker is terminating in the forced termination mode. The command is canceled.

dabstop コマンドを実行しましたが,DABroker は強制終了処理中です。

処理を終了します。

ほかの端末から dabstop コマンドが実行されています。 dabstop has been executed from another terminal.

dabstop コマンドは既にほかの端末から実行されています。

処理を終了します。

DABroker

を終了する権限がありません。

The user does not have authorization to stop DABroker.

DABroker を終了しようとしたユーザが Administrators グループに属していないた

め,終了できません。

処理を終了します。

DABroker は Administrators グループに属しているユーザで終了してください。

実行中の処理があるため,終了できません。コマンドを取り消します。

DABroker cannot terminate because of current processing. The command is canceled.

dabstop コマンドをオプションなしで指定しましたが,接続中のクライアント,実

行中の予約処理,又は実行中のエージェント処理があるため,DABroker を終了で

きません。

処理を終了します。

1. 実行中の処理及びすべてのクライアントが終了してから,再実行してください。

2. 強制終了する場合はオプション -f を,計画終了する場合はオプション -P を指定

277

7.

メッセージ(共通)

して再実行してください。

-c オプションで指定したクライアントの処理はありません。

The client processing specified by the -c option was not found.

dabstop コマンドに -c オプションを付け,指定したクライアントの処理を中断しよ

うとしましたが,該当する処理はありませんでした。

処理を終了します。 dabstat コマンドで,実行中の処理を確認してください。

-c

オプションで指定した IP アドレス又はホスト名に誤りがあります。

An incorrect IP address or host name is specified with the -c option.

IP アドレス又はホスト名に誤りがあります。

処理を終了します。

IP アドレス又はホスト名を正しく指定して,再実行してください。

DABroker

は起動処理中です。

DABroker is starting.

DABroker を終了しようとしましたが,起動処理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。

DABroker は終了処理中です。

DABroker is terminating.

278

7.

メッセージ(共通)

DABroker を終了しようとしましたが,終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker

は計画終了処理中です。

DABroker is terminating in the planned termination mode.

DABroker を終了しようとしましたが,計画終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker

は強制終了処理中です。

DABroker is terminating in the forced termination mode.

DABroker を終了しようとしましたが,強制終了処理中です。

処理を終了します。

実行中の処理があるため,終了できません。

DABroker cannot terminate because of current processing.

DABroker を通常終了 ※1

しようとしましたが,接続中のクライアント,実行中の予

約処理,又は実行中のエージェント処理があるため,DABroker を終了できません。

処理を終了します。

1. 実行中の処理,及びすべてのクライアントが終了してから,再実行してくださ

い。

2. 強制終了 ※2

,又は計画終了

※3

を選択してください。

注※ 1

[DABroker 終了]ダイアログボックスで通常終了を選択します。

注※ 2

[DABroker 終了]ダイアログボックスで強制終了を選択します。または,サービス

279

7.

メッセージ(共通)

を停止させます。

注※ 3

[DABroker 終了]ダイアログボックスで計画終了選択します。

指定したクライアントの処理はありません。

The specified client processing was not found.

クライアントの処理を中断しようとしましたが,該当する処理

※1

はありませんでし

た。

処理を終了します。

クライアントの処理状態

※2

を確認してください。

注※ 1

[DABroker 管理]ウィンドウで選択されたクライアントの処理です。

注※ 2

DABroker 管理ユティリティを使用して確認してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法 : dabcmstop [-p | -f]

Invalid argument. Usage:dabcmstop [-p | -f] dabcmstop コマンドのオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は起動していません。

The DABroker Connection-Multi function is not running.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしましたが,起動していません。

処理を終了します。

280

7.

メッセージ(共通)

DABroker

コネクションマルチ機能は起動処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is starting. The command is canceled.

dabcmstop コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能の起動

処理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は終了処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is terminating. The command is canceled.

dabcmstop コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能は終了

処理中です。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は計画終了処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the planned termination mode. The command is canceled.

dabcmstop コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能は計画

終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能は強制終了処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the forced termination mode. The command is canceled.

281

7.

メッセージ(共通) dabcmstop コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能は強制

終了処理中です。

処理を終了します。

ほかの端末から dabcmstop コマンドが実行されています。 dabcmstop has been executed from another terminal.

dabmcstop コマンドは既にほかの端末から実行されています。

処理を終了します。

DABroker

コネクションマルチ機能を終了する権限がありません。

The user does not have authorization to stop the DABroker Connection-Multi function.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしたユーザが Administrators グ

ループに属していないため,終了できません。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能は Administrators グループに属しているユーザ

が終了してください。

実行中の処理があるため,終了できません。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function cannot terminate because of current processing. The command is canceled.

dabcmstop コマンドをオプションなしで指定しましたが,接続中のユーザがあるた

め,DABroker コネクションマルチ機能を終了できません。

処理を終了します。

1. 実行中の処理が終了してから,再実行してください。

2. 強制終了する場合はオプション -f を,計画終了する場合はオプション -p を指定

282

7.

メッセージ(共通)

して,再実行してください。

-c オプションで指定した仮想コネクションはありません。

This virtual connection is not specified with the -c option.

dabcmstop コマンドに -c オプションを付け,指定した仮想コネクションを中断しよ

うとしましたが,該当する処理はありませんでした。

処理を終了します。 dabcmstat コマンドで,実行中の処理を確認してください。

-d

オプションで指定した通信デーモンに対応する処理はありません。

This communication demon is not specified with the -d option.

dabcmstop コマンドに -d オプションを付け,指定した通信デーモンに対応した処理

を中断しようとしましたが,該当する処理はありませんでした。

処理を終了します。 dabcmstat コマンドで,実行中の処理を確認してください。

DABroker コネクションマルチ機能は起動処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is starting.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしましたが,起動処理が完了し

ていません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。

DABroker

コネクションマルチ機能は終了処理中です。

283

7.

メッセージ(共通)

The DABroker Connection-Multi function is terminating.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしましたが,終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker

コネクションマルチ機能は計画終了処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the planned termination mode.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしましたが,計画終了処理中で

す。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能は強制終了処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the forced termination mode.

DABroker コネクションマルチ機能を終了しようとしましたが,強制終了処理中で

す。

処理を終了します。

実行中の処理があるため,終了できません。

The DABroker Connection-Multi function cannot terminate because of current processing.

DABroker コネクションマルチ機能を通常終了しようとしましたが,接続中のユー

ザ処理があるため,DABroker コネクションマルチ機能を終了できません。

処理を終了します。

1. 実行中の処理が終了してから,再実行してください。

2. 強制終了又は計画終了を選択してください。終了形態については,「4.10 コネ

クションマルチ機能の使用」を参照してください。

284

7.

メッセージ(共通)

指定した仮想コネクションはありません。

This specified virtual connection does not exist.

ログボックスで)選択された仮想コネクションはありませんでした。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能管理ユティリティを使用して仮想コネクション

の状態を確認してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法 :dabcltrc[-c IP アドレス又はホスト名]

Invalid argument. Usage:dabcltrc [-c IP-address_or_host-name] dabcltrc コマンドのオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during execution of a utility program.

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

DABroker

は動作していません。

DABroker is not starting.

285

7.

メッセージ(共通)

コマンドを実行しましたが,DABroker が動作していない状態でした。

処理を終了します。

DABroker が動作しているかどうか確認してください。DABroker が動作している

状態でこのメッセージが出力された場合は,保守員に連絡してください。

指定された IP アドレス又はホスト名のクライアントとの通信トレースは見つかりません。

Communication information with the specified IP address or host name cannot be traced.

指定した IP アドレス,又はホスト名のクライアントとの通信トレースが見つかりま

せん。

処理を終了します。

指定した IP アドレス又はホスト名を確認してください。

An error occurred in a system call. [XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

The DABroker environment definition file was not found. [XXXX]

XXXX

286

7.

メッセージ(共通)

DABroker 動作環境定義ファイルが,DABroker 運用ディレクトリ /conf に存在しま

せん。

DABroker を終了します。

DABroker 動作環境定義ファイルを作成してください。

The environment definition is incorrect. [XXXX]

XXXX

1. DABroker 動作環境定義ファイルに設定した環境変数の値に誤りがあります。

2. ユーザが設定した環境変数の値に誤りがあります。

処理を終了します。

1. テキストエディタを使用して,DABroker 動作環境定義ファイルの環境変数の値

を修正してください。

2. ユーザが設定した環境変数の値を修正してください。

動作環境定義に誤りがあります。LINE=XXXX[YYYY]

The environment definition is incorrect. LINE=XXXX [YYYY]

XXXX

YYYY

DABroker 動作環境定義ファイルの構文に誤りがあります。

DABroker 動作環境定義ファイルに設定した環境変数の値に誤りがあります。

処理を終了します。

テキストエディタを使用して,DABroker 動作環境定義ファイルを修正してくださ

い。

DABroker is not installed.

287

7.

メッセージ(共通)

DABroker がインストールされていません。DABroker のインストール環境が不正

です。

処理を中断します。

DABroker を再インストールしてください。

An error occurred in a system call. [XXXX errno=YYYY]

XXXX

YYYY

XXXX 関数でエラーが発生しました。

処理を中断します。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

コールのエラー番号」を参照してください。

System call error occured. [XXXX errno=YYYY]

XXXX

YYYY

XXXX 関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

コールのエラー番号」を参照してください。

The message file could not be opened. [XXXX errno=YYYY]

288

7.

メッセージ(共通)

XXXX

YYYY

DABroker のメッセージファイルがオープンできません。

処理を続行します。このメッセージ出力以降は,メッセージ ID だけを出力します。

セットアップコマンドの場合は,処理を中止します。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

さい。DABroker 動作環境の設定項目の LANG 環境変数(DAB_LANG)に C を設

定し,OS の locale を C で稼働した場合,このメッセージが出力されたときは,

AIX 5L の環境設定の LC_FASTMSG として false が設定されているかどうかを確認

してください。なお,再実行しても繰り返し発生する場合は,DABroker の動作環

境が破壊されていますので,DABroker を組み込み直してください。

An error occurred in a system call during output of XXXX. [YYYY errno=ZZZZ]

XXXX

YYYY

ZZZZ

メッセージログ出力中にシステムコールエラーが発生しました。

処理を続行します。メッセージを syslog に出力します。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

コールのエラー番号」を参照してください。

メモリを確保できませんでした。XXXX

Required memory cannot be obtained. XXXX

XXXX

コール名称

DABroker の動作に必要なメモリが不足しています。

289

7.

メッセージ(共通)

DABroker を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

接続先データベース定義に誤りがあります。LINE=XXXX[YYYY]

The connection database definition is incorrect. LINE=XXXX [YYYY]

XXXX

YYYY

接続先データベース定義ファイルの構文に誤りがあります。

接続先データベース定義ファイルに設定した値に誤りがあります。

処理を終了します。

テキストエディタを使用して,接続先データベース定義ファイルを修正してくださ

い。

The user does not have authority to access the environment definition file. [XXXX]

XXXX

DABroker 動作環境定義ファイルに対するアクセス権限がありません。

処理を終了します。

DABroker 動作環境定義ファイルに読み込み権限があるかどうか調べてください。

読み込み権限がなければ,読み込み権限を付加してください。

DABroker does not have authority to access the connection database definition file. [XXXX]

XXXX

290

7.

メッセージ(共通)

接続先データベース定義ファイルに対するアクセス権限がありません。

処理を終了します。

接続先データベース定義ファイルに読み込み権限があるかどうか調べてください。

読み込み権限がなければ,読み込み権限を付加してください。

データベース種別名が重複しています。LINE=XXXX[YYYY]

The database-type-name is duplicated. LINE=XXXX [YYYY]

XXXX

YYYY

接続先データベース定義ファイル中のデータベース種別名が重複しています。

処理を終了します。

テキストエディタを使用して,接続先データベース定義ファイルの値を修正してく

ださい。

データベース名が重複しています。LINE=XXXX[YYYY]

The database name is duplicated. LINE=XXXX [YYYY]

XXXX

YYYY

接続先データベース定義ファイル中のデータベース名が重複しています。

処理を終了します。

テキストエディタを使用して,接続先データベース定義ファイルの値を修正してく

ださい。

XXXX

を定義していません。

The [XXXX] was not found. [YYYY]

291

7.

メッセージ(共通)

XXXX

YYYY

接続先データベース定義ファイルのブロック中に必須定義がありません。

処理を終了します。

テキストエディタを使用して,接続先データベース定義ファイルの値を修正してく

ださい。

コネクションマルチ定義に誤りがあります。LINE=XXXX[YYYY]

The Connection-Multi definition is incorrect. LINE=XXXX [YYYY]

1. コネクションマルチ定義ファイルの構文に誤りがあります。

2. コネクションマルチ定義ファイルに設定した定義値に誤りがあります。

処理を終了します。

テキストエディタなどを使用して,コネクションマルチ定義ファイルを修正し て

ください。

The user does not have authority to access the Connection-Multi definition file. [XXXX]

XXXX

コネクションマルチ定義ファイルに対するアクセス権限がありません。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ定義ファイルに対するアクセス権限があるかどうか

調べてください。アクセス権が無ければ,アクセス権限を付加してください。

なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

292

7.

メッセージ(共通)

コネクションマルチ名が重複しています。LINE=XXXX [YYYY]

The Connection-Multi-name is duplicated. LINE=XXXX [YYYY]

コネクションマルチ定義ファイル中のコネクションマルチ名が重複しています。

処理を終了します。

テキストエディタなどを使用して,コネクションマルチ定義ファイルの値を修正し

てください。

The directory was not found. DABroker will use the default directory. [XXXX]

XXXX

1. DABroker 動作環境定義ファイルで環境変数に設定したディレクトリが存在しな

いか,使用できません。

2. ユーザが環境変数に設定したディレクトリが存在しないか,使用できません。

環境変数に指定したディレクトリを無視して,デフォルトのディレクトリを使用し

ます。

1. 環境変数に設定したディレクトリを作成してください。

2. テキストエディタなどを使用して,DABroker 動作環境定義ファイルの環境変数

の値を修正してください。

3. ユーザが設定した環境変数の値を修正してください。

4. DABroker 環境設定ユティリティを使用して,正しいディレクトリを指定してく

ださい。

The directory was not found. [XXXX]

XXXX

293

7.

メッセージ(共通)

1. DABroker 動作環境定義ファイルで環境変数に設定したディレクトリが存在しな

いか,使用できません。

2. ユーザが環境変数に設定したディレクトリが存在しないか,使用できません。

処理を終了します。

1. 環境変数に設定したディレクトリを作成してください。

2. テキストエディタなどを使用して,DABroker 動作環境定義ファイルの環境変数

の値を修正してください。

3. ユーザが設定した環境変数の値を修正してください。

An error occurred in a system call. (Error function:XXXX, error code:YYYY)

システムコールでエラーが発生しました。

処理を終了します。

Windows をシャットダウンさせて再実行してください。なお,このエラーが繰り返

し発生する場合は,保守員に連絡してください。

DABroker の実行中に異常が発生しました。DABroker を終了します。( ファイル名:XXXX,行

番号:YYYY)

An abnormality occurred during DABroker processing. DABroker terminates.

(File name:XXXX, Line number:YYYY)

DABroker 実行中に異常が発生しました。

処理を終了します。

保守員に連絡してください。

294

7.

メッセージ(共通)

DABroker

の実行中にメモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during DABroker processing.

DABroker の実行中にメモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

ほかのアプリケーションプログラムを終了して,再実行してください。

動作環境が不正です。DABroker をインストールし直してください。

The environment is incorrect. Re-install DABroker.

次の原因が考えられます。

インストールが正しく完了していない。

環境変数(レジストリ)が不正である。

DABroker のファイルがないか,又は破壊されている。

処理を終了します。

イベントログ(アプリケーション)にほかのメッセージが出力されている場合は,

出力されているエラーメッセージを参照してください。

DABroker をインストールし直して,再実行してください。

DABroker

の初期化中にエラーが発生しました。

An error occurred during DABroker initialization processing.

DABroker の初期化処理でエラーが発生しました。

処理を終了します。

1. イベントログ(アプリケーション)にほかのメッセージが出力されている場合

は,出力されているエラーメッセージを参照してください。

2. ログファイル (dabsv.log) にほかのメッセージが出力されている場合は,出力さ

れているエラーメッセージを参照してください。

295

7.

メッセージ(共通)

3. 定義エラーに対処できない場合は,該当する定義ファイルを削除してください。

YYYY )

An error occurred during service controlled processing. (Error code 1:XXXX, error code 2:YYYY)

サービス制御処理中にエラーが発生しました。

処理を終了します。

1. イベントログ(アプリケーション),又はメッセージログにほかのメッセージが

出力されている場合は,出力されているエラーメッセージを参照してください。

2. 定義エラーに対処できない場合は,該当する定義ファイルを削除してください。

3. DABroker をインストールし直して,再実行してください。

4. 1 から3の方法で対処できない場合は,Windows をシャットダウンさせて再実行

してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,保守員に連絡して

ください。

サービス制御処理中にメモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during service controlled processing.

サービス制御処理中にメモリ不足が発生しました。

DABroker のサービス制御処理を終了します。

ほかのアプリケーションプログラムの終了などによって,動作環境のメモリを確保

してから,再実行してください。

DABroker

サービスを開始しました。

DABroker service has started.

DABroker サービスを開始し,DABroker を起動しました。

296

7.

メッセージ(共通)

DABroker サービスを起動しました。

DABroker サービスを停止してもよろしいですか?

Do you want to terminate the DABroker service?

DABroker サービスを停止し,DABroker を終了しようとしました。

ユーザの応答を待ちます。

DABroker を停止する場合は[はい]を,停止しない場合は[いいえ]ボタンを選

択してください。

DABroker

サービスの情報が誤っているため起動できません。

DABroker cannot start because a DABroker service parameter is invalid. (Error code:XXXX)

DABroker サービスを開始しようとしましたが,DABroker サービスの情報が誤っ

ていたためエラーが発生しました。

処理を終了します。

DABroker をインストールし直してください。その後,再実行してください。

YYYY )

An error occurred during service controlled processing. (Error code 1:XXXX, error code 2:YYYY)

DABroker コネクションマルチ機能のサービス制御処理中にエラーが発生しました。

処理を終了します。

297

7.

メッセージ(共通)

1. イベントログ(アプリケーション),又はメッセージログにほかのメッセージが

出力されている場合は,出力されているエラーメッセージを参照してください。

2. 定義エラーを対処できない場合は,該当する定義ファイルを削除してください。

3. DABroker をインストールし直して,再実行してください。

4. 1から3の方法で対処できない場合は,Windows をシャットダウンさせて再実

行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,保守員に連絡し

てください。

サービス制御処理中にメモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during service controlled processing.

DABroker コネクションマルチ機能のサービス制御処理中にメモリ不足が発生しま

した。

DABroker コネクションマルチ機能のサービス制御処理を終了します。

ほかのアプリケーションプログラムの終了などによって,動作環境のメモリを確保

してから,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能サービスを開始しました。

The DABroker Connection-Multi function service has started.

DABroker コネクションマルチ機能サービスを開始し, DABroker コネクションマル

チ機能を起動しました。

DABroker コネクションマルチ機能サービスを起動しました。

DABroker コネクションマルチ機能サービスを停止してもよろしいですか?

Do you want to terminate the DABroker Connection-Multi function service?

DABroker コネクションマルチ機能サービスを停止し, DABroker コネクションマル

チ機能を終了しようとしました。

ユーザの応答を待ちます。

298

7.

メッセージ(共通)

DABroker コネクションマルチ機能を停止する場合は[はい]を,停止しない場合

は[いいえ]ボタンを選択してください。

DABroker コネクションマルチ機能サービスの情報が誤っているため起動できません。

コード:XXXX)

The DABroker Connection-Multi function cannot start because a DABroker service parameter is invalid. (Error code:XXXX)

XXXX

DABroker サービスを開始しようとしましたが,DABroker サービスの情報が誤っ

ていたためエラーが発生しました。

処理を終了します。

DABroker をインストールし直してください。その後,再実行してください。

ディレクトリが正しくありません。

The directory is invalid.

次の原因が考えられます。

ディレクトリ名の指定に誤りがある

存在しないディレクトリが指定されている

処理を終了します。

ディレクトリ名を正しく指定して,再実行してください。

範囲外の数値データが入力されました。

The entered numerical data is outside the range.

次の原因が考えられます。

数値データ以外の文字が入力された

全角文字が入力された

指定できる範囲外の数値データ入力された

299

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

指定できるデータの範囲を確認してから,データを再入力してください。

クライアントの処理を中断します。IP アドレス:XXXX,ホスト名:YYYY

The client processing was canceled. IP address:XXXX host name:YYYY

クライアントプロセスを管理ユティリティで中断しようとしました。

ユーザの応答を待ちます。

クライアントプロセスを中断する場合は[はい]を,中断しない場合は[いいえ]

ボタンを選択してください。

レジストリ名 XXXX の値が長過ぎます。

The registry name XXXX is too long.

レジストリ名 XXXX の値の文字列長が 1,024 バイトを超えました。

処理を終了します。

レジストリエディタで,レジストリ名 XXXX の値の文字列を 1,024 バイト以下に設

定してください。

レジストリ名 XXXX で,DABroker がサポートしているデータタイプと異なるデータタイプが取

得されました。

DABroker found a non-supported data type in the registry name XXXX.

300

7.

メッセージ(共通)

レジストリ名 XXXX に DABroker がサポートしているデータタイプと異なるデータ

タイプが指定されました。

処理を終了します。

レジストリエディタでデータを修正してください。

DABroker failed to get the value of registry name XXXX.

(Error function:YYYY, error code:ZZZZ)

次の原因が考えられます。

レジストリが破壊された

DABroker,又はユティリティの稼働環境が不安定になった

DABroker,又はユティリティが破壊された

レジストリの読み取り権限がない

処理を終了します。

1. DABroker,又はユティリティを一度終了して,操作を再実行してください。

2. レジストリに読み取り権限を付与してください。

3. 1,及び 2 の方法で対処できない場合は,Windows を再起動するか,又は

DABroker をインストールし直してください。

DABroker failed to update the value of registry name XXXX. (Error function:YYYY, error code:ZZZZ)

301

7.

メッセージ(共通)

次の原因が考えられます。

レジストリが破壊された

DABroker,又はユティリティの稼働環境が不安定になった

DABroker,又はユティリティが破壊された

レジストリに書き込み権限がない

処理を続行します。

1. DABroker,又はユティリティを一度終了して,操作を再実行してください。

2. レジストリに書き込み権限を付与してください。

3. 1,及び 2 の方法で対処できない場合は,Windows を再起動するか,又は

DABroker をインストールし直してください。

DABroker が起動中のため,動作環境定義の更新はできません。

An environment definition cannot be updated because DABroker is running.

環境設定ユティリティで,DABroker の動作環境を更新しようとしましたが,

DABroker が起動中のためできませんでした。

処理を終了します。

DABroker を終了してから,再実行してください。

環境設定ユティリティを実行する権限がありません。

The user does not have authority to execute the environment setting utility.

環境設定ユティリティを実行したユーザが Administrators グループに属していない

ため,実行できません。

処理を終了します。

環境設定ユティリティは,Administrators グループに属しているユーザが実行して

ください。

取得する情報の種類が指定されていません。

302

7.

メッセージ(共通)

The type of information to be acquired is not specified.

データベースアクセストレースの取得が指示されたにもかかわらず,取得する情報

の種類が一つも指定されていません。

[設定値変更]ダイアログボックスを再表示し,ユーザの操作を待ちます。

クボックスをオフにして,再実行してください。

DABroker が起動中のため,更新できません。

Cannot update because DABroker is running.

DABroker の定義を更新しようとしましたが,DABroker が起動中のため更新でき

ませんでした。

処理を終了します。

DABroker を終了してから,再実行してください。

DABroker が起動中のため,更新できません。

Cannot update because DABroker is running.

DABroker の定義を更新しようとしましたが,DABroker が起動中のためできませ

んでした。

読み取り専用モードで実行します。

DABroker を終了してから,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能が起動中のため,更新できません。

Cannot update because the DABroker Connection-Multi function is running.

DABroker の定義を更新しようとしましたが,DABroker コネクションマルチ機能

303

7.

メッセージ(共通)

が起動中のためできませんでした。

読み取り専用モードで実行します。

DABroker コネクションマルチ機能を終了してから,再実行してください。

トレースを出力しました。

The trace has been output.

トレース出力ユティリティで指定したファイルにトレースを出力しました。

処理を続行します。

出力するトレースがありません。

The trace to be output was not found.

出力を要求された種別のトレースが 1 件も取得されていません。

処理を続行します。

通信トレースの出力処理中にエラーが発生しました。

An error occurred during output processing for the communication-trace.

次の原因が考えられます。

出力先のディスクに十分な容量がない

出力先のディスクに書き込む権限がない

出力先のディスクが書き込み禁止である

出力先のファイル指定に誤りがある

処理を終了します。

出力先のディスク,ファイル,及びファイルの指定を確認し,再実行してください。

304

7.

メッセージ(共通)

アクセストレースの出力処理中にエラーが発生しました。

An error occurred during output processing for the access-trace.

次の原因が考えられます。

出力先のディスクに十分な容量がない

出力先のディスクに書き込む権限がない

出力先のディスクが書き込み禁止である

処理を終了します。

出力先のディスク,又はファイルを確認し,再実行してください。

接続できないデータベース種別が指定されています。

You specified an invalid database type.

クライアントからデータベースへの接続が要求されましたが,サポートしていない

データベース種別のため,処理できません。

データベースとの接続を中止し,コネクションを解放します。

接続できるデータベース種別を指定してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法 :dabdbtrc [-u ユーザ ID] [-p プログラム名 ]

Invalid argument. Usage:dabdbtrc [-u user-ID][-p program-name] dabdbtrc コマンドに指定したオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during execution of a utility program.

305

7.

メッセージ(共通)

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

An error occurred in a system call. [XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

指定されたユーザ ID のデータベースとのアクセストレースは見つかりません。

The access-trace for the database that has the specified user ID could not be found.

指定したユーザ ID の,データベースアクセストレースが見つかりません。

処理を終了します。

指定したユーザ ID を確認してください。

指定されたプログラム名のデータベースとのアクセストレースは見つかりません。

The access-trace for the database that has the specified program name could not be found.

指定したクライアントのプログラム名の,データベースアクセストレースが見つか

りません。

306

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

指定したクライアントのプログラム名を確認してください。

指定されたユーザ ID,又はプログラム名のデータベースとのアクセストレースは見つかりませ

ん。

The access-trace for the database that has the specified user ID or program name could not be found.

指定したユーザ ID,又はクライアントのプログラム名の,データベースアクセスト

レースが見つかりません。

処理を終了します。

指定したユーザ ID,又はクライアントのプログラム名を確認してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法 :dabstat

Invalid argument. Usage:dabstat dabstat コマンドのオプションに誤りがあります。

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

DABroker は起動していません。

DABroker is not running.

DABroker の動作状態を表示 ※

しようとしましたが,DABroker は起動していませ

ん。

注※

処理を終了します。

307

7.

メッセージ(共通)

Windows 対応の DABroker の場合は,管理ユティリティを実行したときです。

UNIX 対応の DABroker の場合は,dabstat コマンドを実行したときです。

DABroker は起動処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is starting. The command is canceled.

dabstat コマンドを実行しましたが,DABroker の起動処理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けて,再実行してください。

DABroker は終了処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is terminating. The command is canceled.

dabstat コマンドを実行しましたが,DABroker は終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker は計画終了処理中です。

DABroker is terminating in the planned termination mode.

DABroker の動作状態を表示 ※

しようとしましたが,DABroker は計画終了処理中で

す。

DABroker の動作状態を表示し,計画終了を続行します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,管理ユティリティを実行したときです。

UNIX 対応の DABroker の場合は,dabstat コマンドを実行したときです。

DABroker

は強制終了処理中です。コマンドを取り消します。

DABroker is terminating in the forced termination mode. The command is canceled.

308

7.

メッセージ(共通) dabstat コマンドを実行しましたが,DABroker は強制終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker

は起動処理中です。

DABroker is starting.

DABroker 管理ユティリティを実行しましたが,DABroker の起動処理が完了して

いません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けて,再実行してください。

DABroker は終了処理中です。

DABroker is terminating.

DABroker 管理ユティリティを実行しましたが,DABroker は終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker は強制終了処理中です。

DABroker is terminating in the forced termination mode.

DABroker 管理ユティリティを実行しましたが,DABroker は強制終了処理中です。

処理を終了します。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法:dabcmstat

Invalid argument. Usage:dabcmstat dabcmstat コマンドのオプションに誤りがあります。

309

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

DABroker

コネクションマルチ機能は起動していません。

The DABroker Connection-Multi function is not running.

DABroker コネクションマルチ機能の動作状態を表示 ※

しようとしましたが,

DABroker コネクションマルチ機能は起動していません。

処理を終了します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,プログラムフォルダに登録された

[DABroker コネクションマルチ機能管理 ] を選択したときです。UNIX 対応の

DABroker の場合は,dabcmstat コマンドを実行したときです。

DABroker コネクションマルチ機能は起動処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is starting. The command is canceled.

dabcmstat コマンド実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能の起動処

理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けて,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は終了処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is terminating. The command is canceled.

dabcmstat コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能は終了

処理中です。

処理を終了します。

310

7.

メッセージ(共通)

DABroker

コネクションマルチ機能は計画終了処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the planned termination mode.

DABroker コネクションマルチ機能の動作状態を表示 ※

しようとしましたが,

DABroker コネクションマルチ機能は計画終了処理中です。

DABroker コネクションマルチ機能の動作状態を表示し,計画終了を続行します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,プログラムフォルダに登録された

[DABroker コネクションマルチ機能管理 ] を選択したときです。UNIX 対応の

DABroker の場合は,dabcmstat コマンドを実行したときです。

DABroker コネクションマルチ機能は強制終了処理中です。コマンドを取り消します。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the forced termination mode. The command is canceled.

dabcmstat コマンドを実行しましたが,DABroker コネクションマルチ機能は強制

終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能は起動処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is starting.

DABroker コネクションマルチ機能管理ユティリティを実行しましたが, DABroker

コネクションマルチ機能の起動処理が完了していません。

処理を終了します。

しばらく時間を空けて,再実行してください。

DABroker コネクションマルチ機能は終了処理中です。

311

7.

メッセージ(共通)

The DABroker Connection-Multi function is terminating.

DABroker コネクションマルチ機能管理ユティリティを実行しましたが,DABroker

コネクションマルチ機能は終了処理中です。

処理を終了します。

DABroker コネクションマルチ機能は強制終了処理中です。

The DABroker Connection-Multi function is terminating in the forced termination mode.

DABroker コネクションマルチ機能管理ユティリティを実行しましたが,DABroker

コネクションマルチ機能は強制終了処理中です。

処理を終了します。

An error occurred in a system call. [XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

Shared memory cannot be obtained. [shmget() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (shmget) でエラーが発生しました。

312

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

Shared memory cannot be deleted. [shmctl() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (shmctl) でエラーが発生しました。

処理を続行します。

このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

The semaphore cannot be obtained. [semget() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (semget) でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

The semaphore cannot be deleted. [semctl() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (semctl) でエラーが発生しました。

処理を続行します。

313

7.

メッセージ(共通)

このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

Memory is insufficient during execution of a utility program.

ユティリティの実行中にメモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

システムコールでエラーが発生しました。[XXXX errno=YYYY]

An error occurred in a system call. [XXXX errno=YYYY]

XXXX

YYYY

XXXX システムコールでエラーが発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

使用する OS のマニュアルを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してくだ

コールのエラー番号」を参照してください。

メモリ不足が発生しました。

Memory is insufficient.

メモリ不足が発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

314

7.

メッセージ(共通)

生する場合は,実メモリ,又は仮想メモリの設定を見直してください。

The specified cursor is being used, or it is not initialized. [CursorId=XXXX]

XXXX

指定されたカーソルは,他の処理で使用中です。または,初期化処理がされていま

せん。

クライアントからの要求を受け付けません。

未使用のカーソルを使用して,再実行してください。または,初期化処理をしてく

ださい。

The cursor value is invalid. [CursorId=XXXX]

XXXX

指定されたカーソルの値が不正です。

クライアントからの要求を受け付けません。

カーソルは 1 から 64 の値を指定してください。

Invalid data was received. [ErrorCode=XXXX]

XXXX

クライアントから不正なデータを受信しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

クライアントのバージョン,又は DABroker のバージョンを確認してください。

315

7.

メッセージ(共通)

The required parameter was not found, or the parameter value is invalid. [XXXX]

XXXX

USER ID:ユーザ ID

RD NODE NAME:RD ノード名称

TABLE TYPE:表属性

ABSTRACT KIND:データベース種別名

ABSTRACT NAME:データベース名

DATASOURCE:ODBC3.0 のデータソース名

パラメタがありません。または,パラメタの値が不正です。

クライアントからの要求を受け付けません。

パラメタを正しく設定して,再実行してください。

DABroker does not support the specified function. [RequestCode=XXXX]

XXXX

クライアントのバージョンが新しいため,サポートしていない機能を要求しました。

又は,クライアントが不正なデータを送信しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

クライアントのバージョン,又は DABroker のバージョンを確認してください。な

を参照してください。

An error occurred in the system. [ErrorCode=XXXX]

XXXX

DABroker システム内でエラーが発生しました。

316

7.

メッセージ(共通)

クライアントからの要求を受け付けません。

保守員に連絡してください。

The request size of reply data is invalid. [ResponseSize=XXXX]

XXXX

クライアントが要求した返信データのサイズが不正です。

クライアントからの要求を受け付けません。

保守員に連絡してください。

要求コードのシーケンスエラーが発生しました。[RequestCode=XXXX-YYYY]

A sequence error of the request code occurred. [RequestCode=XXXX-YYYY]

XXXX

YYYY

クライアントからの要求コードのシーケンスエラーが発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

出力された要求コードを基に要求シーケンスを見直してください。なお,要求コー

指定されたデータベースは未サポートです。

DABroker does not support the specified database.

クライアントのバージョンが新しいため,サポートしていないデータベースを指定

しました。または,クライアントが不正なデータを送信しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

317

7.

メッセージ(共通)

接続先のデータベースを見直してください。

指定された SQL に誤りがあります。

The specified SQL is incorrect.

クライアントが指定した SQL に次に示す誤りがあります。

「:」の使用方法が不正です。

クライアントからの要求を受け付けません。

SQL の誤りを修正し,再実行してください。

An error occurred in the database access library. [ErrorCode=XXXX]

XXXX

データベースアクセスライブラリでエラーが発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

詳細コードを参照しエラー原因を取り除いてから,再実行してください。なお,詳

タイムオーバのため処理を中断しました。

タイムアウトが発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

クライアントを再起動してから,操作を再実行してください。なお,このエラーが

繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

318

7.

メッセージ(共通)

A database access error occurred. [ErrorCode=XXXX]

XXXX

データベースアクセスでエラーが発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

DBMS のマニュアルを参照してエラーとなる原因を取り除き,操作を再実行してく

ださい。

KFDB030TD-

キャンセルされたため,処理を中断しました。

Processing was canceled.

キャンセルされたため,処理を中断しました。

処理を終了します。

KFDB031TD-

処理が終了したため,キャンセルできません。

Processing cannot be canceled because it has already ended

処理をキャンセルしようとしましたが,処理が終了したため,キャンセルできませ

んでした。

キャンセル処理を終了します。

クライアントでサポートされていないデータ型があります。(DataType=XXXX)

A data type that the client does not support was found. (DataType=XXXX)

XXXX

クライアントでサポートされていないデータ型があります。

319

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

表の定義,又は DABroker のバージョンを見直してください。また,データ属性

コードについては,接続先のデータベースのマニュアルを参照してください。

データベースに接続されていません。

Not connected to the database.

データベースに接続されていません。

処理を終了します。

データベースの接続を行ってから,処理を再実行してください。

指定されたファイルを削除する権限がありません。

ファイル名:XXXX

The user does not have authorization to delete the specified file. File:XXXX

XXXX

指定されたファイルを削除する権限がありません。

処理を終了します。

ファイルの権限を確認し,再実行してください。

指定されたファイルがありません。ファイル名:XXXX

The specified file was not found. File:XXXX

XXXX

指定されたファイルが見つかりません。

処理を終了します。

ファイルの名を確認し,再実行してください。

320

7.

メッセージ(共通)

指定されたファイルの削除に失敗しました。ファイル名:XXXX[unlink()errno = YYYY]

DABroker failed to delete the specified file. File:XXXX [unlink() errno=YYYY]

XXXX

指定されたファイルの削除に失敗しました。

処理を終了します。 unlink() のエラー番号を参照してエラーとなる原因を取り除いてください。なお, unlink() のエラー番号については,「7.5.3 システムコールのエラー番号」を参照し

てください。

クライアントへの情報の送信に使用する領域が不足しました。要因= XXXX

The area for sending information to the client was insufficient. Cause=XXXX

XXXX

クライアントへの情報の送信に使用する領域が不足しました。

クライアントからの要求を受け付け,処理を行いました。

クライアントプログラムで設定した受信データ領域長を見直してください。データ

ベースに対して更新,又は表の定義を要求した場合,データベースにアクセスし,

処理が正しく実行されているか確認してください。

なお,出力された処理種別によって次の計算式を使用して必要な受信データ領域長

を算出し,受信データ領域長を見直してください。ただし,対策後もこのエラーが

繰り返し発生する場合,及びこのほかの処理種別が出力された場合は,保守員に連

絡してください。

1. 処理種別が EXT-CMD <Prepare> の場合

2. 処理種別が EXT-CMD <Fetch> の場合

検索する 1 レコードの長さ+ 4 *検索する列数 バイト

3. 処理種別が PROCEDURE PREPARE の場合

321

7.

メッセージ(共通)

4. 処理種別が PROCEDURE EXECUTE の場合

5. 処理種別が PROCEDURE-PARAMETER の場合

6. 処理種別が PROCEDURE-RESULT の場合

7. 処理種別が EXT-CMD <EXECUTE> の場合

52+4 *設定された可変値データのうち実行されたレコード数 バイト

指定されたデータベース種別定義がありません。データベース種別名:XXXX

The specified database type definition was not found. Database-type-name:XXXX

XXXX

指定されたデータベース種別名が見つかりません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義で指定したデータベース種別名を確認し,再実行してくだ

さい。

指定されたデータベース名定義がありません。データベース種別名:XXXX,データベース名:

YYYY

322

7.

メッセージ(共通)

The specified database definition name was not found. Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたデータベース名が見つかりません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義で指定したデータベース名を確認し,再実行してください。

指定されたコネクションマルチ定義がありません。データベース種別名:XXXX,データベース

名:YYYY

The specified Connection-Multi definition name was not found.

Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたコネクションマルチ名が見つかりません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義に指定したコネクションマルチ名を確認し,再実行してく

ださい。

指定されたデータベース名定義に分散定義名称がありません。データベース種別名:XXXX,

データベース名:YYYY

The distributed-definition-name was not found in the specified database name definition.

Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたデータベース名定義に分散定義名称が定義されていません。

323

7.

メッセージ(共通)

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義を確認し,再実行してください。

指定されたコネクションマルチ定義にホスト名,又は IP アドレスがありません。

データベース種別名:XXXX,データベース名:YYYY

The host name or the IP address was not found in the specified Connection-Multi definition.

Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたコネクションマルチ定義にホスト名,又は IP アドレスが定義されていま

せん。

クライアントからの要求を受け付けません。

対処

接続先データベース定義,及びコネクションマルチ定義をを確認し,再実行してく

ださい。

指定されたコネクションマルチ定義にサービス名,又はポート番号がありません。

データベース種別名:XXXX,データベース名:YYYY

The service name or port number not was found in the specified Connection-Multi definition.

Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたコネクションマルチ定義にサービス名,又はポート番号が定義されてい

ません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義,及びコネクションマルチ定義を確認し,再実行してくだ

さい。

324

7.

メッセージ(共通)

指定されたデータベース名定義にコネクションマルチ名がありません。

データベース種別名:XXXX,データベース名:YYYY

The Connection-Multi name was not found in the specified database name definition.

Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

指定されたデータベース名定義にコネクションマルチ名が定義されていません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義を確認し,再実行してください。

データベース種別定義に定義したデータベース種別と,クライアントから接続要求したデータ

ベース種別が異なります。

データベース種別名:XXXX,データベース名:YYYY

The specified database type in the database type definition differs from the database type in the connection request from the client. Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

XXXX

YYYY

データベース種別定義に定義したデータベース種別とクライアントから接続要求し

たデータベース種別が異なります。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義,及びクライアントの設定を確認し,再実行してください。

指定されたデータベース名定義にユーザ ID がありません。

データベース種別名:XXXX,データベース名:YYYY

The user ID was not found in the specified database name definition. Database-type-name:XXXX database-name:YYYY

325

7.

メッセージ(共通)

XXXX

YYYY

指定されたデータベース名定義にユーザ ID が定義されていません。

クライアントからの要求を受け付けません。

接続先データベース定義を確認し,再実行してください。

Memory is insufficient during data processing. ErrInfo[XXXX]

XXXX

処理に必要な領域を確保しようとした時,メモリ不足が発生しました。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,実メモリ,又は仮想メモリの設定を見直してください。

JNI function (XXXX) failed. LINE

XXXX

YYYY

JNI 関数でエラーが発生しました。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Handle of dayd_Control is NULL. LINE :XXXX

XXXX

326

7.

メッセージ(共通)

内部関数 (dayd_Control()) で使うハンドルが NULL です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Invalid handle. LINE

XXXX

Java I/F 関数に指定するハンドルに不正があります。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Local storage allocation failed.

メモリの確保ができません。

当メッセージを Throw します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,実メモリ,又は仮想メモリの設定を見直してください。

Invalid argument. LINE

XXXX

Java I/F 関数に指定する引数に不正があります。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

327

7.

メッセージ(共通)

Invalid calling sequence. LINE

:XXXX

XXXX

Java I/F 関数の呼び出し順序が不正です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Storage allocation failed.

メモリの確保ができないので DBMS 側が処理できません。

当メッセージを Throw します。

メモリの確保ができる状態にしてください。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,実メモリ,又は仮想メモリの設定を見直してください。 jbyteArray of send data is NULL. LINE

XXXX

Java I/F 関数に渡された送信データが NULL です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Size of receive buffer is under 0. LINE :XXXX

XXXX

Java I/F 関数に渡された受信データバッファサイズが負の数です。

328

7.

メッセージ(共通)

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

The size of the received data is over the buffer size. LINE:XXXX

XXXX

Java I/F 関数に渡された受信バッファサイズを受信データのサイズが超えました。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。 jbyteArray of receive buffer is NULL. LINE :XXXX

XXXX

Java I/F 関数に渡された受信バッファアドレスが NULL です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Invalid response information. LINE :XXXX

XXXX

ハンドル毎に保持している応答情報に不正があります。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

329

7.

メッセージ(共通)

Invalid status. LINE

:XXXX

XXXX

Java I/F 関数の状態不正です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Error outbreak. LINE

XXXX

Java I/F 関数がエラー発生中です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Invalid response information status. LINE :XXXX

XXXX

Java I/F 関数でハンドル毎に保持している応答データ情報状態が不正です。

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。 dayd_Control failed. LINE :XXXX

XXXX

: dayd_Control 関数が予期しない return 値で失敗しました。

330

7.

メッセージ(共通)

当メッセージを Throw します。

保守員に連絡してください。

Invalid environment. XXXX

XXXX

DABroker の動作環境が不正です。

当メッセージを Throw します。

DABroker の動作環境を見直してください。 services

ファイルに,DABroker のサービス名とポート番号 (DABROKER_SV) が登録されてい

ません。

The services name and port number(DABROKER_SV) of DABroker are not listed in the "services" file.

システムの services ファイルに,DABroker のサービス名とポート番号が登録され

ていません。

処理を終了します。 services ファイルに,次の記述を追加してください。

DABROKER_SV XXXXX/tcp

XXXXX には DABroker がオープンするポート番号を指定します。推奨値は 40179

です。

NIS を使用している場合は,NIS のサーバに追加してください。

The socket cannot be opened. [socket() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (socket) でエラーが発生しました。

331

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

The address cannot be allocated to the socket. [bind() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (bind) でエラーが発生しました。DABroker の強制終了

時に,LAN 上に通信データが残った可能性があります。

処理を終了します。

しばらく時間を空けてから,DABroker を再起動してください。

An error occurred when a requested connection was accepted. [listen() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (listen) でエラーが発生しました。

処理を終了します。

保守員に連絡してください。

An error occurred when a connection was established. [accept() errno=XXXX]

XXXX

OS のシステムコール関数 (accept) でエラーが発生しました。

332

7.

メッセージ(共通)

処理を終了します。

システムに負荷が掛かっていることが考えられます。時間を空けてから,再度処理

を実行してください。なお,システムが出力するメッセージなどで対処できず,こ

のエラーが繰り返し発生する場合は,保守員に連絡してください。

A connection is established. [XXXX]

XXXX

クライアントとの接続を開始しました。

処理を続行します。

A connection is released. [XXXX]

XXXX

クライアントとの接続を終了しました。

処理を続行します。

クライアントプログラムのバージョンが違います。

Incorrect version of the client program.

クライアントプログラムは接続できるバージョンではありません。

クライアントからの要求を受け付けません。

クライアントプログラムのバージョンを確認してください。

メモリ不足が発生したため,データベースに接続できません。IPADDR=XXXX

Cannot connect the database because of insufficient memory. IPADDR=XXXX

333

7.

メッセージ(共通)

XXXX

せん。

メモリ不足が発生したため,データベースに接続できません。

データベースとの接続を中止し,コネクションを解放します。

DABroker で実行中のほかの処理が終了してから,再実行してください。

不正なデータを受信しました。エラーコード =XXXX,IPADDR=YYYY

Invalid data was received. Error code=XXXX IPADDR=YYYY

XXXX

YYYY

せん。

クライアントから不正なデータを受信しました。

クライアントからの要求を無視します。または,処理を終了します。

保守員に連絡してください。

通信処理でエラーが発生しました。エラーコード =XXXX,IPADDR=YYYY

An error occurred during communication processing. Error code=XXXX IPADDR=YYYY

XXXX

YYYY

せん。

データの送信時,通信管理プログラムでエラーが発生しました。

処理を終了します。

システム管理者に連絡してください。

データの送受信中にシーケンスエラーが発生しました。エラーコード =XXXX IPADDR=YYYY

334

7.

メッセージ(共通)

A sequence error occurred during sending or receiving of data.

Error code=XXXX IPADDR=YYYY

XXXX

YYYY

せん。

クライアントから不正なシーケンスでデータを受信しました。

クライアントからの要求を無視します。または,処理を終了します。

保守員に連絡してください。

DABroker

が計画終了中のため,処理要求を受け付けられません。IPADDR=XXXX

The processing request cannot be accepted because DABroker is terminating in the planned termination mode. IPADDR=XXXX

XXXX

せん。

データベースと接続しようとしましたが,DABroker が計画終了中です。計画終了

中は,新たなクライアントからの処理要求を受け付けません。

クライアントからの要求を無視します。

DABroker の計画終了が終わってから,DABroker を再起動してください。その後,

DABroker 及びデータベースへの接続を再実行してください。

TCP/IP 通信処理スレッドを終了します。要因: ,IPADDR=YYYY

The TCP/IP communication thread is terminated. Cause:[XXXX] IPADDR=YYYY

XXXX

CANCEL_REQUEST:ユーザキャンセル要求

TERM_REQUEST:強制終了要求

YYYY

せん。

335

7.

メッセージ(共通)

強制終了

※1

,又はユーザキャンセル

※2

要求により TCP/IP 通信用の処理スレッド

が終了しました。

トランザクションのロールバック及びデータベースとの切り離しを行い,コネク

ションを解放します。

システム管理者が強制終了,又はユーザキャンセル要求を行っていないか確認して

ください。

注※1

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 終了]ダイアログボックスで強

制終了を選択,又はサービスを停止させたときです。UNIX 対応の DABroker の場

合は,-f オプションを指定した dabstop コマンドを実行したときです。

注※2

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 管理]ウィンドウで選択された

ククライアントの処理を中断したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は,-c

オプションで指定されたホスト名,又は IP アドレスに対応したクライアントの処理

を dabstop コマンドで中断したときです。

クライアントからの要求待ちタイムアウトが発生しました。コネクションを解放します。

IPADDR=XXXX

A timeout occurred during the wait for the request from the client.

DABroker releases the connection. IPADDR=XXXX

XXXX

せん。

DABroker 動作環境定義ファイルで DABCLIENT_TIMEOUT に指定した値以内に,

クライアントからの要求がありませんでした。

トランザクションのロールバック及びデータベースとの切り離しを行い,コネク

ションを解放します。

クライアントを再起動してから,操作を再実行してください。なお,このエラーが

繰り返し発生する場合は,DABCLIENT_TIMEOUT の値を大きくしてください。

データベースアクセス処理終了待ちタイムアウトが発生しました。コネクションを解放します。

IPADDR=XXXX

336

7.

メッセージ(共通)

A timeout occurred during the wait for termination of the database access.

DABroker releases the connection. IPADDR=XXXX

XXXX

せん。

DABroker 動作環境定義ファイルで DABDBA_TIMEOUT に指定した値以内に,

データベースアクセス処理が終了しませんでした。

実行中の処理を中断し,コネクションを解放します。

クライアントを再起動してから,操作を再実行してください。なお,このエラーが

繰り返し発生する場合は,DABDBA_TIMEOUT の値を大きくしてください。

コネクションが強制解放されました。IPADDR=XXXX

The connection was forcibly released. IPADDR=XXXX

XXXX

せん。

クライアントシステムが原因で,コネクションを強制解放しました。

トランザクションのロールバック及びデータベースとの切り離しを行い,コネク

ションを解放します。

クライアントでシステムダウンやタイムアウトなどが発生していないかどうか調査

してください。また,ケーブルの接続や電源の状態などを確認してください。

コネクションが強制解放されました。IPADDR=XXXX

The connection was forcibly released. IPADDR=XXXX

XXXX

せん。

TCP/IP 通信時のキープアライブ機能によって,障害が検知されました。

トランザクションのロールバック及びデータベースとの切り離しを行い,コネク

ションを解放します。

337

7.

メッセージ(共通)

1. クライアントシステム又はクライアント通信システムが障害を起こしていないか

確認してください。

2. 回線の接続状態を調査してください。

データベースアクセス処理が異常終了しました。エラーコード =XXXX IPADDR=YYYY

The database access process terminated abnormally. Error code=XXXX IPADDR=YYYY

XXXX

YYYY

せん。

システムに負荷が掛かり過ぎているか,又は他の障害によって,データベースアク

セス処理が異常終了しました。

コネクションを解放します。

システムに負荷が掛かり過ぎていないか,又は他の障害が発生していないか確認し

てください。エラーの原因が分からない場合は,保守員に連絡してください。

TCP/IP 通信処理プロセスを終了します。要因:[XXXX]

The TCP/IP communication process terminated. Cause:[XXXX]

XXXX

TCP/IP 通信処理プロセスが異常終了しました。

コネクションを解放します。

以降のクライアントからの要求を受け付けません。 kill コマンドなどを入力していないか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎていないか

確認してください。エラーの原因が分からない場合は,保守員に連絡してください。

The cancel processing request cannot be accepted. [XXXX] IPADDR=YYYY

XXXX

338

7.

メッセージ(共通)

YYYY

せん。

DABroker は,非同期キャンセル要求を受け付けましたが,キャンセル処理を実行

できる状態ではありません。

キャンセル処理を実行しませんでした。

必要ならば,再度,キャンセル要求を実行してください。

The specified DBMS environment variable is incorrect. [XXXX] IPADDR=YYYY

XXXX

YYYY

ZZZZ

ん。

指定された DBMS に対して,動作環境定義ファイルに設定した環境変数の値に誤り

があります。

クライアントからの要求を無視します。

動作環境定義ファイルの環境変数の値を修正してください。

クライアントとの通信トレースの取得中に,メモリ不足が発生しました。

Memory became insufficient during collection of a trace of communication with a client.

クライアントとの通信トレースの取得に必要なメモリが不足しました。

処理を続行します。ただし,このエラーが発生したクライアントとの通信トレース

は取得しません。

このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

339

7.

メッセージ(共通)

クライアントとの通信トレースの取得中に,ディスクの容量不足が発生しました。

Disk space became insufficient during collection of a trace of communication with a client.

クライアントとの通信トレースの取得中に,ディスクの容量不足が発生しました。

処理を続行します。ただし,このエラーが発生したクライアントとの通信トレース

は取得しません。

通信トレースを取得するディレクトリ下の不要なファイルを削除してください。

クライアントとの通信トレースの取得中に,システムコールでエラーが発生しました。

[XXXX()errno=YYYY]

An error occurred in a system call during collection of a trace of communication with a client.

[XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数,あるいは DABroker の共通関数でエラーが発生しまし

た。

処理を続行します。ただし,このエラーが発生したクライアントとの通信トレース

は取得しません。

このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。

コマンドの引数に誤りがあります。使用法:dabstart [-t] [-a]

Invalid argument. Usage:dabstart [-t] [-a] dabstart コマンドのオプションに誤りがあります。

DABroker を終了します。

コマンドを正しく指定して,再実行してください。

340

7.

メッセージ(共通)

DABroker

の初期化処理が完了しました。

DABroker initialization processing has finished.

DABroker の起動要求 ※

を受け付け,初期化処理が完了しました。

DABroker を起動し,クライアントからのアクセス要求の受け付けを開始します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 起動]アイコンをダブルクリッ

ク,又はサービスを開始したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は, dabstart コマンドを実行したときです。

DABroker の終了処理を開始しました。mode=NORMAL

DABroker termination processing has started. mode=NORMAL

DABroker の通常終了 ※

処理を開始しました。

DABroker を終了します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 終了]ダイアログボックスで通

常終了を選択したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は,オプションを指定

しないで dabstop コマンドを実行したときです。

DABroker の終了処理を開始しました。mode=FORCED

DABroker termination processing has started. mode=FORCED

DABroker の強制終了 ※

処理を開始しました。

データベースへのアクセスを中断します。実行中の処理のロールバック及びデータ

ベースとの切り離しを行い,コネクションを解放します。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 終了]ダイアログボックスで強

制終了を選択,又はサービスの停止を実行したときです。UNIX 対応の DABroker

の場合は,-f オプションを指定した dabstop コマンドを実行したときです。

341

7.

メッセージ(共通)

DABroker

の終了処理を開始しました。mode=PLANNED

DABroker termination processing has started. mode=PLANNED

DABroker の計画終了 ※

処理を開始しました。

実行中のデータベースへのアクセス処理が終了し,接続中のクライアントがすべて

終了した時点で DABroker を終了します。計画終了中は,クライアントからの処理

要求や,新たなクライアントからの接続要求は受け付けません。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 終了]ダイアログボックスで計

画終了を選択したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は,-p オプションを指

定した dabstop コマンドを実行したときです。

DABroker は計画終了中です。クライアントは接続できません。

DABroker is terminating in the planned termination mode. A client cannot be connected.

DABroker に接続しようとしましたが,DABroker が計画終了中です。計画終了中

は,新たなクライアントからの接続要求は受け付けません。

クライアントからの要求を受け付けません。

DABroker の計画終了が終わってから,DABroker を再起動してください。その後,

DABroker への接続を再実行してください。

接続できる最大クライアント数を超えました。クライアントは接続できません。

[DABMAXUSERS=XXX]

The number of clients exceeds the maximum that can be connected.

A client cannot be connected. [DABMAXUSERS=XXXX]

XXX

:接続できる最大クライアント数

DABroker 動作環境定義ファイルで DABMAXUSERS に設定した値を超えて,クラ

イアントからの接続要求が発生しました。

342

7.

メッセージ(共通)

クライアントからの要求を受け付けません。

ほかのクライアントが終了するまで待って,DABroker への接続を再実行してくだ

さい。または,DABroker 動作環境定義ファイルの DABMAXUSERS の値を大きく

してから,再実行してください。

DABroker

は既に起動しています。

DABroker is already running.

DABroker が既に起動されているマシン上で,DABroker の起動要求 ※

を受け付けま

した。

処理を終了します。

一つのマシン上では,複数の DABroker は起動できません。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,[DABroker 起動]アイコンをダブルクリッ

ク,又はサービスの開始を実行したときです。UNIX 対応の DABroker の場合は, dabstart コマンドを実行したときです。

DABroker

のロードモジュールに実行権限がありません。

ロードモジュール名:[XXXX]

The user does not have authority to execute the load module of DABroker. Name:[XXXX]

XXXX

DABroker のロードモジュールに実行権限がないため,クライアントからの要求を

処理できません。

クライアントからの要求を受け付けません。

DABroker を組み込み直してください。UNIX 対応 DABroker の場合は,その後 dabsetup コマンドで DABroker のセットアップを実行してください。

シンボリックリンクが多過ぎるため,DABroker を実行できません。

343

7.

メッセージ(共通)

ロードモジュール名:[XXXX]

DABroker cannot start because there are too many symbolic links. Name:[XXXX]

XXXX

DABroker 組み込み先ディレクトリのシンボリックリンクが多過ぎるため,クライ

アントからの要求を処理できません。

クライアントからの要求を受け付けません。

データベース接続時に発生した場合は,DBMS ライブラリの組み込み先ディレクト

リのシンボリックリンクが多過ぎることが考えられます。DBMS ライブラリの組み

込み環境を確認してください。

それ以外の場合は,システム管理者に連絡し,シンボリックリンクの少ないディレ

クトリに DABroker を組み込み直してもらってください。

DABroker

のロードモジュールがありません。

ロードモジュール名:[XXXX]

A load module of DABroker was not found. Name:[XXXX]

XXXX

DABroker の動作環境が正しく設定されていないため,クライアントからの要求を

処理できません。

クライアントからの要求を受け付けません。

DABroker を組み込み直してください。

データベースのクライアント製品が正しくセットアップされているか確認してくだ

さい。

UNIX 対応の DABroker の場合は,その後 dabsetup コマンドで DABroker のセッ

トアップを実行してください。

メモリ不足のため,DABroker を実行できません。

ロードモジュール名:[XXXX]

DABroker cannot start because of insufficient memory. Name:[XXXX]

XXXX

344

7.

メッセージ(共通)

DABroker の動作に必要なメモリが不足しています。

クライアントからの要求を受け付けません。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

DABroker を起動する権限がありません。

The user does not have authority to execute DABroker.

DABroker を起動しようとしたユーザが,DABroker の管理者ユーザ ※

ではないた

め,DABroker を起動できません。

処理を終了します。

DABroker の起動は,DABroker の管理ユーザが入力してください。

注※

Windows 対応の DABroker の場合は,Administrators グループに属しているユー

UNIX 対応の DABroker の場合は,DABroker の管理ユーザ

TCP/IP 通信処理プロセスが異常終了しました。要因:

The TCP/IP communication process terminated abnormally. Cause:[XXXX]

XXXX

TCP/IP 通信処理プロセスが異常終了しました。

コネクションを解放します。以降のクライアントからの要求を受け付けません。 kill コマンドなどを入力していないか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎていないか

確認してください。エラーの原因が分からない場合は,システム管理者に連絡して

ください。

345

7.

メッセージ(共通)

DABroker

が異常終了しました。要因:[XXXX]

DABroker terminated abnormally. Cause:[XXXX]

XXXX

: kill コマンドを入力したか,又はシステムに負荷が掛かり過ぎて,DABroker が異常

終了しました。

DABroker を終了します。

DABroker を再起動する場合は,強制終了を実行後,再起動してください。

このエラーが繰り返し発生する場合は,システム管理者に連絡してください。UNIX

対応の DABroker の場合,保守員に連絡する場合は,次のファイルを退避しておい

てください。

$DABROKER/spool

以下のファイル(

$DABROKER

:DABroker 運用ディレクト

リ)

システムダンプ((DABroker を起動したカレントディレクトリ下の core

ファイ

ル)

実行可能な最大ユーザ処理プロセス数を超えました。クライアントは接続できません。

[DABMAXPROCESS=XXXX]

The number of users exceeds the maximum that can be executed.

A client cannot be connected. [DABMAXPROCESS=XXXX]

XXXX

DABroker 動作環境定義ファイルで DABMAXPROCESS に設定した値を超えて,

クライアントからの接続要求が発生しました。

クライアントからの要求を受け付けません。

他のクライアントが終了するまで待って,DABroker への接続を再実行してくださ

い。または,DABroker 動作環境定義ファイルの DABMAXPROCESS の値を大き

くしてから,再実行してください。

DABroker

を起動できません。

346

7.

メッセージ(共通)

DABroker cannot start.

DABroker の起動に失敗しました。

DABroker を終了します。

直前に出力されたメッセージの指示に従って対処してください。対処後,DABroker

を再起動してください。

同時実行可能な最大データベースアクセス数を超えました。データベースアクセスできません。

[DABDBANUMBER=XXX]

The number of database accesses exceeds the maximum that can be executed. Database access is not possible. [DABDBANUMBER=XXXX]

XXX

:同時実行可能なデータベースアクセス数

DABroker 動作環境定義ファイルで DABDBANUMBER に設定した値を超えて,

データベースアクセス要求を受け付けました。

クライアントからの要求を受け付けません。

他のデータベースアクセスが終了するまで待って,再実行してください。または,

DABroker 動作環境定義ファイルの DABDBANUMBER の値を大きくしてから,再

実行してください。

DABroker の終了処理が完了しました。

DABroker has terminated.

DABroker が終了しました。

TCP/IP

通信処理プロセスを起動できません。

The TCP/IP communication process cannot start.

TCP/IP 通信処理プロセスの起動に失敗しました。

347

7.

メッセージ(共通)

DABroker 初期化処理を続行します。

DABroker を終了させ,直前に出力されたメッセージに対する指示に従ってくださ

い。

An error occurred in a system call. [XXXX() errno=YYYY]

XXXX

YYYY

OS のシステムコール関数,又は DABroker の共通関数でエラーが発生しました。

処理を終了します。

操作を再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発生する場合は,システ

ム管理者に連絡してください。

Clean up. {xxx,yyy,zzz}, {sss}

クライアントとの通信サーバデーモンのクリーンアップを実行しました。

クライアントとの通信サーバデーモンのクリーンアップを実行した。

なし xxx:クリーンアップ前のデーモンを数。 yyy:クリーンアップしたデーモンを数。 zzz:クリーンアップ実行後のデーモンを数。 sss:DABroker の状態。

0:正常実行中。

1:正常終了中。

2:計画終了中。

3:強制終了中。

348

dabtcpdmn {xxx} start. [yyyy]

クライアントとの通信サーバデーモンを起動しました。

クライアントとの通信サーバデーモンを起動した。

なし xxx:dabtcpdmn の引数。 yyyy:起動したプロセス ID。 dabtcpdmn end. [xxxx]

クライアントとの通信サーバデーモンを終了しました。

クライアントとの通信サーバデーモンを終了した。

なし yyyy:起動したしたプロセス ID。

Thread stack size = xxxx

(yyyy)

スレッドのスタックサイズを設定した。

スレッドのスタックサイズを xxxx バイトに設定した。

なし xxx:スレッドのスタックサイズ。 yyyy:環境変数で指定されたスレッドのスタックサイズ。

DABPTHREAD_STACK_SIZE is undefined.

7.

メッセージ(共通)

349

7.

メッセージ(共通)

環境変数 DABPTHREAD_STACK_SIZE が定義されていない。

DABPTHREAD_STACK_SIZE=aaa

: aaa:環境変数

  DABPTHREAD_STACK_SIZE

  に指定されている値。

メモリを確保できません。

Required memory cannot be obtained.

DABroker の動作に必要なメモリが不足しています。

DABroker を終了します。

しばらく時間を空けてから,再実行してください。なお,このエラーが繰り返し発

生する場合は,システム管理者に連絡してください。

350

7.

メッセージ(共通)

7.4

 エラーコードとメッセージの対応

DABroker 関連製品で開発するアプリケーションに,DABroker のメッセージ ID と対応

するエラーコードを返す場合があります。アプリケーションに返すエラーコードと

DABroker のメッセージ ID の対応を次に示します。メッセージの詳細は,「7.3 メッ

セージ一覧」を参照してください。

KFDBxxxyz-E

→ aabbxxx aa

メッセージ ID の y の桁を表 7-2 の変換表により変換した y の変換結果の値です。 bb

メッセージ ID の z の桁を表 7-2 の変換表により変換した z の変換結果の値です。 xxx

メッセージ ID の xxx

(例)

KFDB001DB-E

→ 402001

表 7-2 メッセージ ID の変換表

メッセージ ID のコード

O

P

M

N

Q

K

L

I

J

G

H

E

F

C

D

A

B y

の変換結果

13

14

15

16

17

9

10

11

12

7

8

5

6

3

4

1

2 z

の変換結果

13

14

15

16

17

09

10

11

12

05

06

07

08

01

02

03

04

351

7.

メッセージ(共通)

メッセージ ID のコード

X

Y

V

W

Z

T

U

R

S y

の変換結果

22

23

24

25

26

18

19

20

21 z

の変換結果

22

23

24

25

26

18

19

20

21

352

7.

メッセージ(共通)

7.5

 メッセージ中に出力されるコード

ここでは,メッセージ中に出力される詳細コードなどについて説明します。

7.5.1

 DABroker 詳細コード

DABroker が出力するエラーメッセージの詳細コードを表 7-3 に示します

表 7-3 DABroker 詳細コード

詳細コード

-12001

-16002

-16004

その他負のコード

その他正のコード

要因 対策

本タイミングでは CANCEL 要求は受

け付けられません。

CANCEL 要求が受け付けられるタイ

ミングになってから,要求してくださ

い。CANCEL 要求が受け付けられる

のは,データベース接続完了から,

データベース切り離し要求受け付けま

でです。

DABroker,又は接続先の DBMS を確

認してください。

本バージョン,又は DBMS でサポー

トされていない要求を受け付けまし

た。

DABroker が動作できる環境ではあり

ません。

DABroker をインストールした環境を

見直して,エラー要因を取り除いてく

ださい。

DABroker システムで異常が発生しま

した。

保守員に連絡してください。

DABroker でエラーが発生しました。

コードの詳細については,

ラーコードとメッセージの対応」を参

照し,対策してください。

7.5.2

 要求コード / 応答コード

クライアントからの要求コードと応答コードを表 7-4 に示します。

表 7-4 要求コードと応答コード

要求コード / 応答コード

1001

1002

1003

1004

1005

1006

1007

1008

コネクション解放

データベース接続

データベース切り離し

Commit

Rollback

表一覧取得準備

表一覧取得

表一覧取得後処理

種別

353

7.

メッセージ(共通)

要求コード / 応答コード

1023

1024

1035

1036

1037

1038

1039

1040

1009

1010

1011

1012

1013

1014

1015

1016

1017

1018

1019

1020

1021

1022

1041

1042

1050

1501

1502

1503

1504

1505

1506

1507

1508

1509

種別

列一覧取得準備

列一覧取得

列一覧取得後処理

索引一覧取得準備

索引一覧取得

索引一覧取得後処理

表権限一覧取得準備

表権限一覧取得

表権限一覧取得後処理

列権限一覧取得準備

列権限一覧取得

列権限一覧取得後処理

SQL 実行準備

SQL 実行

SQL 実行結果取得

SQL 実行後処理

SQL 実行結果取得オプション

BLOB ファイル削除

プライマリキー一覧取得準備

プライマリキー一覧取得

プライマリキー一覧取得後処理

BLOB,CLOB,及び BFILE 分割取得

自動 Commit 設定

自動 Commit 解除

XA トランザクション制御

ストアドプロシジャ一覧取得準備

ストアドプロシジャ一覧取得

ストアドプロシジャ一覧取得後処理

ストアドプロシジャ列一覧取得準備

ストアドプロシジャ列一覧取得

ストアドプロシジャ列一覧取得後処理

ストアドプロシジャパラメタ定義情報取得

ストアドプロシジャ実行準備

ストアドプロシジャ実行

354

7.

メッセージ(共通)

要求コード / 応答コード

1510

2001

2002

ストアドプロシジャ拡張実行

正常応答

異常応答

種別

7.5.3

 システムコールのエラー番号

代表的なシステムコールのエラー番号に対する原因と対策を表 7-5 に示します。表 7-5

にないエラーについては,使用している OS のマニュアルを参照してください。

ここでは,主なシステムコールについてだけ記述しています。さらに,詳細に調べる場

合は,メッセージで表示されたシステムコールのエラー番号の値に該当するニモニック

を,使用している OS の errno 定義ファイルで調べてください。そして,該当するニモ

ニックのエラーが返った原因を,OS のマニュアルで特定してください。

表 7-5 システムコールのエラー番号に対する原因と対策

システムコール dlopen dup fcntl fork

2 errno

23

24

23

24

11

12

ニモニック

ENOENT

ENFILE

EMFILE

ENFILE

EMFILE

EAGAIN

ENOMEM

考えられる主な原因

DABroker のライブラリ格

納ディレクトリの設定が漏

れているいる可能性があり

ます。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

プロセスの数が多過ぎる

か,一時的なメモリ不足が

発生しています。

次のどちらかの要因が考え

られます。

仮想メモリ不足のため,

プロセスを新しく生成で

きません。

プロセスの数が多過ぎる

か,又は一部のプロセス

が大量のメモリを消費し

ています。

対策

DABroker のライブラリ

格納ディレクトリの設定

を確認してください。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

再度実行しても繰り返し

発生する場合は,不要な

プロセスを停止させてく

ださい。

仮想メモリが足りない場

合は,拡張してください。

これらを拡張できない場

合は,不要なプロセスを

停止させてください。

一部のプロセスが大量の

メモリを消費している場

合は,該当するプロセス

をいったん停止できない

か検討してください。

355

7.

メッセージ(共通)

システムコール malloc errno

12 mkdir open semget semop shl_load

13

28

2

13

17

23

24

28

22

8

ニモニック

ENOMEM

EACCESS

ENOSPC

ENOENT

EACCES

EEXIST

ENFILE

EMFILE

ENOSPC

EINVAL

ENOEXEC

考えられる主な原因 対策

次のどちらかの要因が考え

られます。

仮想メモリ不足のため,

プロセスを新しく生成で

きません。

プロセスの数が多過ぎる

か,又は一部のプロセス

が大量のメモリを消費し

ています。

仮想メモリが足りない場

合は,拡張してください。

これらを拡張できない場

合は,不要なプロセスを

停止させてください。

一部のプロセスが大量の

メモリを消費している場

合は,該当するプロセス

をいったん停止できない

か検討してください。

アクセス権限が不正です。

DABroker 運用ディレク

トリ下の,ディレクトリ

に対するアクセス権限が

正しいか確認してくださ

い。

ファイルシステムに十分な

領域がありません。

ファイル,又はディレクト

リが見付かりません。

ファイルに対するアクセス

権がありません。

作成しようとしたファイル

は既に存在します。

ファイルシステム内の不

要なファイルを削除して

ください。

環境変数が正しく設定さ

れているかどうかを見直

してください。

ファイルに対するアクセ

ス権を確認してください。

ファイル名を変更して再

度実行するか,既存の

ファイルが不要であれば,

削除してから再度実行し

てください。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

オープンできるファイルの

最大数に達しました。

セマフォ識別子を生成しよ

うとしたが,システムの上

限値を超えました。

DABroker 稼働中に,

DABroker のインストール

ディレクトリ下の作業ファ

イルを削除した可能性があ

ります。

DBMS の設定が誤ってい

る可能性があります。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

不要なファイルをクロー

ズしてください。

すべてのプログラムの所

要量を見積り,設定値を

変更した後に,マシンを

再起動してください。

DABroker を強制終了し

てください。その後,

DABroker のサービスを

再起動してください。

DBMS の設定を確認して

ください。

356

7.

メッセージ(共通)

システムコール shmat errno

22 shmget write

22

28

5

14

27

28

ニモニック

EINVAL

EINVAL

ENOSPC

EIO

EFAULT

EFBIG

ENOSPC

考えられる主な原因

DABroker 稼働中に,

DABroker のインストール

ディレクトリ下の作業ファ

イルを削除した可能性があ

ります。または,

DABroker の起動が完了し

ていない状態でコマンドを

実行したことが考えられま

す。

対策

DABroker が起動完了し

ていない場合は,

DABroker の起動が完了

してからコマンドを実行

してください。DABroker

が異常終了していなけれ

ば,強制終了してくださ

い。その後,DABroker

のサービスを再起動して

ください。

DABroker を強制終了し

てください。その後,

DABroker のサービスを

再起動してください。

DABroker 稼働中に,

DABroker のインストール

ディレクトリ下の作業ファ

イルを削除した可能性があ

ります。

ディスクの容量が不足して

います。

入出力エラーが発生しまし

た。

ディスクに,共用メモリ

サイズ以上の空き容量を

確保してください。

OS やハードウェアの情報

に従って対策してくださ

い。

保守員に連絡してくださ

い。

アクセスできない領域に書

き込みしようとしました。

書き込みしようとしたディ

スクが切り離された可能性

があります。

ファイルの大きさがシステ

ムの制限値を超えました。

ファイルシステムに十分な

領域がありません。

DABroker 管理ユーザで

のファイルサイズの制限

値を DABroker で使用す

るファイルより大きくす

るか,無制限に変更して

ください。または,使用

するファイルサイズを小

さくしてください。

ファイルシステム内の不

要なファイルを削除する

か,領域に余裕のある

ファイルシステムに移行

してください。

357

7.

メッセージ(共通)

システムコール chmod, closecreat, dup, execv, fork, gethostbyaddr, gethostbyname, lseek, lockf, open, read, select, semctl, semget, semop, shmat, shmctl, shmdt, shmget, signal, sigsetmask, stat, write など errno

22

ニモニック

EINVAL

考えられる主な原因

メモリ不足が考えられま

す。

対策

システムの仮想メモリの

初期サイズと最大サイズ

を同じ値(固定値)にし

てください。

7.5.4

 XA 要求時のエラー要因

XA 要求時のエラー要因を表 7-6 に示します。

項番

1

2

表 7-6 XA 要求時のエラー要因

設定値

LoadLibrary(pdtxa_switch_y) errno=XXXX

GetProcAddress(pdtxa_switch

_y) errno=XXXX

要因 dlopen,LoadLibrary,又は shl_findsym でエラーが発生し

ました。

XXXX:dlopen,LoadLibrary,

又は shl_findsym のエラー番号 dlsym,又は GetProcAddress

でエラーが発生しました。

XXXX:dlsym,又は

GetProcAddress のエラー番号

対処

使用する OS のマニュア

ルを参照し,エラー原因

を取り除いてから,再実

行してください。

使用する OS のマニュア

ルを参照し,エラー原因

を取り除いてから,再実

行してください。

358

7.

メッセージ(共通)

項番

3

4

設定値

XXXX rtncode=YYYY

LoadLibrary(xaosw) errno=XXXX

5 GetProcAddress(xaosw) errno=XXXX

要因

XA 関連要求でエラーが発生し

ました。

XXXX:"xa_open"

    "xa_close"

    "xa_start"

    "xa_end"

    "xa_prepare"

    "xa_commit"

    "xa_rollback"

    "xa_forget"

    "xa_recover"

YYYY:リターン値 dlopen,LoadLibrary,又は shl_findsym でエラーが発生し

ました。

XXXX:dlopen,LoadLibrary,

又は shl_findsym のエラー番号 dlsym,又は GetProcAddress

でエラーが発生しました。

XXXX:dlsym,又は

GetProcAddress のエラー番号

対処

接続している DBMS の

マニュアルを参照し,エ

ラー原因を取り除いてか

ら,再実行してくださ

い。

使用する OS のマニュア

ルを参照し,エラー原因

を取り除いてから,再実

行してください。

使用する OS のマニュア

ルを参照し,エラー原因

を取り除いてから,再実

行してください。

359

付録 A 用語解説(共通)

付録

361

付録 A 用語解説(共通)

付録 A 用語解説(共通)

(英字)

API

(Application Programming Interface)

このマニュアルでは,DABroker 関連製品で提供するインタフェースを指します。

BLOB

バイナリ長大オブジェクト (Binary Large Object) を指します。LOB(Large Object) データの一種

で,画像,音声などのマルチメディアデータ,UDT などの長大なバイナリデータの固まりです。こ

のマニュアルでは,ORACLE の LONG 系バイナリ型,ODBC の長大バイナリ型も BLOB と呼んで

います。

CORBA (Common Object Request Broker Architecture)

分散オブジェクト環境での,分散オブジェクト間の通信などを規定したインタフェースのことです。

OMG(Object Management Group)によって提唱されたインタフェースです。CORBA には,主に

次の機能があります。

ORB (Object Request Broker)機能

分散オブジェクト環境でのオブジェクトの管理,ネットワーク上のオブジェクトの相互作用(オ

ブジェクト間の通信など)の管理をします。

IIOP (Internet Inter-ORB Protcol)

インターネット上での,分散オブジェクト環境の通信プロトコルです。

OTS (Object Transaction Service)機能

分散オブジェクト環境でのトランザクションを制御します。

Database Connection Server

メインフレーム系データベースにアクセスする場合に必要なプログラムです。Database Connection

Server を使うと,クライアントからサーバ上の DABroker を介して,メインフレーム系データベー

ス(VOS3 XDM/RD,VOS3 XDM/SD,VOSK SQL/K,VOS1 PDMII E2,VOSK スプールファイ

ル)にアクセスできます。

DBMS (Data Base Management System)

データベースを管理するソフトウェアです。このマニュアルでは,HiRDB,ORACLE,SQL

Anywhere,SQL Server,又はメインフレーム系データベース(VOS3 XDM/RD,VOS1 RDB1 E2,

VOSK SQL/K,VOS3 XDM/SD,VOS1 PDMII E2,VOSK スプールファイル,VOS1 RDB1 E2)

を指します。

DBPARTNER/Client

パーソナルコンピュータに組み込んで使用し,ワークステーションに組み込んだ DABroker ととも

にクライアント / サーバシステムを構成するプログラムです。データベースのデータの抽出,更新,

及びデータベースへの表定義を行う GUI プログラムです。

DBPARTNER/Web

インターネット又はイントラネット上で DABroker を介してデータベースにアクセスするために必

362

付録 A 用語解説(共通)

要なプログラムです。

DBPARTNER Mobile

モバイル環境下で DABroker を介してデータベースにアクセスするために必要なプログラムです。

このマニュアルでは,DBPARTNER Mobile-Client,及び DBPARTNER Mobile-Server を総称して

DBPARTNER Mobile と呼びます。

DTP

モデル(Distributed Transaction Processing)

オープンシステムの標準化を目的とした団体である X/Open が規定する,分散処理システムモデル

のことです。DTP モデルは,トランザクション処理を管理,実行するトランザクションマネジャ

及び業務処理をする UAP(AP:Application Program)から構成されます。

HITSENSER5 for Cosmicube

Cosmicube で構築した多次元データベースのデータを検索し,分析ができる MOLAP ツールです。

HITSENSER5 for RDB

リレーショナルデータベースで構築したデータベースのデータを検索し,分析ができる ROLAP

ツールです。

HITSENSER5 Professional

HITSENSER5 動作環境などを管理するシステム管理者が使います。「マネージャ」と「アナライ

ラフを作成して,分析作業をするためのツールです。

HITSENSER5 Standard

HITSENSER5 を使って多次元分析をする分析者,及び分析者が登録した分析状態を参照するユー

ラフを作成して,分析作業をするためのツールです。

IP

アドレス

データを転送する経路を確立するためのアドレスです。

JDBC

インタフェース

Java の標準的なデータベースアクセスインタフェースのことです。

JDBC

ドライバ

DABroker for Java で提供するクラスライブラリです。JDBC インタフェースに従って開発したプ

ログラムからの要求を DABroker に転送します。常に,JDBC インタフェースで開発したプログラ

ムと同一マシンに組み込んで使用します。

ODBC

Open DataBase Connectivity の略で,米国 Microsoft Corp. が提唱するデータベースアクセス機構

です。ODBC が規定する API を使ったアプリケーションからは,OS,DBMS,ネットワークなど

の違いを意識せずにデータベースにアクセスできます。アクセスする相手の DBMS も,ODBC ドラ

イバと呼ばれるソフトウェアドライバに対応している必要があります。

363

付録 A 用語解説(共通)

OTS

CORBA 上のオブジェクトに対して,トランザクション処理をするサービスです。

TCP/IP

(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)

米国国防省(DOD)のネットワーク(ARPANET)用に開発された通信プロトコル(ネットワーク

上で通信を行う場合の規約)です。クライアントとのデータ交換は,TCP/IP のライブラリを用いて

行われます。

TPBroker

CORBA インタフェースに対応し,分散オブジェクト環境でのオブジェクトの管理,オブジェクト

です。DABroker では,DABroker for ORB で提供するオブジェクトを呼び出すために TPBroker

を利用します。

Web Page Generator

CORBA インタフェースを含む HTML ファイルを動的に生成するプログラムです。CORBA インタ

フェースを記述できるため,分散オブジェクトに対応します。

X/Open DTP モデル XA インタフェース

X/Open XA インタフェースは,分散トランザクション処理(DTP:Distributed Transaction

Processing)システムでのトランザクションマネジャ(TM:Transaction Manager)とリソースマ

ネジャ(RM:Resource Manager)の接続インタフェースを規定した X/Open の標準仕様です。XA

インタフェースを使用すると,リソースマネジャのトランザクション処理をトランザクションマネ

ジャで制御できます。

(ア行)

アクセストレース

DABroker からデータベースにアクセスした内容についての情報です。Windows の場合は

[DABroker トレース出力 ] ユティリティを,UNIX の場合は dabdbtrc コマンドを使用して取得でき

ます。アクセストレースの種類は任意に選択できます。

アプリケーション

このマニュアルでは,DABroker 関連製品で提供するインタフェースを使用して開発するユーザア

プリケーションプログラム(UAP)のことです。

(カ行)

コネクションの解放

コネクションの解放では,TCP/IP 通信メインプロセス又はスレッドを終了し,クライアントとの通

信路を解放します。コネクションが解放されるのは,次のような場合です。

クライアントからのコネクション解放要求時

サーバの強制終了時

サーバの異常終了時

364

付録 A 用語解説(共通)

通信エラー発生時

タイムアウト発生時

DBMS の異常終了時

コネクションの確立

コネクションの確立では,クライアントとの通信路を確立し,TCP/IP 通信メインプロセス又はス

レッドを生成,起動します。コネクションが確立されるのは,クライアントからデータベースの最

初のアクセスが発生した時です。

コミット

トランザクションによって発生した更新をデータベースに反映することです。

(サ行)

サーバ

使用する DBMS 及び DABroker を組み込んだマシンを指します。ネットワーク上では,データベー

スにアクセスし,クライアントから要求された処理を実行する側です。

(ナ行)

ネイティブライブラリ

DABroker が提供するライブラリです。サーバで動作する Java Application から DABroker に接続

するときに使用します。ネイティブライブラリは,Java の標準インタフェースである JNI(Java

Native Interface)を使用し,JNI の引数にプロトコルデータを渡して,Java Application と

DABroker を接続します。

(ハ行)

分散オブジェクト技術

複数の分散オブジェクトを組み合わせてシステムを構築する技術のことです。

この技術を利用すると,既存システムに付加価値サービスを追加した新規システムを,既存システ

ムを変更することなく構築できます。分散オブジェクト間のインタフェースには,CORBA インタ

フェースを使用します。

分散オブジェクト

分散オブジェクトとは,ネットワーク上に分散していて,ネットワーク上のどこからでも利用で

きるオブジェクトのことです。なお,オブジェクトとは,データ,アプリケーション,プロセス

などを部品化したものです。

分散オブジェクト環境

分散オブジェクト環境は,複数のオブジェクト(分散オブジェクト)を組み合わせて構築する環

境のことです。

365

付録 A 用語解説(共通)

(ラ行)

ロールバック

トランザクションによって発生したデータベースの更新を無効にすることです。

366

索引

記号

[DABroker 動作環境設定 ] ダイアログボック

121

[ アクセストレース設定 ] ダイアログボック

210

数字

1 プロセスあたりの実行ユーザ数

62

,

130

A

API

362

Applet

11

ASP ファイル

17

ATTACH

214

ATTACH 情報出力要求

190

ATTRGET

214

ATTRGET 情報出力要求

190

ATTRSET

215

ATTRSET 情報出力要求

190

AUTO COMMIT OFF

224

AUTO COMMIT ON

224

AUTO COMMIT ON 出力要求

198

B

BIND

215

BIND 情報出力要求

191

BLOB

362

C

CANCEL

210

CANCEL 情報出力要求

189

CHARFORM

215

CHARFORM 情報出力要求

191

CHARID

216

CHARID 情報出力要求

191

CLOSE

210

CLOSE 情報出力要求

189

COMMIT

211

COMMIT 情報出力要求

187

CONNECT

211

CONNECT 情報出力要求

186

CORBA

362

D

DAB_DBS_HOST

67

DAB_DBS_PORT

67

DAB_DBS_RECEIVE_BUFFER_SIZE

67

DAB_DBS_SEND_BUFFER_SIZE

67

DAB_HIRDB_DBINF_ESC

58

DAB_LANG

52

DABCLIENT_TIMEOUT

60

dabcltrc

81

dabcmstart

94

dabcmstat

95

dabcmstop

94

DABDBA_TIMEOUT

60

DABDBANUMBER

62

DABDBSDBA_BLOBBUFSIZE

64

dabdbtrc

199

DABEXSQL_TRC_LINE

58

,

128

DABHIRDBA_BLOBBUFSIZE

63

DABIPCONVERT

64

DABKEEPALIVE

61

DABMAXBLOCKUSERS

62

DABMAXPROCESS

63

DABMAXUSERS

62

DABORACLE_TYPE

56

DABORADBA_LONGBUFSIZE

63

DABroker

2

DABroker for Java で開発するアプリケー

ション

11

DABroker for ODBC で開発するアプリケー

ション

16

DABroker 運用ディレクトリ

42

DABroker 環境設定

121

DABroker 管理ユティリティの実行

157

DABroker 関連製品を使用する場合の環境設

38

,

114

367

索引

DABroker コネクションマルチ定義

85

,

145

DABroker 作業ディレクトリ

54

DABroker 接続先データベース定義

138

DABroker 接続先データベースの定義

69

DABroker セットアップコマンド

44

DABroker 動作環境定義ファイル

49

DABroker 動作環境定義ファイルの作成

49

DABroker との接続

35

DABrokerトレース出力ユティリティの実行

159

DABroker のインストール

41

,

117

DABroker のインストールとセットアップ

41

DABroker の管理ユーザ

43

DABroker の起動と終了

77

,

154

DABroker の終了

78

DABroker の処理内容の表示

80

DABroker のセットアップ

42

DABroker の動作環境の設定

49

DABroker の動作環境の設定項目

51

DABroker のログ取得ファイルサイズ

57

DABroker をインストールするマシン

41

,

117

DABroker を運用する前に

172

DABSELECTCOLCNT

55

DABSELECTINFCNT

55

dabsetup

44

DABSQL_HiRDB_DICTIONARY_DATATY

PE

56

DABSQL_TRC_ATTACH

190

DABSQL_TRC_ATTRGET

190

DABSQL_TRC_ATTRSET

190

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_OFF

198

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_ON

198

DABSQL_TRC_BIND

191

DABSQL_TRC_CANCEL

189

DABSQL_TRC_CHARFORM

191

DABSQL_TRC_CHARID

191

DABSQL_TRC_CLOSE

189

DABSQL_TRC_COMMIT

187

DABSQL_TRC_CONNECT

186

DABSQL_TRC_DECLARE

188

DABSQL_TRC_DEFINE

192

DABSQL_TRC_DESALLOC

192

DABSQL_TRC_DESCANY

192

DABSQL_TRC_DESCRIBE

188

DABSQL_TRC_DESFREE

192

DABSQL_TRC_DETACH

193

DABSQL_TRC_DISCONNECT

187

DABSQL_TRC_ENVCREATE

193

DABSQL_TRC_ERRGET

193

DABSQL_TRC_EXECUTE

189

DABSQL_TRC_EXECUTE_DIRECT

199

DABSQL_TRC_FETCH

188

DABSQL_TRC_GET_INFO

198

DABSQL_TRC_GETDIAG

198

DABSQL_TRC_GETPIECE

193

DABSQL_TRC_HDLALLOC

194

DABSQL_TRC_HDLFREE

194

DABSQL_TRC_LOBCLOSE

195

DABSQL_TRC_LOBLEN

195

DABSQL_TRC_LOBOPEN

195

DABSQL_TRC_LOBREAD

196

DABSQL_TRC_LOBWRITE

196

DABSQL_TRC_LOGGING

189

DABSQL_TRC_LOGLESS

190

DABSQL_TRC_OPEN

188

DABSQL_TRC_PARAMGET

197

DABSQL_TRC_PREPARE

187

DABSQL_TRC_ROLLBACK

187

DABSQL_TRC_SESBEGIN

197

DABSQL_TRC_SESEND

197

DABSQL_TRC_SET_INFO

199

DABSQL_TRC_SETPIECE

197

DABSQL_TRCSIZE

54

dabstart

77

dabstat

80

dabstop

78

DABSVLOGSIZE

57

DABTCP_TRCSIZE

61

DABTMP

54

DABXA_LOG_ERROR

57

dasysconf

121

Database Connection Server

362

Database Connection Server からの応答監

視時間

92

368

索引

Database Connection Server 接続時のタイ

マー監視

181

Database Connection Server 接続設定

135

Database Connection Server 接続設定項目

66

Database Connection Server に受信すると

きの最大バッファサイズ

67

Database Connection Server に送信すると

きの最大バッファサイズ

67

Database Connection Server の BLOB 型

データ受取バッファサイズ

64

,

132

Database Connection Server のデータベー

ス識別子

74

Database Connection Server のポート番号

又はサービス名

91

Database Connection Server のホスト名又

は IP アドレス

91

DBHOST

71

DBMS

362

DBNAME

72

,

73

,

74

DBPARTNER

7

,

20

,

36

DBPARTNER〔環境設定〕

39

,

115

DBPARTNER/Client

20

,

362

DBPARTNER/Web

21

,

362

DBPARTNER Library

7

,

24

,

36

DBPARTNER Library〔環境設定〕

39

,

115

DBPARTNER Mobile

363

DBPARTNER から実行するマルチスレッド

30

DBPARTNER と DABroker の接続時のタイ

マー監視

181

DBSHOST

91

DBSPORT

91

DBSTIMER

92

DECLARE

211

DECLARE 情報出力要求

188

DEFINE

216

DEFINE 情報出力要求

192

DESALLOC

216

DESALLOC 情報出力要求

192

DESCANY

217

DESCANY 情報出力要求

192

DESCRIBE

211

DESCRIBE 情報出力要求

188

DESFREE

217

DESFREE 情報出力要求

192

DETACH

217

DETACH 情報出力要求

193

DISCONNECT

212

DISCONNECT 情報出力要求

187

DTP モデル

363

E

ENVCREATE

218

ENVCREATE 情報出力要求

193

ERRGET

218

ERRGET 情報出力要求

193

EXECUTE

212

EXECUTE DIRECT

225

EXECUTE DIRECT 出力要求

199

EXECUTE 情報出力要求

189

F

FETCH

212

FETCH 情報出力要求

188

G

GETDIAG

223

GETDIAG 情報出力要求

198

GET INFO

224

GET INFO 出力要求

198

GETPIECE

218

GETPIECE 情報出力要求

193

H

HDLALLOC

219

HDLALLOC 情報出力要求

194

HDLFREE

219

HDLFREE 情報出力要求

194

HiRDB 環境変数区切り文字

126

HiRDB 環境変数区切り文字〔UNIX〕

58

HiRDB でのディクショナリ表のデータ属性

56

369

索引

HiRDB の BLOB 型データ受取バッファサイ

131

,

63

HiRDB の設定

65

HiRDB のディクショナリ表のデータ属性

126

HITSENSER5

7

,

20

,

22

,

36

HITSENSER5〔環境設定〕

39

,

115

HITSENSER5 for Cosmicube

363

HITSENSER5 for RDB

363

HITSENSER5 Professional

363

HITSENSER5 Standard

363

HITSENSER5 Web

23

I

IP アドレス

136

,

363

IP アドレスからホスト名への変換オプショ

64

,

134

J

Java JTS を使った分散トランザクション処

8

Java JTS を利用するまでの手順

9

Java TM

8

JDBC インタフェース

363

JDBC ドライバ

363

L

LANG 環境変数

52

LOBCLOSE

220

LOBCLOSE 情報出力要求

195

LOBLEN

220

LOBLEN 情報出力要求

195

LOBOPEN

221

LOBOPEN 情報出力要求

195

LOBREAD

221

LOBREAD 情報出力要求

196

LOBWRIT

222

LOBWRITE 情報出力要求

196

LOGGING

213

LOGGING 情報出力要求

189

LOGLESS

213

LOGLESS 情報出力要求

190

M

MCONMAX

92

MCONPOOL

92

MCONPROC

92

MRSVPOOL

93

N

NLS_LANG

66

O

ODBC

363

ODBC3.0 の LONG 型データ受取バッファサ

イズ

132

OPEN

214

OPEN 情報出力要求

188

ORACLE_HOME

66

ORACLE_SID

66

ORACLE アクセスライブラリ再作成方法

97

ORACLE の LONG 型及び LONGRAW 型の

データの受け取りバッファサイズ

63

ORACLE の LONG 型データ受取バッファサ

イズ

131

ORACLE の設定

65

ORACLE のリスナー名

73

OTS

8

,

364

P

PARAMGET

222

PARAMGET 情報出力要求

197

PDCLTPATH

65

PDHOST

65

PDNAMEPORT

65

PDSQLTRACE

65

PDSWAITTIME

65

PDUAPERLOG

65

PREPARE

213

PREPARE 情報出力要求

187

R

ROLLBACK

213

ROLLBACK 情報出力要求

187

370

索引

S services

47

SESBEGIN

222

SESBEGIN 情報出力要求

197

SESEND

223

SESEND 情報出力要求

197

SET INFO

225

SET INFO 出力要求

199

SETPIECE

223

SETPIECE 情報出力要求

197

T

TCP/IP

364

TCP/IP 通信時キープアライブ

61

,

134

TPBroker

364

W

Web Page Generator

364

WWW 環境

5

X

X/Open DTP モデル XA インタフェース

364

XA トレースの取得形式

182

XA トレースを取得する

129

XA トレースを取得する〔UNIX〕

57

XDM/RD E2 の外部表

25

XDM/RD 外部表

7

,

36

XDM/RD 外部表〔環境設定〕

39

,

115

アクセストレース

364

アクセストレース設定

210

アプリケーション

364

アプリケーション開発用インタフェース

7

,

11

アプリケーションから実行するマルチスレッ

29

アプリケーションと DABroker との接続

35

インストール

117

エラーコードとメッセージの対応

351

エラー時に DABroker が実行する処理

176

エラートレース機能

232

拡張データベースアクセストレース機能

202

,

225

拡張データベースアクセストレースを取得す

る〔UNIX〕

58

拡張データベースアクセストレースを取得す

る〔Windows〕

128

仮想コネクション

88

環境設定の手順

38

,

114

環境設定方法

116

環境設定ユティリティ

121

漢字コードセット

133

起動

154

強制終了

95

,

155

,

168

共通項目

51

共通設定〔Windows〕

123

クライアント / サーバ環境

4

クライアントアプリケーション

11

クライアントからの要求待ちタイムアウト

60

,

129

クライアントとの通信トレースの表示

81

計画終了

95

,

155

,

168

更新・検索項目数

55

,

125

コネクションの解放

364

371

索引

コネクションの確立

365

コネクションマルチ

89

コネクションマルチ運用ユティリティ

95

コネクションマルチ機能起動コマンド

94

コネクションマルチ機能終了コマンド

94

コネクションマルチ機能の使用

94

,

167

コネクションマルチ定義ファイル

85

コネクションマルチ定義ファイルの作成

85

コネクションマルチ定義ユティリティ

150

コネクションマルチ名

86

,

91

,

145

コミット

365

サーバ

365

サーバアプリケーション

12

サービス名

47

最大仮想コネクション数

89

,

92

,

148

最大仮想コネクション数と通信処理プロセス

数の決定

89

,

148

最大処理プロセス数

63

,

131

最大接続ユーザ数

62

,

130

作業ディレクトリ名

123

システムリソース消費量の比較

28

自動起動

78

終了

154

,

167

受信バッファサイズ

136

障害情報の取得

176

障害対策

176

使用する ORACLE のバージョン

56

,

126

処理時間の比較

29

シングルコネクション

89

シングルスレッド

28

ステータス表示コマンド

95

スレッドの生成例

30

スレッドのチューニング

174

正常終了

95

接続先サービス名

136

接続先データベース定義ファイル

69

接続先データベース定義ファイルの作成

69

接続先データベース定義ファイルの作成例

74

接続先データベース定義ユティリティ

138

接続先の指定

172

接続先ホスト名

136

接続する Database Connection Server の

サービス名,又はポート番号

67

接続する Database Connection Server のホ

スト名,又は IP アドレス

67

セットアップコマンドの実行手順

43

送信バッファサイズ

136

その他の設定

68

,

136

タイマー監視

181

通常の終了

155

,

167

通信処理プロセス数

89

,

92

,

149

通信トレース

159

通信トレースの取得

61

,

135

データベースアクセス

33

データベースアクセス処理終了待ちタイムア

ウト

124

データベースアクセストレース

159

データベースアクセストレース(UNIX)

186

データベースアクセストレース(Windows)

210

データベースアクセストレース選択オプショ

186

372

データベースアクセストレースの取得

54

,

127

データベースアクセストレースの表示

199

データベースアクセストレースのファイル容

量の目安

202

データベースからの実行終了待ちタイムアウ

60

データベース種別定義ブロック

70

データベース種別名

71

データベースの種類

7

データベースのポート番号

72

データベースのホスト名

71

データベース名

71

データベース名定義ブロック

71

デーモンの生成・消滅・クリーンアップ実行

結果ログ(共通)

183

同期アクセス処理

33

動作状態の表示

80

同時実行可能なデータベースアクセス数

62

,

130

トラブルシュート情報

176

,

179

トレースの取得形式

182

トレースファイルサイズ

128

ネイティブライブラリ

365

ネイティブライブラリ(libdaJavaC.sl)

42

ネットワーク環境の設定

47

,

119

非同期アクセス処理

33

表検索カラム数

55

,

124

ファイルの運用方法〔データベースアクセス

トレース〕

208

プールコネクション数

91

,

92

,

150

複数 DBMS での共通インタフェース

2

分散オブジェクト技術

365

分散トランザクション処理

8

,

33

ポート番号

47

,

136

マルチスレッド

2

,

28

マルチスレッドの実行

28

メインフレーム系データベース

8

メッセージ

239

メッセージ一覧

246

メッセージ中に出力されるコード

353

メッセージの形式

241

メッセージの出力先

240

モバイル環境

5

ユーザ ID の設定

172

予約プールコネクション数

91

,

93

,

150

リモートアクセス

4

リモートアクセス設定〔Windows〕

129

リモートアクセス設定項目

59

ローカルアクセス

4

ロールバック

366

ログファイルサイズ

125

索引

373

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主な特徴

  • マルチスレッドによる高性能な処理を実現
  • 複数 DBMS での共通インタフェースを提供
  • X/Open DTP モデル XA インタフェースを使用した分散トランザクションを実現
  • アプリケーション開発用インタフェースが豊富
  • DBPARTNER,HITSENSER5,DBPARTNER Library,又は XDM/RD 外部表からのアクセスをサポート
  • アクセスできるデータベースの種類が豊富

よくある質問と回答

DABroker は、どのようなインタフェースを提供していますか?
DABroker は、アプリケーションを開発するためのインタフェースとして、DABroker for Java と DABroker for ODBC を提供します。
DABroker は、どのようなデータベースにアクセスできますか?
DABroker は、ORACLE,HiRDB,SQL Server,Database Connection Server にアクセスできます。
DABroker は、どのように分散トランザクションを実現しますか?
DABroker は、TPBroker の OTS(Object Transaction Services) 機能,又は Java JTS 機能を提供するトランザクションマネージャ (Java TM) を利用することで,TPBroker や Java TM にトランザクションの制御を任せることで,DABroker のデータベースアクセス処理と,TPBroker や Java TM と連携する他製品のリソースアクセス処理とを,一つのグローバルトランザクションとして同期制御できるようになります。

関連マニュアル

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