Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド 3020-3-Y20-60 手引・操作書

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Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド 3020-3-Y20-60 手引・操作書 | Manualzz

Cosminexus V9 アプリケーションサーバ

アプリケーション開発ガイド

手引・操作書

3020-3-Y20-60

■ 対象製品

マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB 基盤 概説」の前書きの対象製品の説明を参照してください。

■ 輸出時の注意

本製品を輸出される場合には、外国為替及び外国貿易法の規制並びに米国輸出管理規則など外国の輸出関連法規をご確認の上、

必要な手続きをお取りください。

なお、不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

■ 商標類

CORBA は,Object Management Group が提唱する分散処理環境アーキテクチャの名称です。

GIF は,米国 CompuServe Inc.が開発したフォーマットの名称です。

Internet Explorer は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Microsoft は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Microsoft .NET は,お客様,情報,システムおよびデバイスを繋ぐソフトウェアです。

MyEclipse は,米国 Genuitec 社の商品名称です。

OMG,CORBA,IIOP,UML,Unified Modeling Language,MDA,Model Driven Architecture は,Object Management

Group, Inc.の米国及びその他の国における登録商標または商標です。

Oracle と Java は,Oracle Corporation 及びその子会社,関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

UNIX は,The Open Group の米国ならびに他の国における登録商標です。

Windows は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Windows Server は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Windows Vista は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

その他記載の会社名,製品名は,それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

Eclipse は,開発ツールプロバイダのオープンコミュニティである Eclipse Foundation, Inc.により構築された開発ツール統合

のためのオープンプラットフォームです。

This product includes software developed by the Apache Software Foundation (http://www.apache.org/).

■ 発行

2015 年 4 月 3020-3-Y20-60

■ 著作権

All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2015, Hitachi, Ltd.

変更内容

変更内容(3020-3-Y20-60) uCosminexus Application Server 09-70,uCosminexus Application

Server(64) 09-70,uCosminexus Client 09-70,uCosminexus Developer 09-70,uCosminexus Service

Architect 09-70,uCosminexus Service Platform 09-70,uCosminexus Service Platform(64) 09-70

追加・変更内容 変更個所

Eclipse のアーカイブファイルを対応バージョンである 4.4.1 のファイル名に変更した。

Eclipse の設定のコンパイラ準拠レベルの記載を変更した。

開発環境インスタントセットアップで設定する Management Server 用オプション定義

ファイルの設定値を変更した。

2.4.2,付録 B.1

2.5(2)

付録 C

uCosminexus Application Server 09-60,uCosminexus Application Server(64) 09-60,uCosminexus

Client 09-60,uCosminexus Developer 09-60,uCosminexus Service Architect 09-60,uCosminexus

Service Platform 09-60,uCosminexus Service Platform(64) 09-60

追加・変更内容 変更個所

記載内容は変更なし(リンク情報だけを変更した)。

単なる誤字・脱字などはお断りなく訂正しました。

はじめに

このマニュアルをお読みになる際の前提情報については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB 基

盤 概説」のはじめにの説明を参照してください。

I

目次

第 1 編 Developer の概要

1

アプリケーション開発の概要

1.1 Developer による J2EE アプリケーション開発の特長

1.1.1 Eclipse との連携によるスムーズな J2EE アプリケーション開発

1.1.2 展開ディレクトリ形式の利用による開発効率の向上

1.1.3 ユーザ拡張性能解析トレースの利用による J2EE アプリケーションの性能解析

1.1.4 開発用データベースの標準提供

1.1.5 開発環境の簡易構築

1.2 Developer で提供する機能

1.2.1 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発で使用する機能

1.2.2 デバッグ環境と Eclipse 環境をセットアップする機能

1.2.3 ユーザ拡張性能解析トレースを使用した J2EE アプリケーションのテスト支援機能

1.3 開発環境のマシン構成

1.3.1 1 台のマシンで開発・テストする場合の構成

1.3.2 異なるマシンで開発・テストする場合の構成

1.4 Developer で開発する J2EE アプリケーションの形式

1.4.1 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーション

1.4.2 アーカイブ形式の J2EE アプリケーション

1.5 J2EE アプリケーション開発の流れ

1.5.1 J2EE アプリケーションの開発サイクル

1.5.2 J2EE アプリケーションの開発手順

1.6 そのほかのアプリケーションの開発

1.7 Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 使用時の注意事項

1.7.1 管理者特権で実行する必要がある操作

1.7.2 JIS X0213:2004 に含まれる Unicode の補助文字を使用する場合の注意事項

1.8 マニュアルの記載に関する注意事項

第 2 編 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

2

インストールとセットアップ

2.1 インストールとセットアップの流れ

2.2 インストール

2.2.1 Developer のインストール

2.3 開発環境インスタントセットアップ機能を使用したデバッグ環境のセットアップ

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目次 ii

2.3.1 開発環境インスタントセットアップ機能の前提条件

2.3.2 開発環境インスタントセットアップ機能実行時の注意事項

2.3.3 セットアップする環境の設定内容

2.3.4 デバッグ環境の標準セットアップ

2.3.5 デバッグ環境のカスタムセットアップ

2.4 Eclipse セットアップ機能を使用したセットアップ

2.4.1 Eclipse セットアップ機能実行時の注意事項

2.4.2 Eclipse のダウンロード

2.4.3 Eclipse 環境のセットアップ

2.5 Eclipse の設定

2.6 Eclipse の設定変更(任意の作業)

2.6.1 Eclipse のプロキシの設定

2.6.2 ソケット操作のブロックのタイムアウト設定変更

2.6.3 コンソールの設定変更

2.7 デバッグ環境の設定変更

2.8 アンセットアップ

2.8.1 デバッグ環境のアンセットアップ

2.8.2 Eclipse 環境のアンセットアップ

2.9 Developer のアンインストール

3

デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.1 組み込みデータベースのテーブルの作成の流れ

3.2 HiRDB SQL Executer のインストール

3.3 組み込みデータベースの操作

3.3.1 組み込みデータベースへの接続

3.3.2 テーブルの作成

3.3.3 テーブルの参照

3.4 RD エリアの追加と削除

3.4.1 RD エリアの追加の流れ

3.4.2 RD エリアの削除の流れ

3.5 組み込みデータベースの動作制御の設定

4

Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.1 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.2 リモート管理機能の設定

4.2.1 リモート管理機能へのログインおよびログアウト

4.2.2 接続ホストの新規追加

4.2.3 接続ホストの編集

4.2.4 接続ホストの削除

4.2.5 リモート管理機能設定時の注意事項

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4.3 サーバランタイムの作成

4.4 Eclipse プロジェクトの作成

4.4.1 動的 Web プロジェクトの作成

4.4.2 EJB プロジェクトの作成

4.4.3 ユーティリティプロジェクトの作成

4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

4.4.5 エンタープライズアプリケーションプロジェクトのモジュールの変更手順

4.4.6 プロジェクト作成時の注意事項

4.5 リソースアダプタのインポート

5

定義情報の編集

5.1 定義情報と編集するファイルの種類

5.2 DD の編集

5.2.1 アプリケーションサーバでサポートする DD について

5.2.2 application.xml 編集時の注意事項

5.2.3 ejb-jar.xml 編集時の注意事項

5.2.4 web.xml 編集時の注意事項

5.2.5 Servlet 2.4 以降で追加,変更された仕様についての注意事項(web.xml)

5.3 cosminexus.xml の作成と編集

5.3.1 cosminexus.xml の作成

5.3.2 cosminexus.xml エディタの操作方法

5.3.3 EJB-JAR 属性の編集

5.3.4 Session Bean 属性の編集

5.3.5 Entity Bean 属性の編集

5.3.6 MessageDrivenBean 属性の編集

5.3.7 WAR 属性の編集

6

J2EE アプリケーションのテスト

6.1 J2EE アプリケーションのテストの流れ

6.2 組み込みデータベースの開始および停止

6.3 サーバの作成

6.4 サーバの構成変更

6.5 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定

6.5.1 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定の流れ

6.5.2 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート

6.5.3 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集

6.5.4 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート

6.5.5 ユーザ拡張性能解析トレースの設定

6.6 J2EE サーバの起動と停止

6.6.1 J2EE サーバの起動

目次

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目次 iv

6.6.2 J2EE サーバの停止

6.6.3 J2EE サーバの起動および停止時の注意事項

6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開

6.8 J2EE アプリケーションのデバッグと実行

6.8.1 J2EE アプリケーションのデバッグ

6.8.2 J2EE アプリケーションの実行

6.9 Eclipse と Eclipse 以外のツールを併用する場合の注意事項

6.10 サーバ管理コマンドで起動した J2EE サーバでのデバッグ

7

実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.1 J2EE アプリケーション配布の流れ

7.2 EAR ファイルの作成

7.2.1 ビルドファイルの作成

7.2.2 ビルドファイルの編集・実行

7.3 Connector 属性ファイルのエクスポート

7.4 実行環境への J2EE アプリケーションのインポート

7.5 実行環境への Connector 属性ファイルのインポート

第 3 編 Eclipse を使用したそのほかのアプリケーションの開発

8

Web サービスの開発

8.1 Web サービスの開発の前提環境

8.1.1 Web サービス開発時の前提条件

8.1.2 Web サービス開発時の注意事項

8.2 WSDL を起点とした Web サービスの開発

8.2.1 WSDL を起点とした Web サービスの開発の流れ

8.2.2 プロジェクトの作成

8.2.3 WSDL ファイルの作成

8.2.4 Java ソースの生成

8.2.5 Web サービスの実装

8.2.6 web.xml の編集

8.2.7 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

8.2.8 J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

8.3 SEI を起点とした Web サービスの開発

8.3.1 SEI を起点とした Web サービスの開発の流れ

8.3.2 プロジェクトの作成

8.3.3 Web サービス実装クラスの作成

8.3.4 Java ソース・WSDL・XSD の生成

8.3.5 web.xml の編集

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目次

8.3.6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

8.3.7 J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

8.4 Web サービスクライアントの開発

8.4.1 Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発

8.4.2 Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発

8.4.3 EJB を使用した Web サービスクライアントの開発

8.4.4 既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの開発

9

バッチアプリケーションの開発

9.1 バッチアプリケーションの開発の流れ

9.1.1 バッチアプリケーション開発時の注意事項

9.2 バッチサーバの環境構築

9.3 Java プロジェクトの作成

9.4 Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加と削除

9.4.1 Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加

9.4.2 Java プロジェクトからのバッチライブラリの削除

9.5 バッチアプリケーションの作成

9.6 バッチアプリケーションのデバッグ

9.6.1 デバッグ環境の設定

9.6.2 デバッグの実行

9.7 バッチアプリケーションの実行

9.8 バッチアプリケーションの強制停止

9.9 バッチサーバの停止

付録

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

付録 A.1 サンプルプロジェクトの概要

付録 A.2 組み込みデータベースの開始

付録 A.3 サンプルプロジェクトの実行手順

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデ

バッグ環境の構築手順

付録 B.1 インストール

付録 B.2 デバッグ環境のシステム構築

付録 B.3 組み込みデータベースの構築

付録 B.4 リソースアダプタのプロパティ設定

付録 B.5 アンインストール

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

付録 D デバッグ環境のシステムのチューニング

付録 E 障害時に必要となる情報の採取方法

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目次

付録 E.1 構成情報の採取

付録 E.2 エラーログの採取

付録 E.3 トレースログの採取

付録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取

付録 F Developer Version 9 からの移行

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

付録 G.1 MyEclipse で作成したプロジェクトの移行

付録 G.2 移行対象となるリソース

付録 G.3 WTP プロジェクトへの移行手順

付録 G.4 EJB プロジェクトの移行

付録 G.5 Web プロジェクトの移行

付録 G.6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの移行

付録 H Developer Version 8 からの移行(WTP からの移行の場合)

付録 I Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 以降の場合)

付録 I.1 バージョンアップ時の注意事項

付録 I.2 MyEclipse で作成したプロジェクトの移行

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

付録 J.1 移行対象となるプロジェクト

付録 J.2 移行対象となるリソース

付録 J.3 WTP プロジェクトへの移行手順

付録 J.4 EJB-JAR プロジェクトの移行

付録 J.5 WAR プロジェクトの移行

付録 J.6 EAR プロジェクトの移行

付録 J.7 プロジェクトのプロパティの移行

付録 J.8 プロジェクトのビルド

付録 J.9 アーカイブの作成

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング

付録 K.1 J2EE アプリケーションの開始

付録 K.2 Java VisualVM の起動

付録 K.3 注意事項

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

付録 L.1 JSF を利用する場合

付録 L.2 JPA を利用する場合

付録 M JavaMail の使用例

付録 M.1 Session オブジェクトの取得

付録 M.2 メッセージの作成

付録 M.3 メッセージの送信

付録 M.4 電子メールアドレス指定時の注意事項

付録 N 用語解説

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索引

目次

325

vii

第 1 編 Developer の概要

1

アプリケーション開発の概要

アプリケーションサーバで動作する J2EE アプリケーションを開発するには,

Developer で開発する J2EE アプリケーションの形式や構成を理解しておく

必要があります。

この章では,Developer を使用した J2EE アプリケーション開発の特長や開

発の流れを説明します。また,Developer が提供する機能と開発環境のマシ

ン構成についても説明します。また,そのほかのアプリケーションの開発の概

要についても説明します。

1

1 アプリケーション開発の概要

1.1 Developer による J2EE アプリケーション開発の

特長

アプリケーションサーバで動作する J2EE アプリケーションは,Developer を使用して開発できます。

ここでは,Developer を使用した J2EE アプリケーション開発の特長を説明します。

1.1.1 Eclipse との連携によるスムーズな J2EE アプリケーション開発

Developer では,Eclipse Web Tools Platform(Eclipse)を使用した J2EE アプリケーション開発をサ

ポートしています。

Eclipse を使用すると,J2EE アプリケーション開発の一連の作業をシームレスに実行できます。Eclipse を

使用した場合に開発環境から実行できる作業を次の図に示します。

図 1‒1 Eclipse 使用時に開発環境から実行できる作業

2

図に示すように,Eclipse を使用した開発環境では,J2EE アプリケーションの開発からデプロイ,テスト,

デバッグ,配布用アーカイブの作成までの J2EE アプリケーション開発の一連の作業を実行できます。開発

時に作成したプログラムは,すべて Eclipse のプロジェクトとして管理されます。

次に,Eclipse を使用した J2EE アプリケーション開発の特長を説明します。

● アプリケーションサーバ独自の定義情報の定義

アプリケーションサーバ独自の定義情報は,cosminexus.xml という属性ファイルに記述します。Eclipse

では,cosminexus.xml の作成および編集をサポートしています。これによって,開発効率を向上できま

す。

1 アプリケーション開発の概要

● J2EE サーバへのデプロイ・デバッグ

Eclipse では,Eclipse のプロジェクトで開発した J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイできま

す。アーカイブの作成またはアプリケーションディレクトリへのコピーは,デプロイ時に実施されるため,

ユーザ側でのコピーやアーカイブのインポート作業は不要になります。また,Eclipse で開発したソース

は,デプロイ時に自動的にビルドされます。さらに,デプロイした J2EE アプリケーションは,Eclipse の

機能を使用してデバッグできます。

1.1.2 展開ディレクトリ形式の利用による開発効率の向上

展開ディレクトリ形式とは,J2EE アプリケーションを構成するプログラムやファイルを,アーカイブしな

いでディレクトリの状態のままデプロイする形式です。

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションを利用すると,J2EE アプリケーションの入れ替えが容易

になります。次の図に,アーカイブ形式と展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの入れ替え手順

を示します。

図 1‒2 J2EE アプリケーション入れ替え手順の比較(アーカイブ形式・展開ディレクトリ形式)

デプロイ済みの J2EE アプリケーションを入れ替える場合,アーカイブ形式の J2EE アプリケーションでは,

J2EE アプリケーションを停止,削除してからソースファイルを修正します。また,修正したファイルを含

めてアーカイブし直してから,再度デプロイする必要があります。

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションを入れ替える場合,J2EE アプリケーションの削除,アー

カイブ,およびデプロイが不要となります。さらにリロード機能を使用すれば,J2EE アプリケーションを

停止および開始しなくても,ソースファイルを自動で入れ替えることができます。

このように,展開ディレクトリ形式を利用すれば入れ替え手順が容易になるため,修正作業が多くなる J2EE

アプリケーション開発の効率が向上します。

3

1 アプリケーション開発の概要

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションについては,「1.4.1 展開ディレクトリ形式の J2EE アプ

リケーション」を参照してください。

1.1.3 ユーザ拡張性能解析トレースの利用による J2EE アプリケーショ

ンの性能解析

ユーザ拡張性能解析トレースとは,アプリケーションのトレース対象の処理が実行された時点で出力される

性能解析情報(トレース情報)を使用して,アプリケーションの処理性能を解析する機能です。

ユーザ拡張性能解析トレースを利用するには,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを作成する必要が

あります。Developer では,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成を支援します。作成した

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを基に J2EE アプリケーションのテスト・デバッグが実施でき,

性能解析のための作業効率が向上します。

1.1.4 開発用データベースの標準提供

Developer では,開発環境で使用できるデータベース(組み込みデータベース)を標準で提供しています。

また,組み込みデータベースを操作するために,HiRDB SQL Executer を提供しています。HiRDB SQL

Executer を使用すると,組み込みデータベースに対して対話形式で SQL を実行できます。これによって,

開発環境でデータベース接続のテストも実施できるため,テスト・デバッグの作業効率が向上します。

1.1.5 開発環境の簡易構築

Developer では,GUI を利用して開発環境およびデバッグ環境を構築できます。GUI を利用できるため,

定義ファイルやコマンドを使用して構築する場合に比べて,短時間で環境を構築できるようになります。

GUI を利用して構築できる内容は次のとおりです。

• デバッグ環境の構築

• Eclipse のインストールおよびセットアップ

また,構築した環境の設定変更およびアンセットアップも GUI を利用して実行できます。

4

1 アプリケーション開発の概要

1.2 Developer で提供する機能

Developer では,J2EE アプリケーションを開発するための機能を提供しています。これらの機能を組み合

わせて使うことで,効率の良い J2EE アプリケーション開発ができます。

ここでは,Developer が提供する次の機能について説明します。

• Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発で使用する機能

• デバッグ環境と Eclipse 環境をセットアップする機能

• ユーザ拡張性能解析トレースを使用した J2EE アプリケーションのテストを支援する機能

1.2.1 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発で使用する機

Developer では,Eclipse の WTP(Eclipse Web Tools Platform)を使用して J2EE アプリケーション

を開発するために次の機能を提供しています。

• WTP コネクタ

• Management Server リモート管理機能

それぞれの機能の関係を次の図に示します。

図 1‒3 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発で使用する機能の関係

Developer では,WTP で開発した J2EE アプリケーションを WTP からデバッグ環境の J2EE サーバにデ

プロイしたり,J2EE サーバを起動したりできます。

WTP で開発した J2EE アプリケーションを操作するには,WTP コネクタおよび Management Server リ

モート管理機能を使用します。

WTP コネクタ

WTP コネクタは Eclipse のプラグインです。WTP コネクタは,WTP から J2EE サーバを起動した

り,J2EE サーバに J2EE アプリケーションをデプロイしたりするときに使用します。

5

1 アプリケーション開発の概要

Management Server リモート管理機能

WTP コネクタから J2EE サーバにアクセスできるようにするためのライブラリです。

WTP からの操作は,Management Server リモート管理機能に要求として渡されます。Management

Server リモート管理機能が受け取った要求は,さらに Management Server に渡され,J2EE サーバに

対して要求された操作が実行されます。WTP から J2EE サーバを操作するためには,Management

Server リモート管理機能の設定が必要になります。

WTP コネクタおよび Management Server リモート管理機能は,WTP からの要求を受け取り,デバッグ

環境の Management Server に処理を渡します。Management Server は,運用管理エージェントを通し

て,J2EE アプリケーションをデプロイしたり,J2EE サーバを起動したりします。

1.2.2 デバッグ環境と Eclipse 環境をセットアップする機能

Developer では,環境構築のための機能として,次に示す二つの機能を提供しています。

• 開発環境インスタントセットアップ機能

J2EE アプリケーションをデバッグするための環境を GUI 上で設定し,構築できます。開発環境インス

タントセットアップ機能では,次の環境をセットアップします。

• J2EE サーバ(簡易 Web サーバ,およびインプロセス HTTP サーバを含む)

• パフォーマンストレーサ

• 組み込みデータベース

• リソースアダプタ

• Management Server

• Eclipse セットアップ機能

Eclipse のインストールおよびセットアップを GUI 上で実施できます。

1.2.3 ユーザ拡張性能解析トレースを使用した J2EE アプリケーション

のテスト支援機能

Developer では,ユーザ拡張性能解析トレースを利用して J2EE アプリケーションの性能解析を実施する

ために,次の機能を提供しています。

• ユーザ拡張性能解析トレースのトレース取得ポイントの編集

ユーザ拡張性能解析トレースが出力されるポイントをトレース取得ポイントといいます。Developer

では,Eclipse 上でソースコードを見ながら,トレース取得ポイントを設定したり,削除したりできま

す。

• ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート・エクスポート

既存のユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのトレース取得ポイントを Eclipse に取り込んだり

(インポート),Eclipse 上で設定したトレース取得ポイントをユーザ拡張性能解析トレース設定ファイ

ルへ出力したり(エクスポート)できます。

6

1 アプリケーション開発の概要

1.3 開発環境のマシン構成

ここでは,J2EE アプリケーションを,1 台のマシンで開発・テストする場合の構成と,異なるマシンで開

発・テストする場合の構成について説明します。

なお,このマニュアルでは 1 台のマシンで開発およびテストをする場合の手順を中心に説明します。

1.3.1 1 台のマシンで開発・テストする場合の構成

J2EE アプリケーションのプログラミング環境とデバッグ環境を 1 台のマシン上に構築する場合の構成は

次のとおりです。

図 1‒4 プログラミング環境とデバッグ環境を 1 台のマシンに構築する場合の構成

1.3.2 異なるマシンで開発・テストする場合の構成

J2EE アプリケーションを開発する環境とテストする環境を異なるマシンに構築する場合は,次のような構

成になります。

図 1‒5 プログラミング環境とデバッグ環境を異なるマシンに構築する場合の構成

なお,デバッグ環境には,アプリケーションサーバをインストールします。アプリケーションサーバの構成

ソフトウェアについては,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB 基盤 概説」の「2.2 構成

ソフトウェア」を参照してください。

7

1 アプリケーション開発の概要

!

注意事項

ホスト名が解決できないネットワーク環境で,プログラミング環境とデバッグ環境を異なるマシンに構築する場

合は,次のどれかの方法で環境を構築してください。

• 簡易構築定義ファイルの<host-name>に IP アドレスを指定する

• 運用管理ポータルの「ホスト名」に IP アドレスを指定する

• hosts ファイルなどで,ホスト名が解決できるように設定する

ホスト名が解決できないネットワーク環境で J2EE サーバをデバッグしても,デバッグ接続できません。J2EE

サーバがサスペンド状態になる場合があります。この場合は,次のどちらかの方法で対処してください。

1. J2EE サーバの起動監視時間(デフォルトは 10 分)を指定している場合(推奨設定)

Eclipse 上では操作しないで,Manager が J2EE サーバを停止するのを待ってください。

2. J2EE サーバの起動監視時間(デフォルトは 10 分)を指定していない場合

タスクマネージャから J2EE サーバプロセスを終了してください。タスクマネージャで,起動中の J2EE サー

バプロセス(イメージ名:cjstartsv.exe)を終了してください。このとき,ほかの J2EE サーバプロセスを停

止しないように注意してください。

8

1 アプリケーション開発の概要

1.4 Developer で開発する J2EE アプリケーションの

形式

アプリケーションサーバで実行できる J2EE アプリケーションの形式には,展開ディレクトリ形式とアーカ

イブ形式があります。Eclipse を使用してアプリケーションを開発する場合は,デバッグ環境がローカルホ

ストにあるか,またはリモートホストにあるかで,J2EE アプリケーションの形式が決まります。それぞれ

の場合の J2EE アプリケーションの形式を次に示します。

デバッグ環境がローカルホストにある場合

展開ディレクトリ形式

デバッグ環境がリモートホストにある場合

アーカイブ形式

ここでは,展開ディレクトリ形式およびアーカイブ形式それぞれの J2EE アプリケーションの概要について

説明します。

参考

展開ディレクトリ形式を利用すると,修正したソースファイルを自動検知して更新するリロード機能を使用でき

ます。リロード機能を使用すると,修正したソースファイルを,少ない手順で動的に入れ替えられるようになる

ため,作業効率が向上します。このマニュアルで説明する J2EE アプリケーションの開発手順では,展開ディレ

クトリ形式で開発することを前提としています。

1.4.1 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーション

ここでは,展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの概要および構成を説明します。

(1) 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの概要

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションとは,EJB やサーブレットなどの J2EE アプリケーション

の実体を,J2EE サーバの外部に持つ J2EE アプリケーションです。

次の図に展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの概要を示します。

9

1 アプリケーション開発の概要

図 1‒6 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの概要

10

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションを実行するためには,アプリケーションディレクトリと呼

ばれる,ある一定のルールに従ったディレクトリとファイルの構造に,作成したプログラムを含め,そのま

まデプロイします。

展開ディレクトリ形式の場合,デプロイした J2EE アプリケーションを J2EE サーバに監視させて,ファイ

ルを更新したときなどに自動でリロードさせることができます(リロード機能)。このとき,J2EE アプリ

ケーションの停止や削除,インポートなどの作業は不要です。

また,展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションは,複数のクラスタで共有できます。J2EE アプリ

ケーションの実体を J2EE サーバの外部に持ち,各クラスタから参照する形を取るため,プログラムを修正

したときも,一回の更新作業ですべてのクラスタに反映できます。

なお,J2EE サーバにデプロイ済みの展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションに対して,次に示す

変更はできません。

• EJB-JAR および WAR の追加

• EJB-JAR および WAR の削除

• ライブラリ JAR

の追加

• ライブラリ JAR

の削除

注※

J2EE アプリケーションの DD(application.xml)の<module>タグ以下に定義されているファイル以

外で,拡張子が小文字の JAR ファイル(.jar)です。J2EE アプリケーション内の J2EE コンポーネント

から共通に使用できます。

これらの変更をする場合,一度 J2EE サーバから J2EE アプリケーションを削除してから,再度デプロイす

る必要があります。

1 アプリケーション開発の概要

(2) 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの構成

展開ディレクトリ形式では,アプリケーションディレクトリを作成し,アプリケーションディレクトリ以下

に EJB-JAR ディレクトリと WAR ディレクトリを含めます。

ここでは,展開ディレクトリ形式でデプロイした場合の J2EE アプリケーションの構成を説明します。

なお,Eclipse を使用して J2EE アプリケーションを開発する場合は,Eclipse が自動的に展開ディレクト

リ形式で作成するので,構成を意識する必要はありません。

アプリケーションディレクトリの構成例を次の図に示します。

図 1‒7 アプリケーションディレクトリの構成例

アプリケーションディレクトリに含まれる EJB-JAR ディレクトリ,および WAR ディレクトリの構成を示

します。

• EJB-JAR ディレクトリ

EJB-JAR ディレクトリには,次のファイルなどが含まれます。

• Enterprise Bean

• DD(EJB-JAR ディレクトリ用)

• WAR ディレクトリ

WAR ディレクトリには,次のファイルなどが含まれます。

• JSP

11

1 アプリケーション開発の概要

• サーブレット

• DD(WAR ディレクトリ用)

1.4.2 アーカイブ形式の J2EE アプリケーション

ここでは,アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの概要および構成を説明します。

(1) アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの概要

アーカイブ形式の J2EE アプリケーションとは,EJB やサーブレットなどの J2EE アプリケーションの実体

を J2EE サーバの作業ディレクトリに持つ J2EE アプリケーションです。

次の図にアーカイブ形式の J2EE アプリケーションの概要を示します。

図 1‒8 アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの概要

アーカイブ形式の J2EE アプリケーションを実行するには,作成したプログラムを EJB-JAR ファイルおよ

び WAR ファイルにアーカイブし,さらに EJB-JAR ファイルおよび WAR ファイルを EAR ファイルに

アーカイブしてから,J2EE サーバにデプロイします。

プログラムを修正した場合は,アーカイブとデプロイをやり直して J2EE アプリケーションを入れ替えま

す。なお,リデプロイ機能を使用すると,J2EE アプリケーションが持つすべての属性情報を引き継いで,

J2EE アプリケーションを入れ替えられます。

(2) アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの構成

アーカイブ形式では,J2EE アプリケーションを EAR ファイルとして作成し,EAR ファイルに WAR ファ

イルおよび EJB-JAR ファイルを含めます。

ここでは,アーカイブ形式でデプロイした場合の J2EE アプリケーションの構成を説明します。

EAR ファイルの構成例を次の図に示します。

12

図 1‒9 EAR ファイルの構成例

1 アプリケーション開発の概要

EAR ファイルに含まれる WAR ファイル,および EJB-JAR ファイルの構成を示します。

• WAR ファイル

WAR ファイルには,次のファイルなどが含まれます。

• JSP

• サーブレット

• DD(WAR ファイル用)

• EJB-JAR ファイル

EJB-JAR ファイルには,次のファイルなどが含まれます。

• Enterprise Bean

• DD(EJB-JAR ファイル用)

なお,Enterprise Bean は JavaBeans に実装することもできます。その場合,EJB-JAR ファイルは作

成しません。

13

1 アプリケーション開発の概要

1.5 J2EE アプリケーション開発の流れ

Developer での J2EE アプリケーションの開発をスムーズに進めるために,J2EE アプリケーションの開発

サイクルと,開発の手順を説明します。

1.5.1 J2EE アプリケーションの開発サイクル

J2EE アプリケーションの開発サイクルと,開発環境および実行環境で使用するツールを次の図に示します。

図 1‒10 J2EE アプリケーションの開発サイクル

14

開発環境では,Eclipse を使用して,J2EE アプリケーションの開発およびテストを実施します。J2EE アプ

リケーションのテストで問題があった場合は,J2EE アプリケーションを修正します。

完成した J2EE アプリケーションは,サーバ管理コマンド,または運用管理ポータルを使用して実行環境に

配布します。実行環境では,サーバ管理コマンドを使用して J2EE アプリケーションや J2EE リソースに実

行時属性を設定します。

1 アプリケーション開発の概要

1.5.2 J2EE アプリケーションの開発手順

ここでは,J2EE アプリケーションの開発手順について説明します。J2EE アプリケーションの開発の流れ,

参照先,および各工程で必要となるツールについて,次の図に示します。

このマニュアルで説明する J2EE アプリケーションは,テストで組み込みデータベースを利用するため,組

み込みデータベースも構築します。

図 1‒11 組み込みデータベースと EJB を利用した J2EE アプリケーション開発の流れ

各工程の概要を説明します。

1. 開発環境のインストールおよびセットアップ

J2EE アプリケーション開発に必要な環境を準備するために,次の作業を実施します。デバッグ環境の

セットアップは,開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用して

実行します。

• デバッグ環境のセットアップ

• Eclipse のインストールおよびセットアップ

これらインストールおよびセットアップを実行したあと,開発環境を設定する必要があります。開発環

さい。

2. データベースのテーブルの作成

デバッグ環境で使用する組み込みデータベースのテーブルを作成します。組み込みデータベースの

テーブルは,HiRDB SQL Executer を使用して作成します。組み込みデータベースのテーブルの作成

については,「3. デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成」を参照してください。

3. プロジェクトの作成・DD の作成

Eclipse のプロジェクトである,動的 Web プロジェクト,EJB プロジェクト,ユーティリティプロジェ

クト,エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。また,プロジェクトを作成する

15

1 アプリケーション開発の概要

のと同時に,DD も作成します。各プロジェクトと DD の作成については,「4. Eclipse を使用した

J2EE アプリケーションの開発」を参照してください。

4. 定義情報の編集

作成する J2EE アプリケーションの内容に合わせて,定義情報を編集します。編集する定義情報には,

DD の定義情報とアプリケーションサーバ独自の定義情報があります。定義情報の編集については,

「5. 定義情報の編集」を参照してください。

5. J2EE アプリケーションのテスト

Eclipse の機能を使って,開発環境で J2EE アプリケーションのデプロイ,テスト,およびデバッグを実

してください。また,Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリングについては,

「付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング」を参照してください。

6. 実行環境への配布

開発した J2EE アプリケーションを Eclipse でビルドして,EAR ファイルを生成します。生成した EAR

ファイルは,サーバ管理コマンドまたは運用管理ポータルを利用して,実行環境へ配布します。J2EE

アプリケーションの実行環境への配布については,「7. 実行環境への J2EE アプリケーションの配布」

を参照してください。

16

1 アプリケーション開発の概要

1.6 そのほかのアプリケーションの開発

Developer では,J2EE アプリケーションのほかに Web サービスおよびバッチアプリケーションを開発で

きます。

それぞれの開発の特長を説明します。

Web サービスの開発

Developer では,Eclipse プラグインを使用して Web サービスを開発できます。Web サービスおよ

び Web サービスクライアントの開発方法については,「8. Web サービスの開発」を参照してくださ

い。

バッチアプリケーションの開発

Developer では,Eclipse プラグインを使用してバッチアプリケーションを開発できます。バッチアプ

リケーションの開発方法については,「9. バッチアプリケーションの開発」を参照してください。

17

1 アプリケーション開発の概要

1.7 Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1

使用時の注意事項

ここでは,OS が Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 の場合に,Developer を使用して J2EE

アプリケーションを開発したり,テスト用のアプリケーションサーバを構築したりするときの注意事項につ

いて説明します。

1.7.1 管理者特権で実行する必要がある操作

Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 を使用している場合で,管理者特権で実行する必要があ

る操作について説明します。なお,ここではシステムドライブを C ドライブとして説明します。

(1) プログラムのインストール

Developer や Eclipse などのプログラムを,C:\Program Files 以下のディレクトリにインストールする場

合,管理者特権でインストールする必要があります。インストール時に,Windows 8,Windows 7 また

は Windows 8.1 の[UAC]ダイアログが表示される場合は,[UAC]ダイアログで管理者アカウントの

パスワードを入力してください。

(2) 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能の実行

開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能は,必ず管理者特権で実行してく

ださい。管理者特権がないユーザは,開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ

機能を起動できません。

管理者特権で実行する場合は,次に示すスタートメニューのショートカットを右クリックして,[管理者と

して実行]を選択してください。

開発環境インスタントセットアップ機能

• [Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境セットアップ]

• [Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境アンセットアップ]

• [Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境設定変更]

Eclipse セットアップ機能

• [Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipse セットアップ]

• [Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipse アンセットアップ]

(3) アプリケーションサーバが提供するコマンドの使用

アプリケーションサーバが提供するコマンドは,管理者特権で実行する必要があります。アプリケーション

サーバが提供するコマンドは,「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。

「管理者:コマンドプロンプト」は,Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 で提供されている機

能を使用して起動してください。起動方法の例を次に示します。

Windows 7 の場合

1.[スタート]ボタンをクリックします。

2.[プログラム]−[アクセサリ]を選択します。

3.[コマンド プロンプト]を右クリックして,[管理者として実行]をクリックします。

18

1 アプリケーション開発の概要

Windows 8 または Windows 8.1 の場合

デスクトップ画面で,[Windows]ロゴボタンを右クリックし,[コマンドプロンプト(管理者)]をク

リックします。

管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力するか,また

は確認情報を提供してください。

(4) アプリケーションサーバが提供する定義ファイルの更新

アプリケーションサーバが提供する定義ファイルは,管理者特権で更新する必要があります。管理者特権の

ないユーザが定義ファイルを更新しても,C:\Program Files 以下のディレクトリにある定義ファイルは更

新されません。管理者特権のないユーザが更新したファイルは,次に示すディレクトリ以下に保存されま

す。

C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\VirtualStore

なお,アプリケーションサーバは管理者特権で起動されるため,管理者特権のないユーザが更新した定義

ファイルの内容は無視されます。

(5) 制限されたフォルダに対する Eclipse からの操作

C:\Program Files 以下のディレクトリまたは C:\windows 以下のディレクトリに対する操作には管理者

特権が必要です。これらの制限されたディレクトリに対して,管理者特権のないユーザがファイルをエクス

ポートしたり,Eclipse のワークスペースを保存したりすると,リダイレクション機能によって,操作対象

のファイルはリダイレクトされ,次の場所に格納されます。

C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files

Eclipse 上からは,C:\Program Files 以下に実ファイルがあるかのように,ファイルを読み込んだり書き

込んだりできますが,エクスポートまたは保存したファイルの実体は上記の場所に格納されます。

(6) ショートカットを使用した組み込みデータベースの開始および停止

スタートメニューのショートカットを使用して組み込みデータベースを開始および停止する場合は,管理者

特権で実行する必要があります。

• 組み込みデータベースを開始する場合

[Cosminexus]−[データベース起動]

• 組み込みデータベースを停止する場合

[Cosminexus]−[データベース停止]

1.7.2 JIS X0213:2004 に含まれる Unicode の補助文字を使用する場

合の注意事項

Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 でサポートされた JIS X0213:2004 の第三水準および第

四水準の文字の一部には,Unicode の補助文字が含まれます。Unicode の補助文字とは,基本多言語面以

外の文字(Unicode のコードポイントが U+10000〜U+10FFFF の範囲の文字)のことです。UTF-16 エ

ンコーディングでは,サロゲートペアとして表されます。

Unicode の補助文字を使用する場合の注意事項を次に示します。

19

1 アプリケーション開発の概要

(1) リクエストで使用する場合の注意事項

アプリケーションサーバに対して,Internet Explorer 7 などのクライアントから Unicode の補助文字を

含むリクエストを送信した場合,Unicode の補助文字は,ログや PRF トレースに正しく出力されません。

ただし,その場合も,Unicode の補助文字以外の文字は,ログや PRF トレースに正しく出力されます。

また,リクエストに Unicode の補助文字が含まれる場合も,J2EE アプリケーションは正しく動作します。

リクエストでの Unicode の補助文字の使用を制限したい場合には,J2EE アプリケーションでの対応など

を検討してください。

(2) 環境構築/運用時の注意事項

アプリケーションサーバを構築,運用する場合,および J2EE アプリケーションやリソースアダプタをデプ

ロイする場合に使用する定義に,Unicode の補助文字は使用できません。

Unicode の補助文字を使用できない定義の例を示します。

• EAR,WAR,JAR,EJB-JAR,サーブレット,JSP,クラス,メソッド,引数,または変数の名称

• DD 内の各種定義

• システムのインストール先の指定値

• 各種定義ファイルの設定値

• そのほか,Eclipse で扱うファイルおよびディレクトリ全般

(Eclipse および Developer インストール先,デプロイディレクトリなど)

20

1 アプリケーション開発の概要

1.8 マニュアルの記載に関する注意事項

フォルダとパスの表記について

このマニュアルでは,IDE や Java コマンドでの表示に従い,フォルダ/ディレクトリの表現,および

パスの表記(「\」または「/」)を変更している場合があります。ご使用の環境に合わせて,フォルダ/

ディレクトリの表現,およびパスの表記を置き換えてお読みください。

WOW64 環境での利用時のパスの表記について

WOW64 環境では,デフォルトのインストールディレクトリは,「<システムドライブ>:\Program

Files(x86)\Hitachi\Cosminexus」です。ご使用の環境に合わせて,フォルダ/ディレクトリの表現,

およびパスの表記を置き換えてお読みください。

Eclipse に関するサポートについて

Developer が提供する Eclipse のプラグイン機能以外の Eclipse に関するサポートはしていません。

Eclipse の使用方法や Eclipse が表示するエラーの対処方法については,ユーザで調査,対処してくだ

さい。

このマニュアルで記載している操作以外の操作について

このマニュアルで記載している操作以外の操作(Eclipse 上の操作など)をした場合,動作の保証はで

きません。

ランゲージパックの使用について

このマニュアルでは,Eclipse Babel Project が提供する BABEL 日本語ランゲージパック

2014/12/23 版を適用した Eclipse メニュー表記を使用しています。使用するランゲージパックの

バージョンによっては,マニュアル内の表記と異なる場合があります。

Windows のメニュー名の表記について

このマニュアルに記載している Windows のメニュー名の表記は,次の OS を前提としています。

• Windows 7

Windows 8 または Windows 8.1 の場合は[スタート]メニューが表示されないため,画面左下から

表示できる[スタート]画面からメニューを選択してください。

21

第 2 編 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

2

インストールとセットアップ

この章では,Eclipse を使用した J2EE アプリケーション開発で使用するプロ

グラムのインストール,およびデバッグ環境と Eclipse のセットアップの手順

について説明します。また,プログラムのアンインストール,およびデバッグ

環境と Eclipse のアンセットアップの手順についても説明します。

なお,この章では,開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse

セットアップ機能を使用したセットアップ手順を中心に説明します。これら

の機能を使用しない場合は,「付録 B 開発環境インスタントセットアップ機

能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順」を

参照してください。

23

2 インストールとセットアップ

2.1 インストールとセットアップの流れ

J2EE アプリケーション開発環境で使用するプログラムをインストールおよびセットアップします。

プログラムのインストールと開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を

使用したセットアップの流れを次に示します。

図 2‒1 インストールとセットアップの流れ

24

それぞれの作業の概要を説明します。

1. インストール

インストーラを使用して,Developer をインストールします。また,セットアップに必要な環境変数の

設定をします。詳細は,「2.2 インストール」を参照してください。

2. 開発環境インスタントセットアップ機能を使用したデバッグ環境のセットアップ

デバッグ環境のセットアップをします。デバッグ環境のセットアップについては,「2.3 開発環境イン

スタントセットアップ機能を使用したデバッグ環境のセットアップ」を参照してください。

3. Eclipse セットアップ機能を使用したセットアップ

Eclipse のセットアップをします。Eclipse のセットアップについては,「2.4 Eclipse セットアップ機

能を使用したセットアップ」を参照してください。

4. 開発環境の設定

Eclipse を使用して J2EE アプリケーションを開発するための設定をします。詳細は,「2.5 Eclipse の

設定」を参照してください。

以降の節で,これらの手順について説明します。

また,この章ではセットアップした環境の設定変更とアンセットアップ,およびプログラムのアンインス

トールについても説明します。それぞれの手順については,次の個所を参照してください。

• Eclipse 使用時に必要となる設定を変更したい場合

「2.6 Eclipse の設定変更(任意の作業)」

• デバッグ環境の設定を変更したい場合

「2.7 デバッグ環境の設定変更」

• デバッグ環境をアンセットアップしたい場合

「2.8.1 デバッグ環境のアンセットアップ」

• Eclipse をアンセットアップしたい場合

2 インストールとセットアップ

「2.8.2 Eclipse 環境のアンセットアップ」

• Developer をアンインストールしたい場合

「2.9 Developer のアンインストール」

(1) セットアップに関する注意事項

開発環境インスタントセットアップ機能を実行中に Eclipse セットアップ機能を実行(または Eclipse セッ

トアップ機能を実行中に開発環境インスタントセットアップ機能を実行)すると,処理のステータスが未実

行のまま終了することがあります。

この場合,先に実行していたセットアップの処理が完了してから,次のセットアップを再度実行してくださ

い。なお,再度実行する前に,環境をアンセットアップする必要はありません。

25

2 インストールとセットアップ

2.2 インストール

ここでは,Developer のインストールについて説明します。

2.2.1 Developer のインストール

Developer のインストールには,インストーラを使用します。

インストールするには,Administrator 権限または管理者特権が必要です。なお,Developer のインストー

ル手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「2.2.2 

Application Server を新規インストールする(Windows の場合)」を参照してください。

なお,インストール手順の製品名「Application Server」は,「Developer」と読み替えてください。

ここでは,インストール後のディレクトリ構成,環境変数の設定,および Developer を再インストールす

るときの注意事項について説明します。

(1) インストール後のディレクトリ構成

Developer を<システムドライブ>:\Program Files\Hitachi の下にインストールすると「Cosminexus」と

いうディレクトリが作成されます。「Cosminexus」ディレクトリ以下の構成を次の図に示します。

26

図 2‒2 Developer のディレクトリ構成

2 インストールとセットアップ

(2) 環境変数の設定

Developer では,次に示す環境変数をシステムの環境変数に設定する必要があります。

環境変数 TZ

JST-9 など

参考

環境変数は,Windows の[コントロールパネル]の中の[システム]−[システムの詳細設定]を選択し,

[詳細設定]タブの中の[環境変数]ボタンをクリックすることで設定します。環境変数が正しく設定されて

いない場合はエラーが発生します。

環境変数の設定が終わったら,OS を再起動してください。

(3) Developer を再インストールするときの注意事項

ここでは,Developer を再インストールするときの注意事項と必要な作業について説明します。

27

2 インストールとセットアップ

インストールを実行する前に,構成ソフトウェアのすべてのプロセスが実行中でないことを確認してくださ

い。実行中の場合は,構成ソフトウェアのすべてのプロセスを停止してから,インストールしてください。

開発環境インスタントセットアップ機能でデバッグ環境をセットアップしたあとで Developer を再インス

トールする場合は,開発環境インスタントセットアップ機能を使用して事前にデバッグ環境をアンセット

アップしておいてください。また,Eclipse もアンセットアップしておいてください。事前にアンセット

アップしなかった場合は,Developer の再インストール後に手動で Management Server,J2EE サーバ,

パフォーマンストレーサ,および組み込みデータベースを削除してください。

28

2 インストールとセットアップ

2.3 開発環境インスタントセットアップ機能を使用し

たデバッグ環境のセットアップ

開発環境インスタントセットアップ機能を使用して,デバッグ環境をセットアップします。開発環境インス

タントセットアップ機能では,Smart Composer 機能を使用してデバッグ環境を構築します。ここでは,

開発環境インスタントセットアップ機能について,次の内容を説明します。

• 前提条件

• セットアップ実行時の注意事項

• セットアップする環境の設定内容

• セットアップ手順

参考

開発環境インスタントセットアップ機能を使用しない場合

Developer では,Smart Composer 機能を直接使用してデバッグ環境を構築することもできます。ま

た,インプロセス HTTP サーバ機能を使用しない場合や論理 CTM の環境を使用するデバッグ環境を構

築したい場合は,Smart Composer 機能を使用して構築してください。Smart Composer 機能について

は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「1.1.3 Smart Composer

機能とは」を参照してください。

2.3.1 開発環境インスタントセットアップ機能の前提条件

次の条件に当てはまる場合,開発環境インスタントセットアップ機能でデバッグ環境をセットアップできま

せん。セットアップできない条件とその対策を次に示します。

表 2‒1 開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップできない条件とその対策

セットアップできない条件

開発環境インスタントセットアップ機能以外の方法で

Management Server をセットアップしている

開発環境インスタントセットアップ機能以外の方法でホスト

やサーバを構築している

開発環境インスタントセットアップ機能以外の方法で組み込

みデータベースをセットアップしている

コマンド拡張機能が無効になっている

次のサービスのスタートアップの種類が「無効」になっている

• Management Server

• Management Server - Administration Agent

• HiRDB/EmbeddedEdition_CS0

対策

Management Server をアンセットアップする

ホストおよびサーバを削除する

組み込みデータベースをアンセットアップする

コマンド拡張機能を有効にする

該当するサービスのスタートアップの種類を「自

動」または「手動」に設定する

2.3.2 開発環境インスタントセットアップ機能実行時の注意事項

開発環境インスタントセットアップ機能でデバッグ環境を構築する際の注意事項を説明します。

29

2 インストールとセットアップ

(1) Windows セキュリティの重要な警告について

開発環境インスタントセットアップ機能の実行中に,[Windows セキュリティの重要な警告]ダイアログ

が表示された場合は,直ちに[ブロックを解除する]ボタンまたは[アクセスを許可する]ボタンをクリッ

クする必要があります。

(2) <Developer のインストールディレクトリ>\ADP 以下のディレクトリおよびファイル

について

開発環境インスタントセットアップ機能の実行中に,<Developer のインストールディレクトリ>\ADP 以

下のディレクトリおよびファイルを削除または名称変更しないでください。

(3) Management Server の管理ユーザの設定について

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップしたデバッグ環境を,ほかの PC(リモートホス

ト)から使用する場合は,Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に

してください。[認証なし]にすると,デバッグ環境の使用はローカルホストだけに制限されます。

(4) デバッグ環境を localhost 指定で構築した場合について

デバッグ環境を localhost 指定で構築すると,IP アドレスやホスト名を変更しても構築したデバッグ環境

をそのまま利用できます。localhost 指定で構築する場合の注意事項を説明します。

(a) ホスト名または IP アドレスの変更

PC(ローカルホスト)のホストコンピュータ名や IP アドレスを変更した場合,リモート管理機能との交信

ができなくなります。リモート管理機能との接続情報をリセットするため,OS を再起動してください。

(b) localhost 指定で構築した環境のカスタマイズ localhost 指定で構築した環境に,運用管理ポータルなどでカスタマイズを加えた場合は,IP アドレスやホ

スト名を変更しないでください。

Eclipse のワークスペースや Developer で提供する以外のプラグインをコピーした場合の動作について

は,Developer ではサポートしていません。

(c) localhost 固定設定

組み込みデータベースのホスト名を localhost とするため,localhost は必ずループバックアドレスに対応

させておいてください。

Web システムのホスト名およびエージェントホスト名を localhost 固定で構築します。この場合,運用管

理ポータル[論理サーバの環境設定]で SFO サーバまたは J2EE サーバの設定読み込みを実施すると,デ

フォルト値で更新される項目があり,読み込み実施後に再設定する必要があります。詳細は,マニュアル

「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

(d) 標準のデバッグ環境への切り替え

標準のデバッグ環境への切り替えはできません。標準のデバッグ環境へ切り替える場合,デバッグ環境を再

セットアップしてください。

2.3.3 セットアップする環境の設定内容

開発環境インスタントセットアップ機能を使用すると,次の図に示すような環境をセットアップできます。

30

2 インストールとセットアップ

図 2‒3 開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップするシステム

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップできる環境は次のとおりです。

• J2EE サーバ

※1

• パフォーマンストレーサ

• Management Server

• 組み込みデータベース

※2

注※1

インプロセス HTTP サーバ,リソースアダプタを含みます。

注※2

組み込みデータベースとは,Developer が提供するデバッグ環境用のデータベースです。

組み込みデータベースは,実行環境で HiRDB を使用する J2EE アプリケーションをテストするとき

だけ使用できます。実行環境で Oracle などのデータベースを使用する場合は,デバッグ環境で組み

込みデータベースを使用してテストできません。

また,組み込みデータベースへの接続で使用する JDBC ドライバには,Developer で提供する

JDBC ドライバを使用します。なお,Developer で提供する JDBC ドライバは Connector 1.5 に

対応していません。

セットアップの実行方法は,標準セットアップとカスタムセットアップのどちらかを選択できます。標準

セットアップを実行した場合は,表 2-2 に示す値で環境が構築されます。カスタムセットアップを実行し

た場合は,次の内容を任意の値に変更できます。

• 構築するデバッグ環境の設定

• 組み込みデータベース構築ディレクトリ(設定ファイルおよび RD エリアのファイル用ディレクトリ)

• 組み込みデータベースのサイズ

• J2EE サーバのポート番号

• Management Server の管理ユーザの設定

• Management Server のポート番号

31

2 インストールとセットアップ

• 組み込みデータベースのポート番号

開発環境インスタントセットアップ機能がセットアップする環境の設定値を次の表に示します。構築した

い環境に合わせて,標準セットアップまたはカスタムセットアップを選択してください。

表 2‒2 開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップする環境の設定値

環境

J2EE サーバ

設定項目 標準セットアップで設定される値

カスタム

セットアッ

プでの変更

×

×

ホスト名

J2EE サーバ名(表示名)

デバッグ接続のためのポート番

HTTP のポート番号

InstantHost

InstantJ2EEServer

3999

※1

簡易 Web サーバのポート番号

RMI レジストリのポート番号

ネーミングサービスのポート番

号(インプロセスネーミングサー

ビスのポート番号)

構築できるサーバの数

論理サーバ名

80

8080

23152

900

1

Smart Composer 機能が生成する論理サー

バ名

インプロセス HTTP サーバ

アクセスを許可するホストの定

ライトトランザクション

使用する

すべてのホストからのアクセスを許可する

有効

JTA リカバリの固定ポート番号 20302

リロード機能 リロード対象と設定されるファイルは次の

とおりです。

• EJB-JAR

• サーブレット

• JSP

1 秒 リロードの更新検知のインター

バル

セキュリティマネージャ

クラスパス

JSP デバッグ

使用しない

※2 add.class.path=<Developer のインス

トールディレクトリ>\DB\CLIENT\UTL

\

<HiRDB Type4 JDBC Driver の JAR

ファイル>

有効

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

32

2 インストールとセットアップ

環境 設定項目 標準セットアップで設定される値

J2EE サーバ

Management

Server

組み込みデータ

ベース

ホスト

パフォーマンス

トレーサ

例外発生時のデフォルトエラー

ページへのスタックトレース出

サーバ名

Eclipse コンソール出力の連携

コンソールへの情報出力

運用管理エージェントの起動

Management Server の起動

リモート管理機能の接続ポート

番号

終了要求受信ポート番号

内部通信用ポート番号

接続 HTTP ポート番号

運用管理エージェントのポート

番号

管理ユーザの設定

管理ユーザ ID

※4

パスワード

※4

Management Server への接続

を許可するホスト

組み込みデータベース構築ディ

レクトリ(設定ファイルおよび

RD エリアのファイル用ディレ

クトリ)

データベースサイズ

認可識別子

パスワード

ポート番号

開始・停止

構築できるホストの数

ホスト名

表示名

構築できるサーバの数

有効 cosmi_m

連携する

出力する

自動

自動

28099

※3

28005

28009

28080

20295

認証なし localhost

<Developer のインストールディレクトリ

>\ADP\DB\

Small(100MB)

USER1

※6

※6

22200

ユーザの操作

※7

1

Smart Composer 機能が生成するホスト名

InstantHost

1

カスタム

セットアッ

プでの変更

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

※5

33

2 インストールとセットアップ

パフォーマンス

トレーサ

リソースアダプ

環境 設定項目 標準セットアップで設定される値

論理サーバ名

表示名

インポート

表示名

※8

ユーザ ID

※8

パスワード

※8 description(コンフィグレー

ションプロパティ)

※8

DBHostName(コンフィグレー

ションプロパティ)

※8

コネクション・プールの最小値

8

Smart Composer 機能が生成する論理サー

バ名

InstantPRF

DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar を

インポートする

DB_Connector_for_Cosminexus_Driver

USER1

※9

22200

※9 localhost

1

※9

カスタム

セットアッ

プでの変更

×

×

×

×

×

×

×

×

×

コネクション・プールの最大値

8

8 ×

デプロイ デプロイする ×

(凡例)

○:カスタムセットアップで変更できます。

×:カスタムセットアップで変更できません。標準セットアップと同じ値が設定されます。

−:値は設定されません。空欄の状態です。

注※1

Eclipse のデバッグ構成で使用します。

開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップでは,デバッグ接続のためのポート番号として 3999 を

設定します。

注※2

J2EE サーバの起動オプションに「-nosecurity」を指定します。

注※3

Eclipse から Management Server に接続するために使用します。

注※4

開発環境インスタントセットアップ機能の設定変更以外での変更はしないでください。開発環境インスタントセッ

トアップ機能の設定変更以外で変更すると,開発環境インスタントセットアップ機能の設定変更およびアンセット

アップが実行できなくなります。

注※5

カスタムセットアップ時に Management Server 管理ユーザの設定を「認証あり」とした場合には「*」が設定され,

すべてのホストからのアクセスが許可されます。

注※6

標準セットアップでも値を変更できます。

34

2 インストールとセットアップ

注※7

スタートメニューのショートカットまたはコマンドを使用して,組み込みデータベースの開始および停止ができま

す。詳しい手順については,「6.2 組み込みデータベースの開始および停止」を参照してください。

注※8

インポートしたリソースアダプタの Connector 属性として設定されます。

注※9

組み込みデータベースの設定値と同じ値が設定されます。

2.3.4 デバッグ環境の標準セットアップ

開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップでは,決まった値でデバッグ環境をセットアッ

プします。標準セットアップを実行するためには,次の条件を満たしている必要があります。

• 組み込みデータベース構築ディレクトリ(設定ファイルおよび RD エリアのファイル用ディレクトリ)

• <Developer のインストールディレクトリ>\ADP\DB があること。

• <Developer のインストールディレクトリ>\ADP\DB のパスの長さが 80 バイト以内であること。

• <Developer のインストールディレクトリ>\ADP\DB 内にファイルがないこと。

• 次に示すディレクトリおよびファイルが<Developer のインストールディレクトリ>\ADP\DB の

直下にないこと。

・area ディレクトリ,area ファイル

・bats ディレクトリ,bats ファイル

・conf ディレクトリ,conf ファイル

・ini ディレクトリ,ini ファイル

• ネットワークドライブを使用したパスを指定していないこと。

• 開発環境インスタントセットアップ機能で指定するポート番号

システムでほかに使用しているポート番号と重複していないこと。標準セットアップで使用するポー

ト番号については,「2.3.3 セットアップする環境の設定内容」を参照してください。

デバッグ環境の標準セットアップを実行する場合の手順を次に説明します。

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境

セットアップ]を選択します。

開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[セットアップ - 開発環境インスタントセット

アップ]ダイアログの[セットアップの種類の選択]ページが表示されます。

35

2 インストールとセットアップ

「localhost 指定でデバッグ環境を構築する」チェックボックスをチェックした場合,複製用のマスター

イメージとしてデバッグ環境を構築できます。必要に応じて選択してください。

2.[標準]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[組み込みデータベースユーザの設定]ページが表示されます。

36

3. 次の項目を指定します。

項目名

認可識別子

指定値

組み込みデータベースを操作するときに使用する認可識別子を指定し

ます。

8 バイト以内の半角英数字で指定してください。

2 インストールとセットアップ

パスワード

項目名 指定値

組み込みデータベースを操作するときに使用するパスワードを指定し

ます。

半角英字で始まる 30 バイト以内の半角英数字で指定してください。

[パスワード]に指定した値と同じ値を指定します。 パスワード(確認)

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[セットアップの確認]ページが表示されます。

[セットアップの内容]エリアにセットアップされる内容が表示されるので,設定値を確認してくださ

い。標準セットアップで構築される環境の設定内容の詳細は,「2.3.3 セットアップする環境の設定内

容」を参照してください。

なお,組み込みデータベースユーザのパスワードについては,指定した値に関係なく 8 文字の「*(ア

スタリスク)」で表示されます。

5.[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

37

2 インストールとセットアップ

38

6.[終了]ボタンをクリックします。

[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。

!

注意事項

処理が中断された場合の対処

処理が中断された場合は,アンセットアップを実行してから再度セットアップを実行してください。アン

セットアップの手順については,「2.8.1 デバッグ環境のアンセットアップ」を参照してください。

エラーによって中断された場合は,コンソールに出力されたエラーメッセージを確認してエラーを取り除い

てから,アンセットアップしてください。そのあと,再度セットアップを実行してください。

出力されたエラーメッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開

発用)」を参照して対処してください。

組み込みデータベースのセットアップ時にエラーが発生した場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」を参

照してください。

セットアップした環境を変更する場合の注意

開発環境インスタントセットアップ機能で変更できない設定を変更したい場合は,セットアップが完了した

あとで,運用管理ポータルを使用して変更してください。ただし,運用管理ポータルで設定変更した J2EE

サーバに対して,再度開発環境インスタントセットアップ機能で設定を変更しようとすると,エラーが発生

するおそれがあります。

運用管理ポータルについてはマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照し

てください。

参考

セットアップ後の各サーバの状態

開発環境インスタントセットアップ機能を使用してセットアップすると,各サーバは次の状態になります。

表 2‒3 セットアップ後の各サーバの状態

サーバ名

運用管理エージェント

Management Server

状態

2 インストールとセットアップ

J2EE サーバ

パフォーマンストレーサ

組み込みデータベース

サーバ名 状態

×

(凡例)

○:開始 ×:停止

注※ localhost 指定でデバッグ環境を構築した場合は,停止状態となります。

セットアップログの確認方法

開発環境インスタントセットアップ機能を実行したときのログは,デバッグ環境のセットアップログに出力

されます。セットアップログの確認方法については「付録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能およ

び Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取」を参照してください。

2.3.5 デバッグ環境のカスタムセットアップ

カスタムセットアップでは,次の内容を指定して,デバッグ環境を構築できます。

• 構築するデバッグ環境の設定

• Management Server の管理ユーザの設定

• 組み込みデータベースの構築の有無

• 組み込みデータベース構築ディレクトリ(設定ファイルおよび RD エリアのファイル用ディレクトリ)

• 組み込みデータベースのサイズ

• J2EE サーバのポート番号

• Management Server のポート番号

• 組み込みデータベースのポート番号

ここでは,カスタムセットアップを実行する場合の手順を説明します。

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境

セットアップ]を選択します。

開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[セットアップ - 開発環境インスタントセット

アップ]ダイアログの[セットアップの種類の選択]ページが表示されます。

39

2 インストールとセットアップ

「localhost 指定でデバッグ環境を構築する」チェックボックスをチェックした場合,複製用のマスター

イメージとしてデバッグ環境を構築できます。必要に応じて選択してください。

2.[カスタム]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[デバッグ環境の選択]ページが表示されます。

40

3. デバッグ環境を構築するマシンの環境に合わせて,構築するデバッグ環境を選択します。また,組み込

みデータベースを構築するかどうかも指定します。

項目名

構築するデバッグ環境

の設定

標準

指定値

推奨の設定でデバッグ環境を構築する場合に選択します。

2 インストールとセットアップ

項目名

構築するデバッグ環境

の設定

標準

コンパクト

組み込みデータベース

の設定

組み込みデータ

ベースを構築する

指定値

デバッグ環境を構築するマシンの物理メモリが 1GB 以上の場合

に適しています。

使用メモリを抑えた設定でデバッグ環境を構築する場合に選択

します。大規模なアプリケーション開発には適していません。

デバッグ環境を構築するマシンの物理メモリが 1GB 未満の場合

に適しています。

組み込みデータベースを構築するかどうかを指定します。

• 組み込みデータベースを構築する場合

チェックします。

• 組み込みデータベースを構築しない場合

チェックを外します。なお,チェックを外した場合は,手順

8.〜手順 11.は省かれます。

!

注意事項

• コンパクト設定で構築した環境でも,使用状況によってはメモリ不足で動作が不安定となる場合がありま

す。そのため,開発環境で使用するメモリを確保した上で動作させてください。

• Windows x64 の環境(WOW64 を除く)では,コンパクト設定は利用できません。

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[Management Server 管理ユーザの設定]ページが表示されます。

5. 次の項目を指定します。

項目名

認証なし

認証あり

指定値

Management Server リモート管理機能で管理ユーザを設定しない場

合に選択します。

Management Server リモート管理機能で管理ユーザを設定する場合

に選択します。

41

2 インストールとセットアップ

管理ユーザ ID

パスワード

パスワード(確認)

項目名 指定値

[認証あり]を選択した場合,Management Server リモート管理機能

で使用する管理ユーザ ID を指定します。

8 バイト以内の半角英数字で指定してください。

[認証あり]を選択した場合,Management Server リモート管理機能

で使用するパスワードを指定します。

半角英字で始まる 30 バイト以内の半角英数字で指定してください。

[認証あり]を選択した場合,[パスワード]に指定した値と同じ値を

指定します。

6.[次へ]ボタンをクリックします。

[組み込みデータベースのセットアップ]ページが表示されます。

手順 4.で[組み込みデータベースを構築する]のチェックを外した場合は,[ポート番号の設定]ペー

ジが表示されます。手順 12.に移ります。

42

7. デバッグ環境で使用するデータベースの設定内容として,次の項目を指定および選択します。

項目名

組み込みデータベース構築ディ

レクトリ

指定値

組み込みデータベースの設定ファイルおよび RD エリアのファイルを格納

するディレクトリを 80 バイト以内で指定します。

デフォルトから変更したい場合は,[参照]ボタンから格納するディレクト

リを指定できます。

注意

次に示す条件のどれかに当てはまるディレクトリは指定できません。

• ディレクトリがない。

• ディレクトリのパスが UNC で表記されている。

• ディレクトリ内に次の名前のディレクトリまたはファイルが存在す

る。 area,bats,conf,ini

2 インストールとセットアップ

項目名

組み込みデータベース構築ディ

レクトリ

データベースサイズ

指定値

• ネットワークドライブを使用したパスを指定している。

構築したいデータベースのサイズを選択します。

• Small(100MB)

• Medium(500MB)

• Large(1GB)

8.[次へ]ボタンをクリックします。

[組み込みデータベースユーザの設定]ページが表示されます。

9. 次の項目を指定します。

認可識別子

パスワード

項目名 指定値

組み込みデータベースを操作するときに使用する認可識別子を指定し

ます。

8 バイト以内の半角英数字で指定してください。

組み込みデータベースを操作するときに使用するパスワードを指定し

ます。

半角英字で始まる 30 バイト以内の半角英数字で指定してください。

[パスワード]に指定した値と同じ値を指定します。 パスワード(確認)

10.[次へ]ボタンをクリックします。

[ポート番号の設定]ページが表示されます。

43

2 インストールとセットアップ

44

11. デバッグ環境で使用するポート番号を指定します。

[∧]および[∨]ボタン,[↑]および[↓]キー,または直接数値を入力して指定してください。

J2EE サーバの

ポート番号

Management

Server のポート

番号

項目名

デバッグ接続のためのポート

番号

HTTP のポート番号

簡易 Web サーバのポート番

J2EE サーバが利用する簡易 Web サーバのポート番号を

半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

RMI レジストリのポート番号 J2EE サーバが利用する RMI レジストリのポート番号を

半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

ネーミングサービスのポート

番号

J2EE サーバが利用する HTTP のポート番号を半角数字

で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

J2EE サーバがネーミングサービスとして利用する

CORBA ネーミングサービスのポート番号を半角数字で

指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

リモート管理機能の接続ポー

ト番号

終了要求受信ポート番号

指定値

J2EE サーバにデバッグ接続するために使用するポート

番号を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 0〜65535 です。

Management Server リモート管理機能への外部接続

ポート番号を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

Management Server 終了要求受信ポート番号を半角数

字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

2 インストールとセットアップ

Management

Server のポート

番号

項目名

内部通信用ポート番号

接続 HTTP ポート番号

運用管理エージェントのポー

ト番号

組み込みデータ

ベースのポート番

ポート番号

12.[次へ]ボタンをクリックします。

[セットアップの確認]ページが表示されます。

指定値

Management Server 内部通信用ポート番号を半角数字

で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

Management Server 接続 HTTP ポート番号を半角数字

で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

Management Server が使用する運用管理エージェント

のポート番号を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

組み込みデータベースが使用するポート番号を半角数字

で指定します。

指定できる範囲は 5001〜65535 です。

[セットアップの内容]エリアにセットアップされる内容が表示されます。設定値を確認してください。

を参照してください。

なお,Management Server 管理ユーザのパスワードおよび組み込みデータベースユーザのパスワード

については,指定した値に関係なく 8 文字の「*(アスタリスク)」で表示されます。

13.[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

45

2 インストールとセットアップ

14.[終了]ボタンをクリックします。

[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。

処理が中断された場合の対処,セットアップ後の各サーバの状態,開発環境インスタントセットアップ機能

では変更できない設定の変更方法については,「2.3.4 デバッグ環境の標準セットアップ」の注意事項およ

び参考事項を参照してください。

46

2 インストールとセットアップ

2.4 Eclipse セットアップ機能を使用したセットアップ

ここでは,Eclipse のダウンロード,およびセットアップ機能を使用したセットアップについて説明しま

す。

2.4.1 Eclipse セットアップ機能実行時の注意事項

Eclipse セットアップ機能で環境を構築する際の注意事項を説明します。

(1) <Developer のインストールディレクトリ>\ADP 以下のディレクトリおよびファイル

について

Eclipse セットアップ機能の実行中に,<Developer のインストールディレクトリ>\ADP 以下のディレク

トリおよびファイルを削除または名称変更しないでください。

(2) サポートしている Eclipse のバージョンについて

Developer が提供する Eclipse セットアップ機能でサポートしている Eclipse のバージョンは 4.4.1 です。

サポートしている Eclipse については,リリースノートを参照してください。

なお,上記のバージョンの Eclipse であれば,ダウンロードサイトから入手した Eclipse でも使用できま

す。

(3) Eclipse セットアップで使用するランゲージパックについて

Eclipse セットアップ機能では,ランゲージパックを適用した環境を構築できます。

ランゲージパックを適用するためには,添付品のランゲージパックのアーカイブファイルを,Eclipse の

アーカイブファイルと同じフォルダに格納してください。添付品のランゲージパック以外のものを使用し

た際の動作は保証しません。

(4) Eclipse のバージョン変更について

Eclipse のバージョンを変更する場合は,Eclipse の configuration フォルダを一度削除してから,Eclipse

セットアップ機能を使ってバージョンを変更してください。 configuration フォルダを次に示します。

Windows 8,Windows 7,または Windows 8.1 の場合

C:\Users\(全ユーザ分)\ADP

(5) Eclipse のインストール先について

Eclipse セットアップでの Eclipse インストール先として,次に示すフォルダは未サポートです。

• 一般権限のアカウントが参照・変更できないフォルダとそのサブフォルダ

• 特定のアカウントしか参照・変更できないフォルダとそのサブフォルダ

• ネットワークドライブ上のフォルダ

2.4.2 Eclipse のダウンロード

ここでは,Eclipse のダウンロードについて説明します。

47

2 インストールとセットアップ

参考

アーカイブファイルは,Developer に同梱されている添付品のアーカイブファイルを使用することもできます。

これを使用する場合は,ダウンロードサイトからの入手は不要です。

1. Eclipse のアーカイブファイルを入手します。

Eclipse のアーカイブファイルは,Eclipse.org のダウンロードサイトから入手してください。Eclipse

のバージョンが 4.4.1 の場合のアーカイブファイルを次に示します。

Windows x86(WOW64 環境を含む)の場合 eclipse-jee-luna-SR1a-win32.zip

Windows x64 の場合 eclipse-jee-luna-SR1a-win32-x86_64.zip

2. ダウンロードした Eclipse のアーカイブファイルを,Eclipse セットアップ機能で使用するため次の

フォルダへ格納します。

<Developer のインストールディレクトリ>\ADP\Archives

2.4.3 Eclipse 環境のセットアップ

Eclipse セットアップ機能を使用して,Eclipse 環境をセットアップします。

Eclipse セットアップ機能では,Eclipse のインストール,および Developer が提供する Eclipse プラグイ

ンの組み込みを実施します。また,必要に応じてランゲージパックを適用した環境も構築できます。

なお,Eclipse セットアップ機能以外の方法でインストールした Eclipse には,Eclipse セットアップ機能

を使用して,Eclipse プラグインを組み込むことはできません。

Eclipse セットアップ機能を使用した場合,デフォルトの Eclipse のインストールディレクトリは次のとお

りです。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\IDE

Eclipse セットアップ機能を使用してセットアップする手順を説明します。

!

注意事項

Babel ランゲージパックを適用する場合,製品に添付されている Babel ランゲージパックを使用してください。

ダウンロードサイトから入手した Babel ランゲージパックはサポート対象外です。

なお,製品に添付されている Babel ランゲージパックは,4.4.1 用です。

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipse セット

アップ]を選択します。

Eclipse セットアップ機能が起動して,Eclipse のアーカイブファイルをダウンロードしたかどうかを確

認するダイアログが表示されます。

クスにチェックします。

48

2.[了解]ボタンをクリックします。

[Eclipse のインストール]ページが表示されます。

2 インストールとセットアップ

ここでは,Eclipse のアーカイブファイルをアーカイブファイル格納用ディレクトリ(<Developerのイ

ンストールディレクトリ>\ADP\Archives

)に格納した場合の画面を示しています。

Eclipse のアーカイブファイルをアーカイブファイル格納用ディレクトリに格納していない場合は,[次

へ]ボタンが活性化されません。手順 3.で Eclipse のアーカイブファイルを指定してください。

3. Eclipse のインストールディレクトリおよびアーカイブファイルを指定します。

項目名

Eclipse のインストールディレクトリ

アーカイブファイルディレクトリ

指定値

Eclipse のインストールディレクトリを 50 文字以内で指定し

ます。

デフォルトの設定から変更したい場合は,[参照]ボタンから

指定してください。

注意

次に示す条件のどちらかに当てはまるディレクトリは指定

できません。

• ディレクトリがない。

• ディレクトリのパスが UNC で表記されている。

アーカイブファイルディレクトリの[参照]ボタンから Eclipse

のアーカイブファイルを指定します。

49

2 インストールとセットアップ

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[セットアップの確認]ページが表示されます。

[セットアップの内容]エリアに表示された内容を確認してください。

5.[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

50

6.[終了]ボタンをクリックします。

[セットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログが閉じます。Eclipse がセットアップされ,デスク

トップ上に Eclipse のショートカットが生成されます。

2 インストールとセットアップ

参考

処理が中断された場合の対処

[中止]ボタンをクリックするなどによって,処理を中断した場合は,アンセットアップを実行してから

再度セットアップを実行してください。アンセットアップの手順については,「2.8.2 Eclipse 環境のア

ンセットアップ」を参照してください。

エラーによって中断された場合は,コンソールに出力されたエラーメッセージを確認してエラーを取り除

いてから,アンセットアップしてください。そのあと,再度セットアップを実行してください。

出力されたエラーメッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用

/開発用)」を参照して対処してください。

Eclipse セットアップ機能の起動オプションの使用

手順 1.のダイアログで設定した[次回からこのダイアログを表示しない]の設定を取り消して起動した

い場合は,起動オプション-resetdialog を指定して,Eclipse セットアップ機能を起動します。

次のように起動オプションを指定して,実行してください。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EclipseSetup\bin\EclipseSetup.bat -resetdialog

セットアップログの確認方法

Eclipse セットアップ機能を実行したときのログは,Eclipse のセットアップログに出力されます。セッ

トアップログの確認方法については「付録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse

セットアップ機能実行時の情報の採取」を参照してください。

セットアップした環境の設定変更について

[セットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログで構築した環境は,eclipse.ini ファイルを編集する

ことで設定変更できます。

Eclipse の設定情報は configuration フォルダの所有者アカウントで変更できます。Eclipse の設定情報

を 09-00 以前のようにローカルマシン内の全アカウントで共有したい場合は,eclipse.ini の次の記述を

行ごと削除してください。

[email protected]/ADP/eclipse/configuration

51

2 インストールとセットアップ

2.5 Eclipse の設定

ここでは,J2EE アプリケーションを開発するために必要な,Eclipse 上での JDK の設定を確認する手順を

示します。また,J2EE アプリケーションが持つローカル変数情報を出力する場合の設定手順を示します。

(1) JDK の確認

Eclipse 上で開発するときに使用する JDK が Developer で提供されている JDK かどうかを確認します。

確認手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2. 左ペインで[Java]−[インストール済みの JRE]を選択します。

[インストール済みの JRE]ページが表示されます。

52

3.[インストール済みの JRE]が Developer で提供されている JDK かどうかを確認します。

[ロケーション]に次のパスが表示されているかどうかを確認します。

<Developerのインストールディレクトリ>\jdk

• パスが表示されていない場合

[追加]ボタンをクリックして,上記のパスを指定します。パスの指定後,[名前]のチェックボッ

クスにチェックします。

• パスが表示されている場合

[名前]のチェックボックスにチェックしているかどうかを確認します。チェックしていない場合は

チェックしてください。

特に,複数の JDK がインストールされている場合,<Developer のインストールディレクトリ>\jdk

にチェックしていないことがあります。チェックしていない場合は,チェックしてください。

4.[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

2 インストールとセットアップ

(2) ローカル変数情報の出力の設定

Eclipse のコンパイラの設定によって,例外発生時に J2EE アプリケーションが持つローカル変数の情報を

スタックトレース上に出力できます。ローカル変数情報の出力については,マニュアル「アプリケーション

サーバ 機能解説 保守/移行編」の「5.10 JavaVM スタックトレース情報」を参照してください。

ローカル変数情報を出力する場合のコンパイラの設定手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2. 左ペインで[Java]−[コンパイラー]を選択します。

[コンパイラー]ページが表示されます。

3. 次の項目を指定します。

JDK 準拠

項目名

コンパイラー準拠レ

ベル

クラス・ファイル生成

指定値

「1.8」を選択します。

Web サービスを開発するときは「1.7」を選択してください。

[生成されたクラス・ファイルに変数属性を追加(デバッガーに

よって使用される)]をチェックします。

なお,それ以外の項目については,出力したい内容に合わせて

チェックしてください。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

JDK 準拠

項目名

デフォルトの準拠設定の使用

指定値

コンパイラに使用する設定を指定します。

• チェックする

[コンパイラー準拠レベル]で指定したレベルに沿った設定が

適用されます。

• チェックしない

53

2 インストールとセットアップ

JDK 準拠

項目名

デフォルトの準拠設定の使用

指定値

次の項目を手動で指定します。

[生成された .class ファイルの互換性]

[ソースの互換性]

[「assert」と呼ばれる識別子を許可しない]

[「enum」と呼ばれる識別子を許可しない]

4.[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

プロジェクト単位で設定を変更する場合は,Eclipse のメニューの[プロジェクト]−[プロパティ]−

[Java コンパイラー]を選択することで,同様の設定ができます。

54

2 インストールとセットアップ

2.6 Eclipse の設定変更(任意の作業)

次に示す項目は,J2EE アプリケーション開発時に使用される設定です。

• プロキシの設定

• ソケット操作のブロックのタイムアウト設定

• コンソールの設定

注※

インターネット接続時にプロキシを使用している場合は,使用している Internet Explorer のプロキ

シの設定に必ず合わせてください。

プロキシの設定が誤っている場合,Management Server のリモート管理機能への接続などで失敗

する場合があります。

これらの設定は,デフォルト値が設定されていますが,使用したい設定に変更できます。

ここでは,これらの設定を変更する手順を説明します。

2.6.1 Eclipse のプロキシの設定

インターネット接続時にプロキシを使用している環境では,Eclipse でプロキシを設定します。プロキシの

設定は,使用している Internet Explorer のプロキシの設定に合わせてください。プロキシの設定手順を次

に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2. 左ペインのツリービューで[一般]−[ネットワーク接続]を選択します。

[ネットワーク接続]ページが表示されます。

3.[アクティブ・プロバイダー]を選択します。

55

2 インストールとセットアップ

Windows の[インターネットオプション]でプロキシの設定がされている場合は,[アクティブ・プロ

バイダー]として[ネイティブ]が選択されているため,[OK]ボタンをクリックします。

[インターネットオプション]でのプロキシ設定値とは異なる設定を使用する場合などは,[アクティ

ブ・プロバイダー]として[手操作]を選択し,手順 4.以降の手順に従って値を設定してください。

4.[プロキシー・エントリー]で[HTTP]を選択し,[編集]ボタンをチェックします。

[プロキシー・エントリーの編集]画面が表示されます。

5.[ホスト],[ポート],および[認証情報]を入力して[OK]ボタンをクリックします。

[ネットワーク接続]ページに戻ります。

6.[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

2.6.2 ソケット操作のブロックのタイムアウト設定変更

Management Server リモート管理機能と接続するときに使用するソケット操作のブロックのタイムアウ

ト設定を変更したい場合は,[接続]ページで設定内容を変更します。

なお,Management Server リモート管理機能にログインしている場合は設定できません。Management

Server リモート管理機能からログアウトして,設定してください。設定手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2. 左ペインのツリービューで[サーバー]−[リモート管理]−[接続]を選択します。

[接続]ページが表示されます。

56

3. 使用したい環境に合わせて,次の項目を変更します。

項目名

ソケット操作のブロックに

タイムアウトを設定

指定値

ソケット操作のブロックにタイムアウトを設定するかどうかを指定します。

• チェックする

2 インストールとセットアップ

項目名

ソケット操作のブロックに

タイムアウトを設定

タイムアウト(秒)

指定値

タイムアウトを設定します。

• チェックしない

タイムアウトを設定しません。

ソケット操作のブロックでタイムアウトする時間を秒で指定します。

指定できる値の範囲は,180〜99999 秒です。

4.[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

ソケット操作のブロックにタイムアウトを設定している場合で,Management Server リモート管

理機能を使用した処理を実行しているときに,「Read time out」のメッセージが表示されることが

あります。このメッセージが表示されたあとも,Management Server リモート管理機能の処理が

続行されていることがあります。

タイムアウトの値を変更した場合,変更した値を保存しないで Management Server リモート管理

機能にログインすると,変更した値は破棄され,変更前の値で動作します。

2.6.3 コンソールの設定変更

J2EE サーバのプロセスの標準出力や標準エラー出力は,Eclipse が提供するコンソールに表示されます。

コンソールの出力形式の設定を変更したい場合は,Eclipse の[設定]ダイアログで変更できます。Eclipse

のコンソールの設定を変更する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2. 左ペインのツリービューで[実行/デバッグ]−[コンソール]を選択します。

[コンソール]ページが表示されます。

57

2 インストールとセットアップ

3. 必要に応じて,次の項目を変更してください。

項目名

固定幅コンソール

最大文字幅

コンソール出力の制限

指定値

コンソールビューで表示する 1 行の文字数を固定するかどうかを指定します。

• チェックする

1 行の文字数を固定します。

• チェックしない

1 行の文字数を固定しません。

1 行の文字数を固定する場合,[最大文字幅]も指定します。

なお,1 行の文字数が[最大文字幅]に指定した数を超える場合は,改行して

表示されます。

コンソールビューに表示する 1 行の文字数を指定します。80〜1000 の範囲で

指定します。

[固定幅コンソール]をチェックしている場合は必ず指定します。

コンソールの出力を制限するかどうかを指定します。

• チェックする

コンソールの出力を制限します。

• チェックしない

コンソールの出力を制限しません。

なお,コンソールの出力を制限している場合に,出力された行までの文字数が

[コンソールのバッファー・サイズ(文字)]で指定されているバッファサイズを

超えると,先頭から超えた分のメッセージが消去されます。消去されたメッ

セージは次のファイルで確認できます。

<Eclipseのワークスペースディレクトリ>\.metadata\.log

コンソールのバッファー・サイ

ズ(文字)

コンソールのバッファサイズ(文字数)を,1000〜1000000 の範囲で指定し

ます。表示したいサイズに調節してください。

[コンソール出力の制限]をチェックしている場合に必ず指定します。

表示されるタブ幅

プログラムが標準出力に書き

込むときに表示

コンソールビューで表示するタブ幅を文字数で指定します。1〜100 の範囲で

指定します。

J2EE サーバや J2EE アプリケーションが標準出力にメッセージを出力したと

きに,コンソールビューを前面に表示するかどうかを指定します。

• チェックする

コンソールビューを前面に表示します。

• チェックしない

コンソールビューを前面に表示しません。

プログラムが標準エラーに書

き込むときに表示

標準出力のテキスト色

標準エラーのテキスト色

J2EE サーバや J2EE アプリケーションが標準エラー出力にメッセージを出力

したときに,コンソールビューを前面に表示するかどうかを指定します。

• チェックする

コンソールビューを前面に表示します。

• チェックしない

コンソールビューを前面に表示しません。

標準出力のテキストの色を指定します。

標準エラー出力のテキストの色を指定します。

58

項目名

標準入力のテキスト色

背景色

指定値

標準入力のテキストの色を指定します。

コンソールの背景色を指定します。

4.[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

2 インストールとセットアップ

59

2 インストールとセットアップ

2.7 デバッグ環境の設定変更

開発環境インスタントセットアップ機能で構築したデバッグ環境の設定内容は,開発環境インスタントセッ

トアップ機能を使用して変更できます。

開発環境インスタントセットアップ機能でデバッグ環境の設定内容を変更する手順を次に説明します。

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境

設定変更]を選択します。

開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[設定変更 - 開発環境インスタントセットアップ]

ダイアログの[Management Server 管理ユーザの設定変更]ページが表示されます。

60

2. 管理ユーザの設定を変更して,[次へ]ボタンをクリックします。

管理ユーザの設定変更が不要な場合は,[次へ]ボタンをクリックして次ページへ進みます。

管理ユーザの設定内容については,「2.3.5 デバッグ環境のカスタムセットアップ」を参照してくださ

い。

[ポート番号の設定変更]ページが表示されます。

2 インストールとセットアップ

ポート番号の設定変更が不要な場合は,手順 4.へ移ります。

3. J2EE サーバまたは Management Server のポート番号を変更します。

[∧]および[∨]ボタン,[↑]および[↓]キー,または直接数値を入力して指定してください。

J2EE サーバのポー

ト番号

Management

Server のポート番

項目名

デバッグ接続のためのポート

番号

HTTP のポート番号

簡易 Web サーバのポート番

RMI レジストリのポート番号

ネーミングサービスのポート

番号

リモート管理機能の接続ポー

ト番号

終了要求受信ポート番号

指定値

J2EE サーバにデバッグ接続するために使用するポー

ト番号を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 0〜65535 です。

J2EE サーバが利用する HTTP のポート番号を半角数

字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

J2EE サーバが利用する簡易 Web サーバのポート番号

を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

J2EE サーバが利用する RMI レジストリのポート番号

を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

J2EE サーバがネーミングサービスとして利用する

CORBA ネーミングサービスのポート番号を半角数字

で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

Management Server リモート管理機能への外部接続

ポート番号を半角数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

Management Server 終了要求受信ポート番号を半角

数字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

61

2 インストールとセットアップ

Management

Server のポート番

項目名

内部通信用ポート番号

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[設定変更の確認]ページが表示されます。

指定値

Management Server 内部通信用ポート番号を半角数

字で指定します。

指定できる範囲は 1〜65535 です。

5.[設定変更の内容]エリアに表示された設定値を確認します。

6.[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

設定変更が終了すると,[設定変更の完了]ページが表示されます。

62

2 インストールとセットアップ

7.[終了]ボタンをクリックします。

[設定変更 - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。

!

注意事項

エラーが発生した場合の対処

エラーが発生した場合はの対処については,「2.3.4 デバッグ環境の標準セットアップ」の注意事項にある

処理が中断された場合の対処の説明を参照してください。

開発環境インスタントセットアップ機能以外から環境を変更する場合

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した J2EE サーバの設定は,運用管理ポータルでも変更できま

す。

ただし,運用管理ポータルで設定変更した J2EE サーバに対して,再度開発環境インスタントセットアップ機

能で設定を変更しようとすると,エラーが発生するおそれがあります。

[設定変更 - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログ以外で環境を変更したあとに,[設定変更 - 開

発環境インスタントセットアップ]ダイアログで設定を変更すると,[設定変更 - 開発環境インスタントセッ

トアップ]ダイアログ以外で変更した設定が,デバッグ環境から削除されます。[設定変更 - 開発環境インス

タントセットアップ]ダイアログ以外で変更した設定が,デバッグ環境から削除された場合,削除された設

定を再度設定してください。

参考

設定変更後の各サーバの状態

開発環境インスタントセットアップ機能を使用して設定を変更すると,各サーバは次の状態になります。

表 2‒4 設定変更後の各サーバの状態

サーバ名 状態

運用管理エージェント

Management Server

J2EE サーバ

パフォーマンストレーサ

×

63

2 インストールとセットアップ

組み込みデータベース

サーバ名 状態

(凡例)

○:開始 ×:停止 △:設定変更前と同じ状態

注※

J2EE サーバが開始されたときに,変更した内容が有効になります。

セットアップログの確認方法

開発環境インスタントセットアップ機能を実行したときのログは,デバッグ環境のセットアップログで確認

できます。セットアップログの確認方法は「付録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および

Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取」を参照してください。

64

2 インストールとセットアップ

2.8 アンセットアップ

ここでは,デバッグ環境と Eclipse 環境をアンセットアップする手順を説明します。

開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能で構築した環境をアンセット

アップしたい場合は,必ず開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能のアン

セットアップを実行してください。

開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能のアンセットアップを実行する

と,環境がすべて削除されます。組み込みデータベース構築ディレクトリの下に手動で追加したファイルや

ディレクトリも削除されます。Eclipse のワークスペースやプロジェクトなどのデータは,このディレクト

リ以外のディレクトリに作成してください。

2.8.1 デバッグ環境のアンセットアップ

開発環境インスタントセットアップ機能で構築したデバッグ環境をアンセットアップする手順を次に説明

します。

なお,開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境をアンセットアップする前に,Developer

をアンインストールおよび再インストールした場合は,「(2) 手動でアンセットアップする場合」を参照し

てください。

!

注意事項

開発環境インスタントセットアップ機能で構築したデバッグ環境に手動で論理サーバを追加した場合

開発環境インスタントセットアップ機能で構築したデバッグ環境に手動で論理サーバを追加した場合は,ア

ンセットアップの前に手動で追加した論理サーバを削除してください。

削除しないでアンセットアップすると,手動で追加した論理サーバが残るため,アンセットアップ後に開発

環境インスタントセットアップ機能のセットアップを実行する際,エラーが発生するおそれがあります。

エラーが発生した場合は,手動で追加した論理サーバ,およびホスト(InstantHost)を削除して,開発環境

インスタントセットアップ機能のアンセットアップを実行してから,再度セットアップを実行してください。

(1) 開発環境インスタントセットアップ機能を使用する場合

開発環境インスタントセットアップ機能を使用したアンセットアップの手順を次に示します。

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環境

アンセットアップ]を選択します。

2. 開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[アンセットアップ - 開発環境インスタントセッ

トアップ]ダイアログの[アンセットアップの確認]ページが表示されます。

65

2 インストールとセットアップ

3.[アンセットアップの内容]エリアに表示された内容を確認して,[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

アンセットアップが終了すると,[アンセットアップの完了]ページが表示されます。

66

4.[終了]ボタンをクリックします。

[アンセットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。

参考

アンセットアップの処理内容の確認方法

録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取」

を参照してください。

2 インストールとセットアップ

アンセットアップ後の各サーバの状態

開発環境インスタントセットアップ機能を使用してアンセットアップすると,各サーバは次の状態になり

ます。

表 2‒5 アンセットアップ後の各サーバの状態

サーバ名

運用管理エージェント

Management Server

J2EE サーバ

パフォーマンストレーサ

組み込みデータベース

状態

×

×

(凡例)

×:停止 −:削除されたため,該当しない。

(2) 手動でアンセットアップする場合

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境をアンセットアップする前に,Developer をアン

インストールおよび再インストールした場合は,次の手順で構築した環境を手動でアンセットアップしてく

ださい。

1. J2EE サーバおよびパフォーマンストレーサをアンセットアップします。

次に示す Smart Composer 機能のコマンドおよびサーバ管理コマンド(CUI)を実行して,J2EE サー

バおよびパフォーマンストレーサをアンセットアップしてください。

• Web システムの停止(cmx_stop_target コマンド)

<Developerのインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m localhost:<開発環境インスタ

ントセットアップ機能で指定した接続HTTPポート番号

> -u <開発環境インスタントセットアップ機能で指

定したManagement Server管理ユーザのID> -p <開発環境インスタントセットアップ機能で指定した

Management Server管理ユーザのパスワード> -mode ALL -s InstantWebSystem

注※

標準セットアップの場合は,28080 です。

• J2EE サーバのアンセットアップ(cjsetup コマンド)

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d cmx_InstantWebSystem_unit1_J2EE_01

• Web システムの削除(cmx_delete_system コマンド)

<Developerのインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_delete_system -m localhost:<開発環境インス

タントセットアップ機能で指定した接続HTTPポート番号

> -u <開発環境インスタントセットアップ機能で

指定したManagement Server管理ユーザのID> -p <開発環境インスタントセットアップ機能で指定した

Management Server管理ユーザのパスワード> -s InstantWebSystem

注※

標準セットアップの場合は,28080 です。

なお,コマンドの詳細はマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照して

ください。

2. Management Server をアンセットアップします。

次に示すファイルをコピーし,cjsetup コマンド(J2EE サーバの削除)を実行して,Management

Server をアンセットアップしてください。

67

2 インストールとセットアップ

• コピー元のファイル

・<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\adminagent.properties

・<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.properties

・<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.xml

・<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.cfg

• コピー先のディレクトリ

<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config

• 実行するコマンド(cjsetup コマンド)

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d cosmi_m

3. 組み込みデータベースをアンセットアップします。

組み込みデータベースのアンセットアップについては,「付録 B.3(3) 組み込みデータベースの削除」

を参照してください。また,次に示すディレクトリを手動で削除してください。

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\area

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\bats

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\conf

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\ini

2.8.2 Eclipse 環境のアンセットアップ

Eclipse セットアップ機能で構築した環境は,Eclipse セットアップ機能でアンセットアップします。

Eclipse セットアップ機能を使用したアンセットアップを実施した場合に削除される項目を次に示します。

表 2‒6 Eclipse セットアップ機能のアンセットアップで削除される項目

項目 削除の有無

Eclipse Platform

削除される

※1

削除されない

※2 Eclipse の configuration フォルダ

(ユーザごとのフォルダ)

Eclipse の workspace

Eclipse のショートカット

削除されない

削除される

注※1

ユーザが作成したファイルも含め,対象となるフォルダ内にあるすべてのデータが削除されます。

注※2 configuration フォルダおよび workspace は,Eclipse が生成します。このため,Developer が提供す

る Eclipse セットアップ機能のアンセットアップを実施しても削除されません。削除したい場合は手動

で削除してください。手動での削除は,「(2) 手動でアンセットアップする場合」を参照してください。

Eclipse セットアップ機能を使用したアンセットアップの手順を次に示します。

なお,Eclipse セットアップ機能で構築した環境をアンセットアップする前に,Developer をアンインス

トールおよび再インストールした場合は,「(2) 手動でアンセットアップする場合」を参照してください。

68

2 インストールとセットアップ

!

注意事項

アンセットアップ実行前に,Eclipse を終了してください。Eclipse 起動中にアンセットアップを実行すると,

Eclipse のインストールディレクトリが削除されません。なお,アンセットアップ実行後に Eclipse のインス

トールディレクトリが残っていた場合は,<Eclipse のインストールディレクトリ>\eclipse 以下のディレクトリ

およびファイルを手動で削除してください。

(1) Eclipse セットアップ機能を使用する場合

1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipse アン

セットアップ]を選択します。

Eclipse セットアップ機能が起動して,[アンセットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログの[ア

ンセットアップの確認]ページが表示されます。

2.[アンセットアップの内容]エリアに表示された内容を確認して,[実行]ボタンをクリックします。

[進行状況]ページが表示されます。

アンセットアップが終了すると,[アンセットアップの完了]ページが表示されます。

69

2 インストールとセットアップ

3.[終了]ボタンをクリックします。

[アンセットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログが閉じます。

参考

アンセットアップの処理内容の確認方法

録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取」

を参照してください。

!

注意事項

Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 でアンセットアップを実行すると,セットアップ実行時にデ

スクトップに追加した,eclipse.exe へのショートカットが削除されますが,画面には表示されたままで,削除

されていないように見える場合があります。この場合には,デスクトップを最新の情報に更新すると,ショート

カットの削除が画面に反映されます。

(2) 手動でアンセットアップする場合

Eclipse セットアップ機能で構築した環境をアンセットアップする前に,Developer をアンインストールお

よび再インストールした場合は,次の手順で,構築した環境を手動でアンセットアップしてください。

1. Eclipse のショートカットを削除します。

次に示すファイルを管理者が削除します。

Windows 8,Windows 7,または Windows 8.1 の場合

C:\Users\Public\Desktop\Eclipse.lnk

2. Eclipse の configuration フォルダを削除します。

フォルダの場所については,「2.4.1 Eclipse セットアップ機能実行時の注意事項」の Eclipse のバー

ジョン変更に関する説明を参照してください。

3. Eclipse のフォルダを削除します。

デフォルトのフォルダの場所を次に示します。

70

<Developer のインストールディレクトリ>\ADP\IDE\eclipse

2 インストールとセットアップ

71

2 インストールとセットアップ

2.9 Developer のアンインストール

Developer をアンインストールします。アンインストールには,Administrator 権限または管理者特権が

必要です。また,Developer をアンインストールする前に,必ずデバッグ環境と Eclipse をアンセットアッ

プしてください。

Developer のアンインストール方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運

用ガイド」の「3.3.2 Application Server をアンインストールする(Windows の場合)」を参照してく

ださい。

なお,アンインストール手順の製品名「Application Server」は,「Developer」と読み替えてください。

72

3

デバッグ環境で使用するデータ

ベースのテーブルの作成

組み込みデータベースのテーブルは,組み込みデータベースを操作して作成し

ます。この章では,デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルを

HiRDB SQL Executer を使用して作成する方法について説明します。

73

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.1 組み込みデータベースのテーブルの作成の流れ

Developer では,組み込みデータベースを提供しています。組み込みデータベースは,開発した J2EE ア

プリケーションのテストおよびデバッグで使用します。

組み込みデータベースは,Developer が提供する開発環境インスタントセットアップ機能によって構築さ

れます。

組み込みデータベースのテーブルについては,HiRDB SQL Executer を使用して作成します。組み込み

データベースのテーブルを作成する流れを次の図に示します。

図 3‒1 組み込みデータベースのテーブルを作成する流れ

74

!

注意事項

• Developer で提供している組み込みデータベースでは,データベースに障害が発生した際に障害を回復する

機能を提供していません。このため,Developer で提供している組み込みデータベースに,復旧できないと

問題となるデータを格納しないようにしてください。

• Developer で提供している組み込みデータベースには,テスト・デバッグの際の内容確認のために HiRDB

SQL Executer が付属しています。HiRDB SQL Executer は,Developer で開発したアプリケーションのテ

スト・デバッグ以外の目的では使用できません。

それぞれの作業の概要を説明します。

1. HiRDB SQL Executer のインストール

組み込みデータベースを操作するために,HiRDB SQL Executer をインストールします。詳細は,

「3.2 HiRDB SQL Executer のインストール」を参照してください。

2. RD エリアの追加

使用する組み込みデータベースの内容に合わせて,データベースに RD エリアを追加します。詳細は,

「3.4 RD エリアの追加と削除」を参照してください。

3. 組み込みデータベースの動作制御の設定

使用する組み込みデータベースの内容に合わせて,組み込みデータベースの動作制御について設定しま

す。詳細は,「3.5 組み込みデータベースの動作制御の設定」を参照してください。

4. 組み込みデータベースの操作

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

HiRDB SQL Executer を使用して,構築した組み込みデータベースを操作して,テーブルの作成また

は参照をします。詳細は,「3.3 組み込みデータベースの操作」を参照してください。

以降の節では,この流れに沿って組み込みデータベースの設定の手順を説明します。

なお,開発環境インスタントセットアップ機能で構築した組み込みデータベースは,開発環境インスタント

セットアップ機能からアンセットアップできます。

75

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.2 HiRDB SQL Executer のインストール

組み込みデータベースの操作には,HiRDB SQL Executer を使用します。HiRDB SQL Executer は,手

動でインストールする必要があります。インストールに必要な準備とインストール方法について説明しま

す。

インストールの準備

• 異なるバージョンおよびリビジョンの HiRDB SQL Executer がインストールされている場合,新

規に HiRDB SQL Executer をインストールできません。インストール済みの HiRDB SQL

Executer をアンインストールしてから,新規に HiRDB SQL Executer をインストールしてくださ

い。

• HiRDB SQL Executer をインストールすると,GUI 版 HiRDB SQL Executer および簡易 GUI 版

HiRDB SQL Executer がインストールされます。Windows 7 または Windows Vista 以外の OS

で GUI 版 HiRDB SQL Executer を使用するためには,あらかじめ「Microsoft .NET

Framework」の 2.0 以上および「Microsoft .NET Framework 日本語 Language Pack」の 2.0 以

上をインストールしておく必要があります。

インストール方法

1. 次に示すフォルダ下にあるSetup.exe を実行してください。

<Developerのインストールディレクトリ>\DB\utility\Executer

2. インストール後,システム環境変数 PATH に次のディレクトリを追加してください。

<Developerのインストールディレクトリ>\DB\CLIENT\UTL

システム環境変数 PATH は,Windows の[コントロールパネル]の中の[システム]−[システムの

詳細設定]を選択し,[詳細設定]タブの中の[環境変数]ボタンをクリックして設定します。

システム環境変数 PATH に設定済みの定義内容がある場合は,セミコロン(;)で区切って設定してく

ださい。システム環境変数 PATH が正しく設定されていない場合は,HiRDB SQL Executer の起動時

にエラーが発生します。

76

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.3 組み込みデータベースの操作

ここでは,組み込みデータベースのテーブルを作成または参照する方法について説明します。なお,HiRDB

SQL Executer を使用して組み込みデータベースを操作する場合は,次の条件を満たしている必要がありま

す。開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境は次の条件を満たしているので,HiRDB SQL

Executer で操作できます。

• 組み込みデータベースが構築されていること。

• ユーザ定義が完了していること。

• 組み込みデータベースに RD エリアが追加されていること。

• データを参照または更新する場合は,参照または更新の対象となるテーブルが組み込みデータベースに

作成されていること。

なお,組み込みデータベースを操作するには,組み込みデータベースに接続する必要があります。

ここでは,組み込みデータベースの操作方法について説明します。

3.3.1 組み込みデータベースへの接続

HiRDB SQL Executer を使用した組み込みデータベースへの接続方法を示します。なお,ここでは,GUI

版 HiRDB SQL Executer を使用した手順を説明します。

1. HiRDB SQL Executer を起動します。

2. Windows の[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[HiRDB SQL Executer]−[GUI 版

HiRDB SQL Executer]を選択します。

[CONNECT]ダイアログが表示されます。

3. 次の項目を指定します。

項目名

認可識別子

パスワード

ホスト名

指定値

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップしたときに設定し

た認可識別子を""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。

なお,デフォルトのユーザ ID は,"root"です。

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップしたときに設定し

たパスワードを""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。

なお,デフォルトのパスワードは,"root"です。

セットアップ時に構築された組み込みデータベースのホストの名称を指定

します。

77

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

ホスト名

ポート番号

項目名 指定値

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップした場合は

「localhost」を指定します。

開発環境インスタントセットアップ機能でのセットアップ時または設定変

更時に設定した組み込みデータベースのポート番号を指定します。

開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップを実行した場

合は,「22200」を指定します。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名 指定値

認可識別子/パスワードを記憶する 認可識別子およびパスワードを記憶するかどうかを指定します。

• チェックする

認可識別子およびパスワードを記憶します。

• チェックしない

認可識別子およびパスワードを記憶しません。

4.[CONNECT]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。

組み込みデータベースに接続します。組み込みデータベースへの接続が成功すると,GUI 版 HiRDB

SQL Executer のタイトルバーに[接続中]と表示されます。

3.3.2 テーブルの作成

ここでは,GUI 版 HiRDB SQL Executer を使用してテーブルを作成する手順を説明します。なお,テー

ブルを作成する前に,「3.3.1 組み込みデータベースへの接続」の手順に従って,GUI 版 HiRDB SQL

Executer に接続してください。

1. GUI 版 HiRDB SQL Executer の[SQL 入力]ウィンドウに SQL を入力して,スキーマの定義および

テーブルの作成をします。

スキーマの定義例を次に示します。

78

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

CREATE SCHEMA;

テーブルの作成例を次に示します。 create table checking

(id varchar(3) primary key, balance double precision); insert into checking values ('001', 10000.00); create table saving

(id varchar(3) primary key, balance double precision); insert into saving values ('001', 500.00);

2. GUI 版 HiRDB SQL Executer のツールバーの[

SQL が実行されて,テーブルが作成されます。

(SQL 実行)]をクリックします。

3.3.3 テーブルの参照

ここでは,GUI 版 HiRDB SQL Executer を使用してテーブルの内容を自動で参照する手順を説明します。

1. GUI 版 HiRDB SQL Executer の[ディクショナリビュー]ウィンドウの[<接続データベース名>]−

[<スキーマ名>]−[テーブル]を選択します。

テーブルが展開されます。

2. 参照したいテーブルを選択して,コンテキストメニューから[データを開く]を選択します。

[出力]ビューに参照結果が出力されます。

!

注意事項

テーブルが表示されない場合は,データを最新にしてから手順を実施してください。

79

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.4 RD エリアの追加と削除

ここでは,RD エリアの追加方法および削除方法について説明します。画像などのバイナリデータを扱うた

めに BLOB を使用する場合は,BLOB 型の列数分の RD エリアを追加する必要があります。

3.4.1 RD エリアの追加の流れ

コマンドを使用して RD エリアを追加します。RD エリアを追加するには,RD エリア用のファイル領域を

初期化しておく必要があります。

(1) 組み込み DB プロンプトの起動

Windows の[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[データベースコン

ソール]から,組み込み DB プロンプトを起動します。

(2) RD エリア用ファイル領域の初期化

RD エリア用ファイル領域は,次のコマンドを組み込み DB プロンプトに入力することで初期化します。 pdfmkfs -k DB -n 物理ファイルサイズ -l 物理ファイル内に含む最大論理ファイル数

-e 論理ファイルの最大容量拡張回数 物理ファイル絶対パス

組み込みデータベースでは一つの物理ファイル内を複数の論理ファイルに分けて管理しています。ここで

は,物理ファイルと論理ファイルの各種パラメタを指定します。

• -n 物理ファイルサイズ

ファイルサイズを MB 単位で記述します。1〜2047 の符号なし整数を指定します。

• -l 物理ファイル内に含む最大論理ファイル数

一つの物理ファイル内に作成できる論理ファイルの個数の上限値を指定します。1〜4096 の符号なし

整数を指定します。

• -e 論理ファイルの最大容量拡張回数

論理ファイルの容量拡張回数の上限値を指定します。0〜60000 の符号なし整数を指定します。デフォ

ルト値は 0 です。

組み込みデータベースでは指定した回数に従って,論理ファイルの容量を必要に応じて増分していきま

す。なお,1 個の論理ファイルの拡張回数は最大 23 回です。最大論理ファイル数×23 以上の値を指定

した場合は指定を無効とし,最大論理ファイル数×23 が仮定されます。

• 物理ファイル絶対パス

物理ファイルを絶対パスで指定します。

(3) RD エリアの追加

RD エリアは,次のコマンドを組み込み DB プロンプトに入力することで追加します。 pdmod -a パラメタファイルパス

パラメタファイルには次の内容を記載します。なお,RD エリアはセグメントで管理されています。1 セグ

メントは 8,192 バイトです。 create rdarea "RDエリア名" for LOB used by PUBLIC extension use 増分セグメント数 segments

80

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成 file name "物理ファイル絶対パス\論理ファイル名" initial 初期セグメント数 segments;

• RD エリア名

RD エリアの名称を 1〜30 文字の識別子で指定します。RD エリアを指定したテーブルを作成するとき

に,create table ステートメントのパラメタとして指定する名称を指定します。

• 増分セグメント数

このパラメタでは 1 回の容量拡張で増加させるセグメント数を指定します。1〜64000 の符号なし整

数を指定します。

RD エリアの容量が不足した場合,物理ファイル内に空きがあれば,自動的に RD エリアを拡張できま

す(容量拡張は,pdfmkfs の-e オプションで指定した回数以上は実施できません)。

• 物理ファイル絶対パス¥論理ファイル名

RD エリアに対して割り当てる,物理ファイルの絶対パスと論理ファイルの名称を 131 文字以内で指定

します。物理ファイルの絶対パスは,pdfmkfs で指定した値と一致させてください。論理ファイル名は,

物理ファイル内で一意な文字列を指定してください。

• 初期セグメント数

あらかじめ確保しておくセグメント数を指定します。符号なし整数を指定します。

(4) RD エリアを指定したテーブル作成

追加した RD エリアを指定してテーブルを作成します。テーブルの作成方法については,マニュアル

「HiRDB SQL リファレンス」を参照してください。

3.4.2 RD エリアの削除の流れ

コマンドを使用して RD エリアを削除します。RD エリアを削除するには,RD エリアを閉塞しておく必要

があります。

(1) 組み込み DB プロンプトの起動

Windows の[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[Cosminexus]−[データベースコン

ソール]から,組み込み DB プロンプトを起動します。

(2) RD エリアの閉塞

RD エリアは,次のコマンドを組み込み DB プロンプトに入力することで閉塞します。RD エリアは閉塞し

たあとでないと,削除できません。 pdhold -r RDエリア名

• RD エリア名

閉塞する RD エリアの名称を指定します。RD エリアの名称は,1〜30 文字の識別子を指定します。

(3) RD エリアの削除

RD エリアを削除します。RD エリアは,次のコマンドを組み込み DB プロンプトに入力することで削除し

ます。 pdmod -a パラメタファイルパス

81

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

パラメタファイルには,次の内容を記載しておきます。 remove rdarea "RDエリア名"

• RD エリア名

RD エリアの名称を指定します。RD エリアの名称は,1〜30 文字の識別子を指定します。

82

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

3.5 組み込みデータベースの動作制御の設定

環境変数を設定することで組み込みデータベースの動作を制御できます。環境変数は,システムの環境変数

で設定します。システムの環境変数は,Windows の[コントロールパネル]の中の[システム]−[シス

テムの詳細設定]を選択し,[詳細設定]タブの中の[環境変数]ボタンから表示される画面で設定します。

設定する環境変数は次の表を参照してください。また,環境設定の指定値および動作については,マニュア

ル「HiRDB UAP 開発ガイド」を参照してください。

表 3‒1 組み込みデータベースの動作を制御する環境変数

環境変数 機能

指定値

(デフォル

ト値)

機能説明

PDTMID

PDXAMO

DE

※1

PDTXACA

NUM

※1

OLTP 識別子

トランザクショ

ンの移行機能

トランザクショ

ン最大同時実行

4 文字

{0|1}

1〜

21474836

47

(20)

複数の OLTP から一つの組み込みデータベースにアクセスする場

合,それぞれの OLTP にユニークな識別子を指定します。

OLTP システムと連携する場合に,トランザクションの移行機能を

使用するかどうかを指定します。

必ず 1 を指定してください。

XA インタフェースを使用した UAP から同時実行する,最大トラ

ンザクション数を指定します。符号なし整数を指定します。

次の値を指定します。

(組み込みデータベースにアクセスする J2EE コンポーネントの同

時実行数)×(J2EE コンポーネントでアクセスする可能性がある

コネクション数)

トランザクションが回復できない場合の待ち合わせ時間を指定し

ます。符号なし整数を指定します。単位は秒です。

PDXARCV

WTIME

PDUSER

1

トランザクショ

ンの待ち合わせ

時間

0〜270

(2)

ユーザ名・パス

ワード

パスワード

なしのカレ

ントユーザ

ユーザ名,およびパスワードを指定します。

PDCLTAP

NAME

PDDBLOG

PDAUTO

RECONNE

CT

※1

実行する UAP

の識別名称

ログの取得

30 文字以内

(unknown

組み込みデータベースに対してアクセスする,UAP の識別情報

(UAP 識別子)を指定します。ここで指定した名称は,SQL トレー

スファイルなどの UAP 名称として表示されます。文字列を指定

します。

{ALL|NO} UAP を実行するときに,データベースの更新ログを取得するかど

うかを指定します。

ALL

ログ取得モードで UAP を実行します。

NO

ログレスモードで UAP を実行します。

NO を選択すると,トランザクションの回復ができなくなります。

必ず ALL を指定してください。

自動再接続機能 {YES|NO} 自動再接続機能を使用するかどうかを指定します。J2EE サーバで

コネクションの障害検知機能を使用する場合は,NO を指定してく

ださい。

83

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

環境変数

PDRCCO

UNT

PDRCINT

ERVAL

PDCWAIT

TIME

※1

PDSWAIT

TIME

※1

PDSWAT

CHTIME

1

PDTIMED

OUTRETR

Y

機能

CONNECT の

リトライ回数

CONNECT の

リトライ間隔

J2EE サーバの

最大待ち時間

データベースの

最大待ち時間

(トランザク

ション処理中)

データベースの

最大待ち時間

(トランザク

ション処理以

外)

システムコール

のリトライ回数

指定値

(デフォル

ト値)

1〜200

(5)

1〜600

(5)

0〜65535

(0)

0〜65535

(600)

0〜65535

0〜32767

(2)

PDCLTPA

TH

PDSQLTR

ACE

PDUAPER

LOG

PDERRSKI

PCODE

SQL トレース

ファイル・エ

ラーログファイ

ルの格納先ディ

レクトリ

SQL トレース

ファイルのサイ

カレント

ディレクト

リのパス名

0 または

4096〜

20000000

00

エラーログファ

イルのサイズ

0 または

4096〜

65536

(4096)

エラーログへの

メッセージ出力

の抑止

SQLCOD

E[,SQLCO

DE…]

機能説明

自動再接続機能での CONNECT のリトライ回数を指定します。

符号なし整数を指定します。

自動再接続機能での CONNECT のリトライ間隔を指定します。

単位は秒です。

J2EE サーバから組み込みデータベースへ要求をしてから,応答が

戻ってくるまでの J2EE サーバの最大待ち時間を指定します。符

号なし整数を指定します。単位は秒です。

トランザクションタイムアウトの値よりも大きな値を指定します。

組み込みデータベースが J2EE サーバからの要求に対する応答を

返してから,次に J2EE サーバから要求が来るまでの組み込みデー

タベースの最大待ち時間を指定します。この時間監視は,トランザ

クション処理中の時間です。

符号なし整数を指定します。単位は秒です。

トランザクションタイムアウトの値よりも大きな値を指定します。

組み込みデータベースが J2EE サーバからの要求に対する応答を

返してから,次に J2EE サーバから要求が来るまでの組み込みデー

タベースの最大待ち時間を指定します。この時間監視は,トランザ

クション処理以外の時間です。

符号なし整数を指定します。単位は秒です。

0 を指定した場合,組み込みデータベースは J2EE サーバからの要

求があるまで待ち続けます。コネクションプーリング機能を使用

する場合は,0 を指定してください。

J2EE サーバが HiRDB サーバと接続する場合に実行する, connect()システムコールでエラーが発生したときに,connect()

システムコールをリトライする回数を指定します。符号なし整数

を指定します。

J2EE サーバが作成する SQL トレースファイルおよびエラーログ

ファイルの格納先ディレクトリを指定します。

パス名を指定します。

UAP の SQL トレースを出力する SQL トレースファイルのサイ

ズを指定します。単位はバイトです。

0 を指定した場合は,ファイルの最大のサイズとなります。省略し

た場合は,SQL トレースを出力しません。

UAP のエラーログを出力するエラーログファイルのサイズを指定

します。符号なし整数を指定します。単位は,バイトです。

特定のエラーログを出力しない場合に指定します。

84

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

環境変数

PDPRMTR

C

機能

パラメタ情報・

検索データの出

指定値

(デフォル

ト値)

{YES|NO|

IN|OUT|

INOUT}

PDPRMTR

CSIZE

PDTRCM

ODE

PDUAPRE

PLVL

パラメタ情報・

検索データの最

大データ長

4〜32008

(256)

トラブルシュー

ト情報の出力

{ERR|

NONE}

UAP 統計レ

ポートの出力情

{[s][u][p]

[r]|a}

機能説明

SQL トレースにパラメタ情報および検索データを出力するかどう

かを指定します。

YES

SQL トレースに入力用パラメタ情報を出力します。検索デー

タ情報と入力パラメタを出力します。

NO

SQL トレースにパラメタ情報を出力しません。

IN

SQL トレースに入力用パラメタ情報を出力します。CALL 文

の IN パラメタと INOUT パラメタも該当します。

OUT

SQL トレースに出力用パラメタ情報,および検索データ情報を

出力します。CALL 文の OUT パラメタと INOUT パラメタ

も該当します。

INOUT

SQL トレースに入力用パラメタ情報,出力用パラメタ情報,お

よび検索データ情報を出力します。CALL 文の INOUT パラ

メタは 2 回出力します。

SQL トレースに出力するパラメタ情報および検索データの最大

データ長を指定します。符号なし整数を指定します。単位はバイ

トです。

SQL トレース以外のトラブルシュート情報(pderr*.trc の情報)を

出力するかどうかを指定します。

ERR pderr*.trc の情報を出力します。

NONE pderr*.trc の情報を出力しません。

UAP 統計レポートの出力情報を指定します。 s

SQL 単位の情報が出力されます。また,SQL トレース情報も

出力します。 u

UAP 単位の情報が出力されます。 p

アクセスパス情報が出力されます。 r

SQL 実行時の中間結果情報を出力します。 a

すべての情報が出力されます。

次のどちらかの方法で指定してください。

• s,u,p,r のどれかを組み合わせて指定する。

• a だけを指定する。

85

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

環境変数

PDREPPA

TH

PDSQLTE

XTSIZE

PDSQLEX

ECTIME

PDRCTRA

CE

PDVWOP

TMODE

PDSTJTR

NOUT

※2

PDLOCKS

KIP

機能

UAP 統計レ

ポートの出力先

指定値

(デフォル

ト値)

パス名

SQL 文のサイ

SQL 実行時間

の出力

4096〜

2000000

(4096)

{YES|NO}

機能説明

PDCLTPATH で指定したディレクトリとは別のディレクトリに,

UAP 統計レポートを出力する場合に指定します。

パス名を指定します。

SQL トレースに出力する SQL 文のサイズを指定します。符号な

し整数を指定します。単位はバイトです。

UAP の再接続

トレースを出力

するファイルの

サイズ

アクセスパス情

報ファイルの取

統計ログファイ

ルの出力

無排他条件判定

0 または

4096〜

20000000

00

{0|1|2}

{YES|NO}

{YES|NO}

SQL トレースに SQL 実行時間を出力するかどうかを指定します。

YES

SQL 実行時間を出力します。出力される SQL 実行時間の単位

はマイクロ秒となります。SQL トレースに出力される値は,実

行時間が 24 時間以上のものは正常に出力されません。

NO

SQL 実行時間を出力しません。

UAP の再接続トレースを出力するファイルのサイズを指定しま

す。符号なし整数を指定します。単位はバイトです。

0 を指定した場合はファイルの最大サイズとなります。省略した

場合,UAP の再接続トレースは出力されません。

アクセスパス情報ファイルを取得するかどうかを指定します。

0

アクセスパス情報を取得しません。

1

アクセスパス情報を取得し,アクセスパス情報ファイルに出力

します。このとき,SQL オブジェクトがバッファ中にある

SQL については,情報を出力しません。

2

アクセスパス情報を取得し,アクセスパス情報ファイルに出力

します。このとき,SQL オブジェクトがバッファ中にある

SQL についても SQL オブジェクトを再作成し,情報を出力し

ます。

UAP に関する統計情報を,トランザクションごとに統計ログファ

イルに出力するかどうかを指定します。

YES

UAP に関する統計情報を,トランザクションごとに統計ログ

ファイルに出力します。

NO

UAP に関する統計情報を,コネクションごとに統計ログファイ

ルに出力します。

無排他条件判定をするかどうかを指定します。

YES

無排他条件判定をします。

NO

無排他条件判定をしません。

86

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

PDFORUP

DATEEXL

OCK

定義系 SQL の

実行

指定値

(デフォル

ト値)

{YES|NO}

PDISLLVL

PDSQLOP

TLVL

※3

PDADDITI

ONALOPT

LVL

※3

PDHASHT

BLSIZE

SQL 文のデー

タ保証レベル

SQL 最適化オ

プション

SQL 拡張最適

化オプション

ハッシュ表サイ

0〜2

(2)

SQL 最適化

オプション

の指定値

SQL 拡張最

適化オプ

ションの指

定値

128〜

524288

PDDFLNV

AL

PDAGGR

4

環境変数

PDDSQLO

BJCACHE

PDCMMT

BFDDL

機能

WITH

EXCLUSIVE

LOCK の適用

埋め込み変数の

既定値

{USE|

NOUSE}

グループ数の最

大値

0〜

30000000

(1024)

SQL オブジェ

クト用バッファ

の再利用

{YES|NO}

{YES|NO}

機能説明

FOR UPDATE 句を指定した(または仮定された)SQL の排他オ

プションに,WITH EXCLUSIVE LOCK を適用するかどうかを指

定します。

YES

FOR UPDATE 句を指定した SQL の排他オプションに,

WITH EXCLUSIVE LOCK を適用します。

NO

FOR UPDATE 句を指定した SQL の排他オプションに,

PDISLLVL の指定値を適用します。

SQL 文のデータ保証レベルを指定します。符号なし整数を指定し

ます。

データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定

するための最適化の方法(SQL 最適化オプション)を指定します。

識別子,または符号なし整数を指定します。

データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定

するための最適化の方法(SQL 拡張最適化オプション)を指定し

ます。識別子,または符号なし整数を指定します。

SQL の最適化で,ハッシュジョイン,副問合せのハッシュ実行を

適用する場合,ハッシュ表サイズを指定します。符号なし整数を指

定します。単位はバイトです。

表中のデータを埋め込み変数に取り出す場合,取り出した値が

NULL 値のときに,埋め込み変数に既定値を設定するかどうかを指

定します。

USE

NULL 値に既定値を設定します。

NOUSE

NULL 値に既定値を設定しません。

GROUP BY 処理に使用するメモリ量を決定するため,データベー

スごとに発生するグループ数の最大値を指定します。

符号なし整数を指定します。

動的 SQL の SQL オブジェクトを,SQL オブジェクト用バッファ

で再利用するかどうかを指定します。

YES

再利用します。

NO

再利用しません。

操作系 SQL を実行していたトランザクションで定義系 SQL を実

行する場合,自動的にコミットしてから定義系 SQL を実行するか

どうかを指定します。

87

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

環境変数 機能

指定値

(デフォル

ト値)

{YES|NO}

機能説明

PDCMMT

BFDDL

PDBLKF

PDBINAR

YBLKF

定義系 SQL の

実行

1 回の転送処理

で送られる行数

ブロック転送機

能の適用

1〜4096

(1)

{YES|NO}

YES

操作系 SQL のトランザクションを自動的にコミットしてから,

定義系 SQL を実行します。

NO

操作系 SQL のトランザクションを自動的にコミットしないで,

定義系 SQL を実行します。

HiRDB サーバから HiRDB クライアントに検索結果を転送すると

きの,1 回の転送処理で送られる行数を指定します。

符号なし整数を指定します。

定義長が 32,001 バイト以上の BINARY 型の選択式がある表を検

索する場合,ブロック転送機能を適用するかどうかを指定します。

YES

ブロック転送機能を適用します。

NO

ブロック転送機能を適用しません。

ブロック転送機能で使用する,データベースおよびクライアント間

の通信バッファのサイズを指定します。

符号なし整数を指定します。単位はバイトです。

PDBLKBU

FFSIZE

通信バッファの

サイズ

0〜

2000000

(0)

空白変換レベル {0|1|3} PDSPACE

LVL

PDCNSTR

NTNAME

制約名定義の位

}

{LEADING

|

TRAILING

指定値で使用している記号の意味を次に示します。

{A|B}:A または B を指定することを示します。

[C]:C の指定は任意であることを示します。

データの格納,比較,および検索時の,空白変換レベルを指定しま

す。

0

空白は変換しません。

1

操作系 SQL での定数,埋め込み変数,またはパラメタのデータ

の空白を変換します。

3

空白変換レベル 1 に加えて,各国文字列型の値式のデータを検

索するときに,全角空白 1 文字を半角空白 2 バイトに変換しま

す。

参照制約,および検査制約を定義する場合,制約名定義の位置を指

定します。

LEADING

制約名定義を,制約定義の前に指定します。

TRAILING

制約名定義を,制約定義のあとに指定します。

88

3 デバッグ環境で使用するデータベースのテーブルの作成

注※1

環境変数については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「4.3.3 データベースの設定」を

参照してください。

注※2

環境変数については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

注※3

環境変数については,マニュアル「HiRDB SQL リファレンス」を参照してください。

注※4

環境変数については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

89

4

Eclipse を使用した J2EE アプリ

ケーションの開発

この章では,Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発について説明

します。

アプリケーションの開発手順として,リモート管理機能の設定,およびサーバ

ランタイムの作成について説明します。また,Eclipse プロジェクトの作成,

およびリソースアダプタのインポートについても説明します。

91

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.1 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発の流れと Eclipse 操作時の注意事項について説明しま

す。

(1) Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発の流れ

Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発の流れを,次の図に示します。

図 4‒1 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発の流れ

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. リモート管理機能の設定

WTP コネクタを操作するには,リモート管理機能を設定する必要があります。詳細は,「4.2 リモー

ト管理機能の設定」を参照してください。

2. サーバランタイムの作成

Eclipse で使用する Cosminexus J2EE サーバランタイムを登録します。詳細は,「4.3 サーバランタ

イムの作成」を参照してください。

3. Eclipse プロジェクトの作成

J2EE アプリケーションを開発するためのプロジェクトを作成します。詳細は,「4.4 Eclipse プロジェ

クトの作成」を参照してください。

4. リソースアダプタのインポート

Eclipse を使った開発では,Developer の提供するリソースアダプタをエンタープライズアプリケー

ションプロジェクトにインポートできます。詳細は,「4.5 リソースアダプタのインポート」を参照し

てください。

Eclipse で J2EE アプリケーションを開発するためには,[J2EE]パースペクティブを使用します。以降,

J2EE アプリケーション開発の手順を[J2EE]パースペクティブを使用して説明します。

なお,以降の節ではこの流れに沿って Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発について説明しま

す。

(2) Eclipse 操作時の注意事項

Eclipse を操作する場合は,次の点に注意してください。

92

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

• Eclipse のワークスペースの下のフォルダやファイルに対して,エクスプローラなどで直接操作しない

でください。Eclipse や WTP コネクタが誤動作する場合があります。

• WTP コネクタと J2EE サーバの状態が不整合になるなどの問題が発生した場合は,サーバ管理コマン

ドまたは運用管理ポータルを使用して問題を解決してください。例えば,J2EE アプリケーションが存

在する状態で,[サーバー]ビューからサーバを削除した場合,サーバ管理コマンドまたは運用管理ポー

タルを使用して,J2EE アプリケーションを削除する必要があります。[サーバー]ビューの表示例を次

に示します。

図 4‒2 [サーバー]ビューに[InstantJ2EEServer at localhost]が表示されている例

• WTP コネクタ機能を使用する際に[Windows セキュリティの重要な警告]ダイアログが表示された

場合は,直ちに[ブロックを解除する]ボタンまたは[アクセスを許可する]ボタンをクリックする必

要があります。

93

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.2 リモート管理機能の設定

Eclipse でアプリケーションを開発するためには,リモート管理機能を設定する必要があります。J2EE

サーバの起動,停止などの操作は,リモート管理機能を使用します。

リモート管理機能へのログイン,ログアウトや,リモート管理機能を使用するための接続ホストの新規追

加,編集,および削除について説明します。

4.2.1 リモート管理機能へのログインおよびログアウト

リモート管理機能へのログインおよびログアウトの操作方法を説明します。

参考

ソケット操作のブロックのタイムアウト設定をデフォルトの値から変更したい場合は,Management Server リ

モート管理機能にログインする前に変更してください。変更手順については,「2.6.2 ソケット操作のブロック

のタイムアウト設定変更」を参照してください。

(1) リモート管理機能へのログイン

リモート管理機能へのログイン手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

2. 左ペインのツリービューで[サーバー]−[リモート管理]を選択します。

[リモート管理]ページが表示されます。

94

3. 接続する Management Server のホストを選択し,[ログイン]ボタンをクリックします。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に設定している場合は,

[ログイン - リモート管理]ダイアログが表示されます。

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証なし]に設定している場合は,

[ログイン - リモート管理]ダイアログは表示されないため,手順 4.の作業は不要です。手順 5.へ進ん

でください。

4. 次の項目を指定します。

項目名

管理ユーザー ID

パスワード

指定値

Management Server にログインするときの管理ユーザ ID を指定します。

開発環境インスタントセットアップ機能でのセットアップ時に指定した

Management Server の管理ユーザ ID を指定します。開発環境インスタント

セットアップ機能で構築していない場合は,Management Server 設定時に使用

した値を指定します。

Management Server にログインするときの管理ユーザパスワードを指定しま

す。

開発環境インスタントセットアップ機能でのセットアップ時に指定した

Management Server のパスワードを指定します。開発環境インスタントセッ

トアップ機能で構築していない場合は,Management Server 設定時に使用した

値を指定します。

5.[OK]ボタンをクリックします。

リモート管理機能に接続します。

(2) リモート管理機能からのログアウト

リモート管理機能からのログアウト手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

2. 左ペインのツリービューで[サーバー]−[リモート管理]を選択します。

[リモート管理]ページが表示されます。

3. 接続済みのホストを選択します。

4.[ログアウト]ボタンをクリックします。

[ログアウト - リモート管理]ダイアログが表示されます。

5.[はい]ボタンをクリックします。

リモート管理機能からログアウトします。

4.2.2 接続ホストの新規追加

デフォルトの接続ホスト(localhost)以外を使用する場合は,次の手順で接続ホストを追加してください。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

95

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

[設定]ダイアログが表示されます。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[サーバー]−[リモート管理]を選択します。

[リモート管理]ページが表示されます。

3.[新規]ボタンをクリックします。

[新規接続ホスト]ダイアログが表示されます。

4. 次の項目を指定します。

項目名

ホスト名または IP アドレ

接続ポート番号

HTTP ポート番号

指定値

リモート管理機能の接続ホストのホスト名または IP アドレスを指定します。

リモート管理機能に接続するポート番号を 1〜65535 の値で指定します。

運用管理ポータルに接続する HTTP ポート番号を 1〜65535 の値で指定します。

5.[OK]ボタンをクリックします。

[リモート管理]ページに追加したホストが表示されます。

4.2.3 接続ホストの編集

登録済みの接続ホスト(localhost 以外)の設定を変更する場合は,次の手順で接続ホストを編集してくだ

さい。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[サーバー]−[リモート管理]を選択します。

[リモート管理]ページが表示されます。

3. 編集したい接続ホストを選択し,[編集]ボタンをクリックします。

[接続ホストの編集]ダイアログが表示されます。

96

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4. 次の項目を編集します。

項目名

ホスト名または IP アドレ

接続ポート番号

HTTP ポート番号

指定値

リモート管理機能の接続ホストのホスト名または IP アドレスを指定します。

リモート管理機能に接続するポート番号を 1〜65535 の値で指定します。

運用管理ポータルに接続する HTTP ポート番号を 1〜65535 の値で指定します。

5.[OK]ボタンをクリックします。

[リモート管理]ページに編集した内容が反映されます。

4.2.4 接続ホストの削除

登録済みの接続ホスト(localhost 以外)を削除する場合は,次の手順で接続ホストを削除してください。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[サーバー]−[リモート管理]を選択します。

[リモート管理]ページが表示されます。

3. 削除したい接続ホストを選択し,[除去]を選択します。

[接続ホストの除去]ダイアログが表示されます。

4.[はい]ボタンをクリックします。

接続ホストが削除されます。

4.2.5 リモート管理機能設定時の注意事項

リモート管理機能を設定する場合は,次の点に注意してください。

• WTP コネクタから J2EE サーバを起動した場合,運用管理ポータルで管理する設定情報で J2EE サーバ

の設定が上書きされます。そのため,J2EE サーバの設定変更は,usrconf.cfg や usrconf.properties を

直接編集しないで,運用管理ポータルを操作して編集してください。

• WTP コネクタから J2EE サーバを操作する場合,リモート管理機能の接続ホストへログインしてくだ

さい。

• [サーバー]ビューに J2EE サーバが表示されている状態で,該当する J2EE サーバに対応する接続ホス

トは削除しないでください。

97

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.3 サーバランタイムの作成

Eclipse で J2EE サーバを操作するためには,J2EE サーバのインストール先などの環境情報を登録する必要

があります。この環境情報をサーバランタイムといいます。サーバランタイムを登録することで,Eclipse

で J2EE サーバを追加できるようになります。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを登録する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[サーバー]−[ランタイム環境]を選択します。

[サーバー・ランタイム環境]ページが表示されます。

3.[追加]ボタンをクリックします。

[新規サーバー・ランタイム]ダイアログが表示されます。

98

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4. 次の項目を指定します。

項目名

ランタイム環境の種類を選

指定値

J2EE サーバのランタイム・タイプを選択します。

ここでは,[Cosminexus]−[Cosminexus J2EE]を選択します。

5.[次へ]ボタンをクリックします。

[J2EE サーバー・ランタイム]ページが表示されます。ランタイム名には,Cosminexus J2EE がデフォ

ルトで表示されます。

99

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

6.[終了]ボタンをクリックします。

[サーバー・ランタイム環境]ページの[サーバー・ランタイム環境]に,指定した Cosminexus J2EE

サーバランタイムが登録されます。

7.[OK]ボタンをクリックします。

(1) サーバランタイム作成時の注意事項

サーバランタイムを作成する場合は,次の点に注意してください。

• [インストール済みの JRE]ページで Developer で提供されている JDK が登録されていない場合,

Cosminexus J2EE サーバランタイムを作成するときに自動的に登録されます。ただし,次の手順で

サーバランタイムを登録すると,Developer で提供されている JDK が自動登録されません。

100

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

1.[設定]ダイアログの左ペインで[Java]−[インストール済みの JRE]を選択して[インストール

済みの JRE]ページを表示します。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[サーバー]−[ランタイム環境]を選択して[サーバー・ランタ

イム環境]ページを表示します。

3. J2EE サーバランタイムを登録します。

この手順で Cosminexus J2EE サーバランタイムを登録した場合は,登録した Cosminexus J2EE サー

バランタイムをいったん削除してください。そのあと,[設定]ダイアログを開き,[インストール済み

の JRE]ページを表示しないで J2EE サーバランタイムを登録してください。

また,Developer をアンインストールした場合,自動的に登録された Developer で提供されている

JDK は残ります。この場合,必要に応じて Developer で提供されている JDK を削除してください。

• [設定]ダイアログの[サーバー・ランタイム環境]ページで,[検索]ボタンをクリックしても

Cosminexus J2EE サーバランタイムは検索されません。

• Cosminexus J2EE サーバランタイムをサーバまたはプロジェクトで使用している場合,[編集]ボタ

ン,または[除去]ボタンを選択しないでください。

101

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.4 Eclipse プロジェクトの作成

Eclipse を使用して,アプリケーションの開発に必要な次のプロジェクトを作成できます。

• 動的 Web プロジェクト

• EJB プロジェクト

• ユーティリティプロジェクト

• エンタープライズアプリケーションプロジェクト

4.4.1 動的 Web プロジェクトの作成

動的 Web プロジェクトを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

2.[新規]ダイアログで,[Web]−[動的 Web プロジェクト]を選択し,[次へ]ボタンをクリックし

ます。

[New Dynamic Web Project]ダイアログが表示されます。

102

3.[Dynamic Web Project]ページで,次の項目を指定します。

項目名 説明

Project name

Target runtime

Dynamic web module バージョン

Configuration

作成する動的 Web プロジェクトのプロジェクト名を指定します。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定します。

3.0 を指定します。

プロジェクト構成を指定します。

注※

半角英数字,およびアンダースコア(_)だけを使用します。

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名

Use default location

Location

プロジェクトを EAR に追加

EAR プロジェクト名

説明

プロジェクトルートの作成にデフォルト・ロケーションを使用するかど

うかを指定します。

[Use default location]をチェックしない場合に,任意のロケーション

のパスを指定します。[Browse]ボタンで表示される[フォルダーの参

照]ダイアログからも指定できます。

作成する動的 Web プロジェクトを EAR プロジェクトに追加するかど

うかを指定します。

[プロジェクトを EAR に追加]をチェックする場合に,追加する EAR

プロジェクトを指定します。[新規プロジェクト]ボタンで表示される

[New EAR Application Project]ダイアログからも指定できます。

ワーキング・セットにプロジェクトを

追加

ワーキング・セット

ワーキング・セットにプロジェクトを追加するかどうかを指定します。

[ワーキング・セットにプロジェクトを追加]をチェックする場合に,追

加するワーキング・セットを指定します。[選択]ボタンで表示される

[ワーキング・セットの選択]ダイアログからも指定できます。

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[Java]ページが表示されます。

5. Java のビルドに関する情報を設定し,[次へ]ボタンをクリックします。

[Web モジュール]ページが表示されます。

6. Web モジュール設定を構成し,[終了]ボタンをクリックします。

[プロジェクト・エクスプローラー]ビューに,作成した動的 Web プロジェクトが表示されます。作成

した動的 Web プロジェクトには,次の J2EE ライブラリが追加されます。

• j2ee-javax.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\CC\client\lib)

• csmjaxp.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• csmjaxb.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• cjjaxws.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxws\lib)

4.4.2 EJB プロジェクトの作成

EJB プロジェクトを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

2.[新規]ダイアログで,[EJB]−[EJB プロジェクト]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[New EJB Project]ダイアログが表示されます。

103

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

104

3.[EJB Project]ページで,次の項目を指定します。

項目名 説明

Project name

Target runtime

EJB モジュールバージョン

Configuration

作成する EJB プロジェクトのプロジェクト名を指定します。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定します。

3.1 を指定します。

プロジェクト構成を指定します。

注※

半角英数字,およびアンダースコア(_)だけを使用します。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名

Use default location

Location

プロジェクトを EAR に追加

説明

プロジェクトルートの作成にデフォルト・ロケーションを使用するかど

うかを指定します。

[Use default location]をチェックしない場合に,任意のロケーション

のパスを指定します。[Browse]ボタンで表示される[フォルダーの参

照]ダイアログからも指定できます。

作成する EJB プロジェクトを EAR プロジェクトに追加するかどうかを

指定します。

EAR プロジェクト名

ワーキング・セットにプロジェクトを

追加

[プロジェクトを EAR に追加]をチェックする場合に,追加する EAR

プロジェクトを指定します。[新規プロジェクト]ボタンで表示される

[New EAR Application Project]ダイアログからも指定できます。

ワーキング・セットにプロジェクトを追加するかどうかを指定します。

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

項目名

ワーキング・セット

説明

[ワーキング・セットにプロジェクトを追加]をチェックする場合に,追

加するワーキング・セットを指定します。[選択]ボタンで表示される

[ワーキング・セットの選択]ダイアログからも指定できます。

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[Java]ページが表示されます。

5. Java のビルドに関する情報を設定し,[次へ]ボタンをクリックします。

[EJB Module]ページが表示されます。

6. EJB モジュール設定を構成し,[終了]ボタンをクリックします。

[プロジェクト・エクスプローラー]ビューに,作成した EJB プロジェクトが表示されます。作成した

EJB プロジェクトには,次の J2EE ライブラリが追加されます。

• j2ee-javax.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\CC\client\lib)

• csmjaxp.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• csmjaxb.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• cjjaxws.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxws\lib)

4.4.3 ユーティリティプロジェクトの作成

ユーティリティプロジェクトを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

2.[新規]ダイアログで,[J2EE]−[ユーティリティー・プロジェクト]を選択し,[次へ]ボタンをク

リックします。

[New Java Utility Module]ダイアログが表示されます。

3.[ユーティリティー・モジュール]ページで,次の項目を指定します。

105

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

項目名 説明

Project name

Target runtime

Configuration

作成するユーティリティプロジェクトのプロジェクト名を指定します。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定します。

プロジェクト構成を指定します。

注※

半角英数字,およびアンダースコア(_)だけを使用します。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名

Use default location

Location

プロジェクトを EAR に追加

説明

プロジェクトルートの作成にデフォルト・ロケーションを使用するかど

うかを指定します。

[Use default location]をチェックしない場合に,任意のロケーション

のパスを指定します。[Browse]ボタンで表示される[フォルダーの参

照]ダイアログからも指定できます。

作成するユーティリティプロジェクトを EAR プロジェクトに追加する

かどうかを指定します。

EAR プロジェクト名

ワーキング・セットにプロジェクトを

追加

[プロジェクトを EAR に追加]をチェックする場合に,追加する EAR

プロジェクトを指定します。[新規プロジェクト]ボタンで表示される

[New EAR Application Project]ダイアログからも指定できます。

ワーキング・セットにプロジェクトを追加するかどうかを指定します。

ワーキング・セット [ワーキング・セットにプロジェクトを追加]をチェックする場合に,追

加するワーキング・セットを指定します。[選択]ボタンで表示される

[ワーキング・セットの選択]ダイアログからも指定できます。

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[Java]ページが表示されます。

5. Java のビルドに関する情報を設定し,[終了]ボタンをクリックします。

[プロジェクト・エクスプローラー]ビューに,作成したユーティリティプロジェクトが表示されます。

作成したユーティリティプロジェクトには,次の J2EE ライブラリが追加されます。

• j2ee-javax.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\CC\client\lib)

• csmjaxp.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• csmjaxb.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxp\lib)

• cjjaxws.jar (<Developer のインストールディレクトリ>\jaxws\lib)

4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

2.[新規]ダイアログで,[J2EE]−[エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト]を選択し,

[次へ]ボタンをクリックします。

106

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

[New EAR Application Project]ダイアログが表示されます。

3.[EAR Application Project]ページで,エンタープライズアプリケーションプロジェクトを定義しま

す。

項目名 説明

Project name

Target runtime

EAR バージョン

Configuration

作成するエンタープライズアプリケーションプロジェクトのプロジェク

ト名を指定します。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定します。

6.0 を指定します。

プロジェクト構成を指定します。

注※

半角英数字,およびアンダースコア(_)だけを使用します。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名 説明

Use default location

Location

プロジェクトルートの作成にデフォルト・ロケーションを使用するかど

うかを指定します。

[Use default location]をチェックしない場合に,任意のロケーション

のパスを指定します。[Browse]ボタンで表示される[フォルダーの参

照]ダイアログからも指定できます。

ワーキング・セットにプロジェクトを

追加

ワーキング・セット

ワーキング・セットにプロジェクトを追加するかどうかを指定します。

[ワーキング・セットにプロジェクトを追加]をチェックする場合に,追

加するワーキング・セットを指定します。[選択]ボタンで表示される

[ワーキング・セットの選択]ダイアログからも指定できます。

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[Enterprise Application]ページが表示されます。

107

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

5. 新規エンタープライズアプリケーションの J2EE モジュールを選択,または追加して,[終了]ボタンを

クリックします。

[プロジェクト・エクスプローラー]ビューに,作成したエンタープライズアプリケーションプロジェ

クトが表示されます。

4.4.5 エンタープライズアプリケーションプロジェクトのモジュールの

変更手順

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成したあとで,Java EE モジュールの構成を変更でき

ます。

次に,J2EE アプリケーションのモジュール構成を変更する手順を示します。

(1) モジュールプロジェクトを追加する場合

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,変更対象のエンタープライズアプリケーションプロジェ

クトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[Deployment Assembly]を選択しま

す。

[Ear Module Assembly]ページが表示されます。

108

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.[追加]ボタンをクリックします。

[新規アセンブリーディレクティブ]ダイアログが表示されます。

5.[ディレクティブの種類を選択]ページのリストで[プロジェクト]を選択し,[次へ]ボタンをクリッ

クします。

[プロジェクト]ページが表示されます。

6.[プロジェクト]ページのリストで,追加するプロジェクトを選択し,[終了]ボタンをクリックしま

す。

7.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

変更内容が反映されます。

(2) モジュールプロジェクトを削除する場合

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,変更対象のエンタープライズアプリケーションプロジェ

クトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[Deployment Assembly]を選択しま

す。

[Ear Module Assembly]ページが表示されます。

109

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4. リストから削除するプロジェクトを選択し,[除去]ボタンをクリックします。

5.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

変更内容が反映されます。

4.4.6 プロジェクト作成時の注意事項

プロジェクトを作成する場合は,次の点に注意してください。

• エンタープライズアプリケーションプロジェクトで配備記述子(application.xml)を省略した場合,

プロジェクト名が J2EE アプリケーション名となります。また,EJB プロジェクト,および,動的 Web

プロジェクトを単体で公開する場合もプロジェクト名が J2EE アプリケーション名となります。プロ

ジェクト名には,半角英数字,または,アンダースコア(_)だけを使用してください。

• エンタープライズアプリケーションプロジェクトで配備記述子(application.xml)を作成した場合,

<display-name>の値には,半角英数字,プラス(+),ハイフン(-),ピリオド(.),キャレット(^),

またはアンダースコア(_)以外の文字は使用しないでください。また,名前の先頭または名前の末尾

にピリオド(.)を指定した名前,ピリオド(.)だけの名前は指定できません。

• WTP コネクタがサポートしないプロジェクトは,WTP コネクタで公開できません。EJB プロジェク

ト,動的 Web プロジェクト,およびエンタープライズアプリケーションプロジェクトが,WTP コネ

クタがサポートしないプロジェクトに依存する場合は,WTP コネクタがサポートしないプロジェクト

を手作業で Jar ファイルなどのアーカイブファイルにして,適切なフォルダに配置してください。

例えば,動的 Web プロジェクトが依存する Java プロジェクトを J2EE アプリケーションに含める場合

は,Java プロジェクトから Jar ファイルを作成して,動的 Web プロジェクトの WEB-INF/lib フォル

ダに配置してください。

• [ターゲット・ランタイム]に Cosminexus J2EE サーバランタイム以外を指定すると,誤動作する場

合があります。

• 公開中のプロジェクト名を変更すると,エラーが発生するおそれがあります。

• プロジェクトを削除する場合は,プロジェクトを選択してから削除してください。プロジェクトを選択

していない状態で削除すると,エラーが発生するおそれがあります。

110

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4.5 リソースアダプタのインポート

Eclipse を使った開発では,アプリケーションサーバの提供するリソースアダプタをエンタープライズアプ

リケーションプロジェクトにインポートできます。ここでは,Eclipse で作成したエンタープライズアプリ

ケーションプロジェクトにリソースアダプタをインポートする手順を説明します。

なお,リソースアダプタをインポートする前に,必ずエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作

成してください。エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順については,「4.4.4 エン

タープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照してください。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでインポート先のエンタープライズアプリケーションプロ

ジェクトを選択して,コンテキストメニューから[インポート]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

2.[General]−[ファイル・システム]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[ファイル・システム]ページが表示されます。

3.[次のディレクトリーから]の[参照]ボタンをクリックします。

[ディレクトリーからインポート]ダイアログが表示されます。

111

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

4. インポートするリソースアダプタが含まれるディレクトリを選択します。

リソースアダプタは次のディレクトリに格納されています。

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\DBConnector\

5.[OK]ボタンをクリックします。

[ディレクトリーからインポート]ダイアログが閉じて,[ファイル・システム]ページの左のリスト

ボックスに選択したディレクトリが表示されます。右のリストボックスに選択したディレクトリに含

まれるファイルの一覧が表示されます。

112

6. インポートするファイルのチェックボックスにチェックを入れます。

7.[インポート先フォルダ]の[参照]ボタンをクリックします。

[フォルダにインポート]ダイアログが表示されます。

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

8. インポート先のエンタープライズアプリケーションプロジェクトのルートフォルダを選択して,[OK]

ボタンをクリックします。

[フォルダにインポート]ダイアログが閉じます。

9.[ファイル・システム]ページの[終了]ボタンをクリックします。

手順 8.で選択したフォルダに,リソースアダプタがインポートされます。

10.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで[<インポート先のエンタープライズアプリケーションプ

ロジェクト>]−[<コンテンツディレクトリ>]−[META-INF]−[application.xml]を選択し

て,コンテキストメニューから[開く]を選択します。

[XML エディタ]に application.xml が表示されます。

11.[設計]タブを選択します。

[設計]タブの画面が表示されます。

12. 画面上に表示されている「application」を展開します。

13.「module」を選択して,コンテキストメニューから[後に追加]−[module]を選択します。

選択した「module」の後ろに,新しい「module」が追加されます。

113

4 Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発

14. 追加された「module」を展開して,「connector」の値をインポートしたリソースアダプタのファイル

名に変更します。

15. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[保管]を選択します。 application.xml の変更内容が保管されて,エンタープライズアプリケーションプロジェクトにリソー

スアダプタがインポートされます。

リソースアダプタを J2EE アプリケーションに含めないでインポートする場合は,サーバ管理コマンドまた

は運用管理ポータルを使用します。

サーバ管理コマンドでのインポート方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーショ

ン設定操作ガイド」の「4. リソースアダプタの設定」を参照してください。また,運用管理ポータルでの

インポート方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12. 

論理サーバのアプリケーション管理」を参照してください。

114

5

定義情報の編集

J2EE アプリケーションの定義情報のうち,Java EE 標準仕様についての定義

を変更する場合は,DD を編集する必要があります。また,アプリケーション

サーバ独自の定義情報を設定する場合は,cosminexus.xml を作成および編集

する必要があります。この章では,各定義ファイルを編集する際の注意事項,

および編集方法について説明します。

115

5 定義情報の編集

5.1 定義情報と編集するファイルの種類

Developer を使用した J2EE アプリケーション開発で J2EE アプリケーションの定義情報を変更する場合

は,次に示す DD を編集します。

Java EE 標準仕様の定義情報を変更する場合

• application.xml

編集時の注意事項については,「5.2.2 application.xml 編集時の注意事項」を参照してください。

• ejb-jar.xml

編集時の注意事項については,「5.2.3 ejb-jar.xml 編集時の注意事項」を参照してください。

• web.xml

編集時の注意事項については,「5.2.4 web.xml 編集時の注意事項」を参照してください。

アプリケーションサーバ独自の定義情報を変更する場合

• cosminexus.xml

cosminexus.xml の作成方法および編集方法については,「5.3 cosminexus.xml の作成と編集」

を参照してください。

116

5 定義情報の編集

5.2 DD の編集

各 DD 編集時の注意事項を説明します。また,アプリケーションサーバでサポートする各 DD のバージョ

ンも説明します。

5.2.1 アプリケーションサーバでサポートする DD について

アプリケーションサーバでは,次に示す範囲の DD をサポートします。

表 5‒1 アプリケーションサーバでサポートする DD の範囲 application.xml

ejb-jar.xml

web.xml

ra.xml

XML 種別

3.0

1.0

1.5

2.2

2.3

2.4

2.5

2.0

2.1

3.0

3.1

1.2

1.3

1.4

5.0

6.0

1.1

バージョン 備考

インポート時に 1.4 にバージョンアップする。

インポート時に 1.4 にバージョンアップする。

− application.xml を省略することもできる。 application.xml を省略することもできる。

インポート時に 2.0 にバージョンアップする。

− ejb-jar.xml を省略することもできる。 ejb-jar.xml を省略することもできる。

インポート時に 2.3 にバージョンアップする。

− web.xml を省略することもできる。 web.xml を省略することもできる。

(凡例) −:なし

5.2.2 application.xml 編集時の注意事項

ここでは,application.xml 編集時の注意事項を説明します。

(1) <display-name>タグの設定

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[新規プロジェクト]ダイアログの[EAR

Application Project]ページで指定した[Project name]が入ります。

117

5 定義情報の編集

値を指定しないと Eclipse でのデプロイ,およびリデプロイ時にエラーが発生するので,必ず値を指定して

ください。また,デプロイ後に変更すると,J2EE サーバ上の J2EE アプリケーションの入れ替え,および

アンデプロイが適切に実行されません。

また,<display-name>タグの設定値は,作業ディレクトリ中のディレクトリ名として使用されます。作

業ディレクトリのパス長が OS の上限に達しないように<display-name>タグを指定してください。作業

ディレクトリのパス長の見積もりについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用

ガイド」の「付録 C.1 J2EE サーバの作業ディレクトリ」を参照してください。

(2) <ejb>タグの設定

<module>タグ下の<ejb>タグには,エンタープライズアプリケーションプロジェクトに組み込まれてい

る EJB プロジェクトの<プロジェクト名>.jar が設定されます。変更すると誤動作するおそれがあるので,

注意してください。

(3) <web-uri>タグの設定

<module>タグ下にある,<web>タグ下の<web-uri>タグには,エンタープライズアプリケーションプ

ロジェクトに組み込まれている Web プロジェクトの<プロジェクト名>.war が設定されます。変更する

と誤動作するおそれがあるので,注意してください。

(4) <context-root>タグの設定

<context-root>タグにはコンテキストルートが設定されます。<context-root>タグの設定値は,作業

ディレクトリ中のディレクトリ名として使用されます。作業ディレクトリのパス長が OS の上限に達しな

いように<context-root>タグを指定してください。作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,マ

ニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録 C.1 J2EE サーバの作業ディレ

クトリ」を参照してください。

(5) DD 作成時の注意事項

各プロジェクトの DD では Processing Instruction,XInclusion,および名前空間接頭辞を記述できませ

ん。記述しても,値が正しく読み込まれません。

5.2.3 ejb-jar.xml 編集時の注意事項

ここでは,ejb-jar.xml 編集時の注意事項を説明します。

(1) DTD に従っていない ejb-jar.xml の取り扱い

必須項目の指定がない,または指定順序の不正などで,EJB-JAR の DTD(ejb-jar_1_1.dtd,ejbjar_2_0.dtd,ejb-jar_2_1.xsd,ejb-jar_3.0.xsd,および ejb-jar_3.1.xsd)に従っていない DD は,EJB-

JAR のインポート時にエラーとなり,インポートできません。インポートできない場合は,ejb-jar.xml の

設定を見直してください。

(2) CMP フィールドおよび CMR フィールドの命名規則

Entity Bean の CMP では,アンダースコア(_)で始まる CMP フィールド名および CMR フィールド名

を指定できません。

(3) EJB QL での 2 バイトコードの使用について

EJB QL では 2 バイトコードを使用しないでください。

118

5 定義情報の編集

(4) セキュリティロールリファレンスの設定について

<security-role-ref>タグに含まれる role-link には,<security-role>タグに含まれる role-name で指定し

たロール名を指定します。

(5) クエリメソッドのタグを記述するときの注意事項

ejb-jar.xml の<query-method>タグに含まれる<method-name>タグでは,「*(アスタリスク)」を記述

できません。<query-method>タグに「*」を指定した ejb-jar.xml を含む EJB-JAR は,インポートできま

せん。

(6) アブストラクトスキーマ名の指定時の注意事項

<abstract-schema-name>タグは,同じファイルにあるほかの<abstract-schema-name>タグで指定す

る名称や,cmp-field,cmr-field で指定する名称と重複できません。また,<abstract-schema-name>タ

グには EJB QL の予約語を使用できません。

(7) <display-name>タグ編集時の注意事項

<ejb-jar>タグに含まれる<display-name>タグは作業ディレクトリ中のファイル名として使用されます。

作業ディレクトリのパス長が OS の上限に達しないように<display-name>タグを指定してください(デ

フォルトは EJB-JAR ファイル名を基に付けられます)。作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,

マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録 C.1 J2EE サーバの作業ディ

レクトリ」を参照してください。

(8) <ejb-client-jar>タグの使用について

Developer では,ejb-jar.xml に記述する DD の<ejb-client-jar>タグの機能をサポートしていません。

(9) Relationship の設定の注意事項

ejb-jar.xml に<relationships>タグを設定する場合は,二つの<ejb-relationship-role>タグのどちらか一

方に<cmr-field>タグを設定します。

(10) DD 作成時の注意事項

各プロジェクトの DD では Processing Instruction,XInclusion,および名前空間接頭辞を記述できませ

ん。記述しても,値が正しく読み込まれません。

5.2.4 web.xml 編集時の注意事項

ここでは,web.xml 編集時の注意事項を説明します。

(1) セッションタイムアウトの設定時の注意事項

セッションタイムアウトを設定するときの注意事項を示します。

• セッションタイムアウトの設定値

セッションタイムアウトを無期限に設定しないでください。無期限に設定した場合,セッション情報を

保持する領域が解放されないため,メモリを消費し続けます。

• web.xml の<session-timeout>タグの指定 web.xml の<session-timeout>タグに指定する値の有効範囲は,-35,791,394〜35,791,394 です。こ

の範囲内の値を指定してください。

119

5 定義情報の編集

(2) アクセスする URL パターンの定義の注意事項

web.xml 上の<servlet>タグに含まれる<init-param>,<load-on-startup>,および<security-role-ref>

タグの指定は,<servlet-mapping>タグに定義した URL パターンに該当するサーブレットまたは JSP

ファイルにアクセスした場合にだけ有効になります。このため,マッピング定義なしで直接 JSP ファイル

のパスを URL 指定した場合,または/servlet/のプリフィックスでサーブレットクラスを URL に指定して

実行した場合は有効になりません。

(3) セキュリティロール使用時の設定について

web.xml の<security-role>タグを使用する場合は,J2EE サーバモードの実行環境で,サーバ管理コマン

ドでセキュリティロールのリファレンスを解決する必要があります。

(4) エラーページ設定時の注意事項

Servlet 2.2 仕様および Servlet 2.3 仕様の場合,web.xml で<error-page>タグを指定すると,そのエラー

ページが表示されるときに返されるステータスコードが 200 になります。ステータスコード 401 のエ

ラーページを指定した場合,401 のステータスコードが 200 になってしまうため,Basic 認証と併用でき

ません。Basic 認証を使用する場合には,ステータスコード 401 用のエラーページを指定しないでくださ

い。

(5) <run-as>タグと Web コンテナの認証の関連について

web.xml の<servlet>タグ要素に指定する<run-as>タグは,指定されたサーブレットまたは JSP から

Enterprise Bean を呼び出すときに使用されるものであり,Web コンテナでの認証とは無関係です。

このため,Web コンテナでの認証結果を参照するための javax.servlet.http.HttpServletRequest クラス

の isUserInRole メソッドや getUserPrincipal メソッドには影響しません。例えば,サーブレットまたは

JSP ファイルから<run-as>タグに記述したロール名を引数に指定した javax.servlet.http.HttpServletRequest の isUserInRole メソッドを呼び出しても,戻り値は false となり

ます。

(6) <load-on-startup>タグ指定時の注意事項

<load-on-startup>タグに空文字を指定(<load-on-startup></load-on-startup>または<load-onstartup/>と指定)したサーブレットおよび JSP は,<load-on-startup>タグに 2,147,483,647 を指定さ

れたものとして Web モジュールのデプロイ時にロードされます。

(7) <display-name>タグ編集時の注意事項

<web-app>タグ下に含まれる<display-name>タグは,作業ディレクトリ中のファイル名として使用さ

れます。作業ディレクトリのパス長がプラットフォームで規定されているパス長の上限に達しないように display-name を指定してください(デフォルトは WAR ファイル名を基に付けられます)。作業ディレク

トリのパス長の見積もりについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」

の「付録 C.1 J2EE サーバの作業ディレクトリ」を参照してください。

(8) web.xml の記述内容とサーバの動作

Servlet 2.3 に対応した J2EE アプリケーションの場合の,web.xml の記述内容と J2EE サーバの動作を次

の表に示します。

120

5 定義情報の編集

表 5‒2 web.xml の記述内容とサーバの動作(1.4 モード)

項番

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15 web.xml の記述内容

プロパティに webserver.xml.validate=false を設

定した場合に,DTD の仕様で必須となっているタ

グを記述しないとき

<filter>タグに含まれる<filter-name>タグ要素を

空要素にして,<filter-mapping>タグに含まれる

<filter-name>タグ要素も空要素にした場合

<listener>タグに含まれる<listener-class>タグ要

素を空要素にした場合

プロパティに webserver.xml.validate=false を設

定した場合に,DTD の仕様で一つだけ指定が許さ

れているタグを複数記述したとき

要素が同じ<filter-mapping>タグを複数記述した

場合

親タグ,その下に要素としてキーとなるタグ,およ

びそのほかの情報を持つタグを複数記述した場合

に,キーとなるタグの要素が同じでそのほかの情報

が異なるとき

プロパティに webserver.xml.validate=false を設

定している場合に,DTD の仕様で規定されていな

い順序でタグを記述したとき

<jsp-file>タグに「/」で始まらない文字列を記述し

た場合

次に示す<url-pattern>タグに,「*.」以外の「/」で

始まらない文字列を記述した場合

• <servlet-mapping>-<url-pattern>

• <security-constraint>-<web-resourcecollection>-<url-pattern>

<mime-mapping>タグに含まれる<extension>

タグ要素に空文字を記述した場合

<mime-mapping>タグに含まれる<mime-type>

タグ要素に空文字を記述した場合

<error-page>タグに含まれる<error-code>タグ

要素に空文字を記述した場合

<transport-guarantee>タグに空文字を記述した

場合

<form-login-page>タグまたは<form-errorpage>タグに空文字を記述した場合

<env-entry-type>タグ,<ejb-ref-type>タグ,ま

たは<ejb-ref-type>タグに空文字を設定した場合

サーバの動作

WAR ファイルのインポート時にエラーとなりま

す。

実行されません。

<listener>タグの指定を無視して正常に実行され

ます。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。 doFilter メソッドは 1 回だけ呼び出されます。

最初に記述された親タグを有効にします。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

先頭に「/」を付けて,正常に実行されます。

先頭に「/」を付けて,正常に実行されます。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

WAR ファイルのインポート時に設定が無視され

ます。

WAR ファイルのインポート時にエラーになりま

す。

121

5 定義情報の編集

項番

16 web.xml の記述内容

<security-constraint>タグを設定して<authmethod>タグを省略した場合

サーバの動作

Basic 認証としてインポートされます。

(9) ゲートウェイ指定機能を使用する場合の注意事項

ゲートウェイ指定機能でスキームを https と見なすように設定した場合,Web サーバへのリクエストが http であっても https とみなされます。したがって,web.xml の<transport-guarantee>タグで

INTEGRAL や CONFIDENTIAL を指定しても,https の URL へリダイレクトされません。

(10) <taglib-location>タグに指定したパスの大文字,小文字が異なる場合の動作

web.xml の<taglib-location>タグまたは JSP の taglib ディレクティブに指定したタグライブラリ・ディ

スクリプタ(TLD ファイル)のパスが,実際のパスと大文字,小文字が異なっている場合,Windows 上

では正常に動作しますが,UNIX 上ではエラーになります。

Windows 上で動作していたユーザプログラムを UNIX に移行する場合は,web.xml の<tagliblocation>タグまたは JSP の taglib ディレクティブに指定したタグライブラリ・ディスクリプタ(TLD ファ

イル)のパスが,実際のパスと大文字・小文字が異なっていないか確認してください。

(11) web.xml の DOCTYPE 宣言の注意事項

web.xml で DOCTYPE 宣言に内部サブセットを記述しないでください。Java EE 仕様で定義された

DTD/XML スキーマだけを使用してください。

(12) DD 作成時の注意事項

各プロジェクトの DD では Processing Instruction,XInclusion,および名前空間接頭辞を記述できませ

ん。記述しても,値が正しく読み込まれません。

5.2.5 Servlet 2.4 以降で追加,変更された仕様についての注意事項

(web.xml)

Servlet 2.4 以降で追加および変更された仕様を持つ web.xml をアプリケーションサーバ上で使用する場

合の注意事項を示します。Servlet 2.4 以降の仕様については,該当する Servlet の仕様書を参照してくだ

さい。

(1) Servlet 2.4 以降の仕様でサポートされない web.xml の要素

アプリケーションサーバでは,次に示す Servlet 2.4 以降の仕様の web.xml の要素は定義できません。定

義した場合,デプロイ時にエラーになります。

• message-destination

• message-destination-ref

• service-ref

(2) <security-constraint>タグの設定

Servlet 2.4 以降の仕様では,web.xml の<security-constraint>タグに特別な指定をした場合の動作につ

いて追記されています。

122

5 定義情報の編集

アプリケーションサーバでは,Web アプリケーションのバージョンに関係なく,次の動作をします。

• <auth-constraint>タグのサブ要素,<role-name>タグに「*(アスタリスク)」を指定した場合,す

べてのロールを許可します。

• <auth-constraint>タグを指定しない場合,Web コンテナは認証しないでリクエストを許可します。

• <transport-guarantee>タグを指定しない場合,Web コンテナはどのような接続も受け付けます。

(3) <security-constraint>タグの複数定義

Servlet 2.4 以降の仕様では,web.xml の<security-constraint>タグを複数定義した場合の動作について

追記されています。

アプリケーションサーバ上で<security-constraint>タグを複数定義した場合の動作を,Servlet 2.4 以降お

よび Servlet 2.3 に分けて示します。

Servlet 2.4 以降 web.xml に<security-constraint>タグを複数定義した場合,アクセス制御の対象となる<securityconstraint>タグは,Servlet の仕様書に記述された規則に従い選択されます。

Servlet 2.3

web.xml に定義された<security-constraint>タグを,ファイルの上部に記述されたものから順に確認

し,リクエストの URI,および HTTP メソッドとマッチする<security-constraint>タグを使用してア

クセス制御します。<http-method>タグを定義していない場合,すべての HTTP メソッドを対象とし

ます。

(4) <url-pattern>の改行コード

Servlet 2.4 以降の仕様では,web.xml に記述する URL パターンに改行コードを含む場合の動作について

追記されています。

アプリケーションサーバでは,Web アプリケーションのバージョンに関係なく,KDJE39304-W の警告

メッセージが出力されます。ただし,エラーにはならないでアプリケーションは開始されます。また,該当

するマッピングは無視されます。

なお,web.xml でこのような動作をするタグは,<servlet-mapping>タグ,<filter-mapping>タグ,

<jsp-property-group>タグ,および<web-resource-collection>タグと各タグに含まれるサブクラスの

<url-pattern>タグです。

(5) 指定したエラーページが表示されたレスポンスのステータスコード

Servlet 2.4 以降の仕様に対応した Web アプリケーションでは,web.xml によって表示するエラーページ

を指定した場合でも,エラーが発生した時点のレスポンスのステータスコードがクライアントに送信されま

す。

また,Servlet 2.2 仕様および Servlet 2.3 仕様に対応したアプリケーションでは,ステータスコード 200

がクライアントに送信されます。

(6) Web コンテナ単位でのエラーページのカスタマイズ

Servlet 2.4 以降の仕様に対応したアプリケーションでは,web.xml で指定したエラーページを表示させる

場合,エラーページはカスタマイズされません。また,同じステータスコードに対してカスタマイズしたエ

ラーページを指定した場合,Web アプリケーションで問題が発生し,web.xml で指定したエラーページの

出力に失敗したときだけ,カスタマイズが有効となります。

123

5 定義情報の編集

エラーページのカスタマイズについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編

(Web コンテナ)」の「2.20 エラーページのカスタマイズ」を参照してください。

(7) リダイレクトによるエラーページの生成

Servlet 2.4 以降の仕様に対応したアプリケーションでは,web.xml で指定したエラーページが表示された

あとのステータスコードが,エラーページの生成を委任するエラーステータスコードと一致すると,Web

サーバによって生成されるエラーページが有効となります。このとき,web.xml で指定したエラーページ

の内容はリダイレクタに転送されたあとに破棄されます。 web.xml で指定したエラーページでレスポンスのステータスコードを 200 に変更することで,web.xml で

指定したエラーページを有効にできます。

ステータスコードに対応するリダイレクトについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基

本・開発編(Web コンテナ)」の「5.15.1 カスタマイズできるエラーページ」を参照してください。

(8) フィルタ機能を使用する場合の定義

Servlet 2.4 以降の仕様に対応した Web アプリケーションでは,web.xml の<filter-mapping>タグを定

義するとき,サブ要素として<dispatcher>タグを記述することで,リクエストのフォワード時,インク

ルード時,および web.xml に記述したエラーページへの転送時にフィルタを動作させることができます。

JSP では,page ディレクティブの errorPage 属性を使用することで,JSP での例外発生時にエラーページ

を出力できます。ただし,このときに実行されるリクエストの転送はフォワードです。フィルタを適用する

場合に<dispatcher>タグへ必要となる定義は「ERROR」ではなく,「FORWARD」となります。

124

5 定義情報の編集

5.3 cosminexus.xml の作成と編集 cosminexus.xml とは,アプリケーションサーバ独自の定義情報を記述したファイルです。ここでは, cosminexus.xml を作成および編集する方法を説明します。

5.3.1 cosminexus.xml の作成

Eclipse の機能を使用して,cosminexus.xml を作成します。次の手順で作成してください。

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,cosminexus.xml を作成

するエンタープライズアプリケーションプロジェクトの META-INF フォルダを選択します。

参考

META-INF フォルダがない場合は,META-INF フォルダを作成してください。

META-INF フォルダは,[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで cosminexus.xml を作成するエン

タープライズアプリケーションプロジェクトを選択した状態で,コンテキストメニューから[新規作成]を

選択すると作成できます。

2. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

3.[XML]−[XML ファイル]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[新しい XML ファイル]ダイアログの[XML]ページが表示されます。

125

5 定義情報の編集

4. 次に示す項目を指定します。

項目名

親フォルダを入力または選択

指定値 cosminexus.xml の作成先となるフォルダを選択します。

デフォルトでは,手順 1.で選択したエンタープライズアプリケーショ

ンプロジェクトを選択した状態になっています。

「cosminexus.xml」と入力します。 ファイル名

5.[次へ]ボタンをクリックします。

[次から XML ファイルを作成]ページが表示されます。

126

5 定義情報の編集

6.[DTD ファイルから XML ファイルを作成]をチェックして,[次へ]ボタンをクリックします。

[DTD ファイルの選択]ページが表示されます。

を選択します。

選択する DTD は,次の項目です。

[キー]列:

-//Hitachi, Ltd.//DTD Cosminexus 9.5//EN

[URI]列: file:///<Developer のインストールディレクトリ>/CC/admin/dtds/cosminexus_9_5.dtd

127

5 定義情報の編集

8.[次へ]ボタンをクリックします。

[ルート要素の選択]ページが表示されます。

128

9. 表示された内容を変更しないで,[終了]ボタンをクリックします。

手順 1.で選択したエンタープライズアプリケーションプロジェクトに cosminexus.xml が作成されま

す。

作成された cosminexus.xml の定義内容は次のとおりです。属性がない状態の定義ファイルが作成さ

れます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!DOCTYPE cosminexus-app PUBLIC "-//Hitachi, Ltd.//DTD Cosminexus 9.5//EN" "file:///<Developerのイン

ストールディレクトリ>/CC/admin/dtds/cosminexus_9_5.dtd">

<cosminexus-app>

</cosminexus-app>

5 定義情報の編集

5.3.2 cosminexus.xml エディタの操作方法

新規で作成した cosminexus.xml には属性がありません。このため,属性を追加する必要があります。 cosminexus.xml の定義内容を編集する場合,cosminexus.xml エディタを使用します。ここでは, cosminexus.xml エディタを使って,cosminexus.xml の属性を追加および編集する方法を説明します。

(1) cosminexus.xml エディタの表示方法

cosminexus.xml エディタを表示する手順を次に示します。

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで編集する cosminexus.xml

を選択します。

2. コンテキストメニューから[開く]を選択します。

選択した cosminexus.xml が cosminexus.xml エディタで表示されます。

この状態で cosminexus.xml の編集をします。

(2) cosminexus.xml エディタの構成

cosminexus.xml エディタは,次の 3 種類の表示形式があります。このマニュアルでは,[概要]タブを使

用した編集手順を説明します。

• [概要]タブ

GUI を使って属性を編集できる画面です。画面左側(左ペイン)に編集対象の属性の設定が表示され,

画面右側(右ペイン)で属性の設定内容を編集します。

129

5 定義情報の編集

130

• [設計]タブ cosminexus.xml の XML タグをツリー形式で表示,編集する画面です。タグ名の右側の欄で値を入力

します。なお,このページではキーボードのショートカットキー([Ctrl]+[A],[Ctrl]+[C]な

ど)は使用できません。

• [ソース]タブ cosminexus.xml の内容をソースそのまま表示,編集する画面です。

5 定義情報の編集

(3) cosminexus.xml エディタの[概要]タブの基本操作

cosminexus.xml エディタの[概要]タブを使用して,属性を追加する手順を説明します。ここでは,

Session Bean 属性を追加する手順を例にして説明します。

1. 左ペインにある[EJB-JAR 属性]の[追加]ボタンをクリックします。

[EJB-JAR 属性]のエリアに「EJB-JAR 属性のモジュール名を指定してください。」が追加され,右ペ

インに[EJB-JAR 属性の詳細]が表示されます。

2. 右ペインにある[EJB-JAR 属性の詳細]の[モジュール名]に属性を追加するモジュールのモジュール

名を入力します。

EJB-JAR 属性のモジュール名が指定されます。

3. 左ペインにある[Session Bean 属性]を選択します。

[Session Bean 属性]の入力エリアが表示されます。

4.[Session Bean 属性]の[追加]ボタンをクリックして,Session Bean 属性を追加します。

[Session Bean 属性]のエリアに項目が追加され,右ペインに[Session Bean 属性の 詳細]が表示さ

れます。

131

5 定義情報の編集

5. 右ペインで,EJB 名,リソース参照,およびリソース環境変数を設定します。

これで,Session Bean 属性の追加は終了です。

リソース参照,およびリソース環境変数以外の設定が必要な場合は,[設計]タブ,および[ソース]

タブで設定してください。

(4) 属性の編集(cosminexus.xml)

cosminexus.xml エディタを使用した各属性の編集については,次を参照してください。

• 5.3.3 EJB-JAR 属性の編集

• 5.3.4 Session Bean 属性の編集

• 5.3.5 Entity Bean 属性の編集

• 5.3.6 MessageDrivenBean 属性の編集

• 5.3.7 WAR 属性の編集

属性を編集するときの注意事項については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編

(コンテナ共通機能)」の「11.3.6 cosminexus.xml を含むアプリケーションの運用」を参照してくださ

い。

5.3.3 EJB-JAR 属性の編集

EJB-JAR 属性を追加および編集するときに使用する cosminexus.xml エディタの[概要]タブの項目およ

び設定内容を説明します。

(1) 左ペイン

[EJB-JAR 属性]を選択します。次の項目が表示され,属性を追加または削除できます。

132

5 定義情報の編集

[EJB-JAR 属性]

次のボタンをクリックして,属性を追加または削除します。

[追加]ボタン

EJB-JAR 属性を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上では EJB-JAR 属性の最後に次のタグが

挿入されます。

<ejb-jar>

<module-name>EJB-JAR 属性のモジュール名を指定してください。</module-name>

</ejb-jar>

ただし,誤った操作で DTD ファイルが削除されて挿入位置が特定できない場合は,cosminexusapp 属性直下の属性群の最後に挿入されます。

[除去]ボタン

リストで選択した EJB-JAR 属性を削除します。

(2) 右ペイン

左ペインで[EJB-JAR 属性]を選択すると,右ペインに次の項目が表示され,属性の内容を設定できます。

[EJB-JAR 属性の詳細]

EJB-JAR 属性の詳細を設定します。

[モジュール名]

EJB-JAR を特定するためのキーを指定します。<ejb-jar>タグ下の<module-name>タグに対応し

ます。

5.3.4 Session Bean 属性の編集

EJB-JAR 属性を追加したあとで,Session Bean 属性を追加および編集します。Session Bean 属性を追加

および編集するときに使用する cosminexus.xml エディタの項目および設定内容を説明します。

(1) 左ペイン

[Session Bean 属性]を選択します。次の項目が表示され,属性を追加または削除できます。

133

5 定義情報の編集

[Session Bean 属性]

次のボタンをクリックして,属性を追加または削除します。

[追加]ボタン

Session Bean 属性を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上では Session Bean 属性の最後に次のタ

グが挿入されます。

<session>

<ejb-name>Session Bean 属性の EJB 名を指定してください。</ejb-name>

</session>

[除去]ボタン

リストで選択した Session Bean 属性を削除します。

(2) 右ペイン

左ペインで[Session Bean 属性]を選択すると,右ペインに次の項目が表示され,属性の内容を設定でき

ます。

134

5 定義情報の編集

[Session Bean 属性の詳細]

Session Bean 属性の詳細を設定します。

[EJB 名]

Session Bean を特定するためのキーを指定します。<ejb-jar>タグ下にある<session>タグ下の

<ejb-name>タグの値に対応します。

[リソース参照]

リソース参照を設定します。

[追加]ボタン

リソース参照を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上ではリソース参照のタグの最後に次のタ

グが挿入されます。

<resource-ref>

<res-ref-name>リソース参照名を指定してください。</res-ref-name>

<linked-to>リンク先を指定してください。</linked-to>

</resource-ref>

追加したリソース参照を選択すると,次の項目を設定できます。

• [リソース参照名]

リストで選択した変数のリソース参照名を設定します。<resource-ref>タグ下の<res-refname>タグの値に対応します。

• [リンク先]

リストで選択した変数のリソース参照のリンク先を設定します。<resource-ref>タグ下の

<linked-to>タグの値に対応します。

[除去]ボタン

リストで選択したリソース参照を削除します。

[リソース環境変数]

リソース環境変数を設定します。

[JavaBean リソース]ボタン

JavaBean のリソース環境変数を追加します。

なお,[JavaBean リソース]ボタンをクリックすると,ソースファイル上ではリソース環境変数の

タグの最後に次のタグが挿入されます。

<resource-env-ref>

<resource-env-ref-name>リソース環境変数名を指定してください。</resource-env-ref-name>

<linked-to>JavaBeanリソース名を指定してください。</linked-to>

</resource-env-ref >

追加した JavaBean のリソース環境変数を選択すると,次の項目を設定できます。

• [リソース環境変数名]

リストで選択した変数のリソース環境変数名を指定します。<resource-env-ref>タグ下の

<resource-env-ref-name>タグの値に対応します。

• [JavaBean リソース名]

リストで選択した変数のリンク先の JavaBean リソース名を指定します。<resource-env-ref>

タグ下の<linked-to>タグの値に対応します。

[キュー]ボタン

キューのリソース環境変数を追加します。

135

5 定義情報の編集

なお,[キュー]ボタンをクリックすると,ソースファイル上ではリソース環境変数のタグの最後に

次のタグが挿入されます。

<resource-env-ref>

<resource-env-ref-name>リソース環境変数名を指定してください。</resource-env-ref-name>

<linked-queue>

<resource-adapter>リソース・アダプター名を指定してください。</resource-adapter>

<queue>キュー名を指定してください。</queue>

</linked-queue>

</resource-env-ref >

追加したキューのリソース環境変数を選択すると,次の項目を設定できます。

• [リソース環境変数名]

リストで選択した変数のリソース環境変数名を設定します。<resource-env-ref>タグ下の

<resource-env-ref-name>タグの値に対応します。

• [リソース・アダプター名]

リストで選択した変数のリソースアダプタ名を設定します。<resource-env-ref>タグ下にある

<linked-queue>タグ下の<resource-adapter>タグの値に対応します。

• [キュー名]

リストで選択した変数のキュー名を設定します。<resource-env-ref>タグ下にある<linkedqueue>タグ下の<queue>タグの値に対応します。

[管理対象オブジェクト]ボタン

管理対象オブジェクトのリソース環境変数を追加します。

なお,[管理対象オブジェクト]ボタンをクリックすると,ソースファイル上ではリソース環境変数

のタグの最後に次のタグが挿入されます。

<resource-env-ref>

<resource-env-ref-name>リソース環境変数名を指定してください。</resource-env-ref-name>

<linked-adminobject>

<resourceadapter-name>リソース・アダプター名を指定してください。</resourceadapter-name>

<adminobject-name>管理対象オブジェクト名を指定してください。</adminobject-name>

</linked-adminobject>

</resource-env-ref >

追加した管理対象オブジェクトのリソース環境変数を選択すると,次の項目を設定できます。

• [リソース環境変数名]

リストで選択した変数のリソース環境変数名を設定します。<resource-env-ref>タグ下の

<resource-env-ref-name>タグの値に対応します。

• [リソース・アダプター名]

リストで選択した変数のリソースアダプタ名を設定します。<resource-env-ref>タグ下にある

<linked-adminobject>タグ下の<resourceadapter-name>タグの値に対応します。

• [管理対象オブジェクト名]

リストで選択した変数の管理対象オブジェクト名を設定します。<resource-env-ref>タグ下に

ある<linked-adminobject>タグ下の<adminobject-name>タグの値に対応します。

[除去]ボタン

リストで選択したリソース環境変数を削除します。

5.3.5 Entity Bean 属性の編集

EJB-JAR 属性を追加したあとで,Entity Baen 属性を追加および編集します。Entity Bean 属性を追加およ

び編集するときに使用する cosminexus.xml エディタの項目および設定内容を説明します。

136

5 定義情報の編集

(1) 左ペイン

[Entity Bean 属性]を選択します。次の項目が表示され,属性を追加または削除できます。

[Entity Bean 属性]

次のボタンをクリックして,属性を追加または削除します。

[追加]ボタン

Entity Bean 属性を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上では Entity Bean 属性の最後に次のタグ

が挿入されます。

<entity>

<ejb-name>Entity Bean 属性の EJB 名を指定してください。</ejb-name>

</entity>

[除去]ボタン

リストで選択した Entity Bean 属性を削除します。

(2) 右ペイン

左ペインで[Entity Bean 属性]を選択すると,次の項目が表示され,属性の内容を設定できます。

137

5 定義情報の編集

[Entity Bean 属性の詳細]

Entity Bean 属性の詳細を設定します。

[EJB 名]

Entity Bean を特定するためのキーを指定します。<ejb-jar>タグ下にある<entity>タグ下の

<ejb-name>タグの値に対応します。

[リソース参照]

リソース参照を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース参照の

説明を参照してください。

[リソース環境変数]

リソース環境変数を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース環

境変数の説明を参照してください。

5.3.6 MessageDrivenBean 属性の編集

EJB-JAR 属性を追加したあとで,MessageDrivenBean 属性を追加および編集します。

MessageDrivenBean 属性を追加および編集するときに使用する cosminexus.xml エディタの項目および

設定内容を説明します。

(1) 左ペイン

[MessageDrivenBean 属性]を選択します。次の項目が表示され,属性を追加または削除できます。

138

5 定義情報の編集

[MessageDrivenBean 属性]

次のボタンをクリックして,属性を追加または削除します。

[追加]ボタン

MessageDrivenBean 属性を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上では MessageDrivenBean 属性の最後

に次のタグが挿入されます。

<message>

<ejb-name>MessageDrivenBean 属性の EJB 名を指定してください。</ejb-name>

</message>

[除去]ボタン

リストで選択した MessageDrivenBean 属性を削除します。

(2) 右ペイン

左ペインで[MessageDrivenBean 属性]を選択すると,右ペインに次の項目が表示され,属性の内容を

設定できます。

139

5 定義情報の編集

[MessageDrivenBean 属性の詳細]

MessageDrivenBean 属性の詳細を設定します。

[EJB 名]

MessageDrivenBean を特定するためのキーを指定します。<ejb-jar>タグ下にある<message>

タグ下の<ejb-name>タグの値に対応します。

[リソース参照]

リソース参照を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース参照の

説明を参照してください。

[リソース環境変数]

リソース環境変数を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース環

境変数の説明を参照してください。

5.3.7 WAR 属性の編集

WAR 属性を追加および編集するときに使用する cosminexus.xml エディタの項目および設定内容を説明

します。

(1) 左ペイン

[WAR 属性]を選択します。次の項目が表示され,属性を追加または削除できます。

[WAR 属性]

次のボタンをクリックして,属性を追加または削除します。

[追加]ボタン

WAR 属性を追加します。

なお,[追加]ボタンをクリックすると,ソースファイル上では WAR 属性の最後に次のタグが挿入

されます。

<war>

<module-name>WAR 属性のモジュール名を指定してください。</module-name>

</war>

ただし,誤った操作で DTD ファイルが削除されて挿入位置が特定できない場合は,cosminexusapp 属性直下の属性群の最後に挿入されます。

[除去]ボタン

リストで選択した WAR 属性を削除します。

(2) 右ペイン

左ペインで[WAR 属性]を選択すると,右ペインに次の項目が表示され,属性の内容を設定できます。

140

5 定義情報の編集

[WAR 属性の詳細]

WAR 属性の詳細を設定します。

[モジュール名]

Entity Bean を特定するためのキーを指定します。<war>タグ下の<module-name>タグの値に

対応します。

[リソース参照]

リソース参照を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース参照の

説明を参照してください。

[リソース環境変数]

リソース環境変数を編集します。設定できる内容については,「5.3.4(2) 右ペイン」にあるリソース環

境変数の説明を参照してください。

141

6

J2EE アプリケーションのテスト

作成した J2EE アプリケーションを実行環境に配布する前に,デバッグ環境で

実行して,テストします。ここでは,J2EE アプリケーションのテストに必要

な準備,およびテストの手順を説明します。

143

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.1 J2EE アプリケーションのテストの流れ

作成した Eclipse のプロジェクトを J2EE サーバにデプロイして,J2EE アプリケーションをデバッグ環境

で実行します。

J2EE アプリケーションのテストの流れを次の図に示します。

図 6‒1 J2EE アプリケーションのテストの流れ図

144

それぞれの手順の概要を説明します。

1. 組み込みデータベースの開始

組み込みデータベースを使用する場合は,開発環境インスタントセットアップ機能が提供するショート

カットを使用して組み込みデータベースを開始します。詳細は,「6.2 組み込みデータベースの開始お

よび停止」を参照してください。

2. サーバの作成

Eclipse で J2EE サーバを操作するためには,J2EE サーバ名やランタイム環境などの構成情報を作成す

る必要があります。この構成情報をサーバといいます。このサーバを作成することで,Eclipse で J2EE

サーバを操作できるようになります。詳細は,「6.3 サーバの作成」を参照してください。

3. サーバの構成変更

サーバの構成は,サーバエディタを使用して変更できます。詳細は,「6.4 サーバの構成変更」を参照

してください。

4. ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定

6 J2EE アプリケーションのテスト

J2EE アプリケーションに対して,性能解析トレースを利用した性能解析を実施したい場合は,ユーザ

拡張性能解析トレース設定ファイルを作成します。詳細は,「6.5 ユーザ拡張性能解析トレース設定

ファイルの作成および設定」を参照してください。

5. J2EE サーバの起動

J2EE サーバをデバッグモードで起動します。詳細は,「6.6 J2EE サーバの起動と停止」を参照してく

ださい。

6. J2EE サーバへのプロジェクトの公開

Eclipse のプロジェクトで開発した J2EE アプリケーションを J2EE サーバへ公開(デプロイ)して,デ

バッグおよびテストができる状態にします。詳細は,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を

参照してください。

7. J2EE アプリケーションのデバッグと実行

J2EE アプリケーションをデバッグしたり,実行したりします。詳細は,「6.8 J2EE アプリケーション

のデバッグと実行」を参照してください。

以降の節では,この流れに沿って J2EE アプリケーションのテストの手順を説明します。

145

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.2 組み込みデータベースの開始および停止

J2EE アプリケーションのテストで組み込みデータベースを使用する場合は,組み込みデータベースを開始

する必要があります。

Developer では,スタートメニューのショートカットまたはコマンドから,組み込みデータベースの開始

と停止を実行できます。なお,どちらの方法でも実行するためには Administrator 権限が必要です。

それぞれの実行方法を次に説明します。

• スタートメニューのショートカットを使用する場合

組み込みデータベースの起動

[Cosminexus]−[データベース起動]を選択する。

組み込みデータベースの停止

[Cosminexus]−[データベース停止]を選択する。

• 組み込みデータベース用コマンドを使用する場合

組み込みデータベースの起動

次のコマンドを実行してください。

"<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EmbeddedDB\bats\cddbstart.bat"

組み込みデータベースの停止

次のコマンドを実行してください。

"<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EmbeddedDB\bats\cddbstop.bat"〔-f 〔-d 〕|〔-d 〕〕

-f

強制終了する場合に指定します。

-d

終了と同時に共用メモリダンプを出力する場合に指定します。

共用メモリダンプは,<Developer のインストールディレクトリ>\DB\spool\pdshmdump\shmdump に

出力されます。

146

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.3 サーバの作成

Eclipse で J2EE サーバを操作するためには,J2EE サーバ名やランタイム環境などの構成情報を作成する必

要があります。この構成情報をサーバといいます。このサーバを作成することで,Eclipse で J2EE サーバ

を操作できるようになります。

サーバを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

2.[サーバー]−[サーバー]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[新規サーバー]ダイアログの[新規サーバーの定義]ページが表示されます。

3. 次の項目を指定します。

項目名

サーバーのタイプを選択

サーバー名

指定値

作成するサーバの種別を選択します。WTP コネクタを使用する場合は,

[Cosminexus]−[J2EE サーバー]を選択します。

サーバ名は,[J2EE サーバー]ページの値が使用されるため,ここでは設定不

要です。

Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定してください。 サーバー・ランタイム環境

4.[次へ]ボタンをクリックします。

[J2EE サーバー]ページが表示されます。

147

6 J2EE アプリケーションのテスト

5. リモート管理機能の接続ホストに,接続先のホストを選択し,ログインしてない場合は[ログイン]ボ

タンをクリックします。

接続先の J2EE サーバが表示されます。

開発環境インスタントセットアップ機能で J2EE サーバを構築した場合は,次の名称が表示されます。 cmx_InstantWebSystem_unit1_J2EE_01

6. J2EE サーバを選択し,[終了]ボタンをクリックします。

[サーバー]ビューに作成した Cosminexus J2EE サーバが表示されます。

(1) サーバ作成時の注意事項

サーバを作成する場合は,次の点に注意してください。

• [サーバー]ビューからサーバを削除する場合は,サーバを選択してから削除してください。サーバを

選択していない状態で削除すると,エラーが発生するおそれがあります。

• [サーバー]ビューに表示されるサーバは,[新規サーバーの定義]ページで表示されるサーバ名ではあ

りません。[J2EE サーバー]ページのサーバ名が表示されます。

• [サーバー]ビューでコピーして作成したサーバは操作対象にはなりません。

148

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.4 サーバの構成変更

サーバの構成は,サーバエディタを使用して変更できます。Cosminexus J2EE サーバの構成を変更する手

順を次に示します。

1.[サーバー]ビューで構成を変更する Cosminexus J2EE サーバをダブルクリックします。

サーバの概要ページが表示されます。

2. 次の項目を任意の値に変更します。

一般情報

項目名

J2EE サーバーの情報

J2EE サーバーのデプロイメン

J2EE サーバーのポート

説明

[サーバー]ビューに表示するサーバ名を変更できます。なお,ランタイムは

変更しないでください。

J2EE サーバの表示名,論理サーバ名,および J2EE サーバのあるホスト名を

確認できます。

J2EE アプリケーションをデプロイするディレクトリを変更できます。ディレ

クトリのパスは,絶対パスで存在するディレクトリを指定してください。

[サーバーでデバッグ]ダイアログからの J2EE アプリケーションのデバッグ,

および[サーバーで実行]ダイアログからの J2EE アプリケーションの実行時

に使用する HTTP アクセスポートとデバッグポートを変更できます。デバッ

グポートは,リモートの J2EE サーバを使用する場合だけ変更できます。

HTTP アクセスポートのデフォルト値は 80 です。1〜65535 の整数で指定

できます。

デバッグポートのデフォルト値は 3999 です。1〜65535 の整数で指定でき

ます。

3. 運用管理ポータルを使用する場合は,[運用管理ポータル]タブをクリックします。

運用管理ポータルの画面が表示されます。

149

6 J2EE アプリケーションのテスト

(1) J2EE サーバの構成変更時の注意事項

J2EE サーバの構成を変更する場合は,次の点に注意してください。

• 公開する J2EE アプリケーションは,デプロイディレクトリに作成されます。デプロイディレクトリお

よび J2EE アプリケーションの階層が深い場合は,必要に応じて,短いパスをデプロイディレクトリに

指定してください。

• プロジェクトを公開する場合に,複数のサーバで同じデプロイディレクトリを指定しないでください。

エラーが発生するおそれがあります。

• サーバの概要ページの表示で J2EE サーバの情報の取得に失敗した場合,リモート管理機能の設定など

を見直してください。見直し後,再度サーバエディタを開いてください。

• J2EE サーバの操作に対するタイムアウトは,[設定]ダイアログの[サーバー]−[リモート管理]−

[接続]ページで設定します。正しくタイムアウトを動作させるために,サーバの概要ページの[タイ

ムアウト]セクションは,[接続]ページの設定より大きな値を指定してください。

• サーバを削除しても,作成したデプロイディレクトリは削除されません。必要に応じて,手動で削除し

てください。

• デプロイディレクトリには,円マーク(\)だけやスラッシュ(/)だけのパスは指定しないでくださ

い。

• Eclipse を使用してローカルの J2EE サーバで動作する J2EE アプリケーションをデバッグする場合,デ

バッグポートとして OS によって割り当てられるポート番号を使用します。ほかのプログラムで使用

するポート番号との衝突を避けるため,必要に応じて,J2EE サーバを起動する前に,ポートを使用し

ているほかのプログラムを起動してください。

150

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.5 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成

および設定

ユーザ拡張性能解析トレースを利用するために必要な,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成,

および設定方法について説明します。

ポイント

ユーザ拡張性能解析トレースの概要については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」

の「7.2.2 アプリケーションの性能解析トレースの概要」を参照してください。

6.5.1 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定の流

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定の流れを次の図に示します。

図 6‒2 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成および設定の流れ

それぞれの手順の概要を説明します。

1. ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート

作成済みのユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルがある場合,ユーザ拡張性能解析トレース設定

ファイルをインポートできます。詳細は,「6.5.2 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのイン

ポート」を参照してください。

2. ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルにトレース取得ポイントを設定したり,削除したりする手順

について説明します。操作はビュー上で実施します。詳細は,「6.5.3 ユーザ拡張性能解析トレース設

定ファイルの編集」を参照してください。

3. ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート

作成または編集したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルをエクスポートし,実行環境に配置しま

す。詳細は,「6.5.4 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート」

4. ユーザ拡張性能解析トレースの設定

151

6 J2EE アプリケーションのテスト

ユーザ拡張性能解析トレースを利用するために必要なパラメタを設定します。詳細については,

「6.5.5 ユーザ拡張性能解析トレースの設定」を参照してください。

以降の項では,この流れに沿ってユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを作成および設定する手順を説

明します。

6.5.2 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート

作成済みのユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルがある場合,ファイルをインポートできます。なお,

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを新規で作成する場合は,この手順は不要です。

インポートの手順を次に示します。

!

注意事項

• アプリケーションサーバのバージョンが 09-00 で作成したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルをイン

ポートできます。

ただし,09-00 と 09-50 以降では,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルで指定できるトレースポイン

トの上限値やファイルの書式に違いがあります。

09-00 で作成したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルをインポートしたあとにエクスポートした場

合,出力結果は 09-50 以降の形式となります。

• コンストラクタをトレース対象のメソッドとして記述する場合,<init>で指定してください。クラス名と同

じ名前のメソッドの形式で記述した場合,インポートしたときにコンストラクタにはトレース取得ポイント

は設定されません。

1. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

2.[ユーザ拡張性能解析トレース]−[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイル]を選択して,[次へ]

ボタンをクリックします。

[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート]ダイアログが表示されます。

152

参考

[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポート]ダイアログは,次に示す方法でも表示できます。

6 J2EE アプリケーションのテスト

• [トレース取得ポイント]ビューのビューツールバーで[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのイ

ンポート]ボタンをクリックする。

• [トレース取得ポイント]ビューのプルダウンメニューで[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの

インポート]を選択する。

3.[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイル]の[参照]ボタンをクリックします。

[ファイルを開く]ダイアログが表示されます。インポート対象とするユーザ拡張性能解析トレース設

定ファイルのパスを指定します。

[設定済みのトレース取得ポイントと一致する場合上書き]チェックボックスをチェックすると,すで

に設定されているトレース取得ポイントを上書きします。

4.[終了]ボタンをクリックします。

指定したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルがインポートされます。

6.5.3 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集

ここでは,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集について説明します。

Developer では,トレース取得ポイントを Eclipse 上で設定できます。Eclipse のビュー上でできる編集作

業を次に示します。

• トレース取得ポイントの切り替え

設定済みのトレース取得ポイントを削除したり,新規にトレース取得ポイントとして設定したりしま

す。詳細については「6.5.3(1) トレース取得ポイントの切り替え」を参照してください。

• トレース取得ポイントの設定

J2EE パースペクティブに組み込まれたプロジェクト・エクスプローラービュー,およびアウトライン

ビューなどのビュー上の Java 要素に対して,トレース取得ポイントを設定します。詳細については

「6.5.3(2) トレース取得ポイントの設定」を参照してください。

• トレース取得ポイントの一覧表示,および削除

設定済みのトレース取得ポイントを一覧表示します。また,一覧表示したビュー上で,トレース取得ポ

イントの編集,および削除を実施できます。詳細については「6.5.3(3) トレース取得ポイントの一覧

表示,および編集・削除」を参照してください。

それぞれの手順を次に示します。

(1) トレース取得ポイントの切り替え

設定済みのトレース取得ポイントを削除したり,新規にトレース取得ポイントとして設定したりします。

手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで編集するプロジェクトの Java ソースファイルを開きま

す。

2. メソッドを選択し,コンテキストメニューから[トレース取得ポイントの切り替え]を選択します。

153

6 J2EE アプリケーションのテスト

トレース取得ポイントが次のように切り替わります。

状態

トレース取得ポイントが設定済みのメソッ

ドの場合

説明

• エディターの垂直ルーラーに付与された[トレース取得ポイント ON]

( )マーカーが削除されます。

• [トレース取得ポイント]ビューからトレース取得ポイントが削除されま

す。

トレース取得ポイントが設定されていない

メソッドの場合

• エディターの垂直ルーラーに[トレース取得ポイント ON]( )マー

カーが付与されます。

• [トレース取得ポイント]ビューにトレース取得ポイントが追加されます。

参考

設定済みのトレース取得ポイントや,新規に設定したトレース取得ポイントには,マーカーが表示されます。

マーカーが表示された例を次に示します。

154

6 J2EE アプリケーションのテスト

!

注意事項

• エディター内で選択できない(垂直ルーラーが反転していない)場合は,コンテキストメニューは表示され

ません。操作によって垂直ルーラーの反転が間に合わない場合は,反転を待ってからトレース取得ポイント

の切り替え操作を実施してください。

• メソッドの位置で操作しないとコンテキストメニューは表示されません。

• トレース取得ポイントには上限値を設けています。上限値として設定した値以上のトレース取得ポイントを

設定しようとした場合,ダイアログが表示されてトレース取得ポイントを設定できません。トレース取得ポ

イントの上限値の設定手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

2. 左ペインで[ユーザ拡張性能解析トレース]を選択します。

[ユーザ拡張性能解析トレース]ページが表示されます。

3.[トレース取得ポイント設定総数上限]にトレース取得ポイントの上限値を指定します。

4.[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。

(2) トレース取得ポイントの設定

J2EE パースペクティブに組み込まれたプロジェクト・エクスプローラービュー,およびアウトライン

ビューなどのビュー上の Java 要素に対して,トレース取得ポイントを設定します。

手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでパッケージ,クラス,またはメソッドを選択します。

パッケージ,クラス,またはメソッドを選択します。

JAR ファイルに含まれるパッケージ,クラス,またはメソッドを選択することもできます。

2. コンテキストメニューから[トレース取得ポイントの設定]または[トレース取得ポイントの設定(引数

* 指定)]を選択します。

トレース取得ポイントが設定されます。

155

6 J2EE アプリケーションのテスト

[トレース取得ポイントの設定]および[トレース取得ポイントの設定(引数 * 指定)]について説明しま

す。

コンテキストメニューの表示名

トレース取得ポイントの設定

トレース取得ポイントの設定(引数 * 指定)

説明

選択したメソッドに対して,トレース取得ポイントを設定できます。[トレー

ス取得ポイントの設定]を選択した場合のエディターおよびビューの表示につ

いて説明します。

• エディターの垂直ルーラーに[トレース取得ポイント ON]( )マー

カーが付与されます。

• [トレース取得ポイント]ビューにトレース取得ポイントが追加されます。

選択したメソッドと同名のメソッドすべてに対して,トレース取得ポイントを

設定できます。

引数が異なるものも対象となります。[トレース取得ポイントの設定(引数 *

指定)]を選択した場合のエディターおよびビューの表示について説明します。

• エディターには何も表示されません。

• [トレース取得ポイント]ビューにトレース取得ポイントが追加されます。

トレース取得ポイントのマーカーは,ソースファイルが存在し,かつトレース取得ポイントの対象

がコンストラクタ,またはメソッドの場合に付与されます。なお,JAR ファイル内の Java 要素にト

レース取得ポイントを設定した場合,マーカーは付与されません。

!

注意事項

• JAR ファイルに static イニシャライザが含まれる場合,名称を持たないメソッドとして表示されます

が,トレース取得ポイントを設定しないでください。トレース取得ポイントを設定した場合の動作は

サポートしません。

• メソッドの引数が可変長やジェネリクスの場合には,変換してトレース取得ポイントを設定します。

引数が可変長であるメソッドの場合,「...」を「[ ]」に変換します。また,ジェネリクスを使用した

クラス名が含まれる場合,ジェネリクスの記述を削除します。

(3) トレース取得ポイントの一覧表示,および編集・削除

設定済みのトレース取得ポイントを一覧表示します。また,一覧表示したビュー上で,トレース取得ポイン

トの編集,および削除を実施できます。

手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]を選択します。

[ビューの表示]ダイアログが表示されます。

156

6 J2EE アプリケーションのテスト

2.[ビューの表示]ダイアログで,[ユーザ拡張性能解析トレース]−[トレース取得ポイント]を選択

し,[OK]ボタンをクリックします。

設定済みトレース取得ポイントが,[トレース取得ポイント]ビューに表示されます。

3.[トレース取得ポイント]ビューに表示されたトレースポイントのうち,編集したいトレース取得ポイ

ントを選択します。

記述形式

識別 ID

トレース取得ポイントは,Ctrl キーまたは Shift キーを押しながらクリックすると,複数選択できます。

選択したトレース取得ポイントの詳細が[ユーザ拡張性能解析トレース詳細設定]ビューに表示されま

す。必要に応じて設定を変更します。

[ユーザ拡張性能解析トレース詳細設定]ビューに表示される項目を次に示します。

項目名 説明

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの記述形式が表示されます。

任意の文字列を指定します。

157

6 J2EE アプリケーションのテスト

サブクラスも対象

イベント ID

トレース取得レベル

項目名 説明

サブクラスも対象にするかどうかを指定します。なお,サブクラスの

チェックボックスをチェックしても,継承先の同名のメソッドに対して,

トレース取得ポイントのマーカーは付与されません。

チェックボックスをチェックする

サブクラスフラグを true に設定します。

チェックボックスをチェックしない

サブクラスフラグを false に設定します。

4 桁の 16 進数を指定します。

0xae02〜0xae7e,または 0xc000〜0xcffe の範囲で指定します。

記述形式に指定したトレース取得レベルを,アルファベットで選択しま

す。

A:標準

B:詳細

C:保守

トレース取得ポイントにコメントを指定します。 コメント

注※

記述形式の引数が「*(アスタリスク)」の場合,エディターのルーラー上にトレース取得ポイントのマーカーは

表示されません。

4. 一覧に表示されたトレース取得ポイントを削除したい場合,[トレース取得ポイント]ビューに表示さ

れたトレース取得ポイントを選択し,コンテキストメニューから[トレース取得ポイントの削除]を選

択します。

一覧に表示されたトレース取得ポイントを選択し,[Delete]キーを押しても削除できます。

参考

トレース取得ポイントを選択していない場合は,コンテキストメニューは表示されません。

(4) トレース取得ポイントの指定内容

トレース取得ポイントは,パッケージ,クラス,インタフェース,メソッド(abstract メソッド含む),お

よびコンストラクタなどの Java 要素に対して設定します。それぞれの指定内容および指定例を次に示し

ます。

参考

トレース取得ポイントの指定内容を次に示します。

 <指定形式>,<識別 ID>,<サブクラスフラグ>,<イベント ID>,<トレース取得レベル>#<コメント>

なお,指定内容のうち<イベント ID>,<トレース取得レベル>,および<コメント>については,Java 要素の

種類にかかわらず次の値が指定されます。

• <イベント ID>

「0xae02」

• <トレース取得レベル>

「A」

• <コメント>

なし。

158

6 J2EE アプリケーションのテスト

1

項番

2

3

4

5

クラス

表 6‒1 トレース取得ポイントの指定内容および指定例

Java 要素 指定内容および指定例

パッケージ

インタフェース

メソッド(クラス配下)

メソッド(インタフェース配下)

(abstract メソッドを含む)

<指定形式>

 「完全修飾パッケージ名.*」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾パッケージ名.*」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「false」を指定します。

• 指定例 package.*,package.*,false,0xae02,A

<指定形式>

 「完全修飾クラス名」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾クラス名」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「false」を指定します。

• 指定例 package.Class,package.Class,false,0xae02,A

<指定形式>

 「完全修飾インタフェース名」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾インタフェース名」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「true」を指定します。

• 指定例 package.Interface,package.Interface,true,0xae02,A

<指定形式>

 「完全修飾メソッド名(引数の型名)」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾メソッド名」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「false」を指定します。

• 指定例 package.Class.method(int),package.Class.method,false,

0xae02,A

<指定形式>

 「完全修飾メソッド名(引数の型名)」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾メソッド名」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「true」を指定します。

• 指定例 package.Class.method(int),package.Class.method,true,

0xae02,A

159

6 J2EE アプリケーションのテスト

6

項番 Java 要素

コンストラクタ(クラス配下)

指定内容および指定例

<指定形式>

 「完全修飾クラス名.<init>(引数の型名)」を指定します。

<識別 ID>

 「完全修飾クラス名.<init>」を指定します。

<サブクラスフラグ>

 「false」を指定します。

• 指定例 package.Class.<init>(int),package.Class.<init>,false,

0xae02,A

注※ 引数の型名は「*(アスタリスク)」となる場合があります。

パッケージ単位の設定や定義ファイルのフォーマットについてはマニュアル「アプリケーションサーバ 機

能解説 保守/移行編」の「7.5.3 ユーザ拡張性能解析トレースのトレース対象メソッドの設定」を参照し

てください。

!

注意事項

• Developer ではトレース取得ポイントをワークスペース単位で管理します。ワークスペース内に完全修飾名

が同名のパッケージ,クラス,メソッド(引数が一致)が複数存在する場合,誤動作するおそれがあります。

ワークスペース内に完全修飾名が同名のパッケージ,クラス,メソッド(引数が一致)が複数存在する場合,

動作の保証はできません。

• Eclipse の操作による[ワークスペースの切り替え]を実行後は,切り替え前のワークスペースで管理してい

たトレース取得ポイントについてはサポートしていません。

• Eclipse の操作である[プロジェクトを閉じる]を実行するとプロジェクトに紐付いたトレース取得ポイント

は[トレース取得ポイント一覧]から削除されます。閉じたプロジェクトを再び Eclipse の操作で[プロジェ

クトを開く]を実行すると,削除されたトレース取得ポイントは[トレース取得ポイント一覧]の元の位置

に復活します。

• ローカルクラス,またはローカル匿名クラスには,トレース取得ポイントを設定できません。

• トレース取得ポイントが設定されたメソッド先頭定義が,エディターで変更されたり,削除されたりした場

合,トレース取得ポイントが削除されることがあります。メソッド先頭定義を変更したことによって,トレー

ス取得ポイントが削除された場合,UNDO などでメソッド開始行を元に戻しても,トレース取得ポイントは

復元しません。必要に応じて,再度設定し直してください。

6.5.4 ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート

作成,または編集済みのユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルをエクスポートし,実行環境へ配置しま

す。

エクスポートの手順を次に示します。

!

注意事項

• ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルをエクスポートする場合,改行コードは Eclipse の設定に依存し

ます。改行コードを LF(Unix 形式)でエクスポートしたい場合は,エクスポートする前に設定を変更して

ください。改行コードの設定を変更する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

2. [設定]ダイアログの[一般]−[ワークスペース]の[新規テキスト・ファイルの行区切り文字]で,

[その他]−[Unix]を選択します。

160

6 J2EE アプリケーションのテスト

1. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[エクスポート]を選択します。

[エクスポート]ダイアログが表示されます。

2.[ユーザ拡張性能解析トレース]−[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイル]を選択して,[次へ]

ボタンをクリックします。

[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート]ダイアログが表示されます。

参考

[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクスポート]ダイアログは,次に示す方法でも表示できま

す。

• [トレース取得ポイント]ビューのビューツールバーで[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエ

クスポート]ボタンをクリックする。

• [トレース取得ポイント]ビューのプルダウンメニューで[ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの

エクスポート]を選択する。

3.[トレース取得ポイント]に表示されたトレース取得ポイントのうち,エクスポートするものを選択し

ます。

161

6 J2EE アプリケーションのテスト

4. エクスポートするユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのパスを宛先ファイルに指定します。

[参照]ボタンで表示される[ファイルを開く]ダイアログからも指定できます。

「警告を出さずに既存ファイルを上書き」チェックボックスをチェックすると,指定したパスに同じファ

イル名のファイルがあった場合に,警告メッセージを出さないで上書きします。

5.[終了]ボタンをクリックします。

指定したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルがエクスポートされます。

エクスポートしたファイルを実行環境に配置してください。

6.5.5 ユーザ拡張性能解析トレースの設定

ユーザ拡張性能解析トレースを使用するには,性能解析トレースを使用するための設定,およびユーザ拡張

性能解析トレースを使用するための設定が必要です。

それぞれについて次に示します。

性能解析トレースを使用するために必要な設定

ユーザ拡張性能解析トレースを使用するには,性能解析トレースを使用するための設定が必要です。性

能解析トレースを使用するために設定が必要な項目,編集する定義ファイルおよびパラメタの参照先を

次に示します。

設定が必要な項目

• Management Server

• パフォーマンストレーサ

編集する定義ファイルおよび指定するパラメタ

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.5.1 性能解析トレースを使

用するための設定」を参照してください。

ユーザ拡張性能解析トレースを使用するために必要な設定

ユーザ拡張性能解析トレースを使用するために設定が必要な項目,編集する定義ファイルおよびパラメ

タの参照先を次に示します。

設定が必要な項目

• J2EE サーバの JavaVM の起動パラメタ

編集する定義ファイルおよび指定するパラメタ

マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.9.20 起動パラメタ

の設定(J2EE サーバ)」を参照してください。

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.5.2 ユーザ拡張性能解析ト

レースを使用するための設定」の J2EE サーバの設定に関する説明を参照して,必要なパラメタを運

用管理ポータルの画面で拡張起動パラメタに設定してください。

また,運用管理ポータルの画面の「ユーザ拡張性能解析トレースの使用」は「する」を選択し,「ユー

ザ拡張性能解析トレース設定ファイルの内容」の項目は指定しないで下さい。

Developer で作成したユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを使用する場合, jvm.userprf.ExtendedSetting パラメタが設定されていることが前提となります。

また,jvm.userprf.File パラメタにはユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのファイルパスを指

定します。

拡張起動パラメタの設定例を次に示します。

-Djvm.userprf.ExtendedSetting=true

162

6 J2EE アプリケーションのテスト

-Djvm.userprf.File=<製品のインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<実サーバ名>/userprf.cfg

163

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.6 J2EE サーバの起動と停止

J2EE サーバはデバッグモード,および実行モードで起動できます。デバッグモードで起動すると,JSP や

サーブレットをデバッグできます。

J2EE サーバの起動,停止,および注意事項について説明します。

6.6.1 J2EE サーバの起動

次のどちらかの方法で J2EE サーバを起動します。

• [サーバー]ビューで,起動する J2EE サーバを選択し,コンテキストメニューから[起動]または[デ

バッグ]を選択します。

• [サーバー]ビューで,起動する J2EE サーバを選択し,[サーバー]ビューのツールバーの[サーバー

を始動]または[デバッグ・モードでサーバーを始動]ボタンをクリックします。

[サーバー]ビューで J2EE サーバを起動すると,[サーバー]ビューに起動したサーバの状態が表示されま

す。

!

注意事項 usrconf.properties(J2EE サーバ用ユーザプロパティファイル)などの更新について

WTP コネクタを使用して Eclipse から J2EE サーバを開始する場合,Management Server を使用して

J2EE サーバの設定情報を配布します。

このため,usrconf.cfg(J2EE サーバ用オプション定義ファイル),usrconf.properties(J2EE サーバ用ユー

ザプロパティファイル)などを直接編集して指定した設定情報については破棄されます。J2EE サーバの設定

は,運用管理ポータルを使用して指定してください。

運用管理ポータルを使用した J2EE サーバの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管

理ポータル操作ガイド」の「10.9 論理 J2EE サーバの定義」を参照してください。

6.6.2 J2EE サーバの停止

次のどちらかの方法で J2EE サーバを停止します。

• [サーバー]ビューで,起動している J2EE サーバを選択し,コンテキストメニューから[停止]を選択

します。

• [サーバー]ビューで,起動している J2EE サーバを選択し,[サーバー]ビューのツールバーの[サー

バーを停止]ボタンをクリックします。

[サーバー]ビューで J2EE サーバを停止すると,[サーバー]ビューに停止したサーバの状態が表示されま

す。

6.6.3 J2EE サーバの起動および停止時の注意事項

J2EE サーバを起動および停止する場合の注意事項を次に示します。

• WTP コネクタ以外で J2EE サーバを起動した場合,WTP コネクタの操作をすると,エラーが発生する

おそれがあります。WTP コネクタで J2EE サーバを操作する前に操作対象の J2EE サーバが停止され

ていることを確認してください。

164

6 J2EE アプリケーションのテスト

• Eclipse の J2EE サーバのモニタリング機能,およびロケーションの切り替えは使用できません。[モニ

タリング]ページで[追加]ボタンを選択したり,[一般]ページで[ロケーションの切り替え]ボタ

ンを選択したりしないでください。

• J2EE サーバの起動,デバッグ,および停止の操作を,連続して実行(ボタンの連打など)しないでく

ださい。エラーが発生するおそれがあります。

• J2EE サーバを起動している状態で Eclipse を終了すると,エラーが発生するおそれがあります。

165

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開

J2EE サーバへ作成したプロジェクトを公開(デプロイ)できます。公開先のサーバがローカルホストに存

在する場合は,展開ディレクトリ形式で公開されます。また,公開先のサーバがリモートホストに存在する

場合は,アーカイブ形式で公開されます。

J2EE サーバへプロジェクトを公開する手順を次に示します。

1.[サーバー]ビューでプロジェクト公開先のサーバを選択して,コンテキストメニューから[追加と削

除]を選択します。

[追加と削除]ダイアログが表示されます。

2.[使用可能]で追加するプロジェクトを選択して,[追加]ボタンをクリックします。

追加したプロジェクトが[構成済み]に表示されます。

3.[終了]ボタンをクリックします。

[サーバー]ビューに,追加したプロジェクトが表示されます。J2EE サーバが起動している場合は,プ

ロジェクトが自動的に公開されます(手順 4.の操作は不要です)。

4. J2EE サーバが起動していない場合は,[サーバー]ビューでプロジェクト公開先のサーバを選択して,

コンテキストメニューから[公開]を選択します。

[サーバー]ビューの[状況]に,公開したプロジェクトの状況が表示されます。

参考

手順 4.の操作を実施すると,すでに公開しているプロジェクトを入れ替えまたはリロードすることができま

す。

また,ソースコードの修正など,プロジェクトの変更を J2EE アプリケーションに反映することもできます。

(1) J2EE サーバへのプロジェクトの公開時の注意事項

J2EE サーバへのプロジェクトの公開時には,次の点に注意してください。

• [追加と削除]ダイアログで表示されるエンタープライズアプリケーションプロジェクトには,少なく

とも一つは,動的 Web プロジェクトまたは EJB プロジェクトを含む必要があります。

• 動的 Web プロジェクトおよび EJB プロジェクトを単体で公開する場合,WTP コネクタは擬似的にア

プリケーション構造を作成します。アプリケーションディレクトリ名または EAR ファイル名には,プ

ロジェクト名が使用されます。

• プロジェクトの依存関係や構成,配備記述子(application.xml)を変更した場合は,変更内容を正し

く反映するために[公開]するのではなく,[クリーン]を実施してください。

• プロジェクトの追加時,すでに同じ名前の J2EE アプリケーションが J2EE サーバ上にあると,正常に

プロジェクトを公開できません。

この場合,運用管理ポータル,またはサーバ管理コマンドで J2EE アプリケーションを削除するか,ま

たは J2EE アプリケーション名を変更してください。

• ブレークポイントで中断しているアプリケーションがある状態でプロジェクトを公開すると,タイムア

ウトが発生して,プロジェクトが正常に公開されない場合があります。

• 公開処理中に Eclipse を終了したり,公開中のプロジェクトに対して[プロジェクトを閉じる]の操作

をしたりしないでください。エラーが発生するおそれがあります。

• サーバの概要ページで編集中の場合,公開操作の前に編集内容を保存してください。編集中の状態で公

開操作した場合は,一度サーバエディタを閉じてください。

166

6 J2EE アプリケーションのテスト

• プロジェクトの公開でエラーが発生した場合に,java.lang.OutOfMemoryError によって運用管理

エージェントが終了していることがあります。その場合は,運用管理エージェントの Java ヒープの最

大サイズを変更したあとに,操作してください。なお,変更後の値は,アプリケーションのファイルサ

イズの 5 倍程度が目安となります。

167

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.8 J2EE アプリケーションのデバッグと実行

Eclipse から J2EE アプリケーションをデバッグしたり実行したりする方法について説明します。

6.8.1 J2EE アプリケーションのデバッグ

[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグすると,J2EE サーバの起動,J2EE サーバへのプロジェク

トの公開,および Web ブラウザへのアクセスを一度で実施でき,効率的にデバッグできます。

(1) [サーバーでデバッグ]ダイアログからのデバッグ

すでにサーバが存在する場合に[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグする手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,デバッグ対象のリソースを選択して,コンテキストメ

ニューから[デバッグ]−[サーバーでデバッグ]を選択します。

[サーバーでデバッグ]ダイアログが表示されます。

168

デバッグ対象のリソースについては,「(2) デバッグの対象」を参照してください。

2. 次の項目を指定します。

項目名

使用するサーバーの選択

このプロジェクトを実行す

るときは常にこのサーバー

を使用

指定値

登録済みの J2EE サーバを指定します。

Cosminexus J2EE サーバを指定してください。

このプロジェクトを実行するときには常に[使用するサーバーの選択]で選択した

J2EE サーバを使用するかどうかを指定します。

• このプロジェクトを実行するときに常にこのサーバを使用する場合

チェックします。

• このプロジェクトを実行するときに常にこのサーバを使用しない場合

チェックしません。

3.[終了]ボタンをクリックします。

6 J2EE アプリケーションのテスト

J2EE サーバの起動,およびプロジェクトの公開が完了すると,Web ブラウザが表示されます。

(2) デバッグの対象

[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグする場合の,デバッグ対象となるリソースを次の表に示し

ます。

エンタープライズアプリケーションプ

ロジェクト

リソース

EJB プロジェクト

動的 Web プロジェクト

ブラウザ表示

説明

モジュールプロジェクトに動的 Web プロジェクトがあ

る場合,そのコンテキストルートの URL が Web ブラウ

ザに表示されます。

複数の動的 Web プロジェクトがある場合,プロジェクト

名のアルファベット順で先頭の動的 Web プロジェクト

が,Web ブラウザ表示の対象になります。先頭の動的

Web プロジェクト以外を対象とする場合は,動的 Web

プロジェクトを選択して,デバッグを実行してください。

(例) http://localhost/<コンテキストルート>/

モジュールプロジェクトに動的 Web プロジェクトがな

い場合は,Web ブラウザは表示されません。

×

Web ブラウザは表示されません。

指定したプロジェクトのコンテキストルートの URL が

Web ブラウザに表示されます。

(例) http://localhost/<コンテキストルート>/

動的 Web プロジェクトのコンテンツ

ディレクトリ下の JSP または HTML

ファイル

動的 Web プロジェクトの Java ソー

スディレクトリ下のサーブレットクラ

選択したファイルが Web ブラウザに表示されます。

(例) http://localhost/<コンテキストルート>/<ファイルパ

ス>

選択したサーブレットクラスが Web ブラウザに表示さ

れます。

(例)

• サーブレットマッピングタグが指定されている場合 http://localhost/<コンテキストルート>/<サーブ

レット URL>

• サーブレットマッピングタグが指定されていない場合 http://localhost/<コンテキストルート>/servlet/<

サーブレットクラスの完全修飾名>

その他 × 上記以外のリソースは,デバッグの対象にはなりません。

(凡例)

○:Web ブラウザを表示する

△:Web ブラウザの表示に制限がある

×:Web ブラウザを表示しない

注※

動的 Web プロジェクトに[ウェルカム]ページがない場合は,エラーになります(エラーステータスコード 404)。

169

6 J2EE アプリケーションのテスト

(3) J2EE アプリケーションのデバッグ時の注意事項

J2EE アプリケーションのデバッグ時には,次の点に注意してください。

• コンテキストルートには,application.xml で指定した値またはプロジェクト名が使用されます。動的

Web プロジェクトの[Web プロジェクトの設定]ページで指定した値は使用されません。なお,コン

テキストルートには,URI(RFC3986)で使用できる文字だけを指定できます。

• ワークスペース内の複数のプロジェクトに同じ完全修飾名のクラスがある場合,デバッグ実行時にデ

バッグ対象外のプロジェクトのソースファイルに設定されたブレークポイントが有効になることがあ

ります。

• [サーバーでデバッグ]または[サーバーで実行]を実行した場合,アプリケーションが開始する前に

Web ブラウザが起動されることで,Web ページのアクセスに失敗する場合があります。この場合,ア

プリケーションの開始後,再度アクセスしてください。

• 一度表示した Web 画面を[サーバーでデバッグ]操作で表示させた場合,設定済みのブレークポイン

トで停止しないときがあります。この場合,ブラウザのリロード操作を実行することによって,Web

画面の表示およびブレークポイントでの停止が正しく実行されます。

6.8.2 J2EE アプリケーションの実行

バーで実行]ダイアログからの手順や注意事項は,デバッグの場合と同じです。詳細については「6.8.1 

J2EE アプリケーションのデバッグ」を参照してください。なお,操作や説明中の「デバッグ」は「実行」

に読み替えてください。

170

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.9 Eclipse と Eclipse 以外のツールを併用する場合の

注意事項

Eclipse と Eclipse 以外のツールの両方を使用する場合の注意事項について説明します。

(1) Eclipse 以外のツールで J2EE サーバを起動している場合

Eclipse から J2EE サーバを起動するときは,J2EE サーバが停止していることを確認してください。

Eclipse 以外のツールで起動した J2EE サーバを,Eclipse から操作することはできません。Eclipse で

J2EE アプリケーションを操作する場合は Eclipse で J2EE サーバを起動してください。

(2) Eclipse 以外のツールで同じ名称の J2EE アプリケーションをインポートしている場合

Eclipse 以外のツールで,同じ名称で同じ形式の J2EE アプリケーションがすでにインポートされている場

合に,Eclipse で J2EE サーバにプロジェクトをデプロイすると,J2EE アプリケーションの入れ替えが実施

されます。インポート済みの J2EE アプリケーションのデプロイ形式がアーカイブ形式の場合は,J2EE ア

プリケーションはリデプロイされます。また,インポート済みの J2EE アプリケーションのデプロイ形式が

展開ディレクトリ形式の場合は,J2EE アプリケーションはリロードされます。このとき,J2EE アプリケー

ションの構成が異なる場合は,正しく入れ替えできません。入れ替えができなかった場合は,Eclipse で

いったん J2EE アプリケーションをアンデプロイしてから,再度デプロイしてください。

171

6 J2EE アプリケーションのテスト

6.10 サーバ管理コマンドで起動した J2EE サーバでの

デバッグ

Eclipse では,サーバ管理コマンドを使って,デバッグ起動している J2EE サーバにある J2EE アプリケー

ションをデバッグできます。

ここでは,サーバ管理コマンドを使用した J2EE サーバのデバッグ起動から Eclipse を使用したデバッグま

での手順を説明します。

(1) J2EE サーバのデバッグ起動

サーバ管理コマンドを使用して J2EE サーバをデバッグ起動します。

1. <Developer のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<デバッグ対象となる J2EE

サーバの名称>¥usrconf.cfg ファイルに次の内容を記述します。 add.jvm.arg=-agentlib:jdwp=transport=dt_socket,server=y,address=<デバッグ・ポート番号>,suspend=n

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合,デバッグ・ポート番号は

「3999」で設定されています。

2. サーバ管理コマンドで J2EE サーバを起動します。

サーバ管理コマンドで J2EE サーバを起動するには,次のコマンドを実行します。 cjstartsv [<デバッグするJ2EEサーバの名称

>]

注※

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,デバッグする J2EE サーバの名称に

「cmx_InstantWebSystem_unit1_J2EE_01」を指定します。 cjstartsv コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の

「cjstartsv(J2EE サーバの開始)」を参照してください。

(2) プロジェクトのデバッグの設定

デバッグに必要な起動構成を作成します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトを選択して,Eclipse のメニュー

から[実行]−[デバッグの構成]を選択します。

[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。

172

6 J2EE アプリケーションのテスト

2. 左ペインのツリーで[リモート Java アプリケーション]を選択して,ツールバーの[

動構成)]をクリックします。

右ペインに起動構成を作成するページが表示されます。

3.[接続]タブを選択し,次の内容を指定します。

(新規の起

項目名

名前

プロジェクト

接続タイプ

接続プロ

パティ

ホスト

指定値

任意の名称を指定します。

デバッグするプロジェクトのプロジェクト名を指定します。

「標準(ソケット接続)」を選択します。

接続する J2EE サーバのホスト名を指定します。

173

6 J2EE アプリケーションのテスト

接続プロ

パティ

項目名

ホスト

ポート

指定値

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,

「localhost」を指定します。 usrconf.cfg ファイルに指定したデバッグ・ポート番号を指定します。

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,セットアッ

プ時または設定変更時に設定したデバッグ接続のためのポート番号を指定します。

なお,開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップを実行した場合は,

「3999」を指定します。

注※

エンタープライズアプリケーションプロジェクトをデバッグする場合は,プロジェクトを空白にして,[ソース]

タブの[ソース・ルックアップ・パス]に使用するソースを追加します。

4.[閉じる]ボタンをクリックします。

[変更を保管します]ダイアログが表示された場合は,[はい]ボタンをクリックしてください。[デバッ

グ構成]ダイアログが閉じて,デバッグのための起動構成が作成されます。

(3) デバッグの実行

Eclipse からデバッグを実行します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトの Java ソースファイルを開い

て,ブレークポイントを設定します。

2. Eclipse のメニューから[実行]−[デバッグの構成]を選択します。

[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。

174

3. 作成した起動構成を選択して,[デバッグ]ボタンをクリックします。

デバッグが開始されます。J2EE アプリケーションを実行してブレークポイントに達すると,[デバッ

グ]パースペクティブが表示されます。[デバッグ]パースペクティブの[デバッグ]ビューには,外

部起動サーバの起動構成が表示されます。

6 J2EE アプリケーションのテスト

参考

[デバッグ構成]ダイアログからデバッグしたあとに,再度デバッグする場合は Eclipse のメニュー

バーにある[

ともできます。

(デバッグ)]のプルダウンメニューから起動構成を選択することで開始するこ

4. デバッグが終わったら,[デバッグ]ビューのツールバーにある[

デバッグが終了します。

(切断)]をクリックします。

175

7

実行環境への J2EE アプリケー

ションの配布

この章では,開発した J2EE アプリケーションを実行環境に配布する方法につ

いて説明します。

177

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.1 J2EE アプリケーション配布の流れ

開発環境にある J2EE アプリケーションをエクスポートして,実行環境に配布します。J2EE アプリケー

ション配布の流れを次に示します。

なお,実行環境での初回リクエストのレスポンスをスムーズにしたい場合は,EAR ファイル作成前に JSP

事前コンパイルを実行してください。マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Web

コンテナ)」の「2.5 JSP 事前コンパイル機能とコンパイル結果の保持」を参照してください。

図 7‒1 J2EE アプリケーション配布の流れ

178

それぞれの作業の概要を説明します。

1. EAR ファイルの作成

ビルドファイルを使用してプロジェクトをビルドして,EAR ファイルを作成します。詳細は,「7.2 

EAR ファイルの作成」を参照してください。

2. Connector 属性ファイルのエクスポート

開発環境で設定したリソースアダプタの属性を取得するために,Connector 属性ファイルをエクスポー

ルのエクスポート」を参照してください。

3. J2EE アプリケーションのインポート

ビルドファイルを使用して作成した J2EE アプリケーション(EAR ファイル)を実行環境にインポート

します。インポートには,サーバ管理コマンドまたは運用管理ポータルを使用します。詳細は,「7.4 

実行環境への J2EE アプリケーションのインポート」を参照してください。

4. Connector 属性ファイルのインポート

Connector 属性ファイルを,実行環境にインポートします。インポートには,サーバ管理コマンドまた

は運用管理ポータルを使用します。詳細は,「7.5 実行環境への Connector 属性ファイルのインポー

ト」を参照してください。

5. 実行時属性の設定

実行環境にインポートした J2EE アプリケーションに実行時属性を設定します。また,必要に応じて,

J2EE リソースにも実行時属性を設定します。J2EE アプリケーションおよび J2EE リソースの実行時属

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

性の設定には,サーバ管理コマンドを使用します。実行時属性の設定方法については,マニュアル「ア

プリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

注※ cosminexus.xml を含むアプリケーションでは J2EE サーバ上でのコマンドによるアプリケーションの

属性の設定は不要です。

以降の節では,この流れに沿って J2EE アプリケーションを配布する手順を説明します。

179

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.2 EAR ファイルの作成

開発した J2EE アプリケーションを実行環境に配布する場合には,ビルドファイル(build.xml)を使用し

て Eclipse のプロジェクトをビルドし,EAR ファイルを作成します。ここで作成した EAR ファイルを実行

環境に配布します。なお,Java ソースファイルのコンパイルには,アプリケーションサーバの javac コマ

ンドおよび J2EE ライブラリが使用されます。

ここでは,build.xml の作成手順および EAR ファイルの作成手順を説明します。

7.2.1 ビルドファイルの作成

ビルドファイル(build.xml)の作成手順を説明します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで build.xml を追加するプロジェクトを選択して,コンテ

キストメニューから[新規]−[ファイル]を選択します。

[新規ファイル]ダイアログが表示されます。

2. build.xml を追加するプロジェクトを選択した状態で[ファイル名]に「build.xml」を入力して,[終

了]ボタンをクリックします。

選択したプロジェクトに build.xml が追加されます。

7.2.2 ビルドファイルの編集・実行

プロジェクトの種類によって,ビルドファイル(build.xml)に記述する内容が異なります。それぞれのプ

ロジェクトの種類に合わせて,ビルドファイルを編集してください。ビルドファイルを作成する順序は次の

とおりです。

1. EJB プロジェクトのビルド

2. 動的 Web プロジェクトのビルド

3. エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビルド

この流れに沿って,各プロジェクトのビルドファイルの編集と実行について説明します。

180

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

(1) EJB プロジェクトのビルド

EJB プロジェクトのビルドファイルに次の内容を記述します。ビルドファイルを実行すると,EJB-JAR

ファイルが生成されます。

13

14

15

16

9

10

11

12

17

18

7

8

5

6

3

4

1

2

表 7‒1 EJB プロジェクトのビルドファイルの例

行番号 記述例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="Bank_EJB" default="create" basedir="./">

<property environment="myEnv"/>

<property name="classPath" value="${myEnv.COSMINEXUS_HOME}/CC/client/lib/j2eejavax.jar"/>

<property name="ejbArchiveName" value="Bank_EJB.jar"/>

<property name="javacPath" value="${myEnv.COSMINEXUS_HOME}/jdk/bin/javac.exe"/>

<property name="tempFolder" value="ant"/>

<target name="create">

<delete file="./${ejbArchiveName}"/>

<mkdir dir="./${tempFolder}"/>

<copy todir="./${tempFolder}">

<fileset dir="./src" excludes="**/*.java"/>

</copy>

<javac srcdir="./src" destdir="./${tempFolder}" executable="${javacPath}" classpath="$

{classPath}"/>

<jar destfile="./${ejbArchiveName}" basedir="./${tempFolder}"/>

<delete dir="./${tempFolder}"/>

</target>

</project>

8

9

10

ビルドファイルの各行の意味は,次のとおりです。

4

5

6

7

1

2

3

表 7‒2 EJB プロジェクトのビルドファイルの記述内容

行番号 記述内容の意味

XML 宣言です。

ビルドファイルのルートを指定します。

プロパティに,ビルドファイルからシステム環境変数を参照する設定を追加します。

プロパティに,アプリケーションサーバの J2EE ライブラリのパスを指定します。

プロパティに,EJB プロジェクトで生成するアーカイブファイル名の指定を追加します。

プロパティに,アプリケーションサーバの javac コマンドのパスを指定します。

プロパティに,ビルドで使用する一時ディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名は任意の名称を指

定します。

ターゲット「create」の開始タグです。

既存のアーカイブファイルを削除します。

ビルド用の一時ディレクトリを作成します。

181

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

行番号

11

12

13

14

15

16

17

18

記述内容の意味

ビルド用の一時ディレクトリに,アーカイブに含めるファイルをコピーします。

Java ソースをコピー対象外にします。

11 行目のコピータスクの終了タグです。

Java ソースをコンパイルします。コンパイルにはアプリケーションサーバの javac コマンドを使用し

ます。

ビルド用の一時ディレクトリ以下のフォルダおよびファイルをアーカイブして,jar ファイルを生成しま

す。

ビルド用の一時ディレクトリを削除します。

8 行目のターゲット「create」の終了タグです。

ビルドファイルの終了タグです。

(2) 動的 Web プロジェクトのビルド

動的 Web プロジェクトのビルドファイルに,次の内容を記述します。ビルドファイルを実行すると,

WAR ファイルが生成されます。

なお,動的 Web プロジェクトのビルドファイルは EJB プロジェクトのアーカイブファイルを参照してい

ます。動的 Web プロジェクトをビルドする前に,必ず EJB プロジェクトをビルドしてください。

表 7‒3 動的 Web プロジェクトのビルドファイルの例

行番号

13

14

15

16

9

10

11

12

7

8

5

6

3

4

1

2

17

18

19

20

21

22

記述例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="Bank_Web" default="create" basedir="./">

<property environment="myEnv"/>

<property name="cjjspcdir" value="${myEnv.COSMINEXUS_HOME}/CC/web/bin"/>

<property name="ejbJarPath" value="../Bank_EJB/Bank_EJB.jar"/>

<property name="classPath" value="${myEnv.COSMINEXUS_HOME}/CC/client/lib/j2eejavax.jar;${ejbJarPath}"/>

<property name="javacPath" value="${myEnv.COSMINEXUS_HOME}/jdk/bin/javac.exe"/>

<property name="tempFolder" value="ant"/>

<property name="webArchiveName" value="Bank_Web.war"/>

<property name="webProjectPath" value="E:/eclipse/workspace/Bank_Web/"/>

<property name="webRoot" value="WebRoot"/>

<target name="compile">

<exec executable="${cjjspcdir}/cjjspc.bat" newenvironment="true">

<arg line='-classpath ${ejbJarPath}'/>

<arg line='-source 1.5'/>

<arg line='-pageencoding UTF-8'/>

<arg line='-root "${webProjectPath}/${tempFolder}"'/>

</exec>

</target>

<target name="create">

<delete file="./${webArchiveName}"/>

182

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

行番号

27

28

29

30

31

23

24

25

26

記述例

<mkdir dir="./${tempFolder}"/>

<copy todir="./${tempFolder}">

<fileset dir="./${webRoot}" excludes="**/classes/**/*.class"/>

</copy>

<javac srcdir="./src" destdir="./${tempFolder}/WEB-INF/classes" executable="${javacPath}" classpath="${classPath}"/>

<antcall target="compile"/>

<war destfile="./${webArchiveName}" basedir="./${tempFolder}" webxml="./${tempFolder}/

WEB-INF/web.xml" excludes="WEB-INF/web.xml"/>

<delete dir="./${tempFolder}"/>

</target>

</project>

15

16

17

18

12

13

14

9

10

11

ビルドファイルの各行の意味は,次のとおりです。

表 7‒4 動的 Web プロジェクトのビルドファイルの記述内容

7

8

4

5

6

1

2

3

行番号 記述内容の意味

XML 宣言です。

ビルドファイルのルートを指定します。

プロパティに,ビルドファイルからシステム環境変数を参照する指定を追加します。

プロパティに,アプリケーションサーバの JSP 事前コンパイル用コマンドのパスを指定します。

プロパティに,EJB プロジェクトのアーカイブのパスを指定します。

プロパティに,アプリケーションサーバの J2EE ライブラリ,および EJB プロジェクトのアーカイブの

パスを指定します。

プロパティに,アプリケーションサーバの javac コマンドのパスを指定します。

プロパティに,ビルドで使用する一時ディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名は任意の名称を指

定します。

プロパティに,動的 Web プロジェクトで生成するアーカイブファイル名を指定します。

プロパティに,動的 Web プロジェクトの絶対パスを指定します。

プロパティに,動的 Web プロジェクトのルートを指定します。

JSP 事前コンパイル用のターゲット「compile」の開始タグです。

アプリケーションサーバの JSP 事前コンパイル用のコマンドを実行します。

JSP 事前コンパイルで EJB プロジェクトのクラスを参照する場合は,EJB プロジェクトのクラスパスを

指定します。

コマンドの引数を指定します。指定したバージョンの Java 言語を使用して事前コンパイルします。

コマンドの引数として,JSP のデフォルトの文字エンコーディングを指定します。

コマンドの引数として,動的 Web プロジェクトのルートに一時ディレクトリを指定します。

12 行目のコマンド実行の終了タグです。

183

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

23

24

25

26

行番号

19

20

21

22

27

28

29

30

31

記述内容の意味

11 行目のターゲット「compile」の終了タグです。

ターゲット「create」のルートを指定します。

既存のアーカイブファイルを削除します。

ビルド用の一時ディレクトリを作成します。

アーカイブに含めるファイルを一時ディレクトリにコピーします。

Java クラスをコピー対象外にします。

21 行目のコピータスクの終了タグです。

Java ソースをコンパイルします。コンパイルにはアプリケーションサーバの javac コマンドを使用し

ます。

JSP 事前コンパイル用のターゲット「compile」を呼び出します。JSP 事前コンパイルをしない場合は記

述しません。

一時ディレクトリ以下のディレクトリおよびファイルをアーカイブして,WAR ファイルを生成します。

一時ディレクトリを削除します。

18 行目のターゲット「create」の終了タグです。

ビルドファイルの終了タグです。

JSP 事前コンパイルで,配布先の J2EE サーバで JSP デバッグ機能が有効な場合,cjjspc コマンドにdebugging オプションを指定する必要があります。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解

説 基本・開発編(Web コンテナ)」の「2.4.2 JSP デバッグ機能の使用手順」を参照してください。

(3) エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビルド

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビルドファイルに,次の内容を記述します。ビルドファ

イルを実行すると,EAR ファイルが生成されます。

なお,エンタープライズアプリケーションプロジェクトをビルドすると,EJB プロジェクト,動的 Web プ

ロジェクト,エンタープライズアプリケーションプロジェクトの順にビルドされて,EJB-JAR ファイルと

WAR ファイルを含む EAR ファイルが生成されます。

エンタープライズアプリケーションプロジェクトをビルドする前に,必ず EJB プロジェクトおよび動的

Web プロジェクトのビルドファイルを作成してください。

5

6

7

3

4

1

2

表 7‒5 エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビルドファイルの例

行番号 記述例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="Bank" default="create" basedir="./">

<property name="earArchiveName" value="bank.ear"/>

<property name="ejbArchiveName" value="Bank_EJB.jar"/>

<property name="ejbProjectName" value="Bank_EJB"/>

<property name="webArchiveName" value="Bank_Web.war"/>

<property name="webProjectName" value="Bank_Web"/>

184

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

12

13

14

15

8

9

10

11

16

17

18

行番号 記述例

<property name="excludes" value=".classpath,.mymetadata,.project,build-user.xml"/>

<target name="create">

<ant antfile="../${ejbProjectName}/build.xml" dir="../${ejbProjectName}" inheritall="false"/>

<ant antfile="../${webProjectName}/build.xml" dir="../${webProjectName}" inheritall="false"/>

<delete file="./${earArchiveName}"/>

<ear destfile="./${earArchiveName}" basedir="./" appxml="./META-INF/application.xml" excludes="${excludes}">

<fileset file="../${ejbProjectName}/${ejbArchiveName}"/>

<fileset file="../${webProjectName}/${webArchiveName}"/>

</ear>

</target>

</project>

16

17

18

12

13

14

15

8

9

10

11

4

5

6

7

ビルドファイルの各行の意味は,次のとおりです。

表 7‒6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビルドファイルの記述内容

1

2

3

行番号 記述例

XML 宣言です。

ビルドファイルのルートを指定します。

プロパティに,エンタープライズアプリケーションプロジェクトで生成するアーカイブファイル名を指

定します。

プロパティに,EJB プロジェクトで生成するアーカイブファイル名を指定します。

プロパティに,EJB プロジェクトの名称を指定します。

プロパティに,動的 Web プロジェクトで生成するアーカイブファイル名を指定します。

プロパティに,動的 Web プロジェクトの名称を指定します。

プロパティに,EAR ファイル生成時に除くファイルを指定します。

ターゲット「create」の開始タグです。

EJB プロジェクトのビルドファイルを実行します。

動的 Web プロジェクトのビルドファイルを実行します。

既存のアーカイブファイルを削除します。

EAR ファイルを生成します。

EAR ファイルに含める EJB-JAR ファイルを指定します。

EAR ファイルに含める WAR ファイルを指定します。

13 行目の ear タスクの終了タグです。

9 行目のターゲット「create」の終了タグです。

ビルドファイルの終了タグです。

185

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.3 Connector 属性ファイルのエクスポート

開発環境でリソースアダプタの属性を設定している場合,設定した属性情報を取得するために,Connector

属性ファイルをエクスポートします。エクスポートした Connector 属性ファイルは,実行環境にインポー

トします。

Connector 属性ファイルのエクスポートにはサーバ管理コマンドを使用します。Connector 属性ファイ

ルのエクスポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」

の「3.5.1 J2EE リソースのプロパティの設定手順」を参照してください。

参考

アプリケーションに含まれるリソースアダプタの属性は,アプリケーション統合属性ファイルの Connector 属

性に設定されています。アプリケーション統合属性ファイルをエクスポートして,実行環境にインポートしま

す。

186

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.4 実行環境への J2EE アプリケーションのインポー

ビルドファイルを使用して作成した J2EE アプリケーション(EAR ファイル)を実行環境にインポートし

ます。なお,EAR ファイルを実行環境にインポートするときの方法には,EAR ファイルを,アーカイブ形

式としてインポートする方法と,展開ディレクトリ形式としてインポートする方法があります。どちらの方

法の場合も,インポートにはサーバ管理コマンドまたは運用管理ポータルを使用できます。J2EE アプリ

ケーションの形式ごとに,インポート方法を説明します。

• アーカイブ形式の J2EE アプリケーションとしてインポートする

• サーバ管理コマンドを使用する場合 cjimportapp コマンドに-f オプションを指定して,コマンドを実行します。-f オプションには EAR

ファイルを指定します。

• 運用管理ポータルを使用する場合

運用管理ポータルの[J2EE アプリケーションのインポート]画面を使用します。

サーバ管理コマンドでのインポート手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケー

ション設定操作ガイド」の「8.1.1 アーカイブ形式の J2EE アプリケーションのインポート」を参照し

てください。また,運用管理ポータルでのインポート手順については,マニュアル「アプリケーション

サーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.3 J2EE アプリケーションのインポート」を参照して

ください。

• 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションとしてインポートする

• サーバ管理コマンドを使用する場合 cjimportapp コマンドに-f オプションおよび-d オプションを指定して,コマンドを実行します。-f

オプションには EAR ファイルを,-d オプションには EAR ファイルの展開先ディレクトリを指定し

ます。

• 運用管理ポータルを使用する場合

EAR ファイルをいったん解凍してからインポートします。インポートには,[アプリケーション

ディレクトリのインポート]画面を使用します。

サーバ管理コマンドでのインポート手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケー

ション設定操作ガイド」の「8.1.2 展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションのインポート」を

参照してください。また,運用管理ポータルでのインポート手順については,マニュアル「アプリケー

ションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.4 アプリケーションディレクトリのインポー

ト」を参照してください。

187

7 実行環境への J2EE アプリケーションの配布

7.5 実行環境への Connector 属性ファイルのイン

ポート

開発環境でエクスポートした Connector 属性ファイルを実行環境にインポートします。Connector 属性

ファイルを実行環境にインポートするには,サーバ管理コマンドを使用します。

Connector 属性ファイルのインポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーショ

ン設定操作ガイド」の「3.5.1 J2EE リソースのプロパティの設定手順」を参照してください。

参考

アプリケーションに含まれるリソースアダプタの属性は,アプリケーション統合属性ファイルの Connector 属

性に設定されています。アプリケーション統合属性ファイルを実行環境にインポートします。

188

第 3 編 Eclipse を使用したそのほかのアプリケーションの開発

8

Web サービスの開発

この章では,Eclipse プラグインを使用した Web サービスの開発として,

Web サービスおよび Web サービスクライアントの作成から実行までの手

順,および注意事項について説明します。

189

8 Web サービスの開発

8.1 Web サービスの開発の前提環境

Web サービスの種類には,Web アプリケーションアーカイブ(WAR ファイル)に含まれる POJO の

Web サービスと,EJB-JAR ファイルに含まれる EJB の Web サービスがあります。これらの Web サービ

スは,Eclipse を使用して,次に示す方法で開発できます。

• WSDL を起点とした Web サービスの開発

WSDL を作成して,これを起点として Web サービスを開発します。

• SEI(サービスエンドポイントインタフェース)を起点とした Web サービスの開発

Web サービス実装クラスを作成して,これを起点として Web サービスを開発します。

• Web サービスクライアントの開発

WSDL を基にして Web サービスクライアントを開発します。

8.1.1 Web サービス開発時の前提条件

Web サービス開発時の前提条件を次に示します。

(1)  Web サービスの開発をする場合の実行時の権限

Windows 7 など UAC(ユーザアカウント制御)が有効な Windows で,Web サービス開発プラグイン

を実行する場合の注意事項を次に示します。

(a) 管理者が実行する場合の注意事項

管理者として Windows にログオンしているユーザが Web サービス開発プラグインを実行する場合,権

限を管理者に昇格させて起動した Eclipse で実行してください。<Eclipse のインストールディレクトリ>

\ eclipse\eclipse.exe を右クリックして[管理者として実行]を選択する,などの方法で,権限を管理者に

昇格させて Eclipse を起動してください。

管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力してくださ

い。

(b) 一般ユーザが実行する場合の注意事項

• インストール時

Developer を<システムドライブ>:\Program Files など UAC 保護されたディレクトリ以外にインス

トールする場合は,インストール後,Web サービスの開発に使用するコマンド(CUI)のログ出力先

ディレクトリに,Web サービスを開発するユーザが書き込みできるようにアクセス権を設定してくだ

さい。コマンド(CUI)については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイ

ド」の「14.1 cjwsimport コマンド」,および「14.3 cjwsgen コマンド」を参照してください。ロ

グ出力先ディレクトリを次に示します。

• 稼働ログ

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\logs

• 例外ログ

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\logs

• 保守ログ

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\logs\maintenance

190

8 Web サービスの開発

ログの出力先は,<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\conf にある共通定義ファイル

(cjwconf.properties)の com.cosminexus.jaxws.tool.log.directory キーで設定できます。プロパ

ティの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「10.1.2 共

通定義ファイルの設定項目」を参照してください。

• 実行時

一般ユーザが Web サービス開発プラグインの機能を実行する場合,Eclipse のワークスペースは UAC

が保護対象とするディレクトリ(%ProgramData%など)以外に設定してください。設定する生成物の

出力先も UAC が保護対象とするディレクトリ以外を指定して実行してください。また,Developer を

<システムドライブ>:\Program Files

など UAC 保護されたディレクトリにインストールしている場

合,UAC によって CUI のログは,%LoadlAppData%\VirtualStore\Program Files ディレクトリ以

下の対応するディレクトリにリダイレクトされます。

(2) 環境変数

Eclipse の起動時に,設定されている環境変数が引き継がれます。

(3)  JAX-WS エンジンを利用するための設定

Web サービスの開発では JAX-WS エンジンを利用します。JAX-WS エンジンを利用するには,JAX-WS

エンジンを有効にするために,次に示す設定を J2EE サーバに追加する必要があります。 add.class.path=<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\lib\cjjaxws.jar

(a) サーバ管理コマンド(CUI)を使ってサーバを運用する場合

サーバ管理コマンド(CUI)を使ってサーバを運用する場合,次の J2EE サーバ用オプション定義ファイル

をテキストエディタで開いて設定を追加します。

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<J2EEサーバ名>\usrconf.cfg

(b) Management Server の運用管理ポータルを利用する場合

Management Server の運用管理ポータルを利用する場合,[J2EE コンテナの設定]画面の[拡張パラメ

タ]で設定します。[J2EE コンテナの設定]画面の[拡張パラメタ]の設定については,マニュアル「アプ

リケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.9.2 J2EE コンテナの設定」を参照してくださ

い。

(c) Smart Composer 機能を利用する場合

Smart Composer 機能を利用する場合は,簡易構築定義ファイルに,J2EE の拡張パラメタとして追加しま

す。Smart Composer 機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイ

ド」の「1.1.3 Smart Composer 機能とは」を参照してください。簡易構築定義ファイルについては,マ

ニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」

を参照してください。

8.1.2 Web サービス開発時の注意事項

Web サービス開発時の注意事項を次に示します。

191

8 Web サービスの開発

(1) 操作

Eclipse や Web サービス開発プラグインが誤動作する場合があるため,Eclipse のワークスペースの下の

リソース(フォルダおよびファイル)に対して,エクスプローラなどで直接操作しないでください。

(2) 複数の Web サービスの開発

以降で説明する開発の流れは,一つのプロジェクトに一つの Web サービスを実装する場合を前提に説明し

ています。一つのプロジェクトに複数の Web サービスが実装される場合,または一つの EAR ファイルに

複数の Web サービスのプロジェクトが実装される場合などは,以降で説明する手順を必要な回数だけ実行

してください。

192

8 Web サービスの開発

8.2 WSDL を起点とした Web サービスの開発

WSDL を起点とした Web サービスの開発方法について説明します。

8.2.1 WSDL を起点とした Web サービスの開発の流れ

Eclipse を利用して,WSDL を起点とした,POJO の Web サービスおよび EJB の Web サービスを開発

できます。POJO の Web サービスおよび EJB の Web サービスの開発の流れは基本的に同じですが,一部

異なる個所があります。WSDL を起点とした Web サービスの開発の流れを,次の図に示します。

図 8‒1 WSDL を起点とした Web サービスの開発の流れ

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. プロジェクトの作成

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービスの開発に使用する動的 Web プロジェクトを

作成します。詳細は,「8.2.2 プロジェクトの作成」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため,EJB

プロジェクトを作成します。詳細は,「4.4.2 EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

2. WSDL ファイルの作成

WSDL ファイルを作成します。または,公開されている WSDL ファイルの URL を取得します。詳細

は,「8.2.3 WSDL ファイルの作成」を参照してください。

3. Java ソースの生成

Web サービスの開発に必要な Java ソースを生成します。詳細は,「8.2.4 Java ソースの生成」を参

照してください。

193

8 Web サービスの開発

4. Web サービスの実装

Web サービス実装クラスのスケルトンに Web サービスを実装します。詳細は,「8.2.5 Web サービ

スの実装」を参照してください。

5. web.xml の編集

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービス用の設定を追加します。詳細は,「8.2.6  web.xml の編集」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため, web.xml の編集は不要です。

6. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,動的 Web プロジェクトまたは EJB プロ

ジェクトを追加します。詳細は,「8.2.7 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモ

ジュールの追加」を参照してください。

7. J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.2.8 J2EE アプ

リケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降の項では,この流れに沿って WSDL を起点とした Web サービスの開発の手順を説明します。

8.2.2 プロジェクトの作成

POJO の Web サービスを開発する場合,WSDL ファイルを起点とした Web サービスの開発に使用する

動的 Web プロジェクトを作成します。動的 Web プロジェクトの作成方法については,「4.4.1 動的

Web プロジェクトの作成」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため,EJB プ

ロジェクトを作成します。詳細は,「4.4.2 EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

!

注意事項

Web サービスの開発に使用するプロジェクトを作成する場合,次の点に注意してください。

• Web サービスを開発するためのプロジェクトを Eclipse で作成する場合

次に示す値を設定してください。次に示した値以外を設定すると,Web サービスを実行できないことがあり

ます。

動的 Web プロジェクト作成時

 [Dynamic Web Module バージョン]を[2.5]以上に設定。

EJB プロジェクト作成時

 [EJB モジュールバージョン]を[3.0]以上に設定。

EAR プロジェクト作成時

 [EAR バージョン]を[5.0]以上に設定。

8.2.3 WSDL ファイルの作成

Web サービスのメタ情報を記載した WSDL ファイルを作成します。WSDL ファイルがすでに作成され

ている場合は,その WSDL ファイルを入手します。なお,WSDL ファイルが公開されている場合は,そ

の WSDL ファイルの URL を取得します。WSDL の作成については,マニュアル「アプリケーションサー

バ Web サービス開発ガイド」の「3.1 WSDL の作成」を参照してください。

194

8 Web サービスの開発

8.2.4 Java ソースの生成

作成した WSDL ファイルを基に,Web サービスの開発や実行に必要な Java ソース(Web サービス実装

クラスのスケルトン,SEI,および Java Bean(スタブ))を生成します。Java ソースは,Eclipse から生

成できます。Java ソースを生成する手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,Web サービスの開発に使用するプロジェクトを選択し

ます。

POJO の Web サービスを開発する場合は動的 Web プロジェクトを,EJB の Web サービスを開発す

る場合は EJB プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

3.[Cosminexus Web サービス]−[Web サービス (WSDL 起点)]を選択して,[次へ]ボタンをク

リックします。

[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログの[Web サービス (WSDL 起点)]ページが表示されま

す。

195

8 Web サービスの開発

196

!

注意事項

[プロジェクト・エクスプローラー]ビューなどの選択状態によっては,[Web サービス (WSDL 起点)]ダ

イアログを表示した場合に,[プロジェクト]が空の状態に関わらず,[終了]ボタンが活性化していること

があります。[終了]ボタンをクリックすると,Eclipse の API の挙動により,エラーダイアログとエラーロ

グに InvocationTargetException,および NullPointerException が出力されることがあります。この場

合,[プロジェクト],および,[Java ソース・フォルダー]を指定すると,処理を続行できます。

4. 次の項目を指定します。

項目名

プロジェクト

WSDL ファイル

Java ソース・フォルダー

指定値

ワークスペースの動的 Web プロジェクト名または EJB プロジェクト名を選択し

ます。

WSDL ファイル,または WSDL ファイルの URL を指定します。

Java ソースを生成するフォルダを指定します。

次に示す設定をした場合,[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログを表示すると,[Java ソース・

フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォルダー]

には,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java のビルド・パ

ス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェクトルートを設

定した場合

また,[プロジェクト]および[Java ソース・フォルダー]に入力した値を変更すると,次に示す項目

の値が初期状態に戻ります。

• [プロジェクト]の値を変更した場合

[WSDL ファイル],[Java ソース・フォルダー],[Java パッケージ],および[バインディング・

ファイル]の値が初期状態に戻ります。

• [Java ソース・フォルダー]の値を変更した場合

8 Web サービスの開発

[WSDL ファイル],[Java パッケージ],および[バインディング・ファイル]の値が初期状態に

戻ります。

なお,必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名

Java パッケージ

指定値

生成する Java ソースのパッケージ名を指定します。

バインディング・ファイル バインディングファイルを指定します。

各項目の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「14.1  cjwsimport コマンド」も合わせて参照してください。

5.[終了]ボタンをクリックします。

処理が実行されたことを示すメッセージが表示され,Java ソースが生成されます。

!

注意事項

Web サービスのバージョンアップなどの理由で,WSDL ファイルやバインディングファイルを修正して,

[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログで Java ソースを再生成する場合,必ず[Java ソース・フォル

ダー]に指定するフォルダに出力ファイルと同名のファイルがないか確認してください。

出力ファイルと同名のファイルがある場合,上書きされたり,エラーになったりします。エラーが発生して

ファイルが出力された場合は,[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログで Java ソースを再生成する前に

も同様に[Java ソース・フォルダー]に指定するフォルダに出力ファイルと同名のファイルがないか確認し

てください。

• 指定するフォルダに出力ファイルと同名の SEI または Java Bean(スタブ)がある場合,上書きされま

す。

• 指定するフォルダに出力ファイルと同名の Web サービス実装クラスのスケルトンがある場合,[コン

ソール]ビューに警告を示すメッセージが表示され,Web サービス実装クラスのスケルトンは生成され

ません。そのため,プロジェクト内の Web サービス実装クラスと,SEI および Java Bean との整合性

が取れなくなり,Web サービスを正しく実行できないおそれがあります。Web サービス実装クラスと,

SEI および Java Bean の整合性を取るためには,次に示すどちらかの処理をする必要があります。

・ファイルを出力するフォルダを空にして,[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログを再度実行し,

Web サービス実装クラスのスケルトンを生成する。

・旧バージョンの Web サービス実装クラスをバックアップ後,ファイルを出力するフォルダを空にし

て,[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログを再度実行し,新バージョンの Web サービス実装クラ

スのスケルトンを生成する。

生成された新バージョンの Web サービス実装クラスのスケルトンの実装に,旧バージョンの Web サー

ビス実装クラスの実装内容が利用できる場合は,新バージョンの Web サービス実装クラスのスケルトン

に,バックアップした旧バージョンの Web サービス実装クラスの実装部分,および新バージョンの実装

を追加する。

8.2.5 Web サービスの実装

生成されたスタブを利用し,Web サービス実装クラスのスケルトンに必要な処理を記述して,Web サー

ビスを実装します。また,Eclipse で[プロジェクト]−[自動的にビルド]を設定している場合,Web

サービス実装クラスの Java ソースファイルを保存したときに,Eclipse によって自動的にコンパイルされ,

クラスファイル(*.class)が作成されます。EJB の Web サービスの場合,Web サービス実装クラスに必

ず@javax.ejb.Stateless を付与してください。Web サービスの実装方法については,マニュアル「アプリ

ケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「4.3.3 Web サービス実装クラスを作成する」を参照し

てください。

197

8 Web サービスの開発

8.2.6 web.xml の編集

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービスをデプロイするために,web.xml に Web サービ

スとして動作するための設定を追加します。EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービス

は EJB-JAR ファイルに含まれるため,web.xml の編集は不要です。

追加する要素と指定する値を次の表に示します。

表 8‒1 web.xml で追加する要素と指定する値 web.xml の要素名 web-app

├ listener

│ └ listener-class

├ servlet

│ ├ servlet-name

│ ├ servlet-class

│ │

│ └ load-on-startup

└ servlet-mapping

  ├ servlet-name

  └ url-pattern

指定する値

− com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet

ContextListener

WSServlet com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet

1

WSServlet

マッピングする URL

(凡例) −:指定する値はありません。

注※

「"/" + WSDL の wsdl:service 要素の name 属性値」を指定してください(「"/" + WSDL の wsdl:service 要素の name 属性値」は,WSDL の wsdl:service 要素の name 属性値の先頭に「/」(ス

ラッシュ)が付くことを示します)。

指定例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<web-app version="2.5"

xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"

xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"

xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee

http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd">

<listener>

<listener-class>com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServletContextListener</listenerclass>

</listener>

<servlet>

<servlet-name>WSServlet</servlet-name>

<servlet-class>com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet</servlet-class>

<load-on-startup>1</load-on-startup>

</servlet>

<servlet-mapping>

<servlet-name>WSServlet</servlet-name>

<url-pattern>/TestJaxWsService</url-pattern>

</servlet-mapping>

198

8 Web サービスの開発

</web-app> web.xml の編集の詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.4  web.xml の作成」を参照してください。

8.2.7 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモ

ジュールの追加

(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロ

ジェクトの作成手順については,「4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照

してください。

(2) エンタープライズアプリケーションプロジェクトへのモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「8.2.2 プロジェクトの作成」で作成した WSDL を

起点とした Web サービス用の動的 Web プロジェクトまたは EJB プロジェクトを追加します。動的

Web プロジェクトまたは EJB プロジェクトの追加手順を次に示します。

1.[New EAR Application Project]ダイアログの[EAR Application Project]ページの[次へ]ボタ

ンをクリックします。

[Enterprise Application]ページが表示されます。

2. 追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

8.2.8 J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。

(1) J2EE アプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成された J2EE アプリケーションを J2EE サーバに

デプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を参照してくだ

さい。

(2) J2EE アプリケーションのデバッグ

作成した J2EE アプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EE アプリケー

ションのデバッグと実行」を参照してください。

199

8 Web サービスの開発

8.3 SEI を起点とした Web サービスの開発

SEI を起点とした Web サービスの開発方法について説明します。

8.3.1 SEI を起点とした Web サービスの開発の流れ

Eclipse を利用して,SEI を起点とした,POJO の Web サービスおよび EJB の Web サービスを開発でき

ます。POJO の Web サービスおよび EJB の Web サービスの開発の流れは基本的に同じですが,一部異な

る個所があります。SEI を起点とした Web サービスの開発の流れを,次の図に示します。

図 8‒2 SEI を起点とした Web サービスの開発の流れ

200

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. プロジェクトの作成

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービスの開発に使用する動的 Web プロジェクトを

作成します。詳細は,「8.3.2 プロジェクトの作成」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため,EJB

プロジェクトを作成します。詳細は,「4.4.2 EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

2. Web サービス実装クラスの作成

Web サービスの処理を記述した Web サービス実装クラスを作成します。詳細は,「8.3.3 Web サー

ビス実装クラスの作成」を参照してください。

3. Java ソース・WSDL・XSD の生成

Web サービスの開発に必要な Java ソース,WSDL,および XSD を生成します。詳細は,「8.3.4 

Java ソース・WSDL・XSD の生成」を参照してください。

4. web.xml の編集

8 Web サービスの開発

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービス用の設定を追加します。詳細は,「8.3.5  web.xml の編集」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため, web.xml の編集は不要です。

5. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,動的 Web プロジェクトまたは EJB プロ

ジェクトを追加します。詳細は,「8.3.6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモ

ジュールの追加」を参照してください。

6. J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.3.7 J2EE アプ

リケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降の項では,この流れに沿って SEI を起点とした Web サービスの開発の手順を説明します。

8.3.2 プロジェクトの作成

POJO の Web サービスを開発する場合,SEI を起点とした Web サービスの開発に使用する動的 Web プ

ロジェクトを作成します。動的 Web プロジェクトの作成方法については,「4.4.1 動的 Web プロジェク

トの作成」を参照してください。

EJB の Web サービスを開発する場合,EJB の Web サービスは EJB-JAR ファイルに含まれるため,EJB プ

ロジェクトを作成します。詳細は,「4.4.2 EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

!

注意事項

Web サービスの開発に使用するプロジェクトを作成する場合,次の点に注意してください。

• Web サービスを開発するためのプロジェクトを Eclipse で作成する場合

次に示す値を設定してください。次に示した値以外を設定すると,Web サービスを実行できないことがあり

ます。

動的 Web プロジェクト作成時

 [Dynamic Web Module バージョン]を[2.5]以上に設定。

EJB プロジェクト作成時

 [EJB モジュールバージョン]を[3.0]以上に設定。

EAR プロジェクト作成時

 [EAR バージョン]を[5.0]以上に設定。

8.3.3 Web サービス実装クラスの作成

Web サービスの処理を記述した Web サービス実装クラスの Java ソースファイルを作成します。

Eclipse で[プロジェクト]−[自動的にビルド]を設定している場合,Web サービス実装クラスの Java

ソースファイルを保存したときに,Eclipse によって自動的にコンパイルされ,クラスファイル(*.class)

が作成されます。EJB の Web サービスの場合,Web サービス実装クラスに必ず@javax.ejb.Stateless を

付与してください。Web サービス実装クラスの作成例については,マニュアル「アプリケーションサーバ

Web サービス開発ガイド」の「5.3.1 Web サービス実装クラスを作成する」を参照してください。

8.3.4 Java ソース・WSDL・XSD の生成

作成した Web サービス実装クラスを基に,Web サービスの開発や実行に必要な Java ソース(Java Bean

(スタブ)),WSDL ファイル,および XSD ファイルを生成します。Java ソース,WSDL ファイル,およ

201

8 Web サービスの開発

び XSD ファイルは,Eclipse から生成できます。Java ソース,WSDL ファイル,および XSD ファイルを

生成する手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,Web サービスの開発に使用するプロジェクトを選択し

ます。

POJO の Web サービスを開発する場合は動的 Web プロジェクトを,EJB の Web サービスを開発す

る場合は EJB プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

3.[Cosminexus Web サービス]−[Web サービス (SEI 起点)]を選択して,[次へ]ボタンをクリッ

クします。

[Web サービス (SEI 起点)]ダイアログの[Web サービス (SEI 起点)]ページが表示されます。

202

8 Web サービスの開発

4. 次の項目を指定します。

項目名

プロジェクト

指定値

ワークスペースの動的 Web プロジェクト名または EJB プロジェクト名を選択し

ます。

Web サービス実装クラス Web サービス実装クラスを指定します。

Java ソース・フォルダー Java ソースを生成するフォルダを指定します。

WSDL フォルダー

WSDL ファイルを生成するフォルダを指定します。

注※ [WSDL フォルダー]の[参照]ボタンをクリックして[フォルダの参照]ダイアログを表示し,ツリービュー

で[マイコンピュータ]などの仮想フォルダを選択した状態で,フォルダ名を[フォルダ]に入力して選択すること

はできません。

次に示す設定をした場合,[Web サービス (SEI 起点)]ダイアログを表示すると,[Java ソース・フォ

ルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォルダー]に

は,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java のビルド・パ

ス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェクトルートを設

定した場合

また,[プロジェクト]および[Java ソース・フォルダー]に入力した値を変更すると,次に示す項目

の値が初期状態に戻ります。

• [プロジェクト]の値を変更した場合

[Web サービス実装クラス],[Java ソース・フォルダー],および[WSDL フォルダー]の値が初

期状態に戻ります。

• [Java ソース・フォルダー]の値を変更した場合

[Web サービス実装クラス],および[WSDL フォルダー]の値が初期状態に戻ります。

各項目の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「14.3  cjwsgen コマンド」も合わせて参照してください。

5.[終了]ボタンをクリックします。

処理が実行されたことを示すメッセージが表示され,Java ソース,WSDL ファイル,および XSD ファ

イルが生成されます。

!

注意事項

Web サービスのバージョンアップなどの理由で,Web サービス実装クラスを修正して,[Web サービス

(SEI 起点)]ダイアログで Java ソースを再生成する場合,必ず[Java ソース・フォルダー]に指定するフォ

ルダに出力ファイルと同名のファイルがないか確認してください。

また,WSDL ファイルを生成する場合も,同様に[WSDL フォルダー]に指定するフォルダに出力ファイ

ルと同名のファイルがないか確認してください。

出力ファイルと同名の Java Bean(スタブ),WSDL,および XSD がある場合,上書きされます。

8.3.5 web.xml の編集

POJO の Web サービスを開発する場合,Web サービスをデプロイするために,web.xml に Web サービ

スとして動作するための設定を追加します。EJB の Web サービスを開発する場合,web.xml の編集は不

要です。

追加する要素と指定する値を次の表に示します。

203

8 Web サービスの開発

表 8‒2 web.xml で追加する要素と指定する値 web.xml の要素名 web-app

├ listener

│ └ listener-class

├ servlet

│ ├ servlet-name

│ ├ servlet-class

│ │

│ └ load-on-startup

└ servlet-mapping

  ├ servlet-name

  └ url-pattern

指定する値

− com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet

ContextListener

WSServlet com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet

1

WSServlet

マッピングする URL

(凡例) −:指定する値はありません。

注※

Web サービス実装クラスの WebService アノテーションで serviceName 属性を記述しているかどう

かによって,指定する値が異なります。

• serviceName 属性を記述している場合

「"/" + serviceName 属性値」を指定してください(「"/" + serviceName 属性値」は,serviceName

属性値の先頭に「/」(スラッシュ)が付くことを示します)。

• serviceName 属性を記述していない場合

「"/" + Web サービス実装クラスの単純名 + Service」を指定してください(「"/" + Web サービス

実装クラスの単純名 + Service」は,Web サービス実装クラスの単純名の先頭に「/」(スラッ

シュ),末尾に「Service」が付くことを示します)。

指定例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<web-app version="2.5"

xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"

xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"

xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/webapp_2_5.xsd">

<listener>

<listener-class>com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServletContextListener</listenerclass>

</listener>

<servlet>

<servlet-name>WSServlet</servlet-name>

<servlet-class>com.cosminexus.xml.ws.transport.http.servlet.WSServlet</servlet-class>

<load-on-startup>1</load-on-startup>

</servlet>

<servlet-mapping>

<servlet-name>WSServlet</servlet-name>

<url-pattern>/TestJaxWsService</url-pattern>

</servlet-mapping>

204

8 Web サービスの開発

</web-app> web.xml の編集の詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.4  web.xml の作成」を参照してください。

8.3.6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモ

ジュールの追加

(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロ

ジェクトの作成手順については,「4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照

してください。

(2) エンタープライズアプリケーションプロジェクトへのモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「8.3.2 プロジェクトの作成」で作成した SEI を起点

とした Web サービス用の動的 Web プロジェクトまたは EJB プロジェクトを追加します。動的 Web プ

ロジェクトまたは EJB プロジェクトの追加手順を次に示します。

1.[New EAR Application Project]ダイアログの[EAR Application Project]ページの[次へ]ボタ

ンをクリックします。

[Enterprise Application]ページが表示されます。

2. 追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

8.3.7 J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。

(1) J2EE アプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成された J2EE アプリケーションを J2EE サーバに

デプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を参照してくだ

さい。

(2) J2EE アプリケーションのデバッグ

作成した J2EE アプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EE アプリケー

ションのデバッグと実行」を参照してください。

205

8 Web サービスの開発

8.4 Web サービスクライアントの開発

Web サービスクライアントを開発するには,次に示す方法があります。

• Java アプリケーションを使用する方法

• Web アプリケーションを使用する方法

• EJB を使用する方法

• 既存の Web サービスを使用する方法

POJO の Web サービスにアクセスするための Web サービスクライアントの開発方法と,EJB の Web

サービスにアクセスするための Web サービスクライアントの開発方法は同じです。

以降の項では,これらの Web サービスクライアントの開発方法について説明します。

8.4.1 Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアント

の開発

Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発方法について説明します。

(1) Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れを,次の図に示します。

図 8‒3 Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

206

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. Java プロジェクトの作成

Web サービスクライアントの開発に使用する Java プロジェクトを作成します。詳細は,「8.4.1(2) 

Java プロジェクトの作成」を参照してください。

2. WSDL ファイルの取得

WSDL ファイルを取得します。または,公開されている WSDL ファイルの URL を取得します。詳細

は,「8.4.1(3) WSDL ファイルの取得」を参照してください。

3. Java ソースの生成

8 Web サービスの開発

Web サービスクライアントを実装するための Java ソースを生成します。詳細は,「8.4.1(4) Java

ソースの生成」を参照してください。

4. Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。詳細は,「8.4.1(5) 

Web サービスクライアントの実装」を参照してください。

5. Java アプリケーションのデバッグ

Java アプリケーションをデバッグします。詳細は,「8.4.1(6) Java アプリケーションのデバッグ」を

参照してください。

以降,この流れに沿って Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の手順を説

明します。

(2) Java プロジェクトの作成

Java アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発に使用する Java プロジェクトを作

成します。Java プロジェクトを作成する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[プロジェクト]を選択します。

[新規プロジェクト]ダイアログが表示されます。

2.[Java プロジェクト]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[Java プロジェクトの作成]ページが表示されます。

3. 必要な項目を指定して,[終了]ボタンをクリックします。

Java プロジェクトが作成されます。

なお,JAX-WS エンジンを使用し,Java アプリケーションで Web サービスを実行するためには,プロ

ジェクトのビルドパスに外部 Jar を設定したり,Java アプリケーションの実行構成,またはデバッグ構成

に VM 引数を設定したりする必要があります。それぞれの設定手順を次に示します。

• プロジェクトのビルドパスへの外部 Jar の設定

1. Java プロジェクトを選択して,右クリックのコンテキストメニューから[ビルド・パス]−[ビル

ド・パスの構成]を選択します。

2.[プロパティ]ダイアログの[Java のビルド・パス]ページの[ライブラリー]タブを選択します。

3.[外部 Jar の追加]ボタンをクリックします。

4. 次に示す外部 Jar を追加します。

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxp\lib\csmjaxb.jar

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxp\lib\csmjaxp.jar

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxp\lib\csmstax.jar

<Developerのインストールディレクトリ>\jaxws\lib\cjjaxws.jar

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\client\lib\j2ee-javax.jar

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\client\lib\HiEJBClientStatic.jar

Windows x86の場合(WOW64環境を含む)

<HNTRLibのインストールディレクトリ>

\classes\hntrlib2j.jar

<HNTRLibのインストールディレクトリ>

\classes\hntrlibMj.jar

Windows x64の場合

<HNTRLib2インストールディレクトリ>

\classes\hntrlib2j64.jar

207

8 Web サービスの開発

<HNTRLib2インストールディレクトリ>

\classes\hntrlibMj64.jar

注※ <HNTRLibのインストールディレクトリ>,および<HNTRLib2インストールディレクトリ>の部

分は環境変数COSMINEXUS_HNTRLIB_HOMEの値を指定します。

• Java アプリケーションの実行構成またはデバッグ構成の VM 引数の設定

1. Eclipse のメニューから[実行]−[実行構成],または[実行]−[デバッグの構成]を選択しま

す。

2.[Java アプリケーション]をダブルクリックします。

3.[メイン]タブの[プロジェクト]に Java プロジェクトの名称を設定します。

4.[メイン]タブの[メイン・クラス]に Java プロジェクトを実行するメインクラスの完全修飾名を

設定します。

5.[引数]タブを選択して,次に示す VM 引数を設定します。

-Dcosminexus.home="<Developerのインストールディレクトリ>"

(3) WSDL ファイルの取得

呼び出そうとしている Web サービスのメタ情報が記述された WSDL ファイルを取得します。または

WSDL ファイルの URL が公開されている場合はその URL を取得します。

(4) Java ソースの生成

取得した WSDL ファイルを基に,Web サービスクライアントの開発や実行に必要な Java ソース(サービ

スクラス,SEI,および Java Bean(スタブ))を生成します。Java ソースは,Eclipse を使って生成でき

ます。Java ソースを生成する手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,Web サービスクライアントの開発に使用するプロジェ

クトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

[新規]ダイアログが表示されます。

208

8 Web サービスの開発

3.[Cosminexus Web サービス]−[Web サービス・クライアント]を選択して,[次へ]ボタンをク

リックします。

[Web サービス・クライアント]ダイアログの[Web サービス・クライアント]ページが表示されま

す。

4. 次の項目を指定します。

項目名

プロジェクト

WSDL ファイル

Java ソース・フォルダー

指定値

ワークスペースの Java プロジェクト名を選択します。

WSDL ファイル,または WSDL ファイルの URL を指定します。

Java ソースを生成するフォルダを指定します。

次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java

ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォ

ルダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスクライアント開発に Java プロジェクトを使用する際,Java プロジェクト作成時に

[新規 Java プロジェクト]ダイアログの[プロジェクト・レイアウト]に[プロジェクト・フォル

ダをソースおよびクラス・ファイルのルートとして使用]を選択した場合

• Web サービスクライアントの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java

のビルド・パス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェク

トルートを設定した場合

また,[プロジェクト]および[Java ソース・フォルダー]に入力した値を変更すると,次に示す項目

の値が初期状態に戻ります。

• [プロジェクト]の値を変更した場合

[WSDL ファイル],[Java ソース・フォルダー],[Java パッケージ],[バインディング・ファイ

ル],および[WSDL ロケーション]の値が初期状態に戻ります。

• [Java ソース・フォルダー]の値を変更した場合

[WSDL ファイル],[Java パッケージ],[バインディング・ファイル],および[WSDL ロケー

ション]の値が初期状態に戻ります。

209

8 Web サービスの開発

なお,必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名

Java パッケージ

バインディング・ファイル

WSDL ロケーション

指定値

生成する Java ソースのパッケージ名を指定します。

バインディングファイルを指定します。 javax.xml.ws.WebServiceClient アノテーションの,wsdlLocation 要素に設定

する値を指定します。

各項目の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「14.1  cjwsimport コマンド」も合わせて参照してください。

5.[終了]ボタンをクリックします。

処理が実行されたことを示すメッセージが表示され,Java ソースが生成されます。

!

注意事項

Web サービスのバージョンアップなどの理由で,呼び出される Web サービスの WSDL ファイルやバイン

ディングファイルが修正され,[Web サービス・クライアント]ダイアログで Java ソースを再生成する場

合,必ず[Java ソース・フォルダー]に指定するフォルダに出力ファイルと同名のファイルがないか確認し

てください。

出力ファイルと同名のサービスクラス,SEI または Java Bean(スタブ)がある場合,上書きされます。

(5) Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。Web サービスクライアン

トの実装例については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.6 Web

サービスクライアントの実装」を参照してください。

(6) Java アプリケーションのデバッグ

作成した Java アプリケーションをデバッグします。Java アプリケーションのデバッグ構成に VM 引数を

設定し,[デバッグ]ボタンをクリックします。Java アプリケーションのデバッグ構成の VM 引数の設定

については,「8.4.1(2) Java プロジェクトの作成」を参照してください。

8.4.2 Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアント

の開発

Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発方法について説明します。

(1) Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れを,次の図に示します。

210

8 Web サービスの開発

図 8‒4 Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. 動的 Web プロジェクトの作成

Web サービスクライアントの開発に使用する動的 Web プロジェクトを作成します。詳細は,

「8.4.2(2) 動的 Web プロジェクトの作成」を参照してください。

2. WSDL ファイルの取得

WSDL ファイルを取得します。または,公開されている WSDL ファイルの URL を取得します。詳細

は,「8.4.2(3) WSDL ファイルの取得」を参照してください。

3. Java ソースの生成

Web サービスクライアントを実装するための Java ソースを生成します。詳細は,「8.4.2(4) Java

ソースの生成」を参照してください。

4. Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。詳細は,「8.4.2(5) 

Web サービスクライアントの実装」を参照してください。

5. web.xml の編集

Web サービスクライアントを実装した JSP およびサーブレットの定義を追加します。詳細は,

「8.4.2(6) web.xml の編集」を参照してください。

6. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,動的 Web プロジェクトを追加します。

詳細は,「8.4.2(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加」を参

照してください。

7. J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.4.2(8) J2EE ア

プリケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

211

8 Web サービスの開発

以降,この流れに沿って Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発の手順を説

明します。

(2) 動的 Web プロジェクトの作成

Web アプリケーションを使用した Web サービスクライアントの開発に使用する動的 Web プロジェクト

を作成します。動的 Web プロジェクトの作成方法については,「4.4.1 動的 Web プロジェクトの作成」

を参照してください。

(3) WSDL ファイルの取得

呼び出そうとしている Web サービスのメタ情報が記述された WSDL ファイルを取得します。または

WSDL ファイルの URL が公開されている場合はその URL を取得します。

(4) Java ソースの生成

取得した WSDL ファイルを基に,Web サービスクライアントの開発や実行に必要な Java ソース(サービ

スクラス,SEI,および Java Bean(スタブ))を生成します。Java ソースは,Eclipse を使って生成でき

ます。Java ソースを生成する手順は,「8.4.1(4) Java ソースの生成」と同様ですが,[Web サービス・

クライアント]ダイアログの[プロジェクト]には,ワークスペースの動的 Web プロジェクト名を選択し

ます。

また,次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java

ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォル

ダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスクライアントの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java のビ

ルド・パス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェクトルー

トを設定した場合

(5) Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。Web サービスクライアン

トの実装例については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.6 Web

サービスクライアントの実装」を参照してください。

(6) web.xml の編集

Web サービスクライアントを実装した JSP およびサーブレットの定義を web.xml に追加します。

(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

(a) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロ

ジェクトの作成手順については,「4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照

してください。

(b) エンタープライズアプリケーションプロジェクトへのモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「8.4.2(2) 動的 Web プロジェクトの作成」で作成

した Web サービスクライアント用の動的 Web プロジェクトを追加します。動的 Web プロジェクトの

追加手順を次に示します。

212

8 Web サービスの開発

1.[New EAR Application Project]ダイアログの[EAR Application Project]ページの[次へ]ボタ

ンをクリックします。

[Enterprise Application]ページが表示されます。

2. 追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

(8) J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。

(a) J2EE アプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成された J2EE アプリケーションを J2EE サーバに

デプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を参照してくだ

さい。

(b) J2EE アプリケーションのデバッグ

作成した J2EE アプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EE アプリケー

ションのデバッグと実行」を参照してください。

8.4.3 EJB を使用した Web サービスクライアントの開発

EJB を使用した Web サービスクライアントの開発方法について説明します。

(1) EJB を使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

EJB を使用した Web サービスクライアントの開発の流れを,次の図に示します。

図 8‒5 EJB を使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

それぞれの作業の概要を次に示します。

213

8 Web サービスの開発

1. EJB プロジェクトの作成

Web サービスクライアントの開発に使用する EJB プロジェクトを作成します。詳細は,「8.4.3(2) 

EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

2. WSDL ファイルの取得

WSDL ファイルを取得します。または,公開されている WSDL ファイルの URL を取得します。詳細

は,「8.4.3(3) WSDL ファイルの取得」を参照してください。

3. Java ソースの生成

Web サービスクライアントを実装するための Java ソースを生成します。詳細は,「8.4.3(4) Java

ソースの生成」を参照してください。

4. Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。詳細は,「8.4.3(5) 

Web サービスクライアントの実装」を参照してください。

5. ejb-jar.xml の編集

Web サービスクライアントを実装した EJB の定義を追加します。詳細は,「8.4.3(6) ejb-jar.xml の

編集」を参照してください。

6. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,EJB プロジェクトを追加します。詳細は,

「8.4.3(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加」を参照してく

ださい。

7. J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.4.3(8) J2EE ア

プリケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降,この流れに沿って EJB を使用した Web サービスクライアントの開発の手順を説明します。

(2) EJB プロジェクトの作成

EJB を使用した Web サービスクライアントの開発に使用する EJB プロジェクトを作成します。EJB プロ

ジェクトの作成方法については,「4.4.2 EJB プロジェクトの作成」を参照してください。

(3) WSDL ファイルの取得

呼び出そうとしている Web サービスのメタ情報が記述された WSDL ファイルを取得します。または

WSDL ファイルの URL が公開されている場合はその URL を取得します。

(4) Java ソースの生成

取得した WSDL ファイルを基に,Web サービスクライアントの開発や実行に必要な Java ソース(サービ

スクラス,SEI,および Java Bean(スタブ))を生成します。Java ソースは,Eclipse を使って生成でき

ます。Java ソースを生成する手順は,「8.4.1(4) Java ソースの生成」と同様ですが,[Web サービス・

クライアント]ダイアログの[プロジェクト]には,ワークスペースの EJB プロジェクト名を選択します。

また,次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java

ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォル

ダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスクライアントの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java のビ

ルド・パス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェクトルー

トを設定した場合

214

8 Web サービスの開発

(5) Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。Web サービスクライアン

トの実装例については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.6 Web

サービスクライアントの実装」を参照してください。

(6) ejb-jar.xml の編集

Web サービスクライアントを実装した EJB の定義を ejb-jar.xml に追加します。

(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

(a) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロ

ジェクトの作成手順については,「4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照

してください。

(b) エンタープライズアプリケーションプロジェクトへのモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「8.4.3(2) EJB プロジェクトの作成」で作成した

Web サービスクライアント用の EJB プロジェクトを追加します。EJB プロジェクトの追加手順を次に示

します。

1.[New EAR Application Project]ダイアログの[EAR Application Project]ページの[次へ]ボタ

ンをクリックします。

[Enterprise Application]ページが表示されます。

2. 追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

(8) J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。

(a) J2EE アプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成された J2EE アプリケーションを J2EE サーバに

デプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を参照してくだ

さい。

(b) J2EE アプリケーションのデバッグ

作成した J2EE アプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EE アプリケー

ションのデバッグと実行」を参照してください。

8.4.4 既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの

開発

既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの開発方法について説明します。なお,ここ

では,Web サービス用の動的 Web プロジェクトがすでに存在するものとして説明します。

215

8 Web サービスの開発

(1) 既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

既存の Web サービスを実装した既存の動的 Web プロジェクトに,Web サービスクライアントの機能を

実装して Web サービスクライアントを開発できます。既存の Web サービスを使用した Web サービス

クライアントの開発の流れを,次の図に示します。

図 8‒6 既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの開発の流れ

それぞれの作業の概要を次に示します。

1. WSDL ファイルの取得

WSDL ファイルを取得します。または,公開されている WSDL ファイルの URL を取得します。詳細

は,「8.4.4(2) WSDL ファイルの取得」を参照してください。

2. Java ソースの生成

Web サービスクライアントを実装するための Java ソースを生成します。詳細は,「8.4.4(3) Java

ソースの生成」を参照してください。

3. Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。詳細は,「8.4.4(4) 

Web サービスクライアントの実装」を参照してください。

4. J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

J2EE アプリケーションを J2EE サーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.4.4(5) J2EE ア

プリケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降,この流れに沿って既存の Web サービスを使用した Web サービスクライアントの開発の手順を説明

します。

(2) WSDL ファイルの取得

呼び出そうとしている Web サービスのメタ情報が記述された WSDL ファイルを取得します。または

WSDL ファイルの URL が公開されている場合はその URL を取得します。

(3) Java ソースの生成

取得した WSDL ファイルを基に,Web サービスクライアントの開発や実行に必要な Java ソース(サービ

スクラス,SEI,および Java Bean(スタブ))を生成します。Java ソースは,Eclipse を使って生成でき

ます。Java ソースを生成する手順は,「8.4.1(4) Java ソースの生成」と同様ですが,[Web サービス・

クライアント]ダイアログの[プロジェクト]には,ワークスペースの動的 Web プロジェクト名を選択し

ます。

216

8 Web サービスの開発

また,次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java

ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォル

ダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。

• Web サービスクライアントの開発に使用するプロジェクトの[プロパティ]ダイアログの[Java のビ

ルド・パス]ページで,[ソース]タブの[ビルド・パス上のソース・フォルダ]にプロジェクトルー

トを設定した場合

(4) Web サービスクライアントの実装

生成された Java ソースを利用して,Web サービスクライアントを実装します。Web サービスクライアン

トの実装例については,マニュアル「アプリケーションサーバ Web サービス開発ガイド」の「3.6 Web

サービスクライアントの実装」を参照してください。

(5) J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイして,デバッグします。

(a) J2EE アプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成された J2EE アプリケーションを J2EE サーバに

デプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EE サーバへのプロジェクトの公開」を参照してくだ

さい。

(b) J2EE アプリケーションのデバッグ

作成した J2EE アプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EE アプリケー

ションのデバッグと実行」を参照してください。

217

9

バッチアプリケーションの開発

バッチアプリケーションは,バッチサーバで実行する Java アプリケーション

です。バッチアプリケーションでは,リソースアクセス,EJB アクセス,トラ

ンザクション管理といった Java EE 機能の一部を使用できます。

この章では,Eclipse プラグインを使用したバッチアプリケーションの開発と

して,バッチアプリケーションの作成から実行までの手順,および注意事項に

ついて説明します。

219

9 バッチアプリケーションの開発

9.1 バッチアプリケーションの開発の流れ

Eclipse を使用したバッチアプリケーションの開発の流れを,次の図に示します。

図 9‒1 Eclipse を使用したバッチアプリケーションの開発の流れ

220

それぞれの作業の概要を説明します。

1. バッチサーバの環境構築

運用管理ポータルや Smart Composer 機能を使用して,バッチアプリケーションを実行するバッチ

サーバを構築します。詳細は,「9.2 バッチサーバの環境構築」を参照してください。

2. Java プロジェクトの作成

Eclipse の機能を使用して,バッチアプリケーションを開発するための Java プロジェクトを作成しま

す。詳細は,「9.3 Java プロジェクトの作成」を参照してください。

3. Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加

バッチアプリケーションの開発で使う Java プロジェクトにバッチライブラリを追加します。詳細は,

「9.4 Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加と削除」を参照してください。

4. バッチアプリケーションの作成

Eclipse の機能を使用して,バッチアプリケーションを作成します。Java EE 機能など外部のライブラ

リを使用する場合は,コンパイル時のオプションに,クラスパス(ビルドパス)を設定します。詳細

は,「9.5 バッチアプリケーションの作成」を参照してください。

5. バッチアプリケーションのデバッグ

バッチアプリケーションに対して,デバッグを実行します。詳細は,「9.6 バッチアプリケーションの

デバッグ」を参照してください。

6. バッチアプリケーションの実行

9 バッチアプリケーションの開発

バッチアプリケーションを実行します。詳細は,「9.7 バッチアプリケーションの実行」を参照してく

ださい。

7. バッチアプリケーションの強制停止

必要に応じてバッチアプリケーションを強制的に停止します。詳細は,「9.8 バッチアプリケーション

の強制停止」を参照してください。

8. バッチサーバの停止

バッチアプリケーションを実行したバッチサーバを停止します。詳細は,「9.9 バッチサーバの停止」

を参照してください。

以降の節では,この流れに沿ってバッチアプリケーションの開発手順を説明します。

9.1.1 バッチアプリケーション開発時の注意事項

• Eclipse は必ず管理者権限で起動してください。

• Windows 7 など UAC(ユーザアカウント制御)が有効な Windows で,バッチアプリケーション開

発をする場合は,<Eclipse のインストールディレクトリ>\eclipse\eclipse.exe を右クリックして[管

理者として実行]を選択する,などの方法で,権限を管理者に昇格させて Eclipse を起動してください。

管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力してくだ

さい。

221

9 バッチアプリケーションの開発

9.2 バッチサーバの環境構築

バッチアプリケーションを実行する前にバッチサーバを構築します。バッチサーバの構築には,運用管理

ポータルまたは Smart Composer 機能を使用します。

バッチサーバは,実行するバッチアプリケーションがあるマシンに構築してください。また,バッチサーバ

は複数のバッチアプリケーションを同時に実行またはデバッグできません。複数のバッチアプリケーショ

ンを同時に実行またはデバッグしたい場合は,それぞれのバッチアプリケーションに対して一つのバッチ

サーバを用意してください。

また,あらかじめ Management Server および運用管理エージェントを起動しておいてください。

運用管理ポータルでのバッチサーバの構築については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポー

タル操作ガイド」の「5. バッチアプリケーションを実行するシステムの構築と削除」を参照してくださ

い。Smart Composer 機能でのバッチサーバの構築については,マニュアル「アプリケーションサーバ シ

ステム構築・運用ガイド」の「4.6 バッチアプリケーションを実行するシステムの構築」を参照してくだ

さい。

!

注意事項

バッチアプリケーション開発プラグインで操作するバッチサーバを運用管理ポータルで構築する場合,運用管理

ポータルの[J2EE サーバの基本設定]画面の[基本設定]タブで,[起動オプションの設定]−[セキュリティ

マネージャの使用]を[する]に設定してください。

[セキュリティマネージャの使用]を[しない]に設定すると,バッチアプリケーション開発プラグインでセキュ

リティマネージャを使用してバッチサーバを起動できません。

222

9 バッチアプリケーションの開発

9.3 Java プロジェクトの作成

Java プロジェクトを作成する手順については,「8.4.1(2) Java プロジェクトの作成」を参照してくださ

い。

223

9 バッチアプリケーションの開発

9.4 Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加と

削除

バッチアプリケーションを開発する場合,Java プロジェクトにバッチライブラリを追加する必要がありま

す。ここでは,バッチライブラリの追加と削除の手順を説明します。

9.4.1 Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加

バッチライブラリは,Eclipse の[ライブラリーの追加]ダイアログで追加します。

(1) [ライブラリーの追加]ダイアログの表示方法

[ライブラリーの追加]ダイアログの表示方法を説明します。

[ライブラリーの追加]ダイアログを表示するには,次に示す方法があります。

• コンテキストメニューから表示する方法

• プロジェクトのプロパティダイアログから表示する方法

それぞれの手順を示します。

(a) コンテキストメニューから表示する方法

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,バッチアプリケーション

を開発している Java プロジェクトを選択します。

2. コンテキストメニューから[ビルド・パス]−[ライブラリーの追加]を選択します。

[ライブラリーの追加]ダイアログが表示されます。

(b) プロジェクトのプロパティダイアログから表示する方法

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,バッチアプリケーション

を開発している Java プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[Java のビルド・パス]を選択します。

[Java のビルド・パス]ページが表示されます。

4.[ライブラリー]タブを選択し,[ライブラリーの追加]ボタンをクリックします。

[ライブラリーの追加]ダイアログが表示されます。

(2) バッチライブラリの追加方法

バッチライブラリの追加手順を次に示します。

1.[ライブラリーの追加]ダイアログの[ライブラリーの追加]ページで,ライブラリのリストから

[Cosminexus バッチ・ライブラリー]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。

[Cosminexus バッチ・ライブラリー]ページが表示されます。

2.[終了]ボタンをクリックします。

Java プロジェクトのビルドパスに,バッチアプリケーションの開発で使用するバッチライブラリが追加

されます。

224

9 バッチアプリケーションの開発

!

注意事項

追加したバッチライブラリは編集できません。[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの[Java の

ビルド・パス]ページの[ビルド・パス上の JAR およびクラス・フォルダー]で,[Cosminexus バッチ・

ライブラリー]を選択して,[編集]ボタンをクリックすると,[ライブラリーの編集]ダイアログが表示さ

れますが,このダイアログで[終了]ボタン,または[キャンセル]ボタンをクリックしても,変更なく[ラ

イブラリーの編集]ダイアログが閉じられます。

9.4.2 Java プロジェクトからのバッチライブラリの削除

ここでは,Java プロジェクトのビルドパスに追加したバッチライブラリを削除する方法を説明します。

バッチライブラリを削除するには,次に示す方法があります。

• コンテキストメニューから削除する方法

• プロジェクトのプロパティダイアログから削除する方法

それぞれの手順を示します。

(1) コンテキストメニューから削除する方法

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,[Cosminexus バッチ・

ライブラリー]を選択します。

2. コンテキストメニューから[ビルド・パス]−[ビルド・パスから削除]を選択します。

バッチライブラリが削除されます。

(2) プロジェクトのプロパティダイアログから削除する方法

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,バッチアプリケーション

を開発している Java プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューバーから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[Java のビルド・パス]を選択します。

[Java のビルド・パス]ページが表示されます。

4.[ライブラリー]タブを選択し,[ビルド・パス上の JAR およびクラス・フォルダー]で[Cosminexus

バッチ・ライブラリー]を選択します。

5.[除去]ボタンをクリックします。

バッチライブラリが削除されます。

225

9 バッチアプリケーションの開発

9.5 バッチアプリケーションの作成

バッチアプリケーションは,バッチライブラリを追加した Java プロジェクトに作成します。バッチアプリ

ケーション作成時の注意事項については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の

「2.3.11 バッチアプリケーション作成時の注意」を参照してください。

また,J2EE アプリケーションと同様に外部のライブラリを使用する場合は,ビルドパス(コンパイル時の

オプションとなるクラスパス)を追加する必要があります。ここでは,ejbserver.jar を追加する手順を例

として,ビルドパスの追加手順を説明します。

1.[J2EE]パースペクティブの[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,バッチアプリケーション

を開発している Java プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューバーから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[Java のビルド・パス]を選択します。

[Java のビルド・パス]ページが表示されます。

226

4.[ライブラリー]タブを選択し,[外部 JAR の追加]ボタンをクリックし,次に示すライブラリを選択

します。

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\lib\ejbserver.jar

5.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。

ビルドパスが追加されます。

ほかのビルドパスも同様の手順で追加できます。

なお,バッチサーバのクラスパスにライブラリを追加するには,運用管理ポータルまたは Smart Composer

機能で,コンテナ拡張ライブラリの設定をしてください。運用管理ポータルを使用する場合は,マニュアル

「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.9.2 J2EE コンテナの設定」を参照して

ください。Smart Composer 機能を使用する場合は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基

本・開発編(コンテナ共通機能)」の「14. コンテナ拡張ライブラリ」を参照してください。

9 バッチアプリケーションの開発

9.6 バッチアプリケーションのデバッグ

作成したバッチアプリケーションをデバッグします。バッチアプリケーションのデバッグは,Eclipse で実

行できます。

9.6.1 デバッグ環境の設定

デバッグ環境としてバッチサーバの起動構成を作成します。起動構成では,バッチアプリケーションについ

て次の内容を指定します。

• メインクラスおよびバッチサーバ

• 起動時の引数および Java VM の起動オプション

• クラスパス

• ソースパス

起動構成は,[デバッグ構成]ダイアログで作成します。[デバッグ構成]ダイアログで起動構成を作成する

手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューバーから,[実行]−[デバッグの構成]を選択します。

[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。

2.[デバッグ構成]ダイアログの左ペインで[Cosminexus バッチ・アプリケーション]を選択し,ツー

ルバーの[ (新規の起動構成)]をクリックします。

[構成の作成、管理、および実行]ページが表示されます。

3. 右ペインの[名前]に,起動構成の名前を指定します。

4. バッチアプリケーションの起動方法を構成する基本的な項目,引数,クラスパスなどの項目をタブごと

に指定します。

5.[閉じる]ボタンをクリックします。

[デバッグ構成]ダイアログで指定した項目が起動構成に保管されます。

[変更を保管します]ダイアログが表示された場合は,[はい]ボタンをクリックしてください。[デバッ

グ構成]ダイアログが閉じて,指定した項目が起動構成に保管されます。

バッチアプリケーションの起動構成に必要な内容は,右ペインに表示されるタブで指定します。

(1) メインクラスおよびバッチサーバの指定

デバッグするために必要なバッチアプリケーションのメインクラスや実行するバッチサーバ,およびバッチ

サーバを指定するために必要な Management Server リモート管理機能への接続は,[デバッグ構成]ダイ

アログの[メイン]タブで指定します。

227

9 バッチアプリケーションの開発

228

[メイン]タブでは,次の項目を指定します。

項目名 指定値

名前

プロジェクト

起動構成の名前を指定します。

デバッグするバッチアプリケーションを開発している Java プロジェクトを指定

します。

デバッグするバッチアプリケーションのメインクラスを指定します。 メイン・クラス

ホスト名または IP アドレス

※1 Management Server リモート管理機能の接続先のホスト名として「localhost」

を指定します。

Management Server リモート管理機能の接続先のポート番号を指定します。

ポート番号

※1

リモート管理機能に接続する

リモート管理機能に接続します。接続すると,バッチサーバを指定

※2

できます。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に

設定している場合は, [ログイン - リモート管理]ダイアログが表示されます。

バッチアプリケーションを実行するサーバを選択します。

バッチ・サーバー

※3

注※1

リモート管理機能の接続情報は,起動構成単位では保存できません。バッチアプリケーションの起動構成が複数ある

場合は,[リモート管理機能]グループの設定が共有されます。そのため,一つの起動構成の接続情報を変更すると,

ほかの起動構成の接続情報も変更されます。

また,バッチアプリケーションの起動構成をすべて削除しても,リモート管理機能の設定は残ります。

また,[ホスト名または IP アドレス]を指定していない場合は,リモート管理機能に接続できません。

注※2

バッチサーバの選択は,起動構成単位で保存できます。

注※3

リモート管理機能に接続するホストを切り替えたり,運用管理ポータルでバッチサーバを破棄したりしたあと,[リ

モート管理機能に接続する]ボタンをクリックしてリモート管理機能に接続した場合,[バッチ・サーバー]コンボ

ボックスに前回選択していたバッチサーバが存在しないときは,ユーザの選択していないバッチサーバが[バッチ・

9 バッチアプリケーションの開発

サーバー]コンボボックスで選択されます。この場合は,[バッチ・サーバー]コンボボックスで適切なバッチサー

バを再度選択し保管してください。

また,[バッチ・サーバー]コンボボックスには,運用管理ポータルで追加しただけのセットアップしていないバッ

チサーバも表示されます。セットアップしていないバッチサーバを選択すると,バッチアプリケーションは実行でき

ないため,Management Server のエラーになります。

必要に応じて,次の項目を指定してください。

項目名 指定値

メイン・クラスの検索時にシステ

ム・ライブラリーを組み込む

[メイン・クラス]の[検索]ボタンをクリックしてメインクラスを検索する場

合で,システムライブラリも検索範囲に含めるときにチェックします。

メイン・クラスの検索時に継承さ

れたメインを組み込む

[メイン・クラス]の[検索]ボタンをクリックしてメインクラスを検索する場

合で,メインクラスを継承したクラスも検索範囲に含めるときにチェックしま

す。

メインで停止 デバッグ時,main メソッドにブレークポイントを設定していなくても,自動的

にメインで中断するときにチェックします。

リモート管理機能から切断する

セキュリティー・マネージャーを

使用しない

リモート管理機能から切断します。切断すると,バッチサーバを選択できませ

ん。Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あ

り]に設定している場合は,[ログイン - リモート管理]ダイアログが表示され

ます。

バッチサーバを起動するときに,セキュリティマネージャを使用するかどうかを

指定します。

• セキュリティマネージャを使用する場合

[セキュリティー・マネージャーを使用しない]をチェックしません。

• セキュリティマネージャを使用しない場合

[セキュリティー・マネージャーを使用しない]をチェックします。

!

注意事項

[リモート管理機能]グループの設定は,[リモート管理機能に接続する]ボタンをクリックした場合にだけ適用

されます。ほかのフィールドを変更し[適用]ボタンが活性化された場合に[適用]ボタンをクリックしても

[リモート管理機能]グループの設定は適用されません。同様に,[前回保管した状態に戻す]ボタンが活性化さ

れた場合に[前回保管した状態に戻す]ボタンをクリックしても[リモート管理機能]グループの設定は戻りま

せん。

(2) 起動時の引数および Java VM の起動オプションの指定

デバッグするバッチアプリケーションの起動時の引数,および Java VM の起動オプションは,[デバッグ

構成]ダイアログの[引数]タブで指定します。

229

9 バッチアプリケーションの開発

[引数]タブでは,次の項目を指定します。

項目名

プログラムの引数

VM 引数

作業ディレクトリー

指定値

バッチアプリケーションの起動時の引数を指定します。

バッチアプリケーションを実行する Java VM の起動オプション,およびシステ

ムプロパティを指定します。

バッチアプリケーションを実行するフォルダを指定します。

(3) クラスパスの指定

デバッグするバッチアプリケーションのクラスパスは,[デバッグ構成]ダイアログの[クラスパス]タブ

で指定します。通常,プロジェクトのビルドパスに必要なライブラリを設定しておけば,クラスパスの指定

は不要です。実行時にだけ参照するクラスパスがあれば,そのクラスパスを追加します。

230

9 バッチアプリケーションの開発

[クラスパス]タブでは,次の項目を指定します。

クラスパス

項目名 指定値

バッチアプリケーションを実行するときに参照するクラスパスを指定します。

(4) ソースパスの指定

デバッグで中断した場合,中断個所のソースを検索するパスは,[デバッグ構成]ダイアログの[ソース]

タブで指定します。通常,プロジェクト内にソースが存在するため,指定する必要はありませんが,外部ラ

イブラリを使用する場合などに,そのライブラリのソースコードが存在するパスを指定します。

(5) 共通項目の指定

起動構成のファイルへの保存,起動構成のメニューバーへの表示,起動構成のコンソール出力のファイルへ

の出力など,すべての起動構成で共通に設定できるオプションは,[デバッグ構成]ダイアログの[共通]

タブで指定します。

9.6.2 デバッグの実行

バッチアプリケーションのデバッグは,Eclipse で実行します。ここでは「9.6.1 デバッグ環境の設定」で

バッチアプリケーションの Management Server リモート管理機能への接続を設定していることを前提と

しています。なお,バッチアプリケーションの実行については,「9.7 バッチアプリケーションの実行」を

参照してください。

バッチアプリケーションをデバッグするには,次に示す方法があります。

• ショートカットからデバッグする方法

• [デバッグ構成]ダイアログを表示してデバッグする方法

それぞれの手順を示します。

231

9 バッチアプリケーションの開発

(1) ショートカットからデバッグする方法

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトの Java ソースファイルを開い

て,ブレークポイントを設定します。

2.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,デバッグするプロジェクトを選択するか,または Java

ファイルをエディタで開きます。

3. Eclipse のメニューから[実行]−[デバッグ]−[Cosminexus バッチ・アプリケーション]を選択

します。

デバッグが開始されます。バッチサーバが起動されていない場合は,バッチサーバが起動します。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に設定している場合で

Management Server リモート管理機能に未接続のときは,[ログイン - リモート管理]ダイアログが

表示されるので,管理ユーザ ID とパスワードを入力して,[OK]ボタンをクリックします。

ブレークポイントに達すると,処理が中断され,[デバッグ]パースペクティブを開くかどうかのメッ

セージが表示されます。[はい]ボタンをクリックすると,[デバッグ]パースペクティブが表示されま

す。

なお,ブレークポイントで中断された処理を再開したい場合は,Eclipse のメニューから[実行]−[再

開]を選択してください。

(2) [デバッグ構成]ダイアログを表示してデバッグする方法

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトの Java ソースファイルを開い

て,ブレークポイントを設定します。

2. Eclipse のメニューから[実行]−[デバッグの構成]を選択します。

[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。

3. 作成した起動構成を選択して,[デバッグ]ボタンをクリックします。

デバッグが開始されます。バッチサーバが起動されていない場合は,バッチサーバが起動します。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に設定している場合で

Management Server リモート管理機能に未接続のときは,[ログイン - リモート管理]ダイアログが

表示されるので,管理ユーザ ID とパスワードを入力して,[OK]ボタンをクリックします。

ブレークポイントに達すると,処理が中断され,[デバッグ]パースペクティブを開くかどうかのメッ

セージが表示されます。[はい]ボタンをクリックすると,[デバッグ]パースペクティブが表示されま

す。

なお,ブレークポイントで中断された処理を再開したい場合は,Eclipse のメニューから[実行]−[再

開]を選択してください。

(3) デバッグ時の注意事項

• バッチサーバが一つも構築されていない場合は,エラーになります。

• デバッグ開始時に,デバッグの対象となるメインクラス,またはデバッグを実行するバッチサーバが複

数ある場合は,[バッチ・アプリケーションの選択]ダイアログが表示されるので,デバッグの対象と

なるメインクラス,またはデバッグを実行するバッチサーバを指定してください。

• デバッグ対象となる同一の起動構成が複数ある場合は,[バッチ・アプリケーションの選択]ダイアロ

グが表示されるので,デバッグを実行する起動構成を選択してください。

• 起動済みのバッチサーバの設定を,運用管理ポータルや Smart Composer 機能で変更した場合,バッ

チサーバを再起動してください。

• バッチアプリケーションの初回デバッグ時には,バッチサーバを起動するため,バッチアプリケーショ

ンのデバッグまでに時間が掛かります。

232

9 バッチアプリケーションの開発

• Management Server の設定で,バッチサーバの自動再起動が有効になっている場合,バッチアプリ

ケーションの強制停止に失敗すると,バッチサーバが自動的に再起動されます。バッチサーバの再起動

中は,バッチサーバを操作できません。また,デバッグモードで起動していたバッチサーバの再起動が

完了すると,自動的にバッチサーバへデバッグ接続(再接続)されます。

• バッチアプリケーションがブレークポイントで中断している状態で,バッチアプリケーションの強制停

止,バッチサーバの停止,または Eclipse を終了した場合,バッチアプリケーションはブレークポイン

トの位置で停止されないで,ブレークポイント以降の数ステップの処理が実行されたあと,停止すると

きがあります。

233

9 バッチアプリケーションの開発

9.7 バッチアプリケーションの実行

Eclipse でバッチアプリケーションを実行および強制停止する方法について説明します。

バッチアプリケーションを実行する場合もデバッグ時と同様に,Eclipse から実行できます。ここでは

「9.6.1 デバッグ環境の設定」でバッチアプリケーションの Management Server リモート管理機能への

接続を設定していることを前提としています。

バッチアプリケーションを実行するには,次に示す方法があります。

• ショートカットからバッチアプリケーションを実行する方法

• [実行構成]ダイアログを表示してバッチアプリケーションを実行する方法

それぞれの手順を示します。

(1) ショートカットからバッチアプリケーションを実行する方法

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,実行するプロジェクトを選択する,または Java ファイ

ルをエディタで開きます。

2. Eclipse のメニューから[実行]−[実行]−[Cosminexus バッチ・アプリケーション]を選択しま

す。

バッチアプリケーションの実行が開始されます。バッチサーバが起動されていない場合は,バッチサー

バが起動します。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に設定している場合で

Management Server リモート管理機能に未接続のときは,[ログイン - リモート管理]ダイアログが

表示されるので,管理ユーザ ID とパスワードを入力して,[OK]ボタンをクリックします。

(2) [実行構成]ダイアログを表示してバッチアプリケーションを実行する方法

1. Eclipse のメニューから[実行]−[実行構成]を選択します。

[実行構成]ダイアログが表示されます。

2. 作成した起動構成を選択して,[実行]ボタンをクリックします。

バッチアプリケーションの実行が開始されます。バッチサーバが起動されていない場合は,バッチサー

バが起動します。

Management Server の管理ユーザの設定で管理ユーザの認証を[認証あり]に設定している場合で

Management Server リモート管理機能に未接続のときは,[ログイン - リモート管理]ダイアログが

表示されるので,管理ユーザ ID とパスワードを入力して,[OK]ボタンをクリックします。

(3) 実行時の注意事項

• バッチアプリケーションを実行する場合は,実行を中断したり,変数や式を調査したりすることはでき

ません。

• バッチサーバが一つも構築されていない場合は,エラーになります。

• 実行開始時に,実行の対象となるメインクラス,または実行するバッチサーバが複数ある場合は,[バッ

チ・アプリケーションの選択]ダイアログが表示されるので,実行の対象となるメインクラスまたは実

行するバッチサーバを指定してください。

• 実行の対象となる同一の起動構成が複数ある場合は,[バッチ・アプリケーションの選択]ダイアログ

が表示されるので,実行する起動構成を選択してください。

234

9 バッチアプリケーションの開発

• 起動済みのバッチサーバの設定を,運用管理ポータルや Smart Composer 機能で変更した場合,バッ

チサーバを再起動してください。

• バッチアプリケーションの初回実行時には,バッチサーバを起動するため,バッチアプリケーションの

実行までに時間が掛かります。

• Management Server の設定で,バッチサーバの自動再起動が有効になっている場合,バッチアプリ

ケーションの強制停止に失敗すると,バッチサーバが自動的に再起動されます。バッチサーバの再起動

中は,バッチサーバを操作できません。

235

9 バッチアプリケーションの開発

9.8 バッチアプリケーションの強制停止

バッチ処理の途中で,デバッグ中または実行中のバッチアプリケーションを強制的に停止できます。デバッ

グ中または実行中のバッチアプリケーションを強制的に停止する手順を次に示します。

1.[デバッグ]ビューで[<起動構成名> [Cosminexus バッチ・アプリケーション]]を選択します。

2.[デバッグ]ビューのツールバーの[

バッチアプリケーションが終了します。

(終了)]をクリックします。

!

注意事項

バッチアプリケーションを強制停止する際の注意を次に示します。

• [デバッグ]ビューに表示された cjkilljob.exe プロセスの終了値が 2 の場合,[コンソール]ビューにあ

る cjkilljob.exe プロセスのコンソールを参照して,異常終了または警告終了の原因を取り除いたあとで,

バッチサーバを停止してください。

• [デバッグ]ビューで[終了]ボタンを連続でクリックした場合,バッチサーバへのデバッグ接続が切断

されるときがあります。バッチサーバへのデバッグ接続が切断された場合,バッチサーバを停止したあと

で,バッチアプリケーションをデバッグ,または実行してください。

• バッチアプリケーションの強制停止が失敗すると,Management Server の設定で,バッチサーバが自動

的に再起動されます。バッチサーバを再起動中に Eclipse を終了しても,バッチサーバの再起動は中断さ

れません。バッチサーバの再起動が完了してから Eclipse を起動すると,再起動されたバッチサーバは,

外部で起動したバッチサーバとなり,バッチアプリケーションのデバッグ,または実行ができません。こ

の場合,Management Server 運用管理ポータルなどでバッチサーバを停止してください。

236

9 バッチアプリケーションの開発

9.9 バッチサーバの停止

ここでは,バッチサーバを停止する手順を説明します。

バッチ処理の終了したバッチサーバやバッチ処理の途中で実行中のバッチサーバを停止できます。実行中

のバッチサーバを停止する手順を次に示します。

1.[デバッグ]ビューで[<起動構成名> [Cosminexus バッチ・サーバー]]を選択します。

2.[デバッグ]ビューのツールバーの[

バッチサーバが停止します。

(終了)]をクリックします。

3.[デバッグ構成]ダイアログ,または[実行構成]ダイアログの[メイン]タブの[リモート管理機能

から切断する]ボタンをクリックします。

リモート管理機能との接続が切断されます。

!

注意事項

バッチサーバを停止すると,バッチアプリケーションの起動構成が停止するため,バッチサーバ上で実行中

のバッチアプリケーションがある場合は,そのバッチアプリケーションも終了します。

237

付録

239

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

Developer では Eclipse の動作確認用のサンプルプロジェクトとして,組み込みデータベースを使用する

サンプルプロジェクト(Bank)を提供しています。サンプルプロジェクト(Bank)は,Eclipse が提供す

る開発支援機能,組み込みデータベースの構築および接続のチュートリアルとして使用できます。また,サ

ンプルプロジェクト(Bank)を使用することで,Eclipse によるデータベースを使用した J2EE アプリケー

ション開発手順の理解を深められます。

ここでは,サンプルプロジェクトの概要,組み込みデータベースの構築と開始,およびサンプルプロジェク

トの実行手順を説明します。

参考

なお,このほかにも,アプリケーションサーバではサンプルプログラムが提供されています。アプリケーション

サーバで提供するサンプルプログラムについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガ

イド」の「付録 M アプリケーションサーバが提供するサンプルプログラム」を参照してください。

付録 A.1 サンプルプロジェクトの概要

ここでは,Developer が提供するサンプルプロジェクト(Bank)の概要を説明します。

(1) サンプルプロジェクトの内容

Developer が提供しているサンプルプロジェクト(Bank)は,Web ブラウザから入力されたユーザ ID

(User ID)を持つユーザの資金を当座預金口座(Checking Account)から普通預金口座(Savings

Account)へ移動させるプログラムです。表示された画面上でユーザ ID と取引額(Transaction amount)を入力し,[Transfer]ボタンをクリックすると,指定したユーザの当座預金口座から指定した

金額が普通預金口座に送金されます。資金はデータベースで管理され,資金移動時に当座預金口座テーブル

と普通預金口座テーブルが更新されます。

このサンプルプロジェクト(Bank)の構成を次に示します。

図 A‒1 サンプルプロジェクト(Bank)の概要

240

このサンプルプロジェクト(Bank)では,アノテーションを使用してデータベースに接続します。

指定したユーザ ID,金額に対して処理を実行します。「Bank」で指定できるユーザ ID とユーザごとの初

期残高は次の表に示すとおりです。

表 A‒1 サンプルプロジェクト(Bank)の初期設定

User ID

Checking Account

001 10,000

Savings Account

500

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

002

003

User ID

Checking Account

20,000

30,000

Savings Account

1,000

1,500

注※

表示される金額の単位は円です。

サンプルプロジェクトの EJB では,@Resource アノテーションでリソースアダプタを取得して,データ

ベースにアクセスします。@Resource アノテーションの指定内容を次に示します。

• BankEJB.java

@Resource(mappedName="DB_Connector_for_Cosminexus_Driver") private DataSource dataSource;

また,サーブレット(Web コンテナ)では,@EJB アノテーションで EJB を取得して,EJB にアクセスし

ます。@EJB アノテーションの指定内容を次に示します。

• BankServlet.java

@EJB(name="BankEJB") private BankIF bank ;

なお,@EJB アノテーションに指定している参照名「BankEJB」は,BankEJB のコードで次のように定義

しています。

• BankEJB.java

@Stateful(name = "BankEJB")

このアノテーションは,EJB が Stateful Session Bean であることを表します。

(2) サンプルプロジェクトの前提環境

付録 A では,次の環境を前提として,サンプルプロジェクト(Bank)の使用手順を説明します。

• Eclipse がセットアップされている環境

付録 A では,Eclipse のセットアップが正しく行われている環境を前提としています。Eclipse のセッ

トアップについては「2.4 Eclipse セットアップ機能を使用したセットアップ」を参照してください。

• 開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境

付録 A では,開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を前提としています。このため,

次の条件に当てはまる論理サーバを使用します。

• アプリケーションサーバがローカルにインストールされている。

• 環境構築が正しく実施されている。

• J2EE サーバを開始する前に,J2EE サーバに関係する論理サーバをあらかじめ開始している。

• JRE の設定

次に示す JDK を使用してください。

• Developer の JDK(<Developer のインストールディレクトリ>\jdk)

JDK は,Eclipse の[設定]ダイアログの[インストール済みの JRE]ページで設定できます。JDK

の確認方法については,「2.5(1) JDK の確認」を参照してください。

241

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

• Management Server リモート管理機能の接続先

次に示すホストを指定してください。

• localhost

Management Server リモート管理機能の接続先は,Eclipse(WTP コネクタ)で設定します。設

定方法は「4.2 リモート管理機能の設定」を参照してください。

• 使用するパースペクティブ

次に示すパースペクティブを使用します。ただし,パースペクティブの設定は,デフォルトから変更し

ていないことを前提としています。

• デバッグを行う場合:[デバッグ]パースペクティブ

• デバッグ以外の場合:[J2EE]パースペクティブ

• プロキシの設定

インターネットの接続にプロキシを使用している場合は,Eclipse のプロキシを設定してください。

Eclipse のプロキシは,[設定]ダイアログの[ネットワーク接続]ページで設定できます。プロキシの

設定方法については,「2.6.1 Eclipse のプロキシの設定」を参照してください。

• リソースアダプタ

サンプルプロジェクト(Bank)では,開発環境インスタントセットアップ機能がデプロイしたリソー

スアダプタを使用します。なお,このリソースアダプタは,J2EE リソースアダプタとしてデプロイさ

れます。

(3) サンプルプロジェクトの構成

サンプルプロジェクト(Bank)では,次のプロジェクトを提供しています。

表 A‒2 サンプルプロジェクト(Bank)が提供するプロジェクト

プロジェクト名 概要

Bank

Bank_EJB

Bank_Web

BankDBBatch

エンタープライズアプリケーションプロジェクトです。

EJB プロジェクトです。サンプルプロジェクト(Bank)のモジュールプロジェクトに指

定します。

動的 Web プロジェクトです。サンプルプロジェクト(Bank)のモジュールプロジェク

トに指定します。

シンプルプロジェクトです。サンプルプロジェクト(Bank)で使用するテーブルを作成

するためのファイルが格納されています。

サンプルプロジェクト(Bank)が提供するプロジェクトの構成は,次のとおりです。

242

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

(4) サンプルプロジェクトの提供形態と格納先

Developer は,サンプルプロジェクト(Bank)を zip フォーマットのアーカイブファイル「Bank.zip」と

して提供しています。Bank.zip は,次のディレクトリに格納されます。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\samples

(5) サンプルプロジェクトのディレクトリ構成

Bank.zip を任意の場所に解凍すると,次のディレクトリ構成になります。

表 A‒3 サンプルプロジェクト(Bank)のディレクトリ構成

ディレクトリー/ファイル

Bank

┣EarContent

┃┣META-INF

┃┗application.xml

┗.project

Bank_EJB

┣ejbModule

┃┣bank

┃┃┗ejb

┃┃ ┣BankEJB.java

┃┃ ┃

┃┃ ┣BankIF.java

┃┃ ┃

┃┃ ┗BankItem.java

┃┃ 

┃┗META-INF

┃ ┗MANIFEST.MF

┣.classpath

┗.project

Bank_Web

┣src

┃┗bank

説明

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのルート

コンテンツ・フォルダ

管理情報を格納するディレクトリ

DD ファイル

(J2EE アプリケーション(EAR)の配備記述子)

プロジェクト記述ファイル

(Eclipse のプロジェクトの情報を保存)

EJB プロジェクトのルート

ソースファイル格納用ディレクトリ

パッケージ・フォルダ

パッケージ・フォルダ

Java ソースファイル

(EJB プロジェクト用のソースコード)

Java ソースファイル

(EJB プロジェクト用のソースコード)

Java ソースファイル

(EJB プロジェクト用のソースコード)

管理情報を格納するディレクトリ

マニフェストファイル

クラスパスファイル

(プロジェクトのクラスパスを保存)

プロジェクト記述ファイル

(Eclipse のプロジェクトの情報を保存)

Web プロジェクトのルート

ソースファイル格納用のディレクトリ

パッケージ・フォルダ

243

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

ディレクトリー/ファイル

┃ ┗servlet

┃  ┣BankServlet.java

┃  ┗BankServletException.java

┣WebContent

┃┣META-INF

┃┃┗MANIFEST.MF

┃┣WEB-INF

┃┃┃

┃┃┣lib

┃┃┗web.xml

┃┃

┃┣bank.jsp

┃┃

┃┣error_500.jsp

┃┗index.jsp

┣.classpath

┗.project

BankDBBatch

┣bank_tblcreate.bat

┣Insert_BankTable_

┃ Control_checking

┣Insert_BankTable_

┃ Control_saving

┣Insert_BankTable_

┃ Input_checking

┣Insert_BankTable_

┃ Input_saving

┣tablecreate

┗.project

説明

パッケージ・フォルダ

Java ソースファイル

Java ソースファイル

Web ルートフォルダ

管理情報を格納するディレクトリ

マニフェストファイル

Web クライアントから直接アクセスできないファイルを格納

するディレクトリ

ライブラリ格納用ディレクトリ

DD ファイル

(Web アプリケーションの配備記述子)

JSP ファイル(ID と数値を入力して,Servlet に送信する)

JSP ファイル(エラーを表示する)

JSP ファイル(サンプルプロジェクトの入り口となり,Servlet

を呼び出す)

クラスパスファイル

(プロジェクトのクラスパスを保存)

プロジェクト記述ファイル

(Eclipse のプロジェクトの情報を保存)

サンプルプロジェクトのルート

バッチファイル

(テーブル作成バッチファイル)

コントロールファイル

(checking テーブルのコントロールファイル)

コントロールファイル

(saving テーブルのコントロールファイル)

データファイル

(checking テーブルのデータファイル)

データファイル

(saving テーブルのデータファイル)

SQL ファイル

(テーブルのスキーマ定義 SQL ファイル)

プロジェクト記述ファイル

(Eclipse のプロジェクトの情報を保存)

244

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

付録 A.2 組み込みデータベースの開始

次のショートカットまたはコマンドを実行して,組み込みデータベースを開始してください。なお,実行す

るには,どちらとも Administrator 権限が必要です。

スタートメニューのショートカットを使用する場合

[Cosminexus]−[データベース起動]を選択してください。

組み込みデータベース用コマンドを使用する場合

次のコマンドを実行してください。

"<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EmbeddedDB\bats\cddbstart.bat"

付録 A.3 サンプルプロジェクトの実行手順

Developer が提供するサンプルプロジェクトは,Eclipse の J2EE アプリケーション開発のチュートリアル

として使用できます。チュートリアルが対象とする機能は,次のとおりです。

1. Eclipse の起動

2. サーバランタイムの作成

3. サンプルプロジェクト(Bank)のインポート

4. テーブルの作成

5. J2EE サーバの作成

6. サンプルプロジェクト(Bank)の実行

注※

Eclipse を起動した際,[サーバー]ビューに[InstantJ2EEServer at localhost]が表示されている場

合,作業は不要です。

(1) Eclipse の起動

Eclipse のインストールディレクトリにある eclipse.exe を実行して,Eclipse を起動します。

!

注意事項

使用する OS が Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 の場合は,管理者特権で Eclipse を起動して

ください。

(2) サーバランタイムの作成

Eclipse で J2EE サーバを操作するためにサーバランタイムを作成します。

なお,すでに[サーバー]ビューに[InstantJ2EEServer at localhost]が表示されている場合,作業は不

要です。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます

2.[設定]ダイアログの左ペインで,[サーバー]−[ランタイム環境]を選択します。

[サーバー・ランタイム環境]ページが表示されます。

3.[追加]ボタンをクリックします。

245

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

[新規サーバー・ランタイム]ダイアログが表示されます。

4.[新規サーバー・ランタイム]ページで,[Cosminexus]−[Cosminexus J2EE]を選択し,[終了]

ボタンをクリックします。

Eclipse で J2EE サーバを操作するためのサーバランタイムが作成されます。

(3) サンプルプロジェクト(Bank)のインポート

サンプルプロジェクト(Bank)を Eclipse のワークスペースにインポートします。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

2.[インポート]ダイアログの[インポート・ソースの選択]で,[一般]−[既存プロジェクトをワーク

スペースへ]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[プロジェクトのインポート]ページが表示されます。

3.[アーカイブ・ファイルの選択]をチェックし,[参照]ボタンをクリックします。

[インポートするプロジェクトを含むアーカイブの選択]ダイアログが表示されます。

4.[インポートするプロジェクトを含むアーカイブの選択]ダイアログで,次のファイルを選択して,[開

く]ボタンをクリックします。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\samples\Bank.zip

5.[プロジェクトのインポート]ページの[プロジェクト]エリア内にある項目をすべてチェックして,

[終了]ボタンをクリックします。

サンプルプロジェクト(Bank)が Eclipse のワークスペースにインポートされます。

!

注意事項

サーバランタイムの作成で,J2EE サーバー・ランタイム名をデフォルトから変更した場合,プロジェクトの

ターゲット・ランタイムを変更する必要があります。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで Bank プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[ターゲット・ランタイム]を選択します。

[ターゲット・ランタイム]ページが表示されます。

4. 作成したターゲット・ランタイムのチェックボックスを選択し,[OK]ボタンをクリックします。

ターゲット・ランタイムが変更されます。

(4) テーブルの作成

開発環境インスタントセットアップ機能で構築した組み込みデータベースに対して,サンプルプロジェクト

(Bank)で使用するテーブルを作成します。次の手順で作成してください。

なお,テーブルを作成する前に,次の状態であることを確認してください。

• 組み込みデータベースを開始していること。

開始していない場合は,スタートメニューから,[プログラム]−[Cosminexus]−[データベース起

動]を選択して,組み込みデータベースを開始してください。

• Cosminexus サーバが停止状態であること。

[サーバー]ビューで[InstantJ2EEServer at localhost]が「停止」になっていることを確認してくだ

さい。[InstantJ2EEServer at localhost]の状態が実行中の場合は,[InstantJ2EEServer at

246

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト localhost]を選択してビューツールバーの[

止してください。

(停止)]をクリックして,Cosminexus サーバを停

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,[BankDBBatch]−[bank_tblcreate.bat]を選択

し,コンテキストメニューから[アプリケーションから開く]−[テキストエディタ]を選択します。 bank_tblcreate.bat ファイルが Eclipse のテキストエディタで開かれます。

2. bank_tblcreate.bat ファイルに指定されている認可識別子およびパスワードを開発環境インスタント

セットアップ機能で設定した値に修正し,保存します。

認可識別子およびパスワードは,bank_tblcreate.bat ファイルの 5,6 行目に指定されています。次に

示すとおり修正してください。

行番号 修正前 修正後

5

6 set USER="USER1" set PSWD= set USER="<開発環境インスタントセットアップ機能で指定した

認可識別子>" set PSWD="<開発環境インスタントセットアップ機能で指定した

パスワード>"

3. 保存した bank_tblcreate.bat ファイルを[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで選択し,コン

テキストメニューから[アプリケーションから開く]−[デフォルト・エディター]を選択します。 bank_tblcreate.bat ファイルの内容が実行され,サンプルプロジェクト(Bank)用のテーブルが作成

されます。

参考

テーブルの削除方法について

テーブルが不要になった場合は,HiRDB SQL Executer などを使用して,手動でテーブルを削除してくださ

い。

(5) J2EE サーバの作成

Eclipse で J2EE サーバを作成します。

なお,すでに[サーバー]ビューに[InstantJ2EEServer at localhost]が表示されている場合,作業は不

要です。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[新規]−[その他]を選択します。

2.[新規]ダイアログで,[サーバー]−[サーバー]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

3.[新規サーバー]ダイアログで,[Cosminexus]−[J2EE サーバー]を選択し,[次へ]ボタンをク

リックします。

4.[J2EE サーバー]ページで,[リモート管理機能]の[接続ホスト]に接続先のホストを選択します。

ログインしていない場合は,[ログイン]ボタンをクリックしてログインします。

5.[InstantJ2EEServer]をチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

J2EE サーバが作成されます。

(6) サンプルプロジェクト(Bank)の実行

サンプルプロジェクト(Bank)を実行します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,Bank プロジェクトを選択して,コンテキストメニュー

から[実行]−[サーバーで実行]または[デバッグ]−[サーバーでデバッグ]を選択します。

247

付録 A Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト

2.[サーバーで実行]または[サーバーでデバッグ]ダイアログで,[localhost]−[InstantJ2EEServer at localhost]を選択し,[終了]ボタンをクリックします。

J2EE サーバの起動とプロジェクトの公開が完了し,Web ブラウザが表示されます。

248

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および

Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境

の構築手順

ここでは,Developer が提供する開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機

能を使用しないで,Eclipse を使用するときのデバッグ環境を構築する手順を説明します。構築の流れを次

の図に示します。

図 B‒1 デバッグ環境の構築手順(開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ

機能を使用しない場合)

図中の参照先を示します。

作業内容

1. インストール

2. デバッグ環境のシステム構築

3. 組み込みデータベースの構築

参照先マニュアル

このマニュアル

付録 B.1

付録 B.2

付録 B.3

参照個所

環境構築後の作業の流れについては,「1.5.2 J2EE アプリケーションの開発手順」を参照してください。

なお,J2EE アプリケーションにリソースアダプタを含めている場合は,リソースアダプタのプロパティを

249

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

設定します。リソースアダプタのプロパティの設定については,「付録 B.4 リソースアダプタのプロパ

ティ設定」を参照してください。

付録 B.1 インストール

J2EE アプリケーション開発環境で使用するプログラムをインストールします。プログラムのインストール

順序を次に示します。

1. Developer のインストール

インストーラを使用して,Developer をインストールします。インストール手順については,「2.2.1 

Developer のインストール」を参照してください。

2. Eclipse のインストール

Eclipse のプログラムをダウンロードして,インストールします。Eclipse のインストール手順について

は,「(1) Eclipse のインストール」を参照してください。

3. Developer が提供する Eclipse プラグインのセットアップ

Developer が提供する Eclipse プラグインのセットアップ」を参照してください。

ここでは,Eclipse のインストール手順,およびプラグインの組み込み方法について説明します。なお,プ

ログラムのアンインストールについても説明します。アンインストールの手順については,「付録 B.5 ア

ンインストール」を参照してください。

(1) Eclipse のインストール

ここでは,Eclipse のインストールについて説明します。なお,Developer をアップグレードインストール

した場合で,以前のバージョンとは異なる Eclipse を使用するときの手順についても説明します。

(a) Eclipse のインストールの手順

J2EE アプリケーションの開発,実行時に使用する Eclipse をインストールします。インストール手順を次

に示します。

1. Eclipse をインストールするためのディレクトリを作成します。

Eclipse をインストールするディレクトリ,および Eclipse のインストールのために一時的に使用する

ディレクトリ(作業用ディレクトリ)を作成します。

2. Eclipse のアーカイブファイルを入手します。

Eclipse のアーカイブファイルは,Eclipse.org のダウンロードサイトから入手してください。Eclipse

のバージョンが 4.2.1 の場合のアーカイブファイルを次に示します。

Windows x86(WOW64 環境を含む)の場合 eclipse-jee-luna-SR1a-win32.zip

Windows x64 の場合 eclipse-jee-luna-SR1a-win32-x86_64.zip

参考

アーカイブファイルは,Developer に同梱されている添付品のアーカイブファイルを使用することもで

きます。これを使用する場合は,ダウンロードサイトからの入手は不要です。

3. Eclipse のアーカイブファイルを解凍します。

入手した Eclipse のアーカイブファイルを手順 1.で作成した作業用ディレクトリで解凍します。

250

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

4. 解凍した Eclipse のファイルをコピーします。

手順 3.で解凍した eclipse フォルダを手順 1.で作成した Eclipse のインストールディレクトリにコ

ピーします。

5. 作業用ディレクトリを削除します。

参考

ランゲージパックを適用する場合は,ダウンロードしたバージョンに合わせて準備してください。

(b) 旧バージョンで使用していた Eclipse とは異なるバージョンの Eclipse を使用する場合

バージョンアップ時に,旧バージョンで使用していた Eclipse とは異なるバージョンの Eclipse を使用する

場合,Windows のエクスプローラから Eclipse のインストールディレクトリを削除してから,Eclipse を

インストールします。

(2) Developer が提供する Eclipse プラグインのセットアップ

Developer が提供する Eclipse プラグインのセットアップ手順を次に示します。

1. リンクファイルをコピーして貼り付けます。

コピー元のファイルは次の 2 種類です。

• <Developerのインストールディレクトリ>\common\dropins\com.cosminexus.common.plugin.link

• <Developerのインストールディレクトリ>\plugins\dropins\com.cosminexus.plugin.link

コピー先のフォルダを次に示します。

<Eclipseのインストールディレクトリ>\eclipse\dropins

2. <Eclipse のインストールディレクトリ>¥eclipse 直下にある eclipse.ini をコピーして,任意の場所に

退避します。

Eclipse を Developer インストール前の状態に戻すために使用します。

3. <Eclipse のインストールディレクトリ>¥eclipse 直下の eclipse.ini を編集します。 eclipse.ini の編集例を次に示します。太字部分を追加してください。

Windows x86 の場合(WOW64 環境を含む)

-vm

<Developerのインストールディレクトリ>\jdk\bin\javaw.exe

※1

-startup plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.3.0.v20140415-2008.jar

--launcher.library

plugins/org.eclipse.equinox.launcher.win32.win32.x86_1.1.200.v20140603-1326

-product org.eclipse.epp.package.jee.product

--launcher.defaultAction

openFile

--launcher.XXMaxPermSize

256M

-showsplash org.eclipse.platform

--launcher.XXMaxPermSize

256m

--launcher.defaultAction

openFile

-vmargs

-Dosgi.requiredJavaVersion=1.6

-Xms40m

-Xmx512m

-Djava.endorsed.dirs=<Developerのインストールディレクトリ>/jaxp/lib

[email protected]/ADP/eclipse/configuration

※2

251

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

Windows x64 の場合

-vm

<Developerのインストールディレクトリ>\jdk\bin\javaw.exe

※1

-startup plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.3.0.v20140415-2008.jar

--launcher.library

plugins/org.eclipse.equinox.launcher.win32.win32.x86_64_1.1.200.v20140603-1326

-product org.eclipse.epp.package.jee.product

--launcher.defaultAction

openFile

--launcher.XXMaxPermSize

256M

-showsplash org.eclipse.platform

--launcher.XXMaxPermSize

256m

--launcher.defaultAction

openFile

-vmargs

-Dosgi.requiredJavaVersion=1.6

-Dhelp.lucene.tokenizer=standard

-Xms40m

-Xmx512m

-Djava.endorsed.dirs=<Developerのインストールディレクトリ>/jaxp/lib

[email protected]/ADP/eclipse/configuration

※2

注※1

環境変数 PATH に<Developer のインストールディレクトリ>\jdk\bin を指定している場合は,vm オプションの記述は必要ありません。

注※2

Eclipse を共有使用する場合に指定してください。

4. -clean オプションを指定して Eclipse を起動します。

<Eclipseのインストールディレクトリ>\eclipse\eclipse.exe -clean

5. Eclipse のメニューから[ヘルプ]−[Eclipse について]を選択します。

[Eclipse について]ダイアログに,枠で示すアイコンが表示されていることを確認してください。

252

6. 確認できたら[OK]ボタンをクリックします。

参考

• セットアップした Eclipse を起動し,[Eclipse について]ダイアログを表示すると,枠で示すアイコン

が表示されない場合があります。この場合は,Eclipse を再起動すると表示されます。

• この節の手順によって,次の Eclipse プラグインがセットアップされます。

Application Development Plug-in

Sharing Library Plug-in

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

付録 B.2 デバッグ環境のシステム構築

J2EE アプリケーションのテストで使用するシステムを構築します。

システムの構築には,Smart Composer 機能を使用します。Smart Composer 機能とは,システムの構築

を支援するための機能です。システムの情報を定義したファイルを作成して Smart Composer 機能のコ

マンドを実行すると,簡単にシステムを構築できます。

Smart Composer 機能を使用したシステム構築の流れを次に示します。

1. Management Server の設定

Management Server とは,アプリケーションサーバを一括で管理および運用するための運用管理プロ

セスです。

Management Server をセットアップして,Management Server の管理ユーザを設定します。また,

Management Server および運用管理エージェントを自動起動するための設定もします。設定方法に

ついては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.14 運用管理機

能を構築する」を参照してください。

なお,Management Server および運用管理エージェントの概要については,マニュアル「アプリケー

ションサーバ システム設計ガイド」の「2.3.1 プロセス構成」を参照してください。

2. 簡易構築定義ファイルの作成

構築するシステムの情報を,簡易構築定義ファイルに定義します。簡易構築定義ファイルには,構築す

るシステムの名称やシステムに配置する論理サーバの種類などを定義します。また,J2EE アプリケー

ションのデバッグ環境ではリロード機能を使用します。リロード機能を使用するための設定も簡易構

築定義ファイルに定義します。作成方法については,「(a) 簡易構築定義ファイルの作成」を参照して

ください。

3. システムの構築

Smart Composer 機能で提供するコマンドを使用して,システムを構築します。Smart Composer 機

能で使用するコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」

の「8. Smart Composer 機能で使用するコマンド」を参照してください。

4. JavaVM のセキュリティポリシーの設定

セキュリティマネージャを使用する場合は,JavaVM のセキュリティポリシーを指定できます。

JavaVM のセキュリティポリシーを指定する場合は,あらかじめ設定しておきます。セキュリティマ

ネージャを使用しない場合はこの設定は不要です。設定方法については,「(b) JavaVM のセキュリ

ティポリシーの設定」を参照してください。

5. Management Server リモート管理機能の設定

WTP コネクタで Management Server リモート管理機能を使用するため,事前に Management

Server リモート管理機能の設定が必要です。Management Server リモート管理機能の設定について

は,「(c) Management Server リモート管理機能の設定」を参照してください。

6. コンソールへの情報出力の設定

コンソールに情報を出力する場合は,運用管理エージェントの設定が必要です。コンソールに情報出力

をするための設定については,「(d) コンソールへの情報出力の設定」を参照してください。

(a) 簡易構築定義ファイルの作成

構築するシステムの情報を定義した簡易構築定義ファイルを作成します。

253

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

ここでは,Developer で提供しているテンプレートファイル(cmxdefcombinedmodel.xml)を使用し

て,簡易構築定義ファイルを作成します。簡易構築定義ファイルのテンプレートは次の場所に格納されてい

ます。テンプレートファイルを任意の場所にコピーして,簡易構築定義ファイルを作成してください。

テンプレートファイル(cmxdefcombinedmodel.xml)の格納先

<Developerのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\

簡易構築定義ファイルで定義する内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定

義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

なお,デバッグ環境をプログラミング環境とは別のマシンに構築している場合は,Management Server に

アクセスするホストを許可する設定が必要になります。簡易構築定義ファイルの<param>タグの下に次

のタグを設定します。

• <param-name>タグ

「webserver.connector.http.permitted.hosts」を指定します。

• <param-value>タグ

Management Server へのアクセスを許可するホスト名または IP アドレス(Developer がインストー

ルされている開発環境のホスト名または IP アドレス)を指定します。

また,JSP デバッグを実施する場合は,簡易構築定義ファイルの<param>タグの下に次のタグを設定しま

す。

• <param-name>タグ webserver.jsp.debugging.enabled

• <param-value>タグ true

(b) JavaVM のセキュリティポリシーの設定

JavaVM のセキュリティポリシーを設定するには,server.policy を編集します。server.policy の格納先を

次に示します。 server.policy の格納先

<Developer のインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<サーバ名称>\server.policy

server.policy に設定する内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サー

バ定義)」の「2.5 server.policy(J2EE サーバ用セキュリティポリシーファイル)」を参照してください。

ポイント server.policy の格納先である<サーバ名称>フォルダ,および server.policy は,cmx_build_system コマンド

を実行すると作成されます。

(c) Management Server リモート管理機能の設定

WTP コネクタを使用するためには,Management Server リモート管理機能の設定が必要です。

Management Server リモート管理機能を使用するためには,mserver.properties(Management Server

環境設定ファイル)にプロパティを設定します。mserver.properties の格納先と追加するプロパティを次

に示します。

• 格納先

<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\mserver.properties

254

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

• 追加するプロパティ com.cosminexus.mngsvr.management.enabled=true com.cosminexus.mngsvr.management.connector.enabled=true com.cosminexus.mngsvr.management.port=28099

注※ 任意のポート番号を指定してください。デフォルトは 28099 です。

なお,Management Server 実行中にプロパティを設定しても反映されません。設定を反映するには,

Management Server を再起動する必要があります。

(d) コンソールへの情報出力の設定

コンソールに情報を出力する場合は,adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイ

ル)に次の設定を追加してください。

• 格納先

<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\adminagent.properties

• 追加するプロパティ adminagent.j2ee.process.console_event.enabled=true

注 adminagent.properties には,上記のプロパティがすでに記載されています。 adminagent.properties に記載されているプロパティを使用する場合は,次の内容を実施してくだ

さい。

・コメントアウトを解除します(#を削除します)。

・プロパティの値を,false から true に変更します。

なお,Management Server 実行中にプロパティを設定しても反映されません。設定を反映するには,

Management Server および運用管理エージェントを再起動する必要があります。

ポイント

ここで設定しているのは,コンソールに情報を出力するかどうかです。コンソールに表示する文字数などの設定

については,「2.6.3 コンソールの設定変更」を参照してください。

付録 B.3 組み込みデータベースの構築

組み込みデータベースは,Developer が提供するコマンドと HiRDB SQL Executer を使用して構築しま

す。また,構築した組み込みデータベースを操作するには,HiRDB SQL Executer を使用します。

組み込みデータベースの構築および実装の流れを次に示します。

1. HiRDB SQL Executer のインストール

HiRDB SQL Executer をインストールします。インストール方法については,「3.2 HiRDB SQL

Executer のインストール」を参照してください。

2. 組み込みデータベースの構築

コマンドと HiRDB SQL Executer を使用して,組み込みデータベースを構築します。組み込みデータ

ベースのセットアップにはコマンドを,ユーザ定義やテーブル定義には HiRDB SQL Executer を使用

します。構築手順については,「(1) 組み込みデータベースの構築手順」を参照してください。

3. RD エリアの追加

255

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

使用する組み込みデータベースの内容に合わせて,データベースに RD エリアを追加します。追加方法

については,「3.4.1 RD エリアの追加の流れ」を参照してください。

4. 組み込みデータベースの動作制御の設定

使用する組み込みデータベースの内容に合わせて,組み込みデータベースの動作制御について設定しま

す。設定方法については,「3.5 組み込みデータベースの動作制御の設定」を参照してください。

5. 組み込みデータベースの操作

HiRDB SQL Executer を使用して,構築した組み込みデータベースを操作します。操作方法について

は,「3.3 組み込みデータベースの操作」を参照してください。

この節では,HiRDB SQL Executer を使用した組み込みデータベースの構築の手順を説明します。

なお,構築した組み込みデータベースを削除する場合は,「(3) 組み込みデータベースの削除」を参照して

タベースの開始および停止」を参照してください。

(1) 組み込みデータベースの構築手順

組み込みデータベースの構築方法には,次の二つがあります。

• データベースを構築したあとにユーザ定義およびテーブル定義を行う方法

• ユーザ定義およびテーブル定義を行ったあとにデータベースを構築する方法

それぞれの場合に分けて,組み込みデータベースの構築方法を説明します。

なお,組み込みデータベースを利用して,データベースにアクセスする J2EE アプリケーションを開発する

場合,ここで示す手順のほかに,次のマニュアルを参照してください。

• 「HiRDB コマンドリファレンス」

• 「HiRDB UAP 開発ガイド」

• 「HiRDB SQL リファレンス」

• 「HiRDB メッセージ」

!

注意事項

• 組み込みデータベースを構築したあとに HiRDB のコマンドを実行する場合は,Windows の[スター

ト]メニューから[Cosminexus]−[データベースコンソール]から起動できる専用の DB コマンドプ

ロンプトで,コマンドを入力してください。

• 組み込みデータベースは,開始された状態で構築されます。

• BINARY 型および BLOB 型のカラムのアンロードおよびロードはサポートしていません。これらの型

のデータは,それぞれのアプリケーションで移行してください。

• 組み込みデータベースの最大同時接続数は 8 接続です。

接続に使用するリソースアダプタの「コネクションの最小値と最大値」のプロパティ定義は「8」以下を

設定してください。リソースアダプタのコネクションの最小値と最大値のデフォルト値は「10」です。

「8」よりも大きい値を設定している状態でリソースアダプタを開始させると,開始時に KDJE49513-W

のメッセージが出力されます。

なお,コネクションプールのウォーミングアップ機能を使用していない場合は,「8」よりも大きい値を

設定していても開始時に KDJE49513-W のメッセージは出力されません。

(a) データベース構築後にユーザ定義およびテーブル定義を行う方法

データベースを構築したあとに,ユーザ定義およびテーブル定義を行う場合の手順を次に示します。

256

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

1. 次のディレクトリを任意の場所にコピーします。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EmbeddedDB\

ここでは,次のディレクトリにコピーしたものとして説明します。

C:\Setup_Input\DB

2. 組み込みデータベース用の設定ファイルに記述を追加します。

C:\Setup_Input\DB\bats\cdsetupconfig.bat ファイルに,次の項目を設定します。

• テーブル所有者の認可識別子(USRID)

• テーブル所有者のパスワード(PSWD)

• データベースの領域サイズ(DB_SIZE)

• RD エリアおよびシステムファイルを作成するディレクトリ(RDAREA_DIR)

• 組み込みデータベースで使用するポート番号(DB_PORT)

• 手順 1.でコピーしたディレクトリのパス(INPUT_FILE_DIR)

この方法では,次の項目の記述は不要です。

設定ファイルの記述例を次に示します。

@rem Environment settings file used by HiRDB Embedded Server

@rem Please do not use double quotation marks (") in the file path of this file.

@rem Table owner's authorization identifier set USRID=

@rem Table owner's password set PSWD=

@rem Area size of the database to be constructed (required) set DB_SIZE=S

@rem Directories where the RD area and system files are to be created (required) set RDAREA_DIR=C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\ADP\EmbeddedDB\area

@rem TCP/IP port number used by HiRDB Embedded Server set DB_PORT=22200

@rem Directory where the input files used for HiRDB Embedded Server execution exist set INPUT_FILE_DIR=C:\Setup_Input\DB

空白を含むパスでも,""(ダブルクォーテーション)を使用しないで記述してください。

各設定項目については,「(2) 組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目」を参照してくださ

い。

3. ユーザ定義ファイルおよびテーブル定義ファイルを削除します。

次のディレクトリにある grantuser ファイルと tablecreate ファイルを削除するか,ファイル名を変更

してください。

C:\Setup_Input\DB\bats\

4. 組み込みデータベース構築用のバッチファイルを実行します。

コマンドプロンプトのカレントディレクトリを C:\Setup_Input\DB\bats\に変更して,次のコマンド

を実行してください。 cddbconstruct.bat

エラーとなった場合は,バッチファイルを実行したプロンプト上に,構築に失敗したというメッセージ

が表示されます。この場合,次に示す内容に従って対処してください。

257

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

• <Developer のインストールディレクトリ>\DB\PDISTUP\spool\pdi_err.txt を参照してエラー

の原因を特定する。

• エラーの原因を取り除き,組み込みデータベースを再構築する。

組み込みデータベースを再構築する前に,組み込みデータベースを削除してください。削除する手順に

ついては,「(3) 組み込みデータベースの削除」を参照してください。

5. HiRDB SQL Executer を起動して,データベースに接続します。

HiRDB SQL Executer の[CONNECT]ダイアログでは,次に示す情報を入力してください。

• 認可識別子:"root"

• パスワード:"root"

• ホスト名:localhost

• ポート番号:22200(設定ファイルの DB_PORT で指定した値)

注 認可識別子およびパスワードには"も含めて指定してください。

6. ユーザ定義をします。

データベースに接続後,データベースにアクセスするユーザを定義します。認可識別子を USER1,パ

スワードを PSWD とする場合の定義例を示します。

GRANT DBA TO USER1 IDENTIFIED BY PSWD;

7. 定義したユーザで HiRDB SQL Executer に接続し,テーブル定義をします。

CREATE SCHEMA 文や CREATE TABLE 文などで定義します。また,insert 文でデータをロードで

きます。SQL 文の文法については,マニュアル「HiRDB SQL リファレンス」を参照してください。

テーブル定義とデータのロードの例を次に示します。

CREATE SCHEMA;

CREATE FIX TABLE CUSTOM

(

トクイサキCD CHAR(5) ,

トクイサキメイ CHAR(30),

TELNO CHAR(12),

ZIPCD CHAR(3) ,

ジユウシヨ CHAR(30))

IN RDDATA10 PCTFREE=(10,0);

CREATE INDEX CUSTOMX ON CUSTOM

(

トクイサキメイ ASC)

IN RDINDX10 PCTFREE=10; insert into CUSTOM values('TK001', 'ミキダデンキ', '011-434-1998', ‘091’, 'トツカ'); insert into CUSTOM values('TK002', 'シンコウデパート', '012-402-5055', ‘082’, 'ヨコハマ'); insert into CUSTOM values('TK003', 'キセツヤ', '014-252-1555', ‘043’, 'カナザワ');

データのロードは SQL 文を使用する方法のほかに,pdload コマンドを使用する方法もあります。 pdload コマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(b) システム定義,ユーザ定義,およびテーブル定義を同時に実施してデータベースを構築する方法

ユーザ定義およびテーブル定義を行ったあとに,データベースを構築する場合の手順を次に示します。

1. 次のディレクトリを任意の場所にコピーします。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EmbeddedDB\

ここでは,次のディレクトリにコピーしたものとして説明します。

C:\Setup_Input\DB

2. 組み込みデータベース用の設定ファイルに記述を追加します。

C:\Setup_Input\DB\bats\cdsetupconfig.bat ファイルに,次の項目を設定します。

258

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

• テーブル所有者の認可識別子(USRID)

• テーブル所有者のパスワード(PSWD)

• データベースの領域サイズ(DB_SIZE)

• RD エリアおよびシステムファイルを作成するディレクトリ(RDAREA_DIR)

• 組み込みデータベースで使用するポート番号(DB_PORT)

• 手順 1.でコピーしたディレクトリのパス(INPUT_FILE_DIR)

設定ファイルの記述例を次に示します。

@rem Environment settings file used by HiRDB Embedded Server

@rem Please do not use double quotation marks (") in the file path of this file.

@rem Table owner's authorization identifier set USRID=USER1

@rem Table owner's password set PSWD=PSWD

@rem Area size of the database to be constructed (required) set DB_SIZE=S

@rem Directories where the RD area and system files are to be created (required) set RDAREA_DIR=C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\ADP\EmbeddedDB\area

@rem TCP/IP port number used by HiRDB Embedded Server set DB_PORT=22200

@rem Directory where the input files used for HiRDB Embedded Server execution exist set INPUT_FILE_DIR=C:\Setup_Input\DB

空白を含むパスでも,""(ダブルクォーテーション)を使用しないで記述してください。

記述例では,認可識別子を USER1,パスワードを PSWD としています。

各設定項目については,「(2) 組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目」を参照してくださ

い。

3. ユーザ定義ファイルを作成します。

C:\Setup_Input\DB\bats\に格納されているユーザ定義ファイルの grantuser ファイルは,SQL の

GRANT 文を記述したテキストファイルです。次に作成規則を示します。

• ファイル名は「grantuser」で固定です。

• このファイルは,C:\Setup_Input\DB\bats\に作成してください。

• grantuser ファイルで指定する認可識別子およびパスワードは,C:\Setup_Input\DB\bats

\ cdsetupconfig.bat ファイルで指定した USRID パラメタおよび PSWD パラメタと同じ値にして

ください。

• ユーザ定義ファイルがない場合は,ユーザ定義を実行しません。また,ユーザ定義を実行しないで

テーブルを作成した場合,テーブル所有者の認可識別子とパスワードはともに「root」になります。

4. テーブル定義ファイルを作成します。

C:\Setup_Input\DB\bats\に格納されているテーブル定義ファイルの tablecreate ファイルは,

CREATE SCHEMA 文や CREATE TABLE 文などの定義系 SQL(DDL 文)を記述したテキストファ

イルです。次に作成規則を示します。

• このファイルは C:\Setup_Input\DB\bats\に作成します。

• テーブル定義ファイル名は「tablecreate」で固定です。

• テーブル定義ファイルがない場合には,テーブル定義を実行しません。

259

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

SQL 文の文法については,マニュアル「HiRDB SQL リファレンス」を参照してください。

テーブルへデータをロードする場合は,データベースを構築したあとに pdload コマンドを使用してく

ださい。pdload コマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してくださ

い。

5. 組み込みデータベース構築用のバッチファイルを実行します。

コマンドプロンプトのカレントディレクトリを C:\Setup_Input\DB\bats\に変更して,次のコマンド

を実行してください。 cddbconstruct.bat

エラーとなった場合は,バッチファイルを実行したプロンプト上に,構築に失敗したというメッセージ

が表示されます。この場合,次に示す内容に従って対処してください。

• <Developer のインストールディレクトリ>\DB\PDISTUP\spool\pdi_err.txt を参照してエラー

の原因を特定する。

• エラーの原因を取り除き,組み込みデータベースを再構築する。

組み込みデータベースを再構築する前に,組み込みデータベースを削除してください。削除する手順に

ついては,「(3) 組み込みデータベースの削除」を参照してください。

(2) 組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目

ここでは,次に示す組み込みデータベース用の設定ファイル(cdsetupconfig.bat)の設定項目について説

明します。

@rem ALL RIGHTS RESERVED, COPYRIGHT (C) 2004, HITACHI, LTD.

@rem LICENSED MATERIAL OF HITACHI, LTD.

@title HiRDB Embedded Server

@echo off

@rem Environment settings file used by HiRDB Embedded Server

@rem Please do not use double quotation marks (") in the file path of this file.

@rem Table owner's authorization identifier set USRID=USER1 ・・・(1)

@rem Table owner's password set PSWD=PSWD ・・・(2)

@rem Area size of the database to be constructed (required) set DB_SIZE=S ・・・(3)

@rem Directories where the RD area and system files are to be created (required) set RDAREA_DIR=C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\ADP\EmbeddedDB\area ・・・(4)

@rem TCP/IP port number used by HiRDB Embedded Server set DB_PORT=22200 ・・・(5)

@rem Directory where the input files used for HiRDB Embedded Server execution exist set INPUT_FILE_DIR=C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\ADP\EmbeddedDB\ ・・・(6)

設定ファイルに記述を追加するときは,次の点に注意してください。

• 空白を含むパスでも,""(ダブルクォーテーション)を使用しないでください。

• 空白も文字として認識します。=(イコール)のあとに空白を入れないでください。

(1)〜(6)の各設定項目について説明します。

260

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

1. USRID(認可識別子)

テーブル所有者の認可識別子を設定します。この設定は,cddbconstruct.bat コマンドでシステム定義

と,ユーザ定義・テーブル定義を同時に行う場合に必要です。grantuser ファイルで指定した認可識別

子と同じものを指定してください。

2. PSWD(パスワード)

テーブル所有者のパスワードを設定します。この設定は,cddbconstruct.bat コマンドでシステム定義

と,ユーザ定義・テーブル定義を同時に行う場合に必要です。grantuser ファイルで指定したパスワー

ドと同じものを指定してください。

3. DB_SIZE(データベースの領域サイズ)

構築するデータベースの領域サイズを設定します。この設定は必須です。提供しているひな型のデー

タベース領域サイズは,システムファイルと RD エリアを合わせたサイズで,S,M,L のどれかを指定

します。

• S:100MB

• M:500MB

• L:1GB

4. RDAREA_DIR(RD エリアを作成するディレクトリ)

RD エリアを作成するディレクトリおよびシステムファイルを作成するディレクトリを絶対パスで設定

します。この設定は必須です。指定する形式を示します。

RDAREA_DIR=rdarea_directory[,systemA_directory[,systemB_directory]]

• rdarea_directory

RD エリアを作成するディレクトリを指定します。

• systemA_directory

A 系システムファイルを作成するディレクトリを指定します。

• systemB_directory

B 系システムファイルを作成するディレクトリを指定します。

指定時は,次の点に注意してください。

• RDAREA_DIR で指定するディレクトリは 48 バイト以内の半角英数字で指定してください。

• systemA_directory を省略した場合,rdarea_directory にシステムファイルが作成されます。

• systemB_directory を省略した場合,systemA_directory に B 系システムファイルが作成されま

す。

• systemB_directory を指定した場合,初期値ファイルで指定するシステムファイル作成先の領域は,

A 系と B 系で分ける必要があります。

• 同じファイルシステム領域が使用されている場合,コマンド実行時にエラーとなります。

• 存在しないディレクトリを指定した場合は,新規にディレクトリが作成されます。

• 指定したディレクトリのディスク容量がセットアップするファイル容量よりも小さい場合はエラー

となります。

5. DB_PORT(ポート番号)

組み込みデータベースで使用する TCP/IP ポート番号を設定します(pd_name_port に対応します)。

指定時は,次の点に注意してください。

• 指定値は 5001〜65535 の範囲で指定します。

• 省略時は 22200 を仮定します。

261

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

• すでに存在するポート番号を指定した場合はエラーとなります。存在するポート番号とは services

ファイルに記述されているポート番号を示します。なお,ほかの HiRDB ポート番号との重複チェッ

クはされません。

6. INPUT_FILE_DIR(入力ファイルのディレクトリ)

入力ファイルの存在するディレクトリを絶対パスで設定します。入力ファイルとは,初期値ファイルお

よびシステム定義入力ファイルを指します。指定時は,次の点に注意してください。

• 指定したディレクトリの下に,ひな型として提供されているディレクトリ構成と同様に conf および ini 以下のディレクトリを作成する必要があります。

• 指定を省略した場合は,環境変数 COSMINEXUS_HOME\DB\PDISTUP ディレクトリが仮定さ

れます。

ひな型として提供されているディレクトリ,任意に作成するディレクトリ,および指定省略時に読み込まれ

るディレクトリ構成を次の図に示します。

図 B‒2 組み込みデータベースの入力ファイルのディレクトリ構成

(3) 組み込みデータベースの削除

組み込みデータベースは,次に示すバッチファイルを実行して削除します。 cddbdelete.bat

262

付録 B 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環境の構築手順

エラーとなった場合は,バッチファイルを実行したプロンプト上に,構築に失敗したというメッセージが表

示されます。この場合,pdirst_err.txt を参照してエラーの原因を取り除き,再度 cddbdelete.bat を実行

してください。

付録 B.4 リソースアダプタのプロパティ設定

インポートしたリソースアダプタを J2EE アプリケーションで使用するためには,リソースアダプタのプロ

パティを設定する必要があります。リソースアダプタのプロパティ設定には,運用管理ポータルを使用しま

す。リソースアダプタのプロパティ設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポー

タル操作ガイド」の「12.4.5 リソースアダプタのプロパティ設定」を参照してください。

付録 B.5 アンインストール

J2EE アプリケーション開発環境で使用したプログラムのアンインストールについて説明します。アンイン

ストールは次の順序で実施してください。

1. Eclipse のアンセットアップ

2. Developer のアンインストール

ここでは,Eclipse をアンセットアップする方法について説明します。Developer のアンインストールにつ

いては,「2.9 Developer のアンインストール」を参照してください。

(1) Eclipse のアンセットアップ

Eclipse のアンセットアップ手順を次に示します。

1. Eclipse を終了します。

2. 次のリンクファイルを削除します。

• <Eclipseのインストールディレクトリ>\eclipse\dropins\com.cosminexus.common.plugin.link

• <Eclipseのインストールディレクトリ>\eclipse\dropins\com.cosminexus.plugin.link

3. ほかのプラグインを同時にアンセットアップする場合は,ほかのプラグインのリンクファイルも削除し

ます。

4. Eclipse を引き続き使用する場合は,退避しておいた eclipse.ini を<Eclipse のインストールディレク

トリ>¥eclipse 直下に戻します。

5. -clean オプションを指定して Eclipse を起動します。

<Eclipseのインストールディレクトリ>\eclipse\eclipse.exe -clean

263

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

開発環境インスタントセットアップ機能を使用してデバッグ環境のカスタムセットアップをすると,表 C-1

から表 C-6 に示すように,デフォルト値ではない値が設定されるキーがあります。開発環境インスタント

セットアップ機能の[デバッグ環境の選択]ページで,構築するデバッグ環境の設定を[標準]または[コ

ンパクト]のどちらを選択したかによって,設定される値が異なります。

表 C‒1 adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)の設定値

キー名称

1 adminagent.hws.sys_cmd.abnormal_end.tra

ceinfo

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト false false

設定内容

2 adminagent.j2ee.process.console_event.ena

bled

3 adminagent.j2ee.sys_cmd.abnormal_end.jav

atrace

4 adminagent.j2ee.sys_cmd.abnormal_end.thr

eaddump

5 adminagent.j2ee.watch.start_time

true false false

7

6 adminagent.sys_cmd.abnormal_end.prftrace

false true false false

7 false

障害検知時コマンドの実行

の際に Web サーバの内部

トレースを採取するかどう

かが設定されます。

J2EE サーバのコンソール出

力情報を

ManagementServer を使用

する Eclipse プラグインで

表示するかどうかが設定さ

れます。

障害検知時コマンドの実行

の際に J2EE サーバのスタッ

クトレースを取得するかど

うかが設定されます。

障害検知時コマンド実行の

際に J2EE サーバのスレッド

ダンプを収集するかどうか

が設定されます。

J2EE サーバの起動で,起動

コマンドを実行してから動

作確認を開始するまでの時

間(単位:秒)が設定されま

す。

障害検知時コマンド実行の

際に性能解析トレースファ

イルを収集するかどうかが

設定されます。

表 C‒2 mserver.properties(Management Server 環境設定ファイル)の設定値

キー名称

1 adminagent.connector.comm.state.cache_m

ax_time

-1

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト

-1

設定内容

運用管理エージェントとの

通信状態をキャッシュする

最大時間(単位:秒)が設定

されます。

264

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

キー名称

2 com.cosminexus.mngsvr.management.conn

ector.enabled

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト true true

3 com.cosminexus.mngsvr.management.enabl

ed true

4 com.cosminexus.mngsvr.management_user_

account.enabled

false

5 com.cosminexus.mngsvr.snapshot.auto_coll

ect.enabled

false

6 com.cosminexus.mngsvr.sys_cmd.abnormal

_end.enabled

false

7 webserver.connector.http.permitted.hosts

localhost true false false false localhost

設定内容

Management Server リ

モート管理機能への外部接

続を有効にするかどうかが

設定されます。

Management Server リ

モート管理機能を有効にす

るかどうかが設定されます。

Management Server の

ユーザアカウントを有効に

するかどうかが設定されま

す。

障害発生時または一括再起

動時に snapshot ログを収集

するかどうかが設定されま

す。

システムによる障害検知時

コマンド実行機能を利用す

るかどうかが設定されます。

Management Server への

アクセスを許可するホスト

および運用管理エージェン

ト稼働ホストの IP アドレス

またはホスト名が設定され

ます。

表 C‒3 mserver.cfg(Management Server 用オプション定義ファイル)の設定値

1 add.jvm.arg

キー名称

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト

-Xms256m

-Xmx512m

-

XX:MetaspaceSize=

128m

-

XX:MaxMetaspaceS ize=128m

-

XX:CompressedClas sSpaceSize=128m

-Xms64m

-Xmx128m

-

XX:MetaspaceSize=

32m

-

XX:MaxMetaspaceS ize=32m

設定内容

指定されたオプションを

使って JavaVM を起動しま

す。

CompressedClassSpaceSi ze は Windows x64 の場合

に設定します。

265

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

表 C‒4 usrconf.cfg(Java アプリケーション用オプション定義ファイル)の設定値

2 add.jvm.arg

キー名称

1 add.class.path

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト

<Developer のイン

ストールディレクト

リ>\DB\CLIENT

\

UTL\<HiRDB

Type4 JDBC Driver

の JAR ファイル>

agentlib:jdwp=trans port=dt_socket,serv er=y,address=3999, suspend=n

-Xms256m

-Xmx512m

<Developer のイン

ストールディレクト

リ>\DB\CLIENT

\

UTL\<HiRDB

Type4 JDBC Driver

の JAR ファイル> agentlib:jdwp=trans port=dt_socket,serv er=y,address=3999, suspend=n

-Xms64m

-Xmx128m

設定内容

クラスパスに追加する値が

設定されます。

指定されたオプションを

使って JavaVM を起動しま

す。

項番

1

表 C‒5 usrconf.properties(J2EE サーバ用ユーザプロパティファイル)の設定値

キー名称 ejbserver.deploy.context.check_

interval

1

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト

1

2

3

4

5

6 ejbserver.logger.systemlog.enab

led ejbserver.management.JVM.stat

s_monitor.FullGCCount.enabled

ejbserver.management.stats_file

.enabled

ejbserver.watch.defaultRequest

Queue.enabled

ejbserver.watch.defaultRequest

Queue.writefile.enabled

false false false false false false false false false false

設定内容

アプリケーション構成ファ

イルの更新を検知する間隔

(単位:秒)が設定されま

す。

J2EE サーバの起動,停止お

よび異常終了に関するメッ

セージを,イベントログへ

出力するかどうかが設定さ

れます。

FullGC 回数の監視を有効

にするかどうかが設定され

ます。

稼働情報ファイル出力機能

を有効にするかどうかが設

定されます。

デフォルトの実行待ち

キューの場合の HTTP リ

クエスト実行待ちキュー監

視のアラート出力を有効に

するかどうかが設定されま

す。

デフォルトの実行待ち

キューの場合の HTTP リ

クエスト実行待ちキュー監

視結果をファイル出力する

かどうかが設定されます。

266

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

項番

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

キー名称 ejbserver.watch.enabled

ejbserver.watch.fileDescriptor.e

nabled false ejbserver.watch.fileDescriptor.w

ritefile.enabled

false ejbserver.watch.memory.enable

d false ejbserver.watch.memory.writefil

e.enabled

false ejbserver.watch.thread.enabled

false ejbserver.watch.thread.writefile.

enabled false ejbserver.watch.threaddump.en

abled false ejbserver.watch.threaddump.wri

tefile.enabled

false webserver.connector.http.permi

tted.hosts

* webserver.connector.inprocess_

http.enabled

true webserver.connector.inprocess_

http.init_threads

2 webserver.errorpage.stack_trace

.enabled

false

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト false true

* false false false false false false false false true

2 true

設定内容

すべてのリソース枯渇監視

を有効にするかどうかが設

定されます。

ファイルディスクリプタ監

視のアラート出力を有効に

するかどうかが設定されま

す。

ファイルディスクリプタ監

視結果をファイル出力する

かどうかが設定されます。

メモリ監視のアラート出力

を有効にするかどうかが設

定されます。

メモリ監視結果をファイル

出力するかどうかが設定さ

れます。

スレッド監視のアラート出

力を有効にするかどうかが

設定されます。

スレッド監視結果をファイ

ル出力するかどうかが設定

されます。

スレッドダンプ監視のア

ラート出力を有効にするか

どうかが設定されます。

スレッドダンプ監視結果を

ファイル出力するかどうか

が設定されます。

Management Server への

アクセスを許可するホスト

の IP アドレスまたはホス

ト名が設定されます。

インプロセス HTTP サー

バ機能を有効にするかどう

かが設定されます。

サーバ起動時に生成するイ

ンプロセス HTTP サーバ

のリクエスト処理スレッド

数が設定されます。

例外発生時,デフォルトの

エラーページにスタックト

レースを出力するかどうか

が設定されます。

267

付録 C 開発環境インスタントセットアップ実行時の設定値

項番

20

キー名称 webserver.jsp.debugging.enable

d true

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト true

21 webserver.static_content.cache.

filesize.threshold

512 512

22 webserver.static_content.cache.

size

1024 1024

設定内容

JSP デバッグ機能を有効に

するかどうかが設定されま

す。

静的コンテンツキャッシュ

機能が有効な場合,キャッ

シュできるファイルサイズ

(単位:秒)が設定されま

す。

静的コンテンツキャッシュ

機能が有効な場合,メモリ

にキャッシュできるサイズ

(単位:秒)の上限が設定さ

れます。

表 C‒6 論理サーバ共通パラメタの設定値

キー名称

1 additional.startcmd

構築するデバッグ環境の設定

標準 コンパクト

-nosecurity -nosecurity

注 論理サーバ起動時に SecurityManager を解除して起動します。

設定内容

起動コマンドに追加するオ

プションが設定されます。

268

付録 D デバッグ環境のシステムのチューニング

付録 D デバッグ環境のシステムのチューニング

構築したテスト用のシステムのパラメタをチューニングする場合は,運用管理ポータルという

Management Server を操作するための GUI を使用できます。運用管理ポータルを使用するためには,

Management Server のセットアップ,および Management Server および運用管理エージェントの起動

が必要です。

ただし,これらの設定は Management Server 設定時に実施済みのため,ここで特に設定する必要はあり

ません。

● 運用管理ポータルへのログイン

運用管理ポータルへは,Web ブラウザからログインします。Management Server を起動しているホスト

上,または Management Server を起動しているホストとネットワークで接続されているホスト上で Web

ブラウザを起動して,URL に「http://<ホスト名>:<ポート番号>/mngsvr/」を指定します。インストー

ル初期状態での URL は「http://localhost:28080/mngsvr/」です。

運用管理ポータルを起動すると,ログイン画面が表示されます。ログイン画面で入力する管理ユーザ ID と

パスワードには,次の値を入力してください。

• 管理ユーザ ID

Management Server 設定時に指定した「管理ユーザ ID」を入力します。

• パスワード

Management Server 設定時に指定した「管理ユーザパスワード」を入力します。

[ログイン]ボタンをクリックすると,運用管理ポータル画面が表示されます。

● 運用管理ポータルでの設定変更

[運用管理ポータル]画面の[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックして表示される「論理サーバの

環境設定」の各画面で変更します。論理サーバごとに設定する画面が異なります。

なお,運用管理ポータルの画面と各画面で設定できる内容については,マニュアル「アプリケーションサー

バ 運用管理ポータル操作ガイド」の「7.2 運用管理ポータルの画面構成」を参照してください。

269

付録 E 障害時に必要となる情報の採取方法

付録 E 障害時に必要となる情報の採取方法

Eclipse 使用時に発生した障害を解決するために必要な情報の採取方法を説明します。また,開発環境イン

スタントセットアップ機能を実行したときに出力されるログの確認方法についても説明します。

付録 E.1 構成情報の採取

Eclipse の構成情報の採取方法を説明します。次の手順で採取できます。

1. Eclipse のメニューから[ヘルプ]−[Eclipse について]を選択します。

[Eclipse について]ダイアログが表示されます。

2.[インストール詳細]ボタンをクリックします。

[Eclipse のインストール詳細]ダイアログが表示されます。

3.[構成]タブを選択します。

構成情報が表示されます。

4.[クリップボードにコピー]ボタンをクリックします。

構成情報がクリップボードにコピーされます。コピーされた内容をテキストエディタなどに貼り付け

て,内容を保存してください。

付録 E.2 エラーログの採取

Eclipse のエラーログの採取方法には,次の 2 とおりの方法があります。

1.[Eclipse のインストール詳細]ダイアログの[構成]タブから採取する

2. エラーログファイルを直接採取する

それぞれの方法について,次に説明します。

(1) [Eclipse のインストール詳細]ダイアログの[構成]タブから採取する

次の手順でエラーログを採取できます。

1. Eclipse のメニューから[ヘルプ]−[Eclipse について]を選択します。

[Eclipse について]ダイアログが表示されます。

2.[インストール詳細]ボタンをクリックします。

[Eclipse のインストール詳細]ダイアログが表示されます。

3.[構成]タブを選択します。

構成情報が表示されます。

4.[エラー・ログの表示]ボタンをクリックします。

エラーログの内容が Web ブラウザに表示されるので,内容を保存してください。

(2) エラーログファイルを直接採取する

エラーログファイルは,次に示すファイルに記録されます。このファイルを直接採取してください。なお,

バックアップされたエラーログファイルがある場合は,それらも採取してください。

• エラーログファイル

270

付録 E 障害時に必要となる情報の採取方法

<

Eclipseワークスペース・ディレクトリ>\.metadata\.log

• エラーログファイルのバックアップファイル

<

Eclipseワークスペース・ディレクトリ>\.metadata\.bak_N

.log

注※

N は,任意の数字です。

付録 E.3 トレースログの採取

Application Development Plug-in が提供する Eclipse プラグインのトレースログは,Eclipse ワークス

ペースディレクトリ下に出力されます。次の表に示すファイルを直接採取してください。

表 E‒1 Eclipse のトレースログ

トレースログファイルのディレクトリ

※1

.metadata

出力されるファイル名 com.cosminexus.adp.common.carver.tra

ceN

※2

.log

注※1

ディレクトリ名に使用される文字列です。

注※2

N には,出力されたファイルの順に 0 以上の数字が入ります。

付録 E.4 開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セッ

トアップ機能実行時の情報の採取

開発環境インスタントセットアップ機能および Eclipse セットアップ機能を実行したときに設定した内容

(セットアップ内容,設定変更内容,アンセットアップ内容)は,セットアップログとしてファイルに保存

されます。

セットアップログの確認方法,およびセットアップログで確認できる内容を説明します。

(1) 開発環境インスタントセットアップ機能実行時の情報

• セットアップログの確認方法

Windows のスタートメニューから,[プログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[デバッグ環

境セットアップログ]を選択すると,セットアップログが表示されます。

• セットアップログで確認できる内容

デバッグ環境のセットアップログでは,次の内容を確認できます。

• デバッグ環境をセットアップしたときの設定内容

• デバッグ環境の設定変更の内容

• アンセットアップしたデバッグ環境の設定内容

これらの情報は,実行された順番に一つのファイルに格納されます。このため,最新の情報は,ファイ

ルの最後に格納されています。なお,エラーまたは処理の中断が発生した場合でも,これらの情報は格

納されます。

なお,開発環境インスタントセットアップ機能実行時のエラーメッセージは,開発環境インスタント

セットアップ機能のコンソールに出力されます。出力されたエラーメッセージについては,マニュアル

「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照して対処してください。

271

付録 E 障害時に必要となる情報の採取方法

組み込みデータベースのセットアップ時にエラーが発生した場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」

を参照してください。

(2) Eclipse セットアップ機能実行時の情報

• セットアップログの確認方法

Windows のスタートメニューから,[プログラム]−[Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipse

セットアップログ]を選択すると,セットアップログが表示されます。

• セットアップログで確認できる内容

Eclipse 環境のセットアップログでは,次の内容を確認できます。

• Eclipse 環境をセットアップしたときの設定内容

• アンセットアップした Eclipse 環境の設定内容

これらの情報は,実行された順番に一つのファイルに格納されます。このため,最新の情報は,ファイ

ルの最後に格納されています。なお,エラーまたは処理の中断が発生した場合でも,これらの情報は格

納されます。

なお,Eclipse セットアップ機能実行時のエラーメッセージは,Eclipse セットアップ機能のコンソール

に出力されます。出力されたエラーメッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッ

セージ(構築/運用/開発用)」を参照して対処してください。

272

付録 F Developer Version 9 からの移行

付録 F Developer Version 9 からの移行

8 からの移行(WTP からの移行の場合)」を参照してください。

273

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの

移行の場合)

Developer Version 8 で作成した MyEclipse のプロジェクトを WTP に移行する手順を説明します。な

お,バージョンアップ時の注意事項については,「付録 I.1 バージョンアップ時の注意事項」を参照してく

ださい。

付録 G.1 MyEclipse で作成したプロジェクトの移行

WTP のプロジェクトへの移行の可否と,対応する WTP のプロジェクトについて次の表に示します。

表 G‒1 移行前後のプロジェクトの対応

移行前のプロジェクト

エンタープライズアプリケーションプロジェクト

Web プロジェクト

EJB プロジェクト

対応する WTP のプロジェクト

エンタープライズアプリケーションプロジェクト

動的 Web プロジェクト

EJB プロジェクト

付録 G.2 移行対象となるリソース

移行前の環境で開発したリソースのうち移行対象となるリソースをプロジェクトごとに示します。

(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースの移行

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースの移行について説明します。エンタープライ

ズアプリケーションプロジェクトの構成例と,構成例にあるリソースごとの WTP への移行の可否を表に

示します。なお,エンタープライズアプリケーションプロジェクトの構成例にある項番は,表中の項番と対

応しています。

表 G‒2 EAR プロジェクトの構成例(アーカイブ形式の場合)

構成例

<エンタープライズアプリケーションプロジェクトロケーション

ディレクトリ>

├lib

│└*.jar

├META-INF

│├application.xml

│└MANIFEST.MF

├.mymetadata

└.project

(凡例)−:該当なし

1

4

5

2

3

表 G-3 の項番

274

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

表 G‒3 EAR プロジェクト(アーカイブ形式)のリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

ライブラリ

リソースの種類

DD ファイル

WTP への移行

移行先

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>\<コンテンツ

ディレクトリ>\META-INF

3

4

マニフェストファイル

MyEclipse プロジェクトファイル

×

×

5 プロジェクト記述ファイル × −

(凡例)

○:移行できる △:任意 ×:移行できない −:該当しない

注※

デプロイに必要なプロジェクト定義だけの場合は,移行の必要はありません。ほかに定義がある場合は,直接編集し

て移行します。

(2) Web プロジェクトのリソースの移行

Web プロジェクトのリソースの移行について説明します。Web プロジェクトの構成例と,構成例にある

リソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,Web プロジェクトの構成例にある項番は,

表中の項番と対応しています。

表 G‒4 Web プロジェクトの構成例

構成例

<Web プロジェクトロケーションディレクトリ>

├.myeclipse

├src

│└*.java

├WebRoot

│├META-INF

││└MANIFEST.MF

│├WEB-IN

││ ├classes

││ ├lib

││ │└*.jar

││ └web.xml

│└*.html,*.jsp

├.classpath

1

2

5

6

3

4

表 G-5 の項番

275

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

構成例

表 G-5 の項番

├.mymetadata

└.project

(凡例)−:該当なし

7

8

表 G‒5 Web プロジェクトのリソースと WTP への移行の可否

項番

1

リソースの種類

Java ソースファイル

WTP への移行

移行先

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\src

2

3

4

5

マニフェストファイル

ライブラリ

DD ファイル

HTML ファイル,JSP ファイル

×

6

7

クラスパスファイル

MyEclipse プロジェクトファイル

×

×

8 プロジェクト記述ファイル ×

(凡例)

○:移行できる △:任意 ×:移行できない −:該当しない

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>\WEB-

INF\lib

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>\WEB-

INF

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>

(3) EJB プロジェクトのリソースの移行

EJB プロジェクトのリソースの移行について説明します。EJB プロジェクトの構成例と,構成例にあるリ

ソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,EJB プロジェクトの構成例にある項番は,表中

の項番と対応しています。

表 G‒6 EJB プロジェクトの構成例

構成例

<プロジェクトディレクトリ>

├ .myeclipse

├ classes

│ ├ *.class

│ └ META-INF

│ └ MANIFEST.MF

├ src

1

2

表 G-7 の項番

276

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

│├ META-INF

││ └ MANIFEST.MF

│└ *.java

├ .classpath

├ .mymetadata

└ .project

(凡例)−:該当なし

構成例

3

4

5

6

7

表 G-7 の項番

表 G‒7 EJB プロジェクトのリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

3

4

リソースの種類

クラスファイル

マニフェストファイル

マニフェストファイル

Java ソースファイル

WTP への移行

×

×

×

5

6

クラスパスファイル

MyEclipse プロジェクトファイル

7 プロジェクト記述ファイル

(凡例)

○:移行できる ×:移行できない −:該当しない

×

×

×

移行先

<EJB プロジェクトロケーションディレクトリ

>\<ソースフォルダ>

付録 G.3 WTP プロジェクトへの移行手順

プロジェクトを移行する流れを説明します。

1. EJB プロジェクトを移行します。

WTP で EJB プロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,MyEclipse の EJB プロジェクトのリ

ソースを移行します。

2. Web プロジェクトを移行します。

WTP で動的 Web プロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,MyEclipse の Web プロジェク

トのリソースを移行します。

3. エンタープライズアプリケーションプロジェクトを移行します。

WTP でエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,

MyEclipse のエンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースを移行します。

付録 G.4 EJB プロジェクトの移行

MyEclipse の EJB プロジェクトを WTP に移行するには,WTP でプロジェクトを作成してから,移行し

たい EJB プロジェクトのリソースを移行します。移行手順について次に説明します。

277

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

(1) EJB プロジェクトの作成

クトの作成」を参照してください。

WTP に移行するための,EJB プロジェクト作成時の注意を次に示します。

• EJB プロジェクトが複数ある場合は,プロジェクトの数だけ EJB プロジェクトを作成します。

• WTP の[EJB Project]ページで指定する[プロジェクト名]には,EJB プロジェクトのプロジェクト

名を指定してください。

(2) EJB プロジェクトのリソースの移行

EJB プロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録 G.2(3) EJB プロジェ

クトのリソースの移行」を参照してください。

EJB プロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを WTP で作成した EJB プロ

ジェクトにコピーします。リソースのコピーには,WTP のインポート機能を使用できます。インポートの

手順を次に示します。

1. WTP の[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,WTP で作成したプロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

3.[インポート]ダイアログで,[一般]−[ファイル・システム]を選択して,[次へ]ボタンをクリッ

クします。

[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページが表示されます。

4.[次のディレクトリーから]に,移行するプロジェクトロケーションディレクトリを指定します。

[参照]ボタンからも指定できます。

指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。左ペインには,[次のディレク

トリーから]で指定したディレクトリ内のフォルダとファイルがツリー形式で表示されます。右ペイン

には,左ペインで選択したフォルダ内のファイルが表示されます。

278

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

5. 移行するリソースを選択します。

• フォルダ内のすべてのリソースを移行する場合

左ペインでフォルダのチェックボックスをチェックします。

• フォルダ内の一部のリソースだけ移行する場合

右ペインで移行するファイルのチェックボックスをチェックします。

6.[オプション]で「トップ・レベルのフォルダーを作成」を指定します。

7.[終了]ボタンをクリックします。

選択したリソースがコピーされます。

注意事項

• EJB プロジェクトが複数ある場合は,すべての EJB プロジェクトのリソースを,対応する EJB プロ

ジェクトに移行してください。移行対象となるリソースについては,「付録 G.2 移行対象となるリ

ソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

付録 G.5 Web プロジェクトの移行

MyEclipse の Web プロジェクトを WTP に移行するには,WTP で動的 Web プロジェクトを作成してか

ら,移行したい Web プロジェクトのリソースを移行します。移行手順について次に説明します。

(1) 動的 Web プロジェクトの作成

WTP で動的 Web プロジェクトを作成します。動的 Web プロジェクトの作成手順については,「4.4.1 

動的 Web プロジェクトの作成」を参照してください。

WTP に移行するための,動的 Web プロジェクト作成時の注意を次に示します。

• Web プロジェクトが複数ある場合は,プロジェクトの数だけ動的 Web プロジェクトを作成します。

• WTP の[Dynamic Web Project]ページの[Project name],[Web Module]ページの[Content directory]および[Context root]には,次の値を指定してください。

表 G‒8 動的 Web プロジェクト作成時に指定する値

項目 値

Project name

Content directory

Context root

Web プロジェクトのプロジェクト名を指定します。

Web プロジェクトの[Web のルート・フォルダー]に指定した値と同じ

値を指定します。

EAR プロジェクトの DD(application.xml)の<context-root>タグの値

を指定します。

(2) Web プロジェクトのリソースの移行

Web プロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録 G.2(2) Web プロ

ジェクトのリソースの移行」を参照してください。

279

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

Web プロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを WTP で作成した動的 Web

プロジェクトにコピーします。リソースのコピーには,WTP のインポート機能を使用できます。インポー

トの手順は,「付録 G.4(2) EJB プロジェクトのリソースの移行」を参照してください。

注意事項

• Web プロジェクトが複数ある場合は,すべての Web プロジェクトのリソースを,対応する動的

Web プロジェクトに移行してください。移行対象となるリソースについては,「付録 G.2 移行対

象となるリソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

付録 G.6 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの移行

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを WTP に移行するには,WTP でエンタープライズアプ

リケーションプロジェクトを作成してから,移行したいエンタープライズアプリケーションプロジェクトの

リソースを移行します。移行手順について次に説明します。

(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

WTP でエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケー

成」を参照してください。

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを WTP のエンタープライズアプリケーションプロジェ

クトに移行する場合は,プロジェクト名にエンタープライズアプリケーションプロジェクトのプロジェクト

名を指定してください。

また,次の表に応じて対応するモジュール・プロジェクトを作成してください。

表 G‒9 作成するモジュール・プロジェクトの対応

項目 作成するモジュール・プロジェクト

動的 Web モジュール・プロジェクト エンタープライズアプリケーションプロジェクトに Web プ

ロジェクトだけが組み込まれていた場合

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに EJB プ

ロジェクトだけが組み込まれていた場合

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに Web プ

ロジェクトおよび EJB プロジェクトが組み込まれていた場

EJB モジュール・プロジェクト

動的 Web モジュール・プロジェクト,および EJB モジュー

ル・プロジェクト

(2) エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースの移行

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについて

は,「付録 G.2(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースの移行」を参照してくださ

い。

280

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを

WTP で作成したエンタープライズアプリケーションプロジェクトにコピーします。ただし, application.xml は WTP のプロジェクトに移行できないため,定義だけをコピーする必要があります。こ

こでは,リソースのコピー方法と,application.xml の移行方法について説明します。

(a) リソースのコピー方法

プロジェクトのリソースの移行」を参照してください。

注意事項

• 移行対象となるリソースについては,「付録 G.2 移行対象となるリソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

(b) application.xml の移行方法

WTP でエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成する際に,application.xml のひな型を生

成できます。生成した application.xml に,移行前の環境で使用していた application.xml の定義内容をコ

ズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照してください。

次に,WTP で自動生成された application.xml の例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<application xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/ javaee" xmlns:application="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/application_5.xsd" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/ application_5.xsd" id="Application_ID" version="5">

<display-name>HelloEAR</display-name>

<module>

<web>

<web-uri>HelloWeb.war</web-uri>

<context-root>HelloWeb</context-root>

</web>

</module>

<module>

<ejb>HelloEJB.jar</ejb>

</module>

</application> application.xml は,エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成時に設定した情報を基に自動生

成されます。次に,application.xml のそれぞれのタグについて説明します。

• <display-name>タグ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[EAR アプリケーション・プロジェク

ト]ページで指定した[プロジェクト名]が自動設定されます。

• <module>タグの中の<ejb>タグおよび<web-uri>タグ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[エンタープライズ・アプリケーション]

ページで指定したプロジェクトの[<プロジェクト名>.war]または[<プロジェクト名>.jar]が設定

されます。

WAR ファイル名および EJB-JAR ファイル名を変更すると,J2EE アプリケーションのデプロイに失敗

するおそれがあるので,変更しないでください。

281

付録 G Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの移行の場合)

• <module>タグの中の<context-root>タグ

Web プロジェクトの作成時に,[Web モジュール]ページの[Context root]に指定した値が設定さ

れます。

282

付録 H Developer Version 8 からの移行(WTP からの移行の場合)

付録 H Developer Version 8 からの移行(WTP からの移行

の場合)

Developer Version 8 の WTP で作成した WTP プロジェクトを Developer Version 9 の WTP に移行

の注意事項」を参照してください。

(1) Developer Version 8 で作成したワークスペースを使用する場合に必要な作業

Developer Version 8 で作成したワークスペースを使用する場合は,次の作業をしてください。

• J2EE サーバランタイムをいったん削除してから,作成し直します。

• [設定]ダイアログの[インストール済みの JRE]ページで,設定されている Developer の JDK をいっ

たん削除してから,再び追加します。

(2) 移行前の WTP の環境で必要な作業

エクスポートの手順を次に示します。なお,WTP プロジェクトのエクスポートは,WTP の機能を使用し

て実施します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[エクスポート]を選択します。

[エクスポート]ダイアログが表示されます。

2.[一般]−[アーカイブ・ファイル]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[アーカイブ・ファイル]ページが表示されます。

3. エクスポート対象のリソースを選択して,アーカイブファイルを出力します。

(3) 移行後の WTP の環境で必要な作業

インポートの手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

2.[一般]−[既存プロジェクトをワークスペースへ]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[プロジェクトのインポート]ページで,プロジェクトをインポートします。

3. プロジェクトのターゲット・ランタイムに,Cosminexus J2EE サーバランタイムを指定します。

Cosminexus J2EE サーバランタイムが存在しない場合は作成してください。サーバランタイムの作成

については,「4.3 サーバランタイムの作成」を参照してください。

Cosminexus J2EE サーバランタイムが存在する場合は,プロジェクトを選択し,メニューの[プロジェ

クト]−[プロパティ]を選択します。プロパティダイアログで[ターゲット・ランタイム]を選択

し,Cosminexus J2EE サーバランタイムをチェックして,[OK]ボタンをクリックします。

283

付録 I Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 以降の場合)

付録 I Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が

07-20 以降の場合)

Developer Version 7(バージョン 07-20 以降)から Developer Version 9 にバージョンアップする場

合,開発環境を再構築する必要があります。

ここでは,バージョンアップ時の注意事項,および入れ替え機能の機能差について説明します。

なお,Developer Version 7(バージョン 07-20 以降)で作成した Eclipse プロジェクトは,Developer

Version 9 に移行できます。

付録 I.1 バージョンアップ時の注意事項

バージョンアップする場合は,旧バージョンで構築した環境を削除してからバージョンアップしてくださ

い。

旧バージョンの開発環境インスタントセットアップ機能と MyEclipse セットアップ機能で構築した環境が

ある場合は,それぞれ必ず旧バージョンの対応する機能を使用して環境を削除してください。新しいバー

ジョンの開発環境インスタントセットアップ機能では削除できません。また,WTP をセットアップしてい

る場合は,WTP をアンセットアップしてください。

旧バージョンで構築した環境を削除する前に Developer をバージョンアップしてしまった場合は,次の手

順で旧バージョンの環境を削除してください。なお,開発環境インスタントセットアップ機能と

MyEclipse セットアップ機能を使用しないで構築した旧バージョンの環境がある場合も,次に示す手順で

デバッグ環境をアンセットアップしてから,新しいバージョンの環境を構築してください。

1. 次に示す Smart Composer 機能のコマンドおよびサーバ管理コマンド(CUI)を実行して,J2EE サー

バおよびパフォーマンストレーサをアンセットアップします。

• <Developerのインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m localhost:<開発環境

インスタントセットアップ機能で指定した接続HTTPポート番号> -u <開発環境インスタントセット

アップ機能で指定したManagement Server管理ユーザのID> -p <開発環境インスタントセットアッ

プ機能で指定したManagement Server管理ユーザのパスワード> -mode ALL -s InstantWebSystem

• <Developerのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d cmx_InstantWebSystem_unit1_J2EE_01

• <Developerのインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_delete_system -m localhost:<開発環

境インスタントセットアップ機能で指定した接続HTTPポート番号> -u <開発環境インスタントセッ

トアップ機能で指定したManagement Server管理ユーザのID> -p <開発環境インスタントセット

アップ機能で指定したManagement Server管理ユーザのパスワード> -s InstantWebSystem

2. 次に示すファイルをコピーし,cjwebsetup コマンド(Web コンテナサーバの削除)を実行して,

ManagementServer をアンセットアップします。

コピー元のファイル

・<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\templates

\ adminagent.properties

・<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.properties

・<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.xml

・<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config\templates\mserver.cfg

284

付録 I Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 以降の場合)

コピー先のディレクトリ

<Developer のインストールディレクトリ>\manager\config

実行するコマンド(cjwebsetup コマンド)

<Developerのインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjwebsetup -d cosmi_m

3. 次に示すバッチファイルを実行して,組み込みデータベースをアンセットアップします。 cddbdelete.bat

4. 次に示すディレクトリを削除します。

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\area

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\bats

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\conf

• <組み込みデータベース構築ディレクトリ>\ini

付録 I.2 MyEclipse で作成したプロジェクトの移行

MyEclipse からプロジェクトを移行できます。移行手順および注意事項については,「付録 G.1 

MyEclipse で作成したプロジェクトの移行」を参照してください。

285

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が

07-20 より前の場合)

Developer Version7(07-20 より前のバージョン)で作成したプロジェクトを WTP に移行する手順を説

明します。

なお,バージョンアップ時の注意事項については,「付録 I.1 バージョンアップ時の注意事項」を参照して

ください。

付録 J.1 移行対象となるプロジェクト

WTP のプロジェクトへの移行の可否と,対応する WTP のプロジェクトについて次の表に示します。

表 J‒1 プロジェクトの移行可否

移行前のプロジェクト

移行可

EAR プロジェクト(アーカイブ形式)

EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)

WAR プロジェクト

EJB-JAR プロジェクト

(凡例)○:移行できる

各プロジェクトの内容の比較について,以降の表に示します。

対応する WTP のプロジェクト

エンタープライズアプリケーションプ

ロジェクト

動的 Web プロジェクト

EJB プロジェクト

表 J‒2 EAR プロジェクトとエンタープライズアプリケーションプロジェクトの比較

項目

EAR プロジェクト

(アーカイブ形式)

移行前

EAR プロジェクト(展

開ディレクトリ形式)

Java プロジェクト Java プロジェクト

WTP

エンタープライズアプリケー

ションプロジェクト

シンプルプロジェクト ベースとなる Eclipse プロ

ジェクト

デプロイするアプリケー

ションの形式

アーカイブ形式 展開ディレクトリ形式

EAR のルートフォルダ

J2EE アプリケーションの

作成

プロジェクト作成時に

指定する。

ビルド時にプロジェク

ト内に EAR ファイルを

作成する。

プロジェクト作成時に

指定する。

ビルド時にプロジェク

ト内にアプリケーショ

ンディレクトリを作成

する。

デバッグ環境がどこにあるかで

次のように形式が決まる。

• ローカルにある場合

展開ディレクトリ形式

• リモートにある場合

アーカイブ形式

プロジェクト作成時に指定す

る。

次のどちらかの方法で作成す

る。

• デプロイ時にプロジェクト

外(デプロイディレクトリ)

に作成する。

286

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

項目

J2EE アプリケーションの

作成

EAR プロジェクト

(アーカイブ形式)

移行前

EAR プロジェクト(展

開ディレクトリ形式)

ビルド時にプロジェク

ト内に EAR ファイルを

作成する。

ビルド時にプロジェク

ト内にアプリケーショ

ンディレクトリを作成

する。

WTP

エンタープライズアプリケー

ションプロジェクト

• EAR ファイルのエクスポー

ト機能で作成する。

表 J‒3 WAR プロジェクトと Web プロジェクトの比較

項目

移行前

WAR プロジェクト

Java プロジェクト ベースとなる Eclipse プロ

ジェクト

WAR のルートフォルダ

WAR ファイルの作成

プロジェクト作成時に指定する。

ビルド時にプロジェクト内に作成

する。

WTP

Web プロジェクト

Java プロジェクト

プロジェクト作成時に指定する。

次のどちらかの方法で作成する。

• デプロイ時にプロジェクト外(デプロイディ

レクトリ)に作成

• WAR ファイルのエクスポート機能で作成

表 J‒4  EJB-JAR プロジェクトと EJB プロジェクトの比較

項目

移行前

EJB-JAR プロジェクト

Java プロジェクト ベースとなる Eclipse プロ

ジェクト

EJB-JAR のルートフォル

EJB-JAR ファイルの作成

プロジェクト作成時に指定する(プ

ロジェクトの出力フォルダとな

る)。

ビルド時にプロジェクト内に作成

する。

WTP

EJB プロジェクト

Java プロジェクト

プロジェクト作成時に指定する(プロジェクト

の出力フォルダとなる)。

次のどちらかの方法で作成する。

• デプロイ時にプロジェクト外(デプロイディ

レクトリ)に作成する。

• JAR のエクスポート機能で作成する。

付録 J.2 移行対象となるリソース

移行前の環境で開発したリソースのうち移行対象となるリソースをプロジェクトごとに示します。

(1) EAR プロジェクト(アーカイブ形式)のリソースの移行

EAR プロジェクト(アーカイブ形式)のリソースの移行について説明します。EAR プロジェクトの構成例

と,構成例にあるリソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,EAR プロジェクトの構成

例にある項番は,表中の項番と対応しています。

287

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

表 J‒5 EAR プロジェクトの構成例(アーカイブ形式の場合)

構成例

<EAR プロジェクトロケーションディレクトリ>

├.settings

│└com.cosminexus.plugin.studio.prefs

├<EAR のルートフォルダ>

│├META-INF

││└application.xml

│└*.jar

├src

│└*.java,*.properties

├build-user.xml

├.classpath

├.project

└*.ear

1

2

3

6

7

8

4

5

表 J-6 の項番

(凡例)−:該当なし

表 J‒6 EAR プロジェクト(アーカイブ形式)のリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

リソースの種類

CAD 設定ファイル

DD ファイル

WTP への移行

×

移行先

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>\<コンテンツ

ディレクトリ>\META-INF

3 ライブラリ ○ <エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>

− 4 Java ソースファイル,プロパティ

ファイル

ビルドファイル

×

5

6

7

クラスパスファイル

プロジェクト記述ファイル

×

×

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>

− 8 EAR ファイル ×

(凡例)

○:移行できる △:任意 ×:移行できない −:該当しない

CAD 設定ファイル:Application Development Plug-in 設定ファイル

288

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

(2) EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)のリソースの移行

EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)のリソースの移行について説明します。EAR プロジェクトの

構成例と,構成例にあるリソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,EAR プロジェクト

の構成例にある項番は,表中の項番と対応しています。

表 J‒7 EAR プロジェクトの構成例(展開ディレクトリ形式の場合

構成例

3 ×

表 J-8 の項番

<EAR プロジェクトロケーションディレクトリ>

├.settings

│└com.cosminexus.plugin.studio.prefs

├<EAR のルートフォルダ>

│├META-INF

││└application.xml

│├<WAR のルートフォルダのコピー>

│├<EJB-JAR のルートフォルダのコピー>

│└*.jar

├src

│└*.java,*.properties

├build-user.xml

├.classpath

└.project

(凡例)−:該当なし

1

8

9

6

7

4

5

2

3

表 J‒8 EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)のリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

リソースの種類

CAD 設定ファイル

DD ファイル

WTP の移行

×

移行先

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>\<コンテンツ

ディレクトリ>\META-INF

4

5

WAR プロジェクトの WAR のルー

トフォルダ以下のファイルおよび

フォルダのコピー

EJB-JAR プロジェクトの EJB-JAR の

ルートフォルダ以下のファイルおよ

びフォルダのコピー

ライブラリ

×

<エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>

289

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

項番

6

リソースの種類

Java ソースファイル,プロパティ

ファイル

ビルドファイル

WTP の移行

×

移行先

7 ○ <エンタープライズアプリケーションプロジェ

クトロケーションディレクトリ>

8

9

クラスパスファイル

プロジェクト記述ファイル

×

×

(凡例)

○:移行できる △:任意 ×:移行できない −:該当しない

CAD 設定ファイル:Application Development Plug-in 設定ファイル

(3) WAR プロジェクトのリソースの移行

WAR プロジェクトのリソースの移行について説明します。WAR プロジェクトの構成例と,構成例にある

リソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,WAR プロジェクトの構成例にある項番は,

表中の項番と対応しています。

表 J‒9 WAR プロジェクトの構成例

構成例

<WAR プロジェクトロケーションディレクトリ>

├.settings

│└com.cosminexus.plugin.studio.prefs

├<WAR のルートフォルダ>

│├WEB-INF

││├classes

│││└*.class,*.properties

││├lib

│││└*.jar

││└web.xml

│├*.gif,*.jpg

│└*.html,*.jsp

├src

│└*.java,*.properties

├build-user.xml

├.classpath

├.project

└*.war

1

2

7

8

9

10

11

5

6

3

4

表 J-10 の項番

290

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

(凡例)−:該当なし

表 J‒10 WAR プロジェクトのリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

3

4

5

6

リソースの種類

CAD 設定ファイル

クラスファイル,プロパティファイル

ライブラリ

DD ファイル

イメージファイル

HTML ファイル,JSP ファイル

WTP への移行

×

×

移行先

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>\WEB-

INF\lib

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>\WEB-

INF

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\<Web コンテンツフォルダ>

7

8

Java ソースファイル,プロパティ

ファイル

ビルドファイル

9

10

クラスパスファイル

プロジェクト記述ファイル

×

×

11 WAR ファイル ×

(凡例)

○:移行できる ×:移行できない −:該当しない

CAD 設定ファイル:Application Development Plug-in 設定ファイル

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>\src

<動的 Web プロジェクトロケーションディレ

クトリ>

(4) EJB-JAR プロジェクトのリソースの移行

EJB-JAR プロジェクトのリソースの移行について説明します。EJB-JAR プロジェクトの構成例と,構成例

にあるリソースごとの WTP への移行の可否を表に示します。なお,EJB-JAR プロジェクトの構成例にあ

る項番は,表中の項番と対応しています。

表 J‒11 EJB-JAR プロジェクトの構成例

構成例

<EJB-JAR プロジェクトロケーションディレクトリ>

├.settings

│└com.cosminexus.plugin.studio.prefs

├<EJB-JAR のルートフォルダ>

│├META-INF

1

表 J-12 の項番

291

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

構成例

表 J-12 の項番

││└ejb-jar.xml

│└*.class,*.properties

├src

│├META-INF

││└ejb-jar.xml

│└*.java,*.properties

├build-user.xml

├.classpath

├.project

└*.jar

(凡例)−:該当なし

4

5

6

7

8

9

2

3

表 J‒12 EJB-JAR プロジェクトのリソースと WTP への移行の可否

項番

1

2

3

4

リソースの種類

CAD 設定ファイル

DD ファイル

クラスファイル,プロパティファイル

DD ファイル

WTP への移行

×

×

×

5 Java ソースファイル,プロパティ

ファイル

移行先

<EJB プロジェクトロケーションディレクトリ

>\src\META-INF

<EJB プロジェクトロケーションディレクトリ

>\src

6

7

8

ビルドファイル

クラスパスファイル

プロジェクト記述ファイル

×

×

<EJB プロジェクトロケーションディレクトリ

>

− 9 JAR ファイル ×

(凡例)

○:移行できる ×:移行できない −:該当しない

CAD 設定ファイル:Application Development Plug-in 設定ファイル

付録 J.3 WTP プロジェクトへの移行手順

プロジェクトを移行する流れを説明します。

1. EJB-JAR プロジェクトを移行します。

WTP で EJB プロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,EJB-JAR プロジェクトのリソースを移

行します。

292

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

2. WAR プロジェクトを移行します。

WTP で動的 Web プロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,WAR プロジェクトのリソース

を移行します。

3. EAR プロジェクトを移行します。

WTP でエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。プロジェクト作成後,EAR プ

ロジェクトのリソースを移行します。

4. プロジェクトのプロパティを移行します。

それぞれプロジェクトのプロパティを移行します。

5. プロジェクトをビルドします。

移行前の環境のビルドファイルを WTP に移行して,プロジェクトをビルドします。

6. アーカイブを作成します。

WTP を使用して,アーカイブファイルを作成します。

付録 J.4 EJB-JAR プロジェクトの移行

EJB-JAR プロジェクトを WTP に移行するには,WTP でプロジェクトを作成してから,EJB-JAR プロジェ

クトのリソースを移行します。移行手順について次に説明します。

(1) EJB プロジェクトの作成

クトの作成」を参照してください。

WTP に移行するときの,EJB プロジェクト作成時の注意を次に示します。

• EJB-JAR プロジェクトが複数ある場合は,プロジェクトの数だけ EJB プロジェクトを作成します。

• WTP の[EJB Project]ページで指定する[Project name]には,EJB-JAR プロジェクトのプロジェ

クト名を指定してください。

(2) EJB-JAR プロジェクトのリソースの移行

EJB-JAR プロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録 J.2(4) EJB-JAR

プロジェクトのリソースの移行」を参照してください。

EJB-JAR プロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを WTP で作成した EJB プ

ロジェクトにコピーします。リソースのコピーには,WTP のインポート機能を使用できます。インポート

の手順を次に示します。

1. WTP の[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,WTP で作成したプロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

3.[インポート]ダイアログで,[一般]−[ファイル・システム]を選択して,[次へ]ボタンをクリッ

クします。

[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページが表示されます。

4.[次のディレクトリーから]に,移行するプロジェクトロケーションディレクトリを指定します。

[参照]ボタンからも指定できます。

293

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。左ペインには,[次のディレク

トリーから]で指定したディレクトリ内のフォルダとファイルがツリー形式で表示されます。右ペイン

には,左ペインで選択したフォルダ内のファイルが表示されます。

5. 移行するリソースを選択します。

• フォルダ内のすべてのリソースを移行する場合

左ペインでフォルダのチェックボックスをチェックします。

• フォルダ内の一部のリソースだけ移行する場合

右ペインで移行するファイルのチェックボックスをチェックします。

6.[オプション]で「トップ・レベルのフォルダーを作成」を指定します。

7.[終了]ボタンをクリックします。

選択したリソースがコピーされます。

注意事項

• EJB-JAR プロジェクトが複数ある場合は,すべての EJB-JAR プロジェクトのリソースを,対応する

EJB プロジェクトに移行してください。移行対象となるリソースについては,「付録 J.2 移行対象

となるリソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

付録 J.5 WAR プロジェクトの移行

WAR プロジェクトを WTP に移行するには,WTP でプロジェクトを作成してから,WAR プロジェクト

のリソースを移行します。移行手順について次に説明します。

294

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

(1) 動的 Web プロジェクトの作成

WTP で動的 Web プロジェクトを作成します。動的 Web プロジェクトの作成手順については,「4.4.1 

動的 Web プロジェクトの作成」を参照してください。

WTP に移行するときの,動的 Web プロジェクト作成時の注意を次に示します。

• WAR プロジェクトが複数ある場合は,プロジェクトの数だけ動的 Web プロジェクトを作成します。

• WTP の[Web プロジェクトの作成]ページの,[Project name],[Content directory],および

[Context root]には,次の値を指定してください。

表 J‒13 動的 Web プロジェクト作成時に指定する値

項目 値

Project name

Content directory

Context root

WAR プロジェクトのプロジェクト名を指定します。

WAR プロジェクトの[WAR のルート・フォルダー]に指定した値と同

じ値を指定します。

EAR プロジェクトの DD(application.xml)の<context-root>タグの値

を指定します。

(2) WAR プロジェクトのリソースの移行

WAR プロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録 J.2(3) WAR プロ

ジェクトのリソースの移行」を参照してください。

WAR プロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを WTP で作成した動的 Web

プロジェクトにコピーします。リソースのコピーには,WTP のインポート機能を使用できます。インポー

トの手順は,「付録 J.4(2) EJB-JAR プロジェクトのリソースの移行」を参照してください。

注意事項

• WAR プロジェクトが複数ある場合は,すべての WAR プロジェクトのリソースを,対応する動的

となるリソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

付録 J.6 EAR プロジェクトの移行

EAR プロジェクトを WTP に移行するには,WTP でプロジェクトを作成してから,EAR プロジェクトの

リソースを移行します。移行手順について次に説明します。

(1) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

WTP でエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケー

成」を参照してください。

295

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

EAR プロジェクトを WTP のエンタープライズアプリケーションプロジェクトに移行する場合は,プロ

ジェクト名に EAR プロジェクトのプロジェクト名を指定してください。

また,次の表に応じて対応するモジュール・プロジェクトを作成してください。

表 J‒14 作成するモジュール・プロジェクトの対応

項目

EAR プロジェクトに WAR プロジェクトだけが組み込まれ

ていた場合

EAR プロジェクトに EJB-JAR プロジェクトだけが組み込ま

れていた場合

EAR プロジェクトに WAR プロジェクトおよび EJB-JAR プ

ロジェクトが組み込まれていた場合

作成するモジュール・プロジェクト

動的 Web モジュール・プロジェクト

EJB モジュール・プロジェクト

動的 Web モジュール・プロジェクト,および EJB モジュー

ル・プロジェクト

(2) EAR プロジェクトのリソースの移行

EAR プロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録 J.2(1) EAR プロ

ジェクト(アーカイブ形式)のリソースの移行」,「付録 J.2(2) EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形

式)のリソースの移行」を参照してください。

EAR プロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースを WTP で作成したエンタープ

ライズアプリケーションプロジェクトにコピーします。ただし,application.xml は WTP のプロジェクト

に移行できないため,定義だけをコピーする必要があります。ここでは,リソースのコピー方法と, application.xml の移行方法について説明します。

(a) リソースのコピー方法

リソースのコピーには,WTP のインポート機能を使用できます。インポートの手順を次に示します。

1. WTP の[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,WTP で作成したプロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから,[ファイル]−[インポート]を選択します。

[インポート]ダイアログが表示されます。

3.[インポート]ダイアログで,[一般]−[ファイル・システム]を選択して,[次へ]ボタンをクリッ

クします。

[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページが表示されます。

4.[次のディレクトリーから]に,移行するプロジェクトロケーションディレクトリを指定します。

[参照]ボタンからも指定できます。

指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。左ペインには,[次のディレク

トリーから]で指定したディレクトリ内のフォルダとファイルがツリー形式で表示されます。右ペイン

には,左ペインで選択したフォルダ内のファイルが表示されます。

5. 移行するリソースを選択します。

• フォルダ内のすべてのリソースを移行する場合

左ペインでフォルダのチェックボックスを選択します。

• フォルダ内の一部のリソースだけ移行する場合

右ペインで移行するファイルのチェックボックスを選択します。

296

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

6.[オプション]で[完全なフォルダ構造の作成]が選択されている場合は,[選択されたフォルダのみを

作成]を指定します。

7.[終了]ボタンをクリックします。

選択したリソースがコピーされます。

8. ライブラリを移行します。

手順 1.〜3.を実行して,[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページを表示します。

9.[次のディレクトリーから]に,移行する EAR プロジェクトロケーションディレクトリ¥<EAR のルー

トフォルダ>を指定します。

[参照]ボタンからも指定できます。

インポートの選択ペインに指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。

10. 移行するリソースを選択します。

右ペインで移行するライブラリのチェックボックスをチェックします。

11.[オプション]で[選択されたフォルダのみを作成]を指定します。

12.[終了]ボタンをクリックします。

選択したリソースがコピーされます。

注意事項

• 移行対象となるリソースについては,「付録 J.2 移行対象となるリソース」を参照してください。

• Windows のエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプ

ローラを使用した場合,[プロジェクト・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダや

ファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[プロジェクト・エク

スプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してく

ださい。

(b) application.xml の移行方法

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成する際に,application.xml のひな型が生成できま

す。生成した application.xml に,移行前の環境で使用していた application.xml の定義内容をコピーしま

ケーションプロジェクトの作成」を参照してください。

次に,WTP で自動生成された application.xml の例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<application xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/ javaee" xmlns:application="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/application_5.xsd" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/ application_5.xsd" id="Application_ID" version="5">

<display-name>HelloEAR</display-name>

<module>

<web>

<web-uri>HelloWeb.war</web-uri>

<context-root>HelloWeb</context-root>

</web>

</module>

<module>

<ejb>HelloEJB.jar</ejb>

</module>

</application> application.xml は,エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成時に設定した情報を基に自動生

成されます。次に,application.xml のそれぞれのタグについて説明します。

• <display-name>タグ

297

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[EAR Application Project]ページで指

定した[Project name]が自動設定されます。

• <module>タグの中の<ejb>タグおよび<web-uri>タグ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[Enterprise Application]ページで指定

したプロジェクトの[<プロジェクト名>.war]または[<プロジェクト名>.jar]が設定されます。

WAR ファイル名および EJB-JAR ファイル名を変更すると,J2EE アプリケーションのデプロイに失敗

するおそれがあるので,変更しないでください。

• <module>タグの中の<context-root>タグ

動的 Web プロジェクトの作成時に,[Web Module]ページの[Context root]に指定した値が設定

されます。

付録 J.7 プロジェクトのプロパティの移行

各プロジェクトのプロパティを移行します。プロジェクトごとに移行する内容を説明します。

なお,以降に示すプロジェクトのプロパティ以外は,Eclipse で提供するプロパティです。Eclipse で提供

するプロパティを移行する場合は,WTP のプロジェクトでプロパティを設定してください。移行前のプロ

ジェクトのプロパティ設定と同じ手順です。

(1) EAR プロジェクトのプロパティの移行

EAR プロジェクトのプロパティを,WTP に設定します。EAR プロジェクトのプロパティの WTP への移

行について,次の表に示します。

表 J‒15 EAR プロジェクトのプロパティの WTP への移行

EAR プロジェクトのプロパティ

EAR のルート・フォルダー

表示名

EAR ファイル名

※1

ビルド・ファイルの指定

起動 URI

組み込みプロジェクトの設定

WTP での設定個所

<エンタープライズアプリケーションプロジェクトロケーションディレクト

リ>が対応します。

<エンタープライズアプリケーションプロジェクトロケーションディレクト

リ>\<コンテンツディレクトリ>META-INF\application.xml の<displayname>タグに直接設定します。

※2

※3

※4

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの[Ear Module Assembly]

ページで設定します。

(凡例)−:該当しません。

注※1

アーカイブ形式の J2EE アプリケーションだけ必要なプロパティです。

注※2

WTP では,ビルド時に EAR ファイルを作成しないため,不要です。

注※3

ビルドファイルを使用したビルドについては,「付録 J.8 プロジェクトのビルド」を参照してください。

298

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

注※4

ブラウザを起動して,直接アドレスバーに URI を指定します。

(2) WAR プロジェクトのプロパティの移行

WAR プロジェクトのプロパティを,WTP に設定します。WAR プロジェクトのプロパティの WTP への

移行について,次の表に示します。

表 J‒16 WAR プロジェクトのプロパティの WTP への移行

WAR プロジェクトのプロパティ

WAR のルート・フォルダー

表示名

WAR ファイル名

WTP での設定個所

動的 Web プロジェクト作成時の[Web モジュール]ページの[Content directory]に指定します。

<動的 Web プロジェクトロケーションディレクトリ>\<Web コンテンツ

フォルダ>\WEB-INF\web.xml の<display-name>タグに直接設定しま

す。

※1

JSP 事前コンパイル

※2

ビルド・ファイルの指定

※3

(凡例)−:該当しません。

注※1

WTP では,ビルド時に WAR ファイルを作成しないため,不要です。

注※2

JSP 事前コンパイルを実施する場合は,「付録 J.8 プロジェクトのビルド」を参照してください。

注※3

ビルドファイルを使用したビルドについては,「付録 J.8 プロジェクトのビルド」を参照してください。

(3) EJB-JAR プロジェクトのプロパティの移行

EJB-JAR プロジェクトのプロパティを,WTP に設定します。EJB-JAR プロジェクトのプロパティの WTP

への移行について,次の表に示します。

表 J‒17 EJB-JAR プロジェクトのプロパティの WTP への移行

EJB-JAR プロジェクトのプロパティ WTP での設定個所

EJB-JAR のルート・フォルダー

表示名

<EJB プロジェクトの出力フォルダ>が対応します。

<EJB プロジェクトロケーションディレクトリ>\<ソースフォルダ>

\

META-INF\ejb-jar.xml の<display-name>タグに直接設定します。

EJB-JAR ファイル名

※1

ビルド・ファイルの指定

※2

(凡例)−:該当しません。

注※1

WTP では,ビルド時に EJB-JAR ファイルを作成しないため,不要です。

注※2

ビルドファイルを使用したビルドについては,「付録 J.8 プロジェクトのビルド」を参照してください。

299

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

付録 J.8 プロジェクトのビルド

移行前の環境では,ビルドファイルをプロジェクトのプロパティに指定して,指定したビルドファイルを使

用してビルドしました。

WTP では,J2EE アプリケーションをデプロイ時にビルドされますが,ビルドファイルを使用してビルド

することもできます。また,自動ビルド機能をオンにしておくと,プロジェクトのフォルダやファイルが更

新された場合に,自動でビルドします。

(1) ビルドファイルの移行

移行前の環境で使用していたビルドファイルは,WTP ではそのまま使用できません。移行前の環境でいっ

たんビルドファイルをエクスポートし,修正する必要があります。

ここでは,移行前の環境のビルドファイルを移行して,WTP でビルドファイルを使用してビルドする方法

を記載します。

1. 移行前の環境で使用していたビルドファイルを準備します。

移行前の環境でプロジェクトのビルドファイルをエクスポートします。

2. 1.でエクスポートしたビルドファイルを修正します。

WTP のプロジェクトで使用できるように,ビルドファイルを修正します。修正方法は「(2) ビルド

ファイルの修正」を参照してください。

3. WTP の[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,2.で修正したビルドファイルを選択し,コン

テキストメニューから[実行]−[Ant ビルド]を選択します。

ビルドが開始されます。ビルドで作成されたアーカイブが,[プロジェクト・エクスプローラー]ビュー

に表示されない場合は,[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテ

キストメニューから[更新]を選択してください。

(2) ビルドファイルの修正

エクスポートしたビルドファイルを修正します。ビルドファイルの修正方法を次に説明します。

(a) EAR プロジェクトでエクスポートしたビルドファイルの修正方法

EAR プロジェクトでエクスポートした build-user.xml を,WTP のエンタープライズアプリケーションプ

ロジェクトで使用するため,内容を修正します。次に,build-user.xml の修正例と修正内容を示します。

修正例にある下線部分を修正してください。なお,build-user.xml の修正例にある項番は,修正内容の表

の項番と対応しています。

表 J‒18 EAR プロジェクトの build-user.xml の修正例

修正例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="Sample" default="create" basedir="./">

<target name="create">

<delete file="./Sample.ear"/>

<ear destfile="./Sample.ear" basedir="./" appxml="./META-INF/application.xml"

3

4

1

2

表 J-19 の項番

300

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

修正例 excludes="Sample.ear,META-INF/application.xml">

<fileset dir="../SampleEJB" includes="SampleEJB.jar"/>

<fileset dir="../SampleWeb" includes="SampleWeb.war"/>

</ear>

</target>

</project>

(凡例)−:該当なし

5

表 J‒19 EAR プロジェクトの build-user.xml の修正内容

項番

1

2

3

4

5

XML のヘッダ

修正個所

<project>タグ

<ear>タグの basedir 属性

<ear>タグの appxml 属性

</project>タグ

修正内容

コメントを外します。

コメントを外します。

「./」に変更します。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト内の application.xml の相対パスに変更します。

コメントを外します。

表 J-19 の項番

なお,EAR ファイルに取り込む EJB-JAR ファイルおよび WAR ファイルは,あらかじめ WTP の EJB プ

カイブの作成」を参照してください。

移行前の環境でエクスポートした build-user.xml を使用して EJB-JAR ファイルや WAR ファイルを生成

する場合は,以降の説明も参照してください。

(b) EJB-JAR プロジェクトでエクスポートしたビルドファイルの修正方法

EJB-JAR プロジェクトでエクスポートした build-user.xml を,WTP の EJB プロジェクトで使用するた

め,内容を修正します。次に,build-user.xml の修正例と修正内容を示します。修正例にある下線部分を

修正してください。なお,build-user.xml の修正例にある項番は,修正内容の表の項番と対応しています。

表 J‒20 EJB-JAR プロジェクトの build-user.xml の修正例

修正例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="SampleEJB" default="create" basedir="./">

<target name="create">

<delete file="./SampleEJB.jar"/>

<jar destfile="./SampleEJB.jar" basedir="./classes" excludes="SampleEJB.jar"/>

</target>

1

2

3

表 J-21 の項番

301

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

修正例

表 J-21 の項番

</project>

(凡例)−:該当なし

4

表 J‒21 EJB-JAR プロジェクトの build-user.xml の修正内容

項番

1

2

3

4

修正個所

XML のヘッダ

<project>タグ

<jar>タグの basedir 属性

</project>タグ

修正内容

コメントを外します。

コメントを外します。

EJB-JAR プロジェクトの出力フォルダを EJB プロジェクトの出力

フォルダに変更します。

コメントを外します。

(c) WAR プロジェクトでエクスポートしたビルドファイルの修正方法

WAR プロジェクトでエクスポートした build-user.xml を,WTP の動的 Web プロジェクトで使用する

ため,内容を修正します。次に,build-user.xml の修正例と修正内容を示します。修正例にある下線部分

を修正してください。なお,build-user.xml の修正例にある項番は,修正内容の表の項番と対応していま

す。

表 J‒22 WAR プロジェクトの build-user.xml の修正例

修正例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<project name="SampleWeb" default="create" basedir="./">

<property name="cjjspcdir" value="D:/Program Files/Hitachi/Cosminexus/CC/web/bin" />

<property name="rootpath" value="C:/WTP/workspace/SampleWeb/WebRoot" />

<target name="compile">

<delete includeemptydirs="true" failonerror="false">

<fileset dir="./WebRoot/WEB-INF/cosminexus_jsp_work" includes="**/*" />

</delete>

<exec executable=

"${cjjspcdir}/cjjspc.bat" newenvironment="true">

<arg value="-keepgenerated" />

<arg line='-source 1.4' />

<arg line='-pageencoding MS932' />

1

2

3

表 J-23 の項番

302

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

修正例

<arg line='-root "${rootpath}"' />

</exec>

<move todir=

"./WebRoot/WEB-INF/cosminexus_jsp_work/org/apache/jsp" flatten="true" failonerror="false">

<fileset dir="./WebRoot/WEB-INF/cosminexus_jsp_work" includes="**/*.java" excludes="**/org/apache/jsp/**/*.java" />

</move>

</target>

<target name="create" depends="compile">

<delete file="./SampleWeb.war" />

<war destfile="./SampleWeb.war" basedir="./WebRoot" webxml="./WebRoot/WEB-INF/web.xml" excludes="SampleWeb.war,WEB-INF/web.xml" />

</target>

</project>

(凡例)−:該当なし

4

表 J‒23 WAR プロジェクトの build-user.xml の修正内容

項番

1

2

3

4

修正個所 修正内容

XML のヘッダ

<project>タグ

コメントを外します。

コメントを外します。

<property>タグの value 属性

(name 属性に"<WAR プロジェク

ト名>.location"が指定されている場

合)

「<WAR プロジェクトロケーションディレクトリ>/<WAR の

ルート・フォルダー>」を,「<Web プロジェクトロケーションディ

レクトリ>/<Web ルート・フォルダー>」に変更します。

</project>タグ コメントを外します。

表 J-23 の項番

JSP 事前コンパイルを実施する場合 build-user.xml を使用して,JSP 事前コンパイルをするためには,JSP 事前コンパイルを有効にする設

定がされている WAR プロジェクトの,build-user.xml をエクスポートしてください。

303

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

付録 J.9 アーカイブの作成

移行前の環境では,ビルド実行時にプロジェクト内にアーカイブファイル(EAR ファイル,WAR ファイ

ル,EJB-JAR ファイル)を作成します。WTP では,ビルド時にアーカイブファイルは作成されません。こ

のため,アーカイブファイルを作成したい場合は,WTP のエクスポート機能を使用します。

参考

EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)では,ビルド実行時にアーカイブを作成しません。

アーカイブファイルの作成について説明します。

(1) EAR ファイルの作成

EAR ファイルの作成手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[エクスポート]を選択します。

[エクスポート]ダイアログが表示されます。

304

2.[J2EE]−[EAR ファイル]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[EAR Export]ページが表示されます。

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

3. 次の項目を指定します。

EAR project

項目名 値

エクスポートするエンタープライズアプリケーションプロジェ

クトを選択します。

EAR ファイルのエクスポート先のファイルパスを指定します。 Destination

(凡例)○:必須

4.[終了]ボタンをクリックします。

EAR ファイルがエクスポートされます。

(2) EJB-JAR ファイルの作成

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[エクスポート]を選択します。

[エクスポート]ダイアログが表示されます。

設定

305

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

2.[EJB]−[EJB JAR ファイル]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[EJB Jar Export]ページが表示されます。

306

3. 次の項目を指定します。

EJB project

Destination

項目名 値

エクスポートする EJB プロジェクトを選択します。

EJB-JAR ファイルのエクスポート先のファイルパスを指定しま

す。

(凡例)○:必須

4.[終了]ボタンをクリックします。

EAR-JAR ファイルがエクスポートされます。

設定

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

(3) WAR ファイルの作成

WAR ファイルの作成手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ファイル]−[エクスポート]を選択します。

[エクスポート]ダイアログが表示されます。

2.[Web]−[WAR ファイル]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。

[WAR Export]ページが表示されます。

3. 次の項目を指定します。

307

付録 J Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が 07-20 より前の場合)

Web project

Destination

項目名 値

エクスポートする Web プロジェクトを選択します。

WAR ファイルのエクスポート先のファイルパスを指定しま

す。

(凡例)○:必須

4.[終了]ボタンをクリックします。

WAR ファイルがエクスポートされます。

設定

308

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロ

ファイリング

JDK が提供する Java VisualVM は,J2EE アプリケーションの動作を GUI 画面でプロファイリングでき

るツールです。

Java VisualVM を使用するための作業の流れを次に示します。

図 K‒1 Java VisualVM を使用するための作業の流れ

それぞれの概要を説明します。

1. J2EE アプリケーションの開始

サーバ管理コマンドを使用して J2EE アプリケーションを開始します。詳細は,「付録 K.1 J2EE アプ

リケーションの開始」を参照してください。

2. Java VisualVM の起動

Java VisualVM を起動します。詳細は,「付録 K.2 Java VisualVM の起動」を参照してください。

以降で,これらの手順,および注意事項を説明します。

付録 K.1 J2EE アプリケーションの開始

Java VisualVM でプロファイリングするアプリケーションを開始します。アプリケーション開始は,前提

として J2EE サーバを起動する必要があります。

Java VisualVM を使用する場合の J2EE アプリケーションの開始手順を次に示します。

1. J2EE サーバを起動します。

サーバ管理コマンドを実行して,J2EE サーバを起動する必要があります。

詳細な手順はマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2. J2EE サーバで

使用するコマンド」を参照してください。

2. コマンド実行時に,コンソールに表示される PID を控えます。

PID は,プロファイリング対象とする JavaVM(J2EE サーバ)のプロセスを指定する際に必要になり

ます。

3. 起動した J2EE サーバで,プロファイリングしたい J2EE アプリケーションを開始します。

サーバ管理コマンドを実行して J2EE アプリケーションを開始する必要があります。

詳細な手順はマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2. J2EE サーバで

使用するコマンド」を参照してください。

付録 K.2 Java VisualVM の起動

Java VisualVM を起動する手順を次に示します。

309

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング

1. Java VisualVM を起動します。

次のコマンドを実行して Java VisualVM を起動します。

<

Developer のインストールディレクトリ>\jdk\bin\jvisualvm.exe

Java VisualVM が起動し,Java VisualVM のウィンドウが表示されます。

2. アプリケーションウィンドウで,J2EE サーバを起動したときに控えておいた PID を選択します。

3. Java VisualVM を使用して,必要な情報を取得します。

Java VisualVM の操作方法については,Oracle の Java VisualVM の Web サイトを参照してくださ

い。

付録 K.3 注意事項

Java VisualVM を使用して J2EE アプリケーションを監視する際の,注意事項について説明します。

• Java VisualVM の動作は,Developer をインストールした開発環境だけで保証します。

• Java VisualVM では,実行するマシンと同一のマシン上で動作している J2EE アプリケーションだけを

監視対象とします。また,監視対象のアプリケーションへ接続する場合は,自動接続で接続します。

• Java VisualVM は,監視対象となるアプリケーションの実行ユーザと同じユーザで実行してください。

異なるユーザで実行した場合は,アプリケーションを監視できません。

• Java VisualVM の実行中に,Java VisualVM,および監視対象のアプリケーションにハングアップや

応答遅延が発生する場合があります。その場合は,次のどちらかの方法で対処してください。

• 監視対象のアプリケーションで動作しているスレッド数を減らして監視する。

• 次の表に示す Developer's Kit for Java が提供する機能を使用する。

表 K‒1 Developer's Kit for Java が提供する機能

項番 機能 説明

1 拡張スレッドダンプ機能,拡張

VerboseGC 機能

Java ヒープや Metaspace 領域サイズの監視

310

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング

項番

2

3

機能

拡張スレッドダンプ機能 javagc コマンド

スレッドの情報

FullGC の実行

説明

なお,ハングアップや応答遅延が発生しているアプリケーションは,Java VisualVM で監視しないで

ください。

• Java VisualVM が提供している次の機能は,明示管理ヒープ機能に対応していないため,明示管理ヒー

プ機能の情報を確認できません。

• アプリケーションのプロファイリング機能のメモリープロファイリング

• アプリケーションのサンプリング機能のメモリーサンプリング

• アプリケーションのヒープダンプ参照機能

明示管理ヒープ機能の情報を確認したい場合は,製品の JavaVM(以降,JavaVM と呼びます)ログ

ファイルに記載されるイベントログ,拡張スレッドダンプなどの Developer's Kit for Java が提供する

情報を確認してください。

• Java VisualVM のアプリケーションの監視機能,アプリケーションのサンプリング機能,およびアプ

リケーションのプロファイリング機能で GC が発生すると,JavaVM ログファイルに拡張 verbosegc

情報を出力します。このとき,出力される拡張 verbosegc 情報の GC の種類は,すべて「Full GC」に

なります。

また,機能ごとに拡張 verbosegc 情報に出力される GC の発生要因を次の表に示します。

表 K‒2 拡張 verbosegc 情報の GC の発生要因

項番

1

2

3

GC を発生させた Java VisualVM の機能

アプリケーションの監視機能

アプリケーションのサンプリング機能

アプリケーションのプロファイリング機能

拡張 verbosegc 情報の GC の発生要因

System.gc

System.gc

JVMTIForceGC

• アプリケーションウィンドウに,次のように「<アプリケーション>」という固定の値が表示されるこ

とがあります。

<アプリケーション> (pid<数値>)

この場合,タスクマネージャで J2EE サーバのプロセスかどうかを確認してください。対象の PID は,

[Windows タスク マネージャ]の[プロセス]タブで確認できます。J2EE サーバのプロセスの場合,

[イメージ名]に「cjstartsv.exe」と表示されます。

• Java VisualVM の監視対象のアプリケーションが J2EE サーバの場合,メインウィンドウの[概要]タ

ブの[主クラス]には「不明」と表示されます。main メソッドを含むクラスは表示されません。また,

[引数]には「なし」と表示されます。

• Java VisualVM の監視対象のアプリケーションが J2EE サーバの場合,アプリケーションのスレッドダ

ンプを採取すると,メインウィンドウのサブタブ内に次のメッセージが出力され,スレッドダンプが出

力されないときがあります。

Writing Java core to <スレッドダンプファイルのフルパス名>... OK

スレッドダンプの内容を確認したい場合は,<スレッドダンプファイルのフルパス名>で表示されるス

レッドダンプファイルの内容を参照してください。

311

付録 K Java VisualVM を使用したアプリケーションのプロファイリング

ただし,J2EE サーバの起動オプションに拡張スレッドダンプ標準出力抑止オプションを指定して,拡

張スレッドダンプを標準出力に出力するようにして J2EE サーバを起動した場合は,メインウィンドウ

のタブ内にスレッドダンプを出力できます。

312

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

JSF/JPA を利用して J2EE アプリケーションを開発する場合,設定が必要です。ここではそれぞれの設定

手順について説明します。

付録 L.1 JSF を利用する場合

JSF を利用して,J2EE アプリケーションを開発する場合,ユーザー・ライブラリーやファセットを設定す

る必要があります。

JSF を利用する場合に必要な作業の流れを次に示します。

図 L‒1 JSF を利用する場合に必要な作業の流れ

それぞれの作業の概要を説明します。

1. ユーザー・ライブラリーの設定

ライブラリーの設定」を参照してください。

2. ファセットの設定

ファセットの設定をします。詳細は,「(2) ファセットの設定」を参照してください。

3. JSF 2.1 を利用する場合に必要な設定

ファセットの設定で JSF のバージョンを「2.1」と指定した場合は,追加の手順が必要です。詳細は,

「(3) JSF 2.1 を利用する場合に必要な設定」を参照してください。

以降で,これらの手順について説明します。

(1) ユーザー・ライブラリーの設定

ユーザー・ライブラリーを設定する手順を次に示します。

1. Eclipse のメニューから[ウィンドウ]−[設定]を選択します。

[設定]ダイアログが表示されます。

2.[設定]ダイアログの左ペインで[Java]−[ビルド・パス]−[ユーザー・ライブラリー]を選択し

ます。

[ユーザー・ライブラリー]ページが表示されます。

313

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

3.[新規]ボタンをクリックします。

[新規ユーザー・ライブラリー]ダイアログが表示されます。

314

4.[ユーザー・ライブラリー名]に任意の名前を指定して,[OK]ボタンをクリックします。

[定義済みのユーザー・ライブラリー]に作成したユーザー・ライブラリーが表示されます。

5.[定義済みのユーザー・ライブラリー]で作成したユーザー・ライブラリーを選択し,[JAR の追加]ボ

タンをクリックします。

[JAR の選択]ダイアログが表示されます。

6.[JAR の選択]ダイアログで,[ファイル名]に追加する jar を指定して,[開く]ボタンをクリックし

ます。

作成したユーザー・ライブラリーに指定した jar が追加されます。

ユーザー・ライブラリーに追加する jar は次のとおりです。

• <Developer のインストールディレクトリ>\CC\lib\cjsf.jar

• <Developer のインストールディレクトリ>\CC\lib\cjstl.jar

• <Developer のインストールディレクトリ>\CC\lib\validation-api.jar

7.[設定]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

設定が保存されます。

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

!

注意事項

デバッグ環境で,JSF を利用する J2EE アプリケーションを実行するには,次の jar について J2EE サーバ側

の設定が必要です。

• <Developer のインストールディレクトリ>\CC\lib\cjsf.jar

• <Developer のインストールディレクトリ>\CC\lib\cjstl.jar

設定の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Web コンテナ)」の

「3.4 クラスパスの設定(開発環境の設定)」を参照してください。

(2) ファセットの設定

ファセットを設定する手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,JSF を利用する動的 Web プロジェクトを選択します。

2. Eclipse のメニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[プロジェクト・ファセット]を選択し

ます。

[プロジェクト・ファセット]ページが表示されます。

4.[プロジェクト・ファセット]で[JavaServer Faces]にチェックを入れ,バージョンに「2.0」また

は「2.1」を選択します。

[プロジェクト・ファセット]ページに「Further configuration required」または「Further configuration available」のリンクが表示されます。

バージョンに「2.1」を指定した場合は,ファセットの設定のあとに追加の手順が必要です。追加の手

順については「(3) JSF 2.1 を利用する場合に必要な設定」を参照してください。

315

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

5. 手順 4 で表示されたリンクをクリックします。

[ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログが表示されます。

316

6.[ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログで,次の項目を指定します。

• [種類]に「ユーザー・ライブラリー」を選択します。

• 表示されるユーザー・ライブラリーリストで,作成した JSF のユーザー・ライブラリーをチェック

します。

• [Include libraries with this application]のチェックを外します。

7.[OK]ボタンをクリックします。

8.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

(3) JSF 2.1 を利用する場合に必要な設定

JSF 2.1 を利用する場合の追加手順を次に示します。

1. faces-config.xml をエディタで開きます。

2. バージョンを変更します。

次の項目を変更します。

• <faces-config>タグの version 属性を「2.0」から「2.1」に変更します。

• xsi:schemaLocation 属性のスキーマファイル名を「web-facesconfig_2_0.xsd」から「webfacesconfig_2_1.xsd」に変更します。

3. JSF 2.1 で追加された要素を利用する場合は追加します。

JSF 2.1 で追加された要素を追加します。

インターネットに接続できる環境では,[ソース]タブでのコンテンツ・アシストや[アウトライン]

ビューを利用した要素を追加できます。

(4) web.xml 編集時の注意事項

JSF を利用するための設定をすると,web.xml に次の定義が設定されます。修正または削除してください。

• <context-param>タグ

• javax.faces.STATE_SAVING_METHOD

「client」が指定されます。必要に応じて,「server」に修正してください。

• javax.servlet.jsp.jstl.fmt.localizationContext

必要に応じて修正または削除してください。

• <listener>タグ

• com.sun.faces.config.ConfigureListener

web.xml では設定する必要がないため,削除してください。

付録 L.2 JPA を利用する場合

JPA アプリケーションを開発する場合,ファセットの設定が必要です。

ファセットを設定する手順を次に示します。

1.[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,JPA を利用する動的 Web プロジェクトまたは EJB プ

ロジェクトを選択します。

2. Eclipse メニューから[プロジェクト]−[プロパティ]を選択します。

[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。

3.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[プロジェクト・ファセット]を選択し

ます。

[プロジェクト・ファセット]ページが表示されます。

317

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

4.[プロジェクト・ファセット]で[JPA]にチェックを入れ,バージョンに「2.0」を指定します。

[プロジェクト・ファセット]ページに「Further configuration required」または「Further configuration available」が表示されます。

318

5. 手順 4 で表示されたリンクをクリックします。

[ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログが表示されます。

付録 L JSF/JPA を利用する場合に必要な設定

6.[ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログに次の項目を入力します。

• [Platform]に「Generic 1.0」を指定します。

• [JPA implementation]の[種類]に「ライブラリー構成を無効にする」を指定します。

7.[OK]ボタンをクリックします。

8.[プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

319

付録 M JavaMail の使用例

付録 M JavaMail の使用例

JavaMail は,Web アプリケーション,または EJB アプリケーションで使用できます。ここでは,JavaMail

の送信方法を説明します。JavaMail は,次の手順で送信します。

1. Session オブジェクトの取得

2. メッセージの作成

3. メッセージの送信

なお,以降の説明では,次のクラスのパッケージ名を省略します。

• javax.mail.NoSuchProviderException

• javax.mail.Session

• javax.mail.Transport

• javax.mail.MessagingException

• javax.mail.internet.MimeMessage

• javax.mail.internet.InternetAddress

付録 M.1 Session オブジェクトの取得

Session オブジェクトの取得方法および設定方法には,メールコンフィグレーションを使用する場合と,

メールコンフィグレーションを使用しない場合があります。ここでは,それぞれの Session オブジェクト

の取得方法と設定方法を説明します。

(1) メールコンフィグレーションを使用する場合

ここでは,メールコンフィグレーションを使用する場合の Session オブジェクトの取得方法と設定方法を

説明します。

(a) メールコンフィグレーションの設定

メールコンフィグレーションを取得する前に,メールコンフィグレーションの設定とリソースのリンク解決

をします。メールコンフィグレーションの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリ

ケーション設定操作ガイド」の「6.3 メールコンフィグレーションの設定」を参照してください。リソー

スのリンク解決については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の

「9.3.2 メールコンフィグレーションのリファレンス定義」を参照してください。

メールコンフィグレーションの設定例を示します。属性ファイルを次のように作成します。

<?xml version="1.0" encoding="MS932"?>

<!DOCTYPE hitachi-mail-property PUBLIC

'-//Hitachi, Ltd.//DTD Mail Property 7.0//EN'

'http://localhost/hitachi-mail-property_7_0.dtd'>

<hitachi-mail-property>

<description>メール属性ファイルの例</description>

<display-name>TheMailSession</display-name>

<from>[email protected]</from>

<server>MyMailServer</server>

<runtime/>

</hitachi-mail-property>

次に,リソースの属性設定コマンドを使って,属性ファイルをリソースとして登録します。コマンドの指定

例を示します。

320

付録 M JavaMail の使用例 cjsetresprop -type mail -resname TheMailSession -c mail.xml

(b) メールコンフィグレーションの取得

メールコンフィグレーションは,アノテーションまたは JNDI を使用して取得します。それぞれの取得方法

を説明します。

• アノテーションを使用したメールコンフィグレーションの取得

アノテーションを使用する場合は,次のような記述をしてメールコンフィグレーションを取得します。

// フィールド変数

// アノテーションによるリソースの設定

@Resource(mappedName="TheMailSession")

Session session;

• JNDI を使用したメールコンフィグレーションの取得

アノテーションを使用しない場合は,リソースのリンク解決をして,JNDI を使用してメールコンフィ

グレーションを取得します。

Session session = null; try {

javax.naming.InitialContext initial =

new javax.naming.InitialContext();

session = (Session) initial.lookup("java:comp/env/TheMailSession");

} catch (javax.naming.NamingException e) {

// リソースが見つからなかった等

}

(2) メールコンフィグレーションを使用しない場合

メールコンフィグレーションを使用しない場合は,Session クラスのファクトリメソッドを使用して,

Session オブジェクトを取得できます。この場合,メールコンフィグレーションで設定する項目は取得でき

ないので,プログラム内で設定する必要があります。 java.util.Properties prop = new java.util.Properties();

// mail.hostプロパティを設定。

// 他、mail.transport.protocol、mail.user、mail.from等必要なプロパティを設定。 prop.setProperty("mail.host", "smtp.example.com");

Session session = Session.getInstance(prop);

付録 M.2 メッセージの作成

送信するメッセージを作成します。

メッセージの内容に,次の項目を設定してください。

• From ヘッダフィールド

引数を設定しない場合は,InternetAddress クラスの getLocalAddress メソッドの戻り値が From

ヘッダフィールドに設定されます。メールコンフィグレーションを使用した場合は,メールコンフィグ

レーションで設定した From ヘッダフィールドの値がメッセージに設定されます。

• To ヘッダフィールド

MimeMessage.RecipientType.TO の代わりに MimeMessage.RecipientType.CC,

MimeMessage.RecipientType.BCC を指定することで,CC,BCC ヘッダフィールドを設定できま

す。

• Subject ヘッダフィールド charset パラメタを指定しない場合は,mail.mime.charset プロパティの値がエンコードに使用されま

す。

321

付録 M JavaMail の使用例

• ユーザ定義フィールド

• メール本文

メールの内容にコンテントタイプ text/plain として本文を設定します。また,charset パラメタを指定

しない場合は,mail.mime.charset プロパティの値がエンコードに使用されます。

• Date ヘッダフィールド

メッセージ内容の設定例を示します。

MimeMessage msg = new MimeMessage(session); try{

// Fromヘッダフィールドの設定

msg.setFrom();

// Toヘッダフィールドの設定

msg.setRecipients(MimeMessage.RecipientType.TO, "[email protected]");

// Subjectヘッダフィールドの設定

msg.setSubject("メッセージ主題", "ISO-2022-JP");

//ユーザ定義フィールドの設定

msg.setHeader("MyHeader", "MySendMailClient");

// メール本文の設定

msg.setText("メールメッセージ本文", "ISO-2022-JP");

// Dateヘッダフィールドの設定

msg.setSentDate(new java.util.Date());

} catch (MessagingException e) {

// メールアドレスの解析失敗等

}

付録 M.3 メッセージの送信

Transport クラスの send メソッドを使用して,メッセージを送信します。 try {

Transport.send(msg);

} catch (MessagingException e) {

// メッセージの送信に失敗した場合

}

また,複数のメッセージを送信する場合は,Transport オブジェクトを作成することで,1 接続で複数の

メッセージを送信できます。

// Transportクラスのオブジェクトを得る

Transport transport = null; try {

transport = session.getTransport("smtp");

} catch (NoSuchProviderException e) {

// プロバイダが見つからない場合

// デフォルトの設定ではSMTPプロバイダが設定されているため発生しない

} try {

// SMTPサーバへの接続

transport.connect();

// 送信前に、ヘッダの更新を行う

msg.saveChanges();

// メッセージの送信

transport.sendMessage(msg, msg.getAllRecipients());

// 複数のメッセージを送信する場合sendMessage()メソッドを繰り返し呼び出す。

// transport.sendMessage(msg2, msg2.getAllRecipients());

// ...

} catch (MessagingException e) {

// SMTPサーバへの接続、メッセージの送信失敗時

} finally {

try{

322

付録 M JavaMail の使用例

// SMTPサーバからの切断

transport.close();

}catch(MessagingException e){

// サーバ切断失敗時

}

}

付録 M.4 電子メールアドレス指定時の注意事項

次のクラスのメソッドには,電子メールアドレスは RFC822 に準拠した電子メールアドレスを指定してく

ださい。

• javax.mail.internet.MimeMessage

• javax.mail.internet.InternetAddress

• javax.mail.Transport

• 上記三つのクラスを継承したクラス

ただし,これらのメソッドに対して電子メールアドレスの検証をしない場合や,検証をする API が RFC822

に違反する電子メールアドレスをエラーとしない場合があるので注意してください。

323

付録 N 用語解説

付録 N 用語解説

マニュアルで使用する用語について

マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB 基盤 用語解説」を参照してください。

324

索引

数字

1 台のマシンで開発・テストする場合の構成 7

A

application.xml の移行方法 297

application.xml 編集時の注意事項 117

C

CMP フィールドおよび CMR フィールドの命名規則

118

Connector 属性ファイルのエクスポート 186

[CONNECT]ダイアログ 77

<context-root>タグの設定 118

cosminexus.xml エディタの[概要]タブの基本操作

131

cosminexus.xml エディタの構成 129 cosminexus.xml エディタの操作方法 129 cosminexus.xml エディタの表示方法 129

cosminexus.xml の作成 125

D

DB_PORT(ポート番号) 261

DB_SIZE(データベースの領域サイズ) 261

DD 作成時の注意事項 118

DD の編集 117

Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が

07-20 以降の場合) 284

Developer Version 7 からの移行(移行前の環境が

07-20 より前の場合) 286

Developer Version 8 からの移行(MyEclipse からの

移行の場合) 274

Developer Version 8 からの移行(WTP からの移行

の場合) 283

Developer Version 9 からの移行 273

Developer で開発する J2EE アプリケーションの形式

9

Developer で提供する機能 5

Developer による J2EE アプリケーション開発の特長

2

Developer のアンインストール 72

Developer のインストール 26

Developer のディレクトリ構成 27

Developer を再インストールするときの注意事項 27

<display-name>タグの設定 117

<display-name>タグ編集時の注意事項 119, 120

DTD に従っていない ejb-jar.xml の取り扱い 118

E

EAR ファイルの構成例 12

EAR ファイルの作成 180

EAR プロジェクト(アーカイブ形式)のリソースの移

行 287

EAR プロジェクト(展開ディレクトリ形式)のリソー

スの移行 289

EAR プロジェクトでエクスポートしたビルドファイ

ルの修正方法 300

EAR プロジェクトの移行 295

EAR プロジェクトのプロパティの移行 298

EAR プロジェクトのリソースの移行 296

Eclipse 以外のツールで J2EE サーバを起動している

場合 171

Eclipse 以外のツールで同じ名称の J2EE アプリケー

ションをインポートしている場合 171

Eclipse 環境のセットアップ 48

Eclipse セットアップ機能 6

Eclipse セットアップ機能実行時の注意事項 47

Eclipse セットアップ機能を使用したセットアップ 47

Eclipse と Eclipse 以外のツールを併用する場合の注

意事項 171

Eclipse との連携によるスムーズな J2EE アプリケー

ション開発 2

Eclipse のアンセットアップ 263

Eclipse のインストール 250

Eclipse のインストールの手順 250

[Eclipse のインストール]ページ 49

Eclipse の起動 245

Eclipse の設定変更(任意の作業) 55

Eclipse の動作確認用サンプルプロジェクト 240

Eclipse のトレースログ 271

Eclipse プロジェクトの作成 102

Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発 91

Eclipse を使用した J2EE アプリケーションの開発で

使用する機能 5

EJB QL での 2 バイトコードの使用について 118

<ejb>タグの設定 118

EJB プロジェクトの作成 103, 214

EJB プロジェクトのビルド 181

EJB プロジェクトのビルドファイルの例 181

325

索引

EJB を使用した Web サービスクライアントの開発

213

EJB を使用した Web サービスクライアントの開発の

流れ 213

<ejb-client-jar>タグの使用について 119

ejb-jar.xml の編集 215

ejb-jar.xml 編集時の注意事項 118

EJB-JAR 属性の編集 132

EJB-JAR ファイル 13

EJB-JAR ファイルの作成 305

EJB-JAR プロジェクトでエクスポートしたビルド

ファイルの修正方法 301

EJB-JAR プロジェクトの移行 293

EJB-JAR プロジェクトのプロパティの移行 299

EJB-JAR プロジェクトのリソースの移行 291, 293

Entity Bean 属性の編集 136

H

HiRDB SQL Executer のインストール 76

I

INPUT_FILE_DIR(入力ファイルのディレクトリ)

262

J

J2EE アプリケーション開発の流れ 14

J2EE アプリケーションの開発サイクル 14

J2EE アプリケーションの開発手順 15

J2EE アプリケーションの実行 170

J2EE アプリケーションのテスト 143

J2EE アプリケーションのテストの流れ 144

J2EE アプリケーションのデバッグ 168

J2EE アプリケーションのデプロイとデバッグ 199,

205, 213, 215, 217

J2EE アプリケーション配布の流れ 178

[J2EE サーバー・ランタイム]ページ 99

J2EE サーバの起動と停止 164

J2EE サーバの作成 247

J2EE サーバのデバッグ起動 172

J2EE サーバへのデプロイ・デバッグ 3

J2EE サーバへのプロジェクトの公開 166

JavaMail の使用例 320

JavaVM のセキュリティポリシーの設定 254

javax.mail.internet.InternetAddress 323 javax.mail.internet.MimeMessage 323 javax.mail.Transport 323

Java アプリケーションのデバッグ 210

Java アプリケーションを使用した Web サービスク

ライアントの開発 206

Java アプリケーションを使用した Web サービスク

ライアントの開発の流れ 206

Java ソース・WSDL・XSD の生成 201

Java ソースの生成 195, 208, 212, 214, 216

Java プロジェクトからのバッチライブラリの削除

225

Java プロジェクトの作成 207, 223

Java プロジェクトへのバッチライブラリの追加 224

JAX-WS エンジンを利用するための設定 191

JDK の確認 52

JIS X0213:2004 に含まれる Unicode の補助文字を

使用する場合の注意事項 19

L

<load-on-startup>タグ指定時の注意事項 120

M

[Management Server 管理ユーザの設定]ページ 41

[Management Server 管理ユーザの設定変更]ペー

ジ 60

Management Server リモート管理機能 6

Management Server リモート管理機能の設定 254

MessageDrivenBean 属性の編集 138

MyEclipse で作成したプロジェクトの移行 285

N

[New Dynamic Web Project]ダイアログ 102

[New EAR Application Project]ダイアログ 107

[New EJB Project]ダイアログ 103

[New Java Utility Module]ダイアログ 105

P

PSWD(パスワード) 261

R

RDAREA_DIR(RD エリアを作成するディレクトリ)

261

RD エリアの削除 81

RD エリアの削除の流れ 81

RD エリアの追加 80

RD エリアの追加と削除 80

RD エリアの追加の流れ 80

RD エリアの閉塞 81

RD エリア用ファイル領域の初期化 80

RD エリアを指定したテーブル作成 81

326

索引

Relationship の設定の注意事項 119

<run-as>タグと Web コンテナの認証の関連につい

て 120

S

<security-constraint>タグの設定 122

<security-constraint>タグの複数定義 123

SEI を起点とした Web サービスの開発 200

SEI を起点とした Web サービスの開発の流れ 200

Servlet 2.4 以降の仕様でサポートされない web.xml

の要素 122

Servlet 2.4 以降で追加,変更された仕様についての注

意事項(web.xml) 122

Session Bean 属性の編集 133

Session オブジェクトの取得 320

T

<taglib-location>タグに指定したパスの大文字,小

文字が異なる場合の動作 122

U

<url-pattern>の改行コード 123

USRID(認可識別子) 261

W

WAR 属性の編集 140

WAR ファイル 13

WAR プロジェクトでエクスポートしたビルドファイ

ルの修正方法 302

WAR プロジェクトの移行 294

WAR プロジェクトのプロパティの移行 299

WAR プロジェクトのリソースの移行 290, 295

web.xml の DOCTYPE 宣言の注意事項 122

web.xml の記述内容とサーバの動作 120

web.xml の編集 198, 203, 212

web.xml 編集時の注意事項 119

Web アプリケーションを使用した Web サービスク

ライアントの開発 210

Web アプリケーションを使用した Web サービスク

ライアントの開発の流れ 210

Web コンテナ単位でのエラーページのカスタマイズ

123

[Web サービス (SEI 起点)]ダイアログ 202

[Web サービス (SEI 起点)]ページ 202

[Web サービス (WSDL 起点)]ダイアログ 195

[Web サービス (WSDL 起点)]ページ 195

Web サービス開発時の前提条件 190

Web サービス開発時の注意事項 191

[Web サービス・クライアント]ダイアログ 209

Web サービスクライアントの開発 206

Web サービスクライアントの実装 210, 212, 215,

217

[Web サービス・クライアント]ページ 209

Web サービス実装クラスの作成 201

Web サービスの開発 189

Web サービスの開発の前提環境 190

Web サービスの開発をする場合の実行時の権限 190

Web サービスの実装 197

<web-uri>タグの設定 118

Windows 8,Windows 7 または Windows 8.1 使用

時の注意事項 18

WSDL ファイルの作成 194

WSDL ファイルの取得 208, 212, 214, 216

WSDL を起点とした Web サービスの開発 193

WSDL を起点とした Web サービスの開発の流れ

193

WTP コネクタ 5

WTP プロジェクトへの移行手順 292

アーカイブ形式の J2EE アプリケーション 12

アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの概要 12

アーカイブ形式の J2EE アプリケーションの構成 12

アーカイブの作成 304

アクセスする URL パターンの定義の注意事項 120

アブストラクトスキーマ名の指定時の注意事項 119

アプリケーションサーバが提供するコマンドの使用

18

アプリケーションサーバが提供する定義ファイルの更

新 19

アプリケーションサーバでサポートする DD につい

て 117

アプリケーションディレクトリ 10

アプリケーションディレクトリの構成例 11

アンセットアップ 65

[アンセットアップの確認]ページ 65

[アンセットアップの完了]ページ 66, 69

[アンセットアップ - 開発環境インスタントセット

アップ]ダイアログ 65

移行後の WTP の環境で必要な作業 283

移行対象となるプロジェクト 286

移行対象となるリソース 287

移行前の WTP の環境で必要な作業 283

一般ユーザが実行する場合の注意事項 190

327

索引

インストール後のディレクトリ構成 26

[インストール済みの JRE]ページ 52

インストールとセットアップの流れ 24

[インポート]ダイアログ 111

運用管理ポータルでの設定変更 269

運用管理ポータルへのログイン 269

エラーページ設定時の注意事項 120

エラーログの採取 270

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作

成 106, 199, 205, 212, 215

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビ

ルド 184

エンタープライズアプリケーションプロジェクトのビ

ルドファイルの例 184

エンタープライズアプリケーションプロジェクトへの

モジュールの追加 199, 205, 212, 215

開発環境インスタントセットアップ機能 6

開発環境インスタントセットアップ機能および

Eclipse セットアップ機能実行時の情報の採取 271

開発環境インスタントセットアップ機能および

Eclipse セットアップ機能の実行 18

開発環境インスタントセットアップ機能および

Eclipse セットアップ機能を使用しないデバッグ環

境の構築手順 249

開発環境インスタントセットアップ機能でセットアッ

プする環境の設定値 32

開発環境インスタントセットアップ機能を使用したデ

バッグ環境のセットアップ 29

開発環境の簡易構築 4

開発環境のマシン構成 7

開発用データベースの標準提供 4

簡易構築定義ファイルの作成 253

環境構築/運用時の注意事項 20

環境変数 191

環境変数の設定 27

管理者が実行する場合の注意事項 190

管理者特権で実行する必要がある操作 18

既存の Web サービスを使用した Web サービスクラ

イアントの開発 215

既存の Web サービスを使用した Web サービスクラ

イアントの開発の流れ 216

旧バージョンで使用していた Eclipse とは異なるバー

ジョンの Eclipse を使用する場合 251

クエリメソッドのタグを記述するときの注意事項 119

組み込み DB プロンプトの起動 80

組み込みデータベース 74

組み込みデータベースの開始 245

組み込みデータベースの開始および停止 146

組み込みデータベースの構築手順 256

組み込みデータベースの削除 262

[組み込みデータベースのセットアップ]ページ 42

組み込みデータベースの操作 77

組み込みデータベースのテーブルの作成の流れ 74

組み込みデータベースの動作制御の設定 83

組み込みデータベースへの接続 77

[組み込みデータベースユーザの設定]ページ 36, 43

組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目

260

ゲートウェイ指定機能を使用する場合の注意事項 122

構成情報の採取 270

異なるマシンで開発・テストする場合の構成 7

コンソールへの情報出力の設定 255

[コンパイラー]ページ 53

[サーバー・ランタイム環境]ページ 98

サーバ管理コマンドで起動した J2EE サーバでのデ

バッグ 172

サーバの作成 147

サーバランタイムの作成 98, 245

サンプルプロジェクト(Bank)のインポート 246

サンプルプロジェクト(Bank)の実行 247

サンプルプロジェクトの概要 240

サンプルプロジェクトの構成 242

サンプルプロジェクトの実行手順 245

サンプルプロジェクトの前提環境 241

サンプルプロジェクトの提供形態と格納先 243

サンプルプロジェクトのディレクトリ構成 243

サンプルプロジェクトの内容 240

328

索引

システム構築 253

システム定義,ユーザ定義,およびテーブル定義を同

時に実施してデータベースを構築する方法 258

実行環境への Connector 属性ファイルのインポート

188

実行環境への J2EE アプリケーションのインポート

187

実行環境への J2EE アプリケーションの配布 177

[実行構成]ダイアログ 234

指定したエラーページが表示されたレスポンスのス

テータスコード 123

障害時に必要となる情報の採取方法 270

ショートカットを使用した組み込みデータベースの開

始および停止 19

[新規サーバー]ダイアログ 147

[新規サーバー・ランタイム] 98

[新規]ダイアログ 195

制限されたフォルダに対する Eclipse からの操作 19

セキュリティロール使用時の設定について 120

セキュリティロールリファレンスの設定について 119

セッションタイムアウトの設定時の注意事項 119

[設定変更の完了]ページ 62

[設定変更 - 開発環境インスタントセットアップ]ダイ

アログ 60

セットアップする環境の設定内容 30

[セットアップの確認]ページ 37, 45

[セットアップの完了]ページ 37, 45, 50

[セットアップの種類の選択]ページ 35, 39

[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]

ダイアログ 35, 39

属性の編集(cosminexus.xml) 132

ソケット操作のブロックのタイムアウト設定変更 56

そのほかのアプリケーションの開発 17

定義情報と編集するファイルの種類 116

データベース構築後にユーザ定義およびテーブル定義

を行う方法 256

テーブルの作成 78, 246

テーブルの参照 79

デバッグ環境と Eclipse 環境をセットアップする機能

6

デバッグ環境のアンセットアップ 65

デバッグ環境のカスタムセットアップ 39

デバッグ環境の構築手順(開発環境インスタントセッ

トアップ機能および Eclipse セットアップ機能を使

用しない場合) 249

デバッグ環境のシステムのチューニング 269

デバッグ環境の設定〔バッチアプリケーション〕 227

デバッグ環境の設定変更 60

デバッグ環境の標準セットアップ 35

[デバッグ構成]ダイアログ 172, 227

デバッグの実行 174

デバッグの実行〔バッチアプリケーション〕 231

展開ディレクトリ形式 3

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーション 9

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの概

要 9

展開ディレクトリ形式の J2EE アプリケーションの構

成 11

展開ディレクトリ形式の利用による開発効率の向上 3

電子メールアドレス指定時の注意事項 323

動的 Web プロジェクトの作成 102, 212

動的 Web プロジェクトのビルド 182

動的 Web プロジェクトのビルドファイルの例 182

トレース取得ポイントの一覧表示,および編集・削除

156

トレース取得ポイントの切り替え 153

トレース取得ポイントの設定 155

トレースログの採取 271

バージョンアップ時の注意事項 284

バッチアプリケーションの開発の流れ 220

バッチアプリケーションの強制停止 236

バッチアプリケーションの作成 226

バッチアプリケーションの実行 234

[バッチ・アプリケーションの選択]ダイアログ 232

バッチアプリケーションのデバッグ 227

バッチサーバの環境構築 222

バッチサーバの停止 237

ビルドファイルの移行 300

ビルドファイルの作成 180

ビルドファイルの編集・実行 180

329

索引

[ファイル・システム]ページ 112

フィルタ機能を使用する場合の定義 124

複数の Web サービスの開発 192

プログラムのインストール 18

プロジェクトの作成 194, 201

プロジェクトのデバッグの設定 172

プロジェクトのビルド 300

プロジェクトのプロパティの移行 298

[ポート番号の設定]ページ 43

[ポート番号の設定変更]ページ 60

メールコンフィグレーションの取得 321

メールコンフィグレーションの設定 320

メールコンフィグレーションを使用しない場合 321

メッセージの作成 321

メッセージの送信 322

ユーザ拡張性能解析トレース 4

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイル 4

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのインポー

ト 152

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのエクス

ポート 160

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成およ

び設定 151

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成およ

び設定の流れ 151

ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集 153

ユーザ拡張性能解析トレースの設定 162

ユーザ拡張性能解析トレースの利用による J2EE アプ

リケーションの性能解析 4

ユーザ拡張性能解析トレースを使用した J2EE アプリ

ケーションのテスト支援機能 6

[ライブラリーの追加]ダイアログ 224

リクエストで使用する場合の注意事項 20

リソースアダプタのインポート 111

リソースアダプタのプロパティ設定 263

リダイレクトによるエラーページの生成 124

リモート管理機能へのログインおよびログアウト 94

リロード機能 3, 10

ローカル変数情報の出力の設定 53

[ログイン - リモート管理]ダイアログ 94, 228

330

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