APEXi AFC neo サブコンピュータ 取り扱い説明書
AFC neo は、エアフロセンサや圧力センサ信号をもとに、エンジン回転数ごとに細かく燃料の調整ができるサブコンピュータです。エアクリーナやマフラ交換のライトチューンでも、程度差はありますが空燃比のズレが発生します。これは吸排気効率が上がり吸入空気量が 多くなった為ではなく、エアフロセンサを通過する空気の流れかたが変わり、エアフロセンサで検出された空気量と実際の空気量とに差が生じてしまう為です。AFC neo でこの差を補正して本来の空燃比やモア パワーを狙ったセッティングにすることが可能です。また、V T E C コントロール機能やエンジンストール防止機能などの多彩な機能を備えています。さらに豊富なモニタ機能により、車両のコンディションを確認するメータとして使用することもできます。
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取 り 扱い説 明 書
このたびは AFC neo( 商品コード:401-A017、以下、本製品とする ) のお買い上げ、
まことにありがとうございます。
本製品を正しくご使用いただくために、この取り扱い説明書 ( 以下、本書とする ) を
よくお読みくださるよう、お願い申し上げます。また、本書は本製品を使用する際、
すぐに取り出せる場所に保管してくださるよう、お願い申し上げます。
車両への適合についてご不明な点は、本書裏表紙記載のお問い合わせ先までご連絡く
ださい。
本製品を他のお客様にお譲りになる際は、本書もあわせてお譲りくださるよう、お願
い申し上げます。
2
目 次
1. 安全上の注意
表示の説明…………………………………………………………………………………………………………………………… 3
安全上の注意………………………………………………………………………………………………………………………… 4
警告 …………………………………………………………………………………………………………………… 4
注意 …………………………………………………………………………………………………………………… 5
お 願 い ………………………………………………………………………………………………………………… 6
2. はじめに
仕様および動作環境………………………………………………………………………………………………………………… 7
特徴…………………………………………………………………………………………………………………………………… 7
パーツリスト………………………………………………………………………………………………………………………… 8
3. 初期設定
本製品をご使用になるまでの手順………………………………………………………………………………………………… 9
4. 機能・操作説明
全項目一覧…………………………………………………………………………………………………………………………… 10
各部名称・操作説明………………………………………………………………………………………………………………… 12
5. モニタメニュ
基本操作……………………………………………………………………………………………………………………………… 14
Digital ……………………………………………………………………………………………………………………………… 15
Analog ………………………………………………………………………………………………………………………………… 16
Multi ………………………………………………………………………………………………………………………………… 17
6. セッティングメニュ
Air Map ……………………………………………………………………………………………………………………………… 18
Air Map Graph ……………………………………………………………………………………………………………………… 20
Thr Point …………………………………………………………………………………………………………………………… 21
Dec Air ……………………………………………………………………………………………………………………………… 23
V/T Control ………………………………………………………………………………………………………………………… 25
V/T Unmatch ………………………………………………………………………………………………………………………… 27
7. etc. メニュ
Model Select ………………………………………………………………………………………………………………………… 29
Mode Select ………………………………………………………………………………………………………………………… 30
Car Select (Thr Setting) ………………………………………………………………………………………………………… 31
Sensor Select ……………………………………………………………………………………………………………………… 32
Analog Scale ………………………………………………………………………………………………………………………… 34
Warning Set ………………………………………………………………………………………………………………………… 35
Display Set ………………………………………………………………………………………………………………………… 36
Sensor Check ………………………………………………………………………………………………………………………… 39
Initialize …………………………………………………………………………………………………………………………… 40
Program Ver. ………………………………………………………………………………………………………………………… 40
Setting note ………………………………………………………………………………………………………………………… 42
8. トラブルシューティング
こんなときは ? ……………………………………………………………………………………………………………………… 44
9. その他
保証について
改定の記録
お問い合わせ先
1. 安全上の注意
本製品を安全にご使用いただくために、ご使用の前に「安全上の注意」をよくお読みください。
表示の説明
本書には、お使いになる方や周囲の方への危害や財産への損害等を未然に防ぎ、本製品を
安全にご使用いただくための注意事項を表示しています。
それぞれの表示の意味は下記のようになっておりますので、内容をご確認の上、本書をお
読みください。
警告
この表示を無視して使用した場合は、使用者や第三者が死亡、
または重傷を負うことが想定されます。
注意
この表示を無視して使用した場合は、使用者や第三者が傷害を
負うこと、または物的損害の発生が想定されます。
お 願 い
この表示を無視して使用した場合は、本製品本来の性能が発揮できない、
または故障を誘発することが想定されます。
3
4
安全上の注意
警 告
□ 弊社指定の方法以外で使用しない
本製品ならびに付属品を、本書記載以外の方法で使用した場合は事
故を誘発したり、火災や感電、故障の原因になることがあります。
また、その際に生じた損害や損失に対する補償には一切応じられま
せん。
□ 対応車両以外に使用しない
別冊、車種別配線図に記載の無い車両での動作は保証できません。
対応車両以外に使用した場合は事故を誘発したり、火災や故障の原
因になることがあります。
□ 運転中に操作・注視しない
運転者は走行中に本製品を操作したり注視してはいけません。
運転操作に支障をきたし、事故を誘発することがあります。
□ 分解や改造、修理を行わない
お客様による分解や改造、修理はおやめください。
事故を誘発したり、火災や破損の原因になる場合があります。
内部で高電圧を使用しているため感電の恐れがあります。
注 意
□ 動作環境を厳守する
本製品の仕様および動作環境(7ページ)を超える環境で使用し
た場合の動作は保証できません。
動作不良を起こしたり、火災や故障の原因になることがあります。
□ 水気のある場所、湿気の多い場所で使用しない
動作不良を起こしたり、故障の原因になることがあります。
□ 落下させたり強いショックを与えたりしない
動作不良を起こしたり、火災や故障の原因になることがあります。
□ 異常が見られたら使用を中止する
煙が出ている、異臭がする等の異常が見られた場合はただちに使
用を中止し、本書裏表紙記載のお問い合わせ先までご連絡くださ
い。
5
6
お 願 い
コネクタを取り外す場合はハーネスを引っ張らず、コネクタを持っ
て取り外してください。
また、ハーネスに無理な力がかからない状態で使用してください。
取り付け場所やハーネスの取り回しによっては、ラジオ・テレビ
等に雑音が入る可能性があります。
通電中に熱を発する部分がありますが、異常ではありません。
修理時はメモリ内容を初期化した、弊社出荷状態でのご返却となり
ます。大事な設定データはメモなどを取り、大切に保管しておいて
ください。
同一表示パターンで長時間点灯しますと若干の輝度ムラガ発生する
ことがあります。美しい表示品質を保つため、同一表示パターンを
避けていただくことをお薦めします。
2. はじめに
このたびは本製品のお買い上げ、まことにありがとうございます。
本製品を正しくご使用いただくために、本書をよくお読みくださるよう、お願い申し上げます。
仕様および動作環境
電源:直流 (DC)10 ~ 16[V]
別冊、車種別配線図記載のあるバッテリ電圧が 12 [V] の車両
周囲温度:0 ~ 60[℃]
結露なきこと。
直射日光が当たらないこと。
□ 仕様を超えた条件で使用しない
注意
仕様を超えた条件で使用すると動作不良を起こしたり、火災や故
障、事故の原因になることがあります。
特徴
AFC neo はエアフロセンサや圧力センサ信号をもとに、エンジン回転数ごとに細かく燃料
の調整ができるサブコンピュータです。エアクリーナやマフラ交換のライトチューンでも、
程度差はありますが空燃比のズレが発生します。これは吸排気効率が上がり吸入空気量が
多くなった為ではなく、エアフロセンサを通過する空気の流れかたが変わり、エアフロセ
ンサで検出された空気量と実際の空気量とに差が生じてしまう為です。AFC neo でこの差
を補正して本来の空燃比やモア パワーを狙ったセッティングにすることが可能です。ま
た、V T E C コントロール機能やエンジンストール防止機能などの多彩な機能を備えていま
す。さらに豊富なモニタ機能により、車両のコンディションを確認するメータとして使用
することもできます。
□ 世界初、カラー FED 大画面モニタ採用
□ デジタル表示、アナログ表示の他、デジタル+アナログ複合のマルチ表示など、
多彩なモニタ表示
□ 燃料補正は、初心者向けの『EASY』、プロフェッショナル向けの『PRO』の 2 パ
ターンを用意
□ VTEC コントロール機能はエンジン回転数設定の他、吸気管圧力やスロットル開
度の設定が可能
□ 設置場所を選ばない左右反転機能を搭載
□ バッテリを外しても初期化されないバッテリレスメモリ
7
8
パーツリスト
本製品取り付けの前に、必ずパーツリストと照合し、欠品や異品のないことを確認してから取り付
けてください。パーツリストと相違があった場合はお買い求めの販売店、または本書裏表紙記載の
お問い合わせ先までご連絡ください。
① 本体 ( 本製品 ) ② 取り扱い説明書 ( 本書 ) ③ 車種別配線図
④ 保証書
1 台
⑤ 信号ハーネス
1 冊
⑥ オスギボシ
1 冊
⑦ オススリーブ
1 枚
⑧ メスギボシ
1 本
⑨ メススリーブ
8 個
8 個
⑩ スプライス
8 個
⑪ マジックテープ
8 個
7 個 1 個
3. 初期設定
本製品をご使用になるまでの手順
□ 本体を車両に取り付ける
別冊、車種別配線図に取り付け方法の詳細が記載してあります。車種別配線図を参照して、取
り付けを確実に行ってください。
□ イグニッションキーを ON にする
本製品及び車両に異臭や異音がないことを確認します。ここでは、まだエンジンを始動しない
でください。
□ 本製品の初期設定を行う
エンジンを始動する前に、以下の初期設定を行ってください。
・気筒数、スロットルセンサ特性の選択、スロットル開度設定 (31 ページ )
・エアフロセンサの選択、センサ特性の選択 (32 ページ )
□ エンジンを始動する
以上で初期設定は終了しましたので、モニタメニュやセッティングメニュの機能が有効になり
ます。
□ 初期設定を行うまでは、エンジンを始動しない
初期設定を行わずにエンジンを始動させると、エンジン破損する
原因になります。
注意
□ 異常を感じたら、すみやかに使用をやめる
本体の取り付けや初期設定を確実に行ったのにもかかわらず、表
示が出ない、異臭、異音の異常を感じたらすみやかに使用をやめ、
お買い求めの販売店、または裏表紙記載のお問い合わせ先までご
連絡ください。
9
10
4. 機能・操作説明
全項目一覧
メインメニュ
い わ ゆ る "ト ッ プ ペ ー ジ " で す。
ここからモニタメニュ、セッティン
グメニュ、etc. メニュへ入れます。
モニタメニュ
車両から AFC neo に入力される信
号をデジタル表示、アナログ表示、
デジタル + アナログ複合のマルチ
表示の中から選択します。
セッティングメニュ
エアフロ、又は吸気管圧力の補正
マップや、VTEC コントロール、そ
の他、セッティングに関わる各種
設定を行います。
etc. メニュ
初期設定やモニタメニュでのウォ
ーニング設定、画面のカスタマイ
ズや初期化などを行います。
モニタメニュ表示項目一覧
表示名称
Rev
Thr
Bat
単位 意味 rpm エンジン回転数を表示します。
% v
スロットル開度を表示します。
バッテリ電圧を表示します。
Cor
Afl
Prs
Kar
%
% kPa
Hz
エアフロ、又は吸気管圧力の補正率を表示します。
エアフロ ( ホットワイア ・フラップ ) 使用率を表示します。
吸気管圧力を表示します。
カルマンセンサ周波数を表示します。
V/T Monitor( ※ ) rpm 純正 VTEC コントロールと本体 VTEC コントロールを表示します。
※ VTEC コントロール On 選択時のみ表示します。
セッティングメニュ項目一覧
表示名称
Air Map
Air Map Graph
Thr Point
Dec Air( ※ 1)
意味
エアフロ、又は吸気管圧力の補正マップです。
Air Map を 2 次元グラフに切り替えます。
2 種類のスロットル開度別補正マップを設定します。
減速時のストール防止を設定します。
V/T Control( ※ 2) VTEC コントロールを設定します。
V/T Unmatch( ※ 2) VTEC コントロール設定時の燃料のズレを補正します。
※ 1 . VTEC コントロール Off 選択時のみ表示・機能します。
※ 2 . VTEC コントロール On 選択時のみ表示・機能します。
etc. メニュ項目一覧
表示名称
Model Select
Mode Select
Car Select
Sensor Select
Analog Scale
Warning Set
Display Set
Sensor Check
Initialize
Program Ver.
意味
VTEC コントロール機能の On・Off を選択します。
EASY ・PRO モードを選択します。
気筒数、スロットル特性の選択。スロットル開度設定をします。
エアフロセンサの種類とセンサ特性の選択します。
モニタメニュでアナログ表示を選択時、文字盤のスケールを設定します。
モニタメニュでの各種ウォーニングを設定します。
表示の色や明るさ、左右反転機能、スクリーンセーバを設定します。
入力信号のチェック表示です。
全てのデータを工場出荷状態に初期化します。
プログラムバージョンの確認画面です。
11
12
各部名称・操作説明
■ 各部の名称
FED 表示部 左 Key 上 Key 上ナビ Key
下 Key 右 Key 下ナビ Key
左右反転機能を『Left』に設定した場合は、以下の名称になります。
上ナビ Key 左 Key 上 Key FED 表示部
下ナビ Key 下 Key 右 Key
■ 基本操作
各キー操作の意味
上 key:カーソルを上へ移動する時や数値を増やす場合に操作します。
下 Key:カーソルを下へ移動する時や数値を減らす場合に操作します。
左 Key:カーソルを左へ移動する時やひとつ前の画面にもどる時に操作します。
右 Key:カーソルを右へ移動する時やひとつ先の画面に進む時に操作します。
上ナビ Key:ひとつ前の画面へ戻る操作と画面にナビ Key 表示があった場合、こ
の表示に準じます。
下ナビ Key:ひとつ先の画面へ進む操作と画面にナビ Key 表示があった場合、こ
の表示に準じます。
上ナビ Key 操作
例 )
ナビ Key 表示
下ナビ Key 操作
ナビ Key 表示の意味
PRV :ひとつ前の画面へ戻る時に操作します。
SEL :項目選択する場合やカーソル移動する場合に操作します。
CAN :キャンセルする場合に操作します。
OK :設定内容を実行する時に操作します。
13
14
5. モニタメニュ
モニタメニュは、AFC neo に入力している信号と AFC neo で出力している信号を、数値とグラフ
で表示する『Digital』、アナログメータの様な表示の『Analog』、前記の表示を複合した『Multi』
の三種類の表示を選択できます。
基本操作
『Digital』 、
①『MAIN MENU』から 左右 Key でカー
ソルを『Monitor』に合わせます。
そ の 後、 下 ナ ビ K e y を 押 し 次 の
『Monitor Menu Select』へ進みます。
アイコンの周りが黄色になっている部分が
カーソルの位置です。
②『Monitor Menu Select』では、表示
させさせたいメニュに 上下 Key でカ
ーソルを合わせて 右 Key 又は下ナビ
Key で決定します。
メニュ内が明るい色になっている部分が
カーソルの位置です。
以上がメインメニュ、モニタメニュ内の基本操作です。ここから先の操作については、表示別
に記載します。
Digital
『Digital』は『1 Channel』から『4 Channel』まで、それぞれ選択できます。『1 Channel』とは 1
項目表示、『4 Channel』とは 4 項目表示の意味です。各 Channel から選択された表示項目をそれ
ぞれ数値とグラフにて表示します。表示項目については、11 ぺージの『モニタメニュ表示項目一覧』
を参照してください。
□ 操作方法
基本操作 ② より『Digital』を選択し
決定した後、『Digital Channel Select』
で表示したい Channel を 上下 Key で
カーソルを合わせて、右 Key 又は 下ナ
ビ K e y で決定します。ここで選択され
たモニタ表示を開始します。 メニュ内が明るい色になっている部分が
カーソルの位置です。
モニタ表示の最中に上 Key 操作すると、
ピーク表示されます。ピーク表示の解除
は 下 Key 操作で解除されます。ピーク
表示中に右 Key 操作するとピーク値がク
リアされます。
現在値 ピーク値
Set』で設定した数値以上になると、モ
ニタ表示の数値とグラフが点滅します。
アイコンの周りが黄色は現在のカーソル位置です。
表示項目を変更したい場合は、下ナビ
Key「SEL」を操作するとアイコンのみ明
るくなります。変更したい Channel は
上下 K e y でカーソル移動し、変更した
い表示項目は 左右 K e y で変更します。
変更終了後は 下ナビ Key「SEL」を操作
すれば通常のモニタ表示に戻ります。
□ V/T Monitor
VTEC コントロール On 選択時には、純
正の VTEC コントロールと AFC neo で
設定した V T E C コントロールをモニタ
純 正 の カ ム 切 り 替
え回転数
表示項目変更
AFC neo で設定した
カム切り替え回転数
Select』の最下段にカーソルを選択して
ください。
VTEC ステータスバー
Lo → Hi、Hi → Lo に切り替わっ
た回転数をバー表示します。バー
表示の色については、27 ページ
『V/T Unmatch』を参照下さい。
現在のエンジン
回転数
15
16
Analog
『Analog』は『1 Channel』と『2 Channel』から選択できます。各 Channel から選択された表示
項目をアナログメータで表示します。表示項目については、11 ぺージの『モニタ表示項目一覧』
を参照してください。
□ 操作方法
基本操作 ② より『Analog』を選択し決
定した後、『Analog Channel Select』で
表示したい Channel を上下 Key でカー
ソルを合わせて、右 Key 又は下ナビ Key
で決定します。ここで選択されたモニタ
表示を開始します。
メニュ内が明るい色になっている部分が
カーソルの位置です。
モニタ表示の最中に 上 K e y 操作する
と、緑色の指針が現れ、ピーク表示し
ます。ピーク表示の解除は下 K e y 操作
で解除されます。ピーク表示中に右 Key
操作するとピーク値がクリアされます。
ウ ォ ー ニ ン グ 時 は e t c . メ ニ ュ の
『W a r n i n g S e t』で設定した数値以上に
なるとメータ指針が青色に点滅し、メー
タ右上のランプが赤色点滅します。
ウォーニング時点滅
表示項目を変更したい場合は、下ナビ
Key「SEL」を操作するとアイコンのみ明
るくなります。変更したい Channel は
上下 K e y でカーソル移動し、変更した
い表示項目は 左右 Key で変更します。
すれば通常のモニタ表示に戻ります。 アイコンの周りが黄色は現在のカーソル位置です。
Multi
『Multi』は表現方法によりアナログ表示 1 項目とデジタル表示 2 項目の『Type - A』と、アナ
ログ表示 2 項目とデジタル表示 1 項目の『Type - B』の 2 種類から選択できます。表示項目に
ついては、 11 ぺージの『モニタモード表示項目一覧』を参照してください。
『Type - A』 『Type - B』
□ 操作方法
基本操作 ② より『Multi』を選択し決定
たい Type を上下 Key でカーソルを合わ
せて、右 Key 又は下ナビ Key で決定し
ます。ここで選択されたモニタ表示を開
始します。
メニュ内が明るい色になっている部分が
カーソルの位置です。
モニタ表示の最中に上 Key 操作すると、
ピーク表示されます。ピーク表示の解除
は下 Key 操作で解除されます。ピーク表
示中に右 Key 操作するとピーク値がクリ
アされます。
ピーク値の表示はそれぞれデジタル表示、
アナログ表示に準じます。
ウ ォ ー ニ ン グ 時 は e t c . メ ニ ュ の
『Warning Set』で設定した数値以上にな
ると、デジタル表示、アナログ表示に準
じたウォーニング表示をとします。
ピーク表示時は緑色の指針
表 示 項 目 を 変 更 し た い 場 合 は、 下 ナ ビ
K e y「S E L」を操作するとアイコンのみ明
るくなります。
変更したい表示箇所は上下 K e y でカー
ソル移動し、変更したい表示項目は左右
K e y で変更します。変更終了後は下ナビ
K e y「S E L」を操作すれば通常のモニタ表
示に戻ります。
アイコンの周りが黄色は現在のカーソル位置です。
17
18
6. セッティングメニュ
エアフロ信号の補正率 ( エア補正率 ) やストール防止機能、V T E C 切り替え機能など補正に関する
設定を行なうメニュです。
モニタメニュの基本操作 (14 ページ ) ①より『Setting』を選択します。
『Setting Menu Select』の操作はモニタメニュの基本操作②に準じます。
Air Map
A F C n e o では入力されたエアフロ(圧力)信号を空気流量(吸気管圧力)に変換し、この値をエ
ア補正率で補正します。
補正された空気流量(吸気管圧力)に相当するエアフロ(圧力)信号を ECU に出力します。
相当するエアフロ(圧力)信号を ECU に出力します。
ECU は 5% 増量された空気流量(吸気管圧力)と認識し、5% 増量した空気流量(吸気管圧力)に相
当する燃料噴射量・点火時期の制御を行います。
ン回転数ごとに設定可能であり、+50% から -50%(1% 刻み ) の範囲で設定できます。
エンジン回転数ポイント間は直線補間によりエア補正率を算出します。また、スロットル信号の
ある車両ではスロットル開度 Hi、Lo の 2 ポイント間でさらに直線補間を行い、車両運転状況に
合わせたよりきめ細かいエア補正率を算出することが可能です。
また、設定値をそのままに一時的に補正制御を止める(エア補正率 ± 0%) ことも可能です。
□ 操作方法
左右 Key でエンジン回転数ポイントの移動を行
ないます。
上下 Key で設定値の増減を行ないます。
下ナビ K e y「S E L」を操作する毎にエンジン回
転 数 設 定・「H i T h r」 時 の エ ア 補 正 率 設 定・
「L o T h r」時のエア補正率設定の移動を行ない
ます。
「N e01」のエンジン回転数ポイントにいる時に
動します。その状態で下 Key を操作すると画面
上に『Correct Off』と表示され、一時的に補
スロットル開度 Hi のエア補正率設定
( スロットルタイプ "-" 時はこちらを参照 )
エンジン回転数
ポイントの回転
数設定値
スロットル開度 L o のエア
補 正 率 設 定 ( ス ロ ッ ト ル
タイプ "-" 時は未使用 )
『Air Map』上のエア補正率の設定値は保存され
たままになります。
『Correct Off』時に、上 Key を操作すると通
常の補正制御に戻ります。
補正 OFF 時には画面のように表示され
エア補正率±0になります。
『Mode Select』(30 ページ参照)で『PRO』モー
示が行われます。
PRO モード時に表示されます。
□ 設定範囲
回転数設定:500 [rpm] ~ 9950 [rpm](50rpm 刻み)
※ Ne01 < Ne02 < Ne03・・・< Ne08(Ne16)の関係が成立する範囲で設定可能
エア補正率:+50 [%] ~ -50 [%](1 % 刻み )/ 初期値:± 0
□ 制御の流れ
エアフロ(圧力)信号電圧(周波数)を入力
センサ特性マップに従って空気流量(吸気管圧力)値に変換
『Air Map』、『V/T Unmatch』の設定値に従って補正を掛ける
センサ特性マップに従ってエアフロ(圧力)信号電圧(周波数)に変換
ECU へ出力
19
20
Air Map Graph
『A i r M a p』で設定されたエンジン回転数ポイントごとのエア補正率をグラフ表示し、視覚的に分
かりやすく表示します。
グラフは横軸をエンジン回転数、縦軸をエア補正率で表示されています。横軸の回転数は左端が
0rpm、右端が 10000rpm になります。
『Air Map』の「Hi Thr」のグラフと「Lo Thr」のグラフは別々のグラフとして表示します。
□ 操作方法
左右 Key で「Hi Thr」のマップと「Lo Thr」の
マップの切り替えを行ないます。
上下 K e y で縦軸のスケールの切り替えを行ない
ます。
『Mode Select』で『PRO』モードを選択している
場合は、画面上に『PRO』の表示が行われます。
+ 側の補正は赤色
- 側の補正は青色で表示されます。
PRO モード時に表示されます。
Thr Point
エア補正率の算出をよりきめ細かい制御にする為に、2 ポイントのスロットル開度を設定し、ス
ロットル開度によるエア補正率の補間算出を行なうことが出来ます。
スロットル開度大 (Hi Thr) とスロットル開度小 (Lo Thr) のスロットル開度を設定します。
「Hi Thr」設定値以上のスロットル開度の時は『Air Map』の「Hi Thr」のエンジン回転数補間さ
れたエア補正率になります。
「Lo Thr」設定値以下のスロットル開度の時は『Air Map』の「Lo Thr」のエンジン回転数補間さ
れたエア補正率になります。
Thr」と「Lo Thr」のエア補正率をさらに直線補間したエア補正率になります。
スロットル信号の無い車両では設定値は無効になります。
□ 操作方法
ます。
上下 Key で設定値の増減を行ないます。
□ 設定範囲
Lo Thr:0 ~ 99 [%](1% 刻み )/ 初期値:10
Hi Thr:1 ~ 100 [%](1% 刻み )/ 初期値:50
※ Lo Thr < Hi Thr の関係が成立する範囲で設定可能
□ 機能概要
スロットル開度設定による補正率の変化
スロットル開度を Lo Thr:10%、Hi Thr:50% に設定した場合、スロットル開度 40%、エン
ジン回転数 3000rpm 時のエア補正率は次のようになります。
※設定例 ※設定例
21
補正値
+3%
+2%
±0%
-1%
0
10%
40% 50%
スロットル開度
スロットル開度40% 時のエア補正率は、次の式より求めることができます。
+(-1%)=2%
50% -10%
22
□ エンジン回転数設定とスロットル開度設定による補正のかかり方
※ 設定例
Thr Point
Hi Thr
Lo Thr
80%
30%
Air Map
Ne
HiThr
LoThr
(PRO モード )
Ne01 Ne02 Ne03 Ne04 Ne05 Ne06 Ne07 Ne08 Ne09 Ne10 Ne11 Ne12 Ne13 Ne14 Ne15 Ne16
500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000
2
-4
3
-2
4
-1
3
0
3
1
6
2
7
2
8
2
9
1
9
1
8
0
7
-1
5
-2
3
-2
2
-3
1
-3
設定例のようなセッティングにすると、実際は下記表のようなマップで補正します。
エンジン回転数(rpm)
0
10
20
30
500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000
-4
-4
-4
-4
-2
-2
-2
-2
-1
-1
-1
-1
0
0
0
0
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
-1
-1
-1
-1
-2
-2
-2
-2
-2
-2
-2
-2
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
40 -2.8 -1.0 0.0 0.6 1.4 2.8 3.0 3.2 2.6 2.6 1.6 0.6 -0.6 -1.0 -2.0 -2.2
50 -1.6 0.0 1.0 1.2 1.8 3.6 4.0 4.4 4.2 4.2 3.2 2.2 0.8 0.0 -1.0 -1.4
60 -0.4 1.0 2.0 1.8 2.2 4.4 5.0 5.6 5.8 5.8 4.8 3.8 2.2 1.0 0.0 -0.6
70 0.8 2.0 3.0 2.4 2.6 5.2 6.0 6.8 7.4 7.4 6.4 5.4 3.6 2.0 1.0 0.2
80
90
100
2
2
2
3
3
3
4
4
4
3
3
3
3
3
3
6
6
6
7
7
7
8
8
8
9
9
9
9
9
9
8
8
8
7
7
7
5
5
5
3
3
3
2
2
2
1
1
1
「LoThr」の設定値以下の
スロットル開度の時は
同じ補正率になります。
「L o T h r」 の 設 定 開 度 と
「HiThr」の設定開度の間
のスロットル開度の時は
直線補間になります。
「HiThr」の設定値以上の
スロットル開度の時は同
じ補正率になります。
Dec Air
※ VTEC コントロール Off 選択時のみ
ホットワイヤ式エアフロ信号の車両で、スロットルを急に戻した際に吹き返しによりエンジンス
トールしてしまう場合があります。
スロットルを急に戻した際に、吹き返しのエアでエアフロセンサが反応してセンサ信号が乱れて
しまい、減速時に見合った燃料噴射が行えず、エンジンストールしてしまう事があります。
のエアフロ信号を遮断しエンジンストールを防止することが可能です。
『Air Map』のエンジン回転数ポイント「Ne 02」以下の回転数で『Dec Air』で設定されたスロッ
出力を行なわないようにし、エアフロ信号を安定させます。
※ スロットル信号が無い車両、スイッチ式のスロットル信号の車両の場合はこの機能は使用でき
ません。
※ 上記以外の機械的な理由等によるストールを防止するものではありません。
□ 機能概要
エアフロ
センサ信号入力
エ ン ジ ン に 入 る
実空気流量
スロットルオフ時の吹
き返しによる空気流量
をセンサが読み取って
いる
実 際 の 空 気 流 量 に 対
し、エアフロ信号が大
きく出るため、必要以
上に燃料を吹いてしま
い、エンジンがストー
ルしてしまう
スロットル信号
スロットルオフのタイミング
A F C n e o の補正
後 の エ ア フ ロ セ
ンサ信号出力
AFC neo の補正後の波
形が実際の吸気流量に
近づくためストールを
防止できる
23
24
□ 操作方法
上下 Key で設定値の増減を行ないます。
「Thr」が『OFF』の場合はこの機能は動作しません。
「Thr」に設定されているスロットル開度以下のスロットル開度の時にこの補正は機能します。
(『Air Map』でのみ変更可能です。 「Ne02」それぞれのエンジン回転数の時のエアフロ
限が採用されます。
「Ne02」のエンジン回転数以上ではこの機能は動作しません。
Air Map の Ne01、Ne02 のエンジン回転数設定値
エアフロ信号出力上限設定値
制御開始スロットル開度設定値
□ 設定範囲
Thr:OFF、0.1 ~ 20.0 [%](0.1% 刻み )/ 初期値:OFF
Ne01、Ne02:0.0 ~ 20.0 [%](0.1% 刻み )/ 初期値:10.0
※ 回転数の設定は Air Map のエンジン回転数ポイント Ne01・Ne02 の設定に準じます。
V/T Control
※ VTEC コントロール On 選択時のみ
VTEC 搭載エンジンの VTEC 切り替えポイントを任意に設定することが出来ます。
VTEC の Lo カムから Hi カムに切り替わるポイント ( エンジン回転数 ) と Hi カムから Lo カム
に切り替わるポイント ( エンジン回転数 ) を個別に設定することができます。純正の切り替えポ
イントに係わらず任意に設定できます。
また、エンジン回転数による V T E C 切り替えだけでなく、一定の吸気管圧力(またはエアフロ使
用率)、スロットル開度以上になった場合に VTEC の Lo カムから Hi カムへの切り替えを行なう
ことも可能です。
□ 操作方法
左右 Key で項目・設定値の移動を行ないます。 trol』が機能します。
「Thr Or」に切り替わります。
「Prs(Afl) Or」、「Thr Or」と表示されている場合は VTEC 負荷制御がオア条件になります。
設定値のセルにいる場合には上下 Key で設定値の増減を行ないます。
移動を行ないます。
項目 設定値 『No Control』と表示され『V/T Control』は機
能しなくなります。
25
26
画面表示
Lo → Hi
切り替わり条件
Hi → Lo
切り替わり条件
アンド条件
Prs(Afl) And
Thr And
「Lo → Hi」の設定値以上のエンジン回転数
「Prs(Afl) And」 の設定値以上の吸気管圧力 ( エアフロ使用率 )
「Thr And」 の設定値以上のスロットル開度
「Hi → Lo」の設定値以下のエンジン回転数
「Prs(Afl) And」 の設定値以下の吸気管圧力 ( エアフロ使用率 )
「Thr And」 の設定値以下のスロットル開度
の全ての条件を満たしている時
のいずれかの条件を満たしている時、
またはエンジン回転数が 1500[rpm] 以下の時
画面表示
Lo → Hi
切り替わり条件
Hi → Lo
切り替わり条件
オア条件
Prs(Afl) Or
Thr Or
「Lo → Hi」の設定値以上のエンジン回転数
「Prs(Afl) Or」 の設定値以上の吸気管圧力 ( エアフロ使用率 )
「Thr Or」 の設定値以上のスロットル開度
「Hi → Lo」の設定値以下のエンジン回転数
「Prs(Afl) Or」 の設定値以下の吸気管圧力 ( エアフロ使用率 )
「Thr Or」 の設定値以下のスロットル開度
※設定値が OFF の場合は条件に含まない
。
のいずれかの条件を満たしている時
の全ての条件を満たしている時、
またはエンジン回転数が 1500[rpm] 以下の時
□ 設定範囲
Lo → Hi:1600 ~ 7000 [rpm](100rpm 刻み )/ 初期値:4800
Hi → Lo:1500 ~ 6900 [rpm](100rpm 刻み )/ 初期値:4500
※ Lo → Hi > Hi → Lo の関係が成立する範囲で設定可能です。
Prs And(Or):OFF、-70 ~ 100[kPa](1kPa 刻み )/ 初期値:OFF
Afl And(Or):OFF、1 ~ 99 [%](1% 刻み )/ 初期値:OFF
Thr And(Or):OFF、1 ~ 99 [%](1% 刻み )/ 初期値:OFF
V/T Unmatch
※ VTEC コントロール On 選択時のみ
『V/T Control』の設定で任意の VTEC 切替えポイントを選択した場合、ECU は実際のカムの状態を
認識できない為、通常のカム状態と認識し燃料噴射を行ないます。
その際、実際のカムに必要な燃料噴射量がズレてしまいますが、『V/T Unmatch』の設定により空
気流量(吸気管圧力)を調整し、ズレを補正することができます。
『V/T Unmatch』では ECU が Lo カムと認識しているが実際は Hi カムの場合と、ECU が Hi カム
と認識しているが実際は Lo カムの場合の2種類の設定が可能であり、それぞれに ± 50% の範囲
で設定できます。
されます。加算後の最大値は ± 50% までになります。
□ 操作方法
上下 Key で設定値の増減を行ないます。
橙色の列の設定値は、ECU は Hi カムと認識し
ているが実際には Lo カムである場合の VTEC
アンマッチ補正率の設定になります。
緑色の列の設定値は、ECU が Lo カムと認識し
ているが実際には Hi カムである場合の VTEC
アンマッチ補正率の設定になります。
この列の色は、モニタメニュの『V/T Monitor』
の下方にある VTEC ステータスバーの色と同じ
意味を示します。
V T E C ステータスバーの橙色・青色の領域に
VTEC アンマッチ補正率が有効になります。
□ VTEC ステータスバー
青色:ECU 、AFC neo 共に Lo カム出力
橙色:ECU は Hi カム出力、AFC neo は Lo カム出力
緑色:ECU は Lo カム出力、AFC neo は Hi カム出力
黄色:ECU 、AFC neo 共に Hi カム出力
□ 設定範囲
V/T Unmatch 補正率:+50 ~ -50 [%](1% 刻み )/ 初期値:± 0
27
28
□ 機能概要
・VTEC アンマッチ時燃料補正
ECU と AFC neo の VTEC コントロールが異なっているときの補正を行います。
VTEC アンマッチ時燃料補正とは・・・
ノーマル
AFC neo
ノーマル
AFC neo
この補正は、AFC neo で VTEC 切り替えポイントを変更したとき、ECU は実際のカ
ムの状態を認識していないため、通常通りに燃料噴射を行ってしまい燃調がズレ
てしまうのを防ぐために設定します。
この設定を行うことで、より高精度な燃料補正を実現することができます。
・補正結果は以下の様になります。
* 1 -50% 以下、+50% 以上切り捨て
7. etc. メニュ
AFC neo の動作モードの設定や車両の設定、AFC neo の各種機能の設定、確認を行なうメニュです。
モニタメニュの基本操作 (14 ページ ) ① より『etc.』を選択します。
『etc. Menu Select』の操作はモニタメニュの基本操作 ② に準じます。
Model Select
VTEC コントロール機能を有効にするか無効にするかを選択します。
HONDA 車の VTEC 搭載車両の場合は『V/T Control On』を、それ以外の車両の場合は『V/T Control
Off 』を選択してください。
エンジン運転中は設定変更できません。また、設定変更後はセッティングメニュの設定値が初期
化されるため、再度セッティングする必要があります。
□ 操作方法
VTEC コントロール On 時は上 Key で『V/T
Control On』を、VTEC コントロール Off 時は
下 Key で『V/T Control Off』を選択します。
選択が OK であれば下ナビ Key「OK」を操作し
ます。
選択が不要、または変更を取り消したい時は上
ナビ Key「CAN」を操作します。
選択が変更されて下ナビ Key「OK」が操作され
た場合、確認画面が表示されます。この時、エ
ンジンが運転していた場合はエンジンを停止す
るよう警告の画面が表示されます。
警告画面はエンジン停止されるか、上ナビ Key
「CAN」が操作されるまで表示されます。
確認画面表示中に下ナビ Key「OK」が操作され
たら、モデルが切換わります。
モデルが切換わった場合、セッティングメニュ
の設定項目は初期化されます。
必要に応じて、各設定値のメモを取り控えてく
ださい。
29
30
Mode Select
『Air Map』設定のエンジン回転数 8 ポイントの『EASY』モードか、16 ポイントの『PRO』モード
かを選択します。
『PRO』モードの方が回転数のポイントが多い為きめ細かいセッティングが可能になります。
使用状況・お好みにあわせて選択してください。
エンジン運転中は設定変更できません。また、設定変更後は『Air Map』の設定値が初期化される
ため、再度セッティングする必要があります。
□ 操作方法
上 Key で『EASY』モード、下 Key で『PRO』モ
ードを選択します。
選択が OK であれば下ナビ Key「OK」を操作し
ます。
選択が不要、または変更を取り消したい時は上
ナビ Key「CAN」を操作します。
選択が変更されて下ナビ Key「OK」が操作され
た場合、確認画面が表示されます。この時、エ
ンジンが運転していた場合はエンジンを停止す
るよう警告の画面が表示されます。
警告画面はエンジン停止されるか、上ナビ K e y
「CAN」が操作されるまで表示されます。
確認画面表示中に下ナビ Key「OK」が操作され
たら、モードが切換わります。
モードが切換わった場合、セッティングメニュ
の『Air Map』の設定値は初期化されます。
必要に応じて、設定値のメモを取り控えてくだ
さい。
Car Select (Thr Setting)
車両情報を選択します。車両の気筒数、スロットルタイプの選択します。
スロットル信号のある車両はさらにスロットル設定を行ないます。スロットル設定を行なわない、
または正常にスロットル設定が行なえない場合はセッティングメニュで必要になるスロットル開
度の情報が不正な値で処理されるため適切な補正制御が行えません。
□ 操作方法
左右 Key で気筒数設定「Cyl」スロットルタイ
プ「Thr」の移動を行ないます。
上下 Key で設定値の変更を行ないます。
気筒数設定「C y l」に車両の気筒数を入力して
ください。
ただし、下記車両は設定値が変わりますので指
示に従って設定してください。
※ ロータリー車はローター数 × 2 で設定してください。
※ トヨタの V8 エンジン搭載車は 4 に設定してください。
※ マツダのアテンザ (GG # S・GG # P・GY # W) は 2 に設定してください。
↑
「 」の場合は、
さらに右 K e y を操作するとスロットル設定画面
へ進みます。
スロットルタイプは現在のスロットルセンサ電圧
↑
↑
→ 5[V]付近、「 」は全閉→全開が 5 → 0[V]
付近を意味します。
スロットル設定画面では、まずスロットルが全閉
(アクセルペダルを踏まない)状態のスロットル
信号を測定します。スロットル全閉状態で下ナビ
Key「OK」を操作してください。
次にスロットルが全開(アクセルペダルを奥まで
踏み込む)状態のスロットルセンサ電圧を測定し
ます。
スロットル全開状態で下ナビ Key「OK」を操作し
てください。
スロットルタイプと測定結果が正常であれば、設
定成功の画面が表示され、スロットル設定が完了
します。測定結果が異常であれば設定失敗の画面
が表示され、スロットル設定が初期化されます。
再度設定してください。
全閉設定 現在のスロットルセンサ電圧
全開設定
設定成功
設定失敗
スロットル信号バー表示
31
32
Sensor Select
車両のエアフロセンサの種類・特性を選択します。
フラップ式・カルマン渦式から選択可能です。
『V/T Control On』の場合はホットワイヤ式・圧力式から選択可能です。
ホットワイヤ式・圧力式・フラップ式はさらにセンサの特性をセンサナンバから選択する必要が
あります。カルマン渦式はセンサナンバの選択はありません。
ホットワイヤ式センサの場合はさらに、センサの数をシングル・ツインから選択し、 AFC neo の
センサナンバの特性から物理値 ( 例:ホットワイヤ式なら吸入空気流量 ) へ換算して補正処理し、
再度センサナンバの特性の信号に変換して出力する為、同種類のエアフロセンサであれば特性を
変更することも可能です。小径ホットワイヤ式エアフロを大径ホットワイヤ式エアフロへ変更す
るといった際に使用します。
□ 操作方法
『Sensor Type Select』画面にて、上下 Key で
エアフロセンサの種類を選択します。
『V/T Control Off』選択時では『Hot Wire』
『V / T C o n t r o l O n』 の 場 合 は『H o t W i r e』
『Pressure』から選択可能です。
ただし、入力センサの数と出力の計算方式は選
択できません。
Key または下ナビ Key を押しセンサナンバセ
レクト画面に進みます。
『Karman』の場合はセンサナンバを選択する必要はありません。『Sensor Type Select』画面
で上下 Key で『Karman』を選択し、左 Key または上ナビ Key「PRV」を操作して『etc. Menu
Select』に戻れば設定終了です。
『Hot Wire』『Pressure』の場合は入力「IN」のセンサナンバと出力「OUT」のセンサナンバを
個別に設定できます。エアフロセンサを変更している時以外は同じ値を選択してください。
センサナンバの選択は上下 Key でセンサナンバを増減し、左右 Key で 「IN」「OUT」の移動を
行ないます。
Select』に戻れば設定終了です。
入力センサの数と出力の計算方式の選択画面に進みます。
RB26DETT のようにエアフロセンサが 2 個付いて
いる車両は「Twin」を選択してください。エアフ
ロセンサが 1 個の場合は「Single」を選択してく
ださい。
「Sin g le」の場合、出力計算方式としてセンサ数
計算せずに出力される「Single」と、吸入空気流
量値を半分に計算して出力する「Half」が選択可
能です。
「Twin」の場合、2 個のエアフロセンサの吸入空
気流量値を加算計算する「A d d」と、平均化する
「Ave」が選択可能です。
左右 Key で選択項目を移動し、上下 Key で設定
値を選択します。
選択が終了したら、上ナビ Key「PRV」を操作し
て『etc. Menu Select』に戻れば設定終了です。
取り付け車両のセンサの種類・センサナンバは車種別配線図を参照して設定してください。
□ 設定範囲
HotWire:01 ~ 30/ 初期値:1
※ IN:Single / OUT:Single・Half
※ IN:Twin / OUT:Add・Ave
Pressure:01 ~ 25/ 初期値:1
Flap:01 ~ 10/ 初期値:1
Karman:-
※ センサデータが登録されていないナンバは表示されません。
33
34
Analog Scale
モニタメニュの『Analog』『Multi』で表示されるアナログメータの目盛りスケールを選択します。
エンジン回転数・エア補正率と、圧力式エアフロセンサの場合のみ吸気管圧力のスケールの選択
が可能です。
車両の状態に合わせたスケールを選択してください。
□ 操作方法
左右 Key または下ナビ Key「SEL」で変更する
項目を選択します。
上下 Key で設定値を増減します。
それぞれ 4 種類のスケールから選択可能です。
□ 設定範囲
Rev:6000、8000、9000、10000 [rpm] / 初期値:6000
Cor:± 6.0、± 15.0、± 30.0、± 50.0 [%] / 初期値:± 6.0
Prs:0、100、150、200 [kPa] / 初期値:0
Warning Set
モニタメニュで表示している時に表示値が設定値を超えた場合、ウォーニング表示を行ないます。
エアフロ(圧力)信号・エンジン回転数・スロットル開度の設定が可能です。
各表示項目が設定値を超えるとウォーニング表示を行ないます。(表示方法はモニタメニュの 15
ページから 17 ページの各項目の操作操作方法を参照)
□ 操作方法
左右 Key または下ナビ Key「SEL」で変更す
る項目を選択します。
上下 Key で設定値を増減します。
□ 設定範囲
Afl Warn:OFF、1 ~ 100 [%](1% 刻み)/ 初期値:OFF
Prs Warn:-100 ~ -5、OFF、± 0 ~ 200 [kPa](5kPa 刻み)/ 初期値:OFF
Kar Warn:OFF、100 ~ 2000 [Hz](50Hz 刻み)/ 初期値:OFF
Rev Warn:OFF、1000 ~ 9900[rpm](100rpm 刻み )/ 初期値:OFF
Thr Warn:OFF、1 ~ 100 [%](1% 刻み )/ 初期値:OFF
35
36
Display Set
表示に関する各種設定を行ないます。
『Color』では表示部の色基調と Key のバックラ
イトの色を選択します。
『Bright』では FED の輝度の選択を行ないます。
『A n g l e』では表示部と K e y の位置関係を選択し
ます。
『Screen Saver』ではスクリーンセーバの各設定
を選択します。
『Display Setting Select』の操作はモニタメニ
ュの基本操作 ② に準じます。
■ Color
表示部の色基調と Key のバックライトの色を選択します。
Key の色を変更した場合、七色に変色しながら指定の色に変更されます。
□ 操作方法
左右 Key で項目を選択します。
上下 Key で設定を変更します。
下ナビ Key「OK」を操作すると選択された設定
に変更されます。
上ナビ Key「CAN」を操作すると設定を変更せず
に『Display Setting Select』に戻ります。
Display の選択色を表示
Key の選択色を表示
□ 設定範囲
Display:Sky、Orange、Passion、MosGreen、Deep-Sea、Deep-Red、Prairie、Tiger
Key:Blue、Magenta、Red、Orange、Green、Cyan、Pink、Yellow
■ Bright
表示部の FED の輝度を選択します。
イルミ電源 On 時と Off 時それぞれに設定できます。
□ 操作方法
左右 Key で項目を選択します。
上下 Key で設定を増減します。
上下 Key で設定値を変更している時に表示部
が指定の輝度で表示され輝度を確認すること
が出来ます。
□ 設定範囲
Bright:25、50、75、100 [%] / 初期値:Lamp Off 100、Lamp On 75
■ Angle
表示部と Key の位置関係を選択します。
表示を反転することで Key と表示部の配置を入れ替えることが出来ます。反転時は Key の意
味関係も入れ変わります。
□ 操作方法
上下 Key で選択します。
下ナビ K e y「O K」を操作すると選択された設
定に変更されます。
上ナビ Key「CAN」を操作すると設定を変更せ
ずに『Display Setting Select』画面に戻り
ます。
変更された場合、画面が反転し上下ナビ K e y
の位置が左右入れ替わります。
K e y 配置は表示部を正面に見た状態からの方
向になるため、上下、左右がそれぞれ入れ替
わります。(12 ページの各部名称を参照)
37
38
■ Screen Saver
スクリーンセーバの設定を選択します。
スクリーンセーバが起動するまでの時間とスクリーンセーバの種類を選択します。
スクリーンセーバが起動した場合、どれか Key を操作すると解除されます。
□ 操作方法
左右 Key で項目を選択します。
上下 Key で設定を変更します。
下ナビ Key「OK」を操作すると選択された設定
に変更されます。
上ナビ Key「CAN」を操作すると設定を変更せず
に『Display Setting Select』画面に戻ります。
Key 無操作の時間が「Time」に設定された時間
を越えた時にスクリーンセーバが起動します。
「T y p e」でスクリーンセーバの種類を選択しま
す。
「Time」の設定が「OFF」の場合はスクリーンセ
ーバは起動しません。
□ 設定範囲
Time:OFF、30sec、1、2、4、8、15、30min / 初期値:OFF
Type:1、2、3 / 初期値:3
Sensor Check
AFC neo に入力される各信号の状態を確認することが出来ます。
イグニッション信号電圧、エアフロ信号入力 1 電圧、エアフロ信号入力 2 電圧、スロットル信
号電圧、エアフロ信号出力電圧、イルミ電源信号、VTEC 入力信号、カルマン渦信号、エンジン回
転信号を表示し、チェックを行ないます。
配線後、正常に接続されているかの確認や、各センサの状態をチェックすることができます。
□ 操作方法
上ナビ K e y「P R V」を操作すると『D i s p l a y
Setting Select』に戻ります。
が表示されます。
「Out」は実際に出力しているエアフロ出力信号
電圧を表示します。
ます。「●」が ON、「○」が OFF を意味します。
「Kar」「Tco」はパルス信号の入力状態を表示し
号の入力があることを意味します。
表示項目
IG
In1
In2
Thr
Out
意味
イグニッション電源電圧
エアフロ(圧力)信号入力1電圧
エアフロ信号入力 2 電圧
スロットル信号入力電圧
エアフロ(圧力)信号出力電圧
表示項目
Lamp
VTi
Kar
Tco
意味
イルミ電源信号
VTEC 入力信号
カルマン渦センサ信号
エンジン回転信号
39
40
Initialize
全データをクリアし、初期値のデータ(工場出荷値)に戻します。
エンジン運転中は初期化を実施することはできません。また、初期化後は全ての設定値が初期化
されるため、再度セッティングする必要があります。
□ 操作方法
上 Key で実施「Yes」を選択します。
選択が OK であれば下ナビ Key「OK」を操作
します。
選択が不要、または変更を取り消したい時は
上ナビ Key「CAN」を操作します。
下ナビ K e y「O K」が操作された場合、確認画
面が表示されます。
この時、エンジンが運転していた場合はエン
ジンを停止するよう警告の画面が表示されま
す。
警告画面はエンジン停止されるか、上ナビ Key
「CAN」が操作されるまで表示されます。
確認画面表示中に下ナビ K e y「O K」が操作さ
れたら、初期化が実施され、A F C n e o が自動
で再起動します。
初期化が実施された場合、全ての設定項目は
初期化されます。
必要に応じて、各設定値のメモを取り控えて
ください。
Program Ver.
AFC neo のプログラムバージョンを確認します。
このプログラムバージョンは、弊社問い合わせ時などに利用します。
MEMO
41
Setting note
AFC neo のセッティングデータを取る際にご利用ください。
□ Model Select V/T: On ・ Off
□ Mode Select Easy ・ Pro
□ Car Select Cyl:
□ Sensor Select Type:Hotwire・Pressuer・Flap・Kalman
Number: In ,Out
Calc: In ,Out
42
□ Air Map
Ne01 Ne02 Ne03 Ne04 Ne05 Ne06 Ne07 Ne08
rpm rpm rpm rpm rpm rpm rpm rpm
Hi Thr
% % % % % % % %
Lo Thr
% % % % % % % %
Ne09 Ne10 Ne11 Ne12 Ne13 Ne14 Ne15 Ne16
rpm rpm rpm rpm rpm rpm rpm rpm
% % % % % % % %
% % % % % % % %
□ Thr Point
→
Lo Thr
%
→
Hi Thr
%
□ V/T Control
Lo → Hi
Hi → Lo
AFL/PRS
Thr rpm rpm
□ Dec Air
Thr
Ne01 Ne02
rpm rpm
□ V/T Unmatch
Lo
Hi
Hi
Lo
% %
□ Analog Scale Rev:6000・8000・9000・10000
Cor:± 6.0・± 15.0・± 30.0・± 50.0[%]
Prs:0・100・150・200[kPa]
□ Warning Set Afl・Prs・Kar Warn
Rev Warn
Thr Warn
43
8. トラブルシューティング
こんなときは?
□ 電源関係
● 電源が入らない。振動などで電源が切れる
バッテリが接続されていますか?
車両の ECU ハーネスに信号ハーネスが確実に接続されていますか?
信号ハーネスと本体ハーネスは接続されていますか?
□ 表示関係
● 各信号が表示されない。表示部が点滅する
信号ハーネスの接続先を間違えていませんか?車種別配線図を参考に再度確認してく
ださい。
● 表示部が暗い
『Display Set』の『Bright』が低く設定されていませんか?
● 回転数表示がおかしい
気筒数設定が間違っていませんか?
● スロットル開度がおかしい
スロットル設定が正常に出来ていますか?
● エアマップが変更できない
設定値ロックが掛かっています。取付店にご相談ください。
● 画面が勝手に切り替わる。キー操作を受け付けない
取付店にご相談ください。
44
□ エンジン不調
● エンジンが始動しない。エンジンがストールする。アイドリングが不安定。
エンジンチェックランプが点灯する。吹けない、かぶっている
『Sensor Type Select』が間違っていませんか?
エアマップに異常な値を設定していませんか?
信号ハーネスの接続先を間違えていませんか?
車両の ECU ハーネスに信号ハーネスが確実に接続されていますか?
スロットル設定が正常に出来ていますか?
MEMO
45
46
MEMO
MEMO
47
9. その他
1. 本製品の仕様、価格、外観等は予告なく変更される場合があります。
2. 本書の内容は、予告なく変更される場合があります。
3. 故障、修理、その他の理由に起因する記憶値の消失による損害等については一切補償できま
せん。
4. 修理時は設定値、記憶値等を全て初期化した状態での返却となります。
5. 本書の一部、または全部を無断で複写することを禁止します。
6. 本書に記載されている社名や商品名は、各社の登録商標または商標です。
7. 下記、お問い合わせ先の名称、住所、電話番号は 2006 年 3 月 1 日現在のものです。なお、名称、
住所、電話番号は変更することがありますのでご了承ください。
保証について
本製品は保証書記載の内容にて保証されます。
製品の保証は本書パーツリスト記載のものに限り有効です。
改定の記録
版数
初版
発行年月日
2006 年 3 月 1 日
取扱説明書部品番号
7107-0570-00
記載変更内容
お問い合わせ先
本 社 〒 229-1125 神奈川県相模原市田名塩田 1-17-14
●お客様相談室 TEL : 042-778-7410
アペクセラ株式会社 Printed in Japan
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主な機能
- カラー FED 大画面モニタ採用
- デジタル表示、アナログ表示、デジタル+アナログ複合のマルチ表示
- 燃料補正はEASY、PROの2パターン
- VTEC コントロール機能はエンジン回転数設定の他、吸気管圧力やスロットル開度の設定が可能
- 設置場所を選ばない左右反転機能搭載
- バッテリを外しても初期化されないバッテリレスメモリ