輝点追跡ソフト 取扱説明書 目次 1 はじめに 5 1.1 ソフトウェアの概要..................................................................................................5 1.2 仕様 ...........................................................................................................................6 1.3 ご質問・お問い合わせについて ...............................................................................7 2 セットアップ 9 2.1 動作環境の確認.........................................................................................................9 2.2 ソフトウェアのインストール、アンインストール方法 ...........................................9 2.3 ハードウェア USB キーの挿入...............................................................................11 3 基本的な使い方 13 3.1 輝点の追跡方法.......................................................................................................13 3.2 追跡データの確認 ...................................................................................................16 3.3 データの保存...........................................................................................................18 4 各部の機能 24 4.1 メニュー..................................................................................................................24 4.2 《 「G-Track」ウィンドウ》....................................................................................29 4.3 《動画ウィンドウ》................................................................................................36 4.4 《Trace Analysis ウィンドウ》でのマウス操作....................................................38 4.5 《Trace Analysis ウィンドウ》の機能 ..................................................................41 4.6 《Histogram ウィンドウ》でのマウス操作...........................................................44 4.7 《Histogram ウィンドウ》の機能 .........................................................................46 4.8 《Rotation ウィンドウ》でのマウス操作..............................................................48 4.9 《Rotation ウィンドウ》の機能.............................................................................50 4.10 《Diffusion Constant ウィンドウ》でのマウス操作.............................................52 4.11 《Diffusion Constant ウィンドウ》の機能 ...........................................................54 5 FAQ・トラブルシューティング 5.1 56 ハードウェア USB キー..........................................................................................56 GTrack 取扱説明書 2 5.2 輝点選択・追跡.......................................................................................................57 5.3 「G-Track」ver1.21 について................................................................................58 GTrack 取扱説明書 3 1 はじめに GTrack 取扱説明書 4 1 はじめに 本ドキュメントは、輝点追跡ソフトウェア「G-Track」の取扱説 明書です。本製品をご利用になる前にお読みください。 1.1 ソフトウェアの概要 「G-Track」(ジートラック) は、画像処理からデータ解析まで、 1 分子観察等で得られた単輝点の追跡に必要な機能を備えてい る動画解析ツールです。 重み重心を求めるアルゴリズム(重み重心解析モード)と、ガ ウシアンフィッティングアルゴリズム(ガウシアンフィッティ ングモード) 、2 次元ガウシアンフィッティングアルゴリズム(2 次元ガウシアンフィッティングモード)によって、高速・高精 度での全輝点自動追跡が可能です。 特長 動画の全輝点を自動で認識し、追跡します(楕円対応) 。 入射光レーザーの干渉などによる蛍光ムラを軽減するため の動的閾値法を搭載しています。 輝点追跡では、単純な重み重心を求める方法と、ガウシア ンフィッティングアルゴリズム、新開発 2 次元ガウシアン フィッティングアルゴリズムの 3 つを選択可能です。それ ぞれに High モードを搭載しています。 背景光によらず計算が可能なため、照明斑の影響を受けに くく、従来のような閾値法などの画像処理を必要としませ ん(ガウシアンフィッティングモード) 。 輝点の強度、広がり、位置など、輝点の持つ全ての情報を 取得することができます(ガウシアンフィッティングモー ド) 。 得られたトレースを用いて、 「運動速度」 「蛍光強度」 「運動 時間」 「移動距離」 「拡散定数」等の解析ができます。 パッケージ内容物 CD−ROM ハードウェア USB キー(ドングル) GTrack 取扱説明書 5 取扱説明書(本書) ライセンス許諾契約書 リリース履歴 製品機能の更新情報等、製品に関しての最新情報については、 株式会社ジーオングストローム web サイトをご覧ください。 ご注意 本書で使用されている画像コピーの中には、現行バージョンの 製品とは一部異なっている場合がございます。 ハードウェア USB キーに貼付されているシールは、絶対に剥が さないでください。 本製品により取得されたデータが、輝点であるか否かの判断は、 ご利用者様ご自身でご確認ください。 1.2 仕様 OS Windows® XP operating system CPU Pentium Ⅲ以上を推奨 32bit を推奨 メモリ 320MB 以上の RAM を推奨 ハードディスク 7200rpm 以上の回転数を推奨 対応ファイル形式 その他 GTrack 取扱説明書 AVI(8bit) ※AVI ファイル(24bit)も一部対 応 National Instruments 社 LabVIEW ラ ン タ イ ム エ ン ジ ン 8.2.1 SafeNet 社 Sentinel System ドライバ ※「GTrack」の動作に必要です。 6 1.3 ご質問・お問い合わせについて ご質問される前に 株式会社ジーオングストロームでは、最新の製品サポート情報 を Web サイトに公開しています。お問い合わせいただく前に、 株式会社ジーオングストローム Web サイトをご利用ください。 http://www.g-angstrom.com ご質問方法 株式会社ジーオングストロームでは、弊社製品をご利用のお客 さまにサポートサービスを提供しています。お問い合わせの際 は、Web サイトのお問い合わせフォームをご利用ください。 Copyright (c) 2006-2008 G-Angstrom. All Rights Reserved. Microsoft®、Windows®は、米国 Microsoft Corporation の、米国、 日本およびその他の国における登録商標または商標です。 Pentium は、米国およびその他の国における、Intel Corporation またはその子会社の商標または登録商標です。 National Instruments 、 NI 、 LabVIEW は 、 NationalInstruments Corporation(米国ナショナルインスツルメンツ社)の商標です。 Sentinel は、米国 SafeNet 社の商標です。 その他、本ドキュメントに記載されている各社の社名、製品名 およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。 GTrack 取扱説明書 7 2 セットアップ GTrack 取扱説明書 8 2 セットアップ セットアップに必要な環境、インストールやアンインストール の方法 2.1 動作環境の確認 本書 1.2 の仕様をご確認いただき、動作環境の確認を行ってくだ さい。 2.2 ソフトウェアのインストール、アンインストール方法 「G-Track」のインストール 本ソフトウェアをインストールするには、次の手順に従ってく ださい。 1 CDROM ドライブに、本ソフトウェアデータディスクを挿入し ます。 2 [スタート]ボタン→[すべてのプログラム]→[アクセサリ] から[エクスプローラ]を選択して[マイコンピュータ]をダ ブルクリックします。 GTrack 取扱説明書 9 3 CDROM ドライブに、GTrack ver 1.21 と表示されているのを 確認してダブルクリックします。 4 ファイルの一覧から、setup.exe をダブルクリックします。画 面の指示に従ってインストールを行います。 完了後、デスクトップへ[G-Track1.21 へのショートカット]の アイコンが表示されます。 ※インストール時には、ハードウェア USB キー(ドングル)を PC から取り外してください。 ※G-Track の使用には Microsoft® .NET Framework Version 2.0 が 必要です。ご使用の PC にインストールされていない場合、ファ イルの一覧から、Files フォルダをダブルクリックし、dotnetfx.exe をダブルクリックします。Microsoft® .NET Framework Version 2.0 を画面の指示に従ってインストールを行います。 5 ファイルの一覧から、Files フォルダをダブルクリックし、 LabVIEW_8.2.1_Runtime_Engine.exe をダブルクリックします。 LabVIEW ランタイムエンジンを画面の指示に従ってインスト ールを行います。 GTrack 取扱説明書 10 6 ファイルの一覧から、Files フォルダをダブルクリックし、 Sentinel System Driver Installer 7.4.0.exe をダブルクリ ックします。画面の指示に従ってインストールを行います。 ※インストール時には、ハードウェア USB キー(ドングル)を PC から取り外してください。 「G-Track」のアンインストール 本ソフトウェアをアンインストールするには、次の手順に従っ てください。 1 「スタート」→「プログラムのアクセスと既定の設定」→「プ ログラムの変更と削除」を選択してください。 ※お使いのコンピュータに現在インストールされているプログ ラムの一覧が表示されます。 2 『輝点追跡ソフト GTrack』を選択して、削除してください。 ※必要に応じて、作成したショートカットや関連付け設定を削 除してください。 2.3 ハードウェア USB キーの挿入 付属のハードウェア USB キー(ドングル)は、ソフトウェアのイ ンストールを全て行った後に PC に挿入してください。 ※挿入されていない場合、ソフトウェアを正常に起動すること はできません。 ※ハードウェア USB キー(ドングル)に貼付されているシールは 絶対に剥がさないでください。 ※インストール時にはハードウェア USB キー(ドングル)を PC から取り外し、setup.exe と Sentinel System Driver Installer 7.4.0.exe をインストール後に再度挿入してください。 GTrack 取扱説明書 11 3 基本的な使い方 GTrack 取扱説明書 12 3 基本的な使い方 「G-Track」の起動方法、基本的な使い方 3.1 輝点の追跡方法 1 「GTrack」を起動します。 GTrack アイコンをダブルクリックします。 2 動画をインポート(取り込み)します。 [ファイル]メニュー→[AVI ファイルのイ ンポート]を選択し、動画ファイルをインポ ートします。 【ツール】ボタン ■動画のインポート [インポート]ボタン をクリックします 3 輝点を選択します。 輝点の選択方法は複数あります。目的に応じ て以下の方法から選択してください。 ※ 選 択で きる 輝点 は最 大で 500 ポイ ント (points)です。 GTrack 取扱説明書 13 ■輝点の選択方法 1 【右ドラッグで範囲指定】 右ドラッグして《動画ウィンドウ》の任意の 範囲を選択すると、範囲内の全輝点を自動検 索し、輝点を選択します。 ■輝点の選択方法 2 【ショートカットキーで全範囲指定】 [Ctrl]+[A]キーを押し、 《動画ウィンド ウ》に表示されている全ての輝点を選択しま す。 ショートカットキー ■輝点の全選択 [Ctrl]+[A]キー ■輝点の選択方法 3 【ドラッグ中に右クリックで単輝点選択】 《動画ウィンドウ》に表示されている画像上 でドラッグし、ROI 内の情報をスキャンしま す。ドラッグ動作中に、左ボタンを押したま ま右クリックし、ROI 内画像を選択します。 ROI は Region Of Interest を意味します。 POINT ■ROI 表記 ROI ROI=《動画ウィンドウ》上のオレンジ、緑、 黄色の四角形 POINT ■輝点の選択解除 ・[Initialize]ボタンを クリックします。 GTrack 取扱説明書 14 4 輝点を追跡します。 ※記録できる追跡データ数は最大で 500 です。 ■輝点の追跡方法 1 【Run ボタンで追跡】 輝点選択後に[Run]ボタンをクリックして、 選択した全ての輝点の追跡データを記録しま す。 ■輝点の追跡方法 2 【ショートカットキーで追跡】 輝点選択後に、 [Ctrl]+[Enter]キーを押 して、選択した全ての輝点の追跡データを記 録します。 ショートカットキー ■選択輝点の追跡 [Ctrl]+[Enter]キー ※輝点選択と輝点追跡を同時に行う方法 【輝点のダブルクリックによる輝点選択+輝 点追跡】 《動画ウィンドウ》に表示されている輝点上 でダブルクリックすると、1 輝点のみを選択 し、同時に輝点の追跡データを記録します。 5 取得した追跡データを《Trace Analysis ウィ ンドウ》で解析します。 GTrack 取扱説明書 15 3.2 追跡データの確認 1 グラフを表示させたい追跡データのデータナ ンバーを選択します。 [Data No.]スクロールバーを操作して目的の 輝点データナンバーを選択します。 POINT ■[Play]ボタン 追 跡 され た フレ ーム 内 で 繰り 返 し再 生し ます。 2 [サブグラフ]をダブルクリックして[メイン グラフ]を切り替えます。 POINT ■グラフを拡大表示 メ イ ング ラ フで ドラ ッグすると、指定した 範 囲 を拡 大 表示 しま す。 《Histogram」ウィンドウを表示します。 《Trace Analysis ウィンドウ》の[Histogram] ボタンをクリックします。 GTrack 取扱説明書 16 3 データタイプを選択します。 [データタイプ選択]リストで[時系列グラフ]、 [Histogram グラフ]に表示するデータタイプ を選択します。 4 [Histogram グラフ]を表示します。 [▼]ボタンをクリックし、全ての追跡データ から計算した[Histogram グラフ]を表示しま す。 5 《 Rotation 》 ウ ィ ン ド ウ 、《 Diffusion Constant》ウィンドウを選択し、それぞれ確 認します。 《Trace Analysis ウィンドウ》の[Rotation] ボタン、[Diffusion Constant]ボタンをクリッ クします。 GTrack 取扱説明書 17 3.3 データの保存 1 選択されているデータナンバーの追跡データ を CSV 形式で保存します。 [Save]ボタンをクリックします。 保存ダイアログボックスに従って、CSV 形式 で保存します。 ※追跡データ Data No. Frame No. X Position(pixels) Y Position(pixels) X SD(pixels) Y SD(pixels) Intensity(A.U.) 2 記録した全ての追跡データを一括で保存しま す。 ■全輝点データを別ファイルで保存 《Trace Analysis ウィンドウ》のグラフやボ タン以外の場所を右クリックし、[データの一 括保存]をクリックします。 GTrack 取扱説明書 18 ■全データを横並びに保存 《Trace Analysis ウィンドウ》のグラフやボ タン以外の場所を右クリックし、[全データを 横並びに保存]をクリックします。 ■全データを縦並びに保存 《Trace Analysis ウィンドウ》のグラフやボ タン以外の場所を右クリックし、[全データを 縦並びに保存]をクリックします。 3 解析したデータを CSV 形式で保存します。 [Histogram] [Displacement] [Diffusion Constant] [Diffusion Constant]MSD データ [3D グラフ] のデータが保存できます。 ■[Histogram] 《Trace Analysis ウィンドウ》の[Histogram] ボタンをクリックし、《Histogram ウィンド ウ》を表示します。 《Histogram ウィンドウ》の[データタイプ選 択リスト]からデータタイプを選択して、[▼] ボタンをクリックします。 [Save]ボタンをクリックして、保存ダイアロ グボックスに従って、 CSV 形式で保存します。 GTrack 取扱説明書 19 ■[Rotation] 《Trace Analysis ウィンドウ》の[Rotation] ボタンをクリックし、 《Rotation》ウィンドウ を表示します。 《Rotation》ウィンドウの[Save]ボタンをク リックします。 保存ダイアログボックスに従って、CSV 形式 で保存します。 ■[Diffusion Constant] 《Trace Analysis ウィンドウ》の[Diffusion Constant]ボタンをクリックし、《Diffusion Constant》ウィンドウを表示します。 [データタイプ選択リスト]からデータタイプ を選択して、[▼]ボタンをクリックします。 《Diffusion Constant》ウィンドウの[Save] ボタンをクリックして、保存ダイアログボッ クスに従って、CSV 形式で保存します。 GTrack 取扱説明書 20 ■ [Diffusion Constant]MSD データ ・選択されているデータナンバーの MSD デー タを保存 《Diffusion Constant》ウィンドウを表示し、 [MSD グラフ]上で右クリックして、 [表示され ている MSD データの保存]をクリックします。 ・全 MSD データを別ファイルで保存 《Diffusion Constant》ウィンドウを表示し、 [MSD グラフ]上で右クリックして、 [MSD デー タの一括保存]をクリックします。 ・全 MSD データを横並びに保存 《Diffusion Constant》ウィンドウを表示し、 [MSD グラフ]上で右クリックして、 [全 MSD デ ータを横並びに保存]をクリックします。 ■[3D グラフ] [3D グラフ Save]ボタンをクリックします。 [Information]の FI in ROI] 3D グラフ、 [GF in ROI]3D グラフの X 座標、Y 座標、蛍光強度デ ータ(X,Y,I)、ガウシアンフィッティングによ り得られたパラメータ (X,Y,I,X SD,Y SD)を を、保存ダイアログボックスに従って、CSV 形式で保存します。 ※[GF in ROI]3D グラフのデータは、ROI 内 の画像がガウシアンフィッティング出来ない 場合は保存できません。 4 グラフ画像を保存します。 グラフ上で右クリックします。右クリックし たグラフをビットマップ形式(.bmp)で保存し ます。 ※ビットマップ形式で保存できるグラフ [FI in ROI] GTrack 取扱説明書 21 [GF in ROI] [メイングラフ] [Histogram 時系列グラフ] [Histogram グラフ] [Displacement 角度可変 XY Position グラ フ] [Displacement 角度補正後 XY Position グラ フ] [Diffusion Constant MSD グラフ] [Diffusion Constant Histogram グラフ] ※[サブグラフ]は保存できません。 5 解析しているプロジェクトを保存します。 [ファイル]メニュー→[プロジェクトの保存] GTrack 取扱説明書 22 4 各部の機能 GTrack 取扱説明書 23 4 各部の機能 メニュー、ツールボタン、マウス操作時の機能 4.1 メニュー 4.1.1 [ファイル]メニュー ショートカットキー ■メニュー選択 [Alt]+[ ア ル フ ァ ベ ッ ト]キーでメニューを 選択できます。アルフ ァ ベ ット は メニ ュー 名 の 右に カ ッコ 書き で記されています。 Ex.[ファイル]→[新規 作 成 (N)] の 場 合 、 [Alt]+[F]→[N] ①[新規作成] プロジェクトファイル(拡張子.gtp)を新規作成します。 ②[プロジェクトを開く] プロジェクトファイル(拡張子.gtp)を開きます。 ③[プロジェクトの保存] 解析しているプロジェクトを プロジェクトファ イル(拡張 子.gtp)に保存します。 ④[プロジェクトを閉じる] 解析しているプロジェクトを閉じます。 ⑤[名前を付けて保存] 解析しているプロジェクトに名前を付けてプロジェクトファイ ル(拡張子.gtp)に保存します。 ⑥[AVI ファイルのインポート] 動画ファイルをインポートします。 ⑦[AVI ファイルの保存] 表示している動画を保存します。 ⑧[AVI ファイルの復旧] 画像処理を行った AVI ファイルを、インポート時の状態に戻し GTrack 取扱説明書 24 ます。 ⑨[最近使ったファイル] 最近使用したプロジェクトファイル(拡張子.gtp)を表示します。 表示されたプロジェクトを選択すると、プロジェクトが開きま す。 ⑩[アプリケーションの終了] G-Track を終了します。 4.1.2 [画像処理]メニュー [明暗の反転] 動画の明暗を反転します。 [ゲインとオフセット] 動画のゲインとオフセットを調整します。ゲイン値とオフセッ ト値を設定することができます。 [任意のインパルスフィルタ] 自ら作成したフィルターを利用できます。窓の大きさは、「3」 で固定されています。 GTrack 取扱説明書 25 4.1.2.1 [背景除去]メニュー [二値化] 閾値と値を設定することにより、画像の輝度をニ値化します。 [閾値法] 閾値より小さな値は、 「0」とする処理を行います。 [移動閾値法] ウィンドウを走査しながら、動的に閾値を設け、二値化します。 背景斑がある場合に有効です。窓の大きさと閾値を設定するこ とができます。 [差分法] 平滑化した画像(ローパス処理した画像)を元画像から差し引く ことで背景光を除去します。窓の大きさを設定することができ ます。 4.1.2.2 [フィルター]メニュー [平滑化] 画像を平滑化します。窓の大きさを設定することができます。 [メディアンフィルタ] ウィンドウを走査し、ウィンドウ内の中央値(最大値と最小値 の中間の値)を表示します。窓の大きさを設定することができ ます。 [ノイズ除去] ウィンドウの中央値を誇張しながら、平滑化を行います。強度 (強→弱)を設定することができます。窓の大きさは、 「3」で 固定されています。 GTrack 取扱説明書 26 4.1.2.3 [効果]メニュー [シャーペン] 隣接するピクセルのコントラストの差を強めることでシグナル を強調します。強度(強→弱)を設定することができます。窓 の大きさは、 「3」で固定されています。 [シャドウイング] 光が当たっているような視覚効果を示すフィルターです。光の 照射方向(右→左)を設定することができます。 [エッヂ検出] 画像のエッヂ部分を強調する効果を示すフィルターです。強度 (強→弱)を設定することができます。 4.1.2.4 [特殊]メニュー [全フレーム平均値画像] インポートした動画の、全てのフレームを足し合わせた画像を 作成します。輝点の滞在時間を明るさとして表現し、画像化で きるツールです。 ※画像上で右クリックすることで、 [クリップボードにコピー]、 [BMP 画像として保存]ができます。 [最大値画像] それぞれのピクセルに全フレームにおけるピクセル最大値を表 示した画像を作成します。輝点の運動軌跡を画像化できるツー ルです。 ※画像上で右クリックすることで、 [クリップボードにコピー]、 [BMP 画像として保存]ができます。 [時間移動平均] 指定したフレーム数毎に平均化された動画を作成します。フレ ーム数を設定することができます。 GTrack 取扱説明書 27 4.1.3 [表示]メニュー [ツールバー] ツールバーを表示します。 [ステータスバー] ステータスバーを表示します。 [追跡解析ウィンドウ] 《Trace Analysis ウィンドウ》を表示します。 [ウィンドウサイズの初期化] 全ウィンドウのサイズを初期化します。 4.1.4 [ヘルプ]メニュー [ヘルプを表示] ヘルプを表示します。 [トピックの検索] トピックを検索します。 [ 『G-Track』のバージョン情報] 「G-Track」のバージョン情報を表示します。 GTrack 取扱説明書 28 4.2 《 「G-Track」ウィンドウ》 4.2.1 【ツールバー】 ①[New PJ]ボタン プロジェクトファイル(拡張子.gtp)を新規作成します。 ②[Open PJ]ボタン プロジェクトファイル(拡張子.gtp)を開きます。 ③[Save PJ]ボタン 解析しているプロジェクトを プロジェクトファ イル(拡張 子.gtp)に保存します。 GTrack 取扱説明書 29 ④[Import]ボタン 動画ファイルをインポートします。 ⑤[HIGHMODE-Speedy]ボタン 単輝点追跡の場合に、画像表示を行わないことにより、計算速 度を改善します。また、複数輝点を自動検索する場合には、検 索過程の画像表示を行わないことにより、計算速度を改善しま す。 ⑥[Clear Dat]ボタン 記録された追跡データ全てを初期化(削除)します。 ⑦[Sava Dat]ボタン 記 録 さ れ た 全 輝 点 の 追 跡 デ ー タ ( Data No. 、 Frame No. 、 X Position(pixels)、 Y Position(pixels)、 X SD(pixels)、 Y SD(pixels)、 Intensity(A.U.))を一括で保存します。 ⑧[バージョン情報]ボタン 「G-Track」のバージョン情報を表示します。 4.2.2 【VIDEO CONTROL】 ①[VIDEO CONTROL]スライダ 《動画ウィンドウ》で表示されているフレーム位置を移動しま す。 ②[VIDEO CONTROL]ダイアル 《動画ウィンドウ》で表示されているフレーム位置を、ダイア ルを操作して移動します。動画は 2 ダイアルにつき、1 フレーム 移動します。 ③最初のフレームに移動します。 ④最後のフレームに移動します。 GTrack 取扱説明書 30 ⑤[再生]ボタン 動画を繰り返し再生します。 ⑥[停止]ボタン 動画の再生を停止します。 ⑦[逆再生]ボタン 動画を繰り返し逆再生します。 ⑧[再生速度]スライダ 動画の再生速度(Slow・Normal・High)を設定します。 ⑨[GAIN]スクロールバー 動画のゲイン値を調節します。 ※インポートした動画の、 [動画ウィンドウ]パレットへの描画 パラメータを設定します。輝点計測時、及び解析時の値に影響 はありません。 ⑩[OFFSET]スクロールバー 動画のオフセット値を調節します。 ※インポートした動画の、 [動画ウィンドウ]パレットへの描画 パラメータを設定します。輝点計測時、及び解析時の値に影響 はありません。 ⑪[INVERSE]チェックボックス チェックボックスオン時、動画の明暗を反転します。 ※インポートした動画の、 [動画ウィンドウ]パレットへの描画 パラメータを設定します。輝点計測時、及び解析時の値に影響 はありません。 ⑫[COLORBAR]チェックボックス チェックボックスオン時、動画の明暗を色相で表します。 ※インポートした動画の、 [動画ウィンドウ]パレットへの描画 パラメータを設定します。輝点計測時、及び解析時の値に影響 はありません。 GTrack 取扱説明書 31 4.2.3 【INFORMATION】 ①[FI in ROI]3D グラフ 《動画ウィンドウ》上黄色 ROI 内の X,Y,I を 3D 表示します。FI は Fluorescence Intensity を意味します。 ②[X]、[Y]、[I]ラベル 動画の画像データから、黄色 ROI 中心の X 座標(X)、Y 座標(Y)、 蛍光強度(I)を取得し、表示します。 ③[GF in ROI]3D グラフ 《動画ウィンドウ》上黄色 ROI 内の X,Y,I をガウシアンフィッテ ィングした結果を 3D 表示します。GF は Gaussian Fitting を意味 します。 [GF in ROI]3D グラフは、ROI 内の画像がガウシアンフ ィッティング出来ない場合は表示されません。 ④[X]、[Y]、[I]、[SD(X)]、[SD(Y)]ラベル 動画の画像データから、黄色 ROI 内のガウシアンフィッティン グにより得られたパラメータ (X 座標(X)、Y 座標(Y)、 蛍光強度(I)、 X 座標標準偏差(SD(X))、Y 座標標準偏差(SD(Y)))を取得し、表示 します。ROI 内の画像がガウシアンフィッティング出来ない場合 は表示されません。 ⑤[save]ボタン [FI in ROI]3D グラフ、 [GF in ROI]3D グラフの X 座標、Y 座 標、蛍光強度データ(X,Y,I)、ガウシアンフィッティングにより得 られたパラメータ (X,Y,I,X SD,Y SD)を保存します。 [GF in ROI] 3D グラフのデータは、ROI 内の画像がガウシアンフィッティン グ出来ない場合は保存できません。 4.2.4 【INFORMATION】3D グラフ上でのマウス操作 [右クリック] [FI in ROI]3D グラフ、 [GF in ROI]3D グラフに表示されてい GTrack 取扱説明書 32 る画像をビットマップ形式(..bmp)で保存します。 4.2.5 【Scale】 ①[1 pixel]テキストボックス 解析に用いる動画のキャリブレーション値を入力します。 ②[1 frame]テキストボックス 解析に用いる動画のキャリブレーション値を入力します。 4.2.6 【Method】 ①[アルゴリズム]選択ボタン 輝点検索や輝点追跡の際に使用するアルゴリズム (Centroid,Gauss Fit,Gauss Fitting,2D Gauss Fitting)を切り替えます。 ガウス分布に従わない輝点にガウシアンフィッティングを用い た場合([Gauss Fit][2D Gauss Fitting]選択時)、位置精度が下が る場合がありますのでご注意ください。 ②[BG-Fixed]ボタン [Gauss Fit][2D Gauss Fitting]選択時に使用できます。チェックボ ックスオン時、背景光のパラメータを固定し、計算速度を改善 します。 GTrack 取扱説明書 33 ③[ROI optimization]ボタン チェックボックスオン時、ROI の位置を最適化することにより、 輝点の誤認識確率を改善します。 ④[Raw FI]チェックボックス チェックボックスオン時、ROI 内すべてのピクセルの蛍光強度を 合計した値を取得します。チェックボックスオフ時、ガウシア ンフィッティングアルゴリズムではピーク蛍光強度値を、重み 重心アルゴリズムでは ROI 内の最大蛍光強度値を取得します。 FI は Fluorescence Intensity を意味します。 ⑤[Ref. BG]チェックボックス [Raw FI]チェックボックスがオンの場合に使用します。チェッ クボックスオン時、ガウシアンフィッティングにより得られた バッググラウンド値を排除して蛍光強度を求めます。BG は、 Back Ground を意味します。 4.2.7 【Thresold】 ①[ROI Size]スクロールバー 輝点検索や輝点追跡の際に ROI サイズを設定します。ROI Size GTrack 取扱説明書 34 が n の場合、ROI の一辺の大きさは(2n+1)となります。ROI は Region Of Interest を意味します。 ROI サイズは、輝点の大きさに合わせて設定して下さい。追跡で きない場合には、ROI を大きく設定して下さい。 ②[FI-limit]スクロールバー 輝点検索や輝点追跡の際に検出する蛍光強度の閾値を設定しま す。FI は Fluorescence Intensity を意味します。 ③[Loop]スクロールバー ガウシアンフィッティングアルゴリズムの最大反復計算回数を 設定します。設定した最大反復計算回数内に解が収束しない場 合は輝点の追跡を停止します。 ④[Min # ]スクロールバー 輝点追跡の際のデータを記録するフレーム数を設定します。指 定したフレーム数未満の追跡データは記録されません。 例)Min#を 4 に設定して解析を行った場合、4 未満の追跡デー タは記録されません。 ⑤[Integral]スクロールバー 輝点追跡の際に画像を積算するフレーム数を設定します。 ⑥[Room]スクロールバー 追跡対象輝点が消えた際に、指定したフレーム数以内で輝点を 再度認識した場合に同一輝点として追跡データを取得します。 ⑦[Initialize]ボタン 選択された輝点を全て選択解除します。 ⑧[Run]ボタン 選択輝点を全て追跡し、追跡データを記録します。 GTrack 取扱説明書 35 4.3 《動画ウィンドウ》 ※本ソフトウェアをご使用の PC・ディスプレイの性能により、 格子状の縞模様が現れることがあります。これは、本ソフトウ ェアの解析性能に影響を与えるものではございません。格子状 の縞模様は、動画を拡大することにより解消されます。 4.3.1 《動画ウィンドウ》内での ROI 表記 ①[黄色の ROI] 《動画ウィンドウ》上で ROI 内の情報をスキャンする際に表示 されます。ROI は Region Of Interest を意味します。 ②[オレンジ色の ROI] 《動画ウィンドウ》上で、選択された輝点上に表示されます。 ROI は Region Of Interest を意味します。 ③[緑色の ROI] 《動画ウィンドウ》上で、追跡データを記録した輝点上に表示 されます。ROI は Region Of Interest を意味します。 4.3.2 《動画ウィンドウ》内でのマウス操作 [クリック] 《動画ウィンドウ》内をクリックすると、ROI により画像が選択 され、ROI 内情報が[FI in ROI]に表示されます。ROI 内の画像 がガウシアンフィッティング出来る場合は、マウスアップ時に [GF in ROI]にフィッティング結果が表示されます。[ ( Centroid] ボタン選択時でも表示されます。) GTrack 取扱説明書 36 [ドラッグ] 《動画ウィンドウ》内をドラッグすると、ROI 内の情報をスキャ ンし、ROI 内画像を選択、ROI 内情報が[FI in ROI]に表示され ます。ROI 内の画像がガウシアンフィッティング出来る場合は、 マウスアップ時に[GF in ROI]にフィッティング結果が表示さ れます。([Centroid]ボタン選択時でも表示されます。) [右ドラッグ] 《動画ウィンドウ》の任意の範囲を選択すると、選択範囲内の 全輝点を自動検索し、輝点を選択します。 [ダブルクリック] 《動画ウィンドウ》に表示されている輝点上をダブルクリック すると、1 輝点のみを選択し、追跡データを記録します。 [Gaussian Fitting]ボタン、 [2D Gaussian Fitting]ボタン選択時、 ROI 内の画像がガウシアンフィッティング出来ない場合は追跡 されません。 [右クリック] 《動画ウィンドウ》ショートカットメニューを表示します。 4.3.3 《動画ウィンドウ》ショートカットメニュー ①[スケールバーの表示/非表示] 《動画ウィンドウ》上のスケールバーの表示/非表示の切り替え を行います。 ②[クリップボードにコピー] 《動画ウィンドウ》に表示されている画像をクリップボードに コピーします。 ③[BMP 画像として保存] 《動画ウィンドウ》に表示されている画像をビットマップ形式 (.bmp)で保存します。 GTrack 取扱説明書 37 4.4 《Trace Analysis ウィンドウ》でのマウス操作 4.4.1 《Trace Analysis ウィンドウ》ショートカットメニュー ポイント ■メニュー表示 《Trace Analysis ウィ ンドウ》のグラフ以外 の場所を右クリック GTrack 取扱説明書 38 ①[データの初期化] 記録された追跡データ全てを初期化(削除)します。 ②[データの一括保存] 記 録 さ れ た 全 て の 追 跡 デ ー タ ( Data No. 、 Frame No. 、 X Position(pixels)、Y Position(pixels)、X SD(pixels)、Y SD(pixels )、 Intensity(A.U.))を一括で保存します。 ③[全データを横並びに保存] 記 録 さ れ た 全 て の 追 跡 デ ー タ ( Data No. 、 Frame No. 、 X Position(pixels)、 Y Position(pixels)、 X SD(pixels)、 Y SD(pixels )、 Intensity(A.U.))を 1 つのファイル内に横並びに保存します。 ④[全データを縦並びに保存] 記 録 さ れ た 全 て の 追 跡 デ ー タ ( Data No. 、 Frame No. 、 X Position(pixels)、 Y Position(pixels)、 X SD(pixels )、 Y SD(pixels )、 Intensity(A.U.))を 1 つのファイル内に縦並びに保存します。 4.4.2 《Trace Analysis ウィンドウ》 [メイングラフ]上でのマウス 操作 [ドラッグ] 《Trace Analysis ウィンドウ》 [メイングラフ]上をドラッグして 範囲選択すると、選択範囲内のグラフを拡大することができま GTrack 取扱説明書 39 す。 [ダブルクリック] 《Trace Analysis ウィンドウ》 [メイングラフ]上をグラフ拡大状 態でダブルクリックすると、グラフを自動スケールすることが できます。 [右クリック] ショートカットメニューを表示します。 4.4.3 《Trace Analysis ウィンドウ》ショートカットメニュー ①[BMP 画像として保存] [メイングラフ]をビットマップ形式(.bmp)で保存します。 4.4.4 《Trace Analysis ウィンドウ》 [サブグラフ]上でのマウス操 作 [ダブルクリック] 《Trace Analysis ウィンドウ》で、任意の[サブグラフ]をダブ ルクリックすると、メイングラフが切り替わります。 GTrack 取扱説明書 40 4.5 《Trace Analysis ウィンドウ》の機能 ①[Data No.]スクロールバー 記録された追跡データのデータナンバーを、スクロールバーを 操作して選択します。 ②[SYNC]チェックボックス チェックボックスオン時、 [Data No.]スクロールバーで選択デ ータ変更時に、 《動画ウィンドウ》のフレームが追跡データの開 始フレームと同期されて表示されます。 ③[Frame]チェックボックス チェックボックスオン時、選択された追跡データの《動画ウィ ンドウ》でのフレーム位置を、メイングラフでは赤色の十字カ ーソルで、サブグラフ上では白色の十字カーソルで表示します。 GTrack 取扱説明書 41 ④[Centroid]チェックボックス チェックボックスオン時、選択されている追跡データを《動画 ウィンドウ》上に緑色の十字カーソルで表示します。 ⑤[Play]([Stop])ボタン [Play]ボタンにより、選択された追跡データを追跡フレーム範囲 内で繰り返し再生します。[Stop]ボタンにより停止します。 ⑥[メイングラフ] 選択された追跡データグラフを表示します。メイングラフをド ラッグにより選択すると、選択範囲が拡大します。メイングラ フをダブルクリックすると自動スケールされます。 ⑦[サブグラフ] 選択された追跡データの 6 種類のグラフを表示します。 [サブグ ラフ]上をダブルクリックすると、メイングラフに表示されま す。 [X-Y グラフ]…選択された追跡データの X-Y Position を表示し ます。 [X Position グラフ]…選択された追跡データの X Position の時 系列データを表示します。 [Y Position グラフ]…選択された追跡データの Y Position の時 系列データを表示します。 [X SD グラフ]…[Gaussian Fitting]ボタン、[2D Gaussian Fitting]ボタン選択時、選択された追跡データの X 軸における標 準偏差の時系列データを表示します。[Centroid]ボタン選択時 には、X SD(pixels)は「0」で固定されています。 [Y SD グラフ]…[Gaussian Fitting]ボタン、[2D Gaussian Fitting]ボタン選択時、選択された追跡データの Y 軸における標 準偏差の時系列データを表示します。[Centroid]ボタン選択時 には、Y SD(pixels)は「0」で固定されています。 [Intensity グラフ]…選択された追跡データの蛍光強度の時系列 データを表示します。 ⑧[Triming]ボタン メイングラフに表示されている範囲の追跡データをトリミング (抽出)します。メイングラフに表示されている範囲のポイント数 が《 『G-Track』ウィンドウ》の[Min #]で設定した値未満の場 合、実行することができません。 ⑨[Copy]ボタン メイングラフに表示されている範囲の追跡データをトリミング (抽出)し、新しい追跡データとして追加します。メイングラフに 表示されている範囲のポイント数が《 『G-Track』ウィンドウ》 の[Min #]で設定した値未満の場合、実行することができませ ん。 GTrack 取扱説明書 42 ⑩[Clear]ボタン 選択された追跡データを削除します。 ⑪[Save]ボタン 選択された追跡データ(Data No.、Frame No.、X Position(pixels)、 Y Position(pixels)、X SD(pixels)、Y SD(pixels)、Intensity(A.U.))を保存 します。 GTrack 取扱説明書 43 4.6 《Histogram ウィンドウ》でのマウス操作 4.6.1 《Histogram ウィンドウ》グラフ上でのマウス操作 [ドラッグ] 《Histogram ウィンドウ》のグラフ上をドラッグして範囲選択す ると、選択範囲内のグラフを拡大することができます。 [ダブルクリック] 《Histogram ウィンドウ》のグラフ上を、グラフ拡大状態でダブ ルクリックすると、グラフを自動スケールすることができます。 [右クリック] ショートカットメニューを表示します。 4.6.2 《Histogram ウィンドウ》グラフショートカットメニュー [BMP 画像として保存] GTrack 取扱説明書 44 表示されている[Histogram グラフ]をビットマップ形式(..bmp) で保存します。 GTrack 取扱説明書 45 4.7 《Histogram ウィンドウ》の機能 ①[時系列グラフ] 選択されたデータタイプを計算するための時系列データを表示 します。赤線は Fitting 結果をあらわします。 ②[Value]ラベル Fitting により得られた数値を表示します。 ③[▼]ボタン Velocity、Intensity、X SD、Y SD、Duration、Distance を記録され た 全 て の 追 跡 デ ー タ か ら 計 算 し 、 Histogram を 作 成 し て 、 [Histogram グラフ]に表示します。 ④[データタイプ選択リスト] [時系列グラフ]で計算するデータタイプ(Velocity、Intensity、 X SD、Y SD、Duration、Distance)を選択します。 GTrack 取扱説明書 46 ⑤[save]ボタン [Histogram グラフ]に表示しているデータタイプ(Velocity、 Intensity、X SD、Y SD、Duration、Distance)を保存します。保 存されるデータは、記録された全ての追跡データからそれぞれ 計算されたものになります。 ⑥[Histogram グラフ] 選択されたデータタイプのヒストグラムを表示します。記録さ れた全ての追跡データ数が「1」の場合は、表示することはでき ません。 ⑦[Min]テキストボックス [Histogram グラフ]に表示するヒストグラムの最小値を設定しま す。 ⑧[Max]テキストボックス [Histogram グラフ]に表示するヒストグラムの最大値を設定しま す。 ⑨[Bin]テキストボックス [Histogram グラフ]に表示するヒストグラムのビン幅を設定しま す。Max-Min 間のビン分割数を入力します。 ⑩[Auto]ボタン [Histogram グラフ]に表示するヒストグラムの最小値、最大値、 ビン幅を自動で設定します。 GTrack 取扱説明書 47 4.8 《Rotation ウィンドウ》でのマウス操作 4.8.1 《Rotation ウィンドウ》グラフ上でのマウス操作 [ドラッグ] 《Rotation ウィンドウ》のグラフ上をドラッグして範囲選択する と、選択範囲内のグラフを拡大することができます。 [ダブルクリック] 《Rotation ウィンドウ》のグラフ上を、グラフ拡大状態でダブル クリックすると、グラフを自動スケールすることができます。 [右クリック] ショートカットメニューを表示します。 GTrack 取扱説明書 48 4.8.2 《Rotation ウィンドウ》ショートカットメニュー 4.8.2.1 [角度可変 X-Y Position グラフ]のショートカットメニュー ①[BMP 画像として保存] 表示されている[角度可変 X-Y Position グラフ]をビットマップ 形式(..bmp)で保存します。 4.8.2.2 [角度補正後 X-Y Position グラフ]のショートカットメニュー ①[BMP 画像として保存] 表示されている[角度補正後 X-Y Position グラフ]をビットマッ プ形式(..bmp)で保存します。 GTrack 取扱説明書 49 4.9 《Rotation ウィンドウ》の機能 ①[角度可変 X-Y Position グラフ] 選択された追跡データの追跡開始点を(x,y)=(0,0)に規格化した X-Y Position を表示します。 ②[角度]スライダ [角度可変 X-Y Position グラフ]に表示された追跡データを解析 するための角度を、スライダを操作して調節します。角度は、 スライダ下部に表示されます。 ③[step]チェックボックス チェックボックスオン時、 [step]テキストボックスで設定した 値ごとに[角度]スライダを調節することができます。 ④[step]テキストボックス [step]チェックボックスがオンの場合に使用します。度数法で GTrack 取扱説明書 50 角度を指定します。指定した値ずつ[角度スライダ]が調節さ れます。 ⑤[+] 、 [−]ボタン [step]チェックボックスがオンの場合に使用します。 [step] テキストボックスで設定した値ごとに[角度スライダ]を調節 することができます。 ⑥[データ回転角度]テキストボックス [角度可変 X-Y Position グラフ]に表示されたデータの回転角度 を表示します。 ⑦[角度補正後 X-Y Position グラフ] 角度補正後 X Position、Y Position それぞれの Displacement(変位) グラフを表示します。グラフ青線が X Position、赤線が Y Position をあらわします。 ⑧[Origin]ボタン [角度可変 X-Y Position グラフ] 、 [角度補正後 X-Y Position グラ フ]に表示されたグラフを初期値に戻します。 ⑨[Fitting]ボタン [角度可変 X-Y Position グラフ]に表示されたグラフの回転角度 を、最小二乗法によって自動計算し補正します。 ⑩[180°]ボタン [角度可変 X-Y Position グラフ]に表示されたグラフを 180°回 転させます。 ⑪[save]ボタン [角度可変 X-Y Position グラフ]に表示しているデータ(Time(s)、 X Position(nm)、Y Position(nm))を保存します。 GTrack 取扱説明書 51 4.10 《Diffusion Constant ウィンドウ》でのマウス操作 4.10.1 《Diffusion Constant ウィンドウ》グラフ上でのマウス操作 [ドラッグ] 《Diffusion Constant ウィンドウ》のグラフ上をドラッグして範 囲選択すると、選択範囲内のグラフを拡大することができます。 [ダブルクリック] 《Diffusion Constant ウィンドウ》のグラフ上を、グラフ拡大状 態でダブルクリックすると、グラフを自動スケールすることが できます。 [右クリック] ショートカットメニューを表示します。 GTrack 取扱説明書 52 4.10.2 《Diffusion Constant ウィンドウ》ショートカットメニュー 4.10.2.1 [MSD グラフ]のショートカットメニュー ①[表示されている MSD データの保存] 選択された追跡データから算出された X 方向、 Y 方向、 2D の MSD データ(X MSD(nm^2)、Y MSD(nm^2)、2D MSD(nm^2))を保存しま す。 ②[MSD データの一括保存] 記録された全ての追跡データから算出された X 方向、Y 方向、2D の MSD データ(X MSD(nm^2)、 Y MSD(nm^2)、 2D MSD(nm^2))を別々 のファイルとして一括で保存します。 ③[全 MSD データを横並びに保存] 記録された全ての追跡データから算出された X 方向、Y 方向、2D の MSD データ(X MSD(nm^2)、Y MSD(nm^2)、2D MSD(nm^2))を 1 つのファイル内に横並びに保存します。 ④[BMP 画像として保存] 表示されている[MSD グラフ]をビットマップ形式(..bmp)で保存 します。 4.10.2.2 [Diffusion Constant Histogram グラフ]のショートカットメ ニュー [BMP 画像として保存] 表示されている[Diffusion Constant Histogram グラフ]をビット マップ形式(.bmp)で保存します。 GTrack 取扱説明書 53 4.11 《Diffusion Constant ウィンドウ》の機能 ①[MSD グラフ] 時間間隔(Time(s))に対する MSD(Mean Square Displacement: 平均 自乗変位)データを表示します。赤丸は X の MSD グラフ、青丸は Y の MSD グラフ、緑丸は 2D の MSD グラフを表します。各色の 直線は Fitting 結果を表します。 ②[MSD データポイント]スクロールバー MSD グラフの Fitting に利用するデータポイント指定します。デ ータポイント数が「10」の場合、時間間隔の小さいものから 1 0ポイントを Fitting に用います。スクロールバーの最大値は、 記録された全ての追跡データから計算された MSD グラフの中で 最も多いデータポイント数を表示します。 ③[X、Y、 2D]ラベル MSD グラフの Fitting により得られた傾きを表示します。 ④[データタイプ選択リスト] GTrack 取扱説明書 54 ヒストグラムを生成するためのデータタイプ(X、Y、2D)を選択し ます。 ⑤[▼]ボタン X、Y、2D の拡散定数を記録された全てのデータから計算し、 Diffusion Constant ヒストグラムを作成します。この際ヒストグ ラムに表示される X、Y の拡散定数 D は(MSD グラフの傾き)/2、 2D の拡散定数 D は(MSD グラフの傾き)/4 より算出されます。 ⑥[save]ボタン] [Diffusion Constant Histogram グラフ]に表示しているデータ (Diffusion constant(X)(nm^2/s)、Diffusion constant(Y)(nm^2/s)、 Diffusion constant(2D)(nm^2/s))を保存します。 ⑦[Diffusion Constant Histogram グラフ] 選択されたデータタイプの Diffusion Constant ヒストグラムを表 示します。記録された全ての追跡データ数が「1」の場合は、表 示することはできません。 ⑧[Min]テキストボックス [Diffusion Constant Histogram グラフ]に表示するヒストグラム の最小値を設定します。 ⑨[Max]テキストボックス [Diffusion Constant Histogram グラフ]に表示するヒストグラム の最大値を設定します。 ⑩[Bin]テキストボックス [Diffusion Constant Histogram グラフ]に表示するヒストグラム のビン幅を設定します。Max-Min 間のビン分割数を入力します。 ⑪[Auto]ボタン [Diffusion Constant Histogram グラフ]に表示するヒストグラム の最小値、最大値、ビン幅を自動で設定します。 GTrack 取扱説明書 55 5 FAQ・トラブルシューティング 5.1 ハードウェア USB キー 5.1.1 ハードウェア USB キーが正しく動作しない 本ソフトウェアに付属のハードウェア USB キーが正しく起動し ない場合、下記の手順で再インストールしてください。 注意 ■メニュー選択 「G-Track」のハード ウェア USB キー以外 に、センチネルシステ ム ド ライ バ を使 うハ ー ド ウェ ア をご 使用 されている方は、それ を 利 用さ れ るソ フト ウ ェ アの サ ポー トへ 最 新 版の ド ライ バと の 互 換性 が ある かを 確 認 して か らイ ンス トールしてください。 1 CDROM ドライブに、本ソフトウェアデータディスクを挿入し ます。 2 [スタート]ボタン→[すべてのプログラム]→[アクセサリ] から[エクスプローラ]を選択して[マイコンピュータ]をダ ブルクリックします。 3 CDROM ドライブに、GTrack ver 1.21 と表示されているのを 確認してダブルクリックします。 4 ファイルの一覧から、Files フォルダをダブルクリックし、 LabVIEW_8.2.1_Runtime_Engine.exe をダブルクリックします。 LabVIEW ランタイムエンジンを画面の指示に従ってインスト ールを行います。 GTrack 取扱説明書 56 ※インストール時には、ハードウェア USB キー(ドングル)を PC から取り外してください。 5.2 輝点選択・追跡 5.2.1 輝点選択、追跡時の速度が遅い HIGH MODE にすることで速度が向上します。 注意 ■HIGH MODE ツールバー[HIGH MODE]ボタンをクリックし、輝点を選択・追跡 を実行してください。 HIGH MODE では描 画を行いません。画面 に 変 化が あ りま せん ので、他の操作をしな い よ うに ご 注意 くだ さい。 5.2.2 一つの輝点だけ選択したい ドラッグしながら任意の輝点で右クリックします。 POINT ※右ドラッグの範囲指定によっても、目的の輝点を選択するこ とができます。 ■単輝点解除 一 つ の輝 点 だけ 解除 したい場合は、ドラッ グ し なが ら 選択 され た 輝 点上 で 右ク リッ クします。 5.2.3 ※輝点をダブルクリックすると、選択と追跡を同時に実行しま す。 3D グラフの保存機能が動作しない 再度、 《動画ウィンドウ》内をクリックし、ROI 内の情報をスキ ャンします。 GTrack 取扱説明書 57 ※[FI in ROI]3D グラフ、 [GF in ROI]3D グラフは、 《動画ウィ ンドウ》の[黄色の ROI]内の X,Y,I を 3D 表示します。 ※追跡実行直後など、《動画ウィンドウ》上に[黄色の ROI]が表 示されていない場合は、保存機能が動作しません。 5.2.4 ファイルが読み込めない 本ソフトウェアの対応ファイル形式は、AVI(8bit)です。 ※AVI ファイル(24bit)についても一部対応しています。 また、対応ファイル形式に適合したファイルであっても、圧縮 された AVI ファイル等の場合に読み込めない場合がございます。 5.3 「G-Track」ver1.21 について 5.3.1 ver1.01 で保存したファイルを利用することはできますか? 利用可能です。 但し、搭載アルゴリズム、パラメータ設定の違いにより、同一 のデータを示さない場合がございます。 同条件下での過去のデータとの比較の際にはご注意ください。 5.3.2 「G-Track」ver1.01 と同じ PC にインストールできますか? インストールは推奨しておりません。 ※インストールは可能です。ご利用にあたっては、高速・高精 度での輝点追跡を行うために、 「G-Track」ver1.21 を推奨してい ます。 (C)2008 GAngstrom 平成20年12月17日改訂 本書の内容の一部、または全部を株式会社ジーオングストロームの許可なく複製、送信、 複写することを禁じます。 GTrack 取扱説明書 58
* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project
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