アスカ R 2R, J 2J, J 4J, M 4M 2, L 4M ユニロボ 取扱説明書 102 Pages
ユニロボ R 2R、ユニロボ J 2J、ユニロボ J 4J、ユニロボ M 4M 2、ユニロボ L 4Mは、アスカが販売する産業用ロボットです。直角座標系での動作形態を採用し、ACサーボモータで駆動されます。各モデルによって動作範囲、可搬重量、位置精度、本体重量などが異なります。また、用途に応じて、工具を取り付けたり、ワークを搬送したりできます。
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OPERATION MANUAL
取扱説明書
UNI-ROBO
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 1. まえがき
1. まえがき
必ずお読みください。
■この取扱説明書について
・本書は、ロボットを安全にお使いいただくために欠かせない情報をまと
めたものです。ロボットを取り扱う前に、本書の内容をよくお読みいた
だき、十分ご理解いただいた上でロボットを取り扱ってください。
・本書の内容で不明点があれば、ロボットの取り扱いをする前に弊社にお
問い合わせください。
・本書に記載されている方法以外でのロボットの取り扱いは行わないでく
ださい。
・本書は大切に保管してください。
■ロボットの改造・変更について
弊社がロボットを納入した後、ロボットの改造・変更を行うときには、事
前に必ず弊社にご連絡ください。お客様が独自に行われたロボットの改
造・変更につきましては、万一トラブルが発生した場合、弊社は一切責任
を負いかねますのであらかじめご了承ください。
■ロボットの転売・貸与について
ロボットを転売したり貸与した場合は、本書およびロボット納入時に添付
されていた取扱説明書一式を必ずロボットに添付してください。
■教育について
本書でいう有資格者とは、お客様の安全管理責任者が任命、もしくは、お
客様の社内規定に基づき任命された、ロボットの運転操作、保守作業の適
任者をいいます。
■仕様変更について
ロボットの改良にともない、本書で記載されている記述や図面が多少異な
ることがあります。あらかじめご了承ください。
■安全作業をするための記載について
本書は、お客様が安全にロボットを取り扱うことができるよう細心の注意
をはらって作成しました。本書の安全に関する記述については読み落とす
ことのないよう熟読してください。
はじめに 1
警告
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 2. 警告ラベルの貼り付け位置
2. 警告ラベルの貼り付け位置
お客様に安全作業を促すために、ロボットには警告ラベルが貼ってありま
す。警告ラベルに記載されている内容は安全作業には欠かせないものばか
りですので、十分理解し、厳守してください。
◎ロボット納入時に、警告ラベルが貼ってあるか、必ず確認し
てください。
◎警告ラベルは定期的に清掃し、常にはっきりと読み取れるよ
うにしておいてください。
◎警告ラベルが読み取れなくなったり、はがれやすくなった場
合にはすみやかに弊社にご連絡ください。
① 可動範囲に入らない
③ 通電中に扉を開けない
① 可動範囲に入らない
②
上に乗らない
① 可動範囲に入らない
④
(制御盤内)
アースを確実に行う
はじめに 2
③
④
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
①
②
2. 警告ラベルの貼り付け位置
ロボットの可動範囲に入る
と軸移動や回転治具などで
けがをするおそれがありま
す。
スライドカバーの上に乗ると
カバーが変形し、落下するお
それがあります。
通電中に扉を開けると感電
するおそれがあります。
接地が確実にされていない
と感電するおそれがありま
す。
はじめに 3
警告
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 3. 仕様銘板の取り付け位置
3. 定格銘板の取りつけ位置
定格銘板に表示されている仕様に基づいた作業を行ってください。
◎ロボット納入時に、定格銘板が取り付いているか、必ず確
認してください。
◎定格銘板は定期的に清掃し、常にはっきりと読み取れるよ
うにしてください。
◎定格銘板が読み取れなくなったり、はがれやすくなった場
合にはすみやかに弊社にご連絡ください。
はじめに 4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
4. 本書の読み方
U N I - R O B O の取扱説明書
であることを明記してい
ます。
4. 本書の読み方
安全についての大切な情
報を明記しています。見
落とすことがないよう必
ずお読みください。
章タイトルです。まずはパ
ラパラとめくって絞り込む
時にここで検索します。
UNI-ROBO OPERATION MANUAL
第9章 保守
9-1 バッテリの交換
第 9 章 保守
警告
UNI-ROBO にはメモリバックアップ用、絶対位置検出用のバッテリが取り
付けてあります。これらはリチウム電池ですので、定期的に交換してくだ
さい。
9-1-1 メモリバックアップ用バッテリの交換
必ずメイン電源スイッチをしゃ断してから交換作業を行ってくださ
い。
バッテリ交換は、15 分以内に行ってください。
注意
取付場所
CPU 基板
基板型式
SUMP-01
電池型式
ER6VC-4
手順1 メイン電源をしゃ断します。
電池種類
リチウム
電池数量
1個
本文中の重要情報には、
冒頭にマークを付けて検
索性を高めています。
重 要
手順2 制御盤の扉を開けます。
手順3 基板の押え金具を取り外してくだ
さい。
電池の向きを間違えないでください。
制御編 9-1
押さえ金具
はじめに 5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 4. 本書の読み方
■安全についての表記
ロボットが、その取り扱いによって危険を招くおそれがあることをお客様
に正しくお伝えすることが必要です。本書では、お客様に必ず理解してお
いてほしい、安全確保のための警告情報を、マークを使用して記載してあ
ります。
危険
本書の安全注意事項を厳守しないと、死亡につながるおそれがあるもの。
警告
本書の安全注意事項を厳守しないと、失明、けが、やけど、感電、骨折な
どの身体に重傷を招くおそれがあるもの。
注意
本書の安全注意事項を厳守しないと、ロボットが重大な損傷をするおそれ
があるもの。
ロボットを取り扱う上で、知っておかなければならない事項。
例をあげて説明している事項
はじめに 6
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
5. 目次
はじめに
1. まえがき ........................................... 1
2. 警告ラベルの貼り付け位置........................... 2
3. 定格銘板の取りつけ位置 ............................. 4
4. 本書の読み方 ....................................... 5
5. 目次 ............................................... 7
6. 安全についてのインフォメーション ................. 13
6-1 全般的な厳守事項 ............................... 13
6-2 ロボット据付け時の厳守事項 .................... 17
6-2-1 据付環境 .................................. 17
6-2-2 電源 ....................................... 18
6-2-3 接地 ....................................... 18
6-2-4 圧縮空気 .................................. 19
6-2-5 据付け時の注意事項 ........................ 19
6-2-6 はじめての電源投入前の確認事項 ............ 20
6-3 電源オン・オフ時の厳守事項 .................... 22
6-3-1 電源投入前の注意事項 ...................... 22
6-3-2 電源投入後の注意事項 ...................... 22
6-4 段取り点検時の厳守事項 ........................ 23
6-5 ロボット運転時の厳守事項 ...................... 24
6-6 保守・点検時の厳守事項 ........................ 25
6-6-1 日常点検について .......................... 25
6-6-2 保守・点検の注意事項について .............. 25
6-7 教育について ................................... 27
6-7-1 産業用ロボット仕様 ........................ 27
はじめに 7
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
据付編
第1章 概要
1-1 望ましい据付環境 ................................ 1-1
1-2 据付図 .......................................... 1-2
1-2-1 ロボット据付図 ............................. 1-2
1-2-2 制御盤据付図 ............................... 1-5
1-3 基礎 ............................................ 1-6
第2章 運搬・据付
2-1 運搬(リフトアップ) ............................ 2-1
2-2 固定金具の取り外し .............................. 2-2
2-3 据付 ............................................ 2-3
2-4 溶接ケーブルの配線(J type 及び M type) ...... 2-4
2-5 エアおよび水配管 ................................ 2-5
2-5-1 4M 2 ........................................2-5
2-5-2 4J.......................................... 2-6
2-5-3 2J.......................................... 2-7
2-5-4 2R. ........................................ 2-8
2-6 水準だし ........................................ 2-9
第3章 接続
3-1 ティーチペンダントと制御盤の接続 ............... 3-1
3-2 制御盤とロボットとの接続 ....................... 3-4
3-3 一次側電源との接続 .............................. 3-5
第4章 制御の立ち上げ
4-1 制御の立ち上げ順序 .............................. 4-1
4-2 基板設定確認 .................................... 4-2
4-2-1 CPU基板 SUMP02A ........................... 4-2
4-2-2 ティーチペンダント用CPU基板 SUTP02A ...... 4-2
4-2-3 サーボコントロール基板 SUSC02A※ .......... 4-3
4-2-4 入出力基板 SUIO02A ........................ 4-4
4-2-5 インターフェース基板 SUIF02A .............. 4-4
4-2-6 CPU基板 SUMP03B ........................... 4-5
4-2-7 サーボコントロール基板 ..................... 4-5
4-3 サーボアンプの設定 .............................. 4-6
4-3-1 安川電機製サーボアンプの設定 ............... 4-6
4-3-2 山洋電気製サーボアンプの設定 ............... 4-7
4-4 モータのセットアップ ............................ 4-8
4-5 メモリ初期設定 ................................. 4-12
4-6 パラメータ設定 ................................. 4-13
4-6-1 1カイテンパルス ........................... 4-13
はじめに 8
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
4-6-2 ネジリード ................................ 4-13
4-6-3 モータカイテンソクド ...................... 4-14
4-7 ソフトリミットの設定 .......................... 4-15
4-8 オフセット調整 ................................. 4-17
4-9 通信チェック ................................... 4-18
4-10 ループゲインのチェック ....................... 4-18
4-11 距離のチェック ................................ 4-19
機構編
第1章 概要
1-1 軸方向 .......................................... 1-1
1-2 軸名について .................................... 1-2
1-3 ツール座標設定 .................................. 1-3
1-4 主要寸法と可動範囲 .............................. 1-4
1-4-1 2R ......................................... 1-4
1-4-2 2J ......................................... 1-6
1-4-3 4J ......................................... 1-8
1-4-4 4M 2 ...................................... 1-10
1-5 仕様 ........................................... 1-11
1-5-1 2R ........................................ 1-11
1-5-2 2J ........................................ 1-11
1-5-3 4J ........................................ 1-12
1-5-4 4M 2 ...................................... 1-12
1-6 エンドエフェクタの取り付け面 .................. 1-13
1-6-1 2R ........................................ 1-13
1-6-2 2J ........................................ 1-14
1-6-3 4J ........................................ 1-15
1-6-4 4M 2 ...................................... 1-16
第2章 定期点検
2-1 定期点検前の注意事項 ........................... 2-1
2-2 日常点検 ........................................ 2-2
2-3 定期点検 ........................................ 2-3
第3章 調整と保守
3-1 給油 ............................................ 3-1
3-1-1 2R/2Jの給油箇所 ........................... 3-1
3-1-2 4Jの給油箇所 ............................... 3-2
3-1-3 4M 2 の給油箇所 ............................... 3-3
3-2 エアの圧力調整 ................................ 3-4
3-3 カップリング調整 ................................ 3-5
はじめに 9
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
3-4 推奨予備品......................................3-6
制御編
第1章 概要
1-1 主要寸法図 ...................................... 1-4
1-1-1 1R・2R・1J・2J UC750制御盤 .... 1-1
1-1-2 1R・2R・1J・2J UC460制御盤 .... 1-1
1-1-3 3J・4J UC751制御盤 ............... 1-2
1-1-4 3J・4J UC461制御盤 ............... 1-2
1-1-5 1M∼4M UC410・UC700シリーズ
制御盤 ................... 1-3
1-2 基本仕様 ........................................ 1-4
1-3 電源仕様 ........................................ 1-5
1-4 ブロック図 ...................................... 1-6
第2章 制御盤
2-1 制御盤操作スイッチ .............................. 2-1
2-2 ティーチペンダントスイッチ ..................... 2-2
2-2-1 各部の名称と機能 ........................... 2-2
2-2-2 キーの名称と機能 ........................... 2-3
第3章 操作
3-1 電源の投入 ...................................... 3-1
3-1-1 メイン電源"オン" ........................... 3-1
3-1-2 サーボ電源"オン" ........................... 3-2
3-2 電源のしゃ断 .................................... 3-3
3-2-1 サーボ電源"オフ" ........................... 3-3
3-2-2 メイン電源"オフ" ........................... 3-3
3-3 非常停止 ........................................ 3-4
3-4 ティーチング .................................... 3-5
3-5 ステップ運転(操作の確認) ..................... 3-8
3-6 自動運転の起動と停止 ............................ 3-9
3-6-1 外部からの起動で自動運転を行う ............. 3-9
3-6-2 ティーチペンダントからの起動で自動運転を行う3-10
3-7 位置データの修正 ............................... 3-12
3-8 プログラムの挿入と削除 ........................ 3-13
3-8-1 プログラムの挿入 .......................... 3-13
3-8-2 プログラムの削除 .......................... 3-15
3-9 ファンクション ................................. 3-19
3-9-1 6つのファンクション機能の選択方法 ......... 3-19
3-9-2 コピー ..................................... 3-21
3-9-3 イレカエ ................................... 3-27
はじめに 10
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
3-9-4 I/Oモニタ ................................. 3-28
3-9-5 ノコリメモリ .............................. 3-29
3-9-6 ブロック・サクジョ ........................ 3-30
3-9-7 ADATA+− ................................. 3-31
3-10 ブロック一覧 .................................. 3-32
3-11 自動運転中詳細表示 ........................... 3-32
第4章 モードの構成
4-1 概要 ............................................ 4-1
4-1-1 オートモード(AUT) .......................... 4-1
4-1-2 プログラミングモード(PRG) .................. 4-1
4-1-3 パラメータモード(PAR) ...................... 4-1
第5章 命令
5-1 命令一覧 ........................................ 5-1
5-2 SPEED 〔速度値〕 ............................... 5-2
5-3 ADATA .......................................... 5-3
5-4 IDATA .......................................... 5-5
5-5 OUTON 〔OUT番号〕, OUTOFF 〔OUT番号〕 ... 5-6
5-6 IN 〔IN番号〕 ................................ 5-7
5-7 TIMER 〔待ち時間〕 ............................. 5-8
5-8 ONPLS 〔OUT番号〕−〔待ち時間〕,
OFFPLS〔OUT番号〕−〔待ち時間〕 ............. 5-9
5-9 JUMP ........................................... 5-11
5-9-1 JUMP 〔IN番号〕−〔ステップNo.〕 ....... 5-11
5-9-2 JUMP 050−〔ブロックNo.〕 ............... 5-13
5-9-3 JUMP 051−〔ステップNo.〕 ................ 5-14
5-9-4 JUMP 052−〔移動軸〕 ...................... 5-15
5-9-5 JUMP 06*−〔溶接条件〕 ................... 5-16
5-9-6 JUMP 07*−〔ステップNo.〕 ............... 5-17
第6章 パラメータ
6-1 Ver.7 概要 ..................................... 6-1
6-1-1 Ver.7 パラメータ ........................... 6-1
6-1-2 パラメータ1(システム) ................... 6-2
6-1-3 パラメータ2(サギョウ) ................... 6-3
6-1-4 パラメータ4(ジクパラメータ2) ........... 6-4
6-1-5 パラメータ5(ジクパラメータ3) ........... 6-4
6-2 Ver.5 概要6-5 .................................. 6-5
6-2-1 Ver.5 パラメータ ........................... 6-5
はじめに 11
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 5. 目次
6-3 パラメータグループ1 ............................ 6-6
6-3-1 [カソクジカン ][ゲンソクジカン] ............ 6-6
6-3-2 [インゾーン][インポジション] ............... 6-7
6-3-3 [ソフトリミット(−)][ソフトリミット(+)]6-8
6-3-4 [オフセット] ............................... 6-9
6-3-5 [サギョウゲンイチ] ........................ 6-11
6-4 パラメータグループ2 ........................... 6-12
6-4-1 [ヨウセツジョウケン] ...................... 6-12
6-4-2 [ステップウンテンパターン] ................ 6-14
6-4-3 [フッキパターン] .......................... 6-17
6-4-4 [シュドウソクド] .......................... 6-19
6-4-5 [バッテリフソクパターン] .................. 6-20
6-4-6 [1カイテンパルス] ......................... 6-21
6-4-7 [ネジリード] .............................. 6-22
6-4-8 [モータカイテンソクド] .................... 6-23
6-5 パラメータグループ3 ........................... 6-24
6-5-1 [ライトプロテクト] ........................ 6-24
6-5-2 [CC-Linkパターン] ......................... 6-25
6-5-3 [ニュウリョクフィルター] .................. 6-26
6-5-4 [ゲンイチハンイ(+)][ゲンイチハンイ(−)]
.......................................... 6-27
6-4-5 [ゲンイチユウコウ] ........................ 6-28
6-4-6 [ゲンイチナイイドウ] ...................... 6-29
第7章 トラブルシューティング
7-1 トラブルシューティング ......................... 7-1
7-1-1 運転準備が入らない ......................... 7-1
7-1-2 自動運転が起動しない ....................... 7-2
7-1-3 自動運転中のトラブル ....................... 7-3
7-1-4 非常停止をかけたときの復旧方法 ............. 7-4
7-1-5 溶接異常 .................................... 7-6
7-1-6 サーボアンプ異常 ........................... 7-7
7-1-7 Ver.7エラー一覧表 ......................... 7-13
7-1-8 Ver.5エラー一覧表 ......................... 7-15
第8章 外部機器との接続
8-1 シーケンサ取り付け要領 ......................... 8-1
8-1-1 制御盤扉裏面のシーケンサ取付スペース ....... 8-1
8-1-2 制御盤内レイアウト ......................... 8-3
はじめに 12
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
8-2 結線図 .......................................... 8-6
8-2-1 入出力の接続 ............................... 8-6
8-2-2 システム出力回路結線図(CN-SEQ) ........... 8-7
8-2-3 システム入力回路結線図(CN-SEQ) ........... 8-8
8-2-4 起動停止タイムチャート ..................... 8-9
8-2-5 非常停止タイムチャート .................... 8-10
8-2-6 異常停止タイムチャート .................... 8-11
8-2-7 オーバートラベルリミットスイッチ
入力回路結線図(CN-LS) .......... 8-12
8-2-8 汎用外部入出力回路結線図(CN-IO1) ........ 8-13
8-2-9 汎用外部入出力回路結線図(CN-IO2) ........ 8-15
8-2-10 汎用外部入出力回路結線図(CN-IO3) ....... 8-17
8-3 溶接タイマー接続 ............................... 8-19
8-3-1 溶接タイマー入出力回路結線図(CN-WEL).... 8-19
8-3-2 溶接タイムチャート(JUMP60 実行時) ...... 8-20
第9章 保守
9-1 バッテリの交換 .................................. 9-1
9-1-1 メモリバックアップ用バッテリの交換 ......... 9-1
9-1-2 絶対位置検出用バッテリの交換 ............... 9-4
はじめに 13
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
6. 安全についてのインフォメーション
6-1 全般的な厳守事項
危険
①濡れた手で、各スイッチ、ボタン、キーに触れないこと。
アース効果が不良な場合や、漏電している場合、濡れた手で各スイッチ
やボタン、キーに触れると、感電するおそれがあります。
②ロボット運転中は、回転部や可動部に触れたり、近づいたりしないこと。
回転部に巻き込まれたり、可動部にはさまれたりして、重大な事故につ
ながるおそれがあります。
ロボットを運転するときは、ロボット後部、保護カバー内、回転部、可
動部付近に人や障害物がないことを確認すること。
③保護カバーや安全装置を取り外した状態で、ロボットを使用しないこと。
保護カバーや安全装置などが破損した場合は、弊社に必ず連絡してくだ
さい。保護カバーや安全装置を取り外した状態でロボットを使用する
と、ロボットが予期せぬ状況で動作し、人身事故につながります。
④段取りや保守、点検を行う場合は、必ず電源をしゃ断すること。合わせ
て、保守・点検作業中に他の人が誤って電源を投入し、ロボットを動か
したりするのを防止するため、制御盤に“点検作業中”の看板を掲げる
こと。
電源を投入した状態で、保守・点検作業を行うと、何らかの原因でロ
ボットが動作し、ロボットの回転部に巻き込まれたり、可動部にはさま
れたりして、重大な人身事故につながるおそれがあります。
⑤制御盤、モータなどの保守・点検作業を行うときは、必ず電源をしゃ断
すること。やむを得ず、電源を投入した状態で保守・点検作業を行うと
きは、有資格者が、慎重に注意をはらって作業をすること。
電源を投入した状態で保守・点検作業を行うと、感電するおそれがあり
ます。
⑥電源ケーブルには損傷防止のため、強度があり絶縁性のあるカバーをす
ること。
電源ケーブルの被覆部が損傷していると、感電するおそれがあります。
はじめに 14
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
危険
警告
⑦電源をしゃ断しても、機器により内部に電荷を帯びたものやモータなど
温度が上昇しているものがあります。
このような機器の保守・点検作業などを行う場合は、電荷放電後および
温度低下後に作業を行なうこと。
電荷を帯びた状態や温度が上昇した状態で、不用意にこれらの機器に触
れると、感電したり、やけどをするおそれがあります。
①ロボット周辺の床には、物を置いたり、水や油で濡れていないように、
常に整理、清掃すること。
ロボット周辺の床に物が置いてあったり、水や油で濡れていると、作業
者や周囲の人が転倒し、重大な人身事故につながるおそれがあります。
②作業を行うときは、周囲の状況を十分に把握し、安全に作業ができる足
場を確保すること。
作業ができる足場を確保しないと、作業中にバランスを崩し、思わぬと
ころに手が触れたり、身体が転倒したりして、重大な人身事故につなが
ります。
③各スイッチやボタン、キーは、その位置と機能をよく理解してから確実
に操作すること。【 制御編 2-1 第2章制御盤】
押し間違えたり、機能の選択間違いをするとロボットが予期せぬ動作を
し、大変危険です。
④お客様で弊社への連絡なくパラメータの値を変更しないこと。
パラメータの値は、ロボット出荷時に各仕様に合わせて設定されています。
⑤ロボットの仕様を改造しないこと。
お客様が独自で変更・改造された場合、弊社はロボットに関する一切の
責任を負いかねます。
⑥ロボットを取り扱う前に、必ず弊社の取扱説明書を熟読し、内容を十分
理解すること。
取扱説明書は、紛失しないよう大切に保管してください。紛失した場合
は、弊社に連絡してください。取扱説明書を熟読しないでロボットを使
用すると、危険な作業や誤操作を招き、人身事故やロボットの破損につ
ながるおそれがあります。
はじめに 15
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
注意
⑦ロボットに貼られた銘板の指示は必ず守ること。
銘板の文字が読めなくなったり、損傷および、はがれた場合は、弊社に
連絡してください。また、銘板の指示を守らなかったり、内容をよく理
解せずにロボットを使用すると、危険な作業や誤操作を招き、人身事故
やロボットの破損につながるおそれがあります。
⑧酒気や薬物を帯びた状態では、絶対にロボットの操作、保守を行わない
こと。
注意力が散漫になり、バランスを崩し、思わぬところに体が触れたり、
ロボットの誤操作により、人身事故やロボットの破損につながります。
⑨作業者は、衣服や、頭髪を、ロボットの回転部や可動部に巻き込まれな
いように整えること。必ず安全に作業できる靴、保護メガネおよびヘル
メットを着用すること。
⑩ロボット操作時は、いつでもどこからでも反射的に非常停止押ボタンを
押せるようにしておくこと。
非常停止押ボタンは、緊急時にロボットのすべての動作を停止するため
にあります。緊急時に非常停止押ボタンを押せないと、人身事故やロ
ボットの破損につながります。
⑪工場管理者(設備管理者)は、危険防止のため、十分な安全教育を受け
た人以外の工場内およびロボット設置場所への立入りを禁止すること。
十分な安全教育を受けていない人が、不用意に工場内およびロボット設
置場所に立入ると、人身事故につながるおそれがあります。
⑫非常停止押ボタンを押したら、必ずすべての動作が停止しているか確認
すること。
非常停止押ボタンを押しても、ロボットの可動部には慣性があるため、
瞬時に動作が停止しないことがあります。不用意にロボットの可動部に
近づくと、可動部にはさまれ、人身事故につながります。
①必ず五感が正常な方がロボットを使用してください。
視覚、聴覚、触覚などが正常でない方がロボットを使用すると、目視、
聴音、触手などによるロボットの状態や周囲の状況の確認が正確にでき
ません。これらの確認は、ロボットを使用するうえで非常に重要なた
め、正確に認識ができないと、人身事故やロボットの破損につながりま
す。
はじめに 16
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
注意
②作業に必要な照明を確保してください。
作業を行うための十分な照明がないと、転倒したり、正確な作業や確認
が行えず、人身事故やロボットの破損につながります。
③ロボット周辺の障害物を取り除いてください。作業性および安全性を考
慮したスペースや通路を確保してください。
障害物があり、十分なスペースや通路がないと、転倒したり、作業性が
悪くなり、人身事故やロボットの破損につながります。
④ロボット周辺に切粉やごみなどが落ちている場合は、必ず清掃してくだ
さい。
切粉やごみが落ちていると、転倒したとき、作業者がけがをするおそれ
があります。
はじめに 17
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
注意
6-2 ロボット据付け時の厳守事項
6-2-1据付環境【 据付編 1-1 1-1 望ましい据付環境】
①据付図などを参照し、制御盤ドアの開閉などの保守エリアを確保してく
ださい。【 据付編 1-2 1-2 据付図】
十分な保守エリアを確保しないと、適切な保守作業ができなくなり、ロ
ボットの寿命に悪影響を及ぼします。
②ロボットの据付け場所は極力、ごみやほこり、ミストのない所を選んで
ください。
制御盤内部には、冷却用ファンが取り付けられています。冷却用ファン
にごみやほこりが付着すると、十分な冷却効果が得られず、ロボットの
故障につながります。
③他の機械から切粉や水、油などがかからない場所にロボットを据付けて
ください。
切粉や水、油などがかかると、ロボットの故障につながります。
④周囲の温度は0∼45℃、また、相対湿度は30∼85%の結露しない場所に
ロボットを据付けてください。
制御装置や周辺機器の電気系統のトラブルなどにより、ロボットの故障
につながります。
⑤大きな振動が伝わらない場所(0.5G以下)にロボットを据付けてくださ
い。
大きな振動がロボットに伝わると、ロボットの故障につながります。ま
た、位置決め精度にも悪影響を及ぼします。
①ロボットおよび制御盤に直射日光が当たらない場所にロボットを据付け
てください。
直射日光が当たると、ロボットの温度上昇による熱変異により、位置決
め精度に悪影響を及ぼします。
②据付け地盤は適切な強度で、地面に勾配や凹凸がない場所にロボットを
据え付けてください。
ロボットのねじれなどにより、位置決め精度に悪影響を及ぼします。
はじめに 18
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
危険
警告
6-2-2 電源
①一次側電源工事は、必ず電気工事の免許を所持した電気工事士に委託し
てください。
電気工事の安全に関する知識を持たない人が工事を行うと、感電するお
それがあります。
①電源は工場の分電盤から直接、専用配線をしてください。
工場電源の容量不足などによる過度の電圧低下により、ロボットが誤作
動し、人身事故やロボットの破損につながります。
−具体的な数字−
1)電源電圧(AC200V)の±10%
2)周波数(50/60Hz)±1Hz
3)10ミリ秒未満の電圧瞬断
一次側電源ケーブルは、供給側の電源供給容量により、正確に計算して選
定し、配線してください。
適切なケーブルを使用しないと、火災が発生し、人身事故やロボットの破
損につながります。
②TIG溶接機などの大きな電気的ノイズの発生源がない場所にロボットを
据付けてください。
安定した電圧が供給されないと、ロボットが誤作動し、人身事故やロ
ボットの破損につながります。
危険
6-2-3 接地
①接地工事は必ず実施し、専用アースを行ってください。
接地工事を行わないと、感電する恐れがあります。
②アース線はできるだけ短く、電源線と同じ太さのものを使用し、第三種
接地(接地抵抗100Ω以下)にしてください。
はじめに 19
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
注意
警告
①アース線は単独で接地してください。また、電気溶接機や放電加工機な
どのアース線を工場の鉄骨に接続している場合は、絶対にロボットの
アース線を工場の鉄骨に接続しないでください。
単独で接地しないと、他の機器からの電気的ノイズにより、ロボットが
誤作動し、人身事故やロボットの破損につながります。
6-2-4 圧縮空気
①圧縮空気は、清浄な乾燥した空気を使用してください。
湿った、ほこりなどが多い空気を使用すると、空圧機器が誤作動し、ロ
ボットの故障につながります。
②圧縮空気の供給量が規定容量以上あることを確認してください。
圧縮空気の供給量が少ないと、空圧機器が誤作動し、ロボットの故障に
つながります。
6-2-5 据付け時の注意事項
①フォークリフトによる荷役作業は、フォークリフト運転士免許のある方
が行ってください。
フォークリフトの安全操作に関する知識を持たない人がフォークリフト
の操作を行うと、人身事故やロボットの破損につながります。
②ロボットを少し持ち上げた状態で、前後・左右のバランスが取れている
か確認してください。
バランスの取れていない状態でロボットを持ち上げると、ロボットが転
倒し、人身事故やロボットの破損につながります。
③2人以上で据付け作業を行うときは、お互いに合図をしながら、充分に
注意して作業を行ってください。
他の人が機内あるいは機器周辺で作業を行っているとき、誰かが不用意
にロボットを動かすと、人身事故につながります。
④ロボットを持ち上げる前に、機内に工具やウエスなどの不要な物を置き
忘れていないか確認してください。
ロボット搬送時、工具などがロボットから落下し、人身事故やロボット
の破損につながります。
はじめに 20
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
注意
⑤フォークリフトによる移動では、ロボットを高く持ち上げて移動しな
いでください。
ロボットを高く持ち上げた状態で移動するとフォークリフトが不安定
になり、ロボットが転倒し、人身事故やロボットの破損につながりま
す。
⑥ロボットの重量に十分耐えるフォークリフトを使用してください。
ロボットの重量に耐えられないものでロボットを持ち上げると、ロ
ボットが転倒し、人身事故やロボットの破損につながります。
⑦ロボットを持ち上げる場合は、ロボットの重心位置を把握して行って
ください。
重心位置を把握せずにロボットの移動を行うと、バランスをくずして
ロボットが転倒し、人身事故やロボットの破損につながります。
①ロボットを持ち上げる前に、各部が固定されているか確認してくださ
い。
各部の固定が不十分な状態でロボットを吊り上げると、ロボットの破
損につながります。
①ロボット据付け時は、ロボットのレベルを出してください。
調整が不十分な状態で動作させると位置決め精度に悪影響を及ぼしま
す。
6-2-6 はじめての電源投入前の確認事項
ロボット据付け後、初めて電源を投入する前には、下記の事項を確認し
てください。
注意
①各部のボルトが確実に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、ロボットの破
損につながります。
②各コネクタが確実に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、ロボットの誤
動作や故障につながります。
はじめに 21
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
注意
③空圧配管の接続部が確実に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、電源を投入し
たとき、圧縮空気漏れなどが起こり、ロボットの故障につながりま
す。
はじめに 22
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
注意
警告
6-3 電源オン・オフ時の厳守事項
6-3-1 電源投入前の注意事項
①各部のボルトが完全に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、ロボットの破損
につながります。
②各コネクタが完全に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、ロボットの誤動
作や故障につながります。
③空圧配管の接続部が完全に締まっているか確認してください。
完全に締まっていない状態でロボットの操作を行うと、電源を投入した
とき、圧縮空気漏れなどが起こり、ロボットの故障につながります。
6-3-2 電源投入後の注意事項
①停電でロボットが止まったときは、すぐにメインスイッチをしゃ断して
ください。
電源をしゃ断しないと、停電が解除されたとき、ロボットが予期せぬ動
作をし、人身事故やロボットの破損につながります。
②落雷などで電源電圧が異常に変動する可能性がある場合は、ロボットを
停止し、電源をしゃ断してください。
正常な電源の供給がないと、ロボットは、正常に動作しません。ロボッ
ト可動中に、停電や落雷により電源が瞬断されると、ロボットが予期せ
ぬ動作をし、人身事故やロボットの破損につながります。
はじめに 23
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
6-4 段取り点検時の厳守事項
①ロボット操作は十分に訓練を受けた方が1人で行って下さい。2人以上で
作業しなければならない場合は、お互いに合図し合って、十分に注意し
て作業を行って下さい。
作業者が治具などを交換しているとき、他の者が操作パネルのボタンを
押し、ロボットを動かしたりすると、作業者や周囲の人を巻き込んだ人
身事故につながります。
はじめに 24
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
6-5 ロボット運転時の厳守事項
①カバー類を取り外した状態で、決してロボットを運転しないでください。
回転部や可動部がむき出しになり、回転部に巻き込まれたり、可動部に
はさまれ、人身事故につながります。また、水や油や切粉などがロボッ
ト内部にかかり、ロボットの故障にもつながります。
②ロボット可動部やロボットの上などに物を置かないでください。
可動部に物がはさまり、ロボットの故障につながります。また、ロボッ
トの振動等により、ロボットの上から物が落下し、人身事故につながり
ます。
③特別仕様のロボットでは、その仕様に応じた使い方をしてください。
間違った使い方をすると、ロボットが予期せぬ動作をし、人身事故やロ
ボットの破損につながります。
④運転中に機内の切粉などを取り除く場合は、必ずロボットを停止してか
ら作業を行って下さい。
ロボット稼働中に行うと、回転部に巻き込まれたり、可動部にはさま
れ、人身事故につながります。
注意
①ロボット運転中、異音や振動が発生していないか確認してください。
異音や振動がある場合は、その原因を確かめ、対処してください。その
ままロボットの運転を続けると、ロボットの故障につながります。
はじめに 25
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
危険
注意
危険
警告
6-6 保守・点検時の厳守事項
6-6-1 日常点検について
いつまでも安全な運転状態を維持していくことは、あくまで、お客様によ
る日常の保守・点検作業にかかっています。下記の事項に注意して、日常
の保守・点検作業を行ってください。
①保守・点検作業を行う時は、必ず電源をしゃ断してください。やむを得
ず電源を投入した状態で、保守・点検作業を行う時は、十分に注意して
ください。
電源を投入した状態で、保守・点検作業を行うと、感電したり、回転部
に巻き込まれたり、可動部にはさまれ、人身事故につながります。
①作業を終了した後には、ロボットの清掃を行い、異常があればすぐ発見
できるように、各部を点検してください。また、異常を発見した場合
は、すぐに対処してください。
清掃や点検を行わないと、ロボットの故障につながります。
6-6-2 保守・点検の注意事項について
①電気配線工事は、必ず電気工事の免許を所持した電気工事士に委託して
ください。
電気工事の安全に関する知識を持たない人が工事を行うと、感電する恐
れがあります。
②制御盤内の保守・点検作業を行う場合は、必ず一次側電源をしゃ断して
ください。
制御盤のメインスイッチをしゃ断しても、制御盤内に通電している場合
があり、不用意に触れると感電する恐れがあります。やむを得ず電源投
入状態で作業を行う必要のあるときは、電気図面で通電状態を確認し、
十分注意して行ってください。
①ロボットの上には乗らないでください。
バランスを崩し、ロボットから落ち、人身事故につながります。
②制御盤後部のファンは定期的に清掃してください。
ファンにごみなどが付着すると、冷却能力の低下により、ロボットが誤
作動し、人身事故やロボットの破損につながります。
はじめに 26
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
注意
⑤部品を交換するときは、必ず弊社指定の純正品を使用してください。純
正品以外の部品を使用して発生した事故に関して、弊社は責任を負いま
せん。
純正品を使用しないと、ロボットの能力を低下させるだけでなく、安全
性を損ない、人身事故やロボットの破損につながります。
①ボルト類は必要以上に、強く締め付けないでください。
締め付けすぎにより、ロボットがひずんだり、ボルト類が折れ、ロボッ
トの破損につながります。
②各部への給油は、取扱説明書に従って定期的に行ってください。
給油を行わないとロボットの寿命に悪影響を及ぼします。
【 機構編 3-1 3-1 給油】
③保守・点検作業時以外は、制御盤のドアは開けないでください。ほこり
や湿気が入り、ロボットの故障につながります。
④取扱説明書に従って日常点検、定期点検を実施してください。
【 機構編 2-1 2-1 定期点検前の注意事項】
日常点検、定期点検を行わないと、ロボットの寿命や位置決め精度に悪
影響を及ぼします。
はじめに 27
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
警告
6-7 教育について
6-7-1 産業用ロボット仕様
①産業用ロボットは労働安全衛生関係法令上では「ロボット」に該当しま
す。
労働安全衛生規則第36条に基づき、実施教育および実技教育を受けて
ください。
安全を確保し、正しい使い方をしていただくために、弊社が実施する教
育「ユニロボスクール」を受講いただき、この「取扱説明書」を十分に
ご理解のうえ、ご使用ください。
はじめに 28
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 6. 安全についてのインフォメーション
はじめに 29
OPERATION MANUAL
ユニロボ取扱説明書
据付編
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
第1章 概要
1−1 望ましい据付環境
第 1 章 概要
ロボットの据付状態は、位置決め精度に大きく影響します。ロボットの
性能を十分発揮するために以下の条件を十分に考慮して据付場所の選定
を行ってください。
1. ロボットに直射日光が当たらないできるだけ恒温の室内。
2. 周囲温度が0∼45℃の範囲にあること。
3. 周囲湿度が30∼85%で結露しないこと。
4. 1 日の温度変化が±10℃以内であること。
5. オイルミスト発生部、空調装置の換気口、ツールグラインダや切粉
を飛散しやすい機械から離れていること。(ロボットの冷却ファンな
どに影響しないところ)
6. 大きな衝撃や振動がロボットに伝わらないこと。コンプレッサ、大
型プレスなど、作業中に振動を生じる機械から離れていること。(振
動基準は0.5G以下)
7. 保守エリアが確保できること。
8. TIG溶接機等の大きな電気的ノイズ発生源がないこと。
9. 据付地盤が適切な強度であること。
10. 据付地盤に極端な凹凸がないこと。
据付編 1 - 1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
1−2 据付図
1-2-1 ロボット据付図
■ R type
X軸フレームをM12ボルト6本(1000st)あるいは、4本(500st)により固
定してください。
据付編 1 - 2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
■ J type
X軸フレームをM16ボルト6本(1000st)あるいは、4本(500st)により固
定してください。
据付編 1 - 3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
■ M type
X軸フレームをM16の基礎ボルトあるいはアンカーボルト8本により固定し
てください。
据付編 1 - 4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
配線すると、ケーブル
スペースが必要となり
ます。いずれのタイプ
も配線穴からのケーブ
ルスペースは、1 5 0 m m
以 上 確 保 し て く だ さ
い。
1-2-2 制御盤据付図
■ R・J制御盤(1,2軸)
UC460制御盤 UC750制御盤
第 1 章 概要
■ J制御盤(3,4軸)
UC461制御盤 UC751制御盤
■ M制御盤(2∼4軸)
UC410・UC700制御盤
据付編 1 - 5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
1−3 基礎
注意
特に地盤が軟らかく、ロボット据付後、地面の沈下や傾きが予想
される時には必ず基礎工事を行ってください。
圧縮地面に150mm∼300mm程度のコンクリート厚の床面にして、さらに周
囲からの振動を遮断するために、床面を仕切、防振板や砂をつめ、外部
からの振動の影響を少なくします。
据付編 1 - 6
警告
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
第2章 運搬・据付
2−1 運搬(リフトアップ)
第 2 章 運搬・据付
◎移動はフォークリフトで行なうこと。クレーンでのつり上
げは禁止します。
◎使用するフォークリフトは積載能力が1.5トン以上あるもの
を使用してください。
◎フォークを当てる箇所が決まっています。指定箇所以外に
フォークを当てないでください。
◎ロボットの荷重バランスを確実にとって、片荷重にならな
いように注意してください。
◎リフトの急発進、高速走行、急停止をしないでください。
◎リフトでロボットを持ち上げてから、移動し据付場所に降
ろすまで、リフトの周囲や走行路に人がいないことを確認
してから作業に入ること。必要に応じて声をかけながら作
業をしてください。
ロボット搬入時に付いて
いた固定金具を保管して
おき、工場のレイアウト
変更などでロボットの移
設が必要なときに、固定
金具でロボットの各部を
固定して、リフトアップ
∼移動を行ってくださ
い。
【 据付編 2-2
2-2 固定金具の取り外し】
フォーク進入可能位置 フォーク進入可能位置 フォーク進入可能位置
据付編 2-1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
警告
2−2 固定金具の取り外し
ロボット本体の運搬中に機械を固定するために、輸送用の固定金具を取り
付けています。
ロボットの据付が終了したら固定金具は必ず取り外してください。
固定金具を取り付けたままで電源を投入しないでください。ロボッ
トが動作し、固定金具が飛散するおそれがあります。
取り外した固定金具は、
ロボットの移設の時に使
用しますので保管してお
いてください。
固定金具①
J typeの固定金具
据付編 2-2
固定金具②
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
2−3 据付
所定の位置にレベリングブロック、またはレベリングプレートを置いて
ください。その上にロボットを配置してください。
■ M type ■ J・R type
レベリングプレート
水平レベルが出ていないときはライナー、シム等を本体とベースの間には
さんでください。
据付編 2-3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
2−4 溶接ケーブルの配線(J type 及び M type)
溶接ケーブルなどの各種ケーブルを機体
内に収納することができます。中継ボッ
クスのフタ及びケーブルベアのアーム部
を起こしケーブルが重ならないように
ケーブルを収納してください。ケーブル
ベアの入口、出口ではケーブルが引っ張
られないようにしっかり固定して下さ
い。
ケーブルが
収納されている
中継ボックス
据付編 2-4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
Z 軸 バ ラ ン サ 用 レ ギ ュ
レータは、負荷に合わ
せて調整します。
2−5 エアおよび水配管
2-5-1 4M 2
機構部内配管結合図を示します。
給排水、エアはAよりBへ配管結合しています。
第 2 章 運搬・据付
バランサゲージ圧表
負荷重量 ゲージ圧
(kgf) (kgf/cm 2 )
60
70
80
90
2.4
2.6
2.7
2.8
100
110
120
2.9
3.0
3.2
据付編 2-5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
Z 軸 バ ラ ン サ 用 レ ギ ュ
レータは、負荷に合わ
せて調整します。
2-5-2 4J
機構部内配管結合図を示します。
エアはAよりBへ配管結合しています。
バランサゲージ圧表
負荷重量 ゲージ圧
(kgf) (kgf/cm 2 )
50 2.7
60
70
80
3.0
3.3
3.6
据付編 2-6
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2-5-3 2J
機構部内配管結合図を示します。
エア・給排水はAよりBへ配管結合しています。
第 2 章 運搬・据付
据付編 2-7
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2-5-4 2R
機構部内配管結合図を示します。
エアはAよりBへ配管結合しています。
第 2 章 運搬・据付
据付編 2-8
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
注意
2−6 水準だし
水準だしが正確に行われているかどうかはロボットの位置決め精度に大
きく影響してきます。レベリングの精度は念入りにチェックしながら作
業してください。
ロボットが障害物を踏むことなく、接地面に安定して置かれている
ことを確認してください。
手順1 1 目盛0 . 0 2 m m 程度の水準器をX
軸、Y軸、それぞれのスライド上
に置きます。
水準器
X軸スライド上に置く
水準器
手順2 レベリングボルトを調整して、X
軸方向、Y軸方向のそれぞれの水
準器の読みが0.02mm以内になる
ようにしてください。
Y軸スライド上に置く
据付編 2-9
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 運搬・据付
・水準器を置くスライド面はきれいにふいてください。
・ロボットの水平が常に保たれているかを定期的にチェックしてくださ
い。いかに精密に水準だしを行っても、床面自体の変動や、ロボット
と床面とのなじみによって、時間とともに水平精度が低下してきま
す。原則として、据付完了後1∼2ヵ月後にチェックし、以後は1年ごと
に水平が出ていることを確認してください。
据付編 2-10
ケーブルの接続部やケー
ブルの傷などをチェック
してください。
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
第3章 接続
3−1 ティーチペンダントと制御盤の接続
第 3 章 接続
ロボットの操作は、ティーチペンダントからの指令によって行います。
UNI-ROBOを動作させる場合には、必ずティーチペンダントを接続しなけ
ればなりません。
手順1 接続前にティーチペンダントの外観及びスイッチ、ケーブル等に
損傷などの異常がないかどうかを確認してください。
ケ ー ブ ル ス ペ ー ス が
1 5 0 m m 以上あることを
確認してください。
【 据付編 1-5
1-2-2 制御盤据付図】
手順2 コネクタの接続をします。接続コネクタを制御盤配線穴より盤内
へ入れます。
据付編 3 - 1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 接続
ティーチペンダントの接続
ケーブルは、C P U ラックの
S U M P 基板のC N I コネクタに
接続してください。
【 据付編 4-2
4-2-1 CPU基板SUMP02A】
手順3 制御盤内のC P U ラックのコネクタに、接続コネクタを接続しま
す。ロックは右回しになっていますので、確実に締め付けてくだ
さい。
コネクタ
S U M P 0 2 A
手順4 盤内の固定金具にケーブルを固定してください。
固定金具
据付編 3 - 2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 接続
手順5 ティーチペンダントを制御盤前面のフックにかけます。通常はこ
のフックにかけておいてください。
ティーチペンダント
据付編 3 - 3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 接続
3−2 制御盤とロボットとの接続
ロボットと制御盤を接続します。
手順1 接続前に制御盤、ロボットに損傷などの異常がないかどうかを確
認してください。
手順2 ロボット本体に制御盤からのケーブルを接続します。
ロボット本体側のMSコネクタと、制御盤側のMSコネクタを接続
します。
キー溝を合わせて差し込んでください。
ケーブル
締込みネジ
制御盤側
手順3 締込みネジを右に回して締めます。完全に締め込みますが、過度
の締め込みはしないでください。
据付編 3 - 4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 接続
警告
3−3 一次側電源との接続
◎電源接続工事は、有資格者が行うこと。有資格者以外の取
扱いは禁止する。
◎工事中は一次側電源は必ず切っておくこと。
◎電源接続工事中は、他の人が誤って電源を投入しないよう
に「作業中。電源投入厳禁」と書いた看板を一次側電源の
電源投入口に出しておくこと。
◎配線は指定された容量のものを必ず使用し、必要以上に長
い配線にしないこと。【 制御編 1-5 1-3 電源仕様】
◎被覆に傷のついた電線は、漏電、感電の危険があるため、
配線作業をする前に傷がないことを確認すること。
手順1 電源ケーブルを制御盤の配線穴より盤内へ入れます。
手順2 R.S.Tを間違えないように結線してください。
N F B
結線部の拡大図
据付編 3 - 5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
手順3 盤内固定金具にケーブルの固定をしてください。
固定金具
第 3 章 接続
据付編 3 - 6
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第4章 制御の立ち上げ
4−1 制御の立ち上げ順序
UNI-ROBOの立ち上げは下記の順序で行ってください。詳細は次ページ
からの4-2∼11を参照して下さい。
UNI-ROBOセットアップ
スタート
基板設定確認 【 据付編 4-2 4-2 基板設定確認】
サーボアンプの設定 【 据付編 4-6 4-3 サーボアンプの設定】
モータのセットアップ 【 据付編 4-8 4-4 モータのセットアップ】
メモリ初期設定 【 据付編 4-12 4-5 メモリ初期設定】
パラメータの設定 【 据付編 4-13 4-6 パラメータ設定】
ソフトリミットの設定 【 据付編 4-15 4-7 ソフトリミットの設定】
オフセット調整 【 据付編 4-17 4-8 オフセット調整】
通信チェック 【 据付編 4-18 4-9 通信チェック】
ループゲインチェック 【 据付編 4-18 4-10 ループゲインのチェック】
距離チェック 【 据付編 4-19 4-11 距離のチェック】
終了
据付編 4-1
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4−2 基板設定確認
UC400シリーズ制御盤の場合、盤内にSUMP,SUSC,SUIF,SUIO基板と
ティーチペンダントの中にSUTP基板があり、合計5種類の基板の設定を
行います。
4-2-1 CPU基板 SUMP02A
■ SW1,2の設定
S W 1
システム用スイッチ
(出荷時の設定から変えな
いでください。)
■ LED1, 2
LED1
バッテリィエラー[エラー時点灯]
LED2
CPU RUN[正常時点灯]
この基板はティーチペ
ン ダ ン ト 内 に あ り ま
す 。
4-2-2 ティーチペンダント用CPU基板 SUTP02A
■ DSWの設定
①テストモード…通常オフで使用してください。オンで
電源を入れると、テストモードです。
②未使用…通常はオフで使用してください。
据付編 4-2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4-2-3 サーボコントロール基板 SUSC02A※ ※Y = 安川電機 S = 山洋電気
■ VR1
VR1…オフセット調整
(出荷時の設定から変えな
いでください。)
■ LED1∼5
L E D 1 ...................... NCエラー[エラー時点灯]
L E D 2 ...................... バッテリィエラー[エラー時点灯]
L E D 3 ...................... インポジション[インポジション時点灯]
L E D 4 ...................... リミットスイッチ(LCC)
[リミット動作時消灯]
L E D 5 ...................... リミットスイッチ(LC)
[リミット動作時消灯]
■ SW1,2の設定
CW/CCW
【 据付編 4-9 スライドテーブルの移動方向】
オンでGAIN 0.5
オフでGAIN 1
通常はオフで使用してください。
■JPの設定
ジャンパー(JP)は、アドレスの設定をします。
各軸の設定は下記の通りです。
据付編 4-3
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4-2-4 入出力基板 SUIO02A
■ JP1∼3の設定
ジャンパー(J P )は、汎用出力の
LEDを切換えするもので、8点単位
で切換えます。
■ JP4∼7の設定
JP4∼7はアドレスの設定に使用します。
JP4はオン、JP5∼7はオフに設定してください。
■ LED1∼32
LED1∼24は、入力1∼24に対応
LED25∼32は、出力1∼24をJP設定にて切換表示します。
4-2-5 インターフェース基板 SUIF02A
■S W の設定
①ステップリセット用スイッチ
自動運転時に途中停止がなくなります。通常はオフで使用して
ください。
②ブロック3桁用スイッチ
外部より起動をする場合はオンで3桁(0∼999)オフで2桁(0∼
99)の指定となります。
ブロックNo.を3桁にした場合、汎用入力の21∼24が使用できな
くなります。
③④未使用
通常はオフで使用してください。
据付編 4-4
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4-2-6 CPU基板 SUMP03B
■ SW1,2の設定
SW1 ブレーキ開放スイッチ
使用方法は
4−4モータのセットアップ
『 ブ レ ー キ の 開 放 手 順 』 を 参 照
してください。
SW2
システム用スイッチ
(出荷時の設定から変えないでください。)
■ LED1, 2
LED1 バッテリーエラー[エラー時点灯]
LED2 CPU RUN[正常時点灯]
4-2-7 サーボコントロール基板 SUSC05B※ ※Y = 安川電機 S = 山洋電気
■ VR1∼4
オフセット調整
(出荷時の設定から変えない
でください。)
■ LED1, 2
LED1 NCエラー[エラー時点灯]
LED2 CPU RUN[正常時点灯]
据付編 4-5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
(DR2)
(SGDB)
サーボアンプのユーザ定数の詳
細については、株式会社安川電
機の技術シートを参照してくだ
さい。
4−3 サーボアンプの設定
制御盤内に取り付けられているサーボアンプの設定を行ってください。
サーボアンプの設定は、種類によって異なります。
4-3-1 安川電機製サーボアンプの設定
R、Mシリーズでは、サーボアンプのユーザ定数(パラメー
タ)を専用のディジタルオペレータ(JUST-OP02A)を使っ
て、以下の数値に再設定してください。設定後、一度メイ
ン電源をオフにして、再度電源を入れ直してください。
Rシリーズ(DR2)
ユーザー定数 略号 名称 設定値 単位
Cn-01 メモリスイッチ1
Cn-02 メモリスイッチ2
008C
0300
―
―
Cn-03 VREFGN 速度指令調整ゲイン
Cn-0A PGRAT PG分周パルス数
Cn-11 PULSN0 エンコーダパルス数
Cn-12 BRKTIM ブレーキ指令遅れ
Cn-2A PULSN02 外部PGパルス数
333 R/min/V
500
1024
50
1024
P/R
P/R
10ms
P/R
Mシリーズ(SGDB・モータ・ΣG)
ユーザー定数 略号 名称
Cn-01 メモリスイッチ1
Cn-02 メモリスイッチ2
Cn-03 VREFGN 速度指令調整ゲイン
Cn-0A PGRAT PG分周パルス数
Cn-11 PULSN0 エンコーダパルス数
Cn-12 BRKTIM ブレーキ指令遅れ
Cn-2D OUTSEL 出力信号選択
設定値 単位
4080 ―
0000 ―
167 R/min/V
800
8192
50
410
P/R
P/R
10ms
―
ロボットの負荷状況により、以下のユーザ定数は変更可
能です。機械サーボ系の負荷が最も少なくなるように数
値設定してください。パラメータ変更の際、以下の場合
はメイン電源オフの必要はありません。
Rシリーズ(DR2),Mシリーズ(SGDB)
ユーザー定数 略号 名称
Cn-04 LO0PHZ 速度ループゲイン
Cn-05 PITIME 積分時定数
Cn-17 TRQFIL トルク指令フィルタ
設定値
80
単位
Hz
2000 0.01mS
11 0.1mS
据付編 4-6
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(PZ)
サーボアンプのユーザ定数
の詳細については、山洋電
気株式会社の取扱説明書を
参照してください。
4-3-2 山洋電気製サーボアンプの設定
Jシリーズでは、サーボアンプのユーザ定数(パラメー
タ)を専用のリモートオペレータ(RP-001)を使って、
以下の数値に再設定してください。設定後、一度メイン
電源をオフにして、再度電源を入れ直してください。
Jシリーズ(PZ)
番号
2
3
7
8
10
略称
Kvp
Tvi
ENCR
LTG
UIF
画面モード0
名称
速度ループゲイン
速度ループ積分時定数
出力パルス分周比
低速度
ユーザーI/F機能選択
11 Func 1 選択スイッチ1
12 Func 2 選択スイッチ2
13-22 初期設定から変更しない事
Jシリーズ(PZ)
番号 略称
0 M1
6
7
3
4
1
2
8
9
M2
VCMD
Vzero
Vscal
TYPE
ENKD
ENPL
MOT
設定値
150-400
20-60
1/1
50
01100000
00000000
01100000
画面モード1
モニタ1出力
モニタ2出力
名称
速度指令スケール
速度指令の零調整
エンコーダ種別
エンコーダパルス数
2
2
3
0
速度指令のスケール微調整 0
制御モード
モータ種別
設定値
Velocity
ABS・E
32768
単位 mV/min
V/IR mV/min
―
―
―
―
PLS
P60.......
―
-1
-1
単位
Hz
mS
―
min -1
―
―
―
ロボットの負荷状況により、画面モード0の2(Kvp)と3
(Tvi)を設定し直してください。これらのパラメータ
は、変更後もメイン電源オフの必要はありません。
据付編 4-7
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
十分に通電してから作業
を始めてください。
4−4 モータのセットアップ
モータのセットアップが必要な場合、絶対位置検出用のバッテリが切れ
た場合、バックアップ回路が断線した場合はモータの原点合わせをして
ください。
手順1 制御盤のメイン電源を一度オンにして10分程度通電を行い、そ
の後にメイン電源をオフにしてください。
手順2 ロボットの軸を機械のストローク端まで手で移動させてくださ
い。ブレーキ付きの場合は、ブレーキ開放スイッチをオンにし
て、ブレーキを開放してから、ロボットの移動を行ってくださ
い。
■ブレーキ開放スイッチをオンにする方法
①制御盤のメイン電源をオンにしてから非常停止押ボタンを押し
てください。
②基板のブレーキ開放スイッチを上側に倒すとオンになります。
UC400シリーズ
コネクタ基板
UC700シリーズ
警告
ブレーキ開放スイッチは非常停止と関係なく、ブレーキの開放を行
いますので、Z軸などの開放を行う場合は必ずエアバランサの確認
を行い、落下のないようにしてください。
据付編 4-8
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
■スライドテーブルの移動方向
サーボコントロール基板 SUSC02基板
第 4 章 制御の立ち上げ
C W 設定
オン側に設定するとC W ,オフ側
に設定するとC C W になります。
(通常はC C W の設定になります。)
S U S C 0 5 基板については、パラ
メータの変更により移動方向を
設定します。
C C W 設定
据付編 4-9
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
安川電機のエンコーダ回転数リセットは、モータエンコーダ部を直接リ
セットします。リセット方法は、下記の手順3∼6を実行してください。
手順3 制御盤とロボットが接続されていることを確認してください。
手順4 モータに接続されているエンコーダ用のコネクタを外し、アブ
ソデータ(位置データ)をクリアしてください。
■Rシリーズのモータ
クリップなどで13ー14間
を5秒間短絡させてくださ
い。
■M シリーズのモータ
クリップなどでRーS間を3
分間短絡させてください。
手順5 エンコーダのコネクタ配線を接続してください。
手順6 制御盤のメイン電源をオンにしてサーボアラームが点灯した場
合は、手順4、5をもう一度実行してください。
据付編 4-10
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
危険
山洋電気のエンコーダの回転数リセットは、専用のリモートオペ
レータにてリセットします。(型式:RP-001 山洋電気製)
リセット方法は、次の手順3∼7を実行してください。
作業の前には、必ず運転準備を切にして行ってください。(制御盤
の非常停止をオンにしてください。)エンコーダリセットをオンに
したまま運転準備を入れると、大変危険です。
手順3 CN1-36をECLRに設定します。
"ON MODE" "0"でFunc 3を選択して下記のデータに設
定する。
?は設定不要
手順4 UIFを選択し、ECLRを内部強制ON状態にする。
("WR"を押してから4秒待つ)
手順5 電源を切ってから、再度、電源を入れてください。
手順6 設定を元に戻してください。
手順7 電源を切ってから、再度、電源を入れて完了です。
据付編 4-11
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4−5 メモリ初期設定
メモリ初期設定とは、プログラム・パラメータをクリアし、すべて初期
の状態にします。
手順1 ティーチペンダントの
削除
キーを押しながら、制御盤のメイン
電源をオンにします。
手順2 以下のような画面が表示されたら、暗唱番号(4192)を入れま
す。
手順3 次にUNI-ROBOのシリーズを選択します。
Jシリーズの場合
手順4 UNI-ROBOのジクスウを入力します。
UNI-ROBOの軸数が2軸の場合
手順5
0
キーを入力してメモリクリアを開始します。メモリ初期設
定終了後、
運転準備
押しボタンを押してください。
据付編 4-12
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
ここで入力する数値はコ
ントロール部にて、4 逓
倍するのでパルスに対し
て4 倍した数値を入力し
ます。
4−6 パラメータ設定
ここでのパラメータ設定は、主にパラメータグループ2の1カイテンパル
ス・ネジリード・モータカイテンソクドの3つについて行います。その他
のパラメータについては、取扱説明書にて確認後、設定を行ってくださ
い。
4-6-1 1カイテンパルス
1カイテンパルスとは、モータが1回転する時のパルス数を設定します。
各シリーズによって設定する数値は異なりますので以下の表を参照して
ください。
シリーズ名 モータの種類
R
J
M
L
ΣPシリーズ
P6シリーズ
ΣGシリーズ
ΣGシリーズ
メーカー
安川電機
山洋電気
安川電機
安川電機
パルス数
(1回転パルス)
500
16384
800
800
パラメータ数値
2000パルス
4096パルス
3200パルス
3200パルス
4-6-2 ネジリード
ネジリードとは、ボールネジが、1回転した時の距離を表わします。各
シリーズによって設定する数値は異なりますので以下の表を参照してく
ださい。
シリーズ名
R
J
M
L
X Y
20.00
20.00
Z a
25.00
25.00
25.00
2.98
32.00
32.00
32.00
6.32
24.00
24.00
32.00
4.44
据付編 4-13
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4-6-3 モータカイテンソクド
モータカイテンソクドとは、モータが1分間に何回転するかを表わしま
す。ここで設定するのは最高回転数です。各シリーズによって設定する
数値は異なりますので以下の表を参照してください。
シリーズ名 モータの種類
R ΣPシリーズ
J
M
L
P6シリーズ
ΣGシリーズ
ΣGシリーズ
メーカー
安川電機
山洋電気
安川電機
安川電機
モータカイテンソクド
3000rpm
2000rpm
1500rpm
1500rpm
据付編 4-14
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
オフセットデータの設定
は、手順1 で測定した−
方向のリミットスイッチ
の位置と手順2 で出した
−方向のリミットスイッ
チの位置によって設定し
ます。
4−7 ソフトリミットの設定
手順1 UNI-ROBOの可動範囲を確認します。
UNI-ROBOを手動運転で動かして、リミットスイッチの位置を確
認してください。
ティーチペンダントの現在位置が、−方向が−60.00、+方向が
1200.00の場合の可動範囲を確認しましょう。
1200.00−(−60.00)=1260.00
可動範囲は、1260.00mm
手順2 リミットスイッチの位置を決めてください。
可動範囲1260.00mmで有効ストローク1200.00mmの場合+−方向に
(1260-1200)÷2=30mmの余裕があります。
したがって、リミットスイッチの位置は、
−方向 −30.00mm
+方向 +1230.00mmの位置となります。
手順3 パラメータグループ1のオフセットの設定を行ってください。
手順1の−方向のリミットスイッチの位置 −60.00mm
手順2の−方向のリミットスイッチの位置 −30.00mm
(手順1)−(手順2)の位置がオフセットデータになります。
−60.00−(−30.00)=−30.00
オフセットデータは、−30.00mm
据付編 4-15
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
手順4 ソフトリミットの設定を行ってください。
ソフトリミットスイッチは、任意のポイントを設定し、手動で動
かしたその位置でソフトリミットが動作するかを確認してくださ
い。
パラメータグループ1にソフトリミットの設定する数値を以下のよう
に設定します。
―方向のソフトリミットの数値 −15.00
+方向のソフトリミットの数値 +1215.00
以上の手順の位置関係は以下の通りです。
据付編 4-16
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4−8 オフセット調整
サーボコントロールボードのSUSC基板のオフセットのボリウム調整を行
います(通常は調整済みなので、調整の必要はありません)。
手順1 制御盤のメイン電源をONにして運転準備押しボタンを押してく
ださい。
手順2 プログラミングモードにて、任意のポイントをADATA命令にて書
き込んでください。
ADATA命令を
ティーチ
キーにて入力しましょう。
手順3 入力したADATA命令から、UNI-ROBOを適当に移動させます。そ
の後、入力したADATA命令へカーソルを移動させ、ステップ運転
を実行します。
調整の際は、精密のマイ
ナスドライバにて調整を
行ってください。
手順4 各軸の基板のボリウムにて液晶画面に表示されているADATA命令
と、現在位置のズレを調整します。
SUSC05基板
SUSC02基板
ステップ運転終了後
ボリュ―ム調整後
据付編 4-17
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4−9 通信チェック
外部記憶装置と制御盤が正しく通信できるかの確認を行います。確認方
法としては、ブロックNO.1に適当なプログラムを入力し、外部記憶装置
にて読み出しや、書き込みを行い、動作するか確認してください。外部
記憶装置の操作方法は、外部記憶取扱説明書を参照してください。
4−10 ループゲインのチェック
UNI-ROBOを全負荷、速度100%運転で左右または前後に往復させて、位
置決め時にオーバシュートがないかチェックします。オーバシュートが
ある場合は、専用のディジタルオペレータを使用して速度ループゲイン
を調整します。
ループゲインの調整方法
手順1 空きブロックに、SPEED命令と、UNI-ROBOを左右または前後に
動作するADATA命令をつくります。速度は、100%で動作させる
のでSPEED100と入力してください。
手順2 UNI-ROBOを速度100%にて自動運転を実行します。この時に、
オーバーシュートがなくなるまで速度ループゲインを上げま
す。
手順3 自動運転を停止させ、手動にて全軸低速移動させてみて異音が
出ないか5 分以上確認してください。異音がでる場合は、速度
ループゲインを下げます。
据付編 4-18
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
4−11 距離のチェック
UNI-ROBOの移動命令を実行し、液晶画面の現在位置と、ADATA命令の数
値が±0.1mm以下の精度であることを確認します。チェック方法として
は、空きブロックに適当な数値を入力し、ステップ運転を行い、距離の
チェックを行ってください。
据付編 4-19
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 4 章 制御の立ち上げ
据付編 4-20
OPERATION MANUAL
ユニロボ取扱説明書
機構編
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
第1章 概要
1−1 軸方向
Z軸
α軸
Y 軸
X 軸
第 1 章 概要
機構編 1-1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
1−2 軸名について
1.Ver.7ではX,Y,Z,α,A,Bとしている軸名がJ1,J2,J3,J4,J5,J6と
なります。
2.軸変更には、T P B の1∼6(数字キー)を使います。
3.パラメータにてJX∼Jαの設定を行うことにより、ツール座標
系によるJX∼JαのJ O G 移動が可能となります。
4.ツール座標系の軸変更にはT P B のX ∼α(軸キー)を使います。
5.A , B 軸の動作はありません。J1 ∼J 6 で直接操作します。
■各軸名称(例、4軸ユニロボ)
J3
J4
J2
J1
JY
JZ
■ツール座標系1
※Jαの動作により、JX、
JZの方向が回転する例
JX
Jα
■ツール座標系2
※Jαの動作により、JX、
JYの方向が回転する例
Jα
JZ
JY
JX
機構編 1-2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 1 章 概要
1−3 ツール座標設定
任意のツール座標系が実現できるように、各軸の方向やパラメータを設
定します。
■ツール固有の動き
JZ(+)
JZ(+) JZ(+)
■ロボット固有の動き
J3(+)
J1(+)
J4(+)
J2(+)
ツールガンの取付角度(0
。
位置)により設定を決める
ツールのJZをJ3と平行にする
■パラメータ設定
・ツール座標パターン:1
・JX設定:1
・JY設定:2
・JZ設定:3
・J α設定:4
・J1 を方向逆転
・J4 を方向逆転
設 定 で ツ ー ル の 向 き に 合 っ た
JOG 移動が構成できる
ツール座標パターン:0の場合
は、従来のユニロボと同じJ O G
操作になります。
JZ(+)=J3
JZ
Jα(+)=J4
0
JY(+)=J2
JX(+)=J1
詳しくは第6章〔ツールザヒョウパターン〕を参照してください。
機構編 1-3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2Rの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
1−4 主要寸法と可動範囲
1-4-1 2R
■ X軸:1000st,Y軸:500st
第 1 章 概要
機構編 1-4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2Rの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
■ X軸:500st,Y軸:500st
第 1 章 概要
機構編 1-5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2Jの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
1-4-2 2J
■ X軸:1000st,Y軸:500st
第 1 章 概要
機構編 1-6
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
2Jの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
■ X軸:500st,Y軸:500st
第 1 章 概要
機構編 1-7
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
4Jの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
1-4-3 4J
■ X軸:1000st,Y軸:500st,Z軸:300st,α軸:±90°
第 1 章 概要
機構編 1-8
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
4Jの可動範囲を十分に理
解しておいてください。
■ X軸:500st,Y軸:500st,Z軸:300st,α軸:±90°
第 1 章 概要
機構編 1-9
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
4 M 2 の可動範囲を十分に理解
しておいてください。
1-4-4 4M 2
■ X軸:1200st,Y軸:500st,Z軸:500st,α軸:±90°
第 1 章 概要
機構編 1-10
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1−5 仕様
1-5-1 2R
動作形態
駆動方式
直角座標系
ACサーボモータ
動作範囲 X軸 1000mm,500mm(1000mm/sec)
(最大動作速度) Y軸 500mm(1000mm/sec)
可搬重量
位置精度
本体重量
その他
30kgf
±0 . 1 m m
80kgf
1-5-2 2J
動作形態
駆動方式
直角座標系
ACサーボモータ
動作範囲 X軸 1000mm,500mm(800mm/sec)
(最大動作速度) Y軸 500mm(800mm/sec)
可搬重量
位置精度
本体重量
その他
100kgf
±0 . 1 m m
150kgf
第 1 章 概要
機構編 1-11
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1-5-3 4J
動作形態
駆動方式
直角座標系
ACサーボモータ
動作範囲 X軸 1000mm,500mm(800mm/sec)
(最大動作速度) Y軸 500mm(800mm/sec)
可搬重量
位置精度
本体重量
その他
Z軸 200mm(800mm/sec)
α軸 ±200°(100°/sec)
80kgf
±0 . 1 m m
400kgf
Z軸にはバランサ用のエア源が必要です。
1-5-4 4M 2
動作形態
駆動方式
直角座標系
ACサーボモータ
動作範囲 X軸 1200mm(800mm/sec)
(最大動作速度) Y軸 500mm(800mm/sec)
可搬重量
位置精度
本体重量
その他
Z軸 500mm(800mm/sec)
α軸 ±200°(150°/sec)
120kgf
±0 . 2 m m
500kgf
Z軸にはバランサ用のエア源が必要です。
第 1 章 概要
機構編 1-12
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1−6 エンドエフェクタの取り付け面
1-6-1 2R
第 1 章 概要
機構編 1-13
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1-6-2 2J
第 1 章 概要
機構編 1-14
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1-6-3 4J
第 1 章 概要
機構編 1-15
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L
1-6-4 4M 2
第 1 章 概要
機構編 1-16
危険
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 定期点検
第2章 定期点検
2-1 定期点検前の注意事項
いつまでも安全な運転状態を維持していくことは、あくまで、お客様によ
る日常の保守・点検作業にかかっています。下記の事項に注意して、日常
の保守・点検作業を行ってください。
保守・点検作業を行う時は、必ず電源をしゃ断してください。やむ
を得ず電源を投入した状態で、保守・点検作業を行う時は、十分に
注意してください。
電源を投入した状態で、保守・点検作業を行うと、感電したり、回
転部に巻き込まれたり、可動部にはさまれ、人身事故につながりま
す。
注意
作業を終了した後には、ロボットの清掃を行い、異常があればすぐ
発見できるように、各部を点検してください。また、異常を発見し
た場合は、すぐに対処してください。
清掃や点検を行わないと、ロボットの故障につながります。
機構編 2 - 1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 定期点検
注意
2-2 日常点検
■電源をオンする前の点検
部位 点検項目
1 接地線 ・締付ゆるみ
ケーブル類 ・断線・損傷
処置
・再締付
・新品交換
2 ロボット本体 ・スパッタ・ゴミ ・除去
等の付着
注意事項
・ガタ等 ・再締付
圧縮空気で吹き飛ばす
ことは禁止。スキマや
カバーの中に入り、ロ
ボットを損傷させるこ
とがあります。
原因不明の時は、弊社
サービスに依頼してく
ださい。
3 安全柵
4 作業場
・破損
・整理整頓
■電源をオンした後の点検
・修理
ロボット動作領域内に人がいないことを確認して電源をオンしてください。
部位
1 非常停止
スイッチ
点検項目 処置 注意事項
・非常停止が確実 ・断線箇所修理 修理完了まで使用禁止
に作動するか ・不明の時は弊
社サービスに依
2 ロボット本体 ・「手動操作で
各軸を動作させた
時、異常な振動、
頼してください。
・弊社サービス 修理完了まで使用禁止
に依頼
3 ファン
ガタ、音がないか。
・「運転動作」で
異常な振動、ガタ、
音がないか。
・制御装置の冷却
空気吸込口ファン
が回転しているか。
ゴミの付着はない
か。
・ゴミを清掃
する。
機構編 2 - 2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 定期点検
2-3 定期点検
点検時間
点検項目
ロボットの固定ボルト
点検方法
レンチ
点検内容・処理
緩みのチェック・増し締め
旋回・駆動部連結ボルト レンチ 緩みのチェック・増し締め
モータの取付ボルト レンチ 緩みのチェック・増し締め
キャノンコネクタ類
機内リード線保護
機内リード線
触感
目視
緩みのチェック・増し締め
摩耗のチェック
コネクタ
カバー類のネジ
目視 外観、線の状態チェック
テスター 導通テスト
ドライバー 緩みのチェック・増し締め
レンチ
機構編 2 - 3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 2 章 定期点検
機構編 2 - 4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
第3章 調整と保守
3−1 給油
3-1-1 2R/2Jの給油箇所
6ヶ月点検時、全軸上部カバーを外し、清掃し、グリスが汚れていれば補
給してください。余分なグリスは拭き取ってください。
機構編 3 - 1
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
3-1-2 4Jの給油箇所
6ヶ月点検時、全軸上部カバーを外し、清掃し、グリスが汚れていれば補
給してください。余分なグリスは拭き取ってください。
■ X軸、Y軸、Z軸
■α軸
機構編 3 - 2
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
3-1-3 4M 2 の給油箇所
6ヶ月点検時、全軸上部カバーを外し、清掃し、グリスが汚れていれば補
給してください。余分なグリスは拭き取ってください。
■X軸, Y軸, Z軸
■α軸
機構編 3 - 3
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
3−2 エアの圧力調整
エア圧の銘板を参照しながら、レギュレータにある圧力計の針が適正値の
範囲内にあることを確認します。
もし、圧力が適正でなければ、レギュレータの調整ネジにより調整してく
ださい。
エア圧の銘板
圧力調整ネジ
圧力計
圧力の調整は、調整ネジを時計方向に回すと上昇し、反時計方向に回すと
下降します。
機構編 3 - 4
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
警告
3−3 カップリング調整
制御盤のメイン電源をしゃ断してから作業を始めてください。
手順1 六角レンチでスライドのカバーを
取り外します。
スライドカバー
手順2 カップリングのロックボルトの締まり具合をスパナで確認しま
す。
ロックボルトは対角線上に締めてください。
手順3 六角レンチでスライドカバーを取付けます。
機構編 3 - 5
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
3−4 推奨予備品
本体部品のうち、準備いただきたいものを下記に示しますので、適宜ご
購入のうえご準備願います。
A.消耗品及び交換頻度が比較的多いと予想されるもの
B.動作頻度が高い機構部品(次頁)
C.重要機構部品(次頁)
ランク
A
名称
組み合わせアンギュラ玉軸受
深みぞ玉軸受
リミットスイッチ
カップリング
グリース
型式
7205ADF
7204ADF
7003ADF
6204ZZ
6003ZZ
6002ZZ
SL1-A
LCS-90B-22×22
LCS-80B-17×19
LCS-90B-19×19
LCS-80B-17×22
UA40-C-14×14
メーカ 一軸当りの
(敬称略) 予備品数
NSK 1
M
機種及び軸名称
M 2 J R
X Y Z α X Y Z α X Y Z α X Y
⃝ ⃝ ⃝ ― ⃝ ― ⃝
NSK
NSK
NSK
NSK
NSK
山武ハネウェル
サカイ
サカイ
サカイ
サカイ
サカイ
アルバニア I 昭和シェル石油
モリホワイトREOO 帝人精機
1
1
1
2
1
1
1
1
1
―
―
1
1
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝ ⃝ ⃝ ―
⃝ ⃝ ⃝ ― ⃝
⃝ ⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ―
⃝ ⃝ ⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
ファン
熱交換器
109S051
AK-2063B
山洋
日本化学
※ 1
※ 2
―
―
※1 制御盤型式R, J(1、2軸)は1ヶ、J(3、4軸)、 M(1∼4軸)
は2ヶ使用
※2 制御盤型式J, M(3、4軸)に1ヶ使用
機構編 3 - 6
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
ランク
B
C
名称
LM プロック
減速機
セルトップ CYL
ファインロック CYL
オイルシール
O リング
精密減圧弁
ソレノイドバルブ
エアフィルタ
サーボモータ
サーボアンプ
型式
SR45WUU
SSR30WUU
SSR35WUU
SR20VUU
RV-15A Ⅱ -57-1
RV-15A Ⅱ -121
JSC3-FB-63N-350-Y
CDLAGN100-550E
OS32424
OS28354
OS22304
CO0558A
メーカ 一軸当りの
(敬称略) 予備品数
THK 4
M
機種及び軸名称
M 2 J R
X Y Z α X Y Z α X Y Z α X Y
⃝ ⃝
THK 4 ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
THK
THK
帝人精機
帝人精機
IKO
NOK
NOK
NOK
CKD
SMC
IKO
IKO
1
4
2
2
2
2
1
1
1
1
4
4
⃝ ⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
CO0553A
CO0510A
CO0556A
IR402-04BG
4KA210-06
-LS-24V
VS7-6-FG-S-
3Z-A02
AF4000-04
NOK
SMC
CKD
SMC
1
1
1
1
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
F3000-10-B
SGMG-13ASAB
SGMG-09ASAB
SGMG-05ASAB
SGMG-05ASACB
P60B13100HXV02
P60B13050HXV02
P50B07040DXV84
P60B13050HBV20
SGDB-15ADG
SGDB-10ADG
SGDB-05ADG
PZ0A050HP1DS01
PZ0A030HPADS01
PZ0A030HMADS01
SMC
CKD
安川電機
安川電機
安川電機
安川電機
山洋電気
山洋電気
山洋電気
山洋電気
安川電機
安川電機
安川電機
山洋電気
山洋電気
山洋電気
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1 ⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
⃝ ⃝
機構編 3 - 7
U N I - R O B O O P E R A T I O N M A N U A L 第 3 章 調整と保守
機構編 3 - 8
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Key Features
- 直角座標系
- ACサーボモータ駆動
- 高精度
- 高剛性
- 多様なモデル
- 汎用性
- 安全設計
Frequently Answers and Questions
ユニロボの動作範囲はどのくらいですか?
ユニロボの可搬重量はどのくらいですか?
ユニロボの電源はどのように供給しますか?
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Table of contents
- 3 1. まえがき
- 4 2. 警告ラベルの貼り付け位置
- 6 3. 定格銘板の取りつけ位置
- 7 4. 本書の読み方
- 9 5. 目次
- 15 6. 安全についてのインフォメーション
- 15 6-1 全般的な厳守事項
- 19 6-2 ロボット据付け時の厳守事項
- 19 6-2-1 据付環境
- 20 6-2-2 電源
- 20 6-2-3 接地
- 21 6-2-4 圧縮空気
- 21 6-2-5 据付け時の注意事項
- 22 6-2-6 はじめての電源投入前の確認事項
- 24 6-3 電源オン・オフ時の厳守事項
- 24 6-3-1 電源投入前の注意事項
- 24 6-3-2 電源投入後の注意事項
- 25 6-4 段取り点検時の厳守事項
- 26 6-5 ロボット運転時の厳守事項
- 27 6-6 保守・点検時の厳守事項
- 27 6-6-1 日常点検について
- 27 6-6-2 保守・点検の注意事項について
- 29 6-7 教育について
- 29 6-7-1 産業用ロボット仕様