CTF1200/CTF3200 取扱説明書


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CTF1200/CTF3200 取扱説明書 | Manualzz

取扱説明書

フィードバック張力コントローラ

CTF1200/3200

小倉クラッチ株式会社

ホームページ: http://www.oguraclutch.co.jp

東京営業所: 〒105-0013 東京都港区浜松町 1 丁目 10 番 12 号

TEL:(03)3433-2151

FAX:(03)3433-5795

本 社: 〒376-0011 群馬県桐生市相生町 2 丁目 678 番地

TEL:(0277)54-7101

FAX:(0277)54-7117

- 1 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

目次

1正しくお使い下さい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3

2使い方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3

2−1 設置するとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3

(1)取付方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3

(2)接続方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4

①端子台の機能と配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4

②コネクタの機能と配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4

③CTS1130 で 1 台の CTF1200/3200 を設定する場合の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・P 5

④CTS1130 で複数台の CTF1200/3200 を設定する場合の接続方法(要部抜粋)・・・・・・・・P 6

⑤アナログ電圧または外付け VR で 1 台の CTF1200/3200 を設定する場合の接続方法・・・・・・P 7

2−2 電源を入れる前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8

(1)動作モードの設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8

①スイッチ No.1:制御方式の切り換え(調整用)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8

②スイッチ No.2:リモート入力短絡(リモートオン)時の電流値の切り換え・・・・・・・・P 8

③スイッチ No.3:異常警報出力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 9

④スイッチ No.4:RMC/HLD 端子の入力信号の切り換え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 9

(2)CTS1130 との交信アドレスの設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10

①アナログ電圧または外付け VR で 1 台の CTF1200/3200 を設定する場合・・・・・・・・・・・P10

②CTS1130 で 1 台または複数台の CTF1200/3200 を設定する場合・・・・・・・・・・・・・・P10

2−3 電源を初めて入れる時に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10

(1)CTS1130 による初期設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10

①初期設定の項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10

②初期設定の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13

③CTS1130 の操作方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13

④初期設定の終了方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14

2−4 使うとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14

(1)起動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14

①CTS1130 と 1 台の CTF1200/3200 を使用する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14

②CTS1130 と複数台(16 台)の CTF1200/3200 を使用する場合・・・・・・・・・・・・・・・P14

③アナログ電圧または外付け VR で 1 台の CTF1200/3200 を設定する場合・・・・・・・・・・・P14

(2)CTS1130 による張力設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15

(3)CTS1130 の操作方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15

(4)クラッチ・ブレーキの電流を遮断したり復帰する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・P15

①走行開始時に徐々に張力を作用させる場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15

②走行開始時に直ちに張力を作用させる場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15

(5)クラッチ・ブレーキの電流を保持する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P16

2−5 より便利に使うとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17

(1)張力をモニタ表示する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17

(2)過張力や張力不足を検知する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17

(3)オーバーロードを検知する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17

(4)一定の電圧を供給する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17

3仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P18

4形状・寸法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P19

- 2 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

正 しくお 使 い 下 さい

・このコントローラは、張力設定手段により設定された設定張力と、専用張力検出器で測定した張

力とを比較して、差を無くすようにパウダやヒステリシス方式のクラッチ・ブレーキのトルク(電

流値)を加減します。

・このコントローラの動作には、DTH、DTL、DTW 型張力検出器と張力設定手段(CTS1130 張力設定

器・アナログ電圧・外付け VR)が必要になります。

・運転開始前に CTS1130 張力設定器により各種設定値を初期設定して下さい。

・電源は市販のスイッチング電源等の安定化電源を使用して下さい。弊社製 OTPF/H 型クラッチ・ブ

レーキ用電源は安定化されていないので使用できません。

・絶縁抵抗、耐電圧試験は、内部素子を破損する恐れがありますので実施しないで下さい。

使 い 方

− 11 設置 するとき

(1) 取付方法

・このコントローラは、側面取付穴(2-φ4.5)による側面取付、底面取付穴(4-φ4.5)による底

面取付、または DIN レール用ベース(推奨品:OMRON 製 S82Y-03N、弊社では取り扱いません)を使

用し、DIN レールにワンタッチ取付が可能です。

・DIN レール用ベースを使用する場合は、DIN レール用ベース取付ねじ(2-M3)を使用して下さい。

ねじの挿入深さは 6mm 以下にして下さい。

☆ 次 のような 場所 では 使用 しないで 下 さい 。

・周囲温度が−10∼60℃・周囲湿度が 25∼85%RH の範囲を超える場所

・直射日光があたる場所や急激な温度変化で結露する場所

・振動・衝撃が直接加わる場所や強磁界・強電界の発生する場所

・塵埃・塩分・鉄粉・油煙が多い場所や水・油・薬品などのしぶきがかかる場所

・腐食性ガスや可燃性ガスのある場所

- 3 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

CN2

CN3

CN4

(2) 接続方法

① 端子台 の 機能 と 配置

A1 +

A2 -

DC24V IN

電源入力

安定化電源DC24~26V

最大2.0A (CTF1200)

 最大3.5A (CTF3200)

A3 +

A4 -

OUTPUT

制御出力

パウダ、ヒステリシス

クラッチ/ブレーキ

A5 +

A6 -

OVL

異常警報出力

NPNオープンコレクタ

トランジスタ

② コネクタ の 機能 と 配置

CN1 CTS1130を接続

リモート/ホールド入力を接続

DTH型張力検出器を接続

 (DTW型張力検出器を接続)

未使用

 (DTW型張力検出器を接続)

B1

B2

B3

ANA +5V

ANA/VR

アナログ電圧:DC0~5V

ま たは

外付けVR:1K~10KΩ(B)

ANA GND

B4

B5 +

B6 -

ANA MON 張力モニタ出力

RMC/HLD

リモート/ホールド入力

信号用リレー接点、または

 NPNオープンコレクタ

 トランジスタ

CN 22   ピン配置

1 REMOTE

2 HOLD

3 COM

リモート入力

ホールド入力

制御入力用コモン

- 4 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

☆ 次 のことに 注意 して 接続 して 下 さい 。

・各入出力線は、誘導ノイズ等を防止するために、高圧線・動力線・交流線との平行配線や同一

配線を避けて分離して下さい。

・このコントローラはクラッチ・ブレーキ用バックサージ吸収素子を内蔵していますので外部回

路に接続する必要はありません。

・異常警報出力にリレー等の誘導性負荷を接続する場合は、バックサージ吸収のために必ずダイ

オードを接続して下さい。

・B1(ANA +5V)端子からデジタル電圧計に供給できる電流は最大 60mA で、これを超える電流を供

給するとコントローラが破損する場合があります。

・DTH、DTL 型張力検出器を使用する場合には、CN3 に接続し、DTW 型張力検出器を使用する場合

は、CN3 と CN4 の両方に接続して下さい。DTW の出力ケーブルは、どちらでも構いません。

③ CTS1130 台 の CTF1200/3 200 を 設定 する 場合 の 接続方法

・デジタル方式により、CTF1200/3200 の設定張力値を設定できます。

・CTF1200/3200 で使用する全ての運転パラメータを設定できます。

☆ ハーネス

・CN2 リモート/ホールド入力には、制御入力ハーネス CTPW002003 をオプション(別売品)で用

意しています。

- 5 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

制御入力 ハーネス

④ CTS1130 で 複数台 を 設定 する 場合 の 接続方法 ( 要部抜粋 )

・デジタル方式により、各 CTF1200/3200 の設定張力値を個別または一括して設定できます。

・CTF1200/3200 で使用する全ての運転パラメータを設定できます。

複数台用設定器 ハーネス

型式 接続台数

CTPW02200202

CTPW02200204

CTPW02200208

2

4

8

コネクタ間隔 (mm)

設定器-コントローラ間

2000

2000

2000

コントローラ間

200

200

200

- 6 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

☆ 注意 していただくことと 便利 な 使 い 方

・複数台の CTF1200/3200 を使用する場合、DC24V 電源はそれぞれの A1,A2 端子に接続して下さ

い。

・DC24V 電源の容量と台数は、使用する CTF1200/3200 の台数とクラッチ・ブレーキの容量に合わ

せて適宜選定して下さい。

・CTS1130 は DC24V または DC12V で動作します。

・CTS1130 に DC24V を供給する場合は CTF1200/3200 と共用できます。

・CTS1130 の CN1、CN2 の各ピンは内部で接続されていますので、同一仕様で使用できます。

・複数台用設定器ハーネスはオプション(別売品)で用意しています。

⑤ アナログ 電圧 または 外付 け 台 の を 設定 する 場合 の 接続方法

・外部機器からの信号や VR の手動操作により、CTF1200/3200 の設定張力値を設定できます。

・CTS1130 を使用して CTF1200/3200 で使用する運転パラメータを初期設定する必要があります。

☆ 注意

・使い始める時に CTS1130 を使用して CTF1200/3200 の運転パラメータを初期設定する必要があり

ます。

・初期設定完了後でも、運転パラメータを変更する場合は CTS1130 が必要になります。

- 7 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

− 22 電源 を 入 れる 前 に

(1) 動作 モード の 設定

モード選択スイッチによって、動作モードの詳細を設定してより便利に使えます。

一般的な使用の場合には、出荷時設定のままで構いません。

■ モード 選択 スイッチ 拡大図 ■ アドレス 選択 スイッチ 拡大図 ■ 内蔵半固定 拡大図

ON: 上に倒す

OFF:下に倒す △部の頂点を目盛に合わせる △部の頂点を目盛に合わせる

No.

OFF(下に倒す:出荷時設定) ON(上に倒す)

1

2

3

4

リモートオンしたとき

クラッチ・ブレーキの電流は0から

 張力が設定範囲から外れると作動し、

 赤色LEDを点灯

端子台のRMC/HLD端子を

リモート入力に使用

手動制御

復帰

(( 調整用

リモート

リモートオンしたとき

クラッチ・ブレーキの電流を復帰

オーバーロード

検知

 出力電流が1.5A(CTF1200)、

3.0A(CTF3200)を超えると

作動し、 赤色LEDを点灯

端子台のRMC/HLD端子を

ホールド入力に使用

① スイッチ No.1

: 制御方式 の 切 り 換 え ( 調整用 )

手動制御はパラメータ設定時の調整用ですので、通常は自動張力制御を設定して下さい。

張力検出器で測定した張力に応じてクラッチ・ブレーキを制御します。

張力設定手段により設定された設定値に応じて一定の電圧を出力します。

詳しくは[2−5 より便利に使うとき]の[(4)一定の電圧を供給する場合]を参照して下さい。

- 8 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

② スイッチ No.2

: リモート 入力短絡 ( リモートオン ) 時 の 電流値 の 切 り 換 え

リモート入力を短絡したとき、張力が徐々に作用するようにクラッチ・ブレーキの電流値は 0 か

ら増加します。

復帰 リモート

リモート入力を短絡したとき、クラッチ・ブレーキの電流値はリモートオフしたときの値に復帰

します。

電源投入後にリモートオンしたときは、クラッチ・ブレーキの電流値は 0 から増加します。

③ スイッチ No.3

: 異常警報出力

入力電圧印加時に変更が反映されますので、変更したら一旦電源を遮断して下さい。

検出した張力が設定範囲から外れている間、警報信号を出力し、同時に OVL 表示 LED が点灯しま

す。

2 −3 電源を始めて入れる時に]の[(1)CTS1130 による初期設定]で変更できます。

出力電流が 1.5A(CTF1200)、3.0A(CTF3200)を超えると作動し、OVL 表示 LED を点灯します。

この出力は、入力電圧を遮断するまで状態を保持します。

④ スイッチ No.4

: 端子 の 入力信号 の 切 り 換 え

リモート 入力 ホ − ルド

入力電圧印加時に変更が反映されますので、変更したら一旦電源を遮断して下さい。

リモート 入力

この入力は、クラッチやブレーキの電流を強制的に遮断したり復帰する場合に使用します。

この場合、RMC/HLD 端子に信号を入れないとクラッチやブレーキに電流が流れません。

ホールド 入力

この入力は、クラッチやブレーキの電流を一定に保持する場合に使用します。

この場合、リモート機能は常時オン状態となります。

☆ ポイント

・リモート入力に設定した場合は、CN2 の REMOTE・HOLD 入力も使えますが、REMOTE は RMC/HLD 端

子との論理和(OR)になります。

・ホールド入力に設定した場合は、CN2 の HOLD 入力も使えますが、HOLD は RMC/HLD 端子との論理

和(OR)になります。REMOTE は常時オンになり、クラッチやブレーキの電流を遮断することはでき

ません。

- 9 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

① アナログ

との 交信 アドレス の 設定

電圧 または 外付 け 台 の

交信アドレスの設定は不要です。

を 設定 する 場合

② CTS1130 台 または 複数台 の を 設定 する 場合

・CTF1200/3200 はアドレス選択スイッチによって 01∼16 までの交信アドレスを設定します。

・CTS1130 はこの交信アドレスを使用して、指定と一致した CTF1200/3200 に張力を設定します。

・入力電圧印加時に変更が反映されますので、変更したら一旦電源を遮断して下さい。

目盛 交信アドレス 目盛 交信アドレス 目盛 交信アドレス 目盛 交信アドレス

1

2

3

01

02

03

5

6

7

05

06

07

9

A

B

09

10

11

D

E

F

13

14

15

4 04 8 08 C 12 0 16

− 33 電源 を 初 めて 入 れる 時 に

による 初期設定

電源を始めて入れる時には、CTS1130 を CTF1200/3200 と接続して CTF1200/3200 を初期設定

して下さい。

交信アドレスに関係なく、接続・通電されている全ての CTF1200/3200 に同一の設定値を設定

します。

① 初期設定 の 項目

記号 n0

設定項目

接続台数

P0 張力検出器の容量

A0 安定化係数

F0 モニタ出力のフルスケール

000.1~900.0

0000~0010

0.010~5.000

H0 モニタ出力平均化ON/OFF 0000 or 0001

L1

L2

張力範囲スパン

張力範囲オフセット

設定範囲

0001~0016

0000~0100

0000~0020 c0 張力検出係数 c1 制御出力係数

0001~0010

000.2~010.0

c2 サンプリング遅延係数

E0 手動出力調整係数

0000~0090

0001~0100

出荷時設定値 リセット時の設定値

0001 以前の設定値

020.0

0003

1.000

0001

0010

0010

0004

002.0

0020

0100

0003

1.000

以前の設定値

0010

0010

0004

002.0

0020

0100

☆ 注意

・P0:張力検出器の容量は最初に設定して下さい。この設定値を変更すると、n0:接続台数と

H0:モニタ出力の平均化以外の設定値がリセットされます。

・ n0 : 接続台数

CTS1130 に接続する CTF1200/3200 の台数を設定します。

- 10 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

・ P0 : 張力検出器 の 容量

CTF1200/3200 に接続する張力検出器の定格容量を小数点に注意して N 単位で設定します。

例:DTH2200(定格容量 0.5N)・・・ 000.5

DTH5210(定格容量 5N)・・・・ 005.0

DTH7210(定格容量 20N)・・・・020.0

DTW5220(定格容量 10N)・・・・010.0

DTL4220(定格容量 200N)・・・ 200.0

4 桁のうち、1 桁のみ 1∼9 の数字を設定し、他は全て 0 を設定して下さい。

・ A0 : 安定化係数

フィードバック制御の処理サイクルを調整します。安定化係数を小さくすると処理サイクルは速

くなりますが不安定になり、大きくすると遅くなりますが安定します。

安定化係数

0

1

2

3(初期設定)

4

5

6

7

8

9

10

処理サイクル

約25ms

約50ms

約100ms

約200ms

約400ms

約800ms

約1.6sec

約3.2sec

約6.4sec

約12sec

約25sec

適用状態例(参考)

一定のトルクに対して張力が一定な環境

一定のトルクに対して少し張力が変化する環境

一定のトルクに対して大きく張力が変化する環境

一定のトルクに対して極端に張力が変化する環境

☆ ポイント

・フィードバック制御は設定張力と実際に測定した張力とを比較して、差を無くすようにクラッ

チやブレーキのトルク(電流値)を加減します。

・大きくて重いワークは慣性力が大きくトルクを変えても直ぐに張力が変化できず、高頻度に電

流を変化させると逆に大きな張力変動(ハンチング)を発生することがあります。

・このような場合は、安定化係数を大きな値にして電流値を変化する速度を遅くすると安定した

制御ができます。

・ F0: モニタ 出力 の フルスケール

モニタ出力のフルスケールを 5.00V まで 0.01V 単位で設定します。出荷時設定は 1.00V です。た

だし出力回路の関係で最大 4.8V までしか出力できず、それ以上は飽和します。

1.00V・・・・1.000

☆ 注意

・モニタ出力は十分な精度がありませんので、制御出力の目安と考えて下さい。

・ H0: モニタ 出力平均化 ON/OFF

モニタ出力を平均化するかしないかを設定します。

平均化する場合 :0001

平均化しない場合:0000

0001 を設定して平均化すると、平均値を出力します。

- 11 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

・ L1 : 張力範囲 スパン

張力異常の設定範囲を設定張力値の 0∼100%で設定します。

例:設定張力値の±10%・・・・0010

0010 を設定した場合、検出した張力が設定張力値から±10%以上外れると張力異常警報を

出力します。

・ L2 : 張力範囲 オフセット

張力異常の設定範囲を張力検出器の容量の 0∼20%で設定します。

例:張力検出器の容量の±10%・・・・0010

0010 を設定した場合、検出した張力が張力検出器の容量の±10%以上外れると張力異常警

報を出力します。

☆ ポイント

・張力異常警報を出力する範囲は、張力範囲スパンと張力範囲オフセットの和で設定されます。

・張力異常によって異常警報を出力する場合は、モード選択スイッチ No.3 を OFF にして下さい。

・ c0 : 張力検出係数

この設定値は変更しないで下さい。出荷時は 4%に設定されています。

・ c1 : 制御出力係数

この設定値は変更しないで下さい。出荷時は 2.0%に設定されています。

・ c2 : サンプリング 遅延係数

この設定値は変更しないで下さい。出荷時は 20%に設定されています。

・ E0 : 手動出力調整係数

一定の電圧を出力する場合に、張力設定値に対する出力電圧の比率を 1∼100%で設定します。

☆ ポイント

・初期設定を行う場合は、使用する全ての機器を CTF1200/3200 に接続して下さい。

・初期設定や設定変更中は出力制御が停止するので運転中に行わないで下さい。

- 12 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

② 初期設定 の 方法

・CTS1130 の POWER スイッチをオンにして、CTF1200/3200 に通電します。

・デジタル表示器にアドレス[01]とその設定値が表示されたら、CTS1130 の POWER スイッチをオフ

にします。

・その後、CTS1130 の[SET]ボタンを押しながら POWER スイッチをオンにすると、デジタル表示器が

[888888]を点滅表示します。

・この状態で[SET]ボタンを離すと、CTF1200/3200 を初期設定する状態(セットモード)になり、

デジタル表示器の[ADDRESS]部 2 桁に[n0]を点滅表示し、[TENSION]部 4 桁にその設定値を表示しま

す。

③ CTS1130 の 操作方法

・[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]が[n0]→[P0]→[A0]→[F0]→[H0]→[L1]→

[L2]→[c0]→[c1]→[c2]→[E0]→[n0]と変化し、[TENSION]にその設定値を表示します。

・[SHIFT]ボタンを押した状態で[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]が[n0]→

[E0]→[c2]→[c1]→[c0]→[L2]→[L1]→[H0]→[F0]→[A0]→[P0]→[n0]と変化し、[TENSION]にその

設定値を表示します。

・設定を変更したい項目がデジタル表示器の[ADDRESS]に表示されている状態で、[SET]ボタンを押

して離すと、[ADDRESS]表示の点滅が終了して[TENSION]の特定の桁が点滅し、設定値の変更が可能

になります。

・[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を+1 します。[9]の次は[0]になります。

・[SHIFT]ボタンを押しながら[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を-1 します。[0]の

次は[9]になります。

・[SHIFT]を押して離すと点滅する桁が 1 の桁→10 の桁→100 の桁→1000 の桁→1 の桁の順で切替わ

ります。

・[UP]ボタンと[SHIFT]ボタンを使用して所望の設定値に合わせ、[SET]ボタンを押して離すと、

[TENSION]表示の点滅が終了し、設定値を変更します。

・続けて他の項目の設定を変更する場合には、上記の操作を繰り返し行って下さい。

- 13 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

④ 初期設定 の 終了方法

・セットモードを抜ける場合は、[SET]ボタンをデジタル表示器に[888888]が点滅するまで(約 1 秒

間以上)押し続けて下さい。[SET]ボタンを離すと点滅が終了します。

☆ 注意

・セットモードで接続台数、または張力検出器の容量を変更した場合は、必ず設定張力を再設定

して下さい。

− 44 使 うとき

(1) 起動

① CTS1130 台 の を 使用 する 場合

・CTS1130 の POWER スイッチをオンにして、CTF1200/3200 に通電します。

・CTF1200/3200 に通電すると一定時間デジタル表示器が[888888]を表示します。

・その後、デジタル表示器の[ADDRESS]に交信アドレスを表示し、[TENSION]にその交信アドレスの

CTF1200/3200 の設定張力値を表示します。

② CTS1130 と 複数台 ( 16 台 ) を 使用 する 場合

・CTS1130 の POWER スイッチをオンにして、CTS1130 と CTF1200/3200 を同時に通電します。

・CTS1130 に通電すると一定時間デジタル表示器が[888888]を表示します。

・その後、デジタル表示器の[ADDRESS]に交信アドレスを表示し、[TENSION]にその交信アドレスの

CTF1200/3200 の設定張力値を表示します。

・[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]表示が[00]→[01]→[02]・・・[16]→[00]

と変化し、[TENSION]にその設定張力値を表示します。

・[SHIFT]ボタンを押した状態で[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]表示が

[16]→[15]→[14]→[13]・・・[00]→[16]と変化し、[TENSION]にその設定張力値を表示します。

③ アナログ 電圧入力 、 または 外付 け 台 の

・CTS1130 を接続せずに、CTF1200/3200 に通電します。

を 設定 する 場合

・B2(ANA/VR)端子の入力電圧に比例して、設定張力値を DTH 型張力検出器の容量の 0∼100%まで設

定します。

例:DTH2200(定格容量 0.5N)・・・0∼0.5N

DTH5210(定格容量 5N)・・・・0∼5N

DTH7210(定格容量 20N)・・・ 0∼20N

☆ 注意

・張力設定手段として、アナログ電圧入力または外付け VR と、CTS1130(POWER スイッチが ON 状

態)を同時に接続した場合は CTS1130 が選択されます。

- 14 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

による 張力設定

・特定のアドレスを変更する場合はアドレスを選択し、全てを一括して変更する場合は[00]を選択

します。

・CTS1130 のデジタル表示器の右側 4 桁(TENSION)に、小数点に注意して N 単位で設定します。

例:DTH2200(定格容量 0.5N)に 0.2N を設定・・・0.200

DTH5210(定格容量 5N)に 2N を設定・・・・・2.000

DTH7210(定格容量 20N)に 8N を設定・・・・ 08.00

☆ 注意

・張力設定は、使用する DTH、DTL、DTW 型張力検出器の容量まで設定可能です。それ以上の値は

入力しないで下さい。

の 操作方法

・[SET]ボタンを押して離すと、デジタル表示器の[TENSION]の特定の桁が点滅し、[ADDRESS]に表示

されている交信アドレスの設定張力値が変更可能になります。

・[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を+1 します。[9]の次は[0]になります。

・[SHIFT]ボタンを押しながら[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を-1 します。

[0]の次は[9]になります。

・[SHIFT]を押して離すと点滅する桁が 1 の桁→10 の桁→100 の桁→1000 の桁→1 の桁の順で切替わ

ります。

・[UP]ボタンと[SHIFT]ボタンを使用して所望の設定値に合わせ、[SET]ボタンを押して離すと点滅

が終了し、設定張力を変更します。

(4) クラッチ ・ ブレーキ の 電流 を 遮断 したり 復帰 する 場合

・クラッチ・ブレーキの電流を遮断する場合には、リモート入力(REMOTE-COM 間)を開放して下さ

い。復帰する場合は短絡して下さい。

① 走行開始時 に 徐 々 に 張力 を 作用 させる 場合

・[2−2 電源を入れる前に]の[(1)動作モードの設定]でリモート入力短絡時の電流値をソフトリモ

ートに設定して、走行開始時にリモート入力を短絡すると、徐々に張力を作用させることができま

す。

② 走行開始時 に 直 ちに 張力 を 作用 させる 場合

・[2−2 電源を入れる前に]の[(1)動作モードの設定]でリモート入力短絡時の電流値を復帰リモー

トに設定して、走行開始時にリモート入力を短絡すると、直ちに張力を作用させることができます。

- 15 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

( 55 )) クラッチ ・ ブレーキ の 電流 を 保持 する 場合

・クラッチ・ブレーキの電流を保持する場合には、ホールド入力(HOLD-COM 間)を短絡して下さい。

直前の電流値を保持してホールド状態になります。開放するとフィードバック制御を行います。

☆ ポイント

・ワークの停止時に張力が低下すると、フィードバックの原理上制御出力が 100%まで上昇し、

走行開始時に過張力がかかることがあります。この現象は、ホールド入力を使用することで防止

することができます。

・ワークが停止する直前にホールド入力(HOLD-COM 間)を短絡すると、その時のクラッチ・ブレ

ーキの電流を保持します。走行開始後にホールド入力を開放して下さい。

タイムチャート

- 16 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

− 55 より 便利 に 使 うとき

(1) 張力 を モニタ 表示 する 場合

・モニタ出力にデジタル電圧計を接続すると、張力をモニタ表示することができます。

・無負荷でモニタ出力がゼロにならない場合には、0 点を端子台横の内蔵半固定 VR でフルスケール

の−10%∼+10%まで調整できます。

☆ 注意

・デジタル電圧計は、入力インピーダンスが 10kΩ以上ある製品を使用して下さい。

推奨型式:A2110-13(渡辺電機工業)

・端子台の B1(ANA +5V)端子から電流を供給する場合は、電源容量が DC5V 60mA 以下のデジタル

電圧計を使用して下さい。

2 −3 電源を始めて入れる時に]の[(1)CTS1130 による初期設

定]で変更すると、スパンを調整することができます。

(2) 過張力 や ワーク の 緩 みを 検知 する 場合

・[2−2 電源を入れる前に]の[(1)動作モードの設定]で異常警報出力を張力異常に設定すると、ワ

ークが引掛かって過張力が加わったり、ワークが切れて緩んだことを検知することができます。

(3) オーバーロード を 検知 する 場合

・[2−2 電源を入れる前に]の[(1)動作モードの設定]で異常警報出力をオーバーロードに設定する

と、負荷ショートや過負荷による過電流を検知することができます。

(4) 一定 の 電圧 を 供給 する 場合

・[2−2 電源を入れる前に]の[(1)動作モードの設定]で制御方式を手動制御(調整用)に設定すると、

一定の電圧を供給することができます。

・この機能を利用して、一定の電圧を供給したときの張力変動を観察すると、クラッチ・ブレーキ

とワークを含む全体の安定性や応答性を調べることができます。

・張力設定値が接続してある張力検出器の定格容量のときに約 20V×E0(手動出力調整係数)を出力

し、接続してあるクラッチ・ブレーキの約定格トルクを発生します。

・[2−3 電源を初めて入れる時に]の[(1)CTS1130 による初期設定]で E0:手動出力調整係数を調整

すると、張力設定値に対する出力電圧を任意に可変できます。

- 17 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

仕様

方式

入力電圧

入力電流

制御出力

張力制御範囲

張力設定

初期設定

CTF1200

張力フィードバック方式定張力制御

DC24~26V 電圧変動が±0.1V以下

最大2.0A

1.5A以下

最大3.5A

3.0A以下

CAP×0.1~CAP (N)

 CAPはDTH、DTL、DTW型張力検出器の容量

以下から選択

 アナログ電圧:DC0~5V

 外付けVR:公称抵抗値 1k~10kΩ(B) 0.2W以上

 張力設定器:CTS1130(デジタル表示タイプ、デジタル値による設定)

  16台までのCTF1200/3200を個別、及び一括設定可能

CTS1130により設定(接続されている全てのCTF1200/3200に共通設定)

 運転パラメータ

  安定化係数の設定:1~10

  モニタ出力のフルスケール:0.01~5.00V

  モニタ出力平均化ON/OFF:1(ON)or 0(OFF)

  張力範囲外検知のスパン設定:0~100%

  張力範囲外検知のオフセット設定:0~20%

  手動出力調整係数:1~100%

CTF3200

CTS1130との

交信アドレス

モニタ出力

アドレス選択スイッチにより設定

制御入力

質量

適用負荷

電圧出力:DC0~5V

 フルスケールを0.01~5.00Vまで設定可能、出荷時設定は1.00V

  測定した張力がDTH、DTL、DTW型張力検出器の容量のとき

  フルスケールの電圧を出力

 フルスケールの-10%~10%までオフセット調整可能

信号用リレー接点、またはNPNオープンコレクタトランジスタ

 DC12V 最大5mA

350g以下

DC24V 36W以下のクラッチ・ブレーキ

及び当社製OPBシリーズ、

OPCシリーズ、HBシリーズ、

HCシリーズのクラッチ・ブレーキ

DC24V 72W以下のクラッチ・ブレーキ

異常警報出力 NPNオープンコレクタトランジスタ DC30V 50mA以下

使用周囲温湿度 -10~60℃ 25~85%RH ただし氷結、及び結露しないこと

保存温湿度

適用ハーネス

-20~85℃ 25~90%RH ただし氷結、及び結露しないこと

CN1 設定器ハーネス(CTS1130の付属品)を使用

CN2 制御入力ハーネスCTPW002003(オプション)を使用

CN3 DTH、DTL、DTW型張力検出器を接続

CN4 DTW型張力検出器を接続

DINレール用

ベース推奨品

S82Y-03N(OMRON)

- 18 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

形状 ・ 寸法

- 19 - CTF1200/3200 Ver3.15G 2013/5

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