取扱説明書 - シムコジャパン株式会社

取扱説明書 - シムコジャパン株式会社
文書№取説-0810171
ご使用の前に
禁止
本製品は、防爆構造ではありません。溶剤・可燃性ガス等が存在する「危険
場所」ではご使用になれません。
ご注意
シムコ静電気除去装置
エアロスタット PC2
・本製品は、高電圧を使用した「静電気除去装置」です。本製品を正しくお使い頂くために、
必ずこの「取扱説明書」をよくお読み下さい。
・本製品は、電気製品です。また本製品は防塵構造ではありません。水・油・溶剤・微粉末
等が装置にかかりますと、本製品を著しく損傷させます。特に、高電圧を使用しています
ので、「結露」にご注意下さい。
・本製品を酸・アルカリ・塩素ガス等の腐食性ガスのある場所に持ち込まないで下さい。ま
た、そのような場所では使用しないで下さい。
取扱説明書
・本製品は、この「取扱説明書」に記載された方法で設置・ご使用下さい。間違った取り付
け方法は思わぬ事故を招くことがあります。取り付け、メンテナンス等は電気配線等を含
む、電気製品の取り扱いに習熟された方がとり行って下さい。
・本製品の除電電極は針状でその先端は、良好な除電性能を維持するために、鋭利に尖らせ
ております。そのため、容易に肌等に突き刺さりますので、取り扱いには十分お気をつけ
下さい。また、エアー吸い込み口および吹き出し口に物を入れたり、差し込んだりしない
で下さい。
・本製品の銘板に記載された「入力電圧」「周波数」をご確認のうえ、正しく接続して下さ
い。また「仕様」の項の使用条件の範囲を越えてご使用にならないようにして下さい。
・本製品には、アースが必要です。アースを接続せずに本製品を使用しないで下さい。
・本製品の正常使用時には、一切スパーク放電は見られません。もし万が一、目に見えるス
パークが通常使用状態で発生した場合は、電源を切り、「保守」の項の清掃を全て行って
下さい。清掃を行ってもスパークが止まらない場合は、本体の故障ですので必ず、弊社も
しくは弊社代理店へご連絡下さい。保証要項に従って、点検・修理・交換をさせていただ
きます。
・落下その他で、本製品に著しい衝撃・損傷を与えたときは、必ず点検を行って下さい。的
確に動作しないとき、あるいは点検時等に異常を発見した場合には必ず、必要な修理また
は交換を行って下さい。
ご注意
ご使用前に、この取扱説明書をよくお読みいただき、正し
くお使い下さい。
この取扱説明書の巻末が保証書になっております。内容を
よくご確認の上、大切に保存して下さい。
・本製品が異常に損傷あるいは老朽化しますと、電気ノイズの発生・高電圧部の焼損等を起
こす可能性があります。この「取扱説明書」をよくお読み頂き、定期的に、的確に、保守
点検を行って下さい。
・本製品は、改造・加工および不当な分解を行わないようにして下さい。
・本製品について、ご不明な点やご質問がございましたら、お買い上げ頂いた販売店もしく
は、弊社・「シムコジャパン株式会社」までご連絡下さい。
-1-
はじめに
目
このたびは、シムコ静電気除去装置 エアロスタット PC2
をお買い求め頂きまして、まことにありがとうございました。
梱包品の確認
本装置をお受け取りになられましたら、まず初めに製品および付属品を確認して下さい。
(1) 本体およびベンチスタンド(ノブボルト含む)
1台
(2) AC/DCアダプターおよび電源コード
1セット
(3) フィルターリティナーおよびフィルター
1セット
(4) 日常点検重要事項シール
1枚
(5) ユーザー登録カード
1枚
(6) 取扱説明書/保証書
(本書)
1冊
次
ご使用の前に
1頁
はじめに
2頁
目
3頁
次
第1章
概
要
4頁
第2章
主な仕様
5頁
第3章
イオンバランスについて
6頁
第4章
設
7頁
第5章
運転要領
第6章
保守・点検
11頁
第7章
異常時の処置
14頁
第8章
主な消耗品および交換パーツリスト
15頁
置
9頁
外観寸法図
保
証
16、17頁
書
巻末
<本書の記号のご説明>
各記号は主として下記のような意味を表しています。
梱包品に不足品がないことおよび製品に外観異常(変形、破損等)がないことを確
認して下さい。もし、不足品、外観不良品がございましたら、ただちに弊社もしく
は弊社代理店までご連絡下さい。
ご注意をお守りいただかないと重大な事故(死亡事故を含む)を引き起こす恐れ
があります。
ご注意をお守りいただかないと装置の故障を生じる恐れがあります。また、周辺
の機械・設備等に悪影響を与えることがあります。
ご注意をお守りいただかないと感電の恐れがあります。
尚、
または
に記載した事項でも、状況によっては重大な事故に結び
つく可能性があります。いずれも重要な内容を記載していますので、必ずご注意事項を
お守り下さい。
-2-
-3-
第1章
概
要
第2章
主な仕様
シムコ・エアロスタットPC2は、非常に低いレベルの静電気によってもダメージを受ける、超
精密電子部品のために開発された、高機能・コンパクトなベンチトップイオナイザーです。
型
番: エアロスタットPC2
種
別: 直流高電圧印加式除電器
PC2には、ステディステートDCコロナイオンテクノロジーが採用されていますので、交流タ
イプの除電装置のようなイオンバランス振幅がほとんどありません。また、前面に組み込まれた
センサーとマイクロプロセッサーによるセルフイオンバランスコントロールにより、オフセット
電圧の変動(イオンバランス変動)もほとんどありません。さらにオプションのリモートセンサ
ーを使用すれば、+/- 1Vという極限のイオンバランスコントロールが実現できます。
入
力: DC 24 V, 0.35 A (8 W)
PC2は、特許のラジアルエミッタアレイ、電極クリーニングブラシ、エアーアウトレットによ
り、効率的なイオン搬送、安定した高速除電が行えます。
専用AC/DCアダプター: 入力 AC 100 ~ 240 V, 47 ~ 63 Hz, 出力 DC 24 V ± 5 %, 1.5 A max.
使 用 環 境 温 湿 度: 0 ~ 50 ℃,20~95%RH(但し、氷結、結露のないこと)
設
置
距
除
電
性
PC2には、4つのイオンバランスコントロールモードがあります。
スタンドアローンモード(SAM): 内蔵されたイオンバランスセンサーと制御回路がクロー
ズドループフィードバックによるイオンバランスコントロールを行います。このモードでは、チ
ャージプレートモニター(CPM)を利用して、マニュアル(手動)によるイオンバランス調整
が行えます。
オートキャリブレーションモード(ACM):シムコ製リモートセンサーを使用してオート(自
動)でイオンバランス調整を行います。一度イオンバランスがセットされれば、リモートセンサ
ーを取り外しても内部のイオンバランス制御回路がセット値を保持してイオンバランスコントロ
ールを行います。
デジタルセンサーモード(DSM):リモートセンサーを常時接続すると、除電したいエリアに
設置されたセンサー周辺のイオンバランスコントロールを行います。このシステムは長期に渡る
イオンバランススタビリティ(安定)を可能にします。
アナログセンサーモード(ASM):リモートセンサーを常時接続し、アナログフィードバック
コントロールによってイオンバランスを制御します。このモードはウルトラセンシティブアプリ
ケーションに対して、長期にわたる最高のイオンバランスコントロールを提供します。
最
最
設置距離 (m)
0.3
0.6
0.9
1.2
大
1.5
3.0
5.0
7.5
小
2.0
3.5
6.0
9.0
騒
音: 58 dB-A (距離 0.6 m), 54 dB-A (距離 1.0 m) (風速最大で測定)
O N / O F F 操 作: 本体背面側のスイッチによる
風 速 ( 風 量 ) 調 整: 無段階調整, 本体背面側の調整ボリュームによる
イ ン ジ ケ ー タ: イオンバランス表示(5つのLEDによるバーグラフ表示),
(本体前面側配置)
電源表示LED, リモートセンサー接続表示, 装置異常警報LED,
ファン異常警報LED, 電極清掃お知らせ(エミッタサービス)LED
主
・マイクロプロセッサーコントロール/自己診断・多彩なインジケーターとアラーム出力
速
量: 風速最大 2.8 (m3/min.), 風速最小 2.3 (m3/min.)
ACラインコードの電界から作業領域内の敏感な素子を保護するために、PC2はDC24V入
力を採用しています。DC入力はロックタイプのコネクタを使用していますので、不注意による
コードの脱落、機器停止を防ぐことができます。
・ハイエンドベンチトップイオナイザー/長期に渡る安定したイオンバランス・高速除電
風
風
コ
・小型、軽量なポータブルタイプ/簡単設置・簡単操作
能: 下表を参考にして下さい。
(フィルター無で測定)単位:秒
※ 除電性能(減衰時間測定)およびイオンバランスは、ANSI/ESD STM3.1に準じる。
(減衰時間:初期帯電1000Vを100Vに減衰させるのに要した時間)
測定電極: 6″×6″,20 pF の金属板(チャージプレートモニター使用)
PC2は、内蔵マイクロプロセッサーにより、バランスの取れたイオン出力を維持するために、
機器の状態を自己診断します。マイクロプロセッサーは、内蔵されたイオンバランスセンサーあ
るいはリモートセンサーの選択による、イオンバランスコントロールを整合します。また、マイ
クロプロセッサーはイオン出力をモニターし、イオン出力に影響を与えるようなエミッタの状態
になる前に、エミッタサービスLED(エミッタ清掃が必要という状態)を点灯表示し、作業者
にお知らせします。さらに、イオン搬送に重要なファンの作動もモニターしています。
エアロスタットPC2には、次の特長・機能があります。
離: 50 mm 以上 900 mm 程度 (推奨距離 300 mm, 帯電物~ブロワー前面)
イ オ ン ハ ゙ ラ ン ス 範 囲: ± 3 V 以下(オートイオンバランス方式)
警
ネ
ク
報
タ
出
ー: 8P8C RJ-45 モジュラーコネクター; リモートセンサー接続用(本体前面側)
6P4C RJ-11 モジュラーコネクター; 警報出力接続用(本体背面側)
6P4C RJ-11 モジュラーコネクター; RS-485ネットワーク接続用(本体背面側)
力: フォトカプラによる警報出力 (Lite-On LTV-355T)
接続容量 Vceo DC 35 V max., Veco DC 6 V max., Ic 50 mA max.
ネ ッ ト ワ ー ク 通 信: RS-485によるコミュニケーション
な
サ
材
イ
質: 放電針; チタン
ケーシング; 白色強化ポリカーボネート
スタンド; ステンレス
ズ: 150 (W) × 200 (H) ×90 (D) [mm] (詳細は16頁の図をご参照下さい)
エミッタークリーナー: 手動式ナイロンブラシ標準装備
重
量: 本体: 約 1.5 kg (スタンド, フィルター含), AC/DCアダプター: 330 g (ACコード含)
エ ア ー フ ィ ル タ ー: ラフフィルター,30 PPI オープンセルポリウレタンフォーム
洗浄可能、但し乾燥後装着(交換用フィルター別売)
・リモートセンサー(オプション)/極限のイオンバランスコントロール: +/-1V
オ ゾ ン 発 生 量: 0.01 ppm 以下
※ 測定器 DASIBI 1003AH 型オゾンモニター(紫外線吸収法)使用
ブロワー前面 150 mmの位置、風量最小で測定。
・無段階ファンスピード調整、SUS製ベンチスタンド
装
・電極クリーニングブラシ・エミッタサービスLED/イージーメンテナンス
-4-
置
寿
命:10000時間(8H/1日,250日/年の条件で、約5年)
※ 保証期間は、出荷後1年間です。
-5-
第3章
イオンバランスについて
第4章
除電装置(イオナイザー)によって生成される、プラスおよびマイナスのイオンの量の偏り具
合のことを「イオンバランス」と呼びます。生成されたイオンがプラス側あるいは、マイナス
側に偏っていると、つまり、片方のイオンがもう一方より多く作られていると、除電後もイオ
ンが多い方の極性の帯電が残ります。
置
ご注意
すべての取付作業が終わるまで入力電源を入れないで下さい。
4.1
通常このイオンバランスは「オフ
セット電圧」として測定・表示さ
れます。
設
設置場所
除電可能な距離は1m以上にもおよびますが、差し支えのない限り、帯電物から50cm以
内に近づけてご使用下さい。(推奨距離は 約 30 cm です。)設置距離が近いほど帯電物
の帯電を早く除電できます。
○ ブロワーから出るエアーが帯電物に直接当たる場所を選定して下さい。本機と帯電物の
間には他のものを置かないで下さい。ブロワーエアーをさえぎる物があると的確な除電
が行えません。
○ 帯電物は空間に浮いた状態のときが最も良く除電できます。帯電物がアース体に接触し
ていると、その部分の除電を的確に行うことができません。
○ 本機には専用のフィルターが付属しています。ご使用環境がクリーンな場合はフィルタ
ーを付けずにご使用下さい。フィルター無しの場合はさらに除電性能が向上します。
○
図1に帯電物が除電されていく過
程の電位と時間の変化が示されて
います。帯電物がプラス帯電のと
きも、マイナス帯電のときも、ほ
とんど同じように除電され、帯電
がほぼ0Vになっています。イオ
ンのバランスがとれていると帯電
は技術的ゼロ電位まで除電されま
す。
禁止
この帯電が除電されていく過程の「電位と時間の関係」をレコーダーで記録してできる曲線を
ディケィカーブ(減衰曲線)と言います。図2は、イオンバランスがくずれた除電装置で帯電
物を除電するときにできるディケィカーブです。プラス帯電を除電するときとマイナス帯電を
除電するときのカーブは大きく異なり、その収束はゼロになりません。
ブロワーは、溶剤および可燃性ガス等の雰囲気中に設置しないで下さい。
4.2
パルスタイプやACタイプのイオナイザーの場合、高速のレコーダーやオシロスコープでイオ
ンバランスを測定すると、下図左のようになります。このときのイオンバランスの変動をイオ
ンバランス振幅と呼びます。(イオンバランススウィングとも言います)通常、イオンバランス
(オフセット電圧)は、この上下変動の中心値のことを言いますが、振幅の大きさを示すため
に、+側ピーク電圧および-側ピーク電圧も同時に記録することが重要です。
設置方法
エアロスタットPC2は卓上において使用するほか、壁、棚、天井等に固定して使用する
ことも可能です。設置には、標準装備のステンレス製ベンチスタンドを使用します。ベン
チスタンドは卓上型として使う場合のほか、壁、棚の下などの頑丈で平らな面にネジで固
定するときに用います。
(16、17頁の図をご参照下さい。)
ブロワーの位置が決まれば、ブロワーの両側面のノブをゆるめて、エアー吹き出しの向き
を調整し、向きが決まれば再度ノブをしっかりしめて下さい。
4.3
電源の接続
入力電圧は、DC 24 V, 0.35 A です。付属の専用AC/DCアダプターをご使用下さい。このア
ダプターのDC側コネクターはロックタイプになっています。コネクターを差し込んでロッ
クナットを時計方向に止まるまで手で回せば、コネクターはロックされ、不注意による脱
落等を防ぐことができます。
アダプターの入力は、AC 100 V ~ 240 V, 50/60 Hzです。付属の入力コードの3P用ACプラ
グを、アースが確実に接続されていることが確認された、100 V 3P 電源コンセントに接続
して下さい。次いで、入力コードのもう片端をアダプターの入力INLETにしっかり差し込ん
で下さい。コンセントが 2P の場合には、3P - 2P 交換用アダプターを取り付けて使用し
て下さい。この場合は、アダプターから出ているアース線を必ずアースに接続して下さい。
もしくは、アース線を用意してブロワー本体のアース端子に付け、もう片方の端をしっか
りしたアースに接続して下さい。アダプターを AC 125 V を超える電圧で使用する場合は、
250 V用のAC入力コードをご使用下さい。(弊社では取り扱っていません)尚、機械装置等
の DC 24 V 電源を使用される場合、DC入力の 0 V 側は接地する必要があります。
ご注意
・アースを必ず接続して下さい。アースがしっかり接続されていないと、危険な上、除電効
果が著しく落ちます。
PC2には、ステディステートDCコロナイオンテクノロジーが採用されていますので、上図
右のように、イオンバランス振幅がほとんど無く、安定したイオンバランスを提供しています。
-6-
・取付姿勢に制限はありませんが、ブロワーのエアー吸い込み部(背面側)を紙等のゴミや
壁等で塞がないようにして下さい。
-7-
第5章
4.4
4.5
リモートセンサーの接続
PC2のフロント側には、リモートセンサーを接続するための8P8C RJ-45 モジュラージャ
ックが設けられています。オートキャリブレーションモード(ACM)およびデジタルセ
ンサーモード(DSM)でご使用の場合は、6芯の(6P6C) RJ-12 モジュラーケーブルを使
用して、リモートセンサーとPC2を接続します。アナログセンサーモード(ASM)で
ご使用の場合は、8芯の(8P8C) RJ-45 モジュラーケーブルを使用して、リモートセンサー
とPC2を接続します。(これらのケーブルはセンサーの付属品です。)尚、リモートセン
サーは、PC2から300 mm ~ 1200 mm の位置でご使用下さい。詳細はセンサーの専用の
取扱説明書をご参照下さい。
アラーム出力の接続
アラーム出力(警報出力)端子として、6P4C RJ-11 モジュラージャックが本体背面に用意
されています。アラーム出力は2つのフォトカプラ出力になっています。本体故障をお知
らせするための「異常警報出力」とエミッタの清掃が必要であることをお知らせする「清
掃アラーム」(エミッタサービス)です。フォトカプラには、Lite-On LTV-355T を使用し
ています。これらのアラーム出力は、リレー、ブザーあるいはLED等の低電流素子を接
続してご利用下さい。接続電気容量の詳細は5頁の「第2章 主な仕様」の項をご参照下さ
い。
運転要領
PC2のフロント側には、本体の状態を表示するためのいくつかのLEDがあります。
イオンバランス(BALANCE): バーグラフ状に並んだ5個のLEDがイオンバランスの相対的な
レベルを表示します。この表示は、作業域に設置されたリモートセンサーやCPMの測定値に対
して、絶対値としての相関関係はありません。
電源(POWER)
:
この緑のLEDは、PC2の電源が入っているときに点灯します。
リモートセンサー(REMOTE SENSOR): この緑のLEDは、PC2にリモートセンサーが接続さ
れ、イオンバランスがリモートセンサーからの信号によって自動調整されている時に点灯します。
システム故障(SYSTEM FAULT): この赤のLEDは、ファンもしくは高圧電源に故障が生じた
ときに点灯します。このアラームが点灯しているときにはご使用になれません。
ファン故障(FAN STALLED): この赤のLEDは、電源がONの時に、PC2のファンが何らか
の理由で停止しているときに点灯します。この状態が長く続くとシステム故障の原因になる場合
があります。
エミッタ清掃(SERVICE EMITTERS): この黄色のLEDは、イオン出力に影響を与えるような
状態にエミッタがなる前に、エミッタのメンテナンスが必要であることをお知らせするために点
灯します。このLEDが点灯したときには必ず、背面側にあるエミッタクリーナーノブを回して、
エミッタの清掃を行って下さい。また、エミッタを支持しているプラスチックの表面が汚れてい
る場合には、性能を回復するために清掃が必要な場合があります。これらの場合は、イオンバラ
ンスの再調整が必要です。詳細は次章「保守・点検」をご参照下さい。
これらのインジケーターは、本体内部のマイクロプロセッサーによりモニター/コントロールさ
れています。また、アラーム出力/データ出力も同時にコントロールされています。
フロント側
4.6
背面側
RS485ネットワークコミュニケーションの接続
RS485ネットワークコミュニケーション接続端子として、6P4C RJ-11 モジュラージャック
が本体背面に用意されています。この接続は、ネットワーク機器とのデータ通信に利用さ
れます。
-8-
-9-
第6章
エアロスタットPC2は、日常の簡単な保守で性能を維持できるように設計されています。唯一
の日常的なメンテナンスは放電針の清掃のみです。放電針の清掃は特許のクリーニングブラシで
ほんの数秒行うだけです。これでイオン出力を維持することができます。
ご注意
ご使用の前に、本機背面の接地端子(アース端子)とアースとの導通をテスターで確認して
下さい。
(100Ω以下)
5.1
[ 運転 ]
PC2の電源スイッチは本体背面側にあります。スイッチをONにしてから、高圧電源およ
びファンの始動に多少遅延があります。また、高速除電を実現する大容量ファンのラッシュ
カレント軽減のために、ファンは「ソフトスタート」の仕様にしています。
5.2
定期的な保守管理として、各部の清掃およびイオンバランスとイオン出力のチェックを実施して
下さい。
6.1
PC2は作業域をカバーするために、大量のイオン化エアーの流れを生成します。このイ
オン化エアーが帯電物に到達しますと、除電が開始されます。
エミッタを支持しているプラスチックが汚れている場合は、クリーンルーム用綿棒等で清
掃して下さい。この清掃は、本体の電源をOFFにしてから行って下さい。
6.2
空気吸い込み口と吹き出し口の清掃
本体背面の空気吸い込み口および本体前面の吹き出し口は、良好なエアーの流れを確保す
るために、常に清掃された状態にして下さい。柔らかいブラシか掃除機で清掃を行って下
さい。
6.3
フィルターの清掃
本体背面側のフィルター(薄いスポンジ状のフィルター)をフィルターリティナー(プラ
スチックのリング)から取り外して下さい。リティナーを軽くを押さえながら反時計方向
に少し回せば、取り外すことができます。エアーフィルターを真水に浸し揉み洗いして下
さい。もし汚れが取れにくければ中性洗剤で洗浄し、十分リンスして下さい。ペーパータ
オル等を利用し、フィルターを充分乾燥させて下さい。フィルターにあけられている穴を
フィルターリティナーのフックにかけてセットし、元のように本体に装着し、リティナー
を軽く押しながら、少し時計方向に回してロックがかかるようにして固定して下さい。
PC2の背面側には、イオンバランス調整ボリュームもあります。このボリュームも本体よ
りへこんだ位置にありますので、マイナスの精密ドライバーを使用して調整して下さい。
イオンバランスを手動で調整する時には、このイオンバランス調整ボリュームの左横にある
調整用スイッチを先に押す必要があります。このくぼんだスイッチは、ペーパークリップ等
を利用して押して下さい。このスイッチにより、運転モードと手動調整モードを切り換える
ことができます。イオンバランスの調整が終われば、再度、このスイッチを押して、通常の
運転モードに戻して下さい。詳細は次章「保守・点検」をご参照下さい。
電極の清掃
エアロスタットPC2の放電針は、他の除電装置同様、埃や汚れを蓄積しがちです。汚れ
た電極は、イオン出力を減少させる原因になりますので、清掃することが必要です。
放電針を清掃するために、本体背面側ファングリル中央にあるエミッタクリーナーノブを
つまみ、時計方向へ止まるまで廻し、それからノブを離してください。クリーニングブラ
シがエミッタを清掃し、ブラシは元の位置に戻ります。この清掃の際には、本体の電源を
OFFにする必要はありません。
[ 調整 ]
PC2の背面側には、ファンスピードをコントロールするための風量調整ボリュームがあり
ます。本体よりへこんだ位置にありますので、マイナスの精密ドライバーを使用して調整し
て下さい。このボリュームを時計方向に回せば風速は速くなります。風速は作業にさしつか
えない場合、できるだけ最大にしてご使用下さい。風速が速く(風量が多く)、設置距離が
短いほど、静電気帯電を除去するのに要する時間は短くなります。
5.3
保守・点検
[ 停止 ]
本体背面の電源スイッチをOFFにして下さい。フロント側の電源(POWER)の緑LEDが消
灯し、ファンがゆっくり止まり、除電が停止します。
重要
・フィルターの清掃は、使用上の効果維持の重要な要素となりますので、必ず定期的に清掃
して下さい。
ご注意
・装置に外観異常/変形等がないことおよび各インジケータ(LED)の点灯を定期的に目
視確認して下さい。
・正常動作時には、スパーク放電(火花放電)は一切見られません。もし放電針の一部から
断続的にスパークが発生している場合は、次項の「保守・点検」の手順に従って、電極部
等を清掃して下さい。
清掃してもスパークがおさまらない場合には、弊社または弊社代理店までご連絡下さい。
スパークが発生しますと、除電効果が無いばかりでなく、電気ノイズの発生源になり、周
辺の電子機器等に誤動作等の悪影響を与えることがあります。また、そのまま放置して使
用しますと電極部あるいは内蔵回路等が破損されることもあります。
・本装置を使用しないときは、必ず電源スイッチをOFFにして下さい。また、長期間ご使
用にならないときは、コンセントから入力コードを抜いておいて下さい。
-10-
・フィルターが傷んでいる場合はオプションの交換用フィルターが用意されていますので、
弊社もしくは弊社代理店へご注文下さい。
6.4
イオン出力およびイオンバランスのチェック
定期的な除電性能の確認のために、チャージプレートモニター(CPM)を使用されるこ
とをお勧めします。テストを実施する前に、必ず前述のエミッタの清掃等を行って下さい。
除電性能は、5頁の「第2章 主な仕様」の表に沿って確認することができます。
もしチャージプレートモニターをお持ちでなければ、簡易的な方法として、弊社製静電気
測定器 FMXシリーズ のような表面電位計を使用して除電性能をチェックすることもできま
す。詳細は弊社または弊社代理店までお問い合わせ下さい。
-11-
6.5
イオンバランスの調整
PC2には、イオンバランスコントロールに4種類のモードが用意されています
アナログセンサーモード(ASM):リモートセンサーを常時接続し、アナログフィードバ
ックコントロールによってイオンバランスを制御します。
スタンドアローンモード(SAM)
: 内蔵されたイオンバランスセンサーと制御回路がク
ローズドループフィードバックによるイオンバランスコントロールを行います。このモー
ドでは、チャージプレートモニター(CPM)を利用して、マニュアル(手動)によるイ
オンバランス調整が行えます。
リモートセンサーを8芯のRJ-45 モジュラーケーブルを使用して、PC2のフロント側に
あるモジュラージャックに接続します。PC2は自動的にASMモード(連続アナログ調
整モード)になります。リモートセンサーをPC2のイオン化エアーの領域内の希望する
テストポジションに置きます。
CPMをPC2のイオン化エアーの領域内の希望するテストポジションにセットアップし、
CPMのアース端子とPC2のアース端子を接続し、CPMのゼロV調整を行います。P
C2の背面側にある、くぼんだ「調整用スイッチ」をペーパークリップ等を利用して押し
て下さい。イオンバランスがSAMモード(手動調整モード)になります。このモードに
入っているときは、PC2のフロント左側にあるイオンバランス表示の中央の緑のLED
が点滅します。
PC2はリモートセンサーの電位が0Vになるように連続して自動調整します。このモー
ドはウルトラセンシティブアプリケーションに対して、長期にわたる最高のイオンバラン
スコントロールを提供します。
PC2の背面にある、
「イオンバランス調整ボリューム」を精密ドライバー等で左右に回し
て、CPMの表示が0Vになるように、イオンバランス調整を行って下さい。イオンバラ
ンス調整が終われば、セットしたイオンバランスに変動がないことを数分間確認されるこ
とをお勧めします。調整が終われば、運転モードに戻すために、再度くぼんだ「調整用ス
イッチ」を押して下さい。このボタンを押し忘れますと設定した値が保持されませんので
ご注意下さい。
オートキャリブレーションモード(ACM):シムコ製リモートセンサーを使用してオート
(自動)でイオンバランス調整を行います。この調整には、チャージプレートモニター
(CPM)は不要です。
リモートセンサーを6芯のRJ-12 モジュラーケーブルを使用して、PC2のフロント側に
あるモジュラージャックに接続します。リモートセンサーをPC2のイオン化エアーの領
域内の希望するテストポジションに置きます。PC2の背面側の、くぼんだ「調整用スイ
ッチ」をペーパークリップ等を利用して押して下さい。PC2が、ACMモード(自動調
整モード)になります。このモードに入っているときは、PC2のフロント左側にあるイ
オンバランス表示の黄色のLEDが点滅します。
6.6
エミッタの交換
エミッタの交換のために、PC2の電源をOFFにし、DC入力ケーブルをPC2の入力
コネクターから外して下さい。PC2に傷が入らないように、柔らかい表面材質の作業台
に、フロント側を下にして寝かせて置きます。
背 面の4つ のプラ スネジ を外しま
す。リアパネルを持ち上げ、本体か
ら外します。リアパネルにはアース
線が付けられていますので、この線
は外さず、そのまま本体の左側にリ
アパネルを置いて下さい。
中 央の「イ オナイ ジング ハブ」に
は、ソケットに差し込まれたエミッ
タが付いています。ラジオペンチ等
を用意し、先端にテープ等を巻いて
傷を付けないように保護します。そ
のラジオペンチ等を利用して、注意
深くエミッタをまっすぐに引っ張っ
て、9本のエミッタ全てを抜いて下
さい。
PC2はリモートセンサーからの信号を元にして、自動的にイオンバランスの0V調整を
行います。自動調整が完了したときに、イオンバランス表示LEDが全て点滅し、調整の
ためのデータが本体内のメモリーに格納されます。リモートセンサーをPC2から取り外
して下さい。PC2は自動調整が行われたときのセットポイントを元に、内部センサーを
使用して、イオンバランスを連続して自動調整します。
エミッタは鋭利な針状ですので、け
がをしないように十分お気を付け下
さい。
デジタルセンサーモード(DSM)
:リモートセンサーを常時接続すると、リモートセンサ
ーからの信号を元にしたクローズドループフィードバックにより、除電したいエリアに設
置されたセンサー周辺のイオンバランスコントロールを常時行います。
同様にラジオペンチを使用して、新しいエミッタをソケットに差し込んで下さい。必ず全
てのエミッタを交換し、エミッタが差し込まれていないソケットがないことを確認して下
さい。
リモートセンサーを6芯のRJ-12 モジュラーケーブルを使用して、PC2のフロント側に
あるモジュラージャックに接続します。PC2は自動的にDSMモード(連続デジタル調
整モード)になります。リモートセンサーをPC2のイオン化エアーの領域内の希望する
テストポジションに置きます。
エミッタの交換が終われば、リアパネルを元のように、電源スイッチやDC入力コネクタ
ーおよびモジュラージャック等の位置としっかり合わせてから4本の固定ネジを締めて下
さい。リアパネルに付いているアース線が、リアパネルと本体の間にかみこんだりしない
よう、体裁良く内部に収まるようにして下さい。また、ネジを強く締めすぎて、ねじ穴を
壊さないようにご注意下さい。
PC2はリモートセンサーの電位が0Vになるように連続して自動調整します。このシス
テムは長期に渡るイオンバランススタビリティ(安定)を可能にします。
-12-
PC2の内部(イオナイジングハブ)
DC入力ケーブルをPC2の入力コネクターに付け、電源スイッチを入れ、イオンバラン
スの再調整を行って下さい。
-13-
第7章
7.1
異常時の処置
第8章
主な消耗品および交換パーツリスト
トラブルシューティング
次のような異常現象が発生しましたら、直ちに対策を行なって下さい。
部
現
象
運転操作が行えない
電源LEDが点灯しない
(POWER)
原
因
対
策
AC/DCアダプターが未接続
電源接続を確認
AC/DCアダプターの故障
アダプターを交換
運転操作が行えない
異常警報LEDが点灯
(SYSTEM FAULT)
PC2の内部故障
修理のために返送して下さい
清掃お知らせLEDが点灯
(SERVICE EMITTERS)
エミッタが汚れている
エミッタ清掃
エミッタが極端に損耗
エミッタ交換
ファンが異常停止
ファンを強制停止させているものを
除去して下さい
ファン故障
ファン交換のために返送して下さい
自動調整範囲を外れている
エミッタ清掃、イオンバランスの再調整
エミッタが極端に損耗
エミッタ交換、イオンバランスの再調整
接地金属がイオン吹き出し
口に近接
接地金属をイオン吹き出し口から遠
ざけるまたはPC2を移動する
ファン故障LEDが点灯
(FAN STALLED)
イオンバランス表示LED
の内、赤LEDが点灯して
消灯しない
(BALANCE)
名
数量
型
番
期待寿命
フィルター
1
PC2用
ご使用環境によります
チタンエミッタ
9本
PC2用
10000時間以上
ファン、スイッチ等、一般電気部品は省略しました。
ご注意
7.2
放電針からのスパーク
除電装置のシステムでは、目に見えるスパーク(火花放電)は正常使用時には一切起こり
ません。もし、ブロワーの放電針からこのようなスパークが継続的に発生していれば、必
ず、電極部の清掃等のメンテナンスを行って下さい。清掃を行ってもスパークの発生が治
まらない場合は、電源スイッチをOFFにして、弊社もしくは弊社代理店に必ずご連絡下
さい。
7.3
その他の異常
以下のような現象が発生した場合は、直ちに電源スイッチをOFFにして運転を停止し、
弊社または弊社代理店までご連絡下さい。
a)
b)
c)
品
お客様ご自身で交換できるパーツは、フィルターおよびエミッタ(放電電極)のみです。フ
ァン、制御基板等その他の部品は弊社にて交換致します。(すべて有償です。)保証期間経過
後の修理・点検等は、装置標準寿命の期間内であっても、「有償修理」になります。
ブロワー内部で火花が発生している。
ブロワーが著しく変形している。
異常な音やにおいがする。
異常を発見した場合は、必ず点検・修理して下さい。または、修理・
点検依頼の詳細メモを添付の上、弊社宛その製品をご返送下さい。
-14-
-15-
エアロスタットPC2の外観寸法図
-16-
スタンドの詳細寸法図
-17-
保
証
書
全ての弊社製品は「性能」およびその他の出荷検査をした後
出荷されておりますが、正常な使用状態において万一故障が
発生しました時には、下記の条件にて保証されております。
〔保証期間〕
弊社出荷日より1年間
〔保証内容〕
取扱説明書等の注意書に基づく正常なご使用状態のもとで、
製造上の責任による故障が、保証期間内に万一生じました場
合、無償にて修理または新品あるいは同等品と交換させてい
ただきます。
なお、修理、交換は本シムコ製品のみに限らせて頂きます。
本製品の故障、またはその使用によって生じた直接、間接の
損害については当社はその責を負わないものとします。
ご注意
1. ご使用前に必ず「取扱説明書」をお読み下さい。
2. 次のような場合は、保証期間中でも修理・調整等は、
有償になりますのでご注意下さい。
①
②
③
④
⑤
保証書のご提示がない場合。
落下その他の衝撃を加えられたり、お取り扱いが適
切でないために生じた故障、損傷の場合。
お客様による分解、不当な改造、修理による故障お
よび損傷。
火災、天災地変、あるいは異常入力電圧、水、蒸気、
油、酸等の外部要因に起因する故障、損傷の場合。
その他、その責が当社にないと判断された場合。
シ ム コ 静 電 気 除 去 装 置
製 品 名
エアロスタット PC2
出荷年月日
弊社では製品シリアルナンバ
ーにて出荷日の管理をおこな
っております。
保証期間
出荷日より1年間
シムコジャパン株式会社
本
社
〒650-0046
神戸市中央区港島中町1丁目2番4号
TEL.078-303-4651
静電気のスペシャリスト
シムコジャパン株式会社
本
社
〒650-0046
神戸市中央区港島中町1丁目2番4号
TEL.078-303-4651 FAX.078-303-4655
神戸営業所
〒650-0046
東京営業所
〒130-0026
仙台営業所
〒980-0811
神戸市中央区港島中町1丁目2番4号
TEL.078-303-4651 FAX.078-303-4655
東京都墨田区両国1-3-8西川ビル
TEL.03-3635-7261 FAX.03-3635-7189
宮城県仙台市青葉区一番町2-2-3
TEL.022-227-8451 FAX.022-227-8454
ホームページ: http://www.simco.co.jp/
お問い合わせ: [email protected]
文書№取説-0810171
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