(平成23年5月)【PDF:4.72MB】

(平成23年5月)【PDF:4.72MB】
生活
11
9号
第
安全
ジャ ー ナ ル
特集
ヒューマンエラーといかに向き合うか
11
2 011.5
アンモ
ナイト
生活安全ジャーナル
C
O
N
T
E
N
T
S
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
特集に向けて…………………………………………………………………………………3
NITE データベースにみる ∼ヒューマンエラーによる事故……………………………4
ヒューマンエラーの低減に向けて
∼ 「防護壁モデル」に基づく組織エラーの視点から ∼
NPO 失敗学会理事/ LCB 研究会代表 中田 邦臣……8
機械を操作するヒトの心身負担やストレスについて
大阪市立大学大学院生活科学研究科・生活科学部教授 岡田 明……12
製品安全とヒューマンエラー
製品評価技術基盤機構製品安全センター
製品安全技術課事故リスク情報分析室 久本 誠一……16
NITE安全の視点
事故動向等について(平成 22 年 4 月∼平成 22 年 12 月)……………………………22
社告・リコール情報(平成 22 年 8 月∼平成 23 年 1 月)……………………………28
安全研究
製品の経年変化と製品安全
̶開発・設計の段階で経年変化を読み対応(その2)
中央大学理工学部 経営システム工学科教授 宮村 鐵夫……40
平成 20 年告示中学校学習指導要領 ( 技術・家庭編 ) と
その解説における製品安全に関する記述分析
茨城大学 教育学部教授 山本 紀久子……45
社会全体でのリスク情報共有化に向けての試案
ACAP 研究所主任研究員 渡邉 健二……51
コラム
製品安全だより∼「注意喚起情報」のあり方
全国消費者団体連絡会 事務局長 阿南 久……20
数字で見る事故情報「186」…………… 39
事故情報収集制度とNITE………………55
編集後記………………………………………56
特集
ヒューマンエラーと
ューマンエラーと
いかに向き合うか
かに向き合うか
NITE に寄せられる事故情報の中で、誤った使用方法や不注意が原因で発生
する事故は多くあります。誤った使用方法による事故は取扱説明書をよく読ん
で正しく使えば防げるものが多くあります。一方、不注意が原因の事故は、
「天
ぷら油火災」のように調理中の来客や、電話などの理由で作業を中断してその
場を離れるなど意図せず、
偶発的に発生するものです。このように「つい」、
「うっ
かり」などの「ヒューマンエラー」が原因で起こる事故はどのようにすれば防
ぐことができるのでしょうか。
今号の特集では、「ヒューマンエラー」をテーマにして、不注意による事故
を防ぐための製品設計などを考えていきたいと思います。NITE が収集した
「ヒューマンエラー」が原因の事故のデータベース分析をはじめ、ヒューマン
エラー事故防止の対応策などを学識経験者や事業者など各方面の方々から、そ
れぞれの立場で執筆していただきました。
2
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
「ヒューマンエラーといかに向き合うか」の特集に向けて
生活安全ジャーナル編集事務局
人は、 「つい」、 「うっかり」 でミスをします。
かった」 や 「油量が少なかった」 など取扱説
NITE に報告される事故情報のうち、 「製品に
明書通りに使用していれば温度センサーが稼
起因しない事故」 の中で最も多い 「天ぷら油
働して事故が防げたものとして主原因は、 「誤
火災」 も 「『つい』 その場を離れて、 『うっかり』
使用」 となります。 ただ、 「調理中であることを
忘れてしまう」 のが原因のようです。
忘れてしまったこと」 も要因であり、 「ヒューマン
ミスはいろいろな状況から発生します。 使用
エラー」 による事故とも考えられます。
方法の間違いである 「誤使用」、 もう少し気を
ほかに、 消費者の使い方も事故に影響した
配れば防げたかもしれない 「不注意」 などです。
と考えられる 「B」、 配線ミスなど業者の工事等
「人はミスをする」 という 「ヒューマンエラー」 の
の不具合が原因だった 「D」 にも 「ヒューマン
観点からみると事故原因はさまざまです。 JIS Z
エラー」 が事故に関与したものになります。 「C」
8115 ディスペンダビリティ (信頼性) 用語で、
は経年劣化が原因で事故に至ったものですが、
「ヒューマンエラー」 は 「意図しない結果を生じ
異音や異臭など製品の不具合を知りながら、
る人間の行為」 と定義されています。 間違った
つい使用を続けた場合は、 「ヒューマンエラー」
使用方法を正しいと考えていた 「思い込み」、
が関係していることになります。 また、 原因不
慣れによる 「手抜きや注意不足、 慢心」、 危険
明の 「G」 の中でも 「ガスこんろが点火しない
を承知していながらの 「横着」 などもヒューマン
ので、 点火操作を繰り返したら引火した」 など
エラーの定義に入ると考えられます。 の事例では、「点火しなかった理由は原因不明」
NITE の事故の原因区分を表1に示します。
でも、 無意識のうちに危険な行為である 「点火
「誤使用や不注意」 によるものは 「E」 区分で
操作を繰り返した」 ということで 「ヒューマンエ
すが、 さらに細分化した 「E の区分説明」 を表
ラー」 があったと考えられます。 こうした事故に
2に示します。 「E 1~E4」 と分類しており、「E2:
至った背景には複数の要因が存在すると推測
不注意」 はすべてヒューマンエラーにあたるも
されることから、 本稿では、 「E」 区分のデータ
のと考えられます。 例として、 ガスこんろの 「天
ベースを検証します。
ぷら火災」 は、「調理中であることを忘れてしまっ
表2 Eの区分説明
たこと」 が事故の主原因となるため 「E2 : 不注
E1 消費者の誤使用
意」に分類されます。 一方、IH 調理器による「天
E2 消費者の不注意
ぷら油火災」 は、 「専用のなべを使用していな
E3 消費者の設置 ・ 施行不良
E4 消費者の修理不良
表1 NITEの事故原因区分
重大製品事故 経済産業省及び消費者庁が製品起因による事故及び原因不明であると判断したもの
A
専ら設計上、 製造上又は表示に問題があったと考えられるもの
B
製品自体に問題があり、 使い方も事故発生に影響したと考えられるもの
C
製造後長期間経過したり、 長期間の使用により性能が劣化したと考えられるもの
D
業者による工事、 修理、 又は輸送中の取扱い等に問題があったと考えられるもの
E
専ら誤使用や不注意な使い方と考えられるもの
F
その他製品に起因しないか、 又は使用者の感受性に関係すると考えられるもの
G
原因不明のもの
H
調査中のもの
3
NITE データベースにみるヒューマンエラーによる事故
生活安全ジャーナル編集事務局
NITE が平成 19 年度から平成 21 年度に収集した事故情報で、NITE データベースで公開
しているのは 13,093 件でした(平成 22 年 2 月 16 日現在)。その中で、事故原因が消費者
のヒューマンエラーと考えられる「誤使用や不注意によるもの」の事故が 2,752 件ありま
した。この事故情報に基づきヒューマンエラーによる事故をデータベースで検証します。
調査中 21 件
原因不明のもの 2,650 件
1. 原因区分別事故発生状況
重大製品事故
1,294 件
原因区分別収集件数を図1に示します。 最も
その他製品に起因
しないもの 613 件
多いのは製品そのものに事故原因があった 「設
設計、 製造又は表
示等に問題があっ
たもの 4,634 件
計、 製造又は表示等に問題があったもの」 の
4,634 件の 36%です。 しかし、 これには同一
誤使用や不注意
によるもの 2,752 件
メーカーの同一製品によるリコール品 1,126 件
が含まれており、 これを外してみると 3,508 件、
施工、 修理又は輸送等に
問題があったもの 317 件
29%となります。 一方、 消費者のヒューマンエ
ラーと考えられる 「誤使用や不注意による もの」
経 年 劣 化による
もの 306 件
製品及び使い方に問題
があったもの 506 件
図1 原因区分別収集件数 (13,093 件)
は 2,752 件の 23%です。 なお、 「誤使用や不
注意によるもの」 は調査が進むにつれて増加
3,575 件となり、 リコール品を除外した 「設計、
する傾向があり、 今後割合が増えていくものと
製造又は表示等に問題があったもの」 の 3,508
考えられます。「誤使用や不注意によるもの」に、
件を上回ることになります。
使い方等も事故原因に関係した 「製品及び使
「設計、 製造又は表示等に問題があったもの
い方に問題があったもの」 506 件と業者の取り
の製品区別収集件数」 を図2、 「誤使用や不
扱い等にも事故に関与した 「施工、 修理又は
注意によるものの製品区分別収集件数」 を図3
輸送等に問題があったもの」 317 件を加えると
に示します。
乳幼児用品 90 件
レジャー用品 126 件
レジャー用品 35 件
繊維製品 20 件
保健衛生用品 35 件
身のまわり品 98 件
保健衛生用品 123 件
乳幼児用品 28 件
繊維製品 3 件
その他 1 件
乗物・乗物用品 85 件
家具・住宅用品 199 件
家庭用電気製品
770 件
身のまわり品 1,230 件
家庭用電気製品
2,397 件
台所・食卓用品 68 件
乗物・乗物用品 125 件
家具・住宅用品 199 件
燃焼器具 249 件
燃焼器具 1,430 件
台所・食卓用品 75 件
図3 誤使用や不注意によるものの
製品区分別収集件数 (2,752 件)
図2 設計、 製造又は表示等に問題があったものの
製品区別収集件数 (4,634 件)
4
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
表1 誤使用や不注意によるものの事故が多かった 10 品目
19 年度
20 年度
21 年度
ガスこんろ
361 ガスこんろ
183 ガスこんろ
石油ストーブ
145 石油ストーブ
73 ガスふろがま
電気ストーブ
83 電気ストーブ
36 石油ストーブ
はしご ・ 脚立
32 ガスふろがま
36 電子レンジ
配線器具
31 配線器具
27 はしご ・ 脚立
石油ふろがま
28 電子レンジ
27 電気ストーブ
まきふろがま
27 介護用具
24 ヘアドライヤー
ガスふろがま
26 石油ファンヒーター※ 22 配線器具
電子レンジ
24 はしご ・ 脚立
16 IH調理器
石油ファンヒーター※ 22 自転車
16 なべ
80
43
22
20
18
15
13
12
12
11
19 年度~ 21 年度
ガスこんろ
624
石油ストーブ
240
電気ストーブ
134
ガスふろがま
105
電子レンジ
71
配線器具
70
はしご ・ 脚立
66
石油ふろがま
51
石油ファンヒーター※ 51
ガス栓
43
※ 石油温風暖房機含む
NITE の事故情報では 「設計、 製造又は表
その場を離れた」、 「魚焼きグリルが清掃不足
示等に問題があったもの」 は 「家庭用電気製
だったため、 たまっていた油脂に着火」、 「こん
品」、 「誤使用や不注意によるもの」 は 「燃焼
ろを壁の近くに設置したために壁から発火 (低
器具」 に多い傾向があります。
温着火)」、 「使用していない側のガス栓を誤っ
て開栓したため引火」、 「こんろの上に可燃物を
2. 誤使用や不注意による事故の原因と多い
置いていた」、 「火に近づき過ぎて衣服に着火」
品目
などです。 次いで多い 「石油ストーブ」 は、「火
平成 19 年度から平成 21 年度の3年間で「誤
を消さないまま給油した際、 カートリッジタンク
使用や不注意による事故が多かった 10 品目」
のふたの締め方が不十分だったために漏れた
を表1に示します。 3年間を通じて最も多いのが
灯油に引火」、 「つけたまま就寝したため布団
「ガスこんろ」 の 624 件で 「誤使用や不注意に
等に引火」、 「上部に干した洗濯物が落下」 な
よるもの」 の事故 2,752 件中、23%となりました。
どです。
次いでは、 「石油ストーブ」 と 「電気ストーブ」
このようにあらゆる状況で 「誤使用や不注意」
の暖房器具が続きます。
による事故が発生しています。 しかも、 その状
「誤使用や不注意による事故が多かった5品
況はさまざまであると考えられます。 ガスこんろ
目の原因」 を表2に示します。 「ガスこんろ」 で
の事故で最も多い 「天ぷら油火災」 は、 調理
最も多い 「消し忘れ・放置」 は、 いわゆる 「天
中にその場を離れた」 ことは 「誤使用」 にあ
ぷら油火災」 が多くを占めています。 そのほか、
たりますが、 その後に調理中であることを忘れ
各品目においてさまざまな原因で事故が発生し
てしまうのは 「不注意」 にあたります。 次いで
ていることが分かります。
多い 「油脂等の汚れに着火」 をみると、 清掃
ガスこんろの事故原因は、 「揚げ物調理中に
を怠ったのは、 「誤使用」 ですが、 「油脂に着
表2 誤使用や不注意による事故が多かった5品目の原因
ガスこんろ (624 件)
消し忘れ ・ 放置 474
油脂等の汚れに着火 60
設置方法ミス
21
誤って点火
12
可燃物に着火
11
石油ストーブ (240 件)
消火せずに給油※ 60
可燃物に着火
54
洗濯物等を乾燥
48
ガソリンを誤給油 30
異常 ・ 不完全燃焼 10
電気ストーブ (134 件)
可燃物に着火
67
就寝時に使用
25
洗濯物等を乾燥
15
消し忘れ ・ 放置
9
コード損傷 ・ 破損等 8
ガスふろがま (105 件)
冠水による故障等 42
点火の繰り返し
32
空焚き
9
可燃物を近くで使用 7
点火操作ミス
5
電子レンジ (71 件)
汚れに着火
36
過熱
14
不適合な容器使用
7
操作ミス
6
コード損傷 ・ 破損等 3
※ 石油ストーブを消火せずに給油した際、 ふたの締め方が不十分だったために漏れた灯油に引火するという事故です
5
E3 設置 ・ 施行不良 108 件
E4 修理不良 23 件
表3 Eの区分説明
E1 誤使用 582 件
E1 消費者の誤使用
E2 消費者の不注意
E3 消費者の設置 ・ 施行不良
E4 消費者の修理不良
E2 不注意 2,039 件
「修理不良」 と分類しています。 その 「誤使用
や不注意によるものの内訳」 を図4に示します。
「不注意」 が圧倒的に多く全体の4分の3を占
めています。 「設置不良」 とは、 消費者自らガ
図4 誤使用や不注意によるものの内訳 (2,752 件)
スこんろを設置する際にガスホースをガスこんろ
火することはない」 という 「思い込み」、 「危険
下に這わせたために引火した事故等、 「修理不
だと知っていたが、 火を消すのを忘れた」 とい
良」 は配線器具や電気製品等の修理ミスを指
うのは 「うっかり」 で、 ともに 「不注意」 にもあ
します。
たります。 IH こんろでの 「天ぷら油火災」 も発
生していますが、 これについては、 「油量」 や
3. 被害状況
「専用なべ」、 「揚げ物モード」 など取扱説明書
「設計、 製造又は表示等に問題があったもの
とおりの使用方法を守らなかった 「誤った 使用」
の被害状況」 を図5に示します。 「死亡」 はな
の原因が多いようです。
く、 「重傷」 28 件は、 先の同一製品のリコール
「誤使用や不注意によるもの : E」 の事故を
品を 21 件含んでいます。 ほか「軽傷」1,587 件、
NITE の事故原因区分からさらに区分説明した
「拡大被害」については 432 件ありましたが、「全
ものを表3に示します。 E では、 E1 「誤使用」、
焼」 に至った火災はみられませんでした。
E 2 「不注意」、 E 3 「設置 ・ 施工不良」、 E 4
「誤使用や不注意によるものの被害状況」 を
E1 誤使用
事故事例 剪定作業中、 脚立 (三脚) から落下して重傷を負った。 後脚部が折損していた。
事故原因 脚立の上から2、 3段目に乗り作業をしていたため、 バランスを崩して転倒し、 後脚部上に落下したも
のです。
なお、 本体及び取扱説明書には、 上から3段目以上の踏ざんに乗ることを禁止する旨の注意記載がな
されていました。
E2 不注意
事故事例 火災が発生し、 1人が死亡した。
事故原因 ガスこんろを使ってやかんで湯を沸かしている時に、 近づき過ぎて衣服に着火したものです。
E3 設置 ・ 施行不良
事故事例 木造2階建て住宅から出火し、 約 200 平方メートルを全焼した。
事故原因 ガスストーブの専用接続具を使用しなかったため、 接続部からガスが漏れてストーブに引火し、 火災に
至ったものです。
E4 修理不良
事故事例 タイマーを入れていた電気炊飯器から異臭と異音がして出火し、 電子レンジなどの一部が焼損した。
事故原因 自ら電源コードを交換した際に、 電源コードをねじり接続したため、 接触不良により異常発熱し、 短絡
して発火したものです。
6
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
被害なし 83 件
重傷 28 件
被害なし 76 件
死亡 146 件
製品破損 372 件
重傷 216 件
軽傷 1,587 件
軽傷 605 件
製品破損 2,504 件
拡大被害 432 件
拡大被害 1,337 件
図5 設計、 製造又は表示等に問題があったものの
被害状況 (4,634 件)
図6 誤使用や不注意によるものの被害状況 (2,752 件)
図6に示します。 「死亡」 が 146 件、 「重傷」
トーブ」、「ガスこんろ」、「電気ストーブ」 は火災、
216 件、 「軽傷」 605 件となっており、 人的被
「電動車いす」 は運転操作の誤りによる転落等
害に至ったのは計 967 件で 35%に至っていま
です。 「除雪機」 も運転操作の誤りが多くみら
す。 「拡大被害」 は 1,337 件ありましたが、 こ
れますが、 被害の状況としては近くにいた人が
の中で 「重大製品事故」 の 「火災」 にあたる
巻き込まれて死亡した事例もあります。
として報告されたものの、 事故原因が 「誤使用
「重傷事故が多かった5品目」 を表5に示しま
や不注意によるもの」 であったと判明した 「非
す。 「燃焼器具」 が多くみられた表4とは異なり、
重大製品事故」 517 件が含まれるなど全焼を
「はしご ・ 脚立」 「自転車」 など屋外で使用す
含む火災事故が多くみられました。
る製品による事故がみうけられます。
「誤使用や不注意によるもの」 は、 「設計、
製造又は表示等に問題があったと考えられるも
4. まとめ
の」 に比べ 「死亡」、「重傷」 など被害が重篤で、
ヒューマンエラーによる事故は偶然に発生す
「拡大被害」 でも全焼など規模の大きい火災が
ることが多いようです。 「人間はミスをする」限り、
発生するなど、 被害が甚大であるという傾向が
製品の安全設計にしかヒューマンエラーによる
みられます。
事故の解決策はないのかもしれません。 ただ、
「誤使用や不注意によるもの」 の 「死亡事故
誤使用については、 取扱説明書をよく読んで
が多かった5品目」 を表4に示します。 「石油ス
正しい使用方法を守れば事故を防ぐことできま
す。 消費者の施工不良や修理不良等が危険
表4 死亡事故が多かった5品目
19 年度 (87 件) 20 年度 (47 件)
石油ストーブ 23 石油ストーブ
9
ガスこんろ
8
ガスこんろ
12
電気ストーブ
電気ストーブ
6
電動車いす
5
介護用具
5
工具
4 電動車いす
除雪機
表5 重傷事故が多かった5品目
19 年度 (79 件) 20 年度 (101 件)
はしご・脚立 13 はしご・脚立
9
ゆたんぽ
8
自転車
6
調理器具
自転車
7
ガスこんろ
5 電動車いす
6
電気ストーブ
電気洗濯機
4 介護用具
5
踏み台
であることも同様であり、 正し
21 年度 (12 件)
電動車いす
4
石油ストーブ
3
ガスこんろ
2
除雪機
電気ストーブ
19 ~ 21 年度 (146 件 )
石油ストーブ
35
ガスこんろ
22
電気ストーブ
19
電動車いす
14
1 除雪機
7
い使用を呼びかけることで事
故は防げます。
そ こ で、 NITE で は 「 製 品
事故から身を守るために 〈身・
守りハンドブック〉」 をはじめ、
各種リーフレットなどを通じ
21 年度 (36 件)
はしご・脚立
9
電動車いす
4
いす
3
踏み台
ゆたんぽ
自転車
2
19 ~ 21 年度 (216 件 )
はしご・脚立
31
自転車
15
ゆたんぽ
11
電動車いす
調理器具
踏み台
9
電気洗濯機
7
て、 製品の正しい使用方法、
製品に潜む危険などを繰り返
し情報提供し続けることで、 こ
れらの事故を防ぐことに役立
つよう貢献していきたいと考え
ています。
ヒューマンエラーの低減に向けて
「防護壁モデル」に基づく組織エラーの視点から
NPO 失敗学会 理事
LCB 研究会 代表
中田 邦臣
繰り返し起きるヒューマンエラーを低減させる手法として、ヒューマンエラーが起き
た組織内での背景要因にまでメスをいれて対応する方法を提案し、病院内調剤部門で起
きやすい医薬品の取り違えエラーを例として紹介します。本手法は製造業や公的機関で
のヒューマンエラーの低減に使用されはじめており、一部の企業で定着化研究が始まっ
ています。
エラーを誘発する状況の流れ
はじめに
当事者
私がマネジメントの視点からのヒューマンエ
企業
企業
ポリ
ポリシィ
シィ
ラーの低減に関する研究を始めたのは今から
指揮
指揮
監督
監督
雰囲気
雰囲気
手順
手順
ヒ
ヒューマン
ューマン
エラー
エラー
13 年ほど前の工場勤務の時です。 事故やトラ
ト
ラブル・
事故
ト
ラブル・
事故
要因
要因
ブル等が起きた際、 その原因を当事者のヒュー
要因
要因
要因
要因
要因
マンエラーとして捉えるのではなくそのエラーに
事象の連鎖(チエンオブイベント)の概念図
駆り立てた当該組織のマネジメントにまで遡って
エラー原因を調査し再発防止策を講じないと同
石橋(1)
図1 エラーを誘発する流れ
じような事例が繰り返されるのではないかと実感
マンエラーが直接的な原因ですが、 当事者が
したからです。 以来、 同じ志を持った人達とエ
エラーを起こしたくて起きたのではなくエラーに
ラーを誘発させると推察されるマネジメント、 即
駆り立てられたとし、 そのエラーの背後に在る
ち具体的な組織行動の顕在化手法及びそれら
その職場に漂う例えば、 重い省力化やコスト削
組織行動に早く気づく手法の研究を続けていま
減などの空気とか、 マニュアルの不備などのよ
す。 本稿ではこれら研究の現状を病院内で起
うな職場の環境、 更には上司のいき過ぎたそ
きやすい医薬品の取り違えエラーを例にしてご
れら施策へのマネジメント、 そのマネジメントに
紹介します。
大きな影響を与えるその組織の基本方針の具
体化策などに問題があったのではないか、 とい
ヒューマンエラーの考え方
う考え方に基づいています。 従って、 ヒューマ
ンエラーを低減させるためには、 個々人の属人
ヒューマンエラーは、 図 - 1の 「エラーを誘
発する状況の流れ」
(1)
性によるヒューマンエラーの低減策と併せてそ
のように起きると考えま
の背後要因と推察される組織的問題点 (以下
す。
「組織エラー」 という) にメスを入れた施策が必
トラブルや事故が起きたのは当事者のヒュー
要であるという考え方です。
8
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
属人性のヒューマンエラーを低減させるために
職場になじみやすいように図―2に示す 「防護
は、 個々人に自分はどういうエラーを起こしや
壁モデル」 と言い換えて(4)、 事故原因の解析、
すいタイプかを自覚してもらい自らその予防策
即ち穴のあいた管理ルール (以下 「防護壁」
を実践するよう求めることになります。 1例として
という) の顕在化、 防護壁の修復にあたる再発
芳賀が提唱している 「エラーパターン診断テス
防止策の策定、 更には防護壁の劣化に早く気
ト」 で自分のエラーパターンを自覚し、例えば 「ド
づく未然防止に関する研究を続けています。
ジ」 タイプであれば作業に着手する前に一呼
現時点では、 組織内でのヒューマンエラーの原
吸おくとか、 指差呼称するとかを心がけることな
因究明を簡便に客観的に実施する手法として、
どの実施をお願いします 。
次の2つの手法を推奨しています(5)。
(2)
① VTA (Variation Tree Analysis) 法と
なぜなぜ分析法を組み合わせた手法
組織エラーから誘発される ヒューマンエラーを低減させ
るためには
② M - SHEL (Management,Software,
Hardware,Environment,Liveware) モデル
となぜなぜ分析法を組み合わせた手法
図 - 1のヒューマンエラーを誘発させた職場
前者は組織内の多くの部門が関係し且つ時
の雰囲気や上司のいき過ぎたマネジメント、 即
系列的に原因究明が必要な大事故や不祥事な
ち、 当該組織に課せられたミッションを実践す
どに発展した事例に、 後者はそれ以外の事例
る上でのマネジメントの問題点を顕在化させるこ
に適用し研究を続けています。 そして業種を超
とは非常に難しいものです。 場合によっては、
えた事故事例の解析結果から 11 個の組織行
マネージャー批判に発展する可能性がありなか
動に注意を払うことが重要との結論を得、 これ
なか行われ難く、 また実施された場合でも組織
をもとにエラーを未然に防止する手法として自ら
力学の影響を受け、 真の原因究明が難しい場
が簡便に自分の組織の防護壁の状態をセルフ
合が多くなっています。 チェックできる予兆管理法、 「LCB 式組織の健
組織エラーが起きるモデルとして事故に至る
康診断 ® (診断項目の例 「変更管理」、「コミュ
事象を客観的なデータとして扱うべく 「組織事
ニケーション」 等)」 法を提案しました。 現在は
故」 の研究者であるジェームス ・ リーズンが提
製造業などでの実証試験を経てその定着化の
唱している 「スイスチーズモデル」
(3)
研究を行っています(5)。
を日本の
スイスチーズ モデル
多 重 防 護 壁
医薬品の取り違えミスの低減
危険
本項では、 病院内の調剤部門での調剤業務
量が集中する多忙な時期に医薬品の取り違え
ミスが起きた場合を想定し、 M-SHELモデル
(図―3) でミスの原因の顕在化、 それら原因
を 「なぜなぜ分析」 し、 究明されたミスの根本
事故
原因から対策を検討する方法について述べま
す。
(石橋(1)より改変)
ミスをした人(真ん中のL)の立場に立ってM、
図2 防護壁モデル
9
M -S H ELモデル
ELモデル
医薬品の説明書と現物の確認を行うようマニュ
アルを見直すのも一つの対策として策定しま
S: Software
手順書など
H: Hardware
す。 設備など
Hの要因については、 医薬品の形状、 外観
E: Environment
温度・
湿度など
L: Liveware
対人関係
M: Management
指揮・
管理など
などの視点からの考察も含み、 例えば外観から
見間違えた場合の対策としてミスが起きにくい
外観にするよう医薬品メーカーに申し入れると
いう案も考えます。 薬剤師で病院の医薬品安
石橋(1) 全管理責任者の立場にあって組織行動の視点
図3 M-SHEL モデル(1)
から医薬品の使用安全に取り組んでいる川路
S、 H、 E、 Lについてミスの原因となった要因
明人氏は、 「医療事故は高度先進医療ではな
を顕在化させます。
く日常医療に多い」 と述べ、 輸液パックの製剤
Mの要因については、 例えば、 その時の経
名がシールの裏にも記載されている例 (写真2)
営方針が、 調剤業務がある時間に集中すること
などを挙げ、 使用安全上優れている製剤の医
を職員全員が認識していたにもかかわらず、 財
療従事者への教育の必要性を述べています( 6)。
政的な事情から対応策が採られないという状態
Eの要因としては、 例えば調剤室が狭く類似の
であり、 そのような環境下でミスが起きた、 とマ
医薬品が近くに保管されていて見誤った場合
ネジメントの要因を顕在化させます。 そして今
は保管棚での識別方法を見直すこと等が対策
一度要員を増加させることが出来ないことを再
として考えます。 Lの要因では、 調剤監査の担
確認した場合には、 マネジメントとして何か対
当者も多忙で当該ミスを見過ごした場合であっ
応策がないか、例えば、調剤薬局のまえに 「只
た時は超多忙時の監査の仕組みを見直すこと
今調剤に時間がかかっており、 ご迷惑をおかけ
を対策とします。
します」 などの張り紙をだすなどの施策を検討
このような取り違えなどのエラーを含めた当該
します。 Sについては、 忙しくてマニュアルどお
組織エラーによる事例解析の結果から当該組
りに行ったつもりが、 見誤って調剤の際に取り
織として要注意として抽出した組織行動要因を
違えたような場合は、 超多忙時の対応マニュア
日頃から職員自らが簡便にセルフチェックする
ルの見直しの他に患者に医薬品を手渡す際に
仕組みを作り、 運用することが出来れば、 組織
今一度患者の目の前で写真 1 のように処方の
内でのヒューマンエラーを大幅に低減できると
写真1 再確認の仕方
写真2 医薬品メーカーの製品改善事例
10
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
「LCB式組織の健康診断 ®」 法の研究から確
信しています。
おわりに
組織の中で起きるヒューマンエラーの低減の
方法について組織行動の視点からの研究成果
を医薬品の取り違えエラーの例で紹介しました。
「LCB式組織の健康診断 ®」 法は、 製造業、
サービス業などでの実証試験を通じミスやトラブ
ル等がなかなか減らないとその形骸化が懸念さ
れているISOの問題点も容易に顕在化できる手
法との評価も得ています(5)。 本研究は、 製造業
の企業で定着化の研究に入っています。 適用
できる範囲も産業界から公的組織にまで拡がり
つつあり、 例えば、 地方自治体で散見される
積算ミスの低減などに本手法を適用したミス低
減の研究も開始しています。 「LCB式組織の健
康診断 ®」 法の更なる汎用化を目指し今後も
研究を続ける予定でいます。 (注 : 「LCB式組
織の健康診断 ®」 法に関するご意見、 ご質問
などは、[email protected] までお願いします。
<引用 ・ 参考文献>
(1) 石橋明 「リスクゼロを実現するリーダー学」 自由国
民社 2003 年
(2) 芳賀繁 「失敗のメカニズム」 角川書店 2005 年 (3) ジェームス. リーズン、 塩見弘 監訳 「組織事故」 日科技連出版社 1999 年
(4) 中田邦臣 他 失敗学 ・ 組織行動研究会 (幹事 中田邦臣) メンバーによる 「お茶の水女子大 化学 ・ 生
物総合管理の再教育公開講座 2005 年 10 月、 2006 年4
月、 5 月、 10 月講義録」 (5) 第6回 「組織行動と組織の健全性診断システム」 シ
ンポジウム資料 (2011 年 3 月 12 日、 東京大学)
(6) 川路明人 「医薬品使用安全の取り組み 〜臨床現
場における薬剤師としての私の取り組み」 日本ヒューマ
ンファクター研究所 創立十周年記念論文集 2010 年
http://www.jihf.com/dissertation/kawaji.pdf
11
機械を操作するヒトの心身負担やストレスについて
大阪市立大学大学院生活科学研究科・生活科学部
教授
岡田 明
身のまわりにある様々な機械を操作する際には、ある程度の負担やストレスを伴いま
す。近年の機械の自動化や多機能化はそれら負担やストレスを軽くしているようにみえ
ます。しかし、それによる新たな課題も生まれています。ここではそうした事例を紹介
しながら、ヒトの心身機能に沿った本当に安全な機械のあり方や使い方を考えていきま
す。
はじめに
など安全性にも大きく関わってきます。
私たちの身の回りには数多くの “機械” が
負担、ストレスとは
存在し、 日々それらを操りながら暮らすことが現
代生活の特徴のひとつとなっています。 朝目覚
では、こうした負担やストレスとは何でしょうか。
まし時計に起こされ、 エアコンをつけてから給
いずれも普段私たちが会話で何気なく用いてい
湯器のお湯で顔を洗い、 冷凍冷蔵庫に入れて
る言葉ですが、 特にストレスは一般に抱かれる
あった朝食のおかずを電子レンジで温めながら
イメージとは少し異なるかもしれません。
紅茶のお湯をコンロで沸かし、 テレビのニュー
「最近どうもストレスが溜まってね」、 「あの部
スを見ながらシェーバーで鬚をそり、 電動歯ブ
長の顔を見るだけでストレスになるんだよ」 …よ
ラシで歯を磨き、 温水洗浄便座に座り用を足し
く耳にしそうな日常会話です。 しかし、 ストレス
た後は、 携帯電話に届いたメールを確認して
の本来の意味は、 外界からやって来る様々な
マイカーで仕事場に向かう…。 このように、 朝
刺激や負荷に屈せぬよう心身の抵抗力を高め
起きてから仕事に出かけるまでのわずかな間に
ている状態を指します。 そして、 そのような状
も数多くの機械と直面し、 しかも私たちはそれら
態自体が心身の負担となります。 そのストレス
をうまく操作することが求められています。
の原因となる刺激や負荷のことをストレッサと呼
そもそも機械とは、 上記の例のようにヒトの身
びます。 上の例でいえば 「部長」 がストレッサ
体や頭脳の機能を拡張させ、 あるいはヒトの心
にあたり、 その部長の前で卒なくやり過ごそうと
身の負担やストレスを軽減させるために生まれ
精神を緊張させている状態がこの場合のストレ
てきました。 しかし、 そうした機械でも、 操作に
スに該当します。 このような精神面のストレスだ
伴う負担やストレスは全くなくなるわけではありま
けでなく、 身体面のストレスもあります。 たとえ
せん。 それどころか、 新たな負担やストレスを
ば外界が寒くなれば体温が低下しないよう体内
生じさせることもあります。 負担やストレスは心
で熱を生み出す生理反応が促進します。 これ
身の疲労だけでなく、 ヒューマンエラーの発生
も寒さというストレッサに対する身体のストレス反
12
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
表1 負担やストレスを伴う機械操作
心身部位
運動器
(筋、 骨)
負担 ・ ストレスが生じ得る要因
強い力の発揮
力の微調整
力の発揮の持続
瞬発力
不自然な姿勢
同じ姿勢の持続
事例
堅いレバー、 重い装置
微妙で巧みな操作
長時間 ・ 繰り返し操作
素早い操作
腰曲げ等による操作
長時間拘束姿勢での操作
感覚器
細かいものの注視
(目、 耳、 皮膚、 等) 近いものの注視
長時間の注視
大きな音への曝露
テレビゲーム
パソコン作業
パソコン作業、 テレビ視聴
大音量のオーディオ観賞
神経系
(脳)
難解な画面表示
難解な機械操作
認知する、 理解する
覚える、 思い出す
応です。 精神 ・ 身体にかかわらずその原理や
作機械、 緊張を持続させないと重大な事故に
生理的プロセスは基本的には同じものです。 私
繋がる乗り物、 長時間画面を見続けるため目を
たちにふりかかるストレッサが強くなれば、 それ
疲れさせるパソコンなど、 機械の種類により生じ
に対抗してストレスの度合いは高まり、 心身の
る可能性のある負担やストレスは様々です。
負担や不快な感覚も増していきます。 その状
さらに、 負担 ・ ストレスからみた機械操作に
態が長く続けば次第に疲れ、 疲労を要因とす
関する最近の特徴を3つの “変化” というキー
るヒューマンエラーも誘発します。 さらにその状
ワードでまとめることができます (表2)。 1点目
態が進むと様々な疾患が生じるリスクも高まりま
は、 自動化や軽薄短小化の結果として、 負担
す。
やストレスの度合いが軽くなりつつあることです。
しかし、 軽くなって良かったという単純な結論に
は必ずしもなりません。 ユーザ自身が意識しな
機械を操作する際の
負担やストレス
い程度の弱い負荷の蓄積がやがて大きな負担
やストレスを生むこともあるからです。 たとえば、
さて、 再び機械に話を戻しましょう。 機械を
激しい身体作業をしているわけではないのに、
操作するうえで生じ得る負担やストレスは多岐
パソコンの長時間使用が頸部や肩 ・ 腰を痛め
にわたります (表1)。 強い操作力を必要として
たり、 精神的なストレスを助長させること、 ある
筋肉に負担をかける機械もあれば、 巧みな操
いは長時間のテレビ視聴が目を疲労させること
作が要求されるため長期の学習を必要とする工
などもその例といえます。 ある程度以上の負荷
表2 負担 ・ ストレスからみた機械操作に関する最近の特徴
であれば、 ユーザはそれによるストレスや負担
を容易に実感することができるため、 疲労が生
1) 低負荷化による変化
・ 長期間使用による負担増
・ 他の心身部位の負担増
じればすぐに操作をやめることができます。 し
かし、 この例のように弱い負荷の持続は、 心身
2) ブラックボックス化による変化
・ 機械自体の理解から操作手順の理解へ
・ 体で覚えることの負担から頭で覚えることの負担へ
に強い影響を与えるまでユーザ自身が気づか
3) ユニバーサルデザインに基づく変化
・ 同じ負荷でもユーザにより負担の大きさは変わる
まだ少ないかもしれませんが、 産業場面では同
ないことがあります。 家庭内ではこうした状況は
じ機械で長期間繰り返し操作をすることが多い
13
ため、 低負荷であっても疲労やストレスが問題
い、 覚えてもすぐ忘れるという事態に陥ります。
となります。 このように、 機械そのものの問題よ
いらいら感を助長させ精神的ストレスにも進展
りも、 その使い方、 特に使い過ぎが問題になる
します。 また、 些細なボタンの押し間違いも誘
ことは少なくありません。
発しやすくなり、 手動式では考えられないような
あるいは、 低負荷化が別の負担増の要因に
ヒューマンエラーが起こる可能性も高まります。
なることもあります。 最近携帯電話や銀行のAT
さらに、 操作を体で覚えなければならない機
Mなどの機械にタッチパネルがよく使われるよう
械は減り、 頭で覚える機械に置き換わりつつあ
になり、 軽い指先のタッチだけで操作が楽に遂
る傾向もこれに拍車をかけています。 体で覚え
行できるようになりました。 しかし、 操作が軽く
るには五感を動員しながら長時間のトレーニン
なり過ぎたことにより、 機械からの手ごたえや触
グが必要ですが、 一旦覚えたらなかなか忘れ
感が乏しくなり、 正しく操作されているか目など
ません。 たとえば自転車に乗ることがその典型
他の感覚器官により絶えずチェックしなければ
例です。 しかし、 最近のデジタル機器のように、
ならず、 手も宙に浮かせていなければなりませ
マニュアルを見て頭だけで覚えることは短時間
ん。 心身のある部位の負担を減少させるため
の学習で済みますが、 しばらく使わなければす
に、 別の部位がその補償や代償をすることによ
ぐに忘れてしまいます。
り、 そちらに負担が回るケースです。 工場で操
ところで、 機械がヒトに及ぼすストレッサの大
作する機械のレバーを小さく軽いものにしたら、
きさが同じでも、 それを扱うユーザにより負担
軽すぎて操作する手が揺れてしまい、 それを安
やストレスの大きさは変わります。 3 点目のユニ
定させるために手に力が入りかえって疲れると
バーサルデザインに基づく変化とは、 まさにこ
いう事例もあります。
のことです。 たとえば、 100 Nの操作力が必要
2点目のブラックボックス化を説明するため
な機械のレバー操作を、 最大 400 Nの力を発
に、 たとえば手動式の石油ストーブと石油ファ
揮できる男性が操作する場合に比べ、 その半
ンヒータを比べてみましょう。 前者は石油の浸
分の力しか出せない女性が操作する場合は負
み込んだ芯に点火スイッチで火をつけ、 回転ノ
担の度合いが 2 倍になります。 これまでの機
ブによる芯の出し入れにより火力を調整します。
械の多くは “Mr. Average”、 すなわち平均的
その仕組みや状況をユーザは直接目で知るこ
成人男性を対象として作られてきました。 しか
とができます。 これに対し、 後者では内部構造
し、 社会におけるユニバーサルデザイン思想の
がユーザには全くわからなくなっています。 こ
浸透により、 性別、 年齢、 心身機能の個人差
れがブラックボックス化です。 そのため、 操作
などに関係なく、 より多くの人々が使える機械
パネルの表示装置により機械の状況を間接的
が求められています。 同じ負荷でもユーザの心
に表示し、 それに基づきユーザは指定された
身特性により負担やストレスの大きさが変わるの
ボタン操作を遂行します。 機械そのものの理解
は当たり前のことですが、 そうした考え方が多く
ではなく、 一連のボタンの操作順序や表示の
の機械設計の場面にも導入されるようになりまし
み理解するというこれまでにない操作方法とな
た。
ります。 確かにその方が楽に思えますが、 機
械の構造を知り得ないため操作するボタンと機
機械との良い付き合い方
械内部との対応がイメージしにくくなり、 その結
以上、 身体的にも精神的にも一見楽に見える
果操作が単純化したにもかかわらず、 わからな
14
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
最近の機械類でも、 新たなタイプの負担やスト
場合により、 ヒトにより、 そのような機械が必要
レスを生じさせる可能性のあることを説明しまし
となることもあります。
た。 しかし、 技術の進歩や人間工学の発達に
負担やストレスはある程度必要であり、 要は
伴い、 こうした問題も徐々に解決されていくで
そのバランスを考慮したうえで機械を扱うことが
しょう。
重要だということです。 機械を“いかにつくるか”
ただし、 その次に考えなくてはならない負担
だけではなく “いかに使うか” を考えることが、
やストレスの課題もあります。 それは、 負担 ・ ス
真に快適で健康的、 そして安全なものづくりに
トレスのない機械が本当に良いのかということで
繋がります。
す。
2章で述べたストレスの話を思い出してくださ
い。 ストレスとは、 外界からやって来る様々な刺
激や負荷に屈せぬよう心身の抵抗力を高めて
いる状態です。 つまり、 ストレス自体は悪いもの
ではないのです。 悪いのは、 強い負担や様々
な疾患に繋がる “過度な” ストレスであり、 そう
ではない “適度な” ストレスはむしろ心身の機
能を高めます。 たとえば、 運動トレーニングに
より体が強くなるのは、 体にストレッサを与え続
けた結果の抵抗力の増強です。 あるいは、 常
に緊張を強いられる仕事でも継続により次第に
慣れて疲れにくくなるのも同様の理屈です。 適
度なストレスが続くことにより、 やがてその状態
に心身が適応していきます。 緊張度が適度で
あれば、 ヒューマンエラーも減少し、 安全性は
高まります。 このように、 私たちはこの世に生ま
れ成長する過程で適度なストレスを持続してき
たおかげで、 丈夫な心と体を得ることができたと
いえます。 逆にストレスが低下すれば、 心身の
抵抗力を高める必要性がなくなり、 それはすぐ
に低下してしまいます。 これもひとつの適応で
す。
もちろん、 単一の機械が心身の抵抗力を低
下させることはないでしょう。 しかし、 体を全く動
かさなくていい、 何も考えなくていい、 そんな機
械の集合で構成された生活環境はヒトにどのよ
うな影響を及ぼすでしょうか。 危険に対する意
識も著しく低下するかもしれません。 といって、
そのような機械を否定するつもりはありません。
15
製品安全とヒューマンエラー
独立行政法人製品評価技術基盤機構
製品安全センター製品安全技術課事故リスク情報分析室
久本 誠一
NITE には年間 4000 から 5000 件の事故情報が集まりますが、ヒトとモノとの関わり
のなかで発生する、誤使用・不注意事故の防止が大きな課題となっています。一方、「ヒ
トは一定の確率で必ず誤る」というヒューマンエラーの考え方に立てば、
旧来の「誤使用・
不注意事故はユーザの落ち度。もっと注意すれば防げる。」とする精神論では、事故を撲
滅することは不可能との結論に至ります。事実、誤使用・不注意事故の誘因が製品側に
存在する場合も多く、安易にユーザへの「注意喚起」に流れるのではなく、まずはヒュ
ーマンエラーを誘発しにくい製品設計を行うことが重要です。
ヒューマンエラーについて
ンエラーに起因すると言われていますが、 製品
事故において、 製品の企画、 設計、 製造、 品
1)
信頼性用語の JIS 規格 では、 ヒューマンエ
質管理、 製品の運送、 販売、 設置、 保守、 さ
ラーは、 「意図しない結果を生じる人間の行為」
らに製造設備の設計や生産、 設置、 保守、 製
と定義されています。 ヒューマンエラーをおこし
造に用いた素材の生産プロセス等、 およそ製
た本人にとっても 「こんな事になるとは思っても
品に関わるプロセス全体を視野に入れれば、
みなかった。」 という状況が発生します。 一般
不可避であった天災等を除くほぼ全ての事故
例としては航空機や鉄道の事故、 原子力発電
が、 ヒューマンエラーに起因すると言っても過
所や化学プラントでの事故、 医療過誤等の、
言ではないと思われます。
一旦発生すると大規模な損害を生じるケースが
ヒューマンエラーには、 種々の分類が提案さ
よく知られています。 JAL 123 便の圧力隔壁破
れていますが4)、 製品事故の観点からは、 広義
損2)による墜落事故は幾つもの要因が重なって
のヒューマンエラーとして表 1 のようなシンプル
発生した事故ですが、 修理作業のミスが原点
な分類ができます。 Slip は、 ガスこんろのバー
にあったとされています。 また、 “単価 61 万円
ナに点火しようとして誤ってグリルのつまみを回
で 1 株だけ” の試し売りを、 オペレータが “単
してしまうようなケースです。 Mistake は、 ガスこ
価 1 円で 61 万株” と入力し、 一瞬のうちに数
んろに点火したことを認識しつつその場を離れ
千億円を失った株式大量誤発注事故も記憶に
たことによる天ぷら油火災で、 「そんなにすぐに
新しいでしょう。 航空機や鉄道の事故では複数
出火すると思わなかった (読みが甘かった )」
のヒューマンエラーを伴う大きなシステムでの事
というケースです。 Lapse は, 同じ天ぷら火災
3)
故ですが 、 一般家庭で発生するヒューマンエ
でも、 こんろを消し忘れて外出する (点火した
ラー事故の典型例である 「天ぷら油火災」 もメ
ことを失念する = 過去記憶の消失、 消火するこ
カニズムは同じで、 エラーを起こした個人を責
とを失念する = 未来記憶の消失) ケースです。
めても問題が解決しない点も同様です。 また、
また、 Violation は、 除雪機の安全装置を故意
航空機事故や医療過誤の 80% 程度はヒューマ
に固定して運転し、 巻き込まれて事故に至る
16
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
表1 ヒューマンエラーの分類
錯誤(Slip)
目標設定は正しいが行為の遂行過程で誤り、うっかり、思い込み、取り違え
ミステイク(Mistake)目標設定自体の誤り、判断ミス
失念(Lapse)
作業のし忘れ、記憶の忘却(過去記憶、未来記憶)
違反(Violation)
故意、初心者やベテランのルール違反
ケースで、 赤信号と認識しながら交差点を渡る
とはヒトの特性データに基づいた、 人間中心設
行為も皆が経験する Violation です。
計 (ヒューマンオリエンティッドデザイン) やユ
ニバーサルデザイン等の実践で、 その本質は
なぜヒトは誤るのか?
製品のヒューマンインタフェースの適正化です。
しかし、 そのような設計を行ってもヒューマンエ
誤解を恐れずにいえば、 「ヒトは有能ゆえに
ラーは完全には回避できず、 次に必要な対策
誤る」 ということになるでしょうか。
は、 ヒューマンエラーが発生しても損害を最小
いわゆるフレーム問題(自身の予備バッテリー
限にとどめる設計上の配慮で、 一般にはフー
が収納してある部屋に爆弾が仕掛けられた事を
ルプルーフと呼ばれている概念です (* 「フー
知ったロボットが、 その部屋から無事に予備バッ
ル」 故にヒューマンエラーを犯す訳ではないの
テリーを持ち出すことができない物語等で例示
で、 個人的には 「ヒューマンエラー・プルーフ」
される) は、 ヒトが直感的に判断できることが
と呼んでいます)。 例えば、 ドアが開いていると
らを人工知能に判断させることが極めて困難で
マグネトロンが動作しない電子レンジ、 脱水槽
あることの例で、 ヒトの能力の高さを示します。
が停止するまで上蓋が開かない洗濯機、レバー
その一方で、 例えば、 ヒトは膨大な視覚情報
を握っていないと回転が停止する除雪機、 セレ
や聴覚情報から自らに必用な情報を抽出する
クトレバーを P (パーキング) にしてブレーキペ
能力を有しますが、 逆にこの能力は細かい点を
ダルを踏んでいないとエンジンが始動できない
見落とすことにつながります。 また、 不完全な
オートマチックミッションの自動車等々は、 この
情報 (例えば文字情報 )から推論する能力は
例です。
「早とちり」 (例 : 医療現場における薬名の読
総論的には、 Slip に対しては人間工学設計
み違い) につながり、 経験により学習する能力
が有効な未然防止策となり、 Mistake に対して
は 「思い込み」 (例 : 感度が高すぎて頻繁に
は注意喚起とフールプルーフ設計に頼るケース
警告を発する火災報知器を無視して、 火災に
が多いと思われます。 これら、 ヒューマンエラー
巻き込まれてしまう) を引き起こす恐れがありま
を誘発しても事故に陥らないモノ作り ( モノ側の
す。 また、 ヒトの心身の機能は加齢にともなっ
対策 ) と、使用者への注意喚起 ( ヒト側の対策 )
て低下し、 それによって、 能力の高さと裏腹の
の双方によって、 初めて誤使用 ・ 不注意事故
ネガティブな面が強調される恐れがあります。
の未然防止が可能になります。 ただし、 子供
5)
や高齢者には注意喚起の効果は乏しく、 その
ような使用者を想定した製品群には、 より高い
誤使用・不注意事故の防止策
安全性が求められます。
まず、 ヒューマンエラーそのものを発生しに
また、 Lapse は注意喚起の効果が期待でき
くくする必要があります。 ヒューマンエラーが発
ず、 天ぷら火災では 「割り込みタスク」 (点火
生しにくい製品設計とは、 換言すると人間工学
後に宅急便が届いた等) により、 点火したこ
設計になるでしょう。 ヒトの心身の特性は例えば
と自体を失念する危険性が高まります。 このリ
表 2 のように整理できますが、 人間工学設計
スクは高齢者では大きくなり、 既に高齢化率が
17
22%を超えて超高齢社会に突入した我が国に
しては、 2 台並べたカセットこんろに大きな鉄板
おいては大きな問題です。 しかも、 いったん油
を載せてバーベキューをしたため、 ボンベが熱
が燃え出すと、 周囲の状況によっては家屋全
せられて破裂 ・ 爆発に至る事故や、 電子レン
焼や死亡事故等の大きな危害に発展する恐れ
ジで食品以外のものを加熱していて事故に至る
があるため、 製品側 (ガスこんろ) での対策と
ケース、 外観がマウンテンバイク風の自転車を
して、 平成 20 年 10 月 1日 以降に製造 ・ 輸入
本当のマウンテンバイクのような過酷な条件で
された製品は、 全てのこんろバーナ部に 「調
乗って破損するケース等があります。 Norman
理油過熱防止装置」 と 「立ち消え安全装置」
は、 この設計者とユーザのギャップを、 双方の
の装着が義務付けられました。 Violation は故
コンセプト (メンタルモデル = 思惑) の違いの
意であり、 その対策を製品側で実施するか否
問題として整理し、 それこそがヒューマンエラー
かについては議論のあるところですが、 その
の大きな要因と考えています7)。
Violation が合理的に予見可能であり、 かつ、
それによって引き起こされる事故のリスクが高い
ヒトの特性・機能の時代変化
とヒューマンエラー防止策
場合には、 製品側で対応策を検討することに
なると考えられます。
前述のとおり、 ヒューマンエラーの防止には、
ヒューマンインタフェースの観点からの人間工学
設計者対ユーザ
設計が必要で、 そのベースとなるのはヒトの諸
ヒューマンエラーを誘発する要因の、 もうひと
特性のデータです。 一般に人間工学設計の検
つの切り口として、 製品の設計者とユーザの認
討場面では、 ヒトの特性データを性差や世代差
識の違いがあります。 製品やプロセス、 サービ
等のスタティックな特性として議論することが多
スの利用者が被るリスクを低減するための ( 設
いのですが、 ダイナミックな時代変化に注目す
計者側の ) アプローチを整理した国際規格の
ると、 将来に向けた課題が見えてきます。 例え
ISO/IEC Guide 516) では、 (設計者が) 「意図
ば、 筋力等の身体特性は、 日常生活の過度
する」 使用条件とあわせて、 「合理的に予見可
の自動化や省力化を背景に、 そのパフォーマ
能な誤使用」 を、 リスクアセスメントの対象範囲
ンスが時代とともに低下しており、 今から数十年
に含めています。 この 「合理的に予見可能な
後の高齢者の自立が危ぶまれる事態に至って
誤使用」 を設計者がどのように設定するかが問
います8, 9)。 これは、 「省力化 ・ 自動化によるリ
題ですが、 そもそも 「誤使用」 は設計者側の
スク」 の顕在化といえ、 対策としては、 身体機
論 理 で あ っ て、 故 意 の ヒ ュ ー マ ン エ ラ ー
能の低下した高齢者には使いやすい製品 ・ 環
(Violation) の場合を除けばユーザに誤使用の
境を提供する一方で、 若い世代には身体能力
意識がない場合が多いと考えられます。 実例と
を要求するような製品を提供する考え方もあり
表2 ヒトの特性機能
寸法・重量・運動機能:身体寸法、形状、重さ、筋力、関節モーメント、柔軟性、平衡機能、敏捷性、
巧緻性等
知 覚 :視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚等
認 知 :理解、記憶、判断等
生 理 :体温、血圧、代謝、筋電位、脳波等
第六感
:直感、危険予知能力
18
特集 ヒューマンエラーといかに向き合うか
得ます10)。 演繹的な議論ですが、 表 2 にあげ
ヒトは誤る
ヒトは忘れる
人間工学設計
フールプルーフ設計
モノは壊れる
モノは故障する
フェイルセーフ設計
多重安全設計等
た第六感 (直感、 危険予知能力) も、 製品が
安全になるに従ってパフォーマンスが低下する
こと、 言い換えると 「安全性の向上によるリスク」
の顕在化が懸念されます。 ガスこんろ等の過熱
調理器具を疎かに扱うことによる事故の増加も、
図 製品の安全確保
この一端と解釈することができます。 科学の進
歩とヒトの特性や機能の退化は、 常にジレンマ
ロボットじゃあるまいし !!」と。ヒトが設計したロボッ
として存在しますが、 高齢者や子どもを対象と
トが誤らないかは別の問題として、 彼女のコメン
した製品には高度の安全性をもたせ、 青年層
トに拍手を送り、 この稿を終えます。 誤字脱字
には安全装置を省略した製品を供給するのも
があっても、 ご容赦ください。
(いささか乱暴な議論ですが)、 長期的視点に
*参考文献
1) JIS Z 8115:2000 「ディペンダビリティ (信頼性) 用語」
立った解決策かも知れません。
2) 運輸省航空事故調査委員会 : 航空事故調査報告書
62-2 (1987)
おわりに
3) 中田 亨 : ヒューマンエラーの防止, 品質月間委員会,
2009
事故の未然防止のために製品の設計段階で
4) 小松原明哲 : ヒューマンエラー, 丸善, 2008
考慮すべきことは、 ①モノ (部品) は故障する
5) Dennett. D. C.(1984): “Cognitive Wheels: The Frame
(壊れる)、 ②ヒトは誤る (忘れる )、 ことで、 そ
Problem of AI” , in Boden, A. B. ed., The Philosophy of
Artificial Intelligence, Oxford University Press, pp. 147 –
のような事態が発生しても、 許容不可能なレベ
170, 1990
ルのリスクを生じない製品設計が必要となりま
6) ISO/IEC Guide 51:1999 “Safety aspects – Guideline
す。 前者への対策の代表例は、 フェイルセー
for their inclusion in standards” ( JIS Z 8051:2004 「安全
フ (非対称故障等) やフォールト ・ トーラレン
側面 – 規格への導入指針」)
ス (多重系等) 等があります 。 後者への対策
7) Norman D.A.: “Cognitive Engineering,” in D.
はフールプルーフですが、そもそも、ヒトにエラー
A. Norman and S. W. Draper, eds., User Centered
を起こさせないためには、 ヒトの諸特性に配慮
System Design: New Perspectives on Human-Computer
11)
Interaction, Lawrence Erlbaum Associates, Hillsdale, N.J.,
した製品設計や、 ヒトが自然に正しい使い方を
pp. 31-61, 1986.
行うような製品設計12) が求められます。 さらに、
8) Hisamoto.S., etal.: Age-related differences of
製品事故の原因を、 製品の企画 ・ 設計から設
extremity joint torque of healthy Japanese, Jounal of
置 ・ 保守までの全プロセスでの製造事業者等
gerontechnology, 4(1), pp. 27-45, 2005
の担当者のヒューマンエラーに広げると、 これら
9) 久本誠一:日本人の筋力の変遷と将来予測,シミュレー
全てのステージでのヒューマンエラー防止が、
ション, 27(4), pp. 239-242, 2008
エンドユーザが製品を使用する場面でのあらゆ
10) 久本誠一 : 50 年後の我が国における高齢者の自立
る事故の防止に必要となります。
のために ~ヒトを変えるデザイン~, デザイン学研究,
15(3),p.54, 2008
円熟の域にある日本のピアニストが、 ミスタッ
11) 向殿政男 : よくわかるリスクアセスメント - 事故未然防
チの多いことをインタビューの中で指摘されまし
止の技術 - , 中災防新書, 2008
たが、 そのとき彼女のコメントは気が利いていま
12) 佐々木正人 : アフォーダンス – 新しい認知の理論,
した。 「人間だから間違うのは当たり前でしょ、
岩波科学ライブラリー, 岩波書店, 2004
19
製品安全だより
全国消費者団体連絡会
事務局長
阿南 久
「注意喚起情報」のあり方
消費者庁による「消費者事故等に関する情報の集約及び分析のとりまとめ結果の
報告」(平成 22 年 4 月 1 日∼ 9 月 30 日)によると、「消費者安全法」に基づく重
大事故は 270 件、消費者事故等は 8,737 件の通知があったとあります。
重大事故の内容で意外だったのは、乗り合いバスの中で転倒したりして重傷を
負った例が 20 件を上回り、タクシー事故で死亡したり重傷を負ったりした例が 20
件近くあったことでした。また火災による重大事故は 153 件に上っていますが、原因はガスコンロ、
ゴム管、ガス栓、石油給湯器、電子レンジ、冷蔵庫などによる発火と続いています。
消費者事故等については、中毒や化学物質による危険をはじめとした生命・身体にかかわる事故が
803 件あり、金融保険サービスをはじめとした財産事案が 7,934 件ありました。
同様に、「消費生活用製品安全法」に基づく重大製品事故が 560 件あったこと、全国の消費生活セン
ターにて受け付けられた消費者からの相談情報が 348,183 件あったことも、ここで紹介しています。
この「報告」は国会に提出されるものですが、ここに盛り込まれた情報は、再発防止や拡大防止に
役立ててこそ、本来の意義を果たすものと言えます。そのためには、この情報を、消費者にとってもっ
とわかりやすく日々の行動に直結するものに噛み砕いて提供する必要があります。
多くの消費者は、まさか日々使い慣れている電子レンジや冷蔵庫から発火するとは思いませんし、
乗り合いバスやタクシーでこんなにも事故が多いとは思っていません。事業者側に対し、どのような
指導をしているのかという情報提供とともに、消費者に対して、どうしてこのような事故に至ったのか、
何に気をつければいいのかを、説明することが重要です。
例えば「食中毒」についての注意喚起は、食品安全委員会や厚生労働省、農林水産省から随時行わ
れていますが、経済産業省や NITE、国土交通省から消費者事故に関する情報発信はほとんど行われて
いないように思います。一方、国民生活センターからの注意喚起は、「火山灰を含む洗顔料」や「電子
タバコ」
、
「小径タイヤの折りたたみ自転車」など、消費者に分かりやすく有効な情報となっており、もっ
と拡充してもらいたいところです。
消費者庁のホームページの公表欄や事故情報データバンクにわざわざアクセスする消費者は、今後
もそれほど増えるとは思いません。行政と各専門機関との連携を密にし、待っているのではなく積極
的に発信する姿勢を持ってもらいたいと思います。
20
NITE 安全の視点
事故動向等について
平成 22 年度 (平成 22 年4月1日~平成 22 年 12 月 31 日)
平成 22 年度第1四半期~平成 22 年度第3四半期
平成 22 年4月1日から平成 22 年 12 月 31
表2 事故情報収集件数が多かった 10 品目
日 (平成 22年 度第1四半期~平成 22 年度第
平成 20 年度
品目別
件数
230
ガスこんろ
(103)
219
電気ストーブ
(58)
139
ノートパソコン
(2)
133
石油給湯器
(42)
109
石油ストーブ
(64)
99
カイロ
(1)
94
直流電源装置
(2)
84
デスクマット
(0)
84
ガスふろがま
(25)
83
エアコン
(59)
3四半期)の9カ月間に受け付けた事故情報(平
成 22年 1 2 月 31 日現在) を平成 22 年度とし
て事故の状況を分析します。 また、 平成 20 年
度と平成 21 年度については、 それぞれの年度
で調査結果を NITE データベースで公表してい
るものについての事故動向等についてとりまと
めました (平成 22 年 12 月 31 日現在)。
事故情報収集結果とその動向
1、製品区分別収集件数
年度別の 「製品区分別収集件数」 を表1に
平成 21 年度
品目別
件数
355
電子レンジ
(27)
153
ガスこんろ
(83)
151
電気ストーブ
(34)
120
テレビ
( ブラウン管型 ) (28)
104
ガスふろがま
(26)
97
まつげカーラー
(0)
95
配線器具
(2)
自転車
91
( アシスト除く ) (37)
83
エアコン
(62)
電気洗濯機
82
( 乾燥機能付き含む ) (42)
平成 22 年度
品目別
件数
パソコン周辺
350
機器
(8)
電気ファンヒーター 199
電気温風器
(2)
108
ガスこんろ
(72)
105
携帯発電機
(0)
自転車
97
( アシスト除く ) (23)
89
エアコン
(62)
86
文具 (パンチ)
(13)
82
ガスふろがま
(6)
61
直流電源置
(0)
テーブル (強
56
化ガラス製)
(0)
() 内は重大製品事故
示します。 平成 22 年4月1日から平成 22 年 12
月 31 日の9カ月間に受け付けた事故情報は
表 1 製品区分別収集件数
製品区分
家庭用電気製品
台所 ・ 食卓用品
燃焼器具
家具 ・ 住宅用品
乗物 ・ 乗物用品
身のまわり品
保健衛生用品
レジャー用品
乳幼児用品
繊維製品
合 計
平成 20 年度
件数及び割合
2,284
50.1%
(485)
137
3.0%
(6)
942
20.6%
(300)
326
7.1%
(64)
169
3.7%
(44)
420
9.2%
(22)
29
0.6%
(3)
107
2.3%
(8)
129
2.8%
(6)
28
0.6%
(4)
4,571
100.0%
(942)
3,133 件 で す。 平 成 21 年 度 は 3,883 件、 平
平成 21 年度
件数及び割合
2,083
53.7%
(432)
160
4.1%
(3)
713
18.2%
(303)
217
5.6%
(50)
165
4.3%
(47)
228
5.9%
(22)
119
3.1%
(0)
83
2.1%
(15)
81
2.1%
(6)
34
0.9%
(2)
3,883
100.0%
(880)
平成 22 年度
件数及び割合
1,811
57.8%
(307)
42
1.3%
(6)
458
14.6%
(191)
267
8.5%
(55)
196
6.3%
(35)
154
4.9%
(15)
27
0.9%
(3)
80
2.6%
(11)
81
2.6%
(2)
17
0.5%
(0)
3,133
100.0%
(625)
成 20 年度は 4,571 件でした。 平成 20 年度は、
前年に 「消費生活用製品安全法」 が改正さ
れたのを期に過去の事故等も報告されたため、
件数が多くなっているようです。
平成 22 年度における製品区分別収集件数
は、 「家庭用電気製品」 が最も多い 1,811 件
で、 過半数を超えています。 次いで多いのは、
「燃焼器具」 の 458 件です。 「家庭用電気製
品」 については、 年々割合が高くなっている傾
向にありますが、 パソコン関連機器の増加に伴
うものと推測されます。 「燃焼器具」 について
は、 年々件数が減少傾向にあります。 「燃焼器
具」 の中で最も事故件数の多い 「ガスこんろ」
については、 全口バーナーの 「調理油過熱防
止装置」 及び 「立ち消え安全装置」 の義務付
数値は、 調査の結果、 重複情報や収集対象外情報であること
が判明したものを除いたものです。 () 内は重大製品事故
22
け (技術基準省令、 平成 20 年 10 月施行) を
NITE安全の視点
はじめ、 IH調理器の普及やオール電化なども
ンヒーター/電気温風器」、「携帯発電機」、「文
あり、 今後は減少していくと推測されます。
具 (パンチ)」 等はリコールによるものです。
平成 20 年度に 「身のまわり品」 が多かった
ほか、 「ガスこんろ」、 「電気ストーブ」、 「ガ
のは、 電子レンジで加熱する 「カイロ」 の事故
スふろがま」 は例年事故が多い品目です。 「電
が 97 件、 抗菌剤が原因で皮膚障害を発症し
気ストーブ」 については 「ハロゲンヒーター」
た 「デスクマット」 が 84 件あったためです。 平
の事故が多く、平成 20 年度は 219 件中 122 件、
成 21 年度で 「保健衛生用品」 が多かったの
平成 21 年度については 151 件中 55件 含まれ
は、97 件の事故情報があった「まつげカーラー」
ています。
のリコールによるものです。
平成 21 年度で最も多かった 「電子レンジ」
平成 20 年度から平成 22 年度の3年間に事
355 件は、 扉の開閉時の接触不良によりスパー
故情報が多かった品目を表2に示します。 平成
クが発生するなどリコール品を含む 「製品に起
22 年度で多い 「パソコン周辺機器」、「電気ファ
因する事故」 が多数発生したことによるもので
す。
表3 製品区分別被害状況(3年間合計)
被害状況
製品区分
家庭用電気製品
台所 ・ 食卓用品
燃焼器具
家具 ・ 住宅用品
乗物 ・ 乗物用品
身のまわり品
保健衛生用品
レジャー用品
乳幼児用品
繊維製品
合計
人的被害の発生した事故
人的被害の発生しなかった事故
死亡
重傷
軽傷
拡大被害 製品破損 被害なし
49
99
577
1,687
3,699
67
0
27
139
17
148
8
77
57
316
812
811
40
41
180
327
52
194
16
25
144
205
11
142
3
1
85
336
107
262
11
0
8
67
13
85
2
1
46
125
7
87
4
1
20
183
24
56
7
1
6
38
0
5
29
196
672
2,313
2,730
5,489
187
2、製品区分別被害状況
総計
6,178
339
2,113
810
530
802
175
270
291
79
11,587
平成 20 年度から平成 22 年度
の3年間及び年度別の 「製品区
分別被害状況」 を表3、 4それぞ
れに示します。 事故情報 11,587
件の中で人的被害に至るなど
重篤な事故の割合が最も高かっ
たのは、 「乗物 ・ 乗物用品」 の
(注) 1. 被害状況については、 製品の有無を問わずにみた件数である
2. 重傷とは、 全治1か月以上のけがをいう
3. 拡大被害は、 製品以外に他の物的被害に及んだものをいう
4. 数値は各年度毎に収集した事故情報の調査結果に基づき、 製品区分別の被害状況を集計したものである 530 件中 「死亡」 25 件、 「重傷」
表4 年度別製品区分別被害状況
被害状況
製品区分
合計
家庭用電気製品 2,284 2,083 1,811
台所 ・ 食卓用品
137
160
燃焼器具
942
713
家具 ・ 住宅用品
326
217
乗物 ・ 乗物用品
169
165
身のまわり品
420
228
保健衛生用品
29
119
レジャー用品
107
83
乳幼児用品
129
181
28
34
繊維製品
総計
4,571 3,883
42
458
267
196
154
27
80
81
17
3,133
死 亡
25
13
0
0
41
26
24
8
7
11
1
0
0
0
1
0
1
0
1
0
101
58
人的被害の発生した事故
重 傷
軽 傷
11
0
10
9
7
0
0
0
0
0
37
55
30
13
6
17
22
74
52
45
58
41
27
5
1
18
17
11
6
4
2
283
221
14
8
18
54
41
17
2
11
3
0
168
216
233
50
73
158
101
145
91
61
58
173
99
19
31
33
40
81
64
17
14
953
804
128
16
57
91
86
64
17
52
38
7
556
人的被害の発生しなかった事故
拡大被害
製品破損
被害なし
725 576 386 1,238 1,208 1,253
25
23 19
10
366
22
2
60
73
272 174
339
279
12
47
47
5
18
5
4
2
50
33
51
39
17
149
62
4
5
4
1
82
3
2
2
48
24
2
0
22
29
9
0
0
0
1
0
1,188
921 621 1,962 1,817
15
193
100
59
51
2
15
18
4
1,710
(注) 1. 被害状況については、 製品の有無を問わずにみた件数である
2. 重傷とは、 全治1か月以上のけがをいう
3. 拡大被害は、 製品以外に他の物的被害に及んだものをいう
4. 数値は各年度毎に収集した事故情報の調査結果に基づき、 製品区分別の被害状況を集計したものである 各欄の数値は、 平成 20 年度、 平成 21 年度、 平成 22 年度 の順に表記 (件) 23
4
3
21
13
14
1
1
1
5
1
0
0
4
0
5
2
5
18
84
62
1
6
1
1
5
2
0
0
6
41
144 件で合わせて 32%の被害が発生していま
製造又は表示等に問題があったもの」 2,591 件
す。 「死亡」 は、 「電動車いす」 22 件、 「重傷」
ですが、 「死亡」 はなく、 「重傷」 は 11 件でし
は 「自転車 (折り畳み等含む)」 80 件、 「電
た。 「死亡」 が最も多いのは 「誤使用や不注
動アシスト自転車」 と 「電動車いす」 がそれぞ
意によるもの」 の 56 件で、 「重傷」 についても
れ 15 件ありました。 また、 「家具 ・ 住宅用品」
129 件と多くなっています。
の 「死亡」 は 41 件、 「重傷」 が 180 件で合わ
「重大製品事故」 を除く 「製品に起因する事
せて 27%に至る重篤な事故が発生しています。
故 (A、 B、 C、 G3)」 3,460 件のうち、 「設計、
「家具・住宅用品」 については、「死亡」 は 「介
製造又は表示等に問題があったもの (A)」 が
護用ベッド柵」 と 「介護用手すり」 がそれぞれ
2,591 件で 「製品に起因する事故」 の 75%を
14 件、ほか 「除雪機」 が4件ありました。 「重傷」
占めています。 「製品に起因しない事故(D、E、
は 「踏台」、 「脚立」、 「いす」 など多くの製品
F、 G)」 3,466 件では、 「誤使用や不注意によ
から発生しています。
る事故」が 1,429 件で「製品に起因しない事故」
の 41%でした。
「事故原因別被害状況」 としては、 「死亡」
事故情報調査結果の分析と
その動向
や 「重傷」 など 「人的被害が発生した事故」
及び全焼などの火災等を含む 「拡大被害」 は、
1,事故原因区分別事故情報収集件数
「製品に起因しない事故」に多く、その中でも「誤
年度別の 「事故原因別被害状況」 を表5に
使用や不注意によるもの」 の占める割合が高く
示します。 ここからは、 「調査中」 を除く事故原
なっています。 「製品破損」 は、 「製品に起因
因を公表している 7,496 件の事故情報につい
する事故」 の 「設計、 製造又は表示等に問題
て分析します。
があったもの」 で多くみられます。
平成 20 年度から平成 22 年度の3年間に収
集し、 事故原因を公表している事故情報 7,496
2,製品区分別事故原因
件のうち、 事故原因が最も多いのは 「A:設計、
平成 20 年度から平成 22 年度の3年間の「製
表5 事故原因別被害状況
(左列のA~Hのは表下の 表の見方参照)
被害状況
死 亡
合計
1,338
854
B
220
75
C
85
74
G3
186
204
D
130
56
E
900
484
事故原因
A
F
262
167
G
641
671
377
147
399
4
5
16
3
45
6
101
45
4,140 2,732
624
重大製品事故
合 計
0
0
1
0
0
0
0
0
1
1
44
12
12
7
17
5
3
1
78
26
人的被害の発生した事故
重 傷
軽 傷
0
0
0
0
0
0
0
2
0
2
6
5
0
2
0
0
1
0
5
3
100
28
66
23
15
1
48
18
241
80
0
0
0
0
0
1
0
1
2
4
263 198
50
52
7
7
21
33
23
14
171 140
63
26
218 151
0
0
816 621
人的被害が発生しなかった物的被害等
拡大被害
製品破損
被害なし
20
3
0
0
1
14
3
36
0
77
117
92
25
2
22
15
42
32
73
15
425
183
102
51
141
91
327
128
1,274
609
11
1
1
3
1
15
1
17
43
93
921
540
133
19
50
44
117
137
23
22
134
104
13
45
199
373
0
0
1,590 1,284
361
0
3
13
1
13
2
42
0
435
31
19
11
0
6
8
5
2
5
1
26
17
6
15
51
50
0
0
141 112
7
0
1
0
0
2
0
3
0
13
各欄の内の数値は、 平成 20 年度、 平成 21 年度、 平成 22 年度 の順に表記 (件) 表の見方 A : 設計、 製造又は表示等に問題があったもの B : 製品及び使い方に問題があったもの C : 経年劣化によるもの G 3 : 製品起因であるが、 その原因が不明なもの
D : 施工、 修理または輸送等に問題があったもの E : 誤使用や不注意によるもの F : その他製品に起因しないもの G : 原因不明のもの 重大製品事故 : 重大製品事故のうち、 経済産業省が製品に起因する事故及び原因不明と判断したもの
24
NITE安全の視点
表6 製品区分別事故原因
事故原因
製品区分
A
(上行のA~Hのは表下の 表の見方参照)
B
C
G3
D
E
F
家庭用電気製品
855
531
362
57
18
1
62
47
3
10
66
19
2
279
146
台所 ・ 食卓用品
22
12
0
8
5
0
0
4
0
24
1
0
0
1
0
23
23
115
27
2
4
2
0
11
15
1
15
5
0
50
20
0
401
家具 ・ 住宅用品
37
40
9
12
2
0
4
0
1
21
0
6
8
6
0
乗物 ・ 乗物用品
49
29
2
1
1
0
1
2
0
2
4
0
6
8
1
125
74
15
125
4
0
2
0
0
12
13
0
0
1
保健衛生用品
4
105
0
1
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
レジャー用品
48
26
2
0
4
1
3
6
0
2
1
0
0
乳幼児用品
73
4
0
12
38
2
1
0
0
0
1
0
繊維製品
10
6
7
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1,338
854
399
220
75
4
85
74
5
186 204
16
燃焼器具
身のまわり品
合 計
110 178
G
重大製品事故
合 計
47
3
48
274
98
30
4
3
0
40
52
1
8
2
0
129
103
1
203
24 55
54
2
117
70
18
54
33
11
822
429
58
81
44
5 42
30
0
90
24
6
12
3
1
307
149
28
40
21
0 15
7
0
32
22
14
9
6
2
155
100
19
0
44
23
4
23
10
1
68
35
4
11
0
0
410
160
24
0
12
5
0
5
1
0
3
3
1
1
0
1
27
115
2
1
0
12
13
4 11
6
0
17
7
6
5
3
0
98
67
13
0
0
0
8
6
0
5
3
0
17
21
0
3
2
0
119
75
2
0
0
0
0
0
0 14
6
0
4
17
3
0
0
0
28
30
10
130
56
3
900
484
45 262 167
6
641 671
101
377
147
45
4,140 2,732
624
8 88
0
253 420
2,045 1,504
467
各欄の内の数値は、 平成 20 年度、 平成 21 年度、 平成 22 年度 の順に表記 (件) 表の見方 A : 設計、 製造又は表示等に問題があったもの B : 製品及び使い方に問題があったもの C : 経年劣化によるもの G 3 : 製品起因であるが、 その原因が不明な
もの D : 施工、 修理または輸送等に問題があったもの E : 誤使用や不注意によるもの F : その他製品に起因しないもの G : 原因不明のもの 重大製品事故 : 重大製品事故のうち、 経済産業省が製品に起因する事故及び原因不明と判断したもの
品区分別事故情報収集件数」 を図1、 年度別
乳幼児用品 196 件
レジャー用品 178 件
保健衛生用品 144 件
の 「製品区分別事故原因」 を表6に示します。
最も事故が多かった製品は 「家庭用電気製品」
身のまわり品 594 件
の 4,016 件で全体の 54%、 「電子レンジ」、 「パ
乗物・乗物用品 274 件
ソコン周辺機器 (LAN接続型ハードディスク)」、
家具・住宅用品 484 件
「電気ストーブ」 などで事故が多くみられました
繊維製品 68 件
家庭用電気製品
4,016 件
が、 合計 287 品目から事故が報告されていま
す。 次いで多い「燃焼器具」1,309 件 17%では、
燃焼器具 1,309 件
「ガスこんろ」、 「ガスふろがま」、 「石油ストーブ」
台所 ・ 食卓用品 233 件
などが多くありました。 「身のまわり品」594 件は、
図 1 製品区分別事故情報収集件数(7,496 件)
同一メーカーのリコール品である 「デスクマット」
152 件が含まれています。
お、 「誤使用や不注意によるもの」 は調査が進
「家庭用電気製品」 の事故原因は、 「設計、
むにつれて件数が増加するという傾向があるた
製造又は表示等に問題あったもの」 が最も多
め、 今後 「燃焼器具」 の割合が高くなるものと
い 1,748 件、 次いで 「原因不明 (焼損が激し
考えられます。 NITE の事故情報では、 「家庭
く原因が特定できない等)」 721 件、 「誤使用
用電気製品」 は 「製品に起因する事故」、 「燃
や不注意によるもの」 433 件、 「重大製品事故」
焼器具」 については 「製品に起因しない事故」
402 件、 「製品起因であるが、 その原因が不
がそれぞれ多いという傾向があります。
明なもの」 298 件となっています。 「燃焼器具」
年度別 「製品に起因する事故及び重大製
の内訳は、 「誤使用や不注意によるもの」 が
品事故」 が多かった品目を表7に示します。 平
628 件と多数を占め、以下 「原因不明」 205 件、
成 22年 度 は 調 査 中 が 多 い た め、 数 値 や 品
「設計、 製造又は表示等に問題があったもの」
目等は今後大きく変わってくることが推測され
144 件、 「重大製品事故」 98 件などです。 な
ます。 「非重大製品事故」 で最も多い 「LAN
25
表7 年度別「製品に起因する事故及び重大製品事故」の多い5品目
平成 20 年度 (2,206 件)
非重大 (1,829 件) (重大 : 377 件)
品目名
件数
品目名
件数
ノートパソコン 133 電気こんろ
35
電気ストーブ 100 電気ストーブ
22
カイロ
97 冷蔵庫
20
直流電源装置 93 石油給湯機
19
石油給湯機
87 扇風機
19
平成 21 年度 (1,354 件)
非重大 (1,207 件)
重大 (147 件)
品目名
件数
品目名
件数
まつげカーラー
97 石油給湯機
17
電子レンジ
89 電子レンジ
14
カラーテレビ(ブラウン管) 83 エアコン
11
電気ストーブ
65 電気こんろ
9
9
デスクマット
54 電気洗濯乾燥機
平成 22 年度 (469 件)
非重大 (424 件)
重大 (45 件)
品目名
件数
品目名
件数
LAN 接続型ハードディスク 322 エアコン
6
デスクマット
9 電子レンジ
6
カラーテレビ(ブラウン管)
8 扇風機
5
ベッド
6 電気こんろ
5
手すり用固定金具
6 石油給湯機
3
表8 年度別「誤使用や不注意による事故」の多い5品目
平成 20 年度
(900 件)
品目名
件数 割合%
ガスこんろ
168
18.7
石油ストーブ
72
8.0
電気ストーブ
35
3.9
ガスふろがま
27
3.0
電子レンジ
27
3.0
平成 21 年度
(484 件)
品目名
件数 割合%
ガスこんろ
73
15.1
ガスふろがま
39
8.1
電子レンジ
19
3.9
石油ストーブ
14
2.9
電気ストーブ
13
2.7
平成 22 年度
(45 件)
品目名
件数 割合%
ガスこんろ
8
17.8
ガスふろがま
8
17.8
石油ストーブ
4
8.9
はしご兼用脚立
3
6.7
ライター
2
4.4
接 続 型 ハ ー ド デ ィ ス ク 」 322 件 は、 「 電 源 ユ
平成 21 年度で最も多い 「まつげカーラー」 は、
ニットの電解コンデンサーの不良品混入によ
同一製品による事故で、 製品交換のリコールの
り、 発煙した」 というもので、 事業者から対策
対策がとられています。 次いで多い 「電子レン
がとられています。 平成 20 年度の 「ノートパ
ジ」 のほとんどは、 同一製品による事故で、 社
ソコン」 は 「基板の短絡やコンデンサーの絶
告により無償の部品交換を行っています。 「カ
縁破壊等」 が原因の事故、 「電気ストーブ」
ラーテレビ (ブラウン管)」 についても同一事業
100 件中には 「ハロゲンヒーター」 が 71 件あ
者のリコール対象製品が多く含まれています。
りました。 「カイロ」 は 「電子レンジで規定時
「重大製品事故」 では、 平成 20 年度の 「電
間を超えて加熱した」 ことが原因の事故、 「直
気こんろ」 は 「身体又は荷物が当該製品のつ
流電源装置」 や 「石油給湯機」 でも製品起
まみに触れてスイッチが入った」 のが原因、「電
因の事故としてそれぞれ対応がとられています。
気ストーブ」 は 22 件中で 「ハロゲンヒーター」
表9 製品区分別再発防止措置等の実施状況(製品に起因する事故)
再発防止措置の 製 品 の 交 換、 部 品 製品の製造、 販売
の 交 換、 安 全 点 検 又は輸入を中止し
実施状況
等を行ったもの
たもの
措置
製品区分 実施件数
家庭用電気製品 997 626 388
628 411
52 28 23
2
台所 ・ 食卓用品
燃焼器具
58
21
162
66
家具 ・ 住宅用品
69
39
乗物 ・ 乗物用品
51
34
257
50
保健衛生用品
7
106
レジャー用品
53
28
乳幼児用品
繊維製品
総計
87
43
10
5
身のまわり品
1,751 1,108
0
13
17
4
5
1
3
2
7
440
11
2
155
57
47
17
43
21
104
37
1
100
43
18
61
6
8
5
1,101
674
0
13
15
4
4
1
2
2
6
99
7
3
2
2
17
10
10
8
9
20
1
1
8
2
13
0
5
0
100
69
0
0
1
0
3
1
0
0
5
12
製品の改良、 製造 表示の改善、 取扱
工 程 の 改 善、 品 説明書の見直し等
質管理の強化等を を行ったもの
行ったもの
442
271
41
16
105
21
37
24
34
18
55
10
3
105
30
17
82
8
9
5
838
495
339
0
4
11
1
3
0
3
1
7
369
53
54
6
4
2
1
5
3
5
0
27
3
2
98
1
4
18
1
0
0
119
168
0
0
0
2
0
0
0
1
0
0
3
政府、 団体、 事業 被害者への措置損
者等の広報等によ 害賠償、 製品交換
り消費者に注意を 等、 個別的な措置
喚起したもの
667
481
43
5
84
60
24
7
33
10
226
38
2
99
31
17
71
36
6
1
1,187
754
各欄の内の数値は、 平成 20 年度、 平成 21 年度、 平成 22 年度 の順に表記 (件) 収集された事故に関して複数の措置が取られたものは、 措置ごとに集計した。 個別措置のみのものは除く
26
377
0
13
2
4
4
1
3
2
4
410
694
410
48
10
72
47
57
27
35
18
107
32
3
101
35
20
64
41
6
5
1,121
711
358
0
8
6
3
3
0
2
2
5
387
NITE安全の視点
が 17 件、平成 21 年度の 「石油給湯機」 は、「O
表10 年度別 社告・リコール情報収集件数
リングの寸法違いによる不具合や経年劣化」、
年度
平成 20 年度 平成 21 年度
総件数
208 件
155 件
製品区分
件数 割合 件数 割合
家庭用電気製品 102 件 49.0% 74 件 47.7%
台所・食卓用品 10 件 4.8% 2 件 1.3%
燃焼器具
8 件 3.9% 8 件 5.2%
家具・住宅用品 15 件 7.2% 15 件 9.7%
乗物・乗物用品 16 件 7.7% 7 件 4.5%
身のまわり品
25 件 12.0% 18 件 11.6%
保健衛生用品
2 件 1.0% 2 件 1.3%
レジャー用品
4 件 1.9% 8 件 5.2%
乳幼児用品
10 件 4.8% 14 件 9.0%
繊維製品
13 件 6.3% 6 件 3.9%
その他
3 件 1.4% 1 件 0.6%
「電子レンジ」 は、「ドアの開閉を検知するスイッ
チの製造不良」 などが主な事故原因でした。
「誤使用や不注意によるもの」 が多い5品目を
表8に示します。 「ガスこんろ」 が最も多いです
が、 これは例年の傾向です。 主な事故原因は、
「ガスこんろ」 は 「天ぷら油火災」、 「石油ストー
ブ」 は 「消火せずに給油した際に、 ふたの締
め方が不十分だったために漏れた灯油に引火」
のほか、 「電気ストーブ」 とともに 「洗濯物の落
下」 や 「可燃物接触」 などでした。 「ガスふろ
がま」 は 「冠水」 や 「点火操作の繰り返し」、「電
子レンジ」 は 「庫内の食品カスの付着」 や 「過
熱時間の設定ミス」 などでした。
3、再発防止措置
「製品区分別再発防止措置等の実施状況」
を表9に示します。 「製品に起因する事故」 に
ついては、 火災等で製品の製造事業者が特定
できなかった、 あるいは販売後長期間が経過
して市場や家庭における残存数も少なく、 かつ
同種の事故情報が他には収集されていないな
どの事故以外、 事故の再発防止策が必要と考
えられるすべての事故について措置がとられて
います。
「年度別 社告 ・ リコール情報」 を表 10 に示
します。 平成 22 年度で最も多い 「家庭用電機
製品」 は、 「テレビ (ブラウン管型、 液晶等)」
や 「ノートパソコン」、 などがありました。 次い
で多い身のまわり品は 「靴 (サンダル、 ブーツ
等)」、 「衣類 (子ども服、 ジャケット等)」 など
がありました。
27
平成 22 年度
144 件
件数 割合
52 件 36.1%
4 件 2.8%
6 件 4.2%
15 件 10.4%
15 件 10.4%
28 件 19.4%
1 件 0.7%
3 件 2.1%
11 件 7.6%
9 件 6.3%
0 件 0.0%
社告・リコール情報
社告情報はリスクアセスメントの観点から、 事故等が発生後、 事業者が事故の被害の大きさと事故の
発生確率が社会に許容されるかどうか、 検討 ・ 判断し、 最終的に社告に至ったとみることができるもの
であり、 大変参考になる情報です。 NITE が収集している社告情報を関係者が使いやすいように品目
別に整理しました。
社告情報は NITE ホームページ (http://www.jiko.nite.go.jp) にも掲載しています。
平成 22 年8月~平成 23 年1月
平成 22 年8月~平成 23 年1月の6カ月間に NITE で収集した社告情報は 65 件です。当社告情報は、
平成 22 年8月~平成 23 年1月までの間に新聞等に社告を掲載し、 製品の回収 ・ 交換等を実施して
いるもの (再社告情報含む) の中から、 事故情報収集制度における対象製品で、 事故が発生したか
事故の起こる可能性の高い製品の社告を収集したものです。
平成 22 年 8 月~平成 23 年1月の社告情報品目別内訳
繊維製品 6
家庭用電気製品 21
乳幼児用品 7
台所 ・ 食卓用品 3
身のまわり品 19
燃焼器具 3
乗物 ・ 乗物用品 3
家具 ・ 住宅用品 3
平成 22 年8月~平成 23 年1月の社告回収一覧
【家庭用電気製品】
品名
製造事業者名等
携帯音楽プ アップルジャパン㈱
0120-27753-5 (テクニカ
レイヤー
ルサポート)
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2005 年 9 月~ 08 月 10 日 当製品において、 バッテリー 注意喚起
2006 年 12 月
< HP > が過熱を起こし、 使用できな ( バッテリー
型式等
IPOD NANO (初期発売分)
くなったり変形する事象が発 異常発生
の際は至
生。
急連絡 )
*万一バッテリー過熱の兆
候 ( 変色や変形など ) が見
られたらすぐに使用を中止
し、 アップルサポートまで至
急連絡してください。
http://www.apple.com/
jp/support/contact/
28
NITE安全の視点
【家庭用電気製品 (つづき)】
品名
ICレコー
ダー
ワイヤレス
レーザーマ
ウス
エレクトーン
ノートパソコ
ン用バッテ
リーパック
冷凍冷蔵庫
製造事業者名等
型式等
サン電子㈱
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co.jp/ja/news/press/
2010/20100824_01/
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* 月曜~金曜 10:00 ~
18:00、 土曜 10:00 ~
17:00
* 祝日および弊社指定休
日を除く
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service/2010/10090101.
html エプソンダイレクト㈱
0120-952-455 (携帯電
話可)
09:00 ~ 18:00 (月~日
曜日、 祝日)
※弊社指定休日は除く。
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携帯発電機 富士重工業㈱
0120-788-997
FAX 048-593-7965
エクセン㈱ 0120-337-672
デンヨー㈱ 0120-565-977
㈱マキタ 0120-385-531
㈱やまびこ < 旧・新ダイ
ワ工業㈱ >
0120-229-499
ヤンマー建機㈱ :
0120-696-913
9:00 ~ 17:00
(土・日・祝日・会社所定
休日を除く)
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し焼損する事故が発生。
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クセレクション) ブランド
日~
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機種名 : ENDEAVOR NJ3100
・ NJ3100/NJ3100E 用標準バッテリー
BT3203-B( オプション品 )
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製造ロット番号 :847,851,902,903
・ 出荷段階で交換対象のバッテリー
パックが添付された可能性のあるパ
ソコン本体の製造番号※
714001586 ~ 714005110/
714005384,714005751
714005936 ~ 714006026/
714007201,714010138
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バッテリーパックが入れ替わっている
可能性があるため、 バッテリーパック
の製造ロット番号で確認してください。
LGエレクトロニクス ・ ジャ LG エレクトロニクス
(旧 「LG 電子」) 製 冷凍冷蔵庫
パン㈱
・ LR-A17PS (全製品)
0120-004-027
9:00 ~ 18:00( 土 ・ 日祝 ・ LR-B17NW (全製品)
日除く )
http://jp.lge.com/index.
do 販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2005 年 4 月~ 08 月 16 日 当製品おいて、 内蔵リチウ 回収及び電
当製品において、 電源が入 無償交換
らなくなる場合や、 まれに本 (改善品)
体や電池が発熱する事象が
発生する可能性がある。
*当該製品の使用を中止す
るとともに、 電池カバーを外
したり、 内部の電池に触れ
ないようしてください。
1991 年~
1997 年
( 製造期間 )
09 月 02 日 当製品において、 電源部に 無償点検
<新聞> 使われているコンデンサの 及び部品交
液漏れにより、 発煙に至る 換 事故が発生。
2008 年 10 月
~
2010 年 7 月
09 月 14 日 当製品において、 発火の可 無償交換
(バッテリー
<新聞> 能性があることが判明。
* 交換が完了するまでの間、 パックの
み)
バッテリーパックをはずし、
AC アダプターを接続した状
態で使用してください。
2003 年 9 月~ 09 月 14 日 当製品の一部において、 使 無償部品
2005 年 4 月
<新聞> 用しているコンデンサーの不 交換
(製造)
具合により、 発煙 ・ 発火の
恐れがあると判明。
*2008 年 12 月 17 日に新聞
紙上にて行った社告の再社
告
インバーター仕様
2003 年 9 月~ 09 月 21 日 当製品において、 燃料タン 無償交換
富士重工業㈱
2009 年 2 月
<HP> ク出口ニップル部の劣化に (対策済み
SGI14 : RAS17031000/RAS17031001 ( 製造期間 )
よる亀裂や折損が生じ燃料 燃料タンク)
デンヨー㈱
漏れが発生。
GE-1400SS-IV :
RAS17031020 /RAS17031021
㈱マキタ
G140IS : RAS17031200 / RAS17031201
㈱やまびこ < 旧・新ダイワ工業㈱ >
IEG1400M-R :
RAS17031010/RAS17031011
ヤンマー建機㈱
GF1400IS : RAS17031030
対象号機範囲 (下 7 桁)
#3000003 ~ 3000688/#3010003 ~
3021505
#6000001 ~ 6017296/#8000001 ~
8004382
AVR 仕様
富士重工業㈱
SG9 : RGS17031000 /RGS17031001
29
【家庭用電気製品 (つづき)】
品名
携帯発電機
(続き)
エアーブラ
シ用コンプ
レッサ
リムーバ
ブル RAID
ケース
製造事業者名等
販売等期間
(製造時期)
型式等
社告日
社告等の内容
対処方法
ヤンマー建機㈱
GF900S : RGS17031010
対象号機範囲 (下 7 桁)
#4000001 ~ 4000376/#4010001 ~
4015102
#7000001 ~ 7002206/#9000001 ~
9000487
エクセン㈱
HAG112MFR :
EH092DN831M /EH092DN8310
/EH092DN8311/RGS17009010
対象号機範囲 (下 7 桁)
#2013110 ~ 2013114/#5003844 ~
5014751
#5031694 ~ 5067939/#9000360 ~
9000389
※対象号機範囲には対象とならない
号機も含まれておりますので、 詳しく
は下記の問い合わせ先へお問い合
わせください。
形式 : IS ― 50
2003 年 7 月~ 10 月 04 日 当製品において、 発煙 ・ 発 無償交換
アネスト岩田㈱
表記製品名 : OIL FREE MINI
2010 年 6 月
0120-53-4331
<HP> 火の恐れがあることが判明。 (代替品)
09:00 ~ 17:30 (土・日・ COMPRESSOR
オイルフリーミニコンプレッサ
祝日は除く)
http://www.anest-iwata.
co.jp/IS-50.htm
ラトックシステム㈱
大阪 06-6633-0190
東京 03-5207-6410
10:00 ~ 13:00 14:00 ~
17:00 (弊社指定休業日
および祝祭日を除く)
http://web1.
ratocsystems.com/mail/
support.html
http://www.
ratocsystems.com/info/
announce/2010/1007.
html
製品名 :USB3. 0 リムーバブル RAID
ケース
型番 :SA-DK2-U3R
シリアル番号 :SD2UR0XXXXXX の下
6 桁が、 000026 ~ 000208
2010 年 7 月 26 10 月 07 日 当製品において、 内部電源 無償点検 ・
日~ 2010 年 9 <HP> スイッチの絶縁が不良にな 修理
月 17 日
る場合があることが判明。
( 製造期間 )
絶縁不良となった場合、 漏
電して漏電ブレーカー (遮
断器) が落ちる症状や、 製
品の金属部分に触れると感
電する危険性がある。
* 対象製品をお持ちの方は、
直ちに使用を中止し、 電源
プラグをコンセントから抜い
てください。
ブランド名 :AUDIO-TECHNICA
2010 年 8 月~ 10 月 21 日 当製品において、 電池をい 回収
ポータブル ㈱オーディオテクニカ
2010 年 10 月
<HP> れたままアダプターを接続し (製品交
~ 機種 :AT-PMX5P
マルチミキ 0120-998-496 09:00
17:30(月~金 ( 休日除く) 製造番号 :1030 (本体電池室内の製 (出荷期間)
た と こ ろ、 DC ジ ャ ッ ク の 切 換)
サー
Eメール : [email protected] 造時期表示ラベルに記載)
替機構の不具合により電池
technica.co.jp
の液漏れ事故が発生。
http://www.audiotechnica.co.jp/info/atpmx5p.html
機種 : パセロ 200V
2005 年 10 月 10 月 25 日 当製品の一部において、 取 無償点検
電気式床暖 ミタケ電子工業㈱
型式 : FL2-1818
~
0800-200-4588
<HP> り扱いの仕方によっては、 電
房
2007 年 4 月
09:00 ~ 17:30 (土・日・
極が断線・ショート (発煙) し、
祝日は除く)
温まらなくなる等の不具合が
http://www.mitake発生することが判明。
electronic.co.jp/
DVDプレー
ヤー内蔵地
上デジタル
液晶テレビ
ヘアアイロ
ン
㈱ 東芝
0120-887-709FAX 0120-054-547
平日 9:00 ~ 18:00(2011
年 1 月 1 日~ 1 月 4 日
は除く) * 2010 年 12 月
31 日までは土 ・ 日 ・ 祝
日も受付します。
http://www3.toshiba.
co.jp/hdd-dvd/
support/important/sdp120dt_imp2.html
㈱ケイハン
097-533-0040
FAX097-536-0533
09:00 ~ 17:00
URL : http://www.
keihan-hair.jp/cgi-bin/
kh/event.cgi
SD-P120DT (ポータロウ) のバッテ 2007 年 12 月
リーパック
~
象バッテリーパックの製造ロット番号 2008 年 10 月
200712001 ~ 200810999
11 月 01 日 当製品において、 一部の付 無償交換
<新聞> 属バッテリーパックが、発煙、 (バッテリー
発火に至る可能性がある。 パック)
*2009 年 10 月 20 日付の新
聞 と 2009 年 10 月 15 日 ・
2010 年 10 月 26 日付のホー
ムページにて社告
ブランド名 : LACIO ミニアイロン
型番 : BLM-2081
11 月 8 日 当製品において、 コード部 回収
<HP> の断線により、 ショートし火 (対策品と
傷するおそれがあることが 交換)
判明。 当製品を所有してい
る方は使用を中止し、 下記
の問い合わせ先に連絡して
下さい。
2008 年 10 月
~
2009 年 6 月
30
NITE安全の視点
【家庭用電気製品 (つづき)】
品名
製造事業者名等
洗濯機
販売等期間
社告日
社告等の内容
(製造時期)
1. JW-Z20A 、 JW-Z23A、 JW1.2002 年 4 月 11 月 12 日 当製品において、 コンデン
Z45A、 JW-Z50A、 JW-Z50B 、 JW- ~ 2005 年 11
<HP> サーが過熱し、 発煙に至る
Z50C 、 JW-Z50D
月
事故が発生。
2. BW-Z20A、 BW-Z20B
2.2002 年 4 月
3. HSW-23M1、 HSW-233M、 HSW- ~ 2003 年 3 月
50S1、 HSW-50S2、 HSW-50S3、
3.2003 年 1 月
HSW-50S5
~ 2007 年 2 月
4. JW-K33A、 JW-K50B、 JW-K50C 4.2005 年 3 月
~ 2008 年 8 月
型式等
ハイアールジャパンセー
ルス㈱
(旧三洋ハイアール㈱)
0120-865-123
09:00 ~ 20:00 (平成 22
年 11月 1 2 日から 25 日
まで毎日)
09:00 ~ 17:00 (平成 22
年 11月 2 6 日以降土日
祝日を除く)
http://www.haierjapan.
com/support/index.html
1. 品番 : KJ ― DVD7300
ポータブル ㈱シィー ・ ネット
(携帯電 2. 品番 : KJ ― DVD7100 DVD プレイ 0120-357-191
話 ・ PHS可)
ヤー
09:00 ~ 18:00 (土・日・
祝日を除く)
http://www.cnet-coltd.
co.jp/info/20101106.html
対処方法
無償点検
(部品交
換)
無償交換
(代替製
品 : 12 月
初旬開始
対象機種を使用する時は、
予定)
バッテリーをはずし、 AC ア
ダプターを接続して使用して
ください。
2009 年 6 月~ 11 月 16 日 当製品において、 プラスチッ 無償交換
2010 年 10 月
<HP> ク製の本体枠が熱劣化し、
ポットが倒れた際に破断して
お湯がこぼれ、 火傷を負う
事故が発生。
1.2007 年 7 月 11 月 15 日 当製品において、 付属の充
~ 2008 年 8 月 <HP> 電池パックの不具合により
2.2007 年 1 月
発火する可能性がある。
~ 2008 年 4 月
ツインバード工業㈱
0120-210-806 (携帯電
話可)
09:00 ~ 17:30 (土曜日・
日曜日 ・ 祝日を除く) (平
成 22年 1 1 月 28 日まで
土 ・ 日 ・ 祝日も受付)
http://www.twinbird.jp/
docs/osirase/20101116/
液晶ディス ㈱アイ・オー・データ機器
0120-111-056
プレイ
9:30 ~ 12:00、 13:00 ~
17:00 (祝 ・ 祭日を除く)
http://www.iodata.jp/
news/2010/important/
lcdmf242x.htm
型番 : TP-D25J2 型
製造番号 : GK9B205/GK9I185/
GK0A265
1.2009 年 3 月 11 月 24 日
~ 2010 年 6 月 <HP>
2.2009 年 4 月
~ 2010 年 6 月
3.2009 年 3 月
~
2010 年 7 月
当製品において、 電源部の 無償交換
故障に際してごく稀に異臭も 修理
しくは煙を発生する可能性が
ある。
保温器
1.1999 年 9 月 11 月 25 日
~ 2000 年 9 月 <HP>
2.2000 年 10 月
~ 2001 年 6 月
3.2001 年 7 月
~ 2002 年 12
月
4.2003 年 6 月
~ 2005 年 12
月
1) GEX コンパクトスリムオートヒー
1) 2004 年 9
12 月 24 日
ター
月~
<HP>
(COMPACT SLIM AUTO HEATER) 2007 年 10 月
2) GEX IC オートヒーター トラスティ 2) 2007 年 8
(IC AUTO HEATER TRUSTY)
月~
2010 年 3 月
当製品において、 電源コー 有償交換
ド付け根部の短絡による火 (電源コー
ド)
傷のおそれがある。
当製品をお持ちの方は、 使
用を中止し、 下記の問い合
わせ先に連絡してください。
電動給湯
ポット
(電気湯騰
器)
観賞魚用
サーモス
タット付ヒー
ター
電気カー
ペット
ルーター
LCD-MF242X シリーズ 1. 製品型番 LCD-MF242XBR :
G2L0000001XX ~
G2L0015440XX の一部
2. 製品型番 LCD-MF242XWR
G2K0000001XX ~
G2K0003216XX の一部
3. 製品型番 LCD-MF242XHR
G2J0000001XX ~
G2J0004009XX の一部
※末尾の XX には任意の英数字 2 文
字が入ります。
クイックウォーマー HV
コンビ㈱
製造番号
0120-88-1878
10:00 ~ 17:00 (日祝日 ・ 1. A-02001 ~ 99999
2. B-00001 ~ 88247
年末年始を除く)
http://www.combi.co.jp/ 3. K-02051 ~ 173182
topics/files/101125_3.pdf 4. C-02031 ~ 206470
ジェックス㈱
0120-746-004
10:00 ~ 16:00
(祝日を除く月曜日~金
曜日)
2010 年 12 月 25 日~
2011 年 1 月 31 日の間
は 9:00 ~ 18:00 まで (無
休)
http://www.gex-fp.co.jp/
safety/00.html
※インターネットでは、 24
時間交換受付
ダンポッポ ・ だんぽっぽ ・ ほかにか ・ 1976 年~ 1983 01 月 11 日
東レ㈱ 0120-545-115
年
09:00 ~ 12:00/13:00 ~ ほかほかオーケーの全ての型番
<新聞>
17:00 (祝 ・ 祭日を除く)
http://www.toray.co.jp/
inf_009.html
沖電気工業㈱ (製造) ひかり電話ルーター 「RT ― 200KI」
報道発表内容 http://www.oki.com/
0120-216-600
09:00 ~ 18:00 (土、日、 jp/info/2011/0117.html
祝日を除く)
31
2005 年 11 月
~
2010 年 12 月
(提供期間)
当製品において、 温度コン 無償交換
トロール部本体からの発煙 ・ (安全装置
発火事故に至る可能性があ 付き製品)
る 事 が 判 明。 (2010 年 7
月 12 日にホームページ上で
行った社告の再社告)
当製品を所持している方は
直ちに使用を中止して、 下
記の問合せ先に連絡してく
ださい。
発火のおそれ
回収
当 製 品 を 使 用 中、 周 囲 の (相当品と
布団や畳を焦がす事故が発 交換)
生。 (2008 年 5 月に続いて、
2 回目のリコール社告)
01 月 17 日 当製品において、 2件の焼 無償交換
<HP> 損事故が発生。
(対策済み
電源アダプ
ター)
【家庭用電気製品 (つづき)】
【家庭用電気製品
(つづき)】
品名
製造事業者名等
ルーター
(つづき)
販売等期間
(製造時期)
型式等
社告日
社告等の内容
対処方法
東日本電信電話㈱ (提
供) (NTT東日本エリア:
新潟、 長野、 山梨、 神
奈川以東の 17 都道県)
0120-101-336 (050 IP
電話からのご利用は、
03-5960-7099)
09:00 ~ 21:00 (土日祝
含む)
西日本電信電話㈱ (提
供) (NTT西日本エリア
富山、 岐阜、 静岡以西
の 30 府県)
0120-303-144 (050 IP
電話からのご利用は、
03-5960-7180)
09:00 ~ 21:00 (土日祝
含む)
【台所 ・ 食卓用品】
品名
フライパン
システム
キッチン
ガラスカッ
プ
製造事業者名等
アイク㈱ (輸入) / イオ
ン㈱ (販売)
0120-28-4196 10:00 ~
17:00 (日曜は除く)
http://www.aeon.info/
company/data/2010/
pdf/101109R_2.pdf
トステム㈱
0120-706-708
FAX03-3638-1492
09:00 ~ 17:00 (土・日・
祝日は除く)
http://www.tostem.co.jp/
oshirase/drier_8/
イケア ・ ジャパン㈱
0120-151-870
09:30 ~ 19:00
http://www.ikea.com/jp/
ja/about_ikea/newsitem/
rund
型式等
ベストプライス BY トップバリュ
「フッ素コートフライパン (ガス火用)
26CM」
サイズ : 26CM
カラー : シルバー
JAN コード : 49 0181 0476916
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2010 年 8 月 18 11 月 10 日 取っ手が取れるおそれがあ 商品回収
日~
<新聞> るため。
( 返金 )
2010 年 10 月 8
日
ブランド名 : TOSTEM
1. システムキッチン 「クレディア」
2. システムキッチン 「プラータ」
1.2006 年 3 月
~
2009 年 2 月
2.2007 年 3 月
~
2009 年 2 月
11 月 29 日 当製品において、 引出しの 無償交換
<HP> 清 掃 中 に 包 丁 の 刃 先 に 触 (部品)
れ手指を受傷する事故が発
生。
RUND/ ルンド 手吹きガラス製カップ
2009 年 10 月
~
2010 年 3 月
01 月 18 日 当製品において、 使用中に 回収 (返
<HP> 割れる事故が発生。
金)
【燃焼器具】
品名
製造事業者名等
販売等期間
(製造時期)
型式等
㈱グリーンウッド
・ グリーンウッド
GKP-S241N、 GKP-M24 01N、
㈱グリーンウッド (販売 GKP-W3 01N
日本エー ・ アイ ・ シー㈱
元) http://www.gwgw.
・ アラジン
co.jp/
日本エー ・ アイ ・ シー㈱ AKP-U28A、 AKP-S28 0、 AKP-S3
(販売元)
00 石油ストー ㈱千石 ( 輸入元 )
http://www.sengokujp.
ブ
co.jp/
石油ファン
ヒーター
http://www.aladdin-aic.
com/mt_download_data/
ADHP0831.pdf
0120-15-1059
09:00 ~ 19:00 (土・日・
祝日を除く)
CFH-S221F
三洋電機㈱
0120-12-1381
09:00 ~ 17:00 (土・日・
祝日・弊社の休日を除く)
http://jp.sanyocom/info/
products_safety/070129.
html
社告日
社告等の内容
2009 年 9 月~ 09 月 01 日 当製品において、 口金キャッ 無償交換
2010 年 3 月
<新聞> プを正しく確実にしめないと、 (カートリッ
口金キャップが外れて、 油 ジタンク)
が漏れるおそれがある。
*交換までの間、 取扱説明
書、 注 意 ラ ベ ル に 従 っ て、
正しく確実に閉めて使用して
ください。
1984 年 8 月~ 10 月 25 日 当製品において、 使用中に
1985 年 9 月
<HP> 一酸化炭素中毒による死亡
事故が発生。
該当製品をご使用のお客
様 は す ぐ に 使 用 を 中 止 し、
下記<ご相談窓口>へ至急
連絡してください。
* 今 回 は 1985 年 7 月 1 日
に新聞紙上にて行った社告
の改訂版となります。
32
対処方法
回収
NITE安全の視点
【燃焼器具 (つづき)】
品名
ガソリン携
帯缶
製造事業者名等
岡田商事㈱
0120-668-677
03-5473-0371
09:00 ~ 18:00 ( 平日 )
http://www.okadacorp.com/news/pdf/
news_20101203.pdf
販売等期間
社告日
(製造時期)
X-EUROPE ガソリン携行缶
2010 年 6 月 25 12 月 03 日
T-2 2 リットル JAN:495 05 450009 0 日~
<HP>
3
T-5 5 リットル JAN:495 05 45000897
KT-1010 リットル JAN:495 05 4500
1979
KT-2020 リットル JAN:495 05 4500
1986
対象ロット : 上記各品番に共通です。
ロットナンバーの無い製品は対象外
です。 EA (イーエー)・OO (オーオー)
・ OK (オーケー) ※ ガソリン携行缶
本体底部に、 ロットナンバーが記載さ
れています。
型式等
社告等の内容
対処方法
当製品において、 熔接の不
十分な製品が混入しており、
ガソリンがにじみ出る恐れの
あることが判明。
回収
(交換)
【家具 ・ 住宅用品】
品名
除雪機
縁台
椅子
製造事業者名等
ヤマハモーターパワープ
ロダクツ㈱
0120-090-819
09:00 ~ 12:00、 13:00 ~
17:00( 祝日等、 弊社所
定の休日を除く )
http://www.ympc.co.jp/
news/100901.html
旭興進㈱
043-304-8881
09 : 00 ~ 18 : 00 (土曜 ・
日曜 ・ 祝祭日除く)
http://www.aksk.jp/info.
html
双日九州㈱
0120-938-575
09:00 ~ 17:00 (土・日・
祝祭日を除く)
http://www.sojitzkyushu.com/info/index.
html
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2009 年 9 月~ 09 月 01 日 当製品において、 走行クラッ 無償修理
2009 年 10 月
<HP> チレバーが戻らなくなり、 走
( 製造期間 )
行が停止しないことが判明。
型式等
機種名称 : 製造番号
YS87 0JT :
7VY-31 001 01 ~ 3100500
YS1 07 0JT :
7XE-41 001 01 ~ 4100580
・ 商品名 : 人工木縁台
・ 品番 : JJWO19B186 0
・ サイズ : 1800 × 600 × 400
2010 年 5 月~ 11 月 12 日 当製品において、 使用中に
2010 年 8 月
<HP> 天板が外れるという事例が1
回収
(返金)
件発生。
ダイニングチェアー (商品名 : バチカ 2008 年 2 月 21 12 月 08 日 当製品において、 脚部キャ 無償点検
ン)
日~
<HP> スターネジの取付けに不具
修理
2010 年 9 月 30
合があることが判明。
日
【乗物 ・ 乗物用品】
品名
製造事業者名等
型式等
鉄製自転車
用後席幼児
座席 ( リヤ
チャイルド
シート )
ブリヂストンサイクル㈱
0120-22-0355
09:00 ~ 17:00
2010 年 9 月 30 日まで :
毎日 (土日・祝日を含む)
2010 年 10 月 01 日以降:
月~金曜日
(祝日と弊社特定休日を
除く) 1)NEW ロイヤルチャイルドシート RCSNRX.A
2) ロイヤルチャイルドシート STD RCS-SRT
3)NEW デラックスチャイルドシート RCS-MH.A
4) ロイヤルチャイルドシート RCS-NAS
5) ロイヤルチャイルドシート RCS-SDX
6)NEW ロイヤルチャイルドシート RCS-NRX
7) デラックスチャイルドシート RCS-MHBC
8) デラックスチャイルドシート RCS-MHB
9) リヤ子供乗せ RCS-MSG
10) リヤ子供乗せ KNR-69SG
11) 子ざぶとん専用チャイルドシート RCS-K
12) ヤマハ発動機ブランド (RCS-NAS
と同型式 )
33
販売等期間
社告日
社告等の内容
(製造時期)
1)2007 年 11
09 月 21 日 当製品において、 「足乗せ
月~ 2010 年
<HP> 部」 が破損し、 幼児が怪我
05 月 2)2008
をする事故が発生。
年 05 月~
2010 年 06 月 3)2008 年 03
月~ 2010 年
06 月 4)2009
年 06 月~
2010 年 09 月
5)2002 年 09
月~ 2008 年
09 月 6)2007
年 01 月~
2009 年 09 月
7)2000 年 02
月~ 2009 年
11 月
8)2000 年 02
月~ 2008 年
03 月 9)2000
年 03 月~
2009 年 08 月
10)1995 年 04
月~ 2006 年
04 月 11)2003
年 04 月~
2007 年 10 月
12)2009 年 07
月~ 2010 年
09 月
対処方法
回収及び無
償交換
(樹脂製リ
ヤチャイル
ドシート)
【乗物 ・ 乗物用品 (つづき)】
品名
自転車
鉄製自転車
用後席幼児
座席 ( リヤ
チャイルド
シート )
製造事業者名等
サイクルヨーロッパジャパ
ン㈱
03-3255-2431
FAX 03-3255-2737
9:30 ~ 12:00 13:00 ~
18:00 (平日)
http://www.cycleurope.
co.jp/
ブリヂストンサイクル㈱
0120-22-0355
09:00 ~ 19:00
2011 年 2 月末まで : 毎
日 (土日 ・ 祝日を含む)
2011 年 3 月 1 日以降 :
月~金曜日 (土日 ・ 祝
日及び弊社特定休日は
除く)
http://www.bscycle.
co.jp/childseat/index.
html 販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2010 年 6 月~ 10 月 07 日 当 製 品 に お い て、 フ ロ ン ト 無償交換
2010 年 9 月
(HP)
フォークの熱処理不足によ (フロント
型式等
・ 2010 年型 BIANCHI (ビアンキ)
ROMA
・ 該当フレームナンバー F1 00123195 ~ F100123464
F1 00411128 ~ F100411217
り十分な強度が確保されず、 フォーク)
強い衝撃や強いフロントブ
レーキングにより、 フォーク
が変形する事故が発生。
1)NEW ロイヤルチャイルドシート RCSNRX.A
2) ロイヤルチャイルドシート STD RCS-SRT
3)NEW デラックスチャイルドシート RCS-MH.A
4) ロイヤルチャイルドシート RCS-NAS
5) ロイヤルチャイルドシート RCS-SDX
6)NEW ロイヤルチャイルドシート RCS-NRX
7) デラックスチャイルドシート RCS-MHBC
8) デラックスチャイルドシート RCS-MHB
9) リヤ子供乗せ RCS-MSG
10) リヤ子供乗せ KNR-69SG
11) 子ざぶとん専用チャイルドシート RCS-K
12) ヤマハ発動機ブランド (RCS-NAS
と同型式 )
1)2007 年 11 月 01 月 27 日
~ 2010 年 05
(新聞)
月 2)2008 年
05 月~ 2010
年 06 月 3)2008 年 03 月
~ 2010 年 06
月 4)2009 年
06 月~ 2010
年 09 月
5)2002 年 09 月
~ 2008 年 09
月 6)2007 年
01 月~ 2009
年 09 月
7)2000 年 02 月
~ 2009 年 11
月 8)2000 年
02 月~ 2008
年 03 月 9)2000
年 03 月~
2009 年 08 月
10)1995 年 04
月~ 2006 年
04 月 11)2003
年 04 月~
2007 年 10 月
12)2009 年 07
月~ 2010 年
09 月
当製品において、 「足乗せ
部」 が破損し、 幼児が怪我
をする事故が発生。
* (2010 年 6 月 28 日に行っ
た 「注意喚起」 はこちら )
* (2010 年 7 月 9 日に行っ
た 「無償点検 ・ 修理のお知
らせ」 はこちら
* (2010 年 9 月 21 日に行っ
た 「無償交換のお知らせ」
はこちら 回収
( 無償交換
樹脂製リヤ
チャイルド
シート)
【身のまわり品】
品名
製造事業者名等
婦人用サン ㈱サンエー ・ インターナ
ショナル
ダル
0120-305-221
午前 10 時~午後 6 時
(土 ・ 日 ・ 祝日を除く)
http://www.sanei.net/
recall/100806bb.php
ブーツ
蚊やり器
バッグ
型式等
ブランド名 : 「BARBIE (バービー)」
商 品 名 : ETHNIC サンダル
品 番 : 361-185529
カ ラ ー : ベージュ (040)、 ブラウン
(050)
㈱サンエー ・ インターナ
ショナル
0120-305-221
10:00 ~ 18:00 (土・日・
祝日を除く)
http://www.sanei.net/
recall/100830bbk.php ブランド 「BARBIE KIDS」
商品名 : 女児用レースアップムートン
ブーツ
品 番 : 451-280310
カラー : ブラック (010) / ベージュ
(040) / ピンク (090)
㈱ヤマキイカイ
0569-35-3511
http://www.yamakiikai.
co.jp
㈱バロックジャパンリミ
テッド
03-6730-9191
10:00 ~ 18:00 (平日)
http://www.baroquejapan.jp/popup/
moussy_note6.html
ガラス水玉蚊やり器ブルー
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2010 年 4 月 29 08 月 06 日 当製品において、 ソールの 回収のうえ
日~ 2010 年 8 < HP > 製造不良により、 歩行中に 返金
月2日
ストラップが外れ、 転倒する
おそれがあることが判明。
2010 年 8 月 11 08 月 30 日 当製品において、 製造工程 回収 (無償
日~
< HP > で使用した釘を抜き忘れた 検品)
2010 年 8 月 17
商品が混在していることが判
日
明。
* 着用の際、 この釘が足に
刺さる危険性ある為に、 直
ちにご使用を中止してくださ
い。
2010 年 5 月 20 09 月 01 日 当製品が使用中に破損し、 回収
日~ 2010 年 7 < HP > 床が焦げる事故が発生。
( 返金 )
月2日
1) 商品名 : リアルファー 2WAY BAG
品番 : 0103AA55-6270
色 / サイズ : 全色 / 全サイズ 2) 商品名 : リアルファー巾着ポシェッ
ト
品番 : 0103AA55-6260
色 / サイズ : 全色 / 全サイズ
* 使用者の安全性を考慮して、 同製
造業者が同時期に製造した商品も対
象になります。
34
1)2010 年 8 月 09 月 04 日 当製品において、 折れ針が 回収及び返
4 日~
< HP > 混入していることが判明。
金
2010 年 8 月 20
日
2)2010 年 8 月
4 日~
2010 年 8 月 24
日
NITE安全の視点
【身のまわり品 (つづき)】
品名
サンダル
製造事業者名等
商品名 : LATITUDE FEMME
㈱ワールド
品番 : 399-24017
0120-977-917
09:00 ~ 17:00(平日のみ) 色番 : 019 (ブラック)
http://www.
world.co.jp/news/
precious/2010/0909.html
婦人用サン 神戸レザークロス㈱
0120-347-636
ダル
10:00 ~ 17:30 (月曜~
金曜、 土日祝日除く)
http://www.kobeleather.co.jp/news/
detail/100913.html
㈱千趣会
0120-03-1000
携帯電話から :
0570-08-1000 (通話料は利用者負担)
09: 00 ~ 21:00
ショートブー ㈱サンエー ・ インターナ
ショナル
ツ
0120-305-221
10:00 ~ 18:00 (土・日・
祝日を除く)
http://www.sanei.net/
recall/100915vy.php
㈱ワールド
サンダル
0120-977-917
09:00 ~ 17:00(平日のみ)
http://www.
world.co.jp/news/
precious/2010/0909.html
㈱ワールド
ムートン
0120-977-917
ブーツ
09:00 ~ 17:00(平日のみ)
http://www.
world.co.jp/news/
precious/2010/1004.html
ブーツ
靴 (婦人用
パンプス)
販売等期間
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2010 年 3 月 7 09 月 09 日 当製品において、 着用条件
日~
< HP > により不具合 ( ヒールが取れ
2010 年 6 月 21
る ) が発生する可能性があ
日
型式等
対処方法
当製品に
おいて、 着
用条件に
より不具合
る。
( ヒールが
取れる ) が
発生する可
能性があ
る。
ブランド名 : エスペランサ
1) 2010 年 2
09 月 13 日 当製品の一部に、 ソールの 回収
1) 品番 : 047-239-9501
月 25 日~
< HP > 製造不良により、 着用中に (返金)
カラー : 21 (ブラック) 26 (キャメ 20108 月 27 日
靴底が破損することが判明。
ル) 96 (ブルー)
2) 品番 : 047-239-9503
カラー: ブラック (21) キャメル (26)
ピンク (25) ブラウン (27) ベージュ
(32) グリーン (34)
3) 品番 : 044-239-9504
カラー: ブラック (21) ホワイト (23)
キャメル (26) ダークブラウン (28)
4) 品番 : 044-239-9505
カラー: ブラック (21) キャメル (26)
ダークブラウン (28) アイボリー (30)
5) 品番 : 065-239-9507
カラー: ピンク (25) キャメル (26)
ダークブラウン (28) ベージュ (52)
6) 品番 : 065-239-9508
カラー : ブラック (21) ダークブラ
ウン (28) ベージュ (32) カーキ (35)
2) 2010 年 2
月 17 日~
2010 年 8 月 27
日
3) 2010 年 4
月 24 日~
20108 月 27 日
4) 2010 年 2
月 25 日~
2010 年 8 月 27
日
5) 2010 年
2 月 25 日~
20108 月 27 日
6) 2010 年 6
月 16 日~
2010 年 8 月 27
日
くしゅくしゅショートブーツ :
2010 年 7 月 23 09 月 14 日 当製品において、 仮止め用
(対象注文番号 126-84720 ~ 84785 日~
< HP > のタックス (釘) が残留して
597-37260 ~ 37325)
2010 年 8 月 25
いる可能性ある。
日
注意喚起
(全ての購
入者にお知
らせ状を郵
送)
ブランド : 「VIVAYOU」
商品名 : 2WAY ボア付レースアップ
サボ
品 番 : 011-2857 04
カラー:ブラック(010)/ キャメル(040)
/ ブラウン (050)
2010 年 8 月 21 09 月 15 日 当製品の一部において、 ス 回収
日~
(HP)
タッズ釘の先端がシューズ (返金)
2010 年 9 月 13
内 に 飛 び 出 し て い る 為 に、
日
商品名 : LATITUDE FEMME
品番 : 399-24018
色番 : 019 (ブラック)
2010 年 3 月 3 09 月 22 日 当製品において、 着用条件 回収
日~
< HP > により不具合 ( ヒールが取れ (返金)
2010 年 7 月 14
る ) が発生する可能性があ
日
着用の際、 この釘が足に刺
さる危険あることが判明。
る。
1)HUSHUSH/ ハッシュアッシュ
1)2010 年 9 月 10 月 01 日 当製品において、 靴底及び 返金 (商品
ムートンブーツ (キッズ用)
1 日~
< HP > キッズ用のラバー部分の貼 と交換)
品番 : 513-95412
9 月 25 日
り合せ強度が弱く、 剥がれ
色番:019 (ブラック)、041 (キャメル)、 2)2010 年 9 月
やすいものがあることが判
051 (ベージュ)、 072 (ピンク)、
1 日~
明。
082 (パープル)
9 月 29 日
2)HUSHUSH/ ハッシュアッシュ
ムートンブーツ (レディース用)
品番 : 513-35410
色番:014 (グレー)、 019 (ブラック)、
041 (キャメル)、 051 (ベージュ)、
082 (パープル)
・ ブランド名 : LEXX MODA
2010 年 8 月 25 10 月 08 日 当製品において、 強度不足
回収
㈱ルック
・ 品番 : 5304400605 色番 :
日~
03-3794-4343
によりヒールが折れる可能 (返金)
2010 年 10 月 1 < HP >
10:00 ~ 17:00 (土・日・ #88( 茶 )、 #94( グレイ )、 #99( 黒 )
性があることが判明。
・ 品番 : 5304401205 色番 :
日
祝日を除く)
#82(
ベージュ
)、
#99(
黒
) http://www.look-inc.
jp/info/20101008.html
ブーツ
ギャップジャパン㈱
・ 各Gap店
http://news.gap.co.jp/
news/2010/1028-279.
php
製品名 : レースアップブーツ
2010 年 8 月 30 10 月 28 日 当製品において、 着用時に 回収
品番 : # 766743
日~
< HP > ヒールが取れるおそれがあ (代金の払
色 : キャメルヘアー、 スモークパール 2010 年 10 月
い戻し)
る。
22 日
35
【身のまわり品 ( 続き )】
品名
製造事業者名等
型式等
穴あけパン コクヨ S&T ㈱
0120-772099
チ
09:00 ~ 18:00 (月曜日
品名 : 穴あけパンチ (2 穴パンチ)
品番 : PN-92B、 PN-92DM、 PN92NB、 PN-92NDM、 PN-93B、 PN~金曜日 (祝祭日 除く))93DM、 PN-93NB、 PN-93NDM
販売等期間
(製造時期)
2002 年 1 月~
2010 年 4 月
社告日
商品名 : スパンコールヘアゴム
2009 年 10 月
㈱バロックジャパンリミ
(RIENDA/ リエンダ)
29 日~
テッド
品番 : 11 02A456-249 0
2011 年 1 月 3
03-6730-9191
色 / サイズ: 全色 (ブラック、 ピンク、 日
10:00 ~ 18:00 (平日)
シルバー、 ゴールド)
http://www.baroquejapan.jp/news/
apology-110121.html
天使の耳かき
2008 年 4 月~
小林製薬㈱
耳かき
2010 年 9 月
0120-5884-05
(ブラシタイ 09:00 ~ 17:00 (土日、
プ)
祝日は除く)
2011 年 1 月 15 日 (土)、
16 日 (日) は受け付け
ます。
http://www.kobayashi.
co.jp/info/110112.html
2010 年 5 月~
運動器具 ㈱ オークローンマーケ レッグマジック サークル
ティング
0120-070-968
09:00 ~ 21:00
http://www.
oaklawn.co.jp/lgmc/
lgmc_oshirase.pdf
アブサークルプロ
2010 年 2 月 24
運動器具 ㈱オークローンマーケ
日~
ティング
2010 年 11月 2
0120-530-965
日
09:00 ~ 18:00
http://www.oaklawn.
co.jp/abc/abc_oshirase.
pdf
2010 年 1 月 1
スキービン マーカーフォルクルジャ ・ R MOTIOM 12.0D
ホワイト X レッド 品番 : 6877K1. 日~
パン㈱
ディング
VA 解放値 :4-12
2010 年 12 月
0120-300-816
22 日
2011 年 1 月 31 日迄 フォルクルスキー専用
09 : 00 ~ 17 : 00 (平日、 (2010/2011 シーズンスピーウォー
ルモデル )
土日祝)
2011 年 2 月 1 日以降 ・ S MOTIOM 12.0TC D
09:30 ~ 17:00 (土日祝 ブラック X シルバー 品番 :
7334K1.VD 解放値 : 4-12
は除く)
http://www.marker.co.jp/ フォルクルスキー専用
(2010/2011 シーズン PSI モデル )
recall.html
対処方法
11 月 4 日 当製品において、 ハンドル 部品配布
< HP > 部 分 の バ ネ が 破 損 し た 場 (安全パー
合、 ごく稀に折れたバネが ツ)
飛び出す可能性がある。
http://wis.max-ltd.co.jp/
op/op_osirase_20101104.
html
品名 : 穴あけパンチ (2 穴パンチ)
2004 年 1 月~ 11 月 4 日
穴あけパン マックス㈱
品番 : DP-23 ブルー、 DP-23 ダーク 2010 年 2 月
0120-554228
< HP >
チ
09:00 ~ 18:00 (月曜日 グレー、 DP-45 ブルー
~金曜日 (祝祭日 除く))
http://www.kokuyo.co.jp/
info/20101104.html
ヘアゴム
社告等の内容
当製品において、 ハンドル 部品配布
部 分 の バ ネ が 破 損 し た 場 (安全パー
合、 ごく稀に折れたバネが ツ)
飛び出す可能性がある。
01 月 21 日 当製品において、 飾りリボン
< HP > とヘアゴムの接合部分に金
属片 (シルクピン) が混入
している商品が 1 点発見さ
れた。
回収
(返金)
01 月 12 日 当製品において、 外耳道に
<新聞> 強く押し付ける ・ 繰り返しブ
ラシを曲げ伸ばして使うな
ど、製品本来の 「使用方法」
と異なる使い方をした場合、
ブラシ付け根部が折れる可
能性がある。
回収
(返金)
09 月 17 日 当製品のハンドルを正しく取 注意喚起
< HP > り付けていない場合、 使用 (取扱説明
中にバランスを崩した時、 ハ 書に従って
正しく組み
ンドルが回転し転倒などによ
立ててくだ
り、けがをするおそれがある。 さい。)
12 月 17 日 当製品において、 本体裏側 注意喚起
(HP)
の締め付ナットが外れ、 ス
イングアームと共に落下し怪
我をした事故が発生。
2010 月 12 当製品の一部において、ヒー 回収
月 22日 ルピース内のスプリングの (無料交
(HP)
不具合により、 スプリングが 換 : ヒール
ピース)
破損し、 滑走中に適正な強
度でスキーブーツを保持でき
なくなる事象が発生。
*対象ビンディングが装着さ
れたスキーでの滑走を停止
してください。
※海外でご購入されたスキーの
場合、 上記モデル以外にも回収対象
となるモデルがあります。 お問合せ
は専用ダイヤルまでお願い致します。
・ 12.0 TC COMP EPS
ホワイト X レッド 品番 : 682 0
J1. WA 解放値 : 4-12
マーカー単品モデル
【乳幼児用品】
品名
製造事業者名等
ベビーベッ ㈱ 西松屋チェーン
0120-7-24028
ド
10:00 ~ 18:00 (祝 ・ 祭
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2009 年 8 月~ 08 月 05 日 当製品において、 フレーム 代替品交
2010 年 7 月
<新聞> の格子部が外れ、 床板が脱 換または、
型式等
ベビーベッド「インリッチ」
落する事故が発生。
日は除く)
http://www.24028.
jp/news_release/system/
pdf/00000374.pdf
36
代金返金
NITE安全の視点
【乳幼児用品 (つづき)】
品名
製造事業者名等
室内用遊具 ㈱アガツマ
型式等
1)アンパンマンブランコパーク DX
(JAN 4971404-294882)
0120-002-183
09:00 ~ 17:00 (月曜日 2)アンパンマンのブランコ (JAN 4971404- 290983)
~金曜日)
3)アンパンマンにこにこブランコ
http://www.agatsuma.
(JAN 4971404- 292857)
co.jp/
ベビーカー
玩具
ベビーベッ
ド
玩具
玩具
4)アンパンマンにこにこブランコ
たのしい音付き
(JAN 4971404-297197)
・シティスポーツ EDT ミッキーマ
㈱ 西松屋チェーン
ウス
0120-7-24028
10:00 ~ 18:00 (月~金 商品番号 6N91MKM3J
・シティスポーツ EDT ブロサッム
曜日)
商品番号 6N9 0GOP3J
http://www.24028.
jp/news_release/system/ ・シティスポーツ EDT メトロポリ
タン
pdf/00000384.pdf
商品番号 6468MTR3J
㈱タカラトミー
03-5650-1031
06-6395-1031
10:00 ~ 17:00 (祝祭日
を除く 月~金曜日)
http://www.takaratomy.
co.jp/
㈱ 西松屋チェーン
0120-7-24028
10:00 ~ 18:00 (土 ・ 日
曜日を除く)
㈱加名市
052-231-3381
マジカルポップコーン
ベビーベッド(品名ベーシック)
赤ちゃんの気になる音いっぱい!
㈱セガトイズ
ポンポンごきげんボール
0120-720-280
月曜日~金曜日 10:00
~ 17:00 土曜日 ・ 日曜
日 10:00 ~ 17:00 (平成
22 年 10/31 日まで)
月曜日~金曜日 10:00
~ 17:00 (平成 22 年
11/1 日以降 ( 土曜 ・ 日
曜 ・ 祝日、 当社指定日
を除く )
[email protected]
co.jp
http://www.segatoys.
co.jp/support/learn/
anpan/101019_anpan.
html
「アクアビーズアート」シリーズ
㈱ エポック社
029-862-5789
FAX 029-862-1180
月~金 ( 除祝祭日と弊社
特定日) 10:00 ~ 12:00、
13:00 ~ 17:00
ホームページ相談室 :
https://secure.epoch.
jp/sv/
URL http://epoch.jp/sv/
important_11.html
販売等期間
社告日
(製造時期)
1)2002 年 10
08 月 19 日
月~ 2008 年 6 <新聞>
月 2)1993 年
8 月~ 2001 年
9 月 3)2000
年 9 月~ 2004
年 5 月 4)2004
年 2 月~ 2009
年 12 月
2010 年 4 月 5 08 月 26 日
日~
< HP >
社告等の内容
対処方法
当製品を使用中に幼児が落
下し、 構成部品 (回転止め
ピン) が刺さり、 負傷すると
いう事故が発生。
無償交換
(「ネジ止め
仕様済み
「回転止め
ピン」 「支
柱板」)
当製品において、 幼児が座 無償配布
席に座っている時、 折りたた (安全カ
みストッパーの先端部で右 バー)
太腿に擦り傷を負うという事
故が発生。 *傷を負わせる
恐れのある該当箇所を覆う
カバー (安全カバー) を現
在生産しており、 使用者の
元に発送するまでに約 1 ヶ
月程度を要する見込みです。
2010 年 8 月 5 09 月 03 日 当製品を過剰に加熱すると、 注意喚起
日~
< HP > 発火、 発煙、 やけどの恐れ
があります。
09 月 24 日 当製品において、 接着不良 無償送付
< HP > によりフレームの格子部が (部品)
外れ、 床板の一方が脱落す
る事故が発生。 当製品の使
用をただちに中止し、 下記
の連絡先か、 最寄りの店舗
に連絡してください。
2010 年 6 月 17 10 月 20 日 当製品において、 交換のた
回収
日~
<新聞> めに取り外して置いていた内 (返金)
2010 年 10 月
蔵電池が破損するという事
19 日
故が発生。
購入された方は、 当製品の
使用を中止し (破損する恐
れがあるので、 電池は取り
出さないでください。)、 下記
の問合せ先まで連絡してくだ
さい。
2009 年 09 月
~
2010 年 07 月
2004 年 7 月~ 10 月 28 日 当製品において、 ビーズが 注意喚起
< HP > 幼児の耳に入ってしまった事 (ビーズを
絶対に耳
故が7件発生。
に入れない
でください。
入った場合
は、 必ず
早期に耳鼻
科の受診
をしてくださ
い。)
【繊維製品】
品名
カットソー
製造事業者名等
型式等
ブランド 「BROLLY (ブローリー)」
双日インフィニティ㈱
カットソー : ツインセット
03-3660-1900
09:30 ~ 18:00 (土・日・ 品番 : WB81-0571
祝祭日は除く)
http://www.sojitzinfinity.com/corporate/
info/2010_08/index.html
37
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
2010 年 2 月~ 08 月 03 日 当 製 品 の 一 部 に、 金 属 片 回収および
2010 年 6 月
<HP> (針) が混入している可能性 検品 (検
があることが判明。
針)
(希望者に
は返金に応
じます)
【繊維製品 (つづき)】
品名
レギンス
販売等期間
対処方法
社告日
社告等の内容
(製造時期)
㈱サンエー ・ インターナ ブランド「& BY P & D(アンドバイピー 2008 年 1 月 21 08 月 10 日 当製品において、 レギンス 回収 (無償
アンドディー)」
日~
ショナル
<HP> に折れ針が混入している可 検品)
商品名 : カットデニムレギンス
2009 年 1 月末
0120-305-221
能性がある。
10:00 ~ 18:00 (土・日・ 品番 : (1) 442-160276、
(2) 442-160279
祝日を除く)
製造事業者名等
型式等
http://www.sanei.net/
recall/100810apd.php
「MAMALABO すっきりブラ」 品番
2009 年 12 月
産前産後用 ㈱ルシアン (製造)
29 日~
㈱赤ちゃん本舗 (販売) 891 002
ブラジャー 0120-700-792
サイズ ( カップ ) B・C・D・E ( アンダー ) 2010 年 8 月 2
日
09:30 ~ 17:30 (土・日・ 70 ・ 75 ・ 80
カラー ブラウン ・ ブラック
祝日は除く)
http://www.lecien.co.jp/ 製造ロット番号 BHA015-087,
BHA022-087
news/20100811.html
ブランド : ADLIFE/ エーディライフ
2010 年 10 月
婦人用コー ㈱ワールド
商品名 : ファーフード付きダウンコー 28 日~
0120-977-917
ト
2010 年 11月 1
09:00 ~ 17:00 (平日の ト
品番 : 400-95105
日
み)
色番:026 (カーキ)、053 (ベージュ)、
http://www.
119 (黒)
world.co.jp/news/
precious/2010/1111.html
ブランド : ADLIFE/ エーディライフ
2010 年 10 月
婦人用ジャ ㈱ワールド
商品名 : 中綿リバーシブルボアジャ 28 日~
0120-977-917
ケット
2010 年 11月 4
09:00 ~ 17:00 (平日の ケット
品番 : 400-45107
日
み)
色番 : 026 (カーキ)、 074 (ピンク)、
http://wwwworldco.
119 (黒)
jp/news/
precious/2010/1111.html
商品名 : エミューロッタ さくらんぼモ 2010 年 11月
ブランシェス㈱
子供服
チーフ横編みニットベスト
18 日~
0120-339-077
2010 年 12 月
09:00 ~ 17:00( 土、 日、 品 番 : # 0410-210
26 日
祝日を除く )
https://www.
branshes.com/
news2/2010/12/1079.
php
38
08 月 25 日 当製品において、 ワイヤー 無償交換
<HP> 部 (脇部分) の縫製強度が
不足により、 まれにワイヤー
が外にとびだす可能性があ
る。
11 月 11日 当製品の一部にミシン針ま 回収
<HP> たはその破片が混入してい (返金また
は、 正常品
ることが判明。
と交換)
11 月 11日 当製品の一部にミシン針ま 回収
<HP> たはその破片が混入してい (返金また
は、
ることが判明。
正常品と交
換)
2010 月 12 当製品の一部において、 マ 商品回収
月 27 日 チ針が混入していたことが判
(HP) 明。
NITE安全の視点
数
字で見る事故情報
186
人はミスをします。今号の特集のテーマである「ヒューマンエラー」から人は逃れること
はできません。NITE では、誤った使用方法が原因で発生する事故の予防策として「取扱説
明書をよく読んで正しく使用してください」と呼びかけています。しかし、正しく使ってい
ても防げないこともあります。「つい」、「うっかり」、「そのときに限って」など「ヒューマ
ンエラー」による事故はいかに防ぐことができるのでしょうか。
「ヒューマンエラー」によ
る事故は、製品への規制や安全設計でしか防ぐことはできないのでしょうか。
標題の「186 件」は、3年間で少なくとも使用者自ら防ぐことが可能だった事故の件数で
す(2007 年度∼ 2009 年度の事故データベースより。平成 23 年4月 21 日現在)。
NITE に寄せられる事故情報には、消費者自ら容易に手入れができる製品から「清掃」を
怠ったことが原因で発生した事故が少なくありません。「186 件」は、日常的に「清掃」を行っ
ていれば防げたはずの事故を抽出したものですが、家屋の全焼などの重篤な被害も発生して
います。「ガスこんろのグリルに溜まっていた油脂に着火」、「電子レンジの庫内の汚れから
発煙」
、「鍋底が汚れていたため、こんろの温度センサーが正しく温度を検知できずに油が発
火」など、手入れさえしていれば起こらなかったと思われる事故は少なくありません。
「清掃」は「習慣」づけることができるものです。無意識のうちに一連の行為として行う
「習慣」は「ヒューマンエラー」が起こりにくいと推測されます。「清掃」でヒューマンエラー
の事故防止。ちなみに NITE も「清掃」、「清潔」等を実践する「5S」を推進しています。
39
製品の経年変化と製品安全(その 2)
—開発・設計の段階で経年変化を読み対応—
中央大学理工学部 経営システム工学科
教授
宮村 鐵夫
機能と経年変化は裏腹の関係にあります。「走る」「移る」など正の機能を実現するに
は必ずエネルギーが必要であり、エネルギーのすべてをコントロールできないことが望
ましくない事象である負の機能の原因になります。コントロールできない影響は直ぐに
現れる場合と、徐々に現れる場合があります。
このような負の機能とその影響を対象として研究している分野が信頼性工学になりま
す。具体的には、負の機能への耐性を対象とする耐久性(こわれにくさ)、経年変化に対
する点検・復元などを対象とする保全性(なおしやすさ)、そして使い方に関わる人間信
頼性(つかいやすさ)です。
故障のパターンや保全方策のあり方など信頼性工学の知見を取り入れ、経年変化へ合
理的な対応を検討して製品設計と評価を進めれば効率的かつ効果的に目的を達成するこ
とができるようになります。
経年変化と信頼性
あります。 経年変化は、 図1に示すように、 機
能を果たすために必要なエネルギーの負の出
1�
. �������������
俯瞰的な視野と多面的な思考
力 (副産物) になります。 例えば、 テレビは
(1) 機能と経年変化による故障は裏腹の関係
電気エネルギーを利用して映像信号を受け画
故障とは、 機能が低下あるいは喪失している
像を表示する正の機能を有しています。 一方、
状態であり、 この一つの要因として経年変化が
電気エネルギーの一部がジュール発熱という負
図1 機能と故障は裏腹の関係 : これらの源は同じ
40
安全研究
の出力を生み部品の温度を高めて故障に至る
不可欠です。
までの寿命を短くする (10℃温度が高くなると
(2) 品質の要素と経年変化
寿命が半減する 10℃半減則) という望ましくな
このように製品品質は、 有用性、 信頼性、
い現象があります。 したがって、 必要な正の機
安全性の3つの要素に分けて考えることができ
能を実現するためには、 必ず裏腹の関係にあ
ます。 有用性は機能やフィーリング機能であり、
る負の機能を考えることが不可欠であり、 電気
顧客要件を果たすために必要不可欠な品質の
エネルギーを利用する場合には、 抵抗のあると
要素です。 機能の経年的な側面に着目したの
ころを電気が流れればジュール発熱を想定し的
が信頼性であり、 安全性は 「故障しても安全」
確に対応する熱設計が不可欠になります。
のように合理的に予見可能な使い方について
正の機能を実現する機能設計に対して、 裏
も危険な状態に連鎖しない品質の要素になりま
腹の関係にある負の出力としての経年変化の
す。
態様を明らかにして、 適切な対応策の実施を
「顧客は購入時と使用中の2度評価」 すると
導くのが信頼性工学のミッションになります。 経
いわれるなかで、 信頼性は使用中の品質評価
年変化による故障は機能低下や喪失のみなら
と密接な関係をもっています。 信頼性の問題が
ず、 FBT などの例で説明しましたように、 改造
発生すると、 その影響は第一に製品のユーザ
や火災などの拡大損害へ影響する場合があり
である顧客におよびます。 またクレームやリコー
ます。 (正の) 機能である有用性、 故障に関わ
ルなどの事後的な処置が必要になることから、
る信頼性、 危険な状態でない安全性を総合的
つぎにはメーカが迅速かつ適切な対応をとる必
に考えて、 製品事故防止の対応を進めることが
要が生じます。
図 2 品質と安全を統合し俯瞰的な視野で製品安全を実現
41
図3 故障のパターン
このことから、 信頼性は、 有用性という品質
けトルクが不十分でゆるみガタが大きくなると
の基本要素に時間というパラメータを考えること
か、ロウ付けが不十分で基板が開放になるなど、
により、 図2のように位置づけて考えると理解し
使用してからまもなく生じることもあります。 この
やすいと思います。
ような故障は初期故障型とよばれ、 製造後に
作り手の意図した使い方に対して物理的あ
負荷をかけて潜在化している問題を顕在化させ
るいは化学的な経年変化が生じ、 製品が使え
るエージングなどによるスクリーニングが必要に
なくなるとか使いにくいなどの影響が顧客にお
なります。 故障のパターンに応じて対応策を的
よぶ問題が、 信頼性の対象になります。 一方、
確に適用するには、 (人の死亡率に対応する)
安全性は信頼性に比較すると使い方あるいは
故障率の概念が必要になります。 具体的な定
使用期間についてより広く考えた対応が求めら
義については、 本校末尾の解説 (44 ページ )
れます。 一つは故障しても影響が人や他の製
を参照してください。
品に拡大しないようにすることです。 簡単にい
故障率の経時的変化に着目して故障を類型
えば、 拡大損害が発生しないようにおとなしく
化しているのが、 故障パターンの考え方です。
故障する設計をすることです。 もう一つは、 作り
故障の発生を低減する方策を明らかにするとき
手の意図している使い方のみでなく、 意図して
に有用な概念です。 故障率の経年変化に着目
いないが合理的に予見できる使い方について
すると、減少 (非増加)、一定、増加 (非減少)
も設計および警告 ・ 表示による対応が求められ
の3つに分けることができ、 それぞれに応じて、
ます。 たとえば、 安全カバーを外して使用する
図3に示すように、 3つの故障パターンを定義
ことは意図しない使い方になりますが、 このよう
できます。
な使い方をすると作動しないようにするインター
(a) 初期故障型 … 故障率が時間とともに減
ロック機能を取り入れる設計対応など、 製品安
少していく故障のパターンで、DFR (Decreasing
全を考慮した配慮が求められます。
Failure Rate) 型ともいう
(b) 偶発故障型 … 故障率が一定で時間によ
2�. ������������������
故障率・故障のパターンと使用時におけ
り変化しない故障のパターンで、CFR (Constant
る故障対策
Failure Rate) 型ともいう
(1) 3つの故障パターン
(c) 摩耗故障型 … 故障率が時間とともに増
故障の原因は経年変化のみでなく、 締め付
加していく故障のパターンで、 IFR (Increasing
42
安全研究
Failure Rate) 型ともいう
いう耐久性とともに、 (摩耗故障型の故障パター
(2) 経年変化への使用時での対応
ンに対する) 使用や運用段階での経年変化を
摩耗故障 (IFR) 型では、 機能停止など故障
点検や検査で発見する能力および変化した状
が見える形で変化があらわれるまでに、 時間が
態を復元する修理、 さらにより故障が発生しに
重要な役割を果たします。 故障メカニズムでい
くいようにする改良保全などの性質である保全
えば、 疲労破壊は一度のストレスの作用では破
性 (直しやすさ) も重要になります。
壊しません。 しかし、 継続的にストレスが加わる
2009 年 4 月 1 日に改正施行の 「消費生活
ことで徐々に材料劣化が進んで最終的に破壊
用製品安全法」 の長期使用製品安全点検制
という形で故障が顕在化する場合になります。
度では、 「ガス瞬間湯沸器」 など長期にわたり
故障に至る前に局所的な変化を発見して変
使用される据え付け型の9品目 ( 特定保守製
化が起きている部位を取替などで復元できれ
品 ) を対象として、 設計標準使用期間の本体
ば、 変化による連鎖事象の発生や影響を緩和
表示、 点検の通知、 点検の応諾義務化等が
できます。 変化や変化に相関のある代用特性
規定されています。 経年変化のリスクについて
を計測する方法を活用することで、 図 4に示す
適切に対処するために、 所有者は点検期間に
ように、 故障を未然に防ぐこともできます。
点検を行う等保守に努める必要がある 「点検実
施の責務」、 製造・輸入事業者に対して点検期
3�
. ��������
保全性と保全方策
間中に点検要請を受けたときの点検実施など
(1) 保全性への配慮と重視
「点検実施の義務付け及び点検実施体制整備
耐久消費財や生産設備のように長期間にわ
等」 を義務付けています。 保全性の考え方を、
たり使用される製品の信頼性は、 壊れにくいと
製品安全確保の重要な柱として位置づけてい
図4 摩耗故障型の使用時における故障対策
図5 保全方策の分類
43
ることになります。
① 信頼度
(2) 保全方策の体系
確率論では、 故障までの時間のように事前
故障への対応としての保全方策は、 図5に
には確定値を分からないけれども、 ある値より
示すように、 予防保全と事後保全の2つに分け
小さいあるいは大きくなる確率は知ることができ
ることができます。 故障により重要な機能の喪
る変数のことを確率変数とよんでいます。 故障
失につながり、 これがより大きな損害発生や安
までの時間を確率変数 T で示すと、 時間 t に
全性の問題に連鎖して影響する場合には、 故
おける信頼度 R(t) は T が t より大きい値をとる
障発生の兆候を発見するための接近性や故障
確率として
診断など保全性設計の活動が重視されなけれ
ばなりません。
と定義できます。 この確率を信頼度といいます。
予防保全は、 時間の情報に基づいて故障前
F(t)=1- R(t) は不信頼度で時間 t までに故障
に部品交換を行う時間計画保全と経年変化の
する確率、 f(t)= dR (t)/ dt を密度関数といい、
状態により判断する状態監視保全の2つに分類
f(t) Δt が微少時間内 (t, t+Δt] で故障する確
できます。 時間計画保全は、 実際の使用や稼
率になります。
働時間に基づく経時保全と暦時間に基づく定
② 故障率
期保全があります。 状態監視保全は、 監視対
一定時間内の故障回数の多少に着目して耐
象を動かしたままか止めて点検 ・ 検査するかに
久性を評価する尺度は、 単位時間あたりの故
より、 それぞれモニタリング保全とオンコンディ
障確率を意味する故障率が基本となる。 故障
ション保全に分かれます。
率の数学的な定義は、 時間 t で動いている条
故障発生後に修理して使用可能な状態に復
件の下で Δt 後の時間 t+Δt までに故障する条
元するのが事後保全です。 これは、 予防保全
件付き確率
対象について事後保全を実施する緊急保全と
それ以外の通常事後保全に分けることができま
を考えて、 これを単位時間当たりに置き換えた
す。
ものです。 したがって、時間 t における (瞬間)
故障率λ (t) は、 <参考文献>
1) 宮村鐵夫、 真壁肇 (1994) : “製品責任の事例解析
基づく製品責任予防のための品質保証課題に関する研
究”、 「品質」、 vol. 24、 no.3、 pp.91-103.
2) 宮村鐵夫、 真壁肇 (1994) : “製品責任における製
品欠陥の未然防止に関する研究”、 「品質」、 vol. 24、
となります。
no.4、 pp.59-72.
故障率の定義式を見ると難しいように思いま
すが、 人の場合についていえば死亡率に相当
【信頼度と故障率の定義の説明】
時間をパラメータとして経年変化について定
します。 死亡率の情報が生命保険の料率設定
量的に評価し、 合理的に対応策の検討を進め
の基礎データとなりますように、 故障率の情報
るときに有効な信頼度と故障率の定義について
は信頼度を高める方策を検討するときに大切に
以下で説明します。
なります。
44
安全研究
平成 20 年告示中学校学習指導要領 ( 技術・家庭編 ) と
その解説における製品安全に関する記述分析
茨城大学 教育学部
教授
山本 紀久子
平成 20 年告示中学校学習指導要領(技術・家庭編)とその解説における製品安全に関
する記述調査と分析結果から、今後の製品の消費者安全教育の課題について考えます。
近年、 社会の国際化や規制緩和の進展、
中学校では、 平成 24 年4月から平成 20 年告
高度情報化を背景に、 消費者を取り巻く社会 ・
示学習指導要領に基づく教科書を使用します。
経済情勢の変化は大きく、 製品事故の多発な
そこで、 本稿では、 平成 20 年文部科学省
ど、 その内容も多様化 ・ 複雑化しています。
告示中学校学習指導要領及び解説 技術 ・ 家
平成 20 年 1 月の中央教育審議会答申では、
庭編における製品安全に関する記述分析から、
中学校技術 ・ 家庭科改善の基本方針の1つに、
中学校技術 ・ 家庭科における製品の消費者安
「製品の安全性に関するトラブルの増加に対応
全教育を展開していく場合の課題を明らかにす
し、 安全かつ適切に技術を活用する能力の育
ることにします。 成を目指す指導の充実」 とともに、 改善の具
体的事項として、 「技術を評価 ・ 活用できる能
1�. 研究方法
����
力などの育成を重視する視点から、 安全 ・ リス
資料は、 中学校学習指導要領2)の第8節 技
クの問題や技術と社会 ・ 環境との関係の理解」
術 ・ 家庭 (平成 20 年3月 27 日 文部科学省
が示されました。 消費者が安全に関する幅広
告示第 27 号) とその解説1) 技術 ・ 家庭編 (平
い情報を得て、 学ぶ機会を創出することは、 安
成 20 年9月 25 日 文部科学省) です。 全を確保するための環境整備として重要であ
分析方法は、 中学校学習指導要領の第8節
り、 技術 ・ 家庭科は、 実践的 ・ 体験的な活動」
技術 ・ 家庭とその解説から製品安全に関する
を特徴としており、 実習 ・ 実験等の具体的操
記述を抽出し、 書写する方法をとりました。 抽
作を伴う活動を通した製品安全学習が期待され
出する記述内容は、 生徒の行為が、 直接的 ・
ます。
間接的に生徒への危険 ・ 危害等の被害につな
学習指導要領は、 学校教育法施行規則の
がる製品事故を防止するための記述及び安全
規定を根拠に法的拘束力があるのに対し、 学
に関する記述で製品安全を含むと判断できるも
習指導要領解説は、 教科用図書検定規則など
のに限定し、 分析しました。
には規定はなく拘束力はないが、 技術 ・ 家庭
まとめるにあたっては、 分かりにくい場合、
1)
編のまえがき には、 『大綱的な基準である学
内容構成の大項目≪ ≫、 中項目< >、 小
習指導要領の記述の意味や解釈などについて
項目 [ ] とし、 ア ・・・・等の内容を表記する場
詳細に説明するために、 文部科学省が作成し
合、『中学校学習指導要領解説 技術・家庭編』
たものであり、 中学校学習指導要領第2章第8
の 3 技術 ・ 家庭科改訂の要点 (2) 内容の技
節 「技術 ・ 家庭」 についてその改訂の趣旨や
術分野 (9頁)、 家庭分野 (10 頁) の新 (平
内容を解説している。』 の記述がみられます。
成 20 年中学校学習指導要領の内容項目) の
45
安全研究だより
表における文言を用いました。
D 情報に関する技術≫中、 ≪ A ≫の (2)[ イ 工具や機器の安全な使用 ] と≪ B ≫の (1)[ イ
2.中学校家庭学習指導要領 第8節 技術・
機器の保守点検と事故防止 ]、 (2)[ イ エネル
家庭における製品安全に関する記述内容
ギー変換に関する技術を利用した製作品の点
表1に、 中学校学習指導要領 第2章 第8節
検 ] の 3 事項に、 内容の取扱いでは、 [ ≪ B
技術 ・ 家庭における製品安全に関する記述を
≫の ( 1) のイについては、 漏電 ・ 感電等につ
示します。 技術 ・ 家庭科の全体目標である目
いても扱う ] の記述がみられました。
標及び各分野の目標には、 製品安全に関する
家庭分野の内容では、4つの内容≪ A 家族・
記述は、 みられませんでした。
家庭と子どもの成長≫≪ B 食生活と自立≫≪
技術分野の内容では、 4つの内容≪ A 材料
C 衣生活 ・ 住生活と自立≫≪ D 身近な消費生
と加工に関する技術≫≪ B エネルギー変換に
活と環境≫中、 ≪ B ≫の (3)[ ア 安全に留意し
関する技術≫≪ C 生物育成に関する技術≫≪
た調理器具等の適切な管理 ] と≪ C ≫の (2)[ イ
表1 中学校学習指導要領 第2章 第8節 技術・家庭における製品安全に関する記述 ( 一部抜粋)
第1 目標 生活に必要な基本的 ・ 基礎的な知識及び技術の習得を通して、 生活と技術とのかかわりについて
理解を深め、 進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度を育てる。
第2 各分野の目標及び内容
1 技術分野の目標 1 家庭分野の目標 ものづくりなどの実践的 ・ 体験的な学習活動を通し
衣食住などに関する実践的 ・ 体験的な学習活動を
て、 材料と加工、 エネルギー交換、 生物育成及び
通して、 生活の自立に必要な基礎的 ・ 基本的な知
情報に関する基礎的 ・ 基本的な知識及び技術を習
識及び技術を習得するとともに、 家庭の機能につい
得するとともに、 技術と社会や環境とのかかわりに
て理解を深め、 これからの生活を展望して、 課題を
ついて理解を深め、 技術を適切に評価し活用する
もって生活をよりよくしようとする能力と態度を育て
能力を育てる。
る。
2 内容
2 内容
A 材料と加工に関する技術
B 食生活と自立
(2) 材料と加工法
(3) 日常食の調理と地域の食文化
イ 材料に適した加工法を知り、 工具や機器を安全
ア 基礎的な日常食の調理ができること。 また、 安
に使用できること。
全と衛生に留意し、 食品や調理用具等の適切
B エネルギー変換に関する技術
(1) エネルギー変換機器の仕組みと保守点検
な管理ができること。
イ 機器の基本的な仕組みを知り、 保守点検と事
(2) 住居の機能と住まい方
故防止ができること。
イ 家族の安全を考えた室内環境の整え方を知り、
(2) エネルギー変換に関する技術を利用した製作品
快適な住まい方を工夫できること。
C 衣生活 ・ 住生活と自立
の設計・製品
イ 製作品の組み立て ・ 調整や電気回路の配線 ・
点検ができること。
3 内容の取扱い
(2) 内容の 「B」 の (1) のイについては、 漏電 ・ 感
電等についても扱うものとする。 第3 指導計画の作成と内容の取扱い
3 実習の指導に当たっては、 施設 ・ 設備の安全管理に配慮し、 学習環境を整備するとともに、 火気、 用具、
材料などの取扱いに注意して事故防止の指導を徹底し、 安全と衛生に十分留意するものとする。
備考 : 第2の2と第3は、 製品安全に関する記述のみとしました。 アンダーラインは製品安全に関する記述。
46
安全研究
安全な室内環境の整え方 ・ 快適な住まい方の
作品の設計 ・ 製作>の [ ウ 部品加工、 組立て
工夫 ] の2事項にみられましたが、 内容の取扱
及び仕上げ] では、 製作図を基にして、 材料
いにはありませんでした。
取り、 部品加工、 組立て ・ 接合、 仕上げにつ
第3 指導計画の作成と内容の取扱いで
いて記述しています。 具体的には、 「加工機器
は、 ≪1指導計画の作成≫≪2各分野の内容
を用いた場合の加工材料の固定方法、 始動時
の取扱い≫≪3実習の指導≫≪4各分野の指
及び運転中の注意事項、 ジグなどを使用した
導≫の4事項中、 ≪3≫に、 技術 ・ 家庭科の
安全な使い方」 「刃物などの工具や機器の使
施設・設備の安全管理への配慮、 火気、 用具、
用前の点検 ・ 調整や使用後の手入れ、 誤使
材料などの取扱いに注意した事故防止指導の
用の場合は身体を傷つける恐れがあることから、
徹底、 安全への留意の記述がみられました。
刃物などを不用意に持ち歩かないこと」 など、
このように中学校学習指導要領においては、
製作品の製作過程での安全への配慮事項を記
製品安全に関する具体的品目の記述はありま
述しています。 内容の取扱いでは、 これらの
せんでした。
内容の学習において、 経済性だけでなく、 使
用者の安全を意識した設計 ・ 製作 (ものづくり)
3�.������������������
中学校学習指導要領解説
������������������
技術・家庭編
の配慮について記述がみられます。
における製品安全に関する記述
≪B エネルギー変換に関する技術≫の <
1)技術分野の内容における製品安全に関
(1) エネルギー変換機器の仕組みと保守点検>
する記述
[イ 機器の基本的な仕組み、 保守点検と事故
技術分野の内容では、 4つの内容の中で、
防止] では、 「電気機器製品の定格表示や安
学習指導要領にあった≪ A 材料と加工に関す
全表示の意味及び許容電流の遵守、 適切な使
る技術≫≪ B エネルギー変換に関する技術≫
用方法」 「屋内配線の漏電 ・ 感電 ・ 過熱及び
の2項目に、 記述がみられます。
短絡による事故防止」 を示し、 「機器の安全で
≪A材料と加工に関する技術≫の< (2) 材
正しい使用方法の厳守や保守点検の必要性を
料と加工法> [ イ 材料に適した加工法と、 工
実験や観察から科学的根拠に基づき指導する
具や機器の安全な使用 ] では、 材料と加工に
こと」 の記述がみられます。 学習例として、 屋
関する基礎的 ・ 基本的な知識及び技術につい
内配線では、 電流制限器や漏電遮断器の働
て記述しています。 具体的には、 「工具や機器
きから電気機器を安全に利用する仕組みの理
の手入れや調節の必要性を理解 ・ 安全に使用
解。 電気機器事故例や事故防止装置調査で
できること」 「工具や機器に適した材料の固定
は、 漏電による機器の損傷や感電等の事故防
方法や安全な操作方法の知識」 「機械加工は
止、 機器性能の維持 ・ 継続するための手入れ
手加工に比べ、 加工精度 ・ 作業能率は高い
や点検の必要性の理解を挙げています。 さら
が、 誤操作の危険性があることや安全作業の
に、 実験や観察での配慮事項として、 機器や
進め方の知識」 と、 工具や機器を安全に使用
電気機器の保守点検の範囲 (取扱説明書等
するための具体的指導内容を詳細に挙げてい
で製造者が認める範囲での実施、 回路計等に
ます。 さらに、 「機器を使用させる際には、 取
よる簡単な点検と電源コードやヒューズなどの交
扱説明書等に基づき指導する」 の記述がみら
換可能な部品の取り替え等に限定し、 感電事
れます。
故や火災の防止) の記述がみられました。
< (3) 材料と加工に関する技術を利用した製
< (2) エネルギー変換に関する技術を利用し
47
安全研究だより
た製作品の設計 ・ 製作>の [ イ製作品の組立
び道具を製作する際には、 安全への配慮 ・ 計
て ・ 調整や電気回路の配線 ・ 点検 ] では、 製
画立案」 を挙げ、 遊び道具製作時の安全へ
作品が不具合な場合は、 「工程毎の点検の工
の配慮を特記しています。 <ウ 幼児と触れ合
夫とともにその原因を生徒自身で解決させるこ
う、 かかわり方の工夫>では、 「幼児との触れ
と」 を。 製作品の機械的な部分の組立て ・ 調
合いの効果的実施の工夫とともに、 事前打ち
整では、 「組立ての作業手順、 部品の点検と
合わせを十分行い、 幼児及び生徒の安全に
異常の原因追求、 目的の働きや動作をしない
配慮する」 とありますが、 製作品と幼児の安全
場合の原因解決」。 製作品の電気的な部品の
に直接関連した記述はみられませんでした。 組立て ・ 調整を行う場合では、 「ペンチ、 ニッ
≪B 食生活と自立≫は、 < (1) 中学生の
パ、 ねじ回し、 はんだごてなどの工具を用いて、
食生活と栄養>< (2) 日常食の献立と食品の
スイッチや各機器の接点と適切な接続と配線段
選び方>< (3) 日常食の調理と地域の食文化
階ごとに回路計等による点検、 製作品の製作
>の3項目から構成され、 < (3) >の [ ア 基礎
及び使用時の火傷、 感電事故や火災などの防
的な日常食の調理、 食品や調理用具等の適切
止、 定期的点検の実施」 を示しています。 ここ
な管理 ] に記述がみられます。 調理操作の切り
では、 製作品の工程段階ごとの点検だけでな
方では、 「安全な包丁の使い方を知り、 ・・・・適
く、 日常点検は生徒自身でするという態度の育
切に切ることができる」、 加熱調理では、 「火加
成とともに、 家庭での製作品の使用を想定した
減の調節に重点を置き、 加熱器具の適切な操
学習内容と窺われました。 内容の取扱いでは、
作による調理」 とありますが、 加熱器具の具体
学習例に使用者の安全に配慮した設計 ・ 製作
的品目名はみられません。 調理用具では、 「調
がみられます。
理実習に用いる用具を中心に正しい使い方を
2)家庭分野の内容における製品安全に関
知り、 安全に取り扱う」 「包丁などの刃物の安
する記述
全な取扱い」、 調理用熱源では、 「主に電気と
家庭分野の内容は、 ≪A家族 ・ 家庭と子ど
ガスの特徴を知り、 電気やガス用の器具を効率
もの成長≫≪B食生活と自立≫≪C衣生活 ・
よく安全に取り扱う」、使用後の後始末では、「ガ
住生活の自立≫≪D身近な消費生活と環境≫
スの元栓の閉め忘れや電源の切り忘れ」、 調理
の4つの内容から構成され、 製品安全に関する
実習に際しては、 「安全と衛生に留意した調理
記述は、 ≪D≫には、 みられません。
ができるようにする」 と、 調理用具 ・ 加熱器具
≪A 家族・家庭と子どもの成長≫は、 <
の安全な使い方などの留意点を、 生徒の行動
(1) 自分の成長と家族>< (2) 家庭と家族関係
目標形式で記述されています。
>< (3) 幼児の生活と家族>の3項目から構成
≪C 衣生活・住生活と自立≫は、 < (1)
され、< (1) >には、ありません。 < (2) >の [ ア
衣服の選択と手入れ>< (2) 住居の機能と住
家庭や家族の基本的な機能、 家庭生活と地域
まい方>< (3) 衣生活、 住生活などの生活の
とのかかわり ] では、 「家庭は家族の生活の場
工夫>の3項目の構成で、 < (1) >には、 記
であり、 衣食住や安全、 保護、 愛情などの基
述はみられません。 < (2) >の [イ 安全な室
本的な要求を充足」 と、 家庭での安全に関す
内環境の整え方、 快適な住まい方の工夫] で
る記述がみられます。 < (3) >の [ イ 幼児の
は、 住まい方の安全性の視点から、 「災害への
観察や遊び道具の製作、 幼児の遊びの意義 ]
備えや事故の防ぎ方などの安全管理の方法の
では、 「安全な遊び道具と遊び環境では、 遊
理解 ・ 安全な住まい方の工夫」 と 「室内空気
48
安全研究
汚染の健康への影響 ・ 室内空気の清浄保持
分野の内容≪ (2) 私たちの経済≫<イ国民の
の室内の空気調節、 快適な室内環境を整える
生活と政府の役割>に [消費者の保護] の語
ための工夫」 を挙げています。 「家族が安全で
がみられ、 解説3)では、 [消費者の自立の支援
快適な生活を送れるように、 家庭内事故などの
なども含めた消費者行の理解] の記述がみら
写真や住空間の図などから危険な箇所を点検 ・
れます。 [イ販売方法の特徴、 物資 ・ サービス
検討するなどの例をあげていますが、 具体的
の選択、 購入及び活用] では、 「品質表示や
品目 j 例の記述はみまれませんでした。 内容
マークなどの表示の意味を知り、 選択、 購入の
の取扱いでは、 「室内の空気調整については、
際に適切に活用できる」 とあり、 製品を安全に
化学物質、 一酸化炭素、 か浴び、 ダニなどに
使うための注意 ・ 警告マーク例は、 扱い可能
よる室内空気の汚染などから、 室内の安全管
な記述になっています。
理としては、 災害への備えや事故の防ぎ方など
(3)指導計画の作成と内容の取扱い の安全に重点を置いた室内環境の整え方」 と
第3章 指導計画の作成と内容の取扱い
して、 小学校の暑さ ・ 寒さ、 通風 ・ 換気及び
は、 4項目構成で、 ≪3実習の指導≫の2事項
採光に重点を置いた小学校との違いを明記し
< (1) 安全管理について>< (2) 安全指導に
ています。
ついて>に製品安全に関する記述がみられま
< (3) > [ア 布を用いた物の製作、 生活を
す。
豊かにするための工夫] のミシンについては、
≪3実習の指導≫では、 技術 ・ 家庭科の立
「使用前の点検、 使用後の手入れとしまい方、
場で配慮事項等を挙げ、 冒頭に 「機器類、 刃
簡単な調整方法」。 ミシン操作については、「姿
物類、 引火性液体、 電気、 ガス、 火気などを
勢や動作が作業の正確さや能率に関係するこ
取り扱って実習するため、 安全の保持に十分
と、 作業環境の整備が安全に影響すること」。
留意して学習指導を行う必要性や機器類を扱う
アイロンの取扱いでは、 「火傷などに留意し、
際の取扱説明書等に基づく適切な使用方法の
使用中、 使用後の安全指導の徹底を図る」 と、
遵守など、 事故防止に万全の注意を払うととも
品目名を示し、 製品安全に関する記述がみら
に、 以下の点に留意する必要がある」 とありま
れます。
す。 平成 10 年の解説書4) では、 技術分野の
≪D 身近な消費生活と環境≫は、 < (1)
実習における事故防止のための通知5)がみられ
家庭生活と消費>< (2) 家庭生活と環境>の2
ますが、 代わりに 「取扱説明書等」 という形で
項目から構成され、 < (2) >にはみられません。
示しています。
< (1) >の [ア 消費者の基本的な権利と責任]
< (1) 安全管理について>は、 [①実習室
では、 「消費者基本法の趣旨の理解」 を挙げ、
等の環境の整備と管理] と [②材料や用具の
安全が確保される権利の知識 ・ 理解の学習が
管理] の2事項がみられます。 ①では、 「実習
可能な記述になっています。 「消費者トラブル
室の採光、 通風、 換気」 「作業動線を考慮し
についてロールプレイングすること、 消費者セ
た設備整備」 「加工機器の周辺には安全域の
ンターの見学など」 の学習活動例を挙げていま
設置」 「機器類の定期的な点検及び学習前の
すが、 製品事故を各種相談機関に申し出たり、
点検 ・ 保持」 「露出しているガス管の点検や液
サイトで通報したりできるなどについては言及し
化石油ガスの管理場所の定期的点検」、 ②で
ていません。
は、 「用具の手入れ」 「火気、 包丁の安全」 な
家庭科以外の他教科では、 社会科公民的
どを挙げ、 安全管理の徹底を指導者に求めて
49
安全研究だより
います。
のみ行われるように留意する必要がありま
< (2) 安全指導について>では、 [①実習室
す。
の使用等 ] [②学習時の服装] の2事項がみ
4) 消費生活安全法、 製造物責任法、 JIS 規
られます。 ①では、 「各学校の実態に即して実
格等のもとに製品が生産されていますが、
習室の使用規定や機器類の安全規則を定め、
規格化 ・ 基準化するだけでは解決できな
具体的に事故の発生原因や防止対策の予想、
い 「コンロの誤使用」 「経年劣化」 等があ
防止対策や緊急時の対応」、 ②では、 「活動
ります。 製品事故防止の視点からは、 製品
しやすい服装」 「作業内容に応じて保護眼鏡、
の取扱説明書からの使用方法の確認、 製
マスク、 手袋などの適切な保護具の装着」 をあ
品劣化や社告 ・ リコール例等の知識 ・ 理
げ、 安全指導の徹底を記述しています。 解の場の確保が重要となります。 それには、
生徒の自作による工具や機器の取扱説明
4.まとめ
書の作成、 コンロの元栓等の安全チェック
中学校学習指導要領及び解説 技術 ・ 家庭
欄を設けたレシピの作成、 製作品の手順書
編における製品安全に関する記述調査と分析
の作成等、安全・安心に視点をあてた技術・
の結果、 以下の知見を得ました。
家庭科教室での学習活動が望まれます。
1) 中学校学習指導要領の技術 ・ 家庭科の目
標には、 製品安全に関する記述はありませ
本研究は、 平成 22 年度科学研究費助成金
ん。 技術分野の内容では、 [ 工具や器具
基盤研究 (C 一般 )「 消費生活用製品の安全 ・
を安全に使用 ][ 機器の保守点検と事故防
安心に視点をあてた消費者安全教育」 の一部
止 ][ 製品の点検 ]、内容の取扱いの [ 漏電・
です。 感電等の扱い ] に、 家庭分野の内容では、
<注>
[ 調理用具等の適切な管理 ][ 家族の安全
1) 文部科学省 『中学校学習指導要領解説技術 ・ 家庭
編』 , 教育図書株式会社 ,(2008).
を考えた室内環境の整え方、 快適な住ま
2) 文 部 科 学 省 『 中 学 校 学 習 指 導 要 領 』 , 東 山 書
い方の工夫 ] にみられました。 技術 ・ 家庭
房 ,p.98-104,(2008).
科においては、 製品の安全な使用 ・ 点検 ・
3) 文部科学省 『中学校学習指導要領解説社会編』 ,
管理だけでなく、製作品の設計・製作工程・
日本文教出版株式会社 ,p.107,(2008).
使用管理を含めて、 製品の安全学習と捉
4) 文 部 省 『 中 学 校 学 習 指 導 要 領 ( 平 成 10 年 12
えていることが窺えました。
月 ) 解 説 - 技 術 ・ 家 庭 編 -』 , 東 京 書 籍 株 式 会
2) 解説の製品安全に関する記述については、
社 ,p.86,(1998).
小学校での学習内容との違いを明記したも
文部省初等中等教育局長 『中学校技術 ・ 家庭科に
のが多く、 また、 製作品の設計 ・ 製作工
5) おける工作機械等の使用による事故の防止について
( 通知 )』 ( 文初職第 126 号 ),(1968).
程に即した学習例では、 製品安全に関連
した詳細な記述が認められました。
3) 指導者として、 事故防止に万全の注意を
払うためにも、 製品の取扱説明書等に基
づいた使用方法の遵守とともに、 製品の保
守 ・ 点検については、 取扱説明書等に記
載されている製造者が認める範囲において
50
安全研究
社会全体でのリスク情報共有化に向けての試案
ACAP 研究所
主任研究員
渡邉 健二
NITE、消費者庁などにより製品事故を含めたリスク情報の公表は近年になり急速に整
備が進んできています。しかし様々な事故情報を整理すると、その情報が十分に浸透し
ているとは限らないと見受けられます。そこで事業者の製品安全チェック体制を含めて、
事故情報の共有化への試案を提言します。
不祥事などの情報も集めてきました。 その後、
はじめに
2007 年4月に社団法人 消費者関連専門家会
1989 年に勤務先で、 当時国内で立法化の
議 (ACAP) が ACAP 研究所を設立したのを
機運が盛り上がってきた製造物責任問題の担
契機に主任研究員となり、 事故 ・ 不祥事情報、
当を命じられ、 その後 1995 年の製造物責任
製品安全やCSR、 消費者問題関連情報の収
法 (PL 法 ) 施行以降、 主に製品による事故情
集と会員への配信を行っています。
報の収集 ・ 蓄積 ・ 管理を始めました。 更に製
このため、 ACAP 研究所には過去約 15 年間
品事故だけではなく、 重大な工事ミスや企業
の製品等の事故情報が蓄積されています。 本
稿ではこれらの情報をもとに事故予防の方策に
表1 繰り返される事故事例
ついて考察していきます。
ジェットコースターなどの遊園地遊具機での死亡 ・ 負傷事故
児童公園のブランコなどの遊具の劣化を主因とした負傷事故
繰り返される類似の事故
食品が気管に入ったための主に幼児や高齢者の窒息事故
介護ベッドやベビーベッドによる窒息事故
過去の事故の情報を概観すると、 類似の事
ベビーカーの指などの挟み事故
故が繰り返されていることに気付かされます。 そ
アロマキャンドル (芳香ろうそく) による火災
カセットコンロに鉄板を載せたためボンベが過熱し破裂する事故
の主な事故事例をランダムにまとめたものが表
幼児の誤飲 ・ 耳に入る等の事故 (タバコ、 ボタン電池、 ビーズ等)
1 です。
レンジ加熱式湯たんぽの過加熱によるやけどや機器破損
表1以外にも様々な製品で多くの事故が起
自動車のパワーウィンドーに挟まれ意識不明 ・ 骨折 ・ 指切断
こっているため、 行政も法令の改正、 通達、 マ
ガス風呂釜 ・ 瞬間湯沸かし器などガス機器による CO 中毒死
スコミを通じての注意喚起などの努力を続けて
パソコン用のリチウムイオン電池の発火事故
いますが事故の減少には至っていません。
経年劣化したテレビ、 冷蔵庫、 扇風機などによる火災
事故 (特に大事故) は多くの要因が重なって
未改修のキッチン用電気コンロで火災
起こるといわれていますが、 そこには必ず 「人
IH 調理器によるてんぷら油の発火
間の失敗」 (ヒューマンエラー) が含まれてい
石油ストーブへの給油時の油漏れで火災
電動車いすによる搭乗者および歩行者の事故
ます。 ヒューマンエラーには 「人の集合体であ
簡易ガスライターによる児童の火遊びでの火災 ・ 死亡事故
る組織としての失敗」 も含めるべきでしょう。 大
51
手金融機関の合併にともなうシステム統合での
スクに対する意識の低下につながっていると推
決済機能停止事故や JR 東日本の中央線高架
測されます。 消費期限表示などがなかった時
工事後の運転再開の大幅遅れ事故などは、 技
代には、 人は臭いと食感で自らが決めていまし
術的なミスや事前のシミュレーション不足も含め
たが、 現代ではその判断能力が下がっている
た 「組織としての失敗」 の事例と考えられます。
ように感じられます。 製品事故防止も含め、 生
製品事故も、 事業者側の設計ミス、 製造ミス、
活全般でのリスク検知能力の向上への消費者
表示 ・ 警告のミスや消費者側の不注意や誤使
自身の努力も必要と考えます。
用などが複合的な要因となって起こります。 次
項からはそれぞれの立場からヒューマンエラー
今後の課題
を減らす方策を考えます。
近年では NITE や消費者庁が、 ホームペー
事業者側の責務
ジやマスコミ発表を通じて早期に製品のリスク情
報を公表する体制が整ってきています。また「子
製品事故を防止するには製品の設計 ・ 製
供の危険防止」 や 「医療現場のヒヤリ ・ ハット
造 ・ 販売を行う事業者の責任がなによりも重大
事例」 など様々なケースのデータベースも整備
です。
され閲覧できるなど、 ヒューマンエラーを含め
しかし組織として製品の開発から発売に至るま
た事故情報に接する機会も整備されてきていま
でには、 事業者内部で多くの部門が携わるた
す。
め、 部門の間にエアポケットができ、 見落とし
しかし、 先に述べたように類似の事故が繰り
てしまい、 それが製品の欠陥に結びつく事例も
返し発生しているのを見ると、 これらの情報が
起こります。
消費者に十分浸透しているとは思われません。
既に実施されている事業者も多いと思います
若者の新聞離れ、高齢者の方の中にはインター
が、 製品 (特に新製品) を市場に出す前に
ネット情報にアクセスできない方が多いなどの
は社内の関連部門で共通のリスクチェック表を
諸事情を考慮すると、 事業者、 消費者、 行政、
使い個別にチェックすることが望ましいと考えま
マスコミなどが協力し、 社会全体でのリスク情報
す。
の共有化を進める方策を検討する必要があると
思われます。
消費者も自助努力を
例えば基金を設け、 5月の 「消費者月間」
に地方自治体の広報誌に 「暮らしの安心 ・ 安
上記の製品リスクチェックの視点は、 消費者
全特集」 などを折り込むことなども、 リスク情報
自身が誤使用による事故から身を守ることにも
の浸透のための一つの方策と思われます。
役立つと考えられます。 例えば IH 調理器の天
ぷら油火災や加熱式湯たんぽの事故などは、
初めて使う製品なので取り扱い説明書の注意 ・
警告表示に目を通せば防げたものと思われま
す。
また核家族化の進展などで、 いわゆる 「生
活の知恵」 の伝承が途絶えたことも消費者のリ
52
安全研究
表2 製品のリスクチェック表 (試案)
チェックすべき項目
備 考
・ その製品は今まで市場に無かった製品ですか?
市場に無い製品は消費者も不慣れで、 未知の危険性が
潜在する可能性が高い
・ 自社で初めて発売する製品ですか?
従来の社内のリスクチェックが働かない可能性がある
・ 化学的、 物理的な作用をともなう製品ですか?
化学的、 物理的な作用をともなう製品を、 そのような製品
に 「不慣れ」 な事業者が出す場合には特に注意 (景品
などの事故 ・ 回収が意外に多い)
熱を出す製品か?
火気を使う製品か?
高圧がかかる製品か?
引火性のある製品か?
「挟む」 など大きな力がかかるか?
介護ベッド、 ベビーカーなど 「挟む」 部分のある製品は
要注意
電気や電池を使う製品か?
・ 消費者の実際の使用方法や、 使用場面、
ついやってしまう誤使用を想定しましたか?
目に入るとどうなるか?
目に当たるとどうなるか?
大量に吸い込むとどうなるか?
誤飲すると有害か?
誤飲すると窒息の可能性があるか?
高温の所に置かれるとどうなるか?
廃棄する場合に問題はないか?
製品の目的外使用を全て検討したか?
(明白な誤使用は除く)
その製品である程度予測される誤使用による事故は事業
者側の責任
・ その製品の使用によって 「予測される危険性」 は
すべて列挙が済みましたか?
PL リスクは 「事故の発生頻度」 × 「発生する損害の程度」
で測られる
発生頻度が低くても、 損害が 「死亡」 や 「火災」 など重
・ 「予測される危険性」 の損害の程度とその発生頻度 大な場合にはリスクは非常に高くなる
を見積もりましたか?
・ その危険性は 「設計」 では防御できませんか?
より安全な設計の類似製品が既に市場にありません
か?
・ その危険性と発生頻度は社会的に許容される範囲
ですか?
その製品の有用性も考慮して判断
・ 製品の 「注意 ・ 警告表示」 について事故防止の
視点から見て
「注意 ・ 警告表示」 が不十分だと 「表示上の欠陥」 とさ
れる可能性が高まる
自社の従来品と比較して、 同じ程度か、
それ以上に優れていますか?
他社の同種製品と比較して、 同じ程度か、
それ以上に優れていますか?
・ 開発、 生産体制等で 「変化」 がありましたか?
組織の変更
担当者の交代
製造方法の変更
製造工場の変更、 OEM 先の変更 等
経験則でも、何か 「変化」 があったときに 「事故」 や 「失
敗」 が起こりやすい (牛乳の大量食中毒事故も原料工
場の 「停電」 という 「変化」 が原因)
53
事故情報収集制度とNITE
◎暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 (NITE) は、 経済産業省の製品安全行政の一環として、
暮らしの中で使用する製品で起こった事故の情報を集めています。 平成 19 年5月改正消安法が施行
され、 重大製品事故の発生を知った製造 ・ 輸入事業者は、 国へ事故の情報を報告することが義務づ
けられました。 この消安法に基づいて国へ報告される重大製品事故以外の事故は NITE で収集して
います。 なお、 最新の受付情報は、 毎週公表しています。
NITE は、 昭和 49 年 10 月から事故情報を収集しています。
◎集めた事故情報を調査し、 その結果を公表して製品事故の未然 ・ 再発防止
に役立てています。 (被害者救済のための調査等は行っておりません)
NITE は、 集めた事故情報のすべての事故についての内容を調査 ・ 分析し、 必要な場合には原因
究明のためのテスト等を実施しています。 調査結果は、 学識経験者や消費者代表等により構成され
る事故動向等解析専門委員会による審議 ・ 評価を経た上で、 事故原因や事業者の再発防止措置を
含め、 定期的に公表しています。
また、国へ報告された重大製品事故のうち、安全性に関する技術上の調査が必要なものについては、
経済産業省の指示により、 NITE が調査を行っています。
◎必要な場合、 経済産業省から行政上の措置が講じられます。
集めた事故情報や調査・分析状況は、 随時、 経済産業省及び消費者庁に報告し、 必要な場合には、
経済産業省から事業者や事業者団体に対して行政上の措置が講じられます。
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原因調査
市場モニタ リ ン グテ スト 、事故原因究明手法を 開発
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54
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ࡊ࡟ࠬ⊒⴫
●編集後記
◇東北地方太平洋沖大地震で被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。NITE は震災直後、「災害
時の製品事故防止」に向けた注意喚起をするなど、緊急時の事故防止を訴えました。ジャーナル編集事務局の
ある製品安全センター(大阪)でも阪神大震災で被災した者が多くいます。それだけに、被災地の復興をお祈
りするばかりです。
◇今号の特集は、人として回避できない「ヒューマンエラー」ですが、もうひとつ人として回避できないのが
「年齢による衰え」です。高齢者の事故が少なくない現状からも、正しい使用が「習慣」となるよう、NITE で
は繰り返し繰り返し「製品安全」を呼び掛けていきたいと思います。
◇今年度の「業務報告会」の開催日と会場が決定しました。大阪は、11 月 16 日に昨年度と同様の「ドーンセ
ンター」(大阪市中央区)、東京については 11 月 24 日に「渋谷区文化総合センター大和田さくらホール」(東
京都渋谷区)でそれぞれ開催します。多くのご来場をお待ちしております。
◇この3月、消費者向けの「製品事故から身を守るために〈身・守りハンドブック 2011〉」(本文 44 ページ、
59 事例)を発行しました。教育の場で使用していただけるなど、好評を博しています。送料のみご負担頂け
れば送付いたしますので、ぜひご活用ください。NITEホームページからのダウンロードも可能です。
http://www.nite.go.jp/jiko/handbook/goshiyou_handbook.html
【応募方法】A4サイズの封筒の表に送付希望先の郵便番号、住所、氏名を明記の上、210 円切手を貼付して
封筒に入れ、以下の送付先まで。複数冊ご希望の場合は、製品安全調査課 (電話 06-6942-1113)へ
【送付先】〒 540-0008 大阪市中央区大手前 4-1-67 大阪合同庁舎第2号館別館 NITE 身・守りハン
ドブック係 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 編集者
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○生活安全ジャーナル編集委員会
○生活安全ジャーナル編集事務局
長田 敏 葛谷 弘之 田中ちずる 山田 秀和
大谷由美子 岡田 和也 用貝 成子 ヒ ニ
「第二火曜日は火二注意」
経済産業省では、 平成 19 年3月より、 毎月第2火曜日を製品安全点検日と定め、 製品安全
についてのセミナーを開催したり、 消費者へは情報提供や注意喚起を行っています。
平成 23(2011)年5月 第 11 号発行
〈編集〉
生活安全ジャーナル編集事務局
〒 540 ー 0008
大阪市中央区大手前 4 ー 1 ー 67 大阪合同庁舎第2号館別館
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)
製品安全センター 製品安全調査課
電話:06 ー 6942 ー 1113 FAX:06 ー 6946 ー 7280
55
NITE製品安全センター(製品安全担当部門)、
各支所のご案内
北海道支所
東北支所
北陸支所
製品安全センター(大阪)
中国支所
北関東支所
九州支所
四国支所
製品安全センター(東京)
製品安全センター
製品安全センター(大阪)
〒 540-0008 大阪府大阪市中央区大手前 4-1-67 大阪合同庁舎第2号館別館
製品安全調査課 電話 06-6942-1113 FAX 06-6946-7280 (事故情報に関する照会)
製品安全技術課 電話 06-6942-1114 FAX 06-6946-7280 (事故の報告 ・ 通知等の問い合わせ)
フリーダイヤルファックス 0120-23-2529 (事故の報告 ・ 通知)
製品安全センター(東京)
〒 151-0066 東京都渋谷区西原 2-49-10
技術業務課
電話 03-3481-1820 FAX 03-3481-1934
北海道支所 〒 060-0808 北海道札幌市北区北八条西 2-1-1 札幌第一合同庁舎
電話 011-709-2324 FAX 011-709-2326
東北支所
〒 983-0833 宮城県仙台市宮城野区東仙台 4-5-18
電話 022-256-6423 FAX 022-256-6434
北関東支所 〒 376-0042 群馬県桐生市堤町 3-7-4
電話 0277-22-5471 FAX 0277-43-5063
中部支所
〒 460-0001 愛知県名古屋市中区三の丸 2-5-1 名古屋合同庁舎第2号館
電話 052-951-1931 FAX 052-951-3902
北陸支所
〒 920-0024 石川県金沢市西念 3-4-1 金沢駅西合同庁舎
電話 076-231-0435 FAX 076-231-0449
中国支所
〒 730-0012 広島県広島市中区上八丁堀 6-30 広島合同庁舎第3号館
電話 082-211-0411 FAX 082-221-5223
四国支所
〒 760-0023 香川県高松市寿町 1-3-2 高松第一生命ビルディング5F
電話 087-851-3961 FAX 087-851-3963
九州支所
〒 815-0032 福岡県福岡市南区塩原 2-1-28
電話 092-551-1315 FAX 092-551-1329
56
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