Futaba AVCS GY520 ジャイロ, BLS 254, BLS 251, BLS 257, S925 4, 7, 6, 3, 1 サーボ 取扱説明書
AVCS GY520, BLS 254, BLS 251, S9254, S9257, S9256, BLS 257, S9253, S9251 についての取扱説明書です。本製品は、模型ヘリコプターのテール制御用 AVCS 方式小型レートジャイロです。アドバンスト高速制御アルゴリズムの採用により、電動ヘリから 90 サイズヘリまで、高精度のテール制御を実現します。
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模型用ジャイロ
AVCS ジャイロ
取扱説明書
注意:
●製品をご使用前に必ず本書をお読みください。
●本書はいつでも活用できるように大切に保管してください。
1M23N21904
このたびは AVCS ジャイロ GY520 をお買い上げいただき
まして誠にありがとうございます。
ご使用の前に、この取扱説明書をお読みのうえ、正しく安
全にお使いください。また、お読みになられた後も大切に保
管してください。
はじめに
この GY520 は模型ヘリコプターのテール制御用の AVCS
方式小型レートジャイロです。アドバンスト高速制御アルゴ
リズムの採用により、電動ヘリから 90 サイズヘリまで、高
精度のテール制御を実現します。
※ AVCS: Active Angular Velocity Control System の略
[GY520 の特長]
●小型・軽量(20.7x20.7x10mm, 6.9g)
●高速制御(280Hz/560Hz 可変)
● F3C, 3D モード選択可能
●デジタルサーボ(1520μS/760μS)、アナログサーボ対応
●プッシュスイッチと LED のコンビネーションにより容易なセッティング
●別売の USB アダプタ(CIU-2)および専用ソフトを使用すると、PC を介して
パラメータ設定が可能となります。(拡張機能)
[推奨サーボ]
●ヘリラダー用サーボ
1520μS ニュートラルタイプ:
S9254, BLS254, S9257(小型 EP ヘリ用), BLS257(小型 EP ヘリ用)
760μS ニュートラルタイプ:
S9256, BLS251
n注意
j GY520 に接続するサーボのタイプに合わせて必ずモードを
設定する。(サーボ選択機能、p.24)
■ GY520 の場合、デジタル (1520μS および 760μS) サーボおよびアナロ
グサーボに対応します。ただし、サーボのタイプに合わせてモード選択
が必要です。異なったモードで動作させた場合、正常に動作できなかっ
たり、サーボ破損の恐れがあります。
2
目 次
安全にお使いいただくために
●表示の意味 .......................................................... 4
●搭載時/操作時の注意 .................................... 4
●機体メンテナンスに関する注意 .................. 7
お使いになる前に
●セット内容 .......................................................... 8
●各部の名称 ....................................................... 10
● GY520 の動作について ............................... 12
搭載/調整
●機体への搭載 .................................................. 15
●初期設定 ........................................................... 18
●リンケージ調整 .............................................. 19
●飛行調整 ........................................................... 21
機能説明
● GY520 動作パラメータの設定 ................. 23
●ジャイロ感度の設定 ..................................... 28
参考
●仕様 .................................................................... 37
●修理を依頼されるときは ............................ 39
● 本書の内容の一部または全部を無断で転載しないでください。
● 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
● 本書の内容は万全を期して作成していますが、万一ご不明な点や誤り、記
載もれなどお気づきの点がございましたら弊社までご連絡ください。
● お客様が機器を使用された結果につきましては、責任を負いかねることが
ございますのでご了承ください。
3
いいただく 安全にお使
お使いにな
安全にお使いいただくために
いつも安全に製品をお使いいただくために、以下の点にご
注意ください。
表示の意味
本書の中で次の表示がある部分は、安全上で特に注意する
必要のある内容を示しています。
表 示 意 味 n危険
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、使用者また
は他の人が死亡または重傷を負う危険が差し迫って生じる
ことが想定される場合。 n警告
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、使用者また
は他の人が死亡または重傷を負う可能性が想定される場合。
または、軽傷、物的損害が発生する可能性が高い場合。 n注意
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、使用者または他
の人が重傷を負う可能性は少ないが、傷害を負う危険が想定さ
れる場合。ならびに物的損害のみの発生が想定される場合。
図記号: l ;禁止事項、 j ;必ず実行する事項
搭載時/操作時の注意 n警告
j 接続コネクターは奥まで確実に挿入する。
■コネクターの構造上、挿入途中で挿入力が 2 段階に変化します。奥まで
確実に挿入されていないと、飛行時の振動等で抜けて、墜落の危険があ
ります。 j GY520 の接続ケーブルは引っ張らないよう、多少余裕がで
きるように搭載する。
■ケーブルが引っ張られた状態で搭載すると、ジャイロ本来の性能を引き出
せません。また、ジャイロがはがれると、操縦不能に陥り、大変危険です。
4
j ジャイロの動作方向は必ずチェックする。
■動作方向が逆の状態で飛行させようとすると、機体が一定方向に激しく
回転することになり、大変危険な状態に陥ります。
n注意
j GY520 に接続するサーボタイプに合わせて必ずモードを設
定する。(サーボ選択機能、p.24)
■ GY520 の場合、デジタル (1520µS および 760µS) サーボおよびアナログ
サーボに対応します。ただし、サーボのタイプに合わせてモード選択が
必要です。異なったモードで動作させた場合、正常に動作できなかった
り、サーボ破損の恐れがあります。 j GY520 は必ず、付属のセンサーテープを使用して、機体に
取り付ける。(取付方法、p15)
■ジャイロの動作に不要な機体の振動が直接センサー部に伝わらないよう
に、しかも、機体に確実に固定するため。 j GY520 のケースに金属等の導電物質が接触しないように搭
載する。
■この製品は、静電気、電磁波障害を軽減するために、ケースに導電樹脂
材料を使用しています。ケース表面は導電性をもっていますので、ショー
トの原因となります。 l ジャイロの電源(受信機共用)を投入後約 5 秒間は機体お
よびラダースティックを動かさない。
■電源投入時、GY520 は内部の初期化およびラダーニュートラル位置を読
み込みます。モニター LED が点滅している間はヘリ本体は動かさないで
ください。また、送信機のラダースティックもニュートラル位置から動
かさないでください。 j リンケージでラダーニュートラルをずらした場合は、必ず、
AVCS モードでのラダーニュートラル位置の再読込を行う。
■ GY520 内部にはラダーニュートラル位置が記憶されているため、ニュー
トラルずれを生じます。
5
j 急激な温度変化は避ける。
■急激な温度変化はニュートラルずれの原因となります。例えば、冬期の
暖房や夏期の冷房の効いた車内から車外に出してすぐに飛行するような
ことは避けて、10 分程度その場に放置し、ジャイロ内部の温度が安定
してから電源を入れて使用してください。また、ジャイロ本体に直射日
光が当たったり、エンジンの近くに搭載した場合、急激な温度変化を与
えることも考えられます。ジャイロ本体に直射日光等が当たらない工夫
をしてください。 j 受信機・ジャイロ・サーボ側のニッカド電池の動作可能時
間は、調整の段階で把握しておき、余裕をみて飛行回数を
決めておく。 l AVCS モードで飛行中は、ラダートリムを操作しない。
■ GY520 内部には、ラダーニュートラル位置が記憶されているため、飛
行中にラダートリムを動かすと、ニュートラルずれを生じます。 j AVCS モードで使用する場合は、レボリューションミキシ
ング(ピッチ→ラダーミキシング)は OFF とする。
■ AVCS モード時のラダーの補正はすべて GY520 が行います。従って、
ラダーミキシングを ON にすると、ニュートラルずれと同様の動作とな
ります。 l ジャイロ本体を硬いものでたたいたり、コンクリート面な
ど、硬い床面に落とさないでください。
■ジャイロセンサは衝撃に弱い構造です。強い衝撃でセンサが破壊される
場合があります。
6
機体メンテナンスに関する注意 n注意
j テールドライブはパイプドライブまたはベルトドライブ等
を使用し、テールまわりの強度に留意する。
■ジャイロの性能が向上した分、機体の振動レベルやテールローターの大
きさ、種類、リンケージのがた、たわみ等が、特性に大きく影響するよ
うになります。また、テールの制動能力が上がり、舵も効くため、機体
側テール部の負担も大きくなります。 j 機体テール部の日頃からのメンテナンスを実行する。
■機体テール部の剛性がジャイロの性能に大きな影響を与えます。従って、
サポーターの緩み、テールパイプの劣化等によっても、特性に大きく影
響を与えることになります。 j できるだけ振動の少ない機体整備を行う。
■機体の振動はジャイロ動作に特に悪影響を与えます。
7
お使いになる前に
セット内容
GY520 には次のものが付属します。
● GY520 ジャイロ ●センサーテープ(各 x2)
(2mm 厚/ 3mm 厚)
●接続コード黒/赤(350mm)
●ダンパープレート
8
●サーボ (x1) (サーボ付セットの場合にのみ付属)
(S9254 または BLS254 の場合)
(S9257 または BLS257 の場合)
※サーボにはサーボホーン等が付属します。
※形状は一例を示します。サーボによりホーンの形状が異なります。
(オプションパーツ)
下記のオプションパーツ(別売)が用意されています。
●接続コード黒/赤
● GY520 用センサーテープ
2mm 厚または 3mm 厚の 10 枚組。
9
モニター LED
● 動 作 状 態 や 設 定 状 態 を
表 示 し ま す。( 青・ 赤・
紫/点灯・点滅)
各部の名称
プッシュスイッチ
● GY520 の動作パラメータ
の設定に使用します。
※プッシュスイッチの操作
は必ず付属のミニドライ
バーを使用し、余分な力
をかけないようにしてく
ださい。
ラダー
サーボ
接続
(出力コネクター)
( コネクタ
ボックス
)
(左)
ジャイロ
感度入力
(右)
ラダー
入力
(受信機接続コネクター)
●コネクタボックスと受信機
は付属の接続コードで接続
します。
10
モニター LED 表示
ジャイロの動作状態を表示します。
操作 状態
サーボパルス無し、センサ異常
LED 表示
赤 低速点滅
起動時 ウオームアップ 青 低速点滅
青 高速点滅 センサ初期化
ノーマルモード ( ジャイロ静止時 ) 青 点灯
AVCS モード ( ジャイロ静止時 ) 赤 点灯
動作時
AVCS モードのラダーニュートラルズレ、
スティック操作 ( ジャイロ静止時 )
紫 低速点滅
ジャイロ右回転時 ( ジャイロ上面配置時 ) 青 高速点滅
ジャイロ左回転時 ( ジャイロ上面配置時 ) 赤 高速点滅
11
GY520 の動作について
GY520 はノーマルモードおよび AVCS モードの 2 つの動作
モードを送信機から切り替えて使用可能です。(動作モード
および感度設定方法は p28 を参照)
動作モードの違いは下表の通りです。
動作モード
ノーマルモード
AVCS モード
動作
角度補正機能がオフの状態で動作します。特長とし
ては、ヘリが前進時に風見鶏効果が出ます。
積分機能が追加され、角度補正機能が動作します。
特長としては、ヘリの前進および後進中に、横風で
もテール位置を強固に保持します。
GY520 の初期化
GY520 は電源 ON 時に、自動的に内部の初期化が行われま
す。初期化が終了すると、ラダーサーボが左右に 4 回動作し
ます。また、AVCS モードで電源を ON にした時は、AVCS モー
ド動作時の基準データ(ラダーニュートラル)の更新が行わ
れます。したがって、電源を ON にする時はいつも下記の注
意事項をお守りください。
n注意
(電源 ON 時の注意) j ジャイロの電源(受信機共用)を投入後約 5 秒間は機体お
よびラダースティックを動かさない。
■ 電源投入時、GY520 は自動的に内部の初期化が行われます。GY520 の
LED が赤または青に点灯するまでは、機体およびラダースティックを動
かさないでください。
12
AVCS モード時の動作
AVCS モードで動作中、機体が静止した状態でラダース
ティックを操作するか、または機体を動かすと、ラダース
ティックをニュートラルに戻してもサーボはニュートラル位
置には戻りません。これは、AVCS モードの動作として、積
分動作を加えたことにより生ずるもので、異常ではありませ
ん。実際の飛行では、ジャイロはテールの動きを常時監視し、
テールの動きが止まるように制御します。
●ラダーリンケージのニュートラル位置
AVCS モードで飛行した場合、ラダーリンケージが多少ず
れていても、GY520 が自動的にトリムを取ってしまい、リ
ンケージのずれが判り難くなります。ただし、ジャイロの制
御性能を最大限に発揮させるためには、ラダーサーボのリン
ケージは、ニュートラル位置で、サーボホーンとリンケージ
ロッドが直角になっていることが重要です。
このため、リンケージの調整は、最初にノーマルモードで
飛行させ、ラダーのニュートラルを取ります。できるだけ送
信機のラダートリムを使わず、リンケージを調節して、サー
ボホーンとリンケージロッドが直角位置でニュートラルとな
るようにテールローターのピッチ角で合わせてください。こ
の位置が、AVCS モードでのラダーのニュートラル基準位置
となります。
このニュートラル基準位置をジャイロに記憶させる方法
は、以下の 2 通りの方法があります。
(その 1)
(その 2)
AVCS ニュートラル基準位置の読込み方法
ノーマル、AVCS モード切替スイッチを、1 秒以内で 3 回動
かし、AVCS モード側にします。この時点のラダースティッ
クの位置がジャイロに記憶されます。
ノーマルと AVCS モードのニュートラルが同じになります。
AVCS モードでジャイロの電源をオンします。この時点のラ
ダースティック位置がジャイロに記憶されます。
13
● AVCS モード時のサーボニュートラル位置の確認方法
AVCS モードでラダースティックを動かした場合や、ヘリ
を動かすとサーボが元のニュートラル位置に戻らなくなりま
す。電源を再投入すれば、サーボはニュートラル位置となり
ますが、以下の方法でも、サーボのニュートラル位置を確認
することができます。
ニュートラル
位置の確認方
法
ラダースティックを、1 秒以内の間隔で、左右フルスト
ロークで 3 回動かし、直ちに、ラダースティックをニュー
トラル位置に戻します。約 1 秒後にサーボはニュートラ
ル位置に移動します。
n注意
(AVCS モードで使用時の注意) l AVCS モードで飛行中は、ラダートリムを操作しない。
■ GY520 内部にはラダーニュートラル位置が記憶されているため、飛行中
にラダートリムを動かすと、ニュートラルずれを生じます。 j AVCS モードで使用する場合は、レボリューションミキシ
ング(ピッチ→ラダーミキシング)は OFF としてください。
■ AVCS モード時のラダーの補正はすべて GY520 が行います。従って、ラ
ダーミキシングを ON にすると、ニュートラルずれと同様の動作となり
ます。
(リンケージ調整時の注意) j リンケージでラダーニュートラルをずらした場合は、必ず、
GY520 のラダーニュートラルの更新を行う。
■ GY520 内部にはラダーニュートラル位置が記憶されているため、ニュー
トラルずれを生じます。
14
搭載/調整
次の手順で搭載および調整を行ってください。
機体への搭載
ジャイロの搭載
GY520
●センサーテープ
(付属のものを使用)
(機体のジャイロベッド)
[ 重要 ] ジャイロ底面がメインロー
ターのシャフト軸方向と直角になる
ように取付けてください。この軸が
ずれるとロール、ピッチ方向にも反
応してしまいます。
[ 重要 ] ジャイロセンサは振動に対し
て敏感です。ヘリの振動は出来るだ
け少なくなるように調整してくださ
い。また、本体から出ているケーブ
ルは、余裕を持たせて固定してくだ
さい。
●ジャイロ取付上の注意
※ プッシュスイッチが操作できる方向に取り付けてください。
プはヘリコプターからの振動を効果的に吸収するように設計されています。
※センサー底面および機体取付部分の油分はクリーナー等で拭き取っておき
ます。
※ 使用するにしたがって、センサーテープのコーナー付近からスポンジが裂
けてくる場合があります。この状態で飛行させると、振動吸収が充分行わ
れないばかりでなく、ジャイロ脱落の危険があります。飛行前には必ずセ
ンサーの取付状態を確認し、スポンジが裂けている場合は新しいものと交
換してください。
GY520
※機体の振動の影響により、テールのぴくつき
が収まらない場合は、付属のダンパープレー
トをセンサーテープで挟んで、使用してくだ
さい。(次ページの「振動について」の説明
をご参照ください。)
●ダンパープレート ●センサーテープ
15
n注意
l ジャイロ本体を硬いものでたたいたり、コンクリート面な
ど、硬い床面に落とさないでください。
■ジャイロセンサは衝撃に弱い構造です。強い衝撃でセンサが破壊される
場合があります。
振動について;
使用しているジャイロセンサは振動ジャイロと呼ばれる方
式のもので、シリコンウェーハ上の微細な可動部を振動させ、
回転運動により発生するコリオリ力から、角速度を検出する
構造です。従って、外部から加わる振動に対して元々敏感です。
ヨー軸周りの回転振動はもとより、X, Y, Z 方向の直線振動に
対しても影響を受けます。加わる振動が、センサの許容値を
超えるとジャイロ動作に影響を与え、テールの細かな揺れや、
ピクツキ現象が発生します。
ヘリからは、エンジンの基本振動 (12,000rpm で 200 ヘルツ )
から数キロヘルツまでにわたり広い周波数の振動を発生しま
す。目に見える振動は、数百ヘルツまでです。見た目は振動
が発生していないようでも、高い周波数の振動によりジャイ
ロに誤動作を発生させることがあります。
GY520 の取り付けは、振動吸収特性の優れた、付属のセン
サーテープを必ず使用してください。取り付けは、ヘリのジャ
イロマウント上の中心に、センサーテープを 1 枚使用して貼
ります。通常は、この状態で有効な振動のダンピングが可能
ですが、飛行中に、テールの細かな揺れやピクツキが発生し
ている場合、振動の影響を受けている可能性があります。ヘ
リから発生している振動源の対策を行います。また、付属の
ダンパープレートを 2 枚のセンサーテープでサンドイッチし
て、ジャイロを搭載すると更にダンピング効果が増します。
また 2mm と 3mm 厚の 2 種類のセンサーテープが付属され
ています。3mm センサーテープは 2mm センサーテープより振
動吸収効果が優れます。機体に合わせてどちらを使用するか
選択してください。(標準;3mm 厚。小型 EP 等;2mm 厚。)
16
接続方法
下図のとおり、GY520、受信機およびサーボを接続してく
ださい。
GY520
● コネクタボックスの感度入力と受信
機の感度設定チャンネル出力を付属
の接続コード(赤)で接続する。
● コネクタボックスのラダー入力と受
信機のラダーチャンネル出力を付属
の接続コード(黒)で接続する。
(サーボ)
サーボ
出力
(
コネクタ
ボックス
)
感度入力
(赤)
(赤)
(黒)
●付属の接続コード
ラダー入力
(黒)
n警告
j 接続コネクターは奥まで確実に挿入する。
■ コネクターの構造上、挿入途中で、挿入力が2段階に変化します。奥ま
で確実に挿入されていないと、飛行時の振動等で抜けて、墜落の危険が
あります。
n注意
j GY520 に接続するサーボのタイプに合わせて必ずモードを
設定する。(サーボ選択機能、p.24)
■ GY520 の場合、デジタル (1520µS および 760µS) サーボおよびアナログ
サーボに対応します。ただし、サーボのタイプに合わせてモード選択が
必要です。異なったモードで動作させた場合、正常に動作できなかった
り、サーボ破損の恐れがあります。
17
初期設定
リンケージ調整を行う前に、下記の「GY520 の初期設定」、
「ジャイロ感度の初期設定」および「送信機側の設定確認」
に従って、設定および確認を行います。
GY520 の初期設定
次の GY520 の動作パラメーターをあらかじめ設定してお
の項目を参照してください。
[ サーボ選択 ]
● GY520 に接続するサーボのタイプに合わせてモードを選択します。
BLS254/S9254/S9257/S9253 を使用する場合はデジタル 1520μS モードを、
BLS251/S9256/S9251 を使用する場合はデジタル 760μS モードを、アナ
ログサーボを使用する場合はアナログサーボモードを選択します。
[F3C/3D モード設定 ]
●きめ細かなラダー操作を必要とする場合は F3C モードを、ラダースティッ
ク操作をより敏感に反応させたい場合は 3D モードを選択します。
[ レスポンス設定 ]
● 3D アクロ機や小型ヘリの場合は高速モードに、大型スケール機やテール
重量の重い機体は低速モードに設定することにより制御が最適化されま
す。なお、飛行させながら最適値を選択してください。
ジャイロ感度の初期設定(仮設定)
ジャイロ感度の設定は送信機側で行います。設定方法は「ジャイ
ロ感度の設定」(p.28)の項目をご参照ください。
ホバリング時と上空時の設定をとりあえず下記の値に設定します。
●ホバリング時:70%(AVC、NOR とも)
●上空飛行時 :40%(AVC、NOR とも)
18
送信機側の設定確認
AVCS モード時の送信機側の設定を確認します。ここでは、ニュート
ラルズレを起こすような設定がされていないことをチェックします。
[ 送信機側の設定 ]
● ピッチ→ラダーミキシングは INH にします。
● ホバリング及び上空のラダートリムを全て同じ位置にします。
● ラダーの舵角設定は全てのコンディションで 100% とします。
● T14MZ 等のコンディションディレー機能も INH にします。
AVCS モード時のニュートラルズレの確認は、GY520 の LED で確
認できます。紫の低速点滅時はニュートラルズレの状態です。
リンケージ調整
下記の方法でリンケージ調整を行います。
※ 初期のリンケージはノーマルモードで行ってください。この場
合、機械的に調整を行い、送信機でのトリム調整はできるだけ
少なくしてください。
ラダーサーボリンケージの確認
直角
テールコントロールロッド
● ラダーニュートラル位置で、サーボホー
ンとコントロールロッドが直角になる
位置にリンケージする。
● サーボホーンの長さは機体メーカーの
指示を基準に設定します。
ラダースティックを左右に操作してみて、テールローター
の動作方向を確認します。逆に動作する場合は送信機のリ
バース機能で方向を合せます。
19
ジャイロ動作方向の確認
ヘリの機首を右に動かしたとき、ラダーサーボが左方向への動作
になっていればジャイロの動作方向は合っています。
● ラダーサーボが逆に動作する場合は、GY520 のリバース設定(P.24)
で方向を切替えます。
n注意
j ジャイロの動作方向は必ずチェックする。
■動作方向が逆の状態で飛行させようとすると、機体が一定方
向に激しく回転することになり、大変危険な状態に陥ります。
リミット設定
GY520 のリミット設定機能により、ラダーサーボ両方向の動作リ
ミット位置を設定し、サーボ動作時にリンケージが突き当たらない
ように調整します。
● 調整方法は GY520 のリミット設定(P.25)を参照してください。
※ 飛行時は、この設定角以上にサーボは動作せず、リンケージを
保護します。ただし、設定を下げ過ぎると、ジャイロの性能に
影響を与えます。
20
飛行調整
1
切替スイッチが AVCS モードの状態で、送信機、受信機
の順に電源を on にする。これで、GY520 が初期化される
と同時に、AVCS モード時の基準データ(ラダーのニュー
トラル)が読み込まれます。
● GY520 の LED が赤の点灯になるまで(約 5 秒間)は、機体及びラ
ダースティックを動かさないでください。
2
ノーマルモードでホバリングを行い、ラダーのニュート
ラル調整を行う。
● AVCS モードではラダーニュートラルを自動的に取ってしまうた
め、リンケージのズレが確認できません。最初はノーマルモード
でラダーニュートラル調整を行います。
● ラダーサーボのニュートラル位置が大きくズレる場合は、リンケー
ジをやり直します。(ズレはできるだけ小さくしてください)
3
ノーマルモードでラダーニュートラル調整が終了後、そ
のトリム位置を、下記の方法で、AVCS モード側に記憶
更新させる。AVCS モードではこの記憶されたデータが、
ニュートラル基準となります。ラダートリムを動かした
ときは、常に記憶更新を行うことを忘れないでください。
● 切替スイッチが AVCS モードの状態で電源を入れ直すか、または、
ノーマル、AVCS モード切替スイッチを 1 秒以内で 3 回動かし、
AVCS モード側にします。この時点のラダースティックの位置が
ジャイロに記憶されます。
4
ホバリング及び上空でハンチングが出ない感度にそれぞ
れ設定する。
● GY520 は非常に高速応答をするため、ハンチングが出にくくなっ
21
ています。感度調整は、ピルエットやストールターンの止まり具
合等で、ラダーの抑えを見ながら調整を行ってください。
5
ホバリング及び上空の舵の利き具合は、送信機側の、D/R
又は AFR 機能を使って調整する。
ここまでで基本的な調整は終わりです。
ピルエットスピードについて;
ヘリのピルエットスピードは、ラダーコントロール量に従
い完全にコントロールされます。ラダー操作量 100% のとき、
F3C モードでは、約 450deg/sec (100% ジャイロ感度時 )、3D
モードでは、720deg/sec に設定されています。また F3C モー
ドでは、ホバリングと上空飛行のピルエットスピードが自
動的に変化する(ジャイロ感度が低くなるほどピルエットス
ピードが速くなる)ように設定されています。
ジャイロセンサのダイナミックレンジ(制御可能範囲)は、
約 800deg/sec に調整されています。従ってこのダイナミック
レンジを越えるラダー操作量を入れると、ジャイロは制御範
囲を超えて、ヘリはフルピッチ状態となり、超高速のピルエッ
ト動作になります。特に 3D モードはピルエットスピードが
高速に設定されているため、ラダー操作量が 110% を超える
とこの状態に入りますので注意をお願いします。
ラダー操作量は、送信機の AFR、DR、END POINT(ATV)
機能で設定できます。
22
機能説明
GY520 動作パラメータの設定
GY520 の動作パラメータの設定は、通常の動作モードから
設定モードに切り替えてから行います。設定項目は全部で 6
項目あります。
[ 設定モードへの切替 ]
● GY520 のプッシュスイッチを約 3 秒間(LED が一瞬紫色に点灯
するまで)押し続けます。下記の設定モードに切り替わります。
●設定モード
(パラメータ)
①サーボ選択
(セッティング状態)
デジタル 1520μS サーボ
*
デジタル 760μS サーボ
アナログサーボ
ノーマル *
リバース
(LED 表示)
青1回点滅
赤1回点滅
紫1回点滅
②リバース設定
青 2 回点滅
赤 2 回点滅
赤 3 回点滅 ** ③リミット設定
④ F3C/3D モード設定
F3C モード
*
3D モード
⑤レスポンス設定
(サーボ動作のリミット設定)
標準
*
高速
低速
青 4 回点滅
赤 4 回点滅
青 5 回点滅
赤 5 回点滅
紫 5 回点滅
⑥データリセット (①∼⑤の設定をリセット) 青 6 回点滅
*
初期設定の状態を示します。
**
リミット設定の LED 表示色はスティック位置により異なります。
[ 設定項目の移動 ]
●プッシュスイッチを約 2 秒間(LED が一瞬紫色に点灯する
まで)押します。設定項目が切り替わります。
23
①サーボ選択 [LED 1 回点滅 ]
ジャイロに接続されるサーボのタイプに合わせてモードを選択し
ます。接続するサーボは弊社製ジャイロ専用サーボを使用してくだ
さい。
● 3 種類のサーボタイプに対応します。
●デジタル 760μS サーボの使用が最もジャイロのパフォーマンスを
引き出せます。
n注意
j GY520 に接続するサーボタイプに合わせて必ずモードを
設定する。
■異なったモードで動作させた場合、正常に動作できなかったり、サー
ボ破損の恐れがあります。
セッティング状態
デ ジ タ ル 1520μS
サーボ *
デ ジ タ ル 760μS
サーボ
アナログサーボ
LED 状態 サーボタイプの選択方法
青 1 回点滅 1. プッシュスイッチを短く押して高速点
赤 1 回点滅
滅状態とします。(高速点滅状態は約 1
秒間で解除されます。)
紫 1 回点滅
2. 高速点滅状態で、更にプッシュスイッ
チを短く押すと設定が切り替わります。
* 印は初期設定の状態を示します。
対応サーボ:
●デジタル 1520μS サーボ:BLS254, S9254, S9257, BLS257, S9253
●デジタル 760μS サーボ:BLS251, S9256, S9251
●アナログサーボ:アナログサーボ全般
②リバース設定 [LED 2 回点滅 ]
ジャイロの動作方向を設定します。機首が右に向いたときは補正
舵は左となり、機首が左に向いたときは補正舵が右となるように設
定します。
24
n警告
j ジャイロの動作方向は必ずチェックする。
■動作方向が逆の状態で飛行させようとすると、機体が一定方向に激し
く回転することになり、大変危険な状態に陥ります。
セッティング状態
ノーマル *
リバース
LED 状態
青 2 回点滅
赤 2 回点滅
ジャイロ動作方向の変更方法
1. プッシュスイッチを短く押して高速点
滅状態とします。(高速点滅状態は約 1
秒間で解除されます。)
2. 高速点滅状態で、更にプッシュスイッ
チを短く押すと設定が変更されます。
*
印は初期設定の状態を示します。
③リミット設定 [LED 3 回点滅 ]
ラダーサーボの両方向の動作リミット角度を設定します。機体に
実装後に調整を行います。
LED 状態
青 3 回点滅
サーボ動作のリミット設定方法
1. プッシュスイッチを短く押すと、LED は高速点滅状態となり、
リミット設定モードになります。サーボは記憶されている片
側のリミット位置まで動作します。調整を行う場合、ラダー
スティックを左右に動かし、サーボの振れ角を増減します。
リンケージロッドが干渉しない位置にした状態で、プッシュ
スイッチを短く 1 回押します。その位置が記憶され、LED が
一瞬紫表示となります。
設定が完了すると、サーボはもう一方の記憶されているリ
ミット位置に移動します。
2. 上記の設定と同様に、もう一方のリミット位置の設定を行っ
てください。
設定が完了すると、LED は 3 回点滅状態となります。
この状態でラダースティックを動かし、リミット位置が正常
かどうかを確認をしてください(サーボの動作角はスティッ
クの動きに対して 1.5 倍されて動きます)。もしずれている
場合は、プッシュスイッチを短く押して、最初から設定を
やり直してください。
25
注意:
●リミット位置を狭く設定するとジャイロ動作に影響を与えるため、リミッ
ト位置を初期値の 50%(210μS, 約 20 度)以下に設定しようとした場合、
LED 表示色が赤となり設定できないようになっています。LED 表示が青の
位置でのみリミット設定が可能です。
● 最初にリミット位置の設定を行う場合、ラダーリンケージを保護するため、
リンケージロッドはホーンから外して調整を行ってください。
④ F3C/ 3D モード設定 [LED 4 回点滅 ]
ジャイロの動作モード(フライトモード)を設定します。F3C モー
ドはきめ細かなラダー操作を必要とする場合に設定します。一方、3D
モードはラダースティック操作がより敏感に反応するモードです。
セッティング状態
F3C モード *
3D モード
LED 状態
青 4 回点滅
赤 4 回点滅
フライトモードの変更方法
1. プッシュスイッチを短く押して、高速
点滅状態とします。(高速点滅状態は約
1 秒間で解除されます。)
2. 高速点滅状態で、更にプッシュスイッ
チを短く押すと設定が変更されます。
*
印は初期設定の状態を示します。
⑤レスポンス設定 [LED 5 回点滅 ]
ヘリコプタのテールレスポンスの設定を行います。一般に 3D ア
クロ機や小型ヘリのテールレスポンスは高速です。反面、大型スケー
ル機、テール重量の重いヘリなどは、テールレスポンスは遅くなり
ます。レスポンス設定は、ジャイロ制御をヘリのテールレスポンス
と合わせ込むことにより制御を最適化します。
● 3 段階の設定が可能。飛行調整にて最適値を選択します。
26
セッティング状態 LED 状態
標準 *
高速
低速
レスポンス設定変更方法
青 5 回点滅 1. プッシュスイッチを短く押して、高速
赤 5 回点滅
紫 5 回点滅
点滅状態とします。(高速点滅状態は約
1 秒間で解除されます。)
2. 高速点滅状態で、更にプッシュスイッ
チを短く押すと設定が切り替わります。
*
印は初期設定の状態を示します。
⑥データリセット [LED 6 回点滅 ]
ジャイロの設定状態を初期状態に戻すことができます。データリ
セット後は、再度各パラメータの設定を行ってください。
LED 状態
青 6 回点滅
リセット方法
1. プッシュスイッチを短く押します。LED は高速点滅状態に
なります。(高速点滅状態は約 1 秒間で解除されます。)
2. 高速点滅状態で、プッシュスイッチを短く 3 回押します。
LED 表示が一瞬紫色となり、データが初期化されます。
初期状態は以下のとおりです。
パラメータ
①サーボ選択
②リバース設定
③リミット設定
④ F3C/ 3D モード
⑤レスポンス設定
初期状態
デジタル 1520μS
ノーマル
右、左 420μS
F3C モード
標準
リセット後は、自動的に「①サーボ選択」の項目に移ります。
●パラメータ設定を終了し、通常の動作モードに戻る場合は、受信
機・ジャイロ電源を入れ直してください。
27
ジャイロ感度の設定
GY520 のジャイロ感度と送信機側のジャイロ感度設定チャ
ンネルのパルス幅の関係は下図のとおりです。
ニュートラル位置で感度はゼロとなり、+パルス幅側で
AVCS モード、−パルス側でノーマルモードとなります。パ
ルス変化幅が 500μS 時で感度は 100% となります。
ノーマル側 AVCS 側
100%
↓
感度
50%
0%
-500μS ニュートラル
← パルス幅 →
+500μS
●ジャイロ感度設定機能を持った最新の弊社製送信機の場合、AVCS
/ノーマルモードの設定および感度設定が容易に行えます。
なお、ジャイロ感度設定機能を持たない送信機の場合、空きのス
イッチチャンネルに感度設定コネクタを接続し、感度設定はその
チャンネルのエンドポイント (ATV) 機能により行います。エンド
ポイント量 100% で感度は約 100% となります。(弊社製送信機の
場合)
●最適な感度は、ヘリのテールがハンチング(反復運動)を開始す
る寸前の位置です。実際の飛行で調整します。
感度の目安は、90 クラスヘリで、ホバリング時 70 ∼ 100%、アイ
ドルアップ時 30 ∼ 60% 程度です。
小型ヘリの場合、一般にローター回転数が高く、テール感度が高
いため、ジャイロの最適感度は低めのセッティングになります。
ご使用の送信機によって感度調整方法が異なります。以降
の設定例を参考にしてください。
28
T14MZ/T12Z/T12FG
送信機を使用する場合
ジャイロミキシングで、使用しているコンディション毎に
感度およびモードを設定します。
●フライトコンディション毎に 3 つ迄感度が設定できます。
[送信機側の設定]
1
エンドポイント (ATV) 機能の設定画面で、ジャイロ (Gyro)
の両方向のレートを 100% に設定する。
2
ジャイロミキシングの設定画面を呼び出し、コンディショ
ン毎に感度およびモードを設定する。
(設定例)
ホバリング時は 70%(AVC、NOR とも)、上空時は 40%(AVC、
NOR とも)を目安に調整してください。
下記設定例は、ノーマルコンディションで、AVCS70%(レー
ト 1)、NOR70%(レート 2)を SW-A で切り替えて使用する
場合を示します。
T14MZ
の場合
● 現在のコンディションで
使用したい数だけ機能を
有効にする。
● 2 つ以上の感度を使用する
場合、各レートの切替ス
イッチの選択および ON 方
向の設定を行う。
(ノーマルコンディション画面)
●ジャイロタイプは
"GY" を選択する。
●モードの選択(AVCS または NOR)
および感度の調整
29
T12Z
の場合
● 現在のコンディションで使用したい数だけ機能を有効にする。
(下図はレート 1 および 2 画面)
2 つ以上の感度を使用する場合、各レート画面で切替スイッチの
選択および ON 方向の設定を行う。
(ノーマルコンディション画面)
● ジャイロタイプは
"GY" を選択する。
● モードの選択(AVCS または NOR)
および感度の調整
T12FG
の場合
● 現在のコンディションで使用したい数だけ機能を有効にする。
(下図はレート 1 および 2 画面)
2 つ以上の感度を使用する場合、各レート画面で切替スイッチの
選択および ON 方向の設定を行う。
(ノーマルコンディション画面)
● ジャイロタイプは
"GY" を選択する。
● モードの選択(AVCS または NOR)
および感度の調整
30
T10C/T9CS/T7C
送信機を使用する場合
ジャイロミキシングを使用して、コンディション毎の感度
を設定します。
[送信機側の設定]
1
エンドポイント(END POINT)機能の設定画面で、5ch(ジャ
イロ感度)の両方向のレートを 100% に設定する。
2
ジャイロミキシングの設定画面を呼び出し、コンディショ
ン毎の感度を設定する。
(設定例)
ホバリング時は 70%(AVC、NOR とも)、上空時は 40%(AVC、
NOR とも)を目安に調整してください。
下記設定例は、ノーマルコンディションを AVCS70%、その
他のコンディションを AVCS40% に設定する場合を示します。
T10C
の場合
●機能を "ACT" にする。
●ジャイロモードを
"GY" に設定する。
●各コンディションのモード
(AVC または NOR)および
感度の設定
31
● ス イ ッ チ の 選 択 は
"Cond." を選択する。
T9CS
の場合
●機能を "ACT" にする。
●ジャイロモードを
"GY" に設定する。
●スイッチの選択は "Cond."
を選択する。
T7C
の場合
●機能を "ON" にする。
●各コンディションのモード
(AVC または NOR)および感
度の設定
●ジャイロモードを
"GY" に設定する。
●スイッチの選択は "E" を
選択する。
●各コンディションのモード
(AVC または NOR)および感
度の設定
参考:(T10C/T9CS/T7C の場合)
初期設定時、ノーマルモードと AVCS モードのニュートラルを
合わせる場合は、2 ポジションスイッチを選択すると良いでしょ
う。設定後、上記の例のように、コンディション切替スイッチ
を選択します。
32
T6EX
送信機を使用する場合
ジャイロミキシングを使用して、感度切替スイッチの各方
向の感度を設定します。
[送信機側の設定]
1
エンドポイント(EPA)機能の設定画面で、5ch(ジャイロ感
度)の両方向のレートを 100% に設定する。
2
ジャイロミキシング(GYRO)の設定画面を呼び出し、ス
イッチ各方向の感度を設定する。
(設定例)
ホバリング時は 70%(AVC、NOR とも)、上空時は 40%(AVC、
NOR とも)を目安に調整してください。
下記設定例は、スイッチ上側を AVCS70%、スイッチ下側
をノーマル 70% に設定する場合を示します。
T6EX
の場合
● 機 能 を "ON" に
する。
(スイッチ上側) (スイッチ下側)
●スイッチ各方向のモード(AVC ま
たは NOR)および感度の設定
送信機側
レート設定
-100%
GY520
動作モード
ノーマル
モード
0%
AVCS
モード
+100%
0% 100% ジャイロ感度 100%
33
T9Z(ワールドチャンピオンモデル)送信機の場合
ジャイロセンスミキシング(GYRO SENSE)機能で、使用
しているコンディション毎のモードおよび感度を設定しま
す。
●フライトコンディション毎に、2 つの感度を使用することができます。
[送信機側の設定]
1
ATV 機能の設定画面で、5ch(GYR)の両方向のレートを
100% に設定する。
2
ジャイロセンスミキシングの設定画面を呼び出す。
3
"DUAL" モード(DUO)を選択する。
4
"GAIN1"、"GAIN2" のレートを調整して感度を設定する。
* 2 ∼ 4 項については次のページの設定例を参考にしてください。
[送信機側のレート設定と感度および動作モードの関係]
送信機側
レート設定
GAIN1
GAIN2
0% ∼ 50% ∼ 100%
GY520
動作モード
ノーマル
モード
AVCS
モード
ジャイロ感度
100% ∼ 0% ∼ 100%
34
(設定例)
ノーマル70%(GAIN2)のモード・感度をスイッチで切り替えて使
用する場合を示します。
GYRO SENSE
●"DUAL"モードを選択
01 . MODEL-01. NORML HEL PCM 0: 23: 17
DUAL : MODE
85 % : GAIN 1
15 % : GAIN 2
0 20 40 60 80 100 END
●感度を設定
ホバリング時と上空時の各フライトコンディションの設定は下記
感度をスイッチで切り換えて使用する場合の例)
感度切り換え
スイッチ
AVCS側
GAIN1
ホバリング時
感度
85%
上空時
感度
70%
ノーマル側
GAIN2
15%
(実際の感度) 70%
30%
40%
GAIN1,GAIN2の設定値は、50%より上側でAVCSモード、下側で
ノーマルモードの設定となります。
35
専用ミキシングを持たない送信機の場合
GY ジャイロ用の専用ミキシングを持たない送信機の場合
は、空きのスイッチチャンネルを使用して感度の設定を行い
ます。対応するチャンネルに GY520 のジャイロ感度入力を
接続します。
エンドポイント (ATV) 機能 ( 舵角調整機能 ) で AVCS 側お
よびノーマル側の感度を調整します。
[送信機側の設定]
1
エンドポイント (ATV) 機能を呼び出す。
2
感度設定チャンネルのレートを調整して感度を設定する。
エンドポイント
(ATV) レート
GY520
動作モード
ジャイロ感度
100% ∼ 0% ∼ 100%
ノーマル
モード
100% ∼ 0%
AVCS
モード
∼ 100%
をご確認ください。
(設定例)
ホバリング時は 70%(AVC、NOR とも)、上空時は 40%(AVC、
NOR とも)を目安に調整してください。
36
参考
仕様
※仕様・規格は予告なく変更することがあります。
GY520 規格
模型ヘリコプター用ヨー軸制御用レートジャイロ
●制御方式
●センサー
:アドバンスト PID 制御
:MEMS 振動ジャイロセンサー
●角度範囲 :± 800 度 /sec
●動作電圧範囲 :D.C 3.8V ∼ 6.0V
●消費電流 :40mA(サーボ無し)
●動作温度範囲 :-10 ∼ +45℃
●外形寸法
●重量
:20.7x20.7x10mm
:6.9g(本体)
(推奨ジャイロ用サーボ規格)
S9254 規格
ジャイロ専用デジタルサーボ(1520μS ニュートラル)
●外形寸法 :40.0x20.0x36.6mm
●重量 :49.0g
●動作スピード :0.06sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :3.4kg·cm(4.8V 時)
BLS254 規格
●外形寸法
●重量
:40.0x20.0x36.8mm
:51g
●動作スピード :0.06sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :3.8kg·cm(4.8V 時)
37
S9257 規格
EP ヘリ用ジャイロ専用デジタルサーボ(1520μS ニュートラル)
●外形寸法 :35.5x15.0x28.6mm
●重量 :26.0g
●動作スピード :0.08sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :2.0kg·cm(4.8V 時)
BLS257 規格
EP ヘリ用ジャイロ専用デジタルサーボ(1520μS ニュートラル)、
ブラシレス
●外形寸法
●重量
:35.5x15.0x28.6mm
:26.0g
●動作スピード :0.07sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :2.6kg·cm(4.8V 時)
S9256 規格
ジャイロ専用デジタルサーボ(760μS ニュートラル)
●外形寸法 :40.0x20.0x36.6mm
●重量 :57g
●動作スピード :0.06sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :3.4kg·cm(4.8V 時)
BLS251 規格
●外形寸法
●重量
:40.0x20.0x36.8mm
:61g
●動作スピード :0.06sec/60°(4.8V 時)
●出力トルク :3.8kg·cm(4.8V 時)
38
修理を依頼されるときは
修理を依頼される前に、もう一度この取扱説明書をお読み
になって、チェックしていただき、なお異常のあるときは、
下記の弊社ラジコンサービスセンターまで修理依頼してくだ
さい。
修理の時に必要な情報
トラブルの状況をできるだけ詳しく書いて修理品と一緒に
お送りください。
●症状(トラブル時の状況も含めて)
●使用プロポ(送信機、受信機、サーボの型番)
●搭載機体(機体名、搭載状況)
●お送りいただいた修理品の型番及び個数
●ご住所、お名前、電話番号
ラジコンサービスセンター
修理・アフターサービス、プロポに関するお問い合わせは
弊社ラジコンサービスセンターへどうぞ。
受付時間:9:00 ∼ 12:00・13:00 ∼ 17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く)
修理、アフターサービスをお急ぎの方は無線機器ラジコン
サービスまたは関西地区ラジコンサービスセンターへお送り
ください。
●双葉電子工業 ㈱ 無線機器ラジコンサービス
〒 299-4395 千葉県長生郡長生村藪塚 1080
TEL.(0475)32-4395
●双葉電子工業 ㈱ 関西地区ラジコンサービスセンター
〒 577-0016 大阪府東大阪市長田西 3-4-27
TEL.(06)6746-7163
●双葉電子工業 ㈱ 九州地区ラジコンサービスセンター
〒 839-0811 福岡県久留米市山川神代 1-9-21
TEL.(0942)43-4419
双葉電子工業株式会社 ラジコン営業
〒 261-8555 千葉市美浜区中瀬 1-3 幕張テクノガーデン B 棟 6F TEL.(043)296-5118
©FUTABA CORPORATION 2009 年 4 月 初版
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主な特徴
- 小型・軽量
- 高速制御
- F3C, 3D モード選択可能
- デジタルサーボ(1520μS/760μS)、アナログサーボ対応
- プッシュスイッチと LED のコンビネーションによる容易なセッティング
- 別売の USB アダプタ(CIU-2)および専用ソフトを使用すると、PC を介してパラメータ設定が可能となります。(拡張機能)