"取扱説明書"

"取扱説明書"
データセンターをクラウド化し
新サービス商品の開発につなげる
ハードウェア基盤として、仮想化環境での活用にフォーカスしたHP ProLiant BL465c G7、
HP StorageWorks P4000 G2 SAN、HP バーチャルコネク ト FlexFabricを採用
お客様導入事例:
データセンターへの
仮想化導入
業界:
情報、通信
東計電算の使命は猛烈な勢いで進化する「情報化のシーズ」と、時代に合わ
せて変化する「顧客のニーズ」の優秀な仲介役となること。この両者を結び
付ける具体的な方策が当社の提供するサービス商品です。常に新しいサー
ビス商品を開発し続けることが厳しい競争を勝ち抜いていくうえで欠かせま
せん。今後、重要な情報化シーズになるであろう「クラウド」と当社が得意と
するカスタマイズ力を組み合わせ、新サービス商品を生み出す取り組みを
開始したいと考えていた時、物理サーバーのひしめくデータセンターが開発
のボトルネックになっていたのです。
株式会社東計電算
代表取締役会長
甲田博康氏
目的
• サービス開発の重要拠点となるデータセンターの変革
• 運用、電力などのコスト削減
アプローチ
• データセンターへの全面的な仮想化導入
• P2V作業が容易なHP StorageWorks P4000 G2 SANをス
トレージに導入
• 省 電 力 と 仮 想 化 支 援 機 能(AMD-V)を 実 装したAMD
Opteron™ プロセッサー搭載のHP ProLiant BL465c G7
の採用
• 技術的挑戦としてHP バーチャルコネクト FlexFabricをい
ち早く導入
導入効果
• サービスが乗る仮想化環境の安定性が向上
• 削減実績として物理サーバーは1/3に
• サーバーの消費電力は1/4に
1970年代に企業の計算業務をアウトソーシングする計算
• インフラの可用性、管理性が向上
センターとしてスタートした東計電算は、目まぐるしい変
ビジネスへの効果
を持つ“老舗”の情報サービスベンダーだ。
• クラウド時代に向けてサービス力がアップ
• 新たな商品となるSaaSで具体的成果
• IT投資の一層の効率活用が可能に
化を遂げてきたIT業界にあって、約40年という長い歴史
同社が長期間にわたる厳しい競争を勝ち抜き、成長し続
けてこれた秘訣を、代表取締役会長の甲田博康氏はこう
語る。
「猛烈なスピードで進化するコンピュータやITといっ
た情報化シーズ、その一方で社会や市場の変化に適応し
たいという顧客企業のニーズ。この両者を結び付ける優
秀な仲介役になることを、東計電算は創業以来の基本理
株式会社東計電算
代表取締役会長
甲田 博康 氏
念として掲げてきました。結び付けるための具体的な方
策が当社のサービス商品です」。
現在、同社は業種別ソリューション、業務のアウトソーシ
ング、ネットワークという三つをコアビジネスに位置づけ 共有インフラのストレージ、サーバー、
る。中でも特徴といえるのが業種別のソリューションだ。 ネットワークのすべてでHPハードを採用
小売業をはじめ製造、物流、住宅・建設、医療・病院など、 仮想化技術導入の試みは、当初、ラックマウントサーバー
業種を細かくセグメント。同じ業種でも顧客ごとに最適な で進められた。検証作業を繰り返し、共有インフラへ展開
カスタマイズを付し低価格で提供する。自らデータセン する際の機種選定で留意すべきポイントを洗い出してい
ターを擁し、システム構築から運用、保守管理までをワン く。
「見えてきたことの一つは、数多くのサーバーを物理
ストップで提供できるのも強みだ。
こうした東計電算が近年、注目している情報化シーズが
株式会社東計電算
執行役員
ネットワークマネジメント部 部長
長沼 哲夫 氏
環境から仮想環境へ、いかにシステムを止めずに、しかも
簡単に移行できるかということでした」
と志村氏。
「クラウド」だ。
「この分野でも当社のカスタマイズ力を 特に重視したのは共有して使う仮想化ストレージ。物理
活かして斬新なサービス商品を新たに生み出していこう サーバーで稼働しているサービスはいずれも止められな
としています」と甲田会長。しかし、データセンターが大 い。したがって物理環境からの移行時でも、リソース拡
きなボトルネックとなりつつあった。
仮想化の大胆な導入で
データセンターの変革を進める
同社がデータセンターを設置したのは10年ほど前のこ
張のための増設時でも、共有ストレージは無停止で作業
できなくてはならない。
「こうした要求を満たし、作業も
容易になりそうだったのがHP StorageWorks P4000 G2
SANでした」と志村氏は選定の背景を語る。
と。以来、業種別ソリューション、ハウジングやホスティン また、仮想化ストレージには共有インフラ上で稼働する
グ、ASPといった事業が順調に拡大してきたことで、収容 数多くの仮想マシンからアクセスが集中する。I/Oがボト
するサーバーの数は増加の一途をたどる。
「以前はお客様ごと、提供サービスごとに物理サーバーを
株式会社東計電算
小売システム営業部
部長
三輪 隆之 氏
用意していました。サーバーは増えざるを得なかったの
です」。データセンターの運用管理を担う同社ネットワー
ルネックとならないよう、ストレージの帯域もできるだけ
太 いものにしたかった。
「HP StorageWorks P4000 G2
SANでは10Gbのインターフェイスが選択できました。こ
れならかなりのアクセス負荷にも安心です」
(志村氏)。
クマネジメント部の長沼哲夫部長。サーバーが増えるこ さらに、HP StorageWorks P4000 G2 SANが 提 供 する
とで、消費電力は右肩上がり。空調の電力も加わり、デー ストレージクラスタリング機能も大きくアピールした。ス
タセンター全体の電気料金は驚くほど増えていた。
運用の面でも困難さは増していた。さまざまな機種が
混在するうえ、サーバー資源を有効利用しようと複数の
サーバーの空き領域を組み合わせて使うケースもあり、
”スパゲッティ状態”の極めて複雑な構成になっていた。
「システムのライフサイクルという面でも問題がありま
した」と同部ITアーキテクトの志村徹氏は語る。物理サー
株式会社東計電算
ネットワークマネジメント部
ITアーキテクト
志村 徹 氏
バーが5年ほどで更新時期を迎えるのに対し、システム
は10年以上にわたって利用される。このため更新後の新
サーバーで必要とされるOSでは、システムのサポートが
出来なくなるといった事態も発生するというのだ。問題
は深刻だ。
こうしたさまざまな課題をまとめて解決するため、東計電
算では2009年ごろからオープン系サーバーを使った仮
想化技術の積極的な活用に舵を切る。併せて、仮想化技
術をベースにデータセンターの物理サーバーを統合・集
約し、リソースの有効活用と柔軟な運用を可能にする共
有インフラの構築に向けた模索を始める。
トレージの容量を拡張していくと一般にパフォーマンス
は低 下しがちだ。しかし、HP StorageWorks P4000 G2
SANではコントローラも一緒に追加していく構造をとっ
ているため、容量もパフォーマンスもリニアに向上すると
いう特長があった。
サーバーに関してはAMD Opteron™ プロセッサーを搭載
したHP ProLiant BL465c G7とHPバーチャルコネクトFlex「ポイントはFlex-10が提供す
10という組み合わせを選択。
る10Gbの広いネットワーク帯域でした。さらに、システム
の可用性を高めるSANブートN+1コールドスタンバイに
対応していたこと。仮想マシンのレベルに加え、物理サー
バーレベルでもフェイルオーバー可能になるため、二重
の安心感があったことからHPを選びました」
(志村氏)
。
増強プロジェクトでの新しい挑戦として
HP バーチャルコネクト FlexFabricを導入
これらのHP仮想化製品群を使って構築された共有インフ
ラは、2009年末から稼働を開始。そして、2011年2月に
は、データセンターにある1,000台規模の物理サーバー
を全面的に共有インフラへと移行する計画に先駆けて、
その実現を支えたハードウェアが、AMD Opteron™ プ ハードウェアの増強が行われた。ここでも引き続きHPの
ロセッサ ー を 搭 載したHP ProLiant BL465c G7、I/O仮 仮想化製品群が採用された。
想化技術であるHPバーチャルコネクトFlex-10、そしてHP
StorageWorks P4000 G2 SANというHPの 仮 想 化 製 品
群であった。
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ブ レ ード を 収 め る エ ン ク ロ ー ジャ ー を 以 前 のHP
BladeSystem c3000 エンクロージャーからHP BladeSystem
c7000 エンクロージャーへと拡張。そのうえで、これま
システム構成図
HP E2910-24G al Switch + 10-GbE
HP バーチャルコネクト FlexFabric
エンクロージャー内部結線
HP ProLiant BL465c G7
AMD Opteron™ プロセッサー
6147(2P/24C)、96GBメモリ
エンクロージャー内部結線
HP E5406-48G zl Switch
+ 10-GbE
HP BladeSystem c7000エンクロージャー
HP E6600-24XG Switch
HP StorageWorksP4000 G2 SAN
×2
28.8TB(600GB×12×2)
で同社で稼働実績を積み上げてきたAMD Opteron™ 行するという作業を、2011年春以降、徐々に進めている。
プロセッサー搭載のHP ProLiant BL465c G7、そしてHP
StorageWorks P4000 G2 SANを追加した。
同時に、本格化しているのが、クラウドという情報化シー
ズをベースにした新サービス商品の開発だ。
「最初の目玉
「今回の増強プロジェクトでは、すでに実現できている 商品ともいえるのが、2011年3月からセールス活動を開
『 Work Force Planner(WFP)』
というSaaSです」
と長
サーバーおよびストレージの冗長化に加え、ネットワーク 始した
の冗長化を図りました。仮想化をデータセンター内で本 沼氏は期待を込める。
格的に展開していくうえで、提供サービスの信頼性をよ
り高めるために、共有インフラの可用性をさらに向上さ
せておく必要があったのです」
と志村氏は語る。
WFPは、元々東計電算が開発した、アルバイトやパートと
いった非正社員の人員配置や勤怠管理、生産性管理など
を統合的に処理できる「レイバースケジュール」というシ
このプロジェクトでは、新しい試みにもチャレンジしてい ステムをベースにしている。これを、カルチュア・コンビニ
る。それがHPバーチャルコネクトFlex-10に代わるHP バー エンス・クラブ株式会社(CCC)が展開する「TSUTAYA」の
チャルコネクト FlexFabricの導入だ。HP バーチャルコネ 直営店に導入していく中で、CCCと共同でブラッシュアッ
クト FlexFabricは、HPバーチャルコネクトFlex-10と同等の プ。数多くのアルバイトなどを常時雇用するビジネス向け
ネットワーク仮想化機能やネットワーク帯域の分割・制御 に、SaaSとして提供する。
機能を備えつつ、10Gbのファイバーチャネル オーバー
イーサネット(FCoE)のプロトコルに対応。イーサネットと
ファイバーチャネルによるストレージネットワークとを統
合することが可能になる
「百数十店舗あるTSUTAYA直営店では5,000人ほどのア
ルバイトが働いています。彼らの配置計画からシフト管
理、勤怠管理、コスト管理までをWFP上で実現していま
す。24時間365日、TSUTAYAは休まずに動いていますか
「HP StorageWorks P4000 G2 SANの 接 続 はこれまで ら、WFPの稼働も止められません。サービスとして高い品
同様、iSCSIを使っており、問題なく動いています。しか 質を維持しながら、低いコストで利用できるサービス商品
し、新たなサービスを生み出すための元となる新技術は に仕上げることができたのは、共有インフラの存在があっ
積極的に使って試してみるというのが当社の姿勢。今後 たからです」。WFPの開発にあたった同社小売システム営
の拡張性という意味で、ファイバーチャネルのストレージ 業部の三輪隆之部長は新商品の特性をこう解説する。
にも対応できる環境をあらかじめ整備しておこうと考え
た結果の導入です」
(志村氏)。
今後はCCCと連携して、全国にあるTSUTAYAのフランチャ
イズ店舗、そしてCCCが展開するポイント制度「Tカード」
CCCとの連携から生まれた
の提携先企業、さらには常時アルバイトを使っているさま
SaaS商品が自社クラウドでサービスイン
ざまなビジネス向けにも販売していく計画だ。
「物理サー
サーバーからストレージ、ネットワークに至るシステムの バーでサービス提供していた時は、システムの拡張や変
主要な要素が仮想化された共有インフラは、まさにクラウ 更に非常な手間がかかりました。しかし、必要な時に柔
ドそのものである。より強化された共有インフラ上に、こ 軟に迅速にリソースを追加・変更でき、レスポンスなどの
れまで個別の物理サーバーで稼働してきたサービスを移 サービス品質、サービスを止めない可用性が向上した共
3
有インフラを持てたことで、これからは安心してビジネス も高く、負荷が大きい時でも一定水準のサービス品質を
を成長させていけます」
(三輪氏)
。
物理サーバー数を1/20に圧縮し、
消費電力の大幅な削減にも期待を込める
維持できなくてはなりません。HPバーチャルコネクトの
効果には満足しています」
(長沼氏)。
特長のある新サービス商品で
2009年以降、着実に仮想化を進めてきたことで、データ クラウドビジネスを積極展開
センターはどのように変化したのだろうか。
「小売システム営業部用のサーバー移行が一番進んでい
ますが、これまでは48台あった物理サーバーは14台に減
少。約1/3になっています。消費電力も1/4まで減りまし
た」と長沼氏。今後の移行では1台の物理サーバー上に
20台ほどの仮想マシンを乗せる計画。従来比1/20まで
物理サーバーを集約できれば、1,000台のサーバーは50
台にまで減らせるかもしれない。
「現在はまだ移行の最
データセンターに全面的な仮想化を導入したことで東計
電算が手にしたクラウド。甲田会長は、今後、特長のある
クラウドビジネスを積極的に仕掛けていきたいと考えて
いる。
「『 WFP 』を皮切りに、いくつかのSaaSをラインアッ
プできるメドがついています。これまで培ってきた当社
の業界ニーズへの深い理解、システムの精緻なカスタマ
イズ力などを活かして、ニッチな分野でも魅力のある新
サービス商品を続々と作り出していきます」
(甲田会長)。
中で、既存サーバーも重複して動いています。このため、 2012年春には、第2データセンターの稼働も控える。新
データセンター全体の消費電力が減るまでには至ってい しいデータセンターではリモートでの監視や管理を積極
ませんが、増えていないこと自体が驚くべきこと。今後、 的に推進し、無人に近い状態での運用を目指そうとして
移行が進めば確実に減るでしょう」
(長沼氏)。
「サービスの安定度が飛躍的に高まりました」というのは
志村氏。試しにサーバーやストレージのネットワークケー
いる。
「HPの提供している最先端の仮想化技術と仮想化
にマッチした製品で、これからも東計電算を支援してほし
い」
と長沼氏は期待を表明した。
ブルをほとんど抜き、1本ずつの状態にしても障害は発
生しなかったという。ブレードのフェイルオーバーも想定
どおり短時間に実行できた。
「HP StorageWorks P4000
G2 SANのファームウェアのアップデートも無停止で実
現でき、可用性と同時に使い勝手も高く評価しています」
(志村氏)
そのほかに、サーバーのケーブル類が大幅に減った、帯
域を柔軟に制御できるためネットワークを効率良く使え
ている、といった評価も。
「SLAについてはお客様の関心
安全に関するご注意
ソリューション概略
導入ハードウェア
• HP BladeSystem c7000 エンクロージャー
• HP ProLiant BL465c G7
• HP StorageWorks P4000 G2 SAN
• HPバーチャルコネクトFlexFabric
• HP E2910-24G al Switch
• HP E5406-48G zl Switch
• HP E6600-24XG Switch
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-6416-6660
月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00
(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
機器のお見積もりについては、代理店、または弊社営業にご相談ください。
HP BladeSystemに関する情報は http://www.hp.com/jp/bladesystem
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2011年6 月現在のものです。
本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒136-8711 東京都江東区大島2-2-1
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植物性大豆油インキを使用しています。
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