仮想化により消費電力と 運用負担を削減

仮想化により消費電力と 運用負担を削減
仮想化により消費電力と
運用負担を削減
お客様導入事例:
全学ネットワーク
インフラの更新
HP BladeSystem、HP バーチャルコネクトを組み合わせた仮想化により、
サーバー台数を2/3に減らすことに成功
業界:
大学、教育
本センターが運営を担う教育研究システム「FUTURE」は、全学の教育・研究
活動にとって、まさに必要不可欠な存在。たとえば、専門科目はもちろん語
学などの共通科目でも活用されるPC教室のパソコンが動かないということ
になれば、それは講義が開けない、授業がストップするということを意味しま
す。システムを運営する立場からいえば、システムの安定・安全性、環境対
策、運用といった点で、これまで稼働していた「FUTURE 3」は課題を抱えて
いました。
福岡大学 総合情報処理センター長
本田知宏氏
目的
• システムの可用性向上
• 消費電力の削減
• 運用業務の効率化
アプローチ
• 仮想化によるサーバー統合
• 電力効率の高いHPブレードを採用
• HP バーチャルコネクトFlex-10によるネットワー
ク高速化
• 充実したHPの管理ツールを活用
導入効果
2009年に創立75周年を迎えた福岡大学は、9学部31学
• 消費電力、ラック数共に2/3に削減
科2インスティテュート、大学院10研究科34専攻を擁し、
• ネットブートの起動時間を大幅短縮
約2万1,000人の学生数を誇る西日本でも有数の私立総
• 効率の良い運用管理環境を構築
う好位置に立地し、福岡ドーム8個分という広大な一つ
ビジネスの成果
• システムのグリーン化を実現
• 安定した学内ネットワーク基盤を獲得
• サービス品質向上への取り組みが可能に
合大学だ。福岡の中心地から地下鉄でわずか十数分とい
のキャンパス内にすべての学部、学科、大学院、病院な
どが結集。大学という教育・研究機関としては理想的な
環境を実現している。
同大学では普遍的使命として教育、研究、医療の三つを
掲げ、責任ある教育、探求心と地道な努力による、高い質
を備えた医療を実践している。さらに、地元である九州エ
リアとの連携を重視。地域に根を張り、地域密着・地域融
合型の大学として存在価値を高めていこうとしている。
福岡大学の広大なキャンパス内には、教室や研究室、
病 院 など学 部 の 壁 を 越 えて 全 学 を 包 括 的 につ なぐ 解説する。
ネットワークインフラが「FUTURE( Fukuoka University
Te l e c o m m u n ic a t i o n U t i l i t i e s fo r Re s e a rch a n d
Education)」のコンセプトの元に構築された。学内の情
報基盤として機能し、学生の日々の学びの場となるPC教
室で活躍する約1,400台にも上るパソコンの稼働も支え
ている
「FUTURE」。その企画から構築、運用までを一貫し
て担うのが、総合情報処理センターである。
福岡大学
総合情報処理センター長
工学博士
本田 知宏 氏
環境面では、
「FUTURE 3」が消費する電力量が問題だっ
た。
「キャンパスが位置する福岡市城南区では、業種を問
わず、福岡大学が最大の電力使用者となっています。し
かも、大学全体の使用量のうちの1割は当センターで消
費していました。新しいサーバーに切り替えることで、当
然、その数値を下げられることは予測していましたが、よ
り積極的に消費電力を減らしていこうと考えていました」
本田知宏総合情報処理センター長は、同センターの役 と藤村室長。
「情報インフラ
割と「FUTURE」の重要性をこう解説する。
を学部ごとに運営していたのでは、効率化に限界があり
ます。このため、このセンターを設置し、一括管理する
ことで大幅な効率化を進めることにしたのです。本セン
ターが運営を担うFUTUREは、全学の教育・研究活動に
とって、まさに必要不可欠な存在。たとえば、専門科目
はもちろん語学などの共通科目でも活用されるPC教室
のパソコンが動かないということになれば、それは講義
そして、複数ベンダーのサーバーで構成される「FUTURE
「より大規模なFUTURE 4
3」は運用の負荷が大きかった。
に移行した後もサービスの品質を落とさず、少数精鋭の
スタッフで運用していかなくてはなりません。それには、
サーバーの統一を図るとともに、自動化や運用支援のた
めの環境を整備し、運用の効率化を進める必要がありま
した」
(藤村室長)。
が開けない、授業がストップするということを意味しま HPブレードとHP バーチャルコネクトを評価
す。それだけに、FUTUREの安定稼働は最重要のテーマ 以上のような課題の多くを解決する方策として、同セン
でした」。
福岡大学
総合情報処理センター研究開発室
室長
准教授
藤村 丞 氏
構築の方針となる四つのチャレンジ
「FUTURE」はほぼ5年ごとにシステム更新を行ってきて
おり、2005年からは、サ ーバー約120台、PC教室のパ
ソコン端末1200台から成る「FUTURE 3」が稼働してい
た。次 の 更 新 時 期となる2010年に向けて、2008年ご
ターでは仮想化技術とブレードサーバーの採用を考えて
いた。
「省スペースなブレードサーバーでこれまでの物
理サーバーを統合すれば、サーバーの台数を減らすこと
が可能になります。台数が減れば、単純に消費電力も下
げられるうえ、運用の効率化にもつなげることができま
す」
と藤村室長は説明する。
ろから総合情報処理センターを中心に、学内で次世代の こうした方針の下、2009年の暮れ、ハードウェアの機器
「FUTURE 4」構築に関する検討が始まる。検討の結果、 提案も含めた入札が行われた。同センターが最終的に採
「FUTURE 4」を具 現 化するための方針として、①先端 用を決めたのは、サーバーとして高性能/電力効率に優
サービスや技術の提供、②安全・安定性の向上、③環境 れるインテル® Xeon® プロセッサー5500番台搭載のHP
対策、④効率的な運用、という「四つのチャレンジ」が設 ProLiant BL460c G6およびHP BladeSystem c7000エン
定された。
「システムを運営する立場からいえば、二つ目の安定・安
全性、三つ目の環境、四つ目の運用などの点でFUTURE
3は課題を抱えていました」と、本田センター長は語る。
安定・安全性に関して大きな課題だったのは、プロジェ
クト検討の前後から時折発生するようになったシステム
停止。そのリカバリーに大きな人的負荷がかかっていた。
「また、ネットブートで動かしていたPC教室のパソコン
端末は、起動に7∼8分もかかるようになっていました。
授業で使う多くの先生方から『授業にスムーズに入れな
いので、何とかして欲しい』という声が寄せられていたの
クロージャー、そしてネットワークにはHP バーチャルコ
ネクトFlex-10、さらに物理/仮想の両サーバー環境を一
括して分かりやすく運用できるようにするHP独自の管理
ツールという組み合わせだった。
HP製ハードウェア採用の理由を藤村室長は次のように
語る。
「HP BladeSystem c7000エンクロージャーで注
目したのは、電源の効率の良さ。80 PLUSでGOLD認定
を取得した電源モジュールを搭載しているため変換効
率が良く、消費電力の大幅な削減が期待できました。ま
た、HP ProLiant BL460c G6の電力効率の高さも評価し
ました」。
です」と「FUTURE 4」構築プロジェクトの実務面で中心的 HP バー チャルコネクトFlex-10は、10Gbpsという高 速
役割を果たした同センター研究開発室の藤村丞室長が なネットワーク帯域を利用できるのが魅力だったという。
2
システム構成図
サーバースイッチ
PCシステム
仮想化ソフト
VMware ESX
LAN
10Gbps×8
ブレードサーバー
統合管理用
管理コンソール
HP c7000
BL460c G6
10Gbps×8
10Gbps×8
ブレードサーバー
4Gbps×8
ブレードサーバー
HP c7000
BL460c G6
仮想化
App
App
Windows.NET
Server2003
Windows.NET
Server2003
App
App
HP c7000
BL460c G6
4Gbps×8
4Gbps×8
• HP BladeSystem c7000
エンクロージャー ×3
SANスイッチ
SAN
SANブート構成
• HP BladeSystem c3000
エンクロージャー ×1
HP バーチャルコネクトFlex-10 ×6
HP バーチャルコネクト ×6
• HP ProLiant BL460c G6 ×51
ストレージシステム
(ディスクコントローラ)
仮想OS領域
SANブート領域
• HP ProLiant DL360 G6 ×29
インテル® Xeon®
プロセッサー
5500番台
• HP StorageWorks MSL8096 ×3
「ネットブートの高速化を図ろうとすれば、ネットワーク 起動時間が大幅に短縮できています」と藤村室長は笑顔
はできるだけ広帯域なものを採用したくなります。この を見せる。入札のための要求仕様書に盛り込まれた数値
点で、HP バーチャルコネクトFlex-10なら効果を発揮して 目標のうちの一つが、この起動時間。目標値は、ログイ
くれるだろうと考えたのです」
(藤村室長)。
消費電力、ラック数ともに2/3に削減
採用が決まったハードウェアは2010年4月に納入され、
同年10月1日に予定されている「FUTURE 4」のリリース
に向けて、慌ただしく設定や構築、実装など作業が進め
られていった。
ン画面表示までが1分45秒、ログイン操作後デスクトッ
「この目標値内
プが表示されるまでが30秒、というもの。
にきちんと収まっています。それも、パソコン端末に載っ
ているのは、Windows XPではなく、最新のWindows 7。
読み込み量が多くなったこのOSで当初目標をクリアー
できたことは、素晴らしいの一言です。最近、ネットワー
クの速度をネットブート用サーバーの出口で計測したと
8月後半からは「FUTURE 3」から「FUTURE 4」への移行 ころ、6Gbpsも出ていることを発見して非常に驚いてい
「何度も事 ます。HPブレードとHP バーチャルコネクトFlex-10とを
作業がスタート、9月に入るとテストが続く。
前の検証を行っていたため、1カ月ほどという短期間でブ 組み合わせた時の実力の高さは想像していた以上です」
レードサーバー約50台への大規模な移行を一気に実施 (藤村室長)。
できました。その間、
トラブルもなく、非常にスムーズ」と
運用の効率化という点での効果はどうだろうか。
「まず、
藤村室長は振り返る。
「FUTURE 4」は当初の予定どおり、
サーバー台数が減ったこと、サーバーを統一したことに
10月1日から本格的にサービス提供を開始した。
よる負担軽減効果が出ています。また、HP BladeSystem
「FUTURE 3」から「FUTURE 4」への更新により、至ると に標準添付されているHP Systems Insight Manager(HP
ころで目に見える成果が上がりはじめている。まず、目 SIM)により、ハードウェア類を統一した環境で一元的に
標の一つであったサーバーの消費電力量削減。同セン 管理できるため、運用負荷が少なくなったと運用担当者
と藤村室長。
ター内部では従来の3分の2程度にまで削減したいと から聞いています」
目論んでいたが、見事にこれを達成。併せて、物理サー
さらにリモ ートによる 管 理 を 実 現 するHP Integrated
バーの統合により、ラック数も3分の2に減少。それまで
Lights-Out、HP BladeSystem c7000エンクロージャーの
サーバー追加もままならなかったサーバールームにス
前面に設置されたインサイトディスプレイといった、HP
ペースの余裕が生まれた。
ならではの管理モジュールも運用の効率化に大いに役
「PC教室に設置しているネットブートのパソコン端末も 立っているという。
3
クラウド技術の検討が次なるテーマ
2010 年 10 月 の リリ ー ス か ら 半 年 ほ ど が 経 過 し た
「FUTURE 4」だが、これまでのところ目立ったトラブル
は発生していない。
「一般に、システム移行後には何らか
のトラブルに見舞われるもの。それが発生していないこ
と自体、高く評価できます。
トラブル対応に追われること
もないので、新しいサービスの検討などに充てる時間が
十分に取れています。これはありがたいこと」
と藤村室長
は語る。
く必要があるでしょう。今後は、その準備に向けた取り組
みが急がれます」。
「システムトラブルはできれば避けたいが、いつかは起き
てしまうもの。そうしたトラブル発生時には、時間単位で
の復旧対応が可能なHPの保守サポートに期待していま
す。半日、1日といった単位でシステムが停止してしまう
と、授業への大きな影響が出てしまいます。しかし、最悪
でも数時間という時間単位のトラブルなら、影響を最小
限に抑えられます。FUTURE 4の安定稼動という面から、
「 FUTURE 4の役割の一つであるPC教室向けのサービス これからもHPには協力をお願いしたい」。本田センター
を利用する学生たちの様子を観察していると、インター 長は最後の話題をこう締めくくった。
フェイスや使い勝手の向上といった面でまだまだ改善の
余地があると感じています。今後、単にサービス項目の
拡充を目指すのではなく、サービスのブラッシュアップの
方向にも、より力を入れていくつもりです」
(藤村室長)。
一方、本田センター長はすでに次の「FUTURE 5」の姿に
思いを馳せている。
「パブリック、プライベートなどクラウ
ドの活用が今後本格的に広がっていくでしょう。FUTURE
5では、クラウド技術をいかに取り込むかということが検
討課題になるかもしれません。こうした状況を見越し、ク
ラウドに関する検討・研究をFUTURE 4の上でも進めてい
安全に関するご注意
ソリューション概略
導入ハードウェア
• HP ProLiant BL460c G6
• HP BladeSystem c7000エンクロージャー
• HP バーチャルコネクトFlex-10
• HP ProLiant DL360 G6
• HP StorageWorks MSL8096テープライブラリー
導入ソフトウェア
• HP Systems Insight Manager(HP SIM)
• HP Integrated Lights-Out(HP iLO)
• HP Insight Control
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03-6416-6660
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HP BladeSystemに関する情報は http://www.hp.com/jp/bladesystem
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2011年4 月現在のものです。
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日本ヒューレット・パッカード株式会社
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CPB11299-01
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植物性大豆油インキを使用しています。
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