第3章 細則 - 東京都水道局

第 3 章 細 則
第 1 節 掘 削 ・ 埋 戻 し 工 事
1 一 般 事 項
掘 削 に 当 た っ て は 、 設 計 図 等 に 基 づ き 次 の 事 項 を 確 認 す る 。
( 1 ) 設 計 図 に 基 づ く 、 施 工 位 置
( 2 ) 施 工 位 置 で の 他 の 埋 設 管 等 の 有 無
( 3 ) 道 路 管 理 者 、 警 察 署 等 の 許 可 条 件
2 掘 削 工 事
( 1 ) 掘 削 に 当 た っ て は 、あ ら か じ め 保 安 設 備 、土 留 、排 水 、覆 工 、残 土 処 理 方 法 及 び そ の 他 必
要 な 準 備 を 整 え た 上 、 着 手 す る 。
( 2 ) 舗 装 切 断 を す る 場 合 は 、あ ら か じ め 設 計 図 に 基 づ き 路 面 に ス プ レ ー 等 で 切 断 箇 所 を 表 示 す
る 。
( 3 ) 舗 装 切 断 は 、 舗 装 種 別 ご と に 定 め が あ る の で 、 設 計 図 の 指 示 に 従 う 。
( 4 ) 舗 装 切 断 は 、 カ ッ タ ー 等 を 使 用 し て 、 表 層 ・ 基 層 ま で 完 全 に 行 い 直 線 に 施 工 す る 。
な お 、 冷 却 用 の 処 理 水 に つ い て は 適 切 な 措 置 を 講 じ る 。
( 5 ) 舗 装 を 取 り 壊 わ す 場 合 は 、 周 囲 の 舗 装 に 影 響 を 与 え る こ と の な い よ う 注 意 す る 。
( 6 ) 掘 削 深 さ 及 び 幅 員 は 、 障害物があるなど、やむを得ない場合を除き原 則 と し て 次 に よ り 掘
削 す る 。
ア 掘 削 深 さ
( ア ) 分 岐 部
ステンレス製サドル付分水栓等の取付けを考慮し、配水小管の下端から0.2m(二受T
字管による分岐の場合は0.3m、割T字管による分岐の場合は0.4m)下げて掘削する。
た だ し 、 分 水 栓 分 岐 に お け る 撤 去 工 事 の 場 合 は 配 水 小 管 の 上 端 ま で と す る 。
( イ ) 布 設 部
布 設 す る 給 水 管 が 、本 章「 第 3 節 給 水 装 置 工 事 4 配 管 工 事( 2 )埋 設 深 さ 」の
規 定 を 満 た す 深 さ に な る よ う 掘 削 す る 。
イ 掘 削 幅 員
掘 削 幅 員 は 表 -1 の と お り と す る 。た だ し 、表 -1に 示 す 幅 員 以 上 を 必 要 と す る 場 合 は 、
10㎝ を 単 位 と し て 広 げ る 。
な お 、 コ ン ク リ ー ト 平 板 舗 装 の 場 合 は 、 平 板 2 枚 分 の 掘 削 幅 員 を 最 小 限 度 と し 、 そ れ
以 上 の 幅 員 を 必 要 と す る 場 合 は 、 平 板 1 枚 分 を 単 位 と し て 広 げ る 。
表 − 1
給 水 管 口 径
13∼ 50㎜
75∼150㎜
200∼300㎜
350㎜
掘
削 箇 所
道 路 宅 地
60㎝ 30㎝
60㎝ 60㎝
70㎝
80㎝
70㎝
80㎝
- 20 -
. . .
( 7 ) 掘 削 は 、 表 層 切 断 面 よ り 垂 直 に 仕 上 げ 、 え ぐ り 掘 り を し な い 。
( 8 ) 掘 削 床 面 は 、 平 坦 に 仕 上 げ 、 転 石 、 凹 凸 等 の な い よ う に す る 。
( 9 ) 掘 削 す る 場 合 は 、 施 工 区 域 全 般 に わ た る 地 上 の 埋 設 物 に 十 分 注 意 す る 。
ま た 、地 下 の 埋 設 物 に お い て は 、刃 先 を 確 認 す る 者 を 配 置 し 、先 堀 り を 行 い な が ら 埋 設 物
の 埋 設 位 置 、 深 度 等 を 十 分 確 認 の 上 、 慎 重 に 掘 削 す る 。
3 水 替 工 事
工 事 区 域 内 に 湧 水 、 滞 留 水 等 が あ る 場 合 は 、 適 切 な 方 法 に よ り 排 水 す る 。
な お 、 排 水 に 当 た っ て は 、 必 ず 沈 砂 ま す を 設 け て 土 砂 の 流 出 を 防 止 す る 。
ま た 、 現 場 付 近 居 住 者 及 び 通 行 人 に 迷 惑 に な ら な い よ う に 行 う 。
4 土 留 工 事
土 被 り の 深 い も の 又 は 軟 弱 地 盤 に お け る 掘 削 で 、 当 局 が 指 示 し た 場 合 は 、 土 留 工 事 を 施 す 。
た だ し 、 現 場 に お い て 必 要 な と き は 、 適 切 な 措 置 を 講 じ る 。
(1 ) 土 留 は 原 則 と し て 、 矢 板 土 留 に よ る 。
(2 ) 涌 水 等 に よ り 土 留 基 礎 が 不 安 定 な 場 合 は 、 土 留 基 礎 の 周 囲 に 土 の う 、 麻 袋 等 に よ り 仮 締
め を 行 い 、 土 留 め を 強 固 に す る 。
(3 ) く い 、 矢 板 等 を 引 き 抜 く 場 合 は 、 埋 設 物 に 影 響 を 与 え な い よ う 注 意 し 、 引 き 抜 き 跡 の 空
げ き に は 、 砂 等 を 完 全 に 充 填 す る 。
(4 ) 切 梁 は 、 図 -1 に 示 す 土 留 標 準 図 を 参 考 に し 、 矢 板 に 対 し て 直 角 に 取 り 付 け る 。
・ 切 梁 取 付 け 位 置
1、 掘削深さ1.5m以下、掘削幅2.0m以内に適用
切梁
矢板
腹起し
2、掘削深さ1.5mを超え2.5m以下に適用
軽量鋼矢板
切梁
腹起し
1.5m
2.5m
- 21 -
・矢板間隔(a) a a
木矢板
型式
木矢板
0型 Ⅰ型
軽量
鋼矢板
切梁
腹起し a 1.5m 1.0m
全面
図 − 1 土 留 標 準 図
5 覆 工
(1 ) 覆 工 は 、 当 局 か ら 指 示 さ れ た 場 合 に 行 う 。
な お 、 警 察 か ら 特 別 に 指 示 が あ っ た 場 合 は 、 監 督 員 に 連 絡 し 指 示 を 受 け る 。
(2 ) 覆 工 板 は 、現 地 の 立 地 条 件 、規 模 に よ り 一 般 交 通 の 車 両 重 量 に 十 分 耐 え 得 る 構 造 と す る 。
(3 ) 覆 工 板 は 、 表 面 に 十 分 な す べ り 止 め を 施 し た 鉄 製 覆 工 板 又 は コ ン ク リ ー ト 製 覆 工 板 を 使
用 す る 。 特 に 、 交 差 点 及 び 横 断 歩 道 前 部 か ら 30m 以 内 の 部 分 、 曲 が り 角 並 び に こ う 配 の 急
な 坂 道 に 使 用 す る 覆 工 板 は 、 雨 天 時 在 来 路 面 と 同 程 度 の 摩 擦 係 数 を 有 す る 滑 り 止 め の 措 置
を 講 じ る 。
(4 ) 覆 工 板 と 在 来 路 面 の 取 付 け 部 は 、 段 差 又 は す き 間 を 生 じ な い よ う ア ス フ ァ ル ト 合 材 を 円
滑 に す り 付 け 、特 に 覆 工 板 は 、ば た つ き 及 び ず れ の な い よ う 完 全 に 取 り 付 け る と と も に 常 時
巡 回 点 検 し 交 通 の 安 全 に 努 め る 。
や む を 得 ず 段 差 が 生 じ る 場 合 は 、 「 す り 付 け 舗 装 」 の 措 置 を 十 分 に 行 う と と も に 、 「 段
差 あ り 」 の 表 示 板 を 設 置 す る 。
6 残 土 処 分
(1 ) 残 土 は 、 特 に 運 搬 箇 所 を 指 定 す る も の の ほ か は 、 全 て 受 注 者 の 責 任 に お い て 処 分 す る 。
(2 ) 運 搬 に 当 た っ て は 、 荷 台 に シ ー ト を か ぶ せ る 等 、 残 土 を ま き 散 ら さ な い よ う 措 置 す る 。
7 埋 戻 し 工 事
(1 ) 埋 戻 し は 、 設 計 図 等 に 指 定 す る 土 砂 を 用 い 、 片 埋 め に な ら な い よ う に 注 意 し な が ら 、 厚
さ 20㎝ ご と に ラ ン マ ー 等 に よ り 十 分 な 締 め 固 め を 行 う 。
な お 、管 等 埋 設 物 の 周 囲 と そ の 上 端 10cmま で は 、そ の 保 護 等 を 考 慮 し 、突 き 棒 や 電 動 式 振
動 締 固 め 機 械 等 を 併 用 し て 締 固 め を 行 わ な け れ ば な ら な い 。
(2 ) 管 そ の 他 構 造 物 に 損 傷 を 与 え た り 、 管 の 移 動 を 生 じ た り し な い よ う に 注 意 す る 。
ま た 、 土 留 め の 切 梁 等 の 取 り 外 し 時 期 、 方 法 は 周 囲 の 状 況 に 応 じ 適 宜 処 置 す る 。
(3 ) 一 部 砂 埋 の 場 合 は 、 管 上 場 10㎝ ま で し ゃ 断 層 用 砂 を 使 用 し て 埋 戻 す 。
(4 ) 埋 戻 し 箇 所 に 湧 水 又 は 滞 水 な ど が あ る 場 合 に は 、 施 工 前 に 排 水 す る 。
(5 ) 埋 戻 し の 施 工 に 当 た っ て は 、 適 切 な 含 水 比 の 状 態 で 行 う 。
(6 ) 給 水 管 の 分 岐 部 分 に ポ リ エ チ レ ン シ ー ト が 被 覆 し て あ る 場 合 、 埋 戻 し の 際 に シ ー ト を 破
損 し な い よ う に 注 意 す る 。
(7 ) 明 示 シ ー ト の 敷 設
設 計 図 に 基 づ き 、配 水 小 管 の 上 部 30㎝ の 位 置 に 管 に 沿 っ て ビ ニ ル シ ー ト を 敷 設 す る 。た だ
- 22 -
し 、 道 路 管 理 者 又 は 監 督 員 か ら 別 途 指 示 が あ っ た 場 合 は 、 給 水 管 の 上 部 に も 敷 設 す る 。
(8 ) 埋 戻 し 復 旧 後 の 検 査
ア 当 局 は 、 埋 戻 し 路 床 工 の 試 験 を 必 要 に 応 じ 指 示 す る 。
試 験 は 、 30箇 所 に 1 件 を 標 準 と す る 。
イ 試 験 は 、 土 研 式 円 錐 貫 入 試 験 と し 、 路 床 面 か ら 試 験 を 行 い 、 土 質 別 に は 補 正 し な い 。
ウ 合 否 の 判 定 は 、 貫 入 度 法 に よ る 場 合 に は 、 貫 入 度 1.2以 下 を も っ て 合 格 と し 、 打 撃 回 数
法 に よ る 場 合 ( 貫 入 約 10㎝ に 要 す る 打 撃 回 数 ) に は 、 打 撃 回 数 16回 以 上 を も っ て 合 格 と
す る 。 た だ し 、 合 格 基 準 及 び 試 験 方 法 に つ い て 、 道 路 管 理 者 が 別 途 定 め る 場 合 は 、 そ の
定 め に よ る 。
8 コ ン ク リ ー ト 擁 壁 抜 工 事
(1 ) 擁 壁 の 安 全 性 を 阻 害 さ せ る こ と の な い よ う 、 十 分 注 意 し て 行 う 。
(2 ) 擁 壁 内 に 管 を 通 す 場 合 は 、 必 ず 防 護 管 に よ り 管 を 防 護 す る 。
9 敷 石 起 こ し 工 事
配 管 工 事 等 に 当 た り 、 宅 地 内 配 管 位 置 に 敷 い て あ る 石 塊 を 移 動 す る 場 合 は 、 敷 石 の 取 扱 い を
慎 重 に 行 う 。
10 コ ン ク リ ー ト 工 事
(1 ) コ ン ク リ ー ト 工 及 び 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 工 は 、 設 計 図 等 に 指 定 さ れ る も の を 除 き 、 土 木 学
会 制 定 の コ ン ク リ ー ト 標 準 示 方 書 に 準 拠 す る 。
(2 ) コ ン ク リ ー ト 壊 し 工 は 、 構 造 物 及 び 埋 設 物 等 に 影 響 を 与 え な い よ う 十 分 注 意 す る 。
(3 ) コ ン ク リ ー ト は 、 打 設 中 十 分 締 固 め 、 隅 々 に 行 き わ た る よ う に す る 。
(6 ) 打 設 後 の コ ン ク リ ー ト は 、 十 分 養 生 し 保 護 す る 。
11 鉄 筋 工
(1 ) 鉄 筋 の 加 工 組 立 、 継 手 は 、 土 木 学 会 制 定 の コ ン ク リ ー ト 標 準 仕 方 書 に 準 拠 す る 。
(2 ) 鉄 筋 は 、 原 則 と し て 常 温 で 加 工 す る 。
(3 ) 鉄 筋 は 、 組 み 立 て る 前 に 、 鉄 筋 と コ ン ク リ ー ト と の 付 着 を 害 す る 浮 き さ び 等 を 取 り 除 く
な ど 十 分 に 清 掃 す る 。
(4 ) 鉄 筋 は 、 コ ン ク リ ー ト 打 設 中 に 動 か な い よ う 十 分 堅 固 に 組 み 立 て る 。
12 型 枠 工
型 枠 工 は 、 コ ン ク リ ー ト の 形 状 及 び 寸 法 が 正 確 に 確 保 さ れ る よ う 施 工 す る 。
13 下 水 抜 工 事
(1 ) 掘 り 抜 き 穴 は 、 管 の 挿 入 に 支 障 の な い 大 き さ と し 、 過 大 と な ら な い よ う に す る 。
(2 ) 他 の 構 造 物 ( U 形 溝 、 L 形 溝 等 ) に 支 障 を 与 え な い よ う 施 工 す る 。
- 23 -
第 2 節 舗 装 工 事
1 一 般 事 項
(1 ) 舗 装 工 事 は 道 路 復 旧 標 準 図 に よ り 施 行 す る 。 た だ し 、 当 局 か ら 別 途 指 示 す る 場 合 は 、 そ
の 指 示 に 従 う 。
(2 ) 仮 復 旧 は 埋 戻 し 完 了 後 直 ち に 行 う 。
な お 、 本 復 旧 ま で の 間 、 仮 復 旧 箇 所 を 常 に 巡 回 し 、 路 盤 の 沈 下 、 そ の 他 不 良 箇 所 が 生 じ
た と き は 、 直 ち に 補 修 す る 。
(3 ) 舗 装 工 事 は 、 路 床 面 の 不 陸 を 補 正 し た 後 、 着 手 す る 。
(4 ) 復 旧 工 事 が 完 了 し た 場 合 は 、 速 や か に 交 通 を 開 放 す る 。
な お 、 不 陸 が 生 じ た 場 合 は 、 同 質 の 材 料 で 直 ち に 補 修 す る 。
(5 ) 工 事 の 施 行 に 伴 い 受 注 者 の 責 任 に よ る 既 設 舗 装 の き 損 影 響 部 分 に つ い て は 、 受 注 者 の 負
担 で 復 旧 す る 。
(6 ) 受 注 者 は 、 責 任 期 間 中 、 当 局 が 点 検 及 び 補 修 を 指 示 し た 場 合 は 、 直 ち に こ れ を 行 い 、 そ
の 結 果 を 当 局 に 報 告 す る 。
(7 ) 舗 装 工 事 の 施 行 に つ い て は 、 特 に 指 示 す る も の を 除 き 次 の 要 綱 に よ り 施 行 す る 。
ア 共 通
( ア ) ア ス フ ァ ル ト 舗 装 要 綱 ( 日 本 道 路 協 会 )
( イ ) セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト 舗 装 要 綱 ( 日 本 道 路 協 会 )
( ウ ) 簡 易 舗 装 要 綱 ( 日 本 道 路 協 会 )
( エ ) コ ン ク リ ー ト 標 準 示 方 書 ( 土 木 学 会 )
( オ ) 道 路 維 持 修 繕 要 綱 ( 日 本 道 路 協 会 )
イ 国 道
( ア ) 道 路 占 用 工 事 共 通 指 示 書 ( 建 設 省 )
( イ ) 道 路 占 用 の 取 扱 い に つ い て ( 建 設 省 )
ウ 都 道
( ア ) 東 京 都 土 木 工 事 標 準 仕 様 書 ( 東 京 都 )
( イ ) 土 木 材 料 仕 様 書 ( 東 京 都 建 設 局 )
( ウ ) 標 準 構 造 図 集 ( 東 京 都 建 設 局 )
エ 区 ( 市 ・ 町 ) 道
各 区 ( 市 ・ 町 ) の 道 路 工 事 施 工 基 準 等
2 路 盤 工
(1 ) 共 通 事 項
ア 路 盤 の 締 固 め は 、 路 床 、 路 盤 材 料 及 び 使 用 機 材 の 種 類 な ど に 応 じ て 適 当 な 含 水 量 の 状
態 で 作 業 を 行 う 。
イ 締 固 め 作 業 は 、 均 一 な 支 持 力 が 得 ら れ る よ う 十 分 に 締 め 固 め る 。
ウ 路 盤 の 転 圧 は 、 ロ ー ラ 、 タ ン パ 等 で 行 い 、 所 定 の 支 持 力 、 密 度 が 得 ら れ る よ う に 仕 上
げ る 。
エ 締 固 め 機 械 は 、 そ の 通 過 軌 跡 を 十 分 に 重 ね 合 わ せ る も の と し 、 仕 上 げ 面 に 浮 石 や 結 合
- 24 -
材 の 過 不 足 の た め 、 不 安 定 な 箇 所 が な い よ う に す る 。
オ 路 盤 各 層 の 施 工 に 先 立 ち 、 浮 石 、 木 片 、 ご み 等 を 取 り 除 き 、 清 掃 す る 。
カ 各 層 の 仕 上 が り 面 は 、 平 坦 に な る よ う に す る 。
キ プ ラ イ ム コ ー ト を 施 す 場 合 は 、 転 圧 完 了 後 直 ち に 行 う 。
ク 施 工 継 目 又 は 在 来 舗 装 部 分 と の 接 合 は 在 来 舗 装 部 分 に 損 傷 を 与 え な い よ う に す る 。
(2 ) 砂 路 盤 層
砂 は 、 均 一 な 厚 さ に 敷 き な ら す 。
な お 、 厚 さ が 15㎝ を 超 え る 場 合 は 、 15㎝ ご と に 転 圧 す る 。
(3 ) 砕 石 マ カ ダ ム 層 ( 単 粒 度 砕 石 )
ア 路 盤 工 の 厚 さ が 主 骨 材 料 粒 径 の 2 倍 以 上 に な る 場 合 は 、 2 層 に 分 け て 転 圧 す る 。
イ 転 圧 は 、 主 骨 材 を 空 締 め し て か ら 、 所 定 の 目 つ ぶ し 材 を 加 え な が ら 散 水 し て 砕 石 が 十
分 に か み 合 う ま で 行 う 。
ウ 目 つ ぶ し 材 の 散 布 に 当 た っ て は 、 主 骨 材 の 隙 間 を 一 様 に 満 た す よ う に し 、 不 陸 の 整 正
を 行 う た め 、 部 分 的 に 厚 く 散 布 し な い 。
(4 ) ク ラ ッ シ ャ ラ ン 層 及 び ク ラ ッ シ ャ ラ ン ス ラ グ 層
路 盤 材 料 は 、 分 離 し な い よ う 十 分 注 意 し て 、 均 一 な 厚 さ に な ら し て 転 圧 す る 。
な お 、 転 圧 の 厚 さ は 10㎝ 以 下 と す る 。
ま た 、 ク ラ ッ シ ャ ラ ン ス ラ グ 層 の 場 合 は 、 転 圧 時 に 適 量 の 散 水 を 行 う 。
(5 ) 粒 度 調 整 砕 石 層 及 び 粒 度 調 整 ス ラ グ 層
施 工 に 当 た っ て は 、下 層 路 盤 面 を 損 傷 し な い よ う 十 分 注 意 し 、均 一 な 厚 さ に 敷 き な ら し て
所 定 の 密 度 が 得 ら れ る ま で 転 圧 す る 。
な お 、転 圧 の 厚 さ は 10㎝ 以 下 と し 、粒 度 調 整 ス ラ グ 層 の 場 合 は 、転 圧 時 に 適 量 の 散 水 を 行
う 。
(6 ) セ メ ン ト 処 理 混 合 物 ( プ ラ ン ト 混 合 方 式 に よ る 場 合 )
ア 混 合 物 は 、 所 定 の 仕 上 が り 厚 さ が 得 ら れ る よ う に 一 様 に 敷 き な ら し 、 一 層 ご と に 転 圧
す る 。
イ 転 圧 の 一 層 の 厚 さ は 、10㎝ 以 下 と し 、主 と し て タ イ ヤ ロ ー ラ を 用 い 、仕 上 げ 転 圧 に は 、
鉄 輪 ロ ー ラ を 使 用 す る 。 転 圧 は 混 合 物 を 敷 き な ら し た 後 、 直 ち に 行 う 。
な お 、 材 料 の 混 合 開 始 後 、 2 時 間 以 内 に 完 了 す る よ う に す る 。
縁 部 等 ロ ー ラ の き か な い 箇 所 は タ ン パ 等 で 転 圧 し 、全 体 が 所 定 の 密 度 に な る よ う に 仕 上
げ る 。
ウ 上 下 2 層 と し て 施 工 す る 場 合 は 、 下 層 の 転 圧 完 了 後 引 続 き 上 層 を 施 工 し 、 同 日 内 に 2
層 を 仕 上 げ る よ う に す る 。
エ 施 工 継 目 は 、 在 来 舗 装 部 分 を 垂 直 に 切 り 取 り 突 き 合 わ せ る 。
ま た 、 上 層 と 下 層 は 同 一 箇 所 で 施 工 継 目 を 設 け な い 。
オ 締 固 め 完 了 後 は 、 直 ち に 所 定 の ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 を 用 い て 養 生 す る 。
(7 ) ア ス フ ァ ル ト 処 理 混 合 物
ア 材 料 の 運 搬
( ア )混 合 物 の 運 搬 は 、舗 設 作 業 の 進 捗 に 応 じ 過 不 足 の な い よ う に 現 場 に 搬 入 す る 。現 場
搬 入 の 温 度 は 一 車 ご と に 検 温 し 、工 場 発 送 時 の 温 度 よ り 15℃ 以 上 低 下 し な い よ う に 保
- 25 -
温 設 備 を し た ダ ン プ カ ー を 使 用 す る 。
ま た 、 普 通 ト ラ ッ ク で も シ ー ト 類 で 覆 う な ど の 措 置 を す る 。
( イ )混 合 物 の 運 搬 に 使 用 す る 自 動 車 は 、荷 台 を 清 掃 し 、雑 物 が 付 着 し な い よ う に 注 意 す
る 。
( ウ ) 混 合 物 を 運 搬 車 か ら 積 み お ろ す 場 合 は 材 料 分 離 を 起 こ さ な い よ う に 注 意 す る 。
イ 舗 設
( ア ) 舗 設 は 、 原 則 と し て 雨 天 又 は 気 温 5℃ 以 下 の 場 合 は 行 わ な い 。
( イ )舗 設 に 先 立 ち 、下 層 路 盤 の 表 面 を 入 念 に 清 掃 し て 、湿 っ て い る 場 合 は 乾 燥 さ せ 破 損
箇 所 が あ れ ば 補 修 す る 。
ま た 、 敷 き な ら し 完 了 後 、 そ の 表 面 が 均 一 な 状 態 で あ る か ど う か を 点 検 し て か ら
転 圧 を 開 始 す る 。
( ウ )混 合 物 の 敷 き な ら し 前 に 分 離 を 起 こ し た り 、部 分 的 に 固 ま っ た り し て い る 混 合 物 は
使 用 し な い 。
( エ ) 混 合 物 の 敷 き な ら し 厚 さ は 、 締 固 め 後 の 厚 さ が 所 定 の 値 に な る よ う に 調 整 す る 。
( オ )転 圧 開 始 時 の 混 合 物 の 温 度 は 、ア ス フ ァ ル ト の 粒 度 、温 度 曲 線 に よ り 決 め た 温 度 を
標 準 と し て 転 圧 終 了 時 の 温 度 は 90℃ を 下 ら な い よ う に 平 ら に 仕 上 げ る 。
( カ )混 合 物 の 接 着 す べ き 縁 石 、マ ン ホ ー ル 等 の 側 面 及 び 接 合 部 は 、加 熱 し た 瀝 青 材 を 一
様 に 薄 く 塗 布 す る 。
( キ )転 圧 1 層 の 厚 さ は 、10㎝ 以 下 と し 、締 固 め に は 主 と し て タ イ ヤ ロ ー ラ を 用 い 、仕 上
げ 転 圧 に は 鉄 輪 ロ ー ラ を 使 用 す る 。
な お 、 転 圧 速 度 は 、 毎 時 2 ∼ 3 ㎞ 以 内 と し て 、 縁 部 等 ロ ー ラ の き か な い 箇 所 は タ
ン パ 等 で 転 圧 し 、 全 体 が 所 定 の 密 度 に な る よ う に 仕 上 げ る 。
( ク ) 締 固 め 完 了 後 、 厚 さ 及 び に 密 度 を 測 定 す る 。
な お 、密 度 は 標 準 値( マ ー シ ャ ル 安 定 度 試 験 法 に よ る 締 固 め 度 )の 96% 以 上 と す る 。
3 基 層 工
(1 ) 共 通 事 項
ア 路 盤 面 は 、破 損 し な い よ う に 注 意 し て 施 工 す る 。損 傷 を 生 じ た と き は 、施 工 前 に 手 直 し
を 行 う 。
イ 混 合 物 の 運 搬 は 、 工 事 の 施 行 に 支 障 な く 配 車 す る 。
ま た 、 材 料 の 分 離 が 起 こ ら な い よ う に 注 意 す る 。
ウ 降 雨 そ の 他 工 事 の 施 行 に 有 害 な と き は 、 施 行 を 避 け る 。
エ 締 固 め は 、均 一 に な る よ う に 十 分 行 い 、仕 上 が り 面 は 平 坦 で あ っ て 規 定 の 縦 横 断 勾 配 を
設 け る 。
オ 交 通 開 放 に 当 た っ て は 、 安 全 対 策 に 十 分 留 意 す る と と も に 、 交 通 開 放 後 も 随 時 巡 回 し 、
欠 陥 を 生 じ た 場 合 は 速 や か に 復 旧 す る 。
カ 仕 上 げ が 終 わ っ た と き は 、 所 定 の 点 検 を 行 う 。
(2 ) セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト 層
(1 ) 及 び 「 4 表 層 工 」 の 各 規 定 の う ち 、 同 一 工 種 に 係 る も の を 準 用 し て 施 工 す る 。
- 26 -
(3 ) ア ス フ ァ ル ト 混 合 物 層
ア (1 )及 び 「 4 表 層 工 」 の 各 規 定 の う ち 、 同 一 工 種 に 係 る も の を 準 用 し て 施 工 す る 。
イ 施 工 継 目 は 、既 設 部 分 を 垂 直 に 切 り 取 り 、必 要 に 応 じ て ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 を 薄 く 塗 布 す
る 。
ま た 、 上 層 と 下 層 は 同 一 箇 所 で 施 工 継 目 が 重 な ら な い よ う に 施 工 す る 。
4 表 層 工
(1 ) 共 通 事 項
ア 舗 設 は 、晴 天 の 日 を 選 ん で 行 い 、気 温 は 原 則 と し て 、表 − 1 に よ る が 、そ の 場 合 で も 風
の 強 い 日 、 そ の 他 施 工 に 支 障 が あ る と き は 行 わ な い 。
表 − 1
舗 装 種 別 気 温
セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト
ア ス フ ァ ル ト コ ン ク リ ー ト
ア ス フ ァ ル ト 乳 剤
4 ℃ 以 上
5 ℃ 以 上
7 ℃ 以 上
イ 舗 設 に 先 立 ち 、 基 層 又 は 路 盤 の 表 面 を 入 念 に 清 掃 す る 。
ウ 路 盤 面 又 は 基 層 表 面 は 、 損 傷 し な い よ う に 注 意 し て 施 工 す る 。
な お 、 損 傷 を 生 じ た と き は 、 施 工 前 に 手 直 し を 行 う 。
エ 仕 上 げ が 終 わ っ た と き は 、 所 定 の 点 検 を す る 。
オ 舗 装 転 圧 作 業 は 、 ま ず 縦 断 方 向 を 行 い 、 次 に 横 断 方 向 を 行 う 。
カ 舗 装 の 転 圧 は 、ま ず 初 期 転 圧 を ロ ー ド ロ ー ラ で 、次 に 二 次 転 圧 を タ イ ヤ ロ ー ラ で 、行 う
こ と 。
ま た 、 仕 上 げ 転 圧 タ ン デ ム ロ ー ラ 、 マ カ ダ ム ロ ー ラ で そ れ ぞ れ 行 う こ と を 原 則 と す る 。
た だ し 、 せ ま い 箇 所 又 は 構 造 物 と の す り 付 け は タ ン パ 等 で 十 分 転 圧 す る 。
キ 転 圧 機 械 は 、そ の 通 過 軌 跡 を 十 分 に 重 ね 合 わ せ 、在 来 路 面 と の す り 付 け は 、不 陸 の な い
よ う 転 圧 す る 。
ク 舗 装 各 層 の 施 工 に 先 立 ち 、 浮 石 、 木 片 、 ご み 等 を 取 り 除 き 、 各 舗 装 面 を 清 掃 す る 。
ケ 施 工 継 目 又 は 在 来 舗 装 部 分 と の 接 合 は 、在 来 舗 装 部 分 に 害 を 与 え な い よ う に か き 起 こ し
新 規 材 料 を 補 充 す る 。
(2 ) セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト 層
ア 型 枠
( ア ) 型 枠 に は 、 原 則 と し て 鋼 製 で 堅 固 な も の を 用 い る 。
( イ )型 枠 は 、所 定 の 位 置 に 正 し く 据 付 け 、コ ン ク リ ー ト に 接 す る 面 は 、十 分 清 掃 し 油 そ
の 他 適 当 な は く 離 剤 を 塗 布 す る 。
イ 舗 設
( ア )コ ン ク リ ー ト は 、分 離 し な い よ う 迅 速 に 敷 き な ら し 、舗 設 面 の 隅 角 部 、目 地 、路 面
構 造 物 な ど の 付 近 は 入 念 に 行 う 。
( イ )路 盤 上 、基 礎 上 及 び 構 造 物 接 触 面 に 瀝 青 剤 を 塗 布 又 は 路 盤 紙 を 敷 く と き は 、一 様 か
つ 丁 寧 に 行 う 。
( ウ )舗 設 中 は 、絶 え ず 舗 装 面 積 と コ ン ク リ ー ト 量 を 対 照 し 均 一 で 所 定 の 厚 さ で あ る こ と
- 27 -
を 確 か め る 。
( エ )相 接 す る コ ン ク リ ー ト 版 の 表 面 は 、同 じ 高 さ に 仕 上 げ る 。目 地 の 付 近 は モ ル タ ル ば
か り に な ら な い よ う 、 均 一 な コ ン ク リ ー ト に 仕 上 げ る 。
( オ )コ ン ク リ ー ト を 敷 き な ら し 後 、速 や か に 平 面 及 び 棒 状 バ イ ブ レ ー タ で 一 様 に 十 分 締
め 固 め る 。ス リ ッ プ バ ー 及 び タ イ バ ー 付 近 は 、バ ー の 位 置 が 移 動 し な い よ う 注 意 し て
締 め 固 め る 。
( カ )締 固 め が 完 了 し た ら 、直 ち に 荒 仕 上 げ を 行 い 、更 に フ ロ ー ト で 表 面 仕 上 げ を 行 い 仕
上 り 面 は 「 は け び き 」 な ど で 粗 面 と す る 。
( キ )鉄 筋 又 は 鉄 鋼 を 入 れ る と き は 、正 し い か ぶ り を 保 持 す る よ う 入 念 に 敷 き な ら し 、締
め 固 め る 。
( ク ) 目 地 の 中 間 で 、 コ ン ク リ ー ト 打 ち を 中 止 し な い 。
( ケ )型 枠 は 、コ ン ク リ ー ト の 舗 設 後 、2 0 時 間 以 上 経 過 後 に 取 り 外 す 。た だ し 、型 枠 を
取 り 外 し た 後 交 通 車 両 が 直 接 に コ ン ク リ ー ト 版 に 当 た る よ う な 懸 念 が あ る 場 合 や 気 温
が 低 い 場 合 に は 、 取 り 外 し 時 期 を 遅 く す る 。
( コ ) コ ン ク リ ー ト 版 の 仕 上 げ 面 は 、 長 さ 3 m の 直 線 定 規 で 測 定 す る 。 横 断 方 向 は 、 所
定 の こ う 配 が と れ て い る か を チ ェ ッ ク す る 。
( サ ) 舗 装 機 械 の 運 転 に 際 し 、 型 枠 の 縁 な ど コ ン ク リ ー ト を か き 込 ま な い よ う 注 意 す る 。
( シ ) 機 械 仕 上 げ 後 、 フ ロ ー ト で 表 面 の 仕 上 げ を す る 。
ウ 目 地
( ア ) 目 地 の 位 置 は 、 あ ら か じ め 型 枠 の 上 に 表 示 す る 。
( イ ) 目 地 は 、 進 行 方 向 に 直 角 で 、 路 面 に 垂 直 に な る よ う 施 工 し 、 等 深 、 等 厚 に す る 。
( ウ )注 入 目 地 材 は 、目 地 内 の ゴ ミ そ の 他 の 雑 物 を 除 去 し た 後 、隙 間 の な い よ う 注 入 す る 。
エ 養 生
( ア )コ ン ク リ ー ト は 、表 面 仕 上 げ 後 、交 通 に 開 放 で き る ま で 、日 光 の 直 射 、風 雨 、乾 燥 、
気 温 、 荷 重 、 衝 撃 等 に よ る 有 害 な 影 響 を 受 け な い よ う 養 生 を 行 う 。
( イ )表 面 仕 上 げ 後 、約 12時 間 は 初 期 養 生 と し て 、湿 っ た む し ろ 、帆 布 そ の 他 の 被 覆 養 生
な ど で 表 面 の 乾 燥 を 防 ぐ 。
( ウ )初 期 養 生 に 引 き 続 き 、現 場 養 生 で コ ン ク リ ー ト の 曲 げ 強 度 が 3.5MPa以 上 に な る ま で
後 期 養 生 を 行 う 。強 度 試 験 を 行 わ な い 場 合 の 後 期 養 生 の 最 小 の 期 間 は 、普 通 ポ ル ト ラ
ン ド セ メ ン ト の 場 合 で 2週 間 、 早 強 ポ ル ト ラ ン ド セ メ ン ト の 場 合 で 1 週 間 、 中 庸 熱 ポ
ル ト ラ ン ド セ メ ン ト 、高 炉 セ メ ン ト B 種 の 場 合 で 3 週 間 と す る 。期 間 中 は 、コ ン ク リ
ー ト を 常 に 湿 潤 に 保 っ て お く 。
(3 ) ア ス フ ァ ル ト 混 合 物 層
ア ア ス フ ァ ル ト 混 合 物 の 運 搬 は 、 2 (7 )ア に 準 拠 し て 行 う 。
イ ア ス フ ァ ル ト 混 合 物 の 舗 設 は 、 2 (7 )イ に 準 拠 し て 行 う 。
(4 ) 混 合 式 ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 処 理 層
ア 材 料 の 運 搬
( ア ) 混 合 物 の 温 度 は 、 運 搬 車 1台 ご と に 測 定 し 、 混 合 所 発 送 時 の 温 度 よ り 15℃ 以 上 低 下
し な い よ う 、 保 温 に 留 意 し 、 シ ー ト で 覆 う 等 適 切 な 措 置 を す る 。
( イ ) 混 合 物 の 運 搬 は 、 舗 装 工 事 の 進 捗 に 応 じ 過 不 足 の な い よ う に 現 場 に 搬 入 す る 。
- 28 -
( ウ )混 合 物 の 運 搬 に 使 用 す る 自 動 車 は 、荷 台 を 常 に 清 掃 し 、雑 物 が 付 着 し な い よ う に 注
意 す る 。
( エ ) 混 合 物 を 運 搬 車 か ら 積 み 降 し す る 際 は 、 材 料 分 離 を 起 こ さ な い よ う に 注 意 す る 。
イ 舗 装
( ア )混 合 物 の 敷 き な ら し は 、特 に 熟 練 者 を あ て 迅 速 に 行 い 、一 様 な 組 成 と 正 し い 厚 さ に
な る よ う に す る 。
( イ ) 舗 設 に 先 立 ち 、 基 層 又 は 路 盤 が 湿 っ て い る 場 合 は 乾 燥 さ せ る 。
( ウ ) 街 き ょ 、 軌 道 境 界 石 な ど の 路 盤 構 造 の 接 触 面 に は 、 瀝 青 材 を 一 様 に 塗 布 す る 。
( エ ) タ ッ ク コ ー ト は 、 一 様 に な る よ う に 入 念 に 行 う 。
( オ ) 混 合 物 の 、 敷 き な ら し 厚 さ は 、 締 固 め 後 の 厚 さ が 所 定 の 値 に な る よ う に 調 整 す る 。
( カ )混 合 物 は 、敷 き な ら し 前 に 分 離 を 起 こ し た り 、温 度 が 所 定 温 度 の 範 囲 外 で あ っ た り
又 は 部 分 的 に 固 ま っ た り し て い る 場 合 は 使 用 し な い 。
( キ ) 混 合 物 の 敷 き な ら し 後 、 点 検 を し て か ら 転 圧 を 開 始 す る 。
( ク )転 圧 は 一 層 の 厚 さ は 、7 ㎝ 以 下 と し 、主 と し て タ イ ヤ ロ ー ラ を 用 い 、仕 上 げ 転 圧 に
は 鉄 輪 ロ ー ラ を 使 用 す る 。 た だ し 、 せ ま い 箇 所 又 は 構 造 物 と の す り 付 け は 、 タ ン パ
等 で 十 分 転 圧 す る 。
( ケ )転 圧 開 始 時 の 混 合 物 の 温 度 は 、ア ス フ ァ ル ト の 粘 度・温 度 関 係 で 決 め た 温 度 を 標 準
と し 、 転 圧 終 了 時 の 温 度 は 90℃ を 下 ら な い よ う に す る 。
( コ )仕 上 げ 面 は 、3 m の 定 規 あ る い は 3 m の プ ロ フ ィ ロ メ ー タ で 道 路 中 心 線 に 平 行 に 測
定 す る 。 横 断 方 向 は 、 所 定 の こ う 配 が と れ て い る か を 定 規 等 に よ り チ ェ ッ ク す る 。
( サ ) 仕 上 げ 後 は 、 所 定 の 割 合 で 厚 さ 及 び 密 度 の 測 定 を す る 。
な お 、 監 督 員 が 必 要 と 認 め た と き は 、 組 成 に つ い て も 試 験 を 行 う こ と が あ る 。
(5 ) 混 合 式 ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 層
ア 混 合 物 の 製 造 は 、 原 則 と し て ミ キ サ ー を 使 い 、 常 温 で 混 合 す る 。
イ 混 合 物 の 運 搬 は 、 施 工 に 支 障 な く 配 車 す る 。
ま た 、 材 料 の 分 離 が 起 こ ら な い よ う に 注 意 す る 。
ウ 舗 設 は 、原 則 と し て 晴 天 の 日 を 選 ん で 行 い 、気 温 7 ℃ 以 下 又 は 風 の 強 い 日 は 施 工 し な い 。
エ 舗 設 に 先 立 ち 路 盤 の 表 面 を 入 念 に 清 掃 す る 。
オ 混 合 物 の 敷 き な ら し は 、 特 に 熟 練 者 を 充 て 、 一 様 な 組 成 と 正 し い 厚 さ に な る よ う に す
る 。
カ 混 合 物 の 敷 き な ら し 後 、 点 検 し て か ら 転 圧 を 開 始 す る 。
キ 二 層 に 分 け て 舗 設 す る 場 合 に は 、 下 層 が 十 分 安 定 し た こ と を 確 か め て か ら 上 層 を 施 工
す る 。
ク 街 き ょ 軌 道 境 界 石 な ど 路 面 構 造 物 の 接 触 面 に は 、 瀝 青 剤 を 一 様 に 塗 布 す る 。
ケ 施 工 継 目 は 、 既 設 部 分 を 垂 直 に 切 り 取 り 、 凹 凸 の な い よ う に 仕 上 げ る 。
コ 仕 上 げ 面 は 、 3 m の 定 規 で 測 定 す る 。
横 断 方 向 は 、 所 定 の こ う 配 が と れ て い る か を 定 規 等 に よ り チ ェ ッ ク す る 。
サ 仕 上 げ 後 は 、 所 定 の 割 合 で 厚 さ の 測 定 を す る 。
な お 、 監 督 員 が 必 要 と 認 め た と き は 、 組 成 に つ い て も 試 験 を 行 う こ と が あ る 。
(6 ) 浸 透 式 ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 層
- 29 -
ア 砕 石 及 び ク ラ ッ シ ャ ラ ン 砕 石 は 、 JIS A 5001( 道 路 用 砕 石 ) の 規 定 に 適 合 し た も の を
使 用 す る 。
イ ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 は 、ス プ レ ヤ 、デ ィ ス ト リ ビ ュ ー タ 等 を 用 い 、所 定 量 を 均 等 に 散 布 す
る 。
ウ 各 層 の 砕 石 は 均 等 に 敷 き な ら し 、 各 層 の 転 圧 が 十 分 か み 合 う ま で 行 う 。
エ 街 き ょ 等 の 路 面 構 造 物 の 接 触 面 に は 、 あ ら か じ め 乳 剤 を 一 様 に 塗 布 す る 。
オ 乳 剤 の 散 布 、 流 出 に よ り 縁 石 類 、 人 家 な ど を 汚 さ な い よ う に 適 切 な 処 置 を す る 。
カ 施 工 継 目 は 、 既 設 部 分 を 垂 直 に 切 り 取 り 、 凹 凸 の な い よ う に 仕 上 げ る 。
キ 仕 上 げ 面 に つ い て は 、 規 定 を 準 用 す る 。
ク 仕 上 げ 後 、 所 定 の 割 合 で 厚 さ の 測 定 を す る 。
な お 、 監 督 員 が 必 要 と 認 め た と き は 、 組 成 に つ い て も 試 験 を 行 う こ と が あ る 。
ケ 表 面 に 遊 離 し た 骨 材 は 、 交 通 開 放 す る 前 に 掃 き 取 る 。
(7 ) 常 温 混 合 物 層
ア 材 料 の 運 搬
混 合 物 の 運 搬 は 、 施 工 に 支 障 な く 配 車 す る 。
ま た 、 材 料 の 分 離 が 起 こ ら な い よ う に 注 意 す る 。
イ 舗 設
( ア ) 舗 設 に 先 立 ち 路 盤 の 表 面 を 入 念 に 清 掃 す る 。
( イ )混 合 物 の 敷 き な ら し は 、特 に 熟 練 者 を あ て 、一 様 な 組 成 と 正 し い 厚 さ に な る よ う に
す る 。
( ウ ) 混 合 物 の 敷 き な ら し 後 、 点 検 を し て か ら 、 転 圧 を 開 始 す る 。
(8 ) プ ラ イ ム コ ー ト 、 タ ッ ク コ ー ト
ア プ ラ イ ム コ ー ト は 適 当 な 散 布 機 を 用 い 、 舗 装 タ ー ル を む ら な く 散 布 す る 。
イ タ ッ ク コ ー ト は 、前 項 に 準 じ て 行 う が 、過 剰 な 散 布 は さ け 、散 布 後 あ ま り 乾 か し 過 ぎ た
り 、 異 物 が 付 着 し た り し な い よ う 、 な る べ く 早 く 表 層 を 舗 装 す る 。
(9 ) シ ー ル コ ー ト 工
ア 施 工 は 、晴 天 の 日 を 選 ん で 行 い 、気 温 7 ℃ 以 下 の 風 の 強 い 日 そ の 他 施 工 に 有 害 な と き は
避 け る 。
イ 舗 設 に 先 立 ち 、 舗 装 表 面 を 入 念 に 清 掃 す る 。
ウ 瀝 青 材 料 は 、 ス プ レ ヤ 、 デ ィ ス ト リ ビ ュ ー タ 等 を 用 い 、 所 定 量 を 均 等 に 散 布 す る 。
エ 瀝 青 材 料 の 散 布 、 流 出 に よ り 、 縁 石 類 、 人 家 な ど を 汚 さ な い よ う に 適 切 な 処 置 を す る 。
オ 瀝 青 材 料 の 散 布 温 度 は 、 使 用 す る 材 料 の 粘 度 ・ 温 度 関 係 で 決 め た 温 度 を 標 準 と す る 。
カ 砕 石 又 は 砂 は 、 瀝 青 材 料 散 布 後 均 等 に 散 布 す る 。
砕 石 を 使 用 す る 場 合 は 、 砕 石 が 破 砕 し な い 程 度 に 十 分 転 圧 す る 。
キ 転 圧 が 終 了 し 、瀝 青 材 料 の 温 度 が 気 温 ま で 下 が る か 又 は 分 離 が 終 了 す る ま で は 交 通 開 放
を し て は な ら な い 。
ク 表 面 に 遊 離 し た 骨 材 は 、 交 通 開 放 前 に 掃 き 取 る 。
(10) 滑 り 止 め 舗 装
ア 舗 装 に 先 立 ち 、 在 来 路 面 を 入 念 に 清 掃 し 十 分 乾 燥 さ せ る 。
ま た 、 区 画 線 及 び 道 路 標 示 は 、 マ ス キ ン グ 処 理 を 行 う 。
- 30 -
イ 樹 脂 骨 材 の 散 布 に 当 た っ て は 、歩 行 者 に 十 分 注 意 す る と と も に 、縁 石 類 、人 家 な ど を 汚
さ な い よ う に 適 切 な 処 置 を 採 る 。
ウ 表 面 に 遊 離 し た 骨 材 は 、 交 通 開 放 前 に 掃 き 取 る 。
ま た 、 交 通 開 放 後 剥 離 し た 骨 材 は 速 や か に 掃 き 取 る 。
5 歩 道 舗 装 工
(1 ) コ ン ク リ ー ト 平 板 舗 装 工
ア 敷 砂 は 、 所 定 の 厚 さ に 敷 き な ら し 、 十 分 転 圧 を し 、 平 板 張 り 立 て 前 に 適 当 に 散 水 す る 。
イ 平 板 の 配 列 、目 地 幅 、目 地 通 り 、高 さ な ど は 、在 来 路 面 に な ら い 、所 定 の 勾 配 を 確 保 し 、
誤 差 、 く ぼ み が な い よ う 安 定 よ く 平 坦 に 張 り 立 て る 。
ウ 平 板 の 張 り 立 て が 完 了 し た ら 砂 を 竹 ぼ う き 等 で 目 地 内 に 掃 き 込 み 完 全 に 充 填 す る 。
エ 場 所 打 ち コ ン ク リ ー ト を 必 要 と す る 歩 道 上 の マ ン ホ ー ル 付 近 、巻 き 込 み 部 分 、異 形 部 分
は 、平 板 と 同 程 度 の コ ン ク リ ー ト を 使 用 し 、化 粧 目 地 に な ら い 舗 装 が 一 体 と な る よ う 仕 上
げ る 。
(2 ) ア ス フ ァ ル ト コ ン ク リ ー ト 舗 装 工 及 び ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 舗 装 工
ア 舗 装 工 は 、 「 4 表 層 工 」 の ア ス フ ァ ル ト コ ン ク リ ー ト 舗 装 工 及 び ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 舗
装 工 を 準 用 す る 。
イ 路 盤 工 は 、 「 2 路 盤 工 」 の 各 規 定 の う ち 同 一 工 種 に 係 る も の を 準 用 す る こ と と す る 。
た だ し 、 路 盤 工 に 粒 度 調 整 砕 石 層 を 使 用 す る 場 合 の 密 度 試 験 は 省 く こ と が で き る 。
(3 ) 透 水 性 ア ス フ ァ ル ト コ ン ク リ ー ト 舗 装
ア 路 床 は 障 害 物 及 び 不 良 土 を 取 り 除 き 転 圧 す る 。
イ フ ィ ル タ 層 は 、 所 定 の 厚 さ に 敷 き な ら す 。
ウ 路 盤 は 、 「 2 路 盤 工 」 の 各 規 定 の う ち 同 一 工 種 に 係 る も の を 準 用 す る こ と と す る 。 た
だ し 、 プ ラ イ ム コ ー ト を 使 用 し て は な ら な い 。
(4 ) ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 表 面 処 理 工
ア 舗 設 は 、 そ の 日 の う ち に 表 層 ま で 完 了 し な け れ ば な ら な い 。 乳 剤 の 散 布 に 当 た っ て は 、
縁 石 類 、 人 家 な ど を 汚 さ な い よ う に 適 切 な 処 置 を す る 。
イ 表 層 工 は 、 4 (6 )浸 透 式 ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 層 に 準 ず る 。
(5 ) 切 下 げ 舗 装
車 道 と の す り 付 け 部 分 は 、歩 車 道 境 界 か ら 約 50∼ 90㎝ の 間 で 、周 囲 の 状 況 を 考 慮 し て 勾 配
を 付 け る こ と 。
ま た 、歩 車 道 境 界 ブ ロ ッ ク 及 び す り 付 け の 隅 角 部 は 段 差 を 付 け ず 適 当 な こ う 配 に よ り 調 整
す る 。
6 砕 石 道
路 床 の 埋 戻 し が 路 面 か ら 12㎝ に 達 し た と き 、粒 度 調 整 砕 石( M − 40)又 は 単 粒 度 砕 石 を 敷 き な
ら し 、 十 分 転 圧 す る 。
- 31 -
7 区 画 線 及 び 道 路 表 示 工
(1 ) 施 工 路 面 は 、 水 分 、 泥 、 砂 じ ん 等 を 取 り 除 き 入 念 に 清 掃 し 、 路 面 が 5 ℃ 以 下 の と き は 、
路 面 を 予 熱 し て 施 工 す る 。
(2 ) 施 工 に 当 た っ て は 、 歩 行 者 、 通 行 車 両 等 に 危 険 の な い よ う 適 切 な 保 安 措 置 を 講 じ る 。
(3 ) 焼 付 樹 脂 に よ る 場 合 は 、 塗 料 温 度 は 、 180℃ ∼ 220℃ の 範 囲 と し 、 設 置 幅 は 、 均 一 に し て
凹 凸 の な い よ う 丁 寧 に 施 工 す る 。
(4 ) 常 温 式 に よ る 場 合 は 、 貼 付 式 又 は 反 射 性 の ト ラ フ ィ ッ ク ペ イ ン ト を 使 用 す る 。
(5 ) 本 復 旧 ま で の 間 、 一 時 的 に 施 工 し た も の は 、 交 通 等 に よ り 消 え な い よ う 巡 回 に 努 め る 。
8 舗 装 検 査
(1 ) 舗 装 の 各 工 種 の 品 質 及 び 出 来 形 規 格 値 は 表 − 2 の と お り と す る 。
な お 、 監 督 員 が 指 示 し た 場 合 は 、 品 質 管 理 に 必 要 な 資 料 採 取 を 行 う 。
(2 ) コ ア ー 採 取 跡 は コ ン ク リ ー ト を 充 填 す る 。こ の 場 合 、道 路 管 理 者 が 別 途 指 示 す る 場 合 は 、
そ の 指 示 に 従 う 。
- 32 -
舗
道
装
工種
路
層
盤
下層
路盤
高さ
厚さ
表−2 品 質 及 び 出 来 形 規 格 値
項 目
クラッシャラン
クラッシャランスラグ
厚さ
〃
粒度調整砕石
セメント処理混合物
粒度調整スラグ
アスファルト処理混合物
個々の測定値
±40㎜以内
−45㎜以内
−25㎜以内
−15㎜ 〃
締 固 め 度
層
層
厚さ
アスファルトコンクリート層
セメントコンクリート層
締 固 め 度
(セメントコンクリート層を除く。)
厚さ
アスファルトコンクリート層
セメントコンクリート層
締 固 め 度
(セメントコンクリート層を除く。)
平坦性
(標準偏差)
アスファルトコンクリート層
セメントコンクリート層
高さ
粒 度 調 整 砕 石
〃
厚さ
アスファルトコンクリート層
締 固 め 度(粒度調整砕石を除く。)
しゃ断層用砂
厚さ クラッシャラン
アスファルトコンクリート層
締 固 め 度(表層のみ)
透 水 量
−9㎜以内
−10㎜以内
−7㎜以内
−10㎜以内
−5㎜以内
96.5%以上
−3㎜以内
−3.5㎜以内
96.5%以上
−2㎜以内
−3.5㎜以内
96.5%以上
直読式(3m)で1.75㎜以内
3mプロフィルメーターで2.4㎜以内
3mプロフィルメーターで2.0㎜以内
手仕上げの場合2.5㎜以内
±30㎜以内
−20㎜以内 −8㎜以内
−5㎜以内 −2㎜以内
93%以上
−20㎜以内
−20㎜以内
−5㎜以内
400 m/15s
以上
平 均 値
−15㎜以内
−8㎜以内
−8㎜以内
−8㎜以内
−2㎜以内
93%以上
(注−1)粒度調整砕石・セメント処理混合物及び粒度調整スラグの締固め度は最大乾燥密度に対する
百分率で表す。
(注−2)アスファルト混合物の締固め度は、基準密度に対する百分率で表す。
(注−3)試料の採取箇所は当局が指示する。
(注−4)締固め度は、試料3個の測定値の平均値X
3
を標準としており、規格値を外れた場合は、アス
ファルト舗装要綱等X
6
、X
10
によることができる。
(注−5)上表の厚さの規格値は、各層に対するもので、舗装の総厚は設計図を満足するものとする。
- 33 -
第3節 給水装置工事
1 施 工 基 本
こ の 工 事 は 、 東 京 都 指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 規 程 ( 平 成 10年 3月 31日 東 京 都 水 道 局 管 理 規
程 第 13号 )第 6 条 に 基 づ き 選 任 さ れ た 給 水 装 置 工 事 主 任 技 術 者 の 監 理 の 下 に 施 行 し な け れ ば
な ら な い 。
2 給 水 管 分 岐 工 事
(1 ) 一 般 事 項
ア 給 水 管 の 分 岐 は 、 必 ず 目 的 の 配 水 小 管 又 は 給 水 管 で あ る こ と を 確 認 し て 行 う 。
イ 配 水 小 管 か ら 分 岐 す る 場 合 、そ の 位 置 は 、他 の 給 水 装 置 の 分 岐 位 置 か ら 30㎝ 以 上 離
す 。 給 水 管 か ら 分 岐 す る 場 合 も こ れ に 準 ず る 。 ま た 、 配 水 小 管 へ の 給 水 管 取 付 口 の 位
置 を 、 維 持 管 理 等 を 考 慮 し て 、 配 水 小 管 の 継 手 部 端 部 か ら 30㎝ 以 上 離 す こ と 。
ウ 異 形 管 等 直 管 以 外 の 管 か ら 分 岐 し て は な ら な い 。
エ 設 計 図 及 び 工 事 施 行 通 知 書 と 施 工 現 場 の 状 況 が 不 一 致 の 場 合 は 、 監 督 員 と 協 議 し 、
そ の 指 示 に 従 う 。
オ 断 水 等 に よ り 施 工 時 間 が 決 ま っ て い る 工 事 に つ い て は 、事 前 に 監 督 員 と 打 合 せ を 行
い 、 綿 密 な 工 程 管 理 の 下 に 時 間 内 に 工 事 を 完 成 さ せ る 。
(2 ) サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 に よ る 分 岐
ア サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 は 、配 水 小 管 の 管 種 、口 径 及 び 給 水
管 の 分 岐 口 径 に 適 合 し た も の を 使 用 す る 。
表 − 1 都 仕 様 の ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 の 種 類 及 び 呼 び 径
種 類 呼 び 径
被分岐管
鋳鉄(ミリ)管
記号
D 又は C
給 水 管
取出口の
口 径
25
50
給水管の
口 径
20,25
30,40,50
被分岐管の適用口径
75,100,150,200,250,300,350
硬質塩化ビニル管 V
鋼 管 S
VS
(兼用)
25
50
25
50
20,25
30,40,50
20,25
30,40,50
50,75,100,150
(鋼管用と兼用しても良い。)
50,75,100,150,200,250,300,350
(50∼150 は硬質塩化ビニル管用と兼用
しても良い。)
備 考 : 呼 び 径 等 に つ い て は 、 鋳 出 し 又 は 容 易 に 消 え な い 方 法 で 表 示 し て い る 。
表 − 2 都 規 格 の サ ド ル 分 水 栓
(㎜)
被分岐管の種類 サドル記号 被分岐管の適用口径 給水管取出口の口径 備 考
鋳鉄(インチ)管
石綿セメント管
CB
A
300∼350
(250以下はCAを使用)
50,125∼350
(75,100はCAを使用)
25又は50
ただし、石綿セメント
管における、取付管の
適用口径50のものに
ついては25のみ
サドルの表示及
び口径は、サド
ル分水栓本体に
鋳出し表示され
ている。
- 34 -
イ サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 の 取 り 付 け 箇 所 の 管 肌 を 十 分 清 掃 す
る 。
ウ 配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ
ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 取 り 付 け 位 置 の 中 心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )よ り 20㎝ 程 度 離 れ
た 両 位 置 を ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ 固 定 用 ゴ ム バ ン ド ( 以 下 「 ゴ ム バ ン ド 」 と い う 。 ) で
固 定 し て か ら 、中 心 線 に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、ゴ ム バ ン ド の 位 置 ま で 折 り 返 し 管
肌 を あ ら わ し 、サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 取 付 け 後 、折 り 返 し て い
た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て か ら サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 用 防 食 シ
ー ト を 取 付 け 、 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 使 用 し て ス リ ー ブ 及 び シ ー ト を 密 封 す る 。
エ サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 は 、配 水 小 管 の 管 軸 頂 部 に そ の 中 心 が
く る よ う に 据 え 付 け る 。 た だ し 、 障 害 物 等 に よ り や む を 得 な い 場 合 は 、 中 心 よ り 45°以
内 の 範 囲 に 限 っ て 据 え 付 け る こ と が で き る 。
な お 、据 え 付 け の 際 、パ ッ キ ン の 離 脱 を 防 止 す る た め サ ド ル の ボ ル ト を 締 め 付 け た 状
態 で 配 水 小 管 に 沿 っ て 前 後 に 移 動 さ せ て は な ら な い 。
オ 配 水 小 管 が ビ ニ ル 管 の 場 合 、 管 頂 部 に 沿 っ て 管 探 知 用 の 銅 線 が 配 線 さ れ て い る の で 、
据 え 付 け に 当 た っ て は 、こ の 銅 線 を 左 右 い ず れ か の 方 向 に ず ら し 、ビ ニ ル テ ー プ 等 で 固
定 さ せ る 。
カ サ ド ル 部 分 の 締 付 け ボ ル ト は 、 所 定 の ト ル ク で 全 体 に 均 一 に な る よ う に 締 め 付 け る 。
( 注 )ビ ニ ル 管 か ら の サ ド ル 分 水 栓( V タ イ プ )又 は ステンレス製サドル付分水栓(種類:V)
に よ る 分 岐 の 場 合 は 、 ビ ニ ル 管 専 用 の ト ル ク レ ン チ を 使 用 し て 締 め 付 け る 。
キ サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 の 頂 部 の キ ャ ッ プ を 取 り 外 し 、ボ ー ル
弁 ( 又 は ス ラ イ ド 弁 ) を 開 く 。
ク 分 岐 口 径 及 び 規 格 に 応 じ た カ ッ タ ー 又 は ド リ ル を せ ん 孔 機 の ス ピ ン ド ル に 取 り 付 け
る 。
なお、内面エポキシ樹脂粉体塗装管のせん孔については、次のものを使用する。
(ア) せん孔機: 切り粉及び切断塗膜を確実に排出する必要があることから、電動式せ
ん孔機を使用する。
(イ) ド リ ル: 粉体塗装管対応ドリル(先端角90°∼100°)を使用する。
また、ビニル管及び石綿セメント管をせん孔するときは、専用のカッ
ターを使用する。石綿セメント管については、口径ごとに25、30、40
及び50㎜の4種類のカッターがあるので注意する。
エポキシ樹脂粉体塗装管用ドリル
先端角 90°∼100°
目印線
モルタルライニング管用ドリル
先端角 118°
図 − 1 せ ん 孔 ド リ ル の 種 類
( 注 ) せ ん 孔 の 注 意 事 項
1) せ ん 孔 カ ッ タ ー 又 は ド リ ル は 2 0 回 程 度 使 用 し た ら 研 磨 、取 替 え 等 の 措 置 を 採
- 35 -
る 。
2) せ ん 孔 機 の 芯 ぶ れ が 大 き く な る 前 に 、 定 期 的 に せ ん 孔 機 メ ー カ の 点 検 を 受 け 、
調 整 、 修 理 、 取 替 等 の 措 置 を 採 る 。
3) サ ド ル を 配 水 小 管 に 固 定 す る と き は 、 パ ッ キ ン と 管 の 密 着 面 に お い て 、 異 物 の
噛 込 み 等 が な い こ と を 確 認 す る と と も に 、せ ん 孔 時 に 動 か な い よ う 十 分 注 意 す
る 。
4) せ ん 孔 す る 前 に 、挿 入 工 具 の ガ イ ド 部 分 を サ ド ル 分 水 栓 又 は ステンレス製サドル
付分水栓に 通 し 、 弁 体 部 分 を 工 具 が 通 過 す る こ と を 確 認 す る 。
5) せ ん 孔 時 に 芯 ぶ れ さ せ な い よ う に 注 意 す る 。 特 に 、 せ ん 孔 時 の 動 力 に エ ン ジ ン
を 使 用 す る 場 合 に は 、シ ャ フ ト に よ る 振 動 が 大 き い こ と か ら 芯 ず れ が 起 こ り や
す い 。
6) 粉体塗装管のせん孔は、樹脂塗膜を細かく切り取ることが重要なポイントになること
から、ドリルが鉄部を貫通した後は、ドリルの回転を低下させないよう、ゆっくりし
た送り負荷で切削することできれいに塗膜部を切削する。
ケ キャップを取り外したサドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓頂部に、せん孔機取り
付け用アダプタ(25㎜と50㎜用の二種類がある。)を取り付けた後、アダプタの上にせん孔機
を静かに載せ、袋ナットを締め付けてサドル分水栓と一体となるように固定する。
コ サドル分水栓又はス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓の吐水部へ排水用ホースを連結させ、ホース
先端はバケツ等で受ける(下水溝等へ直接排水してはならない。)。
サ 刃先が管面に接するまで手動送りハンドルを静かに回転し、到達した時点でハンドルを半回
転戻しておく。
シ せん孔機とエンジンをフレキシブルシャフトにより連結したら、エンジンを始動し、手動送
りハンドルを静かに回転しながらせん孔を開始する。
ス 穴が開き始めると、せん孔に伴う切りくずが排水用ホースを通して水と一緒に排出されるが、
このまません孔を続ける。
セ せん孔中はハンドルの回転が重く感じられ、せん孔が終了するとハンドルの回転は軽くなる。
このため、ハンドルの重さに注意しながらせん孔を行う。
ソ せん孔が終了したらエンジンを止め、ハンドルを逆回転して刃先をボール弁(又はスライド
弁)の上部まで確実に戻す。このときスピンドルは最上部まで引き上げる。
タ ボール弁(又はスライド弁)を閉め、せん孔機及び排水用ホースを取り外す。
チ 都規格型のサドル分水栓の場合には、シールテープを巻いた止水プラグを吐水部に取り付け、
日本水道協会規格型のサドル分水栓の場合には、吐水部オネジにシールテープを巻いて、止水
キャップを仮取り付けする。
ツ 鋳 鉄 管 又 は 鋼 管 か ら 分 岐 し た 場 合 、 せ ん 孔 部 に 防 食 コ ア (以 下 「 コ ア 」 と い う 。 ) を
取 り 付 け る 。
な お 、 コ ア は サ ド ル 分 水 栓 に 同 梱 さ れ て い る 同 一 製 造 会 社 の も の を 使 用 し 、 せ ん 孔 口
径 に 適 し た も の を 使 用 す る 。
(ア)サドル分水栓又はス テ ン レ ス 製 サ ドル付分水栓の吐水部に止水プラグが取り付けられ
ていることを確認する。
(イ)スピンドル先端にコア取り付け用の各呼び径に応じた共通先端ストレッチャーヘッド
をスパナ等の必要な工具を使用して取り付ける。
(ウ)コ ア 挿 入 機 に 各 呼 び 径 に応じたアタッチメント又はアダプタを取り付ける。
(エ)共 通 先 端 ストレッチャーヘッドに該当する呼び径のコアを差し込む。
(オ)スピンドルを最上部に引き上げた状態で挿入機及びアタッチメントをサドル分水栓又
- 36 -
はステンレス製サドル付分水栓に装着する。
(カ)ボール弁(又はスライド弁)を開く。
(キ)各製造メーカの取扱説明書に基づきコアを取り付ける。
図−2
呼び径 50 ㎜用
呼び径 25 ㎜用
取り付け工具及び共通先端ストレッチャー
(3 ) ス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓用ソケット等の取付け
サドル分水栓の規格又はス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓の仕様、給水管の種類及び口径に応
じた継手(表−4又は表−5参照)をサドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓の給水
管分岐ロ(吐水部)に取り付ける。取付けの際、青銅製サドル分水栓の場合は、表-3に示す
とおりネジ部にシールテープを巻きつける。
ステンレス製サドル付分水栓の場合は、平行ネジのためシールテープの巻付けは不要である。
表 − 3 シ ー ル テ ー プ 巻 き 付 け
ね じ 部 口 径 ( ㎜ ) 巻 き 量 ( ㎝ ) 巻 き 付 け 方 法
25
50
約 25
約 40
1/2重 ね 巻 き
〃
口径
表 − 4 青 銅 製 サ ド ル 分 水 栓 の ステンレス鋼管との接続継手
日本水道協会規格(JWWA G 116)
水道用ステンレス鋼管継手伸縮可とう式
分水栓ソケットB(25×20) 又は
※
おねじ付ソケット(30 ㎜)
分水栓ソケットB(25×25) 又は ※ おねじ付ソケット(30 ㎜)
20
25
30
40
50
※ おねじ付ソケット(50㎜)
※ 漏水時等の応急修繕用に使用する場合にのみ、使用が可能
- 37 -
表−5 都 仕 様 の ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 用 ソ ケ ッ ト 及 び プ ラ グ の 種 類 、 呼 び 径 等
ステンレス製サドル付分水栓用
種 類
ソケット
呼び径
ステンレス製サドル付分水栓用
プラグ
種 類 呼び径
ステンレス製サドル付分水栓
分岐部の形状
ねじ形状 長さ(㎜)
25×20
タイプ−A タイプ−A 25 G1 1/4 15
タイプ−A
25×25
50×30
50×40
50×50
25×20
タイプ−A 50 G2 1/2 22
タイプ−B タイプ−B 25 M50×2 10
タイプ−B
25×25
50×30
50×40
50×50
タイプ−B 50 M72×2 10
※ 呼 び 径 等 に つ い て は 、 鋳 出 し 又 は 容 易 に 消 え な い 方 法 で 表 示 し て い る 。
※ 仮設時にHIVPと接続する場合は、ステンレス製サドル付分水栓タイプ−Aを使用し、メネジアダ
プタにより接合する。
(4 ) 既 設 の サ ド ル 分 水 栓 を 使 用 す る 場 合
サ ド ル 分 水 栓 用 シ モ ク 又 は ソ ケ ッ ト を 取 り 外 し た 後 、 水道用ステンレス鋼管継手(日本
水道協会規格)を (3 )の 方 法 に よ り 取 り 付 け る 。
(5 ) 既 設 の 集 中 分 岐 管 か ら ソ ケ ッ ト 付 絶 縁 フ ラ ン ジ 継 手 に て 分 岐 す る 場 合
ア 管 末 に ソ ケ ッ ト 付 絶 縁 フ ラ ン ジ 継 手 ( 以 下 、 「 絶 縁 フ ラ ン ジ 」 と い う 。 ) を 設 置 し
て 50㎜ ス テ ン レ ス 鋼 管 ( 配 水 小 管 ) を 布 設 し 、 伸 縮 可 と う 式 チ ー ズ 及 び キ ャ ッ プ を 使
用 し て 分 岐 す る 。 分 岐 口 径 が 40㎜ 以 上 の 場 合 は 、 絶 縁 フ ラ ン ジ か ら 直 接 給 水 管 を 分 岐
す る 。
ま た 、 必 要 が あ る 場 合 に は 、 三 フ ラ ン ジ T 字 管 を 設 置 す る 。
イ 既 設 の 集 中 分 岐 管 か ら ソ ケ ッ ト 付 絶 縁 フ ラ ン ジ 継 手 に て 分 岐 し た 場 合 は 、 1 m ま で
は 水 道 用 波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 を 使 用 す る 。
ウ 分 岐 し た 給 水 装 置 の 道 路 部 分 に は 仕 切 弁 を 設 置 し な い 。
エ 分 岐 部 直 近 で の 耐 震 配 管 用 伸 縮 可 と う 式 ソ ケ ッ ト の 取 付 け は 省 略 す る 。
オ 集 中 分 岐 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、 ス リ ー ブ の 絶 縁 フ ラ ン
ジ 取 付 け 位 置 に 必 要 最 小 限 の 穴 を あ け 、 絶 縁 フ ラ ン ジ 取 付 け 後 、 絶 縁 フ ラ ン ジ の 上 に
ス リ ー ブ を た ぐ り 寄 せ 、そ の 上 か ら 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 巻 い て ス リ ー ブ を 密 封
す る 。
カ 水 質 等 の 維 持 管 理 の 面 か ら 、 可 能 な 限 り 簡 易 排 水 栓 を 設 置 す る 。
(6 ) 耐 震 形 割T字管(以下「割T字管」という。)に よ る 分 岐
ア 割T字管による分岐工法
分岐給水管の口径が75㎜∼150㎜で配水小管が鋳鉄管の場合、原則として、割T字管により
分岐する。割T字管は、可とう部、止水弁が組み込まれた構造であり、給水管との継手構造
は、GX形挿し口になっている。
配水小管へのせん孔は、割T字管用のせん孔機を使用して行う。
な お 、施 工 時 の 掘 削 寸 法 は 、指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 施 行 要 領「 20 土 工 事 」の 20.1.2、
20.3.2を 参 照 す る 。
- 38 -
種 類
被分岐管
鋳鉄(ミリ)管
記 号
D又はC
表−6 割T字管の種類及び呼び径 (㎜)
呼 び 径
止水機構
75
継手機構
75
割T字機構
100,150,200,250,300,350
100
150
100
150
150,200,250,300,350
200,250,300,350
イ 分 岐 工 事
( ア )割 T 字 管 を 配 水 小 管 に 取 り 付 け る 際 、割 T 字 管 の パ ッ キ ン と 配 水 小 管 の 水 密 性 を 保
つ た め 、 配 水 小 管 の 管 は だ を 十 分 清 掃 す る 。
( イ ) 鋳 鉄 管 の 口 径 に 応 じ た 割 T 字 管 を 配 水 小 管 に 取 り 付 け る 。
( ウ ) 割 T 字 管 の 止 水 弁 を 開 け る 。
( エ ) 分 岐 口 径 に 応 じ た カ ッ タ ー を 取 り 付 け る 。
( オ ) 割 T 字 管 の 止 水 機 構 に せ ん 孔 用 ア ダ プ タ を 取 り 付 け る 。
( カ ) 割 T 字 管 用 せ ん 孔 機 を せ ん 孔 用 ア ダ プ タ に 取 り 付 け る 。
( キ )各 製 造 メ ー カ の 取 扱 説 明 書 に 基 づ き 、せ ん 孔 す る 。せ ん 孔 時 、切 り く ず 排 出 用 コ ッ
ク を 開 き 、 切 り く ず が 排 出 さ れ て い る か 確 認 す る 。
( ク ) 止 水 弁 を 閉 め 、 せ ん 孔 機 を 取 り 外 す 。
( ケ ) 割 T 字 管 用 コ ア 挿 入 機 を せ ん 孔 用 ア ダ プ タ に 取 り 付 け る 。
( コ ) 各 製 造 メ ー カ の 取 扱 説 明 書 に 基 づ き 、 防 食 コ ア を 取 り 付 け る 。
( サ ) 止 水 弁 を 閉 め 、 コ ア 挿 入 機 を 取 り 外 す 。
( シ ) せ ん 孔 用 ア ダ プ タ を 取 り 外 す 。
( ス ) 継 手 機 構 を 接 合 す る 。
( セ )配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、割 T 字 管 取 付 位 置 の 中 心
線 か ら そ れ ぞ れ 40㎝ 程 度 離 れ た 両 位 置 を ゴ ム バ ン ド で 固 定 し 、割 T 字 管 取 付 位 置 の 中
心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、ゴ ム バ ン ド の 位 置 ま で
折 り 返 し て か ら( ア )か ら( ス )の 作 業 を 行 い 、配 管 工 事 終 了 後 、( 12)に 定 め る 防
食 処 理 を 行 う 。
ウ 取 り 付 け 及 び 操 作 に 当 た っ て の 注 意 事 項
( ア )掘 削 穴 は 、せ ん 孔 機 の 取 付 け や 割 T 字 管 を 取 り 付 け る た め の ボ ル ト・ナ ッ ト の 締 め
付 け 作 業 が 十 分 に で き る よ う 掘 削 す る 。
( イ )取 付 け は 、配 水 小 管 に 対 し て 水 平 に 取 り 出 す こ と を 原 則 と す る が 、障 害 等 が あ り 水
平 に 取 り 出 せ な い 場 合 で も 1 5 °を 限 界 と し て 上 向 き に 取 り 出 す こ と が で き る 。た だ
し 、 可 と う 部 を 曲 げ て 配 管 し て は な ら な い 。
( ウ )止 水 弁 を 閉 め た ま ま せ ん 孔 し た り 、埋 め 戻 し す る 際 に 開 け る の を 忘 れ な い よ う 注 意
す る 。
( エ ) 必 要 に 応 じ て 、 せ ん 孔 時 に 可 と う 部 を ボ ル ト 等 で 固 定 す る 。
な お 、 埋 め 戻 し す る 際 に ボ ル ト 等 を 取 り 外 す の を 忘 れ な い よ う 注 意 す る 。
( オ ) ボ ル ト の 締 付 ト ル ク は 、 メ ー カ の 取 扱 説 明 書 に よ る 。
( カ )施 工 後 、( 15)道 路 内 埋 設 水 道 管 及 び 工 業 用 水 道 管 の 明 示 に 定 め る 明 示 シ ー ト の 標
示 を 行 う 。
( キ )埋 設 深 度 が 確 保 で き な い 場 合 は 、割 T 字 管 の 止 水 弁 を 横 向 き に す る 等 の 措 置 を 講 ず
る 。
- 39 -
(7 ) 二 受 T 字 管 に よ る 分 岐
ア 二 受 T 字 管 に よ る 分 岐 工 法
GX形 二 受 T 字 管 等 で 分 岐 す る 場 合 は 、 以 下 の 配 管 に よ り 施 工 す る 。
GX 形受口切管(ライナ)
・
・
既設
G
・ ・
G
・
G
・ ・
G
既設
・ ・
二受T字管
(GX形)
・ ・
・
「
GX 形継ぎ輪」
図 − 3
NS形 二 受 T 字 管 等 で 分 岐 す る 場 合 は 、 以 下 の 配 管 に よ り 施 工 す る 。
(ア) 既設管に溝切り及び挿し口加工が可能な場合。
既 設 管 に 溝 切 り 及 び 挿 し 口 加 工 を 行 い NS形 継 ぎ 輪 に よ り 接 合 す る 。
NS 形受口切管(ライナ)
NS 形既設
・
・
NS 挿し口加
・ ・
・ 二受T字管
(
NS 形)
「
NS 形継ぎ輪」
「
NS 形継ぎ輪用特殊押輪」
・
・
・
NS 形既設
図 − 4
(イ) 既設管の溝切り及び挿し口加工が不可能な場合。
NS 継手による接合が不可能な場合には、K 形継ぎ輪及び K 形特殊押輪により接合する。この場合
の施工条件は下記のとおりとする
1、特殊押輪の性能は、耐震性を有する3DkN(離脱阻止力)以上とする。
2、特殊押輪の確認は、現地において製品証明書と照合し行う。
NS形既設
NS 形受口切管(ライナ)
・
・
・
・
・
・
・
・ 二受T字管
(
NS 形)
・
・
・
・
・
・
・
・
NS形既設
「
NS 形継ぎ輪」
「
NS 継ぎ輪用特殊押輪」
NS 挿し口加
「K形継ぎ輪」
「
K 型特殊押輪(離脱阻止力 3DkN 以上)」
図 − 5
掘削寸法については、表−7「NS・GX形二受T字管設置時の標準掘削寸法」を参照する。
なお、上図は標準的な配管方法であり、既設配水小管の配管状況によっては、配管方法を変更する
必要があるので状況に応じて判断する。
- 40 -
イ 分 岐 工 事
( ア )配 水 小 管 に 取 り 付 け る 二 受 T 字 管 の 芯 出 し を 行 う 。(( 8 )「 鋳 鉄 管 の 芯 出 し 」
参 照 )
( イ ) 二 受 T 字 管 の 芯 出 し が 決 定 し た ら 、 芯 か ら 受 口 部 と 挿 し 口 部 の 長 さ 、 そ れ に 接
合 部 分 の 付 合 せ 間 隔 を 考 慮 し て 、 配 水 小 管 の 切 断 箇 所 に チ ョ ー ク 等 で 印 を 付 け る 。
( ウ ) 配 水 小 管 を 断 水 す る 。
( エ ) 配 水 小 管 を 管 軸 に 対 し て 直 角 に 切 断 す る 。
( オ ) 配 水 小 管 切 断 部 の 土 砂 、 鉄 さ び な ど を 取 り 除 き 、 配 水 小 管 に 二 受 T 字 管 及 び 継
ぎ 輪 を 取 り 付 け る 。
( カ )各 接 合 部 の ゴ ム 輪 の 挿 入 が 完 全 で あ る こ と を 確 認 し た 後 、ボ ル ト ナ ッ ト を 締 め
付 け る 。
( キ ) 配 水 小 管 の 通 水 を 行 い 、 水 替 え を 行 う 。
( ク )配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、取 付 け 予 定 の 二 受 T
字 管 の 分 岐 管 部 中 心 に 当 た る 位 置( 配 水 小 管 の 管 軸 に 直 角 の 線 )に 沿 っ て ス リ ー ブ
を 切 り 開 き 、 分 岐 工 事 に 支 障 の な い と こ ろ ま で 引 き 寄 せ る 。
配 管 工 事 終 了 後 、 ( 13) の 防 食 処 理 を 行 う 。
ウ 二 受 T 字 管 取 り 付 け 上 の 注 意 点
( ア ) 鋳 鉄 管 に は 、 ミ リ メ ー ト ル 管 と イ ン チ 管 が あ り 、 そ れ ぞ れ 適 合 し た 二 受 T 字 管
を 使 用 し な い と 施 工 で き な い 場 合 が あ る の で 、コ ン パ ス な ど を 使 っ て そ の 外 径 を 正
確 に 測 定 す る 。
( イ )配 水 小 管 内 の 戻 り 水 が 掘 削 穴 に 集 中 す る の で 、排 水 ポ ン プ を 使 え る よ う 準 備 す
る 。
(8 ) 鋳 鉄 管 の 芯 出 し
鋳 鉄 管 を 布 設 す る 場 合 は 、小 口 径 の 布 設 と 比 較 し て 、屈 曲 し て 配 管 す る こ と が 困 難 な
た め 、布 設 す る 管 の 管 軸 中 心 線 を 常 に 念 頭 に お き 、そ の 管 軸 の 角 度 、高 低 差 、距 離 な ど
を 正 確 に 測 定 す る こ と が 必 要 で あ り 、こ の た め の 芯 出 し 作 業 と 有 効 長 の 測 定 が 非 常 に 大
切 で あ る 。
ア 芯 出 し 作 業
芯 出 し 作 業 は 、 鉄 管 布 設 定 規 、 水 平 器 、 下 げ 振 り 、 水 糸 な ど を 使 用 し 、 次 に よ り 行
う 。
管軸中心線
X
布掘り幅員の中心
Z
Y
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
P
’
N
’
P
N
A
J
H
K
P K
’
※ 例 と し て 、 本 節 2 − ( 7) の 図 を 用 い る 。
P
’
図 − 6
( ア ) 給 水 管 の 据 え 付 け 位 置 を 決 定 す る 。
口 径 75㎜ 以 上 の 工 事 の 場 合 、布 掘 り の 幅 員 は 布 設 口 径 毎 に 異 な る が 、い ず れ の 場 合
も 分 岐 給 水 管 の 管 軸 中 心 線 は 、 布 掘 り 幅 員 の 中 心 に 合 わ せ る 。
( イ ) 分 岐 給 水 管 の 管 軸 中 心 線 と 配 水 小 管 の 接 点 Z を 求 め る 。 こ の 接 点 を 芯 と い う 。
( ウ ) 芯 Z 点 に チ ョ ー ク で 印 を つ け る 。
( エ )Z 点 よ り 、T 字 管 の 受 側 有 効 長 H 、T 字 管 と N S 継 ぎ 輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 K( 最
- 41 -
低 1.0m ) 、 N S 継 ぎ 輪 の P 寸 法 ( 口 径 ご と に 異 な る 。 ) 、 N S 継 ぎ 輪 と K 形 継 ぎ
輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 K
’及 び K 形 継 ぎ 輪 の P ’寸 法 を プ ラ ス し た Y 点 に 印 を 付 け る 。
(オ) 同じくZ点よりT字管の挿し口側有効長J、ライナによる伸びA、切り管寸法N(最低1.0
m)、NS継ぎ輪のP寸法、N S 継 ぎ 輪 と K 形 継 ぎ 輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 N
’及 び K 形 継
ぎ 輪 の P
’寸 法 をプラスしたX点に印を付ける。
(カ)Y点及びX点が切断位置となる。
※ なお、各部の寸法については「管弁類寸法質量表」を参照する。
表−7 NS形・GX形二受T字管設置時の標準掘削寸法表
配水小管口径×布設給水管口径
100×75
150×100 以下
150×75
150×100
GX
200×100
200×150
250×100
N
S
200×150 以下
250×150 以下
250×200 以上
300×150 以下
300×200 以上
350×300 以下
100×75
250×150
L
5.90
6.10
6.10
6.15
6.25
6.15
6.20
6.25
3.90
4.00
4.05
4.10
4.10
4.10
4.10
(参考)
B
1
1.0
1.0
1.0
1.2
1.2
1.2
1.2
1.2
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.20
1.20
L
1
2.75
2.85
2.85
2.90
2.90
2.90
2.90
2.90
1.80
1.85
1.85
1.90
1.90
1.90
1.90
B
2
0.60
0.60
0.60
0.60
0.70
0.60
0.70
0.70
0.60
0.60
0.60
0.60
0.60
0.60
0.60
L
2
2.55
2.65
2.65
2.65
2.65
2.65
2.60
2.65
1.50
1.55
1.60
1.60
1.60
1.60
1.60
L
1
B
2
布設方向
L
2
B
1
さし口側
二受T字管
L
- 42 -
受口側
イ 有 効 長
直 管 及 び 異 形 管 の 管 軸 中 心 線 に お け る 長 さ ( 受 口 の 呑 込 み 寸 法 を 除 く 。 ) を
管 の 有 効 長 と い う 。
この長さを
有効長という
表 − 8 N S ・ G X 形 T 字 管 の 有 効 長
図−7
形 状
(mm)
150×75 (NS)
200×100 (NS)
250×100 (NS)
300×150 (NS)
150×75 (GX)
200×100 (GX)
250×100 (GX)
受口側(H)
(m)
0.150
0.200
0.140
0.145
0.100
0.120
0.120
挿し口側(J)
(m)
0.300
0.350
0.320
0.345
0.350
0.380
0.380
岐 管(I)
(m)
0.200
0.250
0.205
0.345
0.140
0.170
0.190
( T字管 ) d
H
図−8 ℓ
R R
H
乙字管の有効長=
=
L+F+F3
J
I
F
L
(乙字管)
F
3
な お 、 曲 管 や 乙 字 管 な ど 曲 部 を 有 す る も の
の 据 え 付 け 作 業 な ど 施 工 に 当 た っ て は 、 こ の
有 効 長 で な く 平 面 延 長 を 使 用 す る 。
図−9
(9 ) 分 岐 工 事 施 行 上 の 注 意
現 場 の 状 況 に よ り 、埋 設 物 が 輻 輳 し て い る こ と も あ る の で 、必 ず 目 的 の 配 水 小 管 又 は
給 水 管 で あ る こ と を 確 認 し て か ら 分 岐 工 事 を 行 う 。
ま た 、ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 内 面 エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 管 の 切 断 面 は 、専 用 の 防 食 ゴ ム( G
X形 は 防 食 キ ャ ッ プ ) 又 は 防 食 塗 料 に よ り 補 修 を 行 う 。
(10) サ ド ル 分 水 栓 の 防 食 処 理 ( ポ リ エ チ レ ン シ ー ト 工 法 )
分 岐 配 管 完 了 後 、漏 水 等 の 異 常 が な い こ と を 確 認 し た 後 、ポ リ エ チ レ ン シ ー ト を 使 用
し て サ ド ル 分 水 栓 を 被 覆 し 腐 食 を 防 止 す る 。
な お 、既 設 の サ ド ル 分 水 栓 を 使 用 す る 場 合 は 新 し い ポ リ エ チ レ ン シ ー ト に 取 り 替 え て
施 工 す る 。
D
- 43 -
ア シ ー ト の 形 状 、 寸 法 等
シ ー ト は 、被 覆 銅 線 付 シ ー ト 本 体 と 被 覆 銅 線 単 体 に よ っ て 構 成 さ れ て い る 。シ ー ト
の 形 状 、 寸 法 は 、 配 水 小 管 の 口 径 及 び サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付分 水 栓
の 分 岐 口 径 に よ っ て 区 分 さ れ て い る の で 、 適 合 す る も の を 使 用 す る 。
イ 施 工 方 法
( ア ) シ ー ト を サ ド ル 分 水 栓 の 中 央 下 に 敷 き 広 げ る 。
な お 、 シ ー ト 本 体 の 銅 線 は 給 水 管 側 に 置 く 。
( イ ) シ ー ト 本 体 の 銅 線 を サ ド ル 分 水 栓 の 胴 部 に
結 び 付 け る 。
( ウ ) シ ー ト を 配 水 小 管 の 下 端 か ら 、 サ ド ル 分 水 栓
全 体 を 覆 う よ う に し て 包 み 込 む 。
( エ ) シ ー ト の 先 端 を 給 水 管 部 で 付 き 合 わ せ て 包 み
込 み 、 そ の 部 分 を 銅 線 単 体 ( 短 尺 も の ) で 縛 り
つ け る 。
図−10
( オ ) サ ド ル 分 水 栓 を 中 心 に 、 配 水 小 管 の 両 側 の シ ー ト を 銅 線 単 体 ( 長 尺 の も の ) で
密 着 す る よ う に 固 定 す る 。
( カ ) 配 水 小 管 に ス リ ー ブ を 被 覆 し て あ る 場 合 は 、 サ ド ル 分 水 栓 取 付 け 前 に 折 り 返 し
て い た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て か ら( ア )以 降 の 作 業 を 行 い 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー
プ を 使 用 し て シ ー ト を 密 封 す る 。
( キ ) 埋 戻 し は 、 シ ー ト を 破 損 し な い よ う 慎 重 に 行 う 。
( ク )ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付分 水 栓 に は 、防 食 材 料 (亜 鉛 製 犠 牲 陽 極 )の 取 付 け は 不 要 で
あ る 。
(11) 配 水 小 管 ゴ ム バ ン ド 取 付 け 工
配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、下 記 に よ り ポ リ エ チ レ ン ス
リ ー ブ 固 定 用 ゴ ム バ ン ド を 取 り 付 け る 。
ア サ ド ル 分 水 栓 取 付 け 位 置 の 中 心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )よ り 20㎝ 程 度 離 れ た 両
位 置 を 配 水 小 管 固 定 用 ゴ ム バ ン ド で 固 定 し て か ら 、中 心 線 に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開
く 。
イ サ ド ル 分 水 栓 取 り 付 け 後 、折 り 返 し て い た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て か ら 、サ ド ル 分 水
栓 防 食 シ ー ト を 取 り 付 け 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 使 用 し て ス リ ー ブ 及 び シ ー ト を
密 封 す る 。
(12) 鋳 鉄 管 の 防 食 処 理 ( ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ に よ る 被 覆 )
鋳 鉄 管 を 埋 設 す る 場 合 は 、 ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ に よ る 管 の 被 覆 防 護 を 行 う 。
な お 、内 面 エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 管 に つ い て は 、「 水 道 用 粉 体 塗 装 管 」の 表 示 が さ れ
た も の を 使 用 す る 。
ア ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ の 被 覆 方 法
( ア ) 直 管
(1)ス リ ー ブ を 管 の 挿 し 口 部 か ら か ぶ せ 直 管 全 体 に 広 げ る 。
( 2)ゴ ム バ ン ド を 用 い て ( 約 1 m の ピ ッ チ で ) 管 頂 部 に 三 重 部 が く る よ う に ス リ ー
ブ を 固 定 す る 。
(注 ) 管 明 示 テ ー プ と ゴ ム バ ン ド は 、 重 な ら な い よ う に 施 工 す る 。
(3)ス リ ー ブ の 受 口 部 、挿 し 口 部 を ゴ ム バ ン ド で 固 定 し 、ス リ ー ブ の 両 端 を 折 り 返 す 。
(4)接 合 後 、折 り 返 し た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て 接 合 部 に か ぶ せ 、ス リ ー ブ の 端 を ゴ ム
バ ン ド で 固 定 す る 。 他 方 の ス リ ー ブ も 同 様 に 十 分 た る ま せ て ス リ ー ブ 端 を ゴ ム バ
ン ド で 固 定 す る 。
- 44 -
約1m 約1m 約1m
ゴムバンド(管明示テープと
重ならないようにする。)
図−11
ゴムバンド
ポリエチレンスリーブ
(十分たるませる)
図−12
ゴムバンド
(イ )曲 管
( 1)ス リ ー ブ を 曲 管 の L 寸 法 よ り 1 メ ー ト ル 長 く 切 断 し 、 曲 管 の 挿 し 口 部 か ら か ぶ
せ て 全 体 に 広 げ る 。
L
スリーブ
図−13
呼び径D
( 2)管 頂 部 に 三 重 部 が く る よ う に テ ー プ で ス リ ー ブ を 固 定 し 、 以 下 直 管 と 同 じ 要 領
で ス リ ー ブ を 固 定 す る 。
(ウ ) T 字 管 及 び 割 T 字 管
( 1)T 字 管 の 本 管 ( 呼 び 径 D ) 用 ス リ ー ブ を L 寸 法 よ り 1 メ ー ト ル 長 く 切 断 し 、 枝
管 部 分 を 容 易 に 被 覆 で き る よ う に 切 れ 目 を 入 れ る 。
H
L
呼び径d
図−14
I
T字管の各部寸法
(L+1)m
H d d
呼 び 径
D用ス リーブ
- 45 -
( 2)枝 管 ( 呼 び 径 d ) 用 ス リ ー ブ に 分 岐 管 部 分 を 容 易 に 被 覆 で き る よ う に 切 れ 目 を
入 れ る 。
な お 、 割 T 字 管 の 場 合 は 、 呼 び 径 350㎜ の 分 岐 管 用 ス リ ー ブ を 使 用 す る 。
端部からD/2の長さの切込みを6か所(等分点)に入れる。
D/2
呼 び 径 d 用 ス リ ー ブ
I (I+1)m
図−15
(3)本 管 用 ス リ ー ブ を 管 に か ぶ せ 、 直 管 と 同 様 の 方 法 で 管 に 固 定 す る 。
(4)枝 管 用 ス リ ー ブ を 分 岐 管 部 分 に か ぶ せ ゴ ム バ ン ド で 管 に 固 定 す る 。
( 5)本 管 用 ス リ ー ブ と 枝 管 用 ス リ ー ブ と を 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ で 完 全 に シ ー ル
し 、 T 字 管 を 接 合 後 直 管 と 同 様 に 継 手 部 分 の ス リ ー ブ を 管 に 固 定 す る 。
粘着テープ
図−16
(エ ) 仕 切 弁 類
(1)ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、 仕 切 弁 、 短 管 を 包 み 込 み T 字 管 と 同 様 に ス リ ー ブ を 固 定
す る 。
図−17
( 2)仕 切 弁 を 容 易 に 被 覆 で き る よ う 切 れ 目 を 入 れ た ス リ ー ブ を 仕 切 弁 の キ ャ ッ プ 側
か ら か ぶ せ 、 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 用 テ ー プ で 完 全 に シ ー ル す る 。
- 46 -
(3)仕 切 弁 を 接 合 後 、 直 管 と 同 様 に 継 手 部 の ス リ ー ブ を 管 に 固 定 す る 。
図−18
イ 施 工 上 の 注 意
(ア )被 覆 に 用 い る ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー 及 び 、固 定 用 ゴ ム バ
ン ド は 、JWWA K 158( 水 道 用 ダ ク タ イ ル 鉄 管 用 ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ )の 規 定 に 適
合 し た 品 質 も の を 使 用 す る 。
(イ )ス リ ー ブ を 被 覆 し た 管 、異 形 管 等 を 移 動 、据 え 付 け 及 び 接 合 す る 場 合 は 、ス リ ー
ブ に 傷 を 付 け な い よ う に 注 意 す る 。
(ウ )管 路 が 傾 斜 し て い る 場 合 は 、ス リ ー ブ の 継 目 か ら 地 下 水 等 が 流 入 し な い よ う に 施
工 す る 。
流向に対して、地下水等が侵入
しないように重ね合わせる
地下水流
図−19
( 13) 異 形 管 の 抜 け 出 し 防 護
大 口 径 の 配 管 工 事 に お い て は 、 異 形 管 の 抜 け 出 し を 防 止 す る た め 、 次 の 措 置 を 採 る 。
ア 鋳 鉄 管 の 撤 去 工 事 で 、 栓 を 使 用 し た 場 合 は 、 撤 去 部 を コ ン ク リ ー ト で 防 護 す る 。
イ 75㎜ 以 上 の ビ ニ ル 管 か ら チ ー ズ に よ り 分 岐 す る 場 合 は 、分 岐 部 を コ ン ク リ ー ト で 防 護
す る 。
ウ 前 項 以 外 の 場 合 に お い て も 、必 要 と 認 め た 場 合 は 、特 殊 押 輪 の 取 付 け 又 は 鋼 材 防 護 を
行 う 。
エ 防 護 コ ン ク リ ー ト 打 設 に 当 た っ て は 、管 の 表 面 を よ く 洗 浄 し 、型 枠 を 設 け 、所 定 の 配
筋 を 行 い 、 入 念 に コ ン ク リ ー ト を 打 設 す る 。
オ 給 水 管 分 岐 部 の 異 形 管 防 護 の 方 法 は 、 ラ イ ナ に よ る 防 護 を 原 則 と す る 。
- 47 -
(14) 分 岐 番 号 標 の 取 付 け
給 水 管 の 分 岐 箇 所 に は 、 当 該 給 水 装 置 の 水 道 番 号 を 明 示 し た 分 岐 番 号 標 を 取 り 付 け る 。
取 付 け に 当 た っ て は 、 埋 戻 し 、 掘 削 等 の 際 に 容 易 に 取 れ な い よ う 確 実 に 結 び 付 け る 。
ア 分 岐 番 号 標
(ア )分 岐 番 号 は 、 当 該 給 水 装 置 の 水 道 番 号 と し 、 テ ー プ ラ イ タ ー で 刻 印 す る 。
(イ )分 岐 番 号 標 は 、 テ ー プ ラ イ タ ー 専 用 の 塩 化 ビ ニ ル 製 テ ー プ 及 び 塩 化 ビ ニ ル 被 覆 銅 線
を 使 用 し 、 形 状 寸 法 等 は 次 に よ る 。
(1) 分 岐 番 号 標
折り曲げ線(山折 )
塩化ビニル製テー
プ
テープの色は赤色又は橙
色
55
1 2 3 4 5 mm
図−20
12 mm
(2) 塩 化 ビ ニ ル 被 覆 銅 線
銅 線 は 複 線 に な っ て い る の で 、 裂 い て 単 線 に し て 使 用 す る 。
線 の 外 径 φ 2.0㎜
長 さ 約 25㎝
塩化ビニル被覆銅線
図−21
分岐番号標
表側
(ウ )分 岐 番 号 標( 図 − 20)の 一 方 に 、テ ー プ ラ イ タ ー 等 に 付 帯 す る パ ン チ 等 で 穴 を 開 け 、
塩 化 ビ ニ ル 被 覆 銅 線 ( 図 − 21) を 結 び 付 け る 。
イ 分 岐 番 号 標 の 取 付 位 置
分 岐 番 号 標 は 、 防 食 処 理 を 施 し た 後 、 次 の 位 置 に 取 り 付 け る 。
(ア )サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓
サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 に 近 接 し た ス テ ン レ ス 鋼 管 に 取 り 付
け る 。
(イ )既 設 の 集 中 分 岐 管 か ら の 分 岐
ソ ケ ッ ト 付 絶 縁 フ ラ ン ジ 継 手 や ス テ ン レ ス 製 チ ー ズ 等 で 分 岐 し た 先 の ス テ ン レ ス 鋼
管 に 取 り 付 け る 。
ウ そ の 他 注 意 事 項
(ア )分 岐 番 号 標 の 取 り 付 け に 当 た っ て は 、 埋 戻 し 、 掘 り 起 し 等 の 際 に も 、 容 易 に と れ な
い よ う 確 実 に 結 び 付 け る 。
(イ )改 造 工 事 等 の 場 合 は 、 既 設 分 岐 番 号 標 を 再 使 用 す る こ と が で き る 。
(15) 道 路 内 埋 設 水 道 管 及 び 工 業 用 水 道 管 の 明 示
道 路 を 掘 削 す る 各 種 工 事 に 伴 い 、 各 企 業 施 設 の 損 傷 や こ れ に 関 連 し て 発 生 す る 事 故
- 48 -
等 を 防 止 す る た め 、 昭 和 46年 3月 29日 付 建 設 省 令 第 6 号 及 び 昭 和 51年 11月 12日 付 東 国 管
第 362号 に よ り 、道 路 内 の 埋 設 物 を 管 理 者 別 及 び 埋 設 年 次 別 に 明 示 す る こ と に な っ て い る 。
こ れ に 基 づ き 、 給 水 装 置 工 事 に お い て も 、 次 の と お り 明 示 す る 。
1 明 示 テ ー プ の 標 示
ア 対 象 工 事
(ア )口 径 75㎜ 以 上 の 給 水 管 で 、 道 路 の 縦 方 向 10m 以 上 布 設 す る も の
(イ )給 水 管 分 岐 工 事 の 際 等 で 発 見 し た 水 道 管 標 示 の な い 配 水 小 管
イ 標 示 方 法
(ア )新 設 ま た は 再 使 用 の も の
(1) 明 示 テ ー プ は 、直 接 管 に 貼 り 付 け 、管 の 中 心 線 に 対 し 直 角 方 向 に 1.5回 巻 き と し 、
上 部 を ラ ッ プ さ せ る 。
(2) 直 管 … … 管 の 端( 挿 し 口 部 )よ り 0.5m の と こ ろ か ら 1 m 間 隔 に 巻 き 、管 天 端 に
も 明 示 テ ー プ を 貼 り 付 け る 。
(3) 異 形 管 … … 受 口 部 に 巻 く 。
(イ )既 設 の も の
各 種 工 事 の 際 、明 示 の 対 象 工 事 と な っ て い る も の を 掘 り 現 し た 場 合 は 、上 記 イ (ア )
に 準 じ て 行 う 。
ウ そ の 他 注 意 事 項
(ア )分 水 栓 撤 去 工 事 等 で 、 管 下 場 の 掘 削 を 必 要 と し な い 場 合 は 、 管 天 端 に 標 示 す る 。
(イ )工 業 用 水 道 の 場 合 は 、弁 き ょ う 及 び 鉄 蓋 の 裏 面 に 黄 色 螢 光 塗 料 で 枠 ど り し 、「 工 水 」
の 文 字 を 書 き 入 れ る 。
2 明 示 シ ー ト の 標 示
ア 対 象 工 事
配 水 小 管 か ら 分 岐 又 は 撤 去 す る 工 事
イ 標 示 方 法
(ア )配 水 小 管 の 管 面 上 部 3 0 ㎝ の 位 置 に 明 示 シ ー ト を 布 設 す る 。
(イ )布設範囲は、配水小管分岐部(又は撤去部)の掘削箇所内に現れた配水小管の平行延
長とする。割T字管による分岐の場合は、給水管延長1m程度についても行う。
(ウ )改 造 工 事 等 に お い て 、 既 に 当 該 箇 所 に 明 示 シ ー ト が 布 設 さ れ て い る 場 合 は 、 こ れ
を 再 使 用 す る こ と が で き る 。
(16) 宅 地 内 の 工 業 用 水 道 管 へ の 明 示
ア 宅 地 内 の 工 業 用 水 道 管 に は 次 の と お り 明 示 す る 。
な お 、 第 1 バ ル ブ 先 1 m ま で は 道 路 内 に 準 ず る も の と す る 。
(ア )管 の 中 心 線 に 対 し 、 直 角 方 向 に 1.5回 巻 き と し 、 上 部 を ラ ッ プ さ せ る 。
(イ )直 管 に は 、 0.5m 間 隔 に テ ー プ を 巻 く 。
(ウ )管 天 端 テ ー プ を 貼 っ て か ら 、 胴 巻 き テ ー プ ( 赤 色 ) を 巻 き 付 け る 。
(エ )防 寒 装 置 に も 同 様 の 明 示 を 行 う 。
イ 工 業 用 水 道 管 に 取 り 付 け た 給 水 器 具 に 工 業 用 水 道 で あ る こ と を 明 示 す る 。
(17) NS形 又 は SⅡ 形 ソ フ ト シ ー ル 仕 切 弁 の 操 作
ア 水 道 用 仕 切 弁( J I S B 2062)と 比 較 し て 、全 閉 時 の 操 作 力 の 変 化 が 緩 慢 で あ る の で 、
締 め 込 み 過 ぎ な い よ う に す る 。
イ 異 物 の か み 込 み に よ り 止 水 で き な い 場 合 に は 、 無 理 に そ の ま ま 締 め 込 ま ず 、 一 度 開 操
作 を 行 い 、 異 物 を 下 流 へ 流 し た 後 、 再 度 閉 操 作 を 行 う よ う に す る 。
- 49 -
3 給 水 管 撤 去 工 事
給 水 装 置 を 分 岐 部 ( メ ー タ 分 岐 部 を 含 む 。 ) か ら 撤 去 す る 場 合 、 分 岐 形 態 に 応 じ 次 に よ り 施
工 す る 。
な お 、 工 事 完 了 後 は 、 完 全 に 止 水 し た か ど う か 必 ず 確 認 す る 。
表−9
分 岐 形 態 撤 去 用 材 料 撤 去 方 法
サ ド ル
都 規 格 サドル分水栓用プラグ
①サドル分水栓のボール弁を閉止する。
②サドル分水栓用シモク(又は伸縮可とう式分水栓ソケット
分 水 栓
日本水道
協会規格
サドル分水栓用プラグT形
B)を取り外し、サドル分水栓用プラグ(又はサドル分水
栓用プラグT形)を取り付ける。
③ポリエチレンシート工法による防食処理を行う。
ステンレス製
サドル付
分 水 栓
都仕様
ステンレス製
サドル付分水栓用プラグ
①ステンレス製サドル付分水栓のボール弁(又はスライド弁)を閉
止する。
②ステンレス製サドル付分水栓用ソケットを取り外し、ステンレス
製サドル分水栓用プラグを取り付ける。
③ポリエチレンシート工法による防食処理を行う。
分 水 栓
(旧工法)
集 中 分 岐 管
分水栓止水板又は埋金
分水栓を閉止し、分水栓止水板を取り付ける。分水栓が止
水不良等の場合は、分水栓を取り外し、埋金を取付ける(注
サドル分水栓用プラグ
①サドル分水栓用シモク(ソケット付絶縁フランジ継手)を
取り外し、サドル分水栓用プラグ(フランジ止水版)を取
(フランジ止水版)
付ける。(注1)
②ポリエチレンスリーブの穴を防食テープで密封する。
割T字管
(旧工法)
フランジ止水板
①短管1号又は割T字管取り付け金物を取り外し、フランジ止
水板を取付ける(注1)。
②ポリエチレンシート工法による防食処理を行う(注5)。
耐震形
割T字管
耐震形
割T字管用栓
①継手機構を取り外し、耐震形割T字管用栓を取付ける
(注2)。
②ポリエチレンシート工法による防食処理を行う(注5)。
栓 (K形)
配水小管の断水を行い、二受T字管の岐管部に栓を取り付け
る。
鋳 鉄 管 用
二 受 T 字 管
切り管
配水小管から二受T字管を撤去し、切り管を継ぎ輪で接合する
(SⅡ形、NS形、GX形)
(注3、注5)。
チ ー ズ
ビニル管用
キャップ
銅 管 用
管を5㎝程度切り残し、キャップをする。
ステンレス鋼管用 チーズの岐管部にキャップを取り付ける。
鉛 管 分 岐
地上式メータ
ユニット
複式メータ
ボックス
複式メータ
ボックス
プラグ(ライニング鋼管用) チーズの岐管部にプラグを取り付ける(注4)。
鉛管用ハンダに
よるチャンブル
鉛管を5㎝程度切り残し、管端部を押しつぶした後ハンダ
接合する。
メータユニット用プラグ
①メータユニットのボール弁を閉止する。
②メータを取り外し、メータユニットプラグを取付ける。
ネジ式
圧着式
メータプラグ
メータユニット
用プラグ
①メータユニットのボール弁を閉止する。
②メータを取り外し、メータプラグを一次側、二次側の
両方に取り付ける。なお、二次側の配管を撤去する場
合は土砂等の流入を防止する措置を講ずる。
①メータユニットのボール弁を閉止する。
②メータを取外し、メータユニットプラグを取付ける。
なお、二次側の配管を撤去する場合は土砂等の流入を
防止する措置を講ずる。
(注1)止水板の取付けには専用のパッキンを使用する。
(注2)メーカにより使用する栓が異なることに注意する。
- 50 -
(注3)切り管による撤去の場合、施工時の標準掘削寸法は「配水管工事標準図の付図−1(№.21連
絡工(小管))」のT字管連絡を参考とする。
(注4)ステンレス製サドル付分水栓以外へのプラグ取付けは、ねじ部にシールテープを巻きつけて行
う。
(注5)分水栓、割T字管及び二受T字管の撤去部をポリエチレンスリーブで被覆してある場合は、撤
去工事施工後、防食テープ等を用いて防食処理を行う。
- 51 -
4 配 管 工 事
(1 ) 道 路 下 に 使 用 す る 給 水 管
ア 配 水 小 管 又 は 道 路 に 布 設 さ れ た 他 の 給 水 装 置 か ら の 分 岐 部 分 か ら 当 該 分 岐 部 分 に 最 も
近 い 止 水 栓( 当 該 止 水 栓 が 道 路 に あ る と き は 、道 路 以 外 の 部 分 に あ る 止 水 栓 で 分 岐 部 分 に
近 い も の )ま で は 、 原 則 と し て 水 道 用 波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 B( JWWA G 119 SUS316) を 使
用 し て 施 工 を 行 い 、 当 局 が 指 定 す る 工 事 に つ い て は 、 水 道 用 ス テ ン レ ス 鋼 管 B ( JWWA G
115 SUS316) を 使 用 す る 。
ま た 、75mm以 上 の 給 水 管 は 、JWWA G 113 水 道 用 ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 又 は こ れ と 同 等 以 上
の 規 格 に 適 合 す る G X 形 ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 を 使 用 す る 。
な お 、 給 水 管 の 取 付 替 工 事 等 で 、 仮 配 管 を 行 う 場 合 は 、 JISK 6742「 耐 衝 撃 性 硬 質 塩 化
ビ ニ ル 管 」 を 使 用 す る 。
イ 波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 B( SUS316)及 び ス テ ン レ ス 鋼 管 B( SUS316)の 使 用 が 規 定 さ れ て
い る 道 路 の 配 管 に は 、 当 局 が 指 定 し た 伸 縮 可 と う 式 継 手 を 使 用 す る 。
ウ 波状ステンレス鋼管B(SUS316)に関する配管上の注意
(ア) 配管延長が4m以下の場合は、原則としてソケット等を使用しない。
(イ) 曲げ配管が必要のない直線的配管においては、ステンレス鋼管Bを使用する。
(ウ) 配管延長が特に長い場合においては、直線部分にステンレス鋼管Bを使用し、経済的になるよ
う配管する。その場合、継手は伸縮可とう式継手を使用する。
エ NS形ダクタイル鋳鉄管の配管に使用する継手
ダクタイル鋳鉄管(NS形)の配管には、当局が指定したNS形の異形管を使用する。
オ GX形ダクタイル鋳鉄管の配管に使用する継手
ダクタイル鋳鉄管(GX形)の配管には、当局が指定したGX形の異形管を使用する。
(2 ) 埋 設 深 さ
給 水 管 を 地 中 に 埋 設 す る 場 合 は 、自 動 車 等 の 走 行 に よ る 荷 重 や 衝 撃 、道 路 管 理 者 が 行 う
道 路 改 修 工 事 等 に よ る 影 響 を 防 止 す る た め 、障 害 物 が あ る な ど 技 術 上 や む を 得 な い 場 合 を
除 き 、 次 表 の 「 給 水 管 の 埋 設 深 さ 」 を 保 持 す る よ う 、 必 要 な 深 さ に 掘 削 す る 。
表 − 1 0 給 水 管 の 埋 設 深 さ
深 さ
舗装厚+0.3m
備 考
必要に応じて各道路管理者の取扱いを
車道
埋設場所
国道
都道
区市町道
歩道
国道
都道
区市町道
各区市町の取扱いによる。
0.5m以上
0.6m以上
各区市町の取扱いによる。
私道
口径75㎜未満
口径75㎜以上
0.5m以上
0.75m以上
公道に準ずる道路又は車の出入りの激
しい場所においては、車道に準ずる深さ
とする。
宅地 0.3m以上
メータの設置位置が公私境界から1.5m
以内でメータ上流側の給水管の保全が
確保される場合は、メータ上流側の埋設
深さをメータ取付け位置の深さに合わ
せることができる。
- 52 -
な お 、 国 道 上 に お い て や む を 得 ず 標 準 土 被 り を 確 保 で き な い 場 合 (車 道 は 60cm以 下 、 歩
道 は 40cm以 下 )は 、 は 、 当 該 国 道 出 張 所 と 協 議 の 上 、 次 の と お り 給 水 管 の 防 護 を 行 う 。
ア 給 水 管 上 5 cm程 度 ま で し ゃ 断 層 用 砂 に て 埋 戻 し た 後 、 溝 型 鋼 (表 − 8 参 照 )を 給 水 管
の 真 上 に 覆 い 被 せ る よ う に 布 設 す る 。
イ 溝 型 鋼 の 真 上 に 明 示 シ ー ト を 布 設 す る 。
ウ し ゃ 断 層 用 砂 に て 埋 戻 し た 後 、 規 定 の 舗 装 構 造 を 築 造 す る 。
表 − 1 1 給 水 管 口 径 別 使 用 溝 型 鋼 一 覧 表
給水管口径
φ20∼φ50
φ75、φ100
φ150以上
溝 型 鋼
幅125mm×高さ65mm×厚さ6mm
幅200mm×高さ80mm×厚さ7.5mm
幅300mm×高さ90mm×厚さ9mm
明示シート 地色(青) 文字(白)
水 道 管 注 意
東 京 都 水 道
◎
水 道 管 注 意
東 京 都 水 道
図−22
参 考 図
歩道:40cm以下
車道:60cm以下
溝型鋼
配水小管
国 道
明示シート
支障構造物
明示シート
溝型鋼
官民境界
断面部
40cm
詳細断面図
幅
約5cm
給水管
(3) 曲 げ 配 管
配 管 上 、 曲 げ 配 管 を 必 要 と す る と き は 、 次 に よ る 。
ア ス テ ン レ ス 鋼 管 の 場 合
工 場 加 工 で 製 造 さ れ た ベ ン ダ ー 加 工 管 又 は 現 地 で 加 工 し た 管 を 使 用 す る 。
高
さ
- 53 -
な お 、 現 地 で 加 工 す る 場 合 は 、 次 の 点 に 留 意 す る 。
(ア )管 の 曲 げ 加 工 は 、 パ イ プ ベ ン ダ ー を 使 用 し 、 加 熱 に よ る 焼 曲 げ 加 工 等 は 行 わ な い 。
(イ )原 則 と し て 曲 げ の 最 大 角 は 90度 と し 、 曲 げ 部 分 に し わ 、 ね じ れ 等 が な い よ う に す る 。
(ウ )曲 げ の 曲 率 半 径 は 、 管 軸 延 長 上 に お い て 4 D 以 上 と す る 。
( D : 加 工 前 の 管 外 径 を い う 。 )
イ 波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管
(ア)給水管の埋設深さ調整、立上がり部等の曲げ配管は波状部で行うこととし、配管場所の状況に
合わせて仮曲げを行う。
(イ)波状部は、滑らかなカーブで各山が均等になるように曲げる。
(ウ)曲げ角度は、90度以内とし、過度な繰返し曲げは行わない。
(エ)管端直近の波状部や口径の大きな波状部などは、専用の曲げ工具を使用する。
ウ 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 管 の 場 合
曲 げ 角 度 6 度 以 内 で 曲 げ る こ と と し 、 バ ー ナ で 加 熱 す る 等 の 手 段 を 講 じ て は な ら な い 。
エ 銅 管 の 場 合
断 面 が 変 形 し な い よ う に 、 で き る だ け 大 き な 半 径 で 少 し ず つ 曲 げ る 。
オ 鋳 鉄 管 の 場 合
大 口 径 接 続 の 際 に 、施 工 上 ど う し て も 接 続 部 で ひ ね り や 配 管 や 少 し の 角 度 だ け 曲 げ る 場
合 が あ る が 、あ ま り 曲 げ 過 ぎ た り す る と 、離 脱 や 漏 水 の 原 因 と な る の で 、次 に 示 す 範 囲 内
で 施 工 す る 。
表 − 1 2
メ カ ニ カ ル 形 鋳 鉄 管
7 5 5 °以 内
1 0 0 5 °以 内
N S ・ G X 形 鋳 鉄 管
7 5
1 0 0
4 °以 内
4 °以 内
1 5 0
2 0 0
2 5 0
3 0 0
5 °以 内
5 °以 内
4 °以 内
3°20′ 以 内
1 5 0
2 0 0
2 5 0
3 0 0
4 °以 内
4 °以 内
4 °以 内
3 °以 内
3 5 0 3°20′ 以 内 3 5 0 3 °以 内
(4 ) 振 動 、 膨 張 、 た わ み 等 に 対 す る 防 護 ( ス テ ン レ ス 鋼 管 )
ア ス テ ン レ ス 鋼 管 B を 使 用 す る と き は 、分 岐 部 か ら 30∼ 60㎝ の と こ ろ に 伸 縮 可 と う 式 ソ ケ
ッ ト を 使 用 す る 。
な お 、ソ ケ ッ ト ま で の 短 管 に は 、ベ ン ダ ー に よ る 曲 げ 管 を 使 用 す る こ と が で き る 。た だ
し 、 波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 B に お い て は 、 曲 げ 管 及 び ソ ケ ッ ト を 使 用 す る 必 要 は な い 。
イ ス テ ン レ ス 鋼 管 B を 使 用 す る と き は 、公 私 境 界 部 の 宅 地 内 上 部 で エ ル ボ 返 し 配 管 を 行 う 。
た だ し 、 公 私 境 界 点 か ら お お む ね 1.6m 以 内 の 配 水 小 管 か ら 分 岐 配 管 す る 場 合 は 、 軟 弱 地
盤 又 は 地 盤 沈 下 の お そ れ の あ る 場 所 を 除 き 、 宅 地 内 で の エ ル ボ 返 し 配 管 を 省 略 す る 。
また、波状ステンレス鋼管Bを使用するときは、公私境界部の宅地内で波状部を曲げて、管を立
ち上げ、埋設深度を調整し配管する。
(5 ) 管 の 切 断
ア ス テ ン レ ス 鋼 管
(ア )管 の 切 断 は 、 パ イ プ 万 力 、 パ イ プ グ リ ッ プ 等 で 管 を し っ か り と 固 定 し て か ら 行 う 。
- 54 -
(イ )管 の 切 断 面 は 、 真 円 を 保 持 し 、 管 軸 に 対 し 直 角 に な る よ う 切 断 す る 。
(ウ )切 断 面 の バ リ は 、 ヤ ス リ 等 で 完 全 に 除 去 す る 。
(エ )波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 を 切 断 す る 場 合 は 、継 手 の 呑 み 込 み 部 分 を 考 慮 し て 直 管 部 を 約 1
0cm以 上 確 保 す る 。
イ 鋳 鉄 管 の 切 断
(ア )管 の 切 断 は 、設 計 図 書 及 び 配 管 箇 所 の 測 量 に よ り 、切 管 長 及 び 切 断 箇 所 を 決 め 、切 断
線 を 全 周 に わ た り 表 示 し た 上 で 管 軸 に 対 し て 直 角 に 行 う 。
(イ )管 の 切 断 は 、低 騒 音 の 切 断 機 を 使 用 し て 行 う 。特 に 、夜 間 の 切 断 に つ い て は 、騒 音 の
発 生 を 抑 制 し 、 現 場 付 近 居 住 者 の 生 活 環 境 の 保 全 に 努 め る 。
(ウ )粉 体 塗 装 管 の 切 断 面 に は 防 食 ゴ ム( G X 形 は 防 食 キ ャ ッ プ )を 施 す 。防 食 ゴ ム を 使 用
し な い 場 合 は 、清 掃 の 上 、JWWA K 139( 水 道 用 ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 合 成 樹 脂 塗 料 )に 適 合
し た 塗 料 を 塗 布 す る 。
(エ )切 管 の 有 効 長 は 、 原 則 と し て 100㎝ 以 上 と し 、 異 形 管 は 切 断 し て は な ら な い 。
(6 ) 仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う の 設 置
仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う は 、 そ の 設 置 及 び 仕 切 弁 の 口 径 に 適 し た も の を 設 置 す る 。
ア 仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う の 使 用 区 分
(ア )仕 切 弁 口 径 50㎜ 以 下 の 場 合
表 − 1 3
設置箇所 使用する仕切弁きょうの高さ 備 考
車道
歩道
私道
宅地
60㎝以上
50㎝以上
30㎝
仕切弁の口径に応じ、13∼25㎜
用と30∼50用㎜がある。
(イ)仕切弁(制水弁)口径75㎜以上の場合
表−14
仕切弁口径
75∼350㎜
75㎜(参考)
頭部の形状
制 水 弁 き ょ う の 形 状 等
材 質 備 考
円 形
六 角 形
ダクタイル鋳鉄
〃
配水管用と共用(注)
行き止まりの場合に使用
イ 設 置 上 の 注 意
(ア )仕 切 弁 の 開 閉 操 作 に 支 障 の な い よ う 正 し い 位 置 に 設 置 す る た め 、下 図 の よ う に 施 工 す
る 。
(イ )ず れ 、 沈 下 等 が 生 じ な い よ う 仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う の 周 囲 を 十 分 つ き 固 め る 。
(ウ )仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う 頭 部 が 地 表 面 と 同 じ レ ベ ル に な る よ う に 垂 直 に 設 置 す る 。
(エ )仕 切 弁 B に ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 を 設 置 し た 場 合 、仕 切 弁 き ょ う の 蓋 裏 又 は 胴 の
内 側 に「 ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 」の 標 示 シ ー ル を 目 視 に て 容 易 に 確 認 で き る 箇 所 に
貼 り 付 け る 。
(オ )仕 切 弁 き ょ う の 下 部 に 底 板 又 は 受 板 を 設 置 す る 。
な お 、 制 水 弁 き ょ う の 場 合 は 、 下 部 に 制 水 弁 き ょ う 用 基 礎 ブ ロ ッ ク 等 を 設 置 す る
( 「 配 水 管 工 事 標 準 図 」 を 参 照 す る 。 ) 。
- 55 -
ステンレス鋼
仕 切 弁
防寒材等を巻くことにより隙
間がなくなり仕切弁が弁きょ
うの中心に設置される。
図−23 仕切弁きょうの設置
防寒材等を上と下から給水管に
巻き結束バンドで固定する。
仕切弁きょうを設置する場合は、
必ずこの措置を施す。
ウ 制 水 弁 き ょ う 標 示 板 の 取 付 け
給水管と配水小管との仕切弁の誤認操作を防止するため、次により給水管用制水弁きょう
にこれを区別する標示板を取り付ける。
(ア )対 象
(1)道路内に新設する口径75mm以上の給水管用制水弁きょう
(2)昭和61年度以前に道路上に設置された口径75∼200㎜の給水管用制水弁きょうで
標示板が未設置のもの
(イ ) 使 用 材 料
(1)標示板
下図のとおり
40
6
100
給 水 弁
側面図
2
100
図−24 標示板の形状
(2)塩化ビニル被覆銅線
給水管分岐番号標取付け用被覆銅線を使用する。
(ウ ) 取付け方法
(1) 標示板は、新設工事等に伴い制水弁きょうを設置する場合及び漏水修理等の際に取り付
ける。
(2)取付けは、制水弁きょうのクサリ取り付けフック、蝶番部等に塩化ビニル被覆銅線で堅
く結び付ける。
- 56 -
制水弁きょう中蓋
フック
塩化ビニル被覆銅線
標示板
制水弁きょう
図−25 標示板の取
(8 ) メ ー タ ま す の 設 置
メ ー タ ま す は 次 の 点 に 注 意 し 、給 水 装 置 の 維 持 管 理 及 び 計 量 に 支 障 の な い よ う に 設 置 す る 。
ア メ ー タ の 口 径 に 適 合 し た 所 定 の ま す を 使 用 す る 。
イ ず れ 、 沈 下 等 が 生 じ な い よ う 、 ま す の 周 囲 を 十 分 つ き 固 め る 。
ウ 特 に 通 路 等 に 設 置 す る 場 合 は 、 コ ン ク リ ー ト 等 で 周 囲 を 保 護 す る 。
エ メ ー タ ま す の 上 部 が 地 表 面 と 同 じ レ ベ ル に な る よ う 設 置 し 、 ま す の 中 に 雨 水 等 が 流 入
し な い よ う に 考 慮 す る 。
(9 ) メ ー タ の 取 付 け
メ ー タ の 取 付 け を 行 う 場 合 は 、メ ー タ の 向 き や 設 置 位 置 を 取 り 違 え る こ と( 逆 取 付 や メ
ー タ ク ロ ス )の な い よ う に 、開 始 メ ー タ 取 付 票 等 の 記 載 内 容 と 施 工 前 の メ ー タ 番 号 、現 地
お 客 さ ま 識 別 標 を 確 認 す る と と も に 、 取 付 後 の メ ー タ 番 号 、 指 針 等 の 誤 記 入 が な い よ う 、
細 心 の 注 意 を 払 っ た 上 で 施 工 す る 。
ま た 、 メ ー タ を 仕 切 弁 に 取 り 付 け る 場 合 、 次 の 点 に 注 意 す る 。
ア 40㎜ 以 下 の 場 合
(ア )施 工 に 当 た っ て は 、上 流 側 に 新 し い 通 常 の メ ー タ パ ッ キ ン 、下 流 側 に は 逆 止 弁 付 メ
ー タ パ ッ キ ン を 水 平 に 取 り 付 け る 。 た だ し 、 メ ー タ ユ ニ ッ ト 及 び メ ー タ バ イ パ ス ユ ニ
ッ ト が 設 置 さ れ て い る 場 合 は 、 上 下 流 と も に 通 常 の メ ー タ パ ッ キ ン 又 は 0 リ ン グ を 使
用 す る 。
な お 、 逆 止 弁 付 メ ー タ パ ッ キ ン の 設 置 対 象 は 、 当 局 か ら メ ー タ を 受 領 す る 際 に 逆 止
弁 付 メ ー タ パ ッ キ ン の 支 給 を 受 け た も の の み と す る 。
(イ )仕 切 弁 A の メ ー タ 連 結 部 は 、 伸 縮 構 造 ( 伸 縮 量 約 10㎜ ) と な っ て い る の で 、 伸 縮 機
能 を 適 正 に 確 保 す る た め 、 メ ー タ の 取 り 付 け 後 、 ソ ケ ッ ト に 表 示 さ れ て い る 確 認 線 が
見 え る よ う に メ ー タ を 取 り 付 け る 。
(ウ )集 合 住 宅 等 一 建 物 に 複 数 の メ ー タ が 設 置 し て あ る 場 合 は 、メ ー タ 設 置 箇 所 に「 お 客 さ
ま 識 別 標 」を 取 り 付 け る 。取 付 け 方 法 に つ い て は 、後 述 の「 集 合 住 宅 等 に お け る メ ー タ
設 置 環 境 の 整 備 」 を 参 照 す る 。
- 57 -
ステンレス鋼管
メータパッキン
メ−タ
仕切弁A
確認線
図−26
イ メ ー タ ユ ニ ッ ト 及 び メ ー タ バ イ パ ス ユ ニ ッ ト 設 置 箇 所 の 場 合
逆止弁付メータパッキン
※
向きに十分注意
(ア )メ ー タ の 取 付 け は 、 ス ラ イ ド ハ ン ド ル の 回 転 等 で メ ー タ 接 続 部 を 伸 縮 さ せ 、 メ ー タ
を 圧 着 し て 取 り 付 け る 。
(イ )施 工 に 当 た っ て は 、当 局 の 指 定 す る メ ー タ パ ッ キ ン 又 は O リ ン グ を 使 用 す る(「 6
メ ー タ 引 換 工 事 パ ッ キ ン 図 」 参 照 ) 。
(ウ )メ ー タ を 取 り 付 け た 後 、 ス ラ イ ド ハ ン ド ル を 結 束 バ ン ド で 固 定 し 、 回 転 を 防 止 す る 。
(エ )メ ー タ バ イ パ ス ユ ニ ッ ト の 管 路 切 替 弁 の 操 作 は 、当 局 か ら 専 用 の ハ ン ド ル を 借 り て 行
う 。
支 持
スライドハンドル
メータユニット
支 持
メータ室床面
図−27
ウ 50㎜ 以 上 の 場 合
(ア )メ ー タ 補 足 管 の フ ラ ン ジ 接 合 部 は 、所 定 の ガ ス ケ ッ ト( 又 は ゴ ム パ ッ キ ン )及 び ボ ル
ト ナ ッ ト を 使 用 す る 。
(イ )ず れ 、沈 下 等 が 生 じ な い よ う 、メ ー タ 補 足 管 の 下 部 に は レ ン ガ 又 は ブ ロ ッ ク 等 に よ り
受 け 台 を 設 け る 。
(ウ )屋 内 ( 地 下 室 な ど ) に 取 り 付 け る 場 合 、 メ ー タ 補 足 管 と メ ー タ 本 体 の 両 端 フ ラ ン ジ
部 は 、 特 に ず れ 等 が 生 じ な い よ う 、 通 し ボ ル ト 等 で 堅 固 に 固 定 す る 。
(10) メ ー タ の 取 り 外 し
メ ー タ の 取 り 外 し に 当 た っ て は 、 作 業 に 支 障 の な い よ う 周 囲 の 障 害 物 等 を 取 り 除 き 、 取
り 外 す メ ー タ の 番 号 と 水 道 番 号 、 メ ー タ 引 上 票 等 の 記 載 内 容 、 現 地 の お 客 さ ま 識 別 標 等 の
内 容 が 一 致 し て い る か 確 認 し て か ら 行 う 。
ま た 、 仕 切 弁 、 ボ ー ル 止 水 栓 等 に よ り メ ー タ 上 流 側 の 水 を 完 全 に 止 水 し て か ら 着 手 し 、
- 58 -
給 水 管 内 の 戻 り 水 等 の 処 理 を 適 切 に 行 う 。
な お 、 メ ー タ 取 り 外 し 後 は 、 メ ー タ 上 流 、 下 流 側 の 接 続 部 及 び 管 の 状 態 を 確 認 し 、 漏 水
等 の 事 故 防 止 に 努 め る 。
当 該 給 水 装 置 を 既 に 新 使 用 者 が 使 用 し て い る 場 合 は 、メ ー タ 取 り 外 し を 中 止 し 、「 6 メ
ー タ 引 換 え 工 事 (3 )ア ( オ ) 」 に 準 じ 、 新 使 用 者 に 関 す る 所 定 事 項 を 控 え 、 監 督 員 へ 連 絡
す る 。
ア 40㎜ 以 下 の 場 合
(ア )仕 切 弁 A の ソ ケ ッ ト 部 及 び 下 流 側 メ ー タ 連 結 部 を 固 定 し 、給 水 管 の 管 軸 方 向 に ね じ れ
や た わ み を 生 じ さ せ な い よ う に す る 。
(イ )ナ ッ ト を 反 時 計 方 向 に 回 転 さ せ 、 メ ー タ を 取 り 外 す 。
(ウ )取 り 外 し た 仕 切 弁 ソ ケ ッ ト 部 及 び 下 流 側 連 結 部 に は 止 水 用 プ ラ グ を 取 り 付 け る 。
イ メータユニット及びメータバイパスユニット設置箇所の場合
(ア)スライドハンドルを固定する結束バンドを切断後、スライドハンドルの回転等でメータ
接続部を緩ませ、メータを取り外す。
(イ)施工に当たっては、当局の指定するメータパッキン又はOリングを使用する(「 6 メ ー
タ 引 換 工 事 パ ッ キ ン 図 」 参 照 ) 。
(ウ)メータを取り外したメータユニット、又はメータバイパスユニットに専用の止水用プラ
グを取り付ける(13∼25㎜)。
(エ )メ ー タ バ イ バ ス ユ ニ ッ ト の 流 路 切 替 弁 の 操 作 は 、当 局 か ら 専 用 の ハ ン ド ル を 借 り て 行
う 。
ウ 50㎜ 以 上 の 場 合
(ア )管 及 び メ ー タ 等 に ず れ 、沈 下 等 が 生 じ な い よ う 、メ ー タ 補 足 管 の 下 部 に は レ ン ガ 、ブ
ロ ッ ク 等 を 置 き 固 定 す る 。
(イ )補 足 管 フ ラ ン ジ 部 の ボ ル ト は 、対 角 線 上 交 互 に 少 し ず つ ゆ る め 、一 点 に 力 が 作 用 し な
い よ う に す る 。
(ウ )メ ー タ 、 補 足 管 の 取 り 外 し 後 、 フ ラ ン ジ 部 に は フ ラ ン ジ 止 水 板 を 取 り 付 け る 。
な お 、 取 付 け は 、 5 (7 )と 同 様 の 方 法 で 行 う 。
(11) 給 水 管 引 込 み 位 置 の 明 示
ア 使 用 材 料
(ア )明 示 杭
(イ )明 示 鋲
イ 使 用 材 料 の 材 質 及 び 寸 法 等
(ア )明 示 杭
(1) 材 質 … … ポ リ エ チ レ ン 製
(2) 寸 法
30∼45 300
30∼45
水
図 − 2 8
(単位
㎜)
- 59 -
(3) 色
頭 部 は 青 色 、 足 部 は 黒 色
(4) 表 示 マ ー ク
頭 部 表 面 に 水 マ ー ク
(イ ) 明 示 鋲
(1) 材 質 … … 特 殊 鋼 ( 熱 処 理 済 )
(2) 寸 法
70∼85
25
水
10
(単位
㎜)
5
図 − 2 9
(3) 表 示 マ ー ク
頭 部 表 面 に 青 色 の 水 マ ー ク
ウ 設 置 場 所
道 路 部 分 ( 私 道 含 む 。 ) 等 か ら 給 水 管 が 引 き 込 ま れ て い る 宅 地 内 の 公 私 境 界 直 近 に 設
置 す る 。 ( 図 − 30∼ 32)
家 屋 家 屋
設置位置 宅地
公道
図−30
家 屋
設置位置 宅地
既設給水管
私道
図−32
設置位置 宅地
公道
障害物により取り出し位置を変更
図−31
- 60 -
5 接 合 工 事
(1 ) 一 般 事 項
接 合 に 先 立 ち 、 挿 入 を 伴 う 接 合 に つ い て は 、 さ し 口 部 外 面 、 受 口 部 内 面 等 を 乾 い た ウ エ
ス 等 で き れ い に ふ き 、 油 、 砂 そ の 他 の 異 物 を 完 全 に 取 り 除 い て お く 。
(2 ) ス テ ン レ ス 鋼 管 接 合
ア 伸 縮 可 と う 式 継 手 の 接 合 法
(ア ) 継 手 に は 、 一 継 手 当 り の 部 品 が 多 い の で 、 挿 入 順 序 を 誤 ら な い よ う に す る 。
(イ ) 接 合 箇 所 に は 、 継 手 の 部 品 等 の 設 定 位 置 を 示 し た け が き 線 及 び 接 合 後 、 管 の の み 込
み 状 態 が 容 易 に 判 断 で き る よ う 確 認 線 を 表 示 し 、 接 合 す る 。
イ プ レ ス 式 管 継 手 接 合 法
共 回 り す る お そ れ の あ る 場 所 に 配 管 す る 場 合 は 、 共 回 り 防 止 措 置 を 施 す 。 接 合 に は 専
用 締 め 付 け 工 具 を 使 用 す る 。
(3 ) 銅 管 接 合
ア ト ー チ ラ ン プ 又 は 電 気 ヒ ー タ ー に よ り は ん だ 接 合 を す る 場 合 は 、 熱 不 足 や 不 均 一 な 加
熱 と な ら な い よ う に 注 意 す る 。
イ ト ー チ ラ ン プ の 使 用 に 当 た っ て は 、 火 気 防 止 に 十 分 注 意 す る 。
ウ 鉛 管 及 び 銅 管 の 接 合 に 使 用 す る は ん だ は 、 そ れ ぞ れ 専 用 の も の と す る 。
(4 ) 硬 質 塩 化 ビ ニ ル ラ イ ニ ン グ 鋼 管 接 合
ア 切 断 す る と き 、切 断 部 が 局 部 的 に 加 熱 さ れ 、ラ イ ニ ン グ 部 又 は 被 覆 部 の 変 質 、は く 離 、
ず れ な ど の 欠 陥 を 招 き や す い の で 、 切 断 速 度 や 切 断 角 度 に 注 意 を 払 う 。 自 動 金 の こ 盤 、
旋 盤 な ど で 行 い 、 切 断 部 が 高 温 に な り 易 い ガ ス 切 断 、 ア ー ク 切 断 、 高 速 と 石 及 び パ イ プ
カ ッ タ ー は 使 用 し て は な ら な い 。
イ ね じ 立 て す る ね じ は 、 JIS B 0203「 管 用 テ ー パ ね じ 」 の テ ー パ お ね じ と す る 。
ま た 、 ね じ 加 工 す る と き は 、 日 本 水 道 協 会 規 格 ( JWWA K 137) 適 合 の ね じ 切 り 油 剤 を
使 用 す る 。
な お 、 管 内 に 流 入 し た 切 削 油 は 十 分 水 洗 い す る 。
ま た 、 管 端 内 面 ラ イ ニ ン グ 部 は 面 取 り を 行 う 。
ウ 管 端 部 及 び 継 手 ね じ 部 に は 、 防 食 処 理 を 施 す 。
エ シ ー ル 剤 は 、 日 本 水 道 協 会 規 格 ( JWWA K 146) 「 水 道 用 シ ー ル 剤 」 等 を 使 用 す る 。
オ 継 手 は 次 の い ず れ か を 使 用 す る 。
(ア )JWWA K 150「 水 道 用 ラ イ ニ ン グ 鋼 管 用 管 端 防 食 継 手 」 に 規 定 す る 継 手 。
(イ )(ア )以 外 の 管 端 防 食 継 手 。
カ V A 管 を 配 管 す る 場 合 は 、 そ の 管 外 面 全 面 に わ た っ て 、 日 本 工 業 規 格 に 基 づ く 樹 脂 塗
料 、 又 は 調 合 ペ イ ン ト 等 に よ る 防 食 処 理 を 行 う 。
キ V D 管 の 取 扱 い は 、 以 下 の と お り と す る 。
(ア )被 覆 の 傷 を 極 力 避 け る た め 、1 層 被 覆 鋼 管 用 専 用 治 工 具( チ ャ ッ ク 、チ ェ ー ザ 、パ イ
プ レ ン チ 又 は 万 力 歯 ) を 使 用 す る 。
(イ )ね じ 込 み は 、そ の 管 径 に 適 合 し た 1 層 被 覆 鋼 管 用 パ イ プ レ ン チ を 使 用 し 、無 理 な ね じ
込 み を し て は な ら な い 。
(ウ )外 面 樹 脂 被 覆 継 手 を 使 用 す る 場 合 は 、 管 と 継 手 の 間 に パ テ な ど で 十 分 に シ ー ル す る 。
- 61 -
外 面 ラ イ ニ ン グ に 原 管 に 達 す る よ う な 著 し い 傷 を 与 え た 場 合 は 、 防 食 テ ー プ な ど に よ
り 補 修 す る 。
(5 ) ポ リ エ チ レ ン 粉 体 ラ イ ニ ン グ 鋼 管 接 合
ア 上 記 (4 )ア ∼ エ に 準 拠 す る も の と す る 。
イ 使 用 す る 継 手 は 、 JWWA K 150「 水 道 用 ラ イ ニ ン グ 鋼 管 用 管 端 防 食 継 手 」 等 の 管 端 防 食
継 手 を 用 い る 。
ウ P A 管 を 配 管 す る 場 合 は 、 上 記 (4 )カ に 準 拠 す る も の と す る 。
エ P C 管 又 は P D 管 を 配 管 す る 場 合 は 、 上 記 (4 )キ に 準 拠 す る も の と す る 。
(6 ) ビ ニ ル 接 合
ア 管 の 接 続 部 外 面 及 び 継 手 内 面 に 接 着 剤 を 塗 り 、 直 ち に 管 を 継 手 に 挿 し 込 み 、 口 径 50㎜
以 下 の も の に お い て は 30秒 間 以 上 、 同 75㎜ 以 上 の も の に お い て は 60秒 以 上 そ の ま ま 保 持
す る 。
イ は み だ し た 接 着 剤 は 直 ち に ふ き と る 。
ウ 接 合 直 後 に 、 接 合 部 に 曲 げ 応 力 な ど 無 理 な 力 を 加 え な い 。
(7 ) 水 道 用 ポ リ エ チ レ ン 管 の 接 合
ア 継 手 は 、 管 種 ( 1 種 ・ 2 種 ) に 適 合 し た も の を 使 用 す る 。
イ イ ン コ ア が 入 り や す い よ う に 内 面 の 面 取 り を 行 う 。
ウ 継 手 を 分 解 し 、 管 に 袋 ナ ッ ト 、 リ ン グ の 順 に セ ッ ト す る 。
エ 管 に プ ラ ス チ ッ ク ハ ン マ ー 等 で 、 イ ン コ ア を 根 元 ま で 十 分 に た た き 込 む 。
オ 管 を 継 手 本 体 に 差 し 込 み 、 リ ン グ を 押 し 込 み な が ら 袋 ナ ッ ト を 十 分 に 締 め 付 け る 。
カ 締 め 付 け は 、 パ イ プ レ ン チ 等 を 2 個 使 用 し 、 確 実 に 行 う 。
(8 ) フ ラ ン ジ 継 手 の 接 合
ア フ ラ ン ジ 面 の パ ッ キ ン 溝 を き れ い に 清 掃 し た 後 、 両 フ ラ ン ジ 面 が 平 行 に な る よ う に 付
き 合 わ せ 、 そ の 間 に パ ッ キ ン を は さ む 。
イ ボ ル ト の 締 め 付 け は 、 上 下 の ナ ッ ト 、 両 横 の ナ ッ ト 、 対 角 の ナ ッ ト の 順 に そ れ ぞ れ 少
し ず つ 締 め 、 片 締 め に な ら な い よ う に す る 。
( 9 ) 鋳 鉄 管 の 接 合
口 径 75㎜ 以 上 の 鋳 鉄 管 の 接 合 に つ い て は 、 「 配 水 管 工 事 標 準 仕 様 書 」 に 準 じ て 行 う も の
と す る 。
6 メ ー タ 引 換 工 事
メ ー タ 引 換 工 事 は 、 当 局 か ら 交 付 す る メ ー タ 引 換 票 ( 以 下 「 引 換 票 」 と い う 。 ) に 基 づ い て
次 に よ り 行 う 。
な お 、 別 途 指 示 が あ る 場 合 は お 客 さ ま 識 別 標 の 取 付 け を 行 う 。 そ の 際 、 識 別 標 裏 側 の 施 工 者
名 は 記 入 し な い 。
(1 ) 事 前 に 引 換 票 の メ ー タ 状 況 種 別 欄 ( 発 見 指 針 欄 左 側 の 内 ) で 使 用 中 か 中 止 中 ( 使
用 中 は 空 欄 、 中 止 中 は 施 保 中 止 と 印 字 さ れ て い る 。 ) か を 確 認 す る 。
(2 ) メ ー タ 引 換 工 事 は 、 当 該 給 水 装 置 の 使 用 者 等 ( 集 合 住 宅 の 場 合 は 管 理 人 等 ) の 了 解 を 得
て か ら 施 工 す る 。
(3 ) メ ー タ 引 換 工 事 は 、 必 ず 止 水 し て 行 う 。
- 62 -
な お 、止 水 栓 の 不 良 や メ ー タ 前 後 配 管 に 漏 水 等 の 危 険 が あ る と 判 断 し 引 換 え で き な い 場 合
は 、 直 ち に 監 督 員 へ 連 絡 す る 。
ア 使 用 中 の も の
(ア )受 水 タ ン ク 以 下 装 置 の 場 合 は 、戻 り 水 の 水 受 け や 、濁 水 に 対 し て の 排 水 作 業 等 の 被 害
を 防 止 す る た め に 必 要 な 措 置 を 講 じ て か ら 行 う 。
(イ )メ ー タ の 引 換 を 行 う 場 合 は 、メ ー タ の 向 き や 設 置 位 置 を 取 り 違 え る こ と( 逆 取 付 や
メ ー タ ク ロ ス )の な い よ う に 、メ ー タ 引 換 票 の 記 載 内 容 と 施 工 前 の メ ー タ 番 号 、現 地
の お 客 さ ま 識 別 標 を 確 認 す る と と も に 、 引 換 後 の メ ー タ 番 号 、 指 針 等 の 誤 記 入 が な い
よ う 細 心 の 注 意 を 払 う 。
ま た 、水 流 の 方 向 と メ ー タ に 表 示 し て あ る 矢 印 を 確 認 の 上 、上 流 側 に 新 し い 通 常 の
メ ー タ パ ッ キ ン 、 下 流 側 に は 逆 止 弁 付 メ ー タ パ ッ キ ン を 水 平 に 取 り 付 け る 。 た だ し 、
メ ー タ ユ ニ ッ ト 及 び メ ー タ バ イ パ ス ユ ニ ッ ト が 設 置 さ れ て い る 場 合 は 、 上 下 流 と も に
通 常 の メ ー タ パ ッ キ ン 又 は 0 リ ン グ を 使 用 す る 。
(ウ )取 付 け メ ー タ に 付 い て い た キ ャ ッ プ は 、 取 り 外 し メ ー タ の ね じ 部 保 護 の た め に 取 り
付 け る 。
(エ )受 水 タ ン ク 以 下 装 置 で 、メ ー タ 伸 縮 ソ ケ ッ ト が 使 用 さ れ て い る 場 合 は 、伸 縮 部 の パ ッ
キ ン を 新 し い も の に 取 り 替 え る 。
(オ )施 工 後 、 引 換 票 の 所 定 欄 に 、 取 外 指 針 、 取 付 け メ ー タ の 種 別 、 実 口 径 、 メ ー タ 番 号 、
取 付 年 月 日 、 有 効 期 限 、 指 針 等 を 記 入 し て 、 使 用 者 の 認 印 を 受 け る 。
な お 、引 換 票 の 右 半 分( 水 道 メ ー タ の 取 替 え が 終 了 し ま し た )に も 必 要 事 項 を 記 入 し 、
使 用 者 に 渡 す 。た だ し 、使 用 者 が 不 在 の 場 合 は 、郵 便 受 け 又 は 紛 失 の お そ れ の な い 場 所
に 置 い て く る 。
イ 使 用 中 止 中 の も の
(ア )施 工 前 に 止 水 栓 の 開 閉 状 態 を 確 認 し 、開 い て い れ ば「 開 」、閉 ま っ て い れ ば「 閉 」と
引 換 票 の 摘 要 欄 に 記 入 す る 。
(イ )止 水 栓 が 閉 ま っ て い る 場 合 は 、メ ー タ を 外 す 前 に 止 水 栓 を 開 き 、給 水 装 置 に 異 常 が な
い こ と を 確 認 し て か ら 、 メ ー タ を 引 き 換 え る 。
な お 、 給 水 装 置 に 漏 水 等 の 異 常 が あ る 場 合 は 、 直 ち に 監 督 員 へ 連 絡 す る 。
(ウ )メ ー タ の 引 換 は 、 ア 使 用 中 の も の (ア )∼ (ウ )と 同 様 に 行 う 。
(エ )施 工 後 、引 換 票 の 所 定 欄 及 び 右 半 分 に 必 要 事 項 を 記 入 し 、未 入 居 の と こ ろ に も 引 換 票
の 右 半 分 を 郵 便 受 け 又 は 紛 失 の お そ れ の な い 場 所 に 置 い て く る 。
な お 、 未 入 居 及 び 使 用 者 不 明 の 場 合 に は 、 引 換 票 の 右 半 分 に 使 用 者 名 を 記 入 し な い 。
(オ )当 該 給 水 装 置 を 既 に 新 使 用 者 が 使 用 中 で あ っ た 場 合 、施 工 後 、引 換 票 に 新 使 用 者 の 認
め 印 を 受 け 、 引 換 票 の 右 半 分 を 新 使 用 者 に 渡 す と と も に 、 新 使 用 者 が 既 に 水 道 開 始 の
申 込 み を 済 ま せ て い る か 否 か を 確 認 し 、 否 の 場 合 、 引 換 票 の 摘 要 欄 に 新 使 用 者 の 氏 名
及 び 電 話 番 号 を 記 入 す る 。
(4 ) メ ー タ 取 付 け 後 、 止 水 栓 を 開 い て 漏 水 の な い こ と 及 び メ ー タ が 正 常 に 作 動 す る こ と を 確
認 す る 。 た だ し 、 水 道 使 用 中 止 中 の メ ー タ を 取 り 替 え た と き は 、 引 換 票 摘 要 欄 の 「 開 」 か
「 閉 」 を 確 認 し 、 止 水 栓 を 元 の 状 態 に 戻 し て お く 。
(5 ) 取 外 し メ ー タ は 、 水 洗 い し た 後 、 当 局 に 返 納 す る 。
- 63 -
(6 ) メ ー タ の 運 搬 等 に 当 た っ て は 、 シ ョ ッ ク を 与 え な い よ う 十 分 注 意 す る 。
(7 ) メ ー タ ユ ニ ッ ト 及 び メ ー タ バ イ パ ス ユ ニ ッ ト 設 置 箇 所 の メ ー タ 取 付 け 、 取 り 外 し に つ い
て は 、 「 4 配 管 工 事 ( 9 ) メ ー タ の 取 付 け 、 ( 10) メ ー タ の 取 り 外 し 」 に 準 じ て 行 う 。
- 64 -
a a
「 パ ッ キ ン 図 」
メータパッキン(都ねじ用) t
ゴムの規格/種類 材 質
JIS K 6353/Ⅰ類A70 EPDM
硬 さ
70±5 d D
口径
13
20
25
30
40
D
23.0
30.5
36.0
46.5
53.0
d
14.5
21.0
26.0
31.0
41.0
a
4.25
4.75
5.00
7.75
6.00
単位:㎜ t
3 a
メータ伸縮ソケットの伸縮部パッキン t1
ゴムの規格/種類
JIS K 6353/Ⅲ類80
材 質
NBR
硬 さ
83±3 t2 d1
A
A
口径
内径 d1
(±許容差)
太さ d2
(±許容差)
※JIS K 6353:水道用ゴム a t3
口径
13
20
25
30
40
D
23.4
32.4
37.4
43.6
53.9
d
16.0
24.0
29.0
35.0
45.0
a
3.7
4.2
4.2
4.3
4.45
Oリング
A−Aの拡大図 d2 t1
3
4
5 t2
4
5
6 t3
0.5
ゴムの規格/種類
JIS K 6353/Ⅰ類A70
材 質
NBR
硬 さ
70±5
0.15㎜
以下
0.10㎜
以下
13
15.8
±0.20
20
23.3
±0.24
2.4±0.09
25
29.7
±0.29
30
35.7
±0.34
3.5±0.10
40
44.7
±0.41
50
69.6
±0.61
単位:㎜
75
104.6
±0.87
5.7±0.13
- 65 -
7 凍 結 工 事
(1 ) こ の 工 事 は 、 当 局 が 指 示 し た 場 合 に 限 り 施 行 す る 。
(2 ) こ の 工 事 に 必 要 な 器 具 及 び 材 料 ( 人 口 液 体 空 気 、 凍 結 容 器 、 注 入 容 器 、 運 搬 容 器 、 パ テ 及
び 当 て 板 ) は 、 受 注 者 持 ち 単 価 適 用 の 場 合 を 除 き 当 局 か ら 支 給 す る 。
(3 ) 運 搬 容 器 の 取 扱 い は 次 に よ る 。
ア 運 搬 容 器 先 端 の 空 気 流 通 口 は 、 容 器 内 に あ る 液 の 量 に 関 わ ら ず 密 封 し て は な ら な い 。
イ 運 搬 容 器 を 作 業 場 所 ま で 運 搬 す る と き は 、 容 器 を 直 接 車 に 置 か ず 、 フ ォ ー ム ポ リ エ チ レ
ン 又 は 毛 布 な ど を 使 用 し て 荷 台 に 固 定 す る 。
車 か ら 降 ろ す 場 合 も 慎 重 に 取 り 扱 い 、 急 激 に 振 動 を 与 え な い よ う に す る 。
(4 ) 液 の 注 入 作 業 に は 皮 手 袋 を 使 用 す る 。
(5 ) 作 業 中 、 液 が 皮 膚 及 び 衣 服 に 触 れ な い よ う 注 意 す る 。
パ テ の 塗 り こ み が 不 完 全 で 液 が 漏 れ た 場 合 は 、 工 業 用 練 石 け ん 、 又 は ゆ る い 粘 土 を 漏 え い
部 分 に 塗 り 込 む よ う に す る 。 こ の 作 業 は 、 必 ず 皮 手 袋 を し て 行 う 。
な お 、 漏 れ が 止 ま ら な い 場 合 は 、 凍 結 容 器 を 外 し 最 初 か ら や り 直 す 。
(6 ) 液 使 用 中 は 、 火 気 に 十 分 注 意 す る 。
目 的 の 作 業 が 完 了 し た と き は 、 給 水 管 内 の 氷 を 溶 か し て 通 水 す る 。
冬 期 は 、 氷 が 自 然 に 溶 け る ま で 長 時 間 を 要 す る の で 凍 結 容 器 に 湯 を 入 れ て 溶 解 さ せ る 。
8 水 質 の 確 認
給 水 管 取 り 出 し 工 事 等 の 完 成 時 に 、 水 道 水 で あ る こ と を 確 認 す る た め 、 全 て の 路 線 に お い て 水
質 検 査 を 実 施 す る ( 配 水 小 管 布 設 と 同 時 に 、 当 該 配 水 小 管 か ら 分 岐 を 行 っ た も の を 除 く 。 ) 。
(1 ) 工 業 用 水 道 、 下 水 再 生 水 管 又 は 口 径 350㎜ 以 下 の 導 水 管 と の 併 設 路 線 に お け る 水 質 確 認
設 計 図 に 「 工 業 用 水 道 管 布 設 路 線 」 、 「 下 水 再 生 水 管 布 設 路 線 」 又 は 「 口 径 350㎜ 以 下 の
導 水 管 布 設 路 線 」 の 表 示 が あ る 場 合 は 、 給 水 管 取 り 出 し 工 事 等 完 了 後 、 対 照 水 に よ り 遊 離 残
留 塩 素 の 測 定 を 行 い 、 両 方 を 対 比 し て 判 断 し 、 水 道 水 で あ る こ と を 確 認 す る 。
【 工 業 用水 道 管布 設 地区】
区 部: 墨 田区 、 江東区 、 北 区、 荒 川区 、 板橋区 、 足 立区 、
葛 飾 区 、江 戸 川区 及 び練馬 区 の 一部
多 摩 地 区: 青 梅市 、 羽村市 及 び 瑞穂 町 の一 部
【 下 水 再生 水 管布 設 地区】
港 区 、 新 宿 区 、 中 野 区 、 千 代 田 区 、 中 央 区 及 び 品 川 区 の 一 部 ( 品 川 駅 東 口 、 汐 留 、 臨 海
副 都 心 、西 新 宿・ 中 野坂上 、 大 崎、 永 田町 及 び霞ヶ 関 、 東品 川 及び 八 潮地区 等 に 供給 )
ア 水 質 検 査 方 法
検 査 水 は 、取 り 出 し 工 事 完 了 後 の 給 水 管 及 び 対 照 水 と し て 付 近 の 直 結 栓 か ら 採 水 し 、両
方 を 対 比 し て 判 定 す る 。
イ 遊 離 残 留 塩 素 の 検 査 方 法
D P D 法 に よ り 検 査 を 行 う 。
( 2 ) 全 給 水 区 域 ( ( 1 ) 以 外 )
給 水 管 取 り 出 し 工 事 完 了 後 、 遊 離 残 留 塩 素 が あ る こ と を 調 査 し 、 水 道 水 で あ る こ と を 確 認
す る 。
- 66 -
ア 水 質 検 査 方 法
検 査 水 は 、 取 り 出 し 工 事 完 了 後 の 給 水 管 か ら 採 水 し 判 定 す る 。
イ 遊 離 残 留 塩 素 の 検 査 方 法
( 1 ) と 同 様 に 行 う 。
9 耐 圧 試 験
( 1 ) サ ド ル 分 水 栓 か ら 第 一 止 水 栓 ま で 施 工 す る 場 合
施 工 完 了 後 、 テ ス ト ポ ン プ に よ っ て 水 圧 を か け 、 漏 水 の な い こ と を 確 認 す る 。
な お 、テ ス ト ポ ン プ に は 手 動 式 と 動 力 式 と が あ る が 、こ こ で は 一 般 的 に 使 用 さ れ て い る 手 動
式 テ ス ト ポ ン プ に よ る 耐 圧 試 験 方 法 に つ い て 述 べ る 。
ア サ ド ル 分 水 栓 の 弁 を 閉 め 、仕 切 弁 A 又 は B ( ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 ) の 口 径 に 適 合 し
た ア ダ プ タ を 使 用 す る 。
イ 仕 切 弁 A 又 は B( ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 ) に 該 当 す る ア ダ プ タ を 取 り 付 け 、テ ス ト ポ
ン プ に 連 結 す る 。
な お 、 接 続 箇 所 は 水 が 漏 れ な い よ う に 締 め 付 け る 。
ウ テ ス ト ポ ン プ 取 付 け 後 、 仕 切 弁 を 開 け て 給 水 管 及 び テ ス ト ポ ン プ の 水 槽 内 に 充 水 す る 。
エ 充 水 の 際 、 管 内 の 空 気 を 排 除 す る 。
オ 空 気 が 完 全 に 抜 け た ら 、 バ ル ブ を 閉 め 、 ポ ン プ を 加 圧 し て い く 。
カ 水 圧 が 0.75MPa( 7.5kgf/c㎡ ) に 達 し た ら 、 テ ス ト ポ ン プ の バ ル ブ を 閉 め 1 分 間 以 上 そ の
状 態 を 保 持 す る 。
キ こ の 間 、 被 耐 圧 区 間 の 配 管 状 況 を 点 検 し 、 漏 水 の な い こ と を 確 認 す る 。
漏 水 の な い こ と が 確 認 で き た と き は 、テ ス ト ポ ン プ の バ ル ブ を 開 け 、圧 力 を 下 げ て か ら テ
ス ト ポ ン プ を 取 り 外 す 。
ク 試 験 終 了 後 、 サ ド ル 分 水 栓 の ボ ー ル 弁 を 開 け る 等 適 正 な 状 態 に 戻 し て お く 。
( 2 ) 既 設 給 水 管 が ス テ ン レ ス 鋼 管 で 付 替 え を 施 工 す る 場 合
配 水 管 動 水 圧 に て 通 水 後 、 サ ド ル 分 水 栓 か ら 新 設 給 水 栓 と 既 設 給 水 栓 と の 配 管 及 び 接 合 箇 所
に つ い て 、 目 視 に て 漏 水 の な い こ と を 確 認 す る 。
10 通 水 確 認
受 注 者 は 施 工 後 通 水 し 、 施 工 部 分 に 漏 水 の な い こ と を 確 認 す る と と も に 、 管 内 に 異 物 が 残 存 し
な い よ う に 排 水 し な け れ ば な ら な い 。
ま た 、 メ ー タ の ス ト レ ー ナ 及 び ボ ー ル タ ッ プ に 異 物 の 付 着 が な い こ と を 確 認 す る 。
11 共 同 溝 内 に お け る 分 岐 工 事
(1 ) 安 全 対 策
ア 入 溝 前 に 必 ず 酸 素 濃 度 及 び 有 毒 ガ ス の 有 無 を 測 定 器 で 確 認 す る 。
イ 共 同 溝 で の 作 業 は 、 換 気 を し な が ら 行 う 。 発 電 機 は 溝 外 に 設 置 し 、 排 気 が 溝 内 に 入 ら な
い よ う 十 分 注 意 す る 。
ウ 共 同 溝 で は 、 火 気 及 び 火 気 を 発 生 さ せ る お そ れ の あ る も の は 使 用 し て は な ら な い 。
(2 ) 施 工 上 の 注 意
ア 共 同 溝 の 壁 穴 を コ ン ク リ ー ト (モ ル タ ル )で 充 填 す る 場 合 は 、 防 水 性 の も の を 使 用 す る 。
- 67 -
イ 共 同 溝 の 側 壁 か ら 宅 地 内 へ 引 き 込 む 給 水 管 は 、 鋼 管 等 の サ ヤ 管 で 防 護 す る 。
ウ 壁 内 の サ ヤ 管 と 給 水 管 と の 隙 間 は 、 充 填 材 等 で 密 封 す る 。
エ 振 止 金 具 の バ ン ド と 給 水 管 が 直 接 接 触 し な い よ う 、 給 水 管 を ゴ ム 板 な ど で 被 覆 す る 。
12 メ ー タ 隔 測 化 工 事
(1 ) 設 計
メ ー タ 隔 測 化 工 事 の 設 計 は 、 別 図 「 メ ー タ 隔 測 化 工 事 設 計 例 (設 計 調 書 記 入 例 )」 に よ る 。
な お 、 隔 測 表 示 器 の 設 置 箇 所 が 判 断 し に く い 場 合 は 、 監 督 員 に 相 談 す る 。
ま た 、 設 計 に 当 た っ て は 、 以 下 の こ と に つ い て 確 認 の 上 、 着 手 す る 。
ア メ ー タ 隔 測 化 工 事 の 設 計 は 、 当 該 メ ー タ の 使 用 者 の 承 諾 を 得 た 後 、 表 示 器 設 置 箇 所 、 隔
測 ケ ー ブ ル 配 線 箇 所 等 の 選 定 を 行 う 。
な お 、 隔 測 表 示 器 設 置 は 、 原 則 と し て 壁 掛 式 と し 、 メ ー タ ま す か ら 最 短 距 離 に あ る 壁 又
は 塀 に 取 り 付 け る も の と す る 。
イ 隔 測 表 示 器 を 壁 掛 式 に す る 場 合 は 、 ケ ー ブ ル プ ロ テ ク タ 、 防 護 管 等 の 設 置 が 容 易 で 、 か
つ 検 針 し や す い 場 所 を 選 定 す る 。
ウ 隔 測 表 示 器 を ス タ ン ド 式 に す る 場 合 は 、 支 柱 用 コ ン ク リ ー ト の 打 設 が 容 易 で 、 か つ 検 針
し や す い 場 所 を 選 定 す る 。
エ 隔 測 ケ ー ブ ル が 長 距 離 に な る と 予 想 さ れ る 場 合 、 あ ら か じ め 監 督 員 に 相 談 し 最 適 な 施 工
方 法 を 決 定 す る ( 最 長 距 離 は お お む ね 25m ) 。
(2 ) 施 工
施 工 に 当 た っ て は 、 家 屋 内 で の 作 業 等 を 考 慮 し て 、 あ ら か じ め 当 該 メ ー タ 使 用 者 及 び 監 督
員 と 施 工 日 時 等 を 決 定 す る 。
ま た 、 支 給 さ れ た 材 料 の 現 場 へ の 搬 入 等 に 際 し 、 隔 測 表 示 器 、 ケ ー ブ ル 、 電 子 メ ー タ 等 に
損 傷 を 与 え な い よ う 十 分 な 注 意 を す る 。
な お 、以 下 の 規 定 に な い も の は 、監 督 員 に 相 談 の 上 決 定 す る 。施 工 例 に つ い て は 、別 図「 メ
ー タ 隔 測 化 工 事 標 準 図 」 を 参 照 の こ と 。
ア 旧 メ ー タ と 電 子 メ ー タ の 引 換 え 作 業 は 、「 6 メ ー タ 引 換 工 事 」に 準 じ て 行 う 。こ の と
き 、 電 子 メ ー タ に 異 常 等 が 見 ら れ る 場 合 は 、 速 や か に 監 督 員 に 連 絡 を す る 。
ま た 、 隔 測 ケ ー ブ ル の 断 線 、 表 示 器 の 接 触 不 良 、 感 度 不 良 等 に つ い て も 同 様 に 扱 う 。
イ 壁 抜 き 、コ ン ク リ ー ト は つ り 等 の 塵 煙 の 発 生 が 予 想 さ れ る 工 事 に つ い て は 、工 事 箇 所 の
回 り を 覆 う な ど し て 塵 煙 の 飛 散 に 対 す る 策 を 講 じ る 。
ウ 隔 測 表 示 器 の 取 付 け 高 さ は 、 120㎝ ∼ 150㎝ を 標 準 と す る 。
エ 壁 掛 式 隔 測 表 示 器 を 取 り 付 け る 際 、 表 示 器 背 面 に 取 付 板 を 取 り 付 け る 。
オ 隔 測 ケ ー ブ ル 接 続 用 圧 着 端 子 及 び 防 水 接 続 材 料 は 、 清 浄 な も の を 使 用 し 、 施 工 前 に 砂 、
水 等 で 汚 さ な い よ う 取 扱 い に 十 分 注 意 す る 。
ま た 、 接 続 時 も 端 子 部 に 異 物 が 付 着 し な い よ う 注 意 す る 。
カ 隔 測 ケ ー ブ ル を 地 中 に 埋 設 す る 場 合 は 埋 設 深 さ を 30㎝ 確 保 す る 。
ま た 、 自 動 車 、 そ の 他 衝 撃 等 の お そ れ が あ る と こ ろ に つ い て は 深 く 埋 設 す る 。
キ 原 則 と し て 、 隔 測 ケ ー ブ ル に は 防 護 処 理 を 施 す も の と し 、 地 中 配 線 に つ い て は 16㎜ 以 上
の 合 成 樹 脂 性 可 と う 電 線 管 又 は 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 電 線 管 等 、 地 上 配 線 に つ い て は ケ ー ブ ル プ
ロ テ ク タ を 使 用 す る 。
ま た 、維 持 管 理 上 必 要 と 思 わ れ る 場 合 、配 線 箇 所 に か か わ ら ず 最 適 な 防 護 処 置 を 講 ず る 。
- 68 -
ク 地 中 か ら の 立 上 り 部 分 以 降 の 防 護 管 は 、 壁 又 は 塀 に 固 定 す る 。
ケ コ ン ク リ ー ト 等 復 旧 を 要 す る 箇 所 に つ い て は 、使 用 者 等 の 了 解 を 得 て か ら 後 日 施 工 す る 。
○設計例
隣
家
隣
家
○標準図
メ ー タ 室
メータ隔測化工事設計例及び標準図
増築部分
隣
家
防護管
1.5m
宅地内掘削
コンクリートこわし
10 ㎝
プロテクタ
2.0m
立ち上がり
2.0m
壁抜き
10 ㎝ モルタル 1 箇所
プロテクタ
7m
階上布設加算
プロテクタ
1.0m
下がり
1.0m
玄
関
便
所
台
所
浴
室
発 信 器
コ ー ド
表 示 器
1,200
∼ 1,500
隣
家
隣
家
16mm以 上 合 成 樹 脂 製 可 と う 電 線 管
- 69 -
* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project
Related manuals
advertisement