技術解説書


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技術解説書 | Manualzz

点検

アクチュエータの本体、先端ロッドの取付けねじにゆるみがないか。

各コネクタはしっかりと接続されているか、ゆるみはないか。

原点復帰操作の動作方法がコントローラで設定されているか。

動作範囲を外れる前に止まるよう、対策がなされているか。

機器類に埃やゴミ、異物等は付着していないか。

動作時に異臭、異音等はしないか。振動はないか。

アクチュエータやドライバ、コントローラ等機器類の取扱説明書に記載

された事項は遵守されているか。

異常時の処置

現象 処置

全く動作しない。

または、逆方向に動作する、

パルス数と動作量が一致しない。

■ 機器類の接続を確認してください。

■ ドライバの設定スイッチを確認してください。

■ コントローラの設定を確認してください。

アクチュエータが異常に熱い。

停止時に負荷に負けて動いてしまう。

■ 停止時電流の設定を調整してください。

詳しくはドライバの取扱説明書をご覧ください。

先端のロッドが外れ、元に戻らない。 ■ 下記の連絡先までご相談ください。

振動するだけでロッドが動かない。

原点で脱調する。

終点で脱調する。

■ 脱調しているので、以下の対策が必要です。

■ 原点センサをお使いの場合は、その接続を確認してください。

■ 機械的な原点を、コントローラ側で原点として設定し直して

ください。

■ 終点センサをお使いの場合は、その接続を確認してください。

■ 動作範囲から外れないようにコントローラの設定を見直して

ください。

動作中に脱調する。

■ 動作速度は仕様値の3mm/sec以下、負荷は常に仕様値の50N以

下か、可動部の動作に引っかかりがないか確認してください。

■ 動作時電流の設定が低すぎるので、調整してください。

詳しくはドライバの取扱説明書をご覧ください。

■ ノイズの影響が考えられます。ノイズが少ない場所に移すか、

フェライトコアの装着等でノイズ対策をしてください。

以上の対策を行なっても解決しない。

■ アクチュエータ、ドライバ、コントローラ等、各機器類の取扱

説明書を確認しても解決しない場合は下記へご相談ください。

■ お問い合わせは

リードエンジニアリング株式会社

〒 180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-27-1

TEL 0422-40-6611 FAX 0422-40-9611

E-Mail:[email protected]

直動アクチュエータ PMMAシリーズ

技術解説書

弊社アクチュエータをお買い上げいただきありがとうございます。

この書類はステッピングモータやアクチュエータの取扱に慣れていない

お客様向けに、技術的な解説をまとめたものです。

ステッピングモータについて充分な知識と経験をお持ちのお客様は必要

な部分をお読みになるだけで結構です。

200403

ステッピングモータについて

ステッピングモータはパルスモータとも呼ばれ、専用のドライバ (動作回

路) を接続して、ドライバにパルスを入力することによって1ステップず

つ動作します。

PMMA-2015KS20Kの場合、1回転500ステップのモータを利用しております

ので、フルステップ仕様のドライバの場合、500パルスの入力で1回転、

250分割のマイクロステップ仕様のドライバの場合は、さらにその250分割

で500×250=125,000パルスで1回転し、それによってロッドはCWへのパル

ス入力の場合0.5mm前進、CCWへのパルス入力の場合0.5mm後退します。

サーボモータなどと異なり、位置センサ等を利用することなく信頼性の高

い動作が可能ですが、停電時や脱調時 (仕様を超える大きな力をかけた時

等に、動作位置が指令した位置から外れる現象) には動作位置が保証され

ません。そこで、動作位置の信頼性が要求される場合には原点や終点等に

センサやリミットスイッチを設置し、停電後、脱調後は、一旦原点復帰の

操作をしてから使用します。

一般的な接続例

(フォトカプラ入力・2パルス入力の例)

CW+

CW-

CCW+

CCW-

原点 電源+

終点 電源-

GND

コントローラ

直流電源

CW+

CW-

1

2

3

CCW+

CCW-

4

5

電源+

電源-

ドライバ

終点センサ

(必要時)

原点センサ(必要時)

接続図の例を上に示します。これ以外にも様々な接続方法がある他、コン

トローラはパルス出力機能を持つ機器類(シーケンサ等)でも代用可能で

す。詳しくは各機器類の取扱説明書をご覧ください。

なお、PMMA-2015KS20Kにはドライバや接続ケーブル類、直流電源、原点セ

ンサ、終点センサおよびコントローラは付属しておりませんので、必要に

応じてお客様にてご用意いただく必要がございます。また、操作にパーソ

ナルコンピュータを必要とするコントローラも多いのでご注意ください。

接続機器類について

電源はドライバ用にDC24V電源をご用意ください。また、コントローラ

用にも必要になる場合があります。

ド ラ イ バ は オ リ エ ン タ ル モ ー タ 製 の 純 正 品、フ ル ス テ ッ プ 仕 様 の

SD5103P3またはマイクロステップ仕様のDFC5103Pをご利用ください。

原点センサ、終点センサを用いる場合は、コントローラの仕様に従って

ください。大半のコントローラは原点/終点到達時に接点が短絡する

「ノーマルオープン」タイプのリミットスイッチ等で動作可能です。

ドライバにパルスを送るためのコントローラ、シーケンサ (PLC) 等は

「モーションコントロール」対応のものであれば大半のものが使用可能

ですが、念のためオリエンタルモータ製5相ステッピングモータへの対

応をご確認ください。以下の機能が必要です。

5V∼24Vのパルス出力機能(必須)、DC5V∼24Vの電圧出力機能。

CW(正転)用、CCW(逆転)用のパルス出力端子、またはパルス出力用端

子1つと回転方向切替用の電圧出力端子1つ。

ゆるやかに加速・減速するS字駆動、または台形駆動機能。

コンピュータとの接続にRS-232Cポートを利用するタイプのコントロー

ラが多く見られますので、コンピュータの選定時にはご注意ください。

PMMA-2015KS20Kの設置例

可動部取付金具(必要に応じて)

M2.5のビスで先端ロッドへ取付け

可能。固定しなくても使用可能。

原点センサ(必要に応じて)

使用時は、可動部分を原点まで戻したとき

に検知できるように取付けます。

本体取付金具(必要に応じて)

固定部先端をM9.5ナットで締付ける場合に

必要になることがあります。

※与圧用ばね

M2.5ビス

(必要に応じて)

可動部

付属取付ナット

付属品

本体

先端部を付属M9.5ナットで締付ける

か、本体を直接クランプしてください。

PMMA-2015KS20Kの設置例を上に示します。設置・固定方法は自由ですが、局

部的に大きな力がかかる方法は避けてください。

※高精度が求められる場合は動作方向からばね等で圧力(与圧)をかけると、

本来の仕様を超える高い精度(少ない誤差)でご使用いただけます。

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