"取扱説明書"

"取扱説明書"
Hyper-V®を使った仮想化で
40台の物理サーバーを3台に集約
ら、物理サーバーと仮想サーバーの稼働状況を一目で、「今後の計画としては、これまでHP ProLiant p-Class上で
視覚的に確認できるようになったのが素晴らしい」
(俵藤 稼働させてきた重要度の高いアプリケーションのうち、
氏)、と運用管理の負荷も確実に減った。
いち早く仮想化インフラの拡充策を実施し、
事業継続性の向上にもつなげる
仮想化環境によるインフラ構築よって得られる、こう
した様々なメリットを実感したエプソン販売では、早々
と社 内 向 け 業 務 インフラの 強 化 を 実 施。2011 年 3月
には、将 来 のさらなる拡 張を見 越してより大 型 の HP
BladeSystem c7000エンクロージャーに、今 回 同 様 の
HP ProLiant BL460c G6、HP バーチャルコネクトFlex-10
Webサーバーのようなフロントエンドシステムを、社内
向け業務インフラで用意した仮想化環境へ移行しようと
HP ProLiant BL460c G6とHP バーチャルコネクトFlex-10、
考えています。さらに、現在は各部門で管理しているイ
HP Insight Dynamicsにより、管理性の高い仮想化インフラを構築
ントラサーバーのようなものも、このインフラ上に集約
していくつもりです」と宮下部長は語る。2011年3月に
見舞われた企業も存在する。事業継続性という観点から
も、高い可用性を備えた社内向け業務インフラに、宮下
部長は大きな期待を寄せている。
を格納したハードウェア、およびHP EVA4400を追加し
ソリューション概略
俵藤氏は、OSのスムーズなバージョンアップに、よりいっ
導入ハードウェア
そう強化された社内向け業務インフラが役立つだろう
と見ている。
「現在、社内の多くのシステムはWindows
Server® 2003上 で 動 い て い ます。い ず れはWindows
Server® 2008への移行を進めていかなくてはなりませ
ん。その際のテスト環境として、仮想サーバーをうまく
使っていければと考えています」。
仮想化による
サーバー集約
業界:
卸売、情報
オープン系サーバーは時間がたつにつれ、様々なプラットフォームが混在して
®
しまうもの。このため、サーバーはHP製、OSはWindows で、意識してプラッ
トフォームの統一を図ってきました。それでも台数は増えてしまいます。そこ
®
で仮想化による物理サーバーの集約を構想。実用レベルに達したHyper-V
2.0の 登 場を機に、長 年 温めてきた仮 想 化 の 本 格 的 な 導 入 検 討を進め、
®
VMwareとの比較も行った上で、Hyper-V による、Live Migration機能も活用
可能な仮想化インフラを構築するという挑戦をスタートさせました。
起こった大震災の時には、何らかのシステムトラブルに
ている。
お客様導入事例:
エプソン販売株式会社
経営推進本部 情報化推進部
部長
宮下大氏
•HP BladeSystem c7000エンクロージャー
•HP BladeSystem c3000エンクロージャー
•HP ProLiant BL460c G6
•HP バーチャルコネクトFlex-10
•HP EVA4400
目的
導入ソフトウェア
•HP Insight Dynamics
• 統合による物理サーバー台数の削減
• システムの管理負荷の軽減
アプローチ
• 仮想化の導入によるサーバー集約
• サーバーはHP ProLiant BL460c G6を採用
• ネットワークはHP バーチャルコネクトFlex-10
• 物 理、仮 想 を 一 括 管 理 で き るHP Insight
Dynamicsも導入
• 仮想化ソフトとしてHyper-V®を選択
導入効果
• サービスの可用性が向上
• サーバーの構築時間を劇的に短縮
• ネットワークの構成変更も設定を変えるだけ
安全に関するご注意
• 物理、仮想の容易な一括管理を実現
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
• 将来のOSアップデート対策が可能に
ビジネスの成果
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-6416-6660
月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00
(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
部長
機器のお見積もりについては、代理店、または弊社営業にご相談ください。
HP BladeSystemに関する情報は http://www.hp.com/jp/bladesystem
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2011年6 月現在のものです。
本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒136-8711 東京都江東区大島2-2-1
宮下 大 氏
本カタログは、環境に配慮した用紙と
植物性大豆油インキを使用しています。
お客様の期待や想い(Vision)を超えた(Exceed)製品・
サービスを提供することで、お客様に驚きや感動をもた
らすことを目指し、
「Exceed Your Vision」というスロー
ガンを掲げるエプソングループ。プリンターや液晶プロ
ジェクターに代表される情報関連機器から電子デバイ
ス、精密機器まで幅広く事業を展開する同グループに
あって、エプソン販売は国内市場におけるエプソンブラン
ド情報関連機器の販売で中心的な役割を担っている。
エプソン販売では、2000年代初頭から一貫した方針の
• サーバーコスト、電力コストを大幅削減
下、社内のITシステムを整備してきた。同社の情報シス
• 大規模災害にも耐え得る事業継続性強化にメド
テム部門である情報化推進部の宮下 大部長はこう解説
する。
「オープン系サーバーは時間がたつにつれ、様々な
プラットフォームが混在してしまうもの。このため、サー
バーはHP製のもの、OSはWindows®ということで、意識
とする数十ものシステム。
「それまで1システム1サ ー
してプラットフォームの統一を図ってきました」。
システム構成図
バーで運用しており、全国の支店や営業所から毎日アク
HP製サーバーを標準機に据えた理由は、まず第一に、同
社にとって扱い慣れたサーバーであったこと。同社は販
売パートナーとしてHP製サーバーを販売してきた経験を
セスがあるものの、
トランザクションとしてはあまり大き
バックアップLAN
バックアップLAN
くない社内向けの業務システムを選びました。これらを
サービスLAN③
サービスLAN
サービスLAN②
管理LAN
一気に集約することにしたのです」
(宮下部長)。
持つ。このため、HP製サーバーに関して深い知識とノウ
サービスLAN①+管理LAN
HPバーチャルコネクト Flex-10
GbE2cネットワークスイッチ
HPバーチャルコネクト Flex-10
GbE2cネットワークスイッチ
HPバーチャルコネクト Flex-10
HPバーチャルコネクト Flex-10
ハウを持っていた。さらに、他社製サーバーと比較して、 Hyper-V を用いた「社内向け業務インフラ」の構築とも
®
先端的の技術を常に積極的に取り込んでいる、故障が少 呼べる取り組みはこうしてスタートした。
なくハードウェアとしての信頼性が高い、という社内の評
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
主事
木間 智之 氏
HP ProLiant BL460cとバーチャルコネクトFlex-10、
価もあったからだった。
Hyper-V®で物理サーバーを集約
8Gb FCスイッチ
プラットフォームの統一を図った背景には、当然、運用管 ロセッサー 5500番台搭載のブレードサーバーであるHP
理の負担を軽減するという狙いがあった。しかし、社内か ProLiant BL460c G6。これをHP BladeSystem c3000エ
おり、運用の実績もあった。その経験から、HP ProLiant
「そこで考えたのは、メインフレームでは一般的だった、
BL460c G6が備える優れた信頼性を評価していた。
仮想化による物理サーバーの集約でした。しかし、検討 ネットワーク環境として採用したのは、HP バーチャルコ
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
俵藤 大祐 氏
を始めた2000年代中ごろ、Windows®で利用できる無 ネクトFlex-10だった。その採用理由を木間主事はこう語
償の仮想化ソフトはMicrosoft® Virtual Serverぐらいしか る。
「仮想化でサーバーを集約する際には、ネットワーク
ありませんでした。ひとまず空いていたラックマウント も集約されることになり、ネットワークの帯域が十分に確
サーバーにこれを乗せ、仮想化環境を構築。サービスが 保できない恐れがありました。この点、HP バーチャルコ
止まっても支障の出なそうなシステムを選び、仮想サー ネクトFlex-10であれば、初めから10GBの帯域を確保で
バー上で稼働させるテストを開始してみることにしまし きてしまいます。今回は必要となるネットワーク帯域を
た」
と宮下部長は振り返る。
正確に読み切れていなかったこともあって、広い帯域を
仮想サーバーのテスト運用をとおし、情報化推進部のメ
用意できることは大きな魅力でした」。
ほとんど例のないLive Migration環境を
HPと協力しながら見事に構築
2010年3月のハードウェア類の納入を合図に、社内向け
業務インフラの構築作業は本格化する。しかし、大きな
難問が待ち受けていた。
社内向け業務インフラを仮想化環境で構築する今回の
プロジェクトでは、数十に及ぶシステムを集約すること
引き上げるというもう一つの目標があった。
「このため、
簡単にできる点が最大の魅力でした。アプリケーション
Hyper-V® 2.0から搭載されたLive Migration機能をぜひ
サーバーであれば、OSのインストールから始めて3時間
ぐらいの時間がかかっていました。それが仮想サーバー
なら5分程度。劇的に時間を短縮できるようになったの
です」と同部の木間智之主事は語る。仮想サーバーでの
運用がいかに楽かを十分に実感したという。
これまでのようにスイッチでネットワークを構成すると
したら、変更のたびにネットワークを再設計して、配線し
て、改めて設定や検証もしなくてはなりません。HP バー
チャルコネクトFlex-10は、いわばブレードサーバーの中
にネットワークもスイッチも組み込んだような状態にで
2009年の秋、Windows Server 2008の仮想化機能で きます。1つのハードの中で効率的にできてしまうのは
®
利用したいと考えていました。しかし、まだ世の中に先行
事例がほとんどなかったのです」
と宮下部長。
特に苦労したのは、Live Migrationを実行するために必要
となるCluster Shared Volumeをいかに構築し、実装する
かという点。
「資料などもほとんどないため、HPのエンジ
ニアと協力しながらトライ&エラーで進めていかざるを
得ません。問題が出た時には解決策をHPに検討しても
あるHyper-V®のバージョン2.0がリリースされる。これで 非常に助かります。また、多くのスイッチを購入するよ
らい、それで試してみるという作業を繰り返しました。最
実用レベルに達したと判断した情報化推進部では、長年 り、イニシャルコストが低く抑えられそうだという見通し
終的にLive Migrationを利用できる環境を構築できまし
HP BladeSystem c3000エンクロージャー +
HP ProLiant BL460c G6 + HP EVA4400構成
サーバー台数は1/10以下、消費電力も半分に
アプリチームの開発スピードアップにも貢献
全面的なサービス提供を開始してからほぼ半年を経過し
た2011年6月までに、社内向け業務インフラに大きなト
ラブルは発生していない。唯一、一度サーバー故障とい
うトラブルに見舞われたが、Live Migrationが予定してい
たとおりに稼働。サービスは何事もなく動き続けた。サー
ビスの可用性向上という目標は見事にクリアーした。
Live Migrationは障害回避という目的以外でも活用され
ている。
「OSのメンテナンスを行う際に、アプリケーショ
ンを一時的に別の物理サーバーへLive Migrationで移動
させ、パッチの適用などを実施。その後、元の物理サー
バーへ戻すということをやっています。ユーザーへのメ
ンテナンス通知は出していませんでしたが、サービスが
使えないといった苦情はでませんでした」
(俵藤氏)。
サーバー集約という面では、3台のHP ProLiant BL460c
G6で稼働する社内向け業務インフラに、物理サーバー
40台で動かしていたシステムを移行できた。10分の1以
上の集約効果が出ている。サーバー台数が減った分、消
費電力も減ったようだ。正確な計測は行っていないとい
うが、半分以下まで削減できた印象を持っている。
(木間主事)。
温めてきた仮想化の本格的な導入を決断。
「仮想化導入 もありました」
たが、おそらく、エプソン販売だけの力でこの環境を仕 「アプリケーション開発チームは仮想化の環境を相当に
にあたり、VMwareとの比較も行いました。しかし当社が
上げることはできなかったでしょう」と、木間主事はHPへ 喜んでいるようです」と宮下部長は語る。
「サーバーが故
進めてきたWindows®での統一、その運用から身に付け
てきたWindows®に関する技術ノウハウ、さらにコストと
いった点を勘案した結果、Hyper-V®で仮想化を進めるこ
とにしました」
(木間主事)。
そして、HP ProLiant BL460c G6とHP バーチャルコネク
トFlex-10、Hyper-V®で構築した仮想化環境を管理するた
めに、物理サーバーも仮想サーバーも一括して、視覚的
に管 理できるHP Insight Dynamicsを導 入。
「 従 来から、
システムの管理環境としてHP Systems Insight Manager
仮想化によるサーバー集約の対象に選んだのは、人事 (HP SIM)を使ってきました。この慣れ親しんだ管理環
考課、事務用品・備品の購入申請、出張費精算をはじめ 境から仮想サーバーも管理したいと考えていましたか
2
共有ストレージにはHP EVA4400を採用した。
に加え、個々のシステムが提供するサービスの可用性を
トワークの割り振りや帯域幅を変更できてしまいます。
Boot from SAN構成(Hyper-V® Host OS)
Cluster Shard Volume
のニーズとうまくマッチしました」と同部の俵藤大祐氏は 2011年の1月だった。
語る。
になっていく。
「サーバーのスクラップ&ビルドが極めて 割し柔軟に制御できる機能についても高く評価した。
部隊のために開発環境を用意するにしても、従来の物理
インテル® Xeon® プロセッサー
5500番台
ら、HP SIMと連携できるHP Insight Dynamicsは、私たち 計画していたすべてのシステムの移行が完了したのは、
ンバーたちも仮想化によるメリットを強く意識するよう また、HP バーチャルコネクトFlex-10が備える、帯域を分
「一度導入してしまえば、設定をいじるだけで簡単にネッ
8Gb FCスイッチ
SAN
HP BladeSystem c7000エンクロージャー +
HP ProLiant BL460c G6 + HP EVA4400構成
ステムを追加していった結果、情報化推進部で管理する ンクリティカル性が高い重要システムについては、以前
物理サーバーの数は増えていく。管理の負担も再び大き からHP ProLiant BL460c G6を導入しこの上で動かして
8Gb FCスイッチ
Boot from SAN構成(Hyper-V® Host OS)
Cluster Shard Volume
らの要求に応じて1サーバーに1システムといった形でシ ンクロージャーに格納して使うことにした。実は、ミッショ
くなってきた。
インテル® Xeon® プロセッサー
5500番台
SAN
だのは、高性能/電力効率に優れるインテル® Xeon® プ
仮想化の導入で管理負荷の軽減を目指す
(3node)
8Gb FCスイッチ
「社内向け業務インフラ」のためのサーバーとして選ん
プラットフォームの統一に続き
MSFC
MSFC
(3node)
の感謝の意を表す。
環境構築が無事完了したのは同年5月。翌月から、既存
システムの移行が徐々に始まる。まずMicrosoft® Virtual
障してもすぐ代替機を用意してもらえる、テスト環境が
急に必要になってもすぐ提供してもらえる。何でも対応
が速くなったという声が届いています」。
Server上の仮想サーバーで運用していたシステムを、社 「想定していたことではありますが、HP バーチャルコネク
内向け業務インフラ上の仮想サーバーへ移行。次いで、 トFlex-10によってネットワーク管理で身体を動かす必要
物理サーバー上のシステムを移行する作業を進めた。 がなくなった」
(木間主事)、
「これまでと同じ管理環境か
3
とする数十ものシステム。
「それまで1システム1サ ー
してプラットフォームの統一を図ってきました」。
システム構成図
バーで運用しており、全国の支店や営業所から毎日アク
HP製サーバーを標準機に据えた理由は、まず第一に、同
社にとって扱い慣れたサーバーであったこと。同社は販
売パートナーとしてHP製サーバーを販売してきた経験を
セスがあるものの、
トランザクションとしてはあまり大き
バックアップLAN
バックアップLAN
くない社内向けの業務システムを選びました。これらを
サービスLAN③
サービスLAN
サービスLAN②
管理LAN
一気に集約することにしたのです」
(宮下部長)。
持つ。このため、HP製サーバーに関して深い知識とノウ
サービスLAN①+管理LAN
HPバーチャルコネクト Flex-10
GbE2cネットワークスイッチ
HPバーチャルコネクト Flex-10
GbE2cネットワークスイッチ
HPバーチャルコネクト Flex-10
HPバーチャルコネクト Flex-10
ハウを持っていた。さらに、他社製サーバーと比較して、 Hyper-V を用いた「社内向け業務インフラ」の構築とも
®
先端的の技術を常に積極的に取り込んでいる、故障が少 呼べる取り組みはこうしてスタートした。
なくハードウェアとしての信頼性が高い、という社内の評
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
主事
木間 智之 氏
HP ProLiant BL460cとバーチャルコネクトFlex-10、
価もあったからだった。
Hyper-V®で物理サーバーを集約
8Gb FCスイッチ
プラットフォームの統一を図った背景には、当然、運用管 ロセッサー 5500番台搭載のブレードサーバーであるHP
理の負担を軽減するという狙いがあった。しかし、社内か ProLiant BL460c G6。これをHP BladeSystem c3000エ
おり、運用の実績もあった。その経験から、HP ProLiant
「そこで考えたのは、メインフレームでは一般的だった、
BL460c G6が備える優れた信頼性を評価していた。
仮想化による物理サーバーの集約でした。しかし、検討 ネットワーク環境として採用したのは、HP バーチャルコ
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
俵藤 大祐 氏
を始めた2000年代中ごろ、Windows®で利用できる無 ネクトFlex-10だった。その採用理由を木間主事はこう語
償の仮想化ソフトはMicrosoft® Virtual Serverぐらいしか る。
「仮想化でサーバーを集約する際には、ネットワーク
ありませんでした。ひとまず空いていたラックマウント も集約されることになり、ネットワークの帯域が十分に確
サーバーにこれを乗せ、仮想化環境を構築。サービスが 保できない恐れがありました。この点、HP バーチャルコ
止まっても支障の出なそうなシステムを選び、仮想サー ネクトFlex-10であれば、初めから10GBの帯域を確保で
バー上で稼働させるテストを開始してみることにしまし きてしまいます。今回は必要となるネットワーク帯域を
た」
と宮下部長は振り返る。
正確に読み切れていなかったこともあって、広い帯域を
仮想サーバーのテスト運用をとおし、情報化推進部のメ
用意できることは大きな魅力でした」。
ほとんど例のないLive Migration環境を
HPと協力しながら見事に構築
2010年3月のハードウェア類の納入を合図に、社内向け
業務インフラの構築作業は本格化する。しかし、大きな
難問が待ち受けていた。
社内向け業務インフラを仮想化環境で構築する今回の
プロジェクトでは、数十に及ぶシステムを集約すること
引き上げるというもう一つの目標があった。
「このため、
簡単にできる点が最大の魅力でした。アプリケーション
Hyper-V® 2.0から搭載されたLive Migration機能をぜひ
サーバーであれば、OSのインストールから始めて3時間
ぐらいの時間がかかっていました。それが仮想サーバー
なら5分程度。劇的に時間を短縮できるようになったの
です」と同部の木間智之主事は語る。仮想サーバーでの
運用がいかに楽かを十分に実感したという。
これまでのようにスイッチでネットワークを構成すると
したら、変更のたびにネットワークを再設計して、配線し
て、改めて設定や検証もしなくてはなりません。HP バー
チャルコネクトFlex-10は、いわばブレードサーバーの中
にネットワークもスイッチも組み込んだような状態にで
2009年の秋、Windows Server 2008の仮想化機能で きます。1つのハードの中で効率的にできてしまうのは
®
利用したいと考えていました。しかし、まだ世の中に先行
事例がほとんどなかったのです」
と宮下部長。
特に苦労したのは、Live Migrationを実行するために必要
となるCluster Shared Volumeをいかに構築し、実装する
かという点。
「資料などもほとんどないため、HPのエンジ
ニアと協力しながらトライ&エラーで進めていかざるを
得ません。問題が出た時には解決策をHPに検討しても
あるHyper-V®のバージョン2.0がリリースされる。これで 非常に助かります。また、多くのスイッチを購入するよ
らい、それで試してみるという作業を繰り返しました。最
実用レベルに達したと判断した情報化推進部では、長年 り、イニシャルコストが低く抑えられそうだという見通し
終的にLive Migrationを利用できる環境を構築できまし
HP BladeSystem c3000エンクロージャー +
HP ProLiant BL460c G6 + HP EVA4400構成
サーバー台数は1/10以下、消費電力も半分に
アプリチームの開発スピードアップにも貢献
全面的なサービス提供を開始してからほぼ半年を経過し
た2011年6月までに、社内向け業務インフラに大きなト
ラブルは発生していない。唯一、一度サーバー故障とい
うトラブルに見舞われたが、Live Migrationが予定してい
たとおりに稼働。サービスは何事もなく動き続けた。サー
ビスの可用性向上という目標は見事にクリアーした。
Live Migrationは障害回避という目的以外でも活用され
ている。
「OSのメンテナンスを行う際に、アプリケーショ
ンを一時的に別の物理サーバーへLive Migrationで移動
させ、パッチの適用などを実施。その後、元の物理サー
バーへ戻すということをやっています。ユーザーへのメ
ンテナンス通知は出していませんでしたが、サービスが
使えないといった苦情はでませんでした」
(俵藤氏)。
サーバー集約という面では、3台のHP ProLiant BL460c
G6で稼働する社内向け業務インフラに、物理サーバー
40台で動かしていたシステムを移行できた。10分の1以
上の集約効果が出ている。サーバー台数が減った分、消
費電力も減ったようだ。正確な計測は行っていないとい
うが、半分以下まで削減できた印象を持っている。
(木間主事)。
温めてきた仮想化の本格的な導入を決断。
「仮想化導入 もありました」
たが、おそらく、エプソン販売だけの力でこの環境を仕 「アプリケーション開発チームは仮想化の環境を相当に
にあたり、VMwareとの比較も行いました。しかし当社が
上げることはできなかったでしょう」と、木間主事はHPへ 喜んでいるようです」と宮下部長は語る。
「サーバーが故
進めてきたWindows®での統一、その運用から身に付け
てきたWindows®に関する技術ノウハウ、さらにコストと
いった点を勘案した結果、Hyper-V®で仮想化を進めるこ
とにしました」
(木間主事)。
そして、HP ProLiant BL460c G6とHP バーチャルコネク
トFlex-10、Hyper-V®で構築した仮想化環境を管理するた
めに、物理サーバーも仮想サーバーも一括して、視覚的
に管 理できるHP Insight Dynamicsを導 入。
「 従 来から、
システムの管理環境としてHP Systems Insight Manager
仮想化によるサーバー集約の対象に選んだのは、人事 (HP SIM)を使ってきました。この慣れ親しんだ管理環
考課、事務用品・備品の購入申請、出張費精算をはじめ 境から仮想サーバーも管理したいと考えていましたか
2
共有ストレージにはHP EVA4400を採用した。
に加え、個々のシステムが提供するサービスの可用性を
トワークの割り振りや帯域幅を変更できてしまいます。
Boot from SAN構成(Hyper-V® Host OS)
Cluster Shard Volume
のニーズとうまくマッチしました」と同部の俵藤大祐氏は 2011年の1月だった。
語る。
になっていく。
「サーバーのスクラップ&ビルドが極めて 割し柔軟に制御できる機能についても高く評価した。
部隊のために開発環境を用意するにしても、従来の物理
インテル® Xeon® プロセッサー
5500番台
ら、HP SIMと連携できるHP Insight Dynamicsは、私たち 計画していたすべてのシステムの移行が完了したのは、
ンバーたちも仮想化によるメリットを強く意識するよう また、HP バーチャルコネクトFlex-10が備える、帯域を分
「一度導入してしまえば、設定をいじるだけで簡単にネッ
8Gb FCスイッチ
SAN
HP BladeSystem c7000エンクロージャー +
HP ProLiant BL460c G6 + HP EVA4400構成
ステムを追加していった結果、情報化推進部で管理する ンクリティカル性が高い重要システムについては、以前
物理サーバーの数は増えていく。管理の負担も再び大き からHP ProLiant BL460c G6を導入しこの上で動かして
8Gb FCスイッチ
Boot from SAN構成(Hyper-V® Host OS)
Cluster Shard Volume
らの要求に応じて1サーバーに1システムといった形でシ ンクロージャーに格納して使うことにした。実は、ミッショ
くなってきた。
インテル® Xeon® プロセッサー
5500番台
SAN
だのは、高性能/電力効率に優れるインテル® Xeon® プ
仮想化の導入で管理負荷の軽減を目指す
(3node)
8Gb FCスイッチ
「社内向け業務インフラ」のためのサーバーとして選ん
プラットフォームの統一に続き
MSFC
MSFC
(3node)
の感謝の意を表す。
環境構築が無事完了したのは同年5月。翌月から、既存
システムの移行が徐々に始まる。まずMicrosoft® Virtual
障してもすぐ代替機を用意してもらえる、テスト環境が
急に必要になってもすぐ提供してもらえる。何でも対応
が速くなったという声が届いています」。
Server上の仮想サーバーで運用していたシステムを、社 「想定していたことではありますが、HP バーチャルコネク
内向け業務インフラ上の仮想サーバーへ移行。次いで、 トFlex-10によってネットワーク管理で身体を動かす必要
物理サーバー上のシステムを移行する作業を進めた。 がなくなった」
(木間主事)、
「これまでと同じ管理環境か
3
Hyper-V®を使った仮想化で
40台の物理サーバーを3台に集約
ら、物理サーバーと仮想サーバーの稼働状況を一目で、「今後の計画としては、これまでHP ProLiant p-Class上で
視覚的に確認できるようになったのが素晴らしい」
(俵藤 稼働させてきた重要度の高いアプリケーションのうち、
氏)、と運用管理の負荷も確実に減った。
いち早く仮想化インフラの拡充策を実施し、
事業継続性の向上にもつなげる
仮想化環境によるインフラ構築よって得られる、こう
した様々なメリットを実感したエプソン販売では、早々
と社 内 向 け 業 務 インフラの 強 化 を 実 施。2011 年 3月
には、将 来 のさらなる拡 張を見 越してより大 型 の HP
BladeSystem c7000エンクロージャーに、今 回 同 様 の
HP ProLiant BL460c G6、HP バーチャルコネクトFlex-10
Webサーバーのようなフロントエンドシステムを、社内
向け業務インフラで用意した仮想化環境へ移行しようと
HP ProLiant BL460c G6とHP バーチャルコネクトFlex-10、
考えています。さらに、現在は各部門で管理しているイ
HP Insight Dynamicsにより、管理性の高い仮想化インフラを構築
ントラサーバーのようなものも、このインフラ上に集約
していくつもりです」と宮下部長は語る。2011年3月に
見舞われた企業も存在する。事業継続性という観点から
も、高い可用性を備えた社内向け業務インフラに、宮下
部長は大きな期待を寄せている。
を格納したハードウェア、およびHP EVA4400を追加し
ソリューション概略
俵藤氏は、OSのスムーズなバージョンアップに、よりいっ
導入ハードウェア
そう強化された社内向け業務インフラが役立つだろう
と見ている。
「現在、社内の多くのシステムはWindows
Server® 2003上 で 動 い て い ます。い ず れはWindows
Server® 2008への移行を進めていかなくてはなりませ
ん。その際のテスト環境として、仮想サーバーをうまく
使っていければと考えています」。
仮想化による
サーバー集約
業界:
卸売、情報
オープン系サーバーは時間がたつにつれ、様々なプラットフォームが混在して
®
しまうもの。このため、サーバーはHP製、OSはWindows で、意識してプラッ
トフォームの統一を図ってきました。それでも台数は増えてしまいます。そこ
®
で仮想化による物理サーバーの集約を構想。実用レベルに達したHyper-V
2.0の 登 場を機に、長 年 温めてきた仮 想 化 の 本 格 的 な 導 入 検 討を進め、
®
VMwareとの比較も行った上で、Hyper-V による、Live Migration機能も活用
可能な仮想化インフラを構築するという挑戦をスタートさせました。
起こった大震災の時には、何らかのシステムトラブルに
ている。
お客様導入事例:
エプソン販売株式会社
経営推進本部 情報化推進部
部長
宮下大氏
•HP BladeSystem c7000エンクロージャー
•HP BladeSystem c3000エンクロージャー
•HP ProLiant BL460c G6
•HP バーチャルコネクトFlex-10
•HP EVA4400
目的
導入ソフトウェア
•HP Insight Dynamics
• 統合による物理サーバー台数の削減
• システムの管理負荷の軽減
アプローチ
• 仮想化の導入によるサーバー集約
• サーバーはHP ProLiant BL460c G6を採用
• ネットワークはHP バーチャルコネクトFlex-10
• 物 理、仮 想 を 一 括 管 理 で き るHP Insight
Dynamicsも導入
• 仮想化ソフトとしてHyper-V®を選択
導入効果
• サービスの可用性が向上
• サーバーの構築時間を劇的に短縮
• ネットワークの構成変更も設定を変えるだけ
安全に関するご注意
• 物理、仮想の容易な一括管理を実現
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
• 将来のOSアップデート対策が可能に
ビジネスの成果
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-6416-6660
月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00
(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
エプソン販売株式会社
経営推進本部
情報化推進部
部長
機器のお見積もりについては、代理店、または弊社営業にご相談ください。
HP BladeSystemに関する情報は http://www.hp.com/jp/bladesystem
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2011年6 月現在のものです。
本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒136-8711 東京都江東区大島2-2-1
宮下 大 氏
本カタログは、環境に配慮した用紙と
植物性大豆油インキを使用しています。
お客様の期待や想い(Vision)を超えた(Exceed)製品・
サービスを提供することで、お客様に驚きや感動をもた
らすことを目指し、
「Exceed Your Vision」というスロー
ガンを掲げるエプソングループ。プリンターや液晶プロ
ジェクターに代表される情報関連機器から電子デバイ
ス、精密機器まで幅広く事業を展開する同グループに
あって、エプソン販売は国内市場におけるエプソンブラン
ド情報関連機器の販売で中心的な役割を担っている。
エプソン販売では、2000年代初頭から一貫した方針の
• サーバーコスト、電力コストを大幅削減
下、社内のITシステムを整備してきた。同社の情報シス
• 大規模災害にも耐え得る事業継続性強化にメド
テム部門である情報化推進部の宮下 大部長はこう解説
する。
「オープン系サーバーは時間がたつにつれ、様々な
プラットフォームが混在してしまうもの。このため、サー
バーはHP製のもの、OSはWindows®ということで、意識
Was this manual useful for you? yes no
Thank you for your participation!

* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project

Download PDF

advertisement