"取扱説明書"

"取扱説明書"
Case study
流動性の高い研究所の業務に迅速に追従できる
柔軟さと拡張性、高可用性を備えたインフラを整備
HP P4500 G2のネットワークRAID機能が共有ストレージの可用性を最大化し、
HP ProLiant BL460c Gen8ならではの多様な新機能が管理性の向上に貢献
業界
製造業
目的
可用性、柔軟性、拡張性、さらに高パフォーマンスを兼
ね備えた、事業継続性強化に貢献できるITインフラの
構築
アプローチ
• 柔軟性と拡張性に優れ、リソース効率も高い仮想化
技術を活用
• 高性能なインテル® Xeon® プロセッサー E5-2600製
品ファミリーを搭載し、高いパフォーマンスと拡張性
を実現するHP ProLiant BL460c Gen8をサーバーと
して採用
• 共有ストレージには高い可用性、耐障害性を評価し
てHP P4500 G2を選定
ITの効果
• 本格稼働後の追加統合も合わせると、物理サーバー
は14台から4台に
• 単一障害点をノードレベルでも持たない高可用なス
トレージ環境を実現
• 拡張性とパフォーマンスの不安が解消
• バックアップ時間が18時間から8時間に大幅短縮
• インテリジェントプロビジョニング機能でインフラ構
築初期のパッチ適用などを自動化
• HP通報サービスによる自動メール発報で稼働状況
を常時把握
• HP SIMの利用も含め、運用管理業務の大幅な負担軽
減が実現
ビジネスの効果
• 研究開発業務のスピードアップに貢献
• ニーズへの素早いレスポンスで顧客満足度が向上
• 資産ともいえる研究開発情報をより安全に保管
• コストパフォーマンスの良いIT投資を実現
• 他の業務部門でも適用可能なリファレンスシステム
が誕生
従来はシステムごとに物理サーバーを用意するやり方をとっており、
ストレージも分散してしまうので利用効率が悪く、
耐障害性という観点から大きな不安を抱えていました。
また、リンテックの開発業務は、顧客要求に基づく研究開発が主体で、
その内容は多種多様で変化に富み、加えてグローバル化や
環境関連規制の変化への対応等、非常に流動的な面があります。
ITシステムは、このような外的環境の変化にスピーデイに、
そして柔軟に順応できなくてはなりませんが、
既存の環境では限界がありました。
篠塚 聡 氏 リンテック株式会社 研究企画部 研究企画室 係長
身近なところではシールやラベルとして使用されている粘着紙・粘着
フィルム、最先端領域では液晶画面用の光学機能性フィルムや半導体
関連テープまで、リンテックは非常に多様な粘着製品を提供する、業
界のリーディング企業。同社はこうした製品の製造に加え、新しく生ま
れる市場ニーズに対応したソリューションの提供も行っている。その
開発活動の中心的な拠点である同社研究所では、急増する研究開発
情報の確実な保管、そしてより効率的な情報の共有や再利用を目指し
て、仮想化を利用したITインフラの構築に着手。変化に迅速に追従で
き、パフォーマンスも高い先進的なインフラを形にするため、リンテッ
クが出した結論は、HP製のサーバーとストレージの一括採用だった。
Case study | リンテック株式会社
リンテック株式会社
研究企画部長
岡部 秀晃 氏(Ph.D)
粘着製品で市場をリード、
技術力でソリューション提供にも注力
ともいえる貴重なもの。将来にわたってきちん
シール・ラベル用粘着紙・粘着フィルムをはじ
ムは日々の研究活動に不可欠な存在になって
め、壁面を木目調などに飾る内装用化粧シー
おり、止まることは許されません。こうした要求
ト、断熱性やデザイン性などの機能を備えた自
に応えられるよう、研究所のIT環境を刷新して
動車用ウインドーフィルム、高層ビルの窓ガラ
いく必要に迫られていました」
(岡部部長)。
スの飛散防止や熱線カットに役立つ建築用ウイ
ンドーフィルム、さらには液晶テレビやスマート
フォンに使われる光学機能性フィルムや、半導
体の製造工程で使用される特殊粘着テープ。
普段、何気なく目にしたり使ったりしている領域
から最先端技術の領域まで、粘着関連製品の
総合メーカーであるリンテックが擁する製品ラ
インアップは実に多様で広範囲にわたる。
リンテック株式会社
本社 情報システム部長
藤戸 英明 氏
開発が主体であり、その内容は多種多様で変
す。ITシステムは、このような外的環境の変化
という四つの基盤技術を高次元で融合。素材や
にスピーデイに、そして柔軟に順応できなくて
物性、製造法などの膨大な研究開発情報と、自
はなりませんが、既存の環境では限界がありま
社で開発した関連装置を組み合わせて、顧客の
した」。
「導入から年月がたってしまったシステムの場
合、リース契約終了に伴って新しいサーバー上
に移行しようとすると、対応OSの関係から大幅
な改修が必要になります。古いとはいえ、まだ
まだ研究所には必要なシステム。余計な手間を
こうした活動の中心的な役割を果たすのが、埼
かけずに延命する道を探していました」と、篠塚
玉県蕨市にある、同社の研究所だ。2013年1
係長とチームを組む研究企画部の藤村孝行主
月、顧客満足度のさらなる向上とソリューショ
任も既存IT環境が抱えていた悩みを語る。
ン提供のための研究開発活動をよりスピード
仮想化インフラを高可用に実現する
HPならではのネットワークRAIDに注目
アップさせることを目指し、仮想化技術を採用
した新たなITインフラが稼働を開始した。その
プラットフォームとして採用されたのは、高性
能なインテル® Xeon® プロセッサー E5-2600
製品ファミリーを搭載したブレードサーバーHP
ProLiantBL460c Gen8、および ディスク・スト
レージ・システムのHP P4500 G2という組み合
わせだった。
このような要望をすべて満たすIT環境を実現す
るために研究企画部が下した結論は、仮想化で
物理サーバーを統合し、データは共有ストレー
ジ上に集約できるITインフラへの移行だった。
「ハードウェア要件を検討する際に、まず優先
したのはストレージでした」と篠塚係長。
「特に
こだわったのは可用性。すべての仮想サーバー
研究所で蓄える情報量は3年で倍に、
流動的な業務に応える柔軟性も不可欠
うとすべてのシステムに影響が及んでしまいま
「ソリューション提供の一環である試作依頼は、
す。それだけに高い耐障害性が必要でした。最
が利用する共有ストレージは、もし止まってしま
年間で1,000件を超える数が研究所に寄せられ
悪止まった場合でも短時間で復旧できなくては
ます」と、研究所の活動のための環境整備や体
なりません」
(篠塚係長)
。
制作り、製造部門との連携などを担う同社研究
藤﨑 裕也 氏
ンテックの開発業務は、顧客要求に基づく研究
術、システム化技術、特殊紙・剥離材製造技術
まさに実践されているのだ。
リンテック株式会社
研究企画部 研究企画室
分散してしまうので、利用効率が悪い。また、リ
え、長年培ってきた粘着応用技術、表面改質技
来となっている「リンケージ+テクノロジー」が
藤村 孝行 氏
ら大きな不安を抱えていました。ストレージも
化に富み、加えてグローバル化や環境関連規制
顧客からも高い評価を獲得している。社名の由
リンテック株式会社
研究企画部 研究企画室 主任
来はシステムごとに物理サーバーを用意すると
いうやり方をとっており、耐障害性という観点か
の変化への対応等、非常に流動的な面がありま
独創的なソリューションを提供することにより、
篠塚 聡 氏
同部研究企画部で情報システムを担当する篠
「従
塚 聡係長はさらなる課題を認識していた。
リンテックでは、こうした膨大な製品の製造に加
新たなニーズを満足させる、従来にはなかった
リンテック株式会社
研究企画部 研究企画室 係長
と守っていく必要があります。そして、ITシステ
企画部の岡部秀晃部長は語る。
「試作を行う際
には、これまで研究所が蓄積してきたノウハウ
なども参考にしながら、効率良く解決策を探っ
ていくわけですが、こうした情報の蓄積スピード
が近年、急速に上がっています。ここ3年ほどで
同研究所で既存システムの運用管理などを委
託されていた日興通信も加わり、ストレージベ
ンダーの検討をする中で、HPのストレージが提
供するユニークなネットワークRAID機能にチー
ムの目がとまった。
増えた量は、過去十数年間の量に匹敵するほど
「リンテック様では、可能な限り高い耐障害性の
です。また、これらの情報は、当社にとって財産
実現を目指していました。ネットワークRAIDは
Case study | リンテック株式会社
■研究所新ITインフラのサーバー概要図
第1研究棟
第2研究棟
10GbE基幹ネットワーク
10GbEバックアップネットワーク
バックアップサーバー
HP ProLiant DL380p Gen8
HP BladeSystem
HP ProLiant BL460c Gen8
日興通信株式会社
ネットワーク事業部
システム部 システム二課 主任
•ドメインコントローラー
• VMware vSphere×3
バックアップストレージ
HP P2000 G3ディスクアレイ
坂上 裕隆 氏
SAN共有ストレージ
HP P4500 G2×4ノード
テープライブラリ
HP MSL2024 LTO5
• iSCSI 10GbEインターフェイス
ネットワークRAID10構成
リコージャパン株式会社
関東営業本部 埼玉支社
ソリューション営業部 ITグループ チーフ
岡崎 茂樹 氏
ノードレベルで障害が発生しても、システムの
なるサーバー、ストレージともに高いパフォー
稼働には影響が及びません。これでほぼ完全に
マンスが必要です。サーバーでも拡張性や柔
単一障害点を排除できるため、極めて高い耐障
軟性を確保するため、ブレードサーバーの利用
害性と可用性が達成できます」と、日興通信の
を前提に検討。ちょうどうまいタイミングでより
坂上裕隆氏は説明する。
パフォーマンスの高いHP ProLiant Gen8サー
「実は昨年、当社のもう一つの研究開発拠点
である伊奈テクノロジーセンターが、HPのスト
レージとサーバーを採用したITインフラを完成
させていました」と篠塚係長は打ち明ける。
「伊
奈と研究所で共通したハードウェアを導入して
おけば、パーツの相互利用や運用ノウハウの共
有化、バックアップ環境の相互運用なども可能
になり、研究開発部門として総合的なBCP
(事業
上氏)。日興通信とリコージャパンでは最終的
に、サーバーとしてHP ProLiant BL460c Gen8、
こ れ を 収 め るHP BladeSystem c7000エ ンク
ロージャー、共有ストレージにはミッドレンジの
HPP4500 G2、という構成を提案。2012年8月
にはこの構成の採用が決まった。
HP ProLiant Gen8サーバーの新機能が
継続計画)
対策につながります。高いレベルのス
構築や運用管理で大きな貢献
トレージとサーバーを一括して提供できるとい
HP製品の納入を待って、10月から日興通信の
うHPの総合力はもちろん大きな魅力でしたが、
下で構築作業が始まった。新ITインフラへの移
BCP対策という観点からもHP製ハードウェアを
行完了目標は年明の2013年1月頭。
選択するメリットがありました」
(篠塚係長)
。
高いパフォーマンスをサーバーでも
ストレージでも実現できる構成を選択
わずか3ヶ月という非常にタイトなスケジュール
で作業を進めるうえで、HP ProLiant Gen8サー
バーから提供されたインテリジェントプロビジョ
こうした検討を経て、日興通信では具体的な機
ニング機能が非常に役立ったと坂上氏。
「通常
種の選定と構成に関する提案作りをスタート。
であれば、手作業で行う最新ファームウェアな
HP製品に関する豊富な知識と高い技術力、そ
して伊奈テクノロジーセンターのITインフラ構
築にも携わった経験を買われ、リコージャパン
もこの作業にジョイントした。
「ストレージの拡
どの情報収集やダウンロード、インストールを
すべて自動化できました。構築初期の作業負担
を大きく軽減でき、作業期間短縮に大きな助け
となりました」。
張性や利用効率を高めたいというリンテック様
当初の計画どおり、移行を想定していたすべて
のニーズを満たすうえで、HP P4000 G2シリー
のシステムが2013年1月から稼働を開始した。
ズの備えるシンプロビジョニング機能は非常に
2013年6月の時点で、14台分の物理サーバー
効果的でした。コストの面でも大きなメリットが
が新ITインフラ上に統合できている。
あります」と、提案の取りまとめ作業に参加した
リコージャパン関東営業本部埼玉支社の岡崎
茂樹氏は語る。坂上氏も続ける。
「計画当初は、
10台ほどの物理サーバーを統合する、ファイル
サーバーやデータベースサーバーなど負荷の
高いものも移行する、バックアップの時間を短
縮する、などが目標だったため、インフラの核と
インテル® Xeon® プロセッサー
E5ファミリー
バーがリリースされたことは幸いでした」
(坂
「当初の計画より統合台数は増えていますが、
パフォーマンス的に問題はまったくなし。非常に
満足しています」と、篠塚係長は笑顔を見せる。
従来は18時間ほどかかっていたファイルサー
バーのバックアップ時間を、半分以下の8時間
に大幅短縮できたことも評価する。
Case study | リンテック株式会社
藤村主任は、HP ProLiant Gen8サーバーで強化
を広げている海外の生産拠点にとっても、大き
されたHP 通報サービスが役立っているという。
な意味を持っているという。
「以前であれば、万が一トラブルが起きても、研
「 全 社 的 な 情 報 化 の 方 針として、サ プ ライ
究所に居ないと把握できませんでした。しかし、
チェーンを切らない、止めない、ということに貢
メールの通知でどこにいても稼働状況が分かり
献できるITインフラを整備していく、ということ
ます。迅速なトラブル対応が可能になり、研究
があります。その際にポイントとなるのはセキュ
員に迷惑をかけないかと心配せずに済むため、
リティとBCP。セキュリティの面では、データを
気持ち的に楽になりました」。
端末などに個々に保管せずできるだけ集約し、
篠塚係長のチームの一員である研究企画部の
藤﨑裕也氏は管理性が上がったことを喜んで
いる。
「新ITインフラ稼働後、すでにいくつかの
新サービスを投入できました。ハードウェアの
調達というフェーズを考えなくていいため、研
究員の新しいニーズにもすぐに応えることがで
きるようになりました。また、複数サーバーの
強固なセキュリティで守る。BCPの面では、デー
タセンターなどに集約すると同時に、複数箇所
に分散させようとしています。こうした取り組み
をさらに加速するうえで、研究所の新しくなった
先進的なITインフラがリファレンスモデルにな
ると考えています」
(藤戸部長)。
「データを集約していくとなれば、業務分野に
ヘルス状況を一括して把握できる管理ツール、
よっては、非常に負荷のかかる処理をさせたり、
HPSystems Insight Manager(HP SIM)は非 常
非常に膨大な量のデータを扱ったりすることが
に活躍してくれています」。
考えられます。今回採用したプラットフォーム
先進的で高パフォーマンスなハード構成は
全社的なIT環境整備でも参考に
リンテック全社にわたる情報化戦略を担う本社
情報システム部の藤戸英明部長は、研究所で整
備された今回のITインフラが、営業部門や工場
などの製造部門、さらには近年急速に活動領域
はパフォーマンスの面で非常に優れていると聞
いています。海外部門も含めてビジネスを止め
ないIT基盤を確立していくために、今回のプロ
ジェクトの成果で参考にできる部分を積極的に
取り入れていくつもりです」と、藤戸部長は取り
組みへの決意を語った。
ソリューション概略
導入ハードウェア
導入ソフトウェア
導入サービス
• HP BladeSystem c7000エンク
• HP Insight Remote Support
(HP Insight RS)
ソフトウェア
• HP Systems Insight
Manager(HP SIM)
• HP 通報サービス
• HP Insight Online
ロージャー
• HP ProLiant BL460c Gen8
• HP P4500 G2
• HP P2000 G3 MSA
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またはその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
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記載事項は2013年6月現在のものです。
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