郊外の新データセンターに構築したクラウドを リモートで運用

郊外の新データセンターに構築したクラウドを リモートで運用
Case study
郊外の新データセンターに構築したクラウドを
リモートで運用・保守できる環境を整備
HP ProLiantサーバー Gen8とその優れた先進の管理機能、そして予防保守の
思想を取り入れた低コストの「HP プロアクティブケア」で課題を解消
業界
IT
目的
顧客企業からの要望にレスポンス良く対応できるWeb
サービス用プライベートクラウドの構築
アプローチ
• 仮想化技術を導入し、柔軟な拡張性を確保、コスト削
減も同時に目指す
• 高い性能と優れた電力効率を両立するインテル®
Xeon® プロセッサー E5-2600製品ファミリーを搭載
したHP ProLiant DL360p Gen8をサーバーに採用
• HP ProLiantサーバー Gen8の先進的な自動化機能、
管理機能を活用
• 「HP プロアクティブケア」でサーバー、ストレージを
一括保守
ITの効果
• サーバー環境構築期間が数週間から数日に大幅短縮
• 開発用、テスト用のサーバー環境も迅速に提供可能
• リモートでの充実した運用・保守環境を確立
• HP ProLiantサーバー Gen8で提供されるエージェン
トレス機能により、OSなどのバージョンアップがあっ
西東京データセンター
ても、長期のサーバー稼働にも有効
• 物理サーバー台数は12台から6台に、ラック数も半
分に減少
• 消費電力は以前の1/4にまで削減
ビジネスの効果
• 新たなWebサービスを増やしても物理サーバーの追
加が発生せず、投資コストの効率化を実現
• 気軽に、しかも短期間で新しいWebシステムを立ち
上げ、新しいチャレンジを試みることが容易に
別拠点にあるプライベートクラウドについて、
リモートからリアルタイムに状況を詳細に把握でき、
目の前にサーバーがあるかのように操作を行えることが不可欠。
また、万が一の障害発生となれば、原因特定のための時間に加え、
エンジニアを手配する時間なども考慮しなくてはなりません。
こうしたことを勘案すると、システムの冗長化はもちろん、
障害の予兆をとらえ、障害が実際に起こる前に
何らかの手が打てるような保守体制も検討する必要がありました。
丸山 照仁氏 キヤノンITソリューションズ株式会社 ITサービス事業本部 ITサービスマネジメント事
業部 DC基盤システム部
デジタル機器の分野で世界的なブランドとして知られるキヤノン。その
グループ企業であるキヤノンITソリューションズは、グループ内で培っ
た技術力とノウハウをベースに、グループ外の一般企業向けにも最新
のITソリューションを提供。同社は、2012年秋に最新鋭の設備を誇る
西東京データセンターをオープンするなど、事業の柱の一つであるIT
インフラサービス事業に力を入れている。しかし、同データセンター
に収容するITインフラはリモートでの運用を前提としており、都心から
1時間ほどの移動も必要であるため、障害対応を含めた万全のリモー
ト管理環境が不可欠だった。こうしたニーズにHP ProLiantサーバー
Gen8の先進的な管理機能と予防保守の思想で設計された「HP プロア
クティブケア」が大きな貢献を果たした。
Case study | キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノングループ内だけでなく
外部にも広くITソリューションを提供
も我々も考えていました」。同社ITサービス事
カメラをはじめプリンターやコピー機などの分
業本部ITサービスマネジメント事業部DC基盤シ
野で世界的なブランドとなっているキヤノン。そ
ステム部の渡邊 圭氏は、既存インフラでの課
のグループ企業であり、キヤノングループのIT
題をこう振り返る。
戦略を担うキヤノンITソリューションズ
(以下、キ
キヤノンITソリューションズ株式会社
ITサービス事業本部 ITサービスマネジメント事業部
DC基盤システム部
渡邊 圭 氏
ヤノンITS)は、ビジネスの大きな柱の一つであ
るITインフラサービスを社内だけでなく、社外
の企業に対しても提供している。この分野では、
2011年の東日本大震災以降、それまで自社内
に設置してきたITインフラを安全性が確保され
術を適用したプライベートクラウドの構築を構
想。柔軟性に優れた仮想化を導入することで、
新たなサーバー環境を短期間で準備すること
が可能になる。
「要望からサーバー環境を用意するまでの期間
害発生時にも確実に事業を継続できるIT環境を
を数週間から数日に大幅圧縮できれば、お客様
こうした動きに対応すべく、2012年秋には、強
固な地盤であることが確認されている西東京
丸山 照仁 氏
そこでサーバーのリプレースを機に、仮想化技
た社外のデータセンターに移設し、大規模な災
整備したい、というニーズが高まっている。
キヤノンITソリューションズ株式会社
ITサービス事業本部 ITサービスマネジメント事業部
DC基盤システム部
困難です。こうした状況を変えたいと、お客様
市に最新鋭の「西東京データセンター」を新設。
国内最高クラスの耐震性能を備え、
「ティア4」
に対して素早いレスポンスが可能になります。
また、物理サーバーのように新しいサービスを
立ち上げるたびに追加コストが発生することも
ありません。お客様のトータルなコスト削減に
も貢献できます」
(渡邊氏)。
に、都内に二つ、沖縄にも一つ保有する計四つ
新データセンターへの移行で
鍵となったリモート運用体制の整備
のデータセンターを連携させることで、ディザ
多くのメリットを持つクラウドだが、その実現に
スタリカバリー対策にも対応できる体制作りを
は極めて大きな壁が立ちふさがった。というの
進めていこうとしている。
も、システムの設置場所を、旧システムが置か
レベルの基準を満たすこの次世代サイトを中心
2013年12月、この西東京データセンターで、
企業向けのWebシステムが稼働する新しいプ
ライベートクラウドの運用を開始した。仮想化
技術を採用したこの新ITインフラの中核ハード
れていた都心のデータセンターから、最新鋭の
西東京データセンターに移すことも併せて提案
しようとしていたからだ。
「従来は同じ建屋内に当社の運用管理や保守対
ウェアに選ばれたのはHP製品。サーバーには、
応を担当するエンジニアが常駐していました。
高い性能と優れた電力効率を両立するインテ
このため、何らかの障害が発生してもすぐに駆
ル® Xeon® プロセッサー E5-2600 製品ファミ
け付けることができ、当日の営業時間内に復旧
リーを搭載したHP ProLiant DL360p Gen8、共
させることが可能でした。しかし、西東京データ
有ストレージには、仮想化環境との親和性が高
センターは都心から電車で1時間ほど離れてお
いHP P4000 G2という組み合わせだった。
り、常駐するのはオペレーターのみ。リモートで
Webシステムに仮想化を導入し
顧客ニーズへのレスポンス力を強化
新たなプライベートクラウドを構築するという
今回のプロジェクトの直接的な引き金は、既存
のITインフラを担ってきたサーバーのリース契
の運用が前提となっており、運用や障害対応に
これまでのやり方が通用しないため、新しい体
制を検討する必要がありました」と、もう一人の
構築チーム主要メンバーである、同DC基盤シス
テム部の丸山照仁氏は、こう解説する。
約切れだった。このITインフラはキヤノンITSが
「別拠点にあるプライベートクラウドについて、
同社のデータセンター内で構築から運用・保守
リモートからリアルタイムに状況を詳細に把握
までを任されてきたもので、この上で一般消費
でき、目の前にサーバーがあるかのように操作
者向けに情報を発信するWebシステムが稼働し
を行えることが不可欠です。また、万が一の障
ていた。
「以前のITインフラは物理サーバーで構成して
おり、新しいWebサービスを作ろうと思っても、
まずサーバーの調達から始めなくてはなりませ
ん。サービス拡充のためのインフラを用意する
だけでも数週間という期間が必要でした。これ
では気軽に新しい試みにチャレンジすることが
害発生となれば、原因特定のための時間に加
え、エンジニアを手配する時間なども考慮しな
くてはなりません。こうしたことを勘案すると、
システムの冗長化はもちろんのこと、障害の予
兆をとらえ、障害が実際に起こる前に何らかの
手が打てるような保守体制も検討する必要があ
りました」
(丸山氏)。
Case study | キヤノンITソリューションズ株式会社
■HP通報サービスと連携したHPプロアクティブケアのサービスイメージ
障害のプロアクティブな通知
HP通報サービス
お客様のIT環境
HP Insight Onlineダイレクトコネクト
HP Insight Remote Support
ホスティング・デバイス
Alert
HP Insight Remote Support
データセンター
iLO4
インテル® Xeon® プロセッサー
E5ファミリー
HPサーバー、ストレージ、ネットワーク製品
アドバンストソリューション
センター
HP ProLiantサーバー
Gen8
Manage
障害の発生そのもの減らし、障害解決を格段に早くする
+αの新しいサービス「HP プロアクティブケア」
いつでもどこでもハードウェア管理
資産管理ポータル「HP Insight Online」
HP ProLiant Gen8で実現された
エージェントレス機能に大きな衝撃
実は、キヤノンITSが構築・運用してきたこのIT
システム向けに提供されている本格的なプロア
が長年にわたって使用されてきた。その背景に
クティブサポートと同様に、予防保守の思想で
は、HP ProLiantサーバーに対する構築チーム
企画され、コストははるかに低く抑えられた保
の全幅の信頼感がある。
「構築・運用を重ねて
守サービス「HP プロアクティブケア」の存在も、
きた中で、幸いにも大きなトラブルは発生して
HP ProLiantサーバー Gen8を選択するうえでポ
いません。また、利用しているお客様からも『本
イントの一つになった、と丸山氏は振り返る。
当に、このサーバーは障害で落ちることがある
いただいていました」
と、丸山氏。
「HP プロアクティブケア」はHP ProLiantサー
バー Gen8と並行して開発された保守サービス
で、ファームウェアの推奨レポートや、システム
こうした経緯もあって、構築チームはその製品
のヘルスチェックレポートなどを定期的に提供
発表の時からHP ProLiantサーバー Gen8に注
し、障害発生のリスクを事前に把握。深刻な障
目。HPが開催するハンズオンセミナーなどへの
害発生を回避できるようにしようというものだ。
参加をとおし、HP ProLiantサーバー Gen8の先
従来の事後対応型のHP Care Packにわずかな
進性に対する期待を高めていた。
費用を追加するだけで利用できる。また、HP
「特にエンジニアとして衝撃的だったのは、iLO
やSystems Insight Managerといった、リモ ー
ト機能を含めた管理ツールがエージェントレ
スで使用できるようになったことでした。従来
Care Packと比較して、スキルセットの高いエキ
スパートエンジニアが、国内拠点で対応。障害
原因などを分析したうえで、的確なアドバイス
を受けられる点も大きな魅力といえるだろう。
のエージェントが必要なケースでは、導入した
「『 HP プロアクティブケア』は、HP ProLiantサー
エージェントがOSに何らかの悪影響を及ぼす可
バー Gen8だけに特化したものではなく、この
能性を完全には排除できず、使用する管理機
サーバーにつながったストレージなども含め、
能を慎重に選択しながら使っていました。また、
一括して保守サポートの対象になる点も高く評
長期にわたる稼働を前提とすると、セキュリティ
価しました。共有ストレージとして、同じHP製の
アップデートやOSのバージョンアップ時に、エー
HP P4000 G2の採用を検討していたこともあ
ジェントの存在が作業の妨げになります。OSが
り、大きな安心感を得ることができました」と、
そのエージェントをサポートしていたとしても、
渡邊氏が続ける。
事前の動作検証に多くの時間と手間をかけなく
てはなりません。エージェントレス機能は、こう
した長年の悩みから一気に開放してくれたので
す」
と、渡邊氏は驚きを隠さない。
HP プロアクティブケアのサ ービスメニューの一つである、
ファームウェアやドライバの推奨レポートの例。リビジョンに関
する現状の分析と推奨事項のレポートが年2回提供され、潜在
的な問題の発見と適切な対策の実施を支援する。
厳格なミッションクリティカル性能を求められる
インフラには、以前からHP ProLiantサーバー
のですか?』と質問されるほど。非常に信頼して
■HP プロアクティブケアによるファームウェアの
推奨レポート例
サーバーからストレージまでカバーする
「HP プロアクティブケア」も高く評価
新しくなった「HP 通報サービス」で
運用や障害対応のプロセスが一変
2013 年 7 月、HP ProLiant DL360p Gen8 と HP
P4300 G2の採用が正式に決定し、翌8月ごろか
ら仮想化技術を駆使したプライベートクラウド
の構築がスタート。11月までに構築は完了し、
12月からは、顧客企業の動作検証が繰り返され
Case study | キヤノンITソリューションズ株式会社
た。こうして、Webサイトを利用するエンドユー
ザーに意識されることもなく、この年の年末か
ら静かに運用が始まった。
サーバー台数が増えていったときに
「HP Insight Online」が強力な助けに
本格的な稼働を開始したプライベートクラウド
「これは、本番稼働がスタートしてから非常に強
く実感しているのですが、HP ProLiantサーバー
Gen8の 特 長 の 一 つ で も あるiLOとHP Insight
Remote Support(HP Insight RS)ソフトウェア
は、顧客企業のビジネスの成長や時代をリード
するWebでの新たなチャレンジなどを受け止め
ながら、一層の拡張が続いていくものと、構築
チームでは見ている。
の連携によるHP 通報サービスは、運用管理や
「現状ではサーバーの台数が少ないため、あ
障害対応のプロセスを劇的に変える力があると
まり活用できていませんが、HP ProLiantサー
いうことです。これまでは、我々からログなどの
バー Gen8との組み合わせで利用可能な HP
情報を提供したり、電話連絡をしたりしない限
Insight Onlineには今後大いに期待しています。
り、HPのサポートのアクションは動き出しませ
管理するサーバー台数が多かったり、頻繁に機
んでした。しかし、HP ProLiantサーバー Gen8の
器の追加が発生するようなケースでは、保守契
HP 通報サービスは、自動的に収集した豊富な
約期間の管理が大きな負担となります。また、
情報をユーザーサイドとHPとで共有し、サポー
単年度でデータセンターの利用契約を更新し
トの最初のアクションがHPからもたらされま
ていくお客様の場合、障害が起こって初めて保
す。しかも、HP プロアクティブケアを契約して
守契約が切れていたことに気付くといったこと
いるため、第一報が
『このようなエラーが出てい
も起こり得ます。HP Insight Onlineで、こうした
ますので、承認いただければ交換パーツを手配
リスクも未然に回避できるものと考えています」
します』といった提案から始まります。非常に心
強さを感じるし、一歩先を読んだ対応に感謝も
しています」と、渡邊氏はHP ProLiantサーバー
Gen8導入後に起きた変化の一面を解説する。
(渡邊氏)。
「当社がこれまでに構築してきたITインフラは、
多くのお客様から高い評価をいただいてきまし
た。今回のプロジェクトで採用したHP ProLiant
物理サーバーの台数、消費電力といった項目で
サーバー Gen8を中核としたITインフラでも、こ
も、HP ProLiantサ ーバー Gen8の 導 入 効 果は
れまでと同様の高い評価を維持できるよう、HP
はっきりと現れている。以前のITインフラで使っ
からの継続的なサポートをこれからも期待して
ていた12台、2ラックを占めていた物 理 サ ー
います」
と、丸山氏は話を締めくくった。
バーは、6台、1ラックに減少。消費電力も従来
のおよそ1/4程度に減ったという。
ソリューション概略
安全に関するご注意
導入ハードウェア
導入ソフトウェア
HP ProLiant DL360p Gen8
HP P4300 G2
HP 2510 Switch Series
HP Insight Remote Support
導入ソリューション
HPプロアクティブケア
HP Insight Online
HP通報サービス
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-5749-8328 月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
機器のお見積もりについては、代理店、または弊社営業にご相談ください。
HP ProLiantに関する情報は http://www.hp.com/jp/proliant
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Xeon、Xeon Insideは、アメリカ合衆国および /
またはその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2014年2月現在のものです。
本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
© Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒136-871 1 東京都江東区大島2-2-1
Was this manual useful for you? yes no
Thank you for your participation!

* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project

Download PDF

advertisement