Corporate Profile 2009

Corporate Profile 2009
Corporate Profile
ブラザーグループの CSR 経営
2009
2008年、
ブラザーグループは創業100周年を迎え、
次の100年に向かって歩み始めました。
これからも、
「お客様を第一とするすべてのステークホルダーの
視点に立って行動する」
という
「At your side.」な企業文化のもと、
持続的な成長を目指します。
これまでも、これからも、世界中の「あなた」
とともに
01
目 次
事業と製品 ........................................................................................................................ 03
製品開発 ............................................................................................................................. 05
対談 ....................................................................................................................................... 07
ブラザーグループの CSR 経営............................................................................. 09
各地域での取り組み ................................................................................................... 11
各地域の実績と課題 ................................................................................................... 11
日本 .................................................................................................................................... 13
南北アメリカ ................................................................................................................... 19
ヨーロッパ ....................................................................................................................... 21
アジア、オセアニア、中近東 ...................................................................................... 23
中国 .................................................................................................................................... 25
環境 ....................................................................................................................................... 27
地域社会 ............................................................................................................................ 31
ブラザー工業株式会社 会社概要....................................................................... 35
コーポレート・ガバナンス ........................................................................................ 36
ブラザーグループ グループ概要 ......................................................................... 37
社会環境データ.............................................................................................................. 39
ブラザーグループの歩み .......................................................................................... 40
技術と製品の歴史 ........................................................................................................ 41
02
事業と製品
3つの事業で多彩な製品を提供
ブラザーグループは、モノ創りを通して優れた価値を創造し、お客様に迅速に提供することを使命とし、
さまざまな分野でブラザーならではの製品を開発し、お客様にお届けしています。
Personal & Home
パーソナル・アンド・ホーム
(P&H)
事業
家庭用ミシンや刺しゅう機を中心としたソーイング関連の製品と
サービスで、手づくりの楽しさを提案します。従来型のミシンに加え、
パソコンを介してインターネットに接続する ソーイングステーション
など、ITを活用した製品とサービスを通して、手づくりの新しい可能
性を広げます。
ソーイングステーション
Innovis 4000
03
コンピュータミシン
Bー500
Printing & Solutions
プリンティング・アンド・ソリューションズ
(P&S)
事業
プリンティング技術を追求し、ワークスタイルの革新を提案します。
オフィス)からビジネスオフィスまで、幅広いニーズにお応えし、
代表的な製品としては、コンパクト性を追求したプリンタやファクス
「カラーのブラザー」
としての市場ポジション確立を目指しています。
のほか、1台にプリンタ・ファクス・コピー・スキャナなどの機能を搭載
また、モバイルプリンタなど独自の技術力を生かした製品で、特定
した複合機、また、全世界で高いシェアを誇るラベルライターがあり
用途の市場におけるさまざまなソリューションを提案しています。
ます。これらの情報通信機器で、SOHO(スモールオフィス・ホーム
モノクロレーザー複合機
ジャスティオ MFCー7840W
カラーレーザー複合機
ジャスティオ MFCー9440CN
薄型インクジェット複合機
マイミーオ MFCー670CD
Machinery & Solution
工業用ミシンと工作機械を通して、生産現場のお客様に
「真に満足
ラベルライター
ピータッチ190
マシナリー・アンド・ソリューション
(M&S)
事業 CNCタッピングセンター
TCーS2D
できるソリューション」
を提供しています。工業用ミシン事業では、
使いやすさ、高品質な縫製、省エネルギーを実現した製品でお客様
と信頼関係を築いています。また、産業機器事業では、現場での
問題を解決する One to One Solution Adviser として、自動車や
ハードディスクドライブ、携帯電話などの部品加工業界に最適な工作
機械を提案するとともに、お客様に密着したサポート体制を構築
することによって、生産性向上と新たな価値創出を
お手伝いします。
本縫ダイレクトドライブ
自動糸切りミシン
Sー7200C
04
製品開発
プリント・ファクス・コピー・スキャンに
最大 A3まで対応!
プリントヘッド
540mm
323
mm
チューブ
A3
インク
カートリッジ
488mm
A3カラーインクジェット複合機の特長
小型
A3カラー複合機カテゴリーで、
世界最小サイズ※
高速
新高速ヘッド搭載で
A4モノクロ印刷が最高 35 枚/分
小型化に貢献した、
プリントヘッドとインクカートリッジを分離し、
チューブでインクを送る方式
・トレイサイズ
(A4㱻A3)
をワンタッチ切り替え
簡単 ・前面からのインク交換と用紙補充
・見やすい大型液晶画面
「カラーのブラザー」
を追求
ブラザーグループは、
1995年に小型の複合機を発売して以来、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)向け複合機のパイオニアとして数々の
製品を世に送り出してきました。2008年度には、画期的な新製品として
「世界最小A3カラーインクジェット複合機」
を完成させました。
※
世界最小サイズ を実現したA3カラーインクジェット複合機
※ 2008 年 3月時点での当社調査による
開発の決め手になったのは、
開発者の強い想いと綿密な市場調査
独自の発想で、業界最小を達成
世界最小のA3 複合機をつくろう! 。開発プロジェクトは、設置
ありながら、一般的な A4 複合機のサイズに収めること。そのため
スペースにこだわりを持つ SOHO のお客様を、
「このサイズで A3
には、印刷機能部分を小さくしなければなりませんでした。
対応!?」
「A3 対応なのにこの価格!?」
と驚かせたいという想いから
インクジェットの印刷機構としては、プリントヘッドとインクカート
はじまりました。
リッジが一体となったものが一般的ですが、以前からブラザー製品
2005 年には、
「A3サイズのプリンタ、ファクス、コピー、スキャナ
では、プリントヘッドの右下側にインクカートリッジを置き、チューブ
といった機能を1 台に集約し、なおかつA4 複合機と同等レベルの
でインクを送る方式を採用しています。これが高さを抑えるのに
サイズにする」
というかつてない目標を立てました。しかし、あえて
有効でした。また、紙を反転させる半径も可能な限り縮小しました。
リソースを投入して開発に踏み切るべきか、社内でも意見が分かれ
さらに、スキャナ部分も、原稿をセンサーが一度に読み取るCCD
るところでした。
方式ではなく、センサーを走査させて読み取るCIS 方式を採用する
そこでブラザーグループは、世界各地で市場調査を実施し、A3
ことで、小型化を実現しました。こうした工夫で世界最小サイズ
カラーインクジェット複合機の需要が十分にあることを確認した
を実現したこの製品シリーズは、2008 年 7 月にアメリカ、8 月に
上で、開発を決定しました。
ヨーロッパ、10月に日本で発売し、世界各地のお客様から
「こんな
かつてない目標を達成する上で最も難しかったのは、A3 対応で
製品を待っていた」
という声をいただいています。
05
新規事業分野を開拓
モバイルワーカーの増加など将来のワークスタイルの多様化やネットワーク環境の変化を想定し、
ネットワークイメージングデバイス分野とネットワーク&コンテンツ分野での開発を進めています。
電子ペーパーを利用した
「ブラザードキュメントビューワ」
網膜走査ディスプレイ
網膜走査ディスプレイ
(RID)
とは、目に入れても安全な明るさの
ブラザーグループは2009 年 6月、小型・軽量・省電力なビジネス
光を網膜に当てて高速で動かし、それによって生じる残像を利用
ツール
「ブラザードキュメントビューワSVー100B」
を発売しました。
した映像投影技術。あたかも目の前に大画面のスクリーンがあるかの
厚さ15.5mmと薄型ながら、A4サイズ約 10,000 枚分の情報を
ように、映像を見ることができます。
保存でき、9.7インチの大画面に電子データを表示できます。省電力
ブラザー工業は2008年4月、
メガ
で、約 83 時間の連続使用
(5,000ページ表示)
が可能です。大量の
ネ型のRID技術を発表。RIDの映像
情報を保存・携帯でき、見たい情報をすぐに表示できるため、メンテ
は半透明のため、実在する物と重ね
ナンス現場でのサービスマニュアルの表示などに最適です。
て見ることができます。
メガネ型の網膜走査ディスプレイ
ジョギング用音楽配信サービス
「EXERMUSIC」
は、WEBサイトでコース・楽曲を選択すると、ジョ
ギング用にテンポ・ビートが自動編集され、MP3ファイルとしてダウン
ロードできるサービス。このファイル
を各種携帯音楽プレイヤーに転送
すれば、ランニングのリズムに合っ
た最適なBGMを聴きながらジョ
ギングを楽しめます。2008年9月に
ブラザー工業のグループ会社、エク
「ブラザードキュメントビューワ」
シングがサービスを開始しました。 「EXERMUSIC」WEBサイト
06
対談
グローバル企業として次の100年を見据えて
100 年に一度と言われる金融危機に見舞われた激動の 2008 年、ブラザーグループは創業 100 周年を迎えました。
次の 100 年を見据えて、ブラザー工業社長小池利和が、国連ハビタット親善大使を務める
マリ クリスティーヌさんをお招きして、ブラザーグループの成長とCSR について語りあいました。
重要なのは、常に挑戦し、変化し続けること
全体の7 割以上を占めるまでになり、
「カラーのブラザー」
という企業
マリ 創業 100周年を迎えた2008 年は世界的な景気後退で大変
イメージが浸透しつつあります。
な年でしたね。次の100 年に向けてどのようにお考えですか?
マリ 日本政府は開発や生産の技術をあくまでも国内に留めようと
小池 今回の景気後退について、私は、マネーゲームに明け暮れて
してきたのだと思います。それが日本企業の足かせになってしまっ
いる人類に神様が警告を発したのではないかと思っています。メー
た側面もあるようです。しかしブラザーグループは世界中に拠点を
カーには、経済を活性化させるために
「新たな
広げ、技術をグローバルスタンダードにするよう挑戦してこられ
モノ創りに挑戦し、優れた価値を提供していく
ました。これは素晴らしいことだと思います。
こと」
が求められているのだと思います。グロー
小池 ありがとうございます。今後しばらくは、耐える時期──厳し
バルに見ても、時代の変化に柔軟に対応し、
い環境下でもグループとして利益が出せる体質を構築するための
事業を変革することで成長を続けている企業
時期になるでしょうが、その中で、挑戦し、変化し続けることで将来
もあれば、同じものを作り続けた結果、景気
への夢を育んでいきます。2008 年度には、新技術
「網膜走査ディス
後退の波にのまれ、行き詰ってしまった企業もあります。ブラザー
プレイ」
や、電子ペーパーを使用した新製品
「ブラザードキュメント
グループも次の100 年に向けて常に挑戦し、変化し続けていきたい
ビューワ」
を発表するなど、
「新規事業分野」
において新たな変化を
と考えています。
仕掛けました。しかし、絶対に変えてはいけないこともあります。
私がブラザー工業に入社した1970 年代は、家庭用ミシンなどの
それは At your side. ──
「お客様を第一としてすべてのステーク
訪問販売が主力事業でした。そして1982 年、私は自ら手を挙げて
ホルダーの視点に立って活動する」
という企業文化です。
アメリカの販売拠点であるブラザーインターナショナルコーポレー
ション
(U.S.A.)
に出向したのですが、そのころからプリンタなどの
At your side. ──お客様満足を追求して
情報通信機器分野を海外で強化していこうという機運が高まりま
マリ 私のアメリカの家にはブラザーのファクスがあって、父が
した。その結果、現在のブラザーグループは当時から大きく変化し、
コールセンターに電話すると、すごく丁寧に教えてくださると申して
40 以上の国と地域に多くの拠点を置き、海外売上比率・海外従業員
おりました。
比率ともに8 割を超えるグローバル企業となりました。また、カラー
小池 ありがとうございます。実はアメリカでは1990 年代に入っ
レーザープリンタなどの情報通信機器の売上がミシンを上回って
て販売台数が急激に拡大し、それに対応するためにサービス、物流
ブラザー工業株式会社 代表取締役社長
小池 利和
1979 年にブラザー工業株式会社に入社。1982 年、
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
に出向。2000 年に同社取締役社長に就任。2005 年
に帰国し、2007 年6月からブラザー工業株式会社
代表取締役社長を務める。 07
システム、ITの体制を大きく革新しました。コールセンターに電話
ゾーンなどを拝見して、環境保全のための活動についてもいろいろ
をかけたお客様の待ち時間を短くし、1 回の電話でお客様の問題に
と取り組んでいらっしゃることを知りました。
対応できるようになったのもその成果の一つです。
小池 持続的発展が可能な社会を構築するために、企業活動のあら
ブラザーグループのすべての活動の礎
「ブラザーグループ グロー
ゆる面で地球環境への配慮に積極的に取り組んでいます。優れた
バル憲章」
では、あらゆる場面でお客様を第一に考える At your
環境性能を備えた製品を開発することはもちろん、工場に太陽光
side. の精神で、優れた価値を創造し迅速に提供すること、そして
発電システムを導入するなど生産時のCO2 排出量抑制にも積極的
お客様との間に長期的な信頼関係とロイヤルティーを築くことを
に取り組んでいます。
また、
「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」
基本方針の一つとしています。これを実現するために開発、設計、
だけでなく
「リフューズ」
と
「リフォーム」
も加えた
「5R」
(27p 参照)
を
製造、サービスなどあらゆる場面でお客様に優れた価値をお届け
キーワードとして廃棄物削減にも力を入れています。2008年度には、
することに取り組んでいます。さらに、お客様満足の究極の姿「ノー
日本でプリンタの使用済みインクカートリッジを郵便局で返却できる
※1
」
を目指して、製品品質の向上に取り組むと
「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」
を各プリンティング機器
ともに、お客様自身が使用現場でトラブルを解消できるようサポー
メーカー・販売元と共同で開始しました。今後は、CO2 排出量削減の
ト情報の改善と充実にも力を入れており、ブラザーグループでは、
中期目標を策定し、目標達成を目指して活動を進化させていきます。
コール・ノーリターン
※2
」低減活動と呼んでいます。この活動
環境社会貢献活動にも力を入れており、例えば、従業員が環境に
を継続し、
「Brother」
を、お客様をはじめとする、すべてのステーク
配慮した行動をするたびにポイントをカウントし、それに応じて植林
ホルダーから信頼されるブランドとして育てていきます。
する活動などに取り組んでいます。ほかにも、中国農村部の女性を
これらを
「お客様ご迷惑率
支援するために職業訓練校にミシンを寄贈するなど、地域社会の
従業員の多様性を尊重して
ニーズに応える活動を世界各地で展開しています。
マリ 海外従業員比率が 8 割を超え、多様な文化的背景をもつ
マリ 私は、愛知万博跡地の
「あいち海上の森
従業員の方々が共存していると、いろいろ難しいことがあるのでは
センター」
の名誉センター長やCOP10(生物
ないですか?
多様性条約第 10 回締結国会議)
の広報アド
小池 お客様中心の事業をグローバルに展開するためには、グ
バイザーも務めていますので、子どもたちのた
ループ全体で積極的に情報共有を図って相互に協力することが
めに森を残すなど、
「自然の叡智」
という万博
必要です。そのためには、従業員一人ひとりがお互いの多様性を
の理念を継承していこうと頑張っています。
尊重しあうこと、そして全員が
「お客様を大事に考える」
という共通
小池 次世代の人々に持続可能な地球社会を残すために、ぜひ一緒
の精神のもとに取り組むことが大切だと考えています。
に取り組めたらいいですね。 地球環境、地域社会への貢献
マリ 愛・地球博(2005 年日本国際博覧会)
のブラザーの出展
2009 年 3月
※1 ノーコール・ノーリターン:お客様からのお問い合わせ、返品をゼロにすること
※2 お客様ご迷惑率:返品された製品台数/1カ月に出荷された製品台数
異文化コミュニケーター 国連ハビタット親善大使
マリ クリスティーヌさん
4歳まで日本で暮らし、その後ドイツ、アメリカ、イラン、タイなどの諸外国
で生活。上智大学国際学部比較文化学科卒業。1994 年東京工業大学
大学院理工学研究科社会工学専攻修士課程修了。2000 年から、発展途
上国の都市に暮らす人々の居住問題などに取り組む国際連盟の機関、国連
ハビタット
(国際連合人間居住計画)
の親善大使を務める。また、
「2005年
日本国際博覧会
(愛・地球博)
」
には広報プロデューサーとして参加し、現在、
その跡地
「あいち海上の森センター」
の名誉センター長を務める。7カ国語を
使いこなし、異文化理解や環境保全についての多くの著作、講演を手がける。
08
ブラザーグループの CSR 経営
すべてのステークホルダーから信頼され、
従業員にとって誇りの持てる企業を目指して
ブラザーグループは、中長期的な視野に立ってグローバルなCSR経営を推進することで、さらなる事業の成長を目指すとともに、
「Brother」
を、お客様をはじめとするすべてのステークホルダーから信頼されるグローバルなブランドとして確立すること、
そして、従業員にとってブラザーグループが心の底から
「誇りの持てる企業」
となることを目指しています。
こうした考えのもと、ブラザーグループはステークホルダーから信頼される活動を一つ一つ積み重ね、持続的に成長していきます。
ブラザーグループの CSR 経営
をCSR 経営の2 本柱として定め、グループ各社が世界各地で自律的
ブラザーグループは1999年、グループ各社とグループ従業員の
に取り組むことでグローバルにCSRを推進していくこととしました。
日々の意思決定と実行に関する
「基本方針」
と
「行動規範」
から成る
こうしたCSR経営によって、
ブラザーグループは、中長期ビジョン
「ブラザーグループ グローバル憲章」
を制定しました。このグローバル
「グローバルビジョン21」
を達成していきます。
憲章は、
「お客様への優れた価値の提供」
を重視しており、お客様を
第一のステークホルダーと位置付けています。
信頼されるブランドを目指して
ブラザーグループは、グループ全体でこうした
「お客様第一」
の姿勢
ブラザーグループは、
ブランドとは、
「グローバルに統一感のある、
を貫くことで事業を成長させてきました。それによって、ブラザー
明確なもの」
であり、
「その時の事業や経営の状況にとらわれない、
グループがお客様をはじめとするさまざまなステークホルダーに
強く普遍的なもの」
であるべきだと考えています。
与える影響も拡大し、それに伴いステークホルダーからの
「要請や
こうした考えに基づいて、ブラザーグループは、At your side.
期待」
も拡大しています。
な精神から生み出されるさまざまな価値を提供することで、お客様
こうした中、ブラザーグループは2008年度、ステークホルダーから
を第一とするすべてのステークホルダーの要請や期待に応え、
の要請や期待に応えていくことを、さらなる成長の推進力とし、
「Brother」
を
「信頼できるブランド」
として確立していきます。
中長期的な視野に立ち、 At your side. の精神でさまざまな
ステークホルダーからの要請や期待に対して責任を果たすこと
それらを経営の新たな機会として捉え行動を起こすこと
グローバル
ビジョン21以降
お客様
株 主
ビジネス
パートナー
地 域
社 会
環 境
グローバル
ビジョン21
ステークホルダー
からの信頼
従 業 員
ー
ブラザ
09
プグ
グル ー
ル
ロ ーバ
憲章
従業員の誇り
中長期ビジョン グローバルビジョン21
(GV21)
グローバルに事業を展開する組織として、
あらゆる場面におけるすべての行動がお客様第一であること。
そしてブラザーグループが
「現在」
のお客様はもちろん、
「将来」
のお客様にとって優れた価値を提供し続ける企業であること。
「グローバルビジョン21」
はこれらの考え方を基本とするブラザーグループの中長期ビジョンです。
「グローバルマインドで
優れた価値を提供する
高収益体質の企業」
になる
形だけでなく価値観のグローバル化を進め、
独自の技術開発に注力し
「傑出した固有技術によってたつ
モノ創り企業」
を実現する
「At your side.」な
企業文化を定着させる
差別化されたコア
(核)
となる独自技術や
サービスのみならず企画・開発・設計・製造
あらゆる変化に柔軟に対応し、スピーディに
特 許を保 有し、お客 様を第 一に考えたユ
などのあらゆる場面でお客様を第一に考えた
変化しつづけるとともに、高収益かつ強固な
ニークでオリジナリティーのあるモノ創り
企業文化を育成し、お客様から
「信頼できる
財務体質を築き上げます。
を進めます。
ブランド」
として認識されることを目指します。
ブラザー・バリュー・チェーン・マネジメント
(BVCM)
ブラザーグループは、
「お客様の声」
を、
企画・開発・設計・製造・販売・サービスなどすべての事業活動の原点と考えて、
そこから新しい価値を生み出し、
お届けするための独自のマネジメントシステム
「ブラザー・バリュー・チェーン・マネジメント
(BVCM)
」
を構築。
お客様のもとに価値をお届けするまでの過程を、
「デマンドチェーン」
「コンカレントチェーン」
「サプライチェーン」
の3つのチェーンでつないでいます。
お客様
デマンドチェーン(価値の選択)
製品企画・研究開発
ブラザー製品をご購入いただいた
「現在の
コールセンターや、販売・サービス活動、
お客様」
と、これからブラザーの製品を手に
市場調査から得た情報をもとに、営業部
取ってくださる
「将来のお客様」の声が、
門・設計部門が一体となって、 使用環境
すべての事業活動の出発点。お客様との
はどのように変 化していくのか
重要な接点であるコールセンターに寄せら
お客様にご満足いただくには何を改良する
もっと
れたお問い合わせやご要望はデータベース
べきか など、さまざまな角度からお客様
に登録し、グループ全体でグローバルに共
のご期待・ご要望を分析し、製品コンセプト
有しています。
BVCM
をつくり上げます。
サプライチェーン(価値の伝達)
製造・物流・販売・サービス
コンカレントチェーン(価値の創造)
開発設計・生産技術
世界各国・各地域の19の生産拠点で、ビ
試作前・後にシミュレーションやモニター
ジネスパートナーと密に連携しながら製造
試験を繰り返して、高い品質レベルを実現
工程や品質管理体制を強化し、高品質の製
しながら、スピーディで効果的な開発設計
品を生産。46の販売拠点を通じてお客様
を実践。そして、超精密加工技術などの
のお手元にお届けし、WEBサイトやコール
生産技術を最大限に活用して、新しい機能
センターで、お客様にご満足いただけるよう
やデザインなど、お客様が求める新たな
迅速・丁寧なサポートを提供しています。
価値をカタチにします。
10
各地域での取り組み 各地域の実績と課題
日 本
南北アメリカ
2008年度の主な実績
2008年度の主な実績
電 子ペーパーを使ったブラザードキュメント
ビューワなどの新規事業立ち上げ
世界最小サイズのA3カラーインクジェット複合機
の開発(P&S 事業)
画像処理技術で作品づくりを支援する最高級
刺しゅうミシンの開発(P&H 事業)
低コスト、省電力を実現したダイレクトドライブ
本縫工業用ミシンの開発
(M&S 事業)
サポート情報改善によるお客様満足度向上
グローバル憲章の共有活動の推進
メンター制度や海外トレーニー(訓練生)制度の導入
株主とのコミュニケーションの充実
事業を活かした社会貢献活動の実施
従業員参加の環境啓発・保全活動の拡充
販売拠点でのISO14001 認証取得
消耗品回収・リサイクルの推進
2009年度の課題
動画コンテンツの拡充などによるカスタマー サポート強化
人財開発・育成プログラムの拡充
従業員参加型の寄付・ボランティア活動の
積極的な支援
消耗品回収・リサイクルの推進
2009年度の課題
若手従業員、グローバル人財、新事業へチャレンジ
する次世代人財の育成
ビジネスパートナーとの信頼関係の強化
従業員参加の地域社会貢献活動の推進
環境に配慮した製品の開発・設計の推進
お客様サービスの迅速化
満足度の高いお客様サポートの提供
お客様とのコミュニケーション強化
さらなる品質向上によるお客様満足の向上
消耗品回収・リサイクルの推進
米州全体でのお客様サービス体制の強化
自律型人財育成プログラムの強化
従業員参加型の継続的な地域社会貢献活動
の推進
米州内での環境保護活動の推進
21p
19 p
Europe / Africa
N o r t h
A m e r i c a
生産拠点
販売拠点
The Americas
生産拠点
販売拠点
E u r o p e
3 拠点
23 拠点
1 拠点
8 拠点
S o u t h
A m e r i c a
A f r i c a
グローバルにCSR経営を推進
業務の特性と、現地の事情にふさわしい CSRを世界各地域で自律的に推進するために、
ブラザーグループは、毎年、事業と地域ごとに当該年度の実績を検証して、
次年度の課題と目標を設定しています。
11
ヨーロッパ
アジア・オセアニア・中近東
中 国
2008年度の主な実績
2008年度の主な実績
2008年度の主な実績
環境配慮型商品の提供と環境ラベルの取得
お客様サービス向上を目指す
「e-サービス」 システムのヨーロッパ全域への展開
ヨーロッパ共通の人事方針を全拠点へ展開
就業支援・起業支援を通じた地域への貢献
販売拠点でのISO14001 認証取得
「アジア・パシフィックCSRミーティング」
を通
じたCSR 経営の推進
従業員満足度調査ならびに各種施策の実施
NPOと連携した青少年育成活動の支援
販売拠点でのISO14001 認証取得
消耗品回収・リサイクルの推進
従業員参加の環境啓発・保全活動の推進
2009年度の課題
2009年度の課題
CRMと
「e-サービス」
システムを導入し、お客様
サービス体制を強化
従業員参加型の継続的な地域社会貢献活動の推進
NPOとのパートナーシップによる環境保護活動
の推進
ワーキンググループ活動を核とした人財育成
消耗品の回収・リサイクルの推進
地域全体での CSR 経営の推進体制とその プロセスの強化
生産拠点での品質向上の取り組み
現地従業員の人財育成の推進
生産拠点での安全防災活動
生産拠点でのCSR 調達活動
ミシン寄贈による農村女性の自立支援
学生への経済支援の継続
従業員参加の環境啓発・保全活動の実施
販売拠点でのISO14001 認証取得
2009年度の課題
ローカル人財の育成の強化
地域社会への経済的な支援の推進
従業員参加型の環境保護活動の推進
さらなる品質向上によるお客様満足度の向上
25 p
China Region
生産拠点
販売拠点
7 拠点
2 拠点
C h i n a
R e g i o n
Japan
13 p
Japan
M i d d l e
E a s t
生産拠点
販売拠点
6 拠点
2 拠点
A s i a
23 p
Asia / Oceania / The Middle East
生産拠点
販売拠点
2 拠点
11 拠点
O c e a n i a
12
各地域での取り組み 日本
Japan
ブラザー工業を中心とするグループ各社が一丸となって、お客様満足を追求。
「お客様ご迷惑率」
の低減や、魅力的な新製品の開発などに取り組んでいます。
さらに、CSR 経営の礎「ブラザーグループ グローバル憲章」
を共有するための活動や
株主・投資家とのコミュニケーションの強化に注力しています。
13
WEBサイト
「ブラザーソリューションセンター」
サポート情報改善のための会議(日本)
お客様満足の向上を目指して「お客様ご迷惑率」低減を推進
国内のブラザーグループは、お客様満足を追求する活動の柱として、
1カ月の平均出荷台数のうち返品された製品の割合を
「お客様ご迷惑率」
と呼び、その低減に取り組んでいます。
お客様に提供するサポート情報を改善
使用現場での迅速なトラブル解消を支援
「お客様ご迷惑率」
の低減活動は、製品・サービスの品質を総合
返品のきっかけとなるトラブルの中には、修理が必要となる故障
的に向上させ、不具合や故障をゼロに近づけて返品・修理をなくす
以外にも、サポート情報しだいでお客様が使用現場で解消できる
ことを目指しています。また、取扱説明書や、WEBサイト
「ブラザー
ものも少なくありません。返品せずにトラブルが解消できれば、返品
ソリューションセンター」
の
「FAQ(よくあるお問い合わせ)」
に掲載
の手間と返品中の使用できない期間もなくなり、お客様の利便性
しているサポート情報(操作方法やトラブルシューティングに関す
を高めることができます。
る情報)
をさらに分かりやすく改善するなど、ブラザー製品を快適
例えば、薄型インクジェット複合機「マイミーオ」
のサポート情報
にご使用いただける環境づくりにも取り組んでいます。
では、排紙口付近での紙づまりに関して、目視確認の方法や厚紙を
2008 年度は、ブラザー工業とブラザー販売が連携してサポート
利用して紙片を除去する方法の解説を加えたところ、返品率が前年
情報の改善を進めました。これはブラザー工業の技術部門がトラ
比で約4%低減するなど、その効果が着実に現れています。
ブルの内容を分析してコールセンターで提供するサポート情報の
今後もこうした改善を進め、お客様ご自身でトラブルを解消できる
改善策を立案し、ブラザー販売のコールセンターに展開する取り組み
よう、サポート情報の充実を図っていきます。さらに、通信技術の進歩
です。改善されたサポート情報は、WEBサイト
「ブラザーソリュー
や環境保全意識の高まりなど、お客様の使用環境やニーズの変化
ションセンター」
で提供する情報にも反映させています。
にも迅速かつ的確に対応することで、お客様満足の向上に努めます。
担当者から
グループ会社と協力して究極の目標を追求
トラブルによってお客様が製品をお使いにな
れない時間
(ダウンタイム)
をゼロにすることが
究極の目標です。グループ会社と協力してダ
ウンタイムゼロを追求することで、お客様に安
心して長く製品をお使いいただきたいと考えて
います。
ブラザー工業株式会社
CS 推進部
平居 範久
2008 年度のサポート情報改善事例:紙づまりの解消方法
14
最高級刺しゅう機能付ミシン
「Innovーis Ⅰ」
最高級刺しゅう機能付ミシンで
「オンリーワンの楽しさ」
を追求
長年の歴史で培われた確かな縫製性能、新鮮な驚きを誘う新機能――
は、お客様に
「使う楽しさ、所有する喜び」
を感じていただける
最高級刺しゅう機能付ミシン
「Innovーis Ⅰ※」
ブラザーグループ創業 100 周年を彩る象徴的な製品です。
※ ヨーロッパモデルの名称
世界で初めて
「針元真上からの視点」
を実現
世界各地で大きな反響を獲得
刺しゅう自体の美しさはもちろん、それが適切な位置に施されて
「Innovーis Ⅰ」
は、
「Innovーis 6000D
『Quattro』
」
という名称でアメ
いることも、刺しゅう作品の美しさを左右する重要な要素のひとつ
リカでも販売しています。2008 年 8月に開催した販売代理店向け
です。しかし、ミシンの構造上、肉眼では斜め上からしか針元を見
のイベントで初登場し、大きな反響を得ました。また、アメリカのみ
ることができないため、狙い通りの位置に針を置くのは容易では
ならず世界各地の販売代理店向けのイベントでも人気を集めています。
ありません。
今後は、さまざまな新機能を追加するための付属装置やソフトを
そこでブラザーグループは 2008 年度、カメラ機能を搭載し、
提供して、手づくりの楽しさをさらに広げていきます。
ディスプレイに
「針元真上からの映像」
を表示することができるミシン
「Innovーis Ⅰ」
をヨーロッパで発売しました。カメラは針元の斜め上に
設置せざるをえないため、撮影した映像はそのままでは斜め上から
のものになります。それを高度な画像処理技術で「針元真上から
の映像」
に幾何学的に変換し、ディスプレイに映し出すのです。
担当者から
独自技術でお客様に感動を
私は、販売代理店やお客様を対象とした家庭
用ミシンのトレーニングを企画・運営する教育
また、同製品には、カメラが布端
チームの責任者を務めています。今年発売した
を自動的に認識して曲線状に裁断
「Innovーis 6000D『Quattro』
」
については、
された布でも一定の間隔で端縫い
「Quattro Dreamscape」
と名付けたキャン
ペーンを開催し、100 都市以上を訪問して ブラザーインターナショナル
できる機能など、
「オンリーワン」
の
250 名以上の販売代理店関係者に対して
作品づくりを支援するさまざまな機
トレーニングを実施し、さらに、数百名のお客
能を搭載しています。
様と対話しました。スタッフは皆、このキャン
ペーンをやり遂げたことに誇りを感じています。
現 在、同じ都 市を回って、お客 様に家 庭用
ミシンの使用実演に参加していただく企画を
練っています。他社にはないブラザー独自の
技術を体験して、多くのお客様に感動していた
針の真上からの映像を
ディスプレイに表示
15
だけるはずです。
コーポレーション
(U.S.A.)
ジューン
メリンジャー 業界トップの省エネ性、低騒音性、
高信頼性を実現したDD モーターを開発
ブラザーの
「Sー7200」
シリーズは工業用ミシンのスタンダードとして普及しており、さらなる進化が期待されています。
2008 年度には、省エネ性、低騒音性、信頼性を向上させた独自の DD(ダイレクトドライブ)
モーターを開発し、
新製品「Sー7200C」
に搭載しました。
お客様の電力費削減に貢献
高い評価の DD モーターを、多くのモデルに展開
工業用ミシンの省エネ化は、地球温暖化の原因となるCO2 排出
これらの 技 術 が 大 きく評 価 され、新 規 DDモ ー ター 搭 載 の
の削減に貢献するだけでなく、お客様の経費削減に直結する重要な
「Sー7200C」
は大きな競争力を発揮しています。
課題です。ブラザーグループは2008 年度、業界トップの省エネ性、
今後は、この DD モーターを他のモデルへ応用展開することも
低騒音性、高信頼性の実現を目指し、工業用ミシンの主力モデルで
予定しています。各ミシンの特徴に合わせたモーター性能を実現
ある
「Sー7200」
シリーズの新製品「Sー7200C」向けにDDモーター
し、さらに多くのお客様に DD モーターの省エネ性、低騒音性、
を進化させました。
高信頼性をお届けしていきます。
ブラザーグループでは、工業用ミシンの性能を決定するキーパーツ
であるモーターを自社開発してきました。今回開発したモーターに
は、磁気解析ツールを駆使して、過去の経験に基づく独自のエンジ
ニアリングノウハウを注ぎ込みました。
モーターの駆動には新しい制御方式を採用し、電流を最適制御
することで、省エネにつなげるとともに、騒音も抑制しました。さら
担当者から
品質をつくり込んで高い信頼性を確保
工業用ミシンには、高い信頼性が求められる
ため、ほんの小さな欠陥も見逃さず高い品質
をつくり込むことに心血を注ぎました。お客様
に手回しプーリー(滑車)
の材質をアルミから合成樹脂に変更して
からは、よい反 響をいただいており、有 名
軽量化することで、加減速時の電力ロスも低減。トータルの効果
ブランドの縫製品質をブラザーのミシンが
で従来比 12%の省エネを達成しました。
さらに、この DD モーターには、過酷な環境下で軸の回転角度
支えていることに誇りを感じています。今回
の開発をステップとして、夢のあるミシンを
開発していきたいと考えています。
ブラザー工業株式会社
M&Sカンパニー 開発部
岡野 雄一郎
を検出するレゾルバセンサーを業界で初めて採用。モーターの正確
かつ高精度な回転を助け、耐環境性能の向上を実現して、工業用途
の厳しい環境下での信頼性をさらに高めました。
工業用ミシン
「Sー7200C」
省エネ性、低騒音性、信頼性を
向上させた独自のDDモーター
モーターの正確・高精度な回転と
高い耐環境性能を支えるレゾルバセンサー
16
グローバル憲章浸透のための説明会
(中国)
グローバル憲章浸透のための説明会
(アメリカ)
すべての活動の礎に
──「ブラザーグループ グローバル憲章」
の浸透
「ブラザーグループ グローバル憲章」
(以下 G 憲章)
は、グループ各社とグループ従業員の
日々の意思決定と実行に関する基本方針と行動規範を定めたものです。
2010 年にグループ全従業員の活動の礎として共有されていることを目指し、浸透活動を進めています。
全従業員で共有するために積極的な浸透活動を展開
身近な事例を取り上げたDVDを作成
2008 年 4月に改訂したG 憲章を全従業員で共有していくための
研修に出席できない従業員のために、G 憲章の内容を解説する
環境づくりとして、まずは携帯用のポケット版 G 憲章(26 言語)
と
DVD も制作しました。この DVD では、世界各地の従業員が働く
ポスターを各拠点に配布しました。また、イントラネットで改訂の
様子を紹介しながら、G 憲章がさまざまなステークホルダーにどの
主旨や内容の説明、経営層の思いなどを繰り返し発信するとともに、
ようにかかわっているか、日々の業務にどう関係しているかを分かり
どのようなケースで自らの
「行動」
につなげるかを具体的に考える
やすく説明しています。グローバルに活用するために、2008 年に
ことができるように、
各組織での実践状況や他社事例を紹介しました。
英語、中国語、日本語の3 言語版を準備し、2009 年には、ベトナム
さらに、2008 年度は、日本、中国、マレーシア、ベトナム、アメリ
語版とマレー語版も追加しました。
カのグループ各社の経営層・管理職などを対象とした研修も積極的
2009 年度は、共有リーダーによる活動のフォローアップを進め
に実施。延べ 100 回を超える場に、約 3,000 名が参加し、
「G 憲章
る予定です。また、研修の機会を増やすために、国内外の主要拠点
に基づく意思決定と判断」
などについて理解を深めました。研修後
で自律的に研修を企画・実施できる社内講師の育成にも取り組む
には、受講者が G 憲章に基づいた行動をコミットメント
(約束)
し、
計画です。さらに、事例集、Q&A 集などの研修ツールを充実させる
その一部をイントラネットに掲載しました。
ことや、イントラネットの見直し、DVD 上映会の開催なども検討して
経営層・管理職以外の幅広い層への啓発も進めました。日本と
います。
中国を中心に、約 300 名の
「G 憲章共有リーダー」
を任命し、各組織
の状況に合った自律的・長期的な活動を始めました。また、約 240
名が参加した新入社員研修では、G 憲章の内容を説明して理解を
促すとともに、
「お客様・従業員・地域とのつながり」
を考え、自らが
社会人として成長するためのヒントを探ってもらうための事例紹介
をしました。
ポケット版 G 憲章とポスター
17
G 憲章浸透のためのDVDの画面
株主・投資家との信頼関係の強化を目指して積極的に情報開示
株主・投資家の皆さまへの情報提供の機会を増やし、最新の情報を分かりやすくお伝えすることによって、
企業の透明性向上に努め、長期的な信頼関係を結べるよう努めています。
情報開示の強化
──株主通信の発行を年 2 回から年 4 回に
株券電子化に関するご案内と注意喚起に注力
ブラザーグループは2008 年度、株主の皆さまに対して、経営の
され、株券が電子化されました。株券が他人名義のままの場合には、
現況や今後の見通しをこれまで以上にきめ細やかに開示するため
株主としての権利を喪失する可能性があるなど、注意すべき点が
に、株主通信の発行を年 2 回から年 4 回に増やしました。
あるため、ブラザーグループではさまざまな方法で制度変更をご案内
また、投資家の皆さまと直接的かつ双方向のコミュニケーション
し、注意喚起に努めました。
が可能な各証券会社支店での会社説明会にも力を入れ、合計 10
2008 年 8月にはWEBサイトにQ&Aコーナーを開設し、疑問
回の開催で600 名以上の投資家の方々との対話が実現しました。
の解消に努めました。また、株主通信各号でも株券電子化について
さらに、タイムリーに情報を提供できるIRメール会員として、
ご案内し、特に第2四半期末号では、株券の名義確認や、証券保管
2008 年 11月末現在で2,300 名を超える株主・投資家の皆さまに
振替機構
(「ほふり」)
への預託について詳しく説明しました。さらに、
登録していただいています。
2008 年 11 月に
『株券の名義確認ならびに
「ほふり」への預託に
2009 年 1月5日、
「社債、株式等の振替に関する法律」
が施行
関するお願い』
を記載したはがきをお送りし、気を付けていただき
たいことについてお知らせしました。
担当者から
今後もブラザーグループでは、株主・投資家の皆さまに対して、
ブラザーグループのファンに
積極的な情報提供に努めます。
なっていただくために
ブラザーグループのことをもっとよく理解して
いただけるよう、お問い合わせには、正確に、
分かりやすい言葉で説明するよう心掛けてい
ます。今後もブラザーグループのファンになっ
て応援していただけるような株主の方を増や ブラザー工業株式会社
していくために、さまざまな機会を通して情報
発信を進めていきたいと考えています。
広報・総務部
木村 知里
株主通信での株券電子化についてのご案内
証券会社支店での個人投資家向け会社説明会
(日本)
ビジネス向け新製品を紹介(日本)
18
各地域での取り組み 南北アメリカ
The Americas
小規模オフィス向け情報通信機器の巨大市場であるアメリカでは、
巨大物流拠点から出荷されるブラザー製品を、オフィス用品量販店など
多様な販売チャンネルを通じて、お客様のもとへお届けします。
また、見て分かる動画マニュアルの作成など、画期的なアイデアで
お客様サポートの充実にも努めています。
19
各国のお客様へ、多様な販売チャンネルを通じて製品を提供
ブラザーグループは、南北アメリカにおいてカナダ、アメリカ、メキシコ、ペルー、ブラジル、チリ、アルゼンチンに
販売拠点を設け、多様な販売チャンネルを通じて、ブラザー製品をお客様へお届けしています。
多様な販売チャンネルを通じて製品を提供
販売体制の強化、販売パートナーとの連携を推進
ブラザーグループはレーザープリンタ、デジタル複合機などを
2008 年度には、モバイルプリンタ事業の拡大に向けてアメリカ
相次いでアメリカ市場に投入し、売上を伸ばしてきました。これらの
国内に販売会社を設立し、2009 年 4月には成長市場であるペルー
製品は、オフィス用品量販店、小売店、販売代理店やディストリ
に販売拠点を設立するなど、販売体制の強化に取り組んでいます。
ビューターなどの多様な販売チャンネルを通じてお客様へお届け
また、各販売拠点では製品・マーケティング説明会などを通じて
しています。ブラザーグループは、巨大物流倉庫の開設や物流シス
販売パートナーとの連携を深めています。
テムの改善など、お客様の求める製品を迅速にお届けするための
今後もさまざまな販売チャンネルを通じて、ブラザー製品をお客様
取り組みを積極的に進めています。
へ提供していきます。
動画マニュアルやビデオFAQを作成してお客様サポートを充実
2008 年度、ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
(以下 BIC
(USA)
)
は、
お客様やビジネスパートナーからの要望に応え、製品の設定方法や修理・メンテナンス方法が
見て分かる動画マニュアルやビデオFAQ(よくあるお問い合わせ)
を作成しました。
まず高級刺しゅうミシンから
動画マニュアルやビデオFAQを作成
情報通信機器向けのビデオFAQ にも着手
家庭用ミシンや情報通信機器は年々機能が高度になり、設定
共同して、デジタル複合機やプリンタなどの情報通信機器向けの
方法や修理、メンテナンスなどに関するお客様サポートが重要に
ビデオFAQの作成に取り組みました、まずは、お客様からの要望が
なっています。そこでBIC(USA)
は、販売代理店や修理業者などの
強い、製品の設定方法を紹介するビデオFAQを作成。英語、フラン
ビジネスパートナーに、ミシンの修理やメンテナンス方法を容易に
ス語、スペイン語で展開しました。今後もビデオコンテンツを順次
理解していただけるように、動画マニュアルやビデオ FAQ などの
増やし、お客様サポートを充実させていきます。
2008 年度、BIC(USA)
とブラザーインターナショナル
(カナダ)
は
ビデオコンテンツを作成しました。2008 年度には高級刺しゅう
ミシンの技術トレーニングやトラブル対応方法などの動画マニュアル
を完成させ、修理業者向けのWEBサイトで公開しました。
今後は、家庭用ミシンのビデオFAQを順次増やしていくとともに、
すべての家庭用ミシンに共通する基本的なメンテナンス方法を紹介
するビデオコンテンツも作成していきます。
情報通信機器のビデオコンテンツの画面
担当者から
販売代理店や修理業者から
大きな反響を得ました
今回作成したビデオコンテンツは、WEBサイト
で公開したり、販売代理店や修理業者に配布
するなどして幅広く利用されています。ビジネ
スパートナーの皆さんから大きな反響をいた
だいており、ミシンの操作や修理方法の理解
や知識向上にとても役立っているようで、うれ
ブラザー
インターナショナル
コーポレーション
(U.S.A.)
しく思います。今後もより良いサービスを提供
ロン モレラ
していきたいと思います。
20
各地域での取り組み ヨーロッパ
Europe
多様な国・地域を抱えるヨーロッパで、均質的なサービスを
効率的にご提供できるよう、情報通信技術を駆使した共通の
サービスインフラの構築に取り組んでいます。
また、優れた環境性能を備えた製品を販売しています。
21
ヨーロッパ全域でサービスの質と効率の向上を推進
ヨーロッパでのブラザー製品の販売を統括するブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)
(以下 BIE)
は、
サービスの質と効率を向上させるために情報通信技術を駆使したサービスインフラの構築を進めており、
業務効率改善や、お問い合わせ時・修理時の待ち時間短縮など、お客様の利便性向上を実現しています。
お客様からのEメールに自動返答するFAQシステム
修理業者向けの WEBサイト
BIE は、2008 年度には、新しい FAQ(よくあるお問い合わせ)
2008 年度には、修理業者向けWEBサイトの運用も開始しまし
システムを導入しました。
た。以前は、電話、
ファクス、Eメールによって受け付けていた、発注、
これは、お客様からのお問い合わせEメールの文章からキーワード
問い合わせ、修理依頼、補給部品の出荷要請などをこのサイトで
を抽出し、それをもとにデータベースの中から適切な解決策を自動
一元的に受けられるようになり、業務効率が向上しました。また、
的に選び出し、Eメールで返答するシステムです。英語、ドイツ語、
修理業者との情報共有が迅速になったことで、お問い合わせから
フランス語、イタリア語、ノルウェー語、オランダ語、スペイン語、ス
修理の実施までの時間を短縮することができ、お客様にお待ちいた
ウェーデン語、フィンランド語、デンマーク語の計 10カ国語に対応
だく時間を減らすことに成功しました。
しており、ヨーロッパ各地のサービス営業所で導入し、コールセン
さらに2008 年度には、ヨーロッパ各地の営業所のサービス業務
ターの業務効率を向上させるとともに、お客様にお待ちいただく
に関するデータを集約し、蓄積する
「ビジネスインテリジェントシス
時間を短縮することに貢献しています。
テム」
の活用を開始しました。今後、このシステムを使用して、各地
のサービス業務を分析し、業務の改善・最適化を進めていきます。
担当者から
新サービスで、お客様サービスを
さらに充実
BIE が修理業者向けに構築したWEBサイト
は、ヨーロッパで高い評価を得ています。この
WEBサイトの導入によって、業務の効率化や ブラザーインターナショナル
LTD.
フレキシビリティを向上させ、お客様サービス (ヨーロッパ)
のさらなる充実を図ります。
修理業者向けWEBサイト
ナイニッシュ
ミストリー
ドイツの環境ラベル
「ブルーエンジェル」
を取得
──インクジェット複合機では現行基準で世界初
お客様の高い環境意識に応えて、高度な環境性能を備えたインクジェット複合機を発売。
ドイツで販売した全 12 モデルが環境ラベル
「ブルーエンジェル」
の認証を取得しました。
「ブルーエンジェル」認証マーク
多岐にわたる厳しい認定基準をクリア
ブルーエンジェルは、ドイツ連邦環境省とドイツ商品安全表示協
会、環境保護表示審査委員会が運営する環境ラベル。
「騒音」
「省
エネルギー」
「再生部品の使用」
「化学物質の放出」
「回収システム」
など多岐にわたって厳しい認定基準を定めています。
2008 年に発売したインクジェット複合機「MFCー6490CW」
(7月発 売)
と
「DCPー6690CW」
(10月発 売)
をはじめ、ドイツで
2008 年以降発売の全インクジェットモデルが認定を取得。インク
ジェット複合機では現行基準で世界初となる快挙です。
インクジェット複合機「DCPー6690CW」
22
各地域での取り組み アジア、オセアニア、中近東
Asia, Oceania and
The Middle East
社会課題や環境問題に対する意識が高まりつつあるアジア、オセアニア、中近東地域で、
ブラザーグループは、各国・各地域のグループ会社にCSRを推進するための
担当者を配置しています。2008 年度には、各社の担当者が一堂に会して
CSRミーティングを開催し、成功事例を共有しました。
23
アクションプランに基づいて実践したCSR 活動を報告(タイ)
成功事例を共有するためのグループディスカッション
(タイ)
CSR 経営を推進するために、タイで
「CSRミーティング」
を開催
ブラザーグループは 2008 年度、アジア、オセアニア、中近東地域の CSR 活動の進捗をマネジメントし、
成功事例を共有するための
「CSRミーティング」
をタイで開催しました。
グループディスカッションで成功事例を共有
グローバルな CSR 経営を推進するために
2009年2月16日、
17日の2日間、
ブラザーコマーシャル
(タイラン
アジア、オセアニア、中近東地域では、以前から人財育成プログ
ド)
の事務所で、アジア、オセアニア、中近東の販売拠点を統括する
ラムの充実を進めるなど従業員満足を向上させるための活動が活発
ブラザーインターナショナル(以下 BIC(J))主催の
「第2回アジア
に進められており、年々、満足度は向上しています。 パシフィックCSRミーティング」
を開催しました。ミーティングには、
また、従業員が環境に対して高い意識を持っていること、各社が
7カ国
(タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、
CSR 活動とブランド価値向上の融合について強い関心を持ってい
ニュージーランド、アラブ首長国連邦)
の販売拠点とBIC
(J)
から、
ることなど、CSRを推進するための素地は整っています。
CSR 推進担当者、約 15 名が参加しました。
今後は、CSR 活動を充実させていくために
「ブラザーグループ
2007 年 3月に日本で開催した第 1 回のミーティングでは、顧客
グローバル憲章」共有活動の強化などを通じて従業員の参画意識
情報の整備によるお客様満足度の向上や、研修を通じた従業員
をさらに高めていきます。アジア、オセアニア、中近東地域では、
満足度の向上、そして経営層を含めた全従業員への環境活動の啓発
同地域のCSR 活動を協力して推進していくために、今後も定期的
活動など、各地域のアクションプランを立案しました。今回のミー
にこのミーティングを開催する予定です。
ティングでは、そのアクションプランに基づいて実践した活動を、各販
売拠点のCSR 担当者が報告しました。また、
「消耗品リサイクル」
「マングローブ植樹プロジェクト」
「CSRとブランド」
「NPO/NGOとの
CSRミーティング参加者から
協働」
の4つのテーマで各社の成功事例を共有するためのグループ
モチベーションが大きく高まりました
ディスカッションを実施しました。例えば「消耗品リサイクル」
につ
ブラザーコマーシャル
(タイランド)
では、生物
いては、ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)
での回収・
リサイクル業者と協働した回収システムの構築事例を振り返りな
がら、成功の要因を共有しました。
多様性プログラム、植樹プログラム、地域の
子どもたちに教育機会を提供するプログラム
など、さまざまなCSR 活動を展開するととも
に、カートリッジリサイクルの実施も検討して
います。私は CSR チームのリーダーとして、 ブラザーコマーシャル
こうしたCSR 活動をマネジメントしています。
今回、ほかのチームメンバーとともにCSRミー
ティングに参加し、新たなイノベーションに向
(タイランド)LTD.
プーリット シティサクンデット
けた手がかりを得ることができ、大いにモチ
ベーションが高まりました。私たちはこれから
も
「尊 重」
「 公 平 性」
「 一 貫 性」
「 責 任」を重視
してすべてのステークホルダーとともに歩んで
いきます。
24
各地域での取り組み 中国
China
多くの生産拠点を置く中国で、
品質と生産性を向上させるために製造ラインの改善に取り組むとともに、
お取引先と協力してCSR 調達を推進しています。
25
生産ラインを進化させ、安定稼動と生産性向上を実現
お客様に高品質の製品を安定的にお届けするために、
プリンティング分野の中核を成す生産拠点、中国の兄弟高科技(深圳)有限公司
(以下 BTSL)
では、
製品設計の視点と生産技術の視点からラインを改善することで、生産性と品質の向上に取り組んでいます。
出荷停止時間を大幅に低減
と、生産工程の自動化に取り組んでいます。その成果のひとつが、
BTSLではモノクロレーザーエンジンを搭載した製品と、2007
ギア表面にグリスを塗布する工程の自動化です。
年に自社開発したカラーレーザーエンジンを搭載した製品を生産
従来、この工程ではグリスを手作業で塗っていたのですが、作業
していますが、2006 年当時、トラブルが発生して生産・出荷が停止
者の熟練度によって出来にバラツキがありました。そして、そのバラ
すると、再開までに時間を要することがありました。
ツキをなくすために、まず多めに塗ったうえで、後から余分なグリス
そこで2007 年以降、出荷停止時間を短縮するために、製品設計
を拭き取るという作業が必要でした。
の視点で品質向上を目指す開発技術部がトラブルの解析や問題
そこで改善推進室では、適正量のグリスを一度にギア表面の
解決にあたることとしました。製品を一番よく知る者が製造ラインを
複数の点に塗布することができる自動機械を開発し、2007 年
解析することで、的確にトラブルに対処し、迅速に生産・出荷を再開
から2008 年にかけて200 台以上を製造ラインに導入しました。
できるようになりました。
これによって、品質のバラツキを低減し、工数を削減することが
できました。
自動化によって品質向上と工数削減を実現
また、余分なグリスを拭き取る布が要らなくなったため、廃棄物
生産技術を担当する改善推進室では、開発技術部との連携のも
削減にもつながりました。
お取引先とともにCSR 調達を推進
CSR 経営を事業活動の基盤と位置付けるブラザーグループでは、
お取引先にもCSR の考え方を理解し、実践していただくために、各地で説明会や勉強会を実施しています。
説明会や勉強会を開催して啓発
開催して、お取引先の CSR 活動推進を支援しています。中国の
ブラザーグループは、部品・材料を調達するお取引先の皆様に
深圳では、2007 年度にCSR 調達説明会を開催し、250 社のお
CSR 調達の考え方を共有していただくために、2008 年 5月、WEB
取引先に参加いただきました。2008 年度には、約 40 社のお取引
サイトで
「調達方針」
と
「CSR 調達基準」
を公開しました。これは、
先に参加いただいてCSR 勉強会を開催し、CSR 活動の事例をお
2001 年度から取り組んでいる、環境に配慮した部品、材料を優先
互いに紹介していただくとともに、重要課題への対応策について
的に購入する
「グリーン調達」
を、さらに人権・労働、安全衛生、公正
意見交換をしていただきました。
取引・倫理、品質・安全性、情報セキュリティ、社会貢献などの分野
2008 年度には中国の珠海と上海、ベトナムとマレーシアでも
に広げたものです。
CSR 調達説明会を開催しました。今後もお取引先との信頼関係
また、ブラザーグループでは CSR 調達説明会とCSR 勉強会を
構築を目指してこうした啓発活動に取り組んでいきます。
お取引先から
グループ各社の特色を生かして
CSR、特にコンプライアンスの重要性は常々
認識していましたが、CSR 調達説明会に参加
し、さらなる企業努力が必要だと再認識しまし
た。私たちもブラザーグループのパートナーと
して、自らのグループ会社各社の特色を生かし
ながら社会、環境、そして従業員への配慮を心
三誠精密有限公司
掛けていきたいと考えています。
磯村 耕二さん
珠海で開催したCSR 調達説明会
26
環境
環境活動
ブラザーグループでは、
「ブラザーグループ グローバル憲章」
に基づいたグループ全体の統一指針
「ブラザーグループ環境方針」
に従って、地球環境保全のための取り組みをグローバルに展開しています。
ブラザーグループ環境方針
基本理念
行動指針
ブラザーグループは、持続的発展が可能な社会の構築に向け、
1. 製造・製品・サービスのすべての事業活動領域において環境目標を定め、環境
側面を継続的に改善する。
企業活動のあらゆる面で環境負荷低減に前向きで継続的な
取り組みをしてゆきます。
2. 事業を展開するすべての国で法規制を順守することはもちろん、汚染の予防、
環境負荷の低減に高度な倫理観を持って行動する。
環境基本方針
3. 技術・製品の開発設計に当たっては、資源の節減
(効率化)
・循環、有害物質に
よる汚染の回避を常に考え行う。
環境への配慮は、すべての活動の基本となる。製品が開発・
4. ブラザーグループ各社の個々の自主的取り組みを尊重しつつ、
「一体のグルー
プ」
として環境上の使命を達成する。
設計され、製造され、お客様によって使用され、やがて廃棄さ
れ再利用されるまで、すべての段階で安全かつ環境に対する
影響を十二分に配慮する。
ブラザーグループ独自の
「5R」
という考え方
ブラザーグループでは、
「5R」
をキーワードとして環境保全に向けた
活動に取り組んでいます。特に
「リフォーム」
は、事業や製品を、時代の
変化に合わせて、人や地球の環境に配慮した新しい価値を生み出す
ものへとつくりかえるという、ブラザーグループ独自の考え方です。
5. 環境教育、社内広報活動等により、全社員の環境意識の向上、啓発につとめる。
6. お客様、地域社会、その他関係者に対して、当社の環境に関する取り組みを積
極的に開示し、理解を得る。
5R の考え方
Refuse(リフューズ):環境負荷となるものを
なるべく購入しない
Reduce(リデュース)
:排出量を減らす
Reuse(リユース) :排出物をそのまま再利用する
Reform(リフォーム)
:形を変えて別の用途に使用する
Recycle(リサイクル)
:資源として再利用する
また、ブラザーグループを対象とした
「5R 賞」
を創設し、グルー
プ全体での環境活動の活性化、レベルアップを促進しています。
第1回の「5R 賞」は、イギリスの販売拠点であるブラザー U.K.
(以下 BUK)が受賞しました。コピー用紙使用量削減などの廃棄物
削減活動に加え、積極的な意識啓発活動を展開している点が評価
されました。
27
刈谷工場新棟横の太陽光発電パネル
BUK
「5R 賞」
受賞者代表
地球温暖化防止のために、
生産でも、物流でもCO2 排出量削減を推進
気候変動の原因とされるCO 2の排出量を低減することは、世界的な課題の一つです。
そこでブラザーグループは 2020 年までに、国内では 1990 年を基準として総排出量で 30%削減、
また海外工場では 2006 年を基準として売上高原単位当たり20%削減することを目標に掲げ、取り組んでいます。
太陽光発電システムや各種省エネ対策で
CO2 排出量を年間約 410t 削減
物流でも、さまざまな工夫でCO2 排出量削減を推進
2008 年度、工業用ミシン・産業機器分野の研究開発、生産、間接
の積載効率向上や、輸送量に応じた効率的な配車・配送、輸送ルー
部門の機能などを担うブラザー工業刈谷工場に、さまざまな省エネ
トの最適化、アイドリングストップの徹底などによって燃料消費を
対策を施した新棟
(第 4、5 工場)
が竣工しました。
抑制しています。
海外でも、例えばフランスでは、物流会社の協力のもと、長距離
刈谷工場新棟の主な省エネ対策
外気温が上昇しても室内温度が
上がらないように、断熱壁、断熱
ガラス、屋根の断熱塗装を採用
自然光を取り入れるため、屋根に
採光用の透明板を設置
インバータータイプのコンプレッ
サーを採用
日本国内の製品輸送を担当するブラザーロジテックでは、トラック
天井や壁の高いところから風を送
ることで空気を循環させるシステ
ムを導入し、空調機の暖気や冷気
が上に逃げるのを防ぐとともに、室
内の温度を安定させ、組立や加工
の精度を維持
輸送の場合に、製品を積んだコンテナーをトラックで駅まで運び、
コンテナーごと列車に載せ換えて鉄道で運んでいます。また、荷物
を載せるスペースが 2 階建てになっていて積載効率が高いダブル
デッキトレーラーを導入。こうした工夫で CO 2 排出量削減に取り
組んでいます。
さらに新棟の横には、発電能力約 100kWの太陽光発電システム
ブラザーグループでは、今後も地球温暖化防止に向けて、こうした
を設置。これらによって工場全体で年間約 410tのCO2 排出量削減
取り組みを発展させていきます。
を見込んでいます。なお、瑞穂工場では2002 年から同規模の太陽
光発電システムが稼動しています。
屋根に設置した採光用の透明板
空気を循環させるシステムの送風機
ブラザー製品を積んだコンテナー
(フランス) コンテナーを鉄道に載せ換え
(フランス)
28
ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)
でのトナーカートリッジ検査
トナー、インクカートリッジ回収サイト
(アメリカ)
プリンティング機器の消耗品リサイクルシステムを構築して
循環型社会づくりに貢献
ブラザーグループは、プリンティング機器に欠かせないインクカートリッジやトナーカートリッジなどの消耗品を使用後に回収し、
リサイクルするためのシステムを世界各地で構築しています。
グローバルに、回収・リサイクルシステムを構築
ブラザーグループは、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国、
日本で、郵便局を窓口とした
使用済みインクカートリッジの回収を開始
オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールでプリンティング
日本では、各プリンティング機器メーカー・販売元が小売店店頭
機器の各種消耗品を回収しています。回収方法は、回収ボックスの
に回収ボックスを設置して、自社の使用済みインクカートリッジを
設置や郵送など各地の法令や習慣に合わせて適切な方法を選択
回収しています。さらに2007 年 1月には、回収率のさらなる向上
しています。回 収 後は、ブラザーインダストリーズ(U.K.)
(以 下
を目指して、ブラザーグループを含む各プリンティング機器メー
BIUK)
のリサイクルセンターや、各地の認定業者によってリサイクル
カー・販売元が、郵便局を回収窓口とする
「インクカートリッジ里帰
されています。
りプロジェクト」
を立ち上げ、2008 年 4月から全国 3,638カ所の
BIUKのリサイクルセンターでは、回収した使用済み消耗品を再利
郵便局で回収を始めました※。メーカーを問わず、全国にたくさん
用しています。再利用できないものは破砕し、再資源化しやすいよう
ある郵便局の回収ボックスに入れるだけでよいことから、成果を
に材料別に分別しています。一部の樹脂などは溶解して再資源化し、
あげています。
その他はリサイクル業者で処理しています。さらに、2006 年11月に
なお、ブラザー工業ではプリンティング機器の使用済みトナー
は、スロバキア・クルピナ市に新たなリサイクル拠点としてブラザー
カートリッジと使用済みドラムユニットについては、WEB サイト、
インダストリーズ
(スロバキア)
を設立しました。
電話、ファクスで回収を受け付けており、1本単位から無料で引き
取っています。
また、これらの消耗品をお送り
担当者から
いただくとポイントが積み立てら
見学者の感想に達成感を感じながら
れ、それに応じた本 数の苗 木が
私がリーダーを務めるトナーカートリッジリサ
植樹されるエコポイント活動を実施
イクル施設チームでは、チーム一丸となって
しています。
効率的なリサイクルプロセスの構築に取り組ん
ブラザーグループは、今後もこう
でいます。リサイクルセンターには多くのお客様
した回収・リサイクルシステムを
が見学に訪れます。お客様から、リサイクルさ
れる資源の量やリサイクル工程の多さに感銘
を受けた、という感想をいただくことも多く、
その度に大きな達成感を感じています。
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
クリス ジョーンズ
さらに拡充し、循環型社会づくり
に貢献していきます。
「インクカートリッジ里帰り
プロジェクト」
の回収プロセス
※ 2008 年11月からは、環境省の指導のもと、法律の改正に従い、
「廃掃法
(廃棄物
の処理及び清掃に関する法律)
」
の
「広域認定」
を取得して回収を行っています。
29
有害化学物質の管理・削減を推進
一部の化学物質は環境に悪影響を及ぼす可能性が指摘され、各国・地域で使用が規制されています。
ブラザーグループでは、これらの物質の厳格な管理と継続的な削減に取り組んでいます。
特定有害化学物質の非含有保証体制を構築
ブラザーグループでは、お取引先と連携しながら、ITを活用した
「ブラザーグリーン調達システム」
を用いて、特定有害化学物質の含有
「REACH 規則」
に備えて
ブラザーグループでは2008 年度、
「REACH 規則※3」
で指定され
ている化学物質の予備登録を完了しました。 データ管理、代替物質への切り替えに取り組んでいます。
また、発ガン性物質など健康・環境に大きく悪影響を与える可能
2004 年度から、すべてのお取引先を対象に、部品を構成する
性がある
「高懸念物質」
については、今後、成形品中に一定の濃度
材料・副資材に含まれる特定有害化学物質の調査と監査を実施して、
以上含まれる場合には届出が必要となります。2008 年度には、こ
※1
「RoHS 指令
※2
」
「JIG
」
が定める物質について、
グループ全体での
非含有保証体制を確立しました。
※1 RoHS 指令:電気電子機器に含まれる有害物質の使用禁止を定めたEU指令。
2006 年7月施行。
※2 JIG:電気・電子機器製品に関する含有化学物質情報開示に関する日米欧共
通のガイドライン。化学物質の調査作業の効率化を目的として、調査対象化
学物質特定の基準や部品納入業者の調査への回答の基準を定めたもの。
2005 年 5月発行。
れらの物質についても含有情報を調査・集計できるよう、
「ブラザー
グリーン調達システム」
を改修し、お取引先への説明を行い、調査を
開始しました。
※3 REACH 規則:生産品・輸入品の全化学物質(1t /年以上)
の
「登録」
「評価」
「認可」
「制限」
について定めたEU 規制。2007 年 6月施行、物質の量に応じ
て段階的に登録期限が設定されている。
森林の復元・保全などに取り組み、生物多様性の保全に貢献
ブラザーグループは、世界各地でさまざまな環境活動を展開し、生物多様性の保全に取り組んでいます。
エコポイント活動で森林を復元・保全
海外でも森林や海洋の生態系保全に貢献
ブラザー工業は、以下のような活動にポイントを付与し、それに応
イギリスでは 2008 年度、ブラザーインダストリーズ(U.K.)が
じて会社が植樹などを実施するエコポイント活動を推進しています。
学生の環境教育の場
「ミレニアムエコセンター」
に、植樹用苗木375本
・従業員やその家族が取り組んだ環境保全に役立つ活動
分の費用を寄付しました。苗木は、同センター内の旧採石所の森林
・エコプロダクツ展などの環境イベントの来場者による環境配慮宣言
を再生するために学生たちによって植樹されました。また、同じく
・プリンティング機器の使用済み消耗品の返却
イギリスにあるブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)
は、2009 年
2008 年 2月には、岐阜県、郡上市、ブラザー工業の3者で岐阜県
1月に熱帯雨林の保護に取り組むNPO「クールアース」
とパートナー
郡上市内の3カ所を
「ブラザーの森 郡上」
とする協定を締結。そのう
シップを結び、ペルーの熱帯雨林約 400 万㎡を保護するための費用
ちの1カ所、スキー場だった場所
(8ha)
に、
10年間で7,400本の苗木
を寄付しました。
を植樹し、森林の復元を目指します。残りの2カ所
(合計20ha)
では、
ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)
は、2008 年 11月に
間伐によって健康な木の育成を促進しています。今後は海外でも
同国の生物多様性保全に取り組むNPO
「アースウォッチ」
とパート
エコポイント活動を展開する予定です。
ナーシップを結び、従業員が海洋の生態系調査に参加しました。
なお、ブラザー工業は2009 年 1月に、生物多様性保全を目指し
2009 年度には、猿や多くの水棲生物を育むマングローブ林を
て積極的に活動する企業の集まりである
「企業と生物多様性イニシ
保護するために、ブラザーコマーシャル(タイランド)の従業員が
アティブ」
に加入しました。
ボランティアで苗木の植樹に取り組む予定です。
「ブラザーの森 郡上」
での植樹(日本)
「ミレニアムエコセンター」
での植樹(イギリス)
30
地域社会
地域社会への貢献
寄付や従業員ボランティアなどを通じて
世界各地のさまざまなニーズに応える社会貢献活動を展開し、
企業市民としてNPO や地域の皆さんとともに地域への貢献に努めています。
31
工業用ミシン寄贈式典(中国)
工場見学
(中国)
中国農村部の経済活性化のために、女性の技能習得を支援
目覚ましい成長を続ける中国では、農村部から多くの男性人口が都市部へと流出しています。
そこで農村部の経済活性化に向けて、女性の就業機会の拡大に大きな期待が寄せられるとともに、
こうした女性たちへの支援が求められています。
工業用ミシンの寄贈と奨学金の提供で、
職業技術訓練学校を支援
工場招待で感じた教師と学生の熱意
兄弟ミシン
(西安)有限公司
(以下 BSMX)
は、中国農村部の活性
招待し、工場見学会を開催しました。見学中には、教師や学生の皆
化を支援するために、2008 年にNGOである国際計画中国本部の
さんから、
「1日何台くらい生産できるのですか?」
「どこへ販売してい
協力のもと、渭南(いなん)培華芸術学校との間で協力援助関係を
るのですか?」
「この機種はどんな服を縫うのですか?」
など、熱心な
結びました。渭南培華芸術学校は、全日制の中等職業技術訓練学
質問をいただきました。
校で、中国にある3つの女性支援団体から女性の技能育成のため
また、BSMX 従業員の指導のもと、ブラザー製の新型ミシンを
の拠点に指定されており、同校の専門課程の一つである裁縫専門
操作していただく体験イベントも実施。皆さん興味をもって、自分の
科からは、多くの卒業生がブラザーグループのお取引先でもある
服に模様を縫い込んだり、布に自分の名前を刺しゅうしたりと、熱心
中国の有名縫製工場に就職しています。
に取り組んでいました。
BSMXは、同校に工業用ミシン8 台を寄贈するとともに、奨学金
BSMXでは、このような技能の育成には継続とフォローが重要と
制度を設置しています。
考えており、今後もこの取り組みを続けて、中国の女性の社会参加
2008 年 9月には、同校の教師・学生の一行 43 名をBSMX に
を支援していきます。
職業訓練校の学生から
努力を重ねて熟練した裁縫工になりたい
私は BSMX から寄贈されたミシンで 1 年間
にわたってさまざまな縫製技術を学びまし
た。ブラザーのミシンは操作しやすく、安全、
高機能で、とても優れたミシンだと思います。
しかも油汚れもなく、音が小さいのでとても
快適に作業できました。今後は、自分に合った
渭南培華芸術学校
仕事を見つけ、学んだ技術を生かしながら
安 潔(アン ジエ)さん
努力を重ね、熟 練した裁 縫 工になりたいと
思っています。
32
アメリカで、未熟児出生の課題に取り組むNPO の活動に協力
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
(以下 BIC(USA))
のテネシーオフィスは、
未熟児出生率が州平均を超えるテネシー州メンフィスで、
出生異常や未熟児出生の問題に取り組むNPO
「マーチオブダイムス」
(以下 MOD)
に協力しています。
従業員の子どもが募金活動の
「大使」
として活躍
MOD の
「マーチフォーベビーズ」は、毎年 2 月中旬から始まり、
4月末のウォークイベントを最終とする約 2カ月間の募金活動で、
BIC(USA)
のテネシーオフィスは、毎年、
この活動を支援しています。
2009 年には、従業員の子どもで、未熟児として生まれたアシュ
リー・ダベンポートさんが、この活動の
「大使」
に選ばれました。ア
シュリーさんは、両親とともに2009 年 4月のウォークイベントまで
さまざまな行事に出席し、人々に支援を呼びかけました。
BIC(USA)
では、6 名の従業員がボランティアとして参加し、約 4,100ドルの
寄付が集まりました。
ウォークイベントに参加した従業員ボランティア
(アメリカ)
従業員家族の声
娘に成長するチャンスをくれたMODを支援しています
ブラザーインターナショナル
コーポレーション
(U.S.A.)
娘のアシュリーが
「大使」
に選ばれたことを大変嬉しく思っています。
アシュ
ローレンス
ダベンポート(写真中央)
妻 デニースさん(写真右)
娘 アシュリーさん(写真左)
リーには、あなたはMODのおかげで成長できる大きなチャンスが与えら
れたのだから、MODを支援し、後押しすることが大切なのだと教えていま
す。私たち両親もさまざまな行事でアシュリーの成長過程についてお話し
したのですが、中には胸を打たれて泣いている方々もいらっしゃいました。
早産について多くの人たちに理解を深めてもらうことができ、本当によい
経験になりました。
イギリスで、地元の中小企業・NPO の業務改善を支援
ブラザー U.K.(以下 BUK)
は、マンチェスター近郊のテームサイドで、イギリス政府が主導して設立した組織
「テームサイドビジネスファミリー」
の一員として、中小企業・NPO の業務改善などを支援しています。
セミナーを開催してノウハウを伝授
「テームサイドビジネスファミリー」は、これまでに250 以上の
企業・NPOに対して起業や業務改善を支援しており、BUKも、
その
活動の一翼を担っています。
2008 年には、BUKの従業員が持つ専門知識を地元の中小企業
に提供するセミナーを開催しました。そのテーマは、高い費用を
かけずに実施できる効果的な広報活動。プレスリリースの書き方や、
出版の方法、面談のテクニックなどについて講義しました。また、
こうしたセミナー以外にも、さまざまな企業やNPOの広報上の相談
に乗り、メディアへの対応や、世間の注目の集め方について助言を
与えています。
BUKでは、今後もこうした支援を続けることで、地元の企業・
NPOの活性化や雇用機会の創出に貢献していきたいと考えています。
33
地元中小企業向けのセミナー(イギリス)
シンガポールで、NPOと協力してストリートサッカー大会を開催
ブラザーインターナショナル
(シンガポール)
(以下 BIC(S))
は、
子どもたちの健全な育成を支援するために、NPOと連携して、
シンガポール初となる大規模なストリートサッカー大会を開催しました。
小さな計画から、大きなイベントに発展
NPO「アジアンウーマンズウェルフェアアソシエーション」
(以下
AWWA)
は、アジアの女性の福利厚生、社会的立場の改善を目指し
て設立された NPO で、現在は、さまざまな社会的弱者に支援の
対象を広げています。
BIC(S)
は、2008 年、AWWAの協力のもと、ストリートサッカー
の大会を開催しました。10月下旬の予選から11月15日の決勝戦
まで、約 250 名の子どもと約 1,000 名の家族が参加。シンガポー
ルでこれほど大規模なストリートサッカー大会が開催されたのは初
めてです。また、BIC(S)
からも約半数の従業員がボランティアとし
て参加し、運営をサポート。地域の方々と一体となって大会を盛り
上げました。
ストリートサッカー大会の試合(シンガポール)
当初、
このイベントは、もっと小さな規模で計画していたのですが、
ほかの企業や多くのNGOも協賛する一大イベントに発展。子ども
たちが憧れるシンガポールのプロサッカーチーム
「LIONS」
と子ども
たちとの特別試合も組まれました。
日本で、チャレンジ精神あふれる若手起業家を支援
ブラザー工業は、
「東海若手起業塾」
に協賛して、
地元東海地域の若手起業家たちのチャレンジを支援しています。
「東海若手起業塾」
を開始
近年、日本では多様な社会的課題の解決や地域の活性化などに
ビジネスとして取り組む若者が増えています。しかし、ビジネスを
成長させるための事業経験や人的ネットワークが不足しているため
に、さまざまな経営問題に解決策を見出せないこともあります。
そこでブラザー工業は、2008 年、本社所在地である東海地域の
若手起業家を支援するために、5つのNPOが協働で運営する
「東海
若手起業塾」
への協賛を開始しました。
この塾では、支援を希望する起業家に対して、事業戦略検討会を
開催したり、消費者とともに製品開発する機会を提供するなど、
それぞれの事業を成長軌道に乗せるためのさまざまな活動を実施
しています。
東海若手起業塾に参加した若き起業家(日本)
2008 年 7月には、東海若手起業塾に第一期生として参加した
静岡県浜松市の
「ヘアサプライPeer」代表者佐藤真琴さんが、抗
がん剤治療などによる女性の脱毛をケアするビジネスで、平成 20
年度静岡県知事褒章
「チャレンジの部」
を受賞するなど、支援の成果
が着実に現れています。
34
ブラザー工業株式会社 会社概要
会社情報(2009 年 3月31日現在)
商
号
本社所在地
ブラザー工業株式会社(BROTHER INDUSTRIES, LTD.)
〒467-8561 名古屋市瑞穂区苗代町 15 番 1 号
TEL:052-824-2511
(代表)
設
立
1934 年 1月15日
資
本
金
192 億 9 百万円
従
業
員
連結:22,668 名 単独:3,350 名
役員(2009 年 6月23日現在)
取
締
役
小池 利和 古河 勇治
石川 茂樹 小池 幸文 新美 春之 廣瀬 光雄
平野 幸久
注1
注2
監
査
役
本社
* 常任監査役(常勤)
監査役(常勤)
* 監査役
* 監査役
*印の監査役は社外監査役です。 常務執行役員
長谷川 友之
大島 伸康
執 行 役 員
高次 正樹
浅井 侯序
石川 博
藤井 宗高
亀之内 孝文
川那辺 祐
寺澤 正明
松本 勇美夫
神谷 純
鈴木 雅彦
佐々木 一郎
グ ル ー プ
常務執行役員
35
※印の取締役は執行役員を兼務しています。
新美 春之、廣瀬 光雄、平野 幸久は社外取締役です。
藤嶋 喬
成田 正人
山 克之
宮崎 正昭 注3
※ 代表取締役社長
※ 代表取締役 専務執行役員
※ 代表取締役 専務執行役員
※ 取締役 常務執行役員
取締役
取締役
取締役
技術開発センター
刈谷工場
瑞穂工場
星崎工場
新東京支社
(2010 年 3月竣工予定)
の完成イメージ
ブラザーコミュニケーションスペース
片山 俊介
コーポレート・ガバナンス
ブラザー工業のコーポレート・ガバナンス体制
基づいた活動によって、危機意識醸成と対応力強化を図っています。
ブラザー工業では、
ガバナンスの基本として監査役制度を採用し、
2008 年度は、リスク管理委員会を2回開催し、重要リスクを見直
取締役の職務執行を監査役が監査する体制を整えています。また、
すとともに、取締役会に各委員会の活動状況を報告しました。今後、
執行役員制を導入することによって、業務執行と監督を分離し、
重大リスク発生時の初期対応体制の整備などを進めていきます。
意思決定の迅速化とガバナンスの強化を図っています。執行役員は
取締役会で選任され、それぞれが管掌・担当する各部門、社内カン
コンプライアンス
パニー、グループ子会社の業務執行に対し責任を負っています。
ブラザーグループは、コンプライアンス
(法令・倫理の順守)
が
CSR 経営の基盤を支え、さまざまなリスクを回避する上で不可欠な
ガバナンス体制図
(2009 年 6 月現在)
ものであると考えています。グループ全体でコンプライアンスを徹底
株主総会
選任・解任
監査役会
監査
取締役会
監査役 4 名
(うち社外 3 名)
取締役 7 名
(うち社外 3 名)
戦略会議
社 長
本社各部門
パーソナル・アンド・
ホームカンパニー
するために、
「ブラザーグループ グローバル憲章」
の行動規範のひと
各種委員会
◎リスク管理委員会
コンプライアンス委員会
安全保障貿易委員会
PL 委員会
情報管理委員会
安全衛生防災委員会
環境委員会
マシナリー・アンド・
ソリューションカンパニー
つである
「順法精神・倫理観」
に基づいて従業員の行動基準を定め
ています。また、コンプライアンス委員会を設置し、相談通報窓口
(ヘルプライン)
を設けて不祥事の未然防止や早期対応に努めてい
ます。2004 年の相談通報窓口開始からの累計相談件数は約 250
件あり、案件の重要度に応じてコンプライアンス委員会で審議し、
解決および再発防止を図っています。2008 年度には、グループ各社
の窓口で受け付けた相談案件のうち、重要なものは、ブラザー工業
のコンプライアンス委員会にも連絡することとし、グループとして
内部統制
リスク対応を一元化する取り組みが始動しました。
2006 年 5月の新会社法施行や、2009 年 3月期からの内部統制
教育面では、2003 年からグループ各社で集合研修を実施して
報告書の提出義務化など、近年、社会は企業の財務報告にいっそう
おり、これまでに合計181回開催し、グローバルで延べ 7,680 名が
の透明性・信頼性を求めています。ブラザーグループは、これを業
受講しました。2008 年度には、コンプライアンス教育用のDVD、
務の効率化、リスク対応力の強化、グループ経営の推進、ひいては
ビデオなどを活用し、
「インサイダー取引」
「性能偽装」
「不正輸出入」
企業価値の向上を図る好機ととらえ、体制の整備を進めてきました。
「贈賄」
などをテーマに、
「気付き」
の精神を養うことを主眼においた
2007 年度から2008 年度にかけて、ブラザー工業のみならず、
研修を実施しました。また、コンプライアンスのe-ラーニング教材を
グループ会社においても、全社的な内部統制、ITに係る統制、決算
日本語・英語・中国語で制作しグループ各社が利用できるよう提供
財務報告プロセスや製造、購買、在庫、販売の基幹業務プロセスの
しています。また、ブラザー工業および日本のグループ各社の全役
分析、整備、文書化を進め、プロセスの見える化とPDCAサイクル
員・管理職を対象とした外部講師によるパワーハラスメント講演会
の確立を図りました。PDCAの仕組みを確かなものとするため、現場
も毎年実施しています。2009 年度については、グローバルな展開
部門の自己点検に加えて、内部監査部門による独立的な観点から
を視野に入れて引き続き活動を続けていきます。
の監査を実施しています。今後も、経営を支える重要なインフラの
ひとつである内部統制の維持・向上を図ることで、社会からの要請
コンプライアンス推進体制図
経営層
(社長)
である
「財務報告の透明性と信頼性」
の確保に努め、グループが未来
委員長を選任
永劫に繁栄することを目指します。
コンプライアンス委員会
リスクマネジメント
ブラザーグループでは、事業活動に伴う多様なリスクを把握し、
指示・報告
事業局
コンプライアンス
相談通報窓口
コンプライアンス
担当部門
適切に対処するために、
「ブラザーグループリスク管理規程」
を定め
ています。2007年4月には、
リスク管理委員会を設置するとともに、
部門・地域・グループ会社ごとにリスク管理責任者を任命しました。
相談・対応
研修・指導
社内カンパニー、
グループ会社の
法務担当者
研修・指導
従業員
(派遣社員等含む)
責任者は、想定されるさまざまなリスクについて影響度・発生頻度
をそれぞれ 5 段階で評価。これを
「リスクマップ」
として可視化する
ことによって経営に大きな影響を与える可能性のある重大リスクを
選別し、その対応策を検討しています。こうしたPDCAサイクルに
36
ブラザーグループ グループ概要
連結データ
グループ全体
地域別従業員数内訳
(2009年3月現在)
米州
欧州
4.8%
6.2%
売上高と事業分野別構成比
6.1%
(年度)
70.7%
2006
11.2%
日本
12.0%
5,623 億円
6.0%
20.8%
6.4%
アジア他
68.2%
2008
8.6% 8.1% 4,822億円
76.9%
パーソナル・アンド・ホーム
(P&H)
事業
プリンティング・アンド・ソリューションズ
(P&S)
事業
マシナリー・アンド・ソリューション
(M&S)
事業
その他事業
22,668 名
市場別売上高構成比(2008 年度)
営業利益の推移
経常利益の推移
(億円)
(億円)
600
600
300
513
535
455
米州
400
33.2%
アジア他
400
271
200
153
256
199
200
289
465
15.1%
欧州
当期純利益の推移
(億円)
日本
16.9%
9.2% 5,664 億円
12.0%
72.8%
2007
200
100
34.8%
0
4,822 億円
プリンティング・アンド・
ソリューションズ
(P&S)事業
売上高の推移
400
3,976
4,126
400
2007
2006
2007
2008
(年度)
0
2006
2007
2008
2006
2007
2008
(年度)
日本
アジア他
37.6%
欧州
41.9%
678
417
0
2006
18
2006
2007
8.8%
85
100
2007
2008
日本
(年度)
(年度)
–8
–100
2006
2007
44.5%
2008
(年度)
市場別売上高構成比(2008 年度)
19.1%
日本
12.5%
米州
米州
アジア他
2008
99
0
市場別売上高構成比(2008 年度)
10.5%
2008 (年度)
営業利益の推移
20
米州
11.7%
630
(億円)
34
25
(年度)
2007
400
40
0
2006
マシナリー・アンド・
ソリューション
(M&S)
事業
800
307
営業利益の推移
181
0
売上高の推移
338
(億円)
388
374
2008 (年度)
(億円)
342
3,707
市場別売上高構成比
(2008 年度)
37
2006
200
200
0
0
売上高の推移
営業利益の推移
(億円)
2008 (年度)
(億円)
3,000
0
2007
パーソナル・アンド・ホーム
(P&H)
事業
(億円)
6,000
2006
14.8%
欧州
欧州
アジア他
25.9%
62.5%
10.2%
主要拠点
日本
アジア/オセアニア/中近東
● グループ本社
●
■
ブラザー工業株式会社
生産拠点
■
BROTHER INDUSTRIES TECHNOLOGY (M) SDN. BHD.
ZHUHAI BROTHER INDUSTRIES, CO., LTD.
BROTHER INDUSTRIES (SHENZHEN) LTD.
BROTHER INDUSTRIES (VIETNAM) LTD.
BROTHER TECHNOLOGY (SHENZHEN) LTD.
● 販売拠点
三重ブラザー精機株式会社
生産拠点
ブラザー販売株式会社
ブラザーインターナショナル株式会社
TAIWAN BROTHER INDUSTRIES, LTD.
XIAN TYPICAL BROTHER INDUSTRIES, CO., LTD.
BROTHER SEWING MACHINE XIAN CO., LTD.
BROTHER SEWING MACHINE (SHANGHAI) CO., LTD.
その他
● 販売拠点
ブラザーロジテック株式会社
株式会社エクシング
ブラザー不動産株式会社
株式会社ビートップスタッフ
ブラザーリビングサービス株式会社
ブラザーエンジニアリングサービス株式会社
株式会社ブラザーエンタープライズ
株式会社ブラザーファイナンスジャパン
BROTHER INTERNATIONAL (AUST.) PTY. LTD.
BROTHER INTERNATIONAL SINGAPORE PTE. LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (NZ) LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (GULF) FZE
BROTHER COMMERCIAL (THAILAND) LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (HK) LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (MALAYSIA) SDN. BHD.
BROTHER INTERNATIONAL PHILIPPINES CORPORATION
BROTHER(CHINA)LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (INDIA) PRIVATE LTD.
PT BROTHER INTERNATIONAL SALES INDONESIA
BROTHER INTERNATIONAL TAIWAN LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (VIETNAM) CO., LTD.
その他
BROTHER CORPORATION (ASIA) LTD.
●
●
●■
●●
●
●
●
●
●
●
●
●
●●
●● ● ● ■
● ●●
●
●
■
■
●
■
■■■
●
●
●
●
●
■
●
● ●
●
●
■
■
●
●
●
■
●
●
●
●
●
●
●
●
南北アメリカ
■
生産拠点
BROTHER INDUSTRIES (U.S.A.) INC.
● 販売拠点
BROTHER INTERNATIONAL CORPORATION (U.S.A.)
BROTHER INTERNATIONAL CORPORATION (CANADA) LTD.
BROTHER INTERNATIONAL DE MEXICO, S.A. DE C.V.
BROTHER INTERNATIONAL CORPORATION DO BRAZIL, LTDA.
BROTHER INTERNATIONAL DE CHILE, LTDA.
BROTHER INTERNATIONAL CORPORATION DE ARGENTINA S.R.L.
BROTHER MOBILE SOLUTIONS, INC.
BROTHER INTERNATIONAL DEL PERU S.A.C.
……プリンティング・アンド・ソリューションズ
(P&S)事業
……パーソナル・アンド・ホーム
(P&H)
事業
……マシナリー・アンド・ソリューション
(M&S)
事業
注 地域別・拠点機能別・設立順に掲載しています。
●
ヨーロッパ/アフリカ
■
生産拠点
BROTHER INDUSTRIES (U.K.) LTD.
GKK PLASTICS LTD.
BROTHER INDUSTRIES (SLOVAKIA) S.R.O.
● 販売拠点
BROTHER INTERNATIONAL EUROPE LTD.
BROTHER INTERNATIONAL G.M.B.H.
BROTHER FRANCE S.A.S.
BROTHER U.K. LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (NEDERLAND) B.V.
BROTHER INTERNATIONAL S.A. (PTY) LTD.
BROTHER INTERNATIONAL (DANMARK) A/S
BROTHER INTERNATIONAL AUSTRIA G.M.B.H.
N.V. BROTHER INTERNATIONAL (BELGIUM) S.A.
BROTHER INTERNATIONALE INDUSTRIEMASCHINEN G.M.B.H.
BROTHER INTERNATIONALE INDUSTRIEMASCHINEN G.M.B.H.
(Italian Branch)
BROTHER (SCHWEIZ) AG
BROTHER INTERNATIONAL CORPORATION (IRELAND) LTD.
BROTHER NORGE A.S.
BROTHER INTERNATIONAL (SWEDEN) A.B.
BROTHER ITALIA S.P.A.
BROTHER INTERNATIONAL S.R.O.
BROTHER INTERNATIONAL HUNGARY KFT.
BROTHER IBERIA, S.L.U.
BROTHER IBERIA, S.L.U. (Lisbon Branch)
BROTHER FINLAND OY
BROTHER LLC
BROTHER POLSKA SP. Z O.O.
その他
BROTHER HOLDING (EUROPE) LTD.
BROTHER FINANCE (U.K.) PLC
38
社会環境データ
社会的側面
従業員数の推移
(各年度末3月31日時点)
配当金・配当性向の推移
(円)
(名)
20,000
20,045
22,107
2,793
2004
2,846
2005
2006
ブラザー工業単独
2007
3,350
2008
グループ連結
2005
第 2 四半期末
女性管理職比率の推移(ブラザー工業)
22.3
記念配当 2.0
12.0
2007
障がい者雇用率の推移(ブラザー工業)
労働災害度数率・強度率の推移
(ブラザー工業)
(%)
4.00
4.00
1.50
3.00
3.00
1.68
1.94
1.57
1.93
2.00
1.95
2.01
2.10
1.00
2.06
2004
2005
2006
2007
2008
0
(年度)
2005
2006
2007
2008
1.09
1.00
0.84
0.50
1.00
0
1.20
0.62
法定雇用率
1.00
(年度)
連結配当性向
(%)
1.65
0
2008
(%)
2.00
40
20
2006
期末
45.8
12.0
11.0
7.0
6.0
2004
11.0
13.0 19.1
7.0 14.6
5.0
0
(年度)
13.0
10.0
13.6
5.0
10
3,125
22.0
20.0
20
2,910
60
26.0
23,809 22,668
23,346
10,000
0
(%)
30
30,000
0.00
0.02
0.00
0.00
0.00
2004
2005
2006
2007
2008
0
(年度)
度数率
(年度)
強度率
環境的側面
CO2 排出量の推移(ブラザーグループ)
生産系廃棄物量・リサイクル量・リサイクル率の推移
(ブラザーグループ)
99.7
(%)
99.4
99.8
98.3
98.3
(t-CO2)
(t)
47,174
50,000
40,000
35,281
47,022
10,000
45,374
100
40,187
7,500
30,000
6,523 6,413 6,325 6,217
7,272 7,255
6,691 6,653
75
5,747 5,729
5,000
50
2,500
25
20,000
10,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
(年度)
注 CO2 排出量の算定にあたっては、環境省「温室効果ガス排出量算定に関する
0
2004
生産系廃棄物
2005
2006
内リサイクルされた量
2007
2008
リサイクル率
検討結果」
に基づき、2004 年度から2006 年度までは平成 12 年 9月施行令
排出係数一覧を使用、2007 年度と2008 年度は、平成 14 年12月施行令排
出係数一覧を使用。
環境的側面のデータの対象範囲
2004 年度:ブラザー工業株式会社 6 拠点
(本社/瑞穂工場/刈谷工場/桃園工場/港工場/星崎工場)
と
グループ会社 7 社
(BROTHER TECHNOLOGY(SHENZHEN)LTD. / BROTHER INDUSTRIES
(SHENZHEN)
LTD. /
BROTHER INDUSTRIES TECHNOLOGY
(M)SDN. BHD. / ZHUHAI BROTHER INDUSTRIES, CO., LTD. /
TAIWAN BROTHER INDUSTRIES, LTD. / XIAN TYPICAL BROTHER INDUSTRIES, CO., LTD. / BROTHER INDUSTRIES
(U.K.)LTD.)
2005 年度:2004 年度の対象範囲に、ブラザー工業株式会社 1 拠点(技術開発センター)
を追加
2006 年度:2005 年度の対象範囲に、ブラザー工業株式会社 1 拠点(物流センター)
と
グループ会社 2 社(BROTHER SEWING MACHINE XIAN CO., LTD. / BROTHER SEWING MACHINE
(SHANGHAI)
CO., LTD.)
を追加
2007 年度:2006 年度と同様
2008 年度:2007 年度の対象範囲に、グループ会社 1 社(BROTHER INDUSTRIES
(VIETNAM)LTD.)
を追加
39
(年度)
0
ブラザーグループの歩み
1908 年(明治41年)
安井兼吉が
「安井ミシン商会」
を創業
1925 年(大正14年)
安井正義が継承。
「安井ミシン兄弟商会」
と改称
1928 年(昭和 3年)
初のブラザーブランドを冠した製品「麦わら帽子製造用環縫ミシン」
を発売
1932 年(昭和 7年)
家庭用ミシン量産化に成功
1934 年(昭和 9年)
「日本ミシン製造 ㈱」設立(現ブラザー工業 ㈱)
1941 年(昭和16年)
国内販売機関として、
「ブラザーミシン販売 ㈱」設立
1947 年(昭和22年)
家庭用ミシン輸出開始
1954 年(昭和29年)
輸出機関として
「ブラザーインターナショナル ㈱」
、米州に販売会社を設立
編機分野、家庭電器分野に進出
1958 年(昭和33年)
欧州に販売会社を設立
1961 年(昭和36年)
事務機器分野、工作機械分野に進出
1963 年(昭和38年)
東証・大証・名証へ株式上場
1971 年(昭和46年)
世界初の高速ドットプリンタを発売
1979 年(昭和54年)
1984 年(昭和59年)
1985 年(昭和60年)
「台湾工業股份有限公司」
で家庭用ミシンの生産開始
ロサンゼルスオリンピックのオフィシャルサプライヤーとしてタイプライターを提供
「ブラザーインダストリーズ
(U.K.)
LTD.」
で、電子タイプライター生産開始
1987 年(昭和62年)
情報通信機器分野に進出
1988 年(昭和63年)
電子文具分野に進出
1989 年(平成 元年)
1992 年(平成 4年)
「ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)SDN. BHD.」
で情報機器の部品の生産を開始
㈱エクシング設立 通信カラオケサービス開始
1993 年(平成 5年)
「珠海兄弟工業有限公司」
で家庭用ミシン生産開始
1994 年(平成 6年)
「兄弟亞洲有限公司」
の委託工場で情報機器の部品を生産開始
1995 年(平成 7年)
「西安兄弟標準工業有限公司」
で工業用ミシンの生産を開始
1999 年(平成11年)
「ブラザー販売 ㈱」
子会社化
ブラザーグループ
「グローバル憲章」
制定
2000 年(平成12年)
ブラザー工業にて社内カンパニー制、執行役員制、
「社外取締役」
を導入
2002 年(平成14年)
「兄弟ミシン
(西安)有限公司」
で工業用特殊ミシン生産開始
「グローバルビジョン21」
制定
2003 年(平成15年)
有限公司」
で複合機生産開始
「兄弟工業(深圳)
2005 年(平成17年)
「ブラザー コミュニケーション スペース」
開館
「兄弟(中国)商業有限公司」
を設立
2005 年日本国際博覧会(愛・地球博)
にパビリオン出展
2006 年(平成18年)
「ブラザー インダストリーズ
(ベトナム)LTD.」
を設立
を設立
「兄弟高科技(深圳)有限公司」
「ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O.」
を設立
株式の所属業種を
「機械」
から
「電気機器」
に変更
2007 年(平成19年)
単元株式数を1,000 株から100 株に変更
2008 年(平成20年)
ブラザーグループ創業100 周年
40
技術と製品の歴史
41
42
詳細情報は、WEB サイトでご覧いただけます。
企業情報 トップページ
CSR の取り組み トップページ
環境への取り組み トップページ
http://www.brother.co.jp/corporate/
http://www.brother.co.jp/csr/
http://www.brother.co.jp/eco/
〒467-8561 名古屋市瑞穂区苗代町 15 番 1 号
お問い合せ先/広報・総務部 コミュニケーショングループ
TEL:052-824-2700
FAX:052-811-6826 発行/2009 年 6月
環境に優しい
「水なし印刷」
を採用。
大気中に揮発性有機物を排出しません。
インキ石油系溶剤を大豆油主体とした
植物系溶剤に100% 置き換え、
VOC(揮発性有機化合物)
フリーとしました。
©2009 Brother Industries, Ltd. All Right Reserved.
この印刷物には、
FSC 認証用紙が使用されています。
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Thank you for your participation!

* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project

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