M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル | Manualzz

お客様各位

カタログ等資料中の旧社名の扱いについて

2010 年 4 月 1 日を以って NEC エレクトロニクス株式会社及び株式会社ルネサステクノロジ

が合併し、両社の全ての事業が当社に承継されております。従いまして、本資料中には旧社

名での表記が残っておりますが、当社の資料として有効ですので、ご理解の程宜しくお願い

申し上げます。

ルネサスエレクトロニクス ホームページ(http://www.renesas.com)

2010 年 4 月 1 日

ルネサスエレクトロニクス株式会社

【発行】ルネサスエレクトロニクス株式会社(http://www.renesas.com)

【問い合わせ先】http://japan.renesas.com/inquiry

ご注意書き

1.

本資料に記載されている内容は本資料発行時点のものであり、予告なく変更することがあります。当社製品

のご購入およびご使用にあたりましては、事前に当社営業窓口で最新の情報をご確認いただきますとともに、

当社ホームページなどを通じて公開される情報に常にご注意ください。

2.

本資料に記載された当社製品および技術情報の使用に関連し発生した第三者の特許権、著作権その他の知的

財産権の侵害等に関し、当社は、一切その責任を負いません。当社は、本資料に基づき当社または第三者の

特許権、著作権その他の知的財産権を何ら許諾するものではありません。

3.

当社製品を改造、改変、複製等しないでください。

4.

本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、応用例を説

明するものです。お客様の機器の設計において、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報を使用す

る場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因しお客様または第三者に生じた損

害に関し、当社は、一切その責任を負いません。

5.

輸出に際しては、「外国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、かかる法令の定めるところに

より必要な手続を行ってください。本資料に記載されている当社製品および技術を大量破壊兵器の開発等の

目的、軍事利用の目的その他軍事用途の目的で使用しないでください。また、当社製品および技術を国内外

の法令および規則により製造・使用・販売を禁止されている機器に使用することができません。

6.

本資料に記載されている情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、誤りがないことを保証するも

のではありません。万一、本資料に記載されている情報の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合におい

ても、当社は、一切その責任を負いません。

7.

当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」、

各品質水準は、以下に示す用途に製品が使われることを意図しておりますので、当社製品の品質水準をご確

認ください。お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、「特定水準」に分類された用途に当

社製品を使用することができません。また、お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、意図

されていない用途に当社製品を使用することができません。当社の文書による事前の承諾を得ることなく、

「特定水準」に分類された用途または意図されていない用途に当社製品を使用したことによりお客様または

第三者に生じた損害等に関し、当社は、一切その責任を負いません。なお、当社製品のデータ・シート、デ

ータ・ブック等の資料で特に品質水準の表示がない場合は、標準水準製品であることを表します。

標準水準:

コンピュータ、OA 機器、通信機器、計測機器、AV 機器、家電、工作機械、パーソナル機器、

産業用ロボット

高品質水準:

輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通用信号機器、防災・防犯装置、各種安全装置、生命

維持を目的として設計されていない医療機器(厚生労働省定義の管理医療機器に相当)

特定水準:

航空機器、航空宇宙機器、海底中継機器、原子力制御システム、生命維持のための医療機器(生

命維持装置、人体に埋め込み使用するもの、治療行為(患部切り出し等)を行うもの、その他

8.

本資料に記載された当社製品のご使用につき、特に、最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件そ

の他諸条件につきましては、当社保証範囲内でご使用ください。当社保証範囲を超えて当社製品をご使用さ

れた場合の故障および事故につきましては、当社は、一切その責任を負いません。

9.

当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品はある確率で故障が発生した

り、使用条件によっては誤動作したりする場合があります。また、当社製品は耐放射線設計については行っ

ておりません。当社製品の故障または誤動作が生じた場合も、人身事故、火災事故、社会的損害などを生じ

させないようお客様の責任において冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエージン

グ処理等、機器またはシステムとしての出荷保証をお願いいたします。特に、マイコンソフトウェアは、単

独での検証は困難なため、お客様が製造された最終の機器・システムとしての安全検証をお願いいたします。

10. 当社製品の環境適合性等、詳細につきましては製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご使用

に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する

RoHS 指令等、適用される環境関連法令を十分調査のうえ、

かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関し

て、当社は、一切その責任を負いません。

11. 本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを固くお

断りいたします。

12. 本資料に関する詳細についてのお問い合わせその他お気付きの点等がございましたら当社営業窓口までご

照会ください。

1. 本資料において使用されている「当社」とは、ルネサスエレクトロニクス株式会社およびルネサスエレク

トロニクス株式会社がその総株主の議決権の過半数を直接または間接に保有する会社をいいます。

2. 本資料において使用されている「当社製品」とは、注 1 において定義された当社の開発、製造製品をいい

ます。

M32100T2-SDI-E

ユーザーズマニュアル

SDI

方式

M32R

エミュレータシステム

www.renesas.com

Rev.1.002003.08

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

安全設計に関するお願い z 弊社は品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品は故障が発生したり、誤動作する場合があります。弊社の半導体製品の

故障又は誤動作によって結果として、人身事故火災事故、社会的損害などを生じさせないような安全性を考慮した冗長設計、延焼対

策設計、誤動作防止設計などの安全設計に十分ご留意ください。

本資料ご利用に際しての留意事項 z 本資料は、お客様が用途に応じた適切なルネサス テクノロジ製品をご購入いただくための参考資料であり、本資料中に記載の技術情

報について株式会社ルネサス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズが所有する知的財産権その他の権利の実施、使

用を許諾するものではありません。 z 本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例の使用に起因する損害、第三者所有の権利に対す

る侵害に関し、株式会社ルネサス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズは責任を負いません。 z 本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他全ての情報は本資料発行時点のものであり、株式会社ルネサ

ス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズは、予告なしに、本資料に記載した製品又は仕様を変更することがありま

す。ルネサス テクノロジ半導体製品のご購入に当たりましては、事前に株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネサス ソリュー

ションズ、株式会社ルネサス販売又は特約店へ最新の情報をご確認頂きますとともに、ルネサス テクノロジホームページ

(http://www.renesas.com)などを通じて公開される情報に常にご注意ください。 z 本資料に記載した情報は、正確を期すため、慎重に制作したものですが万一本資料の記述誤りに起因する損害がお客様に生じた場合

には、株式会社ルネサス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズはその責任を負いません。 z 本資料に記載の製品データ、図、表に示す技術的な内容、プログラム及びアルゴリズムを流用する場合は、技術内容、プログラム、

アルゴリズム単位で評価するだけでなく、システム全体で十分に評価し、お客様の責任において適用可否を判断してください。株式

会社ルネサス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズは、適用可否に対する責任は負いません。 z 本資料に記載された製品は、人命にかかわるような状況の下で使用される機器あるいはシステムに用いられることを目的として設計、

製造されたものではありません。本資料に記載の製品を運輸、移動体用、医療用、航空宇宙用、原子力制御用、海底中継用機器ある

いはシステムなど、特殊用途へのご利用をご検討の際には、株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネサス ソリューションズ、

株式会社ルネサス販売又は特約店へご照会ください。 z 本資料の転載、複製については、文書による株式会社ルネサス テクノロジおよび株式会社ルネサス ソリューションズの事前の承諾

が必要です。 z 本資料に関し詳細についてのお問い合わせ、その他お気付きの点がございましたら株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネサス

ソリューションズ、株式会社ルネサス販売又は特約店までご照会ください。

本製品ご利用に際しての留意事項 z 本製品は、プログラムの開発、評価段階に使用する開発支援装置です。開発の完了したプログラムを量産される場合には、必ず事前

に実装評価、試験などにより、お客様の責任において適用可否を判断してください。 z 本製品を使用したことによるお客様での開発結果については、一切の責任を負いません。 z 弊社は、本製品不具合に対する回避策の提示又は、不具合改修などについて、有償もしくは無償の対応に努めます。ただし、いかな

る場合でも回避策の提示又は不具合改修を保証するものではありません。 z 本製品は、プログラムの開発、評価用に実験室での使用を想定して準備された製品です。国内の使用に際し、電気用品安全法及び電

磁波障害対策の適用を受けておりません。 z 本製品は、プログラムの開発、評価段階に使用する開発支援装置です。生産ラインでのご使用を保証する装置ではありません。

製品の内容及び本書についてのお問い合わせ先

エミュ レー タデバッ ガの インストーラが 生成 する以下 のテ キスト ファ イル に必要事 項を 記入の 上、 ツー ル技術サポー ト窓 口 [email protected]

まで送信ください。

¥SUPPORT¥ 製品名¥SUPPORT.TXT

株式会社ルネサス ソリューションズ マイコンツール部

ツール技術サポート窓口

ユーザ登録窓口 [email protected]

[email protected]

ホームページ http://www.renesas.com/jp/tools

はじめに

この度は、ルネサス製エミュレータシステムM32100T2-SDI-Eをご購入いただき、誠にありがとうございます。

M32100T2-SDI-Eは、M32Rファミリマイコン内蔵のデバッグインタフェースSDI(Scalable Debug Interface)を使用し

たエミュレータシステムです。製品付属のエミュレータデバッガPD32Rと共に使用することでSDI搭載マイコンのプ

ログラム開発が可能となります。

本取り扱い説明書は、M32100T2-SDI-Eの仕様とセットアップ方法を中心に説明するものです。エミュレータデバ

ッガに関しては、製品に付属しているデバッガのオンラインヘルプを参照ください。

●エミュレータデバッガ :PD32R オンラインヘルプ

本製品の包装内容は、本書の「包装内容」に記載していますのでご確認ください。なお、本製品についてお気付

きの点がございましたら、最寄りの株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネサス ソリューションズ、株式会

社ルネサス販売または特約店へお問い合わせください。

安全上の注意事項:

●本取り扱い説明書及び製品への表示では、製品を正しくお使いいただき、あなたや他の人々へ

の危害や財産への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をしています。

容をよく理解してからお使いください。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

第 1 章 安全上の注意事項.............................................................................5

1.1 絵表示と意味 ..................................................................................6

第 2 章 準備........................................................................................13

2.1 用語説明 .....................................................................................14

2.2 包装内容 .....................................................................................15

2.3 M32100T2-SDI-E システムの構成 .................................................................16

(1) JTAG 接続 ...................................................................................16

(2) インサーキット接続..........................................................................17

2.4 各部の名称 ...................................................................................18

(1) 上面パネルの名称と機能......................................................................18

(2) 本体部前面パネルの名称と機能 ................................................................21

(3) 本体部後面パネルの名称と機能 ................................................................22

(4) プローブ側面の名称と機能....................................................................23

第 3 章 セットアップ................................................................................25

3.1 AC アダプタの接続.............................................................................26

3.2 ホストマシンとの接続 .........................................................................27

(1) LPT パラレルインタフェースによる接続方法 ....................................................27

(2) USB インタフェースによる接続方法 ............................................................28

(3) LAN インタフェースによる接続方法 ............................................................29

3.3 セルフチェック方法 ...........................................................................32

3.4 ターゲットシステムとの接続 ...................................................................33

(1) SDI インタフェースコネクタの接続 ............................................................33

(2) SDI MCU 制御インタフェースコネクタ ..........................................................33

(3) SDI トレースインタフェースコネクタ ..........................................................35

(4) エミュレータ側回路図........................................................................36

第 4 章 使用方法....................................................................................37

4.1 電源の投入 ...................................................................................38

(1) システムの接続確認..........................................................................38

(2) 電源の ON/OFF ...............................................................................38

(3) エミュレータ正常起動時 LED 表示について ......................................................38

4.2 ファームウェアのダウンロード .................................................................39

(1) ファームウェアのダウンロードが必要な場合 ....................................................39

(2) メンテナンスモードでのファームウェアダウンロード ............................................39

4.3 セルフチェック ...............................................................................39

第 5 章 仕様........................................................................................41

5.1 仕様 .........................................................................................42

第 6 章 トラブルシューティング ......................................................................43

6.1 トラブル時の解決フロー .......................................................................44

6.2 エミュレータデバッガが起動しない .............................................................45

(1) M32100T2-SDI-E の LED 表示が異常 .............................................................45

(2) エミュレータデバッガを起動させるとエラーがでる ..............................................45

第 7 章 保守と保証..................................................................................47

7.1 製品の保守 ...................................................................................48

7.2 保証内容 .....................................................................................48

7.3 修理規定 .....................................................................................48

7.4 修理依頼方法 .................................................................................49

(4/52)

第 1 章 安全上の注意事項

1章

この章では、本製品を安全に正しくお使いいただくための注意事項を説明しています。エミュレータ本体、エミ

ュレータデバッガの注意事項は、各製品に付属の取り扱い説明書を参照してください。

1.1

絵表示と意味

電源に関して :

本製品の取り扱いに関して

設置に関して :

使用環境に関して

アダプタに関して :

電源投入順序に関して :

設置に関して

本製品の取り扱いに関して :

異常動作に関して

製品情報に関して :

ファームウェアのダウンロードに関して :

パラレルインタフェースに関して :

インタフェースに関して :

インタフェースに関して :

品種依存の注意事項について :

スタック容量及びスタックポインタに関して :

ターゲットプログラム実行のリアルタイム性に関して

ブレークポイントの指定に関して :

ブレークポイントの指定に関して :

電源投入力後リセット状態選択スイッチに関して :

リセットマスクの使用に関して :

アクセス禁止領域に関して

ターゲットに関して :

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

  安全上の注意事項

M32100T2-SDI-E取り扱い説明書及び製品への表示では、製品を正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危

害や財産への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をしています。第1章では、その絵表示と意味を示し、

本製品を安全に正しくご使用されるための注意事項を説明します。ここに記載している内容をよく理解してからお

使いください。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡又は重傷を負う可能

性が想定される内容を示しています。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定

される内容及び物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。

その他、本製品を使用されるに当たって重要な情報を示しています。

上の3表示に加えて、適宜以下の表示を同時に示します。

表示は、警告・注意を示します。

例:

例:

表示は、禁止を示します。

例:

表示は、強制・指示する内容を示します。

 次のページから、警告、注意、重要の順で記します。

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第 1 章 安全上の注意事項

AC 電源に関して:

●付属の AC 電源ケーブルがコンセントの形状に合わない場合、AC 電源ケーブルを改造したり、

無理に入れるなどの行為は絶対に行わないでください。感電事故又は火災の原因となります。

●日本国外で使用するときは、その国の安全規格に適合している AC 電源ケーブルを使用してく

ださい。

クノロジ、株式会社ルネサス ソリューションズ、株式会社ルネサス販売または特約店でお問

い合わせください。

●濡れた手で AC 電源ケーブルのプラグに触れないでください。感電の原因となります。

●本製品と同じコンセントに他の装置を接続する場合は、電源電圧及び電源電流が過負荷にな

らないようにしてください。電気定格は AC アダプタの銘板に示してあります。

●AC 電源ケーブルの接地端子は、必ずしっかりした接地接続を行ってください。

●使用中に異臭・異音がしたり煙が出る場合は、直ちに電源を切り AC 電源ケーブルをコンセン

トから抜いてください。感電事故又は火災の原因になりますのでそのまま使用しないでくだ

さい。また、担当の株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネサス ソリューションズ、

株式会社ルネサス販売または特約店まで連絡ください。

本製品の取り扱いに関して:

●本製品を分解又は、改造しないでください。分解又は改造された場合、感電などにより傷害

を負う可能性があります。

●通風口から水・金属片・可燃物などの異物を入れないでください。

設置に関して:

●湿度が高いところ及び水などで濡れるところには設置しないでください。水などが内部にこ

ぼれた場合、修理不能な故障の原因となります。

使用環境に関して:

●本製品使用時の周辺温度の上限(最高定格周辺温度)は 35℃です。この最高定格周囲温度を越

えないように注意してください。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

AC アダプタに関して:

● 本製品に付属の AC アダプタ以外は使用しないでください。

●本製品の設置や他の装置との接続時には、AC 電源ケーブルをコンセントから抜いてけがや事

故を防いでください。

●本製品付属の AC アダプタの DC プラグ極性を示します。

電源投入順序に関して:

●電源を OFF にする場合は、ターゲットシステム→エミュレータの順で電源を切ってください。

●電源OFF後には、10秒程度待ってから電源を再投入してください。

設置に関して:

●本製品は横置きに設置するように設計しています。縦置きの状態で使用しないでください。

本製品の取り扱いに関して:

●本製品は慎重に扱い、落下・倒れなどによる強い衝撃を与えないでください。

●通信インタフェースコネクタの端子、エミュレータ本体部・プローブ部接続コネクタの端子

及びターゲットシステム接続部コネクタの端子は、直接手で触らないでください。静電気に

より内部回路が破壊される恐れがあります。

●エミュレータ本体部及びプローブ部に接続したケーブルで本製品を引っ張らないでくださ

い。エミュレータ本体部又はプローブを持ってもう一方の部分を引っ張らないでください。

ケーブルが断線する恐れがあります。

●本製品にインチサイズのネジを使用しないでください。本製品に使用しているネジはすべて

ISO タイプ(メートルサイズ)のネジです。ネジを交換されるときは、前に使われていたものと

同じタイプのネジをご使用ください。

異常動作に関して:

●外来のノイズなどの妨害が原因でエミュレータの動作が異常になった場合、次の手順で処置

してください。

 ①エミュレータ本体前面パネルにあるシステムリセットスイッチを押す。

 ②上記①の処置を実施しても正常に復帰しない場合は、エミュレータの電源を切り、再度電

源を投入してください。

(8/52)

第 1 章 安全上の注意事項

製品情報に関して:

● 本製品に関連した製品情報及びサポートマイコン品種に関する情報は、ツールホームページ http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/toolhp/mcu/m32r_j.htm に掲載しておりま

すので参照ください。

● 本製品のユーザ登録はエミュレータデバッガインストール時に生成される登録フォームを

ご使用ください。ユーザ登録をいただいたお客様には、本製品に関連したお知らせを電子メ

ールにて配信いたします。

● 本製品には、エミュレータデバッガの CD-ROM を添付しておりますが、最新版はツールホー

ムページ http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/toolhp/mcu/m32r_j.htm からダウ

ンロード可能です。

ファームウェアのダウンロードに関して:

● 本製品を初めてご使用になる場合, エミュレータデバッガをバージョンアップされた場合、

エミュレータデバッガはエミュレータへファームウェア(エミュレータに内蔵されるコント

ロールソフトウェア)を自動的にダウンロードします。

ダウンロードが正常に終了すれば、次回以降このダウンロードは発生しません。

● ファームウェアのダウンロード中にホストマシン及びエミュレータの電源を切らないでく

ださい。途中で電源が切れた場合、エミュレータが正常に起動しなくなる場合があります。

● ファームウェアのダウンロードに失敗しエミュレータが起動しない場合は、4.2 項“ファー

ムウェアのダウンロード”を参照し再度ファームウェアをダウンロードしてください。

LPT パラレルインタフェースに関して:

● LPT パラレルインタフェースの接続には付属の LPT パラレルケーブルをご使用ください。

 使用になられるホストマシンのプリンタポートの仕様により、エミュレータデバッガが正

常に起動しない場合があります。このような場合は、以下の二通りの起動方法を試みてくだ

さい。

→ エミュレータデバッガ起動

→ エミュレータデバッガ起動

● M32100T2-SDI-E の LPT パラレルインタフェースはすべてのホストマシンでの動作を保証する

ものではありません。また、ホストマシンの使用、設定によっては、使用できない LPT パラ

レルポートの動作モードがあります。

USB インタフェースに関して:

● Windows 95, Windows NT 4.0 上では使用できません。

● M32100T2-SDI-E の USB インタフェースはすべてのホストマシン、USB デバイス、USB ハブの

組み合わせでの動作を保証するものではありません。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

LAN インタフェースに関して:

● M32100T2-SDI-E の LAN インタフェースはすべてのホストマシン、ネットワーク機器の組み合

わせでの動作を保証するものではありません。

MCU 品種依存の注意事項について:

● MCU 品種依存となる次の項目はリリースノートに記述していますので、必ずお読みください。

(1)MCUとの違いについて

(2)3.4節のSDI MCU制御インタフェースコネクタに接続するMCU信号名

(3)3.4節のSDI トレースインタフェースコネクタに接続するMCU信号名

(4)5.1節のMCU品種依存のデバッグ仕様

(5)その他MCU品種依存の注意事項・制限事項

● 最新のリリースノート及び MCU ファイルはツールホームページ http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/toolhp/mcu/m32r_j.htm からダウンロード

ください。

スタック容量及びスタックポインタに関して:

● ターゲットプログラムの実行中には SPI(割り込み用スタックポインタ)と SPU(ユーザ用スタ

ックポインタ)にリード/ライト可能なデバイスが存在するアドレス値を設定してください。

ターゲットプログラム実行のリアルタイム性に関して:

● ターゲットプログラム実行中のメモリ参照・設定操作では、MCU 内蔵のエミュレータ専用 DMA

コントローラを使用します。このため,ターゲットプログラム実行中のメモリ参照・設定操

作では DMA コントローラによるバスサイクルが発生します。

● トレース出力モードに関する制限事項

SDI トレースインタフェースケーブルを接続した場合、または別売のインサーキット接続用

変換基板を使用した場合、リアルタイムトレース機能が使用できます。この際、ターゲット

MCU からのトレース出力モードはエミュレータデバッガのスクリプトコマンド(MTRM), 状態

遷移ブレークウィンドウ, 状態遷移トレースウィンドウ, ハードウェアブレークウィンド

ウ, トレースポイントウィンドウ, 区間時間測定ウィンドウで切り替え可能です。各モード

での MCU 動作を以下に示します。

(1) Trace :MCU トレースデータ優先

 MCU はターゲットプログラム実行中に発生したトレース情報(ジャンプ命令, ブランチ命

令の実行, EIT 発生又はデータアクセス)に関するトレースデータをすべて出力します。

 トレース情報出力が発生すると、ターゲットプログラム実行のリアルタイム性が失われ

ます。

 このモードは、ターゲットプログラム実行のリアルタイム性を犠牲にしてもリアルタイ

ムトレース, ブレーク機能をフルに使用したい場合に適しています。

(2) Execute :MCU 実行優先

 MCU はターゲットプログラム中でトレース情報出力が連続して発生した場合、トレース

データが欠落することがあります。欠落が発生した場合、リアルタイムトレース記録の欠

落、イベントの不成立などの問題が発生します。(この場合でも、マイコン内蔵イベントは

正常に動作します。)

 トレース情報出力が発生しても、ターゲットプログラム実行のリアルタイム性は失われ

ません。

 このモードは、ターゲットプログラム実行のリアルタイム性が重要な場合に適していま

す。

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第 1 章 安全上の注意事項

ブレークポイントの指定に関して:

● マイコンのアーキテクチャ上、以下に示すアドレスにはブレークポイントが設定できません

ので、注意してください。

(1) 1 ワード長命令の途中アドレス(4n+2)

(2) ワードアライン+2 番地に配置された並列実行命令のアドレス(4n+2)

H/W ブレークポイントの指定に関して:

● 0x0 番地への命令実行を対象にした H/W ブレークポイントは設定しないでください。0x0 番

地へ H/W ブレークポイントを設定した場合、ターゲットプログラムの実行ができません。

0x0 番地へブレークポイントを設定する際は、S/W ブレークポイント、実行前 PC ブレークポ

イント、または実行後 PC ブレークポイントを設定してください。

電源投入力後リセット状態選択スイッチに関して:

● プローブ部の電源投入後リセット状態選択スイッチを Hiz START に設定した場合、次に示す

操作により、ターゲット MCU は下記(2)から(3)までの期間リセットベクタからプログラム実

行します。

 (1)エミュレータの電源を ON にします

 (2)ターゲットシステムの電源を投入します

 (3)エミュレータデバッガ PD32R を起動します

・この現象はエミュレータ電源投入直後にのみ発生します。

リセットマスクの使用に関して:

● エミュレータデバッガのスクリプトコマンド(ResetMask)を使用してターゲットボードから

のリセット信号をマスク(無効化)した場合、ターゲットプログラム実行中にターゲット MCU

に印可されたリセット信号は無視され、ターゲット MCU はリセットされません。

周辺回路のみリセットされることで、ターゲット MCU のバスサイクルが完了しない等の問題

が発生しターゲット MCU が暴走することがあります。

アクセス禁止領域に関して:

● エミュレータはターゲット MCU のアドレス領域 H’FFFF 8000∼H’FFFF 9FFF をエミュレータ専

用領域として使用します。エミュレータ専用領域に対してターゲットプログラムからアクセ

スした場合、エミュレータの動作は保証できません。H’FFFF 8000∼H’FFFF 9FFF へは、ター

ゲットプログラムからアクセスしないでください。

ターゲットに関して:

● プログラム実行中に MCU への電源を切断、再投入できます。ただし電源再投入後、エミュレ

ータは、MCU の各種設定を行います。 このため、電源再投入後、MCU がプログラムを実行開

始するまでの時間が エミュレータ未使用時に比べて長くなります。

● 電源の切断と再投入が、頻繁に発生するシステムでは、プログラムが正常に動作しない場合

があります。

● プログラム停止中に MCU の電源が切断された場合はエラーになります。

● 電源切断前に設定した S/W ブレークは、電源再投入後には発生しません。

(11/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

MEMO

(12/52)

第 2 章 準備

2章

この章では、本製品の包装内容やシステム構成及び初めて本製品をご使用になられる場合の準備について説明し

ています。

2.1

2.2

2.3

2.4

用語説明

包装内容

M32100T2-SDI-E

各部の名称

14 ページ

15

ページ

16 ページ

16 ページ

17

ページ

18 ページ

18

ページ

21 ページ

22 ページ

23

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

章   準備

本書で使用する用語は、下記に示すように定義して使用します。

●エミュレータシステム

 エミュレータ M32100T2-SDI-E を中心とした、エミュレータのシステムを指します。最小構成のエミュレータ

システムは、エミュレータ, ホストマシン, エミュレータデバッガ、ターゲットボードで構成されます。

●エミュレータ(M32100T2-SDI-E)

 デバッグインタフェース SDI(Scalable Debug Interface)を搭載した M32R ファミリマイコン用エミュレータ

です。エミュレータはエミュレータ本体部とプローブ部で構成されます。

●プローブ部

 プローブ部はターゲットボードと接続する部分です。

 プローブ部は M32100T-PRB-E と M32RT2-CNV ボードから構成されます。SDI インタフェースケーブルを使用し

てターゲットボードまたは、インサーキット接続用変換基板と接続する場合は、M32RT2-CNV ボードを使用しま

す。

●エミュレータ本体部

 エミュレータ本体部はホストマシンと通信インタフェースケーブルで接続する部分です。

 エミュレータ本体部にはホストマシンとの通信インタフェースコネクタ, DC 電源コネクタ等が実装されてい

ます。

●ホストマシン

エミュレータを制御するパーソナルコンピュータを意味します。

●エミュレータデバッガ

 ホストマシンからインタフェースを介してエミュレータを制御するソフトウェアツールを指します。本製品

はエミュレータデバッガ PD32R を同梱しております。

●ファームウェア

 エミュレータハードウェアを制御するためのプログラムです。エミュレータデバッガ PD32R が必要に応じて

ダウンロードします。

●ターゲットMCU

お客様がデバッグされる対象の MCU を意味します。

●ターゲットシステム

デバッグ対象のマイクロコンピュータを使用したお客様のアプリケーションシステムを意味します。

●ターゲットボード

デバッグ対象のマイクロコンピュータを使用したお客様のボードを意味します。

●ターゲットプログラム

デバッグ対象のマイクロコンピュータを使用したお客様のプログラムを意味します。

●JTAG接続

 ターゲットボードに実装されたマイコンと SDI インタフェースコネクタを介してエミュレータを接続する接

続形態です。この場合、ターゲットボード上の MCU がターゲットプログラムを実行します。

●インサーキット接続

 別売インサーキット接続用変換基板を使用してターゲットボード上の MCU パターンにエミュレータを接続す

る接続形態です。マイコン品種により、マイコンのデバッグ専用信号の不足を補うために別売インサーキット

接続用変換基板を用意しています(例:M32170T-PTC)。

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第 2 章 準備

 M32100T2-SDI-Eの包装内容一覧を以下に示します。開封されたときにすべて揃っているかをご確認ください。

 包装内容一覧

形 名 説 明 数量

M32100T2-SDI-E

M32100T-PRB-E

M32RT2-CNV

エミュレータインタフェースケーブル

LPT パラレルインタフェースケーブル

USB インタフェースケーブル

外部トレースケーブル

SDI MCU 制御インタフェースケーブル

SDI トレースインタフェースケーブル

AC アダプタ

日本国内用 AC 電源ケーブル

PD32R CD-ROM

和文 M32100T2-SDI-E 取り扱い説明書

英文 M32100T2-SDI-E 取り扱い説明書

和文リリースノート

英文リリースノート

お客様登録 FAX

エミュレータ本体

エミュレータプローブ

SDI インタフェースケーブル接続基板

エミュレータ本体-エミュレータプローブ間ケーブル

1.9m, IEEE1284-A オス – IEEE1284-C オスケーブル

1.9m

10 極 1.27mm ピッチフラットケーブル

20 極 1.27mm ピッチフラットケーブル

3m, 電気用品安全法適合品

本書

※M32100T2-SDI-E を日本国外で使用するときは、その国の安全規格に適合している AC 電源ケーブルを使用し

てください。

※LAN インタフェースケーブルは付属しません。お客様にて 10BASE-T ケーブルを用意ください。

※PD32R の最新版はツールホームページ

 http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/toolhp/mcu/m32r_j.htm からダウンロード可能です。

※M32100T2-SDI-E の包装箱とクッション材は、故障時の修理やその他の輸送用として保管してください。また、

輸送される場合は、精密機器あつかいで輸送してください。やむをえず他の手段で輸送する場合、精密機器

として厳重に包装しください。

※もし不足や不良がありましたら、お手数ですがご購入いただいた担当の株式会社ルネサス ソリューション

ズ、株式会社ルネサス販売または特約店へご連絡ください。

※包装製品についてお気付きの点がございましたら、最寄りの株式会社ルネサス テクノロジ、株式会社ルネ

サス ソリューションズ、株式会社ルネサス販売または特約店へお問い合わせください。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

M32100T2-SDI-Eはマイコンが内蔵しているデバッグインタフェースSDI(Scalable Debug Interface)を使用してい

るため、ターゲットボード上に実装されているMCUを直接制御するJTAG接続が可能です。

また、マイコン品種により、マイコンのデバッグ専用信号の不足を補うために別売インサーキット接続用変換基

板を用意しています。インサーキット接続用変換基板を使用される場合は、インサーキット接続用変換基板をター

ゲットボード上のMCUパターンにインサーキット接続してください。

(1)

JTAG 接続

 M32100T2-SDI-EシステムをJTAG接続で使用する場合のシステム構成を以下に示します。

①ホストマシン

②エミュレータ

③エミュレータデバッガ

④SDI トレースインタフェースケーブル

⑤SDI MCU 制御インタフェースケーブル

⑥インタフェースケーブル

⑦AC アダプタ

パーソナルコンピュータ

M32100T2-SDI-E

PD32R

エミュレータデバッガ

PD32R

エミュレータ M32100T2-SDI-E

本体部

SDI MCU 制御インタフェースケーブル

AC アダプタ

エミュレータ

プローブ部

ターゲットボード

ホストマシン(別売)

USB, LAN または

LPT パラレルインタフェース

のいずれか

SDI トレースインタフェースケーブル

図 22 ..

11  

 付属の SDI インタフェースケーブルを使用してターゲットボード上にお客様が用意された SDI コネクタへ接

続します。

 SDI MCU 制御インタフェースケーブル及び SDI トレースインタフェースケーブルはエミュレータプローブ部

に取り付けた M32RT2-CNV ボードへ接続します。

 SDI MCU 制御インタフェースコネクタ(10pin)と SDI トレースインタフェースコネクタ(20pin)を使用してエ

ミュレータと接続しますので、ターゲットボード上の MCU 周りの設計自由度が向上します。実機でのデバッグ、

評価に使用できます。

 SDI トレースピンが存在しないマイコン品種の場合は、SDI トレースインタフェースは不要です。この場合、

リアルタイムトレース、区間時間測定、トレース出力を基にしたブレーク機能は使用できません。

 ターゲット MCU はターゲットボード上に直接実装されているため、電気的等価性及び接触不良に関する問題

は発生しません。

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第 2 章 準備

(2)

インサーキット接続

 M32100T2-SDI-Eシステムをインサーキット接続で使用する場合のシステム構成を以下に示します。

①ホストマシン パーソナルコンピュータ

②エミュレータ

③エミュレータデバッガ

M32100T2-SDI-E

PD32R

④インサーキット接続用変換基板

⑤SDI トレースインタフェースケーブル

⑥SDI MCU 制御インタフェースケーブル

⑦インタフェースケーブル

⑧AC アダプタ

エミュレータ M32100T2-SDI-E

本体部

エミュレータ

プローブ部

SDI MCU 制御インタフェースケーブル

ターゲットボード

SDI トレースインタフェースケーブル

インサーキット接続用変換基板

図 22 ..

22

 インサーキット接続時のプローブ周辺拡大図

 インサーキット接続用変換基板に用意したコネクタを介してターゲットボード上のマイコンパターンへ接

続します。接続方法の詳細はインサーキット接続用変換基板の取扱説明書を参照ください。

 SDI MCU 制御インタフェースケーブル及び SDI トレースインタフェースケーブルはエミュレータプローブ部

に取り付けた M32RT2-CNV ボードへ接続します。

 インサーキット接続用変換基板接続のためのスペースをターゲットボード上に確保する必要があります。

 ターゲットボードから見た場合、MCU のすべての信号線は負荷容量が実際の MCU より増加します。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

 エミュレータ各部の名称と機能を説明します。

(1)

上面パネルの名称と機能

ターゲットステータス

LED

システムステータス

LED

エミュレータインタフェース

ケーブル

電源投入直後

リセット信号状態

選択スイッチ

SDI トレース

インタフェースコネクタ

図 22 ..

33  上面パネルの名称

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エミュレータ本体

エミュレータプローブ部

外部トレース入力/

イベント出力コネクタ

FVCC 供給 ON/OFF

スイッチ

SDI MCU 制御

インタフェースコネクタ

第 2 章 準備

① システムステータスLED

 システムステータスLEDは、エミュレータM32100T2-SDI-Eの電源, ファームウェアの動作状態などを表示し

ます。表 2.1にシステムステータスLEDの表示内容を示します。

表 22 ..

11  システムステータス

名称

POWER

状態

消灯

点灯

消灯

表示内容

エミュレータシステムの電源がオフの状態であることを示します。

エミュレータシステムの電源がオンの状態であることを示しています。

エミュレータシステムが異常であることを示します。

SAFE

ERROR

点滅

点灯

消灯

点滅

点灯

1. セルフチェック中であることを示します。

2. ファームウェアをダウンロードする特殊モード(メンテナンスモード)で

あることを示します。ファームウェアのダウンロード以外動作しません。

エミュレータシステムが正常であることを示します。

エミュレータが正常であることを示します。

ファームウェアのダウンロード中であることを示します。

エミュレータが異常であることを示します。

② ターゲットステータスLED

 ターゲットステータスLEDは、ターゲットMCUの動作状態, ターゲットボードの電源状態などを表示します。

表 2.2にターゲットステータスLEDの表示内容を示します。

表 22 ..

22  ターゲットステータス

名称

POWER

状態

消灯

点灯

消灯

CLOCK*1

表示内容

ターゲットボードに電源が供給されていないことを示します。

ターゲットボードに電源が供給されていることを示します。

ターゲットMCUのクロックが発振していないことを示します。

RUN

点灯

消灯

点灯

ターゲットMCUのクロックが発振していることを示します。

ターゲットプログラムが停止中であることを示します。

ターゲットプログラムが実行中であることを示します。

RESET

消灯

点灯

ターゲットMCUが外部端子よりリセット中でないことを示します。

ターゲットMCUが外部端子よりリセット中であることを示します。

JTAG接続時、ターゲットボード上でSDI MCU制御インタフェース信号中のRST

信号にバッファを挿入すると点灯しません。

*1 CLOCK LEDは、SDIトレースインタフェースコネクタをつないだ状態でのみ点灯します。

③ 電源投入直後リセット状態選択スイッチ

 電源投入直後リセット状態選択スイッチは、エミュレータの電源を投入した直後からエミュレータデバッ

ガを起動するまでの期間、ターゲットMCUへの/RESET信号の状態を選択します。表 2.3にスイッチの機能を示

します。

表 22 ..

33  電源投入直後リセット状態選択スイッチの機能

スイッチ状態

Hiz START

Low START

ターゲットMCUへの/RESET信号

ハイインピーダンス(ターゲットボード上のMCUは動作可能になります)

ローレベル固定(ターゲットボード上のMCUはリセット状態になります)

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

④ 外部トレース入力/イベント出力コネクタ

 外部トレース入力/イベント出力コネクタには、付属の10極外部トレースケーブルを接続します。

 外部トレース入力時は、外部からのトレース信号を入力します。外部トレース入力信号は、イベントの外

部トリガ要因としても使用できます。

外部トレース入力に関して:

● 外部トレース入力には、LVTTL レベルの信号を入力してください。

●マイコンの SDI トレースピンがエミュレータへ接続されていない場合は、使用できません。

● ターゲット MCU からトレース情報が出力された時点で更新されます。

イベント出力に関して:

● イベント出力機能は未サポートです。

 表 2.4に外部トレース入力コネクタの信号配置を示します。

表 22 ..

44  外部トレースケーブルピンアサイン

ピン名

線色

EXT0

EXT1

機能

外部トレースデータのビット0

外部トレースデータのビット1

EXT2

EXT3

EXT4

EXT5

外部トレースデータのビット2

外部トレースデータのビット3

外部トレースデータのビット4

外部トレースデータのビット5

EXT6

EXT7

GND

外部トレースデータのビット6

外部トレースデータのビット7

ターゲットボードのグランドに接続してください。

⑤ FVCC供給ON/OFFスイッチ

このスイッチはプローブ部に取り付けるM32RT2-CNVボード上にあります。通常OFFでご使用ください。

⑥ SDI トレースインタフェースコネクタ

 SDI トレースインタフェースコネクタには、エミュレータをJTAG接続で使用する際のトレース信号が配置

されています。ターゲットボードとの接続には、付属のSDI トレースインタフェースケーブルを使用します。

 詳細については、3.4項の ターゲットシステムとの接続を参照ください。

⑦ SDI MCU制御インタフェースコネクタ

 SDI MCU制御インタフェースコネクタには、エミュレータをJTAG接続で使用する際のターゲットMCU制御信

号が配置されています。ターゲットボードとの接続には、付属のSDI MCU制御インタフェースケーブルを使用

します。

 詳細については、3.4項の ターゲットシステムとの接続を参照ください。

⑧ エミュレータインタフェースケーブル

 エミュレータ本体とプローブを接続するケーブルです。

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(2)

本体部前面パネルの名称と機能

システムリセットスイッチ プローブインタフェースコネクタ

第 2 章 準備

  

図 22 ..

44  前面パネルの名称

① システムリセットスイッチ

 通常、システムリセットを押すと、エミュレータはターゲットMCUを強制的に初期化し、エミュレータデバ

ッガからのコマンド待ちになります。

 また、電源投入後2秒以内にこのスイッチを押すと、エミュレータはファームウェアをダウンロードするた

めのメンテナンスモードに切り替わります。

 表 2.5にシステムリセットの機能を示します。

表 22 ..

55  システムリセットスイッチの機能

エミュレータの状態

電源投入後2秒以内に押したとき

上記以外に押したとき

機能

 ファームウェアをダウンロードするためのメンテナンスモ

ードに切り替わります。

 この状態で、再度システムリセットスイッチを押すことによ

りセルフチェックを実行します。セルフチェックが正常に終了

した後は、エミュレータデバッガからのコマンド待ち状態にな

ります。

ターゲットMCUを強制的に初期化します。

② プローブインタフェースコネクタ

 エミュレータインタフェースケーブルを接続するためのコネクタです。エミュレータインタフェースケー

ブルを介して、エミュレータプローブと接続します。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

(3)

本体部後面パネルの名称と機能

DC 電源コネクタ 電源スイッチ インタフェース選択スイッチ

     

LPT パラレル

インタフェースコネクタ

USB インタフェース

コネクタ

LAN インタフェース

コネクタ

図 22 ..

55  後面パネルの名称

① DC電源コネクタ

 ACアダプタのDC出力コネクタを接続するコネクタです。付属のACアダプタのプラグを接続します。

② 電源スイッチ

 M32100T2-SDI-EのDC電源スイッチです。

 M32100T2-SDI-Eでは、ホストコンピュータとの接続状態, ターゲットボードとの接続状態により、電源OFF

後即座に電源を再投入するとエミュレータが正常に起動しない場合があります。電源OFF後は、10秒程度待っ

てから電源を再投入してください。

③ インタフェース選択スイッチ

 M32100T2-SDI-Eは、ホストマシンとの通信に以下に示す3種類のインタフェースを指定できます。

● LPTパラレルインタフェース

● USBインタフェース(USB 1.1 フルスピード)

● LANインタフェース(10Base-T)

 インタフェース選択スイッチは、通信インタフェースの種類を指定するスイッチです。エミュレータは電

源投入時またはシステムリセットスイッチを押した時のインタフェース選択スイッチの状態を認識します。

 M32100T2-SDI-Eでは、同時に複数のインタフェースを使用することはできません。

④ LPTパラレルインタフェースコネクタ

 付属のLPTパラレルインタフェースケーブルを接続します。

⑤ USBインタフェースコネクタ

 付属のUSBインタフェースケーブルを接続します。

⑥ LANインタフェースコネクタ

 10Base-Tインタフェースケーブルを接続します。M32100T2-SDI-EにLANインタフェースケーブルが付属し

ませんので、お客様にて10Base-Tケーブルをご用意ください。

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第 2 章 準備

(4) プローブ側面の名称と機能

SDI MCU 制御

インタフェースコネクタ

外部トレース入力/

イベント出力コネクタ

エミュレータ

インタフェースケーブル

   

FVCC 供給

ON/OFF スイッチ

M32RT2-CNV

インタフェースコネクタ

SDI トレース

インタフェースコネクタ

図 22 ..

66

 プローブ側面の名称

① M32RT2-CNVインタフェースコネクタ

 M32100T-PRB-EとM32RT2-CNV基板を接続するコネクタです。図 2.6を参照してM32100T-PRB-EとM32RT2-CNV

基板を接続してください。

  ※図 2.6に示すその他の各部については、図 2.3の上面パネルの名称を参照ください。

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

MEMO

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第 3 章  セットアップ

第 3章

この章では、本製品を使用するまでに必要なスイッチ設定、ホストマシンやターゲットシステムとの接続方法を

説明しています。

33 .1

AC

3.2

ホストマシンとの接続

● M32100T2-SDI-E

3.3

セルフチェック方法

3.4

ターゲットシステムとの接続

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

章   セットアップ

M32100T2-SDI-Eのセットアップ手順を図 3.1に示します。

M32100T2-SDI-Eのセットアップの前にエミュレータデバッガのセットアップを実行ください。エミュレータデバ

ッガのセットアップ手順は製品付属のユーザーズマニュアルを参照ください。

AC アダプタの接続

ホストマシンとの接続

ターゲットボードとの接続

セルフチェックの実行*1

*1)M32100T2-SDI-Eを初めて接続する場合、もしくは必要に応じて実施ください。

図 33 ..

11  セットアップ手順

セットアップを始める前にM32100T2-SDI-Eの電源をOFFにしてください。図 3.2にACアダプタの接続手順を示しま

す。

M32100T2-SDI-E の電源を OFF にします

M32100T2-SDI-E に AC アダプタケーブルを接続します

AC アダプタに AC 電源ケーブルを接続します

AC 電源ケーブルをコンセントに接続します

図 33 ..

22  

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第 3 章  セットアップ

(1)

LPT パラレルインタフェースによる接続方法

ホストマシンとの通信にLPTパラレルインタフェースを使用する場合の接続手順を図 3.3に示します。

ホストマシンの電源を OFF にします*1

M32100T2-SDI-E の電源を OFF にします*1

M32100T2-SDI-E の通信インタフェース選択スイッチを LPT にします

ホストマシンのプリンタコネクタに付属の

LPT パラレルインタフェースケーブルを接続します

M32100T2-SDI-E の LPT パラレルインタフェースコネクタに付属の

LPT パラレルインタフェースケーブルを接続します

ホストマシン, M32100T2-SDI-E の順に電源を ON にします*1

ターゲットボードの電源を ON にします

エミュレータデバッガを起動します*2

*1)ホストマシンの機種によっては、上記のセットアップ手順にて正常に起動しない場合があ

ります。その場合は、ホストマシン及びM32100T2-SDI-Eの電源をONにした状態で付属のLPT

インタフェースケーブルを接続してください。

*2)初めてエミュレータデバッガを起動した場合, エミュレータデバッガをバージョンアッ

プした場合、エミュレータデバッガ起動時にファームウェアのダウンロードを促すダイア

ログが表示されますのでメッセージに従ってダウンロードしてください。

図 33 ..

33  

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

(2)

USB インタフェースによる接続方法

ホストマシンとの通信にUSBインタフェースを使用する場合の接続手順を図 3.4に示します。

M32100T2-SDI-E の電源を OFF にします

M32100T2-SDI-E の通信インタフェース選択スイッチを USB にします

ホストマシンの USB ポートに付属の

USB インタフェースケーブルを接続します

M32100T2-SDI-E の USB インタフェースコネクタに付属の

USB インタフェースケーブルを接続します

M32100T2-SDI-E の電源を ON にします

USB デバイスドライバをインストールします*1

エミュレータデバッガを起動します*2

*1)インストール方法は、エミュレータデバッガPD32Rユーザーズマニュアル(オンラインヘル

プ)の「USBデバイスドライバのインストール」を参照ください。

*2)初めてエミュレータデバッガを起動した場合, エミュレータデバッガをバージョンアッ

プした場合、エミュレータデバッガ起動時にファームウェアのダウンロードを促すダイア

ログが表示されますのでメッセージに従ってダウンロードしてください。

図 33 ..

44  

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第 3 章  セットアップ

(3)

LAN インタフェースによる接続方法

M32100T2-SDI-EをLANインタフェースで接続する場合は、通常のセットアップに加えM32100T2-SDI-EにIPアドレス、

サブネットマスク、ポート番号などのネットワーク情報を登録する必要があります。

セットアップ及びネットワーク情報の登録方法には、以下の二通りの方法があります。

・エミュレータデバッガPD32Rを使用する方法

・ユーティリティSETIP.EXEを使用する方法

また、ホストマシンとM32100T2-SDI-Eを別ネットワークに設置する場合は、「M32100T2-SDI-Eを別ネットワーク

に設置する方法」も併せてお読みください。

●エミュレータデバッガ PD32R を使用する方法

エミュレータデバッガPD32Rを使用する方法は、PD32Rが動作する全てのOSでご使用できます。

まず、LANインタフェース以外のUSB又はLPTパラレルインタフェースを使用してM32100T2-SDI-Eを起動し、エミュ

レータデバッガPD32Rからネットワーク情報を登録します。M32100T2-SDI-Eへのネットワーク情報登録が完了すると、

M32100T2-SDI-EはLANインタフェースでエミュレータデバッガPD32Rと接続できます。

セットアップ手順は次の通りです。

1. ホストマシンの通信インタフェース装備状況に応じて、「LPTパラレルインタフェースによる接続方法」、また

は「USBインタフェースによる接続方法」を実行ください。*1

*1 LPTパラレル、USB共に使える環境の場合は、LPTパラレルインタフェースの使用をお勧めします。

2. エミュレータデバッガPD32Rユーザーズマニュアル(オンラインヘルプ)の「LAN通信」に従ってM32100T2-SDI-E

のネットワーク情報を登録します。

3. エミュレータデバッガPD32Rを終了します。

4. ホストマシン、M32100T2-SDI-Eの電源をOFFにします。

5. 先ほど使用したインタフェースケーブルをM32100T2-SDI-Eから外します。

6. M32100T2-SDI-EのインタフェーススイッチをLANにします。

7. M32100T2-SDI-EのLANインタフェースコネクタに10BASE-Tケーブルを接続します。

8. ハブ(HUB)に10BASE-Tケーブルを接続します。

9. ホストマシン、M32100T2-SDI-Eの順に電源をONします。

10. エミュレータデバッガPD32Rを起動します。(InitダイアログのMCUタブでLANを指定)

● M32100T2-SDI-E を LAN インタフェースでご使用になる場合、M32100T2-SDI-E の IP アドレスを取得する

必要があります。詳しくは、お客様のネットワーク管理者へおたずねください。

●ネットワーク情報を登録した場合は、M32100T2-SDI-E の電源を切って再起動してください。再起動後、

登録したネットワーク情報が有効になります。

● M32100T2-SDI-E は同時に 2 台以上のホストマシンと通信できません。最初に接続したホストマシンと通

信します。

● M32100T2-SDI-E のネットワーク情報の出荷時初期値は次の通りです。

IP アドレス:39.40.41.42

サブネットマスク:255.255.255.255

ポート番号:3200 ゲートウェイ:255.255.255.255(未使用)

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M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

●ユーティリティ SETIP.EXE を使用する方法

ユーティリティソフトウェアSETIP.EXEを使用する方法は、エミュレータデバッガPD32RをWindows95, WindowsNT

4.0でご使用の場合は、ご使用できません。この場合は、エミュレータデバッガPD32Rを使用する方法にてネットワ

ーク情報を登録してください。

エミュレータデバッガPD32R添付のユーティリティソフトウェアSETIP.EXEを使用すると、LANインタフェースで

M32100T2-SDI-Eのネットワーク情報を登録できます。M32100T2-SDI-Eへのネットワーク情報登録が完了すると、

M32100T2-SDI-EはLANインタフェースでエミュレータデバッガPD32Rと接続できます。

セットアップ手順は次の通りです。

1. ホストマシン、M32100T2-SDI-Eの電源をOFFにします。

2. M32100T2-SDI-EのインタフェーススイッチをLANにします。

3. M32100T2-SDI-EのLANインタフェースコネクタに10BASE-Tケーブルを接続します。

4. ハブ(HUB)に10BASE-Tケーブルを接続します。

5. ホストマシン、M32100T2-SDI-Eの順に電源をONします。

6. SETIP.EXEを起動し、エミュレータデバッガPD32Rユーザーズマニュアル(オンラインヘルプ)の「SETIPを使用し

たLAN通信の設定」に従ってM32100T2-SDI-Eのネットワーク情報を登録します。

7. M32100T2-SDI-Eの電源を一旦切り、再度電源を投入します。

8. エミュレータデバッガPD32Rを起動します。(InitダイアログのMCUタブでLANを指定し、IPアドレス、サブネット

マスク、ポート番号を指定します。)*2

*2 ゲートウェイの指定は必要ありません。

● ローカルネットワーク内で IP アドレス 39.40.41.42 を使用している場合は、この方法は使用できません

ので「エミュレータデバッガ PD32R を使用する方法」を実施ください。

● M32100T2-SDI-E を LAN インタフェースでご使用になる場合、M32100T2-SDI-E の IP アドレスを取得する

必要があります。詳しくは、お客様のネットワーク管理者へおたずねください。

● ネットワーク情報を登録した場合は、M32100T2-SDI-E の電源を切って再起動してください。再起動後、

登録したネットワーク情報が有効になります。

● M32100T2-SDI-E は同時に 2 台以上のホストマシンと通信できません。最初に接続したホストマシンと通

信します。

● M32100T2-SDI-E のネットワーク情報の出荷時初期値は次の通りです。

IP アドレス:39.40.41.42

ポート番号:3200

サブネットマスク:255.255.255.255

ゲートウェイ:255.255.255.255(未使用)

● SETIP.EXE は IP アドレス 39.40.41.42, ポート番号 3200 を使用して M32100T2-SDI-E を検出します。

M32100T2-SDI-E の IP アドレスを変更すると SETIP.EXE を使用したネットワーク情報の登録はできませ

ん。

● SETIP.EXE は別ネットワーク中の M32100T2-SDI-E は検出できません。

● SETIP.EXE は検出に際してホストマシンのネットワークテーブルを一時的に書き換えます。

(30/52)

第 3 章  セットアップ

●M32100T2-SDI-E を別ネットワークに設置する場合

M32100T2-SDI-Eをホストマシンと異なるネットワークに設置する場合、M32100T2-SDI-Eからホストマシンの設置

されたネットワークへのゲートウェイのIPアドレスを登録する必要があります。ゲートウェイのIPアドレスは「エ

ミュレータデバッガPD32Rを使用する方法」の手順2、または「ユーティリティSETIP.EXEを使用する方法」の手順6

で登録します。

エミュレータデバッガPD32Rをインストールしたホストマシンを使ってM32100T2-SDI-Eへネットワーク情報を登

録した後に、このM32100T2-SDI-Eを設置したいネットワークへ移動させてください。

次に示すネットワーク構成の場合、192.168.2.254をゲートウェイのIPアドレスとして登録ください。

ホストマシン

192.168.1.1

M32100T2-SDI-E

192.168.2.1

ゲートウェイ

192.168.1.254

192.168.2.254

ネットワーク ID:192.168.1.0

図 33 ..

55  ネットワーク構成例

ネットワーク ID:192.168.2.0

● 登録済みネットワーク情報登録の変更は、エミュレータデバッガ PD32R の Init ダイアログにて変更する

のが最も簡単な方法です。M32100T2-SDI-E を別ネットワークへ移動させる場合も、移動前にエミュレー

タデバッガ PD32R でネットワーク情報を変更できます。

● ネットワーク情報を登録していない複数の M32100T2-SDI-E を一度にネットワークへ接続すると、登録間

違いの原因になりますので、一台ずつ順番に接続しネットワーク情報を登録されることをお勧めします。

● M32100T2-SDI-E は TCP を使用してホストマシンと通信します。

(31/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

セルフチェックは、エミュレータ内蔵基板のメモリなどを検査する機能です。この機能は、プローブをターゲッ

トボードへ接続した状態で実行してください。

セルフチェックの手順を図 3.6に示します。セルフチェックに要する時間は約1分です。

LED の状態

TARGET STATUS

 POWER : 消灯

 CLOCK : 消灯

 RUN : 点灯

 RESET : 点灯

SYSTEM STATUS

 POWER : 点灯

 SAFE : 点灯

 ERROR : 点灯

操作及び説明

M32100T2-SDI-E の電源投入後、2 秒間左記

の状態が保持されます。この間にシステム

リセットスイッチを押してください。

                   システムリセットスイッチを 1 回押す

TARGET STATUS

 POWER : 消灯

 CLOCK : 消灯

 RUN : 消灯

 RESET : 点灯

SYSTEM STATUS

 POWER : 点灯

 SAFE : 点滅

 ERROR : 消灯

SYSTEM STATUS の SAFE LED が点滅している

ことを確認してから、もう一度システムリ

セットスイッチを押してください。

                   システムリセットスイッチを 1 回押す

TARGET STATUS

 POWER : 消灯

 CLOCK : 点灯

 RUN : 消灯

 RESET : 消灯

SYSTEM STATUS

 POWER : 点灯

 SAFE : 点滅

 ERROR : 消灯

正常終了

エラー発見

TARGET STATUS

 POWER : 消灯

 CLOCK : 点灯

 RUN : 消灯

 RESET : 消灯

図 33 ..

66  セルフチェックの手順

SYETEM STATUS

 POWER : 点灯

 SAFE : 点灯

 ERROR : 消灯

TARGET STATUS SYSTEM STATUS

 POWER : 消灯  POWER : 点灯

 CLOCK : 点灯

 RUN : 消灯

 RESET : 消灯

 SAFE : 消灯

 ERROR : 点灯

M32100T2-SDI-E にエラーが発見されたことを

示します。

セルフチェックが正常に終了したことを示します。

(32/52)

第 3 章  セットアップ

M32100T2-SDI-Eでは、ターゲットボードへの接続方法として、JTAG接続とインサーキット接続の2通りをサポート

しています。ここでは、JTAG接続の方法について説明します。インサーキット接続の方法についてはインサーキッ

ト接続用変換基板の取扱説明書を参照ください。

JTAG接続でターゲットボードと接続するには、ターゲットボードにSDI MCU制御インタフェースコネクタとSDIト

レースインタフェースコネクタを実装する必要があります。M32100T2-SDI-Eプローブ部のコネクタとターゲットボ

ード上のSDIインタフェースコネクタは付属のケーブルで接続します。

(1)

SDI

ターゲットボード上のSDI MCU制御インタフェースコネクタ及びSDIトレースインタフェースコネクタとエミュレ

ータプローブとの接続方法を図 3.7に示します。また、SDI MCU制御インタフェースコネクタ及びSDIトレースイン

タフェースコネクタのピン番号を示します。

エミュレータプローブ 1 番ピン(赤)

ヒロセ製 HIF3BA-10D-2.54R

(ケーブル側)

SDI MCU 制御

インタフェース

SDI トレース

インタフェース

ヒロセ製 HIF3BA-20D-2.54R

(ケーブル側)

ターゲットボードまたは、インサーキット接続用変換基板

  

図 3.7 SDI インタフェースケーブルの接続方法

(2)

SDI MCU 制御インタフェースコネクタ

表 3.1にSDI MCU制御インタフェースコネクタのピンアサインを示します。また、図 3.8にSDI MCU制御インタフ

ェースの回路例を示します。接続先のMCU信号名はM32170の名称を使用しています。

8

9

10

6

7

4

5

1

2

ピン

番号

3

表 33 ..

11  

端子名

TCLK

Vss

TDI

TDO

TMS

TRST

DBI

N.C.

Vcc

RST

方向 接続先 備考

エミュレータ→ターゲット MCU の JTCK

GND(0V)

エミュレータ→ターゲット MCU の JTDI

ターゲット→エミュレータ MCU の JTDO

エミュレータ→ターゲット MCU の JTMS

エミュレータ→ターゲット MCU の JTRST

エミュレータ→ターゲット MCU の JDBI

クロック周波数は 8MHz/4MHz

エミュレータ側はトーテンポール出力

未使用

ターゲット→エミュレータ MCU の VCCE

エミュレータ→ターゲット システムリセット エミュレータ側はオープンコレクタ出力

(33/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

6

5

1

R2

R1

IC2

IC1

J1

1 2

R3

+

C1

1μF

IC3

7

10

R5

R6

3

MCU制御インタフェース

コネクタ

4

9

2

R4

IC4

IC5

IC6

IC7

JTRST

JTMS

JTCK

JDBI

RESET

ターゲット

MCU

JTDI JTDO

J2

TRST

TMS

TCK

他デバイス

TDI TDO

1 2 3

TRST

TMS

TCK

他デバイス

TDI TDO

J1:エミュレータを接続する時は、オープン

  通常は、1-2ショート

J2:エミュレータを接続する時は、1-2ショート

  通常は、2-3ショート

図 33 ..

88  

SDI MCU制御インタフェースコネクタを、ユーザターゲットに接続する場合は、ユーザターゲット設計の際に以下

の点に注意する必要があります。

(1) ターゲットマイコンは、SDI MCU制御インタフェースコネクタ(JTAGコネクタ)から見て一番目のデバイスにな

るよう接続してください。

(2) エミュレータによる操作が他デバイスに影響をおよぼさないために、TMSは切り離せるようにしてください。

(3) SDI MCU制御インタフェースコネクタのTDI(4番ピン)へは、M32RファミリのマイコンのTDOが直接接続できるよ

うにしてください。

(4) TRSTは、RST(マイコンのリセット要求)とは共通にしないでください。

 エミュレータを使用する場合は、TRSTとRSTはエミュレータが個別に制御します。このため、TRSTとRSTを共通

にするとエミュレータが正常に動作できません。

(5) エミュレータからの操作を阻害しないように、ユーザターゲット上のRSTとTRST信号の生成は、CR回路、又は

オープンコレクタ出力を用いてください。トーテンポール出力のデバイスは接続しないでください。

C1

J1

J2

表 33 ..

22  

部品番号

R1, R2, R6

R4, R5

IC1 ∼ IC7

R3

部品仕様

10kΩ抵抗

備考

VCCE 電源にプルアップ。バッファ IC を実装した信号線には必ず必要です。

バッファ IC を実装しない信号線へは必須ではありません。

10kΩ抵抗

バッファ IC

10kΩ抵抗

VCCE 電源にプルアップ。バッファ IC の有無に関わらず必須です。

論理的には不要ですが、動作安定のために実装することを推奨します。

GND にプルダウン。バッファ IC(IC3)を実装した場合には必ず必要です。

バッファ IC を実装しない場合は必須ではありません。

1μF コンデンサ 電源投入時にマイコンの JTAG 回路をリセットします。

ジャンパピン 1-2 接続 :エミュレータ接続時以外

ジャンパピン 1-2 接続

2-3 接続

:エミュレータ接続時

:エミュレータ接続時以外

(34/52)

第 3 章  セットアップ

(3)

SDI トレースインタフェースコネクタ

表 3.3にSDIトレースインタフェースコネクタのピンアサインを示します。また、図 3.9にSDIトレースインタフ

ェースの回路例を示します。接続先のMCU信号名はM32170の名称を使用しています。

14

15

16

17

11

12

13

18

19

20

表 33 ..

33  

ピン番号

1

2

3

8

9

10

6

7

4

5

端子名

TRCLK

Vss

TRSYNC

TRDATA(0)

TRDATA(1)

Vss

TRDATA(2)

TRDATA(3)

Vss

TRDATA(4)

NC

NC

NC

TRDATA(5)

Vss

TRDATA(6)

TRDATA(7)

Vcc

EVENT0

EVENT1

方向 接続先

ターゲット→エミュレータ MCUのTRCLK

GND(0V)

ターゲット→エミュレータ MCUのTRSYNC

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA0

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA1

GND(0V)

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA2

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA3

GND(0V)

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA4

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA5

GND(0V)

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA6

ターゲット→エミュレータ MCUのTRDATA7

ターゲット→エミュレータ MCUのVCCE

ターゲット→エミュレータ MCUのJEVENT0

ターゲット→エミュレータ MCUのJEVENT1

未使用

未使用

未使用

備考

トレースインタフェース

コネクタ

1

3

4,5,7,8,10,11,13,14

16,17

ダンピング抵抗 バッファIC

ターゲット

MCU

TRCLK

TRSYNC

TRDATA(0:7)

JEVENT(0:1)

15

2,6 9,12

VCCE

GND

 SDIトレースインタフェースの各信号線は、ターゲットMCUから直接コネクタへ

接続することが可能ですが、エミュレータの安定動作のために各信号線へバッファIC

とダンピング抵抗の挿入をお勧めします。

 推奨バッファICとダンピング抵抗値の目安は次の通りです。

  ・バッファIC : 東芝製 TC74LCX245

  ・ダンピング抵抗 : 33∼47ohm

図 33 ..

99  

(35/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

(4)

エミュレータ側回路図

図 3.10にSDIトレースインタフェース部のエミュレータプローブ内部の回路図を示し、表 3.4に回路図の説明を示

します。

M32RT2-CNV イ ン タ フ ェ ー ス

コ ネ ク タ

SDI イ ン タ フ ェ ー ス

コ ネ ク タ

Vcc

エ ミ ュ レ ー タ 内 部

へ 接 続

IC1

R1

OE

IC2

IC3

Vcc

R2

RST

IC4

IC5

R3

TCLK,TDO

TMS,TRST

DBI

TDI

R4

R5

IC6

R6

TRCLK,TRSYNC

TRDATA(0:7)

EVENT0,EVENT1

R7

Vss

図 33 ..

10   SDI

部品番号

IC1、IC2、IC3

表 33 ..

44  エミュレータ内の部品説明

部品仕様

バッファ IC

 東芝製:TC7SZ125

IC4

IC6

R1、R2、R5、R7

R3、R4、R6

バッファ IC

 東芝製:LCX245

バッファ IC

 TI 製:LVC245

抵抗 100KΩ

抵抗 33Ω

備考

本バッファ IC への電源は、ターゲットボードから供給されます。

(36/52)

第 4 章  使用方法

44 章 使用方法

この章では、本製品の電源投入からエミュレータデバッガ起動までを簡単に説明しています。

44 .1

電源の投入

4.2

ファームウェアのダウンロード

(( 22

4.3

セルフチェック

38 ページ

38

ページ

38 ページ

38

ページ

39 ページ

39 ページ

39

ページ

39 ページ

(37/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

  使用方法

(1)

システムの接続確認

ホストマシンとの通信インタフェースケーブル、エミュレータプローブとターゲットシステムの接続をもう一度

ご確認ください。

(2)

電源の

● 電源ON時は、M32100T2-SDI-E → ターゲットボード の順に実施ください。

● 電源OFF時は、ターゲットボード → M32100T2-SDI-E の順に実施ください。

● 電源をOFFしてから再びONにする時は、10秒程度待ってから電源をONにしてください。

電源供給に関して:

● エミュレータの Vcc 端子は、ターゲットシステムの電圧を監視するためにターゲットシステ

ムと接続しています。エミュレータからはターゲットシステムへの電源供給はできませんの

で、ターゲットシステムには別途電源を供給してください。

●ターゲットシステムの電源電圧は、電源投入後変化させないでください。

(3)

エミュレータ正常起動時

エミュレータシステムが正常に起動した場合のエミュレータ本体上のステータスLED表示を以下に示します。エミ

ュレータシステム起動時に確認ください。

エミュレータ電源投入後 エミュレータデバッガ起動直後

TARGET STATUS

 POWER : 点灯

 CLOCK : 消灯

 RUN : 点灯

SYSTEM STATUS

 POWER : 点灯

 SAFE : 点灯

 ERROR : 消灯

TARGET STATUS

 RESET : 点灯  RESET : 消灯

*1)SDIトレースインタフェースケーブル未接続時は常に消灯しています。

SYSTEM STATUS

 POWER : 点灯  POWER : 点灯

 CLOCK : 消灯*1  SAFE : 点灯

 RUN : 消灯  ERROR : 消灯

(38/52)

第 4 章  使用方法

(1)

ファームウェアのダウンロードが必要な場合

ファームウェアは以下の場合にダウンロードが必要です。通常、エミュレータデバッガが起動時に下記事象を自

動的に検出してファームウェアのダウンロードを実行します。

① 本製品を初めてご使用になられる場合

② ファームウェアがバージョンアップされたとき

③ エミュレータデバッガがバージョンアップされたとき

エミュレータデバッガからのダウンロード中にエミュレータシステムの電源が切れた, 通信インタフェースケー

ブルが抜けたなどによりファームウェアのダウンロードが失敗した場合は、次に示す手順でファームウェアのダウ

ンロードを再実行ください。

(2)

メンテナンスモードでのファームウェアダウンロード

下記に示す手順でエミュレータをメンテナンスモードで起動してからファームウェアをダウンロードしてくださ

い。

① エミュレータの電源投入後、2秒以内にエミュレータ本体部前面パネルのシステムリセットを押し、メンテナ

ンスモードに切り替えます。

メンテナンスモードへ切り替わると、SYSTEM STATUS LEDのSAFEが点滅します。

② エミュレータデバッガを起動させます。Initダイアログ設定終了後、ファームウェアのダウンロードを促すダ

イアログが表示されますのでメッセージに従ってダウンロードしてください。ダウンロードの所要時間は約30

秒です。

ファームウェアに関して:

● ファームウェアのダウンロード中に電源を切らないでください。途中で電源が切れた場合、

正常に起動できなくなります。予期しない状況で電源が切れた場合は、メンテナンスモード

にて再度ダウンロードを行ってください。

エミュレータのセルフチェック実行手順は、3.3項を参照ください。

(39/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

MEMO

(40/52)

第 5 章 仕様

第 5章

この章では、本製品の製品仕様について説明しています。

5.1

仕様

42

ページ

(41/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

  仕様

 表 5.1に、M32100T2-SDI-Eの仕様を示します。

表 55 ..

11  

項 目

対象 MCU

エミュレーションメモリ 容量

仕様内容

当社で動作確認の完了した SDI 搭載 M32R マイコン*1

MCU 内蔵 Flash ROM をエミュレーションメモリとして使用*2

ソフトウェアブレーク

ハードウェアブレーク

リアルタイムトレース*3

時間計測*3

ホストマシンとの

通信インタフェース

MCU 内蔵資源又は命令置き換えにより実現*2

強制ブレーク MCU 内蔵資源により実現*2

データアクセスブレーク MCU 内蔵資源により実現*2

イベントブレーク*3

ステップ数

記録対象

分岐先アドレス/データアクセス情報を基にイベントを検出

AND/OR/状態遷移シーケンシャルが指定可能

512K ステップ

記録モード

分岐先アドレス/データアクセス, タイムスタンプ, イベント発生,

外部トレース入力

● 実行開始からの 512K ステップ

● 実行停止までの 512K ステップ

● イベント発生からの 512K ステップ

● イベント発生までの 512K ステップ

● イベント発生前後の 512K ステップ

トレース記録イベント

測定内容

時間測定イベント

LPT パラレル

USB

LAN

ターゲットボードとの接続形態

分岐先アドレス/データアクセス情報を基にイベントを検出

AND/OR/状態遷移シーケンシャルが指定可能

4 区間を連続測定(最大/最小/通過回数)

分岐先アドレス/データアクセス情報を基にイベントを検出

ECP, EPP, バイト互換, ニブル互換モード

電源

外部寸法

(突起部を除く)

重量

横幅

奥行き

高さ

USB 1.1 フルスピード

10BASE-T

JTAG 接続 (インサーキット接続は別売のインサーキット接続用変

換基板が必要)

付属の AC アダプタから供給

580mm(エミュレータ本体とプローブを延ばした状態)

140mm

52mm

本体部  :600g

プローブ部:300g

使用時環境条件

保管時環境条件

適合海外規格

温度, 湿度

塵・ほこり

温度, 湿度

塵・ほこり

5∼35℃ , 20∼80%

一般事務所程度

-10∼60℃ , 0∼90%

一般事務所程度

米国 EMI 規格 [FCC part15 ClassA]

CE マーキング [EN55022, EN55024, EN61000-3-3]

*1)最新の動作確認完了マイコン品種はツールホームページ

http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/toolhp/mcu/m32r_j.htm に掲載いたします。

*2)マイコンのデバッグ資源仕様に依存します。詳細はリリースノートを参照ください。

*3)SDIトレースインタフェースを持ったMCUでかつSDIトレースインタフェースケーブルを接続した場合でのみ使用で

きます。エミュレータデバッガはターゲットボードとの接続形態を自動判定していますので使用できない機能はメ

ニュー上選択できないようになっています。

AC 電源電圧

消費電力

DC 出力

DC 出力の極性

項 目 仕様内容

AC100V∼240V (50Hz/60Hz)

最大 20W

電圧 : 5.2V±0.1V (2A 出力時) , 電流 : 最大 4A

外形寸法

重量

横幅 : 122mm, 奥行き : 60mm, 高さ : 36mm

235g

(42/52)

第 6章

この章では、本製品が正常に動作しない場合の対処方法を説明しています。

6.1

トラブル時の解決フロー

6.2

エミュレータデバッガが起動しない

(( 1)

第 6 章 トラブルシューティング

44 ページ

45 ページ

45 ページ

45 ページ

(43/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

  トラブルシューティング

エミュレータシステムの電源投入から、エミュレータデバッガが起動するまでに問題が発生した場合の、問題解

決フローを図 6.1に示します。ターゲットシステムは外した状態で確認下さいますようお願いいたします。

エミュレータシステムの電源投入

エミュレータ本体の

LED表示内容

正常表示

エミュレータデバッガの

Initダイアログ表示

正常表示

正常でない

対策 1:エミュレータシステムの接続を確認ください。

  →3.4項を参照ください

対策 2:ファームウエアを再度ダウンロードしてくださ

い。

  →4.2項を参照ください

対策 3:エミュレータシステムを再起動してください。

正常表示されない/エラー表示

対処 1:エミュレータデバッガの環境設定等確認くだ

さい。

  →エミュレータデバッガの取り扱い説明書参照

ください

対処 2:エミュレータデバッガを再インストールして

ください。

エミュレータデバッガの

Programウィンドウ表示

図 66 ..

11  トラブル時の解決フロー

(44/52)

第 6 章 トラブルシューティング

(1)

M32100T2-SDI-E

表 66 ..

11  

エラー内容

LED が点灯しない

“SYSTEM STATUS”の

SAFE, ERROR LED が点灯した

ままである

“STATUS OF TARGET”の

POWER LED が点灯しない

“ STATUS OF TARGET ” の

CLOCK LED が点灯しない

ターゲットシス

テム

との接続

-

-

接続時

接続時

確認内容

AC アダプタの電源ケーブルの接続を再度ご確認くださ

い。

→M32100T2-SDI-E 取り扱い説明書参照

電源を再投入してください。

→4.1項“電源の投入”38ページ参照

ターゲットシステム上に電源,GND が正しく供給されて

いるかご確認ください。

ターゲットシステム上の発振回路が正しく発振している

かご確認ください。

(2)

エミュレータデバッガを起動させるとエラーがでる

表 66 ..

22  エミュレータデバッガ起動時エラー確認事項

エラー内容

・通信エラーが発生しました。

・ターゲットにデータが転送できません。

・PD32Rのバージョンとターゲットに搭載して

いるファームウェアのバージョンが対応し

ていません

・現在ターゲット MCU はリセット状態です

確認内容

エミュレータデバッガの設定,インタフェースケーブルの

接続, エミュレータのインタフェース選択スイッチ設定が

全て一致しているかご確認願います。

→M32100T2-SDI-E取り扱い説明書及びエミュレータデバッ

ガの取り扱い説明書参照

正しいファームウェアをウンロードしてください。

→4.2項“ファームウェアのダウンロード”39ページ参照

いるかご確認ください。

変化しているかご確認ください

・現在ターゲットMCUはリセット不可状態です ①

ださい。

ット回路を使用されている場合は、ウォッチドッグ機能

を禁止にしてください。

るかご確認ください。

・ターゲットMCUはスリープモードです

・ターゲットMCUはスタンバイ/ストップモー

ドです

・現在ターゲットクロックが停止状態です

→MCUのユーザーズマニュアル参照ください

ターゲットシステム上の発振回路が正しく発振しているか

ご確認ください。

・現在ターゲット MCU は電源未供給状態です ターゲットシステム上に電源,GNDが正しく供給されている

かご確認ください。

・送信されたコマンドは、この H/W 環境では実

行できません

ている可能性があります。

MCUがスリープ/スタンバイ/ストップウエイトモードにな

っています。MCUをリセットするか割り込みにより解除して

ください。

(45/52)

M32100T2-SDI-E ユーザーズマニュアル

MEMO

(46/52)

第 7 章 保守と保証

7章

この章では、本製品の保守方法と保証内容、修理規定と修理の依頼方法を説明しています。

7.1

製品の保守

7.2

保証内容

7.3

修理規定

7.4

修理依頼方法

48

ページ

48 ページ

48 ページ

49 ページ

(47/52)

  保守と保証

 製品にほこりや汚れが付着した場合は、乾いた柔らかい布で拭いてください。シンナーなどの溶剤を使用した場合には、塗料が

剥げたりしますので使用しないでください。

 本書の「第 1 章 安全上の注意事項」を守った正常な使用状態のもとで、購入後 1 年以内に故障した場合は、無償修理または、

無償交換いたします。

ただし、次の項目による故障の場合は、ご購入から 1 年以内でも有償修理または、有償交換といたします。

 ・製品の誤用、濫用または、その他異常な条件下での使用

 ・弊社以外による改造、修理、保守または、その他の行為

 ・ユーザシステムの不備または、誤使用

 ・火災、地震、または、その他の事故

修理を依頼される際は、購入された販売元の担当者へご連絡ください。

なお、レンタル中の製品は、レンタル会社または、貸し主とご相談ください。

(1)有償修理

 ご購入後1年を超えて修理依頼される場合は、有償修理となります。

(2)修理をお断りする場合

 次の項目に該当する場合は、修理ではなく、ユニット交換または、新規購入いただく場合があります。

  ・機構部分の故障、破損

  ・塗装、メッキ部分の傷、剥がれ、錆

  ・樹脂部分の傷、割れなど

  ・使用上の誤り、不当な修理、改造による故障、破損

  ・電源ショートや過電圧、過電流のため電気回路が大きく破損した場合

  ・プリント基板の割れ、パターン焼失

  ・修理費用より交換の費用が安くなる場合

  ・不良箇所が特定できない場合

(3)修理期間の終了

 製品生産中止後、1 年を経過した場合は修理不可能な場合があります。

(4)修理依頼時の輸送料など

 修理依頼時の輸送料などの費用は、お客様でご負担願います。

(48/52)

第 7 章 保守と保証

 製品の故障と診断された場合には、以下の手順にて修理を依頼してください。

お客様:故障発生

添付の修理依頼書へ必要事項をご記入のうえ、修理依頼書と故障製品を販売元まで送付してください。修理依頼書は、

迅速な修理を行うためにも詳しくご記入願います。

販売元:故障内容確認

故障内容を確認のうえ、修理依頼書と故障製品を以下の住所まで送付してください。

 〒532

–0003 大阪市淀川区宮原 4 丁目 1–6 アクロス新大阪ビル

 株式会社ルネサス ソリューションズ 業務部 生産管理課

 TEL:06

–6398–6326  FAX:06–6398–6193

株式会社ルネサス ソリューションズ:修 理

故障した製品を修理のうえ、返送いたします。

製品の輸送方法に関して: z 修理のために本製品を輸送される場合、本製品の包装箱、クッション材を用いて精密機器扱いで発送してくださ

い。製品の包装が不十分な場合、輸送中に損傷する恐れがあります。やむをえず他の手段で輸送する場合、精

密機器として厳重に包装してください。また製品を包装する場合、必ず製品添付の導電性ポリ袋(通常青色の袋)

をご使用ください。他の袋を使用した場合、静電気の発生などにより製品に別の故障を引き起こす恐れがありま

す。

(49/52)

担当の特約店:

担当者名:

貴社ご連絡先

貴社名:

部署名:

ご担当者:

電話番号:

FAX 番号:

ご住所:□□□−□□□□

症状:

箇条書きで具体的にご記入ください。

年 月 日(合計 枚)

修理依頼書

製品情報

製品名:

ロット No.:

ご購入年月日: 年 月 日

ターゲット MCU:

周波数: [MHz] 電圧: [V]

発生頻度

・常時

・頻度( )

故障原因:

推定される故障原因もしくは故障時の操作手順をご記入ください。

使用環境:

エミュレータ本体名:

ホストマシン名:

エミュレータデバッガ名: V. .

シリアル番号:

OS 名:    V.   .

備考:

希望納期等の特記事項がございましたらご記入ください。

M32100T2-SDI-E

ユーザーズマニュアル

Rev. 1.00

03.08.01

RJJ10J0257-0100Z

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AND RENESAS SOLUTIONS CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED

M32100T2-SDI-E

ユーザーズマニュアル

神奈川県川崎市中原区下沼部 1753

211-8668

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