"取扱説明書"

"取扱説明書"
Case study
仮想化インフラ上に新たな社内システムを構築、
提案力や開発力のさらなる強化を図る
必要な容量の詳細な設計を不要にする優れた柔軟性やゼロ検出処理をはじめとする
先進的な機能を評価し、HP 3PARをストレージに採用
業界
製造
仮想化、CRM
目的
ビジネスのさらなる成長を支える社内向けシステムの
刷新
アプローチ
• システム全体の柔軟性や運用性を考慮し、仮想化の
アプローチでインフラを構築
• お客様自身で自在に変更・拡張できるストレージを
活用
• ストレージの未使用領域を効率的に回収・再利用し、
追加コストの発生を回避
• ディスクのトータルコストを抑える階層管理を導入
• これらの機能をすべて備えるHP 3PARを共有スト
レージに採用
ITの効果
• 仮想化による柔軟性と、24時間365日稼働し続ける
ための高い可用性を確保したインフラが完成
• データの急増にも対応できる柔軟な拡張を備えたス
トレージ環境を確保
• 自動通報機能によってHPとの情報共有が可能にな
り、運用管理スタッフの負担が軽減
• ビジネスからの要求に迅速に対応できるIT環境を整備
ビジネスの効果
• 仮想化インフラへ既存サーバーの集約を進めること
で、IT投資のさらなる効率化を期待
• 社内システムのレスポンスが向上し、業務の生産性
がアップ
• 日常的に利用する社内システムを一新し、社員の新
たなチャレンジ精神を引き出す
大きな悩みは、個別のシステムに割り当てるべき
ストレージ容量を見積もることが非常に難しかったことです。
新社内システムでは、顧客情報とその関連データとを紐付けて管理。
関連データの代表としては、提出した提案書や見積もり書など。
最近では提案書をカラー化や動画など張り込むことが一般化し、
関連データのサイズを予測することは困難でした。
また、アプリ部分の構築時に必要なテスト用ディスクスペースが
どれだけになるか分らないということもありました。
夏堀貴仁氏 株式会社寺岡精工 ビジネスサービス部 インフォメーションサービス課 係長
創業以来、
「新しい常識を創造する」を企業の基本姿勢として、計量を
切り口に次々と世界初や日本初の製品を開発してきた寺岡精工。近年
は、こうしたユニークな製品とサービス、ネットワーク技術などを融合
し、ニーズに応じたソリューションを提供することで流通小売や製造・
物流といった幅広い業界に顧客基盤を広げている。同社では、さらな
る成長に向けて顧客との関係強化を図るとともに、競合企業を寄せ付
けない提案力や開発力を磨き上げるため、営業系システムを手始め
に、社内システムの一新を構想。必要とするストレージ容量が見とお
せない状況の中、短期間で大規模な仮想化インフラの構築を可能に
したのは、先進的な管理機能などを備えるHP 3PARだった。
Case study | 株式会社 寺岡精工
株式会社寺岡精工
ビジネスサービス部 インフォメーションサービス課
係長
夏堀 貴仁 氏
寺岡精工の歴史は、これまでに
なかった新しい常識を創造すること
いった使い方になっていた。また、CRMの機能
回、月1回といったようにまとめて入力する、と
2014年に創立80周年を迎えた寺岡精工は、国
は用意されていなかったため、蓄積した情報か
産初となった「自動バネはかり」をビジネスの起
ら分析につなげるということも難しかった。さら
源とする。以来、既存の常識にとらわれず、柔軟
に、情報システム部門としての悩みもあった。
な発想で「新しい常識を創造する」という企業
独自に作り込んだシステムであるため、機能の
姿勢を堅持。世界初となる商品の計量と料金計
修正・変更、新機能の追加などに時間がかかっ
算を同時に行える「デジタル料金はかり」、計量
てしまい、経営層や営業部門から要請があって
から包装、値段シール貼りまでを一気にこなせ
も迅速に応えることができずにいたのだ。
るやはり世界初の「自動計量包装値付け機」、ス
キャニングと会計を分離した業界初のPOSレジ
「チェックアウトレボリューション」など、斬新な
製品を世に送り出してきた。
「こうした様々な課題を解消するため、一から営
業系のシステムを見直すことにしたのです。併
せて、次の成長に向けて営業も含めた社員全員
が意識を新たにできるよう、情報系のシステム
近年は同社の多様な製品とサービス、そしてコ
についても全面的な刷新を検討。その結果、非
ンピュータやネットワーク、クラウドなどの技術
カスタマイズで済む部分はクラウドにシフト、柔
を自在に組み合わせ、ソリューションとして提供
軟なカスタマイズを行う部分はオンプレミスで、
するビジネスを積極的に展開。流通小売や食品
というクラウドとオンプレミスのハイブリッド環
日立電線ネットワークス株式会社
システムエンジニアリング本部 第一エンジニアリング部
第一グループ チームリーダー
製造・加工、製造・物流、飲食・専門店といった
境でシステムを構築することにしたのです。そ
業界向けに、現場業務が抱える課題の解消につ
して、営業系のシステムはMicrosoft Dynamics
佐藤 直樹 氏
ながるユニークな提案を行い、顧客の業務の効
CRMで、情報系は社内ポータルアプリケーショ
率化や生産性向上を強力に支援している。
ンのSharePointとOffice365を組み合わせて整
順調な成長を続ける同社では、社員たちが日
常的に利用する社内システムを、2014年内を
メドに刷新しようとしている。新社内システム
備することになりました」
(夏堀係長)
。
新インフラは仮想化で構築、
しかしストレージ容量が見積もれない
ではメー ルや掲示板をはじめとする情報系、
新社内システムを担当する夏堀係長のチーム
特に営業担当者が活用するSFA(Sales Force
ではさっそくインフラ要件の検討に着手した。
Automation)やCRM(Customer Relationship
まず重視したのは、24時間365日稼働し続ける
Management)といった営業系などのシステ
ためシステム全体として高い可用性を実現でき
ムが仮想化基盤上で稼働することになる。そ
ること。そして、最終的に3,300人のユーザーが
のインフラを構成する主要ハードウェアとして
利用する大規模なシステムをレスポンス良く稼
HP ProLiant DL380p Gen8、およびHP 3PAR
働させるため、インフラにも十分なパワーと潤
StoreServ7200が採用された。
沢なリソースを用意するということだった。
次なる成長に向けて
社内システムを一新する
「新社内システムに必要なサーバーの台数を
検討していったところ、60台ほどが必要になる
「社内システムを一新するという今回のプロ
ことが分りました。今後も並行して運用する予
ジェクトは、営業担当者たちが収集してきた情
定の既存社内システムでは、約200台の物理
報をこれまで以上に徹底活用できるようにしよ
サーバーが稼働しています。これに60台もの物
う、というのがそもそもの発端。お客様に関す
理サーバーの運用管理が一気に加わると対応
る貴重な情報を新鮮な状態で社内共有すると
はまず不可能。このため、管理すべき物理サー
同時に、蓄積した情報を分析して提案力や開発
バーの台数が減らせ、新しくサーバーが必要に
力の強化につなげ、ビジネス成長をさらに加速
なったときには調達から配備までの期間を劇的
するという狙いがありました」。同社ビジネス
に短縮できることから、仮想化技術を使ってイ
サービス部インフォメーションサービス課の夏
ンフラを構築する、ということも要件の一つに
堀貴仁係長は、プロジェクトが動き出した背景
加えることにしました」
(夏堀係長)。
をこう振り返る。
要件を検討する際に、大きな悩みどころとなっ
同社では営業系のシステムとして、独自に開発
たのがストレージだった。コストの面から、アク
したSFAシステムを以前から稼働させてきた。
セス頻度などに応じてデータの格納ディスクを
しかし、入力に手間がかかることから営業担当
分ける階層管理をどのように効率的に実現する
者の負担が大きく、日々集めてくる情報を週1
か、ということがまず理由の一つ。
Case study | 株式会社 寺岡精工
■新社内システム「CHANGE」のシステム概要
〈仮想基盤サーバ×7〉
HP ProLiant DL380p Gen8
APP
OS
APP
OS
APP
OS
APP
OS
VMware vSphere 5 Enterprise Plus
〈DBサーバ
(CRM)
×2〉
HP ProLiant DL380p Gen8
HP ProLiant DL380p Gen8
FC-SW
FC SAN(8Gbps)
HP 3PAR StoreServ7200
レプリケーション
(IPベース)
(同期/非同期)
〈ディスク構成〉
VMFS領域(約8.5TB)
データ領域(約55TB)
〈DBサーバ
(SharePoint)
×2〉
(メインストレージ)
FC-SW
〈ディスク構成〉
HP 3PAR StoreServ7200
(バックアップストレージ)
バックアップ領域(約60TB)
「それ以上に大きな悩みは、個別のシステムに
でした。通常処理に影響を及ぼすことなくこうし
割り当てるべきストレージ容量を見積もるこ
た動作を実現するために、HP独自のASIC
(特定
とが非常に難しかったことでした。新社内シス
用途向け集積回路)
を搭載しているようですね。
テムでは、顧客情報とそのお客様に関連する
これまで使っていた情報系システムのデータだ
データとを紐付けて管理することを考えていま
けでも20TBに上ります。システム構築時には、
した。関連データの代表としては、提出した提
それなりの大きさのテスト用データを用意し、
案書や見積もり書などを想定。最近では提案
書いたり消したりといった操作を繰り返すため、
書をカラー化したり、写真や動画などのサイズ
ディスク追加をしなくてもストレージを効率的
の大きなデータを張り込んだりすることが一般
に利用できる、さらには本稼働後のストレージ
化しています。従来扱っていた顧客情報はテキ
性能の維持にもつながる、ということから非常
ストデータ中心であったこともあり、関連デー
にアピールできると考えたのです」
(佐藤氏)
タのサイズがどこまで大きくなるか予測するこ
とが困難でした。また、アプリケーション部分
の構築時に、テスト用のディスクスペースを必
要とします。これがどれだけになるか分らない
ということも、容量を見とおせない一因でした」
(夏堀係長)。
こうした状況の中、複数のベンダーにインフラ
構成の提案を依頼した。
HP 3PARの先進的な機能が
ストレージの悩みを一気に解消
また、データの階層管理という面でもHP 3PAR
StoreServ7200は極めて先進的だったと佐藤
氏は感じた。データの更新頻度などをHP 3PAR
StoreServ7200自身が監視。詳細な設計をしな
くとも、自律的に最適な階層にデータを配置す
るという機能を搭載していたからだった。
提 案 を 受 け 取 っ た 夏 堀 係 長 もHP 3PAR
StoreServ7200のこうしたメリットを高く評価。
さらに、
「システムごとにストレージ容量を割り
当てた後でも、自在に変更や拡張が利くこと。
集 まって き た 提 案 の 中 で、寺 岡 精 工 が 注
自分たちで運用する際に、従来の大容量スト
目 し た の は、共 有 スト レ ー ジ にHP 3PAR
レージではこうした運用がほぼ不可能であった
StoreServ7200を 採 用 し、サ ー バ ー に はHP
ことを考えれば、これも大きな魅力でした」
(夏
ProLiant DL380p Gen8を組み合わせた日立電
堀係長)。2013年の暮れ、日立電線ネットワー
線ネットワークスからの提案だった。この提案
クスからの提案を採用することに決めた。
のとりまとめにあたった日立電線ネットワークス
システムエンジニアリング本部 第一エンジニア
リング部 第一グループのチームリーダー、佐藤
直樹氏はHP 3PAR StoreServ7200を組み込ん
だ理由を次のように語る。
構築中のテスト運用で
期待どおりの効果を実感
年が明けた2014年1月から日立電線ネットワー
クスでインフラの構築作業がスタート。2月に
は寺岡精工にハードウェア一式が搬入され、ア
「評価した最大のポイントは、割り当て済みで
プリケーション部分の構築を開始した。そして5
あっても未使用のストレージスペースを効率的
月からは200人ほどの先行ユーザーによるテス
に回収し再利用できる機能を搭載していること
ト運用が始まっている。さらに、7月にはテスト
Case study | 株式会社 寺岡精工
ユーザーを1,000人程度まで拡大した後、年内
では合計で百数十本のディスクを使っています
には関連会社も含めて3,300人を対象にした本
が、万が一故障が発生した場合でも迅速な保守
番稼働が予定されている。
対応が期待できることは、我々にとっても寺岡
プロジェクトの途中から、販売会社や代理店と
いった関連会社9社で使用しているシステムも
精工様にとっても大きな安心。運用管理の省力
化にもつながるでしょう」
(佐藤氏)。
初想定していた60台から80台へと仮想マシン
ハードウェア集約を進めることで
投資効率のさらなる向上を目指す
の数は増えてしまった。しかし、レスポンスの低
年内の本番稼働に向けてまだまだ気の抜けな
今回の新インフラ上に集約することになり、当
下などは見られず、システムとして期待どおり
い日々は続くが、今回のプロジェクトで形になっ
のパフォーマンスを発揮してくれていることに、
た仮想化インフラは、寺岡精工のIT投資の削減
夏堀係長は満足している。
という面で今後、大きな効果を発揮してくれる
「構築中に10TBの規模でテストデータの消去を
行ってみましたが、未使用領域はしっかり開放
されており、ゼロ検出処理の機能が確実に動作
ものと夏堀係長は見ている。
「今回構築した仮想化インフラは、今後の当社
の成長も見越して投資を行っています。しかし、
していることを確認できました。また、ストレー
新社内システムと並行して動かす既存の社内シ
ジ容量を見とおせない、3∼4ヶ月という非常に
ステムの一部を仮想化インフラ上にできれば、
タイトなスケジュール、という悪条件の中で大
サーバーやストレージの集約により、さらに投
規模なシステムを形にできた裏には、HP 3PAR
資効果は向上します。次はこうした取り組みを
StoreServ7200の優れた柔軟性が大きく貢献し
進めていく予定です」
(夏堀係長)。
ています。容量の切り出しも実際に試してみま
したが、NASのような感覚で操作できたのには
驚きました」
(夏堀係長)。
また、経営サイドや営業サイドから新しいシステ
ムニーズが発生したときに、従来の社内システ
ムでは困難だった迅速な対応が、仮想化インフ
佐藤氏はHPが提供する監視・保守サポートの迅
ラなら可能になる。
「厳しい競争の中で、営業力
速な対応ぶりを評価する。
「構築中にテストで
や開発力をスピーディにサポートできるよう、IT
ストレージの電源を落としたのですが、数分後
部門としても積極的な役割を担っていきたいと
にはHPから連絡が入りました。今回のシステム
考えています」
と夏堀係長は話を締めくくった。
ソリューション概略
導入ハードウェア
HP ProLiant DL380p Gen8
HP 3PAR StoreServ7200
安全に関するご注意
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-5749-8328 月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
機器のお見積もりについては、代理店、または弊社営業にご相談ください。
HP ProLiantに関する情報は http://www.hp.com/jp/proliant
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2014年7月現在のものです。
本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
© Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒136-871 1 東京都江東区大島2-2-1
CST13638-01
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