"取扱説明書"

"取扱説明書"
大災害時にもビジネスを継続できる
DR環境を効率良く、短期間に構築
サーバーの仮想化・統合と二つのデータセンターの効率運用を視野に
革新的な管理性の“自働サーバー”HP ProLiantサーバー Gen8を導入
当社のビジネスに不可欠なITインフラは、ラッキングからセットアップ、構築、運用
管理までを限られたスタッフで担当しています。ビジネスの成長とともに300台に
まで増えてしまった物理サーバーを仮想化・統合し、作業の負担を軽減する取り組
みを進めてきましたが、2011年3月の東日本大震災をきっかけにDR(災害復旧)対
策にも着手。その第1期として関西にバックアップのデータセンターを設置しまし
た。続く第2期ではさらなる拡充を図るため、関西データセンターへの新サーバー
導入を計画。少人数で二つのデータセンターを回していく工夫が必要でした。
株式会社カービュー 技術部インフラチーム マネージャー 原 和義氏
お客様導入事例:
災害復旧対策
業界:
インターネット広告事業
目的
• DR対策のさらなる拡充
• 継続してきた仮想化・サーバー統合の推進
• 少人数スタッフの作業負担軽減
アプローチ
• 進化した管理性を備えるHP ProLiant Gen8を採用
• 遠隔地でのサーバー導入にリモート機能を活用
• 大規模な仮想化・統合にもHP ProLiant Gen8は適応
• 高性能、電力効率、仮想化性能に優れる最新のXeon E5
ファミリー搭載のHP ProLiant Gen8を採用
導入効果
• FlexibleLOMによりサーバーコストを抑制
• インテリジェントプロビジョニング機能でセットアップの自
動化と作業期間短縮を実現
• 新サービスHP Insight Onlineで、保守契約情報や構成情報
の自動管理にめど
• サーバー台数を1/5に削減できたシステムも
• 作業工数の削減、作業ミスの排除にも成功
ビジネスの成果
株式会社カービュー
技術部インフラチーム
マネージャー
原 和義 氏
愛車の買い取り査定仲介サービスをはじめクルマ関連の最新
ニュース、新車の詳細な試乗レポートや写真レポート、人気車
種のランキングなど、充実したコンテンツでクルマ好きから絶
大な支持を集める「carview.co.jp」。月間総ページビュー数は
6億4400万PV(2012年5月)に達するこの国内最大級の自動
車総合情報サイトを運営するカービューは、クルマに特化し
た専門性の高いインターネットメディア事業を1999年から開
• 大災害発生時の事業継続性が向上
拓してきたネットビジネスの老舗企業だ。
• ビジネスニーズを迅速、柔軟にITシステムへ反映可能に
同社は「carview.co.jp」に加え、メーカー別や車種別、地域別
• ITインフラの運用管理コストを削減
などでユーザー同士が深い情報を交換できるSNSサイト「み
• IT投資の効率化が進展
んなのカーライフ(略称:みんカラ)
」
(以下「みんカラ」)
、世界
規模で中古車の流通を支援する「tradecarview.com」など、三
つの自動車関連サイトを核にビジネスを展開している。ちな
みに「みんカラ」は50万人(2012年6月現在)
、
「tradecarview.
com」も50万人(2012年7月現在)の登録ユーザー数を誇る。
また、このところスマートフォンに代表される携帯向けサービ
スを強化しており、クルマ関連メディアではいずれもインター
ネット上で抜群の知名度と影響力を持つ。
各メディア上で提供されるコンテンツの人気は目まぐるしく
変化する。その動きにタイムリーに対応するため、同社では
ITリソースを自ら保有する「オンプレミス」をIT戦略の基本に
据えてきた。そして、保有する物理サーバーのほとんどがHP
株式会社カービュー
技術部インフラチーム
リードエンジニア
上田 和弘 氏
製品だ。
「ITインフラに関してはサーバーのラッキングからセットアッ
プ、そして構築、運用管理までをすべて社内で行います。これ
らを限られたスタッフで担当しているため、リモート機能を含
めた管理性の良さ、ハードウェアとしての高い信頼性、保守対
応のスムーズさといった導入実績を評価し、HP製サーバーを
長年使い続けてきました」。ITインフラを預かる同社技術部イ
ンフラチームの原 和義マネージャーはこう語る。
株式会社カービュー
技術部インフラチーム
エンジニア
新冨 剛勇 氏
増えてしまった物理サーバーの統合と並行し
大災害にも耐えるITインフラへと改革する
カービューでは、同社のビジネスに不可欠なITインフラを、
大きく二つのテーマの下で改革していこうとしている。第1
のテーマとなるのが、2010年頃から取り組みをスタートさせ
た、仮想化を活用した物理サーバーの統合・集約だ。従来、同
処理のパフォーマンスは少々犠牲にしても、まったくウェブが
閲覧できない、サービスが使えない、といった最悪の状況は
回避できる仕組みをまず用意しておくというものでした」と原
マネージャー。第1期のDRシステムは2011年夏に稼働を無
事開始した。
仮想化・サーバー統合という観点から
確実な進化を示したHP ProLiant Gen8
2012年に入ると、時間の制約から犠牲にするしかなかった関西
データセンターの処理能力を関東データセンターと同等にアッ
プする第2期プロジェクトが始動する。ここで採用されたのが、
高性能、電力効率、仮想化性能に優れるインテル® Xeon® プロ
セッサーE5-2600製品ファミリーを搭載した、“自働サーバー”と
いうまったく新しいコンセプトで登場してきた、HP ProLiantサー
バーGeneration8
(以下、HP ProLiant Gen8)
だった。
「当初は、第1期と同じHP ProLiantサーバー G7の採用を想定
し、そのスペックで設計も完了していました。しかし、プロジェ
クトを実施しようとしていた矢先にHP ProLiant Gen8の発表
があり、導入機種を急きょ再検討することにしたのです」と、
同社技術部インフラチームの上田和弘氏は振り返る。
再検討の際に重視したポイントは、仮想化によるサーバー統
社のITインフラは提供するコンテンツやサービスが増えるた
合での優位性、地理的に離れた二つのデータセンターを少人
びに新たなサーバーを導入することを繰り返してきた。この
数のスタッフで回していくために欠かせないリモート機能の
ため、保有する物理サーバーは300台ほどにまで膨れ上がっ
進化具合、そしてコストの3点。
ていたからだ。
サーバーの統合・集約に加え、2011年から本格的に立ち上
比較の結果は明らかだった。搭載可能なコア数やメモリー量
が増えたHP ProLiant Gen8は、仮想化・サーバー統合の面で
がってきた第2のテーマが、いかなる事態にも事業継続性を
大きなメリットがある。HP ProLiantサーバーの特長である優
確保できるようにするDR
(災害復旧)対策の強化である。きっ
れたリモート機能を実現する「Insight Lights-Out(iLO)」は、
かけとなったのは、同年3月11日に発生した東日本大震災
HP ProLiant Gen8で「iLOマネジメントエンジン」へと進化。導
だった。
入から運用管理、メンテナンスというサーバーのライフサイ
「これまでのDR対策は、データのバックアップを確実に残し
ておくというものでした。しかし、災害が大規模になると、故
障したハードウェアの代替機をすぐに調達することは極めて
困難です。このため代替できるハードウェアをまず確保すべ
クル全体にわたり、リモート機能は大幅に強化されていた。関
西まで出向くことなく、東京から様々な操作を容易に行える
ことは、スタッフの作業負担軽減やシステム構築期間の圧縮
にもつながる。
き、という要請が経営サイドからあったのです。また、当社の
「コストの面でも、HP ProLiant Gen8のネットワーク部分に
『 tradecarview.com 』は世界規模でサービスを提供していま
採用されたFlexibleLOMが効きました。オンボードNICが固定
す。いかに日本国内が大変な状況にあるからといって、海外
ではなく、環境に合わせて自由に選択できるようになったの
のお客様に長期間のサービス停止を受け入れてはもらえま
です。自分たちのネットワーク環境に適合させるために追加
せん。そこで、ITインフラの在り方そのものから見直すことに
オプションが必要になるということがなくなり、コストを抑え
したのです。これまでの関東データセンターのバックアップと
られることも分かりました。注目していたすべての点で、HP
なる二つ目を関西に新たに設置し、2データセンター体制とす
ProLiant Gen8に切り替える価値は十分でした」と上田氏は評
る。それが結論でした」
(原マネージャー)。
価する。
関西データセンター新設プロジェクトは大震災直後から走り
HP ProLiant BL460c Gen8、HP ProLiant DL360p Gen8に加
出す。プロジェクトは二つの期に分けて実施する計画が立て
え、共有ストレージとしてHP P4300も併せて関西データセン
られ、まず第1期は、必要最小限のDR環境を可能な限り早急
ターへ導入することが決まった。
に構築するという目標が掲げられた。
「第1期は時間が優先。
■DR(災害復旧)システム概要図
データセンター間同期専用線
上位インターネット線
管理・I/O重視系DBサーバー群等
仮想環境CPUノード
インテル® Xeon® プロセッサー
E5ファミリー
MSFC
セグメント混在10GbEネットワーク
HP ProLiant DL360p Gen8
HP ProLiant BL460c Gen8
HP A5820 Switch
基幹DBストレージ
IRF
データセンター間同期ストレージ
仮想環境向けI/O別ストレージ群
ネットワーク
RAID
ネットワーク
RAID
HP P4500 G2
MSFC : Microsoft Failover Cluster
HP P2000 G3
HP P4300 G2
IRF : Intelligent Resilient Framework
実作業を進めるにつれて実感できた
“自働サーバー”という革新性
「正直なところ、導入を決める際、“自働サーバー”というコンセ
プトをあまり理解していませんでした。しかし、サーバーが届
き、ラッキング、セットアップ、構築と実際の作業が進むにつれ
て、その意味を実感。HP ProLiant Gen8が革新的なサーバー
であることに驚かされました」と、同社技術部の新冨剛勇氏。
その一例として、
「iLOマネジメントエンジン」が提供する「イン
テリジェントプロビジョニング機能」を新冨氏は指摘する。
外と面倒なもの。現場で作業をする人間にとって、こうした作
業が自動化できるのは大きな助けになります」と上田氏も続
ける。
保守契約情報などを自働収集できる
HP Insight Onlineは待ち望んでいたサービス
HP ProLiant Gen8から提供を予定しているダッシュボード
サービスである「HP Insight Online」に対する技術部インフラ
チームの期待も高い。
「HP Insight Online」ではサーバーの構
成情報や保守契約情報などを自動的に収集したうえで、HPの
これまで 同 社 では、セットアップ自 動 化ツー ルで あるHP
クラウド上に蓄積。いつでも、どこからでもブラウザで情報を
ドライバーなどをUSBメモリー
SmartStartやファームウェア、
確認できることが大きな特長となっている。
に格納、これを使ってサーバーのセットアップ作業を行って
いた。複数のサーバーを並行して作業する時には、台数分の
USBメモリーを用意した。しかし、格納したツールやファーム
ウェアなどを最新の状態に保つためのメンテナンスや複数あ
るUSBメモリーの管理は、新冨氏たちの大きな負担となって
いた。USBメモリーを取り違えてのセットアップやり直し、USB
メモリーの置き忘れ、といったミスが起きることもあった。
「これまで、こうした情報はExcelを使って、手作業で管理して
いました。特に保守契約情報はハードウェア故障の際の対応
と関わっており、契約切れが起きてしまうと、交換パーツ発注
のために改めて社内稟議を回すといった余計な手間と時間が
かかってしまいます。契約切れを見逃さないように毎月チェッ
クしたり、サーバー導入時にミスなく保守契約期間を入力し
たり、といった作業には気を使いました。
『 HP Insight Online 』
「インテリジェントプロビジョニング機能では、必要なツールや
のサービスが始まれば、こうした作業から開放されます。DR
ファームウェアなどをiLOマネジメントエンジンが格納。最新
対策の強化という面からも、契約切れを起こさないこうした
版へのアップデートも自動的に済ましておいてくれます。セッ
仕組みは意味があります。まさに、長年待ち望んでいたサー
トアップをメディアレスで行えるため、USBメモリーのメンテ
ビスです」
と新冨氏は期待を込める。
ナンスなどに気を使う必要がなくなり、作業ミスも起きませ
ん」
と新冨氏は喜ぶ。
「HP Insight Online」では、HP ProLiant Gen8だけでなく、HP
ProLiantサーバー G7をはじめとする旧世代機も管理すること
「リモート機能と組み合わせることで、関西データセンターで
が可能だ。旧世代機も含めて稼働するサーバー台数が多いほ
の作業が完了しなくても、東京へ戻ってから続きを進めるこ
ど、
「HP Insight Online」で得られる運用管理上のメリットは大
とができました。またファームウェアなどのアップデートも、
きい。
必要なものを探し出して、ダウンロードして、という作業は意
ITインフラのプライベートクラウド化に向け
といった用途ごとの物理構成は不要になる。新しくサーバーが
標準となるハードウェア構成を確立する
欲しいとなった時には、用意してあるITリソースから必要な分
技 術 部インフラチームでは、新たに導 入したHP ProLiant
を切り出すだけで済んでしまう。基本となる標準構成を確立し
Gen8によるDRシステムの9月稼働に向け、仮想サーバー構築
ていく際に、HP ProLiant Gen8は大きな貢献ができそうだ。
などの詰めの作業に追われている。
「ITインフラをプライベートクラウド化することで、キャンペー
「HP ProLiant Gen8は、作業工数の削減、作業ミスの排除とい
ンなどの期間限定で使うサーバーを用意する、評価が得られ
う面から大きな導入効果を発揮してくれています。また、仮想
なかったサービスを撤収してほかの用途に振り向ける、といっ
化・サーバー統合という点での効果も高く、あるシステムでは
た使い方にも柔軟に対応できます。リモートでこうした操作を
物理サーバーの台数が従来の1/5にまで減らせました」と原
実現し、運用や保守に関わる情報を自動で管理できれば、少
数のスタッフでもプライベートクラウドを効果的に管理運用
氏は語る。
今後、同チームが目指すのはさらなる仮想化・サーバー統合
の推進と、仮想化環境構築のための標準構成を確立するこ
と。標準構成を複数並べ、最終的にはプライベートクラウドへ
できるはず。“自働サーバー” であるHP ProLiant Gen8に期待
しつつ、これからの稼働実績を注意深く積み上げていきたい
と考えています」
と原氏は話しを締めくくった。
と発展させれば、アプリケーションサーバーやウェブサーバー
ソリューション概略
安全に関するご注意
導入ハードウェア
導入ソフトウェア
導入ソリューション
• HP ProLiant DL360p Gen8
• HP ProLiant BL460c Gen8
• バーチャルコネクト Flex-10
• HP P4300
• HP A5820 Switch Series(IRF対応)
• HP Insight Control
• HP Insight Online
• HP Insight Remote Support
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