レガシィ - New車の整備記録

レガシィ - New車の整備記録
富士重工業株式会社
I 盗難防止装置
通称名
レガシィ
車両型式
エンジン型式
BL
5
BP5
E]20
適用時期
2
0
03.4~
出 典資料
新型車解説世
整備解説書
電気配線図築
取扱説明書
機構解説書
W2
3
2
0]J
G23
2
0]J6
G23
2
0]J7
A2320A
W9900]J
1概要(
図 1- 1)
盗難防止装置は, 自動車盗難が頻発した西ドイツで 1
9
9
5
年から (EC内では 1
9
9
7
年から),出荷 される新車す
べてに装備するこ とが義務付けられたのが始まりで,その後,盗難件数が顕著に減少している。 (EUで販
売される日 本車にも盗難防止装置が装備 されている。)
日本では,盗難防止装置が義務化 されていないため,新車に占める装着率は 10%以下と少ない。しかし ,
1
9
9
7
年から盗難防止装置を装着した,ある国産高級車の盗難件数が激減する効果が認められ,今後国内でも
装着率が上がると見られている。
0
0
2
年 から盗難防止装置装着車(メーカ標準装備文はメーカ ・オプション装備)は保険料が割
自動車保険も ,2
り
ヲ│
かれるサービスが実施 されている。
レガシィの盗難防止装置 (セキュ リティ ・システム)は,①盗難警報装置と②イモビラ イザ・システム※ (
盗
難防止用 エンジン始動ロック装置)があり , ①は全車に , ②は 2 . 0~X ターボ車(除くカスタマイズ ・ エディシ
ョン)及び3
.
O ~X. に装備 している。
1
) 盗難警報装置
盗難警報システムは,キーレス・エントリ以外でドア , トランクが開けられたとき ,ホーン音と非常点滅灯
で警報を発し周囲に異常を知らせ,車室内への侵入を防止する。また,ディーラ ・オプションの衝撃センサ
を付けた場合,車両が設定以上の衝撃を受けたときに ,同様の警報を発する。
2
) イモビライザ・システム
イモビライザは,キー ・シリンダに差し込まれたキーの識別 コードが正しければエンジンを始動できるが,
未登録のキーや識別 コードのないキーなどでは始動できないようにしている。
- 1
2
1-
ー
ヨ
;
;
t
ヨ
田
・
トランク・ルーム・ランプ・
スイッチ(セダン・モデル),
リヤ・ゲート・ラッチ・スイッチ
(ワゴン ・モデル)
ドア・スイッチ(各ドア}
セキュリティ・サイレン(カウル・パネ
ル内助手席側)(テ'ィーラ ・オプション}
キーレス・エントリ・コントロール・ユニット
衝穆センサ{運転席シート下)
(ディーラ・オプション)
ホーン・リレ ー(メイン ・
ヒ ューズ・ボックス内)
く盗難警報機能付 きイモピライザ機能なし〉
ハWUω門U
く盗幾嘗報機能&イ モピライザ機能付 き
〉
(
3
)
)
1
(
)
1
(
(
2
)
(
2
)
(
4)
(1)セダン用リモコン ・キー(トランク解除ボタン付 き) (
2
)
ワゴン川リモコン ・キー
(
3
)
キー ・ナンパ ・プレート
(
4
)
セキュリティ IDプレート
図 1-1 盗難防止装置の構成
t司εヒー') I ザ
※1 I
mmobilize(動かなくする) ※ 2 ボデー統合ユニットは, ドア ・ロック,シフト ・ロックなどの制御のほかに,
j 通信速度が災.なる波数のユニット問でデータを送受信する中継や判定を行う働きをする。
2 構造・機能
1
) 盗難警報装置
(
1)作動
システムが作動可能な監視状態のとき,
ドア, リヤ ・ゲート,
トランク ・リッドに設けられたスイッチを介
して開閉を監視し,いずれかのスイッチが ONになると,システムはそれを侵入と判定し瞥報を発する。ス
イッチは,従来から取り付けられているドア ・スイッチなどを使用し ON. OFF信号を統合ユニットに発
信する。
衝撃セソサ(ディーラ・オプション)が装着されている場合は,設定以上の衝撃が車両に加えられたときにセ
ンサからの信号で瞥報を発する。また,衝撃センサの屯気配線が切断された場合も瞥報を発する。
(
2) 盗難警報装置の設定
盗難警報装置の作動,非作動を以下の方法で任意に設定することができる。
-1
2
2-
.語iil~ヨ圃・
① 溢難警報装置を解除する。
② 運 転席 に座り,すべてのドア(リヤ ・ゲートも含む)を閉める。
0
秒以内にエンジン ・スイッチを , OFF
→ ON 3回繰り返し ONで止 める。
③1
④③の後,1
0
秒以内 に運転席ドアをいったん 開けて閉める。 現在の設定がオド ・メータ/卜リ ップ ・メータに
表示される。
⑤ ④ の後
,
3
1
"
作動
1
0
秒以内にドア ・ロック ・スイッチを下記の ように 3回 操作する。
:ドア ・ロック ・スイッチをアンロック 制J
I(
リヤ側)
に
3回 操作 する。
メータ表示1"ALOF
J
作
動 : ドア ・ロック ・スイッチをロック側(フロント側)に 3回操作 する。
メータ表示1"ALON
J
新しい設定に切り替わるとブザーが鳴り,新しい設定がオド ・メータ/トリップ ・メータに表示さ れ る
。
純正ナビゲーション ・システム付 き車の場合,マルチ ・ディスプレイにより瞥報 ONに設定できる。また ,
外 部診 断 器により全車,警 報 ONに設定することもできる。
警報装置 の作 動は,キー ・シ リンタからキーを抜 き,すべてのドア , トランクを閉めキーの施錠ボタンを 押
し,約3
0
秒間1
の 待機時間(メ ータの イモピラ イザ瞥告灯が速く点滅)後,監視状態 (2回連続の点滅)に入る。
腕 難特 報 装置
, キーレス ・エン トリ関 連の作動・ 非作動や作動時間, バッテリ上がり防止などは ,表 1- 1
のユーザ ・カスタマイズ機能により ,ユーザの好みで設定できる。 純 正 ナ ビゲーション什 きI
I
i
は マル チ ・デ
ィスプレイ上で設定するこ とができる。(※は外 部診断 器で設定。)
表 1- 1 ユーザ・力スタ マイズ機能
mI
J
滋賀住終報装世
定
初期i
設定
望事報の作'
l
!
i
J
l
(
'
F
i
J
j
l
J
あ
り/
作動なし
作動なし
符報の監視1
m始時間の設定
0秒/
3
0
秒
3
0
秒
作動あり/作動なし
作動なし
アンサ ・バッグ ・ブザーの 作動
f
j})あり/作動なし
作j
作動あり
ハザード ・アンサ ・バッグの作動
作動あり/作動なし
(
'
I
'y
j
}
)あり
作動あり/作動なし
作動あり
衝務セ ンサの作動
( デ ィー ラ ・ オプシ ョン , 感度 ~J,I,j ~在可能)
キーレス ・エン ト
リ
設
機能の 内 容
1
3y
}
j
J
施錠の (
'
F
y
j
}
)
W
.
f
錠してから設定H
年I
U
I以内 にドアを 1
mけ
ない場合, I
I動的 にl
庖銑する。
20秒 ~60秒の I口j で 10秒間隔で
向動施錠の作j
f
}
j
J
時1
1
:
1
設定可能
3
0
秒
キーI
!
{
Jじ込みJiJ
HI
ニ
キー閉じ込み防止の作動
キー ・シリンダにキーが差し込まれてい
る場合ドアを施錠しない。
作動あり/作動なし
作動あり
バッテリ 上がり防止※
バッテリ上がり防止機能の作成)
1
半ドアなどでルーム ・ランプが点灯し統
けた場合,約3
0
分後に消灯する。
作動あり /作動なし
作動なし
ドア閉l
時の点灯H
、
引
日l
0, 3, 5, 8f
)
で設定可能
5秒
キーレス ・アンロッグ 後の点灯時間
0,1
0,2
0,3
0
秒で,
没定可能
2
0
秒
l
レ一ム
・ランプ ・オフディレイ
-1
2
3-
ー
ヨ
l
l
i
i
i
i
l
e
・
ヨ
・
2) イモビライザ・システム
(
1
) システムの構成(図 1-2, 3, 4)
イモピライザ ・システムは,キーに埋め込まれた電子チップの固有
を電子的に照合し,
mコードと車両側ユニ ットの mコード
mコー ドが一致しない場合はエンジンを始動できない。
装置は,コンビネーショソ ・メータ ,ボデー統合ユニ ット ,エンジン ・コントロール ・ユニ ット ,イ グニシ
ョン ・キー内蔵の トランスポンダ(電子チップ),及びキー ・シリンダに取り付けられたアンテナで構成され
ている。
キー・シリンダ
図 1-2 イモビライザ・システムの構成
コン ビネーション・メータ
Eコ
CA
N(1
2
5
k
b
p
s
)
キー
.
.
.
.
.
.
.
.
.
Eコ
エンジン E
C
U
U
A
R
T
(
1
2
0
倣)
l
)
S
)
Eコ
{専用線}
CA
N(
5
0
0
ほ
)
l
)
S
)
ボデー統合ユニッ ト
ユ リ円川 一一一一+区Sß~WiH I
図 1-3 イモビラ イザ・ システム
・ ブロック
-1
2
4一
o
・
ヨ
ー尋届E
一む
アンテナ
図 1-4 構成部品の取り付け位置
(
2
) システムの作動
キーをキー ・シリンダに差し込んだときに ,キーのトランスポンダから発せられた車両 I
Dコードをアンテ
Dコードはボデー統合ユニットに送られ,登録されたコードと比較する。同時にボデー統
ナが受信する。 I
合ユニットは,エンジン・コントロール・ユニット,コンビネーション ・メー タとも I
Dコー ド照合を行い,
Dコードが一致すれば,システムはエンジン始動を許可する。
これらで I
IDコードが一致しない場合は ,エンジン ・コントロール ・ユニットへスタータ ・リレーのカッ ト信号を送
り,エンジン ECUはスタータの作動 を停止する。また, このときメータのイモピライザ警告灯を点灯する。
(
3
) イモビライザ機能設定
イモビライザ機能は ,キーをキー・シリンダから抜き取ったとき ,及びイグニション ・スイッチを ACC文
は OFF位置へ回してから 6
0
秒経過した時点で自動的に作動する。 イモピライザ機能が作動すると , コンビ
2
秒点灯,2
.
8
秒消灯の周期で点滅を続ける。
ネーション ・メータのイモビライザ警告灯が 0.
3 点検 ・整備のポイント
1
) イモビライザ付き車のセキ ュリティ 1
0入力
・イモピラ イザの登録は,追加のキーを購入したとき ,及びボデー統合ユニット ,エンジン・コントロール・
ユニット ,コンビネーション ・
メ ータを交換したときに必要になる。
登録操作 には,セキュリティ I
Dの入力が必要になる。
-登録操作は,スバル ・ディーラの有資格者が外部診断器と専用プログラムを使って行い,セキュリティ上の
理由から , このプログラムの使用は厳し く管理されている。
・キーの複製を防ぐために,どのキー・セット(最大 4本)も一つのボデー統合ユニットにしか登録できなし、。
このため,ボデー統合ユニットを新品と交換した場合,古いボデー統合ユニットで使用していたキ一 ・セッ
トは新しいボデー統合ユニットでは使用することができない。したがって ,ボデー統合ユニットと同時に
キー・セットも交換する必要がある。
-1
2
5-
・
ヨ
ヨ
置E
2
) イモビライザ・ システムの故障
・イモビライザ・システムの故障,未登録キーの使用,文は未登録のコンビネーション ・メータ,エンジン
ECUが取り付けられた場合は,キーをキー ・シリンダに差し込んだとき,又はイグニショソ ・スイッチを
ON位置にしたときにイモピライザ特告灯が点灯する。
・イモピライザ・システムは,盗難防止性能を高めるために,簡単な配線のつなぎ替えや部品の取り外しでは
イモピライザが解除されないようになっている。このため,闘連する部品の交換,修理には注意が必要にな
る
。
(
1
) 交換時に必要な作業
交換部品
作業内容
トランスポンダ(キー)
笠録作業
ボデー統合ユニット
エンジン ECU
コンビネーション ・
メータ
アンテナ
登録作業
ただし,新品トランスポン
ダも必要
登録作業
そま録作業
作業不安・
ボデー統合ユニット
エンジン EC
U
コンビネーション ・
メータ
アンテナ
可
ただし,登録作業が
必要
可
アンテナ以外はいずれも登録作業が必袈
(
2
) 他の車両から転用が可能なもの
交換部品
交換の可否
トランスポンダ(キー)
不可
不可ではないが ,現実には
可
I
f
ただし,登録作業が
不I
新品トランスポソダも必要 必要
(
3
) 同時に新品に交換すると,通常の登録作業ができないもの
(セキュリティ IDが受け付けられない)
トランスポンダ(キー)
交換部品
ボデー統合ユニット
コンビネーション ・メータ
と同 H
与に交換
-1
2
6-
エンジン ECU
コンビネーション・
メータ
ボデー統合ユニット
と同時に交換
.言5~ 言..
3
) 故障診断
盗 難響 報 装 置, ドア ・ロック ・システム ,キ ー レ ス ・エントリ ・シ ス テ ム の 故 障 発 生 時 は ,サ ー ビ ス ・マ ニ
ュアル記載 の 診断手 順 に 従 っ て 点検 する。
くイモビライザ・システム〉
システムに異常が発生すると , エ ン ジ ン ・コ ン ト ロ ー ル ・ユ ニ ッ ト 及 び ボ デ ー 統 合 ユ ニ ッ ト に ダ イ ア グ ノ ー
シス ・コード
(
DTC)が 記 憶 さ れ る の で , 外部 診断器 で 読 み 取 り 該 当 部 を サ ー ビ ス
・マ ニ ュ ア ル 記 載 の 診 断
手 順 に 従 っ て 点検 する。
表 1- 2 エンジン・コントロ ール・ユニッ卜(エン ジン EC
U)の DTC
DTC
項
診断の内容
E
I
P0
5
1
3 キー不一致又は未登録
ボデー統合ユニットで登録していないキーの使用
P1
5
7
0 アンテナ系
アンテナ系不良
P1
5
7
1 識別コード 不一致
ボデー統合ユニットとエンジン EC
U聞のリファレンス ・コードの不適合
エンジン ECU
ーイモビライザ通信
ボデー統合ユニットとエンジン EC
U聞の通信不良
P1
5
7
2 (アンテナ回路以外)
P1
5
7
4 キ一 一イモピライザ通信
キー(トランスポンダ )IDコードを確認するボデー統合ユニットの不具合
P1
5
7
6 エンジン ECUの EPRO
M
エンジン ECUの不具合
P1
5
7
7 イモビライザ ・ユニット EPRO
M
ボデー統合ユニットの不具合
P1
5
7
8 メータ異常
ボデー統合ユニットとコンビネーション ・メータ聞のリファレンス ・コード
の不適合
表
DTC
項
Iー 3 ボデー統合ユニッ卜の DTC
診断の 内 容
目
B0
4
01 MJ
被合 NG
B0
4
0
2 イモピライザ ・キー照合 NG
B0
4
0
3 エンジン ・リクエス卜 NG
ボデー統合ユニットとコンビネーション ・メータ聞のリファレンス ・コード
の不適合
-ボデー統合ユニッ卜で登録していないキーの使用
-アンテナ不良
-リモコン ・エンジン ・スタータ(オプション部品)とのリファレンス ・コー
ドの不適合
ボデー統合ユニットとエンジン E
CU聞の通信不良
-1
2
7-
.言置~~・・
E 車内 LANシステム (CAN通信)
通称名
レガシィ
車両型式
エンジン型式
BL5
BP
5
E]20
出典 資料
適用時期
新型車解説書
強制解説l
l
i
電気配線図集
取扱説明書
機構解説書
2
0
0
3
.4~
W2
3
2
0
J
J
G2
3
2
0J
J6
G2320JJ7
A2320A
W9900J
J
概要
車内 LAN※ lは,従来,個別のシステムとして作動していた複数のコンビュータを,通信線で接続しセン
サ信号やデータの共有を行い,ljI両全体 を統ーして制御す るシステムである。通信速度の異なる複数のユニ
ット聞でデータを共有化す るために ,ボデー統合ユニットを設けて中継制御 している。
LANシステムの
データ送受信には CAN※ 2通信方式を採用し ,データの高速通信を行うと共に ,システムの高い信頼性を
確保 している。
また,
LANシステムによって装備や機 能の充実を 図り ながら,電気ハーネスの削減が可能となり車両重量
の軽減にも寄与している。
1
) LANシステムの構成(図 I
I- 1)
CAN通信は使用環境により ,高速 CAN(
通信速度 5
0
0k
b
ps※ 3),低速 CAN(
通 信速度 1
2
5k
b
ps
)の 2種 類
を使い,他 に I
Eパス,専用通信線,外部診断器用通信線などの組み合わせによりシステムを構成している。
コンビネーシ ョン
メータ
モニタ{ナピ付きlIl
l
ボデー統合ユニット
セレクト ・
モニタ
図I
I- l 車内 L
ANシステムの構成
n-1
11
l
-
;L・J7
.
,/
'Iリ ク
コン トn
-"1
エ リ γ'/'." r
-リ ー ク
※ 1 LA
N:Lo
c
alA
r
e
aNetwork ※ 2 CAN:Co
n
t
r
o
l
l
e
l
'Al
'
e
aNetwor
k
※ 3 bps:b
i
t
/;
秒→ 001
'1
のデー タを l秒間j
に何回送受信できるかを表す。
-1
28-
-語;~ヨ・・
2
) CAN通信
CANは ISOの規格に準拠 したシリア jレ通信で,通信速度が速く短時間に大企のデータを送受信することが
可能である。 2木の配線(パス※ 4といい H
i
gh, Lowがある)の電位差を変化 させてデータを送受信する。
高速 CAN(
5
0
0kbp
s
)は走行制御系に,低速 CAN(1
2
5kbps
)はボデー制御系に使用している。
2 構造・機能
1
) LAN構成部品の取り付け位置 (
図I
I-2)
LAN構成部品は,図の位置に取り付け られている。
ECU
パワー ・ウインドウ・
メイン・スイッ チ
(
運転席姐1
.
)ドアに装着)
図 I-2 LAN構成部品の取り付け位置
2
) CAN通信の基本回路(図 I
I-3)
CAN通信のパス線は,一対のツイスト ・ペア線(2本)を使用している。
CAN通信線 (
L
O
)
CA
N通信 線 (
HI
)
図I
I-3 CAN通信の基本回路
※ 4 パス: 2本紙!で結ぼれた通信回路上でデータを集め,必要な ところに降
ろす様子が乗合パ スに似ているので,パ スといわれている。
一 1
2
9-
・
ヨ
.雪量E
3
) CANへの接続ユニット
(
1
) 走行制御系 CA
Nの接続ユニット(図1I- 4)
走行制御系 CANに接続してい るコ ントロ ール ・ユニット
(
ECU)を表に示す。
0:
接続
表lI- l
iド
体}惨状
セダン
MT
ABS什 き
トランスミッション
装備システム
エンジン E
CU
ATECU
ABSECU
ABS/VDCECU
舵f
l
Jセンサ ・ユニット
ボデー統合ユニット
AT
。
。
。
。
。
ABSH;
き
。
。
。
。
。
。
。
VDC付き
ATECU(A
丁寧}
ABS
/V
DCECU
(VDC付き車)
エンジン ECU
¥
f
N
ボデー統合ユニ ッ ト
. mト ベ ア 線
図I
I-4 走行制御系 CAN接続ユニット
-エンジン ECUとABS
/
VDCECUには終端抵抗が内蔵されており ,この抵抗によってパスが安定し,
2本
のパス ・ライン (CAN-H
i
g
h, CAN-Low)の電位差で信号の判別が可能となる。このパスを主線という。
その他のユニッ トは主線に対して並列に接続され,枝線という 0
・主線の片方のパス ・ラインが断線するとエラーを検出し通信ができなくなる。枝線の片方のパス ・ラインが
断線するとエ ラーを検出するが,断線した枝線に接続されているユニット以外は通信することができる。
-1
3
0ー
.言5~~・・
(
2) ボデー制御系 CANの接続ユニ ット (
図1[- 5)
ボデー制御系 CANに接続しているコントロール ・ユニ ットを表に示す。
0 ・接続
表1
I-2
オート ・エアコン ECU
コンビネーション ・
メ ータ
パワー ・ウインドウ ECU
モニタ
ボデー統合ユニット
。
。
。
。
。
ボデー統合ユニット
オート ・
エアコン E
C
U
(
;
t
卜・
エアコン付き車)
川
…
P
/
WECU
ベア線
図1I-5 ボデー制御系 CAN接続ユニッ 卜
ボデー制御系の低速 CANは,パス線の片方が断線した場合,エラ ーを検出するが通信はできるよ うにな っ
ている。
3 点検 ・整備のポイン卜
1
) 故障の検出(図1[-6)
ボデー統合ユニット文は LANシステム(各ユニット又は通信回路)に故障が発生した場合,イ グニション
ONで,コンビネーション ・メータのトリップ表示部に故障情報を表示する。(トリップのリセット ・ノ ブ
を押すことにより ,通常のトリップ表示に戻る)
故障情報が表示さ れた場合は, 一つ以上のダイアグノ ーシス ・コード (
DTC)がボデー統合ユニッ トに記憶
され,読み出 しは外部診断器で行う。
複数の故障情報が記憶されている場合は, ①高速 CAN,②低速 CAN,①ボデー統合ユニット, ④エンジ
VDCECUの優先順位で表示される。
ン ECU,⑤ ATECU,⑥ ABS/
- l
3l-
ー言j5;~~
図 II-6 故障情報表示部
I- 3 故障情報の表示 と表示内容
表I
故障情報
勾
│
異常箇所
容
Er-ー
高速 CAN.低速 CAN故障
日i
d
i,低i
車両方の CAN通信系統に災.常が発生している
ErHC
高速 CAN故障
高速 CAN通信系統に異常が発生している
ErLC
低迷 CAN故障
低迷 CAN通信系統に異常が発生している
ErIU
ボデー統合ユニット典常
ボデー統合ユニット関連に異常が発生している
ErEG
エンジン通信データ ~1話;
エンジン ECU内又は通灯系統に県常が発生している
ErtC
AT通信データ異1
市
ATECU 内又は通信系統に !J~常が発生している
ErAb
ABS/VDC通信データ異常
ABS/V
DCECU内又は通{日系統に異常が発生している
ErPd
パ ワ ー ・ウインドウ ・コント
ローラ故障
J
}
H
J
系統に呉:常が先生している
パワー ・ウインドウ ECU内又は j
2) LANシステム整備上の注意点(図 I
I- 7)
・システムのパス ・ライソであるツイスト ・ペア線にバイパス線を追加しないこと 0
・ッイスト ・ペア線を部分的にツイストをほどかないこと。
.2本のパス・ ライン間にすき聞を作らないこと 。
・パス ・ラインの長さの違いは,元の長さの l
O
c
m以内にすること。
.コネクタ近くのツイス トのほつれは 8Clll以内にすること。
・ツイスト ・ペア線の特性を変更するとノイズに対して極端に弱くなる。
・ハーネスの修理を行う場合,ハンタ.で配線を結合し絶縁テープなどでしっかり保護する。
(A)
バイパス結線
ハンダ付け‘及びテープで保綴
図I
I-7 ツイス卜・ぺア線の修理
-1
3
2-
・
ヨ
.詩画E
3
) CAN通信配線(図 II-8, 9)
同
⑮
CANジョイン卜 ・
コネクタ
@)
:
A
@
G〉
l
1
1
2
1
31
41
5
1
6
1
7
1
8
1
9
1
1
0
1
1
11
1
2
1
@
予
A
:
@
図I
I-8 CAN通信配線(1)
- 1
33 -
・
・
ー喜
置
i
1
H
i
ペ~D: <êÞ
エンジン・コントロール・
ユニット
崎山附「寸2
4~1Iil NA.D加C 以外 I ~
t
ステアリング・
アングル・センサ
霊
<
e
D
@
画
⑧
困
A
⑥
1
1
21
3
14
1
s
1
6
1
71
8
1
9
h
o
1
1
1
1
2
1
1
3
1
4
1
1
S
1
1
6
1
1
7
1
1
8
h
9
1
2
0
D:@
図
r-9
CAN通信配線(
2
)
-1
3
4-
-語5~ヨ・・
4
) ボデー統合ユニット入出力(図 II-l
0
)
システム制御電源
ECOスイッチ
電源
パッ クアッ 71
シフト・スイッチ {αゅ
イグニション電源
シフト・スイッチ (LP)
0
ACC電源
シフト・スイッチ (
DOWN)
アース
アース
Pレンジ・スイッチ
アース
衝f,iセンサ
アース
フューエル
キー有無ス イッチ
ストップ
外気温センサ {α咽コ)
イルミネ ーション・/
ボリューム l
/
/
運転席
助手席
i
後右席
ドア・スイッチ入力 l
後左席
1
1 トランク /
セダン /ワゴン判別スイッチ
③@@
イルミネーション出力
フロント・フォグ ・ランフ.入力
リヤ フ才グ・ランプ入力
リヤ ・フォグ・ランプ出力
ヘッドランプ入力
霊録モード・スイッチ
キーレス通信
高速 CAN
回路
高速 C
AN回路
(
HI
)
(
L
O)
低速 C
AN回路
1(
H
I
)
1(
L
O
)
低速 C
AN回路
ボデー統合ユニット
¥ リヤ・ゲート
イルミネーション制御スイ ッチ (
C
L
O
C
K
)
低速 C
AN回路 2(
HI
)
低速 C
AN回路 2(
L
O
)
) イ モ ピラ イ ザ ア ン テナ
マニュアル・スイッチ (
L
O
C
K
)
マニュアル ・スイッチ (
U
N
L
O
C
K
)
ドア ・口 ック電源
OCK出力
全ドア L
OCK出力
会ドアリリL
イモピライザ通信
イモピライザ通信
αサ
)
リヤ・ワイパ・スイッチ (
リヤ・ワイパ ・スイッチ{lNT)
リヤ・ウォッシャ・スイ ッチ
リヤ・ワイ パ電源
リヤ・ ワイパ ON出力
リヤ・ワイ パ ・リターン
ふI
L
O
C
K出力
トランク/ リヤ・ゲート t
キー/シフト・ロック電源
シフト・ロック出力
ルーム ・ランプ出力
キー・口ック出力
キー・リング照明出力
ターン・ハザード出力
ワイパ ・デア イサ・スイ ッチ
ワイパ・デアイサ ・リレー出力
イモピライザ・パイロット・ ラ ンプ
セキ ュ リティ・ホーン出力
セキ ュ リティ・サイレン出力
リヤ デフォッガ・スイッチ
{
マ ニュア ル A/
C付きモデル)
スバル ・セレクト ・モニタ通信
リヤ・デフォ ッガ・リレー出力
A:@(資)
レベル・センサ
外気温センサ (SIG)
ランプ・スイッチ
:
6
9
図 r-1
0 ボデー統合ユニッ 卜入出力
-1
3
5-
@
C:
・
ヨ
・
-ヨ
l
l
i
i
i
i
l
5) ダ イ ア ゲ ノー シ ス ・ コ ード (
DTC)一覧
DTC
項
診断内容
自
なし
初期化通信が不可能
スバル・セレク卜 ・モニタ通信総の断線又はショート
なし
ダイアグ ・コード (
DTC)が記録され
ていない
コンビネーション ・メータの内部故障
BOIOO
ボデー統合ユニット ・システム ・エ
フー
ボデー統合ユニット内部故障
BOI
Ol
BATT電源(制御)異常
バッテリ電源f
l
J
l
御系回路の断線文はショー卜
BOI
0
2
b
a
c
kup
)異常
BATT電源 (
バッテリ lÜ~!、パックアップ系回路の断線又はショート
BOI
0
3
I
GN電源異常
I
GN電源系回路の断線又はショート
BOI0
4
ACC電源異常
ACC電源、系回路の断線又はショー卜
BOI0
5
キー ・インタ・ロック回路呉常
キー ・インタ ・ロック回路のアース ・ショー卜
BOI06
シフト ・ロック回路典常
シフト ・ロック回路のアース・ショー卜
BOI0
7
Rフォグ回路異常
リヤ ・フォグ回路のアース ・ショー卜
B0
2
0
1
高速 CANフェール ・エラー ・カウソ
タ異常
高速 CANの)
u
i
信兵常
B02
0
2
日速 CANフェール ・パス ・オフ検出 主紛l
が切断されたなど重大な通信典1
'
'
1
;
B021
1
高速 CAN(
EG
I
)データ異常
エンジン EC
Uより典常データを受信
B0
21
2
日述 CAN(
TC
U)データ異常
AT ECU より,!J4'ìï~データを受信
B0
2
1
3
日
J
:
sCAN(
V
DC
/
ABS
)データ_n'ii-;
VDC
/A
BSECUより異?首データを受信
B0
2
2
1
高速 CAN(E
GI)データ未活-
エンジン ECUよりデータが到着しない
B0
2
2
2
日速 CA
N(
TC
U)データ未活
AT E
CUよりデータが到着しない
B02
2
3
日速 CAN(
VDC/
ABS)データ未着
VDC
/
ABSECUよりデータが到着しない
B0
3
0
0
低迷 CA
Nフェール
低迷 CAN回路の片側及び両1JlIJ.断線又はショー卜
B0
3
0
1
低迷 CANフェール ・エラー ・カウソ
タ異常
低速 CANの通信異常
B0
3
0
2
低迷 CANフェール ・パス ・オフ検出
通信線のショートなど重大な通信奨'
・
品
B0
31
1
低速 CAN(メータ)データ異常
メータより呉i
:
;
;データを受信
B0
31
3
低迷 CAN(モニ タ)データ !
.
W
l
i
¥
'
モニタ ・ユニットより異常データを受信
B0
31
4
低迷 CAN(P /W) データ ~'ìi;;
パワー ・ウインドウ ECUより異常データを受信
B0
3
2
1
低迷 CAN(メータ)データ未着
メータよりデータが到着しない
B0
4
01
M!
照合 NG
イモピライザ関連の故障
B0
4
0
2
イモビ ・キー照合 NG
イモピライザ関連の故障
B0
4
0
3
E/Gリクエスト NG
イモピライザ関連の故障
B0
5
0
0
キーレス UART通信フェール
キーレス UA
RT回路の断線又はショー卜
-1
3
6-
竺明
.亘書~~・・
参考
CAN通信信号波 形 (図 I
I-1
1)
(
1
) 高速 CAN
測定箇所: B3
5
4 COPコネクタ (
CAN))
。
。
HO
H
i信 号
F ト IN
トDR
M
中RM
M
i
且 』 団11団且 IほIi凶且
SM
」1
1
I
II
i
1
1日U
!
I
I1
MUU
lJ
T
U日1IIUI日J
GND
Lo信号
E
1
1
"
九. 2V
E
1
"I
I
E U"
GND
r
n
:
且 │楓D州IUI』聞
1.
1
'I 1
u
u
w
・
1
1
1 11
1
1
GND
r
j
.
.jv
A=
f5rn
ゐa 2V
ト
V
GND
AF501
>
.
{Hi信 号 を +, Lo信号を ーで測定》
GND
(
2
) 低速 CAN
測定箇所: i
7
7CCANジョ イント ・コネク タ (CAN))
HO DOffF
IN
トpR
M
M
HOlDOffF
IN
トORM
M
トーー
r-「一
Hi
信号
GND
GND
Lo信 号
ト
ー
ー ヤ
ー
・ い弘. 2V
←ト
F
ト
V
ドー
.
.・
ー
ト
トー レー
ト
ー
』
GND
Aド50
,.
.
)
ν
v
司 圃.
r
-
R
伊
2V
GND
Al
=501
>
.
{Hi
信号を+, Lo信号をーで測定》
図 Eー1
1 CAN通信信号波形
-1
3
7-
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