電子カムコントローラ通信ソフト ECM-010JWIN 取扱説明書 No.QT29-09001J マイコム株式会社 QT29-09001J 使用上の注意 次のことを守って本ソフトウェアをご使用下さい。 また、本ソフトウェアをご使用になる前に本取扱説明書をよくお読み下さい。 警告 ●本ソフトウェアを使用した結果、万一利用者に損害や不利益が生じても、当社はその責を負 うことはできませんのでご了承下さい。 注意 ●本ソフトウェアの著作権はマイコム株式会社にあります。 ●本ソフトウェアの一部または全部を無断で複製あるいは無断で複製物を頒布しないで下さい。 ●本ソフトウェアの一部または全部を無断で貸与、譲渡しないで下さい。 ●本ソフトウェアは、コンピュータ 1 台にのみご使用下さい。 ●本ソフトウェアの使用および本取扱説明書の記載内容は予告なしに変更することがあります。 また、CD のデータが壊れることがありますので、以下の点にご注意下さい。 ●落としたり、ぶつけたりしないで下さい。 ●濡れた手で触らないで下さい。 ●直射日光に長時間さらさないで下さい。 ●高温になる場所や低温になる場所での使用や保管はしないで下さい。 ●極端に湿度の高い場所や低い場所での使用や保管はしないで下さい。 ●塵埃の多い場所での使用や保管はしないで下さい。 ●CD は保管ケースに入れて保存して下さい。 Microsoft®Windows®NT は米国マイクロソフト社の登録商標です。 Microsoft®Windows®95 は米国マイクロソフト社の登録商標です。 Microsoft®Windows®98 は米国マイクロソフト社の登録商標です。 Microsoft®Windows®2000 は米国マイクロソフト社の登録商標です。 Microsoft®Windows®XP は米国マイクロソフト社の登録商標です。 その他、本取扱説明書に記載されている会社名、商品名は、各社の商標及び登録商標です。 本ソフトウェア及び取扱説明書は、著作権法で保護されていますので、無断で複製することはき ません。 本ソフトウェア及び取扱説明書は、改良のために予告なく変更、修正する場合があります。あら かじめご了承下さい。 QT29-09001J 目 1章 次 はじめに .......................................................................... 1 1-1 起動前の準備 ..................................................................... 1 1-2 インストール ..................................................................... 1 2章 ようこそ ECM-010JWIN へ ............................................................ 2 2-1 メニューバー ..................................................................... 4 2-1-1 ファイル ..................................................................... 4 2-1-2 表示 ......................................................................... 4 2-1-3 ヘルプ ....................................................................... 4 2-2 ツールバー ....................................................................... 5 2-3 ECM バー.......................................................................... 6 2-3-1 ECM プロジェクトファイル ..................................................... 7 2-3-2 カム形状データファイル ....................................................... 7 2-3-3 プログラムファイル ........................................................... 7 2-3-4 パラメータファイル ........................................................... 7 2-4 シリアル通信の設定 ............................................................... 8 2-5 信号モニタ ....................................................................... 8 2-6 オンラインコマンド ............................................................... 9 2-7 バージョン情報 .................................................................. 10 3章 カム形状エディタ ................................................................. 11 3-1 カムメニューバー ................................................................ 12 3-1-1 ファイル .................................................................... 12 3-1-2 設定 ........................................................................ 12 3-1-3 表示 ........................................................................ 12 3-1-4 ウィンドウ .................................................................. 13 3-1-5 ヘルプ ...................................................................... 13 3-1-6 スプライン曲線 .............................................................. 13 3-1-7 グリッド設定 ................................................................ 14 3-1-8 移動量スケール設定 .......................................................... 14 3-2 カムツールバー .................................................................. 15 3-3 カム形状データ入力 .............................................................. 16 3-4 カム形状データグラフ表示 ........................................................ 17 3-5 カム形状作成手順 ................................................................ 18 4章 プログラムエディタ ............................................................... 19 4-1 プログラムメニューバー .......................................................... 20 4-1-1 ファイル .................................................................... 20 4-1-2 編集 ........................................................................ 20 4-1-3 コマンド .................................................................... 21 QT29-09001J 4-1-4 表示 ........................................................................ 21 4-1-5 ウィンドウ .................................................................. 21 4-1-6 ヘルプ ...................................................................... 21 4-1-7 ヘッダ・フッタ設定 .......................................................... 22 4-1-8 タブ設定 .................................................................... 23 4-1-9 フォント設定 ................................................................ 23 4-1-10 プリンタフォント設定 ....................................................... 23 4-1-11 レジスタ情報 ............................................................... 24 4-2 プログラムツールバー ............................................................ 25 4-2-1 コマンドダイアログ .......................................................... 26 4-3 プログラム作成手順 .............................................................. 30 5章 パラメータ設定 ................................................................... 31 5-1 加減速傾斜形状 .................................................................. 35 5-2 パラメータ設定手順 .............................................................. 37 6章 補足 ............................................................................. 38 6-1 インストールされるファイル ...................................................... 38 6-2 データの互換性 .................................................................. 38 6-3 五十音順索引 .................................................................... 39 QT29-09001J 1章 はじめに このたびは、ECM-010/011/100 通信ソフトウェア[ECM-010JWIN]をお買い求めいただきましてありがとうござい ます。 本ソフトウェアは、ECM-010/011/100 のオプション品で、RS-232C 回線で通信するためのソフトウェアです。 本ソフトウェアは、CD で供給されますので、ハードディスクにインストール後原本は大切に保存しておいてく ださい。 この取扱説明書を熟読していただき、正しい取扱をしていただくよう、お願いします。 1-1 起動前の準備 本ソフトウェアを使用するためには、下記の動作環境が整っていることが必要です。 動作環境内容 OS 動作可能環境 Microsoft®Windows®XP (以下 XP) Microsoft®Windows®2000 (以下 2000) Microsoft®Windows®95・Microsoft®Windows®98 (以下 9X) Microsoft®Windows®NT4.0 (以下 NT) XP:300MHz 以上の Pentium™互換 CPU CPU 2000:133MHz 以上の Pentium™互換 CPU その他:I486™DX4 以上[Pentium™以上を推奨] XP:128MB 以上 メモリ 2000:64MB 以上 その他:16MB 以上[32MB 以上を推奨] ファイル機器 CD ドライブ+ハードディスク必須 ハードディスクの必要容量 3MB 以上 XP/2000/9X/NT が適切にインストールされているか、必要な空き容量やメモリが十分にあるかなどを確認し てください。 1-2 インストール 本ソフトウェアのセットアップ手順について以下に説明します。 パソコンが動作している状態で、本ソフトウェアパッケージの CD を CD ドライブにセットします。 ECM-010JWIN フォルダ内の SETUP.EXE を実行します。 インストール作業を行う際は、他のアプリケーションソフトを全て終了させてください。他のアプリケーシ ョンソフトが動作した状態では、正常にインストールできない場合があります。 ③ 画面に表示される指示に従って操作してください。 ④ インストールが正常に終了すると、[MYCOM Applications]-[ECM-010]のプログラムグループが作成されます。 ① ② 1 QT29-09001J 2章 ようこそ ECM-010JWIN へ ECM-010JWIN ではカム形状の作成,プログラム編集,パラメータ設定,信号モニタ及びオンライン機能があり ます。カム形状・プログラム・パラメータの管理を ECM プロジェクトとして、一括管理します。 カムシステムの内容が変更されれば、ECM プロジェクトの内容も変更してください。 ECM010JWIN.EXE を実行すると、まず接続軸のチェックを行います。 このとき ECM-010/011/100 の電源が入っていないと認識されませんので御注意ください。 -注意- 実際の接続軸が 0 軸であっても、各データの編集は可能になっています。 (ただし、その場合に、信号モニタ・オンライン機能の動作はありません。) 起動後に ECM-010/011/100 を接続しても、[ファイル(F)]−[接続軸チェック]で接続軸の再チェックを行う ことが出来ます。 接続軸のチェックが終わると、下図に示すように利用する ECM プロジェクトの選択画面が表示されます。 「プロジェクトの新規作成」を選択した場合は、作成する ECM プロジェクトの名前を付けて保存します。 「既存 プロジェクトを使用」を選択した場合は、既に作成している ECM プロジェクトを選択します。 キャンセルボタンを押して ECM プロジェクトを選択しなかった場合は、カム形状の作成,プログラム編集,パ ラメータ設定を行うことができません。この場合は、メニューより ECM プロジェクトの新規作成、または既存の プロジェクトを開いてください。 2 QT29-09001J ECM プロジェクト(例:TestProject)を選択した後は、下図のように表示されます。 ① ② ③ ①メニューバー ②ツールバー ③ECM バー ドロップダウンメニューの第 1 階層メニューが表示されています。 ( コマンドの機能がアイコンに割り付けられています。 クリックするとそれぞれに機能が実行されます。( P5) ECM プロジェクトを管理します。 ( P6) ECM プロジェクトが開かれていない場合は非表示となります。 3 P4) QT29-09001J 2-1 メニューバー 2-1-1 ファイル 項目 信号モニタ(S) オンライン通信(L) ECM プロジェクトの新規作成(N) ECM プロジェクトを開く(W) ECM プロジェクトを保存(H) ECM プロジェクトを閉じる(K) ECM プロジェクトのコピー(C) シリアル通信の設定(T) コントローラ選定(C) 接続軸チェック(A) プリンタの設定(R) アプリケーションの終了(X) 説明 ECM-010/011/100 の入出力信号の状態をモニタする機能です。 システム起動時の配線チェックに使用します。( P8) ECM-010/011/100 コマンドを使用して通信できます。 オンラインダイアログを呼び出します。( P9) ECM プロジェクトを新規に作成します。 ファイル名を入力して保存した後、ファイルが開かれます。 ECM プロジェクトファイル( P7)を開き、読み込みます。 ECM プロジェクトファイル( P7)を保存します。 現在開いている ECM プロジェクトファイル( P7)を閉じます。 現在開いている ECM プロジェクトファイル( P7)および登録されたカム 形状データファイル,プログラムファイル,パラメータファイルをコピー します。 任意のフォルダにプロジェクトのファイル名を入力してください。 例えば、入力したファイル名が CopyProject.ecm の場合、カム形状データ, プログラム,パラメータの各ファイルは以下の名前でコピーされます。 CopyProject_A01.cam A 軸のカム形状データ 01 CopyProject_B10.prg B 軸のプログラム 10 CopyProject_C.par C 軸のパラメータ シリアルポートの設定を行います。( P8) 使用するコントローラの機種(ECM-010/011/100)を選択します。 選択した機種がステータスバーに表示されます。 接続されている ECM-010/011/100 をカウントします。 プリンタの設定をします。 印刷は、カム形状エディタ及びプログラムエディタで行えます。 本ソフトウェアを終了します。 2-1-2 表示 項目 ECM バー(E) ツール バー(T) ステータス バー(S) 説明 ECM バーの表示/非表示を切り替えます。( P6) ツール バーの表示/非表示を切り替えます。( P5) ステータス バーの表示/非表示を切り替えます。 2-1-3 ヘルプ 項目 トピックの検索(H) バージョン情報(A) 説明 ヘルプをトピックから検索し、表示します。 ECM-010JWIN のバージョン情報を表示し、また ECM-010/011/100 の ROM バ ージョン情報を取得し表示します。( P10) 4 QT29-09001J 2-2 ツールバー ECM プロジェクトの新規作成(N) ECM プロジェクトを新規に作成します。 ファイル名を入力して保存した後、ファイルが開かれます。 ECM プロジェクトを開く(W) ECM プロジェクトファイル( P7)を開き、読み込みます。 ECM プロジェクトを保存(H) ECM プロジェクトファイル( P7)を保存します。 ECM プロジェクトのコピー(C) 現在開いている ECM プロジェクトファイル( P7)および登録されたカム形状データファイル,プ ログラムファイル,パラメータファイルをコピーします。 任意のフォルダにプロジェクトのファイル名を入力してください。 例えば、入力したファイル名が CopyProject.ecm の場合、カム形状データ,プログラム,パラメー タの各ファイルは以下の名前でコピーされます。 CopyProject_A01.cam A 軸のカム形状データ 01 CopyProject_B10.prg B 軸のプログラム 10 CopyProject_C.par C 軸のパラメータ ファイルを保存する カム形状データファイル(.cam)、もしくはプログラムファイル(.prg)を保存します。( P7) コントローラの機種選択 使用するコントローラの機種(ECM-010/011/100)を選択します。 選択した機種がステータスバーに表示されます。 プロジェクトの全データ転送 パラメータ、プログラム、カム形状の全データを送信または受信します。 送信する場合は ECM プロジェクトファイルに登録しているデータを全て送信します。 受信する場合はコントローラに格納されているデータを受信しファイルに保存します。 ※受信は ECM プロジェクトファイルを開いた状態、または作成してから行ってください。 接続軸チェック(A) 接続されている ECM-010/011/100 をカウントします。 信号モニタ(S) ECM-010/011/100 の入出力信号の状態をモニタする機能です。 システム起動時の配線チェックに使用します。 信号モニタダイアログを呼び出します。( P8) オンライン通信(L) ECM-010/011/100 コマンドを使用して通信できます。オンラインダイアログを呼び出します。 ( P9) ECM バー ECM バーの表示/非表示を切り替えます。( P6) 印刷 カム形状エディタ、もしくはプログラムエディタで表示されている事項を印刷します。 ※カム形状印刷条件(用紙方向:縦・ページ指定:有り) バージョン情報 ECM-010JWIN のバージョン情報を表示し、また、ECM-010/011/100 の ROM バージョン情報を取得し 表示します。( P10) ヘルプ 状況依存のヘルプ ここをクリックし、知りたい場所をクリックするとそこのヘルプが呼び出されます。 5 QT29-09001J 2-3 ECM バー +TestProject.ecm +A Axis +CAM ECM プロジェクトファイル( P7)名を表 示します。 軸名を表示します。 以 下 に 32 の カ ム 形 状 デ ー タ フ ァ イ ル ( P7)名を表示します。 +[00] NoCamData ここをダブルクリックすることでファイル 名のない時は新規作成、ファイル名のある 時はそのファイルを開き、カム形状エディ タ( P11)により編集します。 右クリックによりそのファイルをプロジェ クトから削除する事ができます。 +PRG ※ECM-010 の場合は[16]∼[31]のカム形状 を編集することはできませんので、ご注意 ください。 以下に 32 のプログラムファイル( P7)名 を表示します。 ここではプログラム番号ごとにファイルを 分けて編集するようになっています。 +[00] NoPrgData ここをダブルクリックすることでファイル 名のない時は新規作成、ファイル名のある 時はそのファイルを開き、プログラムエデ ィタ( P19)により編集します。 右クリックによりそのファイルをプロジェ クトから削除する事ができます。 +NewParmData パラメータファイル( P7)名を表示しま す。ここをダブルクリックすることにより パラメータ設定ダイアログ( P31)を開き ます。 右クリックによりそのファイルをプロジェ クトから削除する事ができます。 6 QT29-09001J 2-3-1 ECM プロジェクトファイル ECM プロジェクトファイルは、ECM-010/011/100 で扱うデータを一括管理するためのファイルです。 各軸ごとに分類し、カム形状ファイル(ECM-010 は 16、ECM-011/100 は 32) ・プログラムファイル(32)・パラ メータファイル(1)のファイル名を保存します。 このファイルを呼び出すことによって、カムシステム構成を一括変換することができます。 2-3-2 カム形状データファイル カム形状データファイルは、ECM-010/011/100 でカム動作をさせるためのデータを保存するためのファイルです。 カム動作は主軸のエンコーダ信号に同期して従軸を動作させるものです。 ファイルフォーマットは以下の通りです。 VER.... 110 AXIS... 0 NO..... 9 MAX.... 58 XMAX... 807 YMAX... 703 0,0 100,100 : 10000,10000 0,1 ファイルフォーマットバージョン 軸番号 カム形状番号 データ数 主軸最大値 従軸最大値 主軸データ, 従軸データ 主軸データ, 従軸データ : 1 パルスの移動量[μm] 主軸,従軸 最終位置,入力モード(0:位置 1:速度) カム形状エディタ( P11)で編集します。 2-3-3 プログラムファイル プログラムファイルは、ECM-010/011/100 を駆動させるプログラムを保存するためのファイルです。 必ず、 PRG_STR=?? で始まり PRG_END=?? で終わらなければなりません。 プログラムエディタ( P19)で編集します。 2-3-4 パラメータファイル パラメータファイルは、ECM-010/011/100 を動作させる上で必要なパラメータを保存するためのファイルです。 パラメータ設定ダイアログ( P31)で編集します。 7 QT29-09001J 2-4 シリアル通信の設定 COM1∼COM256 のうちから、どのシリアルポートから通信するかを選択します。 [OK]ボタン 設定を変更します。 [キャンセル]ボタン 設定せずに戻ります。 2-5 信号モニタ システムの配線チェックに使用します。 -注意軸名 入力信号 出力信号 このダイアログが開いている間、通信は接続されたままになります。 なお、信号モニタ実行中はプログラム起動(P_ST),カム起動(C_ST),即時停止(EMER)は受け付け ません(入力状態のモニタのみ可能です)。 左上のコンボボックスでモニタする軸名を指定します。 オン状態の信号は信号ボタンが押された状態になります。 ※主軸 A/B 相は ECM-011/100 で対応しており、エンコーダの A/B 相の入力状態を表していま す。 ※従軸 A/B 相は ECM-100 で対応しており、 エンコーダ2の A/B 相の入力状態を表しています。 信号ボタンを押すことにより信号を出力します。 カウンタクリア信号については、50ms のワンショット出力となります。 フォワードパルス、リバースパルスについては、それぞれの方向に 10 パルス出力となります。 ※「イベント」ボタンは ECM-100 専用のボタンで、任意に状態を切り替えることはできません。 汎用出力 15 機能切替の設定に関係なく、現在位置がイベント出力の範囲内または範囲外 であるかの状態を示します。 オンとなったときに、ボタンが押された状態になります。 イベント出力については、ECM-100 取扱説明書を参照してください。 ※ECM-100 使用時に汎用出力 15 機能をイベントに設定した場合、 「15」のボタンはイベントの 状態が反映され、任意に状態を切り替えることはできません。 8 QT29-09001J 2-6 オンラインコマンド ECM-010/011/100 コマンドを使用して通信できます。 軸名 転送 履歴 左上のコンボボックスでモニタする軸名を指定します。 オンラインではエディットボックスに入力した文字列を[ ← ]ボタンを押すことで ECM-010/011/100 に転送します。 [コマンドダイアログ]ボタンを押すとコマンドダイアログを呼び出して、コマンドを呼び出し、 エディットボックスに追加します。 エディットボックスが空白の場合、または入力されたコマンドの書式に誤りがある場合は転送す ることができません。 エディットボックスへの入力は半角で行ってください。 ECM-010/011/100 との送受信データをリストボックスに表示します。 送信は >> 受信は << で表されます。 9 QT29-09001J 2-7 バージョン情報 本ソフトウェアのバージョン情報,および ECM-010/011/100 本体の ROM バージョン情報を表示します。 (下図はソフトウェアのバージョンが 4.30 の場合の表示です) ① ② ① ROM バージョン取得 軸ごとに ROM を読み、バージョンを取得します。 ② ROM 更新… ROM のプログラムをバージョンアップすることができます。 このとき、ROM 書換が行えるのは A 軸のみとなっています。 複数軸分書き換える場合は、接続及び軸番号を変えて行ってください。 書換後は一旦、本体の電源を切ってください。 10 QT29-09001J 3章 カム形状エディタ カム動作をするためのカム形状を作成する機能です。 カム形状作成に入ると下図のようなサブウィンドウが開きます。 ウィンドウ左側に主軸と従軸の入力データを表示し、右側に入力されたデータをグラフ化して表示します。 ① ② ④ ③ ①カムメニューバー ②カムツールバー ③カム形状データ入力 ④カム形状データグラフ表示 ドロップダウンメニューの第 1 階層メニューが表示されています。 ( コマンドの機能がアイコンに割り付けられています。 クリックするとそれぞれに機能が実行されます。( P15) カム形状データを数値により入力します。( P16) カム形状データを折れ線グラフで表示します。( P17) (注意) カム編集では、入力項目は全て半角で入力してください。 11 P12) QT29-09001J 3-1 カムメニューバー 3-1-1 ファイル 項目 信号モニタ(S) オンライン通信(L) ECM プロジェクトの新規作成(N) ECM プロジェクトを開く(W) ECM プロジェクトを保存(H) ECM プロジェクトを閉じる(K) ECM プロジェクトのコピー(C) 保存(A) 受信(B) 送信(S) シリアル通信の設定(T) 接続軸チェック(A) 印刷(P) 印刷プレビュー(V) プリンタの設定(R) アプリケーションの終了(X) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 作業中のカム形状データファイルを保存します。 ECM-010/011/100 から、カム形状データを受信します。 ECM-010/011/100 へ、カム形状データを転送します。 メニューバー( P4)の内容と同様 作業中のカム形状データを印刷します。 ※カム形状印刷条件(用紙方向:縦・ページ指定:有り) 作業中のカム形状データを印刷するときのイメージ図を表示します。 メニューバー( P4)の内容と同様 3-1-2 設定 項目 説明 チェックすることにより,主軸従軸入力を パルス単位での移動量入力で パルス位置入力(O) 行います。(※) チェックすることにより,主軸入力をパルス単位の位置入力で、従軸入力 速度入力(S) を速度入力で行います。(※) チェックすることにより,主軸と従軸の入力を mm 単位での移動量入力で スケール位置入力(M) 行います。(※) チェックすることにより,マウスによるプロットにて編集します。操作方 プロット(P) 法はカムデータグラフ表示( P17)を参照してください。 スプライン曲線(C) カム形状をスプライン曲線を用いて滑らかにします。( P13) グリッド設定(G) グラフ表示のグリッド幅を変更します。( P14) スケール位置入力時における 1 パルスあたりの移動量の設定を行います。 移動量スケール設定(V)… ( P14) データクリア(D) 作業中のカム形状データをすべて破棄します。 機種によって制限されている従軸の設定範囲に合わせてカム形状を補正 正規化(N) します。 制限については 3-3 章を参照ください。 (※)入力方法の切替について、小数点以下の誤差により設定されているデータが正常に変換されない場合があ りますので、ご注意ください。 3-1-3 表示 項目 ECM バー(E) ツール バー(T) ステータス バー(S) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 12 QT29-09001J 3-1-4 ウィンドウ 項目 重ねて表示(C) 並べて表示(T) アイコンの整列(A) 説明 複数のウィンドウを重ねて表示します。 複数のウィンドウを並べて表示します。 アイコン化されているウィンドウを整列させます。 3-1-5 ヘルプ 項目 トピックの検索(H) バージョン情報(A) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 3-1-6 スプライン曲線 スプライン手法 分割数 以下の 3 種類から選択できます。 混合 与えられた点を必ず通ります。但し分割数は奇数にする必要があります。 データ点では 2 次微係数が一致。 ベース 補間は連続。 データ点では 1 次,2 次微係数が一致。 雲形定規的 与えられた点を必ず通ります。但し分割数は奇数にする必要があります。 データ点では 1 次,2 次微係数が一致。 3≦(プロット数-1)×分割数≦509 の条件を満たさなければ、曲線化できません。 13 QT29-09001J 3-1-7 グリッド設定 主軸従軸方向のグリッドの間隔をそれぞれ設定します。 3-1-8 移動量スケール設定 主軸従軸方向の移動量(mm/Pulse)をそれぞれ設定します。 14 QT29-09001J 3-2 カムツールバー パルス位置入力(※) チェックすることにより,主軸従軸入力を パルス単位での移動量入力で行います。 カム形状速度入力(※) チェックすることにより,主軸入力をパルス単位の移動量入力で、従軸入力を速度入力で行います。 スケール位置入力(※) チェックすることにより,主軸従軸入力を mm 単位での移動量入力で行います。 プロット チェックすることにより,マウスによるプロットにて編集します。 操作方法はカム形状データグラフ表示( P17)を参照してください。 スプライン曲線 カム形状をスプライン曲線を用いて滑らかにします。( グリッド設定 グラフ表示のグリッド幅を変更します。( P13) P14) 移動量スケール設定 スケール位置入力時における 1 パルスあたりの移動量の設定を行います。 ( P14) データクリア 作業中のカム形状データをすべて破棄します。 送信 ECM-010/011/100 へ、カム形状データを転送します。 受信 ECM-010/011/100 から、カム形状データを受信します。 テキストファイル読込 別のテキストエディタなどで作成されたファイルを読み込みます。 データの書式は下記の例のように作成してください。 0,0 1 行目は 0,0 で始めてください。 1000,50 主軸パルス,従軸パルスの順で入力してください。 1500,100 上記と同様に順次プロット点を入力してください。 ・ データは 510 行以内で入力してください。 (※)入力方法の切替について、小数点以下の誤差により設定されているデータが正常に変換されない場合があ りますので、ご注意ください。 15 QT29-09001J 3-3 カム形状データ入力 (A) (A) (B) (B) (C) 選択番号: プロット数: 選択されたプロットの番号を表示します。 プロットされている総数を表示します。(原 点(0,0)を含む) 最終位置: 従軸における最終位置を表示します。 ・ すべての座標値を表示します。 ・ 右側のスクロールバーによってスクロール表示をします。 ・ ↑↓キーもしくはマウス左クリックにより、編集点の変更 が可能です。 ・ マウス左ダブルクリックにより編集点の削除が可能です。 座標値を入力しプロットします。 左が主軸、右が従軸の座標を入力します。 [ PLOT ]ボタンでプロットします。 (C) 各入力値には以下の制限がありますので、この設定範囲を超えないように入力してください。 ECM-010 の場合 プロット点数 主軸 従軸 位置入力 速度入力 1∼510 1∼262142[パルス](※1) 1 つのカム形状の合計移動量がこの範囲を越えないよう にしてください。 1.00∼262142.00[mm](※1) ±主軸移動量×2[パルス]([mm]) -200.00∼200.00[%](小数点以下 2 桁まで有効) ECM-011/100 の場合 プロット点数 1∼510 1∼16383[パルス](※1) 1 プロット毎の移動量がこの範囲を越えないようにして 主軸 ください。 1.00∼16383.00[mm](※1) (条件 1)±主軸移動量×4[パルス]([mm]) 位置入力 (条件 2)パルス数に換算した場合に-32767∼32767[パルス](※1) ( ※ 2) (条件 1)と(条件 2)のうち、範囲の小さい方を設定範囲とします。 従軸 (条件 1)-400.00∼400.00[%](小数点以下 2 桁まで有効) 速度入力 (条件 2)パルス数に換算した場合に-32767∼32767[パルス] (※1) (※2) (条件 1)と(条件 2)のうち、範囲の小さい方を設定範囲とします。 (※1)以下の各場合で行われる判定でこの制限を超えているときは、ファイルまたは入力したデータの修 正を行ってください。 ・カム形状ファイルを開いた場合 ・テキストファイル読込( P15) ・正規化( P12) ・スプライン曲線( P13) (※2)ECM-100 において、パラメータの「エンコーダ設定」または SET_ENC コマンドで、「外部(2 クロッ クモ―ド)」あるいは「外部(1 クロックモード) 」に設定した状態でカム動作を行う場合は、以下に 示す設定範囲を超えないように入力してください。 (条件 1)±主軸移動量[パルス]([mm]) 位置入力 (条件 2)パルス数に換算した場合に-8191∼8191 [パルス] (条件 1)と(条件 2)のうち、範囲の小さい方を設定範囲とします。 (条件 1)-100.00∼100.00[%](小数点以下 2 桁まで有効) 速度入力 (条件 2)パルス数に換算した場合に-8191∼8191 [パルス] (条件 1)と(条件 2)のうち、範囲の小さい方を設定範囲とします。 16 QT29-09001J 3-4 カム形状データグラフ表示 カム形状データをグラフ表示します。編集中の点が青色でグラフ上に表示されます。 マウス入力をオンにしているときの操作方法 左クリック ドラッグ&ドロップ操作でプロット点を移動します。 ただし、原点及び最終点の移動はできません。 左ダブルクリック 新規プロット点追加。 選択点が最終点の場合 主軸:主軸グリッド設定の 1 グリッド[パルス] 従軸:主軸グリッド設定の 2 グリッド[パルス](200[%]) 進んだ点を追加します。 選択点が最終点でない場合 選択点(A)とその次の点(B)の中間点(C)が追加されます。 このとき、(B)I の従軸が範囲内に収まらない場合強制的に変更されます。 右ダブルクリック 削除。 選択されているプロット点を削除します。 17 QT29-09001J 3-5 カム形状作成手順 ①軸名・カム形状番号の選択 ECM-010 では 16 種類、ECM-011/100 では 32 種類のカム形状が記憶できますので、番号をつけて管理しま す。 ECM バー( P6)から編集する軸名・カム形状番号を選択し、ダブルクリックでエディタを起動します。 ②入力方法の決定 [設定]−[パルス位置入力]/[カム形状速度入力]/[スケール位置入力] のいずれかで従軸のデータ入力方法を決定します。 途中からでも変更可能です。 ③プロット開始 最初はカムデータ入力から入力してください。( P16) 従軸データは 位置入力の場合 速度入力の場合 従軸位置のパルス数を入力します。 従軸移動量は以下の範囲内に設定してください。 ECM-010 の場合:主軸移動量の 2 倍 ECM-011/100 の場合:主軸移動量の 4 倍 (ECM-100 において、パラメータの「エンコーダ設定」または SET_ENC コマンドで、 「外部(2 クロックモード)」あるいは「外部(1 クロックモード)」に設定した状態 でカム動作を行う場合は、主軸移動量の 1 倍) 主軸速度に対する従軸の速度を%で入力します。 従軸の速度は以下の範囲内に設定してください(小数点以下 2 桁まで有効) 。 ECM-010 の場合:-200∼200% ECM-011/100 の場合:-400∼400% (ECM-100 において、パラメータの「エンコーダ設定」または SET_ENC コマンドで、 「外部(2 クロックモード)」あるいは「外部(1 クロックモード)」に設定した状態 でカム動作を行う場合は、-100∼100%) ④曲線化する場合 曲線化する必要のない場合は、この操作はいりません。 プロットしたデータを滑らかにしたい場合は [設定]−[スプライン曲線]を呼び出してください。( P13) ⑤カム形状保存 作成したカム形状データをファイルに残す場合は [ファイル]−[保存]を呼び出してください。 ⑥カム形状送信 作成したカム形状データを ECM-010/011/100 へ送信する場合は [ファイル]−[送信] ①での軸名・カム形状番号に送信されます。 18 QT29-09001J 4章 プログラムエディタ プログラム実行をするためのプログラムを作成する機能です。 プログラム作成に入ると下図のようなサブウィンドウが開きます。 Windows に標準添付の メモ帳 と同様な使い方をしていただけます。 ① ② ③ ①プログラムメニューバー ②プログラムツールバー ③テキストエディタ ドロップダウンメニューの第 1 階層メニューが表示されています。 ( P20) コマンドの機能がアイコンに割り付けられています。 クリックするとそれぞれに機能が実行されます。( P25) プログラムを入力して作成します。 Windows 標準添付のメモ帳のように テキストエディタとしてもご利用いただけます。 (注意) ・ コマンドは半角で入力してください。 ・ 空白を入れる場合は、半角のスペースまたはタブを入力してください。 ・ コメントを入力する場合は、先頭に「//」を入力してください。 ・ コメントは全角の入力でも構いません。 ・ 編集ではコメントのみの行または改行のみを入力することが可能です。ただし、送信されるのはコマンドの みとなります。そのため受信時もコマンドのみが受信されます。 19 QT29-09001J 4-1 プログラムメニューバー 4-1-1 ファイル 項目 信号モニタ(S) オンライン通信(L) ECM プロジェクトの新規作成(N) ECM プロジェクトを開く(W) ECM プロジェクトを保存(H) ECM プロジェクトを閉じる(K) ECM プロジェクトのコピー(C) 保存(A) 受信(B) 送信(S) シリアル通信の設定(T) 接続軸チェック(A) 印刷(P) 印刷プレビュー(V) ヘッダ・フッタの設定(F) プリンタの設定(R) アプリケーションの終了(X) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 作業中のプログラムファイルを保存します。 ECM-010/011/100 から、プログラムを受信します。 ECM-010/011/100 へ、プログラムを転送します。 ※全プログラムをファイルに保存する必要があります。 メニューバー( P4)の内容と同様 作業中のプログラムを印刷します。 作業中のプログラムを印刷するときのイメージ図を表示します。 印刷時のヘッダ・フッタの設定をします。( P22) メニューバー( P4)の内容と同様 4-1-2 編集 項目 元に戻す(U) 切り取り(T) コピー(C) 貼り付け(P) 消去(D) スペルチェック 検索(F) 次を検索(N) 置換(R) すべて選択(A) 折り返し(W) 説明 可能であれば、直前に行った編集操作をキャンセルし、文書を元に戻しま す。直前の操作の内容によってコマンド名は変わります。また、操作によ ってはキャンセルできないものもあり、淡色で [元に戻せません] と表示 されます。 現在選択しているデータを文書から削除してクリップボードに保存しま す。データが選択されていないときは、このコマンドは使用できません。 データをクリップボードに切り取ると、それまでクリップボードに保存さ れていた内容は新たに切り取った内容に置換されてしまいます。 文書内で選択されたデータをコピーしてクリップボードに保存します。 データが選択されていないときは、このコマンドは使用できません。 データをクリップボードにコピーすると、それまでクリップボードに保存 されていた内容は新たにコピーした内容に置換されてしまいます。 クリップボードの内容をカーソル位置に挿入します。クリップボードに何 も保存されていないときは、このコマンドは使用できません。 文書内で選択されたデータを消去します。 コマンドの書式をチェックします。 指定した文字を文書内から検索します。 次の文字を検索します。 指定した文字 A を文書内から検索し、指定した文字 B に置き換えます。 文書全体を選択します。 チェックすると、ウィンドウの端で文書を折り返します。 (横スクロールバーが無くなります。) 20 QT29-09001J 4-1-3 コマンド 項目 レジスタ設定(R) 移動(M) 速度・位置設定(S) 複合台形駆動(C) 停止(P) プログラム補助(H) 他(E) コマンドラインダイアログ(D) 説明 詳細は ECM-010 取扱説明書 ECM-011 取扱説明書 ECM-100 取扱説明書 を参考にしてください。 コマンドを呼び出し、プログラムに追加します。 4-1-4 表示 項目 ECM バー(E) ツール バー(T) ステータス バー(S) タブ設定(B) フォント設定(F) プリンターフォント設定(P) レジスタ情報(R) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 テキストエディタで用いるタブ数を設定します。( P23) テキストエディタで用いるフォントを指定します。( P23) 印刷時のプリンタフォントを指定します。( P23) 現在のレジスタの値を表示します。( P24) 4-1-5 ウィンドウ 項目 重ねて表示(C) 並べて表示(T) アイコンの整列(A) 説明 カムメニューバー( P12)の内容と同様 4-1-6 ヘルプ 項目 トピックの検索(H) バージョン情報(A) 説明 メニューバー( P4)の内容と同様 21 QT29-09001J 4-1-7 ヘッダ・フッタ設定 印刷時のヘッダ・フッタの設定をします。 日時関係の書式を用いた場合に、 [ファイルの更新日時]ボタン [現在日時]ボタン のどちらの日時を用いるか選択してください。 以下にヘッダ・フッタの書式を示します。 [文書に関する書式] &f ファイル名 &p ページ数 [日時に関する書式] %c ロケールに応じた日付と時間の表現 [日付に関する書式] %x 現在のロケールの日付表示 %a 曜日の省略名 %A 曜日の正式名 %b 月の省略名 %B 月の正式名 %d 10 進数で表す月の日付 (01∼31) %j 10 進数で表す年頭からの日数 (001∼366) %m 10 進数で表す月 (01∼12) %U 10 進数で表す週の通し番号。日曜日を週の最初の日とする (00∼51)。 %w 10 進数で表す曜日。日曜日を 0 とする (0∼6)。 %W 10 進数で表す週の通し番号。月曜日を週の最初の日とする (00∼51)。 %y 10 進数で表す西暦の下 2 桁 (00∼99) %Y 10 進数で表す 4 桁の西暦 [時刻に関する書式] %X 現在のロケールの時刻表示 %p 現在のロケールの AM/PM %H 24 時間表記の時間 (00∼23) %I 12 時間表記の時間 (01∼12) %M 10 進数で表す分 (00∼59) %S 10 進数で表す秒 (00∼59) %z、%Z 時間帯の名前またはその省略名。時間帯がわからない場合には文字を入れない。 [その他] %% パーセント記号 22 QT29-09001J 4-1-8 タブ設定 テキストエディタで用いるタブ数を設定します。 4-1-9 フォント設定 テキストエディタで用いるフォントを指定します。 4-1-10 プリンタフォント設定 印刷時に用いるプリンタフォントを指定します。 23 QT29-09001J 4-1-11 レジスタ情報 今現在のレジスタの値を見ることができます。(上図は ECM-100 の場合での表示です。 ) ツリー表示のレジスタコマンドの文字列を選択することで、そのレジスタの値が下に表示されます。 24 QT29-09001J 4-2 プログラムツールバー コマンドダイアログ コマンドを呼び出し、プログラムに追加します。( P26) スペルチェック コマンドの書式をチェックします。 切り取り 現在選択しているデータを文書から削除してクリップボードに保存します。データが選択されてい ないときは、このコマンドは使用できません。 データをクリップボードに切り取ると、それまでクリップボードに保存されていた内容は新たに切 り取った内容に置換されてしまいます。 コピー 文書内で選択されたデータをコピーしてクリップボードに保存します。データが選択されていない ときは、このコマンドは使用できません。 データをクリップボードにコピーすると、それまでクリップボードに保存されていた内容は新たに コピーした内容に置換されてしまいます。 貼り付け クリップボードの内容をカーソル位置に挿入します。クリップボードに何も保存されていないとき は、このコマンドは使用できません。 送信 ECM-010/011/100 へ、プログラムを転送します。 ※全プログラムをファイルに保存する必要があります。 受信 ECM-010/011/100 から、プログラムを受信します。 25 QT29-09001J 4-2-1 コマンドダイアログ コマンドを選択し[OK]ボタンを押すと、コマンドが追加されます。 パラメータが必要であるコマンドに関しては次のダイアログが呼び出されます。 通常コマンド P27 IF コマンド P28 WAIT コマンド P29 26 QT29-09001J 通常コマンド 設定する数値を下部のエディットボックス(最大 5 項目)に入力します。 左右にある「DOWN」,「UP」のボタンで設定することもできます。 最下段のエディットボックスには、実際に追加する文字列が表示されます。 ここでも修正が可能です。(半角で入力してください) [OK]ボタンを押すと、コマンドが追加されます。 [REG 情報]ボタンを押すとレジスタ情報ダイアログ( P24)が呼び出され、現在のレジスタの状態を見ること ができます。 27 QT29-09001J IF コマンド 条件式 [REG1…]・[REG2…]ボタン 条件に入れるレジスタを追加するためのコマンドダイアログを呼び出します。 コンボボックス 条件式の符号を指定します。 真の場合([F1…]ボタン) 偽の場合([F2…]ボタン) 判定後のコマンドを追加するためのコマンドダイアログを呼び出します。 最下段のエディットボックス 実際に追加する文字列を表示します。 ここでも修正が可能です。(半角で入力してください) [OK]ボタンを押すと、コマンドが追加されます。 28 QT29-09001J WAIT コマンド 条件式 [REG1…]・[REG2…]ボタン 条件に入れるレジスタを追加するためのコマンドダイアログを呼び出します。 コンボボックス 条件式の符号を指定します。 最下段のエディットボックス 実際に追加する文字列を表示します。 ここでも修正が可能です。(半角で入力してください) [OK]ボタンを押すと、コマンドが追加されます。 29 QT29-09001J 4-3 プログラム作成手順 ①軸名・プログラム番号の選択 ECM-010/011/100 では 32 種類のプログラム(1 つのプログラムに ECM-010 は最大 128 行、ECM-011/100 は 最大 256 行のコマンド)が記憶できますので、番号をつけて管理します。 ECM バー( P6)から編集する軸名・プログラム番号を選択し、ダブルクリックでエディタ( P19)を起 動します。 ②コマンド記述 プログラム言語は当社独自の簡易言語となっています。 [コマンド]−[コマンドダイアログ…] でコマンドを一覧し選択してエディタに挿入します。 1 つのプログラムは PRG_STR=n 命令から始まり PRG_END=n で終了する必要があります。 このとき、n がプログラム番号になります。 プログラム以外にコメントを入れる場合は、コメントの前にスペースを入れてください。 各コマンド体系の詳細については、 ECM-010/011/100 取扱説明書 を参照してください。 以下に簡単なサンプルプログラムを示します。 PRG_STR=0 SET_TBL=1 REG_R00=100 L00 MOV_PTP=200 REG_TM1=1000 WAIT(REG_TM1>0) REG_R00=REG_R00-1 IF(REG_R00>0)L00,L01 L01 PRG_END=0 //プログラム番号 0 番の開始。 //座標系を相対座標に設定します。 //汎用レジスタ REG_R00 に 100 を入れます。 //ラベル L00 //フォワード方向に 200 パルスの移動をします。 //タイマレジスタ REG_TM1 に 1000 を入れます。 //タイマレジスタ REG_TM1 が 0 になるまで待機します。 //汎用レジスタ REG_R00 を−1します。 //汎用レジスタ REG_R00 が 0 より大きい(L00 へ)小さい(L01 へ) 。 //ラベル L01 //プログラム番号 0 番の終了。 上記のプログラムの一連の動作は、フォワード方向に 200 パルスの移動をして 1 秒間待機します。 この動作を 100 回繰り返して終わります。 ③プログラムの保存 作成したプログラムをファイルに残す場合は[ファイル]−[保存]を呼び出してください。 ④プログラムの送信 作成したプログラムを ECM-010/011/100 へ送信する場合は[ファイル]−[送信] ①での軸名・プログラム番号に送信されます。 ※全プログラムをファイルに保存する必要があります 30 QT29-09001J 5章 パラメータ設定 パラメータ設定ダイアログは、本体(ECM-010/011/100)が動作する上で必要な情報を設定するダイアログです。 設定情報は、RS-232C 回線を通してコントローラ本体に送信し格納します。 [ [ [ [ [ ボタン項目 開く ] 保存 ] 初期化 ] 受信 ] 送信 ] [加減速傾斜形状…] 設定内容 パラメータ設定の内容をファイルから読み込みます。 パラメータ設定の内容をファイルへ保存します。 パラメータ設定の内容をすべて初期設定に戻します。 パラメータ設定の内容を ECM-010/011/100 から受信します。 パラメータ設定の内容を ECM-010/011/100 へ送信します。 0∼8 まで 9 種類ある傾斜パターンから 1 つを選択します。 (初期設定 4) P35 (注意) 入力項目は全て半角で入力してください。 31 QT29-09001J 設定項目 速度モード 設定内容 低速、標準、高速 本機が出力できるパルスレートの範囲を設定します。 低速では 1Hz∼65535Hz 標準では 12.5Hz∼819187Hz 高速では 25Hz∼1638375Hz の範囲となります。 モータ種類 ステッピングモータ、サーボモータ ステッピング 制御するモータがステッピングモータかサーボモータかの設定を行います。 サーボモータに設定した場合は、インポジション信号入力が有効になります。 また、電源投入後サーボオン信号が出力され、原点サーチ完了時には自動的に カウンタリセット信号が出力されます。 フォワード方向 CCW、CW フォワード方向を CW にするか CCW にするかの設定です。 クロックタイプ 2 クロック、1 クロック 2 クロック フォワード方向設定との組合わせで CW/CCW 出力端子は下表のようになりま す。 フォワード方向 2/1 クロック CW 端子の機能 CCW 端子の機能 設定 設定 CW 2 クロック フォワード方向の リバース方向のクロック出力 クロック出力 CCW オーバーラン論理 ニア原点論理 原点論理 アラーム論理 パルス論理 1 クロック クロック出力 方向出力(フォワード時オン) 2 クロック リバース方向の クロック出力 フォワード方向のクロック出力 1 クロック クロック出力 方向出力(リバース時オン) 正論理、負論理 初期設定 低速 CCW 正論理 各信号の論理を設定します。 正論理に設定すると A 接(フォトカプラ導通状態でアクティブ)となります。 負論理に設定すると B 接(フォトカプラ非導通状態でアクティブ)となります。 パルス論理のみ ECM-100 専用の設定です。 バックラッシ 補正なし、補正あり バックラッシ補正を行うかどうかの設定です。 バックラッシ量は電源投入後最初の原点サーチで自動的に測定されます。 32 なし QT29-09001J 設定項目 エンコーダ設定 設定内容 初期設定 内部、外部(位相差信号/1 逓倍) 、 内部 外部(位相差信号/2 クロック)、外部(位相差信号/4 逓倍) 、 外部(2 クロックモード) 、外部(1 クロックモード) 本ソフトのバージョンが 4.00 より前にバージョンの場合、この設定は 「エンコーダ逓倍」としています。 外部からエンコーダ信号を入れるか内部クロックを使用するかの設定で す。 ECM-010 の場合は、内部または外部(位相差信号/1 逓倍)のいずれかを選 択してください。 ECM-100 の場合は、主軸エンコーダが設定対象となります。 また、外部(2 クロックモード)と外部(1 クロックモード)は ECM-100 専用の設定です。 外部クロックに設定した場合、通常下図下の位相差信号を使用します。 下図上のような単相信号でも動作(ECM-100 の正逆転モードによるカム動 作は除く)は可能ですが、速度は位相差信号の 1/2 になりますのでご注意 ください。 従軸エンコーダ逓倍 (ECM-100 専用) 外部 1 逓倍、外部 2 逓倍、外部 4 逓倍、外部 2 クロック 外部 1 逓倍 従軸エンコーダのカウント方式を設定します。 使用できる信号は、外部からのエンコーダ信号(位相差信号 A 相、B 相) です。 内部エンコーダ速度 5∼81918Hz 10000 内部に設定した場合に有効になります。 ここで設定された値が、カム動作時の主軸エンコーダ信号の代わりになり ます。 33 QT29-09001J 設定項目 通常動作最高速度 設定内容 初期設定 電子カム以外の動作の速度と傾斜を設定 10000 します。 低速:1∼65535[Hz] 標準:12.5∼819187[Hz] 高速:25∼1638375[Hz] プログラムにより速度、傾斜設定が行われ ないときは、この設定で動作します。 100 速度モードによって設定範囲が異なりま すが、設定範囲を超えて設定した場合は設 定範囲内で動作します。 100 通常動作自起動速度 低速:1∼65535[Hz] 標準:12.5∼819187[Hz] 高速:25∼1638375[Hz] 通常動作加速傾斜 低速:10∼1000[Hz/ms] 標準:125∼12500[Hz/ms] 高速:250∼25000[Hz/ms] 通常動作減速傾斜 低速:10∼1000[Hz/ms] 標準:125∼12500[Hz/ms] 高速:250∼25000[Hz/ms] カムパルス幅 (ECM-011/100 専用) 0∼12us 10 カム動作時のクロック出力はワンショット出力になります。その出力のパ ルス幅を設定します。 0 に設定した場合は、0.5μs のパルス幅となります。 汎用出力 15 機能切替 (ECM-100 専用) 汎用出力、イベント出力 汎用出力 汎用出力 15 の端子から出力される信号の種類を選択します。 汎用出力を選択した場合は、プログラムにより出力状態を任意に切り替え ることができます。 イベント出力については、ECM-100 取扱説明書を参照してください。 通常動作イベント出力 範囲 (ECM-100 専用) -2147483648∼2147483647 A,B 共に 0 イベント出力範囲の両端となるポイント A,B を設定します。 プログラムでイベント出力の範囲を設定していないときは、この設定が利 用されます。 この設定は、汎用出力 15 の機能をイベント出力に設定した場合に有効と なります。 ポイント A の値がポイント B の値以下の場合は、範囲内での出力状態がオ ンとなります。 ポイント A の値がポイント B の値より大きい場合は、範囲外(ポイント A と B を含む)での出力状態がオンとなります。 イベント出力の詳細については、ECM-100 取扱説明書を参照してください。 100 34 QT29-09001J 5-1 加減速傾斜形状 0∼8 まで 9 種類ある傾斜パターンから 1 つを選択します。 (初期設定 4) 傾斜形状は 0 を設定すると直線となり、7 番までは下図のようなイメージになります。 8 番の設定はユーザに開放されておりユーザで自由に設定できます。 35 QT29-09001J 設定方法 16 段階の傾斜比率を設定します。 下のスライダーで設定する段階の番号を指定します。 右のスクロールバーで傾斜比率を指定します。 右上のエディットボックスに直接数値を入力して傾斜比率を指定することもできます。 -注意- 傾斜比率を指定した場合 16 段階の傾斜比率合計が 1600 になるように自動設定します。 [表入力]ボタン: 16 段階の傾斜比率を表による数値入力で設定します。 [クリア]ボタン: 直線に戻します。 [円滑化]ボタン: スプライン曲線を用いて、傾斜形状の円滑化を行います。 ボタンを押すごとに円滑化が進みます。 最終的には直線になります。 36 QT29-09001J 5-2 パラメータ設定手順 ①軸名の選択 ECM バー( P6)から編集する軸名の下のパラメータファイル名をダブルクリックでパラメータ設定ダイ アログ( P31)を起動します。 ②設定内容変更 設定項目の右のコンボボックス、またはエディットボックスで変更します。 設定内容が数値の場合(速度と傾斜の設定)は、数値を入力してください。 ③加減速傾斜形状の設定 必要で有れば加減速傾斜形状を設定します。 0∼8 まで 9 種類ある傾斜パターンから 1 つを選択します。 (初期設定 4) ( P35) ④パラメータの保存 作成したパラメータをファイルに残す場合は、[保存]ボタンを押してください。 ⑤パラメータ送信 作成したパラメータを ECM-010/011/100 本体に送信する場合は、[送信]ボタンを押してください。 ①で設定した軸に送信されます。 37 QT29-09001J 6章 補足 6-1 インストールされるファイル 以下のファイルがインストールされます。 指定フォルダ\ システムフォルダ\ 6-2 ECM010JWIN.EXE ECM010JWIN.HLP ECM010JWIN.CNT *.ECM SAMPLE\ *.CAM *.PRG *.PAR MFC42.DLL MSVCRT.DLL 実行ファイル ヘルプファイル ヘルプ目次ファイル ECM プロジェクトファイル(サンプル) カム形状データファイル(サンプル) プログラムファイル(サンプル) パラメータファイル(サンプル) Microsoft Foundation Class Liblary 4.2 Microsoft Visual C++ Runtime Library 5.0 データの互換性 電子カムコントローラ通信ソフトウェア for MS-DOS ECM-010S と、 for WindowsXP/2000/9X/NT ECM-010JWIN とのファイルの互換性について説明します。 カム形状データファイルは同一のファイルをそのまま使用していただけます。 プログラムファイルは ECM-010JWIN ではプログラム番号ごとにファイルを分化して管理しているため、 ECM-010S のファイルを手作業で分化していただかなければなりません。 またその逆はファイルの合成をしていただかなくてはなりません。 パラメータファイルは同一のファイルをそのまま使用していただけます。 38 QT29-09001J 6-3 五十音順索引 ア行 ECM バー ECM プロジェクトファイル 移動量スケール設定 インストール ウィンドウ オンラインコマンド 6 7 14 1 13,21 9 カ行 加減速傾斜形状 カム形状エディタ カム形状作成手順 カム形状データグラフ表示 カム形状データ入力 カム形状データファイル グリッド設定 コマンド) コマンドダイアログ 35 11 18 17 16 7 14 21 26 サ行 シリアル通信の設定 信号モニタ スプライン曲線 設定 セットアップでインストールされるファイル 8 8 13 12 38 タ行 タブ設定 ツールバー(カム) ツールバー(プログラム) ツールバー(基本) データの互換性 23 15 25 5 38 39 ハ行 パラメータ設定 パラメータ設定手順 パラメータファイル 表示 ファイル フォント設定 プリンタフォント設定 プログラムエディタ プログラム作成手順 プログラムファイル ヘッダ・フッタ設定 ヘルプ 編集 31 37 7 4,12,21 4,12,20 23 23 19 30 7 22 4,13,21 20 マ行 メニューバー(カム) メニューバー(プログラム) メニューバー(基本) 12 20 4 ラ行 レジスタ情報 24 マイコム株式会社 マイコム株式会社 〒615-8245 京都市西京区御陵大原 1-29 TEL.(075)382-1580 FAX.(075)382-1570 E-mail [email protected] URL. http://www.mycom-japan.co.jp/ 製品の 製品の性能および 性能および仕様 および仕様、 仕様、外観は 外観は改良のために 改良のために予告 のために予告なく 予告なく変更 なく変更することがありますので 変更することがありますので、 することがありますので、ご了承下さい 了承下さい
* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project
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