FP23シリーズ プログラム調節計 取扱説明書 サーボ出力


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FP23シリーズ プログラム調節計 取扱説明書 サーボ出力 | Manualzz
FP23 シリーズ
プログラム調節計
取 扱 説 明 書
サーボ出力
(位置比例制御)
このたびは弊社製品をお買い上げ頂き誠にありがとうございます。
お求めの製品がご希望どおりの製品であるかお確かめの上、本取扱
説明書を熟読し、充分理解された上で、正しくご使用ください。
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MFP023-J03-B
2006 年 3 月
i
お願い
この取扱説明書は、最終的にお使いになる方のお手元に確実に届くよう、お取りはから
いください。
FP23 シリーズを取り扱う際には、この取扱説明書を、常にお手元に置いてご使用ください。
まえがき
この取扱説明書は、FP23 シリーズ調節計の『サーボ出力(位置比例制御)(以下
『サーボ出力』と称します)』について、その基本機能と使用方法を説明してい
ます。『二入力:一出力/二出力』と『一入力:一出力/二出力』については、
別マニュアルをご覧ください。
さらに、FP23 シリーズ調節計の配線・設置、操作、日常のメンテナンス作業に携わる方々
を対象に、取扱時の注意点、取付・配線方法や手順について説明しています。
これらの作業の際には、取扱説明書の記載内容、以下の安全に関する注意や機器・設備
の損傷に関する注意、追加説明やただし書きを守ってください。
安全に関する注意事項
警
告
FP23 シリーズは一般産業用設備の温度・湿度・その他物理量を制御する
目的で設計・製造しています。
このため、人命に重大な影響を及ぼすような制御対象に使用することはお
避けください。
また、お客さまの責任で、安全措置をした上でご使用ください。
もし、安全措置なしに使用されて事故が発生した場合には、弊社は責任を
負いかねます。
警
告
● 本器を制御盤などに収める際には、端子部に人体が触れない様にして、
作業してください。
● 本器の筐体を開け、基板に触れたり、筐体内部に手や導電物を入れな
いでください。
また、お客様の手で、修理や改造を行わないでください。感電による
人命や重大な傷害にかかわる事故が発生する恐れがあります。
● 本サーボ出力調節計は、リミットスイッチ機構付コントロールモータ
の位置比例制御を行う計器です。
リミットスイッチ機構が付いていない、またリミットスイッチ位置調
整不良のモータを使用した場合、モータの損傷・故障が発生する恐れ
がありますので、このようなモータの制御には使用しないでください。
ii
注
意
本器の故障により、周辺機器や設備あるいは製品などに損傷・損害の発生
する恐れのある場合には、ヒューズの取り付け、過熱防止装置等の安全措
置をした上で、ご使用ください。
もし、安全措置なしに使用され事故が発生した場合には、弊社は責任を負
いかねます。
● 本器の筐体に貼られている銘板の警告マークは、通電中に「充電部に
触れると感電の恐れがあるので、触れないよう注意を促す目的のもの」
です。
● 本器の電源端子に接続する外部電源回路には、電源の切断手段として、
スイッチまたは遮断器を設置してください。
スイッチまたは遮断器は本器に近く、オペレータ操作が容易な位置に
固定配置し、本器の電源切断装置であることを表示してください。
● 本器はヒューズを内蔵していませんので、電源端子に接続する電源回
路に「250V 1.0A/中遅動または遅動タイプ」のヒューズを取り付けて
ください。
● 配線時には、端子接続部の締め付けを確実に行ってください。
● 電源電圧、周波数は、定格内で使用してください。
● 入力端子には、入力規格以外の電圧・電流を加えないでください。
製品寿命が短くなったり、本器の故障を招く恐れがあります。
● 出力端子に接続する負荷の電圧・電流は、定格以内でご使用ください。
これを超えると温度上昇で、製品寿命が短くなったり、本器の故障を
招く恐れがあります。
● 本器には、放熱のため通風孔が設けてあります。
本器の故障の原因となりますので、通風孔に金属等の異物が混入しな
いように注意してください。
また、通風孔を塞いだり、塵埃などが付着しないようにしてください。
温度上昇や絶縁劣化で、製品寿命が短くなったり、本器の故障を招く
恐れがあります。
● 耐電圧、耐ノイズ、耐サージ等の耐量試験の繰り返しは、本器の劣化
につながる恐れがありますので、ご注意ください。
● お客様の手による改造や変則使用は、絶対に行わないでください。
● 本器を安全に正しく使用し、信頼性を維持させるために、取扱説明書
に記載されている注意事項を守って、ご使用ください。
● 本器前面のキーは、堅いものや先のとがったもので操作しないでくだ
さい。
必ず、指先で軽く操作してください。
● 清掃時には、シンナー等の溶剤は使用せずに、乾いた布で軽く拭いて
ください。
iii
製品をご確認ください
本器は十分な品質検査を行って出荷していますが、本器が届きましたら、型式
コードと外観の確認、付属品の有無について、間違いや損傷、不足のないことを確認し
てください。
型式コードの確認
筐体貼付のコードラベルを下記コード表の内容と照合し、ご注文通りであるかご確認く
ださい。
付属品のチェック
以下の付属品がそろっているか、確認してください。
■ 標準付属品
(1)ダイジェスト版取扱説明書
(2)Support CD( 本書の PDF ほか )
(3)取付具( ネジ付、2 個 )
(4)端子カバー
(5)単位シール
■ オプション付属品
(1)ターミナル抵抗( RS-485 通信オプション選択時 )
別売オプション
本器には、以下の別売オプションがあります。
品名
赤外線通信アダプタ
型式
S5004
適用
USB 接続ケーブル (2m)
セットアップソフト付き (Support CD 内)
シャント抵抗
QCS002
250Ω±0.1% 電流入力時の外付け受信抵抗
リレーユニット
AP2MC
オープンコレクタ出力を接点出力に変換、
2 回路内蔵
iv
■ サーボ出力(位置比例制御)仕様
項目
1.シリーズ
2.基本機能
コード
FP23-
3.調節出力 1 ※1
4.調節出力 2
仕
様
96×96 DIN サイズ 高機能プログラム調節計
MS
マルチ入力 一入力サーボ出力 イベント出力 3 点
Y
接点 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバ内蔵
R
接点 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバなし
S
SSR と接点の組合せ 240V AC 2A
Nなし
5.ヒータ断線警報
00
0
3
4
6
6.アナログ出力 1
7.アナログ出力 2・センサ用電源
8.外部入出力制御信号 (DI/DO)
9.通信機能
10.特記事項
※1
※2
なし
※2
なし
0~10mV DC
出力抵抗:10Ω
4~20mA DC
負荷抵抗:300Ω以下
0~10V DC
負荷電流:2mA 以下
0
なし
3
0~10mV DC
出力抵抗 :10Ω
4
4~20mA DC
負荷抵抗 :300Ω以下
6
0~10V DC
負荷電流 :2mA 以下
8
センサ用電源 24V DC 25mA
標準 0
DI 4 点 DO 5 点
1
DI 10 点 DO 9 点
0
なし
5
RS-485
シマデンプロトコル/MODBUS
通信プロトコル
7
RS-232C
0
なし
9
あり
Y:直接コントロールモータを制御する場合選択
R:補助リレー、シーケンサ等を介してコントロールモータを制御する場合選択
S:直接交流電圧のコントロールモータを制御する場合選択。高寿命
DI によりスタートパターン No.の切換えを行う場合は、DI 10 点(コード 1)が必要となります。
v
目
次
1 取付と配線..................................... 1
1-1 FP23 の設置場所 ......................................... 1
1-2 FP23 の外形寸法とパネルカット寸法 ....................... 1
1-3 FP23 のパネル取付方法 ................................... 2
1-4 FP23 背面の端子配列 ..................................... 3
1-5 配線 .................................................... 5
(1)配線作業時の留意点 .................................... 5
(2)サーボの配線例 ........................................ 6
2 前面操作部の名称と機能......................... 7
3 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作........ 11
3-1
3-2
電源投入時のFP23 の動作 ................................ 11
LCD画面の表示切替とカーソル操作 ........................ 12
(1)画面表示を切り替える ................................. 12
3-3
各種データの変更と登録 ................................. 13
(1)数値を入力する ....................................... 13
(2)設定項目を選択する ................................... 14
4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図.... 15
4-1 FP23 の制御モード ...................................... 15
4-2 リセット状態 ........................................... 15
4-3 プログラム機能 ......................................... 16
4-4 制御機能ブロック図 ..................................... 18
(1)サーボ(フィードバックあり/なし)..................... 18
5 FP23 の設定作業 ............................... 19
5-1
パラメータ設定操作の手順 ............................... 19
6 出力仕様の確認とキーロックの解除.............. 21
6-1
出力仕様の確認 ......................................... 21
vi
6-2
キーロックの解除....................................... 22
(1)キーロック画面の表示.................................. 22
(2)キーロックの解除 ..................................... 22
7 入力の設定 .................................... 23
7-1
7-2
赤外線通信の設定....................................... 23
測定レンジの設定....................................... 23
(1)レンジ設定 ........................................... 23
(2)レンジのスケーリング.................................. 24
7-3
7-4
単位の設定............................................. 27
小数点の設定........................................... 27
(1)小数点位置 ........................................... 27
(2)小数点最下位桁切り替え................................ 28
7-5
基準接点補償の設定..................................... 28
(1)熱電対基準接点補償.................................... 28
8 入出力の補助設定 .............................. 29
8-1
PV補正値の設定......................................... 29
(1)PVバイアス ........................................... 29
(2)PVフィルタ ........................................... 29
(3)PVスロープ ........................................... 29
8-2
開平演算機能の設定..................................... 30
(1)開平演算機能の有効化.................................. 30
(2)ローカット ........................................... 30
8-3
折線近似演算の設定..................................... 31
(1)折線近似演算の有効化.................................. 31
(2)折点の設定 ........................................... 31
8-4
各種リミッタの設定..................................... 33
(1)出力変化率リミッタ.................................... 33
(2)SVリミッタ ........................................... 33
8-5
アナログ出力の補正..................................... 34
9 プログラムの設定 .............................. 35
9-1
プログラムの初期設定................................... 35
(1)時間単位 .............................................
(2)プログラムスタート制御実行の遅延時間..................
(3)入力異常モード .......................................
(4)停電補償 .............................................
35
35
35
36
vii
(5)アドバンスモード ..................................... 36
(6)アドバンス時間 ....................................... 36
9-2
ステップ関連設定 ....................................... 37
(1)ステップSV値 ......................................... 37
(2)ステップ時間 ......................................... 37
(3)ステップPID No. ...................................... 37
9-3
パターン関連設定 ....................................... 38
(1)ステップ数 ...........................................
(2)スタートステップ .....................................
(3)スタートSV ...........................................
(4)パターン実行回数 .....................................
(5)ステップループのスタートステップ№....................
(6)ステップループのエンドステップ№......................
(7)ステップループの実行回数..............................
(8)ギャランティソークゾーン..............................
(9)ギャランティソークタイム..............................
(10)PVスタート ..........................................
9-4
38
38
38
39
39
39
40
40
41
41
パターンリンク関連設定 ................................. 43
(1)パターンリンク実行回数の設定.......................... 43
(2)パターンリンク ....................................... 43
9-5
プログラム運転前の設定 ................................. 44
(1)オートチューニングポイント............................
(2)プログラムEV、DO動作点 ...............................
(3)タイムシグナル .......................................
(4)スタートパターン№ ...................................
44
45
46
48
10 FIXの設定 .................................... 49
10-1 FIXモードの切り替え ................................... 49
10-2 FIX SV値の設定 ........................................ 49
10-3 FIX PID No.の設定 ..................................... 49
10-4 FIX MOVEの設定 ........................................ 50
10-5 FIX EV/DO動作点の設定 ................................. 51
11 PID設定 ...................................... 53
11-1
11-2
11-3
11-4
11-5
11-6
比例帯(P)の設定 ..................................... 53
積分時間(I)の設定 ................................... 53
微分時間(D)の設定 ................................... 54
マニュアルリセット(MR)の設定 ........................ 54
動作隙間(DF)の設定 .................................. 55
目標値関数(SF)の設定 ................................ 55
viii
11-7
11-8
出力リミット値(OUT1L~OUT1H)の設定.................. 56
ゾーンPIDの設定....................................... 57
(1)ゾーンPIDの選択 ...................................... 57
(2)ゾーンヒステリシス.................................... 58
(3)PIDゾーン値 .......................................... 58
12 EV設定とDO設定 ............................... 59
12-1
モニタ画面............................................ 59
(1)DOモニタ ............................................. 59
(2)ロジックモニタ ....................................... 59
12-2
イベント(EV)動作とDO動作モード...................... 59
(1)出力特性の選択
(2)動作隙間の設定
(3)遅延時間の設定
(4)待機動作の選択
12-3
.......................................
.......................................
.......................................
.......................................
61
61
62
62
イベント論理演算...................................... 63
(1)論理演算モード(Log MD).............................. 63
(2)論理演算入力(SRC1、SRC2)の割付...................... 63
(3)論理演算入力論理の設定(Gate1、Gate2)................ 64
12-4
タイマ・カウンタの設定................................ 64
(1)タイマ時間(Time)....................................
(2)カウント数(Count)...................................
(3)入力(SRC)の割付.....................................
(4)モード(Log MD) .....................................
64
64
65
65
13 オプションの設定(DI, AO, COM) .............. 67
13-1
DI設定................................................ 67
(1)DIモニタ画面 ......................................... 67
(2)DI割付機能の設定 ..................................... 67
13-2
アナログ出力.......................................... 70
(1)アナログ出力種類の選択................................ 70
(2)アナログ出力スケーリングの設定........................ 70
13-3
通信.................................................. 71
(1)通信の設定 ........................................... 71
(2)通信の選択 ........................................... 72
14 サーボ設定 ................................... 73
14-1
設定手順の概略........................................ 73
ix
14-2
調節出力の設定 ........................................ 74
(1)出力動作特性 .........................................
(2)待機時の出力 .........................................
(3)入力エラー時出力 .....................................
(4)フィードバックポテンショメータ異常時出力..............
(5)出力変化率リミッタ ...................................
14-3
74
74
75
75
76
サーボプリセット値の外部からの切替 .................... 77
(1)外部切替の仕組とその動作.............................. 77
(2)サーボプリセット値の設定.............................. 78
14-4
サーボ動作の設定 ...................................... 78
(1)サーボフィードバックの設定............................
(2)サーボデッドバンドの設定..............................
(3)モータ動作時間の設定 .................................
(4)起動時サーボ動作の設定 ...............................
14-5
サーボ調整 ............................................ 81
(1)ゼロスパン調整と作業上の注意点........................
(2)ゼロスパン自動調整 ...................................
(3)ゼロスパン手動調整 ...................................
(4)デッドバンド(DB)の調整..............................
14-6
78
79
79
80
81
82
84
87
サーボ機能 ............................................ 88
(1)サーボ出力時の動作優先順位............................
(2)サーボ出力時のMAN動作 ................................
(3)プリセット出力の割付と動作の関係......................
(4)出力リミッタについて .................................
(5)サーボ動作 ...........................................
(6)デッドバンド( DB )と動作隙間の関係..................
88
88
88
89
89
91
15 キーロックの設定 ............................. 93
15-1
キーロックの設定 ...................................... 93
(1)キーロック画面の表示 ................................. 93
(2)キーロック ........................................... 93
16 運転の監視と実行/停止 ........................ 95
16-1
基本画面の展開 ........................................ 95
(1)通常時出力( OUT1/Posi )の場合...................... 95
(2)プリセット出力( Preset1~7 )の場合.................. 95
16-2
基本画面での操作 ...................................... 96
(1)スタートパターン設定 .................................
(2)スタートステップ設定 .................................
(3)FIXモード設定 ........................................
(4)FIX SV値設定(FIXモード時のみ).......................
96
97
97
97
x
16-3
16-4
ステップNo.とSVの表示................................. 98
制御の実行と停止の方法................................ 98
17 制御実行中の操作 ............................. 99
17-1
制御実行中のモニタ.................................... 99
(1)基本画面 ............................................. 99
(2)出力値表示 ........................................... 99
(3)プログラムステータスモニタ............................ 99
(4)ステップ残り時間モニタ................................ 99
(5)プログラムモニタ .................................... 100
(6)パターンリンクモニタ................................. 100
(7)制御実行中の情報モニタ............................... 100
17-2
17-3
オートチューニングの実行と中止....................... 101
調節出力の自動/手動切換.............................. 104
(1)MAN状態でのオープン/クローズ出力..................... 104
(2)キーによる簡単なMAN状態の切替........................ 104
17-4
17-5
プログラムの一時保持(HLD)と再開.................... 105
アドバンスの実行..................................... 106
18 エラー表示 .................................. 109
18-1
18-2
18-3
電源ON時の動作チェック異常........................... 109
PV入力の異常......................................... 110
サーボフィードバックの異常........................... 110
19 パラメータ一覧表 ............................ 111
19-1 実行画面群(グループ 1) ............................. 111
19-2 プログラム画面群(グループ 2) ....................... 112
19-3 ステップ画面群(グループ 2S) ........................ 113
19-4 PID画面群(グループ 3) .............................. 113
19-5 EV/DO画面群(グループ 4) ............................ 114
19-6 DI/オプション画面群(グループ 5) ................... 115
19-7 調節出力画面群(グループ 6) ......................... 117
19-8 単位・レンジ画面群(グループ 7) ..................... 118
19-9 ロックその他画面群(グループ 8) ..................... 119
20 設定パラメータ記録シート .................... 121
20-1
20-2
製品型式コード....................................... 121
グループ 1(実行・制御)関連 ......................... 121
xi
20-3
20-4
20-5
20-6
20-7
20-8
20-9
グループ 2(プログラム・ステップ)関連 ............... 122
グループ 3(PID)関連 ................................ 124
グループ 4(EV/DO)関連 .............................. 125
グループ 5(DI・オプション)関連 ..................... 126
グループ 6(調節出力)関連 ........................... 126
グループ 7(単位・レンジ)関連 ....................... 127
グループ 8(ロックその他)関連 ....................... 128
21 仕
様 ...................................... 129
21-1
21-2
21-3
21-4
表
設
入
調
示 ............................................... 129
定 ............................................... 129
力 ............................................... 130
節 ............................................... 131
(1)調節仕様 ............................................ 131
(2)サーボ出力仕様 ...................................... 131
21-5
21-6
21-7
21-8
21-9
21-10
21-11
21-12
21-13
21-14
プログラム機能 ....................................... 132
イベント出力( EV ) ................................... 133
外部制御出力( DO ) ................................... 134
外部制御入力( DI ) ................................... 134
論理演算機能 ......................................... 135
アナログ出力(オプション) ............................ 135
センサ電源(オプション) .............................. 136
通信機能(オプション) ................................ 136
赤外線通信 .......................................... 137
一般仕様 ............................................ 137
xii
LCD 画面インデックス
本器の LCD 表示画面の遷移は、次のとおりです。
画面枠が点線の画面は、仕様、設定等により表示されないことがあります。
グループ 0
グループ 1
グループ 2
基本画面群
実行画面群
プログラム画面群
1
PTN
1
STEP
Posi 0
0%
50
GRP
100
Exec.Key, Start PTN,
PTN Link, FIX
GRP
GRP
SCRN
P TN
01
CTRL EXEC
ENT + SCRN
SCRN
1-1
0-1
Pre. 1 0
0%
Posi 0
0%
50
100
50
100
GRP
PID
GRP
ENT + SCRN
SCRN
GUA
U P
LVL
1-2
DWN
ENT + SCRN
SCRN
HLD 
ADV 
Start PTN:
SCRN
0-3
STEP
Time
P: 01
S:003
00h01m
0
50
ENT + SCRN
100
1-3
PTN Link Reps:
Link Format
3rd:
1st:
0
2nd:
0
4th:
0
0
0
SCRN
0-4
SCRN
PTN
1
STP
3
ENT + SCRN
1-4
SCRN
0-5
PTN Link
1- 2- 4- 3- 5-10
1- 5-10- 2- 3- 3- 2
9- 7- 4- 1- 1- 3- 3
SCRN
0-6
PTN
PTN
STP
PID
1
SCRN
LNK
REP
LOP
No.
:
:
:
:
1/
1/
1/
1
1
1
1
SCRN
0-0
5th:
6th:
7th:
8th:
1-5
0
0
0
0
FIX
FIX
FIX
FIX
1-7
0
0
0
0
17th:
18th:
19th:
20th:
0
0
0
0
ENT + SCRN
SCRN
MODE:
SV :
PID :
MOVE:
0
0
0
0
ENT + SCRN
SCRN
13th:
14th:
15th:
16th:
1-6
9th:
10th:
11th:
12th:
OFF
0.0℃
1
EXE
ENT + SCRN
SCRN
2-2 SCRN
GRP
20
1
FIX EV Set Point
EV1 HD:
2500.0℃
EV2 LD:
-2500.0 ℃
PTN
01
SCRN
ENT + SCRN
FIX DO Set Point
DO1 HD:
2500.0 ℃
DO2 LD:
-2500.0 ℃
DO3 HD:
2500.0 ℃
Loop Setup
Start :
End
:
Reps :
GUArantee Soak
Zone
OFF
Time: 00h00m
PV Start:
OFF
P T N EV Set Point
01 EV1 HD: 2500.0
℃
EV2 LD: -2500.0 ℃
2-6
1-11
FIX DO Set Point
DO8 HD:
2500.0 ℃
DO9 HD:
2500.0 ℃
SCRN
ENT + SCRN
ENT + SCRN
SCRN
ENT + SCRN
P TN DO Set point
01 DO1 HD: 2500.0 ℃
DO2 LD: -2500.0 ℃
DO3 HD: 2500.0 ℃
GRP
SV :
0.0℃
Time: 00h01m
PID :
0
SCRN
or
STEP
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
PID01
MR: 0.0%
SF: 0.40
ENT + SCRN
OUT1L:
OUT1H:
ENT + SCRN
SCRN
SV :
0.0 ℃
Time: 00h01m
PID :
0
SCRN
or
STEP
3-19
PID10-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
MR: 0.0%
SF: 0.40
ENT + SCRN
ENT + SCRN
3-20 SCRN
PID10
OUT1L:
OUT1H:
3-21 SCRN
ENT + SCRN
Zone PID1:
HYS1:
OFF
2.0
ENT + SCRN
3-22 SCRN
0.0 ℃
ENT + SCRN
SCRN
2-9
P T N DO Set point
01 DO8 HD: 2500.0 ℃
DO9 LD: -2500.0 ℃
SCRN
ENT + SCRN
SCRN
ENT + SCRN
STEP: OFF
Time:00h00m
STEP: OFF
Time:00h00m
ENT + SCRN
2-17
P TN O N
01 O N
OFF
TS8 O F F
0.0%
100.0%
2S-0
AT Point
P TN O N
01 O N
OFF
TS1 O F F
0.0%
100.0%
ENT + SCRN
2S-400
PTN
01
STEP
400
ENT + SCRN
SCRN
STEP
3-2 SCRN
P TN
01
STEP
001
ENT + SCRN
2-5 SCRN
SCRN
ENT + SCRN
SCRN
1
1
1
ENT + SCRN
2-4 SCRN
PTN
01
0.0 ℃
1
SCRN
or
STEP
2S-1
ENT + SCRN
2-3 SCRN
2-10
1-8
ENT + SCRN
PTN
01
Start SV :
PTN Reps :
OFF
OFF
STEP
STEP
PTN
01
Num. of STEP :
Start STEP
:
PTN
SCRN
0-2
PTN
01
STEP
PID and Out Limit, AT
GRP
2S-0
SV, Time, PID No.
Step No.
0
2-1
AT  OFF
MAN
OFF
COM  LOCAL
3-0
PROGRAM
Pattern/Step,
Time Signal
GRP
PID 画面群
ステップ画面群
2-0
1-0
0-0
グループ 3
グループ 2S
STEP: OFF
Time:00h00m
STEP: OFF
Time:00h00m
2-0
1-0
0-0 基本画面以外の画面で DISP キーを押すと 0-0 基本画面に戻ります。
3-0
xiii
グループ 4
グループ 5
グループ 6
グループ 7
グループ 8
イベント/DO 画面群
DI/オプション画面群
調節出力画面群
単位/レンジ画面群
ロック/その他画面群
4-0
5-0
EVENT/DO
GRP
GRP
ENT + SCRN
SCRN
GRP
DO6
DO7
DO8
DO9
DI1
DI6
EV1
B | I
DO1
-
EV2
DO2
-
SCRN
4-3
EV3
DO3
-
ENT + SCRN
SCRN
EV2
MD: DEV Low
DF:
2.0℃
DLY:
OFF
DI2
RUN
ACT:N.O.
IH:OFF
DI5:
DI6:
DI7:
DI8:
ENT + SCRN
None
None
None
ACT:N.O.
ENT + SCRN
4-9 SCRN
DO4
MD: Posi.L
DF:
1%
DLY:
OFF
ACT:N.O.
IH:OFF
SCRN
ENT + SCRN
None
ENT + SCRN
SCRN
( TC, RTD input )
6-2
SCRN
ENT + SCRN
SERVO FB: ON
DB: 2.0%
DI9 :
DI10:
0.0
OFF
SCRN
ENT + SCRN
6-5
KLOCK
OFF
SCRN
0.0 ℃
800.0 ℃
ENT + SCRN
ENT + SCRN
SCRN
SCRN
8-3
Time Unit:
PRG.Wait :
SO Mode :
POWER ON :
SCRN
ENT + SCRN
ADV Mode:
ADV Time:
7-0
0.0℃
800.0℃
ENT + SCRN
Step
00h00m
ENT + SCRN
SCRN
ENT + SCRN
SCRN
SERVO Calibration
EXE:Stop MD:Auto
PV
ENT + SCRN
H/M
00h00m
HLD
RESET
SCRN
8-4
ENT + SCRN
SCRN
SCRN
Ao2MD:
Ao2_L:
Ao2_H:
ENT + SCRN
SV
SCRN
COM PROT:
ADDR:
BPS :
MEM :
ENT + SCRN
SHIMADEN
1
9600
EEP
SCRN
COM DATA:
PARI:
STOP:
DELY:
6-6
8-0
ENT + SCRN
SCRN
SERVO Preset
P1:
0%
P2:
0%
P3:
0%
0.0℃
800.0℃
ENT + SCRN
7
EVEN
1
10 ms
P4:
P5:
P6:
P7:
0%
0%
0%
0%
( mV, V input )
7-1
ENT + SCRN
SCRN
PV Bias
0.0
PV Filter:
OFF
PV Slope: 1.000
6-0
ENT + SCRN
SCRN
7-2
RANGE: 84(0~5V)
Sc_L:
0.0%
Sc_H:
100.0%
UNIT:%
DP XXXX.X
SCRN
5-9
SCRN
ENT + SCRN
COM CTRL: STX_ETX_CR
BCC:ADD
ENT + SCRN
7-3
SQ.Root
OFF
ACT:N.O.
ENT + SCRN
SCRN
SCRN
4-14
DO9
MD:
ENT + SCRN
5-0
None
7-4
PMD:
ENT + SCRN
SCRN
A 1:
B 1:
ACT:N.O.
ENT + SCRN
A
B
A
B
ON
0.00%
0.00%
ENT + SCRN
SCRN
7-5
SCRN
]
ENT + SCRN
SCRN
8-2
RANGE: 06(K3)
Sc_L
0.0℃
Sc_H
800.0℃
UNIT:℃
DP XXXX.X
7-3
SERVO FB: OFF
DB: 2.0%
TIME:
60s
BOOT: Close
None
None
Ao1MD:
Ao1_L:
Ao1_H:
PV Bias:
PV Filter:
Figure: Normal
CJ
: Internal
6-4
ENT + SCRN
SCRN
SV Limit_L:
SV Limit_H:
6-3
ENT + SCRN
GRP
IR COM: ON
[
Servo
7-1
ENT + SCRN
SCRN
Key Lock, SV Limit,
Time Unit, ADV_Mode
8-1
Reverse
Preset1
Preset1
Stop
7-2
None
None
None
None
SCRN
5-8
DO5
MD:
OUT1 ACT:
RST:
ERR:
POT.ERR:
ENT + SCRN
ACT:N.O.
ENT + SCRN
SCRN
GRP
LOCK,etc.
GRP
ACT:N.O.
ENT + SCRN
SCRN
DO3
MD:
ENT + SCRN
SCRN
Bias, Filter
SQ.Root, Prox Mode
Rate Limiter
OUT1:
OFF
5-4
5-7
4-10
ENT + SCRN
5-3
5-6
4-8
DI10
RUN/RST
None
None
None
ACT:N.O.
SCRN
DO2
MD:
DI5
DI9
SCRN
5-2
DI1
DI2:
DI3:
DI4:
DI8
DI4
ENT + SCRN
SCRN
DO1
MD:
4-7
DI3
DI7
5-5
4-6
GRP
GRP
6-1
SCRN
EV3
MD:
RA/DA, Rate
Preset, Servo
ENT + SCRN
EV1 Log MD: OR
MD:LOGIC
ACT:N.O.
SRC1:None
Gate1:BUF
SRC2:None
Gate2:INV
4-5
ENT + SCRN
SCRN
ENT + SCRN
SCRN
4-2
4-4
GRP
5-1
4-1
UNIT/RANGE
CTRL OUT
A-Output,
Communication
8-0
7-0
6-0
DI/OPTION
Alarm and Status
2:
2:
3:
3:
0.00%
0.00%
0.00%
0.00%
4-0
ENT + SCRN
SCRN
7-9
A
B
A
B
10:
10:
11:
11:
0.00%
0.00%
0.00%
0.00%
ENT + SCRN
SCRN
7-0
xiv
1
1
取付と配線
1 取付と配線
1-1
FP23 の設置場所
注
意
以下の場所では使用しないでください。
本器の故障や損傷を招き、場合によっては火災などの発生につながる恐れ
があります。
●
●
●
●
●
●
●
●
1-2
引火性ガス・腐食性ガス・塵埃・煙などの発生したり、充満する場所
水滴・直射日光・装置からの強い輻射熱の当たる場所
周囲温度が-10℃以下および 50℃を超える場所
結露したり、湿度が 90%以上になる場所
高周波を発生する装置の近く
強電回路の近くや、誘導障害を受けやすい場所
強い振動・衝撃を受ける場所
高度が 2000mを超える場所
FP23 の外形寸法とパネルカット寸法
■ 外形寸法図
端子カバー付
単位:mm
2
1
取付と配線
■パネルカット寸法
単位:mm
1-3
FP23 のパネル取付方法
注
意
安全および製品の機能を維持するため、本器を分解しないでください。交
換、修理などで分解する必要がある場合は、もよりの弊社営業所までお問
い合わせください。
本器のパネルへの取付は、以下の手順で実施します。
1. 前頁のパネルカット寸法図を参照し、取付穴加工をしてください。
取付けパネルの適用厚さは、1.0~8.0mm です。
2. パネル前面より本器を押し込みます。
3. 本器上下に取付具を挿入し、裏側からねじを締め付けて固定してください。
4. 取付具ねじを締め過ぎるとケースの変形や破損を招きます。
ねじの締め過ぎに注意してください。
5. 取付配線後に、端子カバーを、はめ込んでください。
取付具
FP23
取付具
1
取付と配線
1-4
FP23 背面の端子配列
■ 接点出力型
■ SSR 接点併用出力型
3
4
1
端子
記号
番号
端子機能
1
2
+
-
アナログ出力1
(オプション)
3
4
+
-
アナログ出力2または
センサ電源(オプション)
5
6
NC
8
10
+
-
mV,熱電対入力
8
10
11
A
B
B
測温抵抗体入力
7
10
+
-
V、mA 入力
45
46
L
N
電源入力
PV 入力
47
48
接地(端子間内部短絡)
49
NC
50
51
52
M1
M2
M3
53
54
55
23
24
25
26
27
28
OPEN
COM
調節出力
CLOSE
NC
端子
記号
番号
端子機能
29
30
31
32
33
DI1
DI2
DI3
DI4
COM
外部制御入力 DI
(標準搭載)
34
35
36
37
DO6
DO7
DO8
DO9
外部制御出力 DO
(オプション)
38
39
40
41
42
43
44
DI5
DI6
DI7
DI8
DI9
DI10
COM
外部入力 DI5~DI10
(オプション)
12
13
14
SG
SD +
RD -
通信機能(オプション)
15
16
17
18
COM
EV1
EV2
EV3
イベント出力
19
COM
DO1
DO2
DO3
DO4
DO5
外部制御
ダーリントン出力
出力 DO
(標準搭載)
オープンコレクタ出力
取付と配線
20
21
22
NC
R1
R2
R3
フィードバック
ポテンショ入力
0~20mAと4~20mA入力は、入力端子間(7-10)
に受信抵抗(1/2W 250Ω 0.1%)を取り付け
て使用します。
1
5
取付と配線
1-5
配線
(1)配線作業時の留意点
注
意
● 配線作業時は通電しないでください。感電する危険があります。
● 配線後の端子やその他充電部には、通電したままで手を触れないでく
ださい。
配線作業時には、以下の点にご留意ください。
・ 配線は「1-4 FP23 背面の端子配列」に従い、誤配線のないことをご確認ください。
・ 圧着端子は M3 ネジに適合し、幅が 6.2mm 以内のものを使用してください。
・ 熱電対入力の場合は、熱電対の種類に適合した補償導線をご使用ください。
・ 測温抵抗体入力の場合、リード線は一線あたりの抵抗値が 10Ω以下で、
三線共、同一抵抗値となるようにしてください。
・ 入力信号線は、強電回路と同一の電線管やダクト内を通さないでください。
・ 静電誘導ノイズには、シールド線の使用(一点接地)が効果的です。
・ 電磁誘導ノイズには、入力配線を短く等間隔にツイストすると効果的です。
・ 電源配線は断面積 1mm2以上で、600Vビニ-ル絶縁電線と同等以上の性能を持つ電線、
またはケーブルをご使用ください。
・ 接地配線は 2mm2以上の電線、100Ω以下で接地端子を接地してください。
・ 接地端子は 2 つあり、内部で接続しています。1 つは接地接続用、もう 1 つは信号
線のシールド接続用です。電源系接地線の渡り配線は禁止します。
・ 計器が電源ノイズの影響を受けやすいと思われる場合は、誤動作を防ぐためノイズ
フィルタをご使用ください。
その際には、ノイズフィルタは接地されているパネルに取り付け、ノイズフィルタ
出力と本器の電源端子間は、最短で配線してください。
この配線は短く
本 器
ノイズフィルタ
100~
240V AC
45
IN
OUT
100~
46 240V AC
47 50/60Hz
接
地
推奨ノイズフィルタ:TDK製ZMB2203-13
6
1
取付と配線
(2)サーボの配線例
本器は端子 M1, M2, M3 に直接コントロールモータを接続することを前提に設計さ
れています。
AC リレーには、接点保護用の CR アブソーバを内蔵しているものがあります。
AC リレーを補助リレーにご使用の場合には、励磁したまま復帰できない場合があります
ので、DC リレーの使用を推奨します。
端子 47, 48 は接地端子です。
必ず一方を接地してください。もう一方はシールド線の接地端子が不足するときに使用
してください。
他の機器の電源系接地端子としては使用しないでください。
RS-232C/RS-485 イベント出力
(オプション)
3点(標準)
+
記録計等
+
記録計等
検出器
-
外部制御出力
5点(標準),4点(オプション)
DO
COM 2 3
DO6 3 4
45
DO1 2 4
DO7 3 5
46
3 +
A-out 2
4 COM 1 5
DO2 2 5
DO8 3 6
接地 4 7
DO3 2 6
DO9 3 7
48
5
EV1 1 6
DO4 2 7
DI5 3 8
49
6
EV2 1 7
DO5 2 8
DI6 3 9
M1 5 0
7
EV3 1 8
DI1 2 9
DI7 4 0
M2 5 1
8
19
DI2 3 0
DI8 4 1
M3 5 2
9
R1 2 0
DI3 3 1
DI9 4 2
53
10
R2 2 1
DI4 3 2
DI10 4 3
54
R3 2 2
DI
COM 3 3
DI
COM 4 4
55
1 +
A-out 1
2 -
11
1 2 SG
1 3 SD
+
1 4 RD
-
DI1
DI2
DI3
DI4
L
N
DI 6点
オプション
外部操作回路
コントロールモータ
2(S)
CW
3(C)
1(O)
CCW
Y(W)
CW/時計方向
CCW/反時計方向
T(R)
G(B)
ポテンショメータ
例(CMS :新日本計装)
(M904F:山武) (モータとの配線はモータメーカーの取扱説明書を参照してください。)
電源
100-240V AC
モータ電源
24-240V AC
2
7
前面操作部の名称と機能
2 前面操作部の名称と機能
RUN
HLD MAN
FIX
EV1 EV2 EV3 D01 D02 D03 D04 D05 EXT COM
⑤ ランプ表示部
AT
① PV表示部
② SV表示部
OPEN
CLOSE
③
⑥ 赤外線通信
受・発光部
LCD表示部
④ キースイッチ操作部
①
PV 表示部
測定値( PV 値 )を表示します。
エラー( スケールオーバなど )発生時には、メッセージを表示します。
② SV 表示部
目標設定値( SV 値 )を表示します。
③
LCD 表示部
以下の内容が表示されます。( 21 文字×4 行 )
・パターン/ステップ No.表示:
プログラムモード時、パターン/ステップ No.を表示します。
FIX モード時には同モ-ドを示す「F」が PTN 部分に表示され、STEP 部
分には「---」が表示されます。
FIX モードで制御実行時(RUN)には、STEP 部分の「---」は消灯します。
・出力表示(OUT):
調節出力値(OUT1 または Posi)を、バーグラフと数値で%表示します。
・プログラムモニタ 表示:
プログラムステータスモニタを表示します。
・ステップ残り時間 表示:
プログラム運転中にステップ残り時間を表示します。
・パターングラフ 表示:
プログラム運転中にパターン( ステップ )グラフを表示します。
・画面タイトル表示:
各画面群先頭画面で画面群タイトルを表示します。
・各種設定パラメータ表示:
前面キー操作でパラメータの選択表示を行うことができます。
8
2
前面操作部の名称と機能
④ キースイッチ操作部
RUN
(ディスプレイ・キー) 基本画面を表示します。
DISP
ENT キーを押しながら DISP キーを押すと、プログラム
GRP
(グループ・キー)
SCRN
(スクリーン・キー)
(パラメータ・キー)
(シフト・キー)
モードまたは FIX モードでの制御の実行/終了を行います。
画面グループを変更します。
または、画面グループの先頭画面に戻ります。
画面グループ内のパラメータ表示画面を切り替えま
す。
設定・変更するパラメータを選択します。変更対象パラ
メータはカーソル( )で表示されます。
設定数値の桁移動をします。
(ダウン/クローズ・
キー)
(アップ/オープン・
キー)
パラメータおよび数値設定時、ダウンカウントします。
手動出力時には、クローズ出力を ON します。
ENT
(エントリー・キー)
パラメータ数値やデータを登録します。
STEP
(ステップ・キー)
PTN
(パターン・キー)
リセット時、基本画面においてスタートステップ №をアッ
プカウントします。(確定するには ENT キー押しが必要)
リセット時、基本画面においてスタートパターン №をアッ
プカウントします。(確定するには ENT キー押しが必要)
CLOSE
OPEN
パラメータおよび数値設定時、アップカウントします。
手動出力時には、オープン出力を ON します。
基本画面以外のモニタ画面では、以下のキー操作が可能です。
ENT + PTN :ホールド( HLD )操作(プログラムモード時、プログラム一時停止)
ENT + STEP :アドバンス( ADV )操作(プログラムモード時、アドバンスを実行)
2
前面操作部の名称と機能
⑤
9
動作表示部
■
ステータスランプ
RUN
緑色
HLD
緑色
MAN
FIX
EV1
EV2
EV3
DO1
DO2
DO3
DO4
DO5
EXT
緑色
緑色
橙色
橙色
橙色
橙色
橙色
橙色
橙色
橙色
緑色
COM
AT
OPEN
CLOSE
緑色
緑色
緑色
緑色
制御実行中に点灯します。プログラムモード時、プログラム実行
待ちの間には点滅します。
プログラムモード時、プログラムの一時停止中に点灯します。入
力異常によるプログラムの一時停止中には点滅します。
調節出力を手動動作( MAN )にすると、点滅します。
FIX モード時に、点灯します。
EV1 の動作時に、点灯します。
EV2 の動作時に、点灯します。
EV3 の動作時に、点灯します。
DO1 の動作時に、点灯します。
DO2 の動作時に、点灯します。
DO3 の動作時に、点灯します。
DO4 の動作時に、点灯します。
DO5 の動作時に、点灯します。
DI5 または DI8 にスタートパターン No.選択(PTN 2bit, PTN 3bit,
PTN 4bit, PTN 5bit) を設定すると点灯します。
通信モード ON 時に点灯します。
オートチューニング実行中に点滅、待機中に点灯します。
オープン出力 ON で点灯、OFF で消灯します。
クローズ出力 ON で点灯、OFF で消灯します。
10
2
前面操作部の名称と機能
3
11
電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作
3 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作
3-1
電源投入時の FP23 の動作
電源を投入すると、LCD に初期画面を約 3 秒表示した後、基本画面を表示します。
初回の電源投入時には、本器がご希望どおりの製品であるかを、各画面で確認してくだ
さい。
電源投入
① シリーズ名表示
FP23 PROG.
CONTROLLER
1
INPUT1:
② 入・出力種類表示
図は、入力 1:熱電対(TC)を示します。
TC
2
③ 各オプション機能表示
AO1
AO2
COM
SPS
3
:YES
:YES
:YES
: NO
PTN
1
4
Posi
POSi
図はアナログ出力 1、アナログ出力 2、通信機能
が搭載 (YES)、センサ電源が非搭載(NO)、DI (10
点)、DO (9 点) が搭載(YES)、ヒータ断線警報が
非搭載 (NO)、であることを示します。
DI/DO:YES
DO
:NO
HB
:NO
STEP
0
1
50
④ 本画面(モニタグループ先頭画面)
100
0%
図は PTN.1 STEP.1 で、開度が 0%であることを表
します。
画面表示の内容は、仕様により、また設定された機能仕様により、異なります。
Note
・ 外部入出力信号の数は、上記③画面の DI/DO および DO の組み合わせで確認できます。
LCD 表示
DI/DO
点数組合せ
DO
DI 点数
DO 点数
NO
NO
4
5
YES
NO
10
9
12
3
3-2
電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作
LCD 画面の表示切替とカーソル操作
(1)画面表示を切り替える
画面遷移の詳細は、前付の「LCD 画面インデックス」をご覧ください。
本器の操作画面の遷移は、通常のご使用形態で、使用頻度が高い順に画面が表示される
様に、構成しています。
①
DISP
PTN
POSi
Posi
1
0%
0.0%
STEP
STEP
0
50
1 100
② CTRL EXEC
Exec.Key. Start PTN
GRP PTN Link, FIX
②
PID
PID and Out Limit, AT
GRP
GRP
SCRN
① 基本画面の表示
DISP
次の
画面表示
キー押しにより基本画面を表示します。
② 各画面グループ間の表示切り替え
GRP キー押しにより順次各画面グループの先
③
PID01- OUT1
P
3.0%
I :
120s
D:
30s
SCRN
MR: 0.0%
SF: 0.40
③
PID01
OUT1L
0.0%
OUT1H : 100.0%
PID01
OUT1L :
0.0%
OUT1H
100.0%
頭画面に切り替わります。
④
③ グループ内設定画面の切り替え
SCRN キーを押す事により順次切り替わります。
④ 画面内のカーソルの移動
同一画面上に複数のパラメータがある場合、
キーでカーソル( :点滅)が次の
パラメータに移動します。
⑤ 先頭画面の表示
基本画面群以外の各パラメータ設定画面で
GRP キーを押すと画面グループの先頭画面に
切り替わります。
②
⑤
GRP
3
13
電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作
3-3
各種データの変更と登録
基本的にパラメータの設定・変更は、LCD 画面表示を確認しながら行います。
(1)数値を入力する
1. 複数のパラメータがある場合、
キーでカーソル( )を変更したいパラ
メータへ移動させます。
2.
または
,
キーを押すと数値最小桁が点滅します。
3. さらに
キーを押し、数値の点滅を変更したい桁へ移動させ、
キーで変更します。
4.
ENT
,
キーを押すと確定・登録され,数値の点滅が消えます。
■ 数値設定変更の例
以下は、PID パラメータ I の値を 100s に変更する場合の操作です。
①
②
③
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
MR: 0.0%
SF: 0.40
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
MR: 0.0%
SF: 0.40
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
④
初期画面で、 GRP キーを 3 回押して PID 画面(グ
ループ 3)の先頭画面を表示します。
続いて、 SCRN キーを 1 回押します。
② カーソルを P から I へ移動
キーを 1 回押し、点滅するカーソル(
を I へと移動します。
MR: 0.0%
SF: 0.40
▼
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
100s
D:
30s
① 画面移行操作
MR: 0.0%
SF: 0.40
③ I の数値を点滅、十の桁へ
キーを 2 回押して、十の位へ点滅するカー
ソルを移動します。
④ 十の位の数値を 0 に変更
ENT
⑤
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
100s
D:
30s
MR: 0.0%
SF: 0.40
)
キーを押して、表示を2→0 へと変更します。
⑤ 確定登録
ENT
キーを押して、設定変更を確定します。
14
3
電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作
(2)設定項目を選択する
(鍵)マークを表示しているパラメータは、設定変更できません。
1. 複数のパラメータがある場合、
キーでカーソル( )を変更したいパラ
メータへ移動させます。
2.
,
キーで変更し、確認後 ENT キーを押して確定・登録すると文字
の点滅が止まります。
■ パラメータ選択の例
以下は、RUN 状態で、調節出力を手動に変更する場合の操作です。
① MAN :
AT
COM 
OFF
OFF
LOCAL
AT :
② MAN
COM 
OFF
OFF
LOCAL
① 画面移行操作
初期画面で、 GRP キーを 1 回押して、実行画面
(グループ 1)の先頭画面を表示します。
続いて、 SCRN キーを 1 回押します。
▼
AT :
③ MAN
COM 
OFF
ON
LOCAL
② カーソルを AT から MAN へ移動
キーを 1 回押し、点滅するカーソル( )を
MAN へと移動します。
③ MAN を OFF から ON へ変更
キーを押して、表示を OFF→ON へと変更しま
す。
ENT
AT 
④ MAN
COM 
OFF
ON
LOCAL
④ 確定登録
ENT キーを押して、設定変更を確定します。
この場合、AT は操作できなくなりますので、
鍵マークが表示されます。
4
15
制御モードとプログラムと制御機能ブロック図
4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図
4-1
FP23 の制御モード
本器はメイン制御であるプログラム制御の他に、定値制御を実行することが可能です。
FP23 には、2 つの制御モードが存在します。
プログラム制御を行う、「プログラムモード」と、定値制御を行う「FIX モード」です。
両モードと、その切り替え操作の関係を、下図に示します。
①
FIXモード
プログラムモード
リセット (RST)
状態
リセット (RST)
状態
②
定値制御
実行 (RUN)
工場出荷時設定
初期電源投入時の
モードを示す。
②
プログラム制御
実行 (RUN)
① FIX MODE 画面(№1-6)の FIX MODE の ON/OFF 設定で切り替えます。ON で FIX
モード(定値制御)、OFF でプログラムモードとなります。
②
4-2
ENT
+ DISP キーで、RST/RUN を切り替えます。
リセット状態
FP23 は、プログラムモードと FIX モードの両モードでリセット状態時にあるときは、制
御を実行しません。
ただし、調節出力に関しては、リセット状態時の出力をあらかじめ設定しておくことが
できます。
また、次表の動作モードを EV/DO(イベント/DO)に割り付けていた場合は、リセット状
態では、出力されません。
16
4
制御モードとプログラムと制御機能ブロック図
■ リセット状態時、出力されない EV/DO 動作モード
種類
動作内容
種類
動作内容
DEV Hi
上限偏差値動作
DEV In
上下限偏差内動作
DEV Low
下限偏差値動作
PV Hi
PV 上限絶対値動作
DEV Out
上下限偏差外動作
PV Low
PV 下限絶対値動作
Posi.H
開度上限絶対値動作
Posi.L
開度下限絶対値動作
4-3
プログラム機能
本器は、最大 20 ステップ×20 パターンまで、記憶することができます。
ステップは、各パターンに振り分けるステップ数の合計が 400 以内に納まるようであれ
ば、自由に振り分けることができます。
ステップを使い切っている場合には、以下の例にように、パターン 20 に振り分けたス
テップ数を 0(20→0)に設定し、パターン 1 のステップ数を 40(20→40)へと変更し
ます。
PTN
20
Num. of STEP:
Start STEP
:
0
1
PTN
01
Num. of STEP:
Start STEP
:
40
1
この場合、パターン 20 はプログラムに使用できません。
FP23 は、さらに、パターンリンク機能、パターン実行機能、ステップループ機能
など、多様なプログラム設定機能を搭載しています。
以下に、その機能概要を紹介します。
■ パターンリンク機能
各パターンを接続することができます。
この接続順序は、任意に設定できます。
また、パターンリンクの設定が 0 の場合には、リンクを行いません。
1-3
PTN Link Reps:
Link Format
1st:
3
3rd:
2nd:
1
4th:
1
4
6
1-4
5th:
6th:
7th:
8th:
0
0
0
0
9th:
10th:
11th:
12th:
0
0
0
0
1-5
13th:
14th:
15th:
16th:
0
0
0
0
17th:
18th:
19th:
20th:
■ パターンリンク実行機能
リンクしたパターンを、1~9999 回、繰り返して実行することができます。
1-3
PTN Link Reps:
Link Format
1st:
3
3rd:
2nd:
1
4th:
2
4
6
0
0
0
0
4
17
制御モードとプログラムと制御機能ブロック図
パターンリンク
パターン3
パターン1
パターン4
パターン6
■ パターン実行機能
任意のパターンを、1~9999 回 繰り返して実行することができます。
2-2
PTN
01
Start SV:
PTN Reps:
0.0
2
パターン1
ステップ2
ステップ1
ステップ3
ステップ4
■ ステップループ機能
任意のステップ間を、1~9999 回 繰り返して実行することができます。
2-3
PTN
01
Loop Setup
Start:
End
:
Reps :
2
5
2
ステップ2~ステップ5の間
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ4
ステップ5
ステップ6
18
4
4-4
制御モードとプログラムと制御機能ブロック図
制御機能ブロック図
(1)サーボ(フィードバックあり/なし)
サーボ出力仕様 機能ブロック図
USB
F.B.
POT
PV 入力
レンジ選択
リニア入力
(mV,V,mA)
センサ入力
(TC,RTD)
スケーリング
単位選択
開平演算
小数点有無
折れ線近似
開度
(Posi)
変換
DI 入力
赤外線
通信
DI 入力
PTN 割付
パターン選択
赤外線通信
アダプタ
シマデン
プロトコル
各種 DI 割付
プログラムパターン選択
プログラム動作
FIX 動作
外部 CJ
SV リミット
SV リミット
リニアライズ
プログラム動作/FIX 動作 切替
PV フィルタ
FIX MOVE(トラッキング)動作
フィードバック
有/無
PV スロープ
傾斜バイアス
RUN/RST 切替
PV バイアス
実行 PV
実行 SV
各種演算処理、前面赤外線通信
特性切替
エラー時出力
変化率リミッタ
プリセット出力
出力リミッタ
待機時出力
DI 割付
EV,DO 種類選択
警報
イベント
ステータス
論理演算
動作隙間
自動/手動切替
待機動作
PID, 制御演算
遅延時間
サーボ出力演算処理
ステータス
タイムシグナル
アナログ出力
種類選択
アナログ出力
種類選択
通信条件
選択
A_out1
スケーリング
A_out2
スケーリング
プロトコル選択
シマデン標準
/Modbus
DI 割付
論理演算
タイマ/カウンタ
出力特性(NO,NC)
RS-232C
/RS-485
Open 出力
Close 出力
EV, DO 出力
アナログ
出力 1
アナログ
出力 2
シリアル
通信
5
FP23 の設定作業
19
5 FP23 の設定作業
5-1
パラメータ設定操作の手順
初めてご使用になる場合、あるいは使用中の運転パラメータを変更する場合、制御対象
装置を変更した場合などには、以下の手順で本器を設定・変更していただく必要があり
ます。
注
意
操作よっては、パラメータ設定が工場出荷時設定にもどります。この初期
化操作に先立ち、必要に応じて、設定内容の記録・保存を行ってください。
本マニュアルで解説する設定作業は、本器の構造と使い方を熟知している方々を対象と
しています。
装置メーカー様以外の皆様は、ご利用いただく機能について、十分にご理解いただいて
いる場合のみ、以下で説明する操作と設定を行ってください。
本器の基本的な機能および設定方法については、第 6 章以降で、プログラミングの手順
に従って、説明します。
なお、オプション機能が搭載されていない場合と機能が選択されていない場合には、表
示されない画面とパラメータがあります。
操作画面の全容と画面遷移については前付の「LCD 画面インデックス」を、設定パラメー
タの全容については「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。
パラメータ設定作業は、以下の手順で実施してください。
1. 出力仕様の確認とキーロックの解除
必要に応じて、実施します。
詳細は、第 6 章を参照してください。
2. 入出力の設定
詳細は、第 7 章を参照してください。
3. 入出力の補助設定
詳細は、第 8 章を参照してください。
4. プログラムの設定
「プログラムの初期設定」、「ステップ関連設定」、「パターン関連設定」、
「パターンリンク関連設定」、「プログラム運転前の設定」を行ないます。
詳細は、第 9 章を参照してください。
5. FIXの設定
詳細は、第 10 章を参照してください。
20
5
FP23 の設定作業
6. PID設定
詳細は、第 11 章を参照してください。
7. EV設定とDO設定
詳細は、第 12 章を参照してください。
8. オプションの設定(DI,AO,COM)
詳細は、第 13 章を参照してください。
9. サーボ関連機能の設定
第 13 章までの基本機能の設定が完了したら、続いて、サーボ機能に関する設
定を行います。
詳細は、第 14 章を参照してください。
10. キーロックの設定
一通りの設定が完了したら、誤操作を防ぐため、必要に応じキーロックを行い
ます。
詳細は、第 15 章を参照してください。
11. 運転の監視と実行/停止
詳細は、第 16 章を参照してください。
12. 制御実行中の操作
詳細は、第 17 章を参照してください。
6
21
出力仕様の確認とキーロックの解除
6 出力仕様の確認とキーロックの解除
以下の操作は、必要に応じて実施してください。
6-1
出力仕様の確認
キーロック画面(№ 8-1)の最下段には、出力仕様が表示されます。
キーロック画面を表示するには、基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP
キーを押して、呼び出します。LOCK, etc 画面群画面を表示したら、SCRN キーを押し、
設定・変更する画面に切り替えます。
0-0
基本画面
PTN
Posi
POSi
1
8-0
GRP
STEP
1
50
0
100
0%
0.0%
LOCK, etc
DISP
Key Lock, SV Limit,
Time Unit, ADV Mode
8-1
点線は同一キーを1回以上
押すことを表します。
ロックその他画面
SCRN
KLOCK :
ENT
+
SCRN
GRP
OFF
IR COM: ON
[
Servo
]
8-1
KLOCK :
Servo
OFF
IR COM: ON
[
Servo
]
:サーボ仕様の調節計
22
6
6-2
出力仕様の確認とキーロックの解除
キーロックの解除
(1)キーロック画面の表示
基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP キーを押して、呼び出します。
LOCK, etc 画面群画面内で、 SCRN キーを押して、設定・変更する画面に切り替えます。
0-0
基本画面
PTN
Posi
POSi
8-0
GRP
STEP
1
0
1
50
100
0%
0.0%
LOCK, etc
DISP
Key Lock, SV Limit,
Time Unit, ADV Mode
8-1
点線は同一キーを1回以上
押すことを表します。
ロックその他画面
SCRN
KLOCK :
ENT
SCRN
GRP
OFF
IR COM: ON
[
Servo
画面内のパラメータは、
さらに、パラメータを
登録します。
+
]
キーを押すことで選択します。
,
,
キーを押すことで設定し、ENT キーで確定
(2)キーロックの解除
キーロックをかけると、LCD 画面の該当パラメータに (鍵)が表示され、設定・変更
ができなくなります。
ここでは、その解除を行います。
8-1
KLOCK :
IR COM: ON
[
Servo
OFF
LOCK1
LOCK2
LOCK3
設定範囲 :OFF, LOCK1, LOCK2, LOCK3
OFF
]
初期値
:OFF
:キーロックの解除
:SV 関連、AT、MAN、EV/DO 動作点以外のパラメータをキーロックします。
:SV 関連以外のパラメータをキーロックします。
:全てのパラメータをキーロックします。
(キーロックのパラメータを除く)
ロックされるパラメータの詳細については、「19 パラメータ一覧表」を参照してくだ
さい。
7 入力の設定
23
7 入力の設定
7-1
赤外線通信の設定
別売の赤外線通信アダプタ(S5004)による通信を可、不可に設定します。赤外線通信
を行う際は、ON を設定します。
赤外線通信による本器の設定は、Parameter Assistant ソフトウェアで行います。詳細
については、Parameter Assistant のヘルプから取扱説明書を参照してください。
8-1
設定範囲 :ON, OFF
KLOCK : OFF
IR COM: ON
[
Servo
ON
OFF
7-2
初期値
:ON
]
:S5004 を使用した赤外線通信ができます。
:S5004 を使用した赤外線通信ができません。
測定レンジの設定
この設定・変更操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。
制御停止の操作については、「4-1 FP23 の制御モード」を参照してください。
(1)レンジ設定
以下の測定範囲コード表を参照して、RANGE にコード No.を設定します。
77-2
-5
RANGE:06(K3)
S c _ L
0 . 0℃
S c _ H
8 0 0 . 0℃
U N I T :℃
D P X X X X . X
設定範囲 :01~19、31~58、71~77、81~87
初期値
:06(K3)
K 熱電対 0.0~800℃
上記画面でレンジ変更を行うと下記のように確認画面が出ます。
キーで YES を選択し、 ENT キーで確定するとレンジ変更が行われます。
WARNING
Params Initialize
proceed? NO
WARNING
Params Initialize
proceed? YES
注
意
・ レンジ変更を行うと、上記の警告メッセージが表示され、パラメータ
は初期化されます。初期化されるパラメータ詳細については、「19 パ
ラメータ一覧表」をご覧ください。
24
7 入力の設定
(2)レンジのスケーリング
電圧入力と電流入力の場合の設定です。
RTD、TC 入力時は設定できません。
測定範囲(スケーリング)を設定します。Sc_L は PV 下限側のスケーリング、Sc_H は PV
上限側のスケーリングです。
7-2
RA N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V )
Sc_L:
0.0 %
Sc_H:
100.0 %
UNIT: %
DP: XXXX.X
設定可能範囲
:-19999~30000 Unit
測定範囲
:最小スパン
10 Unit
最大スパン 30000 Unit
上記内で、任意設定可能
(ただし Sc_L<Sc_H)
初期値
:Sc_L ;0 Unit
Sc_H ;1000 Unit
最大スパンは、(Sc_H - Sc_L)≦ 30000 です。
スパンが 30000 を超えるような Sc_L を設定すると、
自動的にスパンを超えない値が Sc_H
に設定されます。
上記画面でスケーリングの変更を行うと下記のように確認画面が出ます。
キーで YES を選択し、 ENT キーで確定するとレンジ変更が行われます。
WARNING
Params Initialize
proceed? NO
WARNING
Params Initialize
proceed? YES
注
意
・ レンジのスケーリングを変更すると、上記の警告メッセージが表示さ
れ、パラメータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細につ
いては、「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。
7 入力の設定
25
■ 測定範囲コード表
入力種類
センサ種類 コード
記号
測定範囲
測定範囲
01
B
0.0~1800.0 ℃
0~3300 
R
02
R
0.0~1700.0 ℃
0~3100 
S
03
S
0.0~1700.0 ℃
0~3100 
K
04
K1
-100.0~400.0 ℃
-150.0~750.0 
K
05
K2
0.0~400.0 ℃
0.0~750.0 
K
06
K3
0.0~800.0 ℃
0.0~1500.0 
K
07
K4
0.0~1370.0 ℃
0.0~2500.0 
08
K5
-200.0~200.0 ℃
-300.0~400.0 
熱電対 E
09
E
0.0~700.0 ℃
0.0~1300.0 
J
10
J
0.0~600.0 ℃
0.0~1100.0 
11
T
-200.0~200.0 ℃
-300.0~400.0 
N
12
N
0.0~1300.0 ℃
0.0~2300.0 
PLⅡ
13
PLII
0.0~1300.0 ℃
0.0~2300.0 
PR40-20 ※3 14
PR40-20
0.0~1800.0 ℃
0~3300 
WRe5-26
15
WRe5-26
0.0~2300.0 ℃
0~4200 
U
16
U
-200.0~200.0 ℃
-300.0~400.0 
L
17
L
0.0~600.0 ℃
0.0~1100.0 
18
K
10.0~350.0 K
10.0~350.0 K
19
AuFe-Cr
0.0~350.0 K
0.0~350.0 K
31
Pt 1
-200.0~600.0 ℃
-300.0~1100.0 
32
Pt 2
-100.00~100.00 ℃
-150.0~200.0 
33
Pt 3
-100.0~300.0 ℃
-150.0~600.0 
34
Pt 4
-60.00~40.00 ℃
-80.00~100.00 
35
Pt 5
-50.00~50.00 ℃
-60.00~120.00 
36
Pt 6
-40.00~60.00 ℃
-40.00~140.00 
37
Pt 7
-20.00~80.00 ℃
0.00~180.00 
38
Pt 8 ※6
0.000~30.000 ℃
0.00~80.00 
39
Pt 9
0.00~50.00 ℃
0.00~120.00 
40
Pt10
0.00~100.00 ℃
0.00~200.00 
41
Pt11
0.00~200.00 ℃
0.0~400.0 
42
Pt12 ※7
0.00~300.00 ℃
0.0~600.0 
43
Pt13
0.0~300.0 ℃
0.0~600.0 
44
Pt14
0.0~500.0 ℃
0.0~1000.0 
B
K
TC
T
マ ル チ 入 力
K
※1
※2
※2
※4
AuFe-Cr ※5
測温
抵抗体 Pt100
(新)JIS/IEC
RTD
26
7 入力の設定
入力種類
センサ種類 コード
測温
抵抗体 JPt100
(旧)JIS/IEC
RTD
記号
測定範囲
測定範囲
45
JPt 1
-200.0~500.0 ℃
-300.0~900.0 
46
JPt 2
-100.00~100.00 ℃
-150.0~200.0 
47
JPt 3
-100.0~300.0 ℃
-150.0~600.0 
48
JPt 4
-60.00~40.00 ℃
-80.00~100.00 
49
JPt 5
-50.00~50.00 ℃
-60.00~120.00 
50
JPt 6
-40.00~60.00 ℃
-40.00~140.00 
51
JPt 7
-20.00~80.00 ℃
0.00~180.00 
0.000~30.000 ℃
0.00~80.00 
52
マ ル チ 入 力
電圧
(V)
※6
53
JPt 9
0.00~50.00 ℃
0.00~120.00 
54
JPt10
0.00~100.00 ℃
0.00~200.00 
55
JPt11
0.00~200.00 ℃
0.0~400.0 
0.00~300.00 ℃
0.0~600.0 
56
電 圧
(mV)
JPt 8
JPt12
※7
57
JPt13
0.0~300.0 ℃
0.0~600.0 
58
JPt14
0.0~500.0 ℃
0.0~900.0 
-10~10mV
71
-10~10mV
0~10mV
72
0~10mV
0~20mV
73
0~50mV
74
10~50mV
75
0~100mV
76
-100~100mV
77
-1~1V
81
0~1V
82
0~1V
0~2V
83
0~2V
0~5V
84
0~5V
1~5V
85
1~5V
0~10V
86
0~10V
-10~10V
87
-10~10V
:0.0~100.0
:スケーリング機能により下
0~50mV
記の範囲で任意に設定でき
ます。
10~50mV
0~100mV スケーリング範囲 :-19999~30000 カウント
スパン
:10~30000 カウント
-100~100mV
32000 を超えたらスケールオーバ表示
-1~1V
0~20mV
初 期値
測定値
0~20mA,4~20mA 電流入力でご使用の場合は、測
定範囲コード84 と85 のいずれかを選択し、入力
端子にシャント抵抗 (1/2W 以上 250Ω 0.1%) を
外付けしてください。
※1 熱電対 B:400℃および 750 以下は精度保証外
※2 -100℃(-148 )以下は精度 ±(0.5%FS+1digit)
※3 精度±(0.3%FS+1℃)
※4 熱電対 K:精度 ±(0.75%FS+1K)/10.0~30.0K, ±(0.30%FS+1K)/30.0~70.0K,
±(0.25%FS+1K)/70.0~350.0K
※5 熱電対 AuFe-Cr:精度 ±(0.25%FS+1K)
※6 上限は 32.000 超えたらスケールオーバ表示
※7 上限は 320.00 超えたらスケールオーバ表示
7 入力の設定
7-3
27
単位の設定
測定単位を設定します。
7-2
RA N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V )
Sc_L:
0.0 %
Sc_H:
100.0 %
UNIT: %
DP: XXXX.X
RTD、TC
設定範囲 :℃、
初期値
:℃
電流、電圧
設定範囲 :℃、、%、None
初期値
:%
上記画面で単位の変更を行うと、
TC とRTD 入力時には、
下記のように確認画面が出ます。
電圧、電流入力時には、この警告メッセージは表示されません。
キーで YES を選択し、 ENT キーで確定すると単位の変更が行われます。
WARNING
Params Initialize
proceed? NO
WARNING
Params Initialize
proceed? YES
注
意
・ レンジの単位を変更すると、上記の警告メッセージが表示され、パラ
メータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細については、
「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。
7-4
小数点の設定
(1)小数点位置
電圧入力と電流入力の場合の設定です。
RTD、TC 入力時は設定できません。
PV 表示画面の小数点位置を設定します。
7-2
R A N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V )
S c _ L:
0.0%
Sc_H:
100.0%
UNIT: %
DP: XXXX.X
設定範囲 :XXXX.X ~ X.XXXX
初期値
:XXXX.X
28
7 入力の設定
(2)小数点最下位桁切り替え
レンジ設定により決められた測定範囲の小数点最下位桁の有無を設定する事ができま
す。
ただし小数点以下のない測定範囲のレンジでは、この機能は使用できません。
また、電圧入力と電流入力の場合は、この画面が表示されません。
7-3
Figure:Normal
CJ
:Internal
設定範囲 :Normal, Short
初期値
:Normal
上記画面で Figure の変更を行うと下記のように確認画面が出ます。
キーで YES を選択し、 ENT キーで確定すると Figure の変更が行われます。
WARNING
Params Initialize
proceed? NO
WARNING
Params Initialize
proceed? YES
注
意
・ 小数点の最下位桁を変更すると、上記の警告メッセージが表示され、
パラメータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細について
は、「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。
7-5
基準接点補償の設定
(1)熱電対基準接点補償
TC 入力時の基準接点補償を計器内部または外部で行うか設定します。
通常は内部で行いますがより精度を要する場合、外部にて行います。
7-3
Figure:Normal
CJ
:Internal
Internal
External
設定範囲 :Internal, External
初期値
:Internal
:本器端子温度を検出し、内部にて温度補償を行います。
:外部にある基準接点温度を 0℃に補償した熱電対の起電力を本器に
入力して使用します。
8
29
入出力の補助設定
8 入出力の補助設定
8-1
PV 補正値の設定
(1)PV バイアス
検出器や計器などに誤差があり、管理上の表示温度を補正する場合に使用します。
77-1
-2
PV Bias:
0.0
PV Filter:
OFF
PV Slope: 1.000
設定範囲 :-10000~10000 Unit
初期値
:0 Unit
(2)PV フィルタ
PV 信号にノイズ等が含まれている場合、PV 表示のふらつき等で制御結果に悪影響を及
ぼすことがあります。
PV フィルタはこれらの影響を減少させ、制御を安定させる為に使用します。
77-1
-2
PV Bias:
0.0
PV Filter:
OFF
PV Slope: 1.000
設定範囲 :OFF, 1~100 s
初期値
:OFF
PV フィルタ演算は一次遅れ演算により行います。
フィルタ時定数は最大 100 秒まで設定できます。
時定数を大きくするとノイズ除去能力は高まりますが、応答が速い制御系では悪い影響
が出ることがあります。
(3)PV スロープ
電圧入力と電流入力の場合に、PV の傾斜を設定することができます。
RTD、TC 入力時では画面表示されません。
▲
77-1
-2
PV Bias:
0.0
P V F i l t e r ::
OFF
PV Slope: 1.000
設定範囲 :0.500~1.500
初期値
:1.000
PV=A×X+B
(A:PV スロープ、B:バイアス、X:PV 入力)
開平演算、折線近似と併用する場合は、開平演算・折線近似の結果にスロープを設定し
ます。
30
8
8-2
入出力の補助設定
開平演算機能の設定
流量の測定等、二乗特性を持った信号を直線化することができます。
電圧入力と電流入力の場合の設定です。
RTD、TC 入力時では画面表示されません。
(1)開平演算機能の有効化
ON 設定により開平演算機能が有効になります。
7-3
7-7
SQ.Root:
設定範囲 :ON, OFF
OFF
初期値
:OFF
(2)ローカット
開平演算機能を有効とした時のみ働きます。
入力に対してローカット処理を行い、その後に開平演算処理を行います。
7-3
7-7
SQ.Root:
Low Cut:
ON
1.0%
設定範囲 :0.0~5.0%
初期値
:1.0%
入力信号ゼロ付近ではわずかな入力値変動で PV が大きく変動してしまいます。
設定した入力値以下の時、PV を 0 とする機能で入力信号にノイズが乗っている場合、動
作が不安定になるのを防止します。
ローカット設定値は入力値に対しての 0.0~5.0%です。
100%
開
平
演
算
結
果
PV
0%
0%
入力
ローカット
0.0~5.0%
100%
8
31
入出力の補助設定
8-3
折線近似演算の設定
(1)折線近似演算の有効化
PV 入力が非線形信号の時、折線近似による直線化を行う機能です。
電圧入力と電流入力の場合の設定です。
RTD、TC 入力時では画面表示されません。
7-4
7-8
PMD:
OFF
設定範囲 :ON, OFF
初期値
:OFF
(2)折点の設定
折線近似入力の折点を設定します。PV 入力値(A)に対し、PV 表示値(B)を設定しま
す。
なお、B の値が、1 つ前の A の値より小さくなった場合、それ以降は無効となります。
77-4
-8
PMD: ON
0.00%
0.00%
~
A 1:
B 1:
77-9
-13
A10:
B10:
A11:
B11:
0.00%
0.00%
0.00%
0.00%
PV 入力ポイント A1~A11 の 11 点に対して、PV 表示値折
点 B1~B11 の 11 点の設定が、可能です。
各折点は A1 に対し B1、A2 に対し B2・・・A11 に対し B11
となり、各折点間は直線補完されます。
電圧入力と電流入力の場合の設定です。
RTD、TC 入力時では画面表示されません。
設定範囲 :An, Bn:-5.00~105.00%
初期値
:An, Bn:0.00%
32
8
入出力の補助設定
■ 折線近似設定例
図は A1, B1 ~ A6, B6 まで使用し、途中 4 点の折点を設定した例です。
B6=100
B5=95
100
B4=80
PV
表
示
%
50
B3=25
B2=10
B1=0
0
A1=0
0
A2=20
A3=40
A4=70
A5=90
50
PV入力 %
注
A6=100
100
A1=0.00%,
B1=0.00%
A2=20.00%,
B2=10.00%
A3=40.00%,
B3=25.00%
A4=70.00%,
B4=80.00%
A5=90.00%,
B5=95.00%
A6=100.00%,
B6=100.00%
意
・ An<A(n+1)となる様に設定してください。
An≧A(n+1)となったときは、A(n+1)以降は無効となります。
8
33
入出力の補助設定
8-4
各種リミッタの設定
(1)出力変化率リミッタ
急激な出力変化を嫌う操作端を使用する場合に設定します。
6-2
Rate Limiter
OUT1: O F F
設定範囲
OUT1 :OFF, 0.1~100.0 %/s
初期値
OUT1 :OFF
(2)SV リミッタ
危険範囲への誤設定を防止する目的の機能です。SV 値の設定範囲上限値と下限値を設定
できます
8-2
SV Limit_L:
SV Limit_H:
0 . 0℃
8 0 0 . 0℃
設定範囲 :測定範囲内
(ただし SV Limit_L<SV Limit_H)
初期値
:SV Limit_L ;測定範囲下限値
SV Limit_H ;測定範囲上限値
SV リミッタを設定する前に設定された SV 値 (FIX SV, Start SV, STEP SV) がリミッタ
を越えていた場合、下記例のように白抜き表示されます。白抜き表示された SV 値は内
部的にリミッタ値へ置き換えられ、SV 表示部にはリミッタカットされた SV 値が表示さ
れます。
例) RANGE 04(K1) –100.0~400.0℃ で FIX SV 値 400.0℃設定後に、
SV Limit_H : 350.0℃設定した場合

1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
MODE: OFF
400.0
SV
:
PID :
0
MOVE: EXE
白抜き反転表示はリミッタオーバを示しています。
34
8
8-5
入出力の補助設定
アナログ出力の補正
アナログ出力で誤差が生じている場合、補正することができます。
1. 調節計の制御動作を停止状態(リセット)にします。
制御停止の操作については、「4-1 FP23 の制御モード」を参照してください。
2. カウント値を設定します。
基本画面から GRP キーで LOCK, etc 先頭画面 (グループ 8) を呼び出します。
ここで、 ENT + GRP キー3 秒間連続押しで設定画面に移動し、SCRN キーと
キーで補正する出力を選択(表を参照)し、SV 表示部に表示されているカウント値
を
・
キーにより選択設定、 ENT キーにて確定登録します。
8-0
LOCK, etc
Key Lock , SV Limit,
Time Unit, ADV_Mode
ENT



SCRN
+ GRP



SCRN
※LCD 表示部には何も表示されません
PV 表示部
内
容
※アナログ出力(オプション)
が付加されていないと表
示されません
PV 表示部
内
容

アナログ出力 1 下限値
 アナログ出力 1 上限値

アナログ出力 2 下限値
 アナログ出力 2 上限値
ここで、カウント値を 0 に戻せば、工場出荷時の設定となります。
3. 設定が終了したら
DISP キー押して、LOCK, etc先頭画面に戻ります。
9
35
プログラムの設定
9 プログラムの設定
9-1
プログラムの初期設定
(1)時間単位
ステップ時間やタイムシグナル時間等、各種項目で使われている時間の単位を設定しま
す。
この操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。
8-3
Time Unit:
PRG.Wait :
SO Mode
:
POWER ON :
H/M
00h00m
HLD
RESE T
設定範囲 :H/M, M/S
初期値
:H/M
H/M : 時間/分
M/S : 分/秒
(2)プログラムスタート制御実行の遅延時間
プログラム制御実行開始までの遅延時間を設定できます。
時間の単位は、H/M に固定となります。
プログラム制御実行開始時、遅延時間が働いている間は RUN ランプが点滅します。
設定した遅延時間後、プログラム制御が開始され RUN ランプは点灯します。
8-3
Time Unit:
PRG.Wait :
SO Mode
:
POWER ON :
H/M
00h00m
HLD
RESE T
設定範囲 :00h00m ~ 99h59m
初期値
:00h00m
(3)入力異常モード
プログラム制御中にセンサ断線やスケールオーバ等のエラーが発生した場合の処理を
設定します。
8-3
Time Unit:
PRG.Wait :
SO Mode
:
POWER ON :
HLD
RUN
RESET
H/M
00h00m
HLD
RESE T
設定範囲 :HLD, RUN, RESET
初期値
:HLD
: スケールオーバからの復帰、またはリセットが入るまで、ホールド状態とな
ります。ただし通常のホールド状態と違って、エラー時出力の設定値が出力
されつづけます。
: 時間継続で、
プログラム終了またはリセットが入るまでプログラム動作を行
います。ただし通常の RUN 状態と違って、エラー時出力の設定値が出力され
つづけます。
: プログラム動作を解除しリセット状態となります。
36
9
プログラムの設定
(4)停電補償
プログラム実行中に電源が遮断された場合に、再度電源投入時にどのような状態で復帰す
るかを設定します。
8-3
Time Unit:
PRG.Wait :
SO Mode
:
POWER ON :
RESET
CONTINUE
H/M
00h00m
HLD
RESE T
設定範囲 :RESET, CONTINUE
初期値
:RESET
:プログラム制御時、停電直前の状態は保持せず電源再投入時にリセットし
ます。
:プログラム制御時、停電直前の状態を保持します。(FIX 制御時は常に停
電前の状態を保持)ただし、以下は除きます。
1. AT 実行
2. DI 入力の状態変化
3. ゾーン PID のヒステリシス考慮時の PID No.
(5)アドバンスモード
アドバンス動作の詳細を設定します。
アドバンス動作については「17-5 アドバンスの実行」を参照してください。
8-4
ADV Mode: Step
ADV Time: 00h00m
Step
Time
設定範囲 :Step, Time
初期値
:Step
:アドバンス実行時、ステップ移行します。
:アドバンス実行時、時間移行します。
ここで設定した時間でステップ幅時間を超える部分がある場合には、その部
分は無効となり、ステップ幅の時間を超えると、ただちに、次のステップの
先頭に移行します。
(6)アドバンス時間
アドバンスモードが [ Time ] 設定時のアドバンス時間を設定します。
8-4
A D V M o d e : T i me e
ADV Time: 00h00m
設定範囲 :00:00~99:59
初期値
:00:00
Note
・設定を 00:00 とした場合、Time アドバンスは機能しません。
9
37
プログラムの設定
9-2
ステップ関連設定
各ステップごとに設定を行います。
以下では、スタートパターン 1 ステップ 1 の場合を例に、設定操作を説明します。
(1)ステップ SV 値
ステップ 1 の SV 値を設定します。
2S-1
PTN
01
STEP
001
設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内
SV
:
Time:
PID :
0 . 0℃
00h01m
0
初期値
:0.0
Note
2S-1
PTN
01
STEP
001
SV
:
Time:
PID :
・STEP SV 値がリミッタオーバしている場合は、
左図のように白抜き表示されます。
・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値
へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカット
された SV 値が表示されます。
・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して
ください。
4 0 0 . 0℃
00h00m
0
(2)ステップ時間
ステップ 1 の時間を設定します。
2S-1
PTN
01
STEP
001
設定範囲 :00:00 ~ 99:59
SV
:
Time:
PID :
0 . 0℃
00h01m
0
初期値
:00:01
(3)ステップ PID No.
ステップ 1 実行時の PID No.を設定します。
2S-1
PTN
01
STEP
001
設定範囲 :0 ~ 10
SV
:
Time:
PID :
0 . 0℃
00h01m
0
初期値
:0
PID=0 と設定した場合、前の実行ステップ PID No.を参照します。
スタートステップが PID=0 と設定されている場合は、プログラムスタート時には、PID
No.1 で実行されます。
38
9
9-3
プログラムの設定
パターン関連設定
(1)ステップ数
プログラムパターンで使用するステップ数を設定します。
2-1
PTN
01
設定範囲 :0 ~ 400
Num. of STEP:
Start STEP
:
初期値
20
1
:PTN1
その他
;20
;0
この操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。
(2)スタートステップ
プログラムスタート時のステップを設定します。
2-1
PTN
01
設定範囲 :0 ~ ステップ数
Num. of STEP:
Start STEP
:
初期値
20
1
:PTN1
その他
;1
;0
設定を 0 にした場合、そのパターンは無効となります。
Note
・このパラメータは基本画面でプログラム制御実行直前に設定することも可能です。
詳細は、「16-1 基本画面の展開」を参照してください。
(3)スタート SV
プログラム開始時の SV 値を設定します。
スタート SV 機能はステップ 1 からプログラムスタートした場合のみ有効です。
2-2
PTN
01
設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内
Start SV:
PTN Reps:
初期値
0 . 0℃
1
:0.0
Note
2-2
PTN
01
Start SV:
PTN Reps:
400.0
1
℃
・左図のように Start SV 値がリミッタオーバし
ている場合には、白抜き表示されます。
・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値
へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカット
された SV 値が表示されます。
・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して
ください。
9
39
プログラムの設定
(4)パターン実行回数
プログラムパターンの実行回数を設定します。プログラム実行中、現在のパターン実行
回数より少ないパターン実行回数を設定した場合、エンドステップまで実行後、プログ
ラムパターンを終了します。(パターンリンクされていれば次のパターンへ移行しま
す。)
2-2
PTN
01
例)
設定範囲 :1~9999
Start SV:
PTN Reps:
0 . 0℃
3
初期値
:1
PTN1 (ステップ 1~4 まで設定)でパターン実行回数 3 と設定した場合
パターン1
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ4
PTN1を3回実行する。
(5)ステップループのスタートステップ№
ステップループ時のスタートステップ No.を設定します。
2-3
PTN
01
Loop Setup
Start:
1
End
:
1
Reps :
1
設定範囲 :1 ~ ステップ数
初期値
:1
(6)ステップループのエンドステップ№
ステップループ時のエンドステップ No.を設定します。
2-3
PTN
01
Loop Setup
Start:
1
End
:
1
Reps :
1
設定範囲 :1 ~ ステップ数
初期値
:1
40
9
プログラムの設定
(7)ステップループの実行回数
ステップループの実行回数を設定します。
2-3
PTN
01
設定範囲 :1 ~ 9999
Loop Setup
Start:
2
End
:
5
Reps :
3
初期値
:1
例)スタートステップ № 2、エンドステップ № 5 で、
実行回数 3 と設定した場合
ステップ2-ステップ5間
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ5
ステップ4
ステップ6
ステップ2~5間を3回実行する。
(8)ギャランティソークゾーン
ギャランティソークゾーン(ギャランティソーク機能の動作隙間)を設定します。
設定値は平坦ステップの SV 値に対する偏差で設定します。
2-4
PTN
01
GUArantee Soak
Zone:
OFF
Time:00h00m
PV Start:
OFF
設定範囲 :OFF,1 ~ 9999
初期値
:OFF
ギャランティソーク( GUA)とは?
プログラム制御時、傾斜ステップから平坦ステップへ SV 値が移行する
際、制御系により PV 値が追従しきれなくなり平坦ステップの時間が短
くなる事があります。
これを回避し平坦ステップの時間を保証するための機能です。
GUA機能 OFF
平坦部がほとんどない
SV1/SV2
ステップ1の時間が経過
後SV1 未到達でも
ステップ2への制御移行
する。
Step2 スタート
SSV
(スタート SV)
Step1
Step2
9
41
プログラムの設定
平坦部が多い
GUA機能 ON
ギャランティソークゾーン
(SV値をはさんで上下にある)
SV1/SV2
Step2 スタート
GUA 点灯
SSV
(スタート SV)
Step1
Step2
傾斜ステップから平坦ステップへの切り替え時に平坦ステップのステップ SV と PV の偏
差がギャランティソークゾーンに入らない場合は次のステップに移行せずに、この領域
に到達するまでもしくは GUA 時間終了まで待機します。
この待機状態中はステータスモニタ画面(0-2)で GUA ランプが点灯します。
Note
・RST → PROG 時、ステップ 1 が平坦の場合(SSV=SV1)でもギャランティソークを
行います。
・また、ステップ時間に 00:00 が設定されているステップでもギャランティソークの
条件に合えば、ギャランティソークを行います。
(9)ギャランティソークタイム
ギャランティソークタイムを設定します。傾斜ステップ時間終了と同時に時間計測を行
い、設定された時間に到達した場合にはゾーンの内外に関係なく平坦ス
テップへ移行します。
ただし 00:00 と設定した場合は、ゾーンに PV が到達するまで GUA は継続します。
2-4
PTN
01
GUArantee Soak
Zone:
OFF
Time:00h00m
PV Start:
OFF
設定範囲 :00:00 ~ 99:59
初期値
:00:00
(10)PV スタート
プログラム実行時の開始ステップが傾斜制御で、スタート SV 値と PV 値がかけ離れてい
る場合、動作時間にムダが生じます。このムダ時間を省略するために PV 値をスタート
SV 値として開始させる目的で設定します。PV スタートが OFF の場合は常にスタート SV
からの実行開始となります。
2-4
PTN
01
GUArantee Soak
Zone:
OFF
Time:00h00m
PV Start:
OFF
設定範囲 :ON/OFF
初期値
:OFF
42
9
①
④
PV≦SSV<SV1
プログラムの設定
PV≧SSV>SV1
PV
SV1/SV2
SSV
SSV
SV1/SV2
PV
Step1
②
Step1
Step2
SSV<PV≦SV1
⑤
Step2
SSV>PV≧SV1
SSV
SV1/SV2
T1
T2
PV
SSV
T2
T1
SV1/SV2
PV
Step1
Step1
Step2
Step2
T1 :この間の時間は短縮されPV スタートとなる
T1 :この間の時間は短縮されPV スタートとなる
T2 :実行する Step1 時間
T2 :実行する Step1 時間
③
⑥
SSV<SV1<PV
PV
SSV>SV1>PV
SSV
SV1/SV2
SV1/SV2
SSV
PV
Step1
Step2
この場合ステップ2 へ進みステップ1 は省略となる
Step1
Step2
この場合ステップ2 へ進みステップ1 は省略となる
※1 PV スタートはスタートステップの時間が 00m01s 以上設定されている場合のみ有効とな
ります。
※2 ②、⑤動作の注意点
本器内部での分解能の関係上、短時間のステップ設定、ステップ SV 変化率が大きい等の
条件で PV スタート機能を動作させると正確な SSV(スタート SV 値)が算出されない恐れが
あります。
9
43
プログラムの設定
9-4
パターンリンク関連設定
(1)パターンリンク実行回数の設定
パターンリンクを実行する回数を設定します。
1-3
PTN Link Reps:
Link Format
1st:
3
3rd:
2nd:
1
4th:
0
設定範囲 :0 ~ 9999
4
6
初期値
:0
パターンリンク
パターン3
パターン1
パターン4
パターン6
Note
・パターンリンク回数に 0 を設定した場合、リンク機能は働きません。
(2)パターンリンク
プログラムで各パターンをリンク(接続)して運転するための設定です。
1st から順番にリンクさせたいパターン No.を設定してください。
1st~20th まで最大 20 までリンクさせることができます。
また同じパターンを何回も設定することも可能です。
1-3
PTN Link Reps:
Link Format
1st:
3
3rd:
2nd:
1
4th:
1
設定範囲 :0 ~ 割付パターン上限まで
4
6
初期値
:0
Note
・パターン 0 を設定した場合は、それ以降に設定してあるパターンへのリンクは無効
となります。
44
9
9-5
プログラムの設定
プログラム運転前の設定
(1)オートチューニングポイント
PID オートチューニングの実行で、SV 値でのリミットサイクルによるハンチングを避け
たい場合に、SV 値より離れた点に AT ポイントを設定します。
3-22
3 - 32
AT Point:
0 . 0℃
設定範囲 :0, 1 ~ 10000 Unit
初期値
PV
:0
SV+ATP < PV でATを実行した場合
High側
AT動作点
ATポイント
SV値
ATポイント
Low側
AT動作点
PV
SV-ATP > PV でATを実行した場合
Note
・ATP(AT ポイント)の設定は SV 値の上下に AT 動作点を偏差設定します。
・設定した上下の AT 動作点外に PV がある場合、AT を実行すると PV と SV の間にあ
る AT 動作点でオートチューニングを行います。
・PV 値が上下の AT 動作点内にある場合に AT を実行すると、SV 値でオートチューニ
ングを行います。
・ATP=0 とした場合、SV 値が AT 動作点となります。
・ゾーン PID SV 選択時、AT ポイントは無効となります。
9
45
プログラムの設定
(2)プログラム EV、DO 動作点
PROGRAM モードでの各 EV、各 DO の動作点を設定します。
この画面はEV、
DO に下記動作モード (6 種類)以外が設定されていると表示されません。
2-5
PTN
01
2-6
PTN
01
2-7
PTN
01
2-8
PTN
01
2-9
PTN
01
E
E
E
E
V Set Poi
V1 HD:
2
V2 LD: -2
V3 HD:
2
n
5
5
5
CH
t
0 0 . 0 ℃1
0 0 . 0℃
0 0 . 0℃
D
D
D
D
O Set Poi
O1 HD:
2
O2 LD: -2
O3 HD:
2
n
5
5
5
CH
t
0 0 . 0 ℃1
0 0 . 0℃
0 0 . 0℃
CH
DO Set Point
DO4 HD:
2 5 0 0 . 0 ℃1
D O 5 L D : - 2 5 0 0 . 0℃
CH
DO Set Point
DO6 HD:
2 5 0 0 . 0 ℃1
D O 7 L D : - 2 5 0 0 . 0℃
CH
DO Set Point
DO8 HD:
2 5 0 0 . 0 ℃1
D O 9 L D : - 2 5 0 0 . 0℃
設定範囲
HD
LD
OD
ID
HA
LA
PH
PL
(DEV Hi)
(DEV Low)
(DEV Out)
(DEV In)
(PV Hi)
(PV Low)
(Posi.H)
(Posi.L)
上限偏差値
下限偏差値
上下限偏差外設定値
上下限偏差内設定値
PV 上限絶対値
PV 下限絶対値
開度上限絶対値
開度下限絶対値
–25000~25000
–25000~25000
0~25000
0~25000
測定範囲内
測定範囲内
0~100%
0~100%
HD
LD
OD
ID
HA
LA
PH
PL
(DEV Hi)
(DEV Low)
(DEV Out)
(DEV In)
(PV Hi)
(PV Low)
(Posi.H)
(Posi.L)
上限偏差値
下限偏差値
上下限偏差外設定値
上下限偏差内設定値
PV 上限絶対値
PV 下限絶対値
開度上限絶対値
開度下限絶対値
25000 Unit
-25000 Unit
25000 Unit
25000 Unit
測定範囲上限値
測定範囲下限値
100%
0%
初期値
Unit
Unit
Unit
Unit
46
9
プログラムの設定
(3)タイムシグナル
タイムシグナルは 1 パターン当たり 8 点です。
画面説明はタイムシグナル 1(TS1)で説明します。
タイムシグナルを外部出力として利用する場合には、あらかじめ、EVENT/DO 画面群で
EV1~3/DO1~9 に TS1~8 を割り付ける必要があります。
■ タイムシグナル ( TS ) の有効条件
有効でない条件も割り付けることが可能ですが、動作はしません。
1) ON ステップ No.が設定されていること。(OFF でないこと)
2) ON ステップ No.≦OFF ステップ No.であること。
ただし、実 ON 時間≦実 OFF 時間であること。
・ON ステップ№=OFF ステップ№の場合:
実 ON 時間=実 OFF 時間の場合は、1 秒間 TS が ON になる。
・ON ステップ№<OFF ステップ№の場合:
実 ON 時間=実 OFF 時間の場合は、1 秒間 TS が ON になる。
Step1
Step2
Step3
(1) ONステップNo.<OFFステップNo.
実ON時間<実OFF時間
(2) ONステップ No.=OFFステップNo.
実ON時間<実OFF時間
(3) ONステップ No.<OFFステップNo.
実ON時間<実OFF時間
(4) ONステップ No.=OFFステップNo.
実ON時間=実OFF時間
(5) ONステップ No.<OFFステップNo.
実ON時間=実OFF時間
(6) ONステップ No<OFFステップNo
ON時間=00:00
OFF時間=00:00
ON
OFF TM
実 ON 時間:プログラムがスタートしてから ON になるまでの時間
実 OFF 時間:プログラムがスタートしてから OFF になるまでの時間
OFF 時間:タイムシグナル OFF 時間
ON 時間:タイムシグナル ON 時間
9
47
プログラムの設定
<その他、設定に関する事項>
(1) HLD、GUA 中はタイムシグナル時間も停止します。
(2) ON ステップ、ON 時間有効で OFF ステップ割付が OFF の場合は、TS が ON にな
るとパターン終了まで ON となります。
(3) OFF ステップまたは実 OFF 時間がエンドステップ時間を超える場合は、パター
ンエンドステップ終了で TS 出力が OFF になります。
ただし、次パターンでの ON 時間が 00:00 の場合は ON となります。
(4) ON 時間=ステップ時間の場合は、次のステップの先頭で ON となります。(OFF
時間含む)
(5) プログラム実行中 HLD 状態でタイムシグナルを変更した場合は、HLD 解除後に
反映されます。
① タイムシグナル ON ステップ No.
タイムシグナル 1(TS1)信号を出すステップ No.を設定します。
2-10
PTN
01
TS1
ON
ON
OFF
OFF
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
設定範囲 :OFF, 1 ~ ステップ数
初期値
:OFF
② タイムシグナル ON 時間
タイムシグナル 1(TS1)信号を出すステップが始まってから、信号を出すまでの時間を、
設定します。
2-10
PTN
01
TS1
ON
ON
OFF
OFF
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
設定範囲 :00:00 ~ 99:59
初期値
:00:00
③ タイムシグナル OFF ステップ No.
タイムシグナル 1(TS1)信号を止めるステップ No.を設定します。
2-10
PTN
01
TS1
ON
ON
OFF
OFF
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
設定範囲 :OFF, 1 ~ ステップ数
初期値
:OFF
48
④
9
プログラムの設定
タイムシグナル OFF 時間
タイムシグナル 1(TS1)信号を止めるステップが始まってから信号を止めるまでの時間
を設定します。
2-10
PTN
01
TS1
ON
ON
OFF
OFF
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
STEP:
OFF
Time:O0hO0m
設定範囲 :00:00 ~ 99:59
初期値
:00:00
(4)スタートパターン№
プログラム実行させる際の先頭パターン No.を設定します。
この画面は、PROGRAM(プログラム画面群)ではなく、CTRL EXEC(実行画面群)に所属
します。
1-2
HLD:
ADV:
Start PTN:
設定範囲 :1 ~ 割付パターンの上限まで
OFF
OFF
1
初期値
:1
Note
・このパラメータは基本画面でプログラム制御実行直前に PTN キーにより設定するこ
ともできます
詳細は「16-1 基本画面の展開」を参照してください。
10 FIXの設定
49
10 FIX の設定
10-1
FIX モードの切り替え
FIX モード(定値制御)に設定する事ができます。
また、プログラムモード→FIX モード切り換え時、FIX MOVE の設定により移行動作が異
なりますので注意が必要です。
詳細は、「10-4 FIX MOVE の設定」を参照してください。
1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
MODE: OFF
SV
:
0 . 0℃
PID :
1
MOVE: EXE
ON
OFF
設定範囲 :ON, OFF
初期値
:OFF
:FIX モード(定値制御)となります。
:プログラムモードとなります。
Note
・プログラムモード⇔FIX モードの切り換えは基本画面でも可能です。
10-2
FIX SV 値の設定
定値制御時 (FIX Mode:ON) の SV 値を設定します。
1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
MODE: OFF
SV
:
0 . 0℃
PID :
1
MOVE: EXE
設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内
初期値
:0 Unit
Note
1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
10-3
MODE: OFF
SV
:
4 0 0 . 0℃
PID :
1
MOVE: EXE
・FIX SV 値 がリミッタオーバしている場合、
左図のように白抜き表示されます。
・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値
へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカッ
トされた SV 値が表示されます。
・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して
ください。
FIX PID No.の設定
定値制御時(FIX Mode:ON)の PID No.を設定します。
ゾーン PID 使用時には設定できません。(Zone と表示)
1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
MODE: OFF
SV
:
0 . 0℃
PID :
1
MOVE: EXE
設定範囲 :1 ~ 10
初期値
:1
50
10 FIXの設定
10-4
FIX MOVE の設定
FIX モードに移行する際の詳細動作を設定します。
1-6
FIX
FIX
FIX
FIX
設定範囲 :EXE, EXE/STBY, EXE/TRCK
MODE: OFF
SV
:
0 . 0℃
PID :
1
MOVE: EXE
初期値
:EXE
EXE
:FIX モード移行と同時に RUN 状態となります。
EXE/STBY :現状の状態 (リセット状態 or RUN 状態) でモード移行します。
EXE/TRCK :リセット状態では、FIX モード移行と同時に RUN 状態となります。
RUN 状態では、FIX モード移行と同時に、直前に実行中の SV 値と実
行 PID No.のトラッキングを行い、RUN 状態となります。
FIX MOVE
EXE
EXE/STBY
EXE/TRCK
移行前
→
移行後
備考
PRG RST
→
FIX RUN RUN になる
PRG RUN
→
FIX RUN RUN のまま
PRG RST
→
FIX RST RST のまま
PRG RUN
→
FIX RUN RUN のまま
PRG RST
→
FIX RUN RUN になる
PRG RUN
→
FIX RUN 実行 SV 値と実行 PID No.をトラッキング
Note
・FIX からプログラムモードへの移行は、FIX モード(RUN または RST 状態)を維持し
た状態で、モード移行します。
10 FIXの設定
10-5
51
FIX EV/DO 動作点の設定
FIX モードでの各 EV、DO の動作点を設定します。
この画面は EV、DO に下記動作モード(8 種類)以外が設定されていると表示されません。
1-7
FIX EV Set Point
EV1 HD:
2 5 0 0 . 0℃
E V 2 L D : - 2 5 0 0 . 0℃
EV3 HD:
2 5 0 0 . 0℃
1-8
FIX DO Set Point
DO1 HD:
2 5 0 0 . 0℃
D O 2 L D : - 2 5 0 0 . 0℃
DO3 HD:
2 5 0 0 . 0℃
1-9
FIX DO Set Point
DO4 HD:
2 5 0 0 . 0℃
DO5 HD:
2 5 0 0 . 0℃
1-10
FIX DO Set Point
DO6 HD:
2 5 0 0 . 0℃
DO7 HD:
2 5 0 0 . 0℃
1-11
FIX DO Set Point
DO8 HD:
2 5 0 0 . 0℃
DO9 HD:
2 5 0 0 . 0℃
設定範囲
HD
LD
OD
ID
HA
LA
PH
PL
(DEV Hi)
(DEV Low)
(DEV Out)
(DEV In)
(PV Hi)
(PV Low)
(Posi.H)
(Posi.L)
上限偏差値
下限偏差値
上下限偏差外設定値
上下限偏差内設定値
PV 上限絶対値
PV 下限絶対値
開度上限絶対値
開度下限絶対値
–25000~25000
–25000~25000
0~25000
0~25000
測定範囲内
測定範囲内
0~100%
0~100%
Unit
Unit
Unit
Unit
HD
LD
OD
ID
HA
LA
PH
PL
(DEV Hi)
(DEV Low)
(DEV Out)
(DEV In)
(PV Hi)
(PV Low)
(Posi.H)
(Posi.L)
上限偏差値
下限偏差値
上下限偏差外設定値
上下限偏差内設定値
PV 上限絶対値
PV 下限絶対値
開度上限絶対値
開度下限絶対値
25000 Unit
-25000 Unit
25000 Unit
25000 Unit
測定範囲上限値
測定範囲下限値
100%
0%
初期値
52
10 FIXの設定
11 PID設定
53
11 PID 設定
11-1
比例帯(P)の設定
比例帯は、調節出力の大きさが測定値(PV)と設定値(SV)の差(偏差)に比例して調節
計出力を変化させる範囲のことです。
ここでは、測定範囲に対して調節出力を変化させる割合(%)を設定します。
比例帯が広い場合には、偏差に対する調節出力の変化が小さくなり、オフセット(定常
偏差)が大きくなります。
比例帯が狭い場合には、調節出力の変化が大きくなり、オフセットが小さくなります。
また、比例帯が狭すぎるとハンチング(振動)が発生し、ON-OFF 制御の様な動作となり
ます。
P=OFF に設定すると、ON-OFF 調節となり、オートチューニングを実行できません。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
11-2
設定範囲 :OFF, 0.1 ~ 999.9 %
MR: 0.0%
SF: 0.40
初期値
:3.0 %
積分時間(I)の設定
積分動作は、比例動作によって生じるオフセット(定常偏差)を修正する機能です。
積分時間が長い場合には、オフセット修正の動作が弱く、修正に長時間かかります。
積分時間が短いほど修正動作は強くなりますが、短すぎるとハンチング(振動)が発生
し、ON-OFF 制御の様な動作となります。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
設定範囲 :OFF, 1 ~ 6000 s
MR: 0.0%
SF: 0.40
初期値
:120 s
マニュアルリセット(MR)値を演算し、
I=OFF の状態でオートチューニングを実行すると、
自動設定します。
MR の自動設定については、「11-4 マニュアルリセット(MR)の設定」を参照してくだ
さい。
54
11 PID設定
11-3
微分時間(D)の設定
微分動作は、調節出力の変化を予測し、外乱による影響を小さくすると共に、積分による
オーバーシュート(行き過ぎ)を抑え、制御の安定性を向上させる機能です。
微分時間が短いほど微分動作は弱く、微分時間が長いほど微分動作は強くなります。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
120s
D:
30s
設定範囲 :OFF, 1 ~ 3600 Sec
MR: 0.0%
SF: 0.40
初期値
:30 Sec
D=OFF の状態でオートチューニングを実行すると、PI(比例、積分)値のみで演算します。
11-4
マニュアルリセット(MR)の設定
I(積分時間)を OFF に設定し、P または P+D で調節動作を行った時に生じるオフセッ
トを手動で修正する機能です。
+側に値を設定すれば調節結果は+方向へ、-側に値を設定すれば-方向へ移動し、移
動量は数値の大きさに比例します。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
OFF
D:
30s
設定範囲 :-50.0 ~ 50.0 %
MR: 0.0%
SF: 0.40
初期値
:0.0 %
■ MR の自動設定
オートチューニングを実行した場合、このマニュアルリセット(MR)値を演算し、自動
設定します。
PID 調節時は、PID 初期演算の目標負荷率として使用されます。
このため、
電源ON時またはRST → RUN 時にオーバーシュートを小さくしたい場合には、
MR 値を小さく設定して、この目標負荷率を下げてください。
本器の PID 調節でオートチューニングを行うと、I動作がなくてもオフセットが小さく
なる様に負荷率の計算を行い、マニュアルリセットに相当する値を自動設定します。
11 PID設定
11-5
55
動作隙間(DF)の設定
P=OFF に設定した場合の ON-OFF 調節動作の動作隙間( DF )を設定する項目です。
動作隙間を狭く設定すると、出力のチャタリングが出やすくなります。
動作隙間を広く設定すると、チャタリングなどを回避して制御動作が安定しますが、
ON-OFF のサイクリングが大きくなります。
3-1
設定範囲 :1 ~ 9999 Unit
PID01-OUT1
P: OFF
DF:
2.0℃
11-6
初期値
:20 Unit
目標値関数(SF)の設定
この目標値関数は、エキスパート PID 演算時のオーバーシュート防止機能の強弱を決め
る機能です。
目標値関数は、積分動作がある場合( PI、PID 動作 )にのみ有効です。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
I:
OFF
D:
30s
設定範囲 :0.00 ~ 1.00
MR: 0.0%
SF: 0.40
初期値
:0.40
SF=0.00 :通常の PID 演算が行われオーバーシュート補正機能が働きません。
SF→小 :オーバーシュート補正機能は弱く働きます。
SF→大 :オーバーシュート補正機能は強く働きます。
■ 参考:目標値関数(SF)設定による PID 動作について
傾斜ステップ時に、SF の値により、PID、PD 動作を自動的に切替えることができます。
傾斜ステップを PD 動作で制御することにより、平坦ステップでのオーバーシュートを
小さくすることができます。
SF>0.10
SF≦0.10
PID動作
PID動作
PD動作
PID動作
SV
PV
56
11 PID設定
11-7
出力リミット値(OUT1L~OUT1H)の設定
PID No.に対応した調節出力値の下限値と上限値を設定する画面です。
通常の調節では初期値のまま使用しますが、高い精度を要求する制御に使用します。
加熱仕様で、上側にオーバーシュートして戻りが遅いような場合は、上限値を低めに設
定します。温度上昇が遅く、出力を下げると温度がすぐに下がる様な制御対象では、下
限値を高めに設定します。
3-2
PID01
OUT1L:
0.0%
OUT1H: 100.0%
設定範囲 :下限値;0.0 ~ 99.9 %
上限値;0.1 ~ 100.0 %
(ただし 下限値<上限値)
初期値
:下限値; 0.0 %
上限値;100.0 %
Note
・ P=OFF に設定し、ON-OFF 調節とした場合には、接点出力、SSR 駆動電圧出力時、出力リミッ
トは無効となります。
11 PID設定
11-8
57
ゾーン PID の設定
測定範囲内に複数のゾーンを設定し、各ゾーンで異なった PID 値を切り替えて使用する
機能です。
この機能を使用すると、温度範囲(ゾーン)ごとに最適な PID 値を設定でき、広い温度
範囲で良好な制御性を得ることができます。
PID No.3
ゾーン値
ゾーンヒステリシス
PID No.2
ゾーン値
ゾーンヒステリシス
PID No.1
PID No.1
PID No.2
PID No.1
ゾーン値
ゾーンヒステリシス
Step1
Step2
Step3
Step4
Step5
PID No.3
Step6
Note
・複数の PID No.に同じゾーン値を設定した場合、小さい番号の PID No.が実行され
ます。
・SV 値がゾーンヒステリシス内にある状態で、ゾーン値、ゾーンヒステリシスを変更しても、
ゾーンヒステリシスを外れるまでは、実行 PID№は変更されません。
(1)ゾーン PID の選択
ゾーン PID を使用するかどうかを選択します。
使用時には、さらに、ゾーンを SV で設定するか、PV で設定するかを選択します。
3-21
Zone PID1:
HYS1:
OFF
SV
PV
OFF
2.0
設定範囲
:OFF, SV, PV
初期値
:OFF
:ゾーンPID 機能を使用しません。
:SV のゾーン PID 機能を使用します。
:PV のゾーン PID 機能を使用します。
58
11 PID設定
(2)ゾーンヒステリシス
ゾーン設定値に対して、ヒステリシスを設定することができます。
このヒステリシスは、全てのゾーン設定値に対して有効です。
3-21
Zone PID1:
HYS1:
PV
2.0
設定範囲 :0 ~ 10000 Unit
初期値
:20 Unit
(3)PID ゾーン値
各 PID No.ごとにゾーン PID 機能で使用するゾーン値(温度範囲)を設定します。
3-1
PID01-OUT1
P:
3.0%
MR: 0.0%
I:
120s
SF: 0.40
D:
30s ZN:
0.0℃
設定範囲 :測定範囲内
初期値
:0 Unit
Note
・ 複数の PID No.に同じゾーン値を設定した場合は、番号の小さい PID No.が実行さ
れます。
・ ゾーン PID 機能を使用するためには、ゾーン設定とゾーンヒステリシスを設定する
必要があります。
12 EV設定とDO設定
59
12 EV 設定と DO 設定
12-1
モニタ画面
(1)DO モニタ
4-1
DO6
DO7 DO8 DO9
DO に信号が出力されると、□が■に反転点灯しま
す。DO6~DO9 はオプションで、搭載されていない
場合は表示しません。
(2)ロジックモニタ
4-2
EV1
B | I
D01
B | I
EV2
EV3
F & F D02
D03
- - -
この画面は、EV1~3、DO1~3 に LOGIC を 1 点でも
割り付けていると表示されます。
LOGIC
I:OR
&:AND
^:XOR
入力
B:バッファ F:フリップフロップ
I:インバータ
アクティブ時には、白抜き反転表示となります。
ここでは、DO1 に、バッファとインバータを割り付け、両入力の OR 演算を行わせていま
す。
12-2
イベント(EV)動作と DO 動作モード
EV/DO 動作モードを設定します。
この設定を変更した場合、動作設定点(SP)、動作隙間(DF)のパラメータが初期化されま
すので注意してください。
4-3
EV1
MD:None
設定範囲 :EV/DO 割付可能種類参照
ACT:N.O.
初期値
:
EV1:DEV Hi
EV2:DEV Low
EV3:RUN
その他:None
60
12 EV設定とDO設定
■ EV/DO 割付可能種類
番号
種類
動作内容
1
None
動作なし
2
DEV Hi
3
番号
動作内容
LOGIC
論理演算(モード AND, OR, XOR)
上限偏差値動作
LOGIC
論理演算(モード Timer, Count)
DEV Low
下限偏差値動作
Direct
ダイレクト出力
4
DEV Out
上下限偏差外動作
13
RUN
プログラム / FIX 実行
5
DEV In
上下限偏差内動作
14
HLD
ホールド
6
PV Hi
PV 上限絶対値動作
15
GUA
ギャランティソーク
7
PV Low
PV 下限絶対値動作
16
STEP
ステップシグナル
8
SO
スケールオーバ
17
PRG.END
エンドシグナル
9
FIX
FIX モード
18-25
TS1~TS8 タイムシグナル 1~8
10
AT
AT 実行中
26
Posi.H
開度上限絶対値
11
MAN
マニュアル動作中
27
Posi.L
開度下限絶対値
28
POT.ER
フィードバックポテンショメータ(R2)異常
※1
※2
※3
※4
LOGIC 論理演算 (モード AND, OR, XOR) は EV1~EV3, DO1~DO3 のみ
割付可能です。
LOGIC 論理演算 (モード Timer, Count) は DO4, DO5 のみ割付可能です。
Direct は DO6~DO9 のみ割付可能です。Direct 機能について通信オプション付加時に使
用できます。
Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックあり時のみ割付可能です
(2)DEV High
ON
LOW
OFF
PV
(4)DEV Outside
ON
ON
OFF
OFF
(7)PV Low
ON
OFF
HIGH
動作設定点
(5)DEV Inside
ON
HIGH
ON
OFF
PV
(3)DEV Low
OFF
(6)PV High
LOW
12
種類
SV値
■ イベント動作図
※ 図中の ON/OFF は動作状態を示します。
EV/DO の出力は出力特性の設定(OPEN/CLOSE)に従います。
ON
OFF
ON
OFF
12 EV設定とDO設定
61
RST 状態の EV/DO 動作について
下記の動作モードを EV/DO に割り付けた場合、RST 状態では EV/DO は動作しません。
種類
DEV Hi
動作内容
上限偏差値動作
種類
DEV In
動作内容
上下限偏差内動作
DEV Low
下限偏差値動作
PV Hi
PV 上限絶対値動作
DEV Out
上下限偏差外動作
PV Low
PV 下限絶対値動作
Posi.H
開度上限絶対値動作
Posi.L
開度下限絶対値動作
Note
・イベント割り付け種類の Posi.H、Posi.L、POT.ER のいずれかの設定のまま、
フィードバックなしにすると、イベントの種類は、None となります。
(1)出力特性の選択
出力特性(ACT)を選択します。
4-3
EV1
MD:DEV Low
DF:
2.0
DLY:
OFF
ACT:N.O.
IH:OFF
N.O. (ノーマルオープン)
N.C. (ノーマルクローズ)
設定範囲 :N.O., N.C.
初期値
:N.O.
:EV/DO 動作が ON の時、出力は接点クローズもしくはトラ
ンジスタ ON します。
:EV/DO 動作が ON の時、出力は接点オープンもしくはトラ
ンジスタ OFF します。
(2)動作隙間の設定
ON 動作と OFF 動作の間の動作隙間(DF)を設定します。チャタリング等を回避し、安定し
た動作を得ることができます。
動作隙間は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示します。
4-3
EV1
MD:DEV Low
DF:
2.0
DLY:
OFF
設定範囲 :1 ~ 9999 Unit
ACT:N.O.
IH:OFF
例)PV Low の場合
ON
動作隙間
OFF
動作設定点
LOW
PV
HIGH
初期値
:20 Unit
62
12 EV設定とDO設定
(3)遅延時間の設定
イベントの要因発生から設定時間後に EV/DO を出力させる機能です。
遅延時間(DLY)は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示しま
す。
4-3
EV1
MD:DEV Low
2.0
DF:
D L Y ::
OFF
設定範囲 :OFF,1 ~ 9999 s
ACT:N.O.
IH:OFF
初期値
:OFF
Note
・遅延時間内に信号出力の要因が消滅した場合には、EV/DO を出力しません。再度要
因が発生した場合は、初めから時間計数を行います。
・遅延時間を OFF に設定した場合は EV/DO 出力の要因発生と同時に出力されます。
・EV/DO 出力の要因が発生し遅延時間動作内にある時は、遅延時間の変更は可能です。
ただし遅延時間は変更した時間から計測されるのではなく、出力要因発生時から
計測された時間です。
(4)待機動作の選択
電源投入時に PV 値がイベント動作域にあっても EV/DO を出力せず、PV 値がイベント動
作域からはずれ、再度イベント動作域に入った時に EV/DO を出力させる機能です。
待機動作(IH)とスケールオーバ時のイベント動作を考慮して選択してください。
待機動作は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示します。
4-3
EV1
MD:DEV Low
DF:
2.0
DLY:
OFF
OFF
1
2
3
設定範囲 :OFF, 1, 2, 3
ACT:N.O.
IH:OFF
初期値
:OFF
:待機動作なし
:電源立ち上げ時、RST→RUN 移行時
:電源立ち上げ時、RST→RUN 移行時、SV 変更時
:待機動作なし( スケールオーバ入力異常時動作 OFF )
Note
・IH が OFF, 1, 2 に設定されている場合は、EV/DO 設定側のスケ-ルオーバ時には
イベント動作が ON します。
・IH が 3 に設定されている場合には、EV/DO 設定側のスケールオーバ時にはイベント
動作が OFF します。
・IH が 3 の設定でスケールオーバ時に警報を出力させたい場合には、他の EV/DO に
スケールオーバ(SO)を割り付けてください。
12 EV設定とDO設定
12-3
63
イベント論理演算
このイベント論理演算は、EV1~EV3, DO1~DO3 に割り付けることができます。
2 つの DI もしくはタイムシグナルからの入力を論理演算して EV/DO に出力させる機能で、
通信で DI 信号を送る動作も可能です。タイマ・カウンタ機能と組合せ、計器の調節動
作とは無関係に簡単なシーケンスを組むことが可能です。
■ イベント論理演算ブロック図
■構成例
DI
Gate1
SRC1
EVENT
Logic
Output
Gate2
SRC2
F.F.
DI
OR
BUF.
ここでは、EV1~EV3, DO1~DO3 に [ LOGIC ] を割り付けた場合を例に、以下の画
面の説明を行います。
(1)論理演算モード(Log MD)
4-3
EV1 Log MD
MD:LOGIC
SRC1:None
SRC2:None
AND
ACT:N.O.
Gate1:BUF
Gate2:BUF
設定範囲 :AND, OR, XOR
初期値
:AND
AND 論理積
:2 つの入力が共に ON した時 EV/DO が ON します。
OR
論理和
:2 つの入力の内何れかがON した時EV/DO がON します。
XOR 排他的論理和 :2 つの入力の一方が ON、他方が OFF の時 EV/DO が ON します。
(2)論理演算入力(SRC1、SRC2)の割付
論理演算を行う 2 つの入力に DI No.もしくは タイムシグナル No.を割り付けます。
4-3
EV1 Log MD
MD:LOGIC
SRC1:None
SRC2:None
AND
ACT:N.O.
Gate1:BUF
Gate2:BUF
設定範囲 :None, TS1~TS8, DI1~DI10
初期値
:None(割付なし)
Note
・DI に別の機能を割り付けている場合にはその DI 信号が入力すると、論理演算が働
くと同時に DI に割り付けた機能も働きます。
・DI ヘの割付が None の場合は、DI 信号が入力されても動作しません。
64
12 EV設定とDO設定
(3)論理演算入力論理の設定(Gate1、Gate2)
論理演算を行う 2 つの入力の論理を設定します。
4-3
EV1 Log MD
MD:LOGIC
SRC1:None
SRC2:None
AND
ACT:N.O.
Gate1:BUF
Gate2:BUF
BUF(バッファ)
INV(インバータ)
FF(フリップフロップ)
設定範囲 :BUF, INV, FF
初期値
:BUF
:入力信号そのままの入力論理信号として扱います。
:入力信号を反転した入力論理信号として扱います。
:割り付けられた入力がON するごとに、反転する入力論理となります。
Note
・論理演算入力がタイムシグナル(TS1~TS8)の場合、FF(フリップフロップ)は設
定できません。
12-4
タイマ・カウンタの設定
タイマとカウンタは DO4、DO5 のみ割付可能です。
DI もしくはタイムシグナルを入力とし、EV/DO を出力としたタイマ・カウンタ機能で、
入力発生から設定時間後に出力したり、設定回数の入力に達した時に、EV/DO を出力す
ることができます。
また、本器の調節動作とは無関係に動作し、1 秒間のワンショットパルスを出力します。
DO4、DO5 に [ LOGIC ] を割り付けた場合を例に、以下の画面を表示します。
(1)タイマ時間(Time)
モード(Log MD)をタイマに設定した場合のみ、1~5000 秒まで設定可能です。
4-9
DO4 Time:
OFF
MD:LOGIC
ACT:N.O.
SRC:None
Log MD:Timer
設定範囲 :OFF, 1 ~ 5000 s
初期値
:OFF
(2)カウント数(Count)
モード(Log MD)をカウンタに設定した場合のみ、1~5000 回まで設定可能です。
4-9
D O 4 C o u n t:
OFF
MD:LOGIC
ACT:N.O.
SRC:None
Log MD:Counter
設定範囲 :OFF, 1 ~ 5000
初期値
:OFF
12 EV設定とDO設定
65
(3)入力(SRC)の割付
DI No.もしくはタイムシグナル No.を割り付けます。
4-9
DO4 Time
OFF
MD:LOGIC
ACT:N.O.
SRC:None
Log MD:Timer
設定範囲 :None, TS1~TS8, DI1~DI10
初期値
:None(割付なし)
Note
・DI に別の機能を割り付けている場合にはその DI 信号が入力すると、論理演算が働
くと同時に DI に割り付けた機能も働きます。
・DI ヘの割付が None の場合は、DI 信号が入力されても動作しません。
(4)モード(Log MD)
タイマまたはカウンタを選択設定します。
4-9
DO4 Time
OFF
MD:LOGIC
ACT:N.O.
SRC:None
Log MD:Timer
設定範囲
:Timer, Counter
初期値
:Timer
Timer
:タイマ機能(入力して設定時間経過後 DO が出力します。)
Counter :カウンタ機能(入力の回数が設定回数に達すると DO が出力します。)
66
12 EV設定とDO設定
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
67
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
13-1
DI 設定
DI は、外部からの無電圧接点信号またはオープンコレクタ信号により外部制御を行うた
めのディジタル入力信号です。
実行したい機能を選択し、DI2~DI10 に割り付けることができます。
ただし、DI1 は RUN/RST に固定です。
また、DI5~DI10 はオプションで、搭載されていない場合は表示されません。
(1)DI モニタ画面
DI に信号が入力されると、割り付けされているかどうかには関係なく、□が■に反転点
灯します。
DI5~DI10 はオプションで、搭載されていない場合は表示しません。
5-1
DI1
DI2
DI3
DI4
DI5
DI6
DI7
DI8
DI9
DI10
(2)DI 割付機能の設定
DI への機能割付です。
5-2
D I 1
DI2
D I 3:
3
DI4:
5-3
DI5
D I 6:
D I 7:
D I 8:
RUN/RST
None
None
None
None
None
None
None
5-4
DI9
None
DI10:None
イベント論理演算で入力( SRC )で使用する DI は、LG と表示されます。
5DI
DI
DI
DI
2
1
2
3:
4:
RU
No
No
No
N/ RS T
ne
ne
ne
LG
■ DI 割付の制約条件
・DI1 には、RUN/RST が固定割付されています。割付変更はできません。
・PTN2bit, PTN3bit は DI5, DI8 のみ割付可能です。
・PTN4bit, PTN5bit は DI5 のみ割付可能です。
68
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
■ DI 割付パラメータ一覧
種類
動作内容
None
無処理(工場出荷時設定)
RUN/RST
非動作条件 信号検出
----
---
Run/Reset の切替(ON 時:Run 実行)
なし
エッジ
RST
強制 Reset(ON 時:Reset 状態)
なし
レベル
HLD
制御の一時停止/再開(ON 時:一時停止)
なし
レベル
ADV
アドバンスの実行(ON 時:アドバンスを実行)
HLD
エッジ
FIX
FIX モード/プログラムモード切替(ON 時:FIX モード)
なし
レベル
MAN
調節出力の自動/手動の切換(ON 時:手動)
----
レベル
LOGIC
論理演算入力[専用ポート](ON 時:入力 ON)
なし
レベル
PTN2bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択( 3 パターンより選択)
FIX
レベル
PTN3bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択( 7 パターンより選択)
FIX
レベル
PTN4bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(15 パターンより選択)
FIX
レベル
PTN5bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(20 パターンより選択)
FIX
レベル
Preset1
DI2 に割付可能
Preset2
DI2 と DI3 に割付可能
Preset3
DI2~DI4 に割付可能
サーボプリセット値(開 MAN, RST
度値)の外部切替は DI2 MAN, RST
のみ設定可能です。
MAN, RST
レベル
レベル
レベル
注 1 非動作条件欄に記載のパラメータ実行時は DI による動作内容を実行できません。
注 2 信号検出のタイミング
レベル入力:入力 ON 状態で動作を維持します。
エッジ入力:入力 ON 状態で動作し、OFF にしても動作を維持します。再度 ON で動作を解
除します。
注3 DI 入力の検出には 0.1 秒以上 ON 又は OFF を維持する必要があります。
注4 DI 割付をした機能は DI が優先されるため、
計器前面キー操作で同種の設定はできません。
注 5 複数の割付を行なった場合、下記条件では、小さい番号の DI が有効となり、大きい番号の
DI は無効となります。
(1)
(2)
複数の DI に同一の動作を割り付けた場合
例:MAN を DI1 と DI2 に割り付けた場合、DI2 は無効
複数の DI 端子を使用する動作種類 ( PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit ) を
複数の DI に割り付けた場合
例:PTN3bit を DI5, PTN3bit を DI8 に割り付けた場合、DI8 は無効
注 6 PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit, 等複数の DI 端子を使用する動作種類を割り付ける
と、この割付により、使用される DI の割付動作が消去されます。
DI6 に MAN を割り付けていた状態で PTN5bit を DI5 に割り付けると、DI6 には自動的にス
タートパターン№割り付けられるため、DI6 の MAN は割付解除されます。
注 7 DI 実行中に DI の割付解除をした場合、実行中の動作は継続します。(LOGIC:論理演算を
除く)
注 8 論理演算については、「12-4 イベント論理演算」の説明を参照してください。
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
69
■ スタートパターン No.の選択について
外部入力よりスタートパターン No.の選択を行うことができます。
この機能を使用する為には、DI5 に PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit、もしくは DI8
に PTN2bit, PTN3bit を割り付けし、EXT ランプが点灯している状態にする必要がありま
す。
例 : DI5 に (PTN 5bit)を 割 り 付 け て 、 ス タ ー ト パ タ ー ン № 5 を 選 択
DI5~DI9 まで、スタートパターン№が自動的に割り付けられ、鍵マークが表示されます。
スタートパターン№5 を選択する場合は、下表の DI COM(端子番号 44)-DI5(端子番号
38), DI7(端子番号 40)を短絡します。
DI
(端子番号)
DI5(38)
DI6(39)
スタートパターン No.
0
1
*
2
3
*
* *
DI7(40)
DI8(41)
DI9(42)
4
5
*
6
7
*
* *
* * * *
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
*
*
* *
*
*
* *
*
*
* *
* * * *
*
* * * * * * * *
* * * * *
* 印-DI COM(44)間 短絡
Note
・スタートパターン No.0 を選択 (DI 入力が OPEN 状態) した場合は、スタートパター
ン No.1 となります。
70
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
13-2
アナログ出力
Ao1、Ao2 共に、以下の全て割付設定可能です。
(1)アナログ出力種類の選択
5-5
Ao1MD: PV
Ao1_L:
0 . 0℃
Ao1_H:
1 3 7 0 . 0℃
PV
SV
DEV
OUT1
Posi
設定範囲 :Ao1, Ao2:PV, SV, DEV, OUT1, Posi
初期値
:Ao1:PV
:Ao2:SV
:入力測定値
:設定値
:偏差値1( PV とSV の偏差 )
:調節出力1
:開度
(2)アナログ出力スケーリングの設定
アナログ出力のスケーリングを設定することができます。
ただし、常に Ao1_L<Ao1_H または Ao2_L<Ao2_H となるように設定します。
5-5
Ao1MD:
Ao1_L:
Ao1_H:
PV
0 . 0℃
1 3 7 0 . 0℃
■ 設定範囲と初期値
アナログ出力種類
Ao1_L アナログ出力1 下限スケーリング
Ao2_L アナログ出力2 下限スケーリング
Ao1_H アナログ出力1 上限スケーリング
Ao2_H アナログ出力2 上限スケーリング
設定範囲
初期値
PV, SV
測定範囲内
DEV
-100.0~100.0%
OUT1
0.0~100.0%
0.0%
Posi
0~100%
0%
PV, SV
測定範囲内
DEV
-100.0~100.0%
OUT1
0.0~100.0%
100.0%
Posi
0~100%
100%
設定範囲下限値
設定範囲上限値
Note
・アナログ出力種類の Posi のまま、フィードバックなしにすると、アナログ
出力種類は、PV となります。
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
13-3
71
通信
(1)通信の設定
通信の詳細は、別マニュアルの「FP23 シリーズ プログラム調節計 取扱説明書 通信
インターフェース(RS-232C/RS-485)」を参照してください。
ここでは設定項目のみ、説明します。
5-7
COM PROT:
ADDR:
BPS :
MEM :
SHIMADEN
1
9600
EEP
PROT:通信プロトコル
設定範囲 :SHIMADEN, MOD_ASC, MOD_RTU
初期値
:SHIMADEN
ADDR:通信アドレス
設定範囲 :1~98
初期値
:1
BPS:通信速度
設定範囲 :2400, 4800, 9600, 19200
初期値
:9600
MEM:通信メモリモード
設定範囲 :EEP, RAM, R_E
初期値
:EEP
5-8
COM DATA:
PARI:
STOP:
DELY:
7
EVEN
1
10 ms
DATA:通信データ長
設定範囲 :7, 8
初期値
:7
PARI:通信パリティ
設定範囲 :EVEN, ODD, NONE
初期値
:EVEN
STOP:通信ストップビット
設定範囲 :1, 2
初期値
:1
DELY:通信ディレイ時間
設定範囲 :1~50ms
初期値
:10ms
5-9
COM CTRL: STX_ETX_CR
BCC: ADD
CTRL:通信コントロール
設定範囲 :STX_ETX_CR, STX_ETX_CRLF,
@_:_CR
初期値
:STX_ETX_CR
BCC:通信 BCC チェック
設定範囲 :ADD, ADD_two’s cmp, XOR, None
初期値
:ADD
72
13 オプションの設定(DI, AO, COM)
(2)通信の選択
各種データの設定・変更を、本器前面キーで行うか通信(オプション)で行うかを選択
します。
1-1
AT :
MAN:
COM
OFF
OFF
LOCAL
AT :
MAN:
COM
OFF
OFF
LOCAL
設定範囲 :LOCAL, COM
初期値
:LOCAL
ローカル運転中は、通信の選択に鍵の印が表示されます。前面キー操作による LOCAL
(ローカル)⇒ COM(通信)への変更はできません。
ローカル運転中でも、通信機能を使って、ホストから本器にコマンドを送ることで、
LOCAL⇒ COM へと切り替えることができます。
また、通信中には、前面キー操作により COM ⇒ LOCAL の変更が可能です。
通信では、COM(通信)⇔ LOCAL(ローカル)の選択設定を行うことができます。
LOCAL :設定・変更は、前面キー(ローカル)で行います。
通信による設定・変更はできません。
COM
:設定・変更を通信によって行います。
計器前面キーによる設定・変更はできません。
14 サーボ設定
73
14 サーボ設定
14-1
設定手順の概略
注
意
本サーボ出力調節計は、リミット機構付コントロールモータの位置比例制御
を行う計器です。
リミット機構の付いたコントロールモータをご使用ください。
サーボ機能の設定確認から出力調整にいたる作業の手順は以下のとおりです。
各作業の詳細は、関連する操作画面の説明をご覧ください。
■ フィードバックありの場合
手
順
1. 配線確認
2. フィードバック「あり」の設定。
参照箇所
-
14-4(1)
FB パラメータの設定画面で、FB = ON に設定します。
リセット状態でなければこの操作は行うことができません。
3. フィードバックポテンショメータの接続確認( 配線チェック )
-
4. ACT 出力動作特性の設定
14-2(1)
5. RST 時出力の設定
14-2(2)
6. ERR 時出力の設定
14-2(3)
7. POT.ERR 時出力の設定
14-2(4)
8. サーボゼロスパン調整
14-5
9. DB(デッドバンド)の確認/調整
14-4(2)
■ フィードバックなしの場合
手
順
参照箇所
1. 配線確認
2. フィードバック「なし」の設定。
-
14-4(1)
FB パラメータの設定画面で、FB = OFF に設定します。
リセット状態でなければこの操作は行うことができません。
3. モータ動作時間( TIME )の設定
14-4(3)
4. 起動時サーボ動作( BOOT )の設定
BOOT が Stop の場合、モータ位置を 50%とみなして起動しますの
で、ご注意ください。
5. ACT 出力動作特性の設定
14-4(4)
14-2(1)
74
14 サーボ設定
手
順
参照箇所
6. RST 時出力の設定
14-2(2)
7. ERR 時出力の設定
14-2(3)
8. サーボゼロスパン調整
14-5
9. DB(デッドバンド)の確認/調整
14-4(2)
14-2
調節出力の設定
(1)出力動作特性
出力特性を、逆特性( Reverse )と正特性( Direct )から選択します
6-1
OUT1 ACT:
RST:
ERR:
POT.ERR:
Reverse
Preset1
Preset1
Stop
設定範囲 : Reverse, Direct
初期値
: Reverse
Reverse :測定値(PV)が設定値(SV)より小さいほど出力が増加する動作です。一
般に加熱制御に使用します。
Direct :測定値(PV)が設定値(SV)より大きいほど出力が増加する動作です。一
般に冷却制御に使用します。
Note
・ 出力特性の切替は、オートチューニング(AT)実行中には行えません。
(2)待機時の出力
待機時(RST 時、調節動作停止中)の出力( 開度 )を設定します。
6-1 フィードバックあり
OUT1 ACT: Reverse
RST: Preset1
ERR: Preset1
POT.ERR: Stop
設定範囲 :Stop, Preset1~Preset7
初期値
:Preset1
6-1 フィードバックなし
OUT1 ACT: Reverse
RST: Close
ERR: Close
設定範囲 :Stop, Close, Open
初期値
:Close
サーボフィードバックの有無により、以下のように異なります。
フィードバックあり
フィードバックなし
停止、または対応するサーボプリセット値(P1~P7)が適用さ
れます。
Stop, Close, Open のいずれかの動作を行います。
14 サーボ設定
75
詳細については、「14-3(2) サーボプリセット値の設定」参照してください。
Note
・ 待機時出力は、入力エラーが発生しても、その影響を受けずに維持されます。
(3)入力エラー時出力
測定入力のスケールオーバ( SO )が発生した場合に調節動作を停止しますが、その時
の出力(開度)を設定します。
6-1 フィードバックあり
OUT1 ACT:
RST:
ERR:
POT.ERR:
Reverse
Preset1
Preset1
Stop
6-1 フィードバックなし
OUT1 ACT: Reverse
RST: Close
ERR: Close
設定範囲 :Stop、Preset1~Preset7
初期値
:Stop
設定範囲 :Stop, Close, Open
初期値
:Close
サーボフィードバックの有無により、以下のように異なります。
フィードバックあり
フィードバックなし
停止、または対応するサーボプリセット値(P1~P7)が適用さ
れます。
Stop, Close, Open のいずれかの動作を行います。
その詳細については、「14-3(2) サーボプリセット値の設定」参照してください。
Note
・ 待機時(RST 時、調節動作停止中)に入力エラーを発生した場合は、入力エラー
時出力ではなく、待機時出力値を優先して出力します。
(4)フィードバックポテンショメータ異常時出力
フィードバックあり時の設定です。
フィードバックポテンショメータ異常時の出力動作を設定します。
6-1
OUT1 ACT:
RST:
ERR:
POT.ERR:
Reverse
Preset1
Preset1
Stop
設定範囲 :Stop, Close, Open
初期値
:Stop
Note
・ フィードバックポテンショメータ異常時出力は、待機時出力、入力エラー時出力
より優先して出力されます。
76
14 サーボ設定
(5)出力変化率リミッタ
1 秒あたりの出力変化(率)を制限します。
OFF にすると出力変化率の制限はかかりません。
この設定項目は、急激な出力変化を嫌う操作端を使用する場合に設定します。
6-2
Rate Limiter
OUT: OFF
CH
1
設定範囲 :OFF, 0.1~100.0%/s
初期値
:OFF
Note
・ 調節出力値がデッドバンド(DB)より大きく急激な変化を繰り返す場合、コント
ロールモータのハンチング要因になる場合があります。その場合はデッドバンド
(DB)を大きくするか、出力変化率リミッタを設定してください。
14 サーボ設定
14-3
77
サーボプリセット値の外部からの切替
(1)外部切替の仕組とその動作
外部信号を使って、あらかじめ設定しておいた開度値に切り替える機能です。
複数のプリセット値(開度値)を使用する場合に、選択切替を外部接点で行うことがで
きます。
設定可能な DI は、 DI2~DI4 のみです。
外部切替が 1 点の場合には、DI2 に Preset1 を設定すると、DI2 への入力で、Servo
Preset1 に設定した開度値となるように動作します。
同様に、外部切替が 2~3 点の場合には DI2 に Preset2 を、外部切替が 4~7 点の
場合には DI2 に Preset3 を設定してください。
DI2~DI4 のすべてが OFF の場合には、プリセット出力ではなく、Auto 演算(PID
演算)により、出力されます。
また、DI2 に Preset2 を設定した場合には DI2~DI3 に、DI2 に Preset3 を設定し
た場合には DI2~DI4 に、サーボプリセット値の外部切替が自動的に割り付けられ
るため、他の機能を割り付けて利用することができなくなります。
5-2
DI1 
DI2 :
DI3 :
DI4 :
RUN/RST
None
None
None
FP23
Preset1:DI2 によるプリセット値 1 点切替
Preset2:DI2~DI3 によるプリセット値 3 点(最大)切替
Preset3:DI2~DI4 によるプリセット値 7 点(最大)切替
DI 3 3 1
DI 4 3 2
DI COM 3 3
Preset3
設定
DI 2 3 0
Preset2
Servo
Preset
Preset
DI No.
DI 2
DI 3
P1
P2
●
●
● ●
DI 4
P3
P4
P5
P6
●
P7
●
● ●
● ● ● ●
●:スイッチ ON を示す。
Note
デシマルスイッチなどで切り替えを行なうと、接点が切り替わるタイミングで、瞬
間的に想定外のプリセット No.に切り替わることがあります。
DI は、応答時間内(100ms)で切り替わるようにしてください。
78
14 サーボ設定
(2)サーボプリセット値の設定
■フィードバックあり( FB = ON )の場合
外部信号を使って、任意の開度出力に切り替えることができます。
P1~P7 の 7 点の開度値を設定でき、DI2~DI4 に割り付けることにより、切替を行いま
す。
6-6
SERVO Preset
P1:
0%
P2:
0%
P3:
0%
P4:
P5:
P6:
P7:
0%
0%
0%
0%
設定範囲 :0~100%
初期値
:0%
プリセット値 1 点のみ使用する場合は、P1 を設定し、DI2 に Preset1 を割り付けてくだ
さい。
プリセット値最大 3 点を使用する場合は、P1~P3 を設定し、DI2 に Preset2 を割り付け
てください。
プリセット値最大 7 点を使用する場合は、P1~P7 を設定し、DI2 に Preset3 を割り付け
てください。
プリセット値の切替方法の詳細については、前項の「14-3(1) 外部切替の仕組とそ
の動作」を参照してください。
■フィードバックなし( FB = OFF )の場合
DI2~DI4 の割付はフィードバックありと同じになります。
自動的に P1=Stop、
P2=Close、
P3=Open、P4~P7=Stop 動作となります。
14-4
サーボ動作の設定
(1)サーボフィードバックの設定
フィードバックポテンショメータを使用するかしないか(サーボフィードバック
のあり/なし)を、ここで設定します。
ポテンショからの位置信号でフィードバック制御を行うときは ON に設定します。
OFF に設定すると、フィードバック機能は働きません。
6-3
SERVO FB:
DB:
ON
2.0%
設定範囲 :ON, OFF
初期値
:ON
14 サーボ設定
79
(2)サーボデッドバンドの設定
OPEN(開)出力と CLOSE(閉)出力間の動作不感帯を、設定します。
この動作不感帯を狭く設定すると、精密な制御が可能となります。
その一方で、デッドバンドが狭すぎると操作端モータの慣性による行き過ぎのた
めに、出力にハンチングが発生します。
デッドバンド(DB)と動作隙間については、「14-6(6)デッドバンド(DB)と動作
隙間の関係」を参照してください。
6-3
SERVO FB: ON
DB: 2.0%
設定範囲 :0.2~10.0%
初期値
:2.0%
(3)モータ動作時間の設定
フィードバックなし( FB = OFF )の場合の設定です。
操作端モータの動作時間、操作端が全閉から全開になるまでの時間を設定します。
フィードバックなしの場合、本器では、このモータの動作時間を設定することで、
OPEN/CLOSE の出力時間から開度値(出力値)を演算・推定しています。
6-4
SERVO FB:
DB:
TIME:
BOOT:
OFF
2.0%
60s
Close
設定範囲 :5~300s
初期値
:60s
Note
・モータの実際の動作時間と設定が異なると制御性が悪くなる場合があります。そ
の場合には、設定時間の確認を行い、一致するよう設定を変更してください。
80
14 サーボ設定
(4)起動時サーボ動作の設定
フィードバックなし( FB = OFF )の場合の設定です。
フィードバックなしの場合、操作端の開度位置不明な状態となります。
この不具合を回避するために、起動時に操作端を全閉もしくは全開にし、開度値を確定
してから制御動作に入る機能です。
6-4
SERVO FB: OFF
DB: 2.0%
60s
TIME:
BOOT: Close
Stop
Close
Open
設定範囲 :Stop, Close, Open
初期値
:Close
:起動時、操作端位置そのままから調節動作に入ります。実際の操作端位置
は不明のため、モータ位置を 50%とみなして調節動作に入ります。
:起動時に、設定された動作時間(TIME)、閉出力を ON することで全閉位置
を確定してから調節動作に入ります。
起動時に一度全閉になることに対する注意が必要です。
:起動時に、設定された動作時間(TIME)、開出力を ON することで全開位置
を確定してから調節動作に入ります。
起動時に、一度全開になることに対する注意が必要です。
14 サーボ設定
14-5
81
サーボ調整
ゼロスパン調整は、使用開始時必ず実施してください。一度実施したあとは、必要に応
じて再度実施してください。
(1)ゼロスパン調整と作業上の注意点
ゼロスパン調整は、リセット時でなければ実施できません。
また、ゼロスパン調整画面でなければ実施できません。
ゼロスパン調整中に他の画面へ移行した場合には、自動的にゼロスパン調整動作
を中断します。ゼロスパン調整には、自動調整(Auto)と手動調整(Manual)が
ありますが、基本的には Auto モードで実施して下さい。
リセット時出力が Stop の設定で、調整が Open 側で終了した場合には、Open のままで停
止しますので、注意が必要です。
注
意
・ モータ(M1、M2、M3)、またはフィードバックポテンショメータ
(R1、R2、R3)の配線を間違ってゼロスパン調整を実施した場合、
Open-Close が逆になるなど、正常な動作が行われません。
・ ZERO 側、SPAN 側を逆に調整した場合、正常な動作が行われません。
・ ゼロスパン間が狭く調整された場合、ハンチング動作を起こし
モータ寿命短縮や故障の原因になります。
・ 上記の場合、配線チェックおよび点検のうえ、再度ゼロスパン調
整をやり直してください。
■ フィードバックありの場合( FB = ON )
① ゼロスパン調整を Auto で実施する場合
自動的に ZERO 側 → SPAN 側の順で実施します。
注
意
・ ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場
合には、ERROR が表示されます。
点検の上、再度調整をやり直すか、手動で実施してください。
82
14 サーボ設定
②
ゼロスパン調整を Manual で実施する場合
ZERO 側、SPAN 側、どちらから実施してもかまいません。
ZERO 側、SPAN 側共に、右端にカウント値が表示されます。
注
意
・[ZERO 側カウント値 < SPAN 側カウント値]にしてください。
・ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場合
には、右端カウント値が両方共に反転表示となります。
・上記の場合、動作の保証はできません。点検の上、再度調整をやり直し
てください。
■ フィードバックなしの場合( FB = OFF )
①ゼロスパン調整を Auto で実施する場合
起動時サーボ動作( BOOT )の設定により、調整動作が異なります。
BOOT = Stop、Close の場合
BOOT = Open の場合
:モータ位置 Close で調整実施
:モータ位置 Open で調整実施
②ゼロスパン調整を Manual で実施する場合
ZERO 側、SPAN 側、どちらかで実施します。モータが停止するまで、Close または Open
キーを押し続けてください。
(2)ゼロスパン自動調整
ここでは、以下、ゼロスパン自動調整について説明します。
ゼロスパン手動調整については、次項の「14-5(3) ゼロスパン手動調整」を参照
してください。
また、ゼロスパン調整実施時の注意点と留意事項については、「14-5(1) ゼロス
パン調整と作業上の注意点」をご覧ください。
14 サーボ設定
83
■ フィードバックありの場合
操作端の全閉位置をゼロ、全開位置をスパンに自動調整する場合の手順を以下に
示します。
6-5
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Auto
① モード切替
MD(モード)を Auto(自動)に設定します。
② 自動調整の開始
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Auto
EXE を Start に設定し、 ENT キー押しによりゼ
ロスパン自動調整を開始します。
③ ゼロ位置の確定
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Auto
ZERO
LCD 画面上に「ZERO」が点滅し、OPEN 出力が約 6
秒間 ON し、その後 CLOSE 出力が ON します。
操作端が停止し、フィードバック信号の変化が
なくなった所でゼロ位置を確定します。
④ スパン位置の確定
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Auto
SPAN
続いて、LCD 画面上に「SPAN」が点滅し、OPEN
出力が ON します。操作端が停止し、フィード
バック信号の変化がなくなった所でスパン位置
を確定します。
ゼロスパンの位置が確定すると自動調整は終了
し、「SPAN」の点滅が消えます。
注
意
・ ゼロスパン調整中に、フィードバックポテンショメータに異常が発
生したり、ゼロスパン間がフィードバックポテンショメータの約 10%
以下の場合、LCD 画面上に「ERROR」が表示され、データは取り込ま
れません。
・ 「ERROR」が表示された場合は、一度ゼロスパン調整を停止してくだ
さい。(
キーにより EXE:Start→Stop に変更し ENT キーで確定)
・ 上記の場合や、モータ、フィードバックポテンショメータの配線を
間違ったまま調整を行った場合、Open-Close が逆動作になったり
モータのハンチング要因となり、動作の保証はできません。
点検のうえ、再度調整をやり直してください。
84
14 サーボ設定
■ フィードバックなしの場合
操作端の全閉位置を CLOSE 側、または全開位置を OPEN 側に自動調整する場合の手
順を以下に示します。
6-5
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Auto
① モード切替
MD(モード)を Auto(自動)に設定します。
② 自動調整の開始
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Auto
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Auto
ZERO
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Auto
SPAN
EXE を Start に設定し、 ENT キー押しによりゼ
ロスパン自動調整を開始します。
以下、CLOSE または OPEN の調整を実施しますが、
どちらで調整するかは、BOOT の状態により決ま
ります。
③ クローズ位置で確定(BOOT=Stop、Close の場合)
LCD 画面上に「ZERO」が点滅し、CLOSE 出力が ON
になります。
モータ動作時間分の出力を行い、停止した時点
を、クローズ位置と見なします。
④ オープン位置で確定(BOOT=Open の場合)
LCD 画面上に「SPAN」が点滅し、OPEN 出力が ON
します。
モータ動作時間分の出力を行い、停止した時点
を、オープン位置と見なします。
クローズまたはオープンの位置が確定すると自
動調整は終了し、LCD 画面上の点滅表示が消えま
す。
(3)ゼロスパン手動調整
ここでは、以下、ゼロスパン手動調整について説明します。
ゼロスパン自動調整については、前項の「14-5(2) ゼロスパン自動調整」を参照
してください。
ゼロスパンの位置を手動で調整(設定)できます。
調節動作で全閉もしくは全開させたくない場合や、任意の開度をゼロ位置・スパ
ン位置に設定する場合に実行します。
また、ゼロスパン調整実施時の注意点と留意事項については、「14-5(1)
パン調整と作業上の注意点」をご覧ください。
ゼロス
14 サーボ設定
85
■ フィードバックありの場合
操作端の全閉位置を CLOSE、全開位置を OPEN に手動調整する場合の手順を以下に
示します。ゼロは CLOSE 側、スパンは OPEN 側に設定してください。
6-5
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Manual
ZERO 
--4.5
SPAN 
--65.5
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
--4.0
SPAN:
--65.0
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
CLOSE 3.5
SPAN:
--65.0
① モード切替
MD(モード)を Manual(手動)に設定します。
② 手動調整の開始
EXE を Start に設定し、ENT キー押しによりゼ
ロスパン手動調整を開始します。
③ ゼロ位置の確定
ZERO にカーソルを移動し、
(CLOSE)キー押
しにより、CLOSE 出力を ON します。
キー押し操作で、ゼロ位置に操作端を移動し、
ENT キーを押し確定すると、数字の点滅が停止
します。
④ スパン位置の確定
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
--3.5
SPAN:
OPEN 62.5
SPAN にカーソルを移動し、
(OPEN)キー押し
により、OPEN 出力を ON します。
キー押し操作で、スパン位置に操作端を移動し、
ENT キーを押し確定すると、数字の点滅が停止
します。
以上の操作で、手動で、ゼロまたはスパン位置
を設定できます。
注
意
・ [ZERO 側カウント値 < SPAN 側カウント値]にしてください。
・ ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場
合には、右端カウント値が両方共に反転表示となります。
・ 上記の場合、Open-Close が逆動作になったり、モータのハンチング
要因となり、動作の保証はできません。点検のうえ、再度調整をやり
直してください。
86
14 サーボ設定
■ フィードバックなしの場合
操作端の全閉位置を CLOSE 側、または全開位置を OPEN 側に手動調整する場合の手
順を、以下に示します。
ゼロは CLOSE 側、スパンは OPEN 側に設定し実施してください。
フィードバックなしの手動調整の場合は、ゼロ側かスパン側どちらかで実施しま
す。設置の安全側で実施することを推奨いたします。
6-5
SERVO Calibration
EXE: Stop MD: Manual
ZERO 
--SPAN 
---
① モード切替
MD(モード)を Manual(手動)に設定します。
② 手動調整の開始
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
--SPAN:
---
EXE を Start に設定し、ENT キー押しによりゼ
ロスパン手動調整を開始します。
③ ゼロ位置の確定
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
CLOSE
SPAN:
---
ZERO にカーソルを移動し、
(CLOSE)キー押
しにより、CLOSE 出力を ON します。
キー押し操作で、操作端をゼロ(CLOSE)位置ま
で移動します。
④ スパン位置の確定
SERVO Calibration
EXE: Start MD: Manual
ZERO:
--SPAN:
OPEN
SPAN にカーソルを移動し、
(OPEN)キー押し
により、OPEN 出力を ON します。
キー押し操作で、操作端をスパン(SPAN)位置
まで移動します。
以上の操作で、手動で、ゼロまたはスパン位置
の調整を行います。
14 サーボ設定
87
(4)デッドバンド(DB)の調整
以下は、「14-4(2)サーボデッドバンドの設定」と同じ内容です。
制御感度とハンチングの調整が必要となった場合には、デッドバンドの変更・設定操作
を行ってください。
OPEN(開)出力と CLOSE(閉)出力間の動作不感帯を、設定します。
この動作不感帯を狭く設定すると、精密な制御が可能となります。
その一方で、デッドバンドが狭すぎると操作端モータの慣性による行き過ぎのた
めに、出力にハンチングが発生します。
6-3
SERVO FB:
DB:
ON
2.0%
設定範囲 :0.2~10.0%
初期値
:2.0%
88
14 サーボ設定
14-6
サーボ機能
(1)サーボ出力時の動作優先順位
サーボ出力時の動作優先順は、以下のとおりです。
①
②
③
④
⑤
⑥
MAN 動作( 最優先動作 )
POT.ERR 時出力( フィードバックありの場合 )
RST 出力
プリセット出力
ERR 時出力
Auto 演算出力( PID 演算出力 )
(2)サーボ出力時の MAN 動作
サーボ出力時の MAN 動作への移行は、EXEC 時、RST 時どちらでも可能です。(最優先動
作)
サーボ出力時の MAN 動作は、OUT 値の設定ではなく、Open / Close 操作により、直接モー
タ駆動を行います。
(3)プリセット出力の割付と動作の関係
設定条件により、以下のように異なります。
■ フィードバックありの場合( FB = ON )
プリセット DI 入力(DI2, DI3, DI4)で、P1~P7 を割り当てます。
プリセット動作から Auto 演算動作への移行は、バンプレス動作(ただし比例帯内)と
なります。
■ フィードバックなしの場合( FB = OFF )
プリセット DI 入力( DI2, DI3, DI4 )で、以下のいずれかを選択します。
・P1
・P2
・P3
・P4~7
Stop
Close 動作
Open 動作
Stop
プリセット動作から Auto 演算への移行は、バンプレス動作にはなりません。
■ DI 入力 = OFF の場合
Auto 演算出力( PID 演算出力 )となります。
14 サーボ設定
89
(4)出力リミッタについて
MAN 動作と Preset 動作は、出力リミッタの影響を受けません。
Auto 演算出力( =PID 演算出力 )時は、以下の動作となります。
:出力リミッタ有効
:出力リミッタ無効(0%~100%)
フィードバック有の場合( FB = ON )
フィードバック無の場合( FB = OFF )
(5)サーボ動作
■ 調節出力値と開度について
・ モータの開度は、PID 演算による調節出力値を目標開度値として、デッドバンド(DB)
を考慮しコントロールされます。(調節出力値→目標開度値)
・ 出力リミッタは、PID 演算時における出力値のリミッタで、開度リミッタではあり
ません。
・ フィードバックありの場合、出力リミッタによりコントロールモータの開度を制限
することは可能です。
・ フィードバックポテンショメータ、
モータ動作範囲、
ゼロスパン調整後の開度範囲、
出力リミッタとの関係は次のようになります。
0Ω
135 Ω
フィードバックポテンショメータ
▼(Close側)
(Open側) ▼
モータ動作範囲
Close
(開度調整)
ゼロスパン調整後
(開度)
(出力値)
ZERO
0%
0%
Open
SPAN
100%
100%
出力リミッタ設定後
(開度) 0%
(出力値)
20%
20%
80% 100%
80%
時の出力リミッタによる動作範囲
90
14 サーボ設定
■ フィードバックありの場合
注
意
・フィードバックポテンショメータ R1 断線時の動作
Posi データが 0%以下(マイナス)となり Open 出力を出力し続けます。
・フィードバックポテンショメータ R2 断線時の動作
ERROR 表示状態となり、フィードバックポテンショメータ異常時出力
(POT.ERR)で選択された出力動作状態となります。
・フィードバックポテンショメータ R3 断線時の動作
Posi データが 100%以上となり、Close 出力を出力し続けます。
■ フィードバックなしの場合
制御出力が、0%または 100%を連続して出力している時は、以下の動作となります。
0%時
100%時
:30 秒ごとに、モータ動作時間( TIME )の約 5%の時間を Close 出
力します。
:30 秒ごとに、モータ動作時間( TIME )の約 5%の時間を Open 出力
します。
14 サーボ設定
91
(6)デッドバンド( DB )と動作隙間の関係
デットバンドと動作隙間には、以下の関係があります。
動作隙間はデッドバンド( DB )の 1/4
ただし、DB < 1.2 %
DB = 0.2 %
動作隙間
動作隙間 = 0.3 %
動作隙間 = 0.2 %
動作隙間
Open
Close
目標開度
デッドバンド(DB)
→ 開度
92
14 サーボ設定
15 キーロックの設定
93
15 キーロックの設定
以下の操作は必要に応じて、実施してください。
15-1
キーロックの設定
(1)キーロック画面の表示
基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP キーを押して、呼び出します。
LOCK, etc 画面群画面内で、 SCRN キーを押して、設定・変更する画面に切り替えます。
画面内のパラメータは、
キーを押すことで選択します。
さらに、パラメータを
,
,
キーを押すことで設定し、 ENT キーで
確定登録します。
0-0
基本画面
PTN
1
POSi
Posi 0%
0.0%
8-0
GRP
STEP
0
1
50
100
ロックその他画面
LOCK, etc
DISP
Key Lock, SV Limit,
Time Unit, ADV Mode
SCRN
点線は同一キーを1回以上
押すことを表します。
ENT
+
SCRN
8-1
KLOCK:
GRP
OFF
IR COM: ON
[
Servo
]
(2)キーロック
キーロックをかけると、LCD 画面の該当パラメータに  マークが表示され設定・
変更ができなくなります。
8-1
KLOCK
設定範囲 :OFF, LOCK1, LOCK2, LOCK3
OFF
初期値
IR COM: ON
[
Servo
OFF
LOCK1
LOCK2
LOCK3
:OFF
]
:キーロックを解除します。
:SV 関連, AT, MAN, EV/DO 動作点以外のパラメータがキーロックされます。
:SV 関連以外のパラメータがキーロックされます。
:全てのパラメータがキーロックされます。
(キーロックパラメータを除く)
各モードでロックされるパラメータの詳細は、「19 パラメータ一覧表」 を参照してく
ださい。
94
15 キーロックの設定
16 運転の監視と実行/停止
95
16 運転の監視と実行/停止
プログラム制御もしくは定値制御を実行するには、まずは基本画面(No.0-0)に移動す
る必要があります。
他の画面を表示している場合には、 DISP キーを押して、基本画面に移動します。
16-1
基本画面の展開
(1)通常時出力( OUT1/Posi )の場合
0-0 基本画面
SVNo.
0-1 出力モニタ
PTN 0 1 STEP
1
Posi
0 0
POSi0%0%
Posi
0.0%
1 100
100
5050
SCRN
フィードバックなし
SVNo.
PTN
1 STEP 1
01
OUT1 0
0.0%
フィードバックあり
50
OUT1 0
Pre.1
0%
0.0%
Posi 0
0%
50
100
50
100
OUT1 0
0.0%
50
100
100
SV No.
と開度値または出力値表示
PTN、STEP
No と
上段 %とバーグラフで出力値(推定位置)表示
下段 開度値表示(フィードバックありの場合)
出力モニタは、フィードバックありでは、上段に OUT1 を、下段に Posi を、出力値の%
とバーグラフで表示します。
OUT1 または Posi が反転表示の場合は、手動状態(MAN=ON)です。
手動状態の場合、
キーでオープン出力を ON、
キーでクローズ出力を ON にし、
直接モータの制御が行えます。
手動出力の詳細については、「17-3 調節出力の自動/手動切換」を参照してください。
(2)プリセット出力( Preset1~7 )の場合
プリセットが設定されている場合は、基本画面(№ 0-0)とモニタ画面(№ 0-1)
の表示とシステム動作の関係は、次のとおりです。
■ フィードバックありの場合
OUT1 に代わり、Pre.1~Pre.7 のいずれかが表示されます。
手動出力に切り替えた場合(MAN=ON)には、プリセット出力が解除され、表示が OUT1
に切り替わり、オープン出力 ON/クローズ出力 ON の操作が可能となります。
手動状態を解除した場合(MAN=OFF)には、OUT1 の表示はプリセット(Pre.1~Pre.7 の
いずれか)に戻り、プリセットで指定した状態へと復帰します。
Pre.1 0
45%
Posi 0
48%
50
100
50
100
MAN=ON
MAN=OFF
OUT1 0
45.0%
Posi 0
48%
50
100
50
100
96
16 運転の監視と実行/停止
■ フィードバックなしの場合
OUT1 の代わりに、Stop、Close、Open のいずれかが表示されます。
手動出力(MAN=ON)に切り替えた場合には、プリセット出力は解除され、表示が OUT1
に切り替わり、オープン出力 ON/クローズ出力 ON の操作が可能となります。
手動状態を解除した場合(MAN=OFF)には、OUT1 の表示はステータス表示(Stop、Close、
Open のいずれか)に戻り、プリセットで指定した状態へと復帰します。
Open 0
50%
50
MAN=ON
100
OUT1 0
50.0%
50
100
MAN=OFF
■ 手動出力解除時の動作
手動出力の解除時動作は、以下のサーボ出力時の動作優先順位(数値が小さい方が優先
度が高い)に従います。
①
②
③
④
⑤
⑥
16-2
MAN 動作(最優先動作)
POT.ERR 時出力(フィードバックありの場合)
RST 出力
プリセット出力
ERR 時出力
Auto 演算出力(PID 演算出力)
基本画面での操作
リセット状態において基本画面では以下の事が行えます。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
スタートパターンを設定
スタートステップを設定
FIX モード設定(プログラムモード⇔FIX モード移行)
FIX SV 値の変更(実行時も可)
プログラム制御/定値制御の実行
(1)スタートパターン設定
プログラム開始前にスタートパターンを設定します。
基本画面群先頭画面で PTN キーを押すと LCD 表示部のプログラムパターン No.が点滅
、
キーでも変更可能 )
し、増加します。(点滅状態で
変更後 ENT キーを押してプログラムパターン No.を確定すると点滅が停止します。
0-0
PTN
Posi
1
0
0%
STEP
50
0-0
PTN
1
100
PTN
Posi
4回押すと
5
0
0%
STEP
50
0-0
PTN
1
100
ENT
Posi
5
0
0%
STEP
50
1
100
16 運転の監視と実行/停止
97
(2)スタートステップ設定
プログラム開始前にスタートステップを設定します。
基本画面群先頭画面で STEP キーを押すと LCD 表示部のプログラムステップ No.が点滅
し、増加します。(点滅状態で
、
キーでも変更可能 )
変更後 ENT キーを押してプログラムパターン No.を確定すると点滅が停止します。
0-0
PTN
5
OUT1
0.0%
STEP
0
50
0-0
PTN
1
100
STEP
5
OUT1
0.0%
0
0-0
PTN
3
STEP
50
100
ENT
5
OUT1
0.0%
3
STEP
0
50
100
2回押すと
なお、スタートステップに“0”を設定すると、そのパターンを実行しません。
制御を実行する場合には、スタートステップに“0”以外の値を設定してください。
(3)FIX モード設定
基本画面群先頭画面で PTN キーを押すと LCD 表示部のプログラムパターン No.が点滅
し増加します。(点滅状態で
、
キーでも変更可能 )
「F」を選択し、 ENT キーを押して確定すると点滅が停止します。
0-0
PTN
1
0
Posi
0%
STEP
50
0-0
PTN
1
100
PTN
F
0
Posi
STEP
0-0
PTN
--50
100
ENT
0%
F
0
Posi
STEP
--50
100
0%
Note
・プログラムモード→FIX モードへの切り換え時は、FIX MOVE の設定により移行動作
が異なりますので注意が必要です。
詳細は、「10-4 FIX MOVE の設定」を参照してください。
(4)FIX SV 値設定(FIX モード時のみ)
FIX モード時、モニタグループ先頭画面で
最小桁が点滅します。
、
、
キーを押すと SV 表示部
キーを押して数値上の点滅を変更したい桁へ移動させ、
、
キー操作で
SV 値を変更する事ができます。変更後 ENT キーを押して確定すると数値上の点滅が消
えます。
98
16 運転の監視と実行/停止
16-3
ステップ No.と SV の表示
SV表示
スタートステップNo.表示
リセット状態におけるスタートステップ No.と SV 表示の関係は、
次のとおりです。
スタートステップ
No.表示
SV 表示
0
PRG モード
スタート SV
1
スタート SV
2~400
前のステップ SV
---
16-4
FIX モード
FIX SV
制御の実行と停止の方法
制御実行の前に、以下の点を、もう一度確認してください。
1.
2.
3.
基本画面になっているか?
実行する制御モード(プログラム or FIX )になっているか?
実行するスタートパターン、スタートステップになっているか?
以上を確認してから、制御を実行します。
基本画面で ENT + DISP キーを押し、制御を実行します。
また制御実行中に ENT + DISP キーを押して、制御を停止できます。
17 制御実行中の操作
99
17 制御実行中の操作
17-1
制御実行中のモニタ
(1)基本画面
プログラム制御実行中は現在実行中のパターンとステップが表示されます。
また定値制御時は、パターン表示部に「F」、ステップ表示部は「---」が消えた状
態となります。
0-0
PTN
F
OUT1
100.0%
0-0
PTN
STEP
0
50
100
1
OUT1
100.0%
0
STEP
50
1
100
(2)出力値表示
上段に調節出力 1( OUT1 )、下段に開度( Posi )を%及びバーグラフで表示します。
手動出力時、
、
キー操作で出力の増減が可能です。詳細は、「17-3 調節出
力の自動/手動切換」の説明を参照してください。
0-1
OUT1
0.0 %
Posi
1 00 %
(3)プログラムステータスモニタ
プログラム実行に関連するステータス表示です。
0-2
GUA
GUA
UP
LVL
DWN
U
P
LVL
DWN
:ギャランティソーク時に点灯
:上昇ステップ実行中に点灯
:平坦ステップ実行中に点灯
:下降ステップ実行中に点灯
(4)ステップ残り時間モニタ
プログラム実行中のみ表示される画面です。
現在実行中のステップ残り時間を表示します。DI より停止(RST) が入力された場合と、
DI で FIX モードに移行した場合は、基本画面に戻ります。
0-3
STEP
Time
P: 01
S:003
00h01m
0
50
100
100
17
制御実行中の操作
(5)プログラムモニタ
プログラムパターンをグラフ化し表示します。
10 ステップを超えたプログラムでは、
キーで次の 10 ステップ、
キーで前の
10 ステップと、10 ステップ単位で、モニタを切り替えることができます。
0-4
0-6
PTN
1
STP
3
(6)パターンリンクモニタ
プログラム実行中のみ表示される画面です。
パターンリンクの設定状況と実行状態を表示します。
現在実行中のパターン番号は点滅します。
00-5
-7
PTN
119-
Link
2- 45-107- 4-
3- 5-10
2- 3- 31- 1- 3-
2
3
(7)制御実行中の情報モニタ
制御実行中のみ表示される画面です。
制御実行中に下記 4 種類のパラメータの状態を表示します。
ただし定値制御( FIX )時は、PID №のみ表示となります。
0-6
PTN
PTN
STP
PID
PTN
PTN
STP
PID
LNK:
REP:
LOP:
No
LNK
REP
LOP
№
1/
1/
1/
1
1
1
1
:パターンリンク実行回数/設定回数を表示します。
:パターン実行回数/設定回数を表示します。
:ステップループの 実行回数/設定回数を表示します。
:現在使用している PID No.を表示します。
17 制御実行中の操作
17-2
101
オートチューニングの実行と中止
オートチューニング( AT )の実行/停止ができます。
実行中は AT のモニタランプが点滅、実行待機中は点灯、終了または停止すると消灯し
ます。
1-1
AT :
MAN:
C O M
:
OFF
OFF
LOCAL
設定範囲 : ON, OFF
初期値
: OFF
オートチューニングとは?
最適な PID 定数をリミットサイクル法により自動的に演算し、その値に
よって調節動作が行われます。
Note
・AT を実行する際は出力リミッタの影響を受ける為、AT 実行の前に調節出力値の下
限、上限値を設定してください。( 通常は下限=0%,上限=100%とします)
■ AT 実行不可(前面キー)
プログラムモード
FIX モード
リセット状態(RST)
AT 実行不可
AT 実行不可
手動出力(MAN)状態
AT 実行不可
AT 実行不可
ゾーン PID が「PV」に設定
AT 実行不可
AT 実行不可
PV 値がスケールオーバした時
AT 実行不可
AT 実行不可
AT 待機
AT 実行不可
プリセット出力時
AT 実行不可
AT 実行不可
ポテンショエラー時
AT 実行不可
AT 実行不可
PID P = OFF( ON-OFF 制御 )
102
17
制御実行中の操作
■ AT 終了条件
プログラムモード
FIX モード
RUN 状態→リセット状態(RST)に移行した時
AT 終了
AT 終了
出力が 0%または 100%の状態で約 200 分経過した時
AT 終了
AT 終了
停電時
AT 終了
AT 終了
---
AT 終了
全 PID No.(No.1~No.10)の演算が終了した時
AT 終了
---
PV 値がスケールオーバした時
AT 終了
AT 終了
プリセット出力時
AT 終了
AT 終了
ポテンショエラー時
AT 終了
AT 終了
PID 演算が終了した時
17 制御実行中の操作
103
■ プログラム制御時の AT について
AT を実行した時点で実行中のステップが傾斜部か平坦部かを判断し、傾斜部では AT 待
機状態(ランプ点灯)で次のステップを待ちます。平坦部では AT が実行(ランプ点滅)さ
れ、そのステップで使用される PID 定数が自動設定されます。
ただし以下の条件下では、上記動作しないことがありますので注意してください。
(1)
(2)
(3)
(4)
傾斜部でもホールド状態であれば AT は実行されます。
PV スケールオーバ時は AT が強制終了します。
P=OFF (ON-OFF 制御) 時は AT 待機状態となります。
一度AT 実行されて適切なPID 値が設定されたPID No.を使用しているステップでは、
プログラム終了まで平坦部でも AT 待機状態となり、再度 AT をやり直さない限り AT
は実行されません。
Step3 で AT を実行した場合の例を、以下に示します。
SV5/SV6
PID3
AT実行
SV3/SV4
PID2
AT待機
PID2
AT実行
SV1/SV2
AT ON
Start SV
Step1
PID1
Step3
Step4
Step5
Step6
Step7
Step8
※1
※2
Step2
PID1
Step3
PID2
Step4
PID2
Step5
PID3
Step6
PID3
Step7
PID2
Step8
PID2
傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯)
平坦部 PID2 の AT を実行(AT LED 点滅)、残り時間で待機状態(AT LED 点灯)
傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯)
平坦部 PID3 の AT を実行(AT LED 点滅)、残り時間で待機状態(AT LED 点灯)
傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯)
Step4 で PID2 の演算が終了しているため AT は待機状態(AT LED 点灯)
プログラム終了(Step8)で AT も終了(AT LED 消灯)
この例の場合 PID1 の AT は行わない
Note
・平坦部にてステップ実行時間が不足し AT が終了しない場合は、その No.の AT 実行
は次に持ち越されます。
■ 定値制御時(FIX)の AT について
FIX 制御時は AT を開始した時点から AT ランプが点滅して実行されます。
また AT が終了した時は自動的に AT ランプが消灯し終了します。
104
17
17-3
制御実行中の操作
調節出力の自動/手動切換
調節出力を自動または手動出力させるかを切り替えます。
通常は自動運転を行いますが装置の試験時等調節出力を手動で設定したい場合に使用
します。
手動出力時、調節出力は設定された値を出力し続け、フィードバック制御は行われませ
んので注意が必要です。
手動出力中は MAN のモニタランプとステータスモニタが点滅します。
1-1
AT :
MAN:
C O M
:
設定範囲 :OFF, ON
OFF
OFF
LOCAL
初期値
:OFF
(1)MAN 状態でのオープン/クローズ出力
1-1
AT :
MAN:
C O M
:
0-1
OUT1
30.0%
Posi
1 00 %
OFF
ON
LOCAL
0
50
100
0
50
100
1. フィードバックなしの場合は、Posiは表示しません。フィードバックありに設
定します。
2. 画面 1-1 で、MAN(手動)をカーソルで選択し、ONを選択登録すると手動出力
状態になります。
3. 次に調節出力を手動で操作するため、
DISP キーで基本画面(グループ 0)に
移動し SCRN キーで出力値表示(0-1)の画面に移動します。
4.Posiにカーソル( )が表示されています。ここで
、
間はオープン出力ON/クローズ出力ONさせることが可能です。
( ENT キーによる登録確定操作は必要ありません。)
キーを押す
(2)キーによる簡単な MAN 状態の切替
基本画面(0-1)より、 ENT +
ON/OFF 切替ができます。
0-1
Pre.
1
0%
Posi
1 00 %
0
50
100
0
50
100
または ENT +
0-1
OUT1
0 .0 %
Posi
1 00 %
キー押しで、MAN モードの
0
50
100
0
50
100
17 制御実行中の操作
17-4
105
プログラムの一時保持(HLD)と再開
プログラム実行中に動作を一時保持する機能で、ON 設定で HLD 実行、OFF 設定で HLD 解
除します。
また、HLD 実行中は HLD のモニタランプとステータスモニタが点灯します。
1-2
HLD:
ADV:
設定範囲 : OFF, ON
OFF
OFF
Start PTN:
1
初期値
: OFF
以下の例は、HLD 解除時は Step5 の残時間で SV5 に到達するよう制御します。
残時間
T
残時間
T
SV5/SV6
SV3/SV4
HLD 実行
HLD 解除
残時間 T で
SV5 に到達
SV1/SV2
Start SV
Step1 Step2 Step3 Step4
※1
※2
※3
※4
※5
Step5
Step5 延長
Step6
時間
ギャランティソーク中でも HLD は有効となります。
HLD 中は ADV 実行できません。
キー入力、通信での HLD 操作は、DI 割付なしの時有効となります。(DI 入力優先)
HLD DI 入力 ON で プログラム実行した場合は PV スタート機能の SV 値に依存します。
例)
PV スタート ON 時、PV スタートの SV 値でホールド
PV スタート OFF 時、スタート SV でホールド
HLD 中はスタート SV、ステップ SV、タイムシグナル関連のパラメータを変更しても HLD が
解除されるまで反映されません。
106
17
17-5
制御実行中の操作
アドバンスの実行
プログラム運転中に現在のステップ(または時間)から次のステップ(または時間)へ
強制的に移行させる事ができます。
①ステップ移行
②時間移行
:ステップ単位(1 ステップ)で先送りする
:時間単位で先送りする
ADV 実行による移行動作の設定および時間移行を設定した際の ADV 時間については、
「9-1(5) アドバンスモード」と「9-1(6) アドバンス時間」を参照してください。
1-2
HLD:
ADV:
設定範囲 : ON, OFF
OFF
OFF
Start PTN:
1
初期値
: OFF
Note
・ADV が実行されてから約 2 秒間、ADV は無効となります。
・ギャランティソーク( GUA )状態の時はステップ、時間共に GUA を解除して次の
ステップへ移行するだけとなります。
・ホールド中( HLD )にアドバンス実行はできません。
例)ADV によるステップ移行( Step5 を強制終了し Step6 へ移行 )
SV5/SV6
ステップ 6 へ
移行
SV3/SV4
ADV 実行
SV1/SV2
Start SV
Step1 Step2 Step3 Step4
Step5
Step6
時間
17 制御実行中の操作
107
例)ADV による時間移行( ADV 時間だけ移行 )
ADV 時間
SV5/SV6
SV3/SV4
ADV 実行
SV1/SV2
Start SV
Step1 Step2 Step3 Step4
Step5
Step6
時間
Note
・時間選択でそのステップの残り時間より ADV 時間の方が大きい場合には、次のス
テップを越えての先送りはしないで、ステップ選択と同様、次のステップへ進むだ
けとなります。
108
17
制御実行中の操作
18 エラー表示
109
18 エラー表示
18-1
電源 ON 時の動作チェック異常
本器は、異常を検出した場合には、以下のエラーコードを PV 表示部に表示します。
表示
原因

ROM の異常

RAM の異常

EEPROM の異常

入力 1 A/D の異常

ハードウェア異常
左記の状態になった場合は、す
べての出力は OFF または 0%
となります。
お願い
・ 上記のメッセージが表示された場合は、修理または交換が必要となり
ますので、すみやかに電源を OFF して、代理店あるいは弊社営業所ま
で、ご連絡ください。
110
18
18-2
エラー表示
PV 入力の異常
本器の制御実行中に、PV 入力関係に異常を検出した場合には、以下のエラーコードを
PV 表示部に表示します。
表示
原因

PV 値が測定範囲の下限(-10%FS)を超えた

PV 値が測定範囲の上限(+110%FS)を超えた
熱電対の断線
測温抵抗体の A が断線

測温抵抗体の B が 1 本または 2 本断線、あるいは、測温抵抗体全ての
線が断線。この場合の本器の動作は、PV が上限方向に振り切った状態
となります。

熱電対入力で基準接点補償(-20℃)が下限側に異常の場合

熱電対入力で基準接点補償(+80℃)が上限側に異常の場合
お願い
・ 上記のメッセージが表示された場合には、入力についてチェックしてくださ
い。入力に異常がない場合は他の原因も考えられますので、代理店あるいは
弊社営業所に、ご連絡ください。
18-3
サーボフィードバックの異常
フィードバックありで、
フィードバックポテンショメータ R2 の断線を検出した場合に、
以下のエラーコードを LCD 表示部の Posi 表示位置に表示します。
表示
ERROR
原因
フィードバック異常
19 パラメータ一覧表
111
19 パラメータ一覧表
以下に、FP23 で使用している全てのパラメータを示します。
お客様が設定できないパラメータは記載していません。
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
★印
19-1
:LCD 画面に表示されるパラメータ記号を示します。
:表示、設定の内容を示します。
:設定できるパラメータ、数値の範囲を示します。
:工場出荷時の設定値を示します。
(お客様の指定値にカスタマイズ出荷している場合を除く)
:数字はキーロックが有効になるレベルを示します。
:レンジ設定、単位設定、PV スケーリング設定 いずれかを変更
した場合、初期化される恐れがあるパラメータです。
上記設定を変更した際は★印のパラメータを再確認する必要が
あります。
実行画面群(グループ 1)
表示記号
AT
MAN
COM
機能内容
オートチューニング実行
★ 調節出力操作切替
通信モード
設定範囲
初期値
Lock
ON/OFF
OFF
2
ON/OFF
LOC:本体設定
COM:通信設定
OFF
LOC
2
2
HLD
ホールド実行
ON/OFF
OFF
ADV
アドバンス実行
ON/OFF
OFF
1
Start PTN
スタートパターン No.
1~20
1
1
PTN Link Reps
パターンリンク実行回数
0~9999
0
1
Link Format
1st ~ 20th
パターンリンク設定
0~割付パターン上限
0
1
FIX MODE
FIX モード切替
ON/OFF
OFF
1
FIX SV
FIX PID
FIX MOVE
★ FIX SV 値設定
FIX PID No.選択
FIX ムーブ切替
SV リミッタ設定範囲内
1~10
EXE EXE/STBY EXE/TRCK
0 Unit
1
EXE
3
1
1
DEV_Hi :-25000~25000 Unit
DEV_Low:-25000~25000 Unit
DEV_Out:0~25000 Unit
DEV_In :0~25000 Unit
PV_Hi :測定範囲内
PV_Low :測定範囲内
Posi.H :0~100%
Posi.L :0~100%
25000 Unit
-25000 Unit
25000 Unit
25000 Unit
測定範囲上限値
測定範囲下限値
100%
0%
2
FIX EV Set Point FIX EV 動作点
EV1~EV3
★ 設定
112
19
表示記号
機能内容
FIX DO Set Point
DO1~DO9★
19-2
FIX DO 動作点
設定
設定範囲
DEV_Hi
DEV_Low
DEV_Out
DEV_In
PV_Hi
PV_Low
Posi.H
Posi.L
パラメータ一覧表
初期値
:-25000~25000 Unit 25000 Unit
:-25000~25000 Unit -25000 Unit
25000 Unit
:0~25000 Unit
25000 Unit
:0~25000 Unit
測定範囲上限値
:測定範囲内
測定範囲下限値
:測定範囲内
:0~100%
100%
0%
:0~100%
Lock
2
プログラム画面群(グループ 2)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
Num.of STEP ステップ数
Start STEP
スタートステップ
Start SV ★ スタート SV
0~割付ステップ上限
0~ステップ数
SV リミッタ設定範囲内
20
1
0 Unit
1
1
3
PTN Reps
パターン実行回数
1~9999 回
1
1
Start
スタートステップ No.
1~ステップ数
1
1
End
Reps
エンドステップ No.
実行回数
1~ステップ数
1~9999 回
1
1
1
1
OFF,1~9999 Unit
00:00~99:59
OFF
00:01
1
1
PV Start
PV スタート
EV Set Point EV 動作点設定
EV1~EV3 ★
ON/OFF
DEV_Hi :-25000~25000 Unit
DEV_Low:-25000~25000 Unit
DEV_Out:0~25000 Unit
DEV_In :0~25000 Unit
PV_Hi :測定範囲内
PV_Low :測定範囲内
Posi.H :0~100%
Posi.L :0~100%
OFF
25000 Unit
-25000 Unit
25000 Unit
25000 Unit
測定範囲上限値
測定範囲下限値
100%
0%
1
2
DO Set Point DO 動作点設定
DO1~DO9 ★
DEV_Hi :-25000~25000 Unit
DEV_Low:-25000~25000 Unit
DEV_Out:0~25000 Unit
DEV_In :0~25000 Unit
PV_Hi :測定範囲内
PV_Low :測定範囲内
Posi.H :0~100%
Posi.L :0~100%
25000 Unit
-25000 Unit
25000 Unit
25000 Unit
測定範囲上限値
測定範囲下限値
100%
0%
2
Loop Setup
GUArantee Soak
Zone
Time
★ ギャランティソークゾーン
★ ギャランティソークタイム
TS1~TS8
ON STEP
ON Time
タイムシグナル ONステップ
タイムシグナル ON 時間
OFF,1~ステップ数
00:00~99:59
OFF
00:00
1
1
OFF STEP
OFF Time
タイムシグナル OFFステップ
タイムシグナル OFF 時間
OFF,1~ステップ数
00:00~99:59
OFF
00:00
1
1
19 パラメータ一覧表
19-3
113
ステップ画面群(グループ 2S)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
STEP001~400
SV
Time
PID
19-4
★
ステップ SV
ステップ 時間
ステップ PID No.
SV リミッタ設定範囲内
00:00~99:59
0~10
0 Unit
00:01
0
3
1
1
PID 画面群(グループ 3)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
(PID01~PID10)-OUT1
P
№1 比例帯
(OUT1)
OFF,0.1~999.9 %
3.0 %
1
I
D
(OUT1)
(OUT1)
OFF,1~6000 s
OFF,1~3600 s
120 s
30 s
1
1
DF
MR
SF
★ №1 動作隙間
(OUT1)
№1 マニュアルリセット (OUT1)
№1 目標値関数 (OUT1)
1~9999 Unit
-50.0~50.0 %
0.00~1.00
20 Unit
0.0 %
0.40
1
1
1
ZN
★ №1 PID ゾーン
測定範囲内
0 Unit
1
№1 積分時間
№1 微分時間
OUT1L
PID
01~10 OUT1H
№1 出力リミッタ下限値 (OUT1)
0.0~100.0 %
0.0 %
1
№1 出力リミッタ上限値 (OUT1)
0.0~100.0 %
100.0 %
1
Zone PID1
ゾーン 1PID モード
OFF:切替なし
PV :PV ゾーン切替
SV :SV ゾーン切替
OFF
1
HYS1 ★ ゾーン 1 ヒステリシス
0~10000 Unit
20 Unit
1
AT Point ★ オートチューニングポイント
0~10000 Unit
0
1
114
19
19-5
パラメータ一覧表
EV/DO 画面群(グループ 4)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
EV1~EV3, DO1~DO9
MD
EV1~3
DO1~9
動作モード
ACT
DF
★
EV1~EV3
DO1~DO9 出力特性
EV1~EV3
DO1~DO9 動作隙間
None
:動作なし
DEV Hi :上限偏差警報
DEV Low :下限偏差警報
DEV Out :上下限偏差外警報
DEV In :上下限偏差内警報
PV Hi :PV 上限絶対値警報
PV Low :PV 下限絶対値警報
SO
:スケールオーバ
FIX
:FIX モード時
AT
:オートチューニング実行中
MAN
:マニュアル動作中
LOGIC :論理演算 (※1 ※2)
Direct :ダイレクト出力 (※3)
RUN
:RUN
HLD
:プログラムホールド中
GUA
:ギャランティソークゾーン
STEP
:ステップシグナル
PRG.END :プログラムエンドシグナル
:タイムシグナル 1
TS1
|
:タイムシグナル 8
TS8
Posi.H :開度上限絶対値
Posi.L :開度下限絶対値
POT.ER :フィードバックポテンショメータ異常
N.O.:開状態
N.C.:閉状態
EV1:DEV Hi 1
EV2:DEV Low
EV3:RUN
N.O.
1
1~9999 Unit
20 Unit
1
DO1~9:None
IH
EV1~EV3
DO1~DO9 待機動作
OFF/1/2/3
OFF
1
DLY
EV1~EV3
DO1~DO9 遅延時間
OFF, 1~9999 s
OFF
1
None/TS1~TS8/DI1~DI10
None
1
BUF/INV/FF
AND/OR/XOR
BUF
AND
1
1
EV1~EV3, DO1~DO3 MD LOGIC 時
SRC1,SRC2
入力 1, 入力 2
Gate1,Gate2 入力 1, 入力 2
Log MD
論理演算モード
DO4, DO5 MD LOGIC 時
SRC
Log MD
Time
入力
論理演算モード
タイム
None/TS1~TS8/DI1~DI10
Timer/Counter
OFF, 1~5000 s
None
Timer
OFF
1
1
1
Count
カウント
OFF, 1~5000
OFF
1
※1:
※2:
※3:
※4:
論理演算 (AND, OR, XOR) は、LOGIC EV1~EV3, DO1~DO3 のみ、割付可能です。
論理演算 (Timer, Count) は、DO4, DO5 のみ、割付可能です。
ダイレクト出力は、DO6~DO9 のみ割付可能です。
通信オプション選択時のみ使用可能です。
Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックあり時のみ割付可能です。
19 パラメータ一覧表
19-6
115
DI/オプション画面群(グループ 5)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
DI1
DI1 割付
RUN/RST
RUN/RST
1
DI2
DI2 割付
None
RUN/RST
RST
HLD
ADV
FIX
MAN
LOGIC
Preset1
Preset2
Preset3
None
1
DI3
DI4
DI6
DI7
DI9
DI10
DI3 割付
DI4 割付
DI6 割付
DI7 割付
DI9 割付
DI10 割付
None
RUN/RST
RST
HLD
ADV
FIX
MAN
LOGIC
None
1
DI5
DI5 割付
None
RUN/RST
RST
HLD
ADV
FIX
MAN
LOGIC
PTN2bit
PTN3bit
PTN4bit
PTN5bit
None
1
DI8
DI8 割付
None
RUN/RST
RST
HLD
ADV
FIX
MAN
LOGIC
PTN2bit
PTN3bit
None
1
116
19
表示記号
Ao1MD
機能内容
アナログ出力1 種類
Ao1_L ★ アナログ出力 1
下限側スケーリング
Ao1_H ★ アナログ出力 1
上限側スケーリング
Ao2MD
アナログ出力
2 種類
Ao2_L ★ アナログ出力 2
下限側スケーリング
Ao2_H ★ アナログ出力 2
上限側スケーリング
パラメータ一覧表
設定範囲
PV
SV
DEV
OUT1
Posi
:測定値
:設定値
:偏差値
:出力値 1
:開度
PV,SV
DEV
OUT1
Posi
PV,SV
DEV
OUT1
Posi
:測定範囲内
:-100.0~100.0 %
: 0.0~100.0 %
:0~100%
:測定範囲内
:-100.0~100.0 %
: 0.0~100.0 %
:0~100%
PV
SV
DEV
OUT1
Posi
PV,SV
DEV
OUT1
Posi
:測定値
:設定値
:偏差値
:出力値
:開度
:測定範囲内
:-100.0~100.0 %
: 0.0~100.0 %
:0~100%
初期値
PV
Lock
1
設定範囲
下限値
1
設定範囲
上限値
1
SV
1
設定範囲
下限値
1
PV,SV :測定範囲内
DEV
:-100.0~100.0 %
: 0.0~100.0 %
OUT1
Posi :0~100%
設定範囲
上限値
1
COM PROT
通信プロトコル
SHIMADEN, MOD_ASC, MOD_RTU
SHIMADEN
1
ADDR
BPS
通信アドレス
通信速度
1~98
2400/4800/9600/19200 bps
1
9600 bps
1
1
MEM
通信メモリモード
EEP :EEPROM,RAM 書込
RAM :RAM のみ書込
R_E :SV, COM モード, out 以外 EEPROM 書込
EEP
1
COM DATA
通信データ長
7:7bit
8:8bit
7
1
PARI
通信データパリティ
EVEN/ODD/None
EVEN
1
STOP
DELY
通信ストップビット
通信ディレイ時間
1/2
1~50 ms
1
10 ms
1
1
COM CTRL ※
通信コントロールコード
STX_ETX_CR
STX_ETX_CRLF
@_:_CR
STX_ETX_CR
1
BCC
通信 BCC チェック
ADD
ADD_two’s cmp
XOR
None
ADD
1
※
※ シマデンプロトコルのみ
19 パラメータ一覧表
19-7
117
調節出力画面群(グループ 6)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
OUT1 ACT
出力 1 制御特性
Reverse :逆特性
Direct :正特性
Reverse
1
RST
出力 1 リセット時の
出力プリセット値
フィードバック
あり:Preset1
なし:Close
1
ERR
出力 1 エラー時の
出力プリセット値
フィードバック
あり:Preset1
なし:Close
1
POT.ERR
ポテンショ出力エラー
Stop
1
Rate
Out1
Limiter
Servo
FB
出力 1 変化率リミッタ
フィードバックあり:
Stop, Preset1~7
フィードバックなし:
Stop, Close, Open
フィードバックあり:
Stop, Preset1~7
フィードバックなし:
Stop, Close, Open
フィードバックありのみ:
Stop, Close, Open
OFF,0.1~100.0 %/s
OFF
1
サーボフィードバックポテンショ
ON:あり
OFF:なし
ON
1
DB
サーボデッドバンド
0.2~10.0 %
2.0 %
1
MD
サーボゼロスパン調整モード
Auto:自動
Manual:手動
Auto
1
EXE
サーボゼロスパン調整実行
Stop
Start
Stop
1
ZERO
サーボゼロ手動調整
OPEN、CLOSE
-
1
SPAN
サーボスパン手動調整
OPEN、CLOSE
-
1
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P7
サーボプリセット値
0~100 %
0 %
1
Servo
Calibration
Servo
preset
118
19
19-8
パラメータ一覧表
単位・レンジ画面群(グループ 7)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
PV Bias
★ PV バイアス
PV Filter
PV フィルタ
-10000~10000 Unit
OFF,1~100 Sec
0 Unit
OFF
1
1
PV Slope
0.500~1.500 Unit
1.000
1
01~19
31~58
71~77
81~87
06
1
1
RANGE
★ PV スロープ
測定レンジ
:熱電対
:測温抵抗体
:電圧(mV)
:電圧(V)
Sc_L
★ PV 下限側スケーリング
-19999~29990 Unit
0 Unit
Sc_H
UNIT
★ PV 上限側スケーリング
★ 測定単位
DP
★ 小数点位置
-19989~30000 Unit
RTD、TC:℃、
電圧、電流:%、℃、、None
XXXXX.
XXXX.X
XXX.XX
XX.XXX
X.XXXX
1000 Unit
1
RTD、TC:℃
1
電圧、電流:%
XXXX.X
1
Figure
★ 小数点以下桁数切替
Normal :小数点以下有り
Short :小数点以下無し
Normal
1
Internal:内部補償
External:外部補償
Internal
1
OFF
ON
OFF
1
CJ
SQ.Root
冷接点補償
★ 開平演算(リニア入力時)
:演算なし
:演算あり
Low cut
ローカット(リニア入力時) 0.0~5.0 %
1.0 %
1
PMD
折線近似モード
OFF:折線近似演算なし
ON :折線近似演算あり
OFF
1
A1~A11
B1~B11
折線近似入力 1~11
折線近似出力 1~11
-5.00~105.00 %
-5.00~105.00 %
0.00 %
0.00 %
1
1
19 パラメータ一覧表
19-9
119
ロックその他画面群(グループ 8)
表示記号
機能内容
設定範囲
初期値
Lock
OFF
:解除
LOCK1 :SV,CONTROL 以外
LOCK2 :SV 以外
LOCK3 :全て
ON :有効
OFF :無効
OFF
ON
1
SV Limit_L ★ SV リミッタ下限値
測定範囲内 ただし L<H
測定範囲下限値
1
SV Limit_H ★ SV リミッタ上限値
測定範囲内 ただし L<H
測定範囲上限値
1
Time Unit
時間単位
H/M:時間/分
M/S:分/秒
H/M
1
PRG.Wait
00h00m~99h59m
00h00m
1
SO Mode
プログラム制御実行
遅延時間
入力異常モード
HOLD
1
POWER ON
停電補償復帰動作
HOLD :ホールド状態
RUN
:RUN 継続
RESET :リセット状態
RESET :停電補償復帰
動作なし
CONTINUE:停電補償復帰
動作あり
RESET
1
ADV Mode
アドバンス モード
Step
Time
Step
1
ADV Time
アドバンス 時間
00:00~99:59
00:00
1
KLOCK
キーロック
IR COM
前面通信の ON/OFF
:ステップ
:時間
120
19
パラメータ一覧表
20 設定パラメータ記録シート
121
20 設定パラメータ記録シート
本器ご利用の際には、多くのパラメータを設定します。
お客様がご使用の製品型式と設定された値を記録しておくことで、万一の場合のシステ
ム復旧に役立ちます。
この記録シートをご活用ください。
20-1
製品型式コード
FP23-
20-2
MS
□
N-
00
□
□
設定値
項目
AT
MAN
HLD
FIX MODE
FIX SV
FIX PID
ADV
Start PTN
FIX MOVE
FIX EV1 Set Point
PTN Link Reps
Link Format
FIX EV2 Set Point
FIX EV3 Set Point
1st
2nd
3rd
FIX DO1 Set Point
FIX DO2 Set Point
FIX DO3 Set Point
4th
5th
FIX DO4 Set Point
FIX DO5 Set Point
6th
7th
FIX DO6 Set Point
FIX DO7 Set Point
8th
9th
10th
FIX DO8 Set Point
FIX DO9 Set Point
12th
13th
14th
15th
16th
17th
18th
19th
20th
□
グループ 1(実行・制御)関連
項目
11th
□
設定値
□
122
20
20-3
設定パラメータ記録シート
グループ 2(プログラム・ステップ)関連
PTN No. ______
項目
Num. of STEP
設定値
項目
EV1 Set Point
Start STEP
Start SV
EV2 Set Point
EV3 Set Point
PTN Reps
Loop setup
DO1 Set Point
DO2 Set Point
Start
End
Reps
DO3 Set Point
DO4 Set Point
DO5 Set Point
GUArantee Soak
Zone
DO6 Set Point
DO7 Set Point
Time
PV Start
DO8 Set Point
DO9 Set Point
STEP No. ______
項目
STEP No. ______
設定値
項目
SV
Time
SV
Time
PID
PID
STEP No. ______
項目
設定値
項目
SV
Time
PID
PID
No. ______
項目
STEP
設定値
SV
Time
PID
Time
PID
No. ______
項目
STEP
設定値
SV
Time
PID
Time
PID
設定値
No. ______
項目
SV
設定値
No. ______
項目
SV
STEP
設定値
STEP No. ______
SV
Time
STEP
設定値
設定値
20 設定パラメータ記録シート
STEP No. ______
項目
123
STEP No. ______
設定値
項目
SV
SV
Time
PID
Time
PID
設定値
PTN No. _______
項目
Num. of STEP
Start STEP
設定値
項目
EV1 Set Point
EV2 Set Point
Start SV
PTN Reps
EV3 Set Point
DO1 Set Point
Loop setup
Start
DO2 Set Point
DO3 Set Point
End
Reps
GUArantee Soak
DO4 Set Point
DO5 Set Point
DO6 Set Point
Zone
Time
DO7 Set Point
DO8 Set Point
PV Start
DO9 Set Point
STEP
No. ______
項目
STEP
設定値
SV
Time
PID
Time
PID
STEP
No. ______
項目
STEP
STEP
設定値
SV
Time
PID
No. ______
項目
SV
設定値
設定値
No. ______
項目
設定値
SV
Time
PID
No. ______
項目
STEP
設定値
No. ______
項目
SV
Time
SV
Time
PID
PID
設定値
124
20
STEP
No. ______
項目
STEP
設定値
SV
Time
PID
Time
PID
STEP
No. _____
項目
STEP
設定値
設定値
No. ______
項目
SV
Time
SV
Time
PID
PID
20-4
No. ______
項目
SV
設定パラメータ記録シート
設定値
グループ 3(PID)関連
OUT1
PID No.
01
02
P
I
D
03
04
05
06
07
08
09
10
Zone PID
項目
Zone PID1
Zone HYS1
AT Point
設定値
DF
MR
SF
ZN
OUT1L
OUT1H
20 設定パラメータ記録シート
20-5
125
グループ 4(EV/DO)関連
項目
EV1
EV2
EV3
DO1
DO2
DO3
MD
ACT
DF
IH
DLY
Log MD
SRC1
GATE1
SRC2
GATE2
項目
DO4
DO5
DO6
DO7
DO8
DO9
Log MD
―――
―――
―――
SRC
―――
―――
―――
Time /Count
―――
―――
―――
―――
―――
―――
MD
ACT
DF
IH
DLY
126
20
20-6
設定パラメータ記録シート
グループ 5(DI・オプション)関連
項目
設定
項目
DI1
COM
PROT
DI2
ADDR
DI3
BPS
DI4
MEM
DI5
DATA
DI6
PARI
DI7
STOP
DI8
DELY
DI9
CTRL
DI10
BCC
Ao1MD
Ao1 L
Ao1 H
Ao2MD
Ao2 L
Ao2 H
20-7
グループ 6(調節出力)関連
項目
設定
項目
ACT
SERVO Preset
RST
P1
ERR
P2
POT.ERR
P3
Rate Limiter
P4
SERVO FB
P5
DB
P6
TIME
P7
BOOT
SERVO Calibration
MD
EXE
ZERO
SPAN
設定
設定
20 設定パラメータ記録シート
20-8
127
グループ 7(単位・レンジ)関連
入力設定関連
項目
PV Bias
PV Filter
PV Slope
RANGE
Sc_L
Sc_H
UNIT
DP
Figure
CJ
SQ. Root
Low Cut
PMD
折れ点設定値
折れ点番号
n
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
設定値
設定値
An
Bn
128
20
20-9
グループ 8(ロックその他)関連
項目
設定値
KLOCK
IR COM
項目
SV Limit_L
SV Limit_H
Time Unit
PRG.Wait
SO Mode
POWER ON
ADV Mode
ADV Time
設定値
設定パラメータ記録シート
21
仕
21 仕
21-1
129
様
表
様
示
・LED 表示
・LCD 表示
ステータス表示
・表示精度
・表示精度維持範囲
・表示分解能
・サンプリング周期
21-2
設
:測定値( PV ) 7 セグメント LED
赤色 5 桁 / 文字高 16mm
設定値( SV ) 7 セグメント LED
緑色 5 桁 / 文字高 11mm
:PTN No.、STEP No.、グラフパターン、
開度値、調節出力値、各種パラメータ表示、
128×32 ドットマトリクス液晶表示、
イエローグリーン LED バックライト付
:17 種類の動作状態(ステータス)表示。ステータス有効時、点灯または点滅
緑色/制御実行時点灯、プログラム実行待ち時点滅
RUN
緑色/プログラム一時停止時点灯、入力異常によるプログラム一時
HLD
停止時点滅
緑色/手動調節動作時点灯
MAN
緑色/FIX (定値制御) モード時点灯
FIX
橙色/イベント出力ON 時点灯
EV1-EV3
DO1-DO5
橙色/DO 出力ON 時点灯
緑色/スタートパターン外部切換割付時点灯
EXT
緑色/通信モード時点灯
COM
AT
緑色/オートチューニング実行時点滅、オートチューニング待機時
点灯
OPEN
緑色/オープン出力ON 時点灯
CLOSE
緑色/クローズ出力ON 時点灯
:測定範囲の±( 0.1% + 1digit ) 個別には測定範囲コード表参照)
TC 入力
±( 0.1% FS + 1℃ )
Pt 入力
±( 0.1% FS + 0.1℃ )
mV, V 入力
±( 0.1% FS + 1digit )
mA 入力
外付抵抗精度による (±0.1%FS は, 注文時指定)
:23℃±5℃
:0.0001、0.001、0.01、0.1、1 ( 測定範囲により異なる )
:0.1 秒 (100 msec)
定
・ローカル設定
SV 設定範囲
・上下限設定リミッタ
:前面キースイッチ ( 10 個 ) 操作による
:入力種類の測定範囲に同じ ( 設定リミッタ内 )
:測定範囲内で任意 (下限値<上限値)
130
21-3
21
入
仕
力
・マルチ入力, マルチレンジ:
熱電対入力,測温抵抗体入力,電圧入力 (mV,V),電流入力 (mA)
・熱電対入力 (TC)入力種類 :
B, R, S, K, E, J, T, N, PLⅡ, PR40-20, WRe5-26, {L,U (DIN43710)},
K, 金鉄・クロメル (ケルビン単位)
詳細は測定範囲コード表を参照
表示範囲
:測定範囲の±10%
外部抵抗許容範囲 :100Ω 以下
入力抵抗
:約500kΩ
基準接点補償
:内部基準接点補償/外部基準接点補償 選択
内部基準接点補償精度:
±1℃ (18~28℃の範囲)
バーンアウト機能 :標準装備 (アップスケール)
・測温抵抗体入力 (RTD) 入力種類:
JIS Pt100 / JPt100 三導線式 詳細は測定範囲コード表を参照
表示範囲
:測定範囲の±10% (ただし、-273.15℃を超えない)
導線抵抗許容範囲 :一線あたり 10Ω 以下
規定電流
:約 1.1mA
・電圧入力(mV,V)入力種類:
-10~10, 0~10, 0~20, 0~50, 10~50, 0~100, -100~100 mV
-1~1, 0~1, 0~2, 0~5, 1~5, 0~10, -10~10 V
マルチ入力、プログラマブルスケーリング
詳細は測定範囲コード表参照
入力抵抗
:約500kΩ
・電流入力 (mA)
入力種類
:4~20, 0~20 mA マルチ入力、プログラマブルスケーリング
詳細は測定範囲コード表参照
受信抵抗
:250Ω 外付け抵抗による
・共通機能
サンプリング周期
PVバイアス
PVスロープ
PV フィルタ
・入力演算
開平演算
折線近似演算
・アイソレーション
:0.1 秒 (100 msec)
:±10000 Unit
:入力値の 0.500~1.500 倍
:OFF, 1~100 秒
:電圧, 電流入力時可
:ローカット範囲 0.0~5.0% FS
:近似ポイント数 11 点
:入力とDI 入力, 各種出力間は絶縁 (入力とシステム間は非絶縁)
様
21
仕
様
21-4
調
131
節
(1)調節仕様
・調節方式
マルチPID
:オートチューニング機能付きエキスパートPID 調節
:PID No.01~10 (10 種類)による
各ステップ, FIX SV に対して個別設定
ゾーンPID
:個別PID / ゾーンPID (最大10 ゾーン) 選択可能
比例帯(P)
:OFF, 0.1~999.9% (OFF:ON-OFF 動作)
積分時間(I)
:OFF, 1~6000 秒 (OFF:P またはPD 動作)
微分時間(D)
:OFF, 1~3600 秒(OFF:P またはPI 動作)
マニュアルリセット(MR):
-50.0~50.0%(I = OFF 時有効)
:0.1 秒 ( 100msec )
・演算周期
・調節出力特性
:Reverse (加熱仕様) /Direct (冷却仕様)
・上下限出力リミッタ:上限・下限
設定範囲
:0.0~100.0% (下限<上限)
・出力変化率リミッタ :OFF, 0.1~100.0% / 秒
(2)サーボ出力仕様
・調節出力
・出力種類/定格
・出力更新周期
・エラー時調節出力
・リセット時調節出力
・ポテンショエラー時出力
・手動調節
自動/手動 切換
手動出力
・開度値表示
・開度ゼロスパン調整
・デッドバンド
・動作隙間
・FB ポテンショメータ定格
・アイソレーション
:サーボアクチュエータ駆動用出力
フィードバックポテンショメータ 有・無 対応
:(Y) 接点出力 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバ内蔵
(R) 接点出力 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバなし
(S) SSR・接点併用出力 240V AC 2A
:50msec
:Stop, Preset(0~100%) (フィードバックポテンショメータ使用時)
Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ不使用時)
:Stop, Preset(0~100%) (フィードバックポテンショメータ使用時)
Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ不使用時)
:Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ使用時)
:バランスレス・バンプレス動作 (フィードバックポテンショメータ使用時)
:OPEN / CLOSE 出力
:LCD 表示部に数値とバーグラフで%表示
表示分解能 1%
表示範囲 -10~110%
:自動調整機能付、手動調整可能
:入力信号の 0.2~10.0%
:デッドバンドの 1/4
デッドバンドが 1.2%以下の時は 0.3%固定
:100Ω~2kΩ任意/ 3 線式
:サーボ出力と各種入出力, システム間は絶縁
132
21-5
21
仕
プログラム機能
・パターン数
・ステップ数
・ステップ時間
・パターン実行回数
・ステップループ回数
・パターンリンク設定
・リンク実行設定
・プログラム設定
レベル
時間(1)
時間(2)
傾斜設定
実行開始タイマ
:最大20 パターン
:最大400 ステップ
:0 分0 秒~99 分59 秒または0 時間0 分~99 時間59 分
:最大9999 回まで繰り返し可能
:最大9999 回まで繰り返し可能
:最大20 パターンまで接続可能
最大9999 回まで実行可能
:最大9999 回まで繰り返し可能
:前面キースイッチまたは通信
測定範囲に同じ
0~99 時間59 分/1 ステップ
0~99 分59 秒/1 ステップ
時間、レベルを設定することにより自動演算、上昇、下降、勾配制御
プログラム運転開始の遅延時間を設定
00 時間00 分~99 時間59 分
・設定分解能
0.1 または1( 測定範囲により異なる )
レベル
時間
1 分または1 秒
・アドバンス機能
:運転中に次のステップへ移行する。
・ホールド機能
:運転中にプログラム時間の進行を一時停止する。
・タイムシグナル設定
登録数
パターン毎に最大8 点 (TS1~TS8)
ON ステップNo.:ON 時間を設定、OFF ステップNo.:OFF 時間を設定
0~99 時間59 分
時間(1)
0~99 分59 秒
時間(2)
分解能
1 分または1 秒
・ギャランティソークゾーン:
勾配ステップから平坦ステップへ移行時、PV 値が設定ゾーン範囲
または、設定時間以上にならなければ、次のステップへ移行しない。
0~9999 Unit
設定分解能
時間(1)
0~99 時間59 分
時間(2)
0~99 分59 秒
様
21
仕
21-6
133
様
イベント出力( EV )
・出力数
・出力定格
・出力更新周期
・設定/選択
出力種類
・設定範囲
動作隙間
動作遅延時間
待機動作
出力特性切換
・アイソレーション
:EV1~EV3 合計3 点
:接点出力( a 接点 ) コモン共通
240V AC / 1.0A 抵抗負荷
:0.1 秒 ( 100msec )
:個別設定 (個別出力)/選択 (出力指定)
:1) None
動作なし (割付なし)
2) DEV Hi
上限偏差警報
3) DEV Low
下限偏差警報
4) DEV Out
上下限偏差外警報
上下限偏差内警報
5) DEV In
6) PV Hi
PV 上限絶対値警報
7) PV Low
PV 下限絶対値警報
8) S0
スケールオーバ時
ON
ON
9) FIX
FIX モード時
ON
10) AT
オートチューニング実行時
11) MAN
手動調節動作時
ON
ON
12) LOGIC
論理演算出力時
制御実行時
ON
13) RUN
ON
14) HLD
プログラムホールド時
ON
15) GUA
ギャランティソーク時
16) STEP
ステップ移行時
ON
17) PRG.END
プログラム終了時
ON
18) TS1
タイムシグナル1
ON
|
タイムシグナル8
ON
25) TS8
通信によるダイレクト出力時
ON
26) Direct
開度上限絶対値警報
27) Posi.H
28) Posi.L
開度下限絶対値警報
29) POT.ER
フィードバックポテンショメータ異常時 ON
ただし、Direct はEV に割付不可
Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックポテンショメータあり時のみ割付可
-25000~25000 Unit
:DEV Hi, Low
DEV Out, In
0~25000 Unit
PV Hi,Low
測定範囲内
Posi.H, L
0~100%
:1~9999 Unit (DEV, PV, Posi 選択時)
:OFF, 1~9999 Unit (DEV, PV, Posi 選択時)
:4 種類より選択 (DEV, PV, Posi 選択時)
OFF 待機動作なし
1 電源立ち上げ時, RST→RUN 時
2 電源立ち上げ時, RST→RUN 時, SV 変更時
3 入力異常(SO)時, 動作OFF
:ノーマルオープン / ノーマルクローズ 選択可
:EV 出力と各種入出力, システム間は絶縁
134
21-7
21
様
外部制御出力( DO )
・出力数
・出力定格
・出力更新周期
・設定/選択
・出力特性切換
・アイソレーション
21-8
仕
:標準 5 点, オプション 4 点 最大9 点
出力 3 点
DO1~DO3
ダーリントン
出力 2 点
DO4, DO5
オープンコレクタ
出力 4 点(オプション)
DO6~DO9
オープンコレクタ
:オープンコレクタ出力 24V DC/ 8mA 最大, ON 電圧 0.8V 以下
ダーリントン出力
24V DC/ 50mA 最大, ON 電圧 1.5V 以下
:0.1 秒 (100msec)
:個別設定(個別出力)/選択
詳細は、イベント出力と同じ
(ただしLOGIC は DO1~DO5 のみ, Direct は通信オプション使用時にDO6~DO9 の
み設定可、Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックポテンショメータあり時に
のみ設定可)
設定範囲, 動作隙間, 動作遅延時間, 待機動作の詳細は, イベント出力と同じ
:ノーマルオープン / ノーマルクローズ選択可
:DO 出力と各種入出力, システム間は絶縁、DO 間は非絶縁
外部制御入力( DI )
・入力数
・入力動作
入力定格
入力保持時間
・設定/選択
入力種類
・アイソレーション
:標準 4 点, オプション 6 点 最大10 点
4点
DI1~DI4
DI5~DI10 6 点 (オプション)
:無電圧接点, またはオープンコレクタ
:フォトカプラ入力
電圧5V DC, 2.5mA 最大印加 / 1 入力あたり
:0.1 秒 (100msec) 以上
:個別設定(個別入力)/選択
:レベル入力またはエッジ入力
1) None
動作なし(割付なし)
2) RUN/RST
RUN:接点信号閉時、制御開始
RST:接点信号開時、制御停止[リセット状態]
3) RST
制御停止[リセット状態]
4) HLD
実行中プログラムの時間の進行を一時止める
5) ADV
実行中プログラムを中止し、次のステップへ移る
6) FIX
FIX 動作の有効(FIX モード)無効(プログラムモード)を設定
7) MAN
調節出力の自動/手動切換
8) LOGIC
論理演算の発生
9) PTN2bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(3 パターンまで)
10) PTN3bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(7 パターンまで)
11) PTN4bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(15 パターンまで)
12) PTN5bit
DI 入力よりスタートパターン No.選択(20 パターンまで)
13) Preset1-3 DI2~4 によるプリセットNo.選択
(ただし、DI1 はRUN/RST に固定、PTN はDI5~DI10 のみ)
:DI 入力と各種入出力, システム間は絶縁、各DI 間は非絶縁
21
仕
21-9
論理演算機能
・論理演算出力数
・論理演算入力数
・入力論理変換
・論理演算(1)
・論理演算(2)
21-10
135
様
:EV1~EV3 3 点, DO1~DO5 5 点 合計8 点に割付可能
ただし, DO4, DO5 は,タイマまたはカウンタ演算専用出力
:TS1~TS8, DI1~DI10 18 点の外部制御入力を要因1,要因2 に個別割付可
:要因1, 要因2 個別に入力論理変換可 (EV1~EV3,DO1~DO3 出力の場合)
1) BUF 外部制御入力論理による
2) INV 外部制御入力論理の反転
3) FF
外部制御入力のフリップフロップ論理演算
(要因にタイムシグナルを割り付けた場合、フリップフロップ設定不可)
:要因1, 要因2 による論理演算出力
(EV1~EV3, DO1~DO3 出力の場合)
1) AND 論理積演算による出力
2) OR 論理和演算による出力
3) XOR 排他的論理和演算による出力
:要因1 による論理演算出力
(DO4, DO5 出力の場合)
1) タイマ演算 OFF, 1~5000 秒
2) カウンタ演算 OFF, 1~5000 カウント
アナログ出力(オプション)
・出力数
・出力種類
・出力定格
・出力精度
・出力分解能
・出力更新周期
・出力スケーリング
・アイソレーション
:最大 2 点
A_o1, A_o2 個別設定、個別出力
センサ電源 (オプション) 選択時は, A_o1 の1 点のみ
:5 種類より選択
1) PV
測定値 (実行測定値)
2) SV
設定値 (実行設定値)
3) DEV
偏差値 (実行測定値-実行設定値)
4) OUT1
調節出力1
5) Posi
開度値
:個別選択 (個別出力)
0~10mV DC / 出力抵抗 10Ω
0~10V DC / 負荷電流 2mA 以下
4~20mA DC / 負荷抵抗 300Ω以下
:±0.1% FS (表示値に対して)
:約1/14000
:0.1 秒 (100msec)
:PV, SV, 測定範囲内,
DEV -100.0~100.0% 内,
OUT1, 0.0~100.0% 内,逆スケーリング可能
Posi 0~100%内
:アナログ出力と各種入出力, システム間は絶縁、
アナログ出力間 (A_o1, A_o2) は非絶縁
136
21-11
21
センサ電源(オプション)
・出力数
・出力定格
・アイソレーション
21-12
仕
:1 点
アナログ出力2 (A_o2) 端子より出力
センサ電源選択時、アナログ出力2 (A_o2) は使用不可
:24V DC / 25mA 最大
:センサ電源と各種入出力、アナログ出力1、システム間は絶縁
通信機能(オプション)
・通信種類
・通信方式
:RS-232C, RS-485
:RS-232C
3 線式半二重方式
RS-485
2 線式半二重マルチドロップ(バス)方式
:RS-232C
・通信距離
最長 15m、RS-485 最長 500m (接続条件による)
・接続台数
:RS-232C
1台
RS-485
32 台(ホストを含み, 接続条件による)
:調歩同期式
・同期方式
・通信速度
:2400, 4800, 9600, 19200 bps
・通信(機器)アドレス :1~98
・通信ディレイ時間 :1~50 ms
・通信メモリモード :EEP, RAM, r_E
・通信プロトコル(1) :シマデン標準プロトコル
データ長
:7 ビット, 8 ビット
パリティ
:EVEN, ODD, NONE
ストップビット
:1 ビット, 2 ビット
コントロールコード
:STX_ETX_CR, STX_ETX_CRLF, @_:_CR
チェックサム(BCC) :ADD, ADD two's cmp, XOR, None
通信コード
:ASCII コード
・通信プロトコル(2)
:MODBUS アスキーモード
データ長
:7 ビット固定
パリティ
:EVEN, ODD, NONE
ストップビット
:1 ビット, 2 ビット
コントロールコード :_CRLF
エラーチェック
:LRC チェック
ファンクションコード :03H,06H(16 進)をサポート
1) 03H データの読み出し
2) 06H データの書込
・通信プロトコル(3)
:MODBUS RTU モード
データ長
:8 ビット固定
パリティ
:EVEN, ODD, NONE
ストップビット
:1 ビット, 2 ビット
コントロールコード :なし
エラーチェック
:CRC 16
ファンクションコード :03H,06H(16 進)をサポート
1) 03H データの読み出し
2) 06H データの書込
様
21
仕
137
様
21-13
赤外線通信
・通信形式
:計器前面にて、赤外線通信アダプタ(別売品)により直接パソコンと通信可
・接続台数
:1 台
・赤外線通信仕様
同期方式
:調歩同期式
通信速度
:9600 bps
データフォーマット
:7E1 7 ビット, 偶数パリティ, 1 ストップビット
コントロールコード
:STX_ETX_CR
チェックサム(BCC) :ADD
通信コード
・通信プロトコル
21-14
:ASCII コード
:シマデン標準(拡張)プロトコル
一般仕様
・データ保持
:不揮発性メモリ (EEPROM) による
・使用環境条件
温度
:-10~50℃
湿度
:90%RH 以下 (結露なきこと)
高度
:標高2000m 以下
カテゴリ
:Ⅱ
汚染度
:2
・保存温度
:-20~65℃
・電源電圧
:100~240V AC ±10%(50/60Hz)
・消費電力
:最大22VA
・入力雑音除去比
:ノーマルモード 40dB 以上(50/60Hz)
コモンモード
・適合規格
120dB 以上(50/60Hz)
:安全 IEC61010-1:2001 およびEN61010-1:2001
EMC EN61326
・絶縁抵抗
:入出力端子と電源端子間 500V DC 20MΩ以上
電源端子と接地端子間
・耐電圧
500V DC 20MΩ以上
:入出力端子と電源端子間 2300V AC 1 分間(感応電流5mA)
電源端子と接地端子間
1500V AC 1 分間(感応電流5mA)
・保護構造
:前面操作部のみ防塵・防滴構造 IP66, NEMA4X 相当
・ケース材質
:PC 樹脂成型 (UL94V-1 相当)
・外形寸法
:H96×W96×D111mm (パネル内100mm)
・取付方法
:パネル埋込式 (取付具にて取付)
・適用パネル厚
:1.0~8.0mm
・取付穴寸法
:H92×W92mm
・質量
:600g 以下
138
21
仕
様
取扱説明書の記載内容は改良のため、お断りなく変更する場合がありますのでご了承ください。
〒179-0081 東京都練馬区北町 2-30-10
東京営業所
〒179-0081 東京都練馬区北町 2-30-10
TEL(03)3931-3481
FAX(03)3931-3480
横浜営業所
〒220-0074 神奈川県横浜市西区南浅間町 21-1
TEL(045)314-9471
FAX(045)314-9480
静岡営業所
〒420-0810 静岡県静岡市葵区上土 1-5-10
TEL(054)265-4767
FAX(054)265-4772
名古屋営業所 〒465-0024 愛知県名古屋市名東区本郷 2-14
TEL(052)776-8751
FAX(052)776-8753
大阪営業所
〒564-0038 大阪府吹田市南清和園町 40-14
TEL(06)6319-1012
FAX(06)6319-0306
広島営業所
〒733-0812 広島県広島市西区己斐本町 3-17-15 TEL(082)273-7771
FAX(082)271-1310
埼玉工場
〒354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保 573-1
FAX(049)259-2745
TEL(049)259-0521
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