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FP23 シリーズ プログラム調節計 取 扱 説 明 書 サーボ出力 (位置比例制御) このたびは弊社製品をお買い上げ頂き誠にありがとうございます。 お求めの製品がご希望どおりの製品であるかお確かめの上、本取扱 説明書を熟読し、充分理解された上で、正しくご使用ください。 MFP023-J03-B 2006 年 3 月 i お願い この取扱説明書は、最終的にお使いになる方のお手元に確実に届くよう、お取りはから いください。 FP23 シリーズを取り扱う際には、この取扱説明書を、常にお手元に置いてご使用ください。 まえがき この取扱説明書は、FP23 シリーズ調節計の『サーボ出力(位置比例制御)(以下 『サーボ出力』と称します)』について、その基本機能と使用方法を説明してい ます。『二入力:一出力/二出力』と『一入力:一出力/二出力』については、 別マニュアルをご覧ください。 さらに、FP23 シリーズ調節計の配線・設置、操作、日常のメンテナンス作業に携わる方々 を対象に、取扱時の注意点、取付・配線方法や手順について説明しています。 これらの作業の際には、取扱説明書の記載内容、以下の安全に関する注意や機器・設備 の損傷に関する注意、追加説明やただし書きを守ってください。 安全に関する注意事項 警 告 FP23 シリーズは一般産業用設備の温度・湿度・その他物理量を制御する 目的で設計・製造しています。 このため、人命に重大な影響を及ぼすような制御対象に使用することはお 避けください。 また、お客さまの責任で、安全措置をした上でご使用ください。 もし、安全措置なしに使用されて事故が発生した場合には、弊社は責任を 負いかねます。 警 告 ● 本器を制御盤などに収める際には、端子部に人体が触れない様にして、 作業してください。 ● 本器の筐体を開け、基板に触れたり、筐体内部に手や導電物を入れな いでください。 また、お客様の手で、修理や改造を行わないでください。感電による 人命や重大な傷害にかかわる事故が発生する恐れがあります。 ● 本サーボ出力調節計は、リミットスイッチ機構付コントロールモータ の位置比例制御を行う計器です。 リミットスイッチ機構が付いていない、またリミットスイッチ位置調 整不良のモータを使用した場合、モータの損傷・故障が発生する恐れ がありますので、このようなモータの制御には使用しないでください。 ii 注 意 本器の故障により、周辺機器や設備あるいは製品などに損傷・損害の発生 する恐れのある場合には、ヒューズの取り付け、過熱防止装置等の安全措 置をした上で、ご使用ください。 もし、安全措置なしに使用され事故が発生した場合には、弊社は責任を負 いかねます。 ● 本器の筐体に貼られている銘板の警告マークは、通電中に「充電部に 触れると感電の恐れがあるので、触れないよう注意を促す目的のもの」 です。 ● 本器の電源端子に接続する外部電源回路には、電源の切断手段として、 スイッチまたは遮断器を設置してください。 スイッチまたは遮断器は本器に近く、オペレータ操作が容易な位置に 固定配置し、本器の電源切断装置であることを表示してください。 ● 本器はヒューズを内蔵していませんので、電源端子に接続する電源回 路に「250V 1.0A/中遅動または遅動タイプ」のヒューズを取り付けて ください。 ● 配線時には、端子接続部の締め付けを確実に行ってください。 ● 電源電圧、周波数は、定格内で使用してください。 ● 入力端子には、入力規格以外の電圧・電流を加えないでください。 製品寿命が短くなったり、本器の故障を招く恐れがあります。 ● 出力端子に接続する負荷の電圧・電流は、定格以内でご使用ください。 これを超えると温度上昇で、製品寿命が短くなったり、本器の故障を 招く恐れがあります。 ● 本器には、放熱のため通風孔が設けてあります。 本器の故障の原因となりますので、通風孔に金属等の異物が混入しな いように注意してください。 また、通風孔を塞いだり、塵埃などが付着しないようにしてください。 温度上昇や絶縁劣化で、製品寿命が短くなったり、本器の故障を招く 恐れがあります。 ● 耐電圧、耐ノイズ、耐サージ等の耐量試験の繰り返しは、本器の劣化 につながる恐れがありますので、ご注意ください。 ● お客様の手による改造や変則使用は、絶対に行わないでください。 ● 本器を安全に正しく使用し、信頼性を維持させるために、取扱説明書 に記載されている注意事項を守って、ご使用ください。 ● 本器前面のキーは、堅いものや先のとがったもので操作しないでくだ さい。 必ず、指先で軽く操作してください。 ● 清掃時には、シンナー等の溶剤は使用せずに、乾いた布で軽く拭いて ください。 iii 製品をご確認ください 本器は十分な品質検査を行って出荷していますが、本器が届きましたら、型式 コードと外観の確認、付属品の有無について、間違いや損傷、不足のないことを確認し てください。 型式コードの確認 筐体貼付のコードラベルを下記コード表の内容と照合し、ご注文通りであるかご確認く ださい。 付属品のチェック 以下の付属品がそろっているか、確認してください。 ■ 標準付属品 (1)ダイジェスト版取扱説明書 (2)Support CD( 本書の PDF ほか ) (3)取付具( ネジ付、2 個 ) (4)端子カバー (5)単位シール ■ オプション付属品 (1)ターミナル抵抗( RS-485 通信オプション選択時 ) 別売オプション 本器には、以下の別売オプションがあります。 品名 赤外線通信アダプタ 型式 S5004 適用 USB 接続ケーブル (2m) セットアップソフト付き (Support CD 内) シャント抵抗 QCS002 250Ω±0.1% 電流入力時の外付け受信抵抗 リレーユニット AP2MC オープンコレクタ出力を接点出力に変換、 2 回路内蔵 iv ■ サーボ出力(位置比例制御)仕様 項目 1.シリーズ 2.基本機能 コード FP23- 3.調節出力 1 ※1 4.調節出力 2 仕 様 96×96 DIN サイズ 高機能プログラム調節計 MS マルチ入力 一入力サーボ出力 イベント出力 3 点 Y 接点 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバ内蔵 R 接点 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバなし S SSR と接点の組合せ 240V AC 2A Nなし 5.ヒータ断線警報 00 0 3 4 6 6.アナログ出力 1 7.アナログ出力 2・センサ用電源 8.外部入出力制御信号 (DI/DO) 9.通信機能 10.特記事項 ※1 ※2 なし ※2 なし 0~10mV DC 出力抵抗:10Ω 4~20mA DC 負荷抵抗:300Ω以下 0~10V DC 負荷電流:2mA 以下 0 なし 3 0~10mV DC 出力抵抗 :10Ω 4 4~20mA DC 負荷抵抗 :300Ω以下 6 0~10V DC 負荷電流 :2mA 以下 8 センサ用電源 24V DC 25mA 標準 0 DI 4 点 DO 5 点 1 DI 10 点 DO 9 点 0 なし 5 RS-485 シマデンプロトコル/MODBUS 通信プロトコル 7 RS-232C 0 なし 9 あり Y:直接コントロールモータを制御する場合選択 R:補助リレー、シーケンサ等を介してコントロールモータを制御する場合選択 S:直接交流電圧のコントロールモータを制御する場合選択。高寿命 DI によりスタートパターン No.の切換えを行う場合は、DI 10 点(コード 1)が必要となります。 v 目 次 1 取付と配線..................................... 1 1-1 FP23 の設置場所 ......................................... 1 1-2 FP23 の外形寸法とパネルカット寸法 ....................... 1 1-3 FP23 のパネル取付方法 ................................... 2 1-4 FP23 背面の端子配列 ..................................... 3 1-5 配線 .................................................... 5 (1)配線作業時の留意点 .................................... 5 (2)サーボの配線例 ........................................ 6 2 前面操作部の名称と機能......................... 7 3 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作........ 11 3-1 3-2 電源投入時のFP23 の動作 ................................ 11 LCD画面の表示切替とカーソル操作 ........................ 12 (1)画面表示を切り替える ................................. 12 3-3 各種データの変更と登録 ................................. 13 (1)数値を入力する ....................................... 13 (2)設定項目を選択する ................................... 14 4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図.... 15 4-1 FP23 の制御モード ...................................... 15 4-2 リセット状態 ........................................... 15 4-3 プログラム機能 ......................................... 16 4-4 制御機能ブロック図 ..................................... 18 (1)サーボ(フィードバックあり/なし)..................... 18 5 FP23 の設定作業 ............................... 19 5-1 パラメータ設定操作の手順 ............................... 19 6 出力仕様の確認とキーロックの解除.............. 21 6-1 出力仕様の確認 ......................................... 21 vi 6-2 キーロックの解除....................................... 22 (1)キーロック画面の表示.................................. 22 (2)キーロックの解除 ..................................... 22 7 入力の設定 .................................... 23 7-1 7-2 赤外線通信の設定....................................... 23 測定レンジの設定....................................... 23 (1)レンジ設定 ........................................... 23 (2)レンジのスケーリング.................................. 24 7-3 7-4 単位の設定............................................. 27 小数点の設定........................................... 27 (1)小数点位置 ........................................... 27 (2)小数点最下位桁切り替え................................ 28 7-5 基準接点補償の設定..................................... 28 (1)熱電対基準接点補償.................................... 28 8 入出力の補助設定 .............................. 29 8-1 PV補正値の設定......................................... 29 (1)PVバイアス ........................................... 29 (2)PVフィルタ ........................................... 29 (3)PVスロープ ........................................... 29 8-2 開平演算機能の設定..................................... 30 (1)開平演算機能の有効化.................................. 30 (2)ローカット ........................................... 30 8-3 折線近似演算の設定..................................... 31 (1)折線近似演算の有効化.................................. 31 (2)折点の設定 ........................................... 31 8-4 各種リミッタの設定..................................... 33 (1)出力変化率リミッタ.................................... 33 (2)SVリミッタ ........................................... 33 8-5 アナログ出力の補正..................................... 34 9 プログラムの設定 .............................. 35 9-1 プログラムの初期設定................................... 35 (1)時間単位 ............................................. (2)プログラムスタート制御実行の遅延時間.................. (3)入力異常モード ....................................... (4)停電補償 ............................................. 35 35 35 36 vii (5)アドバンスモード ..................................... 36 (6)アドバンス時間 ....................................... 36 9-2 ステップ関連設定 ....................................... 37 (1)ステップSV値 ......................................... 37 (2)ステップ時間 ......................................... 37 (3)ステップPID No. ...................................... 37 9-3 パターン関連設定 ....................................... 38 (1)ステップ数 ........................................... (2)スタートステップ ..................................... (3)スタートSV ........................................... (4)パターン実行回数 ..................................... (5)ステップループのスタートステップ№.................... (6)ステップループのエンドステップ№...................... (7)ステップループの実行回数.............................. (8)ギャランティソークゾーン.............................. (9)ギャランティソークタイム.............................. (10)PVスタート .......................................... 9-4 38 38 38 39 39 39 40 40 41 41 パターンリンク関連設定 ................................. 43 (1)パターンリンク実行回数の設定.......................... 43 (2)パターンリンク ....................................... 43 9-5 プログラム運転前の設定 ................................. 44 (1)オートチューニングポイント............................ (2)プログラムEV、DO動作点 ............................... (3)タイムシグナル ....................................... (4)スタートパターン№ ................................... 44 45 46 48 10 FIXの設定 .................................... 49 10-1 FIXモードの切り替え ................................... 49 10-2 FIX SV値の設定 ........................................ 49 10-3 FIX PID No.の設定 ..................................... 49 10-4 FIX MOVEの設定 ........................................ 50 10-5 FIX EV/DO動作点の設定 ................................. 51 11 PID設定 ...................................... 53 11-1 11-2 11-3 11-4 11-5 11-6 比例帯(P)の設定 ..................................... 53 積分時間(I)の設定 ................................... 53 微分時間(D)の設定 ................................... 54 マニュアルリセット(MR)の設定 ........................ 54 動作隙間(DF)の設定 .................................. 55 目標値関数(SF)の設定 ................................ 55 viii 11-7 11-8 出力リミット値(OUT1L~OUT1H)の設定.................. 56 ゾーンPIDの設定....................................... 57 (1)ゾーンPIDの選択 ...................................... 57 (2)ゾーンヒステリシス.................................... 58 (3)PIDゾーン値 .......................................... 58 12 EV設定とDO設定 ............................... 59 12-1 モニタ画面............................................ 59 (1)DOモニタ ............................................. 59 (2)ロジックモニタ ....................................... 59 12-2 イベント(EV)動作とDO動作モード...................... 59 (1)出力特性の選択 (2)動作隙間の設定 (3)遅延時間の設定 (4)待機動作の選択 12-3 ....................................... ....................................... ....................................... ....................................... 61 61 62 62 イベント論理演算...................................... 63 (1)論理演算モード(Log MD).............................. 63 (2)論理演算入力(SRC1、SRC2)の割付...................... 63 (3)論理演算入力論理の設定(Gate1、Gate2)................ 64 12-4 タイマ・カウンタの設定................................ 64 (1)タイマ時間(Time).................................... (2)カウント数(Count)................................... (3)入力(SRC)の割付..................................... (4)モード(Log MD) ..................................... 64 64 65 65 13 オプションの設定(DI, AO, COM) .............. 67 13-1 DI設定................................................ 67 (1)DIモニタ画面 ......................................... 67 (2)DI割付機能の設定 ..................................... 67 13-2 アナログ出力.......................................... 70 (1)アナログ出力種類の選択................................ 70 (2)アナログ出力スケーリングの設定........................ 70 13-3 通信.................................................. 71 (1)通信の設定 ........................................... 71 (2)通信の選択 ........................................... 72 14 サーボ設定 ................................... 73 14-1 設定手順の概略........................................ 73 ix 14-2 調節出力の設定 ........................................ 74 (1)出力動作特性 ......................................... (2)待機時の出力 ......................................... (3)入力エラー時出力 ..................................... (4)フィードバックポテンショメータ異常時出力.............. (5)出力変化率リミッタ ................................... 14-3 74 74 75 75 76 サーボプリセット値の外部からの切替 .................... 77 (1)外部切替の仕組とその動作.............................. 77 (2)サーボプリセット値の設定.............................. 78 14-4 サーボ動作の設定 ...................................... 78 (1)サーボフィードバックの設定............................ (2)サーボデッドバンドの設定.............................. (3)モータ動作時間の設定 ................................. (4)起動時サーボ動作の設定 ............................... 14-5 サーボ調整 ............................................ 81 (1)ゼロスパン調整と作業上の注意点........................ (2)ゼロスパン自動調整 ................................... (3)ゼロスパン手動調整 ................................... (4)デッドバンド(DB)の調整.............................. 14-6 78 79 79 80 81 82 84 87 サーボ機能 ............................................ 88 (1)サーボ出力時の動作優先順位............................ (2)サーボ出力時のMAN動作 ................................ (3)プリセット出力の割付と動作の関係...................... (4)出力リミッタについて ................................. (5)サーボ動作 ........................................... (6)デッドバンド( DB )と動作隙間の関係.................. 88 88 88 89 89 91 15 キーロックの設定 ............................. 93 15-1 キーロックの設定 ...................................... 93 (1)キーロック画面の表示 ................................. 93 (2)キーロック ........................................... 93 16 運転の監視と実行/停止 ........................ 95 16-1 基本画面の展開 ........................................ 95 (1)通常時出力( OUT1/Posi )の場合...................... 95 (2)プリセット出力( Preset1~7 )の場合.................. 95 16-2 基本画面での操作 ...................................... 96 (1)スタートパターン設定 ................................. (2)スタートステップ設定 ................................. (3)FIXモード設定 ........................................ (4)FIX SV値設定(FIXモード時のみ)....................... 96 97 97 97 x 16-3 16-4 ステップNo.とSVの表示................................. 98 制御の実行と停止の方法................................ 98 17 制御実行中の操作 ............................. 99 17-1 制御実行中のモニタ.................................... 99 (1)基本画面 ............................................. 99 (2)出力値表示 ........................................... 99 (3)プログラムステータスモニタ............................ 99 (4)ステップ残り時間モニタ................................ 99 (5)プログラムモニタ .................................... 100 (6)パターンリンクモニタ................................. 100 (7)制御実行中の情報モニタ............................... 100 17-2 17-3 オートチューニングの実行と中止....................... 101 調節出力の自動/手動切換.............................. 104 (1)MAN状態でのオープン/クローズ出力..................... 104 (2)キーによる簡単なMAN状態の切替........................ 104 17-4 17-5 プログラムの一時保持(HLD)と再開.................... 105 アドバンスの実行..................................... 106 18 エラー表示 .................................. 109 18-1 18-2 18-3 電源ON時の動作チェック異常........................... 109 PV入力の異常......................................... 110 サーボフィードバックの異常........................... 110 19 パラメータ一覧表 ............................ 111 19-1 実行画面群(グループ 1) ............................. 111 19-2 プログラム画面群(グループ 2) ....................... 112 19-3 ステップ画面群(グループ 2S) ........................ 113 19-4 PID画面群(グループ 3) .............................. 113 19-5 EV/DO画面群(グループ 4) ............................ 114 19-6 DI/オプション画面群(グループ 5) ................... 115 19-7 調節出力画面群(グループ 6) ......................... 117 19-8 単位・レンジ画面群(グループ 7) ..................... 118 19-9 ロックその他画面群(グループ 8) ..................... 119 20 設定パラメータ記録シート .................... 121 20-1 20-2 製品型式コード....................................... 121 グループ 1(実行・制御)関連 ......................... 121 xi 20-3 20-4 20-5 20-6 20-7 20-8 20-9 グループ 2(プログラム・ステップ)関連 ............... 122 グループ 3(PID)関連 ................................ 124 グループ 4(EV/DO)関連 .............................. 125 グループ 5(DI・オプション)関連 ..................... 126 グループ 6(調節出力)関連 ........................... 126 グループ 7(単位・レンジ)関連 ....................... 127 グループ 8(ロックその他)関連 ....................... 128 21 仕 様 ...................................... 129 21-1 21-2 21-3 21-4 表 設 入 調 示 ............................................... 129 定 ............................................... 129 力 ............................................... 130 節 ............................................... 131 (1)調節仕様 ............................................ 131 (2)サーボ出力仕様 ...................................... 131 21-5 21-6 21-7 21-8 21-9 21-10 21-11 21-12 21-13 21-14 プログラム機能 ....................................... 132 イベント出力( EV ) ................................... 133 外部制御出力( DO ) ................................... 134 外部制御入力( DI ) ................................... 134 論理演算機能 ......................................... 135 アナログ出力(オプション) ............................ 135 センサ電源(オプション) .............................. 136 通信機能(オプション) ................................ 136 赤外線通信 .......................................... 137 一般仕様 ............................................ 137 xii LCD 画面インデックス 本器の LCD 表示画面の遷移は、次のとおりです。 画面枠が点線の画面は、仕様、設定等により表示されないことがあります。 グループ 0 グループ 1 グループ 2 基本画面群 実行画面群 プログラム画面群 1 PTN 1 STEP Posi 0 0% 50 GRP 100 Exec.Key, Start PTN, PTN Link, FIX GRP GRP SCRN P TN 01 CTRL EXEC ENT + SCRN SCRN 1-1 0-1 Pre. 1 0 0% Posi 0 0% 50 100 50 100 GRP PID GRP ENT + SCRN SCRN GUA U P LVL 1-2 DWN ENT + SCRN SCRN HLD ADV Start PTN: SCRN 0-3 STEP Time P: 01 S:003 00h01m 0 50 ENT + SCRN 100 1-3 PTN Link Reps: Link Format 3rd: 1st: 0 2nd: 0 4th: 0 0 0 SCRN 0-4 SCRN PTN 1 STP 3 ENT + SCRN 1-4 SCRN 0-5 PTN Link 1- 2- 4- 3- 5-10 1- 5-10- 2- 3- 3- 2 9- 7- 4- 1- 1- 3- 3 SCRN 0-6 PTN PTN STP PID 1 SCRN LNK REP LOP No. : : : : 1/ 1/ 1/ 1 1 1 1 SCRN 0-0 5th: 6th: 7th: 8th: 1-5 0 0 0 0 FIX FIX FIX FIX 1-7 0 0 0 0 17th: 18th: 19th: 20th: 0 0 0 0 ENT + SCRN SCRN MODE: SV : PID : MOVE: 0 0 0 0 ENT + SCRN SCRN 13th: 14th: 15th: 16th: 1-6 9th: 10th: 11th: 12th: OFF 0.0℃ 1 EXE ENT + SCRN SCRN 2-2 SCRN GRP 20 1 FIX EV Set Point EV1 HD: 2500.0℃ EV2 LD: -2500.0 ℃ PTN 01 SCRN ENT + SCRN FIX DO Set Point DO1 HD: 2500.0 ℃ DO2 LD: -2500.0 ℃ DO3 HD: 2500.0 ℃ Loop Setup Start : End : Reps : GUArantee Soak Zone OFF Time: 00h00m PV Start: OFF P T N EV Set Point 01 EV1 HD: 2500.0 ℃ EV2 LD: -2500.0 ℃ 2-6 1-11 FIX DO Set Point DO8 HD: 2500.0 ℃ DO9 HD: 2500.0 ℃ SCRN ENT + SCRN ENT + SCRN SCRN ENT + SCRN P TN DO Set point 01 DO1 HD: 2500.0 ℃ DO2 LD: -2500.0 ℃ DO3 HD: 2500.0 ℃ GRP SV : 0.0℃ Time: 00h01m PID : 0 SCRN or STEP 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s PID01 MR: 0.0% SF: 0.40 ENT + SCRN OUT1L: OUT1H: ENT + SCRN SCRN SV : 0.0 ℃ Time: 00h01m PID : 0 SCRN or STEP 3-19 PID10-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s MR: 0.0% SF: 0.40 ENT + SCRN ENT + SCRN 3-20 SCRN PID10 OUT1L: OUT1H: 3-21 SCRN ENT + SCRN Zone PID1: HYS1: OFF 2.0 ENT + SCRN 3-22 SCRN 0.0 ℃ ENT + SCRN SCRN 2-9 P T N DO Set point 01 DO8 HD: 2500.0 ℃ DO9 LD: -2500.0 ℃ SCRN ENT + SCRN SCRN ENT + SCRN STEP: OFF Time:00h00m STEP: OFF Time:00h00m ENT + SCRN 2-17 P TN O N 01 O N OFF TS8 O F F 0.0% 100.0% 2S-0 AT Point P TN O N 01 O N OFF TS1 O F F 0.0% 100.0% ENT + SCRN 2S-400 PTN 01 STEP 400 ENT + SCRN SCRN STEP 3-2 SCRN P TN 01 STEP 001 ENT + SCRN 2-5 SCRN SCRN ENT + SCRN SCRN 1 1 1 ENT + SCRN 2-4 SCRN PTN 01 0.0 ℃ 1 SCRN or STEP 2S-1 ENT + SCRN 2-3 SCRN 2-10 1-8 ENT + SCRN PTN 01 Start SV : PTN Reps : OFF OFF STEP STEP PTN 01 Num. of STEP : Start STEP : PTN SCRN 0-2 PTN 01 STEP PID and Out Limit, AT GRP 2S-0 SV, Time, PID No. Step No. 0 2-1 AT OFF MAN OFF COM LOCAL 3-0 PROGRAM Pattern/Step, Time Signal GRP PID 画面群 ステップ画面群 2-0 1-0 0-0 グループ 3 グループ 2S STEP: OFF Time:00h00m STEP: OFF Time:00h00m 2-0 1-0 0-0 基本画面以外の画面で DISP キーを押すと 0-0 基本画面に戻ります。 3-0 xiii グループ 4 グループ 5 グループ 6 グループ 7 グループ 8 イベント/DO 画面群 DI/オプション画面群 調節出力画面群 単位/レンジ画面群 ロック/その他画面群 4-0 5-0 EVENT/DO GRP GRP ENT + SCRN SCRN GRP DO6 DO7 DO8 DO9 DI1 DI6 EV1 B | I DO1 - EV2 DO2 - SCRN 4-3 EV3 DO3 - ENT + SCRN SCRN EV2 MD: DEV Low DF: 2.0℃ DLY: OFF DI2 RUN ACT:N.O. IH:OFF DI5: DI6: DI7: DI8: ENT + SCRN None None None ACT:N.O. ENT + SCRN 4-9 SCRN DO4 MD: Posi.L DF: 1% DLY: OFF ACT:N.O. IH:OFF SCRN ENT + SCRN None ENT + SCRN SCRN ( TC, RTD input ) 6-2 SCRN ENT + SCRN SERVO FB: ON DB: 2.0% DI9 : DI10: 0.0 OFF SCRN ENT + SCRN 6-5 KLOCK OFF SCRN 0.0 ℃ 800.0 ℃ ENT + SCRN ENT + SCRN SCRN SCRN 8-3 Time Unit: PRG.Wait : SO Mode : POWER ON : SCRN ENT + SCRN ADV Mode: ADV Time: 7-0 0.0℃ 800.0℃ ENT + SCRN Step 00h00m ENT + SCRN SCRN ENT + SCRN SCRN SERVO Calibration EXE:Stop MD:Auto PV ENT + SCRN H/M 00h00m HLD RESET SCRN 8-4 ENT + SCRN SCRN SCRN Ao2MD: Ao2_L: Ao2_H: ENT + SCRN SV SCRN COM PROT: ADDR: BPS : MEM : ENT + SCRN SHIMADEN 1 9600 EEP SCRN COM DATA: PARI: STOP: DELY: 6-6 8-0 ENT + SCRN SCRN SERVO Preset P1: 0% P2: 0% P3: 0% 0.0℃ 800.0℃ ENT + SCRN 7 EVEN 1 10 ms P4: P5: P6: P7: 0% 0% 0% 0% ( mV, V input ) 7-1 ENT + SCRN SCRN PV Bias 0.0 PV Filter: OFF PV Slope: 1.000 6-0 ENT + SCRN SCRN 7-2 RANGE: 84(0~5V) Sc_L: 0.0% Sc_H: 100.0% UNIT:% DP XXXX.X SCRN 5-9 SCRN ENT + SCRN COM CTRL: STX_ETX_CR BCC:ADD ENT + SCRN 7-3 SQ.Root OFF ACT:N.O. ENT + SCRN SCRN SCRN 4-14 DO9 MD: ENT + SCRN 5-0 None 7-4 PMD: ENT + SCRN SCRN A 1: B 1: ACT:N.O. ENT + SCRN A B A B ON 0.00% 0.00% ENT + SCRN SCRN 7-5 SCRN ] ENT + SCRN SCRN 8-2 RANGE: 06(K3) Sc_L 0.0℃ Sc_H 800.0℃ UNIT:℃ DP XXXX.X 7-3 SERVO FB: OFF DB: 2.0% TIME: 60s BOOT: Close None None Ao1MD: Ao1_L: Ao1_H: PV Bias: PV Filter: Figure: Normal CJ : Internal 6-4 ENT + SCRN SCRN SV Limit_L: SV Limit_H: 6-3 ENT + SCRN GRP IR COM: ON [ Servo 7-1 ENT + SCRN SCRN Key Lock, SV Limit, Time Unit, ADV_Mode 8-1 Reverse Preset1 Preset1 Stop 7-2 None None None None SCRN 5-8 DO5 MD: OUT1 ACT: RST: ERR: POT.ERR: ENT + SCRN ACT:N.O. ENT + SCRN SCRN GRP LOCK,etc. GRP ACT:N.O. ENT + SCRN SCRN DO3 MD: ENT + SCRN SCRN Bias, Filter SQ.Root, Prox Mode Rate Limiter OUT1: OFF 5-4 5-7 4-10 ENT + SCRN 5-3 5-6 4-8 DI10 RUN/RST None None None ACT:N.O. SCRN DO2 MD: DI5 DI9 SCRN 5-2 DI1 DI2: DI3: DI4: DI8 DI4 ENT + SCRN SCRN DO1 MD: 4-7 DI3 DI7 5-5 4-6 GRP GRP 6-1 SCRN EV3 MD: RA/DA, Rate Preset, Servo ENT + SCRN EV1 Log MD: OR MD:LOGIC ACT:N.O. SRC1:None Gate1:BUF SRC2:None Gate2:INV 4-5 ENT + SCRN SCRN ENT + SCRN SCRN 4-2 4-4 GRP 5-1 4-1 UNIT/RANGE CTRL OUT A-Output, Communication 8-0 7-0 6-0 DI/OPTION Alarm and Status 2: 2: 3: 3: 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 4-0 ENT + SCRN SCRN 7-9 A B A B 10: 10: 11: 11: 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% ENT + SCRN SCRN 7-0 xiv 1 1 取付と配線 1 取付と配線 1-1 FP23 の設置場所 注 意 以下の場所では使用しないでください。 本器の故障や損傷を招き、場合によっては火災などの発生につながる恐れ があります。 ● ● ● ● ● ● ● ● 1-2 引火性ガス・腐食性ガス・塵埃・煙などの発生したり、充満する場所 水滴・直射日光・装置からの強い輻射熱の当たる場所 周囲温度が-10℃以下および 50℃を超える場所 結露したり、湿度が 90%以上になる場所 高周波を発生する装置の近く 強電回路の近くや、誘導障害を受けやすい場所 強い振動・衝撃を受ける場所 高度が 2000mを超える場所 FP23 の外形寸法とパネルカット寸法 ■ 外形寸法図 端子カバー付 単位:mm 2 1 取付と配線 ■パネルカット寸法 単位:mm 1-3 FP23 のパネル取付方法 注 意 安全および製品の機能を維持するため、本器を分解しないでください。交 換、修理などで分解する必要がある場合は、もよりの弊社営業所までお問 い合わせください。 本器のパネルへの取付は、以下の手順で実施します。 1. 前頁のパネルカット寸法図を参照し、取付穴加工をしてください。 取付けパネルの適用厚さは、1.0~8.0mm です。 2. パネル前面より本器を押し込みます。 3. 本器上下に取付具を挿入し、裏側からねじを締め付けて固定してください。 4. 取付具ねじを締め過ぎるとケースの変形や破損を招きます。 ねじの締め過ぎに注意してください。 5. 取付配線後に、端子カバーを、はめ込んでください。 取付具 FP23 取付具 1 取付と配線 1-4 FP23 背面の端子配列 ■ 接点出力型 ■ SSR 接点併用出力型 3 4 1 端子 記号 番号 端子機能 1 2 + - アナログ出力1 (オプション) 3 4 + - アナログ出力2または センサ電源(オプション) 5 6 NC 8 10 + - mV,熱電対入力 8 10 11 A B B 測温抵抗体入力 7 10 + - V、mA 入力 45 46 L N 電源入力 PV 入力 47 48 接地(端子間内部短絡) 49 NC 50 51 52 M1 M2 M3 53 54 55 23 24 25 26 27 28 OPEN COM 調節出力 CLOSE NC 端子 記号 番号 端子機能 29 30 31 32 33 DI1 DI2 DI3 DI4 COM 外部制御入力 DI (標準搭載) 34 35 36 37 DO6 DO7 DO8 DO9 外部制御出力 DO (オプション) 38 39 40 41 42 43 44 DI5 DI6 DI7 DI8 DI9 DI10 COM 外部入力 DI5~DI10 (オプション) 12 13 14 SG SD + RD - 通信機能(オプション) 15 16 17 18 COM EV1 EV2 EV3 イベント出力 19 COM DO1 DO2 DO3 DO4 DO5 外部制御 ダーリントン出力 出力 DO (標準搭載) オープンコレクタ出力 取付と配線 20 21 22 NC R1 R2 R3 フィードバック ポテンショ入力 0~20mAと4~20mA入力は、入力端子間(7-10) に受信抵抗(1/2W 250Ω 0.1%)を取り付け て使用します。 1 5 取付と配線 1-5 配線 (1)配線作業時の留意点 注 意 ● 配線作業時は通電しないでください。感電する危険があります。 ● 配線後の端子やその他充電部には、通電したままで手を触れないでく ださい。 配線作業時には、以下の点にご留意ください。 ・ 配線は「1-4 FP23 背面の端子配列」に従い、誤配線のないことをご確認ください。 ・ 圧着端子は M3 ネジに適合し、幅が 6.2mm 以内のものを使用してください。 ・ 熱電対入力の場合は、熱電対の種類に適合した補償導線をご使用ください。 ・ 測温抵抗体入力の場合、リード線は一線あたりの抵抗値が 10Ω以下で、 三線共、同一抵抗値となるようにしてください。 ・ 入力信号線は、強電回路と同一の電線管やダクト内を通さないでください。 ・ 静電誘導ノイズには、シールド線の使用(一点接地)が効果的です。 ・ 電磁誘導ノイズには、入力配線を短く等間隔にツイストすると効果的です。 ・ 電源配線は断面積 1mm2以上で、600Vビニ-ル絶縁電線と同等以上の性能を持つ電線、 またはケーブルをご使用ください。 ・ 接地配線は 2mm2以上の電線、100Ω以下で接地端子を接地してください。 ・ 接地端子は 2 つあり、内部で接続しています。1 つは接地接続用、もう 1 つは信号 線のシールド接続用です。電源系接地線の渡り配線は禁止します。 ・ 計器が電源ノイズの影響を受けやすいと思われる場合は、誤動作を防ぐためノイズ フィルタをご使用ください。 その際には、ノイズフィルタは接地されているパネルに取り付け、ノイズフィルタ 出力と本器の電源端子間は、最短で配線してください。 この配線は短く 本 器 ノイズフィルタ 100~ 240V AC 45 IN OUT 100~ 46 240V AC 47 50/60Hz 接 地 推奨ノイズフィルタ:TDK製ZMB2203-13 6 1 取付と配線 (2)サーボの配線例 本器は端子 M1, M2, M3 に直接コントロールモータを接続することを前提に設計さ れています。 AC リレーには、接点保護用の CR アブソーバを内蔵しているものがあります。 AC リレーを補助リレーにご使用の場合には、励磁したまま復帰できない場合があります ので、DC リレーの使用を推奨します。 端子 47, 48 は接地端子です。 必ず一方を接地してください。もう一方はシールド線の接地端子が不足するときに使用 してください。 他の機器の電源系接地端子としては使用しないでください。 RS-232C/RS-485 イベント出力 (オプション) 3点(標準) + 記録計等 + 記録計等 検出器 - 外部制御出力 5点(標準),4点(オプション) DO COM 2 3 DO6 3 4 45 DO1 2 4 DO7 3 5 46 3 + A-out 2 4 COM 1 5 DO2 2 5 DO8 3 6 接地 4 7 DO3 2 6 DO9 3 7 48 5 EV1 1 6 DO4 2 7 DI5 3 8 49 6 EV2 1 7 DO5 2 8 DI6 3 9 M1 5 0 7 EV3 1 8 DI1 2 9 DI7 4 0 M2 5 1 8 19 DI2 3 0 DI8 4 1 M3 5 2 9 R1 2 0 DI3 3 1 DI9 4 2 53 10 R2 2 1 DI4 3 2 DI10 4 3 54 R3 2 2 DI COM 3 3 DI COM 4 4 55 1 + A-out 1 2 - 11 1 2 SG 1 3 SD + 1 4 RD - DI1 DI2 DI3 DI4 L N DI 6点 オプション 外部操作回路 コントロールモータ 2(S) CW 3(C) 1(O) CCW Y(W) CW/時計方向 CCW/反時計方向 T(R) G(B) ポテンショメータ 例(CMS :新日本計装) (M904F:山武) (モータとの配線はモータメーカーの取扱説明書を参照してください。) 電源 100-240V AC モータ電源 24-240V AC 2 7 前面操作部の名称と機能 2 前面操作部の名称と機能 RUN HLD MAN FIX EV1 EV2 EV3 D01 D02 D03 D04 D05 EXT COM ⑤ ランプ表示部 AT ① PV表示部 ② SV表示部 OPEN CLOSE ③ ⑥ 赤外線通信 受・発光部 LCD表示部 ④ キースイッチ操作部 ① PV 表示部 測定値( PV 値 )を表示します。 エラー( スケールオーバなど )発生時には、メッセージを表示します。 ② SV 表示部 目標設定値( SV 値 )を表示します。 ③ LCD 表示部 以下の内容が表示されます。( 21 文字×4 行 ) ・パターン/ステップ No.表示: プログラムモード時、パターン/ステップ No.を表示します。 FIX モード時には同モ-ドを示す「F」が PTN 部分に表示され、STEP 部 分には「---」が表示されます。 FIX モードで制御実行時(RUN)には、STEP 部分の「---」は消灯します。 ・出力表示(OUT): 調節出力値(OUT1 または Posi)を、バーグラフと数値で%表示します。 ・プログラムモニタ 表示: プログラムステータスモニタを表示します。 ・ステップ残り時間 表示: プログラム運転中にステップ残り時間を表示します。 ・パターングラフ 表示: プログラム運転中にパターン( ステップ )グラフを表示します。 ・画面タイトル表示: 各画面群先頭画面で画面群タイトルを表示します。 ・各種設定パラメータ表示: 前面キー操作でパラメータの選択表示を行うことができます。 8 2 前面操作部の名称と機能 ④ キースイッチ操作部 RUN (ディスプレイ・キー) 基本画面を表示します。 DISP ENT キーを押しながら DISP キーを押すと、プログラム GRP (グループ・キー) SCRN (スクリーン・キー) (パラメータ・キー) (シフト・キー) モードまたは FIX モードでの制御の実行/終了を行います。 画面グループを変更します。 または、画面グループの先頭画面に戻ります。 画面グループ内のパラメータ表示画面を切り替えま す。 設定・変更するパラメータを選択します。変更対象パラ メータはカーソル( )で表示されます。 設定数値の桁移動をします。 (ダウン/クローズ・ キー) (アップ/オープン・ キー) パラメータおよび数値設定時、ダウンカウントします。 手動出力時には、クローズ出力を ON します。 ENT (エントリー・キー) パラメータ数値やデータを登録します。 STEP (ステップ・キー) PTN (パターン・キー) リセット時、基本画面においてスタートステップ №をアッ プカウントします。(確定するには ENT キー押しが必要) リセット時、基本画面においてスタートパターン №をアッ プカウントします。(確定するには ENT キー押しが必要) CLOSE OPEN パラメータおよび数値設定時、アップカウントします。 手動出力時には、オープン出力を ON します。 基本画面以外のモニタ画面では、以下のキー操作が可能です。 ENT + PTN :ホールド( HLD )操作(プログラムモード時、プログラム一時停止) ENT + STEP :アドバンス( ADV )操作(プログラムモード時、アドバンスを実行) 2 前面操作部の名称と機能 ⑤ 9 動作表示部 ■ ステータスランプ RUN 緑色 HLD 緑色 MAN FIX EV1 EV2 EV3 DO1 DO2 DO3 DO4 DO5 EXT 緑色 緑色 橙色 橙色 橙色 橙色 橙色 橙色 橙色 橙色 緑色 COM AT OPEN CLOSE 緑色 緑色 緑色 緑色 制御実行中に点灯します。プログラムモード時、プログラム実行 待ちの間には点滅します。 プログラムモード時、プログラムの一時停止中に点灯します。入 力異常によるプログラムの一時停止中には点滅します。 調節出力を手動動作( MAN )にすると、点滅します。 FIX モード時に、点灯します。 EV1 の動作時に、点灯します。 EV2 の動作時に、点灯します。 EV3 の動作時に、点灯します。 DO1 の動作時に、点灯します。 DO2 の動作時に、点灯します。 DO3 の動作時に、点灯します。 DO4 の動作時に、点灯します。 DO5 の動作時に、点灯します。 DI5 または DI8 にスタートパターン No.選択(PTN 2bit, PTN 3bit, PTN 4bit, PTN 5bit) を設定すると点灯します。 通信モード ON 時に点灯します。 オートチューニング実行中に点滅、待機中に点灯します。 オープン出力 ON で点灯、OFF で消灯します。 クローズ出力 ON で点灯、OFF で消灯します。 10 2 前面操作部の名称と機能 3 11 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作 3 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作 3-1 電源投入時の FP23 の動作 電源を投入すると、LCD に初期画面を約 3 秒表示した後、基本画面を表示します。 初回の電源投入時には、本器がご希望どおりの製品であるかを、各画面で確認してくだ さい。 電源投入 ① シリーズ名表示 FP23 PROG. CONTROLLER 1 INPUT1: ② 入・出力種類表示 図は、入力 1:熱電対(TC)を示します。 TC 2 ③ 各オプション機能表示 AO1 AO2 COM SPS 3 :YES :YES :YES : NO PTN 1 4 Posi POSi 図はアナログ出力 1、アナログ出力 2、通信機能 が搭載 (YES)、センサ電源が非搭載(NO)、DI (10 点)、DO (9 点) が搭載(YES)、ヒータ断線警報が 非搭載 (NO)、であることを示します。 DI/DO:YES DO :NO HB :NO STEP 0 1 50 ④ 本画面(モニタグループ先頭画面) 100 0% 図は PTN.1 STEP.1 で、開度が 0%であることを表 します。 画面表示の内容は、仕様により、また設定された機能仕様により、異なります。 Note ・ 外部入出力信号の数は、上記③画面の DI/DO および DO の組み合わせで確認できます。 LCD 表示 DI/DO 点数組合せ DO DI 点数 DO 点数 NO NO 4 5 YES NO 10 9 12 3 3-2 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作 LCD 画面の表示切替とカーソル操作 (1)画面表示を切り替える 画面遷移の詳細は、前付の「LCD 画面インデックス」をご覧ください。 本器の操作画面の遷移は、通常のご使用形態で、使用頻度が高い順に画面が表示される 様に、構成しています。 ① DISP PTN POSi Posi 1 0% 0.0% STEP STEP 0 50 1 100 ② CTRL EXEC Exec.Key. Start PTN GRP PTN Link, FIX ② PID PID and Out Limit, AT GRP GRP SCRN ① 基本画面の表示 DISP 次の 画面表示 キー押しにより基本画面を表示します。 ② 各画面グループ間の表示切り替え GRP キー押しにより順次各画面グループの先 ③ PID01- OUT1 P 3.0% I : 120s D: 30s SCRN MR: 0.0% SF: 0.40 ③ PID01 OUT1L 0.0% OUT1H : 100.0% PID01 OUT1L : 0.0% OUT1H 100.0% 頭画面に切り替わります。 ④ ③ グループ内設定画面の切り替え SCRN キーを押す事により順次切り替わります。 ④ 画面内のカーソルの移動 同一画面上に複数のパラメータがある場合、 キーでカーソル( :点滅)が次の パラメータに移動します。 ⑤ 先頭画面の表示 基本画面群以外の各パラメータ設定画面で GRP キーを押すと画面グループの先頭画面に 切り替わります。 ② ⑤ GRP 3 13 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作 3-3 各種データの変更と登録 基本的にパラメータの設定・変更は、LCD 画面表示を確認しながら行います。 (1)数値を入力する 1. 複数のパラメータがある場合、 キーでカーソル( )を変更したいパラ メータへ移動させます。 2. または , キーを押すと数値最小桁が点滅します。 3. さらに キーを押し、数値の点滅を変更したい桁へ移動させ、 キーで変更します。 4. ENT , キーを押すと確定・登録され,数値の点滅が消えます。 ■ 数値設定変更の例 以下は、PID パラメータ I の値を 100s に変更する場合の操作です。 ① ② ③ PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s MR: 0.0% SF: 0.40 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s MR: 0.0% SF: 0.40 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s ④ 初期画面で、 GRP キーを 3 回押して PID 画面(グ ループ 3)の先頭画面を表示します。 続いて、 SCRN キーを 1 回押します。 ② カーソルを P から I へ移動 キーを 1 回押し、点滅するカーソル( を I へと移動します。 MR: 0.0% SF: 0.40 ▼ PID01-OUT1 P: 3.0% I: 100s D: 30s ① 画面移行操作 MR: 0.0% SF: 0.40 ③ I の数値を点滅、十の桁へ キーを 2 回押して、十の位へ点滅するカー ソルを移動します。 ④ 十の位の数値を 0 に変更 ENT ⑤ PID01-OUT1 P: 3.0% I: 100s D: 30s MR: 0.0% SF: 0.40 ) キーを押して、表示を2→0 へと変更します。 ⑤ 確定登録 ENT キーを押して、設定変更を確定します。 14 3 電源投入時動作と画面遷移操作と設定操作 (2)設定項目を選択する (鍵)マークを表示しているパラメータは、設定変更できません。 1. 複数のパラメータがある場合、 キーでカーソル( )を変更したいパラ メータへ移動させます。 2. , キーで変更し、確認後 ENT キーを押して確定・登録すると文字 の点滅が止まります。 ■ パラメータ選択の例 以下は、RUN 状態で、調節出力を手動に変更する場合の操作です。 ① MAN : AT COM OFF OFF LOCAL AT : ② MAN COM OFF OFF LOCAL ① 画面移行操作 初期画面で、 GRP キーを 1 回押して、実行画面 (グループ 1)の先頭画面を表示します。 続いて、 SCRN キーを 1 回押します。 ▼ AT : ③ MAN COM OFF ON LOCAL ② カーソルを AT から MAN へ移動 キーを 1 回押し、点滅するカーソル( )を MAN へと移動します。 ③ MAN を OFF から ON へ変更 キーを押して、表示を OFF→ON へと変更しま す。 ENT AT ④ MAN COM OFF ON LOCAL ④ 確定登録 ENT キーを押して、設定変更を確定します。 この場合、AT は操作できなくなりますので、 鍵マークが表示されます。 4 15 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図 4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図 4-1 FP23 の制御モード 本器はメイン制御であるプログラム制御の他に、定値制御を実行することが可能です。 FP23 には、2 つの制御モードが存在します。 プログラム制御を行う、「プログラムモード」と、定値制御を行う「FIX モード」です。 両モードと、その切り替え操作の関係を、下図に示します。 ① FIXモード プログラムモード リセット (RST) 状態 リセット (RST) 状態 ② 定値制御 実行 (RUN) 工場出荷時設定 初期電源投入時の モードを示す。 ② プログラム制御 実行 (RUN) ① FIX MODE 画面(№1-6)の FIX MODE の ON/OFF 設定で切り替えます。ON で FIX モード(定値制御)、OFF でプログラムモードとなります。 ② 4-2 ENT + DISP キーで、RST/RUN を切り替えます。 リセット状態 FP23 は、プログラムモードと FIX モードの両モードでリセット状態時にあるときは、制 御を実行しません。 ただし、調節出力に関しては、リセット状態時の出力をあらかじめ設定しておくことが できます。 また、次表の動作モードを EV/DO(イベント/DO)に割り付けていた場合は、リセット状 態では、出力されません。 16 4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図 ■ リセット状態時、出力されない EV/DO 動作モード 種類 動作内容 種類 動作内容 DEV Hi 上限偏差値動作 DEV In 上下限偏差内動作 DEV Low 下限偏差値動作 PV Hi PV 上限絶対値動作 DEV Out 上下限偏差外動作 PV Low PV 下限絶対値動作 Posi.H 開度上限絶対値動作 Posi.L 開度下限絶対値動作 4-3 プログラム機能 本器は、最大 20 ステップ×20 パターンまで、記憶することができます。 ステップは、各パターンに振り分けるステップ数の合計が 400 以内に納まるようであれ ば、自由に振り分けることができます。 ステップを使い切っている場合には、以下の例にように、パターン 20 に振り分けたス テップ数を 0(20→0)に設定し、パターン 1 のステップ数を 40(20→40)へと変更し ます。 PTN 20 Num. of STEP: Start STEP : 0 1 PTN 01 Num. of STEP: Start STEP : 40 1 この場合、パターン 20 はプログラムに使用できません。 FP23 は、さらに、パターンリンク機能、パターン実行機能、ステップループ機能 など、多様なプログラム設定機能を搭載しています。 以下に、その機能概要を紹介します。 ■ パターンリンク機能 各パターンを接続することができます。 この接続順序は、任意に設定できます。 また、パターンリンクの設定が 0 の場合には、リンクを行いません。 1-3 PTN Link Reps: Link Format 1st: 3 3rd: 2nd: 1 4th: 1 4 6 1-4 5th: 6th: 7th: 8th: 0 0 0 0 9th: 10th: 11th: 12th: 0 0 0 0 1-5 13th: 14th: 15th: 16th: 0 0 0 0 17th: 18th: 19th: 20th: ■ パターンリンク実行機能 リンクしたパターンを、1~9999 回、繰り返して実行することができます。 1-3 PTN Link Reps: Link Format 1st: 3 3rd: 2nd: 1 4th: 2 4 6 0 0 0 0 4 17 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図 パターンリンク パターン3 パターン1 パターン4 パターン6 ■ パターン実行機能 任意のパターンを、1~9999 回 繰り返して実行することができます。 2-2 PTN 01 Start SV: PTN Reps: 0.0 2 パターン1 ステップ2 ステップ1 ステップ3 ステップ4 ■ ステップループ機能 任意のステップ間を、1~9999 回 繰り返して実行することができます。 2-3 PTN 01 Loop Setup Start: End : Reps : 2 5 2 ステップ2~ステップ5の間 ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 ステップ5 ステップ6 18 4 4-4 制御モードとプログラムと制御機能ブロック図 制御機能ブロック図 (1)サーボ(フィードバックあり/なし) サーボ出力仕様 機能ブロック図 USB F.B. POT PV 入力 レンジ選択 リニア入力 (mV,V,mA) センサ入力 (TC,RTD) スケーリング 単位選択 開平演算 小数点有無 折れ線近似 開度 (Posi) 変換 DI 入力 赤外線 通信 DI 入力 PTN 割付 パターン選択 赤外線通信 アダプタ シマデン プロトコル 各種 DI 割付 プログラムパターン選択 プログラム動作 FIX 動作 外部 CJ SV リミット SV リミット リニアライズ プログラム動作/FIX 動作 切替 PV フィルタ FIX MOVE(トラッキング)動作 フィードバック 有/無 PV スロープ 傾斜バイアス RUN/RST 切替 PV バイアス 実行 PV 実行 SV 各種演算処理、前面赤外線通信 特性切替 エラー時出力 変化率リミッタ プリセット出力 出力リミッタ 待機時出力 DI 割付 EV,DO 種類選択 警報 イベント ステータス 論理演算 動作隙間 自動/手動切替 待機動作 PID, 制御演算 遅延時間 サーボ出力演算処理 ステータス タイムシグナル アナログ出力 種類選択 アナログ出力 種類選択 通信条件 選択 A_out1 スケーリング A_out2 スケーリング プロトコル選択 シマデン標準 /Modbus DI 割付 論理演算 タイマ/カウンタ 出力特性(NO,NC) RS-232C /RS-485 Open 出力 Close 出力 EV, DO 出力 アナログ 出力 1 アナログ 出力 2 シリアル 通信 5 FP23 の設定作業 19 5 FP23 の設定作業 5-1 パラメータ設定操作の手順 初めてご使用になる場合、あるいは使用中の運転パラメータを変更する場合、制御対象 装置を変更した場合などには、以下の手順で本器を設定・変更していただく必要があり ます。 注 意 操作よっては、パラメータ設定が工場出荷時設定にもどります。この初期 化操作に先立ち、必要に応じて、設定内容の記録・保存を行ってください。 本マニュアルで解説する設定作業は、本器の構造と使い方を熟知している方々を対象と しています。 装置メーカー様以外の皆様は、ご利用いただく機能について、十分にご理解いただいて いる場合のみ、以下で説明する操作と設定を行ってください。 本器の基本的な機能および設定方法については、第 6 章以降で、プログラミングの手順 に従って、説明します。 なお、オプション機能が搭載されていない場合と機能が選択されていない場合には、表 示されない画面とパラメータがあります。 操作画面の全容と画面遷移については前付の「LCD 画面インデックス」を、設定パラメー タの全容については「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。 パラメータ設定作業は、以下の手順で実施してください。 1. 出力仕様の確認とキーロックの解除 必要に応じて、実施します。 詳細は、第 6 章を参照してください。 2. 入出力の設定 詳細は、第 7 章を参照してください。 3. 入出力の補助設定 詳細は、第 8 章を参照してください。 4. プログラムの設定 「プログラムの初期設定」、「ステップ関連設定」、「パターン関連設定」、 「パターンリンク関連設定」、「プログラム運転前の設定」を行ないます。 詳細は、第 9 章を参照してください。 5. FIXの設定 詳細は、第 10 章を参照してください。 20 5 FP23 の設定作業 6. PID設定 詳細は、第 11 章を参照してください。 7. EV設定とDO設定 詳細は、第 12 章を参照してください。 8. オプションの設定(DI,AO,COM) 詳細は、第 13 章を参照してください。 9. サーボ関連機能の設定 第 13 章までの基本機能の設定が完了したら、続いて、サーボ機能に関する設 定を行います。 詳細は、第 14 章を参照してください。 10. キーロックの設定 一通りの設定が完了したら、誤操作を防ぐため、必要に応じキーロックを行い ます。 詳細は、第 15 章を参照してください。 11. 運転の監視と実行/停止 詳細は、第 16 章を参照してください。 12. 制御実行中の操作 詳細は、第 17 章を参照してください。 6 21 出力仕様の確認とキーロックの解除 6 出力仕様の確認とキーロックの解除 以下の操作は、必要に応じて実施してください。 6-1 出力仕様の確認 キーロック画面(№ 8-1)の最下段には、出力仕様が表示されます。 キーロック画面を表示するには、基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP キーを押して、呼び出します。LOCK, etc 画面群画面を表示したら、SCRN キーを押し、 設定・変更する画面に切り替えます。 0-0 基本画面 PTN Posi POSi 1 8-0 GRP STEP 1 50 0 100 0% 0.0% LOCK, etc DISP Key Lock, SV Limit, Time Unit, ADV Mode 8-1 点線は同一キーを1回以上 押すことを表します。 ロックその他画面 SCRN KLOCK : ENT + SCRN GRP OFF IR COM: ON [ Servo ] 8-1 KLOCK : Servo OFF IR COM: ON [ Servo ] :サーボ仕様の調節計 22 6 6-2 出力仕様の確認とキーロックの解除 キーロックの解除 (1)キーロック画面の表示 基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP キーを押して、呼び出します。 LOCK, etc 画面群画面内で、 SCRN キーを押して、設定・変更する画面に切り替えます。 0-0 基本画面 PTN Posi POSi 8-0 GRP STEP 1 0 1 50 100 0% 0.0% LOCK, etc DISP Key Lock, SV Limit, Time Unit, ADV Mode 8-1 点線は同一キーを1回以上 押すことを表します。 ロックその他画面 SCRN KLOCK : ENT SCRN GRP OFF IR COM: ON [ Servo 画面内のパラメータは、 さらに、パラメータを 登録します。 + ] キーを押すことで選択します。 , , キーを押すことで設定し、ENT キーで確定 (2)キーロックの解除 キーロックをかけると、LCD 画面の該当パラメータに (鍵)が表示され、設定・変更 ができなくなります。 ここでは、その解除を行います。 8-1 KLOCK : IR COM: ON [ Servo OFF LOCK1 LOCK2 LOCK3 設定範囲 :OFF, LOCK1, LOCK2, LOCK3 OFF ] 初期値 :OFF :キーロックの解除 :SV 関連、AT、MAN、EV/DO 動作点以外のパラメータをキーロックします。 :SV 関連以外のパラメータをキーロックします。 :全てのパラメータをキーロックします。 (キーロックのパラメータを除く) ロックされるパラメータの詳細については、「19 パラメータ一覧表」を参照してくだ さい。 7 入力の設定 23 7 入力の設定 7-1 赤外線通信の設定 別売の赤外線通信アダプタ(S5004)による通信を可、不可に設定します。赤外線通信 を行う際は、ON を設定します。 赤外線通信による本器の設定は、Parameter Assistant ソフトウェアで行います。詳細 については、Parameter Assistant のヘルプから取扱説明書を参照してください。 8-1 設定範囲 :ON, OFF KLOCK : OFF IR COM: ON [ Servo ON OFF 7-2 初期値 :ON ] :S5004 を使用した赤外線通信ができます。 :S5004 を使用した赤外線通信ができません。 測定レンジの設定 この設定・変更操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。 制御停止の操作については、「4-1 FP23 の制御モード」を参照してください。 (1)レンジ設定 以下の測定範囲コード表を参照して、RANGE にコード No.を設定します。 77-2 -5 RANGE:06(K3) S c _ L 0 . 0℃ S c _ H 8 0 0 . 0℃ U N I T :℃ D P X X X X . X 設定範囲 :01~19、31~58、71~77、81~87 初期値 :06(K3) K 熱電対 0.0~800℃ 上記画面でレンジ変更を行うと下記のように確認画面が出ます。 キーで YES を選択し、 ENT キーで確定するとレンジ変更が行われます。 WARNING Params Initialize proceed? NO WARNING Params Initialize proceed? YES 注 意 ・ レンジ変更を行うと、上記の警告メッセージが表示され、パラメータ は初期化されます。初期化されるパラメータ詳細については、「19 パ ラメータ一覧表」をご覧ください。 24 7 入力の設定 (2)レンジのスケーリング 電圧入力と電流入力の場合の設定です。 RTD、TC 入力時は設定できません。 測定範囲(スケーリング)を設定します。Sc_L は PV 下限側のスケーリング、Sc_H は PV 上限側のスケーリングです。 7-2 RA N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V ) Sc_L: 0.0 % Sc_H: 100.0 % UNIT: % DP: XXXX.X 設定可能範囲 :-19999~30000 Unit 測定範囲 :最小スパン 10 Unit 最大スパン 30000 Unit 上記内で、任意設定可能 (ただし Sc_L<Sc_H) 初期値 :Sc_L ;0 Unit Sc_H ;1000 Unit 最大スパンは、(Sc_H - Sc_L)≦ 30000 です。 スパンが 30000 を超えるような Sc_L を設定すると、 自動的にスパンを超えない値が Sc_H に設定されます。 上記画面でスケーリングの変更を行うと下記のように確認画面が出ます。 キーで YES を選択し、 ENT キーで確定するとレンジ変更が行われます。 WARNING Params Initialize proceed? NO WARNING Params Initialize proceed? YES 注 意 ・ レンジのスケーリングを変更すると、上記の警告メッセージが表示さ れ、パラメータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細につ いては、「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。 7 入力の設定 25 ■ 測定範囲コード表 入力種類 センサ種類 コード 記号 測定範囲 測定範囲 01 B 0.0~1800.0 ℃ 0~3300 R 02 R 0.0~1700.0 ℃ 0~3100 S 03 S 0.0~1700.0 ℃ 0~3100 K 04 K1 -100.0~400.0 ℃ -150.0~750.0 K 05 K2 0.0~400.0 ℃ 0.0~750.0 K 06 K3 0.0~800.0 ℃ 0.0~1500.0 K 07 K4 0.0~1370.0 ℃ 0.0~2500.0 08 K5 -200.0~200.0 ℃ -300.0~400.0 熱電対 E 09 E 0.0~700.0 ℃ 0.0~1300.0 J 10 J 0.0~600.0 ℃ 0.0~1100.0 11 T -200.0~200.0 ℃ -300.0~400.0 N 12 N 0.0~1300.0 ℃ 0.0~2300.0 PLⅡ 13 PLII 0.0~1300.0 ℃ 0.0~2300.0 PR40-20 ※3 14 PR40-20 0.0~1800.0 ℃ 0~3300 WRe5-26 15 WRe5-26 0.0~2300.0 ℃ 0~4200 U 16 U -200.0~200.0 ℃ -300.0~400.0 L 17 L 0.0~600.0 ℃ 0.0~1100.0 18 K 10.0~350.0 K 10.0~350.0 K 19 AuFe-Cr 0.0~350.0 K 0.0~350.0 K 31 Pt 1 -200.0~600.0 ℃ -300.0~1100.0 32 Pt 2 -100.00~100.00 ℃ -150.0~200.0 33 Pt 3 -100.0~300.0 ℃ -150.0~600.0 34 Pt 4 -60.00~40.00 ℃ -80.00~100.00 35 Pt 5 -50.00~50.00 ℃ -60.00~120.00 36 Pt 6 -40.00~60.00 ℃ -40.00~140.00 37 Pt 7 -20.00~80.00 ℃ 0.00~180.00 38 Pt 8 ※6 0.000~30.000 ℃ 0.00~80.00 39 Pt 9 0.00~50.00 ℃ 0.00~120.00 40 Pt10 0.00~100.00 ℃ 0.00~200.00 41 Pt11 0.00~200.00 ℃ 0.0~400.0 42 Pt12 ※7 0.00~300.00 ℃ 0.0~600.0 43 Pt13 0.0~300.0 ℃ 0.0~600.0 44 Pt14 0.0~500.0 ℃ 0.0~1000.0 B K TC T マ ル チ 入 力 K ※1 ※2 ※2 ※4 AuFe-Cr ※5 測温 抵抗体 Pt100 (新)JIS/IEC RTD 26 7 入力の設定 入力種類 センサ種類 コード 測温 抵抗体 JPt100 (旧)JIS/IEC RTD 記号 測定範囲 測定範囲 45 JPt 1 -200.0~500.0 ℃ -300.0~900.0 46 JPt 2 -100.00~100.00 ℃ -150.0~200.0 47 JPt 3 -100.0~300.0 ℃ -150.0~600.0 48 JPt 4 -60.00~40.00 ℃ -80.00~100.00 49 JPt 5 -50.00~50.00 ℃ -60.00~120.00 50 JPt 6 -40.00~60.00 ℃ -40.00~140.00 51 JPt 7 -20.00~80.00 ℃ 0.00~180.00 0.000~30.000 ℃ 0.00~80.00 52 マ ル チ 入 力 電圧 (V) ※6 53 JPt 9 0.00~50.00 ℃ 0.00~120.00 54 JPt10 0.00~100.00 ℃ 0.00~200.00 55 JPt11 0.00~200.00 ℃ 0.0~400.0 0.00~300.00 ℃ 0.0~600.0 56 電 圧 (mV) JPt 8 JPt12 ※7 57 JPt13 0.0~300.0 ℃ 0.0~600.0 58 JPt14 0.0~500.0 ℃ 0.0~900.0 -10~10mV 71 -10~10mV 0~10mV 72 0~10mV 0~20mV 73 0~50mV 74 10~50mV 75 0~100mV 76 -100~100mV 77 -1~1V 81 0~1V 82 0~1V 0~2V 83 0~2V 0~5V 84 0~5V 1~5V 85 1~5V 0~10V 86 0~10V -10~10V 87 -10~10V :0.0~100.0 :スケーリング機能により下 0~50mV 記の範囲で任意に設定でき ます。 10~50mV 0~100mV スケーリング範囲 :-19999~30000 カウント スパン :10~30000 カウント -100~100mV 32000 を超えたらスケールオーバ表示 -1~1V 0~20mV 初 期値 測定値 0~20mA,4~20mA 電流入力でご使用の場合は、測 定範囲コード84 と85 のいずれかを選択し、入力 端子にシャント抵抗 (1/2W 以上 250Ω 0.1%) を 外付けしてください。 ※1 熱電対 B:400℃および 750 以下は精度保証外 ※2 -100℃(-148 )以下は精度 ±(0.5%FS+1digit) ※3 精度±(0.3%FS+1℃) ※4 熱電対 K:精度 ±(0.75%FS+1K)/10.0~30.0K, ±(0.30%FS+1K)/30.0~70.0K, ±(0.25%FS+1K)/70.0~350.0K ※5 熱電対 AuFe-Cr:精度 ±(0.25%FS+1K) ※6 上限は 32.000 超えたらスケールオーバ表示 ※7 上限は 320.00 超えたらスケールオーバ表示 7 入力の設定 7-3 27 単位の設定 測定単位を設定します。 7-2 RA N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V ) Sc_L: 0.0 % Sc_H: 100.0 % UNIT: % DP: XXXX.X RTD、TC 設定範囲 :℃、 初期値 :℃ 電流、電圧 設定範囲 :℃、、%、None 初期値 :% 上記画面で単位の変更を行うと、 TC とRTD 入力時には、 下記のように確認画面が出ます。 電圧、電流入力時には、この警告メッセージは表示されません。 キーで YES を選択し、 ENT キーで確定すると単位の変更が行われます。 WARNING Params Initialize proceed? NO WARNING Params Initialize proceed? YES 注 意 ・ レンジの単位を変更すると、上記の警告メッセージが表示され、パラ メータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細については、 「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。 7-4 小数点の設定 (1)小数点位置 電圧入力と電流入力の場合の設定です。 RTD、TC 入力時は設定できません。 PV 表示画面の小数点位置を設定します。 7-2 R A N G E: 7 1 ( - 1 0 ~ 1 0 m V ) S c _ L: 0.0% Sc_H: 100.0% UNIT: % DP: XXXX.X 設定範囲 :XXXX.X ~ X.XXXX 初期値 :XXXX.X 28 7 入力の設定 (2)小数点最下位桁切り替え レンジ設定により決められた測定範囲の小数点最下位桁の有無を設定する事ができま す。 ただし小数点以下のない測定範囲のレンジでは、この機能は使用できません。 また、電圧入力と電流入力の場合は、この画面が表示されません。 7-3 Figure:Normal CJ :Internal 設定範囲 :Normal, Short 初期値 :Normal 上記画面で Figure の変更を行うと下記のように確認画面が出ます。 キーで YES を選択し、 ENT キーで確定すると Figure の変更が行われます。 WARNING Params Initialize proceed? NO WARNING Params Initialize proceed? YES 注 意 ・ 小数点の最下位桁を変更すると、上記の警告メッセージが表示され、 パラメータは初期化されます。初期化されるパラメータ詳細について は、「19 パラメータ一覧表」をご覧ください。 7-5 基準接点補償の設定 (1)熱電対基準接点補償 TC 入力時の基準接点補償を計器内部または外部で行うか設定します。 通常は内部で行いますがより精度を要する場合、外部にて行います。 7-3 Figure:Normal CJ :Internal Internal External 設定範囲 :Internal, External 初期値 :Internal :本器端子温度を検出し、内部にて温度補償を行います。 :外部にある基準接点温度を 0℃に補償した熱電対の起電力を本器に 入力して使用します。 8 29 入出力の補助設定 8 入出力の補助設定 8-1 PV 補正値の設定 (1)PV バイアス 検出器や計器などに誤差があり、管理上の表示温度を補正する場合に使用します。 77-1 -2 PV Bias: 0.0 PV Filter: OFF PV Slope: 1.000 設定範囲 :-10000~10000 Unit 初期値 :0 Unit (2)PV フィルタ PV 信号にノイズ等が含まれている場合、PV 表示のふらつき等で制御結果に悪影響を及 ぼすことがあります。 PV フィルタはこれらの影響を減少させ、制御を安定させる為に使用します。 77-1 -2 PV Bias: 0.0 PV Filter: OFF PV Slope: 1.000 設定範囲 :OFF, 1~100 s 初期値 :OFF PV フィルタ演算は一次遅れ演算により行います。 フィルタ時定数は最大 100 秒まで設定できます。 時定数を大きくするとノイズ除去能力は高まりますが、応答が速い制御系では悪い影響 が出ることがあります。 (3)PV スロープ 電圧入力と電流入力の場合に、PV の傾斜を設定することができます。 RTD、TC 入力時では画面表示されません。 ▲ 77-1 -2 PV Bias: 0.0 P V F i l t e r :: OFF PV Slope: 1.000 設定範囲 :0.500~1.500 初期値 :1.000 PV=A×X+B (A:PV スロープ、B:バイアス、X:PV 入力) 開平演算、折線近似と併用する場合は、開平演算・折線近似の結果にスロープを設定し ます。 30 8 8-2 入出力の補助設定 開平演算機能の設定 流量の測定等、二乗特性を持った信号を直線化することができます。 電圧入力と電流入力の場合の設定です。 RTD、TC 入力時では画面表示されません。 (1)開平演算機能の有効化 ON 設定により開平演算機能が有効になります。 7-3 7-7 SQ.Root: 設定範囲 :ON, OFF OFF 初期値 :OFF (2)ローカット 開平演算機能を有効とした時のみ働きます。 入力に対してローカット処理を行い、その後に開平演算処理を行います。 7-3 7-7 SQ.Root: Low Cut: ON 1.0% 設定範囲 :0.0~5.0% 初期値 :1.0% 入力信号ゼロ付近ではわずかな入力値変動で PV が大きく変動してしまいます。 設定した入力値以下の時、PV を 0 とする機能で入力信号にノイズが乗っている場合、動 作が不安定になるのを防止します。 ローカット設定値は入力値に対しての 0.0~5.0%です。 100% 開 平 演 算 結 果 PV 0% 0% 入力 ローカット 0.0~5.0% 100% 8 31 入出力の補助設定 8-3 折線近似演算の設定 (1)折線近似演算の有効化 PV 入力が非線形信号の時、折線近似による直線化を行う機能です。 電圧入力と電流入力の場合の設定です。 RTD、TC 入力時では画面表示されません。 7-4 7-8 PMD: OFF 設定範囲 :ON, OFF 初期値 :OFF (2)折点の設定 折線近似入力の折点を設定します。PV 入力値(A)に対し、PV 表示値(B)を設定しま す。 なお、B の値が、1 つ前の A の値より小さくなった場合、それ以降は無効となります。 77-4 -8 PMD: ON 0.00% 0.00% ~ A 1: B 1: 77-9 -13 A10: B10: A11: B11: 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% PV 入力ポイント A1~A11 の 11 点に対して、PV 表示値折 点 B1~B11 の 11 点の設定が、可能です。 各折点は A1 に対し B1、A2 に対し B2・・・A11 に対し B11 となり、各折点間は直線補完されます。 電圧入力と電流入力の場合の設定です。 RTD、TC 入力時では画面表示されません。 設定範囲 :An, Bn:-5.00~105.00% 初期値 :An, Bn:0.00% 32 8 入出力の補助設定 ■ 折線近似設定例 図は A1, B1 ~ A6, B6 まで使用し、途中 4 点の折点を設定した例です。 B6=100 B5=95 100 B4=80 PV 表 示 % 50 B3=25 B2=10 B1=0 0 A1=0 0 A2=20 A3=40 A4=70 A5=90 50 PV入力 % 注 A6=100 100 A1=0.00%, B1=0.00% A2=20.00%, B2=10.00% A3=40.00%, B3=25.00% A4=70.00%, B4=80.00% A5=90.00%, B5=95.00% A6=100.00%, B6=100.00% 意 ・ An<A(n+1)となる様に設定してください。 An≧A(n+1)となったときは、A(n+1)以降は無効となります。 8 33 入出力の補助設定 8-4 各種リミッタの設定 (1)出力変化率リミッタ 急激な出力変化を嫌う操作端を使用する場合に設定します。 6-2 Rate Limiter OUT1: O F F 設定範囲 OUT1 :OFF, 0.1~100.0 %/s 初期値 OUT1 :OFF (2)SV リミッタ 危険範囲への誤設定を防止する目的の機能です。SV 値の設定範囲上限値と下限値を設定 できます 8-2 SV Limit_L: SV Limit_H: 0 . 0℃ 8 0 0 . 0℃ 設定範囲 :測定範囲内 (ただし SV Limit_L<SV Limit_H) 初期値 :SV Limit_L ;測定範囲下限値 SV Limit_H ;測定範囲上限値 SV リミッタを設定する前に設定された SV 値 (FIX SV, Start SV, STEP SV) がリミッタ を越えていた場合、下記例のように白抜き表示されます。白抜き表示された SV 値は内 部的にリミッタ値へ置き換えられ、SV 表示部にはリミッタカットされた SV 値が表示さ れます。 例) RANGE 04(K1) –100.0~400.0℃ で FIX SV 値 400.0℃設定後に、 SV Limit_H : 350.0℃設定した場合 1-6 FIX FIX FIX FIX MODE: OFF 400.0 SV : PID : 0 MOVE: EXE 白抜き反転表示はリミッタオーバを示しています。 34 8 8-5 入出力の補助設定 アナログ出力の補正 アナログ出力で誤差が生じている場合、補正することができます。 1. 調節計の制御動作を停止状態(リセット)にします。 制御停止の操作については、「4-1 FP23 の制御モード」を参照してください。 2. カウント値を設定します。 基本画面から GRP キーで LOCK, etc 先頭画面 (グループ 8) を呼び出します。 ここで、 ENT + GRP キー3 秒間連続押しで設定画面に移動し、SCRN キーと キーで補正する出力を選択(表を参照)し、SV 表示部に表示されているカウント値 を ・ キーにより選択設定、 ENT キーにて確定登録します。 8-0 LOCK, etc Key Lock , SV Limit, Time Unit, ADV_Mode ENT SCRN + GRP SCRN ※LCD 表示部には何も表示されません PV 表示部 内 容 ※アナログ出力(オプション) が付加されていないと表 示されません PV 表示部 内 容 アナログ出力 1 下限値 アナログ出力 1 上限値 アナログ出力 2 下限値 アナログ出力 2 上限値 ここで、カウント値を 0 に戻せば、工場出荷時の設定となります。 3. 設定が終了したら DISP キー押して、LOCK, etc先頭画面に戻ります。 9 35 プログラムの設定 9 プログラムの設定 9-1 プログラムの初期設定 (1)時間単位 ステップ時間やタイムシグナル時間等、各種項目で使われている時間の単位を設定しま す。 この操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。 8-3 Time Unit: PRG.Wait : SO Mode : POWER ON : H/M 00h00m HLD RESE T 設定範囲 :H/M, M/S 初期値 :H/M H/M : 時間/分 M/S : 分/秒 (2)プログラムスタート制御実行の遅延時間 プログラム制御実行開始までの遅延時間を設定できます。 時間の単位は、H/M に固定となります。 プログラム制御実行開始時、遅延時間が働いている間は RUN ランプが点滅します。 設定した遅延時間後、プログラム制御が開始され RUN ランプは点灯します。 8-3 Time Unit: PRG.Wait : SO Mode : POWER ON : H/M 00h00m HLD RESE T 設定範囲 :00h00m ~ 99h59m 初期値 :00h00m (3)入力異常モード プログラム制御中にセンサ断線やスケールオーバ等のエラーが発生した場合の処理を 設定します。 8-3 Time Unit: PRG.Wait : SO Mode : POWER ON : HLD RUN RESET H/M 00h00m HLD RESE T 設定範囲 :HLD, RUN, RESET 初期値 :HLD : スケールオーバからの復帰、またはリセットが入るまで、ホールド状態とな ります。ただし通常のホールド状態と違って、エラー時出力の設定値が出力 されつづけます。 : 時間継続で、 プログラム終了またはリセットが入るまでプログラム動作を行 います。ただし通常の RUN 状態と違って、エラー時出力の設定値が出力され つづけます。 : プログラム動作を解除しリセット状態となります。 36 9 プログラムの設定 (4)停電補償 プログラム実行中に電源が遮断された場合に、再度電源投入時にどのような状態で復帰す るかを設定します。 8-3 Time Unit: PRG.Wait : SO Mode : POWER ON : RESET CONTINUE H/M 00h00m HLD RESE T 設定範囲 :RESET, CONTINUE 初期値 :RESET :プログラム制御時、停電直前の状態は保持せず電源再投入時にリセットし ます。 :プログラム制御時、停電直前の状態を保持します。(FIX 制御時は常に停 電前の状態を保持)ただし、以下は除きます。 1. AT 実行 2. DI 入力の状態変化 3. ゾーン PID のヒステリシス考慮時の PID No. (5)アドバンスモード アドバンス動作の詳細を設定します。 アドバンス動作については「17-5 アドバンスの実行」を参照してください。 8-4 ADV Mode: Step ADV Time: 00h00m Step Time 設定範囲 :Step, Time 初期値 :Step :アドバンス実行時、ステップ移行します。 :アドバンス実行時、時間移行します。 ここで設定した時間でステップ幅時間を超える部分がある場合には、その部 分は無効となり、ステップ幅の時間を超えると、ただちに、次のステップの 先頭に移行します。 (6)アドバンス時間 アドバンスモードが [ Time ] 設定時のアドバンス時間を設定します。 8-4 A D V M o d e : T i me e ADV Time: 00h00m 設定範囲 :00:00~99:59 初期値 :00:00 Note ・設定を 00:00 とした場合、Time アドバンスは機能しません。 9 37 プログラムの設定 9-2 ステップ関連設定 各ステップごとに設定を行います。 以下では、スタートパターン 1 ステップ 1 の場合を例に、設定操作を説明します。 (1)ステップ SV 値 ステップ 1 の SV 値を設定します。 2S-1 PTN 01 STEP 001 設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内 SV : Time: PID : 0 . 0℃ 00h01m 0 初期値 :0.0 Note 2S-1 PTN 01 STEP 001 SV : Time: PID : ・STEP SV 値がリミッタオーバしている場合は、 左図のように白抜き表示されます。 ・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値 へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカット された SV 値が表示されます。 ・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して ください。 4 0 0 . 0℃ 00h00m 0 (2)ステップ時間 ステップ 1 の時間を設定します。 2S-1 PTN 01 STEP 001 設定範囲 :00:00 ~ 99:59 SV : Time: PID : 0 . 0℃ 00h01m 0 初期値 :00:01 (3)ステップ PID No. ステップ 1 実行時の PID No.を設定します。 2S-1 PTN 01 STEP 001 設定範囲 :0 ~ 10 SV : Time: PID : 0 . 0℃ 00h01m 0 初期値 :0 PID=0 と設定した場合、前の実行ステップ PID No.を参照します。 スタートステップが PID=0 と設定されている場合は、プログラムスタート時には、PID No.1 で実行されます。 38 9 9-3 プログラムの設定 パターン関連設定 (1)ステップ数 プログラムパターンで使用するステップ数を設定します。 2-1 PTN 01 設定範囲 :0 ~ 400 Num. of STEP: Start STEP : 初期値 20 1 :PTN1 その他 ;20 ;0 この操作は、制御動作を停止状態(リセット)にしてから実施します。 (2)スタートステップ プログラムスタート時のステップを設定します。 2-1 PTN 01 設定範囲 :0 ~ ステップ数 Num. of STEP: Start STEP : 初期値 20 1 :PTN1 その他 ;1 ;0 設定を 0 にした場合、そのパターンは無効となります。 Note ・このパラメータは基本画面でプログラム制御実行直前に設定することも可能です。 詳細は、「16-1 基本画面の展開」を参照してください。 (3)スタート SV プログラム開始時の SV 値を設定します。 スタート SV 機能はステップ 1 からプログラムスタートした場合のみ有効です。 2-2 PTN 01 設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内 Start SV: PTN Reps: 初期値 0 . 0℃ 1 :0.0 Note 2-2 PTN 01 Start SV: PTN Reps: 400.0 1 ℃ ・左図のように Start SV 値がリミッタオーバし ている場合には、白抜き表示されます。 ・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値 へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカット された SV 値が表示されます。 ・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して ください。 9 39 プログラムの設定 (4)パターン実行回数 プログラムパターンの実行回数を設定します。プログラム実行中、現在のパターン実行 回数より少ないパターン実行回数を設定した場合、エンドステップまで実行後、プログ ラムパターンを終了します。(パターンリンクされていれば次のパターンへ移行しま す。) 2-2 PTN 01 例) 設定範囲 :1~9999 Start SV: PTN Reps: 0 . 0℃ 3 初期値 :1 PTN1 (ステップ 1~4 まで設定)でパターン実行回数 3 と設定した場合 パターン1 ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 PTN1を3回実行する。 (5)ステップループのスタートステップ№ ステップループ時のスタートステップ No.を設定します。 2-3 PTN 01 Loop Setup Start: 1 End : 1 Reps : 1 設定範囲 :1 ~ ステップ数 初期値 :1 (6)ステップループのエンドステップ№ ステップループ時のエンドステップ No.を設定します。 2-3 PTN 01 Loop Setup Start: 1 End : 1 Reps : 1 設定範囲 :1 ~ ステップ数 初期値 :1 40 9 プログラムの設定 (7)ステップループの実行回数 ステップループの実行回数を設定します。 2-3 PTN 01 設定範囲 :1 ~ 9999 Loop Setup Start: 2 End : 5 Reps : 3 初期値 :1 例)スタートステップ № 2、エンドステップ № 5 で、 実行回数 3 と設定した場合 ステップ2-ステップ5間 ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ5 ステップ4 ステップ6 ステップ2~5間を3回実行する。 (8)ギャランティソークゾーン ギャランティソークゾーン(ギャランティソーク機能の動作隙間)を設定します。 設定値は平坦ステップの SV 値に対する偏差で設定します。 2-4 PTN 01 GUArantee Soak Zone: OFF Time:00h00m PV Start: OFF 設定範囲 :OFF,1 ~ 9999 初期値 :OFF ギャランティソーク( GUA)とは? プログラム制御時、傾斜ステップから平坦ステップへ SV 値が移行する 際、制御系により PV 値が追従しきれなくなり平坦ステップの時間が短 くなる事があります。 これを回避し平坦ステップの時間を保証するための機能です。 GUA機能 OFF 平坦部がほとんどない SV1/SV2 ステップ1の時間が経過 後SV1 未到達でも ステップ2への制御移行 する。 Step2 スタート SSV (スタート SV) Step1 Step2 9 41 プログラムの設定 平坦部が多い GUA機能 ON ギャランティソークゾーン (SV値をはさんで上下にある) SV1/SV2 Step2 スタート GUA 点灯 SSV (スタート SV) Step1 Step2 傾斜ステップから平坦ステップへの切り替え時に平坦ステップのステップ SV と PV の偏 差がギャランティソークゾーンに入らない場合は次のステップに移行せずに、この領域 に到達するまでもしくは GUA 時間終了まで待機します。 この待機状態中はステータスモニタ画面(0-2)で GUA ランプが点灯します。 Note ・RST → PROG 時、ステップ 1 が平坦の場合(SSV=SV1)でもギャランティソークを 行います。 ・また、ステップ時間に 00:00 が設定されているステップでもギャランティソークの 条件に合えば、ギャランティソークを行います。 (9)ギャランティソークタイム ギャランティソークタイムを設定します。傾斜ステップ時間終了と同時に時間計測を行 い、設定された時間に到達した場合にはゾーンの内外に関係なく平坦ス テップへ移行します。 ただし 00:00 と設定した場合は、ゾーンに PV が到達するまで GUA は継続します。 2-4 PTN 01 GUArantee Soak Zone: OFF Time:00h00m PV Start: OFF 設定範囲 :00:00 ~ 99:59 初期値 :00:00 (10)PV スタート プログラム実行時の開始ステップが傾斜制御で、スタート SV 値と PV 値がかけ離れてい る場合、動作時間にムダが生じます。このムダ時間を省略するために PV 値をスタート SV 値として開始させる目的で設定します。PV スタートが OFF の場合は常にスタート SV からの実行開始となります。 2-4 PTN 01 GUArantee Soak Zone: OFF Time:00h00m PV Start: OFF 設定範囲 :ON/OFF 初期値 :OFF 42 9 ① ④ PV≦SSV<SV1 プログラムの設定 PV≧SSV>SV1 PV SV1/SV2 SSV SSV SV1/SV2 PV Step1 ② Step1 Step2 SSV<PV≦SV1 ⑤ Step2 SSV>PV≧SV1 SSV SV1/SV2 T1 T2 PV SSV T2 T1 SV1/SV2 PV Step1 Step1 Step2 Step2 T1 :この間の時間は短縮されPV スタートとなる T1 :この間の時間は短縮されPV スタートとなる T2 :実行する Step1 時間 T2 :実行する Step1 時間 ③ ⑥ SSV<SV1<PV PV SSV>SV1>PV SSV SV1/SV2 SV1/SV2 SSV PV Step1 Step2 この場合ステップ2 へ進みステップ1 は省略となる Step1 Step2 この場合ステップ2 へ進みステップ1 は省略となる ※1 PV スタートはスタートステップの時間が 00m01s 以上設定されている場合のみ有効とな ります。 ※2 ②、⑤動作の注意点 本器内部での分解能の関係上、短時間のステップ設定、ステップ SV 変化率が大きい等の 条件で PV スタート機能を動作させると正確な SSV(スタート SV 値)が算出されない恐れが あります。 9 43 プログラムの設定 9-4 パターンリンク関連設定 (1)パターンリンク実行回数の設定 パターンリンクを実行する回数を設定します。 1-3 PTN Link Reps: Link Format 1st: 3 3rd: 2nd: 1 4th: 0 設定範囲 :0 ~ 9999 4 6 初期値 :0 パターンリンク パターン3 パターン1 パターン4 パターン6 Note ・パターンリンク回数に 0 を設定した場合、リンク機能は働きません。 (2)パターンリンク プログラムで各パターンをリンク(接続)して運転するための設定です。 1st から順番にリンクさせたいパターン No.を設定してください。 1st~20th まで最大 20 までリンクさせることができます。 また同じパターンを何回も設定することも可能です。 1-3 PTN Link Reps: Link Format 1st: 3 3rd: 2nd: 1 4th: 1 設定範囲 :0 ~ 割付パターン上限まで 4 6 初期値 :0 Note ・パターン 0 を設定した場合は、それ以降に設定してあるパターンへのリンクは無効 となります。 44 9 9-5 プログラムの設定 プログラム運転前の設定 (1)オートチューニングポイント PID オートチューニングの実行で、SV 値でのリミットサイクルによるハンチングを避け たい場合に、SV 値より離れた点に AT ポイントを設定します。 3-22 3 - 32 AT Point: 0 . 0℃ 設定範囲 :0, 1 ~ 10000 Unit 初期値 PV :0 SV+ATP < PV でATを実行した場合 High側 AT動作点 ATポイント SV値 ATポイント Low側 AT動作点 PV SV-ATP > PV でATを実行した場合 Note ・ATP(AT ポイント)の設定は SV 値の上下に AT 動作点を偏差設定します。 ・設定した上下の AT 動作点外に PV がある場合、AT を実行すると PV と SV の間にあ る AT 動作点でオートチューニングを行います。 ・PV 値が上下の AT 動作点内にある場合に AT を実行すると、SV 値でオートチューニ ングを行います。 ・ATP=0 とした場合、SV 値が AT 動作点となります。 ・ゾーン PID SV 選択時、AT ポイントは無効となります。 9 45 プログラムの設定 (2)プログラム EV、DO 動作点 PROGRAM モードでの各 EV、各 DO の動作点を設定します。 この画面はEV、 DO に下記動作モード (6 種類)以外が設定されていると表示されません。 2-5 PTN 01 2-6 PTN 01 2-7 PTN 01 2-8 PTN 01 2-9 PTN 01 E E E E V Set Poi V1 HD: 2 V2 LD: -2 V3 HD: 2 n 5 5 5 CH t 0 0 . 0 ℃1 0 0 . 0℃ 0 0 . 0℃ D D D D O Set Poi O1 HD: 2 O2 LD: -2 O3 HD: 2 n 5 5 5 CH t 0 0 . 0 ℃1 0 0 . 0℃ 0 0 . 0℃ CH DO Set Point DO4 HD: 2 5 0 0 . 0 ℃1 D O 5 L D : - 2 5 0 0 . 0℃ CH DO Set Point DO6 HD: 2 5 0 0 . 0 ℃1 D O 7 L D : - 2 5 0 0 . 0℃ CH DO Set Point DO8 HD: 2 5 0 0 . 0 ℃1 D O 9 L D : - 2 5 0 0 . 0℃ 設定範囲 HD LD OD ID HA LA PH PL (DEV Hi) (DEV Low) (DEV Out) (DEV In) (PV Hi) (PV Low) (Posi.H) (Posi.L) 上限偏差値 下限偏差値 上下限偏差外設定値 上下限偏差内設定値 PV 上限絶対値 PV 下限絶対値 開度上限絶対値 開度下限絶対値 –25000~25000 –25000~25000 0~25000 0~25000 測定範囲内 測定範囲内 0~100% 0~100% HD LD OD ID HA LA PH PL (DEV Hi) (DEV Low) (DEV Out) (DEV In) (PV Hi) (PV Low) (Posi.H) (Posi.L) 上限偏差値 下限偏差値 上下限偏差外設定値 上下限偏差内設定値 PV 上限絶対値 PV 下限絶対値 開度上限絶対値 開度下限絶対値 25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit 25000 Unit 測定範囲上限値 測定範囲下限値 100% 0% 初期値 Unit Unit Unit Unit 46 9 プログラムの設定 (3)タイムシグナル タイムシグナルは 1 パターン当たり 8 点です。 画面説明はタイムシグナル 1(TS1)で説明します。 タイムシグナルを外部出力として利用する場合には、あらかじめ、EVENT/DO 画面群で EV1~3/DO1~9 に TS1~8 を割り付ける必要があります。 ■ タイムシグナル ( TS ) の有効条件 有効でない条件も割り付けることが可能ですが、動作はしません。 1) ON ステップ No.が設定されていること。(OFF でないこと) 2) ON ステップ No.≦OFF ステップ No.であること。 ただし、実 ON 時間≦実 OFF 時間であること。 ・ON ステップ№=OFF ステップ№の場合: 実 ON 時間=実 OFF 時間の場合は、1 秒間 TS が ON になる。 ・ON ステップ№<OFF ステップ№の場合: 実 ON 時間=実 OFF 時間の場合は、1 秒間 TS が ON になる。 Step1 Step2 Step3 (1) ONステップNo.<OFFステップNo. 実ON時間<実OFF時間 (2) ONステップ No.=OFFステップNo. 実ON時間<実OFF時間 (3) ONステップ No.<OFFステップNo. 実ON時間<実OFF時間 (4) ONステップ No.=OFFステップNo. 実ON時間=実OFF時間 (5) ONステップ No.<OFFステップNo. 実ON時間=実OFF時間 (6) ONステップ No<OFFステップNo ON時間=00:00 OFF時間=00:00 ON OFF TM 実 ON 時間:プログラムがスタートしてから ON になるまでの時間 実 OFF 時間:プログラムがスタートしてから OFF になるまでの時間 OFF 時間:タイムシグナル OFF 時間 ON 時間:タイムシグナル ON 時間 9 47 プログラムの設定 <その他、設定に関する事項> (1) HLD、GUA 中はタイムシグナル時間も停止します。 (2) ON ステップ、ON 時間有効で OFF ステップ割付が OFF の場合は、TS が ON にな るとパターン終了まで ON となります。 (3) OFF ステップまたは実 OFF 時間がエンドステップ時間を超える場合は、パター ンエンドステップ終了で TS 出力が OFF になります。 ただし、次パターンでの ON 時間が 00:00 の場合は ON となります。 (4) ON 時間=ステップ時間の場合は、次のステップの先頭で ON となります。(OFF 時間含む) (5) プログラム実行中 HLD 状態でタイムシグナルを変更した場合は、HLD 解除後に 反映されます。 ① タイムシグナル ON ステップ No. タイムシグナル 1(TS1)信号を出すステップ No.を設定します。 2-10 PTN 01 TS1 ON ON OFF OFF STEP: OFF Time:O0hO0m STEP: OFF Time:O0hO0m 設定範囲 :OFF, 1 ~ ステップ数 初期値 :OFF ② タイムシグナル ON 時間 タイムシグナル 1(TS1)信号を出すステップが始まってから、信号を出すまでの時間を、 設定します。 2-10 PTN 01 TS1 ON ON OFF OFF STEP: OFF Time:O0hO0m STEP: OFF Time:O0hO0m 設定範囲 :00:00 ~ 99:59 初期値 :00:00 ③ タイムシグナル OFF ステップ No. タイムシグナル 1(TS1)信号を止めるステップ No.を設定します。 2-10 PTN 01 TS1 ON ON OFF OFF STEP: OFF Time:O0hO0m STEP: OFF Time:O0hO0m 設定範囲 :OFF, 1 ~ ステップ数 初期値 :OFF 48 ④ 9 プログラムの設定 タイムシグナル OFF 時間 タイムシグナル 1(TS1)信号を止めるステップが始まってから信号を止めるまでの時間 を設定します。 2-10 PTN 01 TS1 ON ON OFF OFF STEP: OFF Time:O0hO0m STEP: OFF Time:O0hO0m 設定範囲 :00:00 ~ 99:59 初期値 :00:00 (4)スタートパターン№ プログラム実行させる際の先頭パターン No.を設定します。 この画面は、PROGRAM(プログラム画面群)ではなく、CTRL EXEC(実行画面群)に所属 します。 1-2 HLD: ADV: Start PTN: 設定範囲 :1 ~ 割付パターンの上限まで OFF OFF 1 初期値 :1 Note ・このパラメータは基本画面でプログラム制御実行直前に PTN キーにより設定するこ ともできます 詳細は「16-1 基本画面の展開」を参照してください。 10 FIXの設定 49 10 FIX の設定 10-1 FIX モードの切り替え FIX モード(定値制御)に設定する事ができます。 また、プログラムモード→FIX モード切り換え時、FIX MOVE の設定により移行動作が異 なりますので注意が必要です。 詳細は、「10-4 FIX MOVE の設定」を参照してください。 1-6 FIX FIX FIX FIX MODE: OFF SV : 0 . 0℃ PID : 1 MOVE: EXE ON OFF 設定範囲 :ON, OFF 初期値 :OFF :FIX モード(定値制御)となります。 :プログラムモードとなります。 Note ・プログラムモード⇔FIX モードの切り換えは基本画面でも可能です。 10-2 FIX SV 値の設定 定値制御時 (FIX Mode:ON) の SV 値を設定します。 1-6 FIX FIX FIX FIX MODE: OFF SV : 0 . 0℃ PID : 1 MOVE: EXE 設定範囲 :SV リミッタ設定範囲内 初期値 :0 Unit Note 1-6 FIX FIX FIX FIX 10-3 MODE: OFF SV : 4 0 0 . 0℃ PID : 1 MOVE: EXE ・FIX SV 値 がリミッタオーバしている場合、 左図のように白抜き表示されます。 ・白抜き表示された SV 値は内部的にリミッタ値 へ置き換えられ SV 表示部にはリミッタカッ トされた SV 値が表示されます。 ・詳細は、「8-4(2) SV リミッタ」を参照して ください。 FIX PID No.の設定 定値制御時(FIX Mode:ON)の PID No.を設定します。 ゾーン PID 使用時には設定できません。(Zone と表示) 1-6 FIX FIX FIX FIX MODE: OFF SV : 0 . 0℃ PID : 1 MOVE: EXE 設定範囲 :1 ~ 10 初期値 :1 50 10 FIXの設定 10-4 FIX MOVE の設定 FIX モードに移行する際の詳細動作を設定します。 1-6 FIX FIX FIX FIX 設定範囲 :EXE, EXE/STBY, EXE/TRCK MODE: OFF SV : 0 . 0℃ PID : 1 MOVE: EXE 初期値 :EXE EXE :FIX モード移行と同時に RUN 状態となります。 EXE/STBY :現状の状態 (リセット状態 or RUN 状態) でモード移行します。 EXE/TRCK :リセット状態では、FIX モード移行と同時に RUN 状態となります。 RUN 状態では、FIX モード移行と同時に、直前に実行中の SV 値と実 行 PID No.のトラッキングを行い、RUN 状態となります。 FIX MOVE EXE EXE/STBY EXE/TRCK 移行前 → 移行後 備考 PRG RST → FIX RUN RUN になる PRG RUN → FIX RUN RUN のまま PRG RST → FIX RST RST のまま PRG RUN → FIX RUN RUN のまま PRG RST → FIX RUN RUN になる PRG RUN → FIX RUN 実行 SV 値と実行 PID No.をトラッキング Note ・FIX からプログラムモードへの移行は、FIX モード(RUN または RST 状態)を維持し た状態で、モード移行します。 10 FIXの設定 10-5 51 FIX EV/DO 動作点の設定 FIX モードでの各 EV、DO の動作点を設定します。 この画面は EV、DO に下記動作モード(8 種類)以外が設定されていると表示されません。 1-7 FIX EV Set Point EV1 HD: 2 5 0 0 . 0℃ E V 2 L D : - 2 5 0 0 . 0℃ EV3 HD: 2 5 0 0 . 0℃ 1-8 FIX DO Set Point DO1 HD: 2 5 0 0 . 0℃ D O 2 L D : - 2 5 0 0 . 0℃ DO3 HD: 2 5 0 0 . 0℃ 1-9 FIX DO Set Point DO4 HD: 2 5 0 0 . 0℃ DO5 HD: 2 5 0 0 . 0℃ 1-10 FIX DO Set Point DO6 HD: 2 5 0 0 . 0℃ DO7 HD: 2 5 0 0 . 0℃ 1-11 FIX DO Set Point DO8 HD: 2 5 0 0 . 0℃ DO9 HD: 2 5 0 0 . 0℃ 設定範囲 HD LD OD ID HA LA PH PL (DEV Hi) (DEV Low) (DEV Out) (DEV In) (PV Hi) (PV Low) (Posi.H) (Posi.L) 上限偏差値 下限偏差値 上下限偏差外設定値 上下限偏差内設定値 PV 上限絶対値 PV 下限絶対値 開度上限絶対値 開度下限絶対値 –25000~25000 –25000~25000 0~25000 0~25000 測定範囲内 測定範囲内 0~100% 0~100% Unit Unit Unit Unit HD LD OD ID HA LA PH PL (DEV Hi) (DEV Low) (DEV Out) (DEV In) (PV Hi) (PV Low) (Posi.H) (Posi.L) 上限偏差値 下限偏差値 上下限偏差外設定値 上下限偏差内設定値 PV 上限絶対値 PV 下限絶対値 開度上限絶対値 開度下限絶対値 25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit 25000 Unit 測定範囲上限値 測定範囲下限値 100% 0% 初期値 52 10 FIXの設定 11 PID設定 53 11 PID 設定 11-1 比例帯(P)の設定 比例帯は、調節出力の大きさが測定値(PV)と設定値(SV)の差(偏差)に比例して調節 計出力を変化させる範囲のことです。 ここでは、測定範囲に対して調節出力を変化させる割合(%)を設定します。 比例帯が広い場合には、偏差に対する調節出力の変化が小さくなり、オフセット(定常 偏差)が大きくなります。 比例帯が狭い場合には、調節出力の変化が大きくなり、オフセットが小さくなります。 また、比例帯が狭すぎるとハンチング(振動)が発生し、ON-OFF 制御の様な動作となり ます。 P=OFF に設定すると、ON-OFF 調節となり、オートチューニングを実行できません。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s 11-2 設定範囲 :OFF, 0.1 ~ 999.9 % MR: 0.0% SF: 0.40 初期値 :3.0 % 積分時間(I)の設定 積分動作は、比例動作によって生じるオフセット(定常偏差)を修正する機能です。 積分時間が長い場合には、オフセット修正の動作が弱く、修正に長時間かかります。 積分時間が短いほど修正動作は強くなりますが、短すぎるとハンチング(振動)が発生 し、ON-OFF 制御の様な動作となります。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s 設定範囲 :OFF, 1 ~ 6000 s MR: 0.0% SF: 0.40 初期値 :120 s マニュアルリセット(MR)値を演算し、 I=OFF の状態でオートチューニングを実行すると、 自動設定します。 MR の自動設定については、「11-4 マニュアルリセット(MR)の設定」を参照してくだ さい。 54 11 PID設定 11-3 微分時間(D)の設定 微分動作は、調節出力の変化を予測し、外乱による影響を小さくすると共に、積分による オーバーシュート(行き過ぎ)を抑え、制御の安定性を向上させる機能です。 微分時間が短いほど微分動作は弱く、微分時間が長いほど微分動作は強くなります。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: 120s D: 30s 設定範囲 :OFF, 1 ~ 3600 Sec MR: 0.0% SF: 0.40 初期値 :30 Sec D=OFF の状態でオートチューニングを実行すると、PI(比例、積分)値のみで演算します。 11-4 マニュアルリセット(MR)の設定 I(積分時間)を OFF に設定し、P または P+D で調節動作を行った時に生じるオフセッ トを手動で修正する機能です。 +側に値を設定すれば調節結果は+方向へ、-側に値を設定すれば-方向へ移動し、移 動量は数値の大きさに比例します。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: OFF D: 30s 設定範囲 :-50.0 ~ 50.0 % MR: 0.0% SF: 0.40 初期値 :0.0 % ■ MR の自動設定 オートチューニングを実行した場合、このマニュアルリセット(MR)値を演算し、自動 設定します。 PID 調節時は、PID 初期演算の目標負荷率として使用されます。 このため、 電源ON時またはRST → RUN 時にオーバーシュートを小さくしたい場合には、 MR 値を小さく設定して、この目標負荷率を下げてください。 本器の PID 調節でオートチューニングを行うと、I動作がなくてもオフセットが小さく なる様に負荷率の計算を行い、マニュアルリセットに相当する値を自動設定します。 11 PID設定 11-5 55 動作隙間(DF)の設定 P=OFF に設定した場合の ON-OFF 調節動作の動作隙間( DF )を設定する項目です。 動作隙間を狭く設定すると、出力のチャタリングが出やすくなります。 動作隙間を広く設定すると、チャタリングなどを回避して制御動作が安定しますが、 ON-OFF のサイクリングが大きくなります。 3-1 設定範囲 :1 ~ 9999 Unit PID01-OUT1 P: OFF DF: 2.0℃ 11-6 初期値 :20 Unit 目標値関数(SF)の設定 この目標値関数は、エキスパート PID 演算時のオーバーシュート防止機能の強弱を決め る機能です。 目標値関数は、積分動作がある場合( PI、PID 動作 )にのみ有効です。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% I: OFF D: 30s 設定範囲 :0.00 ~ 1.00 MR: 0.0% SF: 0.40 初期値 :0.40 SF=0.00 :通常の PID 演算が行われオーバーシュート補正機能が働きません。 SF→小 :オーバーシュート補正機能は弱く働きます。 SF→大 :オーバーシュート補正機能は強く働きます。 ■ 参考:目標値関数(SF)設定による PID 動作について 傾斜ステップ時に、SF の値により、PID、PD 動作を自動的に切替えることができます。 傾斜ステップを PD 動作で制御することにより、平坦ステップでのオーバーシュートを 小さくすることができます。 SF>0.10 SF≦0.10 PID動作 PID動作 PD動作 PID動作 SV PV 56 11 PID設定 11-7 出力リミット値(OUT1L~OUT1H)の設定 PID No.に対応した調節出力値の下限値と上限値を設定する画面です。 通常の調節では初期値のまま使用しますが、高い精度を要求する制御に使用します。 加熱仕様で、上側にオーバーシュートして戻りが遅いような場合は、上限値を低めに設 定します。温度上昇が遅く、出力を下げると温度がすぐに下がる様な制御対象では、下 限値を高めに設定します。 3-2 PID01 OUT1L: 0.0% OUT1H: 100.0% 設定範囲 :下限値;0.0 ~ 99.9 % 上限値;0.1 ~ 100.0 % (ただし 下限値<上限値) 初期値 :下限値; 0.0 % 上限値;100.0 % Note ・ P=OFF に設定し、ON-OFF 調節とした場合には、接点出力、SSR 駆動電圧出力時、出力リミッ トは無効となります。 11 PID設定 11-8 57 ゾーン PID の設定 測定範囲内に複数のゾーンを設定し、各ゾーンで異なった PID 値を切り替えて使用する 機能です。 この機能を使用すると、温度範囲(ゾーン)ごとに最適な PID 値を設定でき、広い温度 範囲で良好な制御性を得ることができます。 PID No.3 ゾーン値 ゾーンヒステリシス PID No.2 ゾーン値 ゾーンヒステリシス PID No.1 PID No.1 PID No.2 PID No.1 ゾーン値 ゾーンヒステリシス Step1 Step2 Step3 Step4 Step5 PID No.3 Step6 Note ・複数の PID No.に同じゾーン値を設定した場合、小さい番号の PID No.が実行され ます。 ・SV 値がゾーンヒステリシス内にある状態で、ゾーン値、ゾーンヒステリシスを変更しても、 ゾーンヒステリシスを外れるまでは、実行 PID№は変更されません。 (1)ゾーン PID の選択 ゾーン PID を使用するかどうかを選択します。 使用時には、さらに、ゾーンを SV で設定するか、PV で設定するかを選択します。 3-21 Zone PID1: HYS1: OFF SV PV OFF 2.0 設定範囲 :OFF, SV, PV 初期値 :OFF :ゾーンPID 機能を使用しません。 :SV のゾーン PID 機能を使用します。 :PV のゾーン PID 機能を使用します。 58 11 PID設定 (2)ゾーンヒステリシス ゾーン設定値に対して、ヒステリシスを設定することができます。 このヒステリシスは、全てのゾーン設定値に対して有効です。 3-21 Zone PID1: HYS1: PV 2.0 設定範囲 :0 ~ 10000 Unit 初期値 :20 Unit (3)PID ゾーン値 各 PID No.ごとにゾーン PID 機能で使用するゾーン値(温度範囲)を設定します。 3-1 PID01-OUT1 P: 3.0% MR: 0.0% I: 120s SF: 0.40 D: 30s ZN: 0.0℃ 設定範囲 :測定範囲内 初期値 :0 Unit Note ・ 複数の PID No.に同じゾーン値を設定した場合は、番号の小さい PID No.が実行さ れます。 ・ ゾーン PID 機能を使用するためには、ゾーン設定とゾーンヒステリシスを設定する 必要があります。 12 EV設定とDO設定 59 12 EV 設定と DO 設定 12-1 モニタ画面 (1)DO モニタ 4-1 DO6 DO7 DO8 DO9 DO に信号が出力されると、□が■に反転点灯しま す。DO6~DO9 はオプションで、搭載されていない 場合は表示しません。 (2)ロジックモニタ 4-2 EV1 B | I D01 B | I EV2 EV3 F & F D02 D03 - - - この画面は、EV1~3、DO1~3 に LOGIC を 1 点でも 割り付けていると表示されます。 LOGIC I:OR &:AND ^:XOR 入力 B:バッファ F:フリップフロップ I:インバータ アクティブ時には、白抜き反転表示となります。 ここでは、DO1 に、バッファとインバータを割り付け、両入力の OR 演算を行わせていま す。 12-2 イベント(EV)動作と DO 動作モード EV/DO 動作モードを設定します。 この設定を変更した場合、動作設定点(SP)、動作隙間(DF)のパラメータが初期化されま すので注意してください。 4-3 EV1 MD:None 設定範囲 :EV/DO 割付可能種類参照 ACT:N.O. 初期値 : EV1:DEV Hi EV2:DEV Low EV3:RUN その他:None 60 12 EV設定とDO設定 ■ EV/DO 割付可能種類 番号 種類 動作内容 1 None 動作なし 2 DEV Hi 3 番号 動作内容 LOGIC 論理演算(モード AND, OR, XOR) 上限偏差値動作 LOGIC 論理演算(モード Timer, Count) DEV Low 下限偏差値動作 Direct ダイレクト出力 4 DEV Out 上下限偏差外動作 13 RUN プログラム / FIX 実行 5 DEV In 上下限偏差内動作 14 HLD ホールド 6 PV Hi PV 上限絶対値動作 15 GUA ギャランティソーク 7 PV Low PV 下限絶対値動作 16 STEP ステップシグナル 8 SO スケールオーバ 17 PRG.END エンドシグナル 9 FIX FIX モード 18-25 TS1~TS8 タイムシグナル 1~8 10 AT AT 実行中 26 Posi.H 開度上限絶対値 11 MAN マニュアル動作中 27 Posi.L 開度下限絶対値 28 POT.ER フィードバックポテンショメータ(R2)異常 ※1 ※2 ※3 ※4 LOGIC 論理演算 (モード AND, OR, XOR) は EV1~EV3, DO1~DO3 のみ 割付可能です。 LOGIC 論理演算 (モード Timer, Count) は DO4, DO5 のみ割付可能です。 Direct は DO6~DO9 のみ割付可能です。Direct 機能について通信オプション付加時に使 用できます。 Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックあり時のみ割付可能です (2)DEV High ON LOW OFF PV (4)DEV Outside ON ON OFF OFF (7)PV Low ON OFF HIGH 動作設定点 (5)DEV Inside ON HIGH ON OFF PV (3)DEV Low OFF (6)PV High LOW 12 種類 SV値 ■ イベント動作図 ※ 図中の ON/OFF は動作状態を示します。 EV/DO の出力は出力特性の設定(OPEN/CLOSE)に従います。 ON OFF ON OFF 12 EV設定とDO設定 61 RST 状態の EV/DO 動作について 下記の動作モードを EV/DO に割り付けた場合、RST 状態では EV/DO は動作しません。 種類 DEV Hi 動作内容 上限偏差値動作 種類 DEV In 動作内容 上下限偏差内動作 DEV Low 下限偏差値動作 PV Hi PV 上限絶対値動作 DEV Out 上下限偏差外動作 PV Low PV 下限絶対値動作 Posi.H 開度上限絶対値動作 Posi.L 開度下限絶対値動作 Note ・イベント割り付け種類の Posi.H、Posi.L、POT.ER のいずれかの設定のまま、 フィードバックなしにすると、イベントの種類は、None となります。 (1)出力特性の選択 出力特性(ACT)を選択します。 4-3 EV1 MD:DEV Low DF: 2.0 DLY: OFF ACT:N.O. IH:OFF N.O. (ノーマルオープン) N.C. (ノーマルクローズ) 設定範囲 :N.O., N.C. 初期値 :N.O. :EV/DO 動作が ON の時、出力は接点クローズもしくはトラ ンジスタ ON します。 :EV/DO 動作が ON の時、出力は接点オープンもしくはトラ ンジスタ OFF します。 (2)動作隙間の設定 ON 動作と OFF 動作の間の動作隙間(DF)を設定します。チャタリング等を回避し、安定し た動作を得ることができます。 動作隙間は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示します。 4-3 EV1 MD:DEV Low DF: 2.0 DLY: OFF 設定範囲 :1 ~ 9999 Unit ACT:N.O. IH:OFF 例)PV Low の場合 ON 動作隙間 OFF 動作設定点 LOW PV HIGH 初期値 :20 Unit 62 12 EV設定とDO設定 (3)遅延時間の設定 イベントの要因発生から設定時間後に EV/DO を出力させる機能です。 遅延時間(DLY)は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示しま す。 4-3 EV1 MD:DEV Low 2.0 DF: D L Y :: OFF 設定範囲 :OFF,1 ~ 9999 s ACT:N.O. IH:OFF 初期値 :OFF Note ・遅延時間内に信号出力の要因が消滅した場合には、EV/DO を出力しません。再度要 因が発生した場合は、初めから時間計数を行います。 ・遅延時間を OFF に設定した場合は EV/DO 出力の要因発生と同時に出力されます。 ・EV/DO 出力の要因が発生し遅延時間動作内にある時は、遅延時間の変更は可能です。 ただし遅延時間は変更した時間から計測されるのではなく、出力要因発生時から 計測された時間です。 (4)待機動作の選択 電源投入時に PV 値がイベント動作域にあっても EV/DO を出力せず、PV 値がイベント動 作域からはずれ、再度イベント動作域に入った時に EV/DO を出力させる機能です。 待機動作(IH)とスケールオーバ時のイベント動作を考慮して選択してください。 待機動作は、EV/DO 動作モード(MD)で種類(2)~(7)を選択した場合のみ表示します。 4-3 EV1 MD:DEV Low DF: 2.0 DLY: OFF OFF 1 2 3 設定範囲 :OFF, 1, 2, 3 ACT:N.O. IH:OFF 初期値 :OFF :待機動作なし :電源立ち上げ時、RST→RUN 移行時 :電源立ち上げ時、RST→RUN 移行時、SV 変更時 :待機動作なし( スケールオーバ入力異常時動作 OFF ) Note ・IH が OFF, 1, 2 に設定されている場合は、EV/DO 設定側のスケ-ルオーバ時には イベント動作が ON します。 ・IH が 3 に設定されている場合には、EV/DO 設定側のスケールオーバ時にはイベント 動作が OFF します。 ・IH が 3 の設定でスケールオーバ時に警報を出力させたい場合には、他の EV/DO に スケールオーバ(SO)を割り付けてください。 12 EV設定とDO設定 12-3 63 イベント論理演算 このイベント論理演算は、EV1~EV3, DO1~DO3 に割り付けることができます。 2 つの DI もしくはタイムシグナルからの入力を論理演算して EV/DO に出力させる機能で、 通信で DI 信号を送る動作も可能です。タイマ・カウンタ機能と組合せ、計器の調節動 作とは無関係に簡単なシーケンスを組むことが可能です。 ■ イベント論理演算ブロック図 ■構成例 DI Gate1 SRC1 EVENT Logic Output Gate2 SRC2 F.F. DI OR BUF. ここでは、EV1~EV3, DO1~DO3 に [ LOGIC ] を割り付けた場合を例に、以下の画 面の説明を行います。 (1)論理演算モード(Log MD) 4-3 EV1 Log MD MD:LOGIC SRC1:None SRC2:None AND ACT:N.O. Gate1:BUF Gate2:BUF 設定範囲 :AND, OR, XOR 初期値 :AND AND 論理積 :2 つの入力が共に ON した時 EV/DO が ON します。 OR 論理和 :2 つの入力の内何れかがON した時EV/DO がON します。 XOR 排他的論理和 :2 つの入力の一方が ON、他方が OFF の時 EV/DO が ON します。 (2)論理演算入力(SRC1、SRC2)の割付 論理演算を行う 2 つの入力に DI No.もしくは タイムシグナル No.を割り付けます。 4-3 EV1 Log MD MD:LOGIC SRC1:None SRC2:None AND ACT:N.O. Gate1:BUF Gate2:BUF 設定範囲 :None, TS1~TS8, DI1~DI10 初期値 :None(割付なし) Note ・DI に別の機能を割り付けている場合にはその DI 信号が入力すると、論理演算が働 くと同時に DI に割り付けた機能も働きます。 ・DI ヘの割付が None の場合は、DI 信号が入力されても動作しません。 64 12 EV設定とDO設定 (3)論理演算入力論理の設定(Gate1、Gate2) 論理演算を行う 2 つの入力の論理を設定します。 4-3 EV1 Log MD MD:LOGIC SRC1:None SRC2:None AND ACT:N.O. Gate1:BUF Gate2:BUF BUF(バッファ) INV(インバータ) FF(フリップフロップ) 設定範囲 :BUF, INV, FF 初期値 :BUF :入力信号そのままの入力論理信号として扱います。 :入力信号を反転した入力論理信号として扱います。 :割り付けられた入力がON するごとに、反転する入力論理となります。 Note ・論理演算入力がタイムシグナル(TS1~TS8)の場合、FF(フリップフロップ)は設 定できません。 12-4 タイマ・カウンタの設定 タイマとカウンタは DO4、DO5 のみ割付可能です。 DI もしくはタイムシグナルを入力とし、EV/DO を出力としたタイマ・カウンタ機能で、 入力発生から設定時間後に出力したり、設定回数の入力に達した時に、EV/DO を出力す ることができます。 また、本器の調節動作とは無関係に動作し、1 秒間のワンショットパルスを出力します。 DO4、DO5 に [ LOGIC ] を割り付けた場合を例に、以下の画面を表示します。 (1)タイマ時間(Time) モード(Log MD)をタイマに設定した場合のみ、1~5000 秒まで設定可能です。 4-9 DO4 Time: OFF MD:LOGIC ACT:N.O. SRC:None Log MD:Timer 設定範囲 :OFF, 1 ~ 5000 s 初期値 :OFF (2)カウント数(Count) モード(Log MD)をカウンタに設定した場合のみ、1~5000 回まで設定可能です。 4-9 D O 4 C o u n t: OFF MD:LOGIC ACT:N.O. SRC:None Log MD:Counter 設定範囲 :OFF, 1 ~ 5000 初期値 :OFF 12 EV設定とDO設定 65 (3)入力(SRC)の割付 DI No.もしくはタイムシグナル No.を割り付けます。 4-9 DO4 Time OFF MD:LOGIC ACT:N.O. SRC:None Log MD:Timer 設定範囲 :None, TS1~TS8, DI1~DI10 初期値 :None(割付なし) Note ・DI に別の機能を割り付けている場合にはその DI 信号が入力すると、論理演算が働 くと同時に DI に割り付けた機能も働きます。 ・DI ヘの割付が None の場合は、DI 信号が入力されても動作しません。 (4)モード(Log MD) タイマまたはカウンタを選択設定します。 4-9 DO4 Time OFF MD:LOGIC ACT:N.O. SRC:None Log MD:Timer 設定範囲 :Timer, Counter 初期値 :Timer Timer :タイマ機能(入力して設定時間経過後 DO が出力します。) Counter :カウンタ機能(入力の回数が設定回数に達すると DO が出力します。) 66 12 EV設定とDO設定 13 オプションの設定(DI, AO, COM) 67 13 オプションの設定(DI, AO, COM) 13-1 DI 設定 DI は、外部からの無電圧接点信号またはオープンコレクタ信号により外部制御を行うた めのディジタル入力信号です。 実行したい機能を選択し、DI2~DI10 に割り付けることができます。 ただし、DI1 は RUN/RST に固定です。 また、DI5~DI10 はオプションで、搭載されていない場合は表示されません。 (1)DI モニタ画面 DI に信号が入力されると、割り付けされているかどうかには関係なく、□が■に反転点 灯します。 DI5~DI10 はオプションで、搭載されていない場合は表示しません。 5-1 DI1 DI2 DI3 DI4 DI5 DI6 DI7 DI8 DI9 DI10 (2)DI 割付機能の設定 DI への機能割付です。 5-2 D I 1 DI2 D I 3: 3 DI4: 5-3 DI5 D I 6: D I 7: D I 8: RUN/RST None None None None None None None 5-4 DI9 None DI10:None イベント論理演算で入力( SRC )で使用する DI は、LG と表示されます。 5DI DI DI DI 2 1 2 3: 4: RU No No No N/ RS T ne ne ne LG ■ DI 割付の制約条件 ・DI1 には、RUN/RST が固定割付されています。割付変更はできません。 ・PTN2bit, PTN3bit は DI5, DI8 のみ割付可能です。 ・PTN4bit, PTN5bit は DI5 のみ割付可能です。 68 13 オプションの設定(DI, AO, COM) ■ DI 割付パラメータ一覧 種類 動作内容 None 無処理(工場出荷時設定) RUN/RST 非動作条件 信号検出 ---- --- Run/Reset の切替(ON 時:Run 実行) なし エッジ RST 強制 Reset(ON 時:Reset 状態) なし レベル HLD 制御の一時停止/再開(ON 時:一時停止) なし レベル ADV アドバンスの実行(ON 時:アドバンスを実行) HLD エッジ FIX FIX モード/プログラムモード切替(ON 時:FIX モード) なし レベル MAN 調節出力の自動/手動の切換(ON 時:手動) ---- レベル LOGIC 論理演算入力[専用ポート](ON 時:入力 ON) なし レベル PTN2bit DI 入力よりスタートパターン No.選択( 3 パターンより選択) FIX レベル PTN3bit DI 入力よりスタートパターン No.選択( 7 パターンより選択) FIX レベル PTN4bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(15 パターンより選択) FIX レベル PTN5bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(20 パターンより選択) FIX レベル Preset1 DI2 に割付可能 Preset2 DI2 と DI3 に割付可能 Preset3 DI2~DI4 に割付可能 サーボプリセット値(開 MAN, RST 度値)の外部切替は DI2 MAN, RST のみ設定可能です。 MAN, RST レベル レベル レベル 注 1 非動作条件欄に記載のパラメータ実行時は DI による動作内容を実行できません。 注 2 信号検出のタイミング レベル入力:入力 ON 状態で動作を維持します。 エッジ入力:入力 ON 状態で動作し、OFF にしても動作を維持します。再度 ON で動作を解 除します。 注3 DI 入力の検出には 0.1 秒以上 ON 又は OFF を維持する必要があります。 注4 DI 割付をした機能は DI が優先されるため、 計器前面キー操作で同種の設定はできません。 注 5 複数の割付を行なった場合、下記条件では、小さい番号の DI が有効となり、大きい番号の DI は無効となります。 (1) (2) 複数の DI に同一の動作を割り付けた場合 例:MAN を DI1 と DI2 に割り付けた場合、DI2 は無効 複数の DI 端子を使用する動作種類 ( PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit ) を 複数の DI に割り付けた場合 例:PTN3bit を DI5, PTN3bit を DI8 に割り付けた場合、DI8 は無効 注 6 PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit, 等複数の DI 端子を使用する動作種類を割り付ける と、この割付により、使用される DI の割付動作が消去されます。 DI6 に MAN を割り付けていた状態で PTN5bit を DI5 に割り付けると、DI6 には自動的にス タートパターン№割り付けられるため、DI6 の MAN は割付解除されます。 注 7 DI 実行中に DI の割付解除をした場合、実行中の動作は継続します。(LOGIC:論理演算を 除く) 注 8 論理演算については、「12-4 イベント論理演算」の説明を参照してください。 13 オプションの設定(DI, AO, COM) 69 ■ スタートパターン No.の選択について 外部入力よりスタートパターン No.の選択を行うことができます。 この機能を使用する為には、DI5 に PTN2bit, PTN3bit, PTN4bit, PTN5bit、もしくは DI8 に PTN2bit, PTN3bit を割り付けし、EXT ランプが点灯している状態にする必要がありま す。 例 : DI5 に (PTN 5bit)を 割 り 付 け て 、 ス タ ー ト パ タ ー ン № 5 を 選 択 DI5~DI9 まで、スタートパターン№が自動的に割り付けられ、鍵マークが表示されます。 スタートパターン№5 を選択する場合は、下表の DI COM(端子番号 44)-DI5(端子番号 38), DI7(端子番号 40)を短絡します。 DI (端子番号) DI5(38) DI6(39) スタートパターン No. 0 1 * 2 3 * * * DI7(40) DI8(41) DI9(42) 4 5 * 6 7 * * * * * * * 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 印-DI COM(44)間 短絡 Note ・スタートパターン No.0 を選択 (DI 入力が OPEN 状態) した場合は、スタートパター ン No.1 となります。 70 13 オプションの設定(DI, AO, COM) 13-2 アナログ出力 Ao1、Ao2 共に、以下の全て割付設定可能です。 (1)アナログ出力種類の選択 5-5 Ao1MD: PV Ao1_L: 0 . 0℃ Ao1_H: 1 3 7 0 . 0℃ PV SV DEV OUT1 Posi 設定範囲 :Ao1, Ao2:PV, SV, DEV, OUT1, Posi 初期値 :Ao1:PV :Ao2:SV :入力測定値 :設定値 :偏差値1( PV とSV の偏差 ) :調節出力1 :開度 (2)アナログ出力スケーリングの設定 アナログ出力のスケーリングを設定することができます。 ただし、常に Ao1_L<Ao1_H または Ao2_L<Ao2_H となるように設定します。 5-5 Ao1MD: Ao1_L: Ao1_H: PV 0 . 0℃ 1 3 7 0 . 0℃ ■ 設定範囲と初期値 アナログ出力種類 Ao1_L アナログ出力1 下限スケーリング Ao2_L アナログ出力2 下限スケーリング Ao1_H アナログ出力1 上限スケーリング Ao2_H アナログ出力2 上限スケーリング 設定範囲 初期値 PV, SV 測定範囲内 DEV -100.0~100.0% OUT1 0.0~100.0% 0.0% Posi 0~100% 0% PV, SV 測定範囲内 DEV -100.0~100.0% OUT1 0.0~100.0% 100.0% Posi 0~100% 100% 設定範囲下限値 設定範囲上限値 Note ・アナログ出力種類の Posi のまま、フィードバックなしにすると、アナログ 出力種類は、PV となります。 13 オプションの設定(DI, AO, COM) 13-3 71 通信 (1)通信の設定 通信の詳細は、別マニュアルの「FP23 シリーズ プログラム調節計 取扱説明書 通信 インターフェース(RS-232C/RS-485)」を参照してください。 ここでは設定項目のみ、説明します。 5-7 COM PROT: ADDR: BPS : MEM : SHIMADEN 1 9600 EEP PROT:通信プロトコル 設定範囲 :SHIMADEN, MOD_ASC, MOD_RTU 初期値 :SHIMADEN ADDR:通信アドレス 設定範囲 :1~98 初期値 :1 BPS:通信速度 設定範囲 :2400, 4800, 9600, 19200 初期値 :9600 MEM:通信メモリモード 設定範囲 :EEP, RAM, R_E 初期値 :EEP 5-8 COM DATA: PARI: STOP: DELY: 7 EVEN 1 10 ms DATA:通信データ長 設定範囲 :7, 8 初期値 :7 PARI:通信パリティ 設定範囲 :EVEN, ODD, NONE 初期値 :EVEN STOP:通信ストップビット 設定範囲 :1, 2 初期値 :1 DELY:通信ディレイ時間 設定範囲 :1~50ms 初期値 :10ms 5-9 COM CTRL: STX_ETX_CR BCC: ADD CTRL:通信コントロール 設定範囲 :STX_ETX_CR, STX_ETX_CRLF, @_:_CR 初期値 :STX_ETX_CR BCC:通信 BCC チェック 設定範囲 :ADD, ADD_two’s cmp, XOR, None 初期値 :ADD 72 13 オプションの設定(DI, AO, COM) (2)通信の選択 各種データの設定・変更を、本器前面キーで行うか通信(オプション)で行うかを選択 します。 1-1 AT : MAN: COM OFF OFF LOCAL AT : MAN: COM OFF OFF LOCAL 設定範囲 :LOCAL, COM 初期値 :LOCAL ローカル運転中は、通信の選択に鍵の印が表示されます。前面キー操作による LOCAL (ローカル)⇒ COM(通信)への変更はできません。 ローカル運転中でも、通信機能を使って、ホストから本器にコマンドを送ることで、 LOCAL⇒ COM へと切り替えることができます。 また、通信中には、前面キー操作により COM ⇒ LOCAL の変更が可能です。 通信では、COM(通信)⇔ LOCAL(ローカル)の選択設定を行うことができます。 LOCAL :設定・変更は、前面キー(ローカル)で行います。 通信による設定・変更はできません。 COM :設定・変更を通信によって行います。 計器前面キーによる設定・変更はできません。 14 サーボ設定 73 14 サーボ設定 14-1 設定手順の概略 注 意 本サーボ出力調節計は、リミット機構付コントロールモータの位置比例制御 を行う計器です。 リミット機構の付いたコントロールモータをご使用ください。 サーボ機能の設定確認から出力調整にいたる作業の手順は以下のとおりです。 各作業の詳細は、関連する操作画面の説明をご覧ください。 ■ フィードバックありの場合 手 順 1. 配線確認 2. フィードバック「あり」の設定。 参照箇所 - 14-4(1) FB パラメータの設定画面で、FB = ON に設定します。 リセット状態でなければこの操作は行うことができません。 3. フィードバックポテンショメータの接続確認( 配線チェック ) - 4. ACT 出力動作特性の設定 14-2(1) 5. RST 時出力の設定 14-2(2) 6. ERR 時出力の設定 14-2(3) 7. POT.ERR 時出力の設定 14-2(4) 8. サーボゼロスパン調整 14-5 9. DB(デッドバンド)の確認/調整 14-4(2) ■ フィードバックなしの場合 手 順 参照箇所 1. 配線確認 2. フィードバック「なし」の設定。 - 14-4(1) FB パラメータの設定画面で、FB = OFF に設定します。 リセット状態でなければこの操作は行うことができません。 3. モータ動作時間( TIME )の設定 14-4(3) 4. 起動時サーボ動作( BOOT )の設定 BOOT が Stop の場合、モータ位置を 50%とみなして起動しますの で、ご注意ください。 5. ACT 出力動作特性の設定 14-4(4) 14-2(1) 74 14 サーボ設定 手 順 参照箇所 6. RST 時出力の設定 14-2(2) 7. ERR 時出力の設定 14-2(3) 8. サーボゼロスパン調整 14-5 9. DB(デッドバンド)の確認/調整 14-4(2) 14-2 調節出力の設定 (1)出力動作特性 出力特性を、逆特性( Reverse )と正特性( Direct )から選択します 6-1 OUT1 ACT: RST: ERR: POT.ERR: Reverse Preset1 Preset1 Stop 設定範囲 : Reverse, Direct 初期値 : Reverse Reverse :測定値(PV)が設定値(SV)より小さいほど出力が増加する動作です。一 般に加熱制御に使用します。 Direct :測定値(PV)が設定値(SV)より大きいほど出力が増加する動作です。一 般に冷却制御に使用します。 Note ・ 出力特性の切替は、オートチューニング(AT)実行中には行えません。 (2)待機時の出力 待機時(RST 時、調節動作停止中)の出力( 開度 )を設定します。 6-1 フィードバックあり OUT1 ACT: Reverse RST: Preset1 ERR: Preset1 POT.ERR: Stop 設定範囲 :Stop, Preset1~Preset7 初期値 :Preset1 6-1 フィードバックなし OUT1 ACT: Reverse RST: Close ERR: Close 設定範囲 :Stop, Close, Open 初期値 :Close サーボフィードバックの有無により、以下のように異なります。 フィードバックあり フィードバックなし 停止、または対応するサーボプリセット値(P1~P7)が適用さ れます。 Stop, Close, Open のいずれかの動作を行います。 14 サーボ設定 75 詳細については、「14-3(2) サーボプリセット値の設定」参照してください。 Note ・ 待機時出力は、入力エラーが発生しても、その影響を受けずに維持されます。 (3)入力エラー時出力 測定入力のスケールオーバ( SO )が発生した場合に調節動作を停止しますが、その時 の出力(開度)を設定します。 6-1 フィードバックあり OUT1 ACT: RST: ERR: POT.ERR: Reverse Preset1 Preset1 Stop 6-1 フィードバックなし OUT1 ACT: Reverse RST: Close ERR: Close 設定範囲 :Stop、Preset1~Preset7 初期値 :Stop 設定範囲 :Stop, Close, Open 初期値 :Close サーボフィードバックの有無により、以下のように異なります。 フィードバックあり フィードバックなし 停止、または対応するサーボプリセット値(P1~P7)が適用さ れます。 Stop, Close, Open のいずれかの動作を行います。 その詳細については、「14-3(2) サーボプリセット値の設定」参照してください。 Note ・ 待機時(RST 時、調節動作停止中)に入力エラーを発生した場合は、入力エラー 時出力ではなく、待機時出力値を優先して出力します。 (4)フィードバックポテンショメータ異常時出力 フィードバックあり時の設定です。 フィードバックポテンショメータ異常時の出力動作を設定します。 6-1 OUT1 ACT: RST: ERR: POT.ERR: Reverse Preset1 Preset1 Stop 設定範囲 :Stop, Close, Open 初期値 :Stop Note ・ フィードバックポテンショメータ異常時出力は、待機時出力、入力エラー時出力 より優先して出力されます。 76 14 サーボ設定 (5)出力変化率リミッタ 1 秒あたりの出力変化(率)を制限します。 OFF にすると出力変化率の制限はかかりません。 この設定項目は、急激な出力変化を嫌う操作端を使用する場合に設定します。 6-2 Rate Limiter OUT: OFF CH 1 設定範囲 :OFF, 0.1~100.0%/s 初期値 :OFF Note ・ 調節出力値がデッドバンド(DB)より大きく急激な変化を繰り返す場合、コント ロールモータのハンチング要因になる場合があります。その場合はデッドバンド (DB)を大きくするか、出力変化率リミッタを設定してください。 14 サーボ設定 14-3 77 サーボプリセット値の外部からの切替 (1)外部切替の仕組とその動作 外部信号を使って、あらかじめ設定しておいた開度値に切り替える機能です。 複数のプリセット値(開度値)を使用する場合に、選択切替を外部接点で行うことがで きます。 設定可能な DI は、 DI2~DI4 のみです。 外部切替が 1 点の場合には、DI2 に Preset1 を設定すると、DI2 への入力で、Servo Preset1 に設定した開度値となるように動作します。 同様に、外部切替が 2~3 点の場合には DI2 に Preset2 を、外部切替が 4~7 点の 場合には DI2 に Preset3 を設定してください。 DI2~DI4 のすべてが OFF の場合には、プリセット出力ではなく、Auto 演算(PID 演算)により、出力されます。 また、DI2 に Preset2 を設定した場合には DI2~DI3 に、DI2 に Preset3 を設定し た場合には DI2~DI4 に、サーボプリセット値の外部切替が自動的に割り付けられ るため、他の機能を割り付けて利用することができなくなります。 5-2 DI1 DI2 : DI3 : DI4 : RUN/RST None None None FP23 Preset1:DI2 によるプリセット値 1 点切替 Preset2:DI2~DI3 によるプリセット値 3 点(最大)切替 Preset3:DI2~DI4 によるプリセット値 7 点(最大)切替 DI 3 3 1 DI 4 3 2 DI COM 3 3 Preset3 設定 DI 2 3 0 Preset2 Servo Preset Preset DI No. DI 2 DI 3 P1 P2 ● ● ● ● DI 4 P3 P4 P5 P6 ● P7 ● ● ● ● ● ● ● ●:スイッチ ON を示す。 Note デシマルスイッチなどで切り替えを行なうと、接点が切り替わるタイミングで、瞬 間的に想定外のプリセット No.に切り替わることがあります。 DI は、応答時間内(100ms)で切り替わるようにしてください。 78 14 サーボ設定 (2)サーボプリセット値の設定 ■フィードバックあり( FB = ON )の場合 外部信号を使って、任意の開度出力に切り替えることができます。 P1~P7 の 7 点の開度値を設定でき、DI2~DI4 に割り付けることにより、切替を行いま す。 6-6 SERVO Preset P1: 0% P2: 0% P3: 0% P4: P5: P6: P7: 0% 0% 0% 0% 設定範囲 :0~100% 初期値 :0% プリセット値 1 点のみ使用する場合は、P1 を設定し、DI2 に Preset1 を割り付けてくだ さい。 プリセット値最大 3 点を使用する場合は、P1~P3 を設定し、DI2 に Preset2 を割り付け てください。 プリセット値最大 7 点を使用する場合は、P1~P7 を設定し、DI2 に Preset3 を割り付け てください。 プリセット値の切替方法の詳細については、前項の「14-3(1) 外部切替の仕組とそ の動作」を参照してください。 ■フィードバックなし( FB = OFF )の場合 DI2~DI4 の割付はフィードバックありと同じになります。 自動的に P1=Stop、 P2=Close、 P3=Open、P4~P7=Stop 動作となります。 14-4 サーボ動作の設定 (1)サーボフィードバックの設定 フィードバックポテンショメータを使用するかしないか(サーボフィードバック のあり/なし)を、ここで設定します。 ポテンショからの位置信号でフィードバック制御を行うときは ON に設定します。 OFF に設定すると、フィードバック機能は働きません。 6-3 SERVO FB: DB: ON 2.0% 設定範囲 :ON, OFF 初期値 :ON 14 サーボ設定 79 (2)サーボデッドバンドの設定 OPEN(開)出力と CLOSE(閉)出力間の動作不感帯を、設定します。 この動作不感帯を狭く設定すると、精密な制御が可能となります。 その一方で、デッドバンドが狭すぎると操作端モータの慣性による行き過ぎのた めに、出力にハンチングが発生します。 デッドバンド(DB)と動作隙間については、「14-6(6)デッドバンド(DB)と動作 隙間の関係」を参照してください。 6-3 SERVO FB: ON DB: 2.0% 設定範囲 :0.2~10.0% 初期値 :2.0% (3)モータ動作時間の設定 フィードバックなし( FB = OFF )の場合の設定です。 操作端モータの動作時間、操作端が全閉から全開になるまでの時間を設定します。 フィードバックなしの場合、本器では、このモータの動作時間を設定することで、 OPEN/CLOSE の出力時間から開度値(出力値)を演算・推定しています。 6-4 SERVO FB: DB: TIME: BOOT: OFF 2.0% 60s Close 設定範囲 :5~300s 初期値 :60s Note ・モータの実際の動作時間と設定が異なると制御性が悪くなる場合があります。そ の場合には、設定時間の確認を行い、一致するよう設定を変更してください。 80 14 サーボ設定 (4)起動時サーボ動作の設定 フィードバックなし( FB = OFF )の場合の設定です。 フィードバックなしの場合、操作端の開度位置不明な状態となります。 この不具合を回避するために、起動時に操作端を全閉もしくは全開にし、開度値を確定 してから制御動作に入る機能です。 6-4 SERVO FB: OFF DB: 2.0% 60s TIME: BOOT: Close Stop Close Open 設定範囲 :Stop, Close, Open 初期値 :Close :起動時、操作端位置そのままから調節動作に入ります。実際の操作端位置 は不明のため、モータ位置を 50%とみなして調節動作に入ります。 :起動時に、設定された動作時間(TIME)、閉出力を ON することで全閉位置 を確定してから調節動作に入ります。 起動時に一度全閉になることに対する注意が必要です。 :起動時に、設定された動作時間(TIME)、開出力を ON することで全開位置 を確定してから調節動作に入ります。 起動時に、一度全開になることに対する注意が必要です。 14 サーボ設定 14-5 81 サーボ調整 ゼロスパン調整は、使用開始時必ず実施してください。一度実施したあとは、必要に応 じて再度実施してください。 (1)ゼロスパン調整と作業上の注意点 ゼロスパン調整は、リセット時でなければ実施できません。 また、ゼロスパン調整画面でなければ実施できません。 ゼロスパン調整中に他の画面へ移行した場合には、自動的にゼロスパン調整動作 を中断します。ゼロスパン調整には、自動調整(Auto)と手動調整(Manual)が ありますが、基本的には Auto モードで実施して下さい。 リセット時出力が Stop の設定で、調整が Open 側で終了した場合には、Open のままで停 止しますので、注意が必要です。 注 意 ・ モータ(M1、M2、M3)、またはフィードバックポテンショメータ (R1、R2、R3)の配線を間違ってゼロスパン調整を実施した場合、 Open-Close が逆になるなど、正常な動作が行われません。 ・ ZERO 側、SPAN 側を逆に調整した場合、正常な動作が行われません。 ・ ゼロスパン間が狭く調整された場合、ハンチング動作を起こし モータ寿命短縮や故障の原因になります。 ・ 上記の場合、配線チェックおよび点検のうえ、再度ゼロスパン調 整をやり直してください。 ■ フィードバックありの場合( FB = ON ) ① ゼロスパン調整を Auto で実施する場合 自動的に ZERO 側 → SPAN 側の順で実施します。 注 意 ・ ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場 合には、ERROR が表示されます。 点検の上、再度調整をやり直すか、手動で実施してください。 82 14 サーボ設定 ② ゼロスパン調整を Manual で実施する場合 ZERO 側、SPAN 側、どちらから実施してもかまいません。 ZERO 側、SPAN 側共に、右端にカウント値が表示されます。 注 意 ・[ZERO 側カウント値 < SPAN 側カウント値]にしてください。 ・ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場合 には、右端カウント値が両方共に反転表示となります。 ・上記の場合、動作の保証はできません。点検の上、再度調整をやり直し てください。 ■ フィードバックなしの場合( FB = OFF ) ①ゼロスパン調整を Auto で実施する場合 起動時サーボ動作( BOOT )の設定により、調整動作が異なります。 BOOT = Stop、Close の場合 BOOT = Open の場合 :モータ位置 Close で調整実施 :モータ位置 Open で調整実施 ②ゼロスパン調整を Manual で実施する場合 ZERO 側、SPAN 側、どちらかで実施します。モータが停止するまで、Close または Open キーを押し続けてください。 (2)ゼロスパン自動調整 ここでは、以下、ゼロスパン自動調整について説明します。 ゼロスパン手動調整については、次項の「14-5(3) ゼロスパン手動調整」を参照 してください。 また、ゼロスパン調整実施時の注意点と留意事項については、「14-5(1) ゼロス パン調整と作業上の注意点」をご覧ください。 14 サーボ設定 83 ■ フィードバックありの場合 操作端の全閉位置をゼロ、全開位置をスパンに自動調整する場合の手順を以下に 示します。 6-5 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Auto ① モード切替 MD(モード)を Auto(自動)に設定します。 ② 自動調整の開始 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Auto EXE を Start に設定し、 ENT キー押しによりゼ ロスパン自動調整を開始します。 ③ ゼロ位置の確定 SERVO Calibration EXE: Start MD: Auto ZERO LCD 画面上に「ZERO」が点滅し、OPEN 出力が約 6 秒間 ON し、その後 CLOSE 出力が ON します。 操作端が停止し、フィードバック信号の変化が なくなった所でゼロ位置を確定します。 ④ スパン位置の確定 SERVO Calibration EXE: Start MD: Auto SPAN 続いて、LCD 画面上に「SPAN」が点滅し、OPEN 出力が ON します。操作端が停止し、フィード バック信号の変化がなくなった所でスパン位置 を確定します。 ゼロスパンの位置が確定すると自動調整は終了 し、「SPAN」の点滅が消えます。 注 意 ・ ゼロスパン調整中に、フィードバックポテンショメータに異常が発 生したり、ゼロスパン間がフィードバックポテンショメータの約 10% 以下の場合、LCD 画面上に「ERROR」が表示され、データは取り込ま れません。 ・ 「ERROR」が表示された場合は、一度ゼロスパン調整を停止してくだ さい。( キーにより EXE:Start→Stop に変更し ENT キーで確定) ・ 上記の場合や、モータ、フィードバックポテンショメータの配線を 間違ったまま調整を行った場合、Open-Close が逆動作になったり モータのハンチング要因となり、動作の保証はできません。 点検のうえ、再度調整をやり直してください。 84 14 サーボ設定 ■ フィードバックなしの場合 操作端の全閉位置を CLOSE 側、または全開位置を OPEN 側に自動調整する場合の手 順を以下に示します。 6-5 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Auto ① モード切替 MD(モード)を Auto(自動)に設定します。 ② 自動調整の開始 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Auto SERVO Calibration EXE: Start MD: Auto ZERO SERVO Calibration EXE: Start MD: Auto SPAN EXE を Start に設定し、 ENT キー押しによりゼ ロスパン自動調整を開始します。 以下、CLOSE または OPEN の調整を実施しますが、 どちらで調整するかは、BOOT の状態により決ま ります。 ③ クローズ位置で確定(BOOT=Stop、Close の場合) LCD 画面上に「ZERO」が点滅し、CLOSE 出力が ON になります。 モータ動作時間分の出力を行い、停止した時点 を、クローズ位置と見なします。 ④ オープン位置で確定(BOOT=Open の場合) LCD 画面上に「SPAN」が点滅し、OPEN 出力が ON します。 モータ動作時間分の出力を行い、停止した時点 を、オープン位置と見なします。 クローズまたはオープンの位置が確定すると自 動調整は終了し、LCD 画面上の点滅表示が消えま す。 (3)ゼロスパン手動調整 ここでは、以下、ゼロスパン手動調整について説明します。 ゼロスパン自動調整については、前項の「14-5(2) ゼロスパン自動調整」を参照 してください。 ゼロスパンの位置を手動で調整(設定)できます。 調節動作で全閉もしくは全開させたくない場合や、任意の開度をゼロ位置・スパ ン位置に設定する場合に実行します。 また、ゼロスパン調整実施時の注意点と留意事項については、「14-5(1) パン調整と作業上の注意点」をご覧ください。 ゼロス 14 サーボ設定 85 ■ フィードバックありの場合 操作端の全閉位置を CLOSE、全開位置を OPEN に手動調整する場合の手順を以下に 示します。ゼロは CLOSE 側、スパンは OPEN 側に設定してください。 6-5 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Manual ZERO --4.5 SPAN --65.5 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: --4.0 SPAN: --65.0 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: CLOSE 3.5 SPAN: --65.0 ① モード切替 MD(モード)を Manual(手動)に設定します。 ② 手動調整の開始 EXE を Start に設定し、ENT キー押しによりゼ ロスパン手動調整を開始します。 ③ ゼロ位置の確定 ZERO にカーソルを移動し、 (CLOSE)キー押 しにより、CLOSE 出力を ON します。 キー押し操作で、ゼロ位置に操作端を移動し、 ENT キーを押し確定すると、数字の点滅が停止 します。 ④ スパン位置の確定 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: --3.5 SPAN: OPEN 62.5 SPAN にカーソルを移動し、 (OPEN)キー押し により、OPEN 出力を ON します。 キー押し操作で、スパン位置に操作端を移動し、 ENT キーを押し確定すると、数字の点滅が停止 します。 以上の操作で、手動で、ゼロまたはスパン位置 を設定できます。 注 意 ・ [ZERO 側カウント値 < SPAN 側カウント値]にしてください。 ・ ゼロスパン間が、フィードバックポテンショメータの約 10%以下の場 合には、右端カウント値が両方共に反転表示となります。 ・ 上記の場合、Open-Close が逆動作になったり、モータのハンチング 要因となり、動作の保証はできません。点検のうえ、再度調整をやり 直してください。 86 14 サーボ設定 ■ フィードバックなしの場合 操作端の全閉位置を CLOSE 側、または全開位置を OPEN 側に手動調整する場合の手 順を、以下に示します。 ゼロは CLOSE 側、スパンは OPEN 側に設定し実施してください。 フィードバックなしの手動調整の場合は、ゼロ側かスパン側どちらかで実施しま す。設置の安全側で実施することを推奨いたします。 6-5 SERVO Calibration EXE: Stop MD: Manual ZERO --SPAN --- ① モード切替 MD(モード)を Manual(手動)に設定します。 ② 手動調整の開始 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: --SPAN: --- EXE を Start に設定し、ENT キー押しによりゼ ロスパン手動調整を開始します。 ③ ゼロ位置の確定 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: CLOSE SPAN: --- ZERO にカーソルを移動し、 (CLOSE)キー押 しにより、CLOSE 出力を ON します。 キー押し操作で、操作端をゼロ(CLOSE)位置ま で移動します。 ④ スパン位置の確定 SERVO Calibration EXE: Start MD: Manual ZERO: --SPAN: OPEN SPAN にカーソルを移動し、 (OPEN)キー押し により、OPEN 出力を ON します。 キー押し操作で、操作端をスパン(SPAN)位置 まで移動します。 以上の操作で、手動で、ゼロまたはスパン位置 の調整を行います。 14 サーボ設定 87 (4)デッドバンド(DB)の調整 以下は、「14-4(2)サーボデッドバンドの設定」と同じ内容です。 制御感度とハンチングの調整が必要となった場合には、デッドバンドの変更・設定操作 を行ってください。 OPEN(開)出力と CLOSE(閉)出力間の動作不感帯を、設定します。 この動作不感帯を狭く設定すると、精密な制御が可能となります。 その一方で、デッドバンドが狭すぎると操作端モータの慣性による行き過ぎのた めに、出力にハンチングが発生します。 6-3 SERVO FB: DB: ON 2.0% 設定範囲 :0.2~10.0% 初期値 :2.0% 88 14 サーボ設定 14-6 サーボ機能 (1)サーボ出力時の動作優先順位 サーボ出力時の動作優先順は、以下のとおりです。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ MAN 動作( 最優先動作 ) POT.ERR 時出力( フィードバックありの場合 ) RST 出力 プリセット出力 ERR 時出力 Auto 演算出力( PID 演算出力 ) (2)サーボ出力時の MAN 動作 サーボ出力時の MAN 動作への移行は、EXEC 時、RST 時どちらでも可能です。(最優先動 作) サーボ出力時の MAN 動作は、OUT 値の設定ではなく、Open / Close 操作により、直接モー タ駆動を行います。 (3)プリセット出力の割付と動作の関係 設定条件により、以下のように異なります。 ■ フィードバックありの場合( FB = ON ) プリセット DI 入力(DI2, DI3, DI4)で、P1~P7 を割り当てます。 プリセット動作から Auto 演算動作への移行は、バンプレス動作(ただし比例帯内)と なります。 ■ フィードバックなしの場合( FB = OFF ) プリセット DI 入力( DI2, DI3, DI4 )で、以下のいずれかを選択します。 ・P1 ・P2 ・P3 ・P4~7 Stop Close 動作 Open 動作 Stop プリセット動作から Auto 演算への移行は、バンプレス動作にはなりません。 ■ DI 入力 = OFF の場合 Auto 演算出力( PID 演算出力 )となります。 14 サーボ設定 89 (4)出力リミッタについて MAN 動作と Preset 動作は、出力リミッタの影響を受けません。 Auto 演算出力( =PID 演算出力 )時は、以下の動作となります。 :出力リミッタ有効 :出力リミッタ無効(0%~100%) フィードバック有の場合( FB = ON ) フィードバック無の場合( FB = OFF ) (5)サーボ動作 ■ 調節出力値と開度について ・ モータの開度は、PID 演算による調節出力値を目標開度値として、デッドバンド(DB) を考慮しコントロールされます。(調節出力値→目標開度値) ・ 出力リミッタは、PID 演算時における出力値のリミッタで、開度リミッタではあり ません。 ・ フィードバックありの場合、出力リミッタによりコントロールモータの開度を制限 することは可能です。 ・ フィードバックポテンショメータ、 モータ動作範囲、 ゼロスパン調整後の開度範囲、 出力リミッタとの関係は次のようになります。 0Ω 135 Ω フィードバックポテンショメータ ▼(Close側) (Open側) ▼ モータ動作範囲 Close (開度調整) ゼロスパン調整後 (開度) (出力値) ZERO 0% 0% Open SPAN 100% 100% 出力リミッタ設定後 (開度) 0% (出力値) 20% 20% 80% 100% 80% 時の出力リミッタによる動作範囲 90 14 サーボ設定 ■ フィードバックありの場合 注 意 ・フィードバックポテンショメータ R1 断線時の動作 Posi データが 0%以下(マイナス)となり Open 出力を出力し続けます。 ・フィードバックポテンショメータ R2 断線時の動作 ERROR 表示状態となり、フィードバックポテンショメータ異常時出力 (POT.ERR)で選択された出力動作状態となります。 ・フィードバックポテンショメータ R3 断線時の動作 Posi データが 100%以上となり、Close 出力を出力し続けます。 ■ フィードバックなしの場合 制御出力が、0%または 100%を連続して出力している時は、以下の動作となります。 0%時 100%時 :30 秒ごとに、モータ動作時間( TIME )の約 5%の時間を Close 出 力します。 :30 秒ごとに、モータ動作時間( TIME )の約 5%の時間を Open 出力 します。 14 サーボ設定 91 (6)デッドバンド( DB )と動作隙間の関係 デットバンドと動作隙間には、以下の関係があります。 動作隙間はデッドバンド( DB )の 1/4 ただし、DB < 1.2 % DB = 0.2 % 動作隙間 動作隙間 = 0.3 % 動作隙間 = 0.2 % 動作隙間 Open Close 目標開度 デッドバンド(DB) → 開度 92 14 サーボ設定 15 キーロックの設定 93 15 キーロックの設定 以下の操作は必要に応じて、実施してください。 15-1 キーロックの設定 (1)キーロック画面の表示 基本画面から LOCK, etc 画面群(グループ 8)を、 GRP キーを押して、呼び出します。 LOCK, etc 画面群画面内で、 SCRN キーを押して、設定・変更する画面に切り替えます。 画面内のパラメータは、 キーを押すことで選択します。 さらに、パラメータを , , キーを押すことで設定し、 ENT キーで 確定登録します。 0-0 基本画面 PTN 1 POSi Posi 0% 0.0% 8-0 GRP STEP 0 1 50 100 ロックその他画面 LOCK, etc DISP Key Lock, SV Limit, Time Unit, ADV Mode SCRN 点線は同一キーを1回以上 押すことを表します。 ENT + SCRN 8-1 KLOCK: GRP OFF IR COM: ON [ Servo ] (2)キーロック キーロックをかけると、LCD 画面の該当パラメータに マークが表示され設定・ 変更ができなくなります。 8-1 KLOCK 設定範囲 :OFF, LOCK1, LOCK2, LOCK3 OFF 初期値 IR COM: ON [ Servo OFF LOCK1 LOCK2 LOCK3 :OFF ] :キーロックを解除します。 :SV 関連, AT, MAN, EV/DO 動作点以外のパラメータがキーロックされます。 :SV 関連以外のパラメータがキーロックされます。 :全てのパラメータがキーロックされます。 (キーロックパラメータを除く) 各モードでロックされるパラメータの詳細は、「19 パラメータ一覧表」 を参照してく ださい。 94 15 キーロックの設定 16 運転の監視と実行/停止 95 16 運転の監視と実行/停止 プログラム制御もしくは定値制御を実行するには、まずは基本画面(No.0-0)に移動す る必要があります。 他の画面を表示している場合には、 DISP キーを押して、基本画面に移動します。 16-1 基本画面の展開 (1)通常時出力( OUT1/Posi )の場合 0-0 基本画面 SVNo. 0-1 出力モニタ PTN 0 1 STEP 1 Posi 0 0 POSi0%0% Posi 0.0% 1 100 100 5050 SCRN フィードバックなし SVNo. PTN 1 STEP 1 01 OUT1 0 0.0% フィードバックあり 50 OUT1 0 Pre.1 0% 0.0% Posi 0 0% 50 100 50 100 OUT1 0 0.0% 50 100 100 SV No. と開度値または出力値表示 PTN、STEP No と 上段 %とバーグラフで出力値(推定位置)表示 下段 開度値表示(フィードバックありの場合) 出力モニタは、フィードバックありでは、上段に OUT1 を、下段に Posi を、出力値の% とバーグラフで表示します。 OUT1 または Posi が反転表示の場合は、手動状態(MAN=ON)です。 手動状態の場合、 キーでオープン出力を ON、 キーでクローズ出力を ON にし、 直接モータの制御が行えます。 手動出力の詳細については、「17-3 調節出力の自動/手動切換」を参照してください。 (2)プリセット出力( Preset1~7 )の場合 プリセットが設定されている場合は、基本画面(№ 0-0)とモニタ画面(№ 0-1) の表示とシステム動作の関係は、次のとおりです。 ■ フィードバックありの場合 OUT1 に代わり、Pre.1~Pre.7 のいずれかが表示されます。 手動出力に切り替えた場合(MAN=ON)には、プリセット出力が解除され、表示が OUT1 に切り替わり、オープン出力 ON/クローズ出力 ON の操作が可能となります。 手動状態を解除した場合(MAN=OFF)には、OUT1 の表示はプリセット(Pre.1~Pre.7 の いずれか)に戻り、プリセットで指定した状態へと復帰します。 Pre.1 0 45% Posi 0 48% 50 100 50 100 MAN=ON MAN=OFF OUT1 0 45.0% Posi 0 48% 50 100 50 100 96 16 運転の監視と実行/停止 ■ フィードバックなしの場合 OUT1 の代わりに、Stop、Close、Open のいずれかが表示されます。 手動出力(MAN=ON)に切り替えた場合には、プリセット出力は解除され、表示が OUT1 に切り替わり、オープン出力 ON/クローズ出力 ON の操作が可能となります。 手動状態を解除した場合(MAN=OFF)には、OUT1 の表示はステータス表示(Stop、Close、 Open のいずれか)に戻り、プリセットで指定した状態へと復帰します。 Open 0 50% 50 MAN=ON 100 OUT1 0 50.0% 50 100 MAN=OFF ■ 手動出力解除時の動作 手動出力の解除時動作は、以下のサーボ出力時の動作優先順位(数値が小さい方が優先 度が高い)に従います。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 16-2 MAN 動作(最優先動作) POT.ERR 時出力(フィードバックありの場合) RST 出力 プリセット出力 ERR 時出力 Auto 演算出力(PID 演算出力) 基本画面での操作 リセット状態において基本画面では以下の事が行えます。 (1) (2) (3) (4) (5) スタートパターンを設定 スタートステップを設定 FIX モード設定(プログラムモード⇔FIX モード移行) FIX SV 値の変更(実行時も可) プログラム制御/定値制御の実行 (1)スタートパターン設定 プログラム開始前にスタートパターンを設定します。 基本画面群先頭画面で PTN キーを押すと LCD 表示部のプログラムパターン No.が点滅 、 キーでも変更可能 ) し、増加します。(点滅状態で 変更後 ENT キーを押してプログラムパターン No.を確定すると点滅が停止します。 0-0 PTN Posi 1 0 0% STEP 50 0-0 PTN 1 100 PTN Posi 4回押すと 5 0 0% STEP 50 0-0 PTN 1 100 ENT Posi 5 0 0% STEP 50 1 100 16 運転の監視と実行/停止 97 (2)スタートステップ設定 プログラム開始前にスタートステップを設定します。 基本画面群先頭画面で STEP キーを押すと LCD 表示部のプログラムステップ No.が点滅 し、増加します。(点滅状態で 、 キーでも変更可能 ) 変更後 ENT キーを押してプログラムパターン No.を確定すると点滅が停止します。 0-0 PTN 5 OUT1 0.0% STEP 0 50 0-0 PTN 1 100 STEP 5 OUT1 0.0% 0 0-0 PTN 3 STEP 50 100 ENT 5 OUT1 0.0% 3 STEP 0 50 100 2回押すと なお、スタートステップに“0”を設定すると、そのパターンを実行しません。 制御を実行する場合には、スタートステップに“0”以外の値を設定してください。 (3)FIX モード設定 基本画面群先頭画面で PTN キーを押すと LCD 表示部のプログラムパターン No.が点滅 し増加します。(点滅状態で 、 キーでも変更可能 ) 「F」を選択し、 ENT キーを押して確定すると点滅が停止します。 0-0 PTN 1 0 Posi 0% STEP 50 0-0 PTN 1 100 PTN F 0 Posi STEP 0-0 PTN --50 100 ENT 0% F 0 Posi STEP --50 100 0% Note ・プログラムモード→FIX モードへの切り換え時は、FIX MOVE の設定により移行動作 が異なりますので注意が必要です。 詳細は、「10-4 FIX MOVE の設定」を参照してください。 (4)FIX SV 値設定(FIX モード時のみ) FIX モード時、モニタグループ先頭画面で 最小桁が点滅します。 、 、 キーを押すと SV 表示部 キーを押して数値上の点滅を変更したい桁へ移動させ、 、 キー操作で SV 値を変更する事ができます。変更後 ENT キーを押して確定すると数値上の点滅が消 えます。 98 16 運転の監視と実行/停止 16-3 ステップ No.と SV の表示 SV表示 スタートステップNo.表示 リセット状態におけるスタートステップ No.と SV 表示の関係は、 次のとおりです。 スタートステップ No.表示 SV 表示 0 PRG モード スタート SV 1 スタート SV 2~400 前のステップ SV --- 16-4 FIX モード FIX SV 制御の実行と停止の方法 制御実行の前に、以下の点を、もう一度確認してください。 1. 2. 3. 基本画面になっているか? 実行する制御モード(プログラム or FIX )になっているか? 実行するスタートパターン、スタートステップになっているか? 以上を確認してから、制御を実行します。 基本画面で ENT + DISP キーを押し、制御を実行します。 また制御実行中に ENT + DISP キーを押して、制御を停止できます。 17 制御実行中の操作 99 17 制御実行中の操作 17-1 制御実行中のモニタ (1)基本画面 プログラム制御実行中は現在実行中のパターンとステップが表示されます。 また定値制御時は、パターン表示部に「F」、ステップ表示部は「---」が消えた状 態となります。 0-0 PTN F OUT1 100.0% 0-0 PTN STEP 0 50 100 1 OUT1 100.0% 0 STEP 50 1 100 (2)出力値表示 上段に調節出力 1( OUT1 )、下段に開度( Posi )を%及びバーグラフで表示します。 手動出力時、 、 キー操作で出力の増減が可能です。詳細は、「17-3 調節出 力の自動/手動切換」の説明を参照してください。 0-1 OUT1 0.0 % Posi 1 00 % (3)プログラムステータスモニタ プログラム実行に関連するステータス表示です。 0-2 GUA GUA UP LVL DWN U P LVL DWN :ギャランティソーク時に点灯 :上昇ステップ実行中に点灯 :平坦ステップ実行中に点灯 :下降ステップ実行中に点灯 (4)ステップ残り時間モニタ プログラム実行中のみ表示される画面です。 現在実行中のステップ残り時間を表示します。DI より停止(RST) が入力された場合と、 DI で FIX モードに移行した場合は、基本画面に戻ります。 0-3 STEP Time P: 01 S:003 00h01m 0 50 100 100 17 制御実行中の操作 (5)プログラムモニタ プログラムパターンをグラフ化し表示します。 10 ステップを超えたプログラムでは、 キーで次の 10 ステップ、 キーで前の 10 ステップと、10 ステップ単位で、モニタを切り替えることができます。 0-4 0-6 PTN 1 STP 3 (6)パターンリンクモニタ プログラム実行中のみ表示される画面です。 パターンリンクの設定状況と実行状態を表示します。 現在実行中のパターン番号は点滅します。 00-5 -7 PTN 119- Link 2- 45-107- 4- 3- 5-10 2- 3- 31- 1- 3- 2 3 (7)制御実行中の情報モニタ 制御実行中のみ表示される画面です。 制御実行中に下記 4 種類のパラメータの状態を表示します。 ただし定値制御( FIX )時は、PID №のみ表示となります。 0-6 PTN PTN STP PID PTN PTN STP PID LNK: REP: LOP: No LNK REP LOP № 1/ 1/ 1/ 1 1 1 1 :パターンリンク実行回数/設定回数を表示します。 :パターン実行回数/設定回数を表示します。 :ステップループの 実行回数/設定回数を表示します。 :現在使用している PID No.を表示します。 17 制御実行中の操作 17-2 101 オートチューニングの実行と中止 オートチューニング( AT )の実行/停止ができます。 実行中は AT のモニタランプが点滅、実行待機中は点灯、終了または停止すると消灯し ます。 1-1 AT : MAN: C O M : OFF OFF LOCAL 設定範囲 : ON, OFF 初期値 : OFF オートチューニングとは? 最適な PID 定数をリミットサイクル法により自動的に演算し、その値に よって調節動作が行われます。 Note ・AT を実行する際は出力リミッタの影響を受ける為、AT 実行の前に調節出力値の下 限、上限値を設定してください。( 通常は下限=0%,上限=100%とします) ■ AT 実行不可(前面キー) プログラムモード FIX モード リセット状態(RST) AT 実行不可 AT 実行不可 手動出力(MAN)状態 AT 実行不可 AT 実行不可 ゾーン PID が「PV」に設定 AT 実行不可 AT 実行不可 PV 値がスケールオーバした時 AT 実行不可 AT 実行不可 AT 待機 AT 実行不可 プリセット出力時 AT 実行不可 AT 実行不可 ポテンショエラー時 AT 実行不可 AT 実行不可 PID P = OFF( ON-OFF 制御 ) 102 17 制御実行中の操作 ■ AT 終了条件 プログラムモード FIX モード RUN 状態→リセット状態(RST)に移行した時 AT 終了 AT 終了 出力が 0%または 100%の状態で約 200 分経過した時 AT 終了 AT 終了 停電時 AT 終了 AT 終了 --- AT 終了 全 PID No.(No.1~No.10)の演算が終了した時 AT 終了 --- PV 値がスケールオーバした時 AT 終了 AT 終了 プリセット出力時 AT 終了 AT 終了 ポテンショエラー時 AT 終了 AT 終了 PID 演算が終了した時 17 制御実行中の操作 103 ■ プログラム制御時の AT について AT を実行した時点で実行中のステップが傾斜部か平坦部かを判断し、傾斜部では AT 待 機状態(ランプ点灯)で次のステップを待ちます。平坦部では AT が実行(ランプ点滅)さ れ、そのステップで使用される PID 定数が自動設定されます。 ただし以下の条件下では、上記動作しないことがありますので注意してください。 (1) (2) (3) (4) 傾斜部でもホールド状態であれば AT は実行されます。 PV スケールオーバ時は AT が強制終了します。 P=OFF (ON-OFF 制御) 時は AT 待機状態となります。 一度AT 実行されて適切なPID 値が設定されたPID No.を使用しているステップでは、 プログラム終了まで平坦部でも AT 待機状態となり、再度 AT をやり直さない限り AT は実行されません。 Step3 で AT を実行した場合の例を、以下に示します。 SV5/SV6 PID3 AT実行 SV3/SV4 PID2 AT待機 PID2 AT実行 SV1/SV2 AT ON Start SV Step1 PID1 Step3 Step4 Step5 Step6 Step7 Step8 ※1 ※2 Step2 PID1 Step3 PID2 Step4 PID2 Step5 PID3 Step6 PID3 Step7 PID2 Step8 PID2 傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯) 平坦部 PID2 の AT を実行(AT LED 点滅)、残り時間で待機状態(AT LED 点灯) 傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯) 平坦部 PID3 の AT を実行(AT LED 点滅)、残り時間で待機状態(AT LED 点灯) 傾斜部なので AT は待機状態(AT LED 点灯) Step4 で PID2 の演算が終了しているため AT は待機状態(AT LED 点灯) プログラム終了(Step8)で AT も終了(AT LED 消灯) この例の場合 PID1 の AT は行わない Note ・平坦部にてステップ実行時間が不足し AT が終了しない場合は、その No.の AT 実行 は次に持ち越されます。 ■ 定値制御時(FIX)の AT について FIX 制御時は AT を開始した時点から AT ランプが点滅して実行されます。 また AT が終了した時は自動的に AT ランプが消灯し終了します。 104 17 17-3 制御実行中の操作 調節出力の自動/手動切換 調節出力を自動または手動出力させるかを切り替えます。 通常は自動運転を行いますが装置の試験時等調節出力を手動で設定したい場合に使用 します。 手動出力時、調節出力は設定された値を出力し続け、フィードバック制御は行われませ んので注意が必要です。 手動出力中は MAN のモニタランプとステータスモニタが点滅します。 1-1 AT : MAN: C O M : 設定範囲 :OFF, ON OFF OFF LOCAL 初期値 :OFF (1)MAN 状態でのオープン/クローズ出力 1-1 AT : MAN: C O M : 0-1 OUT1 30.0% Posi 1 00 % OFF ON LOCAL 0 50 100 0 50 100 1. フィードバックなしの場合は、Posiは表示しません。フィードバックありに設 定します。 2. 画面 1-1 で、MAN(手動)をカーソルで選択し、ONを選択登録すると手動出力 状態になります。 3. 次に調節出力を手動で操作するため、 DISP キーで基本画面(グループ 0)に 移動し SCRN キーで出力値表示(0-1)の画面に移動します。 4.Posiにカーソル( )が表示されています。ここで 、 間はオープン出力ON/クローズ出力ONさせることが可能です。 ( ENT キーによる登録確定操作は必要ありません。) キーを押す (2)キーによる簡単な MAN 状態の切替 基本画面(0-1)より、 ENT + ON/OFF 切替ができます。 0-1 Pre. 1 0% Posi 1 00 % 0 50 100 0 50 100 または ENT + 0-1 OUT1 0 .0 % Posi 1 00 % キー押しで、MAN モードの 0 50 100 0 50 100 17 制御実行中の操作 17-4 105 プログラムの一時保持(HLD)と再開 プログラム実行中に動作を一時保持する機能で、ON 設定で HLD 実行、OFF 設定で HLD 解 除します。 また、HLD 実行中は HLD のモニタランプとステータスモニタが点灯します。 1-2 HLD: ADV: 設定範囲 : OFF, ON OFF OFF Start PTN: 1 初期値 : OFF 以下の例は、HLD 解除時は Step5 の残時間で SV5 に到達するよう制御します。 残時間 T 残時間 T SV5/SV6 SV3/SV4 HLD 実行 HLD 解除 残時間 T で SV5 に到達 SV1/SV2 Start SV Step1 Step2 Step3 Step4 ※1 ※2 ※3 ※4 ※5 Step5 Step5 延長 Step6 時間 ギャランティソーク中でも HLD は有効となります。 HLD 中は ADV 実行できません。 キー入力、通信での HLD 操作は、DI 割付なしの時有効となります。(DI 入力優先) HLD DI 入力 ON で プログラム実行した場合は PV スタート機能の SV 値に依存します。 例) PV スタート ON 時、PV スタートの SV 値でホールド PV スタート OFF 時、スタート SV でホールド HLD 中はスタート SV、ステップ SV、タイムシグナル関連のパラメータを変更しても HLD が 解除されるまで反映されません。 106 17 17-5 制御実行中の操作 アドバンスの実行 プログラム運転中に現在のステップ(または時間)から次のステップ(または時間)へ 強制的に移行させる事ができます。 ①ステップ移行 ②時間移行 :ステップ単位(1 ステップ)で先送りする :時間単位で先送りする ADV 実行による移行動作の設定および時間移行を設定した際の ADV 時間については、 「9-1(5) アドバンスモード」と「9-1(6) アドバンス時間」を参照してください。 1-2 HLD: ADV: 設定範囲 : ON, OFF OFF OFF Start PTN: 1 初期値 : OFF Note ・ADV が実行されてから約 2 秒間、ADV は無効となります。 ・ギャランティソーク( GUA )状態の時はステップ、時間共に GUA を解除して次の ステップへ移行するだけとなります。 ・ホールド中( HLD )にアドバンス実行はできません。 例)ADV によるステップ移行( Step5 を強制終了し Step6 へ移行 ) SV5/SV6 ステップ 6 へ 移行 SV3/SV4 ADV 実行 SV1/SV2 Start SV Step1 Step2 Step3 Step4 Step5 Step6 時間 17 制御実行中の操作 107 例)ADV による時間移行( ADV 時間だけ移行 ) ADV 時間 SV5/SV6 SV3/SV4 ADV 実行 SV1/SV2 Start SV Step1 Step2 Step3 Step4 Step5 Step6 時間 Note ・時間選択でそのステップの残り時間より ADV 時間の方が大きい場合には、次のス テップを越えての先送りはしないで、ステップ選択と同様、次のステップへ進むだ けとなります。 108 17 制御実行中の操作 18 エラー表示 109 18 エラー表示 18-1 電源 ON 時の動作チェック異常 本器は、異常を検出した場合には、以下のエラーコードを PV 表示部に表示します。 表示 原因 ROM の異常 RAM の異常 EEPROM の異常 入力 1 A/D の異常 ハードウェア異常 左記の状態になった場合は、す べての出力は OFF または 0% となります。 お願い ・ 上記のメッセージが表示された場合は、修理または交換が必要となり ますので、すみやかに電源を OFF して、代理店あるいは弊社営業所ま で、ご連絡ください。 110 18 18-2 エラー表示 PV 入力の異常 本器の制御実行中に、PV 入力関係に異常を検出した場合には、以下のエラーコードを PV 表示部に表示します。 表示 原因 PV 値が測定範囲の下限(-10%FS)を超えた PV 値が測定範囲の上限(+110%FS)を超えた 熱電対の断線 測温抵抗体の A が断線 測温抵抗体の B が 1 本または 2 本断線、あるいは、測温抵抗体全ての 線が断線。この場合の本器の動作は、PV が上限方向に振り切った状態 となります。 熱電対入力で基準接点補償(-20℃)が下限側に異常の場合 熱電対入力で基準接点補償(+80℃)が上限側に異常の場合 お願い ・ 上記のメッセージが表示された場合には、入力についてチェックしてくださ い。入力に異常がない場合は他の原因も考えられますので、代理店あるいは 弊社営業所に、ご連絡ください。 18-3 サーボフィードバックの異常 フィードバックありで、 フィードバックポテンショメータ R2 の断線を検出した場合に、 以下のエラーコードを LCD 表示部の Posi 表示位置に表示します。 表示 ERROR 原因 フィードバック異常 19 パラメータ一覧表 111 19 パラメータ一覧表 以下に、FP23 で使用している全てのパラメータを示します。 お客様が設定できないパラメータは記載していません。 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock ★印 19-1 :LCD 画面に表示されるパラメータ記号を示します。 :表示、設定の内容を示します。 :設定できるパラメータ、数値の範囲を示します。 :工場出荷時の設定値を示します。 (お客様の指定値にカスタマイズ出荷している場合を除く) :数字はキーロックが有効になるレベルを示します。 :レンジ設定、単位設定、PV スケーリング設定 いずれかを変更 した場合、初期化される恐れがあるパラメータです。 上記設定を変更した際は★印のパラメータを再確認する必要が あります。 実行画面群(グループ 1) 表示記号 AT MAN COM 機能内容 オートチューニング実行 ★ 調節出力操作切替 通信モード 設定範囲 初期値 Lock ON/OFF OFF 2 ON/OFF LOC:本体設定 COM:通信設定 OFF LOC 2 2 HLD ホールド実行 ON/OFF OFF ADV アドバンス実行 ON/OFF OFF 1 Start PTN スタートパターン No. 1~20 1 1 PTN Link Reps パターンリンク実行回数 0~9999 0 1 Link Format 1st ~ 20th パターンリンク設定 0~割付パターン上限 0 1 FIX MODE FIX モード切替 ON/OFF OFF 1 FIX SV FIX PID FIX MOVE ★ FIX SV 値設定 FIX PID No.選択 FIX ムーブ切替 SV リミッタ設定範囲内 1~10 EXE EXE/STBY EXE/TRCK 0 Unit 1 EXE 3 1 1 DEV_Hi :-25000~25000 Unit DEV_Low:-25000~25000 Unit DEV_Out:0~25000 Unit DEV_In :0~25000 Unit PV_Hi :測定範囲内 PV_Low :測定範囲内 Posi.H :0~100% Posi.L :0~100% 25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit 25000 Unit 測定範囲上限値 測定範囲下限値 100% 0% 2 FIX EV Set Point FIX EV 動作点 EV1~EV3 ★ 設定 112 19 表示記号 機能内容 FIX DO Set Point DO1~DO9★ 19-2 FIX DO 動作点 設定 設定範囲 DEV_Hi DEV_Low DEV_Out DEV_In PV_Hi PV_Low Posi.H Posi.L パラメータ一覧表 初期値 :-25000~25000 Unit 25000 Unit :-25000~25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit :0~25000 Unit 25000 Unit :0~25000 Unit 測定範囲上限値 :測定範囲内 測定範囲下限値 :測定範囲内 :0~100% 100% 0% :0~100% Lock 2 プログラム画面群(グループ 2) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock Num.of STEP ステップ数 Start STEP スタートステップ Start SV ★ スタート SV 0~割付ステップ上限 0~ステップ数 SV リミッタ設定範囲内 20 1 0 Unit 1 1 3 PTN Reps パターン実行回数 1~9999 回 1 1 Start スタートステップ No. 1~ステップ数 1 1 End Reps エンドステップ No. 実行回数 1~ステップ数 1~9999 回 1 1 1 1 OFF,1~9999 Unit 00:00~99:59 OFF 00:01 1 1 PV Start PV スタート EV Set Point EV 動作点設定 EV1~EV3 ★ ON/OFF DEV_Hi :-25000~25000 Unit DEV_Low:-25000~25000 Unit DEV_Out:0~25000 Unit DEV_In :0~25000 Unit PV_Hi :測定範囲内 PV_Low :測定範囲内 Posi.H :0~100% Posi.L :0~100% OFF 25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit 25000 Unit 測定範囲上限値 測定範囲下限値 100% 0% 1 2 DO Set Point DO 動作点設定 DO1~DO9 ★ DEV_Hi :-25000~25000 Unit DEV_Low:-25000~25000 Unit DEV_Out:0~25000 Unit DEV_In :0~25000 Unit PV_Hi :測定範囲内 PV_Low :測定範囲内 Posi.H :0~100% Posi.L :0~100% 25000 Unit -25000 Unit 25000 Unit 25000 Unit 測定範囲上限値 測定範囲下限値 100% 0% 2 Loop Setup GUArantee Soak Zone Time ★ ギャランティソークゾーン ★ ギャランティソークタイム TS1~TS8 ON STEP ON Time タイムシグナル ONステップ タイムシグナル ON 時間 OFF,1~ステップ数 00:00~99:59 OFF 00:00 1 1 OFF STEP OFF Time タイムシグナル OFFステップ タイムシグナル OFF 時間 OFF,1~ステップ数 00:00~99:59 OFF 00:00 1 1 19 パラメータ一覧表 19-3 113 ステップ画面群(グループ 2S) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock STEP001~400 SV Time PID 19-4 ★ ステップ SV ステップ 時間 ステップ PID No. SV リミッタ設定範囲内 00:00~99:59 0~10 0 Unit 00:01 0 3 1 1 PID 画面群(グループ 3) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock (PID01~PID10)-OUT1 P №1 比例帯 (OUT1) OFF,0.1~999.9 % 3.0 % 1 I D (OUT1) (OUT1) OFF,1~6000 s OFF,1~3600 s 120 s 30 s 1 1 DF MR SF ★ №1 動作隙間 (OUT1) №1 マニュアルリセット (OUT1) №1 目標値関数 (OUT1) 1~9999 Unit -50.0~50.0 % 0.00~1.00 20 Unit 0.0 % 0.40 1 1 1 ZN ★ №1 PID ゾーン 測定範囲内 0 Unit 1 №1 積分時間 №1 微分時間 OUT1L PID 01~10 OUT1H №1 出力リミッタ下限値 (OUT1) 0.0~100.0 % 0.0 % 1 №1 出力リミッタ上限値 (OUT1) 0.0~100.0 % 100.0 % 1 Zone PID1 ゾーン 1PID モード OFF:切替なし PV :PV ゾーン切替 SV :SV ゾーン切替 OFF 1 HYS1 ★ ゾーン 1 ヒステリシス 0~10000 Unit 20 Unit 1 AT Point ★ オートチューニングポイント 0~10000 Unit 0 1 114 19 19-5 パラメータ一覧表 EV/DO 画面群(グループ 4) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock EV1~EV3, DO1~DO9 MD EV1~3 DO1~9 動作モード ACT DF ★ EV1~EV3 DO1~DO9 出力特性 EV1~EV3 DO1~DO9 動作隙間 None :動作なし DEV Hi :上限偏差警報 DEV Low :下限偏差警報 DEV Out :上下限偏差外警報 DEV In :上下限偏差内警報 PV Hi :PV 上限絶対値警報 PV Low :PV 下限絶対値警報 SO :スケールオーバ FIX :FIX モード時 AT :オートチューニング実行中 MAN :マニュアル動作中 LOGIC :論理演算 (※1 ※2) Direct :ダイレクト出力 (※3) RUN :RUN HLD :プログラムホールド中 GUA :ギャランティソークゾーン STEP :ステップシグナル PRG.END :プログラムエンドシグナル :タイムシグナル 1 TS1 | :タイムシグナル 8 TS8 Posi.H :開度上限絶対値 Posi.L :開度下限絶対値 POT.ER :フィードバックポテンショメータ異常 N.O.:開状態 N.C.:閉状態 EV1:DEV Hi 1 EV2:DEV Low EV3:RUN N.O. 1 1~9999 Unit 20 Unit 1 DO1~9:None IH EV1~EV3 DO1~DO9 待機動作 OFF/1/2/3 OFF 1 DLY EV1~EV3 DO1~DO9 遅延時間 OFF, 1~9999 s OFF 1 None/TS1~TS8/DI1~DI10 None 1 BUF/INV/FF AND/OR/XOR BUF AND 1 1 EV1~EV3, DO1~DO3 MD LOGIC 時 SRC1,SRC2 入力 1, 入力 2 Gate1,Gate2 入力 1, 入力 2 Log MD 論理演算モード DO4, DO5 MD LOGIC 時 SRC Log MD Time 入力 論理演算モード タイム None/TS1~TS8/DI1~DI10 Timer/Counter OFF, 1~5000 s None Timer OFF 1 1 1 Count カウント OFF, 1~5000 OFF 1 ※1: ※2: ※3: ※4: 論理演算 (AND, OR, XOR) は、LOGIC EV1~EV3, DO1~DO3 のみ、割付可能です。 論理演算 (Timer, Count) は、DO4, DO5 のみ、割付可能です。 ダイレクト出力は、DO6~DO9 のみ割付可能です。 通信オプション選択時のみ使用可能です。 Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックあり時のみ割付可能です。 19 パラメータ一覧表 19-6 115 DI/オプション画面群(グループ 5) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock DI1 DI1 割付 RUN/RST RUN/RST 1 DI2 DI2 割付 None RUN/RST RST HLD ADV FIX MAN LOGIC Preset1 Preset2 Preset3 None 1 DI3 DI4 DI6 DI7 DI9 DI10 DI3 割付 DI4 割付 DI6 割付 DI7 割付 DI9 割付 DI10 割付 None RUN/RST RST HLD ADV FIX MAN LOGIC None 1 DI5 DI5 割付 None RUN/RST RST HLD ADV FIX MAN LOGIC PTN2bit PTN3bit PTN4bit PTN5bit None 1 DI8 DI8 割付 None RUN/RST RST HLD ADV FIX MAN LOGIC PTN2bit PTN3bit None 1 116 19 表示記号 Ao1MD 機能内容 アナログ出力1 種類 Ao1_L ★ アナログ出力 1 下限側スケーリング Ao1_H ★ アナログ出力 1 上限側スケーリング Ao2MD アナログ出力 2 種類 Ao2_L ★ アナログ出力 2 下限側スケーリング Ao2_H ★ アナログ出力 2 上限側スケーリング パラメータ一覧表 設定範囲 PV SV DEV OUT1 Posi :測定値 :設定値 :偏差値 :出力値 1 :開度 PV,SV DEV OUT1 Posi PV,SV DEV OUT1 Posi :測定範囲内 :-100.0~100.0 % : 0.0~100.0 % :0~100% :測定範囲内 :-100.0~100.0 % : 0.0~100.0 % :0~100% PV SV DEV OUT1 Posi PV,SV DEV OUT1 Posi :測定値 :設定値 :偏差値 :出力値 :開度 :測定範囲内 :-100.0~100.0 % : 0.0~100.0 % :0~100% 初期値 PV Lock 1 設定範囲 下限値 1 設定範囲 上限値 1 SV 1 設定範囲 下限値 1 PV,SV :測定範囲内 DEV :-100.0~100.0 % : 0.0~100.0 % OUT1 Posi :0~100% 設定範囲 上限値 1 COM PROT 通信プロトコル SHIMADEN, MOD_ASC, MOD_RTU SHIMADEN 1 ADDR BPS 通信アドレス 通信速度 1~98 2400/4800/9600/19200 bps 1 9600 bps 1 1 MEM 通信メモリモード EEP :EEPROM,RAM 書込 RAM :RAM のみ書込 R_E :SV, COM モード, out 以外 EEPROM 書込 EEP 1 COM DATA 通信データ長 7:7bit 8:8bit 7 1 PARI 通信データパリティ EVEN/ODD/None EVEN 1 STOP DELY 通信ストップビット 通信ディレイ時間 1/2 1~50 ms 1 10 ms 1 1 COM CTRL ※ 通信コントロールコード STX_ETX_CR STX_ETX_CRLF @_:_CR STX_ETX_CR 1 BCC 通信 BCC チェック ADD ADD_two’s cmp XOR None ADD 1 ※ ※ シマデンプロトコルのみ 19 パラメータ一覧表 19-7 117 調節出力画面群(グループ 6) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock OUT1 ACT 出力 1 制御特性 Reverse :逆特性 Direct :正特性 Reverse 1 RST 出力 1 リセット時の 出力プリセット値 フィードバック あり:Preset1 なし:Close 1 ERR 出力 1 エラー時の 出力プリセット値 フィードバック あり:Preset1 なし:Close 1 POT.ERR ポテンショ出力エラー Stop 1 Rate Out1 Limiter Servo FB 出力 1 変化率リミッタ フィードバックあり: Stop, Preset1~7 フィードバックなし: Stop, Close, Open フィードバックあり: Stop, Preset1~7 フィードバックなし: Stop, Close, Open フィードバックありのみ: Stop, Close, Open OFF,0.1~100.0 %/s OFF 1 サーボフィードバックポテンショ ON:あり OFF:なし ON 1 DB サーボデッドバンド 0.2~10.0 % 2.0 % 1 MD サーボゼロスパン調整モード Auto:自動 Manual:手動 Auto 1 EXE サーボゼロスパン調整実行 Stop Start Stop 1 ZERO サーボゼロ手動調整 OPEN、CLOSE - 1 SPAN サーボスパン手動調整 OPEN、CLOSE - 1 P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 サーボプリセット値 0~100 % 0 % 1 Servo Calibration Servo preset 118 19 19-8 パラメータ一覧表 単位・レンジ画面群(グループ 7) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock PV Bias ★ PV バイアス PV Filter PV フィルタ -10000~10000 Unit OFF,1~100 Sec 0 Unit OFF 1 1 PV Slope 0.500~1.500 Unit 1.000 1 01~19 31~58 71~77 81~87 06 1 1 RANGE ★ PV スロープ 測定レンジ :熱電対 :測温抵抗体 :電圧(mV) :電圧(V) Sc_L ★ PV 下限側スケーリング -19999~29990 Unit 0 Unit Sc_H UNIT ★ PV 上限側スケーリング ★ 測定単位 DP ★ 小数点位置 -19989~30000 Unit RTD、TC:℃、 電圧、電流:%、℃、、None XXXXX. XXXX.X XXX.XX XX.XXX X.XXXX 1000 Unit 1 RTD、TC:℃ 1 電圧、電流:% XXXX.X 1 Figure ★ 小数点以下桁数切替 Normal :小数点以下有り Short :小数点以下無し Normal 1 Internal:内部補償 External:外部補償 Internal 1 OFF ON OFF 1 CJ SQ.Root 冷接点補償 ★ 開平演算(リニア入力時) :演算なし :演算あり Low cut ローカット(リニア入力時) 0.0~5.0 % 1.0 % 1 PMD 折線近似モード OFF:折線近似演算なし ON :折線近似演算あり OFF 1 A1~A11 B1~B11 折線近似入力 1~11 折線近似出力 1~11 -5.00~105.00 % -5.00~105.00 % 0.00 % 0.00 % 1 1 19 パラメータ一覧表 19-9 119 ロックその他画面群(グループ 8) 表示記号 機能内容 設定範囲 初期値 Lock OFF :解除 LOCK1 :SV,CONTROL 以外 LOCK2 :SV 以外 LOCK3 :全て ON :有効 OFF :無効 OFF ON 1 SV Limit_L ★ SV リミッタ下限値 測定範囲内 ただし L<H 測定範囲下限値 1 SV Limit_H ★ SV リミッタ上限値 測定範囲内 ただし L<H 測定範囲上限値 1 Time Unit 時間単位 H/M:時間/分 M/S:分/秒 H/M 1 PRG.Wait 00h00m~99h59m 00h00m 1 SO Mode プログラム制御実行 遅延時間 入力異常モード HOLD 1 POWER ON 停電補償復帰動作 HOLD :ホールド状態 RUN :RUN 継続 RESET :リセット状態 RESET :停電補償復帰 動作なし CONTINUE:停電補償復帰 動作あり RESET 1 ADV Mode アドバンス モード Step Time Step 1 ADV Time アドバンス 時間 00:00~99:59 00:00 1 KLOCK キーロック IR COM 前面通信の ON/OFF :ステップ :時間 120 19 パラメータ一覧表 20 設定パラメータ記録シート 121 20 設定パラメータ記録シート 本器ご利用の際には、多くのパラメータを設定します。 お客様がご使用の製品型式と設定された値を記録しておくことで、万一の場合のシステ ム復旧に役立ちます。 この記録シートをご活用ください。 20-1 製品型式コード FP23- 20-2 MS □ N- 00 □ □ 設定値 項目 AT MAN HLD FIX MODE FIX SV FIX PID ADV Start PTN FIX MOVE FIX EV1 Set Point PTN Link Reps Link Format FIX EV2 Set Point FIX EV3 Set Point 1st 2nd 3rd FIX DO1 Set Point FIX DO2 Set Point FIX DO3 Set Point 4th 5th FIX DO4 Set Point FIX DO5 Set Point 6th 7th FIX DO6 Set Point FIX DO7 Set Point 8th 9th 10th FIX DO8 Set Point FIX DO9 Set Point 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th 19th 20th □ グループ 1(実行・制御)関連 項目 11th □ 設定値 □ 122 20 20-3 設定パラメータ記録シート グループ 2(プログラム・ステップ)関連 PTN No. ______ 項目 Num. of STEP 設定値 項目 EV1 Set Point Start STEP Start SV EV2 Set Point EV3 Set Point PTN Reps Loop setup DO1 Set Point DO2 Set Point Start End Reps DO3 Set Point DO4 Set Point DO5 Set Point GUArantee Soak Zone DO6 Set Point DO7 Set Point Time PV Start DO8 Set Point DO9 Set Point STEP No. ______ 項目 STEP No. ______ 設定値 項目 SV Time SV Time PID PID STEP No. ______ 項目 設定値 項目 SV Time PID PID No. ______ 項目 STEP 設定値 SV Time PID Time PID No. ______ 項目 STEP 設定値 SV Time PID Time PID 設定値 No. ______ 項目 SV 設定値 No. ______ 項目 SV STEP 設定値 STEP No. ______ SV Time STEP 設定値 設定値 20 設定パラメータ記録シート STEP No. ______ 項目 123 STEP No. ______ 設定値 項目 SV SV Time PID Time PID 設定値 PTN No. _______ 項目 Num. of STEP Start STEP 設定値 項目 EV1 Set Point EV2 Set Point Start SV PTN Reps EV3 Set Point DO1 Set Point Loop setup Start DO2 Set Point DO3 Set Point End Reps GUArantee Soak DO4 Set Point DO5 Set Point DO6 Set Point Zone Time DO7 Set Point DO8 Set Point PV Start DO9 Set Point STEP No. ______ 項目 STEP 設定値 SV Time PID Time PID STEP No. ______ 項目 STEP STEP 設定値 SV Time PID No. ______ 項目 SV 設定値 設定値 No. ______ 項目 設定値 SV Time PID No. ______ 項目 STEP 設定値 No. ______ 項目 SV Time SV Time PID PID 設定値 124 20 STEP No. ______ 項目 STEP 設定値 SV Time PID Time PID STEP No. _____ 項目 STEP 設定値 設定値 No. ______ 項目 SV Time SV Time PID PID 20-4 No. ______ 項目 SV 設定パラメータ記録シート 設定値 グループ 3(PID)関連 OUT1 PID No. 01 02 P I D 03 04 05 06 07 08 09 10 Zone PID 項目 Zone PID1 Zone HYS1 AT Point 設定値 DF MR SF ZN OUT1L OUT1H 20 設定パラメータ記録シート 20-5 125 グループ 4(EV/DO)関連 項目 EV1 EV2 EV3 DO1 DO2 DO3 MD ACT DF IH DLY Log MD SRC1 GATE1 SRC2 GATE2 項目 DO4 DO5 DO6 DO7 DO8 DO9 Log MD ――― ――― ――― SRC ――― ――― ――― Time /Count ――― ――― ――― ――― ――― ――― MD ACT DF IH DLY 126 20 20-6 設定パラメータ記録シート グループ 5(DI・オプション)関連 項目 設定 項目 DI1 COM PROT DI2 ADDR DI3 BPS DI4 MEM DI5 DATA DI6 PARI DI7 STOP DI8 DELY DI9 CTRL DI10 BCC Ao1MD Ao1 L Ao1 H Ao2MD Ao2 L Ao2 H 20-7 グループ 6(調節出力)関連 項目 設定 項目 ACT SERVO Preset RST P1 ERR P2 POT.ERR P3 Rate Limiter P4 SERVO FB P5 DB P6 TIME P7 BOOT SERVO Calibration MD EXE ZERO SPAN 設定 設定 20 設定パラメータ記録シート 20-8 127 グループ 7(単位・レンジ)関連 入力設定関連 項目 PV Bias PV Filter PV Slope RANGE Sc_L Sc_H UNIT DP Figure CJ SQ. Root Low Cut PMD 折れ点設定値 折れ点番号 n 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 設定値 設定値 An Bn 128 20 20-9 グループ 8(ロックその他)関連 項目 設定値 KLOCK IR COM 項目 SV Limit_L SV Limit_H Time Unit PRG.Wait SO Mode POWER ON ADV Mode ADV Time 設定値 設定パラメータ記録シート 21 仕 21 仕 21-1 129 様 表 様 示 ・LED 表示 ・LCD 表示 ステータス表示 ・表示精度 ・表示精度維持範囲 ・表示分解能 ・サンプリング周期 21-2 設 :測定値( PV ) 7 セグメント LED 赤色 5 桁 / 文字高 16mm 設定値( SV ) 7 セグメント LED 緑色 5 桁 / 文字高 11mm :PTN No.、STEP No.、グラフパターン、 開度値、調節出力値、各種パラメータ表示、 128×32 ドットマトリクス液晶表示、 イエローグリーン LED バックライト付 :17 種類の動作状態(ステータス)表示。ステータス有効時、点灯または点滅 緑色/制御実行時点灯、プログラム実行待ち時点滅 RUN 緑色/プログラム一時停止時点灯、入力異常によるプログラム一時 HLD 停止時点滅 緑色/手動調節動作時点灯 MAN 緑色/FIX (定値制御) モード時点灯 FIX 橙色/イベント出力ON 時点灯 EV1-EV3 DO1-DO5 橙色/DO 出力ON 時点灯 緑色/スタートパターン外部切換割付時点灯 EXT 緑色/通信モード時点灯 COM AT 緑色/オートチューニング実行時点滅、オートチューニング待機時 点灯 OPEN 緑色/オープン出力ON 時点灯 CLOSE 緑色/クローズ出力ON 時点灯 :測定範囲の±( 0.1% + 1digit ) 個別には測定範囲コード表参照) TC 入力 ±( 0.1% FS + 1℃ ) Pt 入力 ±( 0.1% FS + 0.1℃ ) mV, V 入力 ±( 0.1% FS + 1digit ) mA 入力 外付抵抗精度による (±0.1%FS は, 注文時指定) :23℃±5℃ :0.0001、0.001、0.01、0.1、1 ( 測定範囲により異なる ) :0.1 秒 (100 msec) 定 ・ローカル設定 SV 設定範囲 ・上下限設定リミッタ :前面キースイッチ ( 10 個 ) 操作による :入力種類の測定範囲に同じ ( 設定リミッタ内 ) :測定範囲内で任意 (下限値<上限値) 130 21-3 21 入 仕 力 ・マルチ入力, マルチレンジ: 熱電対入力,測温抵抗体入力,電圧入力 (mV,V),電流入力 (mA) ・熱電対入力 (TC)入力種類 : B, R, S, K, E, J, T, N, PLⅡ, PR40-20, WRe5-26, {L,U (DIN43710)}, K, 金鉄・クロメル (ケルビン単位) 詳細は測定範囲コード表を参照 表示範囲 :測定範囲の±10% 外部抵抗許容範囲 :100Ω 以下 入力抵抗 :約500kΩ 基準接点補償 :内部基準接点補償/外部基準接点補償 選択 内部基準接点補償精度: ±1℃ (18~28℃の範囲) バーンアウト機能 :標準装備 (アップスケール) ・測温抵抗体入力 (RTD) 入力種類: JIS Pt100 / JPt100 三導線式 詳細は測定範囲コード表を参照 表示範囲 :測定範囲の±10% (ただし、-273.15℃を超えない) 導線抵抗許容範囲 :一線あたり 10Ω 以下 規定電流 :約 1.1mA ・電圧入力(mV,V)入力種類: -10~10, 0~10, 0~20, 0~50, 10~50, 0~100, -100~100 mV -1~1, 0~1, 0~2, 0~5, 1~5, 0~10, -10~10 V マルチ入力、プログラマブルスケーリング 詳細は測定範囲コード表参照 入力抵抗 :約500kΩ ・電流入力 (mA) 入力種類 :4~20, 0~20 mA マルチ入力、プログラマブルスケーリング 詳細は測定範囲コード表参照 受信抵抗 :250Ω 外付け抵抗による ・共通機能 サンプリング周期 PVバイアス PVスロープ PV フィルタ ・入力演算 開平演算 折線近似演算 ・アイソレーション :0.1 秒 (100 msec) :±10000 Unit :入力値の 0.500~1.500 倍 :OFF, 1~100 秒 :電圧, 電流入力時可 :ローカット範囲 0.0~5.0% FS :近似ポイント数 11 点 :入力とDI 入力, 各種出力間は絶縁 (入力とシステム間は非絶縁) 様 21 仕 様 21-4 調 131 節 (1)調節仕様 ・調節方式 マルチPID :オートチューニング機能付きエキスパートPID 調節 :PID No.01~10 (10 種類)による 各ステップ, FIX SV に対して個別設定 ゾーンPID :個別PID / ゾーンPID (最大10 ゾーン) 選択可能 比例帯(P) :OFF, 0.1~999.9% (OFF:ON-OFF 動作) 積分時間(I) :OFF, 1~6000 秒 (OFF:P またはPD 動作) 微分時間(D) :OFF, 1~3600 秒(OFF:P またはPI 動作) マニュアルリセット(MR): -50.0~50.0%(I = OFF 時有効) :0.1 秒 ( 100msec ) ・演算周期 ・調節出力特性 :Reverse (加熱仕様) /Direct (冷却仕様) ・上下限出力リミッタ:上限・下限 設定範囲 :0.0~100.0% (下限<上限) ・出力変化率リミッタ :OFF, 0.1~100.0% / 秒 (2)サーボ出力仕様 ・調節出力 ・出力種類/定格 ・出力更新周期 ・エラー時調節出力 ・リセット時調節出力 ・ポテンショエラー時出力 ・手動調節 自動/手動 切換 手動出力 ・開度値表示 ・開度ゼロスパン調整 ・デッドバンド ・動作隙間 ・FB ポテンショメータ定格 ・アイソレーション :サーボアクチュエータ駆動用出力 フィードバックポテンショメータ 有・無 対応 :(Y) 接点出力 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバ内蔵 (R) 接点出力 接点容量:240V AC 2A CR アブソーバなし (S) SSR・接点併用出力 240V AC 2A :50msec :Stop, Preset(0~100%) (フィードバックポテンショメータ使用時) Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ不使用時) :Stop, Preset(0~100%) (フィードバックポテンショメータ使用時) Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ不使用時) :Stop, Close, Open (フィードバックポテンショメータ使用時) :バランスレス・バンプレス動作 (フィードバックポテンショメータ使用時) :OPEN / CLOSE 出力 :LCD 表示部に数値とバーグラフで%表示 表示分解能 1% 表示範囲 -10~110% :自動調整機能付、手動調整可能 :入力信号の 0.2~10.0% :デッドバンドの 1/4 デッドバンドが 1.2%以下の時は 0.3%固定 :100Ω~2kΩ任意/ 3 線式 :サーボ出力と各種入出力, システム間は絶縁 132 21-5 21 仕 プログラム機能 ・パターン数 ・ステップ数 ・ステップ時間 ・パターン実行回数 ・ステップループ回数 ・パターンリンク設定 ・リンク実行設定 ・プログラム設定 レベル 時間(1) 時間(2) 傾斜設定 実行開始タイマ :最大20 パターン :最大400 ステップ :0 分0 秒~99 分59 秒または0 時間0 分~99 時間59 分 :最大9999 回まで繰り返し可能 :最大9999 回まで繰り返し可能 :最大20 パターンまで接続可能 最大9999 回まで実行可能 :最大9999 回まで繰り返し可能 :前面キースイッチまたは通信 測定範囲に同じ 0~99 時間59 分/1 ステップ 0~99 分59 秒/1 ステップ 時間、レベルを設定することにより自動演算、上昇、下降、勾配制御 プログラム運転開始の遅延時間を設定 00 時間00 分~99 時間59 分 ・設定分解能 0.1 または1( 測定範囲により異なる ) レベル 時間 1 分または1 秒 ・アドバンス機能 :運転中に次のステップへ移行する。 ・ホールド機能 :運転中にプログラム時間の進行を一時停止する。 ・タイムシグナル設定 登録数 パターン毎に最大8 点 (TS1~TS8) ON ステップNo.:ON 時間を設定、OFF ステップNo.:OFF 時間を設定 0~99 時間59 分 時間(1) 0~99 分59 秒 時間(2) 分解能 1 分または1 秒 ・ギャランティソークゾーン: 勾配ステップから平坦ステップへ移行時、PV 値が設定ゾーン範囲 または、設定時間以上にならなければ、次のステップへ移行しない。 0~9999 Unit 設定分解能 時間(1) 0~99 時間59 分 時間(2) 0~99 分59 秒 様 21 仕 21-6 133 様 イベント出力( EV ) ・出力数 ・出力定格 ・出力更新周期 ・設定/選択 出力種類 ・設定範囲 動作隙間 動作遅延時間 待機動作 出力特性切換 ・アイソレーション :EV1~EV3 合計3 点 :接点出力( a 接点 ) コモン共通 240V AC / 1.0A 抵抗負荷 :0.1 秒 ( 100msec ) :個別設定 (個別出力)/選択 (出力指定) :1) None 動作なし (割付なし) 2) DEV Hi 上限偏差警報 3) DEV Low 下限偏差警報 4) DEV Out 上下限偏差外警報 上下限偏差内警報 5) DEV In 6) PV Hi PV 上限絶対値警報 7) PV Low PV 下限絶対値警報 8) S0 スケールオーバ時 ON ON 9) FIX FIX モード時 ON 10) AT オートチューニング実行時 11) MAN 手動調節動作時 ON ON 12) LOGIC 論理演算出力時 制御実行時 ON 13) RUN ON 14) HLD プログラムホールド時 ON 15) GUA ギャランティソーク時 16) STEP ステップ移行時 ON 17) PRG.END プログラム終了時 ON 18) TS1 タイムシグナル1 ON | タイムシグナル8 ON 25) TS8 通信によるダイレクト出力時 ON 26) Direct 開度上限絶対値警報 27) Posi.H 28) Posi.L 開度下限絶対値警報 29) POT.ER フィードバックポテンショメータ異常時 ON ただし、Direct はEV に割付不可 Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックポテンショメータあり時のみ割付可 -25000~25000 Unit :DEV Hi, Low DEV Out, In 0~25000 Unit PV Hi,Low 測定範囲内 Posi.H, L 0~100% :1~9999 Unit (DEV, PV, Posi 選択時) :OFF, 1~9999 Unit (DEV, PV, Posi 選択時) :4 種類より選択 (DEV, PV, Posi 選択時) OFF 待機動作なし 1 電源立ち上げ時, RST→RUN 時 2 電源立ち上げ時, RST→RUN 時, SV 変更時 3 入力異常(SO)時, 動作OFF :ノーマルオープン / ノーマルクローズ 選択可 :EV 出力と各種入出力, システム間は絶縁 134 21-7 21 様 外部制御出力( DO ) ・出力数 ・出力定格 ・出力更新周期 ・設定/選択 ・出力特性切換 ・アイソレーション 21-8 仕 :標準 5 点, オプション 4 点 最大9 点 出力 3 点 DO1~DO3 ダーリントン 出力 2 点 DO4, DO5 オープンコレクタ 出力 4 点(オプション) DO6~DO9 オープンコレクタ :オープンコレクタ出力 24V DC/ 8mA 最大, ON 電圧 0.8V 以下 ダーリントン出力 24V DC/ 50mA 最大, ON 電圧 1.5V 以下 :0.1 秒 (100msec) :個別設定(個別出力)/選択 詳細は、イベント出力と同じ (ただしLOGIC は DO1~DO5 のみ, Direct は通信オプション使用時にDO6~DO9 の み設定可、Posi.H、Posi.L、POT.ER はフィードバックポテンショメータあり時に のみ設定可) 設定範囲, 動作隙間, 動作遅延時間, 待機動作の詳細は, イベント出力と同じ :ノーマルオープン / ノーマルクローズ選択可 :DO 出力と各種入出力, システム間は絶縁、DO 間は非絶縁 外部制御入力( DI ) ・入力数 ・入力動作 入力定格 入力保持時間 ・設定/選択 入力種類 ・アイソレーション :標準 4 点, オプション 6 点 最大10 点 4点 DI1~DI4 DI5~DI10 6 点 (オプション) :無電圧接点, またはオープンコレクタ :フォトカプラ入力 電圧5V DC, 2.5mA 最大印加 / 1 入力あたり :0.1 秒 (100msec) 以上 :個別設定(個別入力)/選択 :レベル入力またはエッジ入力 1) None 動作なし(割付なし) 2) RUN/RST RUN:接点信号閉時、制御開始 RST:接点信号開時、制御停止[リセット状態] 3) RST 制御停止[リセット状態] 4) HLD 実行中プログラムの時間の進行を一時止める 5) ADV 実行中プログラムを中止し、次のステップへ移る 6) FIX FIX 動作の有効(FIX モード)無効(プログラムモード)を設定 7) MAN 調節出力の自動/手動切換 8) LOGIC 論理演算の発生 9) PTN2bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(3 パターンまで) 10) PTN3bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(7 パターンまで) 11) PTN4bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(15 パターンまで) 12) PTN5bit DI 入力よりスタートパターン No.選択(20 パターンまで) 13) Preset1-3 DI2~4 によるプリセットNo.選択 (ただし、DI1 はRUN/RST に固定、PTN はDI5~DI10 のみ) :DI 入力と各種入出力, システム間は絶縁、各DI 間は非絶縁 21 仕 21-9 論理演算機能 ・論理演算出力数 ・論理演算入力数 ・入力論理変換 ・論理演算(1) ・論理演算(2) 21-10 135 様 :EV1~EV3 3 点, DO1~DO5 5 点 合計8 点に割付可能 ただし, DO4, DO5 は,タイマまたはカウンタ演算専用出力 :TS1~TS8, DI1~DI10 18 点の外部制御入力を要因1,要因2 に個別割付可 :要因1, 要因2 個別に入力論理変換可 (EV1~EV3,DO1~DO3 出力の場合) 1) BUF 外部制御入力論理による 2) INV 外部制御入力論理の反転 3) FF 外部制御入力のフリップフロップ論理演算 (要因にタイムシグナルを割り付けた場合、フリップフロップ設定不可) :要因1, 要因2 による論理演算出力 (EV1~EV3, DO1~DO3 出力の場合) 1) AND 論理積演算による出力 2) OR 論理和演算による出力 3) XOR 排他的論理和演算による出力 :要因1 による論理演算出力 (DO4, DO5 出力の場合) 1) タイマ演算 OFF, 1~5000 秒 2) カウンタ演算 OFF, 1~5000 カウント アナログ出力(オプション) ・出力数 ・出力種類 ・出力定格 ・出力精度 ・出力分解能 ・出力更新周期 ・出力スケーリング ・アイソレーション :最大 2 点 A_o1, A_o2 個別設定、個別出力 センサ電源 (オプション) 選択時は, A_o1 の1 点のみ :5 種類より選択 1) PV 測定値 (実行測定値) 2) SV 設定値 (実行設定値) 3) DEV 偏差値 (実行測定値-実行設定値) 4) OUT1 調節出力1 5) Posi 開度値 :個別選択 (個別出力) 0~10mV DC / 出力抵抗 10Ω 0~10V DC / 負荷電流 2mA 以下 4~20mA DC / 負荷抵抗 300Ω以下 :±0.1% FS (表示値に対して) :約1/14000 :0.1 秒 (100msec) :PV, SV, 測定範囲内, DEV -100.0~100.0% 内, OUT1, 0.0~100.0% 内,逆スケーリング可能 Posi 0~100%内 :アナログ出力と各種入出力, システム間は絶縁、 アナログ出力間 (A_o1, A_o2) は非絶縁 136 21-11 21 センサ電源(オプション) ・出力数 ・出力定格 ・アイソレーション 21-12 仕 :1 点 アナログ出力2 (A_o2) 端子より出力 センサ電源選択時、アナログ出力2 (A_o2) は使用不可 :24V DC / 25mA 最大 :センサ電源と各種入出力、アナログ出力1、システム間は絶縁 通信機能(オプション) ・通信種類 ・通信方式 :RS-232C, RS-485 :RS-232C 3 線式半二重方式 RS-485 2 線式半二重マルチドロップ(バス)方式 :RS-232C ・通信距離 最長 15m、RS-485 最長 500m (接続条件による) ・接続台数 :RS-232C 1台 RS-485 32 台(ホストを含み, 接続条件による) :調歩同期式 ・同期方式 ・通信速度 :2400, 4800, 9600, 19200 bps ・通信(機器)アドレス :1~98 ・通信ディレイ時間 :1~50 ms ・通信メモリモード :EEP, RAM, r_E ・通信プロトコル(1) :シマデン標準プロトコル データ長 :7 ビット, 8 ビット パリティ :EVEN, ODD, NONE ストップビット :1 ビット, 2 ビット コントロールコード :STX_ETX_CR, STX_ETX_CRLF, @_:_CR チェックサム(BCC) :ADD, ADD two's cmp, XOR, None 通信コード :ASCII コード ・通信プロトコル(2) :MODBUS アスキーモード データ長 :7 ビット固定 パリティ :EVEN, ODD, NONE ストップビット :1 ビット, 2 ビット コントロールコード :_CRLF エラーチェック :LRC チェック ファンクションコード :03H,06H(16 進)をサポート 1) 03H データの読み出し 2) 06H データの書込 ・通信プロトコル(3) :MODBUS RTU モード データ長 :8 ビット固定 パリティ :EVEN, ODD, NONE ストップビット :1 ビット, 2 ビット コントロールコード :なし エラーチェック :CRC 16 ファンクションコード :03H,06H(16 進)をサポート 1) 03H データの読み出し 2) 06H データの書込 様 21 仕 137 様 21-13 赤外線通信 ・通信形式 :計器前面にて、赤外線通信アダプタ(別売品)により直接パソコンと通信可 ・接続台数 :1 台 ・赤外線通信仕様 同期方式 :調歩同期式 通信速度 :9600 bps データフォーマット :7E1 7 ビット, 偶数パリティ, 1 ストップビット コントロールコード :STX_ETX_CR チェックサム(BCC) :ADD 通信コード ・通信プロトコル 21-14 :ASCII コード :シマデン標準(拡張)プロトコル 一般仕様 ・データ保持 :不揮発性メモリ (EEPROM) による ・使用環境条件 温度 :-10~50℃ 湿度 :90%RH 以下 (結露なきこと) 高度 :標高2000m 以下 カテゴリ :Ⅱ 汚染度 :2 ・保存温度 :-20~65℃ ・電源電圧 :100~240V AC ±10%(50/60Hz) ・消費電力 :最大22VA ・入力雑音除去比 :ノーマルモード 40dB 以上(50/60Hz) コモンモード ・適合規格 120dB 以上(50/60Hz) :安全 IEC61010-1:2001 およびEN61010-1:2001 EMC EN61326 ・絶縁抵抗 :入出力端子と電源端子間 500V DC 20MΩ以上 電源端子と接地端子間 ・耐電圧 500V DC 20MΩ以上 :入出力端子と電源端子間 2300V AC 1 分間(感応電流5mA) 電源端子と接地端子間 1500V AC 1 分間(感応電流5mA) ・保護構造 :前面操作部のみ防塵・防滴構造 IP66, NEMA4X 相当 ・ケース材質 :PC 樹脂成型 (UL94V-1 相当) ・外形寸法 :H96×W96×D111mm (パネル内100mm) ・取付方法 :パネル埋込式 (取付具にて取付) ・適用パネル厚 :1.0~8.0mm ・取付穴寸法 :H92×W92mm ・質量 :600g 以下 138 21 仕 様 取扱説明書の記載内容は改良のため、お断りなく変更する場合がありますのでご了承ください。 〒179-0081 東京都練馬区北町 2-30-10 東京営業所 〒179-0081 東京都練馬区北町 2-30-10 TEL(03)3931-3481 FAX(03)3931-3480 横浜営業所 〒220-0074 神奈川県横浜市西区南浅間町 21-1 TEL(045)314-9471 FAX(045)314-9480 静岡営業所 〒420-0810 静岡県静岡市葵区上土 1-5-10 TEL(054)265-4767 FAX(054)265-4772 名古屋営業所 〒465-0024 愛知県名古屋市名東区本郷 2-14 TEL(052)776-8751 FAX(052)776-8753 大阪営業所 〒564-0038 大阪府吹田市南清和園町 40-14 TEL(06)6319-1012 FAX(06)6319-0306 広島営業所 〒733-0812 広島県広島市西区己斐本町 3-17-15 TEL(082)273-7771 FAX(082)271-1310 埼玉工場 〒354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保 573-1 FAX(049)259-2745 TEL(049)259-0521 ※製品の技術的な内容については、(03)3931-9891 営業技術課までお問い合わせください。 Printed in Japan
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