» FW-1082 DAW Control Surface/ FireWire Audio-MIDI Interface 取扱説明書 D00834900A 安全にお使いいただくために この取扱説明書への表示では、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への 危害や財産への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をしています。その表示と 意味は次のようになっています。内容をよく理解してから本文をお読みください。 表示の意味 á 警告 この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。 この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの á 注意 発生が想定される内容を示しています。 絵表示の例 á è ì ì △記号は注意(警告を含む)を促す内容があることを告げるものです。 í 記号は禁止の行為であることを告げるものです。 図の中に具体的な禁止内容(左図の場合は分解禁止)が描かれています。 ●記号は行為を強制したり指示する内容を告げるものです。 図の中に具体的な指示内容(左図の場合は電源プラグをコンセントから抜け)が描かれています。 万一、煙が出ている、変なにおいや音がするなど の異常状態のまま使用すると、火災・感電の原因 となります。すぐに機器本体の電源スイッチを切 í この機器の通風孔などから内部に金属類や燃えや すいものなどを差し込んだり、落とし込んだりし ないでください。火災・感電の原因となります。 り、電源プラグをコンセントから抜いてください。 煙が出なくなるのを確認して販売店またはティア この機器の上に花びんや水などの入った容器や小 ック修理センターに修理をご依頼ください。 さな金属物を置かないでください。こぼれたり、 中に入った場合火災・感電の原因となります。 ì 万一機器の内部に異物や水などが入った場合は、 まず機器本体の電源スイッチを切り、電源プラグ をコンセントから抜いて、販売店またはティアッ ク修理センターにご連絡ください。そのまま使用 í 電源コードの上に重いものをのせたり、コードが í 電源コードを傷つけたり、加工したり、無理に曲 本機の下敷にならないようにしてください。コー ドに傷がついて、火災・感電の原因となります。 すると火災・感電の原因となります。 ó 電源コードが傷んだら(芯線の露出、断線など) 販売店またはティアック修理センターに交換をご 依頼ください。そのまま使用すると火災・感電の げたり、ねじったり、引っ張ったり加熱したりし ないでください。コードが破損して、火災・感電 の原因となります。 原因となります。 í この機器を使用できるのは日本国内のみです。表 示された電源電圧(交流 100 ボルト)以外の電 è 圧で使用しないでください。また、船舶などの直 この機器のカバーは絶対に外さないでください。 感電の原因となります。内部の点検・修理は販売 店またはティアック修理センターにご依頼くださ い。 流(DC)電源には接続しないでください。火 災・感電の原因となります。 í この機器の通風孔をふさがないでください。通風 孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因とな ります。 2 TASCAM FW-1082 è この機器を改造しないでください。火災・感電の 原因となります。 安全にお使いいただくために ì 万一、この機器を落としたり、キャビネットを破 損した場合は、機器本体の電源スイッチを切り、 電源プラグをコンセントから抜いて、販売店また ó この機器を設置する場合は、壁から 20 cm 以上 の間隔をおいてください。また、放熱をよくする ために、他の機器との間は少し離して置いてくだ はティアック修理センターにご連絡ください。そ さい。ラックなどに入れるときは、機器の天面か のまま使用すると火災・感電の原因となります。 ら 2 cm 以上、背面から 10 cm 以上のすきまを あけてください。内部に熱がこもり、火災の原因 ó となります。 電源プラグの刃および刃の付近にほこりや金属物 が付着している場合は、電源プラグを抜いてから 乾いた布で取り除いてください。そのまま使用す ると火災・感電の原因となります。 ó ó オーディオ機器、スピーカー等の機器を接続する 場合は、各々の機器の取扱説明書をよく読み、電 源を切り、説明に従って接続してください。また í 電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ張ら ないでください。コードが傷つき、火災・感電の 原因となることがあります。必ずプラグを持って 接続は指定のコードを使用してください。 抜いてください。 電源を入れる前には音量を最小にしてください。 AC アダプターは、布や布団でおおったり、つつ 突然大きな音が出て聴力障害などの原因となるこ とがあります。 í んだりしないでください。熱がこもり、ケースが 変形し、火災の原因となることがあります。風通 しのよい状態でご使用ください。 á 5 年に一度くらいは機器内部の掃除を販売店また はティアック修理センターにご相談ください。内 部にほこりがたまったまま、長い間掃除をしない と火災や故障の原因となることがあります。特に、 ì 移動させる場合は、電源スイッチを切り、必ず電 源プラグをコンセントから抜き、機器間の接続コ ードなど外部の接続コードを外してから行なって 湿気の多くなる梅雨期の前に行なうと、より効果 ください。コードが傷つき、火災・感電の原因と 的です。なお、掃除費用についてはご相談くださ なることがあります。 い。 í 次のような場所に置かないでください。火災、感 電やけがの原因となることがあります。 ì お手入れの際は安全のため電源プラグをコンセン ó この機器には、付属の AC アダプターおよび電源 í 付属の AC アダプターおよび電源コードセットを ときは、安全のため必ず電源プラグをコンセント から抜いてください。 ・調理台や加湿器のそばなど油煙や湯気があたる 場所 ・湿気やほこりの多い場所 ・ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所 í ì 旅行などで長期間、この機器をご使用にならない 電源コードを熱器具に近付けないでください。コ ードの被ふくが溶けて、火災・感電の原因となる トから抜いて行なってください。 コードセットをご使用ください。それ以外の物を 使用すると故障、火災、感電の原因となります。 ことがあります。 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでくださ い。感電の原因となることがあります。 他の機器に使用しないでください。故障、火災、 感電の原因となります。 TASCAM FW-1082 3 もくじ 安全にお使いいただくために .................................................. 2 第 4 章 メイン操作モード ...................................................... 16 第 1 章 はじめに ..................................................................... 5 コンピュータモード(概要) .................................................. 16 概要........................................................................................ 5 ネイティブプロトコル.................................................... 17 機能........................................................................................ 5 Mackie エミュレーションプロトコル ......................... 17 使用コンピュータのシステム必要条件.............................. 6 HUI エミュレーションプロトコル ................................ 18 付属品.................................................................................... 6 MIDI コントロールモード(概要)......................................... 18 取扱説明書の表記................................................................. 7 ソフトウェアのアプリケーションノート .......................... 7 タッチフェーダーに関する注意事項.................................. 7 著作権など ............................................................................ 7 第 2 章 各部の名称と機能 ...................................................... 8 トップパネル ........................................................................ 8 入力セクション ............................................................... 9 チャンネルコントロール................................................ 9 エンコーダー/クロック................................................ 10 モニター/インジケーター ............................................ 10 モードコントロール........................................................ 11 トランスポートコントロール ........................................ 11 リアパネル ............................................................................ 12 第 3 章 一般機能の概要.......................................................... 14 メイン操作モード................................................................. 14 グローバルコントロール ..................................................... 14 コンピュータコントロール用のコントロール .................. 15 補助キー ................................................................................ 15 クロックシステムのコントロール ..................................... 15 MIDI コントロールメッセージを カスタマイズする.................................................... 19 キーの設定を変更する.................................................... 20 エンコーダーの設定を変更する .................................... 20 フェーダーの設定を変更する ........................................ 21 バンク操作 ....................................................................... 21 モニターミックスモード(概要) .......................................... 21 オーディオ入出力とモニターミックス......................... 21 モニターの設定 ............................................................... 22 ミキサーの設定 ............................................................... 22 入力レベルを設定する.................................................... 22 第 5 章 コントロールパネル .................................................. 23 Settings タブ...................................................................... 23 MIDI Programming タブ .................................................. 24 Quick Start タブ ................................................................ 25 Core Audio タブ ................................................................. 25 第 6 章 トラブルシューティングとサポート ....................... 26 トラブルシューティング ..................................................... 26 技術サポート ........................................................................ 27 第 7 章 付録 ............................................................................. 28 仕様........................................................................................ 28 FW-1082 のユーティリティー機能 ................................. 30 4 TASCAM FW-1082 第 1 章 はじめに 概要 機能 FW-1082 はコンピュータベースの DAW(デジタル・オーデ 入力部: ィオ・ワークステーション)システムでの作業を効率的に進め オーディオ入力は 24 ビットで、最大 96 kHz までのサンプリ るための一体型コントローラーです。FW-1082 には、プロフ ング周波数に対応しています。同時に最大 10 入力チャンネル ェッショナルスペックの高解像度マルチチャンネル・オーディ (8 アナログ入力+ 2 コアキシャル入力)のオーディオを、コ オインタフェース、ゼロレイテンシーを誇るモニターミキサー、 2 入力 2 出力の MIDI、および人間工学的にデザインされた DAW アプリケーション用のコントロールサーフェスが装備さ れています。 ンピュータに入力することができます。 8 つのアナログライン入力はバランスタイプです。チャンネル 1 ∼ 4 の XLR マイク入力端子にはプロ仕様のマイクロホンプ リアンプを搭載し、ファントム電源も供給可能です。また、チ FW-1082 は、デジタルオーディオシステムにおけるコント ャンネル 1, 2 にはインサート端子を装備していますので、外 ロールセンターとして使うことができます。 部プロセッサーを接続することができます。 – トップパネルには 9 本のタッチセンサー付きムービングフ また、コアキシャルのデジタル入力端子を装備し、S/PDIF 信 ェーダー、トランスポートコントロールおよびマルチファン 号を入力することができます。 クションコントロールが搭載され、DAW アプリケーション を直接コントロールすることができます。 – リアパネルにはデジタルおよびアナログの入出力を装備し、 出力部: FW-1082 は、2 つのアナログのバランスライン出力を装備し、 DAW の入出力用の高解像度 24 ビットオーディオ「フロン ステレオミックスのモニター出力に使うことができます。 トエンド」としての機能も充実しています。 また、コアキシャルのデジタル出力端子を装備し、S/PDIF 信 デジタル入出力は S/PDIF に対応しています。 号を出力することができます。 アナログ入力は、ライン入力 8 系統(チャンネル 8 はギタ ー入力にも対応)とマイク入力 4 系統を装備しています。 コントロールサーフェス: – 2 アナログ出力と 2 デジタル出力を持ち、必要に応じて、内 FW-1082 のコントロールサーフェスは、一般的な DAW アプ 蔵の独立モニターミキサーをスタジオシステムに接続するこ リケーションと組み合わせて直観的に使えるように設計してあ とも可能です。 ります。9 本のタッチセンサー付きフェーダーを操作すると、 – FireWire ケーブル 1 本で Windows または Mac OS のコン ピュータと接続できます。 即座にコマンドが送信され、DAW の設定をアップデートしま す。トランスポートコントロール、シャトルダイアルおよびア プリケーション毎に異なる機能がアサインされている各種スイ ッチを使って、DAW アプリケーションをコントロールするこ ご使用前にこの『取扱説明書』をお読みいただき、いつでも手 の届く所に大切に保管してください。本書では主に FW-1082 の機能と操作方法について説明してあります。ドライバーのイ とができます。 対応コンピュータ: ンストール方法と接続のしかたについては別冊の『セットアッ FW-1082 は Windows XP、Windows 2000、および Mac プガイド』をお読みください。 OS X.2.8(Jaguar)以降に対応。なお、接続するコンピュー ご使用の DAW アプリケーションの「アプリケーションノート」 は必ずお読みください。DAW アプリケーションの個々の機能 タは FireWire (IEEE 1394)インタフェースを装備している必 要があります。 自体を理解するには、アプリケーションの取扱説明書もご参照 メモ ください。アプリケーションの機能を十分に理解することによ メーカーによっては、FireWire 接続に対して別の呼び方をし って、FW-1082 を最大限に活用していただけます。 ている場合があります。たとえば単に"1394"と呼んだり、 Sony の場合は"i.LINK"と呼んだりします。 TASCAM FW-1082 5 第 1 章 はじめに FW-1082 には 6 ピン⇔ 6 ピンのインタフェースケーブルが付 属しています。IEEE 1394 機器に使用されるコネクターには、 6 ピンコネクターと 4 ピンコネクターの 2 種類のタイプがあり 使用コンピュータのシステム要件 FW-1082 は Windows と Macintosh に対応しています。 ますが、FW-1082 とコンピュータ間の情報の相互送信を最大 限活かすため、6 ピンコネクターのご使用をお勧めします。 Windows コンピュータの場合、Windows 2000 または Windows XP 環 境 下 で 動 作 し ま す 。 Windows 98 や Windows Me 環境下では動作しません。 Windows 2000 の場合、あらかじめ SP3 以上をインストー ル後に SP3 または SP4 を起動して、本機に付属の Hotfix を インストールしてください。Windows 2000 SP5 には Hotfix が搭載されていますので、改めてインストールする必要 はありません。 Windows XP の場合、あらかじめ SP1 をインストール後に SP1 を起動して、付属の Hotfix をインストールしてください。 Windows XP SP2 には Hotfix が搭載されていますので、改 めてインストールする必要はありません。 また、Macintosh コンピュータの場合、Mac OSX バージョ ン 10.2.8 以降をお使いください。それ以前の Mac OS バージ 注意 本機には 2 mのケーブルが付属されています。これより長い ョンでは動作しません。 ケーブルを使用する場合、4.5m 以内の長さのケーブルをご なお、FW-1082 と一緒にご使用になる DAW アプリケーショ 使用ください。また、なるべく高品質のケーブルをご使用く ンのシステム必要条件も合わせてご覧ください。 ださい。ケーブルが長すぎたり、低品質のケーブルを使用し た場合、データ転送時にエラーが起きてオーディオドロップ アウトの原因になる場合があります。 FireWire はデイジーチェーン接続が可能ですが、コンピュー タの FireWire ポートには FW-1082 のみを接続されること をお勧めします。 付属品 FW-1082 には以下の付属品が同梱されています。万が一、付 属品が不足している場合、お買い上げになった販売店、または 当社修理センターにご連絡ください。 FW-1082 とコンピュータ間のケーブルを抜き差しするとき – AC アダプター(PS-1225B) は、FW-1082 とコンピュータの電源を切ってください。も – 電源コードセット(プラグ、コネクター付) し FW-1082 とコンピュータの電源が入っているときにケー – IEEE 1394 接続ケーブル(6 ピン− 6 ピン) ブルの抜き差しを行なうと、コンピュータがクラッシュした – CD-ROM 1(Cubase LE) りフリーズして、データが失われる可能性があります。 – CD-ROM 2(ドライバ、ユーティリティソフトウェア、お よび FW-1082 の各種マニュアルを収録。Windows およ なお、FW-1082 の電源をオンにしてから DAW ソフトウェ び Macintosh に対応) アを立ち上げてください。また、DAW ソフトウェアを終了 – 取扱説明書(本書) してから FW-1082 の電源をオフにしてください。 – セットアップガイド – 保証書 6 TASCAM FW-1082 第 1 章 はじめに 取扱説明書の表記 タッチフェーダーに関する注意事項 この取扱説明書では以下のようなルールで表記を行なってい 電子精密機器についての一般的な注意事項のほかに、タッチフ ます。 ェーダーの使用に関する以下の事項にご注意ください。 – パネル上の操作子(つまみ、キー、フェーダーなど)やコネ クターの名称を"LINE IN"のようにパネルと同じ表記にしま す。 – 外部機器の操作子(つまみ、キー、フェーダーなど)やコネ クターの名称を"AUX IN"のように表記します。 – ホストコンピュータの画面に表示されるメッセージその他を "Press any key to continue"のように表記します。 – コンピュータに入力するべき文字を"FILENAME.EXT"のよ うに表記します。 – コンピュータキーボード上のキーを"[F1]"のように表記し ます。 – あるキーを押しながら別のキーを押す場合、+ を使って表記 する場合があります。例えば"[Ctrl] + [F1]"と表記した場合、 「[Ctrl]キーを押しながら[F1]キーを押す」という意味です。 フェーダーのタッチセンサー機能を有効にするには、指で操作 する必要があります。鉛筆、物差しなどを使ってフェーダーを 動かしても、タッチセンサーが働きません。爪を使った場合も 同様です。 ご使用環境内の湿度と温度が、フェーダーのタッチセンサー機 能に影響を及ぼします。通常の使用環境ではまず問題はありま せんが、極端な高温、低温、高湿度、低湿度では誤動作する場 合があります。 なお本機では、タッチセンス感度を調整することができます。 誤動作が頻繁に起きる場合は、以下の方法で感度を下げてくだ さい。 1. メイン操作モードをモニターミックスモードにします。 2. SHIFT キーを押しながら EQ GAIN つまみを回して感度を 設定します。 感度設定は 8 段階で設定することができ、EQ GAIN つまみを 左に回すと感度が下がります。感度設定は、チャンネルモジュ ソフトウェアのアプリケーションノート FW-1082 の操作の多くは、直接 DAW アプリケーションに関 係しています。タスカムでは FW-1082 使用時のアプリケーシ ョンノートを PDF ファイルで用意しています。なお、アプリ ケーションノートの最新情報はタスカムのウェブサイトをご覧 ール(1 ∼ 8)の SEL および REC インジケーター点灯によっ て表示され、感度が低いほど、左寄りのチャンネルモジュール のインジケーターが点灯します(例えば一番感動の低い設定に すると、チャンネル 1 のインジケーターが点灯)。デフォルト ではチャンネル 7 の SEL および REC インジケーターが点灯し ます。 ください。 PDF 形式のアプリケーションノートファイルを開くには、 Adobe Acrobat Reader(バージョン 4 以降)が必要です。 なお、Adobe Acrobat Reader は付属の CD-ROM に 収 録 さ れ て い ま す 。 ま た Adobe 社 の ウ ェ ブ サ イ ト "www.adobe.com"から無料でダウンロードすることもで きます。 ソフトウェアアプリケーションやオペレーティングシステム は、リリース後にアップグレードされる場合が多いので、定期 的にタスカムのウェブサイトをチェックして、最新情報を得ら れることをお勧めします。また、ご使用の DAW アプリケーシ ョンのメーカーのウェブサイトも、定期的にチェックしてバー 著作権など – Windows、Windows XP、Windows 2000 はマイクロ ソフト社の登録商標です。 – Macintosh、MacOS、MacOS X、FireWire はアップル コンピュータ社の登録商標です。 – i.LINK はソニー株式会社の登録商標です。 – HUI および Mackie CONTROL は LOUD Technologies 社の登録商標です。 – その他このマニュアルに記載されている社名・商品名および ロゴマークは、一般に各社の商標または登録商標です。 ジョンアップ情報などを確認することをお勧めします。 TASCAM FW-1082 7 第 2 章 各部の名称と機能 トップパネル FW-1082 のトップパネルは下図のようなグループに分けられ ます。各操作子の機能はメイン操作モードにより変わります。 メイン操作モードについては 14 ページをご参照ください。 入力セクション エンコーダー/ クロック モニター/ インジケーター モード コントロール チャンネルコントロール トランスポートコントロール 入力セクション OL インジケーター, SIGNAL インジケーター(1 ∼ 8) OL インジケーターは、デフォルトでは− 2.5dBFS 以上の信 TRIM つまみ(1 ∼ 8) 号が入力されたときに点灯します(FW-1082 コントロールパ MIC 入力(1 ∼ 4)と LINE IN 入力の入力レベルを調節します ネルから、点灯レベルを 0.0dBFS ∼− 5.0dBFS の範囲内、 (LINE IN 8 の入力セレクターを GUITAR に設定した場合も有 0.5dB ステップで設定できます)。このインジケーターが点灯 効です)。TRIM つまみの機能はメイン操作モードにかかわらず する場合は入力オーバーですので、点灯しなくなるまでレベル 常に同じです。一般に、A/D コンバーターに入力されるアナロ を下げてください。 グ信号のレベルは、S/N 比に直接影響を与えます。FW-1082 アナログ入力端子(MIC または LINE IN 端子)からオーディオ では、マイクおよびライン入力に対して TRIM つまみを使って 信号が入力されているとき、SIGNAL インジケーターが点灯し 信号レベルをコントロールできますので、最適なレベルの信号 ます(− 42 dBFS 以上の入力があるときに点灯します) 。 を A/D コンバーターに送ることができます。 これらのインジケーターの機能はメイン操作モードにかかわら ず常に同じです。 8 TASCAM FW-1082 第 2 章 各部の名称と機能 チャンネルコントロール BANK キーで選択したバンク内のチャンネルをコントロールす るセクションです。 ミックスに対してのみ働きます。 MIDI コントロールモードのときは、各 MUTE キーを押すと、 指定した MIDI コントローラーコマンドが送信されます。 REC インジケーター チャンネルフェーダー コンピュータモードのときは、レックファンクションがオンの コンピュータモードのときは、DAW アプリケーションのソフ ときに点灯します。ご使用の DAW アプリケーションによって トウェアミキサー内の 8 チャンネルバンクに対して、チャンネ は点滅するものもあります。 ルフェーダーから連続コントローラー情報が送信されます。バ モニターミックスモードのときは、SEL キーで選択したチャン ンクは BANK キーを使って選択します。 ネルのパンポジションを、8 つの REC インジケーターを使っ モニターミックスモードのときは、チャンネルフェーダーがオ て表示します。たとえば、左一杯のパンポジションではチャン ーディオ入力のモニターレベルをコントロールします。BANK ネル 1 のインジケーター、右一杯のパンポジションではチャン キーを使ってオーディオ入力のバンクを選択します。 ネル 8 のインジケーターが点灯します。センターでは 4 と 5 の インジケーターが点灯します。 BANK 1 :アナログ入力 BANK 2 : S/PDIF 入力(1, 2 チャンネルのみ) SEL キー コンピュータモードのときは、DAW アプリケーション内の操 作対象チャンネルを選択します。(アプリケーションによって は、フェーダーがこのチャンネル選択の機能を持つものもあり メモ フェーダー操作はホストコンピュータへの信号レベルには影 響を与えません。 ます。) MIDI コントロールモードのときは、チャンネルフェーダーを また多くの場合、REC キーを押しながら SEL キーを押すこと 操作すると、指定した MIDI 連続コントローラーコマンドが送 によって、DAW アプリケーションの対応チャンネルのレック 信されます。 ファンクションのオン・オフが切り換わります。 モニターミックスモードのときは、SEL キーを押すと、そのチ ャンネルのパンポジションが 8 つの REC インジケーターを使 って表示されます。 REC キー コンピュータモードのときは、REC キーを押しながら SEL キ ーを押すことによって、DAW アプリケーションの対応チャン ネルのレックファンクションのオン・オフが切り換わります。 MIDI コントロールモードのときは、各 SEL キーを押すと、指 オンにしたチャンネルの REC インジケーターは点灯または点 定した MIDI コントローラーコマンドが送信されます。 滅します。(DAW アプリケーションにより異なります。 ) SOLO キー MASTER フェーダー コンピュータモードのときは、SOLO キーを押したチャンネル MASTER フェーダーは、現在の操作モードにかかわらず、常 以外の DAW アプリケーション内のチャンネルをミュートしま にグローバルに機能します。MASTER フェーダーの動きは、 す。同時に複数の SOLO キーをオンにすることができます。 常にホストコンピュータ、MIDI コントロールサーフェス、お (コンピュータモードのとき、SOLO キーの操作による機能は DAW アプリケーションによって決まります。ご使用の DAW よびモニターミックスに同時に伝えられます。システム全体の マスターフェーダーは常に 1 つしかありません。 アプリケーションに関する詳細については、「アプリケーショ ンノート」をご参照ください。) さらに、MASTER フェーダーで MONITOR 出力のレベルをコ ントロールすることができます。MONITOR 出力に信号を基準 モニターミックスモードのときも同様の機能ですが、FW- ゲインの状態で直接送るか、あるいは FW-1082 の MASTER 1082 内部のモニターミキサーに対してのみ働きます。 フェーダーでコントロールした信号を送るかを、FW-1082 コ MIDI コントロールモードのときは、SOLO キーを押すと、指 ントロールパネルの設定により選択できます。 定した MIDI コントローラーコマンドが送信されます。 MUTE キー コンピュータモードのときは、これらのキーは DAW アプリ ケーションの各チャンネルのオーディオをミュートします。同 時に複数のチャンネルをミュートすることができます。 モニターミックスモードのときも同様の機能ですが、モニター TASCAM FW-1082 9 第 2 章 各部の名称と機能 エンコーダー/クロック MIDI コントロールモードのときは、指定した MIDI コントロー ラーコマンドが送信されます。 EQ バンドキー コンピュータモードでエンコーダーモードが EQ/PAN のとき は、4 つのエンコーダーのうち上の 3 つで調整する EQ のバン ドを選択します。 EQ HI : ハイバンドを選択します。 EQ HI MID : ハイミッドバンドを選択します。 EQ LO MID : ローミッドバンドを選択します。 EQ LOW : ローバンドを選択します。 モニターミックスモードのときは、サンプリング周波数を 96kHz / 88.2kHz / 48kHz / 44.1kHz から選択します。 MIDI コントロールモードのときは、指定した MIDI メッセージ が送信されます。 エンコーダー コンピュータモードのときは、DAW アプリケーション内で選 択しているチャンネルの、EQ ゲイン、周波数、Q(バンド幅) 、 モニター/インジケーター パン、8 つの AUX センドレベルをコントロールできます。 モニターミックスモードのときは、PAN エンコーダーは選択 したチャンネルのパンをコントロールします。上の 3 つのエン コーダーは機能しません。 MIDI コントロールモードのときは、指定した MIDI 連続コント ローラーコマンドが送信されます。 メモ MIDI コントロールモードでは、エンコーダーを回したとき に出力される値は 8 ステップ単位で増減しますが、SHIFT キーを押しながら回すと 1 ステップ単位で値が増減し、微調 整が可能になります。 PHANTOM インジケーター XLR マイク入力端子にファントム電源(+48V)を供給してい るときに点灯します。 エンコーダーモードキー(EQ/PAN、AUX 1-4、AUX 5-8) FireWire インジケーター コンピュータモードのときは、エンコーダーモードを選択しま FireWire の接続状態を表示します。正常に接続されているとき す。選択したモードのインジケーターが点灯します。 に点灯します。 EQ/PAN キーを押すと、エンコーダーは上からゲイン、周 波数、Q(バンド幅) 、パンをコントロールします。 AUX 1-4 キーを押すと、エンコーダーは上から AUX 1、 AUX 2、AUX 3、AUX 4 のセンドレベルをコントロール CLOCK インジケーター FW-1082 の内部クロックが、選択したクロックレート、クロ ックソースにロックしているときは点灯、ロックしていないと きは点滅します。 します。 AUX 5-8 キーを押すと、エンコーダーは上から AUX 5、 AUX 6、AUX 7、AUX 8 のセンドレベルをコントロール します。 D IN インジケーター COAXIAL 入力端子に正常なクロック信号が入力されていると きに点灯します。クロック信号に異常があるときは点滅します。 モニターミックスモードのときは、左の 2 つのキーでクロック ソースを選択します。内部クロックのときは[INTERNAL] MONITOR つまみ を、デジタル入力信号のときは[D IN]を押します。選択した MONITOR 端子から出力するアナログ信号のレベルをコントロ ソースのインジケーターが点灯します。 ールします。 10 TASCAM FW-1082 第 2 章 各部の名称と機能 PHONES つまみ SHIFT キー ヘッドホンのレベルをコントロールします。 このキーを押しながら他のキーを操作することにより、そのキ ーが別の機能になります。具体的な機能は DAW アプリケーシ MIDI IN/OUT インジケーター ョンによって異なります。 FW-1082 の MIDI IN / MIDI OUT ポートが MIDI データを送 受信中に点灯します。連続データを送受信中は点灯したままに MONITOR / F.KEYS キー なります。現在の操作モードにかかわりなく機能します。 コンピュータモードのときは、これらのキーがマルチファンク ションキーになります。それぞれの機能は DAW アプリケーシ モードコントロール ョンにより決まります。SHIFT キーと組み合わせると、別の機 能を持ちます。 (F5 ∼ F8) モニターミックスモードのときは、一番右のキーを除く 3 つの キーを使ってモニターソースを選択します。一番右の MAST 0dB キーはマスターフェーダーを基準位置に合わせます。 MIDI コントロールモードのときは、これらのキーを押すと、 指定した MIDI コントローラーコマンドが送信されます。 トランスポートコントロール CONTROL PANEL キー ホストコンピュータ上の FW-1082 のコントロールパネルを開 きます。もう一度押すと、コントロールパネルが閉じます。 コントロールパネルのタイトルは Windows では"FW-1082 Control Panel"、Mac では"FW-1082 Manager"となります。 COMPUTER キー FW-1082 の操作モードがコンピュータモードになります。こ これらのうち、BANK キー以外の操作子はモニターミックスモ ードでは機能しません。MIDI コントロールモードのときは、 指定した MIDI コントローラーコマンドが送信されます。 のモードでは FW-1082 のコントロールサーフェスから DAW アプリケーションのパラメータをコントロールします。 コンピュータモードのときは、これらの操作子の機能は DAW アプリケーションにより決まりますが、通常は以下のような機 MIDI CTRL キー FW-1082 の操作モードが MIDI コントロールモードになりま す。このモードでは FW-1082 のコントロールサーフェスから 外部 MIDI 機器に対して MIDI メッセージを送信します。 MON MIX キー FW-1082 の操作モードがモニターミックスモードになりま す。このモードでは、FW-1082 のコントロールサーフェスが、 FW-1082 自身のオーディオ入力信号(MIC 端子、LINE IN 端 子からのアナログ信号、COAXIAL 端子からのデジタル信号) のモニターをコントロールします。 能を持ちます。 矢印キー(Ó、Á、‡、fl) アプリケーション画面内のナビゲーション用に使います。 データダイアル、SHTL キー スクラブに使います。SHTL キーを押してインジケータを点灯 させるとシャトルダイアルになります。 BANK キー(Ó, Á) コンピュータモードのときは、8 つのフェーダーモジュールの バンクを選択します。インジケーターが、現在選択しているバ ンクを示します。 TASCAM FW-1082 11 第 2 章 各部の名称と機能 モニターミックスモードのときは、入力信号(ANLG、D IN) IN、OUT キー を選択します。D IN 入力選択時はチャンネル 1 / 2 のみが有 IN キーおよび OUT キーは、オートパンチレコーディングにお 効です。チャンネル 3 ∼ 8 は無効になります。 けるパンチインおよびパンチアウトポイントを保存したり、そ MIDI コントロールモードのときは、MIDI バンク(1 ∼ 4 )を れらのポイントにロケートするときに使われます。IN または 切り換えます。FW-1082 の多くの操作子には MIDI メッセー OUT キーを押すと、トランスポートがインポイントまたはア ジがアサインされていますが、チャンネル操作子(フェーダー、 ウトポイントにロケートします。また、SET キーを押しながら SEL、SOLO、MUTE キー)は、MIDI バンクを切り替えるこ IN または OUT キーを押すと、現在のトランスポート位置(カ とによって最大 4 種類の MIDI メッセージを送信することがで ーソル位置)がインポイントまたはアウトポイントとしてスト きます。 アされます。 LOCATE キー(Ô、) トランスポートコントロール LOCATE Ô キーを押すと、トランスポートが手前のロケー 各トランスポートキー(REW、F FWD、STOP、PLAY、 トポイントにロケートし、LOCATE キーを押すと、トラ REC)を押すと、DAW アプリケーションに対してそれぞれの ンスポートが次のロケートポイントにロケートします。 トランスポートコマンドを送信します。 また、SET キーを押しながらいずれかの LOCATE キーを押す と、現在のトランスポート位置(カーソル位置)が新しいロケ ートポイントとしてストアされます。 SET キー SET キーは、単独では機能しません。SET キーを押しながら いずれかの LOCATE キーを押すと、現在のトランスポート位 置が新しいロケートポイントとしてストアされます。また SET キーを押しながら IN または OUT キーを押すと、現在のトラン スポート位置(カーソル位置)がインポイントまたはアウトポ イントとしてストアされます。 リアパネル モニター/ ヘッドホン出力 LINE入力/INSERT POWERスイッチ/ DC INジャック MIDI入出力 デジタル 入出力 IEEE 1394 (FireWire) ポート 12 TASCAM FW-1082 マイク入力/ PHANTOMスイッチ フットスイッチジャック 第 2 章 各部の名称と機能 LINE IN (BAL) 入力端子(1 ∼ 8) FOOT SW ジャック バランス標準ホンジャックのアナログ入力端子です。1 ∼ 4 チ フットスイッチ接続用の標準ホンジャックです。フットスイッ ャンネルは同じチャンネルの MIC 入力端子とパラレルに接続さ チによる DAW アプリケーションのパンチイン/アウトを行な れていますので、両入力端子を同時に使用しないでください。 うときに使います。 INSERT 端子(1/2) FireWire(1/2)端子 TRS ホンジャックのチャンネルインサート端子です。外部の 本機とホストコンピュータを接続します。この接続によって、 プロセッサーなどを接続します。TRIM で調整された MIC 入力 オーディオ、MIDI およびコントロールサーフェスコミュニ 信号あるいは LINE IN 入力信号が外部に送られ、外部からの信 ケーションの信号の送受信が行なわれます。端子が 2 つありま 号が AD コンバーターの手前に戻されます。 すが、どちらの端子をコンピュータに接続してもかまいません。 配線は、チップ=センド、リング=リターン、スリーブ= GND です。 COAXIAL IN/OUT 端子 S/PDIF フォーマットのデジタル信号を入力/出力するため GUITAR/LINE スイッチ GUITAR に切り換えると、LINE IN 8 端子にパッシブタイプの ピックアップを備えた電気ギター/電気ベースを接続すること ができます。(GUITAR ポジション設定時にも、TRIM つまみ の、コアキシャル端子(RCA ピンジャック)です。デジタル 入出力の設定はコントロールパネルで行ないます。 MIDI IN (1/2)/MIDI OUT (1/2)端子 でゲイン調整が可能です。)他の楽器を接続するときは LINE 側 MIDI 入出力用の DIN 端子です。MIDI コントローラ、MIDI 音 に切り換えて使ってください。 源などを接続できます。 MIC 入力端子(1 ∼ 4) PHONES ジャック バランス XLR コネクターのアナログ入力端子です。同じチャ ステレオ標準ジャックのヘッドホンジャックです。 ンネルの LINE IN 入力端子とパラレルに接続されていますの で、両入力端子を同時に使用しないでください。 MONITOR (BAL)出力端子(L/R) バランス標準ホンジャックのライン出力端子(+ 4dBu)です。 PHANTOM (+48V)スイッチ PHANTOM (+48V)スイッチを ON ポジションに設定するこ POWER スイッチ とにより、4 つの MIC 入力端子に +48V のファントム電源を 本機の電源のオン/オフを行ないます。AC アダプターを接続 供給することができます。 するときはオフにしてください。 注意 PHANTOM スイッチ ON のままでマイクを抜き差ししない でください。 アンバランスタイプのダイナミックマイクロホンにファント ム電源を供給しないでください。 リボンマイクロホンの中にはファントム電源を供給すると故 障の原因になるものがあります。疑わしい場合は、リボンマ イクロホンにファントム電源を供給しないでください。 DC IN ジャック 付属の AC アダプターを接続します。付属の AC アダプター以 外は使わないでください。 注意 本機の電源のオン/オフ時はモニターシステムの電源を切る か、音量を絞ってください。また、ヘッドホンは装着しない でください。MONITOR 端子、ヘッドホンジャックにノイズ が出てモニターシステムや聴覚にダメージを与えるおそれが あります。 TASCAM FW-1082 13 第 3 章 一般機能の概要 メイン操作モード グローバルコントロール FW-1082 のコントロールサーフェスは、メイン操作モードを パネル上の以下の操作子は、メイン操作モードにかかわらず、 切り換えることによって以下のいずれかの用途に使うことがで 常に同じように機能します。 きます。 – コンピュータアプリケーションのコントロール(コンピュー MASTER フェーダー MASTER フェーダーの動きは、常にホストコンピュータ、 タモード) – MIDI メッセージの送信(MIDI コントロールモード) – オーディオ入力のモニターミックスのコントロール(モニ MIDI コントロールサーフェス、およびモニターミックスに同 時に送信されます。つまり、システム全体のマスターフェー ダーは常に 1 つしかありません。 ターミックスモード) モードの切り換えは、パネル上のキー(COMPUTER、MIDI CTRL、MON MIX)を使って行ないます。これらのキーのい メイン操作モードキー (COMPUTER、MIDI CTRL、MON MIX キー) ずれかを押すと、そのキーが点灯し、コントロールサーフェス メイン操作モードを切り換えるときに使います。選択中のメイ がそれぞれのモードになります。 ン操作モードのキーが点灯します。 CONTROL PANEL キー ホストコンピュータ上の FW-1082 のコントロールパネルを開 きます。ホストコンピュータが接続され動作しているとき(ア プリケーションを起動しているいないにかかわらず)常に機能 します。 SHIFT キー+ MIDI CTRL キー ホストコンピュータ接続時、MIDI プログラミングモードに入 ります。 メイン操作モードに関しての詳細は、本書の第 4 章および「ア プリケーションノート」をご覧ください。 14 TASCAM FW-1082 第 3 章 一般機能の概要 コンピュータコントロール用の コントロール クロックシステムのコントロール FW-1082 のクロックレート、クロックソースをコントロール パネル上の以下の操作子は、コンピュータコントロール専用と サーフェス上で設定することができます。クロックの設定はソ して使われ、現在のメイン操作モードにかかわらず、常に、接 フトウェアのコントロールパネルからも行なえます。 続されているホストコンピュータに対して MIDI 信号を送信し ます。 ≠ トランスポートキー(REW、F FWD、STOP、PLAY、 REC) ≠ データダイアルと SHTL(シャトル)キー ≠ 矢印キー(Ó、Á、‡、fl) ≠ LOCATE キー(Ô、) ≠ SET キー ≠ IN、OUT キー ≠ SHIFT キー ≠ CONTROL PANEL キー また、FOOT SW ジャックからの入力も、常にホストコン ピュータをコントロールします。つまり、このジャックにフッ トスイッチを接続した場合、スイッチを押すとホストコン ピュータにコマンドが送信されます。 MIDI コントロールモード時にこれらの操作子を操作すると、 1 MON MIX キーを押してモニターミックスモードにします。 MIDI メッセージが FW-1082 の MIDI OUT 端子(およびバー チャル MIDI 出力)からも出力されます。ただし SHIFT キー、 CONTROL PANEL キーからは MIDI メッセージは送信されま せん。 2 以下のいずれかのキーでクロックレートを選択します。 ≠ 96kHz ≠ 88.2kHz ≠ 48kHz 補助キー ≠ 44.1kHz 3 以下のいずれかのキーでクロックソースを選択します。 SHIFT、および REC キーは、他のキーと一緒に押すことで、 そのキーに別の意味を割り当てる「補助キー」です。補助キー ≠ INTERNAL :内部クロック だけを押しても、何も機能しません。補助キーを使った機能は、 ≠ D IN : COAXIAL 端子からのデジタル入力信号 常に、DAW アプリケーションソフトウェアに対して働きます。 モニターミックスモードでは上記のキー、インジケーターの点 多くの DAW アプリケーションでは、REC キーを押しながらチ 灯は現在のクロック設定を表します。モニターミックスモード ャンネル SEL キーを押すことによって、DAW チャンネルのレ ではこれらのキーにはクロック設定以外の機能はありません。 ックファンクションのオン・オフが切り換わります。 クロックソースとしてデジタル入力信号を選択しながら SHIFT キーの機能は、DAW アプリケーションによって異なり COAXIAL 端子に正常なクロックが供給されていない場合、 ます。 CLOCK インジケーターと D IN インジケーターが点滅します。 そして正常なクロックが供給されるまで、基準クロックが内部 クロックに自動的に切り換わります。サンプルレートが基準周 波数から外れた場合、自動的に入力クロックに一番近いサンプ ルレートに切り換わり、そのサンプルレートのキーがゆっくり 点滅します。 TASCAM FW-1082 15 第 4 章 メイン操作モード すでに述べたように、本機のコントロールサーフェスには 3 種 類の操作モード、すなわちコンピュータモード、MIDI コント ロールモードおよびモニターミックスモードがあります。操作 モードにかかわらず共通の機能を持つ操作子もありますが、基 本的には、各モードごとに全く別の機能を行ないます。 コンピュータモード(概要) コンピュータモードでは FW-1082 がホストコンピュータとコ ミュニケーションを行ない、DAW アプリケーションソフトウ ェアをコントロールします。コンピュータモード時には、操作 子を操作したときにホストコンピュータに操作情報が送られ、 BANK スイッチの働き その情報に従って DAW アプリケーションが機能します。なお、 メイン操作モードの切り換えは、自照式の操作モードキー 操作子の中には、操作情報がホストコンピュータに送られない (COMPUTER キー、MIDI CTRL キー、MON MIX キー)で 例外的な操作子(メイン操作モード選択キーなど)もあります。 行ないます。希望のメイン操作モードのキーを押すと、その キーが点灯して、本機のコントロールサーフェスがその操作 モードになります。 コンピュータモードでは、DAW アプリケーションが BANK キーの操作に応じて BANK インジケーターの点灯・消灯をコ ントロールします。DAW アプリケーションによってバンク数 も異なりますので、BANK キーの操作に対してどのようなリア クションをするかは DAW アプリケーション次第です。 また、逆にホストコンピュータから FW-1082 に情報を送るこ とによって、FW-1082 のフェーダー位置やインジケーターの 点灯・消灯をアップデートすることもできます。 コンピュータモードにおける FW-1082 とホストコンピュータ 間の情報データの送受信プロトコルには、いろいろな種類があ ります(ネイティブモード、Mackie コントロールエミュレー ションモードなど)。以下に、これらのモードについて説明し ます。DAW アプリケーション毎の詳細については、「アプリケ ーションノート」をご覧ください。 DAW アプリケーションの中には、ネイティブモードのみサ ポートしているもの、Mackie コントロールエミュレーション モードのみをサポートしているもの、あるいは両方をサポート しているものがあります。TASCAM のウェブサイト (http://www.teac.co.jp/tascam/)で最新の情報とサポー MIDI コントロールモードでは、常に 4 つのバンクがあり、そ れぞれのバンク毎に、各操作子に対してユーザー定義のメッ セージを割り当てることができます。詳しくは「MIDI コント ロールモード(概要)」をご覧ください。 モニターミックスモードでは、本機のオーディオ入力に対応し た 2 つのバンク、すなわち ANLG(アナログ)と D IN(デジ タル)があります。詳しくは「モニターミックスモード(概要)」 をご覧ください。 メイン操作モードを切り換えると、前回そのモードを終了した ときのバンクが呼び出されます。例えば MIDI コントロール モードでバンク 2 を選択し、そのあとコンピュータモードでバ ンク 1 を選択した場合、その次に MIDI コントロールモードに 切り換えると、自動的にバンク 2 が選択されます。 16 TASCAM FW-1082 ト状況をチェックすることをお勧めします。 第 4 章 メイン操作モード ネイティブプロトコル Mackie エミュレーションプロトコル ネイティブプロトコルは FW-1082 のデフォルトのメイン操作 FW-1082 を使って、Mackie Control によって送信されるコ モードです。このモードでは、FW-1082 の操作によって ントロールメッセージをエミュレートすることができます。 MIDI メッセージが送信されます。 Mackie Control のエミュレーションモードでは、FW-1082 Cakewalk の SONAR、MOTU の Digital Performer のよう のオーディオ機能および MIDI 機能は変わりませんが、送信さ なネイティブサポートされているアプリケーションを FW- れる MIDI メッセージあるいはコントロールサーフェスの多く 1082 からコントロールする場合、ネイティブモードをお選び の部分で認識される MIDI メッセージが、Mackie Control の ください。 MIDI メッセージとほぼ同じになります。 FW-1082 をネイティブプロトコルに設定するには: これにより、FW-1082 ネイティブモードをサポートしていな い DAW アプリケーションであっても Mackie Control をサポ 1 FW-1082 Control Panel を開きます。 ートしていれば、FW-1082 からコントロールすることができ 2 Settings タブを選択します。 ます。 3 Control Protocol ドロップダウンメニューから"FW-1082 Native"を選択します。 FW-1082 を Mackie エミュレーションプロトコルに設定する には: 1 FW-1082 Control Panel を開きます。 2 Settings タブを選択します。 3 Control Protocol ドロップダウンメニューから"Mackie Control Emulation"を選択します。 それぞれの DAW アプリケーション毎に異なる送受信メッセー ジの内容については、「アプリケーションノート」をご覧くだ さい。 FW-1082 のコントロールサーフェスが各 DAW アプリケーシ ョン内のコントロールにどのように割り当てられているかの詳 細については、 「アプリケーションノート」をご覧ください。 TASCAM FW-1082 17 第 4 章 メイン操作モード HUI エミュレーションプロトコル FW-1082 を 使 っ て 、 Mackie HUI( Human User Interface)によって送信されるコントロールメッセージをエ ミュレートすることができます。 MIDI コントロールモード(概要) MIDI コントロールモードでは、FW-1082 の操作子(キー、 エンコーダー、フェーダー)を使って外部の MIDI 機器をコン トロールすることができます。このとき、2 つの MIDI 出力ポ HUI エミュレーションモードでは、FW-1082 のオーディオ機 ートから MIDI メッセージが送信されます。また、2 つのバー 能および MIDI 機能は変わりませんが、送信される MIDI メッセ チャル MIDI 出力ポートからも FireWire ケーブルを通してコン ージあるいはコントロールサーフェスの多くの部分で認識され ピュータに MIDI メッセージが送信されます。 る MIDI メッセージが、Mackie HUI の MIDI メッセージとほぼ 同じになります。 MIDI コントロールモードには 4 つのバンク(1 ∼ 4)がありま す。バンクを切り換えるには BANK キー(Ó および Á)を使 これにより、FW-1082 ネイティブモードをサポートしていな います。マスターフェーダーを除いて、フェーダー、エンコー い DAW アプリケーションであっても Mackie HUI をサポート ダー、キーは各バンク毎の別々のレイヤーを持っています。マ していれば、FW-1082 からコントロールすることができます。 スターフェーダーはデフォルトでは MIDI メッセージを出力し ませんが、MIDI Programming タブ画面で MIDI ポートにアサ FW-1082 を HUI エミュレーションプロトコルに インすることにより、MIDI メッセージを出力することができ 設定するには: ます。この場合、バンク選択に関わらず、常に同じ MIDI メッ 1 FW-1082 Control Panel を開きます。 セージを出力します。 2 Settings タブを選択します。 MIDI コントロールモードでは、FW-1082 のほとんどの操作 3 Control Protocol ドロップダウンメニューから"HUI 子を操作することによって、MIDI メッセージが送信されます。 Emulation"を選択します。 メモ MIDI コントロールモードでは、エンコーダーを回したとき に出力される値は 8 ステップ単位で増減しますが、SHIFT キーを押しながら回すと 1 ステップ単位で値が増減し、微調 整が可能になります。 以下のキー操作では MIDI メッセージが送信されません。 ≠ CONTROL PANEL キー ≠ SHIFT キー ≠ REC キー ≠ メイン操作モードキー (COMPUTER、MIDI CTRL、MON MIX) なお、8 本のモジュール上の操作子(フェーダー、MUTE キー、 FW-1082 のコントロールサーフェスが各 DAW アプリケー ション内のコントロールにどのように割り当てられているかの 詳細については、「アプリケーションノート」をご覧ください。 SOLO キー、SEL キー)は、バンクの選択によって送信メッ セージが変わります。つまり、これらの操作子は、バンク選択 に応じて、それぞれ 4 種類の独立したコントロールメッセージ を送信することができます。 FW-1082 操作時に送信される MIDI コントロールメッセージ は出荷時に割り当てられています。 ただしこれらの設定を変更して、任意の MIDI コントロールメ ッセージを割り当てることができます。変更するには、FW1082 のコントロールパネル内の MIDI Programming タブを 選択します。 任意の割り当てを行ないカスタマイズした MIDI 設定を出荷時 の設定に戻すには、MIDI コントロールモードで、SHIFT キー を押しながら F3 キーを押します。ただし MIDI プログラミング モードではこのリセット操作はできません。 18 TASCAM FW-1082 第 4 章 メイン操作モード FW-1082 の以下の操作子は、MIDI コントロールモード中で MIDI コントロールメッセージをカスタマイズする あってもコンピュータコントロール用に使われます。つまり、 これらの操作子を操作すると、常にホストコンピュータに信号 FW-1082 の CONTROL PANEL キーを押して、コンピュー が送信されます。 タ上に FW-1082 コントロールパネルを開き、MIDI Programming タブを選択します。 ≠ トランスポートキー (REW、F FWD、STOP、PLAY、REC) ≠ データダイアルと SHTL キー Macintosh では、FW-1082 が接続されていない場合や電源 が入っていない場合、"FW-1082 not available"と表示され ます。(Windows では何も表示されません。 ) ≠ 矢印キー(Ó、Á、‡、fl) ≠ LOCATE キー(Ô、) FW-1082 が接続されていて電源が入っている場合は、下の画 面が表示されます。 ≠ SET キー ≠ IN、OUT キー ≠ SHIFT キー ≠ CONTROL PANEL キー 各操作子には出荷時に MIDI メッセージが割り当てられてい ます。これらの割り当てを以下に述べる方法でカスタマイズす ることができます。 ただし、MIDI のプログラミング経験があまりない方は、MIDI メッセージの割り当てを設定する場合、十分にご注意ください。 不適切な割り当てを行なうと、動作に問題を引き起こす場合が あります。 SHIFT キーを押しながら MIDI CTRL キーを押すと、FW1082 が MIDI プログラミングモードになり、MIDI CTRL キ ーが点滅します。 (MIDI プログラミングモードにするためには、 FW-1082 がホストコンピュータに接続されている必要があり ます。) MIDI プログラミングモードから抜けるには、もう一度 MIDI CTRL キーを押します。他のメイン操作モードを選択すること によっても MIDI プログラミングモードから抜けます。 MIDI プログラミングモードでは、FW-1082 コントロールパ ネル上の MIDI Programming タブに、MIDI コントロール操作 子ごとのプログラミング情報が表示されます。情報を表示する 操作子を選択するには、希望の操作子を操作します(キーの場 合は押します。エンコーダーの場合は回します。フェーダーの 場合は触れるだけです)。このとき実際の MIDI メッセージは送 信されません。 以下に MIDI メッセージの設定の変更方法を操作子タイプ毎に 説明します。なお、設定の変更は直ちに反映されます。また電 源をオフにしても、変更した設定は記憶されています。 メモ 任意の割り当てを行ないカスタマイズした MIDI 設定を出荷 時の設定に戻すには、MIDI コントロールモードで、SHIFT キーを押しながら F3 キーを押します。ただし MIDI プログラ ミングモードではこのリセット操作はできません。 TASCAM FW-1082 19 第 4 章 メイン操作モード キーの設定を変更する ≠ Note On/Off キーを押したときにノートオンメッセージを送信します。 MIDI プログラミングモードで設定を変更したいキーを押すと キーを離したときにノートオフメッセージを送信します。 そのキーが点灯し、FW-1082 コントロールパネルに下のよう ノートナンバーを設定することができます。 に表示されます。 MIDI コントロールナンバー/ノートナンバーの設定: Controller ボックスまたは MIDI Note ボックス(Note On/Off を選択したとき)の上下矢印を使って、MIDI コントロ ールナンバーまたはノートナンバーを設定します。あるいは、 コンピュータキーボードから入力します。 エンコーダーの設定を変更する 4 つのエンコーダーの設定を変更することができます。希望の エンコーダーの設定画面を表示するには、そのエンコーダーを 少し回します。するとコントロールパネルに下のように表示さ れます。 MIDI 出力先の選択: FW-1082 では実装している 2 つの MIDI OUT 端子の他に 2 つの“バーチャル”な MIDI OUT ポートを使うことができます。 このバーチャル MIDI OUT ポートは DAW ソフトから見ると MIDI ソースとなります。 Port 1, 2 が MIDI OUT 端子 1, 2 に、Port VP1, VP2 がバー チャル MIDI OUT ポート 1, 2 に対応しています。キー操作に よって MIDI メッセージを出力したい MIDI 出力ポートのボック スにチェックマークを付けます。 MIDI チャンネルの設定: Channel ボックスの上下矢印を使って、MIDI チャンネル(1 MIDI 出力先の選択: ∼ 16)を設定します。あるいは、MIDI チャンネル番号をコン FW-1082 では実装している 2 つの MIDI OUT 端子の他に 2 ピュータキーボードから入力します。 つの“バーチャル”な MIDI OUT ポートを使うことができます。 このバーチャル MIDI OUT ポートは DAW ソフトから見ると MIDI メッセージタイプの設定: Action の下にあるラジオボタンで、キー操作によって送信さ れる MIDI メッセージのタイプを選択します。 MIDI ソースとなります。 Port 1, 2 が MIDI OUT 端子 1, 2 に、Port VP1, VP2 がバー チャル MIDI OUT ポート 1, 2 に対応しています。エンコーダ ー操作によって MIDI メッセージを出力したい MIDI 出力ポート ≠ Controller キーを押したときにコントローラー値 127 を送信します。 のボックスにチェックマークを付けます。 キーを離したときにコントローラー値 0 を送信します。 コントロールナンバーを設定することができます。 ≠ Toggled Controller キーを押す度に、コントローラー値 127 と 0 を交互に送信 します。つまり、最初にキーを押したときにコントローラー 値 127 を送信します。キーを離したときには何も送信され ません。もう一度キーを押すと、コントローラー値 0 を送信 MIDI チャンネルの設定: Channel ボックスの上下矢印を使って、MIDI チャンネル(1 ∼ 16)を設定します。あるいは、MIDI チャンネル番号をコン ピュータキーボードから入力します。 MIDI コントロールナンバーの設定: Controller ボックスの上下矢印を使って、MIDI コントロール します。 コントロールナンバーを設定することができます。 ナンバーを設定します。あるいは、コンピュータキーボードか ら入力します。 20 TASCAM FW-1082 第 4 章 メイン操作モード フェーダーの設定を変更する 8 つのチャンネルフェーダー(1 ∼ 8)および MASTER フェー ダーの設定を変更することができます。希望のフェーダーの設 定画面を表示するには、そのフェーダーに触れます。するとコ ントロールパネルに下のように表示されます。 モニターミックスモード(概要) モニターミックスモードでは、FW-1082 を単体の 10 x 2 ミ キサーとして使用することができます。モニターミックスモー ドの最大のメリットは、ゼロレイテンシーの状態でオーディオ 入力をモニターできる点です。 モニターミックスモードで入力信号と DAW アプリケーション からのオーディオリターン信号を一緒にモニターすることによ り、DAW アプリケーションでのオーディオ処理に起因するデ ィレイが無い状態で、DAW アプリケーションのトラックにオ ーバーダブを行なうことができます。 オーディオ入出力とモニターミックス モニターミックスモードでは、FW-1082 のオーディオ入力タ イプ別に 2 つのバンクがあります。 ANLG : 8 つのアナログ入力(LINE IN または MIC)のモニ ターレベルをコントロールします。 MIDI 出力先の選択: FW-1082 では実装している 2 つの MIDI OUT 端子の他に 2 つの“バーチャル”な MIDI OUT ポートを使うことができます。 D IN : COAXIAL IN 端子からの 2 チャンネルデジタル入力信 号のモニターレベルをコントロールします。チャンネル 3 ∼ 8 は使用されず、操作は無効になります。 このバーチャル MIDI OUT ポートは DAW ソフトから見ると MIDI ソースとなります。 Port 1, 2 が MIDI OUT 端子 1, 2 に、Port VP1, VP2 がバー チャル MIDI OUT ポート 1, 2 に対応しています。フェーダー 操作によって MIDI メッセージを出力したい MIDI 出力ポートの ボックスにチェックマークを付けます。 MIDI チャンネルの設定: モニターミックスモード では、DAW アプリケーションからの オーディオリターンをモニターし、FW-1082 のトランスポー Channel ボックスの上下矢印を使って、MIDI チャンネル(1 トコントロールが DAW のトランスポートをコントロールしま ∼ 16)を設定します。あるいは、MIDI チャンネル番号をコン すが、フェーダーの操作は DAW アプリケーションに対して影 ピュータキーボードから入力します。 響を与えません。 MIDI コントロールナンバーの設定: Controller ボックスの上下矢印を使って、MIDI コントロール ナンバーを設定します。あるいは、コンピュータキーボードか ら入力します。 すなわち、DAW アプリケーション内のソフトウェアミキサー に対して働くのでもなく、DAW アプリケーションに送られる 入力信号のレベルをコントロールするのでもありません。 DAW アプリケーションに送られるアナログ入力信号(ANLG バンク選択時)のレベルは、TRIM つまみによってのみコント ロールされます。D IN バンク選択時には、デジタルの基準ゲ 4.2.5 バンク操作 インで DAW アプリケーションに送られます。 BANK(Ó、Á)キーを使って 4 つのバンクを切り換えるこ とができます。 すでに述べたように、モジュールの操作子(フェーダー、チャ ンネル MUTE、チャンネル SOLO、チャンネル SEL キー)の みが、各バンクに対応したレイヤーを持っています。モジュー ル操作子以外の操作子はバンク選択に影響されません。 TASCAM FW-1082 21 第 4 章 メイン操作モード マスターモニターレベル(MASTER フェーダー)を基準ゲイ モニターの設定 ンに設定するには: モニターミックスモードのとき、MONITOR 端子から出力され る信号のソースを、キーで選択することができます。DAW か らのオーディオ信号、外部からのオーディオ入力信号、または その両方から選択できます。 モニターミックスモード中は、現在選択されている入力ソース MAST 0dB キーを押します。 チャンネルのモニターレベル(チャンネルフェーダー)を基準 ゲインに設定するには: SHIFT キーを押しながらチャンネル SEL キーを押します。 に対応するキーが点灯します。 マスターフェーダーと全チャンネルフェーダーを基準位置に設 定するには: SHIFT キーを押しながら F4 キーを押します。 すべてのミキサーパラメーターをデフォルト値にリセットする には: COMPUTER : DAW アプリケーションのオーディオのみをモ SHIFT キーを押しながら F3 キーを押します。 ニターします。DAW トラックのミックスダウン時に、モニ ターミキサーのセッティングを変えずに外部からのオーディ オ入力をミュートしたいときなどに使います。 INPUTS : FW-1082 の外部からのオーディオ入力(最大 10) をモニターします。入力信号の設定を行なう場合や、DAW アプリケーションに録音をするときなどに使います。 入力レベルを設定する すでに述べたように、モニターミックスモードは、入力信号を DAW アプリケーションに録音する際など、非常に便利です。 以下は、モニターミックスモードを使って DAW アプリケーショ ンに録音/オーバーダブを行なう場合の標準的な手順です。 BOTH : DAW アプリケーションからのオーディオと FW1082 のオーディオ入力の両方をモニターします。 1 アナログ/デジタルの信号ソースを FW-1082 の入力に接 続します。 初期設定は BOTH です。 2 FW-1082 をコンピュータモードにして、DAW トラックを 録音待機状態にします。これらのトラックの入力レベルは ミキサーの設定 DAW のレベルメーターを使って監視します。 モニターソースを選択したら、ミキサー機能を使ってレベルや パンを調整します。 モニターレベルの調整 入力信号のモニターレベルはフェーダーで調整します。アナロ グ入力を調整するには BANK 1 を、COAXIAL 入力を調整す るには BANK 2 を選択してください。 3 MON MIX キーを押して、モニターミックスモードにしま す。 4 INPUTS キーを押して、入力のみをモニターできるように します(DAW トラックの再生信号をモニターしないように します)。 5 入力チャンネルの SOLO キーを押して、そのチャンネルを ソロモニターします。 パンの調整 6 アナログ入力の場合はチャンネルの TRIM つまみでレベルを SEL キーで希望のチャンネルを選択すると、REC インジケー 調整します。デジタル入力の場合は信号ソース側でレベルを ターがそのチャンネルのパンポジションを表示します。たとえ 調整します。最大入力時に DAW の入力メーターがクリップ ば、左一杯のパンポジションではチャンネル 1 のインジケータ する手前を示すように調整します。 ー、右一杯のパンポジションではチャンネル 8 のインジケータ ーが点灯します。センターでは 4 と 5 のインジケーターが点灯 レベル設定を終えたらコンピュータモードに戻り、録音を始め します。 パンポジションを調整するには、SEL キーで希望のチャンネル を選択し、PAN エンコーダーを回します。しばらくすると SEL キーも REC インジケーターも消灯します。 22 TASCAM 7 各入力チャンネルについて上記の手順を繰り返します。 FW-1082 ます。 第 5 章 コントロールパネル FW-1082 コントロールパネルを使って、FW-1082 とコンピ ュータや外部機器とのデータ送受信に関する設定をチェックし たり変更することができます。FW-1082 コントロールパネル Settings タブ このタブでは FW-1082 の基本的な設定を行ないます。 を開くには、FW-1082 の CONTROL PANEL キーを押しま す。 また、コンピュータ側の操作でコントロールパネルを開くこと もできます。Windows の場合、[スタート]メニュー→[コン トロールパネル]から"TASCAM FW-1082"アイコンを選択 します。 Mac OS X の場合、[アプリケーション]から"FW-1082 Manager"を選択します。 ノート Mac OS X では画面のタイトルが"FW-1082 Control Panel"ではなく"FW-1082 Manager"となります。以下の 説明ではこれも含めて「コントロールパネル」と表記します。 FW-1082 コントロールパネルには以下のタブがあります。 Control Protocol DAW アプリケーションに合わせて、FW-1082 の MIDI コマ ンドのコントロールプロトコルを設定します。 現在のところ、FW-1082 Native プロトコル、Mackie Control エミュレーションプロトコル、Mackie HUI エミュ レーションプロトコルの中から選択します。将来ドライバのア ップデートに伴いプロトコルが追加されることがあります。 ≠ Settings タブ ≠ MIDI Programming タブ Clock Source ≠ Quick Start タブ(Windows のみ) デジタルクロックソースを設定します。なおクロックソースは、 ≠ Core Audio タブ(Mac OS X のみ)タブがあります。 FW-1082 パネル上のキーで設定することもできます。パネル 上で設定した場合、その設定がこの画面に直ちに反映されます。 以下に、タブごとに説明します。 詳しくは「クロックシステムのコントロール」をご覧ください。 Sample Rate FW-1082 のデジタル入力端子から入力されるデジタル信号と 内蔵クロックのサンプリング周波数を選択します。なおサンプ リング周波数は、FW-1082 パネル上のキーで設定することも できます。パネル上で設定した場合、その設定がこの画面に直 ちに反映されます。詳しくは「クロックシステムのコントロー ル」をご覧ください。 TASCAM FW-1082 23 第 5 章 コントロールパネル Audio Latency ノート FW-1082 のオーディオ用バッファのサイズを設定します。 DAW アプリケーションが「マスターゲイン機能」を持ち、 FW-1082 のドライバは入出力オーディオデータを一時的に MASTER フェーダーからのメッセージに反応してオーディ バッファに蓄えます。バッファサイズを大きくするとオーディ オ信号のゲインを変える場合、"Master Fader Affects オレイテンシーが大きくなりますが、システムの安定度が増し、 ANLG 1:2 Gain"をチェックしないでください。この設定で 他のシステムの動作が引き起こすクリックやノイズといった は、FW-1082 の MASTER フェーダーのゲインコントロー オーディオ障害に対して強くなります。 ルが 2 回(DAW アプリケーションで 1 回、FW-1082 内部 FW-1082 のモニターミックスモードを使って入力をモニター ミキサーで 1 回)反映されることになります。 している場合、常にゼロレイテンシーです。したがってこの場 合は、バッファサイズを 1024 または 2048 に設定して、シ ステムの安定性を確保することをお勧めします。 OVR Threshold FW-1082 の OL インジケーターが点灯するレベルを設定しま す。− 5.0 dBFS ∼ 0.0 dBFS の範囲で、0.5 dBFS ステッ Coax Output Source プで設定できます。 FW-1082 の COAXIAL OUT 端子から出力される S/PDIF デ ジタル信号のオーディオソースを、以下の中から選択します。 Compensate for Converter Delays(Windows のみ) SPDIF 1:2 : DAW アプリケーション内で出力ソースを設 コンバーターの遅れを WDM ドライバーで補正したいときにチ 定します。FW-1082 の S/PDIF 出力は、DAW アプリケー ェックします。 ション内では独立した出力として扱われます。 この設定では、 これらの出力にルーティングされるオーディオが FW1082 の COAXIAL OUT 端子に送られます。 MIDI Programming タブ Duplicate of ANLG 1:2 : FW-1082 のアナログ出力端 子 L/R と同じオーディオソースが出力されます。2 チャン ネルミックス信号を、デジタルコアキシャル端子付きのミッ クスダウンレコーダーに送るときなど、この設定にします。 Master Fader Affects ANLG 1:2 Gain コンピュータから FW-1082 のアナログ出力 L/R に送られる オーディオ信号が、FW-1082 の MASTER フェーダーによっ てコントロールされるかどうかを選択します(デフォルトはオ フ)。 使用中の DAW アプリケーションが「マスターゲイン機能」を 持たず、FW-1082 の MASTER フェーダーを操作したときに 送信される MIDI メッセージを無視するような場合、このボッ クスをチェックしてください。チェックすると、FW-1082 の 内部ミキサーが、MASTER フェーダーの設定に応じて出力 FW-1082 のメイン操作モードが MIDI コントロールモードの L/R のゲインを変えます。 ときの MIDI 送信メッセージの設定を行ないます。 DAW アプリケーションが「マスターゲイン機能」を持ち、 この画面での設定の詳細は「MIDI コントロールモード(概要)」 FW-1082 の MASTER フェーダーからの MIDI メッセージに をお読みください。 反応して(ホストコンピュータのプロセッサを使って)出力 L/R のゲインを変える場合、このボックスを「オフ」のままに してください。 24 TASCAM FW-1082 第 5 章 コントロールパネル Quick Start タブ(Windows のみ) Core Audio タブ(Mac OS X のみ) このタブでは、SONAR で WDM/KS ドライバーモードを使う このタブでは Mac OS X から見て FW-1082 のオーディオ入 場合に、常に使用するチャンネルセットを指定できます。 出力をどう認識させるかを設定します。 これにより、たとえば SONAR での再生・録音の開始をスピー ドアップすることができます。特に多チャンネルを使用する場 合に有効です。PLAY ボタンまたは RECORD ボタンを押して もすぐには動作が始まらない場合は、このタブで設定してみて A 10-input/4-Output Sound Device FW-1082 の 10 入力/ 4 出力のすべてを対象にします。 ください。 A 4-Channel Sound Device 設定方法は、WDM オーディオアプリで使うチャンネルにチェ ックマークをつけます。Quick Start タブで選択したチャンネ ルと実際にアプリで使うチャンネルとが一致している場合は、 アプリでそれらのチャンネルを使い始めるときに FW-1082 側 で同期を取り直す必要がありません。これにより起動がより速 くなり、“audio engine stop”のメッセージが出にくくなり FW-1082 の 4 チャンネル入出力を対象にします。 Input From: [ANLG 1:4]または[ANLG 1:2, SPDIF 1:2]のいずれ かを選択します。 ます。 Output To: [ANLG L:R, SPDIF 1:2]に固定されています。 A 2-Channel (Stereo) Sound Device FW-1082 の 2 チャンネル(ステレオ)入出力を対象にします。 Input From: [ANLG 1:2]、[ANLG 3:4]、[ANLG 5:6]、[ANLG 7:8]、[SPDIF 1:2]のいずれかを選択します。 Output To: [ANLG L:R]、[SPDIF 1:2]のいずれかを選択します。 ノート 使用するチャンネルをこのタブで限定することにより、 CPU の負担を軽くすることができます。たとえば FW1082 で生演奏のステレオ録音をするときなど、[A 10input/4-Output Sound Device]を選択する必要はあり ません。 TASCAM FW-1082 25 第 6 章 トラブルシューティングとサポート トラブルシューティング 音が出ない、操作を受け付けないなど、FW-1082 の使用中に発生するトラブルの例とチェックすべき内容を説明します。 使用中にトラブルが起きたときは、サポートに問い合わせる前に、まず本章をご覧ください。 オーディオ関連 トラブル症状 音が聞こえない。 チェックすべき内容 FW-1082 の出力バスにはオーディオ信号が送られていますか? 出力端子から先の接続やアンプの設定が正しく行なわれていますか? MONITOR ツマミは上がっていますか? オーディオソースが FW-1082 の入力に正しく接続されていますか? モニターソースが正しく選択されていますか? オーディオソースがアナログ入力の場合 チャンネルトリムつまみが正しく設定されていますか? オーディオソースがコンデンサーマイクの場合 ファントム電源を供給する設定になっていますか? オーディオソースがデジタル入力の場合 有効なデジタルソースが接続されていますか? クロック設定は正しいですか? オーディオソースが DAW アプリケーションの場合 アプリケーション内で、出力設定が正しく行なわれていますか? Windows 2000 または Windows XP をご使用の FW-1082 がデバイスマネージャ内にオーディオデバイスとして表示 場合 されていますか? オーディオが歪んでいる。 入力レベルが高すぎませんか? オーディオドライバが正しく選択されていますか? オーディオにクリックやポップノイズが入る。 26 TASCAM FW-1082 ワードクロックマスターの設定が正しく行なわれていますか? 第 6 章 トラブルシューティングとサポート FW-1082 コントロールサーフェス関連 トラブル症状 コントロールサーフェスがまったく反応しない チェックすべき内容 接続が正しく行なわれ、FireWire インジケーターが点灯していますか? FW-1082 が DAW 内に MIDI デバイスとして表示されていますか? DAW アプリケーションが外部コントローラーを使う設定になってい ますか? DAW アプリケーションで"FW-1082 Control"ポートを有効にして ありますか? ネイティブプロトコルで使用している場合、プラグイン(SONAR、 Digital Performer など)が正しいフォルダ内にインストールされて いますか? フェーダーの動きに反応しない場合、フェーダーバンクが正しく選択 され、画面に表示されていますか? コントロールサーフェスが正しく反応しない。 Mackie Control エミュレーションプロトコルまたは Mackie HUI エミュレーションプロトコルを使用している場合、DAW アプリケー ション内で正しいコントローラーが選択されていますか? FW-1082 Control Panel 内で、Control Protocol が正しく選択さ れていますか? 技術サポート まず TASCAM の Web サイト http://www.teac.co.jp/ エラー発生の場合: tascam をご覧ください。アップデート情報、FAQ、製品(不 – エラーメッセージの内容 具合など)情報をチェックすることができます。 問い合わせをされる際には、スムーズな状況把握の為に、事前 – エラーが発生の原因になった操作 – その他、エラー発生時の詳しい状況 に次の項目をご確認ください。 使用環境: – お使いのコンピューターのタイプ(Windows PC、Mac)、 プロセッサーの種類、クロック周波数、(可能であれば)マ ザーボードのタイプ – RAM 容量、ご使用のハードディスク – グラフィックカードのタイプ – OS の種類とそのバージョン – その他のハードウェア – ご使用のアプリケーション – インストール済のプラグイン – FW-1082 本体のバージョン(FW-1082 Control Panel に表示されます。) TASCAM FW-1082 27 第 7 章 付録 PHONES 出力端子 仕様 コネクター: 6 φ TRS ホンジャック(チップ: L, リ ング: R, スリーブ: GND) アナログ入出力 最大出力: MIC (1 ∼ 4)入力端子[バランス] コネクター: 入力インピーダンス: 2.2 k Ω − 56 dBu(TRIM max)∼− 2 dBu (TRIM min ) 最大ゲイン: デジタル入出力(DIGITAL I/O) XLR-3-31 (1 : GND、2 : HOT、 3 : COLD ) 入力レベル: +54 dB COAXIAL IN 端子 (2 チャンネルデジタルオーディオ入力用。ハイサンプリング 周波数にも対応。 コネクター: IEC60958(S/PDIF) オーディオビット長: 24 ビット 6 φ TRS ホンジャック (チップ: HOT、リング: COLD、 スリーブ: GND) 入力インピーダンス: 10 k Ω 入力レベル: RCA ピンジャック 入力インピーダンス: 75 Ω フォーマット: LINE IN (1 ∼ 8)入力端子[バランス] コネクター: 52 mW +52 mW(32 Ω負荷時) COAXIAL OUT 端子 (2 チャンネルデジタルオーディオ出力用。ハイサンプリング 周波数にも対応。 500k Ω(LINE IN 8、GUITAR ポジ コネクター: RCA ピンジャック ション時) 出力インピーダンス: 75 Ω ch1 ∼ 4 :− 42 dBu(TRIM max) フォーマット: ∼ +12 dBu(TRIM min) オーディオビット長: 24 ビット IEC60958(S/PDIF) ch5 ∼ 8 :− 43dBu(TRIM max) ∼ +4dBu(TRIM min) 最大ゲイン: ch1 ∼ 4 : +54 dB ch5 ∼ 8 : +46 dB INSERT (1 ∼ 2)端子[アンバランス] コネクター: 6 φ TRS ホンジャック (チップ: SEND 、リング: RETURN 、 スリーブ: GND) 出力インピーダンス: 100 Ω 規定出力レベル: − 2 dBu 最大出力レベル: +14 dBu その他の入出力 MIDI IN (1 ∼ 2)端子 コネクター: 5 ピン DIN コネクター、MIDI 規格準拠 フォーマット: MIDI MIDI OUT (1 ∼ 2)端子 コネクター: 5 ピン DIN コネクター、MIDI 規格準拠 フォーマット: MIDI FireWire (1, 2)端子(IEEE 1394 デジタルインタフェース) コネクター: IEEE 1394 コネクター 入力インピーダンス: 10 k Ω フォーマット: IEEE 1394 規定入力レベル: − 2 dBu 通信速度: 400Mbps 最大入力レベル: +14 dBu FOOT SW 端子 MONITOR (BAL) (L/R)出力端子[バランス] コネクター: 6 φ TRS ホンジャック(チップ: (DAW アプリケーションのパンチイン/アウト用) コネクター: 6 φ(2 極)ホンジャック HOT, リング: COLD, スリーブ: GND) 出力インピーダンス: 100 Ω 規定出力レベル: +4 dBu 最大出力レベル: +20 dBu システム仕様 サンプリング周波数 内部クロック: 44.1 kHz / 48.0 kHz / 88.2 kHz / 96.0 kHz 外部クロック: 28 TASCAM FW-1082 COAXIAL IN 入力 第 7 章 付録 アナログオーディオ入出力特性 機械的仕様 歪率(THD): 0.005%以下(20 Hz − 20 kHz, LINE IN 電源: AC 入力: 100 V 、50/60 Hz 1 kHz +28 dBu 入力 → INSERT SEND) AC アダプターの DC 出力: 12 V, 2.5 A 0.01%以下(20 Hz − 20 kHz, LINE IN 1 k Hz +28 dBu 入力 → MONITOR) 周波数特性(規定レベル時): 20 Hz − 20 kHz 、± 1.0 dB (MIC, LINE IN → INSERT SEND) 20 Hz − 40 kHz 、+ 0.5 dB/− 1.0 dB 消費電力: 22 W 動作温度: 5 ℃∼ 35 ℃ 外形寸法: 486(幅) × 83(高さ) × 386(奥行き) mm 質量: 6.5 kg(AC アダプターを含まず) 互換 OS とドライバ: (MIC, LINE IN → INSERT SEND) Windows 2000、XP 20 Hz − 20 kHz 、± 1.0 dB Audio : ASIO 2.0、WDM (MME)、GSIF (LINE IN → MONITOR) MIDI : MME 20 Hz − 40 kHz 、+ 0.5 dB/− 2.0 dB Mac OS X 10.2.8、10.3 (LINE IN → MONITOR) ノイズレベル(150 Ω、20 Hz − 20 kHz、TRIM 最大): − 128 dBu 以下(EIN)[MIC → INSERT Audio : Core Audio、 MIDI : Core MIDI SEND ] − 64 dBu 以下[LINE IN → MONITOR] 仕様・外観などは、改善のため予告なく変更することがあります。 クロストーク(@1 kHz): 80 dB 以上(MONITOR) 386 mm 寸法図 83 mm 486 mm TASCAM FW-1082 29 第 7 章 付録 FW-1082 のユーティリティー機能 以下に FW-1082 の「ユーティリティー機能」(パネル上の操 作子に表記されていない機能)を紹介します。 全メイン操作モード共通: SHIFT キー+ MIDI CTRL キー ホストコンピュータ接続時、MIDI プログラミングモードに 入ります。 MIDI コントロールモード時: SHIFT キー+ロータリーエンコーダー MIDI コントローラー出力値が 1 ステップ単位で増減します (微調整用)。 SHIFT キー+ F3 キー MIDI メッセージの割り当てをデフォルト値にリセットし、 FLASH メモリーに書き込みます。 モニターミックス時: SEL キー SEL キー(インジケーター)および REC インジケーターを 使って、チャンネルパンの位置が表示されます。 SHIFT キー+ SEL キー チャンネルフェーダーが基準位置に設定されます。 SHIFT キー+ EQ GAIN つまみ フェーダーのタッチ感度を調整します。 SHIFT キー+ F3 キー 全ミキサーパラメータがデフォルト値にリセットされます。 SHIFT キー+ F4 キー 全モニターフェーダーが基準位置に設定されます。 30 TASCAM FW-1082 この製品のお取り扱いなどに関するお問い合わせは タスカム営業技術までご連絡ください。お問い合わせ受付時間は、 土・日・祝日・弊社休業日を除く 9:30 ∼ 12:00/13:00 ∼ 17:00 です。 タスカム営業技術 〒 180-8550 東京都武蔵野市中町 3-7-3 電話: 0422-52-5106 / FAX : 0422-52-6784 故障・修理や保守についてのお問い合わせは 修理センターまでご連絡ください。 お問い合わせ受付時間は、土・日・祝日・弊社休業日を除く 9:00 ∼ 17:00 です。 ティアック修理センター 〒 190-1232 東京都西多摩郡瑞穂町長岡 2-2-7 一般電話・公衆電話からは市内通話料金でご利用いただけます。 0570-000-501 ナビダイヤルは全国どこからお掛けになっても市内通話料金でご利用いただけます。 携帯電話・ PHS ・自動車電話などからはナビダイヤルをご利用いただけませんの で、通常の電話番号(下記)にお掛けください。 新電電各社をご利用の場合、「0570」がナビダイヤルとして正しく認識されず、 「現在、この電話番号は使われておりません」などのメッセージが流れることがあり ます。このような場合は、ご契約の新電電各社へお問い合わせいただくか、通常の 電話番号(下記)にお掛けください。 電話: 042-556-2280 / FAX : 042-556-2281 ■ 住所や電話番号は, 予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。 ティアック株式会社 〒 180-8550 東京都武蔵野市中町 3-7-3 http://www.teac.co.jp/tascam/ Printed in China
* Your assessment is very important for improving the work of artificial intelligence, which forms the content of this project
advertisement