Page 1 VoiceNavi 取扱説明書 アナログメモリ録音再生ボード IS

VoiceNavi
取扱説明書
アナログメモリ録音再生ボード
IS-D601
00-IS-D601-UM—01
このたびは、アナログメモリ録音再生ボードＩＳＤシリーズをお買い上げ頂き、誠にありがとうございます。
本機の優れた機能をご理解頂き、末永くご愛用頂くためにも、この取扱説明書をよくお読み下さい。
安全に関するご注意
●水、湿気、ほこり、油煙などの多い場所に設置しないで下さい。火災、故障、感電の
原因になります。
！
注意
！
注意
！
感電事故
を避ける
ために
●本ボードの接続、各種設定･変更の際は、感電事故を避けるため、必ず、電源を切
ってから行って下さい。
故障を避
けるため
に
●本ボードの定格範囲外で使用されますと、故障が起きたり、十分な機能が発揮でき
ないことがあります。
●本ボードの設置、接続、使用方法に関しては本取扱説明書をよくお読み頂き、正し
くご使用下さい。
目次
１．概要
２．特長
３．主な用途
４．仕様
５．外観図並びに外形寸法図
６．付属品及びオプション
７．ＬＥＤ及びコネクタ,ジャンパー,ビットＳＷのピンアサイン
８．入出力信号
９．録音／再生
2
2
2
2
3
3
3
5
5
接続参考図
8
VoiceNavi
１．概要
本ボードは、アナログメモリタイプの１ＣＨ ６０秒対応の録音再生ボードです。
アナログメモリタイプの録再ＬＳＩの使用により、バックアップ用のバッテリーが不用になり、コンパクトなサイズを実現し、
コンデンサマイクを搭載したボードです。
２．特長
●
●
●
●
●
●
●
サンプリング周波数 ８ＫＨｚ ＰＣＭ８ｂｉｔ相当
録音再生６０秒ｍａｘ
バックアップ用バッテリー不用
コンデンサマイク搭載
スピーカー出力 ０．６Wmax ８Ω／ライン出力 −２０ｄＢ ６００Ω不平衡
ＤＣ＋５Ｖ電源
外形寸法 １００Ｗ Ｘ ６０Ｄ Ｘ ２０Ｈｍｍ
３．主な用途
● テレコミュニケーション設 備 の音 源
● ヴォイスメモ
４．仕様
使用電圧
消費電流
寸法・重量
基板材質
使用温度範囲
保存温度範囲
使用湿度範囲
出力部
入力部
サンプリング周波数
音量調整
制
御
再生モード
最大録音時間
登録ＣＨ数
周波数特性
その他の機能
外部マイク仕様
ＤＣ+５Ｖ±１０％
待機時 約２０ｍＡ
最大時 約３００ｍＡ
１００Ｗ Ｘ ６０Ｄ Ｘ ２０Ｈ （ｍｍ） 約１００g
ガラスコンポジット 両面スルーホール ｔ＝１．６ｍｍ
０℃～５０℃
－１０℃～７０℃
２５％～８０％ＲＨ（但し結露なき事）
スピーカ出力 ０．６Ｗｍａｘ ８Ω
ＣＮ２
ＬＩＮＥ出力 －２０ｄＢ ６００Ω不平衡 ＣＮ２
ラインイン
入力インピーダンス ２０ＫΩ ＣＮ２
外部マイクイン 入力インピーダンス １ＫΩ ＣＮ２
８ＫＨｚ ＰＣＭ８ｂｉｔ相当
ＳＰ ＯＵＴ
ＶＲ１
外部調整可 ＣＮ３
ＬＩＮＥ ＯＵＴ 固定
１ＣＨ録音／再生制御
ＣＮ１
入力部 ＰＬＡＹＬ／ＲＥＣ，ＳＴＡＲＴ，ＳＴＯＰ
ＴＴＬレベル
出力部 ＲＥＣＢＵＳＹ，ＰＬＡＹＢＵＳＹ
ＴＴＬレベル出力，オープンコレクタ出力（ＤＣ＋３０Ｖ，５０ｍＡ）
１．通常再生 ２．リピート再生 ＤＩＰ ＳＷにて選択
６０秒ｍａｘ
１ＣＨ
５０Ｈｚ～３４００Ｈｚ
データ保持期間 ５０年保証
録音サイクル ５万回以上
種類：コンデンサーマイク
電圧：４．５Ｖ
電流：１ｍＡ以下
-2- -
VoiceNavi
５．外観図並びに外形寸法図
100
90
IS-D601■■■
コン デ ン サ ー マイ ク
（ φ ９．４）
裏付け 対応可
12
Ｐ ＯＷ Ｅ Ｒ Ｌ Ｅ Ｄ
録音表示用ＬＥ Ｄ
CN2
CN3
60
JP1
VR1
50
31
アナロ グ録再 用ＬＳＩ
ﾊﾟﾜ ｰｱﾝ ﾌﾟ
CN1
４－φ３．５
20max
8
６．付属品及びオプション
付属品
1. 取扱説明書
2. 保証書
オプション
1. ケーブルセット：ＣＫ－ＩＳ２
用　途
制御用／アナログ入出力
コネクタ仕様（基板側）
線材仕様／長さ
備　考
制御用（CN１）
日圧：B10P-SHF-1AA
ＡＷＧ２２（ＵＬ１００７）／１m
白
アナログ入出力（CN2)
日圧：B8P-SHF-1AA
ＡＷＧ２２（ＵＬ１００７）／１m
２線シールド／１ｍ
白
シールド線
注．コネクタは基板側のみとなっております。
ＣＮ２は一部（①∼④ピン）シールド線対応
７．ＬＥＤ及び、コネクタ,ジャンパー, ビットＳＷのピンアサイン
ＬＥＤ
LED Ｎｏ．
名　称
備　考
LED1
電源ＬＥＤ
電源投入中点灯(赤色）
LED2
録音中ＬＥＤ
録音中点灯（緑色）
-3- -
VoiceNavi
コネクタのピンアサイン
コネクタ Ｎｏ．
ピン番号
Ｉ／Ｏ レベル（H/L）
信号名
1
Ｉ
2
Ｉ
3
Ｉ
Ｈ／Ｌ
ＰＬＡＹ／ＲＥＣ
4
Ｉ
Ｌ
ＳＴＡＲＴ
5
ＣＮ１
6
Ｉ
Ｌ
ＳＴＯＰ
7
Ｌ
ＣＯＭ
8
Ｏ
Ｌ
ＲＥＣ ＢＵＳＹ
9
Ｏ
Ｌ
ＰＬＡＹ ＢＵＳＹ
10
Ｌ
ＣＯＭ
1
Ｉ
ＭＩＣ－ＩＮ＋
2
Ｉ
ＭＩＣ－ＩＮ－
3
Ｉ
ＬＩＮＥ－ＩＮ＋
4
Ｉ
ＬＩＮＥ－ＩＮ－
ＣＮ２
5
Ｏ
ＬＩＮＥ－ＯＵＴ＋
6
Ｏ
ＬＩＮＥ－ＯＵＴ－
7
Ｏ
ＳＰ－ＯＵＴ＋
8
Ｏ
ＳＰ－ＯＵＴ－
1
ＣＮ３
Ｉ
2
3
注．ＣＮ２の１ピン∼４ピンはシールド線を使用の事
名
称
ＤＣ＋５Ｖ
ＧＮＤ
録音／再生制御信号（レベル入力）
起動信号（ワンショット入力）
ＮＣ
停止／リセット信号（ワンショット入力）
信号用 GND
録音中信号
再生中信号
信号用ＧＮＤ
外部マイク入力 ＋側
外部マイク入力 －側
ライン入力 ＋側
ライン入力 －側
ライン出力 ＋側
ライン出力 －側
ＳＰ出力 ＋側
ＳＰ出力 －側
外部ＶＲ－ＧＮＤ
外部ＶＲ－１
外部ＶＲ－２
適応コネクタ一覧表
コネクタ No.
ＣＮ１
ＣＮ２
ＣＮ３
基板側コネクタ仕様
Ｂ１０Ｐ－ＳＨＦ－１ＡＡ
Ｂ８Ｐ－ＳＨＦ－１ＡＡ
Ｂ３Ｐ－ＳＨＦ－１ＡＡ
ケーブル側コネクタ仕様
Ｈ１０Ｐ－ＳＨＦ－ＡＡ
Ｈ８Ｐ－ＳＨＦ－ＡＡ
Ｈ３Ｐ－ＳＨＦ－ＡＡ
ジャンパーの設定
マイク入力時：Ｍ側
Ｊ１
Ｌ
ライン入力時：Ｌ側
Ｍ
Ｌ
ビットＳＷの設定
1
2
機　能
OFF ― 通常再生
ON ― リピート再生
ON
OFF
1 2
-4- -
Ｍ
適合コンタクト
ＢＨＦ－００１Ｔ－０．８ＢＳ
ＢＨＦ－００１Ｔ－０．８ＢＳ
ＢＨＦ－００１Ｔ－０．８ＢＳ
VoiceNavi
８．入出力信号
コネクタ
ＣＮ１
ＣＮ２
信号名
内
ＰＬＡＹ／ＲＥＣ
ＳＴＡＲＴ
ＳＴＯＰ
ＲＥＣ ＢＵＳＹ
ＰＬＡＹ ＢＵＳＹ
ＭＩＣ－ＩＮ ＋／－
ＬＩＮＥ－ＩＮ ＋／－
ＬＩＮＥ－ＯＵＴ ＋／－
ＳＰ－ＯＵＴ ＋／－
容
無電圧接点 orＴＴＬレベル入力（レベル入力）
無電圧接点 orＴＴＬレベル入力（ワンショット入力）
無電圧接点 orＴＴＬレベル入力（ワンショット入力）
ＴＴＬレベル出力
オープンコレクタ出力（ＤＣ＋３０Ｖ，５０ｍＡ）
入力インピーダンス １ＫΩ
入力インピーダンス ２０ＫΩ
－２０ｄＢ ６００Ω不平行
０．６Ｗmax ８Ω
信号のタイミング（再生）
信号のタイミング（録音）
10ms min
10ms min
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
10ms min
10ms min
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
1ms min
1ms min
1ms min
ＰＬＡＹ　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
1ms min
REC　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
25ms max
100ms max
25ms max
再生データ
100ms max
録音データ
再生出力（ＯＵＴ）
録音入力（ＩＮ）
９．録音／再生
※ 説明及び図中に表記されている、メモリアドレスを示す位置（例 “録音開始位置 ６１”
“再
生停止位置 ３５” 等）の数字は概念としてのものであり、実際とは異なります。
※ STOP 入力は録音／再生の停止機能及びメモリアドレスのリセット機能を持ち、一時的に停止させる場
入力は録音／再生の停止機能及びメモリアドレスのリセット機能を持ち、一時的に停止させる場
合は、START
合は、START 入力を使用して下さい。
１．録音モード
1. PLAY/REC を“Ｈ”にします
2. START 入力にてアドレスの先頭より録音が開始されます。（録音開始位置 ００）
3. 再度の START 入力にて録音は停止します。この場合 START 入力はポーズ入力として処理され、次の START
入力で直前に停止した位置（録音停止位置 ６０）の次の位置（録音開始位置 ６１）より録音が開始さ
れます。
注. START 入力は奇数番目の入力が「スタート」として処理され、偶数番目の入力が「ポーズ」とし
て処理されます。
4. 録音はメモリの最終位置（録音終了位置 ＥＮＤ）に達すると強制的に終了します。
スタート
ポー ズ
スタート
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
REC　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
REC　LED
録音データ
フレーズ１
録 音 開始 位 置
録 音 停止 位置
録 音 開始 位 置
録 音 終了 位置
録音入力（ＩＮ）
録音データ
フレーズ２
００
６０
６１
END
-5- -
VoiceNavi
２．再生モード
1. PLAY/REC を“Ｌ”にします
2. START 入力にてアドレスの先頭より再生が開始されます。（再生開始位置 ００）
3. 再度の START 入力にて再生は停止します。この場合 START 入力はポーズ入力として処理され、次の START
入力で直前に停止した位置（再生停止位置 ３５）の次の位置（再生開始位置 ３６）より再生が開始さ
れます。
4. その後フレーズ１の最終位置（フレーズ１終了位置 ６０）まで達すると、自動的に再生が終了します。
5. 再生はフレーズの最終位置あるいは、メモリの最終位置（再生終了位置 ＥＮＤ）に達すると自動的に
終了します。
スタート
スタート
ポー ズ
スタート
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
PLAY　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
再生データ
フレーズ１
３６
６１
再生 終 了 位 置
３５
再生 開 始 位 置
再生 開 始 位 置
００
再生データ
フレーズ２
フレーズ１終了位置
再生 停 止 位 置
再生出力（ＯＵＴ）
再生 開 始 位 置
再生データ
フレーズ１
END
６０
３．再生モード（リピート）
1.
2.
3.
4.
5.
PLAY/REC を“Ｌ”にします
ビットＳＷのビット１をＯＮにします。
START 入力にてアドレスの先頭より再生が開始されます。（再生開始位置 ００）
次の START 入力もしくは STOP 入力があるまで、フレーズ１のデータを繰り返し再生します。
再度の START 入力にて再生は停止します。この場合 START 入力はポーズ入力として処理され、次の START
入力で直前に停止した位置（再生停止位置 ２５）の次の位置（再生開始位置 ２６）より再生が開始さ
れます。
6. STOP 入力にて再生は停止され（再生停止位置 ２０）PLAY BUSY の出力も復帰します。
7. START 入力にて先頭より再生が開始されます。
スタート
スタート
ポーズ
スタート
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
PLAY　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
００
フレーズ１終了位置
００ ２０
再生データ
フレーズ１
再 生 開始 位 置
再 生 停止 位置
００
再 生 開始 位 置
フレーズ終了位置
２６
再 生 開始 位 置
フレーズ１終了位置
２５
再生データ
再生データ
フレーズ１
フレーズ１
再生データ
フレーズ１
再 生 開始 位 置
００
再 生 停止 位置
００
再 生 開始 位 置
フレーズ１終了位置
再生出力（ＯＵＴ）
再 生 開始 位 置
再生データ
フレーズ１
再生データ
フレーズ１
６０
６０
６０
６０
注1. リピート再生は、複数の再生データ（複数のフレーズ）がメモリ内にあっても、メモリアドレ
スの先頭にあるデータ（フレーズ）のみが適用されます。
-6- -
VoiceNavi
４．録音・再生混在
1. PLAY/REC を“Ｌ”にして START 入力（①）にてアドレスの先頭より録音が開始されます（録音データ：
フレーズ１）
2. START 入力（②）にてフレーズ１の録音が停止します。
3. 次に PLAY/REC を“Ｈ”にして START 入力（③）にてフレーズ１のアドレスの先頭より再生が開始され、
フレーズ１の終了位置にて再生が終了します。
4. PLAY/REC を“Ｌ”にして START 入力（④）にてフレーズ２の録音が、フレーズ１終了位置の次（録音開
始位置 ６１）より開始します。
5. START 入力（⑤）にてフレーズ２の録音が停止します。
以降の説明は録音した内容（フレーズの内容）に追加・修正を行う方法です。
6. 次に PLAY/REC を“Ｈ”にして START 入力（⑥）にてフレーズ１のアドレスの先頭より再生が開始され、
終了後再度 START 入力（⑦）にてフレーズ２が再生され、終了前に START 入力（⑧）にてに再生が停止し
ます。この時メモリのカウンターはフレーズ２の本来の終了位置（１００）ではない位置（８０）を示し
ています。
7. PLAY/REC を“Ｌ”にして START 入力（⑨）にてフレーズ２の録音が、フレーズ２停止位置の次（録音開
始位置 ８１）より開始し、次の START 入力（⑩）にて録音は停止されます。
8. 上記操作により任意の録音データの内容（フレーズの内容）を変更する事ができます。
（下図の場合、フレーズ２の録音データが、当初メモリアドレス６１∼１００が同６１∼１２０に変更さ
れています。
）
PLAY/REC
ポーズ
⑩
⑨
スタート
ポーズ
⑧
スタート
⑦
⑥
スタート
ポーズ
⑤
Tset
スタート
③
④
スタート
ポーズ
②
①
スタート
ＳＴＡＲＴ（ＩＮ）
Tset
ＳＴＯＰ（ＩＮ）
ＰＬＡＹ　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
REC　ＢＵＳＹ（ＯＵＴ）
点灯
REC　LED
点灯
点灯
再生データ
フレーズ２
録音データ
フレーズ１
８１
録 音 停止 位 置
６１
録 音 開始 位 置
６０
再 生 開始 位 置
００
フレーズ２停止位置
６０
１００
フレーズ１終了位置
６１
録音データ
フレーズ２
再生データ
フレーズ１
再 生 開始 位 置
００
録 音 停止 位 置
再 生 開始 位 置
６０
録音データ
フレーズ２
録 音 開始 位 置
録 音 停止 位 置
００
フレーズ１終了位置
録 音 開始 位 置
録音（ＩＮ）／再生（ＯＵＴ）
再生データ
フレーズ１
１２０
８０
注 1. PLAY/REC 信号において、REC−＞PLAY（Ｌ−＞Ｈ）に切り替えた直後の再生は、メモリアドレ
スの先頭より開始されます。
注２. PLAY/REC 信号の設定より起動（START 入力）までの時間（Tset）は１ms min です。
-7- -
VoiceNavi
接続参考図
CN1
ＤＣ＋５Ｖ １
ＧＮＤ ２
ＩＳ－Ｄ６０１
+5V
ＤＣ電源
＋
－
750
+24V
REC LED
REC BUSY
10K
８
LED
2SC1815
PLAY BUSY
10K
９
LED
2SC1815
+5V
10K
560
0.1u
+5V
10K
560
0.1u
PLAY/REC ３
・
・
・
START ４
NC ５
STOP ６
COM
７
COM
１０
シールド線
MIC-IN+
MIC-INLINE-IN+
LINE-IN-
ＣＮ2
１
２
３
４
外部マイク
音響機器
SPEAKER
LINE-OUT+ ５
LINE-OUT- ６
外部アンプ
スピーカ
0.6W max
SP-OUT+ ７
SP-OUT- ８
ＣＮ3
外部ボリューム
外部ＶＲ－２
2
２
３
1
外部ＶＲ－１
3
外部ＶＲ－ＧＮＤ １
注意事項
1.
2.
電圧により、サンプリング周波数が変化します（ＤＣ＋５Ｖ±１０％以下の場合）
マイク入力（ＭＩＣ－ＩＮ）及びライン入力（ＬＩＮＥ－ＩＮ）はシールド線をご使用下さい
尚、外部ボリュームのケーブルもシールド線の使用を推奨します。
(注)本書中記載の商品･社名は各社の商標または登録商標です。本書記載の仕様･概観は改良等により、予告なく変更になることがあります。
VoiceNavi 三共電子株式会社
00−IS-D601-UM-01
〒381-3203 長野県上水内郡中条村中条 38
TEL 026-268-3950 FAX 026-268-3105
URL http://www.voicenavi.co.jp/
-8- -
000719