ルネサス PCA4738 42A, 80A, 64A, 100A, 100A, 80A, 42A, 64A プログラム書き込みアダプタ ユーザーズマニュアル

ルネサス PCA4738 42A, 80A, 64A, 100A, 100A, 80A, 42A, 64A プログラム書き込みアダプタ ユーザーズマニュアル

プログラム書き込みアダプタ PCA4738 42A, PCA4738 80A, PCA4738 64A, PCA4738 100A, PCA4738G 100A, PCA4738H 80A, PCA4738S 42A, PCA4738S 64Aは、ルネサス 8 ビットマイクロコンピュータ 38000 シリーズ用のプログラム書き込みアダプタ(一部の 740 シリーズにも対応)です。市販のROMライタを使用して、プログラムを MCU の内部 ROM へ書き込むためのツールです。

広告

アシスタントボット

助けが必要ですか? 私たちのチャットボットは既にマニュアルを読んでおり、あなたをサポートする準備ができています。 デバイスに関する質問はお気軽にどうぞ、詳細を提供することで会話がより生産的になります。

マニュアル 質問
ルネサス PCA4738 42A, 80A, 64A, 100A, 100A, 80A, 42A, 64A プログラム書き込みアダプタ ユーザーズマニュアル | Manualzz

PCA4738F-42A,PCA4738F-80A,PCA4738F-64A,

PCA4738F-100A,PCA4738G-100A,PCA4738H-80A,

PCA4738S-42A,PCA4738S-64A

ユーザーズマニュアル

対象デバイス

740 ファミリ

本資料に記載の全ての情報は本資料発行時点のものであり、ルネサス エレクトロニクスは、

予告なしに、本資料に記載した製品または仕様を変更することがあります。

ルネサス エレクトロニクスのホームページなどにより公開される最新情報をご確認ください。 www.renesas.com

Rev.2.00 2010.10

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 重要事項

重要事項

本製品を使用する前に、必ずユーザーズマニュアルをよく読んで理解してください。

ユーザーズマニュアルは、必ず保管し、使用上不明な点がある場合は再読してください。

製品ご利用に際して:

(1) 本製品は、プログラムの開発、評価段階に使用する開発支援装置です。開発の完了したプログラムを量産

に用いる場合には、必ず事前に実装評価、試験などにより、お客様の責任において適用可否を判断してくだ

さい

(2) 本製品を使用したことによるお客様での開発結果については、一切の責任を負いません。

(3) 弊社は、製品不具合に対する回避策の提示または、不具合改修などについて、有償もしくは無償の対応に

努めます。ただし、いかなる場合でも回避策の提示または不具合改修を保証するものではありません。

(4) 本製品は、プログラムの開発、評価用に実験室での使用を想定して準備された製品です。

国内の使用に際し、電気用品安全法及び電磁波障害対策の適用を受けておりません。

(5) 弊社は、潜在的な危険が存在するおそれのあるすべての起こりうる諸状況や誤使用を予見できません。し

たがって、このユーザーズマニュアルと本製品に貼付されている警告がすべてではありません。お客様の責

任で、本製品を正しく安全に使用してください。

(6) 本製品は、日本国外のULなどの安全規格、IECなどの規格を取得しておりません。

したがって、日本国内から海外に持ち出される場合は、この点をご承知おきください。

廃棄について:

本製品を廃棄する時は必ず産業廃棄物として法令に従って処分してください。

製品の変更について:

弊社は、本製品のデザイン、性能を絶えず改良する方針を取って執っています。したがって、

予告なく仕様、デザイン、およびユーザーズマニュアルを変更することがあります。

権利について:

本資料に記載された情報、製品または回路の使用に起因する損害または特許権その他権利の侵害に関しては、弊

社は一切その責任を負いません。

本資料によって第三者または弊社の特許権その他権利の実施権を許諾するものではありません。

このユーザーズマニュアルおよび本製品は著作権で保護されており、すべての権利は弊社に帰属しています。こ

のユーザーズマニュアルの一部であろうと全部であろうといかなる箇所も、弊社の書面による事前の承諾なしに、

複写、複製、転載することはできません。

図について:

このユーザーズマニュアルの一部の図は、実物と違っていることがあります。

Regulatory Compliance Notices

Environmental Compliance and Certifications:

・Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment (RoHS) Directive

2002/95/EC

・Waste Electrical and Electronic Equipment (WEEE) Directive 2002/96/EC

WEEE Marking Notice (European Union Only)

Renesas development tools and products are directly covered by the European Union's Waste Electrical and

Electronic Equipment, (WEEE), Directive 2002/96/EC. As a result, this equipment, including all accessories, must not be disposed of as household waste but through your locally recognized recycling or disposal schemes.

As part of our commitment to environmental responsibility Renesas also offers to take back the equipment and has implemented a Tools Product Recycling Program for customers in Europe. This allows you to return equipment to Renesas for disposal through our approved Producer Compliance Scheme. To register for the program, click here “ http://www.renesas.com/weee ”.

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 3 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 安全事項

安全事項

安全事項では、その絵表示と意味を示し、安全に正しく使用するための注意事項を説明しますので、必ずお読み

ください。また、 ここに記載している内容をよく理解してからお使いください。内容が 十分に理解できない場合

は当社まで問い合せください。

警告は、回避しないと、死亡または重傷に結びつくものを示します。

注意は、回避しないと、軽傷または中程度の傷害に結びつくものを招く可能性が

ある潜在的に危険な状況および物的損害の発生を招く可能性がある潜在的に危険

な状況を示しています。

回避のための内容表示では、下記のような警告絵表示を使います。

表示は、警告・注意を示します。

例:

感電注意

表示は、禁止を示します。

例:

分解禁止

表示は、強制・指示する内容を示します。

例:

電源プラグをコンセントから抜け

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 4 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 安全事項

取り扱いに関して:

本製品を改造しないでください。改造された場合、感電などにより傷害を負う可能性があります。ま

た改造による故障については、動作の保証は一切できません。

設置に関して:

湿度が高いところおよび水などで濡れるところには設置しないでください。水などが内部にこぼれた

場合、修理不能な故障の原因となります。

長期間ご使用になられない場合の本製品の保管について:

(1)ROM ライタ接続部のコネクタピンには付属の導電スポンジをつけてください。

(2)上記の状態で導電性ポリ袋に入れた上で出荷時の梱包箱に納めてください。

(3)湿度と温度が低く、直射日光の当たらない場所に保管してください。

周辺温度に関して:

周辺温度の上限(最高定格周辺温度) を越えた環境で使用しないでください。

本製品が使用できる最高定格周辺温度は 35℃です。

ROM ライタ使用上の注意事項に関して:

ROM ライタでの書き込みモード選択は、正しく行ってください。

ROM ライタでのプログラムの領域指定は指定通り必ず行ってください。

ROM ライタのデバイス認識コード読み出し機能は、ご使用にならないようお願いいたします。

取り扱いに関して:

本製品は慎重に扱い、落下・倒れなどによる強い衝撃を与えないでください。

ROM ライタ接続部のコネクタピンは、直接手で触らないでください。静電気により内部回路を破壊す

る恐れがあります。また、本製品及び MCU の取り扱いは、静電気に注意してください。

本製品は ROM ライタ上の IC ソケットの正しい位置に装着してください。

MCU は本製品の IC ソケットの正しい位置に実装してください。

本製品の IC ソケットの開閉は、必ず IC ソケット実装側を上にして水平に近い状態で行ってくださ

い。

修理に関して:

修理のご依頼はご容赦ください。

廃棄に関して:

廃棄する時は必ず産業廃棄物として法令に従って処分してください。

European Union regulatory notices

Renesas development tools and products are directly covered by the European Union's Waste Electrical and

Electronic Equipment, (WEEE), Directive 2002/96/EC. As a result, this equipment, including all accessories, must not be disposed of as household waste but through your locally recognized recycling or disposal schemes. As part of our commitment to environmental responsibility Renesas also offers to take back the equipment and has implemented a Tools Product Recycling Program for customers in Europe. This allows you to return equipment to

Renesas for disposal through our approved Producer Compliance Scheme. To register for the program, click here

“http://www.renesas.com/weee".

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 5 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 目 次

目 次

ページ

1.

製品概要.....................................................................................................................................................7

1.1

梱包内容 .................................................................................................................................................7

1.2

システム構成..........................................................................................................................................8

1.3

仕様 ........................................................................................................................................................9

1.3.1

製品仕様.........................................................................................................................................9

1.4

メモリマップ........................................................................................................................................11

2.

使用方法...................................................................................................................................................13

2.1

書き込み手順........................................................................................................................................13

2.2

ROMライタ接続用基板の選択 .............................................................................................................14

2.3

ROMライタへの装着方法.....................................................................................................................15

2.3.1

PCA4738D又はPCA7402D選択時...............................................................................................15

2.3.2

PCA4738E又はPCA7402E選択時 ...............................................................................................15

2.4

スイッチ設定........................................................................................................................................16

2.4.1

スイッチSW1,SW2 ......................................................................................................................16

2.4.2

スイッチSW3...............................................................................................................................16

2.5

MCUの装着 ..........................................................................................................................................18

2.6

領域設定 ...............................................................................................................................................20

2.7

推奨ROMライタ ...................................................................................................................................22

3.

トラブルシューティング (エラー対処方法)............................................................................................23

3.1

書き込み時にエラーが発生する...........................................................................................................23

3.1.1

新規購入時 ...................................................................................................................................23

3.1.2

以前は正常に書き込めていた ......................................................................................................23

3.1.3

MCUが正常動作しない ................................................................................................................23

3.2

その他注意事項 ....................................................................................................................................24

3.2.1

推奨ROMライタについて ............................................................................................................24

3.2.2

デバイス認識コード*1に読み出しについて.................................................................................24

3.3

サポート依頼方法.................................................................................................................................24

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 6 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 1.製品概要

1. 製品概要

本製品は、ルネサス 8 ビットマイクロコンピュータ 38000 シリーズ用のプログラム書き込みアダプタ(一部の

740 シリーズにも対応)です。市販の ROM ライタを使用して、プログラムを MCU の内部 ROM へ書き込むため

のツールです。この章では、本製品の梱包内容、外形、構成部品、仕様について説明しています。

1.1 梱包内容

本製品は、以下の基板および部品によって構成されます。開封されたときにすべて揃っているかを確認してくだ

さい。なお本製品についてお気付きの点がございましたら、最寄りのルネサス エレクトロニクス株式会社、株式

会社ルネサス ソリューションズ、ルネサス エレクトロニクス販売株式会社または特約店へお問い合わせください。

表1.1 梱包内容一覧

包装内容

PCA4738F-64A,PCA4738F-80A,

製品名 PCA4738G-100A,PCA4738H-80A PCA4738F-42A,PCA4738S-42A

インタフェース部

ROMライタ接続部

PCA4738F-100A,PCA4738S-64A,

PCA4738C

PCA4738D(28ピンタイプ)

PCA4738E(32ピンタイプ)

PCA7402B

PCA7402D(28ピンタイプ)

PCA7402B

PCA7402E(32ピンタイプ)

PCA7402E(32ピンタイプ)

ユーザーズマニュアル 38000シリーズ対応プログラム書き込みアダプタユーザーズマニュアル(本書)

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 7 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル

1.2 システム構成

下図に本製品を使用する場合のシステム構成図を示します。

ICソケット装着部

1.製品概要

インタフェース部

ROMライタ接続

図 1.1 外形と構成部品(DIPタイプのICソケットを使用した書き込みアダプタ)

ICソケット装着部

インタフェース部

ROMライタ接続

図 1.2 外形と構成部品(QFP/SOP/LCCタイプのICソケットを使用した書き込みアダプタ)

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 8 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル

1.3 仕様

1.製品概要

1.3.1 製品仕様

表 1.2にプログラム書き込みアダプタの共通仕様、表 1.3及び表 1.4に各品種ごとの個別仕様を示します。

表1.2 対応品種の共通仕様

項 目 内 容

動作クロック周波数

4[MHz]

(ICソケット装着部上のセラミック発振子から供給)

電 源 ROMライタのVccから供給

ICソケット装着部

基 板

構 成

PCA4738C又はPCA7402B

(インタフェース部)

PCA4738D又はPCA7402D

(ROMライタ接続部)

書き込み対応MCUを装着

(MCU用ICソケットを実装)

バッファIC実装インタフェース基板

(標準ピッチ18ピンコネクタ×2列及び標準ピッチ16ピン

コネクタ×2列により、上下基板と接続)

ROMライタに接続するための基板(M5M27C256モード用)

(ROMライタへの接続用標準ピッチ28ピンのピンヘッダを実装)

PCA4738E又はPCA7402E

(ROMライタ接続部)

ROMライタに接続するための基板(M5M27C101モード用)

(ROMライタへの接続用標準ピッチ32ピンのピンヘッダを実装)

表1.3 各品種ごとの個別仕様1

製品型名

PCA4738S-42A

PCA4738F-42A

PCA4738S-64A

PCA4738F-64A

項 目 内 容

38000シリーズ

3850,3851グループの

対応MCU型名 SDIP版パッケージ

(42P4B,42S1B)

使用ICソケット IC59-4206-G4(山一電機製)

42ピンSP/SS版パッケージ

38000シリーズ

3850,3851グループの

対応MCU型名 QFP版パッケージ

(42P2R-A)

使用ICソケット IC51-0422-393(山一電機製)

42ピンFP版パッケージ

対応MCU型名

38000シリーズ

SDIP版パッケージ

(64P4B,64S1B)

使用ICソケット 264-1300-00(住友3M製)

3800,3802,3810,3811,3812,

3880,3888,3890グループの

64ピンSP/SS版パッケージ

対応MCU型名

38000シリーズ

QFP版パッケージ

3800,3802,3810,3811,3812,

3880,3888,3890グループの

(64P6N-A) 64ピンFP版パッケージ

使用ICソケット IC51-824.KS-8095(山一電機製)

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 9 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 1.製品概要

表1.4 各品種ごとの個別仕様2

製品型名

PCA4738F-80A

PCA4738H-80A

PCA4738F-100A

PCA4738G-100A

項 目 内 容

対応MCU型名

38000シリーズ

QFP版パッケージ

3806,3807,3817,3820,3822

グループの

(80P6N-A) 80ピンFP版パッケージ

使用ICソケット IC51-0804-819-6(山一電機製)

38000シリーズ

3820,3822,3886グループの

対応MCU型名 QFP版パッケージ

(80P6Q-A)

使用ICソケット IC51-0804-808(山一電機製)

80ピンHP版パッケージ

38000シリーズ 3818,3825,3826グループの

対応MCU型名 QFP版パッケージ 100ピンFP版パッケージ

(100P6S-A) M37560の100ピンFP版パッケージ

使用ICソケット IC51-1004-814-6(山一電機製)

対応MCU型名

38000シリーズ

QFP版パッケージ

3825,3826グループの

100ピンGP版パッケージ

M37513の100ピンGP版パッケージ

(100P6Q-A)

使用ICソケット IC51-1004-809(山一電機製)

M37527の100ピンGP版パッケージ

M37560の100ピンGP版パッケージ

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 10 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル

1.4 メモリマップ

図1.3、図1.4に、MCUとROMライタのメモリマップを示します。

00000

h

0YY00 h

0YY7F h

0YY80 h

予約ROM領域

未使用領域

00000

h

0ZZ7F h

0ZZ80 h

1.製品概要

内部ROM領域 プログラム領域

0FFFD h

0FFFE h

0FFFF h

予約ROM領域

MCU

ROM容量

YY番地 ZZ番地

(バイト)

E1 : 4,096 F0

E2 : 8,192 E0

E3 : 12,288 D0

70

60

50

E4 : 16,384 C0

E5 : 20,480 B0

E6 : 24,576 A0

E7 : 28,672 90

E8 : 32,768 80

40

30

20

10

0

図1.3 メモリマップ(M5M27C256Aモード)

未使用領域

ROMライタ

(M5M27C256Aモード)

07FFD h

07FFE h

07FFF h

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 11 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル

00000

h

0YY00 h

0YY7F h

0YY80 h

予約ROM領域

内部ROM領域

未使用領域

00000

h

0ZZ7F h

0ZZ80 h

1.製品概要

プログラム領域

0FFFD h

0FFFE h

0FFFF h

予約ROM領域

MCU

ROM容量

(バイト)

YY番地 ZZ番地

E1 : 4,096 F0 F0

E2 : 8,192 E0

E3 : 12,288 D0

E0

D0

E4 : 16,384 C0

E5 : 20,480 B0

E6 : 24,576 A0

E7 : 28,672 90

E8 : 32,768 80

E9 : 36,864 70

EA : 40,960 60

EB : 45,056 50

C0

B0

A0

90

80

70

60

50

EC : 49,152 40

ED : 53,248 30

EE : 57,344 20

EF : 61,440 10

40

30

20

10

図1.4 メモリマップ(M5M27C101モード)

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

0FFFD h

0FFFE h

未使用領域

ROMライタ

(M5M27C101モード)

1FFFF h

Page 12 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2. 使用方法

本章では、ROM ライタを用いたプログラムの書き込み条件、書き込み手順について説明します。

なお、ROM ライタの操作については、ご使用になる ROM ライタの説明書に従ってください。

2.1 書き込み手順

次の(1)~(9)の手順に従い、プログラムを MCU に書き込んでください。

(1)プログラムの読み込み (8000hのオフセットアドレスの指定が必要です)*1

ROMライタ上にプログラムを読み込んでください。

*1)M5M27C101モードでのご使用時にはオフセットアドレスの指定は不要です。

(2)ROMライタ接続用基板の選択 (2.2節参照)*2

ご使用になるMCUに対応したROMライタ接続用基板を選択してください。

*2)PCA4738S-42A及びPCA4738F-42Aの場合は選択の必要はありません。

(3)ROMライタへの装着方法 (2.3節参照)

書き込みアダプタをROMライタに装着してください。

(4)スイッチ設定 (2.4節参照)

スイッチ(SW1、SW2、SW3)の設定を行ってください。

(5)MCUの装着 (2.5節参照)

書き込みアダプタにMCUを装着してください。

(6)プログラム書き込み領域の指定 (2.6節参照)*3

ROMライタにより、MCUの書き込み領域を指定してください。

(7)イレースチェック*4

ROMライタのイレースチェック機能により、MCUのプログラム領域がデータを

書き込める状態であるかご確認ください。

(8)プログラムの書き込み*4

ROMライタでMCUのプログラム領域へプログラムを書き込んでください。

(9)ベリファイチェック*4

ROMライタのベリファイチェック機能により、MCUにプログラムが正常に書き

込めたかご確認ください。

*3 書き込み領域指定は必ず行ってください。書き込みモードに移れない(イレースチェックなどが通らない)場合

があります。

*4 ROM ライタによっては、上記(7)~(9)を自動的に行うものもあります。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 13 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.2 ROMライタ接続用基板の選択

ご使用になる MCU の品種により ROM ライタ接続用基板を選択する必要があります。

選択方法については、表 2.1、図 2.1をご覧ください。

表2.1 ROMライタ接続用基板の選択表

選択方法

M5M27C256Aモード

32KB以下のMCU

MCUの書き込み

モード

M5M27C101モード

32KBを

越えるMCU

MCU

M375XXE1/E2/E3/E4

M375XXE5/E6/E7/E8

M38XXXE1/E2/E3/E4

M38XXXE5/E6/E7/E8

M375XXE9/EA/EB/EC

M375XXED/EE/EF

M38XXXE9/EA/EB/EC

M38XXXED/EE/EF

ROMライタ接続用基板

PCA4738D又はPCA7402D

PCA4738E又はPCA7402E

山一電機製ICソケット

MCUソケット実装基板

着脱可能

インタフェース基板

ROMライタ接続用基板

28ピンタイプ

図2.1 ROMライタ接続用基板の選択

ROMライタ接続用基板

32ピンタイプ

PCA4738S-42A,PCA4738F-42A については選択の必要はありません。(PCA7402E 装着済み)

内部ROM容量が 32KB以下のMCUでは対応デバイス(M5M27C256AモードかM5M27C101 モードか)により、PCA4738D又

はPCA7402Dを使用する場合とPCA4738E又はPCA7402Eを使用する場合があります。

MCUごとの対応デバイスは

20ページ~21ページの表 2.6~表 2.9を参照ください。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 14 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.3.1 PCA4738D 又は PCA7402D 選択時

図2.2に示すように、ROMライタ接続部(標準ピッチ28ピン ピンヘッダを実装)の1番ピンを、ROMライタICソケッ

トの1番ピンに合わせて挿入します。

ROMライタ接続部 (PCA4738DまたはPCA7402D)

28 15

32

1 14

ROMライタの32ピンICソケット

28 15

1

14

この4ピンはNCです。

図2.2 ROMライタへのセット方法(PCA4738D又はPCA7402Dの場合)

2.3.2 PCA4738E 又は PCA7402E 選択時

図2.3に示すように、ROMライタ接続部(標準ピッチ32ピン ピンヘッダを実装)の1番ピンを、ROMライタICソケッ

トの1番ピンに合わせて挿入します。

ROMライタ接続部

(PCA4738EまたはPCA7402E)

32 17

32

1 16

ROMライタの32ピンICソケット

32 17

1 16

図2.3 ROMライタへのセット方法(PCA4738E又はPCA7402Eの場合)

誤挿入は MCU に致命的な破壊を引き起こしますので、十分ご注意ください。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 15 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.4 スイッチ設定

2.4.1 スイッチ SW1,SW2

① PCA4738S-42A,PCA4738F-42Aの場合

SW1,SW2 は、MCU のポート出力形式に合わせて設定してください。

設定内容については、表 2.2、図 2.4をご覧ください。

表2.2 設定方法

スイッチ MCUのポート出力形式 スイッチ設定

SW1

SW2

P00~P03

P04~P07

CMOS CMOS

Pch Pch

Nch Nch

CMOS CMOS

Pch Pch

Nch Nch

②PCA4738S-42A,PCA4738F-42A以外の場合

SW1,SW2は、MCUのポート出力形式に合わせて設定してください。

設定内容については、表2.3、図2.4をご覧ください。

表2.3 設定方法

スイッチ MCUのポート出力形式 スイッチ設定

SW1

SW2

P20~P23

P24~P27

CMOS CMOS

Pch Pch

Nch Nch

CMOS CMOS

Pch Pch

Nch Nch

2.4.2 スイッチ SW3

表2.4 SW3設定方法

MCU型名

M38103E6SS/SP/FS/FP

M38114E8SS/SP/FS/FP

M38174E8FS/FP

M38177ECFS/FP

M38185EEFS/FP

上記以外のMCU

スイッチ設定

ON

OFF

PCA4738S-42A,PCA4738F-42A にスイッチ SW3 はありません。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 16 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

表2.5 スイッチ設定例

グループ名 例 SW1 SW2

Pch

CMOS

Nch

SW1

Pch

CMOS

Nch

SW3

OFF

ON

XCin

注)SW1...CMOS

SW2...CMOS

SW3...OFF

の場合のスイッチ設定

図2.4 スイッチの設定例

SW2

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 17 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.5 MCUの装着

図2.5

、図2.6に示すように、ICソケット装着部上のICソケット1番ピンにMCUの1番ピンを合わせて装着します。

図2.5 MCUの装着方法(DIPタイプのICソケットを使用した書き込みアダプタ)

図2.6 MCUの装着方法(QFP/SOP/LCCタイプのICソケットを使用した書き込みアダプタ)

誤挿入は MCU に致命的な破壊を引き起こしますので、十分ご注意ください。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 18 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

上面図

PCA4738x-xxA

J1

42

IC1

22

J2

ICソケット

スライドバー

MCUの1番ピン X1

1 21

図2.7 SOP版ICソケット

ICソケット

開閉方向

ICソケット装着部

インタフェース部

ROMライタ接続部

図2.8 ソケット開閉時の状態

SOP版 ICソケットについて:

SOP版ICソケット(PCA4738F-42Aに実装)には中央にスライドバーがあります。このスライドバーをシルクの斜線部

分と重なるように設定してください(出荷時の設定)。このスライドバーが正しく設定されていないと接触不良等

で、MCUに致命的な破壊を引き起こす場合がありますので十分ご注意ください。

MCUの取り扱いについて:

ICソケットのコンタクト部やROMライタ接続部のピンに直接手で触れることのないようお願いします。コンタクト

部やピンに汚れ等が付着しますと接触不良を起こす恐れがあります。ご使用にならない場合は、出荷時に装着して

いた導電スポンジをROMライタ接続部のピンにつけて保存してください。

ICソケット開閉時について:

ICソケットの開閉は、必ずICソケット実装面を上にして水平に近い状態で行ってください。斜めにしたり、横にし

たりした状態で開閉されますと、ICソケットの内部が変形し、MCUと接触不良を起こす恐れがあります。ICソケッ

ト開閉時の状態図を

図2.8

に示します。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 19 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.6 領域設定

MCUにプログラムを書き込む際には、必ずプログラム領域を指定してください。また、ROMライタでの対応デ

バイスも正しくご指定ください。プログラム領域、対応デバイスの指定内容は表 2.6~表 2.9よりご確認の上、指定

してください。

ROM 容量が 32KB 以下の MCU は、対応デバイスが 2 通りありますのでご注意ください。

表 2.6~表 2.9に記載のないMCUについては、各MCUのユーザーズマニュアルを参照ください。

表2.6 プログラム領域、対応デバイス指定一覧表 - 38000シリーズ(PCA4738D又はPCA7402D選択時)

マイコン型名 ROMライタ

ROM容量

MCU

該当品種 対応デバイス プログラム領域

MCUの

ROM領域

M38XXXE2 M38002E2

M38802E2

約8Kバイト 6080h~7FFDh E080h~FFFDh

M38881E2

M38XXXE3

現在該当する品種なし 約12Kバイト 5080h~7FFDh D080h~FFFDh

M38XXXE4 M38002E4

M38022E4

M38073E4

M38112E4

M38203E4

約16Kバイト 4080h~7FFDh C080h~FFFDh

M38223E4

M38813E4

M38903E4

M38XXXE5 M38102E5

M5M27C256A

約20Kバイト 3080h~7FFDh B080h~FFFDh

M38XXXE6 M38063E6

M38123E6

約24Kバイト 2080h~7FFDh A080h~FFFDh

M38254E6

M38XXXE7

現在該当する品種なし 約28Kバイト 1080h~7FFDh 9080h~FFFDh

M38XXXE8 M38004E8

M38027E8

M38067E8

M38184E8

M38207E8

M38257E8

M38267E8

約32Kバイト 0080h~7FFDh 8080h~FFFDh

表2.7 プログラム領域、対応デバイス指定一覧表 -75xxグループ(PCA4738D又はPCA7402D選択時)

マイコン型名 ROMライタ

ROM容量

MCU

該当品種 対応デバイス プログラム領域

MCUの

ROM領域

M375XXE2

約8Kバイト 6080h~7FFDh E080h~FFFDh

M375XXE3

現在該当する品種なし 約12Kバイト 5080h~7FFDh D080h~FFFDh

M375XXE4

約16Kバイト 4080h~7FFDh C080h~FFFDh

M375XXE5 M37500E5

M375XXE6 M37510E6

M375XXE7

約24Kバイト 2080h~7FFDh A080h~FFFDh

現在該当する品種なし 約28Kバイト 1080h~7FFDh 9080h~FFFDh

M375XXE8 M37500E8

約32Kバイト 0080h~7FFDh 8080h~FFFDh

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 20 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

表2.8 プログラム領域、対応デバイス指定一覧表 - 38000シリーズ(PCA4738E又はPCA7402E選択時)

マイコン型名 ROMライタ

ROM容量

MCU

該当品種 対応デバイス プログラム領域

M38XXXE2

M38XXXE3

現在該当する品種なし

MCUの

ROM領域

約8Kバイト E080h~FFFDh E080h~FFFDh

約12Kバイト D080h~FFFDh D080h~FFFDh

M38XXXE4 M38503E4

M38XXXE5

約16Kバイト C080h~FFFDh C080h~FFFDh

M38513E4

現在該当する品種なし 約20Kバイト B080h~FFFDh B080h~FFFDh

M38XXXE6 M38504E6

M38XXXE7

約24Kバイト A080h~FFFDh A080h~FFFDh

M38514E6

現在該当する品種なし 約28Kバイト 9080h~FFFDh 9080h~FFFDh

M38XXXE8 M38867E8

M38XXXE9

約32Kバイト 8080h~FFFDh 8080h~FFFDh

現在該当する品種なし 約36Kバイト 7080h~FFFDh 7080h~FFFDh

M38XXXEA M38184EA

M38XXXEB

約40Kバイト 6080h~FFFDh 6080h~FFFDh

M38197EA

現在該当する品種なし 約44Kバイト 5080h~FFFDh 5080h~FFFDh

M38XXXEC M38067EC

M38127EC

M38177EC

M38198EC

約48Kバイト 4080h~FFFDh 4080h~FFFDh

M38XXXED

M38199EC

M38227EC

現在該当する品種なし 約52Kバイト 3080h~FFFDh 3080h~FFFDh

M38XXXEE M38185EE

約56Kバイト 2080h~FFFDh 2080h~FFFDh

M38XXXEF M38079EF

M38259EF

M3826AEF

M38749EF

約60Kバイト 1080h~FFFDh 1080h~FFFDh

表2.9 プログラム領域、対応デバイス指定一覧表 -75xxグループ(PCA4738E又はPCA7402E選択時)

マイコン型名 ROMライタ

ROM容量

MCU

該当品種 対応デバイス プログラム領域

MCUの

ROM領域

M375XXE2

約8Kバイト E080h~FFFDh E080h~FFFDh

M375XXE3

M375XXE4

M375XXE5

現在該当する品種なし

M375XXE6 M37527E6

M375XXE7

M375XXE8

M375XXE9

M375XXEA

M375XXEB

M375XXEC

現在該当する品種なし

M375XXED

M375XXEE

M375XXEF M37513EF

M37560EF

約12Kバイト D080h~FFFDh D080h~FFFDh

約16Kバイト C080h~FFFDh C080h~FFFDh

約20Kバイト B080h~FFFDh B080h~FFFDh

約24Kバイト A080h~FFFDh A080h~FFFDh

約28Kバイト 9080h~FFFDh 9080h~FFFDh

約32Kバイト 8080h~FFFDh 8080h~FFFDh

M5M27C101

約36Kバイト 7080h~FFFDh 7080h~FFFDh

約40Kバイト 6080h~FFFDh 6080h~FFFDh

約44Kバイト 5080h~FFFDh 5080h~FFFDh

約48Kバイト 4080h~FFFDh 4080h~FFFDh

約52Kバイト 3080h~FFFDh 3080h~FFFDh

約56Kバイト 2080h~FFFDh 2080h~FFFDh

約60Kバイト 1080h~FFFDh 1080h~FFFDh

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 21 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 2.使用方法

2.7 推奨ROMライタ

本製品と共に使用するROMライタには、表 2.10に示すものを推奨しています。これらのROMライタについては、

実際に本製品を使用してプログラムが書き込めることを確認したものです。その他のROMライタをご使用になら

れた場合の不具合などに対するサポートはいたしかねますのでご注意ください。なお最新型ROMライタでの対応

などのお問い合わせについては、推奨ROMライタメーカに直接お問い合わせください。

表2.10 推奨ROMライタ

ROMライタメーカ 型名 対応デバイス

書き込み電圧

(Vpp端子)

アドバンテスト社

TR4943 M5L27256モード(三菱)

M5M27C256Aモード(三菱)

R4945

M5M27C101モード(三菱)

M5M27C256Aモード(三菱)

R4945A

M5M27C101モード(三菱)

バイト書き込み

12.5[V]

TR4943、R4945、R4945Aは、株式会社アドバンテストの製品です。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 22 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 3.トラブルシューティング

3. トラブルシューティング (エラー対処方法)

故障と判断されます前にお確かめいただきたい内容を以下にまとめております。

3.1 書き込み時にエラーが発生する

3.1.1 新規購入時

原 因

書き込みアダプタ

ROMライタ

接触不良

内 容

ROMライタ接続用基板の選択は間違っていませんか?

ROMライタの正しい位置へ装着されていますか?

書き込みアダプタ上のスイッチ設定は間違っていませんか?

MCUの装着位置は正しいでしょうか?

領域指定は正しく設定されていますか?

デバイスの選択は正しいでしょうか?

ROMライタ上のICソケットが汚れている可能性があります。

ソケットの交換をお薦めします。

3.1.2 以前は正常に書き込めていた

参照ページ

14

15

16

18

20~21

14、22

-

原 因

書き込みアダプタ

ROMライタ

接触不良

3.1.3 MCU が正常動作しない

内 容

ROMライタ接続用基板の選択は間違っていませんか?

ROMライタの正しい位置へ装着されていますか?

書き込みアダプタ上のスイッチ設定は間違っていませんか?

MCUの装着位置は正しいでしょうか?

領域指定は正しく設定されていますか?

デバイスの選択は正しいでしょうか?

ROMライタ上のICソケットが汚れている可能性があります。

ソケットの交換をお薦めします。

ROMライタ接続部のROMライタとの接触部分が汚れている可能性が

あります。アルコール等で洗浄してください。

参照ページ

14

15

16

18

20~21

14、22

-

-

エミュレータ上では同じプログラムが正常に動作しているが、正常に書き込みできた MCU を装着すると正常動

作しない。

① ROM ライタへデータをコピーしたときオフセットアドレスの指定は正しく行われているでしょうか。

② エミュレータではプログラムが読み込まれていない箇所は"NOP"が入れられることがあるので、プログラム

が暴走しても正常動作しているように見える場合があります。プログラムを再度ご確認ください。

③ エミュレータと実際の MCU では特性などが異なる場合があります。エミュレータのユーザーズマニュアル

等で特性の違い等を再度ご確認ください。

大量書き込みについて:

本製品はプログラムの開発、評価段階で使用する開発支援装置です。このため量産時の大量書き込みは想定してお

りません。使用回数が増えると下記2箇所の摩耗や汚れ等により書き込み不良が発生します。

(1)MCUソケット部分のICソケットの接点摩耗/汚れ

(2)ROMライタ側のソケットの接点磨耗/汚れ

=>ソケット交換により改善する場合があります。

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 23 of 28

PCA4738xx-xxA ユーザーズマニュアル 3.トラブルシューティング

3.2 その他注意事項

3.2.1 推奨 ROM ライタについて

実際、市販のすべての ROM ライタに対しては、書き込み確認ができません。このため弊社が書き込みを確認し

たものについては、推奨 ROM ライタとしてユーザーズマニュアルに記載しています。その他の ROM ライタにつ

いても、ベリファイチェックが正常に行われれば、ご使用いただくことができます。

注意)ROM ライタの機種に関係なく書き込み完了の確認は、各マイコンで規定された内容のスクリーニング等を

実施することが必要です。

3.2.2 デバイス認識コード*1 に読み出しについて

ROM ライタのデバイス認識コード読み出し機能は、ご使用にならないようお願いいたします。

ご使用になられた場合、マイコンを破壊する恐れがあります。デバイス認識コードは、EPROM の製造メーカー

コード及びデバイスコードを示すために定義されたものです。マイコンには定義されていません。

*1 ROM ライタメーカによっては、別の名称で記述されていることがあります(ID コード等)。

3.3 サポート依頼方法

本章の内容を確認後、製品のサポートを依頼される場合は、以下URLの「技術サポート連絡書」フォームに従い必

要事項を記入の上、コンタクトセンタ [email protected]まで送信ください。 http://tool-support.renesas.com/jpn/toolnews/registration/support.txt

サポートを依頼される場合には、以下情報の追記をお願いします。

①貴社情報に関して

・貴社名

・部署名

・ご担当者名

・電話番号

・電子メールアドレス

②書き込み環境に関して

・書き込みアダプタ名

・ロット番号

・購入日

・書き込み対象のMCU型名

・症状(ブランクチェックが通らない/書き込みができない/ベリファイチェックが通らない など)

・症状の詳細

・発生頻度(10個中2個エラー発生するなど)

・発生時期(購入してすぐ/以前は正常に書き込めていた)

・使用ROMライタ型名(アドバンテストR4945Aなど)

・書き込み時のROMライタへの指定デバイス名(M27C101など)

・書き込み時のROMライタへの領域設定内容

・書き込み時の書き込みアダプタのスイッチ設定

R20UT0273JJ0200 Rev.2.00

2010.10.01

Page 24 of 28

PCA4738x-xxA

ユーザーズマニュアル

発行年月日 2010 年 10 月 01 日 Rev.2.00

発行

編集

ルネサス エレクトロニクス株式会社

〒211-8668 神奈川県川崎市中原区下沼部 1753

株式会社ルネサス ソリューションズ

ツール開発第二部

http://www.renesas.com

(03)5201-5307 100-0004 http://japan.renesas.com/inquiry

2-6-2

© 2010 Renesas Electronics Corporation and Renesas Solutions Corp. All rights reserved.

Colophon 1.0

PCA4738x-xxA

ユーザーズマニュアル

R20UT0273JJ0200

(旧番号:RJJ10J0108-0100)

広告

主な特徴

  • ROM ライタを使用してプログラムを MCU の内部 ROM へ書き込む
  • ルネサス 8 ビットマイクロコンピュータ 38000 シリーズに対応
  • 一部の 740 シリーズにも対応
  • 市販の ROM ライタを使用
  • プログラム書き込みアダプタ
  • 開発支援装置

よくある質問と回答

プログラム書き込みアダプタを使用する前に、何を確認する必要がありますか?
必ずユーザーズマニュアルをよく読んで理解してください。
プログラムの書き込み手順を教えてください。
(1) プログラムを読み込む (2) ROM ライタ接続用基板を選択する (3) ROM ライタへ装着する (4) スイッチ設定を行う (5) MCU を装着する (6) プログラム書き込み領域を指定する (7) イレースチェックを行う (8) プログラムを書き込む (9) ベリファイチェックを行う。
推奨 ROM ライタは何ですか?
アドバンテスト社の TR4943、R4945、R4945A を推奨しています。
書き込み時にエラーが発生した場合、どうすればよいですか?
まず、ROM ライタ接続用基板の選択、ROM ライタへの装着、スイッチ設定、MCU の装着位置、領域指定、デバイスの選択など、手順を確認してください。また、ROM ライタ上の IC ソケットや ROM ライタ接続部の接触部分が汚れていないか確認してください。
ROM ライタのデバイス認識コード読み出し機能は使用できますか?
ご使用にならないようお願いいたします。ご使用になられた場合、マイコンを破壊する恐れがあります。
サポートを依頼したい場合は、どうすればよいですか?
技術サポート連絡書フォームに必要事項を記入の上、コンタクトセンタ [email protected] まで送信してください。

関連マニュアル

ダウンロード PDF

広告