L-ACOUSTICS LA8 アンプリファイドコントローラー ユーザーマニュアル

L-ACOUSTICS LA8 アンプリファイドコントローラー ユーザーマニュアル

LA8 アンプリファイド・コントローラーは、4チャンネル・パワーアンプ、DSP、ネットワーク・コントロール、トータルシステム保護といった機能を、2Uサイズの使いやすいパッケージの中に凝縮しています。L-ACOUSTICS®の全システムリソースを完全に最適化し、トランスデューサー保護と、優れた音質をお届けします。

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マニュアル 質問
L-ACOUSTICS LA8 アンプリファイドコントローラー ユーザーマニュアル | Manualzz
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
安全面の重要な注意事項
1.
本マニュアル読むこと。
2.
安全に関する注意点すべてに留意すること。
3.
L-ACOUSTICS®が承認していない機材やアクセサリーを決してシステムに組み込まないこと。
4.
本機を設置する前に関連する重要な資料をよくお読みください。
製品情報に関連する資料は製品と一緒にダンボールに同梱されます。
5.
環境
EN55103-2 の基準に従って、E1、E2、E3、E4 環境でのみ本製品を使用すること。
6.
電波障害
本製品のサンプルはテストされ、EMC(欧州電磁気適合性)指令の制限に準拠しています。これらの制限は電気機器からの有害
な干渉に対する適度な保護を供給することを目的としています。しかしながら、特定の設置によって障害が生じないという保証
はありません。
7.
電源コード
電源コードが破損、消耗している場合には、本製本を使用しないでください。
電源コードが踏まれたり締め付けられたりしないように保護してください。特にプラグ部分と機器からコードが出ている部分に
はご注意ください。
8.
電源
LA8 と LA8US は、必ず AC 電源が定格 230V、16A、50~60Hz / 120V、30A、50~60Hz のコンセントにつないでください。
LA8JP は、必ず AC 電源が定格 100V、30A、50~60Hz / 200V、15A、50~60Hz のコンセントにつないでください。
9.
3 相サーキット
中性点や各接続が電気的に適合し使用可能な状態であることを確認してください。
3 相間の負荷バランスをとってください。
LA8 または LA8US を 3 相 120 ボルト回路の相間に接続しないでください。(230 ボルトモードで使用することを目的として)
LA8JP を 3 相 100 ボルト回路の相間に接続しないでください。(200 ボルトモードで使用することを目的として)
10. 発電機
発電機の電源を入れてからアンプリファイド・コントローラーを起動してください。
必ずアンプリファイド・コントローラーの電源を取り外してから発電機を起動してください。
11. サーキット・ブレーカー
メインサプライと製品の間にサーキットブレーカーを接続してください。
ブレーカーの容量は次のとおりです。
230V=16A /120V=30A(LA8 / LA8US) 100V=30A / 200V=15A (LA8JP)
12. 接地
本製品は必ず接地接続されている接地端子付コンセントを備えた主電源に接続してください。
本製品をアースに接続するコンセントの接地端子を無効にしないでください。コンセントが適合していない場合は有資格者にご
相談ください。
本製品の電源プラグは接地端子付です。製品の筐体を電源プラグに接続する接地線を無効にしないでください。
13. プラグ交換
付属のプラグがお使いのコンセントに合わない場合には、適切なものに交換してください。必ずこれは資格のある技術者が行う
ようにしてください。
プラグをコンセントから抜いてください。これを怠ると感電や深刻な怪我につながる恐れがあります。
14. 雷への対策
雷雨時には主電源コンセントからプラグを抜いてください。
スイッチをオフにするだけでは、主電源から製品の接続を外した事にはなりません。完全に接続外すためには、コンセントから
プラグを外さなくてはなりません。
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15. 機器間の配線
本製品を他の機器に接続するときは電源を切り、供給源となる全機器のプラグを抜いてください。これを怠ると感電や深刻な怪
我につながる恐れがあります。接続するときは他機材のユーザー・マニュアルを注意深く読み、指示に従ってください。
スピーカーの出力は、他のいかなるアンプの出力とも並列や直列で接続しないでください。
また本製品の電源が入っている、いないにかかわらず、スピーカーの出力を他の電源(バッテリーや主電源、パワーサプライな
ど)と接続することもお止めください。
16. オーバーパワーの危険性
本製品の出力は非常に大きいため、ラウドスピーカーや人体に危害を及ぼす可能性があります。
ゲインを小さくするために製品フロントパネルのアッテネーターを使用していても、入力信号のレベルが高ければ出力のパワー
は最大になり得ます。
17. 動作温度
本製品の動作温度は 0℃ から+50℃ の間です。
18. 排気
オーバーヒートから本機を守り、信頼性をもてる動作が確実なものとなるよう、本製品のキャビネットには通気口が設けられま
す。この通気口は決して塞いだり、覆ったりしないでください。製品を設置する際は、本マニュアルにある指示に従ってくださ
い。
19. 熱
熱源(ラジエーターやその他のデバイス)の近くで本製品を使用しないでください。
20. 雨と湿度
火事や感電を避けるため、本製品を雨の中や湿度が高い場所では使用しないでください。
本機を水の近くで使用しないでください。製品が濡れているときは使用しないでください。
21. 外部の物体や液体による障害
いかなる物体も本製品内に入れ込むことは絶対にしないでください。高電圧の箇所や漏電を招くパーツに触れると、火事や感電
を招きかねません。また、製品にいかなる液体も決してこぼさないようにしてください。
22. お手入れ
お手入れをする前に、主電源から本製品のプラグを抜きます。
液体やエアゾールのクリーナーは用いないでください。掃除には乾いた布のみご使用ください。
23. マウントの時の注意点
本製品を不安定な場所(カート、スタンド、三脚、ブラケット、テーブルなど)に置くことはしないでください。
落下した場合、深刻な損傷、人的被害を招く恐れがあります。
製品をマウントするときはメーカーの指示に従い、メーカーの推奨するマウント用アクセサリーを使用してくださ
い。
24. 緊急の修理を要する場合
修理する際は必ず資格を持った人物に依頼してください。
次のようなダメージを負っているときには製品を修理に出してください。
•
•
•
•
•
電源コードやプラグに破損がみられる
液体をこぼした、または本機の中に何らかの物体が入り込んでしまった。
雨天や高湿度の環境に本機をさらしてしまった。
本機を落下させた、あるいは筐体に破損がある。
正常な作動をしない。
25. 修理・交換パーツ
資格をお持ちでいない方は、製品の修理を試みないでください。カバーを取り外すと高電圧やその他の危険なパーツが露出しま
す。
無許可の交換パーツの使用は、火事や感電などによる損傷や怪我を導きかねません。修理とサービスはL-ACOUSTICS®が認証し
たディーラーのみが行います。
交換パーツが必要な場合には、ディーラー/ディストリビューターのみがメーカー指定のパーツを使用して交換します。
26. 運搬
本製品を輸送するときは、ラックにマウントしないのであればオリジナルのパッケージを使用してください。
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3
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
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製品に表示されているマーク
本体のカバーを開けないでください。カバーをはずすと危険な高電圧
部をさらけ出すことになります。
NL4FC スピコンと8-point CA-COM コネクターのソケット付近にある
稲妻のマークは、この製品が生命にかかわる恐れのある高電圧を発生
することを表しています。
本製品とスピーカーの接続には必ず既成品のコードを用いてくださ
い。製品にスピコンコネクターを挿した状態でアンプをオペレートし
ている間は、絶対にむき出しのスピーカーケーブルには触れないでく
ださい。
本マニュアルで使用しているマーク
本マニュアルでは危険性がある事柄について、次のマークで表しています:
DANGER
DANGER マークは、製品自体に潜在危険性があることを意味します。
また、インストールあるいは操作を安全かつ正しく行うことを意味します。
ELECTRICAL HAZARD
ELECTRICAL HAZARD マークは、製品が人体に電気ショックを与える恐れがあることを意味します。
また、インストールあるいは操作を安全かつ正しく行うことを意味します。
OBLIGATION
OBLIGATION マークは、製品の適切なインストール、あるいは操作することを意味します。
EQUIPMENT
EQUIPMENT マークは、操作過程中にスペアパーツと推奨する道具が必要を意味します。
INFORMATION
INFORMATION マークは、補足の情報あるいはオプションの指示を意味します。

ACTION
ACTION マークは、履行を実行することを意味します。
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L-ACOUSTICS®へようこそ
L-ACOUSTICS® LA8 アンプリファイド・コントローラーをお買い上げいただきまして、有難うございます。
本マニュアルには本機を正しくかつ安全に設置、操作していただくための重要な情報が含まれています。手順に慣れていただくために
も、本マニュアルをよくお読みください。
改良のため、L-ACOUSTICS®は事前に通告することなく本機の仕様や本マニュアルの内容を変更することがあります。
最新のアップデートはL-ACOUSTICS社のウェブサイト http://www.l-acoustics.com を定期的にご覧になり、ご確認ください。
目次
1
2
システム概要
概要 .................................................................................................................................................... 7
1.2
ラウドスピーカー・システムの構成 ............................................................................................................ 7
1.3
LA8 のシステム構成................................................................................................................................ 8
1.3.1
パワリングとドライブ・システム .................................................................................................. 8
1.3.2
ラウドスピーカー・エンクロージャーとケーブル ............................................................................. 8
1.3.3
リギング・アクセサリー ............................................................................................................. 8
1.3.4
ソフトウェア ............................................................................................................................ 8
LA8 アンプリファイド・コントローラー
2.1
2.2
2.3
3
7
1.1
9
主な機能 .............................................................................................................................................. 9
2.1.1
フロントパネルとリアパネル ....................................................................................................... 9
2.1.2
簡単なブロックダイヤグラム ..................................................................................................... 10
シグナルプロセッシングとアンプ部 .......................................................................................................... 11
2.2.1
アナログ・インプット .............................................................................................................. 11
2.2.2
AES/EBU デジタル・インプット ................................................................................................ 11
2.2.3
DSP のアーキテクチャ ............................................................................................................. 12
2.2.4
アンプ・セクションとパワー・サプライ ....................................................................................... 13
2.2.5
スピーカーのアウトプット ........................................................................................................ 13
モニタリングとコントロール .................................................................................................................. 13
2.3.1
ユーザー・インターフェイス ..................................................................................................... 13
2.3.2
L-NETとリモートコントロール・ネットワーク .............................................................................. 13
設置
14
3.1
マウント ............................................................................................................................................ 14
3.2
クーリング.......................................................................................................................................... 15
3.3
電圧 .................................................................................................................................................. 15
3.4
3.3.1
動作電圧................................................................................................................................ 15
3.3.2
3 相サーキット ....................................................................................................................... 15
3.3.3
サーキットブレーカー .............................................................................................................. 15
3.3.4
発電機 .................................................................................................................................. 16
3.3.5
電源プラグへの接続 ................................................................................................................. 16
3.3.6
消費電力................................................................................................................................ 16
3.3.7
熱量の計算例 .......................................................................................................................... 16
結線 .................................................................................................................................................. 17
3.4.1
コネクション・パネル .............................................................................................................. 17
3.4.2
アナログ・オーディオ接続 ........................................................................................................ 17
3.4.3
AES/EBUデジタルオーディオ接続............................................................................................... 18
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5
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
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4
3.4.4
ラウドスピーカー・ケーブリング ................................................................................................ 20
3.4.5
L-NETワイヤリング ................................................................................................................. 21
オペレート
22
4.1
電源 On/Off スイッチ、スタンドバイ・モードの選択................................................................................... 22
4.2
ディスプレ.......................................................................................................................................... 23
4.3
4.2.1
メイン画面 ............................................................................................................................. 23
4.2.2
LEDメーター .......................................................................................................................... 24
4.2.3
L-NET LED ............................................................................................................................ 24
ユーザー・インターフェイス・メニュー .................................................................................................... 25
4.3.1
クイック・アクセス ................................................................................................................. 25
4.3.2
メインメニュー ....................................................................................................................... 28
4.4
LOAD PRESET .................................................................................................................................... 29
4.5
STORE PRESET .................................................................................................................................. 30
4.6
DELETE PRESET ................................................................................................................................. 31
4.7
PRESET PARAMETERS ......................................................................................................................... 32
4.8
CLEAR GROUP PARAMETERS ............................................................................................................... 33
4.9
OPTIONS ........................................................................................................................................... 34
4.9.1
NETWORK ADDRESSコントロール ............................................................................................ 35
4.9.2
INPUT MODEコントロール ....................................................................................................... 36
4.9.3
FALLBACK MODEメニューページ ............................................................................................... 38
4.9.4
AES/EBU インプットゲイン・コントロール .................................................................................. 39
4.9.5
DELAY UNIT コントロール ....................................................................................................... 39
4.9.6
OUT CH TEMPインフォメーション ............................................................................................. 39
4.9.7
SPK HANDLINGインフォメーション ........................................................................................... 40
4.9.8
SCREEN CONTRASTコントロール.............................................................................................. 40
4.9.9
MAC ADDRESSインフォメーション ............................................................................................ 40
4.9.10
FIRMWAREインフォメーション ................................................................................................. 40
4.9.11
PRESET LIBRARYインフォメーション......................................................................................... 40
4.9.12
RESET TO FACTORY DEFAUT SETTING? コントロール ................................................................ 40
付録 A: 保護システム
41
付録 B: 承認
43
付録 C: 仕様
44
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6
1
システム概要
1.1
概要
L-ACOUSTICS®のトータルシステムアプローチの中核をなすLA4とLA8アンプリファイド・コントローラーは、4チャンネル・パワー
アンプ、DSP、ネットワーク・コントロール、トータルシステム保護といった機能を、2Uサイズの使いやすいパッケージの中に凝縮
しています。
LA4 とLA8 は、どちらも革新的で並外れたパフォーマンスを誇り、L-ACOUSTICS®の全システムリソースを完全に最適化し、トラン
スデューサー保護と、優れた音質をお届けします。
LA4 とLA8とも進化したハードウェアのテクノロジー融合したトータルシステムアプローチを持ちます。さらに、直感的で使いやすい
ユーザー・インターフェイスを備えたパワフルかつアップグレード可能なファームウェアにより、リアルタイムで素早く正確に高いレ
ベルの “実践的な” システムコントロールを実現します。
軽量で 2Uのコンパクトのシャーシに収まった LA4 と LA8 の共通の特長は次のとおりです:
•
2チャンネルの音声入力は4チャンネルのアンプ・セクションを通り、LACOUSTICS®ラウドスピーカー・システムにベスト
マッチするようコントロールされる。
•
DSPセクションには進化したフィルターアルゴリズム、トランスデューサーには独自のL-DRIVE保護システムが対応するた
め、最適なシステムパフォーマンスを得られる。
•
主なL-ACOUSTICS®ラウドスピーカー・システムの全構成をカバーする内蔵のプリセット・ライブラリーをメモリーエリア
に保存。
•
直感的で使いやすいユーザー・インターフェイス、スタンドアロンでの操作にも対応するフロントパネルからのアクセス性。
•
PCベースのLA NETWORK MANAGERソフトウェア(Windows®対応)により、最大で253 台のネットワークを遠距離から
モニター&コントロール可能。
LA4 と LA8 のそれぞれの特徴:
•
LA4:最大 4 X 1000W、4Ω
•
LA8:最大 4 X 1800W、4Ω
•
AES/EBU 入力カード:LA8 に組込み済み、LA4 ではオプション
•
LA8 にはすべてのスピーカー用ファクトリー・プリセットを保存、LA4 には LA4 タイプのみを保存。
•
ラウドスピーカーへの出力は、LA4 はSpeakON® コネクター、LA8 はCA-COM®/SpeakON® コネクターを採用。
ローカル/リモートのコントロール、システムの状態のビジュアル化、ドライバの保護、システムの接続、周辺機器の追加といったユ
ニークな機能を併せて搭載することで、安全かつ統一された環境で仕事をすることが可能になります。この合理的なアプローチがシス
テムの設定とオペレーションをシンプルにし、予測が可能な優れた音をもたらします。
1.2
ラウドスピーカー・システムの構成
DSPを通してアンプの出力4チャンネルをドライブするので、システム構成の可能性の幅が広がります。LA4 とLA8 に内蔵されたDSP
プリセット・ライブラリーと、下に挙げるシステム構成の6種類のテンプレートによって高度な柔軟性を得ることが可能です:
•
3 ウェイ・アクティブモノ・システム
•
カーディオイド・モノサブウーファー・システム
•
2 ウェイ・アクティブ・ステレオ・システム
•
パッシブステレオ・システム
•
サブウーファーとアクティブエンクロージャー用ハイブリッド・モノ・システム
•
サブウーファーとパッシブエンクロージャー用ハイブリッド・ステレオ・システム
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7
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
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1.3
LA8 のシステム構成
L-ACOUSTICS®による開発されたシステムアプローチは、様々なラウドスピーカー・システムの配置:モデリング、インストレーシ
ョンおよびオペレーションの高度で最も予測できるパフォーマンスを保証するために完全なソリューションを提供します。完全なLACOUSTICS® システムは、エンクロージャー、アンプリファイド・コントローラー、ケーブル、リギングシステムおよびソフトウェ
アアプリケーションを備えています。LA8 を含み、L-ACOUSTICS®システムを構成する主な要素は次のとおりです:
1.3.1 パワリングとドライブ・システム
LA8
DSP搭載、ネットワークに対応するアンプリファイド・コントローラー
LA-RAK
LA8 が 3 台入ったツアーリング用アンプラック
1.3.2 ラウドスピーカー・エンクロージャーとケーブル
エンクロージャーおよび LA アンプリファイド・コントローラーとの接続の詳しい説明について、関連するラウドスピーカ
ー・システムのユーザー・マニュアルをご参照ください。
1.3.3 リギング・アクセサリー
エンクロージャーのリギングの詳しい説明について、関連するラウドスピーカー・システムのリギング・マニュアルをご参
照ください。
1.3.4 ソフトウェア
LA NETWORK MANAGER
リモートコントロール・ソフトウェア
SOUNDVISION
アコーステックと、メカニカルの 3D モデリングソフトウェア
ソフトウェア情報
LA NETWORK MANAGER のと SOUNDVISION のヘルプメニューをご参照ください。
図 1:LA8 アンプリファイド・コントローラーとサポートされる製品
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8
2
LA8 アンプリファイド・コントローラー
2.1
主な機能
2.1.1 フロントパネルとリアパネル
図 2: LA8 アンプリファイド・コントローラーのフロントパネルとリアパネル
LED メーター:
7.
入力選択+メニューキー
クリッピング・レベル
8.
出力選択キー
オーディオ・レベル (-25, -10, -5 dB)
9.
XLR 入力コネクター(アナログ信号)
信号の有無
10.
RJ45 L-NET ネットワーク・ソケット
ロードの有無
11.
デジタル信号(AES/EBU)用 XLR 入力/リンクコネクター
2.
LED L-NET ネットワーク・コントロール
12.
SpeakON® 出力コネクター
3.
LCD スクリーン
13.
CA-COM® 出力コネクター
1.
4.
エンコーダーホイール
14.
ファングリル
5.
電源スイッチ
15.
A/C 電源コード
6.
ダストフィルター
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9
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2.1.2 簡単なブロックダイヤグラム
LA8 は2U の軽量なシャーシに、アンプ4 チャンネルをドライブする2 イン4 アウトDSP のエンジンリソース、プリセットの保存と管
理用のフラッシュメモリー、フロントパネル・ユーザー・インターフェイス、ネットワークのリモートコントロール用Fast Ethernet
デバイス、オプションの、デジタル音声入力用の高性能なA/D-D/A コンバーターを搭載した、オーディオカード用スロットを備えて
います。LA8 のリソースは内蔵されたオペレーティング・システム(Linux)によって管理されます。また、自動で感知するLA8 の
SMPS (スイッチモード・パワーサプライ)によって重量とサイズがコンパクトになっています。
図 1: LA8 シンプルなブロック図
LA8_UM_JP_5.0
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10
2.2
シグナルプロセッシングとアンプ部
2.2.1 アナログ・インプット
該当するXLR入力ポートを使用すると、LA8に2つのバランスのアナログ・オーディオ・シグナルを送り込むことが可能です(図2参照)。
それぞれのアナログ入力ポートは静電保護され、XLR3メスコネクター x 1つを装備しています。
アナログ入力パネルに2つのXLRリンクポートがあります。これはパッシブで入力ポートに接続され、デイジーチェインでアンプリフ
ァイド・コントローラーに入力信号を送ります。すべてのアナログ・リンクポートは静電保護され、XLR3オスコネクター x 1つを装
備しています。
DSPで音声信号を処理するにはアナログシグナルからデジタル・シグナルに変換する必要があります。そのため、本機はサンプリング
レート96kHzの24ビットA/Dコンバーターを2つカスケード接続しています。これにより130 dBという革新的なダイナミック・レン
ジを得られます。
2.2.2 AES/EBU デジタル・インプット
静電気保護がなされており、XLR3 のメスコネクター(バランス・トランスフォーマー) を備えています。AES/EBU(AES3 ) と同軸
S/PDIF( IEC 60958 Type II ) デジタルオーディオの規格に適合しており、デジタルオーディオ・ネットワークAES/EBUブリッジか
らのデジタルオーディオ・チャンネル 2つを受信します。
AES/EBUリンクポートは静電気保護がなされており、XLR3 のオスコネクター(バランス・トランスフォーマー)を備えています。
デイジーチェインでアンプリファイド・コントローラーに入力信号を送ります。
LA-AES3ボードに組み込まれたSRCは広い範囲の入力フォーマット(16-24ビット/ 44.1-192 kHz)をサポートし、アンプリファイ
ド・コントローラーで入力フォーマットをインターナルフォーマット24ビット/96 kHzに変換します。SRC は高品質のハードウェ
ア・コンポーネント(140dB ダイナミック・レンジ、THD+N<- 120dBfs 、強力なジッター低減)で、インプットのサンプリング周波
数を問わず、一定のプロパゲーションディレイをもたらします。外部のクロックに同期する機能はありません。アンプリファイド・コ
ントローラーのクロックは常に96 kHz で、内蔵の高精度クォーツを使用して動作します。ラインソース・システムに必要な等位相を
維持し、低いジッターと高音質を確保します。
デジタルドメインの利点
LA-AES3ボードを使用し、デジタルドメインにシグナルを保つことにより、アナログのシグナル分配に比べ(デジタル・ミキシ
ングコンソールまたはオーディオネットワークと併用した場合) 、下記の利点が得られます:
• D/A – A/D のサイクルを取り除くことによる、より良いオーディオクオリティ。
• グラウンドループに対するデジタルリンクの耐性によるより良いダイナミクス。
• コンソールとアンプリファイド・コントローラーの間のレベルのずれのリスクを無くすことにより、レベルチェーンを最
適化。
• システムのプロパゲーションディレイを 0.5ms 減らすことが可能。
• デイジーチェインの各アンプリファイド・コントローラーでデジタル・シグナルがリフレッシュされる。
• 最大ケーブル長を延長: AES/EBU 定格のケーブル 3 種類(Belden® 1696A、Klotz Cables® OT234H、Sommer Cable®
SC BINARY 234) を使用し、Fs = 48kHz で、最大 305 メートルでテスト。
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2.2.3 DSP のアーキテクチャ
新たに開発した独自のアルゴリズムが最適なパフォーマンスとL-ACOUSTICS®システムのトランスデューサーごとの保護を実現する
ため、より一層ナチュラルで透過性のある、リアルな音を得られます。
• DSP エンジンは SHARC 製 32 ビットの浮動小数点 DSP@96 kHz サンプリングレート。他の固定小数点 DSP とは異なり、高いヘ
ッドルームと優れた信号対量子化ノイズ比で、高い精度と広いダイナミック・レンジを持つ。
• IIR と FIR フィルタを組み合わせた特殊なアプローチによって、フェイズカーブを完璧に直線化。これによりシステムのインパル
ス・レイスポンスを大幅に改善。
• 2 x 4 のマトリックス・アーキテクチャが、様々なシステム構成に柔軟性をもたらす。
• L-DRIVE トランスデューサー保護システムは、トランスデューサーの偏位と温度の両方をモニターし、高度な保護動作を実現する。
• フラッシュメモリーにより、すべてのL-ACOUSTICS®スピーカーシステムの構成を扱えるように、ファクトリー・プリセットと ユ
ーザー・メモリー領域に、ユーザーがすばやくアクセスできる。 (プリセット・ガイド参照)
LA NETWORK MANAGER からのみアクセス可能
プリセットタイプによって、LA NETWORK MANAGER とフロントパネル・ユーザー・インターフェ
イスからアクセス可能
L-ACOUSTIC パラメーター
図 2: オーディオパス・パラメーター
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2.2.4 アンプ・セクションとパワー・サプライ
本機のアンプ・セクションでは、ライブオーディオで直面する幅広いダイナミック・レンジにも対応するクラスDを採用しています。
4つのアンプチャンネルは最大で4×1800W @4Ω を供給し、選択したL-ACOUSTICS®スピーカー製品とのパワーが完璧にマッチしま
す。
オートセンスのSMPS (スイッチモード・パワーサプライ)は、対称に2つの電源を組み合わせることにより安定性を向上させています。
2.2.5 スピーカーのアウトプット
ラウドスピーカーとの接続には、リアパネルにあるノイトリック4 ピン、スピコンコネクター 2つと8 ピンCA-COM®コネクターを使
用します。
2.3
モニタリングとコントロール
2.3.1 ユーザー・インターフェイス
フロントパネルのユーザー・インターフェイスの機能は次のとおりです(図 2 参照):
•
LED は、信号の有無とレベルをリアルタイムで表示します。LCD は、システムパラメーターをすばやくビジュアル化します。
•
フロントパネルのユーザー・インターフェイスは、2 イン 4 アウトにすばやくアクセスできる機能を持っています。エンコーダー
ホイールは、ナビゲーションとパラメーターの選択に瞬時かつ直感的なアクセスが可能です。
操作方法
詳しい操作方法は、第 4 章をご参照ください。
2.3.2 L-NET とリモートコントロール・ネットワーク
独自に開発したL-NETネットワークは100Mbit/secの高速データ転送技術を用いて、最高で253台(LA4/LA8)をつないだネットワーク
内でLAコントローラーを個別にリアルタイムでモニター、コントロールできます。
必要なシステムアーキテクチャを得ながら、デイジーチェインやスター、ハイブリッドといった複数のネットワーク・トポロジーを柔
軟かつ素早く簡単に構成することができます。PCとの物理的な接続にはCAT5e U/FTPケーブル(もしくはそれ以上のカテゴリー)を
使用し、本機のリアパネルにあるI/O Ethernetソケットには業界標準のRJ45コネクターを採用しています。特定のネットワーク・ト
ポロジーには標準的なEthernetスイッチの使用をお勧めします。
操作方法
詳しい操作方法は、LA NETWORK MANAGER のビデオ・チュートリアルをご参照ください。
LA8_UM_EN_5.0
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USER MANUAL
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3
設置
3.1
マウント
本機の高さは2Uで、EIA標準の19インチラックにマウントすることができます(寸法は図5を参照)。アンプのフロントパネルにはラ
ックマウント用のポイントが4ヶ所あります。フロントのラックレールにマウントする際は、ネジとワッシャーを4つずつご使用くだ
さい。
図 3: コントローラー寸法
運搬する際にコントローラーに損傷を与える恐れ
ツアーなどで運搬する際には、本機をフロント側だけでなくリア側でもサポートしてください。
図6 にあるように、本機に付属しているリアのラック・サポート・ブラケットをご使用ください。
リアサポートを行わない状態でLA8 を運搬して本機が損傷を負ったとしても、保証の対象になりませんので、ご注意ください。
図 4: 本機とリアのラック・サポート・ブラケット
LA-RAK ツアーリング・ラック
L-ACOUSTICS® LA-RAK ツアーリング・ラックは、LA8 3 台と、電源及びライン信号用パネルがパッケージされています。
(詳しくはLA-RAK ユーザー・マニュアルかスペックシートをご参照ください)。
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14
3.2
クーリング
低温で一定に保たれた操作温度を維持できるよう、2つのファンでクーリングされるLA8アンプリファイド・コントローラーはフロン
トからリアへ空気が流れるようになっています。
適切な換気する方法
本体の前後にあるファングリルをふさがないようにしてください。
本機のフロントフィルターは常にクリーンに保ち、埃がつまっていない状態にしておいてください。
本機をラックマウントした場合:
3.3
•
本体の前後にある通気口をパネルやドアなどでふさがないようにしてください。どうしてもふさいでしまうときは、換気
システムを入れ、ユニット 1 台につき、リア側少なくとも 140 cm3 のスペースをとってください。
•
ラック 1 台に 2 台以上のアンプリファイド・コントローラーをスタッキングするときはお互いの上面に直接マウントする
か、ラックの空いたスペースをブランクパネルでふさぐようにしてください。
電圧
3.3.1 動作電圧
LA8 (CE タイプ) と LA8US は、必ず AC 電源が定格 230V、16A、50~60Hz / 120V、30A、50~60Hz のコンセントにつ
ないでください。
LA8JP は、必ず AC 電源が定格 100V、30A、50~60Hz / 200V、15A、50~60Hz のコンセントにつないでください。
本製品は必ず接地接続されている接地端子付コンセントを備えた主電源に接続してください。
本製品をアースに接続するコンセントの接地端子を無効にしないでください。
お使いの AC 電源の出力電圧が確かでない場合には、電気技師にお問い合わせください。
下の表は通常使用時の LA8 の電源に関する公称データです。(4Ω、1/8 出力パワー[3.3.6]):
表 1:通常使用時の LA8 電源公称データ
電圧 (V)
電源周波数 (Hz)
電流 (A)
消費電力(W)
120 / 230 (LA8, LA8US)
50 - 60
21 / 11
1500
100 / 200 (LA8JP)
50 - 60
25 / 13
1500
*
*もし、主電源電圧の値が142V 以上の場合、アンプリファイド・コントローラーは自動的に230Vか200V のモードでスタートします。
逆に 132 ボルト以下の場合は、自動的に 120V か 100V のモードでスタートします。
3.3.2 3 相サーキット
中性点や各接続が電気的に適合し使用可能な状態であることを確認してください。
3 相間の負荷バランスをとってください。
LA8またはLA8USを3相 120ボルト回路の相間に接続しないでください。(230 ボルトモードで使用することを目的として)
LA8JP を 3 相 100 ボルト回路の相間に接続しないでください。(200 ボルトモードで使用することを目的として)
3.3.3 サーキットブレーカー
メインサプライと製品の間にサーキットブレーカーを接続してください。ブレーカーの容量は次のとおりです。
230V=16A /120V=30A(LA8 / LA8US) 100V=30A / 200V=15A(LA8JP)
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15
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
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3.3.4 発電機
発電機の電源を入れてからアンプリファイド・コントローラーを起動してください。
必ずアンプリファイド・コントローラーの電源を取り外してから発電機を起動してください。
kVA で発電機のパワーの計算
LA8 の公称値の I と U をします。発電機の cos ϕで推奨するオペレートレンジを表示します。
使用する公式:I x U / (cos ϕ x レンジ)
例として、ヨーロッパで LA8 を使用する場合、I = 16 A、U = 230 V です。一般の発電機は、cos ϕ = 0.8、レンジ = 70 %です。
従って、発電機の可能な電力は 16 x 230 / (0.8 x 0.70) = 6.5 kVA です。
3.3.5 電源プラグへの接続
• LA8 アンプリファイド・コントローラーは CEE 7/7 パワープラグ (16A/250V グランド) を用います。
• LA8US アンプリファイド・コントローラーは NEMA L5-30P パワープラグ (30A/125V グランド) を用います。
• LA8JP アンプリファイド・コントローラーは国内のディストリビュータにより指定されたパワープラグを用います。
結線
本機を使用する国の保安規定に従ってください。
取り付けるプラブは、表 1 で表示されている電圧と電流に従うにしてください。
付属している AC 電源コードのグランド接続は安全対策です。アダプターを使用したり他の方法を用いたりしてグランドを無
効にしないでください。
30A 仕様を満たすために LA8US を接続する電源パネルには、太いゲージの配線材を用いてください。
電源プラグが使用される地域に適切でない場合にはカットし、結線し直したうえで正しいコネクターに付け替えてください
(LA8の保守管理マニュアル – レベル1をご参照ください)。
3.3.6 消費電力
LA8 における信号レベルと負荷インピーダンス別の所要電力(4 チャンネル同時に駆動)を表 2 に示します:
表 2:LA8 の最大出力主電源入力パワー
最大出力パワー
主電源入力パワーと電流引き込み
負荷
チャンネル数
パワー
1/3 出力パワー
(-5 dB)
1/8 出力パワー
(-9 dB)
IDLE
スタンド
バイ
4Ω
4
1800 W
22 A / 3100 W
11 A / 1500 W
0.5 A /
< 0.1 A /
8Ω
4
1100 W
15 A / 1950 W
10 A / 1300 W
115 W
12 W
入力される主電源が230Vのときの値です。120Vの場合は2倍、200Vで1.15倍、100Vでは2.3倍してください。
電源電圧が±10%を越えた場合、最大出力は保証されません。
出力パワー
1/3 最大出力パワーは、ハイコンプレッションミュージックやピンクノイズを用いて、アンプをクリップレベルまでドライブ
したプログラム・ソースにとって最悪の結果を招く現実的でない数値です。
1/8 最大出力パワーは、ダイナミック・レンジが小さい大音量の音楽プログラム、または9dBのヘッドルームに相当します
(IEC 標準のパワーレート)。
3.3.7 熱量の計算例
例えば、コントローラーの各出力チャンネルに4Ω負荷を接続したとすると、出力チャンネルごとに最高1800W の出力パワーを得ら
れることになります。フルパワーの8分の1で普通に使用したと考えてください(ヘッドルームは9dB)。チャンネルごとに供給される
パワーは1800÷8=225W で、コントローラーの合計のパワーは4 X 225 = 900W ということになります。そしてコントローラーの
消費電力は1500W です(表2 参照)。よって、生成される熱量は1500 - 900 = 600W と導き出されます(電力消費と出力パワーの
差)。
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3.4
結線
3.4.1 コネクション・パネル
図7 のように、アンプリファイド・コントローラーの後ろに4つのコネクション・パネルがあります:アナログ分配用のアナログ、デ
ジタルオーディオ分配用のAES/EBU、スピーカー出力、LA NETWORK MANAGER ソフトウェアのリモートコントロール用のL-NET。
アナログ
図 5: LA8 アンプリファイド・コントローラーのリアサイトにあるコネクション・パネル
3.4.2 アナログ・オーディオ接続
アナログXRL コネクターは、IEC268に準じて結線されています:Pin1=グランド(シールド)、Pin2=ホット(+)、Pin3=コールド(-)
2つのアナログ信号を受信するため、2つの3ピンのXLR メス入力コネクター(IN A とIN B)が付いています。
いかなるライン・レベルのシグナル・ソース(最大22 dBu)からも出力レベルを受信できるよう、入力回路のヘッドルームは十分広く
なっています。
本機をデイジーチェインするには、2つの3ピンのXLR オス・コネクター(LINK A と LINK B)を介してそのシグナル・チェイン内で次
にくるユニットに入力信号を送ります(図8)。両方のLINK コネクターはチャンネルA と B にパッシブでパラレル接続されています
(図9)。入力のインピーダンスは、22kΩ (バランス) と十分大きいので、複数のパラレル入力が可能です。
アナログ
オーディオ
ソース
図 8:デイジーチェイン・アナログ・オーディオ
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図 9: アナログ入力パネルの結線
バランス接続されたケーブル
バランス接続されたシールドケーブルの使用を強くお勧めします。バランス接続された信号は電源ハムノイズや電波干渉の影
響を受けにくくなっています。
アンバランスのラインは、ケーブルが長くなるほどノイズを発生する可能性が高くなります。
3.4.3 AES/EBU デジタルオーディオ接続
どちらのAES/EBU XLR コネクターも、トランス・バランス接続で、IEC268 に準じて結線されています。
1つのAES/EBU(AES3)かcoaxial S/PDIF(IEC 60958 タイプII ) シグナルを受信するため、3ピンのXLR メス入力コネクター( IN )
が付いています。
本機をデイジーチェインするには、XLRオス・コネクター(LINK)を介してそのシグナル・チェイン内で次にくるユニットに入力信号を
送ります(図11参照)。LINK コネクターは多数のアンプリファイド・コントローラーをデイジーチェインするために電子的にバッフ
ァリングします。また、アンプリファイド・コントローラーがシャットダウンしたとき、フェイルセーフリレーの機能で接続をそのま
ま保持できます(図11参照)。
AES/EBU デジタルの接続の注意項目です。
ケーブルの長さ、シグナル・サンプリング周波数によって、XLRケーブルの品質は変わります。基本的には、最大48 kHz のサ
ンプリング周波数のシグナルを、最長 50 m/150 ft までの標準のバランス・マイクロフォン・ケーブルで、伝送することがで
きます。これ以上の大きなサンプリング周波数で伝送を行う場合、信号の減衰が大きくなるので、ケーブルを短くする必要が
あります。
AES/EBU 規格のケーブルは、減衰と長さの比率が小さいため、長いケーブルを使用するとき、あるいは高いサンプリング周
波数での伝送が必要な場合は、AES/EBU 規格のケーブルを使用することを強くお勧めします。
使用するケーブルは、1 本にすることをお勧めします。複数のケーブルを延長して使用すると性能が衰えます。
アンプリファイド・コントローラーがシャットダウンしたとき、フェイルセーフリレーは、AES/EBU IN ポートとLINK ポー
トの接続を保持するために、パッシブの接続を行います。しかし、次に接続されているアンプリファイド・コントローラーに
信号が、リフレッシュされない場合は、専用ケーブルに変更するか、ケーブルの長さの変更を検討しなければいけません。
伝送損失が発生する場合には、デジタル・オーディオ・ソースのサンプリング周波数を下げてください。また原則として、最
大ケーブル長が減少することや、アンプリファイド・コントローラーの内部サンプリング周波数が96kHz(入力にSRC)であ
ることから、96kHz を越えるサンプリング周波数のソースを使用しないでください。
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デジタル・オーディオ・ソース
図 10:デイジーチェイン・デジタル・オーディオ
図 11:デジタルインプット・パネル結線
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3.4.4 ラウドスピーカー・ケーブリング
スピーカーのダメージの恐れ
8 ピンCA-COM®コネクターは、DO2W、DOFILL、DOSUBケーブルを除く、L-ACOUSTICS 8ピンPA-COM® ケーブルに互換
性があります。
詳しくは LA8 PACOM ケーブル・テクニカル情報をご参照ください。
ラウドスピーカー・システムの接続
ラウドスピーカー・システムを接続する前に、ユーザーマニュアルをご参照ください。
エンクロージャーとの接続は、リアパネルにあるノイトリック4ピン・スピコンコネクター 2つで、それぞれ2チャンネルを出力し、8
ピンCA-COM®で 4チャンネルを出力します。それぞれの結線は図12のとおりです:
SpeakON® コネクターの結線(左)
SpeakON® コネクターの結線(右)
Pin 1+
Out 1+
Pin 1+
Out 3+
Pin 1 -
Out 1 -
Pin 1 -
Out 3 -
Pin 2+
Out 2+
Pin 2+
Out 4+
Pin 2 -
Out 2 -
Pin 2 -
Out 4 -
CA-COM® コネクターの結線
Pin A
Out 1+
Pin E
Out 3+
Pin B
Out 1 -
Pin F
Out 3 -
Pin C
Out 2+
Pin G
Out 4+
Pin D
Out 2 -
Pin H
Out 4 -
図 12:出力スピーカーの接続 (シグナルパス)
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3.4.5 L-NET ワイヤリング
LA8 は LA NETWORK MANAGER ソフトウェアを介して Ethernet ネットワーク(L-NET)をリモートコントロールできます(LA
NETWORK MANAGER のビデオ・チュートリアルを参照)。LA8 リアパネルにある I/O Ethernet RJ45 ソケットを使って、LA
NETWORK MANAGER ソフトウェアをインストールしたコンピュータや、複数のコントローラーを本機と接続します(図 7 参照)。
L-NET ケーブル仕様
パソコンとアンプリファイド・コントローラーのネットワークを接続するには、CAT5e U/FTPカテゴリー(それ以上)の最大
長 100m までのストレート Ethernetケーブルをご使用ください。
例外: AUTO MDI/MDIX 機能が無いスイッチを用いて、スターまたはハイブリットのネットワーク・トポロジーを構成した
場合、スイッチと各コントローラーの間はクロスオーバーケーブルで接続してください。
ネットワークとケーブル仕様
L-NET のネットワークスピードは100 Mbpsです。
ストレートケーブルのピン1は、もう片側でもピン1に接続されています。ピン2も同様です。
クロスオーバーケーブルは、1-2と3-6ピンがペアで交差しています。
ケーブル両端のRJ45コネクターを見比べると、ワイヤの色で確認できます。
CAT5e U/FTPという型番は、カテゴリー5 アンシールデッド・フォイルドツイステッドペアの略です。(カテゴリーの低いケ
ーブルやCAT5eパッチケーブルを使用すると接続に問題が発生します。)
一般的な CAT5e U/FTP ケーブルの最大長は 100m です。この値は指標となりますが、ケーブルの品質により変わります。
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4
オペレート
4.1
電源 On/Off スイッチ、スタンドバイ・モードの選択

本機に電源を入れます(図 13 参照)。
内部テストとして9 秒間のスタートアップシーケンスを経て、LCDに Initializing Controller が表示されます。
LCDのメイン画面が表示されたら本機は使用可能です [4.2.1]。
図 13:スタートアップシーケンス

本機に電源を切ります(図 14 参照)。
シャットダウンシーケンスを実行し、LCD に Waiting SMPS が表示されます。完全にシャットダウンするまでの数秒間 4 つの
LOAD LED が点灯します。
図 14:シャットダウンシーケンス
パワー損失
電源が10 秒以上途切れてしまうとシャットダウンしますが、電源が回復した時点でパラメーターはすべてシャットダウンする
前と同じ状態に回復します。
本機から切り離す
電源スイッチをオン・オフしただけでは、本機は主電源から切り離されません。
スタンドバイ・モード
LA NETWORK MANAGER はコントローラーの消費電力低減とフロントパネル操作を抑制するスタンバイモードにすることが
できます(LA NETWORK MANAGER のビデオ・チュートリアルをご参照ください)。
コントローラーがスタンドバイになっていると、LCDに Standby Mode が表示されます。
LA NETWORK MANAGER または LA8 のフロント・パネル・インターフェイスからスタンバイモードを解除できます(エン
コーダーホイールを 1 秒間くらいに押します)。
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4.2
ディスプレ
4.2.1 メイン画面
LA8 が完全に起動すると[4.1]、LCD メイン画面が下記のように表示します。
図 15:メイン画面
1. プリセットの割り当て (1 ~ 255)
プリセットはメモリー領域に割り当てられます。
ユーザー・プリセットまたは内蔵のプリセット・ライブラリーを使用できます[4.4]。
2. プリセット名
プリセット・ライブラリーからコピーする、あるいはユーザーが名称を変更することが可能です(事前にユーザー・プリセットと
して保存された場合)。
3. IP アドレスの最後の 1 桁 (1 ~ 254)
L-NET ネットワーク内のコントローラーの識別を意味します[4.9.1]。
4. スターのサイン
最後に保存したプリセットの後にパラメーターが変更されたことを意味します[4.5]。
5. 出力の種類とチャンネルのアサイン
各出力キーのすぐ上の LCD に表示される「xx_x」の意味は次のとおりです。
•
•
最初の 2 桁は出力チャンネルに対応するトランスデューサーの種類を意味します。
LF
2Way か 3Way スピーカーの低域周波数帯トランスデューサー
MF
3Way スピーカーの中域周波数帯トランスデューサー
HF
2Way か 3Way スピーカーの高域周波数帯トランスデューサー
PA
パッシブ・ラウドスピーカー・エンクロージャー
SB
サブウーファーエンクロージャー
SR
カディオイド・アプリケーション用に反転させたサブウーファー
最後の 1 桁は出力をドライブしている入力チャンネルを意味します。
A
入力 A によって出力がドライブされている。
B
入力 B によって出力がドライブされている。
+
入力 A と入力 B の加算で出力がドライブされている。
–
入力 A と入力 B の差分で出力がドライブされている。
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4.2.2 LED メーター
フロントパネル LCD スクリーンの上に 4 本のバーグラフが配置されます (図 16 参照)。
図 16:4 本のバーグラフ・ディスプレ
デフォルトでは、各出力チャンネルの状態を、6種類のLEDで4つのバーグラフを用いて、モニターするように設定されています:
LOAD
アンプの出力チャンネルにスピーカーが接続されていて、出力パワーが 1W(@4Ω) に達すると緑色の LOAD LED が点
灯します。
SIGNAL
本機の出力で信号が感知され、出力電圧が 100mV に達すると緑色の SIGNAL LED が点灯します。
dB
出力電圧が最大レベルから -25dB、-10dB、-5dB に達すると、それぞれ”-25dB”、”-10dB”、”-5dB”の緑色のLED
が点灯します。
CLIP
出力電圧が最大レベルに達すると、CLIPLED が赤く点灯します。
4.2.3 L-NET LED
本機がネットワークに接続し、LA NETWORK MANAGER ソフトウェアからコントロールされている場合に、緑色のL-NET LED(図
17参照) が点灯します (LA NETWORK MANAGER のビデオ・チュートリアルをご参照ください)。
フロントパネルの操作
L-NET LED が点灯していてもフロントパネルでの操作は可能です。
図 17:L-NET の緑色の LED が点灯する
L-NET の赤色かオレンジ色の LED が点灯する場合:
•
赤色は保護システムが有効になっていることを意味します ( 付録 A: 保護システムを参照).
• オレンジ色はスタートアップシーケンスの間[4.1 参照]に点灯します。
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4.3
ユーザー・インターフェイス・メニュー
4.3.1 クイック・アクセス
LA8 では、コントロール (フロントパネルのロック、ミュートとゲイン)、識別およびモニタリング (選択したインプット・モード、イ
ンプット・レベル、ルーティングとグループの割り当てのディスプレ) に素早くアクセスできます。
フロントパネルのロック/アンロック

誤操作を避けるため、フロントパネルをロックすることができます(ミュート機能もロックします)。Display locked というメ
ッセージが表示されるまでIN A とIN B のキーを同時に押してください。

ロックを解除するときは、Display unlocked が表示されるまで IN A と IN B のキーを同時に押してください。
出力チャンネルのミュート・コントロール

4 つある出力チャンネルキーのいずれかをタップ(キーを
押す時間が 0.3 秒以下)すると、その出力チャンネルがミ
ュートまたは、ミュートが解除されます。
MUTE OUT は2秒間程表示されます。
メニューツリーの中ではいつでもこの機能を使うことが可能で
す。出力チャンネルがミュートされているとキーが青く点灯
し、アンミュートの状態のときは点灯しません。
出力はすべてのファクトリー・プリセットでミュート
されます。
ミュートを解除する前にゲイン設定を変更できます。
図 18:出力 1 はアンミュート、2 から 4 出力は
ミュートされた状態
入力と出力のゲイン・コントロール
同じの入力からのすべての出力チャンネルのゲインの調整が同時
にクイック・アクセスモードで行えます:
1.
メイン画面から調整したい入力または出力を選んでキーを
押し続けます。
選んだチャンネルの名前とそのゲインの値が LCD に表示さ
れます。
2.
エンコーダーホイールを回してゲインの値を決め、キーか
ら手を放せばメイン画面へ戻ります。
ゲイン・コントロールの付加情報
図 19:出力 3 のゲインを設定する場合
ゲインへのクイック・アクセスは、メイン画面からしかできません。
ゲインの値は 0.1dB( エンコーダーホイールをそのまま回す)または 1dB ステップ
(ホイールを押しながら回す) で設定できます。
図 20 は出力チャンネルがどの入力からルートされるかの例です:
• OUT1 を押して、OUT1、OUT3、OUT4 を選択できます (チャンネル A を含む)。
• OUT2 を押して、OUT2、OUT3、OUT4 を選択できます(チャンネル B チャンネ
ル)。
• OUT3 または OUT4 を押して、すべてのチャンネルを選択できます(チャンネル A
と B を含む)。
図 20:複数のルーティング
プリセット・パラメーターのメニューで個別のゲインを設定できます[4.7]。
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識別
LA NETWORK MANAGER を使用してコントローラーをオンラインにすると、ワークスペース内に存在するコントローラーを識別で
きます(LA NETWORK MANAGER のビデオチュートリアルをご参照ください)。

メインメニューで Identification 機能が出るまでエンコーダーホイールを押し続けます。
LA NETWORK MANAGER.上のコントローラーが黄色で点滅します。
エンコーダーホイールを押すと、L-NET の LED と出力キーが点灯し、コントローラーの LCD に IDENTIFICATION と IP アドレス
が表示されます (図 21 参照)。
図 21:Identification 機能を起動している時
入力レベル、ルーティング、インプット・モード、グループの割り当て

メイン画面が表示されている間に、IN A か IN B のキーを長押しすると入力レベルとルーティングにすばやくアクセスできま
す。
さらに input mode と group name が表示されます。
IN A のキーを押すと、1 つ目の LED は入力 A の入力レベルを示します。IN B のキーを押すと、2 つ目の LED は入力 B の入力レベ
ルを示します。4 つの LOAD LED は、現在のプリセットの選択した入力チャンネルと 4 つの出力チャンネルの間にあるプリセットの
シグナルルーティングを示します。
例として図22の上図 は、IN A のキーを長押しするとOUT 1 とOUT 2 の”LOAD”LED が点灯します。これはIN A の入力がOUT 1 と
OUT 2 の出力チャンネルにルートされていることを意味します。同時にOUT 1 のバーグラフで"SIGNAL”と”-25 dB”のLED も点灯
しています。これは本機の入力A に入ってくる信号のレベルを示しています。IN B のキーを長押しすると同じことです (図22の下図)。
LCD スクリーンの右上で選択した入力のモードが表示されます。アナログ入力モードの場合、図22のようにLCD スクリーンの右上に
ANA と表示されます。AES/EBU 入力モードはAES、アナログ・フォールバック・モードの場合はAFB で表示されます[4.9.3]。
コントローラーがグループの一部となっていれば[4.8]、入力キー(IN A かIN B)を押すとスクリーンの右下にグループ名が表示され
ます。図22 では、コントローラーが単独のグループの一部にとなってSUBSと名付けた場合はSUBSが表示されます。 コントローラ
ーが複数のグループの一部となった場合はグループ名が mult_grp と表示されます。
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DFさSIN A チャンネルの入力レベル
インプット・モード
IN A シグナルが OUT1 と OUT2
チャンネルへルートされている
グループの割り当て
DFさSIN Bチャンネルの入力レベル
IN B シグナルが OUT3 と OUT4
チャンネルへルートされている
図 6: IN A と IN B を押し続けた場合の例
入力の電圧
入力の電圧が-37.8 dBu (アナログ・オーディオ・ソース) または-59.8 dBfs (デジタル・オーディオ・ソース) に達すると
SIGNAL LED が点灯します。
入力の電圧が 22 dBu (アナログ・オーディオ・ソース) または--0.1 dBfs (デジタル・オーディオ・ソース) に達すると
CLIP LED が点灯します。
注: -37.8 dBu = 10 mV と 22 dBu = 9.8 V.
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4.3.2 メインメニュー
メインメニューから下記の表の中の 6 つのページにアクセスできます。詳しくは各セクションにご参照ください。
LA NETWORK MANAGER ソフトウェア
各アンプリファイド・コントローラーのパラメーターは、L-NETネットワークを介した、LA NETWORK MANAGER でも使用
できます (LA NETWORK MANAGER のビデオチュートリアルをご参照ください)。
表 3:メインメニュー説明
メニュー
機能
セクション
LOAD PST USER
ユーザー・プリセットをロードする (メモリー1~10)。
LOAD PST FACTORY
ファクトリー・プリセットをロードする (メモリー11~199)。
STORE PRESET
プリセット (設定を含む) をユーザー・プリセットとして保存する(メモリー1~10)。
4.5
DELETE PRESET
ユーザー・プリセットを消去する (メモリー1~10)。
4.6
PRESET PARAMETERS
ゲイン、ディレイ、ポラリティとルーティングパラメーターの設定。
4.7
CLEAR GRP PARAMS
LA NETWORK MANAGER で設定したグループ・パラメーターを消去する(名前、ゲ
イン、ディレイ、コンターEQ)。
4.8
4.4
LA8 のネットワーク・IP アドレス、インプット モード、ディレイ単位、LCD スクリ
ーンのコントラストの設定。
OPTIONS
各出力チャンネルの入力状況、温度とRMS 出力電圧をリアルタイムで表示。
4.9
LA8のMAC ADDRESS、ファームウェアとプリセットのバージョンを表示。
すべてのパラメーターを工場出荷時設定に戻す。
各メニューを開く方法は以下のとおりです (図 23 参照):
1.
エンコーダーホイールを押して放す。
2.
開きたいメニューが出てくるまでホイールを左右に回転させる。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する。メイン画面に戻るには、ESC キーを押す。
メニュー・コントロール画面から先に進んでいくための矢印カーソルが2種類、
LCDに表示されます (図23)。
ポジション・カーソル (左)

メニューの始めを意味しており、時計回りにエンコーダーホイールを回して
スクロールダウンすると、他のメニューの機能を見ることが出来る。

ホイールを左に回すとスクロールアップ、右に回すとスクロールダウンでき、
他のメニューの機能を見ることが出来る。

メニューの最後を意味しており、ホイールを左に回してメニューをスクロール
アップし、他のメニューの機能を見ることが出来る。
セレクション・カーソル (右)

OK キーかエンコーダーホイールを押す事で、別のメニューレベルへアクセス
できる機能を意味する。
最終のメニューへ戻るにはESCキーを押す。

他にメニューレベルや機能がないことを意味する。ホイールを回して他のメニ
ューにアクセスするか、あるいは ESC キーを押して最終のメニューに戻る。
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図 23:メニューの選択方法
28
4.4
LOAD PRESET
以下のメニューページからプリセットをロードします:
表 4: LOAD PST ページ
ページ
メモリー領域
内容
LOAD PST USER
1 ~ 10 (読み込みと書き込み)
ユーザーによる保存されたユーザー・プリセット( 4.5 参照).
11 ~ 199 (読み込みのみ)
L-ACOUSTICS®により開発されたファクトリー・プリセット・ライブ
ラリーはファームウェアをアップデートする時に自動的にインストー
ルされます (LA NETWORK MANAGERのビデオ・チュートリアル参
照)。
LOAD PST FACTORY
プリセットをロードするには次の手順に従います (図 24 参照):
1.
メインメニューから LOAD PST USER または LOAD PST FACTORY を選ぶ。
LOAD PST USER を選んだ時にコントロールの LCD に NO PRESETS AVAILABLE! が表示された場合、すべてのユーザー・
メモリーは保存されていないことを意味する。キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る。— END —
または、手順を進める。
2.
エンコーダーホイールを回し、プリセットをスクロールする。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押し、任意のプリセットを選ぶ (キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに
戻る)。LCD に ARE YOU SURE? と表示される。
4.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
コントローラーがグループに割り当てられていない[4.8 参照]、あるいは L-NET に接続している場合[4.2.3]、プリセットが有効
になりメインスクリーンに表示される。
LCD に CLEAR GROUP PARAM? が表示される場合、コントローラーがグループに割り当てられているが、既に L-NET に接続
されていないを意味する[4.2.3]。
OK キーを押してグループのパラメーターを消去するか、あるいは ESC キーを押してグループ・パラメーターの有効を継続させ
る。
グループ・パラメーターは解除され
グループ・パラメーターは利用可能
図 24:プリセットのロード (ファクトリー・プリセットを含む)
LOAD スクリーンの補足
LCD 表示の上列はプリセットのファミリーで、下列はプリセット名です。
表示されたプリセット名が変更された場合(ユーザープリセットのみ)、エンコーダーホイールを押し続けて元のプリセット
名を表示させます。
メインスクリーンに戻って、プリセット名が 11 桁以上の場合はすべて表示されなく最後は省略(…)されます。全体を表示さ
せるために 2 秒くらいにエンコーダーホイールを回します。
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29
LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
4.5
STORE PRESET
STORE PRESET メニューは、ユーザー・メモリー内に10 種類のプリセット(ユーザー・パラメーターを含む)を保存します。
変更のフラグ
プリセットがユーザー・メモリーに保存される、あるいは初期設定に設定されるまでに、プリセット・パラメーターの変更は
スター記号で表示されます(LCD スクリーンの右上)。
プリセット・パラメーター変更後のデータの損失の恐れ
プリセット・パラメーターの変更[4.7]は自動的に現在のプリセットに保存されません:プリセットを保存する前にリロードす
ると変更したデータが消えてしまいます (例:スター記号が表示されている時)。しかし、保存する前にコントローラーの電源
を切っても最終の状態で保存されています。
プリセットを保存するには次の手順に従います (図 25 参照):
1.
メインメニューから STORE PRESET を選ぶ。
2.
エンコーダーホイールを回し、ユーザー・メモリーをスクロールする。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押し、任意のユーザー・メモリーを選ぶ (キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメ
ニューに戻る)。
4.
既にメモリーに保存されている場合、LCD に OVERWRITE? と表示される。上書きするために OK キーかエンコーダーホイー
ルを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
5.
必要であれば、以下のとおりに新しいファイル名 (最大 16 文字) をつける:
a. エンコーダーホイールを回し、最初の文字を選ぶ。
b. エンコーダーホイールを押すことにより次の文字に移動する。
c. 上記の 2 つの手順を繰り返して新しいファイル名を付ける。
16 目の桁にエンコーダーホイールを押すと、カーソルが最初の桁に戻って修正できるようになります。
6.
OK キーを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
プリセットが保存されたら、LCD スクリーンがメイン画面に戻る。
図 25:プリセットの保存
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30
4.6
DELETE PRESET
DELETE PRESET メニューは、10 のユーザー・メモリー内に保存したユーザー・プリセットを消去します。ユーザー・プリセットを
消去するには、次の手順に従います(図 26 参照):
1.
メインメニューから DELETE PRESET を選ぶ。
LCD に NO PRESETS AVAILABLE! が表示された場合、すべてのユーザー・メモリーは保存されていないことを意味する。
キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る。— END —
または、手順を進める。
2.
エンコーダーホイールを回し、ユーザー・プリセットをスクロールする。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押し、任意のプリセットを選ぶ (キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに
戻る)。LCD に ARE YOU SURE? と表示される。
4.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
main screen が表示された場合、選択したプリセットが削除されたことを意味する。
LCD に CANNOT DELETE THE CURRENT PRESET が表示された場合、選択したプリセットが現在使用しているプリセット
であり、削除できないことを意味する。
キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る。
図 26:ユーザー・プリセットを消去する
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
4.7
PRESET PARAMETERS
PRESET PARAMETERS メニューは、各入力(IN A-B)と 出力(OUT 1-4)のゲイン、ディレイ、ポラリティ、ルーティングのプ
リセット・パラメーターを設定します (次のインフォメーションを参照)。
チャンネルセット
特定のプリセットは、独立したチャンネルはグループされチャンネルセットと設定されます。チャンネルセットでプリセッ
ト・パラメーターはすべてのチャンネルに共通しています。
LCD でチャンネルセットは括弧で囲まれ、割り当てした出力チャンネルの上に表示されます。図 27 の例として、左図には 2
ウェイ・アクティブ・ラウドスピーカーに 2 組の 2 チャンネル (LF/HF-LF/HF) で構成されたプリセットです。右図は 4 つの
カーディオイド構成のサブウーファーに 1 組の 4 チャンネル (SR/SB/SB/SB) で構成されたプリセットです。
2 組の 2 チャンネル
(LF/HF-LF/HF)
1 組の 4 チャンネル
(SR/SB/SB/SB)
27:チャンネルの設定
プリセット・パラメーターを設定するには以下の手順に従います (図 28 参照):
1.
メインメニューから PRESET PARAMETERS を選ぶ。
2.
エンコーダーホイールを回し、プリセット・パラメーターを選ぶ。
3.
選んだ出力キーを押しながら、エンコーダーホイールを回して値を調整する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメ
ニューに戻る)。
4.
任意の値になったら、キーから手を放す。
5.
上記の手順を繰り返して各値を設定する。
6.
ESC キーを押してメインメニューに戻る。
すべてのプリセット・パラメーター (プリセット名を含む) は初期設定値にリセットできます。下記の手順に従います (図 28
参照):
1.
メインメニューから RESET PRESET を選ぶ。
2.
OK キーかエンコーダーホイールを 2 回押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
ゲインの手順は同じ。
図 28:プリセット・パラメーターの設定する場合
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値の範囲
ゲインの値は、-60dB から+15dB の間で、0.1dB または 1dB ステップで設定できます。
ディレイの値は 0 から 680ms (20℃で 233.5mの時) の間で設定できます。ディレイユニットの設定について 4.9.5 をご参照
ください。
値の設定


0.1dBステップで調節したいときはエンコーダーホイールをそのまま回します。
1dB ステップにしたい時はエンコーダーホイールを押しながら回します。
トータル・ディレイ
トータル・ディレイは、グループ・ディレイ(LA NETWORK MANAGERで設定)、アウトプット・チャンネル・ディレイの
合計で、トータル・ディレイは最大680ms を超えることができません。
プリセット・パラメーターの保存
プリセット・パラメーターの変更はすぐ適用しますが、現在のプリセットに自動的に保存しません (プリセットをリロードす
るとプリセットが消えてしまいます。)。STORE PRESET 機能で現在のプリセットの保存とともに、ユーザー・メモリーの設
定を行います(4.5 参照)。
4.8
CLEAR GROUP PARAMETERS
LA NETWORK MANAGERで定義されたグループ・パラメーター (名前、ゲイン、ディレイ、Contour EQ) はリセットできます (LA
NETWORK MANAGER のビデオチュートリアルをご参照ください)。
Group と preset parameters
preset parameters[4.7]は単一のアンプリファイド・コントローラーに適用されるのに対し、group parameters はグル
ープに適用されます。
CLEAR GRP PARAM 機能は group parameters を消去するのみで、preset parameters は消去されません。
group parameters を消去するには以下の手順に従います (図 29 参照):
1.
メインメニューから CLEAR GRP PARAMS を選ぶ。
2.
OK キーかエンコーダーホイールを押す (キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
コントロールで L-NET ACTIVE. CANNOT CLEAR が表示された場合、コントロールが LA NETWORK MANAGER にドライブ
されたのでリセットできないことを意味する。キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る。— END —
コントロールで NO GROUP DEFINED. CANNOT CLEAR が表示された場合、定義されたグループがないのでリセットできな
いことを意味する。キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る。— END —
コントロールで ARE YOU SURE? OUTPUTS MUTED! が表示された場合、このプロセスですべての出力はミュートされている
ので操作可能を意味する。手順を進める。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押す (キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
メインスクリーンが表示された場合、すべてのグループパラメーターはリセットされ、すべての出力がミュートされたことを意味
する。
図 29: グループ・パラメーターをリセットする
グループ・パラメーターの持続性
コントローラーとLA NETWORK MANAGER が動作しているPC の間の接続が切れ(コントローラーが単独で動作する状態)
ても、グループ・パラメーターは保持されます。グループ・パラメーターはプリセットに依存しないため、新たにプリセット
をロードしてもグループ・パラメーターは変更されません。
グループ・パラメーターはフロントパネルから設定の確認や変更ができません。したがって以前にネットワーク内で使用され
ていたユニットをPC に接続せずに単独で使用する場合には、全てのグループ・パラメーターを解除するためにCLEAR GRP
PARAM機能を実行することをL-ACOUSTICS®は推奨します。
グループ情報
IN A またはIN B キーのどちらを押したままにすると、本機がグループにアサインされているかどうかを確認したり、グルー
プの名前を識別したりすることができます[4.3.1]。
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4.9
OPTIONS
OPTIONS はコントロールとモニタリング・メニューで、機能の以下のとおりです:
• アンプリファイド・コントローラーの IP アドレス、インプット・モード (アナログ、AES/EBU、予備オプション)、ディレイユニ
ット (ミニセカンド、フィート、メートル、サンプル)、および LCD スクリーンのコントラストを設定する。
• 各出力チャンネルの温度と RMS 出力電圧に関連する値をリアルタイムで表示する。
温度は動作範囲の割合で表示され、RMS 出力の電圧は接続されたトランスデューサーでサポートされている最大値の割合で表
示される。
• MAC アドレス、ファームウェアのバージョン、プリセット・ライブラリーのバージョンといった一般的な情報も表示する。
図 30 はすべてのページの OPTIONS メニューを表示します。すべては 4.9.1 から 4.9.12 で詳しく説明されます。
図 7: OPTIONS メニューページ
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34
4.9.1 NETWORK ADDRESS コントロール
LA4 と LA8 のリモートコントロールは 1 台のコントロール・コンピューターでアンプリファイド・コントローラーを 253 台まで接続
するために、L-NET という Ethernet ベースのネットワーク、および TCP/IPv4 に基づいた L-COM というプロトコルが必要です(イー
ザネットのスイッチのような追加デバイスは可能)。ユニットにある IP アドレスはクラシックCに指定し、手動で設定します。L-NET
のデフォルト・サブネットは 192.168.1.0 です。
IP アドレスの設定
ネットワークを他のデバイスと共有する場合、各ユニットに異なる IP アドレスをアサインしてください。
実際上の理由で、ユニットを 192.168.1.1 から 92.168.1.2、192.168.1.3…で設定し、手動でコントロール・コンピュー
ターを 192.168.1.254 に設定ください。
IPネットワークにおいてIPアドレスはネットワーク・デバイスの唯一の識別子です。IPv4 ネットワークは 4 バイトで構成さ
れます。クラシックCプライベート ・ローカル・エリア・IPサブネットで、上 3 桁のバイトはネットワーク・プレフィックス
で、下 1 桁のバイトはサブネットにおけるデバイスの識別子です。デバイス識別子について、2 つの数字が保存されていま
す:0 はサブネットを指定し、255 はサブネットのすべてのデバイスと通信します (別名はIPブロードキャスト・アドレス)。
IP アドレスの設定は次の手順に従います:
1.
メインニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終の
メニューに戻る)。
2.
NETWORK ADDRESS コントロール・ページを選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC
キーを押し、最終のメニューに戻る)。
3. エンコーダーホイールを回して最後の 1 桁に任意の値を設定する
値の設定


4.
5.
6.
7.
エンコーダーホイールを押して 1 桁の数値が変更できる。
エンコーダーホイールを押しながら回すと 10 桁の数値が変更できる。
OK キーを押して設定を有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
メインメニューから PRESET PARAMETERS を選ぶ。
エンコーダーホイールを回し、プリセット・パラメーターを選ぶ。
選んだ出力キーを押しながら、エンコーダーホイールを回して値を調整する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメ
ニューに戻る)。
図 30 の例では、IP アドレスが 192.168.1.110 から 192.168.1.123 に変更されています。
IP アドレスの自動起動
新しい IP アドレスは有効になったら自動的に起動します (手順 4):コントロールを再起動する必要がありません。
サブネットの変更
ネットワーク管理条件によれば、次のとおりで上の 3 桁に新しい値を設定することによってデフォルト・サブネット
(192.168.1.0) は変更できます:
1.
選択されるまでに変更する数字の下にあるキーを長押しする。
2.
エンコーダーホイールを回して新しい値を選ぶ。OK キーを押して有効にする。
3.
上記のステップを繰り返して、すべての数字を変更する。
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35
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4.9.2 INPUT MODE コントロール
オーディオ・ソースをアンプリファイド・コントローラーに接続することにより、この機能でフィジカル・インプット・コネクターを
設定できます:
• アナログ・パネルの IN A / IN B 入力 (図 7) をアナログ・オーディオ・ソースに接続する。
この場合、アナログ入力・モードを選び (下記とおり)、アナログ・入力を有効にする。
• AES/EBU パネルの AES/EBU IN 入力 (図 7) をアナログ・オーディオ・ソースに接続する。
この場合、AES/EBU 入力・モードを選び (下記とおり)、アナログ・入力を有効にする。
デジタル・オーディオ・ソースの仕様
規格:
AES/EBU (AES3) か coaxial S/PDIF (IEC 60958 Type II)
サンプリング周波数:
44.1、48、64、88.2、96、128、176.4、192 kHz
ワード長:
16、18、20、24 ビット
INPUT MODE 設定の手順は次のとおりです:
IN A と IN B の入力チャンネルでインプット・モードの選択が異なることはありません。
1.
メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
2.
エンコーダーホイールを回し、INPUT MODE を選ぶ。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
4.
エンコーダーホイールを回し、ANALOG か AES/EBU を選ぶ。
5.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
図 8: INPUT MODE の設定
図31 はAES/EBU input mode が有効になっています。AES/EBU input mode が選択され、デジタル・オーディオ・ソースのサンプ
リング周波数が44.1 kHz の時、LOCK 44k1 が表示されます。
次の条件でLOCKの状態になります: 適合する規格のデジタル・オーディオ・ソースがLA-AES3 board のAES/EBU 入力に接続され、
受信したデータに問題が検出されていない場合です。
これらの条件が満たされない場合、LOCK-WARN か UNLOCK の状態になります。LOCK-WARN のステータス(図32左)は、音声の
途切れを起こさないデジタル・シグナルの不良を示しています( ブランクのリスクのみ) 。それに対し、UNLOCKのステータス(図32
右)は音声の途切れを起こすデジタル・シグナルの不良を示しています。
図 9: LOCK-WARN と UNLOCK の状態
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36
音の途切れは FALLBACK MODE [4.9.3] とバックアップのアナログソースを使用することで避けることができます。UNLOCKのステ
ータスの場合、ANALOG のインプットが自動的に選択され、図33のいずれかのスクリーンになります。AN.FBACK メッセージは、
アンプリファイド・コントローラーがAES/EBU からANALOG インプットに切り替わっていることを示しています。右側に表示され
ているメッセージ(UNLOCK、LOCK-WARN、またはLOCK 44k1 )は、AES/EBU のインプットの現在のステータスをユーザーに知
らせています。
図 10: アナログ・フォールバック・メッセージ
LOCK のステータスが回復すると、図34で示されている手順を用い、手動操作でAES/EBUのインプット・モードに戻ることができま
す。
図 34: AES/EBU input mode に戻る
Input mode のディスプレ
IN A か IN B キーを長押しするとメインスクリーンから A と B チャンネルの入力モードが表示されます。
図35でAES が表示されるとAES/EBU input mode が選択されていることを意味します。アナログの場合にはANA、ファール
バック・モードの場合にはAFBのメッセージが表示されます。
図 11: A と B 入力チャンネル・ディスプレイ
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
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4.9.3 FALLBACK MODE メニューページ
FALLBACK MODE コントロール・ページは、自動フォールバックオプションの有効と無効を切り替えます。有効である場合、デジタ
ルとアナログのリダンダント構成を可能にし、デジタル信号に障害(クロックが無い、ロックが外れる、不正なオーディオ[バリディ
ティビット]、CRC エラー、バイポーラ・エンコーディング・エラー、データ欠落)が発生すると、自動的にANALOG インプットを
選択します。
デジタル・シグナルが正常状態に戻った後、AES/EBU INPUT MODEに戻る場合は手動で行います。LA NETWORK MANAGER ソフ
トウェアを使用すると、ワン・クリックで関連するアンプリファイド・コントローラーのコントロールを行えます。
オートマッチ・フォールバック・オプションの使用の予防装置
オートマチック・フォールバック・オプション[7.3]を有効にする前に、AES/EBUインプットからANALOGインプットの切り
替え時の音の途切れ、またはレベルの変動を避けるため、いくつかの予防措置を取っておく必要があります。
(必須) アンプリファイド・コントローラーのアナログ・インプットは[3.4.2]、デジタル・オーディオ・ソースと同じソース
を再生しているアナログ・オーディオ・ソースに接続されていなければなりません(一般に、同じミキシング・コンソールのア
ナログアウトプットを使用)。
(必須) デジタルソースとアナログソース間のレベルは、AES/EBU IN GAINコントロールを使用し揃えなければいけません。
[4.9.4]
(推奨) EVEN DELAYの設定 (表5参照) を選択しておくと、フォールバックオプションが有効になった時にシームレスな切り
替えとなります。
3 つのフォールバック・モードが設定可能で、詳細は次の表のとおりです:
表 1:フォールバック・モード設定の詳細
オートマチック・フォールバック機能が無効です。
OFF
デジタル・シグナルに障害が発生した場合に音声は途切れます。デジタル・シグナルが正常な状態
に戻ると音声は自動的に回復されます。
プロバケーション・ディレイは最短 3.4ms のとなります。
最短のディレイ値でオートマチック・フォールバック機能が動作します。
ON W. BEST DELAY
デジタル・シグナルに障害が発生した場合にアナログ・インプットに自動的に切り替わります。
AES/EBU インプットに戻るには手動で行います。
プロバケーション・ディレイは最短 3.4ms のとなります。
アナログ入力と同じディレイ値でオートマチック・フォールバック機能が動作します。
ON W. EVEN DELAY
デジタル・シグナルに障害が発生した場合にアナログ・インプットに自動的に切り替わります。
AES/EBU インプットに戻るには手動で行います。
プロバケーション・ディレイの値は3.9msです。これはアナログ・インプットでのディレイ値に相当
するため、AES/EBU からアナログ・インプットへのシームレスな切り替えを可能にします。
フォールバック・モードの設定の手順 (図 36 参照):
1.
メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
2.
エンコーダーホイールを回し、FALLBACK MODE を選ぶ
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
4.
エンコーダーホイールを回し、選択した設定を選ぶ。
5.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
図 12: フォールバック・モードを設定する場合
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4.9.4 AES/EBU インプットゲイン・コントロール
AES/EBU IN GAIN コントロール・ページは、LA-AES3インプット・ゲインを-12 dB から +12 dB の範囲で0.1dB ステップで設定
できます。 これはフォールバック・モードが有効になった場合に、AES/EBU からANALOG へレベル変動のない切替えを行うため、
アナログレベルの値にデジタル・オーディオ・ソースのレベルを揃えます[4.9.3] 。
AES/EBU インプット・ゲインはオーディオ・ソースのアナログ最大出力値 (メーカーによる仕様、またはユーザーによる計測)と、
アンプリファイド・コントローラーのアナログ最大入力値(0dBfs = +22dBu)により設定します。
最も使われているケースは次の3つの例です。
• アナログソースが 0dBfs = +18dBu の場合、AES/EBU インプット・ゲインを -4dB に設定する。
• アナログソースが 0dBfs = +24dBu の場合、AES/EBU インプット・ゲインを +2dB に設定する。
• アナログソースが 0dBfs = +22dBu の場合、またはフォールバック機能が無効の場合、AES/EBU インプット・ゲインを ±0dB に
設定する。
AES/EBU インプット・ゲイン設定の手順 (図 37 参照):
1.
メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
2.
エンコーダーホイールを回し、AES/EBU IN GAIN を選ぶ。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
4.
IN A、IN B または OUT1 キーを押しながら、任意の値が出るまでエンコーダーホイールを回してキーを離す。
エンコーダーホイールを回す時にリアルタイムで設定可能です。
Value setting resolution
 エンコーダーホイールを回して 1dB ステップで調整します。

エンコーダーホイールを押しながら回して 10dB ステップで調整します。
図 13: AES/EBU インプット・ゲインの設定する場合
4.9.5 DELAY UNIT コントロール
ディレイの表示単位をミリセカンド、メートル、フィート、サンプルのいずれかに設定できます。
DELAY UNIT 設定の手順:
5.
メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
6.
エンコーダーホイールを回し、DELAY UNIT を選ぶ。
7.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
8.
エンコーダーホイールを回し、選択した設定を選ぶ。
9.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
図 30 の例では、DELAY UNIT はミリセカンドからメートルに変更されました。
4.9.6 OUT CH TEMP インフォメーション
OUT CH TEMP インフォメーションページは、チャンネル別にアンプの温度を動作温度範囲の百分率で表示します(85°= 100%)。
図30の例では、OUT1 からOUT4 の計測された動作温度百分率が52、53、50、48%であることを表しています。
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
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4.9.7 SPK HANDLING インフォメーション
SPK HANDLING インフォメーションページは、各アンプ回路の出力で計測された RMS 電圧を、接続されている特定のスピーカーに
合せて百分率で表示します。
図30 の例では、OUT 1 からOUT 4 で計測されたRMS 電圧が順に12、10、13、11 % であることを表しています。
4.9.8 SCREEN CONTRAST コントロール
SCREEN CONTRAST コントロール・ページは LCD 画面のコントラストを設定できます。設定の変更方法は次のとおりです:
1. メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
2.
エンコーダーホイールを回し、0 から 100 %の間に値を設定する。
3.
OK キーかエンコーダーホイールを押してメニューを確定する(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
4.
エンコーダーホイールを回し、選択した設定を選ぶ。
5.
OK キーかエンコーダーホイールを押して有効にする(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
図30の例では、画面のコントラストは100 % から 30 %に変更されました。
4.9.9 MAC ADDRESS インフォメーション
MAC ADDRESS インフォメーションページ はコントローラーのMAC(メディア・アクセス・コントロール)アドレスが表示されます。
このアドレスは各コントローラー固有の、シリアル・ナンバーに等しく、国際的にコントローラーを識別します。メーカーごとに数字
が決まっており、これを変更することはできません。
図 30 の例では、MAC アドレスは 00 :1B :92 :01 :02 :1B です。
4.9.10 FIRMWARE インフォメーション
FIRMWARE VERSION インフォメーションページは、使用中のファームウェアのバージョンが表示されます。
図30の例では、表示されているファームウェアのバージョンは2.0.0.0です。
ネットワーク
すべてのコントローラーが同じファームウェア・バーションかを常に確認してください。
4.9.11 PRESET LIBRARY インフォメーション
PRESET VERSION インフォメーションページは、コントローラーで使用中のプリセット・ライブラリーのバージョンが表示されます。
図 30 の例では、プリセット・ライブラリーのバージョンは 3.0 です。
PRESET LIBRARY の説明
ファクトリー・プリセットの説明はプリセット・ガイドをご参照ください。
4.9.12
RESET TO FACTORY DEFAUT SETTING? コントロール
LA8 を工場出荷時設定に戻すには次の手順 (図 30 参照):
1.
メインメニューから OPTIONS を選び、OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終
のメニューに戻る)。
2.
エンコーダーホイールを回し、RESET TO FACTORY DEFAULT SETTINGS? を選ぶ。
LCD に RESET AMP TO FACTORY, ARE YOU SURE? と表示される。
3.
確定するには OK キーかエンコーダーホイールを押す(キャンセルする場合は、ESC キーを押し、最終のメニューに戻る)。
スタートアップシーケンスが行われます (4.1 を参照)。完了しましたら、LA8 は工場出荷時設定に戻られ、すべてのユーザー・
メモリーは削除されたことを示し、初期のプリセット・メモリー(011)と IP アドレス (100)がメインスクリーンに表示されます。
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40
付録 A: 保護システム
ユニットで重要な電子パーツを完全かつ確実に機能させるためのほとんどの保護システムは、オペレーティング・システム(OS)によ
って管理されています。これにより、過酷な条件下にあっても、リアルタイムでのモニタリングと高レベルの安全性をもった最適なパ
フォーマンスが実現されます。
リモートによるモニタリング
LA NETWORK MANAGER ではシステム保護の起動は Event Message というメッセージで示されます (LA NETWORK
MANAGER ビデオチュートリアルをご参照ください)。
電源
電源電圧
本機は主電源の入力電圧を自動感知するSMPSを採用しています (LA8/LA8US=120V/230V、LA8jp=100/200V)。主電源の電圧は
不足あるいは超過しないよう常にモニターされており、許容範囲を超えた電圧が検出されると自動感知のSMPSが電源をオフにします。
主電源の電圧は公称値より不足(30%以下) あるいは超過 (10%以上)、あるいは 2サイクルほ
どスキップした場合、自動感知のSMPSが電源をオフにし、出力がミュートされます。
右図のようにLCDでWaiting SMPSが表示されます。
基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、自動的にソフトスタートのシーケンスが起動し復帰
します。
主電源の電圧は公称値の30%くらいで20%不足の場合、 出力がミュートされ、右図のように
LCDで Fuseprotect が表示されます。
基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、操作がすぐ正常に復帰します。
主電源
本機のメイン SMPS 電流は電流ピークと過電流されていないかどうか継続的にモニターされております。
平均の電源電流はフューズの保護機能がサポートする公称値よりも一時的に数倍高いピーク値
になります。
SMPS コントローラーの過電流保護機能が働いてパワー・サプライが停止してしまうのを避け
るために、入力信号の振幅は1dB~6dB制限されます。
右図のようにLCDで Fuseprotect が表示されます。
基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、自動的保護機能を解除します。
許容範囲を超えた電圧が検出されると自動感知のSMPSが電源をオフにし、右図のようにLCDで
Waiting SMPSが表示されます。
基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、自動的にソフトスタートのシーケンスが起動し復帰
します。
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
出力チャンネル
サーマルプロテクション
冷却ファンは常にヒートシンクに関係づけられて機能しています。しかし温度が40℃を超えない限り、ファンはゆっくりと回転して
いるため動作音はほとんど聞こえません。感知された温度によってファンのスピードはコントロールされます。40℃を超えると、最
高速度に達するまでスピードが増加します。
ヒートシンクで85℃よりも高い温度をOS が感知すると、すべてのアンプ出力チャンネルへの
入力信号が減衰され、右図のようにLCDで High Temperature が表示されます。
温度が 96℃を超えると入力信号はミュートされ、右図のように LCD で Over Temperature
が表示されます。
両方の場合とも、基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、自動的保護機能を解除します。
DC 保護
3V を越えることを検知するためにアンプの出力チャンネルは常にモニターされています。
断続的な DC 電圧が検知された場合、チャンネルはミュートされ、右図のように LCD で DC が
表示されます。
基準からはずれた値が許容範囲に戻ると、自動的チャンネルをアンミュートします。
持続的な DC 電圧が検知された場合、チャンネルはミュートされ、右図のように LCD で DC が
表示されます。
問題を解決したら、チャンネルを有効にするために手動的にコントローラーを再起動します。
ピーク過電流の保護
過電流 (エラー)を検知するために出力チャンネルは常にモニターされています。
出力チャンネルに外部の問題がある場合 (一般的にケーブルの短絡故障による)、出力チャンネ
ルはミュートされ、右図のように LCD で Error が表示されます。
問題を解決したら、自動的チャンネルをアンミュートします。
出力チャンネルに内部の問題がある場合 (一般的に電力段の伝導交差による)、出力チャンネル
は無効され、右図のように LCD で Error が表示されます。
問題を解決したら、自動的チャンネルをアンミュートします。
安全のために他のチャンネルもすべて無効されます。
アンプリファイド・コントローラーのメンテナンスにL-ACOUSTICS®の代理店をご連絡くださ
い。
L-DRIVE トランスデューサー保護システム
L-DRIVE 保護機能は、RMS とリアルタイムでの信号の強さと電圧の両方をダブルで分析します。トランスデューサーの振動版が過大
振幅領域に達し、ボイスコイルの温度が安全動作領域の上限に達するなど、極限の状況を迎えた場合にL-DRIVE はパワーレギュレー
タとして動作します。
その結果、どのチャンネルに届くパワーの量もそのチャンネルの各トランスデューサーのパワー許容量に調整されます。この機能は最
高のダイナミック・レンジを保ったまま、使用中のシステムのパワーリソースを最適化します。
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付録 B: 承認
EC 適合の通知書
L-ACOUSTICS®
13 rue Levacher Cintrat
Parc de la Fontaine de Jouvence
91462 Marcoussis Cedex
France
States that the following product:
Established at Marcoussis, France,
October 22, 2009
LA8 amplified controller.
Is in conformity with the provisions of:
2006/95/EC: Low Voltage Directive;
2004/108/EC: Electro-Magnetic Compatibility Directive.
Applied rules and standards:
EN60065: Safety requirements for audio, video and similar
electronic apparatus.
EN55103-1: Electromagnetic Interference (Emission).
EN55103-2: Electromagnetic Susceptibility (Immunity).
Christophe PIGNON
Research & Development Director
付加承認
The LA8 amplified controller has been CB, CCC, and cTUVus
certified. It also complies with EMC and RoHS directives*. The
main standards tested were:
Safety requirements:
IEC 60065:2001 (7th Edition) + A1:2005
EN 60065:2002 + A1:2006
UL 60065:2003 R11.06, CSA C22.2.60065:2003+A1:06,
K60065, GB8898-2001
09/09/2008
EMC:
CE: EN 55103-1:1996 E1-E5 and EN 55103-2:1996 E1E5
FCC: FCC 47 CFR Ch.1 Part 15
Korea: EN 55013:2001 + A1:2003 + A2:2006, K
00013:2006, EN 55020:2002 + A1:2003, K 00020:2003
China: GB17625.1-2003 and GB13837-2003
*
The original certificates are available upon request.
RoHS:
Directive - EU 2002/95/EC
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LA8 AMPLIFIED CONTROLLER
USER MANUAL
VERSION 5.0
付録 C: 仕様
一般
出力パワー
8Ω
4 x 1100 W RMS
4 x 1300 W ピーク
EIA (1% THD、1 kHz、全チャンネルドライブ)
4 か 2.7 Ω
4 x 1800 W RMS
4 x 2500 W ピーク
最大出力電圧
150 V (ピーク電圧、無負荷)
回路
Class D
デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)
SHARC 32 ビット/浮動小数点、96 kHz サンプリングレート
周波数特性
20 Hz-20 kHz (±0.15 dB at 8 Ω)
歪み THD+N
< 0.05 % (20 Hz-10 kHz、8 Ω、定格パワーより-11 dB にて計測)
出力ダイナミック・レンジ
107 dB (20 Hz-20 kHz、8 Ω、A-ウェイト)
増幅ゲイン
32 dB
ノイズレベル
-67 dBV (20 Hz-20 kHz、8 Ω、A-ウェイト)
チャンネルセパレーション
> 85 dB (at 1 kHz)
ダンピングファクター
> 600 (8 Ω、1 kHz と以下)
最大出力パワー
入力パワーと
電流引き込み
(全チャンネルドライブ)
主電源入力パワーと電流引き込み
1/3 出力パワー
1/8 出力パワー
アイド
スタンド
(-5 dB)
(-9 dB)
リング
バイ
1800 W
22 A / 3100 W
11 A / 1500 W
0.5 A /
< 0.1 A /
1100 W
15 A / 1950 W
10 A / 1300 W
115 W
12 W
負荷
チャンネル数
パワー
4Ω
4
8Ω
4
入力される主電源が230V のときの値です。120Vの場合は2 倍、200V で1.15 倍、100Vでは2.3 倍してください。
電源電圧が 10%以上大きくなった場合、または 10%下がった場合、最大出力は保証されなくなります。
オペレート電圧
オペレート温度
LA8 & LA8US
120/230 V AC (±10 %)、50-60 Hz
LA8JP
100/200 V AC (±10 %)、50-60 Hz
外気温度
0 °C ~ 50 °C
内部温度
0 °C ~ 85 °C
トランスとヒートシンクの温度監視、
突入電流制限、
保護回路
電源サプライの障害と過電圧検出、
出力 DC 保護、
出力過電流保護
トランスデューサー保護
L-DRIVE 温度と偏移量を監視
ファン
感熱式可変ファン x 2
LED:負荷、信号、レベル(-25 dB, -10 dB, -5 dB)、クリップ、
インジケーター
L-NET、
ミュート
出力コネクター
L-NET コネクター
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4 Pin スピコンコネクター x 2
®
8 Pin CA-COM x 1
1 = 1/2ch 2 = 3/4ch
1~4ch
Fast Ethernet RJ45 コネクター 2 (イン/アウト)
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アナログ・インプット
Neutrik® メス XLR3、IEC 268、ESD 保護 x 2
Neutrik® オス XLR3、IEC 268、ESD 保護 x 2
コネクター
インプット
リンク
入力抵抗
22 kΩ (バランス)
最大入力レベル
22 dBu (バランス、THD 1 %)
レイテンシー
3.9 ms
デジタル転換
24 ビット A/D コンバーターx 2 カスケード (130 dB ダイナミック・レンジ)
デジタル・インプット
USB
Neutrik® メス XLR3、IEC 268、ESD 保護 x 2
Neutrik® オス XLR3、IEC 268、ESD 保護、電子バッファー, フェイルセー
フリレー x 1
Mini-B タイプ メス USB x 1 (今後追加される機能に対応予定)
サポート
規格
AES/EBU (AES3) か coaxial S/PDIF (IEC 60958 Type II)
インプット・
フォーマット
サンプリング周波数 (Fs)
ワード長
44.1、48、64、88.2、96、128、176.4、192 kHz
16、18、20、24 ビット
インプット・ゲイン
0.1 dB ステップ、-12 dB から +12 dB by 0.1 dB まで調整可能
レイテンシー
3.4 ms か 3.9 ms (ユーザーによる選択、インプット・サンプリング周波数から独立)
コネクター
インプット
リンク
96 kHz (SRC はアンプリファイド・コントローラーのインターナルクロック
サンプリング周波数
サンプルレート
コンバーター
を基準)
24 ビット
140 dB
< -120 dBfs
±0.05 dB (20 Hz-40 kHz, 96 kHz)
ワード長
ダイナミック・レンジ
歪み (THD+N)
バンドパス・リップル
クロックが無い、
AES/EBU ~
ANALOG への
フォールバック
ロックが外れる、
不正なオーディオ[バリディティビット]、
CRC エラー、
バイポーラ・エンコーディング・エラー、データ欠落
可能 (ユーザーによる選択、インプット Fs から独立)
可能 (ユーザーによるAES/EBUインゲインの設定、インプット Fs から独立)
ユーザーによる手動操作
切り替え条件
コンスタントディレイ
コンスタントレベル
AES/EBU への復帰
フィジカルデータ
寸法(H x W x D)
88 (2U) x 483 x 420 mm
重量
12.2 kg
塗装
黒・灰色
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文章名: LA8_UM_JP_5.0
発行日: 2013.03.04
®
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主な特徴

  • 4 チャンネルのアンプ
  • DSP
  • ネットワーク・コントロール
  • トータルシステム保護
  • 2Uサイズ
  • L-ACOUSTICS®システムリソースを最適化
  • トランスデューサー保護
  • 優れた音質

よくある質問と回答

LA8 アンプリファイド・コントローラーをラックにマウントするにはどうすればよいですか?
LA8 は 2U で、EIA 標準の 19 インチラックにマウントすることができます。アンプのフロントパネルにはラックマウント用のポイントが 4ヶ所あります。フロントのラックレールにマウントする際は、ネジとワッシャーを 4 つずつご使用ください。
LA8 アンプリファイド・コントローラーの電源電圧は?
LA8 (CE タイプ) と LA8US は、必ず AC 電源が定格 230V、16A、50~60Hz / 120V、30A、50~60Hz のコンセントにつないでください。LA8JP は、必ず AC 電源が定格 100V、30A、50~60Hz / 200V、15A、50~60Hz のコンセントにつないでください。
LA8 アンプリファイド・コントローラーをネットワークに接続するにはどうすればよいですか?
LA8 は LA NETWORK MANAGER ソフトウェアを介して Ethernet ネットワーク(L-NET)をリモートコントロールできます。LA8 リアパネルにある I/O Ethernet RJ45 ソケットを使って、LA NETWORK MANAGER ソフトウェアをインストールしたコンピュータや、複数のコントローラーを本機と接続します。
LA8 アンプリファイド・コントローラーのフロントパネルをロックするにはどうすればよいですか?
誤操作を避けるため、フロントパネルをロックすることができます(ミュート機能もロックします)。Display locked というメッセージが表示されるまで IN A と IN B のキーを同時に押してください。

関連マニュアル

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