Microsoft* Windows* 8 への移行コストを 最小限に抑えるためのベスト・プラクティス

Microsoft* Windows* 8  への移行コストを 最小限に抑えるためのベスト・プラクティス
[email protected] ホワイトペーパー
インテル IT 部門
Windows* 8 と総保有コスト
2013 年 5 月
Microsoft* Windows* 8 への移行コストを
最小限に抑えるためのベスト・プラクティス
概要
Windows* 8 への移行コストは、
Windows* 7 への移行時と比べて
少なくて済むことが予想されます。
また、移行コストを抑えるための
ベスト・プラクティスと
専門知識の基盤は、
すでに構築されています。
Microsoft* Windows* 7 から Windows* 8 への移行により、高性能なシステムを従業員
に提供するとともに、増え続けるタッチ操作対応アプリケーションにも対応することが可能とな
り、インテルのクライアント・コンピューティングの長期的なニーズに応えることができます。ま
た、Windows* 8 への移行コストは、Windows* 7 への移行時と比べて少なくて済むことが
予想されます。
インテル IT 部門は、次のような効果を期待
しつつ、Windows* 8 への移 行を急ピッチ
で進めています。
2013 年 6 月末までに、Windows* 8 は、インテル
で使用されるビジネス向け Ultrabook™ デバ
イスおよびインテル ® アーキテクチャー搭載タ
ブレットの標準 OS となります。
• 従業員の生産性の向上
インテル IT 部門では、実践的な想定と概念
John Mahvi
インテル IT 部門
インテル・マーケティング・コミュニケーション
クライアント製品マネージャー
• プラットフォームの交換が予定よりも早く
必要になるというリスクの回避
実証(Proof of Concept; PoC)の結果に基
づいて、Windows* 7 から Windows* 8 へ
の移行の全体的なコストを推定しました。そ
• 音声、ジェスチャー、知覚コンピューティン
グなどの新しい入力方法のサポート
の結果、Windows* 7 から Windows* 8 へ
Tiffany Pany
インテル IT 部門
プログラム・マネージャー
• IT のコンシューマー化をサポートする継続
かからないことが判明しました。一番の要因
Avi Zarfaty
インテル IT 部門
IT 戦略財務アナリスト
• PC 向け OS への 投 資をタブレットなどの
フォームファクターにも利用し、さまざまな
デバイス上で一貫性のある OS 体験を提供
の移行では、Windows* XP から Windows*
7 への移行に比べて手間とコストがそれほど
的な取り組み
は、Windows* 7 と Windows* 8 の間でア
プリケーションの互換性のレベルが高いため
です。また、前回の移行時にベスト・プラクティ
スや専門知識の基盤が構築されているため、
さらなる移行コストの削減が可能になります。
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目 次
概 要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
背景
インテルのコンピューティング環境は今、急速
チセフト・テクノロジー、インテル ® アイデン
では、これまでにない革新的なユーザー・イン
まれます。
な変化を遂げつつあります。インテル IT 部門
ターフェイス(UI)を備えた最新の OS である
背 景. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
Microsoft* Windows* 8 の導入を進めて
います。また、2in1 タイプおよびデタッチャブ
ル型のビジネス向け Ultrabook™ デバイスな
Microsoft* Windows* 8 への
移行に伴うコストの最小化 . . . . . . . . . . 3
ど、新しいハードウェアとフォームファクター
移行準備コスト. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
タープライズ・アプリケーションの変革にも着
導入コスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
維持コスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
Windows* 8 への
移行コストを削減するための
ベスト・プラクティス . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
移行準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
導 入. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
次のステップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
の導入に取り組み、
タッチ機能に対応したエン
手しています。インテル IT 部門は、これらの新
しいテクノロジーと機能をインテルに導入する
ことで、大きなメリットを期待しています。
新しい OS への移行は、主に生産性と全体
的なコスト / 投資収益の両面で長期的な利
益が得られるとの期待に基づき、戦略的に
詳細情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
略 語. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
Ultrabook™ デバイスおよびインテル ® アー
キテクチャー搭 載タブレットのメイン OS を
Windows* 8 に標準化する作業を進めてい
• テストの結果では、Windows* 8 は、起動
時間の短縮、バッテリー持続時間の向上、
応答性の向上など、従業員の生産性に大き
く貢献しています。1
ビジネス向け Ultrabook™
• Windows* 8 は、
デバイスに搭載されたハードウェア支援型セ
キュリティー機能により、情報セキュリティー
の機能を強化します。これらの機能には、
1
[email protected]
[email protected] は IT プ ロフェッショナ ル、マ
ネージャー、エグゼクティブが、インテル
IT 部 門 の スタッフや 数 多くの 業 界 IT
リーダーを通じ、今日の困難な IT 課題
に対して成果を発揮してきたツール、手
法、戦略、ベスト・プラクティスについて
詳しく知るための情 報 源です。詳 細に
ついては、h t t p : // w w w . i n t e l . co . j p /
i t a t i n t e l / を参照してください。あるい
はインテルまでお問い合わせください。
2
www.intel.co.jp/itatintel
ティティー・プロテクション・テクノロジーが含
• 今後 2 ∼ 3 年のインテルのコンピューティン
グ環境の分析では、タッチ操作(そして最
終的には、音声、ジェスチャー、知覚コン
ピューティングなどの代替入力方法)の重
要性がさらに増していくことが示されてい
るため、インテル IT 部門は、タッチ機能に
対応した Windows* 8 搭載ビジネス向け
Ultrabook™ デバイスの導入を急ピッチで
進めています。タッチ機能に重点を置いて
Windows* 8 を導入することで、予定より
早くプラットフォームの置き換えが必要にな
るリスクを回避し、早期更新コストの増大を
防止できます。
決定されました。インテル IT 部門は、慎重
な分析の後、以下の理由から、ビジネス向け
ます。
まとめ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
Unified Extensible Firmware Interface
(UEFI)による安全なブート、インテル ® アン
Windows* 8 がもたらす利点とインテルの導入戦
略の詳細については、
『エンタープライズ環境での
(2013 年 1 月)
Microsoft* Windows* 8 の導入』
を参照してください。
• 2009 年以来、インテル IT 部門は、BYOD
(従業員が所有する機器の利用)プログラ
ムを通じて IT のコンシューマー化をサポー
トしてきました。そして、これらのプログラム
を進化させるため、従業員が社内での使用
を希望する BYO デバイスの調査を続けて
います。現在は、タブレット、タッチ機能に対
応したビジネス向け Ultrabook™ デバイス、
タッチ操作対応アプリケーションへの要求
が高まっています。Windows* 8 は、さまざ
まなデバイス上で一貫性のある OS 体験を
提供できるとともに、タッチ機能への要求の
高まりにも対応できると考えられます。
• インテ ル IT 部 門 は、W i n d o w s * 7 から
W i n d ow s * 8 へ の 移 行 がインテ ル の 長
期的なクライアント戦略およびコンシュー
マー化戦略に適合することを確認した後、
Windows* 7 から Windows* 8 への移行コ
ストを評価しました。その結果、Windows*
8 のメリットを優れたコスト効率で引き出せる
ことがわかりました。
Microsoft* Windows* 8 への移行コストを最小限に抑えるためのベスト・プラクティス [email protected] ホワイトペーパー
Microsoft* Windows* 8 への
移行に伴うコストの最小化
は、Windows* 8 への移行における 3 つの
移行コスト:
Windows* XP から Windows* 7 へ
主要なコスト要因と、それに対処するベスト・
プラクティスについて説明します。
移行準備
移行準備コスト
移 行 準 備コストは、新しい OS の評 価と準
備に関する初期の作業で発生します。これ
Windows* 7
ユーザー向けのトレーニング資料の準備が
含まれます。インテルの経験では、移行準備
コストの 大 部 分はアプリケーションの 準 備
への移行の過程で生じた移行準備コストや
XP から Windows* 7 への移行時に開発し
2
たベスト・プラクティスを使用しますが、
これ
らのベスト・プラクティスは、新たな要件や
Windows* 8 の機能に対応するなど、必要
に応じて採用しています。
Windows* 8 への全体的な移行コストは、
Windows* 7 への移行コストをさらに下回
ると予想されます。Windows* 8 の維持コ
ストは Windows* 7 とほぼ同じと推定され
ますが、Windows* 7 と Windows* 8 の間
ではアプリケーションの互換性のレベルが高
いため、既存のエンタープライズ・アプリケー
ションの大半はこの新しい OS との互換性を
持つはずです。また、Windows* 8 への移行
では、前回の移行時とは異なる、よりコスト
効率に優れた導入戦略が採用されます。さら
に、インテル IT 部門は、前回の Windows*
7 への移行時に専門知識とベスト・プラクティ
スの基盤を構築しており、それによって移行
コストをさらに抑えることができます。ここで
維持
テクニカル・サポート・スタッフおよびエンド
が占めます。今回の移行では、Windows*
XP に比べて Windows* 7 の維持コストが
削減された分で十分に相殺されています。
Windows* XP の
ベースライン
導入
らの作 業には、アプリケーションの準 備と、
図 2 に示すように、
Windows* XP から Windows* 7
導入コストなどの移行コストは、Windows*
コスト
OS の移行には、移行準備、導入、および維持
という 3 つの主要なコスト要因があります。
図 1 の矢印が示すように、主なコスト要因は
時間の経過とともに変化していきます。移行
開始の時点では、コストの大半は移行準備
に関わるものです。準備が整うにつれて、主
なコスト要因は導入コストへと移ります。そし
て、最終的に導入が完了した時点では、維持
コストが主要因となります。
時間
図 2. インテル IT 部門の経験では、Microsoft*
Windows* XP から Microsoft* Windows* 7
への移行による維持コストの削減効果は、全体
的な移行コストを上回っています。Microsoft*
Windows* 8 への移行では、移行コストをさらに
削減できる見通しです。
例 え ば、W i n d o w s * 7 と W i n d o w s * 8 で
は UI が 全く異なりますが、OS レベルでは
W i n d o w s * 7 と W i n d o w s * 8 の違いはわ
ずかしかなく、2 つの OS の間でアプリケー
ションの互換性を確保することは簡単です。
それでもすべてのエンタープライズ・アプリ
ケーションについて必 須のテストを実 施す
る必要はありますが、テスト結果によると、
Windows* XP から Windows* 7 への移行
2
『Best Practices for Migrating a Large Enterprise
(英語)
を参照。
to Microsoft Windows* 7』
コスト
主なコスト要因
移行準備
導入
一般的な OS の移行
維持
時間
図 1 . O S の移行の過程で、主なコスト要因は時間の経過とともに変化していきます。注意: O S が使
用終了またはサポート終了に近づくにつれて、ソフトウェア・ベンダーのコストと延長サポートのコスト
増大により、OS のコストは増加します。
www.intel.co.jp/itatintel
3
[email protected] ホワイトペーパー Microsoft* Windows* 8 への移行コストを最小限に抑えるためのベスト・プラクティス
移行準備コスト
値が小さいほど低コスト
100%
80%
60%
40%
20%
0%
Windows* 7
Windows* 8
(推定値)
レベル 1 およびレベル 2 のサポート
試験導入と PoC
エンドユーザーのトレーニングと導入
セキュリティー、法務、
コンプライアンス
アプリケーションの準備:セーフティー・ネット
アプリケーションの準備:一般的テスト
図 3. Windows* 8 の全体的な移行準備コストは、
Windows* 7 への移行時よりも 55% 削減される見
込みです。インテルの既存の仮想化およびセキュリ
ティー・インフラストラクチャーを再利用できることが、
こうしたコスト削減に貢献しています。
導入コスト
時に実施した同様のテストの結果に比べて、
ると推定しています。このコスト削減の理由
Windows* 8 お よび Internet Explorer*
の 1 つは、前回とは異なる段階的な導入戦
10 上で正常に動作するアプリケーションの
数は増えています。こうしたアプリケーション
の互換性の向上により、アプリケーション準
備コストの削減が可能になると予想されて
います。Web ベースのアプリケーションに
ついては、デスクトップ・モードの Internet
Explorer* 10 がエンタープライズ・ユーザー
向けの推奨ブラウザーになります。各アプリ
ケーションに つ い て、Internet Explorer*
デスクトップ・モードでのテストは必 須であ
り、I n t e r n e t E x p l o r e r * 1 0 M o d e r n U I
モードでのテストは省略可能です。Internet
Explorer* 10 デスクトップ・モードでのテス
トとタッチ機能の対応テストは、Windows*
8 向けのアプリケーションの準備段階で最も
重要な作業となります。
略を採用したことです。Windows* 7 への移
6%
0%
Windows* 7
Windows* 8(推定値)
図 4. インテルでは、主に定期的なハードウェア更新
サイクルに従って Windows* 8 を導入しており、IPM
による導入の迅速化についても検討しています。その
結果、Windows* 8 の導入コストは、Windows* 7
の導入時のコストよりもはるかに少なくなることが予
想されます。
インテル
• 新しいプラットフォームをテストして、
のセキュリティー、法務、コンプライアンス
要件への適合性を検証する作業と、電子
情報開示(eDiscovery)支援ツールのテ
ストと更新。
すが、移行そのものは PC の更新サイクルに
従って今後 4 年間にわたって進められ、その
間エンドユーザーが OS を選択できるようにし
ました。また、インプレース・マイグレーション
(In-Place Migration; IPM)の 利 用につい
ても検討しています。IPM とは、データとア
Windows* 8 の導入を迅速化すると同時に、
IT サポートスタッフの負担増を回避できます。
維持コスト
Windows* 8 の維持コストは、Windows* 7
の維持コストとほぼ同額と推定されます。こ
図 3 に示すように、
Windows* 7 から Windows* 8
への全体的な移行準備コストは、Windows*
XP から Windows* 7 への移行時のコストよ
りも 55% 削減されると推定されます。3
導入コスト
インテルの W i n d o w s * 8 ユーザー数は現
在 2,000 人以上であり、2013 年末までに
3
www.intel.co.jp/itatintel
は、Windows* 7 の導入時よりも 6 週間早
く、Windows* 8 の利用を可能にする予定で
に IPM を追 加 することで、全 社 規 模 で の
15,000 人に達する見通しです。インテル IT
部門は導入データを積極的に収集しており、
図 4 に示すように、Windows* 8 の導 入コ
ストは Windows* 7 の導入時を大幅に下回
4
スク暗号化が追加されました。今回の計画で
をアップグレードする手 法です。導 入 戦 略
• エンドユーザー向けトレーニングの制作。
コスト削減のために、オンラインおよびソー
シャルメディアを利用。
20%
ムにインテル ® Solid-State Drive とフルディ
以下のものが挙げられます。
60%
40%
完了することでした。24 カ月以内にほぼすべ
ての PC の移行が完了し、標準プラットフォー
プリケーションをそのまま残して Windows*
• レベル 1(最初に質問を受ける窓口)およ
びレベル 2(レベル 1 で解 決できない場
合)のサポートスタッフ向けのトレーニング
資料の購入。
80%
門の目標は、PC の更新ペースよりもはるか
に速く、一定の期間内に全社規模で移行を
その他の移行準備期間のコスト要因には、
値が小さいほど低コスト
100%
行は非常に急ピッチで進められました。IT 部
W i n d o w s * 7 と W i n d o w s * 8 のアプリケーション
準備作業は、いずれもアプリケーション・オーナー
(インテルの従業員)の従来の活動を基盤としてい
ますが、コストの計算にはこの活動分は含まれてい
ません。
れは以下の理由に基づきます。
• 安定性:PoC とテストの結果は、Windows*
8 は Windows* 7 と同じように安定性に優
れている可能性が高いことを示しています。
• レガシー・デスクトップ UI : Windows* 8
は、Windows* 7 の UI によく似たデスクトッ
プ UI を備えています。この UI により、従業
員は使い慣れた環境で Windows* 8 を使
用することができ、Modern UI を使用する
新しいアプリケーションのタッチ操作も同じ
OS で体験できます。
• 技術サポートセンター(Technical Assistance
Center; TAC)の 支 援:Windows* 8 へ の
移行の初期フェーズではオンライン・コミュ
ニティーによるサポートを利用し、最近の
フェーズで初めて正式な TAC サポートを提
供しました。早期導入者から問題の報告が
殺到することはなかったため、技術サポー
トを必要とする問題は最小限に抑えられ、
Microsoft* Windows* 8 への移行コストを最小限に抑えるためのベスト・プラクティス [email protected] ホワイトペーパー
ユーザーは Windows* 7 から Windows*
ダーは 2014 年上半期に Windows* 8
Windows* 8 Pro 搭載タブレットが市販
8 へと簡単に移行できたと考えられます。
対応版をリリースするため、一部のアプリ
されるより前に Windows* 8 の導入を始
めたため、早期導入者用に Windows*
現在では正式な TAC サポートが提供され
ケーション・テストは 2014 年上半期に
ており、2013 年 6 月に Windows* 8 を一
も継続されます。アプリケーション・テス
8 Pro のアップグレード・ライセンス・キー
般に利用可能にする前に、推定値の検証が
トの結果は IT 部門から発表されており、
も購入しました。
行われています。
従業員は、Windows* 8 への移行を決
める前に、
自分が使用しているアプリケー
ションが Windows* 8 上で認定済みで
Windows* 8 への
移行コストを削減するための
ベスト・プラクティス
インテル IT 部門の経験によると、OS の移行
コストを最小限に抑えるには、前回の移行
作業から得られたベスト・プラクティスを調整
して再利用する方法が効果的でした。ここで
は、インテル IT 部門が開発した移行準備お
よび導入のベスト・プラクティスについて説明
します。
移行準備
移行準備コストの削減には、以下のベスト・
プラクティスが役立ちました。
1. アプリケーション準備テストを早めに計
画する。3,000 種 類のエンタープライ
ズ・アプリケーションのアプリケーション・
オーナーを特定し、テスト計画への参加
を依頼しました。また、テストの期待事項
について早めに伝達し、テストサイクル
のスケジューリングに段階的なアプロー
チを採用しました。仮想マシン(Vetrual
Machine; VM)の 使 用、システムの 貸
出、既存の PC の移行など、アプリケー
ション・テスト用に複数のソリューション
を用意し、アプリケーション・オーナーが
選択できるようにしました。
2. アプリケーション・テストの進捗状況を
追跡するプロセスを開発する。本ホワイ
トペーパーの 発 行 時 点では、インテル
のエンタープライズ・アプリケーションの
61% が Windows* 8 および Internet
Explorer* 10 上 で 認 定 済 み で あり、
4% が修復中です。2013 年第 3 四半期
までには、アプリケーションの約 85% で
Windows* 8 への対応テストが完了する
予定です。一部のアプリケーション・ベン
あることを確認できます。
3. アプリケーションのテスターおよび早期
導入者向けに、P C の要求、追跡、導入
のプロセスを開発する。アプリケーション
のテスターは、Windows* 8 搭載 PC に
ついて、システムの短期的な貸出(2 週
間)、システムの長期的な貸出(6 カ月)、
VM(最大 2 週間)、および既存システム
の移行(インテルの Windows* 8 ビルド
との互換性がある場合)の 4 つの選択
肢からいずれかを選択できます。
4. 既存の仮想化インフラストラクチャーを
セーフティー・ネットとして 使 用 する。
いずれかのテストシナリオでアプリケー
ションが 不 合 格となった 場 合、異 なる
ブラウザーまたは仮 想 化ソリューション
などの 代 替 環 境でテストを行います。
インテルには既存の仮想化インフラスト
ラクチャーがあるため、セーフティー・ネッ
ト実装の追加コストは不要です。
5. プラットフォーム、セキュリティー、サポート
モデルなどのエコシステムを予防的に準
備する。早期導入者が参加しやすいよう
に、できるだけ多くのプラットフォームを認
定しました。また、セキュリティー要件の実
装には時間がかかるため、
セキュリティー・
チームは早い時期から参加しました。
7. サポートスタッフのトレーニングを早め
に始める。Windows* 8 への移行を迅
速に進めるため、Windows* 8 の早期
導入者にオンライン・コミュニティーによ
るサポートを提供し、同時にサポートス
タッフのトレーニングを実施しました。低
コストでの準備が可能なフォーラムなど
のオンライン・コミュニティー・ベースのリ
ソースや、その他のソーシャル・メディア・
ベースのトレーニングにより、ユーザー
は、多くの場合、TAC に連絡することなく
迅速に回答を見つけることができます。
導入
導入コストの削減には、以下のベスト・プラク
ティスが役立ちました。
1. 段階的な導入計画を策定し、リスク許容
度の高いユーザーから導入を始め、そ
の計画を広く伝達する。インテル IT 部
門は、7 カ月にわたる 4 フェーズの移行
計画を実施しました。2013 年末までに
は、15,000 人の Windows* 8 ユーザー
をサポートする予定です。
̶ フェーズ 1 :早期導入者への試験導
入。400 人の従業員が早期導入者向
けの初期試験導入プロジェクトに参加
しました。参加者は、オフィスワーカー
や開発者から経営陣に至るまで、複数
の事業部に所属する多様な職員で構
成されます。彼らはさまざまなデバイス
6. ライセンス料を最小限に抑えるように前
もって 計 画 する。サ ポート対 象とする
W i n d ow s * 8 のバージョンを決定し、最
小限の OS 仕様に対するデバイスの適合
性をどのように検証するかを計画しました。
インテルのセキュリティーと運用管理性の
要件に適合させるため、IT 部門が提供す
るノートブック PC の OS を W i n d ow s * 8
E nt e r p r i s e に標準化し、BYO デバイス
およびタブレットの OS を W i n d o w s * 8
P ro fe s s i o n a l に標準化しました。多くの
上で Windows* 8 を使用しました。
̶ フェーズ 2 :アプリケーション開発者お
よび早期導入者。このフェーズには、
アプリケーション準備プロセスに関わ
る 600 人 のアプリケーション開 発 者
およびテスターと、インテルの早期導
入者向けビルドとの互換性のある既存
のシステムを使用する早期導入者とし
て Windows* 8 への移行を希望した
250 人の従業員が参加しました。
www.intel.co.jp/itatintel
5
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インテルでの、
インテル製品搭載タブレット
への Windows* 8 の導入
先頃、
インテル IT 部門では、
インテル®
A t o m ™ プ ロ セッサ ー・ベ ー ス の
Windows* 8 搭載タブレットを使用
した全 社 規 模の PoC に成 功しまし
た。その結果、タブレットを使用して
エンタープライズ・アプリケーションに
アクセスできることに従業員は満足し
ていることがわかりました。
この PoC 調査では、以下の結果が得
られました。
ケーションも開発しています。ビデオ、初
8 は、通常の PC 更新プロセスの選択肢
心者向けヒント、高度なヒントへのリンク
の 1 つとして提供されます。新しい従
を記載した 3 段階のコミュニケーション
業員と、定期的な更新サイクルに従っ
により、新しいユーザーが Windows* 8
て新しい PC を支給される従業員は、メ
へ素早く移行できるように支援します。
イン PC(ノートブック PC、ビジネス向
け Ultrabook™ デ バイス、デスクトッ
プ PC、またはインテル ® Core™ vPro™
プロセッサー・ファミリー搭 載タブレッ
ト)の OS として、Windows* 7 または
Windows* 8 のいずれかを選択するこ
とが可能です。PC の更新に合わせて
Windows* 8 の導入を進めることで、
多数のユーザーをより少ない労力で移
行させることができ、長期的には時間と
コストの削減につながります。
• 80% の従業員が柔軟性の向上を
報告している。
̶ フェーズ 4:ビジネス向け Ultrabook™
• 57% の従業員が生産性の向上を
報告している。
ジネス向 け Ultrabook™ デ バイスの
• 従業員は一般的に、コンテンツの
作成ではなく、コンテンツの閲覧に
タブレットを使用している。
になります。PC の 更 新 時に、ビジネ
• 従業員は一般的に、メインで使用
するデバイスとしてではなく、メイン
で使用するシステムと組み合わせ
て使用する補助的なデバイスとし
てタブレットを使用している。
インテル IT 部門は、この評価から得
られた情報に基づいて、インテル製
品搭載タブレットと Windows* 8 に
ついて、より幅広いロードマップを推
進していく予定です。インテル IT 部
門では、インテル ® Atom™ プロセッ
サー・ベースの Windows* 8 搭載タ
ブレットをインテル社内でサポートす
ることで、大きな価値が得られると考
えています。
6
̶ フェーズ 3:通常の PC 更新。Windows*
www.intel.co.jp/itatintel
デバイスでは標準、その他のデバイス
で は オ プ ション。Windows* 8 は ビ
標 準 仕 様 OS となり、2013 年 に 更
新 される PC の 大 半 が Windows* 8
ス向け Ultrabook™ デ バイス以 外 の
フォームファクターを選 択した従 業 員
は、Windows* 7 ま た は Windows*
3. Windows* 8 の導入について従業員に
通知する。Windows* 8 の導入戦略と
進捗状況を従業員に知らせるための広
範囲にわたるコミュニケーション・プラン
を用意しています。例えば、インテルの企
業イントラネットや電子ニュースレターに
記事を公開して、Windows* 8 に関わる
計画について従業員に通知しています。
4. サポートスタッフへのシステム導入を計
画する。どれだけの数のレベル 1 のサ
ポート TAC エージェン ト が、ユーザー
サポートの目的で Windows* 7 および
Windows* 8 システムと Windows* 8
タブレットを必 要とするかを算 出しまし
た。これらのエージェントのために、ストッ
クされているシステムを Windows* 8 に
移行し、新しいシステムの追加コストを
回避しました。ただし、
これらの TAC エー
ジェント用には、新しいタッチ対 応モニ
ターを購入する必要がありました。
8 のいずれかを選 択することが 可 能
です。古いシステムを使 用していて、
Windows* 7 から Windows* 8 への
アップグレードを希望する従業員にも
アップグレードは 提 供されますが、こ
れはオプションであり、必須ではありま
せん。
次のステップ
インテル IT 部門では、IPM など、その他の
アップグレード・オプションも追求しています。
また、エンドユーザーが ハードウェアや OS
2. 低コストの資料、コミュニティー・フォー
ラム、Web サイトを使用してユーザーの
トレーニングを行う。電子メール、ニュー
スレター、ショートビデオ、簡単なヒント
を掲載した Web サイト、プリント可能な
参考資料、従業員がさまざまな問題につ
いて議論して情報を共有できるソーシャ
ル・メディア・プラットフォーム、ノートブッ
ク PC に貼付されるトレーニング Web サ
イトの URL を記載したステッカー、デスク
トップ画面上のショートカット・アイコンな
ど、多様な素材を組み合わせて使用して
います。また、既存の資料から抽出され
た Windows* 8 に関するヒントの RSS
フィード機 能を持 つ Modern UI アプリ
に問題のある PC をサービスセンターに持ち
込んだ時点で、システムのアップグレードを
行う予定です。
Windows* 8 への移行に関連するその他の
計画には、以下のものがあります。
• 新しく価値の高いアプリケーション向けの
タッチおよびジェスチャー・エコシステムの
実現(その例については、インテルにおける
タブレット導入についてのコラムを参照)
• 移行コストの継続的な測定
• 従業員の OS 移行体験の反復的な改善
Microsoft* Windows* 8 への移行コストを最小限に抑えるためのベスト・プラクティス [email protected] ホワイトペーパー
まとめ
詳細情報
インテル IT 部門は、複数の要因を考慮した
関連トピックのホワイトペーパーについては、
上で、Windows* 7 から Windows* 8 へ
の移行を決定し、ビジネス向け Ultrabook™
デバイスおよびインテル製品搭載タブレット
のメイン OS として Windows* 8 を選択し
ました。インテルのクライアント・コンピュー
ティング・エコシステムでは、タッチ操作など
の代替入力方法の使用が増えていくことが
予想されます。Windows* 8 への移行によ
り、このような将来的状況への対応が可能
になり、プラットフォームの交換が予定よりも
早く必要になるというリスクを回避できます。
また、Windows* 8 により、生産性の向上、
情報セキュリティーの強化、IT のコンシュー
マー化のサポートの強化が可能となります。
インテルのコンピューティング環境は今、急
http://www.intel.co.jp/itatintel/ を
参照してください。
•『Accelerating Deployment of Touch(英語)
Enabled Ultrabook™ Devices』
•『エンタープライズ環境での Microsoft*
Windows* 8 の導入』
略 語
IPM
In-Place Migration(インプレー
ス・マイグレーション:データとア
プリケーションをそのまま残して
OS をアップグレードする手法)
PoC
Proof of Concept(概念実証)
TAC
VM
Technical Assistance Center
(技術サポートセンター)
Virtual Machine(仮想マシン)
•『インテル® アーキテクチャー搭載タブレット
における M i c r o s o f t * W i n d o w s * 8 の
セキュリティー評価』
•『 P r e p a r i n g t h e E n t e r p r i s e f o r t h e
Impact of Alternative Form Factors』
(英語)
速な変化を遂げつつあります。インテル IT
部門では、革新的な UI を備えた新しい OS
の導入を進めています。同時に、2in1 タイ
プおよびデタッチャブル 型のビジネス向け
Ultrabook™ デバイスなど、新しいハードウェ
アとフォームファクターの 導 入に取り組み、
タッチ機能に対応したエンタープライズ・アプ
リケーションの変革にも着手しています。
W i n d ow s * 7 と W i n d ow s * 8 の 間では
アプリケーション の 互 換 性 が 高 い た め、
W i n d ow s * 7 から W i n d ow s * 8 への移行
は比較的容易であり、手間もコストもそれほ
どかかりません。また、前回の W i n d ow s *
X P から W i n d ow s * 7 への移行で得られた
ベスト・プラクティスを利用することで、移行
コストをさらに削減できます。これらの要因
が 組み合わさることで、W i n d ow s * 8 のメ
リットを優れたコスト効率で引き出すことが
できます。
インテル IT 部門のベスト・プラクティスの詳細については、
http://www.intel.co.jp/itatintel/ を参照してください。
www.intel.co.jp/itatintel
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本資料に記載されている情報は一般的な内容を示すものであり、特定の指針を示すものではありません。
(コスト削減の可能性を含めて)推奨事項は
インテルの経験に基づくものであり、記載された値は推定値です。他社において同様の結果が得られることを保証するものではありません。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Atom、Intel Core、Intel vPro、Ultrabook は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation
の商標です。
Microsoft、Internet Explorer、Windows、Windows ロゴは、米国 Microsoft Corporation および / またはその関連会社の商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
インテル株式会社
〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1
http://www.intel.co.jp/
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©2013
年 8月
328758-001JA
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