EM7000

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EM7000 | Manualzz
EM7000_08_表紙_初校 13.6.10 1:56 PM ページ1
EM7000
FET MULTITESTER
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ1
目 次
【1】 安全に関する項目∼ご使用前に必ずお読みください∼ ……001
1−1 安全使用のための警告文および注意文 …………………001
1−2 警告マークなどの記号説明 ………………………………002
1−3 最大過負荷保護入力値 ……………………………………002
【2】用途と特長 ………………………………………………………003
2−1 用 途 ………………………………………………………003
2−2 特 長 ………………………………………………………003
【3】各部の名称 ………………………………………………………003
【4】指示の読み取り方 ………………………………………………004
【5】機能説明 …………………………………………………………005
5−1 スイッチ・調整器 …………………………………………005
5−2 スタンドの使い方 …………………………………………005
5−3 電池交換の時期 ……………………………………………005
【6】測定方法 …………………………………………………………006
6−1 始業点検 ……………………………………………………006
6−2 レンジの選択方法 …………………………………………006
6−3 測定前の準備 ………………………………………………006
6−4 電圧測定 ……………………………………………………008
6−4−1 直流電圧(DCV ) ………………………………008
6−4−2 ±直流電圧(±DCV ) …………………………009
6−4−3 交流電圧(ACV ∼ rms)……………………………010
6−4−4 交流電圧(ACV ∼ p-p) ……………………………011
6−5 低周波出力(dB)測定 ……………………………………012
6−6 電流測定 ……………………………………………………013
6−6−1 直流電流(DCA ) ………………………………013
6−6−2 ±直流電流(±DCA ) …………………………014
6−6−3 直流電流(DC 6 A ) ……………………………015
6−6−4 交流電流(AC 6 A ∼ ) ……………………………016
6−7 抵抗(Ω)測定 ……………………………………………017
6−8 高圧プローブ(HV-50)による直流高電圧(HV)の測定………018
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ2
6−9 測定の終了 …………………………………………………019
【7】保守管理について ………………………………………………020
7−1 保守点検 ……………………………………………………020
7−2 校正点検 ……………………………………………………020
7−3 内蔵電池・ヒューズの交換 ………………………………020
7−4 清掃と保管について ………………………………………022
【8】アフターサービス ………………………………………………022
8−1 保証期間について …………………………………………022
8−2 修理について ………………………………………………022
8−3 お問い合わせ ………………………………………………023
【9】仕 様 ……………………………………………………………024
9−1 一般仕様 ……………………………………………………024
9−2 別売付属品 …………………………………………………024
9−3 測定範囲および許容差 ……………………………………025
保証書 ……………………
最終ページにあります。
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ3
【1】 安全に関する項目∼ご使用前に必ずお読みください∼
このたびはFET電子テスタEM7000型をお買い上げいただき誠にあ
りがとうございま す。
ご使用前にはこの説明書をよくお読みいただき、正しく安全にご使
用ください。また紛失しないよう製品と一緒にして保管してください。
本文中の“
警告”および“
注意”の記載事項は、やけどや感
電などの人身事故、本器の故障や誤動作防止上必ずお読みください。
1−1 安全使用のための警告文および注意文
警 告
以下の項目は、やけどや感電など人身事故を防止するためのもの
です。本器をご使用する際には必ずお守りください。
なお、取扱説明書での説明以外の使い方をしますと、本器に与えら
れた保護が損なわれることがありますのでご注意ください。
01. 6 kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。
02. AC 33 Vrms
(46.7 Vpeak)
、DC 70 V以上の電圧は人体に危険なた
め注意すること。
03. 最大定格入力値を超える信号は入力しないこと。
04. 最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため、誘起電圧、サー
ジ電圧の発生する
(モータ等)
ラインの測定はしないこと。
05. 本体やテストリードが損傷している場合は使用しないこと。
06. リヤケースを外した状態では使用しないこと。
07. ヒューズは必ず指定定格、同仕様のものを使用し、代用品を用
いたり導線でヒューズ端子を短絡することは絶対にしないこと。
08. 測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
09. 測定中は他のファンクションまたは他のレンジに切り換えた
り、プラグを差し換えたりしないこと。
10. 測定ごとのファンクションおよびレンジの確認を確実に行うこと。
11. 本器または手が水などでぬれた状態での測定はしないこと。
12. テストリードは指定タイプのものを使用すること。
13. 内蔵電池、内蔵ヒューズ交換以外の修理・改造は行わないこと。
14. 年 1 回以上の点検は必ず行うこと。
15. 屋内で使用すること。
注 意 周波数が数10 kHz以上の強い電磁界のある環境での測
定、インバータ電源の測定、鋸歯状波など高調波を多量に含んだ
電圧測定では、誤動作することがありますのでご注意ください。
注 意 本器は感度の高い測定器であるため、入力端子へテス
トリードを接続しただけで、メータが動作することがあります
が故障ではありません。
− 1 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ4
1−2 警告マークなどの記号説明
本器および『取扱説明書』に使用されている記号と意味について
:安全に使用するための特に重要な事項を示し、たとえば…
警 告:やけどや感電など人身事故を防止するための警告
です。
注 意:本器を取り扱ううえで、破損や誤動作を防止する
ための注意です。
:直流(DC)
Ω:抵抗
+:プラス
−:マイナス
∼:交流(AC)
:高電圧注意
:グランド
p-p:尖頭値間(peak to peak)
∞:無限大
:ヒューズ
:ヒューズとダイオードによる回路保護
:二重絶縁または強化絶縁
:センタ“0”
メータ
1−3 最大過負荷保護入力値(容量6kVA以内の電路について)
*1 最大過負荷保護入力値
ファンクション(レンジ) 入力端子
DCV 1000
DC・AC 1000 V または peak max 1400 V
ACV 750
DC・AC 240 V または peak max 340 V
DCV 1.2/3/12/30
ACV 120/300
DC・AC 750 V または peak max 1100 V
COM・V・A・Ω
DCV 0.3
+ DC・AC 50 V または peak max 70 V
−
0.12μ
*2 DC・AC 100 V
DCA 0.3 m/3 m
DC・AC 10 mA
またはpeak max 140 V
DC・AC 500 mA
30 m/300 m
*3 DC・AC 50 V または peak max 75 V
Ω ×1∼×100 k
DCA 6
COM・DC 6 A *4
DC・AC 20 A
− AC 6 A
ACA 6
*1 最大過負荷保護入力値の印加時間は5秒以内とする。
また、AC電圧の入力波形は正弦波とする。
*2 過負荷入力が電圧の場合はヒューズ(500 mA)とダイオードに
て回路保護をする。
*3 過負荷入力が電圧の場合はヒューズ(500 mA)とダイオードに
て回路保護をする。ただし、入力波形の入力タイミング(直流
の場合にはその極性)によっては抵抗器などを焼損することが
ある。
*4 過負荷入力に対してヒューズ(6.3 A)にて回路保護をする。
− 2 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ5
【2】用途と特長
2−1 用 途
本器は小容量の電路の測定用に設計された高感度のテスタです。
小型の通信機器や家電製品の各部の電圧、電灯線や各種電池の電圧、
繰り返し電圧波形のP-P値、μA級の微小電流などの測定ができます。
2−2 特 長
● 本器は直流電圧ファンクションが2.5∼12 MΩと高内部抵抗で
あり、直流電流ファンクションも0.12μAレンジ付きと高感度
な“FET電子テスタ”です。
● 中心零メータ(NULLメータ)機能により±直流電圧、±直流
電流の測定に便利です。
● 交流低電圧レンジの周波数特性は正弦波交流に於いて40 Hz∼1
MHzと良好です。3 Vレンジではデューティー比20 %以上の方
形波状パルスのP-P値(Peak to Peak値)測定が可能です。
● 最小0.2 Ω∼最大200 MΩと広範囲の抵抗測定ができます。
【3】各部の名称
メーターカバー
目盛板
(スケール板)
0 Ω調整器(0 Ω ADJ)
メータ指針
機械的メータ0位調整器
電気的メータ0位調整器
(ZERO ADJ)
ファンクション/レンジ
切り換えスイッチ
電源ON表示ランプ
DC 6 A+/AC 6 A∼
入力端子
電源スイッチ(POWER SW)
− COM入力端子
スタンド
パネル
リヤケース
着脱式
テストピン
キャップ
+入力端子
テストピン
つば
テストプローブ(赤)
未装着時
プラグ
テストプローブ(黒)
テストリード
(TL-21a)
− 3 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ6
【4】指示の読み取り方
①
②
狠
獏
③
④
⑥
⑤
⑧
⑨
目盛 使用レンジ
Ω×100 k
Ω×10 k
Ω×1 k
①
Ω×100
Ω×10
Ω×1
DCV 300
DCV 30
DCV 3
* DCV 0.3
② DCA 300 m
DCA 30 m
DCA 3 m
DCA 0.3 m
⑦
読み取り倍率
×100 k
×10 k
×1 k
×100
×10
×1
×10
×1
×0.1
×0.01
×10
×1
×0.1
×0.01
目盛 使用レンジ
ACV 300
*
ACV 30
②
ACV 3
DCV 1000
DCV 120
DCV 12
* DCV 1.2
③ DCA 0.12μ
ACV 750
ACV 120
ACV 12
ACV (P-P) 840
④ ACV (P-P) 84
ACV (P-P) 8.4
読み取り倍率
×10
×1
×0.1
×10
×1
×0.1
×0.01
×0.001
×10
×1
×0.1
×100
×10
×1
* DCV、DCAは黒の目盛分割線 を使用し、ACV
(rms)は赤の目盛分割線 を使用します。目盛数
字はDCV、ACV(rms)共通です。ACV(P-P)は専用
で赤色の目盛分割線と目盛数字④、⑤を使用します。
目盛 使用レンジ
ACV (P-P) 330
⑤
ACV (P-P) 33
±DCV 150
±DCV 15
±DCV 1.5
±DCV 0.15
⑥
±DCA 150 m
±DCA 15 m
±DCA 1.5 m
±DCA 0.15 m
±DCV 600
±DCV 60
⑦ ±DCV 6
±DCV 0.6
±DCA 0.06μ
⑧ ACA 6
⑨ 11 dB
読み取り倍率
×10
×1
×10
×1
×0.1
×0.01
×10
×1
×0.1
×0.01
×100
×10
×1
×0.1
×0.01
×1
×1
●上図指針位置での読み取り例
ファンクション
Ω
DCV
ACV (rms)
ACV (P-P)
±DCA
レンジ
×100
120 V
300 V
840 V
±1.5 m
目盛番号
①
と③
と②
④
⑥
読み取り方
−60×100
−30×1
−8.5×10
−2.4×100
−7.5×0.1
読み取り結果
−6000 Ω
(6 kΩ)
−30 V
−85 V
−240 V P-P
−0.75 mA
− 4 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ7
【5】機能説明
5−1 スイッチ・調整器
①ファンクション/レンジ切り換えスイッチ
つまみを回すことにより目的のファンクションおよびレンジを
選択することができます。
②機械的メータ0位調整器
この調整器をマイナスねじ回し(ドライバ)で回して、メータ
の機械的な0位を合せます(6ページ下方の図)。このとき、電
源スイッチは必ず切った(OFF)状態で行います。
③電源スイッチ(POWERスイッチ)および電源ON表示ランプ
つまみを上方向(ON方向)にスライドすると電源が入り電源
ON表示ランプが点滅し、本器が動作状態になったことを示し
ます。つまみを手前方向(OFF方向)にスライドすると電源が
切れて、電源ON表示ランプは消灯します。
内蔵電池が消耗しますので、使用後は必ず電源スイッチを
OFF側に切り換えてください。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ):6F22型(積層型9 V)で動作
機械的メータ0位調整の後に電源スイッチを入れてから操作します。
・±直流電圧(±DCV)および±直流電流(±DCA)の測定
では、電源スイッチ入れた後このつまみを回し、指示(指針)
を±DCV・A 目盛中央の0目盛線に合せます。
・上記を除くファンクションの測定では、電源スイッチを入れた後
このつまみを回して指示をDCV・A目盛の0目盛線に合せます。
⑤0 Ω調整器(0 Ω ADJ)
:R6P型(単3型1.5 V)で動作
抵抗値測定時に使用します。測定前に電源スイッチを入れ、テ
ストリードのテストピンをショートし、このつまみを回して
(調整して)メータの指示をΩ目盛の0 Ω目盛線に合せます。
5−2 スタンドの使い方
リヤケースに付いているスタンドは、次ページの図のように、立
てて使用します。
5−3 電池交換の時期
R6P型(単3型1.5 V):Ω×1レンジの0 Ω調整ができないとき。
6F22型(積層型9 V):電源ON表示ランプの点滅間隔が新品電池の使用
時より、やや早くなるか連続点灯となったとき。
− 5 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ8
【6】測定方法
6−1 始業点検(次ページのフローチャートを参照のこと)
警 告
1. 感電防止のため、テスタ本体またはテストリードが損傷して
いる場合は使用しないこと。
2. テストリードまたはヒューズが切れていないことを確認すること。
6−2 レンジの選択方法
①電圧
(DCV、±DCV、ACV(rms)、ACV(P-P))
、電流
(DCA、±DCA)
原則として最大目盛値が測定しようとする値よりも大きく、しか
もメータの指針がなるべく大きく振れるようなレンジを選びます。
例えば、DC 9 Vの電圧を測定する場合の測定レンジは3 Vレンジや
30 Vレンジではなく12 Vレンジを、DC 15 Vを測定する場合は30 V
レンジを選択します。
②抵抗(Ω)
なるべくΩ目盛の中央付近を指示するようなレンジを選択します。
6−3 測定前の準備
①メータの指針が目盛板左端の0目盛を正しく指示していない場合
は、機械的メータ0位調整器をドライバで回して合せます(下図)
。
②入力端子にテストリードを接続し、ファンクション/レンジ切り換
えスイッチつまみで目的のファンクション/レンジを選択します。
③電源スイッチをON側に切り換え(POWER-ON)、電気的メータ
0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して電気的なメータ0位を
合せます。±DCVおよび±DCAファンクションでの測定はメ
ータ中央の0位に、その他のファンクションはメータ左端の0位
に指針を合せます。
測定中は電気的メータ0位調整器のつまみに触れないこと。
スタンドの
使い方
機械的メータ
0位調整
− 6 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:30 PM ページ9
点検スタート
本体および
テストリードの外観が
壊れていませんか?
壊れている
壊れていない
テストリードおよび
ヒューズの断線確認
①黒プラグを−入力
端子に差し込みま
す。
②赤プラグを+入力
端子に差し込みま
す。
そのまま使用せず、
修理依頼してくだ
さい。
※内蔵電池が完全に
消耗している場合
も、指針は振れま
せん。
⑤赤、黒のテストピ
ンをショートしま
す。
ヒューズまたはテスト
リードを交換してやり
直してみても、指針が
振れない場合は修理依
頼してください。
⑥指針が
右へ大きく振れ
ますか?
③ファンクション/レ
ンジ切り換えスイッ
チつまみをΩ×10 k
に合わせます。
振れない*
ヒューズまたはテス
トリードを交換して
③からやり直してく
ださい。
振れる
④電源スイッチつま
みをON側に切り
換えます。
異常はありません。
点検終了です。
⑥
ON
③
⑤
④
x10k
①
②
− 7 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ10
6−4 電圧測定
警 告
1. 各レンジの最大定格を超えた入力を加えないこと。
2. 測定中は他のファンクションやレンジに切り換えないこと。
3. 測定値の見当がつかない場合には最大の測定レンジで測定すること。
4. 測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
5. 必ず負荷と並列接続して測定すること。
6−4−1 直流電圧(DCV )
最大測定電圧 DC 1000 V
1)測定対象
電池や直流回路の電圧を測ります。
2)測定レンジ
0.3/1.2/3/12/30/120/300/1000 V
以上の8レンジ
3) 測定方法
⑤
⑥
DCV A
①テストリードの赤プラ
⑦
⑦
グを+入力端子、黒
④
電池
プラグを−COM入力
子端に差し込みます。
②ファンクション/レンジ
③
切り換えスイッチつまみ
⑧
(以後、ファンクション切
②
り換えつまみという)
①
①
を回してDCV の最
適レンジに合せます。
③電源スイッチを入れます(POWER-ON:ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メー
タ指針を黒色のDCV・A目盛左端の0目盛線に合せます。
⑤被測定回路のマイナス(−)電位側に黒のテストピンを、プ
ラス(+)電位側に赤のテストピンを接触させます(負荷と
並列接続)
。
⑥指示をDCV・A目盛にてV(ボルト)単位で読み取ります。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●1000 Vレンジでの指示は0∼120目盛を10倍して読み取ります。
但し、安全上1000 Vを超える電圧測定は絶対にしないでください。
●テレビの水平出力回路など、高調波を多量に含んだ電圧測定で
は、メータが逆方向に振れるなど、誤動作することがあります。
•
0
ON
OFF
− 8 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ11
6−4−2 ±直流電圧(±DCV )
最大測定電圧 ±DC 600 V
1)測定対象
IC回路など基準に対し正負が混在した直流回路の電圧を測り
ます。
2)測定レンジ
± 0.15/± 0.6/± 1.5/± 6/± 15/± 60/± 150/± 600 V 8レンジ
3) 測定方法
①テストリードの赤プラ
⑥
グを+入力端子、黒
±DCV A
⑦
プラグを−COM入力
⑤
④
子端に差し込みます。
②ファンクション切り換え
③
つまみを回して左上方
⑧
青色の最適な± DCV
⑤
レンジに合せます。
②
⑦
③電源スイッチを入れ
①
①
ます(POWER-ON:
ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回しメータ
の指針を青色の±DCV ・A目盛中央の0目盛線に合せます。
⑤黒のテストピンを測定の基準となる部分に、赤のテストピ
ンを目的の測定点にそれぞれ接触させます。
⑥指示を±DCV・A目盛にてV(ボルト)単位で読み取ります。
指示が0目盛線より右側であればテストリードの赤側が+、
黒側が−の電位(電圧)です。指示が0目盛線より左側であ
ればテストリードの赤側が−、黒側が+の電位(電圧)です。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●測定前にメータの指示が±DCV・A目盛中央の0目盛線に正
しく合っていることを確認してください。
指示がずれているとその分だけ指示誤差となります。
●±DCVおよび±DCAファンクション以外のファンクション
のメータ0位は、黒色のDCV・A目盛左端の0目盛線です。
•
0
+
Rf100k
2
+
−
−
8
+
4
1
3
Rc9.1k
−
− 9 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ12
6−4−3 交流電圧(ACV∼rms)
最大測定電圧 AC 750 V
1)測定対象
電灯線回路など正弦波交流の電圧を実効値(rms)で測ります。
2)測定レンジ
3/12/30/120/300/750 V以上の6レンジ
3)測定方法
⑤
⑥
①テストリードの赤プラ
s
0 ACV rm
⑦
⑦
グを+入力端子、黒
プラグを−COM入力
④
子端に差し込みます。
②ファンクション切り
コンセント
③
換えつまみを回して
rms
⑧
ACV∼rmsの最適レ
ンジに合せます。
②
③電源スイッチを入れ
①
①
ます(POWER-ON:
ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回してメー
タ指針を赤色のACV(rms)目盛の0目盛線に合せます。
⑤測定2点間に赤黒それぞれのテストピンを接触させます(負荷
と並列接続)
。交流の場合、テストリードの極性は無関係です。
⑥メータの指示を赤色のACV(rms)目盛にてV(ボルト)単
位で読み取ります。目盛数字はDCVと共通の黒色数字です。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプ消灯)
。
●本器の交流ファンクションは正弦波交流の正負波高値間の
値(P-P値)を実効値に換算して指示するP-P整流方式を採
用しています。従って、正弦波交流のときのみ正しい実効
値を指示し、正弦波交流以外の波形の交流電圧測定では波
形に応じた指示誤差を生ます。なお、実効値が同じ2つの
波形の電圧でも正負波高値間の電圧が異なると違った値を
指示し、逆に、実効値が異なる2つの波形の電圧でも正負
波高値間が同電圧値であれば同じ値を指示します。
●高い周波数では指示誤差が増加します(9−3項を参照)
。
●750 Vレンジの指示は0∼120の目盛を10倍して読み取りますが、
750 V以上の測定は安全上、絶対にしないでください。
●過電圧印加後、入力を除いてもしばらくメータが振り切れた
状態が続きますが故障ではなく、数秒後0目盛に戻ります。
●3 Vレンジの使用時、テストリードの一方を被測定電源に接続
しただけでもメータが動作しますが、故障ではありません。
●インバータ電源回路の測定では誤動作することがあります。
(
)
− 10 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ13
6−4−4 交流電圧(ACV∼P-P)
最大測定電圧 AC 840 V P-P
1)測定対象
正弦波交流の他、歪波交流(正弦波交流以外の交流、8.4 Vレ
ンジのみ)の最大値、最小値間の電圧(P-P値)を測ります
(9−3項参照)
。
2)測定レンジ
⑤
⑥
8.4/33/84/330/840 V
ACV
⑦
⑦
以上の5レンジ
④
3)測定方法
①テストリードの赤プラ
コンセント
グを+入力端子、黒
③
プラグを−COM入力
⑧
子端に差し込みます。
②
②ファンクション切り
①
①
換えつまみを回して
の最適レ
ACV∼(P-P)
ンジに合せます。
③電源スイッチを入れます(POWER-ON:ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メ
ータ指針を赤色のACV(P-P)目盛の0目盛線に合せます。
⑤測定2点間に赤黒それぞれのテストピンを接触させます(負荷
と並列接続)
。テストリードの極性は無関係です。
⑥メータの指示をACV(P-P)目盛と赤色の目盛数字を使って
V P-P(ピーク・ツー・ピークボルト)単位で読み取ります。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●交流電圧(ACV rms)の測定と同様の注意をしてください。
0
(P-P)
P-P
■測定波形による、一般のテスタと本器との指示値の違い
1.正弦波交流の場合
一般のテスタおよび本器ともに実効値を指示します。
2.歪波交流の場合
①一般のテスタ:平均値に比例した指示をします。
従って、読み取り値は実際の実効値より低くなります。
②本器:波形には無関係でP-P値に比例した指示をします。
従って、実効値目盛ACVrmsでの指示値は電圧の波形によ
り、実際の実効値より高い場合も低い場合もあります。
− 11 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ14
6−5 低周波出力(dB)測定
1)測定対象
増幅器(アンプ)の音声出力など、低周波の信号を測定します。
2)測定レンジ
11 dB(加算表付き:目盛板右下)
3)測定方法
⑥
ACV rms
①テストリードの赤プラ
dB
グを+入力端子、黒
⑦
⑤
④
⑧
プラグを−COM入力
③
子端に差し込みます。
⑧ ⑤
③
②ファンクション切り換え
11dB
⑨
つまみを回してACV∼
②
(rms)の最適レンジ、
①
①
例えば3 Vレンジ
(11 dB)
に合せます。
③電源スイッチを入れます(POWER-ON:ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メー
タ指針を赤色のACV(rms)目盛の0目盛線に合せます。
⑤測定2点間に赤黒それぞれのテストピンを接触させます。テス
トリードの極性は無関係です。
⑥メータ指示をdB目盛にてdB
(デシベル)
単位で読み取ります。
⑦更に、設定したレンジ(ACV∼rms)により目盛板右下方
にある加算表から加算値を求め、読み取り値に加えます。
この値が測定点のdB値です。
(*注)
⑧被測定回路からテストピンを外します。
⑨電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が消える)
。
(*注)本器のdB目盛は測定点のインピーダンス(Z)が600 Ωで出
力が1 mWの時を0 dBとし、AC 3 Vレンジに対応して目盛っ
てあります。0 dBを電圧に換算すると 0 dB:0.775 V(1 m
2
W=E /Z)です。測定点のインピーダンスが600 Ω以外の
ときは⑥、⑦で求めた値に、インピーダンス値により下表
の加算値を加えます。
0
(
)
ACV ADD
RANGE db
3 0
12 12
30 20
120 32
300 40
インピーダンス 加算値
2 kΩ
- 5.2 dB
1 kΩ
- 2.2 dB
500 Ω
+ 0.8 dB
インピーダンス 加算値 インピーダンス 加算値
300 Ω
+ 3.8dB
16 Ω
+ 15.8 dB
150 Ω
+ 6.8dB
8Ω
+ 18.8 dB
50 Ω
+ 10.8 dB
4Ω
+ 21.8 dB
●交流電圧(ACV∼rms)の測定と同様の注意が必要です。
− 12 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ15
6−6 直流電流
警 告
1. 人体への危険や本器故障防止上、入力端子に電圧を加えないこと。
2. 必ず負荷を通して直列に接続すること。
3. 入力端子に最大定格電流
○正しい接続(直列) ×危険な接続(並列)
を超える電流を流さない
電源
電源
こと。
負荷
負荷
4. 被測定回路の電源を切っ
てから電流レンジを接続
すること。
6−6−1 直流電流(DCA
)
最大測定電流 DC 300 mA
1) 測定対象
電池や直流回路の電流を測ります。
2) 測定レンジ
⑥
DCV A
0
0.12μ/0.3 m/3m/30m/
④
300 mA 以上の5レンジ
電池
抵抗器
3) 測定方法
(負荷)
①テストリードの赤プラグ
⑦
⑦
を+入力端子、黒プラ
③
⑤
グを−COM入力子端
⑧
に差し込みます。
②
②ファンクション切り換えつ
①
①
まみを回してDCA の
最適レンジに合せます。
③電源スイッチを入れます(POWER-ON:ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メータ
指針を黒色のDCV・A目盛左端の0目盛線に合せます。
⑤黒のテストピンを被測定回路の−電位側に、赤のテストピンは
負荷を通して(直列に)+電位側へそれぞれ接続します。
⑥指示をDCV・A目盛にて読み取ります。単位は使用するレンジ
によりμA(マイクロアンペア)
またはmA(ミリアンペア)です。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が消える)
。
●電流測定では電流レンジの内部抵抗が被測定回路と直列に入るの
で、内部抵抗の大きさにより実際の電流値より小さくなります。
●電圧や500 mA(0.5 A)以上の電流を加えると本器内のヒューズ
(500 mA)がしゃ断します。
•
− 13 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ16
6−6−2 ±直流電流(±DCA ) 最大測定電流 ±DC 150 mA
1)測定対象
検出回路など電流方向±が一定しない回路での測定に便利です。
2)測定レンジ
± 0.06μ/± 0.15 m/± 1.5 m/± 15 m/± 150 mA 以上の5レンジ
3) 測定方法
①テストリードの赤プラ
⑥
グを+入力端子、黒
±DCV A
プラグを−COM入力
④
電池
抵抗器
子端に差し込みます。
(負荷)
⑦
⑦
②ファンクション切り換え
③
つまみを回して左下方
⑤
⑧
青色の最適な±DCAジ
レンに合せます。
②
③電源スイッチを入れ
①
①
ます(POWER-ON:
ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メー
タ指針を青色の±DCA・A盛目盛中央の0目線に合せます。
⑤黒のテストピンを被測定回路の測定点のー方へ、赤のテス
トピンは負荷を通して(直列に) 測定点の他方へそれぞれ
接続します。
⑥指示を±DCV・A目盛で読み取ります。単位は使用するレ
ンジによりμA(マイクロアンペア)またはmA(ミリアンペ
ア)です。指示が0目盛線より右側であればテストリードの
赤側が+、黒側が−の電位(電圧)です。指示が0目盛線よ
り左側であればテストリードの赤側が−、黒側が+の電位
(電圧)です。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●直流電流(DCA )の測定と同様の注意が必要です。
•
0
+
−
− 14 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ17
6−6−3 直流電流(DC 6 A)
1)測定対象
小型電源回路などの6 A以下の直流電流を測ります。
2) 測定方法
①テストリードの赤プラグをDC 6 A+/AC 6 A∼入力端子
に、黒プラグを−COM入力子端に差し込みます。
②ファンクション切り
⑥
DCV A
換えつまみを回し下
電源
方中央のDC 6 Aレ
SW
④
負荷
ンジに合せます。
⑤
⑦
⑦
③本器の電源スイッチを
入れます(POWER③
⑧
ON:ランプが点滅す
DC6A
る)
。
②
④電気的メータ0位調
① ①
整器(ZERO ADJ)
つまみを回し、メー
タ指針を黒色のDCV・A目盛の0目盛線に合せます。
⑤黒のテストピンを被測定回路の−電位側に、赤のテストピ
ンは負荷を通して(直列に)+電位側へ接続します。
•
0
(安全上、テストピンの接続は被測定回路の電源スイッチ
SWを切って行います。その後に被測定回路の電源スイッチ
SWを入れるようにます。
)
⑥メータの指示を黒色のDCV・A目盛と、0∼30の目盛数字を
0.2倍して読み取ります。単位はA(アンペア)です。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●本器内のシャント抵抗器が過熱する関係で、電流3∼6 Aの
連続測定可能時間は30秒以内です。
●DC 6 Aレンジの内部抵抗は非常に小さいので、誤測定で、
このレンジに電圧を加えると、非常に大きな電流が流れて
危険です。この電流は内蔵ヒューズ(6.3 A)でしゃ断さ
れますが誤測定の無いよう特に注意してください。
●その他、直流電流
(DCA )の測定と同様の注意が必要です。
− 15 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ18
6−6−4 交流電流(AC 6 A)
1)測定対象
小型電源回路などの6 A以下の交流電流を測ります。
2) 測定方法
①テストリードの赤プラグをDC 6 A+/AC 6 A∼入力端子
に、黒プラグを−COM入力子端に差し込みます。
②ファンクション切り
⑥
換えつまみを回し下
電源
AC6A
方中央のAC 6 Aレン
SW
④
負荷
ジに合せます。
⑤
⑦
⑦
③本器の電源スイッチを
入れます(POWER③
⑧
ON:ランプが点滅す
AC6A
る)
。
②
④電気的メータ0位調
① ①
整器(ZERO ADJ)
つまみを回し、メー
タ指針を下方にある赤色のAC 6 A目盛の0目盛線に合せます。
⑤黒のテストピンを被測定回路の測定点のー方に、赤のテス
トピンは負荷を通して
(直列に)測定点の他方へ接続します。
0
(安全上、テストピンの接続は被測定回路の電源スイッチ
SWを切って行い、その後、被測定回路の電源スイッチ
SWを入れること。
)
⑥メータの指示を赤色のAC 6 A目盛と0∼6の目盛数字にてA
(アンペア)単位で読み取ります。
⑦被測定回路からテストピンを外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプ消灯)。
●本器内のシャント抵抗器が過熱する関係で、電流3∼6 Aの
連続測定可能時間は30秒以内です。
●AC 6 Aレンジの内部抵抗は非常に小さいので、誤測定で、
このレンジに電圧を加えると、非常に大きな電流が流れて
危険です。この電流は内蔵ヒューズ(6.3 A)でしゃ断さ
れますが誤測定の無いよう特に注意してください。
●その他、直流電流(DCA )の測定と同様の注意が必要です。
●インバータ電源回路の測定では誤動作することがあります。
− 16 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ19
6−7 抵抗(Ω)測定 最大測定抵抗 100 MΩ
警 告
電圧の加わっている部分の抵抗測定をすると、本器の故障の原
因となるばかりではなく、人体へ危険が及ぶことがあります。
1) 測定対象
抵抗器や回路の抵抗測定、部品や回路の導通テストをします。
2) 測定レンジ
×1/×10/×100/×1 k/×10 k/×100 k 以上の6レンジ
3) 測定方法
ショートする
⑦
①テストリードの赤プラ
∞
⑤
グを+入力端子、黒
プラグを−COM入力 ④
抵抗器
⑧
⑧
子端に差し込みます。
②ファンクション切り換え
⑥
つまみを回してΩの最
③
適レンジに合せます。
⑨
②
③電源スイッチを入れ
①
①
ます(POWER-ON:
ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メータ
指針を最上段の青色Ω目盛左端の∞目盛線に合せます。
⑤赤と黒のテストピンをショートしながら0 Ω調整器(0 ΩADJ)
つまみを回し、指針をΩ目盛右端の0 Ω目盛線に合せます。
⑥赤、黒のテストピンのショートを解き、被測定物(抵抗器など)
につなぎ変えます。
⑦Ω目盛にて指示をΩ(オーム)単位で読み取ります。
⑧被測定回路からテストピンを外します。
。
⑨電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が消える)
●抵抗レンジの+、−の極性 :一般の測定と異なり、+入力端子
が−、−入力端子が+と極性が逆になります。
●抵抗レンジに電圧を加えると安全上、本器内蔵のヒューズ
(500 mA)がしゃ断します。入力電圧波形のタイミングによって
は、同時に使用していたレンジのシャント抵抗器も焼損する場
合があります。
0
− 17 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ20
●入力端子開放電圧 :全レンジ約3 Vです。
●LEDの発光テスト :3 Vで動作させていますからLEDの発
光テストが可能です。適当なレンジは×10レンジです。×
1レンジでは大きい電流が流れ、LEDを壊す恐れがあります。
●抵抗測定ファンクションは使用レンジにより測定電流が大
きく異なります。半導体の抵抗 は測定電流の大きさにより
変化しますから、同一部品(半導体)であっても使用レン
ジにより大きく違った抵抗値になります。
●テストピンに指を触れて抵抗測定をすると、人体抵抗の影
響で誤差を生じます。その影響は×1 k∼×100 kレンジで
特に大きくなります。
●内蔵ヒューズ(500 mA)として24ページの仕様と異なるヒ
ューズを使用すると、その抵抗値の違いによる影響 で×1
レンジに於いて、指示誤差の増加や0 Ω調整不能の原因と
なります。必ず同仕様のヒューズをご使用ください。
●内蔵電池が消耗すると×1レンジで0 Ω調整ができなくなり
ます。内蔵電池(R6P :1.5 V)を2本とも交換してください。
消費電力が比較的大きいので、内蔵電池の交換には一般性
能型(R6)ではなく高性能型(R6P)電池のご使用をお勧
めします。
●高抵抗測定時、外部誘導により表示値が変動する場合があ
ります。
6−8 高圧プローブ(HV-60:別売品)による直流高電圧(HV)の測定
最大測定電圧 DC 30 kV
警 告
1. HV-60型は微小電流回路の直流高電圧測定用プローブです。
配電線などの強電回路の測定には使用しないこと。
2. 最大測定電圧(DC 30 kV)を超える電圧を測定しないこと。
3. 測定中はプローブのつばより先を持たないこと。
4. 測定中はファンクション切り換えスイッチを切り換えないこと。
1) 測定対象
テレビのブラウン管アノード電圧など、高インピーダンス回路
(微小電流回路)の直流高電圧を測ります。
2) 測定レンジ
HV PROBE (ファンクションスイッチはDC 300 Vレンジと同位置)
− 18 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ21
3) 測定方法
⑥ ブラウン管
①高圧プローブの赤プラ
DCV A
アノード
グを+入力端子、黒
⑦
プラグを−COM入力
⑤
④
端子に差し込みます。
②ファンクション切り
⑦
アースライン
換えつまみを回し
③
②
HV PROBE(DCV
⑧
300 Vレンジと同位
①
①
置)に合せます。
③電源スイッチを入れ
ます(POWER-ON:ランプが点滅する)
。
④電気的メータ0位調整器(ZERO ADJ)つまみを回して、メータ
指針を黒色のDCV・A目盛左端の0目盛線に合せます。
⑤高圧プローブの黒クリップを被測定回路の−電位側(アース
ライン)に固定してから、高圧プローブ本体のテストピン
を+電位側(ブラン管の場合はアノード端子)に接触します。
⑥メータ指示をDCV・A目盛と黒色の目盛数字0∼30にてkV
(キロボルト)単位で読み取ります。
⑦必ず被測定回路からは、高圧プローブのテストピン、クリ
ップの順に外します。
⑧電源スイッチを切ります(POWER-OFF:ランプの点滅が
消える)
。
●(HV-60)は交流の高電圧の測定には使用できません。
●テレビジョンの高電圧回路など内部抵抗が高い回路の測定
では、測定電流の影響による高電圧回路内での電圧降下の
ため、一般に実際の動作時より数%低い指示値となります。
0
•
HV PROBE
6−9 測定の終了
①本器の電源スイッチ(POWERスイッチ)を切ります(OFF)。
OFFにしないと内蔵電池6F22型(積層型9 V)が消耗します。
②テストリード を入力端子から外します。
③ファンクションスイッチつまみをAC V 750レンジに合せます。
− 19 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ22
【7】保守管理について
警 告
1. この項目は安全上重要です。
本説明書をよく理解したうえで管理を行ってください。
2. 安全と確度の維持のために 1年に 1回以上は校正、点検を行って
ください。
7−1 保守点検
1)外観
●落下などにより外観(パネル、リヤケースなど)が破損し
ていないか?
2)テストリードと内蔵ヒューズ
●入力端子にプラグを差し込んだときに緩みはないか?
●テストリードのどこかに芯線など、金属部分の露出してい
る箇所はないか?
●テストリードおよびヒューズが切れていないかどうかは、7ペ
ージの点検用フローチャートにて確認してください。
以上の点検で破損や、断線を見つけた場合は、そのままの状態で
使用せずに、製造元へ修理依頼するか新品と交換してください。
7−2 校正点検
校正、点検は製造元でも行っています(有料)
。
詳細は三和電気計器(株)
・羽村工場サービス課(23ページ[送り
先]の項を参照)へお問い合わせください。
7−3 内蔵電池・ヒューズの交換
警 告
1. 入力端子に電圧が加わった状態でリヤケースを外すと、感電
の恐れがあるので、必ず電圧の加わっていないことを確認し
てから作業を行うこと。
2. 作業時にヒューズ、電池以外の内部の部品に手を触れないこと。
3. 交換用のヒューズは仕様と同定格のものを使用すること。別仕様
のヒューズを使用したり、ヒューズホルダを銅線で短絡したりす
ることは危険を伴うので絶対に避けること。
4. 2種類のヒューズ(500 mAと6.3 A)を使用しているので、間違え
て使用しないよう注意すること。
− 20 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ23
内蔵電池の交換方法
①リヤケース取り付けネジを緩めてパネルからリヤケースを外
します。更に、消耗したR6P型電池(単3型:1.5 V)2本また
は6F22型電池(積層型:9 V)1本を外します。
②同定格の新品電池を電池ホルダへ+、−の極性を間違わないよ
うに確実にはめ込みます。
(R6P型電池は新旧混用しないこと)
★電池を逆極性にはめ込むとヒューズ(500 mA)がしゃ断します。
③パネルとリヤケースをしっかりはめ合せてネジ止めします。
内蔵ヒューズの交換方法
500 mA
(0.5 A)
R6P
R6P
6F22
予備ヒューズ
本器に電灯線電圧100 Vなど
1.5 V×2本
9V
誤って電圧を、電流や抵抗 6F22型電池
R6P型電池
の測定ファンクションに加
えると安全上、内蔵ヒュー
ズがしゃ断して測定不能と
なります。ヒューズを交換
することで復帰します。
①リヤケース取り付けネジ
を緩めてパネルからリヤ
ケースを外します。
②回路基板上のヒューズ
ホルダからしゃ断した
ヒューズを抜き取り、
同定格の新品のヒュー
ズと交換します。
③リヤケースをパネルへ
ネジ止めします。
500 mA
(0.5 A) 6.3 Aヒューズ
④各ファンクションが正常
ヒューズ
に動作するか確認します。
●ヒューズのしゃ断と同時に回路部品が焼損して動作不良となっ
ている場合があります。ご注意ください。
●ヒューズの定格
、商品番号F1176
500 mA/250 V(φ5×20 mmセラミック管)
、商品番号F1177
6.3 A/250 V (φ5×20 mmセラミック管)
− 21 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ24
7−4 清掃と保管について
注 意
1. パネル、リヤケース、メータカバーは揮発性溶剤(シンナー、ア
ルコールなど)に弱いため汚れは柔らかい布で、乾拭きするか少
量の水を含ませてふき取ってください(揮発性溶剤使用禁止)
。
2. パネル、リヤケース、メータカバーは熱に弱いため、はんだご
てなど熱を発生するものの近くに置かないでください。
3. 振動の多い場所、落下の恐れのある場所に保管しないでください。
4. 直射日光下、高温(炎天下の自動車内など)、または低温、多
湿、結露の恐れのある場所での保管は避けてください
5. 長期未使用の場合は内蔵電池を必ず抜いて保管してください。
以上の注意項目を守り、環境のよい場所(【9】9−1項参照)に保
管してください。
【8】アフターサービス
8−1 保証期間について
本製品の保証期間は、お買い上げの日より 3 年間です。
ただし、日本国内で購入し日本国内でご使用いただく場合に限り
ます。
また、製品本体の確度許容差は1年保証、製品付属の電池、ヒュー
ズ、テストリード等は保証対象外とさせていただきます。
8−2 修理について
1)修理依頼の前に次の項目をご確認ください。
●内蔵電池が消耗していませんか? 装着の極性は正しいで
すか?
●内蔵ヒューズはしゃ断していませんか?
●テストリードは断線していませんか?
2)保証期間中の修理
●保証書の記載内容によって修理させていただきます。
3)保証適用外(誤使用による故障や保証期間経過後など)の修理
●修理によって本来の機能が維持できる場合、ご要望により
有償で修理させていただきます。
●修理費用、輸送費用が製品価格より高くなることがありま
すので、電話などで事前にお問い合わせください。
− 22 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ25
●本器の補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後 6 年
間です。この期間を修理可能期間とさせていただきます。
ただし、購買部品の入手がその製造会社の製造中止などに
より不可能になった場合には、保有期間が短くなる場合も
ありますのでお含みおきください。
4)修理品の送り先
●安全輸送のため、修理品はその5倍以上の箱にテストリード
も一緒に入れ、十分にクッションを詰めてお送りください。
●箱の表面には「修理品在中」と明記してください。
●輸送にかかる往復の費用はお客様のご負担とさせていただ
きます。
[送り先] 三和電気計器株式会社・羽村工場サービス課
〒205-8604 東京都羽村市神明台4-7-15
TEL(042)
554-0113/FAX(042)555-9046
5)補修用ヒューズについて
補修用ヒューズをお求めの場合は上記サービス課宛に、
「本器の
機種名とヒューズのサイズ、定格、商品番号、必要数量を明記し
て、ヒューズ代金(消費税込み)および送料分の切手を同封して
ご注文ください。
本器は2種類のヒューズを使用していますのでご注意ください。
〈形 状〉
〈定 格〉 〈しゃ断容量〉 〈商品番号〉
φ5×20 mm F500 mAH/250 V
1500 A
F1176
φ5×20 mm 00 F6.3 AL/250 V
1500 A
F1177
〈単 価〉
¥190(消費税込¥200)
〈送 料〉
¥120(10本まで)
8−3 お問い合わせ
三和電気計器株式会社
3251―7022
東京本社
:TEL(03)3253―4871 / FAX(03)
大阪営業所 :TEL(06)
6631―7361 / FAX(06)
6644―3249
お客様計測相談室 0120-51-3930
受付時間 9:30∼12:00 13:00∼17:00(土日祭日を除く)
ホームページ :http://www.sanwa-meter.co.jp
− 23 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ26
【9】 仕 様
9−1 一般仕様
メータ仕様
:内磁形トートバンド、48 μA
AC整流方式
:P-P電圧整流式
メータ駆動回路 :FET差動増幅回路
許容差保証温湿度範囲 :23 ℃±2 ℃、 湿度75 %RH以下、結露のないこと
使用温湿度範囲 :5∼40 ℃、湿度は下記の通りであって結露のないこと
5∼31 ℃で80 %RH(最大)
、31 ℃を超え40 ℃
では80 %RHから50 %RHへ直線的に減少
保存温湿度範囲 :−10 ℃∼50 ℃、 湿度70 %RH以下、結露のないこと
(長期間使用しない場合は内蔵電池を外して保存すること)
使用環境
:高度2000 m以下、汚染度2、屋内使用
電源(内蔵電池) :抵抗測定用 単3(R6)1.5 V 2個
メータ回路駆動用 6F22(積層)9 V 1個
電池寿命
:メータ回路駆動用 連続500時間(測定端子開放時)
※出荷時の電池について
工場出荷時にモニター用電池が組み込まれておりますので、記
載された電池寿命に満たないうちに切れることがあります。
モニター用電池とは製品の機能や性能をチェックするための電
池のことです。
:φ5×20 mm(セラミック管)F500 mAH/250 V、商品番号F1176
φ5×20 mm(セラミック管)F6.3 AL/250 V、商品番号F1177
過負荷回路保護 :ダイオードとヒューズによる回路保護、但し
抵抗測定ファンクションは、(+)入力時のみ
保護(2ページ 1−3項参照)
寸法・質量
:165(H)×106(W)×46(D)mm 375g
付属品
:取扱説明書(EM7000)1、テストリード(TL-21a)1組、
予備ヒューズ500 mA/250 V(F1176) 1(本体に内装)
内蔵ヒューズ
9−2 別売付属品
●携帯ケース(C-CA型) ●高圧プローブ(HV-60型)
●クリップアダプタ(CL-11)
− 24 −
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EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ27
9−3 測定範囲および許容差
許容差保証温湿度範囲:23±2 ℃、75 % RH以下、結露の無いこと
姿勢
(本器の置かれている状態)
:水平に対して5度以内
ファンクション 測定レンジ(最大目盛値)
許 容 差
備 考
0.3 V
内部抵抗 約2.5 MΩ
1.2 V
直流電圧 3 V
(DCV ) 12/30/120/300/1000 V
内部抵抗 約11 MΩ
内部抵抗 約10 MΩ
最大目盛値の±20 %以内
30 kV
内部抵抗 約12 MΩ
最大目盛値の±3 %以内
内部抵抗 約1000 MΩ
(別売プローブとの組み合わせによる)
内部抵抗
直流電圧 ±0.15/0.6/1.5/6/
最大目盛値の±7 %以内
(対応するDCVレンジの内部抵抗と同じ)
(±DCV ) 15/60/150/600 V
3 V (rms)
8.4 V(p-p)
最大目盛値の±3 %以内 **
周波数特性(50 Hz基準)
40 Hz∼1 MHz±3 %以内
内部インピーダンス
約2.5 MΩ(50/60 Hz)
12 V (rms)
33 V (p-p)
最大目盛値の±3 %以内 **
周波数特性(50 Hz基準)
40 Hz∼1 MHz±5 %以内
内部インピーダンス
約1.1 MΩ(50/60 Hz)
最大目盛値の±3 %以内 **
周波数特性(50 Hz基準)
40 Hz∼10 kHz±5 %以内
内部インピーダンス
約800 kΩ(50/60 Hz)
最大目盛値の±3 %以内 **
120/300 V(rms)
周波数特性(50 Hz基準)
p-p
330/840 V( )
40 Hz∼1 kHz±5 %以内
内部インピーダンス
約800 kΩ(50/60 Hz)
最大目盛値の±3 %以内 **
内部インピーダンス
約10 MΩ(50/60 Hz)
方形波(50 Hz Duty 50 %)
最大目盛値の±6 %以内
周波数特性(50 Hz基準)
40 Hz∼100 kHz±3 %以内
内部インピーダンス
約2.5 MΩ(50/60 Hz)
交流電圧
(ACV∼)
30 V (rms)
rms
84 V (p-p)
P-P
750 V(rms)
*
交流電圧
(ACV∼) 8.4 V p-p
P-P
**印:正弦波交流(50∼60
Hz)における許容差
− 25 −
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EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ28
ファンクション 測定レンジ(最大目盛値)
*
交流電圧
(ACV∼) 8.4 V p-p
P-P
低周波出力
(dB)
許 容 差
備 考
三角波(50 Hz 対称波形)
最大目盛値の±6 %以内
周波数特性(50 Hz基準)
40 Hz∼100 kHz±3 %以内
内部インピーダンス
約2.5 MΩ(50/60 Hz)
−10∼51 dB
内部インピーダンス
0 dB=1 mW
目盛長の±3 %以内 (対応するACVレンジの内部
600 Ω負荷にて
インピーダンスと同じ)
電圧値0.775 V
内部電圧降下 300 mV
0.12 μA
最大目盛値の±3 %以内
直流電流
(ヒューズによる電圧降下を除く)
0.3 m/3 m/30 m/300 mA
(DCA )
6A
最大目盛値の±4 %以内 連続測定時間30秒以内
±0.06μA
内部電圧降下 150 mV
直流電流
最大目盛値の±7 %以内
±0.15 m/1.5 m
(ヒューズによる電圧降下を除く)
(±DCA )
/15 m/150 mA
交流電流
6A
(ACA∼)
抵 抗
(Ω)
最大目盛値の±3 % 内部電圧降下 300 mV
(ヒューズによる電圧降下を除く)
正弦波交流
周波数範囲40∼100 Hz 連続測定時間30秒以内
2 k(×1)/20 k(×10)/
中央目盛値 20Ω ×1レンジ
200 k(×100)/2 M(×1 k)/
目盛長の±3 %以内 最大目盛値 2 kΩ の場合
20 M(×10 k)/
開 放 電 圧 約3 V
200 M(×100 k)
(
)
*測定対象
①三角波、デューティサイクル20 %以上の方形波、およびこれらに準
ずる40 Hz∼50 kHzの繰り返し波形の電圧。
②三角波、デューティサイクル20 %以上の方形波、正弦波などの半波
整流波形電圧。
但し、周波数は40 Hz∼50 kHzであり、整流した電圧の+側が本器
の+入力端子に加わるように接続すること。
●上記は8.4 Vp-pレンジを使用して測定する場合のみが対象となる。
33 Vp-p以上のレンジを使用して測定した場合の指示は概略値である。
説明書中の仕様や内容については予告なしに変更、中止するこ
とがございますのでご了承ください。
− 26 −
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ1
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ2
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ3
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ4
— 30 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ5
— 31 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ6
Electrical zero meter
adjuster (ZERO ADJ)
Power switch
Stand
Test probe (black)
— 32 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ7
[4] SCALE READING
b
r
Range
Ω X 100 k
Ω X 10 k
ΩX1k
Ω X 100
Ω X 10
ΩX1
DCV 300
DCV 30
DCV 3
* DCV 0.3
DCA 300 m
DCA 30 m
DCA 3 m
DCA 0.3 m
Multiplier
X 100 k
X 10 k
X1k
X 100
X 10
X1
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
*
*
Range
ACV 300
ACV 30
ACV 3
DCV 1000
DCV 120
DCV 12
DCV 1.2
DCA 0.12 µ
ACV 750
ACV 120
ACV 12
ACV (P-P) 840
ACV (P-P) 84
ACV (P-P) 8.4
Multiplier
X 10
X1
X 0.1
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
X 0.001
X 10
X1
X 0.1
X 100
X 10
X1
Range
ACV (P-P) 330
ACV (P-P) 33
± DCV 150
± DCV 15
± DCV 1.5
± DCV 0.15
± DCA 150 m
± DCA 15 m
± DCA 1.5 m
± DCA 0.15 m
± DCV 600
± DCV 60
± DCV 6
± DCV 0.6
± DCA 0.06 µ
± ACA 6
11 dB
Multiplier
X 10
X1
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
X 100
X 10
X1
X 0.1
X 0.01
X1
X1
Examples in a figure pointer place.
Function
Ω
DCV
ACV (rms)
ACV (P-P)
±DCA
Range
X 100
120 V
300 V
840 V
±1.5 m
Conversion
60X100
30X1
8.5X10
2.4X100
–7.5X0.1
Reading
6000 Ω (6 kΩ)
30 V
85 V
240 V P-P
–0.75 mA
— 33 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ8
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ9
Mechanical zero
position adjustment
— 35 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ10
START
Damaged
No damaged
NO
YES
ON
x10k
— 36 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ11
6-4 Voltage Measurement
0
ON
OFF
— 37 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ12
0
+
Rf100k
2
+
−
−
8
+
4
1
3
Rc9.1k
−
— 38 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ13
(
)
— 39 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ14
— 40 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ15
(
)
— 41 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ16
)
dB
ACV ADD
RANGE db
3 0
12 12
30 20
120 32
300 40
11dB
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ17
— 43 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ18
6-6 Current Measurement
0
— 44 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ19
0
+
−
— 45 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ20
0
— 46 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
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— 47 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ22
6-7 Resistance (Ω) Measurement
Maximum measurable resistance 100MΩ
— 48 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
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DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
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•
HV PROBE
— 50 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ25
— 51 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ26
Fuse (500 mA)
R6P
6F22
Fuse (6.3 A)
— 52 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ27
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ28
— 54 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ29
Full scale value
Accuracy
Remarks
0.3 V
1.2 V
DCV
( )
± 3 % Against full scale
3V
12/30/120/300/1000 V
±DCV
(
)
ACV
( )
rms
p-p
± 20 % Against full scale
30 kV
12 V (rms)
33 V (p-p)
30 V (rms)
84 V (p-p)
120/300 V (rms)
330/840 V (p-p)
750 V
± 3 % Against full scale Approx. 10 MΩ (50/60 Hz)
(rms)
Internal impedance
— 55 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ30
ACV
( )
p-p
AF output
(dB)
DCA
( )
±DCA
(
)
ACA
( )
Full scale value
8.4 Vp-p*
Accuracy
Remarks
−10~51 dB
0 dB=0.775 V(1 mW)
in 600 Ω inpedance
circuit
± 4 % Against full scale
Continuous measurable
time max. 30 s
±0.06 µA
±0.15 m/1.5 m
± 7 % Against full scale
/15 m/150 mA
6A
2 k(X1)/20 k(X10)/
Resistance 200 k(X100)/2 M(X1 k)/
20 M(X10 k)/
(Ω)
200 M(X100 k)
± 3 % Against full scale Continuous measurable
(sine wave 40~100 Hz) time max. 30 s
Center value 20 Ω (X1 range)
Max. value 2 kΩ (X1 range)
Release voltage : Approx. 3 V
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ31
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_英_再校 13.6.10 1:26 PM ページ32
— 58 —
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ29
MEMO
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ30
MEMO
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_和_再校 13.6.10 1:31 PM ページ31
保証書
ご氏名
型 名
様
EM7000
製造No.
ご住所
この製品は厳密なる品質管理を経てお
届けするものです。
本保証書は所定項目をご記入の上保管
していただき、アフターサービスの際
ご提出ください。
※本保証書は再発行はいたしませんの
で大切に保管してください。
TEL
保証期間
ご購入日 年 本社=東京都千代田区外神田2−4−4・電波ビル
郵便番号=101-0021・電話=東京(03)3253−4871( 代)
月より 3 年間
保証規定
保証期間中に正常な使用状態のもとで、万一故障が発生した場合には無償で修理いたします。
ただし下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。
記
1. 取扱説明書と異なる不適当な取扱いまたは使用による故障
2. 当社サービスマン以外による不当な修理や改造に起因する故障
3. 火災水害などの天災を始め故障の原因が本計器以外の事由による故障
4. 電池の消耗による不動作
5. お買上げ後の輸送、移動、落下などによる故障および損傷
6. 本保証書は日本国内において有効です。
This warranty is valid only within Japan.
年 月 日
修理内容をご記入ください。
※無償の認定は当社において行わせていただきます。
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040
EM7000_08_表紙_初校 13.6.10 1:56 PM ページ2
本社=東京都千代田区外神田2−4−4・電波ビル
郵便番号=101-0021・電話=東京(03)3253−4871(代)
大阪営業所=大阪市浪速区恵美須西2−7−2
郵便番号=556-0003・電話=大阪(06)6631−7361(代)
SANWA ELECTRIC INSTRUMENT CO., LTD.
Dempa Bldg, 4-4 Sotokanda2-Chome Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
植物油インキを使用しています。
09-1306 2040 2040
DRAWING No.EM7000 09-1306 2040 2040

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