取扱説明書 - ノースワン株式会社


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取扱説明書 - ノースワン株式会社 | Manualzz

全天候型データ記録装置

KADEC21シリーズ

CFカード式積雪測定装置

KADEC21-SNOW-C

取扱説明書

ノースワン株式会社

はじめに

このたびは、CFカード式全天候型測定データ記録装置「KADEC21-SNOW-C」をお買い求めいた

だき誠にありがとうございます。

KADEC21シリーズは、商用電源の無い場所で内蔵電池により長期間測定ができ、非常に耐環境性に

優れたデータ記録装置です。

記録計本体にはTRON OS(オペレーティングシステム)搭載によって、操作性に優れ、低消費電力化を

さらに進めた次世代のデータロガーです。

積雪深の測定部には、レーザ光方式を採用することで、低消費電力と高精度な計測を実現しました。

「KADEC21-SNOW-C」はCFカードを使用して記録データを回収することや、CFカードへ自動デー

タ転送機能でさらに多くのデータを記録することもできます。

---目次---

1.各部名称と機能

2.センサの接続

3.操作方法

4.LCD表示の意味と設定方法

5. 電池

6. 技術資料

7.仕様

8.外形寸法

・・・・・3

・・・・・4

・・・・・5

・・・・・7

・・・・・10

・・・・・11

・・・・・18

・・・・・19

ご注意及びお願い

◎レーザークラス2/Ⅱ製品

不必要にレーザービームを覗き込んだり、他の人に向けたりしないでください。通常は、瞬きを含む嫌悪

反応により、目が保護されます。

※ 光学補助機器(例えば、双眼鏡や望遠鏡など)でレーザービームを直接見ることは危険です。

※ その他いかなる場合でもレーザービームを覗き込むことは危険です。

※ 器機を設置する場合、周囲をフェンス等で囲むなどしてレーザー光線を直接覗き込めない様な対策を

して下さい。

※ 本説明書の内容の一部または、全部を許可なく無断転載することは、禁止されています。

※ 本説明書の内容に関して予告なく変更することがあります。

※ 本説明書の内容について、ご不明な点等お気付きのことがございましたら販売店へご連絡ください。

※ 運用した結果の影響につきましては、前項に関わらず責任をおいかねますのでご了承ください。

※ 弊社KADEC®は調査目的用機器です。万一弊社製品の故障、誤動作等に起因する損害がお客様に

生じた場合においても、弊社はその責任を負いません。

※ 本誌で記載される商品名等は関係各社の登録商標です。

ノースワン株式会社

〒001-0025 北海道札幌市北区北25条西13丁目1-28

TEL.011(708)0230 FAX.011(708)0232 http://www.north-one.net/

改定日 Rev1.5 2014年01月14日

-2-

1.各部の名称と機能

センサー端子台

動作用電池

LCD表示器

外部同期端子

外部電源コネクタ

リセットスイッチ

CFカードスロット

CFカード回収電池

測定スイッチ

コントラスト調整

つまみ

操作キー

USBコネクタ

センサー端子台

動作用電池

:各種センサーを接続します。

:SNOWの測定用動作電池です。 (CR123Aを使用)

LCD表示器

外部同期端子

:記録値など各種の値を表示します。

:計測などのタイミング信号の入出力端子です。

外部電源コネクタ :動作電源を外部から供給する端子です。記録計の電源電圧は、DC6~9Vの範囲

です。

リセットスイッチ :強制リセットスイッチです。通常操作することはありませんが、予期しない動作時に

CFカードスロット

使用します。

:CFカードを差込むスロットです。

CFカード回収用電池 :CFカードを動作させる電池です。(CR123Aを使用)

コントラスト調整つまみ :LCD表示器のコントラストを調整します。通常は中央付近で最適な状態です。

測定スイッチ :測定開始と測定終了(待機状態)のスイッチです。

操作キー :UP,DOWN、ENTERキーの3キーで、記録計の各種設定を行います。

USBコネクタ :USB-MINIBケーブルで接続しパソコンと通信を行います。

-3-

2.センサーの接続

2-1 積雪センサー

2-1-1 センサーの接続

KADEC21-SNOWと積雪センサ(KDC-S18-L-10)の接続方法は、下記配線図を参照して接続してく

ださい。

記録計に付属されているヒータ用の電源ケーブルは、DC12Vに対応していますのでバッテリ等に接続

してください。(赤+、黒-)また、センサーのヒーター部は2ピンコネクタ仕様になっていますので、白いコ

ネクタに接続してください。もし万が一コネクタが外れたり、バラ線の接続をされる場合は、端子台の5番に

緑、6番に緑/白を配線色を確認しながら接続してください

赤/白

黒/白

シールド

DC12V+

DC12V-

白(太)

黒(太)

IN+

IN-

緑/白

-4-

3.操作方法

3-1.測定開始および終了

測定スイッチを[REC]にすると、設定された条件で測定を開始します。[STOP]にすると測定終了(待機状

態)となります。

<標準設定状態>

LCD設定メニューの「Default Setting」を実行したときの、標準的な設定です。(4 LCD表示の意味と設

定方法を参照)

特にご指定がない場合、工場出荷時には標準的な設定で出荷しますが、出荷時に設定変更をご指定の

場合は、 「Default Setting」を実行しても、工場出荷時の状態には戻りませんのでご注意下さい。

・測定インターバル

・プレタイマー

:10分

:2分

・アフタースタート機能

・通信速度

・入力モード

:OFF

:38400bps

:1ch=積雪

3-2.記録計の設定

操作キーを押すとLCD表示器にメッセージが表示します。[UP]または[DOWN]キーを操作して設定メ

ニューを選択し[ENTER]キーを押します。設定値および表示内容の変更は、[UP]または[DOWN]キーを操

作し、[ENTER]キーで決定します。

設定メニューの詳細は、4 LCD表示の意味と設定方法を参照してください。

※測定中でも設定変更は可能です。

※キー操作が90秒以上ないときは、LCD表示は自動的に消えます。

※キー操作は、通信ソフトでも同様の操作ができます。

3-3.通信によるデータ回収

3-3-1.データ回収

パソコンに付属(弊社HPからダウンロード可)のUSBドライバをインストールしてください。ドライバインス

トール完了後、本機USBコネクタにUSB-MINIBタイプケーブルを差し込んで、パソコンに接続します。次に

通信ソフトを起動して、データの回収や各設定操作を行ってください。

※データ回収や各設定操作は、測定中でも実行できます。

※USBのパソコンが割当てるCOMポート番号に、ご注意下さい。デバイスマネジャーにて確認・変更可能

です。

3-3-2.KADEC21通信ソフト

KADEC21通信ソフトは、Windows98以降で動作し、KADEC21シリーズ記録計と通信接続を行い記

録されたデータの回収を行います。また、KADEC21シリーズ記録計本体のLCDとスイッチを画面上で

モニターして、記録条件等の各種設定を遠隔操作することもできます。

回収データをパソコンに保存することができます。保存したデータは、圧縮されたバイナリファイルですが、

テキスト形式に変換し、表計算ソフト(エクセル)などで取り扱い可能なCSVファイルを作成します。なお、

データ回収を行った場合、バイナリファイルと同時にCSVファイルが自動的に作成されます。

通信ソフトの操作方法は、ソフトウェアのヘルプを参考にして下さい。

-5-

3-4 CFカードによるデータ回収

①CFカードスロットにコンパクトフラッシュカードを挿入します。

②メニュー項目の「Card Download」を表示させ[ENTER]キーを押し、[UP][DOWN]キーで[All]または

[New]を選択して[ENTER]キーを押します。[All]を選択すると全データ、[New]を選択すると最新データ

が回収されます。

③回収時間は記録データ数により違いますが最大([All]選択時)で約4分間です。

④回収が正常に完了すると「Load Finished」と表示しますのでCFカードスロットからCFカードを引き抜き

ます。

⑤[New]を選択した時に記録計の内部に最新記録データがない場合「No Data」と表示します。

-6-

4 LCD表示の意味と設定方法

LCD表示に表示されるメニュー項目の意味と設定方法について説明します。

各処理メニューを選択して実行する場合、操作キーを押すと、表に示す順に表示が変化します。表示してい

る処理を実行するときは、[ENTER]キーを押します。次の処理メニューに変更するときは[UP]または[DOWN]

キーを操作します。

メニュー項目

オープニング

ROMバージョン

日付

時刻

インターバル

表示例

KADEC21 Series

North-one

ROM Version

操作スイッチ 動作内容

キー操作待ち

スクロール表示

[UP][DOWN] 表示のみ

SNOW1.3 ’10/11 [ENTER]

Date [UP][DOWN] 表示/変更

01/10/09 [ENTER]

Time

Interval

[UP][DOWN] 表示/変更

11:22:33

[ENTER]

[UP][DOWN] 表示/変更

       10min [ENTER]

プレタイマー Preset Timer

アフタースタート After Start

通信速度

[UP][DOWN] 表示/変更

2min [ENTER]

[UP][DOWN] 表示/変更

00/00 00:00 [ENTER]

COM Speed

[UP][DOWN] 表示/変更

38400bps [ENTER]

入力モード

入力モニタ

Mode

 ch1   Snow

Monitor

ch1      +00100cm

[UP][DOWN] 表示/変更

[ENTER]

[UP][DOWN] 表示のみ

[ENTER]

積雪オフセット Offset

         +00000cm

[UP][DOWN] 表示/変更

[ENTER]

記録データ Data 18-11:22:00 [UP][DOWN] 表示のみ

ch1    +00100cm [ENTER]

RTCアジャスト RTC Adjust [UP][DOWN] 表示/変更

メモ Memo 1

25 [ENTER]

[UP][DOWN] 表示/変更

Kadec(メモ1) [ENTER]

電池残量

出荷時設定呼出

センサー角度

BATT [UP][DOWN] 表示/残量リセット

[____■■■■■■]

[ENTER]

Default Setting [UP][DOWN] 変更のみ

Yes,No [ENTER]

Sensor Angle

Auto Download

[UP][DOWN] 表示/変更

30°

[ENTER]

[UP][DOWN] 設定/開始 自動データ転送

CFカード回収

CFカード初期化 Card Format

OFF [ENTER]

Card Download [UP][DOWN] 回収実行

All,New [ENTER]

[UP][DOWN] 初期化実行

Yes,No [ENTER]

測定スイッチ操作時の表示

測定開始

測定終了

Recording start interval 10min

Recording stop

Count 15564

測定スイッチ 表示のみ

[REC]

測定スイッチ 表示のみ

[STOP]

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4-1 各メニュー項目の操作方法

メニュー項目

オープニング

ROMヴァージョン

キー操作待ち

日付

時刻

インターバル

プレタイマー

アフタースタート

通信速度

入力モード

入力モニタ

積雪オフセット

記録データ

RTCアジャスト

操   作   方   法

① メニュー項目の「Date」を表示させます。

② [ENTER]キーを押すと年、月、日の順で点滅します。

③ 年月日の正しい数値を[UP][DOWN]キーで設定します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「Time」を表示させます。

② [ENTER]キーを押すと時、分、秒の順で点滅します。

③ 時分秒の正しい数値を[UP][DOWN]キーで設定します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「Interval」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

② [UP][DOWN]キーで目的のインターバル時間に合わせます。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

※インターバルの設定可能な時間は、機器仕様を参照してください。

① ①メニュー項目の「Preset Timer」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

② ②[UP][DOWN]キーで目的のプレ時間または「OFF」に合わせます。

③「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選

択して[ENTER]キーを押します。

※プレタイマーの設定可能な時間は、1~59分の1分きざみです。

SNOWでは積雪センサーのヒーターON時間を設定します。

① メニュー項目の「After Start」を表示させます。

② [ENTER]キーを押すと月が点滅します。

③ 測定を開始したい月を[UP][DOWN]キーで設定して、[ENTER]キーを押します。

④ 測定を開始したい日を[UP][DOWN]キーで設定して、[ENTER]キーを押します。

⑤ 月日設定と同様な操作で時分を設定します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選

択して[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「COM Speed」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

② [UP][DOWN]キーで目的の通信速度に合わせます。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

※通信機能については、通信機能を参照してください。

① メニュー項目の「Mode」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

② [UP][DOWN]キーで目的の入力チャンネルに合わせ、[ENTER]キーを押します。

③ [UP][DOWN]キーで目的の入力モードに合わせ、[ENTER]キーを押します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

※各チャンネルごとに記録要素が割り付けられていますので、記録する場合は「Enable」、記

録しないときは「Disable」を選択して下さい。

① メニュー項目の「Monitor」を表示させます。

表示チャンネルを変更するときは、[ENTER]キーを押して、表示したいチャンネルを[UP]

[DOWN]キーで設定して、[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「Offset」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

積雪オフセットを変更するときは、目的の桁から設定することができますので、[ENTER]

キーを押して目的の桁にします。

③ [UP][DOWN]キーで目的の数値に合わせます。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「Data」を表示させます。

② 現在表示中データは最新の記録データです。

③ さかのぼって記録データを表示するときは、[DOWN]キーを押します。

① メニュー項目の「RTC Adjust」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

② [UP][DOWN]キーで目的のRTC値に合わせ、[ENTER]キーを押します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

※RTCアジャストについては、RTCアジャストを参照してください。

-8-

メニュー項目

メモ

電池残量

標準設定呼出

操   作   方   法

① メニュー項目の「Memo」を表示させます。

② [ENTER]キーを押して、メモ1から6のいずれかを選択して、[ENTER]キーを押します。

③ メモの内容を変更するときは、1文字ずつの変更となります。

④ 1文字ずつ[UP][DOWN]キーを操作して、[ENTER]キーを押します。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「BATT」を表示させます。

② 内蔵バッテリの残量が表示します。

③ 動作電池残量をリセットするときは、[ENTER]キーを押します。

④ [UP][DOWN]キーを操作して、動作電池の種類を選択し、[ENTER]キーを押します。

「BATT RMIN RESET? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または

「No」を選択して[ENTER]キーを押します。

※動作電池の残量リセットは、動作電池交換時以外行わないでください。

① メニュー項目の「Default Setting」を表示させます。

[ENTER]キーを押しますと、「Yes,No」が表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または

「No」を選択して[ENTER]キーを押します。

③ メニュー項目の「Auto Download」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

① メニュー項目の「Sensor Angle」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

センサー角度

自動データ転送

CFカード回収

② [UP][DOWN]キーで目的の角度に合わせます。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択

して[ENTER]キーを押します。

※センサー角度については、設置状況を確信してください。

① [UP][DOWN]キーで「Half Memory」または「Max Memory」に合わせます。

「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択して

[ENTER]キーを押します。

① CFカードスロットにコンパクトフラッシュカードを挿入します。

メニュー項目の「Card Download」を表示させ[ENTER]キーを押し、[UP][DOWN]キーで[All]ま

② たは[New]を選択して[ENTER]キーを押します。[All]を選択すると全データ、[New]を選択す

ると最新データが回収されます。

③ 回収時間は記録データ数により違いますが最大([All]選択時)で約4分間です。

回収が正常に完了すると「Load Finished」と表示しますのでCFカードスロットからCFカー

ドを引き抜きます。

① メニュー項目の「Card Format」を表示させます。

CFカード初期化

[ENTER]キーを押しますと、「Yes,No」が表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または

「No」を選択して[ENTER]キーを押します。

③ ※CFカードが挿入されていない時にカード回収動作をすると「No Card」と表示します。

※1: 最新データ回収と全データ回収の違いについては、「最新データ回収と全データ回収につ

いて」の項を参照してください。

-9-

5 電池

5-1 動作電池の交換

記録計の動作用電池を交換するときは、測定スイッチを

オフにしてから行います。動作用の電池は、極性を確認し

て電池ホルダに入れてださい。

電池を交換する場合は必ず同じ種類の電池を6本まとめて

交換してください。

5-2 電池残量のリセット

動作電池を交換後、メニュー項目の「BATT」を表示させ、

動作電池残量のリセットを、必ず実行してください。

もし、このリセット操作を行わない場合、動作電池の容量が

有るときでも正確な残量計算ができず、少なく表示されます。

リセット操作時のメニュー表示は次の通りです。

カメラ用電池 → [CR123A]

※(+)プラス、(-)マイナスの極性を確認してから取り付けてください。

※1年以上保管したときは、新品の電池に交換してください。

※電池残量の表示機能は、計算による予測値です。あくまで目安としてご使用下さい。

5-3 測定動作日数

KADEC21-SNOWの動作電池はカメラ用電池(CR123A)6個を標準としています。最大動作日数は

次のとおりです。ただし、記録計のメモリ容量は考慮していません。

積雪インターバル 測定日数

10分 81.9日

60分 215.4日

測定月数

2.7ヶ月

7.2ヶ月

※通信および表示器の動作消費電流は、測定日数の計算に含まれていません。

※カタログ上のCR123A(カメラ用電池)は、1本当りの容量を900mAhとして、2本並列で運用して

いますので、1800mAhで計算しています。

5-4 CFカード用電池

CFカードを動作させるための電池は、カメラ用電池(C

R123A)です。この電池が消耗すると、CFカードの機能

が使用できなくなりますので、CFカードへデータ転送が

できないときは、電池交換を行なってからCFカードの機

能の操作を行ってください。

この電池は、CFカードでのデータ回収動作などCF

カードに関する動作において使用します。したがいまして、

CFカード用電池が消耗しても、動作電池の残量が残って

いれば、測定動作に影響はありません。

CFカード用電池の寿命は、データ回収動作で概ね50

0回程度です。

-10-

6 技術資料

6-1 記録計のデータ回収について

KADEC21シリーズは記録計本体に97280データ分の記録メモリを持っています。データ回収時に、この9

7280データを全て回収する方法と、未回収の部分のみ回収する2つの回収方法が選択できます。それぞれ、

「全データ回収」、「最新データ回収」と呼んで、記録計のLCD表示メニューでは[ALL],[NEW]と表示されま

す。

以下にその違いを説明します。

6-1-1 全データ回収 「ALL」

記録計の内部メモリ97280個すべてを回収します。この方法でデータ回収をおこなえば、未回収記録デー

タに過去の記録データを含め記録計内部のデータをすべて回収します。過去の記録データは最新の記録

データで上書きされない限り記録計に残っています。万が一、過去に回収したデータが紛失した場合などは

この方法で上書きされていない過去の記録データを全て回収することができます。

6-1-2 最新データ回収 「NEW」

前回データ回収した記録データの次のデータから現在までの未回収記録データを回収します。この方法

でデータ回収をおこなえば、未回収記録データだけを回収しますので短時間で回収動作が完了します。

記録計内部メモリ 97280データ

記録メモリが末尾になると先頭に戻り、記録メモリの先頭からデータを上書きします。(メモリスクロール方式)

過去の記録データ 未回収の記録データ

「NEW」

最新データ回収

前回データ回収

「ALL」

全データ回収

最新データ

過去の記録データ

-11-

6-2 プレタイマーについて

プレタイマー機能は、記録計の測定インターバルと同期して、外部のセンサーやアンプなどの機器の電源

をオン/オフするための機能です。電源の必要な入力機器は、常時電源を供給すると、電池の消耗を早めま

す。長期間の測定の場合、大型のバッテリィが必要となってきます。そこで、測定時前にセンサやアンプなど

の機器に、測定インターバル前に電源をオンにする信号を出力する機能がプレタイマー機能です。

6-2-1 SNOWのプレタイマーについて

SNOWにおけるプレタイマー機能は、レーザ式積雪センサーのヒータ制御に使用しています、したがって

プレタイマーの設定時間は、「積雪」測定前のヒータのON時間になります。

※「積雪」の測定インターバルを越えるプレ時間をセットすると、プレタイマー機能により積雪センサーの

ヒータは常にオンとなります。

※プレタイマの設定を「OFF」にするとプレタイマ機能は働きません。

※SNOWの積雪の測定前のプレタイマ(ヒータON時間)の推奨値は2分ですが、設置場所の外気温度の条

件に合わせてプレタイマの設定時間を加減してください。

赤/白

プレタイマーによるON/OFF

黒/白

CN2

ヒータ電源+

DC12V+

ヒータ電源-

緑/白

DC12V-

シールド

DC12V+

DC12V-

IN+

IN-

MST1

記録計

プレ信号ON

プレタイマ:OFF

プレタイマは無効

ONしない

プレ信号OFF

測定中

プレ信号ON

プレタイマ:0min

測定と同時にON

プレ時間”0min”

プレ信号OFF

測定中

プレ信号ON

プレタイマ:○△min

測定開始前○△min

前にON

プレ信号OFF

測定中

6-2-2 外部同期端子について

プレタイマー機能で設定した時間で外部同期端子「EXTOUT」がON/OFFします。

○出力はトランジスタによる有電圧出力で、負荷により記録計の動作電池の消費電流が増加します。

○オン状態のときは、負荷に動作電池から電流が流れ続けますので、動作電池の消費電流には注意して

下さい。

-12-

6-3 アフタースタート機能について

アフタースタート機能は、測定開始日を予め設定し、その設定された月日時分から測定を開始します。 但

し、測定インターバルの設定により、その設定時刻に測定されるとは限りません。つまり測定インターバルを

1時間と設定した場合、正時に測定される為、スタート時間を○月△日9時30分と設定しても、測定は10時

00分まで行われません。

記録中にアフタースタートを設定した場合、設定時刻まで記録は停止します。リモート操作で一旦記録を

停止させる場合に有効です。逆に誤ってアフタースタートを設定してしまうと記録が停止させられる為、設定

操作には注意が必要です。

アフタースタート機能の停止は、測定開始日を全て0(ゼロ)に設定します。

6-4 電池残量表示機能について

KADEC21シリーズのLCD表示メニュー項目の「BATT」で表示される動作電池残量は、測定時の消費電

流、待機時の消費電流といった記録計の各動作状態での消費電流を予め内部の不揮発性メモリに書き

込んでいます。この値をプログラムで計算することで、電池残量を計算して表示させています。ですから電

池残量表示機能は、電池残量の予測値であることにご注意下さい。(電池電圧の実測値に基づくものでは

ありませんので目安としてご使用下さい。)

6-5 自動CFカードデータ転送機能について

KADEC21シリーズのCFカードモデルでは、CFカードを記録計に差込んだままで、自動的に記録計から

CFカードへデータ転送する機能を持っています。これは記録計の内部メモリから最新記録データを自動

的にCFカードに転送する機能です。記録計の内部メモリに最新記録データが半分(48640個)またはフ

ル(97280個)になった時に、自動的にCFカードにデータ転送が行われますので、長期間連続測定も可

能となります。

①測定を開始する前に、CFカードスロットに新しいコンパクトフラッシュカードを差し込みます。

②メニュー項目の「Card Format」を表示させ[ENTER]キーを押し、[UP][DOWN]キーで[YES] を選択して

[ENTER]キーを押してカードをフォーマットします。この時、ICカード内 に記憶しているデータは完全

に消去されますので注意してください。

③メニュー項目の「Auto Download」を表示させて、[ENTER]キーを押します。

④[UP][DOWN]キーで「Half Memory」または「Max Memory」に合わせます。

⑤「Change? Yes,No」が最後に表示しますので、[UP][DOWN]キーで「Yes」または「No」を選択して

[ENTER]

キーを押します。

⑥測定スイッチをREC側にすると、測定を開始します。CFカードを抜くときは、自動回収機能「Auto

Download」をオフ「OFF」にし、「Card Download]メニューを表示し回収中ではないことを確認してください。

※ 自動データ転送機能を使用して屋外で無人で計測する場合は、温度保証されたCFカードで運用す

ることをお勧めします。

-13-

6-6 CFカードの注意点について

※CFカードに記憶できる最大データファイル数は、CFカードの容量やデータファイル容量に関係なく最

大約128個です。最大データファイル数を越えると「Error」と表示されますので、別のCFカードをフォー

マットした後、再度回収してください。

※CFカードの容量がいっぱいになった場合も「Error」と表示されますので、別のCFカード をフォーマット

した後、再度回収してください。

※自動CFカードデータ回収での「Max Memory」の1データファイル容量は762KB、「Half Memory」の

1データファイル容量は381KBです。また、回収にかかる時間は「MaxMemory」で約4分、「Half

Memory」で約2分です。10分以下のインターバルでお使いの場合は「Half Memory」を選択してくださ

い。

※自動CFカードデータ回収時に最大データファイル数を越えるかCFカードの容量がいっぱいになった

場は、自動CFカードデータ回収機能が自動的に「OFF」となり、記録計の内 部メモリからCFカードへ自

動回収されなくなります。記録計は測定を停止するまで記録し続けるので記録計の内部メモリ記憶容

量を超えると回収していないデータを上書きしてしまいます。よって自動CFカードデータ回収をおこな

う場合はCFカードの容量とデータファイル数には十分注意してください。

※CFカードデータ回収中にキー操作が90秒以上ない場合、LCD表示が自動的に消えてしまいますが、

再度キーを押すと表示されますので[UP][DOWN]キーにて「Card Download」を表示して回収完了を

確認してください。

※CFカードデータ回収中に回収処理を中断したい場合は[ENTER]キーを押してください。「Cancel」と

表示され回収処理を中断します。

※ファイルシステムの制約から、2Gバイトを超える容量のカードは使用できません。

※”Card Format”機能は、パソコンにおけるクイックフォーマットと同じで、CFカード内部のデータを消去

する機能しか持っておりません。

6-7 CFカードモデルのエラー一覧

CFカードモデルでCFカードに関する動作を行った場合に出るエラーの一覧を以下に示します。

LCD表示

Card Error 02

Card Error 03

Card Error 04

Card FAT Error

エラー内容と対処方法

CFカードに問題があります。CFカードを交換してください。

CFカードに問題があります。CFカードを交換してください。

CFカードに問題があります。CFカードを交換してください。

CFカードのフォーマットがFAT形式ではありません。FAT32の場合は

使用できませんのでPC等でFATを選択して再フォーマットしてください。

Card Error 06

Card Error 07

No Space 08

No Space 09

CA Error 12

CFカードに問題があります。CFカードを交換してください。

CFカードに問題があります。CFカードを交換してください。

CFカードに書き込めるファイル数を超えています。

CFカードに書き込めるファイル容量を超えています。

カードアダプタとの通信ができません。故障が考えられます。

CA Error 13 カードアダプタとの通信エラーが発生しました。再度やり直して見てください。

CA Battery Error カードアダプタの電源異常です。CR123Aの電池残量を確認してください。

No Card

Cancel

No Data

CFカードが挿入されていません。

カード回収中にEnterキーで中断されました。

最新データは記録されていません。

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6-8 RTC誤差調整機能

記録計内部にはRTC(Real Time Clock)と呼ばれる時計を内蔵しています。出荷時には常温環境下に

おいて月差約±10秒以下になるように調整しています。このRTCは水晶発振を基に時刻を刻んでいます

が、極端な温度変化の環境下に記録計を設置した場合などは、月差がさらに大きくなる場合もあります。

※個々のRTCの誤差は統計的な標準偏差により規定されます。

RTC誤差調整機能は、特殊な装置を必要とせずに記録計内部の時計(RTC)の進みまたは、遅れを調

整することができます。この機能は、20秒に1度、RTCのクロック数を変化させることにより、時計の進み遅

れを調整しています。設定方法は、時計が遅れているときは現在の設定値を減らし、進んでいるときは設

定値を増やします。

増減値の1カウントの補正時間は以下の様に求められます。

・RTCクロック周波数 :32768Hz(分周比1/2で16384Hz)

・1カウントあたりの分解能:1/16384Hz=61.0351μ秒

・補正インターバル :20秒

例1)1日に時計が3秒進んだ場合。

1日=86400秒 86400÷20=4320

1日当り4320回補正インターバルが生ずるので

61.0351μ秒×4320=0.2637秒/日

3÷0.2637=約11カウント

現在の設定値が10の場合、10+11=21を設定します。

例2)一週間に時計が7秒遅れた場合。

1カウントは、1.8457秒/週なので 7÷1.8457=約4カウント

現在の設定値が21の場合、21-4=17を設定します

期 間

20秒

1分

1時間

補 正 回 数 補 正 時 間

1回      1×1/16384= 61μ秒

3回      3×1/16384=183μ秒

180回    180×1/16384= 10.98m秒

1日

1週間

4320回   4320×1/16384=263.67m秒

30240回  30240×1/16384=  1.85秒

1ヶ月 129600回 129600×1/16384=  7.91秒

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6-9 積雪センサーのヒータについて

KADEC21-SNOWで使用するレーザ式積雪センサーは、低温下でも安定して計測する為に、ヒータを内

蔵しています。記録計の動作電池以外に、ヒータ用に別電源を用意する必要があります。

・ヒータ定格 :DC12V

・ヒータ容量

・ヒータ特性

:1.8W(0.15A)

:積雪センサー内部が-10℃以下でヒータON

※ ヒータ用の外部電源バッテリィの過放電による損傷を防ぐ為、バッテリィの電源電圧

がDC10V以下ではヒータをONしません。

6-9-1 ヒータ用外部バッテリィの容量計算

以下にヒータ用のバッテリィの容量計算の例を示しますので、設置時の参考にしてください。

・プレヒート時間 :2分(120秒)

・測定インターバル:1時間(3600秒)

ヒータに流れる電流は0.15A(150mA)

1回の測定で消費する電流容量

150mA×120秒÷3600秒=5mAh

1日あたりの消費電流容量は

5mAh×24回=120mAh

30日あたりでは

120mAh×30=3600mAh

バッテリィの低温下での放電特性や自己放電等の影響を考慮して、安全率を50%とすると、38Ahの

バッテリィで動作可能な日数は

38000mAh×0.5(安全率)=19000mAh

19000mAh÷3600mAh=5.3ヶ月

上記の計算はあくまで目安ですので、実際に設置する場合、設置温度環境やバッテリィメーカの技術資

料などを十分考慮のうえバッテリィを選定してください。

また、定期的にテスター等でバッテリィの電源電圧を測定するなどして、バッテリィの状態を監視するこ

とをお勧めします。

6-10 SNOWの積雪記録データについて

レーザ式積雪センサーの記録値は、積雪を“cm”単位で記録します。何らかの要因で測定できなかった場

合は、エラーを記録します。この場合の記録値は、“29999cm“を記録します。

この場合、エラーの要因は様々ですが、代表的な要因を以下に示します。

・レーザ反射面からの反射が無い(土が出ていてレーザ光線が反射しない。)

・レーザ発光部から反射面までの距離が20cm以下になった。

・センサー内部の温度が低すぎる(ヒータユニットを点検してください。)

・吹雪などの影響で計測不可。

・ケーブル断線など。

・ハードウェアの障害。

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6-11 積雪深測定時のオフセット機能について

センサー感部からの落雪の影響を避ける為、通常垂直に対して傾斜を付けて設置します。センサー感部か

ら照射されたレーザー光で反射面までの距離を測定し、三角関数によって垂直距離に換算します。

本装置はオフセット機能を持っており、センサー感部の取付高さに関わらず積雪深を測定します。オフセッ

ト値と積雪深の関係は取付傾斜角30°の場合を例に説明します。

・積雪面までの距離 X = 測定距離 Z × COS30°= 231cm × 0.866 = 200cm

・設定オフセット値 OFFset = 300cm

・積雪深Ycm=OFFset - 積雪面までの距離 Xcm = 300cm - 200cm = 100cm

※OFFset=0 と設定した場合は、記録計のモニタ表示(記録値)は、-00200cmと表示されます。

※実際には誤差の影響を最小限にする為に、計測及び計算はmm単位で行っています。

取付傾斜角 30°の場合

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7 仕様

積雪入力部

測定インターバル

記録データ

CFカード機能

通信機能

表示器

操作キー

標準機能

電源

搭載OS

動作環境

積雪(1要素)

測定範囲

分解能

記録値

精度

0~1000cm

1cm

インターバル時の瞬時値

±1cm

1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30分,1,2,3,4,6,8,12,24時間,外部トリガ

記憶容量

97,280要素

使用メモリ

不揮発生メモリ(バッテリバックアップ不要)

メモ数 :6個

メモ機能

記録方式

CFカード種別

記憶容量

文字数 :16文字

取扱文字:ローマ字、カタカナ、記号、英字

※操作キーで登録設定ができます。

メモリスクロール方式

コンパクトフラッシュ型メモリカード

最大2Gバイトまで対応 FAT16

回収機能

CFカード用電源

使用コネクタ

通信ソフト

(無償配布)

コマンドまたは、スイッチ操作によるデータ転送

自動データ転送

カメラ用電池×3個(CR123A)

USB MINI Bコネクタ(ドライバは製品に添付または弊社HPよりDL可能)

KADEC21専用通信ソフトを使用

※通信ソフトは、当社のホームページから無償でダウンロードできます。

16文字2行キャラクタLCD表示器(-20~70℃動作範囲)

※-10℃以下では、表示がうすく表示レスポンスは多少低下します。

※90秒以上操作キーによる操作がないときは、自動的に表示はOFFになります。

押しボタンキー :3個(UP/DOWN/ENTER)

スライドスイッチ:1個(REC/STOP) ※測定開始/終了スイッチ

ボリウム    :LCD表示器のコントラスト調整

プレタイマー機能

アフタースタート機能

RTC調整機能

記録動作前に積雪センサーのヒータ電源をON/OFFする機能

設定可能範囲は1~59分(初期値は2分)

指定した月日時分から測定動作が開始します。

(初期値はOFF)

タイマー機能の進みおよび遅れの調整を行うことができます。

※タイマー機能は動作電池およびボタン電池でバックアップ

電池残量表示機能

(目安)

消費電流

使用電源

内蔵電池の残量を計算によってLCD表示器に10段階で出力

※電池交換時には残量リセット操作によって満タン状態となります。

測定時動作電流:40mA(ピーク時300mA)

スリープ時電流:150μA

カメラ用電池×6本(二酸化マンガンリチウム電池)

専用ACアダプタ(DC9V)

I-TRON(リアルタイムOS)採用により各機能が独立して動作

-25℃~+80℃

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8 外形寸法

8-1 KADEC21-SNOW-C

91

φ15.5

160

160

240

22

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改定履歴

このページは製本から抜いてください

2011年11月17日 Rev1.2

-P17-

オフセットの数値修正の為、文章及び説明図差替え

誤:3000cm

→ 正:300cm

2012年10月10日 Rev1.3

-P18-

消費電流を修正

2014年01月14日 Rev1.5

CPU06に変更のため、図差し替え

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