JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 ) 3020-3-L36-A0 解説・手引書


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617 Pages

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JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 ) 3020-3-L36-A0 解説・手引書 | Manualzz
JP1 Version 8
JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド
(Windows(R) 用 )
解説・手引書
3020-3-L36-A0
マニュアルの購入方法
このマニュアル,および関連するマニュアルをご購入の際は,
巻末の「ソフトウェアマニュアルのサービス ご案内」をご参
照ください。
■対象製品
P-2642-1184 JP1/NETM/DM Manager 08-52 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP
Professional,Windows 2000)
P-2642-1384 JP1/NETM/DM Client 08-52 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP,Windows
2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-2642-2384 JP1/NETM/DM Client - Base 08-52 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP,
Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-F2642-23841 JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-52 (適用 OS:Windows Server 2003,
Windows XP,Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-F2642-23842 JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature 08-50 (適用 OS:Windows Server 2003,
Windows XP,Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-F2642-23843 JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature 08-51 (適用 OS:Windows Server
2003,Windows XP,Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-2642-3384 JP1/NETM/DM Client 08-50 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP)
P-2A42-1184 JP1/NETM/DM Manager 08-52 (適用 OS:Windows Server 2008,Windows Vista)
P-2C42-1384 JP1/NETM/DM Client 08-52 (適用 OS:Windows Server 2008,Windows Vista)
P-2C42-2384 JP1/NETM/DM Client - Base 08-52 (適用 OS:Windows Server 2008,Windows Vista)
P-F2C42-23841 JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-52 (適用 OS:Windows Server 2008,
Windows Vista)
P-F2C42-23842 JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature 08-50 (適用 OS:Windows Server 2008,
Windows Vista)
P-F2C42-23843 JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature 08-51 (適用 OS:Windows Server
2008,Windows Vista)
P-2C42-3384 JP1/NETM/DM Client 08-50 (適用 OS:Windows Server 2008,Windows Vista)
P-1B42-2J71 JP1/NETM/DM NNM 連携機能 07-00 (適用 OS:HP-UX)
P-2642-1C74 JP1/NETM/DM Internet Gateway 07-00 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP
Professional,Windows 2000,Windows NT Server 4.0)
P-2642-1D74 JP1/NETM/DM HTTP Gateway 07-00 (適用 OS:Windows Server 2003,Windows XP,
Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,Windows 98)
P-2842-1384 JP1/NETM/DM Client 08-00 (適用 OS:Windows Server 2003 (IPF))
P-9T42-1371 JP1/NETM/DM Client 07-00 (適用 OS:Windows CE .NET 4.1)
■輸出時の注意
本製品を輸出される場合には,外国為替および外国貿易法ならびに米国の輸出管理関連法規などの規制をご
確認の上,必要な手続きをお取りください。
なお,ご不明な場合は,弊社担当営業にお問い合わせください。
■商標類
Acrobat は,Adobe Systems Incorporated( アドビシステムズ社 ) の商標です。
Active Directory は,米国 Microsoft Corporation の,米国およびその他の国における登録商標または商標で
す。
Adobe は,Adobe Systems Incorporated( アドビシステムズ社 ) の商標です。
AIX は,米国における米国 International Business Machines Corp. の登録商標です。
AMD は,Advanced Micro Devices, Inc. の商標です。
Compaq は,米国 Compaq Computer Corporation の商標です。
Firewall-1 は,Check Point Software Technologies Ltd. およびその関連会社の商標または登録商標です。
Gauntlet は,米国法人 Network Associates, Inc. またはその関係会社の米国またはその他の国における登録
商標です。
HP-UX は,米国 Hewlett-Packard Company のオペレーティングシステムの名称です。
HP Tru64 UNIX は,ヒューレット・パッカード社の商標です。
Intel,Itanium および Intel Xeon は,アメリカ合衆国およびその他の国におけるインテルコーポレーショ
ンまたはその子会社の商標または登録商標です。
Internet Explorer は,米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標で
す。
IRIX は,Silicon Graphics, Inc. の登録商標です。
Java 及びすべての Java 関連の商標及びロゴは,米国及びその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc.
の商標または登録商標です。
Linux は,Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
McAfee,VirusScan,NetShield は,米国法人 McAfee, Inc. またはその関係会社の米国またはその他の国に
おける登録商標です。
Microsoft は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Microsoft Access は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Microsoft Excel は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
Microsoft Internet Information Server は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
Microsoft Internet Information Services は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
Microsoft Office は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
Microsoft SQL Server は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
Microsoft Word は,米国 Microsoft Corp. の商品名称です。
MMX は,Intel Corporation のアメリカ合衆国及びその他の国における登録商標です。
MS-DOS は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
NetInsight は,日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社の商標です。
NetWare は,米国 Novell, Inc. の登録商標です。
NEWS-OS は,ソニー ( 株 ) の商品名称です。
Norton AntiVirus は,米国 Symantec Corporation の米国内およびその他の国における登録商標または商標
です。
OpenView は,ヒューレット・パッカード社の商標です。
Oracle は,米国 Oracle Corporation 及びその子会社,関連会社の登録商標です。
Oracle8i は,米国 Oracle Corporation の商標です。
Oracle9i は,米国 Oracle Corporation の商標です。
OS/2 は,米国における米国 International Business Machines Corp. の登録商標です。
Outlook は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
PA-RISC は,米国 Hewlett-Packard Company の商標です。
PC-98 は,日本電気 ( 株 ) の商品名称です。
Pentium は,Intel Corporation のアメリカ合衆国及びその他の国における登録商標です。
PowerPC は,米国における米国 International Business Machines Corp. の商標です。
PowerPoint は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
SCO は,The Santa Cruz Operation, Inc. がライセンスする米国ならびに他の国における登録商標です。
Solaris は,米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
すべての SPARC 商標は,米国 SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用している同社の米国
およびその他の国における商標または登録商標です。SPARC 商標がついた製品は,米国 Sun
Microsystems, Inc. が開発したアーキテクチャに基づくものです。
Sun,Sun Microsystems,Java は,米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標ま
たは登録商標です。
Symantec は,米国における Symantec Corporation の登録商標です。
UNIX は,X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標
です。
Visio は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corporation の登録商標です。
Visual Basic は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Visual C++ は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Visual Test は,米国 Rational Software Corporation の商品名称です。
Windows は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Windows Media は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Windows NT は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
Windows Server は,米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。
Windows Vista は,米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。
ウイルスバスターは,トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
秘文は,日立ソフトウェアエンジニアリング ( 株 ) の登録商標です。
■発行
2006 年 6 月 ( 第 1 版 )
3020-3-L36
2008 年 9 月 ( 第 6 版 )
3020-3-L36-A0
■著作権
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.
(C) 1998-2004 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.
変更内容
変更内容(3020-3-L36-A0,3020-3-L37-A0,3020-3-L38-A0,3020-3-L39-A0) JP1/NETM/DM
08-52
追加・変更内容
次に示すインベントリ情報を取得できるようにした。
• ハードディスクの電源を切る(AC)
• ハードディスクの電源を切る(DC)
• システムスタンバイ / スリープ(AC)
• システムスタンバイ / スリープ(DC)
• システム休止状態(AC)
• システム休止状態(DC)
変更個所
導入:1.2,1.2.2,2.2.1(1),4.1,4.9,
4.10,付録 C.22
運用 1:4.2.3(6)
運用 2:4.25.14(2),付録 C.4(3)
また,省電力設定にしていないクライアントを対策する運
用例と,クライアントをシャットダウンさせる運用例を追
加した。
オフラインマシンに対して,媒体を利用して稼働監視機能
を使えるようにした。
導入:1.2.4,2.1.7,2.2.6,2.5.9,付録
D.1(2),付録 F
構築:8.1.5,付録 G
運用 1:2,3,6.10,7,7.7,付録 A.1 〜
付録 A.7,付録 F
運用 2:1.2.3,付録 B.3(2),付録 I
ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追
加した。
導入:2.2.2(1)
中継システムで管理するジョブ数が増えた場合でも,ジョ
ブ処理のスループットの低下を回避できるように,中継シ
ステムのセットアップで管理ファイルのキャッシュ上限サ
イズを指定できるようにした。
導入:5.3.2(2)
構築:5.2.4
64 ビットバージョン JP1/NETM/DM Client の名称を 64
ビット版 JP1/NETM/DM Client に変更した。
導入:付録 E(6),付録 E(9),付録 F
構築:付録 F(6),付録 F(9),付録 G
運用 1:付録 E(6),付録 E(9),付録 F
運用 2:付録 B,付録 H(6),付録 H(9),
付録 I
AIT:1.3
JP1/NETM/DM Client のインストールに失敗した場合,
自動的に再インストールするようにした。また,再インス
トールに失敗した場合に実行する InstallShield 環境削除
ツールの格納場所を掲載した。
導入:付録 F
構築:3.1.17,3.3,付録 G
運用 1:付録 F
運用 2:付録 I
クラスタシステム環境の JP1/NETM/DM Manager を上書
きインストールおよび再インストールする場合の手順を追
加した。
構築:1.2.2,付録 C.5
中継システムで ID ジョブがデフォルトで再実行できるよ
うに,中継システムのセットアップの「ID ジョブのクラ
イアントの実行結果を記録する」チェックボックスの状態
に関係なく,ジョブの実行結果を記録するようにした。
構築:5.2.4
運用 1:8.5.2(1)
JP1/NETM/DM Manager のデータベースに Embedded
RDB を使用する場合,作業表領域のサイズを自動で増や
せるようにした。
構築:7.4.1,7.4.3,付録 C.2
運用 2:5.3.2(8)
追加・変更内容
変更個所
Embedded RDB を使用して「Asset Information
Manager Limited」のデータベースを作成する際,データ
ベースのサイズを自動拡張できるようにした。
構築:10.3.1(1),10.3.7(3)
jamdbexport.bat を実行することで,
「Asset Information
Manager Limited」のデータベースのバックアップを
CSV 形式で取得できるようにした。
構築:10.3.3,10.3.3(2)
Embedded RDB 環境で「Asset Information Manager
Limited」のデータベースのバックアップファイルを取得
する,jamemb_backup.bat の説明を追加した。
構築:10.3.5,10.3.5(2)
Embedded RDB 環境で「Asset Information Manager
Limited」のデータベースの再編成を実行する,
jamemb_reorganization.bat の説明を追加した。
構築:10.3.7,10.3.7(2)
リモートインストールマネージャでソフトウェア情報の表
示名が短縮されるホットフィックスに,次の種類を追加し
た。
• Windows XP Application Compatibility Update
• Internet Explorer 7 ホットフィックス
• Internet Explorer 7 セキュリティ更新
• Step by Step Interactive Training
運用 1:3.2.6(1)
検索パターンを使用して操作ログを全件出力する
jamTakeOperationLog.bat について,オプションで,「部
署」
,「ユーザ名」および「設置場所」の情報を CSV 形式
ファイルに出力できるようにした。
運用 1:6.6.2(6)
次に示すイベント ID のイベントログメッセージを追加し
た。
• 8060
• 8061
• 8064
• 8065
• 8066
• 8067
• 8068
• 8069
運用 2:5.10.2(3)
(凡例)
導入:マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 )」
構築:マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R) 用 )」
運用 1:マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )」
運用 2:マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド 2(Windows(R) 用 )」
AIT:マニュアル「JP1/NETM/DM Automatic Installation Tool ガイド (Windows(R) 用 )」
変更内容
JP1/NETM/DM 08-51
追加・変更内容
JP1/NETM/DM Manager の一部のコンポーネントを,
Windows Vista で利用できるようにした。
変更個所
導入:1.3.6
構築:1.1.1,1.1.2(1)
追加・変更内容
変更個所
次に示すインベントリ情報を取得できるようにした。
• モニタの電源を切る(AC)
• モニタの電源を切る(DC)
• プロセッサ調整(AC)
• プロセッサ調整(DC)
導入:2.2.1(1),付録 C.22
運用 1:4.2.3(6)
運用 2:4.25.14(2),付録 C.4(3)
ディレクトリ情報から取得する情報の詳細および取得する
際の引き当て方法を明記した。
構築:10.7.6
「Asset Information Manager Limited」のカレンダーで,
前月および翌月の月をボタンから表示できるようにした。
コマンドのパラメタファイルで使用する
JOB_DESTINATION_ID タグで,ジョブの実行対象とな
る ID 管理中継を指定できるようにした。
運用 1:10.1.2
運用 2:4.25.10(2),4.25.10(3)
(凡例)
導入:マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 )」
構築:マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R) 用 )」
運用 1:マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )」
運用 2:マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド 2(Windows(R) 用 )」
単なる誤字・脱字などはお断りなく訂正しました。
はじめに
このマニュアルは,プログラムプロダクト JP1/NETM/DM の概要や導入方法について説明した
ものです。
このマニュアルでは,JP1/NETM/DM の機能や代表的な使用例を紹介しています。また,JP1/
NETM/DM を導入するに当たって検討しておく必要があることについても説明しています。
JP1/NETM/DM を初めてお使いになる場合は,最初にこのマニュアルをお読みください。
なお,このマニュアルを含め,Windows 版 JP1/NETM/DM のマニュアルには次の 7 冊があり
ます。各マニュアルの目的を次に示しますので,必要に応じてお読みください。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 )
最初にお読みいただくマニュアルです。
JP1/NETM/DM の概要や機能,代表的な構築例および使用例を紹介しています。また,
JP1/NETM/DM を導入するための手順や,あらかじめ検討しておく必要があることについ
ても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM のインストール・セットアップの手順,データベースの構築,およびシス
テム構成の管理方法について説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )
ソフトウェアの配布,インベントリ情報の取得および管理,ファイルの収集など,配布管
理システムの各機能の詳細と操作方法を説明しています。また,クライアントの操作方法
についても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 2(Windows(R) 用 )
他の製品と JP1/NETM/DM との連携,およびトラブルが発生したときの対処方法について
説明しています。また,Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/NETM/DM Client,
64 ビット版 JP1/NETM/DM Client,および Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client の機能
についても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Tool ガイド (Windows(R) 用 )
他社ソフトウェアをパッケージングするときに使用する AIT ファイルやレコーダファイル
の作成方法を説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Administrator Kit
JP1/NETM/DM Client を自動的にインストールするために使用する,JP1/NETM/DM
Administrator Kit について説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/Remote Control
JP1/NETM/Remote Control および JP1/NETM/DM のリモートコントロール機能について
説明しています。
I
はじめに
■対象読者
このマニュアルは,次の方にお読みいただくことを前提に説明しています。
• JP1/NETM/DM を利用してソフトウェアの配布や資産情報を収集・管理する管理者の方
• JP1/NETM/DM システムを構築するシステム管理者の方
• Microsoft Windows の操作に関する基本的な知識をお持ちの方
• ネットワークに関する基本的な知識をお持ちの方
• リレーショナルデータベースに関する基本的な知識をお持ちの方
• Microsoft SQL Server または Oracle に関する基本的な知識をお持ちの方(Microsoft SQL
Server または Oracle を使用する場合)
■マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
第1章
JP1/NETM/DM とは
JP1/NETM/DM を使って,どのようなことができるのかを説明しています。また,プログラムと
システム構成要素の関係についても説明しています。
第2章
JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/DM の持つすべての機能の概要を説明しています。クライアントの機能の概要につい
ても説明しています。
第3章
導入から運用開始までの流れ
JP1/NETM/DM の導入から運用を開始するまでに必要な作業を,作業の流れに沿って説明してい
ます。
第4章
代表的な構築例および運用例
JP1/NETM/DM の代表的な構築例と運用例を紹介しています。各例では,必要な操作についてマ
ニュアルの説明個所を記載しています。
第5章
JP1/NETM/DM システムの設計
システム構成の設計基準や,ハードウェア所要量の計算方法など,JP1/NETM/DM をインストー
ルする前に検討が必要な事項について説明しています。
第6章
JP1/NETM/DM システムの環境設定
ネットワークやハードウェアなどの JP1/NETM/DM システムの環境設定について説明していま
す。
付録 A プロセス一覧
JP1/NETM/DM のプロセスについて説明しています。
付録 B ポート番号一覧
JP1/NETM/DM で使用するポート番号について説明しています。
付録 C リレーショナルデータベースの構造
JP1/NETM/DM で使用するリレーショナルデータベースの構造について説明しています。
II
はじめに
付録 D 機能差異
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異,JP1/NETM/
DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base の機能差異,および UNIX 版 JP1/NETM/DM との機
能差異について説明しています。
付録 E 各バージョンの変更内容
JP1/NETM/DM マニュアルの変更内容について説明しています。
付録 F 用語解説
JP1/NETM/DM で使用する用語の意味について説明しています。
■関連マニュアル
このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R) 用 )(3020-3-L37)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )(3020-3-L38)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 2(Windows(R) 用 )(3020-3-L39)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Tool ガイド (Windows(R) 用 )
(3020-3-L40)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Administrator Kit(3020-3-L41)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Remote Control(3020-3-L45)
• JP1 Version 6 JP1/NETM/DM Manager(3000-3-841)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM SubManager(UNIX(R) 用 )(3020-3-L42)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Client(UNIX(R) 用 )(3020-3-L43)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 導入ガイド(3020-3-L33)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド(3020-3-L34)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 運用ガイド(3020-3-L35)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Client Security Control(3020-3-L31)
• JP1 Version 8 JP1/NETM/Audit(3020-3-L50)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 解説(3020-3-K21)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド(3020-3-K22)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド(3020-3-K24)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
(3020-3-K25)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド(3020-3-K27)
• JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 メッセージ(3020-3-K28)
• JP1 Version 8 JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
(3020-3-K01)
• JP1 Version 8 JP1/Base 運用ガイド(3020-3-K06)
• JP1 Version 8 JP1/Base メッセージ(3020-3-K07)
• JP1 Version 8 JP1/Base 機能拡張(3020-3-K08)
• JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド(3020-3-L01)
III
はじめに
• JP1 Version 8 JP1/ 秘文セットアップガイド(管理者用)
(3020-3-L62)
• HiRDB Version 8 メッセージ(3020-6-358)
• 帳票作成機能 EUR EUR 帳票設計(3020-7-481)
• 帳票作成機能 EUR EUR 帳票出力(3020-7-483)
• 帳票作成機能 EUR EUR Print Service 帳票出力(3020-7-484)
■ JP1 Version 8 での製品体系の変更について
• JP1/NETM/DM Manager Embedded RDB Edition を廃止し,組み込み型のリレーショナル
データベースを JP1/NETM/DM Manager に統合しました。
• JP1/NETM/DM SubManager を廃止し,中継機能を JP1/NETM/DM Client に統合しました。
また,リモートコントロールする側の機能は,JP1/NETM/Remote Control Manager で提供
します。
• 中継システムまたはクライアントとして使用できる JP1/NETM/DM Client - Base と,三つの
オプション製品を追加しました。JP1/NETM/DM Client - Base は,三つのオプション製品を
インストールすることで,JP1/NETM/DM Client と同等の機能を使用できます。オプション
製品は,使用したい機能によって選択できます。
• JP1/NETM/DM Client Light Edition を廃止しました。JP1/NETM/DM Client Light Edition
の機能は,JP1/NETM/DM Client - Base および JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature で
提供します。
JP1 Version 8 での製品体系の変更について,次の図に示します。
IV
はじめに
■ JP1 Version 8 でのマニュアル体系の変更について
JP1 Version 8 では,JP1/NETM/DM シリーズのマニュアル体系を変更しました。体系変更後の
各マニュアルの記載内容を次の表に示しますので,目的に応じてご利用ください。
マニュアル名
JP1 Version 7i
記載内容の概略
JP1 Version 8
JP1/NETM/DM システム構築
(Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM 導入・設計ガ
イド (Windows(R) 用 )
•
•
•
•
JP1/NETM/DM 構築ガイド
(Windows(R) 用 )
• インストールの手順
• セットアップの内容
• リレーショナルデータベースの
設定
• システム構成の管理
JP1/NETM/DM システム運用
1(Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM 運用ガイド
1(Windows(R) 用 )
• 配布管理システムの操作
• クライアントの操作
• メニュー一覧
JP1/NETM/DM システム運用
2(Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM 運用ガイド
2(Windows(R) 用 )
• 他プログラムとの連携
• コマンドの文法
• トラブルシューティング
JP1/NETM/DM Automatic
Installation Tool ガイド
(Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM Automatic
Installation Tool ガイド
(Windows(R) 用 )
Automatic Installation Tool の使
用方法
JP1/NETM/DM Administrator
Kit
JP1/NETM/DM
Administrator Kit
JP1/NETM/DM Administrator
Kit の使用方法
JP1/NETM/Remote Control
JP1/NETM/Remote Control
リモートコントロール機能の使用
方法
製品概要
機能概要
代表的な構築例と運用例
導入から運用開始までの作業の
流れ
• システム構成の設計
• リレーショナルデータベースの
構造
• 機能差異
■このマニュアルでの表記
このマニュアルでは,JP1/NETM/DM 関連製品の製品名称を次のように表記します。
表記
64 ビット版 JP1/NETM/DM Client
製品名称
Windows Server 2003 (IPF) 対応 JP1/NETM/DM
Client
Windows Server 2003 (IPF) 対応 JP1/NETM/DM
Client Light Edition
64 ビット版 JP1/NETM/Remote Control Agent
Windows Server 2003 (IPF) 対応 JP1/NETM/
Remote Control Agent
HTTP Gateway
JP1/NETM/DM HTTP Gateway
Internet Gateway
JP1/NETM/DM Internet Gateway
V
はじめに
表記
製品名称
JP1/NETM/Client Security Control または JP1/
NETM/CSC
JP1/NETM/Client Security Control - Agent
JP1/NETM/DM
JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/Client Security Control - Manager
JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM Client
- Base
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature
JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature
JP1/NETM/DM Manager
JP1/NETM/Remote Control
JP1/NETM/Remote Control Agent
JP1/NETM/Remote Control Manager
JP1/Remote Control
JP1/Remote Control Agent
JP1/Remote Control Manager
そのほかの製品名称,および名称について次のように表記します。
表記
製品名称および名称
AMT
Intel(R) Active Management Technology
EUR
EUR Print Service
EUR Professional Edition
EUR Viewer
hp OpenView nnm または HP OpenView nnm
hp OpenView network node manager
hp OpenView network node manager Starter
Edition
Itanium 2
Intel(R) Itanium(R) 2 プロセッサ
Java
Java(TM)
JP1/AJS2
JP1/Automatic Job Management System 2
JP1/AJS2 - SO
JP1/Cm2/SSO
JP1/Cm2 または JP1/
Cm2/NNM
VI
JP1/AJS2 - SO Manager
JP1/Automatic Job Management System 2 Scenario Operation Manager
JP1/AJS2 - SO View
JP1/Automatic Job Management System 2 Scenario Operation View
JP1/Cm2/SSO
JP1/Cm2/SNMP System Observer
JP1/PFM/SSO
JP1/Performance Management/SNMP System
Observer
JP1/SSO
JP1/Server System Observer
JP1/Cm2/NNM 250
JP1/Cm2/Network Node Manager 250
はじめに
表記
製品名称および名称
JP1/Cm2/Network Node Manager Starter
Edition 250
JP1/Cm2/NNM
Enterprise
JP1/Cm2/Network Node Manager Enterprise
JP1/Cm2/Network Node Manager Starter
Edition Enterprise
JP1/IM
JP1/ 秘文
JP1/IM - Manager
JP1/Integrated Management - Manager
JP1/IM - View
JP1/Integrated Management - View
JP1/ 秘文 CG Pro
JP1/ 秘文 Advanced Edition CopyGuard
Professional
JP1/ 秘文 IC
JP1/ 秘文 Advanced Edition Information
Cypher
JP1/ 秘文 IF
JP1/ 秘文 Advanced Edition Information
Fortress
JP1/ 秘文 IF Mail
Option
JP1/ 秘文 Advanced Edition Information
Fortress Mail Option
JP1/ 秘文 IS
JP1/ 秘文 Advanced Edition Information
Share
JP1/ 秘文 LogManager
JP1/ 秘文 Advanced Edition LogManager
Linux
Linux(R)
MBSA
Microsoft(R) Baseline Security Analyzer
Microsoft Internet Explorer
Microsoft(R) Internet Explorer(R)
Windows(R) Internet Explorer(R)
Microsoft Internet Information Services
Microsoft(R) Internet Information Services 6.0
Microsoft(R) Internet Information Services 7.0
Microsoft SQL Server
Microsoft(R) SQL Server 2000
Microsoft(R) SQL Server 2005
Microsoft(R) SQL Server 7.0
NetWare
NetWare(R)
Oracle
Oracle8i
Oracle9i
Pentium
Intel(R) Pentium(R)
Sun ONE Web Proxy Server
Sun(TM) ONE Web Proxy Server
Visual Test
Visual Test 4.0
Visual Test 6.0
Windows
Windows 98
Microsoft(R) Windows(R) 98 Operating
System
VII
はじめに
表記
製品名称および名称
Windows Me
Windows
NT
Microsoft(R) Windows(R) Millennium Edition
Operating System
Windows
2000
Windows
NT 4.0
Windows
Server
2003
Windows
2000
Advanced
Server
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced
Server Operating System
Windows
2000
Datacente
r Server
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter
Server Operating System
Windows
2000
Profession
al
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional
Operating System
Windows
2000
Server
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server
Operating System
Windows
NT Server
4.0
Microsoft(R) Windows NT(R) Server Network
Operating System Version4.0
Windows
NT
Workstati
on 4.0
Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation
Operating System Version4.0
Windows
Server
2003
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Datacenter Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Datacenter Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Standard Edition
Windows
Server
2003 (IPF)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Datacenter Edition for Itanium-based
Systems
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Enterprise Edition for Itanium-based Systems
Windows
Server
2003 (x64)
VIII
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Datacenter x64 Edition
はじめに
表記
製品名称および名称
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,
Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Datacenter x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,
Standard x64 Edition
Windows
Server
2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008
Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008
Standard
Windows
Vista
Microsoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows
XP
Windows
XP Home
Edition
Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition
Operating System
Windows
XP
Profession
al
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional
Operating System
Windows 95
Microsoft(R) Windows(R) 95 Operating
System
Windows CE
Microsoft(R) Windows(R) CE Operating
System
WSUS
WSUS 2.0
Microsoft(R) Windows Server(R) Update
Services 2.0
WSUS 3.0
Microsoft(R) Windows Server(R) Update
Services 3.0
WUA
Windows Update Agent 2.0
Windows Update Agent 3.0
秘文
秘文 IC
秘文 Advanced Edition Information Cypher
秘文 IF
秘文 Advanced Edition Information Fortress
秘文 IF Mail Option
秘文 Advanced Edition Information Fortress
Mail Option
秘文 IS
秘文 Advanced Edition Information Share
IX
はじめに
■このマニュアルで使用する英略語
このマニュアルで使用する主な英略語を次に示します。
英略語
正式名称
AIF
Application Information File
AMD
Advanced Micro Devices
API
Application Programming Interface
BIOS
Basic Input Output System
CCMP
Counter mode with Cipher block chaining Message
authentication code Protocol
CD-R
Compact Disc Recordable
CD-ROM
Compact Disc Read Only Memory
CF
Compact Flash
CGI
Common Gateway Interface
CPU
Central Processing Unit
CSV
Comma Separated Value
DB
Database
DBA
Database Administrator
DHCP
Dynamic Host Configuration Protocol
DLL
Dynamic Linking Library
DNS
Domain Name System
DoS
Denial of Service
DVD
Digital Versatile Disk
FD
Floppy Disk
FTP
File Transfer Protocol
FUS
Fast User Switching
GUI
Graphical User Interface
HTML
Hypertext Markup Language
HTTP
Hypertext Transfer Protocol
HTTPS
Hypertext Transfer Protocol Security
ICMP
Internet Control Message Protocol
ID
Identifier
IEEE 1394
Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394
IP
Internet Protocol
IPF
Itanium Processor Family
ISAPI
Internet Server Application Programming Interface
JIS
Japanese Industrial Standards
X
はじめに
英略語
正式名称
LAN
Local Area Network
LDAP
Lightweight Directory Access Protocol
MAC
Media Access Control
MIB
Management Information Base
MO
Magneto-Optical disk
MS-DOS
Microsoft Disk Operating System
NAS
Network Attached Storage
NAT
Network Address Translation
NFS
Network File System
NIC
Network Interface Card
OS
Operating System
OU
Organizational Unit
PC
Personal Computer
PDA
Personal Digital Assistant
PME
Power Management Event
PPP
Point to Point Protocol
RAS
Remote Access Service
RSN
Robust Security Network
RWU
Remote-Wake-UP
SD
Secure Digital
SID
System Identifier
SMBIOS
System Management Basic Input Output System
SNMP
Simple Network Management Protocol
SOL
Serial Over LAN
SQL
Structured Query Language
SSID
Service Set Identifier
SSL
Secure Sockets Layer
TCP
Transmission Control Protocol
TCP/IP
Transmission Control Protocol/Internet Protocol
TKIP
Temporal Key Integrity Protocol
UDP
User Datagram Protocol
URI
Uniform Resource Identifier
USB
Universal Serial Bus
UTC
Coordinated Universal Time
UUID
Universally Unique Identifier
XI
はじめに
英略語
正式名称
VPN
Virtual Private Network
WAN
Wide Area Network
WINS
Windows Internet Name Service
WMI
Windows Management Instrumentation
WPA
Wi-fi Protected Access
WS
Workstation
WWW
World Wide Web
XML
Extensible Markup Language
■マニュアル間の参照指示について
マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 )」,
「JP1/NETM/DM 構築ガイ
ド (Windows(R) 用 )」
,「JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )」,
「JP1/NETM/DM 運
用ガイド 2(Windows(R) 用 )」または「JP1/NETM/DM Automatic Installation Tool ガイド
(Windows(R) 用 )」間で,相互にマニュアルを参照していただく場合,次の形式で参照指示して
います。
『AA については,マニュアル「BBB」の「n.n.n
XXXXX」を参照してください。』
AA
参照していただく項目です。
BBB
参照先マニュアルの略称です。マニュアル名称の共通部分(「JP1/NETM/DM」および
「(Windows(R) 用 )」の部分)を省略しています。省略されている部分を補ってお読みくだ
さい。
n.n.n
参照先の章・節・項番号です。(1) や (a) などの括弧付き項番が付く場合もあります。
XXXXX
参照先の標題(見出し)です。
■マニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用する記号を次のように定義します。
記号
意味
[
]
ウィンドウ,ダイアログボックス,タブ,パネル,メニュー,ボタン,アイコン,
グループ,フォルダ,およびキーの名称を示す。
「
」
画面上の文字列,記号,およびジョブの名称を示す。
[A]−[B]
XII
メニューを連続して選択することを示す。
(例)[ファイル]−[新規作成]
上記の例では,[ファイル]メニューを選択して,プルダウンメニューから[新規
作成]を選択することを示す。
はじめに
記号
[X]+[Y]
斜体文字
意味
キーを同時に押すことを示す。
(例)[Ctrl]+[C]キー
上記の例では,[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを示す。
可変の値を示す。
(例) 日付は YYYYMMDD の形式で指定する。
■文法で使用する記号
文法で使用する記号を次のように定義します。
記号
意味
|
( ストローク )
複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,
「または」の意味を示す。
(例) A|B|C は,「A,B または C」を示す。
{ }
( 波括弧 )
この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず 1 組の項目を選択する。項目の
区切りは | で示す。
(例) {A|B|C} は「A,B または C のどれかを指定する」ことを示す。
[ ]
( 角括弧 )
この記号で囲まれている項目は任意に指定できる ( 省略してもよい )。複数の項目
が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。
(例)[A]は「何も指定しない」か「A を指定する」ことを示す。
[B|C]は「何
も指定しない」か「B または C を指定する」ことを示す。
…
( 点線 )
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。
(例) A… は「A のあとに A を必要個数指定できる」ことを示す。項目と項目の
間は,一つ以上のスペースで区切る。
_
( 下線 )
括弧内のすべてを省略したときに,システムがとる標準値を示す。標準値がない場
合は,指定した項目だけが有効である。
(例)[A|B]はこの項目を指定しなかった場合に,A を選択したと見なすことを
示す。
■図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
XIII
はじめに
■マニュアルの使用方法
• このマニュアルでは,特に記載がない場合,接続先の JP1/NETM/DM 製品のバージョンを,
Windows 版は 08-52,UNIX 版 JP1/NETM/DM Manager は 06-75,UNIX 版 JP1/NETM/
DM SubManager は 08-50 と仮定しています。接続先システムが上記より前のバージョンの
JP1/NETM/DM 製品を使用している場合,そのバージョンがサポートする機能だけを実現で
きます。
• UNIX 版 JP1/NETM/DM との用語差異および機能差異については,「付録 D.3 UNIX 版
JP1/NETM/DM との差異」を参照してください。
• Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/NETM/DM Client との機能差異については,
マニュアル「運用ガイド 2」の「付録 A Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/
NETM/DM Client の機能」を参照してください。
XIV
はじめに
• 64 ビット版 JP1/NETM/DM Client との機能差異については,マニュアル「運用ガイド 2」の
「付録 B 64 ビット版 JP1/NETM/DM Client の機能」を参照してください。
• Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client との機能差異については,マニュアル「運用ガイド
2」の「付録 C Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client の機能」を参照してください。
■ HTML ヘルプについて
JP1/NETM/DM では,次に示す HTML ヘルプを提供しています。
JP1/NETM/DM のヘルプ(JP1/NETM/DM Manager,JP1/NETM/DM Client(中継システム)
,
および JP1/NETM/DM Client - Base(中継システム)用)
JP1/NETM/DM のヘルプの内容は,次のマニュアルを統合したものです。
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド (Windows(R) 用 )
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R) 用 )
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R) 用 )
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド 2(Windows(R) 用 )
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Tool ガイド (Windows(R) 用 )
JP1/NETM/DM Client のヘルプ(JP1/NETM/DM Client(クライアント)および JP1/NETM/
DM Client - Base(クライアント)用)
JP1/NETM/DM Client のヘルプの内容は,上記のマニュアルからクライアントの説明を抜
粋したものです。
これらの HTML ヘルプでは,検索したい項目を HTML ヘルプの全文から検索できます。
JP1/NETM/DM の各ウィンドウの[ヘルプ]メニューや各ダイアログボックスの[ヘルプ]ボ
タンから,HTML ヘルプを起動できます。HTML ヘルプは,Microsoft Internet Explorer 5.01
以降がインストールされている PC で参照してください。
■常用漢字以外の漢字の使用について
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語について
は,常用漢字以外の漢字を使用しています。
個所(かしょ)
脆弱(ぜいじゃく)
貼り付け(はりつけ)
汎用(はんよう)
必須(ひっす)
■ KB(キロバイト)などの単位表記について
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト)
,1TB(テラバイト)はそれぞれ
1,024 バイト,1,0242 バイト,1,0243 バイト,1,0244 バイトです。
XV
目次
1
JP1/NETM/DM とは
1
1.1
JP1/NETM/DM の特長
2
1.2
JP1/NETM/DM の機能の紹介
4
1.2.1
ソフトウェアの配布
4
1.2.2
インベントリ情報の管理
10
1.2.3
ファイルの収集
16
1.2.4
ソフトウェアの稼働状況の監視
17
1.2.5
クライアントの管理
20
1.2.6
クライアントのリモートコントロール
24
1.2.7
他プログラムとの連携
25
1.3
2
JP1/NETM/DM のシステム構成要素
27
1.3.1
基本的なシステム構成要素
27
1.3.2
プログラムとシステム構成要素の関係
29
1.3.3
ソフトウェアを配布する場合のシステム構成要素
33
1.3.4
インベントリ情報を管理する場合のシステム構成要素
34
1.3.5
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合のシステム構成要素
36
1.3.6
リモートコントロール機能を使用する場合のシステム構成要素
37
JP1/NETM/DM の機能
41
2.1
ソフトウェアの配布(リモートインストール)
42
2.1.1
リモートインストールの作業の流れ
42
2.1.2
配布できるソフトウェアの種類
43
2.1.3
パッケージング時に設定できるインストール条件
45
2.1.4
Groupmax Integrated Desktop の分割パッケージング機能
47
2.1.5
リモートインストールを実行するジョブ種別
48
2.1.6
クライアントユーザの都合に合わせたインストール
49
2.1.7
スタンドアロン PC へのソフトウェアのインストール
50
2.1.8
キャビネットとパッケージの管理
52
2.1.9
中継システム上のパッケージの削除
53
2.2
インベントリ情報の取得
54
2.2.1
システム情報の取得
54
2.2.2
ソフトウェア情報の取得
69
2.2.3
ユーザインベントリ情報の取得
81
i
目次
2.3
2.4
2.5
2.6
2.7
ii
2.2.4
ディレクトリ情報の取得
83
2.2.5
インベントリ情報の取得方法
84
2.2.6
スタンドアロン PC からのインベントリ情報の取得
91
2.2.7
インベントリ情報の利用方法
92
2.2.8
インベントリ情報を管理する場合の注意事項
94
インベントリ情報の管理
95
2.3.1
インベントリ情報の表示
95
2.3.2
インベントリ情報の集計
95
2.3.3
テンプレートを利用した表示・集計
96
2.3.4
集計結果のグラフ表示
97
2.3.5
集計結果からのホストのグルーピング
97
2.3.6
インベントリ情報の出力
98
ファイルの収集(リモートコレクト)
99
2.4.1
リモートコレクトの作業の流れ
99
2.4.2
リモートコレクトを実行するジョブ種別
100
2.4.3
収集したファイルの復元
101
2.4.4
クライアント側でのリモートコレクトの実行制限
102
ソフトウェアの稼働状況の監視
103
2.5.1
ソフトウェアの稼働監視の流れ
103
2.5.2
ソフトウェアの起動抑止
105
2.5.3
操作履歴の取得
106
2.5.4
ソフトウェアの稼働時間の取得
116
2.5.5
印刷および外部メディア操作の抑止
118
2.5.6
稼働状況を監視するための前提条件
122
2.5.7
稼働情報の保存日数の目安
124
2.5.8
大規模システムでの稼働状況の監視
125
2.5.9
スタンドアロン PC の稼働状況の監視
127
ソフトウェアの稼働情報の管理
130
2.6.1
操作ログの参照・追跡調査
130
2.6.2
操作ログの集計
135
2.6.3
ソフトウェアの稼働状況の参照
137
クライアントの管理
139
2.7.1
クライアントに適用するパッチの取得
139
2.7.2
クライアントのパッチ情報の検出
142
2.7.3
WSUS と連携した更新プログラムの管理
146
2.7.4
クライアントのシステム監視
148
2.7.5
クライアントへのメッセージ通知
149
目次
2.7.6
2.8
2.9
2.10
2.11
AMT を利用したクライアントの制御
151
クライアントのリモートコントロール
154
2.8.1
リモートコントロールマネージャの起動方法
154
2.8.2
リモートコントロールマネージャの機能
155
ジョブの管理
157
2.9.1
ジョブとは
157
2.9.2
作成できるジョブの種類
158
2.9.3
ジョブの詳細設定
160
2.9.4
ジョブの実行と保存
161
2.9.5
グルーピングしたホストへのジョブ実行
161
2.9.6
実行されたジョブの流れ
165
2.9.7
ジョブの実行順序
168
2.9.8
ジョブの実行状況の確認
170
2.9.9
実行結果を確認したあとの対処
170
システム構成情報の管理
171
2.10.1
システム構成情報の作成
171
2.10.2
クライアントのグルーピング
172
2.10.3
システム構成情報のメンテナンス
174
2.10.4
システム構成情報の削除履歴の管理
180
2.10.5
JP1/NETM/DM がインストールされていないホストの検出
181
管理情報の出力
183
2.11.1
CSV 形式ファイルへの出力
183
2.11.2
印刷
183
2.12
業務目的に合わせたインベントリ情報の集計
185
2.13
クライアントの機能
187
2.14
2.13.1
配布されたソフトウェアのインストール
187
2.13.2
ジョブの実行によるインベントリ情報の通知
190
2.13.3
管理者から通知されたメッセージの表示
191
2.13.4
クライアントからのインベントリ情報の通知
194
2.13.5
クライアントの情報の表示
199
2.13.6
ハードウェアの異常の通知
199
2.13.7
クライアントを使用する場合の注意事項
201
他プログラムとの連携
203
2.14.1
JP1/Base と連携した JP1/NETM/DM のユーザ管理
203
2.14.2
JP1/NETM/Asset Information Manager からのソフトウェア適用管理
204
2.14.3
JP1/NETM/Client Security Control と連携したセキュリティ管理
206
2.14.4
JP1/IM からの JP1/NETM/DM の管理
207
iii
目次
3
4
JP1/Cm2 または hp OpenView からの JP1/NETM/DM 管理
208
2.14.6
JP1/AJS2 と連携したジョブの自動実行
209
2.14.7
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理
210
2.14.8
JP1/NETM/Audit - Manager からの監査ログの管理
212
導入から運用開始までの流れ
215
3.1
作業の流れ
216
3.2
システム構成を設計する
217
3.3
JP1/NETM/DM をインストールする
219
3.4
JP1/NETM/DM をセットアップする
220
3.5
リレーショナルデータベースを設定する
221
3.6
システム構成情報を作成する
222
3.7
ジョブのあて先をグルーピングする
223
3.8
JP1/NETM/DM の運用を開始する
225
代表的な構築例および運用例
227
4.1
構築例および運用例の種類
228
4.2
JP1/NETM/DM システムを導入する
229
4.3
遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作する
231
4.3.1
JP1/NETM/DM のサーバ機能と GUI を別々のコンピュータにインストールする
231
4.3.2
配布管理システムがインストールされているコンピュータをリモートコントロール
する
233
4.4
ハードウェア資産を管理する
236
4.5
ソフトウェア資産を管理する
238
4.5.1
特定のソフトウェアがインストールされているクライアントを確認する
238
4.5.2
ソフトウェアのライセンス数を管理する
240
4.6
事業所ごとにソフトウェアを配布する
243
4.7
配布日時およびインストール日時を指定してソフトウェアを配布する
245
4.8
最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアントへ警告
メッセージを通知する
248
4.9
省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する
251
4.10
特定の日時にクライアントをシャットダウンさせる
255
4.11
新規に追加されたクライアントへ自動的にソフトウェアを配布する
258
4.12
iv
2.14.5
障害が発生したクライアントを配布管理システムから遠隔操作でメンテナンス
する
261
目次
5
障害の発生をサーバに通知する
261
4.12.2
クライアントをリモートコントロールする
263
JP1/NETM/DM システムの設計
267
5.1
システム構成の設計
268
5.1.1
基本的なシステム構成の設計
268
5.1.2
大規模なシステム構成の設計
269
5.1.3
小規模なシステム構成の設計
273
5.1.4
中継するシステムを使用したシステム構成の検討
273
5.1.5
使用できるデータベース
276
5.1.6
バージョン間の互換性
278
5.1.7
システムの日時およびタイムゾーンの設定
278
5.2
5.3
5.4
6
4.12.1
運用する環境に応じたシステム構成の設計
280
5.2.1
Asset Information Manager Limited を使用する環境でのシステム構成
280
5.2.2
UNIX システムが混在する環境でのシステム構成
282
5.2.3
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境でのシステム構成
284
5.2.4
インターネットを介して使用する場合のシステム構成
285
5.2.5
JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログを管理する場合のシステム
構成
286
5.2.6
WSUS と連携する場合のシステム構成
287
5.2.7
AMT を利用する場合のシステム構成
289
5.2.8
クラスタシステムへの JP1/NETM/DM の導入
290
ハードウェアに関する見積もり
297
5.3.1
CPU 性能
297
5.3.2
メモリ所要量
297
5.3.3
ディスク占有量
299
データベース容量の見積もり
308
5.4.1
Embedded RDB のデータベース容量の見積もり
308
5.4.2
Microsoft SQL Server のデータベース容量の見積もり
317
5.4.3
Oracle のデータベース容量の見積もり
322
5.4.4
Asset Information Manager Limited のデータベース容量の見積もり
328
JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.1
331
ネットワーク環境の検討
332
6.1.1
JP1/NETM/DM のネットワーク環境
332
6.1.2
ホストを識別する運用キーの決定
332
v
目次
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.1.3
ホスト識別子を使ったネットワーク管理
333
6.1.4
TCP/IP 環境の設定
335
6.1.5
ファイアウォール環境での JP1/NETM/DM の運用
338
6.1.6
複数 LAN 接続環境での JP1/NETM/DM の運用
346
6.1.7
ネットワークに負荷を掛けない運用方法
348
マルチキャスト配布をするための設定
360
6.2.1
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布
360
6.2.2
マルチキャスト配布に必要なネットワーク環境と JP1/NETM/DM のバージョン
362
6.2.3
マルチキャスト配布をするためのシステム構成
362
6.2.4
マルチキャスト配布の実行方法
366
6.2.5
マルチキャスト配布をする場合の注意事項
368
クライアント制御を利用するための設定
369
6.3.1
AMT を利用する場合の設定
369
6.3.2
Wake on LAN を利用する場合の設定
373
6.3.3
シャットダウン時の注意事項
376
中継システムの動作環境について
378
6.4.1
378
中継システムのマルチポーリング環境
クライアントの動作環境について
379
6.5.1
クライアントでのホスト識別子の保管
379
6.5.2
クライアントのポーリング方法
381
6.5.3
クライアントのマルチポーリング環境
382
6.5.4
クライアントの接続先の自動変更
385
6.5.5
容量の少ない PC でクライアントを使用する場合
389
6.5.6
上位システムを名前解決できない場合の接続設定
389
ダイヤルアップ接続の設定
393
6.6.1
前提条件
393
6.6.2
ダイヤルアップ接続するためのネットワークの設定
396
6.6.3
JP1/NETM/DM のインストール,セットアップで必要な設定
401
6.6.4
ダイヤルアップ接続の設定確認
401
6.6.5
ダイヤルアップ接続の設定例
402
付録
405
付録 A プロセス一覧
付録 A.1
JP1/NETM/DM Manager のプロセス
406
付録 A.2
JP1/NETM/DM Client のプロセス
408
付録 B ポート番号一覧
vi
406
413
目次
付録 B.1
ポート番号
413
付録 B.2
ファイアウォールの通過方向
413
付録 C リレーショナルデータベースの構造
415
付録 C.1
リレーショナルデータベースのテーブルの関連
415
付録 C.2
リレーショナルデータベースのテーブルの一覧
419
付録 C.3
netmdm_activedirectory
422
付録 C.4
netmdm_addictionary
424
付録 C.5
netmdm_adproperty
425
付録 C.6
netmdm_adupdate
425
付録 C.7
netmdm_cabinet
426
付録 C.8
netmdm_clientlist
427
付録 C.9
netmdm_collect
427
付録 C.10
netmdm_discovery_community
428
付録 C.11
netmdm_discovery_info
428
付録 C.12
netmdm_discovery_options
429
付録 C.13
netmdm_discovery_setup
430
付録 C.14
netmdm_execution
434
付録 C.15
netmdm_execution_site
438
付録 C.16
netmdm_execution_summary
441
付録 C.17
netmdm_host_withoutdm
442
付録 C.18
netmdm_id
443
付録 C.19
netmdm_id_policy
444
付録 C.20
netmdm_identry
447
付録 C.21
netmdm_inspackage
448
付録 C.22
netmdm_inventry
450
付録 C.23
netmdm_jobgen
465
付録 C.24
netmdm_jobgen_collect
469
付録 C.25
netmdm_jobgen_id
470
付録 C.26
netmdm_jobgen_monitoring
471
付録 C.27
netmdm_jobgen_msg
472
付録 C.28
netmdm_jobgen_node
473
付録 C.29
netmdm_jobgen_pack
475
付録 C.30
netmdm_jobgen_soft
476
付録 C.31
netmdm_jobgen_system
478
付録 C.32
netmdm_jobgen_userinv
479
付録 C.33
netmdm_jobsch
479
付録 C.34
netmdm_jobsch_site
483
vii
目次
viii
付録 C.35
netmdm_jobscript
484
付録 C.36
netmdm_lastupdate
484
付録 C.37
netmdm_mnglist
485
付録 C.38
netmdm_monitoring_filter
486
付録 C.39
netmdm_monitoring_permission
486
付録 C.40
netmdm_monitoring_policy
487
付録 C.41
netmdm_monitoring_program
491
付録 C.42
netmdm_monitoring_result
493
付録 C.43
netmdm_monitoring_security
494
付録 C.44
netmdm_monitoring_webfilter
498
付録 C.45
netmdm_monitoring_work
498
付録 C.46
netmdm_monitoring_workresult
499
付録 C.47
netmdm_nnm_management
500
付録 C.48
netmdm_node
500
付録 C.49
netmdm_node_policy
502
付録 C.50
netmdm_oidlist
504
付録 C.51
netmdm_ospatch_classref
506
付録 C.52
netmdm_ospatch_patchinf
506
付録 C.53
netmdm_ospatch_productref
509
付録 C.54
netmdm_ospatch_script
509
付録 C.55
netmdm_ospatch_xmlinf
509
付録 C.56
netmdm_package
510
付録 C.57
netmdm_package_inf
511
付録 C.58
netmdm_registry
512
付録 C.59
netmdm_reglist
513
付録 C.60
netmdm_schedule
514
付録 C.61
netmdm_softwaredel
515
付録 C.62
netmdm_softwaredic
516
付録 C.63
netmdm_softwarelicence
517
付録 C.64
netmdm_stscnt
518
付録 C.65
netmdm_stscnt_site
519
付録 C.66
netmdm_stscnt_summary
521
付録 C.67
netmdm_suspend
521
付録 C.68
netmdm_system
522
付録 C.69
netmdm_system_delete
525
付録 C.70
netmdm_systeminf
528
付録 C.71
netmdm_systemjob
528
目次
付録 C.72
netmdm_userinventry
529
付録 C.73
netmdm_userinvlist
529
付録 C.74
netmdm_vidlist
532
付録 D 機能差異
535
付録 D.1 JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の
機能差異
535
付録 D.2
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base の機能差異
537
付録 D.3
UNIX 版 JP1/NETM/DM との差異
539
付録 E 各バージョンの変更内容
547
付録 F
558
索引
用語解説
573
ix
1
JP1/NETM/DM とは
JP1/NETM/DM は,ネットワークを利用して,ソフトウェア
の配布やクライアントの資産管理を実現するシステムです。
JP1/NETM/DM を利用することで,クライアント管理の自動
化・省力化を図れます。
この章では,JP1/NETM/DM を使って,どのようなことがで
きるのかを説明します。
また,JP1/NETM/DM のプログラムの構成についても説明し
ます。
1.1 JP1/NETM/DM の特長
1.2 JP1/NETM/DM の機能の紹介
1.3 JP1/NETM/DM のシステム構成要素
1
1. JP1/NETM/DM とは
1.1 JP1/NETM/DM の特長
近年,ネットワークの複雑化と,ソフトウェア・ハードウェアの多様化に伴って,ソフ
トウェアの配布やクライアントの管理を自動化・省力化するツールの必要性が高まって
います。特に,大規模なネットワークでは,このようなツールを導入し,ネットワーク
環境を利用して集中的に管理しないかぎり,システム管理者の負担は増大する一方です。
運用管理業務を従来のままの方法で行うことには,例えば次のような問題があります。
ソフトウェアのインストール作業での問題
• 媒体の現地への運搬や,クライアントごとのインストール・セットアップ作業が
必要となり,業務環境の構築に膨大な手間とコストが掛かる。
• ソフトウェアの頻繁なバージョンアップに迅速に対応できない。
クライアントからの情報収集の問題
• 各クライアントのハードウェアの情報,インストールされているソフトウェアの
情報などを把握するのが困難である。
• クライアントからの情報収集に時間が掛かり,常に最新の情報を手に入れられる
とは限らない。
JP1/NETM/DM では,上記の作業をセンタサーバからの指示で一括して実行でき,シス
テム管理者の負担を大幅に軽減できます。JP1/NETM/DM の特長を次に示します。
● ソフトウェア配布,インベントリ管理の一元化
クライアントに必要な業務プログラムや流通ソフトウェアなどを,センタサーバから一
括して配布できます。配布方法は,スケジュール配布やグループ単位での配布など,運
用に合わせた方法を選択できます。また,配布時のデータ送信量を削減するために,マ
ルチキャスト配布をサポートしています。
クライアントの資産管理に必要なインベントリ情報は,センタサーバからの指示で一括
して取得できます。クライアントから取得するインベントリ情報は,ハードウェア情報
やソフトウェア情報だけでなく,クライアントを使用するユーザに関する情報も取得で
きるため,クライアントを PC 環境と利用者の両方から管理できます。また,インター
ネットの普及とともに重要な意味を持つようになった,ウィルス対策製品の適用の実態
などを詳細に管理できます。
● さまざまな規模のシステム,プラットフォーム,環境に対応
JP1/NETM/DM は,数十台程度のクライアントで構成される小規模なシステムから,数
万台のクライアントで構成される大規模なシステムまで,さまざまな規模のシステムに
適用できます。Windows システムと UNIX システムが混在するシステムや,クライアン
トに Windows Server 2003 (IPF) 搭載のコンピュータおよび Windows CE 搭載の PDA
が含まれるシステムにも対応しています。
また,システムの可用性を向上させるためのクラスタシステムや,複数 LAN 接続環境へ
の導入も可能です。
2
1. JP1/NETM/DM とは
● 他プログラムとの連携
JP1/NETM/DM は,JP1/Base,JP1/NETM/Asset Information Manager,JP1/NETM/
Client Security Control,JP1/IM などの他プログラムと連携して使用することで,ソフ
トウェアの配布やクライアントの資産管理をシステム全体の管理と統合して行うことが
できます。
また,JP1/AJS2 から JP1/NETM/DM が提供するコマンドインタフェースを利用して,
JP1/NETM/DM を利用した業務を自動的に運用できます。
3
1. JP1/NETM/DM とは
1.2 JP1/NETM/DM の機能の紹介
ここでは,JP1/NETM/DM の機能の概要を紹介します。
JP1/NETM/DM には,大きく分けて次の機能があります。これらの機能を有効に活用す
ることで,ユーザのさまざまな要求にこたえる,きめ細かな運用ができます。
● ソフトウェアの配布(リモートインストール)
ネットワークを介して,ソフトウェアを自動的に配布・インストールできます。日時
を指定して一斉に配布したり,インストールできるクライアントの条件を絞り込んだ
りできます。
● インベントリ情報の管理
ネットワーク内で使用されている PC のハードウェア情報や OS の設定情報,ソフト
ウェア情報などのインベントリ情報をサーバで取得し,管理できます。
● ファイルの収集(リモートコレクト)
クライアントのデータをサーバに収集して利用できます。
● ソフトウェアの稼働状況の監視
クライアントでのソフトウェアの稼働状況やファイル操作の履歴を取得し,管理でき
ます。また,特定のソフトウェアの起動を抑止したり,指定したソフトウェアだけが
起動できるようにしたりできます。
● クライアントの管理
クライアントに適用済みまたは未適用のパッチ情報を検出したり,システムの状態を
監視したりできます。また,サーバからクライアントへメッセージを通知することも
できます。AMT に対応しているコンピュータをクライアントとして使用している場
合,AMT の機能を利用してクライアントを制御できます。
● クライアントのリモートコントロール
クライアントのトラブルに,サーバからのリモート操作で対応するための機能です。
遠隔地にあるクライアントの画面をサーバの画面上に呼び出して操作できます。
● 他プログラムとの連携
他プログラム上から JP1/NETM/DM の機能を利用することで,資産管理業務やセ
キュリティ管理業務などを実現できます。
1.2.1
ソフトウェアの配布
ネットワークを介して,遠隔地にあるクライアントへのソフトウェアの配布・インス
トールを,センタサーバからの指示で一括して実行できます。各クライアントでのイン
ストール結果は,サーバへ自動的に通知され,一元管理できます。また,ネットワーク
を介さないで,クライアントへソフトウェアをインストールすることもできます。
ソフトウェアの配布機能の詳細については,「2.1
ストール)」を参照してください。
4
ソフトウェアの配布(リモートイン
1. JP1/NETM/DM とは
(1) 機能の概要
JP1/NETM/DM Manager をインストールしたセンタサーバ(配布管理システム)から,
ネットワークを経由して,JP1/NETM/DM Client をインストールしたクライアントに,
ソフトウェアを配布・インストールします。大規模なネットワークや,クライアントの
台数が多いシステムでは,中間に JP1/NETM/DM Client をインストールした中継システ
ムを置くことで,効率良くソフトウェアを配布できます。ソフトウェアの配布機能の概
要を次の図に示します。
図 1-1 ソフトウェアの配布機能
ソフトウェアの配布手順は,次に示すように,準備,実行,および確認の 3 段階に分け
ることができます。
1. 配布するソフトウェアを登録する(パッケージング)
。
配布するソフトウェアは,事前に,配布管理システムに登録(パッケージング)して
おきます。ソフトウェアのパッケージングには,パッケージャを使用します。また,
パッケージングされて,配布できる状態になったソフトウェアをパッケージと呼びま
す。パッケージングするときは,配布するソフトウェアのインストール条件なども指
定できます。
5
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-2 パッケージング
2. ソフトウェアの配布を指示する(リモートインストール)。
配布管理システムで,どのクライアントに対して,ソフトウェアをどのように配布す
るのかを指示するジョブを作成,実行します。例えば,特定の部署のクライアントだ
けに,特定の日時に一斉にソフトウェアを配布するようなジョブを作成できます。
ジョブで指示したとおりに,ソフトウェアが配布・インストールされます。
図 1-3 リモートインストール
3. インストールの実行状況,実行結果を確認する。
ジョブの実行状況や実行結果が,配布管理システムの GUI 上で一目で確認できます。
6
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-4 [ジョブ実行状況]ウィンドウ
このように,配布管理システムからクライアントにパッケージングしたソフトウェアを
転送し,インストールする機能をリモートインストールと呼びます。
(2) 効率良く配布するための機能
JP1/NETM/DM では,ソフトウェアを効率良く配布するために,さまざまな機能を提供
しています。ここでは,その一部を紹介します。
(a) 配布先のグルーピング
ソフトウェアの配布先となるクライアントを,目的に応じてグルーピングできます。ク
ライアントは,複数のグループに所属させることができます。このため,次の図のよう
に,部署ごとのグルーピングとプロジェクトごとのグルーピングを重複して設定できま
す。
7
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-5 配布先のグルーピングの例
配布先をグルーピングしておけば,配布先として,clt2 と clt3 を 1 台ずつ指定する代わ
りに,「A プロジェクト」グループを指定できます。
(b) 中継システムの活用
中継システムは,ソフトウェアの配布を中継する機能のほかに,配布管理システムとし
ての機能も併せ持っています。このため,センタサーバによる一極集中型の運用だけで
なく,中継システムを部門サーバとした分散型の運用も可能です。さらに,このような
分散型の運用の場合でも,中継システム主導でリモートインストールしたソフトウェア
の状況をセンタサーバで把握できます。このため,ネットワーク全体のソフトウェアの
情報を,センタサーバで一元管理できます。
なお,中継システムにはクライアントとしての機能もあります。このため,センタサー
バから,中継システムに対して,ほかのクライアントと同じ扱いでリモートインストー
ルを実行できます。
(c) インストール条件の設定
ソフトウェアをリモートインストールするとき,配布先のクライアントが,そのソフト
ウェアのインストールに適しているかどうかをチェックできます。例えば,パッケージ
ング時またはジョブの作成時に,次のような画面で,インストールの前提となるハード
ウェアの条件を指定できます。
8
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-6 [システム条件]パネル
このようにハードウェアの条件を設定しておくと,ハードディスクの容量不足や OS の
不適合などで失敗が予想されるクライアントに対して,インストールを抑止できます。
ハードウェア条件のほかにも,特定のソフトウェアがインストールされているかどうか
をチェックしたり,インストール前に外部プログラムを起動して,ユーザ独自の条件で
チェックしたりできます。
(d) 配布のタイミングとインストールのタイミング
リモートインストールの日時の指定は,ソフトウェアを配布する(データを転送する)
日時と,それをクライアントにインストールする日時の 2 段階に分けることができます。
リモートインストールのジョブを作成するとき,ジョブの実行日時を設定できます。こ
れが,ソフトウェアの配布日時(データを転送する日時)となります。ネットワークが
比較的空いている夜間などを指定しておくと,効率良く転送できます。
配布したソフトウェアを各クライアントにインストールする日時は,これとは別に,
パッケージごとに設定します。各クライアントで,指定した日時に一斉にプログラムを
バージョンアップしたい場合などに便利です。
(e) パッケージの分割配布
パッケージを一度に配布しないで,指定した容量に分割して配布できます。分割した
パッケージの転送間には休止時間も設定できるので,大容量のパッケージを配布すると
9
1. JP1/NETM/DM とは
きに,ネットワークの負荷を軽減できます。
(f) マルチキャスト配布
ソフトウェアの配布時に,マルチキャスト配布を指定すると,クライアントの上位シス
テムから 1 ジョブ分のパケットを送信するだけで,指定した多数のクライアントへソフ
トウェアを配布できます。大容量のソフトウェアを配布する場合などに,パケットの送
信量を削減できます。
(g) ジョブの中断と再開
リモートインストール中のホストに対して,一時的にジョブの実行を中断できます。例
えば,業務停止中に実行する予定のジョブが業務開始までに完了しなかった場合,実行
中のジョブを中断し,業務終了後に再開できます。
(h) クライアント制御の利用
PC が AMT または Wake on LAN に対応している場合,ほかの PC からネットワーク経
由でクライアントを起動できます。また,PC が自動シャットダウンに対応している場合
は,ネットワーク経由でクライアントをシャットダウンできます。この機能を使って,
JP1/NETM/DM では,ネットワークの負荷の小さい深夜や休日などに,電源が入ってい
ない状態の PC に対してソフトウェアをリモートインストールできます。
(3) スタンドアロン PC へのソフトウェアのインストール
JP1/NETM/DM は,ネットワークを介してソフトウェアの配布やインベントリ情報の管
理を実現するシステムですが,ネットワークを介さないで,スタンドアロンで使用して
いる PC にソフトウェアをインストールすることもできます。ソフトウェアをインス
トールしたい PC がネットワーク外の場合や,ネットワーク内でも回線に負荷を掛けた
くない場合に便利です。インストールの対象となるのは,JP1/NETM/DM Client がイン
ストールされているスタンドアロン PC(オフラインマシン)です。
オフラインマシンにソフトウェアをインストールするには,まず,配布管理システムで
ソフトウェアのインストールに必要なファイルを作成し,CD-R や MO などの媒体に格
納します。そして,その媒体をオフラインマシンに搬送し,インストールを実行します。
このように,ネットワークを介さないでソフトウェアをインストールする方法を,オフ
ラインインストールと呼びます。
1.2.2
インベントリ情報の管理
ネットワーク内で使用されている PC の,ハードウェアやソフトウェア情報などのイン
ベントリ情報を,センタサーバ(配布管理システム)で取得できます。また,インベン
トリ情報取得用の媒体を作成することで,ネットワーク外の PC からもインベントリ情
報を取得できます。
インベントリ情報を取得することで,ハードディスクの増設が必要でないか,OS のセ
キュリティ設定に問題はないか,不足しているソフトウェアはないかなど,各クライア
10
1. JP1/NETM/DM とは
ントの状況を的確に把握できます。PC の製造番号や使用者などのユーザ情報も管理でき
ます。
インベントリ情報を取得するには,ソフトウェアの配布と同様に,配布管理システムか
ら,情報の取得を指示するジョブを作成・実行します。間に中継システムを置いて,中
継システム主導でのインベントリ情報の取得ができるのも同じです。
なお,一部のインベントリ情報は,クライアントで情報が更新された場合に,上位シス
テムと接続するタイミングで情報を通知させることができます。管理者がジョブを実行
することなく,最新のインベントリ情報を取得できるため,効率良くインベントリ情報
を管理できます。
取得したインベントリ情報は,ほかのプログラムから次のように利用できます。
● JP1/NETM/Asset Information Manager の資産情報として利用できます。JP1/
NETM/Asset Information Manager では,配布管理システムで取得した最新のインベ
ントリ情報を,自動的に資産情報へ反映して管理できます。JP1/NETM/Asset
Information Manager の資産情報としてインベントリ情報を利用する方法について
は,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照
してください。
● 取得したインベントリ情報を,JP1/Cm2 または HP OpenView のネットワーク監視画
面などから参照できます。
インベントリ情報の管理機能の詳細については,
「2.2 インベントリ情報の取得」およ
び「2.3 インベントリ情報の管理」を参照してください。
(1) 取得できるインベントリ情報の種類
取得できるインベントリ情報は,次の 4 種類です。
システム情報
空きハードディスク容量,OS,レジストリ情報など,ハードウェアに関する多様な
情報を取得できます。
11
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-7 [システム構成]ウィンドウ(システム情報)
取得できるシステム情報の種類については,
「2.2.1(1) Windows のクライアントか
ら取得できるシステム情報」および「2.2.1(2)
UNIX のクライアントから取得でき
るシステム情報」を参照してください。
ソフトウェア情報
クライアントにインストールされているソフトウェアの種類やバージョンなどを取
得できます。Windows の[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削
除]または[プログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェア情報だけを
管理したり,クライアントにインストールされているソフトウェアをファイル名で
検索したりできます。また,ウィルス対策製品については,常駐/非常駐の設定や
ウィルス定義ファイルのバージョンなども把握できます。
さらに,クライアントのコンピュータに適用されているパッチや,適用されていな
いパッチの情報を取得して,ソフトウェアの情報と同様に管理することもできます。
パッチ情報は,WUA または MBSA 1.2.1 の機能を利用して取得します。
12
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-8 [システム構成]ウィンドウ(ソフトウェア情報)
取得できるソフトウェア情報の種類については,「2.2.2(1)
取得できるソフトウェ
ア情報」を参照してください。
ユーザインベントリ情報
PC の使用者名,資産番号など,システム管理者が独自に設定した項目を管理できま
す。ユーザ情報はクライアントユーザが入力し,配布管理システムで取得しますが,
配布管理システム側で一括して入力することもできます。
図 1-9 [システム構成]ウィンドウ(ユーザインベントリ情報)
ディレクトリ情報
Active Directory から取得したユーザやコンピュータの情報を,Active Directory 上
での階層構造に従って管理できます。
13
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-10 [ディレクトリ情報]ウィンドウ(ディレクトリ情報)
(2) インベントリ情報の利用方法
取得したインベントリ情報は,項目別に集計したり,集計結果をグラフ表示したりでき
ます。また,必要な情報だけを CSV 形式ファイルに保存したり,印刷したりできます。
次に,具体的な利用方法の例を示します。
ハードウェアやソフトウェアの使用状況を管理する
ハードウェア情報やソフトウェア情報を条件にして,該当するクライアントの台数
を集計できます。ハードディスクやメモリの容量ごとに集計すれば,PC の購入計画
を立てるときなどに便利です。
図 1-11 [集計]ウィンドウ(空きハードディスク容量ごとに集計)
ソフトウェアのライセンスを管理する
ソフトウェアの種類ごとに,インストールされているクライアントの台数を集計で
きます。集計した情報は,ソフトウェアのライセンス管理やバージョンアップ時な
どに利用できます。
14
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-12 [集計]ウィンドウ(インストールされているソフトウェアの種類ごとに集計)
業務目的に合わせて集計する
ソフトウェアのインストール状況や稼働状況を,クライアントの情報と関連づけて
集計できます。業務目的に合わせて検索条件が用意されているので,それぞれの目
的に合わせて,的確な集計結果を得ることができます。
図 1-13
ソフトウェア適用状況画面
資産管理台帳として利用する
必要なインベントリ情報だけを表示して印刷できますので,資産管理台帳として利
用できます。さらに,「日立エンドユーザ帳票作成機能 EUR」の帳票フォームを利
用すると,JP1/NETM/DM が管理するインベントリ情報を容易に帳票に印刷できま
15
1. JP1/NETM/DM とは
す。
インベントリ情報のデータを編集して利用する
インベントリ情報は,CSV 形式のファイルに出力できます。CSV 形式のデータは,
表計算ソフトウェアなどに入力できるため,情報のソートや演算,レポートの作成
などが容易になります。
インベントリ情報でクライアントをグルーピングする
同じインベントリ情報を持つクライアントをグルーピングして,ソフトウェアの配
布先に指定できます。例えば,Microsoft Word 2000 がインストールされているクラ
イアントをグルーピングして,Microsoft Word 2003 をリモートインストールすると
きの配布先に指定できます。
(3) スタンドアロン PC からのインベントリ情報の取得
JP1/NETM/DM は,ネットワークを介してソフトウェアの配布やインベントリ情報の管
理を実現するシステムですが,ネットワークを介さないで,スタンドアロンで使用して
いる PC からインベントリ情報を取得することもできます。ネットワーク内の PC と同様
に,ネットワーク外の PC のインベントリ情報も管理したい場合に便利です。インベン
トリ情報の取得対象となるのは,JP1/NETM/DM Client(クライアント)がインストー
ルされているスタンドアロン PC(オフラインマシン)です。
オフラインマシンからインベントリ情報を取得するには,まず,配布管理システムでイ
ンベントリ情報取得プログラムを作成し,FD,CD-R,MO などの媒体に格納します。
そして,その媒体をオフラインマシンに搬送し,インベントリ情報を取得します。取得
したインベントリ情報は媒体に格納して回収し,配布管理システムに入力して管理しま
す。
1.2.3
ファイルの収集
クライアントのファイルをセンタサーバに収集(リモートコレクト)できます。この機
能を利用すると,例えば,次のような運用ができます。
• クライアントの業務データを一括収集して業務に利用できます。
• クライアントのアプリケーションのトラブル情報やログ情報を収集して解析し,トラ
ブルシューティングを支援できます。
ファイルを収集するには,ソフトウェアの配布と同様に,配布管理システムから,収集
を指示するジョブを作成・実行します。間に中継システムを置いて,収集の中継や中継
システム主導でのファイルの収集ができるのも同じです。ファイルの収集機能の概要を
次の図に示します。
16
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-14
ファイルの収集機能
ファイルは,圧縮またはアーカイブして収集されます。圧縮またはアーカイブしてリ
モートコレクトしたファイルは,そのままでは読み書きできないため,JP1/NETM/DM
Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)のアンアーカイバと呼ばれる
機能を使用して,元の形に復元する必要があります。
ファイルの収集機能の詳細については,
「2.4 ファイルの収集(リモートコレクト)」を
参照してください。
1.2.4 ソフトウェアの稼働状況の監視
ソフトウェアの稼働状況を監視するジョブを実行することで,クライアントでソフト
ウェアの起動を抑止したり,ソフトウェアの操作履歴や稼働時間を取得したりできます。
例えば,クライアントでの印刷や USB メモリへのデータのコピーを抑止することで,機
密情報の持ち出しを防ぐことができます。また,Web サイトへのアクセスログを取得し
て,情報漏えいの危険性の高い Web サイトへのアクセスを監視することもできます。
取得した抑止履歴および操作履歴は,一定期間に実施された操作や特定の操作だけを表
示して確認できます。また,特定のファイルに対する操作の履歴を追跡することもでき
17
1. JP1/NETM/DM とは
ます。
取得した稼働時間からは,ソフトウェアごとの利用状況を確認できます。
ソフトウェアの稼働状況を監視することで,ソフトウェアの利用状況の把握や不正利用
の追跡調査・特定が容易になります。
ソフトウェアの稼働状況の監視機能の概要を次の図に示します。
18
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-15
ソフトウェアの稼働監視
ソフトウェアの稼働状況を監視する機能の詳細については,
「2.5 ソフトウェアの稼働
状況の監視」および「2.6
ソフトウェアの稼働情報の管理」を参照してください。
なお,ソフトウェアの稼働状況の監視機能は,オフラインマシンを対象にして,操作履
歴や抑止履歴,稼働時間を取得できます。オフラインマシンでのソフトウェアの稼働状
況を監視する機能の詳細については,
「2.5.9 スタンドアロン PC の稼働状況の監視」を
19
1. JP1/NETM/DM とは
参照してください。
1.2.5
クライアントの管理
JP1/NETM/DM から,Microsoft 社が提供するパッチを取得して,クライアントに配布,
適用できます。また,クライアントに適用されているパッチの情報を取得して管理でき
ます。
WSUS と連携して,クライアントの更新プログラムを管理することもできます。また,
クライアントのシステムの状態を監視したり,配布管理システムからクライアントへ
メッセージを通知したりできます。
AMT に対応したコンピュータをクライアントとして使用している場合,AMT の機能を
利用してクライアントを制御できます。
(1) パッチの適用状況の管理
JP1/NETM/DM では,配布管理システムから Microsoft 社が提供する更新プログラムや
Service Pack などのパッチを取得できます。取得したパッチはリモートインストールを
利用してクライアントに適用できます。また,クライアントに適用されているパッチの
情報(パッチ情報)を取得することもできます。このように,JP1/NETM/DM ではパッ
チの取得から適用状況の管理までの作業を一元管理できます。
JP1/NETM/DM でパッチの適用状況を管理することで,WSUS を導入することなく,
パッチの適用によるシステムのセキュリティ管理を実現できます。
なお,パッチを取得するためには,弊社サポートサービスが提供する日立 Web サーバへ
接続して,パッチ情報ファイルを取得しておく必要があります。パッチ情報ファイルに
は,Microsoft 社から提供されているパッチの情報が記述されています。この情報を基に
Microsoft 社からパッチのデータを取得します。なお,パッチ情報ファイルは,
Microsoft 社からのパッチの提供状況に応じて更新されます。
!
注意事項
日立 Web サーバからパッチ情報ファイルを取得するには,弊社サポートサービスの契約が
必要です。弊社サポートサービスの契約については,弊社担当営業にお問い合わせくださ
い。
パッチの適用状況を一元管理する流れを次の図に示します。
20
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-16
パッチの適用状況を一元管理する流れ
パッチの適用状況の管理は,次の三つの作業に分けられます。
● クライアントに適用するパッチの取得
● 取得したパッチの配布
● クライアントのパッチ情報の検出
それぞれについて説明します。
(a) クライアントに適用するパッチの取得
日立 Web サーバから取得したパッチ情報ファイルを基に,必要に応じてパッチを取得し
ます。JP1/NETM/DM では,パッチの取得状況を管理したり,パッチの自動取得を設定
したりできます。また,取得したパッチを,自動的にパッケージングすることもできま
す。
21
1. JP1/NETM/DM とは
パッチを取得する機能の詳細については,「2.7.1
クライアントに適用するパッチの取
得」を参照してください。
(b) 取得したパッチの配布
取得したパッチは,ソフトウェアの配布機能を利用して,クライアントに適用します。
なお,パッチ取得時に自動的にパッケージを作成できるため,パッケージングの作業は
不要です。
ソフトウェアの配布機能の詳細については,「2.1
ソフトウェアの配布(リモートイン
ストール)」を参照してください。
(c) クライアントのパッチ情報の検出
クライアントのパッチ情報は,WUA または MBSA 1.2.1 を利用して検出します。クライ
アントで検出されたパッチ情報は,ソフトウェア情報として取得・管理できます。
パッチ情報を検出する機能の詳細については,「2.7.2
クライアントのパッチ情報の検
出」を参照してください。
(2) WSUS と連携した更新プログラムの管理
WSUS での更新プログラムの管理作業の一部を JP1/NETM/DM から実行できます。
WSUS と連携することで,JP1/NETM/DM から WSUS コンピュータグループを作成し
たり,更新プログラムの承認状態を変更したりできます。これによって,WSUS の更新
プログラムを管理する手間を軽減できます。
WSUS と連携する機能の詳細については,「2.7.3
WSUS と連携した更新プログラムの
管理」を参照してください。
(3) クライアントのシステムの監視
クライアントのハードディスクやメモリの空き容量に異常が発生したとき,アラートを
センタサーバに通知させて,ファイルやビューアで確認できます。そのため,システム
管理者がクライアント全体のシステムの状態を監視できます。
また,クライアント側のユーザも,ポップアップメッセージなどでアラートの発生を知
ることができ,ローカルなシステム管理に役立ちます。
アラートを通知させるには,クライアント側でシステム監視機能を起動させ,上位の
JP1/NETM/DM システムにアラートを通知するように設定します。アラート情報は,配
布管理システムとの間に中継システムがある場合でも中継されます。そのため,配布管
理システムおよび中継システムでは,下位のすべてのクライアントに関するアラート発
生状況を監視できます。
クライアントのシステム監視の概要を次の図に示します。
22
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-17
クライアントのシステム監視
配布管理システムおよび中継システムでは,アラートの情報を CSV 形式のファイルや
Windows NT のイベントビューアから確認できます。また,JP1/IM に通知することもで
きます。
アラート通知を利用してクライアントのシステムを監視する機能の詳細については,
「2.7.4 クライアントのシステム監視」を参照してください。
(4) クライアントへのメッセージ通知
管理者がクライアントのユーザに注意や警告などの情報を通知したい場合,
「メッセージ
の通知」ジョブを実行することで,ジョブのあて先のクライアントにメッセージを通知
できます。メッセージの内容は任意に指定できます。メッセージの形式は,テキスト形
式または HTML 形式のファイルを選択できます。また,パッケージを配布する必要がな
く,クライアントで確認されたメッセージは削除されるため,クライアントの PC の容
量を圧迫しません。セキュリティ対策が不十分な特定のクライアントに警告メッセージ
を通知する場合や,システムのメンテナンス情報をクライアントに一括して通知する場
合に便利です。
クライアントへのメッセージ通知の概要を次の図に示します。
23
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-18
クライアントへのメッセージ通知
クライアントへメッセージを通知する機能の詳細については,「2.7.5
クライアントへの
メッセージ通知」を参照してください。
(5) AMT を利用したクライアントの制御
AMT に対応したコンピュータをクライアントとして使用している場合,JP1/NETM/DM
のコンポーネント「AMT 連携機能」を使用すると,AMT の電源制御の機能を利用して
クライアントを制御できます。ただし,無線 LAN 環境のクライアントに対しては,電源
制御の機能は利用できません。
また,クライアントが再インストールされても同じ資産として認識できるように設定で
きます。電源がオフのクライアントをリモートコントロールして,BIOS を設定したり,
マネージャのコンピュータに挿入されている FD から診断プログラムを実行したりでき
ます。
AMT を利用したクライアントの制御の詳細については,
「2.7.6
AMT を利用したクラ
イアントの制御」を参照してください。
1.2.6
クライアントのリモートコントロール
クライアントの画面をセンタサーバの画面上に呼び出して遠隔操作(リモートコント
ロール)できます。呼び出したクライアントの画面に対して,キーボードやマウスでの
操作ができるほか,クライアントのシャットダウンや再起動を指示できます。クライア
24
1. JP1/NETM/DM とは
ントのリモートコントロール機能の概要を次の図に示します。
図 1-19
リモートコントロール機能
この機能を利用すると,例えば,次のような運用ができます。
• クライアントのトラブル対策をサーバ上で実行する
遠隔地のクライアントで動作しているプログラムにトラブルが発生した場合,わざわ
ざ現地に足を運ぶことなく,サーバ側で原因を調査して,トラブルに対応できます。
• クライアントのリモートメンテナンスを行う
クライアントにインストールされているプログラムのセットアップやアンインストー
ル,設定情報の変更などをサーバ側から実行できます。
リモートコントロール機能の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Remote
Control」を参照してください。
1.2.7 他プログラムとの連携
他プログラムと連携することで,次に示す管理業務を実現できます。
● JP1/Base と連携したユーザ管理
JP1/Base のユーザ管理機能を利用して,JP1/NETM/DM を使用するユーザを管理で
きます。ユーザごとに権限を設定したアカウントを作成することで,JP1/NETM/DM
を使用する機能を制限できます。
JP1/Base と連携する機能の詳細については,
「2.14.1 JP1/Base と連携した JP1/
NETM/DM のユーザ管理」を参照してください。
● JP1/NETM/Asset Information Manager からのソフトウェア適用管理
JP1/NETM/Asset Information Manager の操作画面から,JP1/NETM/Asset
Information Manager で管理している機器に対してソフトウェアを配布したり,ソフ
トウェアの配布状況を参照したりできます。
JP1/NETM/Asset Information Manager と連携する機能の詳細については,
「2.14.2
JP1/NETM/Asset Information Manager からのソフトウェア適用管理」を参照して
ください。
25
1. JP1/NETM/DM とは
● JP1/NETM/Client Security Control と連携したセキュリティ管理
JP1/NETM/Client Security Control を導入したセキュリティ管理システムでは,JP1/
NETM/DM で収集したインベントリ情報を利用して,クライアントのセキュリティ対
策状況を監視します。セキュリティ対策に問題があった場合は,JP1/NETM/DM の機
能を利用して対策できます。
JP1/NETM/Client Security Control と連携する機能の詳細については,「2.14.3
JP1/NETM/Client Security Control と連携したセキュリティ管理」を参照してくださ
い。
● JP1/IM からの JP1/NETM/DM 管理
JP1/IM の画面から,ソフトウェアを配布したり,ソフトウェアの配布状況を参照し
たりできます。
JP1/IM と連携する機能の詳細については,
「2.14.4 JP1/IM からの JP1/NETM/DM
の管理」を参照してください。
● JP1/Cm2 または HP OpenView からの JP1/NETM/DM 管理
JP1/Cm2 または HP OpenView の監視画面から,ソフトウェアの配布状況やクライア
ントのインベントリ情報を参照できます。
JP1/Cm2 または HP OpenView と連携する機能の詳細については,「2.14.5
JP1/
Cm2 または hp OpenView からの JP1/NETM/DM 管理」を参照してください。
● JP1/AJS2 と連携したジョブの自動実行
JP1/AJS2 と連携してソフトウェアの配布を自動化できます。JP1/NETM/DM では,
バックグラウンドで実行されるコマンドインタフェースを用意しています。
JP1/AJS2 と連携する機能の詳細については,「2.14.6
JP1/AJS2 と連携したジョブ
の自動実行」を参照してください。
● JP1/NETM/DM の秘文連携機能を使った,JP1/ 秘文および秘文の管理
秘文連携機能を使って,クライアントにインストール済みの JP1/ 秘文および秘文の詳
細情報を取得したり,JP1/ 秘文および秘文のインストール可否をチェックしたりでき
ます。また,JP1/ 秘文および秘文のログを収集できます。
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理の詳細については,「2.14.7 秘
文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理」を参照してください。
● JP1/NETM/Audit - Manager と連携した監査ログの管理
JP1/NETM/DM Manager を使用して,
「だれが」,
「いつ」,
「どのような操作を実行し
たか」を示す監査ログを出力できます。JP1/NETM/Audit - Manager から,システム
全体の監査ログを取得して内部統制の評価と監査を実施するためには,JP1/NETM/
DM Manager で監査ログを出力する必要があります。
JP1/NETM/Audit - Manager と連携した監査ログの管理の詳細については,
「2.14.8
JP1/NETM/Audit - Manager からの監査ログの管理」を参照してください。
26
1. JP1/NETM/DM とは
1.3 JP1/NETM/DM のシステム構成要素
ここでは,JP1/NETM/DM のシステム構成要素について説明します。
また,JP1/NETM/DM のプログラムとシステム構成要素の関係や,運用方法ごとに知っ
ておく必要があるシステム構成要素についても説明します。
1.3.1 基本的なシステム構成要素
JP1/NETM/DM のシステムは,次の要素で構成されています。
配布管理システム
システムの最上位に位置し,配下のシステムにソフトウェアの配布やインベントリ
情報の取得を指示するジョブを実行する機能を持つシステムを「配布管理システム」
と呼びます。
ジョブを実行するだけではなく,ジョブの実行状況を確認したり,取得したインベ
ントリ情報を参照・集計したりして,配下のシステムを管理できます。
中継するシステム
配布管理システムとクライアントの中間に位置し,配布管理システムから実行され
たジョブを配下のシステムへ中継する機能を持つシステムを「中継するシステム」
と呼びます。
ジョブを中継する機能に加え,配下のシステムへジョブを実行する配布管理システ
ムの機能と,ジョブを受信するクライアントの機能も持っています。
中継するシステムの配下に,クライアントのほか,中継するシステムをさらに設置
することもできます。
クライアント
配布管理システムおよび中継するシステムの下位に位置し,配布管理システムから
実行されたジョブを受信・実行し,実行結果を通知する機能を持つシステムを「ク
ライアント」と呼びます。
配布されたソフトウェアをインストールしたり,インベントリ情報を配布管理シス
テムに通知したりできます。
JP1/NETM/DM システムでの,配布管理システム,中継するシステム,およびクライア
ントの関係を次の図に示します。
27
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-20
JP1/NETM/DM システムの構成要素の関係
なお,JP1/NETM/DM システム全体の中で,一つの部門サーバが管理するシステムを見
たとき,中継するシステムが,そのシステム内での配布管理システムとしての役割を持
ちます。
28
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-21
JP1/NETM/DM システムの構成要素の関係(部門サーバが管理するシステム)
1.3.2 プログラムとシステム構成要素の関係
JP1/NETM/DM のシステムを構成するプログラムには,次に示す 3 種類のプログラムが
あります。
● JP1/NETM/DM Manager
● JP1/NETM/DM Client
● JP1/NETM/DM Client - Base
JP1/NETM/DM のシステムを構築する際,配布管理システム,中継するシステム,およ
びクライアントの各システム構成要素へ,用途に応じたプログラムをインストールしま
す。
JP1/NETM/DM の各プログラムとシステム構成要素の関係を次の図に示します。
29
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-22
プログラムとシステム構成要素の関係
次に,プログラムの種類とシステム構成要素で使用できるプログラムについて説明しま
す。
(1) プログラムの種類
JP1/NETM/DM のプログラムについて,それぞれ説明します。
(a) JP1/NETM/DM Manager
JP1/NETM/DM が提供するすべての資産・配布管理の機能を使用でき,配下の中継する
システムおよびクライアントを管理するプログラムです。JP1/NETM/DM システムの配
布管理システムとして使用します。システムの最上位にある JP1/NETM/DM Manager
30
1. JP1/NETM/DM とは
を,「マネージャ」と呼びます。
また,JP1/NETM/DM Manager を中継するシステムとして使用することもできます。
JP1/NETM/DM Manager の中継するシステムを「中継マネージャ」と呼びます。
(b) JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM システムの中継するシステム,またはクライアントとして使用するプロ
グラムです。インストール時に,中継するシステムとして使用するか,クライアントと
して使用するかを選択できます。JP1/NETM/DM Client の中継するシステムを「中継シ
ステム」と呼びます。
(c) JP1/NETM/DM Client - Base
JP1/NETM/DM Client と同様に,JP1/NETM/DM システムの中継するシステム,また
はクライアントとして使用するプログラムです。インストール時に,中継するシステム
として使用するか,クライアントとして使用するかを選択できます。JP1/NETM/DM
Client - Base の中継するシステムも,JP1/NETM/DM Client の中継するシステムと同様
に「中継システム」と呼びます。
JP1/NETM/DM Client - Base がインストールされたホストは,JP1/NETM/DM Client
がインストールされたホストと比較して,次の機能が制限されます。
• ファイル操作,Web アクセス,印刷および外部メディア操作の履歴の取得機能
• 印刷および外部メディアの操作の抑止機能
• 日立プログラムプロダクト以外のソフトウェア配布,ファイル収集機能
• リモートコントロール機能
JP1/NETM/DM Client - Base がインストールされたホストでこれらの機能を使用する場
合は,次に示すプログラムを別にインストールする必要があります。
● JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature
クライアントのファイル操作,Web アクセス,印刷および外部メディア操作の履歴を
取得する場合に必要なプログラムです。また,印刷および外部メディアの操作を抑止
する場合にも必要なプログラムです。
● JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
日立プログラムプロダクト以外のソフトウェアを配布したり,クライアントのファイ
ルを収集したりする場合に必要なプログラムです。
● JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature
リモートコントロール機能を使用する場合に必要なプログラムです。
JP1/NETM/DM Client と,JP1/NETM/DM Client -Base の機能とプログラム構成の関
係を次の図に示します。
31
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-23
JP1/NETM/DM Client - Base の機能とプログラム構成
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base の機能差異の詳細については,
「付録 D.2
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base の機能差異」を参照
してください。
(2) システム構成要素で使用できるプログラム
システム構成要素(配布管理システム,中継するシステム,およびクライアント)で使
用できるプログラムと種別を次の表に示します。
表 1-1 システム構成要素で使用できるプログラム
システム構成要素
配布管理システム
種別※
使用できるプログラム
JP1/NETM/DM Manager
マネージャ
JP1/NETM/DM Client
中継システム
JP1/NETM/DM Client - Base
中継するシステム
JP1/NETM/DM Manager
中継マネージャ
JP1/NETM/DM Client
中継システム
JP1/NETM/DM Client - Base
クライアント
JP1/NETM/DM Client
クライアント
JP1/NETM/DM Client - Base
注※
種別は,プログラムをインストールする際に選択します。プログラムのインストールについ
ては,マニュアル「構築ガイド」の「2.
「3.
JP1/NETM/DM Manager をインストールする」または
JP1/NETM/DM Client をインストールする」を参照してください。
(a) 配布管理システムで使用できるプログラム
基本的に,配布管理システムには,管理者用のプログラムである JP1/NETM/DM
Manager を使用します。本社のセンタサーバなど,JP1/NETM/DM のシステム全体を管
32
1. JP1/NETM/DM とは
理するプログラムとして利用できます。
JP1/NETM/DM Client または JP1/NETM/DM Client - Base をシステムの最上位に配置
し,配布管理システムとして使用することもできます。ただし,JP1/NETM/DM
Manager の配布管理システムに比べ,管理できるクライアントの台数や使用できる機能
などに制限があります。このため,管理対象のクライアントが数十台といった小規模な
システムで使用してください。
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client の配布管理システムの機能差異につ
いては,「付録 D.1
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システ
ム)の機能差異」を参照してください。
(b) 中継するシステムで使用できるプログラム
中継するシステムには,JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)
,JP1/NETM/DM
Client(中継システム)または JP1/NETM/DM Client - Base(中継システム)を使用で
きます。
中継するシステムとしてどのプログラムを使用するかは,プログラムのインストール時
に選択します。
中継システムは,中継マネージャに比べ,管理できるクライアントの台数や使用できる
機能などに制限があります。中継するシステムからも JP1/NETM/DM Manager の配布
管理システムと同じようにクライアントを管理したい場合は,中継マネージャを使用し
ます。中継マネージャと中継システムの機能差異については,
「付録 D.1
JP1/NETM/
DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異」を参照してくだ
さい。
(c) クライアントで使用できるプログラム
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base はどちらもクライアントとして
使用できます。
なお,Windows NT 以外の OS でクライアントを使用する場合は,通信ソフトウェアが
必要です。使用できる通信ソフトウェアの種類については,
「6.1.1 JP1/NETM/DM の
ネットワーク環境」を参照してください。
1.3.3 ソフトウェアを配布する場合のシステム構成要素
ソフトウェアを配布する場合のシステム構成は,基本的なシステム構成要素に加え,配
布するソフトウェアを配布管理システムに登録するパッケージャから成り立っています。
パッケージャ
パッケージャは,配布するソフトウェアを配布管理システムに登録するためのシス
テムです。JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)および JP1/NETM/DM
Client のコンポーネントの一つです。
パッケージャは,配布管理システム,中継するシステム,またはクライアントと同
33
1. JP1/NETM/DM とは
じ PC にインストールできます。また,パッケージャ専用の PC にインストールして
も動作します。ソフトウェアを配布する場合は,パッケージャをインストールした
PC がシステム構成内に少なくとも 1 台は必要です。
配布管理システムは,パッケージャから登録されたソフトウェアをクライアントにリ
モートインストールします。
リモートインストールを指示するジョブを,配布管理システムの GUI 上から作成・実行
する場合は,リモートインストールマネージャを使用します。リモートインストールマ
ネージャは,ソフトウェアの配布だけでなく,インベントリ情報の管理やソフトウェア
の稼働状況の監視などでも使用します。
なお,中継するシステムまたはクライアントに JP1/NETM/DM Client - Base を使用し
ている場合,日立プログラムプロダクト以外のソフトウェアを配布するには,JP1/
NETM/DM Client - Delivery Feature がインストールされている必要があります。
ソフトウェアを配布する場合のシステム構成を次の図に示します。
図 1-24
1.3.4
ソフトウェアを配布する場合のシステム構成
インベントリ情報を管理する場合のシステム構成要素
インベントリ情報を管理する場合の基本的なシステム構成は,配布管理システム,中継
するシステム,およびクライアントから成り立っています。
34
1. JP1/NETM/DM とは
ただし,ネットワーク外の PC からインベントリ情報を取得する場合は,さらに次の二
つの要素が加わります。
オフラインマシン
JP1/NETM/DM のシステム構成情報に登録していない,JP1/NETM/DM Client(ク
ライアント)をインストールしている PC です。例えば次のような PC が挙げられま
す。
• スタンドアロンで使用していて,JP1/NETM/DM Client(クライアント)をイン
ストールしている PC
• ネットワーク内で JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしてい
るが,JP1/NETM/DM のシステム構成情報に登録していない PC
このようなシステム構成情報に登録していない PC からも,インベントリ情報を取
得できます。また,システム構成情報に登録していない PC に,ソフトウェアをイ
ンストールすることもできます。
オフラインフォルダ
オフラインマシンから取得したインベントリ情報を管理するためのフォルダです。
システム構成情報には「{OFFLINE}」という名称で表示され,マシンが実在しない
仮想の中継システムとして扱われます。このため,名称の変更や階層の移動などは
できません。
インベントリ情報を管理する場合のシステム構成を次の図に示します。
35
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-25
インベントリ情報を管理する場合のシステム構成
この図に示すシステム構成では,クライアントおよびオフラインマシンからインベント
リ情報を取得できます。取得したインベントリ情報は配布管理システムで管理します。
オフラインマシンから取得したインベントリ情報については,オフラインフォルダの配
下にまとめて管理します。
1.3.5
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合のシステム構
成要素
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合の基本的なシステム構成は,配布管理システム,
中継するシステム,およびクライアントから成り立っています。
この基本構成に加え,稼働状況の管理機能を拡張する「Asset Information Manager
Limited」がシステム構成に加わります。
「Asset Information Manager Limited」
インベントリ情報を集計・参照する GUI を提供する,JP1/NETM/DM Manager の
36
1. JP1/NETM/DM とは
コンポーネントです。
このコンポーネントをインストールすることで,リモートインストールマネージャ
から,ソフトウェアの稼働情報を表示するウィンドウを起動できるようになります。
このウィンドウから,条件を指定して稼働情報を検索したり,稼働情報の集計結果
を表示したりできます。
なお,「Asset Information Manager Limited」をインストールする PC には,リ
モートインストールマネージャも合わせてインストールする必要があります。
なお,操作履歴を取得するクライアントに JP1/NETM/DM Client - Base が使用されて
いる場合,ファイル操作,Web アクセス,印刷および外部メディア操作の履歴を取得す
るときは,クライアントに JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature がインス
トールされている必要があります。
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合のシステム構成要素を次の図に示します。
図 1-26
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合のシステム構成
1.3.6 リモートコントロール機能を使用する場合のシステム
構成要素
リモートコントロール機能を使用する場合のシステム構成は,リモートコントロール
37
1. JP1/NETM/DM とは
(遠隔操作)する側のシステム(リモートコントロールマネージャ)と,される側のシス
テム(リモートコントロールエージェント)から成り立っています。
リモートコントロールマネージャ
クライアントの画面の情報を呼び出し,リモートコントロールするプログラムです。
JP1/NETM/DM Manager のコンポーネントの一つです。
リモートコントロールエージェント
自システムの画面の情報をリモートコントロールマネージャに提供し,リモートコ
ントロールされる側のプログラムです。
JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)および JP1/NETM/DM Client のコン
ポーネントの一つです。
リモートコントロールマネージャおよびリモートコントロールエージェントは,クライ
アントや配布管理システムなど,JP1/NETM/DM のほかの機能がインストールされてい
る PC にインストールできます。また,リモートコントロールマネージャは,配布管理
システムや中継するシステムと別のコンピュータにインストールすることもできます。
なお,リモートコントロール機能だけを使用する場合は,JP1/NETM/Remote Control
を使用できます。
中継するシステム,またはクライアントに JP1/NETM/DM Client - Base を使用してい
る場合,リモートコントロール機能を使用するためには,JP1/NETM/DM Client Remote Control Feature をインストールする必要があります。
リモートコントロールの動作環境を次の表に示します。
表 1-2 リモートコントロールの動作環境
プログラム
リモートコント
ロールマネージャ
リモートコントロー
ルエージェント
JP1/NETM/DM
Manager
(マネージャ)
○
−
JP1/NETM/DM
Manager
(中継マネージャ)
○
○
JP1/NETM/DM Client
(中継システム)
−
JP1/NETM/DM Client
(クライアント)
−
(凡例)○:インストールできる
動作環境
•
•
•
•
•
Windows Server 2008
Windows Vista
Windows Server 2003
Windows XP Professional
Windows 2000
○
•
•
•
•
•
•
Windows Server 2008
Windows Vista
Windows Server 2003
Windows XP Professional
Windows 2000
Windows NT 4.0
○
Windows
−:インストールできない
リモートコントロール機能でのシステム構成を次の図に示します。
38
1. JP1/NETM/DM とは
図 1-27
リモートコントロール機能でのシステム構成
39
2
JP1/NETM/DM の機能
この章では,JP1/NETM/DM の機能の詳細を説明します。
2.1 ソフトウェアの配布(リモートインストール)
2.2 インベントリ情報の取得
2.3 インベントリ情報の管理
2.4 ファイルの収集(リモートコレクト)
2.5 ソフトウェアの稼働状況の監視
2.6 ソフトウェアの稼働情報の管理
2.7 クライアントの管理
2.8 クライアントのリモートコントロール
2.9 ジョブの管理
2.10 システム構成情報の管理
2.11 管理情報の出力
2.12 業務目的に合わせたインベントリ情報の集計
2.13 クライアントの機能
2.14 他プログラムとの連携
41
2. JP1/NETM/DM の機能
2.1 ソフトウェアの配布(リモートインストー
ル)
JP1/NETM/DM のリモートインストール機能を使用して,日立プログラムプロダクトや
他社ソフトウェアなどをクライアントへ配布できます。
リモートインストール機能では,配布を実行する日時を指定したり,条件と一致したク
ライアントだけに配布したりできます。また,配布されるソフトウェアをクライアント
側から指定してインストールしたり,JP1/NETM/DM がインストールされているスタン
ドアロン PC にソフトウェアをインストールしたりもできます。
ここでは,リモートインストール機能の概要について説明します。
2.1.1
リモートインストールの作業の流れ
リモートインストールは,インストールするソフトウェアを登録する作業(パッケージ
ング)と,登録されたパッケージを配布してインストールする作業(リモートインス
トール)との 2 段階に分けられます。
リモートインストールの作業の流れを次の図に示します。
図 2-1 リモートインストールの作業の流れ
42
2. JP1/NETM/DM の機能
(1) 配布するソフトウェアをパッケージングする
ソフトウェアをリモートインストールするには,まず対象となるソフトウェアを,配布
管理システムにパッケージングしておく必要があります。ソフトウェアをパッケージン
グするには,パッケージャを使用します。
パッケージャは,リモートインストールするソフトウェアを,インストールに必要な情
報と一緒に,配布管理システムのキャビネットと呼ばれる場所に保管します。こうして
保管されたソフトウェアをパッケージと呼びます。
一度キャビネットに保管されたパッケージは,パッケージャと配布管理システムの両方
から,参照したり削除したりできます。ただし,名称を変更したり,ほかのキャビネッ
トに移したりはできないので,パッケージング実行前にキャビネットの構成をよく検討
しておいてください。キャビネットは,事前に配布管理システム側で作成しておいても
かまいませんし,パッケージング時にパッケージャが新しく作成してもかまいません。
パッケージングの操作については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1
パッケージン
グの方法」を参照してください。
(2) リモートインストールのジョブを作成,実行する
ソフトウェアをパッケージングしたら,配布管理システムでリモートインストールを指
示するジョブを作成し,実行します。リモートインストールの操作は,リモートインス
トールマネージャから行います。リモートインストールの操作については,マニュアル
「運用ガイド 1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
また,リモートインストールに関する作業には,ジョブの作成・実行以外に,キャビ
ネットとパッケージの管理や中継システム上のパッケージの削除といった作業がありま
す。キャビネットとパッケージの管理については「2.1.8 キャビネットとパッケージの
管理」を,中継システム上のパッケージの削除については「2.1.9
中継システム上の
パッケージの削除」を参照してください。
なお,リモートインストール時のクライアントは,基本的には,自動的にソフトウェア
がインストールされるのを待つだけです。しかし,クライアント側でも,幾つかの準備
作業や,インストールの操作をする必要があります。特に,ユーザのニーズに合った細
かな運用をしたい場合は,クライアントでの操作が重要なポイントとなります。例えば,
必要なソフトウェアだけを選択してインストールしたり,クライアントの都合の良い時
間に任意のタイミングでソフトウェアを受け取ったりする場合です。クライアントでの
操作の詳細については,
「2.13 クライアントの機能」を参照してください。
2.1.2 配布できるソフトウェアの種類
JP1/NETM/DM では,リモートインストールの対象となるソフトウェアを,次の 3 種類
に分類して認識しています。この区分をパッケージ種別と呼びます。
• 日立プログラムプロダクト
• 他社ソフトウェア
43
2. JP1/NETM/DM の機能
• ユーザプログラム,データ
「日立プログラムプロダクト」
,または「他社ソフトウェア」であるかどうかは,ソフト
ウェアのパッケージング時に,パッケージャが自動的に判断します。どちらにも認識さ
れないソフトウェアは,すべて「ユーザプログラム,データ」として扱われます。
なお,パッケージ種別によっては,リモートインストール時に AIT ファイル
(Automatic Installation Tool で作成するファイル)またはレコーダファイル(Visual
Test で作成するファイル)が必要です。AIT ファイルまたはレコーダファイルを使った
リモートインストール方法については,マニュアル「Automatic Installation Tool ガイ
ド」を参照してください。
(1) 日立プログラムプロダクト
複数ライセンスパック製品のプログラムプロダクトのリモートインストールができます。
また,複数ライセンスパック製品ではないプログラムプロダクトでは,すでに導入して
いるものをリビジョンアップする場合に限って,リモートインストールできます。ただ
し,一部のプログラムプロダクト(通信ソフトウェアなど)のリモートインストールは
できません。リモートインストールができるプログラムプロダクトは,それぞれのマ
ニュアルまたはソフトウェア添付資料でご確認ください。
JP1/NETM/DM のリモートインストール
● JP1/NETM/DM Manager
リモートインストールできません。
● JP1/NETM/DM Client(中継システム)
リモートインストールできます。ただし,
「Automatic Installation Tool」がすでにイ
ンストールされている PC に対しては,リモートインストールできません。
● JP1/NETM/DM Client(クライアント)
リモートインストールできます。ただし,
「スタートアップキット機能支援ツール」が
インストールされている PC に対しては,リモートインストールできません。また,
「Automatic Installation Tool」がインストールされている PC に対しては,
「Automatic Installation Tool」は上書きインストールされません。
そのため,
「スタートアップキット機能支援ツール」,および「Automatic Installation
Tool」は,手動でインストールしてください。
(2) 他社ソフトウェア
日立以外の流通ソフトウェアを他社ソフトウェアと呼びます。リモートインストールで
きる他社ソフトウェアは,基本的に複数ライセンスパック製品です。ソフトウェアの種
類,購入契約の内容によって,リモートインストールができない場合があります。契約
書などで判断できない場合,ソフトウェア会社の了解をユーザの責任で得る必要があり
ますので注意してください。
なお,他社ソフトウェアの対話形式のインストーラに自動応答してリモートインストー
44
2. JP1/NETM/DM の機能
ルする場合には,AIT ファイルまたはレコーダファイルが必要です。
(3) ユーザプログラム,データ
単一のファイルまたはディレクトリ下の全ファイルをリモートインストールできます。
表計算ソフトウェアなどのアプリケーションプログラムで作成したデータも,ユーザ
データとして扱います。
2.1.3 パッケージング時に設定できるインストール条件
ソフトウェアをリモートインストールするには,パッケージング時に,インストールに
必要な情報を細かく設定しておく必要があります。例えば,インストールの日時やタイ
ミング,インストールの前提となるプログラム,インストール時に使用するレコーダ
ファイルの指定などです。これらをインストール条件と呼びます。
インストール条件は,パッケージング時に[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアロ
グボックスで設定します。また,リモートインストール実行時(ジョブ作成時)に,
[イ
ンストール条件の変更]ダイアログボックスで変更できます。
ここでは,インストール条件としてどのようなものがあるかを,
[JP1/NETM/DM パッ
ケージング]ダイアログボックスのパネル単位に説明します。設定内容の詳細について
は,マニュアル「運用ガイド 1」の「2.2
パッケージの詳細設定」を参照してください。
(1) システム条件
インストール時に最低限必要なハードディスクの空き容量や,実装メモリの状態など,
ハードウェア上の条件を設定できます。必要に応じて,インストール処理後に 10 〜 20
メガバイト以上の空き容量が必要であるなどの条件を設定してください。また,実装メ
モリの条件を設定すれば,インストールしても動作させられないといった失敗を防ぐこ
とができます。
(2) ソフトウェア条件
インストールするソフトウェアが,特定のソフトウェアの,特定のバージョンを前提と
して動作するような場合に,そのソフトウェアがインストールされているかどうかを,
バージョンを指定してチェックできます。また,特定のソフトウェアがクライアントに
ない場合だけリモートインストールする,といった条件も設定できます。
(3) ファイル属性
リモートインストール後のファイルのアクセス権および所有者を指定できます。
(4) スケジュール
インストール日時,およびインストールタイミングを指定できます。インストールタイ
ミングには次の 2 種類があります。
● 通常インストール
45
2. JP1/NETM/DM の機能
ジョブ実行時,またはインストール日時として指定された時間にパッケージがインス
トールされます。
● システム起動時インストール
クライアントのシステム起動時にパッケージがインストールされます。
(5) インストール方法
クライアントの OS が Windows の場合に,インストールモード(ソフトウェアのインス
トーラの種類に合致したインストール方法)を指定します。インストールモードには,
次の 2 種類があります。
● GUI インストールモード
特別なインストーラ(対話形式のインストーラなど)を使用するインストールモード
です。パッケージ種別が「日立プログラムプロダクト」
,または「他社ソフトウェア」
の場合は,常に「GUI インストールモード」となります。
● バックグラウンドインストールモード
特別なインストーラを使用しないインストールモードです。ファイルのコピーだけで
インストールが完了する場合に適用します。
(6) オプション
リモートインストールに対して次のオプションを設定できます。
● パッケージデータを暗号化する
ソフトウェアを暗号化してパッケージングできます。ただし,このオプションを使用
するには JP1/NETM/DM Encryption Option が必要です。
● パッケージデータを圧縮する
ソフトウェアを圧縮してパッケージングできます。パッケージを圧縮するとファイル
転送は速くなり,キャビネット上でパッケージを保管するための容量を節約できます。
ただし,パッケージング時やリモートインストール時に,圧縮・伸長処理の時間が掛
かります。
● バージョンアップ時リストア対象とする
リモートインストールの失敗による旧バージョンの破壊を防ぐための,
「バックアッ
プ・リストア機能」を使用できます。この機能を使用すると,リモートインストール
でプログラムのバージョンアップをする場合に,クライアントが旧バージョンのバッ
クアップを取得します。そして,リモートインストールに失敗した場合に,このバッ
クアップから旧バージョンを回復します。
● インストール後コンピュータを再起動する
パッケージのインストール後に,クライアントのコンピュータが自動的に再起動する
ように設定できます。
● 処理中ダイアログの表示
パッケージのインストール時に,クライアントで処理中ダイアログを表示させるかを
指定します。対象となるのは,ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアロ
46
2. JP1/NETM/DM の機能
グです。
(7) アイコン作成
パッケージ種別が「ユーザプログラム,データ」の場合に,ユーザプログラムのアイコ
ンまたはショートカットを設定できます。
(8) 外部プログラム
インストールの直前・直後,およびインストールエラー時に,クライアントで外部プロ
グラムを起動させることができます。これによって,例えば次のような運用ができるよ
うになります。
• インストール前に,クライアントがユーザ固有の条件に合っているかどうかを調べる
外部プログラムを起動させる。
• インストールしたプログラムプロダクトを外部プログラムで起動させる。
(9) セットアップ情報設定
パッケージ種別が「他社ソフトウェア」の場合に,セットアップ方法,会社名,所有者
名などのセットアップ情報を設定できます。
AIF ファイルを含むパッケージの場合は,配布対象とするクライアントの OS を選択し
たり,AIF ファイルに記述されたインストール条件を無効にしたりできます。
(10)AIT ファイルの設定
リモートインストール時に AIT ファイルを使用する場合,インストール処理の応答を監
視できます。
(11)レコーダファイル設定
リモートインストール時にレコーダファイルを使用する場合に,レコーダファイルの
ディレクトリを設定します。
(12)コンポーネントの選択
JP1/NETM/DM Client(クライアント)をパッケージングする場合,不要なコンポーネ
ントをパッケージングの対象から外すことができます。
2.1.4
Groupmax Integrated Desktop の分割パッケージング
機能
Groupmax Integrated Desktop は複数のセットおよび機能から成り立つプログラムプロ
ダクトですが,通常の方法でこれをパッケージングすると,Groupmax Integrated
Desktop に含まれる機能すべてをリモートインストールすることになります。このため,
クライアントのハードディスクに約 60 メガバイトの空き容量が必要です。クライアント
のハードディスクの空き容量が十分でないときは,通常の方法でパッケージングした
47
2. JP1/NETM/DM の機能
Groupmax Integrated Desktop をリモートインストールすることができません。
このような場合に,パッケージャユティリティを使用すると,パッケージを分割して
パッケージングできます。パッケージャユティリティは,分割してパッケージングでき
るように,あらかじめハードディスクに Groupmax Integrated Desktop を分割コピーす
る機能です。分割した各機能は,その他の日立プログラムプロダクトと同じようにパッ
ケージングできます。
パッケージャユティリティの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「2.1.3
パッケージャユティリティの使用方法」を参照してください。
なお,この機能は,バージョンが 02-20 以降の Groupmax Integrated Desktop に適用で
きます。バージョンが 02-20 より前の Groupmax Integrated Desktop を分割してパッ
ケージングしても,リモートインストールできませんので注意してください。
また,パッケージャの PC に COMPAQ Alpha または HP Alpha マシンを使用している
場合は,パッケージャユティリティは使用できません。
2.1.5
リモートインストールを実行するジョブ種別
配布するパッケージを作成したあと,配布管理システムでリモートインストールを指示
するジョブを作成・実行します。リモートインストールに関連のあるジョブは 3 種類あ
ります。このようなジョブの種類をジョブ種別と呼びます。
ここでは,リモートインストールを実行するジョブ種別について説明します。
(1)「パッケージのインストール」ジョブ
配布管理システム(または中継システム)からクライアントへ,パッケージを配布し,
インストールする,という最も基本的なジョブです。パッケージの配布とインストール
を配布管理システム側の主導で実行します。
(2)「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
配布管理システムから中継システムまで,パッケージの転送だけを行うジョブです。中
継システムから先の配布・インストールについては,中継システムの管理者に任せても
かまいませんし,もう一度,配布管理システムから指示してもかまいません。「パッケー
ジのインストール」ジョブを実行して,クライアントまで配布してください。
配布管理システムから,「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブと「パッケージの
インストール」ジョブを組み合わせてリモートインストールする場合,それぞれのジョ
ブの実行日時が,配布管理システム−中継システム間,中継システム−クライアント間
の,パッケージの配布日時となります。
「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブで転送されたパッケージは,中継システム
に保管されます。したがって,パッケージの保管期限内は配布管理システムから同一の
パッケージが再配布されることはありません。パッケージの保管期限はパッケージング
時に指定できます。一度転送したパッケージを変更したい場合は,変更後のパッケージ
48
2. JP1/NETM/DM の機能
を再度中継システムまで転送する必要があります。
なお,中継システムからは,
「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブは指定できま
せん。
(3)「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
クライアントに対してインストールの許可だけを与えておき,実際のインストールはク
ライアントに実行させるジョブです。
「いつ」「何を」インストールするかを,クライア
ントユーザの判断に任せるというものです。
どのクライアントにも必ずインストールしなければならないソフトウェアであれば,通
常のリモートインストールでかまいませんが,そうでない場合,クライアントが必要と
していないソフトウェアまで勝手にインストールされてしまいます。このような場合に,
この「クライアントユーザによるインストール」ジョブが有効です。
このジョブで配布されたソフトウェアを,クライアント側で確認し,インストールする
運用については,
「2.1.6 クライアントユーザの都合に合わせたインストール」を参照し
てください。
2.1.6 クライアントユーザの都合に合わせたインストール
配布管理システム主導のリモートインストールは,クライアントにとって便利である一
方,場合によっては,クライアントで必要としていないソフトウェアが勝手にインス
トールされたり,クライアントの都合の悪い時間帯にインストールが始まったりするお
それもあります。このようなことを防ぐには,
「クライアントユーザによるインストー
ル」ジョブを使用します。
配布管理システムが「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行すると,
クライアントに対してソフトウェアのインストールの許可だけが与えられます。クライ
アントは,パッケージセットアップマネージャを使用して,ウィンドウ上でインストー
ルが許可されているソフトウェアを確認し,必要なソフトウェアだけをインストールで
きます。
この方法は,インストール時に,クライアントユーザがインストーラに手動で答えなが
らインストールしていきたい場合などにも有効です。
クライアントユーザの都合に合わせたリモートインストールの流れを次の図に示します。
49
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-2 クライアントユーザの都合に合わせたリモートインストールの流れ
1. 配布管理システムで「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行する。
ジョブのあて先に指定したクライアントに対して,パッケージのインストール許可が
与えられます。
この時点では,パッケージはクライアントに配布されないで,配布管理システムまた
は中継システム上にあります。
2. クライアントのパッケージセットアップマネージャでソフトウェアを選択し,インス
トールを実行する。
選択したソフトウェアがクライアントにダウンロードされ,インストールが開始され
ます。
パッケージセットアップマネージャの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」
の「11.4
2.1.7
パッケージセットアップマネージャを操作する」を参照してください。
スタンドアロン PC へのソフトウェアのインストール
CD-R や MO などの媒体を使用することで,JP1/NETM/DM Client(クライアント)が
インストールされたスタンドアロン PC(オフラインマシン)に,ネットワークを介さな
50
2. JP1/NETM/DM の機能
いでソフトウェアをインストール(オフラインインストール)できます。オフラインイ
ンストールは,上位システムからの指示でジョブが中断されているクライアントでも実
行できます。
オフラインインストールの方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.7.1 オ
フラインインストール」を参照してください。
オフラインインストールの概念を次の図に示します。
図 2-3 オフラインインストールの概念
オフラインインストールは,次の場合に便利です。
● ネットワーク外の PC にパッケージをインストールしたい場合
● 接続しているネットワークの回線速度が遅いときや,パッケージ容量が大きいときな
ど,パッケージ転送に時間が掛かる場合
配布管理システムおよびオフラインマシンでオフラインインストールを利用するには,
次の条件を満たす必要があります。
配布管理システム
• Windows 版 JP1/NETM/DM Manager 07-11 以降(リレーショナルデータベース
版)がインストールされている。
• 上記の JP1/NETM/DM Manager と同じ PC でリモートインストールマネージャ
を使用している。
オフラインマシン
Windows 版 JP1/NETM/DM Client 07-11 以降がインストールされている
なお,オフラインインストールでは,次に示す機能を使用できません。
• JP1/NETM/DM Client のインストール※
• インストールのスケジュール指定
51
2. JP1/NETM/DM の機能
• インストール後のコンピュータの再起動
• パッケージセットアップマネージャからのインストール
• 分割配布およびマルチキャスト配布
注※
ネットワークを介さないで JP1/NETM/DM Client を上書きインストールしたい場合
は,JP1/NETM/DM Administrator Kit を利用できます。
2.1.8
キャビネットとパッケージの管理
キャビネットおよびパッケージを管理するのは,基本的には,配布管理システム(また
は中継するシステム)の役割です。リモートインストールマネージャの[パッケージ]
ウィンドウから,パッケージを確認し,必要に応じて編集します。このとき,キャビ
ネットを,ソフトウェアの種類や目的別に(流通ソフトウェア用,ユーザデータ用,
ウィルス対策製品用など)作成しておくと便利です。
[パッケージ]ウィンドウを次に示します。
図 2-4 [パッケージ]ウィンドウ
[パッケージ]ウィンドウでは,左側の枠に,キャビネットおよびパッケージが次のアイ
コンで表示されます。
•
:キャビネット(Windows クライアント用)
•
:キャビネット(UNIX クライアント用)
•
:パッケージ(正常にパッケージングされたもの)
•
:パッケージ(エラーまたはパッケージング中)
•
:パッケージ(差分パッケージ※)
注※
JP1 Version 7i より前の JP1/NETM/DM で差分パッケージを作成した場合は表示さ
れます。ただし,JP1 Version 8 以降では,差分パッケージはリモートインストール
できません。
[パッケージ]ウィンドウでは,キャビネットとパッケージに対して次に示す操作ができ
ます。
52
2. JP1/NETM/DM の機能
• キャビネットおよびパッケージの確認
• キャビネットの作成
• キャビネットの名称の変更
• キャビネットおよびパッケージの削除
キャビネットおよびパッケージを管理する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」
の「2.4 キャビネットとパッケージの管理」を参照してください。
2.1.9 中継システム上のパッケージの削除
中継システムでは,各クライアントシステムへ転送するパッケージのファイルをすべて
保管しています。このパッケージは,パッケージャで指定した「中継システムでのパッ
ケージ保管期限」が来るまで削除されないため,中継システムのハードディスク容量を
圧迫するおそれがあります。中継システムでハードディスク容量不足が発生すると,
ジョブ実行中にジョブの中継がエラーとなってしまいます。このような場合は,次のど
れかの方法で中継システム上の不要なパッケージを削除してください。
● 中継システムのリモートインストールマネージャから,不要なパッケージを削除する
中継システムのリモートインストールマネージャで,不要なパッケージを選択して削
除します。
● 配布管理システムから「中継システムのパッケージ一括削除」ジョブを実行する
「中継システムのパッケージ一括削除」ジョブを実行すると,ジョブの実行先の中継シ
ステムに保管されているパッケージがすべて削除されます。
● 配布管理システムから中継システム上のパッケージを選択して削除する
配布管理システムのリモートインストールマネージャから,中継システムに保管され
ている不要なパッケージを削除できます。この機能の詳細については,マニュアル
「運用ガイド 1」の「2.4.5
中継システム上のパッケージの削除」を参照してくださ
い。
53
2. JP1/NETM/DM の機能
2.2 インベントリ情報の取得
配布管理システムでは,ジョブまたはコマンドを実行して,クライアントの情報(イン
ベントリ情報)を取得できます。取得できるインベントリ情報を次に示します。
● システム情報
● ソフトウェア情報
● ユーザインベントリ情報
● ディレクトリ情報
ここでは,取得できるインベントリ情報の詳細と,取得方法の概要を説明します。
また,取得したインベントリ情報の利用方法,JP1/NETM/DM がインストールされてい
るスタンドアロン PC からインベントリ情報を取得する機能,およびインベントリ情報
を管理する場合の注意事項についても説明します。
2.2.1
システム情報の取得
クライアントのシステムの使用状況を管理するシステム情報と,クライアントのレジス
トリ情報を取得できます。システム情報およびレジストリ情報の取得方法については,
マニュアル「運用ガイド 1」の「3.1 システム情報を取得する」を参照してください。
取得できるシステム情報とレジストリ情報の詳細について次に説明します。
(1) Windows のクライアントから取得できるシステム情報
Windows のクライアントから,表 2-1 〜表 2-3 に示す情報を取得できます。JP1/NETM/
DM 06-71 から 08-10 までで取得できるようになったシステム情報は,表 2-2 を参照して
ください。JP1/NETM/DM 08-11 以降で取得できるようになったシステム情報は,表
2-3 を参照してください。
表 2-1 取得できるシステム情報(JP1/NETM/DM 06-53 以前から取得可能)
取得先の OS
取得できるシステム
情報
Windows
NT
4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
クライアントバー
ジョン
○
○
○
○
○
○
○
○
○
コンピュータ名
○
○
○
○
○
○
○
○
○
マシン種別
×
×
×
×
×
○
×
×
×
OS
○
○
○
○
○
○
○
○
○
54
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム
情報
Windows
NT
4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
OS ファミリー名※ 1
W
○
○
○
○
○
×
×
×
OS バージョン
○
○
○
○
○
○
○
○
○
OS サブバージョン
○
○
○
○
○
○
○
○
○
OS ビルド番号 /OS
○
○
○
○
○
○
×
×
×
WMI ※ 3
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ドメイン種別
W
○
○
○
○
○
−
−
−
会社名
○
○
○
○
○※
○
○
○
○
パッチ情報※ 2
4
所有者名
○
○
○
○
○
○
○
○
○
CPU タイプ※ 5
○
○
○
○
○
○
○
○
○
コプロセッサ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
CPU クロック数 ※ 5
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プロセッサ数
○
○
○
○
○
○
○
○
○
実メモリ容量
○
○
○
○
○
○
○
○
○
利用可能ユーザメモ
リ容量
○
○
○
○
○
○
○
○
○
利用可能システムリ
ソース容量
○
○
○
○
○
○
○
○
○
製造元
W
○
○
○
○
○
W
W
○
モデル
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ドライブの種類※ 7 ※
○
○
○
○
○
○
○
○
○
空きハードディスク
容量※ 9
○※ 7
○※ 7
○※ 7
○※ 7
○
○
○
○
○
全ディスク容量※ 8
○※ 7
○※ 7
○※ 7
○※ 7
○
○
○
○
○
ビデオドライバ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ビデオチップ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
VRAM 容量
○
○
○
○
○
○
W
W
○
画面情報
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
W
○
○
※6
8
ネットワークアダプ
タ
○
○
○
○
○
55
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム
情報
Windows
サブネットマスク
NT
4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
○
○
○
○
○
○
W
○
○
○
○
○
○
デフォルトルータア
ドレス
○
○
○
○
○
○
W
MAC アドレス
○
○
○
○
○
○
○※
9
(凡例)
○:取得できる
×:取得できない
−:OS に該当する項目がない
W:システム情報を取得される PC に,次の前提プログラムがインストールされて
いる場合に取得できる
Windows 95 の場合
• DCOM95 for Windows 95 または Microsoft Internet Explorer 5.01 以降
• Windows Management Instrumentation(WMI)CORE
Windows 98 および Windows NT 4.0 の場合
• Windows Management Instrumentation(WMI)CORE
なお,これらの前提プログラムは,Microsoft 社のホームページからダウンロードし
てください。
注※ 1
OS の欄に表示されます。
注※ 2
クライアントの OS が Windows の場合は OS ビルド番号が取得されます。
注※ 3
WMI の欄には,クライアントの WMI バージョンが表示されます。この値は WMI
サービスのバージョンであり,WMI コアコンポーネントのバージョンではありませ
ん。WMI コアコンポーネント 1.5 がインストールされている場合,WMI バージョ
ンは "1085.0005" になります。
また,WMI が利用できない場合,WMI の欄には「N/A」
(Not Available)と表示さ
れます。
クライアントの OS が Windows 2000 または Windows NT 4.0 の場合,管理者権限
のないユーザが「システム情報の取得」ジョブを実行すると,WMI の情報を取得で
きないことがあります。
56
2. JP1/NETM/DM の機能
注※ 4
対応する情報が無い場合は,会社名が取得されないことがあります。
注※ 5
1 台のホストに複数の CPU がある場合は,一つだけ取得されます。Pentium II
Xeon,Pentium III Xeon の一部プロセッサでは,Pentium II,Pentium III と表示
されることがあります。
注※ 6
CPU クロック数はプロセッサが Pentium の場合に取得されます。表示される値は,
現在までに取得してきた CPU クロック数の最大値です。また,ノート PC に搭載さ
れているモバイルプロセッサでは,カタログに掲載されているスペックどおりの
CPU クロック数が表示されない場合があります。
なお,取得された CPU クロック数は値をカスタマイズできます。詳細については,
マニュアル「運用ガイド 1」の「3.1.6
通知される CPU クロック数のカスタマイ
ズ」を参照してください。
注※ 7
ネットワークドライブまたはアクセス権のないドライブの場合,取得されません。
注※ 8
ドライブごとの情報が取得されます。これらの項目は各ドライブの情報としてまと
めて表示されます。
注※ 9
RAS クライアントなどがインストールされている PC の場合,ネットワークアダプ
タの MAC アドレスのほかにダミーアドレスが表示される場合があります。なお,
NetBIOS を使用していない環境では,MAC アドレスは取得されません。
JP1/NETM/DM 06-71 から 08-10 までで取得できるようになったシステム情報を次の表
に示します。
表 2-2 取得できるシステム情報(JP1/NETM/DM 06-71 から 08-10 までの追加分)
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
コンピュータの説明
−
−
○
○
○
○
W
W
○
インターネットエクス
プローラバージョン
○
○
○
○
○
○
○
○
○
Windows Installer ※ 1
○
○
○
○
○
○
×
○
○
57
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
MBSA ※ 2
○
○
○
○
−
−
−
−
−
Windows Update
−
○
○
○
○
○
−
−
−
IE パッチ情報
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ドメイン / ワークグ
ループ
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ログオンユーザ名※ 4
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ユーザフルネーム※ 4
W
○
○
○
○
○
−
−
−
ユーザの説明※ 4
W
○
○
○
○
○
−
−
−
OS シリアルナンバー
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ロケール
W
○
○
○
○
○
W
W
○
OS の言語
W
○
○
○
○
○
W
W
○
現在のタイムゾーン
W
○
○
○
○
○
W
W
○
OS インストール日時
W
○
○
○
○
○
W
W
○
最終起動日時
×
×
○
○
○
○
×
×
×
ブートデバイス
W
○
○
○
○
○
W
W
○
Windows ディレクトリ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
システムディレクトリ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
CPU 外部クロック数
W
○
○
○
○
○
W
W
○
メモリスロットの容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
物理メモリの空き容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
仮想メモリの全容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
仮想メモリの空き容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ページファイルの容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
マシン UUID ※ 5
W
○
○
○
○
○
W
W
○
マシンシリアルナン
W
○
○
○
○
○
W
W
○
BIOS 製造元
W
○
○
○
○
○
W
W
○
BIOS リリース日時
W
○
○
○
○
○
W
W
○
BIOS バージョン
W
○
○
○
○
○
W
W
○
Agent ※ 3
バー※ 6
58
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
W
○
○
○
○
○
W
W
○
×
×
○
○
○
○
×
×
×
プライマリバス種別
W
○
○
○
○
○
W
W
○
セカンダリバス種別
W
○
○
○
○
○
W
W
○
キーボード
W
○
○
○
○
○
W
W
○
マウス
W
○
○
○
○
○
W
W
○
マウスのボタン数
W
○
○
○
○※ 8
○
W
W
○
ファイルシステム※ 9
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ハードディスクのモデ
ル
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ハードディスクの容量
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ハードディスクのイン
タフェース
W
○
○
○
○
○
W
W
○
ハードディスクのパー
ティション数
W
○
○
○
○
○
W
W
○
CD-ROM ドライブ
W
○
○
○
○
○
W
W
○
モニタ種別
W
○
○
○
○
○
W
W
○
サウンドカード製造元
W
○
W
W
○
サウンドカード製品名
W
○
W
W
○
○
○
BIOS バージョン
(SMBIOS)
AMT ファームウェア
バージョン※ 7
○
○
○
○
○
○
○
○
IP アドレス
○
○
○
○
○
○
W
プライマリ DNS サー
バアドレス
W
○
○
○
○
○
W
W
○
セカンダリ DNS サー
バアドレス
W
○
○
○
○
○
W
W
○
DHCP
W
○
○
○
○
○
W
W
○
DHCP サーバアドレス
W
○
○
○
○
○
W
W
○
DHCP リース期限日時
W
○
○
○
○
○
W
W
○
DHCP リース取得日時
W
○
○
○
○
○
W
W
○
WINS サーバアドレス
W
○
○
○
○
○
×
×
○
プリンタ名
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プリンタドライバ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
※ 10
59
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
プリンタ用紙サイズ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プリンタ種別
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プリンタ共有名
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プリンタサーバ名
○
○
○
○
○
○
○
○
○
プリンタポート
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(凡例)
○:取得できる
×:取得できない
−:OS に該当する項目がない
W:システム情報を取得される PC に,次の前提プログラムがインストールされて
いる場合に取得できる
Windows 95 の場合
• DCOM95 for Windows 95 または Microsoft Internet Explorer 5.01 以降
• Windows Management Instrumentation(WMI)CORE
Windows 98 および Windows NT 4.0 の場合
• Windows Management Instrumentation(WMI)CORE
なお,これらの前提プログラムは,Microsoft 社のホームページからダウンロードし
てください。
注※ 1
クライアントにインストールされている Windows Installer のバージョンが取得さ
れます。インストールされていない場合は,
「N/A」(Not Available)と表示されま
す。
注※ 2
クライアントのインストールディレクトリ ¥CLIENT¥MBSA に格納されている,
MBSA のコマンドラインインタフェース(mbsacli.exe ファイル)の製品バージョ
ンが取得されます。格納されていない場合,WUA がインストールされているときは
「N/A (The Windows Update is available)」,WUA がインストールされていないとき
は「N/A」
(Not Available)と表示されます。
注※ 3
WUA の製品バージョンが取得されます。取得した値が「5.4.3790.1000」以上の場
合,WUA がインストールされています。WUA がインストールされていない場合
60
2. JP1/NETM/DM の機能
は,「N/A」(Not Available)と表示されます。
注※ 4
ユーザがログオンしている場合に取得できます。また,ユーザフルネームおよび
ユーザの説明は,コンピュータがワークグループに参加している場合だけ取得でき
ます。ドメインに参加している場合は取得できません。
注※ 5
WMI によって取得されるマシン UUID が表示されます。UUID を取得できない場
合,すべて 0 の UUID が表示されます。
注※ 6
WMI によって取得されるマシンシリアルナンバーが表示されます。マシンシリアル
ナンバーの情報は,ハードウェアのベンダごとに任意に設定されています。そのた
め,PC の製造番号とは異なる場合があります。情報が存在しない場合は「N/A」
(Not Available)と表示されます。
注※ 7
「AMT 連携機能」がインストールされていないクライアントの場合,項目は表示さ
れません。また,次の場合は「AMT 連携機能」がインストールされていても値を取
得できないため「N/A」
(Not Available)と表示されます。
• AMT に対応していない PC を使用している
• AMT 管理ユーザの認証に失敗した
• Microsoft .NET Framework 1.1,2.0 または 3.0 がインストールされていない
注※ 8
複数のマウスが接続されている場合,「0」と表示されます。
注※ 9
ドライブごとの情報が取得されます。各ドライブの情報として,「全ディスク容量」
などの項目とまとめて表示されます。
注※ 10
プライマリ WINS サーバ,セカンダリ WINS サーバの情報だけ取得できます。
JP1/NETM/DM 08-11 以降で取得できるようになったシステム情報を次の表に示します。
表 2-3 取得できるシステム情報(JP1/NETM/DM 08-11 以降での追加分)
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
Guest アカウント
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
○
○
○
○
○
○
−
−
−
61
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
脆弱なパスワード※ 1
○
○
○
○
○
○
−
−
−
パスワードを更新して
からの経過日数※ 2
○
○
○
○
○
○
−
−
−
無期限のパスワード
○
○
○
○
○
○
−
−
−
自動ログオンの設定※ 3
○
○
○
○
○
○
−
−
−
共有フォルダ
○
○
○
○
○
○
×
○
○
匿名接続の制限※ 3
○
○
○
○
○
○
−
○
○
スクリーンセーバー※ 3
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
W
○
○
○
○
○
−
W
○
○
○
−
−
−
※4
スクリーンセーバー
パスワードの保護機能※
3※4※5
パワーオンパスワード
Windows ファイア
−
−
ウォールの設定※ 3 ※ 6
○
※
7
○
※7
Windows 自動更新※ 3
−
○
○
○
○
○
−
−
−
不要なサービス※ 8
○
○
○
○
○
○
−
−
−
モニタの電源を切る
(AC)※ 9
−
○
○
○
○
○
−
○
○
モニタの電源を切る
−
○
○
○
○
○
−
○
○
−
−
○
○
○
○
−
−
−
−
−
○
○
○
○
−
−
−
ハードディスクの電源
を切る(AC)※ 9
−
○
○
○
○
○
−
○
○
ハードディスクの電源
−
○
○
○
○
○
−
○
○
−
○
○
○
○
○
−
○
○
−
○
○
○
○
○
−
○
○
(DC)※ 9
プロセッサ調整(AC)
※9
プロセッサ調整(DC)
※9
を切る(DC)※ 9
システムスタンバイ / ス
リープ(AC)※ 9
システムスタンバイ / ス
リープ(DC)※ 9
62
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情
報
Windows
システム休止状態
NT 4.0
2000
XP
Server
2003
Vista
Server
2008
95
98
Me
−
○
○
○
○
○
−
○
○
−
○
○
○
○
○
−
○
○
(AC)※ 9
システム休止状態
(DC)※ 9
(凡例)
○:取得できる
×:取得できない
−:OS に該当する項目がない
W:システム情報を取得される PC に,Windows Management Instrumentation
(WMI)CORE がインストールされている場合に取得できる
なお,Windows Management Instrumentation(WMI)CORE は,Microsoft 社の
ホームページからダウンロードしてください。
注※ 1
• 無効,期限切れ,およびすでにロック状態のアカウントについてはチェックされ
ません。
• アカウントのロックアウトポリシーが有効な場合,アカウントはチェック開始前
の値と異なります。
• ローカルセキュリティポリシー(ローカル環境,ドメイン環境)の設定で,「ロー
カルポリシー」の「監査ポリシー」の「アカウント管理の監査」を有効にしてい
る場合,
「脆弱なパスワードの有無」をチェックするときにイベントログが出力さ
れます。
注※ 2
• 無効および期限切れのアカウントについてはチェックされません。それ以外の全
アカウントに対して経過日数が取得されます。
• 脆弱かどうかの判断基準となるしきい値を定義しておきます。しきい値は
security.ini ファイルに定義します。security.ini ファイルの定義方法については,
マニュアル「運用ガイド 1」の「3.1.7 通知されるセキュリティ関連のインベン
トリ情報のカスタマイズ」を参照してください。
注※ 3
取得対象のレジストリが存在しない,壊れているなどの原因で正確なデータを読み
込むことができない場合は,「無効」と表示されます。
注※ 4
複数のユーザが同時にログオンした場合は,最後にログインしたユーザの情報が表
63
2. JP1/NETM/DM の機能
示されます。
注※ 5
「スクリーンセーバー」の指定が「無効」の場合は取得されません。
注※ 6
Service Pack が適用されていない場合は,「無効」と表示されます。
注※ 7
Windows ファイアウォールに対応する Windows XP Service Pack 2 または
Windows Server 2003 Service Pack 1 以降から取得できます。
注※ 8
不要なサービスの稼働状態をチェックするには,どのサービスを不要なサービスと
して監視するかを security.ini ファイルに定義する必要があります。security.ini
ファイルの定義方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.1.7 通知され
るセキュリティ関連のインベントリ情報のカスタマイズ」を参照してください。
注※ 9
• エラーなどの原因によって情報を取得できなかった場合は,
「不明」が表示されま
す。
• クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,最後
にログオンしたユーザの設定が取得されます。そのほかの OS の場合は,最後に
ログインした Administrator 権限を持つユーザの設定が取得されます。
• クライアント側で表示されている設定と取得した値が異なることがあります。こ
の場合,クライアントの設定には取得した値が適用されています。
• 電源オプション機能を利用できない場合は,正しい情報を取得できないことがあ
ります。
(2) UNIX のクライアントから取得できるシステム情報
UNIX のクライアントから取得できるシステム情報を次の表に示します。
表 2-4 取得できるシステム情報(UNIX のクライアント)
取得先の OS
取得できるシステム情報
UNIX
HP-UX
Linux
Solaris
AIX
クライアントバージョン
○
○
○
○
コンピュータ名
−
−
−
−
マシン種別
○
○
○
○
OS
○
○
○
○
OS ファミリー名
−
−
−
−
64
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情報
UNIX
HP-UX
Linux
Solaris
AIX
OS バージョン
○
○
○
○
OS サブバージョン
−
−
−
−
OS ビルド番号 /OS パッチ情報 ※ 1
○
×
○
○
OS ライセンス情報※ 2
×
×
×
×
WMI
−
−
−
−
ドメイン種別
−
−
−
−
会社名
−
−
−
−
所有者名
−
−
−
−
CPU タイプ※ 3
○
○
○
○
コプロセッサ
−
−
−
−
CPU クロック数 ※ 3
○
○
○
○
プロセッサ数
○
○
○
○
実メモリ容量
○
○
○
○
利用可能ユーザメモリ容量
○
○
○
○
利用可能システムリソース容量
×
×
×
×
製造元
×
○
○
×
モデル
○
○
−
○
−
−
−
−
空きハードディスク容量
○
○
○
○
全ディスク容量※ 4
○
○
○
○
ビデオドライバ
×
×
×
×
ビデオチップ
×
×
×
×
VRAM 容量
×
×
×
×
画面情報
×
×
×
○
ネットワークアダプタ
○
○
×
○
サブネットマスク
○
○
○
○
デフォルトルータアドレス
○
○
○
○
MAC アドレス
○
○
○
○
コンピュータの説明
−
−
−
−
インターネットエクスプローラバー
ジョン
−
−
−
−
ドライブの種類
※4
65
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情報
UNIX
HP-UX
Linux
Solaris
AIX
Windows Installer
−
−
−
−
MBSA
−
−
−
−
Windows Update Agent
−
−
−
−
IE パッチ情報
−
−
−
−
ドメイン / ワークグループ
−
−
−
−
ログオンユーザ名
−
−
−
−
ユーザフルネーム
−
−
−
−
ユーザの説明
−
−
−
−
OS シリアルナンバー
×
×
×
×
ロケール
×
×
×
×
OS の言語
×
×
×
×
現在のタイムゾーン
○
○
○
○
OS インストール日時
×
×
×
×
最終起動日時
○
○
○
○
ブートデバイス
×
○※ 5
×
○
Windows ディレクトリ
−
−
−
−
システムディレクトリ
×
×
×
×
CPU 外部クロック数
×
×
×
×
メモリスロットの容量
×
○
×
×
物理メモリの空き容量
○
×
×
○※ 6
仮想メモリの全容量
×
×
×
×
仮想メモリの空き容量
×
×
×
×
ページファイルの容量
○
○
×
○
マシン UUID
×
○
×
×
○※ 7
○
×
○
BIOS 製造元
×
○
×
×
BIOS リリース日時
×
○
×
×
BIOS バージョン
×
○
×
×
BIOS バージョン(SMBIOS)
×
○
×
×
AMT ファームウェアバージョン
×
×
×
×
プライマリバス種別
×
×
×
×
マシンシリアルナンバー
66
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情報
UNIX
HP-UX
Linux
Solaris
AIX
セカンダリバス種別
×
×
×
×
キーボード
×
×
×
○
マウス
×
×
×
○
マウスのボタン数
×
×
×
○
ファイルシステム※ 8
○
○
○
○
ハードディスクのモデル
×
○
×
○
ハードディスクの容量
×
○
×
○
ハードディスクのインタフェース
×
○
×
○
ハードディスクのパーティション数
×
○※ 5
×
×
CD-ROM ドライブ
×
○
○
○
モニタ種別
×
×
×
○
サウンドカード製造元
×
×
×
○
サウンドカード製品名
×
×
×
○
IP アドレス
○
○
○
○
プライマリ DNS サーバアドレス
○
○
○
○
セカンダリ DNS サーバアドレス
○
○
○
○
DHCP
×
×
×
×
DHCP サーバアドレス
×
×
×
×
DHCP リース期限日時
×
×
×
×
DHCP リース取得日時
×
×
×
×
WINS サーバアドレス
−
−
−
−
プリンタ名
×
×
×
×
プリンタドライバ
×
×
×
×
プリンタ用紙サイズ
×
×
×
×
プリンタ種別
×
×
×
×
プリンタ共有名
×
×
×
×
プリンタサーバ名
×
×
×
×
プリンタポート
×
×
×
×
Guest アカウント
−
−
−
−
脆弱なパスワード
−
−
−
−
パスワードを更新してからの経過日
○
○
○
○
数※ 9
67
2. JP1/NETM/DM の機能
取得先の OS
取得できるシステム情報
UNIX
HP-UX
Linux
Solaris
AIX
無期限のパスワード
−
−
−
−
自動ログオンの設定
−
−
−
−
共有フォルダ※ 10
○
○
○
○
匿名接続の制限
−
−
−
−
スクリーンセーバー
−
−
−
−
−
−
−
−
パワーオンパスワード
−
○
−
−
Windows ファイアウォールの設定
−
−
−
−
Windows 自動更新
−
−
−
−
不要なサービス
−
−
−
−
スクリーンセーバー
保護機能
パスワードの
(凡例)
○:取得できる
×:取得できない
−:OS に該当する項目がない
注※ 1
Solaris の場合は OS パッチ情報が取得されます。なお,クライアントの OS が HP-UX,AIX,
および HP Tru64 UNIX の場合は,コマンド「uname -v」で求められる値が取得されます。
注※ 2
クライアントの OS が HI-UX/WE2 の場合だけ取得されます。
注※ 3
1 台のホストに複数の CPU がある場合は,一つだけ取得されます。
注※ 4
パーティションごとの情報が取得されます。これらの項目は各パーティションの情報としてま
とめて表示されます。
注※ 5
IPF 版の場合は取得できません。
注※ 6
ワークロード・マネージャがインストールされている場合だけ取得できます。
注※ 7
HP-UX11i の場合,取得できないことがあります。
注※ 8
パーティションごとの情報が取得されます。各パーティションの情報として,
「全ディスク容
量」などの項目とまとめて表示されます。
注※ 9
68
2. JP1/NETM/DM の機能
初期設定では,root アカウントの情報だけ取得されます。shadow パスワードファイルを利用
していない場合,または利用していてもパスワード最終変更日時が設定されていない場合は,
取得されません。
注※ 10
NFS でマウントしているディレクトリの有無を取得します。ただし,オートマウントなどを利
用している場合,システム情報取得時にマウントされていないディレクトリは取得されません。
(3) 取得できるレジストリ情報
クライアントごとに,レジストリ情報を取得できます。レジストリ情報は,障害が発生
したとき,PC を復元するために使用できます。
取得できるレジストリパスを次に示します。
• HKEY_CLASSES_ROOT
• HKEY_LOCAL_MACHINE
なお,バージョンが 05-20 以前のクライアントのレジストリ情報は取得できません。
また,OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントからレジスト
リ情報を取得する場合,バージョンが 08-02 以前の中継マネージャを経由するときは,
次の制限があります。
● レジストリ取得項目の転送ジョブを実行するときに,[項目設定]ダイアログボックス
の「OS 種別」で「すべての OS」を選択してください。
●「項目名+レジストリパス」が 315 文字を超えるとレジストリ情報を取得できません。
2.2.2 ソフトウェア情報の取得
クライアントごとにインストールされているソフトウェアの種類やバージョン情報など
を把握できます。JP1/NETM/DM でインストールしたソフトウェア,Windows の[コ
ントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と
削除]に記録されているソフトウェア,JP1/NETM/DM で提供されている検索リストに
あるソフトウェアなどの情報を取得できます。また,どのようなソフトウェアがインス
トールされているか,ファイル名で検索することもできます。ウィルス対策製品につい
ては,常駐/非常駐の設定やウィルス定義ファイルのバージョンなども把握できます。
さらに,クライアントのコンピュータに適用されているパッチの情報や,適用されてい
ないパッチの情報を取得して,ソフトウェアの情報と同様に管理することもできます。
ソフトウェア情報の取得方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.2
ソフト
ウェア情報を取得する」を参照してください。
(1) 取得できるソフトウェア情報
中継するシステムおよびクライアントが動作するホストごとに,ソフトウェア情報を取
得できます。
69
2. JP1/NETM/DM の機能
ソフトウェア情報を取得するときは,次に示す 6 種類の検索方法を利用できます。
• JP1/NETM/DM でインストールしたソフトウェアを検索
• すべてのソフトウェアを検索
• アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索
• ファイルを検索
• Microsoft Office 製品を検索
• ウィルス対策製品を検索
次に,検索方法ごとに取得できるソフトウェア情報を説明します。
(a) JP1/NETM/DM でインストールしたソフトウェアを検索
JP1/NETM/DM でインストールしたソフトウェアの情報を取得します。
(b) すべてのソフトウェアを検索
次に示すソフトウェア情報を取得します。
● ソフトウェア検索リストに登録されているソフトウェア
● Windows の[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]または[プ
ログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェア
● コンピュータに適用されているパッチ
● コンピュータに適用されていないパッチ
● レジストリにある日立プログラムプロダクトの情報(JP1/NETM/DM でインストール
したソフトウェア以外)
ソフトウェア検索リストを使用すると,JP1/NETM/DM が標準で検索対象としているソ
フトウェアや,検索対象に設定した任意のソフトウェアを検索できます。ソフトウェア
検索リストを使用したソフトウェア情報の取得については,「(2) ソフトウェア検索リス
トを利用したソフトウェア情報の取得」を参照してください。
(c) アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索
Windows の[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]または[プロ
グラムの追加と削除]に記録されているソフトウェアの情報と,クライアントに適用済
みまたは未適用のパッチ情報を取得します。
ただし,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]の表示名
に次の文字列が含まれる日立プログラムプロダクトの情報は,「すべてのソフトウェアを
検索」で取得される情報との重複を避けるためにデフォルトでは取得されません。
• JP1
• NETM/DM
• GROUPMAX
• Remote Control Manager
70
2. JP1/NETM/DM の機能
• Remote Control Agent
• Software Distribution
これらの文字列が含まれる日立プログラムプロダクトの情報を「アプリケーションの追
加と削除のソフトウェアを検索」で取得するには,クライアントのセットアップでの設
定が必要です。クライアントでのセットアップの詳細については,マニュアル「構築ガ
イド」の「6.2.10(6) 日立プログラムプロダクトを[アプリケーションの追加と削除]
ソフトウェアとしても扱う」を参照してください。
なお,バージョンが 06-01 以前のクライアントからは,
「すべてのソフトウェアを検索」
と同じ情報が取得されます。
(d) ファイルを検索
クライアントにインストールされているソフトウェアをファイル名で検索します。ほか
の検索方法で目的のソフトウェア情報を取得できない場合は,この方法で検索してくだ
さい。
なお,クライアントのバージョンが 05-20 以前のときは,JP1/NETM/DM でインストー
ルしたソフトウェアの情報だけを取得します。
検索したソフトウェアの情報は,ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象に設定する
ことで,JP1/NETM/DM で管理できるようになります。また,検索したソフトウェアに
ライセンス数を設定することで,インベントリビューアの集計結果の画面でライセンス
数を超えるソフトウェアやライセンス数に近づいたソフトウェアを把握できます。ソフ
トウェアインベントリ辞書については,
「(3) ソフトウェアインベントリ辞書によるソフ
トウェア情報の管理」を参照してください。
(e) Microsoft Office 製品を検索
表 2-5 に示す Microsoft Office 製品の情報を取得します。インストール時に登録している
所有者名と会社名や,プロダクト ID も取得できます。
英語版のクライアントが混在する場合,英語版の Microsoft Office 製品の情報も同時に取
得できます。英語版の Microsoft Office 製品は,バージョンが 2003 および 2007 のボ
リュームライセンス版だけ情報を取得できます。
英語版の Microsoft Office 製品の情報を取得した場合,バージョンが 2003 の英語版の
Microsoft Office 製品の情報を JP1/NETM/DM で表示すると,表示名の最後に英語版で
あることを示す「(ENG)」が付きます。バージョンが 2007 の英語版の Microsoft Office
製品は,日本語版と同じ表示名になります。
クライアントのバージョンが 07-00 より前の場合,および Microsoft Office の DISK1 が
インストールされていない場合は情報を取得できません。
また,クライアントの OS が 64 ビット版の Windows Server 2008,64 ビット版の
Windows Vista または Windows Server 2003 (x64) の場合,バージョンが 2003 および
71
2. JP1/NETM/DM の機能
2007 の Microsoft Office 製品の情報だけを取得できます。
なお,Microsoft Office 製品の情報は,製品の言語が JP1/NETM/DM の言語と一致して
いる場合に取得できます。例えば,日本語版 JP1/NETM/DM に,英語版の Microsoft
Office 製品がインストールされている場合,Microsoft Office 製品の情報が取得できない
場合があります。
表 2-5 情報を取得できる Microsoft Office 製品
製品名
バージョン
提供形態
Microsoft Office
2000,
XP(Professional Special Edition を除
く),
2003,2007(Personal を除く)
• ボリュームライセンス版
• パッケージ版
• プレインストール版※ 1
Microsoft Word
2000,2002,2003
Microsoft Excel
2000,2002,2003
• ボリュームライセンス版
• パッケージ版※ 2
Microsoft Outlook
2000,2002,2003
Microsoft PowerPoint
2000,2002,2003
Microsoft Access
2000,2002,2003
Microsoft FrontPage
2000,2002,2003
Microsoft Publisher
2000,2002,2003
Microsoft Visio
2000,2002,2003
Microsoft Project
2000,2002(Server を除く),
2003(Server,Web Access を除く)
注※ 1
Microsoft Office Personal Edition 2003 がプレインストールされている場合だけ取得できま
す。
注※ 2
バージョンが 2003 の場合だけ情報を取得できます。ただし,次の製品の場合は,バージョ
ン 2002 でも情報を取得できます。
• Microsoft Visio 2002 Professional
• Microsoft Project 2002 Standard
(f) ウィルス対策製品を検索
表 2-6 〜表 2-8 に示すウィルス対策製品の情報を取得します。取得する情報には,常駐
/非常駐の設定,ウィルス検出エンジンのバージョン,およびウィルス定義ファイルの
バージョンも含まれます。
英語版のクライアントが混在する場合,英語版のウィルス対策製品の情報も同時に取得
できます。取得した英語版のウィルス対策製品の情報を JP1/NETM/DM で表示すると,
表示名の最後に英語版であることを示す「(ENG)」が付きます。ただし,McAfee
VirusScan Enterprise 8.5i には「(ENG)」は付きません。
ウィルス対策製品の情報は,バージョンが 07-00 以降の Windows 版クライアント,また
72
2. JP1/NETM/DM の機能
はバージョンが 07-50 以降で OS が Linux の UNIX 版クライアントから取得できます。
バージョンが 07-00 より前の Windows 版クライアントは,ジョブがエラーとなり,情報
を取得できません。
また,ウィルス対策製品の情報は,製品の言語が JP1/NETM/DM の言語と一致している
場合に取得できます。例えば,日本語版 JP1/NETM/DM に,英語版のウィルス対策製品
がインストールされている場合,ウィルス対策製品の情報が取得できない場合がありま
す。
なお,JP1/NETM/DM で表示されるウィルス対策製品の名称は,実際の製品名と異なる
場合があるのでご注意ください。
● 情報を取得できる日本語版ウィルス対策製品
表 2-6 Windows 版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品(日本語版)
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
Norton AntiVirus
2002
Norton AntiVirus 2002
2002 Professional Edition
Norton AntiVirus 2002 Professional
2003
Norton AntiVirus 2003
2003 Professional Edition
Norton AntiVirus 2003 Professional
2004 ※ 1
Norton AntiVirus 2004
2004 Professional ※ 1
Norton AntiVirus 2004 Professional
2005 ※ 1
Norton AntiVirus 2005
2006 ※ 1
Norton AntiVirus 2006
2007 ※ 1
Norton AntiVirus 2007
2008 ※ 1
Norton AntiVirus Corporate
Edition
Symantec AntiVirus
Corporate Edition
7.6
8.0,8.1
32bit
Norton AntiVirus 2008
64bit
Norton AntiVirus 2008 64bit
Client
AntiVirus Corporate Edition 7.6 for
Client
Server
AntiVirus Corporate Edition 7.6 for
Server
Client
AntiVirus Corporate Edition 8.0 for
Client
Server
AntiVirus Corporate Edition 8.0 for
Server
9.0
10.0
10.1
AntiVirus Corporate Edition 9.0
32bit
AntiVirus Corporate Edition 10.0
64bit
Symantec AntiVirus Win64
32bit
AntiVirus Corporate Edition 10.1
64bit
Symantec AntiVirus Win64
73
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
10.2
Symantec Client Security
2.0
3.0,3.1
Symantec Endpoint
Protection
11.0
32bit
AntiVirus Corporate Edition 10.2
64bit
Symantec AntiVirus Win64
Client
Symantec Client Security
Server
AntiVirus Corporate Edition 9.0
32bit
Symantec Client Security
64bit
Symantec AntiVirus Win64
32bit
Symantec Endpoint Protection 11.0
64bit
Symantec Endpoint Protection 11.0
64bit
McAfee VirusScan
4.5.1
VirusScan 4.5.1
McAfee VirusScan ASaP
2.8
VirusScan ASaP
McAfee Managed Total
Protection
4.0,4.5.1
Managed Total Protection
McAfee Managed VirusScan
3.0
Managed VirusScan
McAfee Managed VirusScan
plus AntiSpyware
3.5
Managed VirusScan
McAfee VirusScan
Enterprise
7.0
VirusScan Enterprise 7.0
7.1
VirusScan Enterprise 7.1
8.0i
VirusScan Enterprise 8.0i
8.5i
32bit
VirusScan Enterprise 8.5i
64bit
VirusScan Enterprise 8.5i 64bit
McAfee VirusScan Thin
Client
6.1.0
VirusScan TC 6.1.0
McAfee NetShield
4.5a
NetShield 4.5
ウイルスバスター
2002
ウイルスバスター 2002
2003
ウイルスバスター 2003
2004
ウイルスバスター 2004
2005
ウイルスバスター 2005
2006
ウイルスバスター 2006
2007
ウイルスバスター 2007
2008
74
32bit
ウイルスバスター 2008
64bit
ウイルスバスター 2008 64bit
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
ウイルスバスターコーポレー
トエディション
5.02,5.06,5.5,5.58,
6.5,7.0,7.3,8.0
ウイルスバスターコーポレー
トエディション アドバンス
6.5,7.0,7.3,8.0
ウイルスバスターコーポレー
トエディション サーバ版
7.0,7.3,8.0
ウイルスバスターコーポレー
トエディション サーバ版 アド
バンス
7.0,7.3,8.0
ServerProtect for Windows
NT/Netware
5.31,5.5,5.56,5.58
ServerProtect Normal Server
Forefront Client Security
1.5
32bit
Forefront Client Security
64bit
Forefront Client Security 64bit
OS が 32 ビット版の Windows NT の場
合
ウイルスバスター Corp. WinNT
OS が 64 ビット版の Windows NT の場
合※ 2
ウイルスバスター Corp. WinNT
64bit
OS が Windows Me または Windows 98
の場合
ウイルスバスター Corp. Win9x
注※ 1
ウィルス検出エンジンのバージョンは取得できません。
注※ 2
バージョンが 7.3 以降の場合に出力されます。
表 2-7 UNIX 版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品
製品名
JP1/NETM/DM での表示
バージョン
ServerProtect for Linux
1.3.0
SProtectLinux
Linux Shield
1.1.0
LinuxShield
● 情報を取得できる英語版ウィルス対策製品
表 2-8 Windows 版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品(英語版)
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
Symantec AntiVirus Corporate Edition
9.0
10.0
10.1
10.2
AntiVirus Corporate Edition
9.0 (ENG)
32bit
AntiVirus Corporate Edition
10.0 (ENG)
64bit
Symantec AntiVirus Win64
(ENG)
32bit
AntiVirus Corporate Edition
10.1 (ENG)
64bit
Symantec AntiVirus Win64
(ENG)
32bit
AntiVirus Corporate Edition
10.2 (ENG)
64bit
Symantec AntiVirus Win64
(ENG)
75
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
Symantec Client Security
2.0
3.0
3.1
Symantec Endpoint Protection
McAfee VirusScan Enterprise
11.0
76
Server
AntiVirus Corporate Edition
9.0 (ENG)
32bit
Symantec Client Security
(ENG)
64bit
Symantec AntiVirus Win64
(ENG)
32bit
Symantec Client Security
(ENG)
64bit
Symantec AntiVirus Win64
(ENG)
32bit
Symantec Endpoint
Protection 11.0 (ENG)
64bit
Symantec Endpoint
Protection 11.0 64bit (ENG)
VirusScan Enterprise 8.0i
(ENG)
32bit
VirusScan Enterprise 8.5i
64bit
VirusScan Enterprise 8.5i
64bit
7.0
OS が Windows NT の場合
OfficeScan Corp. WinNT
(ENG)
OS が Windows Me または
Windows 98 の場合
OfficeScan Corp. Win9x
(ENG)
7.3
OS が 32 ビット版の Windows
NT の場合
OfficeScan Corp. WinNT
(ENG)
OS が 64 ビット版の Windows
NT の場合
OfficeScan Corp. WinNT
64bit (ENG)
OS が Windows Me または
Windows 98 の場合
OfficeScan Corp. Win9x
(ENG)
8.0
F-Secure Anti-Virus Client Security ※
Symantec Client Security
(ENG)
8.0i
8.5i
OfficeScan Corporate Edition
Client
5.7,6.01
32bit
OfficeScan Corp. WinNT
(ENG)
64bit
OfficeScan Corp. WinNT
64bit (ENG)
F-Secure Anti-Virus Client
Security (ENG)
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/DM での表示
製品名・バージョンなど
F-Secure Client Security ※
7.0,7.1
Forefront Client Security
1.5
注※
F-Secure Client Security
(ENG)
32bit
Forefront Client Security
(ENG)
64bit
Forefront Client Security
64bit (ENG)
ウィルス検出エンジンのバージョンは取得できません。
● 常駐 / 非常駐の状態が判定される設定
ウィルス対策製品のソフトウェア情報では,一部の製品を除いて常駐 / 非常駐の状態を取
得できます。ウィルス対策製品の常駐 / 非常駐の状態は,インベントリ情報の取得時に,
ウィルス対策製品の特定の設定が有効になっているかどうかで判定されます。
各ウィルス対策製品で,常駐 / 非常駐の状態の判定に利用される設定を,表 2-9 〜表
2-11 に示します。
表 2-9 Windows 版のウィルス対策製品(日本語版)で常駐 / 非常駐の状態が取得される
設定
常駐 / 非常駐が判定される機能
製品名
Norton AntiVirus
Norton AntiVirus Corporate Edition
−
「ファイルシステムリアルタイム保護を有効にする」
がオンの場合に常駐となる。
Symantec AntiVirus Corporate Edition(8.0,
8.1)
Symantec AntiVirus Corporate Edition(9.0 以
降)
「Auto-Protect を有効にする」がオンの場合に常駐
となる。
Symantec Client Security
Symantec Endpoint Protection
「ファイルシステム Auto-Protect を有効にする」が
オンの場合に常駐となる。
McAfee VirusScan
「システムスキャンを有効」がオンの場合に常駐と
なる。
McAfee VirusScan ASaP
−
McAfee Managed Total Protection
−
McAfee Managed Total Protection
−
McAfee Managed VirusScan
−
McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware
−
McAfee VirusScan Enterprise
McAfee VirusScan Thin Client
「システム起動時にオンアクセス スキャンを有効に
する」がオンの場合に常駐となる。
−
77
2. JP1/NETM/DM の機能
常駐 / 非常駐が判定される機能
製品名
McAfee NetShield
「オンアクセススキャンを起動時に使用可能にする」
がオンの場合に常駐となる。
ウイルスバスター
「リアルタイム検索」がオンの場合に常駐となる。
ウイルスバスターコーポレートエディション
(5.02,5.06)
ウイルスバスターコーポレートエディション
(5.5 以降)
ウイルスバスターコーポレートエディション ア
ドバンス
ウイルスバスターコーポレートエディション
サーバ版
クライアントで,
「リアルタイムモニタ ON」を設
定して,リアルタイム検索が起動している場合に常
駐となる。
「リアルタイムモニタ OFF」に設定し
て,リアルタイム検索が停止している場合は,非常
駐となる。
また,管理サーバの設定による常駐 / 非常駐の判定
は,ウイルスバスターコーポレートエディション
(5.5 以降)と同様となる。
管理サーバの「リアルタイム検索の設定」−「リア
ルタイム検索を有効にする」
(バージョン 8.0 の場
合は「ウィルス検索を有効にする」
)をオフにして,
クライアントに設定を適用した場合,クライアント
のリアルタイム検索が停止する。このとき,非常駐
となる。
ウイルスバスターコーポレートエディション
サーバ版 アドバンス
ServerProtect for Windows NT/Netware
Forefront Client Security
インフォメーションサーバの「リアルタイム検索」
−「リアルタイム検索を有効にする」をオフにして
一般サーバに設定すると,一般サーバのリアルタイ
ム検索が停止する。このとき,非常駐となる。
「リアルタイム保護を使用する」がオンの場合に常
駐となる。
(凡例) −:常駐 / 非常駐の設定は取得できません。
表 2-10
UNIX 版のウィルス対策製品で常駐 / 非常駐の状態が取得される設定
製品名
常駐 / 非常駐が判定される機能
ServerProtect for Linux
リアルタイム検索が有効の場合に常駐となる。
Linux Shield
オンアクセススキャンが有効の場合に常駐となる。
表 2-11 Windows 版のウィルス対策製品(英語版)で常駐 / 非常駐の状態が取得される
設定
製品名
Symantec AntiVirus Corporate Edition
常駐 / 非常駐が判定される機能
「Enable Auto-Protect」がオンの場合
に常駐となる。
Symantec Client Security
Symantec Endpoint Protection
78
「Enable File System Auto-Protect」が
オンの場合に常駐となる。
2. JP1/NETM/DM の機能
常駐 / 非常駐が判定される機能
製品名
McAfee VirusScan Enterprise
「Enable on-access scanning at system
startup」がオンの場合に常駐となる。
OfficeScan Corporate Edition
(7.0,7.3)
管理サーバの「Real-time Scan
Settings」−「Enable Real-time
Scan」をオフにして,クライアントに
設定を適用すると,クライアントのリ
アルタイム検索が停止する。このと
き,非常駐となる。
OfficeScan Corporate Edition
(8.0)
管理サーバの「Real-time Scan
Settings」項目の「Enable virus/
malware scan」がオンの場合に常駐と
なる。
F-Secure Anti-Virus Client Security
−
F-Secure Client Security
−
Microsoft Forefront Client Security
「Use real-time protection
(recommended)」がオンの場合に常駐
となる。
(凡例) −:常駐 / 非常駐の設定は取得できません。
(2) ソフトウェア検索リストを利用したソフトウェア情報の取得
ジョブ作成時に「すべてのソフトウェアを検索」を指定した「ソフトウェア情報の取得」
ジョブでは,ソフトウェア検索リストを利用してクライアントにインストールされてい
るソフトウェアを検索できます。ソフトウェア検索リストには次の 2 種類があります。
● 標準検索リスト
JP1/NETM/DM が提供する検索リストです。JP1/NETM/DM が標準で検索対象とす
るソフトウェアが登録されています。検索リストの内容は編集できません。
標準検索リストは,すべての JP1/NETM/DM システムにデフォルトでインストール
されています。
● ユーザ指定検索リスト
検索対象にするソフトウェアを任意に登録できる検索リストです。
ユーザ指定検索リストは,検索するクライアントの範囲ごとに作成したり,クライア
ントの OS ごとに作成したり,複数作成できます。
ソフトウェア検索リストを使用したソフトウェア情報の取得の概念を次の図に示します。
79
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-5 ソフトウェア検索リストを使用したソフトウェア情報の取得
ソフトウェア検索リストの作成方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.2.4
ソフトウェア検索リストの作成方法」を参照してください。
(3) ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ファイルを検索」でソフトウェア情報を取得する
と,ソフトウェアインベントリ辞書が生成されます。このソフトウェアインベントリ辞
書で,各ソフトウェアを管理対象にするかどうか,また,どのような名称で管理するの
かを設定する必要があります。
[システム構成]
,[あて先]および[ディレクトリ情報]ウィンドウで,各ホストのソフ
トウェアインベントリ情報を表示するとき,ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象
に設定されているソフトウェアだけが表示されます。また,ソフトウェアインベントリ
辞書で,ソフトウェアごとに,ライセンス数を登録しておくと,インベントリビューア
の集計機能を利用して,ライセンス数を超えるソフトウェアやライセンス数に近づいた
ソフトウェアを確認できます。
ソフトウェアインベントリ辞書の編集方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「3.2.5
ソフトウェアインベントリ辞書の編集」を参照してください。
ソフトウェアインベントリ辞書によってソフトウェア情報を管理する概念を次の図に示
します。
80
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-6 ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理
2.2.3 ユーザインベントリ情報の取得
クライアントの使用者名や PC 資産番号など,クライアントの管理に必要な情報を,
ハードウェア情報,システム情報と同様に JP1/NETM/DM で管理できます。管理する情
報は,ユーザが任意に設定できます。ユーザが任意に管理する情報をユーザインベント
リ情報と呼びます。
ユーザインベントリ情報を管理すれば,ユーザが任意に設定した情報を管理できるほか,
各クライアントを管理しやすい名称で管理できます。例えば,ユーザインベントリ情報
でホストの使用者名を管理すれば,配布管理システムでは各ホストを使用者の名称で確
認できます。
ユーザインベントリ情報は,クライアントに表示される次の[JP1/NETM/DM ユーザ情
報設定]ダイアログボックスにクライアントユーザが入力した情報を,配布管理システ
ムから「システム情報の取得」または「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブを実行
して取得します。
なお,JP1/NETM/DM Client(中継システム)からは,
「ユーザインベントリ情報の取
得」ジョブを実行できません。
81
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-7 [JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]ダイアログボックス
[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]ダイアログボックスの項目(ユーザインベントリ項
目)は,ユーザが独自に設定できます。ユーザインベントリ項目は配布管理システムで
作成し,「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブを実行してクライアントに配布してお
きます。
クライアントにユーザインベントリ情報を必ず設定させたい場合は,クライアントが
ユーザインベントリ情報を設定するまで,パッケージセットアップマネージャの起動を
抑止することができます。
ユーザインベントリ情報を取得する流れを次の図に示します。
82
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-8 ユーザインベントリ情報の取得
ユーザインベントリ情報の取得方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.3
ユーザインベントリ情報を取得する」を参照してください。
2.2.4 ディレクトリ情報の取得
クライアントのユーザ情報やコンピュータ情報など,クライアントの管理に必要な情報
を Active Directory から取得して,配布管理システムで利用できます。Active Directory
から取得するユーザ情報やコンピュータ情報をディレクトリ情報と呼びます。
Active Directory からディレクトリ情報を取得するには,ディレクトリ情報の取得コマン
ド(dcmadsync.exe)を実行します。
ディレクトリ情報を取得することで,Active Directory で管理しているユーザやコン
ピュータの情報をそのまま利用できるため,ユーザインベントリ情報を取得しなくても
ユーザやコンピュータの情報を取り込めます。取得したディレクトリ情報は,ジョブの
あて先に指定したり,インベントリビューアでクライアントの情報として参照したりで
きます。また,定期的にディレクトリ情報の取得コマンドを実行することで,Active
Directory での変更に合わせて最新の状態に保つことができます。
なお,Active Directory と連携するかどうかは,JP1/NETM/DM Manager のセットアッ
プで設定します。デフォルトでは連携しない設定になっているので,Active Directory か
らディレクトリ情報を取得する場合は,必ず Active Directory と連携する設定をしてく
83
2. JP1/NETM/DM の機能
ださい。
(1) 取得できるディレクトリ情報
Active Directory からディレクトリ情報として取得できる情報を次に示します。各情報に
設定されているプロパティの情報も取得できます。
• ドメイン
• 組織単位(OU)
• コンピュータ
• ユーザ
• InetOrgPerson
Windows 2000 を使用している環境でこの情報を取得するには,Windows 2000
inetOrgPerson Kit が必要です。
Active Directory からどの情報を取得するかは,ディレクトリ情報の取得コマンド
(dcmadsync.exe)実行時に使用するパラメタファイルに指定します。パラメタファイル
の作成方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.4.2
パラメタファイルの作
成」を参照してください。
(2) ディレクトリ情報の利用方法
ディレクトリ情報からあて先を指定して,次のジョブを実行できます。
• パッケージのインストール
• リモートコレクト
• クライアントユーザによるインストール
• システム情報の取得
• ソフトウェア情報の取得
• ユーザインベントリ情報の取得
• レジストリ取得項目の転送
• ユーザインベントリ情報の転送
• メッセージの通知
• ソフトウェア稼働監視の制御
• ソフトウェア稼働情報の取得
また,システム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報と同じように,
集計および印刷もできます。集計および印刷の詳細については,「2.2.7
インベントリ情
報の利用方法」を参照してください。
2.2.5
インベントリ情報の取得方法
システム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報は,次のどちらかの
方法でクライアントから取得します。
● ジョブを実行してインベントリ情報を取得する
84
2. JP1/NETM/DM の機能
● 自動的にインベントリ情報を取得する
ディレクトリ情報は,コマンドを実行して Active Directory の情報を管理しているコン
ピュータから取得します。
それぞれの方法について説明します。
(1) ジョブを実行してインベントリ情報を取得する
配布管理システムから次に示すジョブを実行して,システム情報,ソフトウェア情報,
およびユーザインベントリ情報を取得できます。
●「システム情報の取得」ジョブ
システム情報(システム情報およびレジストリ情報),およびユーザインベントリ情報
を取得します。
●「ソフトウェア情報の取得」ジョブ
ソフトウェア情報を取得します。
●「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブ
ユーザインベントリ情報を取得します。
次に,効果的なインベントリ情報の取得例について説明します。
(a) 定期的にインベントリ情報を取得する
システム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報を取得するジョブは,
定期的にクライアントで実行させることができます。クライアントでジョブを定期的に
実行させる間隔は,ジョブ作成時に[スケジュール]パネルの[詳細設定]ボタンをク
リックすると表示される[実行日時の詳細設定]ダイアログボックスで設定します。実
行間隔には,「毎日実行」,
「毎週実行」または「毎月実行」があります。
85
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-9 [実行日時の詳細設定]ダイアログボックス
この機能を使用すると,システム管理者が一度ジョブを設定しておくだけで自動的に配
布管理システムで管理しているインベントリ情報が最新の状態に更新されます。
また,「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブを実行してユーザインベントリ情報を取
得する場合,ジョブを定期的に実行するだけでなく,クライアントユーザがユーザイン
ベントリ情報を更新した時点で,変更した情報を配布管理システムに通知させることが
できます。この機能を使用すれば,配布管理システムでは常に最新のユーザインベント
リ情報を取得できます。
(b) ネットワークおよびリレーショナルデータベースの負荷を軽減してインベントリ情
報を取得する
ワイルドカード「*」を使った検索を多数のクライアントに対して実行すると,不要な情
報を取得して,ネットワークに大きな負担が掛かり,リレーショナルデータベースを大
量に消費することがあります。このような場合に,ソフトウェアインベントリ辞書を使
うことで,検索するソフトウェアを絞り込み,ネットワークおよびリレーショナルデー
タベースの負荷を軽減できます。
ソフトウェアインベントリ辞書を使ってファイルを検索する方法を次に示します。
86
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-10
ソフトウェアインベントリ辞書を使ったファイル検索方法
1. 管理したいソフトウェアがすでにインストールされているマシン(1 台〜数台)に対
して,
「*」を使ったファイル検索を実行し,ソフトウェアインベントリ辞書を生成す
る。
ファイル検索で取得したソフトウェア情報が,ソフトウェアインベントリ辞書に登録
されます。
2. ソフトウェアインベントリ辞書を編集する。
登録されているソフトウェアの中から,管理対象にしたいソフトウェアを選択しま
す。
3. インベントリ情報を管理したいすべてのクライアントに対して,手順 2. で編集したイ
ンベントリ辞書を指定したファイル検索を実行する。
管理対象としたソフトウェアだけを検索するため,ネットワークの負荷が軽くなりま
す。また,不要な情報がリレーショナルデータベースに入るのを防止できます。
「*」を使ったファイル検索の方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.2.2
[オプション]パネルの設定」を参照してください。また,ソフトウェアインベントリ辞
書の編集方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「3.2.5 ソフトウェアインベ
ントリ辞書の編集」を参照してください。
(2) 自動的にインベントリ情報を取得する
クライアントの特定のインベントリ情報が更新されたときに,配布管理システムと接続
87
2. JP1/NETM/DM の機能
するタイミングでインベントリ情報を通知させて,最新のインベントリ情報を管理でき
ます。ジョブを実行することなくインベントリ情報を取得できるため,効率良くインベ
ントリ情報を管理できます。
更新されたインベントリ情報を自動的に取得する機能について次に示します。
図 2-11 更新されたインベントリ情報を自動的に取得する機能
この機能では,システム情報およびソフトウェア情報の一部を取得できます。すべての
システム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報を取得したい場合は,
ジョブを実行して取得する必要があります。
インベントリ情報を自動的に上位システムへ通知させる機能,および取得できるインベ
ントリ情報の詳細については,「2.13.4
クライアントからのインベントリ情報の通知」
を参照してください。
(3) コマンドを実行してインベントリ情報を取得する
ディレクトリ情報は,ジョブではなくコマンドを実行して取得します。Active Directory
からディレクトリ情報を取得する作業の流れは,次のようになります。
1. Active Directory との接続に必要な情報,Active Directory から取得する情報をパラメタ
ファイルに定義する。
ディレクトリ情報を取得する Active Directory のホスト名,ポート番号などの Active
Directory と接続するための情報および Active Directory から取得する項目を,パラ
メタファイルに定義します。
2. 画面に表示する名称をマップファイルに定義する。
Active Directory から取得した項目を,配布管理システムの画面に表示するときの表
示名を,マップファイルに定義します。ここで表示名を定義することで,取得した項
88
2. JP1/NETM/DM の機能
目が画面に表示されるようになります。マップファイルには管理しやすい名称を定義
するようにしてください。
3. ディレクトリ情報の取得コマンド(dcmadsync.exe)を実行する。
このコマンドは,Windows のタスクスケジューラにタスクとして登録したり,JP1/
AJS2 と連携したりすることで,定期的に実行できます。Active Directory の更新の
タイミングに合わせて,ディレクトリ情報も更新してください。
ディレクトリ情報を取得する作業の流れを次の図に示します。
図 2-12
ディレクトリ情報を取得する作業の流れ
(a) ディレクトリ情報のシステム構成情報との引き当て
Active Directory から取得したディレクトリ情報は,コンピュータ情報でシステム構成情
報と引き当てられます。また,ユーザ情報はコンピュータ情報と引き当てられます。
引き当てには,次に示すキー情報が使用されます。
● システム構成情報とコンピュータ情報の引き当て
システム構成情報のホスト名とコンピュータ情報の DNS 名(DNS 名がない場合はコ
ンピュータ名)が使用されます。
ただし,DNS 名が設定されていて,システム構成情報に該当する情報がない場合は,
引き当ては行われません。
● ユーザ情報とコンピュータ情報の引き当て
ユーザの LDAP 識別名とコンピュータの管理者の名前が使用されます。
ただし,ユーザ情報とコンピュータ情報の引き当てに使用するキー情報は,パラメタ
ファイルの作成時に変更できます。
89
2. JP1/NETM/DM の機能
システム構成情報と引き当てられなかった場合,引き当てられなかったコンピュータ情
報として登録されます。引き当てられなかったコンピュータ情報は,再引き当てが実行
されるか,次回ディレクトリ情報を取り込んだ際に取得した情報に更新があった場合に,
再度引き当てが行われます。
また,同一名称の複数のクライアントが存在した場合,いちばん先に検索されたクライ
アントが引き当てられます。意図しないクライアントが引き当てられた場合は,[ディレ
クトリ情報]ウィンドウから変更してください。[ディレクトリ情報]ウィンドウから引
き当てを変更する手順については,マニュアル「運用ガイド 1」の「1.3.7 [ディレクト
リ情報]ウィンドウ」を参照してください。
(b) ディレクトリ情報取得時の注意事項
● ディレクトリ情報の引き当て対象はクライアントだけです。中継マネージャおよび中
継システムは,ディレクトリ情報とは引き当てられません。
● Active Directory で管理しているパスワードの情報は,取得の対象外です。
● 一度ディレクトリ情報を取り込んだあとで,取得項目やコンピュータとユーザの引き
当てキーを変更した場合は,全情報を再度取り込んでください。引き当てキーが変更
された場合は,全情報を再度取り込むまでは,ディレクトリ情報の取り込みが行われ
ません。
● オフラインマシンおよび未導入ホストは,ディレクトリ情報とは引き当てられません。
● 取得項目を途中で追加したり削除したりした場合,コンピュータやユーザの情報は,
Active Directory 上の該当するエントリが更新されるまで,ディレクトリ情報には反
映されません。
● Active Directory から取得したディレクトリ情報に,UNIX のクライアントと同一名
称のコンピュータ情報が含まれていた場合,次のように引き当てられます。
• JP1/NETM/DM のシステム全体で,運用キーにホスト識別子を使用する場合,
UNIX かどうかが区別されるため,同一名称のコンピュータ情報がディレクトリ情
報から取得されても,UNIX のクライアントとは引き当てられません。
• JP1/NETM/DM のシステム全体で,運用キーに IP アドレスを使用する場合,引き
当て時に UNIX かどうかの区別ができないため,同一名称のコンピュータ情報が
ディレクトリ情報から取得されたときは引き当てられます。
● 複数のユーザが引き当たった場合は,いちばん先に引き当たったユーザが引き当てら
れます。ユーザ情報が更新されて,新しい引き当て先のコンピュータ情報に別のユー
ザが引き当てられていた場合は,更新されたユーザ情報で上書きされます。
● ディレクトリ情報を取得するには,運用キーにホスト名を使用するか,または運用
キーに IP アドレスを使用する場合でもホスト名の入力を必須としてください。
● Active Directory から取得できる LDAP 識別名(Distinguished Name)や属性値の最
大サイズは 2,000 バイトまでです。LDAP 識別名が 2,000 バイト以上の OU をあて先
として指定した場合,ジョブが正しく実行されないことがあります。
90
2. JP1/NETM/DM の機能
2.2.6 スタンドアロン PC からのインベントリ情報の取得
インベントリ情報は,ネットワーク内のクライアントからだけではなく,ネットワーク
外のクライアントからも取得できます。ネットワークに接続していないクライアントな
ど,JP1/NETM/DM のシステム構成に登録していないクライアントをオフラインマシン
と呼びます。オフラインマシンからは,FD,CD-R,MO などの媒体やメールを使用し
てインベントリ情報を取得します。
オフラインマシンからインベントリ情報を取得する概念を次の図に示します。
図 2-13
オフラインマシンからのインベントリ情報の取得
オフラインマシンからインベントリ情報を取得する方法については,マニュアル「運用
ガイド 1」の「7.7.2 オフラインマシンからのインベントリ情報と稼働情報の取得」を
参照してください。
オフラインマシンからインベントリ情報を取得するには,JP1/NETM/DM システムに次
の前提条件が必要です。
• リレーショナルデータベースの使用
• ホスト識別子の使用
• マネージャと同一 PC でのリモートインストールマネージャの使用
なお,オフラインマシンからは,変更のあったインベントリ情報だけを取得することは
できません。また,オフラインマシンとしてインベントリ情報を管理したい PC は,ク
ライアントのインストール時に,接続先のホスト名または IP アドレスに「?」を設定し
ておく必要があります。
オフラインマシンから取得したインベントリ情報は,オフラインフォルダで管理します。
オフラインフォルダは,マシンが実在しない仮想の中継システムとして扱われ,
[システ
ム構成]ウィンドウおよび[あて先]ウィンドウに「{OFFLINE}」という名称で表示さ
れます。
91
2. JP1/NETM/DM の機能
なお,インベントリ情報を管理していたオフラインマシンをシステム構成に登録した場
合,そのクライアントからマネージャへシステム構成情報が通知された時点で,オフラ
インフォルダの配下からクライアントが移動します。また,オフラインマシンからのイ
ンベントリ情報取得機能を使用して,システム構成に登録されているクライアントから
インベントリ情報を取得した場合,そのクライアントはオフラインフォルダの配下に移
動しません。インベントリ情報だけが更新されます。
2.2.7
インベントリ情報の利用方法
取得したインベントリ情報は,JP1/NETM/DM Manager が提供するインベントリビュー
アで管理し,さまざまな用途に利用できます。ここでは,インベントリ情報の利用方法
について概要だけを説明しますので,詳細は「2.3 インベントリ情報の管理」を参照し
てください。
(1) インベントリ情報の集計
インベントリ情報ごとに該当するホストの数を集計できます。インベントリ情報を集計
すれば,ソフトウェアのライセンス管理や,ネットワーク内のハードウェア使用状況の
管理などに役立ちます。また,集計結果はグラフ表示することもできます。
(a) ソフトウェアごとに集計する
ソフトウェアごとに,インストールされているホストの数を集計できます。ソフトウェ
アごとにホストの数を集計すれば,契約しているライセンス数を超えたソフトウェアが
あるかどうかを確認できます。
(b) システム情報ごとに集計する
システム情報ごとに,該当するホストの数を集計できます。
システム情報ごとにホストを集計すれば,ハードウェアの資産管理やハードウェアの使
用状況の管理に役立ちます。
システム情報の集計の使用例を次に示します。
● ハードディスクの容量を調査する
ハードディスクの空き容量ごとに,ホストを分類して集計できます。例えば,インス
トール時に空き容量が 80 メガバイト以上必要なソフトウェアを導入する場合,空き
容量が 80 メガバイト未満のホストを集計すると,リモートインストール時の容量不
足を回避できます。
● メモリの容量を調査する
メモリの容量ごとにホストを分類して集計できます。クライアントシステムのメモリ
の容量を確認しておくことで,メモリを多く必要とするソフトウェアのリモートイン
ストール時などに,容量不足を回避できます。
● OS の種別を調査する
OS の種別ごとにホストを分類して集計できます。例えば,クライアントの OS を
92
2. JP1/NETM/DM の機能
Windows 98 から Windows 2000 に移行する場合などに,OS の種別ごとにホストを集
計することで,OS の移行状況を確認できます。
● クライアントにインストールされている JP1/NETM/DM Client のバージョン情報を調
査する
クライアントシステムで稼働している JP1/NETM/DM Client や UNIX 版 JP1/
NETM/DM Client のバージョンごとにホストを分類して集計できます。製品のバー
ジョンによって使用できる機能が異なるため,使用したい機能の対象となるホストを
確認できます。
(c) 中継システム,クライアントの台数を集計する
中継システムおよびクライアントの数を集計できます。JP1/NETM/DM で管理している
ネットワークの規模を把握できます。
(d) ユーザインベントリごとに集計する
クライアントの使用者の所属部署やプロジェクトごとなど,ユーザ独自に管理している
ユーザインベントリごとに,該当するホストの数を把握できます。
(2) CSV 形式ファイルへの出力
取得したインベントリ情報は,CSV 形式ファイルに出力して利用できます。CSV 形式
ファイルに出力したインベントリ情報は,表計算ソフトウェアなどに入力して使用でき
ますので,インベントリ情報のソートや管理帳票の作成が容易になります。
インベントリ情報を CSV 形式ファイルへ出力するには,インベントリビューアを使用す
る方法と,CSV 出力ユティリティを使用する方法があります。詳細は,マニュアル「運
用ガイド 1」の「4.5.2
CSV 形式ファイルへの出力」および「9.1
CSV 出力ユティリ
ティでファイルを出力する」を参照してください。
(3) インベントリ情報の印刷
取得したインベントリ情報は,一覧表の形式で印刷できます。ヘッダやフッタを付けて,
わかりやすい資料や報告書を作成できます。
インベントリ情報の印刷方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「4.5.3 印刷」
を参照してください。
(4) JP1/Cm2 または hp OpenView からインベントリ情報を管理する
JP1/Cm2 連携機能を使用すれば,JP1/NETM/DM を管理する配布管理システム以外か
らもインベントリ情報を管理できます。
JP1/Cm2 連携機能を使用して,JP1/NETM/DM のインベントリ情報を管理する方法に
ついては,マニュアル「運用ガイド 2」の「3.
JP1/Cm2 または hp OpenView から
JP1/NETM/DM を管理する」を,それぞれ参照してください。
93
2. JP1/NETM/DM の機能
2.2.8
インベントリ情報を管理する場合の注意事項
(1) インベントリ情報を管理するマネージャ
JP1/NETM/DM システム内でインベントリ情報を管理するマネージャは,原則として 1
台にしてください。複数台のマネージャで管理すると,インベントリ情報に不整合が生
じることがあります。障害の発生などで,他マネージャがインベントリ情報を代替して
管理した場合は,障害の回復後に元のマネージャから管理しているインベントリ情報を
すべて取得し直してください。
(2) システム構成にないホストのインベントリ情報について
システム構成からホストを削除した場合などに,削除されたホストのインベントリ情報
がデータベース中に残ることがあります。削除されたホストのインベントリ情報は,
データベースマネージャを使って削除できます。インベントリ情報の削除方法,および
データベースマネージャで削除できるインベントリ情報の種類については,マニュアル
「構築ガイド」の「7.5.6
してください。
94
データベース上の不要なインベントリ情報を削除する」を参照
2. JP1/NETM/DM の機能
2.3 インベントリ情報の管理
クライアントから取得したインベントリ情報は,JP1/NETM/DM Manager のインベント
リビューアで表示したり,集計したりできます。また,集計結果をグラフ表示したり,
CSV 形式ファイルに出力したりできます。
ここでは,インベントリビューアを使用した,インベントリ情報の管理の概要について
説明します。
2.3.1 インベントリ情報の表示
表形式のウィンドウで,すべてのクライアントのインベントリ情報を一括して参照でき
ます。インベントリ情報をソートやフィルタリングし,見やすく表示できます。
図 2-14
インベントリ情報の表示例
すべてのクライアントのシステム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ
情報を表形式で表示できます。また,特定のインベントリ項目だけを表示することも,
特定の情報を持つクライアントだけを表示することもできます。
インベントリ情報の表示方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「4.3
インベ
ントリ情報を表示する」を参照してください。
2.3.2 インベントリ情報の集計
インベントリ情報ごとにクライアントの台数を集計できます。中継システムやクライア
ントの台数,インストールされているソフトウェアの数,システム情報などのインベン
トリ情報を集計できます。さらに,任意の集計区分に対応するクライアントの詳細を同
時に表示できます。例えば,CPU タイプごとにホストの台数を集計し,Intel Pentium
II のホストの詳細を表示できます。
95
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-15
CPU タイプごとにホストの台数を集計した例
集計条件は,複数のインベントリ項目を組み合わせたり,細かな集計条件を設定したり
できますので,必要な情報を効率良く管理できます。例えば,「CPU タイプ」と「OS」
を組み合わせて,CPU タイプが Intel Pentium 4 で,OS が Windows XP のホストの台
数を集計することもできます。
また,あらかじめソフトウェアのライセンス数を設定しておくことで,集計結果からソ
フトウェアのライセンスの使用状況を確認できます。
図 2-16
ソフトウェアのライセンスの使用状況を表示した例
インベントリ情報を集計する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「4.2
イ
ンベントリ情報を集計する」を参照してください。
2.3.3
テンプレートを利用した表示・集計
表示ウィザードまたは集計ウィザードで設定した,インベントリ情報の表示条件や集計
条件をテンプレートに保存することによって,同じ条件での表示・集計が簡単に実行で
きます。同じ条件で,繰り返し表示・集計を実行する場合に便利です。
テンプレートに保存される情報は,表示ウィザードまたは集計ウィザードで設定した次
の情報です。
● 表示ウィザードの場合
表示条件,表示するインベントリ項目
96
2. JP1/NETM/DM の機能
● 集計ウィザードの場合
集計条件,詳細画面に表示するインベントリ項目
なお,保存したテンプレートを編集して別条件のテンプレートを作成することもできま
す。
テンプレートを利用した表示・集計方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「4.4
テンプレートを利用して表示および集計する」を参照してください。
2.3.4 集計結果のグラフ表示
簡単な操作で,集計結果をグラフ表示できます。作成したグラフは,ほかのアプリケー
ションにコピーして利用することもできます。
図 2-17
集計結果のグラフ表示
グラフは,3 次元の縦棒グラフまたは 3 次元の円グラフのどちらかを選択できます。デ
フォルトでは 3 次元の縦棒グラフが表示されます。また,グラフに表示されるラベルの
フォントを変更できます。
集計結果をグラフ表示したり,ラベルのフォントを変更したりする方法については,マ
ニュアル「運用ガイド 1」の「4.2.6 集計結果をグラフ表示する」を参照してください。
2.3.5 集計結果からのホストのグルーピング
一つの集計区分に属するホストを集計した結果から,あて先グループを作成できます。
97
2. JP1/NETM/DM の機能
例えば,インストールパッケージで集計し,Microsoft Word 2000 がインストールされて
いるホストであて先グループを作成し,そのあて先グループへ Microsoft Word 2003 を
リモートインストールするような運用ができます。
あて先グループを新規に作成することも,既存のあて先グループにホストを追加するこ
ともできます。また,既存のあて先グループ配下のホストをすべてクリアしたあと,ホ
ストを追加することもできます。
集計結果からホストをグルーピングする方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「4.2.7
2.3.6
集計結果からあて先グループを作成する」を参照してください。
インベントリ情報の出力
インベントリ情報をソートや集計した結果を,CSV 形式ファイルへ出力したり,印刷し
たりできます。
インベントリ情報を出力する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「4.5
イ
ンベントリ情報を出力する」を参照してください。
(1) CSV 形式ファイルへの出力
[テーブル]ウィンドウまたは[集計]ウィンドウで表示しているすべての情報と列名
を,CSV 形式ファイルに保存できます。[集計]ウィンドウの場合は,集計画面の情報を
保存するのか,詳細画面の情報を保存するのかを選択できます。
また,コピーを実行すると,選択した情報が CSV 形式でクリップボードに貼り付けられ
るので,ファイルを介すことなく,一部の情報をほかの表計算ソフトなどで利用すると
きに便利です。
(2) 印刷
[テーブル]ウィンドウまたは[集計]ウィンドウの集計画面で表示しているすべての情
報と列名を印刷できます。その際,ヘッダおよびフッタを付けて印刷できます。ヘッダ
およびフッタは,[テーブル]ウィンドウでの印刷および[集計]ウィンドウでの印刷そ
れぞれに設定できます。
98
2. JP1/NETM/DM の機能
2.4 ファイルの収集(リモートコレクト)
リモートコレクトの機能を使ってクライアントのファイルを配布管理システムに収集で
きます。例えば,表計算ソフトウェアなどのアプリケーションプログラムで作成した
ユーザデータや,アプリケーションプログラムで発生した障害ログなどを収集できます。
なお,リモートコレクトできるのは,ユーザプログラム,データだけです。日立プログ
ラムプロダクトや他社ソフトウェアはリモートコレクトできません。
ここでは,リモートコレクトの概要について説明します。
2.4.1 リモートコレクトの作業の流れ
クライアントからファイル(ユーザプログラム,データ)を収集するには,配布管理シ
ステムで,リモートコレクトを指示するジョブを作成し,実行します。
収集したファイル(収集ファイル)は,アーカイブまたは圧縮された形式で配布管理シ
ステムに格納されるため,配布管理システムで扱えるようにするには,収集ファイルを
元の形式に復元する必要があります。
リモートコレクトの作業の流れを次の図に示します。
図 2-18
リモートコレクトの作業の流れ
99
2. JP1/NETM/DM の機能
リモートコレクトの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「5.1
リモー
トコレクトの操作」を参照してください。
2.4.2
リモートコレクトを実行するジョブ種別
リモートコレクトを実行するジョブには,次の図に示す種類(ジョブ種別)があります。
ネットワークの状態や目的に合わせて,使い分けてください。
図 2-19
リモートコレクトのジョブ種別
なお,「リモートコレクト」ジョブまたは「中継までのリモートコレクト」ジョブを作成
するときは,リモートコレクトのオプションとして,クライアントでの収集のタイミン
グ,圧縮の有無,外部プログラムの起動などを設定できます。
これらのオプションの設定方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「5.1.1
リ
モートコレクトの実行」を参照してください。
次に,各ジョブ種別について説明します。
(1)「リモートコレクト」ジョブ
クライアントから,中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)を経由し
て配布管理システムまでファイルを収集します。中継するシステムを経由しない場合や,
クライアント−中継するシステム間,中継するシステム−配布管理システム間のファイ
ルの収集にもこのジョブを使用します。
100
2. JP1/NETM/DM の機能
(2)「中継までのリモートコレクト」ジョブ
配布管理システムからの指示でファイルを収集し,ジョブを実行した配布管理システム
の中継するシステムに収集ファイルを保管します。中継するシステムが階層化されてい
る場合,ジョブを実行した配布管理システムの直下にある中継するシステムに収集ファ
イルを保管します。
そのまま,中継するシステム上でデータを加工または利用してもかまいませんし,
「中継
サーバからのコレクトファイル収集」ジョブと組み合わせて,2 段階に分けてファイルを
収集してもかまいません。
(3)「中継サーバからのコレクトファイル収集」ジョブ
「中継までのリモートコレクト」ジョブで中継するシステムまで収集したファイルを,配
布管理システムに転送します。
リモートコレクトでは,中継するシステム−配布管理システム間のネットワークの負荷
が高くなります。したがって,
「中継までのリモートコレクト」ジョブでいったん中継す
るシステムにファイルを保管し,ネットワークのトラフィックが低くなる夜中などに配
布管理システムへこのジョブを実行することで,効率良くファイルを収集できます。
(4)「中継サーバのコレクトファイル削除」ジョブ
「中継までのリモートコレクト」ジョブで中継するシステムまで収集したファイルを,削
除します。
2.4.3 収集したファイルの復元
リモートコレクトしたファイルは,アーカイブまたは圧縮された形式で配布管理システ
ムに格納されるため,そのままでは読み書きができません。配布管理システムで扱える
ようにするには,ファイルを元の形式に復元する必要があります。
ファイルを復元するには,アンアーカイバと呼ばれるプログラムを使用します。アン
アーカイバは,リモートコレクト時にアーカイブや圧縮されたファイル(アーカイブ
ファイル)を元の形式に復元するためのプログラムです。
101
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-20 [JP1/NETM/DM アンアーカイバ]ウィンドウ
収集したファイルを復元する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「5.1.2
収集ファイルの復元」を参照してください。
2.4.4
クライアント側でのリモートコレクトの実行制限
リモートコレクトのジョブを実行すると,JP1/NETM/DM Client がインストールされた
PC であれば,どのクライアントのファイルでも収集できてしまいます。したがって,ク
ライアントが意図しない上位システムからの不要なリモートコレクトが実行されるおそ
れがあります。この不要なリモートコレクトを回避したい場合は,クライアントセット
アップでリモートコレクトのジョブに対する実行制限を設定してください。
実行制限にはリモートコレクトのジョブをまったく実行しないか,または指定した上位
システムからのリモートコレクトのジョブだけ実行するなどの種類があります。
リモートコレクトの実行制限の設定方法については,マニュアル「構築ガイド」の
「6.2.12 [リモートコレクトオプション]パネル」を参照してください。
102
2. JP1/NETM/DM の機能
2.5 ソフトウェアの稼働状況の監視
配布管理システムでは,クライアントに対してジョブを実行することで,特定のソフト
ウェアの起動や印刷,USB メモリなどの外部メディアを使用した操作を抑止したり,
ファイルに対する操作や Web へのアクセスを監視して,履歴を取得したりできます。
ファイルに対する操作としては,ファイルのコピーやリネームに加えて,印刷操作の履
歴を取得できます。また,指定したソフトウェアの稼働時間を取得することもできます。
これらの機能を利用して,ライセンスを取得していないソフトウェアの使用を禁止し,
コンピュータやソフトウェアの不正利用を防止できます。また,ファイルの操作履歴を
取得し,機密情報の持ち出しや業務と関係ないデータの持ち込みがないことを監視でき
ます。取得した操作履歴は,
[操作ログ一覧]ウィンドウから条件を絞り込んで検索する
ことで,問題発生時の原因を追跡調査・特定するのに役立てられます。
ここでは,クライアントのソフトウェアの稼働状況を監視する機能の概要について説明
します。
2.5.1 ソフトウェアの稼働監視の流れ
ソフトウェアの稼働状況を監視するためには,どのソフトウェアの起動を抑止するか,
どの操作を履歴として取得するか,およびどのソフトウェアの稼働時間を取得するかを
設定した条件(稼働監視ポリシー)を配布管理システムで作成します。
作成した稼働監視ポリシーをクライアントに適用させることで,稼働監視ポリシーに
従ってクライアントでのソフトウェアの稼働状況を監視し,ソフトウェアの起動を抑止
したり,ソフトウェアの操作履歴や稼働時間を取得したりできます。
ソフトウェアの稼働状況を監視する流れを次の図に示します。各手順での操作方法につ
いては,マニュアル「運用ガイド 1」の「6.
ソフトウェアの稼働状況を監視する」を参
照してください。
103
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-21
ソフトウェアの稼働状況を監視する流れ
1. ソフトウェアの稼働監視ポリシーを作成する。
どのソフトウェアの起動を抑止するか,およびどの操作を履歴として取得するかを設
定した条件(稼働監視ポリシー)を配布管理システムで作成します。
2. 稼働状況を監視したいクライアントをあて先に指定し,「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブを実行する。
ジョブを実行して稼働監視ポリシーをクライアントに適用させることで,その稼働監
視ポリシーに従ってソフトウェアの稼働状況を監視します。
稼働監視の履歴はクライアントから定期的に通知されますが,配布管理システムから
ジョブを実行して取得することもできます。
3. ソフトウェアの稼働情報を参照する。
ソフトウェアの起動抑止の履歴および操作履歴は,[ソフトウェア稼働情報]ウィン
ドウで参照します。ソフトウェアの稼働時間は,「Asset Information Manager
Limited」の[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウから参照します。
「Asset Information Manager Limited」をインストールしている場合は,[操作ログ
一覧]ウィンドウおよび[操作ログ集計]ウィンドウを利用して,抑止履歴および操
作履歴を参照できます。Web アクセスログ,印刷操作および外部メディア操作の履歴
は,[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウからは参照できません。
[操作ログ一覧]
ウィンドウおよび[操作ログ集計]ウィンドウを利用してください。
なお,中継マネージャを使用している環境では,マネージャで作成したポリシーをエク
104
2. JP1/NETM/DM の機能
スポートして中継マネージャで利用したり,中継マネージャで取得した稼働監視の履歴
をマネージャに通知するように設定したりできます。中継マネージャを使用している環
境での稼働状況の監視方法については,
「2.5.8 大規模システムでの稼働状況の監視」を
参照してください。
2.5.2 ソフトウェアの起動抑止
クライアントで起動されるソフトウェアを監視し,指定した条件に従ってソフトウェア
の起動を許可したり,抑止したりできます。
例えば,業務に不要だと考えられるソフトウェアを指定して起動を抑止したり,JP1/
NETM/DM 以外のソフトウェアの起動をすべて抑止して,指定したソフトウェアだけ起
動を許可したりするといった運用もできます。
ソフトウェアの起動抑止の概要を次の図に示します。
図 2-22
ソフトウェアの起動抑止の概要
起動を監視するソフトウェアおよびパスを監視対象プログラムと呼びます。監視対象プ
ログラムに指定できるソフトウェアは,次に示す拡張子のアプリケーションです。
• exe
• com
• scr
ソフトウェアの起動を監視するには,ファイル名または正式ファイル名を指定する必要
があります。
起動の抑止を設定した監視対象プログラムには,起動を許可する条件(許可条件)を設
定して,条件を満たす場合は起動を許可することもできます。許可条件にはユーザ種別
105
2. JP1/NETM/DM の機能
と時間を設定できるため,例えば,昼休みの間だけはゲームの起動を許可する,といっ
た運用ができます。許可条件に時間を設定した場合,許可時間が終了するとプログラム
が停止されますが,停止時間になる前に,停止予告ダイアログボックスを表示させるこ
ともできます。
なお,OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントの場合,ター
ミナルサービス,簡易切り替え機能,およびリモートデスクトップを使用していると,
起動が抑止される前に停止予告ダイアログボックスは表示されません。
2.5.3
操作履歴の取得
クライアントで操作されるソフトウェアおよびファイルの情報を取得し,監視結果とし
て配布管理システムに通知します。
操作履歴を取得したい場合は,取得するイベントを稼働監視ポリシーに設定する必要が
あります。操作履歴として取得できるイベントの種類を次の表に示します。
表 2-12
操作履歴を取得できるイベントの種類
イベント
プロセスの起動
操作対象
ソフトウェ
ア
説明
プログラムの起動時のイベント
プロセスの停止
プログラムの停止時のイベント
キャプションの変更※ 1 ※ 2 ※ 3
ウィンドウタイトルの変更時のイベント
アクティブウィンドウの変更※ 1 ※
アクティブウィンドウの切り替え時のイベント
マシンの起動 / 停止
PC の起動または停止時のイベント
ログオン / ログオフ※ 4
ログオンまたはログオフ時のイベント
Web アクセス
Microsoft Internet Explorer での Web ページの
ダウンロード終了時のイベント
印刷操作※ 5
ソフトウェアからの印刷実行時のイベント
外部メディア操作
外部メディアの接続および切断時のイベント
2
ファイル操作※ 1
ファイル
Windows のエクスプローラ上でのファイル操作
のイベント
注※ 1
クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,最初にログインし
たユーザの情報だけを取得できます。
注※ 2
クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,ユーザ権限が昇格
されたプロセスのキャプションおよびアクティブウィンドウの変更イベントを取得できません。
注※ 3
Java や Visual Basic で作成されたソフトウェアは,キャプションの変更イベントを取得できな
106
2. JP1/NETM/DM の機能
い場合があります。
注※ 4
クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,ログオフの操作履
歴を取得するためには,
「Terminal Services」サービスを停止しないでください。
注※ 5
仮想プリンタの場合,印刷抑止ログが出力されていても,印刷を抑止できていないことがあり
ます。
次から,取得する情報の詳細について説明します。
(1) ソフトウェアの操作履歴として取得する情報
ソフトウェアの操作履歴は,発生したイベントによって取得する情報が異なります。取
得する情報を次の表に示します。
表 2-13
ソフトウェアの操作履歴として取得する情報
イベント
日
時
種
別
ログオン
ユーザ
ウィンドウ
タイトル
プログラ
ム名
ファイル
バージョン
アカウント
プロセスの起動
○
○
○※
×
○
○
○
プロセスの停止
○
○
○※
×
○
○
○
キャプションの変更
○
○
○
○
○
○
○
アクティブウィンド
ウの変更
○
○
○
○
○
○
○
マシンの起動 / 停止
○
○
×
×
×
×
×
ログオン / ログオフ
○
○
○
×
×
×
×
(凡例)○:取得する
×:取得しない
注※
クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,最初にログインし
たユーザの情報が取得されます。
また,ターミナルサービス,ユーザの簡易切り替え機能,およびリモートデスクトップを使用
してログインした場合は取得されません。
(2) Web アクセスの履歴として取得する情報
Web アクセスの履歴として取得する情報を次に示します。
• 実行日時
Web アクセスを実行した日時です。
• 種別
「Web アクセス」です。
• タイトル
アクセス先の Web ページのタイトルです。
• URL
107
2. JP1/NETM/DM の機能
アクセス先の Web ページの URL です。
• ログオンユーザ
Windows へのログオンユーザです。
Web アクセスログを取得する場合の注意事項
● Web アクセスログは,データが大量になるおそれがあります。そのため,頻繁に業務
で使用する Web ページの履歴が取得されないように,フィルタリング条件を設定して
ください。
● Web ページ上の画像の情報は取得できません。
● インラインフレームからの Web アクセスの場合,アクセス先の情報が取得できない場
合があります。
● FUS またはターミナルサービスを使用して Web アクセスをした場合の Web アクセス
ログは取得できません。
● 1 秒以内に複数回の Web アクセスが実行された場合,Web アクセスログが取得できな
いことがあります。
● Microsoft Internet Explorer が複数同時に起動した場合,Web アクセスログが取得で
きないことがあります。
● Windows へのログオン直後,または稼働監視ポリシーの適用直後に Microsoft
Internet Explorer を起動した場合,Web アクセスログが取得できないことがありま
す。
● フレーム分割されている Web ページまたはファイルにアクセスした場合,フレームの
数(ページを構成するために生じた Web アクセス数)だけ履歴が取得されます。この
場合の履歴のタイトルおよび URL は,メインウィンドウのタイトルおよび URL とな
ります。
● ファイルやフォルダを Microsoft Internet Explorer で開いた場合も,Web アクセスロ
グが取得されます。
● Web アクセスで,通信エラー,アクセスした URL が存在しないなどの要因で接続エ
ラーとなった場合でも,Web アクセスログが取得されることがあります。
(3) 印刷操作の履歴として取得する情報
印刷操作の履歴は,発生したイベントによって取得する情報が異なります。印刷操作の
履歴として取得する情報を次の表に示します。
表 2-14
イベント
印刷操作の履歴として取得する情報
実行日時
種別
ドキュメント
名
ログオンユーザ
使用プリンタ
名
結果
印刷
○
○
○
○
○
×
印刷抑止
○
○
○
○
○
×
108
2. JP1/NETM/DM の機能
イベント
印刷抑止解除
実行日時
種別
ドキュメント
名
ログオンユーザ
使用プリンタ
名
結果
○
○
×
○
×
○
(凡例)○:取得する
×:取得しない
• 実行日時
印刷,印刷の抑止または印刷抑止の解除日時です。
• 種別
「印刷」,
「印刷抑止」または「印刷抑止解除」です。
• ドキュメント名
印刷,印刷抑止または印刷抑止解除の対象ドキュメントの名称です。
• ログオンユーザ
Windows へのログオンユーザです。
• 使用プリンタ名
印刷操作で使用したプリンタの名称です。この名称は,印刷を実行する PC で設定し
たプリンタの名称です。そのため,ユーザが変更している場合,プリンタの製品名と
は異なる場合があります。
• 結果
「成功」または「失敗」です。
(4) 外部メディア操作の履歴として取得する情報
外部メディア操作の履歴として取得する情報を次に示します。
• 操作日時
外部メディアを接続または切断した日時です。
• 種別
「接続」または「切断」です。
• ログオンユーザ
Windows へのログオンユーザです。
• 外部メディア種別
外部メディアの種別(「Local disk」
,「Removable」,
「CDROM」または「その他(取
得失敗)
」)です。
• 外部メディア ドライブ名
外部メディアを接続または切断したドライブ名です。
外部メディア操作の履歴を取得する場合の注意事項
● クライアント PC の OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,
USB 接続の CD/DVD ドライブの操作および内蔵 CD/DVD ドライブの操作の履歴は取
得できません。
● Windows の設定で,CD/DVD の自動再生機能が無効に設定されている場合,USB 接
続の CD/DVD ドライブの操作および内蔵 CD/DVD ドライブの操作の履歴が取得でき
ません。
109
2. JP1/NETM/DM の機能
● 外部メディアをクライアント PC から取り外したときに,該当するドライブが存在し
ない状態になるため,外部メディア種別に「その他(取得失敗)
」と出力されることが
あります。
● 外部メディア操作の履歴は,Windows から通知される情報を基に操作ログが出力され
ます。そのため,次のような通知情報が Windows から通知された場合,通知された
情報が外部メディア操作の履歴として出力されます。
• シリアルナンバーがサポートされている USB 接続メディアをクライアントに接続
した場合,前回接続時のドライブ名(ドライブレター)が USB 接続メディアに割
り当てられます。この場合,ドライブ名の重複によって接続が失敗すると,前回接
続時のドライブ名でログ情報が通知されます。
• マルチスロットのメモリーカードなど,接続することによって複数のドライブが割
り当てられる機器を接続した場合は,ドライブごとに複数の接続ログ情報が
Windows から通知されます。しかし,同じ機器を切断(取り外し)した場合には,
1 ドライブの切断ログ情報だけが Windows から通知されることがあります。
• 接続する外部メディアがクライアント PC に初めて接続されるメディアの場合,1
回の接続で,複数の接続および切断(取り外し)のログ情報が Windows から通知
されることがあります。
• クライアント PC の OS が Windows Me の場合,USB 接続 CD/DVD ドライブを切
断(取り外し)した場合は,Windows から複数の切断ログ情報が通知されることが
あります。
• クライアント PC の OS が Windows XP の場合,CD/DVD がセットされた状態で
USB 接続の CD/DVD ドライブを接続すると,Windows から複数の履歴が通知され
ることがあります。
• クライアント PC の OS が Windows NT 4.0 の場合は,外部メディア操作の履歴取
得の対象外ですが,CD/DVD ドライブの操作の履歴が通知されることがあります。
(5) ファイルの操作履歴として取得する情報
「ファイル操作」のイベントは,ファイルまたはフォルダに対して次に示す操作を実行し
たときに発生します。
• コピー
• 移動
• 名前の変更
• 削除
• 作成
• ファイルを開く
これらの操作は,それぞれで操作履歴として取得する情報が異なります。取得する情報
を次の表に示します。
110
2. JP1/NETM/DM の機能
表 2-15
操作
ファイルの操作履歴として取得する情報
日
時
種
別
ログオン
ユーザ
ドライ
ブ種別
ファイ
ル名
変更後ド
ライブ種
別
変更後
ファイル
名
プロ
グラ
ム名
アカウ
ント
コピー
○
○
○
○
○
○
○
○
○
移動
○
○
○
○
○
○
○
○
○
名前の変更
○
○
○
○
○
×
○
○
○
削除
○
○
○
○
○
×
×
○
○
作成
○
○
○
○
○
×
×
○
○
ファイルを
○
○
○
○
○
×
×
○
○
開く※
(凡例)○:取得する
注※
×:取得しない
OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントの場合,ファイルを開く
操作の履歴は取得できません。
(a) ファイルの操作履歴を取得する場合の注意事項
ファイルの操作履歴を取得するときは,次の点に注意してください。
● フォルダをコピー,移動,または削除した場合,そのフォルダ以下のすべてのファイ
ルおよびサブフォルダについても履歴が取得されます。
また,フォルダ名を変更した場合は,そのフォルダ以下のファイルおよびフォルダの
パスが変更されますが,履歴は取得されません。
● ファイルまたはフォルダの操作後に[元に戻す]メニューまたは[Ctrl]+[Z]キー
で Undo 操作を行った場合は,次に示す操作履歴が取得されます。
Undo 前の操作
Undo 操作時に取得される操作履歴
コピー
コピーしたファイルまたはフォルダの削除
移動
移動したファイルまたはフォルダの,元の位置への移動
名前の変更
元のファイル名またはフォルダ名への名前の変更
削除
削除したファイルまたはフォルダの,元の位置への移動
● コピー操作時に,上書きを確認するダイアログでコピーをキャンセルした場合,コ
ピー元のファイルの更新日付とコピー先フォルダにある同名のファイルの更新日付が
同じときは,コピーとして履歴が取得されます。
● 同じファイルまたはフォルダを連続してコピーすると,ファイルまたはフォルダの作
成として履歴が取得されることがあります。
● Windows の「ごみ箱」への移動操作は,ファイルまたはフォルダの移動ではなく,
ファイルまたはフォルダの削除として履歴が取得されます。
● Windows の「ごみ箱」からファイルまたはフォルダを削除した場合,取得されるファ
111
2. JP1/NETM/DM の機能
イル名またはフォルダ名が,削除前の名称と異なるときがあります。
● ファイルを複数選択して削除した場合,ファイルの削除の履歴が取得できないときが
あります。
●「圧縮(zip 形式)フォルダ」に対しての操作履歴の取得には対応していません。ただ
し,一部の操作の履歴が取得されることがあります。
● ファイル移動時に移動先のファイルを上書きした場合,またはファイル移動の Undo
操作をした場合に,ファイル移動の履歴に加えて,移動元のファイルを削除した履歴
が余分に取得されることがあります。
● 多数のファイルまたはフォルダを上書きコピーまたは移動した場合,履歴が取得され
ないことがあります。
(b) OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントからファイルの
操作履歴を取得する場合の注意事項
OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントからファイルの操作
履歴を取得する場合,(a) で説明した注意事項に加えて,次の注意事項があります。
● OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントで,ユーザの簡易
切り替え機能,ターミナルサービス,またはリモートデスクトップを使用してログオ
ンしているときは,最初にログオンしたユーザの履歴だけが取得されます。
● OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントでは,アプリケー
ションやコマンドプロンプトからファイルまたはフォルダが操作された場合,一部の
操作が履歴として取得されることがあります。
● ファイルのシャドウコピーおよびバックアップからの復元に対しての操作履歴の取得
には対応していません。ただし,一部の操作の履歴が取得されることがあります。
● OS が Windows Server 2008 または Windows Vista のクライアントから取得したファ
イルの操作履歴を,リモートインストールマネージャまたは「Asset Information
Manager Limited」から参照する場合,バージョンが 08-11 以降の JP1/NETM/DM
Manager を使用してください。08-10 以前の JP1/NETM/DM Manager では,履歴が
正しく表示されないことがあります。
● ファイル操作履歴の取得機能を使用している場合に,smcusapp.exe のメモリ使用量
が増加した状態が続くことがありますが,動作には影響ありません。
また,履歴を取得できる操作ごとの注意事項を次に示します。
「コピー」の操作履歴を取得する場合の注意事項
● コピー操作によってファイルが上書きされる場合,
[ファイルの上書き確認]ダイアロ
グボックスで「コピーするが両方のファイルを保持する」を選択したときは,次の点
に注意してください。
• コピー後のファイル名が「コピー前のファイル名 (n)」(n は任意の数字)となる履
歴が取得されます。
112
2. JP1/NETM/DM の機能
• コピー操作後に,コピー元のファイルを削除すると,ファイルの移動の履歴が余分
に出力されることがあります。
• コピー元のファイルの更新日時と,上書きされるファイルの更新日時が同じ場合は,
コピー前とコピー後のファイル名が同じとなるコピーの履歴が余分に出力されます。
● 1 回のコピー操作で,フォルダの上書きを確認するダイアログが複数回表示される場
合,フォルダおよびファイルのコピーの履歴が余分に取得されることがあります。
● 名前に「()」が含まれるファイルまたはフォルダをコピーした場合,正しく履歴が取
得できないことがあります。
(n は任意の数字)が含まれるファイルまたはフォルダを複数選択して
● 名前に「(n)」
上書きコピーした場合,[ファイルの上書き確認]ダイアログボックスで「コピーする
が両方のファイルを保持する」を選択すると,正しく履歴が取得できないことがあり
ます。
(n は任意の数字)が含まれるファイルまたはフォルダを連続してコ
● 名前に「(n)」
ピーした場合,2 回目以降のコピー操作はファイルまたはフォルダの作成として履歴
が取得されます。
● Undo 操作後に[コピーのやり直し]メニューまたは[Ctrl]+[Y]キーで Redo 操
作を行った場合,ファイルの操作の履歴は出力されません。フォルダに対する Redo
操作は,フォルダのコピーとして履歴が取得されます。
● 複数のファイルまたはフォルダ,または複数のファイルやフォルダが含まれるフォル
ダを選択してコピーした場合,履歴が取得できないことがあります。
「移動」の操作履歴を取得する場合の注意事項
● 移動操作によってファイルが上書きされる場合,[ファイルの移動]ダイアログボック
スで「移動するが両方のファイルを保持する」を選択したときは,移動後のファイル
名が「移動前のファイル名 (n)」(n は任意の数字)となる履歴が取得されます。また,
移動前と移動後のファイル名が同じとなる移動の履歴が余分に出力されます。
(n は任意の数字)が含まれるファイルまたはフォルダを複数選択して
● 名前に「(n)」
移動した場合,
[ファイルの上書き確認]ダイアログボックスで「移動するが両方の
ファイルを保持する」を選択すると,正しく履歴が取得できないことがあります。
● 移動操作によってフォルダが上書きされる場合,[フォルダの上書きの確認]ダイアロ
グボックスで[はい]ボタンをクリックしてフォルダを統合するときは,次の点に注
意してください。
• 移動元と移動先のフォルダに同名のファイルがある場合,フォルダの統合時には
ファイルだけが移動し,移動元のフォルダは削除されません。このとき,移動元の
フォルダはコピーの履歴が取得されます。
• ファイルの上書き確認時に「移動して置換」を選択した場合,移動元のファイルの
更新日時と,上書きされるファイルの更新日時が同じときは,ファイルの移動の履
歴ではなく,ファイルのコピーおよび削除として履歴が取得されます。
• ファイルの上書き確認時に「移動するが両方のファイルを保持する」を選択した場
113
2. JP1/NETM/DM の機能
合,移動後のファイル名が「移動前のファイル名 (n)」(n は任意の数字)となる履
歴が取得されます。移動前のファイルと上書きされるファイルの更新日時が同じ場
合は,ファイルの移動の履歴に加えて,ファイルのコピーおよび削除の履歴も余分
に取得されます。また,移動前のファイルと上書きされるファイルの更新日時が異
なる場合は,移動前と移動後のファイル名が同じとなる移動の履歴が余分に出力さ
れます。
● 1 回の移動操作で,フォルダの上書きを確認するダイアログが複数回表示される場合,
フォルダおよびファイルの移動の履歴が余分に取得されることがあります。
● 名前に「()」が含まれるファイルを移動した場合,正しく履歴が取得できないことが
あります。
● ファイルの移動後に Undo 操作を行った場合,ファイルの元の位置への移動および削
除の履歴として取得されます。フォルダの移動に対して Undo 操作を行った場合は,
フォルダの移動の履歴だけが取得されます。ファイルまたはフォルダを移動時に上書
きした場合,そのあとに Undo 操作を行ったときは,上書きされたファイルの削除の
履歴だけが出力されます。また,Undo 操作後に[移動のやり直し]メニューまたは
[Ctrl]+[Y]キーで Redo 操作を行った場合は,ファイルの削除として履歴が取得さ
れます。フォルダに対する Redo 操作は,フォルダの移動として履歴が取得されます。
● Windows の「ごみ箱」への移動操作後に Undo 操作を行った場合,
「ごみ箱」からの
ファイル削除と復元先へのファイル作成の履歴が取得されます。このとき,
「ごみ箱」
からのファイル削除の履歴では,ファイル名が正しく取得されません。
● 複数のファイルまたはフォルダ,または複数のファイルやフォルダが含まれるフォル
ダを選択して移動した場合,履歴が取得できないことがあります。
「名前の変更」の操作履歴を取得する場合の注意事項
● 名前の変更操作によってフォルダが上書きされる場合,
[フォルダの上書きの確認]ダ
イアログボックスで[はい]ボタンをクリックしてフォルダを統合するときは,次の
点に注意してください。
• 名前の変更前のフォルダに幾つかのファイルが含まれる場合,統合先のフォルダへ
のファイル作成と,名前の変更前のファイルの削除の履歴が出力されます。ただし,
名前の変更前のフォルダの削除の履歴は取得されません。なお,名前の変更前の
フォルダにファイルが含まれない場合,名前の変更後のフォルダのサブフォルダの
作成の履歴だけが出力されます。
• 名前の変更前のフォルダと統合先のフォルダに,同名のサブフォルダが存在する場
合,サブフォルダの作成の履歴が取得されます。このとき,名前の変更前のフォル
ダの削除については,履歴が取得されません。
• 名前の変更前のフォルダに複数のファイルまたはサブフォルダが含まれる場合,一
部の履歴が取得できないことがあります。
• 名前の変更前のフォルダの,サブフォルダ内に存在するファイルの履歴が取得でき
ないことがあります。
● 複数のファイルまたはフォルダ,または複数のファイルやフォルダが含まれるフォル
114
2. JP1/NETM/DM の機能
ダを選択して,一括して名前を変更した場合,履歴が取得できないことがあります。
「削除」の操作履歴を取得する場合の注意事項
● ファイルの削除後に,Undo 操作,[元に戻す]メニューを選択した場合には,削除し
たファイルの元の位置へのファイル作成の履歴と Windows の「ごみ箱」からのファ
イル削除の履歴が取得されます。ただし,Windows の「ごみ箱」からのファイル削除
の履歴では,ファイル名が正しく取得されません。
● ファイルの削除後に Windows の「ごみ箱」からファイルを移動したときは,削除し
たファイルの元の位置への移動として履歴が取得されます。
● 複数のファイルまたはフォルダ,または複数のファイルやフォルダが含まれるフォル
ダを選択して削除した場合,そのあとに Undo 操作,
[元に戻す]メニューを選択,ま
たは Windows の「ごみ箱」からフォルダを移動したときは,履歴が取得できないこ
とがあります。
● ファイルのコピーまたは移動後に,一定時間以内にそのファイルを削除し,その後
Undo 操作を実行した場合,Windows の「ごみ箱」からの削除の履歴だけが取得され
ることがあります。
多数のファイルまたはフォルダの移動時に,ファイルの上書き確認で「移動して置換」
,
または「移動するが両方のファイルを保持する」を選択した場合,ファイルの移動の履
歴ではなく,ファイルのコピーおよび削除,もしくはファイルのコピーとして履歴が取
得されることがあります。
(6) 操作履歴格納ディレクトリの指定方法
取得するイベントの選択にも左右されますが,操作履歴はサイズが大きくなります。そ
のため,JP1/NETM/DM Manager のインストール時には,容量に余裕のあるドライブ
を,操作履歴を格納するディレクトリ(操作履歴格納ディレクトリ)に指定する必要が
あります。
また,操作履歴は,操作履歴格納ディレクトリに格納している操作履歴のサイズが指定
した値を超えたら,ほかのディレクトリ(操作履歴退避ディレクトリ)に退避できます。
これらの,操作履歴格納ディレクトリおよび操作履歴退避ディレクトリには,ローカル
ドライブ(クラスタ環境での共有ディスクを含む)だけでなく Windows Powered NAS
などのネットワークドライブを指定することもできます。アクセスする頻度の高い操作
履歴格納ディレクトリには容量に余裕のあるローカルドライブを,アクセスする頻度の
低い操作履歴退避ディレクトリには容量に余裕のあるネットワークドライブを指定する
ことをお勧めします。
ただし,ネットワークドライブを指定する場合は,一つの認証情報でネットワークドラ
イブに接続できる環境が必要です。次に示すすべての権限を持つ認証情報(ユーザ ID お
よびパスワード)を用意してください。
• JP1/NETM/DM サーバやドメイングループにログインでき,バックアップファイル格
115
2. JP1/NETM/DM の機能
納先ディレクトリに対して読み書き権限がある。
• 操作履歴格納ディレクトリに対して読み書き権限がある。
• 操作履歴退避ディレクトリに対して読み書き権限がある。
• ネットワークドライブに対して読み書き権限がある。
また,ネットワークドライブについては,JP1/NETM/DM Manager がインストールされ
ているマシンと同じドメインまたはワークグループのドライブを指定することをお勧め
します。それ以外の場合では,認証に時間が掛かるおそれがあります。
2.5.4
ソフトウェアの稼働時間の取得
クライアントで実行されたソフトウェアの 1 日当たりの稼働時間を取得し,監視結果と
して配布管理システムに通知します。
稼働時間を取得すると,「Asset Information Manager Limited」の[ソフトウェア稼働
状況]ウィンドウから,ソフトウェアごとの稼働率を確認できます。これにより,使用
頻度の低いソフトウェアを調査して撤去したり,ソフトウェアの利用を促したりすると
いった運用に利用できます。
稼働時間を取得したい場合は,取得対象となるソフトウェアを稼働監視ポリシーに設定
する必要があります。
ソフトウェアの稼働時間を取得するためには,稼働時間が監視されるプログラム(exe な
どの実行ファイル)を指定します。一つのソフトウェアに対して,複数のプログラムを
設定することもできます。複数のプログラムを設定した場合,どれか一つでもプログラ
ムが実行されていればそのソフトウェアの稼働時間として取得されます。プログラムの
実行時間と,取得されるソフトウェアの稼働時間の関係を次に示します。
116
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-23
プログラムの実行時間と取得されるソフトウェアの稼働時間の関係
ソフトウェアの稼働時間は,当日の 0 時 00 分から翌日の 0 時 00 分までが 1 日分の稼働
時間として集計されます。また。翌日分は 0 時 00 分から集計が開始されます。0 時 00
分の稼働時間は,当日と翌日の両方に含まれます。
日にちが変更されてもプログラムが継続して実行されている場合,0 時 00 分までの稼働
時間が当日分として取得され,0 時 00 分から翌日分の稼働時間として取得されます。配
布管理システムには,前日分の稼働時間が通知されます。
ソフトウェアの稼働時間を取得する場合の注意事項を次に示します。
● 稼働監視ポリシーでソフトウェアの起動抑止を設定している場合,起動抑止対象のソ
フトウェアの稼働時間は取得できません。
● 稼働時間は,システムの時刻を基に算出されます。そのため,稼働時間の取得開始後
にシステムの時刻を変更した場合,稼働時間が正確に取得できないおそれがあります。
稼働時間がマイナスになった場合,稼働時間は 0 時間として取得されます。
● コンピュータのトラブルなどにより稼働状況を監視するプロセスが停止してしまった
場合など,プロセスがプログラムの終了時刻を取得できなかったときは,そのプログ
ラムの稼働時間は取得できません。
117
2. JP1/NETM/DM の機能
2.5.5
印刷および外部メディア操作の抑止
クライアントでの印刷および外部メディアの操作を抑止して,機密情報の流出や外部の
システムからの情報の侵入を防止できます。
印刷を抑止されているクライアント PC では,印刷しようとしても,印刷が禁止されて
いることを示すメッセージが表示されて,印刷できなくなります。印刷を抑止する場合
は,あらかじめクライアントに対して印刷できなくなることを知らせることをお勧めし
ます。なお,ポリシーが適用されて印刷が抑止されると,クライアントの PC のタスク
トレイにアイコンが表示されて,印刷できない状態であることを知らせます。
外部メディア操作の抑止では,USB 接続メディア,内蔵 CD/DVD ドライブ,内蔵 FD
ドライブ,IEEE 1394 接続メディア,および内蔵 SD カードスロットを介した書き込み
または読み出しを抑止します。どのメディアの操作を抑止するかは,業務で使用する頻
度や情報漏えいの危険度などを基に選択してください。
印刷および外部メディア操作抑止の概要を次の図に示します。
図 2-24
印刷および外部メディア操作抑止の概要
(1) クライアントの OS の前提条件
印刷および外部メディア操作を抑止するには,クライアントの OS を前提条件に合わせ
てください。
118
2. JP1/NETM/DM の機能
Windows
抑止対象の操作
98
Me
NT4.0
2000
Server
2003
XP
Vista
Server
2008
※
印刷
×
×
○
○
○
○
○
×
USB 接続メディア操作
(書き込みと読み出しを
禁止)
×
×
×
○
○
○
○
×
USB 接続メディア操作
(書き込みだけを禁止)
×
×
×
×
×
○
×
×
内蔵 CD/DVD ドライブ
への書き込み
×
×
×
×
○
○
○
×
内蔵 FD ドライブ操作
×
×
×
○
○
○
○
×
IEEE 1394 接続メディ
ア操作
×
×
×
○
○
○
○
×
内蔵 SD カードスロット
操作
×
×
×
×
×
○
○
×
(凡例)
○:サポート対象
×:サポート対象外
注※
クライアント PC が Windows Server 2008 の場合,外部メディア操作抑止はサポート対象外と
なります。Windows Server 2008 のクライアントに対して外部メディア操作抑止を設定した場
合,外部メディア操作が抑止されないことがあります。また,マニュアル内で外部メディア操
作抑止機能の前提 OS として Windows Server 2008 が記載されている個所は,サポート対象外
として読み替えてください。
クライアント PC の OS の違いによって,抑止できる操作の違いを次に示します。
● クライアント PC の OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,
USB 接続メディア,IEEE 1394 接続メディア,内蔵 SD カードおよびクライアント上
のリムーバブルディスクの各操作を,個別に抑止できません。どれか一つを抑止する
設定にすると,USB 接続メディア,IEEE 1394 接続メディア,内蔵 SD カードおよび
クライアント上のリムーバブルディスクに対して,書き込みと読み出しが抑止されま
す。
● クライアント PC の OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,内蔵
CD/DVD ドライブへの書き込みを抑止すると,内蔵 CD/DVD ドライブだけでなく,
USB 接続の CD/DVD ドライブへの書き込みも抑止されます。また,USB 接続の CD/
DVD ドライブへの書き込みは,USB 接続メディア操作の抑止対象外となります。
● クライアント PC の OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,内蔵
FD ドライブへの書き込みと読み出しを抑止すると,内蔵 FD ドライブだけでなく,
119
2. JP1/NETM/DM の機能
USB 接続の FD ドライブへの書き込みと読み出しも抑止されます。また,USB 接続
の FD ドライブへの書き込みは,USB 接続メディア操作の抑止対象外となります。
● USB 接続メディアの書き込みだけを禁止する設定は,クライアント PC の OS が
Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP
(Service Pack なし,または Service Pack 1)および Windows 2000 では,有効になり
ません。そのため,USB 接続メディアの操作の書き込みだけを禁止する設定を適用し
た場合,OS が Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,
Windows XP(Service Pack なし,または Service Pack 1)および Windows 2000 の
クライアント PC には,代わりに書き込みと読み出しを禁止する設定が適用されます。
● クライアント PC の OS が Windows XP の場合,USB 接続メディア操作の書き込みだ
けを禁止する設定は,Service Pack 2 以降のバージョンがサポート対象となります。
● クライアント PC の OS が Windows Server 2003,Windows XP,または Windows
2000 の場合,抑止対象となる USB 接続メディア,IEEE 1394 接続メディア,および
SD カードは,[ハードウェアの安全な取り外し]ダイアログボックスから,デバイス
コンポーネントを表示したときに,次のように表示されるメディアです。
• 「USB 大容量記憶装置デバイス」
• 「IEEE 1394 SBP2 Drive」
• 「Secure Digital Storage Device」
(2) 印刷抑止および印刷操作の履歴が取得できるプリンタ種別
印刷抑止および印刷操作の履歴が取得できるプリンタ種別を次の表に示します。
表 2-16
印刷抑止および印刷操作の履歴が取得できるプリンタ種別
プリンタ種別
印刷抑止
印刷操作の履歴の取得
LPT ポート
○
○
ローカルポート
○
○
USB ポート
○
○
File ポート
×
○
TCP/IP ポート
○
○
LAN Manager ポー
ト
×
×
ネットワーク共有プリンタ
−
○
○
ほかの PC に接続されてい
るプリンタ
−
○
○
インターネットプリンタ
−
×
×
仮想プリンタ※
−
○
○
ローカルプリンタ
(凡例)
120
使用するポート
2. JP1/NETM/DM の機能
○:使用できる
×:使用できない
−:該当なし
注※
一部の仮想プリンタでは,印刷抑止ができない場合があります。
印刷操作を抑止する場合の前提条件
ネットワーク共有プリンタを使用している環境で印刷抑止を実施する場合,プリン
タサーバとなる PC で,プリンタのアクセス権を確認してください。プリンタの
[プロパティ]ダイアログボックスの[セキュリティ]タブで「ドキュメントの管
理」が許可になっていることを確認します。この設定はデフォルトで許可になって
います。
また,JP1/ 秘文または秘文で印刷抑止を実施している場合は,JP1/NETM/DM の印
刷抑止は使用しないでください。
(3) 印刷を抑止する場合の注意事項
• FUS またはターミナルサービスを使用して印刷をした場合の印刷操作の履歴は取得で
きません。
• Windows のファイアウォールの設定が「ファイルとプリンタの共有」を許可していな
いときは,ネットワークプリンタおよびほかの PC に接続されたプリンタは,印刷抑
止できません。また,印刷操作の履歴も取得できません。
• ネットワーク共有プリンタを使用している環境で,プリンタサーバで印刷が抑止され
ている場合,クライアント PC で印刷抑止を解除しても印刷できません。また,この
場合,クライアント PC で印刷操作の履歴が取得されます。
• 次の場合,印刷抑止および印刷操作の履歴が取得できないことがあります。
• プリンタのインストール過程でテスト印刷する場合
• ソフトウェアの稼働状況の監視機能が起動する前に印刷が実行された場合
(4) 外部メディア操作を抑止する場合の注意事項
• Windows の設定で,CD/DVD の自動再生機能が無効に設定されていると,USB 接続
メディアの書き込みだけを抑止する場合に,USB 接続の CD/DVD ドライブへの書き
込みが抑止されないことがあります。
• 外部メディア操作の抑止をする前から接続されていた外部メディアに対しては,抑止
が有効になりません。一度切断(取り外し)したあとから有効になります。
• 内蔵 SD カードスロットを介した書き込みと読み出しの抑止は,クライアント PC が
一度リブートしたあとから有効になります。
• 外部メディア操作の抑止は,稼働監視用のサービスを停止しても解除されません。外
部メディア操作の抑止を解除するには,次のどちらかの作業を実行してください。
• 外部メディア操作を抑止しない設定の稼働監視ポリシーを作成して適用する。
• JP1/NETM/DM Client をアンインストールする。
• Windows Server 2003,Windows XP,または Windows 2000 の場合,内蔵 FD ドラ
イブの操作を抑止すると,内蔵 FD ドライブ自体が存在しない状態になります。その
ため,内蔵 FD ドライブ操作を抑止しているクライアントからインベントリ情報を取
121
2. JP1/NETM/DM の機能
得した場合は,内蔵 FD ドライブの情報は取得されません。
• JP1/NETM/DM 以外の,外部メディアに対して使用を制限する製品(Windows のグ
ループポリシー,Active Directory のポリシー適用など)とは,同時に使用できませ
ん。同じクライアントに対して他製品と同時に使用を制限した場合,JP1/NETM/DM
の外部メディア操作抑止の設定内容が,他製品によって変更されるおそれがあります。
また,他製品の設定内容も,JP1/NETM/DM によって変更されることがあります。
• 外部メディア操作の抑止設定は,Active Directory やオペレータの操作によって,変
更されてしまうおそれがあります。そのため,外部メディア操作の抑止設定は,稼働
監視用のサービスの再起動時に,稼働監視ポリシーに従って再設定されます。ただし,
一度も外部メディア操作を抑止する設定にしていない場合は,稼働監視用のサービス
の再起動時に再設定されません。また,外部メディア操作を抑止しない設定の稼働監
視ポリシー適用時も,外部メディア操作に関する設定はされません。
• クライアント PC の OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,外部
メディア操作の抑止設定は,OS をリブートしたあとから有効になります。
• 外部メディア操作を抑止したあとで抑止を解除する場合は,再インストールなどに
よって,デバイスドライバが正常に動作する状態にしてください。
• USB 接続リンクケーブルの使用を抑止する場合,OS に認識される USB 機器に応じ
て,操作の抑止を設定してください。ただし,機器によっては USB 接続リンクケー
ブルの使用を抑止できない場合があります。
2.5.6
稼働状況を監視するための前提条件
最新版の JP1/NETM/DM では,すべての稼働状況を監視できます。ただし,使用してい
る JP1/NETM/DM のバージョンが混在している場合,バージョンによって稼働状況の監
視対象に差異があるので注意してください。
稼働状況の監視対象ごとに,監視できる Windows 版の JP1/NETM/DM のバージョンを
次の表に示します。
表 2-17
稼働状況の監視対象ごとに必要な JP1/NETM/DM のバージョン
稼働状況の監視対象
必要な JP1/NETM/DM のバージョン
ソフトウェアの起動抑止
• JP1/NETM/DM Manager 08-00 以降
• JP1/NETM/DM Client 07-50 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-00 以降
ソフトウェアの稼働時間
• JP1/NETM/DM Manager 08-10 以降
• JP1/NETM/DM Client 08-10 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-10 以降および JP1/
NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-10
以降
122
2. JP1/NETM/DM の機能
稼働状況の監視対象
•
•
•
•
•
•
操作履歴
プロセスの起動
プロセスの停止
キャプションの変更
アクティブウィンドウの変更
マシンの起動 / 停止
ログオン / ログオフ
必要な JP1/NETM/DM のバージョン
• JP1/NETM/DM Manager 08-00 以降
• JP1/NETM/DM Client 07-50 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-00 以降
• ファイル操作※ 1
• JP1/NETM/DM Manager 08-00 以降
• JP1/NETM/DM Client 08-00 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-00 以降および JP1/
NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-00
以降
• Web アクセス※ 2
• JP1/NETM/DM Manager 08-50 以降
• JP1/NETM/DM Client 08-50 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-50 以降および JP1/
NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50
以降
※3
• 印刷操作
• 外部メディア操作 ※ 4
印刷操作の抑止
• JP1/NETM/DM Manager 08-50 以降
• JP1/NETM/DM Client 08-50 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-50 以降および JP1/
NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50
以降
外部メディア操作の抑止
• JP1/NETM/DM Manager 08-50 以降
• JP1/NETM/DM Client 08-50 以降または JP1/
NETM/DM Client - Base 08-50 以降および JP1/
NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50
以降
注※ 1
クライアントの OS が Windows Vista の場合,ファイル操作の履歴を取得するためには,バー
ジョンが 08-11 以降のクライアントを使用する必要があります。
注※ 2
クライアントの Microsoft Internet Explorer のバージョンを,5.01,5.5,6.0,または 7.0 にす
る必要があります。
また,Microsoft Internet Explorer 6.0 以降の場合,Microsoft Internet Explorer の[ツール]
−[インターネットオプション]メニューから表示されるダイアログボックスの[詳細設定]
タブで,「サードパーティー製のブラウザ拡張を有効にする」チェックボックスをオンにする必
要があります。
注※ 3
クライアントの OS が Windows 98 および Windows Me の場合,印刷操作の履歴は取得されま
せん。
また,JP1/ 秘文または秘文で印刷抑止を実施している場合は,JP1/NETM/DM での印刷操作の
履歴は取得されません。
注※ 4
クライアントの OS が Windows NT 4.0 の場合,外部メディア操作の履歴は取得されません。
また,クライアントの OS が Windows Server 2008 および Windows Vista の場合,USB 接続
123
2. JP1/NETM/DM の機能
の CD/DVD ドライブおよび内蔵 CD/DVD ドライブの操作の履歴は取得されません。
稼働状況の監視対象を限定する場合,表 2-16 に稼働状況の監視対象ごとに示している
JP1/NETM/DM があれば実行できます。例えば,ソフトウェアの稼働時間だけを監視し
たい場合,08-10 以降の JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(または
JP1/NETM/DM Client - Base および JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature)
があれば,ほかのプログラムは必要ありません。
なお,ジョブを中継するシステムは,すべての監視対象に共通して,次のプログラムの
うちどれか一つが必要です。
• Windows 版の JP1/NETM/DM Manager 07-50 以降
• Windows 版および UNIX 版の JP1/NETM/DM SubManager 07-50 以降
• Windows 版の JP1/NETM/DM Client 08-00 以降
• Windows 版の JP1/NETM/DM Client - Base 08-00 以降
2.5.7
稼働情報の保存日数の目安
クライアント 1 台につき,1 日当たりに発生する稼働情報は約 1,800 件です。ソフト
ウェアの稼働監視では,取得する稼働情報が大量になると,システムに負荷が掛かるお
それがあります。取得する稼働情報の項目を限定したり,情報を取得するクライアント
の台数を調整したりして,システムに負荷を掛けないように運用することをお勧めしま
す。
システムに負荷を掛けないで運用する目安として,次に示す計算式の範囲内で稼働監視
機能を使用してください。
n × 1,800 × m × x < 5,000,000
n :クライアントの台数
m :操作履歴の保存日数
x :取得する操作履歴の係数
取得する項目の合計値を指定します。
• プロセス起動:0.14
• プロセス停止:0.14
• キャプション変更:0.25
• アクティブウィンドウの変更:0.25
• ファイル操作:0.08
• Web アクセスログ:0.14
なお,マシン起動 / 停止,ログオン / ログオフ,抑止履歴,印刷操作,印刷抑止,印
刷抑止解除,および外部メディア操作は,取得する履歴の量が少ないので,計算は
不要です。
124
2. JP1/NETM/DM の機能
次に,すべての操作履歴項目を取得する場合の稼働情報の計算例を示します。
クライアントが 2,500 台の中規模システムで運用する場合の,稼働情報の保存日数の算
出
2,500 台 × 1,800 × m × 1 < 5,000,000
m=約1日
稼働情報の保存日数を五日間とする場合の,クライアント台数の算出
n × 1,800 × 5 × 1 < 5,000,000
n = 約 500 台
この計算例の 5,000,000 件は,JP1/NETM/DM Manager の性能上,1 日にデータベース
に格納できる情報量(ログ件数)の目安です。Web アクセスログの情報量(ログ件数)
は,Web アクセスログのフィルタリング機能を使用することによって,1 日当たりに発
生する Web アクセスログ件数が 200 件となるケースを想定しています。
2.5.8 大規模システムでの稼働状況の監視
中継マネージャを使用した大規模なシステムでクライアントの稼働状況を監視する場合,
中継マネージャごとに配下のクライアントの稼働情報を管理する方法や,マネージャで
複数の中継マネージャ配下のクライアントの稼働情報を管理する方法など,稼働情報の
管理方法を詳細に設定できます。
大規模システムで稼働状況を監視する場合の,稼働情報の管理方法の例を次に示します。
● システム全体の稼働情報をマネージャで一元管理する
中継マネージャからクライアントに稼働監視ポリシーを適用した場合,下位システム
から中継マネージャに通知された稼働情報は,デフォルトではマネージャには通知さ
れません。部署ごとに中継マネージャを設置して,各中継マネージャから配下のクラ
イアントに稼働監視ポリシーを適用しているような場合,各部署での稼働情報をマ
ネージャでは管理できなくなってしまいます。
システム全体の稼働状況をマネージャで一元管理したいときは,中継マネージャの
セットアップで,通知された稼働情報をマネージャにも通知されるように設定します。
このように設定することで,マネージャですべての稼働情報を管理できるようになり
ます。
マネージャおよび中継マネージャの設定項目については,マニュアル「構築ガイド」
の「4.2.14 [稼働監視]パネル」と「4.3.2 [上位通知]パネル」を参照してくださ
い。
● 中継マネージャごとに稼働情報を管理する
マネージャからすべてのクライアントに稼働監視ポリシーを適用している場合,デ
フォルトでは,クライアントの稼働情報はすべてマネージャに通知されます。このよ
うな環境では,クライアントの稼働情報が大量に増えると,マネージャのディスク容
量が圧迫され,システムに影響するおそれがあります。
稼働情報を中継マネージャごとに分散して管理したいときは,中継マネージャのセッ
125
2. JP1/NETM/DM の機能
トアップで,経由する稼働情報を上位システムに通知しないように設定します。また,
中継マネージャに通知された稼働情報を保存するように設定します。
このように設定することで,中継マネージャごとに配下のクライアントの稼働情報を
管理するようになり,マネージャのディスク容量を抑えられます。
● マネージャと中継マネージャで稼働監視ポリシーを共有する
マネージャと中継マネージャでは,作成した稼働監視ポリシーをファイルに出力でき
ます。出力したファイルを読み込むことで,ファイルから稼働監視ポリシーを作成で
きます。複数の中継マネージャでポリシーを共有したい場合や,作成済みの稼働監視
ポリシーを別のコンピュータでカスタマイズして利用したい場合に便利です。
稼働監視ポリシーを共有する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「6.9
稼働監視ポリシーを共有する」を参照してください。
本社の下位システムの稼働状況はマネージャで管理し,支社の下位システムの稼働状況
は中継マネージャで管理する場合を例に,大規模システムで稼働状況を監視するときの,
稼働情報の管理方法を次の図に示します。
126
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-25
大規模システムでの稼働情報の管理方法
2.5.9 スタンドアロン PC の稼働状況の監視
稼働情報は,ネットワーク内のクライアントからだけではなく,ネットワーク外のクラ
イアント(オフラインマシン)からも取得できます。オフラインマシンからは,FD,
CD-R,MO などの媒体やメールを使用して稼働情報を取得します。
127
2. JP1/NETM/DM の機能
オフラインマシンから稼働情報を取得するには,JP1/NETM/DM システムが次の条件を
満たしている必要があります。
配布管理システム
• Windows 版 JP1/NETM/DM Manager 08-52 以降(リレーショナルデータベース
版)がインストールされている。
• 上記の JP1/NETM/DM Manager と同じ PC でリモートインストールマネージャ
を使用している。
オフラインマシン
Windows 版 JP1/NETM/DM Client 08-52 以降がインストールされている。
オフラインマシンから稼働情報を取得する概念を次の図に示します。
図 2-26
オフラインマシンからの稼働情報の取得
1. 稼働情報を取得する媒体を作成する。
稼働監視ポリシーを適用するための媒体を作成します。作成した媒体から,オフライ
ンマシンに稼働監視ポリシーを適用します。
2. 稼働情報を取得する媒体を作成する。
稼働情報を取得するための媒体を作成します。
3. オフラインマシンから稼働情報を取得する。
オフラインマシンの稼働情報を媒体に取得します。
128
2. JP1/NETM/DM の機能
4. 配布管理システムで稼働情報を入力する。
配布管理システムで,オフラインマシンの稼働情報を媒体から入力します。
なお,オフラインマシンからは,稼働情報だけでなくインベントリ情報も取得できます。
それぞれの情報は,同じ方法で取得します。
オフラインマシンからインベントリ情報と稼働情報を取得する方法については,マニュ
アル「運用ガイド 1」の「7.7.2 オフラインマシンからのインベントリ情報と稼働情報
の取得」を参照してください。
129
2. JP1/NETM/DM の機能
2.6 ソフトウェアの稼働情報の管理
クライアントから取得したソフトウェアの稼働情報は,[操作ログ一覧]ウィンドウ,
[操作ログ集計]ウィンドウおよび[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウを利用して管理
できます。各ウィンドウで利用できる機能の概要を次に示します。
[操作ログ一覧]ウィンドウ
抑止履歴および操作履歴を検索したり,特定のファイルに対する操作の履歴を追跡
調査したりできます。
[操作ログ集計]ウィンドウ
[操作ログ一覧]ウィンドウで指定する検索パターンごとに,抑止履歴および操作履
歴の集計結果を確認できます。なお,集計はあらかじめコマンドを利用して実行し
ておきます。
[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウ
クライアントの稼働時間に対するソフトウェアの利用時間や利用台数などをソフト
ウェアごとに確認できます。
各ウィンドウを利用するには,「Asset Information Manager Limited」コンポーネント
がインストールされている必要があります。「Asset Information Manager Limited」コ
ンポーネントおよび稼働情報を管理するウィンドウを利用するために必要なプログラム
を次の表に示します。
表 2-18
稼働情報を管理するために必要なプログラム
システム構成要素
必要なプログラム
「Asset Information Manager Limited」をインストー
ルする PC
Microsoft Internet Information Services 5.0,
5.1,6.0,または 7.0
[操作ログ一覧]ウィンドウ,[操作ログ集計]ウィン
ドウおよび[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウを起
動する PC
Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack 2
以降
ここでは,[操作ログ一覧]ウィンドウ,
[操作ログ集計]ウィンドウおよび[ソフト
ウェア稼働状況]ウィンドウを利用した稼働情報の管理の概要について説明します。
2.6.1
操作ログの参照・追跡調査
[操作ログ一覧]ウィンドウでは,JP1/NETM/DM で取得した抑止履歴および操作履歴
を検索したり,特定の情報だけを表示して確認したりできます。また,JP1/NETM/DM
と同じシステム内で,JP1/ 秘文 LogManager でユーザ操作ログを取得している場合,
JP1/NETM/DM で取得した抑止履歴および操作履歴とあわせて確認できます。これら
の,[操作ログ一覧]ウィンドウで管理できる情報を操作ログと呼びます。
[操作ログ一
覧]ウィンドウを使用することで,システム全体の操作ログを統合的に管理できます。
130
2. JP1/NETM/DM の機能
[操作ログ一覧]ウィンドウは,JP1/NETM/DM Manager のコンポーネント「Asset
Information Manager Limited」および「リモートインストールマネージャ」がインス
トールされている場合,またはバージョン 08-00 以降の JP1/NETM/Asset Information
Manager と連携する場合に起動できます。
[操作ログ一覧]ウィンドウで操作ログを管理する概念を次の図に示します。
図 2-27 [操作ログ一覧]ウィンドウでの操作ログの管理
[操作ログ一覧]ウィンドウは,リモートインストールマネージャから起動します。[操
作ログ一覧]ウィンドウを次に示します。
131
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-28 [操作ログ一覧]ウィンドウ
[操作ログ一覧]ウィンドウの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「6.6
[操作ログ一覧]ウィンドウを操作する」を参照してください。
(1)[操作ログ一覧]ウィンドウの機能
[操作ログ一覧]ウィンドウでは,次の二つの機能を利用できます。
● 操作ログの検索
● ユーザの操作の追跡
それぞれについて説明します。
(a) 操作ログの検索
[操作ログ一覧]ウィンドウでは,次の検索機能を使用できます。
• 特定の期間に取得された操作ログの検索
• ホスト名または IP アドレスごとの操作ログの検索
• 操作ログの種類による検索
また,JP1/NETM/DM が提供する検索パターンを選択して,操作ログの検索条件を一括
して設定することもできます。
上記の検索機能を使用して,[操作ログ一覧]ウィンドウから次に示す操作ログを管理で
きます。
● JP1/NETM/DM で取得した抑止履歴および操作履歴
132
2. JP1/NETM/DM の機能
• プログラム起動
使用したプログラムの起動,停止および抑止
• ウィンドウタイトル変更
閲覧したサイトなどのタイトル
• ファイル操作
フォルダおよびファイルの作成,開く,削除,コピー,名称変更,移動,および印
刷
• PC 起動
PC を起動,終了,ログオンおよびログオフした操作
• Web アクセス
Microsoft Internet Explorer を使用したアクセス
• 外部メディア操作
USB 接続メディア,内蔵 CD/DVD ドライブなどの接続と取り外し
● JP/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログ
JP1/ 秘文 IC,JP1/ 秘文 IF,JP1/ 秘文 IS,および JP1/ 秘文 CG Pro で取得できる
ユーザ操作ログのうち,次の情報を管理できます。
• ファイル操作(作成,開く,削除,コピー,名称変更・移動)
• CD ライティング
• 組織外持ち出し
• 平文持ち出し
• 機密ファイル作成
• 通常印刷
• 透かし印刷
• JP1/ 秘文 CG Pro の操作(復号,暗号化,パスワード認証など)
• 秘文イベントログ
(b) ユーザの操作の追跡
[操作ログ一覧]ウィンドウで,操作ログに表示されているファイル名をクリックする
と,[ファイル操作トレース]ウィンドウが起動します。
[ファイル操作トレース]ウィンドウでは,操作ログを基に,選択したファイルに対する
ユーザの操作を追跡できます。ファイルを選択した操作ログよりも日時が新しい操作ロ
グが存在する場合,ファイルに対するその後の操作を追跡することもできます。
操作ログから参照禁止のファイルが別の場所にコピーされていることを発見した場合に,
過去にコピーしたユーザやファイルがコピーされた経路を調査するなど,不正操作の原
因を特定できます。
[ファイル操作トレース]ウィンドウを次に示します。
133
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-29 [ファイル操作トレース]ウィンドウ
[ファイル操作トレース]ウィンドウの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」
の「6.6.4 操作ログの追跡調査」を参照してください。
(2)[操作ログ一覧]ウィンドウを使用するための準備
[操作ログ一覧]ウィンドウを使用するための準備について説明します。
(a) システム構成
[操作ログ一覧]ウィンドウを使用するためには,
「Asset Information Manager
Limited」コンポーネントをインストールする必要があります。
「Asset Information
Manager Limited」を使用したシステム構成については,「5.2.1
Asset Information
Manager Limited を使用する環境でのシステム構成」を参照してください。
(b) セットアップ
操作ログを[操作ログ一覧]ウィンドウで管理するためには,配布管理システムのセッ
トアップで,次の設定をしておく必要があります。
●「Asset Information Manager Limited」の URL の設定
リモートインストールマネージャから[操作ログ一覧]ウィンドウを起動するための
134
2. JP1/NETM/DM の機能
URL を設定します。
● 履歴情報を管理するためのテーブルに履歴情報を格納するタイミングの設定
JP1/NETM/DM で取得した操作ログは,そのままでは[操作ログ一覧]ウィンドウで
管理できません。操作ログ管理用のデータベーステーブルに操作ログを格納する必要
があります。
セットアップの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.19 [AIM 関連]パ
ネル」を参照してください。
また,JP1/ 秘文 LogManager のデータベースに格納されているユーザ操作ログを取得す
る場合には,「Asset Information Manager Limited」のセットアップで,次の設定をし
ておく必要があります。
● JP1/ 秘文 LogManager のデータベースと連携するための設定
JP1/ 秘文 LogManager のデータベースに格納されているユーザ操作ログを取得する
ためには,
「Asset Information Manager Limited」の[サーバセットアップ]ダイア
ログボックスで「JP1/ 秘文との連携設定」を「連携する」に設定する必要がありま
す。なお,JP1/ 秘文と連携しない場合は,
「連携しない」に設定してください。
「JP1/ 秘文との連携設定」の設定手順については,マニュアル「構築ガイド」の
「10.2.5 JP1/ 秘文連携の設定」を参照してください。
● 秘文データベースへ接続するためのデータソースの作成
JP1/ 秘文 LogManager のデータベースに格納されているユーザ操作ログを取得する
ためには,
「Asset Information Manager Limited」の[データソース/ネット・サー
ビスの作成]ダイアログボックスで,JP1/ 秘文 LogManager のデータベースへ接続
するためのデータソースを作成する必要があります。
データソースの作成手順については,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.8 データ
ソースまたはネット・サービスを作成する」を参照してください。
2.6.2 操作ログの集計
操作ログを集計することで,特定の操作が 1 日当たりどのくらい実行されたか,操作ロ
グの検出結果の推移などを確認できます。例えば,リムーバブルディスクへのコピー操
作を集計することで,頻繁に外部へ情報を持ち出しているクライアントを調査できます。
操作ログの集計は,jamOperationLogAddUp.exe コマンドで実行します。また,操作ロ
グの集計結果は[操作ログ集計]ウィンドウから確認します。集計結果を確認する前に,
コマンドを実行して集計を完了させておく必要があります。
[操作ログ集計]ウィンドウは,JP1/NETM/DM Manager のコンポーネント「Asset
Information Manager Limited」および「リモートインストールマネージャ」がインス
トールされている場合,またはバージョン 08-10 以降の JP1/NETM/Asset Information
Manager と連携する場合に起動できます。
135
2. JP1/NETM/DM の機能
「Asset Information Manager Limited」ではクライアントごとに所属する部署を設定で
きます。クライアントごとに部署を設定しておくことで,集計結果を部署単位で確認す
ることもできます。
操作ログの集計方法および[操作ログ集計]ウィンドウの操作方法については,マニュ
アル「運用ガイド 1」の「6.7 [操作ログ集計]ウィンドウを操作する」を参照してくだ
さい。
(1) 操作ログを集計する前提条件
[操作ログ一覧]ウィンドウで表示される操作ログが集計対象となります。
そのため,操作ログを集計する前には,操作ログ管理用のデータベーステーブルに稼働
情報が格納されている必要があります。
(2) 部署の設定
操作ログを集計する前にクライアントに部署を設定しておくと,部署単位で操作ログの
集計結果を確認できます。
部署は「Asset Information Manager Limited」から設定します。クライアントの IP ア
ドレスまたはユーザインベントリ情報を基に,クライアントが所属する部署を自動的に
設定できます。
部署を設定して操作ログを集計する概念を次の図に示します。
136
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-30
部署を設定した場合の操作ログの集計
部署の設定方法については,マニュアル「構築ガイド」の「10.8
部署単位で操作ログ
を集計するための設定」を参照してください。
2.6.3 ソフトウェアの稼働状況の参照
[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウでは,クライアントから取得した稼働時間を基に,
ソフトウェアの稼働時間および稼働率を月ごとに集計できます。ソフトウェアをどのく
らいの時間利用しているか,稼働率は毎月どのくらい変化しているか,といった状況を
把握できます。
[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウを次の図に示します。
137
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-31 [ソフトウェア稼働状況]ウィンドウ
[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウを利用するためには,
「Asset Information Manager
Limited」がインストールされている必要があります。また,
[ソフトウェア稼働状況]
ウィンドウでソフトウェアの稼働時間を参照するには,クライアントからソフトウェア
の稼働時間を取得しておく必要があります。
[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」
の「6.8 [ソフトウェア稼働状況]ウィンドウを操作する」を参照してください。
138
2. JP1/NETM/DM の機能
2.7 クライアントの管理
JP1/NETM/DM では,クライアントを管理するために次に示す機能を提供しています。
● クライアントに適用するパッチの取得
● クライアントのパッチ情報の検出
● WSUS と連携した更新プログラムの管理
● クライアントのシステム監視
● クライアントへのメッセージを通知
● AMT を利用したクライアントの制御
ここでは,クライアントを管理する機能の概要について説明します。
2.7.1 クライアントに適用するパッチの取得
JP1/NETM/DM では,Microsoft 社が提供する更新プログラムや Service Pack などの
パッチを取得できます。取得したパッチをクライアントに配布することで,クライアン
ト側でセキュリティ対策を実施することなく,パッチを適用できます。
パッチの取得は,
[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから実行します。[更新
プログラムの管理]ダイアログボックスでは,条件に従ってパッチを自動的に取得する
設定や,取得したパッチを自動的にパッケージングする設定もできます。
パッチを取得する前には,日立 Web サーバからパッチ情報ファイルを取得しておきま
す。日立 Web サーバから最新のパッチ情報ファイルを取得することで,取得できるパッ
チの一覧を更新できます。なお,日立 Web サーバに接続するためには,認証情報や
URL の設定が必要です。
!
注意事項
日立 Web サーバからパッチ情報ファイルを取得するには,弊社サポートサービスの契約が
必要です。弊社サポートサービスの契約については,弊社担当営業にお問い合わせくださ
い。
取得したパッチはデータベースに格納されます。取得したパッチのパッケージングは,
[更新プログラムの管理]ダイアログボックスからだけ実行できます。
パッチの取得は,タスクスケジューラを利用して自動的に実行することもできます。タ
スクスケジューラを利用することで,パッチ情報ファイルの取得およびパッチの取得,
取得したパッチのパッケージングを自動的に実行できます。
JP1/NETM/DM でパッチを取得する概念を次の図に示します。
139
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-32
JP1/NETM/DM でのパッチの取得
[更新プログラムの管理]ダイアログボックスでの操作およびタスクスケジューラを利用
したパッチの取得方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.1
クライアント
に適用するパッチを取得する」を参照してください。
なお,作成されたパッケージは,リモートインストール機能を利用して,クライアント
に適用します。リモートインストールの実行方法については,マニュアル「運用ガイド
1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
ここでは,取得できるパッチの種類,パッチを取得するための前提条件や準備などにつ
いて説明します。
(1) 取得できるパッチの種類
JP1/NETM/DM では,次の表に示すプログラムのパッチを取得できます。OS のパッチ
は,JP1/NETM/DM Client の対応 OS のパッチを取得できます。
表 2-19
パッチを取得できるプログラム
プログラム
Windows
種類またはバージョン
Windows Server 2008
Windows Vista
Windows Server 2003
Windows XP
140
2. JP1/NETM/DM の機能
プログラム
種類またはバージョン
Windows 2000
Windows Mail
6.0
Windows Media Player
7.1,8.0,9.0,10.0,11.0
Microsoft .NET Framework
1.0,1.1,2.0,3.0
Microsoft Data Access Components
2.5,2.7,2.8
Microsoft Internet Explorer
6.0,7.0
Microsoft Outlook Express
5.5,6.0
これらのプログラムに対応したパッチのうち,JP1/NETM/DM で取得できる種別(クラ
ス)は次の 4 種類です。
● 重要な更新
● セキュリティ問題の修正プログラム
● Service Pack
● 修正プログラム集
(2) パッチを取得するための前提条件
JP1/NETM/DM でパッチを取得するための前提条件を次に示します。
• 弊社サポートサービスを契約している。
• JP1/NETM/DM Manager 08-11 以降を使用している。
• MSXML 4.0 Service Pack 2 または MSXML 6.0 がインストールされている。
• パッチを取得する配布管理システムが,インターネットに接続できる。
また,取得したパッチをパッケージングする場合は,パッチを取得するコンピュータに,
JP1/NETM/DM Client 08-10 以降の「パッケージャ」コンポーネントがインストールさ
れている必要があります。
(3) パッチを取得するための準備
JP1/NETM/DM でパッチを取得する前に,日立 Web サーバに接続するための設定が必
要です。日立 Web サーバに接続するためには,パッチ情報ファイルを取得する日立 Web
サーバの接続情報を設定します。
この設定は[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから行います。接続先の日立
Web サーバの設定については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.1.1(1) パッチ取得時
のネットワークの設定」を参照してください。
この準備が完了したあとで,パッチを取得してください。
141
2. JP1/NETM/DM の機能
(4) パッチを取得する場合の注意事項
● JP1/NETM/DM で取得したパッチを配布する場合は,クライアントに正しく配布およ
び適用できるかを十分に確認してから,パッチをクライアントに配布してください。
クライアントの環境によっては,パッチの配布または適用が失敗するおそれがありま
す。
● 次に示すパッチは取得できません。
• 2006 年 1 月 1 日より前に Microsoft 社から提供されたパッチ
• マイクロソフト セキュリティ アドバイザリから提供されるパッチ
• PC-98 シリーズのコンピュータに対応したパッチ
● パッチ情報ファイルは,JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ
¥OSPATCH¥XML に格納されます。また,パッチをインストールするときに実行さ
れるスクリプトファイルは,JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ
¥OSPATCH¥Script に格納されます。これらのファイルは変更しないでください。変
更した場合,JP1/NETM/DM の動作は保証されません。
2.7.2
クライアントのパッチ情報の検出
JP1/NETM/DM では,クライアントに適用済みまたは未適用のパッチ情報を検出し,ソ
フトウェア情報として取得できます。
クライアントのパッチ情報を検出するには,パッチを検出するプログラムと,検出用の
データベースファイルをクライアントに配布してから「ソフトウェア情報の取得」ジョ
ブを実行します。
パッチ情報を検出する流れを次の図に示します。
142
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-33
パッチ情報を検出する流れ
JP1/NETM/DM でパッチ情報を検出するには,次の 2 とおりの方法があります。
● WUA を使用して検出する
クライアントに適用済みのパッチ情報と未適用のパッチ情報の両方を検出できます。
● MBSA 1.2.1 を使用して検出する
クライアントに適用されていないパッチ情報だけを検出します。
どちらの検出方法を使用するかは,パッチ情報を検出する環境に合わせて選択してくだ
さい。お勧めは,OS だけでなく Microsoft Office などのソフトウェアのパッチ情報も検
出できる,WUA を使用した検出です。
WUA と MBSA 1.2.1 のどちらの検出方法も使用できる場合,WUA を使用してパッチ情
報が取得されます。この場合,MBSA 1.2.1 を使用した検出は実行されません。
パッチ情報を検出する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.2
クライア
143
2. JP1/NETM/DM の機能
ントのパッチ情報を検出する」を参照してください。
次に,検出方法ごとに,取得できるパッチ情報と検出に必要な環境について説明します。
(1) WUA を使用した検出
WUA をクライアントにインストールし,WUA 用のデータベースファイルをクライアン
トに配布してから,「ソフトウェア情報の取得」ジョブを実行することで,パッチ情報を
検出します。
(a) 検出できるパッチ情報
Microsoft Update によって提供される,セキュリティに関する更新プログラムのパッチ
情報を検出します。OS のパッチ情報だけでなく,Microsoft Office などのソフトウェア
のパッチ情報も検出できます。
(b) 検出に必要な JP1/NETM/DM Manager のバージョンと検出先の環境
WUA を使用してパッチ情報を検出するには,Windows 版の JP1/NETM/DM Manager
07-53 以降が必要です。
また,検出先のクライアントが次の条件をすべて満たしている必要があります。
● OS が Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows
Server 2003 (x64),Windows XP または Windows 2000(Service Pack 3 以降)であ
る。
● Microsoft Internet Explorer 6.0 以降がインストールされている。
● 次の JP1/NETM/DM Client 製品のどちらかがインストールされている。
• JP1/NETM/DM Client(クライアント)08-00 以降
• JP1/NETM/DM Client - Base(クライアント)08-00 以降および JP1/NETM/DM
Client - Delivery Feature 08-00 以降
● Windows Installer 3.0 以降がインストールされている。
● WUA がインストールされている。
● WUA 用のデータベースファイルが格納されている。
なお,「ソフトウェア情報の取得」ジョブを中継するシステムには,OS やバージョンの
制限はありません。
(2) MBSA 1.2.1 を使用した検出
MBSA 1.2.1 のコマンドラインインタフェース(mbsacli.exe ファイル)および MBSA
1.2.1 用のデータベースファイルをクライアントに配布してから「ソフトウェア情報の取
得」ジョブを実行することで,未適用パッチ情報を検出します。
144
2. JP1/NETM/DM の機能
(a) 検出できる未適用パッチ情報
mbsacli.exe で実行できる「セキュリティの更新」のスキャン結果のうち,最新のパッチ
が見つからなかった情報(スキャン結果で「NOT Found」と表示される情報)を未適用
パッチ情報として検出します。ただし,Microsoft Office のセキュリティの更新は
mbsacli.exe のスキャン対象外であるため,未適用パッチ情報を検出できません。
(b) 検出に必要な JP1/NETM/DM Manager のバージョンと検出先の環境
MBSA 1.2.1 を使用して未適用パッチ情報を検出するには,Windows 版の JP1/NETM/
DM Manager 07-50 以降が必要です。
また,検出先のコンピュータが次の条件をすべて満たしている必要があります。
● OS が Windows Server 2008,Windows Server 2003(Windows Server 2003 (x64) は
除く)
,Windows XP,Windows 2000 または Windows NT 4.0 である。
● JP1/NETM/DM SubManager 07-50 以降,または JP1/NETM/DM Client 07-50 以降
がインストールされている。
● Microsoft Internet Explorer 6.0 以降がインストールされている。
● MBSA 1.2.1 の mbsacli.exe ファイル,および MBSA 1.2.1 用のデータベースファイル
が格納されている。
● Server サービスおよび Workstation サービスが開始されている。
なお,「ソフトウェア情報の取得」ジョブを中継するシステムには,OS やバージョンの
制限はありません。
(3) MBSA 1.2.1 から WUA への検出方法の移行
MBSA 1.2.1 を使用して未適用パッチ情報を検出している環境では,Windows 2000 や
Windows XP といった OS の未適用パッチ情報しか検出できません。OS だけでなく,
Microsoft Office 製品や Microsoft SQL Server などの未適用パッチ情報を検出したい場
合,MBSA 1.2.1 を使用した検出から WUA を使用した検出へと,検出方法を移行する必
要があります。
MBSA 1.2.1 から WUA へ検出方法を移行するには,検出を実行する JP1/NETM/DM
Manager と検出先のクライアントで,WUA を使用した検出に必要な条件を満たしてく
ださい。
WUA を使用した検出に必要な環境については,
「(1)(b)
検出に必要な JP1/NETM/DM
Manager のバージョンと検出先の環境」を参照してください。
なお,MBSA 1.2.1 の mbsacli.exe ファイルおよびデータベースファイルは,検出先に格
納されたままでかまいません。WUA を使用して未適用パッチ情報を検出する環境では,
MBSA 1.2.1 は使用されません。
145
2. JP1/NETM/DM の機能
2.7.3
WSUS と連携した更新プログラムの管理
WSUS と連携することで,次に示す WSUS の管理作業を JP1/NETM/DM から実行でき
ます。
● WSUS コンピュータグループの作成
JP1/NETM/DM のあて先グループを基にして WSUS コンピュータグループを作成し
たり,作成した WSUS コンピュータグループをメンテナンスしたりできます。
● 更新プログラムの承認状態の設定
更新プログラムの承認状態を,WSUS コンピュータグループ単位で変更できます。
WSUS と連携した更新プログラムの管理作業の概念を次の図に示します。
図 2-34
WSUS と連携した更新プログラムの管理作業の概念
JP1/NETM/DM は,複数の WSUS サーバが階層化された環境にも対応しています。
146
2. JP1/NETM/DM の機能
WSUS と連携するためのシステム構成については,「5.2.6
WSUS と連携する場合のシ
ステム構成」を参照してください。
WSUS と連携して更新プログラムを管理する方法については,マニュアル「運用ガイド
1」の「7.3 WSUS と連携して更新プログラムを管理する」を参照してください。
(1) WSUS と連携するための前提条件
WSUS と連携する環境では,JP1/NETM/DM と WSUS が次に示す前提条件を満たす必
要があります。
JP1/NETM/DM の前提条件
• マネージャに,バージョンが 08-50 以降の JP1/NETM/DM Manager を使用して
いる。
• 中継システムに,バージョンが 07-53 以降の JP1/NETM/DM SubManager,また
は 08-00 以降の JP1/NETM/DM Client(中継システム)を使用している。
• クライアントに,バージョンが 07-53 以降の JP1/NETM/DM Client,または
08-00 以降の JP1/NETM/DM Client - Base を使用している。
WSUS の前提条件
• WSUS 2.0 または WSUS 3.0 を使用している。
• WSUS の[コンピュータのオプション]ページで,
「Windows Server Update
Services のコンピュータの移動タスクを使用する」を設定している。
• バージョンが 07-53 以降の JP1/NETM/DM のコンポーネント「WSUS 連携機能」
がインストールされている。
(2) WSUS と連携するための準備
WSUS と連携するには,WSUS と連携できる環境を構築したあとで,JP1/NETM/DM
と WSUS で次の準備が必要です。
WSUS と連携できるシステム構成については,「5.2.6
WSUS と連携する場合のシステ
ム構成」を参照してください。
JP1/NETM/DM での準備
• サーバセットアップの[WSUS 連携]パネルで,
「WSUS 連携機能の URL」を指
定します。
「WSUS 連携機能の URL」の指定方法については,マニュアル「構築
ガイド」の「4.2.17 [WSUS 連携]パネル」を参照してください。
•「システム情報の取得」ジョブを実行して,クライアントから WSUS コンピュー
タ ID を取得しておく必要があります。WSUS コンピュータ ID を取得するために
は,ジョブ作成時に[オプション]パネルで「すべての情報を取得」を選択して
ください。
なお,WSUS コンピュータ ID はシステム情報の一覧に表示されません。
WSUS での準備
147
2. JP1/NETM/DM の機能
WSUS の[コンピュータのオプション]ページで,
「Windows Server Update
Services のコンピュータの移動タスクを使用する」を設定します。
2.7.4
クライアントのシステム監視
クライアントは,自 PC のハードディスクおよびメモリを監視し,空き容量が一定以下
に減少するなどの異常を検知すると,アラートを通知する機能を持っています。これを,
システム監視機能と呼びます。クライアント側でアラート情報を上位システムに通知す
るように設定しておくと,上位の JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM
Client(中継システム)から下位のクライアントのアラート発生状況を監視できます。
JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)では,各クラ
イアントからのアラート情報を,CSV 形式のアラート情報ファイル,Windows NT のイ
ベントビューア,および JP1/IM - View の[イベントコンソール]画面で確認できます。
アラート情報とともにクライアントのシステム情報も通知されるため,アラートの発生
原因を直ちに調査できます。また,アラート情報をさらに上位のシステムへ中継するこ
ともできます。クライアントから通知されたアラート情報の流れを,次の図に示します。
148
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-35
クライアントから通知されたアラート情報の流れ
クライアントでのシステム監視の詳細については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.8
システム監視によるアラート通知」を参照してください。また,クライアントから上
位システムへアラート情報を通知させる方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「11.8.4(4) 上位システムへアラートを通知する」を参照してください。
JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)でのアラート
情報の出力先は,各セットアップで設定します。アラート情報の出力先の設定と,確認
の方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.4
クライアントから通知された
アラートを確認する」を参照してください。
2.7.5 クライアントへのメッセージ通知
「メッセージの通知」ジョブを実行することで,ジョブのあて先のクライアントにメッ
セージを通知できます。メッセージの内容は任意に指定できます。セキュリティ対策が
不十分な特定のクライアントに警告メッセージを通知する場合や,システムのメンテナ
ンス情報をクライアントに一括して通知する場合に便利です。
149
2. JP1/NETM/DM の機能
クライアントへのメッセージ通知の概念を次の図に示します。
図 2-36
クライアントへのメッセージ通知の概念
クライアントにメッセージを通知する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「7.5
クライアントへメッセージを通知する」を参照してください。
また,クライアントへメッセージを通知するために,JP1/NETM/DM のシステム構成要
素に必要なプログラムについて説明します。
● クライアントへテキスト形式のメッセージを通知する場合
クライアントへテキスト形式のメッセージを通知するために必要なプログラムを次の表
に示します。
表 2-20
クライアントへテキスト形式のメッセージを通知するために必要なプログラム
システム構成要素
必要なプログラム
ジョブを実行するマネージャ
Windows 版の JP1/NETM/DM Manager 07-50 以降(リレー
ショナルデータベース版)
ジョブを中継するシステム
JP1/NETM/DM Manager 07-50 以降,JP1/NETM/DM
SubManager 07-50 以降,または JP1/NETM/DM Client(中
継システム)08-00 以降
メッセージの通知先のクライアント
Windows 版の JP1/NETM/DM SubManager 07-50 以降または
Windows 版の JP1/NETM/DM Client 07-50 以降
150
2. JP1/NETM/DM の機能
● クライアントへ HTML 形式のメッセージを通知する場合
クライアントへ HTML 形式のメッセージを通知するために必要なプログラムを次の表に
示します。
表 2-21
クライアントへ HTML 形式のメッセージを通知するために必要なプログラム
システム構成要素
必要なプログラム
ジョブを実行するマネージャ
Windows 版の JP1/NETM/DM Manager 08-10 以降
ジョブを中継するシステム
Windows 版の JP1/NETM/DM Manager 07-50 以降,
Windows 版の JP1/NETM/DM Client(中継システム)08-00
以降,Windows 版の JP1/NETM/DM SubManager 07-50 以
降,または UNIX 版の JP1/NETM/DM SubManager 07-50 以
降
メッセージの通知先のクライアント
Windows 版の JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)
08-10 以降,または Windows 版の JP1/NETM/DM Client
08-10 以降
なお,バージョンが 08-02 以前のクライアントへ HTML 形式のメッセージを通知した場
合は,HTML のタグがテキスト形式の文字列で表示されます。そのため,HTML 形式の
メッセージは通知できません。
また,JP1/NETM/Client Security Control を導入したセキュリティ管理システムでは,
JP1/NETM/DM の「メッセージの通知」ジョブを利用して,JP1/NETM/Client
Security Control をインストールした管理サーバからクライアントへメッセージを通知で
きます。
2.7.6
AMT を利用したクライアントの制御
クライアントが AMT に対応したコンピュータを使用している場合,クライアントおよび
上位システムにコンポーネント「AMT 連携機能」をインストールすることで,AMT の
機能を利用してクライアントを制御できます。
AMT を利用してクライアントを制御するための前提条件を次に示します。
配布管理システム
• Microsoft .NET Framework 1.1,2.0,または 3.0 がインストールされている。
• システムフォルダ内に「telnet.exe」が存在する(AMT のリモートコントロール
機能を使う場合)
。
• imrsdk.dll がコマンドを実行するホストに格納されている(AMT のリモートコン
トロール機能を使う場合)
。
• バージョンが 08-02 以降の JP1/NETM/DM を使用している。
•「AMT 連携機能」がインストールされている。
中継するシステム
151
2. JP1/NETM/DM の機能
AMT を利用して,中継するシステム配下のクライアントを制御する場合は,配布管
理システムと同じ前提条件になります。ただし,Windows Server 2008・Windows
Vista 版 JP1/NETM/DM Client の中継システムの場合,08-50 以降のバージョンを
使用してください。
クライアントの機能を使用する場合は,クライアントと同じ前提条件になります。
クライアント
• AMT に対応したコンピュータを使用している。
• Microsoft .NET Framework 1.1,2.0,または 3.0 がインストールされている。
• SOL ドライバがインストールされている(AMT のリモートコントロール機能を
使う場合)
。
• DHCP を使用している。
• OS が Windows Vista,Windows Server 2003(Service Pack なし,または
Service Pack 1)または Windows XP Professional(Service Pack 1 以降)である。
• バージョンが 08-02 以降の JP1/NETM/DM Client,またはバージョンが 08-50 以
降の Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/NETM/DM Client を使用し
ている。
• 「AMT 連携機能」がインストールされている。
• 運用キーにホスト名を使用している。
「AMT 連携機能」を使用する場合のシステム構成については,「5.2.7
AMT を利用する
場合のシステム構成」を参照してください。
(1) クライアント制御の利用
Wake on LAN に対応していないクライアントや,スタンバイ状態または休止状態のクラ
イアントに対して,クライアント制御を利用してジョブを実行できます。
配布管理システムおよびクライアントが「AMT 連携機能」を使用できる環境であれば,
ジョブ実行時にクライアント制御機能の利用を設定するだけで,AMT によるクライアン
ト制御を利用できます。Wake on LAN も使用できる環境の場合,AMT によるクライア
ント制御に失敗したときに,Wake on LAN によるクライアント制御が実行されます。
クライアントが「AMT 連携機能」を使用できるかどうかは,システム情報項目「AMT
ファームウェアバージョン」の値が取得されていることで判断します。項目がない,ま
たは値が「N/A」の場合は,「AMT 連携機能」は使用できません。
この機能を使用するための設定については,「6.3
クライアント制御を利用するための
設定」を参照してください。
(2) クライアントのホスト識別子の保管
通常,クライアントを再インストールすると新規にホスト識別子が生成されるため,上
位システムではインストール前とは別の資産として認識されます。
「AMT 連携機能」を使用するクライアントでは,初回インストール時にホスト識別子を
152
2. JP1/NETM/DM の機能
AMT の不揮発性メモリ内に保管しておき,クライアントを再インストールしたときに,
保管されたホスト識別子を再インストールしたクライアントのホスト識別子として利用
することができます。
これによって,ディスク障害などによりクライアントを再インストールした場合でも,
上位システムで同一の資産として認識できます。
この機能を使用するための設定については,
「6.5.1 クライアントでのホスト識別子の保
管」を参照してください。
(3) 障害が発生したクライアントのリモートコントロール
AMT のリモートコントロール機能を利用して,電源がオフのクライアントに接続して,
クライアントの BIOS を設定できます。また,配布管理システム側に診断プログラムが
格納された FD がある場合は,配布管理システムからクライアントに対して診断プログ
ラムをリモートで実行できます。
クライアントに障害が発生した場合に,配布管理システムから BIOS の設定を確認した
り,診断プログラムによって原因を調査したりして,クライアントの障害回復を図れま
す。
この機能を利用するには,配布管理システムとクライアントのバージョンが 08-50 以上
である必要があります。
この機能を使用する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.6
AMT のリ
モートコントロール機能を利用する」を参照してください。
153
2. JP1/NETM/DM の機能
2.8 クライアントのリモートコントロール
配布管理システムのリモートコントロールマネージャを使用することで,クライアント
を遠隔操作(リモートコントロール)できます。
なお,クライアントをリモートコントロールするには,クライアント側でリモートコン
トロールエージェントが起動している必要があります。
ここでは,リモートコントロールの概要について説明します。
2.8.1
リモートコントロールマネージャの起動方法
クライアントをリモートコントロールするには,リモートコントロールマネージャを起
動する必要があります。
図 2-37 [Remote Control]ウィンドウ
リモートコントロールマネージャを起動するには,[スタート]メニューから[リモート
コントロールマネージャ]を選択する以外に次の方法があります。
● リモートインストールマネージャから起動する
● インベントリ情報の集計結果から起動する
(1) リモートインストールマネージャから起動する
リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウ,[あて先]ウィンド
ウ,または[ディレクトリ情報]ウィンドウに表示されているクライアントを選択して,
[オプション]−[リモートコントロールマネージャの起動]からリモートコントロール
マネージャを起動できます。
154
2. JP1/NETM/DM の機能
リモートコントロールマネージャが起動すると,選択したクライアントへ自動的に接続
します。
(2) インベントリ情報の集計結果から起動する
インベントリビューアでの集計結果に表示されているクライアントを選択して,
[ツー
ル]−[リモートコントロールマネージャの起動]からリモートコントロールマネー
ジャを起動できます。
複数のクライアントを選択した場合は,接続するクライアントを選択してリモートコン
トロールマネージャを起動できます。
インベントリビューアからリモートコントロールマネージャを起動する方法については,
マニュアル「運用ガイド 1」の「4.6 リモートコントロール機能を利用する」を参照し
てください。
2.8.2 リモートコントロールマネージャの機能
リモートコントロールマネージャの機能について説明します。
なお,各機能の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照して
ください。
(1) クライアントの画面の操作
クライアントに接続して,クライアントの画面を呼び出し,その画面を操作できます。
キーボードやマウスの操作に加え,クリップボードのデータを転送することもできます。
(2) ファイルの転送
リモートコントロールマネージャの[ファイル転送]ウィンドウでは,ドラッグ & ド
ロップの簡単な操作で,マネージャとクライアントまたはクライアント同士の,ファイ
ルの転送ができます。また,転送データを圧縮して,より効率的にファイルのやり取り
を実現できます。
(3) クライアントの画面情報の記録・再生
接続中のクライアントの画面情報を記録してファイルに保存できます。保存したファイ
ルは,リモートコントロールマネージャが提供するリモートコントロールプレーヤーを
利用して再生できます。また,保存したファイルは,コントローラのない環境で記録を
再生するために,AVI ファイルに変換することもできます。
(4) チャットの利用
リモートコントロール中の対話手段として,チャット機能を利用できます。マネージャ
同士やクライアント同士でチャットを利用することもできます。
155
2. JP1/NETM/DM の機能
(5) クライアントからの接続要求
クライアントからマネージャに接続要求を出す(接続する)ことができます。接続要求
を受信したマネージャは,接続要求を出したクライアントを確認・接続できるので,ク
ライアントで発生した問題に迅速に対応できます。
156
2. JP1/NETM/DM の機能
2.9 ジョブの管理
リモートインストールやインベントリ情報の取得といった JP1/NETM/DM の機能の多く
は,配布管理システムからクライアントへジョブを実行して実現します。
ここでは,ジョブの概念やジョブの種類,ジョブの実行に関する作業など,ジョブの概
要について説明します。
2.9.1 ジョブとは
JP1/NETM/DM システムでは,配布管理システムからジョブと呼ばれる作業の命令を作
成,実行することで,ソフトウェアをリモートインストールしたり,クライアントの情
報を取得したりして,さまざまな配布・資産管理の業務を実現します。ジョブの実行に
よる配布・資産管理業務の概念を次の図に示します。
図 2-38
ジョブの実行による配布・資産管理業務
ジョブの作成,実行,保存など,ジョブに関する基本的な作業は,JP1/NETM/DM の多
くの機能で共通しています。配布・資産管理の業務に JP1/NETM/DM を十分に活用する
ためには,ジョブについて十分に理解しておいてください。
なお,ジョブを作成,実行する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「8.1
ジョブの作成,実行手順」を参照してください。
157
2. JP1/NETM/DM の機能
2.9.2
作成できるジョブの種類
作成できるジョブの種類(ジョブ種別)は,マネージャおよび中継マネージャの配布管
理システムと,中継システムの配布管理システムで異なります。作成できるジョブの種
類とジョブの内容,および作成できる配布管理システムの種別を次の表に示します。
表 2-22
項番
配布管理システムで作成できるジョブ種別
ジョブ種別
ジョブの内容
作成できる配布管理システム
JP1/NETM/DM
Manager
JP1/NETM/DM
Client
(中継システム)
1
パッケージのイ
ンストール
パッケージをリモートインス
トールします。
○
○
2
中継システムま
でのパッケージ
転送
中継システムまでパッケージ
を転送します。
○
−
3
中継システムの
パッケージ一括
削除
中継システム上のパッケージ
をすべて削除します。
○
−
4
リモートコレク
ト
クライアントシステム上の
ファイルを配布管理システム
に収集します。
○
○
5
中継までのリ
モートコレクト
クライアント上のファイルを
配布管理システム直下の中継
するシステム(中継マネー
ジャまたは中継システム)に
収集します。
○
−
6
中継サーバから
のコレクトファ
イル収集
中継するシステムに収集した
ファイルを,配布管理システ
ムに転送します。
○
−
7
中継サーバのコ
レクトファイル
削除
中継するシステムに収集した
ファイルをすべて削除しま
す。
○
−
8
クライアント
ユーザによるイ
ンストール
クライアントに,ソフトウェ
アをインストールする許可を
与えます。許可を与えたソフ
トウェアは,クライアントで
パッケージセットアップマ
ネージャからインストールで
きます。
○
○
9
システム情報の
取得
クライアントのシステム情報
(システム情報およびレジス
トリ情報)
,およびユーザイ
ンベントリを取得します。
○
○
10
ソフトウェア情
報の取得
クライアントにインストール
されているソフトウェアの情
報を取得します。
○
○
158
2. JP1/NETM/DM の機能
項番
ジョブ種別
ジョブの内容
作成できる配布管理システム
JP1/NETM/DM
Manager
JP1/NETM/DM
Client
(中継システム)
11
ユーザインベン
トリ情報の取得
クライアントのユーザインベ
ントリ情報を取得します。
○
−
12
レジストリ取得
項目の転送
レジストリ情報を取得するた
めの設定項目をクライアント
に転送します。
○
−
13
ユーザインベン
トリ情報の転送
配布管理システムで設定した
ユーザインベントリ情報の取
得項目をクライアントに転送
します。
○
−
14
システム構成情
報の取得
中継マネージャまたは中継シ
ステム配下のシステム構成情
報を取得します。取得できる
システム構成情報を次に示し
ます。
• あて先に指定した中継マ
ネージャ配下の中継シス
テムとクライアント,お
よび直下の中継マネー
ジャ
• あて先に指定した中継シ
ステム配下の中継システ
ムとクライアント
○
−
15
中継サーバから
の結果通知保留
中継システムに対し,ジョブ
結果の通知を一時停止するよ
う指示します。
○
−
16
中継サーバの結
果通知の保留解
除
中継システムに停止させてい
た,ジョブ結果の通知を再開
させます。
○
−
17
ファイル転送の
中断
中継システムに対し,その直
下のシステム(中継システム
およびクライアント)との
ファイル転送を中断するよう
指示します。
○
−
18
ファイル転送の
再開
中継システムとその直下のシ
ステムで中断させていたファ
イル転送を再開させます。
○
−
19
メッセージの通
知
ジョブ作成時に指定したメッ
セージをクライアントに通知
します。
○
−
20
ソフトウェア稼
働監視の制御
ソフトウェアの稼働監視の開
始と停止をクライアントに指
示します。
○
−
21
ソフトウェア稼
働情報の取得
ソフトウェアの抑止履歴およ
び操作履歴をクライアントか
ら取得します。
○
−
159
2. JP1/NETM/DM の機能
(凡例)
○:作成できる
−:作成できない
2.9.3
ジョブの詳細設定
ジョブは,リモートインストールマネージャの[ジョブの作成]ダイアログボックスで
作成します。
図 2-39 [ジョブの作成]ダイアログボックス
[ジョブの作成]ダイアログボックスには,指定したジョブ種別に応じて,必要なパネル
が表示され,ジョブの名称,あて先,実行条件など,ジョブの詳細を設定できます。
[ジョブの作成]ダイアログボックスに表示されるパネルの詳細については,マニュアル
「運用ガイド 1」の「8.2.2 [ジョブの作成]ダイアログボックスに表示されるパネル」
を参照してください。
[ジョブの作成]ダイアログボックスに表示されるパネルと,各パネルで設定する内容の
概要について次の表に示します。
表 2-23 [ジョブの作成]ダイアログボックスに表示されるパネル
パネル名
設定する内容
[ジョブ]パネル
ジョブ名を設定します。
[あて先]パネル
ジョブの実行対象となるホストを設定します。
[パッケージ]パネル
リモートインストールするパッケージの属性,インストール環
境などを設定します。
[ジョブの配布属性]パネル
ジョブをマルチキャスト配布したい場合,またはパッケージを
分割して配布したい場合に設定します。大容量のパッケージの
場合に便利です。ただし,マルチキャスト配布の設定ができる
のは,「パッケージのインストール」ジョブの場合だけです。
[コレクトファイル]パネル
リモートコレクトの対象となるファイルを設定します。
160
2. JP1/NETM/DM の機能
パネル名
設定する内容
[オプション]パネル
インベントリ情報を取得するジョブ実行時のオプションを指定
します。指定したジョブ種別によって[オプション]パネルの
内容が異なります。
[スケジュール]パネル
ジョブの登録日時,実行日時および実行期限を設定します。
[クライアント制御]パネル
ジョブのあて先の PC が起動されていない場合,起動してジョ
ブを実行させる設定ができます。また,起動したあとにシャッ
トダウンさせる設定もできます。
[通知するメッセージ]パネル
ジョブのあて先で表示されるメッセージのアイコン,タイトル,
およびメッセージ本文を設定します。
[稼働監視ポリシー]パネル
ジョブのあて先に,稼働監視の開始,変更,または停止を指示
します。開始または変更する場合は,適用する稼働監視ポリ
シーを選択します。
2.9.4 ジョブの実行と保存
[ジョブの作成]ダイアログボックスで作成したジョブは,そのまま実行することもでき
ますが,[ジョブ定義]ウィンドウに保存してから実行することもできます。ジョブを保
存しておくと,保存したジョブをテンプレートとして使用することで,同じようなジョ
ブを何度でも簡単に実行できます。
なお,ジョブを保存するには,作成したジョブを管理するフォルダをあらかじめ[ジョ
ブ定義]ウィンドウに作成しておく必要があります。
保存したジョブの編集方法やフォルダの作成方法などについては,マニュアル「運用ガ
イド 1」の「8.3.2
保存したジョブおよびフォルダの管理」を参照してください。
2.9.5 グルーピングしたホストへのジョブ実行
規模の大きいシステムでは,ジョブの実行対象として個々のシステムを指定するよりも,
何らかのグループを指定する方が便利です。あて先をグループ化したものには,
「あて先
グループ」,
「ID」および「ディレクトリ情報」があります。また,配布管理システムを
階層化している場合,マネージャからは,あて先として「全あて先」を指定できます。
それぞれの特長を次に示します。
あて先グループ
部署や担当業務など任意の条件で,配布先を階層的にグルーピングしたものです。
グループの作成だけでなく,各グループにどのクライアントが所属するかというこ
とも,配布管理システムで指定して管理します。ウィンドウ上で,あて先の論理的
な階層構造を簡単に把握できるので,あて先を管理しやすくするためにも,何らか
のあて先グループを作成しておくことをお勧めします。
ジョブのあて先として,あて先グループを指定すると,そのグループに属するすべ
てのクライアントに対してジョブが実行されます。
部署ごとにグルーピングして管理する一方で,各部署のクライアントをプロジェク
ト別にグルーピングすることもできます。このため,次の図のように,部署ごとの
161
2. JP1/NETM/DM の機能
グルーピングとプロジェクトごとのグルーピングを重複して設定できます。
あて先グループの概念を次の図に示します。
図 2-40
あて先グループの概念
ID
ID では,所属するクライアントをシステム管理者側から登録するだけでなく,クラ
イアント側からも ID を選択して登録できます。また,ID に対して実行したジョブ
は,その後,その ID に新しくクライアントが登録されるたびに自動的に実行される
ため,配布管理システムがソフトウェアを再度配布する必要はありません。OS やマ
シンの用途など変動しやすい項目で分類しても,クライアント側から所属する ID を
変更するだけで済むので,システム管理者の負担を軽減できます。
ID の概念を次の図に示します。
162
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-41
ID の概念
ディレクトリ情報
ディレクトリ情報は,Active Directory で管理している情報を配布管理システムに取
り込んだものです。Active Directory で管理している情報をそのまま利用できるの
で,新たにグルーピングする必要はありません。部署をあて先にしてジョブを実行
するような場合は,ディレクトリ情報を使用すると便利です。
また,新しくコンピュータが追加された場合なども,Active Directory から最新情報
を取得するだけでディレクトリ情報を更新できるため,メンテナンスの作業も軽減
できます。
ディレクトリ情報の概念を次の図に示します。
163
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-42
ディレクトリ情報の概念
全あて先
中継マネージャ配下のすべてのクライアントをあて先としたい場合に指定するもの
で,グルーピングのための事前作業は必要ありません。配布管理システムを階層化
している場合に,マネージャから指定できます。
マネージャから中継マネージャに対して全あて先を指定してジョブを実行すると,
ジョブを受け取った中継マネージャが,配下のすべてのクライアントに対してその
ジョブを実行します。
全あて先の概念を次の図に示します。
164
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-43
全あて先の概念
2.9.6 実行されたジョブの流れ
ジョブを実行した場合の流れを説明します。
「同時に接続できる下位システム数」および「下位システムの同時実行要求数」は,JP1/
NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)のセットアップで
設定する項目です。
1. リモートインストールマネージャからジョブを実行する。
配布管理システムからジョブ実行時に指定されたあて先に対して,実行要求(下位シ
ステムへジョブが実行されたことを知らせるための通知)が送信されます。
2. 実行要求を受信した下位システムは,上位システムにジョブを要求する。
3. 要求のあった下位システムあてにジョブがダウンロードされる。
4. 下位システムから実行結果が配布管理システムへ通知される。
ジョブ実行の流れを次の図に示します。
165
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-44
ジョブ実行の流れ
配布管理システムでは 1 分間隔でジョブを監視し,接続する必要のある下位システムが
ある場合,実行要求を送信します。一度に実行要求を送信する下位システムの最大数は
「下位システムの同時実行要求数」になります。ただし,現在接続している下位システム
数が,「すでに接続している下位システム数 < 同時に接続できる下位システム数」の場
合,新たに接続できる下位システム数分の実行要求だけを送信します。
なお,ジョブに指定されたあて先に対応する下位システムの数とは,ジョブを実行した
配布管理システムに直接接続された下位システムの範囲です。したがって,配布経路に
中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)が含まれている場合は,直接
接続している中継するシステムだけが数に含まれ,中継するシステムに接続している下
位システムについては数に含まれません。
● ジョブの実行例
ジョブの実行例を次に示します。
条件
ジョブに指定されたあて先の数:60 台
「下位システムの同時実行要求数」:20
「同時に接続できる下位システム数」:50
ジョブのダウンロードに掛かる時間:200 秒
この条件でのジョブ実行の流れを次の図に示します。
166
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-45
ジョブ実行の流れの例
1. 「下位システムの同時実行要求数」分のあて先 20 台に実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:20 < 「同時に接続できる下位システム数」
:50
2. 「下位システムの同時実行要求数」分のあて先 20 台に実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:40 < 「同時に接続できる下位システム数」
:50
3. 同時に接続できる下位システム数の残り 10 台に対して実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:50 = 「同時に接続できる下位システム数」
:50
4. 接続中の下位システムが「同時に接続できる下位システム数」と同じ数になっている
ため,実行要求が送信されない。
167
2. JP1/NETM/DM の機能
5. 操作 1. で接続した下位システムから実行結果が通知される。
接続中の下位システム数:30 < 「同時に接続できる下位システム数」
:50
6. ジョブに指定されたあて先の数 60 のうち,残りの 10 台に対して実行要求が送信され
る。
2.9.7
ジョブの実行順序
クライアントで同時に複数のジョブが実行される場合,次に示す規則で実行されます。
ここでは,実行時間(インストール日時)が指定されているジョブを日時指定のジョブ,
実行時間(インストール日時)が指定されていないジョブを即時実行のジョブと表現し
ます。
● 日時指定のジョブは指定された日時順に実行されます。
● 即時実行のジョブは,リモートインストールマネージャでジョブが実行された順に実
行されます。
● 日時指定のジョブと即時実行のジョブが混在した場合,リモートインストールマネー
ジャで日時指定のジョブより前に実行された即時実行のジョブはクライアントでも先
に実行されます。
(1) 複数パッケージを計画的に実行する方法
複数のパッケージを順番にインストールしたいなど,ジョブに順序性を持たせたい場合
は前述の規則を考慮し,さらに次に示す指定方法に従ってジョブを実行してください。
● 同じ経路(中継マネージャまたは中継システム経由)で実行してください。
● パッケージのインストールモード(GUI インストールモードまたはバックグラウンド
インストールモード)の指定は同じにしてください。
● パッケージのインストールタイミングに「システム起動時インストール」を指定した
場合,クライアントのシステムが再起動されないとインストールされません。した
がって「通常インストール」を指定したパッケージと順序性を持たせる場合は,クラ
イアントの再起動のタイミングに注意してください。
● マネージャ−中継システム−クライアント構成で,クライアントと接続する中継シス
テムに,マネージャで作成されたジョブと中継システムで作成されたジョブが混在す
る場合,マネージャで作成されたジョブが優先的に実行されます。
● 1 ジョブ内に複数のパッケージが選択されている場合,パッケージのインストールタ
イミングやインストールモードが同じ指定の場合,クライアントでは次の順序でイン
ストールされる順番が決まります。
インストール順序の決定方法
インストール順序は,リモートインストールマネージャの[ジョブの作成]ダイ
アログボックスで指定するパッケージのキャビネット識別 ID(2 けた),パッ
ケージ識別 ID(44 けた)
,バージョン(6 けた)
,世代番号(4 けた)を連結した
168
2. JP1/NETM/DM の機能
文字列の昇順になります。複数パッケージを一度に配布する場合は,インストー
ル順序に従って,キャビネット識別 ID,パッケージ識別 ID などを設定してくだ
さい。例えば,パッケージ A,パッケージ B が以下の識別子でパッケージ登録さ
れているとします。
パッケージ A の値
識別子
パッケージ B の値
キャビネット識別 ID
'DD'
'AA'
パッケージ識別 ID
'AAA'
'CCCCC'
バージョン
'0100 '
'0100/A'
世代番号
'0000'
'0001'
連結した文字列
'DDAAA0100 0000'
'AACCCCC0100/A0001'
インストール順序は連結した文字列の昇順となるため,パッケージ B の方がパッ
ケージ A より先にインストールされます。
[ジョブの作成]ダイアログボックスの[パッケージ]パネルでは,パッケージ名
をパッケージの各識別 ID を連結した文字列の昇順に表示しています。したがっ
て,インストール順序を一覧表示で確認できます。
ユーザプログラム,データや他社ソフトウェアの場合
先にインストールするパッケージのパッケージ ID に JIS コードの英数字順で若
い ID を指定するようにしてください。
日立プログラムプロダクトの場合
パッケージ識別 ID は固定になっていますが,パッケージング時にキャビネット
識別 ID を変更することによって,インストール順序を特定できます。先にイン
ストールしたいソフトウェアのキャビネット識別 ID に JIS コードの英数字順で
若い ID を指定するようにしてください。この場合,インストール順序によって
キャビネットを分けてパッケージする必要があります。
なお,次の注意事項があります。
• パッケージのスケジュール属性にインストール日時を指定した場合,およびジョブ
作成時にジョブの実行日時を指定した場合,リモートインストールマネージャで実
行したジョブの順番ではインストールされません。このため,インストール日時お
よびジョブの実行日時は指定しないようにしてください。
• バックグラウンドインストールモードのパッケージは,GUI インストールモードの
パッケージより優先してインストールされます。したがって,インストールモード
の異なるパッケージが混在するときは,別のジョブに分けて実行し,先に実行した
パッケージの完了を待って,後続のパッケージを実行してください。
• 分割配布が指定されたジョブは,リモートインストールマネージャであとから実行
されたジョブがクライアントで先に実行されることがあります。
• 中断中でも配布する指定のジョブは,中断中のジョブより先に実行されます。
169
2. JP1/NETM/DM の機能
2.9.8
ジョブの実行状況の確認
ジョブの実行状況は,リモートインストールマネージャの[ジョブ実行状況]ウィンド
ウで確認できます。このウィンドウには,実行したジョブの状況が,フォルダやジョブ
ごとに階層的に表示されます。左枠にはフォルダやジョブなどの階層構造が,右枠には
左枠で選択した階層内の情報が表示されます。
図 2-46 [ジョブ実行状況]ウィンドウ
ジョブに表示される色は,ジョブの対象となるホストの状態のうち,最も悪い状態の色
が表示されます。例えば,ジョブが赤色(障害の発生していることを示す)になってい
る場合,ジョブから赤色の階層を一つずつ下ることよって,障害の発生しているホスト
に到達できます。
ジョブの実行状況を確認する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「8.4
ジョブの実行状況を確認する」を参照してください。
2.9.9
実行結果を確認したあとの対処
実行結果を確認したあと,正常に終了したジョブは[ジョブ実行状況]ウィンドウから
削除してください。実行済みのジョブを削除しないで残しておくと,実行中のジョブの
処理が遅くなったり,リモートインストールマネージャの動作が遅くなったりすること
があります。実行待ちおよび再実行できるエラーの状態となっているジョブがある場合
は,そのジョブを指定して再実行できます。このような,ジョブの実行結果を確認した
あとの対処については,マニュアル「運用ガイド 1」の「8.5
ジョブの実行結果を確認
したあとの対処」を参照してください。
また,リレーショナルデータベースを使用しているときは,対処が必要なジョブを効率
的に確認するために,正常終了したジョブだけ,またはエラーのジョブだけを表示する
こともできます。対処が必要なジョブを表示する方法については,マニュアル「運用ガ
イド 1」の「8.4.7 特定の実行状況のジョブの表示方法」を参照してください。
170
2. JP1/NETM/DM の機能
2.10 システム構成情報の管理
JP1/NETM/DM を使用するには,プログラムをインストールするだけでなく,配布管理
システムで,中継するシステムおよびクライアントの構成とアドレス(ホスト名または
IP アドレス)を定義しておく必要があります。この情報をシステム構成情報と呼びます。
システム構成情報を設定することで,配布管理システムから,各中継するシステムやク
ライアントをジョブの実行先として認識できるようになります。
ここでは,システム構成情報の管理の概要について説明します。
2.10.1
システム構成情報の作成
システム構成情報は,リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウ
で登録・設定します。このウィンドウに表示されたネットワークの階層が,ジョブ実行
時の実際の経路になります。
[システム構成]ウィンドウを次に示します。
図 2-47 [システム構成]ウィンドウ
[システム構成]ウィンドウでは,左枠にシステムの階層構造が表示されます。階層の最
上位には,配布管理システムのアイコン(
ン(
)が表示されます。中継システムのアイコ
)をダブルクリックすると,選択した中継システムの下位の階層やクライアント
のアイコン(
)が表示されます。配布管理システムを階層化したシステムでは,配布
管理システムの配下に中継マネージャのアイコン(
)が表示されます。
中継マネージャ,中継システム,およびクライアントのアイコンの隣には,それぞれの
ホスト名または IP アドレスが表示されます。
左枠でクライアント以外を選択した場合,右枠には左枠で選択した階層内の構成が表示
されます。
171
2. JP1/NETM/DM の機能
システム構成情報の作成方法については,マニュアル「構築ガイド」の「8. システム構
成情報とあて先のグループを作成する」を参照してください。
2.10.2
クライアントのグルーピング
配布管理システムでリモートインストールなどのジョブを実行するとき,ジョブの実行
対象となるホスト(あて先)を指定します。このとき,システム構成情報を利用して,
あて先を 1 台 1 台指定することもできますが,多数のクライアントがある場合は効率的
ではありません。JP1/NETM/DM では,物理的なネットワーク構成とは関係なく,目的
に応じてクライアントを幾つかのグループに分類し,グループ単位でジョブを実行する
ことができます。
(1) 作成できるグループの種類
作成できるグループには,あて先グループと ID の 2 種類があります。どちらも,部署や
担当業務といった任意の条件でグルーピングできます。さらに,一つのホストを複数の
あて先グループまたは複数の ID に登録して,1 台の PC を,部署ごと,業務ごとといっ
た複数のグループに所属させる運用もできます。このため,配布先のホストを効率良く
管理できます。
また,Active Directory で管理しているグループを,そのまま配布管理システムで利用す
ることもできます。この場合,新たにグループを作成する必要はありません。Active
Directory からディレクトリ情報を取得するだけで,グループが作成されます。
(a) あて先グループ
あて先グループは,配布管理システム側でホストをグルーピングする方法です。システ
ム構成とは関係なくホストをグルーピングできますので,部署やプロジェクトなど,任
意の条件で,ホストを階層的なグループに分類して管理できます。あて先グループ名は
ユーザが任意に設定できます。部署やプロジェクトなどでホストをグルーピングし,管
理しやすい名称を付けておくと,ジョブの実行が容易になります。
ジョブのあて先として,あて先グループを指定すると,そのグループに属するすべての
クライアントに対してジョブが実行されます。
(b) ID
ID は,配布管理システムで,グループの名称と,その ID を管理する中継するシステム
(ID 管理中継)だけを決めておく方法です。どのグループに所属するかは,クライアン
ト側で決めます。複数の ID に所属することもできます。
また,配布管理システムから,ファイルを使って複数のクライアントを ID に登録するこ
ともできます。ただし,ID は階層的に管理できません。
あて先に ID を指定したジョブ(ID ジョブ)が ID 管理中継に転送されると,その ID に
属するクライアントに ID 管理中継からジョブが実行されます。
172
2. JP1/NETM/DM の機能
ID でグループを作成すると,クライアント側で ID に登録するため,管理者がジョブの
あて先のクライアントを個々にメンテナンスする必要がないため便利です。また,クラ
イアントが増設されても,クライアント側で ID に登録すれば,登録した ID のジョブが
自動的に実行されるため,クライアントの構成変更に動的に対応できます。
クライアントから ID に登録するとき,ID に登録を許可するパスワードを設定できます。
パスワードを設定することで,クライアントから間違った ID に登録してしまうことを避
けられます。
(c) ディレクトリ情報
ディレクトリ情報は,Active Directory で管理しているグループを,そのまま配布管理シ
ステムで利用する方法です。そのため,あて先グループや ID のような,目的に応じたグ
ルーピングはできませんが,Active Directory で管理しているグループに対してジョブを
実行する場合,新たにグループを作成する必要がないので便利です。
(2) あて先のグルーピング方法
あて先グループと ID は,リモートインストールマネージャの[あて先]ウィンドウで設
定します。
図 2-48 [あて先]ウィンドウ
あて先グループの作成方法については,マニュアル「構築ガイド」の「8.2
あて先グ
ループを作成する」を参照してください。
ID の作成方法については,マニュアル「構築ガイド」の「8.3 ID を作成する」を参照
してください。
173
2. JP1/NETM/DM の機能
参考
ディレクトリ情報は,Active Directory の設定をそのまま引き継ぐため,設定は必要ありま
せん。ディレクトリ情報は,リモートインストールマネージャの[ディレクトリ情報]ウィ
ンドウで参照できます。ディレクトリ情報の取得方法については,マニュアル「運用ガイド
1」の「3.4
ディレクトリ情報を取得する」を参照してください。
[あて先]ウィンドウの左枠には,グループの階層構造が表示されます。左枠の階層をダ
ブルクリックすると,ダブルクリックした階層の下位の階層が表示されます。右枠には
左枠で選択したグループに属するホストの情報が表示されます。
[あて先]ウィンドウでは,次に示すアイコンでグループが表示されます。
•
:あて先グループ
•
:ID
ジョブを実行する対象のクライアントは,主に[あて先]ウィンドウで指定します。[シ
ステム構成]ウィンドウでも指定できますが,ホストの名称が IP アドレスまたはホスト
名で表示されているため,各ホストを認識しにくい場合があります。[あて先]ウィンド
ウでは,ジョブを実行するホストをグループ単位に指定できます。
システム構成情報が,クライアントのネットワーク構成を管理するための情報であるの
に対して,あて先グループや ID は,クライアントをグループに分けて管理するための情
報と言えます。効率良くジョブを実行できるよう,グルーピングの基準を検討しておい
てください。
2.10.3
システム構成情報のメンテナンス
システム構成を運用していく上で,システム構成情報のメンテナンスが必要になります。
ここでは,新しく追加されたホストを検索してあて先グループに登録したり,重複して
登録されているホストを検索して不要なものを削除したりする方法について説明します。
また,一定期間インベントリ情報またはソフトウェア稼働情報に更新が見られないホス
トや,重複して登録されているホストを自動的に削除する方法についても説明します。
さらに,あらかじめ作成しておいた条件によって,新しくシステム構成に追加されたホ
ストを,あて先グループや ID に自動的に振り分けて追加する方法についても説明しま
す。
(1) システム構成情報の手動メンテナンス
JP1/NETM/DM Manager の[システム構成]または[あて先]ウィンドウから,一定の
条件を満たすあて先を検索できます。検索には次の 3 種類があります。
● あて先名,あて先グループ名,ID 名などの名称をキーにした検索
● ホストの登録日やインベントリ情報の最終更新日などの日付をキーにした検索
● ホスト識別子は異なるが,MAC アドレス,IP アドレス,またはホスト名が一致する
174
2. JP1/NETM/DM の機能
ホスト(重複ホスト)の検索
これらの検索機能を利用して,検索結果のホストを[あて先]ウィンドウにコピーした
り,システム構成情報から削除したりして,システム構成情報をメンテナンスできます。
なお,日付をキーにした検索および重複ホストの検索を実行できるのは,
[システム構
成]ウィンドウからだけです。
検索機能を利用してシステム構成情報を手動でメンテナンスする方法については,マ
ニュアル「構築ガイド」の「9.1 システム構成情報の手動メンテナンス」を参照してく
ださい。
(2) システム構成情報の自動メンテナンス
不要なホストを検知して,システム構成情報,あて先グループ,および ID から自動的に
削除することで,システム構成情報をメンテナンスできます。この機能をシステム構成
情報の自動メンテナンスと呼びます。システム構成情報の自動メンテナンスには,次の 2
種類があります。
● 定期的にインベントリ情報を取得している JP1/NETM/DM システムの場合,一定期
間インベントリ情報に更新がなかったホストを自動的に削除する。
● ホスト識別子は異なるが,MAC アドレス,IP アドレス,ホスト名が一致する重複ホ
ストのうち,更新日時が古いホストを自動的に削除する(更新日時が最新のホストだ
けを残す)
。
削除の処理は毎日 1 回,指定した時間から開始されます。ただし,次に示すホストは,
システム構成情報の自動メンテナンスの対象外となるため,削除されません。
• 中継マネージャ
• 中継システム
• 中継マネージャおよび中継システムと同じ PC 上のクライアント
システム構成情報からクライアントが自動的に削除された際に同時に削除される情報は,
システム構成情報の手動メンテナンスと同じです。詳細については,マニュアル「構築
ガイド」の「9.1.5 検索したホストをシステム構成情報から削除する」を参照してくだ
さい。
なお,システム構成情報の自動メンテナンスを運用するには,JP1/NETM/DM システム
に次の前提条件が必要です。
• JP1/NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM Client(中継システム)のセット
アップで「システム構成の変更を連携させる」のチェックボックスをオンにしている。
• ホスト識別子を使用している。
(3) あて先グループの自動メンテナンス
一度作成したあて先グループをメンテナンスする方法としては,
[あて先]ウィンドウか
らの編集や,ファイルからのインポートなどがあります。しかし,数千台規模のホスト
175
2. JP1/NETM/DM の機能
を管理するシステムの場合などは,システム管理者が定期的にあて先グループを追加・
削除するのは負荷が掛かり過ぎます。
JP1/NETM/DM では,リレーショナルデータベースを使用している場合に,システム構
成情報を監視することで新たに追加されたホストや移設されたホストを自動的に検知し,
あらかじめ作成しておいたグルーピング条件(ポリシー)に従ったあて先グループに自
動的に振り分けることができます。このような運用をあて先グループの自動メンテナン
スと呼びます。あて先グループの自動メンテナンスは,次に示すタイミングで実行され
ます。
● クライアントからシステム構成情報が通知されたとき
● クライアントからシステム情報が通知されたとき
● クライアントからユーザインベントリ情報が通知されたとき
あて先グループの自動メンテナンスの概要を次の図に示します。
176
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-49
あて先グループの自動メンテナンスの概要
また,クライアントから情報が通知されたタイミング以外に,任意のタイミングであて
先グループをメンテナンスすることもできます。これによって,作成したポリシーに
従って,システム構成情報に登録されているホストを任意の時点で一括してあて先グ
ループに振り分けられます(ポリシーの一括反映)
。
あて先グループにポリシーを一括反映する方法については,マニュアル「構築ガイド」
の「9.3.2 あて先グループにポリシーを一括反映する」を参照してください。
なお,ポリシーはファイルから作成できます。また,ファイルを入出力することで,既
存のポリシーをバックアップしたり,ポリシーを切り替えたりできます。ポリシーを
177
2. JP1/NETM/DM の機能
ファイルから作成する場合は,マニュアル「構築ガイド」の「9.5 ポリシーをファイル
から作成する」を参照してください。
(4) ID の自動メンテナンス
作成した ID に対してどの ID に所属するかは,基本的にはクライアントが決めます。配
布管理システムで所属するクライアントを決めたい場合,一定の条件に一致したクライ
アントを自動的に ID に登録させることができます。
[あて先]ウィンドウやファイルの
インポートでメンテナンスする方法より効率良く,確実にクライアントを ID に登録でき
ます。
このように,ID に一定の条件(ポリシー)を設定して,クライアントを自動的に ID に
登録する運用を,ID の自動メンテナンスと呼びます。
ID の自動メンテナンスのポリシーには次の 2 種類があります。
● 新規作成クライアントによる ID 登録
JP1/NETM/DM システムへ追加されたクライアントを自動的に検知して,ID に登録
させることができます。
なお,新規に追加されたクライアントを自動的に ID に登録するには,サーバセット
アップの[システム構成関連]パネルで,
「システム構成情報を自動反映する」チェッ
クボックスをオンにしておく必要があります。
● ユーザインベントリ情報による ID 登録
ユーザインベントリ情報の取得時に,ポリシーに一致するユーザインベントリ情報を
持つクライアントを自動的に ID に登録させることができます。
ID の自動メンテナンスの概要を次の図に示します。
178
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-50
ID の自動メンテナンスの概要
ID の自動メンテナンスを利用する方法については,マニュアル「構築ガイド」の「9.4
ID の自動メンテナンス」を参照してください。
なお,あて先グループの自動メンテナンスと同様に,ファイルからポリシーを作成でき
ます。ポリシーをファイルから作成する場合は,マニュアル「構築ガイド」の「9.5 ポ
リシーをファイルから作成する」を参照してください。
また,ID の自動メンテナンスを利用してジョブを実行するには,あらかじめ ID に対し
てジョブを実行しておく必要があります。
例えば,PC 初期導入時に必ず実行したいジョブがある場合,あらかじめ ID に対して
ジョブを実行しておき,その ID に新規に追加されたクライアントをポリシーとして設定
することで,新規に追加されたクライアントへ自動的にジョブを実行できます。
ID 自動メンテナンスを利用したジョブの流れを次の図に示します。
179
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-51
ID 自動メンテナンスを利用したジョブの流れ
(5) ディレクトリ情報の自動メンテナンス
ディレクトリ情報をメンテナンスするには,Active Directory から最新情報を取得しま
す。Active Directory の情報を更新するタイミングで,ディレクトリ情報を取り込むよう
に運用してください。
ディレクトリ情報は,ディレクトリ情報の取得コマンド(dcmadsync.exe)を実行して
取得します。このディレクトリ情報の取得コマンドを,Windows のタスクスケジューラ
にタスクとして登録することで,定期的に Active Directory から最新情報を取り込むこ
とができます。また,JP1/AJS2 と連携して,定期的にディレクトリ情報の取得コマンド
を実行することもできます。
2.10.4
システム構成情報の削除履歴の管理
JP1/NETM/DM Manager では,クライアント,中継システム,および中継マネージャ
が,いつ,どのような契機で,システム構成情報から削除されたのかがわかるように,
180
2. JP1/NETM/DM の機能
削除履歴を管理できます。削除履歴には,削除されたホストのシステム構成情報が保管
されるので,削除履歴を基に,ホストをシステム構成情報に復元することもできます。
システム構成情報の削除履歴を管理するには,JP1/NETM/DM Manager のセットアップ
で,「削除履歴を保管する」をオンにしておく必要があります。
なお,削除したホストのあて先グループ,ID,およびインベントリ情報は,履歴として
保管されません。また,システム構成情報をシステム構成情報ファイルから作成したと
きに一括削除されたホスト,およびオフラインフォルダは,履歴の保管対象にはなりま
せん。
システム構成情報の削除履歴を管理する方法については,マニュアル「構築ガイド」の
「9.6
2.10.5
システム構成情報の削除履歴を管理する」を参照してください。
JP1/NETM/DM がインストールされていないホスト
の検出
配布管理システムから,ネットワーク上に存在するホストを探索(ホスト探索)し,
JP1/NETM/DM がインストールされていないホスト(JP1/NETM/DM 未導入ホスト)を
検出することで,JP1/NETM/DM のインストール状況を確認できます。
この機能を利用して,自部門のネットワーク内の JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出で
きます。検出結果を基に,JP1/NETM/DM 未導入ホストに JP1/NETM/DM をインス
トールすることで,自部門のネットワークに存在するコンピュータ全体を漏れなく JP1/
NETM/DM の管理対象にできます。
また,検出結果は次のような運用にも活用できます。
● JP1/NETM/DM で管理されていないホストを検出し,ネットワークから切り離してセ
キュリティを確保する。
● 検出されてから一定期間,JP1/NETM/DM がインストールされなかったホストを確認
し,警告メールを送信する。
JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出する機能の概要を次の図に示します。
181
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-52
JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出する機能の概要
なお,ホスト探索には SNMP を使用します。そのため,ホスト探索を実行して JP1/
NETM/DM 未導入ホストを検出する場合は,ネットワーク上のルータが SNMP をサ
ポートしている必要があります。
また,ホスト探索を実行する代わりに,ネットワーク内に存在するホストの情報が記述
されている CSV 形式ファイル(ネットワーク構成情報ファイル)を読み込んで,JP1/
NETM/DM 未導入ホストを検出することもできます。
JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出する方法については,マニュアル「構築ガイド」の
「9.7
JP1/NETM/DM がインストールされていないホストを検出する」を参照してくだ
さい。
182
2. JP1/NETM/DM の機能
2.11 管理情報の出力
インベントリ情報,あて先属性,パッケージ属性,ジョブ実行状況など,配布管理シス
テムで管理している情報を,CSV 形式ファイルに出力したり,印刷したりできます。
ここでは,配布管理システムで管理している情報を出力する方法の概要について説明し
ます。
2.11.1
CSV 形式ファイルへの出力
配布管理システムで管理している情報(管理情報)を,CSV 形式のファイルへ出力でき
ます。CSV 形式のファイルに出力した管理情報は,表計算ソフトなどに読み込ませて利
用できます。リレーショナルデータベースを使用している場合は,出力範囲を指定して
出力できます。
(1) CSV 形式ファイルを出力する方法
管理情報を CSV 形式のファイルへ出力するには,次の二つの方法があります。
● CSV 出力ユティリティ
管理情報を CSV 形式でファイルに出力するユティリティです。
[CSV 出力ユティリ
ティ]ダイアログボックスで,出力項目やファイルの出力先を設定して実行します。
CSV 出力ユティリティを使って管理情報を CSV 形式ファイルへ出力する方法につい
ては,マニュアル「運用ガイド 1」の「9.1 CSV 出力ユティリティでファイルを出力
する」を参照してください。
● dcmcsvu コマンド
インベントリ情報を CSV 形式ファイルまたはパラメタファイル形式で出力するコマン
ドです。このコマンドは,リレーショナルデータベース環境を設定した配布管理シス
テムで実行できます。
dcmcsvu コマンドについては,マニュアル「運用ガイド 2」の「4.5
dcmcsvu.exe
(CSV 出力)
」を参照してください。
(2) EUR と連携したインベントリ管理帳票の作成
出力した CSV 形式ファイルを「日立エンドユーザ帳票作成機能 EUR」と連携させるこ
とで,インベントリ管理帳票を作成して印刷できます。
EUR と JP1/NETM/DM の連携については,マニュアル「運用ガイド 2」の「付録 F
EUR を使ったインベントリ管理帳票の作成」を参照してください。
2.11.2 印刷
配布管理システムで管理している情報を印刷できます。
[印刷情報の設定]ダイアログ
ボックスで印刷したい項目を選択し,必要な情報を設定して印刷します。
183
2. JP1/NETM/DM の機能
管理情報を印刷する方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「9.2
印刷する」を参照してください。
184
管理情報を
2. JP1/NETM/DM の機能
2.12 業務目的に合わせたインベントリ情報の
集計
JP1/NETM/DM で取得したインベントリ情報を実際の業務に役立てるには,業務内容に
応じて集計したり,目的の情報を絞り込んでリストアップしたりといった作業が必要で
す。「Asset Information Manager Limited」を利用することで,取得したインベントリ
情報を業務目的に合わせて集計したり,リストアップしたりできるようになります。
「Asset Information Manager Limited」のデータベースに JP1/NETM/DM で取得したイ
ンベントリ情報を取り込むことで,システム情報,ソフトウェア情報,操作ログなどを
関連づけて集計できます。また,インベントリ情報とは別に,部署や設置場所といった
情報をクライアントごとに設定して管理することもできます。
「Asset Information Manager Limited」では,業務目的に合わせたメニューが提供され
ています。「Asset Information Manager Limited」の集計機能を利用することで,JP1/
NETM/DM で管理する情報を次に示す業務に活用できます。
● 機器の管理業務
クライアントを機器として登録して管理できます。
システム情報やソフトウェア情報を条件に機器を集計したり,一定期間インベントリ
情報が更新されなかった機器を不稼働の機器として集計したりできます。
このような集計結果を,保有機器の調査やネットワーク構成の調査などに利用できま
す。
● ソフトウェアの管理業務
特定のソフトウェアがインストールされている機器を検索したり,インストールを禁
止しているソフトウェアがインストールされていないかどうかを調査したりできます。
また,ソフトウェアごとの稼働状況を調査することもできます。
このような検索結果を,ソフトウェアの棚卸や使用状況の調査などに利用できます。
なお,「Asset Information Manager Limited」の各操作画面から実行する集計および検
索は,部署や設置場所ごとに実行することもできます。
「Asset Information Manager Limited」からの,業務目的に合わせた集計の概要を次の
図に示します。
185
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-53
業務目的に合わせた集計の概要
「Asset Information Manager Limited」を使用した操作の詳細については,マニュアル
「運用ガイド 1」の「10. Asset Information Manager Limited を操作する」を参照して
ください。
186
2. JP1/NETM/DM の機能
2.13 クライアントの機能
配布管理システムで実行されたジョブを受信したり,配布管理システムへインベントリ
情報を通知したりする機能を持つシステムをクライアントと呼びます。クライアントに
は,システム構成の最下位にあるクライアント PC だけでなく,ジョブを受信して送信
する中継マネージャや中継システムも含まれます。
クライアントの機能を持つシステムを次の表に示します。
表 2-24
クライアントの機能を持つシステム
システム
プログラム
中継マネージャ※
JP1/NETM/DM Manager
中継システム
JP1/NETM/DM Client
クライアント
注※
サーバコンポーネントをインストールします。サーバコンポーネントについては,マニュア
ル「構築ガイド」の「1.1.2
コンポーネントの構成」を参照してください。
ここでは,次に示すクライアントの機能について説明します。
● 配布されたソフトウェアのインストール
● ジョブの実行によるインベントリ情報の通知
● 管理者から通知されたメッセージの表示
● クライアントからのインベントリ情報の通知
● クライアントの情報の表示
● ハードウェアの異常の通知
2.13.1
配布されたソフトウェアのインストール
配布管理システムで「パッケージのインストール」ジョブが実行されると,クライアン
トは,指示されたソフトウェアを自動的にダウンロードし,自システムにインストール
します。ソフトウェアのダウンロードとインストールがすべて自動的に実行されるため,
各クライアントで「いつ」
「何を」インストールするかを意識する必要はありません。
なお,すべてを自動的に実行させる運用が,クライアントのユーザにとって不都合な場
合には,(1),(2) に示すような回避策があります。また,クライアントユーザが手動でソ
フトウェアを選択してインストールする (3) のような運用方法もあります。
(1) クライアントを停止する
クライアントは,Windows 起動時に自動的に起動しますが,クライアントマネージャを
使用すると,手動で停止させることができます。また JP1/NETM/DM Client のセット
187
2. JP1/NETM/DM の機能
アップでは,クライアントの非常駐を設定できます。
クライアントが未起動または非常駐の状態では,配布管理システムからのジョブを受け
られないため,インストールは実行されません。クライアントユーザの都合の良い時間
に,[ジョブ実行]アイコンを起動してジョブを実行できます。クライアントを停止する
場合の運用については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.1.2
クライアントの起動状
態とジョブの実行」を参照してください。
(2) ジョブの実行タイミングのコントロール
通常,パッケージのダウンロード,インストールなどのジョブのタイミングは,上位の
サーバ(配布管理システム)によって決定されていて,クライアント側で意識する必要
はありません。クライアントは,配布管理システムからパッケージが転送されたり,ソ
フトウェアが自動的にインストールされたりするのを待つだけです。
しかし,このような運用では,クライアントでの業務の最中に突然インストールが始ま
るなどの不都合が起こることも考えられます。クライアントのユーザは,クライアント
の都合を無視して一方的にジョブが実行されるのを防いだり,クライアントの都合に合
わせてジョブの実行を指示したりできます。
クライアント側で,ジョブの実行タイミングをコントロールするには,次の二つの方法
があります。
● ジョブの保留とキャンセル機能を使用する。
● 任意のタイミングでジョブを実行する。
(a) ジョブの保留とキャンセル機能を使用する
上位サーバからの一方的なジョブの実行を防ぐ方法として,ジョブの保留・キャンセル
機能があります。この機能を使用すると,サーバからジョブが転送されたときに,[JP1/
NETM/DM 保留・キャンセル]ダイアログボックスが表示され,ユーザが,そのジョブ
を実行するかどうかを選択できます。ジョブを即時に実行したくない場合にジョブの実
行を一時的に保留したり,ジョブそのものをキャンセルしたりできます。
188
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-54 [JP1/NETM/DM 保留・キャンセル]ダイアログボックス
ジョブの保留・キャンセル機能の使用は,クライアントのセットアップで設定します。
[ジョブオプション]パネルで,「ジョブを保留する」チェックボックスをオンにしてく
ださい。
なお,保留・キャンセルの対象となるのは,次の 2 種類のジョブだけです。ただし,実
行日時(パッケージのインストール日時またはジョブの実行日時)が指定されている場
合は保留・キャンセルはできません。
• GUI インストールモードの「パッケージのインストール」ジョブ
•「システム稼働中実行」が指定された「ソフトウェア情報の取得」ジョブ
ジョブを保留したり,キャンセルしたりする方法については,マニュアル「運用ガイド
1」の「11.3.1 ジョブの保留・キャンセルの方法」を参照してください。
(b) 任意のタイミングでジョブを実行する
JP1/NETM/DM Client(クライアント)では,
[ジョブ実行]アイコンを起動すること
で,任意のタイミングでジョブを実行することができます。
[ジョブ実行]アイコンを使用すると,クライアント側から上位システムと接続して未処
理のジョブがないかどうかを確認(ポーリング)し,あればそのジョブを実行します。
ジョブ実行の保留・キャンセル機能を使用して一時的に保留したジョブを実行する場合
も,[ジョブ実行]アイコンを使用します。
また,セットアップ時に,クライアントを常駐させない設定にしておくと,
[ジョブ実
行]アイコン起動時だけジョブを実行することになり,クライアントユーザの都合に合
わせてジョブを実行できます。
(3) ソフトウェアを選択してインストールする
配布管理システムから「クライアントユーザによるインストール」ジョブを使用して配
189
2. JP1/NETM/DM の機能
布されたソフトウェアは,自動的にはインストールされないで,インストールの許可だ
けが与えられた状態になっています。このようなソフトウェアについては,クライアン
トユーザが,必要なソフトウェアを選択してインストールします。インストールできる
ソフトウェアの一覧を表示し,ソフトウェアを選択してインストールするには,クライ
アントのサブコンポーネントであるパッケージセットアップマネージャを使用します。
図 2-55 [Package Setup Manager]ウィンドウ
ユーザ情報を設定していないクライアントは,サーバの設定によって,パッケージセッ
トアップマネージャを使用できないことがあります。また,複数の一般ユーザがパッ
ケージセットアップマネージャを共用することはできません。
パッケージセットアップマネージャの使用方法については,マニュアル「運用ガイド 1」
の「11.4
2.13.2
パッケージセットアップマネージャを操作する」を参照してください。
ジョブの実行によるインベントリ情報の通知
配布管理システムは,各クライアントの状態を把握するため,必要に応じて,クライア
ントの情報を収集するためのジョブを実行します。情報の取得のために実行されるジョ
ブの種類と,それらのジョブに対するクライアントの動作を次に示します。
「システム情報の取得」ジョブ
このジョブを受け取ったクライアントは,ハードウェアに関する情報(OS の種類や
空きハードディスク容量など)を,自動的に上位システムに通知します。
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ
このジョブを受け取ったクライアントは,自システムにインストールされているソ
フトウェアを検索し,その情報を上位システムに通知します。
190
2. JP1/NETM/DM の機能
ソフトウェアの検索は自動的に実行されますが,このとき,クライアントの画面に,
処理が開始されたことを示すメッセージダイアログボックスを表示させることがで
きます。また,ジョブを受け取ったときに,[JP1/NETM/DM 保留・キャンセル]
ダイアログボックスで,すぐに実行するかどうかを選択することもできます。
「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブ
このジョブが実行されると,配布管理システムが独自に設定した入力項目のダイア
ログボックスが,クライアントの画面に表示されます。クライアントのユーザはそ
れらの項目に情報(ユーザインベントリ情報)を入力する必要があります。情報を
入力するためのダイアログボックスは,セットアップ時の指定によって一定のタイ
ミングで自動的に表示されますが,入力値を変更したい場合など,クライアントの
ユーザからの指示で表示させることもできます。ユーザインベントリ情報の入力方
法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.5 ユーザインベントリ情報を入
力する」を参照してください。
2.13.3
管理者から通知されたメッセージの表示
配布管理システムからの「メッセージの通知」ジョブが実行されると,管理者が指定し
たメッセージがクライアントの画面に表示されます。
ここでは,表示されるメッセージの確認方法と,メッセージの表示に関する注意事項に
ついて説明します。
(1) 表示されるメッセージの確認
管理者からのメッセージは,メッセージダイアログボックスに表示されます。メッセー
ジダイアログボックスは,クライアントが受信した順に,同時に 10 件まで表示されま
す。
管理者から通知されるメッセージは,テキスト形式のメッセージと HTML 形式のメッ
セージの 2 種類があります。テキスト形式のメッセージの場合を図 2-56 に,HTML 形
式のメッセージの場合を図 2-57 に示します。
191
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-56
テキスト形式のメッセージ
図 2-57
HTML 形式のメッセージ
メッセージダイアログボックスのタイトルバーには,アイコンと,メッセージのタイト
ルが表示されます。アイコンの意味を次に示します。
192
•
:情報
•
:注意(危険度の低い情報)
•
:警告(危険度の高い情報)
2. JP1/NETM/DM の機能
メッセージの本文に URL が記述されている場合は,リンクが設定されている部分をク
リックすると既定のブラウザが起動され,記述されている URL の WWW ページを参照
できます。メールアドレスが記述されている場合は,リンクが設定されている部分をク
リックすると既定のメーラーが起動され,記述されているメールアドレスあてのメール
を作成できます。
また,メッセージ本文の表示部分で右クリックして表示されるメニューから,選択した
文字列をコピーしたり,メッセージ本文の文字列をすべて選択したりできます。
メッセージを確認したら,
[OK]ボタンをクリックして,メッセージダイアログボック
スを閉じてください。
なお,バージョンが 08-02 以前のクライアントは,HTML 形式のメッセージを表示でき
ません。バージョンが 08-02 以前のクライアントに HTML 形式のメッセージが通知され
た場合は,HTML のタグがテキスト形式で表示されます。
また,クライアントで HTML 形式のメッセージを表示する場合は,Microsoft Internet
Explorer 4.0 以降がインストールされている必要があります。
(2) メッセージの表示に関する注意事項
メッセージの表示に関する注意事項を次に示します。
● OS が Windows NT の PC にクライアントをインストールした場合,メッセージダイ
アログボックスを表示させるには,OS に再ログオンする必要があります。
● クライアントの OS が Windows NT の場合で,クライアントセットアップの[クライ
アント常駐・ポーリング]パネルの「クライアントを常駐する」チェックボックスが
オフのとき,メッセージダイアログボックスはログオン直後にだけ表示されます。
● メッセージダイアログボックスを表示したままログオフまたはシャットダウンすると,
次にログオンしたときに,前回表示されていたメッセージダイアログボックスが再度
表示されます。
● クライアントセットアップの[権限]パネルで「一般ユーザ権限で使用する」チェッ
クボックスをオフにしている場合は,クライアントをインストールしたユーザがログ
オンしているときにだけ,メッセージが表示されます。
● クライアントの OS が Windows Server 2008 または Windows Vista の場合,ユーザ簡
易切り替え機能を使用して,複数のユーザにメッセージが表示されているときの注意
事項を次に示します。
• メッセージが表示されているユーザが[OK]ボタンをクリックした場合,それ以降
にログインしたユーザには,メッセージが表示されません。
• メッセージが表示されているユーザが[OK]ボタンをクリックした場合,それ以前
にログインしたユーザがメッセージ内のリンクをクリックすると,エラーが表示さ
れます。
● クライアントの OS が Windows Server 2003 または Windows XP の場合,タスクバー
193
2. JP1/NETM/DM の機能
のプロパティで同様のタスクバーボタンをグループ化しているとき,メッセージダイ
アログに対して,グループを閉じる操作をしてもメッセージダイアログは閉じません。
2.13.4
クライアントからのインベントリ情報の通知
インベントリ情報を取得するには,配布管理システムからインベントリ情報を取得する
ためのジョブを実行する必要があります。しかし,大規模システムでは,ジョブの実行
によってネットワークに負荷が掛かり過ぎてしまうデメリットがあります。
このような配布管理システム主導のインベントリ情報の取得に代わって,クライアント
のインベントリ情報が変更されたなどのタイミングで配布管理システムへ通知できる機
能があります。このクライアント主導のインベントリ情報の通知では,必要なタイミン
グで必要なクライアントからだけ情報を取得できるため,ネットワークの負荷を軽減で
きます。
クライアント主導のインベントリ情報の通知方法には,次の 4 種類があります。
表 2-25
クライアント主導のインベントリ情報の通知方法
クライアントでの変更の種別
対応する通知方法
通知のタイミング
ユーザインベントリ情報に変更
があった場合
[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]
ダイアログボックスから通知する
ユーザによる任意の通知
インストールソフトウェアに変
更があった場合
パッケージセットアップマネージャ
から通知する
ユーザによる任意の通知
インベントリ情報が更新された
場合
配布管理システムとの接続時に通知
する
バックグラウンドでの自動通
知
JP1/NETM/DM システムへ新
しいクライアントを追加した場
合
システム構成の自動登録時に通知す
る
バックグラウンドでの自動通
知
なお,インベントリ情報が通知されるのは,クライアントの上位接続先の配布管理シス
テムです。複数の上位接続先が設定されている場合でも,接続先の配布管理システムだ
けに通知されます。
また,クライアントとマネージャ(JP1/NETM/DM Manager)の間に中継するシステム
としてバージョン 06-01 以前の Windows 版の中継マネージャ(JP1/NETM/DM
Manager)または中継システム(JP1/NETM/DM SubManager)が存在する場合,イン
ベントリ情報をクライアントからマネージャへ通知できません。したがって,クライア
ント主導のインベントリ情報の通知を使用する場合は,Windows 版の中継するシステム
のバージョンを 06-51 以降にしてください。なお,更新されたインベントリ情報を自動
的に通知する場合は,中継するシステムのバージョンは 07-00 以降にしてください。
(1)[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]ダイアログボックスからの通知
クライアントのユーザインベントリ情報に変更があった場合,ユーザが任意に[JP1/
NETM/DM ユーザ情報設定]ダイアログボックスから配布管理システムへ通知できま
194
2. JP1/NETM/DM の機能
す。
配布管理システムへは,ユーザインベントリと同時に,システム情報(システム情報お
よびレジストリ情報)も通知されます。これらの[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]ダ
イアログボックスからの通知内容は,
「システム情報の取得」ジョブを実行した場合と同
じです。
なお,バージョンが 03-00 より前の NETM/DM/W(中継システム)ではユーザインベン
トリを管理していません。このため,通知された不要なファイルがディスクに蓄積され,
ディスクを圧迫するおそれがあります。したがって,
[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]
ダイアログボックスから NETM/DM/W へインベントリ情報を通知する場合は,NETM/
DM/W のバージョンを 03-00 以降にしてください。
[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定]ダイアログボックスからインベントリ情報を通知す
る方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.6.1 [JP1/NETM/DM ユーザ情
報設定]ダイアログボックスからの通知」を参照してください。
(2) パッケージセットアップマネージャからの通知
ユーザのソフトウェア情報に変更があった場合は,パッケージセットアップマネージャ
の[インストールソフトウェア]ウィンドウから通知できます。
パッケージセットアップマネージャから通知されるソフトウェア情報は,
[インストール
ソフトウェア]ウィンドウに表示されているソフトウェアに関係なく,クライアントで
収集したすべてのソフトウェアが通知されます。
パッケージセットアップマネージャからソフトウェア情報を通知する方法については,
マニュアル「運用ガイド 1」の「11.6.2 パッケージセットアップマネージャからの通
知」を参照してください。
(3) 更新されたインベントリ情報の自動通知
ソフトウェアの新規インストールやパッチの適用など,特定のインベントリ情報を更新
した場合に,ジョブの実行やポーリングによって配布管理システムと接続するタイミン
グで,インベントリ情報を自動的に配布管理システムへ通知できます。
この機能は,配布管理システムおよびクライアントのバージョンが 07-50 以降の場合に
使用できます。中継するシステムを使用する場合は,バージョンが 07-00 以降の中継す
るシステムを使用してください。
インベントリ情報が更新されたときに配布管理システムへ通知するための設定について
は,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.6.3 更新されたインベントリ情報の自動通知」
を参照してください。
(a) 通知されるインベントリ情報
この機能では,OS 情報やパッチ情報,ウィルス対策製品など,セキュリティ管理に利用
できるインベントリ情報を監視します。
195
2. JP1/NETM/DM の機能
監視しているインベントリ情報が更新された場合,更新されたインベントリ情報を含む
システム情報やソフトウェア情報などが通知されます。
更新を監視するインベントリ情報と,通知されるインベントリ情報の対応を次の表に示
します。
表 2-26
更新を監視するインベントリ情報と通知されるインベントリ情報の対応
更新を監視するインベントリ情報
通知されるインベントリ情報
• システム情報
• レジストリ情報
• ソフトウェア情報
• [アプリケーションの追加と削除]または[プ
ログラムの追加と削除]に記録されたソフト
ウェア
• 日立プログラムプロダクト
• 適用済みパッチ※ 2
ホスト名
•
•
•
•
•
未適用パッチ※ 2
Microsoft Office 製品の情報
ウィルス対策製品の情報
標準検索リスト
ユーザインベントリ情報
MAC アドレス
OS 情報(OS バージョン,OS サブバージョン,
OS ビルド番号)
IE 情報(インターネットエクスプローラバージョ
ン,IE パッチ情報)
セキュリティ関連
[アプリケーションの追加と削除]または[プログ
ラムの追加と削除]に記録されたソフトウェア
日立プログラムプロダクト※ 1
適用済みパッチ
WUA 用のデータベースファイル
• システム情報
• レジストリ情報
• [アプリケーションの追加と削除]または[プ
ログラムの追加と削除]に記録されたソフト
ウェア
• 日立プログラムプロダクト
• 適用済みパッチ※ 2
• 未適用パッチ※ 2
MBSA 1.2.1 用のデータベースファイル
Microsoft Office 製品の情報※ 3
Microsoft Office 製品の情報
ウィルス対策製品の情報※ 3
ウィルス対策製品の情報
注※ 1
日立プログラムプロダクトがアンインストールされた場合,インベントリ情報は自動的に通知
されません。配布管理システムで日立プログラムプロダクトのアンインストールを確認するに
は,ジョブを実行してソフトウェア情報を取得する必要があります。
注※ 2
適用済みパッチおよび未適用パッチの情報が自動的に通知されるためには,クライアントで
パッチ情報を検出できるよう設定しておく必要があります。パッチ情報を検出する設定につい
196
2. JP1/NETM/DM の機能
ては,マニュアル「運用ガイド 1」の「7.2.2
または「7.2.3
WUA を使用した検出に必要なファイルの配布」
MBSA 1.2.1 を使用した検出に必要なファイルの配布」を参照してください。
注※ 3
クライアントの OS が Windows NT 4.0 または Windows 98 のときは,クライアント側に
「Windows スクリプティングホスト」をインストールしておく必要があります。インストール
されていない場合は,Microsoft 社のホームページから Windows Script 5.6 をダウンロードし,
インストールしてください。
また,次に示すタイミングでも,配布管理システムへインベントリ情報を通知します。
このとき,表 2-26 で示したすべての通知されるインベントリ情報に,JP1/NETM/DM
で配布したソフトウェアの情報を加えたインベントリ情報が通知されます。
● クライアントの新規インストール時
● クライアントセットアップでの接続先の変更時
● 上位システムがホスト識別子を使用しない運用から使用する運用に変更した場合
(b) 注意事項
インベントリ情報を自動的に通知する場合の注意事項を次に示します。
● インベントリ情報を自動的に通知する場合,クライアントのインベントリ情報が更新
されるたびに情報を通知するので,不定期にサーバやネットワーク環境に負荷が掛か
ることがあります。サーバやネットワーク環境に負荷を掛けないで運用する必要があ
る環境では,自動的にインベントリ情報を通知する設定をオフにして,ジョブを実行
してインベントリ情報を取得してください。
● 自動的にインベントリ情報を通知する場合に,バージョンが 07-00 より前の UNIX 版
JP1/NETM/DM SubManager が中継されたときは,UNIX 版 JP1/NETM/DM
SubManager に不要なファイルが蓄積され,ディスクを圧迫するおそれがあります。
● ソフトウェア検索リストを使用して取得・管理された日立プログラムプロダクトのソ
フトウェア情報は,自動的に通知されるソフトウェア情報と異なる場合があります。
そのため,日立プログラムプロダクトのソフトウェア情報は,ソフトウェア検索リス
トを使用するか,自動的にインベントリ情報を通知させるかの,どちらかで取得・管
理する必要があります。
● 上位システムのバージョンを変更した場合は,インベントリ情報を自動的に通知して
いるクライアントに,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「Microsoft Office 製品を
検索」および「ウィルス対策製品を検索」を実行してください。ジョブを実行しない
場合,情報が正しく通知されないおそれがあります。
● クライアントの接続先を,いったんほかの上位システムに切り替えてから元の接続先
に戻した場合,ほかの上位システムに接続している間にアンインストールされたソフ
トウェア情報は,元の接続先に戻したときに通知されないことがあります。
● WUA を使用してパッチ情報を検出する場合,配布管理システムと接続するタイミン
グでパッチ情報に変更があったかどうかを WUA がチェックします。WUA による
197
2. JP1/NETM/DM の機能
パッチ情報の検出には時間が掛かる場合があるので,次の点に注意してください。
• クライアントのセットアップでポーリングを有効にし,ポーリングの間隔を短く設
定していると,クライアントに負荷が掛かることがあります。これを防ぐため,ク
ライアントのセットアップの[クライアント常駐・ポーリング]パネルに指定する
ポーリングの間隔は,できるだけ大きな値を指定してください。
• クライアントのセットアップでポーリングを有効にし,起動時ポーリングのタイミ
ングを「システム起動前」に設定している場合,
[NETM_DM_P スタートアップ]
フォルダに登録されているプログラムの起動に時間が掛かる場合があります。
• WUA を使用してパッチ情報を検出する場合は,クロック数 2.0 ギガヘルツ以上の
プロセッサを搭載した PC,または複数のプロセッサを搭載した PC など,CPU 性
能の高い PC の使用をお勧めします。
(4) システム構成の自動登録時の通知
ネットワークへの PC の追加,クライアントのインストール,クライアントの接続先の
変更によって,JP1/NETM/DM システムへ新しいクライアントが追加されたタイミング
で,配布管理システムへインベントリ情報を自動的に通知できます。
クライアントが追加されたときに,配布管理システムへインベントリ情報を通知するた
めの設定については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.6.4
システム構成の自動登録
時の通知」を参照してください。
(a) 通知されるタイミング
配布管理システムへインベントリ情報が通知されるタイミングを次に示します。
● クライアントの新規インストール時
● クライアントセットアップでの接続先の変更時
● 上位システムがホスト識別子を使用しない運用から使用する運用に変更した場合
(b) 通知されるインベントリ情報
通知されるインベントリ情報を次に示します。
• システム情報(システム情報およびレジストリ情報)
•[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されたソ
フトウェア情報
なお,バージョンが 05-21 より前の NETM/DM/W(中継システム)ではレジストリ情報
を管理していません。このため,レジストリ情報の通知によって不要なファイルがディ
スクに蓄積され,ディスクを圧迫するおそれがあります。したがって,システム構成登
録時に NETM/DM/W へインベントリ情報を通知する場合は,NETM/DM/W のバージョ
ンを 05-21 以降にしてください。
198
2. JP1/NETM/DM の機能
2.13.5
クライアントの情報の表示
クライアントユーザが自 PC の状態を把握するには,ローカルシステムビューアを使用
します。
ローカルシステムビューアには,自 PC のハードウェアやソフトウェアに関する情報が
表示されます。ハードディスクとメモリについては,全体のサイズと現在の使用状況が
グラフィカルに表示されるので,正常な状態かどうかを容易に把握できます。クライア
ントユーザは,自席からいつでもこれらの情報を閲覧できます。ローカルシステム
ビューアの操作方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.7 ローカルシステ
ムビューアを操作する」を参照してください。
2.13.6
ハードウェアの異常の通知
クライアントには,あらかじめ設定した条件に従ってハードディスクおよびメモリを監
視し,異常を検知するとアラートを通知する機能があります。これをシステム監視と呼
びます。ここで設定した内容で,ローカルシステムビューアに表示されます。
例えば,ハードディスクまたはメモリの空き容量が一定以下に減少すると,クライアン
トはポップアップメッセージを表示したり,ローカルシステムビューアの画面上に異常
を示すマークを表示したりして,ユーザに危険な状態であることを通知します。また,
システム監視用のアイコンをタスクバーの通知領域に表示しておくと,システム監視機
能の起動状態やアラートの発生状況を常時確認できます。さらに,クライアントが上位
システムに接続している場合は,上位システムへアラートを通知することもできます。
アラートの出力方法には,次の 5 種類があります。
1. ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルに使用状況を表示する
(デフォルト)。
2. ローカルシステムビューアの[アラート履歴]パネルにアラートメッセージを表示す
る(デフォルト)
。
3. ポップアップメッセージでアラートを通知する。
4. 上位システムへアラートを通知する。
5. [システム監視]アイコンの変化でアラートを通知する。
1 および 2 だけでは,ローカルシステムビューアを起動しないと,アラートの発生に気
付くことができません。そこで,アラートの発生を即時に確認できるように,クライア
ントは[システム監視]アイコン(
)を使用します。
[システム監視]アイコンは,
タスクバーの通知領域に表示して,システム監視機能をスムーズに利用するためのイン
タフェースです。このアイコンを表示すると,アイコンの変化によってアラートの発生
を知ったり,アイコンのダブルクリックによってローカルシステムビューアを起動し,
アラートの内容を確認したりできます。
アラート通知の概要を,次の図に示します。
199
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-58
アラート通知の概要
アラートの通知方法やシステム監視の対象は,あらかじめ詳細に設定できます。例えば,
ポップアップメッセージを表示しないで上位システムへだけ通知したり,ハードディス
クだけ監視してメモリに関するアラートは通知させないようにしたりできます。
これらの機能を利用するには,クライアントセットアップでデフォルトの設定を変更し
ます。システム監視の仕組みや設定方法については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「11.8
システム監視によるアラート通知」を参照してください。
また,上位システム側で,通知されたアラートを確認する方法については,マニュアル
「運用ガイド 1」の「7.4 クライアントから通知されたアラートを確認する」を参照して
ください。
200
2. JP1/NETM/DM の機能
2.13.7
クライアントを使用する場合の注意事項
● Windows Server 2008 および Windows Server 2003 でクライアントを使用する場合の
注意事項
Windows Server 2008 および Windows Server 2003 のリモートデスクトップ機能を利
用して,JP1/NETM/DM をインストールおよび操作できます。
ただし,ターミナルサーバが稼働している場合は,使用できる機能に制限があります。
制限される機能については,マニュアル「構築ガイド」の「付録 B ターミナルサー
ビス環境での JP1/NETM/DM の運用」を参照してください。
リモートデスクトップ機能を利用する場合は,コンソールセッションで接続してくだ
さい。コンソールセッションで接続するには,次のように /console を指定して,コマ
ンドラインからリモートデスクトップ機能を実行します。
mstsc.exe /console
なお,コンソールセッションでは,同時に一人のユーザだけが接続できます。
● Windows XP でクライアントを使用する場合の注意事項
Windows XP のユーザの簡易切り替え機能,およびリモートデスクトップ機能には対
応していません。クライアントを使用する場合は,これらの機能を使用しないでくだ
さい。なお,ユーザの簡易切り替え機能を使用したときは,PC を再起動してから,
クライアントを使用してください。
● Windows 2000 でクライアントを使用する場合の注意事項
Windows 2000 のターミナルサービスを利用した操作には対応していません。ただし,
ターミナルサービスと同居している環境で,JP1/NETM/DM を使用することはできま
す。この場合,ローカルコンソールで操作してください。なお,ローカルコンソール
で操作する場合,使用できる機能に制限があります。制限される機能については,マ
ニュアル「構築ガイド」の「付録 B ターミナルサービス環境での JP1/NETM/DM
の運用」を参照してください。
● 他社ソフトウェアインストール時の注意事項
他社ソフトウェアのリモートインストール中に,動作中のインストーラに対し画面操
作をしないでください。インストールがハングアップする場合があります。
● パスワードロック時の注意事項
クライアントの PC がパスワードでロックされている(
[Ctrl]+[Alt]+[Delete]
キーの入力を要求するダイアログボックスが表示されている)と,GUI インストール
モードで画面応答が必要なソフトウェアは,画面応答ができないためリモートインス
トールされません。なお,リモートインストールに対応した日立プログラムプロダク
トは,リモートインストール時に画面応答が不要なため,ロックされていてもインス
トールされます。
● クライアントが起動できないまたは起動に時間が掛かる
次に示す場合,クライアント(または中継システム)が起動できない,または起動に
時間が掛かることがあります。
1. 接続先の上位システムが起動していない。
201
2. JP1/NETM/DM の機能
2. 前回の起動中に処理できなかったジョブ結果を送信している。
3. セットアップの[クライアント常駐・ポーリング]パネルで,
[システム起動時か
らのポーリング]を選択し,システム起動時のポーリングのタイミングを[システ
ム起動前]に設定している。
1. の場合は,接続先の上位システムが起動すれば,クライアントは起動されます。
2. または 3. の場合は,ジョブ結果の送信や上位システムのポーリングが終了すれば,
クライアントは起動されます。
● インストールプロセスがハングアップした場合の対処
リモートインストール時に起動させたユーザプログラムがハングアップしたり,GUI
インストールモードでのユーザプログラム終了コード通知インタフェースが不正だっ
たりした場合,リモートインストールのプロセスもハングアップします。プロセスが
ハングアップしたら,クライアントの PC を再起動してください。
● 分割配布の場合の注意事項
クライアントが非常駐およびポーリングしない環境での分割配布
クライアントが非常駐の場合は,「ジョブ実行」を起動したときに分割配布待ちの
ジョブが実行されます。分割配布のジョブを実行後,転送休止時間を過ぎた時刻
に「ジョブ実行」を起動すると次の分割配布のジョブが実行されます。
クライアントがポーリングしない場合,サーバからの起動だけで分割配布が実行
されます。起動に失敗した場合は,非常駐の場合と同様に「ジョブ実行」で分割
配布待ちのジョブを実行する必要があります。
したがってクライアントが非常駐およびポーリングしない環境では分割配布が
「ジョブ実行」のタイミングとなるため,分割配布の運用を避けることをお勧めし
ます。
保留キャンセルと分割配布
分割配布では分割されたジョブがすべて転送完了したあと,インストールするか
しないかを問い合わせる「保留キャンセル」画面が表示されます。このとき,イ
ンストールを選択すると,インストールが開始されます。保留を選択すると,イ
ンストールは保留され,ユーザからの指示があるまでインストールされません。
キャンセルを選択すると,ジョブは削除されインストールされません。キャンセ
ルしたジョブを再実行すると,分割配布から再度実行されます。
分割配布のインストール日時指定
インストール日時指定の分割配布のとき,分割配布の途中でインストール日時を
過ぎた場合でも,分割配布で分割されたジョブがすべて転送完了したあとにイン
ストールが開始されます。
分割配布の起動時組み込み
システム起動時組み込み指定の分割配布の場合,分割されたジョブがすべて転送
完了した時点以降の次の起動時にインストールが開始されます。
202
2. JP1/NETM/DM の機能
2.14 他プログラムとの連携
JP1/NETM/DM は他の JP1 製品と連携して使用することで,ソフトウェアの配布やクラ
イアントの資産管理をシステム全体の管理と統合して行うことができます。
ここでは,JP1/NETM/DM と他プログラムを連携した運用の概要について説明します。
2.14.1
JP1/Base と連携した JP1/NETM/DM のユーザ管理
JP1/Base と連携することで,JP1/Base のユーザ管理機能で管理する JP1 ユーザを JP1/
NETM/DM のユーザとして使用できます。このとき,JP1/NETM/DM を使用する際の
ユーザ認証は,データベースではなく JP1/Base の認証サーバに対して実行されるように
なります。
JP1 ユーザは,ユーザごとに権限を設定できます。管理者ごとに権限を設定した JP1
ユーザを作成することで,特定の管理者だけが設定を変更できるようにしたり,管理者
の業務を分担したりできます。JP1/NETM/DM では,管理者の業務ごとに 6 種類の権限
を設定できます。JP1/NETM/DM が提供する権限の種類を次の表に示します。
表 2-27
項番
JP1/NETM/DM が提供する権限の種類
権限
概要
1
システム管理者
JP1/NETM/DM のすべての機能を使用できる権限です。JP1/NETM/
DM システム全体を管理する管理者に設定します。
2
配布管理ユーザ
ソフトウェアの配布やパッケージングなどができる権限です。配布管
理業務を行う管理者に設定します。
3
資産管理ユーザ
インベントリ情報の収集,集計,印刷などができる権限です。資産管
理業務を行う管理者に設定します。
4
収集管理ユーザ
クライアントのファイルをリモートコレクトできる権限です。収集管
理業務を行う管理者に設定します。
5
システム監視ユーザ
クライアントの稼働状況を監視できる権限です。クライアントでの不
正操作を監視する管理者に設定します。
6
参照ユーザ
データの参照だけが許可された権限です。ジョブの実行やインベント
リ情報の集計はできません。
ユーザ管理機能を使用すると,アンアーカイバを起動するときにもユーザ認証が必要に
なります。また,権限によって使用できる操作や実行できるジョブが異なります。不正
なユーザによる操作を防止し,配布管理システムのセキュリティを高めることができま
す。
JP1/Base と連携したユーザ管理の概要を次の図に示します。
203
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-59
JP1/Base と連携したユーザ管理の概要
ユーザ管理機能を使用するかどうかは,JP1/NETM/DM Manager のインストール時に選
択します。ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/NETM/DM の運用を開始する前に JP1
ユーザを設定しておく必要があります。
なお,ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/Cm2 連携機能は使用できません。
JP1/Base と連携したユーザ管理の詳細については,マニュアル「運用ガイド 2」の「1.
JP1/Base と連携して JP1/NETM/DM のユーザを管理する」を参照してください。
2.14.2
JP1/NETM/Asset Information Manager からのソフト
ウェア適用管理
JP1/NETM/Asset Information Manager は,ソフトウェアやハードウェア,ネットワー
クなどの企業内の資産を統合的に管理するプログラムです。
JP1/NETM/Asset Information Manager の操作画面から,ソフトウェアの適用管理がで
きます。
JP1/NETM/Asset Information Manager で管理している情報を利用して木目細かな条件
で機器を検索し,検索結果として得られた機器に対してソフトウェアを配布できます。
また,ソフトウェアの配布状況を確認することもできます。なお,配布するソフトウェ
アは,事前に JP1/NETM/DM でパッケージングしておく必要があります。
204
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/Asset Information Manager と連携した,ソフトウェア適用管理の概要につ
いて次の図に示します。
図 2-60
JP1/NETM/Asset Information Manager と連携したソフトウェア適用管理の概要
また,JP1/NETM/Asset Information Manager の操作画面から,JP1/NETM/DM で取
得した操作履歴を参照することもできます。JP1/NETM/Asset Information Manager の
操作画面では,JP1/NETM/DM の[操作ログ一覧]ウィンドウと同等の機能を使用でき
ます。
JP1/NETM/Asset Information Manager からソフトウェアの適用管理をする機能の詳
細,および連携に必要な設定については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information
Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
205
2. JP1/NETM/DM の機能
2.14.3
JP1/NETM/Client Security Control と連携したセキュ
リティ管理
JP1/NETM/Client Security Control は,クライアントの資産情報の管理から,クライア
ントの監視,セキュリティリスクへの対処までの一連の運用管理(クライアントセキュ
リティ管理)を実現するプログラムです。JP1/NETM/Client Security Control を導入す
ることで,システムのセキュリティ対策を強化できます。
JP1/NETM/Client Security Control を導入したクライアントセキュリティ管理システム
では,JP1/NETM/DM で収集したインベントリ情報を利用して,クライアントのセキュ
リティ対策状況を監視します。セキュリティ対策に問題があった場合は,危険レベルに
応じて,警告メッセージの通知やネットワーク接続拒否などのアクション(対策)を実
施できます。
なお,JP1/NETM/Client Security Control と連携するためには,JP1/NETM/DM のコ
ンポーネント「Asset Information Manager Limited」をインストールする必要がありま
す。
JP1/NETM/Client Security Control と連携した,セキュリティ管理の概要を次の図に示
します。
図 2-61
206
JP1/NETM/Client Security Control と連携したセキュリティ管理の概要
2. JP1/NETM/DM の機能
JP1/NETM/Client Security Control を導入したセキュリティ管理の詳細,および連携に
必要な設定については,マニュアル「JP1/NETM/Client Security Control」を参照して
ください。
2.14.4
JP1/IM からの JP1/NETM/DM の管理
JP1/IM は,ほかの JP1 シリーズと連携し,システム全体を統合管理するプログラムで
す。
JP1/IM の JP1/IM - View には,JP1/IM から起動できるプログラムを選択する画面(
[統
合機能メニュー]画面)があります。この[統合機能メニュー]画面から JP1/NETM/
DM のリモートインストールマネージャおよびリモートコントロールマネージャを起動
できます。
また,JP1/NETM/DM は,ジョブの実行結果などを JP1/IM に通知できます。JP1/IM
の JP1/IM - View では,通知された情報を,システムの稼働状況を監視する[イベント
コンソール]画面から確認できます。
JP1/IM と連携した,JP1/NETM/DM の管理の概要を次の図に示します。
図 2-62
JP1/IM と連携した JP1/NETM/DM の管理の概要
JP1/IM から JP1/NETM/DM を管理する機能の詳細については,マニュアル「運用ガイ
ド 2」の「2.
JP1/IM から JP1/NETM/DM を管理する」を参照してください。
JP1/IM の機能および操作方法の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated
207
2. JP1/NETM/DM の機能
Management - Manager システム構築・運用ガイド」を参照してください。
2.14.5
JP1/Cm2 または hp OpenView からの JP1/NETM/DM
管理
JP1/Cm2 ネットワークノードマネージャは,JP1/Cm2/NNM または HP OpenView
nnm がインストールされた,ネットワーク構成を管理するマシンです。
JP1/Cm2 ネットワークノードマネージャに,JP1/NETM/DM Manager のコンポーネン
トの一つである「JP1/Cm2 連携機能」をインストールすると,JP1/Cm2/NNM または
HP OpenView nnm の監視画面から,JP1/NETM/DM のインベントリ情報やジョブの実
行状況を管理できます。これにより,JP1/Cm2/NNM または HP OpenView nnm での
ネットワーク管理と JP1/NETM/DM の管理を一元化できます。
JP1/Cm2 または HP OpenView と連携した,JP1/NETM/DM の管理の概要を次の図に
示します。
図 2-63
JP1/Cm2 または hp OpenView と連携した JP1/NETM/DM の管理の概要
JP1/Cm2 ネットワークノードマネージャに「JP1/Cm2 連携機能」をインストールする
方法については,マニュアル「構築ガイド」の「2.5 JP1/Cm2 ネットワークノードマ
ネージャへ JP1/NETM/DM をインストールする」を,JP1/Cm2 または HP OpenView
から JP1/NETM/DM を管理する機能の詳細については,マニュアル「運用ガイド 2」の
「3.
JP1/Cm2 または hp OpenView から JP1/NETM/DM を管理する」を参照してくだ
さい。
JP1/Cm2/NNM または HP OpenView nnm の機能および操作方法の詳細については,マ
ニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」を参照してく
ださい。
208
2. JP1/NETM/DM の機能
なお,OS が Windows Server 2008 または Windows Server 2003 (x64) の場合,JP1/
Cm2/NNM または HP OpenView nnm からの JP1/NETM/DM の管理はできません。
(1) JP1/NETM/DM の構成管理
JP1/Cm2/NNM または HP OpenView nnm は,TCP/IP ネットワークの構成や障害など
を管理するプログラムです。ネットワークの構成を自動的に検出し,ノードマップと呼
ばれる階層図で表現します。管理対象となるシステムはシンボルと呼ばれるアイコンで
グラフィック表示されます。JP1/NETM/DM の構成もノードマップ上でシンボルとして
管理されます。
(2) インベントリ情報の確認
ノードマップ上のシンボルから,次に示す JP1/NETM/DM のインベントリ情報を確認で
きます。
• システム情報
• ソフトウェア情報
• ユーザインベントリ情報
• レジストリ情報
(3) ジョブの実行状況の監視
JP1/NETM/DM のジョブがエラーになると JP1/Cm2/NNM または HP OpenView nnm
に通知されるため,ノードマップ上のシンボルから JP1/NETM/DM のジョブを監視でき
ます。また,JP1/NETM/DM のジョブの実行状況も確認できます。
2.14.6
JP1/AJS2 と連携したジョブの自動実行
JP1/AJS2 は,業務を自動的に運用するためのプログラムです。処理を順序付けて定期的
に実行したり,特定の事象が発生したときに処理を開始したりできます。
JP1/NETM/DM が提供するジョブの作成・実行などの運用操作のコマンドインタフェー
スを利用することで,コマンドの実行順序を JP1/AJS2 に登録して自動的に実行させた
り,ファイルの更新などの事象をきっかけに JP1/NETM/DM のコマンドを実行させたり
できます。
JP1/AJS2 と連携した,ジョブの自動実行の概要を次の図に示します。
209
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-64
JP1/AJS2 と連携したジョブの自動実行の概要
JP1/AJS2 の機能および操作の詳細については,次に示すマニュアルを参照してくださ
い。
● JP1/Automatic Job Management System 2 解説
● JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
● JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
● JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
● JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド
● JP1/Automatic Job Management System 2 メッセージ
JP1/NETM/DM が提供するコマンドについては,マニュアル「運用ガイド 2」の「4.
JP1/AJS2 と連携してジョブを自動実行する」を参照してください。
2.14.7
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理
秘文連携機能では,クライアントにインストール済みの JP1/ 秘文または秘文の種類や
バージョンの情報を取得したり,新規に導入する場合は JP1/ 秘文および秘文のインス
トール可否をチェックし,リモートインストールしたりできます。また,JP1/ 秘文また
210
2. JP1/NETM/DM の機能
は秘文を使用中にクライアントでエラーが発生した場合,リモートでログを収集できま
す。
JP1/ 秘文および秘文の運用管理に JP1/NETM/DM を使用することで,管理者の作業負
担を軽減し,漏れなくクライアントの環境を把握できます。
秘文連携機能を使用すると,JP1/ 秘文および秘文について次のような運用ができます。
● インストール済み JP1/ 秘文または秘文の詳細情報の取得
クライアントにインストールされている JP1/ 秘文または秘文の詳細な名称とバージョ
ン情報を取得できます。これによって,クライアントにインストールされている JP1/
秘文または秘文の種類を把握できます。取得した内容は,[システム構成]ウィンドウ
で確認したり,インベントリビューアで集計したりできます。
● JP1/ 秘文または秘文のインストールチェック
JP1/ 秘文または秘文をインストールする環境が,クライアントに整っているかどうか
をインストール前にチェックできます。これによって,JP1/ 秘文または秘文をインス
トールできない原因を事前に調査できます。また,JP1/ 秘文または秘文をインストー
ルする環境が整っているクライアントだけを対象にインストールする,といった運用
ができます。
● JP1/ 秘文または秘文のインストール
JP1/ 秘文または秘文をインストールする環境が,クライアントに整っているかどうか
をインストール前にチェックし,問題がなければ続けてインストールを実行します。
● JP1/ 秘文または秘文の内部ログの収集
クライアントで JP1/ 秘文または秘文を実行中にエラーが発生した場合,JP1/ 秘文ま
たは秘文のログを収集し,調査できます。ログは,リモートコレクトまたはリモート
コントロールマネージャのファイル転送機能を使って収集します。
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文または秘文のインストールの概要を,次の図に示しま
す。
211
2. JP1/NETM/DM の機能
図 2-65
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文または秘文のインストールの概要
秘文連携機能を使った JP1/ 秘文または秘文のインストールでは,JP1/ 秘文または秘文
のインストール媒体と JP1/NETM/DM の AIT ファイルをパッケージングしてジョブを
実行します。その結果,クライアントのインストール条件がチェックされ,インストー
ルする環境が整ったクライアント A だけ,JP1/ 秘文または秘文がインストールされま
す。
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理の詳細については,マニュアル「運
用ガイド 2」の「付録 E 秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘文の管理」を参照
してください。
2.14.8
JP1/NETM/Audit - Manager からの監査ログの管理
JP1/NETM/Audit - Manager は,
「だれが」
,
「いつ」,
「どのような操作を実行したか」を
示した監査ログを収集・管理することで,システム全体の内部統制の評価と監査を支援
するプログラムです。
監査ログは JP1/NETM/DM Manager をはじめ,各 JP1 製品からも出力されます。JP1/
212
2. JP1/NETM/DM の機能
NETM/DM の監査ログを JP1/NETM/Audit - Manager から収集・管理することで,内
部統制の評価と監査に利用できます。
JP1/NETM/Audit - Manager による監査ログの管理の概要を次の図に示します。
図 2-66
JP1/NETM/Audit - Manager による監査ログの管理の概要
監査ログに出力される情報については,マニュアル「運用ガイド 2」の「付録 G
監査ロ
グの出力」を参照してください。
これ以降で,JP1/NETM/Audit - Manager と連携する場合のシステム構成と監査ログを
出力するための設定について説明します。
(1) JP1/NETM/Audit - Manager と連携する場合のシステム構成
JP1/NETM/Audit - Manager と連携して監査ログを管理する場合は,JP1/NETM/DM
Manager がインストールされたコンピュータに JP1/Base がインストールされている必
要があります。
また,パッケージャを JP1/NETM/DM Manager とは別のコンピュータにインストール
している場合は,パッケージャと同じコンピュータにも JP1/Base をインストールする必
213
2. JP1/NETM/DM の機能
要があります。
JP1/NETM/Audit - Manager と連携する場合のシステム構成を次の図に示します。
図 2-67
JP1/NETM/Audit - Manager と連携する場合のシステム構成
JP1/NETM/Audit - Manager と連携するための設定方法については,マニュアル「JP1/
NETM/Audit」を参照してください。
なお,パッケージャまたはパッケージングのコマンドを使用するコンピュータの OS が
Windows Me,Windows 98,および Windows NT 4.0 の場合,監査ログは出力できませ
ん。
(2) 監査ログを出力するための設定
監査ログを出力するには,セットアップの[監査ログ]パネルで監査ログを出力するよ
うに設定します。また,パッケージャを JP1/NETM/DM Manager とは別のコンピュー
タにインストールしている場合は,パッケージャ側でも監査ログの出力を設定する必要
があります。
セットアップの[監査ログ]パネルの設定については,マニュアル「構築ガイド」の
「4.2.21 [監査ログ]パネル」を参照してください。
パッケージャの設定については,マニュアル「運用ガイド 1」の「2.2.16
グ環境のカスタマイズ」を参照してください。
214
パッケージン
3
導入から運用開始までの流
れ
この章では,JP1/NETM/DM の導入から運用を開始するまで
の作業の概要について説明します。
3.1 作業の流れ
3.2 システム構成を設計する
3.3 JP1/NETM/DM をインストールする
3.4 JP1/NETM/DM をセットアップする
3.5 リレーショナルデータベースを設定する
3.6 システム構成情報を作成する
3.7 ジョブのあて先をグルーピングする
3.8 JP1/NETM/DM の運用を開始する
215
3. 導入から運用開始までの流れ
3.1 作業の流れ
JP1/NETM/DM を新規に導入する場合,運用を開始する前にシステム構成の設計,プロ
グラムのインストールや環境設定などの作業を実施します。
JP1/NETM/DM の導入から運用を開始するまでの作業の流れを次の図に示します。
図 3-1 作業の流れ
次から,各作業の概要について説明します。
なお,各作業の詳細については,図 3-1 で示した章およびマニュアルを参照してくださ
い。
216
3.
導入から運用開始までの流れ
3.2 システム構成を設計する
JP1/NETM/DM の導入時には,組織構成,システムの規模やネットワーク環境を考慮
し,システム構成を設計します。
JP1/NETM/DM の基本的なシステム構成は,配布管理システム,中継するシステム,ク
ライアントから成る 3 階層の構成です。基本的なシステム構成を次の図に示します。
図 3-2 JP1/NETM/DM の基本的なシステム構成
各システム構成要素で使用するプログラムと役割を,次の表に示します。
表 3-1 JP1/NETM/DM の各システム構成要素
システム構成要素
使用する
プログラム
役割
配布管理システム
JP1/NETM/DM Manager
ジョブを実行してソフトウェアを配布
したり,取得したインベントリ情報を
管理したりします。
中継するシステム
JP1/NETM/DM Manager または
配布管理システムとクライアントの間
で,ジョブを中継します。
JP1/NETM/DM Client
※
217
3. 導入から運用開始までの流れ
システム構成要素
クライアント
注※
使用する
プログラム
JP1/NETM/DM Client
役割
配布管理システムから実行されたジョ
ブを受信・実行し,実行結果を配布管
理システムへ通知します。
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client の機能差異については,「付録 D.1
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異」を参照してくだ
さい。
ハードウェア導入のコストやネットワーク性能なども考慮して,ご使用の環境に適した
システム構成を検討してください。
JP1/NETM/DM のシステム構成要素の詳細については,
「1.3 JP1/NETM/DM のシステ
ム構成要素」を参照してください。システム構成の設計については,「5.
DM システムの設計」を参照してください。
218
JP1/NETM/
3.
導入から運用開始までの流れ
3.3 JP1/NETM/DM をインストールする
システム構成の設計が終わったら,JP1/NETM/DM の各プログラムをインストールしま
す。
各プログラムには,機能ごとに選択できるコンポーネントが含まれています。各プログ
ラムをインストールするとき,使用するコンポーネントを選択します。
JP1/NETM/DM の各プログラムをインストールするには,上位システムのプログラムか
ら順にインストールします。
新規に JP1/NETM/DM をインストールする場合の手順を次に示します。
1. JP1/NETM/DM Manager を配布管理システムのコンピュータにインストールする。
2. JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client を中継するシステムのコン
ピュータにインストールする。
3. JP1/NETM/DM Client をコンピュータにインストールする。
なお,マシン台数が多くなる JP1/NETM/DM Client のインストールには,管理者の作業
負荷を軽減する自動インストール機能を使用できます。
JP1/NETM/DM をバージョンアップする場合は,JP1/NETM/DM を使用して,JP1/
NETM/DM Client 自身を,リモートインストールでバージョンアップできます。
各プログラムのインストールの詳細については,次の表に示す説明個所を参照してくだ
さい。
作業
参照先
マニュアル
説明
個所
タイトル
JP1/NETM/DM のコンポーネントやイン
ストール概要について理解する
構築ガイド
1章
JP1/NETM/DM のインス
トールの概要
JP1/NETM/DM Manager のインストー
ル
構築ガイド
2章
JP1/NETM/DM Manager を
インストールする
JP1/NETM/DM Client のインストール
構築ガイド
3章
JP1/NETM/DM Client をイ
ンストールする
JP1/NETM/DM Client の自動インストー
ル
構築ガイド
1.2.4
インストールセットを使用
した JP1/NETM/DM Client
(クライアント)のインス
トール方法
JP1/NETM/DM の上書きインストール
構築ガイド
1.2.2
JP1/NETM/DM の上書きイ
ンストールについて
219
3. 導入から運用開始までの流れ
3.4 JP1/NETM/DM をセットアップする
JP1/NETM/DM の各プログラムをインストールしたあと,セットアップします。
セットアップは,セットアップダイアログボックスを使用し,管理者は各パネルのセッ
トアップ項目を必要に応じて設定します。
なお,JP1/NETM/DM Client の自動インストール機能を使用する場合は,JP1/NETM/
DM Client のセットアップも自動的に実行されます。
各プログラムのセットアップの詳細については,次の表に示す説明個所を参照してくだ
さい。
作業
参照先
マニュアル
説明
個所
タイトル
JP1/NETM/DM Manager のセットアッ
プ
構築ガイド
4章
JP1/NETM/DM Manager をセッ
トアップする
JP1/NETM/DM Client(中継システム)
のセットアップ
構築ガイド
5章
JP1/NETM/DM Client(中継シ
ステム)をセットアップする
JP1/NETM/DM Client(クライアント)
のセットアップ
構築ガイド
6章
JP1/NETM/DM Client(クライ
アント)をセットアップする
220
3.
導入から運用開始までの流れ
3.5 リレーショナルデータベースを設定する
JP1/NETM/DM では,システム情報やソフトウェア情報,ユーザインベントリ情報な
ど,さまざまな情報をデータベースで管理しています。
JP1/NETM/DM では,次に示すリレーショナルデータベースを使用できます。
● Embedded RDB
JP1/NETM/DM Manager に組み込まれたリレーショナルデータベースです。JP1/
NETM/DM Manager のインストール時に,同時にインストールできます。したがっ
て,リレーショナルデータベースを別に用意する必要がありません。
● Microsoft SQL Server または Oracle
リレーショナルデータベースとして,Microsoft SQL Server または Oracle を使用で
きます。
どのリレーショナルデータベースを使用するかを,JP1/NETM/DM Manager のインス
トール時に選択します。
リレーショナルデータベースを作成したり,メンテナンスしたりするには,JP1/NETM/
DM Manager のコンポーネントの一つであるデータベースマネージャを使用します。
リレーショナルデータベースの設定については,マニュアル「構築ガイド」の「7.
リ
レーショナルデータベースを設定する」を参照してください。
221
3. 導入から運用開始までの流れ
3.6 システム構成情報を作成する
JP1/NETM/DM の運用を開始する前に,中継システムやクライアントを管理するための
システム構成情報を作成します。システム構成情報には,システム構成と各ホストのア
ドレスを設定します。配布管理システムでは,システム構成情報を基に,ソフトウェア
の配布やインベントリ情報の取得を指示します。システム構成情報の概念を次の図に示
します。
図 3-3 システム構成情報の概念
システム構成情報の作成方法には,次の 4 種類があります。
● システム構成の自動登録機能を使用する。
● システム構成情報を設定したファイルから作成する。
●[システム構成]ウィンドウで作成する。
● 中継マネージャ配下のシステム構成情報を取得する。
システム構成情報の作成とメンテナンスの詳細については,次の表に示す説明個所を参
照してください。
作業
参照先
マニュアル
説明
個所
タイトル
システム構成情報の作成
構築ガイド
8章
システム構成情報とあて先のグループを
作成する
システム構成情報のメンテナンス
構築ガイド
9章
システム構成情報とあて先のグループを
メンテナンスする
222
3.
導入から運用開始までの流れ
3.7 ジョブのあて先をグルーピングする
JP1/NETM/DM では物理的なネットワーク構成とは関係なく,目的に応じてクライアン
トを幾つかのグループに分類し,グループ単位でジョブを実行できます。
例として,30 台のクライアントに対してジョブを実行する場合に,クライアントをグ
ルーピングしないときと,クライアントをグルーピングしたときの,ジョブの実行方法
の違いを次の図に示します。
図 3-4 クライアントのグルーピングによるジョブの実行方法の違い
クライアントをグルーピングしない場合では,ジョブのあて先に 30 台のクライアントを
一台一台指定してジョブを実行する必要があります。しかし,クライアントをグルーピ
ングした場合は,ジョブのあて先に一つのグループを指定するだけで,30 台のクライア
ントすべてに対してジョブを実行できます。
このように,クライアントをグルーピングすることで,効率良くジョブを実行すること
ができます。
ジョブのあて先のグルーピング方法には,あて先グループ,ID およびディレクトリ情報
の 3 種類があります。
● あて先グループ
配布管理システムでクライアントをグルーピングする方法です。部署,担当業務,OS
223
3. 導入から運用開始までの流れ
などの条件でクライアントを階層的なグループに分類し,管理します。
● ID
クライアント側で,属するグループを決める方法です。あらかじめ,配布管理システ
ムで ID を作成しておきます。クライアントは,どの ID に所属するかを決めて,クラ
イアントからその ID に登録します。
● ディレクトリ情報
Active Directory で管理している組織の単位でグルーピングする方法です。Active
Directory でコンピュータやユーザを管理している場合,Active Directory での組織階
層に合わせてジョブを実行できます。
あて先グループ,ID またはディレクトリ情報の作成とメンテナンスの詳細については,
次の表に示す説明個所を参照してください。
作業
参照先
マニュアル
説明
個所
タイトル
あて先グループまたは ID の作成
構築ガイド
8章
システム構成情報とあて先のグループ
を作成する
あて先グループまたは ID のメンテ
ナンス
構築ガイド
9章
システム構成情報とあて先のグループ
をメンテナンスする
ディレクトリ情報の取得およびメン
テナンス
運用ガイド 1
3.4
ディレクトリ情報を取得する
224
3.
導入から運用開始までの流れ
3.8 JP1/NETM/DM の運用を開始する
ソフトウェアのリモートインストールや,インベントリ情報の管理,クライアントの管
理など,実際の運用を開始します。
JP1/NETM/DM の代表的な運用例については,
「4. 代表的な構築例および運用例」を参
照してください。
また,各運用の詳細については,マニュアル「運用ガイド 1」およびマニュアル「運用ガ
イド 2」を参照してください。
225
4
代表的な構築例および運用
例
この章では,基本的な JP1/NETM/DM システムの構築例や,
資産・配布管理機能を使用した運用例を示して,構築・運用の
ポイントを紹介します。
4.1 構築例および運用例の種類
4.2 JP1/NETM/DM システムを導入する
4.3 遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作する
4.4 ハードウェア資産を管理する
4.5 ソフトウェア資産を管理する
4.6 事業所ごとにソフトウェアを配布する
4.7 配布日時およびインストール日時を指定してソフトウェアを配布する
4.8 最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアント
へ警告メッセージを通知する
4.9 省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する
4.10 特定の日時にクライアントをシャットダウンさせる
4.11 新規に追加されたクライアントへ自動的にソフトウェアを配布する
4.12 障害が発生したクライアントを配布管理システムから遠隔操作でメン
テナンスする
227
4. 代表的な構築例および運用例
4.1 構築例および運用例の種類
JP1/NETM/DM を使用した代表的な構築例と運用例を次の表に示します。
種類
構築
運用
構築例・運用例
参照先
JP1/NETM/DM システムを導入する
4.2
遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作する
4.3
ハードウェア資産を管理する
4.4
ソフトウェア資産を管理する
4.5
事業所ごとにソフトウェアを配布する
4.6
配布日時およびインストール日時を指定してソフトウェアを配布する
4.7
最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアントへ警告
メッセージを通知する
4.8
省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する
4.9
特定の日時にクライアントをシャットダウンさせる
4.10
新規に追加されたクライアントへ自動的にソフトウェアを配布する
4.11
障害が発生したクライアントを配布管理システムから遠隔操作でメンテナンス
する
4.12
各構築・運用例は,次の構成で説明します。
タイトル
JP1/NETM/DM を使用した代表的な構築・運用例を簡潔に示します。
概要,前提条件,操作手順,注意事項
構築・運用例の内容に応じて必要な項目を説明します。各項目では,構築・運用時
にポイントとなる機能や操作方法を示しています。各機能や操作方法の詳細につい
ては,参照先に示したマニュアルの説明個所を参照してください。
なお,参照先がマニュアル「構築ガイド」の場合はマニュアル名を「構築」と,
「運
用ガイド 1」の場合はマニュアル名を「運用 1」と表記しています。
228
4.
代表的な構築例および運用例
4.2 JP1/NETM/DM システムを導入する
新規に JP1/NETM/DM を導入するには,JP1/NETM/DM のシステム構成や,導入する
ネットワーク環境など,さまざまな内容を検討した上で,JP1/NETM/DM をインストー
ルする必要があります。ここでは,基本的な JP1/NETM/DM システムを構築するために
必要な手順を説明します。
JP1/NETM/DM システムは,次の手順で導入します。
1. 導入する JP1/NETM/DM システムを検討する。
2. データベースサーバを構築する。
3. 管理サーバに JP1/NETM/DM Manager をインストールする。
4. 中継するサーバに JP1/NETM/DM Client(中継システム)をインストールする。
5. クライアントに JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールする。
(1) 導入する JP1/NETM/DM システムを検討する
導入する JP1/NETM/DM システムのシステム構成やネットワーク環境について,あらか
じめ検討しておきます。
• JP1/NETM/DM システムの構成
• ネットワーク環境の検討
→ 「5.1.1
→ 「6.1
• ハードウェアに関する見積もり
基本的なシステム構成の設計」
ネットワーク環境の検討」
→ 「5.3
ハードウェアに関する見積もり」
(2) データベースサーバを構築する
配布管理システムのリレーショナルデータベースに,Microsoft SQL Server または
Oracle を使用する場合,JP1/NETM/DM をインストールする前に,データベースのサー
バを構築しておく必要があります。ただし,リレーショナルデータベースに Embedded
RDB を使用する場合は,データベースサーバを構築する必要はありません。
• 使用できるデータベース
→ 「5.1.5
使用できるデータベース」
• リレーショナルデータベースのシステム構成と設定
→
構築「7. リレーショナル
データベースを設定する」
(3) 管理サーバに JP1/NETM/DM Manager をインストールする
JP1/NETM/DM システムを統括する管理サーバに,配布管理システム(JP1/NETM/DM
Manager)をインストールします。
• インストールできるプログラム
ントの構成」
• インストール方法
→
→
構築「1.1
プログラムの適用 OS とコンポーネ
構築「2. JP1/NETM/DM Manager をインストールする」
229
4. 代表的な構築例および運用例
(4) 中継するサーバに JP1/NETM/DM Client(中継システム)をインス
トールする
部門ごとの管理サーバなどに,中継システム(JP1/NETM/DM Client)をインストール
します。
• インストールできるプログラム
ントの構成」
• インストール方法
→
→
プログラムの適用 OS とコンポーネ
構築「1.1
JP1/NETM/DM Client をインストールする」
構築「3.
なお,JP1/NETM/DM Manager を中継システム(中継マネージャ)として JP1/NETM/
DM システムを構築することもできます。
• 中継マネージャを使用した構築例
→ 「5.1.2
• インストール方法
JP1/NETM/DM Manager をインストールする」
→
構築「2.
大規模なシステム構成の設計」
• JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異
→
「付録 D.1 JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)
の機能差異」
(5) クライアントに JP1/NETM/DM Client をインストールする
JP1/NETM/DM システムの管理対象となるクライアントに,JP1/NETM/DM Client を
インストールします。
• インストールできるプログラム
ントの構成」
• インストール方法
→
構築「3.
→
構築「1.1
プログラムの適用 OS とコンポーネ
JP1/NETM/DM Client をインストールする」
クライアントに JP1/NETM/DM Client をインストールする場合,一台一台に媒体からイ
ンストールすると,膨大な手間と時間が掛かってしまいます。JP1/NETM/DM では,
JP1/NETM/DM Client のインストールセットを作成して,インストール作業を自動化で
きます。なお,インストールセットを作成するには,「JP1/NETM/DM Administrator
Kit」が必要です。
• 自動インストールの概要
→
構築「1.2.4
インストールセットを使用した JP1/
NETM/DM Client(クライアント)のインストール方法」
• インストールセットの作成方法およびインストールセットからのインストール方法
→ マニュアル「JP1/NETM/DM Administrator Kit」
(6) 注意事項
• リレーショナルデータベースを使用時の注意事項
データベース使用時の注意事項」
230
→
構築「7.2
リレーショナル
4.
代表的な構築例および運用例
4.3 遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作する
遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作するシステムを構築できます。
例えば,社内の管理サーバに JP1/NETM/DM をインストールして,JP1/NETM/DM の
操作は管理者の手もとの PC から実施するといった運用ができます。
遠隔地にある JP1/NETM/DM を操作するには次の 2 とおりの方法があります。
● JP1/NETM/DM のサーバ機能と,サーバ機能を操作する GUI を別々のコンピュータ
にインストールする
● 配布管理システムがインストールされているコンピュータをリモートコントロールす
る
4.3.1
JP1/NETM/DM のサーバ機能と GUI を別々のコン
ピュータにインストールする
● 概要
JP1/NETM/DM Manager のインストールコンポーネント「サーバ本体機能」と「リモー
トインストールマネージャ」を別々のコンピュータにインストールして,配布管理シス
テムを運用します。
JP1/NETM/DM のサーバ機能と GUI を別々のコンピュータにインストールする流れを
次の図に示します。
231
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-1 JP1/NETM/DM のサーバ機能と GUI を別々のコンピュータにインストールする
流れ
● 操作手順
1. 管理サーバにデータベースのサーバをインストールする。
データベースに Embedded RDB を使用する場合,データベースのサーバはインス
トールする必要はありません。
• リレーショナルデータベースのサーバの配置
• リレーショナルデータベースの設定
→
→
構築「7.1.2 システム構成」
構築「7.3 リレーショナルデータベース
の環境設定」
2. 管理サーバに JP1/NETM/DM の「サーバ本体機能」をインストールする。
• インストール手順
→
構築「2. JP1/NETM/DM Manager をインストールする」
3. 配布管理システムを操作するコンピュータにデータベースのクライアントをインス
トールする。
データベースに Embedded RDB を使用する場合,データベースのクライアントはイ
ンストールする必要はありません。
232
• リレーショナルデータベースのクライアントの配置
4.
代表的な構築例および運用例
→
構築「7.1.2
システム構
成」
4. 配布管理システムを操作するコンピュータにリモートインストールマネージャをイン
ストールする。
• インストール手順
→
構築「2.2 リモートインストールマネージャをインストー
ルする」
• サーバへの接続設定(インストール時) →
構築「2.1.18 接続先の設定(リモー
トインストールマネージャ)」
5. リモートインストールマネージャを起動して配布管理システムを操作する。
• リモートインストールマネージャの起動方法 → 運用 1「1.2 リモートインス
トールマネージャの起動と終了」
4.3.2 配布管理システムがインストールされているコン
ピュータをリモートコントロールする
● 概要
配布管理システムを構築した管理サーバに「リモートコントロールエージェント」を,
管理者用の PC に「リモートコントロールマネージャ」をインストールして,配布管理
システムをリモートコントロールします。
配布管理システムをリモートコントロールする流れを次の図に示します。
233
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-2 配布管理システムをリモートコントロールする流れ
● 前提条件
JP1/NETM/DM Manager のインストールコンポーネントには「リモートコントロール
エージェント」がありません。そのため,JP1/NETM/DM Manager とは別に JP1/
NETM/Remote Control Agent を用意してください。
● 操作手順
1. 管理サーバに配布管理システムを構築する。
• JP1/NETM/DM Manager のインストール →
構築「2.1 JP1/NETM/DM
Manager のインストール手順」
2. 管理サーバにリモートコントロールエージェントをインストールする。
• JP1/NETM/Remote Control Agent のインストール → マニュアル「JP1/NETM/
234
4.
代表的な構築例および運用例
Remote Control」
なお,中継マネージャには,インストールコンポーネント「リモートコントロール
エージェント」をインストールできます。
3. 管理者用の PC にリモートコントロールマネージャをインストールする。
• リモートコントロールマネージャのインストール
→
構築「2. JP1/NETM/DM
Manager をインストールする」
インストールするコンポーネントに,「リモートコントロールマネージャ」を選択
してください。
4. リモートコントロールマネージャから配布管理システムをリモートコントロールす
る。
• リモートコントロールマネージャの操作方法
→
マニュアル「JP1/NETM/
Remote Control」
235
4. 代表的な構築例および運用例
4.4 ハードウェア資産を管理する
● 概要
JP1/NETM/DM のインベントリ管理機能を利用して,配布管理システムに登録されてい
るクライアントのハードウェア資産情報(システム情報)を管理できます。
• JP1/NETM/DM で管理できるシステム情報
→ 「2.2.1
システム情報の取得」
クライアントから取得したシステム情報は,配布管理システムの「インベントリビュー
ア」を使用することで,特定のハードウェア条件に一致するクライアントを集計したり,
集計結果をグラフで表示したりできます。
また,集計結果を CSV 形式ファイルや紙に出力することで,ハードウェア資産を管理す
る台帳として利用できます。
クライアントのハードウェア資産を管理する流れを次の図に示します。
図 4-3 クライアントのハードウェア資産を管理する流れ
236
4.
代表的な構築例および運用例
● 操作手順
1. クライアントからシステム情報を取得する。
• システム情報の取得手順 → 運用 1「3.1.1
2. 取得したシステム情報を集計する。
• インベントリビューアの起動手順 →
システム情報の取得手順」
運用 1「4.1.1
インベントリビューアの起
動」
• インベントリ情報の集計手順
• 集計結果の表示
→
運用 1「4.2.1
運用 1「4.2.3(6)
→
集計手順」
システム情報の集計」
3. 集計結果を出力する。
集計結果をグラフで表示する
• 集計結果のグラフ表示
運用 1「4.2.6
→
集計結果をグラフ表示する」
集計結果を CSV 出力する
• 集計結果の CSV 出力
集計結果を印刷する
• 集計結果の印刷 →
→
運用 1「4.5.2
運用 1「4.5.3
CSV 形式ファイルへの出力」
印刷」
● 注意事項
• システム情報取得時の注意事項
→
運用 1「3.1.4
システム情報を取得するときの
注意事項」
237
4. 代表的な構築例および運用例
4.5 ソフトウェア資産を管理する
ここでは,特定のソフトウェアがインストールされているクライアントを確認する方法
と,クライアントにインストールされているソフトウェアのライセンス数を管理する方
法について説明します。
4.5.1
特定のソフトウェアがインストールされているクライ
アントを確認する
● 概要
クライアントから取得したソフトウェア情報を集計し,特定のソフトウェアがインス
トールされているクライアントを確認できます。
ユーザ独自のプログラムなど,JP1/NETM/DM がデフォルトでは管理対象としていない
ソフトウェアの情報を管理するには,ソフトウェア情報の取得時に生成される「ソフト
ウェアインベントリ辞書」で,ソフトウェアを管理対象に設定します。
管理対象に設定後,取得したソフトウェア情報を集計することで,特定のソフトウェア
がインストールされているクライアントを集計できます。
特定のソフトウェアがインストールされているクライアントを確認する流れを次の図に
示します。
238
4.
代表的な構築例および運用例
図 4-4 特定のソフトウェアがインストールされているクライアントを確認する流れ
● 操作手順
1. ソフトウェアインベントリ辞書を生成する。
ソフトウェアインベントリ辞書を生成するために,管理対象にしたいソフトウェアが
インストールされている,少数(1 台〜数台)のクライアントからソフトウェア情報
を取得します。
• ソフトウェア情報の取得手順
→
運用 1「3.2.1
ソフトウェア情報の取得手順」
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ作成時の[オプション]パネルで,「検索対象ソフ
トウェア」に「ファイルを検索」を指定してジョブを実行します。
「ファイルを検索」
239
4. 代表的な構築例および運用例
を指定したジョブはネットワークおよびデータベースに負荷が掛かるので,少数(1
台〜数台)のクライアントに実行します。
取得したソフトウェア情報を基にソフトウェアインベントリ辞書が生成されます。
2. ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象にするソフトウェアを選択する。
• 管理するソフトウェアの設定 → 運用 1「3.2.5(1) 管理するソフトウェアを設定
する」
3. クライアントからソフトウェア情報を取得する。
• ソフトウェア情報の取得手順 → 運用 1「3.2.1
ソフトウェア情報の取得手順」
4. ソフトウェア情報を集計して,管理対象に設定したソフトウェアがインストールされ
ているクライアントを確認する。
• インベントリビューアの起動手順
→
運用 1「4.1.1
インベントリビューアの起
動」
• インベントリ情報の集計手順
→
● 注意事項
• ソフトウェア情報取得時の注意事項
運用 1「4.2.1
→
集計手順」
運用 1「3.2.3 ソフトウェア情報を取得す
るときの注意事項」
4.5.2
ソフトウェアのライセンス数を管理する
● 概要
クライアントにインストールされているソフトウェアの情報を取得して,所有している
ライセンス数に近づいたソフトウェアや,ライセンス数を超えたソフトウェアを確認で
きます。
• JP1/NETM/DM で取得できるソフトウェア情報
→ 「2.2.2
ソフトウェア情報の取
得」
ソフトウェアのライセンス数を管理するには,ソフトウェア情報の取得時に生成される
「ソフトウェアインベントリ辞書」で,JP1/NETM/DM で管理するソフトウェアのライ
センス数を設定します。
ライセンス数を設定してからソフトウェア情報を集計することで,ライセンス数に近づ
いたソフトウェアや,ライセンス数を超えたソフトウェアを確認できます。
ソフトウェアのライセンス数を管理する流れを次の図に示します。
240
4.
代表的な構築例および運用例
図 4-5 ソフトウェアのライセンス数を管理する流れ
● 操作手順
1. ソフトウェアインベントリ辞書を生成する。
ソフトウェアインベントリ辞書を生成するために,一度,少数(1 台〜数台)のクラ
イアントからソフトウェア情報を取得します。
• ソフトウェア情報の取得手順
→
運用 1「3.2.1
ソフトウェア情報の取得手順」
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ作成時の[オプション]パネルで,「検索対象ソフ
トウェア」に「ファイルを検索」を指定してジョブを実行します。
「ファイルを検索」
を指定したジョブはネットワークおよびデータベースに負荷が掛かるので,少数(1
台〜数台)のクライアントに実行します。
取得したソフトウェア情報を基にソフトウェアインベントリ辞書が生成されます。
241
4. 代表的な構築例および運用例
2. ソフトウェアインベントリ辞書でライセンス数を設定する。
• 管理するソフトウェアの設定
→
運用 1「3.2.5(1)
管理するソフトウェアを設定
する」
• ライセンス数の設定
→
運用 1「3.2.5(3)
ライセンス数を設定する」
3. クライアントからソフトウェア情報を取得する。
• ソフトウェア情報の取得手順
→
運用 1「3.2.1
ソフトウェア情報の取得手順」
4. ソフトウェア情報を集計して,ライセンスの使用状況を確認する。
• インベントリビューアの起動手順 → 運用 1「4.1.1 インベントリビューアの起
動」
• インベントリ情報の集計手順
• ライセンス情報の表示方法
→
→
運用 1「4.2.1
運用 1「4.2.3(2)
集計手順」
ソフトウェアインベントリの集
計」
● 注意事項
• ソフトウェア情報取得時の注意事項
るときの注意事項」
242
→
運用 1「3.2.3 ソフトウェア情報を取得す
4.
代表的な構築例および運用例
4.6 事業所ごとにソフトウェアを配布する
● 概要
事業所ごとに設置した管理サーバを,本社の管理サーバが統括して管理するといった
JP1/NETM/DM システムでは,
「全あて先ジョブ」を利用すると,事業所の管理サーバ
へジョブを実行するだけで,事業所の管理サーバ配下のすべてのクライアントへ一括し
てソフトウェアを配布できます。
• 全あて先ジョブの概要
→ 「5.1.2(3) マネージャからのジョブの実行」
全あて先ジョブを利用して,事業所の管理サーバ配下のクライアントにソフトウェアを
配布する流れを次の図に示します。
図 4-6 事業所の管理サーバ配下のクライアントにソフトウェアを配布する流れ
● 操作手順
1. 配布するソフトウェアをパッケージングする。
• パッケージングの手順
→
運用 1「2.1
パッケージングの方法」
243
4. 代表的な構築例および運用例
2. 全あて先ジョブを作成する。
• ジョブの作成手順
運用 1「2.3.1
→
リモートインストールの実行手順」
[あて先]パネルで,あて先の属性に「全あて先」を指定します。
•[あて先]パネルの設定
→
運用 1「8.2.4 [あて先]パネルの設定」
あて先に,配布先の中継マネージャを選択します。
3. ジョブを実行する。
• ジョブの実行方法
→
運用 1「8.3
ジョブを実行,保存する」
ジョブの実行状況を確認する
• 実行状況の表示
→
項目」
• 実行状況の確認方法
運用 1「8.4.3 [ジョブ実行状況]ウィンドウで表示される
→
運用 1「8.4.6
失敗したジョブを再実行する
• ジョブの再実行方法 → 運用 1「8.5.2
全あて先ジョブの実行状況の表示方法」
エラージョブの再実行」
● 注意事項
• パッケージング時の注意事項
運用 1「2.1.5 パッケージング時の注意事項」
→
• ジョブのあて先設定時の注意事項
意事項」
• ジョブの実行状況確認時の注意事項
るときの注意事項」
244
運用 1「8.2.4(4)
→
→
あて先を設定するときの注
運用 1「8.4.2 ジョブの実行状況を確認す
4.
代表的な構築例および運用例
4.7 配布日時およびインストール日時を指定し
てソフトウェアを配布する
● 概要
スケジュールを設定してソフトウェアを配布できます。さらに,配布先でソフトウェア
をインストールする日時や,システム起動時や終了時にインストールするといった,イ
ンストールのタイミングも指定できます。
例えば,同じインストール日時を指定したパッケージをあらかじめ複数のクライアント
に配布しておくことで,複数のクライアントに同じタイミングでソフトウェアを導入す
るといった運用ができます。
クライアントでのインストール日時およびインストールのタイミングはソフトウェアの
パッケージング時に指定できます。ジョブを実行する日時は,ジョブの作成時に指定で
きます。
• 日時を指定してジョブを実行する運用例
→
運用 1「2.5.5
決められた時刻にイン
ストールする」
配布日時およびインストール日時を指定してソフトウェアを配布する流れを次の図に示
します。
245
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-7 配布日時およびインストール日時を指定してソフトウェアを配布する流れ
● 操作手順
1. 配布するソフトウェアを,インストール日時を指定してパッケージングする。
• パッケージングの手順
→
運用 1「2.1
• パッケージのインストール日時の指定
→
パッケージングの方法」
運用 1「2.2.6 [スケジュール]パネ
ル」
2. 実行日時を指定したリモートインストールのジョブを作成する。
• ジョブの作成手順 → 運用 1「2.3.1 リモートインストールの実行手順」
• ジョブの実行日時の指定
→
運用 1「8.2.5 [スケジュール]パネルの設定」
3. ジョブを実行する。
• ジョブの実行方法
→
運用 1「8.3
• 実行されたジョブの実行順序
246
ジョブを実行,保存する」
→ 「2.9.7
ジョブの実行順序」
4.
代表的な構築例および運用例
ジョブの作成時に設定したスケジュールに従って,ジョブが実行されます。クライア
ントに配布されたパッケージは,パッケージング時に指定したスケジュールに従って
インストールされます。
ジョブの実行状況を確認する
• 実行状況の確認方法 → 運用 1「8.4.3 [ジョブ実行状況]ウィンドウで表示さ
れる項目」
失敗したジョブを再実行する
• ジョブの再実行方法
→
● 注意事項
• パッケージング時の注意事項
運用 1「8.5.2
→
エラージョブの再実行」
運用 1「2.1.5
• ジョブの実行状況確認時の注意事項
→
パッケージング時の注意事項」
運用 1「8.4.2
ジョブの実行状況を確認す
るときの注意事項」
247
4. 代表的な構築例および運用例
4.8 最新のウィルス定義ファイルがインストー
ルされていないクライアントへ警告メッ
セージを通知する
● 概要
クライアントから取得したインベントリ情報を集計して,最新のウィルス定義ファイル
がインストールされているかどうかを確認できます。さらに,集計結果を基にクライア
ントをグルーピングして,インストールされていないクライアントへ一括して警告メッ
セージを通知できます。
• JP1/NETM/DM で情報を取得できるウィルス対策製品
→ 「2.2.2(1)
取得できるソ
フトウェア情報」
最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアントへ警告メッセー
ジを通知する流れを次の図に示します。
248
4.
代表的な構築例および運用例
図 4-8 最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアントへ警告
メッセージを通知する流れ
● 操作手順
1. クライアントからウィルス対策製品の情報を取得する。
•「ソフトウェア情報の取得」ジョブの実行 → 運用 1「3.2.1 ソフトウェア情報
の取得手順」
2. 最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないクライアントを集計する。
• インベントリビューアの起動 → 運用 1「4.1.1 インベントリビューアの起動」
• インベントリ情報の集計手順
→
運用 1「4.2.1
集計手順」
249
4. 代表的な構築例および運用例
• ウィルス定義ファイルの表示
→
運用 1「4.2.3(3)(a)
ウィルス定義ファイルの
集計」
最新のウィルス定義ファイルがインストールされていないことを条件に,クライアン
トを集計します。
3. 集計結果からあて先グループを作成する。
• 集計結果からのあて先グループの作成方法
→
運用 1「4.2.7
集計結果からあて
先グループを作成する」
4. 作成したあて先グループに対してメッセージを通知する。
• メッセージの通知
→
運用 1「7.5
● 注意事項
• ソフトウェア情報取得時の注意事項
→
クライアントへメッセージを通知する」
運用 1「3.2.3 ソフトウェア情報を取得す
るときの注意事項」
•「メッセージの通知」ジョブ実行時の注意事項
メッセージ通知時の注意事項」
250
→
運用 1「7.5.2
クライアントへの
4.
代表的な構築例および運用例
4.9 省電力設定が適用されていないクライアン
トの電源設定を変更する
● 概要
クライアントのシステム情報として,PC の電源設定の情報を取得できます。クライアン
トから取得した電源設定の情報を集計することで,電源設定の状況を把握できます。
• JP1/NETM/DM で管理できるシステム情報
→ 「2.2.1
システム情報の取得」
システム内の PC に対して省電力設定を規定している環境では,省電力設定が適用され
ていないクライアントに対して電源設定を変更するバッチファイルをリモートインス
トールすることで,省電力設定の徹底を図れます。
省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れを次の図に示し
ます。
251
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-9 省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れ(1/2)
252
4.
図 4-10
代表的な構築例および運用例
省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れ(2/2)
● 操作手順
1. クライアントからシステム情報(電源設定の情報)を取得する。
• システム情報の取得手順
→
運用 1「3.1.1
システム情報の取得手順」
2. 取得したインベントリ情報(電源設定の情報)を集計する。
• インベントリビューアの起動手順 → 運用 1「4.1.1 インベントリビューアの起
動」
• インベントリ情報の集計手順
→
運用 1「4.2.1
集計手順」
「モニタの電源を切る(AC)」などの電源設定を条件に,クライアントを集計します。
3. 省電力設定が適用されていないクライアントをグルーピングする。
253
4. 代表的な構築例および運用例
• 集計結果からのあて先グループの作成方法
運用 1「4.2.7
→
集計結果からあて
先グループを作成する」
4. 電源設定を変更するバッチファイルを作成する。
Windows の powercfg コマンドを利用すると,電源設定を変更できます。例えば,
OS が Windows XP のクライアントに対して,AC 電源で動作しているモニタの電源
を切るまでの時間を 10 分,システムスタンバイまでの時間を 20 分に設定したい場合
は,次のようにバッチファイルを作成します。
powercfg /change 自宅または会社のデスク /monitor-timeout-ac 10
powercfg /change 自宅または会社のデスク /standby-timeout-ac 20
5. バッチファイルをインストール後に起動する設定をしてパッケージングする。
作成したバッチファイルをパッケージングします。また,リモートインストール後に
起動させる外部ファイルに,作成したバッチファイルを指定します。
• パッケージングの手順 → 運用 1「2.1 パッケージングの方法」
• バッチファイルの起動の設定
→
運用 1「2.2.10 [外部プログラム]パネル」
6. バッチファイルを実行するリモートインストールのジョブを作成・実行する。
• ジョブの作成手順
→
運用 1「2.3.1
• ジョブの実行方法
→
運用 1「8.3
リモートインストールの実行手順」
ジョブを実行,保存する」
7. システム情報を取得して電源設定が変更されたか確認する。
• システム情報の取得手順
→
運用 1「3.1.1
システム情報の取得手順」
● 注意事項
取得できるインベントリ情報の注意事項については,「2.2.1(1)
トから取得できるシステム情報」を参照してください。
254
Windows のクライアン
4.
代表的な構築例および運用例
4.10 特定の日時にクライアントをシャットダ
ウンさせる
● 概要
クライアントの dmpshutd コマンドを実行すると,コンピュータをシャットダウンさせ
ることができます。dmpshutd コマンドと Windows のタスクを利用して,特定の曜日お
よび時間にクライアントをシャットダウンさせるように設定することで,電源の消し忘
れを対策でき,消費電力の削減を図れます。
ここでは,月曜日〜金曜日の 20:00 にクライアントをシャットダウンさせる方法を説明
します。
特定の曜日および時間にクライアントをシャットダウンさせる流れを次の図に示します。
255
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-11 特定の曜日および時間にクライアントをシャットダウンさせる流れ
● 操作手順
1. dmpshutd コマンドを実行するタスクを設定するためのバッチファイルを作成する。
月曜日〜金曜日の 20:00 にクライアントの dmpshutd コマンドを実行するタスクを設
定するバッチファイルを作成します。作成するバッチファイルの内容を次に示しま
す。
AT 20:00 /interactive /every:M,T,W,Th,F
"C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDMP¥BIN¥dmpshutd.exe" /USER,8 > C:¥at.txt
バッチファイルの実行結果は C:¥at.txt に出力されます。
なお,dmpshutd コマンドを実行するときは,オプションに「/USER,8」を必ず指定
してください。
256
4.
代表的な構築例および運用例
2. バッチファイルをインストール後に起動する設定をしてパッケージングする。
作成したバッチファイルをパッケージングします。また,リモートインストール後に
起動させる外部ファイルに,作成したバッチファイルを指定します。
• パッケージングの手順
→
運用 1「2.1
• バッチファイルの起動の設定
→
パッケージングの方法」
運用 1「2.2.10 [外部プログラム]パネル」
3. バッチファイルを実行するリモートインストールのジョブを作成・実行する。
• ジョブの作成手順 → 運用 1「2.3.1 リモートインストールの実行手順」
• ジョブの実行方法
→
運用 1「8.3
ジョブを実行,保存する」
なお,シャットダウンの設定を解除するには,次の内容のバッチファイルを同じ手順で
クライアントにリモートインストールしてください。
@echo off
FOR /F "tokens=4" %%i in (C:¥at.txt) do set atdel=%%i
at %atdel% /DELETE
exit
● 注意事項
シャットダウンの設定を解除する場合,バッチファイルの実行結果(上の手順では
C:¥at.txt)が削除されているときは,リモートインストールは利用できません。クライ
アントに登録されているタスクを手動で解除してください。
257
4. 代表的な構築例および運用例
4.11 新規に追加されたクライアントへ自動的
にソフトウェアを配布する
● 概要
ID に条件(ポリシー)を設定すると,JP1/NETM/DM が管理するシステムに新規に追
加されたクライアントを自動的に ID に登録させることができます。
あらかじめ,ID に対してソフトウェア配布のジョブを実行しておくことで,新規に追加
されたクライアントへ自動的にソフトウェアを配布できます。これにより,ウィルス対
策製品などのシステムの初期導入時に必要なソフトウェアを配布することで,セキュリ
ティ対策に役立てることができます。
ID「ID_NEWCLT」を作成して,新規に追加されたクライアントへ自動的にソフトウェ
アを配布する流れを次の図に示します。
258
4.
図 4-12
代表的な構築例および運用例
新規に追加されたクライアントへ自動的にソフトウェアを配布する流れ
● 操作手順
1. ID を作成する。
• ID の作成方法
→
構築「8.3.2
ID の作成」
2. 配布するソフトウェアをパッケージングする。
• パッケージングの手順 → 運用 1「2.1 パッケージングの方法」
3. あて先に ID を指定したリモートインストールのジョブ(ID ジョブ)を作成する。
• ジョブの作成手順
→
運用 1「2.3.1
• ジョブ作成時のあて先の指定
→
リモートインストールの実行手順」
運用 1「8.2.4 [あて先]パネルの設定」
259
4. 代表的な構築例および運用例
4. ID ジョブを実行する。
5. ID にポリシーを設定する。
新規に追加されたクライアントが,自動的に ID に登録されるようになります。ID に
クライアントが新規登録されると,次回,上位システムとの接続が発生したタイミン
グで,ID ジョブとして実行したジョブが自動的にクライアントに実行されます。
• ID へのポリシー設定手順
→
ID の自動メンテナンス」
構築「9.4
ジョブの実行状況を確認する
• 実行状況の表示 → 運用 1「8.4.3 [ジョブ実行状況]ウィンドウで表示される
項目」
• 実行状況の確認方法
→
運用 1「8.4.5
失敗したジョブを再実行する
• 再実行の設定 → 運用 1「8.5.2(1)(b)
• ジョブの再実行方法
→
ID ジョブの実行状況の表示方法」
ID ジョブを再実行する場合」
運用 1「8.5.2(2)
● 注意事項
• パッケージング時の注意事項
• ID を使用する場合の注意事項
→
→
エラージョブの再実行方法」
運用 1「2.1.5 パッケージング時の注意事項」
構築「8.3.5
ID を使用する場合の注意事項」
• システム構成情報と ID を連携させる運用の注意事項
→
構築「8.4.3 システム構
成情報と ID の連携時の注意事項」
• ID ジョブの実行状況確認時の注意事項
→
運用 1「8.4.5(4)
を確認するときの注意事項」
• クライアントを自動的に ID に追加する運用の注意事項
メンテナンス運用時の注意事項」
260
→
ID ジョブの実行状況
構築「9.4.2 ID の自動
4.
代表的な構築例および運用例
4.12 障害が発生したクライアントを配布管理
システムから遠隔操作でメンテナンスする
クライアントに障害が発生した場合,自動的に障害の発生をサーバに通知(アラート通
知)することができます。障害が発生したクライアントを,サーバから遠隔操作(リ
モートコントロール)することで,システム管理者が直接問題点を把握し,障害を回復
できます。
ここでは,クライアントからサーバへ障害の発生を通知し,サーバ側で障害が発生した
クライアントを確認する方法と,サーバからクライアントをリモートコントロールする
方法を説明します。
4.12.1
障害の発生をサーバに通知する
● 概要
クライアントで設定したシステム監視の条件に従って,クライアントからサーバへア
ラートが通知されます。サーバでは,出力されたアラート情報を基にアラートを通知し
たクライアントを確認します。
• アラート通知の概要
→ 「1.2.5(3) クライアントのシステムの監視」
クライアントでの障害の発生をサーバに通知する流れを次の図に示します。
261
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-13
クライアントでの障害の発生をサーバに通知する流れ
● 操作手順
1. 通知されたアラート情報の出力先を設定する。
• サーバのセットアップ
→
構築「4.2.13 [クライアントアラート]パネル」
• アラートを中継する場合の設定
→
運用 1「7.4.2
アラート情報の中継」
2. クライアントでアラートの通知を設定する。
• クライアントの設定方法
→
運用 1「11.8.4(4)
上位システムへアラートを通知
する」
• クライアントのセットアップ
262
→
構築「6.2.9 [システム監視]パネル」
4.
代表的な構築例および運用例
3. クライアントでシステム監視の条件を設定する。
• システム監視の条件設定
→
運用 1「11.8.2
システム監視の条件設定」
4. クライアントでシステム監視を開始する。
• システム監視の開始方法
→
運用 1「11.8.1
システム監視の開始と停止」
5. クライアントから通知されたアラートを確認する。
• 通知されたアラートの確認方法 → 運用 1「7.4.1
● 注意事項
• アラート確認時の注意事項
→
アラート情報の確認」
運用 1「7.4.1(1)(c) アラート情報ファイルの利用時
の注意事項」
4.12.2
クライアントをリモートコントロールする
● 概要
リモートインストールマネージャの[システム構成]
,[あて先]または[ディレクトリ
情報]ウィンドウに表示されている JP1/NETM/DM のシステム構成から,クライアント
を選択してリモートコントロールマネージャを起動することで,選択したクライアント
をリモートコントロールします。
また,インベントリ情報の集計結果に表示されたクライアントを選択して,リモートコ
ントロールマネージャを起動することもできます。
• リモートコントロールの概要
→ 「2.8
クライアントのリモートコントロール」
クライアントをリモートコントロールする流れを次の図に示します。
263
4. 代表的な構築例および運用例
図 4-14
クライアントをリモートコントロールする流れ
● 前提条件
• 必要なシステム構成
→ 「1.3.6 リモートコントロール機能を使用する場合のシス
テム構成要素」
● 操作手順
JP1/NETM/DM のシステム構成を利用する場合
1. リモートインストールマネージャの[システム構成],
[あて先]または[ディレクト
リ情報]ウィンドウからリモートコントロールしたいクライアントを選択する。
2. [オプション]−[リモートコントロールマネージャの起動]からリモートコント
ロールマネージャを起動する。
3. クライアントをリモートコントロールする。
• リモートコントロールマネージャの操作方法
Remote Control」
264
→
マニュアル「JP1/NETM/
4.
代表的な構築例および運用例
インベントリ情報の集計結果からクライアントをリモートコントロールする場合
1. インベントリ情報を集計する。
• インベントリビューアの起動手順
動」
• インベントリの集計手順
→
→
運用 1「4.1.1
運用 1「4.2.1
インベントリビューアの起
集計手順」
2. 集計結果からリモートコントロールしたいクライアントを選択する。
3. メニューからリモートコントロールマネージャを起動する。
• 集計結果からのリモートコントロールマネージャの起動手順
→
運用 1「4.6
リ
モートコントロール機能を利用する」
4. クライアントをリモートコントロールする。
• リモートコントロールマネージャの操作方法
→
マニュアル「JP1/NETM/
Remote Control」
265
5
JP1/NETM/DM システムの設
計
JP1/NETM/DM のプログラムをインストールする前に,組織
構成,マシンの台数や性能などを考慮し,システム全体の構成
を検討します。
この章では,システム構成の設計基準やハードウェアに関する
見積もりなど,JP1/NETM/DM をインストールする前に検討
が必要な事項について説明します。
5.1 システム構成の設計
5.2 運用する環境に応じたシステム構成の設計
5.3 ハードウェアに関する見積もり
5.4 データベース容量の見積もり
267
5. JP1/NETM/DM システムの設計
5.1 システム構成の設計
JP1/NETM/DM は,数十台〜数百台のクライアントで構成される小規模,中規模システ
ムから,数千台以上のクライアントで構成される大規模システムまでをサポートしてい
ます。
ここでは,システムの規模や環境に応じたシステム構成の設計について説明します。
5.1.1
基本的なシステム構成の設計
ビルや事業所ごとに数十台〜数百台のクライアントが LAN に接続されていて,各事業所
間を WAN で結ぶようなネットワークでは,JP1/NETM/DM Manager でシステム全体の
配布・資産管理を行い,各拠点は JP1/NETM/DM Client(中継システム)で中継をする
多階層構成が一般的です。
JP1/NETM/DM Client(中継システム)は,中継するシステムとしてだけでなく,同一
LAN 内のクライアントに対する配布管理システムとしても使用できます。
JP1/NETM/DM の基本的なシステム構成を次の図に示します。
図 5-1 基本的なシステム構成例
なお,配布管理システムに直接接続できるクライアントの数は,ハードウェア環境にも
よりますが,一般的に 200 台以内を推奨します。200 台を超えるクライアントを管理す
る場合は,運用方法やネットワーク構成を考慮して,中継システムの配置を検討してく
268
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
ださい。
中継システムの配置の検討についての詳細は,
「5.1.4 中継するシステムを使用したシス
テム構成の検討」を参照してください。
5.1.2 大規模なシステム構成の設計
クライアントが数千台またはそれ以上の台数となるような,全国規模の大規模システム
では,1 台の JP1/NETM/DM Manager ですべての管理業務をカバーするのは大変な負
担です。JP1/NETM/DM Client(中継システム)を部門ごとの配布管理システムとして
使用することもできますが,一つ下の階層までしかジョブを実行できない,実行できる
ジョブの種類が少ない,などの制限があります。
このような場合は,JP1/NETM/DM Manager を階層構成にして運用することをお勧めし
ます。全体を統括する JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)の配下に,中継機能を持
つ JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)を配置して,部門ごとの運用を任せるこ
とで,全体を統括する配布管理システムの負担を大幅に軽減できます。
大規模ネットワークに JP1/NETM/DM を導入する場合のシステム構成例を次の図に示し
ます。
269
5. JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-2 大規模システムの構成
大規模な JP1/NETM/DM システムを運用する場合,基本的なシステム構成での運用に加
え,次の内容について知っておく必要があります。
● 配布管理システムの階層化によるメリット
● 中継マネージャ配下のシステム構成情報の管理
● マネージャからのジョブの実行
それぞれについて説明します。
(1) 配布管理システムの階層化によるメリット
JP1/NETM/DM Manager を階層構成にした運用では,中継マネージャを頂点とする部門
ごとのネットワークを,一つの JP1/NETM/DM システムとして扱うため,次のようなメ
リットがあります。
270
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
● 部門ごとに異なるノード識別キーを使用できる
JP1/NETM/DM では,各ホストを識別するための名称を,ホスト名または IP アドレ
スのどちらかに統一します。JP1/NETM/DM Manager を階層構成にすると,システ
ム全体ではなく,中継マネージャごとに,どちらを使用するか選択できます。
● 部門ごとに独自の管理項目が持てる
JP1/NETM/DM には,システム管理者が独自の管理項目を作成して情報を取得できる
機能があります。独自の管理項目として作成できるのは,レジストリ情報とユーザイ
ンベントリ情報です。この管理項目を,マネージャと中継マネージャとで別々に設定
できます。大規模なネットワークでは,システム全体で管理したい情報と,部門ごと
に管理したい情報が異なる場合があります。このような場合に,それぞれ,必要な情
報を取得できます。
レジストリ情報の管理については,「2.2.1 システム情報の取得」を,ユーザインベ
ントリ情報の管理については,「2.2.3
ユーザインベントリ情報の取得」を参照して
ください。
(2) 中継マネージャ配下のシステム構成情報の管理
マネージャの配下に中継マネージャを置くと,マネージャからは,中継マネージャ配下
のシステム構成情報に対する操作(中継システムやクライアントの追加,移動,削除な
ど)はできません。中継マネージャ配下のシステム構成情報を操作できるのは中継マ
ネージャだけです。
このため,JP1/NETM/DM Manager を階層化した大規模な JP1/NETM/DM システムを
構築する場合は,初めに,拠点ごとに中継マネージャを頂点とする基本的な JP1/NETM/
DM システム構成を構築し,各拠点の中継マネージャ上でシステム構成情報を作成して
おきます。そのあと,マネージャを導入し,各拠点の配布管理システムを中継マネー
ジャとして定義します。
マネージャ上で,各拠点の JP1/NETM/DM Manager を中継マネージャとして設定し終
わったら,各中継マネージャ配下のシステム構成情報を取得する必要があります。中継
マネージャ配下のシステム構成情報を一括して取得するには,中継マネージャをあて先
とした「システム構成情報の取得」ジョブを実行します。中継マネージャが管理するシ
ステム構成情報が転送され,マネージャの[システム構成]ウィンドウに表示されます。
なお,中継マネージャが多階層の場合,上位の中継マネージャから下位の中継マネー
ジャ配下のシステム構成情報を取得するときは,下位の中継マネージャをあて先に指定
します。
「システム構成情報の取得」ジョブを実行して,中継マネージャからシステム構成情報を
取得する流れを次の図に示します。
271
5. JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-3 中継マネージャからのシステム構成情報の取得
マネージャでいったんシステム構成情報を取得したら,あとはネットワーク内のすべて
の中継マネージャ,中継システム,およびクライアントを,通常のあて先として扱えま
す。また,マネージャで ID を作成する場合,ネットワーク内のすべての中継マネージャ
および中継システムを ID 管理中継として設定できます。
システム構成情報を取得したあと[システム構成]ウィンドウの情報を常に最新の状態
にしておくには,マネージャおよび中継マネージャのセットアップで,システム構成を
自動的に登録・反映するように設定してください。中継マネージャ配下のシステム構成
情報が,自動的にマネージャに通知されます。
(3) マネージャからのジョブの実行
通常,配布管理システムからジョブのあて先として指定できるのは,あて先グループ,
ID,および単体のクライアントの 3 種類です。しかし,JP1/NETM/DM Manager を階
層構成にした場合,最上位のマネージャからは,この三つに加えて,「全あて先」を指定
272
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
したジョブ(全あて先ジョブ)を実行できます。
「全あて先」とは,中継マネージャ下の
すべてのホストを意味します。特定の中継マネージャに対して全あて先ジョブを実行す
ると,ジョブを受け取った中継マネージャが,配下のすべてのクライアントに対してそ
のジョブを実行します。
マネージャからは,全あて先ジョブの実行結果を,クライアントの台数(総数および実
行結果ごとの台数)で確認できます。中継マネージャのセットアップで,全あて先ジョ
ブのクライアント実行結果を記録する設定をしておけば,1 台 1 台のクライアントごと
の実行状況も確認できます。
また,マネージャから全あて先ジョブを再実行すると,ジョブの実行状態が「実行待ち」
または「エラー」のクライアントだけを,中継マネージャが自動的にピックアップして
再実行します。
5.1.3 小規模なシステム構成の設計
数十台程度のクライアントが LAN に接続されているシステムでは,中継するシステムを
使わないで,JP1/NETM/DM Manager だけでクライアントを管理できます。小規模シス
テムでの JP1/NETM/DM の構成を次の図に示します。
図 5-4 小規模システムでの JP1/NETM/DM の構成
5.1.4 中継するシステムを使用したシステム構成の検討
JP1/NETM/DM システムには,配布管理システムの負荷やネットワークの負荷を軽減す
るために,中継するシステムがあります。中継するシステムを使用することで,多数の
クライアントを階層構成で管理できます。また,直接,配布管理システムに接続するク
ライアントの数を減らしたり,ネットワークで扱われるデータ量を減らしたりすること
ができます。
(1) 中継するシステムの配置の目安
配布管理システムに直接接続できるマシンの数は,ハードウェア環境にもよりますが,
273
5. JP1/NETM/DM システムの設計
一般的に 200 台以内を推奨します。200 台を超えるクライアントを管理する場合は,配
布管理システムとクライアントの間に中継するシステムを配置することをお勧めします。
なお,中継システムで配布管理システムの機能を使用しない場合,直接接続できるマシ
ンの数は,1,000 台以内を推奨します。
また,中継システムで配布管理システムの機能を使用する場合,直接接続できるクライ
アントの数は 200 台以内を推奨します。管理するクライアントの数が 200 台を超えると
きは,中継マネージャの配置を検討してください。
例えば,500 台のクライアントを持つ中規模ネットワークに JP1/NETM/DM を導入し,
配布管理システムの機能を使用してクライアントを管理する場合,次の図のようなシス
テム構成が考えられます。
図 5-5 中継するシステムの配置の目安
中継するシステムの階層を増やすと,さらに多くのクライアントを管理できるようにな
ります。ただし,階層を増やし過ぎると,ソフトウェアの配布などの処理に時間が掛か
ることがあります。ハードウェア導入のコストやネットワーク性能なども考慮して,適
切な階層を検討してください。
なお,配布管理システムのセットアップでは,「同時に接続できる下位システム数」を設
定し,同時接続台数を絞り込むことができます。同様に,中継システムのセットアップ
では,「同時に接続できるクライアント数」を設定して,クライアントの同時接続台数を
絞り込むことができます。ネットワークの負荷状態,サーバの CPU 使用率などを基に
チューニングしてください。
274
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
(2) 中継するシステムの適切な階層数
中継するシステムの階層を増やすと,非常に多くのクライアントを管理できるようにな
ります。しかし,中継するシステムの階層を増やし過ぎると,中継するシステムの数だ
けハードウェアのコストが掛かります。これは,中継するシステムにはクライアントよ
りも高性能なハードウェアが要求されるためです。また,クライアントまでに多くの中
継するシステムを経由すると,クライアントへのソフトウェアの配布が遅れることもあ
ります。中継するシステムの階層は,ハードウェアの導入コストやネットワーク性能な
ども考慮して,適切な階層を検討する必要があります。
(3) 中継するシステムの階層の制限
中継するシステムは,次に示す制限内で設置してください。
• 7 階層まで
• 配布管理システム(システム最上位のホスト)の直下のホストから最下位のホストま
でのホスト名を合計した長さが,255 バイト以内
次に,ホスト名の長さによる階層の制限について説明します。
配布管理システムでジョブを実行するとき,ジョブの対象となるクライアントを指定し
ます。このとき,配布管理システムからクライアントまでの経路は,経由する中継する
システムのホスト名とクライアントのホスト名をつないだ形式のアドレスで管理されて
います。アドレスの形式は次のとおりです。
DNS を使用しない場合
ホスト名 ! ホスト名…
DNS を使用する場合
ホスト名 . ドメイン名 ! ホスト名 . ドメイン名…
各ホスト名は「!」で区切ります。また,DNS を使用する場合は各ホストを「ホスト名 .
ドメイン名」の形式で指定します。アドレスの長さは最大 255 バイトで,区切り文字の
「!」および「.」もアドレスの長さに含まれます。また,ホスト名は 64 バイトまで指定で
きます。
中継するシステムは,この制限内で設置できます。そのため,極端に長いホスト名を使
用している場合や,DNS でのドメイン名が長い場合には,中継するシステムの階層数が
制限されます。
中継するシステムの階層例を次の図に示します。
275
5. JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-6 中継するシステムの階層例
この階層例の場合,配布管理システムが管理するアドレスは次のようになります。
DNS を使用しない場合
• 中継するシステムのアドレス:site-111
site-011!site-111(17 バイト)
• クライアントのアドレス:client-111
site-011!site-111!client-111(28 バイト)
DNS を使用する場合
• 中継するシステムのアドレス:site-111
site-011.net01.abc.co.jp!site-111.net02.abc.co.jp(49 バイト)
• クライアントのアドレス:client-111
site-011.net01.abc.co.jp!site-111.net02.abc.co.jp!client-111.
net02.abc.co.jp(76 バイト)
5.1.5
使用できるデータベース
配布管理システムでは,パッケージ,ジョブの実行結果,インベントリ情報など,さま
ざまな情報をリレーショナルデータベースで管理しています。
JP1/NETM/DM では,次に示すリレーショナルデータベースを使用できます。
● Embedded RDB
276
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
JP1/NETM/DM Manager が標準で提供する,組み込み型のリレーショナルデータ
ベースです。Embedded RDB を使用する場合,リレーショナルデータベース用のプロ
グラムを別に用意する必要はありません。
● Microsoft SQL Server
Microsoft 社製のリレーショナルデータベースです。JP1/NETM/DM とは別にプログ
ラムを用意する必要があります。
● Oracle
ORACLE 社製のリレーショナルデータベースです。JP1/NETM/DM とは別にプログ
ラムを用意する必要があります。
なお,OS が Windows Server 2008 の場合,Oracle は使用できません。
これらのデータベースのどれを使用しても,JP1/NETM/DM の機能に差異はありませ
ん。環境に合わせて,使用するリレーショナルデータベースを選択してください。
(1) リレーショナルデータベースに必要なプログラム
Microsoft SQL Server または Oracle を使用するときは,次に示すプログラムが必要で
す。
Embedded RDB を使用する場合は,リレーショナルデータベースが組み込まれているの
で,プログラムを準備する必要はありません。
● リレーショナルデータベースのサーバ
データベースの情報を管理するサーバプログラムです。Microsoft SQL Server または
Oracle が使用できます。
● リレーショナルデータベースのクライアント機能
データベースの情報にアクセスするためのクライアント機能です。
リレーショナルデータベースを使用したシステム構成や注意事項については,マニュア
ル「構築ガイド」の「7.
リレーショナルデータベースを設定する」を参照してくださ
い。
(2) パッケージデータの格納先の選択
JP1/NETM/DM は管理情報をリレーショナルデータベースで管理していますが,配布す
るパッケージデータだけをファイルシステムに格納するようにできます。
パッケージデータの格納先は,JP1/NETM/DM Manager のインストール時に,[パッ
ケージ格納方法の選択]ダイアログボックスで設定します。
格納先による違いは次のとおりです。目的に合った格納先を選択してください。
リレーショナルデータベースに格納した場合
JP1/NETM/DM の管理情報のバックアップが容易になります。
ファイルシステムに格納した場合
277
5. JP1/NETM/DM システムの設計
リレーショナルデータベースへ格納したときに比べ,リモートインストール時の
パッケージ転送の性能が向上します。
5.1.6
バージョン間の互換性
JP1/NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM Client は,それぞれすべてのバージョ
ンで互換性を持っています。したがって,例えば,特定のバージョンの JP1/NETM/DM
Manager に,さまざまなバージョンの JP1/NETM/DM Client および JP1/NETM/DM
SubManager を接続して使用できます。古いバージョンのプログラムでは,そのバー
ジョンでサポートされている範囲の機能を使用できます。
なお,リモートコントロールマネージャとリモートコントロールエージェントのバー
ジョン間の互換性については,マニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照してく
ださい。
5.1.7
システムの日時およびタイムゾーンの設定
JP1/NETM/DM システムでのシステムの日時およびタイムゾーンの設定について説明し
ます。
(1) システムの日時の設定
ジョブなどの実行日時にずれが生じないように,JP1/NETM/DM のシステムを構成する
すべてのコンピュータは,正確な日付および時刻を設定してください。日付と時刻の設
定が実際の日時よりも進んでいたり,遅れていたりする場合,「システム構成情報の取
得」ジョブ,「中継サーバからの結果通知保留」ジョブ,
「中継サーバの結果通知保留の
解除」ジョブの実行結果およびシステム構成情報の自動登録が配布管理システムに反映
されないことがあります。
システム時刻の変更は,システム起動時またはシステム停止時に実施してください。処
理中のジョブがある場合は,ジョブが完了してからシステム時刻を変更してください。
なお,システム時刻を変更すると,次の不具合が生じることがあるので注意してくださ
い。
• 日時指定のジョブが,意図しない時間に実行される。
• システム時刻を進めた場合,日時指定のジョブが 2 度実行される場合がある。
また,システム時刻を遅らせた場合,遅らせる前の日時まで実行されない場合がある。
• ログの出力時刻がずれるため,障害要因を解析しにくくなる。
JP1/NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合は,シ
ステム時刻を遅らせたあとでジョブを作成すると,すでに登録されているジョブを上書
きすることがあるため,ジョブは,遅らせた時間の経過を待って作成してください。以
前実行したジョブが上書きされてしまった場合は,再度ジョブを実行してください。
278
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
(2) タイムゾーンに関する設定
[コントロールパネル]の「日付と時刻」で設定しているタイムゾーンと同じ設定値を,
システム環境変数 TZ に指定しておく必要があります。タイムゾーンを日本語版
Windows 標準の「<GMT+09:00> 東京,大阪,札幌…」に設定している場合の指定方法
を次に示します。
Windows NT の場合
[コントロールパネル]の「システム」を開き,システム環境変数に「TZ=JST-9」
を設定したあと,再起動してください。
Windows Me または Windows 98 の場合
ファイル AUTOEXEC.BAT に「SET TZ=JST-9」を追加したあと,再起動してくだ
さい。
JP1/NETM/DM では,クライアントから取得した情報に表示される日時は,クライアン
トのタイムゾーンでの日時が設定されています。そのため,クライアントのタイムゾー
ンが変更されると,変更後に取得した情報は異なる情報として認識されます。
また,クライアントでのジョブの実行日時も,クライアントのタイムゾーンに依存しま
す。実行日時を 10:00 に指定したジョブを実行した場合は,各タイムゾーンでの 10:
00 にジョブが実行されます。配布管理システムのタイムゾーンの 10:00 のタイミング
で一斉に情報を収集したいといった場合は,タイムゾーンによる日時の差異を考慮して,
実行日時を指定したジョブを実行する必要があります。
279
5. JP1/NETM/DM システムの設計
5.2 運用する環境に応じたシステム構成の設計
ここでは,JP1/NETM/DM システムを運用する環境に応じた,システム構成の設計につ
いて説明します。
5.2.1
Asset Information Manager Limited を使用する環境で
のシステム構成
「Asset Information Manager Limited」は,配布管理システムとは別に専用のリレー
ショナルデータベースを使用します。
リレーショナルデータベースに Embedded RDB を使用する場合,JP1/NETM/DM の
「サーバ本体機能」と「Asset Information Manager Limited」を同じコンピュータにイ
ンストールすると,データベースを二つ作成するので,マシンリソースを大量に消費す
るおそれがあります。この場合,JP1/NETM/DM の「サーバ本体機能」とは別のコン
ピュータに「Asset Information Manager Limited」を配置する構成をお勧めします。
「Asset Information Manager Limited」のインストール手順については,マニュアル
「構築ガイド」の「2.3
Asset Information Manager Limited をインストールする」を参
照してください。
「Asset Information Manager Limited」を使用する環境での JP1/NETM/DM の構成を,
使用するリレーショナルデータベースの種類ごとに,次の図に示します。
280
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-7 「Asset Information Manager Limited」を使用する環境での JP1/NETM/DM の構成
(Embedded RDB の場合)
281
5. JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-8 「Asset Information Manager Limited」を使用する環境での JP1/NETM/DM の構成
(Microsoft SQL Server または Oracle の場合)
なお,JP1/NETM/Asset Information Manager がインストールされているコンピュータ
に,「Asset Information Manager Limited」はインストールできません。
5.2.2
UNIX システムが混在する環境でのシステム構成
UNIX システムが混在する環境での JP1/NETM/DM の構成を次の図に示します。
282
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-9 UNIX システムが混在する環境での JP1/NETM/DM の構成
UNIX 版の JP1/NETM/DM 製品には次の 3 種類があります。
JP1/NETM/DM Manager
配布管理システムの機能を提供します。配下に Windows 版の JP1/NETM/DM
Client を接続して使用できます。
JP1/NETM/DM SubManager
中継システムの機能を提供します。配下に Windows 版の JP1/NETM/DM Client を
接続して使用できます。
JP1/NETM/DM Client
クライアント,およびパッケージャの機能を提供します。パッケージャの機能を使
用して,配布するソフトウェアを Windows 版の配布管理システムに登録できます。
なお,Windows 版とは異なり,中継システムの機能はありません。
!
注意事項
Windows 版の JP1/NETM/DM Client(中継システム)の下位に,UNIX 版の JP1/NETM/
DM SubManager は配置できません。
283
5. JP1/NETM/DM システムの設計
5.2.3
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境でのシステム
構成
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境での JP1/NETM/DM の構成を次の図に示しま
す。
図 5-10
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境での JP1/NETM/DM の構成
日本語版の JP1/NETM/DM の配下には,日本語版および英語版の JP1/NETM/DM を接
続できます。
英語版の JP1/NETM/DM の配下には,日本語版の JP1/NETM/DM を接続できません。
英語版の JP1/NETM/DM だけ接続できます。
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境を構築する場合の注意事項を次に示します。
● JP1/NETM/DM Administrator Kit,JP1/NETM/DM Internet Gateway および JP1/
NETM/DM HTTP Gateway は,連携する JP1/NETM/DM の言語と同一にしてくださ
い。
284
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
● 使用する Microsoft SQL Server,Oracle,Microsoft Internet Information Services お
よび Microsoft Internet Explorer は,連携する JP1/NETM/DM の言語と同一にして
ください。
● ユーザインベントリの項目名,パッケージ名,ジョブ名に 2 バイト文字が含まれてい
る場合で,表示先や配布先の PC に対応したフォントがインストールされていないと
きは,文字化けが発生します。
● 日本語版の JP1/NETM/DM Manager の標準検索リストは,日本語版のソフトウェア
を対象にしているため,標準検索リストのソフトウェアの検索結果を正しく得られな
い場合があります。
● 日本語版のクライアント用に作成した AIT ファイルおよびレコーダファイルは,英語
版のクライアントでは使用できない場合があります。
5.2.4 インターネットを介して使用する場合のシステム構成
インターネットオプションを利用すると,インターネットを介したネットワーク環境へ
の JP1/NETM/DM の導入が容易になります。インターネットオプションとは,JP1/
NETM/DM Internet Gateway と JP1/NETM/DM HTTP Gateway で構成される機能の
名称です。
インターネットを介する JP1/NETM/DM のノード間に,JP1/NETM/DM Internet
Gateway と JP1/NETM/DM HTTP Gateway を配置すると,その間の通信プロトコル
が,JP1/NETM/DM 固有のプロトコルから HTTP に変換されます。そのため,Web が
利用できる環境であれば,複雑な設定が不要になります。インターネットオプションに
ついては,マニュアル「構築ガイド」の「付録 E インターネットオプションを使った
JP1/NETM/DM の導入」を参照してください。
インターネットオプションを利用する場合のシステム構成を,次の図に示します。
285
5. JP1/NETM/DM システムの設計
図 5-11 インターネットオプションを利用する場合のシステム構成
5.2.5
JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログを管
理する場合のシステム構成
JP1/NETM/DM と同じシステム内で,JP1/ 秘文 LogManager を利用してユーザ操作ロ
グを取得している場合,JP1/NETM/DM の[操作ログ一覧]ウィンドウから,JP1/
NETM/DM で取得した稼働情報とあわせて JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操
作ログも管理できます。
JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログを管理する場合のシステム構成を次の
図に示します。
286
5.
図 5-12
JP1/NETM/DM システムの設計
JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログを管理する場合のシステム構
成
[操作ログ一覧]ウィンドウから JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操作ログを管
理するには,JP1/NETM/DM Manager をインストールしたあと,「Asset Information
Manager Limited」のセットアップで,接続する JP1/ 秘文 LogManager を設定する必
要があります。インストール後の設定については,マニュアル「構築ガイド」の「10.1
Asset Information Manager Limited をセットアップする」を参照してください。
また,[操作ログ一覧]ウィンドウからの操作ログの管理の概要については,「2.6.1
操
作ログの参照・追跡調査」を参照してください。
5.2.6
WSUS と連携する場合のシステム構成
JP1/NETM/DM が WSUS と連携するシステムでは,JP1/NETM/DM は一つの WSUS
とだけ連携できます。そのため,複数の WSUS サーバが存在する環境では,任意の 1 台
の WSUS サーバと接続してください。また,階層化されている WSUS サーバと接続す
る場合は,最上位の WSUS サーバと接続してください。JP1/NETM/DM と連携する
WSUS サーバと下位の WSUS サーバとの同期は,JP1/NETM/DM が提供するコマンド
で行います。
WSUS と連携する場合,システム内のすべての WSUS サーバに,JP1/NETM/DM のコ
ンポーネント「WSUS 連携機能」をインストールする必要があります。「WSUS 連携機
287
5. JP1/NETM/DM システムの設計
能」のインストール方法については,マニュアル「構築ガイド」の「2.4 WSUS サーバ
へ JP1/NETM/DM をインストールする」を参照してください。
WSUS と連携する場合の JP1/NETM/DM の構成を次の図に示します。
図 5-13
WSUS と連携する場合の JP1/NETM/DM の構成
なお,JP1/NETM/DM と WSUS は同じコンピュータにインストールすることもできま
す。この場合,JP1/NETM/DM と WSUS で異なるバージョンの Microsoft SQL Server
を使用するときは,どちらかが使用する Microsoft SQL Server を別のコンピュータに構
築する必要があります。
WSUS と連携する環境の構築完了後は,配布管理システムのサーバセットアップから接
続する「WSUS 連携機能」の URL を指定する必要があります。URL の指定方法の詳細
については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.17 [WSUS 連携]パネル」を参照して
288
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
ください。
5.2.7
AMT を利用する場合のシステム構成
「AMT 連携機能」を使用するためには,Microsoft .NET Framework 1.1,2.0 または 3.0
がインストールされている必要があります。また,クライアントは,AMT に対応したコ
ンピュータを使用している必要があります。
JP1/NETM/DM から AMT を利用する場合のシステム構成を次の図に示します。
図 5-14
AMT を利用する場合のシステム構成
なお,「AMT 連携機能」は,「サーバ本体機能」とは別に「リモートインストールマネー
289
5. JP1/NETM/DM システムの設計
ジャ」と同じコンピュータにインストールすることもできます。
(1) JP1/NETM/DM をインストールする前に必要な設定
クライアントで「AMT 連携機能」をインストールする前に,AMT に対して設定が必要
です。AMT の設定方法を次に示します。
1. AMT の機能をオンにする。
2. Provision モデルに「Small Business」を指定する。
3. AMT のネットワークの設定,その他の設定を実施する。
なお,AMT の Provision モデルに「Enterprise」を指定した運用はできません。
(2)「AMT 連携機能」を使用したシステム構築時の注意事項
● JP1/NETM/DM をインストールするときに設定する AMT のユーザ情報(AMT 管理
ユーザ)のユーザ名とパスワードは,システム内で一致させる必要があります。
● 運用キーはホスト名を使用してください。
5.2.8
クラスタシステムへの JP1/NETM/DM の導入
Microsoft Cluster Service を使用したクラスタシステムにも,JP1/NETM/DM を導入で
きます。クラスタシステムは,複数のサーバを連携させて一つのシステムとして運用す
ることで,一つのシステムでトラブルが発生しても,ほかのサーバに業務を引き継いで
続行させる(フェールオーバー)ため,システム全体の停止を防止することができます。
クラスタシステムのフェールオーバー機能は,JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)
だけで使用できます。
JP1/NETM/DM Manager ではクラスタシステムの運用形態のうち,アクティブ・スタン
バイ構成に対応しています。アクティブ・スタンバイ構成は,2 ノード・クラスタシステ
ムで,それぞれのサーバを実行系と待機系として設定します。
JP1/NETM/DM を導入したクラスタシステムの概要を次の図に示します。
290
5.
図 5-15
JP1/NETM/DM システムの設計
JP1/NETM/DM を導入したクラスタシステムの概要
システムを構成する複数台の JP1/NETM/DM Manager の物理的なホスト名および IP ア
ドレスとは別に,論理ホスト名または論理 IP アドレスを使用して論理マネージャに接続
します。これによって,ほかのマシンはどちらのマネージャで処理を実行しているかを
意識しないで接続することができます。
管理データベースにリレーショナルデータベースを使うと,Microsoft Cluster Service
の機能であるフェールオーバー機能を使うことができます。この場合,クラスタソフト
が監視する項目を次に示します。
● 共有ディスク
● 論理 IP アドレス
● JP1/NETM/DM Manager のサービス「Remote Install Server」
なお,クラスタシステムの複数のサーバを論理ホストとしてでなく,それぞれの物理ホ
スト名または IP アドレスを使った構成として運用することもできます。
クラスタシステムの環境設定および構築手順については,マニュアル「構築ガイド」の
「付録 C JP1/NETM/DM のクラスタシステムの構築」を参照してください。
(1) システム構成例
JP1/NETM/DM でのクラスタシステムの構成例を次に示します。
(a) JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせる場合の構成例
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせる場合のクラスタシステムの構成例を次に示し
291
5. JP1/NETM/DM システムの設計
ます。システム構成は次の種類があります。
● JP1/NETM/DM Manager を 2 ノード・クラスタシステム構成にする場合
Microsoft Cluster Service のクラスタ環境上で,JP1/NETM/DM Manager のサービ
スを,フェールオーバー機能を使用する設定にすると,ハードウェアのトラブルや
JP1/NETM/DM Manager のサービスのトラブルが自動的に検出され,実行系サーバ
から待機系サーバへ自動的に切り替えられます。
リレーショナルデータベースサーバは,同一クラスタグループに設定することもでき
ます。また,異なるクラスタグループに設定されているリレーショナルデータベース
サーバを使用することもできます。
フェールオーバー機能を使って JP1/NETM/DM Manager のサービスを監視させる場
合のシステム構成例を次の図に示します。
図 5-16
フェールオーバー機能を使って JP1/NETM/DM Manager のサービスを監視させ
る場合のシステム構成例
この場合,次のプログラムのセットアップで,上位接続先の設定に,論理ホスト名を
指定してください。
• JP1/NETM/DM Manager に接続するリモートインストールマネージャの接続先
• JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)
• JP1/NETM/DM Client(クライアント)
接続元のシステムでは,フェールオーバー時にいったんトラブルが発生しますが,リ
モートインストールマネージャおよび下位システムからの再接続によってトラブルを
回避できます。
292
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
● JP1/NETM/DM Manager とリレーショナルデータベースサーバを 2 ノード・クラスタ
システム構成にする場合
JP1/NETM/DM Manager とリレーショナルデータベースサーバをそれぞれ独立した
サーバマシンにインストールして使用する場合,お互いのサーバマシンを待機系サー
バとして設定することができます。この構成にすると,両方のサーバマシンに負荷分
散しながら,トラブル発生時のフェールオーバーに対処できます。
2 サーバで JP1/NETM/DM Manager とリレーショナルデータベースサーバをお互い
に監視させる場合のシステム構成例を次の図に示します。
図 5-17
サーバで JP1/NETM/DM Manager とリレーショナルデータベースサーバをお互
いに監視させる場合のシステム構成例
この場合,セットアップ時に次のように設定します。
• JP1/NETM/DM Manager のセットアップで,リレーショナルデータベースサーバ
の接続先には,リレーショナルデータベースの論理ホストを設定する。
• JP1/NETM/DM Manager に接続する JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)
,
リモートインストールマネージャ,JP1/NETM/DM Client では,上位接続先に
JP1/NETM/DM Manager の論理ホストを設定する。
● リレーショナルデータベースサーバを 2 ノード・クラスタシステム構成にする場合
Microsoft Cluster Service のクラスタ環境上に,Microsoft SQL Server または Oracle
のフェールオーバー機能を使用した環境を構築すると,ハードウェアのトラブルやリ
293
5. JP1/NETM/DM システムの設計
レーショナルデータベースサーバのサービスのトラブルが自動的に検出され,実行系
サーバから待機系サーバへ自動的に切り替えられます。
リレーショナルデータベースサーバを JP1/NETM/DM システム以外の業務と共用し
ている場合,JP1/NETM/DM のトラブルによって,ほかの業務に影響を与えないメ
リットがあります。この構成にすると,Solaris 7 上のクラスタ構成の Oracle8i と連
携することができます。
リレーショナルデータベースサーバを 2 ノード・クラスタシステム構成にする場合の
システム構成例を次の図に示します。
図 5-18
リレーショナルデータベースサーバを 2 ノード・クラスタシステム構成にする
場合のシステム構成例
この場合,JP1/NETM/DM Manager のセットアップで設定するリレーショナルデー
タベースサーバの接続先には,論理ホストを設定してください。
(b) JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせない場合の構成例
JP1/NETM/DM Manager をクラスタグループに登録しないで,実行系マシン・待機系マ
シンをそれぞれ別のシステムと考えてフェールオーバーさせない運用もできます。この
場合,他プログラムが論理ホストを使用している場合でも,JP1/NETM/DM では論理ホ
ストを使用しないで,それぞれの物理ホスト名・IP アドレスを使用して通信します。
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせない場合,中継マネージャ(JP1/NETM/DM
Manager),または JP1/NETM/DM Client を,クラスタシステムを構成する物理ホスト
294
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
上にインストールして使用することもできます。
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせない場合の構成例を次の図に示します。
図 5-19
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせない場合の構成例
(2) JP1/NETM/DM でクラスタシステムに対応する機能一覧
JP1/NETM/DM の機能のクラスタシステムへの対応について,次の表に示します。
表 5-1 JP1/NETM/DM の機能のクラスタシステムへの対応
項目
使用の可否
対応クラスタ
Microsoft Cluster Service
○
対応クラスタシステム構成
アクティブ・スタンバイ構成
○
アクティブ・アクティブ構成
×
ホスト名運用
○
IP アドレス運用
○
ホスト識別子の使用
○
ネットワーク関連
複数 LAN 接続環境での運用
×
JP1/NETM/DM Manager のデータベース
Embedded RDB
○
Microsoft SQL Server 7.0
○
Microsoft SQL Server 2000
○
Microsoft SQL Server 2005
○
運用キー
295
5. JP1/NETM/DM システムの設計
項目
JP1/NETM/DM Manager の機能
JP1/NETM/DM Client(中継システム)
使用の可否
Oracle8i(Windows NT)
○
Oracle8i(Solaris)
○
Oracle9i(Windows NT)
○
通常配布
○
ID を使った配布
○
分割配布
○
リモートコレクト
○
インベントリ収集
○
システム構成の自動登録
○
JP1/IM へのイベント通知
○
自動ダイヤリング
×
JP1/Cm2 連携機能
△
パッケージャ
△
中継マネージャ
△
中継システム
△
JP1/NETM/DM Client(クライアント)
△
Asset Information Manager Limited
○
リモートコントロールマネージャ
△
リモートコントロールエージェント
△
(凡例)
○:使用できる
×:使用できない
△:フェールオーバーさせない範囲で使用できる
296
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
5.3 ハードウェアに関する見積もり
JP1/NETM/DM を動作させるために必要な CPU の推奨値や,ディスクおよびメモリの
所要量の算出方法について説明します。リモートコントロール機能に関するディスク占
有量は,マニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照してください。
5.3.1
CPU 性能
JP1/NETM/DM の各コンポーネントを動作させるのに必要な CPU の最小値および推奨
値を,次の表に示します。
表 5-2 JP1/NETM/DM で必要な CPU の性能
機能
最小(単位:メガヘル
ツ)
推奨(単位:メガヘルツ)
サーバ
Pentium II 300
Pentium III 500 以上
中継システム
Pentium II 300
Pentium III 500 以上
クライアント
Pentium 75
Pentium 100 以上
Asset Information Manager Limited
Pentium III 700
クライアントが 5,000 台未満の場合
Pentium III 1.5 ギガヘルツ以
上
クライアントが 5,000 台以上の場合
Pentium 4 3.0 ギガヘルツ以上
のデュアルプロセッサ
パッケージャ
Pentium 75
Pentium 133 以上
Automatic Installation Tool
Pentium 133
Pentium II 300 以上
JP1/Cm2 連携ゲートウェイサーバ
Pentium II 300
Pentium III 500 以上
JP1/Cm2 連携機能
Pentium II 300
Pentium III 500 以上
5.3.2 メモリ所要量
(1) 配布管理システムのメモリ所要量
JP1/NETM/DM Manager の配布管理システムのメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-3 JP1/NETM/DM Manager のメモリ所要量
機能
JP1/NETM/DM サーバ
JP1/NETM/DM サーバ
(中継マネージャ)
メモリ所要量(単位:メガバイト)
34 + 0.020 × a
a:同時接続台数
71 + 0.020 ×(a + 25)
a:同時接続台数
297
5. JP1/NETM/DM システムの設計
機能
メモリ所要量(単位:メガバイト)
リモートインストールマネージャ
20 + 0.002 × b
b:表示データ数
インベントリビューア
7.5 + 0.007 × c
c:インベントリ表示台数
(2) 中継システムのメモリ所要量
JP1/NETM/DM Client(中継システム)のメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-4 中継システムのメモリ所要量
機能
メモリ所要量(単位:メガバイト)
28 + 0.018 ×(a + 8)+(b × 0.001)
a:同時接続台数
中継システム
b:管理ファイルのキャッシュサイズ※
注※
管理ファイルのキャッシュサイズは,次の計算式で算出してください。
管理ファイルのキャッシュサイズ(キロバイト)=
中継システムに保管されている,上位システムまたは当該中継システムから実
行されたジョブ数
×各ジョブのあて先数
×各ジョブのパッケージ数(リモートインストールのジョブの場合)
× 1 キロバイト
(3) クライアントのメモリ所要量
クライアント機能のメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-5 クライアントのメモリ所要量
機能
クライアント
メモリ所要量
常駐時
18 メガバイト
パッケージのリモートインストール
24 メガバイト
クライアントユーザによるインストール
28 メガバイト
スタートアップキット機能支援ツール
4 メガバイト
(4)「Asset Information Manager Limited」のメモリ所要量
「Asset Information Manager Limited」のメモリ所要量を次の表に示します。
298
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
表 5-6 「Asset Information Manager Limited」のメモリ所要量
機能
Asset Information Manager Limited
メモリ所要量
クライアントが 5,000 台未満の場合
1.0 ギガバイト以上
クライアントが 5,000 台以上の場合
1.5 ギガバイト以上
(5) パッケージャのメモリ所要量
パッケージャのメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-7 パッケージャのメモリ所要量
機能
メモリ所要量
11 メガバイト
パッケージャ
(6) Automatic Installation Tool のメモリ所要量
Automatic Installation Tool のメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-8 Automatic Installation Tool のメモリ所要量
機能
Automatic Installation Tool
メモリ所要量
4 メガバイト
(7) JP1/Cm2 連携機能のメモリ所要量
JP1/Cm2 連携機能のメモリ所要量を次の表に示します。
表 5-9 JP1/Cm2 連携機能のメモリ所要量
機能
メモリ所要量
JP1/Cm2 連携機能
7 メガバイト
JP1/Cm2 連携ゲートウェイサーバ
1 メガバイト
5.3.3 ディスク占有量
(1) JP1/NETM/DM Manager のディスク占有量
JP1/NETM/DM Manager のディスク占有量を表 5-10 および表 5-11 に示します。
299
5. JP1/NETM/DM システムの設計
表 5-10
JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)のディスク占有量
機能
JP1/NETM/DM サーバ
リモートインストール
マネージャ
Asset Information
Manager Limited
ディスク占有量
Embedded RDB の場合
120 メガバイト+データベース動作時の確保
容量
データベース動作時に自動的に確保される容
量は,データベース作成時に選択する規模に
よって異なります。
小規模:300 メガバイト
中規模:500 メガバイト
大規模:1,100 メガバイト
Microsoft SQL Server また
は Oracle の場合
12 メガバイト
Embedded RDB の場合
24 メガバイト
Microsoft SQL Server また
は Oracle の場合
22 メガバイト
Embedded RDB の場合
140 メガバイト+データベース動作時の確保
容量
データベース動作時に自動的に確保される容
量は,データベースのサイズによって異なり
ます。
100 メガバイト以下:300 メガバイト
101 〜 500 メガバイト:1 ギガバイト
501 メガバイト以上:1 ギガバイト
Microsoft SQL Server また
は Oracle の場合
45 メガバイト
AMT 連携機能
1 メガバイト
WSUS 連携機能
1 メガバイト
JP1/Cm2 連携機能
9 メガバイト
JP1/Cm2 連携ゲートウェイサーバ
4 メガバイト
JP1/NETM/DM Manager が共通に使用する領域
36 メガバイト
パッケージャからのパッケージング処理
1 キロバイト+パッケージのサイズ
パッケージの保管
パッケージ数 Σ(圧縮後のパッケージサイズ
+ 2 キロバイト)
(単位:キロバイト)
操作履歴の保管
「(3)
操作履歴の保管」を参照してください。
操作履歴の退避
クライアント数× Σ(退避する圧縮後の操作
履歴のサイズ)
(単位:メガバイト)
リモートインストール
1.0 ×パッケージ数×クライアント数+パッ
ケージ数× 0.3(単位:キロバイト)
300
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
表 5-11 JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)のディスク占有量
機能
JP1/NETM/DM
サーバ
リモートインス
トールマネージャ
ディスク占有量
Embedded RDB
の場合
142 メガバイト
Microsoft SQL
Server または
Oracle の場合
34 メガバイト
Embedded RDB
の場合
24 メガバイト
Microsoft SQL
Server または
Oracle の場合
22 メガバイト
AMT 連携機能
1 メガバイト
WSUS 連携機能
1 メガバイト
JP1/Cm2 連携機能
9 メガバイト
JP1/Cm2 連携ゲートウェイサーバ
4 メガバイト
JP1/NETM/DM Manager が共通に使用
する領域
40 メガバイト
パッケージャからのパッケージング処理
1 キロバイト+パッケージのサイズ
パッケージの保管
パッケージ数 Σ(圧縮後のパッケージサイズ+ 2 キロバイ
ト)(単位:キロバイト)
操作履歴の保管
「(3)
操作履歴の退避
操作履歴の保管」を参照してください。
クライアント数× Σ(退避する圧縮後の操作履歴のサイ
ズ)(単位:メガバイト)
リモートインストール
1.0 ×パッケージ数×クライアント数+パッケージ数× 0.3
(単位:キロバイト)
マネージャから配布されるパッケージの
保管
パッケージ数 Σ(圧縮後のパッケージサイズ+ 2 キロバイ
ト)(単位:キロバイト)
マネージャから配布されるパッケージの
管理情報の保管
クライアント数 Σ(クライアント内パッケージ数× 2 キロ
バイト)
(単位:キロバイト)
パッケージのインストール
「(4)
パッケージのインストール」を参照してください。
(2) JP1/NETM/DM Client のディスク占有量
JP1/NETM/DM Client のディスク占有量を表 5-12 および表 5-13 に示します。
表 5-12
JP1/NETM/DM Client(中継システム)のディスク占有量
機能
ディスク占有量
中継システム
30 メガバイト
リモートインストールマネージャ
4 メガバイト
301
5. JP1/NETM/DM システムの設計
機能
ディスク占有量
JP1/NETM/DM Client が共通に使用す
る領域
36 メガバイト
AMT 連携機能
1 メガバイト
中継システムでのパッケージの保管
パッケージ数 Σ(圧縮後のパッケージサイズ+ 2 キロバイ
ト)(単位:キロバイト)
中継システムの管理情報の保管
クライアント数 Σ(クライアント内パッケージ数× 2 キロ
バイト)(単位:キロバイト)
パッケージの配布処理
1.0 ×パッケージ数×クライアント数+パッケージ数× 0.3
(単位:キロバイト)
パッケージのインストール
「(4)
表 5-13
パッケージのインストール」を参照してください。
JP1/NETM/DM Client(クライアント)のディスク占有量
機能
クライアント
ディスク占有量
クライアント本体
15 メガバイト
パッケージセットアップマネージャ
2 メガバイト
付加機能
3 メガバイト
Visual Test 6.0 による配布機能
2 メガバイト
AMT 連携機能
1 メガバイト
クライアント管理情報の保管
クライアント内パッケージ数× 1.0(単位:キ
ロバイト)
パッケージング情報の表示
パッケージングするパッケージの数× 1.0(単
位:キロバイト)
パッケージのインストール
「(4) パッケージのインストール」を参照し
てください。
スタートアップキット機能支援ツール
3 メガバイト
オンラインヘルプ
6 メガバイト
JP1/NETM/DM Client が共通に使用する領域
8 メガバイト
(3) 操作履歴の保管
操作履歴を保管するために必要なディスク占有量の計算式を示します。取得する操作履
歴の種類に応じて,容量を計算してください。
各項目の 1 日の操作履歴の容量
操作履歴として取得できる項目の 1 日分の容量の計算式を次に示します。
• プロセスの起動= 1 日の想定イベント数 (a) × 335 = A
• プロセスの停止= 1 日の想定イベント数 (b) × 335 = B
• キャプションの変更= 1 日の想定イベント数 (c) × 590 = C
• アクティブウィンドウの変更= 1 日の想定イベント数 (d) × 590 = D
302
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
• マシンの起動= 1 日の想定イベント数 (e) × 15 = E
• マシンの停止= 1 日の想定イベント数 (f) × 15 = F
• ログオン= 1 日の想定イベント数 (g) × 35 = G
• ログオフ= 1 日の想定イベント数 (h) × 35 = H
• ファイル操作= 1 日の想定イベント数 (i) × 837 = I
• Web アクセス= 1 日の想定イベント数 (j) × (621) = J
• 印刷操作= 1 日の想定イベント数 (k) × 890 = K
• 印刷抑止= 1 日の想定イベント数 (l) × 890 = L
• 印刷抑止解除= 1 日の想定イベント数 (m) × 147 = M
• 外部メディア操作= 1 日の想定イベント数 (n) × 150 = N
操作履歴として取得しない項目は,イベント数に「0」を代入します。なお,単位は
すべてバイトとします。
a 〜 n には,対応する項目の 1 日の想定イベント数を代入します。A 〜 N は,各項
目の 1 日当たりの操作履歴の容量になります。1 日の想定イベント数は,クライア
ント PC で 1 日に発生する対象操作のイベント数です。Web アクセスの場合,フ
レーム分割された Web ページは複数ログが取得されるため,1 回の Web アクセスで
あっても複数の履歴が取得されることがある点を考慮してください。Web アクセス
は,1 イベントの容量を最大値(2,484 バイト)か,有効なログ容量(621 バイト)
のどちらで計算するか選択してください。
クライアント 1 台分および JP1/NETM/DM Manager での操作履歴の容量
1 日当たりの各項目の容量を基に,クライアント 1 台分の操作履歴の容量を,次の
ように求めます。DAY は1日,WEEK は 1 週間,MONTH は 1 か月分の容量にな
ります。
• クライアント 1 台の 1 日の容量= A + B + C + D + E + F + G + H + I + J
+ K + L + M + N = DAY
• クライアント 1 台の1週間 (5 日 ) の容量= DAY × 5 = WEEK
• クライアント 1 台の1か月 (20 日 ) の容量= DAY × 20 = MONTH
以上の計算式によって求めたクライアント 1 台分の操作履歴の容量を基に,JP1/
NETM/DM Manager のディスク占有量を求めます。例えば,クライアントを X 台
管理している場合の 1 か月の容量の計算式は次のようになります。
• クライアントを X 台管理している場合の 1 か月の容量= MONTH × X
(4) パッケージのインストール
インストールするパッケージ種別によって,必要なディスク容量が異なります。算出式
に使用する値はクラスタサイズで切り上げてください。
● 日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn × 944 + Σ(インストールスクリプトのサイズ+ AIT ファイルまたはレコーダ
303
5. JP1/NETM/DM システムの設計
ファイルのサイズ)+ Σ(RPSz)+ MAX(PPSz)+ Σ(APSz)+ PCn × 300
なお,インストールスクリプト,AIT ファイル,およびレコーダファイルのサイズは
次のとおりです。
日立プログラムプロダクトの場合
インストールスクリプトのサイズは 2,700 バイト,AIT ファイルおよびレコーダ
ファイルのサイズは 0 です。
他社ソフトウェアの場合(標準の AIT ファイルまたはレコーダファイルを使用すると
き)
インストールスクリプトのサイズと,AIT ファイルまたはレコーダファイルのサ
イズの合計は,最大で 43 キロバイトです。
他社ソフトウェアの場合(ユーザが作成した AIT ファイルまたはレコーダファイルを
使用するとき)
インストールスクリプトのサイズと,AIT ファイルまたはレコーダファイルのサ
イズの合計は,ユーザが作成したファイルの合計サイズになります。
● ユーザデータ,ユーザプログラムの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn ×(944 + 2500)+ Σ(RPSz)+ MAX(RPSz)+ Σ(APSz)+ PCn ×
300
● オプション機能が指定されたユーザデータ,ユーザプログラムの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn ×(944 + 2500)+ Σ(RPSz)+ MAX(RPSz)+ MAX(インストール先
ディレクトリの容量)+ Σ(APSz)+ PCn × 300
● バックグラウンドインストールモードでかつ,通常インストールが指定されたユーザ
データ,ユーザプログラムの場合
バックグラウンドインストールモードで,かつ通常インストールを指定した場合,リ
モートインストール時のクライアントでのディスク占有量が削減できます。
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn ×(944 + 2500)+ MAX(RPSz)+ Σ(APSz)+ PCn × 300
(凡例)
PCn
同時にリモートインストールするパッケージ数
RPSz
パッケージのサイズ。次の式で算出してください。
(パッケージ対象のファイル数 + ディレクトリ数)× 80 +リモートインストー
ルするプログラムプロダクトの媒体内でのサイズ
PPSz
リモートインストールするプログラムプロダクトの媒体内でのサイズ
APSz
304
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
インストール後のプログラムプロダクトのサイズ。バージョンアップ版を配布
する場合は,旧バージョンとの差分のサイズになります。
Σ( )
合計値
MAX( )
最大値
(5) パッケージャ
パッケージャのディスク占有量を次の表に示します。
表 5-14
パッケージャのディスク占有量
機能
ディスク占有量
7 メガバイト
パッケージャ
(6) パッケージング
パッケージングに必要なディスク容量は,パッケージ種別によって異なります。算出式
に使用する値はクラスタサイズで切り上げてください。
● ユーザデータまたはユーザプログラムのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz
● ユーザデータまたはユーザプログラムを暗号化または圧縮したパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz × 2
● FD の日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz + RDs
● FD の日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアを暗号化または圧縮したパッ
ケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz × 2 + RDs
● CD-ROM の日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz
● CD-ROM の日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアを暗号化または圧縮し
たパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)= RPSz × 2
(凡例)
RPSz
(パッケージ対象のファイル数+ディレクトリ数)× 80 +パッケージ対象の
ファイルサイズの合計
RDs
305
5. JP1/NETM/DM システムの設計
対象媒体のデータサイズ
(7) Automatic Installation Tool
Automatic Installation Tool のディスク占有量を次の表に示します。
表 5-15
Automatic Installation Tool のディスク占有量
機能
Automatic Installation Tool
ディスク占有量
6 メガバイト
(8) ユーザ環境に依存するファイルの有無
JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)にはユーザ環境に依存するファイルはありませ
ん。ただし,JP1/NETM/DM Manager のデータベース部分のファイルについては,「5.4
データベース容量の見積もり」を参照してください。
JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)および JP1/NETM/DM Client のユーザ環
境に依存するファイルには,次のファイルがあります。
上位システム管理ファイル
上位システム管理ファイルは,JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ
¥Master¥Db¥HOSTSYS に作成されます。一つの上位システム当たり 400 バイト
必要です。上位システムを変更した場合,または上位システムから接続を受けた場
合に追加されます。マルチポーリングの指定がある場合は,指定した上位システム
の数分増加します。
インストールパッケージ情報管理ファイル
インストールパッケージ情報管理ファイル UPLISTD.BON は,JP1/NETM/DM の
インストールディレクトリ ¥Master¥Db¥ に作成されます。このファイルには,次の
契機で,ソフトウェアの数だけ情報が追加されます。
• 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「JP1/NETM/DM でインストールしたソフ
トウェアを検索」
,「すべてのソフトウェアを検索」
,および「アプリケーションの
追加と削除のソフトウェアを検索」でソフトウェアが発見されたとき
• 「パッケージのインストール」または「クライアントユーザによるインストール」
ジョブでソフトウェアをインストールしたとき
一つのソフトウェア当たり 1 キロバイト必要です。
なお,JP1/NETM/DM でインストールしたソフトウェアで,同一のパッケージ識別
ID を持つパッケージは同じパッケージとして認識されます。したがって,バージョ
ンを変更して複数回インストールした場合でも,パッケージ識別 ID が同じであれ
ば,一つのソフトウェア情報しか存在しません。
ファイル検索情報管理ファイル
ファイル検索情報管理ファイル VIFLIST.BON は,JP1/NETM/DM のインストール
ディレクトリ ¥Master¥Db¥ に作成されます。ファイル検索情報管理ファイルには,
306
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ファイルを検索」で検索されたファイルの数
だけ情報が追加されます。一つのファイル当たり 300 バイト必要です。
Microsoft Office 製品情報管理ファイル
Microsoft Office 製品情報管理ファイル INFSCTx0.BON(x は内部的な管理番号)
は,JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥Master¥Db¥ に作成されます。
このファイルには,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「Microsoft Office 製品を
検索」で検索されたソフトウェアの数だけ情報が追加されます。製品によって容量
は異なりますが,一つのソフトウェア当たり約 300 バイト必要です。
ウィルス対策製品情報管理ファイル
ウィルス対策製品情報管理ファイル INFSCTx1.BON(x は内部的な管理番号)は,
JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥Master¥Db¥ に作成されます。この
ファイルには,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ウィルス対策製品を検索」で
検索されたソフトウェアの数だけ情報が追加されます。製品によって容量は異なり
ますが,一つのソフトウェア当たり約 300 バイト必要です。
なお,JP1/NETM/Remote Control のユーザ環境に依存するファイルについては,マ
ニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照してください。
307
5. JP1/NETM/DM システムの設計
5.4 データベース容量の見積もり
ここでは,JP1/NETM/DM システムで使用するデータベースの種類ごとに,データベー
ス容量を見積もるための算出式について説明します。
5.4.1
Embedded RDB のデータベース容量の見積もり
Embedded RDB のデータベースに必要なディスク容量を見積もるための算出式を次に示
します。算出結果に小数が含まれる場合は,小数点以下を切り上げてください。
なお,算出式中の「リモートインストール関連のジョブ」および「リモートコレクト関
連のジョブ」は,次のジョブを意味します。
リモートインストール関連のジョブ
• 「パッケージのインストール」ジョブ
• 「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
• 「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
リモートコレクト関連のジョブ
• 「リモートコレクト」ジョブ
• 「中継までのリモートコレクト」ジョブ
(1) 作業表ファイル
次に示す容量のうち,最大になるものを作業表領域の容量として見積もってください。
● 基本機能で必要とする容量
● インベントリビューアで必要とする容量
● CSV 出力ユティリティで必要とする容量
● 操作ログ一覧で必要とする容量
各容量の算出式を次に示します。
(a) 基本機能で必要とする容量
基本機能で必要とする容量(単位:バイト)=
[(ジョブ当たりの平均クライアント数÷ 2)× 4096 × 2 × 2]
+[
(ジョブ当たりの平均クライアント数÷ 3)× 4096 × 2 × 2]
+[
(ジョブ当たりの平均クライアント数÷ 3)× 4096 × 2 × 2]
(b) インベントリビューアで必要とする容量
インベントリビューアで必要とする容量(単位:バイト)=
((取得するシステム情報数の平均値+ユーザインベントリ項目数+取得するレジス
トリ項目数)×クライアント数÷ 4)× 4096 × 2 × 9
308
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
(c) CSV 出力ユティリティで必要とする容量
CSV 出力ユティリティで必要とする容量は,次に示す算出式の結果のうち,最大になる
ものとしてください。
あて先属性(単位:バイト)=
[
(あて先グループに属するクライアント数÷ 7)× 4096 × 2 × 2]
+[(ID に属するクライアント数÷ 32)× 4096 × 2 × 2]
+[(クライアント数÷ 51 × 4096 × 2 × 2)
]
パッケージ属性(単位:バイト)=
(パッケージ数÷ 57)× 4096 × 2 × 5
ユーザ資産情報(単位:バイト)=
[
(ユーザインベントリ項目数÷ 255)× 4096 × 2 × 5]
+[(ユーザインベントリ項目数÷ 11)× 4096 × 2 × 2]
レジストリ情報(単位:バイト)=
(取得するレジストリ項目数×クライアント数÷ 5)× 4096 × 2 × 2
インストール済みパッケージ情報(単位:バイト)=
(取得するソフトウェア情報数の平均値×クライアント数÷ 19)× 4096 × 2 × 2
ジョブ実行状況(単位:バイト)=
(ジョブ当たりの平均クライアント数×ジョブ当たりの平均パッケージ数(リモート
インストール関連のジョブ以外の場合は 1 でカウント)÷ 6)× 4096 × 2 × 2
ユーザ管理情報(単位:バイト)=
(ユーザインベントリ項目数×クライアント数÷ 14)× 4096 × 2 × 2
ソフトウェアインベントリ(単位:バイト)=
(ソフトウェアインベントリ辞書で管理するファイル数×クライアント数÷ 12)×
4096 × 2 × 2
パッケージ内容(単位:バイト)=
(
(パッケージ数+ 1)÷ 184)× 4096 × 2 × 2
Microsoft Office 製品情報(単位:バイト)=
(管理する Microsoft Office 製品数×クライアント数÷ 8)× 4096 × 2 × 2
ウィルス対策製品情報(単位:バイト)=
(管理するウィルス対策製品数×クライアント数÷ 19)× 4096 × 2 × 2
起動抑止履歴(単位:バイト)=
[
(クライアント数+起動抑止履歴のあるクライアント数÷ 19)× 4096 × 2 × 2]
+[(クライアント数+起動抑止履歴のあるクライアント数÷ 56)× 4096 × 2 ×
2]
309
5. JP1/NETM/DM システムの設計
(d) 操作ログ一覧で必要とする容量
操作ログ一覧で必要とする容量は,次に示す算出式の結果のうち,最大になるものとし
てください。
操作ログ一覧(単位:バイト)=
(稼働情報(抑止履歴および操作履歴)の総数÷ 1)× 4096 × 2 × 2
操作ログ詳細(単位:バイト)=
(稼働情報(抑止履歴および操作履歴)の総数÷ 1)× 4096 × 2 × 2
操作ログ集計で必要とする容量(単位:バイト)=
[(稼働情報(抑止履歴および操作履歴)の総数÷ 1)× 4096 × 2 × 2]
+[
(稼働情報(抑止履歴および操作履歴)の総数÷ 184)× 4096 × 2 × 2]
(2) 常駐表ファイル
常駐表ファイル容量(単位:バイト)=
(1048576 × 2)
+{
[135 ×(キャビネット数+ 2)]
+[421 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)
]
+[1028 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+(リモートインストール関連のジョ
ブ以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
]
+[972 ×(ID 管理中継で管理されている,リモートインストール関連の ID ジョ
ブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数× ID 当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連のジョブ以外の ID ジョブ数× ID 当たりの平均クラ
イアント数)
]
+[96 × ID 数]
+[654 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント登
録数)
]
+[360 ×(クライアント数×ソフトウェアインベントリの検索によって取得する
ファイル数の平均値)
]
+[488 ×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)
]
+[600 ×(ジョブ定義数+フォルダ数)
]
+[1256 ×(リモートコレクト関連のジョブ定義数×フォルダ数)]
+[802 ×(
(ジョブ定義数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[1798 ×((リモートインストール関連のジョブ定義数×ジョブ当たりの平均
パッケージ数)+フォルダ数)
]
+[348 ×(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[206 ×(
「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[352 ×(ジョブ数+フォルダ数)
]
+[406 ×(ID 管理中継で管理されている ID ジョブ数× ID ジョブで指定されてい
310
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
る ID 数の合計)]
+[114 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数)]
+[76 ×(ソフトウェア検索リスト項目数+ 1)
]
+[234 ×(Cm2 連携使用時の場合,システム構成にあるホスト数)
]
+[634 ×(クライアント数+あて先グループ数)
]
+[122 ×パッケージ数]
+[918 ×(パッケージ数+キャビネット数)
]
+[148 ×スケジュール指定して実行したジョブ数]
+[194 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+(リモートインストール関連以外の
ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[346 ×クライアント数×ユーザインベントリ項目数]
+[768 ×ユーザインベントリ項目数]
+[1204 ×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)]
+[464 ×(全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数の合
計)]
+[610 ×レジストリ情報取得対象ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[358 ×作成したレジストリ取得項目数]
+[1514 ×システム構成にあるホスト数]
+[918 ×ソフトウェアインベントリ辞書で管理するファイル数]
+[126 ×ライセンス管理するファイル数]
+[406 ×ソフトウェアインベントリ辞書で削除管理するファイル数]
+[1970 ×(Microsoft Office 製品取得対象クライアント数+管理する Microsoft
Office 製品数)]
+[1950 ×(ウィルス対策製品取得対象クライアント数+管理するウィルス対策製
品数)]
+[806 ×あて先自動メンテナンスのポリシー数]
+[2780 × ID 自動メンテナンスのポリシー数]
+[1156 ×システム構成情報の削除履歴数]
+[452 × JP1/NETM/DM 未導入ホスト数]
+[208 ×ホスト探索の条件設定数]
+[276 ×ホスト探索設定で設定したコミュニティ数]
+[440 ×ホスト探索で見つかったホスト数]
+[266 ×「メッセージの通知」ジョブのジョブ定義数]
+[168 ×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[770 ×監視対象のプログラム数]
+[473 ×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[176 ×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[556 ×ソフトウェア稼働監視結果の起動抑止情報数]
311
5. JP1/NETM/DM システムの設計
+[254 ×「ソフトウェア稼働監視の制御」ジョブ定義数]
+[342 ×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[939 ×パッチ情報数]
+[22 × 3]※ 1
+[14]※ 2
+[280]※ 3
+[64]
+[2729 ×(ドメイン数+ OU 数+コンピュータ数+ユーザ数)]
+[2305 ×((OU 数× OU から取得する項目数)+(コンピュータ数×コン
ピュータから取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数)
)]
+[2024 ×(OU から取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザ
から取得する項目数)
]
+[3140 ×ドメイン数]
+[165 × Web アクセスログのフィルタリング条件数]
}
注※ 1 システム構成情報・システム構成情報の削除履歴および未導入ホスト情報の最終
更新日時の管理数
注※ 2 ホスト探索結果の有効期間の設定
注※ 3 パッチ管理情報
(3) 索引ファイル
索引ファイル容量(単位:バイト)=
(1048576 × 2)
+{
[8 ×(キャビネット数+ 2)]
+[28 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)
]
+[672 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+(リモートインストール関連以外の
ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
]
+[368 ×(ID 管理中継で管理されている,リモートインストール関連の ID ジョ
ブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数× ID 当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連のジョブ以外の ID ジョブ数× ID 当たりの平均クラ
イアント数)
]
+[36 × ID 数]
+[328 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント登
録数)
]
+[360 ×(クライアント数×ソフトウェアインベントリの検索によって取得する
ファイル数の平均値)
]
+[280 ×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)
]
312
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
+[208 ×(ジョブ定義数+フォルダ数)
]
+[208 ×(リモートコレクト関連のジョブ定義数×フォルダ数)
]
+[172 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント登
録数)]
+[548 ×(
(ジョブ定義数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[276 ×(
(リモートインストール関連のジョブ定義数×ジョブ当たりの平均パッ
ケージ数)+フォルダ数)]
+[208 ×(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[36 ×(「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)
]
+[272 ×(ジョブ数+フォルダ数)
]
+[276 ×(ID 管理中継で管理されている ID ジョブ数× ID ジョブで指定されてい
る ID 数の合計)]
+[28 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ
数)]
+[40 ×(ソフトウェア検索リスト項目数+ 1)
]
+[76 ×(Cm2 連携使用時の場合,システム構成にあるホスト数)]
+[144 ×(クライアント数+あて先グループ数)
]
+[8 ×パッケージ数]
+[72 ×(パッケージ数+キャビネット数)]
+[144 ×スケジュール指定して実行したジョブ数]
+[120 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]+[リモートインストール関連以外の
ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数]
+[136 ×クライアント数×ユーザインベントリ項目数]
+[136 ×ユーザインベントリ項目数]
+[116 ×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)
]
+[320 ×(合計全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数
の合計)]
+[328 ×レジストリ情報取得対象ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[260 ×作成したレジストリ取得項目数]
+[168 ×システム構成にあるホスト数]
+[408 ×ソフトウェアインベントリ辞書で管理するファイル数]
+[108 ×ライセンス管理するファイル数]
+[296 ×ソフトウェアインベントリ辞書で削除管理するファイル数]
+[328 ×(Microsoft Office 対策製品取得対象クライアント数+管理する
Microsoft Office 製品数)
]
+[588 ×(ウィルス対策製品取得対象クライアント数+管理するウィルス対策製
品数)]
+[12 ×あて先自動メンテナンスのポリシー数]
+[36 × ID 自動メンテナンスのポリシー数]
313
5. JP1/NETM/DM システムの設計
+[72 ×システム構成情報の削除履歴数]
+[36 × JP1/NETM/DM 未導入ホスト数]
+[20 ×ホスト探索の条件設定数]
+[12 ×ホスト探索設定で設定したコミュニティ数]
+[24 ×ホスト探索で見つかったホスト数]
+[208 ×「メッセージの通知」ジョブ定義数]
+[68 ×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[76 ×監視対象のプログラム数]
+[340 ×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[473 ×取得した稼働時間の情報数]※ 1
+[348 ×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[68 ×ソフトウェア稼働監視結果の起動抑止情報数]
+[208 ×「ソフトウェア稼働監視の制御」ジョブ定義数]
+[336 ×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[160 ×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※ 2
+[304 ×(ドメイン数+ OU 数+コンピュータ数+ユーザ数)]
+[36 ×(
(OU 数× OU から取得する項目数)+(コンピュータ数×コンピュータ
から取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数)
)]
+[12 ×(OU から取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザか
ら取得する項目数)
]
+[260 ×ドメイン数]
+[68 × Web アクセスログのフィルタリング条件数]
}
注※ 1 取得した稼働時間の情報数=
220 ×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数
注※ 2 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
× 1 クライアント当たりの 1 日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
(4) ジョブ関連バイナリオブジェクトファイル
ジョブ関連バイナリオブジェクトファイル容量(単位:バイト)=
{32000
+[ID 管理中継で管理されている,リモートインストール関連の ID ジョブ数×
ジョブ当たりの平均パッケージ数× ID 当たりの平均クライアント数]
+[8 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ
数×リモートインストール関連のジョブ当たりの平均クライアント数)
]
+[リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数]
+[13 ×(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
314
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
+[「リモートコレクト」ジョブ数+「中継までのリモートコレクト」ジョブ数+
「中継サーバからのコレクトファイル収集」ジョブ数+「中継サーバのコレクトファ
イル削除」ジョブ数]
+[(ソフトウェア検索リスト数+ 1)
]
+[スケジュールを指定して実行したジョブ数]
+[8 ×(「メッセージの通知」ジョブ定義数)
]}
× 8192
(5) 資産情報関連バイナリオブジェクトファイル
資産情報関連バイナリオブジェクトファイル容量(単位:バイト)=
{12800
+[7 ×(パッケージ数)]
+[28 ×(ユーザインベントリ項目数)]
}
× 8192
(6) ソフトウェア稼働監視履歴ファイル
ソフトウェア稼働監視履歴ファイル容量(単位:バイト)=
4194304
+[1157 ×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※ 1
+[80 ×取得した稼働時間の情報数]※ 2
注※ 1 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
× 1 クライアント当たりの 1 日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※ 2 取得した稼働時間の情報数=
220 ×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数
なお,JP1/NETM/DM が提供する dcmmonrst コマンドを使用すると,セットアップで
指定した保存日数を超えた稼働情報もデータベースに格納できます。
「稼働情報の保存日
数」は,dcmmonrst コマンドでデータベースに格納する稼働情報の日数も考慮して計算
してください。
(7) 更新プログラム管理ファイル
更新プログラム管理ファイル容量(単位:バイト)=
[4024433 ×ダウンロード済みのパッチ数※]
+[3403 ×インストールスクリプト数]
注※
OS の Service Pack は除きます。
315
5. JP1/NETM/DM システムの設計
(8) 一時表ファイル
一時表ファイル容量(単位:バイト)=
713031680
+[
(常駐表ファイル容量+索引ファイル容量)× 0.6]
(9) 08-00 以前と 08-02 以降の容量の差分について
08-00 以前のバージョンから 08-02 以降のバージョンへアップグレードする場合,デー
タベースの構造が変更されているためデータベースの所要量が異なります。そのため,
アップグレード時に容量の不足によるエラーが発生するおそれがあります。
この場合,データベースの所要量を見積もり直してからアップグレードを実行してくだ
さい。データベースの容量は,アップグレード時に変更できます。
なお,ここで説明する算出式は,アップグレード後に 08-00 以前のバージョンで使用で
きる機能だけを使用する場合のものです。08-02 以降のバージョンでサポートされた機能
を使用する場合は,追加機能のデータベース容量を算出する必要があるため,(1) 〜 (8)
の算出式を使用してください。
08-00 以前のバージョンでのデータベース容量を基にした,08-02 以降のバージョンで必
要なデータベース容量の算出式を説明します。
(a) 常駐表ファイル
常駐表ファイル容量(単位:バイト)=
08-00 以前の常駐表ファイル容量
+[73 ×(キャビネット数+ 2)]
+[233 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)
]
+[1008 ×(リモートコレクト関連のジョブ定義数×フォルダ数)]
+[736 ×(
(リモートインストール関連のジョブ定義数×ジョブ当たりの平均パッ
ケージ数)+フォルダ数)
]
+[746 ×(パッケージ数+キャビネット数)
]
+[908 ×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)
]
(b) 索引ファイル
変更ありません。
(c) ジョブ関連バイナリオブジェクトファイル
ジョブ関連バイナリオブジェクトファイル容量(単位:バイト)=
08-00 以前のジョブ関連バイナリオブジェクトファイル容量
−{
[7 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)
]
+[15 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×フォルダ数)
]
316
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
+[20 ×((リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数)+フォルダ数)]
}
× 8192
(d) 資産情報関連バイナリオブジェクトファイル
資産情報関連バイナリオブジェクトファイル容量(単位:バイト)=
08-00 以前の資産情報関連バイナリオブジェクトファイル容量
−{[7 ×(キャビネット数+ 2)]
+[7 ×(パッケージ数)]
+[7 ×(クライアント数×クライアント当たりの平均ソフトウェア情報数)
]}
× 8192
(e) ソフトウェア稼働監視履歴ファイル
変更ありません。
(f) 一時表ファイル
変更ありません。
5.4.2
Microsoft SQL Server のデータベース容量の見積もり
Microsoft SQL Server のデータベースに必要なディスク容量を見積もるための算出式を
次に示します。算出結果に小数が含まれる場合は,小数点以下を切り上げてください。
なお,算出式中の「リモートインストール関連のジョブ」は,次のジョブを意味します。
リモートインストール関連のジョブ
•「パッケージのインストール」ジョブ
•「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
•「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
(1) データベースデバイス
データベースデバイス容量(単位:バイト)=
{
(キャビネット数× 1.021 + 1)
+((リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数×
ジョブ当たりの平均クライアント数+リモートインストール関連以外のジョブ数×
ジョブ当たりの平均クライアント数)× 1.111 + 1000)
+(ジョブ定義のあて先に指定されているホスト数× 0.083 + 1450)
+(登録されたジョブ数×(ジョブの経路となる配布管理システム直下のホスト数
+ジョブの対象となる配布管理システム直下のホスト数)× 0.045 + 200)
+(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値× 1.1 + 1050)
+(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値× 466)
+(クライアント数× 0.254+32)
317
5. JP1/NETM/DM システムの設計
+(ジョブ定義数× 0.067 + 2)
+(
(「リモートコレクト」ジョブ定義数+「中継までのリモートコレクト」ジョブ
定義数)× 2.071 + 2)
+(
「パッケージのインストール」ジョブおよび「中継システムまでのパッケージ転
送」ジョブの対象となるパッケージ数× 0.25 + 2)
+(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数× 0.048 + 2)
+(登録されたジョブ数× 0.1 + 2)
+(
(「パッケージのインストール」ジョブおよび「中継システムまでのパッケージ
転送」ジョブの対象となるパッケージ数+「リモートコレクト」ジョブおよび「中
継までのリモートコレクト」ジョブの定義数)× 0.039 + 2)
+(あて先グループ数× 0.1 + 3)
+(保管パッケージ数× 1.094 + 4)
+(スケジュール指定したジョブ数× 1.053 + 2)
+(ID 数× 0.037 + 2)
+(
(ID に登録するクライアントの数+ ID 管理中継の数)× 0.037 + 2)
+(2816 × ID 自動メンテナンスのポリシー数)
+(保管しているソフトウェア検索リストの数× 0.11 + 2)
+(ソフトウェア検索リストのサイズの合計値/ 1800 + 6)
+(
(0.111 × Cm2 連携使用時の場合,システム構成にあるホスト数)+ 36)}
× 2048
+(ソフトウェアインベントリ容量※ 1)
+(328 ×クライアント数×ユーザインベントリ項目数)
+(64963 ×ユーザインベントリ項目数)
+(580 ×レジストリ情報取得対象ホスト数×取得するレジストリ項目数)
+(332 ×作成したレジストリ取得項目数)
+(1126 ×システム構成情報の削除履歴数)
+(420 × JP1/NETM/DM 未導入ホスト数)
+(175 ×ホスト探索の条件設定数)
+(260 ×ホスト探索設定でのコミュニティ名指定数×ホスト探索の条件設定数)
+(412 ×ホスト探索で探索されるホスト数)
+(128 ×ソフトウェア稼働監視ポリシー数)
+(733 ×ポリシーごとの監視対象のプログラム数)
+(364 ×稼働時間取得対象のプログラム数)
+(331 ×ソフトウェア稼働監視の許可情報数)
+(140 ×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数)
+(160 × Web アクセスログのフィルタリング条件数)
+(521 ×抑止履歴を保存する最大イベント数)
+(939 ×パッチ情報数)
+(4024433 ×ダウンロード済みのパッチ数※ 2)
+(3403 ×インストールスクリプト数)
318
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
+ 280 ※ 3
+3
+ 4706 ×(ドメイン数+ OU 数+コンピュータ数+ユーザ数)
+ 4287 ×((OU 数× OU から取得する項目数)+(コンピュータ数×コンピュー
タから取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数))
+ 4020 ×(OU から取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザか
ら取得する項目数)
+ 6303 ×ドメイン数
注※ 1 ソフトウェアインベントリ容量
=(ソフトウェアインベントリ辞書の容量)
+(クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量)
+(ライセンス数テーブルの容量)
+(削除ソフトウェア管理テーブルの容量)
注※ 2 OS の Service Pack は除きます。
注※ 3 パッチ管理情報
次に,データ使用量の目安を示します。
(a) ソフトウェアインベントリ辞書の容量
868 ×ソフトウェアインベントリの検索で取得される,各ホストのファイル数(単位:
バイト)
(例)拡張子の「*.exe と *.dll」を収集した場合
1 クライアントの「*.exe と *.dll」の数を 1,000 個とする
868 × 1000=868000 バイト(約 0.82 メガバイト)
(b) クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量
1 テーブルのサイズ 342 バイト×検索するあて先数×検索結果ファイル数
(例)あて先クライアント数 1,000 台すべてに 1,000 種類のファイルがあった場合
342 × 1000 × 1000 = 342000000 バイト(約 326 メガバイト)
(c) ライセンス数テーブルの容量
1 テーブルのサイズ 108 バイト×ライセンス管理したいファイル数
(例)1,000 種類のファイルのうち 100 種類のファイルをライセンス管理の対象にした場
合
108 × 100=10800 バイト(約 0.01 メガバイト)
(d) 削除ソフトウェア管理テーブルの容量
1 テーブルのサイズ 384 バイト×削除管理するソフトウェア数
319
5. JP1/NETM/DM システムの設計
(例)ソフトウェアインベントリ辞書に追加されないソフトウェアが 100 個あった場合
384 × 100=38400 バイト(約 0.04 メガバイト)
なお,ソフトウェアインベントリ辞書と削除ソフトウェア管理テーブルで,ソフトウェ
アが重複することはありません。
(2) トランザクションログデバイス
Microsoft SQL Server では,トランザクションログデバイスの容量として,リレーショ
ナルデータベース全体の約 20% が推奨されています。
(3) ソフトウェアパッケージデータベースデバイス
ソフトウェアパッケージデータベースデバイス容量(単位:バイト)=
((保管パッケージサイズ/ 1800(1 以下のときは,1 に切り上げ))
+ 2 ×保管パッケージ数
+ 2 ×ジョブ定義登録時にインストール属性を変更したパッケージ数
+ 2 ×ジョブ登録時のパッケージ数
+ 2 ×リモートコレクトジョブ登録数)
× 2048
(4) ソフトウェア稼働監視履歴データベースデバイス
ソフトウェア稼働監視履歴データベースデバイス容量(単位:バイト)=
(1157 ×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数)※ 1
+(80 ×取得した稼働時間の情報数)※ 2
注※ 1 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
× 1 クライアント当たりの 1 日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※ 2 取得した稼働時間の情報数=
220 ×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数
なお,JP1/NETM/DM が提供する dcmmonrst コマンドを使用すると,セットアップで
指定した保存日数を超えた稼働情報もデータベースに格納できます。「稼働情報の保存日
数」は,dcmmonrst コマンドでデータベースに格納する稼働情報の日数も考慮して計算
してください。
(5) 一時データベース(tempdb)
次に示す一時データベース容量の各計算式の中で,最大の容量を tempdb の容量として
見積もってください。なお,各機能を並行して実行する場合は,それぞれの一時データ
ベース容量を足した値を tempdb の値にしてください。
320
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
● 基本機能で必要とする一時データベース容量
一時データベース容量(単位:バイト)=
(1.14 ×登録するジョブの対象となるホストの総数
+ 1.17 ×登録するジョブの対象となるパッケージの総数
+ 3.20 ×登録するジョブの対象となるホストの総数×登録するジョブの対象となる
パッケージの総数)
× 2048
● インベントリビューアで必要とする一時データベース容量
一時データベース容量(単位:バイト)=
466 バイト× 1 台当たりのシステム情報表示項目数×インベントリ表示台数
+ 328 バイト× 1 台当たりのユーザインベントリ表示項目数×インベントリ表示台数
+ 586 バイト× 1 台当たりのレジストリ情報表示項目数×インベントリ表示台数
● CSV 出力ユティリティで必要とする一時データベース容量
• あて先属性
一時データベース容量(単位:バイト)=
500 バイト×あて先グループに属するホスト数
+ 1000 バイト×全ホスト数
+ 70 バイト× ID に属するクライアント数
• パッケージ属性
一時データベース容量(単位:バイト)=
950 バイト×全パッケージ数
• ユーザ資産情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
70 バイト×ユーザインベントリ項目の自管理項目および共通管理項目数
+ 450 バイト×ユーザインベントリ項目の自管理項目および共通管理項目数×情報
取得済みクライアント数
• レジストリ情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
550 バイト×レジストリ取得項目の自管理項目および共通管理項目数×情報取得済
みクライアント数
• インストール済みパッケージ情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
400 バイト× 1 台当たりのインストールパッケージ数×情報取得済みクライアント
数
• ジョブ実行状況
一時データベース容量(単位:バイト)=ジョブごとの容量※の総和
注※
ジョブごとの容量= 2250 バイト× 1 ジョブのあて先数× 1 ジョブのパッケージ数
(配布系ジョブ以外の場合は 1 でカウント)
• ユーザ管理情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
321
5. JP1/NETM/DM システムの設計
70 バイト×ユーザインベントリ項目の自管理項目および共通管理項目数
+ 70 バイト×全クライアント数+ 1100 バイト
• システム情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
600 バイト× 1 台当たりのインベントリ項目数×情報取得済みクライアント数
• ソフトウェアインベントリ
一時データベース容量(単位:バイト)=
1100 バイト×管理対象としたソフトウェア数×情報取得済みクライアント数
• ライセンス情報
一時データベース容量(単位:バイト)=
150 バイト×ライセンス設定したソフトウェア数
+ 100 バイト×管理対象としたソフトウェア数
• パッケージ内容
一時データベース容量(単位:バイト)=
300 バイト×パッケージ種別が「ユーザプログラム,データ」であるすべてのパッ
ケージのファイル総数
5.4.3
Oracle のデータベース容量の見積もり
Oracle のデータベースに必要なディスク容量を見積もるための算出式を次に示します。
算出結果に小数が含まれる場合は,小数点以下を切り上げてください。
なお,算出式中の「リモートインストール関連のジョブ」および「リモートコレクト関
連のジョブ」は,次のジョブを意味します。
リモートインストール関連のジョブ
• 「パッケージのインストール」ジョブ
• 「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
• 「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
リモートコレクト関連のジョブ
• 「リモートコレクト」ジョブ
• 「中継までのリモートコレクト」ジョブ
(1) ユーザ表領域
● 初期サイズ=全テーブルサイズの合計+(全テーブルサイズの合計× 20%)
● テーブルサイズ=行サイズ×行数
● 行サイズ=行ヘッダ×(3 × UB1)+バイト長を含む列サイズ合計
(UB1 とは Unsigned バイト用の変数で,値は V$type_size から持ってくる)
● 行ヘッダ =3 +短列+(3 ×長列)
(短列:255 バイト以下の列。長列:256 バイト以上の列)
322
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
ユーザ表領域容量(単位:バイト)=
{
[156 ×(キャビネット数+ 2)]
+[460 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)]
+[1729 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)]
+[1708 ×(ID 管理中継で管理されている,リモートインストール関連の ID ジョ
ブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数× ID 当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外の ID ジョブ数× ID 当たりの平均クライアント
数)]
+[96 × ID 数]
+[202 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント登
録数)]
+[763 ×(クライアント数×ソフトウェアインベントリの検索によって取得する
ファイル数の平均値)]
+[496 ×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)
]
+[306 ×(ジョブ数+フォルダ数)
]
+[3265 ×(リモートコレクト関連のジョブ数×フォルダ数)]
+[337 ×(ID ジョブ数×フォルダ数)]
+[585 ×(
(ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[2390 ×((リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッ
ケージ数)+フォルダ数)]
+[359 ×(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[206 ×(
「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[355 ×(ジョブ数+フォルダ数)
]
+[468 ×(ID 管理中継で管理されている ID ジョブ数× ID ジョブで指定されてい
る ID の合計)]
+[2792 × ID 自動メンテナンスのポリシー数]
+[1145 ×(「リモートコレクト」ジョブ数+「中継までのリモートコレクト」
ジョブ数+「中継サーバからのコレクトファイル収集」ジョブ数+「中継サーバの
コレクトファイル削除」ジョブ数)]
+[65622 ×(ソフトウェア検索リストの項目数+ 1)]
+[244 × Cm2 連携機能使用時に,システム構成にあるホスト数]
+[583 ×(クライアント数+あて先グループ数)
]
+[65669 ×パッケージ数]
+[979 ×(パッケージ数+キャビネット数)
]
+[458 ×スケジュール指定して実行したジョブ数]
+[232 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケー
ジ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
323
5. JP1/NETM/DM システムの設計
+[232 ×(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クラ
イアント数)
]
+[1031 ×クライアント数]
+[56]
+[1577 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント
登録数)
]
+[328 ×クライアント数×ユーザインベントリ項目数]
+[64962 ×ユーザインベントリ項目数]
+[370 ×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)
]
+[438 ×(全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数の合
計)
]
+[273 ×システム構成にある中継するシステム数]
+[632 ×ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[378 ×作成済みレジストリ取得項目数]
+[864 ×システム構成にあるホスト数]
+[ソフトウェアインベントリ容量※]
+[1141 ×システム構成情報の削除履歴数]
+[465 × JP1/NETM/DM 未導入ホスト数]
+[260 ×ホスト探索の条件設定数]
+[286 ×ホスト探索設定でのコミュニティ名指定数×ホスト探索の条件設定数]
+[12]
+[446 ×ホスト探索で探索されるホスト数]
+[207 ×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[735 ×監視対象のプログラム数]
+[370 ×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[337 ×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[340 ×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[419 × Web アクセスログのフィルタリング条件数]
+[520 ×抑止履歴を保存する最大イベント数]
+[4712 ×(ドメイン数+ OU 数+コンピュータ数+ユーザ数)]
+[4287 ×((OU 数× OU から取得する項目数)+(コンピュータ数×コン
ピュータから取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数)
)]
+[4008 ×(OU から取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザ
から取得する項目数)
]
+[6303 ×ドメイン数]}
注※
ソフトウェアインベントリ容量
=(ソフトウェアインベントリ辞書の容量)
+(クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量)
+(ライセンス数テーブルの容量)
+(削除ソフトウェア管理テーブルの容量)
324
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
次に,データ使用量の目安を示します。
(a) ソフトウェアインベントリ辞書の容量
1 テーブルのサイズ 868 バイト×検索結果ファイル数
(例)拡張子の「*.exe と *.dll」を収集した場合
1 クライアントの「*.exe と *.dll」の数を 1,000 個とする
868 × 1000=868000 バイト(約 0.82 メガバイト)
(b) クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量
1 テーブルのサイズ 342 バイト×検索するあて先数×検索結果ファイル数
(例)あて先クライアント数 1,000 台すべてに 1,000 種類のファイルがあった場合
342 × 1000 × 1000 = 342000000 バイト(約 326 メガバイト)
(c) ライセンス数テーブルの容量
1 テーブルのサイズ 108 バイト×ライセンス管理したいファイル数
(例)1,000 種類のファイルのうち 100 種類のファイルをライセンス管理の対象にした場
合
108 × 100=10800 バイト(約 0.01 メガバイト)
(d) 削除ソフトウェア管理テーブルの容量
1 テーブルのサイズ 384 バイト×削除管理するソフトウェア数
(例)ソフトウェアインベントリ辞書に追加されないソフトウェアが 100 個あった場合
384 × 100=38400 バイト(約 0.04 メガバイト)
なお,ソフトウェアインベントリ辞書と削除ソフトウェア管理テーブルで,ソフトウェ
アが重複することはありません。
(2) ロールバック表領域
通常,ユーザ表領域の 10% の大きさです。
(3) インデックス表領域
● 初期サイズ=全インデックステーブルの合計
● インデックステーブル一つのサイズ=項目当たりバイト数×項目数
● 項目当たりバイト数=ヘッダサイズ+インデックス 1 行のサイズ
● ヘッダサイズ= 3 +短列数+(3 ×長列数)
(短列:128 バイト以下の列。長列:129 バイト以上の列)
インデックス表領域容量(単位:バイト)=
325
5. JP1/NETM/DM システムの設計
{[36 × ID 数]
+[112 ×(ID 数×クライアント当たりの平均 ID 数)]
+[73 ×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)
]
+[387 ×(ジョブ数+フォルダ数)
]
+[168 ×(ID 数× ID 当たりの平均管理中継数× ID 当たりの平均クライアント登
録数)
]
+[242 ×(
(ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[168 ×(
「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[168 ×(
「ユーザインベントリの取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[270 ×(ID 管理中継で管理されている ID ジョブ数× ID ジョブで指定されてい
る ID 数の合計)]
+[40 ×(ソフトウェア検索リスト項目数+ 1)]
+[76 × Cm2 連携機能使用時に,システム構成にあるホスト数]
+[86 ×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ
数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント
数)
]
+[36 × ID 自動メンテナンスのポリシー数]
+[76 ×クライアント数]
+[133 ×(
「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ定義数×フォルダ数)]
+[339 ×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)
]
+[321 ×(全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数の合
計)
]
+[173 ×システム構成にある中継するシステム数]
+[330 ×ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[264 ×作成済みレジストリ取得項目数]
+[297 ×システム構成にあるホスト数]
+[ソフトウェアインベントリ容量]※ 1
+[35 × JP1/NETM/DM 未導入ホスト数]
+[14 ×ホスト探索の条件設定数]
+[14 ×ホスト探索設定でのコミュニティ名指定数×ホスト探索の条件設定数]
+[27 ×ホスト探索で探索されるホスト数]
+[68 ×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[75 ×監視対象のプログラム数]
+[377 ×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[347 ×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[331 ×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[68 × Web アクセスログのフィルタリング条件数]
+[68 ×抑止履歴を保存する最大イベント数]
+[88 ×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※ 2
326
5.
JP1/NETM/DM システムの設計
+[109 ×取得した稼働時間の情報数]※ 3
+[305 ×(ドメイン数+ OU 数+コンピュータ数+ユーザ数)
]
+[36 ×((OU 数× OU から取得する項目数)+(コンピュータ数×コンピュータ
から取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数))
]
+[25 ×(OU から取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザか
ら取得する項目数)]
+[38 ×ドメイン数]}
注※ 1 ソフトウェアインベントリ容量
=(ソフトウェアインベントリ辞書の容量)
+(クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量)
+(削除ソフトウェア管理テーブルの容量)
=(292 ×検索結果ファイル数)
+(331 ×検索するあて先数×検索結果ファイル数)
+(292 ×削除管理するソフトウェア数)
注※ 2 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
× 1 クライアント当たりの 1 日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※ 3 取得した稼働時間の情報数=
220 ×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数
(4) 一時表領域
通常,ユーザ表領域の 60% の大きさです。
(5) ソフトウェア稼働監視履歴表領域
ソフトウェア稼働監視履歴表領域(単位:バイト)=
[1157 ×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※ 1
+[80 ×取得した稼働時間の情報数]※ 2
注※ 1 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
× 1 クライアント当たりの 1 日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※ 2 取得した稼働時間の情報数=
220 ×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数
なお,JP1/NETM/DM が提供する dcmmonrst コマンドを使用すると,セットアップで
指定した保存日数を超えた稼働情報もデータベースに格納できます。
「稼働情報の保存日
327
5. JP1/NETM/DM システムの設計
数」は,dcmmonrst コマンドでデータベースに格納する稼働情報の日数も考慮して計算
してください。
(6) 更新プログラム管理表領域
更新プログラム管理表領域(単位:バイト)=
[939 ×パッチ情報数]
+[4024433 ×ダウンロード済みのパッチ数※ 1]
+[3403 ×インストールスクリプト数]
+ 280 ※ 2
注※ 1 OS の Service Pack は除きます。
注※ 2 パッチ管理情報
5.4.4
Asset Information Manager Limited のデータベース容
量の見積もり
「Asset Information Manager Limited」のデータベースに必要なディスク容量を見積も
るための算出式を次に示します。算出結果に小数が含まれる場合は,小数点以下を切り
上げてください。
データベースの容量(単位:キロバイト)=(Σ(使用する情報のサイズ×登録数)+
30000)× 1.4 × 1.5
「Asset Information Manager Limited」で使用する情報と,各情報のサイズおよびデ
フォルトの登録数を次の表に示します。
使用する情報
サイズ(単位:キロバイト)
デフォルトの登録数
51.7 ※ 1
1,000
インストールソフトウェアリス
ト
0.4
200
パッチリスト
0.2
100
IP グループ情報
0.8
300
IP アドレス管理情報※ 2
0.3
2,000
設置場所情報※ 3
1.2
100
ユーザ管理情報※ 3
0.8
1,000
部署情報
1.0
200
権限管理情報※ 3
0.4
100
変更履歴
0.8
3,000
ハードウェア資産情報
328
5.
使用する情報
サイズ(単位:キロバイト)
JP1/NETM/DM システムの設計
デフォルトの登録数
0.4
2,000
操作ログ集計に使用する検索パ
ターン数
−
15
操作ログ集計結果保持日数
−
7
ソフトウェア変更履歴
(凡例)−:値なし
注※ 1
ハードウェア資産情報のサイズは,次の情報が含まれることを想定した概算値です。1 件当た
りのサイズを括弧で示します。
・1 件の資産情報(2.7 キロバイト)
・1 件のハードウェア資産情報(1.4 キロバイト)
・3 件のネットワーク情報(0.6 キロバイト)
・20 件の移管履歴(1.2 キロバイト)
・60 件のインストールソフトウェア情報(0.3 キロバイト)
・10 件のパッチ情報(0.1 キロバイト)
・1 件のウィルス定義情報(0.5 キロバイト)
・1 件のコンポーネント情報(0.3 キロバイト)
・1 件のインベントリ情報(2.0 キロバイト)
注※ 2
IP アドレス管理情報は,IP グループ情報で登録したアドレスの範囲で使用できる IP アドレス
の総数分必要になります。
注※ 3
操作ログを集計する場合の容量計算では,計算不要です。
操作ログを集計する場合,次のデータ量が必要になります。
操作ログ集計に必要なデータ量(単位:キロバイト)=
(集計に使用する検索パターン数×集計結果保持日数×部署数)× 0.4
329
6
JP1/NETM/DM システムの環
境設定
この章では,JP1/NETM/DM を運用するためのネットワーク
環境の設定や,効率良く運用するための環境設定について説明
します。
6.1 ネットワーク環境の検討
6.2 マルチキャスト配布をするための設定
6.3 クライアント制御を利用するための設定
6.4 中継システムの動作環境について
6.5 クライアントの動作環境について
6.6 ダイヤルアップ接続の設定
331
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.1 ネットワーク環境の検討
JP1/NETM/DM で使用するネットワーク環境について説明します。また,ファイア
ウォールを使用したシステムや複数 LAN 接続環境で,JP1/NETM/DM を使用する場合
に必要な設定について説明します。
6.1.1
JP1/NETM/DM のネットワーク環境
JP1/NETM/DM システムでは,TCP/IP プロトコルだけを使用しています。そのため,
Windows NT Server や NetWare などの特定のネットワーク OS に依存しません。複数
のネットワーク OS やクライアント側の通信プログラム(TCP/IP プロトコルスタック)
が混在する環境でも利用できます。
なお,Windows で JP1/NETM/DM Client(クライアント)を使用する場合,Windows
にバンドルされている TCP/IP プロトコルスタックを使用してください。
ホスト名の管理には WINS または DNS のどちらでも利用できます。ただし,1 台の
ネームサーバですべてのクライアントが管理されるようなシステムはお勧めできません。
このようなシステムは名前解決のための問い合わせが 1 台のネームサーバに集中し,シ
ステムの性能を著しく低下させる場合があるためです。このような場合は,hosts ファイ
ルで名前を管理する方が,ネットワークの負荷を軽減できます。
6.1.2
ホストを識別する運用キーの決定
JP1/NETM/DM を使用するネットワークで,ホストを識別するキーを決定する必要があ
ります。キーには次の 2 種類があります。
● ホスト識別子
ホスト識別子は,JP1/NETM/DM システム内で一意な値であり,各クライアントを識
別するキー情報です。そのため,ホスト識別子は,次に説明するノード識別キーに比
べて,ネットワーク構成の変化による影響を受けません。ホスト識別子は,各クライ
アントのインストール時に生成され,クライアントのホスト識別子管理ファイルに保
管されます。
● ノード識別キー
ノード識別キーには,ホスト名または IP アドレスが使用できます。どちらで管理する
かはセットアップ時に選択します。両方を混在して使用することはできないので,
JP1/NETM/DM の運用を開始する前に,どちらを使用するか決めておいてください。
なお,使用するノード識別キーを運用の途中で変更することもできますが,変更の際
に一部の情報を削除する必要があるため,お勧めしません。詳細については,マニュ
アル「構築ガイド」の「4.2.8(2) キー項目を変更する場合の注意事項」を参照してく
ださい。
JP1/NETM/DM ホストを識別する運用キーの決定のため,次の項目を検討してくださ
332
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
い。
● ホスト識別子を使用するかどうか
● ノード識別キーとして,ホスト名と IP アドレスのどちらを使用するか
(1) ホスト識別子の使用の検討
次のようなシステムでは,ホスト識別子によるネットワーク管理をお勧めします。
● 複数のドメインを統合したシステム内で,同じホスト名や IP アドレスが存在する場合
● クライアントの移設など,ネットワーク構成が頻繁に変更される環境の場合
ホスト識別子を使用するかどうかは,マネージャのセットアップで「システム構成情報
を自動反映する」チェックボックスをオンにしておく必要があります。
(2) ノード識別キーの選択
JP1/NETM/DM を使用するネットワークで,ノード(ホスト)を管理するときに使用す
る名称をノード識別キーと呼びます。ノード識別キーとして,ホスト名または IP アドレ
スが使用できます。
ホスト名と IP アドレスを混在して使用することはできないため,運用を開始する前に,
どちらのノード識別キーを使用するかを決めておく必要があります。なお,配布管理シ
ステムを階層化したシステムでは,システム全体でノード識別キーを統一する必要はあ
りません。中継マネージャが管理するシステム内でノード識別キーを統一してください。
(a) ホスト名で JP1/NETM/DM のノードを管理する場合
次に示すシステムでは,ホスト名を使用してノードを管理してください。
• ファイアウォールを設置しているシステム
• DHCP を使用しているシステム
ホスト名は,マニュアル「構築ガイド」の「8.1.2
JP1/NETM/DM でのホスト名の付け
方」で示す規則に従って付けてください。
(b) IP アドレスで JP1/NETM/DM のノードを管理する場合
ネットワーク内のノードをホスト名で管理しにくいシステムでは,IP アドレスを使用し
てノードを管理できます。IP アドレスでノードを管理する場合,hosts ファイルなど,
名称解決のための定義は不要です。
6.1.3 ホスト識別子を使ったネットワーク管理
ノード識別キーに加えて,ホスト識別子でネットワークを管理できます。ホスト識別子
の使用は,マネージャのセットアップで設定します。このマネージャ配下の中継システ
ムおよびクライアントがホスト識別子で管理される対象になります。
333
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(1) ホスト識別子を使用するメリット
ホスト識別子を使うと次のメリットがあります。
● システム内でホストを一意に管理できる情報であるため,複数のドメインで構成され
たシステム内で同じホスト名のホストが存在しても,別ホストとして識別できます。
● ノード識別キーを使ったネットワーク管理では,クライアントを移設すると,ホスト
名や IP アドレスが変更されるため,同一のクライアントとして認識されません。ホス
ト識別子を使うと,クライアントの移設前の資産情報を移設先で引き継ぐことができ
ます。
(2) ホスト識別子の登録方法
ホスト識別子は各クライアントのインストール時に生成されます。生成されたホスト識
別子はホスト識別子管理ファイルに保管されます。クライアントの再インストール時に
ホスト識別子管理ファイルが存在する場合は,ホスト識別子は生成されません。
生成されたホスト識別子は,上位システムへ登録されます。登録を有効にするには,
JP1/NETM/DM Manager のセットアップで,[運用キー]パネルの「ホスト識別子の使
用」を「する」に設定します。
次の図に示すように,ホスト識別子が上位システムへ自動登録されます。
図 6-1 ホスト識別子の自動登録
334
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(3) ホスト識別子の自動登録の契機
ホスト識別子が上位システムへ自動登録される契機を,システム構成情報の自動登録の
設定別に次の表に示します。
表 6-1 ホスト識別子が上位システムへ自動登録される契機
システム構成情報の
自動登録
自動登録の契機
する
•
•
•
•
•
しない
上位システムとの接続確立時(上位システムにホスト識別子が未登録,またはホ
スト識別子の変更後)
インストール時
セットアップで接続サーバの変更時
ホスト名,IP アドレス,またはホスト識別子の変更時
セットアップ内容の登録実行時
ホスト識別子が上位システムで未登録の場合に上位システムとの接続確立時
(4) ホスト識別子を使用する場合の注意事項
配布管理システムを階層化したシステムで,ホスト識別子をサポートしていないバー
ジョンの JP1/NETM/DM Manager をバージョンアップして,ホスト識別子を使用する
場合,上位の JP1/NETM/DM Manager をバージョンアップしたあと,下位の JP1/
NETM/DM Manager をバージョンアップする必要があります。
6.1.4
TCP/IP 環境の設定
JP1/NETM/DM をインストールする前に,TCP/IP の環境を整えておく必要があります。
必要な作業は次の二つです。
• ホスト名と IP アドレスの定義
• ポート番号(services)の定義
ノード識別キーとして IP アドレスを使用する場合,ホスト名を定義する必要はありませ
ん。
ポート番号は,インストールする前に services ファイルで定義するほかに,セットアッ
プ時にも定義できます。services ファイルの定義とセットアップ時の定義が異なる場合
は,services ファイルの定義が優先されます。
(1) ホスト名と IP アドレスの定義
事前にユーザネットワークでホスト名と IP アドレスを定義しておく必要があります。
ノード識別キーとして,ホスト名を使用する場合,配布管理システムのウィンドウ(
[シ
ステム構成]や[あて先]ウィンドウ)では,ユーザネットワークで定義したホスト名
を使用します。配布管理システムのウィンドウでホスト名を変更したときは,ユーザ
ネットワークのホスト名の定義も変更してください。
335
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
JP1/NETM/DM Manager では,クライアントを識別するために TCP/IP のホスト名を
使っています。そのため,JP1/NETM/DM Manager を導入する PC で,クライアントの
ホスト名から IP アドレスを決定できなければなりません。
ホスト名と IP アドレスを定義したり,配布管理システムでクライアントのホスト名から
IP アドレスを決定したりするには,次の三つの方法があります。
• DHCP と WINS を利用する。
• DNS を利用する。
• hosts ファイルを編集する。
次にそれぞれの方法について説明します。
(a) DHCP と WINS を利用する
DHCP を使うと動的にクライアントの IP アドレスが決定されるため,IP アドレスの割
り当て,保守作業を軽減できます。
ただし,JP1/NETM/DM システムでは,動的に変更される IP アドレスをノード識別
キーとして利用できないため,DHCP を使う場合には,ノード識別キーとしてホスト名
を使用してください。
また,WINS を使って各 PC のホスト名を管理することで,各 PC でホスト名の定義を
する必要がなくなります。サブネット間を移動した PC に DHCP によって新しい IP ア
ドレスが動的に割り当てられた場合も,変更に応じて WINS データベースが自動的に更
新されるため,手動で定義を変更する必要はありません。
ただし,クライアント PC がシャットダウンすると,WINS 上の情報が解放されるため,
JP1/NETM/DM システムでは,クライアントのホスト名から IP アドレスを決定できな
くなり,ジョブがエラーとなることがありますので,注意してください。DHCP および
WINS の設定方法は,Windows のヘルプを参照してください。
(b) DNS を利用する
UNIX システムが混在する場合や,インターネットで接続されているホストを接続先に
する場合は,DNS を使用します。接続先のクライアントがすべて Windows の場合は,
標準で DNS クライアントをサポートしているので,DNS を利用できます。DNS で管理
されるホスト名は,JP1/NETM/DM で定義すれば,ドメインを超えてリモートインス
トールなどのジョブを実行できます。
DNS の設定方法は,Windows のヘルプを参照してください。
DNS を使用する場合の注意事項を次に示します。
• DNS を利用する場合,TCP/IP プロトコルのネットワークソフトウェアを設定する必
要があります。コンピュータが属するドメイン名と名前を管理するサーバの IP アドレ
スを指定してください。
336
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
• ホスト名から IP アドレスへの変換,および IP アドレスからホスト名への変換(逆引
き)の両方ができるように設定してください。
• hosts ファイルと DNS を併用する場合,名前の解決に DNS を使用するホストの完全
修飾ドメイン名(ホスト名のあとにピリオドとドメイン名を表記した名前)を,別の
ホスト名として hosts ファイルに記述しないでください。
• ネットワークプロバイダに直接接続されたリモートホストなどは,割り当てられてい
るホスト名が一時的な名称となっていることがあります。このようなホストについて
は,JP1/NETM/DM では管理できません。
(c) hosts ファイルを編集する
DHCP,WINS,DNS を利用しない場合は,ホストごとに接続先のホスト名を定義しま
す。配布管理システムが動作しているホストでは,接続している中継するシステムまた
はクライアントのホスト名と IP アドレスが定義されている必要があります。また,クラ
イアントの動作しているホストでは,配布管理システムのホスト名とその IP アドレスが
定義されている必要があります。
ホスト名と IP アドレスを定義するには,次のファイルを編集してください。
Windows NT の場合
Windows ディレクトリ ¥system32¥drivers¥etc¥hosts
(形式)
IP アドレス ホスト名 別名
(例)
192.0.0.1 hostA NetworkA-hostA
192.0.0.2 hostB NetworkA-hostB
Windows Me または Windows 98 の場合
Windows ディレクトリ ¥hosts
(形式)
Windows NT の場合と同様です。
(2) ポート番号(services)の定義
各サービスのポート番号を設定することもできます。services ファイルが無かった場合
は,セットアップでの設定が有効になります。
サービス名「netmdm」に対して,同じポート番号で TCP プロトコルを設定してくださ
い。また,サービス名「netmdmclt」に対して TCP プロトコルと UDP プロトコル,
サービス名「netmdmw」に対して TCP プロトコルを設定してください。ポート番号の
推奨値は,「netmdm」が 30000,「netmdmclt」が 30002,「netmdmw」が 30001 です。
次のファイルを編集します。
Windows NT の場合
337
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
Windows ディレクトリ ¥system32¥drivers¥etc¥services
(形式)
サービス名 ポート番号 / プロトコル名 [別名]※
注※
別名([ ]で囲まれた部分)は省略できます。
(例)
netmdm 30000/tcp
netmdmclt 30002/udp
netmdmclt 30002/tcp
netmdmw 30001/tcp
Windows Me または Windows 98 の場合
Windows ディレクトリ ¥services
(形式)
Windows NT の場合と同様です。
なお,その他のポート番号については,「付録 B.1
ポート番号」を参照してください。
(3) JP1/NETM/DM Client(クライアント)を使用する場合
JP1/NETM/DM Client(クライアント)を使用する場合は,次の項目を確認してくださ
い。
TCP/IP の確認
[コントロールパネル]−[ネットワーク]を選択して[ネットワークの設定]パネ
ルで,
「現在のネットワーク構成」に TCP/IP があることを確認してください。TCP/
IP がない場合は,[ネットワークの設定]パネルの[追加]ボタンをクリックして,
TCP/IP を追加してください。
次に,
[ネットワークの設定]パネルで「TCP/IP」を選択して,
[プロパティ]ボタ
ンをクリックしてください。
[TCP/IP のプロパティ]ダイアログボックスが表示さ
れますので,ネットワークに必要な設定がされていることを確認してください。
通信環境ファイルの設定
Windows ディレクトリ(デフォルトでは「windows」)下に,hosts ファイルおよび
services ファイルがあります。hosts ファイルには,接続先の上位ホスト名とその
IP アドレスを定義してください。services ファイルには,クライアントと配布管理
システムで同じサービス名を定義してください。
6.1.5
ファイアウォール環境での JP1/NETM/DM の運用
JP1/NETM/DM は,ファイアウォールを使用しているシステムでも,セキュリティのレ
ベルを下げることなく運用できます。例えば,配布管理システムが設置された配布拠点
と中継システムが設置された各部門のネットワークが,それぞれ,ファイアウォールで
管理されていても,配布管理システムから中継システムへソフトウェアを配布できます。
338
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
ここでは,ファイアウォールを使用した環境で,JP1/NETM/DM を運用する方法につい
て説明します。
なお,ファイアウォールで HTTP が使用できるように設定されている場合,インター
ネットオプションを使用すると,ここで説明しているファイアウォールの設定は不要に
なります。ただし,
「(5) ファイアウォールを使用した場合の注意事項」については,イ
ンターネットオプションを使用する場合にも注意してください。インターネットオプ
ションについては,マニュアル「構築ガイド」の「付録 E インターネットオプション
を使った JP1/NETM/DM の導入」を参照してください。
(1) 使用できるファイアウォール
JP1/NETM/DM で使用できるファイアウォールには,次の方式があります。
● パケットフィルタリング方式
● アプリケーションゲートウェイ方式
(a) パケットフィルタリング方式ファイアウォール
設定によってファイアウォールを通過するパケットを制限する,ファイアウォール実現
方式の一つです。代表的な製品は,Firewall-1 です。
パケットフィルタリング方式のファイアウォールの場合は,該当するノードの IP アドレ
スとポート番号を設定することで,JP1/NETM/DM が使用できるようになります。
(b) アプリケーションゲートウェイ方式ファイアウォール
パケットの中継を禁止し,アプリケーションゲートウェイでアクセスを制御する,ファ
イアウォール実現方式の一つです。代表的な製品は,Gauntlet です。
アプリケーションゲートウェイ方式のファイアウォールの場合は,ゲートウェイでアプ
リケーションごとにアクセスを制御するので,JP1/NETM/DM をアクセス可能なアプリ
ケーションに設定する必要があります。
Gauntlet の場合は,仮想プライベートネットワーク(VPN)機能を使用することによっ
て,JP1/NETM/DM をアクセス可能なアプリケーションにします。
(2) NAT 機能について
NAT 機能とは,外部ネットワークから内部ネットワークのアドレスが見えないように,
また内部ネットワークのアドレスが外部に漏れないようにするための機能です。
アドレス変換の方式には,次の 2 種類があります。
• 固定アドレス割り当て方式
• 動的アドレス割り当て方式
JP1/NETM/DM で使用できるのは,
「固定アドレス割り当て方式(STATIC モード)
」だ
けです。
339
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(3) JP1/NETM/DM で使用するポート番号
ファイアウォール環境で JP1/NETM/DM を使用する場合,ファイアウォールにポート番
号を設定する必要があります。
次に JP1/NETM/DM で使用するポート番号を示します。
表 6-2 JP1/NETM/DM で使用するポート番号
通信区間
マネー
ジャ / 中
継システ
ム間
ポート番号
30002
(udp/tcp
tcp
30002
(udp/tcp
udp
tcp
30002
(udp/tcp
tcp
udp
を選択※ 1)
tcp
30000
サーバ本
体機能 /
リモート
インス
トールマ
ネージャ
間※ 2
注
tcp
を選択※ 1)
30001
マネー
ジャ / ク
ライアン
ト間
udp
を選択※ 1)
30000
中継シス
テム / ク
ライアン
ト間
プロ
トコ
ル
tcp
発信側情報
着信側情報
マネージャ:Ephemeral
中継システム:30002
中継システム:Ephemeral
マネージャ:30002
マネージャ:Ephemeral
中継システム:30002
中継システム:30002
マネージャ:Ephemeral
マネージャ:30000
中継システム:Ephemeral
中継システム:Ephemeral
マネージャ:30000
中継システム:Ephemeral
クライアント:30002
クライアント:Ephemeral
中継システム:30002
中継システム:Ephemeral
クライアント:30002
クライアント:30002
中継システム:Ephemeral
中継システム:30001
クライアント:Ephemeral
クライアント:Ephemeral
中継システム:30001
マネージャ:Ephemeral
クライアント:30002
クライアント:Ephemeral
マネージャ:30002
マネージャ:Ephemeral
クライアント:30002
クライアント:30002
マネージャ:Ephemeral
マネージャ:30000
クライアント:Ephemeral
クライアント:Ephemeral
マネージャ:30000
30001
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:30001
30000
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:30000
Ephemeral ポートは,通常 1024 〜 5000 の中から TCP/IP の自動割り当て範囲内の空きポート
番号となります。
注※ 1
340
JP1/NETM/DM Manager の設定によって udp または tcp のどちらかを選択します。
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
注※ 2 「サーバ本体機能」と「リモートインストールマネージャ」を別の PC にインストールした
場合が該当します。
(4) Embedded RDB を使用している場合に必要な設定
Embedded RDB を使用している場合に,
「サーバ本体機能」と「リモートインストール
マネージャ」を別の PC にインストールしたとき,これらの通信には次の表に示すポー
トが使用されます。
表 6-3 「サーバ本体機能」と「リモートインストールマネージャ」間の通信で使用され
るポート番号(Embedded RDB を使用している場合)
通信区間
ポート番号
サーバ本
体機能 /
リモート
インス
トールマ
ネージャ
間
30000
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:30000
30001
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:30001
30008
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:30008
tcp
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
サーバ本体機能:Ephemeral
tcp
サーバ本体機能:Ephemeral
リモートインストールマネー
ジャ:Ephemeral
Ephemeral
(データ
ベースのク
ライアント
接続)
注
プロ
トコ
ル
発信側情報
着信側情報
Ephemeral ポートは,通常 1024 〜 5000 の中から TCP/IP の自動割り当て範囲内の空きポート
番号となります。
ファイアウォールを挟んだ環境では,着信側にファイアウォールの通過を設定する必要
があります。発信側でのポート設定は不要です。ファイアウォールの通過の設定方法を
次に説明します。
(a)「サーバ本体機能」をインストールした PC 側にファイアウォールがある場合の設定
「サーバ本体機能」をインストールした PC 側にファイアウォールがある場合,次に示す
ポートはファイアウォールを通過させる必要があります。
● サーバ本体機能とリモートインストールマネージャ間の通信用ポート
30000 と 30001 です。
● データベース接続用のポート
セットアップの[データベース環境]パネルで設定したポート番号です。デフォルト
は 30008 です。
● データベースのクライアント接続用ポート
341
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
デフォルトでは OS が自動でポート番号を割り当てます。そのため,使用するポート
番号を固定してから,ファイアウォールの通過を設定する必要があります。
データベースのクライアント接続用ポートのポート番号を固定する手順を次に示しま
す。
1. [コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,「Remote Install
Server」サービスを停止する。
2. JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥BIN に格納されている
netmdb_stop.bat コマンドを実行してデータベースを停止する。
netmdb_stop.bat コマンドの終了時は,キー入力待ちの状態になります。キー入力
なしでコマンドを終了させたい場合は,オプションに「/nopause」を指定してコマ
ンドを実行してください。
3. JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥NETMDB¥conf に格納されている
pdsys ファイルをテキストエディタで開く。
4. 「#set pd_service_port = 30009」の先頭の「#」を削除する。
デフォルトのポート番号は 30009 です。
使用するポート番号を変更する場合は,
「30009」の部分を変更してください。
5. JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥BIN に格納されている
netmdb_start.bat を実行してデータベースを開始する。
netmdb_start.bat コマンドの終了時は,キー入力待ちの状態になります。キー入
力なしでコマンドを終了させたい場合は,オプションに「/nopause」を指定してコ
マンドを実行してください。
6. [コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,「Remote Install
Server」サービスを開始する。
この設定をしたあと,JP1/NETM/DM が使用するポート番号は次のようになります。
通信区間
サーバ本体機能 /
リモートインス
トールマネージャ
間
注※
ポート番号
Ephemeral
(データベースの
クライアント接
続)
プロ
トコ
ル
tcp
発信側情報
リモートインストール
マネージャ:
Ephemeral
着信側情報
サーバ本体機能:
30009 ※
ポート番号に 30009(デフォルト)を設定した場合。
(b)「リモートインストールマネージャ」をインストールした PC 側にファイアウォール
がある場合の設定
「リモートインストールマネージャ」をインストールした PC 側にファイアウォールがあ
る場合,データベースのクライアントで使用される受信用ポートはファイアウォールを
通過させる必要があります。
データベースのクライアントの受信用ポートは,デフォルトでは OS が自動でポート番
号を割り当てます。なお,受信用ポートは 10 個以上使用されます。そのため,受信用
342
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
ポートに使用されるポート番号の範囲を固定して,ファイアウォールの通過を設定する
必要があります。
受信用ポートに使用するポート番号の範囲を固定する手順を次に示します。
1. リモートインストールマネージャおよびその他の JP1/NETM/DM アプリケーションを
停止する。
2. JP1/NETM/DM Manager のインストールディレクトリ ¥NETMDBCLT に格納されてい
る HiRDB.ini をテキストエディタで開く。
「サーバ本体機能」もインストールされている場合,HiRDB.ini はインストールディ
レクトリ ¥NETMDB¥CONF¥emb に格納されています。
3. 「PDCLTRCVPORT=」に使用するポート番号の範囲を指定する。
PDCLTRCVPORT= のあとに,使用するポート番号の範囲を「ポート番号 - ポート番
号」の形式で指定します。
(例)使用するポート番号の範囲に 10000 〜 10500 を指定する場合
PDCLTRCVPORT=10000-10500
なお,PDCLTRCVPORT= のあとに何も指定しないか「0」を指定した場合,使用する
ポート番号の範囲は設定されません。デフォルトでは,使用するポート番号の範囲は
設定されていません。
4. リモートインストールマネージャおよびその他の JP1/NETM/DM アプリケーションを
起動する。
この設定をしたあと,JP1/NETM/DM が使用するポート番号は次のようになります。
通信区間
ポート番号
サーバ本
体機能 /
リモート
インス
トールマ
ネージャ
間
Ephemeral
(データ
ベースのク
ライアント
接続)
注※
プロ
トコ
ル
tcp
発信側情報
サーバ本体機能:Ephemeral
着信側情報
リモートインストールマネー
ジャ:10000 〜 10500 ※
ポート番号の範囲に 10000 〜 10500 を設定した場合。
データベースのクライアントで使用するポート番号を固定する場合の注意事項を次に示
します。
● 指定した範囲に空いているポート番号がない場合はエラーとなります。
データベースのクライアント以外のプログラムが使用するポート番号を含む範囲を指
定した場合,ポート番号の割り当てが競合することがあります。使用できるポート番
号が不足しないように,ポート番号の範囲を指定してください。
343
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
● 指定するポート番号の範囲は,OS が自動で割り当てるポート番号の範囲と重複しな
いようにしてください。なお,OS が自動で割り当てるポート番号の範囲は,OS ごと
に異なります。
● 指定するポート番号の範囲は,実際に使用されるポート番号の数に対して 20% 程度の
余裕を持たせてください。余裕がないと,空いているポート番号を探す処理で効率が
低下します。
● データベースのクライアント以外のプログラムが使用しているポート番号は,データ
ベースのクライアントでは使用できません。また,データベースのクライアントが使
用しているポート番号は,データベースのクライアント以外のプログラムでは使用で
きません。
指定した範囲内のポート番号を固定して使用するプログラムがある場合,そのプログ
ラムは起動できなくなることがあります。
● データベースのクライアント用にファイアウォールを通過できるよう設定されたポー
ト番号が,データベースのクライアント以外のプログラムから不正に使用されないよ
うに,ファイアウォールの内側のプログラムを管理してください。
(5) ファイアウォールを使用した場合の注意事項
ファイアウォールを使用した場合の注意事項を次に示します。
● ファイアウォール内に中継システムを設置するとファイアウォールに定義するノード
の数を減らすことができます。
344
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-2 ファイアウォール内に中継システムを設置する場合の構成例
● JP1/NETM/DM では運用キー(ノードを識別するキー情報)にホスト名,IP アドレ
ス,ホスト識別子を使用します。JP1/NETM/DM では,運用キーに対して作成した
ジョブを引き当てます。このため NAT 機能を使用した場合は,アドレス変換されて
しまうため,該当するクライアントに対してジョブが引き当てられなくなります。こ
の現象は,JP1/NETM/DM Manager から見た JP1/NETM/DM Client(クライアン
ト)の IP アドレスと実際の JP1/NETM/DM Client(クライアント)の IP アドレス
が NAT 機能によって異なってしまうことに原因があります。したがって,NAT 機能
を使用した環境では運用キーに IP アドレスを使用できません。
● JP1/NETM/DM のシステム構成の自動登録機能は,運用キーに関係なく,プロトコル
に IP アドレスが付与されます。このためシステム構成の自動登録機能を使用するとプ
ロトコルに付与された IP アドレスが外部に漏れるおそれがあります。ファイアウォー
ルを使用する場合は,システム構成の自動登録機能は使用しない運用をお勧めします。
● IP アドレス運用では,プロトコルに IP アドレスが付与されます。このため,IP アド
レス運用を使用するとプロトコルに付与された IP アドレスが外部に漏れるおそれがあ
ります。したがってファイアウォールを使用する場合は,IP アドレス運用を使用しな
いことをお勧めします。
345
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.1.6
複数 LAN 接続環境での JP1/NETM/DM の運用
1 台の PC に NIC などの複数のネットワークアダプタが存在する複数 LAN 接続環境で
も,JP1/NETM/DM を運用できます。
JP1/NETM/DM では,次の 2 種類の複数 LAN 接続環境での運用をサポートしています。
● 複数ネットワークに分かれている環境
● ネットワークが多重化されている環境
次にこれらの環境での JP1/NETM/DM の運用を説明します。
(1) 複数のネットワークに分かれている環境
複数のネットワークに分かれている環境の例を次に示します。
図 6-3 複数のネットワークに分かれている環境の例
複数のネットワークに分かれている環境でも,ジョブの実行要求に,要求元の上位シス
テムの IP アドレスが格納されているため,クライアントは正しいあて先にジョブの受信
要求を送信できます。
ただし,このような環境で JP1/NETM/DM を運用するには,TCP プロトコルによる接
続であることが必要です。各 PC の JP1/NETM/DM のセットアップで[通信関連]パネ
ルの「起動プロトコル」の項目に「TCP プロトコル」を選択してください。設定方法の
詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「5.2.2 [通信関連]パネル」を参照して
ください。
346
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(2) ネットワークが多重化されている環境
ネットワークが多重化されている環境の例を次に示します。
図 6-4 ネットワークが多重化されている環境の例
ネットワークが多重化されている環境の場合,通常はメインのネットワークを使い,ト
ラブルが発生した場合などには,バックアップのネットワークに切り替えて使うという
運用が考えられます。また,JP1/NETM/DM が使用する通信回線は,メインのネット
ワークだけに限定して使用するという運用も考えられます。
このような運用に対応するには,各 PC のクライアントのセットアップで,ネットワー
クアダプタの優先順位を設定する必要があります。セットアップの[通信関連]パネル
の「複数のネットワークアダプタを設定する」を設定してください。設定方法の詳細に
ついては,マニュアル「構築ガイド」の「5.2.1 [接続先]パネル」を参照してくださ
い。
347
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.1.7
ネットワークに負荷を掛けない運用方法
JP1/NETM/DM では,配布するソフトウェアや,さまざまな管理情報を,ネットワーク
を経由して転送します。このため,より効率的な運用のためには,ネットワークの混み
合う時間帯を避けてジョブを実行するなど,ネットワークにできるだけ負荷を掛けない
工夫が必要です。JP1/NETM/DM には,セットアップ時にネットワークのトラフィック
を調整したり,インストールするソフトウェアを分割して配布したりするなど,ネット
ワークの負荷を軽減するための幾つかの機能があります。この節では,ネットワークの
負荷を小さくして効率良くソフトウェアを配布する方法を紹介します。なお,JP1/
NETM/DM でのソフトウェアの配布を効果的に行うためには,配布管理システムだけで
なく,クライアント側での設定や操作も必要です。クライアントでのユーザの作業につ
いては,マニュアル「運用ガイド 1」の「11.
クライアントを操作する」を参照してく
ださい。
(1) 中継システムの利用
リモートインストール時に,効率的にパッケージを転送するためには,中継システムの
役割を理解しておく必要があります。
中継システムは,配布管理システムに直接接続するクライアントの数を減らして負荷を
分散させるだけでなく,パッケージのコピーを作成・保管することで,中継システム下
のクライアントへ効率的にパッケージを転送します。また,「中継システムまでのパッ
ケージ転送」ジョブと「パッケージのインストール」ジョブを組み合わせて,2 段階に分
けてパッケージを転送できます。
リモートインストール時の中継システムの動作を次の図に示します。
348
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-5 リモートインストール時の中継システムの動作
「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブは,中継システムに保管されるため,保管
されている間は同一のパッケージであれば配布管理システムから再配布されることはあ
りません。パッケージの保管期限はパッケージング時に指定できます。
(2) 同時に接続するホストの台数の調整
契約回線が少ない場合や,ネットワークに対するトラフィックを掛けられない場合など
は,同時に接続するホストの台数をチューニングする必要があります。配布管理システ
ムで,同時に接続するホストの台数を調整するには,次の二つの方法があります。
• セットアップ情報で調整する。
• ジョブ実行時にユーザの運用で調整する。
(a) セットアップ情報で調整する
配布管理システムでは,セットアップ情報で,ネットワークのトラフィックを制御でき
ます。メニューから[セットアップ]を選択してセットアップ画面を起動し,
[サーバカ
スタマイズオプション]パネルを表示してください。中継システムの配布管理システム
の場合は,[中継システムカスタマイズオプション]パネルを表示してください。
349
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-6 [サーバカスタマイズオプション]パネル
同時に接続するホストの台数を調整する項目は「下位システムの同時実行要求数」(中継
システムの場合は「中継/クライアントの同時実行要求数」)です。
配布管理システムが,一度に多数のクライアントを対象としてジョブを実行すると,
ネットワークの負荷が非常に大きくなります。そこで,「下位システムの同時実行要求
数」を設定すると,同時に処理する下位ホストの数を制限できます。例えば,「下位シス
テムの同時実行要求数」を 20 台に設定した場合,300 台のクライアントに対してリモー
トインストールを実行すると,内部的には,20 台ずつ 15 回に分けてジョブが実行され
ます。
(b) ユーザの運用で調整する
セットアップ時に,PC の性能,ネットワーク構成,動作環境などを考慮した値を設定し
ておくことで,ほとんどの場合十分な信頼性を得ることができます。しかし,配布する
データ量が大きい場合には,セットアップで流量を制御しても,ネットワークの負荷が
高くなるおそれがあるので,最終的にはユーザの運用によって調整する必要があります。
● ジョブの対象クライアント数の調整
例えば,5 メガバイトのパッケージを 64Kbps の回線で送信する場合,回線効率を 60%
とすると,約 18 分掛かります。これが,配布管理システムと中継システム,および中継
システムとクライアントの間の接続回線上を並行して流れることになります。この数値
を基に,接続回線の負荷を考慮して,一つのジョブで配布対象とするクライアント数を
決定してください。
350
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
● 同時に接続する中継システム数の調整
配布管理システムに,同時に多数の中継システムが接続しないようにするためには,
ジョブを分割して実行することをお勧めします。ユーザに負担を掛ける運用方法ですが,
確実にネットワークの負荷を軽減できます。
まず,ネットワークのトラフィックなどを考慮して,配布管理システムに同時に接続す
る中継システムを決めます。次に,同時に接続する中継システム下のすべてのクライア
ントを一つのグループとして分類します。ジョブを実行するときは,これらのグループ
ごとに一定の間隔(一つのジョブの処理に掛かる時間)を空けたスケジュールで実行し
ます。これによって,配布管理システムに,同時に多数の中継システムが接続すること
を防ぐことができます。
(3) スケジュール配布
リモートインストールのジョブを作成するとき,ジョブの実行日時を指定できます。こ
れがパッケージの転送日時となります。ネットワークが比較的空いている夜間などを指
定しておくと,効率良く転送できます。
また,中継システムまでのパッケージの転送と,中継システムからクライアントへの転
送を別のジョブで実行すると,配布管理システム−中継システム間,中継システム−ク
ライアント間のパッケージの転送時刻を,別々に設定できます。
転送するデータ量を減らすのではなく,転送時間を工夫することで,ネットワークに掛
かる負荷を軽減できます。
なお,配布先の PC が省電力モードの状態のとき,JP1/NETM/DM Client(クライアン
ト)は動作しないため,ソフトウェアの配布が実行されません。配布先の PC に省電力
モード対応の PC がある場合,ジョブのスケジュールを指定するときは注意が必要です。
(4) パッケージの分割配布
クライアントにインストールするソフトウェアを一度に配布するのではなく,分割して
配布する方法があります。これを分割配布と呼びます。分割配布を使用すると次のメ
リットがあります。
● 大容量のパッケージの配布時に,ネットワークの負荷を軽減して配布できる。
● 分割したパッケージの間には,インターバル(転送休止時間)を置くことができる。
● 配布する経路の途中に中継するシステム(中継マネージャや中継システム)がある場
合は,パッケージの分割サイズやインターバルの時間を変更できる。
● 分割配布の途中で配布を完了したい場合は,分割配布の強制完了で未転送のパッケー
ジを一括して転送(通常配布)し,配布を完了できる。
パッケージの分割配布を利用したソフトウェアの配布を次の図に示します。
351
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-7 パッケージの分割配布を利用したソフトウェアの配布
(5) ジョブのマルチキャスト配布
通常のソフトウェアの配布では,クライアント数が増加すると,上位システムから送信
するパケット数も増加します。このパケットの送信量を削減するために,上位システム
から 1 ジョブ分のパケットを送信するだけで,指定した多数のクライアントへソフト
ウェアを配布できる方法があります。これを,マルチキャスト配布と呼びます。
ソフトウェアの配布時に,マルチキャスト配布を指定すると,パケットの送信量が削減
できます。そのため,配布時間を短縮したり,ネットワークの負荷を軽減したりできま
す。マルチキャスト配布は,次の場合に効果的です。
● 同時に多数のクライアントにソフトウェアを配布する場合
● 大容量のソフトウェアを配布する場合
マルチキャスト配布を利用したソフトウェアの配布を次の図に示します。マルチキャス
ト配布は,クライアントと,その接続先の上位システム間だけで有効です。
352
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-8 マルチキャスト配布を利用したソフトウェアの配布
マルチキャスト配布をするためのシステム構成と設定については,
「6.2 マルチキャス
ト配布をするための設定」を参照してください。
(6) ジョブの中断と再開
リモートインストール,またはパッケージ転送中のホストに対して,一時的にジョブの
実行を中断できます。例えば,業務停止中に実行する予定のジョブが業務開始までに完
了しなかった場合に,実行中のジョブを中断し,業務終了後に再開できます。
また,ジョブの中断中に,特定のジョブだけを中断させないで配布することもできます。
例えば,ウィルス定義ファイルを急いで配布したい場合に,ほかの配布ジョブを中断し
て,ウィルス定義ファイルを先に配布できます。
(a) ジョブの中断と再開の仕組み
ジョブを中断または再開するには,次の方法があります。
● 配布管理システムから中継するシステムに中断または再開を指示する。
● 配布管理システム自身に対して中断または再開を指示する。
● 配布管理システムで dcmsusp コマンドを実行する。
dcmsusp コマンドについては,マニュアル「運用ガイド 2」の「4.22
dcmsusp.exe
(ファイル転送の中断と再開)」を参照してください。
353
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
なお,中断できるファイル転送の単位は,下位システムのセットアップで指定した
「ファイル転送バッファサイズ」の値です。
● 配布管理システムから中継するシステムに中断または再開を指示する
配布管理システムから「ファイル転送の中断」ジョブおよび「ファイル転送の再開」
ジョブを実行して指示します。これらのジョブのあて先には,ジョブを中断したいホス
トが直接接続している上位システムを指定します。
「ファイル転送の中断」ジョブ実行時のシステムの動作を次の図に示します。
図 6-9 「ファイル転送の中断」ジョブ実行時のシステムの動作
1. 配布管理システムから中継するシステムに対して「ファイル転送の中断」ジョブを実
行する。
2. 「ファイル転送の中断」ジョブのあて先の中継するシステムが「中断状態」になる。
3. 中断状態の中継するシステムと,その直下のシステムとの間のファイル転送が中断さ
れ,下位システムあてのジョブの実行状態が「中断中」になる。
「ファイル転送の再開」ジョブ実行時のシステムの動作を次の図に示します。
354
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-10 「ファイル転送の再開」ジョブ実行時のシステムの動作
1. 配布管理システムから中断状態の中継するシステムに対して「ファイル転送の再開」
ジョブを実行する。
2. 「ファイル転送の再開」ジョブのあて先の中継するシステムで中断状態が解除され,
下位システムあてのジョブの実行状態が「再開中」になる。
3. 中断されていたファイル転送が再開され,ジョブの実行状態が「実行中」に戻る。
● 配布管理システム自身に対して中断または再開を指示する
リモートインストールマネージャで,自システムに対して中断または再開を指示できま
す。リモートインストールマネージャから指示する場合は,
[実行]メニューの[ファイ
ル転送の中断 / 再開]から[中断させる]または[再開させる]を選択してください。
自システムに対する中断または再開時のシステムの動作を次の図に示します。
355
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-11 自システムに対する中断または再開時のシステムの動作
1. リモートインストールマネージャのメニューから[中断させる]を選択する。
2. 自システムが「中断状態」になる。
3. 自システムと直下のシステムとの間のファイル転送が中断され,下位システムあての
ジョブの実行状態が「中断中」になる。
4. リモートインストールマネージャのメニューから[再開させる]を選択する。
5. 自システムの中断状態が解除され,下位システムあてのジョブの実行状態が「再開
中」になる。
6. 中断されていたファイル転送が再開され,ジョブの実行状態が「実行中」に戻る。
(b) 中断中にジョブを配布する
あて先の直上のシステムが中断状態になっていても,ファイル転送を中断させないで
ジョブを配布できます。ジョブの作成時に,[ジョブの作成]ダイアログボックスの
[ジョブの配布属性]パネルで,
「中断中でも配布する」を選択してください。
中断中のジョブの配布を次の図に示します。
356
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-12
中断中のジョブの配布
ジョブの中断時には,システムが中断状態になった時点でその直下のシステムとのファ
イル転送が中断されますが,
「中断中でも配布する」を選択すると,そのジョブのファイ
ル転送が中断されなくなります。
(c) ジョブの中断と再開の適用範囲
ジョブの中断と再開の適用範囲を次に示します。
● 中断できるジョブは次の 3 種類です。
•「パッケージのインストール」ジョブ
•「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
•「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
● ジョブが中断される範囲は,中断状態になった上位システムと,その直下の次に示す
システムとの間です。
• Windows 版 JP1/NETM/DM 06-72 以降
• UNIX 版 JP1/NETM/DM 07-00 以降
なお,中断状態になった上位システムと同一 PC 上にクライアントが存在する場合は,
同一 PC 上のクライアントへのジョブも中断されます。
● 中断状態の上位システムの直下に,バージョンが 06-72 より前の下位システムが混在
していた場合,古いバージョンの下位システムに対しては,ジョブが中断されません。
●「ファイル転送の中断」および「ファイル転送の再開」ジョブは,JP1/NETM/DM
357
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
Manager で作成します。
●「ファイル転送の中断」および「ファイル転送の再開」ジョブは,次に示すあて先に対
して有効です。
Windows 版
バージョン
UNIX 版
JP1/NETM/DM Manager
(中継マネージャ)
JP1/NETM/DM Client
(中継システム)
JP1/NETM/DM
SubManager
06-72
×
○
×※
07-00 以降
○
○
○
(凡例)○:有効
×:無効(エラーになる)
注※
「ファイル転送の再開」ジョブの場合,無視されますがエラーにはなりません。
● 配布管理システム自身に対する中断と再開の指示は,Windows 版 JP1/NETM/DM
Manager 07-00 以降のリモートインストールマネージャで実施できます。
中断中でも配布するには,配布管理システム,中継するシステム,およびクライアント
が,すべて JP1/NETM/DM 07-00 以降である必要があります。
「中断中でも配布する」
指定は,UNIX 版の JP1/NETM/DM SubManager 07-00 以降および UNIX 版の JP1/
NETM/DM Client 07-00 以降に対しても有効です。
(7) クライアント制御の利用
ネットワーク経由で,手元の PC から離れた場所にある PC を起動したり,シャットダウ
ンしたりする機能があります。この機能をクライアント制御と呼びます。この機能を
使って,JP1/NETM/DM では,深夜や休日などの電源が入っていない状態の PC に対し
てソフトウェアをリモートインストールできます。
ただし,この機能を利用するには,PC が AMT または Wake on LAN に対応し,さらに
自動シャットダウンに対応していることが必要です。
クライアント制御を利用したリモートインストールの概要を次の図に示します。
358
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-13
クライアント制御を利用したリモートインストール
クライアント制御を利用したリモートインストールの注意事項については,
「6.3 クラ
イアント制御を利用するための設定」を参照してください。
(8) オフラインインストールの利用
JP1/NETM/DM Client がインストールされたスタンドアロン PC(オフラインマシン)
に対して,ネットワークを介さないでソフトウェアをインストール(オフラインインス
トール)できます。
オフラインインストールは,配布管理システムでインストールに必要なファイルを媒体
に格納し,その媒体をオフラインマシンに搬送して実行します。
オフラインインストールの実行方法の詳細については,マニュアル「運用ガイド 1」の
「7.7.1 オフラインインストール」を参照してください。
359
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.2 マルチキャスト配布をするための設定
ジョブ作成時にマルチキャスト配布を指定すると,通常の配布方式に比べてデータの送
信量を削減できます。そのため,ネットワークの負荷を軽減でき,配布時間を短縮でき
ます。
この節では,マルチキャスト配布の概要およびマルチキャスト配布をするためのシステ
ム構成について説明します。また,実際にマルチキャスト配布をする方法や,マルチ
キャスト配布時の注意事項についても説明します。
6.2.1
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布
JP1/NETM/DM のジョブの配布方式には,ユニキャスト配布とマルチキャスト配布の 2
種類があります。配布方式はジョブごとに設定できます。
上位システムからクライアントへ 1 対 1 でジョブのパケットを送信する通常の方式を,
ユニキャスト配布と呼びます。ユニキャスト配布では,上位システムは,送信先のクラ
イアントごとにパケットを送信する必要があります。そのため,パケットの送信数は,
クライアント数の増加に対応して増大します。
一方,マルチキャスト配布は,IP マルチキャストプロトコルを利用して,特定の多数の
クライアントへパケットを送信する方式です。マルチキャスト配布では,上位システム
はマルチキャストグループと呼ばれる概念上のグループにパケットを送信します。パ
ケットは,そのグループに所属している各クライアントに配信されます。クライアント
数に関係なく,上位システムはマルチキャストグループだけにパケットを送信すればよ
いため,送信量を削減できます。
マルチキャストグループは,マルチキャストアドレスというグループ固有の IP アドレス
を持っています。実際には,パケットはこのマルチキャストアドレスに対して送信され
ます。クライアント側では,セットアップでマルチキャストアドレスを設定し,マルチ
キャストグループにそのクライアントを登録しておきます。マルチキャストアドレスに
対して送信されたパケットは,マルチキャストグループに登録されている全クライアン
トに配信されます。このとき,重複する経路は 1 パケットだけが流れるため,回線を圧
迫することなく効率良く配布できます。
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布の概念を,次の図に示します。
360
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-14
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布の概念
(1) マルチキャスト配布の対象となるジョブ
JP1/NETM/DM では,
「パッケージのインストール」ジョブだけがマルチキャスト配布
の対象になります。次のようなジョブにマルチキャスト配布を適用すると,効果的に通
信量を削減できます。
● あて先の数が多いジョブ
● 大容量のパッケージを配布するジョブ
ジョブのあて先が少ない場合や,パッケージの容量が小さい場合は,マルチキャスト配
布するとかえって効率が悪くなります。その場合は,ジョブ作成時にユニキャスト配布
を設定してください。
なお,ジョブ作成時に「マルチキャスト配布」を選択するか「ユニキャスト配布」を選
択するかは,ジョブの配布方式の設定であって,ジョブのあて先の設定とは関係ありま
せん。ジョブのあて先が個別のホスト,あて先グループ,ID の場合を問わず,指定した
あて先にマルチキャスト方式で配布されます。指定したあて先の中にマルチキャストグ
ループに登録されていないクライアントがあった場合は,そのクライアントにだけユニ
キャスト方式で配布されます。
(2) マルチキャスト配布が適用される経路
JP1/NETM/DM では,ジョブにマルチキャスト配布を指定すると,クライアントと直接
接続する上位システムの間だけマルチキャスト配布方式でパケットが送信されます。
ジョブを実行したシステムからクライアントが直接接続する上位システムまでの経路は,
ユニキャスト配布になります。
361
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.2.2
マルチキャスト配布に必要なネットワーク環境と JP1/
NETM/DM のバージョン
マルチキャスト配布する場合に必要なネットワーク環境と JP1/NETM/DM のバージョン
について説明します。
(1) ネットワーク環境
マルチキャスト配布するには,次のネットワーク環境が前提となります。
● クライアントが接続する上位システムからクライアントまでの間にルータを設置する
場合は,IP マルチキャスト対応のルータを使用し,IP マルチキャストに関しての設
定をする必要があります。経路上に IP マルチキャストに対応していないルータがある
場合,その先のセグメントにはジョブはユニキャスト配布されます。
(2) JP1/NETM/DM のバージョン
マルチキャスト配布するには,JP1/NETM/DM のバージョンが次の条件を満たす必要が
あります。
● ジョブを作成する配布管理システム,クライアントの接続先の上位システム,および
クライアントが,すべて Windows 版 JP1/NETM/DM 06-71 以降である。
● 中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)が多階層になっている場合,
クライアントの接続先の上位システムより上位に位置する中継するシステムが,次の
製品のどれかである。
• Windows 版 JP1/NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM SubManager 06-71
以降,または JP1/NETM/DM Client(中継システム)08-00 以降(マルチキャスト
配布をサポートしているバージョン)
• Windows 版 JP1/NETM/DM SubManager 06-00 〜 06-53(マルチキャスト配布は
未サポート)
• UNIX 版 JP1/NETM/DM SubManager
6.2.3
マルチキャスト配布をするためのシステム構成
マルチキャスト配布を実現するために,どのようなシステム構成にしたらよいかを説明
します。また,システム構成中にマルチキャスト配布をサポートしていないバージョン
の JP1/NETM/DM 製品が混在した場合,ジョブがどのように配布されるかを説明しま
す。
(1) マルチキャスト配布の標準的なシステム構成
マルチキャスト配布を実現するための標準的なシステム構成と,パケットの流れを次の
図に示します。
362
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-15
標準的なマルチキャスト配布のシステム構成とパケットの流れ
配布管理システム,クライアントが接続する上位システム,およびクライアントは,す
べて Windows 版 JP1/NETM/DM 06-71 以降である必要があります。
マルチキャストグループは,クライアントが接続する上位システム単位に作成します。
そして,各マルチキャストグループには,それぞれ別のマルチキャストアドレスを割り
当てます。図 6-15 の例を基に説明します。説明の番号は,図 6-15 中の番号と対応して
います。1 と 2 はシステム構成の設定,3 と 4 はジョブの実行によるパケットの流れで
す。
1. 中継システム A に接続するクライアント群をマルチキャストグループ A,中継システ
ム B に接続するクライアント群をマルチキャストグループ B とします。マルチキャ
ストグループ A のクライアント群には 239.255.0.1 を,マルチキャストグループ B の
クライアント群には 239.255.0.2 を,マルチキャストアドレスとして設定します。
363
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
2. 中継システム A にマルチキャストグループ A のマルチキャストアドレス
(239.255.0.1)を,中継システム B にマルチキャストグループ B のマルチキャストア
ドレス(239.255.0.2)を設定します。
こうすることで,中継システム A はマルチキャストグループ A のクライアント群へ,
中継システム B はマルチキャストグループ B のクライアント群へジョブをマルチ
キャスト配布できます。
3. 配布管理システムで,「マルチキャスト配布」を指定したジョブを作成し,実行しま
す。
配布管理システムは,各中継システムに 1 ジョブ分ずつパケットを送信します。この
例では,中継システムが二つ接続しているので,2 ジョブ分のパケットを送信します
(ユニキャスト配布)
。中継システム A および中継システム B までは,ユニキャスト
配布されます。
4. 中継システム A および中継システム B は,クライアント数に関係なく,1 ジョブ分だ
けパケットを送信します。各クライアントまでの重複する経路上は,1 ジョブ分のパ
ケットが流れます(マルチキャスト配布)。
同じ構成でジョブをユニキャスト配布した場合は,クライアントが接続する上位システ
ムからは,あて先となるクライアント数だけジョブのパケットが流れます。そのため,4
の経路では,中継システム A および中継システム B からそれぞれ 3 倍のパケットが送信
されます。
なお,配布管理システムに直接クライアントを接続している構成でも,ジョブをマルチ
キャスト配布できます。その場合,配布管理システムに,配布先のマルチキャストグ
ループのマルチキャストアドレスを設定します。
(2) マルチキャスト配布をサポートしていないバージョンが混在したシ
ステム構成
マルチキャスト配布は,Windows 版 JP1/NETM/DM 06-71 以降で実行できます。ここ
では,システム構成中に,マルチキャスト配布をサポートしていないバージョンの JP1/
NETM/DM 製品(Windows 版 JP1/NETM/DM 06-53 以前または UNIX 版 JP1/NETM/
DM)が混在した場合,ジョブがどのように配布されるかを説明します。
クライアントが接続する上位システムがマルチキャスト配布をサポートしていないバー
ジョンの場合,そのシステムからクライアントへはマルチキャスト配布できません。配
布管理システムからマルチキャスト配布を指定したジョブが送付されても,ユニキャス
ト配布されます。
クライアントがマルチキャスト配布をサポートしていないバージョンの場合,そのクラ
イアントに対してはユニキャスト配布になります。システム構成中に,マルチキャスト
配布をサポートしていないバージョンのクライアントが混在した場合の,パケットの流
れを次の図に示します。
364
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-16
クライアントがマルチキャスト配布をサポートしていない場合
次に,中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)が多階層になっている
環境で,配布管理システムから「マルチキャスト配布」を指定したジョブを送信した場
合を説明します。
中継するシステムが多階層になっている場合,クライアントが接続する上位システムよ
り上位に位置する中継するシステムがマルチキャスト配布をサポートしていなければ,
その下位システムにはユニキャスト配布になります。ただし,クライアントが接続する
上位システムよりも上位の中継するシステムが次のどちらかの場合,下層の中継システ
ムとクライアント間ではマルチキャスト配布ができます。
• Windows 版 JP1/NETM/DM SubManager 06-00 〜 06-53
• UNIX 版 JP1/NETM/DM SubManager
中継するシステムが多階層で,下層の中継システムとクライアント間だけがマルチキャ
スト配布になる場合を,次の図に示します。
365
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-17
6.2.4
中継するシステムが多階層の場合(下層の経路だけマルチキャスト配布)
マルチキャスト配布の実行方法
システム構成を決定したあと,次の手順でマルチキャスト配布を実行します。
1. マルチキャスト配布の送信側と受信側のセットアップで,マルチキャスト配布の設定
をする。
366
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
2. 配布管理システムでジョブを作成するとき,配布方式に「マルチキャスト配布」を指
定する。
次に各手順を説明します。
(1) セットアップ
クライアントが接続する上位システムのセットアップで,マルチキャスト配布の送信側
の設定をします。また,クライアントのセットアップで,受信側の設定をします。次の
各ダイアログボックスの[マルチキャスト配布]パネルで設定してください。
送信側の設定
• JP1/NETM/DM Manager の場合
[サーバセットアップ]ダイアログボックス(サーバのセットアップ)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
[中継システムセットアップ]ダイアログボックス(中継システムの基本設定)
受信側の設定
• JP1/NETM/DM Client(クライアント)の場合
[クライアントセットアップ]ダイアログボックス
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
[詳細情報の設定]ダイアログボックス(中継システムの詳細設定)
• JP1/NETM/DM Manager の中継マネージャの場合
[詳細情報の設定]ダイアログボックス(中継マネージャの詳細設定)
これらのセットアップで,ポート番号とマルチキャストアドレスを設定します。送信側
では,パケットサイズも指定します。送信側で設定したマルチキャストアドレスに対し
て,ジョブは配布されます。受信側では,設定したマルチキャストアドレスへ配布され
たジョブを受信します。設定内容の詳細については,マニュアル「構築ガイド」を参照
してください。なお,セットアップでマルチキャスト配布の設定をしても,ユニキャス
ト配布を指定したジョブはユニキャスト配布されます。
セットアップ時の注意事項
• クライアントの接続先の上位システムよりも上位のシステムでは,セットアップ
にマルチキャスト配布の設定をする必要はありません。例えば,マネージャ,中
継システム,クライアントの順に接続している場合,マネージャのセットアップ
では[マルチキャスト配布]パネルの設定は不要です。
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)の[中継システムセットアップ]ダイア
ログボックスの[マルチキャスト配布]パネルの場合,送信用のポート番号の設
定はありません。JP1/NETM/DM Client(中継システム)からマルチキャスト配
布をする場合は,
[詳細情報の設定]ダイアログボックスで設定されたマルチキャ
スト配布の受信用のポート番号が,送信にも適用されます。
• クライアントが接続する上位システムとクライアントの間に,IP マルチキャスト
に対応していないルータがある場合は,マルチキャスト配布はできなく,ユニ
キャスト配布になります。この場合,クライアントが接続する上位システムおよ
びクライアントのセットアップで,マルチキャスト配布の設定をしないでくださ
367
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
い。セットアップでマルチキャスト配布の設定をしていると,ユニキャスト配布
に切り替わるまでに時間が掛かります。
(2) マルチキャスト配布を指定したジョブの作成
マルチキャスト配布は,ジョブ単位で指定できます。ジョブをマルチキャスト配布した
い場合,[ジョブの作成]ダイアログボックスの[ジョブの配布属性]パネルで,
「配布
方式」に「マルチキャスト配布」を指定します。ジョブの作成の詳細については,マ
ニュアル「運用ガイド 1」の「2.3
6.2.5
リモートインストールの実行」を参照してください。
マルチキャスト配布をする場合の注意事項
マルチキャスト配布をする場合,次の点に注意してください。
● ネットワーク内で,複数の中継するシステムに同一のマルチキャストアドレスを設定
すると,それらに接続するクライアントには,複数の中継するシステムからジョブが
マルチキャスト配布されます。ジョブの配布の重複を避けるため,中継するシステム
ごとに一意のマルチキャストアドレスを使用してください。
● クライアントとその上位システムのマルチキャストアドレスが異なる場合,ジョブに
マルチキャスト配布を指定してもユニキャスト配布されます。例えば,トラブルに
よって中継システムがダウンした場合,一時的にマルチキャストアドレスの異なるほ
かの中継システムを経由してジョブを実行すると,ユニキャスト配布になります。
● 分割配布を指定したジョブは,マルチキャスト配布できません。
● マルチキャスト配布時にクライアントが未起動の場合,またはクライアント PC の電
源が入っていない場合,クライアントが起動したあと,またはクライアント PC の電
源が入ったあとにマルチキャスト配布されます。
● マルチキャスト配布時にクライアントが非常駐の場合,システム起動時のポーリング
を設定していれば,システム起動時にマルチキャスト配布されます。ただし,非常駐
のときに[ジョブ実行]アイコンを起動した場合は,ユニキャストで配布されます。
● クライアントがマルチキャスト配布されたジョブを完全に受信できなかった場合,受
信できなかった部分以降のデータが自動的にユニキャスト配布されます。
● ジョブの作成時,
「マルチキャスト配布」とクライアント制御の「クライアントを起動
させる」は同時に指定しないでください。両方指定してジョブを実行すると,電源が
オフのクライアント PC に対しては配布時間が長くなります。電源がオフのクライア
ント PC を起動してマルチキャスト配布したい場合は,次の方法で実行してください。
1. 「システム情報の取得」ジョブなどを「クライアントを起動させる」を指定して実
行し,クライアント PC の電源をオンにする。
2. 「マルチキャスト配布」を指定したジョブを実行する。
368
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.3 クライアント制御を利用するための設定
クライアント制御を利用するために必要な設定と注意事項について説明します。
クライアント制御でクライアントの PC を起動する方法には,AMT を利用する方法と
Wake on LAN を利用する方法の 2 とおりがあります。クライアント制御を実行するとき
は,クライアントの環境に合わせて自動的に起動方法が選択され,ジョブが実行されま
す。AMT と Wake on LAN の両方を利用できる場合は,AMT が利用されます。
6.3.1
AMT を利用する場合の設定
AMT を利用してクライアント制御を実行する場合の設定について説明します。
なお,クライアントでは,
「AMT 連携機能」をインストールする前に,AMT に対して設
定が必要です。AMT の設定については,「5.2.7(1) JP1/NETM/DM をインストールす
る前に必要な設定」を参照してください。
(1) AMT を利用してクライアント制御を実行する場合の設定
AMT を利用してクライアント制御を実行するためには,次に示す設定が必要です。
JP1/NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM Client(中継システム)の設定
インストール時の[AMT 連携機能の設定]ダイアログボックス,またはセットアッ
プの[AMT 連携]パネルで AMT 管理ユーザのユーザ名とパスワードを設定しま
す。
JP1/NETM/DM Client(クライアント)の設定
インストール時に[AMT 連携機能の設定]ダイアログボックスで,AMT 管理ユー
ザのユーザ名とパスワードを設定してください。セットアップからは設定できませ
ん。
なお,配布管理システムとクライアントで,AMT 管理ユーザのユーザ名とパスワードの
設定を一致させる必要があります。
クライアントの AMT 管理ユーザのユーザ名とパスワードが配布管理システムと異なる場
合,配布管理システムから AMT 設定ファイル(AMTSETUP ファイル)を配布して,
クライアントの設定を変更できます。
AMT 設定ファイルを配布する手順を次に示します。
1. AMT 設定ファイルをパッケージングする。
AMT 設定ファイルは,JP1/NETM/DM Manager のインストール先ディレクトリ
¥DMAMT に格納されています。このフォルダごとパッケージングしてください。
また,インストール先は次のように設定します。
• ドライブ:なし
369
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
• ディレクトリ:%NETMDMP%
2. パッケージをクライアントに配布する。
配布が完了すると,クライアントの AMT 管理ユーザの設定が変更されます。
また,AMT を使用できる複数台のノート PC をクライアントとして無線 LAN 環境に導
入する場合,dcmamtwc コマンドを使用すると,一括で無線 LAN への接続情報を設定で
きます。また,無線 LAN への接続情報の設定を変更する場合も,dcmamtwc.exe コマン
ドから一括で変更できて便利です。
(2) dcmamtwc.exe(無線 LAN の接続情報の設定)
無線 LAN への接続情報を設定する場合に使用する,dcmamtwc コマンドについて説明
します。このコマンドはマネージャおよび中継システムから実行します。
機能
AMT を使用できるノート PC のクライアントに対して,無線 LAN への接続情報を
設定します。
形式
dcmamtwc.exe /f CSV出力ユティリティの出力ファイル名
/n 無線LANのプロファイル名
{ [/r] |
[/w ON | OFF]
[/p 無線LANのプロファイルの優先順位]
[/i SSID] [/s WPA | RSN] [/e TKIP | CCMP] [/k 暗号
化キー] }
引数
/f
無線 LAN への接続情報の設定を実行したいホストを指定します。ホストの指定
は CSV 出力ユティリティでシステム情報を出力したファイルを使用します。ま
た,CSV 出力ユティリティでシステム情報を出力したファイルと同じフォー
マットのファイルも使用できます。
/n
無線 LAN のプロファイル名を半角 1 〜 35 文字で指定します。
/r
すでに無線 LAN への接続情報の設定が存在する場合,既存の設定を削除する場
合に指定します。
なお,同時に /w,/p,/i,/s,/e,および /k を指定した場合は,ほかのオプショ
ンは無視され,/r だけが有効になります。
/w
無線 LAN の開始および停止を ON または OFF で指定します。
/p
無線 LAN のプロファイルの優先順位を 0 〜 255 で指定します。省略された場
370
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
合は,
「0」が指定されます。
/i
無線 LAN の SSID を指定します。このオプションが指定された場合,/s,/e お
よび /k は必ず指定してください。
また,/r が指定された場合,または /w に OFF が指定された場合には無視され
ます。
/s
使用する通信方式を指定します。通信方式は,WPA または RSN のどちらかを
選択します。このオプションが指定された場合,/e および /k は必ず指定してく
ださい。
また,/r が指定された場合,または /w に OFF が指定された場合には無視され
ます。
/e
使用する暗号方式を指定します。暗号方式は,TKIP または CCMP のどちらか
を選択します。このオプションが指定された場合,/s および /k は必ず指定して
ください。
また,/r が指定された場合,または /w に OFF が指定された場合には無視され
ます。
/k
暗号キーの文字列を指定します。このオプションが指定された場合,/s および /
e は必ず指定してください。
また,/r が指定された場合,または /w に OFF が指定された場合には無視され
ます。
リターンコード
dcmamtwc コマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード
意味
対処
0
対象となるすべてのマシンに無線 LAN へ
の接続情報の設定,設定削除,開始,また
は停止を実行した。
なし。
1
CSV 出力ユティリティの出力ファイルを
開けない,またはファイルの形式に誤りが
ある。
CSV 出力ユティリティの出力ファイルのパ
スまたはファイルの形式を確認してくださ
い。
2
コマンドの引数に誤りがある。
コマンドの引数を確認してください。
12
その他のエラーが発生した。
システムエラーです。コマンドの実行環境を
確認してください。
371
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
コード
意味
対処
30
少なくとも 1 台のクライアントで,AMT
の不揮発性メモリの初期設定に失敗した。
ログファイルを参照して,要因と対処を確認
してください。※
• AMT 管理ユーザの設定が統一されていな
いおそれがあります。実行対象のクライア
ントに AMT 管理ユーザのユーザ名とパス
ワードが設定されているか確認してくださ
い。
• AMT の Provision モデルに「Small
Business」が指定されているか確認して
ください。
• 対象 PC が AMT に対応していないか,
ネットワーク上に存在しないおそれがあり
ます。
31
対象となるすべてのマシンに無線 LAN へ
の接続情報の設定,設定削除,開始,また
は停止に失敗した。
ログファイルを参照して,要因と対処を確認
してください。※
• JP1/NETM/DM セットアップの AMT 連
携に指定した AMT 管理ユーザ名とパス
ワードを再設定してください。
• すべてのマシンの AMT セットアップで
Provision モデルとして Enterprise を選
択しているおそれがあります。Small
Business に変更してください。
• 対象 PC が AMT に対応していないか,
ネットワーク上に存在しないおそれがあり
ます。
注※
dcmamtwc コマンドのログについては,マニュアル「運用ガイド 2」の「5.3.1(5) AMT 連
携機能のログを確認する」を参照してください。
注意事項
• /w に OFF を指定して無線 LAN を停止した場合,無線 LAN を再開するには,
LAN 環境のマネージャまたは中継システムから /w に ON を指定した dcmamtwc
コマンドを実行する必要があります。
• 無線 LAN への接続情報を初めて設定する場合は,LAN 環境のマネージャまたは
中継システムから無線 LAN の接続情報を設定する必要があります。
• /r オプションを設定しない場合は,指定された無線 LAN のプロファイルを新たに
追加します。すでに同じ無線 LAN のプロファイルが存在するときは,既存の無線
LAN のプロファイルが上書きされます。
• /w に OFF を指定して無線 LAN を停止した場合,コマンドの実行に成功した時点
で,無線 LAN のネットワークが遮断されるため,クライアントが正常終了しても
リターンコードは通知されません。リターンコードが通知されないため,マネー
ジャは通信エラーと判断し,異常終了を示すリターンコードを通知します。
実行例
dcmamtwc コマンドを使用して無線 LAN の接続情報を設定する例を次に示します。
dcmamtwc.exe /f C:¥temp¥input.csv /n AMTProfile /w ON /i
AMTACCESSPOINT /s WPA /e TKIP /k P@ssw0rd
372
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(3) AMT を利用してクライアント制御を実行する場合の注意事項
AMT を利用してクライアント制御を実行する場合の注意事項を次に示します。
● LAN と無線 LAN が同一サブネットに接続されている環境では,AMT 連携機能は使
用できません。
● 実行先のクライアントが AMT 連携機能を使用できる必要があります。AMT 連携機能
を使用できるかどうかは,クライアントのシステム情報「AMT ファームウェアバー
ジョン」の値で確認できます。AMT 連携機能を使用できる場合は,AMT のファーム
ウェアバージョンが表示されます。使用できない場合は,「N/A」が表示されるか,項
目が表示されません。
● OS および AMT の IP アドレスの割り当てに,DHCP を使用している必要がありま
す。
● 実行先のクライアントが LAN 環境でバッテリ電源を使用している場合,または無線
LAN 環境の場合には,クライアントの電源が入っている必要があります。サスペンド
状態,ハイバネーション状態,およびレジューム状態では AMT 連携機能を使用でき
ません。
● AMT との接続に失敗した場合,Wake on LAN を利用したクライアント制御が再実行
されます。
6.3.2
Wake on LAN を利用する場合の設定
セットアップで必要な設定を次に示します。
(1) 値の設定が必要な項目
クライアント制御を使って起動したあと,自動的にシャットダウンしたい場合は,クラ
イアントに次の設定が必要です。
運用管理者の指示でコンピュータをシャットダウンまたは再起動する
クライアントのセットアップの[ジョブオプション]パネルで,「運用管理者の指示
でコンピュータをシャットダウンまたは再起動する」をオンにしてください。
この項目は,JP1/NETM/DM Client(クライアント)のセットアップでだけ指定で
きます。中継マネージャや中継システムは常時起動しておく必要があるため,JP1/
NETM/DM Manager および JP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアン
ト機能のセットアップでは,この指定はできません。
(2) 値の設定に注意が必要な項目
下位システムの同時実行要求数
クライアントを起動する側の上位システムのセットアップで,次の値を 0 にすると
あて先の起動ができなくなります。
• マネージャおよび中継マネージャの場合,
[サーバカスタマイズオプション]パネ
373
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
ルの「下位システムの同時実行要求数」
• 中継システムの場合,
[中継システムカスタマイズオプション]パネルの「中継 /
クライアントの同時実行要求数」
システム構成の自動登録
JP1/NETM/DM のバージョンが 06-00 以降の場合は,「システム構成を自動登録す
る」の設定を有効にしてください。
(3) 推奨の値がある項目
ポーリングの設定
ポーリングの設定は「ポーリングする」を有効にすることをお勧めします。
(4) 注意事項
Wake on LAN を利用してクライアント制御を実行する場合の注意事項を次に示します。
(a) システム構成についての注意事項
ジョブの経路上にルータが設置されたシステム構成でクライアント制御を使うには,次
のどちらかのネットワーク環境にしてください。セキュリティ上の安全性から,1 の環境
での運用をお勧めします。
1. ルータごとに一つ以上の中継マネージャまたは中継システムを配置し,かつ常時起動
されている状態にします。(推奨)
2. ルータに,ブロードキャスト指定のパケットを通過させるように設定します。
この場合,ルータごとに中継マネージャまたは中継システムを配置する必要はありま
せん。ただし,あて先の IP アドレスがルータによってサブネット化された環境の場
合,次の条件を満たす必要があります。
• クライアント制御によって起動される PC にインストールされた JP1/NETM/DM
のバージョンが 06-51 以降で,かつ WMI がインストールされている。
• クライアント制御の使用前に,「システム情報の取得」ジョブを実行して,サブ
ネットマスクの情報を取得しておく。
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)の[中継システムカスタマイズオプショ
ン]パネルで,「下位クライアントの資源情報を記録する」オプションをオンにし
ておく。
なお,ルータにブロードキャスト指定のパケットを通過させるように設定すると,サー
ビス運用妨害(DoS)攻撃を受けるおそれがあります。このような状況を避けるには,1
の環境で運用してください。
(b) ハードウェアについての注意事項
クライアント制御を使用する場合のハードウェアについての注意事項を次に説明します。
● クライアント制御は各種設定や個々の機器の相性などに大きく左右される機能です。
したがって,事前に提供するコマンドを使って,クライアント制御を使った PC の起
374
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
動ができるかどうかを確認してください。提供するコマンドについて次に示します。
コマンド名
magicsnd.exe
コマンドの格納場所
JP1/NETM/DM のインストールディレクトリ ¥bin 下
使用方法
magicsnd -a MAC アドレス [-m サブネットマスク ] IP アドレス
このコマンドは,MS-DOS プロンプトから実行してください。指定したあて先を
起動するコマンドです。このコマンドで起動できない PC は,クライアント制御
を使った起動はできません。
サブネットマスクの指定([ ] で囲まれた部分)は,あて先の IP アドレスがルー
タによってサブネット化された環境で,ルータにブロードキャスト指定のパケッ
トを通過させるように設定している場合だけ必要です。
使用例
ルータごとに常時起動の中継システムを配置してある場合:
magicsnd -a 0000e2168066 172.17.11.145
IP アドレスがサブネット化され,ルータがブロードキャスト指定のパケットを通
過させる環境の場合:
magicsnd -a 0000e2168066 -m 255.255.255.0 172.17.11.145
● BIOS の設定で Wake on LAN の項目がある場合は,
「Enable」に設定してください。
● HUB や NIC などが LinkChange 機能をサポートしている場合,その機器の電源がオ
ンになると Wake on LAN が「Enable」になっている PC が起動されてしまいます。
このため,機器の電源は常にオンにしておくか,または LinkChange 機能を無効にし
ておく必要があります。
● LAN カードから出力される信号には,
「RWU-High」,
「RWU-Low」
,および「PME」
の 3 種類があります。マザーボードによって使用できる信号の種類が異なるため,そ
の組み合わせによってジャンパーピンの設定を変える必要があります。組み合わせに
よるジャンパーピンの設定については,LAN カードメーカーのドキュメントを参照し
てください。
(c) 起動時の注意事項
クライアント制御を使用してクライアントを起動する場合の注意事項を次に示します。
● クライアント制御を使って複数のジョブを実行する場合,すべてのジョブにクライア
ントを起動させる指定をしても,一つのあて先に対して一度起動した場合は,同じあ
て先に対する次のジョブの起動要求は無視されます。
● バージョンが 06-00 より前の JP1/NETM/DM Client をインストールした PC に対し
てクライアント制御を使ってジョブを実行した場合,起動もシャットダウンもできま
せん。
375
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
● 1 台の PC で複数のネットワークインタフェースカードを使用している環境では,ク
ライアント制御を使って起動できないことがあります。
● JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)から「クラ
イアントを起動させる」を設定してジョブを実行した場合,PC の起動時間に対して,
JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)からの起動
間隔が短過ぎるため,PC によっては起動時にハングアップしてしまう場合がありま
す。この場合,JP1/NETM/DM Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システ
ム)の,次に示すレジストリ値を PC の起動時間より大きな値に変更することで,回
避してください。
レジストリキー
・JP1/NETM/DM Manager の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥NETM/DM
・JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥NETM/DM/P
名前
DeliveryExecSelectInterval
データ
最小値(秒):30
最大値(秒):9,999
デフォルト値(秒):60
6.3.3
シャットダウン時の注意事項
クライアント制御を使用してクライアントをシャットダウンする場合の注意事項を次に
示します。
● Windows NT のクライアントを自動的にシャットダウンしようとしても,シャットダ
ウンしなかったり再起動したりすることがあります。これはハードウェアまたは
Windows の環境が,自動シャットダウンに対応していないことが原因のおそれがあり
ます。この場合は,ハードウェアが自動シャットダウンに対応しているかを確認して
ください。また,ハードウェアメーカーが提供している最新のアップデートプログラ
ムを実行し,Windows とハードウェア仕様の整合性を取るようにしてください。ハー
ドウェアが自動シャットダウンに対応していて,アップデートプログラムを実行して
も現象が再現する場合は,ハードウェアメーカーおよび Microsoft 社が提供する情報
を参照してください。
● 中継マネージャおよび中継システムに対してシャットダウンする指定をしても無視さ
れます。
● UNIX クライアント,または 06-00 より前の Windows クライアントは自動的に
シャットダウンできません。
● Windows NT のクライアントでスクリーンセーバーが起動され,パスワードで保護さ
376
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
れている場合,自動的にシャットダウンはできません。
● シャットダウンを指定したジョブの受信時に編集中のファイルが存在した場合,自動
的にシャットダウンはできません。
● シャットダウンを指定したジョブを上位システムから実行した場合,次に示すログオ
ン状態のときは指定どおりの動作をしません。
• ログオン前のとき
• 一般ユーザとしてログオンし,セットアップの「一般ユーザ権限で使用する」がオ
フのとき
これらの状態では,クライアントセットアップで確認ダイアログボックスの表示時間
が設定されている場合は,確認ダイアログボックスを表示しないでシャットダウンし
ます。表示時間が「無制限」となっている場合は,シャットダウンできません。
なお,ここでいう「ジョブを上位システムから実行」とは,クライアント側からパッ
ケージセットアップマネージャまたは[ジョブ実行]アイコンを使用してジョブを実
行する場合以外を示します。
● シャットダウンを指定した「クライアントユーザによるインストール」ジョブがクラ
イアントのパッケージセットアップマネージャから実行された場合,クライアント
セットアップに確認ダイアログボックスの表示時間が設定されていても,「無制限」の
場合と同様に,ユーザの入力があるまでシャットダウンしません。
377
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.4 中継システムの動作環境について
JP1/NETM/DM Client(中継システム)のポーリング環境について説明します。
6.4.1
中継システムのマルチポーリング環境
通常,中継システムの接続先となる上位システムは単一です。中継システムへの配布経
路を複数設定するためには,上位システムを複数用意するマルチポーリング環境を作成
します。マルチポーリング環境で運用すると,中継システムは,複数の上位システムか
ら実行されたジョブを受信し,下位システムに中継することができます。
(1) マルチポーリング環境の設定
中継システムのセットアップ時に[上位システムの設定]ダイアログボックスから接続
する複数の上位システムに優先順位を付けて設定します。このとき指定する上位システ
ム名称は,上位システムが使用する運用キー(ホスト名または IP アドレス)を使って指
定してください。指定できる上位システムは最大 8 個です。
中継システムのマルチポーリング環境でのポーリング方法は,マルチホストになります。
ポーリング方法としてホットスタンバイを使用することはできません。
また,マルチポーリング環境で指定する上位システムの運用キーはホスト名または IP ア
ドレスに統一しなければなりません。運用キーがホスト名の上位システムと運用キーが
IP アドレスの上位システムを,接続先として混在させた場合,上位システムで実行した
ジョブが中継システムで滞り,配下の下位システムまで正しく実行されません。
(2) マルチポーリング環境での注意事項
● システム構成の自動登録機能を使用する場合,優先順位が 1 位の上位システムにだけ
システム構成情報が通知されます。
● ID を使用した運用は,優先順位が 1 位の上位システムでしかできません。優先順位が
1 位以外の上位システムで作成した ID に,中継システムを ID 管理中継として追加し
ようとしても,
「登録中」のままとなり追加できません。また ID への登録は,セット
アップ時に「接続先」パネルで指定した「ID 登録先システム」で設定したシステムの
ID にだけ登録できます。
● セットアップの「配布管理システムへ ID ジョブの結果通知を行う」オプションを使
用している場合,ID ジョブの結果通知は,優先順位が 1 位の上位システムにだけ通知
されます。
● セットアップの「接続先以外の定期実行ジョブを抑止する」オプションを使用してい
る場合,優先順位が 1 位の上位システムにだけ,定期実行ジョブの結果が通知されま
す。
378
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.5 クライアントの動作環境について
ネットワーク環境や運用方法に合わせたクライアントの動作環境を設定する方法につい
て説明します。
6.5.1 クライアントでのホスト識別子の保管
AMT に対応したコンピュータを使用している場合,クライアントで「AMT 連携機能」
を使用しているときは,ホスト識別子を AMT の不揮発性メモリに保管しておくことがで
きます。
ホスト識別子を保管しておくことで,ディスク障害の対処としてクライアントを再イン
ストールしたときに,ホスト識別子が復元されます。これにより,上位システムから障
害前と同じ資産として認識されます。
ここでは,AMT の不揮発性メモリにホスト識別子を保管するための設定について説明し
ます。
(1) 設定方法
AMT の不揮発性メモリにホスト識別子を保管するには,ホスト識別子を格納するための
不揮発性メモリの領域を初期設定する必要があります。領域を初期設定するには,上位
システムから AMT に対応したコンピュータに対して,dcmamtin コマンドを実行しま
す。コマンドの実行は,クライアントをインストールする前でも,インストールしたあ
とでもかまいません。
dcmamtin コマンドについては,
「(2) dcmamtin.exe(AMT の不揮発性メモリの初期設
定)」を参照してください。
領域の初期設定が完了すると,次のタイミングで AMT の不揮発性メモリにホスト識別子
が保管されます。
クライアントが未インストールの場合
クライアントのインストール時に,生成されたホスト識別子が保管されます。
クライアントがインストール済みの場合
上位システムとの通信時に,生成済みのホスト識別子が格納されます。また,ホス
ト識別子が作成されていない場合は,ホスト識別子が作成されたタイミングで格納
されます。
ホスト識別子が保管されると,クライアントを再インストールしたときに,保管された
ホスト識別子が復元されます。ホスト識別子が復元されない場合は,マニュアル「運用
ガイド 2」の「5.4.2(5) AMT 連携機能が正常に動作しない」を参照してください。
なお,クライアントの再インストール時に何らかの原因によって AMT の不揮発性メモリ
からホスト識別子を復元できなかった場合,クライアントでホスト識別子が新規に生成
379
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
されます。この場合,クライアントのサービス起動時などのタイミングで,AMT の不揮
発性メモリのホスト識別子が上書きされます。
(2) dcmamtin.exe(AMT の不揮発性メモリの初期設定)
dcmamtin コマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM Manager ま
たは JP1/NETM/DM Client(中継システム)の「AMT 連携機能」をインストールした
環境で利用できます。
機能
クライアントの AMT の,不揮発性メモリ内のホスト識別子を保管するための領域
を初期設定します。
形式
dcmamtin.exe
{/f システム構成情報ファイル |
/H ホスト名 | /I IPアドレス}
引数
/f
システム構成情報ファイルをフルパスで指定します。システム構成情報ファイ
ルに記載されているクライアントに対してコマンドを実行します。
複数のクライアントに対して AMT の不揮発性メモリの初期設定を実行したい
ときに指定してください。
システム構成情報ファイルについては,マニュアル「構築ガイド」の「8.1.4 (3)
システム構成情報をファイルに出力する」を参照してください。
/H
クライアントのホスト名を半角 64 文字以内で指定します。
/I
クライアントの IP アドレスを指定します。
リターンコード
dcmamtin コマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード
380
意味
対処
0
すべての実行先で,AMT の不揮発性メモ
リの初期設定に成功した。
なし。
1
システム構成情報ファイルを開けない,ま
たはファイルの形式が不正である。
システム構成情報ファイルのパス,および記
述形式を確認してください。
2
コマンドの引数に誤りがある。
コマンドの引数を確認してください。
12
その他のエラーが発生した。
システムエラーです。コマンドの実行環境を
確認してください。
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
コード
意味
対処
30
少なくとも 1 台のクライアントで,AMT
の不揮発性メモリの初期設定に失敗した。
ログファイルを参照して,要因と対処を確認
してください。※
• AMT 管理ユーザの設定が統一されていな
いおそれがあります。実行対象のクライア
ントに AMT 管理ユーザのユーザ名とパス
ワードが設定されているか確認してくださ
い。
• AMT の Provision モデルに「Small
Business」が指定されているか確認して
ください。
• 対象 PC が AMT に対応していないか,
ネットワーク上に存在しないおそれがあり
ます。
31
すべてのクライアントで,AMT の不揮発
性メモリの初期設定に失敗した。
• ログファイルを参照して,要因と対処を確
認してください。※
• セットアップで指定した AMT 管理ユーザ
名とパスワードが誤っているおそれがあり
ます。再設定してください。
• AMT の Provision モデルに「Small
Business」が指定されているか確認して
ください。
• 対象 PC が AMT に対応していないか,
ネットワーク上に存在しないおそれがあり
ます。
注※
dcmamtin コマンドのログについては,マニュアル「運用ガイド 2」の「5.3.1(5)
AMT 連携
機能のログを確認する」を参照してください。
実行例
dcmamtin コマンドで,AMT の不揮発性メモリを初期設定する例を次に示します。
dcmamtin.exe /f "D:¥Program
Files¥Hitachi¥NETMDM¥DMPRM¥NETM.NDD"
6.5.2 クライアントのポーリング方法
クライアントは配布管理システムのジョブを受信して実行します。配布管理システムの
ジョブを受信できるのは,クライアントが起動されているときだけです。通信障害が発
生したときやクライアントが起動されていないときは,上位システムからのジョブを受
信できません。このような場合,自システムあてのジョブがあるかどうかをクライアン
トに監視させることができます。上位システムからのジョブを監視することをポーリン
グといいます。
JP1/NETM/DM Client(クライアント)のセットアップでは,ポーリングのタイミング
や実行間隔などを設定できます。ポーリング方法には,次の種類があります。クライア
ントの運用方法に合わせてポーリングの方法を選択してください。
• ポーリングしない。
• システム起動時に 1 回だけポーリングする。
381
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
• システム起動時から一定間隔でポーリングする。
• 1 日 1 回,設定した時刻にポーリングする(JP1/NETM/DM Client(クライアント)
だけ)
。
• 1 日 1 回,システム起動時にポーリングする(JP1/NETM/DM Client(クライアン
ト)だけ)
。
なお,ポーリング方法のデフォルト値は,JP1/NETM/DM Client(クライアント)イン
ストール時に指定するネットワーク環境によって異なります。
WAN 環境を選択した場合は,デフォルト値として,システム起動時に 1 回だけポーリン
グするように設定されます。低速な WAN 環境のため,むだなデータの送受信を少なく
したい場合は,「ポーリングしない」を設定してください。
LAN 環境を選択した場合は,デフォルト値として,システム起動時から 30 分間隔で
ポーリングを行うように設定されます。ポーリングの間隔やタイミングは,ネットワー
クに負荷が掛からないように設定してください。
6.5.3
クライアントのマルチポーリング環境
配布先の構成は,システム構成情報で定義されているため,クライアントへのジョブは,
あらかじめ決められた経路で実行されます。また,クライアントから接続する中継シス
テムも,システム構成情報で定義された一つの中継システムだけです。
配布経路を複数設定したり,クライアントから複数の中継システムへ接続したりする構
成にする場合は,マルチポーリングの環境を作成します。クライアントが接続する中継
システムは,接続時の優先順位を付けて設定できます。マルチポーリング環境で運用す
れば,中継システムでトラブルが発生しても,別の中継システムを経由して目的のクラ
イアントに対しジョブを実行できます。また,クライアントから中継システムに接続す
る場合,接続時の優先順位に従って,複数の中継システムに接続できます。
(1) マルチポーリング環境の設定
クライアントのセットアップ時に[上位システムの設定]ダイアログボックスで,接続
する複数の上位システムに優先順位を付けて設定します。
382
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-18 [上位システムの設定]ダイアログボックス
[追加]ボタン
接続先の上位システムを追加します。上位システムは最大 8 個まで設定できます。
[上位システムの追加・変更]ダイアログボックスで,追加する上位システムの製品
種別,ホスト名または IP アドレスを設定してください。
[変更]ボタン
選択されている上位システムの情報を変更します。表示される[上位システムの追
加・変更]ダイアログボックスで,製品種別,ホスト名または IP アドレスを変更し
てください。
[削除]ボタン
上位システム一覧の中から選択されている上位システムを削除します。
[上へ移動]ボタン
選択されている上位システムの優先順位を一つ上げます。
[下へ移動]ボタン
選択されている上位システムの優先順位を一つ下げます。
設定が終了したら[OK]ボタンをクリックしてください。[接続先]パネルに戻ります。
(2) マルチポーリング環境でのポーリング方法の選択
クライアントは,自システムあてのジョブがあるかどうかを,上位の中継システムに
ポーリングすることで確認しています。中継システムとのポーリング方法は,クライア
ントのセットアップ時に,
[クライアント常駐・ポーリング]パネルで設定します。ポー
リング方法には次の二つがあります。
ホットスタンバイ
ホットスタンバイでは,ポーリング対象の中継システムは一つです。通常は,[上位
システムの設定]ダイアログボックスで設定した,優先順位が 1 位の中継システム
にポーリングします。この中継システムに接続できない場合は,優先順位が 2 位の
中継システムにポーリングします。優先順位が 2 位の中継システムに接続できない
383
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
場合は,接続できるまで優先順位が高い中継システムから順番にポーリングしてい
き,接続に成功した中継システムにポーリングし続けます。
マルチホスト
マルチホストでは,
[上位システムの設定]ダイアログボックスで設定した複数の中
継システムすべてにポーリングします。優先順位が 1 位の中継システムから順番に
ポーリングしていきます。
(3) マルチポーリング環境での注意事項
マルチポーリング環境で運用する場合の注意事項を次に示します。
● マルチポーリング環境で動作するクライアントの場合,ID は優先順位が 1 位の中継シ
ステムにだけ登録できます。
● ホットスタンバイで,優先順位が 1 位の中継システムのトラブルを回復した場合,ク
ライアントをこの中継システムに再びポーリングさせる方法を次に示します。
クライアントが常駐の場合
接続中の中継システムを停止するか,または優先順位が 1 位の中継システムを経
由してシステム情報の取得ジョブなどを実行してください。接続中の中継システ
ムを停止した場合は,次回のポーリング時にポーリング対象の中継システムが変
更されます。ジョブを実行した場合は,実行後にポーリング対象の中継システム
が変更されます。
クライアントが非常駐の場合
システム起動時のサーバへのポーリング形態を「優先順位に従う」にしてくださ
い。クライアントを再起動したあと,優先順位が 1 位の中継システムにポーリン
グされます。
● ホットスタンバイを使用する環境ですべての経路に対してジョブを実行する場合,ク
ライアントが接続した中継システムの経路のジョブは実行されますが,それ以外の経
路のジョブは「未実行」のステータスのまま中継システム上に残ります。そのため,
中継システム上に残ったジョブと完了したジョブは,配布管理システムから定期的に
削除してください。中継システム上にジョブが大量に残ったままになると,中継シス
テムの性能が劣化するおそれがあります。
● マルチホストを使用する環境ですべての経路に対してジョブを実行する場合,クライ
アントがポーリングするたびに同じジョブを受信します。この場合,リモートインス
トールのジョブを実行するときは,ジョブのインストール条件での「同じパッケージ
があったら上書き」チェックボックスをオフの状態にすることをお勧めします。
チェックボックスがオンの場合,ジョブ実行時に毎回パッケージが転送されるので
ネットワークに負荷が掛かるおそれがあります。チェックボックスがオフの場合,ク
ライアントが一度受信したジョブは,その後はパッケージが転送されることなく正常
終了します。なお,このときのジョブの保守コードは「900090009000」となります。
384
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.5.4 クライアントの接続先の自動変更
接続先を決定するための情報をクライアントに配布しておくと,各クライアント PC の
IP アドレスから適切な接続先の上位システムを判断して,自動的に設定できます。クラ
イアント PC の IP アドレスが変更されると接続先も自動的に変更されるため,クライア
ント PC が移動した場合に便利です。ここでは,クライアントの接続先の自動変更につ
いて説明します。
この機能は,JP1/NETM/DM Client(クライアント)で使用できます。
(1) 接続する上位システムを自動的に設定・変更する
接続先の上位システムを自動的に設定・変更するには,あらかじめ上位接続先情報ファ
イル(dmhost.txt)を作成し,クライアントに配布します。配布後の特定のタイミング
で,接続先が自動的に再設定されます。
(a) 上位接続先情報ファイルを作成する
上位接続先情報ファイルは,接続する上位システムを決定するためのファイルです。こ
のファイルは,クライアント PC の IP アドレスの範囲と対応する接続先上位システムの
組み合わせを定義しています。例えば,IP アドレス「172.32.22.1 〜 172.32.22.255」の
クライアント PC の接続先は東京支部の PC,IP アドレス「173.32.22.1 〜
173.32.22.255」のクライアント PC の接続先は名古屋支部の PC,というように定義し
ます。作成方法の詳細については,
「(2) 上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)の作
成」を参照してください。
(b) 上位接続先情報ファイルをクライアントに配布する
作成した上位接続先情報ファイルを,各クライアント PC の次のディレクトリに格納し
ます。
JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ¥MASTER¥DB
「パッケージのインストール」ジョブを使用すると,一度に多数のクライアントに格納で
きます。上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)を次の設定でパッケージして,配布し
てください。
[システム条件]パネルの「インストール先ディレクトリ」の設定
ドライブ:「なし」
ディレクトリ:「%NETMDMP%¥MASTER¥DB」
なお,上位接続先情報ファイルは,JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature がインス
トールされていない JP1/NETM/DM Client - Base へも配布できます。
クライアントが JP1/NETM/DM システムに接続していない場合は,手動で格納してもか
まいません。
385
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(c) 接続先が変更されるタイミング
上位接続先情報ファイルをクライアント PC に格納したあと,ポーリングを実行するか
またはクライアント PC の OS を再起動してください。上位接続先情報ファイルの内容に
従って,クライアントが接続する上位システムが設定されます。
クライアントの接続先を自動変更するポーリングは次の 3 種類です。
• システム起動時からのポーリング
クライアントセットアップの[クライアント常駐・ポーリング]パネルで「システム
起動時からのポーリング」のチェックボックスをオンにしている場合
• 時刻指定によるポーリング
クライアントセットアップの[クライアント常駐・ポーリング]パネルで「時刻指定
によるポーリング」のチェックボックスをオンにしている場合
•[ジョブ実行]アイコンの実行によるポーリング
[スタート]メニューから[ジョブ実行]アイコンを選択した場合
一度設定したあとでも,次の操作をしたあとにポーリングを実行するかまたは OS を再
起動すると接続先が再設定されます。
• クライアント PC の IP アドレス変更
• 上位接続先情報ファイルの編集または上書き
クライアント PC を移動して IP アドレスを変更した場合,ポーリングを実行するかまた
は OS を再起動するだけで適切な上位システムに接続先が変更されます。エンドユーザ
は接続先の変更を意識する必要はありません。
上位接続先情報ファイルによってクライアントの接続先の自動設定・変更が起きると,
ログが PC ごとにインストールフォルダ ¥LOG¥USER.LOG ファイルに取得されます。
ログの詳細については,マニュアル「運用ガイド 2」の「5.4.1
ログファイルの確認」
を参照してください。
なお,上位接続先情報ファイルによって接続先を自動設定したあとに,クライアント
セットアップから手動で接続先を変更した場合,ポーリングを実行するかまたは OS を
再起動しても手動で設定した接続先が有効になります。
(d) 接続先の自動変更と他機能との関係
上位接続先情報ファイルを使用した接続先の自動変更は,JP1/NETM/DM の他機能と併
用できない場合があります。次の点に注意してください。
● 上位接続先情報ファイルを使用した接続先の自動変更は,
「実行要求の送信による接続
先の自動設定」と併用できません。そのため,クライアントセットアップの[接続先]
パネルで「実行要求を送信した上位システムを接続先として自動設定する」のチェッ
クボックスをオンにしている場合,上位接続先情報ファイルを格納しても動作しませ
ん。
● 上位接続先情報ファイルを使用した接続先の自動変更と「複数 LAN 接続」を併用す
386
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
る場合は,クライアントセットアップの[通信関連]パネルから表示される[ネット
ワークアダプタの設定]ダイアログボックスで,「クライアントの IP アドレスとして
使用する」のチェックボックスをオンにしてください。
● 上位接続先情報ファイルは,マルチポーリング環境の PC には格納しないでください。
クライアントセットアップの[接続先]パネルで「複数の上位システムへポーリング
する」を設定している場合,上位接続先情報ファイルを格納すると,接続先の上位シ
ステムの優先順位が変更されてしまいます。
● 上位接続先情報ファイルによって接続先が変更された場合,新しい接続先はクライア
ントセットアップの[リモートコレクトオプション]パネルのリモートコレクト許可
サーバ一覧には追加されません。
● 接続先に「*」または「?」を設定している場合,上位接続先情報ファイルを使用した
接続先の自動変更はできません。ただし,上位接続先情報ファイルをクライアントに
格納しておけば,接続先に「*」と「?」以外を指定した時点から自動変更できるよう
になります。
プレインストール機能を使って JP1/NETM/DM Client をインストールする場合,上
位接続先情報ファイルを格納した状態でハードディスクをコピーすれば,配布後の
PC で任意の接続先を指定したとき,上位接続先情報ファイルに従って接続先が変更
されます。
● レジストリへの書き込み権限がないユーザでログオンしている場合,クライアント
セットアップの[権限]パネルの「一般ユーザ権限で使用する」チェックボックスが
オフのときは,
[ジョブ実行]アイコンを実行しても接続先の設定は変更されません。
(2) 上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)の作成
上位接続先情報ファイルは,dmhost.txt という名称のテキストファイルです。作成方法
を次に説明します。
(a) 上位接続先情報ファイルの形式
上位接続先情報ファイルには,クライアント PC の IP アドレスの範囲と対応する接続先
の組み合わせを,1 行につき 1 件定義します。1 行の文字数は,半角で 255 文字以内で
す。各項目間は「,」(コンマ)で区切ってください。行の先頭に「;」
(セミコロン)を
付けると,その行はコメントと見なされます。
ファイルの形式を次に示します。
形式
最小のIPアドレス,最大のIPアドレス,接続先,接続先の製品種別,接続先のマルチ
キャストアドレス
説明
最小の IP アドレス(必ず指定)
クライアントの IP アドレスの範囲で最小の IP アドレスを指定します。半角数
字を使用して「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定してください。
387
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
最大の IP アドレス(必ず指定)
クライアントの IP アドレスの範囲で最大の IP アドレスを指定します。半角数
字を使用して「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定してください。
接続先(必ず指定)
接続先のホスト名または IP アドレスを指定します。接続先のノード識別キーの
設定がホスト名であればホスト名を,IP アドレスであれば IP アドレスを指定
してください。ホスト名の場合,半角英数字 64 文字までを使用して指定してく
ださい。IP アドレスの場合,半角数字を使用して「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で
指定してください。
接続先の製品種別(必ず指定)
接続先が JP1/NETM/DM Manager であれば「netmdm」を,JP1/NETM/DM
Client(中継システム)であれば「netmdmw」を指定してください。
接続先のマルチキャストアドレス(省略可能)
クライアントにジョブをマルチキャスト配布したい場合,接続先に設定してい
るマルチキャストアドレスを指定します。半角数字を使用して
「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定してください。マルチキャストアドレスとし
て使用できるアドレスの範囲は,「224.0.0.0 〜 239.255.255.255」です。
注意事項
• クライアントの IP アドレスが定義した範囲に含まれない場合,接続先の設定は変
更されません。
• クライアントの IP アドレスの範囲が重複する複数の定義をした場合は,先に定義
した行が有効となります。
• 次の場合は,指定行の定義が無効になります。
・1 〜 4 番目の項目に省略があった場合
・IP アドレスに無効な値を指定した場合
・
「接続先」に半角 65 文字以上の値を指定した場合
・接続先の製品種別に「netmdm」および「netmdmw」以外を指定した場合
• 「接続先のマルチキャストアドレス」の指定を省略した場合,または無効な値を指
定した場合,マルチキャストアドレスの設定はできません。ただし,1 〜 4 番目
の項目で定義した,IP アドレスの範囲と対応する接続先の組み合わせは有効にな
ります。
• 1 行に六つ以上の項目を指定した場合,6 番目の項目以降は無視されます。
• 1 行の文字数が 255 文字を超えた場合,256 文字目以降は無視されます。
(b) 上位接続先情報ファイルの作成例
上位接続先情報ファイルの作成例を次に示します。
388
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
図 6-19
上位接続先情報ファイルの作成例
クライアントの IP アドレスが「172.17.13.6」の場合,2 行目の「172.17.13.1 〜
172.17.13.250」の範囲に該当するため,接続先の上位システムが「dmman01」に自動
的に変更されます。
なお,上位接続先情報ファイルの最終行に,すべての IP アドレスを範囲とする「0.0.0.0
〜 255.255.255.254」を定義しておくと,該当する IP アドレスがなかったクライアント
の接続先の上位システムは,
「dmman02」に変更されます。
6.5.5 容量の少ない PC でクライアントを使用する場合
クライアントの PC では,常に JP1/NETM/DM Client(クライアント)が動作していま
す。JP1/NETM/DM Client が常に動作していると,JP1/NETM/DM Client を使用して
いないときでも,メモリや CPU を使用してしまいます。容量の少ない PC で JP1/
NETM/DM Client を使用する場合,通常は JP1/NETM/DM Client を非常駐にしておき,
必要なときだけ JP1/NETM/DM Client を動作させる方法が利用できます。
JP1/NETM/DM Client を非常駐にしているクライアントでの運用方法を次に示します。
• クライアント PC を起動すると,1 回だけポーリングが実行されます。自システムあ
てのジョブがあった場合は,ジョブが実行されます。ジョブの実行が終了すると,
JP1/NETM/DM Client は非常駐になります。
• 配布管理システムからのジョブを受信したい場合は,[ジョブ実行]アイコンを起動し
ます。自システムあてのジョブがあるかを確認し,あれば,そのジョブが実行されま
す。
6.5.6 上位システムを名前解決できない場合の接続設定
運用キーにホスト名を使用している環境では,検疫システムなどによって DNS サーバへ
の接続が遮断されると,クライアントが接続先の上位システムを名前解決できなくなる
場合があります。このような場合に,上位システムからの実行要求情報を受信したタイ
ミングで,通信プロトコル中の IP アドレスから接続先の上位システムを名前解決させる
ことができます。これによって,クライアントが接続先の上位システムを名前解決でき
ない環境でも,ジョブをポーリングしたり上位システムへインベントリ情報を通知した
りできます。このときクライアントは,実行要求を発信した上位システムを接続先とし
て認識します。
この機能を使用するには,クライアントのセットアップで次の設定をしてください。
389
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
●[クライアント常駐・ポーリング]パネルの「クライアントを常駐する」チェックボッ
クスをオンにする。
●[通信関連]パネルの「起動要求プロトコルで受信した IP アドレスで上位システムに
接続する」チェックボックスをオンにする。
この機能を使用すると,上位システムからの実行要求を受信したタイミングで,自動的
にクライアントに上位システムアドレス格納ファイルが作成されます。上位システムア
ドレス格納ファイルには,上位システムの IP アドレスとホスト名の対応が記述されま
す。以降,クライアントはこのファイルに記述された内容を基に上位システムを名前解
決して接続します。
なお,通常,上位システムアドレス格納ファイルの編集は不要です。ただし,上位シス
テムを名前解決できない環境にホスト名運用のクライアントを新規に導入する場合は,
あらかじめ上位システムアドレス格納ファイルを作成する必要があります。
上位システムを名前解決できない環境にホスト名運用のクライアントを新規に導入する
場合の設定については,「(1) 上位システムを名前解決できない環境に新規にクライアン
トを導入する場合の設定」を参照してください。上位システムアドレス格納ファイルの
形式については,「(2) 上位システムアドレス格納ファイルの形式」を参照してくださ
い。
注意事項
• 運用キーが IP アドレスの場合は設定不要です。
• 上位システムのバージョンが 06-71 より前の場合,チェックボックスをオンにし
ても正しく接続できません。
• 上位システムがクラスタシステムの場合,正しく接続できないことがあります。
• 実行要求情報の通信プロトコルが UDP の場合,上位システムが複数のネットワー
クアダプタを使用した環境では,正しく接続できないことがあります。
(1) 上位システムを名前解決できない環境に新規にクライアントを導入
する場合の設定
上位システムを名前解決できない環境にホスト名運用のクライアントを新規に導入する
場合,上位システムと接続できないためクライアントがあて先として認識されません。
そこで,あらかじめ上位システムアドレス格納ファイルを作成し,次のどちらかの方法
でクライアントに格納しておきます。
● クライアントのインストール後に上位システムアドレス格納ファイルを格納する
クライアントのインストール後に,次のフォルダへ上位システムアドレス格納ファイ
ルを格納します。
JP1/NETM/DMのインストールディレクトリ¥MASTER¥DB
● JP1/NETM/DM Administrator Kit を利用して上位システムアドレス格納ファイルをコ
ピーする
JP1/NETM/DM Administrator Kit のファイルコピー機能を使用します。インストー
ルセット作成時に,
[インストールセットの作成・編集]ダイアログボックスの[コ
390
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
ピーファイル]パネルで次の設定をします。
設定項目
設定内容
コピー元ファイル
コピー先ディレクトリ
作成した上位システムアドレス格納ファイルを指定します。
「%NETMDMP%¥MASTER¥DB」を指定します。
セットアップが完了したあと,クライアントを再起動すると,上位システムアドレス格
納ファイルを基に上位システムと接続します。
(2) 上位システムアドレス格納ファイルの形式
上位システムアドレス格納ファイルには複数の接続先を記述できます。クライアントは,
記述されているホスト名に対応した IP アドレスで,上位システムと接続します。
上位システムアドレス格納ファイルの形式を次に示します。
ファイル名
SERVERIP.ini
形式
[ホスト名]
IPaddress=IPアドレス
[#-filecheck]
key=Programcheck
説明
ホスト名
クライアントの接続先のホスト名を指定します。大文字,小文字は区別されま
せん。同じホスト名が複数指定されている場合は,最初のホスト名が使用され
ます。
IP アドレス
ホスト名に対応する IP アドレスを指定します。
なお,ホスト名と IP アドレスの組み合わせは,一度に複数記述できます。
作成例
上位システムアドレス格納ファイルの作成例を次に示します。
[host001]
IPaddress=10.100.100.20
[host005]
IPaddress=10.100.100.15
[host007]
IPaddress=10.100.100.57
[#-filecheck]
key=Programcheck
上位システムアドレス格納ファイル作成時の注意事項を次に示します。
● IP アドレスによる接続がエラーとなった場合,エラーとなった部分のホスト名および
391
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
IP アドレスの組み合わせは削除されます。
●「[#-filecheck]」の部分を削除すると,上位システムアドレス格納ファイルが削除
されます。
● 上位システムアドレス格納ファイルは半角英数字で記述してください。
● クライアントの OS が Windows 98 または Windows Me の場合,括弧内のホスト名の
前後にスペースまたはタブを記述すると,不正なホスト名と認識されエラーになりま
す。
392
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.6 ダイヤルアップ接続の設定
WAN 環境ではダイヤルアップ接続で,回線を接続してから JP1/NETM/DM の運用を開
始しますが,JP1/NETM/DM システムの起動時に自動的にダイヤリングを実行し接続す
ることができます。ダイヤルアップ接続は,次に示す接続をするときに使用できます。
● クライアントから,配布管理システムまたは中継システムへ接続する。
● 中継システムから配布管理システムに接続する。
● 配布管理システムから,中継システムに接続する。
配布管理システムからクライアントへ接続する,または中継システムからクライアント
へ接続する場合は,ダイヤルアップ接続は使用できません。
また,配布管理システムを階層化したシステムでは,マネージャと中継マネージャ間で
のダイヤルアップ接続はできません。
なお,リモートコントロール機能のダイヤリング接続については,マニュアル「JP1/
NETM/Remote Control」を参照してください。
6.6.1 前提条件
(1) 必要なアプリケーション
ダイヤルアップ接続を使用するには,次のアプリケーション(サービス)が必要です。
なお,OS が Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003 または
Windows XP の場合,アプリケーション(サービス)は不要です。
OS
Windows NT ServicePack3 以降
アプリケーション(サービス)
リモートアクセスサービス
Windows 2000
Windows Me または Windows 98
ダイヤルアップネットワーク
リモートアクセスサービスまたはダイヤルアップネットワークで,接続先ホストの情報
を設定しておく必要があります。
また,JP1/NETM/DM のインストールまたはセットアップで,ダイヤルアップ接続を使
用するかどうかを設定します。また,ダイヤリング時のパスワード,ユーザ名などを設
定します。
(2) ダイヤルアップ接続で使用できる機能
ダイヤルアップ接続で使用できる機能を,各コンポーネントに対応するプログラムメ
ニュー別に次の表に示します。
393
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
表 6-4 ダイヤルアップ接続で使用できる機能
コンポーネント
サーバ※ 1
サブコンポーネント
プログラムメニュー
使用の
可否
−(基本機能)※ 2
○
セットアップ
×
CSV 出力ユティリティ
×
リモートインストールマネージャ
×
アンアーカイバ
×
インベントリビューア
×
データベースマネー
ジャ
データベースマネージャ
×
JP1/Cm2 連携機能
−
−
×
JP1/Cm2 連携ゲートウェ
イサーバ
−
−
×
中継システム※ 1
中継システム本体機能
−(基本機能)※ 2
○
CSV 出力ユティリティ
×
セットアップ
×
リモートインストール
マネージャ
リモートインストールマネージャ
×
アンアーカイバ
×
クライアント
−(基本機能)※ 2
○
ローカルシステムビューア
×
ID への登録
○
クライアントマネージャ
×
ジョブ実行
○
ユーザ情報設定
×
セットアップ
×
サーバへの通知
○
パッケージセットアッ
プマネージャ
パッケージセットアップマネージャ
○
付加機能
−
○
Visual Test 6.0 による
配布機能
−
×
−
ソフトウェアパッケージャ
○
パッケージャユティリティ
×
サーバ本体機能
リモートインストール
マネージャ
クライアント
パッケージャ
Asset Information
Manager Limited
−
−
×
Automatic Installation
Tool
−
Automatic Installation Tool
×
394
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
コンポーネント
スタートアップキット機能
支援ツール
サブコンポーネント
−
プログラムメニュー
−
使用の
可否
×
(凡例)
○:ダイヤルアップ接続で使用できる
×:ダイヤルアップ接続では使用できない,または通信をしない
−:サブコンポーネントまたはプログラムメニューが存在しない
注※ 1
中継マネージャまたは中継システムのクライアント機能でのダイヤルアップ接続については,
「クライアント」コンポーネント欄を参照してください。
注※ 2
サーバ,中継システム,またはクライアントをインストールした環境で機能する,基本的な機
能です。特定のプログラムメニューは存在しません。
(3) ダイヤルアップ接続をする場合の注意事項
ダイヤルアップ接続をする場合の注意事項を次に示します。
• 複数の中継システムに接続するクライアントからもダイヤルアップ接続を使用できま
す。この場合,接続先の中継システムは,すべて同一ルータの LAN に設置されてい
る必要があります。
• ダイヤルアップ接続で中継システムを 2 階層以上接続すると,中継システムは動作で
きません。
• リモートアクセスサービスで接続先を電話帳に設定するとき,システムの電話帳を使
用してください。
• 配布管理システムまたは中継システムで Windows XP,Windows 2000 Professional,
または Windows NT Workstation を使用する場合,複数のクライアントまたは中継シ
ステムからダイヤルアップ接続で同時に接続することはできません。
• JP1/NETM/DM 以外のアプリケーションがすでに同じ接続先にダイヤルアップ接続し
ていた場合,JP1/NETM/DM はその接続を利用します。この場合,JP1/NETM/DM
の処理が終了しても接続は切断されません。先に接続したアプリケーションによって
切断するか,OS の機能を利用してダイヤルアップ接続のタイムアウトを設定するこ
とで切断してください。
• Microsoft Internet Explorer の[ツール]−[インターネットオプション]メニュー
から表示されるダイアログボックスの[接続]タブで,「ネットワーク接続が存在しな
いときには,ダイヤルする」オプションを選択している場合は,必ず OS の機能を利
用してダイヤルアップ接続のタイムアウトを設定してください。この設定によって,
JP1/NETM/DM が未接続の状態でもユーザが意識しないうちに Microsoft Internet
Explorer が自動ダイヤリングし,ダイヤルアップ接続したままになることを防げま
す。
• 配布管理システムから中継システムにダイヤルアップ接続中の場合,中継システムか
ら配布管理システムへのダイヤルアップ接続に失敗することがあります。このような
395
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
場合に備えて,中継システム側のセットアップで「ソケットコネクション確立のリト
ライ回数」に 1 以上の値を設定してください。
6.6.2
ダイヤルアップ接続するためのネットワークの設定
ダイヤルアップ接続をするには,接続先の情報を設定します。また,接続先のシステム
でもサーバ側としての設定やアクセス権限の設定が必要です。
OS ごとの接続先情報の設定について,次に説明します。また,サーバ側の設定やアクセ
ス権限の設定についても説明します。
(1) Windows Server 2003 または Windows XP の場合
Windows Server 2003 または Windows XP での接続先情報の設定について次に示しま
す。
なお,Windows Server 2003 または Windows XP をサーバとして使用する場合は,OS
のリモートアクセス関連の設定で,サーバ側としての設定,およびアクセス権限の設定
をしてください。
(a) 接続先の情報の設定
接続先の情報の設定方法を次に示します。
1. [スタート]−[コントロールパネル]から[ネットワーク接続]を選択する
(Windows XP の場合は,[スタート]の[接続]から「全ての接続の表示」を選択す
る)
。
[ネットワーク接続]フォルダが開きます。
2. [新しい接続ウィザード]アイコンをダブルクリックする。
「新しい接続ウィザード」が開始します。操作手順に従って,
[次へ]ボタンをクリッ
クしてください。「ネットワーク接続の種類」を指定するダイアログボックスが表示
されます。
3. 「職場のネットワークへ接続する」を選択する。
「ネットワーク接続の種類」として,
「職場のネットワークへ接続する」を選択し,
[次へ]ボタンをクリックしてください。
「ネットワーク接続」を指定するダイアログ
ボックスが表示されます。
4. [ ダイヤルアップ接続 ] を選択する。
「ネットワーク接続」として「ダイヤルアップ接続」を選択し,
[次へ]ボタンをク
リックしてください。「接続名」を指定するダイアログボックスが表示されます。
5. 接続先のホスト名を指定する。
「接続名」に接続先のホスト名を指定し,
[次へ]ボタンをクリックしてください。
「ダイヤルする電話番号」を指定するダイアログボックスが表示されます。
6. 接続先の電話番号を入力する。
接続先のコンピュータまたはネットワークの電話番号を指定し,[次へ]ボタンをク
396
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
リックしてください。
「接続の利用範囲」を指定するダイアログボックスが表示され
ます。
7. 「すべてのユーザー」を選択する。
作成している接続をすべてのユーザが利用できるように設定します。
8. [次へ]ボタンをクリックする。
「新しい接続ウィザード」の完了の確認ダイアログボックスが表示されます。
9. [完了]ボタンをクリックする。
設定が保存され,設定した接続先へのダイヤルアップ接続のダイアログボックスが表
示されます。ユーザ名とパスワードを指定し,設定どおりダイヤルアップ接続できる
か確認してください。
(2) Windows 2000 の場合
Windows 2000 での接続先情報の設定,サーバ側としての設定,およびアクセス権限の
設定について次に示します。
(a) 接続先の情報の設定
接続先の情報の設定方法を次に示します。
1. [スタート]メニューの[設定]を選択する。
2. [設定]の[ネットワークとダイヤルアップ接続]から,「新しい接続の作成」を選択
する。
「ネットワークの接続ウィザード」が開始します。操作手順に従って,[次へ]ボタン
をクリックしてください。
「ネットワーク接続の種類」を指定するダイアログボック
スが表示されます。
3. 「プライベートネットワークにダイヤルアップ接続する」を選択する。
「ネットワーク接続の種類」として,「プライベートネットワークにダイヤルアップ接
続する」を選択し,
[次へ]ボタンをクリックしてください。「ダイヤルする電話番
号」を指定するダイアログボックスが表示されます。
4. 接続先の電話番号を入力する。
接続先のコンピュータまたはネットワークの電話番号を指定し,
[次へ]ボタンをク
リックしてください。
「接続の利用範囲」を指定するダイアログボックスが表示され
ます。
5. 「すべてのユーザー」を選択する。
作成している接続をすべてのユーザが利用できるように設定します。
6. [次へ]ボタンをクリックする。
作成中の接続の名称を指定するダイアログボックスが表示されます。
7. 「接続名」に接続先のホスト名を指定する。
作成中の接続の名称として,接続先のホスト名を指定してください。
8. [完了]ボタンをクリックする。
397
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
設定が保存され,設定した接続先へのダイヤルアップ接続のダイアログボックスが表
示されます。ユーザ名とパスワードを指定し,設定どおりダイヤルアップ接続できる
か確認してください。
(b) サーバ側の設定
ダイヤルアップで接続される側では,サーバとしての設定が必要です。Windows 2000
(Windows 2000 Professional 以外)をサーバとして使用する場合,リモートアクセス
サービスで,次に示すサーバの設定をしてください。
1. [プログラム]−[管理ツール]から,
[ルーティングとリモートアクセス]を選択す
る。
「ルーティングとリモートアクセス」の管理コンソールが開きます。
2. ツリー中のローカルコンピュータのアイコンを右クリックし,「ルーティングとリ
モートアクセスの構成と有効化」を選択する。
[ルーティングとリモートアクセスサーバのセットアップウィザード]が開始します。
手順に従って「リモートアクセスサーバ」を設定してください。リモートアクセス
サーバの設定方法は,Windows のヘルプを参照してください。
なお,Windows 2000 Professional をサーバとして使用する場合は,OS のリモートアク
セス関連の設定で,サーバとしての設定をしてください。
(c) リモートアクセス権限の設定
ダイヤルアップで接続される側では,接続してくるクライアントのログインを許可する
設定が必要です。Windows 2000(Windows 2000 Professional 以外)をサーバとして使
用する場合,リモートアクセスサービスで,次に示すアクセス権限の設定をしてくださ
い。
1. 「ルーティングとリモートアクセスサービス」が起動しているか確認する。
起動していない場合は,「ルーティングとリモートアクセス」の管理コンソールから
ローカルコンピュータのアイコンを右クリックし,[すべてのタスク]−[開始]を
選択してください。
2. [設定]の[ネットワークとダイヤルアップ接続]から,
「着信接続」を選択する。
[着信接続のプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
3. 「ユーザー」タグを選択する。
4. 接続を許可するクライアントのユーザ名を選択し,[OK]ボタンをクリックする。
選択したクライアントからのログインを許可します。
なお,Windows 2000 Professional をサーバとして使用する場合は,OS のリモートアク
セス関連の設定で,アクセス権限の設定をしてください。
(3) Windows NT 4.0 の場合
Windows NT 4.0 での接続先情報の設定,サーバ側としての設定,およびアクセス権限の
設定について次に示します。
398
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(a) 接続先の情報の設定
Windows NT 4.0 の提供する電話帳に,接続先の情報を設定しておく必要があります。設
定方法を次に示します。
新規に電話帳を作成する
電話帳を作成していないシステムでは,新規に電話帳を作成して,接続先の情報を
設定します。
1. [プログラム]の[アクセサリ]から,「ダイヤルアップネットワーク」を選択する。
「電話帳は,[空です]
」のメッセージが表示されたあと,[OK]ボタンをクリックす
ると[新しい電話帳のエントリウィザード]が表示されます。
2. 電話帳エントリの名前として,接続先のホスト名(ホスト名)を入力する。
[次へ]ボタンをクリックすると[サーバー]ダイアログボックスが表示されます。
「電話帳エントリについてはよく知っているので,プロパティを直接編集したい」を
チェックした場合は,
[電話帳のエントリの編集]ダイアログボックスで設定できま
す。設定方法については,次の「既存の電話帳を編集する」を参照してください。
3. 「インターネットに接続する」をチェックする。
その他の項目は,ユーザの環境に合わせ設定してください。
[次へ]ボタンをクリッ
クすると[モデムまたはアダプタ]ダイアログボックスが表示されます。
4. デバイスの一覧から接続ポートを選択する。
[次へ]ボタンをクリックすると,[電話番号]ダイアログボックスが表示されます。
5. 接続先の電話番号を入力する。
[次へ]ボタンをクリックすると,[新しい電話帳のエントリウィザード]ダイアログ
ボックスが表示されます。
6. [完了]ボタンをクリックする。
接続先を設定した電話帳が作成されます。
既存の電話帳を編集する
電話帳が作成されているシステムでは,既存の電話帳を編集して接続先の情報を設
定できます。
1. [プログラム]の[アクセサリ]から,「ダイヤルアップネットワーク」を選択する。
[ダイヤルアップネットワーク]ダイアログボックスが表示されます。
2. [その他]から「エントリとモデムのプロパティの編集」を選択する。
[電話帳のエントリの編集]ダイアログボックスが表示されます。
3. [基本]タブで,接続先ホストのエントリ名(ホスト名)および電話番号を入力する。
4. [サーバー]タブで,「ネットワークプロトコル」の「TCP/IP」を選択する。
5. [OK]ボタンをクリックする。
接続先を設定した電話帳が作成されます。
399
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(b) サーバ側の設定
ダイヤルアップで接続される側では,サーバとしての設定が必要です。Windows NT 4.0
をサーバとして使用する場合,リモートアクセスサービスで,次に示すサーバの設定を
してください。
1. [コントロールパネル]の[ネットワーク]−[リモートアクセスサービス]を選択
する。
2. 「ネットワーク」を選択し,
「TCP/IP」をチェックする。
3. 「TCP/IP」の構成ボタンをクリックし,「静的アドレスプールを使う」をチェックする
4. 「開始アドレス」
,「終了アドレス」を設定する。
(c) リモートアクセス権限の設定
ダイヤルアップで接続される側では,接続してくるクライアントのログインを許可する
設定が必要です。Windows NT 4.0 をサーバとして使用する場合,リモートアクセスサー
ビスで,次に示すアクセス権限の設定をしてください。
1. [リモートアクセス管理]を起動する。
リモートアクセスサービスが起動しているか確認してください。起動していない場合
は,メニューの[サーバ]−[リモートアクセスサービスの開始]を選択してくださ
い。
2. メニューの[ユーザ]−[リモートアクセス許可]を選択する。
3. 接続してくるクライアントのユーザ名を選択し,ログインを許可する。
接続してくるクライアントのユーザ名を選択して,「ユーザーに対してダイアルインの許
可を与える」をチェックしてください。
(4) Windows Me または Windows 98 の場合
Windows Me または Windows 98 からダイヤルアップで上位システムに接続する場合,
ダイヤルアップネットワークで接続先の情報を設定します。
接続先の設定方法を次に示します。
Windows Me の場合
1. [プログラム]−[アクセサリ]−[通信]から,「ダイヤルアップネットワー
ク」を選択する。
[ダイヤルアップネットワーク]ダイアログボックスが表示されます。
2. [新しい接続]ダイアログボックスで,「接続名」に接続先のホスト名を指定す
る。
[新しい接続]ダイアログボックスの作成手順に従って電話番号などを設定して
ください。
3. 設定が完了したら[完了]ボタンをクリックして終了する。
Windows 98 の場合
400
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
1. [プログラム]−[アクセサリ]から[ダイヤルアップネットワーク]を選択す
る。
[ダイヤルアップネットワーク]ダイアログボックスが表示されます。
2. [新しい接続]ダイアログボックスで,
「接続先」に接続先のホスト名を指定す
る。
[新しい接続]ダイアログボックスの作成手順に従って電話番号などを設定して
ください。
3. 設定が完了したら[完了]ボタンをクリックして終了する。
6.6.3
JP1/NETM/DM のインストール,セットアップで必要
な設定
(1) JP1/NETM/DM Manager の場合
セットアップの[ダイヤルアップ]パネルで,
「ダイヤルアップで接続する」のチェック
ボックスをオンにします。また,接続先にログインするときに使用する,接続先のユー
ザ ID,パスワード,およびドメイン名を設定します。
(2) JP1/NETM/DM Client の場合
インストールとセットアップの両方で設定できます。
インストール時に設定する場合は,
[ネットワーク環境の設定]ダイアログボックスで,
「ダイヤルアップ接続」のチェックボックスをオンにしてください。次に,[ダイヤル
アップの設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで,接続
先にログインするときに使用する,接続先のユーザ ID,パスワード,およびドメイン名
を設定します。
セットアップ時に設定する場合は,
[ダイヤルアップ]パネルで,「ダイヤルアップ接続」
のチェックボックスをオンにしてください。次に,接続先にログインするときに使用す
る,接続先のユーザ ID,パスワード,およびドメイン名を設定します。
6.6.4 ダイヤルアップ接続の設定確認
ダイヤルアップ接続を使用する前に,Windows 付属のダイヤルアップ接続アプリケー
ションを使って手動で接続し,正しく接続できるか確認してください。
動作確認をするには,自ホスト,および接続先ホストへ ping を実行します。接続する側
とされる側を交互に 5 回程度変更しながら,ping のレスポンスが確実にあること,およ
び IP アドレスが変化しないことを確認してください。
なお,IP アドレス運用をしている場合は,通常の TCP/IP の IP アドレスで,ping を実
行してください。通常の TCP/IP で設定した IP アドレスを使用して,ping を実行しても
レスポンスがない場合,IP アドレス運用でダイヤルアップ接続を使用できません。
401
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
6.6.5
ダイヤルアップ接続の設定例
次の図に示す構成で,ダイヤルアップ接続を行う場合の設定について説明します。この
構成では,次に示す接続でダイヤルアップ接続を使用します。
• 配布管理システムから中継システムに接続する。
• 中継システムから配布管理システムに接続する。
• クライアントから配布管理システムに接続する。
図 6-20
ダイヤルアップ接続の構成例
(1) 電話帳の設定
「電話帳」の設定例を次の表に示します。
表 6-5 電話帳の設定例
設定項目
JP1/NETM/DM Manager での設定値
JP1/NETM/DM Client(中継システム
またはクライアント)での設定値
エントリ名
Sub01
Manager01
電話番号
JP1/NETM/DM Client(中継システム)の
電話番号
JP1/NETM/DM Manager の電話番号
402
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
(2) リモートアクセスサービスのサーバ側の設定
各ホストの IP アドレス(開始アドレスおよび終了アドレス)の設定例を次の表に示しま
す
表 6-6 リモートアクセスサービスのサーバの設定例
JP1/NETM/DM Manager
での設定値
設定項目
JP1/NETM/DM Client(中継
システム)での設定値
JP1/NETM/DM Client
(クライアント)での
設定値
開始アドレス
192.200.50.10
192.200.100.100
192.200.200.200
終了アドレス
192.200.50.13
192.200.100.101
192.200.200.201
JP1/NETM/DM Client の中継システムおよびクライアントに割り当てる,リモートアク
セスサービスのクライアントの IP アドレスは,ネットワーク ID が異なるように設定し
てください。
また,JP1/NETM/DM Client の中継システムおよびクライアントで指定するリモートア
クセスサービスのサーバの IP アドレスも,ネットワーク ID が異なるように設定してく
ださい。
(3) リモートアクセス権限の設定
接続してくるクライアントのユーザ名を選択して,
「ユーザーに対してダイアルインの許
可を与える」をチェックしてください。リモートアクセス権限の設定例を次の表に示し
ます。
表 6-7 リモートアクセス権限の設定例
設定項目
ログインの許可
を与えるユーザ
名
JP1/NETM/DM Manager での設定値
JP1/NETM/DM Client(中継システ
ムまたはクライアント)のユーザ名
JP1/NETM/DM Client(中継システム)で
の設定値
JP1/NETM/DM Manager のユーザ名
(4) JP1/NETM/DM のインストール,セットアップでの設定
JP1/NETM/DM のインストールまたはセットアップでは,次の表のように設定します。
表 6-8 JP1/NETM/DM のインストール,セットアップでの設定例
設定項目
JP1/NETM/DM Manager での設定値
JP1/NETM/DM Client(中継システムお
よびクライアント)での設定値
ユーザ名
NETMDMJOBLOGIN
NETMDMMANAGERLOGIN
パスワード
password02
password01
ドメイン名
JP1/NETM/DM Client(中継システム)の
ドメイン名
JP1/NETM/DM Manager のドメイン名
403
6. JP1/NETM/DM システムの環境設定
各ホストでの Windows NT のユーザ名,およびパスワードは,接続先の設定値と同一に
してください。
404
付録
付録 A プロセス一覧
付録 B ポート番号一覧
付録 C リレーショナルデータベースの構造
付録 D 機能差異
付録 E 各バージョンの変更内容
付録 F
用語解説
405
付録 A
プロセス一覧
付録 A
プロセス一覧
JP1/NETM/DM の常駐プロセスを次に示します。プロセスを監視する場合は,この情報
を参考にしてください。
なお,JP1/NETM/Remote Control のプロセスについては,マニュアル「JP1/NETM/
Remote Control」を参照してください。
付録 A.1
JP1/NETM/DM Manager のプロセス
JP1/NETM/DM Manager 使用時に常駐するプロセスを,次の表に示します。プロセス名
のあとの( )内の数値は,同時に実行できるプロセス数です。
表 A-1 JP1/NETM/DM Manager のプロセス
プロセス名
機能
対象 OS
常駐する条件
schserv(1)
スケジュールされた
ジョブを監視するプロ
セスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
−
srvmain(1)
ジョブおよびインベン
トリ全般を管理するプ
ロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
−
dmdryctl(1)
ホスト探索を制御する
プロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
−
dmpadm(1)
サービスから自動起動
されるメインプロセス
です。
製品がサポートしてい
る全 OS
−
dmpsite(1)
中継システム機能のプ
ロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
中継マネージャの場合
dmpwtcp(1)
起動要求を受信するた
めのプロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
中継マネージャの場合
dmpicron(1)
スケジュール用のプロ
セスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
中継マネージャの場合
dmpsetup(1)
GUI インストール用の
プロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• JP1/NETM/DM Manager を
インストールしたユーザでロ
グオンしている
alertsrv(1)
システム監視を自動起
動するプロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• セットアップで「システムを
監視する」を選択している
406
付録 A
プロセス名
機能
対象 OS
プロセス一覧
常駐する条件
smcsrv(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
製品がサポートしてい
る全 OS
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
smcapp64(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
• 64 ビット版の
Windows Server
2008
• Windows Server
2003 (x64)
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
smcusapp(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
Windows Server 2008
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
smcuap64(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
64 ビット版の
Windows Server 2008
次に示す条件が重なる場合
• 中継マネージャである
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
• 稼働監視ポリシーのソフト
ウェアの操作履歴で「キャプ
ションの変更」
,「アクティブ
ウィンドウの変更」,
「ファイ
ル操作」のどれかが取得対象
となっている
inetinfo(1)
Microsoft Internet
Information Services
のプロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
smccsapp(1)
Web アクセスログの取
得,印刷操作の履歴取
得,または印刷を抑止
するプロセスです。
• Web アクセスログの
取得
製品がサポートして
いる全 OS
• 印刷操作の履歴取得
および印刷の抑止
Windows Server
2008,64 ビット版の
Windows Server
2008,Windows
Vista,64 ビット版
の Windows Vista,
Windows Server
2003,Windows XP,
Windows 2000,
Windows NT 4.0
「Asset Information Manager
Limited」が稼働している
Web アクセスログの取得,印
刷操作の履歴取得,または印刷
を抑止する設定の稼働監視ポリ
シーが稼働している
(凡例)−:必ず常駐する
407
付録 A
プロセス一覧
付録 A.2
JP1/NETM/DM Client のプロセス
JP1/NETM/DM Client 使用時に常駐するプロセスについて説明します。
(1) 中継システムのプロセス
JP1/NETM/DM Client(中継システム)使用時に常駐するプロセスを,次の表に示しま
す。プロセス名のあとの( )内の数値は,同時に実行できるプロセス数です。
表 A-2 JP1/NETM/DM Client(中継システム)のプロセス
機能
対象 OS
schserv(1)
スケジュールされたジョブ
を監視するプロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
−
srvmain(1)
ジョブおよびインベントリ
全般を管理するプロセスで
す。
製品がサポートして
いる全 OS
−
dmpsite(1)
中継システム機能のプロセ
スです。
製品がサポートして
いる全 OS
−
dmpwtcp(1)
起動要求を受信するための
プロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
−
dmpicron(1)
スケジュール用のプロセス
です。
製品がサポートして
いる全 OS
−
dmpserv(1)
サービスから自動起動され
るメインプロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
−
dmpsetup(1)
GUI インストール用のプ
ロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
JP1/NETM/DM Client(中継
システム)をインストールした
ユーザでログオンしている
dmpusers(1)
パッケージセットアップマ
ネージャを一般ユーザ権限
で使用するときの機能を拡
張するプロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
セットアップで「一般ユーザ権
限で使用する」を選択している
alertsrv(1)
システム監視を自動起動す
るプロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
セットアップで「システムを監
視する」を選択している
smcsrv(1)
ソフトウェアの稼働状況を
監視するプロセスです。
製品がサポートして
いる全 OS
「ソフトウェア稼働監視の制御」
ジョブで稼働監視ポリシーが適
用されている
smcapp64(1)
ソフトウェアの稼働状況を
監視するプロセスです。
• 64 ビット版の
Windows Server
2008
• 64 ビット版の
Windows Vista
• Windows Server
2003 (x64)
「ソフトウェア稼働監視の制御」
ジョブで稼働監視ポリシーが適
用されている
プロセス名
408
常駐する条件
付録 A
プロセス名
対象 OS
機能
プロセス一覧
常駐する条件
smcusapp(1)
ソフトウェアの稼働状況を
監視するプロセスです。
• Windows Server
2008
• Windows Vista
次に示す条件が重なる場合
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
smcuap64(1)
ソフトウェアの稼働状況を
監視するプロセスです。
• 64 ビット版の
Windows Server
2008
• 64 ビット版の
Windows Vista
次に示す条件が重なる場合
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
• 稼働監視ポリシーのソフト
ウェアの操作履歴で「キャプ
ションの変更」
,「アクティブ
ウィンドウの変更」,「ファイ
ル操作」のどれかが取得対象
となっている
smccsapp(1)
Web アクセスログの取得,
印刷操作の履歴取得,また
は印刷を抑止するプロセス
です。
• Web アクセスログ
の取得
製品がサポートし
ている全 OS
• 印刷操作の履歴取
得および印刷の抑
止
Windows Server
2008,64 ビット
版の Windows
Server 2008,
Windows Vista,
64 ビット版の
Windows Vista,
Windows Server
2003,Windows
XP,Windows
2000,Windows
NT 4.0
Web アクセスログの取得,印
刷操作の履歴取得,または印刷
を抑止する設定の稼働監視ポリ
シーが稼働している
(凡例)−:必ず常駐する
(2) クライアントのプロセス
JP1/NETM/DM Client(クライアント)使用時に常駐するプロセスを,次の表に示しま
す。プロセス名のあとの( )内の数値は,同時に実行できるプロセス数です。
表 A-3 JP1/NETM/DM Client(クライアント)のプロセス
プロセス名
機能
対象 OS
常駐する条件
dmpwtcp(1)
起動要求を受信するた
めのプロセスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
セットアップで「クライアント
を常駐する」を選択している
dmpicron(1)
スケジュール用のプロ
セスです。
製品がサポートしてい
る全 OS
セットアップで「クライアント
を常駐する」を選択している
409
付録 A
プロセス一覧
プロセス名
機能
対象 OS
常駐する条件
dmpserv(1)
サービスから自動起動
されるメインプロセス
です。
• Windows Server
2008
• Windows Vista
• Windows Server
2003
• Windows XP
• Windows 2000
• Windows NT 4.0
セットアップで「クライアント
を常駐する」を選択している
dmpstrup(1)
自動起動されるメイン
プロセスです。
• Windows Me
• Windows 98
セットアップで「クライアント
を常駐する」を選択している
dmpsetup(1)
GUI インストール用の
プロセスです。
• Windows Server
2003
• Windows XP
• Windows 2000
• Windows NT 4.0
次に示す条件の組み合わせのど
ちらかについて,全条件を満た
した場合
条件の組み合わせ 1
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
る
• セットアップで「一般ユーザ
権限で使用する」を選択して
いない
• JP1/NETM/DM Client をイ
ンストールしたユーザでログ
オンしている
条件の組み合わせ 2
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
る
• セットアップで「一般ユーザ
権限で使用する」を選択して
いる
• Administrator 権限を持つ
ユーザでログオンしている
410
付録 A
プロセス名
dmpusers(1)
機能
パッケージセットアッ
プマネージャまたは
[ジョブ実行]アイコン
を使用するときに,一
般ユーザ権限で使用で
きる機能を拡張するプ
ロセスです。
対象 OS
• Windows Server
2008
• Windows Vista
• Windows Server
2003
• Windows XP
• Windows 2000
• Windows NT 4.0
プロセス一覧
常駐する条件
次に示す条件の組み合わせのど
ちらかについて,全条件を満た
した場合
条件の組み合わせ 1
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
る
• セットアップで「一般ユーザ
権限で使用する」を選択して
いる
条件の組み合わせ 2
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
ない
• セットアップで「一般ユーザ
権限で使用する」を選択して
いる
• セットアップで「非常駐で
ジョブ実行またはパッケージ
セットアップマネージャを使
用する」を選択している
alertsrv(1)
システム監視を自動起
動するプロセスです。
• Windows Server
2008
• Windows Vista
• Windows Server
2003
• Windows XP
• Windows 2000
• Windows NT 4.0
次に示す条件が重なる場合
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
る
• セットアップで「システムを
監視する」を選択している
artsrv9x(1)
システム監視を自動起
動するプロセスです。
• Windows Me
• Windows 98
次に示す条件が重なる場合
• セットアップで「クライアン
トを常駐する」を選択してい
る
• セットアップで「システムを
監視する」を選択している
smcsrv(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
製品がサポートしてい
る全 OS
「ソフトウェア稼働監視の制御」
ジョブで稼働監視ポリシーが適
用されている
smcapp64(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
• 64 ビット版の
Windows Server
2008
• 64 ビット版の
Windows Vista
• Windows Server
2003 (x64)
「ソフトウェア稼働監視の制御」
ジョブで稼働監視ポリシーが適
用されている
smcusapp(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
• Windows Server
2008
• Windows Vista
次に示す条件が重なる場合
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
411
付録 A
プロセス一覧
プロセス名
機能
対象 OS
常駐する条件
smcuap64(1)
ソフトウェアの稼働状
況を監視するプロセス
です。
• 64 ビット版の
Windows Server
2008
• 64 ビット版の
Windows Vista
次に示す条件が重なる場合
• ユーザがログオンしている
• 「ソフトウェア稼働監視の制
御」ジョブで稼働監視ポリ
シーが適用されている
• 稼働監視ポリシーのソフト
ウェアの操作履歴で「キャプ
ションの変更」
,「アクティブ
ウィンドウの変更」
,「ファイ
ル操作」のどれかが取得対象
となっている
smccsapp(1)
Web アクセスログの取
得,印刷操作の履歴取
得,または印刷を抑止
するプロセスです。
• Web アクセスログの
取得
製品がサポートして
いる全 OS
• 印刷操作の履歴取得
および印刷の抑止
Windows Server
2008,64 ビット版の
Windows Server
2008,Windows
Vista,64 ビット版
の Windows Vista,
Windows Server
2003,Windows XP,
Windows 2000,
Windows NT 4.0
Web アクセスログの取得,印
刷操作の履歴取得,または印刷
を抑止する設定の稼働監視ポリ
シーが稼働している
412
付録 B
付録 B
ポート番号一覧
ポート番号一覧
JP1/NETM/DM で使用するポート番号およびファイアウォールの通過方向を説明しま
す。
付録 B.1
ポート番号
JP1/NETM/DM で使用するポート番号を次の表に示します。
各ポート番号は,製品の提供時にデフォルトとして設定されています。各サービス名に
対して,同じポート番号で次に示すプロトコルを設定してください。
表 B-1 JP1/NETM/DM で使用するポート番号
ポート番号
プロトコル
サービス名
説明
30000
TCP
netmdm
JP1/NETM/DM サーバ
30001
TCP
netmdmw
中継サーバ
30002
TCP および UDP
netmdmclt
中継 / クライアント起動要求
30008
TCP
なし
データベース接続(Embedded RDB)
30010
TCP
なし
データベース接続(Asset Information
Manager Limited の Embedded RDB)
20049
TCP
なし
JP1/Cm2 連携機能
22296
UDP
netmdmipmclt
マルチキャスト配布
22294
UDP
netmdmipm
マルチキャスト配布の再送要求
22295
TCP
netmdmgw
JP1/NETM/DM HTTP Gateway
付録 B.2
ファイアウォールの通過方向
ファイアウォールの通過方向を次の表に示します。
表 B-2 ファイアウォールの通過方向
設定が必要なプ
ログラム名
ポート番
号 / プロ
トコル
サービス
名
ファイアウォールの通過方向
JP1/NETM/DM
Manager,JP1/
NETM/DM
Client
30000/
tcp
netmdm
• JP1/NETM/DM Manager(上位マネージャ)<- JP1/
NETM/DM Manager(下位マネージャ)
• JP1/NETM/DM Manager <- JP1/NETM/DM Client(中
継システム)
• JP1/NETM/DM Manager <- JP1/NETM/DM Client(ク
ライアント)
413
付録 B
ポート番号一覧
設定が必要なプ
ログラム名
ポート番
号 / プロ
トコル
サービス
名
ファイアウォールの通過方向
JP1/NETM/DM
Client
30001/
tcp
netmdm
w
• JP1/NETM/DM Client(上位中継システム)<- JP1/
NETM/DM Client(下位中継システム)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)<- JP1/NETM/
DM Client(クライアント)
JP1/NETM/DM
Manager,JP1/
NETM/DM
Client
30002/
tcp
netmdm
clt
• JP1/NETM/DM Manager(上位マネージャ)-> JP1/
NETM/DM Manager(下位マネージャ)
• JP1/NETM/DM Manager -> JP1/NETM/DM Client(中
継システム)
• JP1/NETM/DM Manager -> JP1/NETM/DM Client(ク
ライアント)
• JP1/NETM/DM Client(上位中継システム)-> JP1/
NETM/DM Client(下位中継システム)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)-> JP1/NETM/
DM Client(クライアント)
JP1/NETM/DM
Manager,JP1/
NETM/DM
Client
30002/
udp
netmdm
clt
• JP1/NETM/DM Manager(上位マネージャ)<-> JP1/
NETM/DM Manager(下位マネージャ)
• JP1/NETM/DM Manager <-> JP1/NETM/DM Client
(中継システム)
• JP1/NETM/DM Manager <-> JP1/NETM/DM Client
(クライアント)
• JP1/NETM/DM Client(上位中継システム)<-> JP1/
NETM/DM Client(下位中継システム)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)<-> JP1/
NETM/DM Client(クライアント)
JP1/NETM/DM
Manager(JP1/
Cm2 連携機能)
20049/
tcp
なし
Cm2/NNM と JP1/Cm2 連携機能がインストールされた
PC <-> JP1/NETM/DM NNM ゲートウェイサーバ
JP1/NETM/DM
Manager,JP1/
NETM/DM
Client
22296/
udp
netmdm
ipmclt
• JP1/NETM/DM Manager -> JP1/NETM/DM Client(ク
ライアント)
• JP1/NETM/DM Client(中継システム)-> JP1/NETM/
DM Client(クライアント)
JP1/NETM/DM
Manager,JP1/
NETM/DM
Client
22294/
udp
netmdm
ipm
• JP1/NETM/DM Client(クライアント)-> JP1/NETM/
DM Manager
• JP1/NETM/DM Client(クライアント)-> JP1/NETM/
DM Client(中継システム)
(凡例)
<-:右項から左項への方向を表す。
->:左項から右項への方向を表す。
<->:左項から右項,および右項から左項への両方向を表す。
注
22295/tcp(netmdmgw)は,中継マネージャまたは中継システムと HTTP Gateway を同一マ
シンにインストールした場合だけ,中継マネージャまたは中継システムと HTTP Gateway の通
信に使用されるポートです。
414
付録 C
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
リレーショナルデータベースの構造
JP1/NETM/DM Manager で使用する,リレーショナルデータベースの構造について説明
します。
付録 C.1
リレーショナルデータベースのテーブルの関連
リレーショナルデータベースのテーブルの関連を,図 C-1 〜図 C-5 に示します。
図 C-1 リレーショナルデータベースのテーブルの関連(1/5)
415
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
図 C-2 リレーショナルデータベースのテーブルの関連(2/5)
416
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
図 C-3 リレーショナルデータベースのテーブルの関連(3/5)
417
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
図 C-4 リレーショナルデータベースのテーブルの関連(4/5)
418
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
図 C-5 リレーショナルデータベースのテーブルの関連(5/5)
付録 C.2
リレーショナルデータベースのテーブルの一覧
リレーショナルデータベースのテーブルの一覧を,次の表にアルファベット順に示しま
す。
表 C-1 リレーショナルデータベースのテーブル一覧
テーブル名
概要
参照先
netmdm_activedirectory
ドメイン名,ユーザ名,コンピュータ名,組織単位の
情報を格納します。
付録 C.3
netmdm_addictionary
Active Directory の管理する組織単位,コンピュータ
およびユーザのプロパティの属性名と表示名の対応を
管理します。
付録 C.4
netmdm_adproperty
ユーザ名,コンピュータ名,組織単位のプロパティ情
報を格納します。
付録 C.5
netmdm_adupdate
Active Directory との連携時に更新した最新のフラグ
情報を格納します。
付録 C.6
netmdm_cabinet
パッケージのキャビネットの情報を格納します。
付録 C.7
netmdm_clientlist
ファイル名で検索したソフトウェアインベントリの,
クライアント単位の検索結果リストを格納します。
付録 C.8
netmdm_collect
リモートコレクト,および中継までのリモートコレク
トジョブの情報を格納します。
付録 C.9
netmdm_discovery_community
ホスト探索設定で指定したコミュニティ名を格納しま
す。
付録 C.10
419
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
テーブル名
概要
参照先
netmdm_discovery_info
ホスト探索によって探索されたホストの情報を格納し
ます。
付録 C.11
netmdm_discovery_options
ホスト探索のオプション設定を格納します。
付録 C.12
netmdm_discovery_setup
ホスト探索設定の情報を格納します。
付録 C.13
netmdm_execution
ジョブの実行対象となるホストごとの,パッケージ単
位の実行状況を格納します。
付録 C.14
netmdm_execution_site
中継システムで実行した ID ジョブの対象となるホス
トごとの,パッケージ単位の実行状況を格納します。
付録 C.15
netmdm_execution_summary
マネージャで実行した全あて先ジョブの情報を,ジョ
ブ単位に格納します。
付録 C.16
netmdm_host_withoutdm
JP1/NETM/DM 未導入ホストの情報を格納します。
付録 C.17
netmdm_id
JP1/NETM/DM が運用している ID を格納します。
付録 C.18
netmdm_id_policy
ID を自動的にメンテナンスする条件(ポリシー)を格
納します。
付録 C.19
netmdm_identry
ID にエントリされているクライアントを格納します。
付録 C.20
netmdm_inspackage
クライアントごとのパッケージのインストール状態を
格納します。
付録 C.21
netmdm_inventry
クライアントごとのシステム情報を格納します。
付録 C.22
netmdm_jobgen
ジョブ定義情報を格納します。
付録 C.23
netmdm_jobgen_collect
ジョブで指定したリモートコレクトに関する情報を格
納します。
付録 C.24
netmdm_jobgen_id
ID グループおよび ID エントリ処理用のジョブ定義情
報を格納します。
付録 C.25
netmdm_jobgen_monitoring
ジョブで指定したソフトウェアの稼働監視に関する情
報を格納します。
付録 C.26
netmdm_jobgen_msg
ジョブ定義情報のうち,クライアントに通知するメッ
セージの情報を格納します。
付録 C.27
netmdm_jobgen_node
ジョブ定義情報のうち,ジョブの実行対象となるホス
トの情報を格納します。
付録 C.28
netmdm_jobgen_pack
ジョブ定義情報のうち,ジョブで指定したパッケージ
の情報を格納します。
付録 C.29
netmdm_jobgen_soft
ジョブ定義情報のうち,ソフトウェア検索のジョブ情
報を格納します。
付録 C.30
netmdm_jobgen_system
システム構成情報と ID を連携させるための情報を格
納します。
付録 C.31
netmdm_jobgen_userinv
ジョブ定義情報のうち,ユーザインベントリ情報の
ジョブ情報を格納します。
付録 C.32
netmdm_jobsch
ジョブの実行状況のヘッダ情報を格納します。
付録 C.33
netmdm_jobsch_site
中継システムで実行した ID ジョブの実行状況のヘッ
ダ情報を格納します。
付録 C.34
420
付録 C
テーブル名
リレーショナルデータベースの構造
概要
参照先
netmdm_jobscript
リモートインストール時のジョブのスクリプトファイ
ルを格納します。
付録 C.35
netmdm_lastupdate
テーブルの最終更新日時を格納するテーブルです。
付録 C.36
netmdm_mnglist
ソフトウェア情報の取得ジョブで使用する検索リスト
を格納します。
付録 C.37
netmdm_monitoring_filter
ソフトウェアの稼働監視の,履歴取得時のフィルタリ
ング情報を格納します。
付録 C.38
netmdm_monitoring_permissio
n
ソフトウェアの稼働監視の,許可条件を格納します。
付録 C.39
netmdm_monitoring_policy
ソフトウェアの稼働監視の,稼働監視ポリシーを格納
します。
付録 C.40
netmdm_monitoring_program
ソフトウェアの稼働監視の,監視対象プログラムの情
報を格納します。
付録 C.41
netmdm_monitoring_result
ソフトウェアの稼働監視の,抑止履歴を格納します。
付録 C.42
[操作ログ一覧]ウィンドウで管理する抑止履歴および
操作履歴を格納します。
付録 C.43
netmdm_monitoring_security
netmdm_monitoring_webfilter
Web アクセスログのフィルタリング設定を管理しま
す。
付録 C.44
netmdm_monitoring_work
稼働時間取得の対象となるプログラムの情報を格納し
ます。
付録 C.45
netmdm_monitoring_workresu
lt
ソフトウェアの稼働監視で取得した,ソフトウェアの
稼働時間の情報を格納します。
付録 C.46
netmdm_nnm_management
JP1/Cm2 連携機能の情報を格納します。
付録 C.47
netmdm_node
あて先の情報を格納します。
付録 C.48
netmdm_node_policy
あて先グループおよび ID を自動的にメンテナンスす
る条件(ポリシー)を格納します。
付録 C.49
netmdm_node_policy_detail
機能拡張用の予備エリアです。
−
netmdm_oidlist
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「Microsoft
Office 製品を検索」で取得したソフトウェア情報を格
納します。
付録 C.50
netmdm_ospatch_classref
パッチのクラスの情報を格納します。
付録 C.51
netmdm_ospatch_patchinf
パッチの情報および取得したパッチのデータを格納し
ます。
付録 C.52
netmdm_ospatch_productref
パッチが対象とするプログラムの情報を格納します。
付録 C.53
netmdm_ospatch_script
パッチをインストールするためのスクリプトファイル
を格納します。
付録 C.54
netmdm_ospatch_xmlinf
パッチ情報ファイルのバージョンを格納します。
付録 C.55
netmdm_package
パッケージおよびインストールスクリプトの本体を格
納します。
付録 C.56
netmdm_package_inf
パッケージの属性情報を格納します。
付録 C.57
421
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
テーブル名
概要
参照先
netmdm_registry
クライアントのレジストリ情報を格納します。
付録 C.58
netmdm_reglist
レジストリ取得項目を格納します。
付録 C.59
netmdm_schedule
登録されたジョブのスケジュールを格納します。
付録 C.60
netmdm_softwaredel
ソフトウェアインベントリ辞書から削除したソフト
ウェアを格納します。
付録 C.61
netmdm_softwaredic
クライアントでのソフトウェアインベントリの検索結
果を格納します。
付録 C.62
netmdm_softwarelicence
ソフトウェアのライセンス数を格納します。
付録 C.63
netmdm_stscnt
ジョブの実行状況を,ジョブの対象となるホストおよ
びパッケージの組み合わせで格納します。
付録 C.64
netmdm_stscnt_site
中継システムで実行した ID ジョブの実行状況を,対
象となるホストおよびパッケージの組み合わせで格納
します。
付録 C.65
netmdm_stscnt_summary
マネージャから実行した全あて先ジョブの実行状況を,
対象となるホストおよびパッケージの組み合わせで格
納します。
付録 C.66
netmdm_suspend
中断状態かどうかを格納します。
付録 C.67
netmdm_system
システム構成の情報を格納します。
付録 C.68
netmdm_system_delete
システム構成情報の削除履歴を格納します。
付録 C.69
netmdm_systeminf
データベースのフォーマットを格納します。
付録 C.70
netmdm_systemjob
JP1/NETM/DM のシステム情報を格納します。
付録 C.71
netmdm_userinventry
ユーザインベントリ情報を格納します。
付録 C.72
netmdm_userinvlist
ユーザインベントリ項目リストを格納します。
付録 C.73
netmdm_vidlist
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ウィルス対策製
品を検索」で取得したソフトウェア情報を格納します。
付録 C.74
(凡例)−:該当なし
各テーブルの詳細について,以降で説明します。
なお,以降のテーブルの説明では,表中の項目について次のように示しています。
●「サイズ」列に示している数値の単位はバイトです。
●「キー NO」のある項目は,並び替えのキー(基準となる項目)を示します。数字が小
さいほど,優先順位の高いキーになります。テーブル内のレコードは,キーに従って
昇順に並べ替えられます。
付録 C.3
netmdm_activedirectory
ドメイン名,ユーザ名,コンピュータ名,組織単位の情報を格納するテーブルです。
422
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_adname
VAR
CH
AR2
255
varc
har
255
MV
AR
CH
AR
255
ドメイン名,コンピュー
タ名,ユーザ名,組織単
位名
2
dm_adtype
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EG
ER
−
Active Directory から取得
した情報種別
• 0x00000000:ドメイン
名
• 0x00000001:コン
ピュータ名
• 0x00000002:ユーザ名
• 0x00000003:組織単位
名
3
dm_adguid
VAR
CH
AR2
32
varc
har
32
MV
AR
CH
AR
32
Active Directory でこのオ
ブジェクトに設定されて
いる ID
1
dm_upperadgui
d
VAR
CH
AR2
32
varc
har
32
MV
AR
CH
AR
32
このオブジェクトが属し
ているオブジェクトの ID
最上位であるドメインは
NULL
−
dm_managerad
guid
VAR
CH
AR2
32
varc
har
32
MV
AR
CH
AR
32
このオブジェクトがコン
ピュータで管理者が設定
されていた場合の管理者
の ID
−
dm_usrlinkadgu
id
VAR
CH
AR2
32
varc
har
32
MV
AR
CH
AR
32
このオブジェクトがコン
ピュータの場合,ユーザ
との引き当てキーとなる
ユーザの ID
−
dm_nodename
VAR
CH
AR2
64
varc
har
64
MV
AR
CH
AR
64
netmdm_system との引き
当てができた場合の運用
キー
引き当たらなかったら
NULL
−
dm_hierarchical
inf
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
AR
CH
AR
2,00
0
このオブジェクトの階層
情報
−
dm_keyvalue
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
AR
CH
AR
2,00
0
このオブジェクトの引き
当てキーの値
−
423
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
dm_host
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CH
AR2
255
varc
har
255
MV
AR
CH
AR
255
説明
取得元ホストの情報
ホスト名または IP アドレ
ス
キー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.4
netmdm_addictionary
Active Directory の管理するコンピュータとユーザのプロパティの属性名と表示名の対応
を管理するテーブルです。
このテーブルの dm_propertyname と netmdm_adproperty の dm_propertyname を引
き当てます。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_propertyna
me
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
プロパティの属性名
−
dm_displaynam
e
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
プロパティの表示名
−
dm_adtype
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EG
ER
−
プロパティ情報の種別
• 0x00000000:ドメイン
名
• 0x00000001:コン
ピュータ名
• 0x00000002:ユーザ名
• 0x00000003:組織単位
名
1
dm_displayno
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EG
ER
−
プロパティの表示順
マップテーブルの記載順
2
(凡例)−:該当なし
424
付録 C
付録 C.5
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_adproperty
ユーザ名,コンピュータ名,組織単位のプロパティ情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_propertyna
me
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
プロパティの属性名
−
dm_propertyval
ue
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
プロパティの属性値
−
dm_linkadguid
VAR
CH
AR2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
このプロパティがどのオブ
ジェクトのプロパティかを
示す ID
1
dm_host
VAR
CH
AR2
255
varc
har
255
MV
ARC
HA
R
255
取得元ホストの情報
ホスト名または IP アドレ
ス
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.6
netmdm_adupdate
Active Directory と連携した際に更新した,最新のフラグ情報を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_updateflg_o
u
VAR
CH
AR2
16
varc
har
16
MV
ARC
HA
R
16
Active Directory ごとに管
理する OU の更新フラグ
−
dm_updateflg_co
m
VAR
CH
AR2
16
varc
har
16
MV
ARC
HA
R
16
Active Directory ごとに管
理するコンピュータの更新
フラグ
−
dm_updateflg_u
sr
VAR
CH
AR2
16
varc
har
16
MV
ARC
HA
R
16
Active Directory ごとに管
理するユーザの更新フラグ
−
425
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_host
VAR
CH
AR2
255
varc
har
255
MV
ARC
HA
R
255
取得元ホストの情報
ホスト名または IP アドレ
ス
1
dm_invocationid
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
Active Directory ごとに管
理するチェックフラグ
−
dm_ckey
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
コンピュータ引き当てキー
−
dm_ukey
VAR
CH
AR2
2,00
0
varc
har
2,00
0
MV
ARC
HA
R
2,00
0
ユーザ引き当てキー
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.7
netmdm_cabinet
パッケージのキャビネットの情報を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_dmtype
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
1
dm_cabinetid
CHA
R
2
char
2
MC
HAR
2
キャビネット識別 ID
• スペース:パッケージャ
のタイプごとの管理レ
コード
• その他:キャビネット識
別 ID
2
dm_cabinetna
me
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
キャビネット名
−
dm_systeminf
BLO
B
−
imag
e
−
BIN
ARY
96
JP1/NETM/DM Manager
の管理情報
−
426
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
(凡例)−:該当なし
付録 C.8
netmdm_clientlist
ファイル名で検索したソフトウェアインベントリの,クライアント単位の検索結果リス
トを格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_ppno
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_nodename
VAR
CH
AR2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
クライアント名称
1
dm_serchdate
CH
AR
19
char
19
CHA
R
19
対象ソフトウェア検索日時
−
dm_pathname
VAR
CH
AR2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
対象ソフトウェアパス
3
JP1/NETM/DM 内部情報
(PP 番号)
2
(凡例)−:該当なし
付録 C.9
netmdm_collect
リモートコレクト,および中継までのリモートコレクトジョブの情報を格納するテーブ
ルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobname
VAR
CH
AR2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ジョブ名
−
dm_jobno
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
1
dm_mngfilena
me
CH
AR
8
char
8
MC
HAR
8
リモートコレクト管理ファ
イル名
2
dm_mngnumb
er
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
リモートコレクト管理番号
−
427
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_nodename
VAR
CH
AR2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
リモートコレクトの対象と
なる,クライアントのホス
ト名
−
dm_servpath
BL
OB
−
ima
ge
−
BIN
ARY
260
リモートコレクトしたファ
イルの格納ファイル名
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.10
netmdm_discovery_community
ホスト探索設定で指定したコミュニティ名を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_setup_key
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ホスト探索設定を識別する
キー情報
1
dm_cmnty_na
me
VA
RC
HA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
コミュニティ名
−
dm_order_key
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SM
ALL
INT
−
コミュニティ名の順序
2
(凡例)−:該当なし
付録 C.11
netmdm_discovery_info
ホスト探索によって探索されたホストの情報を格納するテーブルです。
428
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_mac_addre
ss
VA
RC
HA
R2
12
varc
har
12
VAR
CHA
R
12
MAC アドレスを 16 進数の
小文字で区切り文字なしで
格納
1
dm_ip_address
VA
RC
HA
R2
15
varc
har
15
VAR
CHA
R
15
IP アドレスを 10 進数の
「.」( ドット ) 区切りで格納
−
dm_ip_addr_n
um
NU
MB
ER
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
dm_ip_address を数値で格
納
−
dm_subnet_ma
sk
VA
RC
HA
R2
15
varc
har
15
VAR
CHA
R
15
サブネットマスク
−
dm_nwaddr
VA
RC
HA
R2
15
varc
har
15
VAR
CHA
R
15
ネットワークアドレス
−
dm_nodetype
NU
MB
ER
2
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
ノードの種別
• 0:コンピュータ
• 1:ルータ
• 2:ブリッジ
• 3:リピータ
• 4:プリンタ
• 5:RMON
−
dm_hostname
VA
RC
HA
R2
80
varc
har
80
MVA
RCH
AR
80
ホスト名
−
dm_description
VA
RC
HA
R2
256
varc
har
256
MVA
RCH
AR
256
説明
−
dm_last_dsry_t
ime
DA
TE
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
最終探索日時
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.12
netmdm_discovery_options
ホスト探索のオプション設定を格納するテーブルです。
429
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
netmdm_disco
very_options.d
m_validity
integer
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
説明
探索結果の有効期間
キ
ー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.13
netmdm_discovery_setup
ホスト探索設定の情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
説明
キ
ー
NO
dm_setup_key
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
探索設定を識別するキー情
報
1
dm_mgmt_na
me
VA
RC
HA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
名称
−
dm_from_ip
VA
RC
HA
R2
15
varc
har
15
VAR
CHA
R
15
ホスト探索の開始 IP アド
レス
−
dm_from_ip_n
um
NU
MB
ER
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
dm_from_ip を数値で格納
−
dm_to_ip
VA
RC
HA
R2
15
varc
har
15
VAR
CHA
R
15
ホスト探索の終了 IP アド
レス
−
dm_to_ip_num
NU
MB
ER
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
dm_to_ip を数値で格納
−
dm_schedule
NU
MB
ER
1
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
• 0:即時実行
• 1:スケジュール実行
−
430
付録 C
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
説明
キ
ー
NO
dm_schdl_peri
od
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
•
•
•
•
dm_schdl_hou
r
NU
MB
ER
2
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
スケジュール実行で設定し
た時間(時)
−
dm_schdl_min
NU
MB
ER
2
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
スケジュール実行で設定し
た時間(分)
−
dm_schdl_day
NU
MB
ER
2
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
dm_schdl_period が「毎
週」の場合
• 1:日曜日
• 2:月曜日
• 3:火曜日
• 4:水曜日
• 5:木曜日
• 6:金曜日
• 7:土曜日
−
NULL:即時実行
0:毎日
1:毎週
2:毎月
−
dm_schdl_period が「毎
月」の場合はスケジュール
実行日
dm_exec_statu
s
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ホスト探索のステータス
• 0:完了
• 1:キャンセル
• 2:エラー
• 3:実行中
• 4:未実行
−
dm_total_coun
t
NU
MB
ER
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
−
IP アドレス範囲のアドレス
総数
−
dm_exec_count
NU
MB
ER
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
−
ホスト探索を実行した IP
アドレスの総数
−
dm_start_time
DA
TE
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ホスト探索を開始した日時
−
dm_end_time
DA
TE
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ホスト探索を終了した日時
−
431
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
dm_lock
432
NU
MB
ER
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
2
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
説明
ホスト探索設定の内部ロッ
ク情報およびオプション情
報
• 0:ロックしていない
・ホスト名取得する
・全端末から情報取得す
る
・起動確認しない
• 1:ロック中
・ホスト名取得する
・全端末から情報取得す
る
・起動確認しない
• 2:ロックしていない
・ホスト名取得する
・ルータから情報取得す
る
・起動確認しない
• 3:ロックしていない
・ホスト名取得しない
・全端末から情報取得す
る
・起動確認しない
キ
ー
NO
−
付録 C
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
サイ
ズ
Microsoft
SQL Server
デー
タ型
サイ
ズ
Embedded
RDB
デー
タ型
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
• 4:ロックしていない
・ホスト名取得しない
・ルータから情報取得す
る
・起動確認しない
• 5:ロックしていない
・ホスト名取得しない
・全端末から情報取得す
る
・起動確認する
• 6:ロックしていない
・ホスト名取得する
・全端末から情報取得す
る
・起動確認する
• 7:ロック中
・ホスト名取得する
・ルータから情報取得す
る
・起動確認しない
• 8:ロック中
・ホスト名取得しない
・全端末から情報取得す
る
・起動確認しない
• 9:ロック中
・ホスト名取得しない
・ルータから情報取得す
る
・起動確認しない
• 10:ロック中
・ホスト名取得しない
・全端末から情報取得す
る
・起動確認する
• 11:ロック中
・ホスト名取得する
・全端末から情報取得す
る
・起動確認する
dm_next_exec_
time
DA
TE
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
次回のホスト探索の実行予
定日時
即時実行の場合は NULL
を格納
−
(凡例)−:該当なし
433
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
付録 C.14
netmdm_execution
ジョブの実行対象となるホストごとの,パッケージ単位の実行状況を格納するテーブル
です。「システム情報の取得」など,パッケージを使用しないジョブについては,ホスト
ごとに 1 レコードを生成します。
列名
Oracle
デー
タ型
dm_jobno
434
CH
AR
サ
イ
ズ
16
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
char
16
MC
HAR
16
説明
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
キ
ー
NO
−
付録 C
列名
Oracle
デー
タ型
サ
イ
ズ
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
dm_jobkind
CH
AR
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別コード
• A:中継サーバからのコ
レクトファイル収集
• C:中継システムのパッ
ケージ一括削除
• D:パッケージのインス
トール
• E:削除中の通知
• F:ファイル転送の再開
• G:リモートコレクト
• H:中継サーバからの結
果通知保留
• I:ソフトウェア情報の
取得
• J:クライアントユーザ
によるインストール
• K:中継サーバのコレク
トファイル削除
• L:ID 操作
• M:中継システムまでの
パッケージ転送
• N:システム構成情報の
取得
• O:システム構成編集
• P:ファイル転送の中断
• S:中継までのリモート
コレクト
• T:中継サーバの結果通
知の保留解除
• U:ユーザインベントリ
情報の転送
• V:システム情報の取得
• Y:レジストリ取得項目
の転送
• 1:メッセージの通知
• 8:ソフトウェア稼働監
視の制御
• 9:ソフトウェア稼働情
報の取得
−
dm_jobtype
CH
AR
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別サブコード
• D:毎日実行
• F:強制インストール
• M:毎月実行
• U:ユーザ組み込み
• W:毎週実行
• スペース:サブコード指
定なし
−
435
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
デー
タ型
サ
イ
ズ
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
説明
キ
ー
NO
dm_clientnam
e
VAR
CH
AR2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
dm_nodename 列に格納さ
れたあて先の最下位システ
ム(クライアント)の名称
2
dm_primaryke
y
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
プライマリキー(ジョブの
詳細ごとに付けられた番
号)
1
dm_sitename
VAR
CH
AR2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
dm_nodename 列に格納さ
れたあて先の最上位システ
ムの名称
−
dm_status
CH
AR
6
char
6
CHA
R
6
ステータスコード
−
dm_installdat
e
DAT
E
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
インストール完了日付
−
dm_dmtype
CH
AR
1
char
1
MC
HAR
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
−
dm_cabinetid
CH
AR
2
char
2
MC
HAR
2
パッケージが格納されてい
るキャビネットの ID
−
dm_packageid
VAR
CH
AR2
44
varch
ar
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
−
dm_version
VAR
CH
AR2
8
varch
ar
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
−
dm_generatio
n
VAR
CH
AR2
4
varch
ar
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
−
dm_deliveryti
me
DAT
E
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
パッケージの転送日時
−
dm_installtim
e
DAT
E
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
インストール日時
−
dm_packagen
ame
VAR
CH
AR2
50
varch
ar
50
MVA
RCH
AR
50
パッケージ名
−
dm_deletetime
DAT
E
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
削除日時
−
436
付録 C
列名
Oracle
デー
タ型
サ
イ
ズ
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
説明
キ
ー
NO
dm_eventtime
DAT
E
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブの実行日時
−
dm_systeminf
BLO
B
−
image
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager
の管理情報
−
dm_idname
VAR
CH
AR2
32
varch
ar
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
−
dm_userstatu
s
CH
AR
2
char
2
MC
HAR
2
ユーザステータス(16 進
表示)
−
dm_detailstat
us
VAR
CH
AR2
28
varch
ar
28
MVA
RCH
AR
28
保守情報
−
dm_execday
VAR
CH
AR2
2
varch
ar
2
MVA
RCH
AR
2
定期実行ジョブの実行日
−
dm_execweek
NU
MB
ER
3
tinyin
t
1
SMA
LLI
NT
−
定期実行のジョブの実行曜
日
• 0x01:日曜日
• 0x02:月曜日
• 0x04:火曜日
• 0x08:水曜日
• 0x10:木曜日
• 0x20:金曜日
• 0x40:土曜日
−
dm_exectimin
g
VAR
CH
AR2
1
varch
ar
1
MVA
RCH
AR
1
ジョブの実行タイミング
• B:システム起動時
• E:システム稼働中
• S:システム停止時
−
dm_nodename
VAR
CH
AR2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
運用キー(ホスト識別子ま
たはノード識別キー)で構
成されたあて先の経路情報
−
dm_attrflag
RA
W
1
binary
1
BIN
ARY
1
属性フラグ
• 0x00:自システムのジョ
ブ
• 0x01:他システムからの
転送ジョブ
−
437
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
デー
タ型
サ
イ
ズ
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
説明
キ
ー
NO
dm_userinfopt
ion
RA
W
1
binary
1
BIN
ARY
1
ユーザインベントリ取得オ
プション
• 0x00:システム情報と
ユーザインベントリ情報
の取得
• 0x01:ユーザインベント
リ情報だけの取得
−
dm_managern
ame
VAR
CH
AR2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
所属マネージャ名称
−
dm_orgprimek
ey
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
全あて先ジョブ用プライマ
リキー
−
dm_nodename
2
VAR
CH
AR2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名
または IP アドレス)で構
成されたあて先の経路情報
−
dm_woloption
CH
AR
1
char
1
VAR
CHA
R
1
クライアント制御と配布方
式
• 0x01:あて先を起動する
• 0x02:あて先をシャット
ダウンする
• 0x04:マルチキャスト配
布する
• 0x08:中断中でも配布す
る
• 0x40:ソフトウェア稼働
情報をアーカイブしない
−
dm_splitsize
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
分割サイズ
−
dm_transsize
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
転送サイズ
−
dm_transinter
val
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
転送休止時間
−
dm_downlevel
CH
AR
1
char
1
MC
HAR
1
階層レベル
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.15
netmdm_execution_site
中継システムで実行した ID ジョブ(パッケージのインストールとクライアントユーザに
438
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
よるインストール)の対象となるホストごとの,パッケージ単位の実行状況を格納する
テーブルです。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobno
CH
AR
16
dm_jobkind
CH
AR
dm_jobtype
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
−
1
char
1
CHA
R
1
ジョブの種別コード
• D:パッケージのインス
トール
• J:クライアントユーザ
によるインストール
−
CH
AR
1
char
1
CHA
R
1
ジョブの種別サブコード
• F:強制インストール
• U:ユーザ組み込み
• スペース:サブコード指
定なし
−
dm_clientnam
e
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
dm_nodename 列に格納さ
れたあて先の最下位システ
ム(クライアント)の名称
−
dm_primaryk
ey
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
プライマリキー(ジョブの
詳細ごとに付けられた番
号)
1
dm_sitename
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
dm_nodename 列に格納さ
れたあて先の最上位システ
ムの名称
−
dm_status
CH
AR
6
char
6
CHA
R
6
ステータスコード
−
dm_installdat
e
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
インストール完了日付
−
dm_dmtype
CH
AR
1
char
1
MC
HAR
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
−
dm_cabinetid
CH
AR
2
char
2
MC
HAR
2
パッケージが格納されてい
るキャビネットの ID
−
dm_packageid
VA
RC
HA
R2
44
varch
ar
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
−
439
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_version
VA
RC
HA
R2
8
dm_generatio
n
VA
RC
HA
R2
dm_deliveryti
me
Microsoft SQL
Server
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
−
4
varch
ar
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
−
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
配布日時
−
dm_installtim
e
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
インストール日時
−
dm_packagen
ame
VA
RC
HA
R2
50
varch
ar
50
MVA
RCH
AR
50
パッケージ名
−
dm_deletetim
e
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
削除日時
−
dm_eventtime
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブの実行日時
−
dm_systeminf
BL
OB
−
image
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager
の管理情報
−
dm_idname
VA
RC
HA
R2
32
varch
ar
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
−
dm_userstatu
s
CH
AR
2
char
2
MC
HAR
2
ユーザステータス(16 進表
示)
−
dm_detailstat
us
VA
RC
HA
R2
28
varch
ar
28
MVA
RCH
AR
28
保守情報
−
dm_execday
VA
RC
HA
R2
2
varch
ar
2
MVA
RCH
AR
2
定期実行ジョブの場合の実
行日
−
440
デー
タ型
Embedded
RDB
付録 C
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_execweek
NU
MB
ER
3
dm_exectimin
g
VA
RC
HA
R2
dm_nodename
dm_nodename
2
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
tinyin
t
1
SMA
LLI
NT
−
定期実行ジョブの実行曜日
• 0x01:日曜日
• 0x02:月曜日
• 0x04:火曜日
• 0x08:水曜日
• 0x10:木曜日
• 0x20:金曜日
• 0x40:土曜日
−
1
varch
ar
1
MVA
RCH
AR
1
ジョブの実行タイミング
• B:システム起動中
• E:システム稼働中
• S:システム停止中
−
VA
RC
HA
R2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
運用キー(ホスト識別子ま
たはノード識別キー)で構
成されたあて先の経路情報
2
VA
RC
HA
R2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名
または IP アドレス)で構
成されたあて先の経路情報
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.16
netmdm_execution_summary
マネージャで実行した全あて先ジョブの情報を,ジョブ単位に格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
データ
型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobno
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
−
dm_nodenam
e
VAR
CH
AR2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
あて先名(経路含む)
1
dm_primaryk
ey
CH
AR
16
char
16
MC
HAR
16
プライマリキー(ジョブの
詳細ごとに付けられた番号)
2
dm_status
CH
AR
6
char
6
MC
HAR
6
ステータスコード
−
(凡例)−:該当なし
441
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
付録 C.17
netmdm_host_withoutdm
検出された JP1/NETM/DM 未導入ホストの情報を格納するテーブルです。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_macaddre
ss
VA
RC
HA
R2
12
dm_targetflag
NU
MB
ER
dm_name
Microsoft SQL
Server
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
12
MVA
RCH
AR
12
MAC アドレスを 16 進数の
小文字で区切り文字なしで
格納
1
3
tinyin
t
1
SMA
LLI
NT
−
ノードを検出対象とするか
どうかのフラグ
• 0:検出の対象とする
• 1:検出の対象外とする
• 2:保留
• 9:撤去
−
VA
RC
HA
R2
80
varch
ar
80
MVA
RCH
AR
80
ノード名称(通常はホスト
名)
−
dm_descriptio
n
VA
RC
HA
R2
255
varch
ar
255
MVA
RCH
AR
255
ノードの説明
−
dm_ipaddress
VA
RC
HA
R2
15
varch
ar
15
MVA
RCH
AR
15
IP アドレス
−
dm_subnet
VA
RC
HA
R2
15
varch
ar
15
MVA
RCH
AR
15
サブネットマスク
−
dm_nwaddr
VA
RC
HA
R2
15
varch
ar
15
MVA
RCH
AR
15
ネットワークアドレス
−
dm_finddate
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
ノードを最初に検出した日
時
−
dm_lastupdat
etime
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
ノードの最終更新日時
−
442
デー
タ型
Embedded
RDB
付録 C
Oracle
列名
デー
タ型
サイ
ズ
dm_nodetype
NU
MB
ER
2
dm_ip_addr_
num
NU
MB
ER
10
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
tinyin
t
1
SMA
LLI
NT
−
ノードの種別
• 0:コンピュータ
• 1:ルータ
• 2:ブリッジ
• 3:リピータ
• 4:プリンタ
• 5:RMON
−
nume
ric
10
DEC
IMA
L
10
dm_ipaddress を数値形式
で格納
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.18
netmdm_id
JP1/NETM/DM が運用している ID を格納するテーブルです。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_genno
RA
W
1
dm_idname
VA
RC
HA
R2
dm_password
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
binar
y
1
BIN
ARY
1
世代番号
• 0x01:旧インタフェース
作成 ID
• 0x02:新インタフェース
作成 ID
−
32
varch
ar
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
1
RA
W
32
binar
y
32
BIN
ARY
32
暗号化パスワード
−
dm_procflag
NU
MB
ER
3
tinyin
t
1
SMA
LLI
NT
−
処理フラグ
• 0x0000:有効 ID
• 0x0001:ID 削除中
−
dm_attrflag
RA
W
1
binar
y
1
BIN
ARY
1
属性フラグ
• 0x00:自システムで作成
した ID
• 0x01:上位の配布管理シ
ステムから作成した ID
−
(凡例)−:該当なし
443
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
付録 C.19
netmdm_id_policy
ID を自動的にメンテナンスする条件(ポリシー)を格納するテーブルです。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_infotype
NU
MB
ER
10
dm_nodeattrr
ange
NU
MB
ER
dm_condition
1_string
Microsoft SQL
Server
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
int
4
INT
EGE
R
−
ポリシー種別
• 8:ユーザインベントリ
項目による ID 登録
−
10
int
64
INT
EGE
R
−
グルーピング対象のノード
属性
• 0:すべてのノード種別
• 1:クライアントだけ
−
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 1(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
1_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 1,2 間の論理演算子
−
dm_condition
2_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 2(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
2_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 2,3 間の論理演算子
−
dm_condition
3_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 3(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
3_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 3,4 間の論理演算子
−
dm_condition
4_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 4(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
4_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 4,5 間の論理演算子
−
444
デー
タ型
Embedded
RDB
付録 C
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_condition
5_string
VA
RC
HA
R2
64
dm_condition
5_logical
VA
RC
HA
R2
dm_condition
6_string
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 5(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 5,6 間の論理演算子
−
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 6(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
6_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 6,7 間の論理演算子
−
dm_condition
7_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 7(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
7_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 7,8 間の論理演算子
−
dm_condition
8_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 8(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
8_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 8,9 間の論理演算子
−
dm_condition
9_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 9(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
dm_condition
9_logical
VA
RC
HA
R2
10
varch
ar
10
MVA
RCH
AR
10
条件 9,10 間の論理演算子
−
dm_condition
10_string
VA
RC
HA
R2
64
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
条件 10(ユーザイベントリ
項目)の文字列データ
−
445
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_condition
1_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 1(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
2_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 2(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
3_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 3(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
4_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 4(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
5_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 5(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
6_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 6(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
7_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 7(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
8_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 8(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
9_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 9(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_condition
10_value
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
条件 10(ユーザイベントリ
項目)の選択値
−
dm_idname
VA
RC
HA
R2
32
varch
ar
32
MVA
RCH
AR
32
登録先の ID 名
−
446
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
(凡例)−:該当なし
付録 C.20
netmdm_identry
ID にエントリされているクライアントを格納するテーブルです。
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
サイ
ズ
dm_idname
V
A
R
C
H
A
R
2
32
dm_nodename
V
A
R
C
H
A
R
2
dm_attributes
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
32
MV
ARC
HA
R
32
ID 名称
1
64
varch
ar
64
MV
ARC
HA
R
64
ノード名称
2
N
U
M
B
E
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
ノード属性
• 1:下位の中継システム
が管理しているクライア
ント
• 2:配布管理システムが
管理しているクライアン
ト
• 3:ID を管理している下
位の中継システム
3
dm_procflag
N
U
M
B
E
R
3
tinyin
t
1
SM
ALL
INT
−
処理フラグ
• 0x0000:有効 ID
• 0x0001:ID 削除中
• 0x0002:ID 登録中
−
dm_sitename
V
A
R
C
H
A
R
2
64
varch
ar
64
MV
ARC
HA
R
64
• dm_attributes が 1 のと
き:dm_nodename のク
ライアントの上位の ID
管理中継
• dm_attributes が 1 以外
のとき:NULL
−
447
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
デ
ー
タ
型
サイ
ズ
dm_nodename
2
V
A
R
C
H
A
R
2
64
dm_sitename2
V
A
R
C
H
A
R
2
64
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
64
MV
ARC
HA
R
64
ノード名称(小文字に変換
していない値)
−
varch
ar
64
MV
ARC
HA
R
64
• ノード属性が 1 のとき:
ID 管理中継の名称(小
文字に変換していない
値)だけ有効
• その他:NULL
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.21
netmdm_inspackage
クライアントごとのパッケージのインストール状態を格納するテーブルです。このテー
ブルによって,クライアントごとに,どのようなパッケージがインストールされている
かを検索できます。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_dmtype
CH
AR
1
dm_cabinetid
CH
AR
dm_packagei
d
VA
RC
HA
R2
448
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
char
1
MC
HAR
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
3
2
char
2
MC
HAR
2
パッケージが格納されている
キャビネットのキャビネット
識別 ID
−
44
varch
ar
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
2
付録 C
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_nodenam
e
VA
RC
HA
R2
64
dm_newversi
on
VA
RC
HA
R2
dm_newgene
ration
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
8
varch
ar
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
−
VA
RC
HA
R2
4
varch
ar
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
−
dm_newdeliv
erydate
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
パッケージの転送日
−
dm_newinsta
lldate
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
パッケージのインストール日
−
dm_oldversio
n
VA
RC
HA
R2
8
varch
ar
8
MVA
RCH
AR
8
旧バージョンのパッケージ
−
dm_oldgener
ation
VA
RC
HA
R2
4
varch
ar
4
MVA
RCH
AR
4
旧バージョンのパッケージの
世代番号
−
dm_olddelive
rydate
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
旧バージョンのパッケージの
転送日
−
dm_oldinstal
ldate
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
旧バージョンのパッケージの
インストール日
−
dm_insstatus
CH
AR
6
char
6
MC
HAR
6
ステータスコード(ジョブの
保守コードを左から 6 けた
分格納)
−
dm_installda
te
DA
TE
−
dateti
me
8
TIM
EST
AM
P
−
インストール日時またはソフ
トウェア検索日時
−
クライアントのホスト識別子
(ホスト識別子を使用してい
ない場合はノード識別キー)
1
449
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
デー
タ型
サイ
ズ
dm_package
name
VA
RC
HA
R2
50
dm_capacity
NU
MB
ER
dm_systemin
f
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
50
MVA
RCH
AR
50
パッケージ名
−
10
int
4
INT
EGE
R
−
パッケージの容量
−
BL
OB
−
imag
e
−
BIN
ARY
960
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
dm_userstat
us
CH
AR
2
char
2
MC
HAR
2
ユーザステータス(16 進表
示)
−
dm_drivetyp
e
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
ドライブのタイプ
• 0:ローカルドライブ
• 1:ネットワークドライブ
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.22
netmdm_inventry
クライアントごとのシステム情報を格納するテーブルです。一つのクライアントの詳細
なシステム情報(CPU 種別や空きハードディスク容量など)を 1 レコードずつ分割して
管理します。
列名
Oracle
デー
タ型
サイ
ズ
dm_nodena
me
VA
RC
HA
R2
64
dm_sysinfna
me
RA
W
dm_exkind
dm_systemin
f
450
Microsoft SQL
Server
デー
タ型
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
varch
ar
64
MVA
RCH
AR
64
クライアントのホスト名
1
2
binar
y
1
SMA
LLI
NT
−
システム情報のタイプ
2
CH
AR
1
char
1
VAR
CHA
R
1
システム情報の拡張タイプ
3
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
システム情報の値
−
付録 C
Oracle
列名
dm_subinf
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VA
RC
HA
R2
200
varch
ar
200
MVA
RCH
AR
200
説明
システム情報のサブ情報
キ
ー
NO
−
(凡例)−:該当なし
システム情報ごとの各列に設定される値を次に示します。
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
CPU タイプ
0x01
• 1:Intel x86/
Pentium
• 2:COMPAQ
Alpha または HP
Alpha
• 3:MIPS R Series
• 4:Motorola
PowerPC
• 6:AMD
• 7:Cyrix
• 8:IDT
• A:RISE
• B:Hitachi SH
• C:Transmeta
• D:ARM
• E:Intel IPF
• F:AMD64
• G:Intel EM64T
• 9:その他
この表の後ろにある「● CPU タイプ」を
参照してください。
コプロセッサ
0x02
0x00
• 1:あり
• 0:なし
実メモリ容量
0x03
0x00
メガバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
マシン種別(UNIX
だけ)
0x04
0x00
UNIX のマシン種別を設定
CPU クロック数
0x05
0x00
CPU のクロック数をメガヘルツの単位で
設定
マシン情報
0x06
0x01:製造元
PC の製造元を設定
0x02:モデル
PC のモデルを設定
0x00
プロセッサの数を設定
プロセッサ数
0x07
451
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
WMI
0x08
0x00
WMI バージョンを文字列で設定(利用で
きない場合は "N/A" が設定される)
CPU 外部クロック
数
0x09
0x01
CPU の外部クロック数をメガヘルツの単
位で設定
OS
0x10
• W:WS 系
• P:PC 系
この表の後ろにある「● OS」を参照して
ください
OS バージョン
0x12
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
1:Windows
2:Windows NT
3:Windows 95
4:Windows 98
5:Windows 2000
6:Windows CE
7:Windows Me
8:Windows XP
9:その他
A:Windows CE
.NET
• B:Windows
Server 2003
• C:Windows
Vista
• D:Windows
Server 2008
vvrr
• vv :バージョン
• rr :リビジョン
OS ビルド番号 /OS
パッチ情報
0x13
0x00
Windows の場合
OS ビルド番号
UNIX の場合
OS パッチ情報
OS ライセンス情報
(UNIX だけ)
0x14
0x00
•
•
•
•
UNIX の OS バー
ジョン
0x15
0x00
UNIX の OS バージョンを設定
所有者名
0x16
0x00
所有者名を設定
会社名
0x17
0x00
会社名を設定
OS サブバージョン
0x18
0x00
文字列で OS 種別 +OS
バージョンに(サービスパック)を付加
する例:
「Windows NT4.0(Service Pack
1)
」
コンピュータ名
0x19
0x00
コンピュータ名
452
S:2 ユーザライセンス
E:8 ユーザライセンス
B:16 ユーザライセンス
U:無制限のユーザライセンス
付録 C
システム情報
OS 情報
dm_sysinf
name
0x1A
dm_exkind
0x00:OS ファミ
リー名
リレーショナルデータベースの構造
dm_systeminf
文字列で OS 種別を設定
• Microsoft Windows(Windows 95,
98,または Windows Me の場合)
• Microsoft Windows NT Workstation
• Microsoft Windows NT Server
• Microsoft Windows NT Enterprise
Server
• Microsoft Windows 2000 Professional
• Microsoft Windows 2000 Server
• Microsoft Windows 2000 Advanced
Server
• Microsoft Windows 2000 Datacenter
Server
• Microsoft Windows XP Home Edition
• Microsoft Windows XP Professional
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Standard Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Enterprise Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Datacenter Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Web Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Standard x64 Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Enterprise x64 Edition
• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003,
Datacenter x64 Edition
• MicrosoftR Windows Vista? Business
※1
• MicrosoftR Windows Vista? Enterprise
※1
• MicrosoftR Windows Vista? Ultimate
※1
• MicrosoftR Windows ServerR 2008
Standard
• MicrosoftR Windows ServerR 2008
Enterprise
0x01:ドメイン種別
ドメイン種別をコードで設定
• 0:スタンドアロンワークステーション
• 1:メンバワークステーション
• 2:スタンドアロンサーバ
• 3:メンバサーバ
• 4:バックアップドメインコントローラ
• 5:プライマリドメインコントローラ
453
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
454
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
0x02:詳細 OS 種別
下記以外の OS の場合,エントリ種別
0x10 で設定された OS 種別コード値を 10
進表記した 5 バイト文字列で設定
• 00258:Windows NT Workstation
• 00514:Windows NT Server
• 01538:Windows NT Enterprise
Server
• 00777:Windows 2000 Professional
• 00521:Windows 2000 Server
• 01033:Windows 2000 Advanced
Server
• 01289:Windows 2000 Datacenter
Server
• 00780:Windows XP Professional
• 01804:Windows XP Home Edition
• 02062:Microsoft Windows Server
2003, Standard Edition
• 02318:Microsoft Windows Server
2003, Enterprise Edition
• 02574:Microsoft Windows Server
2003, Datacenter Edition
• 02830:Microsoft Windows Server
2003, Web Edition
• 03086:Microsoft Windows Server
2003, Standard x64 Edition
• 03342:Microsoft Windows Server
2003, Enterprise x64 Edition
• 03598:Microsoft Windows Server
2003, Datacenter x64 Edition
• 04111:Windows Vista Business
• 04367:Windows Vista Enterprise
• 04623:Windows Vista Ultimate
• 04880:Microsoft Windows Server
2008, Standard
• 04368:Microsoft Windows Server
2008, Enterprise
0x03:コンピュータ
の説明
コンピュータの説明を文字列で設定
0x04:ドメイン /
ワークグループ
ドメイン / ワークグループを文字列で設定
0x05:ログオンユー
ザ名
ログオンユーザ名を文字列で設定
0x06:ユーザフル
ネーム
ユーザフルネームを文字列で設定
0x07:ユーザの説明
ユーザの説明を文字列で設定
0x08:現在のタイム
ゾーン
タイムゾーンを数値で設定
付録 C
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
リレーショナルデータベースの構造
dm_systeminf
0x09:マシン UUID
マシン UUID を文字列で設定
0x0A:マシンシリア
ルナンバー
マシンシリアルを文字列で設定
0x0B:ブートデバイ
ス
ブートデバイスを文字列で設定
0x0D:OS インス
トール日時
インストールの日付を文字列で設定
0x0E:最終起動日時
最後の起動日時を文字列で設定
0x10:ロケール
ロケールを UINT で設定
0x11:OS の言語
OS の言語を UINT で設定
0x12:Windows
ディレクトリ
Windows ディレクトリを文字列で設定
0x13:システムディ
レクトリ
システムディレクトリを文字列で設定
0x14:OS シリアル
ナンバー
OS シリアルナンバーを文字列で設定
0x15:インターネッ
トエクスプローラ
バージョン
インターネットエクスプローラのバー
ジョンを文字列で設定
0x16:Windows
Installer
Windows Installer のバージョンを文字列
で設定(インストールされていない場合
は "N/A" が設定される)
0x17:MBSA
クライアントのインストールディレクト
リ ¥CLIENT¥MBSA に格納されている,
MBSA のコマンドラインインタフェース
(mbsacli.exe ファイル)の製品バージョ
ンを文字列で設定
格納されていない場合は次の文字列を設
定
• WUA がインストールされている
"N/A (The Windows Update Agent is
available)"
• WUA がインストールされていない
"N/A"
0x18:Windows
Update Agent
WUA のバージョンを文字列で設定(イン
ストールされていない場合は "N/A" が設
定される)
0x19:WSUS コン
ピュータ ID
WSUS コンピュータ ID を文字列で設定
455
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
IE パッチ情報
0x1B
• 0x01:全体情報
• 0x02 〜 0xFF:分
割情報(セミコロ
ンで分割)
IE パッチ情報を文字列で設定(レジスト
リがなかった場合,または値が空白だっ
た場合は,0x01 および 0x02 に "N/A" が
設定される)
クライアントバー
ジョン
0x21
• 0:NETM/DM/P
• 1:NETM/DM/W
• 2:NETM/DM/
W-CT
• 3:NETM/DM/
W-MM EX
• 4:Remote
Installation Client
• 5:NETM/DM
SubManager
Version 3.0
• 6:NETM/DM
Client Version 3.0
• 7:NETM/DM/W
Version 3.0
• 8:JP1/NETM/
DM SubManager
• 9:JP1/NETM/
DM Client
• A:JP1/NETM/
DM/W
• B:JP1/NETM/
DM Manager
• C:UNIX 版 JP1/
NETM/DM
SubManager
• D:UNIX 版 JP1/
NETM/DM Client
• E:JP1/NETM/
DM Client Light
Edition
• F:JP1/NETM/
DM Client
FLORA Edition
• H:JP1/NETM/
DM Client - Base
• I:JP1/NETM/
vvrrss
• vv :バージョン
• rr :リビジョン
• ss :限定コード
DM Client ※ 2
ドライブの種類
456
0x2F
A 〜 Z ドライブ
ドライブの種類を以下の文字列で設定
• リムーバブルハードディスク
• ネットワークディスク
• CD-ROM
付録 C
システム情報
空きハードディスク
容量
dm_sysinf
name
0x31
リレーショナルデータベースの構造
dm_exkind
dm_systeminf
A 〜 Z ドライブ
UNIX 版 V5 以前の場
合
• 0x31:UNIX ルー
トパーティション
通番
• 0x01 〜 0x2F:
UNIX ルートパー
ティション以外の
パーティション通
番
メガバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
UNIX 版 V6 以降,
UNIX パーティショ
ン識別番号の場合
• 0x01:UNIX ルー
トパーティション
通番
• 0x02 〜 0x2F:
UNIX ルートパー
ティション以外の
パーティション通
番
Windows CE(ペル
ソナ,DT-5000)の
場合
• 0x01:オブジェク
トストア
• 0x02:メモリカー
ド
• 0x03:メモリカー
ド2
Windows CE
(NPD-20JWL)の場
合
• 0x01:オブジェク
トストア
• 0x02:
MMC_SDCard
(マルチメディア
カードまたは SD
カード)
• 0x03:メモリカー
ド(PC カードま
たは CF カード)
利用可能ユーザメモ
リ容量
0x32
0x00
メガバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
利用可能システムリ
ソース容量
0x33
0x00
キロバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
457
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
UNIX スペシャル
ファイル名
0x34
0x01 〜 0x400x31 の
拡張情報に対応
スペシャルファイル名を設定
UNIX マウントパス
名
0x35
0x01 〜 0x400x31 の
拡張情報に対応
スペシャルファイル名を設定
メモリの容量
0x36
0x00:物理メモリの
空き容量
物理メモリの空き容量をメガバイト単位
で設定
0x01:仮想メモリの
空き容量
仮想メモリの空き容量をメガバイト単位
で設定
0x02:仮想メモリの
全容量
仮想メモリの全容量をメガバイト単位で
設定
0x03:ページファイ
ルの容量
ページファイルの容量をメガバイト単位
で設定
メモリスロットの容
量
0x37
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
メモリスロットの容量をメガバイト単位
で設定
バス種別
0x40
0x00:プライマリバ
ス種別
プライマリバスを文字列で設定
0x01:セカンダリバ
ス種別
セカンダリバスを文字列で設定
0x00:BIOS 製造元
BIOS 製造元を文字列で設定
0x01:BIOS リリー
ス日時
BIOS リリース日時を文字列で設定
0x02:BIOS バー
ジョン
BIOS バージョンを文字列で設定
0x03:BIOS バー
ジョン(SMBIOS)
SMBIOS の BIOS バージョンを文字列で
設定
0x04:AMT ファー
ムウェアバージョン
AMT のファームウェアバージョンを文字
列で設定
BIOS
0x41
キーボード
0x42
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
キーボードを文字列で設定
マウス
0x43
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
マウスを文字列で設定
マウスのボタン数
0x44
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
マウスのボタン数を UCHAR で設定
全ディスク容量
0x51
A 〜 Z ドライブ
メガバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
ファイルシステム
0x52
A 〜 Z ドライブ
UNIX の場合は区画
番号(0x01 〜 0x2F)
ファイルシステムを文字列で設定
ハードディスクのイ
ンタフェース
0x53
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ハードディスクのインタフェースを文字
列で設定
458
付録 C
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
リレーショナルデータベースの構造
dm_systeminf
ハードディスクの
パーティション数
0x54
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ハードディスクのパーティション数を
UINT で設定
ハードディスクの容
量
0x55
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ハードディスクの容量をメガバイト単位
で設定
ハードディスクのモ
デル
0x56
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ハードディスクのモデルを文字列で設定
CD-ROM ドライブ
0x57
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
CD-ROM ドライブの名称を文字列で設定
ビデオドライバ
0x61
0x00
ビデオドライバ名を設定
ビデオチップ
0x62
0x00
ビデオチップ名を設定
VRAM 容量
0x63
0x00
メガバイト単位の値を 10 進表記文字で設
定
画面情報
0x64
0x00
xx × yy cc 色
• xx :横サイズ
• yy :縦サイズ
• cc :発色数
モニタ種別
0x65
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
モニタ種別を文字列で設定
サウンドカード製造
元
0x66
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
サウンドカード製造元を文字列で設定
サウンドカード製品
名
0x67
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
サウンドカード製品名を文字列で設定
MAC アドレス
0x81
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
MAC アドレスを 16 進表記文字で設定
ネットワークアダプ
タ
0x82
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ネットワークアダプタを設定
デフォルトルータア
ドレス
0x83
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
デフォルトルータアドレスを文字列で設
定
サブネットマスク
0x84
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
サブネットマスクを文字列で設定
IP アドレス
0x85
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
IP アドレスを文字列で設定
複数の場合はスペースで連結
プライマリ DNS
サーバアドレス
0x86
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プライマリ DNS サーバを文字列で設定
セカンダリ DNS
サーバアドレス
0x87
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
セカンダリ DNS サーバを文字列で設定
DHCP
0x88
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
DHCP の有効 / 無効を通知
• 0:無効
• 1:有効
459
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
DHCP サーバアドレ
ス
0x89
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
DHCP サーバアドレスを文字列で設定
DHCP リース期限日
時
0x8A
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
DHCP リース期限日時を文字列で設定
DHCP リース取得日
時
0x8B
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
DHCP リース取得日時を文字列で設定
WINS サーバアドレ
ス
0x8C
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
WINS サーバを文字列で設定複数の場合
はスペースで連結
プリンタ名
0x90
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタ名を文字列で設定
プリンタ共有名
0x91
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタ共有名を文字列で設定
プリンタサーバ名
0x92
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタサーバ名を文字列で設定
プリンタ用紙サイズ
0x93
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタ用紙サイズを文字列で設定
プリンタドライバ
0x94
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタドライバを文字列で設定
プリンタポート
0x95
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタポートを文字列で設定
プリンタ種別
0x96
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
プリンタ種別を文字列で設定
セキュリティ関連
0xA0
0x01:Guest アカウ
ント
Guest アカウントの有効 / 無効
• 0:無効
• 1:有効
• 2:Guest アカウントなし
0x02:脆弱なパス
ワード
脆弱なパスワードが設定されているアカ
ウントを文字列で設定
脆弱なパスワードがなかった場合は次の
文字列を設定
• @None
0x03:無期限のパス
ワード
無期限パスワードが設定されているアカ
ウントを文字列で設定
無期限パスワードがなかった場合は次の
文字列を設定
• @None
0x04:自動ログオン
の設定
自動ログオンの設定の有無
• 0:設定無し
• 1:設定有り
0x05:共有フォルダ
共有フォルダの有無
• 0:共有フォルダ無し
• 1:共有フォルダ有り
460
付録 C
システム情報
dm_sysinf
name
dm_exkind
リレーショナルデータベースの構造
dm_systeminf
0x06:匿名接続の制
限
匿名接続による制限の有無
• 0:制限無し
• 1:制限有り
0x07:スクリーン
セーバー
スクリーンセーバーの設定の有無
• 0:無効
• 1:有効
0x08:スクリーン
セーバー パスワー
ドの保護機能
スクリーンセーバーのパスワード保護機
能の有効 / 無効
• 0:無効
• 1:有効
0x09:パワーオンパ
スワード
パワーオンパスワードの設定の有無
• 0:設定無し
• 1:設定有り
• 2:未実装
• 3:不明
0x0A:Windows
ファイアウォールの
設定
Windows ファイアウォールの設定の有効
/ 無効
• 0:無効
• 1:有効(例外を許可する)
• 2:有効(例外を許可しない)
0x0B:Windows 自
動更新
Windows 自動更新の有効 / 無効
• 0:無効
• 1:有効
0x0C:不要なサービ
ス
稼働している不要なサービスの有無
• 0:稼働無し
• 1:稼働有り
0xA1
ローカルアカウント
名
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
ローカルアカウント名を設定
0xA2
Windows パスワード
を更新してからの日
数
• 0x00:単数
• 0x01 〜:複数
Windows パスワードを更新してからの経
過日数を設定
0xA5
0x01:モニタの電源
を切る(AC)
モニタの電源(AC)を切る時間(秒単
位)を文字列で設定
• 0:設定無し
• 1 〜 2147483647:電源を切る時間
(秒)
• N/A:不明
461
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
システム情報
462
dm_sysinf
name
dm_exkind
dm_systeminf
0x02:モニタの電源
を切る(DC)
モニタの電源(DC)を切る時間(秒単
位)を文字列で設定
• 0:設定無し
• 1 〜 2147483647:電源を切る時間
(秒)
• N/A:不明
0x03:プロセッサ調
整(AC)
プロセッサの電源管理状態(プロセッサ
調整(AC))を文字列で設定
• N/A:不明
• NONE:常に最大のパフォーマンス状
態で動作
• CONSTANT:CPU の状態に基づいて
選択
• DEGRADE:ロック調整停止機能使用
• ADAPTIVE:常に最小のパフォーマン
ス状態で動作
0x04:プロセッサ調
整(DC)
プロセッサの電源管理状態(プロセッサ
調整(DC))を文字列で設定
• N/A:不明
• NONE:常に最大のパフォーマンス状
態で動作
• CONSTANT:CPU の状態に基づいて
選択
• DEGRADE:ロック調整停止機能使用
• ADAPTIVE:常に最小のパフォーマン
ス状態で動作
0x05:ハードディス
クの電源を切る
(AC)
ハードディスクの電源(AC)を切る時間
(秒単位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:電源を切る時間
(秒)
• N/A:不明
0x06:ハードディス
クの電源を切る
(DC)
ハードディスクの電源を切る時間(秒単
位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:電源を切る時間
(秒)
• N/A:不明
0x07:システムスタ
ンバイ / スリープ
(AC)
コンピュータがシステムスタンバイまた
はスリープ状態(AC)になるまでの時間
(秒単位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:経過時間(秒)
• N/A:不明
付録 C
システム情報
dm_sysinf
name
リレーショナルデータベースの構造
dm_exkind
dm_systeminf
0x08:システムスタ
ンバイ / スリープ
(DC)
コンピュータがシステムスタンバイまた
はスリープ状態(DC)になるまでの時間
(秒単位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:経過時間(秒)
• N/A:不明
0x09:システム休止
状態(AC)
コンピュータが休止状態(AC)になるま
での時間(秒単位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:経過時間(秒)
• N/A:不明
0x0A:システム休止
状態(DC)
コンピュータが休止状態(DC)になるま
での時間(秒単位)を文字列で設定
• 0:設定なし
• 1 〜 2147483647:経過時間(秒)
• N/A:不明
注※ 1
JIS コード第 3 水準および第 4 水準の文字は,「?」に置き換えられます。
注※ 2
バンドル版の JP1/NETM/DM Client です。
● CPU タイプ
コード
説明
コード
説明
646
Intel 80286
902
Intel 80386
1158
Intel 80486
1414
Intel Pentium シリーズまたは互換
CPU
4097
Alpha
8193
MIPS R2000 系
12289
PowerPC
20481
PA-RISC
24577
SPARC
28672
Intel Pentium シリーズ
28673
Intel Pentium
28674
Intel Pentium MMX
28675
Intel Pentium Pro
28676
Intel Pentium II
28677
Intel Pentium II Xeon
28678
Intel Pentium III
28679
Intel Pentium III Xeon
28680
Intel Celeron
28681
Intel Pentium 4
28682
Pentium III-S
28683
Mobile Intel Celeron
28684
Mobile Intel Pentium 4
28685
Intel Xeon
28686
Intel Xeon MP
28687
Mobile Intel Pentium III-M
28688
Intel Genuine
28689
Mobile Genuine Intel
28690
Intel Celeron M
28691
Intel Pentium M
28692
Intel Pentium D
463
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
コード
説明
コード
説明
28693
Intel Celeron D
28694
Intel Core2
28695
Intel Core
32768
Intel Pentium 互換 CPU
33025
AMD K6
33026
AMD K6-2
33027
AMD K6-2 3D Now!
33028
AMD K6-III
33029
AMD Athlon
33030
AMD Duron
33031
AMD Athlon MP
33032
AMD Athlon XP
33033
Mobile AMD Athlon 4
33034
Mobile AMD Duron
33035
AMD Duron MP
33036
Mobile AMD Athlon XP-M
33037
AMD Sempron
33038
Mobile AMD Sempron
33281
Cyrix MediaGX
33282
Cyrix MII
33283
Cyrix MediaGXm
33537
IDT WinChip
33793
RISE mP6
34049
Transmeta Crusoe Processor TM5600
36864
Windows CE 用 CPU
37120
Windows CE 用 CPU(Hitachi)
37121
Hitachi SH-3
37122
Hitachi SH-4
37376
Windows CE 用 CPU(MIPS 系)
37377
MIPS R3000 系
37378
MIPS R4000 系
37632
Windows CE 用 CPU(ARM 系)
37633
ARM720
40960
Intel IPF CPU
40961
Intel Itanium
40962
Intel Itanium 2
45058
AMD Athlon 64
45059
AMD Athlon 64 FX
45060
Mobile AMD Athlon 64
45061
AMD Athlon(tm) 64 X2
45062
AMD Turion(tm) 64
−
−
(凡例)−:該当なし
● OS
コード
説明
コード
説明
1
MS-DOS+Windows
2
Windows NT
3
OS/2
4
Windows 95
5
SCO ODT
6
Solaris PC
7
NEXTSTEP
8
Windows 98
9
Windows 2000
10
Windows CE
11
Windows Me
12
Windows XP
13
Windows CE .NET
14
Windows Server 2003
15
Windows Vista
16
Windows Server 2008
130
HI-UX/WE2
131
HP-UX
464
付録 C
コード
説明
リレーショナルデータベースの構造
コード
説明
132
Solaris
134
HP Tru64 UNIX
135
AIX
137
NEWS-OS
144
UX/4800
145
Linux
146
MP-RAS
147
IRIX
付録 C.23
netmdm_jobgen
ジョブ定義情報を格納するテーブルです。作成したジョブに 1 対 1 に対応し,ジョブの
ヘッダ情報を格納します。netmdm_jobgen_node および netmdm_jobgen_pack に関連し
ます。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
dm_kind
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
行種別
• 1:フォルダ情報行
• 2:ジョブ定義情報行
• 5:ID ジョブ定義情報行
−
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
465
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobgenat
tributes
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別コード
• A:中継サーバからのコレ
クトファイル収集
• C:中継システムのパッ
ケージ一括削除
• D:パッケージのインス
トール
• E:削除中の通知
• F:ファイル転送の再開
• G:リモートコレクト
• H:中継サーバからの結果
通知保留
• I:ソフトウェア情報の取
得
• J:クライアントユーザに
よるインストール
• K:中継サーバのコレクト
ファイル削除
• L:ID 操作
• M:中継システムまでの
パッケージ転送
• N:システム構成情報の取
得
• O:システム構成編集
• P:ファイル転送の中断
• S:中継までのリモートコ
レクト
• T:中継サーバの結果通知
の保留解除
• U:ユーザインベントリ情
報の転送
• V:システム情報の取得
• Y:レジストリ取得項目の
転送
• 1:メッセージの通知
• 8:ソフトウェア稼働監視
の制御
• 9:ソフトウェア稼働情報
の取得
−
dm_jobtype
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別サブコード
• F:強制インストール
• スペース:強制インス
トール以外
−
dm_createti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ジョブ定義作成日時
−
466
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_updateti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ジョブ定義最終更新日時
−
dm_systemi
nf
RA
W
20
bina
ry
20
BIN
ARY
20
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
dm_workday
VAR
CHA
R2
6
varc
har
6
MVA
RCH
AR
6
クライアントでの実行日
"YYMMDD"
実行時間および実行間隔を毎
月実行に指定したときに有効
−
dm_worktim
e
VAR
CHA
R2
6
varc
har
6
MVA
RCH
AR
6
クライアントでの実行時間
"hhmmss"
実行時間および実行間隔を設
定したときに有効
−
dm_execday
VAR
CHA
R2
2
varc
har
2
MVA
RCH
AR
2
クライアントでの実行日
"DD"
実行間隔を毎月実行に設定し
たときに有効
−
dm_execwee
k
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
クライアントでの実行曜日
実行間隔を設定したときに有
効
• 0x01:日曜日
• 0x02:月曜日
• 0x04:火曜日
• 0x08:水曜日
• 0x10:木曜日
• 0x20:金曜日
• 0x40:土曜日
−
dm_exectimi
ng
VAR
CHA
R2
1
varc
har
1
MVA
RCH
AR
1
クライアントでの実行タイミ
ング
• B:システム起動時
• E:システム稼働中
• S:システム停止時
−
dm_attrflag
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
属性フラグ
• 0x00:自システムのジョ
ブ
• 0x01:他システムからの
転送ジョブ
−
dm_userinfo
ption
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
ユーザインベントリ取得オプ
ション
• 0x00:システム情報と
ユーザインベントリ情報
の取得
• 0x01:ユーザインベント
リ情報だけの取得
−
467
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_userinfs
endoption
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
ユーザインベントリ取得の即
時通知オプション
• 0x00:ジョブ実行時に通
知する
• 0x01:即時に通知する
• 0x02:変更がある場合だ
け通知する
−
dm_reginfop
tion
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
レジストリ情報およびシステ
ム情報取得オプション
JP1/NETM/DM 06-52 以前の
場合
• 0x00:レジストリ情報は
差分,システム情報はす
べての情報を取得
• 0x01:レジストリ情報,
システム情報共にすべて
の情報を取得
−
JP1/NETM/DM 06-71 以降の
場合
• 0x02:レジストリ情報は
差分,システム情報はす
べての情報を取得
• 0x03:レジストリ情報,
システム情報共にすべて
の情報を取得
• 0x06:レジストリ情報,
システム情報共に差分の
情報を取得
• 0x07:レジストリ情報は
すべて,システム情報は
差分の情報を取得
dm_woloptio
n
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
クライアント制御と配布方式
• 0x01:あて先を起動する
• 0x02:あて先をシャット
ダウンする
• 0x04:マルチキャスト配
布する
• 0x08:中断中でも配布す
る
• 0x40:ソフトウェア稼働
情報をアーカイブしない
−
dm_splitsize
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
分割サイズ
−
dm_transint
erval
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
転送休止時間
−
468
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_schoptio
n
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
スケジュール情報設定種別
設定値は次の数値の組み合わ
せ
• NULL:スケジュール指
定しない
• 1:ジョブ登録日時指定
• 2:ジョブ実行日時設定
• 4:ジョブ実行期限指定
−
dm_entrytim
e
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ジョブ登録日時
−
dm_eventtim
e
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ジョブ実行日時
−
dm_timeout
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ジョブ実行期限
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.24
netmdm_jobgen_collect
リモートコレクトや中継までのリモートコレクトジョブの定義で,ジョブで指定したリ
モートコレクトに関する情報を格納するテーブルです。netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
469
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_dirname
BLO
B
−
imag
e
−
BIN
ARY
260
収集ファイル格納ディレクト
リ名
−
dm_scriptfil
e
LON
G
RA
W
−
imag
e
−
BLO
B
−
ジョブスクリプトファイル実
体
−
dm_systemi
nf
BLO
B
−
imag
e
−
BIN
ARY
784
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
(凡例)−:該当なし
付録 C.25
netmdm_jobgen_id
ID グループおよび ID エントリ処理用のジョブ定義情報を管理するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder_1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
フォルダ 1 階層
1
dm_folder_2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
フォルダ 2 階層
2
dm_folder_3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
フォルダ 3 階層
3
dm_folder_4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
フォルダ 4 階層
4
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
470
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_idname
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
−
dm_passwor
d
RA
W
32
bina
ry
32
BIN
ARY
32
暗号化パスワード
−
dm_request
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
要求種別
• F:ID グループ追加
• G:ID グループ削除
• W:パスワード変更
• R:エントリ追加
• E:エントリ削除
−
dm_nodena
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ノード名称
−
dm_option
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
JP1/NETM/DM 内部情報
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.26
netmdm_jobgen_monitoring
「ソフトウェア稼働監視の制御」ジョブの定義で,ジョブで指定したソフトウェアの稼働
監視に関する情報を格納します。netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
471
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_policyna
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ポリシー名
−
dm_perman
ent
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
稼働監視するプロセスを常駐
させるかどうか
• 0x00:常駐
• 0x01:非常駐
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.27
netmdm_jobgen_msg
ジョブ定義情報のうち,クライアントに通知するメッセージの情報を格納するテーブル
です。netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MV
ARC
HA
R
32
472
ジョブ名
5
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_level
CHA
R
1
char
1
CH
AR
1
メッセージのアイコン
• I:情報
• N:注意
• W:警告
−
dm_title
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MV
ARC
HA
R
65
メッセージのタイトル
−
dm_message
LON
G
RAW
−
ima
ge
−
BLO
B
−
メッセージの本文
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.28
netmdm_jobgen_node
ジョブ定義情報のうち,ジョブの実行対象となるホストの情報を格納するテーブルです。
ジョブ作成時に指定したホストに,1 対 1 に対応します。netmdm_jobgen に関連しま
す。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
473
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
dm_clientna
me
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
説明
ジョブの実行対象となる中継
システムまたはクライアン
ト,ID,あて先グループの
キー
NO
−
名称※
dm_nodeatt
ributes
NU
MB
ER
15
int
4
INT
EGE
R
−
dm_nodename の属性
• 0x00000000:
[あて先]
ウィンドウで指定したあ
て先グループ
• 0x00000001:
[あて先]
ウィンドウで指定したク
ライアント
• 0x00000002:
[あて先]
ウィンドウで指定した中
継システム
• 0x00000004:
[あて先]
ウィンドウで指定した ID
• 0x01000001:
[システム
構成]ウィンドウで指定
したクライアント
• 0x01000002:
[システム
構成]ウィンドウで指定
した中継システム
• 0x80000000:任意に指定
したホスト
7
dm_systemi
nf
RA
W
17
bina
ry
17
BIN
ARY
17
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
dm_nodena
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
運用キー(ホスト識別子また
はノード識別キー)で構成さ
れたあて先の経路情報
6
dm_descript
or
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
dm_nodena
me2
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名ま
たは IP アドレス)で構成さ
れたあて先の経路情報
−
(凡例)−:該当なし
注※
格納内容があて先グループ名の場合,バージョンによって次のようにデータが異な
ります。
• JP1/NETM/DM 06-00 以前:最上層から末端までの経路を含むあて先グループ名
• JP1/NETM/DM 06-01 以降:末端のあて先グループ名
474
付録 C
付録 C.29
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_jobgen_pack
ジョブ定義情報のうち,ジョブで指定したパッケージの情報を格納するテーブルです。
パッケージを指定するジョブ以外では使用されません。ジョブ作成時に指定したパッ
ケージに,1 対 1 に対応します。netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
4
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_dmtype
CHA
R
1
char
1
MC
HAR
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
6
dm_cabineti
d
CHA
R
2
char
2
MC
HAR
2
パッケージが格納されている
キャビネットのキャビネット
識別 ID
7
dm_package
id
VAR
CHA
R2
44
varc
har
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
8
dm_version
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
9
dm_generati
on
VAR
CHA
R2
4
varc
har
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
10
dm_jobtype
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別サブコード
• F:強制インストール
• スペース:サブコード指
定なし
−
dm_attrinf
BLO
B
−
imag
e
−
BIN
ARY
784
パッケージ属性
−
475
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_scriptfil
e
LON
G
RA
W
−
imag
e
−
BLO
B
−
ジョブスクリプトファイル実
体
−
dm_systemi
nf
RA
W
255
bina
ry
255
BIN
ARY
255
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
dm_nodena
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
運用キー(ホスト識別子また
はノード識別キー)で構成さ
れたあて先の経路情報
−
dm_nodena
me2
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名ま
たは IP アドレス)で構成さ
れたあて先の経路情報
−
dm_installa
tionturn
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
パッケージのインストール順
序
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.30
netmdm_jobgen_soft
ジョブ定義情報のうち,ソフトウェア検索のジョブ情報を格納するテーブルです。
netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
476
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobgenn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_refersof
tware
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
検索対象ソフトウェア
• 0:ソフトウェア情報の取
得以外のジョブ
• 1:NETM/DM Manager
でインストールしたソフ
トウェアを検索
• 2:すべてのソフトウェア
を検索
• 3:ファイルを検索
• 4:アプリケーションの追
加と削除のソフトウェア
を検索
• 5:Microsoft Office 製品
を検索
• 6:ウィルス対策製品を検
索
−
dm_referdri
vekind
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
検索対象ドライブ
• 0:ソフトウェア情報の取
得以外のジョブ
• 1:全固定ドライブ
• 2:全固定ドライブ + ネッ
トワークドライブ
• 3:ドライブ指定
−
dm_referdri
vename
VAR
CHA
R2
70
varc
har
70
MVA
RCH
AR
70
ドライブ指定ソフトウェア情
報の取得のジョブで,検索対
象ドライブをドライブ指定に
したときだけ設定
複数のドライブ名が指定され
たときは,
「;」で区切って
設定
−
dm_systemi
nf
RA
W
24
bina
ry
24
BIN
ARY
24
JP1/NETM/DM Manager の
システム情報
−
dm_listnam
e
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
検索リスト名称
−
dm_listkind
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
検索リスト種別
• 0:標準検索リスト,また
はクライアントに存在す
る検索リスト
• 1:標準検索リストとユー
ザ指定検索リスト
• 2:検索リストなし
• 3:ユーザ指定検索リスト
−
477
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
dm_conditio
nfile
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
LON
G
RA
W
−
imag
e
−
BLO
B
−
説明
ファイル検索定義情報格納
ファイル名称
キー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.31
netmdm_jobgen_system
システム構成情報と ID を連携させるための情報を格納するテーブルです。
netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
4
dm_jobgen
name
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_request
CHA
R
1
char
1
MC
HAR
1
要求コード
D:システム構成からの削
除
−
dm_nodena
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
編集対象ホスト名
−
dm_timesta
mp
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
システム構成ファイルのタ
イムスタンプ
−
(凡例)−:該当なし
478
付録 C
付録 C.32
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_jobgen_userinv
ジョブ定義情報のうち,ユーザインベントリ情報のジョブ情報を格納するテーブルです。
netmdm_jobgen に関連します。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 1 階層
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
4
dm_jobgen
name
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ名
5
dm_filena
me
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
転送ファイル名
−
dm_option
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
転送オプション
• 0x01:情報設定要求をす
る
• 0x02:パッケージセット
アップマネージャの起動
を抑止する
• 0x04:全項目を入力必須
にする
• 0x08:キャンセルを無効
にする
−
dm_sendop
tion
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
通知オプション
• 0:ユーザが保存または保
存と通知を決定する
• 1:保存する
• 2:保存と通知を行う
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.33
netmdm_jobsch
ジョブの実行状況のヘッダ情報を格納するテーブルです。各ジョブの実行状態を管理す
479
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
る netmdm_execution の完了状態を集計します。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder1
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(未使用時は NULL)
1
dm_folder2
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 2 階層
(未使用時は NULL)
2
dm_folder3
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 3 階層
(未使用時は NULL)
3
dm_folder4
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ジョブ定義フォルダ 4 階層
(未使用時は NULL)
4
dm_kind
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
行種別
• 0:フォルダ情報行
• 1:ジョブ情報行
• 5:ID ジョブ情報行
−
dm_jobna
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ジョブ名
5
480
付録 C
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobkin
d
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
ジョブ種別コード
• A:中継サーバからのコレ
クトファイル収集
• C:中継システムのパッ
ケージ一括削除
• D:パッケージのインス
トール
• E:削除中の通知
• F:ファイル転送の再開
• G:リモートコレクト
• H:中継サーバからの結
果通知保留
• I:ソフトウェア情報の取
得
• J:クライアントユーザに
よるインストール
• K:中継サーバのコレク
トファイル削除
• L:ID 操作
• M:中継システムまでの
パッケージ転送
• N:システム構成情報の
取得
• O:システム構成情報の
編集
• P:ファイル転送の中断
• S:中継までのリモートコ
レクト
• T:中継サーバの結果通知
の保留解除
• U:ユーザインベントリ
情報の転送
• V:システム情報の取得
• Y:レジストリ取得項目の
転送
• 1:メッセージの通知
• 8:ソフトウェア稼働監視
の制御
• 9:ソフトウェア稼働情報
の取得
6
dm_jobno
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
7
dm_create
date
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ登録指示日時
−
481
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_totalco
unt
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
全実行処理数
−
dm_entryti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ登録日時
−
dm_eventti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ実行日時
−
dm_timeou
t
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブタイムアウト日時
−
dm_nnm_s
tatus
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
JP1/Cm2 ステータス
• 0x00:警戒域以外
• 0x01:警戒域
−
dm_attrfla
g
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
属性フラグ
• 0x00:自システムのジョ
ブ
• 0x01:他システムからの
転送ジョブ
−
dm_userinf
option
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
ユーザインベントリ取得オ
プション
• 0x00:システム情報と
ユーザインベントリ情報
の取得
• 0x01:ユーザインベント
リ情報だけの取得
−
dm_wolopt
ion
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
クライアント制御と配布方
式
• 0x01:あて先を起動する
• 0x02:あて先をシャット
ダウンする
• 0x04:マルチキャスト配
布する
• 0x08:中断中でも配布す
る
• 0x40:ソフトウェア稼働
情報をアーカイブしない
−
dm_splitsiz
e
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
分割サイズ
−
dm_transi
nterval
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
転送休止時間
−
482
付録 C
Oracle
列名
dm_synchr
oflg
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
リレーショナルデータベースの構造
説明
同期削除中フラグ
• 0x00:ジョブの同期削除
中以外
• 0x01:ジョブの同期削除
中
キー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.34
netmdm_jobsch_site
中継システムで実行した ID ジョブ(パッケージのインストールとクライアントユーザに
よるインストール)の実行状況のヘッダ情報を格納するテーブルです。各ジョブの実行
状態を管理する netmdm_exexcution_site の完了状態を集計します。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_folder
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
dm_kind
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
行種別
• 0:フォルダ情報行
• 1:ジョブ情報行
−
dm_jobna
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ジョブ定義名(中継システ
ムでジョブに対して割り当
てた番号)
2
dm_jobkin
d
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
ジョブの種別コード
• D:パッケージのインス
トール
• J:クライアントユーザに
よるインストール
3
dm_jobno
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
4
dm_create
date
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ登録指示日時
−
dm_totalco
unt
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
全実行処理数
−
ジョブ定義フォルダ 1 階層
(中継システムのホスト名)
1
483
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_entryti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ登録日時
−
dm_eventti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブ実行日時
−
dm_timeou
t
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ジョブタイムアウト日時
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.35
netmdm_jobscript
リモートインストール時のジョブのスクリプトファイルを格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobna
me
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ジョブ名
−
dm_jobno
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割
り当てられた番号
1
dm_mngfil
ename
CHA
R
8
char
8
MC
HAR
8
スクリプトファイルの管理
ファイル名
2
dm_scriptf
ile
LON
G
RAW
−
imag
e
−
BLO
B
−
インストールスクリプト本
体
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.36
netmdm_lastupdate
テーブルの最終更新日時を格納するテーブルです。
484
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_tablet
ype
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
テーブル種別
• 1:netmdm_system
• 2:
netmdm_system_delete
• 3:
netmdm_host_withoutd
m
−
dm_lastup
datetime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
テーブルの最終更新日時
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.37
netmdm_mnglist
ソフトウェア情報の取得ジョブで使用する検索リストを格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_listna
me
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
リストファイル名
1
dm_listkin
d
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
リスト種別
• 0:標準検索リスト
• 1:ユーザ指定検索リスト
2
dm_create
time
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
作成日付
−
dm_updat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
更新日付
−
dm_list
LON
G
RAW
−
imag
e
−
BLO
B
−
リスト実体
−
(凡例)−:該当なし
485
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
付録 C.38
netmdm_monitoring_filter
ソフトウェアの稼働監視の,履歴取得時のフィルタリング情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_policy
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
関連するポリシー名
−
dm_type
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
フィルタリングを適用する
対象が OR 値で設定される
• 0x01:使用履歴
• 0x02:操作履歴
• 0x04:ファイル操作履歴
−
dm_extyp
e
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
フィルタリング種別
• 0x01:プロセス名
• 0x02:実行アカウント
• 0x03:拡張子
−
dm_value
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
VAR
CHA
R
255
フィルタリング情報
dm_extype で指定した種別
に対するフィルタリング情
報(プロセス名,実行アカ
ウント,拡張子)
−
dm_action
type
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
フィルタリング条件でログ
を取得するかどうか
• 0x00:ログを取得する
• 0x01:ログを取得しない
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.39
netmdm_monitoring_permission
ソフトウェアの稼働監視の,許可条件を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_policy
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
関連するポリシー名
−
dm_seqnu
mber
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ポリシーごとの,監視対象
プログラムに対応するプロ
グラムの通し番号
−
486
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_type
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
許可条件の種別
• 1:ユーザ種別
• 4:時間
−
dm_extyp
e
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
許可条件の拡張種別
種別が 1(ユーザ種別)の
場合
• 1:ユーザアカウント
• 2:ユーザグループ
−
種別が 4(時間)の場合,
拡張種別には 0 が設定され
る
dm_value
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
許可する範囲および値
種別が 4(時間)で範囲指
定をした場合,次の形式で
格納される
"hh:mm" - "hh:mm"
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.40
netmdm_monitoring_policy
ソフトウェアの稼働監視の,稼働監視ポリシーを格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_policy
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ポリシー名
1
dm_perma
nent
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
稼働監視するプロセスを起動
するか停止するか
• 0x00:起動
• 0x01:停止
−
dm_monit
oringconf
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
操作履歴を監視するかどうか
• 0x00:監視する
• 0x01:監視しない
−
487
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_eventt
ype
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
操作履歴を監視するイベント
の種別が OR 値で設定される
• 0x00000000:監視イベン
トなし
• 0x00000001:プロセス起
動
• 0x00000002:プロセス停
止
• 0x00000004:ウィンドウ
のキャプションの変更
• 0x00000008:アクティブ
ウィンドウの変更
• 0x00000010:PC の起動
または停止
• 0x00000020:ログオンま
たはログオフ
−
dm_loglev
el
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ログに出力するメッセージの
レベル
• 0:出力しない
• 1 〜 10:Error だけ出力
• 11 〜 20:Error,
Information を出力
• 21 〜 30:Error,
Information,Warning を
出力
• 30 〜:Error,
Information,Warning,
trace を出力
−
dm_maxdi
splaytime
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
停止予告ダイアログの表示時
間(単位:秒)
−
dm_sendc
onf
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
結果情報を通知するかどうか
• 0x00:通知する
• 0x01:通知しない
−
dm_sendb
asetime
VAR
CHA
R2
5
varc
har
5
VAR
CHA
R
5
結果情報を通知する基準とな
る時間(hh:mm の 24 時間
形式)
結果情報を通知する場合に有
効になる
−
dm_sendli
mit
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
結果通知基準時間から,結果
通知を開始するまでのずれの
最大値(単位:秒)
結果情報を通知する場合に有
効になる
−
488
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_sendi
nterval
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
結果情報を通知する時間間隔
(単位:秒)
結果情報を通知する場合に有
効になる
−
dm_sendo
ption
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
即時通知するかどうか
結果情報を通知する場合に有
効になる
• 0x00:即時通知する
• 0x01:即時通知しない
−
dm_maxfil
esize
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
結果を保管するファイルの最
大サイズ(単位:バイト)
−
dm_modifi
eddatetim
e
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ポリシーを編集した日時
−
dm_eventt
ype2
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ファイル操作で監視するイベ
ントの種別が OR 値で設定さ
れる
• 0x00000000:監視イベン
トなし
• 0x00000001:ファイル /
フォルダコピー
• 0x00000002:ファイル /
フォルダ移動
• 0x00000004:ファイル /
フォルダリネーム
• 0x00000008:ファイル /
フォルダ削除
• 0x00000010:ファイル /
フォルダ作成
• 0x00000020:ファイル
オープン
−
dm_action
type
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
監視対象プログラム以外のプ
ログラムの起動可否
• 0x00:許可する
• 0x01:抑止する
−
監視対象プログラムが設定さ
れていない場合は,0x00 が
設定される
489
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
dm_meter
ing
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
説明
稼働時間の監視の有無
• 0x00:監視する
• 0x01:監視しない
キー
NO
−
稼働監視の対象となるプログ
ラムが設定されていない場合
は 0x01 が設定される
dm_bound
arytime
CHA
R
5
VAR
CHA
R
5
dm_versio
n
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
dm_gener
ation
VAR
CHA
R2
4
varc
har
4
dm_extme
dialogconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
dm_usbco
nf
NU
MB
ER
3
dm_cddvd
conf
NU
MB
ER
dm_fdconf
dm_ieeeco
nf
490
char
5
稼働時間の監視の境界時間が
−
8
ポリシーのバージョン
−
MVA
RCH
AR
4
ポリシーの世代番号
−
1
SMA
LLI
NT
−
外部メディア操作履歴を取得
するかどうか
• 0x00:取得する
• 0x01:取得しない
−
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
USB 接続メディアへのアク
セスを許可するかどうか
• 0x00:許可する
• 0x01:書き込み読み出し
両方抑止する
• 0x02:書き込みだけを抑
止する
−
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
内蔵 CD/DVD ドライブを介
した書き込みを許可するかど
うか
• 0x00:許可する
• 0x01:抑止する
−
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
内蔵 FD ドライブへのアクセ
スを許可するかどうか
• 0x00:許可する
• 0x01:抑止する
−
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
IEEE1394 接続メディアのア
クセスを許可するかどうか
• 0x00:許可する
• 0x01:抑止する
−
hh:mm の形式で設定される
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_sdconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
内蔵 SD カードスロットを介
したアクセスを許可するかど
うか
• 0x00:許可する
• 0x01:抑止する
−
dm_weblo
gconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
Web アクセスログ取得のオ
ン / オフ
• 0x00:オン
• 0x01:オフ
−
dm_webfil
teringconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
Web アクセスログのフィル
タリングのオン / オフ,およ
びフィルタリングの方法
• 0x00:フィルタリングし
ない
• 0x01:フィルタリング条
件だけのログを取得する
• 0x02:フィルタリング条
件以外のログを取得する
−
dm_printi
nglogconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
印刷操作の履歴取得のオン /
オフ
• 0x00:オン
• 0x01:オフ
−
dm_printi
ngconf
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
印刷抑止のオン / オフ
• 0x00:オン
• 0x01:オフ
−
dm_printi
ngpasscon
f
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
印刷抑止を解除するためのパ
スワードを設定するかどうか
• 0x00:オン
• 0x01:オフ
−
dm_printi
ngpasswor
d
VAR
CHA
R2
30
varc
har
30
MVA
RCH
AR
30
印刷抑止を解除するためのパ
スワードを平文で格納する
0 〜 30 バイト
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.41
netmdm_monitoring_program
ソフトウェアの稼働監視の,監視対象プログラムの情報を格納するテーブルです。
491
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_policy
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ポリシー名
1
dm_seqnu
mber
NU
MB
ER
10
Int
4
INT
EGE
R
−
ポリシーごとの,監視対象
プログラムに対応する通し
番号
2
dm_filena
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
監視対象プログラムのファ
イル名
−
dm_origin
alfilenam
e
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
監視対象プログラムの正式
ファイル名
−
dm_fileve
rsion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
監視対象プログラムのファ
イルバージョン
−
dm_filela
nguage
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
監視対象プログラムのファ
イルの言語
指定しない場合は NULL
−
dm_produ
ctname
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
監視対象プログラムが含ま
れるソフトウェアの名称
−
dm_produ
ctversion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
監視対象プログラムの製品
バージョン
−
dm_produ
ctlanguag
e
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
監視対象プログラムの製品
の言語
指定しない場合は NULL
−
dm_action
type
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
起動抑止するかどうか
• 0x00:起動を許可する
• 0x01:起動を抑止する
• 0x02:許可条件を参照
−
dm_filety
pe
CHA
R
1
char
1
VAR
CHA
R
1
監視対象がファイル名指定
かパス名指定かの情報
• 0x00:ファイル名指定
• 0x01:パス名指定
−
dm_filename にパス名を指
定した場合は,0x01 が指定
される
(凡例)−:該当なし
492
付録 C
付録 C.42
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_monitoring_result
ソフトウェアの起動を抑止した履歴を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_noden
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ノード名称
−
dm_produ
ctname
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
起動された製品の名称
−
dm_produ
ctversion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
起動された製品のバージョ
ン
−
dm_produ
ctlanguag
e
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
dm_filena
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
dm_filever
sion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
dm_filelan
guage
CHA
R
2
char
dm_logon
user
VAR
CHA
R2
128
dm_execac
count
VAR
CHA
R2
dm_startd
ate
起動された製品の言語
(言語が不明の場合は
NULL)
−
255
使用されたファイル名
−
MVA
RCH
AR
50
ファイルのバージョン
−
2
VAR
CHA
R
2
ファイルの言語
言語不明の場合は NULL
−
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
ログオンユーザ
−
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
プログラムの実行アカウン
ト
−
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
プログラムの起動抑止日時
−
dm_hostn
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名※
−
dm_ipadd
ress
VAR
CHA
R2
15
varc
har
15
MVA
RCH
AR
15
IP アドレス※
−
(凡例)−:該当なし
493
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
注※
バージョンが 07-53 以前の配布管理システムで取得した抑止履歴の場合,配布管理システムの
バージョンを 08-00 にバージョンアップしたときは,NULL となります。
付録 C.43
netmdm_monitoring_security
[操作ログ一覧]ウィンドウで管理する抑止履歴および操作履歴を格納するテーブルで
す。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ノード名称
−
dm_hostn
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名
−
dm_ipadd
ress
VAR
CHA
R2
15
varc
har
15
MVA
RCH
AR
15
IP アドレス
−
dm_start
date
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
イベントの開始時刻
−
dm_endd
ate
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
イベントの終了時刻
−
494
付録 C
Oracle
列名
dm_event
type
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
リレーショナルデータベースの構造
説明
イベント種別
• 0x00000001:プロセス起
動
• 0x00000002:プロセス停
止
• 0x00000003:キャプショ
ン変更
• 0x00000004:アクティブ
ウィンドウ変更
• 0x00000005:PC 起動
• 0x00000006:PC 停止
• 0x00000007:ログオン
• 0x00000008:ログオフ
• 0x00010010:ファイルコ
ピー
• 0x00010011:ファイル移
動
• 0x00010012:ファイルリ
ネーム
• 0x00010013:ファイル削
除
• 0x00010014:ファイル作
成
• 0x00010015:ファイル
オープン
• 0x00020010:フォルダコ
ピー
• 0x00020011:フォルダ移
動
• 0x00020012:フォルダリ
ネーム
• 0x00020013:フォルダ削
除
• 0x00020014:フォルダ作
成
• 0x00030001:印刷
• 0x00030002:印刷抑止
• 0x00030003:印刷抑止解
除
• 0x00040001:Web アク
セス
• 0x00050001:外部メディ
ア接続
• 0x00050002:外部メディ
ア切断(取り外し)
• 0x01000000:抑止履歴
キー
NO
−
495
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_filena
me
VAR
CHA
R2
520
varc
har
520
MVA
RCH
AR
520
操作前のファイル名または
フォルダ名
(ファイル名またはフォルダ
名の半角英字は小文字化さ
れ,フルパスが格納される
フォルダの場合,末尾は
「¥」
)
−
dm_filena
menew
VAR
CHA
R2
520
varc
har
520
MVA
RCH
AR
520
操作後のファイル名または
フォルダ名
(ファイル名またはフォルダ
名の半角英字は小文字化さ
れ,フルパスが格納される
フォルダの場合,末尾は
「¥」)
−
dm_produ
ctname
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
使用された製品の名称
−
dm_produ
ctversion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
製品のバージョン
−
dm_produ
ctlanguag
e
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_fileve
rsion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
dm_filela
nguage
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_logon
user
VAR
CHA
R2
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
ログオンユーザ
−
dm_execa
ccount
VAR
CHA
R2
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
プログラムの実行アカウン
ト
−
dm_capti
on
VAR
CHA
R2
520
varc
har
520
MVA
RCH
AR
520
ウィンドウのキャプション
−
496
製品の言語
(言語が不明の場合は
NULL)
ファイルのバージョン
ファイルの言語
(言語が不明の場合は
NULL)
−
−
−
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_proce
ssname
VAR
CHA
R2
520
varc
har
520
MVA
RCH
AR
520
次の情報が格納される
• ソフトウェアの操作履歴
の場合
イベントが発生したプロ
セス名
• ファイルの操作履歴の場
合
ファイルを操作したプロ
セス名
• ソフトウェアの起動抑止
の場合
起動を抑止されたプログ
ラム名
−
dm_drive
typeold
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
操作前のドライブ種別
• 0:その他
• 1:Local disk
• 2:Network drive
• 3:Removable
• 4:CDROM
• 5:RAMDISK
−
dm_drive
typenew
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
操作後のドライブ種別
• 0:その他
• 1:Local disk
• 2:Network drive
• 3:Removable
• 4:CDROM
• 5:RAMDISK
−
dm_docu
mentnam
e
VAR
CHA
R2
260
varc
har
260
MVA
RCH
AR
260
印刷・印刷抑止の対象と
なったドキュメント名称
−
dm_print
ername
VAR
CHA
R2
484
varc
har
484
MVA
RCH
AR
484
印刷に使用したプリンタ名
称
−
dm_printi
ngresult
NU
MB
ER
3
tinyi
nt
1
SMA
LLI
NT
−
印刷抑止解除の結果
• 0x00:成功
• 0x01:失敗
−
dm_url
VAR
CHA
R2
2,08
3
varc
har
2,08
3
MVA
RCH
AR
2,08
3
アクセスした Web ページの
URL
−
497
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_drive
type
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
接続または切断(取り出し)
された外部メディアのドラ
イブ種別
• 0x0000:その他
• 0x0001:Local disk
• 0x0003:Removable
• 0x0004:CDROM
−
dm_drive
name
CHA
R
2
char
2
CHA
R
2
接続または切断(取り出し)
された外部メディアのドラ
イブ名
「ドライブレター :」の 2 文
字で表す
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.44
netmdm_monitoring_webfilter
Web アクセスログのフィルタリング設定を管理するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キ
ー
NO
データ
型
サイ
ズ
データ
型
サイ
ズ
データ
型
サイ
ズ
dm_policyname
VARC
HAR2
64
varch
ar
64
MVAR
CHAR
64
ポリシー名
−
dm_filtername
VARC
HAR2
64
varch
ar
64
MVAR
CHAR
64
フィルタリング条
件の種別の登録名
−
dm_filtertype
NUMB
ER
3
tinyin
t
1
SMAL
LINT
−
フィルタリング条
件の種別
• 0x00:URL
• 0x01:タイトル
−
dm_filterconditio
n
VARC
HAR2
260
varch
ar
260
MVAR
CHAR
260
フィルタリング条
件
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.45
netmdm_monitoring_work
稼働時間取得の対象となるプログラムの情報を格納するテーブルです。
498
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_policy
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ポリシー名
−
dm_softw
arename
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
稼働時間を取得する対象と
なるソフトウェア名
−
dm_softw
areversio
n
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ソフトウェアのバージョン
(指定なしの場合は NULL)
−
dm_progr
amname
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェアを構成するプ
ログラム名
−
dm_progr
amversio
n
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
プログラムのバージョン
(指定なしの場合は NULL)
−
dm_progr
amlangua
ge
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
0x0000:ニュートラル
その他:各言語種別
NULL:言語を指定しない
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.46
netmdm_monitoring_workresult
ソフトウェアの稼働監視で取得した,ソフトウェアの稼働時間の情報を格納するテーブ
ルです。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名
1
dm_getda
te
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
稼働時間の取得日
2
dm_softw
arename
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ソフトウェア名
3
499
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_softw
areversio
n
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ソフトウェアのバージョン
4
dm_softw
ktime
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ソフトウェアの稼働時間
5
dm_term
wktime
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
マシンの稼働時間
6
(凡例)−:該当なし
付録 C.47
netmdm_nnm_management
JP1/Cm2 連携機能の情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_entry
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
JP1/Cm2 への登録名称(ホ
スト名または IP アドレス)
1
dm_entry
attributes
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
JP1/Cm2 への登録属性
• 1:クライアント
• 2:中継システム
• 8:中継マネージャ
2
dm_hostn
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
システム構成上の名称(ホ
スト名または IP アドレス)
−
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
未使用
−
dm_prim
arykey
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
未使用
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.48
netmdm_node
あて先の情報を格納するテーブルです。
500
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名またはあて先グ
ループ名(小文字に変換し
た値)
−
dm_node
attributes
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_nodename の属性
• 0x00000000:あて先グ
ループ名
• 0x00000001:ホスト名
(クライアント)
• 0x00000002:ホスト名
(中継システム)
−
dm_node
path1
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の最上位のグ
ループ名(最上位のグルー
プの場合は ¥ だけ)
−
dm_node
path2
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の上位から 2 番
目のグループ名(未使用時
はスペース)
−
dm_node
path3
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の上位から 3 番
目のグループ名(未使用時
はスペース)
−
dm_node
path4
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の上位から 4 番
目のグループ名(未使用時
はスペース)
−
dm_node
path5
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の上位から 5 番
目のグループ名(未使用時
はスペース)
−
dm_node
path6
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて
先の経路上の上位から 6 番
目のグループ名(未使用時
はスペース)
−
dm_comm
ent
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
コメント
−
dm_syste
minf
CHA
R
8
char
8
MC
HAR
8
JP1/NETM/DM Manager
の管理情報
−
dm_node
name2
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名またはあて先グ
ループ名(小文字に変換し
ていない値)
−
501
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
(凡例)−:該当なし
付録 C.49
netmdm_node_policy
あて先グループを自動的にメンテナンスする条件(ポリシー)を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_infot
ype
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
ポリシー種別
• 1:IP アドレスグルーピ
ング
• 2:新規作成ホストグルー
ピング
• 3: OS 種別グルーピング
• 4:ユーザインベントリグ
ルーピング
• 5:ポリシー複合条件
• 6:新規作成ホスト ID 登
録
1
dm_num
ber
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
種別ごとの管理番号
2
dm_statu
s
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
動作ステータス
• 0:動作中
• 1:停止中
• 2:複合条件下だけで動作
中
−
dm_node
attrrange
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
グルーピング対象のノード
属性
• 0:すべてのノード種別
• 1:クライアントだけ
−
dm_condi
tion1_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 1 の文字列データ
−
dm_condi
tion1_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 1 の数値データ
−
dm_condi
tion1_logi
cal
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
MVA
RCH
AR
10
条件 1,2 間の論理演算子
−
dm_condi
tion2_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 2 の文字列データ
−
dm_condi
tion2_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 2 の数値データ
−
502
付録 C
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_condi
tion2_logi
cal
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
MVA
RCH
AR
10
条件 2,3 間の論理演算子
−
dm_condi
tion3_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 3 の文字列データ
−
dm_condi
tion3_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 3 の数値データ
−
dm_condi
tion3_logi
cal
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
MVA
RCH
AR
10
条件 3,4 間の論理演算子
−
dm_condi
tion4_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 4 の文字列データ
−
dm_condi
tion4_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 4 の数値データ
−
dm_condi
tion4_logi
cal
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
MVA
RCH
AR
10
条件 4,5 間の論理演算子
−
dm_condi
tion5_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 5 の文字列データ
−
dm_condi
tion5_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 5 の数値データ
−
dm_condi
tion5_logi
cal
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
MVA
RCH
AR
10
条件 5,6 間の論理演算子
−
dm_condi
tion6_stri
ng
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
条件 6 の文字列データ
−
dm_condi
tion6_int
eger
NU
MBE
R
10
num
eric
10
DEC
IMA
L
10
条件 6 の数値データ
−
dm_grou
pname
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
登録先のあて先グループパ
ス /ID 名
−
(凡例)−:該当なし
503
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
付録 C.50
netmdm_oidlist
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「Microsoft Office 製品を検索」で取得したソフト
ウェア情報を格納するテーブルです。[システム構成]および[あて先]ウィンドウの
[ソフトウェアインベントリ]パネルには,
「親ソフトウェア識別 ID」が NULL のソフ
トウェア情報だけが表示されます。「親ソフトウェア識別 ID」が NULL でない場合は,
Microsoft Office 製品のコンポーネントと見なされ,表示されません。
なお,製品によっては取得できない情報もあります。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ノード名称
−
dm_displ
ayname
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア名称(表示用)
−
dm_name
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア名称
−
dm_versi
on
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェアバージョン
−
dm_displ
ayversion
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェアバージョン
(表示用)
−
dm_langu
age
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
言語
−
dm_publi
sher
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
会社名
−
dm_prod
uctid
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
プロダクト ID
−
dm_regco
mpany
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
登録会社名
−
dm_rego
wner
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
登録所有者名
−
dm_instal
lfolder
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
パス
−
504
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_filena
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ファイル名
−
dm_softw
areid
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア識別 ID
−
dm_pare
ntsoftwar
eid
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
親ソフトウェア識別 ID
−
dm_instal
ldate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
インストール日付
−
dm_searc
hdate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
検索日時
−
dm_size
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
サイズ
−
dm_targe
tos
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_acces
ses
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_attrib
utes
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_instal
lstate
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_instal
lsize
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_softw
areeleme
ntstate
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_capti
on
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_softw
areeleme
ntid
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
505
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_other
targetos
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_lastu
sedate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_statu
s
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.51
netmdm_ospatch_classref
パッチのクラスの情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_classi
ficationco
de
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
クラスの内部コード
−
dm_classi
ficationna
me
VAR
CHA
R2
200
varc
har
200
MVA
RCH
AR
200
クラス
−
dm_displ
aystatus
NU
MB
ER
1
int
4
INT
EGE
R
−
「更新プログラム一覧」での
表示設定の選択状態を示す
0:表示しない
1:表示する
−
dm_autod
ownloadst
atus
NU
MB
ER
1
int
4
INT
EGE
R
−
自動取得の設定の選択状態
を示す
0:ダウンロードしない
1:ダウンロードする
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.52
netmdm_ospatch_patchinf
パッチの情報および取得したパッチのデータを格納するテーブルです。
506
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_patch
id
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
パッチ識別 ID
−
dm_title
VAR
CHA
R2
200
varc
har
200
MVA
RCH
AR
200
タイトル
−
dm_descr
iption
VAR
CHA
R2
1,50
0
varc
har
1,50
0
MVA
RCH
AR
1,50
0
説明
−
dm_classi
fication
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
クラス
−
dm_produ
cts
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_relea
sedate
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
リリース日
−
dm_detail
s
VAR
CHA
R2
2,08
3
varc
har
2,08
3
MVA
RCH
AR
2,08
3
詳細情報
−
dm_kbart
icle
VAR
CHA
R2
6
varc
har
6
MVA
RCH
AR
6
サポート技術情報番号
−
dm_msrc
number
VAR
CHA
R2
16
varc
har
16
MVA
RCH
AR
16
セキュリティ番号
−
dm_msrcs
everity
VAR
CHA
R2
15
varc
har
15
MVA
RCH
AR
15
セキュリティ深刻度
−
dm_updat
eid
VAR
CHA
R2
36
varc
har
36
MVA
RCH
AR
36
更新プログラム ID
−
dm_updat
eurl
VAR
CHA
R2
1,02
4
varc
har
1,02
4
MVA
RCH
AR
1,02
4
パッチのダウンロード URL
−
dm_langu
age
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
サポートされる言語
−
dm_ospat
chfilenam
e
VAR
CHA
R2
260
varc
har
260
MVA
RCH
AR
260
パッチの実行ファイル名
−
製品
(製品が複数ある場合,各製
品の数値ビットによる XOR
をとって格納される)
−
507
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_script
url
VAR
CHA
R2
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
スクリプトファイルの URL
−
dm_ospat
chstatus
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
OS パッチの取得状態
0x0000:パッチおよびスク
リプトが未取得
0x0001:パッチだけ取得済
み
0x0002:スクリプトだけ取
得済み
0x0004:パッチおよびスク
リプトを取得済み
0x0010:パッケージング済
み
−
dm_ospat
chfile1
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
パッチデータ
(一つのパッチが 100 メガバ
イトを超える場合,100 メガ
バイトごとに分割されて格
納される)
−
dm_ospat
chfile2
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile3
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile4
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile5
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile6
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile7
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_ospat
chfile8
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
−
dm_patch
size
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
パッチのサイズ
−
dm_cabin
etname
VAR
CHA
R2
83
varc
har
83
MVA
RCH
AR
83
格納先キャビネットの名称,
パッケージ名
−
(凡例)−:該当なし
508
付録 C
付録 C.53
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_ospatch_productref
パッチが対象とするプログラムの情報を格納します。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_produ
ctcode
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
プログラムの内部コード
−
dm_produ
ctname
VAR
CHA
R2
200
varc
har
200
MVA
RCH
AR
200
プログラムの名称
−
dm_displ
aystatus
NU
MB
ER
1
int
−
INT
EGE
R
−
「更新プログラム一覧」での
表示設定の選択状態を示す
0:表示しない
1:表示する
−
dm_autod
ownloadst
atus
NU
MB
ER
1
int
−
INT
EGE
R
−
自動取得の設定の選択状態
を示す
0:取得しない
1:取得する
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.54
netmdm_ospatch_script
パッチをインストールするためのスクリプトファイルを格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_script
url
VAR
CHA
R
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
スクリプトファイルの URL
−
dm_script
file
LON
GRA
W
−
imag
e
−
BLO
B
−
スクリプトファイル
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.55
netmdm_ospatch_xmlinf
パッチ情報ファイルのバージョンを格納するテーブルです。
509
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_xmlv
ersion
VAR
CHA
R2
12
varc
har
12
MVA
RCH
AR
12
パッチ情報ファイルのバー
ジョン
−
dm_xmlre
vision
VAR
CHA
R2
12
varc
har
12
MVA
RCH
AR
12
パッチ情報ファイルのリビ
ジョン
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.56
netmdm_package
パッケージおよびインストールスクリプトの本体を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_dmty
pe
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
−
dm_cabin
etid
CHA
R
2
char
2
MC
HAR
2
キャビネット識別 ID
−
dm_packa
geid
VAR
CHA
R2
44
varc
har
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
−
dm_versi
on
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
−
dm_gener
ation
VAR
CHA
R2
4
varc
har
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
−
dm_packa
gefilenam
e
CHA
R
8
char
8
MC
HAR
8
パッケージの管理ファイル
名
1
dm_script
filename
CHA
R
8
char
8
MC
HAR
8
スクリプトファイルの管理
ファイル名
−
dm_packa
ge
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
パッケージ本体
−
510
付録 C
Oracle
列名
dm_script
file
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
LON
G
RAW
−
imag
e
−
BLO
B
−
リレーショナルデータベースの構造
説明
インストールスクリプト本
体
キー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.57
netmdm_package_inf
パッケージの属性情報を格納するテーブルです。netmdm_package と 1 対 1 に対応する
レコードを持ちます。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_dmty
pe
CHA
R
1
char
1
CHA
R
1
パッケージングをしたパッ
ケージャのタイプ
• C:WS(UNIX)
• D:PC(Windows)
1
dm_cabin
etid
CHA
R
2
char
2
MC
HAR
2
キャビネット識別 ID
2
dm_pack
ageid
VAR
CHA
R2
44
varc
har
44
MVA
RCH
AR
44
パッケージ識別 ID
3
dm_versi
on
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
パッケージのバージョン
4
dm_gener
ation
VAR
CHA
R2
4
varc
har
4
MVA
RCH
AR
4
パッケージの世代番号
5
dm_pack
agename
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
パッケージ名
−
dm_capac
ity
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
パッケージサイズ
−
dm_pack
agefilena
me
CHA
R
8
char
8
MC
HAR
8
パッケージ管理ファイル名
−
511
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_recov
ery
NU
MB
ER
1
bit
1
SMA
LLI
NT
−
障害時のリストアの有無
• 1:リストアあり
• 0:リストアなし
−
dm_comp
ress
NU
MB
ER
1
bit
1
SMA
LLI
NT
−
パッケージの圧縮
• 1:圧縮
• 0:非圧縮
−
dm_datac
ode
NU
MB
ER
1
bit
1
SMA
LLI
NT
−
パッケージデータのコード
• 1:暗号化コード
• 0:非暗号コード
−
dm_syste
minf
BLO
B
−
imag
e
−
BIN
ARY
784
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.58
netmdm_registry
クライアントのレジストリ情報を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_node
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホストの名称(ホスト名,IP
アドレス,またはホスト識別
子)
1
dm_regp
ath
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
レジストリパス
2
dm_regst
atus
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
レジストリの状態
• 0x00:データ未取得
• 0x01:正常に取得
• 0x02:対象レジストリパ
スが存在しない
• 0x03:データが存在しな
い
• 0x04:データが最大値を
超えている
−
dm_regty
pe
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
レジストリの属性
• 0x01:文字列
• 0x02:DWORD
• 0x03:バイナリ
−
512
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_valu
e
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
レジストリデータ
−
dm_oski
nd
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
あて先の OS 種別
• 0x02:Windows NT 4.0
• 0x04:Windows 2000
• 0x08:Windows XP
• 0x10:Windows 95
• 0x20:Windows 98
• 0x40:Windows Me
• 0x80:Windows Server
2003
• 0x100:Windows Vista
• 0x200:Windows Server
2008
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.59
netmdm_reglist
レジストリ取得項目を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_item
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
項目名称
−
dm_prior
ity
NU
MB
ER
3
int
4
INT
EGE
R
−
表示順
−
dm_regp
ath
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
レジストリパス
1
513
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_oski
nd1
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
上位設定 OS 種別
• 0x02:Windows NT 4.0
• 0x04:Windows 2000
• 0x08:Windows XP
• 0x10:Windows 95
• 0x20:Windows 98
• 0x40:Windows Me
• 0x80:Windows Server
2003
• 0x100:Windows Vista
• 0x200:Windows Server
2008
• 0xffff:すべての OS
−
dm_oski
nd2
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
自設定 OS 種別
• 0x02:Windows NT 4.0
• 0x04:Windows 2000
• 0x08:Windows XP
• 0x10:Windows 95
• 0x20:Windows 98
• 0x40:Windows Me
• 0x80:Windows Server
2003
• 0x100:Windows Vista
• 0x200:Windows Server
2008
• 0xffff:すべての OS
−
dm_attrf
lag
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
項目属性
• 0x00:自管理項目
• 0x01:上位管理項目
• 0x02:共通管理項目
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.60
netmdm_schedule
登録されたジョブのスケジュールを格納するテーブルです。
514
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_jobn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
スケジュールジョブ名
−
dm_jobs
chnum
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
スケジュールジョブ番号※
• Jsxxxxxxxxxxxxxx :ジョ
ブ登録スケジュール
• Jrxxxxxxxxxxxxxx :クラ
イアントジョブ削除スケ
ジュール
• Jdxxxxxxxxxxxxxx :ジョ
ブ削除スケジュール
• Jgxxxxxxxxxxxxxx :ジョ
ブ定義削除スケジュール
• Jexxxxxxxxxxxxxx :ジョ
ブ実行スケジュール
1
dm_even
ttime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
スケジュール実行日時
−
dm_limi
ttime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
スケジュール実行期限
−
dm_exec
utetime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
スケジュール登録日時
−
dm_syst
eminf
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager の
管理情報
−
(凡例)−:該当なし
xxxxxxxxxxxxxx :ジョブ番号
注※
ID ジョブの場合は先頭が J ではなく I となります。
付録 C.61
netmdm_softwaredel
ソフトウェアインベントリ辞書から削除したソフトウェアを格納するテーブルです。
列名
dm_ppn
ame
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
説明
ソフトウェア名称
キー
NO
−
515
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_filen
ame
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
対象ソフトウェアを構成する
ファイル名称
1
dm_crea
tedate
CHA
R
19
char
19
CHA
R
19
対象ソフトウェアの作成日時
2
dm_files
ize
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
VAR
CHA
R
10
対象ソフトウェアのファイル
サイズ
3
dm_sver
sion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
対象ソフトウェアのバージョ
ン
−
dm_syst
emtime
CHA
R
19
char
19
CHA
R
19
作成日付(UTC)
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.62
netmdm_softwaredic
クライアントでのソフトウェアインベントリの検索結果を格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_ppn
ame
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ソフトウェア名称
−
dm_filen
ame
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
対象ソフトウェアを構成する
ファイル名称
1
dm_crea
tedate
CHA
R
19
char
19
CHA
R
19
対象ソフトウェアの作成日時
2
dm_files
ize
VAR
CHA
R2
10
varc
har
10
VAR
CHA
R
10
対象ソフトウェアのファイル
サイズ
3
dm_com
pany
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
対象ソフトウェアの会社名
−
dm_lang
uage
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
対象ソフトウェアの言語識別
子
−
516
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_char
id
CHA
R
2
char
2
MC
HAR
2
対象ソフトウェアの文字セッ
ト識別子
−
dm_sver
sion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
対象ソフトウェアのバージョ
ン
−
dm_prod
uctname
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
対象ソフトウェアの製品名
−
dm_serc
hdate
CHA
R
19
char
19
CHA
R
19
対象ソフトウェアの検索日付
−
dm_pflg
1
CHA
R
1
char
1
MC
HAR
1
オプションフラグ 1(レコー
ドのステータス)
• NULL:初期状態
• 0x01:表示
• 0x02:非表示
−
dm_pflg
2
CHA
R
1
char
1
MC
HAR
1
オプションフラグ 2
−
dm_ppn
o
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_paht
name
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
対象ソフトウェアパス
−
dm_fver
sion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ファイルバージョン
−
dm_com
ment
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
コメント
−
dm_syst
emtime
CHA
R
19
char
19
CHA
R
19
作成日付(UTC)
−
JP1/NETM/DM 内部情報
(PP 番号)
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.63
netmdm_softwarelicence
ソフトウェアのライセンス数を格納するテーブルです。
517
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_ppn
ame
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
ソフトウェア名称
1
dm_vers
ion
VAR
CHA
R2
50
varc
har
50
MVA
RCH
AR
50
バージョン
2
dm_lice
nce
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ライセンス数
−
dm_war
ning
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
警告値
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.64
netmdm_stscnt
ジョブの実行状況を,ジョブの対象となるホストおよびパッケージの組み合わせで格納
するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_job
no
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割り
当てられた番号
1
dm_site
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
拠点ホスト名
2
dm_wai
tcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
実行待ち数
−
dm_logo
nwaitco
unt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ログオン待ち数
−
dm_com
pletecou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
完了数
−
dm_exe
ccount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
実行中の数
−
518
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_ins
waitcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール待ち数
−
dm_inse
rrorcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストールエラー数
−
dm_oth
ererrorc
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
その他のエラー数
−
dm_refu
secount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール拒否数
−
dm_tota
lcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
全実行処理数
−
dm_idn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
3
dm_pen
dingcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
通信エラー数
−
dm_tra
nsmitti
ngcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ID 管理中継あてのジョブのう
ち,あて先に届いてない数
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.65
netmdm_stscnt_site
中継システムで実行した ID ジョブ(パッケージのインストールとクライアントユーザに
よるインストール)の実行状況を,対象となるホストおよびパッケージの組み合わせで
格納するテーブルです。
列名
dm_job
no
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
説明
ジョブに対して自動的に割り
当てられた番号
キー
NO
1
519
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_site
name
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
拠点ホスト名
2
dm_wai
tcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
実行待ち数
−
dm_log
onwaitc
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ログオン待ち数
−
dm_co
mpletec
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
完了数
−
dm_exe
count
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
実行中の数
−
dm_ins
waitcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール待ち数
−
dm_ins
errorco
unt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストールエラー数
−
dm_oth
ererrorc
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
その他のエラー数
−
dm_ref
usecoun
t
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール拒否数
−
dm_tot
alcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
全実行処理数
−
dm_idn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
ID 名称
3
dm_pen
dingcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
通信エラー数
−
dm_tra
nsmitti
ngcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ID 管理中継あてのジョブのう
ち,あて先に届いてない数
−
(凡例)−:該当なし
520
付録 C
付録 C.66
リレーショナルデータベースの構造
netmdm_stscnt_summary
マネージャから実行した全あて先ジョブの実行状況を,対象となるホストおよびパッ
ケージの組み合わせで格納するテーブルです。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_job
no
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
ジョブに対して自動的に割り
当てられた番号
1
dm_pri
maryke
y
VAR
CHA
R2
16
varc
har
16
MVA
RCH
AR
16
プライマリキー(ジョブの詳
細ごとに付けられた番号)
2
dm_log
onwaitc
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ログオン待ち数
−
dm_co
mpletec
ount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
完了数
−
dm_ins
waitcou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール待ち数
−
dm_ins
errorco
unt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストールエラー数
−
dm_oth
ererror
count
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
その他のエラー数
−
dm_ref
usecou
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
インストール拒否数
−
dm_tot
alcount
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
全実行処理数
−
dm_ma
nagern
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
所属マネージャ名称
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.67
netmdm_suspend
中断状態かどうかを格納するテーブルです。
521
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
dm_sus
pend
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
説明
中断状態かどうか
• 0:中断状態ではない
• 1:中断状態
キー
NO
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.68
netmdm_system
システム構成の情報を格納するテーブルです。クライアントおよび中継システムごとに
一つのレコードを持ち,ジョブの実行時の経路を管理します。
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_no
denam
e
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト識別子(ホスト識別子
を使用していない場合はノー
ド識別キー)
1
dm_no
deattri
butes
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_nodename の属性
• 0x00000001:クライアント
• 0x00000002:中継システム
• 0x00000008:中継マネー
ジャ
2
dm_no
depath
1
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の最上位のホスト識
別子(ホスト識別子を使用し
ていない場合はノード識別
キー)
ただし,マネージャ直下のホ
ストの場合は ¥ だけ
−
dm_no
depath
2
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,2 階層
目の中継するシステムのホス
ト識別子(ホスト識別子を使
用していない場合はノード識
別キー)
該当する中継するシステムが
ない場合は NULL
−
522
付録 C
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_no
depath
3
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,3 階層
目の中継するシステムのホス
ト識別子(ホスト識別子を使
用していない場合はノード識
別キー)
該当する中継するシステムが
ない場合は NULL
−
dm_no
depath
4
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,4 階層
目の中継するシステムのホス
ト識別子(ホスト識別子を使
用していない場合はノード識
別キー)
該当する中継するシステムが
ない場合は NULL
−
dm_no
depath
5
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,5 階層
目の中継するシステムのホス
ト識別子(ホスト識別子を使
用していない場合はノード識
別キー)
該当する中継するシステムが
ない場合は NULL
−
dm_no
depath
6
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,6 階層
目の中継するシステムのホス
ト識別子(ホスト識別子を使
用していない場合はノード識
別キー)
該当する中継するシステムが
ない場合は NULL
−
dm_co
mment
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
コメント
−
dm_sys
teminf
RAW
255
varb
inar
y
136
BIN
ARY
136
JP1/NETM/DM Manager の管
理情報
−
dm_ho
stname
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名称
−
dm_ipa
ddress
VAR
CHA
R2
15
varc
har
15
MVA
RCH
AR
15
IP アドレス
−
dm_co
mmon
name
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
クライアント識別名称
−
523
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_co
nnectki
nd
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
PPP 接続
• 0x00000000:使用しない
• 0x00000001:使用する
−
dm_up
dateti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
システム構成更新日時
−
dm_ui
nvtran
stime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ユーザインベントリ情報転送
日時
−
dm_ui
nvupda
tetime
DAT
E
−
data
time
8
TIM
EST
AMP
−
ユーザインベントリ情報最終
更新日時
−
dm_sys
temkey
RAW
1
bina
ry
1
SMA
LLI
NT
1
ノード識別キー
• 0x00:ホスト名
• 0x01:IP アドレス
−
dm_ma
nagern
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
所属マネージャ名称
−
dm_hol
dflag
RAW
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
通知ファイル保留情報フラグ
• 0x00:保留しない
• 0x01:保留する
−
dm_ho
stid
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト識別子
−
dm_no
depath
view
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名ま
たは IP アドレス)で構成され
たあて先の経路情報
−
dm_reg
transti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
レジストリ取得項目転送日時
−
dm_reg
update
time
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
レジストリ取得項目最終更新
日時
−
dm_inv
update
time
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
システム情報最終更新日時
−
dm_ins
pupdat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
インストールパッケージ情報
最終更新日時
−
dm_sin
vupdat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
ソフトウェアインベントリ情
報最終更新日時
−
524
付録 C
Oracle
列名
Microsoft SQL
Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_no
denam
e2
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
クライアントまたは中継シス
テムのホスト名(小文字に変
換していない値)
−
dm_ma
caddre
ss
VAR
CHA
R2
12
varc
har
12
MVA
RCH
AR
12
MAC アドレス
−
dm_cre
atetim
e
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
クライアントまたは中継シス
テムの作成日時
−
dm_tra
nsholdf
lag
NU
MBE
R
10
int
4
INT
EGE
R
−
ファイル転送中断フラグ
• 0x00:中断状態ではない
• 0x01:中断状態である
−
dm_las
tupdat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
各インベントリ情報(システ
ム構成情報,システム情報,
インストールパッケージ情報,
ソフトウェア情報)の最終更
新日時
−
dm_mo
nupdat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AMP
−
稼働監視情報最終更新日時
−
dm_mo
npolicy
VAR
CHA
R2
85
varc
har
85
MVA
RCH
AR
85
稼働監視ポリシー情報
−
dm_ver
sion
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
ポリシーのバージョン
−
dm_ge
neratio
n
VAR
CHA
R2
4
varc
har
4
MVA
RCH
AR
4
ポリシーの世代番号
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.69
netmdm_system_delete
システム構成情報の削除履歴を格納するテーブルです。
525
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_no
denam
e
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
運用キー(ホスト識別子または
ノード識別キー)で構成された
あて先の経路情報
−
dm_no
deattri
butes
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_nodename の属性
• 0x00000001:クライアント
• 0x00000002:中継システム
• 0x00000008:中継マネー
ジャ
−
dm_no
depath
1
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の最上位のホスト名
• 最上位のホストの場合:¥ だ
け
• 未使用時:スペース
−
dm_no
depath
2
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の上位から 2 番目のホ
スト名(未使用時はスペース)
−
dm_no
depath
3
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の上位から 3 番目のホ
スト名(未使用時はスペース)
−
dm_no
depath
4
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の上位から 4 番目のホ
スト名(未使用時はスペース)
−
dm_no
depath
5
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の上位から 5 番目のホ
スト名(未使用時はスペース)
−
dm_no
depath
6
VAR
CHA
R2
65
varc
har
65
MVA
RCH
AR
65
先頭に ¥ が付加された,あて先
の経路上の上位から 6 番目のホ
スト名(未使用時はスペース)
−
dm_co
mment
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
コメント
−
dm_hos
tname
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト名称
−
dm_ipa
ddress
VAR
CHA
R2
15
varc
har
15
MVA
RCH
AR
15
IP アドレス
−
dm_co
mmonn
ame
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
クライアント識別名称
−
526
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_con
nectkin
d
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
PPP 接続
• 0x00000000:使用しない
• 0x00000001:使用する
−
dm_up
dateti
me
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
システム構成情報更新日時
−
dm_sys
temkey
RA
W
1
bina
ry
1
SMA
LLI
NT
−
ノード識別キー
• 0x00:ホスト名
• 0x01:IP アドレス
−
dm_ma
nagern
ame
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
所属マネージャ名称
−
dm_hol
dflag
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
通知ファイル保留情報フラグ
• 0x00:保留しない
• 0x01:保留する
−
dm_hos
tid
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ホスト識別子
−
dm_no
depath
view
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ノード識別キー(ホスト名また
は IP アドレス)で構成された
あて先の経路情報
−
dm_no
denam
e2
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
クライアントまたは中継システ
ムのホスト名(小文字に変換し
ていない値)
−
dm_ma
caddres
s
VAR
CHA
R2
12
varc
har
12
MVA
RCH
AR
12
MAC アドレス
−
dm_cre
atetime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
クライアントまたは中継システ
ムの作成日時
−
dm_del
etetime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
クライアントまたは中継システ
ムの削除日時
−
dm_del
etefact
or
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
削除要因
• 0x00:管理者による削除
• 0x01:アンインストール結
果受信による削除
• 0x02:上位マネージャの指
示による削除
−
527
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_tra
nsholdf
lag
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
ファイル転送中断フラグ
• 0x00:中断状態ではない
• 0x01:中断状態である
−
dm_las
tupdat
etime
DAT
E
−
date
time
8
TIM
EST
AM
P
−
ノード別の削除日時を把握する
ための最終更新日時
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.70
netmdm_systeminf
データベースのフォーマットを格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_net
minf
VAR
CHA
R2
32
varc
har
32
MVA
RCH
AR
32
データベースを作成した製品の
バージョン
−
dm_db
version
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
フォーマットバージョン
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.71
netmdm_systemjob
JP1/NETM/DM のシステム情報を格納するテーブルです。
列名
dm_job
no
528
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
CHA
R
16
char
16
MC
HAR
16
説明
ジョブに対して自動的に割り当
てられた番号
キー
NO
1
付録 C
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_re
questfi
le
LON
G
RA
W
−
imag
e
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager 管理
情報,または「メッセージの通
知」ジョブで指定したメッセー
ジのデータ
−
dm_res
ultfile
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager 管理
情報
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.72
netmdm_userinventry
ユーザインベントリ情報を格納するテーブルです。
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_no
denam
e
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
クライアントのホスト名
1
dm_ite
mname
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ユーザインベントリ項目名
2
dm_sys
teminf
VAR
CHA
R2
200
varc
har
200
MVA
RCH
AR
200
ユーザインベントリ情報
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.73
netmdm_userinvlist
ユーザインベントリ項目リストを格納するテーブルです。
列名
dm_ite
mnam
e
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
説明
項目名
キー
NO
1
529
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_ite
mlabel
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
ラベル名
−
dm_pr
iority
NU
MB
ER
3
int
4
INT
EGE
R
−
表示順
−
dm_ite
mcom
ment
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
コメント
−
dm_ite
mvalu
es
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
選択項目値
選択項目が複数ある場合は「,」
で区切って設定する
選択項目が無い場合は半角ス
ペースを格納する
−
dm_sy
stemin
f
BLO
B
−
imag
e
−
BLO
B
−
JP1/NETM/DM Manager 管理
情報
−
dm_at
trflag
RA
W
1
bina
ry
1
BIN
ARY
1
項目属性フラグ
• 0x00:自管理項目
• 0x01:上位管理項目
• 0x02:共通管理項目
−
dm_ite
mtype
VAR
CHA
R2
8
varc
har
8
MVA
RCH
AR
8
項目タイプ
• NULL(設定値なし):テキ
スト入力
• SELECT:選択
• INSERT:追加可の選択
−
530
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
リレーショナルデータベースの構造
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dmtext
types
VAR
CHA
R2
128
varc
har
128
MVA
RCH
AR
128
文字タイプ
設定項目が複数ある場合は「+」
で区切る
• NULL(設定値なし):設定
不可
• FREE:フリー
• 1LARGE:半角大文字英字
• 1SMALL:半角小文字英字
• 1NUMBER:半角数字
• PERIOD:半角ピリオド
• HYPHEN:半角ハイフン
• AT:半角アットマーク
• PLUS:半角プラス
• KANA:半角かたかな
• 1SPACE:文中の半角スペー
ス
• 1OTHERS:その他(半角)
• 2LARGE:全角大文字英字
• 2SMALL:全角小文字英字
• 2NUMBER:全角数字
• 2SPACE:全角スペース
• 2OTHERS:その他(全角)
−
dm_ite
moptio
n
VAR
CHA
R2
16
varc
har
16
MVA
RCH
AR
16
入力オプション
• NECESSARY-INP:必須
• FREE-INP:任意
−
dm_up
perite
mop
VAR
CHA
R2
16
varc
har
16
MVA
RCH
AR
16
上位マネージャの入力オプショ
ン
• NECESSARY-INP:必須
• FREE-INP:任意
−
上位設定項目または共通管理項
目の場合に,上位マネージャで
指定されたこの項目に対する入
力オプションの設定
自管理項目の場合は常に
"FREE-INP" となる
531
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
Oracle
列名
dm_lo
werite
mop
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CHA
R2
16
varc
har
16
MVA
RCH
AR
16
説明
下位マネージャの入力オプショ
ン
• NECESSARY-INP:必須
• FREE-INP:任意
キー
NO
−
自管理項目または共通管理項目
の場合に,自マネージャで指定
したこの項目に対する入力オプ
ションの設定
上位設定項目の場合は常に
"FREE-INP" となる
最終的に,上記
dm_upperitemop の値とマージ
された結果が dm_itemoption
に格納される
dm_up
perite
mnam
e
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
上位項目名称
階層化された項目の場合,上位
の項目名称を設定する
階層化された項目でなければ,
NULL となる
−
dm_lo
werite
mnam
e
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
下位項目名称
階層化された項目の場合,下位
の項目名称を設定する
階層化された項目でなければ,
NULL となる
−
(凡例)−:該当なし
付録 C.74
netmdm_vidlist
「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ウィルス対策製品を検索」で取得したソフトウェ
ア情報を格納するテーブルです。
なお,製品によっては取得できない情報もあります。
列名
dm_no
denam
e
532
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
VAR
CHA
R2
64
varc
har
64
MVA
RCH
AR
64
説明
ノード名称
キー
NO
−
付録 C
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
リレーショナルデータベースの構造
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_di
splayn
ame
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア名称(表示用)
−
dm_vi
rusver
sion
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ウィルス定義ファイルバージョ
ン
−
dm_na
me
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア名称
−
dm_ve
rsion
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェアバージョン
−
dm_la
nguag
e
CHA
R
2
char
2
VAR
CHA
R
2
言語
−
dm_pu
blishe
r
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
会社名
−
dm_re
gcomp
any
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
登録会社名
−
dm_re
gowne
r
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
登録所有者名
−
dm_in
stallfo
lder
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
パス
−
dm_en
gineve
rsion
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ウィルス検出エンジンバージョ
ン
−
dm_so
ftware
id
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
ソフトウェア識別 ID
−
dm_in
stalld
ate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
インストール日付
−
dm_se
archd
ate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
検索日時
−
dm_si
ze
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
サイズ
−
533
付録 C
リレーショナルデータベースの構造
列名
Oracle
Microsoft
SQL Server
Embedded
RDB
説明
キー
NO
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
デー
タ型
サイ
ズ
dm_pe
rmane
nt
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
dm_pr
oducti
d
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_ta
rgetos
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_ac
cesses
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_at
tribut
es
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_in
stallst
ate
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_in
stallsi
ze
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_so
ftware
eleme
ntstat
e
NU
MB
ER
10
int
4
INT
EGE
R
−
(未使用)
−
dm_ca
ption
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_so
ftware
eleme
ntid
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_ot
hertar
getos
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_la
stused
ate
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
dm_st
atus
VAR
CHA
R2
255
varc
har
255
MVA
RCH
AR
255
(未使用)
−
(凡例)−:該当なし
534
ウィルス検出の常駐/非常駐設
定
−
付録 D
付録 D
機能差異
機能差異
次に示す JP1/NETM/DM の機能差異について説明します。
● JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異
● JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base の機能差異
● UNIX 版 JP1/NETM/DM との差異
付録 D.1 JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client
(中継システム)の機能差異
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)には,次に示す機
能差異があります。システム構成の設計時やシステム運用時には,これらの機能差異に
注意してください。
なお,JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM Client(中継システム)のそれぞれ
で,インストールできるコンポーネントについては,マニュアル「構築ガイド」の
「1.1.2 コンポーネントの構成」を,実行できるジョブについては,
「2.9.2 作成できる
ジョブの種類」を,実行できるコマンドについては,マニュアル「運用ガイド 2」の
「4.2.1 コマンドの種類」を参照してください。
(1) システム構成の設計時に注意する機能差異
● UNIX 版 JP1/NETM/DM Manager の下位に,Windows 版 JP1/NETM/DM Client
(中継システム)は配置できますが,Windows 版 JP1/NETM/DM Manager(中継マ
ネージャ)は配置できません。
● クラスタシステムでのフェールオーバー機能は,JP1/NETM/DM Manager(マネー
ジャ)だけで使用できます。JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)および
JP1/NETM/DM Client(中継システム)では使用できません。
● JP1/NETM/DM Manager では,中継するシステムを経由してジョブを実行できます。
JP1/NETM/DM Client(中継システム)では,一つ下の階層までしかジョブを実行で
きません。
● JP1/NETM/DM Client(中継システム)では,複数の上位システムへポーリングでき
ますが,JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)ではできません。
(2) システム運用時に注意する機能差異
● 次に示す機能は,JP1/NETM/DM Manager だけで使用できます。これらの機能は,
JP1/NETM/DM Client(中継システム)では使用できません。
• サーバとは別の PC への,リモートインストールマネージャのインストール
• JP1/NETM/DM Manager を使用するユーザの制限(セキュリティの強化)
535
付録 D
機能差異
• [システム構成]ウィンドウ,[管理情報リスト]および[ディレクトリ情報]ウィ
ンドウの表示
• [あて先]ウィンドウでの検索
• [ジョブ実行状況]ウィンドウでの並べ替え
• [ジョブ実行状況]ウィンドウで表示するジョブを限定する機能([ジョブの種類の
指定]メニュー)
• ジョブの中断と再開の指示
• レジストリ情報の取得
• ソフトウェアインベントリの取得
• 「Microsoft Office 製品を検索」または「ウィルス対策製品を検索」を指定したソフ
トウェア情報の取得
• 「ソフトウェア情報の取得」ジョブでの,「アプリケーションの追加と削除」または
「プログラムの追加と削除」に登録されているソフトウェアの検索
• ソフトウェア検索リストによるソフトウェア情報の取得
• パッチの取得
• パッチ情報の検出
• オフラインインストール用のインストール媒体の準備
• ユーザインベントリの取得
• オフラインマシンからのインベントリ情報と稼働情報の取得
• WSUS と連携した更新プログラムの管理
• ソフトウェアの稼働状況の監視
• クライアントへのメッセージ通知
• 削除中のジョブの表示
• 配下の中継するシステムで作成したジョブの,実行状況の表示
• ID 管理中継の表示
• インベントリビューアを使用したインベントリ情報の管理
• ソフトウェア検索リストを利用した,表示するソフトウェアの絞り込み
• リモートインストールマネージャのウィンドウの右枠に表示されているすべての情
報の選択,または選択状態の切り替え
• リモートインストールマネージャでの,パッケージの詳細な属性の確認
• あて先グループ,および ID の自動メンテナンス
• システム構成情報に重複して登録されているホストの検索
• JP1/NETM/DM 未導入ホストの検出
• CSV 形式ファイルへ出力する際の出力範囲の設定
• 監査ログの出力
• JP1/Base と連携したユーザ管理
• JP1/IM からの管理
• JP1/Cm2 または HP OpenView からの管理
• クラスタシステムへの導入
● 全あて先ジョブは,最上位の JP1/NETM/DM Manager からだけ実行できます。JP1/
NETM/DM Manager(中継マネージャ)および JP1/NETM/DM Client(中継システ
ム)からは,全あて先ジョブを実行できません。
536
付録 D
機能差異
付録 D.2 JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client Base の機能差異
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base には,インストールできるコン
ポーネント,中継システムから実行できるジョブ,および受信できるジョブに機能差異
があります。システム構成の設計時やシステム運用時には,これらの機能差異に注意し
てください。
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM Client - Base のそれぞれでインストールでき
るコンポーネントについては,マニュアル「構築ガイド」の「1.1.2
コンポーネントの
構成」を参照してください。
中継システムから実行できるジョブ,および受信できるジョブの機能差異を次の表に示
します。
表 D-1 中継システムで実行できるジョブの差異
ジョブ種別
JP1/NETM/DM Client - Base での差異
パッケージのインストール
日立プログラムプロダクトだけ配布できます。
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature をインストール
することで,JP1/NETM/DM Client と同様に他社ソフト
ウェアやユーザデータを配布できるようになります。
リモートコレクト
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature をインストール
することで,実行できるようになります。
クライアントユーザによるインストール
日立プログラムプロダクトだけ配布できます。
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature をインストール
することで,JP1/NETM/DM Client と同様に他社プログ
ラムやユーザデータを配布できるようになります。
システム情報の取得
○
ソフトウェア情報の取得
○
(凡例)○:機能差異はありません。JP1/NETM/DM Client と同様に実行できます。
表 D-2 受信できるジョブの差異
ジョブ種別
JP1/NETM/DM Client - Base での差異
中継システム
パッケージのインストール
クライアント
日立プログラムプロダクトが配布される場
合だけ受信できます。
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
をインストールすることで,JP1/NETM/
DM Client と同様に他社プログラムやユー
ザデータを受信できるようになります。
中継システムまでのパッケージ転送
○
−
中継システムのパッケージ一括削除
○
−
537
付録 D
機能差異
ジョブ種別
JP1/NETM/DM Client - Base での差異
中継システム
クライアント
リモートコレクト
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
をインストールすることで,JP1/NETM/
DM Client と同様に受信できるようになり
ます。
中継までのリモートコレクト
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
をインストールすることで,JP1/NETM/
DM Client と同様に受信できるようになり
ます。
中継サーバからのコレクトファイル収集
○
−
中継サーバのコレクトファイル削除
○
−
クライアントユーザによるインストール
日立プログラムプロダクトが配布される場
合だけ受信できます。
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
をインストールすることで,JP1/NETM/
DM Client と同様に他社プログラムやユー
ザデータを受信できるようになります。
システム情報の取得
○
○
ソフトウェア情報の取得
○
○
ユーザインベントリ情報の取得
○
○
レジストリ取得項目の転送
○
○
ユーザインベントリ情報の転送
○
○
システム構成情報の取得
○
−
中継サーバからの結果通知保留
○
−
中継サーバの結果通知の保留解除
○
−
ファイル転送の中断
○
−
ファイル転送の再開
○
−
メッセージの通知
○
○
ソフトウェア稼働監視の制御
○
○
ソフトウェア稼働情報の取得
ソフトウェアの操作履歴だけを取得できま
す。
JP1/NETM/DM Client - Operation Log
Feature をインストールすることで,ファイ
ル操作,Web アクセス,印刷操作および外
部メディア操作の履歴も取得できるように
なります。
(凡例)
○:機能差異はありません。JP1/NETM/DM Client と同様に受信できます。
−:クライアントでは受信できないジョブです。
538
付録 D
付録 D.3
機能差異
UNIX 版 JP1/NETM/DM との差異
(1) UNIX 版 JP1/NETM/DM との用語差異
Windows 版と UNIX 版では一部の用語が異なります。UNIX 版の JP1/NETM/DM をお
使いになるときは,次のように用語を読み替えてください。
Windows 版の用語
UNIX 版の用語
ID
グループ id
インストール
組み込み※
キャビネット
資源グループ
ジョブ
指令
パッケージャ
資源登録システム
リモートインストール
パッケージ配布(ソフトウェア配布)
リモートコレクト
ファイル収集
注※
UNIX では,インストールからセットアップまでを「組み込み」と称します。
(2) UNIX 版 JP1/NETM/DM との機能差異
Windows 版 JP1/NETM/DM と UNIX 版 JP1/NETM/DM の機能差異を次に示します。
それぞれの配布管理システムからクライアントへの操作のサポート状況を示しています。
表 D-3 リモートインストール(ソフトウェアの配布)
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
配布管理システム主導によるイ
ンストール
○
○
○
○
クライアントユーザによるイン
ストール
○
○
○
○
JP1/NETM/DM Client(クライ
○
○
○
○
○
○
○
○
システム条件によるインストー
ル抑止
○
−
○
−
ソフトウェア条件によるインス
トール抑止
○
−
○
−
配布スケジュール
○
○
○
○
アント)の配布※ 1
JP1/NETM/DM Client(中継シ
ステム)の配布※ 2
539
付録 D
機能差異
項目
インストール日時の指定
インストールタイミングの指定
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○
○
○
○
○
※3
※4
○
○
※3
○※ 4
インストール後のクライアント
マシンの自動再起動
○
○
○
○
処理中ダイアログの表示(パッ
ケージの設定)
○
−
−
−
処理中ダイアログの表示(クラ
イアントセットアップの設定)
○
−
○
−
リモートインストールと連携し
た外部プログラム起動
○
(配布前後,エ
ラー時)
○
(配布前後)
○
(配布前後,
エラー時)
○
(配布前後)
パッケージの自動インストール
○
○
○
○
レコーダファイルを使ったイン
ストール
○
−
○
−
AIT ファイルを使ったインス
トール
○
−
○
−
あて先グループを指定したイン
ストール
○
○
○
○
ID を指定したインストール
○
○
○※ 5
○※ 5
分割配布
○
○※ 6
○
○
マルチキャスト配布
○
−
−
−
ジョブの中断と再開
○
○
○
○
中断中のジョブ配布
○
○
○
○
○※ 7
○※ 8
−
−
オフラインインストール
○
−
−
−
ディレクトリ情報の取得
○
−
−
−
クライアント制御によるリモー
ト起動とシャットダウン
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※ 1
UNIX 版では,JP1/NETM/DM Client の配布を示します。
注※ 2
UNIX 版では,JP1/NETM/DM SubManager の配布を示します。
注※ 3
システム起動時インストール,通常インストール
注※ 4
システム起動時インストール,通常インストール,システム停止時インストール
540
付録 D
機能差異
注※ 5
UNIX 版 JP1/NETM/DM のグループ id に登録されている配布先システムの情報は,中継シス
テムが管理しています。このため,配布管理システムに直接接続している配布先システムをグ
ループ id に登録することはできません。
注※ 6
クライアントがエンド WS の場合だけ分割配布できます。
注※ 7
クライアント制御によるリモート起動は,中継システムを経由する場合,中継システムが
UNIX,Windows に関係なく使用できます。
注※ 8
クライアントのバージョンが 08-10 以降の場合,リモート起動だけを使用できます。中継シス
テムの場合は,Windows,UNIX に関係なく使用できます。
表 D-4 パッケージング
項目
パッケージデータの圧縮
パッケージデータの暗号化
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○
○
○
○
○
※
○
※
※
○
○※
パッケージの自動削除
−
−
○
○
配布管理システム間のパッケー
ジ複写
−
−
○
○
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※
JP1/NETM/DM Encryption Option が必要です。
表 D-5 インベントリ情報の管理
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○
○
−
−
○※ 1
○※ 2
−
−
更新されたインベントリ情報の
自動通知
○
−
−
−
システム情報の管理
○
○
○
○
レジストリ情報の管理
○
−
−
−
ソフトウェア情報の管理
○
○
○
○
ユーザインベントリ情報の管理
○
○
○
○
定期的なインベントリ情報の取
得
取得タイミングの指定
541
付録 D
機能差異
Windows の配布管理システム
項目
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
他社ソフトウェア情報の取得
○
○
○
○
ソフトウェア検索リストによる
ソフトウェア情報の取得
○
○
−
−
ファイル検索
○
−
−
−
○
○※ 3
−
−
パッチ情報の取得
○
○
○
○
ソフトウェアのライセンス管理
○
−
−
−
ソフトウェアの世代管理
○
○
○
○
オフラインマシンの管理
○
−
−
−
管理情報の CSV 形式ファイル
出力
○
○
○※ 4
○※ 4
「Microsoft Office 製品を検索」
または「ウィルス対策製品を検
索」を指定したソフトウェア情
報の取得
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※ 1
システム起動時実行,システム稼働中実行
注※ 2
システム起動時実行,システム稼働中実行,システム停止時実行
注※ 3
クライアントの適用 OS が Linux で,バージョンが 07-50 以降の場合に,ウィルス対策製品の
情報だけ取得できます。
注※ 4
JP1/NETM/DM Web - Console が必要です。
表 D-6 リモートコレクト(ファイルの収集)
項目
リモートコレクト
収集タイミングの指定
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○
○
○
○
○
※1
※1
○
○
※1
○※ 2
リモートコレクトと連携した外
部プログラム起動
○
○
(収集前後)
○
○
(収集前後)
ジョブの中断と再開(一括収
集)
−
−
○
○
542
付録 D
項目
Windows の配布管理システム
機能差異
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○※ 3
○※ 4
−
−
収集ファイルの圧縮
○
○
○
○
収集ファイルの暗号化
−
−
○※ 5
○※ 5
収集資源の配布
−
−
○
○
クライアント制御によるリモー
ト起動とシャットダウン
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※ 1
クライアント起動時,クライアント稼働中
注※ 2
クライアント起動時,クライアント稼働中,クライアント停止時
注※ 3
クライアント制御によるリモート起動は,中継システムを経由する場合,中継システムが
UNIX,Windows に関係なく使用できます。
注※ 4
クライアントのバージョンが 08-10 以降の場合,リモート起動だけを使用できます。中継シス
テムの場合は,Windows,UNIX に関係なく使用できます。
注※ 5
JP1/NETM/DM Encryption Option が必要です。
表 D-7 ソフトウェアの稼働状況の監視
項目
ソフトウェアの稼働状況の監視
「Asset Information Manager
Limited」での稼働情報の管理
(凡例)○:サポートあり
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○※
−
−
−
○
−
−
−
−:サポートなし
注※
中継システムを経由する場合,中継システムが UNIX,Windows に関係なく使用できます。た
だし,バージョンが 07-50 以降である必要があります。
543
付録 D
機能差異
表 D-8 リモートコントロール
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
クライアントのリモートコント
ロール
○
−
−
−
リモートコントロール機能を利
用したファイル転送
○
−
−
−
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
表 D-9 連携機能
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
JP1/Base 連携
○
−
−
−
JP1/AJS2 - SO 連携
−
−
○
○
JP1/Cm2 連携
○
○
−
−
JP1/IM のイベント連携
○
○
○
○
秘文連携機能
○
−
−
−
EUR 連携
○
−
−
−
JP1/NETM/Audit - Manager か
らの監査ログ管理
○
−
−
−
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
表 D-10 システム構成
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
配布管理システムの階層化
○
○
−
−
マルチ NETM/DM 機能
−
−
−
○※ 1
リレーショナルデータベースへ
の対応
○
(Embedded
RDB,
Microsoft SQL
Server,
Oracle)
○
(Embedded
RDB,
Microsoft SQL
Server,
Oracle)
○(HiRDB,
Oracle)
○(HiRDB,
Oracle)
クラスタシステムでの運用※ 2
○
○
○
○
544
付録 D
項目
Windows の配布管理システム
機能差異
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
複数 LAN 接続対応
○
○
○
○
複数上位システムへの対応
○
○
○
○
自動ダイヤリング
○
−
○
−
上位システムに通知する IP ア
ドレスの優先順位設定
○
○
○
○
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※ 1
管理ファイルとしてリレーショナルデータベースが必要です。
注※ 2
JP1/NETM/DM Manager をクラスタ化できます。
表 D-11
システム構成情報の管理
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
システム構成情報の自動生成
○
○
○
○
システム構成情報の削除履歴管
理
○
○
−
−
システム構成情報と ID 連携
○
○
−
−
ホスト識別子による管理
○
○
−
−
ホスト検索機能
○
○
−
−
JP1/NETM/DM 未導入ホスト
の検出
○
○
−
−
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
表 D-12 クライアントの管理
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
○
−
−
−
○※ 1
−
−
−
WSUS と連携した更新プログ
ラムの管理
○
−
−
−
上位システムへのアラート通知
○
−
−
−
パッチの取得
パッチ情報の検出
545
付録 D
機能差異
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
クライアントへのメッセージ通
知
○※ 2
−
−
−
AMT を利用したクライアント
制御
○
−
−
−
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※ 1
中継システムを経由する場合,中継システムが UNIX,Windows に関係なく使用できます。
注※ 2
中継システムを経由する場合,中継システムが UNIX,Windows に関係なく使用できます。た
だしバージョンが 07-50 以降である必要があります。
表 D-13 クライアントの機能
項目
Windows の配布管理システム
UNIX の配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
クライアントの非常駐
○
○
○
○
クライアントユーザによるジョ
ブの保留・キャンセル
○
−
○
−
ローカルシステムビューアとシ
ステム監視
○※
−
○※
−
(凡例)○:サポートあり
−:サポートなし
注※
クライアントでローカルに使用する機能のため,上位システムからの操作はありません。
546
付録 E
付録 E
各バージョンの変更内容
各バージョンの変更内容
(1) 08-50 の変更内容
● Active Directory の情報を配布管理システムに取り込んで,ジョブのあて先に指定し
たり,インベントリビューアから参照したりできるようにした。
● ソフトウェアの稼働情報として,Web アクセスログ,印刷操作および外部メディア操
作の履歴を取得できるようにした。また,印刷操作および外部メディア操作を抑止で
きるようにした。
● AMT に対応したコンピュータをクライアントとして使用している場合に,クライアン
トの BIOS をリモートコントロールできるようにした。また,配布管理システムに
セットされた FD から,クライアントに対して診断プログラムを実行できるようにし
た。
● 適用 OS に Windows Server 2008 を追加した。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。
● マネージャと中継マネージャで,下位システムから通知された稼働情報を保存するか
どうかを選択できるようにした。また,中継マネージャに通知された稼働情報を,上
位システムに通知するかどうかを選択できるようにした。
● 稼働監視ポリシーをファイルに出力できるようにした。また,出力したファイルを読
み込んで,稼働監視ポリシーを追加できるようにした。
● OS が 64 ビット版の Windows Vista のクライアントに対して稼働監視機能を使えるよ
うにした。
● WSUS 3.0 と連携できるようにした。また,階層化構成の WSUS と連携する場合に,
最上位の WSUS と下位の WSUS の同期,および下位の WSUS コンピュータグルー
プへのクライアント登録を実行できるようにした。
● Windows のリモートデスクトップでの操作をサポートした。
● ソフトウェアインベントリ情報の更新日時を協定世界時(UTC)で管理できるように
した。
● Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/NETM/DM Client を中継システムと
しても運用できるようにした。
(2) 08-12 の変更内容
● OS が Windows Vista のクライアントに対して秘文連携機能を使えるようにした。ま
た,秘文連携機能を利用できる秘文製品のバージョンに 07-80,08-01 を追加した。
(3) 08-11 の変更内容
● WUA 3.0 を利用して,クライアントのパッチ情報を取得できるようにした。
547
付録 E
各バージョンの変更内容
●「Asset Information Manager Limited」から,業務目的に合わせてインベントリ情報
を集計できるようにした。
● Microsoft .NET Framework 3.0 に対応し,無線 LAN 環境のクライアントに対して
「AMT 連携機能」を使用できるようにした。
● 取得できるシステム情報に,セキュリティ関連の項目を追加した。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。また,各ウィルス
対策製品で常駐 / 非常駐が判定される機能を記載した。
● ソフトウェア情報の取得時に,日立プログラムプロダクトの情報を「アプリケーショ
ンの追加と削除のソフトウェアを検索」で取得できるようにした。
● OS が Windows Vista のクライアントから,ファイル操作の操作履歴を取得できるよ
うにした。
● 操作履歴の格納先および退避先のディレクトリに,ネットワークドライブを使用でき
るようにした。
● 秘文で取得した操作ログを,
[操作ログ一覧]ウィンドウで管理できない旨を削除し
た。
● パッチを取得する機能で使用するデータベースの領域を,データベースマネージャで
作成できるようにした。また,パッチを取得できるプログラムの種類に,Windows
Mail を追加した。
● Embedded RDB の,データベースの領域サイズのデフォルト値,最小値および最大値
を変更した。また,データベースマネージャで,Embedded RDB の作業表領域のサイ
ズを指定できるようにした。
● Embedded RDB のデータベース見積もり式に,稼働監視履歴の計算式を追加した。
● Microsoft SQL Server のデータベース見積もり式に,レジストリ取得項目の計算式を
追加した。
● 対象製品にバンドル版の JP1/NETM/DM Client を追加した。
● インストール完了時に Readme を表示するチェックボックスを削除した。
● ログの世代管理数およびエントリ数を設定できないログファイルを記載した。
● 次に示す Embedded RDB 用のコマンドで,リターンコードが出力されるようにした。
• netmdb_backup.bat
• netmdb_reload.bat
• netmdb_reorganization.bat
• netmdb_unload.bat
● JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出する機能で,VPN 環境などの探索経路上に
SNMP に応答しないルータがある場合にも,ホストを探索できるようにした。
●「Asset Information Manager Limited」のバックアップ手順を記載した。
548
付録 E
各バージョンの変更内容
● ソフトウェア情報の取得時に,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラム
の追加と削除]に登録されているソフトウェアについては,インストール日時を取得
できるようにした。
● テキスト入力のユーザインベントリ項目の場合に,「'」を入力できるようにした。
● あて先グループの自動メンテナンスを使用して,ユーザインベントリ情報を基にあて
先グループを作成する場合に,あて先グループ名として使用できる文字数の上限を,
半角で 32 文字(全角 16 文字)に修正した。
● JP1/NETM/DM にトラブルが発生した場合に,コマンドでトラブル情報を取得できる
ようにした。
● 次に示すイベント ID のイベントログメッセージを追加した。
• 11026
• 11027
• 11028
• 16029
• 16030
また,監視をお勧めするイベントログメッセージに,イベント ID「16030」のイベン
トログメッセージを追加した。
● メッセージ ID「KDSF0098-W」の対処方法を変更した。
(4) 08-10 の変更内容
● JP1/Base と連携して,JP1/NETM/DM を使用するユーザを管理できる機能を追加し
た。
● ソフトウェアの稼働状況の監視機能で,クライアントでのソフトウェアの稼働時間を
取得できるようにした。また,取得した稼働時間を[ソフトウェア稼働状況]ウィン
ドウで集計する機能を追加した。
●[ファイル操作トレース]ウィンドウで,操作ログを追跡調査できるようにした。
● Microsoft 社から提供される更新プログラムや Service Pack などのパッチを取得でき
る機能を追加した。
● クライアントへ HTML 形式のメッセージを通知する機能を追加した。
● JP1/NETM/DM Manager の操作を監査ログとして出力できる機能を追加した。
●[操作ログ集計]ウィンドウで,部署ごとに操作ログを集計できるようにした。
● Windows Vista に対応した次のプログラムを対象製品に追加した。
• JP1/NETM/DM Client
• JP1/NETM/DM Client - Base
• JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
• JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature
549
付録 E
各バージョンの変更内容
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。
● 稼働監視ポリシーにバージョンおよび世代番号を付けて,どのバージョンの稼働監視
ポリシーが適用されているかがわかるようにした。
● 中継システムに直接接続できるクライアント数の説明を変更した。
● データベース容量を見積もるための算出式の説明を,計算対象が明確になるように改
善した。
● クライアントの基本ログメッセージ「KDSF0096-W」の内容を変更した。
● AIT ファイル作成時に,パッケージ情報ツールから PP 識別情報ファイルを生成でき
るようにした。
● AIT ファイル編集時のメッセージ「AITG123-E」
「AITG124-E」「AITG125-E」を追
加した。
(5) 08-02 の変更内容
● AMT に対応したコンピュータをクライアントとして使用している場合に,次の機能を
利用できるようにした。
• AMT の電源制御の機能を利用したクライアントの制御
• AMT 不揮発性メモリへのホスト識別子の保管
● 秘文連携機能でサポートする秘文についての説明を追加した。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。
●[操作ログ一覧]ウィンドウから JP1/ 秘文の操作ログを参照できる対象製品として,
JP1/ 秘文 CG Pro を追加した。
● あて先グループおよび ID の自動メンテナンスのポリシー情報が記述されたテキスト
形式ファイルを入出力できるようにした。
● ID の自動メンテナンスのポリシー種別に,ユーザインベントリ項目を追加した。
●「Asset Information Manager Limited」のセットアップおよびデータベースの作成方
法を変更した。
● Embedded RDB の一部のデータベース項目についてデータ型を変更し,作成される
データベース容量を削減した。
● 運用キーにホスト名を使用したクライアントが接続先の上位システムを名前解決でき
ない場合に,受信した実行要求情報の IP アドレスを基に上位システムを名前解決して
接続できる機能を追加した。
● JP1/NETM/DM Client をリモートインストールするときに,インストール中のダイア
ログを表示しないようにする設定を追加した。
550
付録 E
各バージョンの変更内容
(6) 08-00 の変更内容
● リレーショナルデータベースのプログラムに Microsoft SQL Server 2005 を使用でき
るようにした。
● JP1/NETM/DM Manager が標準提供するリレーショナルデータベースとして,
「Embedded RDB」を使用できるようにした。また,簡易データベースを未サポート
とした。
●[検索]ダイアログボックスで,ホスト名または IP アドレスをキーにホストを検索で
きるようにした。
● あて先グループの自動メンテナンス機能で,クライアントの OS のサブバージョンご
とにグルーピングできるようにした。
● ソフトウェアの稼働監視機能で,指定したソフトウェアおよびパスの起動を許可する
か抑止するかを選択できるようにした。また,指定した項目以外のすべてのソフト
ウェアの起動を許可するか抑止するかを選択できるようにした。
● ソフトウェアの稼働監視機能で,ファイル操作時の履歴を取得できるようにした。
● クライアントの稼働情報を[操作ログ一覧]ウィンドウで参照できるようにした。
● WUA 2.0 を使用して適用済みパッチ情報を取得できるようにした。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。また,英語版のク
ライアントが混在する場合,英語版の Microsoft Office 製品およびウィルス対策製品
の情報も同時に取得できるようにした。
● 秘文連携機能を使って JP1/ 秘文または秘文をリモートインストールしたり,インス
トール済みの JP1/ 秘文または秘文の詳細情報を取得したりできるようにした。
●[あて先の追加]ダイアログボックス,
[パッケージの追加]ダイアログボックス,お
よび[ジョブの保存]ダイアログボックスのサイズを変更できるようにした。
● ユーザインベントリ項目の選択項目の上限を,255 個から合計サイズ 51,254 バイトへ
変更した。また,階層化されたユーザインベントリ項目の場合は,上位の項目と合わ
せて 102,509 バイトの上限も追加した。
● パッケージの分割配布で,中継システムから下位のシステムへの実行状況を上位シス
テムで確認できるようにした。
● クライアントの接続先を自動で変更するタイミングに,ポーリング時を追加した。
● JP1/NETM/Client Security Control との連携時にクライアントセキュリティ管理を設
定する機能を追加した。
● WWW ブラウザからの JP1/NETM/DM の管理機能,および WWW ブラウザからのク
ライアントインストール機能を未サポートとした。
● 差分情報の配布機能を未サポートとした。
551
付録 E
各バージョンの変更内容
(7) 07-53 の変更内容
● WUA 2.0 を使用して未適用パッチ情報を取得できるようにした。
● WSUS と連携して,更新プログラムを管理できるようにした。
● 適用 OS に Windows Server 2003 (x64) を追加した。
● インストールディレクトリおよびワークディレクトリに「(」および「)」を指定でき
るようにした。
● システム構成情報に重複して登録されているホストを検索して,更新日時が古いホス
トを削除できるようにした。
● クライアントがポーリングを開始するタイミングを遅延させるオプションを追加した。
● ファイアウォール環境で JP1/NETM/DM Manager Embedded RDB Edition を使用す
る設定についての説明を追加した。
● 取得できるシステム情報の CPU 種別を追加した。
● ソフトウェア情報の取得時に,標準検索リストを使用するかどうかを選択できるよう
にした。
● UNIX のクライアントにパッケージを配布した場合で,外部プログラムを起動させた
ときに,外部プログラムの終了コードをサーバで参照できるようにした。
● JP1/NETM/DM からセキュリティ PC に,セキュリティ PC 用のアップデートデータ
をインストールできるようにした。
● 情報を取得できるウィルス対策製品を追加した。
●[ジョブの作成]ダイアログボックスの[オプション]パネルの「検索除外ディレクト
リ」
,および[コレクトファイル]パネルの「収集パス名」に指定できる環境変数の説
明を追加した。
● リモートインストールマネージャでソフトウェア情報として表示されるときに,形式
が変換されるホットフィックスの名称を追加した。
● クライアントの基本ログメッセージ「KDSF0060-I」
「KDSF0090-I」の内容を変更し
た。
● クライアントの基本ログメッセージに「KDSF0097-I」
「KDSF0098-W」
「KDSF0099-E」を追加した。
● 64 ビット版 JP1/NETM/DM Client Light Edition を追加した。
(8) 07-52 の変更内容
● リモートインストールマネージャの[ジョブ実行状況]ウィンドウに,JP1/NETM/
CSC から実行した「メッセージの通知」ジョブを格納するフォルダを作成するように
した。
552
付録 E
各バージョンの変更内容
● ホスト探索時にホスト名を取得するかどうかを選択できるようにした。また,ホスト
の情報を取得する範囲を選択できるようにした。
● オフラインマシンから Microsoft Office 製品およびウィルス対策製品のインベントリ
情報を取得できるようにした。
● 抑止履歴および操作履歴のバックアップを取得する方法についての説明を追加した。
● イベント ID「19003」のイベントログメッセージを追加した。
(9) 07-50 の変更内容
● JP1/NETM/Client Security Control と連携して,システムのセキュリティ対策を強化
できるようにした。
●「ソフトウェア情報の取得」ジョブで,コンピュータに適用されていないパッチの情報
を取得できるようにした。それに伴って,コンピュータに適用されていないパッチの
情報をリモートインストールマネージャで表示できるようにした。
また,保守コード「3000EF300000」のイベントログメッセージを追加した。
● クライアントのソフトウェアの稼働状況を監視して,ソフトウェアの起動を抑止した
り,操作履歴を取得したりできるようにした。それに伴って,抑止履歴および操作履
歴をリモートインストールマネージャで表示できるようにした。
また,イベント ID「16016」〜「16020」のメッセージを追加した。
● 管理者からクライアントへ,メッセージを通知できるようにした。
● クライアントで更新されたインベントリ情報が,自動的に上位システムへ通知される
ようにした。
● ID にポリシーを設定することで,新規に追加されたクライアントを自動的に ID へ登
録できる,ID の自動メンテナンス機能を追加した。
● JP1/NETM/DM Manager Embedded RDB Edition を追加した。
● ネットワーク上に存在するホストを探索して,JP1/NETM/DM 未導入ホストを検出で
きるようにした。
● JP1/NETM/Asset Information Manager がインベントリ情報の更新を監視するための
情報を,データベースのテーブルに追加した。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。また,適用 OS が
Linux でバージョンが 07-50 以降のクライアントから,ウィルス対策製品の情報を取
得できるようにした。
● リモートインストールマネージャで,ソフトウェア情報として表示されるホット
フィックスの形式を改善した。
● 監視をお勧めするイベントログメッセージの要因と対処を追加した。
● クライアントの基本ログメッセージ「KDSF0103-I」を追加した。
553
付録 E
各バージョンの変更内容
● クライアントの基本ログメッセージ「KDSF0060-I」
「KDSF0092-E」の内容を変更し
た。
● JP1/NETM/DM が提供する AIT ファイルを追加した。
(10)07-11 の変更内容
● JP1/NETM/DM Client がインストールされている PC に,ネットワークを介さないで
ソフトウェアをインストールできるようにした。
● インストールセットを使用して JP1/NETM/DM Client を上書きインストールできる
ようになったため,インストールセットを使用する場合と WWW ブラウザからインス
トールする場合の違いを示す表から,上書きインストールについての記述を削除した。
また,JP1/NETM/DM Client のセットアップ情報の設定方法に,インストールセット
を使用して上書きインストールする場合の記述を追加した。
● ネットワーク内に存在するホストの情報が記述された CSV 形式ファイルを読み込むこ
とで,JP1/NETM/DM がインストールされていないホスト(JP1/NETM/DM 未導入
ホスト)を検出できるようにした。
● 取得できるシステム情報の CPU タイプに,7 種類の CPU を追加した。
● ターミナルサービス環境での JP1/NETM/DM の運用方法についての説明を追加した。
● JP1/NETM/DM のクラスタシステムの OS として,Microsoft Windows Server 2003,
Enterprise Edition が対応していることを追加した。
●「ソフトウェア情報の取得」ジョブで,コンピュータに適用されているパッチの情報を
取得できるようにした。
また,リモートインストールマネージャおよびパッケージセットアップマネージャで,
取得したパッチの情報を表示できるようにした。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。
● ユーザインベントリ項目の作成時に,コメント欄に指定できない半角記号を「;」
(セ
ミコロン)だけにした。
●「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ作成時に,クライアントでユーザインベント
リを設定するダイアログボックスのキャンセルの可否,およびクライアントでユーザ
インベントリを設定したあとの動作を設定できるようにした。
● 取得した Microsoft Office 製品およびウィルス対策製品の情報を,CSV 形式ファイル
に出力できるようにした。
● AIT ファイルを作成および使用する場合の注意事項を追加した。
● 64 ビット版 JP1/NETM/DM Client の機能についての説明を追加した。
● JP1/NETM/DM が提供する AIT ファイルを追加した。
554
付録 E
各バージョンの変更内容
(11)07-10 の変更内容
● JP1/NETM/Asset Information Manager の操作画面から,ソフトウェアの配布および
配布状況の確認ができることを追加した。
●「クライアント Web インストール」および「スタートアップキット機能支援ツール」
がインストールされた PC に対しては,JP1/NETM/DM Client をインストールできな
いようにした。
● Administrator 権限を持たないユーザがログインしている JP1/NETM/DM
SubManager でもリモートインストールができるようにした。
● パッケージを上書きインストールしようとしてエラーが発生した場合に,上書きされ
る側のインストール済みパッケージの情報を保管できるようにした。
● ネットワークアダプタの優先順位の設定に従って,クライアントの IP アドレスを上位
システムに通知できるようにした。
● システム構成に含まれていないホストのインベントリ情報を削除できるようにした。
● 取得できるシステム情報に,Intel IPF シリーズの「Intel IPF CPU」および「Intel
Itanium 2」を追加した。
● 取得できるシステム情報に,Windows Installer のバージョン情報「Windows
Installer」を追加した。また,インベントリビューアで「Windows Installer」を集計
できるようにした。
● JP1/NETM/DM のクラスタシステムの OS として,Microsoft Windows Server 2003,
Enterprise Edition を追加した。
● リモートインストールマネージャから,登録したツールを起動できるようにした。
● Windows Installer を使用してインストールするプログラムをサイレントインストー
ルできるようにした。
● UNIX 版 JP1/NETM/DM Client 07-10 以降に対して,パッケージのインストール後
に,クライアントマシンを自動的に再起動するかどうか指定できるようにした。
●[ジョブ定義]ウィンドウで,
[F5]キーを押して選択したジョブを実行したとき,確
認ダイアログボックスが表示されるようにした。
● CPU クロック数の取得方式を変更した。
● ソフトウェア情報として取得できる Microsoft Office 製品を追加した。
● ソフトウェア情報として取得できるウィルス対策製品を追加した。
● リモートインストールマネージャで,ソフトウェア情報として表示されるホット
フィックスの形式を改善した。
● インベントリビューアで,「OS の言語」を集計できるようにした。
● 次のコマンドを JP1/NETM/DM SubManager で実行できるようにした。
555
付録 E
各バージョンの変更内容
dcmcoll.exe,dcminst.exe,dcmjbrm.exe,dcmjexe.exe,dcmpkrm.exe,
dcmrmgen.exe,dcmrtry.exe,dcmstat.exe,dcmstsw.exe
● 保守コード「300097140000」および「30009F070000」のイベントログメッセージの
要因と対処を変更した。
● 監視をお勧めするイベントログメッセージの要因と対処を記載した。
● JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/DM SubManager の機能差異についての記
述を追加した。
● Windows Installer のモジュールを配布するための AIT ファイルを提供した。
(12)07-00 の変更内容
● Windows 95 を JP1/NETM/DM Client の適用 OS 外とした。ただし,07-00 より前の
バージョンの JP1/NETM/DM Client もバージョン 07-00 の上位システムに接続でき
るため,OS が Windows 95 の場合の説明をマニュアルに記載している。
●「ソフトウェア情報の取得」ジョブの検索対象ソフトウェアに,「Microsoft Office 製品
を検索」と「ウィルス対策製品を検索」が追加された。また,これらの製品名,ウィ
ルス定義ファイルのバージョン,およびウィルス対策製品の常駐設定別に,ホストの
台数を集計できるようにした。
● ソフトウェアのインストーラに自動応答するスクリプトファイル,AIT ファイルが作
成できるようになった。AIT ファイルは,配布するソフトウェアとともにパッケージ
ングしてリモートインストールすると,ソフトウェアを自動インストールできる。
● 差分情報の取得および差分情報のパッケージングは,07-00 以降の JP1/NETM/DM で
は未サポートとした(なお,07-00 より前のバージョンの JP1/NETM/DM で作成した
差分パッケージを使用することはできる)
。
● クライアントの情報をローカルシステムビューアで確認できるようにした。
● クライアントのシステム監視をして,異常発生時にアラートをローカル PC や上位シ
ステムへ通知できるようにした。
● クライアントから通知されたアラートを,上位システムのアラート情報ファイル,イ
ベントビューア,JP1/IM で確認できるようにした。
● クライアントセットアップのデフォルト値を変更した。
●[リモートインストール クライアント]アイコンおよび[リモートインストール ロ
グオンマネージャ]アイコンを,Windows の[スタートアップ]グループに作成しな
いようにした。
●[NETM_DM_P スタートアップ]フォルダの作成を選択できるようにした。
● 接続先が未定の場合も,
「?」を設定することで JP1/NETM/DM Client が動作するよ
うにした。
556
付録 E
各バージョンの変更内容
● ジョブの中断と再開について,以下のことをできるようにした。
• ファイル転送の中断ジョブおよびファイル転送の再開ジョブのあて先に,中継マ
ネージャを指定できるようにした。
• JP1/NETM/DM Manager のリモートインストールマネージャで,自システムとそ
の下位システムとのファイル転送を中断および再開できるようにした。
• UNIX 版の下位システムとの間で中断および再開できるようにした。
• ファイル転送を中断および再開する dcmsusp コマンドを追加した。
●[ジョブの配布属性]パネルで,ファイル転送が中断中でもジョブを配布するかどうか
設定できるようにした。
● クライアントが非常駐の場合でも,一般ユーザ権限でログオンしたときに,クライア
ントでインストールできなかったパッケージをインストールできるようにした。
● JP1/NETM/DM の Version 7i へのアップグレードと同時にリレーショナルデータベー
スをアップグレードする場合の手順を追加した。
● ソフトウェア検索リストにバージョンを設定しない場合で,検索対象ファイルのバー
ジョンリソースからバージョンを取得できなかったときは,バージョンに「0000」が
設定されるようにした。
● ソフトウェア検索リストを使用した検索時に,サイズが 0 バイトのファイルも検索で
きるようにした。
●[ジョブ実行状況]ウィンドウからインベントリビューアを起動し,あて先の詳細情報
を表示できるようにした。
●[システム構成]および[あて先]ウィンドウから集計を実行したとき,ホストおよび
あて先グループの選択状態が,インベントリビューアの[対象選択]ウィンドウに反
映されるようにした。また,[システム構成]および[あて先]ウィンドウから,テン
プレートを指定して集計を実行できるようにした。
●[JP1/NETM/DM アンアーカイバ]
,[JP1/NETM/DM パッケージャ],および
[Package Setup Manager]ウィンドウのフォントを設定できるようにした。
● Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client を,Windows CE .NET 4.1 で利用できるよう
にした。
557
付録 F
用語解説
付録 F 用語解説
(数字)
64 ビット版 JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM システムで,OS が Windows Server 2003 (IPF) のコンピュータを,クライアント
として管理するために必要なプログラムです。
64 ビット版 JP1/NETM/Remote Control Agent
OS が Windows Server 2003 (IPF) のコンピュータを使用する場合に,リモートコントロールされる
側にインストールするプログラムです。JP1 Version 7i の JP1/NETM/DM Client のリモートコント
ロールエージェントと同等の機能を持っています。
(英字)
AIT ファイル
専用のインストーラなどを使用して対話形式でソフトウェアをインストールするときの手順を記録
したファイルで,Automatic Installation Tool を使用して作成します。JP1/NETM/DM では,一部
の他社ソフトウェア用の AIT ファイルを提供しています。また,ユーザが AIT ファイルを作成する
こともできます。
Asset Information Manager Limited
JP1/NETM/DM で取得したインベントリ情報および操作ログを,目的に合わせて集計,検索できる
GUI を提供するコンポーネントです。
「Asset Information Manager Limited」をインストールすることで,リモートインストールマネー
ジャからソフトウェアの稼働情報を管理するウィンドウを起動することもできます。
JP1/NETM/Client Security Control と連携する場合の,クライアントセキュリティ管理用の GUI
も提供します。
Embedded RDB
JP1/NETM/DM Manager が提供する,組み込み型のリレーショナルデータベースです。JP1/
NETM/DM Manager のインストール時に Embedded RDB を使用するかどうか選択できます。
ID
複数のクライアントあてにリモートインストールをするために,クライアントをグルーピングする
方法の一つです。ID に所属するクライアントは,クライアントまたは配布管理システムで登録しま
す。
ID 管理中継
ID ジョブおよび ID に属するクライアントを管理する中継マネージャまたは中継システムです。ID
ジョブが実行されると,ID 管理中継は ID ジョブを自システムに保管し,この ID に属するクライア
ントに対してジョブを実行します。
558
付録 F
用語解説
ID ジョブ
あて先に ID を指定して実行するジョブです。
InstallShield 環境削除ツール
インストール環境を初期化するツールです。JP1/NETM/DM Client のインストール中にエラーが発
生しインストールが中止された場合,再インストールする前に実行します。
JP1/AJS2
JP1/AJS2 は,業務を自動的に運用するためのプログラムです。処理を順序付けて定期的に実行した
り,特定の事象が発生したときに処理を開始したりできます。
JP1/Base
JP1/IM の基盤機能を提供するプログラムです。
JP1 イベントの送受信や,ユーザの管理,起動の制御などをします。また,JP1/IM システムのエー
ジェントとしての役割も持ちます。
JP1/Base は,JP1/IM - Manager の前提プログラムです。
JP1/Cm2 または HP OpenView
ネットワークの障害管理,構成管理および性能管理を実現するプログラムの総称です。
JP1/IM
JP1/IM は,分散システムを集中的に監視するためのプログラムです。分散システム内での業務の実
行状況や障害などの情報は,JP1 イベントとして,JP1/IM に送られます。JP1/IM は,JP1 イベン
トを登録,管理し,システム管理者の端末に表示します。
JP1/NetInsight II -PortDiscovery
ネットワークに接続している機器の情報を収集し,ネットワークの構成の一覧を作成するプログラ
ムです。ネットワークに接続されている機器の種別や IP アドレスなどの情報を一覧形式で確認でき
ます。また,定期的にネットワークの構成情報を収集したり,不正な接続を監視したりすることも
できます。
JP1/NETM/Asset Information Manager
ネットワーク装置を含めたハードウェア情報,ソフトウェア情報,契約情報などをデータベースに
一元管理することで,資産の導入,ソフトウェアのライセンス管理,機器の保守などに伴う IT 資産
管理業務の合理化および管理コストの低減を支援するプログラムです。
JP1/NETM/Audit - Manager
内部統制の有効性を評価するために必要な証跡記録を一元管理し,内部統制の報告書作成や監査業
務を支援するプログラムです。ユーザ情報やシステム構成の変更などの証跡記録を利用して,業務
の正当性を確認したり,リソースへの操作やアクセス状況を監査したりできます。
JP1/NETM/DM システム
JP1/NETM/DM がインストールされたホストで構成されるネットワーク全体のことです。
JP1/NETM/DM 未導入ホスト
JP1/NETM/DM がインストールされていないホストです。
559
付録 F
用語解説
JP1/ 秘文 CG Pro
Microsoft Office 文書を暗号化して専用の USB メモリに格納し,持ち出した Microsoft Office 文書
を USB メモリにインストールされた専用ツールでしか閲覧・編集できないようにする製品です。
JP1/ 秘文 CG Pro を使用することで,外部に持ち出した USB メモリからの情報流出を防止できま
す。JP1/ 秘文と連携して操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1/ 秘文 IC
データを暗号化する製品です。JP1/ 秘文の操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにイ
ンストールします。
JP1/ 秘文 IF
データを外部媒体に格納して持ち出すことを禁止(または許可)する製品です。JP1/ 秘文の操作ロ
グを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1/ 秘文 IS
ファイルサーバと連携して,ファイルサーバ上の共有機密フォルダに対するアクセスを制御する製
品です。JP1/ 秘文の操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1 イベント
システム内で何らかの事象が発生した際に,その事象に関して JP1/Base に通知される情報です。
JP1 ユーザ
JP1/Base と連携してユーザ管理をする場合に,JP1/NETM/DM のユーザ認証に使用するアカウン
トの名称です。JP1/Base がインストールされた認証サーバで設定します。JP1 ユーザは,JP1/IM
や JP1/AJS2 でのユーザ認証にも使用されています。
Microsoft SQL Server
Windows NT 上で動作する,Microsoft 社のリレーショナルデータベース管理システムです。JP1/
NETM/DM の情報を管理するリレーショナルデータベース管理システムとして,Microsoft SQL
Server が使用できます。
SQL
リレーショナルデータベース用の言語の一種です。構造化照会言語とも呼ばれます。
Visual Test
Windows 環境で動作するアプリケーションプログラムのデバッグ作業を支援するプログラムです。
Wake on LAN
Wake on LAN は LAN で接続されたネットワーク上のマシンに対して,ネットワーク経由でほかの
マシンからリモートで起動するための規格です。
Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM システムで,OS が Windows CE の PDA を,クライアントとして管理するために
必要なプログラムです。
Windows Server 2008・Windows Vista 版 JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM システムで,OS が Windows Server 2008 および Windows Vista のコンピュータ
560
付録 F
用語解説
を,クライアントとして管理するために必要なプログラムです。中継システムとしても使用できま
す。
(ア行)
アーカイブ
複数のファイルを一つにまとめることです。
あて先グループ
複数のクライアントあてにリモートインストールするためにクライアントをグルーピングする方法
の一つです。業務や組織ごとなど配布目的に合わせ,配布管理システムからホストをグルーピング
します。
アプリケーションゲートウェイ方式
ファイアウォール実現方式の一つです。パケットの中継を禁止して,アプリケーションゲートウェ
イでアクセスを制御します。外部から内部にアクセスする場合には,ゲートウェイのログインとパ
スワードを入力させ,内部に直接アクセスできないようにします。
アラート通知
「アラート」とは,プログラムから表示されるメッセージの一つです。ユーザの操作によって,何ら
かの問題や重大なエラーが発生するおそれのある場合,ユーザに対して注意を促したり警告を与え
たりするために表示されます。
JP1/NETM/DM では,クライアントのシステム監視中にハードウェアの異常などを検知した場合
に,ポップアップメッセージなどでユーザに通知することを「アラート通知」と呼びます。
アンアーカイバ
リモートコレクト時に,アーカイブされたファイルや,圧縮されたファイルを元の形式に復元する
ためのプログラムです。
インストールスクリプト
インストール処理の手順を記述したスクリプトで,クライアントで実行します。パッケージを作成
するときに,自動的に生成されます。ユーザ独自のインストールスクリプトを作成してユーザ固有
の処理をすることもできます。
インストールソフトウェア情報
「Asset Information Manager Limited」で,各機器にインストールされているソフトウェアを管理
するための情報です。
インストールソフトウェア情報は,配布管理システムで管理しているインベントリ情報などを
「Asset Information Manager Limited」のデータベースに取り込んで利用するための情報です。
そのため,ソフトウェアの名称およびバージョンは,JP1/NETM/DM など,情報の取り込み先で管
理されている内容となります。
インストールソフトウェアリスト
「Asset Information Manager Limited」で,各機器にインストールされているソフトウェアの名称
を管理するための情報です。また,インストールソフトウェアに対する各種設定を管理するために
も使用します。
561
付録 F
用語解説
インストールタイミング
パッケージをクライアントにインストールするタイミングです。クライアントの起動時にインス
トールする「システム起動時インストール」
,またはパッケージがクライアントに転送された時点で
インストールする「通常インストール」を選択できます。
インストールモード
クライアントでのパッケージのインストール方法です。インストーラを使用する「GUI インストー
ルモード」
,インストーラを使用しないでファイルのコピーだけでインストールする「バックグラウ
ンドインストールモード」の 2 種類があります。
インベントリ情報
クライアントでのハードウェアの使用状況やインストールされているソフトウェアの種類など,ク
ライアントの管理に必要な情報です。インベントリ情報は,配布管理システムからジョブを実行し
て取得します。
インベントリビューア
クライアントから取得したインベントリ情報の表示や集計ができるウィンドウで,多様なレポート
機能を持っています。JP1/NETM/DM Manager で使用できます。
オフラインインストール
インストール媒体を使用することで,ネットワークを介さないでソフトウェアをインストールする
機能です。
オフラインフォルダ
オフラインマシンから取得したインベントリ情報および稼働情報を管理するフォルダです。
[システ
ム構成]ウィンドウおよび[あて先]ウィンドウに,
「{OFFLINE}」という名称で表示されます。
オフラインマシン
JP1/NETM/DM のシステム構成情報に登録していない,Windows のクライアントです。例えば,
次のような PC です。
• スタンドアロンで使用していて,JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしてい
る PC
• ネットワーク内で JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしているが,JP1/
NETM/DM のシステム構成情報に登録していない PC
なお,オフラインマシンからもインベントリ情報と稼働情報を取得できます。また,オフラインマ
シンにソフトウェアをインストールすることもできます。
オフラインマシン情報
オフラインマシンから取得したインベントリ情報と稼働情報のことです。
(カ行)
外部メディア操作
ソフトウェアの稼働状況の監視対象の一つです。USB 接続メディア,内蔵 CD/DVD ドライブ,内
蔵 FD ドライブ,IEEE 1394 接続メディア,および内蔵 SD カードスロットを介した書き込みまた
は読み出しを,外部メディア操作として抑止します。
562
付録 F
用語解説
また,これらの外部メディアの接続および切断(取り外し)を,外部メディア操作の履歴として取
得します。ただし,内蔵 FD ドライブの操作は履歴取得の対象外となります。
稼働監視ポリシー
ソフトウェアの稼働状況を監視する場合に設定する条件です。起動を抑止するソフトウェアや,履
歴を取得する操作を設定します。
監査ログ
JP1 製品が共通で出力するログです。
「だれが」
,「いつ」
,
「どのような操作を実行したか」を示しま
す。出力された監査ログは JP1/NETM/Audit - Manager で管理され,システムの内部統制の評価と
監査に利用されます。
キャビネット
配布管理システムにあるパッケージを保管するための領域です。
業務フィルター
「Asset Information Manager Limited」で,ユーザ権限に応じて,操作画面から実行できる処理を
制限する機能です。
各操作画面の構成要素(ボタン,検索条件,編集項目など)を,ユーザ権限に応じて変更します。
クライアント
JP1/NETM/DM Client(クライアント)がインストールされたマシン,または JP1/NETM/DM
Manager または JP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能がインストールされ
たマシンのことです。配布管理システムから直接,または中継するシステムを介してリモートイン
ストールされるソフトウェアを受信し,自システムにインストールしたり,インストール結果を配
布管理システムへ通知したりできます。
クライアント制御
ネットワーク経由で,手元の PC から離れた場所にある PC を起動したり,シャットダウンしたりす
る機能です。この機能を使って,JP1/NETM/DM では,深夜や休日などの電源が入っていない状態
の PC に対してソフトウェアをリモートインストールできます。クライアント制御を利用するには,
PC が AMT または Wake on LAN に対応し,さらに自動シャットダウンに対応していることが必要
です。
検索パターン
[操作ログ一覧]ウィンドウで操作ログを検索するための検索条件を保存したものです。主な検索目
的に使用する検索パターンは,デフォルトで登録されています。また,デフォルトで登録されてい
る検索パターンを編集したり,新規に登録したりすることもできます。
更新プログラム
Microsoft Update で提供される,OS や Microsoft Office 製品などの更新プログラムです。JP1/
NETM/DM で適用情報を収集できる「パッチ」も,更新プログラムに含まれます。
コレクトスクリプト
クライアントが実行するリモートコレクト処理の手順を記述したスクリプトです。Windows の上位
システムからリモートコレクトする場合は,ジョブ作成時に自動的に作成されます。UNIX の上位
システムからリモートコレクトする場合は,クライアント側のユーザが独自にコレクトスクリプト
を作成することによって,ユーザ固有の処理をさせることができます。
563
付録 F
用語解説
コレクトファイル
クライアントからリモートコレクトで収集したファイルです。
(サ行)
削除ソフトウェア管理テーブル
ソフトウェアインベントリ辞書から削除したソフトウェアの情報が登録される内部テーブルです。
「ファイルを検索」を指定して「ソフトウェア情報の取得」ジョブを実行した場合,各ホストから通
知されるソフトウェア情報が削除ソフトウェア管理テーブルに登録されているときは,ソフトウェ
アインベントリ辞書には追加されません。また,各ホストのソフトウェアインベントリ情報にも追
加されません。
資源登録システム
リモートインストールするソフトウェアを配布管理システムに登録するプログラムです。Windows
の JP1/NETM/DM システムのパッケージャに相当します。UNIX の JP1/NETM/DM の用語です。
資産情報
「Asset Information Manager Limited」で,ハードウェアおよびソフトウェアを管理するための情
報です。
システム監視
あらかじめ設定した条件に従って,クライアントが特定のハードウェアの状態を監視する機能です。
システム監視中は,ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルに監視対象の状態
が表示されます。また,監視対象に異常が発生した場合は,アラートメッセージやアイコンの変化
によってユーザにアラートを通知します。クライアントが上位システムに接続している場合は,上
位システムへアラートを通知することもできます。
[システム監視]アイコン
タスクバーの通知領域に表示されるアイコンです。アイコンの状態から,システム監視機能の状態
とアラート通知の有無が確認できます。また,
[システム監視]アイコンをダブルクリックすると,
ローカルシステムビューアを起動できます。
[システム監視]アイコンを表示するには,クライアントセットアップの[システム監視]パネル
で,
「システム監視アイコンをタスクバーの通知領域に表示する」を選択します。
システム情報
JP1/NETM/DM システムを構成するホストのハードウェアの情報です。配布管理システムからジョ
ブを実行して取得します。
自動メンテナンスポリシーファイル
あて先グループおよび ID の自動メンテナンスのポリシーが記述されたテキスト形式ファイルです。
集計
JP1/NETM/DM Manager で管理している情報の種類ごとに,該当するホストの数を表示する機能で
す。リレーショナルデータベースで情報を管理しているときに使用できます。
上位システムアドレス格納ファイル
ホスト名と IP アドレスの対応が記述された設定ファイルです。ホスト名運用のクライアントが上位
564
付録 F
用語解説
システムを名前解決できないときに,上位システムの IP アドレスを認識するために使用されます。
ジョブ
JP1/NETM/DM の機能の実行単位です。ジョブには次の 21 種類があります。
• パッケージのインストール
• 中継システムまでのパッケージ転送
• 中継システムのパッケージ一括削除
• リモートコレクト
• 中継までのリモートコレクト
• 中継サーバからのコレクトファイル収集
• 中継サーバのコレクトファイル削除
• クライアントユーザによるインストール
• システム構成情報の取得
• システム情報の取得
• ソフトウェア情報の取得
• ユーザインベントリ情報の転送
• ユーザインベントリ情報の取得
• レジストリ取得項目の転送
• 中継サーバからの結果通知保留
• 中継サーバの結果通知の保留解除
• ファイル転送の中断
• ファイル転送の再開
• メッセージの通知
• ソフトウェア稼働監視の制御
• ソフトウェア稼働情報の取得
セキュリティ PC
ハードディスクや FD などの外部記憶装置を持たない,最低限の機能だけを備えた PC です。エー
ジェントに接続してアプリケーションソフトやファイルをリモートコントロールできます。セキュ
リティ PC 用のアップデートデータは,JP1/NETM/DM を使ってリモートインストールできます。
全あて先
あて先の種類の一つです。マネージャから中継マネージャ配下のホストすべてに対してジョブを実
行するときに指定します。
操作履歴
クライアントで操作されるソフトウェアおよびファイルの情報です。操作履歴には,次の種類があ
ります。
• プロセスの起動
• プロセスの停止
• キャプションの変更
• アクティブウィンドウの変更
• マシンの起動 / 停止
• ログオン / ログオフ
• ファイル操作
• Web アクセス
• 印刷操作
• 外部メディア操作
565
付録 F
用語解説
操作ログ
JP1/NETM/DM で取得した抑止履歴,操作履歴,および JP1/ 秘文 LogManager のデータベースに
格納されているユーザ操作ログを,[操作ログ一覧]ウィンドウで確認する際,表示される情報をま
とめて操作ログと呼びます。
[操作ログ一覧]ウィンドウ
配布管理システムで取得したクライアントの稼働情報のうち,ソフトウェアの起動や印刷操作の抑
止履歴,およびソフトウェアやファイルの操作履歴を,さまざまな条件で抽出し,参照できる画面
です。
ソフトウェアインベントリ辞書
JP1/NETM/DM で管理するソフトウェアを設定する辞書です。「ファイルの検索」で取得したソフ
トウェアの中から,管理対象とするソフトウェアを選択できます。また,インベントリビューアで
ライセンスを管理する場合に必要な,ライセンス情報を設定できます。
ソフトウェア検索リスト
ソフトウェア情報の取得に使用するリストです。JP1/NETM/DM が標準提供する「標準検索リス
ト」と,ユーザが任意に編集できる「ユーザ指定検索リスト」があります。
ソフトウェア情報
JP1/NETM/DM システムを構成するホストにインストールされているソフトウェアの情報です。配
布管理システムからジョブを実行して取得します。
(タ行)
中継システム
配布管理システムとクライアントの間で,リモートインストールやインベントリ情報の収集などの
ジョブを中継する JP1/NETM/DM Client のことです。
中継するシステム
配布管理システムとクライアントの間で,リモートインストールやインベントリ情報の収集などの
ジョブを中継するプログラムの総称です。
中継マネージャ
配布管理システムを階層化したシステムで,最上位の配布管理システム(マネージャ)の配下に位
置する JP1/NETM/DM Manager のことです。配布管理システムとクライアントの間で,リモート
インストールやインベントリ情報の収集などのジョブを中継できます。
重複ホスト
ホスト識別子を使用して運用している場合に,ホスト識別子が再生成されたためにシステム構成情
報に重複して登録された,同一のホストのことです。
ディレクトリ情報
Active Directory から取得するユーザ情報やコンピュータ情報のことです。取得したディレクトリ情
報は,ジョブのあて先に指定したり,インベントリビューアでクライアントの情報を参照するため
に使用したりできます。
566
付録 F
用語解説
データベースマネージャ
データベースマネージャには,JP1/NETM/DM Manager 用と「Asset Information Manager
Limited」コンポーネント用の 2 種類があります。
JP1/NETM/DM Manager 用のデータベースマネージャは,JP1/NETM/DM Manager のコンポーネ
ントの一つで,JP1/NETM/DM で使用するリレーショナルデータベースを作成したり,メンテナン
スをしたりできます。
「Asset Information Manager Limited」コンポーネント用のデータベースマネージャは,
「Asset
Information Manager Limited」のサブコンポーネントで,「Asset Information Manager Limited」
のリレーショナルデータベースを作成したり,メンテナンスをしたりできます。
ドメイン
ネットワーク内のホストおよびユーザを管理する単位です。
(ナ行)
認証サーバ
JP1/Base を使用した,JP1 ユーザのアクセス権限を管理するサーバです。一つのユーザ認証圏に 1
台設置する必要があります。このサーバを利用して JP1 ユーザを一括で管理します。JP1/Base と
連携して JP1/NETM/DM のユーザを管理する場合,JP1 ユーザをこのサーバに登録する必要があり
ます。
ネットワーク構成情報ファイル
ネットワークに接続されているホストの IP アドレス,MAC アドレス,サブネットマスクなどの情
報を記述した CSV 形式ファイルです。
ネットワーク情報
「Asset Information Manager Limited」で,各機器のネットワーク上の位置を管理するための情報
です。ネットワーク情報は,
「IP アドレス」,
「MAC アドレス」,
「ノード名」,
「コンピュータ名」な
どを表します。
(ハ行)
配布管理システム
リモートインストールするソフトウェアを保管し,リモートインストールの実行を指示するプログ
ラムです。リモートインストールの状況や結果,各ホストにインストールしてあるソフトウェアな
どを確認できます。
パケットフィルタリング方式
ファイアウォールを通過するパケットを制限する,ファイアウォール実現方式の一つです。内部か
ら外部へのアクセスは許可して,外部から内部へのアクセスは禁止するといった運用ができます。
また,インターネットにアクセスする端末を限定できます。
パッケージ
リモートインストールをするソフトウェアの単位です。パッケージは,配布管理システムのキャビ
ネットに保管されます。
567
付録 F
用語解説
パッケージ種別
パッケージの種類を示します。
「ユーザプログラム,データ」
,「日立プログラムプロダクト」,およ
び「他社ソフトウェア」の 3 種類があります。
パッケージセットアップマネージャ
配布管理システム,または中継システムから受け取ったソフトウェアを,クライアント側で任意に
選択してインストールするための機能です。インストールを拒否したり,インストール先のディレ
クトリを変更したりできます。
パッケージャ
リモートインストールするソフトウェアを配布管理システムに登録するプログラムです。
パッケージング
パッケージャを使用して,パッケージを作成することです。
パッチ情報ファイル
Microsoft 社のサーバからパッチを取得するための情報が記載されたファイルです。JP1/NETM/DM
でパッチを取得する場合に必要です。パッチ情報ファイルは,JP1/NETM/DM が日立 Web サーバ
に接続して取得します。Microsoft 社からのパッチの提供状況に応じて更新されます。
日立 Web サーバ
Microsoft 社からパッチを取得するために必要な,パッチ情報ファイルを提供するサーバです。日立
Web サーバは,弊社サポートサービスが提供しています。日立 Web サーバへの接続には,弊社サ
ポートサービスの契約による認証情報が必要です。
秘文連携機能
AIT ファイルを使用して,インストール済み JP1/ 秘文および秘文の詳細情報を取得したり,JP1/
秘文および秘文のインストール可否をチェックしたりする機能です。また,JP1/ 秘文および秘文関
連のログも収集できます。
ファイアウォール
インターネットと内部システムの境界に設置して,外部からの不正なアクセスが内部システムへ侵
入することを防ぐものです。
複数 LAN 接続
複数の LAN で構成されたシステムに対応する JP1 の機能です。この機能を使うと,複数の LAN に
接続されたホスト上で,JP1 の通信に使う LAN を設定できます。システムやほかのアプリケーショ
ンとは別に JP1 独自に通信設定できるので,多様なネットワーク構成や運用方法に柔軟に対応でき
ます。なお,複数の LAN に接続したホストを,マルチホームホストや複数 NIC のホストと呼ぶこ
ともあります。
JP1/NETM/DM では,次の複数 LAN 接続の環境での運用をサポートしています。
• 複数のネットワークに分かれている環境
• ネットワークが多重化されている環境
部署情報
「Asset Information Manager Limited」で,資産管理システムを利用する部門など,組織を管理す
るための情報です。部署情報は,
「部署名」
,「部署コード」,
「原価コード」などを表します。
568
付録 F
用語解説
分割配布
ネットワークに負荷を掛けないためにユーザが指定したサイズで分割して転送し,かつ転送と転送
の間にインターバル(転送休止時間)を置きながら配布する方法です。サイズは,セットアップ時
とジョブの作成時,さらにパッケージの転送途中の中継地点でも指定できます。大容量のパッケー
ジを配布する場合に有効です。
変更履歴
「Asset Information Manager Limited」で,機器のメモリサイズやディスク容量の変更を管理する
ための情報です。CPU,メモリ,ディスクが物理的に不当に変更されていないかどうかを確認でき
ます。
変更履歴は,
「変更日付」
,「ディスク容量」
,「メモリサイズ」,
「CPU」などを表します。
ホスト
JP1/NETM/DM での操作の対象となる,ネットワークを構成する PC または WS です。
ホスト識別子
システム内でホストを一意に識別できるキーです。ネットワーク構成に左右されないため,システ
ム管理者がホストを管理する負担を軽減できます。ホスト識別子を利用するにはリレーショナル
データベースが必要です。
ホスト探索
指定したネットワークの範囲内に存在するホストを探索する機能です。JP1/NETM/DM 未導入ホス
トを検出するときに実行します。
ポリシー
システム構成情報の自動反映機能によって新規にシステム構成に追加されたホストを,自動的にあ
て先グループまたは ID に振り分けるために,あらかじめ設定しておく条件です。
(マ行)
マネージャ
配布管理システムを階層化しているシステムで,システムの最上位に位置する JP1/NETM/DM
Manager のことです。
マルチキャストアドレス
各マルチキャストグループに固有の IP アドレスです。マルチキャスト配布の送信側と受信側のセッ
トアップで設定します。
マルチキャストグループ
マルチキャスト配布をするとき,ジョブの配布先となる概念上のグループです。マルチキャストア
ドレスというグループ固有の IP アドレスを持っています。上位システムがマルチキャストグループ
にジョブのパケットを送信すると,そのグループに所属している各クライアントに,パケットが配
信されます。
マルチキャスト配布
ジョブの配布方式の一つです。IP マルチキャストプロトコルを利用して,上位システムから特定多
569
付録 F
用語解説
数のクライアントへパケットを送信します。クライアントの数に関係なく,上位システムはマルチ
キャストグループ 1 か所だけにジョブのパケットを送信すればよいため,通信量を削減できます。
未適用パッチ情報
クライアントに適用されていないパッチの情報です。JP1/NETM/DM では,次の情報を未適用パッ
チ情報として扱います。
• Microsoft Update によって提供されるセキュリティに関する更新プログラムのうち,クライアン
トに適用されていない更新プログラムの情報
• MBSA の mbsacli.exe コマンドを実行したスキャン結果のうち,最新のパッチが見つからなかっ
た情報(スキャン結果で「NOT Found」と表示される情報)
(ヤ行)
ユーザインベントリ項目
ユーザインベントリ情報の入力項目です。配布管理システムで作成したユーザインベントリ項目は,
ジョブを実行してクライアントに配布します。
ユーザインベントリ情報
クライアント独自の情報(氏名や PC の製造番号など)です。配布管理システムからジョブを実行
して取得します。
ユニキャスト配布
ジョブの配布方式の一つです。上位システムからクライアントへ 1 対 1 でパケットを送信します。
上位システムは,送信先のクライアントごとにジョブのパケットを送信する必要があるため,パ
ケットの送信数は,クライアント数の増加に対応して増大します。
抑止履歴
クライアントで,ソフトウェアの起動,および印刷が抑止された履歴です。
(ラ行)
リモートインストール
パッケージングされたソフトウェアを,配布管理システムからクライアントシステムに転送し,イ
ンストールする機能です。
リモートインストールマネージャ
配布管理システムの GUI 部分のプログラムです。
リモートコレクト
クライアントにあるファイルを,配布管理システムに収集する機能です。配布管理システムから指
示します。
リモートコントロール
配布管理システムから,クライアントを遠隔操作する機能です。
570
付録 F
用語解説
リモートコントロールエージェント
リモートコントロールで,リモートコントロールマネージャから遠隔操作される側の PC で実行さ
せるプログラムです。
リモートコントロールマネージャ
リモートコントロールで,リモートコントロールエージェントの遠隔操作を指示する側のプログラ
ムです。
リレーショナルデータベース
JP1/NETM/DM Manager の情報の管理に使用するデータベースです。Embedded RDB,Microsoft
SQL Server,または Oracle を使用できます。
レコーダファイル
専用のインストーラなどを使用して対話形式でソフトウェアをインストールするときの手順を記録
したファイルです。JP1/NETM/DM では,一部の他社ソフトウェア用のレコーダファイルを提供し
ています。また,ユーザがレコーダファイルを作成することもできます。
ローカルシステムビューア
クライアントのハードウェアやソフトウェアに関する情報が参照できるウィンドウで,システム監
視の状態,アラート履歴,システム情報,およびインストールされたソフトウェアが表示されます。
これらの情報は,クライアントが上位システムと接続していなくても閲覧できるため,クライアン
トユーザによるローカルなシステム管理に利用できます。
571
索引
数字
G
64 ビット版 JP1/NETM/DM Client(用語解
説) 558
Groupmax Integrated Desktop の分割パッ
ケージング機能 47
64 ビット版 JP1/NETM/Remote Control
Agent(用語解説) 558
GUI インストールモード 46
A
H
hosts ファイル 337
AIT ファイル(用語解説) 558
AIT ファイルの設定 47
hp OpenView からの JP1/NETM/DM 管理
208
AMT を利用したクライアントの制御
24,151
I
AMT を利用する場合のシステム構成 289
AMT を利用する場合の設定(クライアント
制御) 369
Asset Information Manager Limited(用語
解説) 558
Asset Information Manager Limited のデー
タベース容量の見積もり 328
Asset Information Manager Limited を使用
する環境でのシステム構成 280
C
CPU 性能 297
CSV 形式ファイルへの出力 183
CSV 出力ユティリティ 183
ID 162,172
ID(用語解説) 558
ID 管理中継(用語解説) 558
ID ジョブ(用語解説) 559
ID の自動メンテナンス 178
InstallShield 環境削除ツール(用語解説)
559
IP アドレスで JP1/NETM/DM のノードを管
理する 333
J
JP1/AJS2(用語解説) 559
JP1/AJS2 と連携したジョブの自動実行 209
JP1/Base(用語解説) 559
D
JP1/Base と連携した JP1/NETM/DM の
ユーザ管理 203
DHCP 336
dmhost.txt 385
JP1/Cm2 からの JP1/NETM/DM 管理 208
JP1/Cm2 または HP OpenView(用語解説)
559
DNS 336
E
Embedded RDB 276
Embedded RDB(用語解説) 558
Embedded RDB のデータベース容量の見積
もり 308
EUR と連携したインベントリ管理帳票の作
成 183
JP1/IM(用語解説) 559
JP1/IM からの JP1/NETM/DM の管理 207
JP1/NetInsight II -PortDiscovery(用語解
説) 559
JP1/NETM/Asset Information Manager(用
語解説) 559
JP1/NETM/Asset Information Manager か
らのソフトウェア適用管理 204
573
索引
JP1/NETM/Audit - Manager(用語解説)
559
JP1/NETM/Audit - Manager からの監査ログ
の管理 212
JP1/NETM/Client Security Control と連携
したセキュリティ管理 206
JP1/NETM/DM Client と JP1/NETM/DM
Client - Base の機能差異 537
JP1/NETM/DM Client のプロセス 408
JP1/NETM/DM Manager と JP1/NETM/
DM Client(中継システム)の機能差異 535
JP1/ 秘文 LogManager で取得したユーザ操
作ログを管理する場合のシステム構成 286
JP1 イベント(用語解説) 560
JP1 ユーザ(用語解説) 560
M
Microsoft SQL Server 277
Microsoft SQL Server(用語解説) 560
Microsoft SQL Server のデータベース容量の
見積もり 317
JP1/NETM/DM Manager のプロセス 406
JP1/NETM/DM がインストールされていな
N
いホストの検出 181
JP1/NETM/DM システム(用語解説) 559
JP1/NETM/DM システムの環境設定 331
NAT 機能 339
JP1/NETM/DM システムの設計 267
JP1/NETM/DM とは 1
JP1/NETM/DM のインストール,セット
アップで必要な設定 401
JP1/NETM/DM の運用を開始する 225
JP1/NETM/DM の機能 41
JP1/NETM/DM の機能の紹介 4
JP1/NETM/DM のシステム構成要素 27
JP1/NETM/DM の特長 2
[JP1/NETM/DM 保留・キャンセル ] ダイア
ログボックス 188
JP1/NETM/DM 未導入ホスト 181
JP1/NETM/DM 未導入ホスト(用語解説)
559
O
Oracle 277
Oracle のデータベース容量の見積もり 322
S
SQL(用語解説) 560
T
TCP/IP 環境の設定 335
TCP/IP の確認 338
U
[JP1/NETM/DM ユーザ情報設定 ] ダイアロ
UNIX システムが混在する環境でのシステム
構成 282
グボックスからの通知 194
JP1/NETM/DM をインストールする 219
UNIX のクライアントから取得できるシステ
ム情報 64
JP1/NETM/DM をセットアップする 220
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせな
UNIX 版 JP1/NETM/DM との機能差異 539
UNIX 版 JP1/NETM/DM との差異 539
い場合の構成例 294
JP1/NETM/DM をフェールオーバーさせる
UNIX 版 JP1/NETM/DM との用語差異 539
場合の構成例 291
JP1/ 秘文 CG Pro(用語解説) 560
JP1/ 秘文 IC(用語解説) 560
JP1/ 秘文 IF(用語解説) 560
JP1/ 秘文 IS(用語解説) 560
V
Visual Test(用語解説) 560
W
Wake on LAN(用語解説) 560
574
索引
Wake on LAN を利用する場合の設定(クラ
一時表領域 327
イアント制御) 373
Windows 2000 でクライアントを使用する場
印刷 183
印刷および外部メディア操作の抑止 118
合の注意事項 201
Windows CE 版 JP1/NETM/DM Client(用
インストールスクリプト(用語解説) 561
インストールソフトウェア情報(用語解説)
561
語解説) 560
Windows Server 2008・Windows Vista 版
インストールソフトウェアリスト(用語解
JP1/NETM/DM Client(用語解説) 560
Windows Server 2008 および Windows
説) 561
インストールタイミング(用語解説) 562
Server 2003 でクライアントを使用する場合
の注意事項 201
インストールプロセスがハングアップした場
合の対処 202
Windows XP でクライアントを使用する場合
の注意事項 201
インストール方法 46
インストールモード(用語解説) 562
Windows のクライアントから取得できるシ
ステム情報 54
WINS 336
インターネットオプション 285
インターネットを介して使用する場合のシス
テム構成 285
WSUS と連携した更新プログラムの管理
22,146
インデックス表領域 325
インベントリ情報(用語解説) 562
WSUS と連携するための準備 147
WSUS と連携する場合のシステム構成 287
インベントリ情報の管理 10,95
インベントリ情報の集計 95
あ
インベントリ情報の出力 98
インベントリ情報の取得 54
アーカイブ(用語解説) 561
アイコン作成 47
アクティブ・スタンバイ構成 290
あて先グループ 161,172
あて先グループ(用語解説) 561
あて先グループの自動メンテナンス
175,176
あて先のグルーピング方法 173
インベントリ情報の取得方法 84
インベントリ情報の表示 95
インベントリ情報の利用方法 14,92
インベントリ情報を管理する場合のシステム
構成要素 34
インベントリ情報を管理する場合の注意事項
94
インベントリビューア(用語解説) 562
あて先の検索 174
アプリケーションゲートウェイ方式(用語解
え
説) 561
アプリケーションゲートウェイ方式ファイア
英語版の JP1/NETM/DM が混在する環境で
のシステム構成 284
ウォール 339
アラート通知(用語解説) 561
アラート通知の概要 200
お
アンアーカイバ 17,101
アンアーカイバ(用語解説) 561
オプション 46
オフラインインストール 10
オフラインインストール(用語解説) 562
い
オフラインインストールの利用 359
オフラインフォルダ 35,91
一時データベース 320
オフラインフォルダ(用語解説) 562
575
索引
オフラインマシン 35,91
クライアント制御を利用するための設定 369
オフラインマシン(用語解説) 562
オフラインマシン情報(用語解説) 562
クライアントでのホスト識別子の保管 379
クライアントに適用するパッチの取得 139
か
クライアントの管理 20,139
クライアントの起動に時間が掛かる 201
外部プログラム 47
外部メディア操作(用語解説) 562
各バージョンの変更内容 547
稼働監視ポリシー 103
稼働監視ポリシー(用語解説) 563
稼働状況を監視するための前提条件 122
稼働情報の保存日数の目安 124
監査ログ(用語解説) 563
監視対象プログラム 105
管理者から通知されたメッセージの表示 191
管理情報の出力 183
き
起動時の注意事項(クライアント制御) 375
機能差異 535
基本的なシステム構成の設計 268
基本的なシステム構成要素 27
キャビネット(用語解説) 563
キャビネットの管理 52
業務フィルター(用語解説) 563
業務目的に合わせたインベントリ情報の集計
185
許可条件 105
クライアントの機能 187
クライアントのグルーピング 172
クライアントのシステム監視 148
クライアントの情報の表示 199
クライアントの接続先の自動変更 385
クライアントの動作環境について 379
クライアントのパッチ情報の検出 142
クライアントのプロセス 409
クライアントのポーリング方法 381
クライアントのマルチポーリング環境 382
クライアントのリモートコントロール
24,154
クライアントへのメッセージ通知 23,149
クライアントユーザによるインストール 49
クライアントユーザによるインストール
(ジョブ) 158
クライアントユーザの都合に合わせたインス
トール 49
クライアントを使用する場合の注意 201
クラスタシステムに対応する機能一覧 295
クラスタシステムの構成例 291
クラスタシステムへの JP1/NETM/DM の導
入 290
グルーピングしたホストへのジョブ実行 161
グループ id 539
く
組み込み 539
クライアント 27
クライアント(用語解説) 563
クライアントが起動できない 201
クライアントがマルチキャスト配布をサポー
トしていない場合 365
クライアントからのインベントリ情報の通知
194
クライアント側でのリモートコレクトの実行
制限 102
クライアント制御(用語解説) 563
クライアント制御の利用 358
576
け
検索パターン(用語解説) 563
こ
更新されたインベントリ情報の自動通知 195
更新プログラム(用語解説) 563
更新プログラム管理表領域 328
構築例および運用例の種類 228
効率良く配布するための機能 7
コレクトスクリプト(用語解説) 563
コレクトファイル(用語解説) 564
索引
さ
作業の流れ 216
削除ソフトウェア管理テーブル(用語解説)
564
作成できるジョブの種類 158
し
シャットダウン時の注意事項(クライアント
制御) 376
集計(用語解説) 564
集計結果からのホストのグルーピング 97
集計結果のグラフ表示 97
収集したファイルの復元 101
収集ファイル 99
取得できるインベントリ情報の種類 11
取得できるシステム情報 54
資源グループ 539
資源登録システム 539
資源登録システム(用語解説) 564
取得できるソフトウェア情報 69
取得できるディレクトリ情報 84
資産情報(用語解説) 564
システム監視 199
取得できるレジストリ情報 69
上位システムアドレス格納ファイル(用語解
システム監視(用語解説) 564
[ システム監視 ] アイコン 199
説) 564
上位システムアドレス格納ファイルの形式
391
[ システム監視 ] アイコン(用語解説) 564
システム監視機能 22
システム起動時インストール 46
システム構成情報 171
システム構成情報の管理 171
システム構成情報の削除履歴の管理 180
システム構成情報の作成 171
システム構成情報の自動メンテナンス 175
システム構成情報の手動メンテナンス 174
上位システムを名前解決できない環境に新規
にクライアントを導入する場合の設定 390
上位システムを名前解決できない場合の接続
設定(クライアント) 389
上位接続先情報ファイル 385
上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)の作
成 387
上位接続先情報ファイルの形式 387
システム構成情報の取得(ジョブ) 159
システム構成情報のメンテナンス 174
上位接続先情報ファイルの作成例 388
上位接続先情報ファイルを作成する 385
システム構成情報を作成する 222
システム構成についての注意事項(クライア
小規模なシステム構成の設計 273
使用できるデータベース 276
ント制御) 374
システム構成の自動登録時の通知 198
使用できるファイアウォール 339
ジョブ(用語解説) 565
ジョブとは 157
システム構成の設計 268
システム構成を設計する 217
システム条件 45
システム情報 11
システム情報(用語解説) 564
システム情報の取得 54
システム情報の取得(ジョブ) 158
システムの日時およびタイムゾーンの設定
278
ジョブのあて先をグルーピングする 223
ジョブの管理 157
ジョブの実行順序 168
ジョブの実行状況の確認 170
ジョブの実行タイミングのコントロール 188
ジョブの実行と保存 161
ジョブの実行によるインベントリ情報の通知
190
実行結果を確認したあとの対処 170
実行されたジョブの流れ 165
ジョブの実行例 166
ジョブの詳細設定 160
自動メンテナンスポリシーファイル(用語解
説) 564
ジョブの対象クライアント数の調整 350
ジョブの中断と再開 353
577
索引
ジョブの中断と再開の仕組み 353
ソフトウェア情報 12
ジョブの中断と再開の適用範囲 357
ジョブの保留・キャンセル機能 188
ソフトウェア情報(用語解説) 566
ソフトウェア情報の検索方法 70
ジョブの保留とキャンセル機能を使用する
188
ソフトウェア情報の取得 69
ソフトウェア情報の取得(ジョブ) 158
指令 539
ソフトウェアの稼働監視の流れ 103
ソフトウェアの稼働時間の取得 116
す
ソフトウェアの稼働状況の監視 17,103
ソフトウェアの稼働状況の監視機能の概要
18
スケジュール 45
スケジュール配布 351
スタンドアロン PC からのインベントリ情報
の取得 16,91
スタンドアロン PC の稼働状況の監視 127
ソフトウェアの稼働状況の参照 137
ソフトウェアの稼働状況を管理する場合のシ
ステム構成要素 36
スタンドアロン PC へのソフトウェアのイン
ストール 10,50
ソフトウェアの稼働情報の管理 130
ソフトウェアの起動抑止 105
ソフトウェアの配布 4,42
せ
ソフトウェアの配布機能の概要 5
ソフトウェアパッケージデータベースデバイ
セキュリティ PC(用語解説) 565
接続先が変更されるタイミング 386
ス 320
ソフトウェアを配布する場合のシステム構成
接続先の自動変更 385
接続先の自動変更と他機能との関係 386
要素 33
接続する上位システムを自動的に設定・変更
する 385
セットアップ(マルチキャスト配布) 367
た
セットアップ情報設定 47
全あて先 164
大規模システムでの稼働状況の監視 125
大規模なシステム構成の設計 269
代表的な構築例および運用例 227
全あて先(用語解説) 565
ダイヤルアップ接続するためのネットワーク
の設定 396
そ
ダイヤルアップ接続で使用できる機能 393
ダイヤルアップ接続の設定 393
操作履歴(用語解説) 565
操作履歴の取得 106
操作ログ(用語解説) 566
[ 操作ログ一覧 ] ウィンドウ(用語解説) 566
操作ログの参照・追跡調査 130
操作ログの集計 135
ソフトウェアインベントリ辞書(用語解説)
566
ダイヤルアップ接続の設定確認 401
ダイヤルアップ接続の設定例 402
ダイヤルアップ接続をする場合の注意事項
395
他社ソフトウェア 44
他社ソフトウェアインストール時の注意事項
201
他プログラムとの連携 25,203
ソフトウェア稼働監視の制御(ジョブ) 159
ソフトウェア稼働監視履歴表領域 327
ソフトウェア稼働情報の取得(ジョブ) 159
ソフトウェア検索リスト(用語解説) 566
ソフトウェア条件 45
578
ち
中継サーバからの結果通知保留(ジョブ)
159
索引
中継サーバからのコレクトファイル収集 101
中継サーバからのコレクトファイル収集
(ジョブ) 158
ディレクトリ情報(用語解説) 566
ディレクトリ情報の自動メンテナンス 180
ディレクトリ情報の取得 83
中継サーバの結果通知の保留解除(ジョブ)
159
ディレクトリ情報の利用方法 84
データベースデバイス 317
中継サーバのコレクトファイル削除 101
中継サーバのコレクトファイル削除(ジョ
データベースマネージャ(用語解説) 567
データベース容量の見積もり 308
ブ) 158
中継システム 31
テンプレートを利用した表示・集計 96
中継システム(用語解説) 566
中継システム上のパッケージの削除 53
と
中継システムの動作環境について 378
中継システムのパッケージ一括削除(ジョ
同時に接続する中継システム数の調整 351
同時に接続するホストの台数の調整 349
導入から運用開始までの流れ 215
ブ) 158
中継システムのプロセス 408
中継システムのマルチポーリング環境 378
ドメイン(用語解説) 567
トランザクションログデバイス 320
中継システムの利用 348
中継システムまでのパッケージ転送 48
に
中継システムまでのパッケージ転送(ジョ
ブ) 158
任意のタイミングでジョブを実行する 189
認証サーバ(用語解説) 567
中継するシステム 27
中継するシステム(用語解説) 566
ね
中継するシステムが多階層の場合(下層の経
路だけマルチキャスト配布) 366
中継するシステムの階層の制限 275
中継するシステムの配置の目安 273
中継するシステムを使用したシステム構成の
検討 273
中継までのリモートコレクト 101
中継までのリモートコレクト(ジョブ) 158
中継マネージャ 31
ネットワーク環境 332
ネットワーク構成情報ファイル 182
ネットワーク構成情報ファイル(用語解説)
567
ネットワーク情報(用語解説) 567
ネットワークに負荷を掛けない運用方法 348
の
中継マネージャ(用語解説) 566
重複ホスト 175
ノード識別キー 332,333
重複ホスト(用語解説) 566
は
つ
通常インストール 45
通信環境ファイルの設定 338
て
ディスク占有量 299
ディレクトリ情報 13,83,163,173
バージョン間の互換性 278
ハードウェアに関する見積もり 297
ハードウェアについての注意事項(クライア
ント制御) 374
ハードウェアの異常の通知 199
配布管理システム 27
配布管理システム(用語解説) 567
配布されたソフトウェアのインストール 187
配布できるソフトウェアの種類 43
579
索引
パケットフィルタリング方式(用語解説)
567
ファイル属性 45
パケットフィルタリング方式ファイアウォー
ファイル転送の再開(ジョブ) 159
「ファイル転送の再開」ジョブ 354
ル 339
パスワードロック時の注意事項 201
ファイル転送の中断(ジョブ) 159
「ファイル転送の中断」ジョブ 354
バックグラウンドインストールモード 46
パッケージ(用語解説) 567
ファイルの収集 16,99
ファイルの収集機能の概要 16
パッケージ種別 43
パッケージ種別(用語解説) 568
フォルダ 161
複数 LAN 接続(用語解説) 568
パッケージセットアップマネージャ(用語解
説) 568
複数 LAN 接続環境での JP1/NETM/DM の
運用 346
パッケージセットアップマネージャからの通
知 195
複数パッケージを計画的に実行する方法 168
部署情報(用語解説) 568
パッケージのインストール 48
パッケージのインストール(ジョブ) 158
パッケージの管理 52
プロセス一覧 406
分割配布(用語解説) 569
分割配布の場合の注意事項 202
パッケージの分割配布 351
パッケージャ(用語解説) 568
へ
パッケージャユティリティ 48
パッケージング(用語解説) 568
変更履歴(用語解説) 569
パッケージング時に設定できるインストール
条件 45
ほ
パッチ 20
パッチ情報ファイル 20
ポート番号(services)の定義 337
ポート番号一覧 413
ポート番号の推奨値 337
パッチ情報ファイル(用語解説) 568
パッチの適用状況の管理 20
ひ
日立 Web サーバ(用語解説) 568
日立プログラムプロダクト 44
秘文連携機能(用語解説) 568
秘文連携機能を使用した JP1/ 秘文および秘
文の管理 210
表示されるメッセージの確認 191
ふ
ファイアウォール(用語解説) 568
ファイアウォール環境での JP1/NETM/DM
の運用 338
ファイアウォールの通過方向 413
ファイアウォールを使用した場合の注意事項
344
580
ホスト(用語解説) 569
ホスト識別子 332
ホスト識別子(用語解説) 569
ホスト識別子が上位システムへ自動登録され
る契機 335
ホスト識別子の自動登録 334
ホスト識別子の登録方法 334
ホスト識別子を使用する場合の注意事項 335
ホスト識別子を使用するメリット 334
ホスト識別子を使ったネットワーク管理 333
ホスト探索 181
ホスト探索(用語解説) 569
ホスト名で JP1/NETM/DM のノードを管理
する 333
ホスト名と IP アドレスの定義 335
ホスト名の管理 332
ホストを識別する運用キーの決定 332
ホットスタンバイ 383
索引
ポリシー 176
み
ポリシー(用語解説) 569
ポリシーの一括反映 177
未適用パッチ情報(用語解説) 570
ま
マネージャ 31
マネージャ(用語解説) 569
マネージャからのジョブの実行 272
マルチキャストアドレス 360
マルチキャストアドレス(用語解説) 569
マルチキャストグループ 360
マルチキャストグループ(用語解説) 569
マルチキャスト配布 352,360
マルチキャスト配布(用語解説) 569
マルチキャスト配布が適用される経路 361
マルチキャスト配布に必要なネットワーク環
境と JP1/NETM/DM のバージョン 362
マルチキャスト配布の実行方法 366
マルチキャスト配布の対象となるジョブ 361
マルチキャスト配布の標準的なシステム構成
362
マルチキャスト配布をサポートしていない
バージョンが混在したシステム構成 364
マルチキャスト配布を指定したジョブの作成
368
め
メッセージの通知(ジョブ) 159
メッセージの表示に関する注意事項 193
メモリ所要量 297
ゆ
ユーザインベントリ項目(用語解説) 570
ユーザインベントリ情報 13
ユーザインベントリ情報(用語解説) 570
ユーザインベントリ情報の取得 81
ユーザインベントリ情報の取得(ジョブ)
159
ユーザインベントリ情報の転送(ジョブ)
159
ユーザ表領域 322
ユーザプログラム,データ 45
ユニキャスト配布 360
ユニキャスト配布(用語解説) 570
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布 360
ユニキャスト配布とマルチキャスト配布の概
念 361
マルチキャスト配布をするためのシステム構
成 362
マルチキャスト配布をするための設定 360
マルチキャスト配布をする場合の注意事項
368
マルチポーリング 382
マルチポーリング環境での注意事項(クライ
アント) 384
マルチポーリング環境での注意事項(中継シ
ステム) 378
マルチポーリング環境でのポーリング方法の
選択 383
よ
用語解説 558
容量の少ない PC でクライアントを使用する
場合 389
抑止履歴(用語解説) 570
り
リモートインストール 42
リモートインストール(用語解説) 570
マルチポーリング環境の設定(クライアン
ト) 382
リモートインストール時の中継システムの動
作 349
リモートインストールの作業の流れ 42
マルチポーリング環境の設定(中継システ
ム) 378
リモートインストールマネージャ(用語解
説) 570
マルチホスト 384
リモートインストールを実行するジョブ種別
48
581
索引
リモートコレクト 16,99,100
リモートコレクト(ジョブ) 158
リモートコレクト(用語解説) 570
リモートコレクトの作業の流れ 99
リモートコレクトを実行するジョブ種別 100
リモートコントロール 24
リモートコントロール(用語解説) 570
リモートコントロールエージェント 38
リモートコントロールエージェント(用語解
説) 571
リモートコントロール機能を使用する場合の
システム構成要素 37
リモートコントロールの動作環境 38
リモートコントロールマネージャ 38
リモートコントロールマネージャ(用語解
説) 571
リモートコントロールマネージャの起動方法
154
リモートコントロールマネージャの機能 155
リレーショナルデータベース(用語解説)
571
リレーショナルデータベースに必要なプログ
ラム 277
リレーショナルデータベースを設定する 221
れ
レコーダファイル(用語解説) 571
レコーダファイル設定 47
レジストリ取得項目の転送(ジョブ) 159
ろ
ローカルシステムビューア(用語解説) 571
ロールバック表領域 325
582
ソフトウェアマニュアルのサービス ご案内
1.マニュアル情報ホームページ
ソフトウェアマニュアルの情報をインターネットで公開しています。
URL
http://www.hitachi.co.jp/soft/manual/
ホームページのメニューは次のとおりです。
■マニュアル一覧
日立コンピュータ製品マニュアルを製品カテゴリ,マニュアル名称,資料番号の
いずれかから検索できます。
■CD‑ROMマニュアル
日立ソフトウェアマニュアルと製品群別CD‑ROMマニュアルの仕様について記載
しています。
■マニュアルのご購入
マニュアルご購入時のお申し込み方法を記載しています。
■オンラインマニュアル
一部製品のマニュアルをインターネットで公開しています。
■サポートサービス
ソフトウェアサポートサービスお客様向けページでのマニュアル公開サービス
を記載しています。
■ご意見・お問い合わせ
マニュアルに関するご意見,ご要望をお寄せください。
2.インターネットでのマニュアル公開
2 種類のマニュアル公開サービスを実施しています。
(1) マニュアル情報ホームページ「オンラインマニュアル」での公開
製品をよりご理解いただくためのご参考として,一部製品のマニュアルを公開しています。
(2) ソフトウェアサポートサービスお客様向けページでのマニュアル公開
ソフトウェアサポートサービスご契約のお客様向けにマニュアルを公開しています。公開しているマニ
ュアルの一覧,本サービスの対象となる契約の種別などはマニュアル情報ホームページの「サポートサ
ービス」をご参照ください。
3.マニュアルのご注文
①ご注文はWEBで
WEB
請求書
② 請求書をご送付
BANK
③ 銀行振込でご入金
お客様
日立インターメディックス(株)
④ マニュアルをお届け
マニュアル
① マニュアル情報ホームページの「マニュアルのご購入」にアクセスし,お申し込み方法をご確認の
うえ WEB からご注文ください。ご注文先は日立インターメディックス(株)となります。
② ご注文いただいたマニュアルについて請求書をお送りします。
③ 請求書の金額を指定銀行へ振り込んでください。
④ 入金確認後 7 日以内にお届けします。在庫切れの場合は,納期を別途ご案内いたします。

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