JP1/Advanced Shell 解説・手引・文法・操作書 3021-3-B32-10 JP1 Version 11


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JP1/Advanced Shell 解説・手引・文法・操作書 3021-3-B32-10 JP1 Version 11 | Manualzz

--- 2,4 ----

! bbbBBBbb

xxxxxxxxxxxxxx

***************

*** 7,10 ****

dddddddddddd

- eeeeeeeeeeee

fffffffffffffff

ggggggggg

--- 7,10 ----

dddddddddddd

fffffffffffffff

ggggggggg

+ hhhhhhhhhhhhhhhhhh

• -U オプションを指定し,行の追加および削除を+,-の記号で表示します。差異を 1 つのセクションと

して,差異の前後の 1 行を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff -U1 wxy.txt wxyz.txt

--- wxy.txt Thu May 12 20:17:54 2011

+++ wxyz.txt Thu May 12 20:18:29 2011

@@ -2,3 +2,3 @@

-bbbbbbbb

+bbbBBBbb

xxxxxxxxxxxxxx

@@ -7,4 +7,4 @@

dddddddddddd

-eeeeeeeeeeee

fffffffffffffff

ggggggggg

+hhhhhhhhhhhhhhhhhh

• -y オプションを指定し,行の追加,削除,変更を

>

<

|

の記号で表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff -y wxy.txt wxyz.txt

aaaaaaaaaaa aaaaaaaaaaa bbbbbbbb | bbbBBBbb xxxxxxxxxxxxxx xxxxxxxxxxxxxx cccccccccccccccc cccccccccccccccc dddddddddddd dddddddddddd eeeeeeeeeeee < fffffffffffffff fffffffffffffff ggggggggg ggggggggg

> hhhhhhhhhhhhhhhhhh

• -y オプションを指定してサイドバイサイド形式で表示する場合に,--suppress-common-lines オプ

ションを指定して差異のない行を出力しないようにします。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%diff -y --suppress-common-lines wxy.txt wxyz.txt

bbbbbbbb | bbbBBBbb eeeeeeeeeeee <

> hhhhhhhhhhhhhhhhhh

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

779

• -L オプションで指定したラベルで,比較元のファイル名を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff -L name1 -c abc.txt abcd.txt

*** name1

--- abcd.txt Thu May 12 20:36:44 2011

***************

*** 1,12 ****

! aaaaaaaaaaa

! bbbbbbbb

△△△△△△△

cccccccccccccccc

!

! → → →

!

! △△△△△△△△△△△

dddddddddddd

! △△△eeeeeeeeeeee

--- 1,12 ----

! aaAAAAAaaaa

! bbBBBbbb

△△△△△△△

cccccccccccccccc

! △△△△△△△△△△△△△△△△

! △△△△△△△△△△△△△△△△△△

! △△△△△△△△△△△△△△△

! △△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

dddddddddddd

! eeeeeeeeeeee

• -a オプションを指定しないでバイナリファイルを比較した場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff binaryfile1 binaryfile2

Binary files binaryfile1 and binaryfile2 differ

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff -z diff: illegal option -- z usage: diff [-abisw] [-c[number] | -C number | -q | -u[number] | -U number |

-y [-W columns] [--suppress-common-lines]] [-L label] file1

file2

diff [-abirsw] [-c[number] | -C number | -q | -u[number] | -U number |

-y [-W columns] [--suppress-common-lines]] [-L label] dir1 dir2

• ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\diff file99 file123 diff: file99: No such file or directory

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

780

8.4.9 dirname コマンド(パス名からディレクトリパス名部分の文字列を取

り出す)

形式 dirname[文字列]

機能

ファイルパス名規則に従った文字列から,ファイル名部分を取り除いた残りのディレクトリパス名を取り

出し,標準出力に出力します。

ディレクトリパス名の取り出し規則は次のとおりです。

• 指定された文字列のディレクトリ区切り文字で区切られた各要素のうち最も右側にある要素と,その要

素の前にあるディレクトリ区切り文字を取り除いた,すべての要素を取り出します。なお,取り出した

ディレクトリパス名の途中に連続する区切り文字が存在しても,そのまま取り出します。

UNIX の場合は「

/」

がディレクトリ区切り文字と見なされ,Windows の場合は「

/」

と「

\」

がディ

レクトリ区切り文字と見なされます。

• 指定された文字列の終端がディレクトリ区切り文字の場合は,終端のディレクトリ区切り文字を取り除

いた上で最も右側にある要素を取り除いた,すべての文字列が取り出されます。

• 文字列にディレクトリ区切り文字がない場合や,文字列を指定していない場合は,カレントを意味する

「.」(ピリオド)を出力します。

• 文字列にディレクトリ区切り文字だけを指定した場合は,ディレクトリ区切り文字を取り出します。

• Windows の場合,文字列の先頭 1 文字が英字で,次に「

:

」(コロン)が続いた場合,英字はドライブ

レターとして扱います。ドライブレターに続く「

:

」(コロン)も,各要素の区切り文字として扱います。

• Windows の場合,ルートディレクトリのディレクトリパスは,上記の規則に関係なく,次のように取

り出されます。

パス名の開始文字列の形式

ドライブレター

:\

ドライブレター

:

\\

サーバ名 (UNC 名指定)

\\?

(サービス機能の不活性化指定)

\\.

(10 番以降のデバイス名指定) dirname コマンドの取り出し結果

ドライブレター

:\

ドライブレター

:

\\

\\

\\ dirname コマンドの指定値と取り出し結果の例を次に示します。 dirname コマンドの指定値

C:\

取り出し結果

C:\

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

781

\\?\

\\?

\\.\

\\.

dirname コマンドの指定値

C:

\\server01\

\\server01

\\

C:file001.txt

C:\file001.txt

\\

C:

C:\

\\

\\

\\

\\

\\

\\

取り出し結果

C:

引数

文字列

ファイルパス名を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドには指定できるオプションが存在しません。そのため,引数にオプションを指定した場

合,そのオプションはディレクトリパス名部分を取り出す文字列として解釈します。

使用例

• パス名からディレクトリパス名部分の文字列を取り出す例を次に示します。

例 1

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname E:\dir001\file01.txt

E:\dir001

例 2

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname /dir001

/

例 3

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

782

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname .\file01.txt

.

例 4

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname E:\dir001\dir002\

E:\dir001

例 5

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname E:\

E:\

例 6

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname \\server01\

\\

例 7

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname \\server01\com

\\server01

例 8

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname \\

\\

例 9

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname "C:\Documents and Settings\User01\My Documents"

C:\Documents and Settings\User01

例 10

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname C:file01.txt

C:

例 11

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname C:\file01.txt

C:\

例 12

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\dirname file01.txt

.

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\> dirname /a/b /c/d usage: dirname [string]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

783

8.4.10 egrep コマンド(ファイル内の文字を検索する)

形式 egrep[-a][-b][-c][-E][-h][-I][-i][-L][-l][-n]

[-q][-R][-r][-s][-U][-v][-w][-x]

[-A 数値] [-B 数値] [-C[数値]]

[-e パターン] [-f パターンファイルパス名] [パターン] [パス名 ...]

機能

ファイルの中から指定されたパターンを検索します。検索するパターンは拡張された正規表現として扱い

ます。egrep コマンドの動作は-E オプションを指定した grep コマンドと同じです。

引数

-a

すべてのファイルを ASCII テキストファイルとして扱います。

-b

それぞれ一致した行の先頭にバイト単位のオフセットを出力します。

-c

選択された行数だけ標準出力に出力します。

-E

拡張された正規表現としてパターンを扱います(デフォルト値)。

-h

次のどちらかの指定をする場合,各出力行の先頭にファイル名を付けないようにします。

• -R または-r オプションを指定する

• 複数の検索対象パス名を指定する

I

バイナリファイルを無視します。

-i

大文字と小文字を区別しません。

-L

パターンを含まないファイルの名前だけを標準出力に出力します。-L オプションと-l オプションは,

最後に指定したオプションが有効となります。

-l

パターンを含むファイルの名前だけを標準出力に出力します。-L オプションと-l オプションは,最後

に指定したオプションが有効となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

784

-n

-q

標準出力には何も出力しません。終了コードだけを返します。

-R

|

-r

検索ディレクトリを再帰的に検索します。

なお,-L オプション,-l オプション,および-q オプションを指定しない場合は,各出力行の先頭にファ

イル名が付けられます。

Windows の場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。

-s

読めないファイルや存在しないファイルは無視します。エラーメッセージを抑止します。

-U

各出力行にファイルの相対的な行番号を出力します。-c オプション,-L オプション,-l オプション,

および-q オプションを指定した場合は無視されます。

バイナリファイルを検索します。ただし,出力はしません。

-v

パターンに一致しなかった行を出力します。

-w

指定文字列が単語として含まれている行を出力します。

単語とは英数字およびアンダースコア(_)から構成される文字列のことです。また,単語の前後はス

ペースなどの単語構成文字列以外の文字や,行頭または行末で区切られている必要があります。

-x

指定した文字列とファイルのすべての行を 1 行ごとに比較して完全に一致した場合に,一致した回数だ

け指定した文字列を出力します。

-A 数値

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行のあとの行も出力します。

-B 数値

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行の前の行も出力します。

-C[数値]

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行の前後の行も表示します。数値を省略した場合,前後

2 行を表示します。この場合,「-A 2 -B 2」と指定したときと同じになります。

-C オプションに数値を指定する場合は,-C オプションと数値の間にスペースを入れないでください。

パターン|-e パターン

検索するパターンを指定します。-e オプションは複数指定できます。

-e オプションには,'-'で始まるパターンを指定できます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

785

-f パターンファイルパス名

検索するパターンを 1 行ごとにパターンファイルのパス名に指定します。パターンの指定がない場合は

マッチしません。

[パス名 ...]

検索対象のパス名を指定します。複数指定ができます。パス名を指定しない場合は,検索対象の内容を

標準入力から入力できます。ディレクトリ名の指定は,-R オプションまたは-r オプションを指定した

場合に有効です。

なお,-L オプション,-l オプション,および-q オプションを指定しない場合は,各出力行の先頭にファ

イル名が付けられます。

終了コード

終了コード

0

1

2 以上

意味

正常終了。

• パターンを含む行が存在します。

• -v が指定されている場合は,パターンを含まない行が存在します。

正常終了。

• パターンを含む行が存在しません。

• -v が指定されている場合は,パターンを含まない行が存在しません。

エラー終了

注意事項

• ファイルの先頭から 8,192 バイト内に表示できる 1 バイト文字,スペース,タブ,バックスペースお

よびマルチバイト文字以外のデータが含まれている場合は,バイナリファイルと見なされます。

• Windows のコマンドプロンプトから実行する場合,パターンをクォーテーションで囲むときは"(ダ

ブルクォーテーション)を使用してください。

• ロケールと異なる文字コードのファイルはバイナリファイルと見なされます。

• Windows の場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コード

は変換しません。

• 正規表現で使用する次のメタキャラクタを検索する場合は,直前にエスケープ文字(

\

)を指定します。

+,?,

|

,(,),{,}

使用例

拡張された正規表現による検索の使用例を示します。オプションの使用例については grep コマンドの使用

例を参照してください。

• 拡張された正規表現を示す「

|

」を使用して,文字列「AB」と「AD」のどちらかを含む行を検索しま

す。入力ファイルは file01.txt

です。 file01.txt

の内容

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

786

AA

AB

AC

AD

AB|AD

コマンドの実行結果を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\egrep "AB|AD" file01.txt

AB

AD

AB|AD

• 文字列「AB

|

AD」を含む行を検索します。「

|

」は拡張された正規表現として扱われるため,「

|

」の直

前にエスケープ文字(

\

)を指定します。入力ファイルは file01.txt

です。 file01.txt

の内容

AA

AB

AC

AD

AB|AD

コマンドの実行結果を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\egrep "AB\|AD" file01.txt

AB|AD

8.4.11 expand コマンド(タブ文字をスペースに置き換える)

形式 expand[-タブリスト][-t タブリスト][パス名 ...]

機能

タブストップでそろえられている行をタブ文字からスペースに置き換えて標準出力に出力します。タブ文

字の後ろにバックスペース文字が続いた場合,タブのカラム幅を減らして出力されます。

入力ファイル内の行は,改行文字で区切られたレコードを 1 つの行と見なします。Windows では[CR]

+[LF]または[LF]が改行文字と見なされ,UNIX では[LF]が改行文字と見なされます。なお,UNIX

の場合,入力ファイルの各レコードが[CR]+[LF]で区切られていると,変換後の出力行には[CR]

が含まれます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

787

引数

-タブリスト

「-t タブリスト 」と動作は同じです。

また,「タブリスト 」と「-t タブリスト 」は同時に指定でき,その場合は複数指定となります。

-t タブリスト

--tabs=タブリスト

タブストップの位置を 1 以上の整数で指定します。このオプションを指定しない場合,タブストップの

デフォルト値である 8 が適用され,タブストップの位置を 1 つ指定した場合と同じになります。

タブリストにタブストップの位置を 1 つ指定する場合と,複数指定する場合の動作は次のとおりです。

タブストップの位置を 1 つ指定した場合

タブストップごとの文字間隔として使用します。

これによって,1 つのタブストップに含まれるタブ文字をスペースへ置き換える際は,指定した文

字間隔となるようスペースの数を調整されます。

タブストップの位置を複数指定した場合

タブストップのカラム位置として使用します。カラム位置は 0 から始まります。

タブストップの位置を複数指定する方法を次に示します。

・タブリストに,コンマまたはスペースで区切ってタブストップの位置を複数指定する

スペースで区切る場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。

これによって,タブストップに含まれるタブ文字をスペースへ置き換える際は,指定したカラム位

置となるようスペースの数を調整されます。タブリストで指定された数以降のタブストップの設定

が必要な場合は,スペース 1 つに置き換えられます。

・タブリストにタブストップの位置を 1 つ指定し,オプションを複数指定する

・上記の 2 つの指定方法を組み合わせて指定する

タブストップは,入力行ごとに最初の指定値から設定されます。タブストップの位置は引数全体で

昇順となるよう指定してください。

パス名

タブ文字をスペースに置き換えるファイルのパス名を指定します。パス名を指定しないか「-」を指定

した場合は,標準入力から入力します。

複数のファイルを指定し,ファイルのどれかでオープンに失敗した場合は, エラーメッセージを出力

して継続します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

788

終了コード

1

2

意味

• パス名にオープンできないファイルが存在しました。

エラー終了(終了コード 1 のケースを除く)

注意事項

• expand コマンドはテキストファイルを対象としています。バイナリファイルから入力した場合や,バ

イナリデータに出力した場合は,動作を保証しません。

使用例

タブストップの位置を 1 つ指定する場合

タブストップを 1 つ指定した場合,タブストップごとの文字間隔として使用します。

例として,ファイル「 file1 」のタブストップに 6 を指定した例を次に示します。

ファイル「 file1 」の内容

次のファイル内容の「→」はタブ文字を示しています。

----+----+----+----+----+----+----a001 → a002 → a003 b001 → b002 →→ b003 c001 → c2 → c03

コマンド実行例

タブストップを 6 とし,ファイル file1 を指定しています。

$ expand -t 6 file1

実行結果

----+----+----+----+----+----+----a001 a002 a003 b001 b002 b003 c001 c2 c03

1 行目は指定値 6 の間隔でタブストップが設定されています。

2 行目の b002 と b003 の間はタブ文字が 2 つあるため,タブストップが 2 つ設定されています。

3 行目は文字列数が異なる c001,c2,c03 がタブストップ間隔 6 で設定されています。

タブストップの位置をタブリストで複数指定する場合

タブストップを複数指定した場合,指定した順にタブストップが設定されます。指定数を超えてタブス

トップの設定が必要な場合は,スペース 1 つと置き換えられます。

ファイル「 file1 」の内容

次のファイル内容の「→」はタブ文字を示しています。

----+----+----+----+----+----+----a001 → a002 → a003 → a004

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

789

コマンド実行例 1

タブリストを 6,16 とし,ファイル file1 を指定しています。

$ expand -t 6,16 file1

実行結果 1

----+----+----+----+----+----+----a001 a002 a003 a004

指定値の桁までスペースを設定して文字列を出力します。

1 つ目の指定値は 6 のため,a001 を出力して 6 桁までスペースを設定し,その後ろに a002 を出

力しています。

同様に a002 を出力したあと,指定値である 16 桁までスペースを設定し a003 を出力しています。

タブリストにはそれ以降の指定値がないため,a003 と a004 の間にはスペースを 1 つ置いて a004

を出力しています。

コマンド実行例 2

タブリストを 2,16 とし,ファイル file1 を指定しています。

$ expand -t "2 16" file1

実行結果 2

----+----+----+----+----+----+----a001 a002 a003 a004

指定値 1 の値が 2 のため,a001 を出力したあと 2 桁までスペースを設定しようとしますが,a001

を出力した時点で 2 桁を超えています。そのため,指定値「2」は無視し,次の値である 16 桁まで

スペースを設定して,a002 を出力しています。

タブリストにはそれ以降の指定値がないため,スペースを 1 つずつ設定して,その後ろの文字列を

設定しています。

タブストップをオプションで複数指定する場合

[-t タブリスト ]と[タブリスト ]を組み合わせたタブストップの複数指定には,幾つかの記述方法が

あります。次の指定例はタブストップを 2 と 16 で指定した場合の指定方法で,どの記述方法も同一で

す。

$ expand -t 2 -t 16 file1

$ expand -t 2 -16 file1

$ expand -2 -t 16 file1

$ expand -2 -16 file1

$ expand -t 2,16 file1

$ expand -2,16 file1

バックスペースを含んで入力する場合

タブ文字の後ろにバックスペース文字が続いた場合,タブのカラム幅を減算して出力されます。

ファイル「 file1 」の内容

次のファイル内容の「→」はタブ文字を示しています。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

790

a003 の直前にバックスペース文字(^H)が存在しています。

----+----+----+----+----+----+----a001 → a002 → ^Ha003→a004 b001 → b002 → b003 → b004

コマンド実行例

タブストップをデフォルトの 8 で実行します。

$ expand file1

実行結果

----+----+----+----+----+----+----a001 a002 a003 a004 b001 b002 b003 b004 a003 の直前にバックスペース文字があるため,出力時に保存され,結果として a003 の出力桁は

17 桁ではなく 16 桁となります。

標準入力からの入力の場合

パス名を指定しないか「-」を指定する場合は,標準入力からの入力となります。

ファイル「 file1 」の内容

次のファイル内容の「→」はタブ文字を示しています。

----+----+----+----+----+----+----a001 → a002 → a003 → a004

コマンド実行例 file1 を標準入力から入力しています。

$ expand < file1

または

$ expand - < file1

実行結果

----+----+----+----+----+----+----a001 a002 a003 a004

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\> expand -z expand: illegal option -- z usage: expand [-tablist] [-t tablist] [file ...]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

791

8.4.12 expr コマンド(式を評価する)

形式 expr 式

機能

式を評価して,標準出力に結果を書き込みます。式の要素はすべて別々の引数として指定します。

式は,数値・文字列・変数・式およびそれらと演算子の組み合わせで指定します。式の評価は文字列およ

び整数として保持します。

引数

評価する式を指定します。演算子を優先順位の低い順に次に示します。同じ優先順位の演算子は,{ }

で囲みコンマで区切って示します。引数が不正の場合,expr コマンドはエラーメッセージを出力して

終了コード 2 を返します。expr1 と expr2 には式を指定します。 expr1

|

expr2 expr1 の評価が空文字列およびゼロではない場合,expr1 の評価を返します。expr1 が空文字列お

よびゼロの場合は,expr2 の評価を返します。expr2 も空文字の場合は,空文字を返します。 expr1 & expr2

どちらの式の評価も空文字列またはゼロではない場合,expr1 の評価を返します。それ以外の場合

は,0 を返します。 expr1 {=,>,>=,<,<=,!=} expr2

両方の式の評価が整数の場合は,整数を比較した結果を返します。それ以外の場合は,ロケールで

定義した照合順序で文字列を比較した結果を返します。結果は,指定された関係が真の場合は 1,

偽の場合は 0 になります。

・=:左辺の値と右辺の値が等しい

・>:左辺の値が大きい

・>=:左辺の値が大きいか右辺の値と等しい

・<:左辺の値が小さい

・<=:左辺の値が小さいか右辺の値と等しい

・!=:左辺の値と右辺の値が等しくない expr1 {+,-} expr2

両方の式の評価が整数値の場合,加算または減算の結果を返します。

整数値ではない場合,エラーメッセージ(expr: non-numeric argument)を出力します。

・+:加算

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

792

・-:減算 expr1 {

*

,/,%} expr2

両方の式の評価が整数値の場合,乗算,除算および剰余演算の結果を返します。整数値ではない場

合,エラーメッセージ(expr: non-numeric argument)を出力します。除数がゼロの場合,エラー

メッセージ(expr: division by zero)を出力します。

*

:乗算

・/:除算

・%:剰余 expr1 : expr2 expr2 が expr1 と一致するかどうかを評価します。 expr2 は正規表現で指定します。正規表現には,「^」がストリングの先頭に付加されます。

・expr2 にタグ付き正規表現が指定されている場合,(expr2 が expr1 と一致する場合)最初のタ

グ付き正規表現にマッチした文字列を返します。

・expr2 にタグ付き正規表現が指定されていない場合,(expr2 が expr1 と一致する場合)一致し

た文字数を返します。

・expr2 が expr1 と一致しない場合,および expr2 に正規表現が使用されている場合は空文字を返

します。expr2 に正規表現が使用されていない場合は,0 を返します。

・expr2 の指定が空文字と一致する指定の場合,0 を返します。そのため,expr1 が空文字である

ことを判定する場合は,expr1 と expr2 の両方に同じ文字を付与して評価させる必要があります。

つまり,「expr '' : '$'」はエラーであり,「expr X'' : 'X$'」などのように使用する必要があります。 length 文字列

指定した文字列の長さを返します。環境変数 ADSH_CMDEXPR_LENGTH については「

2.5 環

境変数を設定する 」を参照してください。

・環境変数 ADSH_CMDEXPR_LENGTH=b が設定されている場合,length は演算子と判断され,

その後ろに続く文字列の長さ(バイト数)を返します。

・環境変数 ADSH_CMDEXPR_LENGTH=c が設定されている場合,length は演算子と判断され,

その後ろに続く文字列の長さ(文字数)を返します。

・環境変数 ADSH_CMDEXPR_LENGTH が設定されていない,または b,c 以外の値を設定した

場合は,length は演算子として扱われません。

また,length 演算子には式を指定できます。式を指定する場合は,式全体を()(丸括弧)で囲む必

要があります。

終了コード

1

2

終了コード

0

意味

正常終了。式は空文字列および 0 ではありません。

正常終了。式は空文字列または 0 です。

エラー終了。式は無効です。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

793

終了コード

3 以上

意味

エラー終了

• メモリ不足などが発生しました。

注意事項

• 整数値は- 2147483648〜2147483647 の範囲で保存します。それより大きな値を指定した場合は,

32 ビットの 2 進数であふれた桁は無視して取り出されます。

• 演算子および括弧に指定する文字は,シェルによって解釈される文字を含むため,適切にエスケープす

る必要があります。式全体をダブルクォーテーション(")で囲むと文字列として解釈されるため,個々

の演算子をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

• このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。そのため,引数にオプションを指定した場

合,そのオプションを式として解釈します。

使用例

• 変数 a と変数 b の演算をします。

$ a=2

$ b=3

$ x=`expr \( $a + $b \) \* 10`

$ echo $?

0

$ echo $x

50

$

• 変数 a

|

変数 b の評価をします。

$ a=""

$ b="abcdef"

$ expr "$a" \| "$b" abcdef

$

• パス名から拡張子を除いたファイル名を切り出します。

$ a='d:\jp1as\test.txt'

$ expr $a : '.*\\\(.*\)\.' test

$

• 変数に数字が含まれるかどうかを調べます。数字がない場合は 0 になります。

0

$

$ a='abcde12345kl'

$ b='abcdefg'

$ expr $a : '.*[0-9].*'

12

$ expr $b : '.*[0-9].*'

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

794

• 文字列「テスト文字列」の長さをバイト数で返します。

$ export ADSH_CMDEXPR_LENGTH=b

$ echo $LANG ja_JP.UTF-8

$ expr length "テスト文字列"

18

• 文字列「テスト文字列」の長さを文字数で返します。

$ export ADSH_CMDEXPR_LENGTH=c

$ echo $LANG ja_JP.UTF-8

$ expr length "テスト文字列"

6

• 文字列「teststring」の長さ(バイト数)に 2 を加算して返します。

$ export ADSH_CMDEXPR_LENGTH=b

$ echo $LANG ja_JP.UTF-8

$ expr length teststring + 2

12

8.4.13 

find

コマンド(ディレクトリ内のファイルを検索する)

形式 find[-d][-H][-h][-L] パス名[...][検索式]

機能

検索を開始するパスをパス名に指定し,ディレクトリ階層をたどって,ファイルを検索します。検索の条

件および検索したファイルの扱いを,検索式に指定できます。

引数

オプション,検索を開始するパス名および検索式を指定します。検索を開始するパス名は, find コマンド

の引数のパス名で指定します。

オプションはハイフン(-)と共に 1 文字のオプション名を指定します。

-d

ディレクトリ内のファイルを階層の深いディレクトリから先に検索します。

-H

引数として指定したパス名がシンボリックリンクだった場合,リンク先が指定されたものとして処理し

ます。リンク先が存在しない場合は,シンボリックリンクが指定されたとして処理します。検索中に遭

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

795

遇したシンボリックリンクはリンク先を参照しません。-H オプション,-h オプションおよび-L オプ

ションは,最後に指定したオプションが有効となります。

-h

シンボリックリンクは,すべてリンク先を参照して処理を継続します。リンク先が存在しない場合は,

シンボリックリンクが指定されたとして処理します。-H オプション,-h オプションおよび-L オプショ

ンは,最後に指定したオプションが有効となります。

-L

シンボリックリンクは,すべてリンク先を参照して処理を継続します。リンク先が存在しない場合は,

シンボリックリンクが指定されたとして処理します。-H オプション,-h オプションおよび-L オプショ

ンは,最後に指定したオプションが有効となります。

パス名

パス名を指定します。

検索式

検索式(expression)は,プライマリおよび演算子を指定します。

• プライマリ

-amin 時間差

UNIX の場合,ファイルおよびディレクトリの最終アクセス日時と, find が実行を開始した日時の

差が,ここで指定された時間差(単位:分)のときは真です。日時の差は,1 分未満は切り上げます。

時間差は,符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定することで,次のように扱わ

れます。

・符号を指定しない場合:指定した時間差

・+を前置した場合:指定値より大きい

・-を前置した場合:指定値より小さい

時間差の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647 となります。

時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-anewer パス名

UNIX の場合,ファイルおよびディレクトリの最終アクセス日時がパス名より新しい場合は真です。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-atime 時間差

UNIX の場合,ファイルおよびディレクトリの最終アクセス日時と, find が実行を開始した日時の

差がここで指定された時間差(単位:日)のときは真です。日時の差は,1 日未満は切り上げます。

時間差は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定することで,次のように扱われ

ます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

796

・符号を指定しない場合:指定した時間差

・+を前置した場合:指定値より大きい

・-を前置した場合:指定値より小さい

時間差の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647 となります。

時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-cmin 時間差

UNIX の場合,ファイル情報の最終変更日時(書き込みが発生した,所有者,グループ,リンク数

やモードなどが変更された日時)と, find が実行を開始した日時の差が,ここで指定された時間差

(単位:分)のときは真です。日時の差は,1 分未満は切り上げます。

時間差は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定することで,次のように扱われ

ます。

・符号を指定しない場合:指定した時間差

・+を前置した場合:指定値より大きい

・-を前置した場合:指定値より小さい n の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647 となります。

時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-cnewer パス名

UNIX の場合,ファイル情報の最終変更日時(書き込みが発生した,所有者,グループ,リンク数

およびモードなどが最後に変更された日時)が,パス名で指定されたファイルより新しい場合は真

です。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-ctime 時間差

UNIX の場合,ファイル情報の最終変更日時(書き込みが発生した,所有者,グループ,リンク数

およびモードなどが最後に変更された日時)と, find が実行を開始した日時の差がここで指定され

た時間差(単位:日)のときは真です。日時の差は,1 日未満は切り上げます。

時間差は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定することで,次のように扱われ

ます。

・符号を指定しない場合:指定した時間差

・+を前置した場合:指定値より大きい

・-を前置した場合:指定値より小さい

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

797

時間差の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647 となります。

時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

Windows の場合,指定するとエラーとなります。

-depth

階層の深いディレクトリから検索します。ディレクトリ内のファイルを先に処理します。常に真です。

-empty

ファイルやディレクトリが空の場合は真です。

-exec コマンドライン ;

検索したファイルおよびディレクトリに対して処理をするコマンドラインを指定します。

・ find コマンドを実行するシェルによっては,

*

,;(セミコロン)などの文字が展開されるため,"

(ダブルクォーテーション)または'(シングルクォーテーション)で囲むか,エスケープ文字(

\

を使用する必要があります。

・コマンドラインは;(セミコロン)で区切ります。

・コマンドラインで指定したプログラムは, find が起動されたディレクトリをカレントディレクト

リとして起動します。

・コマンドラインに{ }を指定すると,検索したファイルまたはディレクトリのパス名に置き換わり

ます。パス名は,検索を開始するパスを絶対パスで指定した場合は絶対パスに,検索を開始するパ

スを相対パスで指定した場合は相対パスになります。

・コマンドラインで指定したプログラムが終了コード 0 で終了した場合,真です。

-follow

常に真です。

シンボリックリンクは,すべてリンク先を参照して処理を継続します。リンク先が存在しない場合

は,シンボリックリンクが指定されたとして処理します。

-group グループ名

Windows の場合,常に偽となります。

UNIX の場合,ファイルの属するグループがグループ名の場合は真です。グループ名が数字で,そ

のグループ名が存在しないときは,グループ ID と解釈します。

-iname パターン

-name オプションの説明を参照してください。ただし,英大文字と英小文字を区別しません。

-inum 番号

Windows の場合,常に偽となります。

UNIX の場合,ファイルの inode 番号が指定した番号のときは真です。

・番号は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定します。符号を指定しない場合

は指定値を,+を前置した場合は指定値より大きい,-を前置した場合は指定値より小さいとして扱

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

798

-links リンク数

ファイルのリンク数が指定したリンク数のときは真です。

・リンク数は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定します。符号を指定しない

場合は指定値を,+を前置した場合は指定値より大きい,-を前置した場合は指定値より小さいとし

て扱います。リンク数の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても

2147483647 となります。

・リンク数に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

・リンク数を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-ls

います。番号の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647 と

なります。

・番号に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

・番号を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

常に真です。

Windows の場合は,ファイルパーミッション,ハードリンク数,所有者名,サイズ(バイト単位),

最終修正日時,およびパス名を標準出力に出力します。ファイルがシンボリックリンクの場合は,

リンク先のパス名が「->」のあとに表示されます。

UNIX の場合,inode 番号,サイズ(512 バイト単位),ファイルパーミッション,ハードリンク

数,所有者名,グループ,サイズ(バイト単位),最終修正日時およびパス名を標準出力に出力しま

す。ファイルがスペシャルファイルの場合は,サイズ(バイト単位)の代わりにメジャー番号およ

びマイナー番号を表示します。ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のパス名が「-

>」のあとに表示されます。

-maxdepth 深さ

現在検索しているディレクトリの深さが,指定した深さより小さいまたは同じ場合には真です。最

初に指定したディレクトリの深さは 1 です。

・深さの指定範囲は,0 から 32767 までです。0 を指定すると,検索対象ディレクトリだけ(ディ

レクトリに格納されているファイルは対象外)となります。

・指定できる値より大きい値を指定するとエラーとなります( find:

指定値

: maxdepth value too large)。

・深さに数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

指定した文字列

:

プライマリ

: value invalid)を出力します。

・深さを指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-mindepth 深さ

現在検索しているディレクトリの深さが指定した深さ以上の場合には真です。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

799

・深さの指定範囲は,0 から 32767 までです。

・指定できる値より大きい値を指定してもエラーになりません。

・深さに数値以外を指定した場合,0 が指定されたことになります。

・深さを指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-mmin 時間差

ファイルおよびディレクトリの最終修正日時と, find が実行を開始した日時の差が時間差で指定さ

れた分のときは真です。日時の差は,1 分未満は切り上げます。

・時間差は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定します。符号を指定しない場

合は指定値を,+を前置した場合は指定値より大きい,-を前置した場合は指定値より小さいとして

扱います。時間差の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647

となります。

・時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

・時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-mtime 時間差

ファイルおよびディレクトリの最終修正日時と, find が実行を開始した日時の差が時間差で指定さ

れた日のときは真です。日時の差は,1 日未満は切り上げます。

・時間差は符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定します。符号を指定しない場

合は指定値を,+を前置した場合は指定値より大きい,-を前置した場合は指定値より小さいとして

扱います。時間差の範囲は 2147483647( 0x7fffffff )までで,それ以上を指定しても 2147483647

となります。

・時間差に数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

・時間差を指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-mount

常に真です。UNIX の場合,検索を開始したディレクトリのデバイス番号と異なるディレクトリは,

検索しないようにします。

-name パターン

検索するファイル名またはディレクトリ名をパターンで指定します。検索したファイル名またはディ

レクトリ名がパターンに一致する場合は真です。

パターンは,文字とワイルドカードの組み合わせで指定します。ワイルドカードで使用する文字を

指定するために,エスケープ文字(

\

)を使用できます。また,ワイルドカードで使用する文字以外

もエスケープ文字(

\

)を使用できます。この場合,そのまま

\

が無視されたように見えます。

ワイルドカードとして使用できる文字を次の表に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

800

ワイルドカード

?

*

[…]

意味

任意の 1 文字に合致します。

0 文字以上の文字列に合致します。

[ ]に囲まれた文字列のどれか 1 文字に合致します。[ ]に囲まれた文字列の先頭に!または^を

付けた場合,[ ]に囲まれていない文字に合致します。-(ハイフン)で区切るとハイフンで区

切られた,間にある任意の文字(その 2 文字も含む)に合致します。

ワイルドカード[ ]の記述例を次の表に示します。

記述例

[!abc]

[0-9]

[a-z]

[A-Z]

[0-9a-zA-Z]

意味 a,b,c の 3 つを除く文字と合致します。

0 から 9 までのどれかに合致します。

英小文字に合致します。

英大文字に合致します。

英数字に合致します。

-newer パス名

現在のファイルおよびディレクトリが,パス名の最終修正日時より新しい場合は真です。

-nogroup

Windows の場合,常に偽となります。

UNIX の場合,現在のファイルが,存在しないグループに属している場合に真です。

-nouser

Windows の場合,常に偽となります。

UNIX の場合,現在のファイルの所有者が存在していないユーザーの場合に真です。

-ok コマンドライン ;

検索したファイルおよびディレクトリに対して処理をするコマンドラインを指定します。

・ find コマンドを実行するシェルによっては,

*

,;(セミコロン)などの文字が展開されるため,"

(ダブルクォーテーション)または'(シングルクォーテーション)で囲むか,エスケープ文字(

\

を使用する必要があります。

・コマンドラインは;(セミコロン)で区切ります。

・コマンドラインで指定したプログラムは, find が起動されたディレクトリをカレントディレクト

リとして起動します。起動する前に,ユーザーに応答を求めます。標準入力から y が入力されない

場合,コマンドラインを実行しないで,偽を返します。

・コマンドラインに{ }を指定すると,検索したファイルまたはディレクトリのパス名に置き換わり

ます。パス名は,検索を開始するパス名を絶対パスで指定した場合は絶対パスに,検索を開始する

パスを相対パスで指定した場合は相対パスになります。

・コマンドラインで指定したプログラムが終了コード 0 で終了した場合,真です。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

801

-path パターン

検索するファイル名またはディレクトリ名のパス名をパターンで指定します。検索したファイルま

たはディレクトリのパス名がパターンに一致する場合は真です。

・パターンには,指定した文字とワイルドカードの組み合わせで指定します。ワイルドカードで使

用する文字そのものを指定するために,エスケープ文字(

\

)を使用できます。ワイルドカードで使

用する文字以外に使用した場合,

\

が無視されたように見えます。

・パターンの指定の詳細は,-name パターンの説明を参照してください。

-perm [-]パーミッション

UNIX の場合,パーミッションを 8 進数の数値またはシンボルで指定します。Windows でこの引

数を指定するとエラー( find: -perm: unknown option)になります。

パーミッションをハイフン(-)に続いて指定した場合,ファイルまたはディレクトリのモードのう

ちパーミッションで指定された値が設定されていると真になります。ハイフンが指定されない場合

は,パーミッションとファイルのモードが完全に一致したときに真になります。

パーミッションを数値で指定した場合,8 進数以外または 8 進数の 07777(10 進数の 4095)より

大きな値を指定するとエラーとなります。

パーミッションをシンボルで指定した場合,何も指定されていない状態(数値表現での 0)に対し

て設定,追加および削除をします。1 つまたは複数のシンボルで指定された結果が検索に使用され

ます。

シンボルは 3 つの部分から構成されます。次に示すシンボルを 1 つまたは複数指定します。複数指

定する場合は,コンマ(,)でシンボル間を区切ります。

シンボル内の順序 指定できる値

1 つ目 アクセス権を設定する項目を指定します。複数同時に指定できます。

指定できる項目を次に示します。省略するとすべてのユーザーが仮定されます。 u:所有者 g:グループ o:その他 a:全ユーザー

2 つ目

3 つ目

モードに対する操作を指定します。1 つ目のシンボルで指定した項目に対して次の処理をします。

=:アクセス権の設定(上書き)

+:アクセス権の追加

-:アクセス権の削除

設定,追加および削除する値は,3 つ目のシンボルで指定します。

3 つ目のシンボルに続いて 2 つ目および 3 つ目のシンボルを記述できます。3 つ目のシンボルは省略でき

ます。

設定するアクセス権を指定します。複数同時に指定できます。指定できる値を次に示します。 r:読み取り w:書き込み x:実行 s:実行時にユーザーまたはグループ ID を設定する t:スティッキービット

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

802

シンボル内の順序 指定できる値

3 つ目 u:モードに現在設定されている所有者のアクセス権 g:モードに現在設定されているグループのアクセス権 o:モードに現在設定されているその他のアクセス権

省略するとアクセス権を設定する項目を消去します。消去した値を 2 つ目のシンボルに従って設定,追加

および削除します。追加および削除だけでは値は変化しません。 s と t の指定は,1 つ目で o だけを指定した場合には無視されます。

シンボルの指定例を次の表に示します。

-perm の指

定値 u=x,g=w u=x,g=u u=x,=u u=x,u=w u=x,u+w ug=x u=rw u=r+x u=r=w

=x,u=

=

同等の数値指定

300

110

600

500

120

110

111

200

200

011

000

説明 u に対して x を設定し,g に対して w を設定しています。 u に対して x を設定し,g に対して u と同じ値を設定しています。 u に対して x を設定し,そのあと a(省略値)に u と同じ値を設定しています。 u に対して x を設定し,その後 u に対して w を設定(上書き)しています。 u に対して x を設定し,その後 u に対して w を追加しています。 u と g に対して x を設定しています。 u に対して r および w を設定しています。 u に対して r を設定し,x を追加しています。 u に対して r を設定し,さらに w を設定(上書き)しています。 a(省略値)に x を設定し,u の設定を消去しています。 a(省略値)を消去しています。

-print

検索したファイルまたはディレクトリのパス名を標準出力に出力して改行します。常に真です。

-print0

検索したファイルまたはディレクトリのパス名と NULL('

\

0')を標準出力に出力します。常に真

です。

-prune

検索中に遭遇したディレクトリはたどらないようにします。常に真です。-d オプションが指定され

ている場合は無効となります。

-size サイズ[c]

ファイルのサイズが,指定したサイズブロック(512 バイト単位に切り上げ)の場合は真です。サ

イズのあとに c を指定するとバイト単位で評価します。

サイズは符号を指定しないか,+または-の符号を付けた数値を指定することで,次のように扱われ

ます。

・符号を指定しない場合:指定した時間差

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

803

・+を前置した場合:指定値より大きい

・-を前置した場合:指定値より小さい n

の範囲は 9223372036854775807( 0x7fffffffffffffff )までで,それ以上を指定しても

9223372036854775807 となります。

サイズに数値以外を指定した場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

:

指定した文字列

: illegal numeric value)を出力します。

サイズを指定しなかった場合,エラーメッセージ( find:

プライマリ

: requires additional arguments)を出力します。

-type タイプ

現在のファイルのタイプが指定したタイプと等しい場合は真です。タイプを次に示します。次のタ

イプ以外を指定した場合は,エラーメッセージ( find: -type: 指定した値: unknown type)が出力

されます。

・b:ブロック型スペシャルファイル(Windows では指定できません)

・c:キャラクタ型スペシャルファイル(Windows では指定できません)

・d:ディレクトリ

・f:通常ファイル

・l:シンボリックリンク

・p:FIFO(Windows では指定できません)

・s:ソケット(Windows では指定できません)

-user ユーザー名

Windows の場合,ファイルの所有者がユーザー名のときは真です。

UNIX の場合,ファイルの所有者がユーザー名のときは真です。ユーザー名に数値を指定し,その

所有者名が存在しないときはユーザー ID として評価します。

-xdev

常に真です。UNIX の場合,検索を開始したディレクトリのデバイス番号と異なるディレクトリは,

検索しないようにします。

• 演算子

プライマリは次の演算子と共に使用できます。優先度の高い順に示します。

(

検索式

)

括弧演算子内の検索式が条件を満たす場合,真です。

!

検索式

!演算子に続く検索式が条件を満たす場合,偽です。

検索式

-and

検索式|検索式

-a

検索式|検索式 検索式

検索式を-and 演算子もしくは-a 演算子で接続する,または検索式を 2 つ並べると論理積となりま

す。2 つの検索式が真の場合,真です。最初の検索式が偽の場合,2 つ目の検索式は評価されません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

804

検索式

-or

検索式|検索式

-o

検索式

検索式を-or 演算子または-o 演算子で接続すると論理和になります。どちらかの検索式が真の場合,

真です。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• find を実行するシェルによっては,セミコロンや括弧などにエスケープ文字(

\

)を使用するか,シン

グルクォーテーション(')またはダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

• 検索したファイルやディレクトリの出力順序は,OS やファイルシステムによって異なります。そのた

め,複数プラットフォームでの動作の一貫性を期待する場合は,出力結果を sort する必要があります。

• Windows の場合,-exec プライマリなどで生成したプロセスにファイルディスクリプタが引き継がれ

ないで,クローズされた状態になります。例えば,親プロセスがオープンしていたファイルディスクリ

プタに対して再度オープンしないで入出力を行おうとするとエラーになります。ただし,標準入力,標

準出力および標準エラー出力は再度オープンされた状態になります。

• Windows の場合,-exec オプションに指定したプログラム名にパスが含まれていないときは,プログ

ラムを実行する Windows API のパス検索順序で見つかったプログラムが実行されます。

• Windows の場合,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを

指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。検索を開始するパス名をシンボリックリン

クのリンク先のディレクトリにしたい場合は,-H,-L オプションまたは,-follow プライマリを指定し

てください。

使用例

•「.c」で終わる名称のファイルやディレクトリを表示します。

$ find . -name '*.c'

./test/a.c

./test/b.c

./test/c.c

./test/abc.c

$

• ファイル ttt より古い,または所有者が root ではないファイルやディレクトリを表示します。

$ ls -l

合計 0

-rw-rw-r-- 1 user1 group1 0 10月 7 10:12 a.c

-rw-rw-r-- 1 root group1 0 10月 7 10:12 abc.c

-rw-rw-r-- 1 user1 group1 0 10月 7 10:12 b.c

-rw-rw-r-- 1 user1 group1 0 10月 7 10:10 c.c

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

805

-rw-rw-r-- 1 user1 group1 0 10月 7 10:11 ttt

$ find . \! \( -newer ttt -user root \)

.

./ttt

./b.c

./a.c

./c.c

$

• カレントディレクトリの下にある,ファイル名がドット(.)と 1 桁の数字で終わるファイルを表示しま

す。ただし,command1 ディレクトリはスキップします。

$ ls command1 command2 command1: a1.txt b1.txt command1 command1.1 command1.c command1.o extern.h obj command2: a2.txt b2.txt command2 command2.1 command2.c command2.o extern.h obj

$ find . ! -path './command1/*' -name '*.[0-9]'

./command2/command2.1

$

• カレントディレクトリの下にある,すべての

*

.o ファイルを削除します。

$ ls command1 command2 command1: a1.txt b1.txt command1 command1.1 command1.c command1.o extern.h obj command2: a2.txt b2.txt command2 command2.1 command2.c command2.o extern.h obj

$ find . -name '*.o' -exec rm {} \;

$ ls command1 command2 command1: a1.txt b1.txt command1 command1.1 command1.c extern.h obj command2: a2.txt b2.txt command2 command2.1 command2.c extern.h obj

$

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\find -w find: illegal option -- w usage: find [-dHhL] path ... [expression]

8.4.14 getopt コマンド(コマンドラインのオプションを解析する)

形式 1 getopt 解析するオプション 解析される引数

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

806

形式 2 getopt [オプション] [--] 解析するオプション 解析される引数

形式 3 getopt [オプション] -o 解析するショートオプション名 [オプション] [--] 解析される引数

機能

解析される引数

に指定されたコマンドラインを

解析するオプション

の指定内容で解析し,結果を標準出力

に出力します。ショートオプション,ロングオプションとも解析できます。これによって,シェルスクリ

プトでの構文解析が容易になります。

次のどちらかで指定された場合は,形式 1 で指定されていると判定されます。

• 引数の最初のパラメーターが「-」で始まっていない場合

• 環境変数 GETOPT_COMPATIBLE が設定されている場合

これ以外の場合は,-o オプションの指定があれば形式 3,指定がなければ形式 2 で指定されていると判定

されます。

引数

解析するオプション

解析するオプションの文字列を指定します。

ショートオプションを指定する場合は次の点に注意してください。

• ショートオプションの先頭が「-」の場合,オペランドは出現個所で出力されます。ショートオプ

ションの先頭が「+」の場合,オプションはオペランドの前に指定必須となります。

ただし,形式 1 では先頭にある「-」「+」は無視されます。

• ショートオプションの先頭(「-」「+」の場合はその次の文字)が「

:

」の場合,解析される引数の

オプションが,解析するオプションに指定されていなくてもエラーメッセージは出力されませんが,

終了コードはエラーとなります。解析される引数は継続して解析されます。

なお,オプション文字またはオプション名の後ろに「:」または「::」を指定すると,次の内容を定義で

きます。

オプション文字またはオプション名の後ろに「:」を指定した場合

オプション値が必須なオプションであることを示します。

この場合,解析される引数には,オプション名とオプション値を次の書式で指定します。

・ショートオプション名とオプション値を続けて指定します。

$ getopt "xy:z" -yarg

-y arg --

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

807

・ショートオプション名とオプション値の間にスペースを入れて指定します。

$ getopt "xy:z" -y arg

-y arg --

・ロングオプション名とオプション値の間にスペースを入れて指定します。

$ getopt -o "abc" -l xyz: -- --xyz nml

--xyz 'nml' --

・「 ロングオプション名 = オプション値 」の形式で指定します。

$ getopt -o "abc" -l xyz: -- --xyz=nml

--xyz 'nml' --

オプション文字またはオプション名の後ろに「::」を指定した場合

オプション値の指定が任意のオプションであることを示します。引数を指定する場合は,オプショ

ン文字またはオプション名の直後に指定する必要があります。

この場合,解析される引数には,オプション名とオプション値を次の書式で指定します。

・ショートオプションの場合

オプション名とオプション値を続けて指定します。

・ロングオプションの場合

「 ロングオプション名 = オプション値 」の形式で指定します。

解析される引数

解析される引数として,オプション名,オプション値,オペランドを指定します。オプションの指定に

ついては,「

8.1 コマンドの記述形式

」を参照してください。

オプションの指定方法

ショートオプションの場合は「-」の後ろにショートオプション名を指定し,ロングオプションの場

合は「--」の後ろにロングオプション名を指定します。「--」の後ろにロングオプション名が続かな

い場合は,その個所でオプションの解析を終了し,以降のパラメーターをオペランドと判断します。

ロングオプション名は短縮して指定できます。その場合,出力結果にはロングオプションの完全名

が出力されます。例を次に示します。

$ getopt -o "" -l "longZ" -- --lo

--longZ --

短縮指定の場合はほかのオプションと区別できるように指定してください。あいまいな指定をする

と, 解析するオプション で先に定義したオプション名と判断されます。

オプションとオペランドの指定順

デフォルトではオプションとオペランドの指定順に決まりはなく,オペランドの後ろに指定したオ

プションも解析されます。なお,次の環境変数を設定すると,オプションの指定順を設定できます。

・環境変数 ADSH_CMD_ARGORDER によるオプション指定順の設定

環境変数 ADSH_CMD_ARGORDER を設定すると,解析される引数に指定するオプションは,オ

ペランドの前での指定が必須となります。

・環境変数 POSIXLY_CORRECT によるオプション指定順の設定

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

808

環境変数 POSIXLY_CORRECT を設定すると,解析される引数に指定するオプションは,オペラ

ンドの前での指定が必須となります。

環境変数 ADSH_CMD_ARGORDER に記述したコマンドのほかに,Linux 版のコマンドでも有効

となります。

オプション

形式 2 と形式 3 では次のオプションを指定できます。

• -l ロングオプション名

• -longoptions=ロングオプション名

解析するロングオプションを指定します。

オプションを複数指定する場合は,「

,

」(コンマ)またはスペースで区切って一度に指定するか,こ

のオプションで複数回指定します。

• -n プログラム名

• --name=プログラム名

オプション解析のエラーメッセージで出力するコマンド名を「getopt」からここで指定したプログ

ラム名へ変更します。

• -q

• --quiet

解析される引数のオプション解析のエラーメッセージを抑止します。

• -Q

• --quiet-output

解析結果の出力を抑止します。

• -u

• --unquoted

形式 2,形式 3 の解析結果のオプション値とオペランドをクォーテーションで囲まないようにします。

• -o 解析するショートオプション名

• --options=ショートオプション名

解析するショートオプションを指定します。

複数回指定した場合,最後に指定した値が有効になります。

ショートオプションに「W

;」

を指定し,解析される引数に「-W」指定のロングオプション名を指

定した場合,ロングオプション名として解釈されます。

解析結果の出力

解析結果は,オプション名,オプション値,オペランドに分類され,標準出力に出力されます。

形式 2 または形式 3 で指定した場合は,オプション値およびオペランドはシングルクォーテーションで囲

まれます。-u を指定した場合は囲まれません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

809

ショートオプションの場合は「-」とオプション名,ロングオプションの場合は「--」と完全なオプション

名が,1 つのオプションとして出力されます。

オプション(オプション名・オプション値)とオペランドの間には,区切りとして「--」が出力されます。

ただし,ショートオプションの先頭に「-」を指定した場合はこの限りではありません。

オプション解析でエラーが発生しても処理を継続し,後続のパラメーターのオプションを解析します。例

を次に示します。

$ getopt "xyz" -w -x getopt: invalid option -- w

-x --

終了コード

終了コード

0

1

2

3

意味

正常終了

エラー終了

解析される引数

に指定したオプションが,

解析するオプション

に定義されていません。

エラー終了

• getopt コマンドのオプションが不正です。

エラー終了

• 終了コード 1,2 以外のエラーです。

使用例

• コマンドを形式 1 で実行する例を示します。

$ getopt "xy:z" -z -y arg1 arg2

-z -y arg1 -- arg2

• コマンドを形式 2 で実行する例を示します。

$ getopt -q "xy:z" -z -y arg1 arg2

-z -y 'arg1' -- 'arg2'

• コマンドを形式 3 で実行する例を示します。

$ getopt -o "xy:z" -- -z -y arg1 arg2

-z -y 'arg1' -- 'arg2'

• 解析結果を位置パラメーターに設定する例を示します。

実行ファイル

OPT=`getopt -o abc:d: -- -a -b` eval set -- "$OPT" echo $1

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

810

echo $2 echo $3

実行結果

-a

-b

--

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\> getopt -z getopt: illegal option -- z usage: getopt optstring parameters

getopt [options] [--] optstring parameters

getopt [options] -o optstring [options] [--] parameters

8.4.15 grep コマンド(ファイル内の文字を検索する)

形式 grep[-a][-b][-c][-E][-G][-h][-I][-i][-L][-l][-n]

[-q][-R][-r][-s][-U][-v][-w][-x]

[-A 数値][-B 数値][-C[数値]]

[-e パターン][-f パターンファイルパス名][パターン][パス名 ...]

機能

ファイル内の文字(指定したパターン)を検索します。

引数

-a

すべてのファイルを ASCII テキストファイルとして扱います。

-b

それぞれ一致した行の先頭にバイト単位のオフセットを出力します。

-c

選択された行数だけ標準出力に出力します。

-E

拡張された正規表現としてパターンを扱います。-E オプションおよび-G オプションは最後に指定した

オプションが有効となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

811

-G

パターンを正規表現として扱います。デフォルト値です。-E オプションおよび-G オプションは最後に

指定したオプションが有効となります。

-h

次のどちらかの指定をする場合,各出力行の先頭にファイル名を付けないようにします。

• -R または-r オプションを指定する

• 複数の検索対象パス名を指定する

-I

バイナリファイルを無視します。

-i

大文字と小文字を区別しません。

-L

パターンを含まないファイルの名前だけを標準出力に出力します。-L オプションおよび-l オプション

は,最後に指定したオプションが有効となります。

-l

-n

-q

標準出力には何も出力しません。

-R

|

-r

検索ディレクトリを再帰的に検索します。

なお,-L オプション,-l オプション,および-q オプションを指定しない場合は,各出力行の先頭にファ

イル名が付けられます。

Windows の場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。

-s

読めないファイルや存在しないファイルは無視します。エラーメッセージを抑止します。

-U

各出力行にファイルの相対的な行番号を表示します。-c オプション,-L オプション,-l オプションお

よび-q オプションを指定した場合は無視されます。

バイナリファイルを検索します。ただし,出力はしません。

-v

パターンを含むファイルの名前だけを標準出力に出力します。-L オプションおよび-l オプションは,

最後に指定したオプションが有効となります。

パターンに一致しなかった行を出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

812

-w

指定文字列が単語として含まれている行を出力します。

単語とは英数字およびアンダースコア(_)から構成される文字列のことです。また,単語の前後はス

ペースなどの単語構成文字列以外の文字や,行頭または行末で区切られている必要があります。

-x

指定した文字列とファイルのすべての行を 1 行ごとに比較して完全に一致した場合に,一致した回数だ

け指定した文字列を出力します。

-A 数値

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行のあとの行も出力します。

-B 数値

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行の前の行も出力します。

-C[数値]

数値で指定した行だけ,パターンにマッチした行の前後の行も出力します。数値を省略した場合,前後

2 行を表示します。この場合,「-A 2 -B 2」と指定したときと同じになります。

-C オプションに数値を指定する場合は,-C オプションと数値の間にスペースを入れないでください。

パターン|-e パターン

検索するパターンを指定します。-e オプションは複数指定できます。

-e オプションには,'-'で始まるパターンを指定できます。

-f パターンファイルパス名

検索するパターンを 1 行ごとにパターンファイルのパス名に指定します。パターンの指定がない場合は

マッチしません。

[パス名 ...]

検索対象のパス名を指定します。複数指定ができます。パス名を指定しない場合は,検索対象の内容を

標準入力から入力できます。ディレクトリ名の指定は,-R オプションまたは-r オプションを指定した

場合に有効です。

なお,-L オプション,-l オプション,および-q オプションを指定しない場合は,各出力行の先頭にファ

イル名が付けられます。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了。

• パターンを含む行が存在します。

• -v が指定されている場合は,パターンを含まない行が存在します。

正常終了。

• パターンを含む行が存在しません。

• -v が指定されている場合は,パターンを含まない行が存在しません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

813

終了コード

2 以上

意味

エラー終了

注意事項

• ファイルの先頭から 8,192 バイト内に表示できる 1 バイト文字,スペース,タブ,バックスペースお

よびマルチバイト文字以外のデータが含まれている場合は,バイナリファイルと見なされます。

• Windows のコマンドプロンプトから実行する場合,パターンをクォーテーションで囲むときは"(ダ

ブルクォーテーション)を使用してください。

• ロケールと異なる文字コードのファイルはバイナリファイルと見なされます。

• Windows の場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コード

は変換しません。

使用例

• オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep ABCD test1.txt

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

77777777[ABCD]ccccccccc

555555555:ABCD:111111111

ABCD

ABCD_XYZ

0000<ABCD>0000

/* ABCD */

• 複数ファイルを指定して,オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep ABCD_ test1.txt test2.txt test3.txt test4.txt

test1.txt:ABCD_XYZ test2.txt:ABCD_XYZ test3.txt:ABCD_XYZ test4.txt:ABCD_XYZ

• -h オプションを指定して,複数のファイルを検索したときにファイル名を付加しないで一致した行を

表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -h ABCD test1.txt test2.txt test3.txt test4.txt

ABCD_XYZ

ABCD_XYZ

ABCD_XYZ

ABCD_XYZ

• -b オプションを指定して,一致した行の先頭にバイト単位のオフセットを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -b ABCD test1.txt

77:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

104:77777777[ABCD]ccccccccc

133:555555555:ABCD:111111111

212:ABCD

256:ABCD_XYZ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

814

301:0000<ABCD>0000

316:/* ABCD */

• -c オプションを指定して,一致した行数だけ表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -c ABCD test1.txt

7

• -i オプションを指定して,大文字と小文字を区別しない指定をした場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -i AbCd test1.txt

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

77777777[ABCD]ccccccccc

555555555:ABCD:111111111 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz

ABCD abcd

ABCD_XYZ

0000<ABCD>0000

/* ABCD */

• -L オプションを指定して,パターンを含まないファイル名だけを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -L ABC_ test1.txt test2.txt test3.txt test4.txt

test1.txt

test2.txt

test4.txt

• -l オプションを指定して,パターンを含むファイル名だけを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -l ABC_ test1.txt test2.txt test3.txt test4.txt

test3.txt

• -n オプションを指定して,各出力行にファイルの相対的な行番号を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -n ABCD test1.txt

4:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

5:77777777[ABCD]ccccccccc

7:555555555:ABCD:111111111

10:ABCD

14:ABCD_XYZ

17:0000<ABCD>0000

18:/* ABCD */

• -q オプションを指定して,標準出力に何も表示しない指定をした場合を表示します。上段は-q オプショ

ンを指定しない場合,下段は-q オプションを指定した場合です。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep ABCD_XYZ test1.txt

ABCD_XYZ

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -q ABCD_XYZ test1.txt

• -R オプションを指定して,検索ディレクトリを再帰的に検索した場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -R ABCD C:\USR\data

C:\USR\data\data_2\data_3\test3.txt:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

C:\USR\data\data_2\data_3\test3.txt:ABCD333

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

815

C:\USR\data\data_2\data_3\test3.txt:ABCD_AS

C:\USR\data\data_2\test2.txt:77777777[ABCD]ccccccccc

C:\USR\data\data_2\test2.txt:555555555:ABCD:111111111

C:\USR\data\data_2\test2.txt:ABCD222

C:\USR\data\data_2\test2.txt:ABCD_MM

C:\USR\data\test0.txt:ABCD_1118

C:\USR\data\test0.txt:ABCD_AS321

C:\USR\data\test0.txt:0000<ABCD>0000

C:\USR\data\test0.txt:/* ABCD */

• -s オプションを指定して,エラーメッセージを抑止した場合を表示します。上段は-s オプションを指

定しない場合,下段は-s オプションを指定した場合です。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep ABCD test5.txt

grep: test5.txt: No such file or directory

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -s ABCD test5.txt

• -w オプションを指定して,パターンが独立している場合だけ表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -w ABCD test1.txt

77777777[ABCD]ccccccccc

555555555:ABCD:111111111

ABCD

0000<ABCD>0000

/* ABCD */

• -x オプションを指定して,1 行に指定文字列だけある場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -x ABCD test1.txt

ABCD

• ファイル( file.txt

)の内容で,-x オプションを指定した場合を表示します。

• file.txt

の内容

ABABAB

ACACACAC

ABABAB

次のコマンドを実行した場合,一致しないため何も表示されません。 grep -x ABA file.txt

次のコマンドを実行した場合,ファイル( file.txt

)の 1 行目と 3 行目が一致し,次のように表示され

ます。 grep -x ABABAB file.txt

ABABAB

ABABAB

• -A オプションで 3 を指定し,一致した行の後ろ 3 行も表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -A 3 XYZ test1.txt

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

77777777[ABCD]ccccccccc

-XYZ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

816

555555555:ABCD:111111111 ababababababababababababab abcdefghijklmnopqrstuvwxyz

--

ABCD_XYZ asasasasasasasasas01

ASASASASASASAS

0000<ABCD>0000

• -B オプションで 3 を指定し,一致した行の前 3 行も表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -B 3 XYZ test1.txt

/*-----------------------*/

ABABABABABABABABABABABABAB

012345678901234567890

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

77777777[ABCD]ccccccccc

-XYZ

--

JJJJJJJJJJJJJJJJ

KKKKKKKKKKKKKKKK abcd

ABCD_XYZ

• -C オプションを指定し,一致した行の前後 2 行も表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -C XYZ test1.txt

ABABABABABABABABABABABABAB

012345678901234567890

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

77777777[ABCD]ccccccccc

-XYZ

555555555:ABCD:111111111 ababababababababababababab

--

KKKKKKKKKKKKKKKK abcd

ABCD_XYZ asasasasasasasasas01

ASASASASASASAS

• -e オプションで,-で始まるパターンを指定した場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -e "-rw-" file01.txt

-rw------- user0001 12 May 12 17:19 a.txt

-rw------- user0001 79 May 12 20:36 abc.txt

-rw------- user0001 141 May 12 20:36 abcd.txt

-rw------- user0001 12 May 12 18:05 b.txt

-rw------- user0001 133 May 12 21:49 f01.txt

-rw------- user0001 0 May 12 19:42 ff

-rw------- user0001 0 May 12 20:54 ff.txt

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

817

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep -d grep: illegal option -- d usage: grep [-abcEGhIiLlnqRrsUvwx] [-A num] [-B num] [-C[num]]

[-e pattern] [-f file] [pattern] [file ...]

• ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\grep CHECK file99 grep: file99: No such file or directory

8.4.16 

gunzip

コマンド(圧縮されたファイルを伸長する)

形式

【Windows 限定】 gunzip [-c] [-f] [-k] [-l] [-N] [-n] [-q] [-r] [-t] [-v]

[-o

出力先パス名

] [-S

サフィックス

] [

対象パス名

...]

【UNIX 限定】 gunzip [-a] [-c] [-f] [-k] [-l] [-N] [-n] [-q] [-r] [-t] [-v]

[-o

出力先パス名

] [-S

サフィックス

] [

対象パス名

...]

機能

圧縮されたファイルを伸長します。

このコマンドでは,次の操作ができます。

操作の種類

伸長

表示

検証

説明

圧縮ファイルを伸長します(以降,この操作を伸長操作と呼び

ます)。

この操作は,

-d

オプションを指定した gzip

コマンドと同じです。

-l

オプション,および

-t

オプションを指定しない場合,伸長操

作をします。

伸長操作では,伸長したファイルを作成したあとに,圧縮ファ

イルを削除します。圧縮ファイルを削除させない方法について

は,「

8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮さ

れたファイルを伸長する) 機能 」を参照してください。

-l

オプションを指定することで,圧縮ファイルの情報を表示し

ます(以降,この操作を表示操作と呼びます)。この操作は,

l

オプションを指定した gzip

コマンドと同じです。

-t

オプションを指定することで,圧縮ファイルを伸長しない

で,圧縮ファイルに格納されている圧縮データの整合性を検証

します(以降,この操作を検証操作と呼びます)。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

818

操作の種類

検証

説明

この操作は,

-t

オプションを指定した gzip

コマンドと同じです。

各操作の内容については,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長

する) 機能 」を参照してください。

環境変数

GZIP

に gunzip

コマンドのオプションを設定することで,コマンド引数に指定しなくてもオプショ

ンを使用できます。環境変数

GZIP

については,「

2.5 環境変数を設定する

」を参照してください。

引数

操作オプションの指定

実行する操作を指定します。

次のオプションを指定しないでこのコマンドを実行した場合は,圧縮ファイルを伸長します(伸長操作)。

-l

--list

圧縮ファイルの情報を表示します(表示操作)。

圧縮する前のファイルサイズや圧縮率などの情報を表示します。

-v

オプションを同時に指定すると,圧縮ファイルの詳細情報も表示します。

表示内容については,「

8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長す

る)

圧縮ファイル情報の表示 」を参照してください。

圧縮する前のファイルサイズの表示では,ファイルサイズが 4GB 以上の場合,値が正しく表示されま

せん。正しいファイルサイズを表示したい場合は,

-t

オプションを同時に指定してください。ただ

し,

-t

オプションを同時に指定した場合は,表示されるまでに時間が掛かる場合があります。

-t

--test

圧縮ファイルを伸長しないで,圧縮ファイルに格納されている圧縮データの整合性を検証します(検証

操作)。

-l

オプションと同時に指定した場合は,圧縮データの整合性検証と,圧縮ファイル情報の表示の両方

を行います。

ファイル情報の復元動作の指定

ファイル情報の復元動作を指定します。

-N

オプションおよび

-n

オプションを同時に指定した場合,最後に指定したオプションが有効になりま

す。

-N

オプション,

-n

オプションのどちらも指定しなかった場合,

-n

オプションが有効になります。

-N

オプションまたは

-n

オプションと,

-t

オプションを同時に指定した場合,指定を無視します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

819

なお,伸長操作での最終修正日時の扱いについては,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または

圧縮されたファイルを伸長する)

ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時の扱い

」を参照し

てください。表示操作でのファイル名と最終修正日時の扱いについては,「

8.4.17  gzip

コマンド(ファ

イルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

圧縮ファイル情報の表示 」を参照してくだ

さい。

-N

--name

【伸長操作の場合】

伸長するときに作成するファイル名を,圧縮ファイルに格納されているファイル名とします。また,

圧縮ファイルに格納されている最終修正日時を,作成したファイルに設定します。圧縮ファイルに

ファイル名や最終修正日時が格納されていない場合は,

-n

オプションを指定したときと同じ動作を

します。

【表示操作の場合】

表示する圧縮ファイル情報に,圧縮ファイルに格納されているファイル名と最終修正日時を表示し

ます。

-n

--no-name

【伸長操作の場合】

伸長するときに作成するファイル名を,圧縮ファイル名から圧縮ファイルの拡張子を取り除いたファ

イル名とします。また,圧縮ファイルの最終修正日時を作成したファイルに設定します。

【表示操作の場合】

表示する圧縮ファイル情報に,圧縮ファイル名から圧縮ファイルの拡張子を取り除いたファイル名

と,圧縮ファイルの最終修正日時を表示します。

入出力の指定

-c

--stdout

--to-stdout

【伸長操作の場合】

圧縮データの伸長結果を標準出力に出力します。

-l

オプションまたは

-t

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

-k

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

820

--keep

【伸長操作の場合】

伸長ファイルを作成したあと,圧縮ファイルを削除しません。

-l

オプション,

-t

オプション,または

-c

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

-r

--recursive

対象パス名

に指定したパスがディレクトリの場合,ディレクトリおよびサブディレクトリ内の圧縮ファ

イルを検索します。

Windows の場合,

-r

オプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。

検索中に遭遇したファイルを圧縮ファイルとして扱うかどうかは,ファイル名の拡張子で決定します。

圧縮ファイルとして扱うファイル名の拡張子については,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,

または圧縮されたファイルを伸長する)

圧縮ファイルの拡張子の扱い

」を参照してください。

ディレクトリのシンボリックリンクは,操作の種類や指定するオプションでリンク先をたどります。

ディレクトリのシンボリックリンクを指定したときの動作については,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファ

イルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

リンクファイルの扱い

」を参照してく

ださい。

-o

出力先パス名

--output=

出力先パス名

【伸長操作の場合】

指定したパス名で伸長するファイルを作成します。また,伸長操作では,圧縮ファイルが削除され

ます。伸長操作で

-N

オプションを同時に指定した場合,作成する伸長ファイルの最終修正日時には

圧縮ファイルに格納されている最終修正日時を使用します。ファイル名は

出力先パス名

に従います。

このオプションは,次のどれかと同時に指定するとエラー終了します。

-c

オプション,

-t

オプション,

-l

オプションまたは

-r

オプションを指定する。

• 圧縮ファイルを複数指定する。

• 圧縮ファイルを標準入力から入力する。

対象パス名

圧縮ファイルのパス名を指定します。

対象パス名

に,圧縮ファイル以外のファイルを指定したときの扱いについては,「 8.4.17  gzip

コマン

ド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

圧縮ファイルの拡張子の扱い 」

を参照してください。

対象パス名 は複数指定できます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

821

対象パス名

の指定がない,または

対象パス名

に「

-

」を指定した場合は,標準入力から入力します。伸

長操作では,標準入力から入力する場合は,圧縮データの伸長結果を標準出力に出力します。なお,伸

長操作では,標準入力が端末に関連づけられているとエラーとなります。

対象パス名 に指定できるファイルの種類は次のとおりです。

• 伸長操作では,通常ファイルだけを指定できます。また,リンクファイルを指定できるかどうかは,

指定するオプションによって異なります。リンクファイルを指定したときの動作については「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

リンクファイ

ルの扱い 」を参照してください。

• 表示操作,および検証操作では,通常ファイルとリンクファイルを指定できます。

-r

オプションを指定するときはディレクトリを指定できます。ディレクトリのシンボリックリンク

を指定できるかどうかは,操作の種類や指定するオプションによって異なります。ディレクトリの

シンボリックリンクを指定したときの動作については,「

8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,

または圧縮されたファイルを伸長する)

リンクファイルの扱い 」を参照してください。

指定した

対象パス名

が,操作できるファイルの種類以外のときはエラーとなります。

その他の指定

-a

--ascii

【UNIX 限定】

OS が提供する gunzip

コマンドとの互換のためのオプションです。

指定しても有効になりません。ただし,標準エラー出力にメッセージ( gunzip: Option -a is ignored on this system

)が出力されます。

-f

--force

次の操作を許可します。

【伸長操作の場合】

• リンクファイルのリンク先をたどります。リンクファイルについては「 8.4.17  gzip

コマンド(ファ

イルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

リンクファイルの扱い 」を参照して

ください。

• 作成する伸長後のファイルと同名のファイルがすでに存在する場合,応答要求を行わないで上書き

します。

• 操作するファイルのデータを標準入力から入力するとき,標準入力が端末に関連づけられていても,

入力を開始します。

-S

サフィックス

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

822

--suffix=

サフィックス

指定する

サフィックス

(任意の文字による文字列)を圧縮ファイルの拡張子として扱います。

【伸長操作の場合】

拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」とともに,

サフィックス

が付いたファイルを圧縮ファイルと見なします。

指定できる

サフィックス

の長さの範囲は 1〜30 バイトです。

サフィックス

にマルチバイト文字は使用

できません。

サフィックス

を指定したときの動作については,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧

縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

圧縮ファイルの拡張子の扱い 」を参照してくだ

さい。

-q

--quiet

メッセージの出力を抑止します。

ただし,次のメッセージは抑止の対象外です。

• オプション解析のエラーメッセージ

• 伸長操作の場合,伸長後のファイルと同名のファイルがすでに存在したとき,上書きするかどうか

を確認するメッセージ

【表示操作の場合】

次の情報を表示しません。

• ヘッダ行

• 複数圧縮ファイルの合計情報

このオプションの後ろに

-v

オプションを指定した場合,このオプションの指定は取り消されます。

-v

--verbose

次の詳細情報を表示します。

• 伸長操作,および検証操作の場合,操作結果の詳細情報として「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイル

を圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

表 8-12 圧縮操作,伸長操作,検証操作で出

力する詳細情報

」に示す内容を標準エラー出力に出力します。

• 表示操作の場合,表示する圧縮ファイル情報に,圧縮方式などの詳細情報も表示します。表示する

内容については,「

8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長す

る)

圧縮ファイル情報の表示

」を参照してください。

-r

オプションを指定してディレクトリ内のファイルを検索するとき,圧縮ファイル以外のファイル

に対して,標準エラー出力に「 gunzip: ファイル名: Unknown suffix: ignored

」を出力します。

このオプションの後ろに

-q

オプションを指定した場合,このオプションの指定は取り消されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

823

終了コード

終了コード

0

1

2

3

意味

正常終了

エラー終了

伸長操作の場合,伸長後のファイルは作成されていません。

エラー終了

伸長操作の場合,伸長後のファイルは作成されています。後処

理でエラーが発生しました。エラーが発生した後処理の内容に

ついては,出力されるメッセージを参照してください。

なお,複数ファイルの操作で,終了コード

1

2

の両方のエラー

が発生したときは,終了コードは

1

が返ります。

エラー終了

不正なオプションを指定しました。

次のメッセージが出力される場合は,終了コード 1 になります。

•「gunzip:

ファイル名

: Unknown suffix: ignored」

注意事項 gzip

コマンドと共通の注意事項については,「 8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮され

たファイルを伸長する)

gunzip

コマンド固有の注意事項を次に示します。

• このコマンドは,JP1/Advanced Shell が提供する gzip

コマンドで作成した圧縮ファイルの操作だけ

をサポートします。JP1/Advanced Shell が提供する gzip

コマンド以外で作成した gzip 形式の圧縮

ファイルをこのコマンドで操作した場合,正しく伸長,表示,または検証できないことがあります。

使用例 gunzip

コマンドでの伸長操作の使用例を示します。

-l

オプション,

-t

オプションおよびその他の伸長操

作については「

8.4.17  gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長する)

用例を参照してください。

• ファイルを伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip file001.txt.gz

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls file001.txt

-k

オプションを使用して,圧縮ファイルを残したまま伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip -k file001.txt.gz

C:\TEMP>ls file001.txt file001.txt.gz

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

824

-c

オプションを使用して,圧縮ファイルを残したまま伸長します。また,伸長結果を file003.txt

ファ

イルに出力します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip -c backup_file003.gz >file003.txt

C:\TEMP>ls backup_file003.gz file003.txt

-N

オプションを使用して,圧縮する前のファイル名で伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip -N backup_file003.gz

C:\TEMP>ls file003.txt

-S

オプションを使用して,「

.gz

」以外の拡張子の圧縮ファイルを伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip -S ".gzip" file004.txt.gzip

C:\TEMP>ls file004.txt

• 圧縮したアーカイブの伸長結果を tar

コマンドに渡してアーカイブを展開します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gunzip -c DIR002.tar.gz | %ADSH_OSCMD_DIR%tar -xvf -

DIR002

DIR002\DIR003

DIR002\DIR003\file004.txt

DIR002\DIR003\file005.txt

DIR002\file001.txt

DIR002\file002.txt

DIR002\file003.txt

8.4.17 

gzip

コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長

する)

形式

【Windows 限定】 gzip [-1|-2|-3|-4|-5|-6|-7|-8|-9] [-c] [-d] [-f] [-k] [-l] [-N] [-n] [-q] [-r]

[-t] [-v] [-o 出力先パス名 ] [-S サフィックス ] [ 対象パス名 ...]

【UNIX 限定】 gzip [-1|-2|-3|-4|-5|-6|-7|-8|-9] [-a] [-c] [-d] [-f] [-k] [-l] [-N] [-n] [-q] [-r]

[-t] [-v] [-o

出力先パス名

] [-S

サフィックス

] [

対象パス名

...]

機能

ファイルを圧縮,または圧縮されたファイルを伸長します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

825

このコマンドでは,次の操作ができます。

操作の種類

圧縮

伸長

表示

検証

説明

ファイルを圧縮します(以降,この操作を圧縮操作と呼びます)。

-d

オプション,

-l

オプション,および

-t

オプションを指定しない場合,

圧縮操作をします。

圧縮するときのファイル圧縮形式は gzip 形式です(以降,gzip 形式で

圧縮したファイルを圧縮ファイルと呼びます)。

ファイルのデータを DEFLATE 圧縮方式

で圧縮します(以降,圧縮し

たファイルのデータを圧縮データと呼びます)。

圧縮データは,圧縮操作で作成する圧縮ファイルに格納されます。

圧縮操作では,圧縮するファイル名に拡張子「

.gz

」を付けた名称で圧縮

ファイルを作成します。

圧縮操作では,圧縮ファイルを作成したあとに,圧縮するファイルを削

除します。

-d

オプションを指定することで,圧縮ファイルを伸長します(以降,こ

の操作を伸長操作と呼びます)。

伸長できるファイル圧縮形式は gzip 形式だけです。また,ファイル名の

終端に,拡張子「

.gz

」,または「

.tgz

」が付いたファイルを圧縮ファイ

ルと見なします。gzip 形式で圧縮されていないファイルや,拡張子

.gz

」,「

.tgz

」が付いていないファイルは,伸長できません。

伸長操作では,次のように生成した文字列をファイル名として,伸長し

たファイルを作成します。

• 圧縮ファイル名から拡張子「

.gz

」を取り除いた文字列

• 圧縮ファイル名の拡張子「

.tgz

」を「

.tar

」に変更した文字列

伸長操作では,伸長したファイルを作成したあとに,圧縮ファイルを削

除します。

-l

オプションを指定することで,圧縮ファイルの情報を表示します(以

降,この操作を表示操作と呼びます)。表示する圧縮ファイルの情報の詳

細は,

-l

オプション,

-v

オプションの説明,および「 圧縮ファイル情報

の表示 」を参照してください。

-t

オプションを指定することで,圧縮ファイルの伸長はしないで,圧縮

ファイルに格納されている圧縮データの整合性を検証します(以降,こ

の操作を検証操作と呼びます)。

注※ gzip 形式の圧縮で用いられる圧縮方式

圧縮操作,および伸長操作で,圧縮するファイルや圧縮ファイルを削除したくない場合は,次のどちらか

の方法で操作してください。

1. 圧縮結果,伸長結果を標準出力に出力する。

次の操作では,ファイルを削除しないで,圧縮したファイルデータや,伸長したファイルデータを標準

出力に出力します。必要に応じて,その出力をファイルにリダイレクトしたり,パイプで別のプログラ

ムに渡したりしてください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

826

-c

オプションを指定する。

• 標準入力から圧縮するファイルや圧縮ファイルを入力する。

2.

-k

オプションを指定する。

-k

オプションを指定して実行すると次のように動作します。

【圧縮操作の場合】

圧縮ファイルを作成したあとも,圧縮するファイルを削除しません。

【伸長操作の場合】

伸長したファイルを作成したあとも,圧縮ファイルを削除しません。

圧縮操作,または伸長操作で,作成する圧縮ファイルや伸長後のファイルと同じ名前のファイルがすでに

存在している場合は,上書きするかどうか問い合わせをします。標準入力からの応答文字が y

または

Y

で始

まっている場合,既存のファイルを削除して,圧縮ファイルや伸長後のファイルを作成します。応答文字

が y

および

Y

で始まっていない場合や,標準入力が使用できない場合は,操作対象ファイルの処理を中断し

ます。問い合わせをしないで上書きを許可したい場合は,

-f

オプションを指定してください。

圧縮操作では,ディレクトリを圧縮できません。ディレクトリの構造を保持したまま圧縮したい場合は, tar

コマンドでアーカイブを作成し,そのアーカイブを圧縮してください。また, tar

コマンドの

-z

オプ

ションを使用することで,アーカイブの作成と圧縮を同時にできます。 tar

コマンドの詳細については

「 8.4.34  tar

コマンド(対象パス名をアーカイブに格納,およびアーカイブから抽出,表示する)

照してください。

検証操作で行う圧縮データの整合性検証は,伸長操作のときにも行われます。なお,圧縮ファイルの圧縮

データ以外の値(圧縮方式などの情報)については,すべての操作で整合性を検証します。

環境変数

GZIP

に gzip

コマンドのオプションを設定することで,コマンド引数に指定しなくてもオプション

を使用できます。環境変数

GZIP

については,「 2.5 環境変数を設定する 」を参照してください。

引数

操作オプションの指定

実行する操作を指定します。

次のオプションを指定しないでこのコマンドを実行した場合は,ファイルを圧縮します(圧縮操作)。

-d

--decompress

--uncompress

圧縮ファイルを伸長します(伸長操作)。

-l

オプションまたは

-t

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

-l

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

827

--list

圧縮ファイルの情報を表示します(表示操作)。

圧縮する前のファイルサイズや圧縮率などの情報を表示します。

-v

オプションを同時に指定すると,圧縮ファイルの詳細情報も表示します。

表示内容については,「 圧縮ファイル情報の表示 」を参照してください。

圧縮する前のファイルサイズの表示では,ファイルサイズが 4GB 以上の場合,値が正しく表示されま

せん。正しいファイルサイズを表示したい場合は,

-t

オプションを同時に指定してください。ただ

し,

-t

オプションを同時に指定した場合は,表示されるまでに時間が掛かることがあります。

-t

--test

圧縮ファイルを伸長しないで,圧縮ファイルに格納されている圧縮データの整合性を検証します(検証

操作)。

-l

オプションと同時に指定した場合は,圧縮データの整合性検証と,圧縮ファイル情報の表示の両方

を行います。

圧縮レベルの指定

-

圧縮レベル

--fast

--best

圧縮するときの圧縮速度と圧縮率をレベルで指定します。

圧縮レベルは

1

から

9

の範囲で指定します。値の意味は次のとおりです。

• 圧縮速度

1

が最も速く,

9

が最も遅いです。

数値が大きくなるに従って,圧縮速度は遅くなります。

• 圧縮率

1

が最も低く,

9

が最も高いです。

数値が大きくなるに従って,圧縮率は高くなります。

このオプションを指定しない場合は,圧縮レベル

6

で圧縮します。

--fast

オプションは

-1

と同じ圧縮レベルで圧縮します。

--best

オプションは

-9

と同じ圧縮レベルで圧縮します。

このオプションを複数指定した場合,最後に指定したオプションが有効になります。

-d

オプション,

-l

オプション,または

-t

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

ファイル情報の保存,復元動作の指定

ファイル情報の保存,復元動作を指定します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

828

-N

オプションおよび

-n

オプションを同時に指定した場合,最後に指定したオプションが有効になりま

す。

-N

オプションまたは

-n

オプションと,

-t

オプションを同時に指定した場合,指定を無視します。

なお,圧縮操作および伸長操作での最終修正日時の扱いについては,「 ファイルの最終アクセス日時と最終

修正日時の扱い

」を参照してください。表示操作でのファイル名と最終修正日時の扱いについては,「 圧縮

ファイル情報の表示 」を参照してください。

-N

--name

【圧縮操作の場合】

圧縮するファイルのファイル名と最終修正日時を圧縮ファイルに格納します。圧縮ファイルに格納

するファイル名には,パス名から取り出したファイル名だけを格納します。なお,圧縮するファイ

ルを標準入力から入力するときは,圧縮ファイル内の最終修正日時にコマンドの実行日時が格納さ

れます。ただし,圧縮ファイルにファイル名は格納されません。

【伸長操作の場合】

伸長するときに作成するファイル名は,圧縮ファイルに格納されているファイル名とします。また,

圧縮ファイルに格納されている最終修正日時を,作成したファイルに設定します。圧縮ファイルに

ファイル名や最終修正日時が格納されていない場合は,

-n

オプションを指定したときと同じ動作を

します。

【表示操作の場合】

表示する圧縮ファイル情報に,圧縮ファイルに格納されているファイル名と最終修正日時を表示し

ます。

圧縮操作ではこのオプションがデフォルトの動作です。

-n

--no-name

【圧縮操作の場合】

圧縮するファイルのファイル名と最終修正日時を圧縮ファイルに格納しません。

【伸長操作の場合】

伸長するときに作成するファイル名を,圧縮ファイル名から圧縮ファイルの拡張子を取り除いたファ

イル名とします。また,圧縮ファイルの最終修正日時を作成したファイルに設定します。

【表示操作の場合】

表示する圧縮ファイル情報に,圧縮ファイル名から圧縮ファイルの拡張子を取り除いたファイル名

と,圧縮ファイルの最終修正日時を表示します。

伸長操作,表示操作では,このオプションがデフォルトの動作です。

入出力の指定

-c

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

829

--stdout

--to-stdout

【圧縮操作の場合】

圧縮したファイルデータを標準出力に出力します。

コマンド実行時に標準出力が端末に関連づけられている場合はエラーとなります。

このオプションを指定して複数のファイルを圧縮する場合,ファイル単位に圧縮と標準出力への出

力を繰り返します。この動作は, cat

コマンドなどで複数の圧縮ファイルを連結する(1 つの圧縮

ファイルを作成する)場合と同じです。この動作で作られた圧縮ファイルの注意点については「 注

意事項

」を参照してください。

【伸長操作の場合】

圧縮データの伸長結果を標準出力に出力します。

-l

オプション,または

-t

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

-k

--keep

【圧縮操作の場合】

圧縮ファイルを作成したあと,圧縮元ファイルを削除しません。

【伸長操作の場合】

伸長ファイルを作成したあと,圧縮ファイルを削除しません。

-l

オプション,

-t

オプション,または

-c

オプションと同時に指定した場合は指定を無視します。

-r

--recursive

対象パス名

に指定したパスがディレクトリの場合,ディレクトリおよびサブディレクトリを再帰的に検

索します。

【圧縮操作の場合】

ディレクトリおよびサブディレクトリ内の圧縮されていないファイルを検索します。

【伸長操作,表示操作,検証操作の場合】

ディレクトリおよびサブディレクトリ内の圧縮ファイルを検索します。

Windows の場合,

-r

オプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。

検索中に遭遇したファイルを圧縮ファイルとして扱うかどうかは,ファイル名の拡張子で決定します。

圧縮ファイルとして扱うファイル名の拡張子については,「 圧縮ファイルの拡張子の扱い 」を参照して

ください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

830

ディレクトリのシンボリックリンクは,操作の種類や指定するオプションでリンク先をたどります。

ディレクトリのシンボリックリンクを指定したときの動作については,「 リンクファイルの扱い

」を参

照してください。

-o

出力先パス名

--output=

出力先パス名

【圧縮操作の場合】

指定したパス名で圧縮ファイルを作成します。

また,圧縮操作では圧縮するファイルが削除されます。

【伸長操作の場合】

指定したパス名で伸長するファイルを作成します。また,伸長操作では,圧縮ファイルが削除され

ます。伸長操作で

-N

オプションを同時に指定した場合,圧縮ファイルに格納されている最終修正日

時を使用します。ファイル名は

出力先パス名

に従います。

このオプションは,次のどれかと同時に指定するとエラー終了します。

-c

オプション,

-t

オプション,

-l

オプションまたは

-r

オプションを指定する。

• 圧縮するファイルや圧縮ファイルを複数指定する。

• 圧縮するファイルや圧縮ファイルを標準入力から入力する。

対象パス名

【圧縮操作の場合】

圧縮するファイルのパス名を指定します。

【伸長操作,表示操作,検証操作の場合】

圧縮ファイルのパス名を指定します。

圧縮操作で圧縮ファイルを指定したときや,伸長操作,表示操作,および検証操作で圧縮ファイル以外

のファイルを指定したときの扱いについては,「

圧縮ファイルの拡張子の扱い

」を参照してください。

対象パス名

は複数指定できます。

対象パス名

に指定がない,または

対象パス名

として「

-

」を指定した場合は,標準入力から入力します。

圧縮操作,伸長操作では,標準入力から入力する場合は,圧縮したファイルデータや圧縮データの伸長

結果を標準出力に出力します。なお,圧縮操作では,標準出力が端末に関連づけられているとエラーに

なります。伸長操作では,標準入力が端末に関連づけられているとエラーになります。

対象パス名

に指定できるファイルの種類は次のとおりです。

• 圧縮操作および伸長操作では,通常ファイルだけを指定できます。また,リンクファイルを指定で

きるかどうかは,指定するオプションによって異なります。リンクファイルを指定したときの動作

については,「

リンクファイルの扱い 」を参照してください。

• 表示操作および検証操作では,通常ファイルとリンクファイルを指定できます。

-r

オプションを指定するときはディレクトリを指定できます。ディレクトリのシンボリックリンク

を指定できるかどうかは,操作の種類や指定するオプションによって異なります。ディレクトリの

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

831

シンボリックリンクを指定したときの動作については,「 リンクファイルの扱い 」を参照してくださ

い。

指定した

対象パス名

が,操作できるファイルの種類以外のときはエラーとなります。

その他の指定

-a

--ascii

【UNIX 限定】

OS が提供する gzip

コマンドとの互換のためのオプションです。

指定しても有効になりません。ただし,標準エラー出力にメッセージ( gzip: Option -a is ignored on this system

)が出力されます。

-f

--force

次の操作を許可します。

【圧縮操作の場合】

• リンクファイルのリンク先をたどります。リンクファイルについては「

リンクファイルの扱い 」を

参照してください。

• 作成する圧縮ファイルと同名のファイルがすでに存在する場合,応答要求を行わないで上書きします。

-c

オプションを指定しているときや,圧縮するファイルデータを標準入力から入力するときに,標

準出力が端末に関連づけられていても,圧縮したファイルデータを出力します。

【伸長操作の場合】

• リンクファイルのリンク先をたどります。リンクファイルについては「

リンクファイルの扱い 」を

参照してください。

• 作成する伸長後のファイルと同名のファイルがすでに存在する場合,応答要求を行わないで上書き

します。

• 操作するファイルのデータを標準入力から入力するとき,標準入力が端末に関連づけられていても,

入力を開始します。

-S

サフィックス

--suffix=

サフィックス

指定するサフィックス(任意の文字による文字列)を圧縮ファイルの拡張子として扱います。

【圧縮操作の場合】

拡張子「

.gz

」の代わりに,指定したサフィックスを付けて圧縮ファイルを作成します。

【伸長操作の場合】

拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」とともに,サフィックスが付いたファイルを圧縮ファイルと見なします。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

832

指定できるサフィックスの長さの範囲は 1〜30 バイトです。サフィックスにマルチバイト文字は使用

できません。サフィックスを指定したときの動作については,「 圧縮ファイルの拡張子の扱い 」を参照

してください。

-q

--quiet

メッセージの出力を抑止します。

ただし,次のメッセージは抑止の対象外です。

• オプション解析のエラーメッセージ

• 圧縮操作の場合,圧縮ファイルと同名のファイルがすでに存在したとき,上書きするかどうかを確

認するメッセージ

• 伸長操作の場合,伸長後のファイルと同名のファイルがすでに存在したとき,上書きするかどうか

を確認するメッセージ

【表示操作の場合】

次の情報を表示しません。

• ヘッダ行

• 複数圧縮ファイルの合計情報

このオプションの後ろに

-v

オプションを指定した場合,このオプションの指定は取り消されます。

-v

--verbose

次の詳細情報を表示します。

• 圧縮操作,伸長操作,および検証操作の場合,操作結果の詳細情報として,「

表 8-12 圧縮操作,伸

長操作,検証操作で出力する詳細情報

」に示す内容を標準エラー出力に出力します。

• 表示操作の場合,表示する圧縮ファイル情報に,圧縮方式などの詳細情報も表示します。表示する

内容については,「

圧縮ファイル情報の表示

」を参照してください。

-r

オプションを指定してディレクトリ内のファイルを検索するとき,操作対象外のファイルに対し

て,次のメッセージを標準エラー出力に出力します。

【圧縮操作の場合】

圧縮ファイルに対して,「 gzip: ファイル名 already has サフィックス suffix -- unchanged

」を

出力します。

【伸長操作,表示操作,検証操作の場合】

圧縮ファイル以外のファイルに対して,「 gzip:

ファイル名

: Unknown suffix: ignored

」を出力し

ます。

このオプションの後ろに

-q

オプションを指定した場合,このオプションの指定は取り消されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

833

表 8-12 圧縮操作,伸長操作,検証操作で出力する詳細情報

操作の種類 詳細情報の内容

と説明(上段:内容,下段:説明)

圧縮 [

圧縮するファイル名

:

]

圧縮率

%

[

-- replaced with

圧縮ファイル名

]

伸長

検証

圧縮するファイルの名称,圧縮率,および作成した圧縮ファイルの

名称を出力します。

-c

オプションを指定したときは,圧縮ファイル名は出力されません。

標準入力から入力したときは,圧縮するファイル名と圧縮ファイル

名は出力されません。

圧縮ファイル名

:

圧縮率

%

[

-- replaced with

伸長後のファイル名

]

圧縮ファイルの名称,圧縮率,および作成した伸長後のファイルの

名称を出力します。

-c

オプションを指定したときは,伸長後のファイル名は出力されま

せん。

標準入力から入力したときは,詳細情報は出力されません。

[ 圧縮ファイル名

:

]

OK

圧縮ファイルの名称と圧縮ファイルデータの整合性に問題がないこ

とを示す「

OK

」を出力します。

標準入力から入力したときは,圧縮ファイル名は出力されません。

注※

•「

圧縮するファイル名

:

」は「

圧縮するファイル名

:<タブ文字>

」で出力されます。

•「

圧縮ファイル名

:

」は「

圧縮ファイル名

:<タブ文字>

」で出力されます。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了。

エラー終了。

圧縮操作,伸長操作の結果は次のとおりです。

【圧縮操作の場合】

圧縮ファイルは作成されていません。

【伸長操作の場合】

伸長後のファイルは作成されていません。

エラー終了。

圧縮操作,伸長操作の結果は次のとおりです。

【圧縮操作の場合】

圧縮ファイルは作成されています。後処理でエラーが発生し

ました。エラーが発生した後処理の内容については,出力さ

れるメッセージを参照してください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

834

終了コード

2

3

意味

【伸長操作の場合】

伸長後のファイルは作成されています。後処理でエラーが発

生しました。エラーが発生した後処理の内容については,出

力されるメッセージを参照してください。

なお,複数ファイルの操作で,終了コード

1

2

の両方のエラー

が発生したときは,終了コードは

1

が返ります。

不正なオプションを指定しました。

次のメッセージが出力される場合は,終了コード 1 になります。

•「gzip:

ファイル名

already has

サフィックス suffix -- unchanged」

•「gzip:

ファイル名

: Unknown suffix: ignored」

ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時の扱い

圧縮操作,および伸長操作では,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を次のように扱います。

• 圧縮操作

圧縮操作では,通常,圧縮するファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を圧縮ファイルに引き継ぎ

ます。また,圧縮するファイルの最終修正日時を圧縮ファイルに格納します。

最終アクセス日時と最終修正日時の扱いは,圧縮するファイルの入力元やオプションの指定によって,

次の表に示す動作となります。

表 8-13 圧縮操作時の最終アクセス日時と最終修正日時の扱い

圧縮するファイルの入

力元

圧縮結果の出力先 オプション

※1

圧縮結果

圧縮ファイルの最終ア

クセス日時・最終修正

日時

圧縮ファイルに格納さ

れる最終修正日時

※2

ファイル 圧縮ファイル

-N

圧縮するファイルの最

終修正日時

標準入力

標準出力

-c

オプション指定)

標準出力

-n

-N

-n

-N

圧縮するファイルの最

終アクセス日時・最終

修正日時

圧縮するファイルの最

終アクセス日時・最終

修正日時

引き継ぎません

※3

引き継ぎません

※3

引き継ぎません

※3

圧縮ファイルには最終

修正日時が格納されま

せん

圧縮するファイルの最

終修正日時

※2

圧縮ファイルには最終

修正日時が格納されま

せん

※2

コマンドの実行日時

2

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

835

圧縮するファイルの入

力元

圧縮結果の出力先 オプション

※1

圧縮結果

圧縮ファイルの最終ア

クセス日時・最終修正

日時

引き継ぎません

※3

圧縮ファイルに格納さ

れる最終修正日時

※2

標準入力 標準出力

-n

圧縮ファイルには最終

修正日時が格納されま

せん

※2

注※1

-N

オプション,

-n

オプションのどちらも指定しなかった場合,

-N

オプションが指定されたものと

します。

注※2

圧縮結果の出力先が標準出力の場合,標準出力に出力した圧縮ファイルデータ内の最終修正日時を

指します。

注※3

最終アクセス日時と最終修正日時の扱いは,圧縮結果の出力先の指定(リダイレクトやパイプなど)

に従います。

なお,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時の設定に失敗した場合はエラーとなりますが,圧縮

ファイルは作成され,圧縮するファイルは削除されます。

• 伸長操作

伸長操作では,通常,圧縮ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を,伸長したファイルに引き継

ぎます。

最終修正日時の扱いは,オプションの指定や圧縮ファイルに最終修正日時が格納されているかどうかに

よって,次の表に示す動作となります。

表 8-14 伸長操作時の最終アクセス日時と最終修正日時の扱い

オプション

圧縮ファイル内の最終修正日

時の格納

伸長結果

伸長したファイルに設定する

最終アクセス日時

伸長したファイルに設定する

最終修正日時

-N

あり

-n

なし

あり

なし

圧縮ファイルの最終アクセス

日時

圧縮ファイルの最終アクセス

日時

圧縮ファイルの最終アクセス

日時

圧縮ファイルの最終アクセス

日時

圧縮ファイルに格納されてい

る最終修正日時

圧縮ファイルの最終修正日時

圧縮ファイルの最終修正日時

圧縮ファイルの最終修正日時

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

836

注※

-N

オプション,

-n

オプションのどちらも指定しなかった場合,

-n

オプションが指定されたものと

します。

次のような伸長操作の場合,圧縮ファイルに格納されている最終修正日時は使用しません。

• 標準入力から圧縮ファイルを入力し,伸長結果を標準出力に出力する場合。

-c

オプションを指定して,伸長結果を標準出力に出力する場合。

この伸長操作での最終アクセス日時と最終修正日時の扱いは,伸長結果の出力先の指定(リダイレクト

やパイプなど)に従います。

なお,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時の設定に失敗した場合はエラーとなりますが,伸長

したファイルは作成され,圧縮ファイルは削除されます。

圧縮・伸長時のユーザー ID・グループ ID とパーミッションの扱い

UNIX の場合,ファイルのユーザー ID・グループ ID とパーミッションを次のように扱います。

【圧縮操作の場合】

圧縮するファイルのユーザー ID・グループ ID とパーミッションを圧縮ファイルに引き継ぎます。

【伸長操作の場合】

圧縮ファイルのユーザー ID・グループ ID とパーミッションを伸長したファイルに引き継ぎます。

また,ユーザー ID・グループ ID とパーミッションは次のように扱います。

• スティッキービット,setuid ビットおよび setgid ビットは引き継ぎません。

• ユーザー ID・グループ ID の引き継ぎに失敗してもエラーにはなりません。引き継ぎに失敗したとき

は,コマンド実行者のユーザー ID,グループ ID が設定されます。

• パーミッションの引き継ぎに失敗した場合はエラーとなります。しかし,圧縮ファイルや伸長したファ

イルは作成されます。また,圧縮するファイルや圧縮ファイルも削除されます。

• 標準入力から入力する場合や,

-c

オプションを指定して圧縮結果,伸長結果を標準出力に出力する場

合,引き継がれません。ユーザー ID・グループ ID とパーミッションの扱いは,標準出力の出力先の

指定(リダイレクトやパイプなど)に従います。

Windows の場合,ファイルの所有者,ACL およびファイル属性は引き継ぎません。

圧縮ファイルの拡張子の扱い

圧縮ファイルの拡張子の扱いについて説明します。なお,標準入力から圧縮するファイルや圧縮ファイル

を入力する場合は,拡張子を意識する必要はありません。

1. 圧縮操作での圧縮済みファイルの扱い

圧縮操作では,圧縮するファイルの名称に,拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」または

-S

オプションに指定したサ

フィックスが付いている場合,圧縮済みファイルと見なして,圧縮しません。また,圧縮済みファイル

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

837

に対して,メッセージ「 gzip:

ファイル名

already has

サフィックス

suffix -- unchanged

」を出力

します。

-r

オプションを指定し,ディレクトリ内を検索して見つかった圧縮済みファイルに対しては,圧縮し

ません。また,メッセージ「 gzip: ファイル名 already has サフィックス suffix -- unchanged

」も

出力しません。なお,

-v

オプションを指定しているときはメッセージを出力します。

-c

オプションを指定したときは,圧縮済みファイルも圧縮します。

2. 伸長,表示,検証対象となる圧縮ファイルの拡張子

伸長操作,検証操作,表示操作では,圧縮ファイルの拡張子の扱いは次のとおりです。

• 引数に圧縮ファイル名を指定するとき

【伸長操作の場合】

圧縮ファイル名に,拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」,または

-S

オプションに指定したサフィックスが付いて

いるとき,圧縮ファイルと見なして,伸長します。それ以外のファイルの場合は,伸長しません。

また,指定されたファイルに対してメッセージ「 gzip:

ファイル名

: Unknown suffix: ignored

」を

出力します。

【表示操作,検証操作の場合】

圧縮ファイル名に,拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」および

-S

オプションに指定したサフィックスが付いて

いなくても操作します。

-r

オプション指定によりディレクトリ内を検索するとき

ディレクトリ内に存在する,拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」および

-S

オプションに指定したサフィックス

が付いているファイルに対して操作します。拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」または

-S

オプションに指定し

たサフィックスが付いていないファイルに対しては,操作しません。また,メッセージ「 gzip:

ファ

イル名 : Unknown suffix: ignored

」も出力しません。なお,

-v

オプションを指定しているときは,

メッセージを出力します。

なお,

-c

オプションを指定したときは,伸長操作ではファイル名に拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」および

-

S

オプションに指定したサフィックスが付いていなくても伸長を試みます。

3. 拡張子の文字種別の扱い

圧縮ファイルの拡張子の確認では,拡張子「

.gz

」,「

.tgz

」および

-S

オプションに指定したサフィック

スは,英大文字と英小文字を区別しません。例えば,圧縮するファイルの名称が,「 file.GZ

」でも圧縮

ファイルと見なします。

4. 圧縮ファイル名の拡張子の補完

伸長操作,表示操作,および検証操作では,引数に圧縮ファイル名を指定するとき,次の指定ができま

す。

• 圧縮ファイルの拡張子が「

.gz

」の場合,「

.gz

」の記述を省略できます。

• 圧縮ファイル名の終端が

-S

オプションに指定したサフィックスの場合,サフィックスの記述を省略

できます。

拡張子「

.gz

」や

-S

オプションに指定したサフィックスは,コマンドで補完します。

ただし,拡張子が「

.tgz

」の圧縮ファイルは,「

.tgz

」の記述を省略できません。

引数に指定した圧縮ファイル名に拡張子「

.gz

」が補完される例を次に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

838

$ ls file1.txt.gz

$ gzip -d file1.txt

$ ls file1.txt

なお,操作するディレクトリ内に,複数のファイルが格納されているときは,次のように動作します。

• 2 つの圧縮ファイルの名称の違いが,拡張子「

.gz

」と

-S

オプションに指定したサフィックスだけのと

きは,

-S

オプションのサフィックスが付いた圧縮ファイルが操作対象です。

• 拡張子「

.gz

」や

-S

オプションに指定したサフィックスが付いているファイルと付いていないファイル

が存在するときは,付いていないファイルが操作対象です。

拡張子の補完では,拡張子「

.gz

」および

-S

オプションに指定したサフィックスの英大文字,英小文字の

扱いは,OS によって異なります。

【UNIX の場合】

英大文字,英小文字の相違を区別します。

• 拡張子「

.gz

英小文字の「

.gz

」が付いた圧縮ファイルが補完対象です。

.GZ

」,「

.gZ

」および「

.Gz

」が付いた圧縮ファイルは補完の対象になりません。

-S

オプションに指定したサフィックス

-S

オプションに指定したサフィックスが付いた圧縮ファイルが補完対象です。

指定したサフィックスと,英大文字および英小文字の構成だけが異なるサフィックスが付いた圧縮

ファイルは,補完の対象になりません。

【Windows の場合】

英大文字,英小文字の相違を区別しません。

• 拡張子「

.gz

英小文字の「

.gz

」,「

.GZ

」,「

.gZ

」および「

.Gz

」が付いた圧縮ファイルが補完対象です。

-S

オプションに指定したサフィックス

-S

オプションに指定したサフィックスが付いた圧縮ファイルが補完対象です。

指定したサフィックスと,英大文字および英小文字の構成だけが異なるサフィックスが付いた圧縮

ファイルも補完対象です。

圧縮ファイル情報の表示

圧縮ファイル情報の表示では,最初にヘッダ行として項目名を表示して,次の行に圧縮ファイル情報を表

示します。ヘッダ行の表示は,

-q

オプションを使用して抑止できます。

1. 表示する項目

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

839

次の項目(列)を表示します。項目「 method

」,「 crc

」,「 date

」,「 time

」は,

-v

オプションを指定した

ときに表示します。

表 8-15 圧縮ファイル情報の表示項目(列)

項目名 method crc date time compressed uncompressed ratio

内容

圧縮方式。次の値を表示します。 defla

:圧縮データは,DEFLATE 圧縮方式で圧縮されていま

す。

圧縮前のファイルデータの巡回冗長検査(CRC)値。8 桁の

16 進数で表示します

この値を使用して,圧縮されたファイルデータの整合性を検

証します。

サイズが

0

のファイルを圧縮しているときは,

00000000

を表

示します。

標準入力から圧縮ファイルを入力したときは, ffffffff

を表

示します

※1

伸長後のファイルに設定されるファイルの最終修正日時の月

日。年は表示されません。

表示する内容は,圧縮ファイルの入力元や指定するオプショ

ンによって異なります。

詳細は「 表 8-16 「date」,「time」項目の表示内容 」を参照

してください。

伸長後のファイルに設定されるファイルの最終修正日時の時

分。秒は表示されません。

表示する内容は,圧縮ファイルの入力元や指定するオプショ

ンによって異なります。

詳細は「 表 8-16 「date」,「time」項目の表示内容 」を参照

してください。

圧縮ファイルのサイズ。

標準入力から圧縮ファイルを入力したときは,

-1

を表示しま

※1

圧縮する前のファイルのサイズ。

標準入力から圧縮ファイルを入力したときは,

-1

を表示しま

※1

圧縮する前のファイルのサイズが 4GB 以上の場合,値が正し

く表示されません

※2

圧縮率(%)。小数点第 1 位までを表示します。

圧縮率は,圧縮する前のファイルのサイズと,圧縮ファイル

内の圧縮データの長さを元に算出します。なお,圧縮データ

の長さは,圧縮ファイルのサイズとは異なります。

「 compressed

」項目や「 uncompressed

」項目に

-1

が表示される

ときは,「

0.0%

」を表示します。

サイズが小さいファイルや,圧縮効果が小さいファイルを圧

縮したときは,圧縮率はマイナスになる場合があります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

840

項目名 uncompressed_name

内容

伸長後のファイル名。圧縮ファイル名をディレクトリからの

パス名で指定しているときは,パス名のディレクトリ部分と

伸長後のファイル名によって生成したパス名を表示します。

標準入力から圧縮ファイルを入力したときは,「 stdout

」を表

示します。

表示する内容は,圧縮ファイルの入力元や指定するオプショ

ンによって異なります。

詳細は「

表 8-17 「uncompressed_name」項目の表示内容 」

を参照してください。

注※1

-t

オプションを指定すると,標準入力から入力する場合も,圧縮ファイルから入力したときと同じ

内容を表示できます。ただし,圧縮ファイルのサイズによっては,表示されるまでに時間が掛かる

場合があります。

注※2

-t

オプションを使用して,4GB 以上のサイズを表示できます。ただし,表示されるまでに時間が掛

かる場合があります。

表 8-16 「date」,「time」項目の表示内容

圧縮ファイルの入力元 圧縮ファイル内の最終修正日

時の格納

※1

指定するオプション

※2

表示する最終修正日時の月日

と時分

ファイル あり

-N

標準入力

なし

あり

なし

-n

-N

-n

-N

-n

-N

-n

圧縮ファイル内に格納されて

いる最終修正日時(圧縮した

ファイルの最終修正日時)

圧縮ファイル自身の最終修正

日時

圧縮ファイル自身の最終修正

日時

圧縮ファイル自身の最終修正

日時

圧縮ファイル内に格納されて

いる最終修正日時(圧縮した

ファイルの最終修正日時)

コマンドの実行日時

コマンドの実行日時

コマンドの実行日時

注※1

圧縮ファイル内に最終修正日時が格納されるかどうかは,圧縮操作での圧縮するファイルの入力方

法やオプションの指定によって決まります。圧縮操作での最終修正日時の扱いについては,「 ファイ

ルの最終アクセス日時と最終修正日時の扱い 」を参照してください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

841

注※2

-N

オプション,

-n

オプションのどちらも指定しなかった場合,

-n

オプションが指定されたものと

します。

表 8-17 「uncompressed_name」項目の表示内容

圧縮ファイルの入力元 圧縮ファイル内のファイル名の

格納

※1

指定するオプション

※2

表示する伸長後のファイル名

ファイル あり

-N

標準入力

なし

あり

なし

-n

-N

-n

-N

-n

-N

-n

圧縮ファイルに格納されてい

るファイル名(圧縮したファ

イルの名称)

圧縮ファイル名から生成(圧

縮ファイルの拡張子を取り除

くなど)したファイル名

圧縮ファイル名から生成(圧

縮ファイルの拡張子を取り除

くなど)したファイル名

圧縮ファイル名から生成(圧

縮ファイルの拡張子を取り除

くなど)したファイル名

圧縮ファイルに格納されてい

るファイル名(圧縮したファ

イルの名称)

「 stdout

「 stdout

「 stdout

注※1

圧縮ファイル内にファイル名が格納されるかどうかは,圧縮操作での圧縮するファイルの入力方法

や,

-N

オプション,

-n

オプションの指定によって決まります。圧縮ファイル内に格納されるファイ

ル名については,引数

-N

オプション,

-n

オプションの説明を参照してください。

注※2

-N

オプション,

-n

オプションのどちらも指定しなかった場合,

-n

オプションが指定されたものと

します。

2. 複数圧縮ファイルの合計情報の表示

引数に複数の圧縮ファイルを指定するときや,

-r

オプションでディレクトリ内のすべての圧縮ファイ

ルを対象とするときは,ファイル単位に圧縮ファイル情報を表示したあと,最終行に複数圧縮ファイル

の合計情報を表示します。表示内容を「

表 8-18 複数圧縮ファイルの合計情報の表示内容

」に示します。

この表示は,

-q

オプションを使用して抑止できます。また,表示する複数ファイルに,標準入力から

の入力が含まれる(「 compressed

」項目や「 uncompressed

」項目に

-1

が表示される)場合,表示されま

せん。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

842

表 8-18 複数圧縮ファイルの合計情報の表示内容

項目名 compressed uncompressed ratio uncompressed_name

内容

圧縮ファイルのサイズの合計値。

圧縮する前のファイルのサイズの合計値。

圧縮ファイルのサイズの合計値と,圧縮ファイルデータの長さの

合計値を元に計算した圧縮率。

(totals)

」。

リンクファイルの扱い

このコマンドでは,リンクファイル(シンボリックリンクおよびハードリンク)を次のように扱います。

【圧縮操作,伸長操作の場合】

圧縮操作,および伸長操作では,圧縮するファイルや圧縮ファイルのリンクファイルは操作できませ

ん。ただし,

-f

オプションを指定すると,リンクファイルを扱えます。

-f

オプションを指定したとき

のリンクファイル操作時の動作は次のとおりです。

操作の種類

圧縮

伸長

リンクファイル操作時の動作

• リンク先のファイルのデータを圧縮します。

• ファイル名から圧縮ファイル名を生成するときは,リンクファ

イル名を使用します。

• 圧縮ファイルに格納するファイル名には,リンクファイル名を

格納します。

• 圧縮後には,リンクファイルを削除します。

• リンク先のファイルの圧縮データを伸長します。

• ファイル名から伸長するファイル名を生成するときは,リンク

ファイル名を使用します。

• 伸長後には,リンクファイルを削除します。

なお,圧縮後や伸長後にリンクファイルを削除したくない場合は

-k

オプションを指定してください。

-c

オプションを指定する場合は,リンクファイルを扱えます。

-r

オプションでディレクトリ内を検索するとき,ディレクトリへのシンボリックリンクを扱えます。

ただし,

-r

オプションと同時に,

-f

オプションを指定してください。

-f

オプションを指定すると,

ディレクトリへのシンボリックリンクのリンク先をたどります。また,ディレクトリを再帰的に検索し

たときも,遭遇したディレクトリのシンボリックリンクのリンク先をたどります。なお,

-c

オプショ

ンを指定したときも,ディレクトリのシンボリックリンクのリンク先をたどります。

【表示操作,検証操作の場合】

表示操作,および検証操作では,リンクファイルを扱えます。圧縮ファイルにリンクファイルを指定し

た場合,リンク先をたどり,リンク先の圧縮ファイルを参照して,表示や検証をします。ただし,表示

操作で表示する伸長後のファイル名には,リンク先の圧縮ファイル名ではなく,リンクファイル名から

生成した名称を表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

843

-r

オプションでディレクトリ内を検索するとき,ディレクトリへのシンボリックリンクはリンク先を

たどります。また,ディレクトリを再帰的に検索したときも,遭遇したディレクトリのシンボリックリ

ンクのリンク先をたどります。

注意事項

• このコマンドは,このコマンド自身が作成した圧縮ファイルの操作だけをサポートします。次の操作は

正常に行われない場合があります。

• 他プログラム(OS 提供の gzip

コマンドなど)で作成した gzip 形式の圧縮ファイルを,JP1/

Advanced Shell 提供の gzip

コマンドで操作する。

• JP1/Advanced Shell 提供の gzip

コマンドで作成した圧縮ファイルを,gzip 形式の圧縮ファイルを

扱えるプログラム(OS 提供の gzip

コマンドなど)で操作する。

• サイズが小さいファイルや,圧縮効果が小さいファイルを圧縮した場合,圧縮ファイルのファイルサイ

ズが圧縮前のファイルサイズより大きくなることがあります。

-N

オプションを指定して伸長操作または表示操作をする場合に,圧縮ファイルに格納されているファ

イル名が次のときは,OS やエンコーディングが圧縮時と異なると,伸長や表示が正常に行われないお

それがあります。

• マルチバイト文字などのエンコーディングに依存する文字を含んでいる。

• ファイル名に OS 固有の指定可能文字を含んでいる(例:UNIX で

\

をファイル名の文字として使用

する)。

• 圧縮するファイルのパス名やファイル名の長さが次の値を超えるときは,圧縮ファイルの作成に失敗し

ます。この場合,

-o

オプションや

-c

オプションを使用して圧縮ファイルを作成してください。

•「

OS が定める最大パス名長

圧縮ファイルの拡張子の長さ

•「

OS が定める最大ファイル名長

圧縮ファイルの拡張子の長さ

• 次のどれかに該当する場合,

-N

オプションを指定して伸長操作をすると,伸長後のファイルの作成に

失敗します。

• 圧縮ファイルに格納されているファイル名の長さが,OS が定める最大ファイル名長を超えている。

• 圧縮ファイルに格納されているファイル名を元に生成したパス名の長さが,OS が定める最大パス

名長を超えている。

• 圧縮ファイルへの最終修正日時に格納できる日時の範囲は,UTC(協定世界時)の 1970 年 1 月 1 日

0 時 0 分 1 秒〜2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒です。範囲外のときは格納されません。

• 圧縮操作中にコマンドの実行を中断すると,圧縮途中の圧縮ファイルが残ることがあります。

• 伸長操作中にコマンドの実行を中断すると,伸長途中の伸長ファイルが残ることがあります。

• 圧縮するファイルに対して削除権限がない場合,圧縮操作で行う圧縮するファイルの削除が失敗しま

す。圧縮するファイルの削除に失敗しても,圧縮ファイルは作成されています。

• 圧縮ファイルに対して削除権限がない場合,伸長操作で行う圧縮ファイルの削除が失敗します。圧縮

ファイルの削除に失敗しても,伸長後のファイルは作成されています。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

844

• すでに存在するファイルと同名の圧縮ファイル,伸長後のファイルを上書きで作成する場合,最初に既

存のファイルを削除します。そのため,処理中にエラーが発生すると,既存のファイルは削除されてい

る場合があります。

• 操作対象のファイルと出力先のファイルの実体が同じ(シンボリックリンク先が同じ,またはハードリ

ンク先が同じ)場合,エラーになります。

-c

オプションを使用して複数のファイルから作成した圧縮ファイルや, cat

コマンドなどで複数の圧縮

ファイルを連結して作成した圧縮ファイルは,次のように伸長操作,または表示操作が行われます。

• 複数のファイルのデータが出力された伸長後のファイルが 1 つ作成されます。圧縮前のそれぞれの

ファイルごとに,伸長後のファイルが作成されることはありません。

-N

オプションを指定して伸長する場合,圧縮ファイル作成時に最初に指定したファイルの圧縮ファ

イル情報中のファイル名で,伸長後のファイルが作成されます。

• 表示操作では,圧縮ファイル作成時に最後に指定したファイルのサイズが,圧縮する前のファイル

のサイズとして表示されます。また,圧縮率はその値を元に算出されます。なお,

-t

オプションを

指定した場合は,すべてのファイルサイズの合計値が表示されます。

• Windows の場合,圧縮するファイル名や圧縮ファイル名にショートネームを指定したとき,ショート

ネームをファイル名とした圧縮ファイルや伸長後のファイルが作成されます。

• Windows の場合,ファイル名の英大文字と英小文字を区別しません。このため,次の動作となります。

• 圧縮ファイル名や伸長後のファイル名と同じスペルで英大文字,英小文字だけが異なるファイルは,

同一ファイルと見なします。例えば,作成する圧縮ファイルや伸長後のファイルと同じスペルで,

大文字・小文字だけが異なる名称のファイルは,同名のファイルがすでに存在していると見なします。

• 圧縮するファイル名や圧縮ファイル名を,同じスペルで大文字・小文字だけを替えて引数に指定し

た場合,引数に指定したファイル名で圧縮ファイルや伸長後のファイルが作成されます。

• Windows の場合,操作対象のファイルや上書きする既存のファイルが別のプログラムで使用されてい

ると,そのファイルの削除に失敗することがあります。

使用例

• ファイルを圧縮します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip file001.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls file001.txt.gz

-k

オプションを使用して,ファイルを残したまま圧縮します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -k file001.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls file001.txt file001.txt.gz

-o

オプションを使用して,コマンドで生成する圧縮ファイル名とは別の名称で,圧縮ファイルを作成

します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

845

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -o save_file002.gz file002.txt

C:\TEMP>ls save_file002.gz

-c

オプションを使用して,ファイルを残したまま圧縮します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -c file003.txt > backup_file003.gz

C:\TEMP>ls backup_file003.gz file003.txt

-S

オプションを使用して,「

.gz

」以外の拡張子の圧縮ファイルを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -S ".gzip" file004.txt

C:\TEMP>ls file004.txt.gzip

-r

オプションを使用して,ディレクトリ内のファイルを圧縮します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -r DIR002

C:\TEMP>ls -R DIR002

DIR003 file001.txt.gz file002.txt.gz file003.txt.gz

DIR002\DIR003: file004.txt.gz file005.txt.gz

-v

オプションを使用して,圧縮するときに圧縮率と圧縮ファイル名を出力します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -v file005.txt

file005.txt: 26.5% -- replaced with file005.txt.gz

なお,圧縮率と圧縮ファイル名は標準エラー出力に出力されます。

• 圧縮ファイルを伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d file001.txt.gz

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls file001.txt

-o

オプションを使用して,コマンドで生成する伸長後のファイル名とは別の名称で,伸長したファイ

ルを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -o FILE002.txt save_file002.gz

C:\TEMP>ls

FILE002.txt

-c

オプションを使用して,圧縮ファイルを残したまま伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -c backup_file003.gz >file003.txt

C:\TEMP>ls backup_file003.gz file003.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

846

-N

オプションを使用して,圧縮する前のファイル名で伸長します。

C:\DIR001>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -N backup_file003.gz

C:\DIR001>ls file003.txt

-S

オプションを使用して,「

.gz

」以外の拡張子の圧縮ファイルを伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -S ".gzip" file004.txt.gzip

C:\TEMP>ls file004.txt

-r

オプションを使用して,ディレクトリ内の圧縮ファイルを伸長します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -r DIR002

C:\TEMP>ls -R DIR002

DIR003 file001.txt file002.txt file003.txt

DIR002\DIR003: file004.txt file005.txt

-v

オプションを使用して,伸長するときに伸長率と伸長後のファイル名を出力します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -v file005.txt.gz

file005.txt.gz: 26.5% -- replaced with file005.txt

なお,伸長率と伸長後のファイル名は標準エラー出力に出力されます。

• 圧縮ファイル情報を表示します。

C:\TEMP>gzip -l file001.txt.gz

compressed uncompressed ratio uncompressed_name

25025357 34040107 26.5% file001.txt

-v

オプションを使用して,詳細な圧縮ファイル情報を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -l -v file001.txt.gz

method crc date time compressed uncompressed ratio uncompressed_name defla fe65cbfa Dec 23 16:52 25025357 34040107 26.5% file001.txt

• 複数の圧縮ファイルの圧縮ファイル情報を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -l -v file001.txt.gz file002.txt.gz file003.txt.gz file004.txt.gz file005.txt.gz

method crc date time compressed uncompressed ratio uncompressed_name defla 5d262330 Dec 23 17:12 16142040 17838735 9.5% file001.txt

defla 0e523a79 Dec 23 17:12 18824484 20542848 8.4% file002.txt

defla 1cb8a527 Dec 23 17:12 12476069 17673807 29.4% file003.txt

defla b167ed5d Dec 23 17:12 19489411 22390086 13.0% file004.txt

defla 9b4d3435 Dec 23 17:12 19631128 22513931 12.8% file005.txt

86563132 100959407 14.3% (totals)

• 圧縮ファイルの整合性を検証します。また,

-v

オプションを指定して検証結果を出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

847

C:\TEMP>gzip -t -v file001.txt.gz

file001.txt.gz: OK

なお,検証結果は標準エラー出力に出力されます。

• tar

コマンドのアーカイブ結果を圧縮します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%tar -cvf - DIR002 | %ADSH_OSCMD_DIR%gzip > DIR002.tar.gz

DIR002

DIR002/DIR003

DIR002/DIR003/file004.txt

DIR002/DIR003/file005.txt

DIR002/file001.txt

DIR002/file002.txt

DIR002/file003.txt

• 圧縮したアーカイブの伸長結果を tar

コマンドに渡してアーカイブを展開します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%gzip -d -c DIR002.tar.gz | %ADSH_OSCMD_DIR%tar -xvf -

DIR002

DIR002\DIR003

DIR002\DIR003\file004.txt

DIR002\DIR003\file005.txt

DIR002\file001.txt

DIR002\file002.txt

DIR002\file003.txt

8.4.18 head コマンド(ファイルの最初の部分を表示する)

形式 head[-行数|-n 行数][パス名 ...]

機能

ファイルの最初の数行を表示します。ファイルの最初の部分からそれぞれ指定した行数を標準出力に出力

します。ファイルの指定がない場合,標準入力から入力します。行数を省略した場合は,10 行を仮定しま

す。

引数

-行数

|

-n 行数 〜< 10 進数>((1〜2147483647))

標準出力へ出力する,入力ファイルの最初の行数をそれぞれ指定します。0 以下または 2147483647

より大きい値を指定すると,エラーメッセージ(head: line count too small: 指定値/head: line count too large: 指定値)を出力します。

パス名

入力ファイル名を指定します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

848

• 省略時は標準入力から入力します。

• 複数ファイルを指定できます。複数ファイルを指定した場合,それぞれのファイルを識別するため

に,次に示す文字をそれぞれのファイルの出力に先行して出力します。2 つ目以降のファイルの場

合,改行のあとに次に示す文字を出力します。

==>

ファイル名

<==

• 複数ファイルを指定して実行した場合はすべてのファイルを処理し,オープンに失敗したファイル

が 1 つでもあると終了コード 1 で終了します。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 head コマンドを実行した結果表示に使用するファイルの形式を次に示します。

• test1.txt

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1.txt

0004:test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

• test2.txt

0001:test2.txt

0002:test2.txt

0003:test2.txt

0004:test2.txt

0005:test2.txt

0006:test2.txt

0007:test2.txt

0008:test2.txt

0009:test2.txt

0010:test2.txt

これらのファイルを基にコマンドの実行結果を示します。

• test1.txt および test2.txt ファイルの最初の 2 行を表示します。

$ head -2 test1.txt test2.txt

==> test1.txt <==

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

849

0001:test1.txt

0002:test1.txt

==> test2.txt <==

0001:test2.txt

0002:test2.txt

$

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\head -d head: illegal option -- d usage: head [-count | -n count] [file ...]

8.4.19 hostname コマンド(ホスト名を表示する)

形式 hostname

機能

現在のホスト名を表示します。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドには指定可能な引数が存在しません。引数が指定された場合でも無視して処理を実行しま

す。

使用例

• 現在のホストシステムの名称を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\hostname

HOST01

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

850

8.4.20 ln コマンド(ファイル,またはディレクトリへのリンクファイルを

作成する)

形式

形式 1 ln [-f] [-i] [-L] [-n] [-P] [-s] [-T] [-v] [--follow={yes | no}]

[--no-exist-directory] [--no-exist-file] リンク先パス名 ... [ターゲット]

形式 2 ln [-f] [-i] [-L] [-n] [-P] [-s] [-v] [--follow={yes | no}]

[--no-exist-directory] [--no-exist-file] -t ターゲットディレクトリ名 リンク先パス

名 ...

機能

ファイル,またはディレクトリへのリンクファイルを作成します。-s オプションの指定に従って,ハード

リンク,またはシンボリックリンクを作成します。 ln コマンドでシンボリックリンクを作成する場合は,シンボリックリンク作成権限を持つユーザーで実行

してください。シンボリックリンク作成権限を持たないユーザーではシンボリックリンクを作成できませ

ん。また,ユーザーアカウント制御(UAC)が有効な環境では,シンボリックリンク作成権限を持つユー

ザーでもシンボリックリンクを作成できません。UAC が有効な環境でシンボリックリンクを作成する場

合は,シンボリックリンク作成権限を持つユーザーに管理者特権を持たせてください。

形式 1 の場合,引数ターゲットに指定したパスにリンクファイルを作成します。引数ターゲットがディレ

クトリの場合はディレクトリ内にリンクファイルを作成します。

形式 2 の場合,ターゲットディレクトリ内にリンクファイルを作成します。

引数

-f

--force

引数ターゲットに指定したファイルがすでに存在する場合,既存のファイルを削除してからリンクファ

イルを作成します。

-i オプションと同時に指定した場合は,-i オプションの指定が有効となります。

ただし,環境変数 ADSH_CMDLN_OPT_I_F に LAST を指定することで最後に指定したオプションを

有効にできます。

-i

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

851

--interactive

引数ターゲットに指定したファイルがすでにある場合は,削除するかどうか問い合わせをします。標準

入力からの応答文字が y または Y で始まっていれば,既存のファイルを削除しリンクファイルを作成

します。それ以外の文字を応答したり,標準入力が使用できない場合は処理を中断します。

-f オプションと同時に指定した場合,-i オプションの指定が有効となります。

ただし,環境変数 ADSH_CMDLN_OPT_I_F に LAST を指定することで最後に指定したオプションを

有効にできます。

-L

--logical

引数リンク先パス名にシンボリックリンクを指定した場合,シンボリックリンクをたどり,リンク先が

示すファイルの実体に対するハードリンクを作成します。ただし,リンク先が示すファイルが存在しな

い場合は作成しません。

このオプションはハードリンク作成時に有効なオプションです。-s オプションと同時に指定した場合は

指定を無視します。

-L オプション,-P オプションのどちらも指定しなかった場合,-L オプションが指定されたものとしま

す。

-L オプションと-P オプションを同時に指定した場合,最後に指定したオプションが有効となります。

-n

--no-dereference

意味を持たないオプションです。指定を無視します。

--follow={yes | no}

このオプションは,引数ターゲットに,ディレクトリに対するシンボリックリンクを指定したときの動

作を選択するオプションです。 yes を指定した場合,引数ターゲットに指定したディレクトリに対するシンボリックリンクをたどり,

リンク先のディレクトリにリンクファイルを作成します。 no を指定した場合,引数ターゲットに指定したディレクトリに対するシンボリックリンクをたどらず,

リンクファイル名として扱います。

--follow オプションの指定がない場合は,yes が指定されたものとします。

-P

--physical

• Windows,Linux,Solaris の場合

引数リンク先パス名にシンボリックリンクを指定した場合,シンボリックリンクをたどらず,シン

ボリックリンク自身のハードリンクを作成します。

このオプションはハードリンク作成時に有効なオプションです。-s オプションと同時に指定した場

合は指定を無視します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

852

-L オプション,-P オプションのどちらも指定をしなかった場合,-L オプションが指定されたもの

とします。

-L オプションと-P オプションを同時に指定した場合,最後に指定したオプションが有効となります。

• AIX,HP-UX の場合

指定を無視し,-L オプションを指定した場合と同じ動作となります。

-s

--symbolic

引数リンク先パス名に指定したファイル,またはディレクトリに対してシンボリックリンクを作成しま

す。

-s オプションの指定がない場合はハードリンクを作成します。ただし,次のハードリンクは作成できま

せん。

• 引数リンク先パス名に指定した対象が存在しない

• ディレクトリに対するハードリンク

• UNIX の場合:異なるファイルシステムのファイル

• Windows の場合:異なるドライブレターのファイル

-s オプションの指定がある場合はシンボリックリンクを作成します。

UNIX の場合

引数リンク先パス名に指定した対象の有無にかかわらず作成できます。

Windows

引数リンク先パス名に指定した対象が存在しない場合,作成できません。引数リンク先パス名に指

定した対象が存在しない状態でシンボリックリンクを作成する場合は--no-exist-directory オプショ

ン,または --no-exist-file オプションを指定してください。

作成したハードリンクはリンク先のアクセス権限を引き継ぎます。

作成したシンボリックリンクのアクセス権限は次のとおりです。

• UNIX の場合:全ユーザーに対してフルコントロール

• Windows:作成するディレクトリのアクセス権限を継承した上で,Everyone にフルコントロール

-t ターゲットディレクトリ名

--target-directory=ターゲットディレクトリ名

リンクファイルを作成するディレクトリを指定します。次のどれかの場合,エラー終了します。

• -T オプションと同時に指定した。

• ターゲットディレクトリ名にディレクトリ,またはディレクトリに対するシンボリックリンクのど

ちらでもないパスを指定した。

• 存在しないディレクトリをターゲットディレクトリ名に指定した。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

853

• このオプションを複数指定した。

-T

--no-target-directory

引数ターゲットに指定したディレクトリに対するシンボリックリンクをたどらず,リンクファイル名と

して扱います。

次のどちらかを満たす場合,エラー終了します。

• 引数ターゲットに指定した内容と同名のディレクトリが存在した。

• -t オプションと同時に指定した。

-v

--verbose

引数リンク先パス名と,作成するリンクファイルを標準出力に出力します。出力形式は次のとおりです。

• ハードリンク作成時

`引数リンク先パス名' => `作成するリンクファイル'

• シンボリックリンク作成時

`引数リンク先パス名' -> `作成するリンクファイル'

--no-exist-directory

Windows の場合

このオプションを指定すると,シンボリックリンク作成時に,引数リンク先パス名に指定したファ

イル,ディレクトリが存在しない場合,ディレクトリに対するシンボリックリンクを作成します。

シンボリックリンクが指すディレクトリが存在しない状態で,ディレクトリに対するシンボリック

リンクを先行して作成したい場合は,このオプションを指定してください。

なお,次のどちらかを満たす場合,このオプションの指定を無視します。

・引数リンク先パス名に指定したファイル,ディレクトリが存在する。

・-s オプションが指定されていない。

--no-exist-directory オプションと --no-exist-file オプションを同時に指定した場合は,最後に指定

したオプションが有効になります。

UNIX の場合

指定を無視します。

--no-exist-file

Windows の場合

このオプションを指定すると,シンボリックリンク作成時に,引数リンク先パス名に指定したファ

イル,ディレクトリが存在しない場合,ファイルに対するシンボリックリンクを作成します。

シンボリックリンクが指すファイルが存在しない状態で,ファイルに対するシンボリックリンクを

先行して作成したい場合は,このオプションを指定してください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

854

なお,次のどちらかを満たす場合,このオプションの指定を無視します。

・引数リンク先パス名に指定したファイル,ディレクトリが存在する。

・-s オプションが指定されていない。

--no-exist-file オプションと--no-exist-directory オプションを同時に指定した場合は,最後に指定

したオプションが有効になります。

UNIX の場合

指定を無視します。

リンク先パス名

作成するリンクファイルが指すファイルパス名,またはディレクトリパス名を指定します。リンク先パ

ス名は複数指定できます。リンク先パス名を 2 つ以上指定する場合は,引数ターゲットにディレクトリ

を指定する,または形式 2 によって-t オプションでディレクトリを指定してください。

ターゲット

作成するリンクファイル名,またはリンクファイルを作成するディレクトリ名を指定します。

リンクファイル名を指定した場合,指定したファイル名でリンクファイルを作成します。リンクファイ

ルを作成するディレクトリ名を指定した場合,引数リンク先パス名に指定したファイルと同じ名前のリ

ンクファイルを,指定したディレクトリ配下に作成します。

ターゲットの指定を省略した場合,カレントディレクトリにリンクファイルを作成します。

ディレクトリに対するシンボリックリンクを指定した場合,シンボリックリンクをたどり,リンク先の

ディレクトリにシンボリックリンクを作成します。ただし,次のどれかを指定することでシンボリック

リンクをたどらないでリンクファイル名として扱うことができます。

• -T オプション

• --follow オプションに no を指定する

• 環境変数 ADSH_CMDLN_FOLLOW に NO を指定する

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

プラットフォーム共通の注意事項

• 1 つのファイルに対して複数のハードリンクを作成できます。しかし,OS,またはファイルシステム

によって,1 つのファイルに対して作成できるハードリンク数には上限があります。そのため,上限を

超えた場合,ハードリンクの作成に失敗します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

855

• 引数リンク先パス名,または引数ターゲットに指定したシンボリックリンクをたどる際にシンボリック

リンクのネストの回数が OS の上限を超えるとエラーとなり,シンボリックリンクの作成に失敗します。

• 引数リンク先パス名,引数ターゲットに指定するファイルパスには,実行する OS に合わせたディレク

トリ区切り文字を指定してください。ディレクトリ区切り文字の指定を誤った場合,リンク先をたどる

ことができない場合があります。JP1/Advanced Shell で使用できるディレクトリ区切り文字の詳細は

「 2.2.3(1) JP1/Advanced Shell で使用するファイルの一覧 」の「ファイルとパスの指定に関する注意

事項」に関する説明を参照してください。

• 引数リンク先パス名を相対パスで指定すると,シンボリックリンクは自身が存在するディレクトリを起

点として,その位置からリンク先を指すことになります。そのため,カレントディレクトリとシンボ

リックリンクを作成するディレクトリが異なる場合は注意してください。例を次に示します。

このため,カレントディレクトリとシンボリックリンクを作成するディレクトリが異なる場合は,引数

リンク先パス名を絶対パスで指定するか,シンボリックリンクを作成するディレクトリからの相対パス

で指定してください。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

856

• 作成するリンクファイルと同名のファイル,ディレクトリが存在する環境で,-f オプションを指定,ま

たは-i オプションの応答で y,または Y を返した場合,ln コマンドはリンクファイルを作成するディレ

クトリに一時ファイルを作成します。このため,ln コマンドの実行を中断すると,一時ファイルが残

る場合があります。この場合は手動で削除してください。

• リンクファイルを作成するディレクトリパス名の長さによっては一時ファイルの作成に失敗することが

あります。その際は,既に存在する同名のファイルを削除,または名称を変更するか,作成するリンク

ファイル名を変更してください。

• 引数ターゲットにディレクトリに対するシンボリックリンクを指定した場合の解釈は,-T オプション,-follow オプション,環境変数 ADSH_CMDLN_FOLLOW の指定によって切り替えられます。同時に

指定した場合の優先順位は-T オプション,--follow オプション,環境変数 ADSH_CMDLN_FOLLOW

の順となります。

• -i オプションと-f オプションを同時に指定した場合,常に-i オプションの指定が有効になります。ただ

し,環境変数 ADSH_CMDLN_OPT_I_F に LAST を指定することで最後に指定したオプションを有効

にすることができます。

UNIX 版限定の注意事項

次に対するハードリンクを作成することはできません。

• ディレクトリ

• 存在しないファイル

• 異なるファイルシステムのファイル

Windows 版限定の注意事項

• 次に対するハードリンクを作成することはできません。

• ディレクトリ

• 存在しないファイル

• 異なるドライブレターのファイル

• NTFS 以外のファイルシステムにリンクファイルを作成できません。

• ln コマンドで作成したシンボリックリンクには,作成したディレクトリのアクセス権限を継承した上

で,Everyone にフルコントロールのアクセス権限を付加します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

857

• 実行ファイルに対してハードリンク,またはシンボリックリンクを作成する場合は,拡張子「.bat」,

「.com」,「.cmd」,または「.exe」を付加してください。また,ジョブ定義スクリプト内にも拡張子を

付加したリンクファイル名を記述してください。

• 引数リンク先パス名に存在しないファイル,またはディレクトリを指定してシンボリックリンクを作成

しようとすると,エラーとなりシンボリックリンクは作成されません。存在しないファイル,または

ディレクトリに対してシンボリックリンクを作成する場合は,--no-exist-directory, --no-exist-file オ

プションを指定してください。

• 引数ターゲット,またはターゲットディレクトリには UNC 形式を指定できません。指定した場合はエ

ラー終了します。また,引数リンク先パス名に UNC 形式を指定して,ハードリンクを作成するとエ

ラー終了します。

• -f オプション指定時,または-f オプションを指定して y,Y を応答した場合であっても,すでに存在す

るファイルのアクセス権限によっては削除できないで,新しいリンクファイルの作成に失敗する場合が

あります。

• シンボリックリンク作成時にフルコントロールの割り当てに失敗した場合,不当なシンボリックリンク

が残る場合があります。

• ファイルシステムの保護を目的とした製品をインストールしている環境では,シンボリックリンクを使

用できない場合があります。ファイルシステムの保護を目的とした製品をインストールしている環境

で,このコマンドを使用した場合,「Failed to rename a temporary file 」というメッセージを出力

し,エラー終了することがあります。また,このメッセージを出力した場合,一時ファイルが残ること

があります。この場合,JP1/Advanced Shell が提供する rm コマンドなどを使用して一時ファイルを

削除し,シンボリックリンクを再作成してください。

使用例

ファイルへのハードリンクを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ln test.txt hlink.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls -l total 714

-rw------- 2 Administrators 357 Jun 01 15:05 hlink.txt

-rw------- 2 Administrators 357 Jun 01 15:05 test.txt

引数ターゲットを省略してファイルへのハードリンクを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ln testdir\new.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls -l total 3572

-rw------- 2 Administrators 3572 Jun 04 11:19 new.txt

drwx------ 1 Administrators Jun 04 11:19 testdir

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls -l testdir total 3572

-rw------- 2 70247321 3572 Jun 04 11:19 new.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

858

ファイルへのシンボリックリンクを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ln -s test.txt slink.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls -l total 357 lrw------- 1 Administrators 0 Jun 01 15:07 slink.txt -> test.txt

-rw------- 1 Administrators 357 Jun 01 15:05 test.txt

ディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ln -s testdir slinkdir

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ls -l total 0 lrw------- 1 Administrators 0 Jun 01 15:08 slinkdir -> testdir drwx------ 1 Administrators Jun 01 15:05 testdir

オプションエラーのメッセージを表示します。このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォーム

によって異なる場合があります。Windows の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%ln -z ln: illegal option -- z usage: ln [-f] [-i] [-L] [-n] [-P] [-s] [-T] [-v] [--follow={yes | no}]

[--no-exist-directory] [--no-exist-file] linkpath ... [target]

ln [-f] [-i] [-L] [-n] [-P] [-s] [-v] [--follow={yes | no}]

[--no-exist-directory] [--no-exist-file] -t target_directory linkpath ...

8.4.21 ls コマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表示する)

形式 ls[-1][-A][-a][-C][-c][-d][-F][-f][-g][-h][-i][-k]

[-L][-l][-m][-n][-p][-q][-R][-r][-S][-s][-T][-t]

[-u][-x]

[--format=表示形式][--full-time]

[--indicator-style=ファイル種別様式][--sort=ソートキー]

[--time=ファイル日時種別]

[パス名 ...]

機能

ディレクトリの内容を表示します。ディレクトリの内容は標準出力に出力されます。出力内容のうちパー

ミッションの表示内容は次のようになります。

• 最初の 1 文字は,対象の種類として次の内容が表示されます。

-:通常ファイル

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

859

b:ブロック型スペシャルファイル c:キャラクタ型スペシャルファイル d:ディレクトリ l:シンボリックリンク p:FIFO s:ソケット

• 以降の 9 文字は,3 文字ごとの 3 つのセットとして解釈され,所有者,グループ,その他のユーザーの

パーミッションを表示します。Windows の場合は所有者だけのパーミッションを表示します。

権限 パーミッション

内の順序

1 つ目

2 つ目

3 つ目

4 つ目

5 つ目

6 つ目

7 つ目

8 つ目

9 つ目 t x r w

T s

S w x r

S x s r w

表示される

文字

所有者による読み取り

所有者による書き込み

所有者による実行

所有者によるセットユーザー ID またはセットグループ ID/実行

所有者によるセットユーザー ID またはセットグループ ID/非実行

グループによる読み取り

グループによる書き込み

グループによる実行

グループによるセットユーザー ID またはセットグループ ID/実行

グループによるセットユーザー ID またはセットグループ ID/非実行

その他のユーザーによる読み取り

その他のユーザーによる書き込み

その他のユーザーによる実行

その他のユーザーによるスティッキービット/実行

その他のユーザーによるスティッキービット/非実行 r

-

文字 w

注※

表示される文字の意味は次のとおりです。

意味

対応するパーミッションが与えられていない

Windows の場合,ファイルまたはディレクトリが存在する

UNIX の場合,読み取り権限が与えられている

Windows の場合,読み取り専用属性が設定されていない

UNIX の場合,書き込み権限が与えられている

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

860

t

T s

S

文字 x

意味

Windows の場合,次のどれかに該当する

• 拡張子が「.com」,「.exe」,「.cmd」または「.bat」である

• ディレクトリである

UNIX の場合,実行権限が与えられている

セットユーザー ID またはセットグループ ID が与えられていて,実行権限が与えられている【UNIX 限定】

セットユーザー ID またはセットグループ ID が与えられていて,実行権限が与えられていない【UNIX 限定】

スティッキービットが与えられていて,実行権限が与えられている【UNIX 限定】

スティッキービットが与えられていて,実行権限が与えられていない【UNIX 限定】

-g オプション,-l オプション,-n オプション,--full-time オプションを指定すると,ロングフォーマット

の出力形式となります。

ロングフォーマットとは,ファイル名やディレクトリ名の出力だけでなく,ファイルやディレクトリの詳

細な情報を出力する形式です。また,ロングフォーマット形式に-h オプション,-T オプション,-u オプ

ションを組み合わせると,各項目の出力形式を変更できます。

引数

-1

--format=single-column

1 行に 1 エントリ(1 列)で出力します。

-A

--almost-all

「.」および「..」を除いてすべてのエントリを出力します。

-a

--all

「.」で始まるファイル名およびディレクトリ名を含めて出力します。

-C

--format=vertical

縦方向にソートして,複数列で出力します。端末出力時のデフォルトです。

-c

--time=ctime

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

861

--time=status

ソート(-t オプション)やリスト出力(-g オプション,-l オプション,-n オプション,--full-time オ

プション)を指定した場合,ファイルの最終修正日時ではなく,ファイル情報の最終変更日時を使いま

す。

Windows の場合,指定が無視されます。

-d

--directory

ディレクトリの内容を表示しないで,ディレクトリ名を出力します。

Windows の場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリック

リンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-L オプションと同時に指定してください。

-F

--classify

--indicator-style=classify

ディレクトリ名の後ろに「/」,実行可能ファイルの後ろに「

*

」,シンボリックリンクの後ろに「@」,

FIFO 名の後ろに「

|

」,ソケットの後ろに「=」を出力します。Windows の場合,指定が無視されます。

-f

--sort=none

ソートをしないで出力します。

-g

ロングフォーマットで出力しますが,所有者は出力しません。

Windows の場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクト

リへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリック

リンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-L オプションと同時に指定してください。

-h

--human-readable

ロングフォーマット使用時に,ファイルサイズを 2 のべき乗で割って小数点第 2 位を四捨五入した値

をファイルサイズとして出力します。ファイルサイズには,サイズ文字(M:1048576,K:1024)

が付加されます。

ディレクトリ内にスペシャルファイルが存在する場合,-h オプションは無視されます。

-i

--inode

UNIX の場合,ファイルごとに inode 番号を出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

862

Windows の場合,常に 0 を出力します。

-k

UNIX の場合,-l オプション,-g オプション,-s オプションおよび--full-time オプションで出力する

ディレクトリの合計ブロック数と,-s オプションで表示するファイルサイズを KB 単位で出力します。

Windows の場合,-s オプションで表示するファイルサイズを KB 単位で出力します。

-L

--dereference

シンボリックリンクではなく,参照しているファイルの情報を出力します。

-l

--format=long

--format=verbose

次の項目をロングフォーマットで出力します。日時を完全な形式で出力するには--full-time オプション

を使用してください。

• UNIX の場合

アクセス権,リンク数,所有者名,グループ名,サイズ,最終修正日時,ファイル名またはディレ

クトリ名。ただし,表示対象がディレクトリの場合は,「.」や「..」も含めて,そのディレクトリ直

下に存在するディレクトリの総数を表示します。

ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のパス名を「->」のあとに表示します。

• Windows の場合

ファイル所有者のアクセス権,リンク数,所有者名,サイズ(ディレクトリの場合は表示しません),

最終修正日時,ファイル名またはディレクトリ名。

ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のパス名を「->」のあとに表示します。

このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリッ

クリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリン

ク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-L オプションと同時に指定してください。

-m

--format=commas

ファイル名をコンマ(,)で区切って出力します。

-n

--numeric-uid-gid

• UNIX の場合

ユーザー名,グループ名の代わりにユーザー ID,グループ ID を出力します。

• Windows の場合

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

863

ユーザー ID に 0 を出力します。また,グループ ID は出力しません。

このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリッ

クリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリン

ク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-L オプションと同時に指定してください。

-p

--indicator-style=slash

ディレクトリ名の直後に「/」を出力します。

-q

--hide-control-chars

ファイル名に表示できない文字が使われていた場合,代わりに「?」を出力します。端末出力時のデフォ

ルトです。

-R

--recursive

サブディレクトリを再帰的に出力します。

-r

--reverse

逆順にソートして出力します。

-S

--sort=size

サイズでソートして,最も大きいファイルを先頭に出力します。

-s

--size

UNIX の場合,ファイルのブロック数を出力します。-k オプションおよび環境変数 BLOCKSIZE が定

義されていない場合は,512 バイトのブロック単位で切り上げて出力します。

Windows の場合,ブロック数は常に 0 と出力されます。

-T

月,日,時間,分,秒,年を含む日時情報を出力します。-g オプション,-l オプションまたは-n オプ

ションのどれかと同時に指定した場合に有効となります。

-t

--sort=time

ファイルの最終修正日時でソートします。最新の修正が先頭になります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

864

-u

--time=atime

--time=access

--time=use

ソート(-t オプション)およびリスト表示(-g オプション,-l オプション,-n オプション,--full-time

オプション)の場合,ファイルの最終修正日時ではなくファイルの最終アクセス日時を使用します。

Windows の場合,指定が無視されます。

-x

--format=across

--format=horizontal

-C と同様に複数列で出力しますが,横方向にソートして出力します。

-format=表示形式

ファイルまたはディレクトリの内容を表示する場合の表示形式を指定します。

表示形式に次の値を指定できます。--format オプションを複数指定した場合は,最後の指定が有効に

なります。 across または horizontal

横方向にソートして,複数列で出力します。-x オプションと同じです。 commas

ファイル名をコンマ(

,

)で区切って出力します。-m オプションと同じです。 long または verbose

ロングフォーマットで表示します。-l オプションと同じです。 single-column

1 行に 1 エントリ(1 列)で出力します。-1 オプションと同じです。 vertical

縦方向にソートして,複数列で出力します。-C オプションと同じです。

--full-time

-l オプションと同様の項目を出力します。ただし,日時に関する情報は標準の省略形式ではなく,完全

な形式で出力します。

日時部分の出力形式は次のとおりです。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnnnnnnnn +/-hhmm

YYYY:西暦年

MM:月

DD:日

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

865

hh:時 mm:分 ss:秒 nnnnnnnnn:1 秒未満の日時。常に 000000000 と出力します。

+/-hhmm:タイムゾーン。UTC からの時差を示します。

Windows の場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレ

クトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シン

ボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-L オプションと同時に指定

してください。

--indicator-style=ファイル種別様式

表示するファイルの種別を示す情報の様式を指定します。

ファイル種別様式には次の値を指定できます。 classify

ファイルの種別を表す文字をファイル名の直後に出力します。ディレクトリ名の場合は直後に「

/

を表示します。-F オプションと同じです。

ファイルの種別を表す文字の内容は,-F オプションの説明を参照してください。 slash

ディレクトリ名の直後に「/」を表示します。-p オプションと同じです。

--indicator-style=classify と--indicator-style=slash を同時に指定した場合,classify の指定が有効

になります。

Windows の場合,classify を指定しても無視されます。

--sort=ソートキー

複数のファイルを表示する場合に,ソートキーに指定したファイル情報をキーにしてソートして表示し

ます。--sort オプションを複数指定すると,最後の指定が有効になります。

ソートキーには次の値を指定できます。 size

ファイルのサイズでソートします。-S オプションと同じです。 time

ファイルの最終修正日時でソートします。-t オプションと同じです。--time オプションを使用して,

ファイルの最終アクセス日時や最終変更日時でのソートもできます。 none

ソートしないで出力します。-f オプションと同じです。

--time=ファイル日時種別

ソート(-t)やリスト表示(-g オプション,-l オプション,-n オプション,--full-time オプション)

で使用するファイル日時は,ここで指定した種類の日時が適用されます。--time オプションを複数指定

すると,最後の指定が有効になります。Windows の場合,--time オプションを指定しても無視されま

す。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

866

ファイル日時には次の値を指定できます。 atime,access,または use

ファイルの最終アクセス日時を使用します。-u オプションと同じです。 ctime または status

ファイル情報の最終変更日時を使用します。-c オプションと同じです。

パス名

出力するファイル名またはディレクトリ名を指定します。複数指定することもできます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• -1 オプション,-C オプション,-l オプション,-m オプション,-x オプションおよび--full-time オプ

ションは,最後に指定したオプションが有効となります。

ただし,-l オプションと--full-time オプションを同時に指定した場合は,--full-time オプションが有効

となります。

• -A オプションの指定の有無に関係なく,常に「.」または「..」を除いたすべてのエントリ(「.」で始ま

るエントリを含む)が出力対象となります。

• ブロックサイズのデフォルトは 512 バイトです。

• ファイルの日時がコマンド実行日時より 182 日(約半年)以上前の場合や,182 日以上先の場合は,

日時の代わりに年を表示します。

ただし,--full-time オプションを指定した場合はこの限りではありません。

• UNIX の場合,ユーザー名が取得できないときはユーザー ID,グループ名が取得できないときはグルー

プ ID を表示します。

• Windows の場合,ユーザー名が取得できないときは「...」と表示します。

• Windows の場合,ディレクトリ内のファイルサイズ合計はバイト単位で表示します。

• Windows 上で隠しファイル属性の場合も表示対象となります。

• このコマンドは,次の環境変数が有効になります。

• 環境変数 COLUMNS

-C オプションの指定による,複数列で出力したときの 1 行当たりの出力幅を定義します。

• 環境変数 BLOCKSIZE

UNIX の場合,-s オプションの指定で表示する,ブロック数の 1 ブロック当たりのサイズを定義し

ます。環境変数 BLOCKSIZE には 512 から 1GB(1024×1024×1024)まで指定できます。範囲

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

867

外の値を指定した場合は次のように処理し,警告メッセージを標準エラー出力に出力して,後続の

処理を続行します。

・環境変数 BLOCKSIZE に 512 より小さい値を指定した場合

  ブロックサイズを 512 バイトとします。

・環境変数 BLOCKSIZE に 1G(1024×1024×1024)より大きい値を指定した場合

  ブロックサイズを 1G(1024×1024×1024)バイトとします。

環境変数 BLOCKSIZE でブロックサイズを変更する場合は,512 の倍数を指定してください。512

の倍数でない場合,余りは切り捨てられます。例えば,1,500 バイトが定義されている場合,1,024

バイトとして扱います。数値の後ろに,何倍であるかを示すサイズ文字(G(1024×1024×1024),

M(1024×1024),K(1024))を指定できます。数値とサイズ文字以外を指定した場合,ブロッ

クサイズを 512 バイトとして,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,後続の処理を続行しま

す。

• 環境変数 TZ

UNIX の場合,日付時刻の表示に使用されるタイムゾーンを定義します。

Windows の場合,日付時刻の表示は,コントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイア

ログボックスで定義されているタイムゾーンが使用されます。環境変数 TZ の値は影響しません。

ただし,--full-time オプションで表示するタイムゾーンは,環境変数 TZ の値とコントロールパネ

ルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスで定義されているタイムゾーンを使用するた

め,環境変数 TZ の値とコントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスの

タイムゾーンは同じにしてください。同じでない場合,--full-time オプションで表示されるタイム

ゾーンは正しく表示されません。

• Windows の場合,ドライブレターを指定してディレクトリを参照すると,指定の仕方によってはコマ

ンドを実行しているカレントディレクトリを参照します。

次に示すフォルダ構成を例に指定例を説明します。

カレントドライブ 別ドライブ

D:\ E:\

│ │

├X ├R

├Y ├S

└Z └T

│ │

├file1 ├fileA

├file2 ├fileB

└file3 └fileC ls コマンドにカレントドライブを「D:

\

」でなく「D:」と指定すると,コマンドを実行したカレント

ディレクトリ(D:

\

Z)配下の情報を表示します。

D:\Z>ls -l D: total 462

-rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file1

-rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file2

-rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file3

カレントドライブ(D:

\

)を指定すると,指定したドライブレターの直下(D:

\

)の情報を表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

868

D:\Z>ls -l D:\ total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:22 X drwx------ ouser001 Jun 02 15:23 Y drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 Z

別ドライブ(E:)を指定すると,指定したドライブレターの直下(E:

\

)の情報を表示します。

D:\Z>ls -l E: total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 R drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 S drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 T

別ドライブ(E:

\

)を指定すると,指定したドライブレターの直下(E:

\

)の情報を表示します。

D:\Z>ls -l E:\ total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 R drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 S drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 T

使用例

• オプションを指定しない場合,カレントディレクトリのファイルを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls

HARDLINK.txt TestLog test_result.txt

SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe

• -1 オプションを指定して,1 列で表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -1

HARDLINK.txt

SYMLINK.txt

TestLog test_data.txt

test_result.txt

uap.exe

• -A オプションを指定して,「.」および「..」を除いたすべてのエントリを表示します。Windows の場

合は,-A オプションの指定に関係なく「.」で始まるエントリを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -A

HARDLINK.txt TestLog test_result.txt

SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe

• -a オプションを指定して,「.」で始まるディレクトリを含めて表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -a

. SYMLINK.txt test_result.txt

.. TestLog uap.exe

HARDLINK.txt test_data.txt

• -C オプションを指定し,縦方向にソートして複数列で表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

869

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -C

HARDLINK.txt TestLog test_result.txt

SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe

• -f オプションを指定して,ソートをしないで表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -f

HARDLINK.txt TestLog test_result.txt

SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe

• -g オプションを指定し,所有者表示なしのロングフォーマットで表示します。Windows の場合はグ

ループ名を表示しません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -g total 337744

-rw------- 2 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -h オプションをロングフォーマットと共に指定して,ファイルサイズにサイズ文字を付加します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lh total 337744

-rw------- 2 Administrators 99.6K Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0B Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 Administrators 99.6K Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 99.6K Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31.0K Jun 12 16:23 uap.exe

• -i オプションを指定して,ファイルごとに inode 番号を表示します。Windows の場合は inode 番号

に 0 を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -i

0 HARDLINK.txt 0 TestLog 0 test_result.txt

0 SYMLINK.txt 0 test_data.txt 0 uap.exe

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -il total 337744

0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

0 lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

0 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

0 -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

0 -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -l オプションを指定して,ロングフォーマットで表示します。Windows の場合は,所有者のアクセス

権限だけ表示します。グループ名,ディレクトリサイズは表示しません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -l total 337744

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

870

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -l オプションのリスト表示で-c オプションを指定して,ファイルの最終修正日時ではなくファイル情報

の最終変更日時を表示します。Windows の場合は,-c オプションの指定を無視してファイルの最終修

正日時を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lc total 337744

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -l オプションのリスト表示で-u オプションを指定して,ファイルの最終修正日時ではなくファイルの

最終アクセス日時を表示します。Windows の場合は,-u オプションの指定を無視してファイルの最

終修正日時を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lu total 337744

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -m オプションを指定して,ストリーム出力形式でコンマで区切って表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -m

HARDLINK.txt, SYMLINK.txt, TestLog, test_data.txt, test_result.txt, uap.exe

• -n オプションを指定して,ユーザー名,グループ名の代わりにユーザー ID,グループ ID を表示しま

す。Windows の場合はユーザー ID に 0 を表示します。また,グループ ID を表示しません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -n total 337744

-rw------- 2 0 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 0 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 0 Jul 06 16:58 TestLog

-rw------- 1 0 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 0 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 0 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -p オプションを指定して,ディレクトリの後ろに「/」を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -p

HARDLINK.txt TestLog/ test_result.txt

SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -alp

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

871

total 337744 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:29 ./ drwx------ 1 TrustedInstaller Jan 01 1980 ../

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog/

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -q オプションを指定して,表示できない文字を「?」で表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -q ..\dir1

.sub1 file2.txt sub4 wc2.c wc4.c

.sub2 sub3 wc1.c wc3.c ????.txt

• -R オプションを指定して,サブディレクトリを再帰的に表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -R ..\dir1

.sub1 file2.txt sub4 wc2.c wc4.c

.sub2 sub3 wc1.c wc3.c ????.txt

..\dir1\.sub1:

..\dir1\.sub2:

..\dir1\sub3:

..\dir1\sub4:

• -r オプションを指定して,逆順にソートして表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -r uap.exe test_data.txt SYMLINK.txt

test_result.txt TestLog HARDLINK.txt

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -rl total 337744

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

• -S オプションを指定して,サイズでソートして最も大きいファイルを先頭に表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -S

HARDLINK.txt test_result.txt SYMLINK.txt

test_data.txt uap.exe TestLog

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lS total 337744

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

872

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

• -s オプションを指定して,ファイルのブロック数を表示します。Windows の場合は 0 です。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -sl total 337744

0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

0 lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

0 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog

0 -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

0 -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -T オプションを指定して,月,日,時間,分,秒,年などの時間情報を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lT total 337744

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26:40 2015 HARDLINK.txt

lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27:11 2015 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58:21 2015 TestLog

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20:28 2015 test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26:40 2015 test_result.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23:18 2015 uap.exe

• -t オプションを指定して,ファイルの最終修正日時でソートします。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -t

TestLog HARDLINK.txt test_data.txt

SYMLINK.txt test_result.txt uap.exe

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lt total 337744 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt

-rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt

-rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt

-rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe

• -x オプションを指定し,横方向にソートして複数列で表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -x

HARDLINK.txt SYMLINK.txt TestLog test_data.txt test_result.txt uap.exe

• --full-time オプションを指定し,日時を完全な形式でロングフォーマット表示します。

C:\Program Files\HITACHI\JP1AS\JP1ASE\cmd>ls --full-time total 2638901

-rwx------ 1 SYSTEM 327168 2014-01-10 19:47:42.000000000 +0900 awk.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 10240 2014-01-10 19:45:32.000000000 +0900 basename.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 12800 2014-01-10 19:48:44.000000000 +0900 cat.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 11264 2014-01-10 19:48:44.000000000 +0900 cmp.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 19968 2014-01-10 19:48:40.000000000 +0900 cp.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 14848 2014-01-10 19:48:04.000000000 +0900 cut.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 10240 2014-01-10 19:48:36.000000000 +0900 date.exe

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

873

-rwx------ 1 SYSTEM 237056 2014-01-10 19:48:14.000000000 +0900 diff.exe

-rwx------ 1 SYSTEM 224256 2014-01-10 19:45:28.000000000 +0900 egrep.exe

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\>ls -z ls: illegal option -- z usage: ls [-1AaCcdFfghikLlmnpqRrSsTtux] [--format=word] [--full-time]

[--indicator-style=word] [--sort=word] [--time=word] [file ...]

8.4.22 mkdir コマンド(ディレクトリを作成する)

形式 mkdir[-p][-m パーミッション]ディレクトリ ...

機能

ディレクトリを作成します。

引数

-p

必要に応じて,存在しない中間のディレクトリを作成します。

-m パーミッション

UNIX の場合,作成したディレクトリにパーミッションを設定します。umask 値は反映されません。

パーミッションは 8 進数の数値またはシンボルを指定します。

数値を指定した場合,8 進数以外または 8 進数の 07777(10 進数の 4095)より大きな値を指定する

とエラーとなります。

シンボルを指定した場合,何も指定されていない状態(数値表現での 0)に対して設定,追加および削

除をします。1 つまたは複数のシンボルで指定された結果が検索に使用されます。

シンボルは 3 つの部分から構成されます。次に示すシンボルを 1 つまたは複数指定します。複数指定

する場合は,コンマ(,)でシンボル間を区切ります。

指定できる値 シンボル内の

順序

1 つ目 アクセス権を設定する項目を指定します。複数同時に指定できます。指定できる項目を次に示します。省略

するとすべてのユーザーが仮定されます。

• u:所有者

• g:グループ

• o:その他

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

874

シンボル内の

順序

1 つ目

2 つ目

3 つ目

指定できる値

• a:全ユーザー

モードに対する操作を指定します。1 つ目のシンボルで指定した項目に対して次の処理をします。

• =:アクセス権の設定(上書き)

• +:アクセス権の追加

• -:アクセス権の削除

設定,追加および削除する値は,3 つ目のシンボルで指定します。

3 つ目のシンボルに続けて 2 つ目および 3 つ目のシンボルを記述できます。このとき 3 つ目のシンボルは省

略できます。

設定するアクセス権を指定します。複数同時に指定できます。指定できる値を次に示します。

• r:読み取り

• w:書き込み

• x:実行

• s:実行時にユーザーまたはグループ ID を設定する

• t:スティッキービット

• u:モードに現在設定されている所有者のアクセス権

• g:モードに現在設定されているグループのアクセス権

• o:モードに現在設定されているその他のアクセス権

省略するとアクセス権を設定する項目を消去します。消去した値を 2 つ目のシンボルに従って設定,追加お

よび削除します。2 つ目で設定する追加および削除では,3 つ目で設定する値は変化しません。 s と t の指定は,1 つ目で o だけを指定した場合には無視されます。

シンボルの指定例を次の表に示します。

-perm の指

定値 u=x,g=w u=x,g=u u=x,=u u=x,u=w u=x,u+w ug=x u=rw u=r+x u=r=w

=x,u=

=

同等の数値指定 説明

300

110

600

500

120

110

111

200

200

011

000 u に対して x を設定し,g に対して w を設定しています。 u に対して x を設定し,g に対して u と同じ値を設定しています。 u に対して x を設定し,そのあと a(省略値)に u と同じ値を設定しています。 u に対して x を設定し,そのあと u に対して w を設定(上書き)しています。 u に対して x を設定し,そのあと u に対して w を追加しています。 u と g に対して x を設定しています。 u に対して r および w を設定しています。 u に対して r を設定し,x を追加しています。 u に対して r を設定し,さらに w を設定(上書き)しています。 a(省略値)に x を設定し,u の設定を消去しています。 a(省略値)を消去しています。

Windows の場合,指定は無視されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

875

ディレクトリ

作成するディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名は複数指定できます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• Windows の場合,-m オプションは無視されます。モードの指定はできません。

使用例

• C:

\

USR

\

JP1 ディレクトリ下に Dir2 ディレクトリを作成します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mkdir C:\USR\JP1\Dir2

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mkdir -w mkdir: illegal option -- w usage: mkdir [-p] [-m mode] directory ...

8.4.23 

mv

コマンド(ファイルまたはディレクトリを移動する)

形式 mv[-f][-i][-u] mv[-f][-i][-u]

移動元 移動先

移動元

...

移動先ディレクトリ

機能

ファイルまたはディレクトリを移動します。ファイル名またはディレクトリ名も変更できます。

引数

-f

--force

確認しないでパスを上書きします。

-i

オプションの前に指定すると無視されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

876

-i

--interactive

上書きする場合に確認します。標準入力から y

または

Y

を応答すると,上書きします。

-f

オプションの

前に指定すると無視されます。

-u

--update

ディレクトリ以外のファイルの移動で,移動先ファイルがすでに存在し,ファイルの最終修正日時が移

動元より新しい場合(同じ場合を含む),移動しません。ファイルの最終修正日時は,秒未満の値は切

り捨てて判定します。

移動元

移動するパス名を指定します。移動元には,複数のパス名を指定できます。

移動先

移動先のパス名を指定します。移動元,移動先にパス名を指定した場合,ファイル名またはディレクト

リ名を変更することもできます。

移動先ディレクトリ

移動先のディレクトリ名を指定します。移動元に複数のパス名を指定した場合,複数のファイルやディ

レクトリを移動できます。

終了コード

終了コード

0

1

以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

-i

オプションと

-f

オプションは最後に指定されたオプションが有効となります。

• Windows の場合,オーバーライド時にオーナーのアクセス権以外は表示しません。

表示するパーミッションの詳細については,「 8.4.21 ls コマンド(ファイルまたはディレクトリの内

• Windows の場合,グループおよびモードは保持されません。

• Windows の場合,移動先のファイル名は移動元に指定したファイル名で作成されます。また,

Windows の場合,ファイル名の英大文字は英小文字に置き換えられます。例えば,移動対象のファイ

ル名が

A.txt

の場合, mv a.txt tmpdir

と実行すると, tmpdir

の中のファイル名は a.txt

になります。

• Windows の場合,ファイルをバイナリモードで入出力します。改行コードは変換しません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

877

• Windows の場合,移動先に移動元と同じ名称のファイルが存在する状態でファイルの移動をしようと

すると,実行する Windows 環境の状態によって「

Permission denied

」を出力してエラー終了するこ

とがあります。

• UNIX の場合, mv

コマンドでファイルおよびディレクトリを移動したとき,次の条件をすべて満たす

と,移動後のファイルおよびディレクトリの所有者は mv

コマンドの実行者になります。

• 一般ユーザーが mv

コマンドを実行した。

• 移動元ファイルの所有者が mv

コマンドの実行者と異なる。

• 移動元と移動先のファイルシステムが異なる。

また,次の情報は引き継がれません。

• 移動元ファイルに設定されていた setuid ビットと setgid ビットのアクセス権情報

• 移動元ディレクトリに設定されていた setuid ビット,setgid ビット,スティッキービットのアクセ

ス権情報

-u

オプション指定で,移動先が新しい(同じ場合を含む)ため移動しない場合は,エラーではな

く,正常終了します。

使用例

-i

オプションを指定して,移動先ファイルに上書きするかどうかを確認します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -i ..\dir1\file1.txt ..\dir1\file2.txt

overwrite ..\dir1\file2.txt?

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -w mv: illegal option -- w usage: mv [-fiu] source target

mv [-fiu] source ... directory

• ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv file3.txt file4.txt

mv: file3.txt: No such file or directory

8.4.24 paste コマンド(複数のファイルを行単位で連結する)

形式 paste[-s][-d リスト][パス名 ...]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

878

機能

複数のファイルを行単位に連結して標準出力に出力します。ファイル内のすべての行を 1 行に結合してか

ら複数のファイルを連結することもできます。

引数

-s

ファイル内のすべての行を区切り文字によって結合して 1 つの行にします。

-s オプションを指定しない場合は,各ファイルの同じ行番号の行を区切り文字で結合します。

-d リスト

結合する行と行の間に挿入する区切り文字をリストに指定します。-d オプションを指定しない場合,

タブ文字が指定されたものとします。

スペースまたはタブを指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

区切り文字には次の特殊文字も指定できます。

使用できる特殊文字 意味

\n

改行文字

\t

\\

\0

タブ文字

1 つのバックスラッシュ

文字

空文字列

備考

Windows の場合,[CR]+[LF]が改行文字となります。

UNIX の場合,[LF]が改行文字となります。

長さ 0 の文字列("")です。結合する行と行の間に区切り文字を挿入しま

せん。

(凡例)

−:該当なし

特殊文字を指定する場合,paste コマンドを実行するシェルによってはエスケープ文字として扱われる

ため,特殊文字をクォーテーション("または')で囲む必要があります。特殊文字以外の文字の直前に

\

」を指定した場合,「

\

」は無視され,「

\

」の直後の文字が区切り文字として使用されます。また,「

\

だけを指定した場合はエラーで終了します。

区切り文字は複数指定できます。区切り文字を複数指定した場合の動作を次に示します。

• 行を結合するたびに区切り文字を取り出して,行と行の間に挿入します。区切り文字は先頭の区切

り文字から順に取り出されます。

• -s オプションが指定されていない場合,結合した行を出力したときは,再び先頭の区切り文字から

順に取り出されます。

• -s オプションが指定されている場合,ファイル内のすべての行を結合して出力したときは,再び先

頭の区切り文字から順に取り出されます。

• 区切り文字を取り出すときに,-d オプションに指定した区切り文字を使い切っていた場合は再び先

頭の区切り文字から順に取り出されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

879

パス名

連結して出力するファイルのパス名を指定します。パス名を指定しない,またはパス名に「-」を指定

した場合は,標準入力から入力します。

パス名,および「-」は複数指定できます。パス名と「-」を混在して指定することもできます。

複数のファイルを指定した場合,オープンに失敗したファイルがあると次のように動作します。

• -s オプションが指定されていないときはエラーメッセージを出力し,終了コード 1 でエラー終了し

ます。標準出力には何も出力されません。

• -s オプションが指定されているときはオープンに失敗したファイル対してエラーメッセージを出力

し,処理を続行します。すべてのファイルに対して処理をしたあと終了コード 1 で終了します。

パス名を 1 つだけ指定した場合は次のように動作します。

• -s オプションが指定されていないときは行の出力だけが行われます。

• -s オプションが指定されているときはファイル内のすべての行を結合して出力します。

行の入力と出力

入力ファイル内の行は,改行文字で区切られたレコードが 1 つの行と見なされます。

• Windows の場合,[CR]+[LF]または[LF]が改行文字と見なされます。

• UNIX の場合,[LF]が改行文字と見なされます。

なお,入力ファイルの各レコードが[CR]+[LF]で区切られている場合は,連結後の行には[CR]

が含まれます。

連結後に出力される行の終わりには改行文字が出力されます。出力される改行文字は次のとおりです。

• Windows の場合,[CR]+[LF]で出力されます。

• UNIX の場合,[LF]で出力されます。

行単位の連結(-s オプションが指定されていない場合)

各ファイルの同じ行番号の行を区切り文字によって結合し,結合した結果を 1 つの行として出力します。

なお,同じ行番号の行が空行の場合,行の内容は空文字列としてほかのファイルの行と結合されます。

各ファイルから同じ行番号の行を入力するときに,一部のファイルの入力でファイルの終端に達した場合,

そのファイルの行の内容は空文字列としてほかのファイルの行と結合されます。 file1 , file2 , file3 , file4 を行単位に連結する例を次に示します。 file1 の内容 a001 a002

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

880

file2 の内容 b001

(空行) b003 file3 の内容 c001 c002 c003 c004 file4 の内容 d001 file1 , file2 , file3 , file4 を行単位に連結するコマンド

$ paste file1 file2 file3 file4

このとき,次のように連結します。「→」は区切り文字のタブ文字を表します。 a001→b001→c001→d001 1.

a002→→ c002→ 2.

→ b003→c003→ 3.

→ → c004→ 4.

1.

file1 , file2 , file3 , file4 の 1 行目の内容を結合して出力します。行と行の間にはタブ文字を挿入します。

2. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

• file1 の 2 行目の内容

• file2 の 2 行目は空行のため空文字列

• file3 の 2 行目の内容

• file4 はファイル終端のため空文字列

空文字列は長さ 0 の文字列であるため,実際には「 file1 の 2 行目の内容+タブ文字+タブ文字+ file3

の 2 行目の内容+タブ文字」が出力されます。

3. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

• file1 はファイル終端のため空文字列

• file2 の 3 行目の内容

• file3 の 3 行目の内容

• file4 はファイル終端のため空文字列

実際には「タブ文字+ file2 の 3 行目+タブ文字+ file3 の 3 行目+タブ文字」が出力されます。

4. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

• file1 はファイル終端のため空文字列

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

881

• file2 はファイル終端のため空文字列

• file3 の 4 行目の内容

• file4 はファイル終端のため空文字列

実際には「タブ文字+タブ文字+ file3 の 4 行目+タブ文字」が出力されます。

なお,一部のファイルが空のファイルの場合もそのファイルの行の内容は空文字列としてほかのファイル

の行と結合されます。ただし,引数に指定したファイルすべてが空のファイルの場合は行は出力されません。

ファイル内の行の結合(-s オプションが指定されている場合)

1 つのファイル内のすべての行を区切り文字によって結合し,1 つの行にしてからほかのファイルと連結

します。なお,ファイルが空の場合は改行文字だけを出力します。引数に指定したファイルすべてが空の

ファイルの場合もファイルごとに改行文字が出力されます。 file1 , file2 , file3 , file4 を連結する例を次に示します。 file1 の内容 a001 a002 file2 の内容

空のファイル file3 の内容 c001 c002 c003 c004 file4 の内容 d001 file1 , file2 , file3 , file4 を連結するコマンド

$ paste -s file1 file2 file3 file4

このとき,次のように連結します。「→」は区切り文字のタブ文字を表します。 a001→a002 1.

2.

c001→c002→c003→c004 3.

d001 4.

1.

file1 のすべての行を区切り文字で結合して出力します。

2.

file2 は空のファイルのため改行文字だけを出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

882

3.

file3 のすべての行を区切り文字で結合して出力します。

4.

file4 は 1 行だけのため,行の内容だけ出力します。

標準入力から入力した行の結合

標準入力から入力した行の結合について説明します。

行単位の結合(-s オプションが指定されていない場合)

標準入力から 1 行だけ入力し,ほかのファイルの行と結合します。「-」を複数指定した場合は「-」を

指定した順に標準入力から 1 行ずつ入力し,それぞれ入力した行を結合します。

ファイルと標準入力の内容を連結する場合,標準入力からの入力は連結するファイルの終端に達するま

で行われます。このため,標準入力から行を入力するときに EOF が入力されると,空文字列として

ファイルの行と結合されます。 file1 を標準入力から入力し file2 と行単位に連結する例を次に示します。 file1 の内容 a001 a002 a003 a004 a005 file2 の内容 b001 b002 b003 b004 file1 , file2 を行単位に連結するコマンド

$ cat file1 | paste - file2 -

行は次の順に結合されます。

1.

file1 から入力した行(標準入力から入力)

2.

file2 から入力した行

3.

file1 から入力した行(標準入力から入力)

このとき,次のように連結します。「→」は区切り文字のタブ文字を表します。 a001→b001→a002 1.

a003→b002→a004 2.

a005→b003→ 3.

→ b004→ 4.

1. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

・標準入力から入力した行の内容( file1 の 1 行目の内容)

・ file2 の 1 行目の内容

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

883

・標準入力から入力した行の内容( file1 の 2 行目の内容)

2. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

・標準入力から入力した行の内容( file1 の 3 行目の内容)

・ file2 の 2 行目の内容

・標準入力から入力した行の内容( file1 の 4 行目の内容)

3. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

・標準入力から入力した行の内容( file1 の 5 行目の内容)

・ file2 の 3 行目の内容

・標準入力からは EOF を入力した(標準入力に出力するファイルが終端に到達している)ため空

文字列

4. 次の値をタブ文字によって結合し出力します。

・標準入力からは EOF を入力した(標準入力に出力するファイルが終端に到達している)ため空

文字列

・ file2 の 4 行目の内容

・標準入力からは EOF を入力した(標準入力に出力するファイルが終端に到達している)ため空

文字列

ファイル内の行の結合(-s オプションが指定されている場合)

標準入力から EOF を入力するまで行の入力を繰り返し,標準入力から入力したすべての行を区切り文

字で結合します。結合した行をほかのファイルと連結します。 file1 を標準入力から入力し file2 と連結

する例を次に示します。 file1 の内容 a001 a002 a003 file2 の内容 b001 b002 file1 , file2 を連結するコマンド( file1 を標準入力から入力)

$ cat file1 | paste -s - file2

このとき,次のように連結します。「→」は区切り文字のタブ文字を表します。 a001→a002→a003 1.

b001→b002 2.

1. 標準入力から入力したすべての行( file1 のすべての行)を区切り文字で結合して出力します。

2.

file2 から入力したすべての行を区切り文字で結合して出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

884

終了コード

終了コード

0

1

2

3

意味

正常終了

エラー終了

• 引数に指定したファイルのうち,オープンに失敗したファイルがありました。

-s オプションが指定されていない場合は,ファイルは連結されません。

-s オプションが指定されている場合は,ファイルのオープン失敗時にエラーメッセージを出力し,

次に指定されているファイルを処理します。

エラー終了

• 不正なオプションを指定しました。

エラー終了

• メモリ不足が発生したなどの処理を続行できないエラーが発生しました。

注意事項

• paste コマンドはテキストファイルを対象としています。バイナリファイルからの入力やバイナリデー

タの出力は,動作を保証しません。

• -s オプションを指定しない場合,引数に指定した複数のファイルを同時にオープンします。UNIX の

場合,OS 全体で同時にオープンできるファイルの最大値,または ulimit でそのプロセスのファイル

ディスクリプタ数の最大値制限されているなどの OS の設定値によっては,ファイルをオープンすると

きにエラーが発生するおそれがあります。

使用例

• 複数のファイルを行単位に連結します。結合する行と行の間に挿入する区切り文字はタブ文字としま

す。出力結果の「→」はタブ文字を表します。

入力ファイル( file01 )の内容 a001 a002 a003

入力ファイル( file02 )の内容 b001 b002 b003

入力ファイル( file03 )の内容 c001 c002 c003

このときのコマンド指定と実行結果を次に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

885

$ paste file01 file02 file03 a001→b001→c001 a002→b002→c002 a003→b003→c003

• 複数のファイルを行単位に連結します。結合する行と行の間には区切り文字「=」と「%」を順に挿入

します。

入力ファイル( file01 )の内容 a001 a002 a003

入力ファイル( file02 )の内容 b001 b002 b003

入力ファイル( file03 )の内容 c001 c002 c003

入力ファイル( file04 )の内容 d001 d002 d003

このときのコマンド指定と実行結果を次に示します。

$ paste -d "=%" file01 file02 file03 file04 a001=b001%c001=d001 a002=b002%c002=d002 a003=b003%c003=d003

• 複数のファイルを行単位に連結します。結合する行と行の間には区切り文字「=」,「%」および「@」

を順に挿入します。

入力ファイル( file01 )の内容 a001 a002 a003

入力ファイル( file02 )の内容 b001 b002 b003

入力ファイル( file03 )の内容

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

886

c001 c002 c003

このときのコマンド指定と実行結果を次に示します。

$ paste -d "=%@" file01 file02 file03 a001=b001%c001

※ a002=b002%c002 a003=b003%c003

注※

同じ行番号に対する行の連結回数は次のように 2 回です。

・ file01 の 1 行と file02 の 1 行を連結

・ file01 と file02 の行の連結結果に対して file03 の 1 行を連結

このため,-d オプションに指定した区切り文字「@」は使用されません。

• ls コマンドで表示されるファイル名一覧を標準入力から入力し 4 列で出力します。ファイル名とファイ

ル名の間には区切り文字「,」を挿入します。

$ ls a001 a002 a003 a004 b001 b002 b003 b004 c001 c002

$ ls | paste -d "," - - - a001,a002,a003,a004 b001,b002,b003,b004 c001,c002,,

• ファイル単位にファイル内の全行を結合して 1 行としたあと,各ファイルを連結します。結合する行と

行の間には区切り文字「=」,「%」および「@」を順に挿入します。

入力ファイル( file01 )の内容 a001 a002 a003

入力ファイル( file02 )の内容 b001 b002 b003 b004

入力ファイル( file03 )の内容 c001 c002 c003 c004 c005

入力ファイル( file04 )の内容

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

887

d001 d002

このときのコマンド指定と実行結果を次に示します。

$ paste -s -d "=%@" file01 file02 file03 file04 a001=a002%a003 b001=b002%b003@b004 c001=c002%c003@c004=c005 d001=d002

• 複数のファイルを行単位に連結する場合に,存在しないファイルを指定したときのメッセージを次に示

します。

$ paste file01 file02 file03 paste: file02: No such file or directory

• ファイル内の全行を結合し,複数のファイルを連結します。入力ファイルとして存在しないファイル file01 と file03 が指定されています。

入力ファイル( file02 )の内容 b001 b002 b003 b004

入力ファイル( file04 )の内容 d001 d002

このときのコマンド指定と実行結果を次に示します。

$ paste -s -d "=%@" file01 file02 file03 file04 paste: file01: No such file or directory

※ b001=b002%b003@b004 paste: file03: No such file or directory d001=d002

注※

標準エラー出力に出力される内容

8.4.25 

printf

コマンド(書式の引数を書式に従って変換し,標準出力に出

力する)

形式 printf 書式 [ 書式の引数 ...]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

888

機能

書式の引数

書式

に従って変換し,標準出力に出力します。

引数

書式

書式

は,次の 3 種類の文字列で構成されます。

• 標準出力に出力する文字

• 変換指定

• エスケープ文字

変換指定は変換指定を示す

%

の後ろに,フラグ文字,最小フィールド幅,精度,変換指定子の順で指定しま

す。フラグ文字,最小フィールド幅,精度の指定は省略できます。

• 変換指定

%

変換指定を示します。

• フラグ文字列

変換指定を示す

%

の後ろに次のフラグ文字を指定できます。この項目は指定を省略できます。

フラグ文字

-

+

スペース

#

0

意味

変換の結果はフィールド内で左そろえになります。

このフラグ文字を指定していない場合,右そろえになります。

符号付き変換の結果に符号

+

,または

-

が付きます。

このフラグ文字を指定していない場合,変換の結果が負の値の時だけ

-

が付きます。

符号付き変換の結果で,正の数値の前にスペースが付きます。

+

フラグ文字と同時に指定した場合は,

+

フラグ文字が優先されます。

以下の変換指定子を指定した時に,変換の結果を別の形式で出力します。

• o

変換の場合,変換結果の先頭に

0

が付きます(変換の結果の

0

は除きます)。

• x

X

変換の場合,変換結果の先頭に

0x

または

0X

が付きます(変換の結果の

0

は除きます)。

• e

E

, f

, g

G

変換の場合,小数点を含まない値を指定しても,必ず小数点を付けて出力します。

• g

G

変換の場合,末尾の

0

は変換結果から削除されません。 d

, i

, o

, u

, x

X

, e

E

, f

, g

および

G

変換の場合,変換結果のフィールド内の左側のスペース

を 0 で埋めます。

-

フラグ文字,もしくは変換指定子 d

, i

, o

, u

, x

X

の精度と共に指定した場合は,

0

フラグ文字

は無視されます。

• 最小フィールド幅

最小フィールド幅を 10 進数で指定します。最小フィールド幅は

0

2147483647

の範囲で指定できます。

この項目は指定を省略できます。変換された値の文字数がフィールドよりも少ない場合,フィールドの

左側をスペースで埋めます。ただし,左そろえのフラグ文字が指定されている場合は右側をスペースで

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

889

埋めます。変換結果がフィールド幅よりも広い場合,フィールドは変換結果が入る幅に広げられます。

アスタリスク(

*

)を指定した場合,

書式の引数

に指定した値を最小フィールド幅として使用します。

• 精度

精度は,ピリオド(

.

)とそれに続く 10 進数で指定します。UNIX の場合は

0

2147483647

の範囲で,

Windows の場合は

0

512

の範囲で指定できます。この項目は指定を省略できます。ピリオド(

.

)だけ

を指定した場合は

0

が指定されたと仮定します。 d

, i

, o

, u

, x

または

X

変換では,表示する最小の桁

数を指定します。 e

E

および f

変換では表示する小数点以下の桁数を指定します。 g

G

変換では最大

有効桁数を指定します。 s

変換では表示する文字列の最大バイト数を指定します。値の代わりにアスタ

リスク(

*

)を指定した場合, 書式の引数 に指定した値を使用します。

• 変換指定子

変換指定子 d

, i o u x

X e

E f g

G c

意味

符号付き 10 進数表記に変換します。

精度は表示する最小桁数を指定します。変換後の値が精度で指定した桁数に満たない場合は,値の先頭

0

が付きます。デフォルトの精度は

1

です。

精度に

0

を指定し,値

0

を変換した場合,空文字を出力します。

符号なし 8 進数表記に変換します。

精度は表示する最小桁数を指定します。変換後の値が精度で指定した桁数に満たない場合は,値の先頭

0

が付きます。デフォルトの精度は

1

です。

精度に

0

を指定し,値

0

を変換した場合,空文字を出力します。

符号なし 10 進数表記に変換します。

精度は表示する最小桁数を指定します。変換後の値が精度で指定した桁数に満たない場合は,値の先頭

0

が付きます。デフォルトの精度は

1

です。

精度に

0

を指定し,値

0

を変換した場合,空文字を出力します。

16 進数表記に変換します。 x

を指定した場合は小文字( abcdef

)で表記し,

X

を指定した場合は大文字

(

ABCDEF

)で表記します。

精度は表示する最小桁数を指定します。変換後の値が精度で指定した桁数に満たない場合は,

値の先頭に

0

が付きます。デフォルトの精度は

1

です。

精度に

0

を指定し,値

0

を変換した場合,空文字を出力します。

浮動小数点数を[-]d.dddde± dd[d]の 10 進数スタイルに変換します。 e

を指定した場合は小文字で表記し,

E

を指定した場合は大文字で表記します。

小数点の前は 1 桁です。また,小数点以下の桁数は,精度を指定していない場合は 6 桁,精度を指定し

た場合は指定した桁数です。また,精度に

0

を指定した場合,小数点以下は出力されません。

浮動小数点数を[-]dddd.dddd の 10 進数スタイルに変換します。

小数点の前は 1 桁以上表示されます。また,小数点以下の桁数は,精度を指定していない場合は 6 桁,

精度を指定した場合は指定した桁数です。

浮動小数点数をスタイル f

または e

E

の形式で表示します。

表示するスタイルは変換される値によって異なります。

表示する桁数は,精度を指定していない場合は 6 桁,精度を指定した場合は指定した桁数となります。

末尾の

0

は変換結果から削除されます。

書式の引数

の最初の 1 バイトを表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

890

変換指定子 s

% b

意味

書式の引数 を文字列と解釈して表示します。

精度を指定していない場合は文字列すべてを表示し,精度を指定した場合は指定した値のバイト数分を

表示します。

ただし,OS の仕様で,精度を指定して出力する区切りがマルチバイト文字の途中の場合,出力するバ

イト数は指定値より少なくなることがあります。

%

を表示します。

フラグ文字,最小フィールド幅,精度の指定はできません。

書式の引数

を文字列と解釈して表示します。

文字列に含まれているエスケープ文字も文字列として解釈し,変換表示します。

ただし,

書式の引数

の文字列に

\c

が現れた場合は,それ以降の変換は表示されません。

フラグ文字,最小フィールド幅,精度の指定はできません。

• エスケープ文字

使用できるエスケープ文字を次の表に示します。

エスケープ文字

\a

\b

\f

\n

\r

\t

\v

\d

\dd

\ddd

\xhex

\\

\'

\"

意味

アラート文字(ベル)

バックスペース文字

フォームフィード文字(改ページ)

改行文字

復帰文字

タブ文字

垂直タブ文字

1〜3 桁の 8 進数で表された ASCII コードの文字(

0

7

)

1〜2 桁の 16 進数で表された ASCII コードの文字(

0

9

, a

〜 f

A

F

)

\

の表示

'

の表示

"

の表示

上記以外で文字列に

\

が含まれる場合は,

\

も出力されます。

書式の引数

書式

に指定した変換指定の数より,

書式の引数

に指定した数が多い場合は,

書式

を繰り返し使用しま

す。余分な

書式

0

または

NULL

で評価されます。

$ printf "%x %d " 123 456 789

7b 456 315 0

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

891

• 数値変換の場合,

書式の引数

で文字の前にシングルクォーテーション(

'

),またはダブルクォーテーショ

ン(

"

)を付加すると ASCII コードで出力されます。

$ printf "%x %x" \'a \"b

61 62

• 変換指定子 d

, i

, o

, u

, x

X

書式の引数

に数値を指定する場合,8 進数(

0

指定),10 進数,16 進数

(

0x

指定)が指定できます。

$ printf "%d %d %d" 010 10 0x10

8 10 16

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了。

エラー終了。

注意事項

• 改行文字は,Windows の場合は[CR]+[LF],Unix の場合は[LF]で出力されます。

• printf

コマンドは,変換指定子 d

, i

, o

, u

, x

X

を指定して出力および変換する場合,4 バイトの整

数で扱います。変換指定子 e

E

, f

, g

G

を指定して出力および変換する場合は倍精度浮動小数点数

(8 バイト)として扱います。このため,変換結果に誤差が発生します。この誤差は OS に依存します。

使用例

• フラグ文字に

#0

,最小フィールド幅に

10

を指定して,16 数変換した内容を出力します。

$ ./printf "%#010x\n" 123

0x0000007b

• フラグ文字に

#+

を指定して 10 進数変換した内容を出力します。

$ ./printf "%#+d\n" 123

+123

• 精度に

8

を指定して浮動小数点を f 形式に変換した内容を出力します。

$ ./printf "%.8f\n" 123.456

123.45600000

• 指定した浮動小数点を e 形式に変換した内容を出力します。

$ ./printf "%e\n" 123.456

1.234560e+02

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

892

• 文字列 abcdef

のうち,1 バイト分を出力します。

$ ./printf "%c\n" abcdef a

• 精度に

3

を指定し,文字列 abcdef

を出力します。

$ ./printf "%.3s\n" abcdef abc

書式

にエスケープ文字(

\t

)を指定して,

書式の引数

に指定された内容を出力します。

$ ./printf "%s %d\txyz\n" abc 123 abc 123 xyz

• フラグ文字に

0

,精度に

*

(アスタリスク)を指定して出力します。

この場合,

*

(アスタリスク)は

5

に置き換えられます。

$ ./printf "%0*d" 5 123

00123

8.4.26 rm コマンド(ファイルまたはディレクトリを削除する)

形式 rm[-d][-f][-i][-R][-r]パス名 ...

機能

ファイルまたはディレクトリを削除します。

引数

-d

ファイルまたはディレクトリを削除します。ディレクトリの場合,ディレクトリごと削除します。

-f

ファイルを削除します。存在しないファイルは無視されます。削除するかどうかは問い合わせません。i オプションの前に指定すると無視されます。

-i

ファイルを削除する前に確認します。標準入力から y または Y を応答すると削除します。-f オプショ

ンの前に指定すると無視されます。

-R

|

-r

再帰的にディレクトリツリーを削除します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

893

パス名

削除するパス名を指定します。複数指定できます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

• 指定したファイルやディレクトリの削除に成功しました。

• -f オプションを指定した場合は,指定したファイルのうち,存在するファイルの削除に成功しま

した。

エラー終了

注意事項

• Windows の場合,write 権限がなく削除を確認するときは,オーナーのアクセス権以外は表示しません。

表示するパーミッションの詳細については,「 ls コマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表示

• -f オプションおよび-i オプションは最後に指定したオプションが有効となります。

• rm コマンドの引数には削除する権限が割り当たっているファイル,ディレクトリを指定してください。

削除する権限が割り当たっていないファイル,ディレクトリを指定すると削除に失敗する場合がありま

す。【Windows 版】

使用例

• -i オプションを指定して,ファイルを削除するかどうか確認します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -i file2.txt

remove file2.txt?

• ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm c.txt

rm: c.txt: No such file or directory

• -d オプションを使用しないでディレクトリを削除しようとした場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm dir8 rm: dir8: is a directory

• 削除しようとしたディレクトリにファイルが存在した場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -d dir8 rm: dir8: Directory not empty

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

894

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -w rm: illegal option -- w usage: rm [-dfiRr] file ...

8.4.27 rmdir コマンド(空のディレクトリを削除する)

形式 rmdir ディレクトリ名 ...

機能

空のディレクトリを削除します。

引数

ディレクトリ名

削除するディレクトリを指定します。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

• ディレクトリの削除に成功しました。

エラー終了

注意事項

• このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。そのため,引数にオプションを指定した場

合,そのオプションをディレクトリとして解釈します。

使用例

• D:

\ temp

\ dir1 の dir1 ディレクトリを削除します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rmdir D:\temp\dir1

• ディレクトリが空ではない場合のエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rmdir dir8 rmdir: dir8: Directory not empty

• 削除するディレクトリが指定されていない場合のエラーメッセージを表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

895

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rmdir usage: rmdir directory ...

8.4.28 sed コマンド(テキスト中の文字列を置換する)

形式 sed[-a][-E][-n][-r][-u]コマンド[入力ファイルパス名...] sed[-a][-E][-n][-r][-u][-e コマンド]...[-f スクリプトファイルパス名]...[入力

ファイルパス名...]

機能

ファイルや標準入力のテキストの文字列を置換して標準出力に出力します。

引数

-a

-E

|

-r

コマンドで指定するパターンを,拡張した正規表現として扱います。どちらのオプションを指定しても

同じように実行されます。

-n

編集コマンドの解析エラーが発生した場合に,ファイルが作成されないようにしたり,既存ファイルが

空にならないようにしたりするときに指定します。w コマンドまたは s コマンドの w フラグで指定す

るパターンスペース出力ファイルの作成方法を定義します。パターンスペース出力ファイルは,w コマ

ンド,または w フラグ指定の s コマンドが適用されるときに作成されます。-a オプションを指定しな

い場合は,w コマンド,または s コマンドの w フラグ解析時にパターンスペース出力ファイルを作成

します。

標準出力へのパターンスペースの出力を抑止します。p コマンドまたは P コマンドによる出力以外はパ

ターンスペースの標準出力への出力は行いません。

-u

Windows の場合,標準出力への実行結果出力時のバッファリングを抑止します。

UNIX の場合,標準出力への実行結果出力時のバッファリングをレコード単位にします。

コマンド

|

-e コマンド

入力ファイルを編集するコマンドを指定します。-e オプションは複数指定できます。-e オプションを

複数指定する場合,コマンドの実行順序は指定された順番です。-f オプションを指定しない場合は,e オプションの指定を省略できます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

896

-f スクリプトファイルパス名

スクリプトファイルのパス名を指定します。スクリプトファイルには,入力ファイルのレコードを編集

する編集コマンドを記述します。-f オプションは複数指定できます。-f オプションを複数指定する場

合,または-e オプションと組み合わせて指定する場合,コマンドの実行順序は指定された順番です。

入力ファイルパス名

編集する入力ファイルのパス名を指定します。複数指定できます。パス名を指定しない場合は,標準入

力から入力します。ファイルを複数指定した場合,処理中のファイルが終端に到達したときに次のファ

イルをオープンしてレコードを入力します。

編集コマンドの記述形式

入力ファイルを編集する編集コマンドの記述形式を次に示します。

[address[,address]]command[arguments] address には,編集対象のレコードを特定するためのアドレス(レコードの行番号,または検索パターン

文字列)を指定します。 command には,入力レコードに適用する編集コマンドを指定します。 arguments には,編集コマンドに渡す引数を指定します。

入力ファイルから 1 レコードを入力するたびにアドレスで指定したレコードの行番号,または検索パター

ン文字列と比較し,一致した場合に編集コマンドが実行されます。アドレスを省略した場合はすべてのレ

コードが編集の対象となります。編集コマンドの実行結果は標準出力に出力されます。

アドレス

入力ファイル内の編集対象となるレコードを特定するためのアドレスです。

• 行番号

入力ファイルの先頭レコードを 1 とした行番号を指定します。最終レコードは「$」を使うこともでき

ます。複数の入力ファイルを指定した場合は通し番号になります。なお,行番号(アドレス範囲指定時

は開始行番号)に 0 を指定した場合,編集コマンドは入力レコードに適用されません。

• 検索パターン文字列

レコード内の文字列に一致させる検索パターン文字列を「/」で囲んで指定します。検索パターン文字

列には正規表現が指定できます。指定例を次に示します。

/abc/w file

検索パターン文字列を囲む「/」は,「

\

」と改行文字以外のすべての 1 バイト文字のどれかに変更でき

ます。「/」以外の文字を区切り文字として使用する場合は,先頭の区切り文字の前に「

\

」を記述します。

指定例を次に示します。検索パターン文字列を囲む「/」を「#」に変更して指定します。

\#abc#w file

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

897

• アドレス範囲指定

「address,address」を指定することで編集対象となるレコードの範囲が指定できます。1 番目の address に一致するレコードから,2 番目の address に一致するレコードまでが編集コマンドの実行範

囲となります。

範囲は,次のように指定できます。

• 2 つの行番号による範囲

• 2 つの検索パターン文字列による範囲

• 行番号と検索パターン文字列の組み合わせによる範囲

2 つの行番号による範囲の指定例を次に示します。

5,20w outfile

1 番目の address で指定した行番号のレコードから,2 番目の address に指定した行番号のレコードま

でが編集コマンドの実行範囲となります。

なお,1 番目の address で指定した行番号が 2 番目の address で指定した行番号より大きい場合(1

番目の address > 2 番目の address),1 番目の address で指定した行番号のレコードだけが編集コマ

ンドの実行対象となります。

2 つの検索パターン文字列による範囲の指定例を次に示します。

/abc/,/xyz/w file

1 番目の address の検索パターン文字列に一致するレコードから,2 番目の address の検索パターン文

字列に一致するレコードまでが編集コマンドの実行範囲となります。

なお,2 番目の address で指定した検索パターン文字列を含むレコードがなく入力ファイルの終端に達

した場合は,入力ファイルの最終行までが範囲となります。ただし,複数の入力ファイルを指定した場

合,次の入力ファイルで 2 番目の address で指定した検索パターン文字列に一致するレコードを検索

します。

1 番目の address が検索パターン文字列で 2 番目の address が行番号の場合,検索パターンに一致し

たレコードの行番号が 2 番目の address の行番号より大きい場合(1 番目の address > 2 番目の address),検索パターンに一致したレコードだけが編集コマンドの実行対象となります。

パターンスペースとホールドスペース sed コマンドにはパターンスペース,ホールドスペースと呼ばれるテキスト編集用の作業領域があります。

パターンスペースには入力ファイルから入力したレコードが格納されます。

パターンスペースは,次に示す sed コマンドの処理の流れで使用されます。

1. 入力ファイルから改行コードで分割された 1 レコードを入力します。

Windows では,[CR]+[LF]または[LF]です。UNIX では,[LF]だけです。UNIX の場合,

入力ファイルの改行コードが[CR]+[LF]のときは,パターンスペースに[CR]が格納されます。

2. 入力レコードの内容をパターンスペースにコピーします。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

898

3. パターンスペースがアドレスで指定した行番号,またはパターンスペースの内容に検索パターン文字列

が一致する場合に編集コマンドを実行します。

実行するコマンドが D コマンドの場合に,D コマンド実行後にパターンスペースの内容が残っている

ときは,手順 1 と手順 2 は処理されません。

4. パターンスペースの内容を標準出力に出力します。

ただし,-n オプションが指定されている場合は処理されません。

5. パターンスペースの内容を消去します。

ホールドスペースはパターンスペースの内容を退避したり,ホールドスペースの内容をパターンスペース

に戻したりする一時的な作業領域として使用できます。

編集コマンド sed コマンドで使用できる編集コマンドを次に示します。

[address[,address]]{command-list}

入力レコードに適用する複数の編集コマンドをグループ化します。各編集コマンドは改行または;(セ

ミコロン)で区切ります。なお,最後に記述した編集コマンドと同じ行に「}」を記述する場合は,コ

マンド名の後ろに「;」を記述する必要があります。

[address]a

\

(改行) text

次の入力レコードを読み込む前に text に記述したテキストを標準出力に出力します。複数レコードを

出力する場合は,改行の直前に「

\

」を記述します。

指定例を次に示します。次の入力レコードを読み込む前に 2 レコードを標準出力に出力します。 a\(改行)

テキスト1\(改行)

テキスト2

[address[,address]]b[label]

指定したラベル label が定義されている「:label」コマンドに分岐します。label の指定を省略した場

合は,スクリプト記述の末尾に分岐します。

[address[,address]]c

\

(改行) text

パターンスペースの内容を削除します。アドレス未指定または 1 個のアドレスが指定されている場合

は,text に記述したテキストを標準出力に出力します。アドレス 2 個指定の場合は,選択された範囲

の最終レコードを処理したあとに text に記述したテキストを標準出力に出力します。複数レコードを

出力する場合は,改行の直前に「

\

」を記述します。

また,c コマンドの後ろに記述されているコマンドは実行されないで,次の入力レコードを読み込んで

先頭のコマンドから実行が開始されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

899

[address[,address]]d

パターンスペースの内容を削除します。削除するパターンスペースの内容は標準出力には出力されませ

ん。また,d コマンドの後ろに記述されているコマンドは実行されないで,次の入力レコードを読み込

んで先頭のコマンドから実行が開始されます。

[address[,address]]D

パターンスペースに複数レコードが格納されている場合に,最初の改行までを削除します。パターンス

ペースの内容は標準出力には出力されません。また,D コマンドの後ろに記述されているコマンドは実

行されないで,先頭のコマンドから実行が開始されます。

D コマンドを実行した結果,パターンスペースの内容がなくなった場合は,次の入力レコードを読み込

んで先頭のコマンドから実行が開始されます。

[address[,address]]g

ホールドスペースの内容をパターンスペースにコピーします。コピー前のパターンスペースの内容は破

棄されます。

[address[,address]]G

ホールドスペースの内容をパターンスペースに追加します。追加前にパターンスペースに格納されてい

るレコードとは改行文字で区切られます。

[address[,address]]h

パターンスペースの内容をホールドスペースにコピーします。コピー前のホールドスペースの内容は破

棄されます。

[address[,address]]H

パターンスペースの内容をホールドスペースに追加します。追加前にホールドスペースに格納されてい

るレコードとは改行文字で区切られます。

[address]i

\

(改行) text

現在の入力レコードをパターンスペースに格納する前に text に記述したテキストを標準出力に出力し

ます。複数レコードを出力する場合は,改行の直前に「

\

」を記述します。

[address[,address]]l

パターンスペースの内容を標準出力に出力します。1 バイト文字(0x20〜0x7e の範囲),スペースお

よびマルチバイト文字以外のデータは,各バイトごとに「

\

」に続いて 3 桁の 8 進数で出力します。ま

た,「

\

」は「

\\

」として出力され,次の表に示す制御コードはエスケープ文字として出力されます。

制御コード

アラート文字(ベル)

バックスペース文字

フォームフィード文字(改ページ)

改行文字。なお,行(複数行の場合は最終行)の終端の改行文字は出力されません。

\ f

\ n

出力されるエスケープ

文字

\ a

\ b

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

900

制御コード

復帰文字

タブ文字

垂直タブ文字

出力されるエスケープ

文字

\ r

\ t

\ v

1 レコードの出力幅は,次の優先順位で値が決まります。

1. 環境変数 COLUMNS の値

2. コンソールへの出力の場合はコンソール画面の幅

3. 半角文字で 60 文字

各レコードの終わりには$記号が出力されます。なお,1 レコードが出力幅を超える場合は折り返して

出力されます。折り返し部分には「

\

」が出力されます。

[address[,address]]n

入力ファイルから次の入力レコードを読み込んでパターンスペースに格納し,現在の内容を標準出力に

出力します。現在の行番号には 1 が加算されます。-n オプション指定時は,パターンスペースの現在

の内容は標準出力に出力されません。

[address[,address]]N

入力ファイルから次の入力レコードを読み込んでパターンスペースに追加します。追加前にパターンス

ペースに格納されているレコードとは改行文字で区切られます。現在の行番号には 1 が加算されます。

[address[,address]]p

パターンスペースの内容を標準出力に出力します。

[address[,address]]P

パターンスペースに複数レコードが格納されている場合に,最初の改行までの内容を出力します。パ

ターンスペースに 1 レコードしか格納されていない場合は p コマンドの場合と同じです。

[address]q

スクリプトの処理を終了します。この記述以降はコマンドの実行および入力レコードの入力はしませ

ん。-n オプションが指定されていない場合,終了時にパターンスペースの内容を標準出力に出力しま

す。また,a または r コマンドで追加されたレコードがあるときはそのレコードが出力されます。

[address]r

パス名

次の入力レコードの入力前にパス名で指定したファイルの内容を標準出力に出力します。パス名で指定

したファイルの入力でエラーが発生しても無視されます。

Windows の場合,ファイル中の改行コードは[CR]+[LF]で出力されます。

UNIX の場合,ファイル中の改行コードをそのまま出力します。

[address[,address]]s/pattern/replacement/flags

パターンスペース内のパターン pattern に最初に一致する文字列を置き換え文字列 replacement に置

き換えます。「s」,pattern および replacement の区切り文字である「/」を,「

\

」と改行文字以外の

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

901

すべての 1 バイト文字のどれかに変更できます。区切り文字を pattern,replacement の文字に含めた

い場合は,pattern,replacement 内の区切り文字の前に「

\

」を記述します。

パターンには正規表現が指定できます。

また,置き換え文字列 replacement には次の文字が指定できます。

•「&」を指定した場合は,「&」がパターンに一致した文字列に置き換わります。「&」を置き換える

文字として扱いたい場合は「&」の前に「

\

」を記述します。

•「

\

N」(N:1〜9 の数字)を指定した場合は,「

\

N」がパターンの()(丸括弧)で囲まれたタグ付き正

規表現に一致する文字列に置き換わります。「

\

」の後ろの数字はパターン中のタグ付き正規表現文

字列の順番を示します。

• 改行を含める場合は改行の直前に「

\

」を記述します。 flags に指定できるフラグには次の値があります。なお,フラグは省略でき,また 1 個以上指定できます。

N

パターンスペースで N 回目に一致したパターンだけを置き換えます。 g

パターンスペースの最初にパターンに一致した文字列の置き換えだけでなく,パターンスペース内

のパターンに一致したすべての文字列を置き換えます。 p

置き換えを実行した場合,置き換え後のパターンスペースの内容を標準出力に出力します。 w

パス名

置き換えを実行した場合,置き換え後のパターンスペースの内容をパス名で指定したファイルに追

加します。指定したファイルがある場合は,次のようになります。

・-a オプションを指定しないとき

置き換えの有無に関係なく sed コマンド実行前の内容は破棄されます。

・-a オプションを指定するとき

置き換えが実行されると sed コマンド実行前の内容は破棄されます。

Windows の場合,ファイルに出力される改行コードは[CR]+[LF]で出力されます。

[address[,address]]t[label]

入力レコードが読み込まれてから,または直前に実行された t コマンド以降で s コマンドによる置き換

えが行われた場合に,指定したラベル label が定義されている:(コロン)コマンドに分岐します。label

の指定を省略した場合は,スクリプト記述の末尾に分岐します。

[address[,address]]w

パス名

パターンスペースの内容をパス名で指定したファイルに追加します。指定したファイルがある場合は,

次のようになります。

• -a オプションを指定しないとき

アドレス address が一致しているかどうかに関係なく sed コマンド実行前の内容は破棄されます。

• -a オプションを指定するとき

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

902

アドレス address に一致すると sed コマンド実行前の内容は破棄されます。

Windows の場合,ファイルに出力される改行コードは[CR]+[LF]で出力されます。

[address[,address]]x

パターンスペースの内容とホールドスペースの内容を交換します。

[address[,address]]y/string1/string2/

パターンスペースの内容に対して,文字列 string1 に指定した文字ごとに検索と置き換えを行います。

置き換える文字は,文字列 string1 の各文字に対応する位置にある文字列 string2 中の文字で置き換え

ます。 string1 と string2 の文字数は同じにする必要があります。 string1 または string2 に改行文字を指定する場合は

\ n を指定します。「y」,string1 および string2 の

区切り文字である「/」を,「

\

」と改行文字以外のすべての 1 バイト文字のどれかに変更できます。

[address[,address]]!command または[address[,address]]!{command-list}

コマンドまたは,グループ化したコマンド群をアドレス address で選択されないレコードに適用します。

:label b および t コマンドに指定した分岐先のラベルを定義します。:(コロン)コマンド自体は処理をしませ

ん。

[address]=

現在の行番号を 1 レコードとして標準出力に出力します。

(空行)

空行は無視されます。

#

#以降はコメントとして扱われます。なお,スクリプトファイルの先頭レコードの 1 カラム目に「#n」

を記述した場合は,-n オプションを指定した場合の動作となります。

エスケープ文字

アドレスの検索パターン,a コマンドのテキスト,c コマンドのテキスト,i コマンドのテキスト,s コマ

ンドのパターンと置き換え文字列,および y コマンドの検索文字と置き換え文字には次のエスケープ文字

を使用できます。

\ n

\ r

\ t

エスケープ文字

\ a

\ b

\ f

意味

アラート文字(ベル)

バックスペース文字

※1

フォームフィード文字(改ページ)

改行文字

※2

復帰文字

タブ文字

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

903

エスケープ文字

\ v

\ xhex

\ c

\\

意味

垂直タブ文字

1〜2 桁の 16 進値で表された文字(0〜9,a〜f,A〜F)

※3

任意のリテラル文字(「

\

"」なら「"」)

1 つのバックスラッシュ文字

注※1

アドレスの検索パターン,s コマンドのパターンに指定した場合,正規表現演算子の

\ b として扱われま

す。なお,[ ]で囲んだ文字集合内に指定した場合はバックスペース文字として扱われます。

注※2

Windows の場合,a コマンドのテキスト,c コマンドのテキストおよび i コマンドのテキストで指定

すると,出力時に[CR]+[LF]で出力されます。

注※3

パターンに指定する場合,実行時の文字コード種別によっては指定できない値があります。文字コード

種別ごとに指定できる値を 16 進数値で示します。なお,次の値以外を指定した場合はエラー終了しま

す。

・文字コード種別:シフト JIS

 0x01-0x80,0xA0-0xDF,0xFD-0xFF

・文字コード種別:UTF-8

 0x01-0xBF,0xFE-0xFF

・文字コード種別:EUC

 0x01-0x8D,0x90-0xA0,0xFF

・文字コード種別:C

 0x01-0xFF

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

• ファイルの 1 レコード目から 3 レコード目を削除する d コマンドを指定します。入力ファイルは, file01.txt

です。 file01.txt

の内容 hitachi group01 Tokyo

HITACHI group02 Yokohama hitachi group03 Fukuoka

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

904

HITACHI group04 Hokkaido

HITACHI group05 Ooita

HITACHI group06 Hiroshima

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "1,3d" file01.txt

HITACHI group04 Hokkaido

HITACHI group05 Ooita

HITACHI group06 Hiroshima

• 検索パターンに一致したレコードに対して,i コマンドで一致したレコードの前に 2 レコード追加し, a コマンドで一致したレコードの前に 1 レコード追加します。検索パターンに一致しないレコードは c

コマンドで別のレコードに置き換えます。スクリプトファイルは,scpt01.sed です。入力ファイルは, file02.txt

です。 scpt01.sed の内容

/file/{ i\

<FILE-LINE>\

[FILE-BEGIN] a\

[FILE-END]

}

/file/!{ c\

<DIR-LINE>

} file02.txt

の内容

The file path used by trace is invalid.

Don't know current directory.

Input asc file is the same as output asc file.

Cannot change directory.

Merging two asc files is started.

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -f scpt01.sed file02.txt

<FILE-LINE>

[FILE-BEGIN]

The file path used by trace is invalid.

[FILE-END]

<DIR-LINE>

<FILE-LINE>

[FILE-BEGIN]

Input asc file is the same as output asc file.

[FILE-END]

<DIR-LINE>

<FILE-LINE>

[FILE-BEGIN]

Merging two asc files is started.

[FILE-END]

• パターンに最初に一致する文字列を置き換えます。入力ファイルは, file03.txt

です。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

905

file03.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "s/日立/&製作所/" file03.txt

日立製作所 横浜支店 日立グループ

日立製作所 東京支店 日立グループ

日立製作所 沖縄支店 日立グループ

日立製作所 福岡支店 日立グループ

• パターンに一致する文字列を整形して置き換えます。入力ファイルは, file04.txt

です。 file04.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 北海道支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "s/\(日立 \)\(.*\)\(支店\)/\1\3名:\2/" file04.txt

日立 支店名:横浜 日立グループ

日立 支店名:東京 日立グループ

日立 支店名:沖縄 日立グループ

日立 支店名:北海道 日立グループ

日立 支店名:福岡 日立グループ

• パターンに 2 回目に一致する文字列を置き換えます。入力ファイルは, file05.txt

です。 file05.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ 日立製作所

日立 東京支店 日立グループ 日立製作所

日立 沖縄支店 日立グループ 日立製作所

日立 福岡支店 日立グループ 日立製作所

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "s/日立/&製作所/2" file05.txt

日立 横浜支店 日立製作所グループ 日立製作所

日立 東京支店 日立製作所グループ 日立製作所

日立 沖縄支店 日立製作所グループ 日立製作所

日立 福岡支店 日立製作所グループ 日立製作所

• 特定範囲のレコードのパターンに一致するすべての文字列を置き換えます。入力ファイルは, file06.txt

です。 file06.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

906

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "/東京/,/沖縄/s/日立/&製作所/g" file06.txt

日立 横浜支店 日立グループ

日立製作所 東京支店 日立製作所グループ

日立製作所 沖縄支店 日立製作所グループ

日立 福岡支店 日立グループ

• s コマンドのフラグに p を指定し,文字列を置き換えたレコードを標準出力に出力します。入力ファイ

ルは, file07.txt

です。 file07.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

-n オプションを指定した場合

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -n "/東京/,/沖縄/s/日立/&製作所/gp" file07.txt

日立製作所 東京支店 日立製作所グループ

日立製作所 沖縄支店 日立製作所グループ

-n オプションを指定しない場合

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "/東京/,/沖縄/s/日立/&製作所/gp" file07.txt

日立 横浜支店 日立グループ

日立製作所 東京支店 日立製作所グループ

日立製作所 東京支店 日立製作所グループ

日立製作所 沖縄支店 日立製作所グループ

日立製作所 沖縄支店 日立製作所グループ

日立 福岡支店 日立グループ

• s コマンドのフラグに w を指定し,文字列を置き換えたレコードをファイルに出力します。入力ファイ

ルは, file08.txt

です。 file08.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -n "/東京/,/沖縄/s/日立/&製作所/gw dir\\out.txt" file08.txt

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\cat dir\out.txt

日立製作所 東京支店 日立製作所グループ

日立製作所 沖縄支店 日立製作所グループ

• 特定範囲のレコード以外のレコードをファイルに出力します。入力ファイルは, file09.txt

です。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

907

file09.txt

の内容

日立 横浜支店 日立グループ

日立 東京支店 日立グループ

日立 北海道支店 日立グループ

日立 沖縄支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>sed -n "/東京/,/沖縄/!w dir\\out.txt" file09.txt

C:\DIR>cat dir\out.txt

日立 横浜支店 日立グループ

日立 福岡支店 日立グループ

• y コマンドで文字を置き換えます。入力ファイルは, file10.txt

です。 file10.txt

の内容

あ い う え お あ い う

お え う い あ

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "y/あいうえお/アiウeオ/" file10.txt

ア i ウ e オ ア i ウ

オ e ウ i ア

• 検索パターンに一致したレコードと行番号を標準出力に出力します。スクリプトファイルの先頭レコー

ドに「#n」を記述し,検索パターンに一致しないレコードは出力しません。スクリプトファイルは, scpt02.sed です。入力ファイルは,prog01.awk です。 scpt02.sed の内容

= p

}

#n

/ print/{ prog01.awk の内容

BEGIN{

print "Extract record : group03 - group06" > "file06.txt"

}

/group03/,/group06/{

count++;

print >> "file06.txt";

}

END{

printf "total record : %03d\n", count >> "file06.txt"

}

注※ group03 に一致するレコードから group06 に一致するレコードを処理対象とします。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

908

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -f scpt02.sed prog01.awk

2

print "Extract record : group03 - group06" > "file06.txt"

6

print >> "file06.txt";

10

printf "total record : %03d\n", count >> "file06.txt"

• l コマンドで印字できない文字とエスケープ文字を可視化して出力します。入力ファイルは, file11.txt

です。 file11.txt

の内容

日立(タブ)横浜\支店(タブ)日立グループ

日立(タブ)東京\支店(タブ)日立グループ

日立(タブ)福岡\支店(タブ)日立(0x12)

グループ

注※

1 バイトのデータです。

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -n "l" file11.txt

日立\t横浜\\支店\t日立グループ$

日立\t東京\\支店\t日立グループ$

日立\t福岡\\支店\t日立\022グループ$

• 検索パターンに一致したレコードの位置に r コマンドで指定したファイル内のレコードを出力します。 d コマンドで検索パターンに一致したレコードを削除します。スクリプトファイルは,scpt03.sed で

す。入力ファイルは,prog02.awk,および header.txt です。 scpt03.sed の内容 d

}

/^<Header>/{ r header.txt

prog02.awk の内容

###################################################################

<Header>

###################################################################

BEGIN{

str = "日立#横浜支店#日立グループ"

num = split(str, arry,"#")

for (i = 1; i <= num; i++ ) {

print arry[i]

}

} header.txt の内容

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

909

# Sample program

# Hitachi group list

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -f scpt03.sed prog02.awk

###################################################################

# Sample program

# Hitachi group list

###################################################################

BEGIN{

str = "日立#横浜支店#日立グループ"

num = split(str, arry,"#")

for (i = 1; i <= num; i++ ) {

print arry[i]

}

}

• ファイルからレコードブロックを抽出します。スクリプトファイルは,scpt04.sed です。入力ファイ

ルは, file12.txt

です。 scpt04.sed の内容

/^Error01/{

:LOOP

n

※1

/Error/{

/^Error01/b LOOP

/^Error01/!d

}

b LOOP

※2

} d

※2

注※1

現在のパターンスペースの内容を標準出力に出力し,次のレコードを入力します。

注※2

次のレコードを入力するために n コマンドを実行する LOOP ラベルに分岐します。 file12.txt

の内容

Error01001

The file path used by trace is invalid.

Error02001

Don't know current directory.

Error01002

Unable to get the date for the start of the job execution.

Spool job was not deleted.

Error01003

Cannot change directory.

Error02002

Asc file name size is exceeded limits for batch coverage function.

Error01004

Failed to get the current time.

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

910

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -f scpt04.sed file12.txt

Error01001

The file path used by trace is invalid.

Error01002

Unable to get the date for the start of the job execution.

Spool job was not deleted.

Error01003

Cannot change directory.

Error01004

Failed to get the current time.

• q コマンドでパターンに一致したレコードを入力した場合にスクリプトを終了します。入力ファイル

は, file13.txt

です。 file13.txt

の内容

Error01001

The file path used by trace is invalid.

Error02001

Don't know current directory.

Error01002

Unable to get the date for the start of the job execution.

Spool job was not deleted.

Error01003

Cannot change directory.

コマンドの実行例を次に示します。

C:\DIR>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed "/Error01002/q" file13.txt

Error01001

The file path used by trace is invalid.

Error02001

Don't know current directory.

Error01002

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sed -x sed: illegal option -- x usage: sed [-aEnru] command [file ...]

sed [-aEnru] [-e command] ... [-f command_file] ... [file ...]

8.4.29 sleep コマンド(指定された時間だけ停止する)

形式 sleep 秒数

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

911

機能

指定した時間だけ実行を停止します。

引数

秒数

実行を停止する時間を秒単位で指定します。数字以外を指定すると usage が表示されます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

• 5 秒間実行を停止します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sleep 5

• seconds に数字以外を指定した場合を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sleep poipoi usage: sleep seconds

8.4.30 sort コマンド(テキストファイルをソートする)

形式 sort[-c|-m][-b][-f][-n][-r][-u][-z]

[-k 開始位置[,終了位置]][-o 出力先パス名]

[-T 一時ファイルディレクトリ][-t フィールド区切り文字]

[入力パス名 ...]

機能

ファイルや標準入力から入力して,次のどれかの処理を実施します。実行結果を標準出力に出力します。

• ソート

• マージ

• ソートされているかのチェック

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

912

引数

動作モードの指定

動作モードの指定をするオプションを省略すると,ソートします。ソートを昇順にするか降順にするか

は,-r オプションの有無で指定します。

-c

指定したファイルに対してソートされているかどうかチェックします。チェック機能は,1 つのファ

イルが正しくソートされているかどうかを判定します。

ソートされている場合は終了コード 0 で終了します。ソートされていない場合は,標準エラー出力

にメッセージ(sort: found disorder: フィールドの内容)を出力し,終了コード 1 で終了します。

このオプションを指定した場合,入力ファイルを 2 個以上指定するとエラーとなります(sort: too many input files for the -c option)。-u オプション以外のオプションと同時に指定した場合,こ

のオプションを最優先します。複数回指定してもエラーになりません。

-c オプションを指定しない場合はソートします。

-m

入力ファイルはソートされていると仮定してマージだけします。-c オプションが同時に指定されて

いる場合,-m オプションは無視されます。複数回指定してもエラーになりません。

-m オプションを指定しない場合はソートします。

入出力の指定

-o 出力先パス名

標準出力の代わりに出力先パス名に指定したファイルに出力します。

出力先のファイルが存在しない場合は新規に作成します。UNIX の場合,新規に作成したファイル

のパーミッションは umask に従って設定します。

ファイルが存在する場合は中間ファイルにいったん出力してから,元のファイルを削除して中間ファ

イルを出力ファイル名に変更します。この中間ファイルの出力先は入力ファイルと同一ディレクト

リに作成します。UNIX の場合,ファイルのパーミッションは umask に従って新たに設定します。

このオプションを複数指定した場合,最後に指定したオプションが有効になります。

UNIX の場合,出力先パス名に/dev/stdout(Windows の場合も小文字で/dev/stdout と記述す

る)を指定したとき,標準出力を使用します。

出力先パス名にハードリンク,またはシンボリックリンクを指定した場合,リンクを削除し,新規

のファイルが作成されます。

-T 一時ファイルディレクトリ sort コマンドで内部処理として使用する一時ファイルを作成するディレクトリとして,一時ファイ

ルディレクトリで指定したディレクトリを使用します。

一時ファイルとは,ソートおよびマージ処理でメモリ上だけで処理ができない場合に使用する作業

用のファイルのことです。

このオプションを複数指定した場合,最後の指定が有効になります。

このオプションを省略した場合,次のディレクトリを使用します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

913

Windows の場合,

共通アプリケーションフォルダ\

HITACHI

\

JP1AS

\ misc を使用します。

UNIX の場合,環境変数 TMPDIR に定義されたディレクトリを使用します。環境変数 TMPDIR が

定義されていないときは,/var/tmp を使用します。

入力パス名

入力するファイルを指定します。入力パス名に指定がない,または入力パス名として「-」を指定し

た場合は,標準入力から入力します。/dev/stdin(Windows の場合も小文字で/dev/stdin と記述

する)を指定した場合,標準入力を使用します。

ソートキーに対する指定

-b

-k オプションで指定した開始位置および終了位置に対して,行頭のスペースを無視してソートキー

の位置を決めます。-k オプションでソートキーを指定した場合に,-b オプションは有効です。-b

オプションは-k オプションよりあとに記述できません。

-f

小文字を大文字と見なしてソートします。複数回指定してもエラーになりません。

-n

先頭の数値文字列を数値としてソートします。

-f オプションよりも-n オプションが優先されます。このオプションは複数回指定できます。

数値の扱いを次に示します。

・アスキー文字の 0(0x30)〜9(0x39)で構成される文字列です。

・先頭のスペース(0x20 および 0x09)ならびにゼロ(0x30)は無視します。

・数値にマイナス記号(0x2d)を前に置いてもかまいません。

・数値の小数点は 1 つまで指定できます。

・数値に,整数部分の桁区切り文字を含んでもかまいません。

・小数点および整数部分の桁区切り文字はロケールによって異なります。主に小数点はピリオド(.),

整数部分の桁区切り文字はコンマ(,)に定義されています。

・数値文字列がない場合は 0 として扱います。

・整数の桁数,または小数点以下の値で小数点以下の桁数が 61 以上になる数値をソートキーとし

て指定しないでください。

-r

-r オプションを指定すると降順に出力します。このオプションを指定しない場合,昇順に出力しま

す。このオプションは複数回指定できます。

フィールド区切りの指定

-t フィールド区切り文字

フィールド区切り文字を指定します。ソートキーのオフセットを決める場合,フィールド区切り文

字はフィールドの一部と見なされません。また,連続するフィールド区切り文字は空のフィールド

となります。レコードの区切り文字と同じ文字は指定できません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

914

-t オプションを指定していない場合,デフォルトのフィールド区切りは連続したスペースとなり,

スペースと非スペースの間でフィールドを区切ります。連続したスペースが空のフィールドを区切

ることはありません。先頭のスペースは,ソートキーのオフセットを決めるときにフィールドの一

部と見なされます。

フィールド区切りとして複数文字指定した場合,およびマルチバイト文字を指定した場合は,先頭

1 バイトをフィールド区切りと見なします。レコード区切りと同じバイト値を指定できません。

-t オプションにフィールド区切り文字の指定をしなかった場合,直後に指定したオプションおよび

ファイル名がフィールド区切り文字として処理されます。そのため,区切り文字を指定するように

してください。このオプションは複数指定するとエラーとなります(sort: multiple field delimiters)。

ソートキーの指定

-k 開始位置[,終了位置]

ソートキーの開始位置および終了位置を指定します。複数指定すると,最初のソートキーが等しい

場合に次のソートキーで比較できます。

開始位置より終了位置の指定が大きい場合または指定したフィールドが存在しない場合,ソートキー

の指定はないものとして扱われ,このソートキーの比較は等しいと判断されます。

開始位置および終了位置は,次の形式で指定します。

フィールド位置[.インデント][bfnr]

・フィールド位置

レコード内のフィールドの位置を指定します。数値以外を指定するとエラーとなります(sort: missing field number)。負の値を指定するとエラーとなります(sort: field numbers must be positive)。

開始位置には 0 を指定できません。

終了位置に 0 を指定した場合,レコードの末尾までを仮定します。

フィールド位置には int 型の最大値まで指定できます。それ以上を指定すると,オーバーフローが

発生して予測しない値になることがあるため,指定しないでください。

フィールド位置の終了位置に 0 を指定した場合,次のインデントで説明する終了位置の指定はでき

ません。

・インデント

フィールドの中のオフセットを指定します。数値以外または負の値を指定するとエラーとなります

(sort: missing offset )。

インデントの単位はバイトで,マルチバイトの途中を指定するとそのバイト位置から評価します。

開始位置のインデントには 0 を指定できません。

終了位置のインデントには 0 を指定できますが,0 を指定するとインデントの指定がないと見なさ

れます。

インデントは int 型の最大値まで指定できます。それ以上を指定すると,オーバーフローが発生し

て予測しない値になることがあるため,指定しないでください。

フィールド位置の開始位置でインデントを省略した場合,フィールドの先頭バイト位置となります。

フィールド位置の終了位置でインデントを省略した場合,フィールドの最終バイト位置となります。

・ソートキーに指定するオプション

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

915

その他の指定

-u

同一のソートキーであるレコードが複数あった場合は,どれか 1 レコードだけ出力します。-c オプ

ションと同時に指定すると,ソートキーが同じレコードがないかどうかをチェックします。複数回

指定してもエラーになりません。

-z

ソートキーは,b オプション,f オプション,n オプション,r オプションで指定できます。 b オプションでは,前のスペースを無視してソートキーの位置を決めます。 f オプションでは,小文字を大文字と見なしてソートします。 n オプションでは,先頭の数値文字列を数値としてソートします。 r オプションでは,降順にソートします。

開始位置に指定した b オプションは開始位置にだけ有効です。また,終了位置に指定した b オプ

ションは終了位置にだけ有効です。終了位置にインデントの指定がない場合は,b オプションは無

効になります。-b オプション以外のオプションは,開始位置または終了位置のどちらにも指定で

き,意味は同じです。

レコードの区切りを変更するオプションです。レコードの区切りとして NULL(0x00)を使用しま

す。このオプションは複数指定するとエラーとなります(sort: multiple field delimiters)。

Windows の場合,入力データの改行コードは,入力時に削除され,出力時に追加されます。その

ため,バイナリファイルを入力しないでください。

ソート機能

ソート機能は,1 つまたは複数のファイルを読み込み,1 つまたは複数のソートキーを比較します。ソー

トキーは,-k オプションで指定し,1 つまたは複数のフィールドで指定します。フィールドは,-t オプショ

ンで指定するフィールド区切り文字でレコードを区切ります。

ソートキーの指定がない場合,デフォルトではレコード全体を 1 つのソートキーと見なします。ソートキー

同士はバイトごとに比較します。

ソートキーが複数ある場合,先頭に指定したソートキーを比較し,一致したときは次のソートキーを不一

致になるまで順次比較します。

ソートキーがすべて一致した場合,レコード全体をバイト単位で比較して出力します。-r オプションの指

定がない場合は昇順に,-r オプションの指定がある場合は降順に出力します。

ソートキーに対するオプションの指定方法

ソートキーに対するオプションは 2 つに分類されます。1 つまたは複数のキーを指定した場合にそれぞ

れに有効となるグローバルオプションと,-k オプションに指定するローカルオプションです。 sort コマンドで指定する-fnrb オプションはグローバルオプションです。また,sort コマンドの-k オプ

ションに指定する fnbr をローカルオプションと呼びます。グローバルオプションは-k オプションより

後ろに指定できません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

916

各オプションをグローバルオプションとローカルオプションで指定した場合の動作を次に示します。

オプション b f

| n

| r

動作

グローバルオプションの指定は,-k オプションに指定する開始位置および終了位置の両方に有効にな

ります。終了位置にインデント指定がない場合,または終了位置のインデントに 0 を指定した場合

は,終了位置に対する指定は無効となります。

-k オプションを指定しない場合は,-b オプションの指定は無効となります。

ローカルオプションに指定がある場合,グローバルオプションの指定を無視します。

グローバルオプションの指定例を次に示します。

-bfnr -k 1,1 -k 2,2

1 番目と 2 番目のフィールドは-bfnr オプションが有効になります。1 番目と 2 番目のフィールドに次

のように指定します。

• -b オプション:前のスペースを無視してソートキーの位置を決めます。

• -f オプション:小文字を大文字と見なして比較します。-n オプションの指定によって無効となりま

す。

• -n オプション:先頭の数値文字列を数値として比較します。

• -r オプション:降順となるように比較します。

グローバルオプション-b の指定がない場合のソートキーの範囲を次に説明します。

-k 1

1 番目のフィールドからレコードの末尾までをソートキーとします。

-k 1,1

1 番目のフィールド全体をソートキーとします。

-k 1,5

1 番目のフィールドの先頭バイトから,5 番目のフィールドの最終バイトをソートキーとします。

-k 1.2,5.11

1 番目のフィールドの 2 バイト目から 5 番目のフィールドの 11 バイト目までをソートキーとします。

-k 2,1

2 番目から 1 番目のフィールドの指定ですが,大小関係が逆転しており,ソートキーは比較されま

せん。

-k 2.1b,5.1b

2 番目のフィールドの先頭のスペースを除いた 1 バイト目から,5 番目のフィールドの先頭スペー

ス文字を除いた 1 バイト目までをソートキーとします。

-k 2.1b,5.0b

2 番目のフィールドの先頭のスペースを除いた 1 バイト目から,5 番目のフィールドの最終バイト

までをソートキーとします。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

917

マージ機能

マージ機能はソート済みの各入力ファイル間のレコードを比較してデータを整列し,結合します。実際に

はソートされていない場合でも,ソートしたと仮定して動作します。 file1 および file2 をマージする例を

次に示します。 file1

AAA

DDD file2

BBB

AAA file1 および file2 をマージするコマンド

# sort -m file1 file2

この場合,次のように結合します。

AAA (file1の1行目のレコード) ←file1:1行目とfile2の1行目を比較した結果

BBB (file2の1行目のレコード) ←file1:2行目とfile2の1行目を比較した結果

AAA (file2の2行目のレコード) ←file1:2行目とfile2の2行目を比較した結果

DDD (file1の2行目のレコード) ←file2:3行目がないためfile1の2行目

小文字を大文字と見なすオプション(-f オプション)

レコードをソートする場合の例を次に示します。 file1 a:B

A:b

大文字と見なさないソートコマンド

$ sort -t : -k 2,2 file1

「:」で区切った 2 つ目のフィールドをキーにソートします。

大文字と見なさないソートコマンドの出力 a:B

A:b b より B が小さいため,「a:B」が先に出力されます。

大文字と見なすソートコマンド

$ sort -f -t : -k 2,2 file1

-f オプションを追加します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

918

大文字と見なすソートコマンドの出力

A:b a:B

2 つ目のフィールドを-f オプションの指定に従って大文字と見なして比較するため,同じ値のソート

キーと評価します。ソートキーが同じ値であるため,レコード全体をバイトで比較します。この結果, a より A が小さいため「A:b」が先に出力されます。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了

正常終了

• 入力したデータはソートされていません(-c オプションを指定した場合)。

• 重複するキーが存在します(-c オプションと-u オプションを指定した場合)。

エラー終了

注意事項

• メモリ上で処理ができない場合,一時ファイルを使用して処理をします。一時ファイルの使用時にディ

スク容量が不足した場合,次のメッセージを出力してエラーになります。 sort: fwrite: No space left on device

上記のメッセージが出力された場合は,-T オプションを使用して,容量に十分な空きがあるディスク

を指定してください。

• sort コマンドの実行を中断すると,-o オプションで指定したファイルが存在するディレクトリに中間

ファイルが残ることがあります。この場合は手動で削除してください。-o オプションを指定しない場

合も一時ファイルを使用すると,実行中断などで一時ファイルが残ることがあるため,手動で削除して

ください。

• sort コマンドでのスペースとは,

\ t(タブ)とスペース文字(0x20)のことです。また,-z オプション

を指定すると

\ n(改行)もスペースと見なされます。

• 入力ファイルの最終レコードにレコード区切り文字がなくても,ソートおよびマージの結果にはレコー

ド区切り文字が付加されます。

• 入力の改行コードは<CR><LF>または<LF>で処理できますが,UNIX の場合,< CR >はデータと

して扱います。また,出力結果は入力ファイルの改行コードの形式に関係なく,プラットフォームの改

行コードに従った改行コードになります。

• レコードが格納できない場合,格納できるまで拡張します。メモリが確保できない場合,エラーとなり

ます。

• ソートで使用するバッファは 16MB です。このバッファでソートを継続できない場合,一時ファイル

を作成します。そのため,大容量データではこのコマンドを使用しないことを推奨します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

919

• ソート・マージ処理でメモリ上だけで処理ができない場合,sort コマンドの処理を中断すると,次の名

前の一時ファイルが残ることがあります。この場合は手動で一時ファイルを削除してください。

【Windows の場合】 sor uuuu

.tmp( uuuu

は任意の 16 進文字列)

【UNIX の場合】 sort ppppp

.

XXXXXX

( ppppp

は 5 桁以上のプロセス ID,

XXXXXX

は任意の 6 文字の文字列)

• -o オプションを指定した場合,sort コマンドの処理を中断すると,次のファイル名の中間ファイルが

残ることがあります。この場合は手動で中間ファイルを削除してください。

【Windows の場合】

出力先パス名の先頭3文字uuuu

.tmp( uuuu

は任意の 16 進文字列)

【UNIX の場合】

出力先ファイル名pppppXXXXXX

( ppppp

は 5 桁以上のプロセス ID,

XXXXXX

は任意の 6 文字の文字列)

• -o オプションに同じ出力先パス名を指定して多重実行すると,エラー終了することがあります。この

場合の動作は保証できません。

使用例 sort コマンドを実行した結果表示に使用するファイルの形式を次に示します。

• file1 yyyy:101 tttt:8 ppppppp:14

• file2 cccccc:101 ggggg:31 rrrrrrrr:5 mmmmmmm:14

コマンドの実行例を次に示します。

• 2 つのテキストファイルを合わせて並べ替えます。

$ sort file1 file2 cccccc:101 ggggg:31 mmmmmmm:14 ppppppp:14 rrrrrrrr:5 tttt:8 yyyy:101

• 2 つのテキストファイルを合わせて,数値部分の降順で並べ替えます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

920

$ sort -t: -n -r -k 2 file1 file2 yyyy:101 cccccc:101 ggggg:31 ppppppp:14 mmmmmmm:14 tttt:8 rrrrrrrr:5

• 1 番目のフィールドをソートキーとして,3 つのファイルをマージします。

$ cat s1.txt

AAA s1

DDD s1

$ cat s2.txt

BBB s2

AAA s2

$ cat s3.txt

CCC s3

111 s3

$ sort -m -k 1,1 s1.txt s2.txt s3.txt

AAA s1

BBB s2

AAA s2

CCC s3

111 s3

DDD s1

$

• キーが同じデータをソートします。

$ cat zr1.txt

aaa:999

$ cat zr2.txt

bbb:999

$ sort -k 2,2 -t : zr2.txt zr1.txt

aaa:999 bbb:999

$

• 1 番目のフィールドは数値として,2 番目のフィールドは文字列としてソートします。

入力コマンド sort -t : -k 1n,1 -k 2,2

入力データ

0010:aaa

10:AAA

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

921

-1:aaa

-1.00:ZZZ

1:zzz

実行結果

-1.00:ZZZ

-1:aaa

1:zzz

10:AAA

0010:aaa

• 3 番目のフィールドの先頭から行末までの小文字を大文字として評価し,2 番目のフィールドは降順に

評価してソートします。2 番目のフィールドにはローカルオプションを指定しているため,グローバル

オプションの指定は有効ではなく,小文字は小文字として評価します。

入力コマンド sort -t : -f -k 3 -k 2,2r

入力データ aaa:aaa:cccc aaa:AAA:cccc aaa:aaa:AAAA aaa:AAA:aaaa aaa:aaa:BBBB aaa:AAA:bbbb

実行結果 aaa:aaa:AAAA aaa:AAA:aaaa aaa:aaa:BBBB aaa:AAA:bbbb aaa:aaa:cccc aaa:AAA:cccc

• オプションエラーのメッセージを表示します。

Windows の例

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sort -w sort: illegal option -- w usage: sort [-cm][-bfnruz] [-k field1[,field2]] [-o output]

[-T dir] [-t char] [file ...]

Linux の例

$ sort -w sort: invalid option -- w usage: sort [-cm][-bfnruz] [-k field1[,field2]] [-o output]

[-T dir] [-t char] [file ...]

AIX の例

$ sort -w sort: illegal option -- w

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

922

usage: sort [-cm][-bfnruz] [-k field1[,field2]] [-o output]

[-T dir] [-t char] [file ...]

• 入力ファイルにディレクトリを指定した場合のメッセージを表示します。

$ ./sort dir01 sort: dir01: Is a directory

• 入力ファイルとして存在しないファイルを指定した場合のメッセージを表示します。

$ ./sort xxxx sort: xxxx: No such file or directory

• 存在しない一時ファイルディレクトリを指定した場合のメッセージを表示します。

Windows の例

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sort -mTxxx s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.t

xt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt

s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt

sort: xxx\sort: The directory name is invalid.

Linux の例

$ ./sort -mT xxxx s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt

sort: xxxx/sort.SDm1yr: No such file or directory

AIX の例

$ ./sort -mT xxxx s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt s0.txt

sort: xxxx/sort.XXXXXX: No such file or directory

• 不当なフィールド位置を指定した場合のメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sort -k xx sort: missing field number

• 不当なフィールド位置を指定した場合のメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sort -k 0 s0.txt

sort: field numbers must be positive

• 不当なインデントをフィールド位置に指定した場合のメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\sort -k 1.0 s0.txt

sort: illegal offset

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

923

8.4.31 split コマンド(ファイルを分割する)

形式 split[-a サフィックス長]

[-b バイト数[k|m]|-l 行数][入力パス名[プリフィックス]]

機能

ファイルや標準入力の内容を分割して,ファイルに出力します。

引数

-a サフィックス長

分割後にファイルの名前に付けるサフィックスの長さを指定します。

1 から 254 の範囲で指定します。範囲外の値を指定した場合,または数値以外を指定した場合はエラー

となります(split: 指定値: too small/split: 指定値: too large/split: 指定値: invalid)。デフォルト

は 2 です。複数回指定できますが,最後に指定した値が有効となります。

-b バイト数[k

| m]

ファイルをデータサイズで分割する場合のサイズをバイトで指定します。-l オプションと同時に指定し

た場合はエラーとなり,usage が表示されます。

• k:キロバイト単位の値になります(1k=1,024 バイト)。

• m:メガバイト単位の値になります(1m=1,048,576 バイト)。

複数回指定できますが,最後に指定した値が有効となります。

-l 行数

行数でファイルを分割する場合に,行数を指定します。-b オプションと同時に指定した場合はエラー

となり,usage が表示されます。-b オプションおよび-l オプションを指定しない場合は,1000 行が指

定されたものとします。

入力パス名

入力するファイル名を指定します。省略時は標準入力を仮定します。

プリフィックス

分割後にファイルの名前に付けるプリフィックスとして使用します。

分割後のファイルの名前は次のように決定します。

プリフィックス+サフィックス

プリフィックスは指定がある場合は,その文字列を使用します。指定がない場合は,「x」,「y」,「z」

の順番に使用されます。

サフィックスは,a〜z を組み合わせた文字列を,サフィックス長で指定された長さ分使用します。サ

フィックスは文字コード順に使用されます。

例:2 バイトの場合,aa,ab,ac,…,az,ba,bb,…となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

924

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 出力ファイルが入力ファイルと同じ場合,上書きをします。パス名が同じにならないようにプリフィッ

クスを指定するか,または入力するファイルをカレントディレクトリとは別のディレクトリに移動して

ください。

• 分割後のファイル名が不足する場合は,エラーとなります(split: too many files )。作成したファイル

は削除しないで終了します。この場合,サフィックス長を大きく指定する,またはバイト数および行数

を大きくしてください。

• 分割後のファイル名の長さがシステムの上限を超えた場合,次のメッセージを出力してエラーになりま

す。

【Windows の場合】 split : ファイル名 : No such file or directory

【UNIX の場合】 split : ファイル名 : File name too long

• Windows の場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コード

は変換しません。

使用例

• test1.txt ファイルを 2 行単位で分割します。

$ ls test1.txt

$ cat test1.txt

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1.txt

0004:test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$ split -l2 test1.txt

$ ls test1.txt xaa xab xac xad xae

$ cat xaa

0001:test1.txt

0002:test1.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

925

$ cat xab

0003:test1.txt

0004:test1.txt

$ cat xac

0005:test1.txt

0006:test1.txt

$ cat xad

0007:test1.txt

0008:test1.txt

$ cat xae

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$

• test1.txt ファイルを 40 バイト単位で分割します。

$ ls test1.txt

$ cat test1.txt

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1.txt

0004:test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$ split -a 5 -b 40 test1.txt new

$ ls newaaaaa newaaaab newaaaac newaaaad test1.txt

$ cat newaaaaa

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1$

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\split -z split: illegal option -- z usage: split [-a suffix_length]

[-b byte_count[k|m] | -l line_count] [file [name]]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

926

8.4.32 stat コマンド(ファイルまたはディレクトリの状態を標準出力に出

力する)

形式 stat [-L] [-c 書式] [-t] パス名 ...

機能

ファイルまたはディレクトリの状態を標準出力に出力します。パス名にシンボリックリンクファイルが指

定された場合,リンクをたどらないでシンボリックリンクファイルの状態を表示します。

引数

-L

--dereference

パス名にシンボリックリンクファイルを指定した場合,リンクをたどった先のファイルまたはディレク

トリの状態を表示します。

-c 書式

--format=書式

ファイルまたはディレクトリの状態を書式に従った形式で表示します。書式には,書式指定コードおよ

び任意の文字列を指定できます。このオプションを指定した場合の表示形式および書式指定コードにつ

いては,項目「表示形式」の「独自の表示形式」を参照してください。指定可能な書式指定コード以外

を指定した場合,標準エラー出力に警告メッセージを出力し,標準出力に「?」を出力して,後続の処

理を続行します。

-t オプションと同時に指定した場合,このオプションが優先されます。

-t

--terse

簡潔な表示形式で情報を出力します。簡潔な表示形式については,項目「表示形式」の「簡潔な表示形

式」を参照してください。

パス名

状態を表示するファイル名またはディレクトリ名を指定します。

パス名を複数指定した場合は,ファイルまたはディレクトリの状態を縦に連続して表示します。複数指

定して実行した場合はすべてのファイルまたはディレクトリを処理し,1 つでも状態の表示に失敗した

ファイルまたはディレクトリがあると,終了コード 1 で終了します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

927

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

表示形式

ファイル情報の表示形式には,通常表示形式,簡潔な表示形式,独自の表示形式の 3 種類があります。ど

の表示形式になるかは指定するオプションによって決まります。

通常表示形式

オプションを指定しないで実行した場合の表示形式です。次のファイル情報をラベル付きで表示します。

出力情報

クォートされたファイル名

シンボリックリンクの場合は,シンボリックリンクの参照先も表示します。

合計サイズ

割り当てられたブロック数

ファイルシステム I/O 操作での最適なブロックサイズ

ファイルの種類

表示内容は,項目「表示形式」の「ファイルの種類の表示内容」を参照してください。

デバイス番号

デバイス番号の16進数表記h/デバイス番号の10進数表記d

」の形式で表示します。

デバイスファイルではない場合は表示しません。 i ノード番号

ハードリンクの数

デバイスファイルの種類

メジャーデバイス番号

マイナーデバイス番号

」の形式で表示します。デバイスファイルではない場

合は表示しません。

パーミッション

パーミッションの8進数表記

/

パーミッションの文字列表記

」の形式で表示します。

所有者のユーザー情報

所有者のユーザーID

/

所有者のユーザー名

」の形式で表示します。

所有者のグループ情報

所有者のグループID

/

所有者のグループ名

」の形式で表示します。

ファイルの最終アクセス日時

ファイルの最終修正日時

ラベル

File:

Size:

Blocks:

IO Block:

Device:

Inode:

Links:

Device type:

Access:

Uid:

Gid:

Access:

Modify:

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

928

出力情報

ファイル情報の最終変更日時

ラベル

Change:

(凡例)

−:ラベルがないことを示します。

簡潔な表示形式

-t オプションを指定した場合の表示形式です。次のファイル情報をスペース区切りで連続して表示します。

• ファイル名

• 合計サイズ

• 割り当てられたブロック数

• raw モードの 16 進数表記

• 所有者のユーザー ID

• 所有者のグループ ID

• デバイス番号の 16 進数表記

• i ノード番号

• ハードリンクの数

• メジャーデバイス番号

• マイナーデバイス番号

• ファイルの最終アクセス日時(エポックからの秒数)

• ファイルの最終修正日時(エポックからの秒数)

• ファイル情報の最終変更日時(エポックからの秒数)

• ファイルシステム I/O 操作での最適なブロックサイズ

独自の表示形式

-c オプションを指定した場合の表示形式です。書式指定コードおよび任意の文字列を組み合わせて,独自

の表示形式を指定できます。また,書式指定コードの%の後ろには,フラグ文字,フィールド幅,精度も

定義できます。

• 書式指定コード

指定できる書式指定コードを次の表に示します。

書式指定コード 意味

%a パーミッションの 8 進数表記

Windows の場合,所有者だけのパーミッションを表示します。

%A パーミッションの文字列表記

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

929

書式指定コード 意味

%A Windows の場合,所有者だけのパーミッションを表示します。

%b

%B

割り当てられたブロック数

Windows の場合,常に 0 を表示します。

各ブロックの大きさ(バイト単位)

Windows の場合,常に 0 を表示します。

%d

%D

デバイス番号の 10 進数表記

Windows の場合,ドライブ番号を表示しますが,次の場合は表示が異なります。

• フルパスにしたときにドライブレターに続く「:」がないパスの場合

デバイス番号として「-」を表示して,後続の処理を続行します。

• デバイス番号取得処理でエラーが発生した場合

警告メッセージを標準エラー出力に出力し,デバイス番号として「?」を表示して,後続の処理を続行し

ます。

デバイス番号の 16 進数表記

Windows の場合,ドライブ番号を表示しますが,次の場合は表示が異なります。

• フルパスにしたときにドライブレターに続く「:」がないパスの場合

デバイス番号として「-」を表示して,後続の処理を続行します。

• デバイス番号取得処理でエラーが発生した場合

警告メッセージを標準エラー出力に出力し,デバイス番号として「?」を表示して,後続の処理を続行し

ます。

%f

%F

%g

%G

%h

%i

%n

%N

%o raw モードの 16 進数表記

Windows の場合,所有者だけのパーミッションを表示します。

ファイルの種類

表示内容は,項目「表示形式」の「ファイルの種類の表示内容」を参照してください。

所有者のグループ ID

Windows の場合,常に 0 を表示します。

所有者のグループ名

Windows の場合,常に「

...

」を表示します。

UNIX の場合,所有者のグループ名を取得できないときは所有者のグループ ID を表示して,後続の処理を

続行します。

ハードリンクの数 i ノード番号

Windows の場合,常に 0 を表示します。

ファイル名

クォーテーションで囲まれたファイル名

シンボリックリンクの場合は参照先ファイル名も表示します。

参照先ファイル名の取得に失敗したときは,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,参照先ファイル名

は表示しないで,後続の処理を続行します。

ファイルシステム I/O 操作での最適なブロックサイズ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

930

書式指定コード 意味

%o Windows の場合,常に 0 を表示します。

%s 合計サイズ(バイト単位)

Windows の場合,ディレクトリの合計サイズは常に 0 を表示します。

UNIX の場合,デバイスファイルの合計サイズは常に 0 を表示します。

%t

%T

%u

%U

%x

メジャーデバイス番号の 16 進数表記

Windows の場合,常に 0 を表示します。

マイナーデバイス番号の 16 進数表記

Windows の場合,常に 0 を表示します。

所有者のユーザー ID

Windows の場合,常に 0 を表示します。

所有者のユーザー名

Windows の場合,所有者のユーザー名が取得できないときは「

...

」を表示して,後続の処理を続行します。

UNIX の場合,所有者のユーザー名が取得できないときは所有者のユーザー ID を表示して,後続の処理を

続行します。

ファイルの最終アクセス日時

Windows の場合,ファイルの最終修正日時と同じ情報を表示します。

ファイルの最終アクセス日時の表示に失敗した場合,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,ファイル

の最終アクセス日時の表示は「?」にして,後続の処理を続行します。

%X

%y

%Y

%z

%Z

%%

ファイルの最終アクセス日時のエポック(UTC の 1970 年 1 月 1 日 00:00:00)からの秒数

Windows の場合,ファイルの最終修正日時と同じ情報を表示します。

ファイルの最終修正日時

ファイルの最終修正日時の表示に失敗した場合,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,ファイルの最

終修正日時の表示は「?」にして,後続の処理を続行します。

ファイルの最終修正日時のエポック(UTC の 1970 年 1 月 1 日 00:00:00)からの秒数

ファイル情報の最終変更日時

Windows の場合,ファイルの最終修正日時と同じ情報を表示します。

ファイル情報の最終変更日時の表示に失敗した場合,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,ファイル

情報の最終変更日時の表示は「?」にして,後続の処理を続行します。

ファイル情報の最終変更日時のエポック(UTC の 1970 年 1 月 1 日 00:00:00)からの秒数

Windows の場合,ファイルの最終修正日時と同じ情報を表示します。

%(パーセント)記号

注※

「ファイルの最終アクセス日時」,「ファイルの最終修正日時」,「ファイル情報の最終変更日時」で出

力する日時の出力形式は次のとおりです。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnnnnnnnn +/-hhmm

 YYYY:西暦年

 MM:月

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

931

 DD:日

 hh:時

 mm:分

 ss:秒

 nnnnnnnnn:1 秒未満の日時。常に 000000000 と出力します。

 +/-hhmm:タイムゾーン。UTC からの時差を示します。

• フラグ文字

書式指定コードの%の後ろに次のフラグ文字を指定できます。省略することもできます。

フラグ文字

#

-

+

スペース

0

内容

0 以外の 8 進数表記に対しては前に 0 を付けます。

0 以外の 16 進数表記に対しては前に 0x を付けます。

出力文字列をフィールドの左にそろえます。

数値の正負を示す記号(+/-)を常に表示します。

符号なし整数として定義されているファイル情報に対しては,この指定は無視されます。

符号付き整数として定義されているファイル情報に対して,正の数字の前にスペースを表示します。

+と同時に指定した場合は,+が優先されます。

フィールドの左側をスペースの代わりに 0 で埋めます。

• フィールド幅

書式指定コードの%またはフラグ文字の後ろに数値を指定することで,最小のフィールド幅を定義しま

す。フィールド幅は 0〜2147483647 の範囲で指定できます。省略することもできます。

• 精度

書式指定コードの%またはフラグ文字の後ろに,ピリオド(

.

)と次に示す数値を定義します。精度は,

UNIX の場合は 0〜2147483647 の範囲で,Windows の場合は 0〜512 の範囲で指定できます。省

略することもできます。

• ファイル情報が文字列の場合

表示する最大長を定義します。

• ファイル情報が数値の場合

最小桁数を定義します。

ファイルの種類の表示内容

表示されるファイルの種類と,その意味は次のとおりです。

ファイルの種類 regular file directory

意味

通常ファイル

ディレクトリ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

932

ファイルの種類 symbolic link fifo socket block special file character special file unknown file

意味

シンボリックリンク

FIFO【UNIX 限定】

ソケット【UNIX 限定】

ブロック型スペシャルファイル【UNIX 限定】

キャラクタ型スペシャルファイル【UNIX 限定】

不明なファイル(上記以外のファイル)【UNIX 限定】

注意事項

• Windows の場合,「通常ファイル」,「ディレクトリ」,「シンボリックリンク」以外については,通常

ファイルまたはディレクトリとして扱います。

UNIX の場合,「通常ファイル」,「ディレクトリ」,「シンボリックリンク」,「FIFO」,「ソケット」,「ブ

ロック型スペシャルファイル」,「キャラクタ型スペシャルファイル」以外は不明なファイルとして扱い

ます。

• Windows の場合,日付と時刻の表示には「日付と時刻のプロパティ」で定義されているタイムゾーン

が使用されます。環境変数 TZ の値は影響しません。

ただし,タイムゾーンの表示は環境変数 TZ の値とコントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」

ダイアログボックスで定義されているタイムゾーンを使用するため,環境変数 TZ の値とコントロール

パネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスで定義されているタイムゾーンは同じにして

ください。同じでない場合,「ファイルの最終アクセス日時」,「ファイルの最終修正日時」,「ファイル

情報の最終更新日時」で表示されるタイムゾーンが正しく表示されません。

• UNIX の場合,ブロックサイズのデフォルトは 512 バイトです。ブロックサイズは環境変数

BLOCKSIZE で変更できます。

環境変数 BLOCKSIZE は 512 から 1G(1024×1024×1024)の範囲で指定できます。範囲外の値を

指定した場合は次のように処理し,警告メッセージを標準エラー出力に出力して,後続の処理を続行し

ます。

• 環境変数 BLOCKSIZE に 512 より小さい値を指定した場合

ブロックサイズを 512 バイトとします。

• 環境変数 BLOCKSIZE に 1G(1024×1024×1024)より大きい値を指定した場合

ブロックサイズを 1G(1024×1024×1024)バイトとします。

環境変数 BLOCKSIZE でブロックサイズを変更する場合は,512 の倍数を指定してください。512 の

倍数でない場合,余りは切り捨てられます。例えば,1,500 バイトが定義されている場合,1,024 バイ

トとして扱います。

数字の後ろには,何倍であるかを示すサイズ文字(G(1024×1024×1024),M(1024×1024),K

(1024))を指定できます。数値とサイズ文字以外を指定した場合,ブロックサイズを 512 バイトとし

て,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,後続の処理を続行します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

933

• Solaris の場合,ディレクトリ内のファイルの「割り当てられたブロック数」を出力する際,間接ブロッ

クを含むブロックの総数を表示します。また,ハードリンクされたファイルがある場合,「割り当てら

れたブロック数」は正しく表示されません。

使用例

• ファイルの状態を通常表示形式で表示します。

Windows の場合

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\stat .\test.txt

File: `.\test.txt'

Size: 7 Blocks: 0 IO Block: 0 regular file

Device: 0003h/00003d Inode: 0 Links: 1

Access: (0600/-rw-------) Uid: ( 0/ user1) Gid: ( 0/ ...)

Access: 2014-02-20 10:31:28.000000000 +0900

Modify: 2014-02-20 10:31:33.000000000 +0900

Change: 2014-02-20 10:31:28.000000000 +0900

UNIX の場合

$ stat ./test.txt

File: `./test.txt'

Size: 4 Blocks: 8 IO Block: 4096 regular file

Device: fd00h/64768d Inode: 688407 Links: 2

Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 501/ user1) Gid: ( 502/ group1)

Access: 2014-02-11 18:35:52.000000000 +0900

Modify: 2014-02-11 18:35:52.000000000 +0900

Change: 2014-02-18 16:08:39.000000000 +0900

• ファイルのサイズだけを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\stat -c %s .\test.txt

7

• 複数ファイルの状態を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\stat .\test.txt .\test1.txt

File: `.\test.txt'

Size: 7 Blocks: 0 IO Block: 0 regular file

Device: 0003h/00003d Inode: 0 Links: 1

Access: (0600/-rw-------) Uid: ( 0/ user1) Gid: ( 0/ ...)

Access: 2014-02-20 10:31:28.000000000 +0900

Modify: 2014-02-20 10:31:33.000000000 +0900

Change: 2014-02-20 10:31:28.000000000 +0900

File: '.\test1.txt'

Size: 7 Blocks: 0 IO Block: 0 regular file

Device: 0003h/00003d Inode: 0 Links: 1

Access: (0600/-rw-------) Uid: ( 0/ user1) Gid: ( 0/ ...)

Access: 2014-02-20 14:34:01.000000000 +0900

Modify: 2014-02-20 14:34:01.000000000 +0900

Change: 2014-02-20 14:34:01.000000000 +0900

• ファイルの状態を独自の表示形式で出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

934

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\stat -c "Filename : %n" .\test.txt

Filename : .\test.txt

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\stat -z stat: illegal option -- z usage: stat [-L] [-c format] [-t] file ...

8.4.33 tail コマンド(ファイルの最後の部分を表示する)

形式 tail[-r][-b ブロック数|-c バイト数|-n 行数|-行数][パス名 ...]

機能

ファイルや標準入力の最後の部分を標準出力に出力します。デフォルトは標準入力です。入力のバイト単

位,行単位またはブロック単位の位置から表示されます。指定した表示範囲のデータが存在しない場合で

もエラーになりません。表示できるデータは表示されます。

引数

+符号のある数は入力の先頭からの位置を示します。例えば,-c +2 は入力の先頭から 2 バイト目で表示

を始めます。

-符号がある数字または符号のない数字は最後からの位置を示します。例えば,-n 2 は入力の最後から 2

行目を示します。デフォルトは,-n 10 または入力の最後の 10 行です。

-r

行単位で逆順に表示します。

-b オプションと共に指定した場合,ファイルの終端から,-b オプションに指定したブロック数分戻っ

た所まで,行単位にファイルの終端から出力します。表示開始位置がマルチバイト文字の中間の場合,

文字化けすることがあります。

-c オプションと共に指定した場合,ファイルの終端から,-c オプションに指定したバイト数分戻った

所まで,行単位にファイルの終端から出力します。表示開始位置がマルチバイト文字の中間の場合,文

字化けすることがあります。

-n オプションまたは行数と共に指定した場合,ファイルの終端から,-n オプションまたは行数で指定

した行数分戻った所まで,行単位にファイルの終端から出力します。

-r オプションだけ指定した場合,入力したすべての行を,行単位にファイルの終端から出力します。複

数回指定してもエラーになりません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

935

-b ブロック数

-r オプションを指定しない場合,1 ブロック(512 バイト)単位で表示開始位置を指定します。

符号がない場合またはマイナス(-)符号がある場合,最後からの位置を示します。プラス(+)符号

がある場合,入力の先頭からの表示位置を示します。

ブロック数の指定を省略した場合は,エラーメッセージ(tail: option requires an argument - オプ

ション)と usage が出力されます。ブロック数に数値以外を指定した場合は,エラーメッセージ(tail: illegal offset -- 指定文字列)が出力されます。

表示開始位置がマルチバイト文字の中間の場合,文字化けすることがあります。また,改行コードはバ

イト数にカウントされます。例えば Windows の場合,行末が<LF>のときは 1 バイト,<CR><LF>

のときは 2 バイトでカウントします。複数回指定すると usage が出力されます。

-c バイト数

-r オプションを指定しない場合,バイト数で表示開始位置を指定します。

符号がない場合またはマイナス(-)符号がある場合,最後からの位置を示します。プラス(+)符号

がある場合,入力の先頭からの表示位置を示します。

バイト数の指定を省略した場合は,エラーメッセージ(tail: option requires an argument - オプショ

ン)と usage が出力されます。

バイト数に数値以外を指定した場合は,エラーメッセージ(tail: illegal offset -- 指定文字列)が出力

されます。

表示開始位置がマルチバイト文字の中間の場合,文字化けすることがあります。また,改行コードはバ

イト数にカウントされます。例えば Windows の場合,行末が<LF>のときは 1 バイト,<CR><LF>

のときは 2 バイトでカウントします。複数回指定すると usage が出力されます。

-n 行数

|

-行数

-r オプションを指定しない場合,行単位で表示開始位置を指定します。

符号がない場合またはマイナス(-)符号がある場合,最後からの位置を示します。プラス(+)符号

がある場合,入力の先頭からの表示位置を示します。

行数の指定を省略した場合は,エラーメッセージ(tail: option requires an argument - オプション)

と usage が出力されます。行数に数値以外を指定した場合は,エラーメッセージ(tail: illegal offset

-- 指定文字列)が出力されます。複数回指定すると usage が出力されます。

パス名

入力ファイルを指定します。指定がない場合は標準入力から入力します。入力ファイルは複数指定でき

ます。複数ファイルを指定した場合,それぞれのファイルを識別するために,次に示す文字をそれぞれ

のファイルの出力に先行して出力します。2 つ目以降のファイルの場合,改行のあとに次に示す文字を

出力します。

==> ファイル名 <==

複数ファイルを指定して実行した場合,すべてのファイルに対して処理をしたあと,オープンに失敗し

たファイルが 1 つでもあると終了コード 1 で終了します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

936

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 指定した表示範囲のデータが存在しない場合,エラーになりません。表示できるデータは表示します。

• -r オプションを指定しない場合,かつ-b オプション,-c オプション,-n オプションを指定しない場

合,-n に 10 が指定されます。

• Windows の場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コード

は変換しません。

使用例

• test1.txt と test2.txt ファイルの最後の 2 行を表示します。

$ cat test1.txt

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1.txt

0004:test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$ cat test2.txt

0001:test2.txt

0002:test2.txt

0003:test2.txt

0004:test2.txt

0005:test2.txt

0006:test2.txt

0007:test2.txt

0008:test2.txt

0009:test2.txt

0010:test2.txt

$ tail -n2 test1.txt test2.txt

==> test1.txt <==

0009:test1.txt

0010:test1.txt

==> test2.txt <==

0009:test2.txt

0010:test2.txt

$

• test1.txt ファイルの先頭から 5 行目以降を表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

937

$ cat test1.txt

0001:test1.txt

0002:test1.txt

0003:test1.txt

0004:test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$ tail -n+5 test1.txt

0005:test1.txt

0006:test1.txt

0007:test1.txt

0008:test1.txt

0009:test1.txt

0010:test1.txt

$

• -r オプションを指定した場合の例 1 を表示します。

$ cat zztt1.txt

1:0001:zzzz:

2:0001:aaaa:

3:0001:JJJJ:

4:0001:cccc:

5:0001:cccc:

6:0001:cccc:

7:0001:cccc:

8:0001:cccc:

9:0001:cccc:

10:0001:cccc:

11:0001:cccc:

12:0001:cccc:

$ tail -r -n 2 zztt1.txt

12:0001:cccc:

11:0001:cccc:

$ tail -r zztt1.txt  (10行ではなく全行表示)

12:0001:cccc:

11:0001:cccc:

10:0001:cccc:

9:0001:cccc:

8:0001:cccc:

7:0001:cccc:

6:0001:cccc:

5:0001:cccc:

4:0001:cccc:

3:0001:JJJJ:

2:0001:aaaa:

1:0001:zzzz:

$

• -r オプションを指定した場合の例 2 を表示します。

$ cat block.txt --->1行100バイト+改行コード(\n)で101行のデータ

0000000000:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

938

00001xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00002xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

(中略)

00098xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00099xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00100xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

$ tail -b 1 block.txt

45678T

00096xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00097xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00098xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00099xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00100xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

$ tail -rb 1 block.txt

00100xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00099xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00098xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00097xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

00096xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

45678T

$ tail -c 110 block.txt

2345678T

00100xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

$ tail -rc 110 block.txt

00100xxx00:1234567890123(中略)78901234567890123456789012345678T

2345678T

$

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tail -z tail: illegal option -- z usage: tail [-r] [-b number | -c number | -n number | -number] [file ...]

8.4.34 

tar

コマンド(対象パス名をアーカイブに格納,およびアーカイブか

ら抽出,表示する)

形式

【Windows 限定】 tar {-c|-r|-t|-u|-x} [-b ブロック化係数 ] [-d] [-f アーカイブ ] [-h] [-m] [-P] [-V] [-v]

[-X

除外リストファイル

[-T

ファイル

] [

] [-z] [--cmdrc0] [--compatible=

対象パス名

...]

種別

] [-C

ディレクトリ

] tar {c|r|t|u|x}[b][d][f][h][m][P][V][v][X][z] [

[

[-T ファイル ] [ 対象パス名 ...]

ブロック化係数

] [

アーカイブ

]

除外リストファイル

] [--cmdrc0] [--compatible=

種別

] [-C

ディレクトリ

]

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

939

【UNIX 限定】 tar {-c|-r|-t|-u|-x} [-b ブロック化係数 ] [-d] [-f アーカイブ ] [-h] [-m] [-P] [-p] [-V]

[-v] [-X

[-T

除外リストファイル

ファイル

] [

対象パス名

] [-z] [--cmdrc0] [--compatible=

...]

種別

] [-C

ディレクトリ

] tar {c|r|t|u|x}[b][d][f][h][m][P][p][V][v][X][z] [

[

[-T ファイル ] [ 対象パス名 ...]

ブロック化係数

] [

アーカイブ

]

除外リストファイル

] [--cmdrc0] [--compatible=

種別

] [-C

ディレクトリ

]

機能

対象パス名をアーカイブに格納,およびアーカイブから抽出,表示します。コマンドの動作は,1 つの機

能文字( c

, r

, t

, u

,または x

)とその他の機能修飾子を指定することで決定します。

このコマンドで作成するアーカイブは ustar format 形式です。

引数

機能文字オプション

-c

--create

新しいアーカイブを作成します。アーカイブの先頭から対象パス名を格納します。対象パス名がディレ

クトリの場合,ディレクトリ下も格納します。

-r

--append

指定したアーカイブの終端に対象パス名を追加格納します。

-t

--list

アーカイブに格納されているファイル名一覧を表示します。

-v

オプションと共に指定した場合,次の詳細情報も表示されます。

「 パーミッション uid

/ gid ファイルサイズ 日時 ファイル名 」

-u

--update

対象パス名がアーカイブ内の同名ファイルより新しい,またはアーカイブに格納されていないファイル

を追加格納します。

-x

--extract

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

940

--get

アーカイブから対象パス名を抽出します。対象パス名がディレクトリの場合,ディレクトリ下も抽出し

ます。

ファイルの抽出では次のように動作します。

• 既存のファイルが存在する場合は,既存のファイルを削除した上で新規作成します(既存のファイ

ルのパーミッションは保持されません)。

UNIX で

-p

オプションを指定していない場合,パーミッションはアーカイブに格納されているパー

ミッションと umask

によって決定され,実行者が一般ユーザーの場合 setuid ビット,setgid ビッ

ト,スティッキービットは設定されません。

すでにディレクトリが存在する場合,該当するディレクトリに抽出ファイルを復元します。

• UNIX で実行者がスーパーユーザーの場合,ユーザー,グループを抽出して設定します。

• Windows は,パーミッション,ユーザー,グループは抽出して設定されません。

機能修飾子オプション

-b

ブロック化係数

--blocking-factor=

ブロック化係数

ブロックサイズを

ブロック化係数

*512 バイトとします。

デフォルト値は 20(ブロックサイズは 20*512 バイト)です。

ブロック化係数

に指定できる範囲は 1〜63 です。

-c

オプションと共に指定した場合に有効となり,

-t

-x

オプションと共に指定した場合は意味のない

指定となります。

-r

-u

オプションと共に指定した場合は,アーカイブのサイズと指定した ブロック化係数 で決定され

ます。

複数指定は,最後に指定したブロック化係数が有効となります。

指定できる範囲外を指定した場合,

20

を仮定して動作します。

-d

アーカイブに格納する場合,スペシャルファイル,パイプファイルも対象とします。

このオプションはデフォルトで付加され,オプション有無による動作の違いはありません。

-f

アーカイブ

--file=

アーカイブ

アーカイブを指定します。指定できるアーカイブは通常ファイル,パイプファイル,シンボリックリン

クファイルです。

このオプションを指定していない,または「

-

」(ハイフン)を指定した場合は,標準入出力を示します。

-r

-u

オプションの場合,標準入出力とパイプファイルの組み合わせは使用できません。

このオプションを複数指定した場合,最後に指定したアーカイブが有効となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

941

-h

--dereference

シンボリックリンクをたどり,ファイルまたはディレクトリとして扱います。

-c

-r

-u

オプションと共に指定した場合に有効となり,

-t

-x

オプションと共に指定した場合は意

味のない指定となります。

-m

--touch

ファイルの最終修正日時は抽出し設定しません。

-x

オプションと共に指定した場合に有効となり,

-c

-r

-u

-t

オプションと共に指定した場合は意

味のない指定となります。

Windows の場合は

-m

オプションの指定に関わらず,ディレクトリの最終修正日時は設定できません。

-P

--absolute-names

対象パス名のルートディレクトリを取り除きません。

-p

--same-permissions

--preserve-permissions

【UNIX 限定】

パーミッションを抽出して設定します。

-x

オプションと共に指定した場合に有効となり,

-c

-r

u

-t

オプションと共に指定した場合は意味のない指定となります。

スーパーユーザーはデフォルトで動作します。

-V

アーカイブの詳細情報を表示する際,ファイルのタイプを示す英字も出力します。

このオプションはデフォルトで付加され,オプションの有無による動作の違いはありません。

-v

--verbose

詳細情報を出力します。

-z

--gzip

--gunzip

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

942

--ungzip gzip 形式のアーカイブを操作します。

-c

オプションと共に指定した場合,新しいアーカイブを gzip 形式で圧縮して作成します。

-x

オプションと共に指定した場合,gzip 形式で圧縮されたアーカイブから対象パス名を抽出します。

-t

オプションと共に指定した場合,gzip 形式で圧縮されたアーカイブに格納されているファイル名一

覧を表示します。 gzip 形式のアーカイブを操作するとき, tar

コマンドは gzip

コマンドを呼び出します。 tar

コマンドか

ら呼び出す gzip

コマンドに, gzip

コマンドのオプションを渡したい場合は,環境変数

GZIP

に gzip

コマ

ンドのオプションを設定してから tar

コマンドを実行してください。環境変数

GZIP

の詳細については,

「 2.5 環境変数を設定する 」を参照してください。

-z

オプションは,

-r

オプション,または

-u

オプションと同時には指定できません。

-r

オプション,

u

オプションと同時に指定した場合はエラー終了します。

-x

オプション,または

-t

オプションと共に指定する場合に,アーカイブが gzip 形式で圧縮されていな

いときは,抽出や表示ができません。

なお,

--gzip

--gunzip

,および

--ungzip

オプションは,

-z

オプションのロングオプションという意

味しかありません。例えば,

-c

オプションと

--gunzip

オプションを指定した場合も,新しいアーカイ

ブを gzip 形式で圧縮して作成します。

--cmdrc0

オプションの解析後にエラーが発生しても戻り値を必ず

0

とします。

--compatible=

種別

種別

には次の文字列を指定できます。 long-file-name

対象パス名をアーカイブに格納する場合,対象パス名長はディレクトリパス長 155 バイト,ファイル

名 100 バイト,シンボリックリンクのリンク先のファイル名長 100 バイトのアーカイブ内のヘッダ領

域の制限があります。

このオプションを使用した場合,制限を解除できます(対象パス名は 3072 バイトまで可能です。実際

に作成できるパス名長は各 OS の最大長に依存します)。

ただし,このオプションで作成したアーカイブは,ustar format 形式の OS 提供の tar

コマンドと互換

性はありません。

-c

-r

-u

オプションと共に指定した場合に有効となり,

-t

-x

オプションと共に指定した場合は無

視されます。

-C

ディレクトリ

--directory=

ディレクトリ

指定したディレクトリに移動して動作します。

対象パス名,

-T

オプション,

-C

オプションを組み合わせた場合,

-C

オプションのあとに指定した対象

パスが対象となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

943

-C

オプションを複数指定する場合,2 個目以降の

-C

オプションは以前に指定した

-C

オプションによっ

てカレントディレクトリが移動していることを考慮する必要があります。

-T

ファイル

-L

ファイル

-I

ファイル

--files-from=

ファイル

格納,抽出,表示する対象パス名の一覧を指定ファイルから読み込みます。1 行に 1 つの対象パス名を

正確に記載します。スペース,空行もパス名とみなされます。

このオプションで複数指定した場合,どの指定も有効となります。

また,短いオプション

-T

-L

-I

オプションはどの指定も同じ動作となります。

-x

または

-t

オプションと組み合わせた場合,対象パス名は,ワイルドカードの組み合わせで指定でき

ます。

ワイルドカードで使用する文字そのものを指定するために,

\

でエスケープすることもでき,

\

の指定は

\

でエスケープする必要があります。

ワイルドカードとして使用できる文字を次に示します。

ワイルドカード

?

*

[…]

意味

任意の 1 文字に合致します。

0 文字以上の文字列に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列のどれか 1 文字に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列の先頭に

!

また

^

を付けた場合,

[ ]

に囲まれていない文字に合致します。

-

(ハイフン)で区切るとハ

イフンで区切られた,間にある任意の文字(その 2 文字も含む)に合致します。

ワイルドカード

[ ]

の記述例を次の表に示します。

記述例

[!abc]

[0-9]

[a-z]

[A-Z]

[0-9a-zA-Z]

意味 a

, b

, c

の 3 つを除く文字と合致します。

0

から

9

までのどれかに合致します。

英小文字に合致します。

英大文字に合致します。

英数字に合致します。

-X

ファイル

--exclude-from=

ファイル

格納,抽出,表示を除外する対象パス名の一覧を指定ファイルから読み込みます。1 行に 1 つの対象パ

ス名を記載します。対象パスは部分的なディレクトリパスの記載でも除外する対象となります。

スペース,空行もパス名とみなされます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

944

このオプションで指定した除外するファイル一覧は,

-T

-L

-I

--files-from

オプションで指定し

たファイル一覧より優先されます。

対象パス名は,ワイルドカードの組み合わせで指定できます。ワイルドカードで使用する文字そのもの

を指定するために,

\

でエスケープすることもでき,

\

の指定は

\

でエスケープする必要があります。

ワイルドカードとして使用できる文字を次に示します。

ワイルドカード

?

*

[…]

意味

任意の 1 文字に合致します。

0 文字以上の文字列に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列のどれか 1 文字に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列の先頭に

!

また

^

を付けた場合,

[ ]

に囲まれていない文字に合致します。

-

(ハイフン)で区切るとハ

イフンで区切られた,間にある任意の文字(その 2 文字も含む)に合致します。

ワイルドカード

[ ]

の記述例を次に示します。

記述例

[!abc]

[0-9]

[a-z]

[A-Z]

[0-9a-zA-Z]

意味 a

, b

, c

の 3 つを除く文字と合致します。

0

から

9

までのどれかに合致します。

英小文字に合致します。

英大文字に合致します。

英数字に合致します。

対象パス名

格納,抽出,表示するファイルまたはディレクトリのパス名を指定します。

格納時,対象パス名とアーカイブが同一である場合,格納されません。

対象パス名の長さの制限に関しては

--compatible=long-file-name

オプションを参照してください。

-x

または

-t

オプションと組み合わせた場合,対象パス名は,ワイルドカードの組み合わせで指定する

ことが出来ます。

ワイルドカードで使用する文字そのものを指定するために,

\

でエスケープすることもでき,

\

の指定は

\

でエスケープする必要があります。

ワイルドカードとして使用できる文字を次に示します。

ワイルドカード

?

*

[…]

意味

任意の 1 文字に合致します。

0 文字以上の文字列に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列のどれか 1 文字に合致します。

[ ]

に囲まれた文字列の先頭に

!

また

^

を付けた場合,

[ ]

に囲まれていない文字に合致します。

-

(ハイフン)で区切るとハ

イフンで区切られた,間にある任意の文字(その 2 文字も含む)に合致します。

ワイルドカード

[ ]

の記述例を次に示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

945

記述例

[!abc]

[0-9]

[a-z]

[A-Z]

[0-9a-zA-Z]

意味 a

, b

, c

の 3 つを除く文字と合致します。

0

から

9

までのどれかに合致します。

英小文字に合致します。

英大文字に合致します。

英数字に合致します。

格納,抽出する対象パス名のルートディレクトリの扱い

コマンドは,格納,抽出の操作をする際,対象パス名のルートディレクトリを取り除いて動作します。該

当するルートディレクトリは次の表のとおりです。

-P

オプションを使用することで,対象パス名のルート

ディレクトリは取り除かないで動作することができます。

また,環境変数

ADSH_CMDTAR_ROOTPATH

を指定した場合,コマンドのデフォルト動作を「対象パス名のルー

トディレクトリは取り除く」から「対象パス名のルートディレクトリは取り除かない」に変更できます。

表 8-19 格納,および抽出で取り除かれる対象パス名のルートディレクトリ

OS

UNIX

説明

対象パス名を格納,抽出する際,先頭部分の次のルートディレクトリを取り除きます。

/ ../

Windows 対象パス名を格納,抽出する際,先頭部分の次のルートディレクトリを取り除きます。

\ ..\

ドライブレター

:\

• 環境変数

ADSH_CMDTAR_ROOTPATH

指定なし

コマンドのデフォルト動作はルートディレクトリを取り除いて格納,抽出します。ルートディレクトリ

を取り除きたくない場合は

-P

オプションを指定して実行します。

• 環境変数

ADSH_CMDTAR_ROOTPATH

指定あり

ADSH_CMDTAR_ROOTPATH=absolute

を設定することで,コマンドのデフォルト動作はルートディレクトリ

を取り除かないで格納,抽出します。

ユーザー名,ユーザー ID,グループ名,グループ ID の扱い

アーカイブの作成,抽出,および表示でのユーザー,グループの扱いは次のとおりです。マルチプラット

フォーム間でアーカイブを操作した場合,ユーザー,グループが異なることがあります。

アーカイブの状態

アーカイブ作成時

ユーザー ID/名 グループ ID/名

UNIX

該当ファイルの

ユーザー ID

ユーザー名

を格納。

UNIX

該当ファイルの

グループ ID

グルー

プ名 を格納。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

946

アーカイブの状態

アーカイブ作成時

アーカイブ抽出時

アーカイブ表示時

ユーザー ID/名

Windows

ユーザー ID

0

と,該当ファイルの

ユーザー名

を格納。

グループ ID/名

Windows

グループ ID

0

グループ名

は設定

しない。

UNIX

・スーパーユーザー

抽出した ユーザー名 から ユーザー ID を求めて

ファイルに設定する。求められない場合は抽出

した

ユーザー ID

を設定。

・一般ユーザー

実行ユーザー ID

または

実行ユーザー名

で設定。

Windows

ログオンユーザー名。

UNIX

・スーパーユーザー

抽出した グループ名 から グループ ID

を求めてファイルに設定する。求めら

れない場合は抽出した

グループ ID

設定。

・一般ユーザー

実行ユーザー名に属する グループ ID

または

グループ名

で設定。

Windows

該当なし。

UNIX

抽出した

ユーザー名

から

ユーザー ID

を求めて表

示する。求められない場合は,抽出した

ユーザー

ID を表示。

Windows

抽出した

ユーザー ID

を表示。

UNIX

抽出した

グループ名

から

グループ ID

を求めて表示する。求められない場合

は,抽出した グループ ID を表示。

Windows

抽出した

グループ ID

を表示。

一時ファイルディレクトリ

このコマンドは,一時ファイルを作成することがあります。一時ファイルディレクトリは次のとおりです。

Windows の場合

共通アプリケーションフォルダ

\HITACHI\JP1AS\misc

UNIX の場合

環境変数

TMPDIR

に定義されたディレクトリ

環境変数

TMPDIR

が定義されていないときは,

/var/tmp

終了コード

0

1

2

正常終了。

エラー終了。

2

のケースを除く。

エラー終了。不正なオプションを指定。

注意事項

•「

-

」なしショートオプションの形式で指定する場合,オプションとオペランドは「形式」で示した順で

指定する必要があります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

947

• シンボリックリンクの場合は最終修正日時・最終アクセス日時を保持しません。

• 対象パス名をアーカイブに格納している途中に tar

コマンドを中断すると,次の名前の一時ファイルが

残ることがあります。この場合は手動で一時ファイルを削除する必要があります。

【Windows の場合】 tar.

XXXXXX

XXXXXX

は任意の 6 文字の文字列)

【UNIX の場合】 tar ppppp

.

XXXXXXXX

( ppppp

は 5 桁以上のプロセス ID,

XXXXXXXX

は任意の 8 文字の文字

列)

• 抽出で未知の種別のファイルを検出した場合,通常ファイルとして処理を試みます。

Windows の場合,ブロックデバイスファイル,キャラクタデバイスファイル,パイプファイルの抽出

は未知のファイル種別として判断されます。

(例)

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar xvf PIPE.tar

tar: PIPE/pp creating as regular file.

PIPE/pp

• アーカイブに同じ名前のパス名が複数存在する場合,最後のパス名でそれ以前のファイルを上書き

します。

• Windows の UNC パスの格納,抽出はサポートしていません。

• Windows の場合,抽出するファイル名が大文字と小文字の違いだけのファイル名は同一ファイル

として扱われます。

• Windows の場合,ショートネーム指定は,ロングネームで格納,抽出および表示をします。ただ

し,シンボリックリンク先は指定されたファイル名で格納,抽出および表示をします。

• Windows の場合,ディレクトリ区切り文字を

\

で使用している場合,格納,抽出は「

/

」に変換統

一されます。

• Windows の場合,ジャンクションは実ファイルとして処理されます。

• Windows の場合,シンボリックリンクの抽出はユーザーにシンボリックリンク作成の権限が必要

です。

• Windows の場合,NTFS 以外のファイルシステムにリンクファイルは抽出できません。

• Windows の場合,シンボリックリンク先が存在しない状態ではシンボリックリンクを抽出できま

せん。

• UNIX で

\

を含むファイルを格納し,Windows で抽出をする場合,

\

はディレクトリ区切り文字と

して扱われます。

• Windows で格納し,UNIX で抽出する場合,Windows 固有のパス指定はディレクトリ階層が格

納時と抽出時で異なることがあります。

(例)

UNIX ではドライブレターはディレクトリの一部と判断されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

948

ドライブレターを使用した例を次に示します。

Windowsで格納

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar cvfP reg.tar G:\DIR\regfile

G:/DIR/regfile

UNIXで抽出

$ tar xvf reg.tar

G:/DIR/regfile

$ ls -lR ./G: total 8 drwxrwxr-x 2 USER1 GROUP1 4096 Oct 30 15:59 DIR

./G:/DIR: total 8

-rw-rw-r-- 1 USER1 GROUP1 3 Oct 30 15:59 regfile

UNIX 上でドライブレターはディレクトリとして作成されます。

• UNIX の場合,スペシャルファイルの抽出は,スペシャルファイルの作成権限を持つユーザーで行って

ください。

• このコマンドは,このコマンド自身が作成したアーカイブの操作だけをサポートします。アーカイブの

形式の違いによって,各 OS 提供の tar

コマンドと JP1/AS の tar

コマンド間でアーカイブの操作をし

た場合,正しく格納,抽出および表示できないことがあります。

• 格納時,抽出時,表示時でエンコーディングが異なる場合,ファイル名が正しく抽出,表示できない場

合があります。

• 8GB 以上のファイルをアーカイブに格納,抽出および表示はサポートしていません。

• UNIX の場合,2097152 以上のユーザー ID,グループ ID,メジャー番号,マイナー番号はサポート

していません。

• ユーザー名,グループ名が 32 文字以上のファイルはサポートしていません。

使用例

例 1 アーカイブの作成

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar cvf ar.tar ar ar ar/file1 ar/file2

例 2 アーカイブの抽出

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar xvf ar.tar ar ar ar\file1 ar\file2

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

949

例 3 アーカイブの表示

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar tvf ar.tar

drwx------ 1234/5678 0 Oct 30 15:52:24 2015 ar

-rw------- 1234/5678 0 Oct 30 15:52:24 2015 ar/file1

-rw------- 1234/5678 0 Oct 30 15:52:24 2015 ar/file2

例 4 アーカイブの追加格納(

-r

オプション時)

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar rvf ar.tar ar tar: Reading archive to position at the end...done.

ar ar/file1 ar/file2

例 5 アーカイブの追加格納(

-u

オプション時)

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar uvf ar.tar ar tar: Reading archive to position at the end...done.

ar/file2 ar/file2

は ar.tar

にすでに格納されていますが,格納する ar/file2

は ar.tar

のファイルより新しい時

刻のため格納されます。

例 6 クロスプラットフォームでの格納と抽出

Windowsで格納

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar cvf reg.tar .\regfile

./regfile

UNIXで抽出

$ tar xvf reg.tar

./regfile

例 7 アーカイブ先を標準入出力にする

$ tar cvf - regfile > reg.tar

regfile

$ cat reg.tar | ./tar tvf -

-rw------- 1234/5678 5 Feb 17 16:47:28 2015 regfile

例 8 Windows 固有のパス名で格納して UNIX で抽出する

Windowsで格納

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar cvfP reg.tar G:\DIR\regfile

G:/DIR/regfile

UNIXで抽出

$ ./tar xvf reg.tar

G:/DIR/regfile

$ ls -lR ./G: total 8 drwxrwxr-x 2 USER1 GROUP1 4096 Oct 30 15:59 DIR

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

950

./G:/DIR: total 8

-rw-rw-r-- 1 USER1 GROUP1 3 Oct 30 15:59 regfile

UNIX での抽出は,

G:

もディレクトリとして抽出されます。

例 9 スーパーユーザーで抽出

$ ./tar tvf reg.tar

-rw-rw-r-- 1234/5678 3 Oct 30 15:59:00 2015 regfile

スーパーユーザーで抽出

# ./tar xvf reg.tar regfile

# ls -al regfile

-rw-rw-r-- 1 USER1 GROUP1 3 Oct 30 15:59 regfile

スーパーユーザーで抽出した場合,ユーザー,グループも抽出し設定されます。

例 10 異なるパス名のファイルを同一の親ディレクトリとして格納

DIR1/SUB1/file1

DIR2/SUB1/file2

が存在し, DIR1,DI2と同階層でtarコマンドを実行

$ tar -c -v -f ar.tar -C DIR1 SUB1 -C ../DIR2 SUB1

SUB1

SUB1/file1

SUB1

SUB1/file2

例 11 gzip 形式のアーカイブの作成

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar cvzf ar.tar.gz ar ar ar/file1 ar/file2

例 12  gzip

コマンドのオプションを環境変数

GZIP

に指定して,gzip 形式のアーカイブの作成

$ export GZIP="-9 -q"

$ /opt/jp1as/cmd/tar cvzf ar.tar.gz ar ar ar/file1 ar/file2

例 13 gzip 形式のアーカイブからディレクトリの抽出

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar xvzf ar.tar.gz ar ar ar/file1 ar/file2

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

951

例 14 gzip 形式のアーカイブの表示

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\tar tvzf ar.tar.gz

drwx------ 0/0 0 Dec 09 19:44:24 2015 ar

-rw------- 0/0 2758 Dec 09 19:39:35 2015 ar/file1

-rw------- 0/0 5516 Dec 09 19:39:55 2015 ar/file2

8.4.35 touch コマンド(ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を変

更する)

形式 touch[-a][-c][-f][-m][-r パス名][-t 設定日時]パス名 ...

touch[-a][-c][-f][-m]設定日時 パス名 ...

機能

指定したファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を変更します。Windows の場合はファイルの最終

修正日時だけを変更します。

引数

変更する日時の種類

変更する日時の種類は-a オプションまたは-m オプションで指定します。-a オプションと-m オプションの

両方とも指定していない場合,または,-a オプションおよび-m オプションの両方とも指定した場合は,

ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時の両方を変更します。ただし,Windows の場合は,実際に

はファイルの最終アクセス日時は変更されません。

-a

ファイルの最終アクセス日時を変更します。

-m オプションを指定しないで-a オプションを指定した場合は,ファイルの最終アクセス日時だけを変

更し,ファイルの最終修正日時は変更しません。

Windows の場合,-a オプションを指定しても実際にはファイルの最終アクセス日時は変更されませ

んが,引数に指定した設定日時の形式チェックと,-r オプションに指定したファイルの読み込みは実行

されます。

-m

ファイルの最終修正日時を変更します。

-a オプションを指定しないで-m オプションを指定した場合は,ファイルの最終修正日時だけを変更

し,ファイルの最終アクセス日時は変更しません。

設定する日時の指定

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

952

設定する日時は,-r オプション,-t オプションまたは MMDDhhmm[YY]形式の設定日時で設定します。

これらのオプションの指定がない場合は,コマンドの実行日時が設定されます。

-t オプションおよび MMDDhhmm[YY]形式の設定日時に指定できる日時の範囲は,UTC(協定世界時)

の 1970 年 1 月 1 日 0 時 0 分 0 秒〜2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒です。指定した日時は,コマンド

実行時のタイムゾーンによって解釈されます。

タイムゾーンが日本標準時(UTC+9)の場合に指定できる日時の範囲は,1970 年 1 月 1 日 9 時 0 分 0

秒〜2038 年 1 月 19 日 12 時 14 分 7 秒です。ただし,AIX,Windows の場合,タイムゾーンが日本標

準時(UTC+9)のときに指定できる日時の上限は 2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒です。

タイムゾーンは環境変数 TZ に設定されている値が使用されます。Windows で環境変数 TZ が設定され

ていない場合は,コントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスに設定されてい

るタイムゾーンが使用されます。なお,Windows の場合,環境変数 TZ に設定したタイムゾーンと「日

付と時刻のプロパティ」に設定したタイムゾーンを同じ値にする必要があります。

-r パス名

ファイルに設定する最終アクセス日時および最終修正日時をここで指定したファイルパスから取得しま

す。取得したファイルの最終日時は,-a オプションが指定されている場合は最終アクセス日時,-m オ

プションが指定されている場合は最終修正日時として設定されます。

ディレクトリ名を指定すると,指定したディレクトリから最終アクセス日時,および最終修正日時を取

得します。

オプションを複数回指定した場合,最後に指定した値が有効になります。

-r オプションと-t オプションを両方指定した場合は,最後に指定されたオプションが有効になります。

-t 設定日時

ファイルに設定する最終アクセス日時,最終修正日時に設定する日時を指定します。指定した日時は,a オプションが指定されている場合は最終アクセス日時,-m オプションが指定されている場合は最終

修正日時として設定されます。

オプションを複数回指定した場合,最後に指定した値が有効になります。

-r オプションと-t オプションを両方指定した場合は,最後に指定されたオプションが有効になります。

設定日時は次の形式で指定します。

[[CC]YY]MMDDhhmm[.SS]

CC

西暦年の上 2 桁を指定します。

YY

西暦年の下 2 桁を指定します。

CC を省略すると,CC には次の値が設定されます。

YY が 69〜99 の場合,CC には 19 が設定されます。

YY が 00〜68 の場合,CC には 20 が設定されます。

なお,CC と YY の両方の指定を省略した場合は,コマンド実行日時の西暦年が設定されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

953

MM

月を 01〜12 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。

DD

日を 01〜31 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。 hh

時を 00〜23 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。 mm

分を 00〜59 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。

SS

秒を 00〜61 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してくださ

い。秒の指定を省略した場合は 00 が設定されます。

なお,60〜61 の値を指定して設定した場合,うるう秒への対応をしていないシステムでは,ls コ

マンドなどで日時を表示すると 60 のときは 1 秒,61 のときは 2 秒繰り上げられた日時が表示され

ます。

設定日時

ファイルの最終アクセス日時,最終修正日時に設定する日時を指定します。指定した日時は,-a オプ

ションが指定されている場合は最終アクセス日時,-m オプションが指定されている場合は最終修正日

時として設定されます。

-r オプションまたは-t オプションを指定した場合は,ファイル名として扱われます。

指定した日時の桁数が 8 桁と 10 桁のどちらでもない場合はファイル名として扱われ,ファイルが存在

しない場合はファイルが作成されます。

設定日時は次の形式で指定します。

MMDDhhmm[YY]

MM

月を 01〜12 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。

DD

日を 01〜31 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。 hh

時を 00〜23 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。 mm

分を 00〜59 の範囲の数値で指定します。1 桁の数値を指定する場合は先頭に 0 を指定してください。

YY

西暦年の下 2 桁を指定します。指定を省略した場合はコマンド実行日時の西暦年が設定されます。

なお,西暦年の上 2 桁には次の値が設定されます。

 YY が 69〜99 の場合:19

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

954

 YY が 00〜68 の場合:20

その他のオプション

パス名

最終アクセス日時,最終修正日時を変更するファイルのパス名を指定します。パス名は複数指定できま

す。

指定したパスが存在しない場合は 0 バイトのファイルを新規に作成します。

Windows の場合

ディレクトリの最終修正日時は変更できません。ディレクトリ名を指定するとエラーとなります。

また,存在するファイルに対して最終修正日時を変更する場合は,読み取り権限と書き込み権限が

必要です。

UNIX の場合

新規に作成したファイルのパーミッションは,umask に従って設定されます。ディレクトリ名を指

定すると,ディレクトリの最終アクセス日時,最終修正日時が変更されます。

また,スーパーユーザー以外のユーザーが,存在するファイルに対して最終アクセス日時や最終修

正日時を変更する場合は,次の権限が必要です。

・-t オプション,または MMDDhhmm[YY]形式の設定日時の指定あり

ファイルの所有者の権限が必要です。

・-t オプション,および MMDDhhmm[YY]形式の設定日時の指定なし

ファイルに対する書き込み権限が必要です。

-c

最終アクセス日時,最終修正日時を変更するファイルが存在しなかった場合,ファイルを作成しませ

ん。また,エラーメッセージは出力しません(エラー扱いとはしません)。

-f

OS が提供する touch コマンドとの互換のためのオプションです。指定しても無視されます。

ファイルに設定する最終アクセス日時と最終修正日時

日時を設定する-r オプション,-t オプション,または MMDDhhmm[YY]形式の設定日時と,変更する日

時の種類を指定する-a オプションまたは-m オプションの指定によって,ファイルの最終アクセス日時と

最終修正日時は次のように設定されます。

-r オプションを指定した場合

-r オプションに指定したファイルから取得した最終アクセス日時と最終修正日時は, パス名 に指定した

ファイルの有無によって,次の表のように設定されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

955

表 8-20 -r オプションを指定した場合に設定されるファイルの最終アクセス日時,最終修正

日時

-a オプションと-m オプションの指定

-a だけを指定

-m だけを指定

-a,-m の両方を指定,

または

-a,-m とも指定なし

パス名に指定されたファイル

の有無

存在する

存在しない

存在する

存在しない

存在する

存在しない

設定される最終アクセス日時 設定される最終修

Windows UNIX

正日時

(凡例)

◎:-r オプションに指定したファイルの対応する最終アクセス日時および最終修正日時が設定され

ます。

○:コマンドの実行日時が設定されます。

−:コマンド実行前のファイルの最終アクセス日時および最終修正日時がそのまま適用されます。

-t オプションまたは MMDDhhmm[YY]形式の設定日時を指定した場合

-t オプションまたは MMDDhhmm[YY]形式の設定日時で指定した日時は, パス名 に指定したファイル

の有無によって,次の表のように設定されます。

表 8-21 引数に設定日時を指定した場合に設定されるファイルの最終アクセス日時,最終修

正日時

-a オプションと-m オプショ

ンの指定

パス名に指定されたファイルの

有無

-a だけを指定

-m だけを指定

-a,-m の両方を指定,

または

-a,-m とも指定なし

存在する

存在しない

存在する

存在しない

存在する

存在しない

設定されるファイルの最終アクセス日時 設定されるファイ

Windows UNIX

ルの最終修正日時

(凡例)

◎:-t オプションに指定した設定日時,または MMDDhhmm[YY]形式の設定日時が設定されます。

○:コマンドの実行日時が設定されます。

−:コマンド実行前のファイルの最終アクセス日時および最終修正日時がそのまま適用されます。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

956

-r オプション,-t オプションおよび MMDDhhmm[YY]形式の設定日時を指定しないとき

-r オプション,-t オプションおよび MMDDhhmm[YY]形式の設定日時が指定されていない場合, パス

名 に指定したファイルの有無によって,次の表のように設定されます。

表 8-22 設定日時の取得および指定がない場合に設定されるファイルの最終アクセス日時,

最終修正日時

-a オプションと-m オプションの

指定

パス名に指定されたファイル

の有無

設定されるファイル

の最終修正日時

-a オプションだけを指定

-m オプションだけを指定

-a,-m の両方を指定,

または

-a,-m とも指定なし

存在する

存在しない

存在する

存在しない

存在する

存在しない

設定されるファイルの最終アクセ

ス日時

Windows

UNIX

− ○

(凡例)

○:コマンドを実行した日時

−:コマンド実行前のファイルの最終アクセス日時および最終修正日時がそのまま適用されます。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了。

エラー終了。

• 不正なオプションを指定しました。

• -t オプションに指定した設定日時,MMDDhhmm[YY]形式の設定日時が正しくありません。

• -r オプションに指定したファイルの読み込みに失敗しました。

エラー終了。

• ファイルの作成に失敗しました。

• ファイルの最終アクセス日時,最終修正日時の変更に失敗しました。

• 最終修正日時を変更するファイルのパス名にディレクトリを指定しました。【Windows 限定】

引数に複数のファイルが指定されているときは,後続のファイルを処理します。

注意事項

• UNIX の場合,-r オプションに指定するパス名,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を変更す

るパス名にシンボリックリンク名を指定した場合,シンボリックリンク先のパスが対象となります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

957

Windows の場合,-r オプションに指定するパス名,ファイルの最終修正日時を変更するパス名にシン

ボリックリンク名を指定した場合,シンボリックリンク先のパスが対象となります。

• -r オプションに指定したファイルの最終アクセス日時,最終修正日時が UTC(協定世界時)の 1970

年 1 月 1 日 0 時 0 分〜2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分の範囲外の場合,ファイルに設定される最終アク

セス日時,最終修正日時の値は保証されません。

• Windows の場合,実際にファイルに設定される最終修正日時の精度はファイルシステムの仕様に依存

します。例えば,FAT ファイルシステム上のファイルへの最終アクセス日時,最終修正日時は次のよ

うに設定されます。

• 指定できる日時の範囲は,コマンド実行時のタイムゾーンに関係なく 1980 年 1 月 1 日 0 時 0 分 0

秒〜2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒です。

• ファイルの最終アクセス日時の時分秒(hhmm.ss)は設定されません。

• ファイルの最終修正日時に指定した秒(ss)は 2 秒単位に繰り上げられて設定されます。

使用例

• ファイルを新規に作成します。

$ touch file001

この場合,作成されたファイルの最終アクセス日時と最終修正日時は,コマンドを実行した日時となり

ます。また,ファイルサイズは 0 で作成されます。

• 存在するファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を-t オプションで指定した日時(2012 年 5 月 12

日 3 時 49 分 5 秒)に変更します。

$ touch -t 1205120349.05 file001

コマンドを実行すると,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時は-t オプションで指定した日時と

なります。

• 存在するファイルの最終アクセス日時だけを-t オプションで指定した日時(2013 年 11 月 01 日 15 時

08 分 0 秒)に変更します。

$ touch -a -t 201311011508 file001

コマンドを実行すると,ファイルの最終アクセス日時は-t オプションで指定した日時になります。ファ

イルの最終修正日時はコマンド実行前のままです。

• 存在するファイルの最終修正日時だけを MMDDhhmm[YY]形式の設定日時で指定した日時(2013 年

9 月 29 日 23 時 00 分 0 秒)に変更します。

$ touch -m 0929230013 file001

コマンドを実行すると,ファイルの最終修正日時は MMDDhhmm[YY]形式の設定日時で指定した日時

になります。ファイルの最終アクセス日時はコマンド実行前のままです。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

958

• 複数のファイルに対して,ファイルの最終アクセス日時と最終修正日時を-t オプションで指定した日時

へ変更します。-c オプションを指定することで,存在しないファイルは作成しないこととします。次

の例では,存在しないファイルは file002 です。

$ touch -c -t 201311011508 file001 file002 file003

$ ls -lT *

-rw-r--r-- 1 usr1 grp1 5 Nov 1 15:08:00 2013 file001

-rw-r--r-- 1 usr1 rrp1 9 Nov 1 15:08:00 2013 file003

8.4.36 uname コマンド(OS またはハードウェアの情報を表示する)

形式

【Windows限定】uname[-a][-m][-n][-r][-s][-v][-w]

【UNIX限定】 uname[-a][-m][-n][-r][-s][-v]

機能

OS,システムのホスト名,またはハードウェアの情報を標準出力に出力します。

引数

オプションを指定しないで実行した場合は,-s オプションを指定した場合と同じ動作になります。

-a

【Windows 限定】

-w オプションを指定しない場合は,次の情報を 1 行にまとめて順番に表示します。

・OS 名(常に「Windows」)

・ノード名

・OS の説明

・OS にインストールされている最新のサービスパック

・OS のバージョン

・マシン(ハードウェア)のタイプ

-w オプションとあわせて指定した場合,次の情報を 1 行ずつ順番に表示します。

・OS 名,その OS が組み込まれているフォルダ,およびその OS が組み込まれているディスクの

パーティション情報

・ノード名

・OS のリリース(常に「unknown」)

・OS のバージョン

・マシン(ハードウェア)のタイプ

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

959

-m

マシン(ハードウェア)のタイプを表示します。

-n

【UNIX 限定】

次の情報を 1 行にまとめて順番に表示します。

・OS 名

・ノード名

・OS のリリース

・OS のバージョン

・マシン(ハードウェア)のタイプ

ノード名を表示します。

-r

OS のリリースを表示します。Windows の場合は,常に「unknown」と表示します。

-s

OS 名を表示します。

Windows の場合は,OS 名として次の内容を表示します。

• -w オプションを指定しない場合は,常に「Windows」と表示します。

• -w オプションとあわせて指定した場合は,OS 名,その OS が組み込まれているフォルダ,および

その OS が組み込まれているディスクのパーティション情報を表示します。

-v

OS のバージョンを表示します。

-w 【Windows 限定】

このオプションを指定すると,uname コマンドが表示する情報が,JP1/Advanced Shell 10-01 以前

のバージョンの形式で表示されます。-w オプションを指定した場合の表示内容を次に示します。

• 各オプションの情報を 1 行ごとに表示します。

• -a オプションと-s オプションによって表示される情報が変わります。詳細については各オプション

の説明を参照してください。

また,このオプションだけを指定した場合は,-w オプションと-s オプションをあわせて指定した場合

と同じ動作となります。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

960

注意事項

• Windows の場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コード

は変換しません。

• Windows の場合,次に示すオプション以外のオプションでは,Administrators 権限を利用して情報

を取得しているため,Administrators 権限を持つユーザーで使用してください。Administrators 権限

を持たないユーザーがそれらのオプションを指定して uname コマンドを実行した場合はエラーになり

ます。

• -r オプション

• -s オプション(-w オプションと一緒に指定しない場合)

• Windows の場合,uname コマンドは Windows の OS の機能を使用して OS およびハードウェアの

情報を取得しているため,スクリプトを実行している間の PATH 環境変数には,Windows のシステ

ムフォルダのパス情報が含まれている必要があります。そのため,PATH 環境変数に別のパス情報を

追加したい場合は,次のように PATH 環境変数の情報を変更してください。

PATH="${PATH};C:

\\ home

\\ bin"

使用例

• オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。

Windows の場合

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname

Windows

UNIX の場合(Linux 上でコマンドを実行した場合)

$ /opt/jp1as/cmd/uname

Linux

• -a オプションを指定して,OS 環境の詳細な情報をすべて表示します。

Windows の場合(-w オプションを指定しない場合)

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -a

Windows MyMachine Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise Service Pack 1 6.1.7601 x64-based PC

Windows の場合(-w オプションをあわせて指定した場合)

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -aw

Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise|C:\Windows|\Device\Harddisk0\Partition2

MyMachine

unknown

6.1.7601

x64-based PC

UNIX の場合(Linux 上でコマンドを実行した場合)

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

961

$ /opt/jp1as/cmd/uname -a

Linux LINUX1 2.6.18-53.el5 #1 SMP Wed Oct 10 16:34:02 EDT 2007 i686

• -m オプションを指定して,マシンおよびハードウェアの名称を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -m x64-based PC

• -n オプションを指定して,ノード名を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -n

MyMachine

• -r オプションを指定して,OS のリリースを表示します。次の例は Windows の例であり,常に

「unknown」が表示されます。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -r unknown

• -s オプションを表示して,OS 名を表示します。Windows の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -s

Windows

• -v オプションを指定して,OS のバージョンを表示します。Windows の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -v

6.1.7601

• 複数のオプションを組み合わせた場合は,-a オプションの表示順に従って,該当する情報を表示しま

す。Windows の例を次に示します。この例では-v,-s の順にオプションを指定していますが,この場

合は-s,-v の順で情報が表示されます。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -v -s

Windows 6.1.7601

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -p uname: illegal option -- p usage: uname [-amnrsvw]

• Windows の場合,Administrators 権限を持たないユーザーで,Administrator 権限が必要となるオ

プションを指定して uname コマンドを実行した場合は,次のようにエラーメッセージが出力されま

す。次の例は,-m オプションを指定した場合の表示内容です。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -m mof ファイルを登録できませんでした。

WMIC.EXE を使用できるのは管理者グループのメンバだけです。

理由:Win32 エラー: アクセスが拒否されました。 unknown

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

962

8.4.37 uniq コマンド(ソートされたファイルから重複した行を削除する)

形式 uniq[-c][-d][-u][入力パス名[出力パス名]]

機能

ファイル中の重複した行を 1 行にして出力します。なお,同一内容の行が連続している場合だけ重複行と

見なします。

引数

オプションを省略した場合,-d オプションおよび-u オプションを指定したときと同じ動作となります。重

複している行は 1 行だけ出力し,重複していない行はすべて出力します。

-c

各出力行の先頭に,同一行が続けて出現した回数およびスペースを 1 つ出力します。回数は 4 桁で表

示します。4 桁で表示できない場合は,順次桁数を増やします。回数の後ろには 1 文字のスペースを表

示します。

-d

重複している行を 1 行だけ表示します。

-u

重複していない行を出力します。

入力パス名

入力対象のファイルを指定します。入力パス名を指定しない,または「-」を指定した場合は標準入力

から入力します。

出力パス名

結果を出力するファイルを指定します。出力パス名を指定しない,または「-」を指定した場合は標準

出力に出力します。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 入力パス名と出力パス名に同じファイルを指定すると,ファイルは空になります。

• 比較できる 1 行の最大バイト数は 8192 バイトです。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

963

• バイナリファイルからの入力およびバイナリデータの出力は,動作を保証しません。

使用例 uniq コマンドを実行した結果表示に使用するファイルの形式を次に示します。

• file1.txt

aaaa aaaaaaa →重複している文字列 aaaaaaa →重複している文字列 bbbbbbb bbbbbbbbbbb →重複している文字列 bbbbbbbbbbb →重複している文字列 bbbbbbbbbbb →重複している文字列 bbbbbbbbbbb →重複している文字列 bcbcbcbcbcb ddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddddd ddddddddddddddddddddddddeee →重複している文字列 ddddddddddddddddddddddddeee →重複している文字列

コマンドの実行例を次に示します。

• オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uniq file1.txt

aaaa aaaaaaa bbbbbbb bbbbbbbbbbb bcbcbcbcbcb ddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddddd ddddddddddddddddddddddddeee

C:\TEMP>

• -c オプションを指定して,同一行が続けて出現した回数と該当する行の内容を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uniq -c file1.txt

1 aaaa

2 aaaaaaa

1 bbbbbbb

4 bbbbbbbbbbb

1 bcbcbcbcbcb

1 ddddddddddddddddddd

1 dddddddddddddddddddddd

1 dddddddddddddddddddddddd

2 ddddddddddddddddddddddddeee

C:\TEMP>

• -d オプションを指定して,重複している行だけを表示します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

964

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uniq -d file1.txt

aaaaaaa bbbbbbbbbbb ddddddddddddddddddddddddeee

C:\TEMP>

• -u オプションを指定して,重複しない行だけを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uniq -u file1.txt

aaaa bbbbbbb bcbcbcbcbcb ddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddd dddddddddddddddddddddddd

C:\TEMP>

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uniq -w uniq: illegal option -- w usage: uniq [-cdu] [input_file [output_file]]

8.4.38 wc コマンド(ファイルのバイト,行,文字および単語をカウントす

る)

形式 wc[-c][-l][-m][-w][パス名 ...]

機能

ファイルのバイト,行,文字または単語をカウントします。入力ファイルの行数・単語数・文字数・バイ

ト数・ファイル名の順序に,オプションに指定された情報だけ表示します。

引数

-c

入力ファイルのバイト数を標準出力に出力します。

-l

入力ファイルの行数を標準出力に出力します。改行コードの数を行数とします。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

965

-m

入力ファイルの文字数を標準出力に出力します。マルチバイト文字も 1 文字としてカウントします。

-w

入力ファイルの単語数を標準出力に出力します。単語は,スペース,タブおよび改行で区切られた文字

列の数とします。

パス名

入力対象とするファイル名を指定します。パス名を指定しない,または「-」を指定した場合は標準入

力から入力します。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• ロケールと異なる文字コードの文字は,無効または不完全な文字と見なされます。

• -c オプション,-l オプション,-m オプション,-w オプションのどれも指定しなかった場合,-c オプ

ション,-l オプション,-w オプションが指定されたものとします。

• オプションの指定順序に関係なく,行数,単語数,マルチバイトの文字数,バイト数,ファイル名の順

序で表示します。数値は 1 文字のスペースと 7 桁で表示します。7 桁で表示できない場合は,順次桁数

を増やします。

• 無効,不完全なマルチバイト,ワイド文字,バイナリデータ,ロケールと異なる文字コードが含まれる

ファイルを入力するとエラーとなります(wc: binaryfile: Invalid or incomplete multibyte or wide character)。

使用例

• オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc a.txt b.txt

5 5 55 a.txt

4 4 44 b.txt

9 9 99 total

• -c オプションを指定して,入力ファイルのバイト数を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -c a.txt

55 a.txt

• -l オプションを指定して,入力ファイルの行数を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -l a.txt

5 a.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

966

• -m オプションを指定して,入力ファイルの文字数を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -m a.txt

50 a.txt

• -w オプションを指定して,入力ファイルの単語数を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -w a.txt

5 a.txt

• すべてのオプションを指定して,入力ファイルの行数,単語数,文字数およびバイト数を表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -clmw a.txt

5 5 50 55 a.txt

• オプションエラーのメッセージを表示します。

このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windows

の例を次に示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -z wc: illegal option -- z usage: wc [-clmw] [file ...]

• ファイル内に無効または不完全な文字がある場合にエラーメッセージを表示します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc binaryfile wc: binaryfile: Invalid or incomplete multibyte or wide character

無効または不完全な文字として,次のものがあります。

• 無効または不完全なマルチバイト,ワイド文字,バイナリデータ

• ロケールと異なる文字コードの文字

8.4.39 which コマンド(外部コマンドのパスを取得する)

形式 which[-a]コマンド名 ...

機能

環境変数 PATH に設定されているコマンド検索パスから,実行する外部コマンドのコマンドパスを取得し

ます。取得したコマンドパスは標準出力に出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

967

引数

-a

環境変数 PATH に設定されているコマンド検索パスの中から,実行できるすべてのコマンドパスを取

得して出力します。

-a オプションを指定しない場合は,最初に取得されたコマンドパスだけを出力します。

コマンド名

コマンドパスを取得したい外部コマンド名を指定します。複数指定できます。

指定した外部コマンドのコマンドパスが見つからなかった場合は,標準エラー出力に外部コマンドのコ

マンドパスが見つからなかったことを示すメッセージが出力されます。

コマンドパスの検索規則

外部コマンドのコマンドパスは次の規則で検索します。

Windows の場合

外部コマンドの検索対象パス

環境変数 PATH に設定されているコマンド検索パスに対して,外部コマンドを検索します。環境変

数 PATH に複数のコマンドパスが設定されている場合は,先頭のコマンドパスから順番に検索しま

す。なお,which コマンドの実行者に外部コマンド格納ディレクトリの読み込み権限がない場合,

そのディレクトリはコマンドパスの検索対象にはなりません。

コマンドパスの出力対象となる外部コマンド which コマンドの実行者に外部コマンド格納ディレクトリの読み込み権限があればコマンドパスを

出力します。外部コマンドの実行権限の有無は判断されません。

コマンドパスの出力対象となる外部コマンドは拡張子が「.com」,「.exe」,「.cmd」,「.bat」の実行

ファイルです。

指定した外部コマンドに拡張子が含まれない場合,外部コマンド名に環境変数 PATHEXT に定義さ

れている順に拡張子を付けて外部コマンドを検索します。対象となる拡張子は「.com」,「.exe」,

「.cmd」,「.bat」です。詳細については,「 5.1.11 外部コマンドの指定

」を参照してください。

UNIX の場合

外部コマンドの検索対象パス

環境変数 PATH に設定されているコマンド検索パスに対して外部コマンドを検索します。環境変数

PATH に複数のコマンドパスが設定されている場合は,先頭のコマンドパスから順に検索します。

なお,which コマンドの実行者に外部コマンド格納ディレクトリ(パスを構成するすべてのディレ

クトリ)の検索権限がない場合,そのディレクトリはコマンドパスの検索対象にはなりません。

コマンドパスの出力対象となる外部コマンド which コマンドの実行者に外部コマンドの実行権限があれば,実行できる外部コマンドと判断し,

コマンドパスを出力します。外部コマンドの実行権限がない場合,その外部コマンドはコマンドパ

スの出力対象にはなりません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

968

引数に指定したコマンド名にパスが含まれている場合

Windows の場合 which コマンドの実行者に外部コマンド格納ディレクトリの読み込み権限があればコマンドパス名を

出力します。外部コマンドの実行権限の有無は判断されません。

外部コマンド格納ディレクトリの読み込み権限がない場合は外部コマンドのコマンドパスが見つからな

かったことを示すメッセージを出力します。

コマンドパスの出力対象となる外部コマンドは拡張子が「.com」,「.exe」,「.cmd」,「.bat」の実行ファ

イルです。

指定した外部コマンドに拡張子が含まれない場合は,外部コマンド名に環境変数 PATHEXT に定義さ

れている順に拡張子を付けます。対象となる拡張子は「.com」,「.exe」,「.cmd」,「.bat」です。

指定した外部コマンドがシンボリックリンクの場合は,次のように動作します。

• シンボリックリンクとリンク先ファイルの両方の拡張子が「.com」,「.exe」,「.cmd」,「.bat」であ

ることで実行権限があると判断します。

• シンボリックリンクに拡張子が含まれていない場合は,環境変数 PATHEXT に定義されている順に

拡張子を付けます。ただし,リンク先のファイルは拡張子の付加の対象外です。対象となる拡張子

は「.com」,「.exe」,「.cmd」,「.bat」です。

UNIX の場合 which コマンドの実行者に外部コマンド格納ディレクトリ(パスを構成するすべてのディレクトリ)

の検索権限と外部コマンドの実行権限がある場合,引数に指定したコマンド名を出力します。これらの

権限がない場合は,外部コマンドのコマンドパスが見つからなかったことを示すメッセージを出力しま

す。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了

エラー終了。

外部コマンドのコマンドパスが見つかりませんでした。または,複数の外部コマンドを検索した際,

コマンドパスが見つからなかった外部コマンドがありました。

エラー終了。

• 不正なオプションを指定しました。

• 環境変数 PATH が定義されていません。

• Windows の場合,環境変数 PATHEXT が定義されていません。

注意事項

• 環境変数 PATH が定義されていない場合はエラー終了します。

• Windows の場合,環境変数 PATHEXT が定義されていない場合はエラー終了します。

• 次の名前を引数のコマンド名に指定した場合,外部コマンドとして検索します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

969

• alias コマンドで定義したエイリアス

• 予約語,シェル標準コマンド,シェル拡張コマンド,または関数

• 引数にパスが含まれているコマンド名を指定した場合,パス名が次の環境設定パラメーターによる変換

対象のときは,変換後のパス名が出力されます。

• PATH_CONV パラメーター

• COMMAND_CONV_ARG パラメーター

• Windows の場合,コマンドパスの検索規則に該当する外部コマンドだけがコマンドパスの出力対象と

なります。 awk コマンドの system 関数,および find コマンドの-exec オプションで指定したコマンドラインで

実行するコマンドのパス検索は次のとおりです。

• awk コマンドの system 関数で指定したコマンド

コマンド実行のパス検索規則は,コマンドプロンプトなどのコマンドプロセッサ実行のパス検索規

則に従います。

• find コマンドの-exec オプションで指定したコマンドライン

コマンドライン実行のパス検索規則は,プログラムを実行する Windows API のパス検索規則に従

います。

このため,上記のコマンドに指定したコマンド名を引数に指定したときに出力されるコマンドパスと,

実行されるコマンドのパスが異なる場合があります。

使用例

• コマンド名 pgm01.exe のコマンドパスを取得します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which pgm01.exe

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01.exe

• コマンド名 pgm01 のコマンドパスを取得します。コマンド名には拡張子を指定していません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which pgm01

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01.exe

• -a オプションを指定して,コマンド名 pgm01.exe のすべてのコマンドパスを取得します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which -a pgm01.exe

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01.exe

C:\Program Files\Hitachi\PP002\pgm01.exe

C:\Program Files\Hitachi\PP003\pgm01.exe

• コマンド名 pgm02 のコマンドパスを取得します。なお,コマンド検索パスに pgm02 は存在しません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which pgm02 which: no pgm02 in (C:\WINDOWS\system32;C:\WINDOWS;C:\Program Files\Hitachi\PP001

;C:\Program Files\Hitachi\PP002;C:\Program Files\Hitachi\PP003)

• コマンド名 pgm01,pgm02,pgm03,pgm04 のコマンドパスを取得します。なお,コマンド検索パ

スにコマンド名 pgm02,pgm04 は存在しません。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

970

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which pgm01 pgm02 pgm03 pgm04

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01.exe

which: no pgm02 in (C:\WINDOWS\system32;C:\WINDOWS;C:\Program Files\Hitachi\PP001

;C:\Program Files\Hitachi\PP002;C:\Program Files\Hitachi\PP003)

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm03.exe

which: no pgm04 in (C:\WINDOWS\system32;C:\WINDOWS;C:\Program Files\Hitachi\PP001

;C:\Program Files\Hitachi\PP002;C:\Program Files\Hitachi\PP003)

• パスを含むコマンド名を指定して実行します。指定したプログラム名は存在します。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which "C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01"

C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm01.exe

• パスを含むコマンド名を指定して実行します。指定したコマンド名は存在しません。

C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\which "C:\Program Files\Hitachi\PP001\pgm02" which: no pgm02 in (C:\Program Files\Hitachi\PP001)

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

971

8.5 UNIX 互換コマンド(スクリプト形式)【Windows 限定】

次の UNIX 互換コマンドは,JP1/Advanced Shell が提供するサンプルスクリプトファイルを使用して実

行します。提供するサンプルスクリプトファイルは Windows 限定です。UNIX では OS 提供のコマンド

を使用してください。

表 8-23 サンプルスクリプトファイルで提供する UNIX 互換コマンド

コマンド名 サンプルスクリプトファ

イル名

機能概要

全コマンド script_0 chmod script_chmod1 script_chmod2 script_chmod3 su who script_su1 script_who1

ジョブ定義スクリプトに記述されているコマンドの指定を無効にします。

ファイルの読み取り専用属性の有効・無効を切り替えます。

ファイルまたはフォルダに対するパーミッションを数値で設定します。

ファイルまたはフォルダに対するパーミッションをシンボルまたは数値で設定します。

実行ユーザーの権限でプログラムを実行します。

ログインユーザーの情報をログに出力します。

サンプルスクリプトファイルを使うための詳細手順は,「

(2) スクリプト形式の UNIX 互換コマンドを使

8.5.1 chmod コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されている chmod

コマンドの指定を無効にする)

形式 chmod [オプション][モード][パス名]

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_0 を基に作成します。作成手順については「

(2) スク

機能

ジョブ定義スクリプトに記述されているすべての chmod コマンドとその引数の指定を無効にします。こ

のコマンドを実行すると,常に終了コード 0 で正常終了します。

Windows ではログインユーザーごとにアクセス制御する運用とすると,ジョブ定義スクリプトの実行時

のアクセス権変更が不要になる場合があります。このような場合,このコマンドを実行することで,ジョ

ブ定義スクリプトのすべての chmod コマンドの定義を無効にできるため,UNIX から Windows に移行

してきたジョブ定義スクリプトの修正が不要になります。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

972

引数

オプション

指定を無視します。

モード

指定を無視します。

パス名

指定を無視します。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

注意事項

• コマンド置換で引数に指定したコマンドは実行されるため,後続の処理に影響がある場合は,指定を見

直してください。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_0 を基に chmod コ

マンドが作成されていることを前提とします。

• ジョブ定義スクリプトの chmod コマンドの指定を無視します。この例で指定された chmod コマンド

のオプションは実行されません。 chmod go-x test.txt

if [[ $? -ge 1 ]]; then # chmodの終了コードは必ず0なので,そのまま処理を続行する。

echo "chmod error." 1>&2

exit 1 fi

8.5.2 chmod コマンド(ファイルの読み取り専用属性の有効・無効を切り

替える)

形式 chmod [-fhR] モード パス名

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_chmod1 を基に作成します。作成手順については

「 (2) スクリプト形式の UNIX 互換コマンドを使うための準備【Windows 限定】

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

973

機能

ファイルの読み取り専用属性の有効・無効を切り替えます。

このコマンドは,ファイルの更新を抑止したい場合などに使用します。

引数

-f

指定を無視します。

-h

指定を無視します。

-R

指定を無視します。

モード

モードをシンボルまたは数値で指定して,読み取り専用属性の有効・無効を切り替えます。指定方法を

次に示します。これ以外のモードが指定された場合,標準エラー出力へ「chmod: invalid file mode:

モード

」を出力し,アクセス許可は変更しません。

指定内容 数値での指定

読み取り専用属性を無効にし,書き込みを可能にす

る場合

(adshscripttool -fmode -s w コマンドの実行結果が

AAA または RRR の場合に相当)

読み取り専用属性を有効にし,書き込みを禁止にす

る場合

(adshscripttool -fmode -s w コマンドの実行結果が

DDD の場合に相当)

シンボルでの

指定

+w を指定

-w を指定 u,g,o の書き込み権限のモードビットがすべて

ON になるよう指定(777,666,333,222,733

など) u,g,o の書き込み権限のモードビットがすべて

OFF になるよう指定(555,444,111,000,511

など)

パス名

対象とするファイルを指定します。複数指定することもできます。フォルダは指定できません。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

974

注意事項

• ファイルの属性の変更権限がない場合,attrib コマンドが標準エラー出力にメッセージ「アクセスは拒

否されました -

パス名

」を出力して attrib コマンドがエラーとなり,権限を変更できません。実行ユー

ザーに属性の変更権限を付与して使用してください。

• パス名にフォルダを指定した場合,メッセージ「chmod: cannot access [

パス名

]: change for the directory is not supported」を出力し,フォルダの読み取り専用属性は変更されないで,終了コード

1 で終了します。

• 引数パス名にシンボリックリンクを指定した場合,リンク先のファイルが変更の対象となります。シン

ボリックリンク自身を変更の対象とする場合は OS が提供するコマンドを使用してください。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_chmod1 を基に chmod コマンドが作成されていることを前提とします。

• シンボル指定でファイルへの書き込みを禁止します。 chmod -w test.txt

• シンボル指定でファイルへの書き込みを許可します。 chmod +w test.txt

• 数値指定でファイルへの書き込みを禁止します。 chmod 444 test.txt

• 指定が許可されていないモードを指定します。 chmod -r test.txt

この場合,標準エラー出力には次のように出力されます。 chmod: invalid file mode: -r

8.5.3 chmod コマンド(パーミッションを数値で設定する)

形式 chmod [-fhR] モード パス名

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_chmod2 を基に作成します。作成手順については

「 (2) スクリプト形式の UNIX 互換コマンドを使うための準備【Windows 限定】

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

975

機能

既存の ACL(Access Control List)を削除して,モードの数値の指定に従った ACL を再設定します。

このコマンドは,次のような設定をしたい場合などにアクセス権を数値で設定します。

•「所有者」以外のユーザーの「書き込み」「読み取り」を抑止したい場合

• すべてのユーザーの「書き込み」または「読み取り」を許可したい場合

•「所有者」を含むすべてのユーザーの「書き込み」を抑止したい場合

引数

-f

指定を無視します。

-h

指定を無視します。

-R

指定を無視します。

モード

モードの指定値と,それによって設定される各 ACE(Access Control Entry)のアクセス許可を次に

示します。これ以外のモードが指定された場合,標準エラー出力へ「chmod: invalid file mode:

モー

」を出力し,アクセス許可は変更されません。

666

655

644

633

622

600

744

733

722

700

モードの指定値

777

766

755

設定されるアクセス許可

所有者:F,Everyone:F

所有者:F,Everyone:C

所有者:F,Everyone:R

所有者:F,Everyone:R

所有者:F,Everyone:W

所有者:F,Everyone:W

所有者:F

所有者:C,Everyone:C

所有者:C,Everyone:R

所有者:C,Everyone:R

所有者:C,Everyone:W

所有者:C,Everyone:W

所有者:C

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

976

300

222

200

422

400

333

322

522

500

444

433

モードの指定値

555

544

533

設定されるアクセス許可

所有者:R,Everyone:R

所有者:R,Everyone:R

所有者:R,Everyone:W

所有者:R,Everyone:W

所有者:R

所有者:R,Everyone:R

所有者:R,Everyone:W

所有者:R,Everyone:W

所有者:R

所有者:W,Everyone:W

所有者:W,Everyone:W

所有者:W

所有者:W,Everyone:W

所有者:W

(凡例)

表の F,C,R,W は,cacls コマンドの次のアクセス許可と対応しています。

 F:フルコントロール

 C:変更権限

 R:読み取り権限

 W:書き込み権限

モードでは,読み取り権限と書き込み権限を合わせたもの(モードビット 6 の場合)を変更権限として

定義しています。すべての権限を合わせたもの(モードビット 7 の場合)をフルコントロールとして定

義しています。

モードで,実行権限に相当する指定は無視します。したがって,モードビット 5 は 4 と同等,モード

ビット 3 は 2 と同等として定義しています。

パス名

対象とするファイルまたはフォルダを指定します。複数指定することもできます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

977

注意事項

• このコマンドを実行すると,既存の ACL は削除され,モードの説明にある ACE の設定だけを実施し

ます。必要なアカウントの ACE がある場合は,サンプルスクリプト内の cacls コマンドの定義に追加

してください。

•「その他のユーザー」のアカウントを Everyone にしているため,所有者のアクセス権がその他のユー

ザーのアクセス権より低い場合でも,所有者は Everyone のアクセス権でアクセスできるようになりま

す。

• ファイルおよびフォルダのアクセス許可の変更権限がない場合,cacls コマンドが標準エラー出力に

メッセージ「アクセスが拒否されました」を出力して cacls コマンドがエラーとなり,権限を変更でき

ません。実行ユーザーにアクセス許可の変更権限を付与して使用してください。

• 引数パス名にシンボリックリンクを指定した場合,リンク先のファイル,ディレクトリが変更の対象と

なります。シンボリックリンク自身を変更の対象とする場合は OS が提供するコマンドを使用してくだ

さい。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_chmod2 を基に chmod コマンドが作成されていることを前提とします。

• 指定したファイルに対し,すべてのユーザーを読み取り可能にします。 chmod 444 test.txt

• 指定が許可されていないモードを指定します。 chmod 611 test.txt

この場合,標準エラー出力には次のように出力されます。 chmod: invalid file mode: 611

8.5.4 chmod コマンド(パーミッションをシンボルまたは数値で設定する)

形式 chmod [-fhR] モード パス名

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_chmod3 を基に作成します。作成手順については

「 (2) スクリプト形式の UNIX 互換コマンドを使うための準備【Windows 限定】

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

978

機能

所有者および Everyone 以外の ACE を削除して,モードのシンボルまたは数値の指定に従い,アクセス

許可を変更または設定します。

このコマンドは,次のような設定をしたい場合などにアクセス権をシンボルまたは数値で設定します。

• chmod コマンドのモードがシンボルで指定されたジョブ定義スクリプトを Windows に移行したい

場合

•「所有者」またはすべてのユーザーのアクセス権を追加および抑止したい場合

引数

-f

指定を無視します。

-h

指定を無視します。

-R

指定を無視します。

モード

モードの指定値と,それによって設定される各 ACE のアクセス許可を次に示します。これ以外のモー

ドが指定された場合,標準エラー出力へ「chmod: invalid file mode:

モード

」を出力し,アクセス許

可は変更しません。

設定されるアクセス許可 モードの指定値

(括弧内:adshscripttool -fmode コマンドの実行結果) u+r(A00000000) u+rw(AA0000000) u+rwx(AAA000000) u+w(0A0000000) u-rwx(DDD000000) u=r(RDD000000) u=rw(RRD000000) u=rwx(RRR000000) u=w(DRD000000) o+r(000000A00) o+rw(000000AA0) o+rwx(000000AAA)

所有者:R を追加

所有者:C を追加

所有者:F を追加

所有者:W を追加

所有者の ACE を削除

所有者:R に置き換え

所有者:C に置き換え

所有者:F に置き換え

所有者:W に置き換え

Everyone:R を追加

Everyone:C を追加

Everyone:F を追加

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

979

モードの指定値

(括弧内:adshscripttool -fmode コマンドの実行結果) o+w(0000000A0) o-rwx(000000DDD) o=r(000000RDD) o=rw(000000RRD) o=rwx(000000RRR) o=w(000000DRD)

+r / ugo+r(A00A00A00)

+rw / ugo+rw(AA0AA0AA0)

+rwx / ugo+rwx(AAAAAAAAA)

+w / ugo+w(0A00A00A0)

-rwx / ugo-rwx(DDDDDDDDD)

=r / ugo=r(RDDRDDRDD)

=rw / ugo=rw(RRDRRDRRD)

=rwx / ugo=rwx(RRRRRRRRR)

=w / ugo=w(DRDDRDDRD)

777(RRRRRRRRR)

766(RRRRRDRRD)

755(RRRRDRRDR)

744(RRRRDDRDD)

733(RRRDRRDRR)

722(RRRDRDDRD)

700(RRRDDDDDD)

666(RRDRRDRRD)

655(RRDRDRRDR)

644(RRDRDDRDD)

633(RRDDRRDRR)

622(RRDDRDDRD)

600(RRDDDDDDD)

555(RDRRDRRDR)

544(RDRRDDRDD)

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

設定されるアクセス許可

Everyone:W を追加

Everyone の ACE を削除

Everyone:R に置き換え

Everyone:C に置き換え

Everyone:F に置き換え

Everyone:W に置き換え

所有者:R,Everyone:R を追加

所有者:C,Everyone:C を追加

所有者:F,Everyone:F を追加

所有者:W,Everyone:W を追加

所有者,Everyone の ACE を削除

所有者:R,Everyone:R に置き換え

所有者:C,Everyone:C に置き換え

所有者:F,Everyone:F に置き換え

所有者:W,Everyone:W に置き換え

所有者:F,Everyone:F に置き換え

所有者:F,Everyone:C に置き換え

所有者:F,Everyone:R に置き換え

所有者:F,Everyone:R に置き換え

所有者:F,Everyone:W に置き換え

所有者:F,Everyone:W に置き換え

所有者:F に置き換え

所有者:C,Everyone:C に置き換え

所有者:C,Everyone:R に置き換え

所有者:C,Everyone:R に置き換え

所有者:C,Everyone:W に置き換え

所有者:C,Everyone:W に置き換え

所有者:C に置き換え

所有者:R,Everyone:R に置き換え

所有者:R,Everyone:R に置き換え

980

モードの指定値

(括弧内:adshscripttool -fmode コマンドの実行結果)

533(RDRDRRDRR)

522(RDRDRDDRD)

500(RDRDDDDDD)

444(RDDRDDRDD)

433(RDDDRRDRR)

422(RDDDRDDRD)

400(RDDDDDDDD)

333(DRRDRRDRR)

322(DRRDRDDRD)

300(DRRDDDDDD)

222(DRDDRDDRD)

200(DRDDDDDDD)

設定されるアクセス許可

所有者:R,Everyone:W に置き換え

所有者:R,Everyone:W に置き換え

所有者:R に置き換え

所有者:R,Everyone:R に置き換え

所有者:R,Everyone:W に置き換え

所有者:R,Everyone:W に置き換え

所有者:R に置き換え

所有者:W,Everyone:W に置き換え

所有者:W,Everyone:W に置き換え

所有者:W に置き換え

所有者:W,Everyone:W に置き換え

所有者:W に置き換え

(凡例)

表の F,C,R,W は,cacls コマンドの次のアクセス許可と対応しています。

 F:フルコントロール

 C:変更権限

 R:読み取り権限

 W:書き込み権限

モードでは,読み取り権限と書き込み権限を合わせたもの(モードビット 6 の場合)を変更権限として

定義しています。すべての権限を合わせたもの(モードビット 7 の場合)をフルコントロールとして定

義しています。

モードで,実行権限に相当する指定は無視します。したがって,モードビット 5 は 4 と同等,モード

ビット 3 は 2 と同等として定義しています。

パス名

対象とするファイルまたはフォルダを指定します。複数指定することもできます。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

981

注意事項

• このコマンドを実行すると,所有者および Everyone 以外の ACE は削除され,モードの説明にある

ACE の設定だけを実施します。必要なアカウントの ACE がある場合は,サンプルスクリプト内の cacls

コマンドの定義に追加してください。

•「その他のユーザー」のアカウントを Everyone にしているため,所有者のアクセス権がその他のユー

ザーのアクセス権より低い場合でも,所有者は Everyone のアクセス権でアクセスできるようになりま

す。

• ファイルおよびフォルダのアクセス許可の変更権限がない場合,cacls コマンドが標準エラー出力に

メッセージ「アクセスが拒否されました」を出力して cacls コマンドがエラーとなり,権限を変更でき

ません。実行ユーザーにアクセス許可の変更権限を付与して使用してください。

• 引数パス名にシンボリックリンクを指定した場合,リンク先のファイル,ディレクトリが変更の対象と

なります。シンボリックリンク自身を変更の対象とする場合は OS が提供するコマンドを使用してくだ

さい。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_chmod3 を基に chmod コマンドが作成されていることを前提とします。

• その他のユーザーに書き込み権限を追加します。 chmod o+w test.txt

• 指定が許可されていないモードを指定します。 chmod g-w test.txt

この場合,標準エラー出力には次のように出力されます。 chmod: invalid file mode: g-w

8.5.5 su コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されている su コマンドの

指定を無効にする)

形式 su [-] [ユーザー名] [引数...]

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_0 を基に作成します。作成手順については「

(2) スク

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

982

機能

ジョブ定義スクリプトに記述されているすべての su コマンドとその引数の指定を無効にします。このコマ

ンドを実行すると,常に終了コード 0 で正常終了します。

UNIX で su コマンドを使ってサブシステムの起動・停止を実行していたジョブ定義スクリプトを Windows

に移行したあと,Windows では別のシステムを利用してサブシステムの起動・停止を実行する運用とし

たときなどに,ジョブ定義スクリプトに記述されている su コマンドの処理が不要になる場合があります。

このような場合,このコマンドを使用することで,ジョブ定義スクリプトのすべての su コマンドの定義を

無効にできるため,UNIX から Windows に移行してきたジョブ定義スクリプトの修正が不要になります。

引数

-

指定を無視します。

ユーザー名

指定を無視します。

引数

指定を無視します。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

注意事項

• コマンド置換で引数に指定したコマンドは実行されるため,後続の処理に影響がある場合は,指定を見

直してください。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_0 を基に su コマン

ドが作成されていることを前提とします。

• ジョブ定義スクリプトの su コマンドの指定を無視します。この例で指定された su コマンドのオプショ

ンは実行されません。 su - ${DBADMIN} -c 'export PDDIR=/home/db/db1; start -q' if [[ $? -ge 1 ]]; then # suの終了コードは必ず0なので,そのまま処理を続行する。

echo "su error." 1>&2

exit 1 fi

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

983

8.5.6 su コマンド(実行ユーザーの権限でプログラムを実行する)

形式 su [-] ユーザー名 {-c コマンドライン|スクリプトファイルのパス名}

[実行時パラメーター]

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_su1 を基に作成します。作成手順については「

(2) 

機能

引数に指定されたコマンドを実行します。ユーザー名の指定は無視され,実行ユーザーの権限で実行され

ます。

既存のジョブ定義スクリプトに su コマンドが記述されている場合に,ジョブ定義スクリプトを書き換えな

いで Windows に移行できます。

引数

-

指定を無視します。

ユーザー名

指定を無視します。

-c コマンドライン

ジョブで実行するコマンドラインを指定します。

コマンドラインには,シェル運用コマンド,UNIX 互換コマンドなど,ジョブ定義スクリプトファイル

に記述できるコマンドを指定できます。

スクリプトファイルのパス名

実行するスクリプトファイルのパス名を指定します。

実行時パラメーター

コマンドライン

または

スクリプトファイルのパス名

の位置パラメーターに格納する値を指定します。ス

ペースを実行時パラメーターとして指定する場合は,その文字列を"(ダブルクォーテーション)で囲

んでください。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

984

注意事項

• 実行ユーザーに必要な権限を与えてからこのコマンドを実行してください。

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_su1 を基に su コマ

ンドが作成されていることを前提とします。

• 実行ユーザーに必要な権限を与え,引数-c に複数のコマンドを指定して実行します。

# 必要な権限を持ったユーザーからコマンドを実行 su - ${DBADMIN} -c 'export PDDIR=C:\\db\\db1; start -q'

• 実行ユーザーに必要な権限を与え,引数にスクリプトファイル名を指定して実行します。

# 必要な権限を持ったユーザーからジョブ定義スクリプトを実行 su - ${DBADMIN} '.\\DBSTART.ash'

8.5.7 who コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されている who コマン

ドの指定を無効にする)

形式 who [am i]

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_0 を基に作成します。作成手順については「

(2) スク

機能

ジョブ定義スクリプトに記述されているすべての who コマンドとその引数の指定を無効にします。このコ

マンドを実行すると,常に終了コード 0 で正常終了します。

UNIX で who コマンドを使っていたが,Windows ではその情報が不要となったときなどに,ジョブ定義

スクリプトに記述されている who コマンドの処理が不要になる場合があります。このような場合,このコ

マンドを使用することで,ジョブ定義スクリプトのすべての who コマンドの定義を無効にできるため,

UNIX から Windows に移行してきたジョブ定義スクリプトの修正が不要になります。

引数 am i

指定を無視します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

985

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

注意事項

• コマンド置換で引数に指定したコマンドは実行されるため,後続の処理に影響がある場合は,指定を見

直してください。

8.5.8 who コマンド(ログインユーザーの情報をログに出力する)

形式 who [am i]

このコマンドはサンプルスクリプトファイル script_who1 を基に作成します。作成手順については「 (2) 

機能 quser.exe コマンドまたは qwinsta.exe コマンドを起動します。

ジョブ定義スクリプトの実行時にシステムにログインしているユーザーの一覧をログに出力したい場合に

指定します。

引数 am i

指定を無視します。

終了コード

終了コード

0

0 以外

意味

正常終了

エラー終了(quser.exe コマンドまたは qwinsta.exe コマンドの終了コード)

使用例

ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイル script_who1 を基に who

コマンドが作成されていることを前提とします。

• 実行時のログインユーザーの一覧をログファイル「log.txt」に出力します。

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

986

who >>log.txt

8. 運用時に使用するコマンド

JP1/Advanced Shell

987

9

ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

この章では,ジョブ定義スクリプトファイルに使用するコマンドや制御文に関して,記述形式と

詳細を説明します。

JP1/Advanced Shell

988

9.1 コマンドおよび制御文の記述形式

ジョブ定義スクリプトファイルには,次のコマンドおよび制御文が使用できます。

• シェル標準コマンド

• シェル拡張コマンド

• スクリプト拡張コマンド

• スクリプト制御文

• スクリプト予約語コマンド

なお,ジョブ定義スクリプトファイルを記述する際は,次の点に注意してください。

• 行の途中に NULL("0x00"または C 言語での"

\

0")が混入している場合,ジョブコントローラはその

行で NULL が現れる部分までを 1 行と見なします。その行で NULL のあとにほかの文字列があっても

無視されます。不正な実行結果や実行時エラーの要因となるため,NULL を記述しないようにしてく

ださい。

(例)

• 入力行("0x00"を「

\

0」で示します) echo "test

\

0null";echo "test after"

• 出力例 echo "test

• ジョブ定義スクリプトを見やすくするため,またはカバレージ情報が適切に表示されるようにするため

に,1 行にコマンドを 1 個ずつ記述することを推奨します。「;」を使用して,1 行に複数のコマンドを

記述することはお勧めしません。

ジョブ定義スクリプトファイルに指定されたコマンドのカバレージ情報を採取する場合は,次の点に注意

して記述してください。

• 1 行に記述するコマンドが 4 個以内の場合は,各コマンドを実行したかどうかの情報を表示できます。

• 1 行に記述するコマンドが 32 個以内の場合は,ジョブ定義スクリプト全体のコマンド数がすべて実行

できたどうかを全体のコマンドで判断できます。

1 行に記述するコマンドが 32 個を超える場合は,33 個目以降のコマンドはカバレージ情報を取得しま

せん。ジョブ定義スクリプト内のすべてのコマンドを実行しても C0 実行比率が 100%になりません。

• if 文などのスクリプト制御文も,スクリプト制御文全体を 1 行に記述しないで,キーワード単位で改行

することを推奨します。

• 次に示すキーワードは,単独で 1 行に記述してください(「 fi;fi 」のように記述しないでください)。同

一の行に記述すると,カバレージ情報が正しく表示されません。

• if 文の終了を示す fi

• do のブロックの終了を示す done

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

989

• case 文の終了を示す esac

• カバレージ情報は,次の内容だけを出力します。

• C0 情報の場合,行の先頭から C0 対象となる最初の 4 個のコマンド

• C1 情報の場合,行の先頭から最初の 4 個の実行パス

• 1 行に複数のコマンドおよび実行パスを記述すると,すべてのカバレージ情報を表示しない場合があり

ます。

例 1

・1 行に複数のコマンドおよび実行パスを記述した場合 echo 1; echo 2; echo 3; echo 4; echo 5

・複数の行で,コマンドおよび実行パスを記述した場合 echo 1 echo 2 echo 3 echo 4 echo 5

例 2

・1 行に複数のコマンドおよび実行パスを記述した場合 if true ;then echo 1 ;elif true ;then echo 2 ;elif true ;then echo 3 ;else echo 4 ;fi

・複数の行で,コマンドおよび実行パスを記述した場合 if true then

echo 1 elif true then

echo 2 elif true then

echo 3 else

echo 4 fi

• 端末から標準入力へキーボード入力をするコマンドを実行する場合,入力を完了するには次の操作をし

てください。

• EOF まで入力する場合

Windows では[Enter]を入力後に Ctrl+Z を入力して,さらに[Enter]を入力します。

UNIX では Ctrl+D を入力します。

• 1 行入力する場合

[Enter]を入力します。

コマンドおよび制御文の記述形式を次に示します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

990

9.1.1 シェル標準コマンドの記述形式

シェル標準コマンドの記述形式を次に示します。

0

コマンド名[△

1

オプション]…[△

1

オプション][△

1

オペランド]

• 最初にオプションを指定し,次にオペランドを指定します。オペランドとは,オプション名とオプショ

ン値のほかにコマンドに指定できる引数のことです。オプションの前にオペランドを指定した場合は,

指定内容をすべてオペランドとして処理します。

• オプションは「オプション名 [△

1

順序は任意です。

値 ]」の形式で指定します。オプションを複数指定する場合,指定

• 値のないオプションは連続して指定できます(例:「-a -b -c」と「-abc」は同じです)。その場合,最

後のオプションには値を指定できます(例:「-abc xyz」の「xyz」は,-c オプションの値となります)。

• 不当なオプション,または指定できる範囲外の値を指定した場合,エラーになります。

• オプション名にはマルチバイト文字は使用できません。

9.1.2 シェル拡張コマンドの記述形式

シェル拡張コマンドの記述形式を次に示します。

0

コマンド名[△

1

オプション][△

1

オペランド]

9.1.3 スクリプト拡張コマンドの記述形式

スクリプト拡張コマンドの記述形式を次に示します。

0

コマンド名△

1

属性値[…△

1

属性値][△

1

-属性名△

1

属性値[…△

1

-属性名△

1

属性値]]

• スクリプト拡張コマンドのコマンド名は,必ず「#-adsh_」で開始します。

• コマンド名のあとに,「 属性値 」のリストと,「属性名 属性値 」のリストを連続して記載します。

•「 属性値 」のリストは順序に意味があるため,省略できません。「属性名 属性値 」のリストは順不同で

あり,省略できます。

•「 属性値 」に「-」で開始する文字列を指定すると,「属性名 」の指定と見なされます。このため,「-」

を「

\

」,「"」,または「'」でエスケープしてください。

• スクリプト拡張コマンドと同一のコメントは記述できません。スクリプト拡張コマンドをコメントにす

る場合は,先頭にもう 1 つ「#」を書いてください。

• すべての記述でダブルクォーテーション「"」,シングルクォーテーション「'」,エスケープ文字「

\

」が

使用できます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

991

ただし,スクリプト拡張コマンドではダブルクォーテーションで囲まれた文字列中の「

\

」は,直後の

文字の種類に関係なくすべてエスケープ文字となります。ダブルクォーテーションで囲まれた文字列に

\

」を指定したい場合は,

\\

と記述してください。

• コマンド名,属性名および属性値(予約語の場合)は,すべて大文字と小文字を区別します。

• 属性値には環境変数名が指定でき,スクリプト起動前に設定していた値で置換できます。環境変数名を

記述する場合,{ }で囲む必要があります。環境変数名は「 (2) 文字セットの定義

」で示す<環境変数

名>の形式で,255 バイト以内で記述します。

• スクリプト拡張コマンドは各行の先頭に記述してください。また,コマンド名の後ろから改行コードま

でに必ずスペースを指定します。スペース以外が存在すると構文解析エラーになります。

• コマンド区切り記号を指定して,同一行の 2 番目以降にスクリプト拡張コマンドを記述できません。記

述すると構文解析エラーになります。

• 関数内にスクリプト拡張コマンドを記述できません。記述すると構文解析エラーになります。

• for 文,while 文,until 文のブロック内および関数定義内に,スクリプト拡張コマンドを記述できませ

ん。記述すると,実行前に文法エラーになります。

•「.」で呼び出す外部スクリプトの中に,スクリプト拡張コマンドを記述できません。記述するとコメン

トとして扱われます。

スクリプト拡張コマンドを複数行に分けて記述する場合は,2 行目以降を次の形式で記述します。

#-adsh△

1

継続指定内容

• コマンド名および属性の区切り文字の個所だけ,継続行指定ができます。コマンド名,属性名および属

性値の途中で継続行指定はできません。

• 継続行で文法エラーがある場合,エラーメッセージに表示される行番号は,そのスクリプト拡張コマン

ドの先頭行の行番号となります。

(1) 制限事項

• 継続する行を含めて,スクリプト拡張コマンドの 1 行は 8,191 バイト以下にしてください。

• 属性値を複数指定する場合はスペースまたはコンマで区切ります。コンマの間の値は省略できません。

(2) 文字セットの定義

属性値として使用できる文字セットの定義を次の表に示します。

表 9-1 属性値として使用できる文字セットの定義

構文要素 指定できる文字の内容

<記号名称>

<環境変数名>

{<英字>

|

<数字>

|

@

|

#

|

_(アンダースコア)}+

{<英字>

|

_(アンダースコア)}{<英字>

|

_(アンダースコア)

|

<数字>}

*

対象

ジョブ名など

ファイル環境変数定義名

など

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

992

構文要素

<パス名>

<任意文字列>

指定できる文字の内容

OS のファイルパス名規則に従った文字列です。

\

」はメタキャラクタ(エスケープ文字)として扱うため,

Windows では次のように記述してください。メタキャラクタにつ

いては,「 メタキャラクタ 」を参照してください。

 指定例:'C:

\ test'または C:

\\ test など

任意の文字による文字列です。

次の範囲での利用を推奨します。

{<英字>

|

<数字>

|

@

|

#

|

_(アンダースコア)}+

対象

パス名

環境変数値など

9.1.4 スクリプト制御文の記述形式

スクリプト制御文の記述形式を次に示します。

0

制御文[△

1

条件][△

1

予約語[△

1

     [△

[△

1

条件][△

1

予約語[△

0

制御文(終了)または予約語]

1

処理]]…

処理]]

条件 , 予約語 , 処理

条件,予約語,処理などを指定します。

9.1.5 スクリプト予約語コマンドの記述形式

スクリプト予約語コマンドの記述形式を次に示します。

0

コマンド名[△

1

オプション]…[△

1

オプション][△

1

オペランド]

• 最初にオプションを指定し,次にオペランドを指定します。オペランドとは,オプション名とオプショ

ン値のほかにコマンドに指定できる引数のことです。オプションの前にオペランドを指定した場合は,

指定内容をすべて任意名として処理します。

• オプションは「オプション名 [△

1

順序は任意です。

値 ]」の形式で指定します。オプションを複数指定する場合,指定

• 値のないオプションは連続して指定できます(例:「-a -b -c」と「-abc」は同じです)。その場合,最

後のオプションには値を指定できます(例:「-abc xyz」の「xyz」は,-c オプションの値となります)。

• 不当なオプション,または指定できる範囲外の値を指定した場合,エラーになります。

• オプション名にはマルチバイト文字は使用できません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

993

9.2 コマンドおよび制御文の一覧

シェル標準コマンド,シェル拡張コマンド,スクリプト拡張コマンド,スクリプト制御文,およびスクリ

プト予約語コマンドの概要を説明します。

9.2.1 シェル標準コマンドの一覧

シェル標準コマンドには,特殊組み込みコマンドと正規組み込みコマンドがあります。

表 9-2 特殊組み込みコマンドの一覧

コマンド名 機能概要 readonly return set shift trap typeset unset

:

.

break continue eval exec exit export

シェルスクリプトを実行します。

引数を展開し,終了コード 0 を返します。

繰り返し処理を抜けます。

ループの処理を中断して,ループの先頭に戻ります。

引数を 1 つにまとめて,コマンドとして実行します。

指定されたコマンド実行して終了します。

シェルを終了します。

シェル変数をエクスポートします。

変数の属性を読み込み専用に変更する,または読み込み専用の変数を表示します。

関数またはジョブ定義スクリプトから復帰します。

シェルオプションを設定する,配列を作成する,または変数の値を表示します。

実行時パラメーターをシフトします。

シグナルや強制終了要求を受けたときの動作を設定します。

変数や関数の属性と値を明示的に宣言します。

変数の値と属性の設定を解除します。

表 9-3 正規組み込みコマンドの一覧

コマンド名 alias builtin cd command echo

機能概要

エイリアスを定義します。

組み込みコマンドを実行します。

カレントディレクトリを移動します。

組み込みコマンドや外部コマンドを実行します。

引数で指定した値を標準出力に出力します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

994

let print pwd read

コマンド名 false getopts kill test times true ulimit【UNIX 限定】 umask【UNIX 限定】 unalias wait whence

機能概要

終了コード 1 を返します。

引数を解析します。

プロセスにシグナルを送信します。

算術式による数値計算を行って,評価します。

引数で指定した値を,標準出力に出力します。

カレントディレクトリのパスを表示します。

標準入力から読み込んでシェル変数に格納します。

条件式を判定します。

シェルが消費した CPU 時間を表示します。

終了コード 0 を返します。

システムリソースの上限を設定し,情報を表示します。

ファイルモード作成マスクを設定し,表示します。

エイリアス定義を無効にします。

プロセスの完了を待ちます。

指定された文字列をコマンドとした場合の解釈を表示します。

9.2.2 シェル拡張コマンドの一覧

シェル拡張コマンドの一覧を次の表に示します。すべて正規組み込みコマンドです。

表 9-4 シェル拡張コマンドの一覧

コマンド名 adshappexec

【Windows 実行

環境限定】 adshappexec

【Windows 開発

環境限定】 adshcmdrc adshecho adshjoberr adshmktemp adshparsecsv

機能概要

アプリケーション実行エージェントに実行アプリケーションの起動要求をします。

開発環境でのデバッグのために,アプリケーション実行エージェントを経由しないで実行アプリケーショ

ンを起動します。

コマンドの終了コードのしきい値を定義します。

ユーザー応答機能で,指定した事象通知メッセージを JP1 イベントとして発行します。

ジョブおよびジョブステップにエラーを通知します。

ほかと重ならない名前を持つファイルを作成します。

CSV データを解析します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

995

コマンド名 adshparsejson adshread adshscripttool

【Windows 限

定】 adshvarconv

機能概要

JSON データを解析します。

ユーザー応答機能で,指定した応答要求メッセージを応答待ちイベントとして発行します。

ジョブ定義スクリプトを作成しやすくするための情報の取得や出力などを実行します。

変数の値を変換します。

9.2.3 スクリプト拡張コマンドの一覧

スクリプト拡張コマンドの一覧およびジョブ内での指定個数の上限値を次の表に示します。

表 9-5 スクリプト拡張コマンドの一覧

コマンド名

#-adsh_file

#-adsh_file_temp

#-adsh_job

#-adsh_job_stop

#-adsh_path_var

#-adsh_rc_ignore

#-adsh_script

#-adsh_spoolfile

#-adsh_step

機能概要

通常ファイルの割り当ておよび後処理をします。

一時ファイルの割り当ておよび後処理をします。

ジョブ名を宣言します。

ジョブの打ち切り条件を定義します。

パス名を扱うシェル変数を定義します。

常に正常終了するコマンドを定義します。

実行中のジョブ定義スクリプトから外部のジョブ定義スクリプ

トファイルを呼び出します。

プログラム出力データファイルの割り当てをします。

指定個数の上限値

4,095

4,095

1

1,023

1

1,023

4,095

ジョブ内:4,095

1 つのジョブステップ内:255

ジョブステップ外:255

ジョブステップを定義します。#-adsh_step_start,#adsh_step_end および#-adsh_step_error コマンドがあります。

4,095

注※

ジョブ内の指定個数の上限は,adshexec コマンドの引数に指定したジョブ定義スクリプトファイルに

定義されたスクリプトと,そのスクリプトから呼び出される#-adsh_script コマンドによる外部スクリ

プトで指定された個数の合計です。外部スクリプトには,ネストで呼び出しているスクリプトも含みま

す。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

996

9.2.4 スクリプト制御文の一覧

スクリプト制御文の一覧を次の表に示します。

表 9-6 スクリプト制御文の一覧

制御文 case for if until while

機能概要

文字列の内容に応じて,幾つかある処理のうち,1 つを実行します。

値を順次変化させながら,同じ処理を繰り返し実行します。

条件に合わせて分岐することで,各条件に沿った処理を実行します。

条件が成立するまで,同じ処理を繰り返し実行します。

条件が成立している間,同じ処理を繰り返し実行します。

9.2.5 スクリプト予約語コマンドの一覧

スクリプト予約語コマンドの一覧を次の表に示します。

表 9-7 スクリプト予約語コマンドの一覧

コマンド名 time

機能概要

コマンドの実行時間を表示します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

997

9.3 シェル標準コマンド

シェル標準コマンドは,次の 2 つの組み込みコマンドに分類されます。組み込みコマンドはシェル本体に

組み込まれたコマンドであり,シェル自身によって実行できます。

• 特殊組み込みコマンド

コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

• 正規組み込みコマンド

コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。

9.3.1 .コマンド(シェルスクリプトを実行する)

形式

. filename[args]

機能

カレントシェル上でシェルスクリプトを実行します。 filename に指定されたシェルスクリプトをシェル環

境で実行します。 filename で指定されたシェルスクリプトのカレントディレクトリは,.(ドット)コマ

ンドを使用したカレントシェルのカレントディレクトリと同じになります。

カレントシェル環境で実行するため, filename のシェルスクリプトが終了したあとも, filename のシェ

ルスクリプト内で設定された変数および定義された関数を使用できます。また, filename のシェルスクリ

プト開始前に設定された変数および定義された関数を, filename のシェルスクリプト内で使用できます。

ただし, filename に指定したシェルスクリプト内でスクリプト拡張コマンドは使用できません。スクリプ

ト拡張コマンドが記述されていた場合は,コメントとして扱います。スクリプト拡張コマンドについては,

「 9.5 スクリプト拡張コマンド 」を参照してください。

引数 filename

カレントシェル上で実行するシェルスクリプトのファイル名を指定します。 args filename のシェルスクリプト内で使用する位置パラメーターを指定します。args の指定の有無または filename 内での位置パラメーターの変更の有無によって,位置パラメーターは次のように値が設定さ

れます。 args の指定

あり filename 内の位置パラメーターの変更あり

• filename 内の位置パラメーターの値は引数 args

に指定した値になります。 filename 内の位置パラメーターの変更なし

左の説明と同じです。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

998

args の指定

あり

なし filename 内の位置パラメーターの変更あり

• filename 終了後の位置パラメーターの値は.

(ドット)コマンド実行直前の値になります。

• filename 内の位置パラメーターの値は.(ドッ

ト)コマンド実行直前の値になります。

• filename 終了後の位置パラメーターの値は filename 内で変更した値になります。 filename 内の位置パラメーターの変更なし

左の説明と同じです。

• filename 内の位置パラメーターの値は.(ドッ

ト)コマンド実行直前の値になります。 filename 終了後の位置パラメーターの値は.

(ドット)コマンド実行直前の値になります。

終了コード

終了コード

0〜255

0

1

意味

正常終了

• 実行したスクリプトの終了コードが設定されます。

正常終了

• 引数 filename を指定しないで実行しました。

エラー終了

• 引数 filename に通常ファイル以外を指定しました。

• 引数 filename に指定されたファイルを読み込むことができませんでした。

注意事項

• このコマンドで指定したシェルスクリプトは,スプールディレクトリのスクリプトイメージファイルに

は出力されません。実行履歴としてスクリプトイメージファイルに出力したい場合は,#-adsh_script

コマンドを使用してください。

• このコマンドが正常終了した場合,コマンドの実行結果はジョブ実行ログに出力されません。また,

ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用されません。呼び出した外部スク

リプトの実行結果を参照してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• カレントシェル上でシェルスクリプトを実行します。

. ./test.sh

9.3.2 :コマンド(引数を展開する)

形式

: [arguments]

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

999

機能

引数を展開し,終了コード 0 を返すコマンドです。

例えば if 文では,else 節や elif 節は省略できても then 節は省略できません。このとき then 節には,条件

に合致した場合は何もしないことを示す:コマンドを次のように指定します。 if [ 条件式 ]; then

: # 条件式の結果が真の場合,何もしない。 else

cmd1 # 条件式の結果が偽の場合,cmd1を実行する。 fi

引数 arguments

指定した arguments は次のように展開されます。

ジョブ定義スクリプトの指定例 set -x

NUMBER=1

: $NUMBER

標準エラー出力への出力結果

+ NUMBER=1

+ : 1 # 変数NUMBERの展開結果が出力される

そのため,引数 arguments に変数置換を指定することで,変数に値が格納されているか確認し,格納

されていない場合は値を代入する処理ができます。

ジョブ定義スクリプトの指定例

STRING01=ABC

: ${STRING01:=DEF} # 変数STRING01はABCが格納されているため,そのまま

: ${STRING02:=GHI} # 変数STRING02は未定義のため,GHIが代入される echo $STRING01 $STRING02 # 標準出力に"ABC GHI"が出力される

ただし,引数 arguments に${variable:?word}または${variable?word}の書式で変数置換が指定され

ていて,variable に値が格納されていない場合は,終了コード 1 でエラー終了します。

なお,このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。オプションが指定された場合でも無視し

て処理を実行します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1000

終了コード

1

意味

• 引数に${variable:?word}の書式による変数置換が指定されていて variable が定義されていな

い,または variable に値が格納されていません。

• 引数に${variable?word}の書式による変数置換が指定されていて variable が定義されていませ

ん。

注意事項

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• 引数だけを展開します。

: $test

9.3.3 alias コマンド(エイリアスを定義する)

形式 alias [-p|-x|+p|+x][name[=value]...]

機能

エイリアスを定義または定義されているエイリアスを標準出力に出力します。引数を 1 つも指定しなかっ

た場合は,現在定義されているエイリアスの名称と値を出力します。

引数

-p

定義済みのエイリアスを,「alias

エイリアス名

=

」の書式で出力します。

-x

|

+x

エクスポートされたエイリアスを定義または出力します。

+p

定義済みのエイリアスを,「alias

エイリアス名

」の書式で出力します。 name

定義または出力するエイリアス名を指定します。エイリアスを出力する場合は,定義されているエイリ

アス名を name に指定します。 value name に指定されたエイリアス名に設定する内容を指定します。エイリアスを定義する場合は,「

エイ

リアス名

=

」の書式で指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1001

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

• 定義されていないエイリアスを出力しようとしました。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• 定義されているエイリアス(functions)を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 alias functions='typeset -f' alias functions

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** functions='typeset -f'

9.3.4 break コマンド(繰り返し処理を抜ける)

形式 break [n]

機能 for 文や while 文などの繰り返し処理を,指定した数だけ抜けます。1 つも繰り返し処理に含まれていない

状態で実行した場合,メッセージを出力し,正常終了します。

引数 n

繰り返し処理を抜ける数を 1 以上の整数で指定します。 n

に指定した数の繰り返し処理を抜けます。 n

を指定しなかった場合,1 段外側の繰り返し処理を抜け

ます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1002

n

に繰り返し処理の数より大きな値を指定し実行した場合,最上位の繰り返し処理まで抜けた上でメッ

セージを出力し,正常終了します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

• n に 0 を指定しています。

• n に数字以外を指定しています。

• n に負の値,またはオプション文字列(-

英数字

)を指定しています。

注意事項

• n

に 0 以下,または 2,147,483,647 より大きな値を指定すると桁あふれが発生し,あふれた桁を無視

した値で動作します。1〜2,147,483,647 の範囲内の値を指定してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• 繰り返し処理を 2 段抜けます。 break 2

9.3.5 builtin コマンド(組み込みコマンドを実行する)

形式 builtin [command [args ...]]

機能

引数を指定して組み込みコマンドを実行します。

引数 command

実行する組み込みコマンド名を指定します。引数 command を指定しなかった場合,正常終了します。 args

組み込みコマンドの引数を指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1003

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

• 組み込みコマンドが正常終了しました。

エラー終了

• 引数 command に組み込みコマンド以外を指定した,またはコマンドがエラーで終了しました。

注意事項

• このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。そのため,引数にオプションを指定した場

合,そのオプションを引数 command として解釈し,ジョブはエラー終了します。

• このコマンドの実行結果はジョブ実行ログに出力されません。また,ジョブやジョブステップの正常終

了またはエラー終了の判定にも使用されません。呼び出したコマンドの実行結果を参照してください。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• builtin コマンドで組み込みコマンド pwd を実行します。

ジョブ定義スクリプトの内容 cd /tmp builtin pwd

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

/tmp

9.3.6 cd コマンド(カレントディレクトリを移動する)

形式 1 cd [ディレクトリパス]

形式 2 cd old new

機能

カレントディレクトリを移動します。移動先を指定する方法として 2 つの形式が使用できます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1004

1 つ目の形式は,移動先のディレクトリパスを指定する方法です。CDPATH 変数が定義されている場合

は,定義された位置から移動するディレクトリを特定します。CDPATH 変数が定義されていない場合は,

カレントのディレクトリから移動するディレクトリを特定します。

2 つ目の形式は,カレントディレクトリパス名に含まれる文字列の中で, old

と一致する文字列を new

に置

き換えたディレクトリパスに移動します。

引数

ディレクトリパス

移動するディレクトリパスを指定します。

ディレクトリパスを指定しなかった場合は,ユーザーのホームディレクトリ(HOME 変数)に移動し

ます。ディレクトリパスにハイフン(-)を指定した場合は,直前の作業ディレクトリ(OLDPWD 変

数)に移動します。 old

カレントディレクトリパス名に含まれる文字列の中で,置換対象となる文字列を指定します。 new

カレントディレクトリパス名に含まれる文字列 old に対して置換する文字列を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• Windows の場合,cd コマンドを実行するとディレクトリ区切り文字は「/」から「

\

」に変換されます。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• HOME 変数が定義されていない場合,引数を指定しないで cd コマンドを実行するとエラーになります。

• ディレクトリパス名に UNC 形式の名称は指定できません。

• 形式 2 でカレントディレクトリパス名に複数含まれる文字列を置換対象として指定した場合,最初の文

字列だけが置換の対象になります。例を次に示します。

(例)カレントディレクトリパス名が/home/user/test/test の場合 cd test tmp

この場合,cd コマンドは/home/user/tmp/tmp ではなく,/home/user/tmp/test に移動しようとし

ます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1005

使用例

• /var/log から/var/lib に移動します。

ジョブ定義スクリプトの内容 pwd cd log lib pwd

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

/var/log

/var/lib

/var/lib

9.3.7 command コマンド(コマンドを実行する)

形式

【UNIX】 command [-p][command [args ...]] command [-v|-V][-p][command [command ...]]

【Windows】 command [-w][command [args ...]] command [-v|-V][command [command ...]]

機能

コマンドや組み込みコマンドを実行します。 args

を引数として command

に指定されたコマンドを実行します。

-v オプションを指定した場合,whence コマンドと同じコマンドのパス名を標準出力に出力します。-V

オプションを指定した場合,whence -v コマンドと同じコマンドの解釈を標準出力に出力します。-v オプ

ションと-V オプションを同時に指定した場合は,-V オプションが有効になります。

出力形式については,「 whence コマンド(文字列をコマンドとした場合の解釈を表示する)

ください。

引数

-p 【UNIX 限定】 command

に指定されたコマンドを標準パスで検索します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1006

-w 【Windows 限定】

Windows で外部コマンドを実行する場合に次の処理をスキップします。

• 引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「

\

」を「

\\

」に変換する処理

• 引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「

\

」を付与する処理

• 引数を"(ダブルクォーテーション)で囲む処理

ただし, command

に指定した文字列については,このオプションを指定した場合でも上記の処理を実施

します。

-v command

に指定された文字列をコマンドとして扱った場合のコマンドパスを出力します。

-V command

に指定された文字列がコマンド,予約語,エイリアス,シェル標準コマンド,シェル拡張コマ

ンドまたは関数かどうかを出力します。 command

実行するコマンド名またはコマンドとして扱う文字列を指定します。引数 command

を指定しなかった場

合,何も実行しないで正常終了します。 args command

に指定したコマンドの引数を指定します。

終了コード

-v,または-V を指定しなかった場合

終了コード

0

127

上記以外

意味

正常終了

エラー終了

• コマンドを特定できません。

エラー終了

• コマンドの形式が不正か,またはコマンドがエラーで終了しました。

-v,または-V を指定した場合

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了。または command に指定したコマンドのどれかが見つかりませんでした。

注意事項

• 引数 command にシンボリックリンクを指定した場合,実行できるかどうかの判定では,シンボリッ

クリンクとリンク先の両方の実行権限を判定します。【Windows 版】

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1007

• このコマンドが正常終了した場合,コマンドの実行結果はジョブ実行ログファイルに出力されません。

また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用されません。標準出力およ

び呼び出したコマンドの実行結果を参照してください。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• command コマンドで pwd コマンドを実行します。

ジョブ定義スクリプトの内容 command -p pwd

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

/tmp

9.3.8 continue コマンド(繰り返し処理を中断して繰り返し処理の先頭に

戻る)

形式 continue [n]

機能 for 文や while 文などの繰り返し処理を中断して,繰り返し処理の先頭に戻ります。 n

には繰り返し処理を

中断する数を指定します。1 つも繰り返し処理に含まれていない状態で実行した場合,メッセージを出力

し,正常終了します。

引数 n

繰り返し処理を中断する数を 1 以上の整数で指定します。 n

に指定した数の繰り返し処理を中断して,繰り返し処理の先頭に戻ります。 n

を指定しなかった場合,

1 段分繰り返し処理を中断し,繰り返し処理の先頭に戻ります。 n

に繰り返し処理の数より大きな値を指定した場合,最上位の繰り返し処理の先頭に戻った上でメッ

セージを出力し,正常終了します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1008

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

• n

に 0 を指定しました。

• n

に数字以外の値を指定しました。

• n

に負の数値またはオプション文字列(-

英数字

)を指定しました。

注意事項

• n

に 0 以下,または 2,147,483,647 より大きな値を指定すると桁あふれが発生し,あふれた桁を無視

した値で動作します。1〜2,147,483,647 の範囲内の値を指定してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• 2 段分の繰り返し処理を中断します。 continue 2

9.3.9 echo コマンド(引数で指定した内容を標準出力に出力する)

形式 echo [-n][-e|-E][args ...]

機能

引数で指定した内容を標準出力に出力します。

出力する場合は,

\

で始まるエスケープ文字を置き換えます。エスケープ文字を置き換えたときの意味を次

の表に示します。

\ f

\ n

エスケープ文字 意味

\ a アラート文字(ベル)

\ b

\ c

バックスペース文字

行末の改行を抑止する(

\ c の後ろに指定した文字は出力されない)

フォームフィード文字(改ページ)

改行文字

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1009

エスケープ文字 意味

\ r 復帰文字

\ t

\ v

\

0 nnn

※1

\ x nn

※2

タブ文字

垂直タブ文字

1〜3 桁の 8 進数で表された ASCII コードの文字(0〜7)

1〜2 桁の 16 進数で表された ASCII コードの文字(0〜9,a〜f,A〜F)

\\

1 つのバックスラッシュ文字

注※1

指定した ASCII コード文字が 1 桁または 2 桁の場合,前に 0 を付けて 3 桁で指定しても,同じ意味と

して解釈されます。例えば,次の 3 つの指定は同じ意味として解釈され,アラート文字(ベル)が 3

回出力されます。 echo -e "

\

07" echo -e "

\

007" echo -e "

\

0007"

注※2

環境設定パラメーター ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX に YES を指定した場合だけ有効になります。

ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX パラメーターについては,「

7. 環境ファイルで設定するパラメーター 」

の「

ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX パラメーター(16 進数表記の ASCII コード文字をエスケープ文字

指定した ASCII コード文字が 1 桁の場合,前に 0 を付けて 2 桁で指定しても,同じ意味として解釈さ

れます。例えば,次の 2 つの指定は同じ意味として解釈され,改行文字が 2 回出力されます。 echo -e "

\ xA" echo -e "

\ x0A"

エスケープ文字を置き換えたい場合は,-e オプションの引数を次の例の 2.のように"(ダブルクォーテー

ション)または'(シングルクォーテーション)で囲んでください。クォーテーションの有無と,-e オプ

ションや-E オプションの指定によるエスケープ文字の解釈を次の例に示します。

1. 次の例では,標準出力には「ta」と出力されます。 echo -e \ta

2. 次の例では,標準出力には「<タブ文字>a」と出力されます。 echo -e "\ta"

3. 次の例では,標準出力には「ta」と出力されます。 echo -E \ta

4. 次の例では,標準出力には「

\ ta」と出力されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1010

echo -E "\ta"

コマンドに指定したオプションと引数の解釈 echo コマンドは引数に指定された文字がすべて有効なオプション文字の場合,オプションと解釈しま

す。次のように指定した場合,「eEn」はすべて有効なオプション文字のため,オプションと解釈します。 echo -eEn

しかし,1 文字でも無効なオプション文字が指定されていた場合は,引数 args として解釈します。次

のように指定した場合,「a」は無効なオプション文字のため,引数 args と解釈し,「-eEna」を標準出

力に出力します。 echo -eEna

また,次のように引数をクォーテーションで囲んだ場合,囲まれた文字列は 1 つの引数と解釈します。

次のように指定した場合,スペースは無効なオプション文字のため,引数 args と解釈し,「-e a」を標

準出力に出力します。 echo "-e a"

エスケープ文字の解釈(-e オプションと-E オプション)

-e オプションと-E オプションの指定によって,エスケープ文字の解釈は次のようになります。

• -e オプションを指定すると,エスケープ文字が解釈されます。

• -E オプションを指定すると,エスケープ文字は解釈されません。

• -e,-E オプションの両方を指定すると,最後に指定したオプションに従って動作します。

• -e,-E オプションのどちらも指定しなかった場合は,環境設定パラメーター

ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT の指定内容に従って動作します。

ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT パラメーターについては,「 7. 環境ファイルで設定するパラ

メーター

」の「

ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT パラメーター(エスケープ文字関連のオプショ

引数

-n

出力の最後で改行しないで,標準出力に出力します。

-e

エスケープ文字を解釈します。解釈するエスケープ文字は環境設定パラメーター

ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX の指定に従います。エスケープ文字を解釈したい場合は,"(ダブルクォー

テーション)または'(シングルクォーテーション)で囲んでください。

-E

エスケープ文字を解釈しません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1011

args

引数(出力する内容)を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• ASCII コードの 16 進数表記でエスケープ文字を指定すると,エスケープ文字を直接指定した場合と同

じ結果となります。

例えば次のように指定すると,どちらも「a<タブ文字>b」と出力されます。 echo -e "a\tb" echo -e "a\x09b"

また,次のように指定すると,out.txt にはどちらも「a<改行文字>b」が出力されますが,改行文字

は CR+LF になります。【Windows 限定】 echo -e "a\nb" > out.txt

echo -e "a\x0ab" > out.txt

• ASCII コードの文字列でエスケープ文字を表す場合,ASCII コードの範囲外の値を指定すると,出力

される内容は端末に指定された文字コードに従います。そのため,印字不可能文字の場合,正しく出力

されないことがあります。

• 引数にパス名を指定する場合は,

\

がエスケープ文字として置換されないよう,-E オプションの指定や

ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT パラメーターに NO の指定をした環境で,echo コマンドを実行し

てください。

例えば次のどのコマンドでも,パス名(d:

\ a

\ b

\ c)は正しく出力されません。

FILE="d:\\a\\b\\c" echo $FILE echo "$FILE" echo "d:\\a\\b\\c" echo 'd:\a\b\c'

次のコマンドでは,どれもパス名(d:

\ a

\ b

\ c)が正しく出力されます。

FILE="d:\\a\\b\\c" echo -E $FILE echo -E "$FILE" echo -E "d:\\a\\b\\c" echo -E 'd:\a\b\c'

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1012

FILE="d:\\\\a\\\\b\\\\c" echo $FILE echo 'd:\\a\\b\\c' echo d:\\\\a\\\\b\\\\c

使用例

• LANG 変数を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 echo $LANG

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** ja_JP.eucJP

9.3.10 eval コマンド(引数を 1 つにまとめてコマンドとして実行する)

形式 eval [command [args ...]]

機能

引数を 1 つにまとめて,コマンドとして実行します。引数として与えられた文字列をそのままコマンドと

して実行します。

引数 command

実行するコマンドのコマンド名を指定します。引数 command

を指定しなかった場合,何も実行しないで

正常終了します。 args

1 つにまとめて実行するコマンドの引数を指定します。

終了コード

終了コード

0

127

上記以外

意味

正常終了

エラー終了

• コマンドを特定できません。

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1013

終了コード

上記以外

意味

• コマンドの形式が不正か,またはコマンドがエラーで終了しました。

注意事項

• このコマンドの実行結果はジョブ実行ログに出力されません。また,ジョブやジョブステップの正常終

了またはエラー終了の判定にも使用されません。呼び出したコマンドの実行結果を参照してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• /home/adsh/script ディレクトリに移動します。 eval cd /home/adsh/script

9.3.11 exec コマンド(コマンドを実行して終了する)

形式 exec [command [args]...]

機能

指定されたコマンドを実行し,終了します。

引数に外部コマンドを指定した場合,そのコマンドを adshexec コマンドの子プロセスとして実行します。

外部コマンドが完了するのを待ってから,一時ファイルの削除など,ジョブの後処理を行います。

入出力リダイレクト記号とリダイレクト先だけを指定すると,入出力リダイレクト記号に従って,入出力

先を切り替えます。リダイレクトについては,「

(8) 入出力リダイレクト

」を参照してください。

引数 command

実行するコマンドのコマンド名を指定します。 command

に引数を指定しなかった場合,exec コマンド

は何もしないで,ジョブ定義スクリプトの実行を継続します。 args

実行するコマンドの引数を指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1014

終了コード

終了コード

0

127

上記以外

意味

正常終了

エラー終了

• コマンドを特定できません。

エラー終了

• コマンドがエラーで終了しました。

注意事項

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• ユーザープログラム UAP01 を実行し,ジョブを終了します。 exec UAP01

• 標準出力先を file01 に切り替えます。 exec > file01

9.3.12 exit コマンド(シェルを終了する)

形式 exit [n]

機能

シェルを終了します。このコマンドは,終了コードの値とは関係なく,コマンドの構文が正しいかどうか

でコマンドの正常終了およびエラー終了を決定します。

引数を指定しない場合は,最後に実行したコマンドの終了コードをこのコマンドの終了コードとして正常

終了します。引数に適切な数値を指定して実行した場合は,正常終了します。引数に数字以外の文字など

不適切な値を指定して実行した場合は,エラー終了します。エラー終了のとき,コマンドの終了コードは

1 を返します。

ジョブステップエラーブロック内でこのコマンドを実行したときの動作を次に示します。

• 引数を指定して正常終了した場合は,引数に指定した値がジョブステップの終了コードになります。

• 引数を指定しないで正常終了した場合,または引数を指定してエラー終了した場合は,ジョブステップ

正常ブロック内で最後に実行したコマンドの終了コードが,ジョブステップの終了コードになります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1015

引数 n

 〜<符号なし整数>((0〜255))

シェル終了時の終了コードを指定します。 n

を指定しなかった場合,最後に実行したコマンドの終了

コードを返してシェルを終了します。 n

に 256 以上の値を指定した場合, n

の値を 256 で割った余りを終了コードとして,正常終了します。 n

に負の値を指定した場合,指定した値の 2 の補数を終了コードとして,正常終了します。

終了コード

終了コード

0〜255

1

意味

正常終了

• n

または最後に実行したコマンドの終了コードを返します。

エラー終了

• n

に数字以外を指定しました。

注意事項

• n

には負の値および 256 以上の値も指定できますが,JP1/Advanced Shell では 0〜255 の範囲内の値

を指定することを推奨します。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

•「&」やコマンド置換など,別プロセスで exit コマンドを実行する場合は,「 5.1.7 別プロセスでの実

」に示す注意事項もあわせて参照してください。

使用例

• 終了コード 2 でシェルを終了します。 exit 2

9.3.13 export コマンド(シェル変数をエクスポートする)

形式 export [-p][name[=value]...]

機能 name

に指定されたシェル変数をエクスポートします。なお,-p オプションと name

を同時に指定した場合, name

のエクスポートが優先されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1016

すべてのオプションを指定しないで実行した場合,エクスポートされているすべての変数の変数名を標準

出力に出力します。

引数

-p

エクスポートされているすべての変数を「export

変数名

=

」の書式で標準出力に出力します。 name

エクスポートする変数の名称を指定します。

Windows でシェル変数をエクスポートする場合,指定できる変数名は次のように異なります。

• VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーターに DISABLE を指定した場合

シェル変数名に小文字が含まれているとエクスポートできないため,変数名に含まれる英字はすべ

て大文字にする必要があります。

英小文字が含まれるシェル変数をエクスポートしようとすると,エラーメッセージを出力し,バッ

チジョブを終了します。

• VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーターに ENABLE を指定した場合

シェル変数名に小文字が含まれていてもエクスポートできます。

ただし,環境変数は大文字・小文字の区別はなく,最後にエクスポートした同じスペルのシェル変

数が最終的な環境変数値となります。また,シェル変数はエクスポートの有無に関係なく,大文字・

小文字の相違があれば別々の値を保持します。 name

にはエクスポートする変数名および配列名を複数指定できます。 name

に配列名を指定した場合,

配列を構成する全要素をエクスポートします。配列の 1 つの要素を指定した場合も,配列の全要素をエ

クスポートします。 name

に未作成の変数を指定した場合,変数の作成とエクスポートを同時に行います。ただし,この場

合は value

を指定しないと name

には改行文字が代入され,エクスポートされます。 name

に指定されたシェル変数が読み込み専用属性でかつ value

を指定した場合,エラー終了します。 value name

に指定された変数に代入する値を指定します。 name

の後ろに= value

を指定した場合, name

への値の代入とエクスポートを同時に行います。 value

指定しなかった場合, name

に設定されている値でエクスポートされます。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1017

注意事項

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• シェル変数 HOME に"/home/jp1as"を代入してエクスポートします。 export HOME="/home/jp1as"

9.3.14 false コマンド(終了コード 1 を返す)

形式 false

機能

終了コード 1 を返します。

なお,このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。オプションが指定された場合でも無視し

て処理を実行します。

終了コード

終了コード

1

意味

正常終了

• 常に 1 を返します。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• このコマンドの実行結果は KNAX6113-I メッセージに出力されます。

使用例

• 終了コード 1 を設定します。

ジョブ定義スクリプトの内容 false echo $?

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1018

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

1

9.3.15 getopts コマンド(引数を解析する)

形式 getopts optstr name [args ...]

機能

指定された引数を解析します。

引数 optstr

有効なオプション文字の文字列を指定します。文字の後ろにコロンが続く場合は,そのオプションがオ

プションの値を持つことを示します。 optstr

には,コマンドラインまたは args

に指定された引数の中で,有効なオプション文字とする文字

列(-a と-b を有効オプションする場合は ab)を指定します。マルチバイト文字は使用できません。

引数が optstr

と一致した場合, name

には一致したオプションの文字を格納します。引数が optstr

と一

致しない場合は「?」を格納します。

オプションに値がある場合,オプション文字の後ろに「:」を指定します。「:」を指定すると,一致した

オプションの値を OPTARG シェル変数に格納します。getopts コマンドは,OPTIND シェル変数に

設定されている引数インデックス(初期値は 1)以降の引数を解析します。例えば, args

に-a 10 と指

定した場合は-a の位置がインデックス 1 となります。 name getopts コマンドによって一致したオプション文字を格納する変数を指定します。 args

解析対象となる引数を指定します。このオプションを指定しない場合,コマンドラインの引数を解析し

ます。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

• 正常終了(オプションの終了を検出)

• エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1019

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

•「&」やコマンド置換など,別プロセスで getopts コマンドを実行する場合は,「

5.1.7 別プロセスで

の実行

」に示す注意事項もあわせて参照してください。

使用例

• -b を有効オプションとして解析します。

ジョブ定義スクリプトの内容 getopts b: name -b 10 echo $name

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** b

9.3.16 kill コマンド(シグナルを送信する)

形式 kill [-s{signame|signum}]{pid|-pid}...

kill [-signame|-signum]{pid|-pid}...

機能

プロセスにシグナルを送信します。 signame

または signum

に指定したシグナルを, pid

に指定したプロセ

スに送信します。 signame

または signum

を指定しなかった場合は,SIGTERM を送信します。シグナル名

称には,シグナル名から先頭の「SIG」を除いた名称を指定してください(例:SIGINT であれば「INT」

と指定する)。それぞれのシグナルの仕様については,使用している OS のマニュアルを参照してください。

引数

-s

送信するシグナルをシグナル番号またはシグナル名称で指定します。 signame または-signame

送信するシグナルのシグナル名称を signame に指定します。 signum または-signum

送信するシグナルのシグナル番号を signum に指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1020

pid

シグナルを送信するプロセス ID を指定します。

-pid

プロセスグループに属するすべてのプロセスへシグナルを送信します。シグナルを送信するプロセスグ

ループの ID を pid に指定します。Windows の場合,複数のプロセスにシグナルを送る pid に 0 以下

の値を指定できません。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• Windows の場合,SIGKILL 以外のシグナルを指定したときは,エラーになります。

• Windows の場合,SIGKILL を指定すると TerminateProcess()によってプロセスを即時終了します。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• -signame または-signum による書式でデフォルトのシグナル(SIGTERM)をプロセスグループ(pid)に送信する場合は,シグナルとして「--」を指定する必要があります。「--」を指定しないと,プ

ロセスグループ(-pid)を-signum と解釈します。例を次に示します。

プロセスグループ 14588 にデフォルトのシグナル(SIGTERM)を送信します。 kill -- -14588

使用例

• UNIX でプロセス ID4725 に SIGINT を送信します。 kill -INT 4725

• Windows でプロセス ID4725 を即時終了します。 kill -KILL 4725

9.3.17 let コマンド(数値計算を行って評価する)

形式 1 let 算術式[,算術式 ... ]

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1021

形式 2

((算術式))

機能

算術式

による数値計算を行って評価します。

また,let コマンドの代わりに,「((

算術式

))」と記載することで let コマンドと同様に算術式を計算し,評

価できます。 let コマンドは,コンマで区切ると算術式を複数指定できます。複数指定した場合,算術式は左から右へ順

に計算します。そのため,コンマで区切って指定した算術式を条件式の判定に使用すると,最後に実行し

た算術式の結果に従って条件判定をします。また,コンマの前後にスペースが存在すると,算術エラーで

終了します。演算を括弧でまとめると,演算の優先順位を変更できます。

算術式の詳細については「

5.3 算術演算

」,条件判定の詳細については「

5.2 条件判定 」を参照してくだ

さい。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了

• 算術式の値が 0 以外です。

正常終了

• 算術式の値が 0 です。

• 算術式を指定しないで,(( ))を実行しました。

エラー終了

• 算術式を指定しないで,let コマンドを実行しました。

エラー終了

• 算術エラー(ゼロ除算,算術式不正)です。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

*

,&,<,<<,>および>>などの算術演算子はメタキャラクタとして特別な意味を持っています。

これらの文字を let コマンドで使用する場合は,メタキャラクタを無効にする必要があります。

例 1 を 2 ビット左シフトした結果を変数 RC に設定します。

 ジョブ定義スクリプトの内容

 let "RC=1<<2"

 echo $RC

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1022

 実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

 ******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

 4

• let コマンドには指定できるオプションがありません。そのため,let コマンドの引数に「-英字」を指

定すると,オプションではなく変数名として解釈し動作します。

例 引数に「-a」を指定すると「-3」と解釈し,終了コードは 0 になります。

 ジョブ定義スクリプトの内容

a=3

let -a

echo $?

 実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

 ******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

0

•「&」やコマンド置換など,別プロセスで let コマンドを実行する場合は,「

5.1.7 別プロセスでの実

」に示す注意事項もあわせて参照してください。

使用例

• 3+4 を行ったあとに 2 を掛けます。

ジョブ定義スクリプトの内容 let "VAR=2*(3+4)" echo $VAR

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

14

• 1+2 の結果を変数 RC に設定します。

ジョブ定義スクリプトの内容

((RC=1+2)) echo $RC

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

3

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1023

9.3.18 print コマンド(標準出力に出力する)

形式 print [-n|-p|-r][-u[num]][--][args]

機能

引数で指定した内容を標準出力に出力します。出力の最後に改行します。

出力する場合は,

\

で始まるエスケープ文字を置き換えます。エスケープ文字を置き換えたときの意味を次

の表に示します。

エスケープ文字

\ a

\ b

\ c

\ r

\ t

\ f

\ n

\ v

\

0 nnn

\\

意味

アラート文字(ベル)

バックスペース文字

行末の改行を抑止する(

\ c の後ろに指定した文字は出力されない)

フォームフィード文字(改ページ)

改行文字

復帰文字

タブ文字

垂直タブ文字

1〜3 桁の 8 進数で表された ASCII コードの文字(0〜7)

1 つのバックスラッシュ文字

注※

指定した ASCII コード文字が 1 桁または 2 桁の場合,前に 0 を付けて 3 桁で指定しても,同じ意味と

して解釈されます。

-r オプションを指定した場合,エスケープ文字を無視します。

引数

-n

出力の最後で改行しないで,標準出力に出力します。

-p

標準出力ではなく,パイプを使ってバックグラウンドプロセスの標準入力に出力します。

-r

エスケープ文字を無視します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1024

-u[num]

ファイル識別子 num に出力します。num を指定しない場合,1 が指定されたものとします。 num では,出力先のファイル識別子または p を指定します。num に p を指定した場合,-p オプショ

ンを指定したときと同じになります。

--

オプション終端文字です。このオプション以降に指定したオプションは,args として解釈します。 args

引数(出力する内容)を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• ASCII コードの文字列でエスケープ文字を表す時に,ASCII コードの範囲外の値を指定すると,出力

される内容は端末に指定された文字コードに従います。そのため,印字不可能文字の場合,正しく出力

されないことがあります。

使用例

• 改行文字の付いた文字列 abc を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 print "abc\n"

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** abc

• バックグラウンドプロセス(coproc.sh)の標準入力に文字列 abc を出力します。 coproc.sh |& print -p abc

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1025

9.3.19 pwd コマンド(カレントディレクトリのパスを出力する)

形式 pwd [-L|-P]

機能

カレントディレクトリのパスを標準出力に出力します。

引数

オプションをすべて指定しなかった場合は,-L オプションが指定されたときと同じになります。

-L

カレントディレクトリがシンボリックリンク(実際のファイルパスを格納したファイルを使ってリンク

する)を含むパスの場合,シンボリックリンクを解決しない状態でパスを出力します。-L オプション

および-P オプションの両方を指定した場合は,最後に指定したオプションに従います。

-P

カレントディレクトリがシンボリックリンクを含むパスの場合,シンボリックリンクを解決した状態で

パスを出力します。-L オプションおよび-P オプションの両方を指定した場合は,最後に指定したオプ

ションに従います。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• Windows の場合,pwd コマンドを実行するとディレクトリ区切り文字の「/」は「

\

」で表示されます。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• カレントディレクトリのパスを出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 cd /tmp pwd

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1026

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

/tmp

9.3.20 read コマンド(標準入力から読み込んで変数に格納する)

形式 read [-p][-r][-u[num]][varname ...]

機能

標準入力から読み込みを行います。標準入力から 1 行読み取り,読み込んだ内容を varname に指定した

シェル変数に格納します。

引数

-p

パイプを使用して,バックグラウンドプロセスの出力から読み込みます。

-r

\

(バックスラッシュ)をエスケープ文字として扱いません。 read コマンドは読み込む内容に

\

(バックスラッシュ)が含まれていた場合,エスケープ文字として扱

います。行中に指定されていた場合は,

\

(バックスラッシュ)の後ろがシェル変数 IFS で定義した区

切り文字であっても区切り文字とは扱いません。行末に指定されていた場合は,次の行を継続して読み

込みます。

\

(バックスラッシュ)をエスケープ文字として扱わない場合は,-r オプションを使用して

ください。

-u[num]

ファイル識別子 num から読み込みます。num を指定しない場合,標準入力から読み込みます。 num では,読み込みを行うファイル識別子または p を指定します。num に p を指定した場合,-p オ

プションを指定したときと同じになります。 varname

読み込んだ内容を格納する変数名を指定します。 varname を複数指定した場合,入力行を IFS 変数を区切り文字としてフィールド分割し,分割した

フィールドを varname に順次格納します(1 つ目の varname には入力行の最初のフィールドを格納

し,2 つ目の varname には 2 つ目のフィールドを格納します)。

フィールド数が varname に指定した変数よりも多い場合は,最後に指定した変数に残りの全フィール

ドの値を格納します。

フィールド数が変数よりも少ない場合は,残りの変数に改行文字を格納します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1027

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

正常終了

• ファイルの終了(EOF)を検出しました。

エラー終了

• 上記以外です。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

•「&」やコマンド置換など,別プロセスで read コマンドを実行する場合は,「 5.1.7 別プロセスでの実

」に示す注意事項もあわせて参照してください。

• Windows の場合,エディタからのデバッグ実行でコンソールまたはコマンドプロンプトから入力など

をするときは,ブレークポイントでの停止中や先行コマンドの実行中など,read コマンドが開始する

前であってもキー入力が受け付けられます。その結果,入力内容を正しく読み込めなくなるため,read

コマンドの開始前にキー入力をしないでください。 read コマンドの開始前にキー入力した内容は,read コマンド開始時に表示されます。その場合は表示

内容をすべて削除してから再度入力してください。

使用例

• ファイル string.txt の内容を読み込み,標準出力に出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 while read LINE do

echo "$LINE" done < string.txt

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

HITACHI

JP1

Advanced Shell

• バックグラウンドプロセス(coproc.sh)の標準出力に出力された文字列を変数 NAME に読み込みます。 coproc.sh |& read -p NAME

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1028

9.3.21 readonly コマンド(変数の属性を読み込み専用に変更する,または

読み込み専用の変数を表示する)

形式 readonly [-p][name[=value]...]

機能

変数の属性を読み込み専用に変更する,または読み込み専用の変数を表示します。すべてのオプションを

指定しないで実行した場合,読み込み専用のすべての変数名を標準出力に出力します。

読み込み専用に変更した変数の属性を再び書き込み可能に変更する場合は,typeset コマンドに+r オプ

ションを指定してください。

引数

-p

読み込み専用属性のすべての変数を「readonly

変数名

=

」の書式で標準出力に出力します。ただし,p オプションと name

を同時に指定した場合, name

の属性を読み込み専用に変更する方が優先されます。 name

属性を読み込み専用に変更する変数の名称を指定します。 name

に指定された変数の属性を読み込み専用に変更します。 name

には変数名または配列名を複数指定

できます。ただし, name

に関数名を指定しても関数の属性は読み込み専用に変更されないで,関数名

と同じ名称の変数が読み込み専用になります。 name

に配列名を指定した場合,配列を構成する全要素を読み込み専用に変更します。配列の 1 つの要

素を指定した場合も配列の全要素を読み込み専用に変更します。 name

に未作成の変数を指定した場合,変数の作成と読み込み専用への属性の変更を同時に実行します。

この場合,value を指定しないと name

には改行文字が代入され,読み込み専用に変更されます。 name

に指定された変数の属性がすでに読み込み専用の場合,何もしないで正常終了します。 value name

に指定された変数に代入する値を指定します。 name

の後ろに= value

を指定すると, name

への値の代入と読み込み専用への変更を同時に行います。 value

を指定しなかった場合, name

に設定されている値のまま属性を読み込み専用に変更します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1029

注意事項

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• 変数 test の属性を読み込み専用に変更します。 readonly test

9.3.22 return コマンド(関数または外部スクリプトから復帰する)

形式 return [n]

機能

関数または外部スクリプトから復帰し,呼び出し元の処理を継続します。ただし,関数の外かつ外部スク

リプトではない位置でこのコマンドを実行すると,シェルを終了します。

このコマンドは,終了コードの値とは関係なく,コマンドの構文が正しいかどうかでコマンドの正常終了

およびエラー終了を決定します。

引数を指定しない場合は,最後に実行したコマンドの終了コードをこのコマンドの終了コードとして正常

終了します。引数に適切な数値を指定して実行した場合は,正常終了します。引数に数字以外の文字など

不適切な値を指定して実行した場合は,エラー終了します。エラー終了のとき,コマンドの終了コードは

1 を返します。

引数 n

 〜<符号なし整数>((0〜255))

復帰時の終了コードを指定します。 n

を指定しなかった場合,最後に実行したコマンドの終了コードを返して復帰します。 n

に 256 以上の値を指定した場合, n

の値を 256 で割った余りを終了コードとして,正常終了します。 n

に負の値を指定した場合,指定した値の 2 の補数を終了コードとして,正常終了します。

終了コード

終了コード

0〜255

1

意味

正常終了

• n

または最後に実行したコマンドの終了コードを返します。

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1030

終了コード

1

意味

• n

に数字以外を指定しました。

注意事項

• n

には負の値および 256 以上の値も指定できますが,JP1/Advanced Shell では 0〜255 の範囲内の値

を指定することを推奨します。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

•「&」やコマンド置換など,別プロセスで return コマンドを実行する場合は,「 5.1.7 別プロセスでの

実行 」に示す注意事項もあわせて参照してください。

使用例

• 関数または外部スクリプトから終了コード 2 で復帰し,呼び出し元の処理を継続します。 return 2

9.3.23 set コマンド(シェルオプションを設定する,配列を作成する,また

は変数の値を表示する)

形式 set [-a|+a][-f|+f][-u|+u][-v|+v][-x|+x]

[{-o|+o}[opt]]...

[{-A|+A}name][--][val ...]

[{-D|+D}name][--][{ val ... } ...]

機能

シェルオプションの設定,配列の作成,または変数の値を表示します。

このコマンドは,シェルオプションの設定と配列の作成を同時に指定できます。同時に指定する場合は,

シェルオプション,配列の作成の順に指定してください。配列の作成を先に指定すると,-A オプションお

よび-D オプション以降の内容を name

および val

として解釈します。

引数

オプションは同時に複数指定できます。同じオプションを複数回指定した場合,最後に指定した内容が設

定されます。

オプションを指定しないで実行すると,割り当てられているすべての変数が「変数名=値」の書式で標準

出力に出力されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1031

-a

|

+a

• -a :allexport オプションを有効にします。

-f

|

+f

• +a :allexport オプションを無効にします。

• -f :noglob オプションを有効にします。

• +f :noglob オプションを無効にします。

-u

|

+u

• -u :nounset オプションを有効にします。

• +u :nounset オプションを無効にします。

-v

|

+v

• -v :verbose オプションを有効にします。有効にすると,コマンドや制御文などの区分に関係なく,

ファイルから入力した行をすべて出力します。出力する内容を次に示します。

・コメント

・存在しないコマンド

・if 文や case 文の条件を満たさないため,実行されないコマンド

・while 文や for 文のループに一度も入らないで,実行されなかったコマンド

・run 属性によってスキップされたジョブステップ

• +v :verbose オプションを無効にします。

-x

|

+x

• -x :xtrace オプションを有効にします。

• +x :xtrace オプションを無効にします。

-o

|

+o

• -o :opt に指定されたシェルオプションを有効にします。また,現在設定されているシェルオプショ

ンの一覧を表示します。

• +o :opt に指定されたシェルオプションを無効にします。また,現在有効に設定されているシェル

オプションをコマンドラインに入力できる書式で表示します。 opt

設定するシェルオプションの名称を指定します。指定できるシェルオプションの名称については,「 5.6 

シェルオプション 」を参照してください。

-A

|

+A

1 次元配列に値を代入する場合に指定します。

-A オプションを指定し実行すると,name に指定した配列や変数がすでに存在している場合,name

の内容を消去してから,name に指定した配列や変数へ val に指定した値を代入して作成します。val

に指定した引数の数だけ,配列の要素を作成します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1032

+A オプションを指定し実行すると,name に指定した配列や変数が存在していても name の内容は消

去しないで,name に指定した配列や変数へ val に指定した値を代入します。代入する要素数が既存の

配列の要素数より少ない場合,代入されない配列要素の値は変更されません。name に指定した配列や

変数がすでに存在しない場合は,-A オプションを指定した場合と同じ動作となります。

作成できる配列の要素数は 2 から 65,536 で,val の個数が 1 つの場合は配列ではなく変数を作成しま

す。また,複数の配列を同時に作成できません。

-D

|

+D

2 次元配列に値を代入する場合に指定します。

-D オプションを指定し実行すると,name に指定した配列や変数がすでに存在している場合,name

の内容を消去してから,name に指定した配列や変数へ val に指定した値を代入して作成します。val

に指定した引数の数だけ,配列の要素を作成します。

+D オプションを指定し実行すると,name に指定した配列や変数が存在していても name の内容は消

去しないで,name に指定した配列や変数へ val に指定した値を代入します。代入する要素数が既存の

配列の要素数より少ない場合,代入されない配列要素の値は変更されません。name に指定した配列や

変数がすでに存在しない場合は,-D オプションを指定した場合と同じ動作となります。

作成できる配列の要素数は 65,536×64 で,val の個数が 1 つの場合は配列ではなく変数を作成しま

す。また,複数の配列を同時に作成できません。 name

割り当てる配列の名称を指定します。name に読み込み専用属性の変数を指定した場合,エラー終了し

ます。

--

オプション終端文字です。このオプション以降に指定したオプションは,val として解釈します。 val

1 次元配列の要素に代入する値を指定します。val だけを指定し実行すると,val に指定された値は位

置パラメーターに代入されます。val を複数指定した場合は,左から$1,$2...の順序で代入されます。

2 次元配列の要素に代入する値を指定する場合は,括弧 { } で囲んで指定する必要があります。括弧と val の間には 1 つ以上の空白文字を入れる必要があります。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

• braceexpand オプションと noglob オプションを同時に指定した場合,noglob オプションが優先的に

適用され,ブレース展開は無効になります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1033

使用例

• 1 次元配列 test を作成し,test[0]に a01,test[1]に a02,test[2]に a03 を代入します。 set -A test a01 a02 a03

• 2 次元配列 test2 を作成し,test[0][0]に a01,test[0][1]に a02,test[0][2]に a03 を代入します。 set -D test { a01 a02 a03 }

9.3.24 shift コマンド(実行時パラメーターをシフトする)

形式 shift [n]

機能

実行時パラメーターをシフトします。実行時パラメーターをシフトした場合,シフトの数だけ先頭から移

動します。

引数 n

実行時パラメーターをシフトする数を指定します。n を指定した場合,n に指定した数だけ実行時パラ

メーターをシフトします。n を指定しなかった場合,引数を 1 シフトします。n に 0 を指定すると,実

行時パラメーターはシフトされません。n に負の値,または数値以外を指定した場合,エラー終了しま

す。実行時パラメーターの個数より大きい値を指定した場合,エラー終了します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• n に 0 を指定すると実行時パラメーターはシフトされません。実行時パラメーターを for 文や while 文

を終了するための条件に使用する場合,shift コマンドの引数に 0 を指定しないでください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

使用例

• 実行時パラメーターを 2 つシフトします。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1034

shift 2

9.3.25 test コマンド(条件式を判定する)

形式 1 test 条件式

形式 2

[ 条件式 ]

形式 3

[[ 条件式 ]]

機能

条件式を判定します。条件判定の演算子を用いて記述した条件式を判定し,判定結果が真のときは 0 を返

し,判定結果が偽のときは 1 を返します。条件式を指定しないで test コマンドおよび[ ]を実行した場合も

1 を返します。

条件式については,「

5.2 条件判定 」を参照してください。

終了コード

終了コード

0

1

2

意味

正常終了

• 条件式の判定結果が真です。

正常終了

• 条件式の判定結果が偽です。

エラー終了

• コマンドがエラー終了しました。

注意事項

•「<」および「>」などの演算子はメタキャラクタとして特別な意味を持っています。これらの文字を test コマンドで使用する場合は,メタキャラクタを無効にする必要があります。

• [[ ]]の場合,[[と]]の間にある文字列に対して,ワイルドカードやファイル名置換は適用されません。

例を次に示します。この例では,カレントディレクトリに「test.ash」「hhh」というファイルが存在す

ると仮定しています。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1035

[[ -f *est.ash ]]     …(1)

[ -f *est.ash ]      …(2) test -f *est.ash      …(3)

[[ -f ?(hhh) ]]      …(4)

[ -f ?(hhh) ]       …(5) test -f ?(hhh)       …(6)

この例の(1),(4)の場合,[[ ]]で囲まれたワイルドカードは適用されないため,該当するファイルは存

在しないと解釈され,終了コードは 1 となります。

(2),(3),(5),(6)の場合はワイルドカードが適用されるため,条件式の判定結果は真となり,終了コー

ドは 0 となります。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• 変数 arg1 と変数 arg2 の値が同じかどうか比較します。 test $arg1 -eq $arg2

9.3.26 times コマンド(シェルが消費した CPU 時間を出力する)

形式 times

機能

シェルとシェルから起動したプロセスの CPU 時間を標準出力に出力します。次に示す情報を出力します。

• シェルが消費したユーザー CPU 時間(秒)

• シェルが消費したシステム CPU 時間(秒)

• シェルから起動したプロセスが消費したユーザー CPU 時間(秒)の合計

• シェルから起動したプロセスが消費したシステム CPU 時間(秒)の合計 times コマンドの出力形式を次の表に示します。

出力形式

Shell: CPU時間 user CPU時間 system

Kids: CPU時間 user CPU時間 system

内容

シェルが消費した CPU 時間を,ユーザー CPU 時間,システ

ム CPU 時間の順に出力します。

シェルから起動したプロセスが消費した CPU 時間を,ユー

ザー CPU 時間,システム CPU 時間の順に出力します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1036

注※

CPU 時間は小数点第 2 位まで出力します。

なお,このコマンドは書式の判定は行わないで,不当なオプションが指定された場合でも無視して処理を

実行します。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

注意事項

• Windows の場合,子プロセスの CPU 時間に孫プロセスの CPU 時間を含みません。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• シェルとシェルから起動したプロセス(ps コマンド)の CPU 時間を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 ps > /dev/null times

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

Shell: 0.01s user 0.02s system

Kids: 0.00s user 0.01s system

9.3.27 trap コマンド(シグナルや強制終了要求を受けたときの動作を設定

する) trap コマンドは UNIX 版と Windows 版で提供する機能が異なります。UNIX 版で提供する機能につい

ては,「

(1) trap コマンド【UNIX 版】

「 (2) trap コマンド【Windows 版】

(1) trap コマンド【UNIX 版】

形式 trap [action][signal ...]

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1037

機能

シグナルを受け取ったときの動作を設定します。 signal

に指定されたシグナルをシェルが受け取ると, action

に指定された動作を実行します。

引数を指定しないで実行した場合,シグナルに設定されている動作を次の形式で標準出力に出力します。

シグナル種別

名称が定義されているシグナルの場合

名称が定義されていないシグナルの場合

出力形式 trap -- action "先頭の SIG を除いたシグナル名" trap -- action UNKNOWN SIGNAL

1 つのシグナル番号に複数の名称が定義されているシグナルに対する動作を次に示します。

【Linux 限定】

シグナル名称

SIGSYS

別名称

SIGUNUSED

拡張機能では,SIGUNUSED ではなく,SIGSYS を主なシグナル名称として扱っているため,trap

コマンドでも SIGSYS をシグナル名称として扱います。

【AIX 限定】

シグナル名称

SIGABRT

別名称 1

SIGLOST

別名称 2

SIGIOT

SIGIO SIGPOLL なし trap コマンドによる action の設定

SIGABRT 設定できます

SIGLOST

SIGIOT

設定できます

設定できます

SIGIO

SIGPOLL

設定できます

設定できます

【HP-UX,Solaris 限定】

シグナル名称

SIGABRT

SIGIO

別名称

SIGIOT

SIGPOLL trap コマンドによる action の設定

SIGSYS 設定できます

SIGUNUSED 設定できます trap コマンドによる action の設定

SIGABRT 設定できます

SIGIOT

SIGIO

SIGPOLL

設定できます

設定できます

設定できます

また,1 つのシグナル番号に複数の名称が定義されているシグナルに対して,trap コマンドで action

を設

定した場合,出力するシグナル名はどれか 1 つのシグナル名になります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1038

引数 action

指定されたシグナルを受け取ったときの動作を指定します。 action

にハイフンを指定した場合, signal

に一致する指定済みのトラップがリセットされ,デフォル

トに戻ります。 action

を指定しないで, signalにシグナル番号を指定した場合も

同様にデフォルトに

戻ります。 action

に""を指定した場合, signal

に指定されたシグナルを無視(SIG_IGN)します。

ただし,SIGTERM については,action に""を指定しても,シグナルを無視(SIG_IGN)しません。

指定した場合,現在設定されている action を変更しないで,trap コマンドは正常終了します。 signal trap の対象となるシグナルを指定します。 signal

にはシグナル番号またはシグナル名称を指定します。シグナル名称には,シグナル名から先頭

の「SIG」を除いた名称を指定してください(例:SIGINT であれば「INT」と指定する)。それぞれ

のシグナルの仕様については,使用している OS のマニュアルを参照してください。

なお,SIGTERM を指定した場合の動作は,環境設定パラメーター TRAP_ACTION_SIGTERM の指

定に従います。詳細については,「

7. 環境ファイルで設定するパラメーター

」の

「 TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーター(ジョブコントローラが強制終了要求を受けたときの動作

signal

はスペースで区切って複数のシグナルを指定できます。また, signal

には 0,"EXIT"または

"ERR"を指定できます。 signal

に 0 または"EXIT"を指定し,trap コマンドを実行した場合

シェル終了時に action

に指定したコマンドを実行します。 signal

に"ERR"を指定し,trap コマンドを実行した場合 trap コマンド以降に実行した次に示すコマンドが 0 以外の終了コードで完了すると, action

に指定

した動作を実行します。

・正規組み込みコマンド

・typeset コマンド

・関数内,および外部スクリプト内で書式不正によってエラーとなった return コマンド

AIX の場合, signal

に SIGWAITING は指定できません。SIGWAITING を指定して実行した場合,

エラー終了します。

終了コード

終了コード

0

1

注意事項

意味

正常終了

エラー終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1039

• trap コマンドは 0 より小さい値を引数 signal

に指定すると不当なシグナルと判断します。そのため,

引数 signal

を数値で指定する場合は,0〜シグナルの有効範囲内の値を指定してください。

• trap コマンドによる動作定義にシェル拡張コマンド adshread を指定すると,強制終了要求を受けて

も入力応答待ちとなりジョブが終了しなくなります。TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターのオ

ペランドに TERM を指定した場合,または AUTO を指定して JP1/AJS からジョブを起動した場合

は,trap コマンドによる動作定義にシェル拡張コマンド adshread を指定しないでください。

• trap コマンドによる動作定義にシェル運用コマンド adshjava を指定して強制終了すると,trap アク

ション内で Java のバッチアプリケーションを実行できますが,trap アクション実行中にさらに強制終

了すると,adshjava コマンドは強制終了されません。このため,TRAP_ACTION_SIGTERM パラ

メーターのオペランドに TERM を指定した場合,または AUTO を指定して JP1/AJS からジョブを起

動した場合は trap アクション内で adshjava コマンドは使用しないでください。ユーザー固有の後処

理として Java のバッチアプリケーションを動かしたい場合,cjexecjob コマンドおよび cjkilljob コマ

ンドを使用してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

• 引数 action

を省略し,引数 signal

にシグナル番号だけを指定すると trap コマンドは引数 signal

に指

定されたアクションをリセットしデフォルトに戻ります。しかし,SIG を除いたシグナル名称だけを指

定すると,trap コマンドは引数 signal

に指定されたアクションをリセットしないで終了します。

例:trap 15

→シグナル番号 15 のアクションをリセットし,デフォルトに戻ります。

例:trap TERM

→アクションをリセットしません。

使用例

• INT シグナルを受け取った場合,echo コマンドで'trapped.'を出力します。 trap 'echo trapped.' INT

• シグナルに設定されている action

を表示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 trap 'echo Hangup.' HUP trap 'echo trapped.' INT trap

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** trap -- 'echo Hangup.' HUP trap -- 'echo trapped.' INT

(2) trap コマンド【Windows 版】

形式

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1040

trap [action][method]

機能

強制終了要求を受けたときの動作を設定します。

TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターに TERM を指定した場合:

強制終了要求をジョブコントローラが受けたときの動作を設定できます。ジョブコントローラは method

に指定された強制終了要求を受けると, action

に指定された動作を実行します。 method

に TERM でも 15 でもない強制終了要求を指定したとき,指定した action

が設定されないで,

メッセージ KNAX6718-I を出力して,終了コード 0 を返して終了します。

引数を指定しないで実行した場合,強制終了要求に対して設定されている動作を次の形式で標準出力に

出力します。

出力形式 trap -- action "強制終了の方法を示す文字列"

TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターに DISABLE を指定した場合:

メッセージ KNAX6710-I を出力して,終了コード 0 を返して常に正常終了します。強制終了要求に対

して処理はしません。

引数 action

強制終了要求を受けたときの動作を指定します。 action

にハイフンを指定した場合, method

に一致する指定済みの action

がリセットされ, method

に対

しての動作定義( action

)が無効になり,何も設定されていない状態に戻ります。 action

を指定しな

いで method

に 15 を指定した場合も同様に, method

に対しての動作定義( action

)が無効になり,何

も設定されていない状態に戻ります。 action

に""を指定した場合,現在設定されている action

を変更しないで,trap コマンドは正常終了し

ます。 method trap の対象となる強制終了の方法を指定します。 method

には TERM または 15 を指定します。

TERM または 15

TerminateProcess などによるプロセス即時終了(例:JP1/AJS からの強制終了,taskkill コマン

ド)。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1041

終了コード

1

意味

エラー終了

注意事項

•「kill -KILL プロセス ID」を実行して任意のジョブの adshexec.exe を終了させると,終了させられた

ジョブの「trap action TERM」で定義された action

が実行されます。

• TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターに TERM を指定した場合,trap コマンドにオプションを

指定するとエラーになります。TRAP_ACTION_SIGTERM に TERM 以外を指定した場合,trap コ

マンドにオプションを指定してもエラーになりません。

• trap コマンドによる動作定義にシェル拡張コマンド adshread を指定すると,強制終了要求を受けて

も入力応答待ちとなり,ジョブが終了しなくなります。TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターの

オペランドに TERM を指定した場合,trap コマンドによる動作定義にシェル拡張コマンド adshread

を指定しないでください。

• trap コマンドによる動作定義にシェル運用コマンド adshjava を指定して強制終了すると,trap アク

ション内で Java のバッチアプリケーションを実行できますが,trap アクション実行中にさらに強制終

了すると,adshjava コマンドは強制終了されません。このため,TRAP_ACTION_SIGTERM パラ

メーターのオペランドに TERM を指定した場合,または AUTO を指定して JP1/AJS からジョブを起

動した場合は trap アクション内で adshjava コマンドは使用しないでください。ユーザー固有の後処

理として Java のバッチアプリケーションを動かしたい場合,cjexecjob コマンドおよび cjkilljob コマ

ンドを使用してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってエラー終了すると,コマンドを実行している

シェルが終了します。

• 引数 action

を省略し,引数 method

に 15 を指定すると,trap コマンドは TerminateProcess などによ

るプロセス即時終了に指定されたアクションをリセットし,何も設定されていない状態に戻ります。し

かし,TERM だけを指定すると trap コマンドは TerminateProcess などによるプロセス即時終了に指

定されたアクションをリセットしないで終了します。

例:trap 15

→TerminateProcess などによるプロセス即時終了に指定されたアクションをリセットし,何も設

定されていない状態に戻ります。

例:trap TERM

→アクションをリセットしません。

• method

に 2 つ以上の値が指定された場合,その値に TERM または 15 が一回以上含まれるときは,

KNAX6718-I を出力しないで,TERM または 15 に対して action

を設定します。それ以外の method

対しては action

を設定しません。

例:「trap date 28 15」を実行した場合,KNAX6718-I を出力しないで,15 に対する action

として date コマンドを設定します。

• 強制終了要求を受けたときに,バックグラウンドで実行されているプロセスは,「trap action TERM」

で定義された action の前に終了します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1042

使用例

• 強制終了要求を受けた場合,echo コマンドで'trapped.'を出力します。 trap 'echo trapped.' TERM

• 強制終了要求に対して設定されている action

を表示します。 action

を設定する trap コマンドで method

に 15 を指定しても,強制終了の方法には TERM が出力されます。

ジョブ定義スクリプトの内容 trap 'echo trapped.' 15 trap

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** trap -- 'echo trapped.' TERM

9.3.28 true コマンド(終了コード 0 を返す)

形式 true

機能

終了コード 0 を返して正常に終了します。

なお,このコマンドには指定可能なオプションが存在しません。オプションが指定された場合でも無視し

て処理を実行します。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

• 常に 0 を返します。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• このコマンドの実行結果は KNAX6113-I メッセージに出力されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1043

使用例

• 終了コード 0 を設定します。

ジョブ定義スクリプトの内容 true echo $?

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

0

9.3.29 typeset コマンド(変数や関数の属性と値を明示的に宣言する)

形式 typeset [{-L|+L}[n]][{-R|+R}[n]][{-Z|+Z}[n]]

[-l|+l|-u|+u][{-i|+i}[n]][-r|+r|-x|+x]

[{-f|+f}[-t|+t][-u]]

[-p|+p]

[--][name[=value]...]

機能

変数や関数の属性と値を明示的に宣言します。 name

に指定された変数や関数の属性と値を明示的に宣言

し,定義します。

このコマンドを関数内で実行すると,関数内で有効なローカル変数として定義します。関数内で有効なロー

カル変数を定義した場合,関数の完了時に値と属性を回復します。

このコマンドのオプションは文字列書式オプション,属性・型オプション,関数オプション,表示オプショ

ンの 4 種類に分類されます。

引数

オプションをハイフンで指定した場合,指定したオプションは有効に設定されます。オプションをプラス

で指定した場合,指定したオプションは無効に設定されます。

[{-L

|

+L}[ n

]][{-R

|

+R}[ n

]][{-Z

|

+Z}[ n

]]

• -L

|

+L

文字列書式オプションです。-L オプションでは,変数の内容に対して左詰めにします。+L オプショ

ンでは,-L オプションで指定した左詰めにする属性を解除します。

変数に値を代入する際に value

に指定された内容が領域長よりも短い場合は, value

の最後から領域

の終端までスペースを挿入します。 value

に指定された内容が領域長よりも長い場合は, value

の先

頭から領域長までが代入され,残りは切り捨てになります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1044

同時に-Z オプションを指定した場合,先行する 0 の削除もします。同時に-R オプションを指定し

た場合,あとに指定した方を設定します。

-R オプションで name

を定義済みの場合は,右詰めの設定は無効になります。

• -R

|

+R

文字列書式オプションです。-R オプションでは,変数の内容に対して右詰めにします。+R オプショ

ンでは,-R オプションで指定した右詰めにする属性を解除します。

変数に値を代入する際に value

に指定された内容が領域長よりも短い場合は,領域の先頭から value

の先頭までスペースを挿入します。 value

に指定された内容が領域長よりも長い場合は, value

の最

後から領域長までが代入され,残りは切り捨てになります。同時に-L オプションを指定した場合,

あとに指定した方を設定します。

-L オプションで name

を定義済みの場合は,左詰めの設定は無効になります。

• -Z

|

+Z

文字列書式オプションです。-Z オプションでは,変数の内容に対してゼロ詰めにします。+Z オプ

ションでは,-Z オプションで指定したゼロ詰めにする属性を解除します。

-L オプションが設定されていない場合は右詰めになります。 value

に指定された内容の先頭文字が

数字の場合は,領域の先頭から value

の先頭までゼロ詰めになり,数字以外の文字の場合は,領域

の先頭から value

の先頭までスペースを挿入します。

• n n

には value

の領域長を指定します。 n

が 0,または n

を省略した場合は, value

の長さを領域長にし

ます。 n

に 16385 以上を指定した場合は,エラーになります。

[-l

|

+l

|

-u

|

+u]

• -l

|

+l

文字列書式オプションです。-l オプションでは, name

に指定された変数に代入されている英字の大

文字を小文字に変換します。変数に代入されている文字列に大文字と小文字が混在している場合,

大文字だけを小文字に変換します。同時に-u オプションを指定した場合,あとに指定した方を設定

します。

+l オプションでは,-l オプションで指定した変数に代入されている,英字の大文字を小文字に変換

する属性を解除します。

• -u

|

+u

文字列書式オプションです。-u オプションでは, name

に指定された変数に代入されている英字の小

文字を大文字に変換します。変数に代入されている文字列に大文字と小文字が混在している場合,

小文字だけを大文字に変換します。同時に-l オプションを指定した場合,あとに指定した方を設定

します。

+u オプションでは,-u オプションで指定した変数に代入されている,英字の小文字を大文字に変

換する属性を解除します。

[{-i

|

+i}[ n

]][-r

|

+r

|

-x

|

+x]

• -i

|

+i

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1045

属性・型オプションです。-i オプションでは, name

に指定された変数の型を整数型として宣言しま

す。 value

には代入する値を 10 進数で指定します。-i で 10 進数以外の基数を指定した場合, name

に指定された変数の内容の先頭に’基数#’が付加されます。-Z オプションでゼロ詰めをしている場合

は,’基数#’の先頭までをゼロ詰めにします。

+i オプションでは, name

に指定された変数の整数型属性を解除します。

• n n

には出力時に何進数で表示するかを指定します。 n

を省略または 0 を指定し,かつ name

が未定義

の変数の場合,10 進数として扱われます。 n

を省略または 0 を指定し,かつ name

が定義済みの変数

の場合,定義されている基数に従います。 n

に 1 や 17 以上を指定した場合は,エラーになります。

• -r

|

+r

属性・型オプションです。-r オプションでは, name

に指定された変数の属性を読み込み専用にしま

す。属性を読み込み専用にすると,それ以降,変数の値および属性を変更できません。

+r オプションでは, name

に指定された変数の読み込み専用属性を解除します。

• -x

|

+x

属性・型オプションです。-x オプションでは, name

に指定された変数をエクスポートします。+x

オプションでは, name

に指定された変数のエクスポートを解除します。

Windows で変数をエクスポートする場合,指定できる変数名は次のように異なります。

VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーターに DISABLE を指定した場合

シェル変数名に小文字が含まれているとエクスポートできないため,変数名に含まれる英字はすべ

て大文字にする必要があります。

英小文字を含む変数名を name

に指定した場合,エラーメッセージを出力し,バッチジョブを終了し

ます。

VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーターに ENABLE を指定した場合

シェル変数名に小文字が含まれていてもエクスポートできます。

ただし,環境変数は大文字・小文字の区別はなく,最後にエクスポートした同じスペルのシェル変

数が最終的な環境変数値となります。

{-f

|

+f}[-t

|

+t][-u]

• -f

|

+f

関数オプションです。-f オプションでは, name

に指定された処理対象を変数ではなく関数として扱

います。-f オプションを指定し実行した場合, name

に指定された関数を標準出力に出力します。

+f オプションを指定し実行した場合,関数を出力しません。-f オプションだけを指定し実行した場

合,定義されているすべての関数を標準出力に出力します。

• -t

|

+t

関数オプションです。-t オプションでは, name

に指定された関数のトレースモードを有効にしま

す。このオプションは,-f オプションと同時指定された場合に有効になります。

+t オプションでは, name

に指定された関数のトレースモードを無効にします。

• -u

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1046

関数オプションです。-u オプションでは, name

に指定された関数に対してオートロード機能を有効

にします。このオプションは,-f オプションと同時指定された場合に有効になります。

-p

|

+p

表示オプションです。-p オプションでは,定義されているすべての変数を「typeset 変数名=値」の書

式で標準出力に出力します。ただし,-p オプションと name

を同時に指定した場合, name

に指定された

変数の属性の宣言が優先されます。

+p オプションでは,定義されているすべての変数を「typeset 変数名」の書式で標準出力に出力します。

オプション指定なし

表示オプションです。すべてのオプションを指定しないで実行した場合,定義されているすべての変数

を「typeset 宣言されている属性・型オプションの値 変数名」の書式で標準出力に出力します。ただ

し,属性・型オプションが宣言されていない場合は変数名を左に詰めて出力します。 name を指定しないで,オプションだけ指定

表示オプションです。指定したオプションの属性と等しい変数,および関数をすべて出力します。ハイ

フンで指定した場合,「変数名=値」または関数の内容が標準出力に出力されます。プラスで指定した

場合,「変数名」または「関数名」が標準出力に出力されます。

--

オプション終端文字です。このオプション以降に指定したオプションは,val(変数)として解釈します。 name

属性や値を宣言する変数名,配列名,または関数名を複数指定します。

配列名を指定した場合,配列を構成する全要素が対象になります。配列の 1 つの要素を指定した場合も

配列の全要素が対象になります。 name

の後ろに=を指定すると, name

への値の代入と属性の宣言を同時にできます。 name

に指定された変数の属性が読み込み専用で,値を代入しようとした場合,エラー終了します。 value name

に代入する値を指定します。 value

を指定しなかった場合, name

には改行文字が代入され,属性

を変更します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 引数 n

には,同時に指定する引数ごとに設けられた範囲内の値を指定してください。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1047

• マルチバイト文字を含む変数に対して,左詰めまたは右詰めで切り捨てられると,マルチバイト文字を

構成する一部のデータが消失することがあります。この場合,文字として不完全なバイト列が代入され

ることがあります。

• 引数が指定できるオプションとその引数を 1 つのハイフンで同時に指定できません。8 進数の int 型

で,かつ右詰め 16 桁として定義する場合は,「-i8 -R16」と指定します。「-i8R16」のように指定した

場合は,エラー終了します。

• -f オプションと同時に-x オプションを指定した場合,-x オプションの指定は無視されます。typeset

コマンドは-f オプションが指定された場合と同じ動作をします。

• -i オプションを指定して属性変更をする指定の場合,配列の一括定義(配列名=(…)または配列名

[]=({…}…)の指定で定義する指定)はできません。配列の属性を一括変更する場合は,配列の一括定義

後に–i オプションを指定した typeset コマンドで定義済みの配列名を指定してください。

使用例

• 変数 num の属性を左に詰めて,10 桁の整数型に変更します。 typeset -L10 -i num

• 関数 func のトレースモードを有効にします。 typeset -ft func

9.3.30 ulimit コマンド(システムリソースの上限を設定する)【UNIX 限定】

形式 ulimit [-H][-S][-a][-c][-d][-f][-l][-m]

[-n][-p][-s][-t][limit]

機能

システムリソースの上限の設定および情報を標準出力に出力します。指定されたオプションに従って,シ

ステムリソースの上限値を設定し,出力します。

出力するリソース上限の出力形式を次の表に示します。

出力形式 time(cpu-seconds) 上限値 file(blocks) 上限値 coredump(blocks) 上限値 data(kbytes) 上限値

内容

CPU 時間の上限

ファイルサイズの上限

コアダンプのファイルサイズの上限

データ領域サイズの上限

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1048

出力形式 stack(kbytes) 上限値 lockedmem(kbytes) 上限値 memory(kbytes) 上限値 nofiles(descriptors) 上限値 processes 上限値

内容

スタック領域サイズの上限

ロックされる物理メモリのメモリサイズの上限

使用される物理メモリのメモリサイズの上限

ファイルディスクリプタ数の上限

プロセス数の上限

引数

リソースを示すオプションを複数同時に指定した場合は,あとに指定したオプションが有効になります。

-H

ハードリミットを設定または出力します。-H と-S オプションを同時に指定した場合は,あとに指定し

たオプションが有効になります。

-S

ソフトリミットを設定または出力します。-H と-S オプションを同時に指定した場合は,あとに指定し

たオプションが有効になります。

-a

すべてのリソースの上限値を出力します。

-c

コアダンプのファイルサイズ上限を block 単位で設定または出力します。

-d

データ領域サイズの上限を KB 単位で設定または出力します。

-f

シェルまたはシェルから起動したプロセスが書き込むファイルの,ファイルサイズの上限を block 単位

で設定または出力します。

-l 【Linux 限定】

ロックされる物理メモリのメモリサイズの上限を KB 単位で設定または出力します。

-m 【AIX,HP-UX,Linux 限定】

使用される物理メモリのメモリサイズの上限を KB 単位で設定または出力します。

-n

オープンされたファイルディスクリプタ数の上限を設定または出力します。

-p 【Linux 限定】

ユーザー 1 人が起動できるプロセス数の上限を設定または出力します。

-s

スタック領域サイズの上限を KB 単位で設定または出力します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1049

-t

CPU 時間の上限を秒単位で設定または出力します。 limit

変更するリソースの上限値を指定します。unlimited を指定すると,上限なしで設定します。上限値に

は任意の数値を指定できますが,実際に有効となる上限値の仕様については,使用している OS のマ

ニュアルを参照してください。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドは次のどちらかに該当する場合,サポートしていないことを示すメッセージ KNAX6710-

I を出力し,終了コード 0 を返して常に正常終了します。

• OS がサポートしていないオプションを指定した。

• Windows 環境で実行した。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• adshexec コマンドはジョブ定義スクリプトの実行時に実行に必要なファイルを生成するため,ulimit

コマンドで指定するファイルサイズの上限値が小さいと,SIGXFSZ シグナルを受信する場合がありま

す。

• ハードリミットを増加させる場合は,管理者権限が必要です。

• 設定できるリソースの上限は実行環境や OS ごとに異なります。

• 変更するリソースによっては,設定できない値を指定すると,実行環境や OS によって異なる値が設定

される場合があります。

使用例

• すべてのリソースの上限値を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 ulimit -a

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** time(cpu-seconds) unlimited file(blocks) unlimited coredump(blocks) 0 data(kbytes) unlimited

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1050

stack(kbytes) 10240 lockedmem(kbytes) 32 memory(kbytes) unlimited nofiles(descriptors) 1024 processes 4096

9.3.31 umask コマンド(新規ファイル作成時のアクセス権を設定する)

【UNIX 限定】

形式 umask [-S][mask]

機能

新規ファイル作成時のアクセス権を設定します。 mask

には設定するファイルモード作成マスクを指定しま

す。 mask

を指定しないで実行した場合,現在の umask 値を標準出力に出力します。

引数

-S

シンボリック形式で値を設定または出力します。

-S オプションを指定した場合,シンボリック形式でファイルモードの設定および出力をします。-S オ

プションを指定しなかった場合,8 進数で表したアクセス権の設定および出力をします。指定したアク

セス権はファイル作成時に許可しないことを示します。 mask

ファイル作成時のファイルモードのデフォルト値に対する umask 値を指定します。 mask

には数値また

はシンボリック形式を指定できます。シンボリック形式で指定する場合,[who][op][perm][, ...]の書式

に従って指定します。コンマで区切ると複数指定できます。スペースは使用できません。

• who mask を設定する対象です。次の文字を 0 個以上指定します。 u: ユーザー(所有者)用のパーミッションを修正します。 g: グループ用のパーミッションを修正します。 o: そのほかのパーミッションを修正します。 a: 全対象のパーミッションを修正します(a=ugo)。

指定なし: 全対象のパーミッションを修正します(a=ugo)。

• op mask の設定方法です。次の記号を 1 つ指定します。

+: perm を who の既存のマスクに追加します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1051

-: perm を who の既存のマスクから削除します。

=: who の既存のマスクを perm で置換します。

• perm

ファイル作成時に許可する権限を指定します。次の文字を 0 個以上指定します。 r: read 権限です。 w: write 権限です。 x: 実行権限です。 u: ユーザー用と同じ権限です。 g: グループ用と同じ権限です。 o: そのほかと同じ権限です。

X: ugo のどれかに実行権限がある場合は,その実行権限になります。ugo のどれにも実行権限が

ない場合は,権限指定がありません。権限指定がない場合,op が+または-のときは変更しません。 op が=のときは,who のマスクが解除されます。 s: 権限指定がありません。op が+または-の場合は,変更しません。op が=の場合は,who のマ

スクが解除されます。

指定なし: 権限指定がありません。op が+または-の場合は,変更しません。op が=の場合は, who のマスクが解除されます。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• Windows 環境でこのコマンドを実行すると,サポートしていないことを示すメッセージ KNAX6710-

I を出力し,終了コード 0 を返して常に正常終了します。ファイルモード作成マスクは設定しません。

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

• #-adsh_file_temp コマンドおよび adshmktemp コマンドを使用して作成した一時ファイルのパーミッ

ションは,ファイルの所有者(作成者)の部分だけ umask 値の指定に従い,グループおよびその他の

ユーザーのアクセス権限部分は常に 0 になります。

使用例

• ファイル作成時にユーザー以外の全アクセス権限を設定しません。 umask 077

• ファイル作成時にユーザー以外の write 権限を設定しません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1052

umask u=rwx,go=rx

9.3.32 unalias コマンド(エイリアス定義を無効にする)

形式 unalias [-a]name [name...]

機能

エイリアス定義を無効します。 name

には定義を無効にするエイリアスの名称を指定します。スペースで区

切ると複数のエイリアスを指定できます。定義されていないエイリアス名称を name

に指定した場合,また

はオプションや引数を指定しないで実行した場合は,終了コード 1 でエラー終了します。

引数

-a

すべてのエイリアス定義を無効にします。 name

定義を無効にするエイリアスを指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了。または,name に指定した名称のどれかがエイリアスとして定義されていません。

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• 定義されているエイリアス(functions)を無効にします。 unalias functions

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1053

9.3.33 unset コマンド(変数の値と属性の設定を解除する)

形式 unset [-f] name[ name ...]

機能

変数および関数の設定を解除します。 name

に指定された変数の設定を解除します。 name

は複数指定できま

す。-f オプションを指定し実行した場合, name

を関数名として扱い,関数の定義を解除します。

引数

-f name

を関数名として扱い,関数の定義を解除します。 name

対象となる変数名または関数名を指定します。 name

に配列名も指定できます。 name

に配列名を指定した場合,配列を構成する全要素の設定を解除します。1 つの要素の設定だけを解

除する場合は,「配列名[要素番号]」または「配列名[要素番号][要素番号]」を name

に指定します。

配列要素番号には配列要素番号を示す数値のほか,@および*を指定できます。指定の組み合わせによ

る unset 対象範囲については,「 (3) 配列の値の参照

」を参照してください。 name

に指定した変数の属性が読み取り専用の場合,エラー終了します。未定義の変数名および関数名

を name

に指定し実行すると,エラー終了します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了。または name に指定した名称のどれかが変数,もしくは関数として定義されていません。

注意事項

• このコマンドで LINENO,OPTARG,OPTIND,RANDOM,SECONDS などのシェル変数の設定

を解除すると,再びこれらのシェル変数を定義しても,シェル変数が持つ特殊な意味は失われます。

• このコマンドで配列の要素の設定を個別に解除した場合,デバッガでは定義済みの変数として扱いま

す。そのため,unset コマンドで配列の要素の設定を解除したあとも,デバッガコマンドで表示・設定

の対象にできます。

配列を構成する全要素の設定を解除した場合は,デバッガでは未定義の変数として扱うため,デバッガ

コマンドによる表示・設定の対象にできません。デバッガコマンドによる変数の値の表示・設定につい

ては,「

6. ジョブ定義スクリプトのデバッグ 」を参照してください。

• この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1054

使用例

• unset コマンドで変数を解除します。 unset val

• unset コマンドで関数を解除します。 unset -f func

9.3.34 wait コマンド(子プロセスの完了を待つ)

形式 wait [pid ...]

機能

子プロセスの完了を待ちます。 pid

には完了を待つ子プロセスのプロセス ID を 1 つ以上指定します。 pid

を指定しなかった場合は,実行中のすべての子プロセスの完了を待ちます。数値以外から始まる不当なプ

ロセス ID を pid

に指定した場合は,終了コード 127 で正常終了します。

ただし,次のように数値と数値以外を混在して指定し,かつ先頭が数値の場合,数値として解釈される位

置までをプロセス ID と判断し,プロセスの完了を待ちます。

UAP & # シェル変数!にはUAPを起動したプロセスが格納されます。 wait $!ABC # waitコマンドはABCの直前までをプロセスIDと解釈し,完了を待ちます。

引数 pid

を指定した場合,wait コマンドは最後の完了を待ったプロセスのコマンドの終了コードで終了し

ます。例を次に示します。

UAP1 & # UAP1は終了コード2

PID1=$! #

UAP2 & # UAP2は終了コード16

PID2=$! #

UAP3 & # UAP3は終了コード0

PID3=$! # wait $PID1 $PID2 $PID3 # waitコマンドは終了コード0で終了します

引数 pid

完了を待つ子プロセスのプロセス ID を指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1055

終了コード

終了コード

0

127

上記以外

意味

正常終了

正常終了

• pid に指定された子プロセスを特定できません。

• 実行中の子プロセス以外のプロセス ID を pid に指定しました。

エラー終了

注意事項

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• プロセス ID が 4848 の子プロセスの完了を待ちます。 wait 4848

9.3.35 whence コマンド(文字列をコマンドとした場合の解釈を表示する)

形式 whence [-p][-v] name [name...]

機能

指定された文字列をコマンドとした場合の解釈を標準出力に出力します。オプションを指定しない場合は

次の内容を出力します。

• name

に指定された文字列がコマンドのときは,コマンドのパス名を出力します。

• name

に指定された文字列がエイリアスのときは,エイリアスの値を出力します。

• name

に指定された文字列が予約語,シェル標準コマンド,シェル拡張コマンドまたは関数のときは, name

を出力します。

• 上記のどれにも該当しない場合は,何も出力しないで終了コード 1 で終了します。

-p オプションと-v オプションを同時に指定した場合は, name

に指定された文字列をコマンドと解釈して

出力します。引数 name

を指定しなかった場合は,終了コード 1 でエラー終了します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1056

引数

-p name

に指定された文字列をコマンドとした場合のコマンドパスを出力します。

-v name

に指定された文字列がコマンド,予約語,エイリアス,シェル標準コマンド,シェル拡張コマン

ドまたは関数かどうかを出力します。

出力内容を次の表に示します。

項番

1

2

3

10

11

8

9

6

7

4

5

出力内容 name

is a reserved word name

is a function name

is a traced function name

is an undefined function name

is an extended shell command name

is a shell builtin name

is a special shell builtin name

is a shell builtin not supported name

is

パス名 name

is an alias for '

エイリアスの値

' name

is an exported alias for '

エイリア

スの値

' name

not found

意味 name

は予約語です。 name

は関数です。 name

はトレースモードが有効な関数です。

関数が未定義で,かつ関数のトレースモードが有効な場合は,項番 4 の

内容が出力されます。 name

は未定義の関数です。 name

はシェル拡張コマンドです。 name

は組み込みコマンドです。 name

は特殊組み込みコマンドです。 name

は JP1/Advanced Shell で提供しないコマンドです。 name

はコマンドまたは実行できるファイルです。 name

はエイリアスです。 name

はエクスポートされたエイリアスです。

12 name

はコマンド,予約語,エイリアス,シェル標準コマンド,シェル拡

張コマンドまたは関数のどれも該当しません。 name

コマンドとして扱う文字列を指定します。引数 name を指定しなかった場合は,終了コード 1 でエラー

終了します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了。または, name に指定したコマンドのどれかが見つかりません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1057

注意事項

• 引数 name にシンボリックリンクを指定した場合,実行可能かどうかの判定は,シンボリックリンク

とリンク先の両方の実行権限を判定します。【Windows 版】

• この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しませ

ん。

使用例

• pwd をコマンドとした場合のコマンドパスを出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 whence -p pwd

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

/bin/pwd

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1058

9.4 シェル拡張コマンド

シェル拡張コマンドは,JP1/Advanced Shell 独自の組み込みコマンドです。組み込みコマンドはシェル

本体に組み込まれたコマンドであり,シェル自身によって実行します。

シェル拡張コマンドは,コマンドの構文を誤っても,コマンドを実行しているシェルは終了しません。

9.4.1 adshappexec コマンド(GUI アプリケーション実行コマンド)

【Windows 実行環境限定】

シェル運用コマンドの機能と同じです。このコマンドの機能については,「 8.3.2 adshappexec コマンド

9.4.2 adshappexec コマンド(GUI アプリケーション実行コマンド)

【Windows 開発環境限定】

形式 adshappexec [-m] [-d ワークフォルダ] [-v 表示名] {-w 実行アプリケーション名 | -n 実行アプリ

ケーション名} [-- 引数1 引数2...]

機能

開発環境でのデバッグのために,アプリケーション実行エージェントを経由しないで実行アプリケーショ

ンを起動します。

実行アプリケーションが返す戻り値は標準出力に出力します。ジョブの戻り値として後続ジョブで使用す

る場合はコマンド置換で変数に格納します。

引数

-m

標準エラー出力へのメッセージの出力を抑止します。標準入出力を使用できない環境で使用します。

コマンドの引数指定エラー,およびライセンスチェックエラーは,-m オプションを指定しても出力さ

れます。

-d ワークフォルダ 〜<パス名>((1〜247 バイト))

実行アプリケーション実行時のワークフォルダを指定します。

ワークフォルダを指定しなかった場合は,adshappexec コマンド実行時のカレントパスで動作します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1059

ワークフォルダはスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどし

て,スペースを含めて指定してください。

-v 表示名 〜<パス名>((1〜247 バイト))

アプリケーション実行エージェントアイコンを左クリックした時に表示される表示名を指定します。

表示名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどして,スペー

スを含めて指定してください。

表示名を省略した場合には,実行アプリケーション名を出力します。

Windows 開発環境の場合,メッセージ出力にだけ使用します。

複数の実行アプリケーションを動作させたときにアプリケーションを区別するためにこの引数を指定す

ることを推奨します。

-w 実行アプリケーション名 〜<パス名>((1〜247 バイト))

実行アプリケーションの終了まで実行を終了しません。

実行アプリケーション名は,実行アプリケーションのファイル名を指定します。

実行アプリケーション名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲

むなどして,スペースを含めて指定してください。

-n 実行アプリケーション名 〜<パス名>((1〜247 バイト))

実行アプリケーションの終了を待たずに終了します。

実行アプリケーション名は,実行アプリケーションのファイル名を指定します。

実行アプリケーション名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲

むなどして,スペースを含めて指定してください。

-- 引数 1 引数 2... 〜<引数>((1〜1,023 バイト))

「--」のあとに実行アプリケーションの実行時に指定するパラメーターを指定します。

関連付けを行った実行アプリケーションを指定した場合には引数を指定しないでください。

引数は,合計の引数長が 1,023 バイト以内であれば,いくつでも指定できます。

終了コード

終了コード

0

0 以外

意味

正常終了

異常終了 adshappexec コマンドでは,次の 2 つのプロセスでの終了コードがあります。プロセスごとの終了コー

ドの扱いは次のようになります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1060

エラー発生個所での戻り値の出力は次のとおりです

(a) adshappexec コマンド処理でのエラー

コマンドの戻り値として出力します。

また,標準エラー出力にメッセージを出力します。

(b) 実行アプリケーションの戻り値

標準出力に出力します。

また,標準エラー出力には,実行アプリケーションの戻り値を出力します。

実行アプリケーションの戻り値で 0 以外の戻り値を返しても,adshappexec コマンドは異常終了しま

せん。

実行アプリケーションの戻り値を確認するにはメッセージを確認するか,標準出力の内容を確認してく

ださい。

注意事項

• adshappexec コマンドの-w 引数と-n 引数は必ず指定してください。

次の場合,最後に指定したものが有効になります。

・-w オプションと-r オプションを同時に指定した場合

・-w オプションを複数指定した場合

・-r オプションを複数指定した場合

• 実行アプリケーションは実行ユーザーの環境変数を使用します。

• 同じオプションを複数指定した場合,最後の指定が有効になります。

• 次の仕様のアプリケーションを-w 引数で実行した場合,指定したファイルを閉じても adshappexec

コマンドが終了しないことがあります。

• 実行アプリケーションに指定したファイルを閉じても,アプリケーション自体が終了しない

このような場合は,アプリケーション自体が終了すれば,adshappexec コマンドも終了します。

例:実行アプリケーションとして指定した Excel ファイルだけ閉じて,Excel 自体は終了させていない

場合

• 実行アプリケーションのプロセス起動に関する仕様によっては,-w 引数を指定しても,アプリケーショ

ンの終了を待たずに adshappexec コマンドが終了することがあります。

次に示す場合があります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1061

(1)KNAX7259-W が出力される場合

例:Excel ファイルを実行アプリケーションとして実行する前から,すでに Excel 自体が動作して

いた場合

この場合は,Excel が起動していない状態で運用するか,-w 引数を使用しない運用としてください。

(2)KNAX7259-W が出力されない場合

例:explorer.exe を実行アプリケーションとして実行した場合

この場合は,-w 引数を使用しない運用としてください。

• 強制終了時は次のことに注意してください。

• 実行アプリケーション動作中にエディタを使用してデバッグの中止,もしくは「×」ボタンでエディ

タを終了することはできません。

実行アプリケーションの終了待ちとなります。

• TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターで TERM を指定した場合,trap コマンドによる動作定

義に adshappexec コマンドを指定しないでください。

また,対話操作をする実行アプリケーションを指定した場合,応答待ちになり,ジョブ定義スクリ

プトが終了しない可能性があります。

9.4.3 adshcmdrc コマンド(コマンドの終了コードしきい値を定義する)

形式 adshcmdrc コマンド名 しきい値

機能

ジョブ定義スクリプトから実行されるコマンドの終了コードが 0 でない場合でも正常終了と見なしたい場

合,対象となるコマンド名と,しきい値となる値を定義します。これによって,コマンドの終了コードが

しきい値以下の場合が正常終了となります。引数に指定したコマンドがシグナルを受信して終了した場合

は,この指定に関係なく,引数に指定したコマンドはエラー終了します。このコマンドは,4095 個まで

指定できます。

このコマンドの定義の有効範囲を次に示します。

• コマンドを指定した個所以降のジョブ定義スクリプト実行で有効。

• 同じコマンドに対しての定義が 2 つ以上ある場合,対象のコマンドの個所に近い定義が有効。

• ジョブステップ外に指定した場合,ジョブ定義スクリプト全体に有効。

• ジョブステップ内に指定した場合,指定した個所以降からジョブステップ終了まで有効。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1062

引数

コマンド名 〜<コマンド名>((1〜255 バイト))

正常終了と見なす終了コードを定義するコマンドの名称を指定します。Windows の場合は拡張子付き

の指定もできます。コマンドのパスは指定できません。指定できるコマンドの種類を次に示します。こ

れら以外のコマンドも,別プロセス実行(パイプ,コマンド置換,|&,&を使用)した場合は対象にな

ります。

• 外部コマンド

• UNIX 互換コマンド

• シェル運用コマンド

• コマンドとして実行したスクリプト(#!によって実行)

• 子孫ジョブ

• 関数(CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータのオペランドに FUNCTION を指定したときだけ)

Windows でコマンド名の拡張子を省略すると,指定した名称と同じ名称のコマンドやバッチファイル

が,拡張子に関係なくしきい値の管理対象になります。Windows でスペースを含むコマンド名を指定

する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

しきい値 〜<整数>((-1〜255))

終了コードで正常終了と見なすしきい値を定義します。ここで指定したしきい値より終了コードが大き

い場合,エラー終了と見なします。

-1 を指定した場合,実行結果は常にエラー終了します。

255 を指定した場合,実行結果は常に正常終了します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドは,変数置換やエイリアスの解決後のコマンド名に対して適用されます。

• 子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトに対して,正常終了と見なす終了コードしきい値を定

義したい場合,子孫ジョブの定義には CHILDJOB_EXT パラメータまたは CHILDJOB_SHEBANG パ

ラメータを使用してください。CHILDJOB_PGM パラメータで子孫ジョブを定義した場合,終了コー

ドのしきい値の対象と見なされません。

• CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータに FUNCTION を指定した場合,引数のコマンド名に関数

名を指定することで,関数に対して正常終了とみなす終了コードしきい値を定義できます。

CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータを指定しない場合,または CMDRC_CMDGRP_CHECK パ

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1063

ラメータに NONE を指定した場合,引数のコマンド名に関数名を指定しても,同名のコマンド名が指

定されたとして処理されます。

• CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータに FUNCTION を指定した場合,関数内に指定した adshcmdrc コマンドの定義は有効になりません。CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータを指定し

ない場合,または CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータに NONE を指定した場合,関数内に指定

した adshcmdrc コマンドの定義は関数呼び出し元のスクリプトのコマンドに有効になります。

• adshcmdrc コマンドを別プロセス実行した場合,呼び出し元のスクリプトのコマンドには正常終了と

見なす終了コードしきい値の定義は有効になりません。adshcmdrc コマンドは別プロセス実行しない

ようにしてください。

• adshcmdrc コマンドを子孫ジョブ内に定義して実行した場合,子孫ジョブ呼び出し元のスクリプトの

コマンドには正常終了と見なす終了コードしきい値の定義は有効になりません。子孫ジョブ内のコマン

ドにだけ,正常終了と見なす終了コードしきい値の定義が有効になります。

• 指定個数の上限は,adshexec コマンドの引数に指定したジョブ定義スクリプトファイルに定義された

スクリプト,そのスクリプトから呼び出される.(ドット)コマンド,および#-adsh_script コマンドに

よる外部スクリプトで指定された個数の合計です。外部スクリプトには,ネストで呼び出しているスク

リプトも含みます。

使用例

UAP が正常終了したと見なす終了コードのしきい値を定義します。次の例では,ジョブステップ STEP1

内で UAP が終了コード 1 以下で終了した場合,UAP は正常終了したと見なします。

#-adsh_step_start STEP1

adshcmdrc UAP 1

UAP data

#-adsh_step_end

9.4.4 adshecho コマンド(指定した事象通知メッセージを JP1 イベントと

して発行する)

形式 adshecho [-d] 事象通知メッセージ

機能

指定された事象通知メッセージを JP1 イベントとして発行します。発行された JP1 イベントは,JP1/IM -

View に表示されます。ただし,ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行した

場合,事象通知メッセージを標準出力に表示します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1064

JP1 イベントは,前回の JP1 イベントの発行時刻から所定の時間(USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL

パラメーターで指定)が経過するのを待って発行されます。USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラ

メーターについては,「 7. 環境ファイルで設定するパラメーター 」の

「 USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーター(JP1 イベントの最小発行間隔を指定する)

照してください。

引数

-d

デバッグ実行時に事象通知メッセージの出力先を標準出力にします。デバッグ実行以外の場合,指定は

無視されます。

「-」で始まる文字列は,すべて有効なオプション文字列が指定されている場合はオプションの指定とし

て扱われます。不当なオプション文字列が指定された「-」で始まる文字列,または「-」で始まらない

文字列が指定された場合は,その位置から事象通知メッセージとして扱われます。

事象通知メッセージ 〜<任意文字列>((0〜1,023 バイト))

JP1 イベントとして発行する事象通知メッセージを指定します。

事象通知メッセージの文字コードは,同一ホスト内で稼働する JP1/Base と合わせてください。文字

コードが異なると文字化けします。

指定された事象通知メッセージは,コマンド「echo -E

事象通知メッセージ

」の実行時と同様の変換内

容が JP1 イベントとして発行されます。複数の事象通知メッセージが指定された場合はエラー

(KNAX7403-E)となります。

終了コード

終了コード

0

1

4

意味

正常終了

続行不可能なエラーが発生

• メモリ不足

• 内部矛盾を検出

JP1 イベントの処理中にエ

ラーが発生

5

6

JP1 イベントの処理中にエ

ラーが発生

指定されたホストへの JP1

イベントの転送に失敗

対処

なし。

システム管理者に連絡してください。

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「

ユーザー応答機

能で表示されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照して

対処してください。

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「

ユーザー応答機

能で表示されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照して

対処してください。

次の点を確認してください。

• JP1/IM - Manager がインストールされているホストに,

JP1/Base がインストールされているか

• JP1/IM - Manager がインストールされているホストの

JP1/Base のイベントサービスが起動しているか

リトライの可否

×

×

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1065

終了コード

6

7

意味

指定されたホストへの JP1

イベントの転送に失敗

JP1/Base のライブラリが

見つからない

8

10

128+シグナ

ル番号

【UNIX 限

定】

200

【Windows

限定】

自ホストの JP1/Base のイ

ベントサービスの接続に

失敗

指定された形式が不正 adshecho コマンドがシグ

ナルを受信して終了 adshecho コマンドが強制

終了

対処

• JP1/Advanced Shell がインストールされているホストと,

JP1/IM - Manager がインストールされているホストの間

の,JP1/Base のコネクションが確立されているか

リトライの可否

JP1/Advanced Shell がインストールされているホストに,

JP1/Base がインストールされているか確認してください。

JP1/Base がインストールされていてこの現象が発生した場合

は,JP1/Base を再インストールしてください。

×

○ JP1/Advanced Shell がインストールされているホストで,

JP1/Base のイベントサービスが起動しているか確認してくだ

さい。

コマンドの形式を確認してください。

ジョブがシグナルを受信して終了していることを確認してくだ

さい。

×

×

ジョブが強制終了されていることを確認してください。 ×

(凡例)

○:リトライ可

×:リトライ不可

−:対象外

注意事項

• このコマンドは別プロセスで実行しないでください。別プロセスで実行した場合,流量制御

(USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーターで指定)が機能しません。

• このコマンドは,ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行する場合を除い

て,JP1/Base や JP1/IM が存在しない環境では実行しないでください。

実行すると次の問題が発生します。

• JP1/Advanced Shell が稼働するホストに JP1/Base がインストールされていない場合,コマンド

はエラー終了します。

• JP1/Advanced Shell が稼働するホストの JP1/Base のイベントサービスが稼働していない場合,

コマンドはエラー終了します。

• HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストに JP1/Base がインストールされていない,

または JP1/Base のイベントサービスが稼働していない場合,コマンドはエラー終了します。

• HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストの JP1/IM - Manager が稼働していない場合

でも,HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストの JP1/Base のイベントサービスに JP1

イベントが到達した時点で JP1 イベントの送信に成功したとしてコマンドは動作します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1066

• リトライ可能なエラーでコマンドが終了した場合は,そのコマンドを再実行することで成功する可能性

があります。コマンドを再実行したい場合は,「 3.8.5 adshecho コマンドまたは adshread コマンド

がエラー終了した場合の対処 」に記載しているジョブ定義スクリプトの記述例を参考として,そのコマ

ンドを再実行するようにジョブ定義スクリプトを作成してください。

• このコマンドはパイプ記号と組み合わせて実行しないでください。

• このコマンドはリダイレクト記号と組み合わせて実行しないでください。

9.4.5 adshjoberr コマンド(ジョブおよびジョブステップにエラーを通知

する)

形式 adshjoberr 終了コード

機能

指定した場所からジョブおよびジョブステップにエラーを通知できます。指定した場所がジョブステップ

内またはジョブステップ外の場合,次のように動作します。

ジョブステップ内に指定した場合

ジョブステップの onError 属性の指定に関わらず,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないで,ジョブステップエラーブロックが定義されていれば実行し,ジョブステップがエラー終了しま

す。

ジョブステップ外に指定した場合 run 属性が abnormal または always の後続のジョブステップが定義されていれば実行し,ジョブがエ

ラー終了します。

引数

終了コード 〜<整数>((0〜255))

ジョブまたはジョブステップに通知する終了コードを定義します。

終了コード

終了コード

0〜255

1

意味

エラー終了 adshjoberr コマンドの引数に指定した終了コードをジョブまた

はジョブステップに通知します。

エラー終了

続行不可能なエラーが発生しました。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1067

終了コード

200

意味

エラー終了

コマンドラインの指定に誤りがあります。

注意事項

• adshjoberr コマンドを別プロセス実行すると,呼び出し元のスクリプトのジョブおよびジョブステッ

プにエラーが通知されない場合があります。adshjoberr コマンドは別プロセス実行しないようにして

ください。

• adshjoberr コマンドを子孫ジョブ内に定義して実行した場合,子孫ジョブおよび子孫ジョブ内のジョ

ブステップにだけエラーが通知されます。子孫ジョブ呼び出し元のジョブまたはジョブステップにはエ

ラーは通知されません。

• trap コマンドのアクション内で adshjoberr コマンドを実行した場合,実行したタイミングがジョブス

テップ外の場合はジョブに,ジョブステップ内の場合はジョブステップにエラーが通知されます。

• CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータのオペランドに FUNCTION を定義した場合,関数内のコ

マンドはエラー判定対象外であるため,関数内に指定した adshjoberr コマンドから,呼び出し元のス

クリプトのジョブおよびジョブステップにエラーが通知されません。CMDRC_CMDGRP_CHECK パ

ラメータのオペランドに FUNCTION を定義した場合,adshjoberr コマンドは関数内に定義しないよ

うにしてください。

使用例

ファイルが存在しない場合,ジョブステップを終了コード 1 で異常終了させます。

ジョブ定義スクリプト

#-adsh_job J01

#-adsh_step_start S01

cmd1

if [[ ! -a /tmp/tempfile ]]; then

echo "tempfile not found"

adshjoberr 1

fi

#-adsh_step_end

実行結果

******** ジョブコントローラのメッセージ出力 ********

17:02:02 046277 KNAX0091-I J01 ジョブが開始しました。

17:02:02 046277 KNAX7901-I ジョブコントローラは,ジョブ終了時にすべての非同期実行プロセス

の完了を待ちます。

17:02:02 046277 KNAX7902-I ジョブコントローラは,"端末入力モード"で動作します。

17:02:02 046277 KNAX0092-I J01.S01 ステップが開始しました。

17:02:02 046277 KNAX6116-I コマンド(./cmd1, 行番号=4)が正常終了しました。rc=0 E-

Time=0.001s C-Time=0.000s

17:02:02 046277 KNAX6112-I コマンド([[, 行番号=5)が正常終了しました。rc=0 E-

Time=0.000s C-Time=0.000s

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1068

17:02:02 046277 KNAX6112-I コマンド(echo, 行番号=6)が正常終了しました。rc=0 E-

Time=0.000s C-Time=0.000s

17:02:02 046277 KNAX6150-E ジョブステップにエラーが通知されました。rc=1 line=7

17:02:02 046277 KNAX6596-E J01.S01 ジョブステップがエラー終了しました。rc=1 E-

Time=0.003s C-Time=0.000s

17:02:02 046277 KNAX0101-E J01 ジョブを実行中にエラーが発生しました。

17:02:02 046277 KNAX0098-I J01 ジョブが終了しました。rc=1 E-Time=0.004s C-Time=0.000s

9.4.6 adshmktemp コマンド(ほかと重ならない名前を持つファイルを作

成する)

形式 adshmktemp プリフィックス

機能

他と重ならない名前を持つファイルを作成し,そのパス名を標準出力に出力します。

作成されるファイルのパス名を次に示します。

一時ファイルディレクトリパス名 プリフィックス_ジョブ識別子_プロセス ID_時間情報_ファイル通し

番号

一時ファイルディレクトリパス名

TEMP_FILE_DIR パラメーターによって定義されたディレクトリのパス名。

プリフィックス

引数に指定したプリフィックス。

ジョブ識別子

10 進数の 6 桁のジョブ識別子。6 桁未満の場合,前方に 0 を付加して 6 桁にする。

プロセス ID

10 進数のプロセス ID。5 桁未満の場合,前方に 0 を付加して 5 桁にする。5 桁以上の場合,そのまま

の値とする。

時間情報

時間情報を 16 進数で表した数値文字列。

ファイル通し番号

1 つのプロセス内で作成するファイルパス名の通し番号。0001 から 4095 までの 10 進数 4 桁の数値

文字列。

1 つのプロセス内で,ファイル通し番号が 4095 を超えるまでファイルを作成できる。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1069

UNIX の場合,作成するファイルのパーミッションは,ファイルの所有者(作成者)の部分だけ umask

値の指定に従い,グループおよびその他のユーザーのアクセス権限部分は常に 0 になります。

Windows の場合,権限の指定はありません。

引数

プリフィックス  〜<任意文字列>((1〜128 バイト))

ファイル名の先頭に付与する文字列を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 作成したファイルパス名が OS の許容するパス名の最大バイト数を超える場合,エラー終了します。

• 引数のプリフィックスに次の文字を含む文字列を指定するとエラー終了します。

UNIX の場合:「/」

Windows の場合:「/」,「¥」,「:」

• 引数のプリフィックスにパス名として使用できない文字を指定しないでください。指定した場合,ファ

イルの作成に失敗してエラー終了します。

使用例

# UNIX版でTEMP_FILE_DIRパラメーターがデフォルト値の場合 adshmktemp testjob

# 以下のファイルが作成され,標準出力にパス名が出力される。

/var/opt/jp1as/temp/testjob_000150_12278_557539f8_0001

# Windows版でTEMP_FILE_DIRパラメーターに「E:\temp」を指定した場合 adshmktemp testjob

# 以下のファイルが作成され,標準出力にパス名が出力される。

E:\temp\testjob_000030_00826_55265a48_0002

# ファイルをadshfileコマンドに指定し,echoコマンドで文字列を出力する。

# adshfileコマンドによって,ファイルはジョブ終了時に削除される。 tempfile=$(adshmktemp job1)

"${ADSH_DIR_BIN}adshfile" -n del -a del "$tempfile" echo "OK" > "$tempfile"

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1070

9.4.7 adshparsecsv コマンド(CSV データを解析する)

形式 adshparsecsv [-e] 配列名

機能

このコマンドはスクリプト開発部品の中で使用されるコマンドです。そのため,CSV データを解析する場

合は,スクリプト開発部品の CSV 操作の部品の使用を推奨します。

標準入力から読み込んだ CSV データを 2 次元配列に格納します。具体的には,カンマで区切られたデー

タを 2 次元配列の各要素の値として格納します。入力できる CSV データのサイズは,100KB 以下を対象

としています。100KB より大きいサイズのデータを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性が

あります。

CSV データと 2 次元配列の要素の対応例を次に示します。

CSV データ(data.csv) name,value,id

"Yokohama",200,0001

"Kawasaki",100,0002

2 次元配列(array)の要素と CSV データ(data.csv)の対応 array[0][0]=name array[0][1]=value array[0][2]=id array[1][0]="Yokohama" array[1][1]=200 array[1][2]=0001 array[2][0]="Kawasaki" array[2][1]=100 array[2][2]=0002

引数

-e

CSV データに含まれるダブルクォートをメタキャラクタと解釈します。

配列名 〜<環境変数名>

データを格納する配列名を指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1071

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

使用例

CSVデータ(data.csv) name,value,id

"Yokohama",200,0001

"Kawasaki",100,0002

# CSVデータを2次元配列に格納する。 adshparsecsv array < data.csv

echo "${array[1][0]}" # 「"Yokohama"」が出力される。 echo "${array[1][1]}" # 「200」が出力される。

# CSVデータのダブルクォートをメタキャラクタと解釈して2次元配列に格納する。 adshparsecsv –e array < data.csv

echo "${array[1][0]}" # 「Yokohama」が出力される。 echo "${array[1][1]}" # 「200」が出力される。

9.4.8 adshparsejson コマンド(JSON データを解析する)

形式 adshparsejson 名前

機能

このコマンドはスクリプト開発部品の中で使用されるコマンドです。そのため,JSON データを解析する

場合は,スクリプト開発部品の JSON 操作の部品の使用を推奨します。

標準入力から読み込んだ JSON データから名前を検索し,完全一致した名前に対応する値を改行区切りで

標準出力に出力します。

【UNIX 限定】

JP1/Advanced Shell が動作する環境の環境変数 LANG の値と異なるエンコーディングの JSON デー

タを入力する場合,シェル変数 ADSH_PARSER_LANG に値を設定しておくことで,adshparsejson

コマンドを実行する間はエンコーディングを統一して動作させることができます。シェル変数

ADSH_PARSER_LANG には,環境変数 LANG に指定可能な値を設定します。例えば,次の条件に当

てはまる場合,エンコーディングを統一して動作させるためには,シェル変数 ADSH_PARSER_LANG

に JA_JP.UTF-8 を設定してから adshparsejson コマンドを実行します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1072

• AIX で環境変数 LANG に SJIS を示す値(Ja_JP)が設定されている

• エンコーディングが UTF-8 の JSON データを入力する

引数

名前

検索する名前を指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致する項目が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 同じ名前のデータをネストしている場合,データの最も外側の名前に対応する値を出力します。

例(test.json):{"num":{"id":"0001","num":200}}

上記データに対して num で検索すると,{"id":"0001","num":200}が出力されます。この場合,次のよ

うに指定して,データの内側の名前に対応する値(200)を出力できます。 adshparsejson num < test.json | adshparsejson num

使用例

JSONデータ(data.json)

{ "city": [

{ "name":"Yokohama", "id":"0001", "value":{ "A":200, "B":100 } },

{ "name":"Kawasaki", "id":"0002", "value":{ "A":100, "B":300 } }

]

} adshparsejson name < data.json

# 以下の内容が出力される。

"Yokohama"

"Kawasaki" adshparsejson value < data.json

# 以下の内容が出力される。(ネストされているデータをそのまま出力する)

{ "A":200, "B":100 }

{ "A":100, "B":300 } adshparsejson B < data.json

# 以下の内容が出力される。

100

300

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1073

9.4.9 adshread コマンド(指定した応答要求メッセージを応答待ちイベン

トとして発行する)

形式 adshread [-d] 変数名 応答要求メッセージ

機能

指定された応答要求メッセージを応答待ちイベントとして発行します。発行された応答待ちイベントは

JP1/IM - View に表示され,運用者は JP1/IM - View から応答を入力できます。入力された応答は,指

定された変数に格納します。

ただし,ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行した場合,応答要求メッセー

ジを標準出力に表示し,応答を標準入力から受け取ります。

JP1 イベントは,前回の JP1 イベントの発行時刻から所定の時間(USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL

パラメーターで指定)が経過するのを待って発行されます。USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラ

メーターについては,「 7. 環境ファイルで設定するパラメーター 」の

「 USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーター(JP1 イベントの最小発行間隔を指定する)

照してください。

引数

-d

デバッグ実行時に,応答要求メッセージの出力先を標準出力にし,応答を標準入力から受け取ります。

デバッグ実行以外の場合,指定は無視されます。

「-」で始まる文字列は,「-」以外の文字で始まる文字列が出現するまでの間,オプションの指定として

扱われます。不当なオプションが指定された場合はオプションエラーとなります。

変数名 〜<環境変数名>

運用者からの応答内容を格納するシェル変数を指定します。シェル変数は 1 つしか指定できません。

シェル変数を複数指定すると,2 つ目以降は応答要求メッセージと解釈されます。

シェル変数が受け取れる文字列は 0〜512 バイトの ASCII 文字列です。

ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行し,標準入力からの応答に 513 バ

イト以上の文字列が指定された場合,513 バイト以降の文字列は無視されます。また,改行を含む文字

列が指定された場合,改行以降の文字列は無視されます。

変数に配列を指定する場合は,要素ごとに指定します。1 次元配列の要素数は 0〜65,535 の間で指定

できます。

2 次元配列の要素数は要素番号指定ごとに 0〜65,535 の間で指定できます。

通常の変数指定:adshread ans“処理を続行しますか(Y/N)”

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1074

配列指定:adshread ans[1] “処理を続行しますか(Y/N)”

指定したシェル変数の属性に対する,このコマンドの実行結果を次の表に示します。

指定したシェル変数の属性

読み取り専用

数値型

文字列型/文字列型の配列

存在しない変数

変数名が不正

配列の要素数が範囲外の変数

コマンドの実行結果

KNAX6008-E を出力して終了します。

KNAX7404-E を出力して終了します。

値を更新して終了します。

文字型の変数を新規作成し,値を設定して終了します。

KNAX6003-E を出力し終了します。

KNAX6007-E を出力し終了します。

応答要求メッセージ 〜<任意文字列>((0〜1,023 バイト))

応答待ちイベントとして発行する応答要求メッセージを指定します。

応答要求メッセージの文字コードは,同一ホスト内で稼働する JP1/Base と合わせてください。文字

コードが異なると文字化けします。

指定された応答要求メッセージは,コマンド「echo -E

応答要求メッセージ

」の実行時と同様の変換内

容が応答待ちイベントとして発行されます。複数の応答要求メッセージが指定された場合はエラー

(KNAX7403-E)となります。

終了コード

終了コード

0

1

2

3

4

5

意味

正常終了

次に示す続行不可能なエ

ラーが発生

• メモリ不足

• 変数名として使用でき

ない変数を検出

• 内部矛盾を検出

セマフォ(Mutex)・共有

メモリの操作でエラーが

発生

共有メモリに空きがない

JP1 イベントの処理中にエ

ラーが発生

JP1 イベントの処理中にエ

ラーが発生

対処

なし。

変数名として使用できない変数を指定している場合は,変数

の指定を変更してください。

問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してくださ

い。

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「 ユーザー応答

機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法

」を参照

して対処してください。

USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーターの設定を

見直してください。

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「 ユーザー応答

機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法

」を参照

して対処してください。

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「 ユーザー応答

機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法

」を参照

して対処してください。

リトライの可否

×

×

×

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1075

終了コード

6

7

8

10

128+シグナル

番号【UNIX 限

定】

200

【Windows 限

定】

意味

指定されたホストへの JP1

イベントの転送に失敗

JP1/Base のライブラリが

見つからない

自ホストの JP1/Base のイ

ベントサービスの接続に

失敗

指定された形式が不正 adshread コマンドがシグ

ナルを受信して終了 adshread コマンドが強制

終了

対処

次の点を確認してください。

• JP1/IM - Manager がインストールされているホストに,

JP1/Base がインストールされているか

• JP1/IM - Manager がインストールされているホストの

JP1/Base のイベントサービスが起動しているか

• JP1/Advanced Shell がインストールされているホスト

と,JP1/IM - Manager がインストールされているホス

トの間の,JP1/Base のコネクションが確立されているか

リトライの可否

× JP1/Advanced Shell がインストールされているホストに,

JP1/Base がインストールされているか確認してください。

JP1/Base がインストールされていてこの現象が発生した場

合は,JP1/Base を再インストールしてください。

JP1/Advanced Shell がインストールされているホストで,

JP1/Base のイベントサービスが起動しているか確認してく

ださい。

コマンドの形式を確認してください。

ジョブがシグナルを受信して終了していることを確認してく

ださい。

ジョブが強制終了されていることを確認してください。

×

×

×

(凡例)

○:リトライ可

×:リトライ不可

−:対象外

注意事項

• このコマンドは別プロセスで実行しないでください。別プロセスで実行した場合,流量制御

(USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーターで指定)が機能しません。また,運用者からの

応答は adshread コマンドを実行したジョブの指定された変数に格納されません。

• このコマンドはパイプを指定して実行しないでください。

• このコマンドにリダイレクトで値を受け取る処理を指定しないでください。

• ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行する場合を除いて,JP1/Base や

JP1/IM が存在しない環境やユーザー応答機能管理デーモンまたはサービスが起動していない状態では

実行しないでください。

実行すると次の問題が発生します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1076

• JP1/Advanced Shell が稼働するホストに JP1/Base がインストールされていない場合,コマンド

はエラー終了します。

• JP1/Advanced Shell が稼働するホストの JP1/Base のイベントサービスが稼働していない場合,

コマンドはエラー終了します。

• HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストに JP1/Base がインストールされていない,

または JP1/Base のイベントサービスが稼働していない場合,コマンドはエラー終了します。

• HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストの JP1/IM - Manager が稼働していない場

合でも,HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストの JP1/Base のイベントサービス

に JP1 イベントが到達した時点で JP1 イベントの送信に成功したとしてコマンドは動作します。

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動していない場合,コマンドはエラー終了します。

• リトライ可能なエラーでコマンドが終了した場合は,そのコマンドを再実行することで成功する可能性

があります。コマンドを再実行したい場合は,「 3.8.5 adshecho コマンドまたは adshread コマンド

がエラー終了した場合の対処 」に記載しているジョブ定義スクリプトの記述例を参考として,そのコマ

ンドを再実行するようにジョブ定義スクリプトを作成してください。

• adshread コマンドが応答要求メッセージの応答待ちの状態で,ジョブを「

3.11.1 ジョブの強制終了

の方法

」で示す以外の方法で即時終了した場合,共有メモリ上に応答要求メッセージの情報が残り,

JP1/IM - View に応答待ちイベントが滞留したままになることがあります。その場合,adshchmsg コ

マンドの-d オプションで応答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルするか,ユーザー応答機能

管理デーモン・サービスを再起動してください。

• TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーターで TERM を指定した場合,または UNIX 版で AUTO を指

定して JP1/AJS からジョブを起動した場合は,trap コマンドによる動作定義に adshread コマンドを

指定しないでください。

使用例

• 応答要求メッセージを出力し,運用者からの応答に応じて処理を決定します。 adshread ans "処理を続行しますか(Y/N)" if [ "$ans" = "Y" ] ; then

echo "処理を続行します。" elif [ "$ans" = "N" ] ; then

echo "処理を終了します。"

exit 1 else

echo "指定以外の応答が入力されました。処理を終了します。"

exit 1 fi

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1077

9.4.10 adshscripttool コマンド(ジョブ定義スクリプトの作成を支援す

る)【Windows 限定】

形式 adshscripttool -fowner [-L] パス名 adshscripttool -fentry [-L] パス名 adshscripttool -fmode [-s {u|g|o|r|w|x}] モード adshscripttool -exec [-m {SIMPLE|MINIMUM}]

{-r コマンドライン|ジョブ定義スクリプトファイルのパス名}

[実行時パラメーター]

機能

ジョブ定義スクリプトを作成しやすくするための情報の取得や出力などを実行します。指定できる引数と

用途を次に示します。

引数

-fowner

-fentry

-fmode

-exec

実行内容

ファイルまたはフォルダの所有者名を出力します。

ファイルまたはフォルダの ACL に登録されているア

カウント名の一覧を出力します。

用途

ファイルまたはフォルダの所有者のアクセス権を変更す

るために,ファイルまたはフォルダの所有者名を取得し

たい場合に使用します。

取得した ACL のアカウント情報に従って,ジョブ定義

スクリプト内の cacls コマンドや attrib コマンドの実行

を変更したい場合に使用します。

シンボルまたは数値の指定内容に従って,ジョブ定義ス

クリプト内の cacls コマンドや attrib コマンドの実行を

変更したい場合に使用します。 chmod コマンドのモードとして指定されたシンボル

または数値を解析して,「所有者」「グループ」「その

他のユーザー」に対しての権限の変更内容を,ジョブ

定義スクリプト中で使用しやすいように 9 桁の文字列

として出力します。

-s オプションと同時に指定すると,-fmode オプショ

ン指定時の出力のうち,ugorwx の指定に対応する桁

の文字だけを出力します。

指定したコマンドラインまたはジョブ定義スクリプト

を子孫ジョブとして実行します。

指定したコマンドラインまたはジョブ定義スクリプトを

子孫ジョブとして実行したい場合に使用します。

引数

-L

情報の取得先を選択します。

パス名に指定したファイルが通常ファイルの場合,指定したファイルの情報を取得します。パス名に指

定したファイルがシンボリックリンクの場合,-L オプションの指定に従います。

-L オプションが指定された場合,シンボリックリンクが指す実体の情報を取得します。

-L オプションが指定されなかった場合,シンボリックリンクの情報を取得します。

環境変数 ADSH_LINK_SUPPORT に L0 を指定した場合,-L オプションを使用できません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1078

-fowner

ファイルまたはフォルダの所有者名を標準出力に出力します。

出力する所有者名の形式は,「

ドメインまたはコンピュータ名\ユーザー名

」または「

ユーザー名

」とな

ります。 cacls コマンドで Creator Owner を定義しても,ファイルまたはフォルダの所有者とマッピングされ

ない場合があります。cacls コマンドで所有者名を指定する前に,このオプションを指定して adshscripttool コマンドを実行し,所有者名を求めておいてください。

-fentry

ファイルまたはフォルダの ACL に登録されているアカウント名の一覧を「;(セミコロン)」区切りで

標準出力に出力します。

出力するアカウント名の形式は「

ドメインまたはコンピュータ名\ユーザー名

」または「

ユーザー名

となります。

パス名

対象とするファイルまたはフォルダを指定します。

-fmode chmod コマンドのモードとして指定されたシンボルまたは数値を解析し,「所有者」「グループ」「その

他のユーザー」に対しての権限の変更内容を 9 桁の文字列として標準出力に出力します。

数値が指定された場合,モードビット ON に対応する値を R に,モードビット OFF に対応する値を

D に設定します。エラー時は'E'だけを出力して終了します。

-fmode オプション指定時の adshscripttool コマンドの実行結果として出力される文字列の意味を桁ご

とに次に示します。

6

7

4

5

8

9

2

3

左から数えた桁番号

1

意味

所有者の読み込み権限

所有者の書き込み権限

所有者の実行権限

グループの読み込み権限

グループの書き込み権限

グループの実行権限

その他のユーザーの読み込み権限

その他のユーザーの書き込み権限

その他のユーザーの実行権限

A

D

各桁には次の値が設定されます。

意味

追加(「+」が設定された)

削除(「-」が設定された)

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1079

0

E

R

意味

置き換え(「=」または数値が設定された)

指定されていない adshscripttool -fmode コマンドの実行がエラー終了

-s{u

| g

| o

| r

| w

| x}

-fmode オプション指定時の出力のうち,出力する桁を次の中から指定します。-fmode オプションの

指定時に指定できます。

• u

-fmode オプション指定時の出力のうち,1〜3 桁目に対応します。

• g

-fmode オプション指定時の出力のうち,4〜6 桁目に対応します。

• o

-fmode オプション指定時の出力のうち,7〜9 桁目に対応します。

• r

-fmode オプション指定時の出力のうち,1,4,7 桁目に対応します。

• w

-fmode オプション指定時の出力のうち,2,5,8 桁目に対応します。

• x

-fmode オプション指定時の出力のうち,3,6,9 桁目に対応します。

モード

8 桁の数値またはシンボルを指定します。-fmode オプションの指定時に指定できます。

• 数値で指定する場合

8 進数で指定します。8 進数以外または 8 進数の 07777(10 進数の 4095)より大きな値が指定さ

れるとエラーとなります。

• シンボルで指定する場合

何も指定されていない状態(数値表現での 0)に対して設定・追加・削除を設定します。シンボル

の指定結果が結果として出力されます。

シンボルとして指定できる内容を次に示します。複数指定する場合は間をコンマ(,)で区切ってく

ださい。

指定できる値 シンボル内の

順序

1 つ目 アクセス権を設定する項目を指定します。複数同時に指定できます。

指定できる項目を次に示します。省略するとすべてのユーザーが仮定されます。 u:所有者 g:グループ

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1080

シンボル内の

順序

1 つ目

指定できる値

2 つ目

3 つ目 o:その他 a:全ユーザー

モードに対する操作を指定します。1 つ目のシンボルで指定された項目に対して次の処理をします。

=:アクセス権の設定(上書き)

+:アクセス権の追加

-:アクセス権の削除

設定,追加および削除する値は,3 つ目のシンボルで指定します。

3 つ目のシンボルに続いて 2 つ目および 3 つ目のシンボルを記述できます。3 つ目のシンボルは省略できま

す。

設定するアクセス権を指定します。複数同時に指定できます。指定できる値を次に示します。 r:読み取り w:書き込み x:実行

省略するとアクセス権を設定する項目を消去します。消去した値を 2 つ目のシンボルに従って設定,追加お

よび削除します。追加および削除だけでは値は変化しません。 s,t,u,g,o は指定しても無視されます。

-exec

-r オプションに指定したコマンドライン,または指定したジョブ定義スクリプトファイルを子孫ジョブ

として実行します。

-m {SIMPLE

|

MINIMUM}

標準出力,標準エラー出力への出力方式を指定します。-exec オプションの指定時に指定できます。簡

潔出力モードと最小出力モードについては,「 3.4.4 ジョブ実行ログへの情報メッセージと警告メッ

セージの出力を抑止する

」を参照してください。

• SIMPLE

実行する子孫ジョブを簡潔出力モードで動作します。

• MINIMUM

実行する子孫ジョブを最小出力モードで動作します。

子孫ジョブ形式のサンプルスクリプトは最小出力モードで動作します。そのため,子孫ジョブ形式のサ

ンプルスクリプト内でこのコマンドを使用する場合,-m オプションには MINIMUM の指定を推奨し

ます。

-r コマンドライン

ジョブで実行する内容をコマンドラインに指定します。-exec オプションの指定時に指定できます。

-r オプションに指定した内容は,スプールジョブディレクトリにジョブ定義スクリプトファイルとして

作成されません。そのため,メッセージなどのジョブ定義スクリプトファイル名の出力個所には,ジョ

ブ定義スクリプトファイルの絶対パスではなく「"-r CMDLINE"」が出力されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1081

コマンドラインの指定

コマンドラインには,シェル運用コマンドや UNIX 互換コマンドなど,ジョブ定義スクリプトに記

載できるコマンドを指定できます。コマンドラインにシェル標準コマンドの pwd コマンドを指定す

る例を次に示します。 adshscripttool -exec -m MINIMUM -r pwd

また,コマンドセパレータによる複数コマンド記述など,ジョブ定義スクリプトファイルに記述す

る内容を指定できます。コマンドラインに複数のコマンドを指定する例を次に示します。 adshscripttool -exec -m MINIMUM -r "export DATA=file01 ; pgm001"

コマンドラインにスペースを指定する場合,クォーテーション(「'」または「"」)で囲む必要があり

ます。また,コマンドを実行するシェルによっては,コマンドラインに指定した$,*,;(セミコロ

ン)などのメタキャラクタが展開されるため,クォーテーションで囲むか,エスケープ文字(

\

)を

使用する必要があります。

子孫ジョブの出力情報

-r オプションを指定した場合,JP1/Advanced Shell が出力するメッセージテキストや,ジョブ定

義スクリプトの稼働実績情報には,ジョブ定義スクリプトファイルのパス名として,ジョブ定義ス

クリプトファイルの絶対パスではなく「"-r CMDLINE"」が出力されます。

位置パラメーターの格納情報

-r オプションのコマンドラインに位置パラメーター$0 を指定する場合,$0 には「adshexec」が格

納されます。

SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターとの関連

-r オプションを指定して実行する場合,SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターに MERGE を指定

して実行したときに,ルートジョブのジョブ実行ログに出力される子孫ジョブのジョブ実行ログの

開始と終了を表す記号には,ジョブ定義スクリプトファイルの絶対パスではなく次の値が出力され

ます。SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターに MERGE を指定した時の出力形式は「

(3) 子孫

ジョブのスプールジョブをルートジョブのスプールジョブへマージした場合

」を参照してください。

・子孫ジョブの JOBLOG の開始を表す記号

「>>>>>> [JOBLOG] "-r CMDLINE"」

・子孫ジョブの JOBLOG の終了を表す記号

「<<<<<< [JOBLOG] "-r CMDLINE"」

・子孫ジョブの標準エラー出力の開始を表す記号(通常実行時)

「>>>>>> [STDERR] "-r CMDLINE"」

・子孫ジョブの標準エラー出力の終了を表す記号(通常実行時)

「<<<<<< [STDERR] "-r CMDLINE"」

・子孫ジョブの標準エラー出力および標準出力の開始を表す記号(デバッグ実行時)

「>>>>>> [STDERR,STDOUT] "-r CMDLINE"」

・子孫ジョブの標準エラー出力および標準出力の終了を表す記号(デバッグ実行時)

「<<<<<< [STDERR,STDOUT] "-r CMDLINE"」

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1082

また,スクリプトイメージファイルに出力されるジョブ定義スクリプトファイル名の部分にも「"-r

CMDLINE"」が出力されます。

ジョブ定義スクリプトファイルのパス名 〜<パス名>((1〜247 バイト))

実行するジョブ定義スクリプトのファイルのパス名を指定します。-exec オプションの指定時に指定で

きます。

実行時パラメーター 〜<任意文字列>((1〜1,022 バイト))

-r オプションに指定したコマンドラインまたはジョブ定義スクリプトファイルの位置パラメーターに格

納する値を指定します。-exec オプションの指定時に指定できます。

スペースを実行時パラメーターとして指定する場合は,その文字列を"(ダブルクォーテーション)で

囲んでください。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

使用例

• -fowner オプションの指定例と,標準出力への出力結果を示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fowner test.txt

標準出力への出力結果

MYPC\user1

• -fentry オプションの指定例と,標準出力への出力結果を示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fentry test.txt

標準出力への出力結果

BUILTIN\Administrators;NT AUTHORITY\SYSTEM;MYPC\user1;BUILTIN\Users

• -fmode オプションに「+w」を指定した例と,標準出力への出力結果を示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode +w

標準出力への出力結果

0A00A00A0

• -fmode オプションに「ug-r」を指定した例と,標準出力への出力結果を示します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1083

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode ug-r

標準出力への出力結果

D00D00000

• -fmode オプションに「ug-w,u+w」を指定した例と,標準出力への出力結果を示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode ug-w,u+w

標準出力への出力結果

0A00D0000

• -fmode オプションに「655」を指定した例と,標準出力への出力結果を示します。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode 655

標準出力への出力結果

RRDRDRRDR

• -fmode オプションの指定例と,標準出力への出力結果を示します。この例では-s w 指定で「+w」を

解析しています。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode -s w +w

標準出力への出力結果(0A00A00A0 の結果のうち,2 桁目と 5 桁目と 8 桁目の結果を出力)

AAA

• -fmode オプションの指定例と,標準出力への出力結果を示します。この例では-s r 指定で「655」を

解析しています。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode -s r 655

標準出力への出力結果(RRDRDRRDR の結果のうち,1 桁目と 4 桁目と 7 桁目の結果を出力)

RRR

• -fmode オプションの指定例と,標準出力への出力結果を示します。この例では-s uor 指定で「655」

を解析しています。

ジョブ定義スクリプトの内容 adshscripttool -fmode -s uor 655

標準出力への出力結果(RRDRDRRDR の結果のうち,1 桁目と 7 桁目の結果を出力)

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1084

RR

• シンボルの解析結果に従って cacls コマンドの実行を切り替えるよう,ジョブ定義スクリプトで指定す

る例を次に示します。 username=`adshscripttool -fowner "$1"` # 所有者名を取得する if [[ $? -ge 1 ]] # adshscripttool -fownerのエラー処理 then

echo "adshscripttool -fowner error."

return 1 fi modebit=`adshscripttool -fmode $mode` # モードを解析する(mode=u+w) case $modebit in # modebitに0A0000000が格納されている

"AA0000000" ) cacls "$1" /E /G $username:C ;;

"0A0000000" ) cacls "$1" /E /G $username:W ;; # このcaclsが実行される

"E" ) echo "adshscripttool -fmode error." # adshscripttool -fmodeのエラー処理

return 1 ;; esac

• 所有者と Everyone 以外の ACE を削除するよう,ジョブ定義スクリプトで指定する例を次に示します。

IFS=\; username=`adshscripttool -fowner "$1"` # 所有者名を取得する if [[ $? -ge 1 ]] # adshscripttool -fownerのエラー処理 then

echo "adshscripttool -fowner error."

return 1 fi set -A entry `adshscripttool -fentry $1` # アカウント名一覧を取得 for i in "${entry[@]}" do

if ! [[ $i == "$username" || $i == "Everyone" ]]

then

cacls "$1" /E /R "$i" # 所有者とEveryone以外のACEを削除

fi done

• 数値の解析結果のうち,所有者の定義内容だけに従って cacls コマンドの実行を切り替えるよう,ジョ

ブ定義スクリプトで指定する例を次に示します。 username=`adshscripttool -fowner "$1"` # 所有者名を取得する if [[ $? -ge 1 ]] # adshscripttool -fownerのエラー処理 then

echo "adshscripttool -fowner error."

return 1 fi modebit=`adshscripttool -fmode -s u $mode` # モードを解析する(mode=644) case $modebit in # modebitにRRD------が格納されている

"RRR" ) cacls "$1" /P $username:F ;;

"RRD" ) cacls "$1" /P $username:C ;; # このcaclsが実行される

"RDD" ) cacls "$1" /P $username:R ;;

"DRD" ) cacls "$1" /P $username:W ;;

"E" ) echo "adshscripttool -fmode error." # adshscripttool -fmodeのエラー処理

return 1 ;; esac

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1085

• コマンドライン「export DBPATH=C:

\\

HOME

\\

DBUSER; start -q」を子孫ジョブとして実行する

例を示します。 adshscripttool -exec -m MINIMUM -r 'export DBPATH=C:\\HOME\\DBUSER; start -q '

• ジョブ定義スクリプトファイル「ppstart.ash」を子孫ジョブとして実行する例を示します。 adshscripttool -exec -m MINIMUM ppstart.ash

注意事項

• -fowner オプションと-fentry オプションを指定する場合は,対象のファイルまたはフォルダの所有者

が実行してください。所有者でない場合,エラーメッセージを出力してエラー終了することがあります。

• -fowner オプション,または-fentry オプションの前に-L オプションは指定できません。指定した場

合,コマンドの解析エラーになります。

• -fmode オプションの前に-s オプションは指定できません。指定した場合,コマンドの解析エラーにな

ります。

• 内部矛盾を検出した場合,実行しているシェルを終了します。内部矛盾以外のエラーの場合,実行して

いるシェルは終了しないで処理を続行します。

• -fentry オプションで各 ACE のセキュリティ情報を参照中にエラーになった場合,参照できた ACE の

アカウント名までの結果を出力し,エラー終了します。

• -exec オプションで子孫ジョブを実行した場合,ジョブ実行ログに出力されるコマンド名は JP1/

Advanced Shell のコマンド(adshexecsub コマンド)となります。

9.4.11 adshvarconv コマンド(変数の値を変換する)

形式 adshvarconv [-o] –p シェル変数名 [シェル変数名 ・・・] adshvarconv [-o] [-c] –b 変換前文字列 [–a 変換後文字列]

シェル変数名 [シェル変数名 ・・・] adshvarconv [-o] –i \の増加数 シェル変数名 [シェル変数名 ・・・]

【Windows限定】 adshvarconv [-o] [-u] –e 変換前エンコーディング 変換後エンコーディング

シェル変数名 [シェル変数名 ・・・]

機能

オプションに従って変数の値を変換します。

オプション

-p

機能

パス変換ルールに従ってシェル変数値を変換します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1086

オプション

-b,-a,-c

-i

-e,-u

機能

シェル変数値の 変換前文字列 を 変換後文字列 に変換します。

シェル変数値の¥を指定個数分増加します。

シェル変数値のコード変換を行います。【Windows 限定】

-o オプションについて次に示します。

-o オプション

無し

出力先

元のシェル変数値を変換後の値で更新します。

元のシェル変数値は変更せずに,変換後の値を標準出力に出力します。

引数

-p

パス変換ルール(PATH_CONV_ENABLE,PATH_CONV 環境設定パラメーター)に従って,シェル

変数の値を変換します。adshvarconv コマンド実行時に変換します。このため,コマンド実行後に変

数の値を変更した場合,その値は自動的に変換されません。この変更後の値がパス変換ルールに一致す

る値であっても,自動的に変換しません。

パス変換の動作は,変換ルールとは異なります。パス変換の動作を次に示します。

パス変換動作

PATH_CONV_ENABLE で指定したパス区切り文字で区切られた,それぞれのパスを環境設定パラメーター PATH_CONV

で変換する。

注 環境設定パラメーターでは Windows のディレクトリ区切り記号は¥¥と記述しますが,このコマンドの変換では¥2

個を¥1個に自動的に変更して変換します。

PATH_CONV 環境設定パラメーターで変換した場合,パス区切り文字,ディレクトリ区切り文字を該当 OS の区切り文

字に変換します。

注 通常のパス変換機能では Windows のディレクトリ区切り記号は¥¥に変換しますが,このコマンドの変換では¥1個

に変換します。

パス変換機能が無効のとき,このコマンドは何もしません。

-b 変換前文字列 [-a 変換後文字列]

シェル変数値の 変換前文字列 を 変換後文字列 に変換します。-a を指定しない場合は, 変換前文字列 を

削除します。

変換前文字列 〜<任意文字列>((1 から 256 バイト))

変換後文字列 〜<任意文字列>((1 から 256 バイト))

-c

パス変換機能が有効の場合だけ変換します。パス変換機能が無効のときは,このコマンドは何もしませ

ん。-c 指定がないときは,無条件に変換します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1087

-i ¥の増加数

シェル変数値の¥をそれぞれの文字に対して,指定個数分増加します。-i 1 と指定した場合,変換前の

文字列が abc¥def¥¥ghi¥¥¥jkl であれば,変換後は abc¥¥def¥¥¥¥ghi¥¥¥¥¥¥jkl です。

¥の増加数 〜<3 桁の十進数>((1〜256))

-e 変換前エンコーディング 変換後エンコーディング【Windows 限定】

シェル変数の値をコード変換します。

• 変換前エンコーディング 〜{SJIS | UTF8}

SJIS:エンコーディングが Shift-JIS であることを示します。

UTF8:エンコーディングが UTF-8 であることを示します。

• 変換後エンコーディング 〜{SJIS | UTF8}

SJIS:エンコーディングが Shift-JIS であることを示します。

UTF8:エンコーディングが UTF-8 であることを示します。

変換前エンコーディングと変換後エンコーディングの組み合わせの妥当性チェックはしません。

-u

コード変換時に変換できないコードがあった場合,エラー終了します。

-u オプションを指定しない場合,変換できない文字を「?」に変換して処理を続行します。

-o

変換後の値を標準出力に出力します。シェル変数値は更新しません。

-o オプションを指定する場合,複数のシェル変数名を指定できません。配列で複数要素を指定するこ

ともできません。

-e オプション以外の場合,変換をしない場合でも-o オプションがあるときは,変換前の変数の値を標

準出力に出力します。

-e オプションでは変換できなかったときは-o オプションがあっても標準出力には結果を出力しません。

シェル変数名 〜<シェル変数名>((1 から 256))

値を変更するシェル変数を指定します。長さの上限は,配列の場合,引数指定を含んだ文字列の長さの

上限です。

配列を指定する場合は次の形式で指定します。

配列の要素番号は 0 から 65,535 まで指定できます。

配列の指定方法 array[n] array[@] array[*] array[] array[n][m] array[n][@]

説明 n 番目の要素

全要素

全要素 array[0]と同一 n 行 m 列の要素 n 行目のすべての要素

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1088

配列の指定方法 array[n][*] array[n][] array[@][m] array[@][@] array[@][*] array[@][] array[*][m] array[*][@] array[*][*] array[*][] array[][m] array[][@] array[][*] array[][]

終了コード

終了コード

0

1

説明 n 行目のすべての要素 array[n][0]と同一 m 列のすべての要素

すべての要素

すべての要素

すべての要素 m 列のすべての要素

すべての要素

すべての要素

すべての要素 array[0][m]と同一

すべての要素

すべての要素 array[0][0]と同一

意味

正常終了

• -e で変換できない文字がありました。(-u を指定した場合)

• 変数が読み込み専用属性です。

• 変数が整数型属性です。

• 変数名が妥当ではありません。

• 変数名の指定がありません。

• -a があるときに-b がありません。

• 変換前文字列,変換後文字列の文字列長が正しくありません。

• 値が必要なオプションに値の指定がありません。

• オプションの組み合わせが誤っています。

• -o オプション指定時に複数の変数を指定しています。

• -o オプション指定時に配列要素に*または@を指定しています。

• -e でエンコーディングの指定が不当です。

• 不当なオプションを指定しています。

• 必要なオプションが指定されていません。

• 予期しないエラーが発生しました。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1089

注意事項

• 同一変数を複数回指定すると 2 重に変換します。

• 配列変数で指定した要素が存在しないとき,エラーにしないで後続の変数の処理をします。

• 指定した変数名が存在しないとき,エラーにしないで後続の変数の処理をします。

• 右詰め属性などで値が変数格納時に加工されている場合,パス変換ルールによる変換では,属性によっ

て加工された値を変換ルールと評価するため,変換対象にならないことがあります。

• 変換後の値は変数の属性によって加工されることがあるので注意が必要です。

たとえば typeset –R10(右詰で領域長が 10 文字)の場合,変換後の値が領域長を超えると,仕様に

従って切り捨てが発生します。また,先頭の空白を削除しても領域長より短い場合は先頭に空白が挿入

されます。

使用例

• ジョブ定義スクリプト起動時のパラメーターにパスが指定されていて,それを PATH_CONV の変換

ルールで変換したい場合。

• 環境設定パラメーター

#-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE / :

#-adsh_conf PATH_CONV_RULE 2

#-adsh_conf PATH_CONV /home/user001 "d:\\user001"

• ジョブ定義スクリプト(sample.ash) infile=$1 adshvarconv –p infile

"${ADSH_DIR_CMD}cat" ${infile}

• 実行例

D:\user001>cat d:\user001\zzzz.txt

Data_zzzz.txt(d:\user001\zzzz.txtファイルの内容)

 

D:\user001>adshexec –m MINIMUM sample.ash /home/user001/zzzz.txt

Data_zzzz.txt(d:\user001\zzzz.txtファイルの内容)

• ファイルに記述されたパスを引数の値で変換する場合。

• ジョブ定義スクリプト(sample.ash) while read LINE do

adshvarconv -b "/home/user1" -a "$1" LINE

adshvarconv -b "/" -a "\\" LINE

echo -E "$LINE" >&2 done < input.txt

• input.txt

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1090

/home/user1/data001

/home/user1/data002

• 実行例

D:\user001>adshexec –m MINIMUM sample.ash D:/home/winuser001

D:\home\winuser001\data001

D:\home\winuser001\data002

• 入力データから¥de の文字列を削除する場合。

• ジョブ定義スクリプト(sample.ash) echo -E 'abc\de\kkk' >test.txt echo -E '123\de\kkk' >>test.txt

"${ADSH_DIR_CMD}cat" test.txt >&2 echo -E start_sed >&2

"${ADSH_DIR_CMD}cat" test.txt | "${ADSH_DIR_CMD}sed" -e 's/\de//' >&2 echo -E start_adshvarconv >&2 while read -r LINE do adshvarconv -o -b '\de' LINE >&2 done < test.txt

• 実行結果 abc\de\kkk

123\de\kkk start_sed abc\\kkk

123\\kkk start_adshvarconv abc\kkk

123\kkk sed コマンドのパターンに指定した文字列の¥はエスケープ文字として扱われるため,正しく¥de

の文字列の削除ができません。

• awk コマンドにパス名を渡す時に¥を 1 個増加して,エスケープ文字の処理で¥が消えないようにする

場合。

• ジョブ定義スクリプト(sample.ash) aa=d:\\g1234z\\azzzz echo -E 'hitachi' | "$ADSH_DIR_CMD"awk -v VVV1=$aa '/hitachi/ { \ print "VVV1=" VVV1 ; \

}' >&2 adshvarconv –i 1 aa echo -E 'hitachi' | "$ADSH_DIR_CMD"awk -v VVV1=$aa '/hitachi/ { \ print "VVV1=" VVV1 ; \

}' >&2

• 実行例

D:\user001>adshexec -m MINIMUM sample.ash

VVV1=d:g1234zzzzz

VVV1=d:\g1234z\azzzz

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1091

• ファイルを read で読んで UTF-8 から Shift-JIS に変換する場合。

• ジョブ定義スクリプトファイル(sample1.ash) echo -E "--- before ---"

"${ADSH_DIR_CMD}ls" outdir while read LINE do

"${ADSH_DIR_CMD}cp" $(adshvarconv –o –e UTF8 SJIS LINE) outdir done < input.txt

echo -E "--- after ---"

"${ADSH_DIR_CMD}ls" outdir

• input.txt ファイル(UTF-8)

東京.txt

京都.txt

• 実行例

D:\user001>adshexec -m MINIMUM sample.ash

--- before ---

--- after ---

京都.txt 東京.txt

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1092

9.5 スクリプト拡張コマンド

スクリプト拡張コマンドとは,ジョブ定義スクリプトファイルに記載する「#-adsh_」で始まるコマンド

のことです。

ファイルの作成および環境変数への割り当て,ジョブ定義スクリプトまたはジョブステップ実行後のファ

イルの後処理や,ジョブ定義スクリプトのジョブ名を宣言できます。また,ジョブステップを定義してジョ

ブの実行を制御したり,スクリプト拡張コマンドを記載した外部のスクリプトを呼び出したりできます。

スクリプト拡張コマンドの終了コードは,環境設定パラメーターの ADSHCMD_RC_ERROR パラメー

ターおよび ADSHCMD_RC_SUCCESS パラメーターで変更できます。ただし,次の場合の終了コードは

変更できません。

• #-adsh_step_end コマンドでジョブステップ正常終了およびジョブステップエラー終了した場合

• #-adsh_script コマンドで正常終了した場合

環境設定パラメーターについては,「 7. 環境ファイルで設定するパラメーター 」を参照してください。

また,スクリプト拡張コマンドは別プロセスで実行しないでください。

9.5.1 

#-adsh_file

コマンド(通常ファイルの割り当ておよび後処理を指定す

る)

形式

#-adsh_file ファイル環境変数定義名 ファイルパス

[-chk{exist|no}]

[-normal{del|keep}][-abnormal{del|keep}]

機能

通常ファイルの割り当て,通常ファイルの存在有無の確認および後処理を指定します。通常ファイルの割

り当ては,4,095 個まで指定できます。

通常ファイルの割り当て,後処理, adshfile コマンドとの機能差については,「

5.9.1 通常ファイルの割

り当ておよび後処理をする

」を参照してください。

このコマンドで割り当てた通常ファイルは, adshfile コマンドで割り当てた通常ファイルとは別に管理さ

れ,後処理は adshfile コマンド, #-adsh_file コマンドの順に実行されます。そのため,両方のコマンド

で同じファイルを割り当てると,ファイルの後処理が二重に実行されることになり,エラーが発生する場

合があるので注意してください。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1093

引数

ファイル環境変数定義名

〜<環境変数名>((1〜31 バイト))

割り当てる通常ファイルを識別するキーとなる,ファイル環境変数定義名を指定します。

Windows の場合,環境設定パラメーター VAR_ENV_NAME_LOWERCASE で ENABLE を指定し

ていれば小文字を指定できます。DISABLE を指定していれば小文字は指定できません。

ファイルパス

Windows の場合 〜<パス名>((1〜247 バイト))

UNIX の場合 〜<パス名>((1〜1,023 バイト))

割り当てる通常ファイルのパスを指定します。

相対パスを指定した場合は絶対パスに変換されて実行されます。そのため,絶対パスに変換されたあと

のパス長が,OS で規定されているパス長の上限を超えないよう注意してください。OS のパス長の上

限を超えると実行時にエラーになります。

-chk{exist

| no}

割り当てる通常ファイルの存在確認の有無を指定します。指定が省略されている場合,no が指定され

たものとします。

• exist

ファイルの有無を確認します。

• no または指定なし

ファイルの有無を確認しません。

-normal{del

| keep}

該当するジョブステップまたはジョブが正常終了した場合の後処理を指定します。指定が省略されてい

る場合,keep が指定されたものとします。

• del

該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた通常ファイルを削除します。

• keep

該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた通常ファイルを削除しません。

-abnormal{del

| keep}

該当するジョブステップまたはジョブがエラー終了した場合の後処理を指定します。指定が省略されて

いる場合,keep が指定されたものとします。

• del

該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた通常ファイルを削除します。

• keep

該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた通常ファイルを削除しません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1094

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9.5.2 

#-adsh_file_temp

コマンド(一時ファイルの割り当ておよび後処理

をする)

形式

#-adsh_file_temp ファイル環境変数定義名[ -id 一時ファイル識別名]

[-chk{create|exist}]

[-normal{del|keep}]

機能

ジョブ定義スクリプト内で一時的に使用するファイルの割り当ておよび後処理を指定します。一時ファイ

ルの割り当ては,4,095 個まで指定できます。 #-adsh_file_temp コマンドを使った一時ファイルの作成に

ついては,「

5.9.2 一時ファイルの割り当ておよび後処理をする

」を参照してください。

引数

ファイル環境変数定義名

〜<環境変数名>((1〜31 バイト))

割り当てた一時ファイルを識別するキーとなる,ファイル環境変数定義名を指定します。

Windows の場合,環境設定パラメーター VAR_ENV_NAME_LOWERCASE で ENABLE を指定し

ていれば小文字を指定できます。DISABLE を指定していれば小文字は指定できません。

-id 一時ファイル識別名

〜<記号名称>((1〜31 バイト))

ジョブステップ内で作成した一時ファイルを後続ジョブステップで使用する場合,使用するファイルを

特定するために,一時ファイル識別名を指定します。割り当てた一時ファイルを以降のジョブステップ

で使用しない場合,指定を省略できます。ジョブステップ外で割り当てる場合は指定できません。

一時ファイル識別名は,作成する一時ファイルごとに一意にしてください。先行ジョブステップで作成

済みの一時ファイルと同じ識別名は指定できません。ただし,先行ジョブステップの後処理で削除済み

のファイルの識別名は指定できます。

-chk{create

| exist}

一時ファイルの割り当て方法を指定します。指定が省略されている場合,create が指定されたものと

します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1095

• create

割り当てる一時ファイルを新規に作成して割り当てます。JP1/Advanced Shell がファイル名を生

成し 0 バイトファイルを作成します。

• exist

先行ジョブステップで作成した一時ファイルを割り当てる場合に指定します。ジョブステップ外で

割り当てる場合,および一時ファイル識別名を省略した場合は指定できません。

-normal{del

| keep}

一時ファイルの後処理を指定します。指定が省略されている場合,del が指定されたものとします。

• del

該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた一時ファイルを削除します。

• keep

該当するジョブステップ終了時,割り当てた一時ファイルを削除しません。ジョブステップ外で割

り当てる場合,および一時ファイル識別名を省略した場合は指定できません。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9.5.3 #-adsh_job コマンド(ジョブ名を宣言する)

形式

#-adsh_job ジョブ名

機能

ジョブ定義スクリプトのジョブ名を宣言します。ジョブ名の宣言は,1 行目または 2 行目のどちらかに 1

個指定できます。

引数

ジョブ名

〜<記号名称>((1〜31 バイト))

ジョブを識別する情報の 1 つであるジョブ名を定義します。ジョブ名はジョブ実行ログなどにメッセー

ジとして表示されるほか,JP1/Advanced Shell が作成するファイル名の一部にも使用されます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1096

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

9.5.4 #-adsh_job_stop コマンド(ジョブの打ち切り条件を定義する)

形式

#-adsh_job_stop 終了コード定義[,終了コード定義 ...]

機能

ジョブステップ終了時に,ジョブを打ち切るかどうかを判断する条件を定義します。ジョブの打ち切り条

件の定義は,1,023 個まで指定できます。

引数

終了コード定義[,終了コード定義]...

ジョブを打ち切ると判断するジョブステップの終了コードの値を定義します。

終了コード定義を「,」で区切って複数指定した場合,どれかの定義を満たしたときにジョブを打ち切

ります。終了コード定義は 8 個まで指定できます。

終了コード定義

〜<符号なし整数>((0〜255))

・ 終了コード

終了コードの場合,ジョブを打ち切ります。

・ 終了コード 1:終了コード 2

終了コード 1 以上,終了コード 2 以下の場合,ジョブを打ち切ります。

・ 終了コード:

終了コード以上の場合,ジョブを打ち切ります。

・ :終了コード

終了コード以下の場合,ジョブを打ち切ります。

・ :

終了コード定義を無効にし,ジョブが打ち切られない状態にします。終了コードを「,」で区切って

複数指定した場合,この形式が含まれている場合は文法エラーになります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1097

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドをジョブステップ内に記述した場合,構文解析エラーになります。

• ジョブを打ち切った場合,後続ジョブステップの run 属性値に関係なく,後続ジョブ定義スクリプトは

一切実行しません。

9.5.5 #-adsh_path_var コマンド(パス名を扱うシェル変数を定義する)

形式

#-adsh_path_var シェル変数名[, ... シェル変数名]

機能

パス名を扱うシェル変数を定義します。環境ファイルに PATH_CONV_ENABLE パラメーターが定義さ

れている場合に有効となります。

環境ファイルの PATH_CONV_VAR パラメーターと PATH_CONV_NOVAR パラメーターの指定より

優先します。

#-adsh_path_var コマンドは,次のどれかの場合だけ使用できます。

• 1 行目の「#!

任意文字列

」の次の行

• #-adsh_job コマンドの次の行

• 1 行目(継続行は指定できる)

このコマンドで指定したシェル変数をパス名の先頭に記述すると,そのパス名中の PATH_CONV_ENABLE

パラメーターで定義したパス区切り文字とディレクトリ区切り文字が,実行先の OS のパス区切り文字と

ディレクトリ区切り文字に変換されます。

次の形式で指定したシェル変数と前方一致する記述を,パス名とみなして変換します。

• $

シェル変数名

• ${

シェル変数名

}

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1098

変数名は完全一致で判定されるため,

シェル変数名

の後ろに英数字または「_(アンダーバー)」が付く場

合は,対象のシェル変数ではないと判定されて変換されません。

変換後,変換対象の文字列に PATH_CONV_ENABLE パラメーターで定義されたパス区切り文字または

ディレクトリ区切り文字が含まれる場合,その区切り文字はジョブ定義スクリプトの実行先の OS に合わ

せて変換されます。

PATH_CONV_RULE パラメーターでパス変換ルール 1 とパス変換ルール 2 のどちらを選択したかでパ

スの変換結果が異なります。パス変換ルールについては,「 PATH_CONV_RULE パラメーター(パス変

換ルールを定義する)【Windows 限定】

2.6.2 

パス名を変換する

」を参照してください。

引数

シェル変数名

〜<環境変数名>((1〜255 バイト))

パス名を扱うシェル変数として定義するシェル変数の名称を指定します。シェル変数は 255 個まで指

定できます。定義したシェル変数をジョブ定義スクリプト中で使用する場合,$

シェル変数名

または$

{

シェル変数名

}と記載します。

すでに設定されているシェル変数や,使用できないシェル変数名については,「 5.5 シェル変数 」を参

照してください。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• このコマンドによる変換は行ごとに実施されます。このため,ジョブ定義スクリプト内で行が継続して

いる場合,正しく変換されないことがあります。

例として,ジョブ定義スクリプトに「$DIR1

改行コード\\ bar1

\\

…」と記述し,パス変換ルール 1 を

指定して Linux 上で変換した場合を次に示します。

#-adsh_path_var DIR1,DIR2 echo foo > "$DIR1 ←""の途中で改行されているため変換されない。

\\bar1\\"$DIR2\\bar2"bar3" ←「$DIR2\\bar2」が「$DIR2/bar2」に変換される。

同様に,ジョブ定義スクリプトに「$DIR1

改行コード

/bar1/…」と記述し,パス変換ルール 2 を指定

して Windows 上で変換した場合の例を次に示します。

#-adsh_path_var DIR1,DIR2 echo foo > '$DIR1

/bar1/"$DIR2/bar2"bar3' ←「$DIR2/bar2」が「$DIR2\\bar2」に変換される。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1099

• コメント内の文字列も変換されます。

• SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターに DELETE を指定した場合,子孫ジョブとして実行するジョ

ブ定義スクリプトはスクリプトイメージが出力されません。そのため,子孫ジョブで実行したジョブ定

義スクリプトに対して,このコマンドで定義した変換規則に基づいて変換した場合,変換結果は出力さ

れないので注意してください。

• パス変換ルール 2 の場合でも,「"(ダブルクォーテーション)」で囲んだ範囲内に「'(シングルクォー

テーション)」を入れ子として指定することはできません。指定するとパス変換の対象となるので注意

してください。

• #-adsh_path_var コマンドで指定した変数は,別プロセスではパスを扱う変数として定義されません。

別プロセスでもパスを扱う変数として定義したい場合は,PATH_CONV_VAR パラメーターと

PATH_CONV_NOVAR パラメーターで指定してください。【Windows 限定】

9.5.6 #-adsh_rc_ignore コマンド(常に正常終了するコマンドを定義する)

形式

#-adsh_rc_ignore コマンド名[,コマンド名 ...]

機能

このコマンドに引数として定義したコマンドは,終了コードに関係なく常に正常終了します。その場合,

対象コマンドの終了コードはジョブステップの成功または失敗の判定に影響しません。常に正常終了する

コマンドの定義は,1,023 個まで指定できます。

ただし,コマンドがシグナルを受信して終了した場合は,指定に関係なくコマンドがエラー終了します。

定義方法については,「 (2) 常に正常終了するコマンドを定義する 」を参照してください。

このコマンドを指定した個所以降のジョブ定義スクリプト実行で有効となります。ジョブステップ外に指

定した場合はジョブ定義スクリプト全体に有効で,ジョブステップ内に指定した場合はジョブステップ内

だけで有効です。ジョブステップ内に指定した場合,指定した個所以降からジョブステップ終了まで有効

となり,ジョブステップ外に指定した値は一時的に無効になります。また,ジョブステップ内に指定する

まではジョブステップ外に指定した値が有効になります。

引数

コマンド名[,コマンド名 ...]

常に正常終了するコマンドを定義します。

コマンド名を「,」で区切って複数指定した場合,指定したすべてのコマンドに対して有効になります。

コマンド名は,255 個まで指定できます。

• コマンド名

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1100

Windows の場合 〜<パス名>((1〜247 バイト))

UNIX の場合 〜<パス名>((1〜256 バイト))

コマンド名をベース名で指定します。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• コマンド名をベース名で指定します。ジョブステップ内で実行するコマンド名が重複する場合は,エイ

リアスやリンクを利用してベース名が重複しないようにしてください。

• このコマンドは,ジョブ定義スクリプトファイル中に 1,023 個まで指定できます。

• このコマンドは,スクリプト拡張コマンドに対して指定できません。スクリプト拡張コマンドの終了

コードは,必ず 0 が正常終了で 1 がエラー終了であり,エラー終了の場合はジョブを続行できないた

めです。

• このコマンドをジョブステップエラーブロックに記載できません。

• KNAX6584-I メッセージを出力してバッチジョブを中断する場合,最後に実行したコマンドに対して

はこのコマンドの指定は有効になりません。

• この#-adsh_rc_ignore コマンドを使って「

5.1.7 別プロセスでの実行

」に示す書式で実行されたコマ

ンドを常に正常終了させる場合,文字列を置換する前のコマンド名に対するベース名をコマンドの引数

に指定してください。

• CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータに FUNCTION を指定した場合,引数のコマンド名に関数

名を指定することで,関数を常に正常終了にすることができます。CMDRC_CMDGRP_CHECK パラ

メータを指定しない場合,または CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータに NONE を指定した場

合,引数のコマンド名に関数名を指定しても,同名のコマンド名が指定されたとして処理されます。

使用例

• grep の終了コードを無視します。

#-adsh_step_start STEP1

#-adsh_rc_ignore grep

UAP data|grep "TOTAL:"

#-adsh_step_end

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1101

9.5.7 #-adsh_script コマンド(実行中のジョブ定義スクリプトから外部の

ジョブ定義スクリプトファイルを呼び出す)

形式

#-adsh_script ジョブ定義スクリプトファイル名

機能

外部のジョブ定義スクリプトファイルの JP1/Advanced Shell 起動時点での内容を,現在実行中のジョブ

定義スクリプトファイルに挿入します。実行中のジョブ定義スクリプトから外部のジョブ定義スクリプト

ファイルの呼び出しは,4,095 個まで指定できます。呼び出した外部スクリプトは呼び出し元のジョブ定

義スクリプトに展開され,全体を 1 個のジョブ定義スクリプトとして解析し,実行します。

引数

ジョブ定義スクリプトファイル名

Windows の場合 〜<パス名>((1〜247 バイト))

UNIX の場合 〜<パス名>((1〜4,096 バイト))

展開するジョブ定義スクリプトファイルのパスを指定します。相対パスで指定した場合は,ジョブコン

トローラ起動時のカレントディレクトリからの相対パスとなります。

終了コード

終了コード

呼び出した外部スクリプト内で最後に終了したコマンドの終了コード

1

意味

正常終了

エラー終了

#-adsh_script コマンドの正常終了の終了コードは,環境設定パラメーターで変更できません。

注意事項

• シェル標準コマンドの.(ドット)コマンドと次の個所が異なります。

• .(ドット)コマンドは,ジョブ定義スクリプト実行処理時点での外部スクリプトの内容が実行され

ます。#-adsh_script コマンドは,ジョブ定義スクリプトの解析処理時点での外部スクリプトの内

容が実行されます。ジョブ定義スクリプトの解析処理から実行処理の間に外部スクリプトの内容を

変更しないでください。

• .(ドット)コマンドは外部スクリプト内にスクリプト拡張コマンドが記述されている場合,コメン

トと見なします。#-adsh_script コマンドは,外部スクリプト内にスクリプト拡張コマンドを記述

し,実行できます。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1102

• #-adsh_script コマンドで実行した外部スクリプトから,さらに#-adsh_script コマンドを実行する

場合,同一の外部スクリプトを 2 回以上呼び出さないでください。

• .(ドット)コマンドで呼び出す外部スクリプトの内容は,スクリプトイメージに出力されません。

#-adsh_script コマンドで呼び出す外部スクリプトの内容は,スクリプトイメージに出力されます。

• .(ドット)コマンドに相対パスで外部スクリプトを指定した場合,環境変数 PATH の値を参照し

てパスを解決します。#-adsh_script コマンドに相対パスで外部スクリプトを指定した場合,環境

変数 PATH の値を参照しないで,adshexec 起動時のカレントディレクトリからの相対パスとして

解釈します。

• .(ドット)コマンドはジョブ内で使用できる数に制限がありません。#-adsh_script コマンドは,

ジョブ内で使用できる上限数が 4,095 個です。

• .(ドット)コマンドは外部スクリプトへの引数を指定できます。#-adsh_script コマンドは,外部

スクリプトへの引数を指定できません。

• ファイル名として.(ドット)から始まるファイル名を指定しないでください。

• ファイル名に予約デバイス名(CON や AUX,NUL など)は使用しないでください。【Windows 限定】

• ファイル名に NTFS のストリームは使用しないでください。【Windows 限定】

• このコマンドが正常終了した場合,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定には使

用されません。呼び出した外部スクリプトの実行結果を参照してください。

9.5.8 

#-adsh_spoolfile

コマンド(プログラム出力データファイルの割り当

てをする)

形式

#-adsh_spoolfile ファイル環境変数定義名

機能

プログラム出力データファイルを割り当てます。

出力ファイルの割り当ては,4,095 個まで指定できます。また,1 つのジョブステップ内およびジョブス

テップ外には 255 個まで指定できます。割り当て方法については,「 5.9.3 プログラム出力データファイ

ルの割り当てをする 」を参照してください。

引数

ファイル環境変数定義名

〜<環境変数名>((1〜31 バイト))

割り当てたプログラム出力データファイルを識別するキーとなる,ファイル環境変数定義名を指定しま

す。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1103

Windows の場合,環境設定パラメーター VAR_ENV_NAME_LOWERCASE で ENABLE を指定し

ていれば小文字を指定できます。DISABLE を指定していれば小文字は指定できません。

終了コード

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• #-adsh_spoolfile コマンドで割り当てたパス名を利用して,スプールジョブディレクトリ下にディレ

クトリを生成しないでください。スプールジョブディレクトリ下にディレクトリが生成されていると, adshhk コマンドでスプールジョブの削除に失敗するなどの予期しない障害が発生することがあります。

• スプールジョブ作成抑止機能を使用した場合, #-adsh_spoolfile コマンドは使用できません。使用す

ると,KNAX6385-E メッセージを出力して終了します。

9.5.9 #-adsh_step_start コマンド,#-adsh_step_error コマンド,#adsh_step_end コマンド(ジョブステップを定義する)

形式

#-adsh_step_start

[ジョブステップ名]

[-successRC 終了コード定義[,終了コード定義 ...]]

[-stepVar シェル変数名[,シェル変数名 ...]]

[-run{normal|abnormal|always}]

[-onError{cont|stop}]

... ジョブステップ内の処理...(ジョブステップ正常ブロック)

[#-adsh_step_error]

[... ジョブステップエラー時の処理...(ジョブステップエラーブロック)]

#-adsh_step_end

機能

ジョブ定義スクリプトの一部分を,ジョブステップとしてグループ化します。ジョブステップとは,グルー

プ化した一まとまりのコマンド群のことです。ジョブステップの定義は,それぞれ 4,095 個まで指定でき

ます。

ジョブステップの使用方法については,「 5.8.3 ジョブステップを定義する 」を参照してください。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1104

ジョブステップ内で実行するコマンドの正常・エラーの判定については,「

5.8.8 ジョブ,ジョブステッ

プおよびコマンドの終了コード

」を参照してください。

ジョブステップ内でエラーが発生した場合の動作については,「 5.8.10 ジョブ実行中にエラーが発生した

場合の動作 」を参照してください。

引数

ジョブステップ名

〜<環境変数名>((1〜31 バイト))

ジョブステップを識別する情報の 1 つであるジョブステップ名を定義します。ジョブステップ名はジョ

ブ実行ログなどにメッセージとして表示されるほか,JP1/Advanced Shell が作成するファイル名の一

部にも使用されます。

ジョブステップ名は,ジョブ内で重複できます。

-successRC 終了コード定義[,終了コード定義]...

ジョブステップ正常ブロック内で実行するコマンドが正常終了したと見なす,コマンドの終了コードの

値を定義します。定義を「,」で区切って複数指定した場合,どれかの定義を満たした場合に正常終了

と見なします。

ただし,ステップ正常ブロック内で実行するコマンドがシグナル終了した場合は,この指定に関係な

く,コマンドはエラー終了となります。

ステップ正常ブロック内で実行するコマンドが,successRC 属性で定義したコマンドの終了コードに

該当しない終了コードを返している場合でも,#-adsh_rc_ignore コマンドで指定したコマンド名に該

当すれば,successRC 属性の指定値に関係なく#-adsh_rc_ignore コマンドの指定が優先されます。

終了コード定義

〜<符号なし整数>((0〜255))

終了コード定義は 8 個まで指定できます。

終了コード

終了コード

に合致する場合,正常終了します。

終了コード1

:

終了コード2

終了コード1

以上,

終了コード2

以下の場合,正常終了します。

終了コード

:

終了コード

以上の場合,正常終了します。

・ :

終了コード

終了コード

以下の場合,正常終了します。

-stepVar シェル変数名[,シェル変数名 ...]

ジョブステップ内だけで有効なシェル変数を宣言します。シェル変数名は,コンマで区切って 32 個ま

で指定できます。

• シェル変数名

〜<環境変数名>((1〜255 バイト))

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1105

ジョブステップ内だけで有効なシェル変数の名称を指定します。ただし,関数情報配列の名称は指

定できません。

-run{normal

| abnormal

| always}

先行ジョブステップや先行ジョブ定義スクリプト中のコマンドの状態によって,そのジョブステップを

実行するかどうかを定義します。指定が省略されている場合,normal が指定されたものとします。

• normal

先行ジョブステップの中にエラー終了したジョブステップが存在しない場合,または先行ジョブ定

義スクリプト中にエラー終了したコマンドが存在しない場合,実行します。

• abnormal

先行ジョブステップの中にエラー終了したジョブステップが存在する場合,または先行ジョブ定義

スクリプト中にエラー終了したコマンドが存在する場合,実行します。

• always

先行ジョブステップや先行ジョブ定義スクリプト中のコマンドの結果に関係なく,常に実行します。

-onError{cont

| stop}

ジョブステップ正常ブロック内のコマンドがエラー終了したとき,ジョブステップ正常ブロック内の後

続ジョブ定義スクリプトを実行しないでジョブステップエラーブロックへジャンプするか,ジョブス

テップ正常ブロック内の後続ジョブ定義スクリプトを実行するかを定義します。指定が省略されている

場合,stop が指定されたものとします。

• cont

ジョブステップ正常ブロック内の後続ジョブ定義スクリプトを実行します。

• stop

ジョブステップ正常ブロック内の後続ジョブ定義スクリプトを実行しないで,ジョブステップエラー

ブロック内のジョブ定義スクリプトを実行します。

終了コード

#-adsh_step_start,#-adsh_step_error の場合

終了コード

0

1

意味

正常終了

エラー終了

#-adsh_step_end の場合

終了コード

ジョブステップ正常ブロック内で最後に終了したコマン

ドの終了コード exit コマンドの引数

意味

ジョブステップ正常終了

ジョブステップエラー終了

ジョブステップエラーブロック内で引数を指定した exit コマンドを

実行して終了

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1106

終了コード

1

意味

#-adsh_step_end 自身のエラー終了

#-adsh_step_end コマンドのジョブステップ正常終了およびジョブステップエラー終了の終了コー

ドは,環境設定パラメーターで変更できません。

注意事項

• ジョブステップを制御文(if,for,while,until,case)のブロック内に記述する場合は,#adsh_step_start から#-adsh_step_end までを同一ブロック内に記述してください。記述しなかった場

合は,実行前に文法エラーとなります。

• for 文,while 文,until 文のブロック内に,ジョブステップを定義しないでください。これらのブロッ

ク内に外部スクリプト展開がある場合,外部スクリプトにジョブステップを含むこともできません。含

んだ場合,実行前に文法エラーとなります。

• if 文,case 文のブロック内にはジョブステップを定義できます。ただし,run 属性に abnormal また

は always を指定できません。

• ジョブステップ内にジョブステップを定義できません。

• #-adsh_rc_ignore コマンドなどを使用して,ジョブステップ正常ブロックで最後に実行したコマンド

が 0 以外で正常終了した場合,ジョブステップが正常終了してもジョブステップの終了コードが 0 以

外となることがあります。

ジョブ定義スクリプト

 #-adsh_rc_ignore cmdA

 #-adsh_step_start S1 -onError cont

  cmdA #rc=4となるコマンド

  cmdA #rc=4となるコマンド

 #-adsh_step_end

実行ログ

 KNAX6117-I コマンド(/home/hitachi/bin/cmdA, 行番号=3)が終了しました。rc=4 E-

Time=0.001s C-Time=0.000s

 KNAX6117-I コマンド(/home/hitachi/bin/cmdA, 行番号=4)が終了しました。rc=4 E-

Time=0.001s C-Time=0.000s

 KNAX6597-I ADSH152256.S1 ジョブステップが正常終了しました。rc=4 E-Time=0.004s C-

Time=0.000s

• KNAX6584-I メッセージを出力してバッチジョブを中断する場合,最後に実行したコマンドに対して

は,successRC 属性の指定は有効になりません。

• ジョブステップ正常ブロック内およびジョブステップエラーブロック内に関数を定義した場合,ジョブ

ステップが run 属性によってスキップされても,定義した関数を使用できます。

• CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメータの指定によって,関数と関数内のコマンドのエラー判定およ

び suceessRC 属性の定義は次のようになります。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1107

CMDRC_CMDGRP_CHEC

K パラメータの指定

FUNCTION

対象 定義可否 詳細

NONE またはパラメータの

指定なし

関数

関数内のコマンド

関数

関数内のコマンド

×

×

関数の終了コードと successRC 属性の定義

に従い,ジョブステップのエラー判定をし

ます。

関数内のコマンドの終了コードに従いジョ

ブステップのエラー判定はされないで,常

に正常終了したと見なされるため,ジョブ

ステップのエラー判定と successRC 属性の

定義の対象外となります。

関数の終了コードに従いジョブステップの

エラー判定はされないため,ジョブステッ

プのエラー判定と successRC 属性の定義の

対象外となります。

関数内のコマンドの終了コードと successRC 属性の定義に従い,ジョブス

テップのエラー判定をします。

(凡例)

○:対象が正常終了したと見なす終了コードの値を successRC 属性によって定義できる。

×:対象が正常終了したと見なす終了コードの値を successRC 属性によって定義できない。

使用例

• if 制御文のブロック内に#-adsh_step_start を指定し,対応する#-adsh_step_end をブロックの外に指

定するとエラーになります。 if [[ $a = $b ]]; then

#-adsh_step_start S1 fi

#-adsh_step_end

• while 制御文のブロック内に,ジョブステップを定義するとエラーになります。 while [[ $a = $b ]] do

#-adsh_step_start S1

#-adsh_step_end done

• if 制御文のブロック内には,ジョブステップを定義できます。 if [[ $a = $b ]]; then

#-adsh_step_start S1

#-adsh_step_end fi

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1108

9.6 スクリプト制御文

スクリプト制御文とは,ジョブ定義スクリプトに記述する制御文のことです。

ジョブ定義スクリプトは,制御文に記述された条件式の結果を基に,実行する処理を制御します。制御文

を構成する予約語,処理の前には 0 個以上のスペースおよびタブ文字を挿入できます。

9.6.1 case 文(複数処理からの選択)

形式 case 式 in

パターン1)処理a

;;

パターン2)処理b

;;

...

*)処理x

;; esac

機能

文字列の内容に応じて複数ある処理のうち,1 つを実行する制御文です。

説明 in は case 文の処理の開始を意味し,esac は case 文の終了を意味します。一致するパターンが存在した

場合,「)」から「;;」までに記述されている処理を実行します。1 つのパターンは「;;」で区切られ,パター

ンは複数記述できます。また,

*

パターンにはどのパターンにも一致しなかった場合の処理を記述します。

パターンと一致しているかどうかの判定は,記述された順に行います。式の内容が複数のパターンに一致

する場合は,最初に一致したパターンに記述された処理を実行します。 in を「{」,esac を「}」で記述できます。しかし,in の場合は esac を,「{」の場合は「}」を省略できま

せん。それぞれの対応が合わない場合,構文不正でエラー終了します。

パターンには,ワイルドカードによる正規表現の指定ができます。

使用例

• パターンの終端を示す「;;」は,処理と同一行に記述できます。 case $cnt in

0)

echo "cnt is ZERO" ;;

*)

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1109

echo "cnt is not ZERO" ;; esac

• パターン内の最後のコマンドがスクリプト拡張コマンドの場合,「;;」はスクリプト拡張コマンドの引数

と解釈されるため,改行して記述します。 case $cnt in

0)

#-adsh_step_start STEP01

echo "cnt is ZERO"

#-adsh_step_end ;; ←誤り。「;;」の前で改行する。

*)

#-adsh_step_start STEP01

echo "cnt is not ZERO"

#-adsh_step_end

;; esac

9.6.2 for 文(繰り返し実行)

形式 1 for 変数[in wordlists] do

処理 done

形式 2 for 変数[in wordlists];do

処理 done

機能

値を順次変化させながら,同じ処理を繰り返し実行する制御文です。

説明

先頭に for 文があり,do と done で終わります。ループの回数は wordlists の要素数で決定します。変数

には wordlists の各要素が左から順に代入され,do から done の間に記述された処理を実行します。 wordlists の各要素をすべて代入し終えると,for 文は終了します。 wordlists の各要素は,「要素 1 要素 2 ...要素 n」のようにスペースで指定します。 wordlists に変数を指定した場合,指定した変数の値を do から done の間に変更しても for 文の変数に代

入される値は変更されません。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1110

wordlists に「$@」と指定された場合,ジョブ定義スクリプトの引数を wordlists として使用します。ま

た,in wordlists は省略できますが,in wordlists を省略した場合は wordlists に「$@」が指定された場

合と同じ処理をします。 do を「{」,done を「}」で記述できます。しかし do の場合は done を,「{」の場合は「}」を省略できま

せん。それぞれの対応が合わない場合,構文不正でエラー終了します。 wordlists の直後に「;」を付けた場合,継続して記述できます。

使用例

• 値を変えて表示を 3 回繰り返します。 for num in 1 2 3 do

echo "num is $num" done

9.6.3 if 文(条件分岐)

形式 1 if 条件1 then

処理a

[elif 条件2 then

処理b]

[else

処理c] fi

形式 2 if 条件1;then

処理a

[elif 条件2; then

処理b]

[else

処理c] fi

機能

ある条件を指定し,その結果が真(0)か偽(0 以外)のどちらかによって処理を分岐します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1111

説明 if 文で開始し, fi 文で終了します。条件には任意のコマンドまたは&&,

||

,( ),{ }などを使用し,複数の

コマンドをまとめて指定するコマンドリストを記述します。コマンドまたはコマンドリストの終了コード

が 0 の場合は then 節に進み,0 以外の場合は else 節または elif 節に進みます。 elif 節および else 節は省略できますが,then および fi は必ず指定してください。elif 節は複数指定できま

す。if に対応する then および fi が見つからない場合,構文不正でエラー終了します。

条件の直後に「;」を付けた場合,継続して記述できます。

使用例

• 値を 3 と比較して結果を表示します。 if [[ $num -eq 3 ]] then

echo "num = 3" elif [[ $num -lt 3 ]] then

echo "num < 3" else

echo "num > 3" fi

9.6.4 until 文(条件が成立するまでの繰り返し)

形式 1 until 条件 do

処理 done

形式 2 until 条件;do

処理 done

機能

条件が成立するまで,同じ処理を繰り返し実行する制御文です。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1112

説明

先頭に until 文があり,do と done で終わります。条件には任意のコマンドまたは&&,

||

,( ),{ }など

を使用し,複数のコマンドをまとめて指定するコマンドリストを記述します。条件に記述したコマンドや

コマンドリストの実行による終了コードが 0 になるまで,do から done の間に記述された処理を繰り返し

実行します。そのため,until 文から抜けるには,do から done の間の処理で条件が成立するよう状態を

変化させる必要があります。また,until 文の先頭時点で条件が成立していた場合,処理は一度も実行され

ることなく終了します。 do および done は省略できません。do と done の対応が合わない場合,構文不正でエラー終了します。

条件の直後に「;」を付けた場合,継続して記述できます。

使用例

• 0 から 10 になるまで表示を繰り返します。 num=0 until [[ $num -eq 10 ]] do

echo "num is $num"

((num+=1)) done

9.6.5 while 文(条件が成立している間の繰り返し)

形式 1 while 条件 do

処理 done

形式 2 while 条件;do

処理 done

機能

条件が成立している間,同じ処理を繰り返し実行する制御文です。

説明

先頭に while 文があり,do と done で終わります。条件には任意のコマンドまたは&&,

||

,( ),{ }など

を使用し,複数のコマンドをまとめて指定するコマンドリストを記述します。条件に記述したコマンドや

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1113

コマンドリストの実行による終了コードが 0 という条件を満たしている間,do から done の間に記述され

た処理を繰り返し実行します。そのため,while 文から抜けるには,do から done の間の処理で条件が不

成立になるよう状態を変化させる必要があります。 do および done は省略できません。do と done の対応が合わない場合,構文不正でエラー終了します。

条件の直後に「;」を付けた場合,継続して記述できます。

使用例

• num の値が 0 から 9 の間,表示を繰り返します。 num=0 while [[ $num -ne 10 ]] do

echo "num is $num"

((num+=1)) done

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1114

9.7 スクリプト予約語コマンド

スクリプト予約語コマンドとは,ジョブ定義スクリプトで予約語として使用できるコマンドのことです。

9.7.1 time コマンド(コマンドの実行時間を出力する)

形式 time[-p][command]

機能

コマンドの実行時間を標準エラー出力に出力します。 command に指定したコマンドの実行時間を標準エラー出力に出力します。command を指定しない場合

は,シェルの実行時間を出力します。

出力形式を次に示します。

• command を指定した場合 commandの実行時間 commandのユーザーCPU時間 commandのシステムCPU時間

Windows の場合,「 commandのユーザーCPU時間

」,「 commandのシステムCPU時間

」には,孫プロセスの

CPU 時間は含まれません。

• command を指定しない場合

シェル

のユーザーCPU時間 シェル

のシステムCPU時間

注※ シェルから起動したプロセスも含みます。

Windows の場合,「

シェルのユーザーCPU時間

」,「

シェルのシステムCPU時間

」には,孫プロセスの

CPU 時間は含まれません。

引数

-p command の実行時間,ユーザー CPU 時間,システム CPU 時間をそれぞれ改行して出力します。 command

実行時間および CPU 時間を出力したいコマンドの名称を指定します。

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1115

終了コード

終了コード command に指定したコマンドの終了コード command を指定しない場合は 0

意味

正常終了

注意事項

• time コマンドの結果を標準エラー出力以外のファイルにリダイレクトできません。

• このコマンドの実行結果はジョブ実行ログファイルに出力されません。また,ジョブやジョブステップ

の正常終了またはエラー終了の判定にも使用されません。標準エラー出力に出力される実行時間,およ

び呼び出したコマンドの実行結果を参照してください。

使用例

• コマンドの実行時間および CPU 時間を出力します。

ジョブ定義スクリプトの内容 time date

実行ジョブの STDOUT ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ********

2013/12/06 金曜日 13:16:21 JST

実行ジョブの STDERR ファイルの内容

******** 実行ジョブのSTDERRファイルの内容 ********

0.00s real 0.00s user 0.00s system

9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

JP1/Advanced Shell

1116

10

スクリプト開発部品

この章では,スクリプト開発部品の記述形式と詳細を説明します。

JP1/Advanced Shell

1117

10.1 スクリプト開発部品の記述形式

スクリプト開発部品の記述形式を次に示します。

0

部品名[△

1

オプション]…[△

1

オプション][△

1

オペランド]

• 最初にオプションを指定し,次にオペランドを指定します。オペランドとは,オプション名とオプショ

ン値のほかにコマンドに指定できる引数のことです。オプションの前にオペランドを指定した場合は,

指定内容をすべてオペランドとして処理します。

• オプションは「-オプション名[△1 値]」の形式で指定します。オプションを複数指定する場合,指定

順序は任意です。

• 値のないオプションは連続して指定できます(例:「-a -b -c」と「-abc」は同じです)。その場合,最

後のオプションには値を指定できます(例:「-abc xyz」の「xyz」は,-c オプションの値となります)。

• 不当なオプション,または指定できる範囲外の値を指定した場合,エラーになります。

オプション名にはマルチバイト文字は使用できません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1118

10.2 スクリプト開発部品の一覧

スクリプト開発部品の一覧を次の表に示します。

表 10-1 スクリプト開発部品の一覧

分類

変数操作

文字列操作

数値操作

日付操作

ファイル・ディレクトリ

操作 getHour getMinute getMonth getSecond getTime getWeekday getYear isLeapYear getFileMTime getFileSize isDir isEmptyDir

部品名 getArrayIndex isEmptyVar isInitVar sortArray deleteSpace getStrLen getStrPos isLowerStr isUpperStr isNumericStr cmpDate getCalcDate getDate getDateDiff getDay

機能概要

配列の値をキーにした添え字取得

変数の空文字判定

変数の初期化判定

配列のデータのソート

空白を削除した文字列の取得

文字列の文字数取得

文字列の位置取得

文字列の半角英小文字の判定

文字列の半角英大文字の判定

数値判定

日付の比較

加減算した日付の取得

現在の日付取得

日付の経過日数の取得

日付から日の取得

時刻から時の取得

時刻から分の取得

日付から月の取得

時刻から秒の取得

現在の時刻取得

日付から曜日の取得

日付から年の取得

うるう年の判定

ファイルの日付と時刻取得

ファイルのサイズ取得

ディレクトリの存在有無判定

ディレクトリの内容有無判定

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1119

分類

ファイル・ディレクトリ

操作

CSV 操作

JSON 操作

XML 操作

部品名 isFileOrDir isNormalFile arrayToCsv convCsvSep csvToArray getCsvColumn searchCsvColumn getJsonValue getXmlAttrValue getXmlDecl getXmlElem

機能概要

ファイル・ディレクトリの存在有無判定

通常ファイルの存在有無判定

2 次元配列の値の CSV データ出力

CSV データの区切り文字の変換

CSV データの 2 次元配列への格納

CSV データの空白行を意識したカラム取得

CSV データの特定の列を対象とした検索によるレコード取得

JSON データの要素に対応する値の取得

XML データの要素の属性値の取得

XML 宣言の取得

XML データの要素の内容の取得

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1120

10.3 スクリプト開発部品

スクリプト開発部品とは,JP1/Advanced Shell が提供する,関数形式のジョブ定義スクリプトです。空

白を削除した文字列の取得や,日付の経過日数の取得,ファイルサイズの取得など,汎用的な処理を関数

として呼び出すことができます。

スクリプト開発部品の格納場所を次に示します。

Windows の実行環境の場合

• インストール先フォルダ¥JP1ASE¥parts¥en

• インストール先フォルダ¥JP1ASE¥parts¥ja

Windows の開発環境の場合

• インストール先フォルダ¥JP1ASD¥parts¥en

• インストール先フォルダ¥JP1ASD¥parts¥ja

UNIX の実行環境の場合

• /opt/jp1as/parts/en

• /opt/jp1as/parts/ja en ディレクトリ配下のスクリプト開発部品には英語のコメントが記述されています。ja ディレクトリ配下

のスクリプト開発部品には日本語のコメントが記述されています。両者の違いはコメントだけであり,機

能は同じです。

提供するスクリプト開発部品のファイルのエンコーディングを次に示します。

表 10-2 スクリプト開発部品のファイルのエンコーディング

OS エンコーディング

UTF-8 Linux

AIX

HP-UX

Solaris

Windows SJIS

スクリプト開発部品を使うための詳細手順は,「 2.6.22 スクリプト開発部品を使うための準備

」を参照し

てください。

なお,スクリプト開発部品を改造した場合の動作は保証しません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1121

10.3.1 getArrayIndex(配列の値をキーにした添え字取得)

形式 getArrayIndex [-d 要素番号] 配列名 文字列

機能

引数に指定された配列から文字列を検索し,最初に完全一致した配列の添え字を返します。配列の 0 番目

の要素から順に検索します。

引数

-d 要素番号

指定した要素番号に対応する 2 次元配列から文字列を検索します。

配列名

添え字を取得する配列名を指定します。

文字列

検索する文字列を指定します。

標準出力への出力

添え字を示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致する文字列が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 引数の要素番号には 0 から 65535 までの数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェッ

クはしません。

• 引数の配列名に「adsh」から始まる配列名を指定しないでください。指定すると,部品内のローカル

変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の配列名に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指定できる文字列

かどうかのチェックはしません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1122

使用例 set -A input Tokyo Yokohama Fukuoka Nagoya getArrayIndex input Tokyo # 「0」が出力される。 getArrayIndex input Yokohama # 「1」が出力される。 set -D input { Osaka Fukuoka Nagoya } { Tokyo Yokohama Chiba } getArrayIndex -d 0 input Osaka # 「0」が出力される。 getArrayIndex -d 1 input Chiba # 「2」が出力される。

10.3.2 isEmptyVar(変数の空文字判定)

形式 isEmptyVar 変数名

機能

引数に指定された変数の値が空かどうかを判定します。

次のどれかの場合,1 を出力します。

• 変数が定義されていない

• 変数に値が代入されていない

• 変数に空文字列が代入されている

次の場合,0 を出力します。

• 変数に 1 文字以上の値が代入されている

引数

変数名

判定する変数名を指定します。

配列を指定する場合,要素番号を含めて指定します(例:array[1])。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1123

終了コード

1 以上

意味

エラー終了

注意事項

• 引数の変数名に「adsh」から始まる変数名を指定しないでください。指定すると,部品内のローカル

変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の変数名に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指定できる文字列

かどうかのチェックはしません。

使用例 typeset var1 isEmptyVar var1 # 「1」が出力される。 var1="" isEmptyVar var1 # 「1」が出力される。 var1=100 isEmptyVar var1 # 「0」が出力される。

# 変数var1が空の場合,1でreturnする。 result=$(isEmptyVar var1) if [[ $result –eq 1 ]]; then

return 1 fi

10.3.3 isInitVar(変数の初期化判定)

形式 isInitVar 変数名

機能

引数に指定された変数に値が代入されているかどうかを判定します。

次のどちらかの場合,1 を出力します。

• 変数に空文字列が代入されている

• 変数に 1 文字以上の値が代入されている

次のどちらかの場合,0 を出力します。

• 変数が定義されていない

• 変数に値が代入されていない

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1124

引数

変数名

判定する変数名を指定します。

配列を指定する場合,要素番号を含めて指定します(例:array[1])。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 引数の変数名に「adsh」から始まる変数名を指定しないでください。指定すると,部品内のローカル

変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の変数名に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指定できる文字列

かどうかのチェックはしません。

使用例 typeset var1 isInitVar var1 # 「0」が出力される。 var1="" isInitVar var1 # 「1」が出力される。 var1=100 isInitVar var1 # 「1」が出力される。

# 変数var1が初期化されていない場合,1でreturnする。 result=$(isInitVar var1) if [[ $result –eq 0 ]]; then

return 1 fi

10.3.4 sortArray(配列のデータのソート)

形式 sortArray [-d 要素番号] [-n] [-r] 配列名1 配列名2

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1125

機能

引数に指定された配列の値をソートします。値に含まれる文字の大文字と小文字は区別されます。

引数

-d 要素番号

指定した要素番号に対応する 2 次元配列の値をソートします。2 次元配列のすべての要素の値をソート

する場合は,要素番号に「@」を指定します。「@」を指定すると,2 次元配列の 1 つ目の要素番号に

対応する各配列内で要素の値をソートします。例えば,2×3 の 2 次元配列 array の場合,array[0][0]

と array[0][1]と array[0][2]の間で要素の値をソートし,array[1][0]と array[1][1]と array[1][2]の間

で要素の値をソートします。

このオプションを指定しない場合,配列を 1 次元配列と解釈してソートします。

-n

先頭の数値文字列を数値と解釈してソートします。

-r

降順にソートします。

このオプションを指定しない場合,昇順にソートします。

配列名 1

ソート対象の配列名を指定します。

配列名 2

ソートしたデータを格納する配列名を指定します。

標準出力への出力

なし

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• ソート対象の配列の値に改行が含まれていると,正しくソートされません。

• ソート対象の配列に値を持たない要素が含まれていると,その要素は削除されてソートされます。

• 引数の要素番号には「@」または 0 から 65535 までの数値を指定できますが,指定できる文字列かど

うかのチェックはしません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1126

• 引数の配列名 1 配列名 2 に「adsh」から始まる配列名を指定しないでください。指定すると,部品内

のローカル変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の配列名 1 と配列名 2 に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指

定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 set –A input Tokyo Yokohama Fukuoka Nagoya sortArray input output echo "${output[@]}" # 「Fukuoka Nagoya Tokyo Yokohama」が出力される。 set –A input Tokyo Yokohama Fukuoka Nagoya sortArray –r input output echo "${output[@]}" # 「Yokohama Tokyo Nagoya Fukuoka」が出力される。 set -A input -- -3 70 -50 8 100 sortArray -n input output echo "${output[@]}" # 「-50 -3 8 70 100」が出力される。 set -D input { Osaka Fukuoka Nagoya } { Tokyo Yokohama Chiba } sortArray -d 1 input output echo "${output[0][@]}" # 「Osaka Fukuoka Nagoya」が出力される。 echo "${output[1][@]}" # 「Chiba Tokyo Yokohama」が出力される。 set -D input { Osaka Fukuoka Nagoya } { Tokyo Yokohama Chiba } sortArray -d @ input output echo "${output[0][@]}" # 「Fukuoka Nagoya Osaka」が出力される。 echo "${output[1][@]}" # 「Chiba Tokyo Yokohama」が出力される。

10.3.5 deleteSpace(空白を削除した文字列の取得)

形式 deleteSpace [-a] [-l] [-r] 文字列

機能

引数に指定された文字列から空白を削除した文字列を出力します。空白とは,正規表現[:space:]で示す文

字であり,半角空白やタブなどを示します。

引数

-a

文字列に含まれるすべての空白を削除します。

-l

文字列の先頭の空白だけを削除します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1127

-r

文字列の末尾の空白だけを削除します。

上記オプションを何も指定しなかった場合は,文字列の先頭と末尾の空白を削除します。これは,-l オプ

ションと-r オプションを同時に指定した場合とおなじです。

-a オプションとほかのオプションを同時に指定した場合,-a オプションを優先します。

文字列

空白を削除する文字列を指定します。

標準出力への出力

空白が削除された文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 deleteSpace " ab cd " # 「ab cd」が出力される。 deleteSpace –l " ab cd " # 「ab cd 」が出力される。 deleteSpace –r " ab cd " # 「 ab cd」が出力される。 deleteSpace –a " ab cd " # 「abcd」が出力される。

10.3.6 getStrLen(文字列の文字数取得)

形式 getStrLen 文字列

機能

引数に指定された文字列の文字数を出力します。文字列に含まれる改行は 1 文字と解釈されます。

引数

文字列

文字数を取得する文字列を指定します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1128

標準出力への出力

文字数を示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

使用例 getStrLen abcdefg # 「7」が出力される。 getStrLen あいう # 「3」が出力される。

意味

正常終了

エラー終了

10.3.7 getStrPos(文字列の位置取得)

形式 getStrPos 文字列1 文字列2 [検索開始位置]

機能

引数に指定された文字列の中から文字列を検索し,最初に完全一致した文字列の位置(先頭からその位置

までの文字数)を出力します。文字列が見つからなかった場合は 0 を出力します。

検索を開始する位置を指定できます。検索開始位置を省略すると,1 を仮定し,文字列の先頭から検索を

開始します。

引数

文字列 1

位置を取得する文字列を指定します。

文字列 2

検索する文字列を指定します。

検索開始位置

検索を開始する位置を指定します。

標準出力への出力

文字数を示す文字列。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1129

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の検索開始位置には 1 以上の数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getStrPos abcdefg c # 「3」が出力される。 getStrPos abcdefg cd # 「3」が出力される。 getStrPos abcdabcd c 2 # 「3」が出力される。(2文字目以降で出現するcの位置) getStrPos abcdabcd c 4 # 「7」が出力される。(4文字目以降で出現するcの位置) getStrPos abcdabcd cd # 「3」が出力される。 getStrPos ABCDabcd cd # 「7」が出力される。 getStrPos あいう う # 「3」が出力される。 getStrPos あiうeお e # 「4」が出力される。 getStrPos ab\tcd \t # 「3」が出力される。

10.3.8 isLowerStr(文字列の半角英小文字の判定)

形式 isLowerStr 文字列

機能

引数に指定された文字列がすべて半角の英小文字であるかどうかを判定します。

次の場合,1 を出力します。

• すべての文字が半角の英小文字である

次の場合,0 を出力します。

• 半角の英小文字でない文字が含まれている

引数

文字列

判定する文字列を指定します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1130

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 isLowerStr abc # 「1」が出力される。 isLowerStr ABC # 「0」が出力される。 isLowerStr aBc # 「0」が出力される。 isLowerStr あいう # 「0」が出力される。

# 変数var1の値に半角の英小文字でない文字が含まれている場合,1でreturnする。 result=$(isLowerStr "$var1") if [[ $result -eq 0 ]]; then

return 1 fi

10.3.9 isUpperStr(文字列の半角英大文字の判定)

形式 isUpperStr 文字列

機能

引数に指定された文字列がすべて半角の英大文字であるかどうかを判定します。

次の場合,1 を出力します。

• すべての文字が半角の英大文字である

次の場合,0 を出力します。

• 半角の英大文字でない文字が含まれている

引数

文字列

判定する文字列を指定します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1131

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 isUpperStr ABC # 「1」が出力される。 isUpperStr abc # 「0」が出力される。 isUpperStr AbC # 「0」が出力される。 isUpperStr あいう # 「0」が出力される。

# 変数var1の値に半角の英大文字でない文字が含まれている場合,1でreturnする。 result=$(isUpperStr "$var1") if [[ $result -eq 0 ]]; then

return 1 fi

10.3.10 isNumericStr(数値判定)

形式 isNumericStr 文字列

機能

引数に指定された文字列が数値として評価できるかどうかを判定します。

数値とは,次の形式です(例:123,-100,001)

[-]<数字>+

次の場合,1 を出力します。

• 数値として評価できる

次の場合,0 を出力します。

• 数値として評価できない

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1132

引数

文字列

判定する文字列を指定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 isNumericStr 123 # 「1」が出力される。 isNumericStr -100 # 「1」が出力される。 isNumericStr 001 # 「1」が出力される。 isNumericStr +5 # 「0」が出力される。 isNumericStr abc # 「0」が出力される。

# 変数var1の値が数値として評価できない場合,1でreturnする。 result=$(isNumericStr "$var1") if [[ $result –eq 0 ]]; then

return 1 fi

10.3.11 cmpDate(日付の比較)

形式 cmpDate 日付1 {eq|ne|ge|gt|le|lt} 日付2

機能

引数に指定された 2 つの日付を比較します。

次の場合,1 を出力します。

• 日付の比較結果が真である。

次の場合,0 を出力します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1133

• 日付の比較結果が偽である。

引数

日付 1

日付を示す文字列を指定します。

日付 2

日付を示す文字列を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd,yyyymmdd,mm/dd/yyyy など)。 eq

日付 1 が日付 2 と等しいことを判定します。 ne

日付 1 が日付 2 と等しくないことを判定します。 ge

日付 1 が日付 2 以上であることを判定します。 gt

日付 1 が日付 2 より大きいことを判定します。 le

日付 1 が日付 2 以下であることを判定します。 lt

日付 1 が日付 2 より小さいことを判定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 1 と 日付 2 に指定できる文字列は,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式と同じ

ですが,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1134

使用例 cmpDate 2016/05/02 eq 2016/05/02 # 「1」が出力される。 cmpDate 2016/05/02 ne 2016/05/02 # 「0」が出力される。 cmpDate 20160505 ge 20160502 # 「1」が出力される。 cmpDate 20160101 gt 20160502 # 「0」が出力される。 cmpDate 20160505 le 20160502 # 「0」が出力される。 cmpDate 20160101 lt 20160502 # 「1」が出力される。

# 変数date1が示す日付と変数date2が示す日付が異なる場合,1でreturnする。 result=$(cmpDate "$date1" ne "$date2") if [[ $result –eq 1 ]]; then

return 1 fi

10.3.12 getCalcDate(加減算した日付の取得)

形式 getCalcDate 日付 [+|-]年数 [+|-]月数 [+|-]日数

機能

引数に指定された 日付 に,引数に指定された 年数 ・ 月数 ・ 日数 を加減算して求めた日付を yyyy/mm/dd

の形式で出力します。

引数

日付

日付を示す文字列を指定します。

年数

年数を示す 0 以上の数値を指定します。

月数

月数を示す 0 以上の数値を指定します。

日数

日数を示す 0 以上の数値を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

標準出力への出力

加減算された日付を示す文字列。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1135

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 日数と月数を加減算した結果,日付がその月の末日を超えている場合,超えた分を次の月に加算して出

力します。

例えば,引数に「2015/03/31 0 -1 0」を指定すると,末日の「2015/02/28」から超えた 3 日分を次

の月に加算し,「2015/03/03」を出力します。

• 引数の日付に指定できる文字列は,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式と同じですが,

指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

• 引数の年数と月数と日数には 0 以上の数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェックは

しません。

使用例 getCalcDate 2016/05/02 +1 -4 18 # 「2017/01/20」が出力される。 getCalcDate 2016/05/02 0 -6 0 # 「2015/11/02」が出力される。

10.3.13 getDate(現在の日付取得)

形式 getDate

機能

現在の日付を yyyy/mm/dd の形式で出力します。

標準出力への出力

現在の日付を示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1136

使用例 getDate # 「2015/04/23」が出力される。

10.3.14 

getDateDiff

(日付の経過日数の取得)

形式 getDateDiff [-m|-y] 日付1 日付2

機能

引数に指定された 2 つの日付の差を出力します。

引数

-m

日付の差を月の単位で出力します。

例えば, 日付 1 が 2016/05/10 で, 日付 2 が 2016/06/10 の場合は 1 を出力し, 日付 1 が

2016/05/10 で, 日付 2 が 2016/06/09 の場合は 0 を出力します。

-y

日付の差を年の単位で出力します。

例えば, 日付 1 が 2015/05/10 で, 日付 2 が 2016/05/10 の場合は 1 を出力し, 日付 1 が

2015/05/10 で, 日付 2 が 2016/4/10 の場合は 0 を出力します。

なお,うるう年の場合は 366 日を 1 年と解釈し,うるう年ではない場合は 365 日を 1 年と解釈します。

上記オプションをどちらも指定しなかった場合は,日付の差を日の単位で出力します。上記オプションを

どちらも指定した場合,エラー終了します。

日付 1

日付を示す文字列を指定します。

日付 2

日付を示す文字列を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

標準出力への出力

日付の差を示す文字列。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1137

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 1 と 日付 2 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じです

が,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getDateDiff 2016/05/10 2016/06/10 # 「31」が出力される。 getDateDiff –m 2016/05/10 2016/08/20 # 「3」が出力される。 getDateDiff –y 2016/05/10 2018/06/10 # 「2」が出力される。

# 現在の日付と変数date1が示す日付との差を出力する。 getDateDiff $("${ADSH_DIR_CMD}date" +%Y%m%d) "$date1"

10.3.15 getDay(日付から日の取得)

形式 getDay [日付]

機能

引数に指定された 日付 の日を 01 から 31 までの 2 桁の文字列(数字)で出力します。引数を省略すると,

現在の日付を仮定します。

引数

日付

日付を示す文字列を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

標準出力への出力

日を表す 2 桁の文字列(数字)

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1138

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getDay 2016/05/02 # 「02」が出力される。

10.3.16 getHour(時刻から時の取得)

形式 getHour [時刻]

機能

引数に指定された 時刻 の時を 00 から 23 までの 2 桁の文字列(数字)で出力します。引数を省略すると,

現在の時刻を仮定します。

引数

時刻

時刻を示す文字列を指定します。

時刻には,date コマンドでの絶対日時による時刻の形式を指定できます(例:hh:mm:ss, hhmm など)。

標準出力への出力

時を表す 2 桁の文字列(数字)

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1139

注意事項

引数の 時刻 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getHour 15:20:01 # 「15」が出力される。

10.3.17 getMinute(時刻から分の取得)

形式 getMinute [時刻]

機能

引数に指定された時刻の分を 00 から 59 までの 2 桁の文字列(数字)で出力します。引数を省略すると,

現在の時刻を仮定します。

引数

時刻

時刻を示す文字列を指定します。

時刻には,date コマンドでの絶対日時による時刻の形式を指定できます(例:hh:mm:ss, hhmm など)。

標準出力への出力

分を表す 2 桁の文字列(数字)

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 時刻 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による時刻の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1140

使用例 getMinute 15:20:01 # 「20」が出力される。

10.3.18 getMonth(日付から月の取得)

形式 getMonth [日付]

機能

引数に指定された日付の月を 01 から 12 までの 2 桁の文字列(数字)で出力します。引数を省略すると,

現在の日付を仮定します。

引数

日付

日付を示す文字列を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

標準出力への出力

月を表す 2 桁の文字列(数字)

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getMonth 2016/05/02 # 「05」が出力される。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1141

10.3.19 getSecond(時刻から秒の取得)

形式 getSecond [時刻]

機能

引数に指定された時刻の秒を 2 桁の文字列(数字)で出力します。数字の範囲は,うるう秒への対応の違

いから,OS によって異なります。引数を省略すると,現在の時刻を仮定します。

引数

時刻

時刻を示す文字列を指定します。

時刻には,date コマンドでの絶対日時による時刻の形式を指定できます(例:hh:mm:ss, hhmm など)。

標準出力への出力

秒を表す 2 桁の文字列(数字)

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 時刻 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getSecond 15:20:01 # 「01」が出力される。

10.3.20 getTime(現在の時刻取得)

形式 getTime

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1142

機能

現在の時刻を hh:mm:ss の形式で出力します。

標準出力への出力

現在の時刻を示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

使用例 getTime # 「09:20:50」が出力される。

意味

正常終了

エラー終了

10.3.21 getWeekday(日付から曜日の取得)

形式 getWeekday [-l|-s] [日付]

機能

引数に指定された日付の曜日を文字(数字)または文字列で出力します。引数の日付を省略すると,現在

の日付を仮定します。

引数

-l

曜日の正式名を表す文字列を出力します。

-s

曜日の省略名を表す文字列を出力します。

上記オプションをどちらも指定しなかった場合は,0(日曜)から 6(土曜)までの 1 桁の文字(数字)を

出力します。上記オプションをどちらも指定した場合,エラー終了します。

各出力内容は部品内の date コマンドの動作に従います。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1143

日付

日付を示す文字列を指定します。

日付 には,date コマンドでの絶対日時による 日付 の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyy-mmdd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

標準出力への出力

曜日を表す 1 桁の文字(数字),または曜日を表す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getYear 2016/05/02 # 「2016」が出力される。

10.3.22 getYear(日付から年の取得)

形式 getYear [日付]

機能

引数に指定された日付の年を 4 桁の文字列(数字)で出力します。引数を省略すると,現在の日付を仮定

します。

引数

日付

日付を示す文字列を指定します。

日付には,date コマンドにおける絶対日時による日付の形式を指定できます(例:yyyy/mm/dd, yyyymm-dd, yyyymmdd, mm/dd/yyyy など)。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1144

標準出力への出力

年を表す 4 桁の文字列(数字)。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 日付 に指定できる文字列は,date コマンドでの絶対日時による日付の形式と同じですが,指定でき

る文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 getYear 2016/05/02 # 「2016」が出力される。

10.3.23 isLeapYear(うるう年の判定)

形式 isLeapYear 年

機能

引数に指定された年がうるう年かどうかを判定します。

次の場合,1 を出力します。

• うるう年である。

次の場合,0 を出力します。

• うるう年でない。

引数

年を示す文字列を指定します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1145

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

引数の 年 には 0 以上の数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例 isLeapYear 2016 # 「1」が出力される。 isLeapYear 2015 # 「0」が出力される。

# 変数var1の値がうるう年の場合,UAP1を実行する。 result=$(isLeapYear "$var1") if [[ $result –eq 1 ]]; then

UAP1 fi

10.3.24 getFileMTime(ファイル・ディレクトリの日付と時刻取得)

形式 getFileMTime [-d] [-t] パス名

機能

引数に指定されたファイルまたはディレクトリの更新日付および更新時刻を出力します。更新日付は yyyy/ mm/dd の形式で出力します。更新時刻は hh:mm:ss の形式で出力します。

引数

-d

更新日付を出力します。

-t

更新時刻を出力します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1146

上記オプションをどちらも指定しなかった場合,または上記オプションをどちらも指定した場合,更新日

付と更新時刻を空白区切りで 1 行にして出力します。

パス名

更新日付・更新時刻を取得するファイルまたはディレクトリのパス名を指定します。

標準出力への出力

ファイルまたはディレクトリの更新日付および更新時刻を示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例 getFileMTime log.txt # 「2015/04/23 09:20:50」が出力される。 getFileMTime –d log.txt # 「2015/04/23」が出力される。 getFileMTime –t log.txt # 「09:20:50」が出力される。

10.3.25 getFileSize(ファイルのサイズ取得)

形式 getFileSize [-k|-m] パス名

機能

引数に指定されたファイルのサイズを出力します。

引数

-k

サイズをキロバイト単位で出力します(1 キロバイト=1024 バイト)。

-m

サイズをメガバイト単位で出力します(1 メガバイト=1048576 バイト)。

上記オプションをどちらも指定しなかった場合,サイズをバイト単位で出力します。上記オプションをど

ちらも指定した場合,エラー終了します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1147

小数点以下の数値は切り上げてサイズを出力します。

パス名

サイズを取得するファイルのパス名を指定します。

標準出力への出力

ファイルのサイズを示す文字列。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

Windows の場合,ディレクトリのサイズは常に 0 を出力します。

UNIX の場合,デバイスファイルのサイズは常に 0 を出力します。

使用例 getFileSize log.txt # 「1279571」が出力される。 getFileSize –k log.txt # 「1250」が出力される。 getFileSize –m log.txt # 「2」が出力される。

10.3.26 isDir(ディレクトリの存在有無判定)

形式 isDir ディレクトリパス名

機能

引数に指定されたディレクトリが存在するかどうかを判定します。なお,ファイルはディレクトリではな

いものと解釈されます。

次の場合,1 を出力します。

• ディレクトリが存在する。

次の場合,0 を出力します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1148

• ディレクトリが存在しない。

引数

ディレクトリパス名

判定するディレクトリのパス名を指定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

ディレクトリtestは存在し,ディレクトリprogは存在しない場合 isDir test # 「1」が出力される。 isDir prog # 「0」が出力される。

# ディレクトリdir1が存在しない場合,dir1を作成する。 result=$(isDir dir1) if [[ $result –eq 0 ]]; then

mkdir dir1 fi

10.3.27 isEmptyDir(ディレクトリの内容有無判定)

形式 isEmptyDir ディレクトリパス名

機能

引数に指定されたディレクトリが空かどうかを判定します。

次の場合,1 を出力します。

• ディレクトリが空である。

次のどちらかの場合,0 を出力します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1149

• ディレクトリが空でない。

• ディレクトリが存在しない。

引数

ディレクトリパス名

判定するディレクトリのパス名を指定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

ディレクトリtestの配下にはファイルが存在し,ディレクトリtmpの配下には何も存在しない場合 isEmptyDir test # 「0」が出力される。 isEmptyDir tmp # 「1」が出力される。

# ディレクトリdir1が空の場合,dir1を削除する。 result=$(isEmptyDir dir1) if [[ $result –eq 1 ]]; then

rmdir dir1 fi

10.3.28 isFileOrDir(ファイル・ディレクトリの存在有無判定)

形式 isFileOrDir パス名

機能

引数に指定されたファイルまたはディレクトリが存在するかどうかを判定します。

次の場合,1 を出力します。

• ファイルまたはディレクトリが存在する。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1150

次の場合,0 を出力します。

• ファイルとディレクトリがどちらも存在しない。

引数

パス名

判定するファイルまたはディレクトリのパス名を指定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

ファイルlog.txtは存在し,ファイルtmp.txtは存在しない場合 isFileOrDir log.txt # 「1」が出力される。 isFileOrDir tmp.txt # 「0」が出力される。

ディレクトリtestは存在し,ディレクトリprogは存在しない場合 isFileOrDir test # 「1」が出力される。 isFileOrDir prog # 「0」が出力される。

# ファイルまたはディレクトリentry1が存在しない場合,1でreturnする。 result=$(isFileOrDir entry1) if [[ $result –eq 0 ]]; then

return 1 fi

10.3.29 isNormalFile(通常ファイルの存在有無判定)

形式 isNormalFile ファイルパス名

機能

引数に指定された通常ファイルが存在するかどうかを判定します。なお,ディレクトリはファイルではな

いものと解釈されます。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1151

次の場合,1 を出力します。

• 通常ファイルが存在する。

次の場合,0 を出力します。

• 通常ファイルが存在しない。

引数

ファイルパス名

判定するファイルのパス名を指定します。

標準出力への出力

1 または 0。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

通常ファイルlog.txtは存在し,通常ファイルtmp.txtは存在しない場合 isNormalFile log.txt # 「1」が出力される。 isNormalFile tmp.txt # 「0」が出力される。

ディレクトリtestは存在し,ディレクトリprogは存在しない場合 isNormalFile test # 「0」が出力される。 isNormalFile prog # 「0」が出力される。

# 通常ファイルfile1が存在しない場合,file1を作成する。 result=$(isNormalFile file1) if [[ $result –eq 0 ]]; then

touch file1 fi

10.3.30 arrayToCsv(2 次元配列の値の CSV データ出力)

形式 arrayToCsv [-i] 配列名

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1152

機能

引数に指定された 2 次元配列のデータを CSV データとして出力します。CSV データの各フィールドはダ

ブルクォートで囲まれます。2 次元配列のデータと出力内容の対応例を次に示します。

2 次元配列(array)のデータ array[0][0]=name array[0][1]=value array[0][2]=id array[1][0]=Yokohama array[1][1]=200 array[1][2]=1 array[2][0]=Kawasaki array[2][1]=100 array[2][2]=2

2 次元配列(array)のデータを出力した場合の内容

"name","value","id"

"Yokohama","200","1"

"Kawasaki","100","2"

なお,2 次元配列のデータにダブルクォートが含まれている場合,ダブルクォートを 1 つ増やして出力し

ます。

2 次元配列のデータ a"b"c

出力されるデータ

"a""b""c"

引数

-i

フィールド値が数値の場合は,出力時にダブルクォートを付与しません。

数値とは,以下の形式である。例:123,-100,001

[-]<数字>+

配列名

データを出力する 2 次元配列の名前を指定します。

標準出力への出力

CSV の形式にした 2 次元配列のデータ。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1153

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 引数の配列名に「adsh」から始まる配列名を指定しないでください。指定すると,部品内のローカル

変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の配列名に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指定できる文字列

かどうかのチェックはしません。

使用例 set -D array { name value id } { Yokohama 200 1 } { Kawasaki 100 2 } arrayToCsv array

# 以下の内容が出力される。

"name","value","id"

"Yokohama","200","1"

"Kawasaki","100","2" set -D array { name value id } { Yokohama 200 1 } { Kawasaki 100 2 } arrayToCsv -i array

# 以下の内容が出力される。

"name","value","id"

"Yokohama",200,1

"Kawasaki",100,2

10.3.31 convCsvSep(CSV データの区切り文字の変換)

形式 convCsvSep 区切り文字 [ファイルパス名]

機能

引数に指定された CSV ファイルの区切り文字(カンマ)を別の区切り文字に変換します。

引数

区切り文字

変換先の区切り文字を指定します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1154

ファイルパス名

CSV ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

入力できる CSV データのサイズは,100KB 以下を対象としています。100KB より大きいサイズの

データを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性があります。

標準出力への出力

区切り文字変換後の CSV データ。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

使用例

CSVデータ(data.csv) name,value,id

Yokohama,200,1

Kawasaki,100,2 convCsvSep : data.csv

# 以下の内容が出力される。 name:value:id

Yokohama:200:1

Kawasaki:100:2

10.3.32 csvToArray(CSV データの 2 次元配列への格納)

形式 csvToArray 配列名 [ファイルパス名]

機能

引数に指定された CSV ファイルのデータを 2 次元配列に格納します。具体的には,カンマで区切られた

データを 2 次元配列の各要素の値として格納します。CSV データと 2 次元配列の要素の対応例を次に示

します。

CSVデータ(data.csv) name,value,id

Yokohama,200,1

Kawasaki,100,2

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1155

2次元配列(array)の要素とCSVデータ(data.csv)の対応 array[0][0]=name array[0][1]=value array[0][2]=id array[1][0]=Yokohama array[1][1]=200 array[1][2]=1 array[2][0]=Kawasaki array[2][1]=100 array[2][2]=2

なお,CSV データのフィールドの前後を囲むダブルクォートは,削除されて格納されます。また,フィー

ルド内で 2 つ連続して記述されたダブルクォートは,1 つのダブルクォートと解釈して格納されます。

CSV データ

"abc"

"a""b""c"

2 次元配列に格納されるデータ abc a"b"c

引数

配列名

データを格納する配列名を指定します。

ファイルパス名

CSV ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

入力できる CSV データのサイズは,100KB 以下を対象としています。100KB より大きいサイズの

データを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性があります。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 引数の配列名に「adsh」から始まる配列名を指定しないでください。指定すると,部品内のローカル

変数の名称と重複し,不当な出力結果となることがあります。

• 引数の配列名に指定できる文字列は,変数名として使用できる文字列と同じですが,指定できる文字列

かどうかのチェックはしません。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1156

使用例

CSVデータ(data.csv) name,value,id

Yokohama,200,1

Kawasaki,100,2

# CSVファイルのデータを2次元配列に格納する。 csvToArray array data.csv

echo "${array[1][0]}" # 「Yokohama」が出力される。 echo "${array[1][1]}" # 「200」が出力される。

# CSVファイルから1行目を除いたデータを2次元配列に格納する。

"${ADSH_CMD_DIR}"awk '{if(FNR!=1){print $0}}' data.csv | csvToArray array echo "${array[0][0]}" # 「Yokohama」が出力される。 echo "${array[0][1]}" # 「200」が出力される。

10.3.33 getCsvColumn(CSV データの空白行を意識したカラム取得)

形式 getCsvColumn [-c カラム] [-d] [ファイルパス名]

機能

引数に指定された CSV ファイルのカラムを出力します。

引数

-c カラム

指定した カラム のデータを出力します。 カラム には 1 以上の数値を指定します。このオプションを指定

しない場合,すべての カラム のデータを出力します。

-d

空白行を削除して出力します。

ファイルパス名

CSV ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

入力できる CSV データのサイズは,100KB 以下を対象としています。100KB より大きいサイズの

データを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性があります。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1157

終了コード

1 以上

意味

エラー終了

注意事項

引数の カラム には 1 以上の数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例

CSVデータ(data.csv) name,value,id

Yokohama,200,1

Kawasaki,100,2

# 1カラム目のデータを出力する。 getCsvColumn –c 1 data.csv

# 以下の内容が出力される。 name

Yokohama

Kawasaki

# 1カラム目のデータから空白行を削除したデータを出力する。 getCsvColumn –c 1 -d data.csv

# 以下の内容が出力される。 name

Yokohama

Kawasaki

# 1行目を除いたデータから空白行を削除したデータを出力する。

"${ADSH_CMD_DIR}"awk '{if(FNR!=1){print $0}}' data.csv | getCsvColumn –d

# 以下の内容が出力される。

Yokohama,200,1

Kawasaki,100,2

10.3.34 searchCsvColumn(CSV データの特定の列を対象とした検索に

よるレコード取得)

形式 searchCsvColumn カラム 文字列 [ファイルパス名]

機能

引数に指定された CSV ファイルからフィールドの値を検索し,一致したフィールドを含むすべてのレコー

ドを出力します。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1158

引数

カラム

指定したカラムのデータを検索の対象とします。一致したフィールドが存在する場合,そのフィールド

を含むレコードを出力します。カラムには 1 以上の数値を指定してください。

文字列

検索するフィールドの値を指定します。拡張された正規表現を使用できます。ダブルクォートで囲まれ

たデータを検索する場合,ダブルクォートを¥でエスケープして指定します。

ファイルパス名

CSV ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

入力できる CSV データのサイズは,100KB 以下を対象としています。100KB より大きいサイズの

データを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性があります。

標準出力への出力

CSV データのレコード。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致するフィールドが見つからなかった場合,エラー終了します。

• 引数の カラム には 1 以上の数値を指定できますが,指定できる文字列かどうかのチェックはしません。

使用例

CSVデータ(data.csv) name,value,id

"Yokohama",200,100

"Kawasaki",100,200

"Tokyo",200,300 searchCsvColumn 2 200 data.csv

# 以下の内容が出力される。

"Yokohama",200,100

"Tokyo",200,300 searchCsvColumn 1 \"Kawasaki\" data.csv

# 以下の内容が出力される。

"Kawasaki",100,200

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1159

searchCsvColumn 3 1.* data.csv

#以下の内容が出力される。

"Yokohama",200,100

10.3.35 getJsonValue(JSON データの名前に対応する値の取得)

形式 getJsonValue [-e 文字コード] 名前 [ファイルパス名]

機能

引数に指定された JSON ファイルから名前を検索し,完全一致したすべての名前に対応する値を出力しま

す。

引数

-e 文字コード

Windows 版

JSON ファイルの文字コードを指定します。指定できる値は「SJIS」または「UTF8」です。この

オプションを指定しない場合,文字コードを UTF8 として扱います。

UNIX 版

JSON ファイルの文字コードを環境変数 LANG の値の形式で指定します。指定できる値は,「 2.2.4 

JP1/Advanced Shell を使用するときのエンコーディング

」を参照してください。

このオプションを指定しない場合,JP1/Advanced Shell が動作する環境の環境変数 LANG の値の

形式で文字コードを指定したと仮定します。

例えば,AIX で文字コード UTF-8 の JSON ファイルを扱う場合,-e オプションに「JA_JP」また

は「JA_JP.UTF-8」を指定します。

名前

検索する名前を指定します。

ファイルパス名

JSON ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

標準出力への出力

JSON データの名前に対応する値。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1160

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致する名前が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 同じ名前のデータをネストしている場合,データの最も外側の名前に対応する値を出力します。

例(test.json):{"num":{"id":"0001","num":200}}

上記データに対して num で検索すると,{"id":"0001","num":200}が出力されます。この場合,次のよ

うに指定して,データの内側の名前に対応する値(200)を出力できます。 getJsonValue num test.json | getJsonValue num

• この部品では,adshmktemp コマンドを使用して一時ファイルを作成します。そのため,部品実行中

に強制終了要求を受けると,一時ファイルが残ることがあります。この場合は,手動で一時ファイルを

削除してください。一時ファイルは,環境ファイルの TEMP_FILE_DIR パラメーターで定義したディ

レクトリに次の命名規則で作成されます。 getJsonValue_ジョブ識別子_プロセスID_時間情報_ファイル通し番号

使用例

JSONデータ(data.json)

{ "city": [

{ "name":"Yokohama", "id":"0001", "value":{ "A":200, "B":100 } },

{ "name":"Kawasaki", "id":"0002", "value":{ "A":100, "B":300 } }

]

} getJsonValue name data.json

# 以下の内容が出力される。

"Yokohama"

"Kawasaki" getJsonValue –e SJIS value data.json

# 以下の内容が出力される。

{ "A":200, "B":100 }

{ "A":100, "B":300 }

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1161

10.3.36 getXmlAttrValue(XML データの要素の属性値の取得)

形式 getXmlAttrValue [-e 文字コード] 要素名 属性名 [ファイルパス名]

機能

引数に指定された XML ファイルから要素の属性を検索し,完全一致したすべての属性の値を出力します。

属性値に含まれる改行は削除して出力されます。

引数

-e 文字コード

Windows 版

XML ファイルの文字コードを指定します。指定できる値は「SJIS」または「UTF8」です。このオ

プションを指定しない場合,文字コードを UTF8 として扱います。

UNIX 版

XML ファイルの文字コードを環境変数 LANG の値の形式で指定します。指定できる値は,「 2.2.4 

JP1/Advanced Shell を使用するときのエンコーディング

」を参照してください。

このオプションを指定しない場合,JP1/Advanced Shell が動作する環境の環境変数 LANG の値の

形式で文字コードを指定したと仮定します。

例えば,AIX で文字コード UTF-8 の XML ファイルを扱う場合,-e オプションに「JA_JP」または

「JA_JP.UTF-8」を指定します。

要素名

属性を持つ要素名を指定します。

属性名

検索する属性名を指定します。

ファイルパス名

XML ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

標準出力への出力

XML データの要素の属性の値。

終了コード

終了コード

0

意味

正常終了

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1162

終了コード

1 以上

意味

エラー終了

注意事項

• 一致する要素や属性が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 要素名や属性名に正規表現のメタキャラクタが含まれている場合,¥でエスケープして指定してくださ

い。

要素名「name+」の属性名「id*」を検索する場合,次のように指定する。 getXmlAttrValue 'name\+' 'id\*' test.xml

• この部品では,adshmktemp コマンドを使用して一時ファイルを作成します。そのため,部品実行中

に強制終了要求を受けると,一時ファイルが残ることがあります。この場合は,手動で一時ファイルを

削除してください。一時ファイルは,環境ファイルの TEMP_FILE_DIR パラメーターで定義したディ

レクトリに次の命名規則で作成されます。 getXmlAttrValue_ジョブ識別子_プロセスID_時間情報_ファイル通し番号

使用例

XMLデータ(data.xml)

<data>

<city>

<name id="0001" value="200">Yokohama</name>

<name id="0002" value="100">Kawasaki</name>

</city>

</data> getXmlAttrValue name id data.xml

# 以下の内容が出力される。

0001

0002 getXmlAttrValue –e SJIS name value data.xml

# 以下の内容が出力される。

200

100

10.3.37 getXmlDecl(XML 宣言の取得)

形式 getXmlDecl 項目名 [ファイルパス名]

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1163

機能

引数に指定された XML ファイルから XML 宣言を検索し,指定された項目の値を出力します。

引数

項目名

取得する XML 宣言の項目名を指定します。

ファイルパス名

XML ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

標準出力への出力

XML 宣言の項目の値。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致する項目が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 一致した項目の値が空文字列であった場合,エラー終了します。

使用例

XMLデータ(data.xml)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="no"?>

<data>

</data> getXmlDecl encoding data.xml # 「UTF-8」が出力される。

10.3.38 getXmlElem(XML データの要素の内容の取得)

形式 getXmlElem [-e 文字コード] 要素名 [ファイルパス名]

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1164

機能

引数に指定された XML ファイルから要素名を検索し,完全一致したすべての要素の内容を出力します。

要素の内容に含まれる改行は削除して出力されます。

引数

-e 文字コード

Windows 版

XML ファイルの文字コードを指定します。指定できる値は「SJIS」または「UTF8」です。このオ

プションを指定しない場合,文字コードを UTF8 として扱います。

UNIX 版

XML ファイルの文字コードを環境変数 LANG の値の形式で指定します。指定できる値は,「 2.2.4 

JP1/Advanced Shell を使用するときのエンコーディング

」を参照してください。

このオプションを指定しない場合,JP1/Advanced Shell が動作する環境の環境変数 LANG の値の

形式で文字コードを指定したと仮定します。

例えば,AIX で文字コード UTF-8 の XML ファイルを扱う場合,-e オプションに「JA_JP」または

「JA_JP.UTF-8」を指定します。

要素名

検索する要素名を指定します。

ファイルパス名

XML ファイルのパスを指定します。ファイルパス名を指定しない場合,標準入力から入力します。

標準出力への出力

XML データの要素の内容。

終了コード

終了コード

0

1 以上

意味

正常終了

エラー終了

注意事項

• 一致する要素が見つからなかった場合,エラー終了します。

• 出力する要素の内容には,記述された文字列すべてが含まれます。そのため,CDATA セクションな

ども出力されます。

• 要素の内容に含まれる「&amp;」などの実体参照の記述はそのまま出力されます。

要素名に正規表現のメタキャラクタが含まれている場合,¥でエスケープして指定してください。

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1165

要素名「name+」を検索する場合,次のように指定します。 getXmlElem 'name\+' test.xml

• 同名の要素をネストしている場合,要素の内容を正しく出力できません。

<value><value>100</value></value>

ただし,ネストされた要素に別の要素を含んでいる場合,次のようにすることで,最も内側の要素の内

容を出力できます。

例(test.xml)

<value><name><value>100</value></name></value> getXmlElem name test.xml | getXmlElem value

• この部品では,adshmktemp コマンドを使用して一時ファイルを作成します。そのため,部品実行中

に強制終了要求を受けると,一時ファイルが残ることがあります。この場合は,手動で一時ファイルを

削除してください。一時ファイルは,環境ファイルの TEMP_FILE_DIR パラメーターで定義したディ

レクトリに次の命名規則で作成されます。 getXmlElem_ジョブ識別子_プロセスID_時間情報_ファイル通し番号

使用例

XMLデータ(data.xml)

<data>

<city>

<name id="0001">Yokohama</name>

<name id="0002">Kawasaki</name>

</city>

</data> getXmlElem -e SJIS name data.xml

# 以下の内容が出力される。

Yokohama

Kawasaki

XMLデータ(data2.xml)

<name>

<city>

<name id="0001">Yokohama</name>

<name id="0002">Kawasaki</name>

</city>

</name> getXmlElem city data2.xml | getXmlElem name

# 以下の内容が出力される。

Yokohama

Kawasaki

10. スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell

1166

第 5 編 トラブルシューティング編

11

トラブルシューティング

トラブルシューティングとして,対処の手順,ログ情報の種類,必要な資料,資料の採取方法に

ついて説明します。

JP1/Advanced Shell

1167

11.1 対処の手順

JP1/Advanced Shell でジョブ定義スクリプトを実行してエラー終了するなどのトラブルが発生した場合

は,トラブルが発生したときの現象を確認します。

メッセージが出力されている場合は,メッセージの内容を確認します。各メッセージの出力要因と対処方

法については,「

12. メッセージ

」を参照してください。また,メッセージの出力要因に応じて,次のよ

うに対処してください。

• ジョブ定義スクリプトの問題の場合

ジョブ定義スクリプトの問題を指摘するメッセージが出力された場合は,次のことを実施します。

• 問題の調査・対処

問題の調査結果を基に開発環境でジョブ定義スクリプトを修正し,デバッガで確認します。

• 運用の実施

再び実行環境で運用を実施します。

• システム管理者に連絡する必要がある問題の場合

システム管理者に連絡する必要があるメッセージが出力された場合は,次のことを実施します。

• 資料の採取

トラブルの要因を調べるために資料の採取が必要です。「 11.2 トラブル発生時に採取が必要な資

」を参照して,必要な資料を採取してください。

• 問題の調査

採取した資料を基に問題の要因を調査し,問題が発生している部分と問題の範囲を切り分けます。

• ユーザー応答機能の応答入力ができない場合

• 問題の調査・対処

11.1.1 ユーザー応答機能使用時の障害対応

」を参照して問題を調査し,対処してください。

11.1.1 ユーザー応答機能使用時の障害対応

応答要求メッセージに対しては JP1/IM - View から応答します。ただし,次のケースでは JP1/IM - View

から応答を入力できません。

表 11-1 応答待ちイベントに対して応答が入力できないケース

項番

1

2

ケース

JP1/IM から応答を入力した際に JP1/Advanced Shell 側でエラー

となり,JP1/IM 側で応答の成功/失敗が不明な場合

滞留する応答待ちイベントが 2,000 件を超えて,応答待ちイベント

の滞留が解除される場合

ユーザーへの通知

電文不正メッセージなど。

JP1/IM - View に KAVB0551-E が表示さ

れる。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1168

項番

3

ケース

通信障害などで JP1/IM が使用できない場合

ユーザーへの通知

JP1/IM - View が使用できない状態。

応答要求メッセージは,JP1/Advanced Shell がインストールされているマシン上の共有メモリ上で管理

しているため,JP1/Advanced Shell の管理者は,次のコマンドで応答要求メッセージの状況確認や応答

ができます。

• 応答待ち状態にある応答要求メッセージの一覧表示 adshlsmsg コマンドを使用して,運用者からの応答待ち状態にある応答要求メッセージの一覧を表示

できます。詳細については,「

8.3 シェル運用コマンド

」の「

adshlsmsg コマンド(障害発生時に,

• 応答待ち状態にある応答要求メッセージに対する手動応答とキャンセル adshchmsg コマンドを使用して,運用者からの応答待ち状態にある応答要求メッセージに対して応答

を入力またはキャンセルできます。詳細については,「 8.3 シェル運用コマンド 」の「

adshchmsg コ

11.1.2 ルートジョブが子孫ジョブより先に終了した場合の注意事項

子孫ジョブからさらに実行する子孫ジョブがある場合,中間のジョブが UNIX の SIGKILL や Windows

の TerminateProcess で即時終了すると,ルートジョブがすべての子孫ジョブの完了を待たないで終了す

ることがあります。そのため,このような即時終了操作は実行しないでください。詳細については,「 (4) 

子孫ジョブからさらに実行する子孫ジョブがある場合の注意事項 」を参照してください。

もし,この現象が発生した場合は,関連するルートジョブや子孫ジョブの実行結果を調査してください。

なお,即時終了したジョブ以外のすべての子孫ジョブは,スプールジョブディレクトリが削除に失敗して

残っているか,削除されていても JOBLOG の内容が標準エラー出力へ出力されているため,ログは失わ

れません。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1169

11.2 トラブル発生時に採取が必要な資料

トラブルが発生したときに採取が必要な資料を次の表に示します。

表 11-2 トラブルが発生したときに採取が必要な資料

種別

ログ

障害情報

スプール情報

環境情報

【UNIX 限定】

ユーザー応答機能管理

デーモンの情報

内容

JP1/Advanced Shell が出力する

ログ

システムが採取する障害情報

スプールを管理する情報

システムの状態

ユーザー応答機能管理デーモンの起

動・停止に関する情報

採取する資料

• システム実行ログ

• トレースログ

• アプリケーション実行エージェント機能ログ【Windows

実行環境限定】

• dump ファイル【Windows 限定】

• core ファイル【UNIX 限定】

指定の環境ファイルおよびジョブ ID ファイル。.jobid または adsh.jobid のファイル名が該当します。

• 基礎情報

• プロセス情報

• メモリ使用情報

• ファイル情報

• ネットワーク使用状況

• JP1 イベント情報

• エラーログ

• アプリケーション実行エージェント機能情報【Windows

実行環境限定】

ユーザー応答機能管理デーモンの起動ログおよび pid ファ

イル

なお,JP1/Advanced Shell の adshcollect コマンドを使うと必要な資料を一括採取できます。adshcollect

コマンドの詳細については,「

11.3 資料の採取方法

」を参照してください。

種別ごとに必要な資料の詳細を次に示します。なお,環境情報の詳細については,製品の内部情報である

ため,記載しません。

11.2.1 ログ

採取が必要なログを次の表に示します。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1170

表 11-3 採取が必要なログ

種類

システム実行

ログ

トレースログ

内容

JP1/Advanced

Shell の統括的

な実行ログ

JP1/Advanced

Shell の内部ト

レースログ

アプリケーショ

ン実行エージェ

ント機能ログ

【Windows 実

行環境限定】

アプリケーショ

ン実行エージェ

ント機能ログ

出力先

環境ファイルの LOG_DIR パラメーター

の指定に従って出力されます。

環境ファイルの TRACE_DIR パラメーター

の指定に従って出力されます。

カスタムジョブ,エディタおよび共通コマンドのトレースログは,システムの仕様に従っ

て出力されます。

共有ドキュメントフォルダ¥Hitachi¥JP1AS¥JP1ASE¥appexec に出力されます。

注※

パラメーターのデフォルト値については,「

11.3.1 adshcollect コマンド(資料を採取する)

してください。

11.2.2 障害情報

採取が必要な障害情報を次の表に示します。障害情報は,保守情報を採取するための定義ファイルに DUMP

または CORE を指定したときだけ採取されます。

表 11-4 採取が必要な障害情報

種類 dump ファイル

【Windows 限定】

内容

ワトソンログなどが採取する障害

情報 core ファイル【UNIX

限定】

システムが採取する障害情報

出力先

ワトソン博士などのデバッグツールを起動している場合,出力

されます。ワトソン博士の場合,デフォルトでは次のディレク

トリに障害情報が出力されます。

共通アプリケーションフォルダ\Microsoft\Dr Watson

\drwtsn32.log

各プロセスのエラー終了時,システムに設定された core ファ

イルの出力先ディレクトリに出力されます。設定がない場合

は,adshexec 起動時のカレントディレクトリに出力されます。

11.2.3 スプール情報

採取が必要なスプール情報を次の表に示します。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1171

表 11-5 採取が必要なスプール情報

種類

環境ファイル

スプールディレクトリ

下のファイル

内容

JP1/Advanced Shell の定義情報

スプールに出力したバッチジョブの

情報

出力先

環境変数 ADSH_ENV に作成した環境ファイルのパス adshcollect コマンドの-e オプションで指定した環境ファイル

(カスタムジョブの[実行定義]ダイアログボックスの[ジョ

ブ環境ファイル名]に定義したジョブ環境ファイル,およびエ

ディタの[実行環境の設定]ダイアログボックスのジョブ環境

ファイルに定義したジョブ環境ファイル)

ジョブ ID ファイルは,.jobid または adsh.jobid が該当しま

す。

11.2.4 ユーザー応答機能管理デーモンの情報【UNIX 限定】

採取が必要なユーザー応答機能管理デーモンの情報を次の表に示します。

表 11-6 採取が必要なユーザー応答機能管理デーモンの情報

種類

起動ログ pid ファ

イル

内容 出力先

ユーザー応答機能管理デーモンの起動ログ 「/opt/jp1as/system」にユーザー応答機能管理デーモンの起動ロ

グが出力されます。

詳細は「 ジョブ実行結果とログの出力情報を定義する

」を参照し

てください。

ユーザー応答機能管理デーモンの pid ファ

イル

「/opt/jp1as/system」にユーザー応答機能管理デーモンの pid

ファイルが出力されます。 pid ファイルは次のファイル名が該当します。

• 物理ホストのユーザー応答機能管理デーモンの場合 adshmd.pid

• 論理ホストのユーザー応答機能管理デーモンの場合 adshmd_

論理ホスト名

.pid

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1172

11.3 資料の採取方法

JP1/Advanced Shell がエラー終了,無応答になった場合などに,システム管理者が障害調査を実施する

ためのコアダンプ(core ファイルまたは dump ファイル),ログなどの資料が必要となります。adshcollect

コマンドを使用すると,これらの障害調査のための資料を一括して採取できます。

この節では,adshcollect コマンドの使用方法,保守情報を採取するための定義ファイルの設定,および

環境ファイルの設定について説明します。adshcollect コマンドで採取する保守情報(資料)は,Windows

と UNIX とで異なる場合があります。

11.3.1 adshcollect コマンド(資料を採取する)

形式 adshcollect 保守情報出力先ディレクトリ [-f 定義ファイル名]

      [-e 環境ファイル名] [-h 論理ホスト名]

機能 adshcollect コマンドによって,障害調査のための資料を一括して収集できます。adshcollect コマンドを

実行する場合は,Windows のときはコマンドプロンプトから,UNIX のときはシェルから起動してくだ

さい。

このコマンドは,障害発生時の障害情報を採取するため,実行ユーザーの権限で実行する必要があります。

ただし,ユーザー応答機能の情報を採取する場合は,管理者権限で実行する必要があります。 adshcollect コマンドの使用手順を次に示します。

1. 障害が発生したときの環境ファイルを用意してください。

障害発生後,環境ファイルを変更した場合は,環境ファイルを障害発生時の運用環境に合わせて書き換

えてください。障害が発生したときに環境ファイルを使用していなかった場合は,用意は不要です。

注意事項

Windows 版の場合,環境ファイルに&(アンパーサンド)が記述されていると,adshcollect コマ

ンドがエラー終了することがあります。

ジョブ環境ファイルに&(アンパーサンド)が記述されている場合は,ジョブ環境ファイルをコピー

して,コピーしたジョブ環境ファイルの&(アンパーサンド)を削除してください。さらに手順 3

で,コピーしたジョブ環境ファイルを-e オプションに指定してください。

システム環境ファイルに&(アンパーサンド)が記述されている場合は,事前にシステム環境ファ

イルを別のディレクトリにコピーしてバックアップを作成したあと,&(アンパーサンド)を削除

してください。

2. 定義ファイルを用意してください。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1173

core ファイルまたは dump ファイルを採取する場合,任意の場所に定義ファイルを作成してください。 core ファイルまたは dump ファイルを採取する必要がない場合は,作成は不要です。

3. adshcollect コマンドを実行します。

次のように引数を指定して adshcollect コマンドを実行してください。

実行時の注意点については「注意事項」を参照してください。

保守情報出力先ディレクトリ

指定したディレクトリに保守情報が作成されるため,次の点に注意してください。

・保守情報の出力先は書き込み可能であり,十分な空き容量があること

・JP1/Advanced Shell で使用しないディレクトリであること

環境ファイル名

手順 1 で用意した環境ファイルのパスを-e オプションまたは環境変数 ADSH_ENV に指定してく

ださい。手順 1 で環境ファイルを用意しなかった場合は,指定は不要です。

定義ファイル名

手順 2 で用意した定義ファイルのパスを-f オプションに指定してください。手順 2 で定義ファイル

を用意しなかった場合は,指定は不要です。

論理ホスト名

障害が発生したときの環境が論理ホストの場合は,-h オプションに論理ホスト名を指定してくださ

い。障害が発生したときの環境が論理ホストではない場合は,指定は不要です。

引数

保守情報出力先ディレクトリ

【Windows 限定】

保守情報を格納したファイルを出力先ディレクトリに出力します。ディレクトリの名称は次の形式

となります。

ADSH yyyymmddhhmmss

  yyyymmdd

:adshcollect コマンドを起動した日付

  hhmmss

:adshcollect コマンドを起動した 24 時間制のローカルタイムでの時刻

Windows の標準機能には UNIX の tar 相当の機能がないため,保守情報を提供する場合,このファ

イルをユーザーの圧縮ツールを使用して zip または lzh 形式などの一般的な形式に圧縮してください。

【UNIX 限定】

収集した情報を tar のアーカイブファイルとして出力する場合の,出力先のディレクトリを指定し

ます。また,一時ファイルを必要とする場合は,このディレクトリに作成します。アーカイブファ

イルの名称は次の形式となります。

ADSH yyyymmddhhmmss

.tar

  yyyymmdd

:adshcollect コマンドを起動した日付

  hhmmss

:adshcollect コマンドを起動した 24 時間制のローカルタイムでの時刻

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1174

保守情報を出力した圧縮ファイルのディスク使用量は次のとおりです。

システム実行ログ,トレースログの容量+DUMPまたはCOREで指定したファイルの容量

注※

Windows 環境の場合は DUMP ファイル,UNIX 環境の場合は CORE ファイルになります。

-f 定義ファイル名

採取する保守情報が定義された定義ファイルの名称を指定します。絶対パスまたはカレントディレクト

リからの相対パスで指定します。設定内容は項目「定義ファイルと環境ファイルの設定」を参照してく

ださい。

定義ファイル名の指定は任意です。定義ファイル名の指定がない場合は,DUMP,CORE 相当の保守

情報を採取しません。

-e 環境ファイル名

このオプションは,環境変数 ADSH_ENV に設定したファイルパスと別のファイルパスを指定したい

場合に指定します。絶対パスまたはカレントディレクトリからの相対パスで指定します。

• このオプションの指定がない場合

環境変数 ADSH_ENV に設定したファイルパスを環境ファイル名として扱います。

• このオプションと環境変数 ADSH_ENV の指定がない場合

システム環境ファイルの内容に従って資料を採取します。

• このオプションの指定,環境変数 ADSH_ENV の指定,およびシステム環境ファイルがない場合

SPOOL_DIR,LOG_DIR および TRACE_DIR はデフォルト値になります。

-h 論理ホスト名

障害情報を採取する論理ホスト名を指定します。指定された論理ホスト名を基に環境ファイルが解析さ

れます。

「-h」だけ指定して引数の論理ホスト名を指定しなかった場合は,JP1_HOSTNAME 環境変数から論

理ホスト名を取得します。そのとき JP1_HOSTNAME 環境変数の指定がなければ,usage を出力して

エラー終了します。JP1_HOSTNAME 環境変数については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を

参照してください。

定義ファイルと環境ファイルの設定

採取する情報を定義ファイルに定義し,採取情報の出力先を環境ファイルに定義します。

• 定義ファイルの定義

定義ファイルは,「#-adsh_conf△

1

」に続いてキーワードと値をスペースで区切って記述します。値に

指定するファイル名はすべて絶対パスで指定します。

定義ファイルのキーワードと内容を次の表に示します。どのキーワードも指定は任意ですが,定義ファ

イルにはこれらのキーワード以外の内容(例えばコメントなど)は指定できません。また,どのキー

ワードにも値にワイルドカードは指定できません。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1175

表 11-7 定義ファイルのキーワードと指定の関係

キーワード

DUMP【Windows 限

定】

CORE【UNIX 限定】

指定内容

ワトソンログなど,Windows で採取したい dump ファイルを指定します。ワ

トソンログについては,Windows の資料を参照してください。

パスにスペースがある場合は,ダブルクォーテーションで囲んでください。 core ファイルを障害情報として採取する必要があるとき,ファイルを格納して

いるディレクトリ名を指定します。指定したディレクトリ以下にある,名前の一

部に「core」と付いたファイルを一括して採取します。

複数指定

(16 個まで)

(凡例)

○:指定できます。

• 環境ファイルの定義

環境ファイルのキーワードと内容を次の表に示します。どのキーワードも指定は任意です。キーワード

の指定がない場合は,表の「パス名のデフォルト値」に示す情報を採取します。また,どのキーワード

にも値にワイルドカードは指定できません。

表 11-8 環境ファイルのキーワードと指定の関係

指定内容 パス名のデフォルト値 複数指定 キーワード

(環境設定パラ

メーター)

SPOOL_DIR スプールルートディレクトリ

のパス名

× • 実行環境の場合【Windows 限定】

共有ドキュメントフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\spool

• 開発環境の場合【Windows 限定】

共有ドキュメントフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\spool

• 実行環境の場合【UNIX 限定】

/var/opt/jp1as/spool

LOG_DIR システム実行ログ出力先ディ

レクトリのパス名

×

TRACE_DIR トレースログ出力先ディレク

トリのパス名

• 実行環境の場合【Windows 限定】

共有ドキュメントフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\log

• 開発環境の場合【Windows 限定】

共有ドキュメントフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\log

• 実行環境の場合【UNIX 限定】

/opt/jp1as/log

• 実行環境の場合【Windows 限定】

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE

\trace

• 開発環境の場合【Windows 限定】

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD

\trace

• 実行環境の場合【UNIX 限定】

/opt/jp1as/trace

×

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1176

(凡例)

×:指定できません。

注※

Windows のパスにスペースがある場合は,ダブルクォーテーションで囲んでください。

定義ファイルと環境ファイルの指定例

• Windows の場合

定義ファイルの指定例を次に示します。

#-adsh_conf DUMP "C:\Program Files\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\dump"

環境ファイルの指定例を次に示します。

#-adsh_conf SPOOL_DIR "C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Hitachi\JP1AS\JP1ASE

\spool"

#-adsh_conf LOG_DIR "C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Hitachi\JP1AS\JP1ASE

\log"

#-adsh_conf TRACE_DIR "C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Hitachi\JP1AS

\JP1ASE\trace"

• UNIX の場合

定義ファイルの指定例を次に示します。

#-adsh_conf CORE /home/user1/program1

環境ファイルの指定例を次に示します。

#-adsh_conf SPOOL_DIR /var/opt/jp1as/spool

#-adsh_conf LOG_DIR /opt/jp1as/log

#-adsh_conf TRACE_DIR /opt/jp1as/trace adshcollect コマンドで採取するファイルの一覧 adshcollect コマンドで採取するファイルと最大サイズは,次の表に示すように Windows と UNIX で異

なります。

表 11-9 adshcollect コマンドで採取するファイルと最大サイズ【Windows 限定】

ファイルの種類 ファイル名 最大サイズ

環境ファイルのSPOOL_DIR

\adsh.jobid

1KB 程度

○ スプール管理ファ

イル

システム実行ログ

(JP1/Advanced

Shell)

環境ファイルのLOG_DIR

\AdshLog.log

環境ファイルのLOG_DIR

\AdshLog_n.log

( n

は面数)

環境ファイルのLOG_DIR

\AdshLog.conf

[環境ファイルの

LOG_FILE_SIZE]×

( n

+ 1) MB

1KB 程度

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1177

ファイルの種類 ファイル名 最大サイズ

JP1/Advanced

Shell 内部処理の実

行ログ

トレースログ

(JP1/Advanced

Shell)

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\uxpl\spool

\uxpllog

[ n

.txt

( n

は面数:最大 2 面)

5MB

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\uxpl\spool

\uxpllog

[ n

.txt

( n

は面数:最大 2 面)

5MB

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\misc\uxpl\spool

\uxpllog

[ n

.txt

( n

は面数:最大 2 面)

5MB

環境ファイルのTRACE_DIR

\AdshTrace_

[ n

.log

( n

は面数:4 面固

定)

環境ファイルの

TRACE_FILE_SIZE

]× n

MB

1MB トレースログ(カス

タムジョブ)

トレースログ(エ

ディタ)

トレースログ

(JP1/Advanced

Shell,JP1/

Advanced Shell -

Developer 共通コ

マンド)

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASV\trace

\AdshTrace_1.log

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\adshedit\trace

\AdshTrace_1.log

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\misc\trace\AdshTrace_

[ n

.log

( n

は面数)

1MB

8MB

トレースログ(エ

ディタ独自機能)

アプリケーション実

行エージェント機能

ログ【実行環境限

定】

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\adshedit\trace

\adshedit.txt

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\ appexec

\APPEXECAGENT.log

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\ appexec

\APPEXECAGENT n.log(nは面数:最大2面)

ユーザー環境の設定に

よる

5MB 程度 dump ファイル 定義ファイルの DUMP 以下の dump ファイル ユーザー環境の設定に

よる

1KB 程度 環境ファイル

システム環境ファ

イル

マシンに設定されて

いるホスト名

マシンに設定されて

いるサービスポート

環境情報ファイル

環境変数 ADSH_ENV のファイルまたは-e オプションで指定したファ

イル

共通アプリケーションフォルダ\Hitachi\JP1AS\製品名\conf

\adshrc.ase

システムルートフォルダ\system32\drivers\etc\hosts

システムルートフォルダ\system32\drivers\etc\services

ADSHTMPyyyymmddhhmmss.txt

  yyyymmdd

:adshcollect コマンドの起動日

  hhmmss

:adshcollect コマンドの起動時刻

1KB 程度

ユーザー環境の設定に

よる

ユーザー環境の設定に

よる

ユーザー環境の設定に

よる

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1178

(凡例)

○:adshcollect コマンドによって必ず採取します。

△:adshcollect コマンドのオプション指定時に採取します。

注※

環境ファイルで変更できます。パス名のデフォルト値については,前記の表を参照してください。

表 11-10 adshcollect コマンドで採取するファイルと最大サイズ【UNIX 限定】

ファイルの種類

スプール

システム実行ログ

トレースログ core ファイル

ユーザー応答機能管理

デーモンの情報

環境ファイル

ファイル名

環境ファイルのSPOOL_DIR

/.jobid

環境ファイルのLOG_DIR

/AdshLog.log

環境ファイルのLOG_DIR

/AdshLog_

[ n

.log

( n

面数)

環境ファイルのLOG_DIR

環境ファイルのTRACE_DIR

( n

は面数)

/AdshLog.conf

]/

AdshTrace_

[ n

.log

最大サイズ

1KB 程度

環境ファイルのLOG_FILE_SIZE

×( n

+ 1) MB

1KB 程度

環境ファイルの

TRACE_FILE_SIZE

]× n

MB

ユーザー環境の設定による 定義ファイルのキーワード「CORE」で採取した core

ファイル

/opt/jp1as/system 以下の起動ログおよび pid ファイル 1KB 程度×稼働するユーザー応

答機能管理デーモンの数

環境変数 ADSH_ENV のファイルまたは-e オプション

で指定したファイル

1KB 程度

採取

1KB 程度

ユーザー環境の設定による

システム環境ファイル

/opt/jp1as/conf/adshrc.ase

インストール済みの日

立製品

/ etc/.hitachi/pplistd/pplistd

環境変数 • AIX または Linux の場合

/etc/environment

• HP-UX の場合

/etc/profile

• Solaris の場合

/etc/skel/.profile

ユーザー環境の設定による ○

環境情報ファイル ユーザー環境の設定による ○ tar のログ

ADSHTMPyyyymmddhhmmss.txt

  yyyymmdd

:adshcollect コマンドの起動日

  hhmmss

:adshcollect コマンドの起動時刻

ADSHTARyyyymmddhhmmss.txt

  yyyymmdd

:adshcollect コマンドの起動日

  hhmmss

:adshcollect コマンドの起動時刻

1KB 程度 ○

(凡例)

○:adshcollect コマンドによって必ず採取します。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1179

△:adshcollect コマンドのオプション指定時に採取します。

注※

環境ファイルで変更できます。パス名のデフォルト値については,前記の表を参照してください。

注意事項

• 保守情報出力先ディレクトリには,出力ファイルおよび一時ファイルを作成するため,空き領域を確保

してください。また,保守情報出力先ディレクトリは書き込み可能にしてください。

• adshcollect コマンドの実行中に強制終了すると,一時ファイルが保守情報出力先ディレクトリに残る

場合があります。このような場合は,一時ファイルを手動で削除してください。

•【UNIX 限定】ユーザー応答機能を使用している場合は,root 権限を持つユーザーで adshcollect コマ

ンドを実行してください。root 権限を持つユーザー以外で実行した場合は,ユーザー応答機能の情報

を採取できません。

•【Windows 限定】ユーザー応答機能を使用している場合は,Administrators 権限を持つユーザーで adshcollect コマンドを実行してください。Administrators 権限を持つユーザー以外で実行した場合

は,ユーザー応答機能の情報を採取できません。

• 保守情報出力先ディレクトリのパス,環境ファイルのパス,定義ファイルのパス,SPOOL_DIR のパ

ス,LOG_DIR のパス,TRACE_DIR のパス,DUMP のパス,CORE のパスおよび adshcollect コ

マンド実行時のカレントディレクトリのパスに次の記号を指定しないでください。

& ( ) [ ] { } ^ = ; ! ' + , ` ~ # %

• adshcollect コマンドの引数の保守情報出力先ディレクトリ,定義ファイル名,環境ファイル名,論理

ホスト名にオプションを指定した場合,そのオプションをディレクトリまたはファイル名,論理ホスト

名として解釈します。

11. トラブルシューティング

JP1/Advanced Shell

1180

12

メッセージ

この章では,JP1/Advanced Shell が出力するメッセージとエラーの詳細について説明します。

JP1/Advanced Shell

1181

12.1 メッセージの形式

JP1/Advanced Shell のメッセージの形式について説明します。

12.1.1 メッセージの出力形式

JP1/Advanced Shell が出力するメッセージの形式を次に示します。

KNAXnnnn-t メッセージテキスト

• KNAX

メッセージプリフィックスです。JP1/Advanced Shell のメッセージであることを示します。

• nnnn

メッセージ番号を示します。

• t

メッセージ種別です。メッセージに対する処置の指標を示します。メッセージ種別には,次の表に示す

種類があります。

表 12-1 メッセージ種別

メッセージ種別

E

種類

エラー(Error)

W

I

警告(Warning)

情報(Information)

意味

• 各ライブラリ,コマンドまたはサーバの機能が働かない障害が起きたこ

とを示します。

• 定義誤り,コマンドの引数の指定誤りによって,動作できないことを示

します。

メッセージ出力後,処理は続けられます。

ユーザーに情報を知らせます。

(1) ジョブ実行ログに出力されるメッセージの出力形式

メッセージがジョブ実行ログに出力される場合,次のようにメッセージの前に時刻およびジョブ識別子が

付加されます。

時刻 ジョブ識別子 KNAXnnnn-t メッセージテキスト

時刻

メッセージを出力した時刻を hh:mm:ss の形式で示します。

ジョブ識別子

メッセージを出力したジョブのジョブ識別子を 6 桁で示します。6 桁に満たない場合は,前方に 0 を付

加して 6 桁にします。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1182

(2) メッセージ用ダイアログボックスまたはエラーウィンドウに出力される

メッセージの出力形式

一部のメッセージは,次の図で示すメッセージ用ダイアログボックスまたはエラーウィンドウに出力され

ることがあります。

• メッセージ用ダイアログボックス

図 12-1 メッセージ用ダイアログボックス

種類

情報

メッセージ用ダイアログボックスでは,メッセージの内容によってメッセージの種類がアイコンで表示

されます。メッセージ用ダイアログボックスでのアイコンの意味を次の表に示します。

表 12-2 メッセージ用ダイアログボックスでのアイコンの意味

アイコン 意味

処理中にユーザーに伝えるべき事象が発生したときに表示

されます。

ユーザーの対応方法

[OK]をクリックします。

質問

警告

エラー

処理中にユーザーに問い合わせるべき事象が発生したこと

を伝え,二者択一の選択肢のどちらを実施するかを問い合

わせます。

[はい]または[いいえ]を選択

します。

処理中にユーザーに警告すべき事象が発生したことを伝え,

二者択一の選択肢のどちらを実施するかを問い合わせます。

[OK]または[キャンセル]を選

択します。

処理中にエラーが発生したときに表示されます。 [OK]をクリックします。

• エラーウィンドウ

JP1/Advanced Shell エディタを使用している場合,次の図で示すエラーウィンドウにメッセージが表

示されることもあります。

図 12-2 エラーウィンドウ

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1183

12.1.2 メッセージの記載形式

出力するメッセージの記載形式を次に示します。

メッセージテキスト中の

太字

で書かれている部分は,メッセージテキスト内で表示内容が変わる位置を示

しています。メッセージ ID の右に【Windows 限定】または【UNIX 限定】が記載されている場合は,

おのおのが Windows 環境または UNIX 環境だけで表示されます。

メッセージテキスト内に記載している

エラー詳細

の意味と対策方法については,「

12.4 エラーの詳細

」を

参照してください。

メッセージはメッセージ ID 順に記載しています。記載形式の例を次に示します。

メッセージ ID [【Windows 限定】

|

【UNIX 限定】]

メッセージテキスト

メッセージの説明文

(S)

システムの処置を示します。

(O)

メッセージが出力された場合の,開発者または運用者の対処を示します。

12.1.3 メッセージ番号の割り当て

JP1/Advanced Shell のメッセージプリフィックス KNAX の後に続く,メッセージ番号の範囲で示される

メッセージの意味を次の表に示します。

表 12-3 メッセージ番号の範囲で示されるメッセージの意味

メッセージ番号 メッセージの意味

0001〜0299

0300〜0399

0400〜0699

0700〜0899

1600〜1899

1900〜2199

2200〜2499

2500〜2699

3000〜3999

4414〜4429

ジョブの基本的な動作に関連するメッセージ

コマンドの引数に関連するメッセージ

環境ファイルに関連するメッセージ

ジョブ実行ログに関連するメッセージ

領域の割り当てに関連するメッセージ

ジョブステップの実行に関連するメッセージ

メッセージの処理に関連するメッセージ

データ解析に関連するメッセージ

デーモンに関連するメッセージ

スプールジョブの操作に関連するメッセージ

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1184

メッセージ番号

5300〜5399

5400〜5499

6000〜6699

6700〜6999

7000〜7199

7200〜7399

7400〜7599

7600〜7799

7800〜7999

9000〜9999

メッセージの意味

アダプタコマンドに関連するメッセージ

ユーザー応答コマンドに関連するメッセージ

バッチジョブの実行制御に関連するメッセージ

クロスプラットフォームに関連するメッセージ

開発環境に関連するメッセージ

アプリケーション実行エージェント機能

ユーザー応答機能に関連するメッセージ

JP1 連携機能に関連するメッセージ

共通機能に関連するメッセージ

ライセンス関連メッセージ

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1185

12.2 メッセージの出力先

JP1/Advanced Shell が出力するメッセージの出力先を次の表に示します。この表は拡張出力モードのメッ

セージ出力先を示しています。簡潔出力モードまたは最小出力モードのメッセージ出力先については,表

の下の説明を参照してください。

表 12-4 JP1/Advanced Shell が出力するメッセージの出力先(拡張出力モードの場合)

メッセージ ID の範囲 メッセージの出力先

KNAX0001-E

KNAX0004-I

KNAX0030-E,KNAX0031-E

KNAX0091-I,KNAX0092-I

KNAX0098-I

KNAX0101-E

KNAX0220-E

KNAX0235-E〜KNAX0239-E

KNAX0240-I

KNAX0299-E

KNAX0300-I

KNAX0301-E

KNAX0302-E stdout

− stderr

JOBLOG システム実

行ログ

※1

GUI

※12

17

の他

KNAX0303-E〜KNAX0307-E

KNAX0308-E〜KNAX0309-I

KNAX0310-E

KNAX0311-E〜KNAX0336-E

KNAX0401-E〜KNAX0702-E

KNAX0703-E

KNAX0704-E〜KNAX0708-E

KNAX0719-I

KNAX0720-E〜KNAX0723-E

17

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1186

メッセージ ID の範囲

KNAX0724-I

KNAX0725-E

KNAX0726-I

KNAX0727-E,KNAX0728-E

KNAX0800-E

KNAX0801-E

KNAX0802-E

KNAX0803-E

KNAX0804-E

KNAX0805-E

KNAX1600-I〜KNAX1605-I

KNAX1632-E

KNAX1871-E〜KNAX1880-E

KNAX1890-I

KNAX1891-E〜KNAX1892-E

KNAX1893-W

KNAX1910-E,KNAX1911-E

KNAX2201-E〜KNAX2205-E

KNAX2206-E

KNAX2207-E

KNAX2208-E〜KNAX2213-E

KNAX2214-E,KNAX2400-E

KNAX2499-E

KNAX2500-E

KNAX2501-E

KNAX3000-I

KNAX3001-I

KNAX3002-E

KNAX3003-E

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

※2※3

※2※3

※2※3

※2※3

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

1187

メッセージ ID の範囲

KNAX3006-I

KNAX3008-W,KNAX3009-E

KNAX3020-E〜KNAX3029-E

KNAX3261-I

KNAX3400-I〜KNAX3542-W

KNAX3700-I〜KNAX3799-I

KNAX3998-E,KNAX3999-E

KNAX4414-E〜KNAX4429-E

KNAX5300-I〜KNAX5372-E

KNAX5380-I,KNAX5381-I

KNAX5396-I〜KNAX5399-E

KNAX5407-E〜KNAX5499-E

KNAX6000-E〜KNAX6071-E

KNAX6072-E

KNAX6075-E〜KNAX6099-E

KNAX6100-E

KNAX6110-I〜KNAX6129-I

KNAX6130-E

KNAX6134-E〜KNAX6140-E

KNAX6150-E

KNAX6151-E

KNAX6152-E

KNAX6153-E

KNAX6160-I

KNAX6161-I

KNAX6190-E

KNAX6191-E

KNAX6192-E

KNAX6193-E

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

※2

※2

※2

※2

※4

※5

GUI

※12

の他

1188

メッセージ ID の範囲

KNAX6194-E

KNAX6200-I

KNAX6201-E

KNAX6202-E〜KNAX6208-E

KNAX6209-W

KNAX6210-E〜KNAX6215-E

KNAX6219-E

KNAX6220-I〜KNAX6222-I

KNAX6223-E〜KNAX6241-E

KNAX6242-I〜KNAX6243-I

KNAX6244-E

KNAX6290-E〜KNAX6298-E

KNAX6301-E〜KNAX6303-E

KNAX6304-E

KNAX6305-E

KNAX6306-E

KNAX6307-W

KNAX6308-E,KNAX6309-E

KNAX6310-E〜KNAX6319-E

KNAX6320-E

KNAX6321-E

KNAX6323-E

KNAX6324-E〜KNAX6330-E

KNAX6332-E

KNAX6333-E

KNAX6340-E

KNAX6341-E

KNAX6342-E

KNAX6380-I

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

1189

メッセージ ID の範囲

KNAX6381-E

KNAX6382-I〜KNAX6385-E

KNAX6399-E,KNAX6400-E

KNAX6401-E

KNAX6403-E

KNAX6404-E

KNAX6405-E〜KNAX6407-E

KNAX6408-E

KNAX6409-I,KNAX6410-I

KNAX6411-E〜KNAX6413-E

KNAX6414-E

KNAX6507-I〜KNAX6511-I

KNAX6512-I

KNAX6521-E,KNAX6522-E

KNAX6530-E,KNAX6531-E

KNAX6540-I

KNAX6541-E,KNAX6542-E

KNAX6551-E〜KNAX6578-I

KNAX6580-E

KNAX6581-E

KNAX6582-E

KNAX6583-E

KNAX6584-I〜KNAX6586-E

KNAX6587-E

KNAX6588-E

KNAX6589-W

KNAX6590-E

KNAX6591-E〜KNAX6592-E

KNAX6593-E

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

1190

メッセージ ID の範囲

KNAX6594-E

KNAX6595-E

KNAX6596-E

KNAX6597-I

KNAX6598-E,KNAX6599-E

KNAX6600-E〜KNAX6646-E

KNAX6701-W

KNAX6710-I

KNAX6711-E,KNAX6712-E

KNAX6713-E

KNAX6714-E,KNAX6715-E

KNAX6718-I

KNAX6750-E〜KNAX6753-E

KNAX6800-I

※6

,KNAX6801-I

※6

KNAX6803-I〜KNAX6806-I

KNAX6810-E〜KNAX6812-E

KNAX6813-E

KNAX6814-E,KNAX6815-E

KNAX6830-I〜KNAX6832-I

KNAX6996-E,KNAX6997-E

KNAX6998-E

KNAX6999-E

KNAX7000-E〜KNAX7004-E

KNAX7006-W〜KNAX7009-I

KNAX7010-E

KNAX7011-I,KNAX7012-W

KNAX7013-E,KNAX7014-E

KNAX7015-W

KNAX7016-E,KNAX7017-E

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

1191

メッセージ ID の範囲

KNAX7018-I

KNAX7019-E〜KNAX7022-E

KNAX7023-I

KNAX7024-E

KNAX7025-I

KNAX7026-E〜KNAX7029-E

KNAX7032-I〜KNAX7034-I

KNAX7035-E

KNAX7036-I,KNAX7037-I

KNAX7038-I

KNAX7039-E,KNAX7040-E

KNAX7043-I

KNAX7044-E〜KNAX7046-E

KNAX7047-I,KNAX7048-I

KNAX7049-E〜KNAX7052-E

KNAX7053-I

KNAX7054-E,KNAX7055-E

KNAX7056-I,KNAX7057-I

KNAX7058-I

KNAX7062-E

KNAX7063-I,KNAX7064-I

KNAX7065-I〜KNAX7067-I

KNAX7068-I

KNAX7070-E

KNAX7071-E,KNAX7072-E

KNAX7073-I

KNAX7090-W

KNAX7091-W

KNAX7099-E,KNAX7101-E

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

1192

メッセージ ID の範囲

KNAX7102-I,KNAX7103-I

KNAX7104-E〜KNAX7106-E

KNAX7107-I

KNAX7108-E

KNAX7109-I

KNAX7110-E

KNAX7111-I

KNAX7112-E〜KNAX7116-E

KNAX7117-I

KNAX7118-E

KNAX7119-E

KNAX7120-W

KNAX7121-E〜KNAX7125-E

KNAX7126-I,KNAX7127-E

KNAX7128-E

KNAX7129-E

KNAX7200-E〜KNAX7203-W

KNAX7204-E

KNAX7205-E

KNAX7210-E〜KNAX7217-E

KNAX7221-E〜KNAX7225-E

KNAX7250-I〜KNAX7253-I

KNAX7254-E

KNAX7255-I

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

※15

※15

13

13※

16

13

13

14

13

の他

13

13,14

1193

メッセージ ID の範囲

KNAX7256-E〜KNAX7259-W

KNAX7260-W〜KNAX7262-I

KNAX7263-E

KNAX7264-I〜KNAX7268-I

KNAX7269-E

KNAX7270-E

KNAX7271-I

KNAX7400-E〜KNAX7402-E

KNAX7403-E〜KNAX7405-E

KNAX7408-E

KNAX7420-E

KNAX7450-I

※7

KNAX7451-I

KNAX7460-E〜KNAX7465-W

KNAX7470-I

KNAX7500-I〜KNAX7509-I

※7

KNAX7550-I,KNAX7551-E

※9

KNAX7552-E〜KNAX7556-E

※9

KNAX7560-I,KNAX7561-E

※9

KNAX7600-E〜KNAX7773-E

KNAX7800-I〜KNAX7880-E

KNAX7892-I〜KNAX7897-E

KNAX7900-I

KNAX7901-I

KNAX7902-I

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

メッセージの出力先 stdout stderr

− ○

JOBLOG システム実

行ログ

− −

GUI

※12

※11

※11

13

13

13

の他

13

13

13

10

※8

1194

メッセージ ID の範囲

KNAX7999-I

KNAX9000-E〜KNAX9002-E

メッセージの出力先 stdout stderr JOBLOG システム実

行ログ

GUI

※12

の他

(凡例)

表の「メッセージの出力先」列の意味を次に示します。

表の項目 stdout stderr

JOBLOG

システム実行

ログ

GUI

メッセージの出力先

標準出力

標準エラー出力

ジョブ実行ログ

システム実行ログ

特記事項

簡潔出力モードまたは最小出力モードの場合,通常実行時のジョブと,デバッ

グ実行時の子孫ジョブのメッセージの出力は次のようになります。

• メッセージ種別 I,W のメッセージは出力されません。

• メッセージ種別 E のメッセージは該当の出力先と JOBLOG に出力されます。

デバッグ実行時のルートジョブのメッセージ種別 E のメッセージは JOBLOG

にも出力されます。

• 拡張出力モードの場合

デバッグ実行時は,ジョブ実行中に同じメッセージが標準エラー出力にも出

力されます。

子孫ジョブの場合は JOBLOG には出力されないで,ジョブ実行完了時に標

準エラー出力に出力されます。

• 簡潔出力モードまたは最小出力モードの場合

メッセージ種別 E のメッセージは標準エラー出力にも出力されます。

メッセージ出力時のジョブの状態によっては,この出力先にメッセージが出力

されないことがあります。

なし メッセージ用ダイアログ

ボックスまたはエラー

ウィンドウ

ただし,簡潔出力モードまたは最小出力モードの場合も,次のメッセージは出力されます。

• KNAX0240-I(ADSH_JOBRC_FATAL の値を適用したことを示すメッセージ。出力のタイミング

によって抑止されることもあります。)

• KNAX0300-I(usage)

• KNAX0309-I(バージョン表示)

• シグナル受信で出力するメッセージ(ただし,通常実行時の最小出力モードではシグナル受信で出

力されるメッセージの一部は出力抑止される)

◎:GUI のメッセージで JP1/Advanced Shell エディタのエラーウィンドウで行番号を付けて出力し

ます。ただし,メッセージの行番号が省略される場合については出力しません。

○:出力します。

−:出力しません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1195

注※1

CUI デバッグ実行時にだけ出力されます。

注※2

起動ログに出力されます。

注※3 syslog に次の内容で出力されます。

• ファシリティ:LOG_USER

• レベル:LOG_NOTICE

注※4 adshhk コマンドの引数で指定したログファイルのオープン中は,標準エラー出力ではなく,指定した

ログファイルに出力されます。

注※5

アダプタコマンドの出力は,JP1/IM - View の画面に出力されます。

注※6

スクリプトイメージファイルに出力します。

注※7

JP1 イベントが発行されます。

注※8 adshecho コマンドまたは adshread コマンドの実行時に出力されます。

注※9

イベントログに出力されます。

注※10

GUI からヘルプを選択した場合に起動する Web ブラウザに表示されます。

注※11

CUI デバッグ実行時,および GUI デバッグ実行時には,この出力先には出力されません。

注※12

子孫ジョブからは GUI に出力されません。

注※13

アプリケーション実行エージェント機能ログに出力します。

注※14

メッセージボックスに出力します。

注※15 adshappexec コマンドの場合に出力します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1196

注※16 adshappagent コマンドの起動時にはメッセージボックスに出力します。

注※17 adshappagent コマンドの場合にはアプリケーション実行エージェント機能ログに出力します。

12.2.1 メッセージに出力される行番号に関する注意事項

メッセージ KNAX6000-E〜KNAX6100-E,KNAX6710-I〜KNAX6712-E,KNAX6998-E に出力され

る,行番号に関する注意事項です。

• 複数行にまたがったコマンド置換でコマンドエラーが発生した場合,コマンド置換の最終行番号がエ

ラー行番号としてメッセージに出力されます。

(例) 次のような記述の場合,unset コマンドでエラーが発生しても,エラー行番号は 3 行目となります。

1: `unset

2: echo pwd

3: `

• 外部スクリプトの構文解析でエラーが発生した場合,エラーメッセージに出力されるジョブ定義スクリ

プトファイル名は外部スクリプト呼び出し元のジョブ定義スクリプト名になります。また,行番号は外

部スクリプト呼び出し元の行番号となります。

• trap コマンドの action 実行中に構文エラーまたはコマンドエラーが発生すると,trap コマンドの行番

号がエラー行番号としてメッセージに出力されます。

(例 1) 複数行にまたがっているケース。エラー行番号は 1 行目となります。

1: trap 'pwd

2: unset

3: date' INT

(例 2) 関数を呼び出すケース。エラー行番号は 4 行目となります。

1: func1() {

2: unset

3: }

4: trap func1 INT

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1197

12.3 メッセージの一覧

JP1/Advanced Shell が出力するメッセージと対処方法について説明します。

KNAX0001-E

メモリが不足しています。details=

保守情報

メモリ不足が発生しました。

保守情報

は,8 桁の 16 進数で表示します。

保守情報

は,システムの内部状態を示す情報です。このメッ

セージは,エラー通知の出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによって一部の出力先にだけ

出力されます。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は,メモリ見積もりを見直してください。

KNAX0004-I

ジョブ識別子=

Advanced Shellのジョブ識別子

, JP1NBQSQueueName=

環境変数値

, ジョブ番号=

ケジューラのジョブ番号

起動したバッチジョブの JP1/AJS のジョブ情報と JP1/Advanced Shell のジョブ識別子を表示します。

Advanced Shellのジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

環境変数値

バッチジョブの JP1NBQSQueueName 環境変数の値

スケジューラのジョブ番号

バッチジョブの JP1/Advanced Shell が与えた JP1 ジョブ番号

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1198

KNAX0030-E 【Windows 限定】

An error occurred while starting adshexec. function="

関数名

",error code=

エラーコー

,reason="

エラー詳細

"

ジョブコントローラの開始処理中にエラーが発生しました。

関数名

エラーコード

および

エラー詳細

を示

します。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は,

関数名

エラーコード

および

エラー詳細

からエラー

の原因を取り除いて,バッチジョブを再実行します。

KNAX0031-E 【Windows 限定】

An error occurred while completing adshexec process. function="

関数名

",error code=

エラー

コード

,reason="

エラー詳細

"

ジョブコントローラの終了処理中にエラーが発生しました。

関数名

エラーコード

および

エラー詳細

を示

します。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は,

関数名

エラーコード

および

エラー詳細

からエラー

の原因を取り除いて,バッチジョブを再実行します。

KNAX0091-I

ジョブ名

ジョブが開始しました。

ジョブ名

で示すバッチジョブを開始しました。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1199

KNAX0092-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

ステップが開始しました。

ジョブ名

で示すバッチジョブに定義された,

ジョブステップ名

で示すジョブステップを開始しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX0098-I

ジョブ名

ジョブが終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

ジョブ名

で示すバッチジョブが終了しました。

終了コード

バッチジョブの実行結果を示す終了コード。

終了コードの詳細は,adshexec コマンドの終了コードに関する説明を参照してください。

なお,このメッセージの出力後に adshexec コマンドの後処理でエラーが発生した場合,このメッセー

ジで示す終了コードと adshexec コマンドの終了コードとが異なる場合があります。adshexec コマン

ドの最終的な終了コードは,KNAX7999-I に出力されます。

実行時間

バッチジョブの開始から終了までの実時間の合計(秒単位)。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

バッチジョブの開始から終了までの CPU 時間の合計(秒単位)。OS の API を使って取得した参考値

です。

(S)

処理を続行します。

KNAX0101-E

ジョブ名

ジョブを実行中にエラーが発生しました。

ジョブ名

で示すバッチジョブを実行中にエラーが発生しました。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1200

(O)

一緒に出力されるほかのメッセージを参照してエラーの原因を取り除き,バッチジョブを再実行します。

KNAX0220-E

環境変数("

環境変数名

")が指定されていません。

環境変数名

で示す環境変数が指定されていません。

環境変数名

が「JP1_HOSTNAME」の場合,論理ホスト運用で論理ホスト名が明示指定されていないと

き,JP1/AJS 以外から起動されているおそれがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡して環境変数の値を見直してください。

KNAX0235-E

環境変数("

環境変数名

")の値が不当です。

環境変数名

で示す環境変数の値が不当です。

環境変数名

環境変数名

(S)

処理を終了します。

(O)

環境変数の値を見直してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX0236-E

環境変数("

環境変数名

")の値が長すぎます。

または

The value specified for the environment variable "

環境変数名

" is too long.

環境変数名

で示す環境変数の値が長過ぎます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1201

(S)

処理を終了します。

(O)

環境変数の値を見直してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX0237-E

環境変数("

環境変数名

")の値が空文字です。

または

The value specified for the environment variable "

環境変数名

" is an empty string.

環境変数名

で示す環境変数の値が空文字です。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡して環境変数の値を見直してください。

KNAX0238-E

環境変数("

環境変数名

")の値に使用できない文字が含まれています。

または

The value specified for the environment variable "

環境変数名

" contains an invalid character.

環境変数名

で示す環境変数の値に使用できない文字が含まれています。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境変数の値を見直してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX0239-E

環境変数("

環境変数名

")の値が範囲外です。

または

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1202

The value specified for the environment variable "

環境変数名

" is out of range.

環境変数名

で示す環境変数の値が範囲外です。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡して環境変数の値を見直してください。

KNAX0240-I

環境変数名

was applied. value=

環境変数値

または

The setting specified for the environment variable

環境変数名

was applied. value=

環境変数値

環境変数名

で示す環境変数の設定が適用されました。

環境変数値

適用された環境変数の値

(S)

処理を続行します。

KNAX0299-E

内部エラーが発生しました。details=

保守情報

メモリ確保で内部矛盾が発生しました。

このメッセージは,エラー通知の出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによって一部の出力

先にだけ出力されます。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1203

KNAX0300-I

使用方法:

コマンド名 コマンド引数

コマンド名

および

コマンド引数

で示すコマンドの指定が誤っています。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドを正しく指定して実行します。

KNAX0301-E

オプション("

オプション名

")の値が指定されていません。

オプション名

の指定値が誤っています。

(S)

処理を中断します。

(O)

オプションを正しく指定します。

KNAX0302-E

オプション("

オプション名

")は無効なオプションです。

不正な

オプション名

を指定しています。

(S)

処理を中断します。

(O)

オプション名を正しく指定します。

KNAX0303-E

ジョブ定義スクリプトファイル名が指定されていません。

ジョブ定義スクリプトファイル名が指定されていません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1204

(S)

処理を中断します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイル名を指定して再入力します。

KNAX0305-E

コマンドの引数("

引数

")が不正です。

引数

で示すコマンドの引数が不正です。

(S)

処理を中断します。

(O)

引数

を正しく指定して再入力します。

KNAX0306-E

オプション("

オプション名

")の値が誤っています。

オプション名

で示すオプションの値が誤っています。

(S)

処理を中断します。

(O)

オプションを正しく指定して再入力します。

KNAX0307-E

必要なオプションが指定されていません。

必要なオプションが指定されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

必要なオプションを指定して再入力します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1205

KNAX0308-E

オプション("

オプション名1

")とオプション("

オプション名2

")は同時に指定できません。

オプション名1

で示すオプションと

オプション名2

で示すオプションは,同時に指定することはできません。

(S)

処理を中断します。

(O)

オプションを正しく指定して再入力します。

KNAX0309-I

プログラム名

のバージョンは

バージョン文字列

です。

プログラム名

で示すコマンドのバージョンを

バージョン文字列

に示します。

(S)

処理を終了します。

KNAX0310-E

オペランドが多すぎます。

指定したオペランドが多過ぎます。

(S)

処理を中断します。

(O)

オペランドを正しく指定します。

KNAX0311-E

コマンド名

コマンド処理に必要なオプション,パラメーターが不足しています。

コマンド名

で示すコマンド処理に必要なオプション,パラメーターが不足しています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1206

(S)

処理を終了します。

(O)

必要なオプション,パラメーターを指定して再入力します。

KNAX0336-E

オプション("

オプション名

")の指定値の長さが正しくありません。

オプション名の指定値の長さが正しくありません。次の原因が考えられます。

• オプション名の指定値の長さが長過ぎます。

• オプション名の指定値の長さが 0 です。

(S)

処理を中断します。

(O)

オプションを正しく指定して再入力します。

KNAX0401-E

環境ファイルのオープンに失敗しました。reason="

エラー詳細

"

エラー詳細

で示す原因によって,環境ファイルのオープンに失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細を基に環境ファイルが読み込めるように,権限などの問題がないかどうかを確認します。問

題が解決しない場合は,システム管理者に連絡します。

KNAX0402-E

環境ファイルの読み込みに失敗しました。reason="

エラー詳細

"

エラー詳細

で示す原因によって,環境ファイルの読み込みに失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1207

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細を基に環境ファイルが読み込めるように,権限などの問題がないかどうかを確認します。問

題が解決しない場合は,システム管理者に連絡します。

KNAX0403-E

環境ファイルのファイル名が長過ぎます。

環境ファイルのファイル名が長過ぎます。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイル名の指定に問題がないかどうかを確認します。

KNAX0406-E

ホスト名の取得時にエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

エラー詳細

で示す原因によって,ホスト名の取得時にエラーが発生しました。UNIX の場合,ホスト名が

255 文字より多いと,このメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡して,ネットワーク上のホスト名を確認します。

KNAX0407-E

"

ファイル名

" は通常のファイルではありません。

ファイル名

で示すファイルは通常のファイルではありません。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1208

(O)

ファイルを確認します。

KNAX0410-E

環境ファイル("

ファイル名

")の解析でエラーが発生しました。エラーの内容はこのメッセージの前

に出力されているメッセージを参照してください。

ファイル名

で示す環境ファイルの解析でエラーが発生しました。エラーの内容はこのメッセージの前に出

力されているメッセージを参照してください。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルの誤りを修正してください。

KNAX0411-E

環境ファイルの行が長すぎます。line=

行番号

行番号

で示す,環境ファイルの行が長すぎます。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0431-E

環境ファイルに不当なパラメーター名が見つかりました。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示す行に不当なパラメーター名が見つかりました。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1209

KNAX0432-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")に不当な値が見つかりました。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターに不当な値が見つかりました。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0433-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")に値が設定されていません。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターに値が設定されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0434-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")が重複して定義されています。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターが重複して定義されています。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0435-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")を定義できる上限を超えています。line=

行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1210

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターが定義できる上限を超えています。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0436-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")の指定値が長すぎます。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターの指定値が長過ぎます。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0437-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")の指定値が範囲外です。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターの指定値が範囲外です。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0438-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")の指定値に不当な文字が含まれています。line=

番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターの指定値に不当な文字が含まれています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1211

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0439-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")のファイルパスが絶対パスで指定されていません。 line=

行番号

環境ファイルの

行番号

パラメーター名

で示すファイルパスが絶対パスで指定されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0441-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で指定したディレクトリは存在しません。line=

番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターで指定したディレクトリはありません。

UNIX の場合,シグナルの受信が原因でこのメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直すか,または動作環境をチェックしてください。

KNAX0442-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で指定した値はディレクトリではありません。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターで指定した値はディレクトリではありません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1212

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0444-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で指定したオペランドは多すぎます。line=

行番号

環境ファイルの

行番号

で示すパラメーターで指定したオペランドは多過ぎます。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0445-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で仮定されるディレクトリ("

デフォルトディレク

トリ名

")が存在しません。

デフォルトのディレクトリがありません。

UNIX の場合,シグナルの受信が原因でこのメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

動作環境を見直してください。

KNAX0446-E

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で仮定したディレクトリ("

デフォルトディレクト

リ名

")がディレクトリではありません。

デフォルトのディレクトリ名がディレクトリではありません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1213

(S)

処理を終了します。

(O)

動作環境を見直してください。

KNAX0449-E

必須のディレクトリ("

ディレクトリ名

")がありません。

必須の

ディレクトリ名

がありません。

UNIX の場合,シグナルの受信が原因でこのメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直すか,または動作環境を見直してください。

KNAX0450-E

必須のディレクトリ("

ディレクトリ名

")はディレクトリではありません。

必須の

ディレクトリ名

はディレクトリではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直すか,または動作環境を見直してください。

KNAX0451-E 【Windows 限定】

環境ファイルのパラメーター("

パラメーター名

")で仮定するディレクトリ名の取得に失敗しました。

デフォルトのディレクトリ名を求める処理でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1214

(O)

動作環境を見直してください。

KNAX0456-E 【Windows 限定】

パラメーター("

パラメーター名

")で指定した値が重複して定義されています。line=

行番号

パラメーター名

で指定した値が重複して定義されています。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0458-E

パラメーターの組み合わせが正しくありません。line=

行番号

パラメーターの組み合わせが正しくありません。次の原因が考えられます。

• phost_start パラメーターと phost_end パラメーターの組み合わせが正しくない。

• lhost_start パラメーターと lhost_end パラメーターの組み合わせが正しくない。

• パラメーターの指定順を誤っている。

• 開始のパラメーターの指定があるが,終了のパラメーターの指定がない。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0459-E

パラメーター("

パラメーター名

")でオペランドの指定順序に誤りがあるか,または同じオペランド

を複数回指定しています。line=

行番号

オペランドの指定順序に誤りがあるか,または同じオペランドを複数回指定しています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1215

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0471-E

パラメーター(

パラメーター名

)の指定値が,システム環境ファイルの指定値と異なります。 filename="

ファイル名

"

ファイル名

の環境ファイルで指定された

パラメーター名

のパラメーターの指定値が,システム環境ファイ

ルの指定値と異なります。

システム環境ファイルでデフォルト値を指定している場合,ジョブ環境ファイルで異なる値を指定すると

エラーになります。システム環境ファイルで指定したシステム実行ログおよびトレースの設定は変更でき

ません。

ジョブ環境ファイルで明示指定していない場合はエラーになりません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを見直してください。

KNAX0472-E

環境ファイルの解析処理で,予期しないエラーが発生しました。("

関数名

", "

エラー詳細

",

保守情報

)

環境ファイルの解析処理で,予期しないエラーが発生しました。

関数名

内部の関数名

エラー詳細

障害内容を示す文字列

保守情報

保守コード

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1216

(O)

障害を取り除いて再実行してください。障害が取り除けない場合は,システム管理者に連絡してくださ

い。

KNAX0473-W

冗長なパラメーター("

パラメーター名

")が

環境ファイル種別

に指定されています。

環境ファイル種別

で示すファイルに,冗長なパラメーターが指定されています。

生じる問題点は各パラメーターの説明を参照してください。

該当のパラメーターは

環境ファイル種別

には指定しないことを推奨します。

環境ファイル種別

ジョブ環境ファイル

(S)

処理を実行します。

(O)

生じる問題が許容できない場合は,該当するパラメーターの指定を削除してください。

KNAX0474-E

指定された値("

パラメーター値

")は,現在のジョブ起動方法ではパラメーター("

パラメーター名

")

に指定できません。 filename="

ファイル名

"

ファイル名 で示す環境ファイルに,現在のジョブ起動方法では指定できない値を指定しています。

パラメーター値

指定できないパラメーター値

パラメーター名

エラーとなったパラメーター名

ファイル名

エラーとなったパラメーターを指定した環境ファイル

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1217

(O)

環境ファイルに設定したパラメーターの内容を見直してください。

KNAX0700-E

スプールルートディレクトリの下にバッチジョブ用のディレクトリを作成できません。reason=

エラー

詳細

スプールルートディレクトリの下にバッチジョブ用のディレクトリを作成できません。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者は環境ファイルのスプールルートディレクトリの指定,またはスプー

ルディレクトリ自体に異常がないか見直してください。

KNAX0701-E

ファイル("

ファイル名

")のオープンに失敗しました。reason=

エラー詳細

スプールジョブディレクトリ内の

ファイル名

で示されるファイルのオープンに失敗しました。または,出

力用コンソールのオープンに失敗しました。

出力用コンソールの場合,

ファイル名

は CONOUT$となります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0702-E

スプールジョブディレクトリ内のジョブ実行ログファイルの書き込みに失敗しました。reason=

エラー

詳細

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1218

スプールジョブディレクトリ内のジョブ実行ログファイルの書き込みに失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0703-E

スプールジョブディレクトリ内にファイル("

ファイル名

")が存在しません。

スプールジョブディレクトリ内に

ファイル名

で示されるファイルがありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル名を見直してください。

KNAX0704-E

日付の取得に失敗しました。

日付の取得に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX0706-E

ファイル("

ファイルパス

")の作成に失敗しました。reason=

エラー詳細

ファイルパス

の作成に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1219

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0708-E

割り当てられる JOBLOG ファイル数の上限を超えました。

割り当てられる JOBLOG ファイル数の上限を超えました。次の原因が考えられます。

• スプールディレクトリ下にスプールジョブが大量に残っていて,ジョブ識別子の空きが少ない。

• ジョブ内で子孫ジョブを大量に起動している。

(S)

処理を終了します。

(O)

不要なスプールジョブを削除してジョブを再実行してください。または,不当に大量の子孫ジョブを起

動していないか,ジョブ定義スクリプトを見直してください。

KNAX0719-I

STEP ステップ番号=

ステップ番号

ステップ名=

ジョブステップ名

出力先=

出力先

このメッセージのあとに,ジョブステップの

出力先

を出力します。

(S)

処理を続行します。

KNAX0720-E

ジョブ ID ファイルのオープンに失敗しました。reason=

エラー詳細

ジョブ ID ファイルのオープンに失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1220

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者は環境ファイルのスプールディレクトリの指定,スプールディレクト

リ自体,またはスプールディレクトリ内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0721-E

ジョブ ID ファイルの入出力に失敗しました。reason=

エラー詳細

ジョブ ID ファイルの入出力に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者は環境ファイルのスプールディレクトリの指定,スプールディレクト

リ自体,またはスプールディレクトリ内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0722-E

ジョブ固有のジョブ識別子を付与できません。

ジョブ固有のジョブ識別子を付与できません。スプールジョブディレクトリがこれ以上作成できない場合,

このメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は前後に出力されたメッセージから原因を取り除いて再

実行してください。または,不要なスプールジョブディレクトリを削除して,再実行してください。

KNAX0723-E

ジョブ ID ファイルの排他に失敗しました。reason=

エラー詳細

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1221

ジョブ ID ファイルを排他しようとして,失敗しました。

SPOOL_DIR パラメーターに NFS 上のディレクトリを指定すると,このメッセージを出力してエラーと

なることがあります。SPOOL_DIR パラメーターには,NFS 上のディレクトリを指定しないでください。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者は環境ファイルのスプールディレクトリの指定,スプールディレクト

リ自体,またはスプールディレクトリ内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0724-I

ジョブ識別子を割り当てました。Jobid=

ジョブ識別子

ジョブ識別子

を割り当てました。

ルートジョブの環境ファイルの SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターにオペランドとして MERGE を指

定して起動された子孫ジョブの場合は出力されません。

(S)

処理を続行します。

KNAX0725-E

API でエラーが発生しました。("

API名称

", "

原因

", "

保守情報

")

API でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡して

ください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1222

KNAX0726-I

子孫ジョブのジョブ識別子を割り当てました。Jobid=

ジョブ識別子

子孫ジョブのジョブ識別子を割り当てました。

(S)

処理を続行します。

KNAX0727-E

子孫ジョブ起動順序管理ファイルの排他に失敗しました。reason=

エラー詳細

子孫ジョブ起動順序管理ファイルを排他しようとしましたが,失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。

システム管理者は,スプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ内のファイルに

異常がないかどうかを見直してください。

KNAX0728-E

子孫ジョブ起動順序管理ファイルの形式不正を検出しました。

子孫ジョブ起動順序管理ファイルの形式不正を検出しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

子孫ジョブ起動順序管理ファイルを不当に更新していないか見直してください。問題が解決しない場合

は,システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,スプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ内のファイルに

異常がないかどうかを見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1223

KNAX0800-E

スプールジョブ管理ファイルの作成に失敗しました。reason=

エラー詳細

スプールジョブ管理ファイルを作成しようとして,失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0801-E

スプールジョブ管理ファイルの排他に失敗しました。reason=

エラー詳細

スプールジョブ管理ファイルを排他しようとして,失敗しました。

SPOOL_DIR パラメーターに NFS 上のディレクトリを指定すると,このメッセージを出力してエラーと

なることがあります。SPOOL_DIR パラメーターには,NFS 上のディレクトリを指定しないでください。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0802-E

スプールジョブ管理ファイルのオープンに失敗しました。reason=

エラー詳細

スプールジョブ管理ファイルをオープンしようとして,失敗しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1224

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0803-E

スプールジョブ管理ファイルで入出力エラーが発生しました。reason=

エラー詳細

スプールジョブ管理ファイルで入出力エラーが発生しました。

このメッセージは,エラーの通知先に出力しますが,エラー発生のタイミングによって,一部の出力先に

だけ出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

に示される原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連

絡してください。システム管理者はスプールジョブディレクトリ,またはスプールジョブディレクトリ

内のファイルに異常がないか見直してください。

KNAX0804-E

スプールジョブ管理ファイルの STARTTIME に使用する現在時刻の取得に失敗しました。

スプールジョブ管理ファイルの STARTTIME に使用する現在時刻の取得に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX0805-E

スプールジョブ管理ファイルの ENDTIME に使用する現在時刻の取得に失敗しました。

スプールジョブ管理ファイルの ENDTIME に使用する現在時刻の取得に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1225

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX1600-I

ジョブ名

バッチジョブのファイル割り当てを開始しました。

ジョブ名

で示すバッチジョブのファイルが割り当てられました。

(S)

処理を続行します。

KNAX1601-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

ジョブステップのファイル割り当てを開始しました。

ジョブ名

ジョブステップ名

で示すジョブステップのファイルが割り当てられました。

(S)

処理を続行します。

KNAX1604-I

後処理指定値によってファイル(

ファイルパス

)を削除しました。

後処理指定値によって

ファイルパス

に示すファイルを削除しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX1605-I

後処理指定値によってファイル(

ファイルパス

)を削除しようとしましたが,エラーが発生しました。 reason="

エラー詳細

"

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1226

後処理指定値によって

ファイルパス

を削除しようとしましたが,

エラー詳細

に示すエラーが発生しました。

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列。

(S)

処理を続行します。

KNAX1632-E

環境変数(

環境変数名

)の値が長すぎます。

環境変数名

で示す名称の環境変数を設定しようとして,値の長さが JP1/Advanced Shell で定められた上

限値を超えました。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルで指定した環境変数値を修正して,バッチジョブを再実行します。

KNAX1871-E

コマンド(

コマンド名

)で指定されたファイルパスを絶対パスに変換して正規化する処理中にエラー

が発生しました。("

関数名

", "

原因

", "

保守情報

")

コマンド名

で示すコマンドで,指定されたファイルパスを絶対パスに変換して正規化する処理中にエラー

が発生しました。

関数名

が_fullpath の場合,コマンドで指定したパス名が長過ぎる場合に発生することがあります(このと

原因

は Invalid argument となることがあります)。

原因

表示される内容とその意味を次に示します。

原因

パス名に不当なマルチバイト文

字が含まれています。

パス構成要素が多過ぎます。

意味

【UNIX 限定】パス名に不当なマルチバイト文字が存在します。コマンドに指定したファイ

ルパスの指定を見直してください。

【UNIX 限定】パス名の構成要素が 4,096 を超えました。コマンドに指定したファイルパス

を見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1227

原因

File name too long errnoから求めたエラー理由

意味

【UNIX 限定】絶対パスへ変換したあとのファイルパス名長が上限を超えました。ファイル

パスの指定を見直してください。

• メモリ不足が発生しました。

• その他 OS の API 実行時にエラーが発生しました(getcwd,_fullpath でエラー)。

•【Windows 限定】

関数名

が「_fullpath」,

原因

が「Invalid argument」の場合は,絶対

パスへ変換したあとのファイルパス名長が上限を超えたことが考えられます。この場合

は,コマンドに指定したファイルパスの指定を見直してください。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

関数名

原因

を基にエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取り除け

ない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX1872-E

コマンド(

コマンド名

)で指定されたファイルパスのチェックでエラーが発生しました。("

ファイル

パス

", "

原因

", "

保守情報

")

コマンド名

で示すコマンドの処理中に,指定した

ファイルパス

のチェックでエラーが発生しました。コマ

ンドに指定したファイルパスが使用できるか見直してください。

原因

システムが通知するエラー理由が表示されます。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。

エラー要因を取り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1228

KNAX1873-E

コマンド(

コマンド名

)で指定されたファイルパスは,ディレクトリです。("

ファイルパス

", "

保守情

")

コマンド名

で示すコマンドで指定した

ファイルパス

はディレクトリです。

ファイルパスには通常のファイルを指定してください。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。

KNAX1875-E

コマンド(

コマンド名

)の処理中に予期しないエラーが発生しました。("

原因

", "

保守情報

")

コマンド名

で示すコマンドの処理中に予期しないエラーが発生しました。

原因

表示される内容とその意味を次に示します。

原因 意味

パス名を格納する領域が不足しました。 【UNIX 限定】パス名を格納する領域が不足しました。

_time64 関数でエラーが発生しました。 【Windows 限定】時刻を求める処理でエラーが発生しました。 clock_gettime 関数でエラーが発生しま

した。

【UNIX 限定】時刻を求める処理でエラーが発生しました。

【UNIX 限定】待ち処理でエラーが発生しました。 nanosleep 関数でエラーが発生しまし

た。

Invalid argument 引数が不正です。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1229

KNAX1877-E

コマンド(

コマンド名

)が使用する環境変数,または環境変数の値が定義されていません。("

環境変

数名

", "

保守情報

")

環境変数名

に示す環境変数が存在しません。または,設定値の文字列長が 0 バイト以下です。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

該当する環境変数を変更していないかジョブ定義スクリプトを確認してください。または,コマンドを

JP1/Advanced Shell 以外で起動していないか確認してください。

原因が不明の場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX1878-E

コマンド(

コマンド名

)が使用する割り当て管理ファイルの入出力でエラーが発生しました。("

ファ

イルパス

", "

原因

", "

保守情報

")

割り当て管理ファイルの入出力でエラーが発生しました。

ファイルパス

割り当て管理ファイルのファイルパス名が表示されます。

原因

表示される内容とその意味を次に示します。

原因

通常ファイルではありません。

ファイルが置き換わりました。 api名

error :

エラー詳細

意味

通常ファイルではありません。

オープン処理中にファイルが置き換わりました。 api名

で示す API の処理で,

エラー詳細

に示すエラーが発生しました。

エラー詳細

は API でセットされるエラー情報です。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1230

(O)

エラー要因を取り除いて再実行してください。

原因が不明の場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX1879-E

コマンド(

コマンド名

)が登録できるファイル数の上限を超えました。("

保守情報

")

登録できるファイル数の上限である 64 個を超えました。

保守情報

内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

登録するファイルの数が上限数を超えないよう,ジョブ定義スクリプトを見直してください。

KNAX1880-E

コマンド(

コマンド名

)は現在の環境設定パラメーターの設定では使用できません。parameter="

境設定パラメーター

"

メッセージに表示されたコマンドは,現在の環境設定パラメーターの設定では使用できません。

コマンド名

コマンド名

環境設定パラメーター

要因となった環境設定パラメーターとその値

(S)

処理を終了します。

(O)

実行したコマンドは使用しないでください。このコマンドを使用したい場合は,環境設定パラメーター

の指定を見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1231

KNAX1890-I

ファイル割り当て処理指定("

処理指定値

")に従って解放しました。path=

ファイルパス

ファイルパス

に示すファイルを

処理指定値

に従って解放しました。

処理指定値

正常時・異常時のファイルの後処理の指定内容として,次のどちらかが表示されます。

・del:削除する

・keep:削除しない

(S)

処理を続行します。

KNAX1891-E

ファイルの後処理実行中に,割り当て管理ファイルの入出力でエラーが発生しました。("

ファイルパ

", "

原因

", "

保守情報

")

ファイルの後処理実行中に,割り当て管理ファイルの入出力でエラーが発生しました。

ファイルパス

割り当て管理ファイルのファイルパス名が表示されます。

原因

表示される内容とその意味を次に示します。

原因

通常ファイルではありません。

ファイルが置き換わりました。 api名

error :

エラー詳細

意味

通常ファイルではありません。

オープン処理中にファイルが置き換わりました。 api名

で示す API の処理で,

エラー詳細

に示すエラーが発生しました。

エラー詳細

は API でセットされるエラー情報です。

保守情報

内部情報

(S)

ジョブは終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1232

KNAX1892-E

予期しないエラーが発生しました。("

原因

", "

保守情報

")

予期しないエラーが発生しました。

原因

表示される内容とその意味を次に示します。

原因 意味

_time64 関数でエラーが発生しました。 【Windows 限定】時刻を求める処理でエラーが発生しました。 clock_gettime 関数でエラーが発生しま

した。

【UNIX 限定】時刻を求める処理でエラーが発生しました。 nanosleep 関数でエラーが発生しまし

た。

待ち処理でエラーが発生しました。

保守情報

内部情報

(S)

ジョブは終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX1893-W

割り当て管理ファイル中に無効なエントリが存在したため,後処理をスキップしました。("

ファイル

パス

", "

保守情報

")

割り当て管理ファイル中に無効なエントリが存在したため, adshfile コマンドの後処理をスキップしまし

た。該当するジョブの adshfile コマンドで指定したファイルの後処理が実行されていないおそれがありま

す。

ファイルパス

割り当て管理ファイルのファイルパス名が表示されます。

保守情報

内部情報

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1233

(O) adshfile コマンドで削除を指定したファイルが残っている場合,必要に応じて手作業で削除してくださ

い。

KNAX1910-E

C-Time の計算結果が不当な結果となりました。

C-Time の計算結果が不当な結果となりました。

(S)

ジョブ実行ログへ出力する時刻を 0 とし,バッチジョブは続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX1911-E

E-Time の計算結果が不当な結果となりました。

E-Time の計算結果が不当な結果となりました。

(S)

ジョブ実行ログへ出力する時刻を 0 とし,バッチジョブは続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX2201-E

テキストが長いためすべてのテキストを出力できません。message number=

メッセージ番号

メッセージ番号

(KNAX に続く番号)で示すメッセージは,テキストが長いためすべてのテキストを出力

できません。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1234

(O)

バッチジョブの動作に問題がないかどうかを確認します。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正し

ます。

KNAX2202-E

ジョブ実行ログへの出力に失敗しました。message ID=

メッセージID

メッセージID

で示すメッセージは,ジョブ実行ログへの出力を失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。スプールジョブディレクトリのアクセス権やディスクの状態などに異常

がないかどうかを見直してください。

KNAX2204-E

標準出力への出力に失敗しました。message ID=

メッセージID

メッセージID

で示すメッセージは,標準出力への出力に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。標準出力の出力先のアクセス権やディスクの状態などに異常がないかど

うかを見直してください。

KNAX2205-E

標準エラー出力への出力に失敗しました。message ID=

メッセージID

メッセージID

で示すメッセージは,標準エラー出力への出力に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1235

(O)

システム管理者に連絡します。標準エラー出力の出力先のアクセス権やディスクの状態などに異常がな

いかどうかを見直してください。

KNAX2206-E

システム実行ログへの出力に失敗しました。message ID=

メッセージID

メッセージID

で示すメッセージは,システム実行ログへの出力に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのシステム実行ログに対する指定,またはシステム実行ロ

グディレクトリのアクセス権やディスクの状態などに異常がないかどうかを見直してください。

KNAX2207-E

トレースへの出力に失敗しました。message ID=

メッセージID

メッセージID

で示すメッセージは,トレースへの出力に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのトレースに対する指定,またはトレースディレクトリの

アクセス権やディスクの状態などに異常がないかどうかを見直してください。

KNAX2208-E

システム実行ログの初期化に失敗しました。code=

保守情報

, reason=

エラー原因

システム実行ログの初期化に失敗しました。

LOG_DIR パラメーターに NFS 上のディレクトリを指定すると,このメッセージを出力してエラーとなる

ことがあります。LOG_DIR パラメーターには,NFS 上のディレクトリを指定しないでください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1236

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのシステム実行ログに対する指定,またはシステム実行ロ

グディレクトリのアクセス権やディスクの状態などに異常がないかどうかを見直してください。

KNAX2209-E

トレースの初期化に失敗しました。code=

保守情報

トレースの初期化に失敗しました。

TRACE_DIR パラメーターに NFS 上のディレクトリを指定すると,このメッセージを出力してエラーと

なることがあります。TRACE_DIR パラメーターには,NFS 上のディレクトリを指定しないでください。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのトレースに対する指定,またはトレースディレクトリの

アクセス権やディスクの状態などに異常がないかどうかを見直してください。

KNAX2211-E

トレースの設定に誤りがあります。

トレースの設定に誤りがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのトレースに対する指定を見直してください。

KNAX2213-E

トレースの出力先の指定に誤りがあります。

トレースの出力先の指定に誤りがあります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1237

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。環境ファイルのトレースに対する指定,またはトレースディレクトリの

アクセス権やディスクの状態などに異常がないかどうかを見直してください。

KNAX2214-E

現在時刻の取得に失敗しました。

現在時刻の取得に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX2400-E

初期化されていないためメッセージを出力できません。output=

出力先

, message ID=

メッセージID

, dest=

保守情報1

, setDest=

保守情報2

メッセージID

に示すメッセージを出力しましたが,初期化されていないため出力できません。

(S)

処理を続行します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX2499-E

未定義メッセージを出力しようとしました。message number="

メッセージ番号

"

メッセージ番号

で示すメッセージはマニュアルにありません。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1238

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX2500-E

コマンド名

コマンドの引数の数が不当です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンド名 で示すコマンドの引数の数が不当です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX2501-E

データの解析でエラーが発生しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

データの解析でエラーが発生しました。次の原因が考えられます。

CSVデータの場合

ダブルクォーテーションが閉じていません。

JSONデータの場合

• 入力データの形式が JSON の形式と一致していません。

• ダブルクォーテーションが閉じていません。

• ダブルクォーテーションで囲む必要のある値がダブルクォーテーションで囲まれていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルまたはデータの内容を見直し,修正してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1239

KNAX3000-I

ユーザー応答機能管理デーモンが起動しました。

ユーザー応答機能管理デーモンが起動しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX3001-I

ユーザー応答機能管理デーモンが停止しました。

ユーザー応答機能管理デーモンが停止しました。

(S)

処理を終了します。

KNAX3002-E

ユーザー応答機能管理デーモンの起動に失敗しました。[

詳細メッセージ

]

ユーザー応答機能管理デーモンの起動に失敗しました。

このメッセージは,エラー通知として出力できる出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによっ

ては,一部の出力先にだけ出力されることがあります。syslog への出力時には,[

詳細メッセージ

]にユー

ザー応答機能管理デーモンに関連するメッセージ(メッセージ番号 3000〜3999)のメッセージテキスト

が付与されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行してください。

KNAX3003-E

ユーザー応答機能管理デーモンがエラー終了しました。[

詳細メッセージ

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1240

ユーザー応答機能管理デーモンがエラー終了しました。または,終了処理中にエラーが発生しました。 syslog への出力時には,[

詳細メッセージ

]にユーザー応答機能管理デーモンに関連するメッセージ(メッ

セージ番号 3000〜3999)のメッセージテキストが付与されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行してください。

KNAX3006-I

ユーザー応答機能管理デーモンが起動を開始しました。(pid=

PID

, uid=

UID

, gid=

GID

, username=

ユー

ザー名

)

ユーザー応答機能管理デーモンが起動を開始しました。

(S)

処理を終了します。

KNAX3008-W

ユーザー応答機能管理デーモンはプロセス ID=

PID

で動作していました。

前回,ユーザー応答機能管理デーモンがエラー終了したときのプロセス ID(

PID

)を表示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX3009-E

ユーザー応答機能管理デーモンはすでに起動しています。

ユーザー応答機能管理デーモンはすでに起動しています。

このメッセージは,エラー通知として出力できる出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによっ

て,一部の出力先にだけ出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1241

(O)

必要に応じて起動中のユーザー応答機能管理デーモンを終了し,再起動します。

KNAX3020-E

ユーザー応答機能管理デーモンでファイル操作エラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

-

エラー

詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンでファイル操作エラーが発生しました。

機能名

対象名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

このメッセージは,エラー通知として出力できる出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによっ

て,一部の出力先にだけ出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

KNAX3023-E

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

-

エラー詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。

機能名

対象名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

このメッセージは,エラー通知として出力できる出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによっ

ては,一部の出力先にだけ出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1242

KNAX3024-E

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

)

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。

機能名

,および

対象名

は,エラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

KNAX3025-E

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。(

機能名

error -

エラー詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。

機能名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

KNAX3026-E

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。(

機能名

error)

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルエラーが発生しました。

機能名

は,エラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1243

KNAX3027-E

ユーザー応答機能管理デーモンでプロセスエラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

-

エラー詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンでプロセスエラーが発生しました。

機能名

対象名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

機能名

はシステムの関数名を示します。システム関数のエラーメッセージからエラーの原因を調査して

ください。

KNAX3029-E

ユーザー応答機能管理デーモンでシステム関数エラーが発生しました。(

機能名

error -

エラー詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンでシステム関数エラーが発生しました。

機能名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

このメッセージは,エラー通知として出力できる出力先に出力されますが,エラー発生のタイミングによっ

ては,一部の出力先にだけ出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行します。

KNAX3261-I

ユーザー応答機能管理デーモンが終了要求のシグナル(

シグナル名

)を受信しました。

ユーザー応答機能管理デーモンが

シグナル名

で示す終了要求のシグナルを受信しました。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1244

KNAX3400-I

環境ファイルのチェックが正常に終了しました。

環境ファイルのチェックが正常に終了しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX3402-E

環境ファイルのチェックでエラーが発生しました。

環境ファイルのチェックでエラーが発生しました。

エラーの内容はこのメッセージの前に出力されているメッセージを参照してください。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーの原因を取り除きます。

KNAX3508-I

ユーザー応答機能管理デーモンが adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャンセルしまし

た。(

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

)

ユーザー応答機能管理デーモンが adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャンセルしました。

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

ユーザー応答機能管理デーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1245

KNAX3522-E

ユーザー応答機能管理デーモンで共有メモリエラーが発生しました。(

機能名

error -

エラー詳細

)

ユーザー応答機能管理デーモンで共有メモリエラーが発生しました。

機能名

,および

エラー詳細

は,エラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査してエラーの原因を取り除き,ユーザー応答機能管理デーモンを再実行してください。

機能名

はシステムの関数名を示します。システム関数のエラーメッセージからエラーの原因を調査して

ください。

KNAX3542-W

ユーザー応答機能管理デーモンはすでに作成されている共有メモリまたはセマフォ(

対象名

)を初期

化して使用します。

ユーザー応答機能管理デーモンに-f オプションが指定されたため,すでに作成されている共有メモリまた

はセマフォを初期化して使用します。

対象名

は,Shared memory object または Named semaphore です。

(S)

すでに作成されている共有メモリまたはセマフォを初期化して処理を続行します。

KNAX3700-I

The adshmd will now start.

ユーザー応答機能管理デーモンを起動します。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1246

KNAX3701-I

The adshmd will now stop.

ユーザー応答機能管理デーモンを終了します。

(S)

処理を続行します。

KNAX3703-E

The adshmd is not running.

ユーザー応答機能管理デーモンが動作していません。

(S)

処理を終了します。

(O)

ユーザー応答機能管理デーモンが起動されているかどうかを確認してください。

KNAX3709-E

The adshmd could not start because another one is already running.

ユーザー応答機能管理デーモンはすでに動作しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

必要に応じて起動中のユーザー応答機能管理デーモンを終了し,再起動してください。

KNAX3710-I

The adshmd is running.

ユーザー応答機能管理デーモンは動作しています。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1247

KNAX3711-I

The adshmd is not running.

ユーザー応答機能管理デーモンは動作していません。

(S)

処理を終了します。

KNAX3799-I

Usage

コマンド名

[-h LogicalHostName] {start [reuse]

| stop

| status

| conftest [EnvironFile]

| help} adshmdctl コマンドの使用方法を表示します。

(S)

処理を終了します。

KNAX3998-E

An error occurred during adshmd signal handler processing.

ユーザー応答機能管理デーモンでシグナルハンドラがエラー終了しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX3999-E

The adshmd ended abnormally because of an unexpected exception.

ユーザー応答機能管理デーモンがエラー終了しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1248

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX4414-E

対象リストファイルに記述したスプールディレクトリのパス名の長さが正しくありません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

指定したスプールディレクトリのパス名の長さが正しくありません。

ファイル名

対象リストファイル名

行番号

エラーが発生した対象リストファイルの行番号

(S)

後続行の指定の処理を継続します。

(O)

対象リストファイルに指定したスプールディレクトリ名に誤りがないかどうかを見直して再実行します。

KNAX4415-E

対象リストファイルの記述形式が正しくありません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

対象リストファイルの記述形式が正しくありません。または,コマンドの引数に日数の指定がないときに

対象リストファイルに日数の指定がありません。

ファイル名

対象リストファイル名

行番号

エラーが発生した対象リストファイルの行番号

(S)

後続行の指定の処理を継続します。

(O)

対象リストファイルの指定が正しいかどうかを見直します。または,コマンドの引数に日数を指定しま

す。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1249

KNAX4416-E

対象リストファイルの 1 行の上限を超えています。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

対象リストファイルの 1 行の上限を超えています。

ファイル名

対象リストファイル名

行番号

エラーが発生した対象リストファイルの行番号

(S)

処理を中断します。

(O)

対象リストファイルの指定が正しいかどうかを見直します。

KNAX4417-E

対象リストファイルの実体がオープン前とオープン後で異なります。 filename="

ファイル名

"

オープン前とオープン後でファイルの実体が異なります。

ファイル名

ファイル名

(S)

該当するファイルの処理は中断します。

(O)

ファイルに異常がないかどうかを確認します。

KNAX4418-E

対象リストファイルは通常のファイルではありません。 filename="

ファイル名

"

ファイルは通常のファイルでありません。

ファイル名

ファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1250

(S)

該当するファイルの処理は中断します。

(O)

ファイルに異常がないかどうかを確認します。

KNAX4419-E

ファイルの入出力処理で障害が発生しました。path="

パス名

" error="

エラー詳細

"

ファイルの入出力処理で障害が発生しました。

パス名

パス名

このメッセージが出力される理由の一つとして,スプールのディレクトリの下に,ユーザーが独自に作成

したファイルやディレクトリなど,JP1/Advanced Shell が認識できないファイルが存在する可能性があ

ります。

(S)

該当するパスに対する処理を中断します。

(O)

該当するパスに異常がないかどうかを確認します。

KNAX4420-E

予期しない障害が発生しました。errinfo="

エラー詳細

,

内部情報

"

予期しない障害が発生しました(ログファイルまたはトレースファイルのオープン処理に失敗,時刻処理

で障害発生)。

(S)

スプールジョブ処理時はそのスプールジョブの処理を中断します。そのほかの場合はコマンドを終了し

ます。

(O)

動作環境に問題ないかどうかを確認します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1251

KNAX4422-E

コマンドに必須のオペランド(

対象リストファイル名 | レポートファイル名 | ログファイル名

)が指

定されていません。

コマンドに必須のオペランドが指定されていません。

対象リストファイル名

対象リストファイル

レポートファイル名

レポートファイル

ログファイル名

ログファイル

(S)

コマンドを終了します。

(O)

必須のオペランドを指定してコマンドを再実行します。

KNAX4423-E

コマンドに指定した日数の形式が正しくありません。

コマンドに指定した日数の形式が正しくありません。

(S)

コマンドを終了します。

(O)

正しく指定してコマンドを再実行します。

KNAX4424-E

バッチジョブの実行開始日付が求まらないため,スプールジョブは削除されていません。path="

プールジョブディレクトリ名

"

バッチジョブの実行開始日付が求まらないため,スプールジョブは削除されていません。スプールジョブ

を管理するファイルが破壊されている場合があります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1252

スプールジョブディレクトリ名

異常があったスプールジョブディレクトリ名

(S)

該当するスプールジョブは削除しないで,処理を続行します。

(O)

必要な場合,手作業で該当するスプールジョブを削除します。

KNAX4425-E

別のプログラムで使用中のため処理できませんでした。path="

スプールディレクトリ名

"

スプールジョブディレクトリ名

で示すスプールディレクトリは,別のプログラムで使用中のため処理でき

ませんでした。

(S)

該当するスプールジョブを処理しないで,処理を続行します。

(O)

時間を置いて,該当するスプールディレクトリが別のプログラムで処理中でないことを確認し,再実行

してください。

KNAX4427-W

不当なスプールジョブディレクトリが存在しましたが,そのディレクトリの処理をスキップしました。

不当なスプールジョブディレクトリが存在しましたが,そのディレクトリは処理をスキップしました。

実行が完了したジョブのスプールジョブディレクトリ名が,次の形式になっていません。

ジョブ識別子

-

ジョブ名

ジョブ識別子

-

このメッセージは,スプールディレクトリ下に次の条件に該当する不当な名称のディレクトリまたはファ

イルが存在した場合に出力されます。

• 名称の長さが 5 バイト以下である。

• 名称の 7 バイト目が「-」でない。

• 名称のジョブ名部分が 32 バイト以上である。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1253

ただし,JP1/Advanced Shell が管理するファイル(UNIX では.jobid,Windows では adsh.jobid)は

該当しません。また,ジョブ識別子だけ(名称の長さが 6 バイト)の場合は実行中のジョブのため,該当

しません。

(S)

処理を継続します。

(O)

不当なディレクトリまたはファイルは手作業で削除してください。

KNAX4428-I

スプールジョブを削除しました。path="

パス名

"

スプールジョブを削除しました。

パス名

スプールジョブディレクトリ名

(S)

処理を継続します。

KNAX4429-E

コマンド実行中にエラーが発生しました。

コマンド実行中にエラーが発生しました。

(S)

処理を継続します。

(O)

ログファイル,レポートファイルまたは標準エラー出力に出力されたメッセージを見て,エラー内容を

確認します。必要に応じて障害を取り除いてコマンドを再実行します。

KNAX5300-I

Usage:

コマンド名

[-jbspglogicalhost LogicalHostName]

アダプタコマンドの引数が誤っています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1254

(S)

処理を終了します。

KNAX5301-E

No value is specified for the option "

オプション名

".

アダプタコマンドのオプションの指定値が誤っています。

オプション名

アダプタコマンドのオプション名

(S)

処理を終了します。

KNAX5305-E

The specified argument "

引数

" is invalid.

アダプタコマンドに不正な

引数

を指定しました。

引数

アダプタコマンドのオプション名

(S)

処理を終了します。

KNAX5308-E

An API error occurred. (maintenance information=

保守情報

, details=

エラー詳細

)

アダプタコマンドで API エラーが発生しました。

保守情報

および

エラー詳細

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

保守情報

が sem_open の場合は,次のどちらかの環境不正が考えられます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1255

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動されていない。

ユーザー応答機能管理デーモン・サービスを起動してください。

起動できない要因が判明している場合は,その要因を取り除いて再起動してください。

起動できない要因が不明な場合は,システム管理者に連絡してください。

• ユーザー応答機能管理サービスが登録されていない(Windows の場合)。

サービスの登録手順に従ってユーザー応答機能管理サービスを登録し起動してください。

サービスが登録できないか,登録はできたが起動ができない場合は,要因が判明しているときはそ

の要因を取り除き,登録または起動してください。

登録できない,または起動できない要因が不明な場合,システム管理者に連絡してください。

保守情報

が sem_open 以外の場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX5309-E

An internal error occurred.

内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5323-E

A signal error occurred. (function=

機能名

, target=

対象名

, details=

エラー詳細

)

アダプタコマンドでシグナルエラーが発生しました。

機能名

対象名

,および

エラー詳細

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1256

KNAX5340-E

You do not have permission to execute the command

コマンド名

.

アダプタコマンドに対する実行権限がありません。

このコマンドは,Administrators 権限のユーザーで実行する必要があります。

(S)

処理を終了します。

(O)

アダプタコマンドは,JP1/Base のプラグインサービスから起動されるプログラムです。プラグイン

サービスとして起動されてこのメッセージが出力された場合は,JP1/Base の設定を見直してください。

KNAX5350-E

The request header is invalid.

アダプタコマンドに渡されるリクエストヘッダが不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5360-E

The request data is invalid.

アダプタコマンドに渡されるリクエストデータが不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1257

KNAX5361-E

Failed to get the identifier.

アダプタコマンドに渡されるリクエストデータ中のインジケータの取得に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5362-E

The response contains one or more non-ASCII characters.

JP1/IM - View の[応答入力]画面から応答入力した内容に ASCII 文字以外のデータが含まれています。

(S)

処理を終了します。

(O)

応答入力の内容に ASCII 文字列を指定して再度応答してください。

KNAX5371-E

The userreply function is busy.

JP1/Advanced Shell の処理がビジーです。

(S)

処理を終了します。

(O)

時間を置いて再度応答要求メッセージに応答してください。

KNAX5372-E

The message is not found.

応答要求メッセージが存在しません。次の要因が考えられます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1258

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動していません。

• JP1/Base の論理ホストに関する設定に誤りがあります。

なお,adshchmsg コマンドで応答待ちメッセージに代理応答した場合,タイミングによってはこのメッ

セージが出力されることがあります。この場合,対処は不要です。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5380-I

The following data was received:

受信データ

ユーザー応答機能で,JP1 からメッセージを受信しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX5381-I

The following information was sent:

送信データ

ユーザー応答機能で,JP1 にメッセージを送信しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX5396-I adshuserreply.adapter completed because signal is detected.

アダプタコマンドが終了シグナルを受信して終了しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1259

KNAX5397-I

Signal handler processing completed.

アダプタコマンドがシグナルを受信しました。

(S)

処理を終了します。

(O) core が出力されています。システム管理者に連絡してください。

KNAX5398-E

An error occurred during adshuserreply.adapter signal handler processing.

アダプタコマンドがシグナルを受信しましたが,シグナルハンドラの処理でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5399-E

The adshuserreply.adapter ended abnormally because of an unexpected exception.

アダプタコマンドがエラー終了しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5407-E

応答内容(-r オプションに指定した値)に ASCII 文字以外を指定しています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1260

adshchmsg コマンドの-r オプション(応答内容)に ASCII 文字以外を指定しています。

(S)

処理を終了します。

(O) adshchmsg コマンドの-r オプションに ASCII 文字列を指定して,再度応答してください。

KNAX5409-E

指定された応答要求メッセージは存在しません。 adshchmsg コマンドで,-n オプションに指定した応答要求メッセージ番号に対する応答入力,または,

応答要求メッセージのキャンセルを行おうとしましたが,指定された応答要求メッセージは存在しません。

(S)

処理を終了します。

(O)

次の点を確認してください。

• -n オプションに指定した応答要求メッセージ番号に誤りがないか。

• -n オプションに指定した応答要求メッセージ番号が adshlsmsg コマンドで表示されているか。

なお,指定した番号に誤りがなく,adshlsmsg コマンドを実行しても表示されない場合は,すでに応

答入力が行われている可能性があります。

KNAX5410-E

API エラーが発生しました。(

保守情報

error -

エラー詳細

) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,API エラーが発生しました。

保守情報

および

エラー詳細

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

保守情報

が sem_open の場合は,次のどちらかの環境不正が考えられます。

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動されていない。

ユーザー応答機能管理デーモン・サービスを起動してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1261

起動できない要因が判明している場合は,その要因を取り除いて再起動してください。

起動できない要因が不明な場合は,システム管理者に連絡してください。

• ユーザー応答機能管理サービスが登録されていない(Windows の場合)。

サービスの登録手順に従ってユーザー応答機能管理サービスを登録し起動してください。

サービスが登録できないか,登録はできたが起動ができない場合は,要因が判明しているときはそ

の要因を取り除き,登録または起動してください。

登録できない,または起動できない要因が不明な場合,システム管理者に連絡してください。

保守情報

が sem_open 以外の場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX5423-E

シグナルエラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

-

エラー詳細

) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,シグナルエラーが発生しました。

機能名

対象名

,および

エラー詳細

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査して原因を取り除き,再度実行してください。

KNAX5424-E

シグナルエラーが発生しました。(

機能名

error

対象名

) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,シグナルエラーが発生しました。

機能名

および

対象名

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査して原因を取り除き,再度実行してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1262

KNAX5425-E

シグナルエラーが発生しました。(

機能名

error -

エラー詳細

) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,シグナルエラーが発生しました。

機能名

および

エラー詳細

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査して原因を取り除き,再度実行してください。

KNAX5426-E

シグナルエラーが発生しました。(

機能名

error) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,シグナルエラーが発生しました。

機能名

はエラー情報を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー情報を調査して原因を取り除き,再度実行してください。

KNAX5429-E

内部エラーが発生しました。(

保守情報

) adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドで,内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1263

KNAX5440-E

Administrators 権限がないためコマンド(

コマンド名

)を実行できません。

コマンド名

で示すコマンドに対する実行権限がありません。

このコマンドは,Administrators 権限のユーザーで実行する必要があります。

(S)

処理を終了します。

(O)

Administrators 権限のユーザーで実行してください。

KNAX5498-E

An error occurred during

コマンド名

signal handler processing.

adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドのシグナルハンドラの処理で,エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX5499-E

The

コマンド名

ended abnormally because of an unexpected exception.

adshchmsg コマンドまたは adshlsmsg コマンドがエラー終了しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1264

KNAX6000-E

指定した組み込みコマンド("

コマンド名

")はサポートされていません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

JP1/Advanced Shell ではサポートしない組み込みコマンドを指定しました。

コマンド名

JP1/Advanced Shell ではサポートしない組み込みコマンド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6001-E

指定したシェルオプション("

シェルオプション名

")はサポートされていません。 [filename="

ファイ

ル名

" line=

行番号

]

JP1/Advanced Shell ではサポートしないシェルオプションを指定しました。

シェルオプション名

JP1/Advanced Shell ではサポートしないシェルオプション名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1265

KNAX6002-E

指定したシェル変数名("

シェル変数名

")は使用できません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

JP1/Advanced Shell では使用できないシェル変数名を指定しました。

シェル変数名

JP1/Advanced Shell では使用できないシェル変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーとなったシェル変数名を別のシェル変数名に修正します。

KNAX6003-E

変数名("

変数名

")に不当な文字が指定されています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

変数名に不当な文字が指定されています。

変数名

不当と判断した変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンド,および typeset コマンドの場合,

処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった変数名を別の変数名に修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1266

KNAX6004-E

不当な数値("

不当な値または数値以外の値

")です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

次のどれかの要因が考えられます。

• 整数型の変数に文字を代入しようとしました。

• 数値を指定しなければならない引数に文字を指定しました。

• 数値として不当な値を指定しました。

不当な値または数値以外の値

不当と判断した値または数値以外の値

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンド,および typeset コマンドの場合,

処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所が代入式の場合,代入する変数の属性,または代入する値を見直し,ジョブ定義ス

クリプトを修正します。コマンドの場合,引数に指定した内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正

します。

KNAX6005-E

コマンドに指定した引数が多すぎます。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンドに指定した引数が多過ぎます。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1267

(O)

エラーとなった個所のコマンドの引数を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6006-E

置換の指定が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

置換の指定が誤っています。または,cd コマンドの引数に,"カレントディレクトリパス名"に含まれない

文字列を指定しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が cd コマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所の変数置換,コマンド置換または引数の指定を見直し,ジョブ定義スクリプトを修

正します。

KNAX6007-E

配列("

配列名

")の要素番号が範囲外です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

配列の要素番号が範囲外です。

配列名

指定された配列名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了し

ます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1268

(O)

配列の要素番号を 0 から 65535 までの範囲で指定するようにジョブ定義スクリプトを修正してくださ

い。

環境設定パラメーター VAR_SHELL_FUNCINFO に TYPE_A または TYPE_B を指定している場合

は,関数のネストが配列の要素数の上限を超えているため,環境設定パラメーター

VAR_SHELL_FUNCINFO に NONE を指定するか,ジョブ定義スクリプトを修正してください。

KNAX6008-E

読み込み専用属性の変数("

変数名

")に値を代入しようとしました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

読み込み専用属性の変数に値を代入しようとしました。

変数名

指定された変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が次のどれかのコマンドの場合,各コマンドの終了コードを設定し処理を継続しま

す。

• シェル拡張コマンド

• 正規組み込みコマンド

• typeset コマンド

配列として定義した変数を typeset コマンドで読み込み専用属性に設定した状態で,同一変数に要

素番号を指定しないで値を代入するよう指定した場合,このエラーが発生し代入処理は実行されま

せん。ただし,代入式は終了コード 0 を設定し処理を継続します。

それ以外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所の変数の属性または変数名を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正してください。

KNAX6009-E

"

オプション

" は無効なオプションです。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1269

コマンドに不当なオプションを指定しました。

オプション

コマンドに指定されたオプション

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンド,および typeset コマンドの場合,

処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了します。

(O)

コマンドに指定しているオプションの内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6010-E

"

シェルオプション

" は無効なオプションです。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] set コマンドで不当なシェルオプションを指定しました。

シェルオプション

指定されたシェルオプション

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O) set コマンドに指定しているオプションの内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6011-E

不当なシグナル("

シグナル番号または名称

")を指定しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1270

不当な

シグナル番号または名称

を指定しました。

シグナル番号または名称

指定されたシグナル番号または名称

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

コマンドに指定しているシグナル番号またはシグナル名称を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正しま

す。

KNAX6012-E

不当なマスク("

マスク

")を指定しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

不当なマスクを指定しました。

マスク

指定されたマスク

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

コマンドに指定しているマスクの内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6013-E

上限値の変更に失敗しました。details="

エラー詳細

" [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1271

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,上限値の変更に失敗しました。

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6014-E

値が設定されていない変数("

変数名

")を指定しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] nounset シェルオプションを有効にした状態で,値が設定されていない変数を指定しました。

変数名

指定された変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O) nounset シェルオプションの設定が必要であるかどうかを見直します。必要な場合,変数を使用すると

きに値を代入するようジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6015-E

引数が必要な組み込みコマンドに対して,引数を指定しないで実行しました。 [filename="

ファイル

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1272

引数が必要な組み込みコマンドに対して,引数を指定しないで実行しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

エラーとなった個所のコマンドの指定内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6016-E

オプション("

オプション

")の値を指定しないでコマンドを実行しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

オプションの値を指定しないでコマンドを実行しました。

オプション

指定されたオプション

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以

外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所のコマンドの指定内容を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6017-E

項目("

項目名

")の指定が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

制御文の指定が誤っています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1273

項目名

構文不正となった項目名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6018-E

制御文中の項目("

項目名

")の対応が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

制御文で必要な項目名の対応が誤っています。

項目名

構文不正となった項目名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6019-E

構文の解析中に不当な EOF を検出しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

制御文の指定が誤っています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1274

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6020-E

不当なディレクトリパス("

ディレクトリパス

")が指定されました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

不当なディレクトリパスが指定されました。

ディレクトリパス

指定されたディレクトリパス

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6021-E

ヒアドキュメントでリダイレクトの指定が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ヒアドキュメントでリダイレクトの指定が誤っています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1275

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6022-E

リダイレクトの指定が多過ぎます。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

リダイレクトの指定が多過ぎます。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6023-W

ループ外で {break

| continue} コマンドを実行しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ループ外で break コマンドまたは continue コマンドを実行しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1276

KNAX6024-E

関数の定義で不当な関数名("

関数名

")を指定しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

関数の定義で不当な関数名を指定しました。

関数名

指定された関数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6025-E

"

ファイル名,コマンド名または関数名

" が見つかりません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

特定できない

ファイル名,コマンド名または関数名

を指定しました。

ファイル名,コマンド名または関数名

指定されたファイル名,コマンド名または関数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が.(ドット)コマンドの場合,処理を終了します。それ以外の場合,処理を継続

します。

(O)

指定したファイル名,コマンド名および関数名が正しいかどうかを見直し,ジョブ定義スクリプトを修

正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1277

KNAX6026-E

指定されたコマンド("

コマンド名

")が実行できません。reason="

エラー詳細

" [filename="

ファイル

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,指定されたコマンドが実行できません。

コマンド名

指定されたコマンド名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

指定されたコマンドを実行しないで処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6027-W

{break

| continue} コマンドの引数に指定した値がループのネスト数(

ループのネスト数

)を超えてい

ます。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] break,continue コマンドの引数に指定した値がループのネスト数よりも多いです。

ループのネスト数

ループの処理を抜けたとき(break コマンド)またはループの処理を中断して先頭に戻ったとき

(continue コマンド)のループのネスト数

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ループのネスト数分だけ break コマンドまたは continue コマンドを実行し,処理を継続します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1278

(O) break コマンドまたは continue コマンドの引数を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6028-E builtin コマンドに組み込みコマンド以外のコマンド("

コマンド名

")を指定しました。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

] builtin コマンドに組み込みコマンド以外のコマンドを指定しました。

コマンド名

指定されたコマンド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O) builtin コマンドに指定したコマンドの引数を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6029-E

バックグラウンドプロセスがすでに実行されています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

バックグラウンドプロセスがすでに実行されています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1279

KNAX6030-E

ディレクトリを移動できません。

ディレクトリパス名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル名

" line=

番号

]

ディレクトリを移動できません。

ディレクトリパス名

指定されたディレクトリパス名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6031-E

シェル変数 HOME が設定されていないため,ディレクトリを移動できません。 [filename="

ファイル

" line=

行番号

]

シェル変数 HOME が設定されていないため,ディレクトリを移動できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

シェル変数 HOME にホームディレクトリを指定し,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1280

KNAX6032-E

シェル変数 OLDPWD が設定されていないため,ディレクトリを移動できません。 [filename="

ファ

イル名

" line=

行番号

]

シェル変数 OLDPWD が設定されていないため,ディレクトリを移動できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6033-E

カレントディレクトリを特定できないため,ディレクトリを移動できません。 [filename="

ファイル

" line=

行番号

]

カレントディレクトリを特定できないため,ディレクトリを移動できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを再実行します。

KNAX6034-E

バックグラウンドプロセスが存在しない状態で実行しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

バックグラウンドプロセスがない状態で実行しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1281

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6035-E

不当なファイル識別子("

ファイル識別子

")を指定しています。reason="

エラー詳

" [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

不当なファイル識別子を指定しています。

ファイル識別子

指定されたファイル識別子

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6036-E

不当なプロセス ID("

プロセスID

")を指定しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

プロセス ID に不当な値を指定しています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1282

プロセスID

指定されたプロセス ID

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。特殊組み込みコマンドの場合,処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6037-E

オプションを指定しないで getopts コマンドを実行しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

オプションを指定しないで getopts コマンドを実行しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6038-E name を指定しないで getopts コマンドを実行しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] name を指定しないで getopts コマンドを実行しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1283

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6039-E shift コマンドの引数にコマンドライン引数の数よりも大きい値を指定しています。 [filename="

ファ

イル名

" line=

行番号

]

コマンドラインの引数の数よりも指定された引数の方が大きい状態で shift コマンドを実行しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O) shift コマンドに指定した引数,またはコマンドライン引数の数を見直し,必要な場合,ジョブ定義ス

クリプトを修正します。

KNAX6040-E

]の対応が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

"]"の対応が誤っています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1284

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6041-E

指定された test コマンドまたは条件式に誤りがあります。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

指定された test コマンドまたは条件式に誤りがあります。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S) test コマンドの場合,処理を継続します。条件式の場合,処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6042-E

読み込み専用属性の変数を算術式に指定しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

読み込み専用属性の変数を算術式に指定しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

算術式は処理しないで処理を継続します。

(O)

算術式で使用している変数の属性を見直し,ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1285

KNAX6043-W

別プロセスで実行するコマンドが指定されていません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

別プロセスで実行するコマンドが指定されていません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6044-E

シェル変数 FPATH に指定されたディレクトリに関数("

関数名

")の定義ファイルが見つかりません。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

FPATH シェル変数にディレクトリが指定されていません。または,FPATH シェル変数に指定されたディ

レクトリに関数定義ファイルが見つかりません。

関数名

関数名

ファイル名

スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したスクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

関数定義ファイルを格納したディレクトリが FPATH シェル変数に指定されているか確認してください。

指定されている場合は,実行しようとした関数名が正しいか,FPATH シェル変数に指定されたディレ

クトリ内に実行しようとした関数の関数定義ファイルが存在するかを確認してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1286

KNAX6045-E

関数("

関数名

")の定義ファイルをオープンできません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

関数定義ファイルをオープンできません。

関数名

関数名

ファイル名

スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したスクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

FPATH シェル変数に指定されたディレクトリと,実行しようとした関数の関数定義ファイルの権限を

確認してください。

KNAX6046-E

関数("

関数名

")が関数定義ファイル("

関数定義ファイル名

")内に定義されていません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

関数が関数定義ファイル内に定義されていません。

関数名

関数名

関数定義ファイル名

実行しようとした関数を定義する関数定義ファイル名

ファイル名

スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したスクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

実行しようとした関数名と,関数定義ファイルに定義されている関数名が正しいか確認してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1287

KNAX6047-E

上限値に不当な値("

上限値

")を指定しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

上限値に不当な値を指定しています。

上限値

指定されたオプション

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

上限値を変更しないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6048-E ulimit コマンドでハードリミットを変更する際にエラーが発生しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] ulimit コマンドでリソースのハードリミットを変更する際に,エラーが発生しました。このメッセージは

次のどちらかの場合に出力されます。

• ハードリミットを変更する権限があり,かつシステムで設定できない値を指定した。

• ハードリミットを変更する権限がなく,かつ設定されているハードリミットを超える値を指定した。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

上限値を変更しないで処理を継続します。ただし,変更するリソースによっては,システムで設定でき

ない値を指定すると,実行環境や OS によって異なる値が設定される場合があります。

(O)

原因に応じて次のように対処したのち,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1288

• ハードリミットを変更する権限があり,かつシステムで設定できない値を指定した場合 ulimit コマンドの引数をシステムで設定できる値に変更してください。

• ハードリミットを変更する権限がなく,かつ設定されているハードリミットを超える値を指定した

場合

実行ユーザーに管理者権限を割り当て,ulimit コマンドの引数をシステムで設定できる値に変更し

てください。ハードリミットを減少させる場合は,管理者権限は必要ありません。

KNAX6049-E ulimit コマンドに指定された資源は変更できません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

] ulimit コマンドに指定された資源は変更できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

上限値を変更しないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6050-E

未作成,または値が設定されていない変数("

変数名

")を変数置換に指定しています。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

未作成,または値が設定されていない変数を変数置換に指定しています。

変数名

指定された変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1289

(S)

処理を終了します。

(O)

変数置換に指定した変数名を見直し,必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6051-E

コマンド置換で指定されたリダイレクト指定内容("

リダイレクト指定内容

")が誤っています。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンド置換で指定された

リダイレクト指定内容

が誤っています。

リダイレクト指定内容

指定されたリダイレクト指定内容

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6052-E

コマンド置換で指定された入力ファイル("

入力ファイル名

")をオープンできません。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンド置換で指定された入力ファイルをオープンできません。

入力ファイル名

指定された入力ファイル名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1290

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6053-E

パイプの生成に失敗しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

パイプの生成に失敗しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

メッセージに出力されたジョブ定義スクリプトファイル名の

行番号

の内容を見直し,記述に誤りがない

かどうかを確認します。また,ジョブ定義スクリプト内でオープンしているファイルの数が多過ぎてい

ないか見直します。記述に誤りがある場合は修正し,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

再実行後も問題が解決されない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX6054-E

プロセスの生成に失敗しました。[details=

保守情報

][filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

プロセスの生成に失敗しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1291

(O)

メッセージに出力されたジョブ定義スクリプトファイル名の

行番号

の内容を見直し,記述に誤りがない

かどうかを確認します。記述に誤りがある場合は修正し,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

再実行後も問題が解決されない場合は,次の要因が考えられます。

• 実行可能ファイルのパスが見つかりません。

• 実行可能ファイルが通常ファイルではありません。

• 実行可能ファイルの構成要素に検索許可がありません。

• 実行可能ファイルのパス名が長過ぎます。

• 実行可能ファイルの引数が多過ぎます。または引数の指定が無効です。

• 指定したファイルが実行可能ではありません。

• 実行可能ファイルのパス名の変換中に見つかったシンボリックリンクが多過ぎます。

• 実行中のプロセスの合計が,システムの上限値を超えています。

• 新しいプロセスを作成するためのスワッピング領域や物理メモリが十分にありません。

• オープンするファイル数が多過ぎます。

上記要因を解決した上で,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

再実行後も問題が解決されない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX6055-E

シグナルの送信に失敗しました。pid=

プロセスID

signalNo=

シグナル番号

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,指定された

プロセスID

のシグナルの送信に失敗しました。

プロセスID

指定されたプロセス ID

シグナル番号

送信に失敗したシグナル番号

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1292

(S)

処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6056-W

指定されたプロセス ID("

プロセスID

")は不当な値のため,無視しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

指定されたプロセス ID は不当な値のため,無視しました。

プロセスID

指定されたプロセス ID

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正します。

KNAX6057-E

メモリ不足が発生しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

メモリ不足が発生しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1293

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は,メモリ見積もりを見直してください。

KNAX6058-E

シェル変数("

シェル変数名

")の再帰変換可能回数を超えました。 [filename="

ファイル名

" line=

番号

]

次に示すシェル変数の再帰変換可能回数を超えたため,処理を中止しました。

• シェル変数参照時の offset

に指定した変数の再帰変換可能回数:1,024

• シェル変数参照時の length

に指定した変数の再帰変換可能回数:1,025

シェル変数名

循環参照または再帰的な参照となった変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

指定した変数は,循環参照指定または再帰的な参照指定となっているので,変数の指定値を見直してく

ださい。

KNAX6059-E

ジョブ定義スクリプト内でオープンしているファイル数が多過ぎます。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ジョブ定義スクリプト内でオープンしているファイル数が多過ぎます。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1294

(S)

処理を終了します。

(O)

メッセージに出力されたジョブ定義スクリプトファイル名の行番号の内容を見直し,記述に誤りがない

かどうかを確認します。また,ジョブ定義スクリプト内でオープンしているファイルの数が多過ぎてい

ないか見直します。記述に誤りがある場合は修正し,ジョブ定義スクリプトを再実行します。

再実行後も問題が解決されない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX6061-E

ヒアドキュメントの生成に失敗しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ヒアドキュメントの生成に失敗しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6062-E

一時ファイルを{作成

|

オープン

|削除

}できません。

一時ファイル名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイ

ル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,一時ファイルを作成,オープン,または削除できません。

一時ファイル名

処理しようとした一時ファイル名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1295

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。ただし,ヒアドキュメントの処理でエラーが発生した場合は,処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6063-E

ファイルへの書き込みが失敗しました。

書き込み先ファイル名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,ファイルへの書き込みが失敗しました。

書き込み先ファイル名

書き込みを実行しようとしたファイル名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6064-E

算術式("

変数名または算術式

")で一時的に使用する変数の作成に失敗しました。 [filename="

ファイ

ル名

" line=

行番号

]

算術式で一時的に使用する変数の作成に失敗しました。

変数名

エラーが発生した算術式に含まれる変数名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1296

算術式

エラーが発生した算術式

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった算術演算をしないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6065-E

不当な変数を算術式("

算術式

")に使用しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

不当な変数を算術式に使用しました。

算術式

エラーが発生した算術式

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった算術演算をしないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6066-E

算術式の書式が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

算術式の書式が誤っています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1297

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった算術演算をしないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6067-E

ゼロ除算を実施しました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ゼロ除算を実施しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった算術演算をしないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6068-E

算術演算子("**")の指数に負の値が指定されました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

算術演算子「**」の指数に負の値が指定されました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった算術演算をしないで処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1298

KNAX6070-E

実行完了待ちが必要なジョブがありません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

実行完了待ちが必要なジョブがありません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6071-E

カレントディレクトリを特定できません。reason="エラー詳細" [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,カレントディレクトリを特定できません。

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

ディレクトリを移動しないで処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6072-E

必要なオプションが指定されていません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1299

必要なオプションが指定されていません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以

外の場合,処理を終了します。

(O)

エラーとなった個所のコマンドのオプションを見直し,ジョブ定義スクリプトを修正してください。

KNAX6075-E

リダイレクト(

リダイレクト文字

)実行時にファイル識別子の複写が失敗しました。reason="

エラー

詳細

" [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,dup によってファイル識別子を複写できません。

リダイレクト文字

指定されたリダイレクト文字

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6076-E getopts コマンドの実行中に引数の内容が変更されました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1300

getopts コマンドの実行中に引数の内容が変更されました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を継続します。

(O)

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号の内容を見直し,記述に誤りがないことを確

認します。記述が誤っていた場合はジョブ定義スクリプトを修正し,再実行します。

KNAX6077-E

オプションの指定が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

オプションの指定が誤っています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6078-E

クォーテーションの対応が誤っています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

クォーテーションの対応が誤っています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1301

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6079-E

ヒアドキュメントで指定したラベル("

ラベル

")が見つかりません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ヒアドキュメントで指定したラベルが見つかりません。

ラベル

ヒアドキュメントに指定したラベル

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6080-E

ファイル識別子の複写に失敗しました。

対象ファイル名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,ファイル識別子の複写に失敗しました。

対象ファイル名

ファイル識別子の複写に失敗したファイル名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1302

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6081-E

ファイルのオープンに失敗しました。

対象ファイル名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,ファイルのオープンに失敗しました。

対象ファイル名

ファイルのオープンに失敗したファイル名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6082-E

ファイルの作成に失敗しました。

対象ファイル名

-

エラー詳細

. [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

エラー詳細

で示すエラーが発生したため,ファイルの作成に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1303

対象ファイル名

ファイルの作成に失敗したファイル名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所がシェル拡張コマンド,正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以

外の場合,処理を終了します。

(O)

エラー詳細を基に原因を取り除きます。必要な場合,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6085-E

指定されたシグナル("

シグナル番号または名称

")には,トラップを設定できません。

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

指定されたシグナルには,トラップを設定できません。

シグナル番号または名称

指定されたシグナル番号またはシグナル名称

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O) trap コマンドに指定したシグナル番号またはシグナル名称を見直し,修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1304

KNAX6097-E

指定されたシェル拡張変数("

変数名

")の属性は変更できません。[ filename="

ファイル名"

line=

番号

]

シェル拡張変数の変更できない属性を変更しようとしました。次の要因が考えられます。

• シェル拡張変数の読み込み専用属性を解除しようとした。

• シェル拡張変数をローカル変数に変更しようとした。

変数名

属性を変更しようとしたシェル拡張変数名

ファイル名

スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したスクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

次のどちらかの方法で対処してください。

• エラーとなった個所の変数名,または変更しようとした属性を見直し,ジョブ定義スクリプトを修

正してください。

• 環境設定パラメーター VAR_SHELL_FUNCINFO の指定を NONE に変更して再実行してください。

ジョブ定義スクリプトを再実行しても問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX6098-E

エラーが発生しました。reason=

ソース上の行番号

,

障害解析情報

[filename="

ファイル名

" line=

番号

]

エラーが発生しました。

ソース上の行番号

エラーが発生したソース上の行番号

障害解析情報

障害解析情報

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1305

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

エラーとなった個所が正規組み込みコマンドの場合,処理を継続します。それ以外の場合,処理を終了

します。

(O)

メッセージに出力されたジョブ定義スクリプトファイル名の行番号の内容を見直し,記述に誤りがない

かどうかを確認します。記述に誤りがある場合は修正し,ジョブ定義スクリプトを再実行します。再実

行後も問題が解決されない場合は,システム管理者に連絡します。

KNAX6099-E

内部エラーが発生しました。reason=

ソース上の行番号

,

障害解析情報

[filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

内部エラーが発生しました。

ソース上の行番号

エラーが発生したソース上の行番号

障害解析情報

障害解析情報

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX6100-E

コマンド("

コマンド名

")の実行に失敗しました。rc=

終了コード

[filename="

ファイル名

" line=

番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1306

コマンドの実行に失敗しました。このメッセージが出力された場合,KNAX7999-I で出力された終了コー

ドは無効となり,このメッセージで出力された

終了コード

がジョブの終了コードになります。

コマンド名

実行に失敗したコマンド名

終了コード

ジョブの終了コード

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

このメッセージの直前に出力される KNAX6098-E に従って,エラーとなった要因を解決してからジョ

ブ定義スクリプトを再実行してください。再実行しても問題が解決されない場合は,システム管理者に

連絡してください。

KNAX6110-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1307

(S)

処理を続行します。

KNAX6111-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗を区別しないコマンドが終

了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6112-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1308

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6113-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗を区別しないコマンドが終

了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6114-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが正常終了しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1309

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6115-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗を区別しないコマンドが終

了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1310

KNAX6116-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6117-I

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

コマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗を区別しないコマンドが終

了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているスクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1311

(S)

処理を続行します。

KNAX6118-I

関数(

関数名

, 行番号=

行数

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU

時間 s

関数が正常終了しました。

関数名

実行した関数名。

行数

関数が記述されているスクリプトの行数

終了コード

関数の終了コード

実行時間

関数の実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

関数の CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6119-I

関数(

関数名

, 行番号=

行数

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時

間 s

関数が終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗を区別しない関数が終了した場

合に出力されます。

関数名

実行した関数名。

行数

関数が記述されているスクリプトの行数

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1312

終了コード

関数の終了コード

実行時間

関数の実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

関数の CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6120-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6121-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU

時間 s

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1313

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・

失敗を区別しないコマンドが終了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6122-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1314

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6123-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU

時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・

失敗を区別しないコマンドが終了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6124-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが正常終了しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1315

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6125-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU

時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・

失敗を区別しないコマンドが終了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1316

(S)

処理を続行します。

KNAX6126-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが正常終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6127-I

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU

時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドが終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・

失敗を区別しないコマンドが終了した場合に出力されます。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1317

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

コマンドの CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6128-I

関数(

関数名

,

機能名

)が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行された関数が正常終了しました。

関数名

実行した関数名。

機能名

関数を実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

関数の終了コード

実行時間

関数の実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

関数の CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1318

KNAX6129-I

関数(

関数名

,

機能名

)が終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行された関数が終了しました。このメッセージは,終了コードによって成功・失敗

を区別しない関数が終了した場合に出力されます。

関数名

実行した関数名。

機能名

関数を実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

終了コード

関数の終了コード

実行時間

関数の実行時間(OS の API で取得された参考値)

CPU時間

関数の CPU 時間(OS の API で取得された参考値)

(S)

処理を続行します。

KNAX6130-E

イベントファイル("

イベントファイルのパス名

")へのジョブ定義スクリプト稼働実績情報の出力で

入出力エラーが発生しました。

イベントファイルへのジョブ定義スクリプト稼働実績情報の出力で入出力エラーが発生しました。

イベントファイルのパス名

入出力エラーが発生したイベントファイルのパス名

(S)

処理を続行します。

(O)

前後のメッセージを参照して,入出力エラーの原因を調査し,解決してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1319

KNAX6134-E

コマンドに指定した変数("

変数名

")の型が不正です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

変数名の型属性はこのコマンドでは使用できない型属性です。

変数名

変数名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

エラーとなった変数名を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6135-E

コマンドの引数が不足しています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

引数の数が不足しています。 adshvarconv では変数名または変換前エンコーディング,変換後エンコーディングの指定がありません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

エラーとなった変数名を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1320

KNAX6136-E

オプションの組み合わせが正しくない。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンドのオプションの組み合わせが正しくありません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

コマンドのオプション指定を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6137-E

値の長さが範囲外です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]]

コマンドに指定した値の長さが範囲外です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

コマンドの引数指定を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6138-E

変数を複数指定することはできません。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

変数を複数指定することはできません(配列で複数の要素を指定する場合を含みます)。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1321

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

コマンドの引数指定を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6139-E【Windows 限定】

エンコーディングが無効です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

指定されたエンコーディングは無効です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

コマンドの引数指定を見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6140-E【Windows 限定】

変換できない文字が存在します。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コード変換時に,変換できない文字が存在します。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

コマンドを終了します。

(O)

変換前のデータを見直して,ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1322

KNAX6150-E

エラー通知対象

にエラーが通知されました。rc=

終了コード

line=

行番号

ジョブまたはジョブステップにエラーが通知されました。adshjoberr コマンドによってエラーが通知され

た場合にこのメッセージが出力されます。

エラー通知対象

エラーを通知した対象として,次のどちらかが出力されます。

• ジョブにエラーを通知した場合:ジョブ

• ジョブステップにエラーを通知した場合:ジョブステップ

終了コード

ジョブまたはジョブステップに通知した終了コード

行番号

エラーを通知したジョブ定義スクリプトの行数

(S)

このメッセージが通知された場合,次のように動作します。

• ジョブステップ内でエラーを通知した場合,ジョブステップの onError 属性の指定に関わらず,

ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行しないでジョブステップがエラー終了するか,ジョ

ブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップ外でエラーを通知した場合,ジョブがエラー終了するか,run 属性が abnormal ま

たは always の後続のジョブステップを実行します。

KNAX6151-E

エラー通知対象

にエラーが通知されました。rc=

終了コード, 機能名

ジョブまたはジョブステップにエラーが通知されました。adshjoberr コマンドによってエラーが通知され

た場合にこのメッセージが出力されます。

エラー通知対象

エラーを通知した対象として,次のどちらかが出力されます。

• ジョブにエラーを通知した場合:ジョブ

• ジョブステップにエラーを通知した場合:ジョブステップ

終了コード

ジョブまたはジョブステップに通知した終了コード

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1323

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

このメッセージが通知された場合,次のように動作します。

• ジョブステップ内でエラーを通知した場合,ジョブステップの onError 属性の指定に関わらず,

ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行しないでジョブステップがエラー終了するか,ジョ

ブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップ外でエラーを通知した場合,ジョブがエラー終了するか,run 属性が abnormal ま

たは always の後続のジョブステップを実行します。

KNAX6152-E adshjoberr: コマンドラインの指定に誤りがあります。details="

詳細

"

コマンドラインの指定に誤りがあります。メッセージに表示される

詳細

の表示内容と,その意味を次に示

します。

詳細

の表示内容

終了コードが指定されていません。

終了コードの指定値が範囲外です。

終了コードに数字以外を指定しています。

引数の指定が多過ぎます。

(S)

処理を続行します。

(O)

コマンドを正しく指定して再実行してください。

意味

終了コードが指定されていません。

終了コードの指定値が範囲外です。

終了コードに数字以外を指定しています。

引数の指定が多過ぎます。

KNAX6153-E adshjoberr コマンドの指定位置が不正です。 adshjoberr コマンドの指定位置が不正です。次の原因が考えられます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1324

• .env ファイルなどに指定されて実行されている可能性があります。

• ジョブステップエラーブロック内に指定されて実行されている可能性があります。

(S)

• .env ファイルなどに指定されて実行されている場合:処理を終了します。

• ジョブステップエラーブロック内に指定されて実行されている場合:処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6160-I

関数(

関数名

, 行番号=

行数

)の実行を中断しました。

次の要因により関数の実行を中断しました。

• 関数内で exit コマンドを実行して,関数およびジョブ定義スクリプトが終了した

• 関数内で exec コマンドを実行して,関数およびジョブ定義スクリプトが終了した

• Windows で,関数実行中に trap コマンドのアクション内で return コマンドが実行されて関数が終了

した

関数名

実行した関数名。

行数

関数が記述されているジョブ定義スクリプトの行数。

(S)

処理を中断します。

(O)

エラーが原因で関数の実行が中断された場合は,障害を取り除いて再実行します。

KNAX6161-I

関数(

関数名

,

機能名

)の実行を中断しました。

機能名

で示す機能で実行された関数が,次の要因により実行を中断しました。

• 関数内で exit コマンドを実行して,関数およびジョブ定義スクリプトが終了した

• 関数内で exec コマンドを実行して,関数およびジョブ定義スクリプトが終了した

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1325

• Windows で,関数実行中に trap コマンドのアクション内で return コマンドが実行されて関数が終了

した

関数名

実行した関数名。

機能名

関数を実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

処理を中断します。

(O)

エラーが原因で関数の実行が中断された場合は,障害を取り除いて再実行します。

KNAX6180-E adshjava: コマンドラインの指定に誤りがあります。details="

詳細

"

コマンドラインの指定に誤りがあります。メッセージに表示される

詳細

の表示内容と,その意味を次に示

します。

詳細

の表示内容

バッチサーバ名が指定されていません。

バッチサーバ名が長すぎます。

スケジュールグループ名が指定されていません。

スケジュールグループ名が長すぎます。

オプション名

オプションが既に指定されています。

-grp オプションと-srv オプションは同時に指定することはでき

ません。

-java オプションの指定がありません。

-java オプションの値が指定されていません。

意味

バッチサーバ名の指定がない。

バッチサーバ名が長過ぎる。

グループ名の指定がない。

グループ名が長過ぎる。

オプション名

のオプションが複数回指定された。

バッチサーバ名とグループ名は同時には指定できない。

-java オプションの指定がない。

-java オプションの後ろに何も指定がない。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドを正しく指定して再実行してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1326

KNAX6181-E adshjava: コマンド処理中に継続できないエラーが発生しました。details="

詳細

"

コマンド処理中に継続できないエラーが発生しました。メッセージに表示される

詳細

の表示内容と,その

意味を次に示します。

詳細

の表示内容

実行環境が正しくありません。(

内部情報

)

_time64 error(

内部情報

) clock_gettime error :

エラー情報

(

内部情報

)

OpenMutex error :

エラー情報

(

内部情報

)

WaitForSingleObject error :

エラー情報

(

内部情報

)

CreateProcess error :

エラー情報

(

内部情報

)

WaitForMultipleObjects error :

エラー情報

(

内部情報

)

GetExitCodeProcess error :

エラー情報

(

内部情報

) execvp error :

エラー情報

(

内部情報

) fork error :

エラー情報

(

内部情報

) waitpid error :

エラー情報

(

内部情報

)

SetConsoleCtrlHandler error :

エラー情報

(

内部情報

) setpgid error :

エラー情報

(

内部情報

) nanosleep error :

エラー情報

(

内部情報

)

SetEvent error :

エラー情報

(

内部情報

)

CreateEvent error :

エラー情報

(

内部情報

)

意味 adshexec で実行していないなど,実行環境が正しくない。

時刻を求める処理でエラーが発生した。

排他処理でエラーが発生した。

事象発生を待つ処理でエラーが発生した。 cjexecjob コマンド,または cjkilljob コマンドを実行する

プロセスの生成時にエラーが発生した。cjexecjob コマン

ド,または cjkilljob コマンドのパスの設定に誤りがある場

合や,コマンドを実行する権限がないユーザーで実行して

いる場合に,このエラーが発生することがある。

事象発生を待つ処理でエラーが発生した。

終了コードの取得処理でエラーが発生した。 cjexecjob コマンドの起動時にエラーが発生した。 cjexecjob コマンドが見つからない場合,またはコマンド

を実行する権限がないユーザーで実行している場合に,こ

のエラーが発生することがある。

プロセスの生成時にエラーが発生した。

プロセスの終了を待つ処理でエラーが発生した。

ハンドラの設定処理に失敗した。

プロセスグループの変更に失敗した。

処理の遅延処理で失敗した。

シグナルの通知処理に失敗した。

シグナル通知のためのイベントオブジェクトの生成に失敗

した。

(S)

処理を終了します。

(O)

障害を取り除いて再実行してください。

障害を特定できない場合,または障害を取り除けない場合は,システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1327

KNAX6182-E adshjava: A forced end process failed. "

詳細

" (

エラー番号または終了状態情報

)

強制終了処理中に継続できないエラーが発生しました。メッセージに表示される

詳細

の表示内容とその意

味,および

エラー番号または終了状態情報

の表示内容を次に示します。

詳細

の表示内容 execvp error fork error waitpid error

The process of the cjkilljob command was terminated abnormally

意味 cjkilljob コマンドの起動に失敗した。cjkilljob コマ

ンドが見つからない場合,またはコマンドを実行す

る権限がないユーザーで実行している場合に,この

エラーが発生することがある。 cjkilljob コマンドの起動に失敗した。 cjkilljob コマンドの終了待ち処理に失敗した。 cjkilljob コマンドのプロセスがシグナルなどでエ

ラー終了した。

エラー番号または終了状態情報

の表

示内容

エラー番号

エラー番号

エラー番号

終了状態情報

エラー番号

16 進文字列表示のエラー番号を表示します。エラー番号については UNIX の errno 定義ファイル

(errno.h)を参照してください。

終了状態情報

プロセス終了時に通知された終了状態情報を 16 進文字列で表示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。また,cjkilljob コマンドを実行して Java のバッチアプリケー

ションを停止させてください。

KNAX6183-E adshjava: コマンド(

コマンド名

)が,シグナルなどでエラー終了しました。details="

終了状態情

" (

内部情報

)

コマンド名

で示すコマンドが,シグナルなどでエラー終了しました。

終了状態情報

プロセス終了時に通知された終了状態情報

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1328

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。Java のバッチアプリケーションを停止させる必要がある場合は, cjkilljob コマンドを実行して Java のバッチアプリケーションを停止させてください。

KNAX6189-I adshjava: uCosminexus Application Server が使用する Java のバッチアプリケーションのジョブ

ID を割り当てました。job ID="

ジョブID

" uCosminexus Application Server が使用する Java のバッチアプリケーションのジョブ ID を割り当てま

した。

(S)

処理を続行します。

KNAX6190-E

コマンド名

コマンドの引数の数が不当です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンド名

で示すコマンドの引数の数が不当です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6191-E

コマンド名

コマンドの引数に不当な文字が含まれています。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1329

コマンド名

で示すコマンドの引数に不当な文字が含まれています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6192-E

コマンド名

コマンドの引数の長さが不当です。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

コマンド名

で示すコマンドの引数の長さが不当です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6193-E

割り当てられる一時ファイルパス名の数の上限を超えました。 [filename="

ファイル名

" line=

行番号

割り当てられる一時ファイルパス名の数の上限を超えました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1330

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6194-E

一時ファイルパス名の長さが OS の許容する最大長を超えました。 [filename="

ファイル名

" line=

番号

]

一時ファイルパス名の長さが OS の許容する最大長を超えました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6200-I

使用方法:

コマンド名 コマンド引数

コマンド引数の文法を

コマンド名

とともに出力します。

(S)

処理を終了します。

KNAX6201-E

オプション("

オプション名

")の値が指定されていません。

オプション名

のオプションの値が指定されていません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1331

(S)

処理を終了します。

(O)

表示されたオプションに対して,値を指定します。

KNAX6202-E

無効なオプション名("

オプション名

")が指定されています。

不明な

オプション名

が指定されています。

(S)

処理を終了します。

(O)

正しいオプションを指定します。

KNAX6203-E

オプションの値("

オプション値

")が不正です。

オプションの値が不正です。

オプション値

は,指定したオプションの値です。

(S)

処理を終了します。

(O)

オプションに対して正しい値を指定します。

KNAX6204-E

同時に指定できないオプション名("

オプション名

")を指定しています。

同時に指定できない

オプション名

を指定しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

正しいオプションの組み合わせを指定します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1332

KNAX6206-E

コマンドの引数に asc ファイルが指定されていません。

コマンドの引数に asc ファイルが指定されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドの引数に asc ファイルを指定します。

KNAX6207-E

コマンドに余分な引数があります。

コマンドに余分な引数があります。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドの引数を正しく指定します。

KNAX6208-E

コマンドの引数が不足しています。

コマンドの引数が不足しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドの引数を正しく指定します。

KNAX6209-W

範囲指定の行番号がジョブ定義スクリプトの行番号の範囲外です。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1333

範囲指定の行番号がジョブ定義スクリプトの行番号の範囲外です。

(S)

範囲指定の行番号を次のように解釈して,処理を続行します。

• 開始行の行番号がジョブ定義スクリプトの行番号の範囲外である場合,誤りのある範囲指定を無視

します。

• 開始行の行番号がジョブ定義スクリプトの行番号の範囲内で,終了行の行番号がジョブ定義スクリ

プトの行番号の範囲外である場合,誤りのある終了行の行番号をジョブ定義スクリプトの最大行番

号とします。

上記で,誤りのある範囲指定を無視した結果,有効な範囲指定がない場合,先頭部分の見出しの情報だ

けを出力します。ジョブ定義スクリプトとカバレージ情報は出力しません。

(O)

正しい行番号を指定します。

KNAX6210-E asc ファイル("

ファイル名

")のオープンでエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルのオープンでエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルのオープンがエラーとなった理由を調査し,問題を解決してから再度コマンドを実行しま

す。

Windows の場合,adshexec コマンドの asc ファイルに,パス名の最後にディレクトリ区切り文字の

\

」があるディレクトリを指定すると,エラー詳細に"No such file or directory"が表示されます。こ

のときは,ディレクトリではなく,ファイル名を指定してください。

KNAX6211-E asc ファイル("

ファイル名

")をロックできません。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルをロックできません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1334

エラー詳細

は,ファイルをロックできないエラーの内容を示します。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルをロックできない原因を調査し,問題を解決してから再度コマンドを実行します。asc

ファイルをロックできない原因の多くは,ほかのプログラムが asc ファイルを使用しているためです。

KNAX6212-E asc ファイル("

ファイル名

")の読み込みでエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの読み込みでエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルの読み込みができない原因を調査し,問題を解決してから再度コマンドを実行します。

KNAX6213-E asc ファイル("

ファイル名

")の形式不正を検出しました。details=

保守情報

ファイル名

で示す asc ファイルの形式不正を検出しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル名

に示す asc ファイルを削除し,新規にカバレージ情報を採取します。asc ファイルを不当に

更新していないかを確認します。確認事項に問題がなく,同じ現象が発生する場合は,

ファイル名

に示

す asc ファイルを保存し,製品の提供元に問い合わせてください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1335

KNAX6214-E asc ファイル("

ファイル名

")の更新でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの更新でエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルの読み込みができない原因を調査し,問題を解決してから再度コマンドを実行します。

KNAX6215-E asc ファイル("

ファイル名

")のロックを解除しようとしたときにエラーが発生しました。 reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルのロックを解除しようとしたときにエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルのロックを解除しようとしたときにエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。

KNAX6219-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ジョブ定義スクリプト名

")の内容が,asc ファイル(" ascファイル

")にカバレージ情報を採取したときの内容と異なります。

次に示すジョブ定義スクリプトが異なるため, ascファイル名

で示す asc ファイルにカバレージ情報を継続

蓄積できません。

ジョブ定義スクリプト名

で示すジョブ定義スクリプト

• ascファイル名

で示す asc ファイルのカバレージ情報を採取したときのジョブ定義スクリプト

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1336

(S)

処理を終了します。

(O)

次のどちらかの対処を実施してください。

• ascファイル名

で示す asc ファイルにカバレージ情報を継続蓄積する場合 asc ファイル名で示す asc ファイルにカバレージ情報を採取したときのジョブ定義スクリプトファ

イルを使用します。

• ascファイル名

で示す asc ファイルにカバレージ情報を継続蓄積しない場合 ascファイル名

で示す asc ファイルのカバレージ情報が不要な場合は,adshexec コマンドに-f オプ

ションを指定します。すでに採取しているカバレージ情報を破棄し,新規にカバレージ情報を格納

します(初回蓄積)。 ascファイル名

で示す asc ファイルのカバレージ情報が必要な場合は,adshexec コマンドの-o オ

プションで,出力先の asc ファイルを指定します。指定する asc ファイルが出力先にないことが必

要です。

KNAX6220-I

カバレージ情報のマージ処理を開始します。出力先ファイル="

ファイル名

"

カバレージ情報のマージ処理を開始します。

ファイル名

は,マージ結果を格納する asc ファイルのファイル名です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6221-I

ベース asc ファイル="

ファイル名1

", マージ asc ファイル="

ファイル名2

"

ファイル名1

は,ベース asc ファイルです。

ファイル名2

は,マージ asc ファイルです。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1337

KNAX6222-I

カバレージ情報のマージ処理が終了しました。出力先ファイル=" ascファイル名

"

カバレージ情報のマージ処理が終了しました。 ascファイル名

は,マージ結果を格納した asc ファイルのファイル名です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6223-E asc ファイル("

ファイル名1

")と asc ファイル("

ファイル名2

")では,カバレージ情報を採取したと

きのジョブ定義スクリプトの内容が異なります。

ファイル名1

ファイル名2

の asc ファイルでは,カバレージ情報を採取した場合のジョブ定義スクリプト

の内容が異なります。

ファイル名1

は,ベース asc ファイルです。

ファイル名2

は,マージ asc ファイルです。

(S)

処理を終了します。

(O)

同一のジョブ定義スクリプトファイルで採取した asc ファイルを,adshcvmerg コマンドのベース asc

ファイル,マージ asc ファイルに指定します。

KNAX6225-E

処理で内部矛盾を検出しました。details=

保守情報

処理で内部矛盾を検出しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

保守情報

とともに,製品の提供元に問い合わせます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1338

KNAX6226-E

スクリプト制御文の,すべてを合わせたネストが深過ぎます。

スクリプト制御文の,すべてを合わせたネストが深過ぎます。

(S)

処理を終了します。

(O)

カバレージ情報を採取する必要がある場合,スクリプト制御文のすべてを合わせたネストが深くならな

いように,ジョブ定義スクリプトを変更します。

KNAX6227-E asc ファイルのバージョン番号("

バージョン

")が,コマンドがサポートしているバージョン番号と異

なります。 asc ファイルのバージョン番号が,コマンドがサポートしているバージョン番号と異なります。

バージョン

は,バージョン番号を示します。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドがサポートしているバージョンの asc ファイルを指定します。

KNAX6228-E

日時の取得でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

日時の取得でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

日時の取得が失敗した原因を調査し,対策します。日時の取得には time 関数を使用しています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1339

KNAX6229-E asc ファイル("

ファイル名

")の情報取得でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示すファイルの情報取得でエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイルの情報取得でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。ファイルに対してアクセス

権限がない場合が多いです。

KNAX6231-E

マージ asc ファイルがベース asc ファイルと同一のファイルです。

マージ asc ファイルがベース asc ファイルと同一のファイルです。

(S)

処理を終了します。

(O)

マージ asc ファイルとベース asc ファイルは,カバレージ情報のマージが必要な異なるファイルを指

定します。

KNAX6232-E

コマンドを実行しているユーザーのユーザー名を取得できません。

コマンド実行しているユーザーのユーザー名を取得できません。

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドを実行しているユーザーのユーザー名が取得できない原因を調査し,問題を解決します。UNIX

の場合,/etc/passwd にコマンドを実行しているユーザーのユーザー名が登録されていない可能性が

あります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1340

KNAX6233-E asc ファイル("

ファイル名

")がすでにあります。

ファイル名

で示すファイルがすでにあります。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル名

で示すファイルがすでにあるため,処理を実行できません。ファイル名を変更するか,また

はファイルを削除します。

KNAX6236-E

指定された asc ファイル("

ファイル名

")は通常のファイルではありません。

ファイル名

で示すファイルは通常のファイルではありません。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル名

で示すファイルの種別を確認します。

KNAX6237-E

ファイル種別

のパス名がジョブ定義スクリプトファイルのパス名と重複しました。 asc ファイル(コマンドが作成する asc ファイルを含みます)のパス名がジョブ定義スクリプトファイル

のパス名と重複しました。

ファイル種別

ジョブ定義スクリプトファイルのパス名と重複した asc ファイル

•「asc ファイル」:省略,または指定された asc ファイルのパス名が重複しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1341

•「一時 asc ファイル」:一時 asc ファイルのパス名が重複しました。

•「バックアップ asc ファイル」:バックアップ asc ファイルのパス名が重複しました。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルのパス名を明示的に指定して,ジョブ定義スクリプトファイルのパス名とは異なるパス名

にします。asc ファイルのパス名を明示的に指定している場合,明示的に指定している asc ファイルの

パス名を変更して,ジョブ定義スクリプトファイルのパス名と異なるパス名にします。

KNAX6238-E asc ファイル("

ファイル名

")の名称変更処理でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの名称変更処理でエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルの名称変更処理でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。コマンドの実行中

にファイル名に示すファイルを書き込み保護の設定や,アクセス権限の変更を行った可能性があります。

KNAX6239-E asc ファイル("

ファイル名

")の削除処理でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの削除処理でエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1342

(O) asc ファイルの削除処理でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。コマンドの実行中に書

き込み保護となっているか,またはアクセス権限のないファイル名に示すファイルが作成された可能性

があります。

KNAX6240-E asc ファイル("

ファイル名

")の位置づけ処理でエラーが発生しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの位置づけ処理でエラーが発生しました。

ファイル名

には,コマンドで指定した asc ファイルだけでなく,コマンドが一時的に作成する asc ファイ

ルのファイル名も出力します。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルの位置づけ処理でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。

KNAX6241-E

出力 asc ファイルと入力 asc ファイルに同じファイルが指定されました。 adshcvmerg コマンドで,出力 asc ファイルと入力 asc ファイル(ベース asc ファイルまたはマージ asc

ファイル)に同じファイルを指定しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

出力 asc ファイルは,入力 asc ファイルと異なるファイルを指定します。

KNAX6242-I asc ファイル("

ファイル名

")のカバレージ情報が更新されました。 adshexec コマンドで,asc ファイルのカバレージ情報が更新されました。

ファイル名

は,更新した asc

ファイルのパス名です。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1343

(S)

処理を続行します。

KNAX6243-I asc ファイル("

ファイル名

")をバックアップ asc ファイルから回復しました。 adshexec コマンドで,asc ファイルをバックアップ asc ファイルから回復しました。

ファイル名

は,回

復した asc ファイルのパス名です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6244-E asc ファイル("

ファイル名

")のファイルサイズの変更に失敗しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示す asc ファイルの初期化処理でエラーが発生しました。

Windows の場合,_chsize 関数で発生したエラーです。

UNIX の場合,ftruncate 関数で発生したエラーです。

(S)

処理を終了します。

(O) asc ファイルの初期化処理でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。

KNAX6290-E

カバレージ情報表示プログラムの設定が不当です。詳細コード=

保守情報

表示プログラムを起動するプログラムの設定が誤っています。

(S)

処理を終了します。

(O)

保守情報とともに,製品の提供元に問い合わせてください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1344

KNAX6291-E

カバレージ情報表示プログラムの起動に失敗しました。エラー詳細=

エラー詳細

カバレージ情報表示プログラムの起動に失敗しました。

エラー詳細

は,起動できない理由を示しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

起動ができない原因を調査し,問題を解決します。

KNAX6292-E

ファイル("

ファイル名

")は通常のファイルではありません。

ファイル名

で示すファイルは通常のファイルではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル名

で示すファイルの種別を確認します。

KNAX6293-E

ファイル("

ファイル名

")の情報取得に失敗しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示すファイルの情報取得でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイルの情報取得でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。主な原因として,ファイル

に対してアクセス権限がないことが考えられます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1345

KNAX6294-E

カバレージ情報表示プログラムで使用するファイル("

ファイル名

")のオープンに失敗しました。 reason="

エラー詳細

"

カバレージ情報表示プログラムで使用するファイルのオープンでエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

カバレージ情報表示プログラムで使用するファイルのオープンがエラーとなった理由を調査し,問題を

解決してからカバレージ情報の表示を実行します。

KNAX6295-E

カバレージ情報表示プログラムの起動に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因によって,カバレージ表示プログラムの実行が失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細の原因を取り除いて再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡します。

KNAX6296-E

カバレージ情報表示プログラムで使用するファイル("

ファイル名

")の更新に失敗しました。reason="

エラー詳細

"

ファイル名

で示すカバレージ情報表示プログラムで使用するファイルの更新でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

カバレージ情報表示プログラムで使用するファイルの書き込みができない原因を調査し,問題を解決し

てから再度コマンドを実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1346

KNAX6297-E

一時ディレクトリ情報の取得に失敗しました。reason="

エラー詳細

"

一時ディレクトリ情報取得でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

一時ディレクトリ情報取得でエラーが発生した原因を調査し,問題を解決します。

KNAX6298-E

カバレージ情報の表示でエラーが発生。 応答コード=

エラー詳細

カバレージ情報の表示でエラーが発生しました。応答コードとして表示される内容については,adshcvshow

コマンドの終了コードの説明を参照してください。

(S)

処理を終了します。

(O)

カバレージ情報の表示で発生したエラーの原因を調査し,問題を解決してください。エラー発生時の

メッセージがカバレージ情報蓄積ファイルに保存されている場合があります。

なお,ジョブ定義スクリプトを実行していない場合は,応答コードに 6 が設定されます。カバレージ情

報はジョブ定義スクリプトを実行したあとに表示してください。

KNAX6301-E

カバレージ採取の一括有効化機能を使用しているときに-t オプションを指定して adshexec コマンド

を実行しました。

カバレージ採取の一括有効化機能を有効にしている場合,-t オプションを指定して adshexec コマンドを

実行しました。

(S)

実行を中断します。

(O)

-t オプションの指定を削除してバッチジョブを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1347

KNAX6302-E

カバレージ採取の一括有効化機能使用時に,使用する asc ファイル名の長さが上限を超えました。

カバレージ採取の一括有効化機能を有効にしている場合,使用する asc ファイル名の長さが上限を超えま

した。 asc ファイル名は環境ファイルで指定した asc ファイル名の規則で生成する場合に,生成したファイル名

の長さが上限値を超えています。

(S)

実行を中断します。

(O)

環境ファイルの指定と実行するジョブ定義スクリプト名を見直してください。

KNAX6303-E

ファイル識別子の複写に失敗しました。 filename="

ファイル名

" error="

エラー詳細

"

ファイル名

のファイル識別子の複写に失敗しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

エラー詳細

エラーの詳細

(S)

実行を中断します。

(O)

エラーの要因を取り除いてバッチジョブを再実行します。

KNAX6304-E

初期化処理に失敗しました。

JP1/Advanced Shell の初期化処理に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1348

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルが正しいかどうかを確認します。

KNAX6305-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")の存在を確認できません。error="

エラー詳細

"

ジョブ定義スクリプトファイルの存在を確認できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

エラー詳細

エラーの詳細

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルが正しいかどうかを確認します。

KNAX6306-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")の読み込みに失敗しました。func=

関数名

error="

ラー詳細

"

ジョブ定義スクリプトファイルの読み込みに失敗しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

関数名

エラーが発生した関数名

エラー詳細

エラーの詳細

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルが正しいかどうかを確認します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1349

KNAX6307-W

表示処理で使用するジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")の 1 行に指定できる上限を超え

ています。line=

行番号

表示処理で使用するジョブ定義スクリプトの 1 行に指定できる上限を超えています。超えた部分は切り捨

てて表示します。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

超えた部分は切り捨てて表示し,処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正します。

KNAX6308-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")は空のファイルです。

ジョブ定義スクリプトファイルには何もありません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正します。

KNAX6309-E

スプールのジョブ定義スクリプトファイルの出力に失敗しました。reason="

エラー詳細

"

スプールのジョブ定義スクリプトファイルの出力に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1350

エラー詳細

エラーの詳細

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正します。

KNAX6310-E

スクリプト拡張コマンドのオプション名または位置オペランド名("

項目名

")が正しくありません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンドに指定した

項目名

は正しくありません。

項目名

スクリプト拡張コマンドのオプション名または位置オペランド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6311-E

スクリプト拡張コマンドに項目("

項目名

")が指定されていません。 filename="

ファイル名

" line=

番号

スクリプト拡張コマンドに

項目名

が指定されていません。

項目名

スクリプト拡張コマンドのオプション名または位置オペランド名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1351

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6312-E

スクリプト拡張コマンドのオプション名に指定した値("

オプション名

")が不正です。 filename="

ファ

イル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンドの

オプション名

に指定した値が不正です。

オプション名

スクリプト拡張コマンドのオプション名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6313-E

スクリプト拡張コマンドのオプション("

オプション名

")を複数指定しています。 filename="

ファイ

ル名

" line=

行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1352

スクリプト拡張コマンドのオプション名を複数指定しています。

オプション名

スクリプト拡張コマンドのオプション名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6314-E

スクリプト拡張コマンドの "

文字列

" が完結していません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンドの

文字列

で示す記述は完結していません。ダブルクォーテーションまたはシング

ルクォーテーションの指定が閉じていないか,

\

の直後にエスケープする文字がない可能性があります。

文字列

スクリプト拡張コマンドの記述

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1353

KNAX6315-E

スクリプト拡張コマンド("

コマンド名

")の指定が不正です。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

次のどれかの要因が考えられます。

• スクリプト拡張コマンドの指定位置が不正です。

• スクリプト拡張コマンドはほかのコマンドとの組み合わせが不正です。

• スクリプト拡張コマンドが先頭に記述されていません。

コマンド名

スクリプト拡張コマンド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

構文解析時ではなく実行時にエラーが検出された場合は,行番号が 0 となることがあります。実行時に

エラーが検出される例としては,コマンド置換の書式としてスクリプト拡張コマンドを使用した場合な

どがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6316-E

スクリプト拡張コマンドの長さが上限値を超えました。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンドの長さが上限値を超えました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1354

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6317-E

継続行の指定が不正です。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

継続行の指定が不正です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6318-E

不当なスクリプト拡張コマンド名("

コマンド名

")が指定されました。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

不当なスクリプト拡張コマンド名が指定されました。

コマンド名

スクリプト拡張コマンド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1355

KNAX6319-E

指定した "

項目名

" の数が上限を超えました。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

項目名

を指定できる上限値を超えました。

項目名

スクリプト拡張コマンド,オプション名または引数

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6320-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")でエラーが発生しました。function=

関数名

error="

エラー詳細

"

ジョブ定義スクリプトファイルでエラーが発生しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

関数名

エラーが発生した関数名

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1356

KNAX6321-E

"-run {abnormal

| always}" は現在の位置には指定できません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ここでは指定できないオプションを指定しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6323-E export パラメーターの指定が不正です。または,環境変数を設定できません。line=

行番号 export パラメーターの指定が不正です。または,環境変数を設定できません。

行番号

環境ファイルの行番号

エラーの要因として次のどれかが考えられます。

• 環境変数名,環境変数値の長さが上限を超えています。

PATH 環境変数にパスを追加している場合,子孫ジョブでは二重にパスが追加されるため,上限を超

えていないか注意が必要です。

• 環境変数名が不正です。

•「

\

」「"」「'」の組み合わせが正しくありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1357

KNAX6324-E

"

変換前ファイル名

" を絶対パスに変換できません。error="

エラー詳細

" filename="

ファイル名

"line=

行番号

変換前ファイル名

を絶対パスに変換できません。

変換前ファイル名

変換前のファイル名

エラー詳細

エラーの詳細

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6325-E

ブロック内または関数定義内のジョブステップが終了しないまま,ブロックまたは関数定義が終了し

ました。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ブロック内または関数定義内のジョブステップが終了しないまま,ブロックまたは関数定義が終了しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1358

KNAX6326-E

ジョブステップの開始定義がありません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ジョブステップの開始定義がありません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6327-E

ジョブステップの定義が階層になっています。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ジョブステップの定義が階層になっています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6328-E

"

コマンド名

" の定義が階層になっています。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

コマンド名

の定義が階層になっています。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1359

コマンド名

スクリプト拡張コマンドのコマンド名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6329-E

スクリプト拡張コマンドが途中から変更されている可能性があります。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンドが途中から変更されている可能性があります。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトが途中で変更されないことを確認して再実行します。

KNAX6330-E

ジョブ定義スクリプトを再帰的に呼び出しています。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ジョブ定義スクリプトを再帰的に呼び出しています。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1360

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6332-E

ジョブ定義スクリプトが終了しましたが,閉じていないジョブステップがあります。

ジョブ定義スクリプトが終了しましたが,閉じていないジョブステップがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6333-E

"

ファイル名

" の存在が確認できません。error="

エラー詳細

" filename="

ジョブ定義スクリプトファ

イル名

" line=

行番号

ファイル名

の存在が確認できません。

エラー詳細

エラーの詳細

ジョブ定義スクリプトファイル名

ジョブ定義スクリプトのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1361

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6380-I

ルートジョブのスプールジョブディレクトリにジョブ名を付加します。spool job directory="

スプー

ルジョブディレクトリ

"

ルートジョブの

スプールジョブディレクトリ

にジョブ名を付加します。

スプールジョブディレクトリ

変更後のスプールジョブディレクトリの名称

(S)

処理を続行します。

KNAX6381-E

スプールジョブディレクトリの名称の変更処理が失敗しました。error="

エラー詳細

" jobid="

ジョブ

識別子

" jobname="

ジョブ名

"

スプールジョブディレクトリの名称の変更処理が失敗しました。スプールジョブディレクトリはジョブ識

別子のままです。次の原因が考えられます。

• 変更後の名称のスプールジョブディレクトリがすでに存在しています。

• Windows では,子孫プロセスを生成する外部コマンドを実行するジョブを強制終了した場合,孫以下

のプロセスが同時に 256 個以上存在すると,エラー詳細が Permission denied でこのメッセージが出

力されることがあります。

エラー詳細

エラーの詳細

ジョブ識別子

ジョブ識別子

ジョブ名

ジョブ名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1362

(S)

処理を続行します。

(O)

スプールジョブディレクトリを参照する場合は,同時に出力される KNAX6382-I で示すスプールジョ

ブディレクトリを参照してください。

スプールジョブディレクトリを削除する場合は,adshhk コマンドではなく手動で削除してください。

KNAX6382-I

名称変更処理が失敗したため,変更前のスプールジョブディレクトリに保管しました。 spool job directory="

スプールジョブディレクトリ

"

スプールジョブディレクトリ

の名称変更処理が失敗したため,スプールジョブディレクトリに保管しました。

スプールジョブディレクトリ

変更前のスプールジョブディレクトリの名称

(S)

処理を続行します。

KNAX6383-E 【UNIX 限定】

スプールジョブのディレクトリまたはファイルのパーミッション変更処理に失敗しました。("

パス名

",

"

機能名

", "

エラー詳細

")

パス名

で示すスプールジョブのディレクトリまたはファイルのパーミッション変更処理に失敗しました。

機能名

OS の API 名

エラー詳細 errno で示されるエラーの詳細

(S)

機能名

が chmod の場合は処理を継続します。それ以外は処理を終了します。

(O)

原因を調査して対策します。また,このスプールジョブのディレクトリまたはファイルのパーミッショ

ンは,chmod コマンドを実行して変更します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1363

KNAX6385-E

このスクリプト拡張コマンドは,現在の環境設定パラメーターの設定では使用できません。command name="

コマンド名

" parameter="

環境設定パラメーター

" filename="

ファイル名

" line=

行番号

メッセージに表示された拡張スクリプトコマンドは,現在の環境設定パラメーターの設定では使用できま

せん。

コマンド名

エラーとなった拡張スクリプトコマンドの名称

環境設定パラメーター

要因となった環境設定パラメーター名と値

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

継続行にエラーがある場合,その継続行の行番号ではなく,スクリプト拡張コマンドの先頭行を示すこ

とがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

実行したコマンドは使用しないでください。このコマンドを使用したい場合は環境設定パラメーターの

指定を見直してください。

KNAX6340-E adshcmdrc: コマンドラインの指定に誤りがあります。details="

詳細

"

コマンドラインの指定に誤りがあります。メッセージに表示される

詳細

の表示内容と,その意味を次に示

します。

詳細

の表示内容

コマンド名が指定されていません。

コマンド名が長過ぎます。

コマンド名に空文字列が指定されています。

コマンド名に不当な指定がされています。

意味

コマンド名が指定されていません。

コマンド名が長過ぎます。

コマンド名に空文字列が指定されています。

コマンド名に不当な指定がされています。コマンドのパスが指定

されている可能性があります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1364

詳細

の表示内容

しきい値が指定されていません。

しきい値の指定値が範囲外です。

しきい値に数字以外を指定しています。

引数の指定が多過ぎます。

(S)

処理を継続します。

(O)

コマンドを正しく指定して再実行してください。

意味

しきい値が指定されていません。

しきい値の指定値が範囲外です。

しきい値に数字以外を指定しています。

引数の指定が多過ぎます。

KNAX6341-E

指定したコマンド("

コマンド名

")の数が上限を超えました。line=

行番号

コマンド名

で示すコマンドを指定できる上限値を超えました。

コマンド名

コマンド名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX6342-E

指定したコマンド("

コマンド名

")の数が上限を超えました。(

機能名

コマンド名

コマンド名

機能名

コマンドを実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1365

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6399-E

予期しない障害が発生しました。

関数

,

行番号

予期しない障害が発生しました。

関数

関数名

行番号

行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX6400-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")のファイルの割り当てに失敗しました。

ファイル環境変数定義名

で示すファイルの割り当てに失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1366

KNAX6401-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")で指定したファイル(

ファイルパス

)が存在

しません。

ファイル環境変数定義名

で指定した

ファイルパス

のファイルがありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6403-E

"

一時ファイル識別名

" と同じ識別名のファイルがすでに定義されています。

一時ファイル識別名

と同じ識別名のファイルがすでに定義されています。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6404-E

環境変数("

ファイル環境変数定義名

")の作成に失敗しました。

ファイル環境変数定義名

で示す環境変数の作成に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6405-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")で示すファイルが存在しません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1367

ファイル環境変数定義名

で示すファイルがありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6406-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")で示すファイルでエラーが発生しました。 reason="

エラー詳細

"

ファイル環境変数定義名

で示すファイルを stat 関数で確認しようとした際,

エラー詳細

で示すエラーが発

生しました。

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6407-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")で示すディレクトリはすでに存在します。

ファイル環境変数定義名

で示すディレクトリはすでにあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1368

KNAX6408-E

ファイル環境変数定義名("

ファイル環境変数定義名

")で示すファイルが作成できません。reason="

エラー詳細

"

ファイル環境変数定義名

で示すファイルを作成しようとした場合,

エラー詳細

で示すエラーが発生しました。

エラー詳細

エラーの詳細。errno で表されるエラー情報文字列

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6409-I

ファイル環境変数定義名(

ファイル環境変数定義名

)へ処理指定("

処理指定値

")に従ってファイル

を割り当てました。path=

ファイルパス

[(

ファイル存在有無表示

)]

ファイル環境変数定義名

で示すファイル定義で,

処理指定値

に従って

ファイルパス

で示すファイルを割り

当てました。

処理指定値

コマンドに応じて次の内容が表示されます。

#-adsh_file コマンドまたは #-adsh_file_temp コマンドの場合

-chk の指定値

#-adsh_spoolfile コマンドの場合 spoolfile

ファイル存在有無表示

通常ファイルの場合だけ出力されます。ファイルが存在する場合は「ファイルは存在します」を,ファ

イルが存在しない場合は「ファイルは存在しません」を出力します。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1369

KNAX6410-I

ファイル環境変数定義名(

ファイル環境変数定義名

)で割り当てたファイルを処理指定("

処理指定

")に従って解放しました。path=

ファイルパス

ファイル環境変数定義名

で示すファイル定義で,

処理指定値

に従って

ファイルパス

で示すファイルを解放

しました。

処理指定値

コマンドに応じて次の内容が表示されます。

#-adsh_file コマンドまたは #-adsh_file_temp コマンドの場合

正常時・異常時のファイルの後処理の指定内容として,次のどちらかが表示されます。

・del:削除する

・keep:削除しない

#-adsh_spoolfile コマンドの場合 spoolfile

(S)

処理を続行します。

KNAX6411-E

シェル変数("

ファイル環境変数定義名

")の設定に失敗しました。details=

保守情報

ファイル環境変数定義名

で示すシェル変数の設定に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

ファイル環境変数定義名

で示すシェル変数が読み込み専用に設定されている可能性があるため,ジョブ

定義スクリプトファイルを見直してください。見直して問題のない場合は,システム管理者に連絡して

ください。

KNAX6412-E

シェル変数の取得に失敗しました。details=

保守情報

シェル変数の取得に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1370

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX6413-E

シェル変数("

ファイル環境変数定義名

")を元の値に回復できないか,または元の値の定義がなかっ

た場合に現在の定義を削除できません。details=

保守情報

ファイル環境変数定義名

で示すシェル変数を元の値に回復できないか,または元の値の定義がなかった場

合に現在の定義を削除できません。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX6414-E

ファイルパスの正規化処理でエラーが発生しました。name=

API名称

reason="

原因

" details=

保守情

報 filename="

スクリプトファイル名

" line=

行番号

スクリプト拡張コマンド #adsh_file コマンドで指定したファイルパスの正規化処理でエラーが発生しまし

た。

API名称

エラーが発生した API 名称

原因

エラー内容。出力される内容と意味を次の表に示します。

項番

1

2

3

出力内容 errno で表されるエラー情報文字列

意味

UNIX または Windows のマニュアルを参照してください。

パス名に不当なマルチバイト文字が含まれています。 パス名に不当なマルチバイト文字が含まれています。

パス構成要素が多過ぎます。 パス構成要素が多過ぎます(構成要素が 4,096 個を超えま

した)。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1371

スクリプトファイル名

スクリプトファイルのファイル名

行番号

スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

原因

を参照してエラーの原因を取り除きます。問題が解決しない場合はシステム管理者に連絡してくだ

さい。

KNAX6507-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

run 属性で指定した条件が成立したため,ジョブステップをスキップしま

した。

#-adsh_step で始まるジョブステップ定義コマンドの run 属性で指定した条件が成立したため,

ジョブ名

で示すバッチジョブに定義された,

ジョブステップ名

で示すジョブステップをスキップしました。

(S)

処理を続行します。

KNAX6508-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

先行のジョブステップまたはコマンドがエラー終了したため,ジョブス

テップをスキップしました。

先行のジョブステップまたはコマンドがエラー終了したため,

ジョブ名

で示すバッチジョブに定義された,

ジョブステップ名

で示すジョブステップをスキップしました。

(S)

処理を続行します。

KNAX6509-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

ジョブ定義スクリプトの制御内容により,ジョブステップは実行されませ

んでした。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1372

ジョブ名

で示すバッチジョブに定義された

ジョブステップ名

で示すジョブステップは,if 制御文などによ

るジョブ定義スクリプトの制御で実行されていません。

(S)

処理を続行します。

KNAX6510-W

シェル変数(

シェル変数名

)を設定しようとしましたが,読み取り専用属性のため設定できません。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

ジョブコントローラが

ファイル名

で示すファイル中の

行番号

で示すコマンドの実行中に

シェル変数名

で示

すシェル変数を設定しようとしましたが,読み取り専用属性のため設定できません。

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを見直し,シェル変数名で示すシェル変数の使用方法に誤りがあれば修

正します。

KNAX6511-I

ジョブステップ内で有効なシェル変数 PATH は,ジョブステップの外で定義されたシェル変数 PATH

から値を引き継ぎます。stepname=

ジョブステップ名

ジョブステップ名

のジョブステップに指定されたジョブステップ内で有効なシェル変数 PATH は,ジョブ

ステップの外で定義されたシェル変数 PATH から値を引き継ぎます。

(S)

処理を続行します。

KNAX6512-I

ジョブコントローラはカスタムジョブから起動されました。

ジョブコントローラが JP1/Advanced Shell のカスタムジョブから JP1/AJS によって起動されました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1373

(S)

処理を続行します。

KNAX6521-E

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)がエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s

C-Time=

CPU時間 s

コマンドがエラーで終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているジョブ定義スクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

コマンドの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラーとなったコマンドがジョブステップ内のコマンドの場合,次のように動作し

ます。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

ただし,コマンドの実行結果によってジョブを中断する必要がある場合は,上記の動作とならないで

KNAX6584-I を出力して処理を終了します。

(O)

コマンドの実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1374

KNAX6522-E

コマンド(

コマンド名

, 行番号=

行数

)がシグナル受信によってエラー終了しました。rc=

終了コード signalNo=

シグナル番号

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

コマンドがシグナルによってエラー終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

行数

コマンドが記述されているジョブ定義スクリプトの行数

終了コード

コマンドの終了コード

シグナル番号

コマンドが受信したシグナル番号

実行時間

コマンドの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

コマンドの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラー終了したコマンドがジョブステップ内のコマンドである場合,次のとおり動

作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

コマンドの実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6530-E

オプションの有無およびオプションの値の組み合わせに誤りがあります。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

オプションの有無およびオプションの値の組み合わせに誤りがあります。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1375

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6531-E

"

項目名

" の指定が

スコープ

で指定できる上限値を超えました。 filename="

ファイル名

" line=

行番号

項目名が指定できる上限値を超えました。

項目名

スクリプト拡張コマンド名

スコープ

ジョブまたはステップ

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイルのファイル名

行番号

ジョブ定義スクリプトの行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6540-I

別プロセスで実行したコマンド群が正常終了しました。line=

行番号 rc=

終了コード

E-Time=

実行時

間 s C-Time=

CPU時間 s

コマンドのグループ化などによって別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが正常終了しました。

行番号

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが記述されているジョブ定義スクリプトの行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1376

終了コード

実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

実行時間

実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6541-E

別プロセスで実行したコマンド群がエラー終了しました。line=

行番号 rc=

終了コード

E-Time=

実行

時間 s C-Time=

CPU時間 s

コマンドのグループ化などによって別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトがエラー終了しました。

行番号

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが記述されているジョブ定義スクリプトの行番号

終了コード

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

実行時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトがジョブステップ内の

ジョブ定義スクリプトである場合,次のように動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトの実行結果を確認し,エラーとなった原因

を取り除きます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1377

KNAX6542-E

別プロセスで実行したコマンド群がシグナル受信によってエラー終了しました。line=

行番号 rc=

了コード

signalNo=

シグナル番号

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

コマンドのグループ化などによって別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトがシグナルによってエラー

終了した。

行番号

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが記述されているジョブ定義スクリプトの行番号

終了コード

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

シグナル番号

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが受信したシグナル番号

実行時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトがジョブステップ内の

ジョブ定義スクリプトである場合,次のように動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトの実行結果を確認し,異常となった原因を

取り除きます。

KNAX6551-E

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)がエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドがエラー終了しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1378

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

コマンド置換:コマンド置換機能 trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

実行時間

コマンドの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

コマンドの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラーとなったコマンドがジョブステップ内のコマンドの場合,次のとおり動作し

ます。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

ただし,コマンドの実行結果によってバッチジョブを中断する必要がある場合は,上記の動作とならな

いで KNAX6584-I を出力して処理を終了します。

(O)

コマンドの実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6552-E

コマンド(

コマンド名

,

機能名

)がシグナル受信によってエラー終了しました。rc=

終了コード signalNo=

シグナル番号

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で実行されたコマンドがシグナルによってエラー終了しました。

コマンド名

実行したコマンド名。OS が定める最大パス長を超える場合,最大パス長で打ち切られます。

機能名

コマンドを実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

コマンド置換:コマンド置換機能

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1379

trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

コマンドの終了コード

シグナル番号

コマンドが受信したシグナル番号

実行時間

コマンドの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

コマンドの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラー終了したコマンドがジョブステップ内のコマンドの場合,次のとおり動作し

ます。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

コマンドの実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6560-I

機能名

から別プロセスで実行したコマンド群が正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時

間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で,コマンドのグループ化などによって別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが

正常終了しました。

機能名

コマンドを実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

コマンド置換:コマンド置換機能 trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

実行時間

実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1380

CPU時間

実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6561-E

機能名

から別プロセスで実行したコマンド群がエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行

時間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で,コマンドのグループ化などによって別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが

エラー終了しました。

機能名

コマンドを実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

コマンド置換:コマンド置換機能 trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

実行時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトがジョブステップ内の

ジョブ定義スクリプトの場合,次のとおり動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop のとき,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont のとき,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトの実行結果を確認し,エラーとなった原因

を取り除きます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1381

KNAX6562-E

機能名

から別プロセスで実行したコマンド群がシグナル受信によってエラー終了しました。rc=

終了

コード

signalNo=

シグナル番号

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

機能名

で示す機能で,コマンドのグループ化などで別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトがシグナ

ルの受信によってエラー終了しました。

機能名

コマンドを実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

コマンド置換:コマンド置換機能 trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの終了コード

シグナル番号

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトが受信したシグナル番号

実行時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

別プロセスで実行したジョブ定義スクリプトの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトがジョブステップ内の

ジョブ定義スクリプトの場合,次のとおり動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop のとき,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont のとき,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

別プロセスで実行してエラー終了したジョブ定義スクリプトの実行結果を確認し,異常となった原因を

取り除きます。

KNAX6571-I

子孫ジョブ名

子孫ジョブを開始しました。parent jobname=

親プロセスのジョブ名

, parent jobid=

親プロセスのジョブ識別子

親プロセスのジョブ名

親プロセスのジョブ識別子

で示すジョブから起動した,

子孫ジョブ名

で示す子孫

ジョブを開始しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1382

(S)

処理を続行します。

KNAX6572-I

子孫ジョブ(

子孫ジョブ名

)はジョブ環境ファイル("

ジョブ環境ファイル名

")を使用します。

子孫ジョブ名

で示す子孫ジョブは,

ジョブ環境ファイル名

で示すジョブ環境ファイルを使用します。

(S)

処理を続行します。

KNAX6578-I

子孫ジョブ名

子孫ジョブが終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

子孫ジョブ名

で示す子孫ジョブが終了しました。

終了コード

子孫ジョブの実行結果を示す終了コード。

終了コードの詳細は,adshexec コマンドの終了コードに関する説明を参照してください。

なお,このメッセージの出力後に adshexec コマンドの後処理でエラーが発生した場合,このメッセー

ジで示す終了コードと adshexec コマンドの終了コードとが異なるときがあります。adshexec コマン

ドの最終的な終了コードは,親のジョブの JOBLOG に出力されます。

実行時間

子孫ジョブの開始から終了までの実時間の合計(秒単位)。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

子孫ジョブの開始から終了までの CPU 時間の合計(秒単位)。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6580-E

関数(

関数名

, 行番号=

行数

)がエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-

Time=

CPU時間 s

関数がエラーで終了しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1383

関数名

実行した関数名。

行数

関数が記述されているジョブ定義スクリプトの行数

終了コード

関数の終了コード

実行時間

関数の実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

関数の CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラーとなった関数がジョブステップ内の関数の場合,次のように動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

関数の実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6581-E

関数(

関数名

,

機能名

)がエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時

間 s

機能名

で示す機能で実行された関数がエラー終了しました。

関数名

実行した関数名。

機能名

関数を実行した機能名。次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換:コマンド置換機能

• trap コマンドのアクション:trap コマンドのアクション

終了コード

関数の終了コード

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1384

実行時間

関数の実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

関数の CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。エラーとなった関数がジョブステップ内の関数の場合,次のように動作します。

• ジョブステップの onError 属性が stop の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理は実行し

ないでジョブステップエラーブロックを実行します。

• ジョブステップの onError 属性が cont の場合,ジョブステップ正常ブロックの後続処理を実行し

ます。

(O)

関数の実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6582-E

関数(

関数名

, 行番号=

行数

)の実行を中断しました。

次の要因により関数の実行を中断しました。

• 関数実行中にジョブコントローラがシグナルを受信してエラー終了した

• 関数実行中にジョブコントローラが TerminateProcess などによるプロセス即時終了によりエラー終

了した

• 関数実行中にジョブコントローラが制御信号を受信してエラー終了した

• 特殊組み込みコマンドのエラー,および JP1/Advanced Shell で処理を続行できないと判断されるエ

ラーが関数内で発生した(ただし,typeset コマンドのエラー,関数内または外部スクリプト内で実行

した return コマンドのエラーを除く)

• 関数実行中に CUI デバッガの kill コマンドによりジョブ定義スクリプトを終了した

• 関数実行中に CUI デバッガの quit コマンドによりデバッガを終了した

• 関数実行中に GUI デバッガによりデバッグを中止した

関数名

実行した関数名。

行数

関数が記述されているジョブ定義スクリプトの行数。

(S)

処理を中断します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1385

(O)

エラーが原因で関数の実行が中断された場合は,障害を取り除いて再実行します。

KNAX6583-E

関数(

関数名

,

機能名

)の実行を中断しました。

機能名

で示す機能で実行された関数が,次の要因により実行を中断しました。

• 関数実行中にジョブコントローラがシグナルを受信してエラー終了した

• 関数実行中にジョブコントローラが TerminateProcess などによるプロセス即時終了によりエラー終

了した

• 関数実行中にジョブコントローラが制御信号を受信してエラー終了した

• 特殊組み込みコマンドのエラー,および JP1/Advanced Shell で処理を続行できないと判断されるエ

ラーが関数内で発生した(ただし,typeset コマンドのエラー,関数内または外部スクリプト内で実行

した return コマンドのエラーを除く)

• 関数実行中に CUI デバッガの kill コマンドによりジョブ定義スクリプトを終了した

• 関数実行中に CUI デバッガの quit コマンドによりデバッガを終了した

• 関数実行中に GUI デバッガによりデバッグを中止した

関数名

実行した関数名。

機能名

関数を実行した機能名として,次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

処理を中断します。

(O)

エラーが原因で関数の実行が中断された場合は,障害を取り除いて再実行します。

KNAX6584-I

ジョブ定義スクリプトの実行を停止するコマンドが実行されたため,バッチジョブの実行を中断しま

した。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1386

ジョブ定義スクリプトの実行を停止するコマンドが実行されたため,バッチジョブの実行を中断しました。

後続ジョブステップ・後続のジョブ定義スクリプトは実行しません。run 属性が abnormal や always の

ジョブステップについても実行しません。

また,この場合,実行したコマンドに対しては,#-adsh_rc_ignore コマンドの指定,および#adsh_step_start コマンドの successRC 属性の指定は有効になりません。

このメッセージは,次のどれかの場合に出力されます。

• exit コマンドを実行して,ジョブ定義スクリプトが即時終了した場合

• 関数外かつ外部スクリプトでない位置での return コマンドを実行して,ジョブ定義スクリプトが即時

終了した場合

• exec コマンドの引数に実行可能なコマンドを指定して実行し,スクリプトが終了した場合

• 特殊組み込みコマンドのエラー,および JP1/Advanced Shell で処理を続行できないと判断されるエ

ラーが発生した場合(ただし,typeset コマンドのエラー,関数内または外部スクリプト内で実行した return コマンドのエラーを除く)

(S)

バッチジョブの実行は中断します。

(O)

エラーが原因でバッチジョブの実行が中断された場合は,障害を取り除いてバッチジョブを再実行しま

す。

KNAX6585-I

ジョブステップの終了コードが#-adsh_job_stop コマンドで指定した条件を満たしているため,バッ

チジョブの実行を中断しました。

ジョブステップの終了コードが#-adsh_job_stop コマンドで指定した条件を満たしているため,バッチ

ジョブの実行を中断しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

問題が発生している場合,ジョブステップの実行結果を参照して原因を取り除き,バッチジョブを再実

行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1387

KNAX6586-E

ジョブ定義スクリプトの実行を継続できないエラーが発生したため,バッチジョブの実行を中断しま

した。

ジョブ定義スクリプトの実行を継続できないエラーが発生したため,バッチジョブの実行を中断しました。

後続ジョブステップ・後続のジョブ定義スクリプトは実行しません。run 属性が abnormal や always の

ジョブステップについても実行しません。

(S)

ジョブの実行を中断します。

(O)

エラーの原因を取り除いてジョブを再実行します。

KNAX6587-E

起動された子孫ジョブの数が上限値を超えました。

起動された子孫ジョブの数が上限値を超えました。

(S)

処理を終了します。

(O)

1 つのルートジョブの中で起動する子孫ジョブ(子孫ジョブから起動する子孫ジョブを含む)の数が

9,999,999 個以下になるように,ジョブ定義スクリプトファイルを見直してください。

KNAX6588-E

API error occurred. name=

API名称

, reason=

エラー詳細

API名称

で示す API の呼び出しで,

エラー詳細

に示すエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因および一緒に出力されるほかのメッセージを参照してエラーの原因を取り除きます。問題が解決し

ない場合,システム管理者に連絡します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1388

KNAX6589-W

エラーが発生しましたが,ジョブを続行します。name=

API名称

, reason=

原因

, details=

保守情報

API名称

で示す API の呼び出しで,

原因

に示すエラーが発生しましたが,ジョブを続行します。次の原因

が考えられます。

API名称

が CreateFile の場合,標準入力,標準出力,および標準エラー出力が使用できない環境で adshexec コマンドが実行された可能性があります。

API名称

が isatty の場合,標準入力が使用できない環境で adshexec コマンドが実行された可能性があ

ります。

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブの動作に問題が発生していない場合,対処は不要です。問題が発生している場合,エラーの原因

を取り除き,バッチジョブを再実行します。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡します。

KNAX6590-E

機能名

でエラーが発生しました。details=

保守情報

機能名

で示す機能が失敗しました。

機能名

エラーが発生した関数の機能名。次のどれかが出力されます。

シェル変数の取得に関する機能の場合:get variable

シェル変数の設定に関する機能の場合:set variable

シェル変数の設定削除に関する機能の場合:unset variable

外部スクリプトの関する機能の場合:run external script

ジョブ定義スクリプトの終了コード関する機能の場合:set rc

ファイルオープンに関する機能の場合:open file

(S)

エラーが発生した機能に応じて,処理を続行,または終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1389

KNAX6591-E

終了要求シグナルを受信したため,ジョブコントローラが強制終了しました。signalNo=

シグナル

番号

ジョブ実行中に

シグナル番号

で示す終了要求シグナルを受信したため,ジョブコントローラが強制終了し

ました。

(S)

ジョブコントローラは起動中の子孫プロセスを強制終了し,ファイルの削除などの必要な後処理を実行

してから終了します。

(O)

ジョブが強制終了されていることを確認します。

KNAX6592-E

制御信号を受信したため,ジョブコントローラが強制終了しました。ctrlType=

制御種別

ジョブ実行中に

制御種別

で示す制御信号を受信したため,ジョブコントローラが強制終了しました。

制御

種別

には,次のどれかの文字列が出力されます。

• CTRL + C 信号を受け取った場合:CTRL + C

• CTRL + BREAK 信号を受け取った場合:CTRL + BREAK

• ユーザーがコンソールを閉じた場合(CTRL + C の受信時):CLOSE EVENT

(S)

ジョブコントローラは起動中の子孫プロセスを強制終了し,ファイルの削除などの必要な後処理を実行

してから終了します。

(O)

ジョブが強制終了されていることを確認します。

KNAX6593-E

ジョブコントローラが強制終了の要求を受け取りました。

ジョブコントローラが強制終了の要求を受け取りました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1390

(S)

ジョブコントローラは起動中の子孫プロセスを強制終了し,ファイルの削除などの必要な後処理を実行

してから終了します。

(O)

バッチジョブが強制終了されていることを確認します。

KNAX6594-E

TerminateProcess などのプロセス終了の操作によって,ジョブコントローラが強制終了しました。

TerminateProcess などのプロセス終了の操作によって,ジョブコントローラが強制終了しました。

(S)

ジョブコントローラは起動中の子孫プロセスを強制終了し,ファイルの削除などの必要な後処理を実行

してから終了します。

(O)

バッチジョブが強制終了されていることを確認します。

KNAX6595-E

エラーが発生しました。reason=

原因

,details=

保守情報

次のどちらかの要因で,

原因

に示すエラーが発生しました。

• スクリプト拡張コマンドの指定位置が不正です。

• 内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

スクリプト拡張コマンドの指定位置を確認し,ジョブ定義スクリプトを修正します。スクリプト拡張コ

マンドの指定位置に問題がない場合,システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1391

KNAX6596-E

ジョブ名

.

ジョブステップ名

ジョブステップがエラー終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時

間 s C-Time=

CPU時間 s

ジョブステップがエラーで終了しました。

ジョブ名

ジョブ名

ジョブステップ名

ジョブステップ名

終了コード

ジョブステップの終了コード

実行時間

ジョブステップの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

ジョブステップの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行し,後続ジョブステップの中で run 属性が abnormal または always のジョブステップだ

けを実行します。ただし,次の場合はシェルを終了します。

• ジョブ定義スクリプトの実行を停止するコマンドが実行されたため,KNAX6584-I を出力した場合

• 上記以外でジョブ定義スクリプトの実行を停止するエラーが発生した場合

(O)

ジョブステップ内の各コマンドの実行結果を確認し,エラーとなった原因を取り除きます。

KNAX6597-I

ジョブ名

.

ジョブステップ名

ジョブステップが正常終了しました。rc=

終了コード

E-Time=

実行時間 s C-Time=

CPU時間 s

ジョブステップが正常に終了しました。

ジョブ名

ジョブ名

ジョブステップ名

ジョブステップ名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1392

終了コード

ジョブステップの終了コード

実行時間

ジョブステップの実行時間。OS の API を使って取得した参考値です。

CPU時間

ジョブステップの CPU 時間。OS の API を使って取得した参考値です。

(S)

処理を続行します。

KNAX6598-E

API エラーが発生しました。name=

API名称

, reason=

原因

, details=

保守情報

API名称

で示す API 呼び出しで,

原因

に示すエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因および一緒に出力されるほかのメッセージを参照してエラーの原因を取り除きます。問題が解決し

ない場合,システム管理者に連絡してください。

KNAX6599-E

内部エラーが発生しました。reason=

原因

, details=

保守情報

原因

に示す内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1393

KNAX6600-E

エラーが発生しました。

関数名

([ 引数 ,…]) rc=

リターンコード

, error number=

エラー番号

, internal info=(

保守情報

)

関数名

で示す関数でエラーが発生しました。

関数名

エラーが発生した関数(プラットフォームが提供している関数)

引数

関数の引数。出力されない場合もあります。

リターンコード

関数の戻り値

エラー番号

エラー内容を示すグローバル変数 errno の値。10 進数です。

(S)

処理を続行するかどうかは状況に依存します。このメッセージに続いて出力されるメッセージを参照し

てください。

(O)

メッセージ内容を基に原因を調査し,解決してください。

KNAX6601-E

処理中に内部矛盾を検出しました。details=

保守情報

処理中に内部矛盾を検出しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX6602-E

標準出力への出力時に入出力エラーが発生しました。

標準出力 stdout への出力時に入出力エラーが発生しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1394

(S)

処理を終了します。

(O)

このメッセージの前後に出力されたメッセージの内容を基に,標準出力の入出力エラーの原因を調査

し,問題を解決してください。

KNAX6603-E

現在の日付を取得できませんでした。

現在の日付を取得できませんでした。

(S)

処理を終了します。

(O)

このメッセージの前後に出力されたメッセージの内容を基に,エラーの原因を調査し,問題を解決して

ください。

KNAX6604-E 【Windows 限定】

エラーが発生しました。

関数名

( 引数 ) rc=

リターンコード

, last error code=

システムエラーコード

, internal info=(

保守情報

)

関数名

で示す関数でエラーが発生しました。

関数名

エラーが発生した関数名(プラットフォームが提供している関数)

引数

関数の引数で障害調査用の情報

必ず出力されるとは限りません。また,すべての引数が出力されるとは限りません。

リターンコード

関数の戻り値

システムエラーコード

エラー内容を示す LastError()の戻り値

(S)

処理はこのメッセージの前後に出力されたメッセージに依存します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1395

(O)

このメッセージの前後に出力されたメッセージの内容を基に,エラーの原因を調査し,問題を解決して

ください。

KNAX6605-E

日時を内部表現に変換するときにエラーが発生しました。time=

日時

日時を内部表現に変換するときにエラーが発生しました。

日時

内部表現に変換できなかった日時

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドが解釈した結果の日時が,次に示す範囲に収まる日時を指定します。

この日時の範囲は UTC で示した日時です。

1970 年 1 月 1 日 00:00:00〜2038 年 1 月 19 日 03:14:07

ただし,プラットフォームによっては,この範囲であってもエラーになることがあります。

KNAX6610-E

無効なオプション名("

オプション名

")が指定されています。

不明なオプションが指定されています。

オプション名

不明なオプション名

(S)

処理を終了します。

(O)

正しいオプションを指定してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1396

KNAX6611-E

オプション("

オプション名

")の値が指定されていません。

オプション名

で示すオプションの値が指定されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

出力されたオプションに対して,値を指定してください。

KNAX6612-E

オプションの値("

オプション値

")が正しくありません。

オプションの値が正しくありません。

オプション値

指定されたオプションの値

(S)

処理を終了します。

(O)

オプションに対して正しい値を指定してください。

KNAX6613-I

ジョブの実行開始日時の下限:

YYYY

-

MM

-

DD hh

: mm

: ss

+ hhmm

 または

ジョブの実行開始日時の下限: 指定されていません。

YYYY

-

MM

-

DD hh

: mm

: ss

+ hhmm

」に,コマンドが解釈した「ジョブの実行開始日時の下限」を示します。

「+ hhmm

」はローカルタイム - UTC の時差の時分による表現です。

「指定されていません。」は,-s オプションが指定されていないことを示します。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1397

KNAX6614-I

ジョブの実行開始日時の上限:

YYYY

-

MM

-

DD hh

: mm

: ss

+ hhmm

 または

ジョブの実行開始日時の上限: 指定されていません。

YYYY

-

MM

-

DD hh

: mm

: ss

+ hhmm

」に,コマンドが解釈した「ジョブの実行開始日時の上限」を示します。

「+ hhmm

」はローカルタイム - UTC の時差の時分による表現です。

「指定されていません。」は,-e オプションが指定されていないことを示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX6615-E

ジョブの実行開始日時の下限と上限が逆転しています。

ジョブの実行開始日時の下限と上限が逆転しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブの実行開始日時の上限(adshevtout コマンドの-e オプションで指定)が,ジョブの実行開始日

時の下限(adshevtout コマンドの-s オプションで指定)よりあとになるよう指定してください。

KNAX6616-E

コマンドに余分な引数があります。

コマンドに余分な引数があります

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドの引数を正しく指定してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1398

KNAX6632-E

スプールディレクトリが見つかりません。directory name="

スプールディレクトリ名

"

スプールディレクトリが見つかりません。

スプールディレクトリ名

参照しようとしたディレクトリ

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルで指定したスプールディレクトリが正しいか確認してください。

KNAX6633-E

スプールディレクトリを参照できません。directory name="

スプールディレクトリ名

"

スプールディレクトリを参照できません。

スプールディレクトリ名

参照しようとしたディレクトリ

(S)

処理を終了します。

(O)

コマンドを実行するユーザーにスプールディレクトリを参照する権限があるか,確認してください。

KNAX6634-E

初期化処理でエラーが発生しました。 adshevtout コマンドの初期化処理でエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

このメッセージより先に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1399

KNAX6635-E

スプールを参照するための排他制御でエラーが発生しました。directory name="

スプールディレクト

リ名

"

スプールを参照するための排他制御でエラーが発生しました。

スプールディレクトリ名

参照しようとしたディレクトリ

(S)

処理を終了します。

(O)

次の内容を確認してください。

• 環境ファイルで指定したスプールディレクトリが正しいか。

• スプールディレクトリを参照または更新できるアクセス権限があるか。

• ロックファイルを作成,参照,または更新できるか。

KNAX6636-E

ほかのコマンドがスプールにアクセスしているため,スプールを参照できませんでした。directory name="

スプールディレクトリ名

"

ほかのコマンドがスプールにアクセスしているため,スプールを参照できませんでした。

スプールディレクトリ名

参照しようとしたディレクトリ

(S)

処理を終了します。

(O) adshhk コマンドを実行していない状態で,コマンドを再実行してください。

KNAX6640-I

イベントファイル("

イベントファイルのパス名

")への参照権限がないため,イベントファイルの参

照をスキップしました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1400

コマンドを実行したユーザーにはイベントファイルへの参照権限がないため,イベントファイルの参照を

スキップしました。

イベントファイルのパス名

スキップしたイベントファイルのパス名

(S)

処理を続行します。

KNAX6644-E

イベントファイル("

イベントファイルのパス名

")の読み込み時に入出力エラーが発生しました。

イベントファイルの読み込み時に入出力エラーが発生しました。

イベントファイルのパス名

入出力エラーが発生したイベントファイルのパス名

(S)

入出力エラーが発生したイベントファイルの処理を中止し,別のイベントファイルの処理を続行します。

(O)

このメッセージの前後に出力されたメッセージの内容を基に,イベントファイルの入出力エラーの原因

を調査し,問題を解決してください。

KNAX6645-W

イベントファイル("

イベントファイルのパス名

")は,このコマンドでサポートしていないバージョ

ン(

バージョン番号

)のイベントファイルです。

イベントファイルは,このコマンドでサポートしていないバージョンのイベントファイルです。

イベントファイルのパス名

イベントファイルのパス名

バージョン番号

イベントファイルのバージョン番号

(S)

出力したイベントファイルを参照しないで,別のイベントファイルの処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1401

(O)

イベントファイルを作成した JP1/Advanced Shell のバージョンに対応するコマンドを実行してくだ

さい。

KNAX6646-E

イベントファイル("

イベントファイルのパス名

")が壊れています。

イベントファイルが壊れています。

イベントファイルのパス名

壊れていると判断したイベントファイルのパス名

(S)

壊れていると判断したイベントファイルの処理を中止し,別のイベントファイルの処理を続行します。

(O)

イベントファイルを不当に更新していないか確認してください。原因が確認できない場合は,システム

管理者に連絡してください。

KNAX6701-W

ジョブオブジェクトを使用できません。

ジョブオブジェクトを使用できません。バッチジョブを強制終了したとき,子プロセスが作成したプロセ

スについては TerminateProcess 関数によるプロセス終了を行いません。

(S)

処理を継続します。

KNAX6710-I

組み込みコマンド "

コマンド名

"[ に指定されているオプション "

オプション名

"] は現在のプラットフォー

ムではサポートしていません。組み込みコマンドの終了コードは "

終了コード

" です。[ filename="

ファ

イル名

" line=

行番号

]

現在のプラットフォームではサポートされていない組み込みコマンド(または組み込みコマンドのオプショ

ン)を指定して実行しようとしました。または,環境設定パラメーター TRAP_ACTION_SIGTERM に

DISABLE を指定した環境で trap コマンドを実行しようとしました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1402

コマンド名

組み込みコマンド名

オプション名

組み込みコマンドに指定されたオプション名

終了コード

組み込みコマンドの終了コード

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

組み込みコマンドを実行しようとした行の行番号

(S)

終了コード

に示す値を組み込みコマンドの終了コードとして処理を継続します。

KNAX6711-E

組み込みコマンド "

コマンド名

"[ に指定されているオプション "

オプション名

"] は現在のプラットフォー

ムではサポートしていません。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

現在のプラットフォームではサポートされていない組み込みコマンド(または組み込みコマンドのオプショ

ン)を指定して実行しようとしました。

コマンド名

組み込みコマンド名

オプション名

組み込みコマンドに指定されたオプション名

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

組み込みコマンドを実行しようとした行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1403

KNAX6712-E

現在のプラットフォームでは,名前がすべて大文字でない変数("

シェル変数名

")はエクスポートで

きません。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

現在のプラットフォームでは,名前がすべて大文字でない変数はエクスポートできません。

シェル変数名

エクスポートしようとしたシェル変数の名前

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号 export コマンドを実行しようとした行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6713-E

必須のディレクトリ("

ディレクトリ名

")が存在しません。

現在のプラットフォームで,JP1/Advanced Shell に必須のディレクトリが存在しません。

ディレクトリ名

存在しないディレクトリのディレクトリ名

(S)

処理を終了します。

(O)

セットアップの手順を見直してください。

KNAX6714-E

現在のプラットフォームでは,バックグラウンド実行できません。[ filename="

ファイル名

" line=

番号

]

現在のプラットフォームでは,バックグラウンドでジョブ定義スクリプトを実行できません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1404

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

バックグラウンドで実行しようとした行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6715-E

現在のプラットフォームでは,サブシェルの実行はできません。[ filename="

ファイル名

" line=

行番

]

現在のプラットフォームでは,サブシェルでジョブ定義スクリプトを実行できません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

サブシェルで実行しようとした行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを修正します。

KNAX6718-I

The trap action was not set because an unsupported termination method was specified in the trap command.[filename="

ファイル名

" line=

行番号

] trap コマンドに未サポートの強制終了方法を指定したため,アクションが設定されません。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

組み込みコマンドを実行しようとした行の行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1405

(S)

処理を継続します。

KNAX6750-E

ファイルまたはディレクトリ("

パス名

")が存在しません。

パス名

で示すファイルまたはディレクトリがありません。

(S)

処理を継続します。

(O)

パス名

に指定したファイルまたはディレクトリが正しいか見直してください。

KNAX6751-E

ACL 情報の取得に失敗しました。path="

パス名

", reason=

原因

, details=

保守情報

パス名

で示すファイルまたはディレクトリの ACL の情報の取得に失敗しました。

(S)

処理を継続します。

(O) adshscripttool コマンドの実行ユーザーが,パス名に指定したファイルまたはディレクトリの所有者で

あるか確認してください。所有者でない場合,所有者で実行してください。

KNAX6752-E

モードの書式に誤りがあります。 adshscripttool コマンドの-fmode オプションに指定したモードの書式に誤りがあります。

(S)

処理を継続します。

(O)

モードの指定を見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1406

KNAX6753-E adshscripttool: コマンドラインの指定に誤りがあります。details=" 詳細 "

コマンドラインの指定に誤りがあります。メッセージに表示される詳細の表示内容と,その意味を次に示

します。

詳細の表示内容

必要なオプションが指定されていません。

パス名が指定されていません。

モードが指定されていません。

-s オプションの値が指定されていません。

-s オプションを先頭に指定することはできません。

-s オプションの値が間違っています。

パス名を複数指定することはできません。

モードを複数指定することはできません。

パス名に空文字列が指定されました。

モードに空文字列が指定されました。

-s オプションの値に空文字列が指定されました。

(S)

処理を継続します。

(O)

コマンドを正しく指定して再実行してください。

意味

必要なオプションが指定されていません。

パス名が指定されていません。

モードが指定されていません。

-s オプションの値が指定されていません。

-s オプションを先頭に指定することはできません。

-s オプションの値が間違っています。

パス名を複数指定することはできません。

モードを複数指定することはできません。

パス名に空文字列が指定されました。

モードに空文字列が指定されました。

-s オプションの値に空文字列が指定されました。

KNAX6800-I

パスの変換規則に合致しました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

] rule_str="

パス名1

":"

パス名

2

"

パス名1

から

パス名2

に置換する変換規則に合致しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

パスの変換規則に合致した行の行番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1407

(S)

処理を継続します。

KNAX6801-I

パスを扱うシェル変数による変換規則に合致しました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

] rule_var="

シェル変数名

"

パスを扱うシェル変数による変換規則に合致しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

パスの変換規則に合致した行の行番号

シェル変数名

パス名を扱うシェル変数の名前

(S)

処理を継続します。

KNAX6803-I

PATH_CONV_ACCESS パラメーターの変換規則に合致しました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

] rule_str="

パス名1

":"

パス名2

"

パス名1

から

パス名2

に置換する変換規則に合致しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

PATH_CONV_ACCESS パラメーターの変換規則に合致した行の行番号

(S)

処理を継続します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1408

KNAX6804-I

COMMAND_CONV_ARG パラメーターの変換規則に合致しました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

] rule_str="

引数1

":"

引数2

"

引数1

から

引数2

に置換する変換規則に合致しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

COMMAND_CONV_ARG パラメーターの変換規則に合致した行の行番号

(S)

処理を継続します。

KNAX6805-I

機能名

の中で PATH_CONV_ACCESS パラメーターの変換規則に合致しました。rule_str="

パス名

1

":"

パス名2

"

機能名

で示す機能を実行している時に,

パス名1

から

パス名2

に置換する変換規則に合致しました。

機能名

変換規則に合致した機能名。次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

処理を継続します。

KNAX6806-I

機能名

の中で COMMAND_CONV_ARG パラメーターの変換規則に合致しました。rule_str="

引数

1

":"

引数2

"

機能名

で示す機能を実行している時に,

引数1

から

引数2

に置換する変換規則に合致しました。

機能名

変換規則に合致した機能名。次のどちらかが出力されます。

• コマンド置換機能の場合:コマンド置換

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1409

• trap コマンドのアクションの場合:trap コマンドのアクション

(S)

処理を継続します。

KNAX6810-E

PATH_CONV_ENABLE パラメーターで指定したディレクトリ区切り文字が不正です。

PATH_CONV_ENABLE パラメーターで指定したディレクトリ区切り文字が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを修正します。

KNAX6811-E

PATH_CONV_ENABLE パラメーターで指定したパス区切り文字が不正です。

PATH_CONV_ENABLE パラメーターで指定したパス区切り文字が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを修正します。

KNAX6812-E

PATH_CONV パラメーターで指定したパス名("

パス名

")が不正です。

PATH_CONV パラメーターで指定したパスが不正です。

パス名

PATH_CONV パラメーターで指定したパス名

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1410

(O)

環境ファイルを修正します。

KNAX6813-E

ジョブ定義スクリプトの 1 行の上限を超えました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

ジョブ定義スクリプトの 1 行の上限を超えました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

上限を超えた行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを見直します。

KNAX6814-E

"

引数

" は不正な引数です。

COMMAND_CONV_ARG パラメーター,または PATH_CONV_ACCESS パラメーターで指定した引

数が不正です。

引数

COMMAND_CONV_ARG パラメーター,または PATH_CONV_ACCESS パラメーターで指定した

引数

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを修正します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1411

KNAX6815-E

引数が指定されていません。

COMMAND_CONV_ARG パラメーター,または PATH_CONV_ACCESS パラメーターの引数が指定

されていません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを修正します。

KNAX6830-I

CHILDJOB_PGM パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。cmdline="

マンドライン

"

CHILDJOB_PGM パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。または, adshscripttool -exec コマンドを実行して子孫ジョブを実行しました。

コマンドライン

読み替えるコマンドのコマンドライン

(S)

処理を継続します。

KNAX6831-I

CHILDJOB_SHEBANG パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。script="

スクリプト名

" shebang="

シェバン

"

CHILDJOB_SHEBANG パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。

スクリプト名

子孫ジョブとして実行するスクリプトファイルのファイル名

シェバン

子孫ジョブとして実行するスクリプトファイルの 1 行目に記述した,#!で始まる行

(S)

処理を継続します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1412

KNAX6832-I

CHILDJOB_EXT パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。script="

スク

リプト名

"

CHILDJOB_EXT パラメーターによる子孫ジョブ実行の読み替え規則に合致しました。

スクリプト名

子孫ジョブとして実行するスクリプトファイルのファイル名

(S)

処理を継続します。

KNAX6996-I

API エラーが発生しました。name=

API名称

, reason=

原因

API名称

で示す API 呼び出しで,

原因

で示すエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因を参照してエラーの原因を取り除きます。問題が解決しない場合,システム管理者に連絡してくだ

さい。

KNAX6997-E

API エラーが発生しました。name=

API名称

reason=

原因

API名称

で示す API 呼び出しで,

原因

で示すエラーが発生しました。

API名称

が「AssignProcessToJobObject」であり,

原因

が「Access is denied.」の場合は,ジョブ定義

スクリプト中から子孫ジョブではなくルートジョブとしてジョブコントローラを呼び出している,または

ジョブオブジェクトを使用する JP1/Advanced Shell 以外のプログラムからジョブコントローラを呼び出

している可能性があります。

(S)

処理を終了します。ただし,API 名称が「AssignProcessToJobObject」の場合は,処理を継続します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1413

(O)

• ジョブ定義スクリプト中から子孫ジョブではなくルートジョブとしてジョブコントローラを呼び出

している場合

子孫ジョブとしてジョブコントローラを呼び出してください。

• ジョブオブジェクトを使用する JP1/Advanced Shell 以外のプログラムからジョブコントローラを

呼び出している場合

ジョブコントローラはジョブの強制終了時に,孫以下のプロセスを強制終了しないで終了します。

ジョブコントローラを呼び出しているプログラムの仕様も確認し,強制終了時の動作に問題がなけ

ればエラーに対する対処は不要です。問題があるときは,システム管理者に連絡してください。

• 上記以外の場合

原因を参照してエラーの原因を取り除きます。問題が解決しないときは,システム管理者に連絡し

てください。

KNAX6998-E

メモリ不足が発生しました。[ filename="

ファイル名

" line=

行番号

]

メモリ不足が発生しました。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生した行の行番号

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。システム管理者は,メモリ見積もりを見直してください。

KNAX6999-E

内部エラーが発生しました。reason="

原因

" details="

保守情報

"

内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1414

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7000-E

入力文字列が長すぎます。

入力文字列が長過ぎます。

(S)

処理を続行します。

(O)

入力文字列長を見直して再度入力します。

KNAX7001-E

指定したコマンド("

コマンド名

")は存在しません。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドがありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいコマンド名を再度入力します。

KNAX7002-E

引数の指定が多すぎます。

引数の指定が多過ぎます。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい引数を指定してコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1415

KNAX7003-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")は引数を取りません。

コマンド名

で示すデバッガコマンドは引数を取りません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい引数を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7004-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")に必要な引数(

引数詳細

)が指定されていません。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドは

引数詳細

で示す引数を取ります。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい引数を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7006-W

ジョブ定義スクリプトを最初から再実行しますか?(y または n)

ジョブ定義スクリプトを最初から再実行するかどうかを確認します。

(S)

処理を続行します。

(O)

再実行する場合,y を入力します。再実行しない場合,n を入力します。

KNAX7007-I

ジョブ定義スクリプトの実行を開始します。:

ジョブ定義スクリプトのパス名 引数

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1416

ジョブ定義スクリプトの実行を開始します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7008-I

ジョブ定義スクリプトを再実行しませんでした。

ジョブ定義スクリプトを再実行しませんでした。

(S)

処理を続行します。

KNAX7009-I

デバッグ中のジョブ定義スクリプトを終了しますか?(y または n)

デバッグ中のジョブ定義スクリプトを終了するかどうかを確認します。

(S)

処理を続行します。

(O)

終了する場合,y を入力します。終了しない場合,n を入力します。

KNAX7010-E

ジョブ定義スクリプトが実行されていません。

ジョブ定義スクリプトが実行していません。

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを実行中にコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1417

KNAX7011-I

デバッガコマンド("

コマンド名

")は実行されませんでした。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドは実行されませんでした。

(S)

処理を続行します。

KNAX7012-W

ジョブ定義スクリプト実行中にデバッガを終了しますか?(y または n)

ジョブ定義スクリプト実行中にデバッガを終了するかどうかを確認します。

(S)

処理を続行します。

(O)

終了する場合,y を入力します。終了しない場合,n を入力します。

KNAX7013-E

ジョブ定義スクリプトファイル("

ファイル名

")は解析されていません。

ファイル名

で示すジョブ定義スクリプトファイルは解析されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいファイル名を指定してコマンドを再実行します。または,ジョブ定義スクリプトファイル内の外

部スクリプト呼び出しに#-adsh_script コマンドを使用します。

KNAX7014-E

ブレークポイントとウォッチポイントの番号が上限を超えました。

ブレークポイントとウォッチポイントの番号が上限を超えました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1418

(S)

処理を続行します。

(O)

デバッガを再起動してからコマンドを再実行します。

KNAX7015-W

指定した行番号("

行番号

")にブレークポイントを設定できません。次に設定できる行にブレークポ

イントを設定します。

行番号

に示す行にはブレークポイントを設定できません。次に設定できる行にブレークポイントを設定し

ます。

(S)

処理を続行します。

KNAX7016-E

指定した行番号("

行番号

")にブレークポイントを設定できません。次に設定できる行もありません。

行番号

に示す行にはブレークポイントを設定できません。次に設定できる行がありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい行番号を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7017-E

ファイル("

ファイル名

")が存在しません。

ファイル名

で示すファイルはありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいファイル名を指定してコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1419

KNAX7018-I

ブレークポイント "

ブレークポイント番号

": ファイル名="

ファイル名

" 行番号=

行番号

ブレークポイントの情報を表示します。

ファイル名

はベース名で表示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7019-E

行番号("

行番号

")は存在しません。

行番号

で示す行はありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい行番号を指定してコマンドを再実行します。または,行を移動してからコマンドを再実行します。

KNAX7020-E

関数名("

関数名

")が定義されていません。

関数名

で示す関数は定義されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい関数名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7021-E

ジョブステップ名("

ジョブステップ名

")が定義されていません。

ジョブステップ名

で示すジョブステップは定義されていません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1420

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいジョブステップ名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7022-E

変数名("

変数名

")が不正です。

変数名

で示す変数名が不正です。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい変数名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7023-I

ウォッチポイント "

ウォッチポイント番号

": 変数名 "

変数名

"

ウォッチポイントの情報を表示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7024-E

ブレークポイント・ウォッチポイント番号の範囲("

番号範囲

")が不正です。

番号範囲

で示すブレークポイント・ウォッチポイント番号の範囲が不正です。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい番号範囲を指定してコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1421

KNAX7025-I

すべてのブレークポイントとウォッチポイントを削除しますか?(y または n)

すべてのブレークポイントとウォッチポイントを削除するかどうかを確認します。

(S)

処理を続行します。

(O)

削除する場合,y を入力します。削除しない場合,n を入力します。

KNAX7026-E

ブレークポイントとウォッチポイントがどちらも設定されていないため,削除できません。

ブレークポイントとウォッチポイントがどちらも設定されていないため,ブレークポイントとウォッチポ

イントを削除できません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要な場合,ブレークポイントまたはウォッチポイントを設定した状態でコマンドを再実行します。

KNAX7027-E

"

番号

" 番のブレークポイントまたはウォッチポイントがありません。

番号

で示すブレークポイントまたはウォッチポイントが設定されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい番号を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7028-E

"

番号範囲

" 番にブレークポイントとウォッチポイントがありません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1422

番号範囲

で示す範囲にブレークポイントとウォッチポイントがありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい番号範囲を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7029-E

コマンドの引数("

引数

")が不正です。

引数

で示すコマンドの引数が不正です。

(S)

処理を続行します。

(O)

引数の指定方法を見直してコマンドを再実行します。

KNAX7032-I

ジョブ定義スクリプトファイル("

ジョブ定義スクリプト名

")の中で実行を停止しました。

ジョブ定義スクリプト名

に示すジョブ定義スクリプトの中で実行を停止しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7033-I

外部スクリプトファイル("

ジョブ定義スクリプト名

")の中で実行を停止しました。

ジョブ定義スクリプト名

に示す外部スクリプトの中で実行を停止しました。

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1423

KNAX7034-I

ジョブ定義スクリプトの実行を継続します。

ジョブ定義スクリプトを継続して実行します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7035-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")は最も外側では実行できません。

コマンド名

で示すデバッガコマンドは最も外側では実行できません。

(S)

処理を続行します。

(O)

関数内で停止している状態でコマンドを再実行します。

KNAX7036-I

現在の関数の終わりまで実行します。

現在の関数の終わりまで実行します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7037-I

現在の関数を終了しますか?(y または n)

現在の関数を終了するかどうかを確認します。

(S)

処理を続行します。

(O)

終了する場合,y を入力します。終了しない場合,n を入力します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1424

KNAX7038-I

シグナル("

シグナル名

")をジョブ定義スクリプトに送信します。

シグナル名

で示すシグナルをジョブ定義スクリプトに送信します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7039-E

シグナル番号("

シグナル番号

")はありません。

シグナル番号

で示すシグナルはありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいシグナル番号を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7040-E

シグナル名("

シグナル名

")はありません。

シグナル名

で示すシグナルはありません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいシグナル名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7043-I

シグナル("

シグナル名

")(Stop=Yes)を受信したため,ジョブ定義スクリプトが停止しました。

受信時にジョブ定義スクリプトを停止する

シグナル名

で示すシグナルを受信したため,ジョブ定義スクリ

プトが停止しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1425

(S)

処理を続行します。

KNAX7044-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")はサブコマンドを必要とします。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドはサブコマンドを必要とします。

(S)

処理を続行します。

(O)

サブコマンドを指定してコマンドを再実行します。

KNAX7045-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")のサブコマンド名("

サブコマンド名

")が不正です。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドの

サブコマンド名

が不正です。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しいサブコマンド名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7046-E

変数("

変数名

")が定義されていません。

変数名

で示す変数が定義されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

正しい変数名を指定してコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1426

KNAX7047-I

ブレークポイントとウォッチポイントがどちらも設定されていません。

ブレークポイントとウォッチポイントがどちらも設定されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要な場合,ブレークポイントまたはウォッチポイントを設定した状態でコマンドを再実行します。

KNAX7048-I

ディレクトリパス(

ディレクトリパス名

)に作業ディレクトリを移動しました。

ディレクトリパス名

で示すディレクトリパスに作業ディレクトリを移動しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7049-E

作業ディレクトリを移動できません。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

で示す原因によって,作業ディレクトリを移動できません。

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー詳細の原因を取り除いてコマンドを再実行します。

KNAX7050-E

デバッガコマンド("

コマンド名

")の引数に "&" を指定できません。

コマンド名

で示すデバッガのコマンドの引数に&を指定できません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1427

(S)

処理を続行します。

(O)

バックグラウンド実行以外の目的で&を使用する場合,

\

&と指定してください。

KNAX7052-E

変数の型と代入する値の型とが異なっています。

変数の型と代入する値の型とが異なっています。

(S)

処理を続行します。

(O)

変数の型と代入する値の型を見直してコマンドを再実行します。

KNAX7053-I

使用方法:

コマンド名 引数

コマンド名

で示すデバッガコマンドの使用方法を表示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7054-E

変数("

変数名

")は読み込み専用です。

変数名

で示す変数は読み込み専用です。

(S)

処理を続行します。

(O)

変数の属性を見直してからコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1428

KNAX7055-E

"

行番号

" 行にはブレークポイントがすでに設定されています。

行番号

に示す行にはブレークポイントがすでに設定されています。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要があれば,ブレークポイントを削除したあと,コマンドを再実行します。または,異なる行番号を

指定してコマンドを再実行します。

KNAX7056-I

変数("

変数名

")の値が

数値

に変更されました。

変数名

に示す変数の値が

数値

に変更されました。

数値 set コマンドの代入式の右辺に記述した数値,または右辺に記述した変数の値(数値)を示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7057-I

変数("

変数名

")の値が "

文字列

" に変更されました。

変数名

に示す変数の値が

文字列

に変更されました。

文字列 set コマンドの代入式の右辺に記述した文字列,または右辺に記述した変数の値(文字列)を示します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7058-I

Debugger received signal "

シグナル名

".

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1429

デバッガが

シグナル名

に示すシグナルを受信しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7062-E

変数("

変数名

")が値を持っていません。

変数名

に示す変数が値を持っていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

値を持つ変数名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7063-I

ジョブ定義スクリプト実行中にコマンド("

コマンド名

")の要求を受け付けました。

ジョブ定義スクリプト実行中に

コマンド名

に示すコマンドの要求を受け付けました。

(S)

バッチジョブをキャンセルします。

(O)

必要があれば,再実行します。

KNAX7064-I

エディタからのキャンセル要求を受け付けました。

エディタからのキャンセル要求を受け付けました。

(S)

バッチジョブをキャンセルします。

(O)

必要があれば,再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1430

KNAX7065-I

ジョブステップが定義されていません。

ジョブステップが定義されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要があれば,ジョブ定義スクリプトにジョブステップを定義したあと,コマンドを再実行します。

KNAX7066-I

関数が定義されていません。

関数が定義されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要があれば,ジョブ定義スクリプトに関数を定義したあと,コマンドを再実行します。または,関数

の定義が有効になってからコマンドを再実行します。

KNAX7067-I

変数が定義されていません。

変数が定義されていません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要があれば,ジョブ定義スクリプトに変数を定義したあと,コマンドを再実行します。または,変数

の定義が有効になってからコマンドを再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1431

KNAX7068-I

関数の終わりまでコマンドをスキップします。

関数の終わりまでコマンドをスキップします。

(S)

処理を続行します。

KNAX7070-E

変数("

変数名

")にはウォッチポイントがすでに設定されているため,新たなウォッチポイントは設

定されません。

変数名

に示す変数にはウォッチポイントがすでに設定されているため,新たなウォッチポイントは設定さ

れません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要があれば,ウォッチポイントを削除したあと,コマンドを再実行します。または,異なる変数名を

指定してコマンドを再実行します。

KNAX7071-E

デバッガが

エラー要因

で実行を停止しているため,ブレークポイントを設定できません。

エラー要因

に示す要因でデバッガがジョブ定義スクリプトの実行を停止しているため,ブレークポイント

を設定できません。

エラー要因

次のどちらかが出力されます。

• trap コマンドのアクション:trap のアクションを実行中に停止している

• EOF:EOF で停止している

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー要因を解決した上でコマンドを再実行します。または,適切な引数を指定してコマンドを再実行

します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1432

KNAX7072-E

デバッガが

エラー要因

で実行を停止しているため,ソースファイル行の内容を表示できません。

エラー要因

に示す要因でデバッガがジョブ定義スクリプトの実行を停止しているため,ソースファイル行

の内容を表示できません。

エラー要因

次のどちらかが出力されます。

• trap コマンドのアクション:trap のアクションを実行中に停止している

• EOF:EOF で停止している

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー要因を解決した上でコマンドを再実行します。または,適切な引数を指定してコマンドを再実行

します。

KNAX7073-I

エディタからトラップアクションの実行要求を受け付けました。parameter value="

パラメーター値

"

エディタからトラップアクションの実行要求を受け付けました。

パラメーター値

環境設定パラメーター TRAP_ACTION_SIGTERM に指定した値です。

環境設定パラメーター TRAP_ACTION_SIGTERM に DISABLE を指定している場合,または trap コマ

ンドによるアクションの定義がない場合,このメッセージが出力されても trap コマンドのアクションは実

行されません。

(S)

処理を続行します。

KNAX7090-W

表示行数が超えたため表示できないエラー情報があります。

上限を超えて表示できないエラー情報が 1 つ以上あります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1433

(S)

処理を続行します。

(O)

値を持つ変数名を指定してコマンドを再実行します。

KNAX7091-W

変数管理領域のサイズが上限を超えたため,表示できない変数情報があります。

上限を超えて表示できないエラー情報が 1 つ以上あります。

(S)

処理を続行します。

KNAX7099-E

デバッガがエラー終了しました。

デバッガがエラー終了しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

このメッセージとともに出力されるほかのメッセージを参照して原因を取り除き,再実行してくださ

い。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX7101-E

デバッガの子プロセスの生成が失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,デバッガの子プロセスの生成が失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1434

KNAX7102-I

デバッガが子プロセスを生成しました。(pid=

プロセスID

)

デバッガの子プロセスを生成しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7103-I

デバッガの子プロセスが終了しました。(pid=

プロセスID

)

デバッガの子プロセスが終了しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7104-E

デバッガでジョブ定義スクリプトを実行したときに,ログファイルのオープン処理に失敗しました。

デバッガでジョブ定義スクリプトを実行したときに,ログファイルのオープン処理に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラーの原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡して

ください。

KNAX7105-E

デバッガの作業ディレクトリへの移動に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,デバッガの作業ディレクトリへの移動に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1435

(O)

エラー詳細の原因を取り除いて再実行します。

KNAX7106-E

ジョブ定義スクリプトの作業ディレクトリへの移動に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,ジョブ定義スクリプトの作業ディレクトリへの移動に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細の原因を取り除いて再実行します。

KNAX7107-I

デバッガコマンドの入力中にシグナルを受信しました。

デバッガのコマンド入力中にシグナルを受信しました。

(S)

処理を終了するシグナルのときは終了し,処理を継続するシグナルのときは継続します。

(O)

必要があれば,再実行します。

KNAX7108-E

デバッガコマンドの入力に失敗しました。

デバッガのコマンドの入力に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

一緒に出力されるほかのメッセージを参照してエラーの原因を取り除いて再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1436

KNAX7109-I

デバッガコマンドで EOF が入力されました。

デバッガのコマンドで EOF が入力されました。

(S)

処理を終了します。

KNAX7110-E

DBG ファイル("

ファイルパス

")のオープン処理に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,ファイルパスに示すファイルのオープン処理に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細の原因を取り除いて再実行します。

KNAX7111-I

DBG ファイル("

ファイルパス

")の解析を開始します。

ファイルパス

で示すファイルの解析を開始します。

(S)

処理を継続します。

KNAX7112-E

DBG ファイル("

ファイルパス

")のフォーマットが不正です。details=

保守情報

ファイルパス

で示すファイルのフォーマットが不正でした。

保守情報

は不正があった内部データの位置や

不正の要因を示す情報です。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1437

(O)

再実行します。必要があれば,システム管理者に連絡します。

KNAX7113-E

API("

API名

")でエラーが発生しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,

API名

の処理に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

KNAX7114-E

デバッガの子プロセスのウェイト処理に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,デバッガの子プロセスのウェイト処理に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

KNAX7115-E exec コマンドのプロセスの実行が失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因によって,exec コマンドプロセスの実行が失敗しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1438

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

KNAX7116-E

ディスクの空き容量が不足しています。

ディスクの空き容量が不足しています。

(S)

処理を終了します。

(O)

ディスクの空き容量を増やし,再実行します。

KNAX7117-I

DBG ファイル("

ファイルパス

")の解析が終了しました。

ファイルパス

に示す DBG ファイルの解析が終了しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7118-E

コンソールの作成に失敗しました。

コンソールの作成に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

再実行します。再実行しても発生する場合,システム管理者に連絡します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1439

KNAX7119-E

ファイル識別子の複製に失敗しました。

ファイルディスクリプタの複製に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

再実行します。再実行しても発生する場合,システム管理者に連絡します。

KNAX7120-W

親プロセスは SIGCHLD を受信しましたが,子プロセスは終了していません。

親プロセスは SIGCHLD を受信しましたが,子プロセスの状態は変化しません。

(S)

処理を続行します。

KNAX7121-E exec コマンドのプロセス生成に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因によって,exec コマンドのプロセス生成に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

KNAX7122-E exec コマンドのプロセスのウェイト処理に失敗しました。(reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因によって,exec コマンドのプロセスのウェイト処理に失敗しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1440

(S)

処理を終了します。

(O)

エラー詳細

の原因を取り除いて再実行してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

KNAX7123-E

変数("

変数名

")の値の取得に失敗しました。details=

保守情報

変数名

に示す変数の値の取得に失敗しました。すべての変数を取得しようとした場合,

変数名

に<All variables>と示します。

システムのメモリが不足している場合,このメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX7124-E

変数("

変数名

")の値の設定に失敗しました。details=

保守情報

変数名

に示す変数の値の設定に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7125-E

関数("

関数名

")の情報の取得に失敗しました。details=

保守情報

関数名

に示す関数の情報の取得に失敗しました。すべての関数を取得しようとした場合,関数名に<All functions>と表示します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1441

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7126-I

エラー注入モードを {"on"

|

"off"} に設定しました。

エラー注入モードを設定しました。

• on

エラー注入モードを有効にしました。

• off

エラー注入モードを無効にしました。

(S)

処理を終了します。

KNAX7127-E

エラー注入モードの再設定に失敗しました。

エラー注入モードを一度有効にしてジョブ定義スクリプトを再開しているため,エラー注入モードの再設

定に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトを最後まで実行するか,または再実行する必要があります。

KNAX7128-E

デバッガの DBG ファイルを削除できません。 (filename=

ファイルパス

, reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因によって,デバッガの DBG ファイルを削除できません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1442

ファイルパス

DBG ファイルのファイルパス

エラー詳細

エラー詳細

(S)

処理を続行します。

(O)

不要なファイルを rm コマンドなどで削除してください。

KNAX7129-E

エラー注入モードを有効にできません。

CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメーターに FUNCTION を指定した場合,関数内で停止中にエラー注

入モードを有効にできません。

(S)

処理を続行します。

(O)

必要な場合,関数外で停止してからエラー注入モードを有効にしてください。

KNAX7200-I

アプリケーション実行エージェントプログラムを起動します。(user name=

ユーザー名

, domain name=

ドメイン名

)

アプリケーション実行エージェントプログラムを起動します。

ユーザー名 adshappagent コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappagent コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1443

KNAX7201-I

アプリケーション実行エージェントプログラムが終了しました。(user name=

ユーザー名

, domain name=

ドメイン名

アプリケーション実行エージェントプログラムが終了しました。

ユーザー名 adshappagent コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappagent コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を続行します。

KNAX7203-W

レジストリ(“

レジストリ値

”)の指定値(“

指定値

”)が不正です。デフォルト値を仮定して処理を行います。

レジストリに指定した値が不正です。

レジストリ値

エラーの発生したレジストリ値

指定値

レジストリの指定値

(S)

デフォルト値を仮定して処理を続行します。

(O)

レジストリの指定値を見直します。

KNAX7204-E

コマンド名

コマンドを実行中にエラーが発生しました。(API=

関数名

, error code=

エラーコード

)

コマンド名

で示すコマンドを実行中にエラーが発生しました。

「グローバルオブジェクトの作成」権限が有効でない場合にこのメッセージが出力される場合があります。

コマンド名

エラーの発生したコマンド名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1444

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

(S)

処理を中断します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。

「グローバルオブジェクトの作成」権限が有効でない場合は,「グローバルオブジェクトの作成」権限を

有効にして再度実行してください。

セキュリティ上の問題などから「グローバルオブジェクトの作成」権限を有効にできない場合は,「グ

ローバルオブジェクトの作成」権限を有効にできるユーザーでアプリケーション実行エージェント機能

を使用してください。

エラー要因を取り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7205-E

アプリケーション実行エージェントプログラムが既に起動されています。

アプリケーション実行エージェントプログラムが既に起動されています。

(S)

処理を中断します。

KNAX7210-E

実行アプリケーションの起動に失敗しました。viewname=

表示名

, error code=

エラーコード

)

実行アプリケーション実行要求処理実行に失敗しました。

表示名

実行が完了した実行アプリケーションの表示名

表示名の指定がなかった場合は,実行アプリケーション名を出力します。

エラー詳細

エラー詳細

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1445

(O)

エラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。

存在しない実行アプリケーションを指定した場合,および実行アプリケーションを実行するのに必要な

権限が不足している場合に発生する可能性があります。実行アプリケーションの格納フォルダなども含

めて確認してください。

エラー要因を取り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7211-I

アプリケーション実行エージェントプログラムのプロセスを開始します。

アプリケーション実行エージェントプログラムの処理を開始します。

(S)

処理を続行します。

KNAX7212-I

アプリケーション実行エージェントプログラムのプロセスを終了します。Detail=

保守情報

)

アプリケーション実行エージェントプログラムのプロセスを終了します。

保守情報

プロセスの識別情報

(S)

処理を続行します。

KNAX7213-I

実行アプリケーションの実行が完了しました。viewname=

表示名

, code=

終了コード

)

実行アプリケーションの実行が完了しました。

表示名

実行が完了した実行アプリケーションの表示名

表示名の指定がなかった場合は,実行アプリケーション名を出力します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1446

終了コード

実行が完了した実行アプリケーションの終了コード

(S)

処理を続行します。

KNAX7215-E

スタートアップ登録に失敗しました。(API=

関数名

, error code=

エラーコード

, user name=

ユーザー

, domain name=

ドメイン名

)

スタートアップ登録に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

ユーザー名 adshappagent コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappagent コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を中断します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7216-E

スタートアップ解除に失敗しました。(API=

関数名

, error code=

エラーコード

, user name=

ユーザー

, domain name=

ドメイン名

)

スタートアップ解除に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1447

エラーコード

エラー情報

ユーザー名 adshappagent コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappagent コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を中断します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7217-E

終了処理に失敗しました。(API=

関数名

, error code=

エラーコード

, user name=

ユーザー名

, domain name=

ドメイン名

)

アプリケーション実行エージェントプログラムの終了処理に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

ユーザー名 adshappagent コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappagent コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を続行します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1448

KNAX7221-E

スタートアップ登録に失敗しました。

スタートアップ登録に失敗しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

アプリケーション実行エージェント機能ログに出力されているメッセージよりエラー要因を取り除い

て,再実行してください。

KNAX7222-E

スタートアップ解除に失敗しました。

スタートアップ解除に失敗しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

アプリケーション実行エージェント機能ログに出力されているメッセージよりエラー要因を取り除い

て,再実行してください。

KNAX7223-E

終了処理に失敗しました。

アプリケーション実行エージェントプログラムの終了処理に失敗しました。

(S)

処理を続行します。

(O)

アプリケーション実行エージェント機能ログに出力されているメッセージよりエラー要因を取り除い

て,再実行してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1449

KNAX7225-E

コマンド名

コマンドを実行中にエラーが発生しました。

コマンド名

で示すコマンドを実行中にエラーが発生しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

アプリケーション実行エージェント機能ログに出力されているメッセージよりエラー要因を取り除い

て,再実行してください。

KNAX7250-I

GUI アプリケーション実行コマンドを開始します。(user name=

ユーザー名

, domain name=

ドメイ

ン名

)

GUI アプリケーション実行コマンドを開始します。

ユーザー名 adshappexec コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappexec コマンドを起動したドメイン名

(S)

処理を続行します。

KNAX7251-I

GUI アプリケーション実行コマンドが終了しました。(user name=

ユーザー名

, domain name=

ドメ

イン名

)

GUI アプリケーション実行コマンドが終了しました。

ユーザー名 adshappexec コマンドを起動したユーザー名

ドメイン名 adshappexec コマンドを起動したドメイン名

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1450

(S)

処理を続行します。

KNAX7254-E

実行ユーザー名の取得に失敗しました。(API=reason=

関数名

, error code=

エラーコード

)

実行ユーザー名の取得に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

(S)

処理を中断します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7255-I

アプリケーション実行エージェントプログラムが起動されていませんでした。再度アプリケーション

実行エージェントプログラムの起動確認を行います。

アプリケーション実行エージェントプログラムが起動されていませんでした。再度アプリケーション実行

エージェントプログラムの起動確認を行います。

(S)

処理を続行します。

KNAX7256-E

アプリケーション実行エージェントプログラムが起動されていませんでした。

アプリケーション実行エージェントプログラムが起動されていませんでした。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1451

(S)

処理を中断します。

(O)

アプリケーション実行エージェントプログラムを起動した後に,コマンドを再実行してください。

KNAX7257-E adshappexec コマンドをキャンセルしました。

ジョブコントローラが強制終了を受け付けたため,adshappexec コマンドをキャンセルしました。

(S)

処理を終了します。

KNAX7258-E

アプリケーション実行エージェントプログラムが終了しました。

アプリケーション実行エージェントプログラムが終了しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

アプリケーション実行エージェントプログラムを起動した後に,コマンドを再実行してください。

KNAX7259-W

GUI アプリケーション実行コマンドは,実行アプリケーションの終了待ちを行いません。viewname=

表示名

GUI アプリケーション実行コマンドは,実行アプリケーションのプロセス起動に関する仕様によって,実

行アプリケーションの終了を待たないで終了します。

表示名

実行が完了した実行アプリケーションの表示名。表示名の指定がなかった場合は,実行アプリケーショ

ン名を出力します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1452

(S)

処理を中断します。

(O)

実行アプリケーションのプロセス起動に関する仕様を確認してください。

Excel ファイルを実行アプリケーションとして実行する前から,すでに Excel 自体が動作していたとき

に本メッセージが出力されることがあります。この場合,Excel が起動していない状態で運用するか,w オプションを使用しない運用としてください。

KNAX7260-W

JP1/AJS のジョブの実行 ID 取得に失敗しました。

JP1/AJS のジョブの実行 ID 取得に失敗しました。

(S)

「-----」を設定し処理を続行します。

KNAX7261-I

アプリケーション実行エージェントプログラムは,実行アプリケーションの終了待ちを行います。

Detail=

保守情報

アプリケーション実行エージェントプログラムは,実行アプリケーションの終了待ちを行います。

保守情報

プロセスの識別情報

(S)

処理を続行します。

KNAX7262-I

アプリケーション実行エージェントプログラムは,実行アプリケーションの終了待ちを行いません。

Detail=

保守情報

アプリケーション実行エージェントプログラムは,実行アプリケーションの終了待ちを行いません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1453

保守情報

プロセスの識別情報

(S)

処理を続行します。

KNAX7263-E

アプリケーション実行エージェントプログラムの終了に失敗しました。(API=

関数名

, error code=

ラーコード

)

アプリケーション実行エージェントプログラムの終了に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

(S)

処理を続行します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7264-I

実行アプリケーションが終了しました。viewname=

表示名

, code=

終了コード

, pid=

プロセスID

)

実行アプリケーションが終了しました。

表示名

実行が完了した実行アプリケーションの表示名

表示名の指定がなかった場合は,実行アプリケーション名を出力します。

終了コード

実行が完了した実行アプリケーションの終了コード

プロセスID

アプリケーション実行エージェントプログラムのプロセス ID

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1454

(S)

処理を続行します。

KNAX7268-I

実行アプリケーションを起動しました。viewname=

表示名

, pid=

プロセスID

)

実行アプリケーションを起動しました。

表示名

実行が完了した実行アプリケーションの表示名

表示名の指定がなかった場合は,実行アプリケーション名を出力します。

プロセスID

アプリケーション実行エージェントプログラムのプロセス ID

(S)

処理を続行します。

KNAX7269-E

アプリケーション実行エージェント機能用共有メモリの内容出力に失敗しました。(API=

関数名

, error code=

エラーコード

)

アプリケーション実行エージェント機能用共有メモリの内容出力に失敗しました。

関数名

エラーの発生した OS の関数名

エラーコード

エラー情報

(S)

処理を続行します。

(O)

関数名とエラーコードからエラー要因を取り除いて,コマンドを再実行してください。エラー要因を取

り除けない場合はシステム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1455

KNAX7270-E

アプリケーション実行エージェントプログラムは起動されていませんでした。

アプリケーション実行エージェントプログラムは起動されていませんでした。

(S)

処理を中断します。

KNAX7271-I

使用方法:

コマンド名 コマンド引数

コマンド名

および

コマンド引数

で示すコマンドの指定が誤っています。

出力する usage の内容の例

KNAX7271-I 使用方法: adshappexec [-m] [-d work-folder] [-v view-name] {-w application-pathname | -n application-path-name} [-- application-parameter...]

(S)

処理を中断します。

(O)

コマンドを正しく指定して実行してください。

KNAX7400-E

応答要求メッセージの出力数が上限を超えました。 adshread コマンドで応答要求メッセージの出力数が上限を超えました。

(S)

処理を繰り返します。

(O)

USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーターの設定を見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1456

KNAX7402-E

応答要求メッセージの処理中に,共有メモリの操作でエラーが発生しました。(errinfo=

エラー情報

, function=

保守情報

) adshread コマンドで応答要求メッセージの処理中に,共有メモリの操作でエラーが発生しました。

エラー情報

エラーが発生した API が出力する状態コード

保守情報

エラーが発生した API 名

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー情報

を確認して対処してください。

エラー情報

については,「 12.4.4 ユーザー応答機能で表示

されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照してください。

KNAX7403-E

引数の数が不当です。 filename="

ファイル名

" line=

行番号 adshecho コマンドまたは adshread コマンドの引数の数が不当です。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX7404-E adshread コマンドに指定した変数("

変数名

")の型が不正です。 filename="

ファイル名

" line=

番号 adshread コマンドに指定した変数が数値型です。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1457

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX7405-E adshecho コマンドに指定した事象通知メッセージ,または adshread コマンドに指定した応答要求

メッセージが長すぎます。 filename="

ファイル名

" line=

行番号 adshecho コマンドに指定した事象通知メッセージ,または adshread コマンドに指定した応答要求メッ

セージが長過ぎます。

ファイル名

ジョブ定義スクリプトファイル名

行番号

エラーが発生したジョブ定義スクリプトファイルの行番号

(S)

処理を続行します。

(O)

ジョブ定義スクリプトファイルを修正してください。

KNAX7408-E

内部エラーが発生しました。(details=

保守情報

) adshecho コマンドまたは adshread コマンド処理で内部エラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1458

KNAX7420-E

標準入力から応答入力した内容に ASCII 文字以外が指定されました。再度入力してください。

標準入力から応答入力した内容に ASCII 文字以外が指定されました。

(S)

処理を続行します。

(O)

応答入力の内容に ASCII 文字を指定して再度応答してください。

KNAX7450-I 【Windows 限定】

応答要求メッセージをキャンセルしました。(

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

)

ジョブコントローラが強制終了を受け付けたため,adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャ

ンセルしました。

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

サービスまたはデーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を終了します。

KNAX7450-I 【UNIX 限定】 adshexec が応答要求をキャンセルしました。(

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

)

ジョブコントローラが強制終了を受け付けたため,adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャ

ンセルしました。

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1459

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

サービスまたはデーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を終了します。

KNAX7451-I

応答要求メッセージをキャンセルしました。(

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

)

ジョブコントローラが終了要求を受け付けたため,adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャ

ンセルしました。

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

サービスまたはデーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を終了します。

KNAX7460-E

JP1 イベントの発行に失敗しました。(errinfo=

エラー情報

, function=

保守情報

JP1 イベントの発行に失敗しました。

エラー情報

エラーが発生した API が出力する状態コード

保守情報

エラーが発生した API 名

(S)

処理を続行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1460

(O)

エラー情報

を確認して対処してください。

エラー情報

については,「 12.4.4 ユーザー応答機能で表示

されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照してください。

KNAX7461-E

JP1 イベントの発行に失敗しました。(errinfo=

エラー情報

, function=open_sender, host=

ホスト名

)

JP1 イベントの発行に失敗しました。

エラー情報

エラーが発生した API が出力する状態コード

ホスト名

JP1/Advanced Shell が稼働するバッチ業務サーバのホスト名

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー情報

を確認して対処してください。

エラー情報

については,「 12.4.4 ユーザー応答機能で表示

されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照してください。

KNAX7462-E

JP1 イベントの発行に失敗しました。(errinfo=

エラー情報

, function=

保守情報

, dest=

JP1/IM -

Managerが稼働している運用管理サーバのホスト名

, seqno=

発行元イベントDB内通し番号

)

JP1 イベントの発行に失敗しました。

エラー情報

エラーが発生した API が出力する状態コード

保守情報 event_send(イベント送信)または check_arrival(イベント到達確認)

JP1/IM - Managerが稼働している運用管理サーバのホスト名

システム環境ファイルの HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーターで指定したホスト名。

HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーターの指定を省略した場合は,JP1/Advanced Shell が稼

働するバッチ業務サーバの物理ホスト名。

発行元イベントDB内通し番号

JP1/Base の発行元イベント DB 内通し番号

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1461

(S)

処理を続行します。

(O)

エラー情報

を確認して対処してください。

エラー情報

については,「 12.4.4 ユーザー応答機能で表示

されるエラー情報の意味および対処方法 」を参照してください。

ただし,このメッセージが表示された場合でも,JP1/IM - View にイベントが到達している可能性が

あります。到達したイベントが応答待ちイベントの場合は,手動で応答待ちイベントの滞留を解除して

ください。

KNAX7464-E

JP1 イベントの転送に失敗しました。(function=check_arrival, dest=

転送先ホスト名

, seqno=

発行

元イベントDB内通し番号

)

自ホストの JP1/Base から JP1/IM - Manager が稼働しているホストの JP1/Base に対して JP1 イベント

の転送に失敗しました。

転送先ホスト名

システム環境ファイルの HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーターで指定したホスト名

発行元イベントDB内通し番号

JP1/Base の発行元イベント DB 内通し番号

(S)

処理を続行します。

(O)

次の点を確認してください。

• JP1/IM - Manager が稼働しているホストに JP1/Base がインストールされているか。

• JP1/IM - Manager が稼働しているホストで JP1/Base のイベントサーバが起動しているか。

• 自ホストと JP1/IM - Manager が稼働しているホストの間で,JP1/Base のコネクションが確立さ

れているか。

ただし,このメッセージが表示された場合でも,JP1/IM - View にイベントが到達している可能性が

あります。到達したイベントが応答待ちイベントの場合は,手動で応答待ちイベントの滞留を解除して

ください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1462

KNAX7465-W

HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストに JP1 イベントを転送中です。

(function=check_arrival, dest=

転送先ホスト名

, seqno=

発行元イベントDB内通し番号

)

JP1/Base が,HOSTNAME_JP1IM_MANAGER で指定されたホストに JP1 イベントを転送中です。

転送先ホスト名

システム環境ファイルの HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーターで指定したホスト名

発行元イベントDB内通し番号

JP1/Base の発行元イベント DB 内通し番号

(S)

処理を続行します。

KNAX7470-I

JP1 イベント発行のための流量制御をします。(wait=

待ち時間

)

JP1 イベント発行のための流量制御をします。

待ち時間

流量制御のために JP1 イベントの発行を遅らせた時間(ミリ秒)

(S)

処理を続行します。

KNAX7500-I adshmd が起動しました。

ユーザー応答機能管理デーモンが起動しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7501-I adshmd が終了しました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1463

ユーザー応答機能管理デーモンが終了しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7502-E adshmd が起動できません。

ユーザー応答機能管理デーモンの起動に失敗しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因を取り除いて,再起動してください。

KNAX7503-E adshmd でエラーが発生しました。

ユーザー応答機能管理デーモンでエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

原因を取り除いて,再起動してください。

KNAX7508-I

プログラム名

が応答要求をキャンセルしました。 (

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

) adshread コマンドによる応答要求メッセージをキャンセルしました。

プログラム名

応答要求メッセージをキャンセルしたサービス名またはデーモン名

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1464

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

サービスまたはデーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を続行します。

KNAX7509-I adshchmsg が応答要求をキャンセルしました。 (

ジョブ識別子

,

行番号

,

ホスト名

) adshchmsg コマンドの-n オプションで指定した応答要求メッセージ番号の応答要求メッセージをキャン

セルしました。

ジョブ識別子

JP1/Advanced Shell がバッチジョブに付与したジョブ識別子

行番号 adshread コマンドを発行したジョブ定義スクリプトの行番号

ホスト名

サービスまたはデーモンが稼働しているホストの名称

(S)

処理を続行します。

KNAX7550-I

サービスの登録に成功しました。

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの登録に成功しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7551-E

サービスの登録が失敗しました。(API=

保守情報

, error code=

エラーコード

)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1465

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの登録に失敗しました。

(S)

処理を中止します。

(O)

すでに AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスが登録されていることが原因である場合

は,このメッセージは無視してかまいません。 adshmsvcd コマンドまたは adshmsvce コマンドを実行してこのメッセージが出力された場合は,不

当なオプションが指定されたおそれがあるため,オプションの指定内容を見直してください。

それ以外の場合は,システム管理者に連絡してください。

KNAX7552-E

{AdshmSvcE

|

AdshmSvcD} サービスの初期化に失敗しました。(API=

保守情報

, error code=

ラーコード

)

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの初期化処理で,エラーが発生しました。

(S)

処理を中止します。

(O)

保守情報が jhs_env_conf_readConfig の場合,システム環境ファイルの内容が不正な場合があるた

め,内容を見直してください。

保守情報が jhs_env_conf_readConfig 以外の場合およびシステム環境ファイルの内容が正しい場合

は,システム管理者に連絡してください。

KNAX7553-E

API "

API名

" でエラーが発生しました。(error code=

エラーコード

)

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの処理中に,Mutex の生成またはオープンに失敗し

ました。

(S)

処理を中止します。

(O)

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスを起動するアカウントに対し,サーバの管理者権

限を持つユーザーが指定されていないと,このエラーが発生する場合があります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1466

指定誤りの場合は修正して再実行してください。誤りでない場合はシステム管理者に連絡してください。

KNAX7556-E

サービスの登録で指定された論理ホスト名が長過ぎます。

サービスの登録で指定された論理ホスト名が長過ぎます。

(S)

サービスの登録処理を中止します。

(O)

適切な論理ホスト名を指定してコマンドを再度実行してください。

KNAX7560-I

サービスの設定処理が成功しました。

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの設定処理に成功しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX7561-E

サービスの設定処理が失敗しました。(API=

保守情報

, error code=

エラーコード

)

AdshmSvcD サービスまたは AdshmSvcE サービスの設定処理が失敗しました。ユーザー応答機能の設定

が誤っている場合,このメッセージが出力されることがあります。

(S)

処理を中止します。

(O)

システム管理者に連絡してください。システム管理者はユーザー応答機能の設定を見直してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1467

KNAX7600-E

カスタムジョブ定義プログラムの起動方法が不正です。

JP1/AJS - View が起動したカスタムジョブ定義プログラムの起動情報が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• カスタムジョブ定義情報が不正な場合があるため,カスタムジョブを再定義します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7601-E

起動情報の形式が不正です。

JP1/AJS - View が起動したカスタムジョブ定義プログラムの起動情報が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• カスタムジョブ定義情報が不正な場合があるため,カスタムジョブを再定義します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7602-E

Advanced Shell のカスタムジョブ登録を正しく行ってください。

JP1/AJS - View のカスタムジョブ登録で設定した内容が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• カスタムジョブ登録情報を確認します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1468

• JP1/Advanced Shell - Custom Job を再インストールして,定義プログラムを新しくします。

KNAX7603-E

Advanced Shell の定義プログラムの内容が不正です。

JP1/AJS - View のカスタムジョブ登録で設定した定義プログラムの内容が不正です。

(S)

処理を終了します。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• JP1/AJS - View のカスタムジョブ登録で設定した定義プログラムの内容を確認します。

• JP1/Advanced Shell - Custom Job を再インストールして,定義プログラムを新しくします。

KNAX7604-E

定義項目名

に不正な文字が入力されています。

ジョブ定義画面の

定義項目名

で示すフィールドに不正な文字が入力されました。

(S)

処理を中断し,入力画面に戻ります。

(O)

定義項目名

で示すフィールドに入力されている不正な文字を削除します。

KNAX7605-E

定義項目名

を入力してください。

ジョブ定義画面の

定義項目名

で示す,入力が必須のフィールドの指定が省略されました。

(S)

処理を中断し,入力画面に戻ります。

(O)

定義項目名

で示すフィールドに値を入力してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1469

KNAX7606-E

登録済みの定義情報が不正です。

登録済みの定義情報が不正です。

(S)

処理を中断します。ジョブの定義は変更されていません。

(O)

次に示すどれかの対策をします。

• JP1/AJS - View のジョブネットエディタ上で作成したジョブを作り直し,再実行します。

• ajsdefine コマンドおよび JP1/AJS - Definition Assistant でジョブを定義した場合は,指定できる

文字の種別や文字列の長さを見直してジョブを作り直し,再実行します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7607-E

Advanced Shell の定義情報を登録できません。(error code =

エラーコード

)

JP1/AJS にジョブの定義を登録できません。

(S)

処理を中断します。ジョブの定義は変更されていません。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• JP1/AJS - View のジョブネットエディタ上で作成したジョブを作り直し,再実行します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7608-E

Advanced Shell の定義情報を登録できません。(error code =

エラーコード

) / (reason =

エラー詳

)

JP1/AJS にジョブ定義を登録できません。

(S)

処理を中断します。ジョブの定義は変更されていません。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1470

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• JP1/AJS - View のジョブネットエディタ上で作成したジョブを作り直し,再実行します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7609-E

前回登録した Advanced Shell の定義情報を取得できません。(error code =

エラーコード

)

前回登録した JP1/Advanced Shell の定義情報を取得できません。

(S)

処理を中断します。ジョブ定義は変更されていません。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• JP1/AJS - View のジョブネットエディタ上で作成したジョブを作り直し,再実行します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7610-E

入力情報の破棄に失敗しました。(reason =

エラー詳細

)

入力した情報の破棄が失敗しました。

(S)

処理を中断します。ジョブの定義は破棄されていません。

(O)

次に示すどちらかの対策をします。

• JP1/AJS - View のジョブネットエディタ上で作成したジョブを作り直し,再実行します。

• JP1/AJS - View のバージョンが,前提バージョンであることを確認します。

KNAX7611-E

論理エラーが発生しました。(

関数ID

)

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1471

JP1/Advanced Shell の定義で,内部的な論理エラーが発生しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7750-E

論理エラーが発生しました。(

関数ID

) / (reason =

エラー詳細

)

メッセージ出力処理で,内部的な論理エラーが発生しました。

(S)

処理を中断します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7770-E

ヘルプファイルの起動に失敗しました。(error code =

エラーコード

)

ヘルプファイルの起動に失敗しました。

(S)

元の画面に戻ります。

(O)

エラーコード

に示される ShellExecute 関数の終了コードを調べ,適切に処置します。

KNAX7771-E

ヘルプファイルが見つかりません。 (file name =

ファイル名

)

ヘルプファイルが見つかりません。

(S)

元の画面に戻ります。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1472

(O)

JP1/Advanced Shell - Custom Job の修復インストールを試みます。

KNAX7772-E

ヘルプファイルの起動に失敗しました。(reason =

エラー詳細

)

ヘルプファイルの起動に失敗しました。

(S)

元の画面に戻ります。

(O)

JP1/Advanced Shell - Custom Job の修復インストールを試みます。

KNAX7773-E

ヘルプファイルの起動に失敗しました。

ヘルプファイルの起動に失敗しました。

(S)

元の画面に戻ります。

(O)

JP1/Advanced Shell - Custom Job の修復インストールを試みます。

KNAX7800-I adshcollect:RAS completed collection of

ファイル名

 

採取したファイル名

 

採取したファイル名

 

採取したファイル名

をまとめて tar ファイル(

ファイル名

)を作成しました。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1473

(O)

作成されたファイルをシステム管理者に渡してください。

KNAX7801-I adshcollect:RAS completed collection of

ファイル名

 

採取したファイル名

 

採取したファイル名

 

採取したファイル名

の内容をまとめて

ファイル名

のファイルを作成しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

作成されたファイルをユーザーの圧縮ツールを使用して圧縮し,システム管理者に渡してください。

KNAX7802-E

Usage: adshcollect Directory [-f FileName] [-e FileName] [-h LogicalHostName]

   Directory : Specify output directory

   -f FileName : Specify a config file

   -e FileName : Specify an environment file

   -h LogicalHostName : Specify a logical host

オプションの設定が誤っています。

(S)

処理を終了します。

(O)

オプションを正しく設定し,再実行します。

KNAX7803-E adshcollect:RAS error:

出力先ディレクトリ

(Permission denied).

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1474

出力先ディレクトリ

にアクセス権限がありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

出力先ディレクトリ

にアクセス権を付与するか,別のディレクトリを指定して再実行します。

KNAX7804-E adshcollect:RAS error:

出力先ディレクトリ

(not found or not a directory).

出力先ディレクトリ

がないかまたはディレクトリではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

正しい出力先を指定して再実行します。

KNAX7805-E adshcollect:RAS error:

定義ファイル名

(not found or not a file).

定義ファイル名

がないかまたはファイルではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

正しい定義ファイルを指定して再実行します。

KNAX7806-E adshcollect:RAS error:

定義ファイル名

(Permission denied).

定義ファイル名

にアクセス権限がありません。

(S)

処理を終了します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1475

(O)

定義ファイルへのアクセス権限を設定して再実行します。

KNAX7807-E adshcollect:RAS error:

環境ファイル名

(not found or not a file).

環境ファイル名

がないか,またはファイルではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

正しい環境ファイルを指定して再実行します。

KNAX7808-E adshcollect:RAS error:

環境ファイル名

(Permission denied).

環境ファイル名

にアクセス権限がありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルへのアクセス権限を設定して再実行します。

KNAX7809-E adshcollect:RAS error:

定義ファイル名

("

キーワード

" Syntax Error).

定義ファイル

中に不正なキーワードが指定されました。

(S)

処理を終了します。

(O)

定義ファイルを正しく設定して再実行します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1476

KNAX7810-E adshcollect:RAS error:

指定値

(not found or not a file).

定義ファイルのキーワードの

指定値

がないか,またはファイルではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

定義ファイルを正しく設定して再実行します。

KNAX7811-W adshcollect:RAS error:

指定値

(Permission denied).

定義ファイルのキーワードの

指定値

にアクセス権限がありません。

(S)

処理を継続します。

(O)

指定値にアクセス権を付与するか,または別の値を指定して再実行します。

KNAX7812-E adshcollect:RAS error:

指定値

(not found or not a directory).

定義ファイルの

指定値

が存在しないか,またはディレクトリではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

定義ファイルを正しく設定して再実行します。

KNAX7813-E adshcollect:RAS error:

指定値

(not found or not a directory).

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1477

環境ファイルの必須キーワードの

指定値

がないか,またはディレクトリではありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

環境ファイルを正しく設定して再実行します。

KNAX7814-E adshcollect:RAS error:

指定値

(Permission denied).

環境ファイルのキーワードの

指定値

にアクセス権限がありません。

(S)

処理を終了します。

(O)

指定値にアクセス権を付与するか,または別の値を指定して再実行します。

KNAX7880-E

Failed to "

OSのAPI名

". (reason=

エラー詳細

)

エラー詳細

に示す原因で,OS の API の処理に失敗しました。

(S)

OSのAPI名

が"dladdr"以外の場合,処理を終了します。"dladdr"の場合は処理を続行します。

(O)

OSのAPI名

が"dladdr"以外の場合,システム管理者に連絡します。エラー詳細の原因を取り除いて再実

行します。

KNAX7892-I adshexec received abnormal signal.

ジョブコントローラに対するプログラム異常通知シグナルを受け取りました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1478

(S)

処理を続行します。

KNAX7893-I adshexec received signal "

シグナル名

".

ジョブコントローラに対する

シグナル名

に示すシグナルを受け取りました。このメッセージは,JP1/

Advanced Shell が実行の制御に必要なシグナルを受信した場合に出力されます。

(S)

処理を続行します。

KNAX7894-E adshexec is ended because of terminate request of second times.

ジョブコントローラに対する 2 回目の SIGTERM のシグナルを受け取りました。

(S)

ジョブコントローラは,即時に終了します。一時ファイルの削除やファイルの後始末などの後処理を行

いません。

(O)

必要に応じてバッチジョブで作成された資源の後処理をしてください。

KNAX7895-E adshexec ended abnormally.

ジョブコントローラがエラー終了しました。

(S)

ジョブコントローラは,即時に終了します。一時ファイルの削除やファイルの後始末などの後処理を行

いません。

(O)

必要に応じてバッチジョブで作成された資源の後処理をしてください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1479

KNAX7896-I adshexec received terminate request.

ジョブコントローラに対する終了要求を受け取りました。

(S)

後処理をして,終了します。デバッグ実行で停止中の場合,ジョブ定義スクリプトを再実行してから後

処理をして,終了します。

KNAX7897-E

Fatal error occurred in

保守情報

.

adshexec コマンドの重大なエラーが発生しました。

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡します。

KNAX7900-I

マニュアルは組み込まれていません。

マニュアルのインストールメディアから HTML ファイルと画像ファイルをコピーしてください。

マニュアルのインストールメディアからインストール先ディレクトリへマニュアルをコピーしていません。

(S)

[閉じる]ボタンを押すまで Web ブラウザを開いた状態となります。

(O)

[閉じる]ボタンを押して Web ブラウザを閉じ,マニュアルに記載された手順に従ってマニュアルの

インストールメディアからインストール先ディレクトリへマニュアルをコピーしてください。

KNAX7901-I

ジョブコントローラは,ジョブ終了時にすべての非同期実行プロセスの完了を待ちます。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1480

ジョブコントローラは,ジョブ終了時にすべての非同期実行プロセスを wait します。

このメッセージは,ルートジョブの環境ファイルの SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーターに MERGE を

指定して起動された子孫ジョブの場合は出力されません。

(S)

処理を続行します。

KNAX7902-I

ジョブコントローラは,"

入力モード

"で動作します。

ジョブコントローラは,

入力モード

で示すモードで動作します。

入力モード

ジョブコントローラの入力モードとして次のどちらかが出力されます。入力モードについての詳細は,

「 (2) ジョブの入力モード

」を参照してください。

出力内容

端末入力モード

非端末入力モード

(S)

処理を続行します。

意味

端末入力モード。標準入力が端末に関連づけられています。

非端末入力モード。標準入力が端末に関連づけられていません。

KNAX7999-I

ルートジョブのジョブコントローラがバッチジョブを終了しました。rc=

終了コード

ルートジョブのジョブコントローラが

終了コード

で示す終了コードでバッチジョブを終了しました。

(S)

処理を続行します。

KNAX9000-E

The validity period for a product expired. program=

コマンド名

ライセンスの有効期限が過ぎました。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1481

コマンド名

エラーが発生したコマンド名

(S)

処理を終了します。

(O)

引き続き使用する場合は,製品版をインストールしてください。

KNAX9001-E

Failed to authenticate the product. (

コマンド名

,

内部情報

)

ライセンスの認証処理に失敗しました。

コマンド名

エラーが発生したコマンド名

内部情報

エラーの内容を示す内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

KNAX9002-E

An error occurred. detail=

コマンド名

, adshhlicauth error, rc=

終了コード

ライセンスの認証処理で予期しないエラーが発生しました。

コマンド名

エラーが発生したコマンド名

終了コード

エラーの内容を示す内部情報

(S)

処理を終了します。

(O)

システム管理者に連絡してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1482

12.4 エラーの詳細

メッセージテキストに表示される

エラー詳細

の内容について,Windows の場合,UNIX の場合,JP1/

Advanced Shell 固有の場合に分けて説明します。

12.4.1 エラーの詳細(Windows の場合)

JP1/Advanced Shell が出力するメッセージは,C ランタイムの関数および Win32(R) API のエラー情報

を含む場合があります。

JP1/Advanced Shell の環境で発生しやすい,代表的な C ランタイム関数のエラー情報に対する原因と対

策(Windows の場合)を次の表に示します。表にないエラーおよび Win32 API のエラー情報について

は,使用している Windows のマニュアルを参照してください。

表 12-5 C ランタイム関数のエラー情報に対する原因と対策(Windows の場合)

ニモニック エラーの詳細 原因

ENOENT No such file or directory 次の原因が考えられます。

• ファイル,またはディレクトリが見

つかりません。

• シンボリックリンクのネストが深過

ぎます。

EIO Input/Output error 入出力エラーが発生しました。

ENXIO

E2BIG

No such device or address

Arg list too long

EAGAIN Resource temporarily unavailable

ENOMEM Not enough space

ファイルに対するアクセス権がありませ

ん。

処理プログラムの引数または環境変数用

の領域が不足しています。

プロセスの数が多過ぎるか,または一時

的なメモリ不足が発生しています。

次の原因が考えられます。

• スワップ領域または仮想メモリの不

足のため,プロセスを新しく生成で

きません。

対策

次の対策を実施します。

• ファイルの存在を確認してください。

• シンボリックリンクのネスト数が OS

の上限を超えないように変更してく

ださい。

Windows またはハードウェアの情報に

従ってください。

デバイスがあるか,またはデバイスを有

効にしているかを確認してください。デ

バイスを有効にしていない場合は,有効

にしてください。それ以外の原因の場合

は,使用している Windows のマニュア

ルを参照してください。

処理プログラムの引数を確認します。 export パラメーターなどによる環境変数

の設定やファイル管理機能のスクリプト

拡張コマンドの使用方法を見直し,不要

な環境変数の設定を削除します。

再実行してもエラーが発生する場合は,

不要なプロセスを停止させてください。

次の対策を実施します。

• スワップ領域または仮想メモリが足

りない場合は,拡張してください。

拡張できない場合は,不要なプロセ

スを停止させてください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1483

ニモニック エラーの詳細

ENOMEM Not enough space

EACCES

EFAULT

EEXIST

EINVAL

Permission denied

Bad address

File exists

Invalid argument

原因

• プロセスの数が多過ぎるか,または

一部のプロセスが大量のメモリを消

費しています。

対策

• 一部のプロセスが大量のメモリを消

費している場合は,該当するプロセ

スをいったん停止できないかどうか

を検討してください。

次の原因が考えられます。

• アクセス権限が不正です。

• JP1/Advanced Shell のコマンドの

引数として,ファイルを指定する場

所にディレクトリを指定しました。

• コマンドとして実行しようとしたファ

イルの拡張子が exe,bat,cmd,ま

たは com ではありません。

• ファイルへのシンボリックリンクの

リンク先がディレクトリ,またはディ

レクトリへのシンボリックリンクの

リンク先が通常ファイルのシンボリッ

クリンクにアクセスしました。

アクセスできない領域に書き込みをしよ

うとしました。書き込みをしようとした

ディスクが切り離された場合があります。

系切り替えに伴うディスクの切り替え中

の場合は,問題ないので無視してくださ

い。

誤ってディスクを切り離してしまった場

合は,該当するファイルをバックアップ

から回復するか,または初期化してから

使用してください。

上記以外の場合は,システム管理者に連

絡してください。

作成しようとしたファイルはすでにあり

ます。

次の対策を実施します。

• ファイルに対するアクセス権限が正

しいかどうかを確認してください。

• JP1/Advanced Shell のコマンドの

引数を見直し,ファイルを指定する

場所にディレクトリを指定していな

いかどうかを確認してください。

• CHILDJOB_SHEBANG パラメー

ターを指定している場合,パラメー

ターの指定値,および,実行しよう

としたファイルの先頭の「#!

実行プ

ログラムパス

」を確認してください。

• CHILDJOB_EXT パラメーターを指

定している場合は,パラメーターの

指定値,および,実行しようとした

ファイルの拡張子を確認してくださ

い。

• シンボリックリンクの参照先が正し

いか確認してください。

次の原因が考えられます。

• メモリ管理情報の不正を検知しまし

た。

• シンボリックリンクのネストが深す

ぎます。

• シンボリックリンク作成権限を持た

ないユーザでシンボリックリンクの

作成,コピー,または移動を行おう

としました。

ファイル名を変更して再実行します。既

存のファイルが不要の場合,削除してか

ら再実行してください。

次の対策を実施します。

• システム管理者に連絡してください。

• シンボリックリンクのネスト数が OS

の上限を超えないように変更してく

ださい。

• シンボリックリンク作成権限を持つ

ユーザで実行してください。

• シンボリックリンクを使用する場合

は,NTFS を使用してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1484

ニモニック エラーの詳細

EINVAL

ENFILE

EMFILE

EFBIG

ENOSPC

Invalid argument

Too many open system

Too many open

File too large files files

in

原因 対策

• NTFS 以外のファイルシステム上に

シンボリックリンクの作成,コピー,

または移動を行おうとしました。

次の対策を実施します。

• システム管理者に連絡してください。

• シンボリックリンクのネスト数が OS

の上限を超えないように変更してく

ださい。

• シンボリックリンク作成権限を持つ

ユーザで実行してください。

• シンボリックリンクを使用する場合

は,NTFS を使用してください。

ファイルのオープン数がシステムの上限

を超えました。

システム全体で使用中のファイルの数を

確認し,不要なファイルを閉じてくださ

い。

システム管理者に連絡してください。 該当するプロセスでオープンしている

ファイル数が多過ぎます。

ファイルの大きさがシステム制限値を超

えました。

No space left on device ファイルシステムに十分な空き領域があ

りません。

使用するファイルサイズを見直してくだ

さい。

空き領域を確保してください。

12.4.2 エラーの詳細(UNIX の場合)

JP1/Advanced Shell の環境で発生しやすいエラーの詳細に対する原因と対策を次の表に示します。表に

ないエラーについては,使用している UNIX のマニュアルを参照してください。

JP1/Advanced Shell の環境で発生しやすいエラーの内容だけを記載しています。記載されていないエラー

の詳細については,メッセージで表示されたエラー番号(errno)に該当するニモニックを使用している

UNIX の errno 定義ファイル(errno.h)を調べてください。

表 12-6 エラーの詳細に対する原因と対策(UNIX の場合)

ニモニック エラーの詳細 原因

ENOENT No such file or directory 次のどちらかの原因が考えられます。

• ファイル,またはディレクトリが見

つかりません。

• シンボリックリンクのネストが深す

ぎます。

EIO I/O error 入出力エラーが発生しました。

ENXIO No such device or address

ファイルに対するアクセス権がありませ

ん。

対策

次の対策を実施します。

• ファイルの存在を確認してください。

• シンボリックリンクのネスト数が OS

の上限を超えないように変更してく

ださい。

UNIX またはハードウェアの情報に従っ

てください。

デバイスがあるか,またはデバイスを有

効にしているかを確認してください。デ

バイスを有効にしていない場合は,有効

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1485

ニモニック エラーの詳細

ENXIO

E2BIG

EAGAIN Resource temporarily unavailable

ENOMEM Not enough space

EACCES

EFAULT

EEXIST

EINVAL

ENFILE

EMFILE

No such device or address

Arg list too long

Permission denied

Bad address

File exists

Invalid argument

File table overflow

Too many open files

原因

ファイルに対するアクセス権がありませ

ん。

処理プログラムの引数または環境変数用

の領域が不足しています。

対策

にしてください。それ以外の原因の場合

は,使用している UNIX のマニュアルを

参照してください。

処理プログラムの引数を確認します。 export パラメーターなどによる環境変数

の設定やファイル管理機能のスクリプト

拡張コマンドの使用方法を見直し,不要

な環境変数の設定を削除します。

再実行してもエラーが発生する場合は,

不要なプロセスを停止させてください。

プロセスの数が多過ぎるか,または一時

的なメモリ不足が発生しています。

次の原因が考えられます。

• スワップ領域または仮想メモリの不

足のため,プロセスを新しく生成で

きません。

• プロセスの数が多過ぎるか,または

一部のプロセスが大量のメモリを消

費しています。

アクセス権限が不正です。

次の対策を実施します。

• スワップ領域または仮想メモリが足

りない場合は,拡張してください。

拡張できない場合は,不要なプロセ

スを停止させてください。

• 一部のプロセスが大量のメモリを消

費している場合は,該当するプロセ

スをいったん停止できないかどうか

を検討してください。

ファイルに対するアクセス権限が正しい

かどうかを確認してください。

アクセスできない領域に書き込みをしよ

うとしました。書き込みをしようとした

ディスクが切り離された場合があります。

系切り替えに伴うディスクの切り替え中

の場合は,問題ないので無視してくださ

い。

誤ってディスクを切り離してしまった場

合は,該当するファイルをバックアップ

から回復するか,または初期化してから

使用してください。

上記以外の場合は,システム管理者に連

絡してください。

作成しようとしたファイルはすでにあり

ます。

ファイル名を変更して再実行します。既

存のファイルが不要の場合,削除してか

ら再実行してください。

メモリ管理情報の不正を検知しました。 システム管理者に連絡してください。

ファイルのオープン数がシステムの上限

を超えました。

UNIX のカーネルパラメーターの,シス

テムでオープンできるファイル最大数

( maxuproc×nofiles )の指定値を大き

くしてください。

該当するプロセスでオープンしている

ファイル数が多過ぎます。

UNIX のカーネルパラメーターの,プロ

セスでオープンできるファイル数の最大

値( nofiles )を大きくしてください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1486

ニモニック エラーの詳細

EFBIG

ENOSPC

ENAMET

OOLONG

File too large

原因

ファイルの大きさがシステム制限値を超

えました。

No space left on device ファイルシステムに十分な空き領域があ

りません。

File name too long ファイル名の長さが長過ぎます。

対策

使用するファイルサイズを見直してくだ

さい。

空き領域を確保してください。

ファイル名の長さを見直してください。

12.4.3 エラーの詳細(JP1/Advanced Shell 固有の場合)

JP1/Advanced Shell が固有に出力するエラーの詳細に対する原因と対策を次の表に示します。

表 12-7 エラーの詳細に対する原因と対策(JP1/Advanced Shell 固有の場合)

メッセージ ID

KNAX4419-E

KNAX4420-E

KNAX6035-E

KNAX6305-E

エラーの詳細

1 行のサイズが上限を

超えています。

共通アプリケーション

フォルダが見つかりま

せん。

原因

1 行のサイズが上限を超えています。 行のサイズを見直し,上限以内で記

述します。

共通アプリケーションフォルダが見

つかりません。

共有ドキュメントフォ

ルダが見つかりません。

共有ドキュメントフォルダが見つか

りません。

対処

実行環境に問題がないか確認します。

実行環境に問題がないか確認します。

ファイル識別子の指定

が正しくありません。

使用可能なファイル識

別子ではありません。

指定されたファイル識別子が 1 桁の

数字でありません。

オープンしていないファイルや,ほ

かのプロセスによって操作が禁止さ

れているファイルに対するファイル

識別子を指定しました。

ファイル識別子の指定を見直します。

ファイル識別子をオープンしている

かを確認します。オープンしている

場合は,ほかのプロセスによるロッ

クなどで操作が禁止されていないか

を確認します。

ファイル識別子の指定を見直します。 書き込みでオープンさ

れたファイル識別子で

はありません。

読み込みでオープンさ

れたファイル識別子で

はありません。

バックグラウンドプロ

セスが存在しません。

通常ファイルではあり

ません。

書き込みでオープンされていない

ファイル識別子への書き込みを指定

しました。

読み込みでオープンされていない

ファイル識別子に読み込みを指定し

ました。

バックグラウンドプロセスへのファ

イル識別子を指定しましたが,バッ

クグラウンドプロセスが存在しませ

んでした。

指定のファイルは通常ファイルでは

ありません。

ファイル識別子の指定を見直します。

バックグラウンドプロセスを起動し

ているか,またはすでに終了してい

ないかを見直します。

ファイルの指定を見直します。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1487

メッセージ ID

KNAX6333-E

KNAX6588-E

エラーの詳細

通常ファイルではあり

ません。

Error in signal handler

原因

指定のファイルは通常ファイルでは

ありません。

シグナルハンドラの処理でエラーが

発生しました。

対処

ファイルの指定を見直します。

実行環境に異常がないか見直します。

12.4.4 ユーザー応答機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法

ユーザー応答機能の使用時に,次のメッセージに出力されるエラー情報の意味と,その際の対処を説明し

ます。なお,ユーザー応答機能の情報を adshcollect コマンドで採取する場合は,管理者権限で実行する

必要があります。

• KNAX7402-E

• KNAX7460-E

• KNAX7461-E

• KNAX7462-E

(1) KNAX7402-E メッセージの詳細情報に表示されるエラー情報の意味お

よび対処方法

表 12-8 KNAX7402-E メッセージの詳細情報に表示されるエラー情報の意味および対処方法

意味 対処 エラー

番号

1

2

未実装の API が呼び出

されました。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

共有メモリの参照に失

敗しました。

ユーザー応答機能管理

デーモン・サービスが

起動していないおそれ

があります。

【運用者】

ジョブ環境ファイルの設定が正しいか確認してください。SPOOL_DIR パラメーターは

ジョブ環境ファイルには指定できません。

また,マシンの管理者権限を持つユーザーに連絡し,次の点を確認してください。

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動しているか

• 環境ファイルの設定が正しいか

【マシンの管理者権限を持つユーザー】

次の点を確認してください。

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動しているか

• 環境ファイルの設定が正しいか

SPOOL_DIR パラメーターはシステム環境ファイルだけに指定し,ジョブ環境ファ

イルには指定できません。

• システム環境ファイルの変更後にユーザー応答機能管理デーモン・サービスを再起動

しているか

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1488

11

12

13

14

エラー

番号

2

3

4

5

6

7

8

9

10

意味 対処

共有メモリの参照に失

敗しました。

ユーザー応答機能管理

デーモン・サービスが

起動していないおそれ

があります。

空きメモリ領域が不足

しています。

不正な引数が渡されま

した。

データの不整合を検出

しました。

サポートしていない文

字エンコーディングが

指定されました。

アンダーフローが発生

しました。

オーバーフローが発生

しました。

API の呼び出し順序が

間違っています。

オブジェクトなどの内

部状態に不整合が発生

しました。

リソースへのアクセス

が拒否されました。

指定されたファイルが

存在しません。

ファイルをオープンで

きません。

ファイルに対するメモ

リマッピングを作成で

きません。

問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者はメモリを見積もり直す必要があります。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1489

21

22

23

エラー

番号

15

16

17

18

19

20

24

25

400

404

意味 対処

ファイルからの読み込

み処理でエラーが発生

しました。

ファイルへの書き込み

処理でエラーが発生し

ました。

ファイルのシーク処理

でエラーが発生しまし

た。

ファイルへのフラッ

シュ処理でエラーが発

生しました。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,読み込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

ファイルのリネーム処

理でエラーが発生しま

した。

ファイルのコピー処理

でエラーが発生しまし

た。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

ファイルの削除処理で

エラーが発生しました。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

ディレクトリの作成に

失敗しました。

プロセス間のロックに

失敗しました。

ユーザープログラムに

よって無効にされた機

能を利用しようとしま

した。

環境ファイルのログディレクトリで指定したディレクトリおよびその配下のログファイ

ルに,書き込み権限があることを確認してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

ユーザープログラムに

よって禁止されている

ため,上書きできませ

ん。

パラメーターが不正で

す。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。 adshchmsg コマンド

によって応答要求メッ

セージが削除されたか,

または共有メモリを参

照できません。

運用者はマシンの管理者権限を持つユーザーに連絡して,次の点を確認してください。

• adshchmsg コマンドの-d オプションで応答要求メッセージを削除したか

• ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起動しているか

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1490

エラー

番号

404

意味 対処

409

503 adshchmsg コマンド

によって応答要求メッ

セージが削除されたか,

または共有メモリを参

照できません。

マシンの管理者権限を持つユーザーは,ユーザー応答機能管理デーモン・サービスが起

動していることを確認してください。問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡

してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

同一 PID から応答要求

メッセージが出力され

ました。

応答待ちイベントの出

力数が上限を超えまし

た。

マルチスレッドで同時に応答要求メッセージが出力されたことが考えられます。

アプリケーションを見直してください。

USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーターの値を見直してください。

(2) KNAX7460-E,KNAX7461-E,KNAX7462-E メッセージの詳細情報に

表示されるエラー情報の意味および対処方法

表 12-9 KNAX7460-E,KNAX7461-E,KNAX7462-E メッセージの詳細情報に表示されるエ

ラー情報の意味および対処方法

意味 対処 エラー

番号

10 パラメーターが不正で

す。

11

30

32

33

40

関数発行の順序が不正

です。

指定属性は登録済みで

す。

登録できる拡張属性数

を超えています。

登録できる拡張属性の

合計サイズを超えてい

ます。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

自ホストの JP1/Base のイベントサービスの起動を確認してください。

43

イベントサービスに接

続できません。

入出力エラーです。 システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1491

エラー

番号

50

51

52

60

70

意味 対処

JP1/Base のライブラ

リが見つかりません。

メモリが不足していま

す。

ファイルオープン数が

限界です。

JP1/Base をインストールして,ジョブを再実行してください。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者はメモリを見積もり直す必要があります。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者はオープンできる fd 数を見積もり直す必要があります。

JP1 イベントが初期化

処理されていません。

システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

システムエラーです。 システム管理者に連絡してください。

システム管理者は,「

11. トラブルシューティング 」に従って資料を採取し,トラブル

の回避および対処を実施してください。

12. メッセージ

JP1/Advanced Shell

1492

付録

JP1/Advanced Shell

1493

付録 A カバレージ情報を取得する対象

カバレージ情報には C0 情報および C1 情報があります。カバレージ情報を取得する対象について説明し

ます。

なお,次の項目については,カバレージ情報を取得しません。

• 条件式

• 算術演算

• 変数

付録 A.1 カバレージ情報を取得するコマンド

次のコマンドを使用した場合,カバレージ情報を取得するかどうかについて説明します。

• シェル標準コマンド

• シェル拡張コマンド

• スクリプト拡張コマンド

• その他のコマンド

(1) シェル標準コマンド

(a) 特殊組み込みコマンド

表 A-1 カバレージ情報を取得する特殊組み込みコマンド

項目 C0

.(ドット)コマンド

:(コロン)コマンド break コマンド continue コマンド eval コマンド exec コマンド exit コマンド export コマンド readonly コマンド return コマンド

C1

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

1494

項目 set コマンド shift コマンド trap コマンド typeset コマンド unset コマンド

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

C0

(b) 正規組み込みコマンド

表 A-2 カバレージ情報を取得する正規組み込みコマンド

項目 C0 alias コマンド builtin コマンド cd コマンド command コマンド echo コマンド false コマンド getopts コマンド kill コマンド let コマンド print コマンド pwd コマンド read コマンド test コマンド times コマンド true コマンド ulimit コマンド umask コマンド unalias コマンド wait コマンド

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

C1

×

×

×

×

×

C1

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

1495

項目 whence コマンド

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

C0

(2) シェル拡張コマンド

表 A-3 カバレージ情報を取得するシェル拡張コマンド

項目 C0 adshecho コマンド adshread コマンド adshscripttool コマンド adshcmdrc コマンド adshjoberr コマンド adshvarconv コマンド adshmktemp コマンド adshparsecsv コマンド adshparsejson コマンド adshappexec コマンド

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

(3) スクリプト拡張コマンド

表 A-4 カバレージ情報を取得するスクリプト拡張コマンド

C0 項目

#-adsh_file コマンド

#-adsh_file_temp コマンド

#-adsh_job コマンド

#-adsh_job_stop コマンド

#-adsh_path_var コマンド

#-adsh_rc_ignore コマンド

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

C1

×

C1

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

C1

×

×

×

×

×

×

1496

項目

#-adsh_script コマンド

#-adsh_spoolfile コマンド

#-adsh_step_start コマンド

#-adsh_step_error コマンド

#-adsh_step_end コマンド

C0

C1

×

×

※1

※2

×

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

注※1

C1 に表示する情報の詳細については,「 (e) #-adsh_step_start コマンドの場合 」を参照してください。

注※2

C1 に表示する情報の詳細については,「 (f) #-adsh_step_error コマンドの場合 」を参照してください。

(4) その他のコマンド

JP1/Advanced Shell 以外のコマンド(OS のコマンド,ユーザーが作成したコマンドなど)を使用した

場合に,カバレージ情報を取得するかどうかを次の表に示します。

表 A-5 カバレージ情報を取得するその他のコマンド

項目

その他のコマンド

C0

C1

×

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

付録 A.2 カバレージ情報を取得する制御文

制御文を使用した場合に,カバレージ情報を取得するかどうかを次の表に示します。

表 A-6 カバレージ情報を取得する制御文

項目 if if の条件 then

C0

×

×

C1

×

×

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

1497

fi for

変数 in

項目 elif elif の条件 else

ワードリスト do done while while の条件 until until の条件 case

*

)

;;

パターン) esac

C0

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

C1

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

△:次の場合にカバレージ情報を取得して表示します。

  fi :else 節を指定していない場合

 esac:

*

パターンを指定していない場合。

*

パターンとは,case 文でどのパターンにも一致しなかっ

た場合のパターンです。

×:カバレージ情報を取得しません。

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

付録 A.3 カバレージ情報を取得する関数

関数を呼び出す場合に,カバレージ情報を取得するかどうかを次の表に示します。関数を定義する場合は,

カバレージ情報を取得しません。

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

1498

表 A-7 カバレージ情報を取得する関数の呼び出し

項目

関数名の呼び出し function の実行

関数名の実行

( )の部分の実行

{で始まる処理の実行

コマンドおよび制御文の実行

}で終わる処理の実行

C0 C1

×

×

×

×

×

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

△:実行する制御文に C1 情報がある場合は,カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

×

×

×

×

×

×

付録 A.4 カバレージ情報を取得するメタキャラクタ

メタキャラクタの中では,コマンドセパレータの場合だけカバレージ情報を取得します。カバレージ情報

を取得するコマンドセパレータを次の表に示します。

表 A-8 カバレージ情報を取得するコマンドセパレータ

項目 cmd_1;cmd_2 cmd_1&&cmd_2 cmd_1

|| cmd_2

C0

C1

×

×

×

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

なお,メタキャラクタを使用した次の機能では,カバレージ情報を取得しません。

• コメント

• 行継続

• 変数置換

• コマンド置換

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

1499

• ファイル名置換

• リダイレクト

• ヒアドキュメント

• コマンドのグループ化

• その他のメタキャラクタ

付録 A.5 カバレージ情報を取得するシェル変数の動作

次の表で示すように,シェル変数に値を代入する場合,カバレージ情報を取得します。

表 A-9 カバレージ情報を取得するシェル変数の動作

項目

シェル変数=値

C0

C1

(凡例)

○:カバレージ情報を取得して表示します。

×:カバレージ情報を取得しません。

×

付録 A カバレージ情報を取得する対象

JP1/Advanced Shell

1500

付録 B JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する場合【UNIX 限定】

実行環境で JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用して JP1/Advanced Shell のバッチジョブを起動す

る方法について説明します。

なお,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラでのバッチジョブ業務の自動化の詳細についてはジョブスケ

ジューラのマニュアルを参照してください。

JP1/Advanced Shell は JP1/AJS からバッチジョブを起動すると,adshexec コマンドのプロセス,およ

び子孫プロセスは,異なるプロセスグループで実行します。これは JP1/Advanced Shell の多くの機能が

JP1/AJS と連携しているためです。

図 B-1 JP1/AJS から起動した時のプロセスグループ

一方,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動した場合は,adshexec コマンドのプロセス,および

子孫プロセスは,同じプロセスグループで実行します。

図 B-2 JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動した時のプロセスグループ

これによって,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動した場合も強制終了でジョブを即時終了でき

ます。ただし,JP1/AJS と連携が必要な JP1/Advanced Shell の一部の機能については使用できません。

詳細は「

付録 B.3 JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する際の注意事項 」を参照してください。

付録 B JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する場合【UNIX 限定】

JP1/Advanced Shell

1501

付録 B.1 JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動するための準備

JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用して JP1/Advanced Shell のバッチジョブを起動する場合,次

のことを実施してください。

1. 使用するジョブスケジューラが JP1/AJS 以外であることを定義するため,環境ファイルに環境設定パ

ラメーター SCHEDULER_SELECT を「OTHER」で定義してください。

#-adsh_conf SCHEDULER_SELECT OTHER

2. 環境変数 AJS_BJEX_STOP は,JP1/AJS と JP1/Advanced Shell が連携するために使用する環境変数

です。そのため,環境変数 AJS_BJEX_STOP を定義している場合は定義を無効にしてください。

付録 B.2 SCHEDULER_SELECT パラメーター(使用するジョブスケジュー

ラを選択する)

形式

#-adsh_conf SCHEDULER_SELECT {AJS | OTHER}

機能

使用するジョブスケジューラを選択します。

ジョブコントローラは,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラからもジョブを実行できます。ただし,JP1/

Advanced Shell が提供する一部の機能を使用できません。使用できない機能,および注意事項について

は,「 付録 B.3 JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する際の注意事項

」を参照してください。

JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用してジョブを実行する場合は,オペランドに OTHER を指定し

てください。JP1/AJS をジョブスケジューラとして使用する場合,またはジョブスケジューラを使用しな

い場合はオペランドに AJS を指定してください。

なお,このパラメーターの指定を省略すると,ジョブコントローラは AJS が指定されたと解釈して動作し

ます。

オペランド

AJS

次のどれかの場合は,AJS を指定してください。

• ジョブスケジューラとして JP1/AJS を使用する。

• ジョブスケジューラを使用しない。

付録 B JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する場合【UNIX 限定】

JP1/Advanced Shell

1502

OTHER

JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用する場合は,OTHER を指定してください。

注意事項

• オペランドに OTHER を指定しても,環境変数 AJS_BJEX_STOP の値が TERM の場合,JP1/AJS を

使用すると判断します。オペランドに OTHER を指定する場合は,環境変数 AJS_BJEX_STOP の定義

を無効にしてください。

• ルートジョブと子孫ジョブで同じオペランドを指定してください。

• システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,ジョブ

環境ファイルでの定義が有効になります。

• このパラメーターを同一の環境ファイルで同一のホストに対して複数定義した場合,パラメーターエ

ラーとなります。

付録 B.3 JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する際の注意事項

JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用して JP1/Advanced Shell のバッチジョブを起動する場合,次

の点に注意してください。

なお,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラからジョブを強制終了すると,SIGKILL シグナルが送信される

と想定しています。強制終了時に送信されるシグナルについてはジョブスケジューラのマニュアルを参照

してください。

• 環境設定パラメーター TRAP_ACTION_SIGTERM を定義しても,強制終了時のユーザー固有の後処

理は実行できません。

• JP1/Advanced Shell はジョブ実行のために一時ファイルを作成する場合があります。一時ファイルを

格納するディレクトリパスは環境設定パラメーター TEMP_FILE_DIR に指定します。通常,一時ファ

イルは削除されますが,実行中のジョブを強制終了すると削除されず残ることがあります。このような

場合は手動で削除してください。

• 実行中のジョブを強制終了すると, #-adsh_file コマンド, #-adsh_file_temp コマンド, #adsh_spoolfile コマンド, adshfile コマンドで作成したファイルが残る場合があります。このような場

合は手動で削除してください。

• adshread コマンドが応答要求メッセージの応答待ちの状態で,JP1/AJS 以外のジョブスケジューラか

ら強制終了した場合,共有メモリ上に応答要求メッセージの情報が残り,JP1/IM - View に応答待ち

イベントが滞留したままになることがあります。その場合,adshchmsg コマンドの-d オプションで応

答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルするか,ユーザー応答機能管理デーモン・サービスを再

起動してください。

• adshjava コマンドで Java バッチアプリケーションを実行した状態で,JP1/AJS 以外のジョブスケ

ジューラから強制終了した場合,Java バッチアプリケーションは強制終了されないで実行し続ける場

合があります。

付録 B JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する場合【UNIX 限定】

JP1/Advanced Shell

1503

• 次の表に示す稼働実績情報の項目は採取されません。また,adshevtout コマンドに次の表に示すオプ

ションを指定しても稼働実績情報を出力できません。

表 B-1 採取されない稼働実績情報の項目と対応する adshevtout コマンドのオプション

項目名

Jp1ajsService

Jp1ajsJobName

Jp1ajsExecId

Jp1ajsJobId

Jp1ajsRootJobnet

-n

-r

-g

-k

対応する adshevtout のオプション

-c

内容

JP1/AJS のスケジューラーサービス名

JP1/AJS のジョブ名

JP1/AJS のジョブの実行 ID

JP1/AJS のジョブ番号

JP1/AJS のルートジョブネット名

付録 B JP1/AJS 以外のジョブスケジューラから起動する場合【UNIX 限定】

JP1/Advanced Shell

1504

付録 C 各バージョンの変更内容

各バージョンの変更内容をマニュアルの版ごとに説明します。

付録 C.1 11-00 での変更内容

• tar コマンドを追加した。

• cp コマンドおよび mv コマンドにロングオプションの指定を追加した。

• date コマンドに書式指定コード%を追加した。

• パス変換機能に関する説明を追加した。

• JP1/AJS 以外のジョブスケジューラを使用して JP1/Advanced Shell のバッチジョブを起動する方法

を追加した。

• 別プロセス化を伴う構文の説明を追加した。

• 二次元配列について説明を追加した。

• 外部コマンドの起動方法の定義を追加した。

• export パラメーターの環境変数値で指定できる値の上限を変更した。

• Windows シンボリックリンクの説明を追加した。

• UNIX ジョブのコマンド文でジョブ定義できるようにした。

• シェルスクリプト開発部品を提供した。

• JP1/AJS からの GUI プログラム実行機能について説明した。

• ジョブステップのエラー判定について説明した。

• インタフェースを変更した。

• シェルスクリプト入力支援を追加した。

• メッセージの出力先を追加した。

• メッセージ本文を変更した。

KNAX7073-I

• メッセージを追加した。

KNAX2500-E,KNAX2501-E,KNAX6118-I,KNAX6119-I,KNAX6128-I,KNAX6129-I,

KNAX6134-E,KNAX6135-E,KNAX6136-E,KNAX6137-E,KNAX6138-E,KNAX6139-E,

KNAX6140-E,KNAX6150-E,KNAX6151-E,KNAX6152-E,KNAX6153-E,KNAX6190-E,

KNAX6191-E,KNAX6192-E,KNAX6193-E,KNAX6194-E,KNAX6340-E,KNAX6341-E,

KNAX6342-E,KNAX6580-E,KNAX6581-E,KNAX6595-E,KNAX6996-I KNAX7200-I,

KNAX7201-I,KNAX7203-W,KNAX7204-E,KNAX7205-E,KNAX7210-E,KNAX7211-I,

KNAX7212-I,KNAX7213-I,KNAX7215-E,KNAX7216-E,KNAX7217-E,KNAX7221-E,

KNAX7222-E,KNAX7223-E,KNAX7225-E,KNAX7250-I,KNAX7251-I,KNAX7254-E,

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1505

KNAX7255-I,KNAX7256-E,KNAX7258-E,KNAX7259-W,KNAX7260-W,KNAX7261-I,

KNAX7262-I,KNAX7263-E,KNAX7264-I,KNAX7268-I,KNAX7269-E,KNAX7270-E,

KNAX7271-I

• メッセージの説明を追加した。

KNAX6004-E,KNAX6016-E,KNAX6054-E,KNAX6072-E

付録 C.2 10-51 での変更内容

• ジョブ強制終了時にユーザー固有の後処理を実行できるようにした。

• UNIX 互換コマンドで who コマンド(スクリプト形式)を使用できるようにした。また,chmod コ

マンドと su コマンドのサンプルスクリプトファイルのファイル名を変更した【Windows 限定】。

• 次に示す UNIX 互換コマンドを使用できるようにした。

• dirname

• expand

• getopt

• stat

また,次に示す UNIX 互換コマンドにオプションを追加した。

• cut

• date

• diff

• expr

• ls

• ジョブ実行時にスプールジョブディレクトリが作成されない設定ができるようにした(スプールジョブ

作成抑止機能)。これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• SPOOLJOB_CREATE パラメーター

• AIX および HP-UX で,文字コード UTF-8 を使用できるようにした。

• 次に示す UNIX 互換コマンドに,ロングオプション形式のオプションを使用できるようにした。

• cut

• date

• diff

• ls

• CHILDJOB_SHEBANG パラメーターのデフォルト定義に合致するジョブ定義スクリプトを子孫ジョ

ブとして実行できるようにした。これに関連して次の機能を追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1506

• JOBLOG_SUPPRESS_MSG パラメーターの抑止対象メッセージに,子孫ジョブ関連のメッセージ

を追加した。

• サンプルスクリプトファイルの実行方法を関数形式から子孫ジョブ形式へ変更した。

• 出力するメッセージの種類を最小限に抑止できる出力モード(最小出力モード)を追加した。これに

伴って次の環境設定パラメーターにオペランドを追加した。

• OUTPUT_MODE_CHILD パラメーター

• OUTPUT_MODE_ROOT パラメーター

また,次のコマンドにオプションを追加した。

• adshexec コマンド

• adshscripttool コマンド

• 配列の添え字の上限数を 1,023 から 65,535 へ変更した。

• ジョブを実行する adshexec コマンドに,シェルを直接記述できるようにした。

•【Windows 限定】環境変数名に小文字を使用できるようにした。これに伴って次の環境設定パラメー

ターを追加した。

• VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーター

• 変数置換で部分文字列展開できるようにした。

• 複数の配列要素を一度に作成する指定方法を追加した。

• ジョブが実行中の関数の情報を配列(関数情報配列)へ格納できるようにした。これに伴って次の環境

設定パラメーターを追加した。

• VAR_SHELL_FUNCINFO パラメーター

• 変数の値の文字列長および配列の要素数への変数置換の書式で,置換される変数値の長さの単位を指定

できるようにした。これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• VAR_SHELL_GETLENGTH パラメーター

• adshscripttool コマンドの-r オプションにジョブ内容を直接指定した場合に,ジョブ定義スクリプト

ファイル名として出力される内容を変更した。

• メッセージを追加した。

KNAX0235-E,KNAX0474-E,KNAX1880-E,KNAX6058-E,KNAX6072-E,KNAX6097-E,

KNAX6385-E,KNAX6718-I,KNAX7073-I,KNAX7128-E

• メッセージの説明を変更した。

KNAX0411-E,KNAX0441-E,KNAX0445-E,KNAX0449-E,KNAX1873-E,KNAX5407-E,

KNAX6007-E,KNAX6008-E,KNAX6022-E,KNAX6226-E,KNAX6241-E,KNAX6382-I,

KNAX6710-I,KNAX6997-E,KNAX7450-I,KNAX7451-I,KNAX7901-I,KNAX7902-I

• メッセージテキストを変更した。

KNAX9000-E,KNAX9001-E

• 用語解説に「トラップアクション」の説明を追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1507

付録 C.3 10-50 での変更内容

• 適用 OS として Solaris 11 を追加した。

• 次に示す UNIX 互換コマンドを使用できるようにした。

• chmod

• su

これに伴って,ジョブ定義スクリプトの作成を支援する次のシェル拡張コマンドを追加した【Windows

限定】。

• adshscripttool

• ファイルの動的管理をサポートした。

これに伴って次のコマンドを追加した。

• adshfile

• 次に示す UNIX 互換コマンドを使用できるようにした。

• basename

• egrep

• paste

• touch

• which

また,egrep コマンドの追加に伴って,grep コマンドに-h オプションを追加した。

• 2GB を超えるファイルを一部使用できるようにした。

• Windows 版でファイル名やパス名を UNC 形式で指定できるようにした(一部のコマンドおよびファ

イルを除く)。

• 環境変数一覧の記載を追加した。

• ジョブ定義スクリプトのパス変換に次の機能を追加した。

•「''」で囲まれていない個所全体の変換を選択できるようにした【Windows 限定】。

• 相対パスの変換ができるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した【Windows 限定】。

• PATH_CONV_RULE

• 次のシェル変数を追加し,コマンドの格納フォルダを変数指定できるようにした。

• ADSH_DIR_BIN

• ADSH_DIR_CMD

• スプールジョブディレクトリへの標準出力と標準エラー出力への出力を抑止できるようにした(簡潔出

力モード)。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1508

• OUTPUT_MODE_CHILD

• OUTPUT_MODE_ROOT

また,adshexec コマンドにオプションを追加した。

• 子孫ジョブのジョブ実行ログをルートジョブのジョブ実行ログへマージできるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• SPOOLJOB_CHILDJOB

• UNIX 版でパイプ「|」で接続したコマンドのうち,最後のコマンドの実行を別プロセスとカレントプ

ロセスのどちらにするか選択できるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• PIPE_CMD_LAST

• シェルオプション xtrace の有効化を adshexec コマンドと JP1/Advanced Shell エディタでも設定で

きるようにした。

これによって,ジョブ定義スクリプトを修正しなくても実行コマンドおよびその引数を標準エラー出力

へ出力できるようにした。

• C1 実行率が 100%にならない場合の対処として,次の方法でデバッグ時にエラーをシミュレートでき

るようにした。

• Windows 版の JP1/Advanced Shell エディタにメニュー[エラー注入モード]を追加した。

• UNIX 版に joberrmode コマンドと info status コマンドを追加した。

• エスケープ文字として ASCII コードの 16 進数表記を使用できるようにした。

また,echo コマンドでエスケープ文字の解釈を指定しなかった場合の動作を環境設定パラメーターで

設定できるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT

• ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX

• 算術演算子に累乗演算子「**」を追加した。

• コマンドの終了コードに対し,正常終了となるしきい値を設定できるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• CMDRC_THRESHOLD_DEFINE

• CMDRC_THRESHOLD_USE_PRESET

• uname コマンドで,Administrators 権限がなくても Windows OS と判断できるようにした。これに

伴って,-w オプションを追加した【Windows 限定】。

• メッセージの出力先を変更した。

KNAX6590-E,KNAX7400-E,KNAX7402-E,KNAX7403-E,KNAX7404-E,KNAX7405-E,

KNAX7408-E

• メッセージを追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1509

KNAX0708-E,KNAX0725-E〜KNAX0728-E,KNAX1871-E〜KNAX1873-E,KNAX1875-E,

KNAX1877-E〜KNAX1879-E,KNAX1890-I〜KNAX1893-W,KNAX6056-W,KNAX6068-E,

KNAX6384-E,KNAX6572-I,KNAX6587-E,KNAX6750-E〜KNAX6753-E,KNAX6759-E,

KNAX7126-I,KNAX7127-E

• メッセージの説明を変更した。

KNAX0336-E,KNAX0724-I,KNAX6048-E,KNAX6409-I,KNAX6410-I,KNAX6584-I,

KNAX6830-I,KNAX7901-I

JP1/Advanced Shell 10-01,および JP1/Advanced Shell - Developer 10-01 に対応したマニュアルの

変更内容です。

• ジョブ続行不可でエラー終了するケースに対し,終了コードを定義できるようにした。

これに伴って次の環境変数を追加した。

• ADSH_JOBRC_FATAL

• UNIX でスプールジョブのディレクトリまたはファイルのパーミッションを変更できるようにした。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• PERMISSION_SPOOLJOB_DIR

• PERMISSION_SPOOLJOB_FILE

• ジョブ実行ログの標準エラー出力への出力内容を限定できる機能を追加した。

これに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• JOBEXECLOG_PRINT

• メッセージの出力先を変更した。

KNAX0236-E,KNAX0238-E

• メッセージを追加した。

KNAX0237-E,KNAX0239-E,KNAX0240-I,KNAX0459-E,KNAX6383-E

付録 C.4 10-00-01 での変更内容

• 適用 OS として Windows Server 2012 および Windows 8 を追加した。

• クラスタシステムでの運用に関する記述を追加した。

付録 C.5 10-00 での変更内容

• 適用 OS の追加に伴い,HP-UX 環境,Solaris 環境の説明を追加した。

• 適用 OS の変更に伴い,AIX 環境の説明を変更した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1510

• JP1/IM と連携して,事象通知メッセージまたは応答要求メッセージを JP1 イベントとして発行し,そ

の応答を受け取る機能を追加した(ユーザー応答機能)。これに伴い,論理ホストに関する記述を追加

した。

また,次のダイアログボックスに設定項目を追加した。

•[実行定義]ダイアログボックス

•[実行環境の設定]ダイアログボックス

また,次のパラメーターおよびコマンドを追加した。

• HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーター

• JOBLOG_SUPPRESS_MSG パラメーター

• USERREPLY_DEBUG_DESTINATION パラメーター

• USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーター

• USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーター

• adshchmsg コマンド

• adshlsmsg コマンド

• adshmdctl コマンド

• adshmsvce コマンド

• adshmsvcd コマンド

• adshecho コマンド

• adshread コマンド

• lhost_start パラメーター

• lhost_end パラメーター

• phost_start パラメーター

• phost_end パラメーター

• システム環境ファイルを追加した。これに伴って,既存の「環境ファイル」の表記を「ジョブ環境ファ

イル」へ変更した。

また,「環境ファイル」はシステム環境ファイルとジョブ環境ファイルの総称とした。

• 環境ファイルに設定する export コマンドの表記を「export パラメーター」へ変更した。

• ジョブ定義スクリプトファイルに,子孫ジョブとして実行する拡張子や,パスの読み替えを定義する機

能を追加した。これに伴って次のパラメーターを追加した。

• CHILDJOB_EXT パラメーター

• CHILDJOB_PGM パラメーター

• ジョブ定義スクリプト稼働実績情報を出力できるようにした(JP1/Advanced Shell - Developer は対

象外)。これに伴って次のパラメーターおよびコマンドを追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1511

• EVENT_COLLECT パラメーター

• adshevtout コマンド

また,この機能の追加に伴い,adshhk コマンドのスプールジョブの記述を変更した。

• メッセージを追加した。

KNAX0220-E,KNAX0410-E,KNAX0458-E,KNAX0471-E,KNAX0472-E,KNAX0473-W,

KNAX3000-I,KNAX3001-I,KNAX3002-E,KNAX3003-E,KNAX3006-I,KNAX3008-W,

KNAX3009-E,KNAX3020-E,KNAX3023-E,KNAX3024-E,KNAX3025-E,KNAX3026-E,

KNAX3027-E,KNAX3029-E,KNAX3261-I,KNAX3400-I,KNAX3402-E,KNAX3508-I,

KNAX3522-E,KNAX3542-W,KNAX3700-I,KNAX3701-I,KNAX3703-E,KNAX3709-E,

KNAX3710-I,KNAX3711-I,KNAX3799-I,KNAX3998-E,KNAX3999-E,KNAX4425-E,

KNAX5300-I,KNAX5301-E,KNAX5305-E,KNAX5308-E,KNAX5309-E,KNAX5323-E,

KNAX5340-E,KNAX5350-E,KNAX5360-E,KNAX5361-E,KNAX5362-E,KNAX5371-E,

KNAX5372-E,KNAX5380-I,KNAX5381-I,KNAX5396-I,KNAX5397-I,KNAX5398-E,

KNAX5399-E,KNAX5407-E,KNAX5409-E,KNAX5410-E,KNAX5423-E,KNAX5424-E,

KNAX5425-E,KNAX5426-E,KNAX5429-E,KNAX5440-E,KNAX5498-E,KNAX5499-E,

KNAX6045-E,KNAX6046-E,KNAX6100-E,KNAX6110-I,KNAX6111-I,KNAX6112-I,

KNAX6113-I,KNAX6114-I,KNAX6115-I,KNAX6116-I,KNAX6117-I,KNAX6120-I,

KNAX6121-I,KNAX6122-I,KNAX6123-I,KNAX6124-I,KNAX6125-I,KNAX6126-I,

KNAX6127-I,KNAX6130-E,KNAX6180-E,KNAX6181-E,KNAX6182-E,KNAX6183-E,

KNAX6189-I,KNAX6290-E,KNAX6291-E,KNAX6292-E,KNAX6293-E,KNAX6294-E,

KNAX6295-E,KNAX6296-E,KNAX6297-E,KNAX6298-E,KNAX6600-E,KNAX6601-E,

KNAX6602-E,KNAX6603-E,KNAX6604-E,KNAX6605-E,KNAX6610-E,KNAX6611-E,

KNAX6612-E,KNAX6613-I,KNAX6614-I,KNAX6615-E,KNAX6616-E,KNAX6632-E,

KNAX6633-E,KNAX6634-E,KNAX6635-E,KNAX6636-E,KNAX6640-I,KNAX6644-E,

KNAX6645-W,KNAX6646-E,KNAX6830-I,KNAX6831-I,KNAX6832-I,KNAX7400-E,

KNAX7402-E,KNAX7403-E,KNAX7404-E,KNAX7405-E,KNAX7408-E,KNAX7420-E,

KNAX7450-I,KNAX7451-I,KNAX7460-E,KNAX7461-E,KNAX7462-E,KNAX7464-E,

KNAX7465-W,KNAX7470-I,KNAX7500-I,KNAX7501-I,KNAX7502-E,KNAX7503-E,

KNAX7508-I,KNAX7509-I,KNAX7550-I,KNAX7551-E,KNAX7552-E,KNAX7553-E,

KNAX7554-E,KNAX7555-E,KNAX7556-E,KNAX7560-I,KNAX7561-E,KNAX7582-E,

KNAX7902-I

• メッセージを削除した。

KNAX6060-E,KNAX6520-I,KNAX6523-I,KNAX6550-I,KNAX6553-I,KNAX6716-W,

KNAX6717-I

• メッセージの説明を変更した。

KNAX0020-E,KNAX0098-I,KNAX0406-E,KNAX0433-E,KNAX0700-E,KNAX0701-E,

KNAX0702-E,KNAX0706-E,KNAX0720-E,KNAX0721-E,KNAX0722-E,KNAX0723-E,

KNAX0800-E,KNAX0801-E,KNAX0802-E,KNAX0803-E,KNAX2202-E,KNAX2204-E,

KNAX2205-E,KNAX2206-E,KNAX2207-E,KNAX2208-E,KNAX2209-E,KNAX2213-E,

KNAX6003-E,KNAX6007-E,KNAX6008-E,KNAX6009-E,KNAX6035-E,KNAX6044-E,

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1512

KNAX6054-E,KNAX6062-E,KNAX6209-W,KNAX6232-E,KNAX6323-E,KNAX6578-I,

KNAX6803-I,KNAX6804-I,KNAX6810-E,KNAX6811-E,KNAX6812-E,KNAX6814-E,

KNAX6815-E,KNAX7099-E,KNAX7101-E,KNAX7104-E,KNAX7113-E,KNAX7114-E,

KNAX7115-E,KNAX7121-E,KNAX7122-E,KNAX7123-E,KNAX7802-E,KNAX7901-I,

KNAX7999-I

• マニュアルの章を記載内容で分類し,編タイトルを付加した。

追加した編タイトルと,その編に含まれる章は次のとおり。

編タイトル

第 1 編 概要編

第 2 編 構築編

第 3 編 運用編

第 4 編 リファレンス編

第 5 編 トラブルシューティング編

編に含まれる章

1 章

2 章

3 章〜6 章

7 章〜9 章

10 章〜11 章

また,マニュアルの章タイトルを次のように変更した。

旧版(3020-3-S35-30)の章タイトル

4. エディタの操作

5. ジョブ定義スクリプトの文法

7. 環境ファイルで設定するパラメーターとコマンド

新版(3021-3-133)の章タイトル

4. ジョブ定義スクリプトの作成(エディタを使用する場合)

【Windows 限定】

5. ジョブ定義スクリプトの作成(シェルで記述する場合)

7. 環境ファイルで設定するパラメーター

付録 C.6 09-51-01 での変更内容

• Windows および Linux で,UNIX 環境のファイルパス「/dev/null」を Windows 環境の「nul」へ

変換する機能の追加に伴い,次に示す説明を追加・変更した。

• 環境設定パラメーター PATH_CONV_ACCESS を追加した(前版で記載していたパラメーター

ACCESS_PATH_CONV の名称を変更)。

• 環境設定パラメーター COMMAND_CONV_ARG を追加した(前版で記載していたパラメーター

COMMAND_ARG_CONV の名称を変更)。

• Windows 環境および Linux 環境で環境設定パラメーター CHILDJOB_SHEBANG を使用できる

ようにした。

• Windows および Linux で,ジョブ定義スクリプトの標準入力と標準出力ができるようにした。これに

伴って次の説明を追加・変更した。

• 子孫ジョブの用語定義および動作に関する記述を修正した。

• OUTPUT_STDOUT パラメーターを追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1513

• adshexec コマンドに-s オプションを追加し,ルートジョブの標準出力の出力先を指定できるよう

にした。

• adshhk コマンドに終了コードを追加した。

• 次に示す機能は提供しないため,記述を削除した。

• CHILDJOB_EXT パラメーター

• EXEC_FORMAT_EXT パラメーター

• メッセージを追加した。

KNAX0308-E,KNAX6571-I,KNAX6578-I,KNAX6594-E,KNAX6805-I,KNAX6806-I,

KNAX7901-I

• メッセージの説明を変更した。

KNAX0098-I,KNAX4419-E,KNAX4427-W,KNAX6053-E,KNAX6054-E,KNAX6059-E,

KNAX6380-I,KNAX6803-I,KNAX6804-I,KNAX6814-E,KNAX6815-E,KNAX7999-I

付録 C.7 09-51 での変更内容

• 業務への応用例の説明を追加した。

• ジョブ定義スクリプトを Windows と UNIX で使用できるようにするための次の機能の説明を追加,

変更した。

• ファイルの入出力時にファイルパスを変換する

• コマンド実行時に引数を変換する

また,上記の機能の追加に伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• ACCESS_PATH_CONV パラメーター

• COMMAND_ARG_CONV パラメーター

• EXEC_FORMAT_EXT パラメーター

• 子孫ジョブを起動できるようにするための説明を追加した。

また,子孫ジョブのサポートに伴って次の環境設定パラメーターを追加した。

• CHILDJOB_EXT パラメーター

• CHILDJOB_SHEBANG パラメーター

• デバッグ中にエディタからカバレージ情報を表示できるようにした。

• 次の UNIX 互換コマンドを追加した。 awk,cut, diff ,expr, find ,head,sed,sort,split,tail,uniq,wc

• AIX 環境で JP1/Advanced Shell が動作するようになり,次の説明を追加,変更した。

• 実行環境の前提プログラムの説明

• LANG 環境変数の説明

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1514

• CD-ROM 媒体を使ったインストール

• シェル変数 ENV の説明

• シェルの設定の説明

• 異なるプラットフォーム間でのカバレージ情報の相互運用

• シグナル受信時の動作

• signal コマンドの注意事項

• trap コマンドの signal の説明

• 用語解説の.env ファイルの説明

• 前提条件に次の説明を追加した。

• JP1/Advanced Shell を使用するときのエンコーディング

• ローカルタイムの設定

• ジョブコントローラ起動時にシェル変数 ENV を読み込む機能を追加した。また,このサポートに伴っ

て次の環境設定パラメーターを追加した。

• KSH_ENV_READ パラメーター

• ジョブ定義スクリプトの文法で次の説明および使用例を追加,変更した。

• 変数の値の参照,配列,関数,メタキャラクタ,変数置換,ファイル名置換,算術展開,リダイレ

クト,パイプ,別プロセスでの実行,パターンマッチング

• コマンドの終了コードについての説明を追加した。

• ジョブ実行中にエラーが発生した場合の動作についての説明を追加した。

• ジョブ定義スクリプトでの注意事項を追加した。

• デバッグ時のコマンドで使用例を追加,変更した。 set,cd

• 次の特殊組み込みコマンドおよびスクリプト予約語コマンドで注意事項,および使用例を追加,変更し

た。

.(ドット)コマンド,:(コロン)コマンド,break コマンド,continue コマンド,eval コマンド, exec コマンド,exit コマンド,export コマンド,readonly コマンド,return コマンド,set コマン

ド,shift コマンド,trap コマンド,typeset コマンド,unset コマンド,time コマンド

• 次の正規組み込みコマンドで注意事項,および使用例を追加,変更した。 alias コマンド,builtin コマンド,cd コマンド,command コマンド,echo コマンド,false コマン

ド,getopts コマンド,kill コマンド,let コマンド,print コマンド,pwd コマンド,read コマンド, test コマンド,times コマンド,true コマンド,ulimit コマンド,umask コマンド,unalias コマン

ド,wait コマンド,whence コマンド

• 標準エラー出力に出力するジョブ実行ログの出力形式の説明を追加,変更した。

• メッセージを追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1515

KNAX4427-W,KNAX6043-W,KNAX6290-E〜KNAX6297-E,KNAX6513-W,KNAX6514-

W,KNAX6586-E,KNAX6591-E,KNAX6592-E,KNAX6716-W,KNAX6717-I,

KNAX6803-I,KNAX6804-I,KNAX6814-E,KNAX6815-E,KNAX7897-E

• JP1/Advanced Shell が固有に出力するエラーの詳細を追加した。

• マニュアルの構成を次のように変更した。

変更前の章番号(3020-3-S35-10)

4. ジョブ定義スクリプトの作成

変更後の章番号(3020-3-S35-20)

4. エディタの操作

5. ジョブ定義スクリプトの文法

付録 C.8 9-50-01 での変更内容

• カバレージ情報を採取する機能の説明を追加,変更した。

• 共通アプリケーションフォルダにログフォルダを追加した。

• ハードリンク,シンボリックリンクおよびジャンクションについての注意事項を追加した。

• メタキャラクタについての注釈および注意事項を追加した。

• 次の説明を追加した。

• 環境ファイルで TRACE_FILE_CNT と TRACE_FILE_SIZE を変更した場合

• トレースファイルの面数およびファイルサイズを小さくする場合

• SCRIPT の説明に,出力される内容を追加した。

•「デバッグの停止」を「スクリプトの停止」に変更した。

• 予約語の説明を変更した。

• 入力行の上限および入力文字数の上限について追加した。

• 関数の名称がほかの関数と重複していた場合について追加した。

• 入力行の上限についての説明を追加した。

• test コマンドではワイルドカードを使用できないことを追記した。

• fd の指定についての注釈を変更した。

• ジョブステップ終了コードについての説明を追加した。

• スクリプト拡張コマンドの終了コードおよび終了コードの説明を変更した。

• コマンド実行結果の出力に関する注意事項を変更した。

• E-Time についての注意事項を追加した。

• ブレークポイントとウォッチポイントの上限についての注意事項を変更した。

• ファイルのパス名の記述を追加した。

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1516

• コマンドの説明を変更した。

.(ドット)コマンド,:(コロン)コマンド,builtin コマンド,command コマンド,eval コマンド, exec コマンド,exit コマンド,false コマンド,kill コマンド,let コマンド,read コマンド,return

コマンド,test コマンド,true コマンド,unset コマンド,wait コマンド

#-adsh_path_var コマンド,#-adsh_script コマンド,#-adsh_step_start コマンド,#adsh_step_error コマンド,#-adsh_step_end コマンド,time コマンド

• カバレージ情報のメッセージを追加,変更した。

KNAX6200-I,KNAX6201-E,KNAX6202-E〜KNAX6208-E,KNAX6209-W,KNAX6210-E〜

KNAX6215-E,KNAX6219-E,KNAX6220-I〜KNAX6222-I,KNAX6223-E〜KNAX6241-E,

KNAX6242-I〜KNAX6243-I

• メッセージを変更した。

KNAX2201-E,KNAX6508-I,KNAX6523-I,KNAX6553-I,KNAX6584-I

付録 C 各バージョンの変更内容

JP1/Advanced Shell

1517

付録 D このマニュアルの参考情報

このマニュアルを読むに当たっての参考情報を示します。

付録 D.1 関連マニュアル

関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

JP1/Advanced Shell 関連

• JP1 Version 11 ジョブ管理 基本ガイド(スクリプト言語編)(3021-3-B31)

JP1/AJS 関連

• JP1 Version 11 ジョブ管理 基本ガイド(ジョブスケジューラー編)(3021-3-B11)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)

(3021-3-B13)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド(3021-3-B15)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング(3021-3-

B17)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド(3021-3-B18)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス(3021-3-

B19)

• JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant(3021-3-

B25)

JP1/NETM/DM 関連

• JP1 Version 10 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)(3021-3-175)

• JP1 Version 10 JP1/NETM/DM 運用ガイド 1(Windows(R)用)(3021-3-177)

• JP1 Version 8 JP1/NETM/DM SubManager(UNIX(R)用)(3020-3-L42)

• JP1 Version 6 JP1/NETM/DM Manager(3000-3-841)

JP1/Base 関連

• JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド(3021-3-A01)

JP1/IM 関連

• JP1 Version 11 JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド(3021-3-A08)

• JP1 Version 11 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド(3021-3-A09) uCosminexus Application Server 関連

• Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編(3020-3-Y08)

付録 D このマニュアルの参考情報

JP1/Advanced Shell

1518

• Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編(3020-3-Y15)

付録 D.2 このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名を次のように表記しています。

このマニュアルでの表記

JP1/Advanced Shell

JP1/AJS

JP1/AJS - Agent

JP1/AJS -

Definition

Assistant

JP1/AJS -

Manager

JP1/AJS - View

JP1/IM

JP1/AJS3

JP1/AJS3 - Agent

JP1/AJS3 - Definition Assistant

JP1/AJS3 - Manager

正式名称

JP1/Advanced Shell

JP1/Advanced Shell - Developer

JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent

JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager

JP1/Automatic Job Management System 3 - View

JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent

JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition

Assistant

JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager

UNIX

JP1/AJS3 - View

JP1/IM - Manager

JP1/IM - View

Linux CentOS 6

CentOS 7

Oracle Linux 6

Oracle Linux 7

RHEL 6

RHEL 7

SUSE Linux 12

AIX

HP-UX

Solaris

JP1/Automatic Job Management System 3 - View

JP1/Integrated Management - Manager

JP1/Integrated Management - View

CentOS 6

CentOS 7

Oracle Linux

®

Operating System 6 (x64)

Oracle Linux

®

Operating System 7

Red Hat Enterprise Linux

®

Server 6(64-bit x86_64)

Red Hat Enterprise Linux

®

Server 7(64-bit x86_64)

SUSE Linux

®

Enterprise Server 12

AIX V6.1

AIX V7.1

HP-UX 11i V3(IPF)

Solaris 10(SPARC)

Solaris 11(SPARC)

付録 D このマニュアルの参考情報

JP1/Advanced Shell

1519

付録 D.3 ディレクトリの表記について

Windows と UNIX で共用する部分では,ディレクトリという用語を使用しています。Windows 限定の

記載がある場合には,フォルダを使用します。

上記に伴って,ディレクトリの区切りには,「/」を使用します。Windows 特有で使用する場合は,フォ

ルダの区切りには,「

\

」を使用します。

付録 D.4 KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ 1,024 バ

イト,1,024

2

バイト,1,024

3

バイト,1,024

4

バイトです。

付録 D このマニュアルの参考情報

JP1/Advanced Shell

1520

付録 E 用語解説

このマニュアルで使用する用語について解説します。

(記号)

.env ファイル

環境変数 ENV にファイルパスを設定し,シェル起動時に読み込むファイルです。ファイルを読み込む

かどうかは,環境設定パラメーター KSH_ENV_READ で指定することができます。

(英字) export パラメーター

環境ファイルに設定するパラメーターのうち,コマンド起動時に環境変数を設定するために指定するパ

ラメーターです。

GUI アプリケーション実行プログラム

アプリケーション実行エージェント機能を使用する場合に,アプリケーション実行エージェントプログ

ラムに連絡をするプログラムです。JP1/AJS から実行アプリケーションを実行する場合には PC ジョブ

の実行ファイル名,またはカスタムジョブの実行プログラムに定義します。

JP1/Advanced Shell

バッチジョブのためのジョブ定義スクリプトを作成・実行するための製品です。JP1/Advanced Shell

は,JP1/Advanced Shell と JP1/Advanced Shell - Developer とに分けられます。JP1/Advanced

Shell では,バッチジョブのためのジョブ定義スクリプトを実行でき,狭義には JP1/Advanced Shell

を実行環境と呼びます。同じジョブ定義スクリプトのバッチジョブを Windows および UNIX の両方

で実行できます。

JP1/Advanced Shell - Custom Job

運用管理端末で JP1/Advanced Shell の定義を行うためのプログラムのことです。

JP1/Advanced Shell - Developer

バッチジョブのためのジョブ定義スクリプトを開発するための製品です。ジョブ定義スクリプトを開発

するため,開発環境と呼ぶこともあります。

JP1/AJS3

JP1/Automatic Job Management System 3 の略で,JP1/AJS2 の後継製品です。JP1/Advanced

Shell は,JP1/AJS3 と連携することで,複数の PC 間での分散処理が実現できます。

UNIX 互換コマンド

JP1/Advanced Shell では,UNIX でよく使用されるコマンドの一部を使用できます。Windows 環境

でも使用でき,UNIX から Windows への移行性を向上できます。ls コマンドなどがあります。

(ア行)

アプリケーション実行エージェント機能

ユーザー指定のアプリケーションをユーザーのログオン空間で実行する機能です。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1521

アプリケーション実行エージェントプログラム

ユーザーごとに動作し,実行アプリケーションを実行する目的で常駐させておくプログラムです。アプ

リケーション実行エージェント機能を使用する場合には,スタートアップに登録しておくことを推奨し

ます。

一時ファイル

ジョブ実行時に一時的に使用するファイルです。ジョブまたはジョブステップによって作成され,ジョ

ブ終了時には自動的に削除されます。 #-adsh_file_temp コマンドで定義できます。

ウォッチポイント

ある変数や式の値が変化したときにジョブ定義スクリプトを停止させる,特別なブレークポイントで

す。ウォッチポイントは,ほかのブレークポイントと同じように管理できます。

エディタ

開発環境に付属するさまざまな機能を利用して,効率良くジョブ定義スクリプトを作成できます。

エラー注入モード

デバッグ実行時にエラーの発生をシミュレーションするモードです。

エラー注入モードの有効/無効を切り替えるには,UNIX では joberrmode コマンドを実行します。

Windows では JP1/Advanced Shell エディタでメニュー[エラー注入モード]を選択します。

応答待ちイベント

応答要求メッセージを通知する JP1 イベントのことです。

応答要求メッセージ

運用者からの応答を求めるメッセージのことです。

オプション

コンピュータの入力装置から入力する指示に対して,選択的な機能を付け加えます。このことをオプ

ションといいます。

JP1/Advanced Shell では,1 個のハイフン(-)に続く 1 文字のコマンド引数をショートオプション,

連続する 2 個のハイフン(--)に続くコマンド引数をロングオプションと呼んでいます。

オプションの右側に指定する引数のことをオプションの値と呼びます。

オペランド

コマンドラインに指定するコマンド引数のうち,オプション名とオプション値のほかに指定する,規定

のコマンド引数のことです。また,パラメーターの値もオペランドと呼びます。

(カ行)

開発環境

JP1/Advanced Shell - Developer が提供する,バッチ処理のためのジョブ定義スクリプトを開発する

ための環境です。

外部コマンド

シェルの組み込みコマンドではない,UNIX 互換コマンド,OS が提供するコマンドおよびユーザーに

よって作成される実行ファイルやプログラムのことを指します。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1522

カスタムジョブ

ある特定の機能を持つジョブを JP1/AJS で実行できるように定義したジョブです。JP1/Advanced

Shell で JP1/AJS のカスタムジョブ機能を利用するには,JP1/Advanced Shell 用のカスタムジョブコ

ンポーネントが必要です。

カバレージ情報

プログラムのテストがどれだけ網羅されているかを示す指標です。C0(ステートメントカバレージ情

報)と C1(ブランチカバレージ情報)とがあります。

C0 は,ジョブ定義スクリプトのコマンドをどれだけ実行したかの指標(%)です。

C1 は,ジョブ定義スクリプトの分岐をどれだけ実行したかの指標(%)です。

環境情報

JP1/Advanced Shell を起動する前に設定が必要な,環境変数や環境ファイルのパラメーターなどの情

報のことです。

環境設定パラメーター

環境ファイルに設定するパラメーターのうち,「#-adsh_conf パラメーター 値」という形式で指定し,

JP1/Advanced Shell の実行環境を定義するパラメーターのことです。

環境ファイル

環境情報を格納したファイルのことです。

環境変数

ユーザーが設定できるシステムの各種の設定を格納した変数のことです。

クォーテーション

シングルクォーテーション(')とダブルクォーテーション(")があります。

組み込みコマンド

シェル本体に組み込まれたコマンドであり,シェル自身によって実行できます。JP1/Advanced Shell

ではシェル標準コマンド(特殊組み込みコマンドおよび正規組み込みコマンド),シェル拡張コマンド

を提供します。特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終

了する特徴を持ちます。正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行している

シェルは終了しないで継続します。

コアダンプ

トレースプログラムが取得する保守情報の 1 つで,core ファイルと dump ファイルを指します。何ら

かのトラブルが発生した場合,メモリ上の情報をファイルに保存しておき,トラブルシューティングに

活用します。

コマンド

シェル,コマンドプロンプトまたはジョブ定義スクリプトから実行する JP1/Advanced Shell で使用

できるコマンドの総称のことです。

コマンドセパレータ

JP1/Advanced Shell でジョブ定義スクリプトの 1 行に複数のコマンドを記述できるようにするための

機能です。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1523

コマンドのグループ化

JP1/Advanced Shell で複数のコマンドをまとめて実行する機能のことをいいます。

コマンドプロンプト

Windows 環境でコマンドの入力を促すものです。

コマンドライン

ユーザーがコマンドを入力するための行です。Windows では,コマンドプロンプトにあり,行は>の

次から入力します。UNIX では,シェルにあり,行は%の次から入力します。

コンソール

端末画面のことです。

(サ行)

サブシェル

UNIX 環境で,ジョブ定義スクリプトで外部コマンドや特定の構文を実行した際に自動的かつ一時的に

生成される,ルートジョブでも子孫ジョブでもない,ジョブコントローラと同一名称の子プロセスです。

算術演算

ジョブ定義スクリプトで演算子を使用して変数に代入されている値を数値として扱って,計算を実施す

ることをいいます。

シェル

コンピュータの入力装置から入力された指示を解釈して,OS に伝えるプログラムのことです。

シェル運用コマンド

実行形式のバイナリファイルやシェルスクリプトとして提供しているコマンドであり,ジョブ定義スク

リプトだけで使用できるコマンドと,ジョブ定義スクリプトだけでなく OS のシェルやコマンドプロン

プトなどからも使用できるコマンドがあります。シェル運用コマンドには,adshexec コマンド(バッ

チジョブを実行するコマンド)などがあります。

シェルオプション

シェルでコンピュータの入力装置から入力する指示に対して,選択的な機能を付け加えます。このこと

をシェルオプションといいます。

シェル拡張コマンド

シェル本体に組み込まれたコマンドであり,シェル自身のプロセスで実行されます。ジョブ定義スクリ

プトで使用できるコマンドです。

シェル拡張変数

JP1/Advanced Shell が提供する特別な意味を持つシェル変数です。

シェルコマンド

シェルまたはコマンドプロンプトから実行する JP1/Advanced Shell で使用できるコマンドの総称の

ことです。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1524

シェルスクリプト

テキストファイルにコマンドを並べて記載しておき,シェルからそのコマンドを続けて実行できるよう

にしたテキストファイルを,シェルスクリプトといいます。JP1/Advanced Shell のシェルスクリプト

は,Windows 環境と UNIX 環境で実行でき,ジョブ定義スクリプトといいます。

シェル標準コマンド

シェル本体に組み込まれたコマンドであり,シェル自身のプロセスで実行されます。ジョブ定義スクリ

プトで使用できるコマンドです。

シェル変数

ジョブ定義スクリプト内で値を代入する領域のことです。変数の作成変数の値を参照できます。

シグナル

UNIX の場合にプロセス間で非同期イベントの発生を伝える機構です。JP1/Advanced Shell では,

ジョブの強制終了などに使用します。

システム実行ログ

システム管理者が JP1/Advanced Shell によるジョブ実行状況を統合管理するため,ジョブコントロー

ラから出力されるログのことです。複数のジョブコントローラが出力するログを,1 つのログにまとめ

て出力できます。

子孫ジョブ

ルートジョブの子孫プロセスとして実行されるジョブ定義スクリプトのうち,次のどれかのパラメー

ターの指定,またはパラメーターのデフォルト定義によって実行されたジョブのことです。

• CHILDJOB_EXT パラメーター

• CHILDJOB_PGM パラメーター

• CHILDJOB_SHEBANG パラメーター

子孫ジョブ実行ログ出力ファイル

子孫ジョブが作成してルートジョブのスプールジョブディレクトリ内に出力する,子孫ジョブのジョブ

実行ログ出力ファイルのことです。

実行アプリケーション

アプリケーション実行エージェント機能で実行するアプリケーション(プログラム)のことです。

実行環境

JP1/Advanced Shell が提供する,バッチ業務を実行するための環境です。狭義には,JP1/Advanced

Shell のことです。

終了コード

ジョブ定義スクリプトまたはコマンドを実行した場合に返信されるコードのことです。

条件式

ジョブ定義スクリプトで使用する,数値比較,文字列比較,ファイル属性,論理結合の演算子および三

項演算子を使って表す計算式のことです。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1525

条件パラメーター

環境ファイルに設定するパラメーターのうち,物理ホストまたは特定の論理ホストだけで有効とする環

境設定パラメーターおよび export パラメーターを設定するために指定するパラメーターです。

条件判定

ジョブ定義スクリプトで,制御文に記述した条件式の結果を基に実行する処理を制御することです。

ショートオプション

コマンドの引数に指定するオプションのうち,先頭がハイフン(-)で始まり,そのあとに文字が 1 つ

続く形式のオプションのことです。

ジョブコントローラ

ジョブ実行時にジョブをコントロールするためのプログラムです。adshexec コマンドがジョブコント

ローラに該当します。

ジョブ識別子

ジョブ実行時に JP1/Advanced Shell が与える 000001 から 999999 の識別番号です。各ジョブには

別々の識別子が与えられ,ジョブ識別子によって一意にジョブを特定できます。ジョブ識別子を 999999

まで使用すると,ラップアラウンドして 000001 以降の未使用のジョブ識別子を使用します。

ジョブ実行ログ

ジョブやジョブステップの開始・終了メッセージなどの,ジョブが出力したメッセージの集まりです。

ジョブ実行ログの内容は,ジョブ終了時にジョブコントローラの標準エラー出力に出力します。

ジョブ情報

ジョブに付随した情報のことです。ジョブ名,ジョブ識別子およびジョブステップ名などがあります。

ジョブスケジューラ

ジョブのスケジュールを行う製品であり,JP1/Advanced Shell では関連製品として JP1/AJS と連携

できます。

ジョブステップ

ある業務(仕事)を行うための最小単位で,JP1/Advanced Shell ではジョブ定義スクリプトで記載さ

れたジョブ内で,ある処理の単位で区切った範囲をいいます。ジョブステップの集まりがジョブになり

ます。#-adsh_step_start コマンド,#-adsh_step_error コマンド(省略できます),および#adsh_step_end コマンドを記述して定義できます。

ジョブ定義スクリプトファイル

ジョブ定義スクリプトで作成した,ジョブを定義したプログラムのファイルのことです。

ジョブネット

実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネット内のジョブは,あらかじめ定義した実行順序

に従って自動的に実行されます。ジョブネットは,JP1/AJS の機能です。

シンボリックリンク

実際のファイルパスを格納したファイルを使ってリンクすることです。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1526

スクリプト

テキストファイルにコマンドを並べて記載しておき,シェルからそのコマンドを続けて実行できるよう

にしたテキストファイルを,スクリプトといいます。JP1/Advanced Shell のスクリプトは,Windows

環境と UNIX 環境で実行でき,ジョブ定義スクリプトともいいます。

スクリプト開発部品

JP1/Advanced Shell が提供する,関数形式のジョブ定義スクリプトです。空白を削除した文字列の取

得や,日付の経過日数の取得,ファイルサイズの取得など,汎用的な処理を関数として呼び出すことが

できます。

スクリプト拡張コマンド

ジョブ定義スクリプトで実行するコマンドです。通常のシェルスクリプトのコマンドに対してバッチ

ジョブの実行を制御するための機能を付け加えたコマンドです。ジョブ実行制御コマンドともいいま

す。JP1/Advanced Shell では,#-adsh で始まるコマンドがあります。

スクリプト制御文

ジョブ定義スクリプトでコマンドを制御する文のことです。if 文,for 文,while 文,until 文および case 文があります。

スクリプトファイル

作成したスクリプトを保存したファイルです。

スクリプト予約語コマンド

ジョブ定義スクリプトで予約語として使用できるコマンドのことです。time コマンドがあります。

スプール

JP1/Advanced Shell でジョブの実行結果やジョブ実行ログを格納する場所です。

スプールジョブ

スプールディレクトリに作成されたジョブごとの実行結果のことです。

正規組み込みコマンド

シェル標準コマンドの組み込みコマンドの一種です。コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行してい

るシェルが終了しないコマンドです。

制御文

スクリプト制御文と同じ意味です。

総称変数名

変数名の一部が同一である変数名を総称して表す変数名の表記方法です。

次の形式で表現します。

[*][文字列][*]

*は 0 文字以上の文字を示します。

(タ行)

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1527

ダイアログボックス

ユーザーに応答を促すウィンドウのことです。

通常ファイル

ジョブ定義スクリプトの入力および出力に使用するファイルです。ジョブ終了後にジョブ結果として残

すファイルですが,ジョブの実行中に削除することもできます。 #-adsh_file コマンドまたは adshfile

コマンドで定義できます。

定義ファイル

トラブルシューティングのための資料を採取するディレクトリを定義しておくファイルです。

デバッガ

開発環境で作成したジョブ定義スクリプトをテストして不具合を調査するプログラムです。Windows

環境では,JP1/Advanced Shell エディタのデバッグ機能を使います。UNIX 環境では,adshexec コ

マンドに-d オプションを指定してデバッガを起動します。

デバッグ

開発環境で作成したジョブ定義スクリプトをテストして不具合を調査することです。デバッガを起動し

て調査します。

特殊組み込みコマンド

シェル標準コマンドの組み込みコマンドの一種です。コマンドの構文を誤るとコマンドを実行している

シェルが終了するコマンドです。

トラップアクション trap コマンドの引数「action」に設定する動作のことです。

トレースログ

JP1/Advanced Shell でトラブルが発生した場合に,問題点を解明するために採取する情報のことです。

(ハ行)

パイプ

前のコマンドの標準出力を次のコマンドの標準入力へ連結する機能のことです。

バッチ業務サーバ

JP1/Advanced Shell をインストールしてバッチジョブを実行するサーバのことです。JP1/AJS を使用

する場合,JP1/AJS - Agent または JP1/AJS - Manager をインストールします。

バッチジョブ

バッチ処理で実行するジョブのことです。

バッチ処理

収集したデータやトランザクションを 1 日分,1 週間分,1 か月分などにまとめて一括処理することで

す。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1528

ヒアドキュメント

ジョブ定義スクリプト内で使用されるリダイレクト機能のことです。標準入力をジョブ定義スクリプト

内で生成します。

引数

コマンドラインやジョブ定義スクリプトにコマンドを実行する記述をする場合,コマンド名の後ろに区

切り文字で区切って指定する項目の総称を引数といいます。

標準エラー出力(stderr)

プログラムがエラーなどのメッセージを出力するストリームです。

標準出力(stdout)

プログラムがデータを出力するストリームです。

標準入力(stdin)

プログラムへデータを入力するストリームです。

ファイルディスクリプタ

JP1/Advanced Shell での入出力種別ごとに,番号を付けて区別するようにしたものです。JP1/

Advanced Shell では,標準出力に 1,標準エラー出力に 2,およびそれ以外に 3〜9 を割り当てて使

用できます。

ファイルの割り当て

JP1/Advanced Shell では,ファイルの後処理を登録することを含めてファイルの割り当てといいます。

ブレークポイント

ジョブ定義スクリプトの開発時にジョブ定義スクリプトの動作状態を確認するために,ジョブ定義スク

リプト中に挿入される強制実行停止コードのことです。ブレークポイントではデバッガが処理を停止す

るため,開発者は停止直前の変数を確認できます。

プログラム出力データファイル

ユーザープログラムの出力結果をシステム実行ログと同様に一元管理するために,JP1/Advanced Shell

が自動的にファイル名を作成して,ユーザープログラムが実行結果を出力するためのファイルです。

ベース名

ファイル名から「.拡張子」を除いた部分の名称です。バッチジョブを実行するコマンドのプログラム

(adshexec.exe)のベース名は,adshexec となります。

変数

ジョブ定義スクリプト内で値を扱うために使用する領域および配列のことです。変数にはシェル変数お

よび環境変数も含まれます。

(マ行)

メタキャラクタ

ジョブ定義スクリプト内でそれぞれに特別な意味を持つキャラクタ(文字列)のことです。

(ラ行)

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1529

リダイレクト

ジョブ定義スクリプトでは,コマンド実行前に実行結果の出力先の変更やコマンド実行に必要な情報の

入力先を変更できます。これをリダイレクトといいます。通常,標準入力はキーボードに,標準出力は

画面に割り当てられていますが,リダイレクトではこれらの割り当てを変更します。

流量制御 adshecho コマンドや adshread コマンドの実行時に発行される JP1 イベントに対して,発行間隔を制

御する機能です。

ルートジョブ

JP1/AJS やログインシェルなどから実行するジョブのうち,子孫ジョブ以外のジョブのことです。

ログ

コンピュータが出力する記録情報のことです。ログには記録した時間やメッセージなどが出力されます。

ロングオプション

コマンドの引数に指定するオプションのうち,先頭が連続する 2 個のハイフン(-)で始まり,そのあ

とに文字列が続く形式のオプションのことです。

(ワ行)

ワイルドカード

ワイルドカードは

*

と?で記述します。

*

は任意の文字列を,?は任意の 1 文字を表します。

また,[ ]で囲まれた文字列の 1 文字に合致させたり,「-」で範囲を指定したり,「!」でその文字列以外

を指定したり,コンマで区切られた文字列のどれかを選択させたりできます。

付録 E 用語解説

JP1/Advanced Shell

1530

索引

記号

_〔シェル変数〕

443

--〔print コマンド〕

1024

--〔set コマンド〕

1031

--〔typeset コマンド〕

1044

--absolute-paths〔tar コマンド〕

939

--all〔ls コマンド〕

859

--almost-all〔ls コマンド〕

859

--append〔tar コマンド〕

939

--blocking-factor=ブロック化係数〔tar コマンド〕

939

--brief〔 diff コマンド〕

768

--bytes=リスト〔cut コマンド〕

753

--characters=リスト〔cut コマンド〕

753

--classify〔ls コマンド〕

859

--cmdrc0〔tar コマンド〕

939

--compatible=種別〔tar コマンド〕

939

--context[=行数]〔 diff コマンド〕

768

--create〔tar コマンド〕

939

--date=日時情報指定文字列〔date オプション〕

756

--delimiter=デリミタ〔cut コマンド〕

753

--dereference〔cp コマンド〕

750

--dereference〔ls コマンド〕

859

--dereference〔stat コマンド〕

927

--dereference〔tar コマンド〕

939

--directory〔ls コマンド〕

859

--directory=ディレクトリ〔tar コマンド〕

939

--exclude-from=ファイル〔tar コマンド〕

939

--extract〔tar コマンド〕

939

--fields= リスト〔cut コマンド〕

753

--file= アーカイブ〔tar コマンド〕

939

--files-from= ファイル〔tar コマンド〕

939

--follow={yes | no}〔ln コマンド〕

851

--force〔cp コマンド〕

750

--force〔ln コマンド〕

851

--format=across〔ls コマンド〕

859

--format=commas〔ls コマンド〕

859

--format=horizontal〔ls コマンド〕

859

--format=long〔ls コマンド〕

859

--format=single-column〔ls コマンド〕

859

--format=verbose〔ls コマンド〕

859

--format=vertical〔ls コマンド〕

859

--format=書式〔stat コマンド〕

927

--full-time〔ls コマンド〕

859

--get〔tar コマンド〕

939

--hide-control-chars〔ls コマンド〕

859

--human-readable〔ls コマンド〕

859

--ignore-all-space〔 diff コマンド〕

768

--ignore-case〔 diff コマンド〕

768

--ignore-space-change〔 diff コマンド〕

768

--indicator-style=classify〔ls コマンド〕

859

--indicator-style=slash〔ls コマンド〕

859

--indicator-style=ファイル種別様式〔ls コマンド〕

859

--inode〔ls コマンド〕

859

--interactive〔cp コマンド〕

750

--interactive〔ln コマンド〕

851

--label=ラベル〔 diff コマンド〕

768

--list〔tar コマンド〕

939

--logical〔ln コマンド〕

851

--name=プログラム名〔getopt コマンド〕

806

--no-dereference〔cp コマンド〕

750

--no-dereference〔ln コマンド〕

851

--no-exist-directory〔ln コマンド〕

851

--no-exist-file 〔ln コマンド〕

851

--no-target-directory〔ln コマンド〕

851

--numeric-uid-gid〔ls コマンド〕

859

--only-delimited〔cut コマンド〕

753

--options=ショートオプション名〔getopt コマンド〕

806

--output-delimiter〔cut コマンド〕

753

--physical〔ln コマンド〕

851

--preserve-permissions〔tar コマンド〕

939

--preserve〔cp コマンド〕

750

JP1/Advanced Shell

1531

--quiet-output〔getopt コマンド〕

806

--quiet〔getopt コマンド〕

806

--recursive〔cp コマンド〕

750

--recursive〔 diff コマンド〕

768

--recursive〔ls コマンド〕

859

--report-identical-files 〔 diff コマンド〕

768

--reverse〔ls コマンド〕

859

--same-permissions〔tar コマンド〕

939

--side-by-side〔 diff コマンド〕

768

--size〔ls コマンド〕

859

--sort=none〔ls コマンド〕

859

--sort=size〔ls コマンド〕

859

--sort=time〔ls コマンド〕

859

--sort=ソートキー〔ls コマンド〕

859

--suppress-common-lines〔 diff コマンド〕

768

--symbolic〔ln コマンド〕

851

--tabs=タブリスト〔expand コマンド〕

787

--target-directory=ターゲットディレクトリ名〔ln

コマンド〕

851

--terse〔stat コマンド〕

927

--text〔 diff コマンド〕

768

--time=access〔ls コマンド〕

859

--time=atime〔ls コマンド〕

859

--time=ctime〔ls コマンド〕

859

--time=status〔ls コマンド〕

859

--time=use〔ls コマンド〕

859

--time=ファイル日時種別〔ls コマンド〕

859

--touch〔tar コマンド〕

939

--unified [=行数]〔 diff コマンド〕

768

--universal〔date コマンド〕

756

--unquoted〔getopt コマンド〕

806

--update〔cp コマンド〕

750

--update〔tar コマンド〕

939

--utc〔data コマンド〕

756

--verbose〔ln コマンド〕

851

--verbose〔tar コマンド〕

939

--width=出力幅〔 diff コマンド〕

768

-〔script_0〕

982

-〔script_su1〕

984

-〔シェル変数〕

443

-1〔ls コマンド〕

859

-a サフィックス長〔split コマンド〕

924

-A 数値〔egrep コマンド〕

784

-A 数値〔grep コマンド〕

811

-a〔 adshfile コマンド〕

695

-a〔 diff コマンド〕

768

-a〔egrep コマンド〕

784

-a〔grep コマンド〕

811

-a〔gunzip コマンド〕

818

-a〔gzip コマンド〕

825

-a〔ls コマンド〕

859

-A〔ls コマンド〕

859

-a〔sed コマンド〕

896

-a〔set コマンド〕

1031

-A〔set コマンド〕

1031

-a〔touch コマンド〕

952

-a〔ulimit コマンド〕

1048

-a〔unalias コマンド〕

1053

-a〔uname コマンド〕

959

-a〔which コマンド〕

967

-abnormal〔 #-adsh_file コマンド〕

1093

-B 数値〔egrep コマンド〕

784

-B 数値〔grep コマンド〕

811

-b バイト数〔split コマンド〕

924

-b ブロック化係数〔tar コマンド〕

939

-b ブロック数〔tail コマンド〕

935

-b リスト〔cut コマンド〕

753

-b〔adshvarconv コマンド〕

1086

-b〔cat コマンド〕

744

-b〔 diff コマンド〕

768

-b〔egrep コマンド〕

784

-b〔grep コマンド〕

811

-b〔sort コマンド〕

912

-c JP1/AJS のスケジューラーサービス名

〔adshevtout コマンド〕

679

-C 行数〔 diff コマンド〕

768

-c コマンドライン〔script_su1〕

984

-c 書式〔stat コマンド〕

927

JP1/Advanced Shell

1532

-C ディレクトリ〔tar コマンド〕

939

-c バイト数〔tail コマンド〕

935

-c リスト〔cut コマンド〕

753

-C[数値]〔egrep コマンド〕

784

-C[数値]〔grep コマンド〕

811

-c〔adshappagent コマンド〕

667

-c〔adshexec コマンド〕

688

-c〔 adshfile コマンド〕

695

-c〔adshvarconv コマンド〕

1086

-c〔egrep コマンド〕

784

-c〔grep コマンド〕

811

-c〔gunzip コマンド〕

818

-c〔gzip コマンド〕

825

-c〔ls コマンド〕

859

-C〔ls コマンド〕

859

-c〔sort コマンド〕

912

-c〔tar コマンド〕

939

-c〔touch コマンド〕

952

-c〔ulimit コマンド〕

1048

-c〔uniq コマンド〕

963

-c〔wc コマンド〕

965

-chk〔 #-adsh_file_temp コマンド〕

1095

-chk〔 #-adsh_file コマンド〕

1093

-c 行数〔 diff コマンド〕

768

-d デリミタ〔cut コマンド〕

753

-d 日時情報指定文字列〔data コマンド〕

756

-d リスト〔paste コマンド〕

878

-d ワークフォルダ〔adshappexec コマンド〕

669

-d〔adshappexec コマンド〕

1059

-d〔adshchmsg コマンド〕

673

-d〔adshecho コマンド〕

1064

-d〔adshevtout コマンド〕

679

-d〔adshexec コマンド〕

688

-d〔adshread コマンド〕

1074

-d〔 find コマンド〕

795

-d〔gzip コマンド〕

825

-d〔ls コマンド〕

859

-d〔rm コマンド〕

893

-D〔set コマンド〕

1031

-d〔tar コマンド〕

939

-d〔ulimit コマンド〕

1048

-d〔uniq コマンド〕

963

-e コマンド〔sed コマンド〕

896

-e ジョブの実行開始日時の上限〔adshevtout コマン

ド〕

679

-e パターン〔egrep コマンド〕

784

-e パターン〔grep コマンド〕

811

-e〔adshcollect コマンド〕

1173

-e〔adshparsecsv コマンド〕

1071

-e〔adshvarconv コマンド〕

1086

-e〔echo コマンド〕

1009

-E〔echo コマンド〕

1009

-E〔egrep コマンド〕

784

-E〔grep コマンド〕

811

-E〔sed コマンド〕

896

-exec〔adshscripttool コマンド〕

1078

-f アーカイブ〔tar コマンド〕

939

-f スクリプトファイルのパス名〔awk コマンド〕

713

-f スクリプトファイルパス名〔sed コマンド〕

896

-F 入力フィールドセパレータ〔awk コマンド〕

713

-f パターンファイルパス名〔egrep コマンド〕

784

-f パターンファイルパス名〔grep コマンド〕

811

-f リスト〔cut コマンド〕

753

-f〔adshcollect コマンド〕

1173

-f〔adshexec コマンド〕

688

-f〔cp コマンド〕

750

-f〔gunzip コマンド〕

818

-f〔gzip コマンド〕

825

-f〔ln コマンド〕

851

-f〔ls コマンド〕

859

-F〔ls コマンド〕

859

-f〔mv コマンド〕

876

-f〔rm コマンド〕

893

-f〔script_chmod1〕

973

-f〔script_chmod2〕

975

-f〔script_chmod3〕

978

-f〔set コマンド〕

1031

-f〔sort コマンド〕

912

JP1/Advanced Shell

1533

-f〔touch コマンド〕

952

-f〔typeset コマンド〕

1044

-f〔ulimit コマンド〕

1048

-f〔unset コマンド〕

1054

-fentry〔adshscripttool コマンド〕

1078

-fmode〔adshscripttool コマンド〕

1078

-format=表示形式〔ls コマンド〕

859

-fowner〔adshscripttool コマンド〕

1078

-g JP1/AJS のジョブ名〔adshevtout コマンド〕 679

-G〔grep コマンド〕

811

-g〔ls コマンド〕

859

-grp スケジュールグループ名〔adshjava コマンド〕

700

-h 論理ホスト名〔adshchmsg コマンド〕

673

-h 論理ホスト名〔adshcollect コマンド〕

1173

-h 論理ホスト名〔adshevtout コマンド〕

679

-h 論理ホスト名〔adshexec コマンド〕

688

-h 論理ホスト名〔adshlsmsg コマンド〕

706

-h 論理ホスト名〔adshmdctl コマンド〕

707

-H〔cp コマンド〕

750

-h〔egrep コマンド〕

784

-h〔 find コマンド〕

795

-H〔 find コマンド〕

795

-h〔grep コマンド〕

811

-h〔ls コマンド〕

859

-h〔script_chmod1〕

973

-h〔script_chmod2〕

975

-h〔script_chmod3〕

978

-h〔tar コマンド〕

939

-H〔ulimit コマンド〕

1048

-i JP1/Advanced Shell のジョブ識別子

〔adshevtout コマンド〕

679

-I ファイル〔tar コマンド〕

939

-i〔adshvarconv コマンド〕

1086

-i〔cp コマンド〕

750

-i〔 diff コマンド〕

768

-i〔egrep コマンド〕

784

-I〔egrep コマンド〕

784

-i〔grep コマンド〕

811

-I〔grep コマンド〕

811

-i〔ln コマンド〕

851

-i〔ls コマンド〕

859

-i〔mv コマンド〕

876

-i〔rm コマンド〕

893

-i〔typeset コマンド〕

1044

-id 一時ファイル識別名〔 #-adsh_file_temp コマン

ド〕

1095

-install〔adshmsvcd コマンド〕

709

-install〔adshmsvce コマンド〕

710

-j JP1/Advanced Shell のジョブ名〔adshevtout コ

マンド〕

679

-java〔adshjava コマンド〕

700

-k JP1/AJS のジョブ実行 ID〔adshevtout コマンド〕

679

-k 開始位置[,終了位置]〔sort コマンド〕

912

-k〔gunzip コマンド〕

818

-k〔gzip コマンド〕

825

-k〔ls コマンド〕

859

-l n1[-[n2]][,n3[-[n4]]]...〔adshcvshow コ

マンド〕

677

-l 行数〔split コマンド〕

924

-L ファイル〔tar コマンド〕

939

-L ラベル〔 diff コマンド〕

768

-l ロングオプション名〔getopt コマンド〕

806

-L〔adshscripttool コマンド〕

1078

-l〔cmp コマンド〕

747

-L〔cp コマンド〕

750

-l〔egrep コマンド〕

784

-L〔egrep コマンド〕

784

-L〔 find コマンド〕

795

-l〔grep コマンド〕

811

-L〔grep コマンド〕

811

-l〔gunzip コマンド〕

818

-l〔gzip コマンド〕

825

-L〔ln コマンド〕

851

-l〔ls コマンド〕

859

-L〔ls コマンド〕

859

-L〔pwd コマンド〕

1026

-L〔stat コマンド〕

927

JP1/Advanced Shell

1534

-l〔typeset コマンド〕

1044

-L〔typeset コマンド〕

1044

-l〔ulimit コマンド〕

1048

-l〔wc コマンド〕

965

-lhostname 論理ホスト名〔adshmsvcd コマンド〕

709

-lhostname 論理ホスト名〔adshmsvce コマンド〕

710

-longoptions=ロングオプション名〔getopt コマン

ド〕

806

-m パーミッション〔mkdir コマンド〕

874

-m〔adshappexec コマンド〕

669, 1059

-m〔adshevtout コマンド〕

679

-m〔adshexec コマンド〕

688

-m〔adshscripttool コマンド〕

1078

-m〔ls コマンド〕

859

-m〔sort コマンド〕

912

-m〔tar コマンド〕

939

-m〔touch コマンド〕

952

-m〔ulimit コマンド〕

1048

-m〔uname コマンド〕

959

-m〔wc コマンド〕

965

-n JP1/AJS のジョブ番号〔adshevtout コマンド〕

679

-n 応答要求メッセージ番号〔adshchmsg コマンド〕

673

-n 応答要求メッセージ番号〔adshlsmsg コマンド〕

706

-n 行数〔head コマンド〕

848

-n 行数〔tail コマンド〕

935

-n プログラム名〔getopt コマンド〕

806

-n〔adshappexec コマンド〕

669, 1059

-n〔 adshfile コマンド〕

695

-n〔cat コマンド〕

744

-n〔cut コマンド〕

753

-n〔echo コマンド〕

1009

-n〔egrep コマンド〕

784

-n〔grep コマンド〕

811

-n〔gunzip コマンド〕

818

-N〔gunzip コマンド〕

818

-n〔gzip コマンド〕

825

-N〔gzip コマンド〕

825

-n〔ln コマンド〕

851

-n〔ls コマンド〕

859

-n〔print コマンド〕

1024

-n〔sed コマンド〕

896

-n〔sort コマンド〕

912

-n〔ulimit コマンド〕

1048

-n〔uname コマンド〕

959

-normal〔 #-adsh_file_temp コマンド〕

1095

-normal〔 #-adsh_file コマンド〕

1093

-o asc ファイルのパス名〔adshexec コマンド〕

688

-o 解析するショートオプション名〔getopt コマン

ド〕

806

-o 出力先パス名〔gunzip コマンド〕

818

-o 出力先パス名〔gzip コマンド〕

825

-o 出力先パス名〔sort コマンド〕

912

-o 出力する asc ファイルのパス名〔adshcvmerg コ

マンド〕

675

-o〔adshvarconv コマンド〕

1086

-o〔set コマンド〕

1031

-onError〔#-adsh_step_start コマンド,#adsh_step_error コマンド,#-adsh_step_end コマ

ンド〕

1104

-p ジョブ定義スクリプトファイルのパス名

〔adshevtout コマンド〕

679

-p〔adshvarconv コマンド〕

1086

-p〔alias コマンド〕

1001

-p〔command コマンド〕

1006

-p〔cp コマンド〕

750

-P〔cp コマンド〕

750

-p〔export コマンド〕

1016

-P〔ln コマンド〕

851

-p〔ls コマンド〕

859

-p〔mkdir コマンド〕

874

-p〔print コマンド〕

1024

-P〔pwd コマンド〕

1026

-p〔readonly コマンド〕

1029

-p〔read コマンド〕

1027

-p〔tar コマンド〕

939

JP1/Advanced Shell

1535

-P〔tar コマンド〕

939

-p〔time コマンド〕

1115

-p〔typeset コマンド〕

1044

-p〔ulimit コマンド〕

1048

-p〔whence コマンド〕

1056

-pid〔kill コマンド〕

1020

-q〔adshappagent コマンド〕

667

-q〔 diff コマンド〕

768

-q〔egrep コマンド〕

784

-q〔getopt コマンド〕

806

-Q〔getopt コマンド〕

806

-q〔grep コマンド〕

811

-q〔gunzip コマンド〕

818

-q〔gzip コマンド〕

825

-q〔ls コマンド〕

859

-r JP1/AJS のルートジョブネット名〔adshevtout コ

マンド〕

679

-r 応答〔adshchmsg コマンド〕

673

-r 経過秒〔date コマンド〕

756

-r コマンドライン〔adshexec コマンド〕

688

-r パス名〔touch コマンド〕

952

-r〔adshscripttool コマンド〕

1078

-r〔cp コマンド〕

750

-R〔cp コマンド〕

750

-r〔 diff コマンド〕

768

-r〔egrep コマンド〕

784

-R〔egrep コマンド〕

784

-r〔grep コマンド〕

811

-R〔grep コマンド〕

811

-r〔gunzip コマンド〕

818

-r〔gzip コマンド〕

825

-r〔ls コマンド〕

859

-R〔ls コマンド〕

859

-r〔print コマンド〕

1024

-r〔read コマンド〕

1027

-r〔rm コマンド〕

893

-R〔rm コマンド〕

893

-R〔script_chmod1〕

973

-R〔script_chmod2〕

975

-R〔script_chmod3〕

978

-r〔sed コマンド〕

896

-r〔sort コマンド〕

912

-r〔tail コマンド〕

935

-r〔tar コマンド〕

939

-r〔typeset コマンド〕

1044

-R〔typeset コマンド〕

1044

-r〔uname コマンド〕

959

-run〔#-adsh_step_start コマンド,#adsh_step_error コマンド,#-adsh_step_end コマ

ンド〕

1104

-S サフィックス〔gunzip コマンド〕

818

-S サフィックス〔gzip コマンド〕

825

-s ジョブの実行開始日時の下限〔adshevtout コマン

ド〕

679

-s〔adshcvshow コマンド〕

677

-s〔adshexec コマンド〕

688

-s〔 adshfile コマンド〕

695

-s〔adshscripttool コマンド〕

1078

-s〔cat コマンド〕

744

-s〔cmp コマンド〕

747

-s〔cut コマンド〕

753

-s〔 diff コマンド〕

768

-s〔egrep コマンド〕

784

-s〔grep コマンド〕

811

-s〔kill コマンド〕

1020

-s〔ln コマンド〕

851

-s〔ls コマンド〕

859

-S〔ls コマンド〕

859

-s〔paste コマンド〕

878

-s〔ulimit コマンド〕

1048

-S〔ulimit コマンド〕

1048

-S〔umask コマンド〕

1051

-s〔uname コマンド〕

959

-signame〔kill コマンド〕

1020

-signum〔kill コマンド〕

1020

-srv バッチサーバ名〔adshjava コマンド〕

700

-stepVar シェル変数名〔#-adsh_step_start コマン

ド,#-adsh_step_error コマンド,#adsh_step_end コマンド〕

1104

JP1/Advanced Shell

1536

-successRC 終了コード定義〔#-adsh_step_start コ

マンド,#-adsh_step_error コマンド,#adsh_step_end コマンド〕

1104

-T 一時ファイルディレクトリ〔sort コマンド〕

912

-t 設定日時

952

-t ターゲットディレクトリ名〔ln コマンド〕

851

-t タブリスト〔expand コマンド〕

787

-T ファイル〔tar コマンド〕

939

-t フィールド区切り文字〔sort コマンド〕

912

-t〔adshevtout コマンド〕

679

-t〔adshexec コマンド〕

688

-t〔gunzip コマンド〕

818

-t〔gzip コマンド〕

825

-T〔ln コマンド〕

851

-t〔ls コマンド〕

859

-T〔ls コマンド〕

859

-t〔stat コマンド〕

927

-t〔tar コマンド〕

939

-t〔typeset コマンド〕

1044

-t〔ulimit コマンド〕

1048

-u JP1/Advanced Shell の実行ユーザー名

〔adshevtout コマンド〕

679

-U 行数〔 diff コマンド〕

768

-u[num]〔print コマンド〕

1024

-u[num]〔read コマンド〕

1027

-u〔adshvarconv コマンド〕

1086

-u〔cat コマンド〕

744

-u〔cp コマンド〕

750

-u〔date コマンド〕

756

-U〔egrep コマンド〕

784

-u〔getopt コマンド〕

806

-U〔grep コマンド〕

811

-u〔ls コマンド〕

859

-u〔mv コマンド〕

876

-u〔sed コマンド〕

896

-u〔set コマンド〕

1031

-u〔sort コマンド〕

912

-u〔tar コマンド〕

939

-u〔typeset コマンド〕

1044

-u〔uniq コマンド〕

963

-u 行数〔 diff コマンド〕

768

-v 表示名〔adshappexec コマンド〕

669

-v 変数名=変数値〔awk コマンド〕

713

-v〔adshappexec コマンド〕

1059

-v〔adshexec コマンド〕

688

-v〔command コマンド〕

1006

-V〔command コマンド〕

1006

-v〔egrep コマンド〕

784

-v〔grep コマンド〕

811

-v〔gunzip コマンド〕

818

-v〔gzip コマンド〕

825

-v〔ln コマンド〕

851

-v〔set コマンド〕

1031

-v〔tar コマンド〕

939

-V〔tar コマンド〕

939

-v〔uname コマンド〕

959

-v〔whence コマンド〕

1056

-W 出力幅〔 diff コマンド〕

768

-w〔adshappexec コマンド〕

669, 1059

-w〔command コマンド〕

1006

-w〔 diff コマンド〕

768

-w〔egrep コマンド〕

784

-w〔grep コマンド〕

811

-w〔uname コマンド〕

959

-w〔wc コマンド〕

965

-X ファイル〔tar コマンド〕

939

-x〔adshexec コマンド〕

688

-x〔alias コマンド〕

1001

-x〔egrep コマンド〕

784

-x〔grep コマンド〕

811

-x〔ls コマンド〕

859

-x〔set コマンド〕

1031

-x〔tar コマンド〕

939

-x〔typeset コマンド〕

1044

-y〔 diff コマンド〕

768

-z〔adshevtout コマンド〕

679

-z〔sort コマンド〕

912

-z〔tar コマンド〕

939

JP1/Advanced Shell

1537

-Z〔typeset コマンド〕

1044

-行数〔head コマンド〕

848

-行数〔tail コマンド〕

935

-タブリスト〔expand コマンド〕

787

:コマンド(引数を展開する)

999

!〔シェル変数〕

443

?〔シェル変数〕

443

.env ファイル

445

.env ファイル〔用語解説〕

1521

.コマンド(シェルスクリプトを実行する)

998

#-adsh_file_temp コマンド(一時ファイルの割り当

ておよび後処理をする)

1095

#-adsh_file コマンド(通常ファイルの割り当ておよ

び後処理を指定する)

1093

#-adsh_job_stop コマンド(ジョブの打ち切り条件

を定義する)

1097

#-adsh_job コマンド(ジョブ名を宣言する)

1096

#-adsh_path_var コマンド(パス名を扱うシェル変

数を定義する)

1098

#-adsh_rc_ignore コマンド(常に正常終了するコマ

ンドを定義する)

1100

#-adsh_script コマンド(実行中のジョブ定義スクリ

プトから外部のジョブ定義スクリプトファイルを呼び

出す)

1102

#-adsh_spoolfile コマンド(プログラム出力データ

ファイルの割り当てをする)

1103

#-adsh_step_end コマンド(ジョブステップを定義

する(定義終了))

1104

#-adsh_step_error コマンド(ジョブステップを定義

する(エラー時の処理))

1104

#-adsh_step_start コマンド(ジョブステップを定義

する)

1104

#〔シェル変数〕

443

+a〔set コマンド〕

1031

+A〔set コマンド〕

1031

+D〔set コマンド〕

1031

+f〔set コマンド〕

1031

+f〔typeset コマンド〕

1044

+i〔typeset コマンド〕

1044

+l〔typeset コマンド〕

1044

+L〔typeset コマンド〕

1044

+o〔set コマンド〕

1031

+p〔alias コマンド〕

1001

+p〔typeset コマンド〕

1044

+r〔typeset コマンド〕

1044

+R〔typeset コマンド〕

1044

+t〔typeset コマンド〕

1044

+u〔set コマンド〕

1031

+u〔typeset コマンド〕

1044

+v〔set コマンド〕

1031

+x〔alias コマンド〕

1001

+x〔set コマンド〕

1031

+x〔typeset コマンド〕

1044

+Z〔typeset コマンド〕

1044

+書式〔date コマンド〕

756

${#variable}書式で置換される変数値の長さの単位を

定義する

652

$〔シェル変数〕

443

数字

16 進数表記の ASCII コード文字をエスケープ文字と

して解釈するかを定義する

599

1 行ずつ実行(関数の中はステップ実行しない)する

場合〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

348

1 行ずつ実行(関数の中もステップ実行)する場合

〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

347

A action〔trap コマンド〕

1037, 1040

ADSH_AJS_AFEXECMV〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_APPARG〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_APPEXEC〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_APPNAME〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_ENVF〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_GCHE〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_LHOST〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_MESOUT〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_SCRF〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_SHOWN〔環境変数〕

87

ADSH_AJS_WORKF〔環境変数〕

87

ADSH_CMD_ARGORDER〔環境変数〕

87

JP1/Advanced Shell

1538

ADSH_CMDDATE_FORMAT〔環境変数〕

87

ADSH_CMDEXPR_LENGTH〔環境変数〕

87

ADSH_CMDLN_FOLLOW〔環境変数〕

87

ADSH_CMDLN_OPT_I_F〔環境変数〕

87

ADSH_CMDTAR_ROOTPATH〔環境変数〕

87

ADSH_DIR_BIN〔シェル変数〕

443

ADSH_DIR_CMD〔シェル変数〕

443

ADSH_ENV〔環境変数〕

87

ADSH_JOB_NAME〔環境変数〕

87

ADSH_JOBID〔環境変数〕

87

ADSH_JOBRC_FATAL〔環境変数〕

87, 121

ADSH_LANG_JP1EVENT〔環境変数〕

87

ADSH_LANG〔環境変数〕

87

ADSH_LINK_SUPPORT〔環境変数〕

87

ADSH_RC_STEPLAST〔シェル変数〕

443

ADSH_RC_STEPMAX〔シェル変数〕

443

ADSH_RC_STEPMIN〔シェル変数〕

443

ADSH_STEP_NAME〔環境変数〕

87

ADSH_STEPRC_ジョブステップ名〔シェル変数〕

443

adshappagent コマンド(アプリケーション実行エー

ジェント起動コマンド)【Windows 実行環境限定】

667

adshappexec コマンド(GUI アプリケーション実行

コマンド)【Windows 開発環境限定】

1059

adshappexec コマンド(GUI アプリケーション実行

コマンド)【Windows 実行環境】

669

adshappexec コマンド(GUI アプリケーション実行

コマンド)【Windows 実行環境限定】

1059

adshchmsg コマンド(障害発生時に,応答要求メッ

セージに対して手動で応答する)

673

ADSHCMD_RC_ERROR パラメーター(スクリプト

拡張コマンド失敗時の終了コードを定義する)

576

ADSHCMD_RC_SUCCESS パラメーター(スクリプ

ト拡張コマンド成功時の終了コードを定義する)

576

adshcmdrc コマンド(コマンドの終了コードしきい

値を定義する)

1062

adshcollect コマンド(資料を採取する)

1173

adshcollect コマンドで採取するファイルと最大サ

イズ

1173

adshcvmerg コマンド(カバレージ情報をマージす

る)

675

adshcvshow コマンド(カバレージ情報を表示する)

677

adshecho コマンド(指定した事象通知メッセージを

JP1 イベントとして発行する)

1064

adshecho コマンドまたは adshread コマンドがエ

ラー終了した場合の対処

279

adshevtout コマンド(ジョブ定義スクリプトの稼働

実績情報を出力する)

679

adshexec コマンド(バッチジョブを実行する)

688

adshexec コマンド〔デバッガ〕

521

adshexec コマンドで設定できるシェルオプション

453

adshexec コマンドの引数にジョブ定義スクリプトを

指定する方法

207

adshfile コマンド(通常ファイルの割り当ておよび後

処理を指定する)

695

adshhk コマンド(スプールジョブを削除する)

697

adshjava コマンド(Java のバッチアプリケーション

を実行する)【Windows,Linux,AIX,HP-UX 限

定】

700

adshjava コマンドを使用して Java のバッチアプリ

ケーションを実行する【Windows,Linux,AIX,

HP-UX 限定】

217

adshjoberr コマンド(ジョブおよびジョブステップ

にエラーを通知する)

1067

adshlsmsg コマンド(障害発生時に,応答要求メッ

セージの一覧を表示する)

706

adshmdctl コマンド(ユーザー応答機能管理デーモ

ンを起動および停止する)【UNIX 限定】

707

adshmktemp コマンド(一時ファイルのパス名を出

力する)

1069

adshmsvcd コマンド(開発環境でユーザー応答機能

管理サービスを登録する)【Windows 限定】

709

adshmsvce コマンド(実行環境でユーザー応答機能

管理サービスを登録する)【Windows 限定】

710

adshparsecsv コマンド(CSV データを解析する)

1071

adshparsejson コマンド(JSON データを解析する)

1072

JP1/Advanced Shell

1539

adshread コマンド(指定した応答要求メッセージを

応答待ちイベントとして発行する)

1074

adshscripttool コマンド(ジョブ定義スクリプトの

作成を支援する)【Windows 限定】

1078

adshvarconv コマンド(変数の値を変換する)

1086

AJS_BJEX_STOP〔環境変数〕

87

alias コマンド(エイリアスを定義する)

1001

am i〔script_0〕

985

am i〔script_who1〕

986

args〔.コマンド〕

998

args〔builtin コマンド〕

1003

args〔command コマンド〕

1006

args〔echo コマンド〕

1009

args〔eval コマンド〕

1013

args〔exec コマンド〕

1014

args〔getopts コマンド〕

1019

args〔print コマンド〕

1024

arguments〔:コマンド〕

999

arrayToCsv(2 次元配列の値の CSV データ出力)

1152

ASC_FILE パラメーター(蓄積ファイル名の生成規則

を定義する)

577

asc ファイルのパス名〔adshcvshow コマンド〕

677

AUTO〔TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーター〕

【UNIX 限定】

641

awk コマンド(テキストの加工やパターン処理をす

る)

713

B basename コマンド(パスからファイル名を取得す

る)

741

BATCH_CVR パラメーター(カバレージ採取の一括

有効化機能を有効にする)

578

BLOCKSIZE〔環境変数〕

87

break コマンド(繰り返し処理を抜ける)

1002

break コマンド〔デバッガ〕

523

builtin コマンド(組み込みコマンドを実行する)

1003

BYTE〔VAR_SHELL_GETLENGTH パラメーター〕

652

C

C0(ステートメントカバレージ情報)

284

C0 情報

284

C1(ブランチカバレージ情報)

284

C1 情報

284

case 文(複数処理からの選択)

1109

cat コマンド(ファイルの内容を標準出力に出力する)

744

CD-ROM 媒体を使ったインストール【Windows 限

定】

74

CDPATH〔シェル変数〕

445

cd コマンド(カレントディレクトリを移動する)

1004

cd コマンド〔デバッガ〕

556

CHARACTER〔VAR_SHELL_GETLENGTH パラメー

ター〕

652

CHILDJOB_EXT パラメーター(子孫ジョブとして実

行するジョブ定義スクリプトファイルの拡張子を定義

する)

579

CHILDJOB_PGM パラメーター(子孫ジョブとして

実行する指定を定義する)

580

CHILDJOB_SHEBANG パラメーター(子孫ジョブと

して実行するジョブ定義スクリプトファイルの実行プ

ログラムパスを定義する)

583

chmod コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述され

ている chmod コマンドの指定を無効にする)

972

chmod コマンド(パーミッションをシンボルまたは

数値で設定する)

978

chmod コマンド(パーミッションを数値で設定する)

975

chmod コマンド(ファイルの読み取り専用属性の有

効・無効を切り替える)

973

CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメーター(関数の終

了コードに従ってジョブおよびジョブステップのエ

ラー判定をする)

585

CMDRC_THRESHOLD_DEFINE パラメーター(コマ

ンドの終了コードのしきい値を定義する)

586

CMDRC_THRESHOLD_USE_PRESET パラメーター

(UNIX 互換コマンドの終了コードのしきい値を定義

する)

589

cmpDate(日付の比較)

1133

JP1/Advanced Shell

1540

cmp コマンド(バイナリファイルの内容を比較する)

747

COLUMNS〔環境変数〕

87

COMMAND_CONV_ARG パラメーター(コマンド

実行時にジョブ定義スクリプト中の引数を変換する規

則を定義する)

592

command〔builtin コマンド〕

1003

command〔command コマンド〕

1006

command〔eval コマンド〕

1013

command〔exec コマンド〕

1014

command〔time コマンド〕

1115

command コマンド(コマンドを実行する)

1006

COMPATIBLE_CMD_EXEC パラメーター(外部コマ

ンドの起動方法を定義する)【Windows 限定】

596

COMPATIBLE_CMDSUB パラメーター(コマンド置

換の動作を定義する)

597

conftest [環境ファイル名]〔adshmdctl コマンド〕

707

CONSOLE〔USERREPLY_DEBUG_DESTINATION

パラメーター〕

645

CONT〔TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーター〕

【UNIX 限定】

641

continue コマンド(繰り返し処理を中断して繰り返

し処理の先頭に戻る)

1008

continue コマンド〔デバッガ〕

533

convCsvSep(CSV データの区切り文字の変換)

1154

CORE【UNIX 限定】

1173

cp コマンド(ファイルまたはディレクトリをコピー

する)

750

csvToArray(CSV データの 2 次元配列への格納)

1155

CSV 形式の稼働実績情報のレコードと出力項目

267

CUI でのデバッグ

511

CUI のデバッガ

521

CURRENT〔CMDSUB_PROCESS パラメーター〕

591

CURRENT〔PIPE_CMD_LAST パラメーター〕

630

cut コマンド(各行の選択範囲を標準出力に表示す

る)

753

C ランタイム関数のエラー情報に対する原因と対策

1483

D date コマンド(システムの日付と時刻を表示する)

756

DELETE〔SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーター〕

634

deletesSpace(空白を削除した文字列の取得)

1127

delete コマンド〔デバッガ〕

528

diff コマンド(2 つのファイルや標準入力を比較する)

768

dirname コマンド(パス名からディレクトリパス名

部分の文字列を取り出す)

781

DISABLE〔CMDRC_THRESHOLD_USE_PRESET パ

ラメーター〕

589

DISABLE〔TRAP_ACTION_SIGTERM パラメー

ター〕

641

DISABLE〔VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラ

メーター〕

647

DUMP【Windows 限定】

1173

E echo コマンド(引数で指定した内容を標準出力に出

力する)

1009

egrep コマンド(ファイル内の文字を検索する)

784

ENABLE〔CMDRC_THRESHOLD_USE_PRESET パ

ラメーター〕

589

ENABLE〔VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラ

メーター〕

647

ENV〔シェル変数〕

445

ERR〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT パラメーター(エ

スケープ文字関連のオプション省略時の echo コマン

ドの動作を定義する)

598

ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX パラメーター(16 進数

表記の ASCII コード文字をエスケープ文字として解釈

するかを定義する)

599

eval コマンド(引数を 1 つにまとめてコマンドとし

て実行する)

1013

JP1/Advanced Shell

1541

EVENT_COLLECT パラメーター(ジョブ定義スクリ

プト稼働実績情報取得機能の有効/無効を指定する)

600

exec コマンド(コマンドを実行して終了する)

1014

exec コマンド〔デバッガ〕

557

exit コマンド(シェルを終了する)

1015

expand コマンド(タブ文字をスペースに置き換え

る)

787

export コマンド(シェル変数をエクスポートする)

1016

export パラメーター

568

export パラメーター(環境変数を定義する)

601

export パラメーター〔用語解説〕

1521

expr1〔expr コマンド〕

792

expr2〔expr コマンド〕

792

expr コマンド(式を評価する)

792

EXTENDED〔OUTPUT_MODE_CHILD パラメー

ター〕

610

EXTENDED〔OUTPUT_MODE_ROOT パラメー

ター〕

612

F

FALSE〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

false コマンド(終了コード 1 を返す)

1018

filename 〔.コマンド〕

998

find コマンド(ディレクトリ内のファイルを検索す

る)

795

finish コマンド〔デバッガ〕

533

for 文(繰り返し実行)

1110

FPATH〔シェル変数〕

445

FUNCTION〔CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメー

ター〕

585

G

G〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

getArrayIndex(配列の値をキーにした添え字取得)

1122

getCalcDate(加減算した日付の取得)

1135

getCsvColumn(CSV データの空白行を意識したカ

ラム取得)

1157

getDate(現在の日付取得)

1136

getDateDiff (日付の経過日数の取得)

1137

getDay(日付から日の取得)

1138

getFileMTime(ファイル・ディレクトリの日付と時

刻取得)

1146

getFileSize(ファイルのサイズ取得)

1147

getHour(時刻から時の取得)

1139

getJsonValue(JSON データの名前に対応する値の

取得)

1160

getMinute(時刻から分の取得)

1140

getMonth(日付から月の取得)

1141

GETOPT_COMPATIBLE〔環境変数〕

87

getopts コマンド(引数を解析する)

1019

getopt コマンド(コマンドラインのオプションを解

析する)

806

getSecond(時刻から秒の取得)

1142

getStrLen(文字列の文字数取得)

1128

getStrPos(文字列の位置取得)

1129

getTime(現在の時刻取得)

1142

getWeekday(日付から曜日の取得)

1143

getXmlAttrValue(XML データの要素の属性値の

取得

1162

getXmlDecl(XML 宣言の取得)

1163

getXmlElem(XML データの要素の内容の取得)

1164

getYear(日付から年の取得)

1144

grep コマンド(ファイル内の文字を検索する)

811

GUI アプリケーション実行プログラム〔用語解説〕

1521

GUI でのデバッグ

509

GUI デバッガの機能一覧

514

gunzip コマンド(圧縮されたファイルを伸長する)

818

GZIP〔環境変数〕

87

gzip コマンド(ファイルを圧縮,または圧縮された

ファイルを伸長する)

825

H h〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

head コマンド(ファイルの最初の部分を表示する)

848

help〔adshmdctl コマンド〕

707

JP1/Advanced Shell

1542

help コマンド〔デバッガ〕

557

Hitachi PP Installer でバージョン情報を確認する

【UNIX 限定】

86

HOME〔シェル変数〕

445

HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメーター

(JP1 イベントの送信先である JP1/IM - Manager が

稼働している運用管理サーバを指定する)

603

hostname コマンド(ホスト名を表示する)

850

HTML マニュアルを組み込む

183

I

IFS〔シェル変数〕

445

if 文(条件分岐)

1111

info breakpoints コマンド〔デバッガ〕

537

info functions コマンド〔デバッガ〕

539

info jobsteps コマンド〔デバッガ〕

540

info pathvars コマンド〔デバッガ〕

541

info signals コマンド〔デバッガ〕

541

info status コマンド〔デバッガ〕

542

info variables コマンド〔デバッガ〕

543

isDir(ディレクトリの存在有無判定)

1148

isEmptyDir(ディレクトリの内容有無判定)

1149

isEmptyVar(変数の空文字判定)

1123

isFileOrDir(ファイル・ディレクトリの存在有無判

定)

1150

isInitVar(変数の初期化判定)

1124

isLeapYear(うるう年の判定)

1145

isLowerStr(文字列の半角英小文字の判定)

1130

isNormalFile(通常ファイルの存在有無判定)

1151

isNumericStr(数値判定)

1132

isUpperStr(文字列の半角英大文字の判定)

1131

J

Java アプリケーションクラス名〔adshjava コマン

ド〕

700

Java オプション〔adshjava コマンド〕

700

joberrmode コマンド〔デバッガ〕

544

JOBEXECLOG_PRINT パラメーター(ジョブ終了時

に標準エラー出力へ出力するジョブ実行ログの内容を

定義する)

604

JOBLOG SCRIPT STDERR〔JOBEXECLOG_PRINT

パラメーター〕

604

JOBLOG_SUPPRESS_MSG パラメーター(ジョブ実

行ログへ出力させないメッセージを定義する)

605

JP1/Advanced Shell - Custom Job

50

JP1/Advanced Shell - Custom Job(カスタムジョ

ブ定義プログラム)

57

JP1/Advanced Shell - Custom Job〔用語解説〕

1521

JP1/Advanced Shell - Custom Job をアンインス

トールする

78

JP1/Advanced Shell - Custom Job をインストール

する

76

JP1/Advanced Shell - Developer

33

JP1/Advanced Shell - Developer〔用語解説〕

1521

JP1/Advanced Shell - Developer の起動

323

JP1/Advanced Shell - Developer の起動と終了

323

JP1/Advanced Shell - Developer の終了

323

JP1/Advanced Shell - Developer を使用する

【Windows 限定】

322

JP1/Advanced Shell〔用語解説〕

1521

JP1/Advanced Shell エディタウィンドウ

326

JP1/Advanced Shell エディタウィンドウの画面の

詳細

355

JP1/Advanced Shell エディタウィンドウのメニュー

329

JP1/Advanced Shell エディタの状態

324

JP1/Advanced Shell エディタの操作

325

JP1/Advanced Shell が設定するシェル変数

443

JP1/Advanced Shell で使用するファイル

63

JP1/Advanced Shell で使用できるシェル変数

445

JP1/Advanced Shell で必要なディレクトリを作成

する

127

JP1/Advanced Shell と JP1/AJS でバッチジョブ業

務と実行順序の定義を行う場合のジョブネット

205

JP1/Advanced Shell の運用の流れ

34

JP1/Advanced Shell の概要

28

JP1/Advanced Shell の環境情報を設定する

92

JP1/Advanced Shell

1543

JP1/Advanced Shell の機能を使って Java のバッチ

アプリケーションを実行するときの処理の流れ

【Windows,Linux(R),AIX,HP-UX 限定】

35

JP1/Advanced Shell の業務アプリケーションに対す

る位置づけ

34

JP1/Advanced Shell のシステムの全体構成

33

JP1/Advanced Shell の目的

29

JP1/Advanced Shell をアンインストールする

【UNIX 限定】

82

JP1/Advanced Shell をアンインストールする

【Windows 限定】

75

JP1/Advanced Shell をインストールしたあとのユー

ザー応答機能の設定【UNIX 限定】

159

JP1/Advanced Shell をインストールしたあとのユー

ザー応答機能の設定【Windows 限定】

156

JP1/Advanced Shell をインストールする【UNIX 限

定】

80

JP1/Advanced Shell をインストールする

【Windows 限定】

73

JP1/Advanced Shell を使用するときのエンコーディ

ング

66

JP1/Advanced Shell を利用するための準備

49

JP1/AJS - View でカスタムジョブを登録する

133

JP1/AJS3〔用語解説〕

1521

JP1/AJS からバッチジョブを実行する場合

57

JP1/AJS 環境を設定する

130

JP1/AJS の環境情報を設定する(JP1/AJS を使用す

る場合)

133

JP1/AJS のジョブに関する運用者の作業

193

JP1/AJS を使用したバッチジョブ業務の自動化の

概要

204

JP1/Base の環境情報を設定する

165

JP1/IM - Manager が稼働する運用管理サーバのホス

ト名〔HOSTNAME_JP1IM_MANAGER パラメー

ター〕

603

JP1/IM - Manager で環境情報を設定する

164

JP1/IM - View との関係

277

JP1/NETM/DM を使ったリモートインストール

【UNIX 限定】

80

JP1/NETM/DM を使ったリモートインストール

【Windows 限定】

74

JP1EVENT〔USERREPLY_DEBUG_DESTINATION

パラメーター〕

645

JP1 イベントの最小発行間隔を指定する

645

JP1 イベントの送信先である JP1/IM - Manager が

稼働している運用管理サーバを指定する

603

JP1 環境を確認する

127

K

KB(キロバイト)などの単位表記について

1520

kill コマンド(シグナルを送信する)

1020

kill コマンド〔デバッガ〕

523

KSH_ENV_READ パラメーター(シェル変数 ENV を

読み込むかどうかを定義する)

607

L

L〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

let コマンド(数値計算を行って評価する)

1021

lhost_end パラメーター(論理ホストだけで有効なパ

ラメーターを定義する)

653

lhost_start パラメーター(論理ホストだけで有効な

パラメーターを定義する)

653

limit〔ulimit コマンド〕

1048

LINENO〔シェル変数〕

443

list コマンド〔デバッガ〕

554

ln コマンド(ファイル,またはディレクトリへのリン

クファイルを作成する)

851

LOG_DIR

1173

LOG_DIR パラメーター(システム実行ログ出力ディ

レクトリのパス名を定義する)

608

LOG_FILE_CNT パラメーター(システム実行ログを

バックアップする面数を定義する)

609

LOG_FILE_SIZE パラメーター(システム実行ログを

出力するファイルサイズを定義する)

609

ls コマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表

示する)

859

M main メソッドに渡す引数〔adshjava コマンド〕

700

mask〔umask コマンド〕

1051

MERGE〔SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーター〕

634

JP1/Advanced Shell

1544

method〔trap コマンド〕

1040

MINIMUM〔OUTPUT_MODE_CHILD パラメー

ター〕

610

MINIMUM〔OUTPUT_MODE_ROOT パラメー

ター〕

612

mkdir コマンド(ディレクトリを作成する)

874

mv コマンド(ファイルまたはディレクトリを移動す

る)

876

N n〔break コマンド〕

1002

n〔continue コマンド〕

1008

n〔exit コマンド〕

1015

n〔return コマンド〕

1030

n〔shift コマンド〕

1034

n〔typeset コマンド〕

1044

name〔alias コマンド〕

1001

name〔export コマンド〕

1016

name〔getopts コマンド〕

1019

name〔readonly コマンド〕

1029

name〔set コマンド〕

1031

name〔typeset コマンド〕

1044

name〔unalias コマンド〕

1053

name〔unset コマンド〕

1054

name〔whence コマンド〕

1056

new〔cd コマンド〕

1004

next コマンド〔デバッガ〕

530

NONE〔CMDRC_CMDGRP_CHECK パラメーター〕

585

O

O〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

old〔cd コマンド〕

1004

OLDPWD〔シェル変数〕

443

opt〔set コマンド〕

1031

OPTARG〔シェル変数〕

443

OPTIND〔シェル変数〕

443

optstr〔getopts コマンド〕

1019

OTHER〔CMDSUB_PROCESS パラメーター〕

591

OTHER〔PIPE_CMD_LAST パラメーター〕

630

OUTPUT_MODE_CHILD パラメーター(子孫ジョブ

の実行結果の出力情報に関する出力方式を定義する)

610

OUTPUT_MODE_ROOT パラメーター(ルートジョ

ブの実行結果の出力情報に関する出力方式を定義す

る)

612

OUTPUT_STDOUT パラメーター(ルートジョブの

出力先を定義する)

613

P

PARENT〔adshexec コマンド〕

688

PARENT〔OUTPUT_STDOUT パラメーター〕

613

paste コマンド(複数のファイルを行単位で連結す

る)

878

PATH_CONV_ACCESS パラメーター(ファイル入出

力時のパス変換内容を定義する)

616

PATH_CONV_ENABLE パラメーター(パス変換機能

を有効にする)

618

PATH_CONV_NOVAR パラメーター(パス名を扱わ

ないシェル変数を定義する)

619

PATH_CONV_RULE パラメーター(パス変換ルール

を定義する)【Windows 限定】

620

PATH_CONV_VAR パラメーター(パス名を扱うシェ

ル変数を定義する)

626

PATH_CONV パラメーター(パス変換内容を定義す

る)

614

PATH〔シェル変数〕

445

PC ジョブ

133

PC ジョブ/UNIX ジョブによるジョブの定義

149

PERMISSION_SPOOLJOB_DIR パラメーター(ス

プールジョブディレクトリのパーミッションを定義す

る)【UNIX 限定】

628

PERMISSION_SPOOLJOB_FILE パラメーター(ス

プールジョブディレクトリ下のファイルのパーミッ

ションを定義する)【UNIX 限定】

629

phost_end パラメーター(物理ホストだけで有効な

パラメーターを定義する)

654

phost_start パラメーター(物理ホストだけで有効な

パラメーターを定義する)

654

pid〔kill コマンド〕

1020

pid〔wait コマンド〕

1055

JP1/Advanced Shell

1545

PIPE_CMD_LAST パラメーター(パイプの最終コマ

ンドの実行プロセスを定義する)

630

POSIXLY_CORRECT〔環境変数〕

87

PPID〔シェル変数〕

443

printf コマンド(書式の引数を書式に従って変換し,

標準出力に出力する)

888

print コマンド(標準出力に出力する)

1024

print コマンド〔デバッガ〕

552

PS4〔シェル変数〕

445

PWD〔シェル変数〕

443

pwd コマンド(カレントディレクトリのパスを出力

する)

1026

Q quit コマンド〔デバッガ〕

522

R

RANDOM〔シェル変数〕

443

readonly コマンド(変数の属性を読み込み専用に変

更する,または読み込み専用の変数を表示する)

1029

read コマンド(標準入力から読み込んで変数に格納

する)

1027

REPLY〔シェル変数〕

443

return コマンド(関数または外部スクリプトから復帰

する)

1030

return コマンド〔デバッガ〕

535

rmdir コマンド(空のディレクトリを削除する)

895

rm コマンド(ファイルまたはディレクトリを削除す

る)

893

run コマンド〔デバッガ〕

522

S script_0

972, 982, 985

script_chmod1

973

script_chmod2

975

script_chmod3

978

script_su1

984

script_who1

986

searchCsvColumn(CSV データの特定の列を対象と

した検索によるレコード取得)

1158

SECONDS〔シェル変数〕

443

sed コマンド(テキスト中の文字列を置換する)

896

SEQUENTIAL【Windows 限定】

〔PIPE_CMD_LAST パラメーター〕

630

set コマンド(シェルオプションを設定する,配列を

作成する,または変数の値を表示する)

1031

set コマンド〔デバッガ〕

550

set コマンドで設定できるシェルオプション

451

SHELL〔シェル変数〕

445

shift コマンド(実行時パラメーターをシフトする)

1034

signal〔trap コマンド〕

1037

signal コマンド〔デバッガ〕

536

signame〔kill コマンド〕

1020

signum〔kill コマンド〕

1020

SIMPLE〔OUTPUT_MODE_CHILD パラメーター〕

610

SIMPLE〔OUTPUT_MODE_ROOT パラメーター〕

612

sleep コマンド(指定された時間だけ停止する)

911

sortArray(配列のデータのソート)

1125

sort コマンド(テキストファイルをソートする)

912

split コマンド(ファイルを分割する)

924

SPOOL_DIR

1173

SPOOL_DIR パラメーター(スプールルートディレク

トリのパス名を定義する)

633

SPOOL〔adshexec コマンド〕

688

SPOOL〔OUTPUT_STDOUT パラメーター〕

613

SPOOLJOB_CHILDJOB パラメーター(子孫ジョブ

のスプールジョブの扱いを定義する)

634

SPOOLJOB_CREATE パラメーター(スプールジョブ

の作成要否を選択する)

636

start [reuse]〔adshmdctl コマンド〕

707

status〔adshmdctl コマンド〕

707

stat コマンド(ファイルまたはディレクトリの状態を

標準出力に出力する)

927

STDERR〔JOBEXECLOG_PRINT パラメーター〕

604

step コマンド〔デバッガ〕

530

stop〔adshmdctl コマンド〕

707

su コマンド(実行ユーザーの権限でプログラムを実

行する)

984

JP1/Advanced Shell

1546

su コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されてい

る su コマンドの指定を無効にする)

982

T tail コマンド(ファイルの最後の部分を表示する)

935

tar コマンド(対象パス名をアーカイブに格納,およ

びアーカイブから抽出,表示する)

939

TEMP_FILE_DIR パラメーター(一時ファイルディレ

クトリのパス名を定義する)

637

TERM〔TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーター〕

641

test コマンド(条件式を判定する)

1035

times コマンド(シェルが消費した CPU 時間を出力

する)

1036

time コマンド(コマンドの実行時間を出力する)

1115

TMPDIR〔環境変数〕

87

TMPDIR〔シェル変数〕

445

touch コマンド(ファイルの最終アクセス日時と最終

修正日時を変更する)

952

TRACE_DIR

1173

TRACE_DIR パラメーター(トレースを出力するディ

レクトリのパス名を定義する)

638

TRACE_FILE_CNT パラメーター(トレース面数を定

義する)

639

TRACE_FILE_SIZE パラメーター(トレースファイル

サイズを定義する)

640

TRACE_LEVEL パラメーター(トレース出力レベルを

定義する)

641

TRAP_ACTION_SIGTERM パラメーター(ジョブコ

ントローラが強制終了要求を受けたときの動作を定義

する)

641

trap コマンド(シグナルや強制終了要求を受けたとき

の動作を設定する)

1037

TRUE〔UNSUPPORT_TEST パラメーター〕

643

true コマンド(終了コード 0 を返す)

1043

typeset コマンド(変数や関数の属性と値を明示的に

宣言する)

1044

U ulimit コマンド(システムリソースの上限を設定す

る)

1048

umask コマンド(新規ファイル作成時のアクセス権

を設定する)

1051

unalias コマンド(エイリアス定義を無効にする)

1053

uname コマンド(OS またはハードウェアの情報を

表示する)

959

uniq コマンド(ソートされたファイルから重複した

行を削除する)

963

UNIX 互換コマンド

712

UNIX 互換コマンド(スクリプト形式)【Windows

限定】

972

UNIX 互換コマンド〔用語解説〕

1521

UNIX 互換コマンドの一覧

661

UNIX 互換コマンドの指定

428

UNIX 互換コマンドの終了コードのしきい値を定義

する

589

UNIX 互換コマンドを使用するための定義をする

102

UNIX ジョブ

133

unset コマンド(変数の値と属性の設定を解除する)

1054

UNSUPPORT_TEST パラメーター(サポートしてい

ない条件式の実行時の動作を定義する)【Windows

限定】

643

until 文(条件が成立するまでの繰り返し)

1112

USERREPLY_DEBUG_DESTINATION パラメーター

(デバッグ実行時の事象通知メッセージと応答要求メッ

セージの入出力先を指定する)

645

USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL パラメーター

(JP1 イベントの最小発行間隔を指定する)

645

USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーター(物

理ホストまたは論理ホストごとに応答要求メッセージ

の最大同時出力数を指定する)

646

V

V10〔COMPATIBLE_CMD_EXEC パラメーター〕

596

V10〔COMPATIBLE_CMDSUB パラメーター〕

597

val〔set コマンド〕

1031

value〔alias コマンド〕

1001

value〔export コマンド〕

1016

value〔readonly コマンド〕

1029

value〔typeset コマンド〕

1044

JP1/Advanced Shell

1547

VAR_ENV_NAME_LOWERCASE パラメーター(環

境変数名の小文字の使用可否を指定する)【Windows

限定】

647

VAR_SHELL_FUNCINFO パラメーター(関数情報配

列の使用有無を選択する)

649

VAR_SHELL_GETLENGTH パラメーター($

{#variable}書式で置換される変数値の長さの単位を定

義する)

652

varname〔read コマンド〕

1027

W wait コマンド(子プロセスの完了を待つ)

1055

watch コマンド〔デバッガ〕

526

wc コマンド(ファイルのバイト,行,文字および単

語をカウントする)

965

whence コマンド(文字列をコマンドとした場合の解

釈を表示する)

1056

where コマンド〔デバッガ〕

553

which コマンド(外部コマンドのパスを取得する)

967

while 文(条件が成立している間の繰り返し)

1113

who コマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されて

いる who コマンドの指定を無効にする)

985

who コマンド(ログインユーザーの情報をログに出

力する)

986

アプリケーション実行エージェント機能〔用語解説〕

1521

アプリケーション実行エージェント機能を使用すると

きの処理の流れ

37

アプリケーション実行エージェントプログラム〔用語

解説〕

1521

アンインストール【UNIX 限定】

79

アンインストール【Windows 限定】

73

一時カバレージ情報ファイル

287

一時ファイル

127, 196

一時ファイル〔用語解説〕

1521

一時ファイルディレクトリのパス名を定義する

637

一時ファイルの割り当ておよび後処理をする

496

位置パラメーター

399

一部のブレークポイントを解除する〔JP1/Advanced

Shell エディタ〕

342

一般ユーザー

33

移動先〔mv コマンド〕

876

移動先ディレクトリ〔mv コマンド〕

876

移動元〔mv コマンド〕

876

インストール【UNIX 限定】

79

インストール【Windows 限定】

73

インストール先ディレクトリ【UNIX 限定】

54

インストール先フォルダ【Windows 限定】

50

インストール前の検討事項

57

ウォッチポイント〔用語解説〕

1521

ウォッチポイントを設定する(watch コマンド)

526

運用管理サーバ

57

運用管理端末

57

運用時に使用するコマンド

655

運用者

33

エスケープ文字

421

エスケープ文字関連のオプション省略時の echo コマ

ンドの動作を定義する

598

エディタ〔用語解説〕

1521

エディタの動作環境を設定する〔JP1/Advanced

Shell エディタ〕

334

エラー注入モード

305

エラー注入モード〔用語解説〕

1521

エラー注入モードの有効/無効を設定する

(joberrmode コマンド)

544

エラーの詳細

1483

エラーの詳細(JP1/Advanced Shell 固有の場合)

1487

エラーの詳細(UNIX の場合)

1485

エラーの詳細(Windows の場合)

1483

エラーをシミュレートする〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

350

JP1/Advanced Shell

1548

応答待ちイベント〔用語解説〕

1521

応答要求メッセージ〔adshread コマンド〕

1074

応答要求メッセージ〔用語解説〕

1521

応答要求メッセージの最大同時出力数

〔USERREPLY_WAIT_MAXCOUNT パラメーター〕

646

オプション(色)ダイアログボックス

357

オプション(書式)ダイアログボックス

355

オプション〔getopt コマンド〕

806

オプション〔script_0〕

972

オプション〔用語解説〕

1521

オペランド〔用語解説〕

1521

解析される引数〔getopt コマンド〕

806

解析するオプション〔getopt コマンド〕

806

開発環境(JP1/Advanced Shell - Developer)

33

開発環境〔用語解説〕

1521

開発環境でユーザー応答機能管理サービスを登録する

709

開発環境の前提プログラムと関連プログラム

【Windows 限定】

61

開発者

33

外部コマンド〔用語解説〕

1521

外部コマンドの起動方法を定義する

596

外部コマンドの指定

422

外部コマンドの終了コード

473

外部スクリプトの場合

305

概要

28

拡張子〔CHILDJOB_EXT パラメーター〕

579

拡張出力モード

107

各バージョンの変更内容

1505

カスタムジョブ

133

カスタムジョブ〔用語解説〕

1521

カスタムジョブ定義プログラムの前提プログラムと関

連プログラム【Windows 限定】

62

カスタムジョブを登録する

133

稼働実績情報の形式

266

稼働実績情報の日時とタイムゾーンの関係

264

カバレージ採取の一括有効化機能

113, 306

カバレージ採取の一括有効化機能を有効にする

578

カバレージ情報〔用語解説〕

1521

カバレージ情報の概要

284

カバレージ情報の管理

285

カバレージ情報の機能

284

カバレージ情報の蓄積

289

カバレージ情報の蓄積方法と形式

289

カバレージ情報の表示

292

カバレージ情報のマージ

306

カバレージ情報ファイル(asc ファイル)

284, 285

カバレージ情報を取得する

284

カバレージ情報を取得する関数

1498

カバレージ情報を取得するコマンド

1494

カバレージ情報を取得するシェル変数の動作

1500

カバレージ情報を取得する制御文

1497

カバレージ情報を取得する対象

1494

カバレージ情報を取得するメタキャラクタ

1499

カバレージ情報を表示する(info coverage コマン

ド)

538

カバレージ情報を表示する〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

352

環境ごとに必要なプログラム

60

環境情報

1170

環境情報〔用語解説〕

1521

環境情報を設定する

92

環境設定パラメーター

576

環境設定パラメーター〔用語解説〕

1521

環境設定パラメーターの一覧

563

環境ファイル〔用語解説〕

1521

環境ファイルで設定するパラメーター

559

環境ファイルの記述形式

560

環境ファイル名〔adshcollect コマンド〕

1173

環境ファイルを設定する

92

環境変数〔用語解説〕

1521

環境変数 ADSH_JOBRC_FATAL(ジョブ続行不可エ

ラー発生時の終了コードを設定する)

121

環境変数名の小文字の使用可否を指定する

647

環境変数を設定する

87

JP1/Advanced Shell

1549

環境変数を定義する

601

簡潔出力モード

107, 224

関数

391

関数情報配列

446

関数情報配列〔シェル変数〕

443

関数情報配列の使用有無を選択する

649

関数情報を表示する(info functions コマンド)

539

関数定義スクリプトファイル名配列

447

関数定義ファイル

394

関数内ローカル変数

392

関数のオートロード機能

394

関数の終わりまで実行する場合〔JP1/Advanced

Shell エディタ〕

349

関数の終了コードに従ってジョブおよびジョブステッ

プのエラー判定をする

585

関数呼び出し行番号配列

447

関数を実行する( finish コマンド)

533

関数を終了する(return コマンド)

535

関連プログラム

60

関連マニュアル

1518

キー操作〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

332

既存のジョブ定義スクリプトを編集する【Windows

限定】〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

353

機能概要

44

機能修飾子オプション〔tar コマンド〕

939

機能文字オプション〔tar コマンド〕

939

行継続

399

強制終了時のジョブの動作【Windows 限定】

315

共通アプリケーションフォルダ

51

行番号〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

328

業務への応用例

32

共有ドキュメントフォルダ

51

クォーテーション〔用語解説〕

1521

組み込みコマンド〔用語解説〕

1521

組み込み変数名=変数値〔awk コマンド〕

713

クライアントエリア〔JP1/Advanced Shell エディ

タ〕

328

クラスタ運用に関する注意事項

176

クラスタ運用の環境情報の設定

168

クラスタ運用の前提条件とサポート範囲

166

クラスタ運用の場合のコマンドの指定方法

174

クラスタ構成で運用する

166

クラスタシステムでの運用の概要

41

グローバルオプション

912

系切り替え

41

継続実行をする(continue コマンド)

533

検索式〔 find コマンド〕

795

検索ダイアログボックス

361

検索ツールバー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

326

コアダンプ〔用語解説〕

1521

異なるスプールのジョブ定義スクリプト稼働実績情報

を出力する

265

このマニュアルでの表記

1519

このマニュアルの参考情報

1518

コピー先ディレクトリ名〔cp コマンド〕

750

コピー先ファイル名〔cp コマンド〕

750

コピー元〔cp コマンド〕

750

コピー元ファイル名〔cp コマンド〕

750

コマンド〔sed コマンド〕

896

コマンド〔用語解説〕

1521

コマンドおよび制御文の一覧

994

コマンドおよび制御文の記述形式

989

コマンド実行結果の出力に関する注意事項

482

コマンド実行時にジョブ定義スクリプト中の引数を変

換する規則を定義する

592

コマンド実行時に引数を変換する

100

コマンドセパレータ

414

コマンドセパレータ〔用語解説〕

1521

コマンド置換の動作を定義する

597

コマンドの一覧

660

JP1/Advanced Shell

1550

コマンドのグループ化

415

コマンドのグループ化〔用語解説〕

1521

コマンドの終了コードのしきい値を定義する

586

コマンドの別名定義

397

コマンド引数 1〔COMMAND_CONV_ARG パラ

メーター〕

592

コマンド引数 2〔COMMAND_CONV_ARG パラ

メーター〕

592

コマンドプロンプト〔用語解説〕

1521

コマンド名〔#-adsh_rc_ignore コマンド〕

1100

コマンド名〔adshcmdrc コマンド〕

1062

コマンド名〔CMDRC_THRESHOLD_DEFINE パラ

メーター〕

586

コマンド名〔which コマンド〕

967

コマンド網羅性

284

コマンドライン〔adshappexec コマンド〕

1059

コマンドライン〔用語解説〕

1521

コメント

400

コンソール

365

コンソール〔用語解説〕

1521

最小出力モード

107, 224

最小発行間隔〔USERREPLY_JP1EVENT_INTERVAL

パラメーター〕

645

サフィックス〔basename コマンド〕

741

サブシェル〔用語解説〕

1521

サポートしていない条件式の実行時の動作を定義する

【Windows 限定】

643

サポートしていない条件式を実行した場合の動作を定

義する【Windows 限定】

103

三項演算子

438

算術演算

439

算術演算〔用語解説〕

1521

算術演算子

439

算術展開

411

シェル〔用語解説〕

1521

シェル運用コマンド

660

シェル運用コマンド〔用語解説〕

1521

シェル運用コマンドの一覧

660

シェルオプション

451

シェルオプション〔用語解説〕

1521

シェル拡張コマンド

1059

シェル拡張コマンド〔用語解説〕

1521

シェル拡張コマンドの一覧

995

シェル拡張コマンドの記述形式

991

シェル拡張変数

443

シェル拡張変数〔用語解説〕

1521

シェルコマンド〔用語解説〕

1521

シェルスクリプト

29

シェルスクリプト〔用語解説〕

1521

シェル標準コマンド

998

シェル標準コマンド〔用語解説〕

1521

シェル標準コマンドによるジョブの中断

476

シェル標準コマンドの一覧

994

シェル標準コマンドの記述形式

991

シェル変数

443

シェル変数〔JP1/Advanced Shell が設定〕

443

シェル変数〔JP1/Advanced Shell で使用できる〕

445

シェル変数〔用語解説〕

1521

シェル変数 ENV に指定されたファイルを読み込む

116

シェル変数 ENV を読み込むかどうかを定義する

607

シェル変数情報を表示する(info variables コマン

ド)

543

シェル変数名〔#-adsh_path_var コマンド〕

1098

シェル変数名〔adshvarconv コマンド〕

1086

シェル変数名〔PATH_CONV_NOVAR パラメー

ター〕

619

シェル変数名〔PATH_CONV_VAR パラメーター〕

626

シェルを設定する

127

式〔expr コマンド〕

792

しきい値〔adshcmdrc コマンド〕

1062

しきい値〔CMDRC_THRESHOLD_DEFINE パラメー

ター〕

586

シグナル〔用語解説〕

1521

シグナル受信時の動作【UNIX 限定】

310

JP1/Advanced Shell

1551

シグナル情報を表示する(info signals コマンド)

541

シグナルを送信する(signal コマンド)

536

時刻(メッセージの出力時刻)

1182

事象通知メッセージ〔adshecho コマンド〕

1064

システム環境ファイル

92

システム管理者

33

システム構成

57

システム実行ログ

127

システム実行ログ〔用語解説〕

1521

システム実行ログ出力ディレクトリのパス名を定義

する

608

システム実行ログを出力するファイルサイズを定義

する

609

システム実行ログをバックアップする面数を定義する

609

子孫ジョブ

194

子孫ジョブ〔用語解説〕

1521

子孫ジョブ実行ログ出力ファイル〔用語解説〕

1521

子孫ジョブとして起動するファイルを定義する

101

子孫ジョブとして実行する指定を定義する

580

子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファ

イルの拡張子を定義する

579

子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファ

イルの実行プログラムパスを定義する

583

子孫ジョブの実行結果の出力情報に関する出力方式を

定義する

610

子孫ジョブの実行方法

208

子孫ジョブのスプールジョブの扱いを定義する

634

子孫ジョブのスプールジョブをルートジョブのスプー

ルジョブへマージした場合

233

実行アプリケーション〔用語解説〕

1521

実行環境(JP1/Advanced Shell)

33

実行環境〔用語解説〕

1521

実行環境から JP1/AJS を使用してジョブを起動する

204

実行環境からコマンドでバッチジョブを起動する

207

実行環境でユーザー応答機能管理サービスを登録する

710

実行環境の設定ダイアログボックス

359

実行環境の前提プログラムと関連プログラム

60

実行系サーバ

41

実行したコマンドとその引数を出力する

260

実行時パラメーター〔adshexec コマンド〕

688

実行時パラメーター〔adshscripttool コマンド〕

1078

実行時パラメーター〔script_su1〕

984

実行中のジョブ定義スクリプトから外部のジョブ定義

スクリプトファイルを呼び出す

468

実行プログラムの引数〔CHILDJOB_PGM パラメー

ター〕

580

実行方法

277

実行ユーザーの権限でプログラムを実行する

984

指定した応答要求メッセージを応答待ちイベントとし

て発行する

1074

指定した事象通知メッセージを JP1 イベントとして発

行する

1064

終了コード〔ADSHCMD_RC_ERROR パラメーター〕

576

終了コード〔ADSHCMD_RC_SUCCESS パラメー

ター〕

576

終了コード〔adshjoberr コマンド〕

1067

終了コード〔用語解説〕

1521

終了コード定義〔#-adsh_job_stop コマンド〕

1097

出力パス名〔uniq コマンド〕

963

手動でバッチジョブを実行する場合

58

障害情報

1171

障害発生時に,応答要求メッセージに対して手動で応

答する

673

障害発生時に,応答要求メッセージの一覧を表示する

706

条件式

431

条件式〔用語解説〕

1521

条件パラメーター

653

条件パラメーター〔用語解説〕

1521

条件パラメーターの一覧

569

条件判定

430

条件判定〔用語解説〕

1521

条件判定と算術演算の優先順位

442

ショートオプション〔用語解説〕

1521

ショートオプションの指定形式

657

JP1/Advanced Shell

1552

書式〔printf コマンド〕

888

ジョブ

193

ジョブ,ジョブステップおよびコマンドの終了コード

472

ジョブ,ジョブステップおよびコマンドを定義する

455

ジョブ環境ファイル

92

ジョブ強制終了時にユーザー固有の後処理を実行する

130

ジョブコントローラ

34

ジョブコントローラ〔用語解説〕

1521

ジョブコントローラが強制終了要求を受けたときの動

作を定義する

641

ジョブ識別子

1182

ジョブ識別子〔用語解説〕

1521

ジョブ実行中にエラーが発生した場合の動作

477

ジョブ実行ログ

228

ジョブ実行ログ〔用語解説〕

1521

ジョブ実行ログへ出力させないメッセージを定義する

605

ジョブ実行ログへの情報メッセージと警告メッセージ

の出力を抑止する

224

ジョブ実行ログへの特定の情報メッセージの出力を抑

止する

224

ジョブ終了時に標準エラー出力へ出力するジョブ実行

ログの内容を定義する

604

ジョブ情報〔用語解説〕

1521

ジョブ情報の環境変数

454

ジョブスケジューラ〔用語解説〕

1521

ジョブステップ

199

ジョブステップ〔用語解説〕

1521

ジョブステップ情報を表示する(info jobsteps コマ

ンド)

540

ジョブステップの終了コード

473

ジョブステップ名〔#-adsh_step_start コマンド,#adsh_step_error コマンド,#-adsh_step_end コマ

ンド〕

1104

ジョブステップを定義する

457

ジョブ続行不可エラー発生時の終了コードを設定する

121

ジョブ定義スクリプト

29, 513

ジョブ定義スクリプト稼働実績情報取得機能の有効/

無効を指定する

600

ジョブ定義スクリプト実行時のシェルと書式チェック

の指定

428

ジョブ定義スクリプトに記述されている chmod コマ

ンドの指定を無効にする

972

ジョブ定義スクリプトに記述されている su コマンド

の指定を無効にする

982

ジョブ定義スクリプトに記述されている who コマン

ドの指定を無効にする

985

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報の採取

262

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報の出力

263

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報の出力内容

276

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報を出力する

262, 679

ジョブ定義スクリプトの構成要素に対する停止可否

517

ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文

988

ジョブ定義スクリプトの作成

367

ジョブ定義スクリプトの作成を支援する

1078

ジョブ定義スクリプトの実行環境を設定する〔JP1/

Advanced Shell エディタ〕

335

ジョブ定義スクリプトの実行を再開するコマンド

529

ジョブ定義スクリプトのデバッグ

508

ジョブ定義スクリプトファイル〔用語解説〕

1521

ジョブ定義スクリプトファイルの記述例

506

ジョブ定義スクリプトファイルのパス名〔adshexec

コマンド〕

688

ジョブ定義スクリプトファイルのパス名

〔adshscripttool コマンド〕

1078

ジョブ定義スクリプトファイル名〔#-adsh_script コ

マンド〕

1102

ジョブ定義スクリプトを一時停止する

521

ジョブ定義スクリプトを構成する基本要素

368

ジョブ定義スクリプトをコマンドとして指定する方法

207

ジョブ定義スクリプトを子孫ジョブとして実行する

208

ジョブ定義スクリプトを実行する(run コマンド)

522

ジョブ定義スクリプトを終了する(kill コマンド)

523

JP1/Advanced Shell

1553

ジョブ定義スクリプトを新規に作成する〔JP1/

Advanced Shell エディタ〕

334

ジョブ定義スクリプトを保存する【Windows 限定】

〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

354

ジョブで実行する内容をコマンドラインに指定する

213

ジョブとジョブの関係

195

ジョブネット

205

ジョブネット〔用語解説〕

1521

ジョブネットの監視

193

ジョブネットを定義して実行する

137

ジョブの打ち切り条件を定義する

455

ジョブの強制終了の方法

308

ジョブの構成

193

ジョブの再実行

193

ジョブの実行

193

ジョブの実行結果を出力する

218

ジョブの実行結果をスプールに出力する

219

ジョブの終了コード

472

ジョブの種類ごとのジョブ実行ログの出力内容

228

ジョブの定義

193

ジョブの入力モード

194

ジョブ名〔#-adsh_job コマンド〕

1096

ジョブ名を宣言する

455

ジョブを強制終了する

308

ジョブを続行できないエラーが発生したときの終了

コードを定義する

117

処理の流れ

33

資料の採取

1168

資料の採取方法

1173

新規インストール

76

新規インストールの場合

74

新規にジョブ定義スクリプトを作成する〔JP1/

Advanced Shell エディタ〕

334

シンボリックリンク〔用語解説〕

1521

数値比較

432

スクリプト〔awk コマンド〕

713

スクリプト〔用語解説〕

1521

スクリプト開発部品

1117

スクリプト開発部品〔用語解説〕

1521

スクリプト開発部品を使うための準備

131

スクリプト拡張コマンド

1093

スクリプト拡張コマンド〔用語解説〕

1521

スクリプト拡張コマンド失敗時の終了コードを定義

する

576

スクリプト拡張コマンド成功時の終了コードを定義

する

576

スクリプト拡張コマンドの一覧

996

スクリプト拡張コマンドの記述形式

991

スクリプト拡張コマンドの指定

422

スクリプト拡張コマンドの終了コードとエラー発生時

の動作

471

スクリプト拡張コマンドの終了コードを定義する

112

スクリプト形式の UNIX 互換コマンドを使うための準

備【Windows 限定】

102

スクリプト制御文

1109

スクリプト制御文〔用語解説〕

1521

スクリプト制御文の一覧

997

スクリプト制御文の記述形式

993

スクリプトファイル〔用語解説〕

1521

スクリプトファイルのパス名〔script_su1〕

984

スクリプト予約語コマンド〔用語解説〕

1521

スクリプト予約語コマンドの一覧

997

スクリプト予約語コマンドの記述形式

993

ステータスバー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

328

ステータスを表示する(info status コマンド)

542

ステートメントカバレージ情報

284

スプール

127, 513

スプール〔用語解説〕

1521

スプール情報

1171

スプールジョブ〔用語解説〕

1521

スプールジョブ作成抑止機能の使用有無を決定する

105

スプールジョブディレクトリ

513

スプールジョブディレクトリ下のファイルのパーミッ

ションを定義する【UNIX 限定】

629

JP1/Advanced Shell

1554

スプールジョブディレクトリのパーミッションを定義

する【UNIX 限定】

628

スプールジョブの作成要否を選択する

636

スプールジョブを削除する

282

スプールの出力情報を定義する

105

スプールルートディレクトリのパス名を定義する

633

すべてのブレークポイントを解除する〔JP1/

Advanced Shell エディタ〕

343

正規組み込みコマンド〔用語解説〕

1521

制御文

430

制御文〔用語解説〕

1521

正常終了するコマンドを定義する

462

設定日時〔touch コマンド〕

952

前提条件

277

前提プログラム

60

総称変数名〔用語解説〕

1521

増分・減分演算子

440

ソースファイルを表示する(list コマンド)

554

そのほかのメタキャラクタ

415

ターゲット〔ln コマンド〕

851

ダイアログボックス〔用語解説〕

1521

待機系サーバ

41

対象パス名〔awk コマンド〕

713

対象パス名〔gunzip コマンド〕

818

対象パス名〔gzip コマンド〕

825

対象パス名〔tar コマンド〕

939

対象リストファイル名〔adshhk コマンド〕

697

対処の手順〔トラブルシューティング〕

1168

代入演算子

440

大量の配列要素を確保する場合のメモリ所要量につ

いて

390

置換

401

逐次実行をする(next コマンド)

530

逐次実行をする(step コマンド)

530

蓄積したカバレージ情報の初期化

291

蓄積ファイル名の生成規則を定義する

577

蓄積方法の種類

290

注意事項〔ユーザー応答機能〕

280

通常ファイル

197, 486

通常ファイル〔用語解説〕

1521

通常ファイルの割り当ておよび後処理をする

485

ツールバー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

326

常に正常終了するコマンドを定義する

463

定義ファイル〔用語解説〕

1521

定義ファイル名〔adshcollect コマンド〕

1173

ディスク占有量

185

ディレクトリ〔mkdir コマンド〕

874

ディレクトリ 1〔 diff コマンド〕

768

ディレクトリ 2〔 diff コマンド〕

768

ディレクトリ区切り文字〔PATH_CONV_ENABLE パ

ラメーター〕

618

ディレクトリの表記

1520

ディレクトリパス〔cd コマンド〕

1004

ディレクトリ名〔rmdir コマンド〕

895

ディレクトリを移動する(cd コマンド)

556

デバッガ

513

デバッガ〔用語解説〕

1521

デバッガとは

509

デバッガのコマンド一覧

515

デバッガを起動する

521

デバッガを終了する(quit コマンド)

522

デバッグ〔用語解説〕

1521

デバッグ実行〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

324

デバッグ実行時の事象通知メッセージと応答要求メッ

セージの入出力先を指定する

645

デバッグ実行時のブレークポイントを設定・解除する

〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

341

デバッグ中に変数値を参照・更新する

349

JP1/Advanced Shell

1555

デバッグツールバー〔JP1/Advanced Shell エディ

タ〕

326

デバッグモード〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

324

デバッグモードのポップアップメニュー〔JP1/

Advanced Shell エディタ〕

331

デバッグを実行・中止する〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

345

デバッグをする〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

340

同一バージョンによる修復インストール

77

同一バージョンによる修復インストールの場合

75

特殊組み込みコマンド〔用語解説〕

1521

トラップアクション〔用語解説〕

1521

トラブルシューティング

1167

トラブル発生時に採取が必要な資料

1170

トレース

127

トレース出力レベルを定義する

641

トレースファイルサイズを定義する

640

トレース面数を定義する

639

トレースモード

393

トレースレベル〔TRACE_LEVEL パラメーター〕

641

トレースログ〔用語解説〕

1521

トレースログの出力情報を定義する

111

トレースを出力するディレクトリのパス名を定義する

638

名前〔adshparsejson コマンド〕

1072

日数〔adshhk コマンド〕

697

入出力リダイレクト

411

入力パス名〔sort コマンド〕

912

入力パス名〔split コマンド〕

924

入力パス名〔uniq コマンド〕

963

入力ファイルパス名〔sed コマンド〕

896

バージョンアップによる上書きインストール

77

バージョンアップによる上書きインストールの場合

74

ハードリンク,シンボリックリンクを使用する

68, 69

パーミッション〔PERMISSION_SPOOLJOB_DIR パ

ラメーター〕

628

パーミッション〔PERMISSION_SPOOLJOB_FILE パ

ラメーター〕

629

パーミッションをシンボルまたは数値で設定する

978

パーミッションを数値で設定する

975

パイプ

414

パイプ〔用語解説〕

1521

パイプの最終コマンドの実行プロセスを定義する

630

パイプの最終コマンドの実行プロセスを定義する

【UNIX 限定】

116

パイプライン

414

配列

378

配列の値の参照

387

配列の作成

378

配列名〔adshparsecsv コマンド〕

1071

パス区切り文字〔PATH_CONV_ENABLE パラメー

ター〕

618

パス変換機能を有効にする

618

パス変換内容を定義する

614

パス変換ルールを定義する

620

パス名...〔grep コマンド〕

811

パス名〔adshscripttool コマンド〕

1078

パス名〔cat コマンド〕

744

パス名〔CHILDJOB_SHEBANG パラメーター〕

583

パス名〔cut コマンド〕

753

パス名〔egrep コマンド〕

784

パス名〔expand コマンド〕

787

パス名〔 find コマンド〕

795

パス名〔head コマンド〕

848

パス名〔LOG_DIR パラメーター〕

608

パス名〔ls コマンド〕

859

パス名〔paste コマンド〕

878

パス名〔rm コマンド〕

893

パス名〔script_0〕

972

JP1/Advanced Shell

1556

パス名〔script_chmod1〕

973

パス名〔script_chmod2〕

975

パス名〔script_chmod3〕

978

パス名〔SPOOL_DIR パラメーター〕

633

パス名〔stat コマンド〕

927

パス名〔tail コマンド〕

935

パス名〔TEMP_FILE_DIR パラメーター〕

637

パス名〔touch コマンド〕

952

パス名〔TRACE_DIR パラメーター〕

638

パス名〔wc コマンド〕

965

パス名 1〔cmp コマンド〕

747

パス名 1〔 diff コマンド〕

768

パス名 1〔PATH_CONV_ACCESS パラメーター〕

616

パス名 1〔PATH_CONV パラメーター〕

614

パス名 2〔cmp コマンド〕

747

パス名 2〔 diff コマンド〕

768

パス名 2〔PATH_CONV_ACCESS パラメーター〕

616

パス名 2〔PATH_CONV パラメーター〕

614

パス名を扱うシェル変数を定義する

465, 626

パス名を扱わないシェル変数を定義する

619

パス名を変換する

94

パスを扱う変数名情報を表示する(info pathvars コ

マンド)

541

パターン〔egrep コマンド〕

784

パターン〔grep コマンド〕

811

パターンマッチング

420

バックトレースを表示する(where コマンド)

553

バッチ業務サーバ

57

バッチ業務サーバ〔用語解説〕

1521

バッチ業務の OS 間での資産の継承

29

バッチ業務の構築のスピードアップ

29

バッチジョブ〔用語解説〕

1521

バッチジョブ起動後のジョブコントローラの処理

215

バッチジョブ業務と実行順序の定義

205

バッチジョブ業務と実行順序の定義スケジュールの

定義

206

バッチジョブ業務を開始する契機を登録する

207

バッチジョブの起動

204

バッチジョブの実行

192

バッチジョブの実行結果の一元管理

30

バッチジョブの実行結果の一元管理による運用性・保

守性の向上

30

バッチジョブの実行時にカバレージ情報を採取するオ

プションを指定しなくても有効にする

113

バッチジョブを自動実行するときの処理の流れ(JP1/

AJS と連携する場合)

34

バッチ処理〔用語解説〕

1521

パラメーターの一覧

563

ヒアドキュメント

413

ヒアドキュメント〔用語解説〕

1521

比較開始位置 1〔cmp コマンド〕

747

比較開始位置 2〔cmp コマンド〕

747

引数〔script_0〕

982

引数〔用語解説〕

1521

非クラスタ環境で論理ホストを運用する場合の設定

176

ビットごとの論理演算子

440

標準エラー出力(stderr)〔用語解説〕

1521

標準出力,標準エラー出力の出力先に関する指定

218

標準出力(stdout)〔用語解説〕

1521

標準ツールバー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

326

標準入力(stdin)〔用語解説〕

1521

標準入力についての注意事項

68

秒数〔sleep コマンド〕

911

ファイル環境変数定義名〔 #-adsh_file_temp コマン

ド〕

1095

ファイル環境変数定義名〔 #-adsh_file コマンド〕

1093

ファイル環境変数定義名〔 #-adsh_spoolfile コマン

ド〕

1103

ファイルサイズ〔LOG_FILE_SIZE パラメーター〕

609

ファイルサイズ〔TRACE_FILE_SIZE パラメーター〕

640

JP1/Advanced Shell

1557

ファイルシステムに関する注意事項

66

ファイル属性

434

ファイルディスクリプタ

413

ファイルディスクリプタ〔用語解説〕

1521

ファイル入出力時のパス変換内容を定義する

616

ファイルの入出力時にファイルパスを変換する

98

ファイルのパス名

658

ファイルの読み取り専用属性の有効・無効を切り替

える

973

ファイルの割り当て〔用語解説〕

1521

ファイルの割り当ておよび後処理をする

485

ファイルパス〔 #-adsh_file コマンド〕

1093

ファイルパス〔 adshfile コマンド〕

695

ファイル名規則〔ASC_FILE パラメーター〕

577

複数の OR 条件でジョブ定義スクリプト稼働実績情報

を出力する

264

複数の環境で共用する

113

物理ホストだけで有効なパラメーターを定義する

654

物理ホストまたは論理ホストごとに応答要求メッセー

ジの最大同時出力数を指定する

646

ブランチカバレージ情報

284

プリフィックス〔adshmktemp コマンド〕

1069

プリフィックス〔split コマンド〕

924

ブレークポイント・ウォッチポイントの情報を表示す

る(info breakpoints コマンド)

537

ブレークポイント・ウォッチポイントを削除する

(delete コマンド)

528

ブレークポイント〔用語解説〕

1521

ブレークポイントエリア〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

328

ブレークポイントまで実行する場合〔JP1/Advanced

Shell エディタ〕

345

ブレークポイントを設定する(break コマンド)

523

ブレークポイントを設定する〔JP1/Advanced Shell

エディタ〕

341

プログラム出力データファイル

499

プログラム出力データファイル〔用語解説〕

1521

プログラム出力データファイルの割り当てをする

499

プログラムのインストール先ディレクトリ

50

プログラムの種類

52, 55

プログラムパス名〔CHILDJOB_PGM パラメーター〕

580

分岐網羅性

284

文法チェック〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

324

文法をチェックする〔JP1/Advanced Shell エディ

タ〕

336

ベースとなる asc ファイルのパス名〔adshcvmerg

コマンド〕

675

ベース名〔用語解説〕

1521

別プロセスでの実行

416

ヘルプを表示する(help コマンド)

557

編集ツールバー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

326

編集モード〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

324

編集モードのポップアップメニュー〔JP1/Advanced

Shell エディタ〕

331

変数

368

変数〔用語解説〕

1521

変数ウィンドウ

363

変数ウィンドウ〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

329

変数の値の参照

372

変数の値を設定する(set コマンド)

550

変数の値を表示する(print コマンド)

552

変数の命名規則

369

変数名〔adshread コマンド〕

1074

保守情報出力先ディレクトリ〔adshcollect コマン

ド〕

1173

ポップアップメニュー〔JP1/Advanced Shell エディ

タ〕

331

マージする asc ファイルのパス名〔adshcvmerg コ

マンド〕

675

マージする情報の種類

306

マージの方法

306

マウス操作〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

332

JP1/Advanced Shell

1558

メタキャラクタ

398

メタキャラクタ〔用語解説〕

1521

メッセージ

1181

メッセージ ID

1184

メッセージ ID〔JOBLOG_SUPPRESS_MSG パラメー

ター〕

605

メッセージ出力ウィンドウ

362

メッセージ出力ウィンドウ〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

329

メッセージテキスト

1184

メッセージに出力される行番号に関する注意事項

1197

メッセージの一覧

1198

メッセージの記載形式

1184

メッセージの形式

1182

メッセージの出力形式

1182

メッセージの出力先

1186

メッセージ番号

1182

メッセージ番号の範囲で示されるメッセージの意味

1184

メッセージ番号の割り当て

1184

メッセージ用ダイアログボックス

1183

メッセージ用ダイアログボックスでのアイコンの意味

1183

メニューバーのメニュー〔JP1/Advanced Shell エ

ディタ〕

329

メモリ上に採取しているカバレージ情報の表示

305

メモリ所要量

185

面数〔LOG_FILE_CNT パラメーター〕

609

面数〔TRACE_FILE_CNT パラメーター〕

639

モード〔adshscripttool コマンド〕

1078

モード〔script_0〕

972

モード〔script_chmod1〕

973

モード〔script_chmod2〕

975

モード〔script_chmod3〕

978

文字列〔basename コマンド〕

741

文字列〔dirname コマンド〕

781

文字列区切り

399

文字列比較

433

文字列を検索する〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

338

文字列を置換する〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

339

ユーザー応答機能管理デーモンの情報【UNIX 限定】

1172

ユーザー応答機能管理デーモンを起動および停止する

707

ユーザー応答機能使用時の障害対応

1168

ユーザー応答機能で表示されるエラー情報の意味およ

び対処方法

1488

ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定する

方法

278

ユーザー応答機能を使用する

277

ユーザー応答機能を使用するための環境ファイルの

設定

155

ユーザー応答機能を使用するときの処理の流れ

36

ユーザー応答機能を設定する

126, 155

ユーザー名〔script_0〕

982

ユーザー名〔script_su1〕

984

呼び出し関数名称配列

447

予約語

368

ラージファイル

65

リスト〔cut コマンド〕

753

リダイレクト

411

リダイレクト〔用語解説〕

1521

流量制御〔用語解説〕

1521

リンク先パス名〔ln コマンド〕

851

ルートジョブ

194

ルートジョブ〔用語解説〕

1521

JP1/Advanced Shell

1559

ルートジョブが子孫ジョブより先に終了した場合の注

意事項

1169

ルートジョブと子孫ジョブ

194

ルートジョブの実行結果の出力情報に関する出力方式

を定義する

612

ルートジョブの出力先を定義する

613

ルーラー〔JP1/Advanced Shell エディタ〕

328

レポートファイル名〔adshhk コマンド〕

697

ローカルオプション

912

ローカルタイムの設定

67

ログ

1170

ログ〔用語解説〕

1521

ログインシェルを起動する(exec コマンド)

557

ログインユーザーの情報をログに出力する

986

ログファイル名〔adshhk コマンド〕

697

ロングオプション〔用語解説〕

1521

ロングオプションの指定形式

657

論理演算

437

論理ホスト

41

論理ホストだけで有効なパラメーターを定義する

653

論理ホスト名〔adshcollect コマンド〕

1173

論理ホスト名〔lhost_start パラメーター,lhost_end

パラメーター〕

653

ワイルドカード

400

ワイルドカード〔用語解説〕

1521

割り当て管理ファイル

219

JP1/Advanced Shell

1560

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Key Features

  • バッチ処理のためのジョブ定義スクリプトの作成・実行
  • バッチジョブの自動実行
  • JP1/AJS との連携
  • Java のバッチアプリケーションの実行
  • ユーザー応答機能
  • アプリケーション実行エージェント機能
  • クラスタシステムでの運用
  • 機能概要

Frequently Answers and Questions

JP1/Advanced Shell の目的は何ですか?
JP1/Advanced Shell は、バッチ処理のためのジョブ定義スクリプトを作成・実行するための製品です。
JP1/Advanced Shell はどのような業務に適用できますか?
JP1/Advanced Shell は、バッチ処理が必要な様々な業務に適用できます。例えば、データの定期的な更新、帳票作成、システムの定期的な監視などです。
JP1/Advanced Shell のシステム全体構成はどのようになっていますか?
JP1/Advanced Shell は、ジョブコントローラ、ジョブ実行エージェント、ジョブ定義スクリプト、環境ファイルなどから構成されています。
JP1/Advanced Shell の処理の流れはどのようになっていますか?
JP1/Advanced Shell の処理の流れは、ジョブ定義スクリプトの読み込み、ジョブステップの実行、ジョブ実行結果の出力などです。
JP1/Advanced Shell をクラスタシステムで運用する場合、どのような点に注意する必要がありますか?
JP1/Advanced Shell をクラスタシステムで運用する場合、ジョブコントローラ、ジョブ実行エージェント、環境ファイルなどの設定を適切に行う必要があります。
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